1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:28:50.91 ID:krgT5HRo0
大学一年生の春。
ふとショボンは思った。
(;´・ω・`) 「友達が欲しい」
しかし、彼は引っ込み思案で積極性の欠片もなかったため、
今までに訪れていたメイク・フレンズな機会を総スルーしていたのだ。
先日、20年間続けてきたその態度が、いかに愚かだったかに気付く。
そして今では溜息を漏らす日々である。
(´・ω・`) (例えば)
(´・ω・`) (中学校のとき、カラオケに誘ってくれた爽やかイケメンのS君)
(´・ω・`) (彼は今何をしているだろうか……)
「すいません」
(´・ω・`) 「は、はい!」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:29:43.34 ID:+1ac6y9jO
支援
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:30:42.11 ID:krgT5HRo0
「今月号のおっぱいパラダイスはどこでしょうか」
(´・ω・`) 「今月号のおっパラ…… (ここらへんに積んだはずだけど)」
(´・ω・`) 「あ、ちぢれフェチ倶楽部の下に隠れてました」
そう言ってショボンはちぢれフェチ倶楽部を上の棚に戻す。
お目当ての週刊誌が現れ、客は揚々とそれを持ってカウンターへと向かった。
(´・ω・`) (まったく。立ち読みしたら、元あった場所にちゃんと戻して欲しいね)
ショボンは町の小さな本屋さんでアルバイトをしていた。
ここなら飲食店のように大声を出して接客する必要はない。
(´・ω・`)(何度も”いらっしゃいまっすぇええ”を噛んでしまって…… もう無理だと思った)
ビル清掃のように肉体を酷使することもない。
(´・ω・`) (一人で淡々とのんびりできるかと思ったら…… 体力ゼロの文学青年がする仕事じゃない)
彼は読書が趣味なので自ずと本に囲まれるというのも素敵だった。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:34:35.55 ID:krgT5HRo0
「お疲れでーす」
「お疲れでーす!」
(´・ω・`) 「……おつかりゅぇです」
(´・ω・`) (また噛んだ)
「焼肉食べいかない? この前オープンした」
「”じゅーじゅー”でしょ? 行くww」
同僚がちらっとショボンのほうを見る。
反射的に彼は少し俯いた。 何故か少し俯いた。
次に同僚が口にする言葉は分かっていた。
「ショボンさん…… 行く?」
(´・ω・`) 「……」
(´ ω `)「い、いえ。遠慮しときます」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:38:23.91 ID:viMHdB440
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:39:35.00 ID:krgT5HRo0
しかし、優しい優しいリア・みつるはこの位では引き下がらない。
;^^「で、でもさあww 二人だけで焼肉ってのもつまらんしwww」
;^^「そうだよwww たまには一緒にメシ食べようよww」
その言葉を受け、自分でも意識していないのに、何故か物凄く重苦しいトーンでショボンは呟く。
オセロの白い駒を、全てドス黒くひっくり返してしまうような負のオーラを撒き散らして。
(´ ω `)「……早く、家に帰って」
(´ ω `)「亀のジミーくんにエサをあげなければならないので………」
;;^^「……」
;;^^「……」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:41:29.96 ID:viMHdB440
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:45:12.52 ID:krgT5HRo0
;^^「そ、そう」
;^^「ジミーくんに、よろしくね」
おもむろにショボンは立ち上がる。勿論、俯いたまま。
(´ ω `)「……はい」
とぼとぼと歩き、ゆっくりとドアを開いて、わざと大きな音を立てて閉める。
深呼吸をして、彼の脳内で、ピストルが鳴った。
よおし! 数メートル先のトイレまで、全力疾走だ!!
