('A`)が武器で、もとい('A`)と武器で戦うようです

代理です



以下、本編をどうぞ

代理ありがとうございます。
まとめサイト

ブーン速。さん
http://hoku6363.fool.jp/

一時まとめさん
http://blog-imgs-27.fc2.com/a/r/a/arashistyle/motoi.html

28話産業

(　＾Дﾒﾒ)
ｺﾚ ｺｺ ﾙ
(*ﾟ∀ﾟ)夏祭りに行きたい

クリスマスでIDがドクオっぽいとは、ふざけるな。
では29話投下しますクリスマス死ね

('A`)が武器で、もとい('A`)と武器で戦うようです
第二十九話「強い人、登場」

しえん

俺達はバーボンハウスを出た後
特に寄り道もせずに、クーの家へと向かった。

クーの家に着いて驚いた。
つーが切り裂いた、あの家が見事に修復されているのだ。
ボコボコになったスーパー、ニワンゴの地面も同様。

出来るだけ情報が漏れないようにしてるのだろう。
と、クーは言う。ただし生物の修復は簡単にできないので
ペナルティが存在しているだそうだ、確かに一理ある。

そんなことはさておき、これで四回目となるクーの部屋。
例のごとくクーはお茶とお菓子を取りに居間へと消えていった。
ロープによる絞め跡を首に付けた男が自己紹介を始める。

(　＾Дﾒﾒ)「私の名前はプギャー。
高三。趣味は音楽を聴くことと、散歩です」

その自己紹介を聞いて思い出した。
プギャーという名前。この名前は聞いたことがあった。

白い剣の影を実体として取り出す武器の
ぃょぅ(=ﾟωﾟ)が言っていた話に出てきた名前だ。
俺がぃょぅの名前を口にすると
プギャーは予想以上に食いついた。

(；＾Дﾒﾒ)「ぃょぅを………知っているんですか？」

武器持ちとして戦ったことを話すと
あのぃょぅが武器持ち？ と驚いたあと
顔、特に左目の辺りの傷をさりげなく撫でた。

(　＾Дﾒﾒ)「………そうか、それなら話は早い。
私が武器持ちを探していた理由も簡単に説明できる」

('A`)「なに？」

プギャーはイジメを受けているぃょぅを助けたのだが
そのイジメを行っていた内の一人。ニダーの父親に傷をつけられた。
そこまではぃょぅから聞いていたが
プギャーが言うには、その二人のイジメっ子が武器持ちになったというのだ。

(　＾Дﾒﾒ)「「水分を吸収しジェル状になる剣」と
「水分を放出し砂状になる双剣」。を持った二人。
私にも一人仲間がいたのですが、その二人にやられてしまったのです」

('A`)「えーと、つまりプギャーが倒したい武器持ちってのは
そのぃょぅをイジメていた二人ってことか？」

(　＾Дﾒﾒ)「そうです。この二人は私が転校した後
ぃょぅを再びイジメ始めた。許せなかった、が、
私の住んでいたテンゴクとぃょぅ達のいるオカルトは遠すぎた。
それに今のままの私では、また同じようにブチのめされるだけでした」

