('A`)が武器で、もとい('A`)と武器で戦うようです
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:37:11.93 ID:ePFNgE+bO
クリスマスイブに来るとは思わなかったしえーん!!
24 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 22:38:46.45 ID:nNMZEgDkO
('A`)「さい……と………」
それぞれ後ろに着いているのは「ぐ」と、「ぼり」?
斎藤「ぐ」羊子「ぼり」………サイトーグヨウコボリ………。
って、おいおい、まさかこれって。
(;'A`)「サイボーグ………横堀………?」
一体何がしたいんだ、と思わずツッコミを入れてしまった。
少し強引な気もするが、おそらくそういうことなのだろう。
そう、とにかく、これが「恋文」の正体だということは分かった。
問題は次だ、これは結局なんなのか、肝心なのはそれで。
これも炙ったりするのか。
何となく、火で炙るように恋文と書かれた紙をそのラブレターの下で揺らす。
冗談まじりで、意味もなくやった行動。それに異変は起こった。
俺何かの攻撃なのか、と警戒し。
手紙から離れ、武器は発動せずに、じっとそれを見ていた。
書かれていた文字が震えだし、黒い粉になって宙に舞う。
ラブレターの文字が全て粉になった瞬間。
部屋の中にもかかわらず吹き荒れた風。
黒い粉が「恋文」と書かれた方に集合していく。
その衝撃波を受けたあと、しん、と途端に静寂。
恐る恐る近づいて、紙をゆっくりと持ち上げた。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:40:02.55 ID:BNgHvbttO
しえん
26 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 22:41:46.90 ID:nNMZEgDkO
(;'A`)「これは………………」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界は重なっている。
二つの世界は一心同体。いわば表と裏。
その内一つの世界が今滅びようとしている。
裏が無くなった紙切れは、果たして紙切れのまま存在できるのか。
このゲームの終焉は、二つの世界の終焉を意味する。
全ての植物、動物、人間。生命を持たない物さえ消失する。
このゲームの敗北は、全ての敗北を意味する。
しかし勝利はない。あるのは敗北の道のみ。
このゲームに参加した者は利用されるだけ。
制限と武器。この二つを満たすための駒。
駒に可能性はない。駒を動かすのは支配者なのだから。
しかし、ただ一つの可能性。
このゲームを勝ち抜き、世界を救う。
それが出来るのは完璧に限りなく近い完璧。
ドクオ、お前だ。
サイボーグ横堀
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:42:20.14 ID:VXV8QUzc0
28 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 22:43:27.47 ID:nNMZEgDkO
(;'A`)「はぁ………?」
わけがわからない。
一体何が言いたい、何をどうさせたいのかまったく分からない。
世界は重なっている? こんな電波な手紙をすぐ信用しろ、と?
冗談ではない。非現実的世界に浸ってはいるが
馬鹿になったわけではない。どういうことだ。
そもそも何故俺に、なんだ? あぁ頭がこんがらがってきた。
「ドクオーご飯出来たよー」
('A`)「え、あぁ……今行くー」
しかし、妙な危機感を覚えたの確かだった。
世界の終焉。全ての敗北。滅びゆく世界。
限りなく完璧に近い完璧が世界を救う。
全て頭のどこかで引っかかりを残す。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:45:13.16 ID:ePFNgE+bO
支援
なんか核心キター!!
