1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
クリスマス何それおいしいの?な代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:16:28.06 ID:bNg1HODi0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:17:54.90 ID:4b+J/JpVO
まだあんの?お腹いっぱいなんだけど
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:18:20.28 ID:bNg1HODi0
主要登場人物。
('A`) ドクオ
崩れてきたマンションの下敷きになる。
主人公にして物語の語り手という大役を果たしてきたが、志半ばにして絶命。
( ^ω^) 内藤ホライゾン
ブーン。何とでも仲良くなれる。
ドクオにとっては神出鬼没の良き友人。
( ´_ゝ`) 兄者(´<_` ) 弟者
運命共同体。
常に物語とは関係のない所に住んでいる。
川 ゚ -゚) 素直クール
委員長。切り札。
一を聞けば百を知る事が出来る。
ノパ听) 素直ヒート
副委員長。
この世で最も夕日が似合う熱血少女。
現在VIP街にて天使の軍勢と単独で交戦中。
(´・ω・`) ショボン
元人間、天使。
階級は能天使(全九階級中、第六階級)。
素直クールと共に概念世界へ。
lw´‐ _‐ノv 素直シュール
米。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:21:01.85 ID:bNg1HODi0
世の中何が起こるか分からない、と。
予想外の事態に陥った者は苦笑いを浮かべながら呟くのだ。
まさかの万が一。
ここぞと言う時の1%。
つまりは後の笑い話。
(-_-)「……」
瓦礫の海から、空を見上げる。
また一つ、天使が赤い線に弾き飛ばされた。
落とされた天使は鋭く回転しつつ、宛ら流星の如く地面へと墜落。
目と閉じ、背中から伸びる両翼の動きを確認する。幸いにも折れてはいないようだ。
(-_-)「……」
立ち上がり、勢い良く白銀を羽ばたかせる。
重力への逆らい、そして身体を支える脚が脱力する感覚。
力天使ヒッキーが復帰した時、そこは紛れもない戦場だった。
目にも止まらぬ速さで建物の屋上から壁へ、壁から屋上へ飛び移り、隙を見ては滑空する天使を一撃で落としていく赤い線。
<_プー゚)フ「止まるな、狙い打たれる。お互いの死角をお互いで補い合え」
火の玉か、はたまた炎の弾丸かと見紛うそれは、VIP高校二年三組、副委員長。
憤怒の化身、素直ヒート。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:23:08.56 ID:bNg1HODi0
目まぐるしく飛び回る彼女が一度ビルに降り立つや否や、天使が左右から迫る。
片方の天使は輝く片手を向け構え、もう片方の天使は掌底を向け突進。
対する素直ヒートは軽く息を吸い込み、
ノハ#゚听)「ッだあああああああああああああああああああああああああ!!」
咆哮。
左右の天使はまるで大型車両に正面から突撃されたかの様に真後ろへ吹き飛んだ。
追撃を加えようと急降下していた天使達も、まるで激流に挑む小船が如く押し戻される。
ノハ#゚听)「でぇああああああああ!!!」
再び跳躍。
空中でバランスを崩した天使に渾身の頭突き。
身体を「く」の字にされた天使と素直ヒートはそのまま上昇し、やや上空で体勢を立て直していた天使に激突した。
<_プー゚)フ「……」
(-_-)「……」
仲間の天使が次々と叩き落されていく中、二つの上級天使はその光景に顔をしかめていた。
話が違う。
人間。道具を作り、持ち、使う事によって爆発的な発展を遂げてきた特異生物。
自らの体を何万年も掛けて進化させる従来の方法より、遥かに早く手を伸ばす事が出来る。
しかし、その過程により単独での非力さは輪を掛けて目立つようになったはずなのだ。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:24:32.58 ID:C87udwtH0
本当にドクオが死んだまま進行するのか支援
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:25:37.99 ID:bNg1HODi0
爪、牙の代わりに剣を。
強固な皮膚の代わりに盾を。
毛皮の代わりに衣服を。
地を速く駆ける為に車輪を動かす機関を。