しかし、と腕輪をこちらに見せる。

(　＾Дﾒﾒ)「今この力があれば、奴らを倒せる。
そして倒したとしても罪になることはありません。
この武器持ちゲームのルールによって………」

('A`)「成る程………」

支援

28話
http://www7.atpages.jp/mesimarja/boon/1229/1229344081.php

（　＾ω＾）「おー………よくわかんないけど
そうすれば解決するのかお？」

(　＾Дﾒﾒ)「分かりません。しかし、痛みを刻みつけることは出来ます………。
傷つけられる者の気持ちを分からせてやりたいのです」

('A`)「ん………まぁ聞いた感じ、俺は協力するのは別に良いけど
何で明日なんだ？ それにバーボンハウスで武器持ちは大して強くないって………」

(　＾Дﾒﾒ)「あぁ、それなんですが………実は………」

プギャーがそこまで言いかけたところで
部屋の扉が開いた。
開くと同時にクーは口を動かす。

川 ﾟ -ﾟ)「で、どうだドクオ、この変態との話はついたか？」

(；＾Дﾒﾒ)「へ、変態………」

それで。と話の軸を元に戻し
何故明日なのか、その理由を聞く。

(　＾Дﾒﾒ)「え、あぁ、えーと………そう、二人はそこまで強くないんですが
問題は彼等の親で………どうやら極道に関係していてですね………」

(；'A`)「うぇ………？」

（；＾ω＾）「ご………く………」

(　＾Дﾒﾒ)「極道と言っても下っ端のチンピラらしいんですがね………。
「やいばろ組」って、聞いたことあります？ その組に属しているらしいです」

川 ﾟ -ﾟ)「「やいばろ組」………極道世界を支える大きな組の一つだな………」

(；'A`)「なあ、それって………不味くないか………？」

支援

(　＾Дﾒﾒ)「だからなんです。その二人、武器持ちになる前、喧嘩で負けたらしく
それ以来、外出の時はいつも異様な数のボディガードがつくように………。
武器化されれば、武器以外の攻撃を軽減することは出来る。
しかし、下っ端といえど極道。もしかしたら拳銃なんかが出てくるかも知れないので」

(；'A`)「攻撃出来たとして一斉に反撃を受けたら………」

(　＾Дﾒﾒ)「可能性。なんですけどね、それで深傷を負えば
その後武器持ちにやられる危険だってあるし、それ自体でやられることも………」

（；＾ω＾）「じゃあ、皆でそのたくさんのボディガードを倒しつつ
その二人を倒さなきゃいけないってことかお？」

川 ﾟ -ﾟ)「………それだけの被害を武器を使って出せば
当然ペナルティ。リタイアかもしくは死。だな」

クーが栗まんじゅうを口に入れる。

(　＾Дﾒﾒ)「えぇ、分かってます。だからこそ明日なんです。
「夏祭り」のある明日なら、警備も手薄になっているはず………」

('A`)「成る程な………出払っている時を狙いに行くわけか………」

支援

（　＾ω＾）「それより………夏祭りって、明日かお！？」

(　＾Дﾒﾒ)「はい」

川 ﾟ -ﾟ)「ふむ………偶然か、今さっき、ちょうどつーから電話があったぞ」

(　＾Дﾒﾒ)「つー………？」

('A`)「もう一つのグループの方の仲間だ」

(　＾Дﾒﾒ)「あぁ」

（　＾ω＾）「それで何て言ってたんだお！？」

川 ﾟ -ﾟ)「お前の考えていることと同じだ。
皆で夏祭りに行きたい、だそうだ」

（＊＾ω＾）「やったお！」

立ち上がってガッツポーズを見せるブーン。
しかし俺は何となく違和感を覚える。
クーの性格からして、夏祭りに何て行くだろうか？

('A`)「いいのかクー、お前なら絶対反対しそうだが」

川 ﾟ -ﾟ)「つー達、そしてこの変態も含めれば私たちは八人。
恐れるどころか。恐れられるほどの勢力だ。
問題はない、むしろ網を張って武器持ちを狩ることが出来る」

(　＾Дﾒﾒ)「じゃあ………！」

ふむ、と小さく呟いたあと。
協力してやろう。と言う
それはクーらしからぬ寛容………不用心な答えだった。

(　＾Дﾒﾒ)「ありがとうございます………本当に」

（　＾ω＾）「祭りだお♪」

川 ﾟ -ﾟ)+「ふふふ」

(；'A`)「………………」

なんだか、嫌な予感がするのは俺だけだろうか。
不安を胸に残しつつ、俺達はそれぞれ家に帰ることになった。

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

('A`)「帰ったよー」

「あら、お帰りー」

今日はばあちゃんが家にいる。
返事が返ってくるってのは、やっぱり良いものだ。
ばあちゃんは居間でTVを見ていた。
飯もまだ出来ていないようなので、２階の自分の部屋へ向かった。