あれこれ推察するのは楽しいお
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:47:07.34 ID:BNgHvbttO
支援
32 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 22:48:02.63 ID:nNMZEgDkO
('A`)「いただきます」
サイボーグ横堀はいたずらでこんな手紙を寄越さないのは確かだろう。
次に出る問題は、「奴が味方なのか敵なのか」。
あぁ、くそ、何故こんなときになって謎がこんなにも多く出てきたんだ。
そういえば………フサギコミ,,゚Д゚彡も何か言ってたな………。
『ミ,,゚Д゚彡「あぁそうだ、もう一つ言わなきゃいけないことがあった」
('A`)「なんだ?」
ミ,,゚Д゚彡「このゲームの主催者のことだ」
('A`)「主催者がどうかしたのか?」
ミ,,゚Д゚彡「どうかしたって、こんな変な武器を大勢の人間に与えて
優勝者には願いを叶える権利って言ってる奴がどうもしないはずないだろ」』
どうもしないはずがない。
そう、少なくともこの戦いは「俺達の願いを叶えるためのゲーム」ではない。
何か別の目的が隠れていると言うことか。
今見た手紙にも「利用されているだけ」と書かれてあった………ふむ。
33 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 22:53:03.49 ID:nNMZEgDkO
('A`)「ごちそうさま」
「はーい」
もうグダグダ考えていても仕方がないか。
クーの言う宇土折りだ。今はとにかく一回戦のことを考えよう。
一回戦を勝ち抜かないことには何も始まらない。
('A`)「あれ?」
居間のテーブルに小包が置いてあった。それも、俺宛で。
「あぁ、それね。今日のお昼頃に届いたのよ。
ごめんね、言い忘れてたわ」
('A`)「ん、あぁ………」
「持って行って」
言われるがままにそれを2階に持って行き
誰から届いた者なのか、確認してみると。
(;'A`)「サイボーグ横堀………!?」
奴が何故ここまで、俺に構うのか。不思議でたまらなかった。
小包の袋を乱暴に破る。すると中から小さな白い箱が姿を現した。
俺はその箱にそっと手をかけ、中身を確認した。
34 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 22:54:51.67 ID:nNMZEgDkO
(;'A`)「石………?」
拳ほどの大きさの「石」だ。
かすかに光っているようにも見える。綺麗な石。
俺はそれを手にとって、ぐっと握りしめた。
それと同時にその石が光り出し。視界が真っ白に染まってゆく。
みるみるうちに白い世界へ、俺は、そして。
戦場を見た。
('A`)「………」
何もない荒野。
咆吼と悲鳴の両方が聞こえる。
血生臭い独特の臭い。
顔面に受ける風は強かった。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:57:18.71 ID:ePFNgE+bO
wktk
36 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 22:58:23.99 ID:nNMZEgDkO
俺は振り返った。
何千何万もの人間が、一方向に駆けていく
砂ぼこりの舞ったそこは、視界が悪くなった。
爆音。
悲鳴。一度に何百もの人間が吹き飛び、動かない。
心臓に響いた衝撃は、知っている男の発した者だった。
(//‰ ゚)
展開した胸部から、出現している大砲からは硝煙が揺れている。
他に、戦場の中心で巨大な武器を扱う女も見えた。
蒸気力で動いているような、古いデザインのロボットに乗る男もいた。
その中で、一人異様な男を発見した。
この戦場で不敵に微笑み
顔がツギハギだらけの少女と手を繋いでる男。
奴が主催者なのだと、当然のごとく理解できた。
男は、その兵士達が守っている国に歩いていき
止めようとする者を全て薙ぎ払い。止まることなく歩く。
俺は恐怖した。そして思った。
乾ききったこの世界で、唯一栄えているように見えるあの国。
あれが滅びれば、おそらくこの世界は
終焉を迎える。
37 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:00:29.75 ID:nNMZEgDkO
(;'A`)「はっ!」
気がついたときには既に、朝日が俺の部屋に差し込んでいた。
何時の間に眠ってしまったのだろうか。
いや、問題なのはそれよりも、今見た映像。
('A`)「あれは………たしかに現実だった………」
世界の終焉。
もしあの世界のあの国が滅ぼされたとき。
あの世界は一体どうなってしまったのだろうか。
そして、仮に世界が二つあったとして
あの「裏の世界」が滅んだとき
俺達の「表の世界」は一体。
('A`)「………………」
まだ、俺には何も分からなかった。
・
・
・
38 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:05:07.47 ID:nNMZEgDkO
・
・
・
(*゚∀゚)「やー!!」
(*^ω^)「おいすだおー!」
(*゚∀゚)「おー! おいすおいすー!」
