〜（　＾ω＾）从'ー'从聖者達に死を、のようです〜

大理石

>>1乙！

初北産業

ｇｄｇｄ探偵
ほのぼの？
シリアス？

簡易登場人物説明

（　＾ω＾）……ココア好き２４歳、本人はキザなつもりだが呆れる程に全然決まっていない。

从'ー'从……みかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみかんみｋ

('A`)……みんな憧れ永遠の無職、その技術力には目を見張るものはあるが週１回は連行される。

(,,ﾟДﾟ)……空気刑事さん。

（　･∀･）……↑の後輩、最近存在意義が問われる。

ζ(ﾟーﾟ*ζ……今回新登場。

さっそく支援だZE☆从'ー'从9m

hum

まとめサイト様

ブーン系小説グループ：http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/392?mode=tree

しばらく投下が空いてしまいました。お久しぶりです。
決してバラライカ様とかみなみけとかにうつつを抜かしていたわけではありません。

それでは、１月以上経ってやっとの４話。まったりといきます。

〜（　＾ω＾）从'ー'从聖者達に死を、のようです〜





4th〜destiny encounter〜

例えば、とある１人の無職がいたとする。



一般論から言って彼は負け組みだ。
だが果たして彼は本当に負け組みと言えるのだろうか？

まず彼を負け組みと言うのは誰か、と考えると
この社会の大多数を占める社会人。ということになる。

はて、それは真に事実と言えるのだろうか？
無職という事実は揺るぎ無いが、それは＝で負けということになるのだろうか？

決めるのは圧倒的多数のこの社会に適応し、生きる人々だ。
無職というのは社会に適応して生きる人間と比べると、その数は圧倒的に少ない。

多数と異なる少数派というのは弾圧される傾向にある。
初期キリスト教におけるユダヤ教からの弾圧。血筋の違いを無視し、結婚した姫と村人。
いつの世も一般から外れたものは徹底的に叩かれ、蔑まれてきたのである。

支援

待ってたぜ！



支援するから気張って投下しぃや〜

では多数は常に正しいと言えるのだろうか？　それは疑問を呈する。

時が移り変われば多数は変わり、それと同時に正義は変わる。
つまり正しい正義ではなくとも、その時代の多数の意見を得たものは正義となりうるのだ。

そう考えると、無職というのもその例にあてはまる。
いわば時代から外れた正義であり、同時にこの時代を生きる多数が支持する正義に憎まれる正義。
そのように捉えることができるのではないだろうか。

そして生きていくために労働を強いられる現代社会の中、一線を画し孤高の存在として君臨する無職。
それはもはや次の時代のスタンダードを先取りしていると言っても過言ではないのではないか。