実は一つ。気になっていたことがあった。
今必要な情報。それが書かれている可能性の高い紙だ。

('A`)「………やっぱり意味わからねぇな………」

あの「サイボーグ横堀」と戦った。あの時。
いつの間にかポケットに入っていたこの一枚の紙。
そこにはただ小さな文字で「恋文」と書かれているだけだった。

家に招くのも不用意だな

(；'A`)「まったく内容のないラブレターってどういうことだよ………
それにあんなやつから貰っても………………なあ」

紙を手に取り、くるくると回転させて見てみるが
「恋文」は何度見ても「恋文」。
これもまた「ココ」のように何かの暗号なのか。

漫画だったら、炙ったりすれば簡単に出るはずなのだが
あらゆる方法を試しても、まったくそんな類の暗号は出ない。
声を出して、イライラを発散。ベッドに転がりもう一度見る。

('A`)「恋文………」

そんな物、貰ったことさえないな。その考えがよぎったとき、びしりと脳が発熱した。
貰ったことがない？ いや、あるじゃあないか一度だけ。貰ったラブレターが………！

飛び起きて机の引き出しを開け、一つの封筒を取り出す。
ハートのシールが貼られた、封筒を。

('A`)「………………」

じっとその手紙を睨み付ける。
初めて見たときの感動、思い出すだけで馬鹿らしくなってくる。
一度手紙を机の上に広げてみた。

ドックンでさえ貰った事があるというのに俺らときたら…

しえ

．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．
ドクオさんへ

あなたのことがずっと好きでした。
付き合ってください。

もしも、もしもＯＫしてくれるなら
私とおソロのその腕輪をぜひ付けて欲しいです。
もう一枚の紙を全部読んでくれたら、もっともっと嬉しいです

VIP中学校三年八組十五番　斎藤　羊子より

．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．

あの腕輪と、ルール説明の紙が入っていた、あの封筒。
恋文、とはこれのことじゃないのか、いや絶対にそうだ。違いない。
しかし、そうだとして、結局何の解決に………。
考えつつも、手紙を注意深く観察すると。

('A`)「………ん？」

よくよく見てみると、差出人の名前の所に書いてある、斎藤と羊子。
こいつら文字の後ろに小さな点のような物が見える。
これは文字なのか、虫眼鏡を取り出し、それを見てみた。

クリスマスイブに来るとは思わなかったしえーん！！

('A`)「さい……と………」

それぞれ後ろに着いているのは「ぐ」と、「ぼり」？
斎藤「ぐ」羊子「ぼり」………サイトーグヨウコボリ………。
って、おいおい、まさかこれって。

(；'A`)「サイボーグ………横堀………？」

一体何がしたいんだ、と思わずツッコミを入れてしまった。
少し強引な気もするが、おそらくそういうことなのだろう。
そう、とにかく、これが「恋文」の正体だということは分かった。
問題は次だ、これは結局なんなのか、肝心なのはそれで。

これも炙ったりするのか。
何となく、火で炙るように恋文と書かれた紙をそのラブレターの下で揺らす。
冗談まじりで、意味もなくやった行動。それに異変は起こった。

俺何かの攻撃なのか、と警戒し。
手紙から離れ、武器は発動せずに、じっとそれを見ていた。
書かれていた文字が震えだし、黒い粉になって宙に舞う。

ラブレターの文字が全て粉になった瞬間。
部屋の中にもかかわらず吹き荒れた風。
黒い粉が「恋文」と書かれた方に集合していく。

その衝撃波を受けたあと、しん、と途端に静寂。
恐る恐る近づいて、紙をゆっくりと持ち上げた。

しえん

(；'A`)「これは………………」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世界は重なっている。
二つの世界は一心同体。いわば表と裏。
その内一つの世界が今滅びようとしている。
裏が無くなった紙切れは、果たして紙切れのまま存在できるのか。