空を飛ぶ為に鉄の翼を。
数の差を覆す兵器を。
巨大な情報網を。
何かを作る度に、人間は膨大な必要時間を飛ばしてきた。
ただしそれはある意味で真に身を削る行為でもあった。
道具で補ったが為の代償。
自前の翼で空を駆り、手先一つで岩をも破壊する天使の相手になろうはずもない。
<_プー゚)フ「……」
(-_-)「……」
ノハ#゚听)「ぜぇあああああああああ!!」
目の前を飛び交う人間は、人間ではないと言うのだろうか。
<_プー゚)フ「あんなものがあと幾人もいるとすれば、一個中隊程度では力不足だ」
また一つ、純白の羽根を散らしながら天使が墜落する。
(-_-)「仮定を考慮して退くのは妥当。しかし現状に限ればそれ程深刻でもないと判断」
<_プー゚)フ「……賛同、了解。障害を破壊する」
二つの天使が、その腰をあげた。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:28:42.99 ID:bNg1HODi0
その接近を、赤髪は察知する。
ノパ听)「――!」
右斜め後方から背筋を凍らせてくる者がいる。
頭で考えるよりも早く、体は“振り向き”よりも“その場からの移動”を優先させた。
<_プー゚)フ「エターナル・フォース・ブリザード」
周囲の景色全てがほんの一瞬群青に塗り潰される程の煌めき。
素直ヒートが数瞬前に足を預けていた建物の屋上が白銀の波に飲まれる。
<_プー゚)フ「お前は死ぬ」
まるで花火。
粉々に散るビルの上層部分。鉄筋一つ残らない。
ビルを樹木の幹とするならば、その粉壊は満開に咲き誇る白い花だ。
ノハ#゚听)「お前達が親玉かぁぁぁ!」
電柱の上に片足で直立し、問う。
(-_-)「……」
返答はない。
ノハ#゚听)「この素直ヒートの全てを以て叩き潰してやる!! 仲間達に永久の別れを告げろ!!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:30:45.03 ID:bNg1HODi0
(-_-)「……あの人間が囮と言う可能性もある。他地区の天使を周囲の警戒に当たらせる」
<_プー゚)フ「了解。以降、力天使、主天使、その他天使十二による攻撃を対象に集中」
(-_-)「了解。対象の破壊を確認後、使命続行の可不可を判断」
<_プー゚)フ「了解」
言い終えると、力天使ヒッキーは両手の平を素直ヒートに向け、
(-_-)「エターナル・ダーク・マンデー」
主天使エクストは素直ヒートに突進する。
ノパ听)「……!」
<_プー゚)フ「ヘヴンズ・ゲート」
エクストの右手から金色の布がひらりと舞う。
それを鞭の様に撓(しな)らせ、素直ヒートが一瞬前まで立っていた電柱を叩く。
まるで子供が公園の砂山を蹴散らす様に。
電柱の叩かれた部分は微塵になり、残った部分は根本から折れ、地に沈む。
回避した素直ヒートはビルの壁から壁へ飛び移り、さらに壁を蹴ってエクストへ向かう。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:32:49.65 ID:bNg1HODi0
ノハ#゚听)「ッはぁぁああああああああ!!」
渾身の一撃。
拳に込められたのは乗せ得る全ての体重と加速、溢れんばかりの憤怒と激昂。
それをまともに受けた天使は吹き飛び、数えきれない程の羽根を散らしながらビルへと激突する。
窓を突き破り、反対側の窓から打ち出される様に飛び出て来た天使はそのまま失速し、瓦礫の海へと消えていった。
ノパ听)「……」
<_プー゚)フ「……」
ノパ听)「仲間が、身代わりに?」
<_プー゚)フ「主天使と力天使はそれぞれ第四、第五階級。第九階級である下位の天使が身代わりになるのは当然だ」
ノハ#゚听)「当然……だと。私が殴っておいて言うのも何だが、庇って落ちていった仲間に向かってその言い草は何だ!!」
<_プー゚)フ「支障を来さない為だ。それに、天使だ」
ノパ听)「……天使?」
エクストの言葉に合わせたかの様に、瓦礫の中から先程殴り飛ばされた天使が舞い上がった。
腹部を大きく凹ませたまま、エクストの背後を飛翔する。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:34:28.10 ID:bNg1HODi0
<_プー゚)フ「天使とは、神の目であり、口であり、手である。怪我という概念は存在せず、当然寿命もない」
ノパ听)「寿命が……ない?」
<_プー゚)フ「勿論神の意志とは言え、此処は物理世界だ。物理的手段によって破壊する事は可能だ」
ノパ听)「……よく分からんが、叩けば壊れるんだな」