みかん１箱支援

('A`)「……どう思うかね？　ブーン君」

（　＾ω＾）「えーと、とりあえずその捻じ曲がった考え直せお」

从'ー'从「文字多くてわかんないよ〜」

(;'A`)「ワタナベさんはブーン系読んでるでしょうが！！」

从'ー'从「う〜ん、例えるとこの文はみかんの白い筋？」

（　＾ω＾）「うっとうしいってことかお」

('A`)「いつの時代も先を進むものは理解されぬもの！」

从'ー'从「いや〜、別にあってもなくてもどうでもいいってこと〜」

('A`)「ぐさっ！」

（　＾ω＾）「口で効果音きめえ」

さすがわたちゃんｗ
さらりとドッくんに大ダメージｗｗｗｗｗ

俺の名はドクオ、みんなが憧れる永遠の無職（２４）だ。
今日は友達の内藤ホライゾンに呼ばれて内藤探偵社へとやってきた。

('A`)「んで珍しくも２人から御呼ばれした御用ですが」

けだるそうに手をぶらつかせながら問う。実際けだるい。

（　＾ω＾）「いやー、ドクオだからこその頼みなんだけどお」

というは友

从'ー'从「ブーンが風引いちゃってさ〜」

というは助手

（　＾ω＾）「正直立っているのも辛いお」

確かにいつもより顔色が悪いようなそうでないような。
とにもかくにも風邪ですかそうですか。

パブロン支援

('A`)「んでどうしろと？　ブーン君はお兄さんに看病でもしてもらいたいのかな？」

（　＾ω＾）「それは勘弁願うお」

从'ー'从「代役を頼むために呼んだんだよ〜」

(;'A`)「え？俺？」

（　＾ω＾）「そのとーりだお」

しれっと言い切る男。代役って詰まるところ社長やれってことですよね？

('A`)「ヘイボーイ、なぜ俺が無職なのか知っているか？」

無理無理、なんで俺が探偵なんてやらねばならんのだね。働きたくない面倒くさい。






（　＾ω＾）ﾎﾞｿｯ「女騎士は陵辱されるようです……」

(;'A`)「ちょおおおおおおおおおおっと待ったああああああああ！！」

（　＾ω＾）「どうしたお？」

彼が触れるのは最もプライベートでデリケートな部分。

(;'A`)「どうしてお前がその名前を知ってんの！？」

（　＾ω＾）「色々あったお、それに僕は更なる事実を知っているお」

(;'A`)「なん……だと……？」

耳を貸せと手招きする顔色悪い探偵さん。それに従い耳を寄せる。

（　＾ω＾）《あれ作者お前だお？》

(ﾟAﾟ)「ガッデム！！」

支援少ないぞ支援！



みかん爆弾置いておけば誰かみかんと間違えて支援しにくるかな……

なぜだ？　誰にも自分があの作品を書いているなんていった覚えはない。

从'ー'从「あれれ〜ドクオさん目ひんむいてるよ〜？」

(;ﾟAﾟ)「いやいやいや、気のせいだ。それは気のせいだ」

(;ﾟAﾟ)《どうしてお前知ってるんだよ！》

（　＾ω＾）《てめーワタナベに薦めてたお？
　　　　　　それが気になって……まあそれ以上は企業秘密ってやつだお》

(;ﾟAﾟ)《なんてこった》

（　＾ω＾）《おっおっ、ワタナベがアレをドクオが作ってるなんて聞いたらどうなるかお？》

(;ﾟAﾟ)《やめろおおおおおおお》

（　＾ω＾）《敵に捕らわれ手錠プレイ、森の逆鱗に触れて触手プレイ
　　　　　　そしてこの間の投下では新登場の双子の妹がなんと》

(ﾟAﾟ)《お願いだ！！　やめてくれえええええええええ！！》

（　＾ω＾）《僕が言いたいこと……わかるお？》

(ﾟAﾟ)「喜んで代役お引き受けいたします！！」

从'ー'从「おお、ブーンがごにょごにょしてたらあっという間に了承した〜」

(ﾟAﾟ)「なんだってやってやんよ！！」

（；＾ω＾）「んじゃあ僕はもう帰るお」

从'ー'从「うん、お大事に〜。はいみかん」

（；＾ω＾）「ありがとうだお、それじゃあ」

帰りだす僕のお友達。さようなら僕のお友達。

('A`)「……てなわけで１日社長を勤めさせていただきますドクオです」

本来ならブーンがいるべきである椅子に腰を落とす。あ、案外座り心地いい。

从^ー'从「さてと……」

閉じた扉を見やり、小さな目配せをする彼女にすかさず反応。

('A`)「おうよっ！！」

声と共にマイリュックサックから取り出したるはゲームキューブとソフト一式。コントローラー２台付きだ。

('A`)「この用途不明の取っ手はもしかして持ち運ぶためにあるのだろうか」

从'ー'从「わ〜い、前からやりたかったんだよね〜」

左手にみかん、右手に渡されたゲームキューブを持って
クルクルとハンマー投げの要領で回りだすワタナベさん。いいね、天然って。

从'ー'从「さーて、なにやろっか〜」

('A`)「あいにくゲームキューブはよく知らん。一応持ってるだけだから」

从'ー'从「このマリオパーティーってのやってみたいな〜」

('A`)「了解」

ドッくんあはれｗｗｗｗｗ

ＧＣだったらガンダムｖｓＺガンダムでせうｗｗｗｗｗ

へいへい支援

部屋の隅に設置された小さなテレビにプラグを接続。電源のコンセントも挿す。

('A`)「これでおｋ」