このゲームの終焉は、二つの世界の終焉を意味する。
全ての植物、動物、人間。生命を持たない物さえ消失する。
このゲームの敗北は、全ての敗北を意味する。
しかし勝利はない。あるのは敗北の道のみ。

このゲームに参加した者は利用されるだけ。
制限と武器。この二つを満たすための駒。
駒に可能性はない。駒を動かすのは支配者なのだから。

しかし、ただ一つの可能性。
このゲームを勝ち抜き、世界を救う。
それが出来るのは完璧に限りなく近い完璧。
ドクオ、お前だ。

サイボーグ横堀

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

http://set.bbspink.com/test/read.cgi/girls/1211789223/

このスレに「初音ミクのパクリ女に粘着発狂してるｽﾄｰｶｰがいるスレはココでつかｗ」
ってカキコすると
ﾋｷが悔しく発狂してﾜﾛｽｗｗｗ

おまいらでも100%釣れるぞｗやってみろｗｗ

(；'A`)「はぁ………？」

わけがわからない。
一体何が言いたい、何をどうさせたいのかまったく分からない。
世界は重なっている？ こんな電波な手紙をすぐ信用しろ、と？

冗談ではない。非現実的世界に浸ってはいるが
馬鹿になったわけではない。どういうことだ。
そもそも何故俺に、なんだ？ あぁ頭がこんがらがってきた。

「ドクオーご飯出来たよー」

('A`)「え、あぁ……今行くー」

しかし、妙な危機感を覚えたの確かだった。
世界の終焉。全ての敗北。滅びゆく世界。
限りなく完璧に近い完璧が世界を救う。
全て頭のどこかで引っかかりを残す。

支援

なんか核心キター！！
あれこれ推察するのは楽しいお

支援

('A`)「いただきます」

サイボーグ横堀はいたずらでこんな手紙を寄越さないのは確かだろう。
次に出る問題は、「奴が味方なのか敵なのか」。
あぁ、くそ、何故こんなときになって謎がこんなにも多く出てきたんだ。

そういえば………フサギコミ,,ﾟДﾟ彡も何か言ってたな………。

『ミ,,ﾟДﾟ彡「あぁそうだ、もう一つ言わなきゃいけないことがあった」

('A`)「なんだ？」

ミ,,ﾟДﾟ彡「このゲームの主催者のことだ」

('A`)「主催者がどうかしたのか？」

ミ,,ﾟДﾟ彡「どうかしたって、こんな変な武器を大勢の人間に与えて
優勝者には願いを叶える権利って言ってる奴がどうもしないはずないだろ」』

どうもしないはずがない。
そう、少なくともこの戦いは「俺達の願いを叶えるためのゲーム」ではない。
何か別の目的が隠れていると言うことか。
今見た手紙にも「利用されているだけ」と書かれてあった………ふむ。

('A`)「ごちそうさま」

「はーい」

もうグダグダ考えていても仕方がないか。
クーの言う宇土折りだ。今はとにかく一回戦のことを考えよう。
一回戦を勝ち抜かないことには何も始まらない。

('A`)「あれ？」

居間のテーブルに小包が置いてあった。それも、俺宛で。

「あぁ、それね。今日のお昼頃に届いたのよ。
ごめんね、言い忘れてたわ」

('A`)「ん、あぁ………」

「持って行って」

言われるがままにそれを２階に持って行き
誰から届いた者なのか、確認してみると。

(；'A`)「サイボーグ横堀………！？」

奴が何故ここまで、俺に構うのか。不思議でたまらなかった。
小包の袋を乱暴に破る。すると中から小さな白い箱が姿を現した。
俺はその箱にそっと手をかけ、中身を確認した。