<_プー゚)フ「そうだ」
ノパ听)「随分と気前良く喋ってくれるじゃねぇか」
<_プー゚)フ「問題無い。目的は達成された」
素直ヒートは、エクストのやや後方から黒い光が渦巻いているのに気付いた。
力天使ヒッキーの突き出した両手の平から溢れ出る、どす黒い煙と光の混沌。
エターナルダークマンデー、その稲光。
(-_-)「……」
素直ヒートが地面へ向け飛んだのと同時に、エクストは身を翻し道を開ける。
放たれた怒涛の黒は、水槽に垂らされた墨。
瞬く間に街の一角を飲み干し、
(-_-)「お前は消える」
周囲の瓦礫諸共消失した。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:36:27.79 ID:bNg1HODi0
――
銀色の無機質な筒の中を、素直クールとショボンは歩いていた。
直径3m程度かと思われるその通路は人気が無く、不気味な空気が漂っている。
素直クールとショボンの二人は、特にこれと言った問題も無く二人並んで歩いていた。
川 ゚ -゚)「まさか円形の通路とはな。歩き難くて敵わん」
最初に口を開いたのは素直クール。
平坦な道に歩き慣れている所為か、僅かに湾曲している道は気になるものがある。
(`・ω・´)「此処はもう概念世界なんだ。歩く為の重力があるなんて思ってた訳じゃないだろうね」
川 ゚ -゚)「思っていた」
(`・ω・´)「そうか。だから君の周りにだけ重力があるんだな」
歩く度に音が反響し、まるで大人数で廊下を闊歩しているかの様な錯覚に囚われる。
足元に目をやると、映っている自分と目が合った。
川 ゚ -゚)「概念世界と言ったか。私のいる世界とは具体的にどう違うんだ?」
(`・ω・´)「そこは“どこか同じ点はあるのか”と聞いてくれた方が色々と早かったかな」
淡々と歩を進めながら、ショボンは口を開く。
此処は概念世界。物質世界との違いは、物質の代わりに概念が全てを形造っていると言う点。
概念とは、物事の総括的な意味。事柄を普遍化し、頭の中で捉えたもの。
つまりは、精神内部に存在する何か。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:38:24.37 ID:bNg1HODi0
(`・ω・´)「君の目にはここの通路、どう見えている?」
川 ゚ -゚)「明るい銀色の筒。通路の奥は良く見えん。」
(`・ω・´)「それこそが概念。君の中にある“天使のいる概念世界”の想念。つまりはイメージだ」
川 ゚ -゚)「……」
素直クールは自分の手に視線を落とし、改めてショボンを見る。
ショボンは無言で頷く。
そう、ショボンも、自分自身でさえ、イメージに従って眼に映る。
そしてそれを映している目、その機能でさえ、素直クールの頭にある『概念』なのだ。
川 ゚ -゚)「……少し混乱したよ。この世界に物質は存在しないんだな」
(`・ω・´)「その通り。あるのは概念のみ」
素直クールは少し考え、ショボンに問うた。
川 ゚ -゚)「因みに……お前にはここの通路、どう見えているんだ?」
僅かな沈黙の後、ショボンは軽く笑った後に答えた。
(`・ω・´)「見てない。此処は通路じゃないし、俺達は歩いていない。そもそも通路なんて存在しないし、歩くと言う行為さえ存在しない」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:39:05.53 ID:6puQ+pOx0
おお待ってたぞ支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:40:52.90 ID:bNg1HODi0
この時点で、素直クールは確信した。
川 ゚ -゚)「……ここには物質が無い、と言ったな」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「熾天使は――居る、のか?」
(`・ω・´)「正確には“在る”、だ」
○○だから●●、つまり●●と言う事は◎◎で無ければならない。
数式を次々と「=」で連ねていくように、素直クールの頭の中で現状が整理されていく。
川 ゚ -゚)「……」
(;`・ω・´)「こんなところで言うのも何だけど、君は表情が固いな」
何故、慈悲深いとされる神が天使を使って人間の街を壊し始めるのか。
それは自身が消される可能性が出来たから。
素直シュールの破壊を優先した結果。
ならば何故もっと効率的な手段をとらないのか。
街を壊して、何になるのか。
壊す事によって、何を得た。