从'ー'从「私黒コントローラーがいい〜」

('A`)「おっと残念だなお嬢ちゃん、その厨二ブラックは俺のモンだ。子供はデフォで我慢だぜ」

从'ー'从「え〜、しょうがないな〜」

我が象徴色の黒を女子から奪い取りゲームキューブのスイッチオン

('A`)「手加減はしないぜ……ッッ！！」

从'ー'从「ふん、望むところ……ッッ！！」

今気づいたけどこの子案外ノリがいいのな。

猿ったか……？




てかなんで俺しか支援してないんだろｗｗｗｗｗ

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(;'A`)「な、ここにきてクッパマスだと！？」

从;'ー'从「コインが、コインが〜」

(#'A`)「くそったれＣＰＵルイージめ！！」

从;'ー'从「あ、クッパマス踏んじゃった」

(;A;)「俺のスターがああああああああ！！」

>>25
よくぞ参った！オプーナをいつでも購入する権利を与えよう支援！

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とりあえず一段落。みかんを１つ頂いて小休止。

('A`)「はいはいはーい、ワタナベ先生質問いいですかー？」

从'ー'从「はい、ドクオくんいいですよ〜？」

('A`)「さっきから僕達全然仕事をしていない気がするんですけどー？」

从'ー'从「…………」

从'ー'从「気にしたら負けだよ〜」

('∀`)「そうですよね〜」

なんか自宅にいるのとあまり変わらない気がする。

だめだこいつら……早く何とかしないと……

从'ー'从「逆にドクオ先生に質問で〜す」

('A`)「どうしたねワタナベくん？　君の質問なら先生なんでも答えちゃうぞ？」

从'ー'从「ブーンとの過去についてで〜す」

('A`)「……気にしたら負ｋ」

从'ー'从「気になるんだも〜ん」

(;'A`)「痛っ！みかんは投げてぶつけるものじゃありません！！」

从'ー'从「だって付き合い長いんでしょ〜？　興味あるな〜」

そういえばそうだ。むしろ今まで俺達の過去を聞かれなかったのが不思議だ。

('A`)「お友達です……じゃだめ？」

从'ー'从「私はノーと言える日本人だよ〜」

('A`)「ハーフでしょうが……」

あーあ、なんか言わなきゃいけない空気。嫌だね、コレ。

('A`)「もう１６年くらい前になるかな……」

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そう、それは小学校に入学して間もない頃のこと。


('A`)「とっもだっちひゃっくにんでっきるかな〜☆」

廊下をスキップするドクオ（８歳）

「痛いお！　許してくれお！！」

('A`)「なんだか声が聞こえるなあ」

「痛い、痛いお！！」

('A`)「そこの角かな？」

角を曲がってみると

(　ﾟ∋ﾟ)「おい見世物じゃねーぞ」

（　；ω；）「おっおっおっ」

上級生らしき集団、それに取り囲まれているのは同じ年くらいの男の子１人。

わたちゃんハーフだったんだｗ



とりあえずｗｋｔｋ

(　ﾟ∋ﾟ)「コイツ変な語尾だよなｗｗｗ」

「そうだよなーｗｗｗ」

(　ﾟ∋ﾟ)「カーチャンにちゃんとしつけてもらえよｗｗｗｗおらっ！」

「クックルの言うとおりｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

（　；ω；）「もう叩かないでくれお！」

(　ﾟ∋ﾟ)「うわｗｗｗｗｗまた言ったｗｗｗｗｗｗ」

( A )「おい……」

(＃ﾟ∋ﾟ)「なんか文句あんのかよ！？」



バキッ！！

ドッくんが殴られた方に１００万ｚ＄

(；ﾟ∋ﾟ)「うぇっ！」

( A )「いじめは……」

(#ﾟAﾟ)「許さん！！」

(；ﾟ∋ﾟ)「ひ、ひいいいいいいいいい！！」

ガッシボカ、上級生集団は退散した。テヌキ（笑）

（　；ω；）「おっおっ」

('A`)「ほらもう泣くな、あいつら逃げたから」

（　うω；）「……ありがとうだお」

('A`)「あんま気にすんなよ、それも個性だろ？」

（　＾ω＾）「ありがとうだお！　僕ブーンって言うお！　僕達友達になるお！！」

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('A`)「……てなわけだ」

从'ー'从「へ〜ドクオさん強かったんだね〜」

('A`)「ちなみに嘘だ。現実バージョンはブーンとドクオきゅんを入れ替え
　　　　内容を適宜修正しててお楽しみください」

从;'ー'从「あ……逆なんだ」

('A`)「かなり大体だけどな。性格は昔も今もあんま変わってないよ。アイツは」

从'ー'从「ふーん、昔からあーなんだ〜」

('A`)「ワタナベさんとブーンは……アレがきっかけなんだよな？」

从'ー'从「……そうだね、もう大分経つけど」

急に雰囲気が変わった。もうこの話題に触れるな、ということだと勝手に解釈。

(#'A`)「うおおおっしそれじゃあ今度はスマブラ行くぜええええええ！！」