(；'A`)「石………？」

拳ほどの大きさの「石」だ。
かすかに光っているようにも見える。綺麗な石。
俺はそれを手にとって、ぐっと握りしめた。

それと同時にその石が光り出し。視界が真っ白に染まってゆく。
みるみるうちに白い世界へ、俺は、そして。

戦場を見た。

('A`)「………」

何もない荒野。
咆吼と悲鳴の両方が聞こえる。
血生臭い独特の臭い。
顔面に受ける風は強かった。

wktk

俺は振り返った。
何千何万もの人間が、一方向に駆けていく
砂ぼこりの舞ったそこは、視界が悪くなった。

爆音。

悲鳴。一度に何百もの人間が吹き飛び、動かない。
心臓に響いた衝撃は、知っている男の発した者だった。

（//‰ ﾟ）

展開した胸部から、出現している大砲からは硝煙が揺れている。
他に、戦場の中心で巨大な武器を扱う女も見えた。
蒸気力で動いているような、古いデザインのロボットに乗る男もいた。

その中で、一人異様な男を発見した。

この戦場で不敵に微笑み
顔がツギハギだらけの少女と手を繋いでる男。
奴が主催者なのだと、当然のごとく理解できた。

男は、その兵士達が守っている国に歩いていき
止めようとする者を全て薙ぎ払い。止まることなく歩く。
俺は恐怖した。そして思った。

乾ききったこの世界で、唯一栄えているように見えるあの国。
あれが滅びれば、おそらくこの世界は

終焉を迎える。

(；'A`)「はっ！」

気がついたときには既に、朝日が俺の部屋に差し込んでいた。
何時の間に眠ってしまったのだろうか。
いや、問題なのはそれよりも、今見た映像。

('A`)「あれは………たしかに現実だった………」

世界の終焉。
もしあの世界のあの国が滅ぼされたとき。
あの世界は一体どうなってしまったのだろうか。

そして、仮に世界が二つあったとして
あの「裏の世界」が滅んだとき
俺達の「表の世界」は一体。

('A`)「………………」

まだ、俺には何も分からなかった。

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

(*ﾟ∀ﾟ)「やー！！」

（＊＾ω＾）「おいすだおー！」

(*ﾟ∀ﾟ)「おー！ おいすおいすー！」

川 ﾟ -ﾟ)「兄者か」

（　´_ゝ｀）「ようクー良い浴衣だな」

ξﾟ�听)ξ「へー案外賑わってんのね」

（　<●><●>）「………………」

夏祭り会場。VIP港公園。
綿菓子やら何やら、見慣れた出店が並ぶ。

しえ

('A`)「しかし………」

川 ﾟ -ﾟ)

(*ﾟ∀ﾟ)