川 ゚ -゚)「兄者か」
( ´_ゝ`)「ようクー良い浴衣だな」
ξ゚听)ξ「へー案外賑わってんのね」
( <●><●>)「………………」
夏祭り会場。VIP港公園。
綿菓子やら何やら、見慣れた出店が並ぶ。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:07:02.34 ID:BNgHvbttO
しえ
40 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:07:03.10 ID:nNMZEgDkO
('A`)「しかし………」
川 ゚ -゚)
(*゚∀゚)
ξ゚听)ξ
浴衣姿とは何故これ程までに魅力的なのだろう。
そして異常なまでにイメージカラーと合致したのを着てくるのは
これまた謎だ。今日来て良かった。
( ゚д゚)「………ゴクリ」
( ^Д )「お………おぉ………」
ここで変態二人。内一人が活発に活動を始めた
(;*゚∀゚)「わっ!」
( ^Д )「Oh すみませんお嬢さん、この手があまりにも可憐すぎるので
思わず握ってしまいました。私の名前はプギャー、お近づきの印にKISSを」
(;*゚∀゚)「え? え?」
( ^Д )「さぁ………」
そう言って手の甲にKISSをする。
やはり変態だった。
41 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:10:44.78 ID:nNMZEgDkO
( ^Д )「あれ、なんか予想以上にごわごわした………」
( ゚д゚)「………………」
( ^Д )「………………」
( ゚д゚)「………………」
( ^Д )「………………」
( ゚д゚)(抜け駆けは許さん)
( ^Д )(よろしい、ならば戦争だ)
川 ゚ -゚)「阿呆め………」
(;*゚∀゚)「誰? この人? 怖い」
('A`)「あ、あぁ紹介するよ、新しい仲間のプギャーだ」
そう紹介されると、軽く頭を下げて
どうぞよろしく、と挨拶した。
42 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:11:53.03 ID:nNMZEgDkO
( ´_ゝ`)「ほう、クーが新しい仲間を」
( <●><●>)「異常なのはワカッテマス」
川 ゚ -゚)「何、ただそんな気分になっただけだ」
( ´_ゝ`)「ふむ」
そんなことより、と、つーが両手を広げる。
今にもどこかへ走りそうな勢いだ。
(*゚∀゚)「早く行くさ! 時間は待ってくれないよ!」
( ^ω^)「おー! いくおー!」
走り出した二人の後ろから
やれやれと歩いて出店を回っていった。
トルネードポテトだか、スパ棒だか得体の知れない者で溢れていた。
支援だお
44 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:13:42.05 ID:nNMZEgDkO
川 ゚ -゚)「………………?」
('A`)「………………」
川 ゚ -゚)「ドクオ? 大丈夫か?」
('A`)「浴衣幼女可愛い………」
川 ゚ -゚)「………………」
('A`)「あれ、クー何か言ったか?」
川 ゚ -゚)「いや何でもない死ね」
(;'A`)「………」
と、平然を装ってみたが、どうやら上手くいったか。
あのことは誰かに話してはいけない気がする。
俺だけに渡したのだから、俺だけが知っているべきだ。
そう考え、持ち前のロリコンを生かし、クーを欺いた。
45 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:14:51.44 ID:nNMZEgDkO
ξ*゚听)ξ「ブーンちょっと来て! ひよこよひよこ!」
(*゚∀゚)「ひよこさー!」
( ^ω^)「可愛いおー」
川 ゚ -゚)「蛾は売ってないのか?」
(;<●><●>)「突然何言い出すんですか………」
川 ゚ -゚)「ふむ………売っていないのか」
(;'A`)「………………」
前にクーの下着を見ようと、覗いた引き出しから出てきた無数の蛾。
今の会話を聞いて、それを思い出すことになった。
クーは神経が麻痺しているようで
フナムシだとか蛾のような、気持ちの悪いのが好きらしい。
引き出しの半分を、蛾達の虫箱に使っているのだ。頭がおかしい。
ξ゚听)ξ「ねーでもこれ何で赤いわけ?」
46 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:16:35.94 ID:nNMZEgDkO
( ´_ゝ`)「スプレーで着色してるんだよ」
(;^ω^)「おー………そうなのかお? なんか複雑だおね」
(*゚∀゚)「俺この黄色いの買うー!」
('A`)「………………」
こんな風に幸せに遊んでいられるのも
この世界が存在しているからだよな。
手紙のせいか、そんなことばかり考えていた。
( ^Д )「っ! ドクオ!」
('A`)「どうした?」
( ^Д )「極道のお偉いさんがようやく来ました………!」
(;'A`)「………っつーことは」
( ^Д )「今がチャンスです………行きましょう!」
(;'A`)「お、おい引っ張るなって………おい!」
咄嗟にブーンの首を掴んで強引に引きずり込む。
ツン達は近くにいない、もしかしてこの三人で行く気か?