从'ー'从「負けないよ〜？」

なにがあったんだろ……




伏線が一つ入ったぜ

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('A`)「もう疲れました」

お昼の内藤探偵社、本日はドクオです。

从'ー'从「まだ昼過ぎたところだよ〜」

突っ込まれるが疲れたもんは疲れたのです。日々働いている人にはそれがわからんのです。

('A`)「やる気-２０％突破か……なに、まだ下がるだと！？」

从;'ー'从「な、スクーターが壊れた！！」

ノってくれる彼女。間違ってるんだけどね。

从'ー'从「そうだ、そろそろお昼だね〜」

('A`)「規則正しい生活リズムは無職の敵です」

从'ー'从「今日はドクオさんだしお昼ごはんはりきっちゃおっかな〜」

男を一撃の元に葬りさる一言。もちろん俺も例に漏れない。

(*'A`)「おｋ、任せた！！」

从'ー'从「ちょっと待っててね〜」

そう言っていそいそと給湯室へと入る姿はまさに年頃の乙女。

('A`)「これは……」

('∀`)「ＶＩＰでスレ建てしかねーよｗｗｗ」

すかさずブーンのパソコンでブラウザを起動。スレを建てる。

ドッくんに差し入れ



つ【デカビタＣ】

［衝撃］無職だけどなんか女性に昼食作ってもらうことになった［フラグ］

1 名前：うはｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ：2008/12/20(月) 11:40:05.00 mushokunodokuo
　　なんか若い女性がお昼ご飯作ってくれることになったんですけどｗｗｗｗ

　　うはｗｗｗｗｗｗフラグｋｔｋｒｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

2 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日：2008/12/20(月) 11:40:09.00
　　sneg？


3 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日： 2008/12/20(月) 11:41:00.06
　　早くそのタイトル教えろよ


4 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日： 2008/12/20(月) 11:41:25.07
　　それよりラーメンの話しようぜ！俺はとんこつ！！


5 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日： 2008/12/20(月) 11:42:14.56
　　にわか乙、通は塩一択


6 名前： 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日： 2008/12/20(月) 11:43:30.55
　　>>5通気取りなお前カコイイｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

　　ところでｗｗｗｗｗお前らｗｗｗｗみそｗｗｗ最ｗｗｗ高ｗｗだｗぞｗｗｗっうぇｗｗｗ

(#'A`)「馬鹿野朗！！」

怒りに打ち震え、ラーメンスレと化したスレを一瞥してブラウザを閉じる。妬みとは醜いものだ。

('A`)「まあいっか、ワタナベさんの手料理食べれるし」

そう、彼らは嫉妬ゆえの嫌がらせしかできないのだ。
つまり俺は今嫉妬させるに足る状況にいるってことだ。
俺がキレる理由はない。

('∀`)「ふひひ、カーチャン以外の女性の手料理……」

オシャレにサンドイッチ。サラダとベーコンエッグ。
いやいやチャーハンなんてのも家庭的でいいかもしれない。
そして待つことしばらく、目の前に出てきたものは―――


从'ー'从「ほいお待ち〜」

(;'A`)「……これはなに？」

視線の先には中が黄色に染まる鍋（つぶつぶ入り）

从'ー'从「みかん鍋、ブーンがやるなっていつも止めるから今日がチャンスなの〜」

('A`)「これ……俺も食うの？」

从'ー'从「そうだよ？　一杯作ったから食べてね〜」

>>43


醤油背油とんこつこそ至高だろ、とミサカはレスします

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('A`)「うぇぷ……」

从'ー'从「う〜ん、イマイチだったね〜」

('A`)「結局８割以上俺が食べた件」

从'ー'从「白菜は強烈だったね〜。でも案外いけるもんだよ〜」

('A`)「もうむりぽ」

从'ー'从「ガッ！！」

('A`)「どうしたもんか……」

デスクにつき、ブーンのパソコンを弄る。
壁紙を虹炉理に、デスクトップには携帯しているＵＳＢメモリからあんな動画やこんな動画を５０くらい貼る。
ついでにあらかじめあるファイルを『ドックン参上』と書き換えたりして時間を潰す。