何を得られた。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:43:05.12 ID:bNg1HODi0
川 ゚ -゚)「……」
得たものは、ある。
確かに此処にある。
しかしそれでは全ての事に説明がつかない。
予想以上に嘘が多い。
多すぎる。
むしろ、ほとんどが嘘だ。
しかし、少し見る方向を変えるだけで、驚く程あっさりと説明がつく。
川 ゚ -゚)「……」
(;`・ω・´)「聞いてるかい?」
大切なのは、嘘の内容ではない。
何故嘘をつく必要があったのか。
川 ゚ -゚)「仮定とは、一種の賭けだな」
正しければ、一気に考えを加速させる事が出来るし、間違っていればそれまで考えていた事が水泡に帰す。
素直クールは幾つもの考えを同時に進める事が出来た。
それぞれの仮説にそれぞれの仮説を重ね、辻褄の合うものだけを次に進める。
そんな彼女が真実に到達するのに、そう時間は掛からなかった。
川 ゚ -゚)(私は、呼ばれたのか)
うおっ、マジか!!
感想スレ等で何度も名前が挙がってるから
奴らのためにも頑張ってくれ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:43:31.72 ID:C87udwtH0
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:46:21.89 ID:bNg1HODi0
――
不自然に一部分だけ消失している建物。
切株の様な電柱の跡。
下組みだけ僅かに残った家々。
まるで街の一角を巨大なスプーンで抉り取られたかの様な、酷く不可解で、酷く凄惨な光景が出来上がっていた。
それを眼下に、力天使ヒッキーと主天使エクストは上空で停滞している。
エターナルダークマンデー。
黒と言う黒を黒で塗り潰すデリートキー。
一度放たれれば、有象無象は消失する。
<_プー゚)フ「……」
(-_-)「回避は不可能。対象は恐らく消失したと考えられる」
二人は刻一刻と流れていく時間を惜しみ、すぐさま目標の確保へと急いだ。
どれだけの犠牲を払おうとも、媒体置換能力を手に入れる。
それが、神の意志。
力天使が別地区へ移動しようとしたその時、あまりの不自然さに翼が止まった。
目が映している、やたら不自然な情景。
何もかも消失した巨大な空間の片隅に、一本だけ無事に残っている電柱。
その付近を包むかのように漂っている、白銀の霧。
それは紛れもない、一撃必死エターナルフォースブリザードの跡。
必殺の黒が、その近辺に限って迎撃されたと言う事。
敵の、残存。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:48:16.34 ID:VKjzgpsHO
きたこれ私怨
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:48:32.06 ID:bNg1HODi0
眼下より迫る。
異変が迫る。
力天使は右に、主天使は斜め左上に飛んでそれを避ける。
<_プー゚)フ「……!」
それは白。
(-_-)「……!!」
目を覆わんばかりに輝かしい、絶望の黒をさらに上書きする逆転の白。
純白の羽根が螺旋を描き、それは鋭く上昇する。
雲を煙を切り裂き、昇る太陽の光を背に浴びながら、それは身を包む銀翼をゆっくりと、そして力強く広げた。
飛び散る白は紙吹雪。
両手に抱えるは赤髪の少女。
ノパ听)「!」
全ては彼を待っていた。
ノパ听)「……ショ、ボン?」
(`・ω・´)「俺だ」
それは天破の極光。
揉め事処理人こと、『断罪の請負人』、ショボン。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:51:07.41 ID:VKjzgpsHO
……あ、れ?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:51:14.56 ID:bNg1HODi0
(`・ω・´)「苦戦している様だな、『紅蓮の激昂』よ」
目を白黒させる素直ヒート。
(`・ω・´)「ふっ、相手はカノッサ機関の回し者か。道理で朝から右手の疼きが静まらない訳だ……」
目を細め、周囲を見渡す。
(`-ω-´)「チッ、こいつぁ少々分の悪い戦いだな……だが」
ノパ听)「ショボン、お前生きて――」
目だけを合わせ、薄い笑いを滲ませる。
(`・ω・´)「威勢の良い女は嫌いじゃねぇ。こんな呪われた力でも人を守る事が出来るのなら、喜んで貸そう、素直ヒート」
突然の敵襲に、天使の軍勢はわらわらと集結し始めた。