47 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:17:10.54 ID:nNMZEgDkO
(;'A`)「おいプギャー! まず仲間に知らせて………!」
( ^Д )「そんなことしている暇はありません! 一刻の猶予を争います!」
(;^ω^)「ちょ、痛いおドクオ! 首! 首!」
プギャーは人混みの中を、他人が見えていないのか、グングン突き進む。
俺もそれに引っ張られて、グングン連れて行かれる。
そして案の定、その勢いのまま人にぶつかった。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:17:14.17 ID:BNgHvbttO
しえん
49 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:18:54.67 ID:nNMZEgDkO
( ^Д )「っつ!」
「いってぇな! 何処見てんだよ!」
(#^Дメメ)「うるせぇえええ!! こっちは急いでんだ! さっさと道を空けやがれ!!」
プギャーはその男さえ吹き飛ばし
自分の道を切り開いていく。
(*゚ー゚)「あれ?」
「くそ………なんだよアイツ………」
(*゚ー゚)「あー!」
「!」
見れば男のポケットから可愛らしいピンク色の財布が見えるではないか
声を出したその女は、そいつを指さす。
50 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:20:15.20 ID:nNMZEgDkO
(*゚ー゚)「そいつひったくりー!!」
「やっべ!」
('A`)「キーック」
「うげぇ!」
( ^ω^)「財布返却ー」
(*゚ー゚)「え、あ、ありがとー!」
と、引っ張られている故のスムーズな返却。
そのまま俺もブーンも引っ張られていくが
突然その女が、ブーンのアゴを掴んで引っ張った。
(;^ω^)「うぇ、え!?」
(;'A`)「うぉ、ブーン!」
ブーンは俺の視界からみるみる遠ざかっていく。
プギャーに何を言おうとも、聞こえていない。
ブーンは人混みに飲まれて、ついに見えなくなった。
51 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:21:09.81 ID:nNMZEgDkO
(;^ω^)「ちょ、何するんだお!」
(*゚ー゚)「お礼がしたいの!」
(;^ω^)(テラKY)
(*゚ー゚)「っていうか………ギコくんは、どこ?
あーもー………なんでいっつもいなくなっちゃうかなー………」
(;^ω^)「ごめんお、今急いでて………」
(*゚ -゚)「そっか………私のお礼なんて………やっぱり迷惑だよね………」
(;^ω^)「おっ! そ、そうじゃなくて………えーと………」
(*゚ー゚)「とにかくついてきて! ギコくん探すから!」
(;^ω^)(これ、抜け出すの無理ぽ………ごめんおドクオ………)
・
・
・
52 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:22:30.77 ID:nNMZEgDkO
・
・
・
(;^Дメメ)「ハー、ハー………………」
(;'A`)「ここは、港?………立入禁止って書いてあるが………」
(;^Дメメ)「この奥に………奴らの、集会所が………」
(;'A`)「ブーンもどっか行っちまったし………本当に行くのか?」
( ^Дメメ)「もちろんです」
(;'A`)「仲間を呼んだ方が良いと思うがなぁ………」
立入禁止という看板のついた鎖をまたぎ
コンテナが無数につまれた港に出た。
波の音と真っ黒な海を感じつつ奥へ進んでいく。
右方向から物音がした。
53 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:23:29.16 ID:nNMZEgDkO
( ^Дメメ)「!」
(;'A`)「いたか!?」
( ^Дメメ)「しっ………今見ます………」
コンテナの陰から、顔を覗かせる。
俺はその光景を見て驚いた。
なんと、人が積み重なって山が出来ているではないか。
銃を持ったまま潰れている者もいる。
(;'A`)「な、なんなんだあれ………」
(;^Дメメ)「どういうことだ………?