みかん鍋ｗｗｗｗｗ


期待を裏切らないわたちゃん最高ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

ちょｗｗｗｗｗドッくんひでぇｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

('A`)「お、帰ってきたのか」

たま「にゃー」

鳴くのはここのマスコット、たま。
時計は１２時を回ったくらいだ。お昼を食べに帰ってきたのだろう。


从'ー'从「たま〜、今日はなんとキャットフードだ〜」

たま「にゃー！」

キャットフードに喜んでいる猫を見て
日頃何を食べさせているのか大いに気になるところだがそこは突っ込まない。

('A`)「はー、依頼とか来てドックン大活躍！！　みたいになんないかなー。
　　　 ついでにここはドクオ探偵社にしちゃったりして」

从'ー'从「そういえば本名はなんていうの〜？」

('A`)「Ｈ・Ｉ・Ｍ・Ｉ・Ｔ・Ｓ・Ｕ・ＤＡＺＥ☆」

从;'ー'从「おうぇ……」

(;'A`)「ヒロインがそんな気持ち悪がるんじゃありません！！」

じゃあ俺がその分キモがるよｗ

从'ー'从「それはともかく……依頼なんて滅多にこないから〜」

('A`)「そっか、それはそれで気楽に過ごせるってもんだ」

从'ー'从「そうだね〜、ゲームし放題だよ〜」

('A`)「そ〜だな〜」

('A`)「……あれ？」

ふと脳裏を１つの記憶が掠める。
なんだったか、ぼーっとする頭をぶんぶんと振る。

なんだか忘れているような、そんな気がする―――






(；'A`)「しまった！！　今日は超時空アイドルニダーたんのファンクラブ会員限定Special Live DVDの発売日だった！！」

ウリの時代がｷﾀﾜｧ川ヽ｀∀´>ηﾟ*｡:*!!

そうだ、今日は大ファンのアイドルのDVD発売日だった。

从;'ー'从「な、なにそれ〜？」

(；'A`)「俺はいかねばならん！　今からでもVIPレコードに行かねばならん！！」

从;'ー'从「し、仕事が……」

('A`)ｂ「大丈夫！　ワタナベさんなら出来る！！」

从'ー'从「適当だな〜」

('A`)「頼む！　帰りにみかんスイーツ買ってくるから！！」

从'ー'从「しょうがないな〜、早く帰ってきてよ〜？」

('A`)ｂ「おｋ！　すぐに帰ってくる！！」

なんとかみかんで買収し、飛び出すように探偵社を出る。

タイミングよく鉄道に乗り、待つことしばらく。
到着するのは大都市VIP。中央にそびえ立つ巨大なタワーは壮観だ。

('A`)「VIPレコードVIPレコードっと……」

人が多い、縫うように歩きながら向かう先はVIPレコード。CDやDVDを扱う店だ。

VIPレコードは駅から少し離れたところにあり、しばらく歩く。
昼過ぎの駅周辺は混雑していたが離れる程に人の数は減っていく。

('A`)「金多めに持ってきたしついでになんか買っちゃおうかな〜」

吐息は白いが足取りは軽い。なにしろ待ちに待ったアイドルDVDの発売日だ。
覚えていなかった自分が信じられないがとにもかくにもDVDは手に入りそうだ。

そんな幸せを噛み締めていると

みかんでお留守番頼めるのか……




オレンジケーキあたりを２ホールぐらい上げれば１日家政婦ぐらいにはなってくれるだろうかｗ

「おいこら待てー！！」

「きゃああああああ！！」

('A`)「おやおや？　後ろから声が聞こえるぞ」

後ろから迫るは人の声。女性もいるみたいだ。

(,,ﾟДﾟ)「そこのアンタ！　そいつ食い逃げだ！　捕まえてくれ！！」

（；･∀･）「足早すぎるぞおおおお！！」

ζ(ﾟーﾟ;ζ「助けてくださああああああい！！」

(；'A`)「なんだとおおおおおおおおおお！？」

現れたのは憎むべき公僕。理由も無く週１回は連行してくれる有難い連中だ。
追われているのはスーツケースを抱えた女性。
ふわっと巻いた髪と白を基調にした服装で清楚なイメージを抱かせる出で立ちだ。