それらに向けて冷やかな視線を投げかけ、彼は言った。
(`・ω・´)「この世に未練など無いと言うのに、安息は俺を見放した」
『――これが世界の選択か』。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:53:28.83 ID:bNg1HODi0
――
川 ゚ -゚)「幾つか、質問しても良いか」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「概念世界とは、所謂一つのプログラムだな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「人類初期化案は神の決断じゃない。概念世界と言う名のプログラムが出した答えだな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「神とは、プログラムにバグが発生した時の為のアンチプログラムだな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「神は、プログラムのバグを確認し、人類を消すと言う名目で媒体置換能力を作ったんだな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「媒体置換能力とは、プログラムを書き換える事が出来る唯一の手段だな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「ショボンを通じて人間に媒体置換能力を託したのは、神だな?」
(`・ω・´)「ああ」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:55:10.46 ID:bNg1HODi0
川 ゚ -゚)「と、言う事はもう神はデリートされた後だな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「天使とは、『神の意志』ではなく『神の遺志』。つまりバックアップ機能だ。攻め込んできたのではなく、媒体置換能力を持った人間を迎えに来たんだな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「街を攻撃したのは、私の様な者を此処に呼ぶ為だな?」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「最後になったが」
(`・ω・´)「ああ」
川 ゚ -゚)「お前はショボンじゃないな?」
(`・ω・´)「ああ」
右手から、群青が煌めく。
Go to Next Stage
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:57:38.31 ID:bNg1HODi0
これにて投下は終了です
今回もたくさんのお米を有難う御座いました
ハッピーメリークルシミマス!
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:58:16.16 ID:C87udwtH0
投下乙
なんだってーの連続だ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:05:00.10 ID:XaXEYMqmO
畜生!いい所で終わりやがって…!
だが乙!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:11:32.00 ID:4m6O9kNDO
いいぞいいぞ
次回も楽しみ乙!!
うぬー、早く次の情報が欲しいぞ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:36:30.77 ID:VKjzgpsHO
乙
……こういうスレで予想はあれかもしれんが、俺は思い出した
ビルが崩れてから、まだブーンが一度も登場していない
いつ、どんな形で登場するんだろう
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:41:09.34 ID:C87udwtH0
そういえば、今回流石もいなかったな
毎回別世界を生きてておもしろいんだが
>>32 =□○0 フワッ
§
=■●_〜=□○0
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
そういえば流石兄弟忘れてた
>>34 ねーよwwwwww
主人公の友達って言ったら要所で登場がお約束だろ