既に攻撃を受けているなんて………」
そして、次に俺達の目に映ったのは
その山を踏み台にし、一人海を見つめている男だった。
男は突然、顔を覗かせる俺達の方を睨んだ。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:23:33.83 ID:Gb0OTbJJ0
支援
55 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:25:09.28 ID:nNMZEgDkO
(,,゚Д゚)「………………お前達もか」
(;^Дメメ)「え?」
(,,゚Д゚)「ここに来たっつぅことは、お前らもこいつらの仲間だな」
(;'A`)「おい………なんかヤバいんじゃないか………?」
人の山から下り、指をバキボキ鳴らして近づく。
この距離から見ただけで、筋肉が半端ではないことが分かる。
体は傷跡だらけで、何か道着のようなものを着ている。
そこで腕輪をしていることに気がついた。こいつも武器持ちだ。
(,,゚Д゚)「………あ? お前ら武器持ちか? ………尚更死ぬしかねぇなぁ」
(;'A`)「おい………あいつがお前の言ってた………」
(;^Дメメ)「いえ、違います………あいつ、誰だ? 見たこともない………」
56 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:25:52.22 ID:nNMZEgDkO
(,,゚Д゚)「お前ら………二秒やる。さっさと武器を発動しろ………さもなくば」
男は近くにあったコンテナに向けて拳をつくり
まるで豆腐を崩すように容易く、簡単に腕を突き刺した。
金属で出来ているコンテナを、武器も発動せずに、あんな簡単に。
生身の人間にそんなこと出来るわけがない。
しかし現実に起こっていることにうろたえる。
男は武器を発動する素振りすら見せずに、一度長く息を吐いた。
(,,゚Д゚)「二………一………」
二秒指で数えた後
なんと、軽々しくその巨大なコンテナを持ち上げて
異常なまでに上空へ大きく飛び上がる。
どれだけ飛び上がったか。4m? それとも5mか?
とにかく人間離れしている超越した力を持っている。
あんなに飛び跳ねる生物を俺達は人間とは思わない。
57 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:28:11.24 ID:nNMZEgDkO
(;'A`)「プギャー! 逃げるぞ!」
(;^Дメメ)「しかし………」
(;'A`)「早くしろ!」
(,,゚Д゚)「0」
暴走機関車が空中を走るような
超爆発的速度でコンテナが俺達のもとに落下してきた。
想像以上に速い、これは避けられない。
(;'A`)「は………速―――!!」
(;^Дメメ)「うぁああああ!!!」
武器を発動するが、間に合うか?
いや、駄目だ、このまま押しつぶされ―――。
(,,゚Д゚)「………だから発動しとけ、って言ったんだがな………」
その言葉が耳に入ったときには、既にコンテナは目の前まで近づいており
そのまま俺達はいとも簡単にぐしゃりと。
押し潰された。
第二十九話「強い人、登場」 終
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:30:15.29 ID:BNgHvbttO
乙
59 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:32:02.35 ID:nNMZEgDkO
投下終わりです、支援ありがとうございました。
質問があれば受け付けます
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:36:50.72 ID:Gb0OTbJJ0
乙
彼女は結局できましたか?
いやー、いよいよ第二章って感じですか?
62 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/24(水) 23:41:41.71 ID:nNMZEgDkO
>>60 彼女なんて欲しくないです
>>61 そうですね、もう伏線も大分書いたんで、あとは書くだけです。
最初をツチ編だとすると、次は 色々強敵現る編って感じですかね
最初の頃に一度読むの止めたけど今は楽しみだ
乙、クリスマス楽しいですか?
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:06:31.56 ID:OON1YIGXO
20話ぐらいから話がわからん…
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:17:18.76 ID:gWN4s3R5O
67 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/25(木) 00:19:57.48 ID:L0CdFjHmO
>>64 家族で過ごしました。楽しいです
>>65 具体的にどの辺ですかね?
20話は弟者がクー達が海で作戦を立てた時に、録音されていたテープをつー達に聞かせ、裏切り者だと思い込ませて、クー家を攻撃させた。という感じなのですが………
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:22:13.80 ID:iuMsuuErO
ktkr支援
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:24:58.15 ID:OON1YIGXO
>>67 あ、ごめ、まとめてあったのね
前に見た時20話ぐらいまでしかまとめてなかったから今から見るわ
>>63 そう言って貰えると嬉しいです。ありがとうございます
71 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/12/25(木) 00:29:01.53 ID:L0CdFjHmO
>>69 通りすがりさんが纏めて下さいました。速。さんの方も近々纏めて頂けるかと。
それではおやすみなさい
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