(,,ﾟДﾟ)「……って！　お前はあの変態野郎！！」

（　･∀･）「今度はどんな変態行為をするつもりだ！！」

ζ(ﾟーﾟ;ζ「た、助けてください！　追われてるんです」

そう言って俺の背後に隠れるように回り込む若い女性。

(#'A`)「おいおい、おびえる子猫ちゃんを追っかけたあげく通りすがりの一般市民を変態呼ばわりか！？」

(,,ﾟДﾟ)「実際お前は変態だろうが！！　そして後ろにいるのは食い逃げ犯だ！！」

人差し指をビシッ！　と突きつけて叫ぶ刑事。

('A`)「まあ落ち着け。俺が変態なのはともかく、この子が食い逃げしたっていうのは
　　　 大方お前らに怯えて支払うの忘れてたってところだろ」

そう言いつつとりあえず公僕共に見えないようにポケットから財布を取り出し後ろに渡す。

そーいやζ(ﾟーﾟ*ζ出るゆうとったなｗすっかり忘れてたｗｗｗｗｗ

ζ(ﾟーﾟ*ζ「そ、そうです！　この人達あまりに怖すぎて……」

(；ﾟДﾟ)「なんだとゴルァ！！」

（；･∀･）「先輩はともかく俺は怖くないだろ！」



(,,ﾟДﾟ)「……おい、モララー」



（；･∀･）「あ！　今のはもちろん言葉の綾ってやつですよ！？　決して本気で思っているわけじゃなくｔ」

鈍い音。げんこつを食らったようだ。

口は災いの元ｗｗｗｗｗ

(,,ﾟДﾟ)「それはともかく払えるんなら払ってもらわないとな」

('A`)「てかどうしてあんたらが食い逃げを発見してるんだよ」

（　･∀･）「昼飯の牛丼食いに行ったんだよ、しかも今日は先輩が大盛り+５０円をおごってくれたんだぞ！！」

またも鈍い音。げんこつを振るった主は日常茶飯事のごとく構わず進める。

(,,ﾟДﾟ)「余計なことを言うな。ともかく、いざ食おうとしたら店員が
　　　　『食い逃げだー！！』とか抜かしたからな、食うもん食わずに追っかけてきたんだよ」


('A`)「お仕事ご苦労様。残念だがそれは勘違いのようだぞ」

もっといいもの奢ってやれｗｗｗｗｗ

ζ(ﾟーﾟ;ζ「あ、はい！　お金はちゃんとあるんです！！」

マイウォレットから取り出し、見せつけたるは１万円札。小銭があるにも関わらず諭吉召喚。

(,,ﾟДﾟ)「そうか……すまんな、勘違いだったみたいだ。おら！　帰るぞ！！」

（；･∀･）「痛い痛い！　耳引っ張らないで！　そんなあっさりあきらめていいんですか！？
　　　　　　それに俺まだ大盛り牛丼１口も食べてない……」

(,,ﾟДﾟ)「恥かいたのに戻れるかっつーの。帰りにコンビニ寄るぞ」

ちゃんと店に行って支払うように。あと怯えさせてすまなかった。
そういって嵐は去った。

しかも一口しか食ってないとかｗｗｗｗｗ



てか刑事達は牛丼代払ったのか……そこが問題だｗｗｗｗｗ

('A`)「はっ！　哀れな警察恥かいてざまあｗｗｗｗｗｗ」






ζ(ﾟーﾟ*ζ「あのー……」

(；'A`)「うおっ！？」

そういえば忘れていた。
いつのまにか日頃の恨みを晴らすことに夢中になっていたが
元はといえばこの女性を助けるためだった。

どんだけ煮え湯飲まされてんだｗｗｗｗｗ


自業自得という気もしなくはないがｗｗｗｗｗ

ζ(ﾟーﾟ*ζ「……その、ありがとうございます」

ぺこりとお辞儀をしながら諭吉が戻った財布を差し出す。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「私お金がなくて……」

('A`)「あ、いいよ。たかが牛丼１杯くらいおごるさ」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「え、いいんですか！？」

('A`)「なにかしら食い逃げする理由があるんだろ？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「……はい」

('A`)「詮索はしないけどよくないぞ、食い逃げは」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「…………」

('A`)「わかったか？　ちゃんと働いてお金稼いｄ」

ζ(；ー；*ζ「…………」

(；'A`)「な、泣くなよ。いじめているように見えるだろ？」

ζ(つーﾟ*ζ「ご、ごめんなさい。嬉しくてつい……」

(；'A`)「……？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「あの、よかったら……あとで私のお話、聞いてくれますか？」

無職が説教垂れんなｗｗｗｗｗ

働いて稼げってドックンが言える立場じゃないｗｗｗｗｗｗｗｗ

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('A`)「そっか、大変だったんだな」

聞いた話はありがちな話。
学校を卒業して、この都市にきて就職はしたが折からの不況で首を切られた。
その後はなんとか派遣で食いつないでいたが、ついにそこからも見放された。

収入はなく、住まいもないネカフェ暮らし。実家からは家出同然のごとく出てきたから帰れない。
そして貯金も底をつき、いよいよ飢え死にしそうなところに牛丼屋が見えて……といった話だ。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「はは、とんだお笑い種ですよね〜」

缶コーヒー片手に自虐する彼女。名前はデレ、２２歳で２つ年下だ。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「私には夢があるんだー！　って叫んで家を飛び出たところでどうにもならなかった」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「実際は親に反発していただけで夢なんて大層なものは無かった」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「ただ、田舎を出てこういう都市にくれば、好きな人が出来て、結婚して、幸せになって」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「家を出てよかった。っていつか思えると思ってた」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「親に幸せな自分を見せ付けてやる！　って」

ζ(^ー^*ζ「結局このザマですけどね」

ほおに缶コーヒーを当てながら笑う彼女。どこか達観していて、寂しげで。

('A`)「……俺だって似たようなもんさ。だけどデレさんとは違う」

思わず口に出る。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「え？」

('A`)「俺は親に甘えたままでずっと暮らしてる。親が先にいなくなるのはわかってるけど全く仕事をしようと思わない。なぜだと思う？」

('A`)「まだ趣味の領域だけど、俺はいつか大好きな機械いじりとか科学とかで一山当てるんだ。
　　　 そんで一山当てたらでっかい住みやすい家買って家族みんなで楽しく過ごすんだ」