〜〜〜〜⊂(´;ω;`)⊃ 「に゛ゃぁあ゛あああ゛あああ!!!!!」
トイレの個室に駆け込み、乱暴にドアを開けて鍵をかけた。
もうやるせないくらい泣いているショボン。
(´;ω・`)「どーしていつもこーなんだよっ!!!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:48:10.54 ID:viMHdB440
支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:50:28.79 ID:krgT5HRo0
なぜリアみつるのお誘いを快く受け取れなかったのか。
原因は一応ある。
リアみつるの片割れである茶髪君が、厨房時代とても苦手だった或るDQNにそっくりだったのだ。
(´;ω・`)「くおおううう……」
(´;ω・`)「何がジミーくんじゃ!」
(´;ω・`)「食べてぇ…… 焼肉食べてぇ……」
「あ、あのぅ」
(;´・ω・`)「!!」
この声は、焼肉に誘ってくれたもう一人のリアみつるだ。
ショボンの背中をビッグサンダーマウンテンが駆け抜けた。ばっしゃーん。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:51:36.48 ID:viMHdB440
!?支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:53:15.14 ID:krgT5HRo0
;^^「い、行きましょうよ。焼肉」
「……」
「いえ、いいです…… ひっく」
「ちなみにどうして今泣いていたかというと」
「脱糞したら、予想以上に量が多く、いっぺんで流れず困っていたからなのです」
「……」
;^^「……」
;^^「そ、そーっすか……」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:55:50.21 ID:viMHdB440
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 20:57:42.18 ID:QX4DvenTO
そのセンスがあれば・・・!
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:00:14.25 ID:krgT5HRo0
「どーだった? ショボンさん」
「ありゃダメだわwwww」
トイレの中で一人口からエクトプラズムを放出するショボン。
残りHPはわずか4程度であった。
(´ ω `)「な、何言ってんだ僕は嗚呼あああああああ!!!!!!!!」
(´;ω;`)「ぶふっ、ぐぶふっ。うっぐぶひゅぇっ。ぶぐふっ!」
ショボンは泣いた。めっちゃ泣いた。元々の冴えない顔が更に崩れていく。
自分が犯してきた対人コミュニケーション上の失態の中でも、特に今日の一件は、黒歴史ものだった。
泣いて、泣いて、泣いて〜♪
そう、工藤静香の歌ばりに泣いて、泣き疲れたので、ショボンはトイレから出た。
僅かに開いた職場の窓。その隙間から見る月は綺麗だった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:02:21.30 ID:viMHdB440
支援!
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:05:50.18 ID:krgT5HRo0
しかし、美しいモノは皆今のショボンにとっては苛立たしく思える。
彼はぷんすかして乱暴に窓を閉めて鍵を下ろした。
(´・ω・`) 「……はぁーあ」
外へ出る。街灯の仄かな灯りは、悲しみの心に優しい。
溜息は真っ直ぐ夜空へ昇って行く。幾千の星の一つとなる。
センチメンタルと自己嫌悪がミックスされ、心地良い自暴自棄が彼の体を包んだ。
(´・ω・`) (今日のアニメなんだっけ)
ぐしゃ。
(´・ω・`) (あれ、なんか踏んだ)
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:07:41.34 ID:viMHdB440
!??支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:10:09.81 ID:krgT5HRo0
せめて視線くらいはポジティブに。
そう考えて上を向いて歩いていたら、ショボンは何やら大きなゴミを踏んづけてしまった。
かなり大きく、感触に僅かな柔らかさがある。
瞬時にこりゃゴミではないと判断した。
「いてぇ」
(´・ω・`) 「なななな、なんだ!?」
(´・ω・`) 「ホームレスか!? 派遣村から村八分されたプータローか?」
大きな黒い塊がゆらりと起き上がる。
闇が街灯に晒されて少しずつ形を取り戻した。人だ。
汚らしいコートに汚らしい顔。
('A`)「……」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:12:21.20 ID:krgT5HRo0
少し席はなれます
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:13:10.97 ID:viMHdB440
wktkが止まらないというのに!ひとまず乙です
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:20:21.64 ID:viMHdB440
待機
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:35:56.72 ID:viMHdB440
しかし今日は寒すぎる保
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 21:49:14.98 ID:viMHdB440
指がかじかむ守
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 22:02:10.61 ID:V9VnwVk6O
ほ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 22:12:32.14 ID:viMHdB440
し
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 22:22:30.81 ID:viMHdB440
ゅ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 22:37:10.23 ID:viMHdB440
。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 22:52:33.40 ID:viMHdB440
ま
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/24(土) 23:10:19.32 ID:xfbTOClL0
ま
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
っほおっほほほほほっしゅ