　　　 ∧＿∧
　　　(#´･ω･)　牛丼代金は、Ｋ死庁に請求すりゃいいのかねぇ……？
　　　(つ　と　 /
　　　　 ／　　/
　　　 ／　　 /
　　 ／　　　/
　 ／　　　 /
`／　　　　/
｜￣￣￣￣|
｜ 　 　　|
｜　　　　|

('A`)「親だってそれを応援してくれている。だから俺は大いに甘えているんだ」

('A`)「俺は１歩ずつでも自分の夢を追う。そしていつか叶える。親のために、自分のために」

('∀`)「ま、今は夢のまた夢だけどな」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「そうなんですか……」

('A`)「デレさんだって小さくてもいい、自分の夢があるだろ？　無いなら見つけろ。
　　　そしてそれを叶えるために少しずつ頑張ろうぜ？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「ドクオさん……」

ζ(；ー；*ζ「ありがとう……ございます」

(；'A`)「泣くなって、ほら、早く飲まないとコーヒー冷めるぞ？」

ζ(つーﾟ*ζ「本当に……ありがとう」

('A`)「そうだな、まずは食い逃げしないでいいように働いて稼ごうか」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「でも……どこも雇ってくれなくて」

雇ってくれないとは、不況というのは嫌なもんだ。

でも無職が言っても説得力０どころか、いつまでも夢見てんじゃねー！と罵倒されるｗ

これは・・・まさか・・・！

だが



('A`)「ここからちょっと離れたところだが……１人お手伝いが必要なところを知ってるんだ」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「そ、そうなんですか！？　なんでもやります！！」

('A`)「ちょっと貧乏で給料も安いが、もふもふな猫がいるしココアにうるさいヤツが淹れるうまいココアも飲める」

('∀`)「そこの名は……」

ブーンのところに居候追加、とｗ

これはwww

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（　＾ω＾）「ふぁーあ」

大きく伸びをする。安いボロアパートの自宅から我が城、内藤探偵社まではすぐの距離だ。

昨日までひどかった風邪はしっかり食べて１晩寝たらあっという間に治った。
そしてなにより健康は大事だと痛感した。今度からは気をつけよう。

今日は依頼が来るだろうか、こないだのジョルジュの件でかなり稼いだからしばらくはいいか。
としゃっきりしない頭で考えながら扉を開ける。

朝日の差す部屋に少し目を細め、コートを掛ける。
ドクオに任せたとはいっても書類関係は任せられないので今日はたまった分を片付けよう。
暖房をつけ、朝の１杯を飲むためにお湯を沸かし、パソコンを立ち上げる。

回転するファンの音はしんとした部屋に響く。
段々とお湯の沸く音が聞こえてきた。
今日は濃い目を淹れよう。砂糖も多めに入れてがっつり飲もう。

ディスプレイから目を離し、椅子から立ち上がる。

立ち上がると―――





ζ(-ー-*ζzzZZ



(；ﾟωﾟ）「……はい？」

パソコンはらめぇぇｗｗｗｗｗ

今のいままで気づかなかったが応接用のソファーに何故か女性がいる。
布団は敷かれ、枕もあり、ぐっすりと寝ている。

（；＾ω＾）「あのーすいませーん」

主はこちらのはずだが控えめになってしまう。

ζ(つー-*ζ「ん……」

（；＾ω＾）「どちらさまですお？」

丁寧口調。目をこすり眠たそうな女性はこちらに気づいたみたいで

ζ(ﾟーﾟ*ζ「おはようございますっ！！」

布団から半分体を起こし元気良くあいさつ。

助手追加きましたー

（；＾ω＾）「お、おはようだお。ここがどこだか知ってるかお？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「はいっ！　内藤探偵社です！！」

（；＾ω＾）「君は……誰だお？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「今日からここに住み込みで働くことになったデレといいます！！」

（；＾ω＾）「……はい？」

なにを言っているのだろうか。頭がまだ風邪を引いているのだろうか。
理解不能な現状にめまいを覚える。いったいどういうことだ？

様々な可能性が頭を駆け巡りだしてしばらく。
チャイムもなしにドアを開ける大きな音。こんなことをするのはおそらく。

('A`)「おっはー☆ドッくんだよ〜？」

やはりこいつだった。

（　＾ω＾）「おいグズ。これはどういうことだお？」

('A`)「はい？」

外人がそうするように肩をすくめ「？」とジェスチャーをする。正直全然似合わない。

（　＾ω＾）「昨日僕がいない間一体なにがあったんだお？」

視線をソファーの上の彼女にやりつつ疑問を問いかける。

('A`)「ああ、彼女？　VIPレコードの前で会った。んで雇った」

（　＾ω＾）「わかりやすい説明サンキューだお。そしてくたばれ」

ドッくんｗｗｗｗｗ今時おっはーはねーよｗｗｗｗｗ




今はおはようさんがりあの時代だぜ？

支援

('A`)「両手に華、いいだろ彼女困ってたし」

（＃＾ω＾）「ウチの財政事情わかってんのかお！？」

('A`)「オーケーボーイ。お前の搭載している瞬間湯沸かし器をすぐに稼動停止させて落ち着くんだ。
　　　ユーはこないだのジョルジュの件でいくら受け取った？」

（　＾ω＾）「……それがどうしたお？」

('A`)「話聞く限りだと君が生きているのは俺のおかげ、みたいな部分も散見されるわけですよ」

（　＾ω＾）「はあ」

('A`)「でも俺結局ノーギャラなわけ。みかん爆弾とか無償提供なわけ」

('A`)「……と、いうわけで」

m9('A`)「俺のギャラ代わりにデレさん雇いな！！」

支援

(　^ω^)　じゃあドッくんはこれから一生ノーギャラで内藤事務所の雑用ね。

（；＾ω＾）「……無茶苦茶だお」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「やっぱり……」

ζ(;ー;*ζ「ダメ……なんでしょうか？」

（；＾ω＾）「な、泣くなお！」

ζ(;―;*ζ「だ、だって……」

（；＾ω＾）「わかったお！　雇うから！　雇うから泣き止んでくれお！！」

ζ(つー;*ζ「本当ですか！？」

('A`)「もう判子やら書類とかはやっといたから。代理権限で」

（；＾ω＾）「もうてめーには頼まねーお」

支援

ドッくん……それ下手したら文書偽造ｗｗｗｗｗ

从'ー'从「おっはよ〜。あれ、見ない人だ〜？」

ζ(ﾟーﾟ*ζ「おはようございますっ！！」

('A`)「ワタナベさん、昨日戻ったら消えてるもんなー」

从'ー'从「みかんの安売りがあったんだよ〜」

ああ、今は余裕があるからともかく、３人になったら給料はどうなるのだろうか。頭が痛い。

ζ(ﾟーﾟ*ζ「お掃除とかお料理とか頑張りますから！！」

張り切る彼女。書類を見ると名前はデレ
乙女真っ盛りといった年頃にも関わらず、なんともまあ世知辛い世の中だと思う。

今日から３人か。仕事はお手伝い、と書いてあるから散らかった部屋の掃除でもしてもらおう。

（　＾ω＾）「ココアを淹れること以外の掃除とか、書類整理とか、留守番とか……とにかく部屋の全般を頼んだお」

ζ(^ー^*ζ「はいっ！！」

華が増えた。というのは正解かもしれない。
眩しい笑顔を見て僕がそう思ったのは、長い時間が癒えないと思えた傷を癒したから、なのだろうか。




4th〜destiny encounter〜fin

相変わらずみかんに弱いなわたちゃんはｗｗｗｗｗ

今日の投下はここまで！　
反省点、いつのまにか国家権力を犯罪者に仕立ててしまったこと。

ほのぼのとした話だったな今回は。



とりあえず乙〜



続いて５話目投下……はないよなｗ

やっぱ支払ってなかったのかよｗｗｗｗｗ

>>100
５話は現在製作中で進行状況は１０％くらい、次回はデレとドクオがメインのお話になる予定です。

>>102
次はいつ頃になりそうな予定？血のバレンタインまでには間に合いそうかね？

>>101
今確認しましたがどっくんが支払ったお金がなぜか牛丼３人前（内２つ大盛り+50円）だったそうです。

>>103
なにそればれんたいん？　はじめてきいたんだけど

次回投下は来週くらいになりそう。調子がよければ今週末にも投下するかも

ドッくん大損ｗｗｗｗｗ３人前も支払ったのかｗｗｗｗｗ



まぁ刑事達にアドバンテージを得たと思えば安いかｗ

>>105
乙、楽しみにしてるぜ！


ちなみに血のバレンタインとは、地球連合政府がプラントに(ry

よし、それじゃあいいこなのでもう寝る！　今回もみなさんたくさんの支援等ありがとう！！

てか今週末って……明日!?

ほとんど俺しか支援してなかったがなｗｗｗｗｗ



乙蟹ｗ

よむほ

作者乙
面白かったですZE☆m9ζ(ﾟーﾟ*ζ