ξﾟ�听)ξ

浴衣姿とは何故これ程までに魅力的なのだろう。
そして異常なまでにイメージカラーと合致したのを着てくるのは
これまた謎だ。今日来て良かった。

(　ﾟдﾟ)「………ｺﾞｸﾘ」

(　＾Д　)「お………おぉ………」

ここで変態二人。内一人が活発に活動を始めた

(；*ﾟ∀ﾟ)「わっ！」

(　＾Д　)「Oh　すみませんお嬢さん、この手があまりにも可憐すぎるので
思わず握ってしまいました。私の名前はプギャー、お近づきの印にKISSを」

(；*ﾟ∀ﾟ)「え？ え？」

(　＾Д　)「さぁ………」

そう言って手の甲にKISSをする。
やはり変態だった。

(　＾Д　)「あれ、なんか予想以上にごわごわした………」

(　ﾟдﾟ)「………………」

(　＾Д　)「………………」

(　ﾟдﾟ)「………………」

(　＾Д　)「………………」

(　ﾟдﾟ)（抜け駆けは許さん）

(　＾Д　)（よろしい、ならば戦争だ）

川 ﾟ -ﾟ)「阿呆め………」

(；*ﾟ∀ﾟ)「誰？ この人？ 怖い」

('A`)「あ、あぁ紹介するよ、新しい仲間のプギャーだ」

そう紹介されると、軽く頭を下げて
どうぞよろしく、と挨拶した。

（　´_ゝ｀）「ほう、クーが新しい仲間を」

（　<●><●>）「異常なのはワカッテマス」

川 ﾟ -ﾟ)「何、ただそんな気分になっただけだ」

（　´_ゝ｀）「ふむ」

そんなことより、と、つーが両手を広げる。
今にもどこかへ走りそうな勢いだ。

(*ﾟ∀ﾟ)「早く行くさ！ 時間は待ってくれないよ！」

（　＾ω＾）「おー！ いくおー！」

走り出した二人の後ろから
やれやれと歩いて出店を回っていった。
トルネードポテトだか、スパ棒だか得体の知れない者で溢れていた。

支援だお

川 ﾟ -ﾟ)「………………？」

('A`)「………………」

川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ？ 大丈夫か？」

('A`)「浴衣幼女可愛い………」

川 ﾟ -ﾟ)「………………」

('A`)「あれ、クー何か言ったか？」

川 ﾟ -ﾟ)「いや何でもない死ね」

(；'A`)「………」

と、平然を装ってみたが、どうやら上手くいったか。
あのことは誰かに話してはいけない気がする。
俺だけに渡したのだから、俺だけが知っているべきだ。
そう考え、持ち前のロリコンを生かし、クーを欺いた。

ξ*ﾟ�听)ξ「ブーンちょっと来て！ ひよこよひよこ！」

(*ﾟ∀ﾟ)「ひよこさー！」

（　＾ω＾）「可愛いおー」

川 ﾟ -ﾟ)「蛾は売ってないのか？」

（；<●><●>）「突然何言い出すんですか………」

川 ﾟ -ﾟ)「ふむ………売っていないのか」

(；'A`)「………………」

前にクーの下着を見ようと、覗いた引き出しから出てきた無数の蛾。
今の会話を聞いて、それを思い出すことになった。

クーは神経が麻痺しているようで
フナムシだとか蛾のような、気持ちの悪いのが好きらしい。
引き出しの半分を、蛾達の虫箱に使っているのだ。頭がおかしい。

ξﾟ�听)ξ「ねーでもこれ何で赤いわけ？」

（　´_ゝ｀）「スプレーで着色してるんだよ」

（；＾ω＾）「おー………そうなのかお？ なんか複雑だおね」

(*ﾟ∀ﾟ)「俺この黄色いの買うー！」

('A`)「………………」

こんな風に幸せに遊んでいられるのも
この世界が存在しているからだよな。
手紙のせいか、そんなことばかり考えていた。

(　＾Д　)「っ！ ドクオ！」

('A`)「どうした？」

(　＾Д　)「極道のお偉いさんがようやく来ました………！」

(；'A`)「………っつーことは」

(　＾Д　)「今がチャンスです………行きましょう！」

(；'A`)「お、おい引っ張るなって………おい！」

咄嗟にブーンの首を掴んで強引に引きずり込む。
ツン達は近くにいない、もしかしてこの三人で行く気か？

(；'A`)「おいプギャー！ まず仲間に知らせて………！」

(　＾Д　)「そんなことしている暇はありません！ 一刻の猶予を争います！」

（；＾ω＾）「ちょ、痛いおドクオ！ 首！ 首！」

プギャーは人混みの中を、他人が見えていないのか、グングン突き進む。
俺もそれに引っ張られて、グングン連れて行かれる。
そして案の定、その勢いのまま人にぶつかった。

しえん

(　＾Д　)「っつ！」

「いってぇな！ 何処見てんだよ！」

(＃＾Дﾒﾒ)「うるせぇえええ！！ こっちは急いでんだ！ さっさと道を空けやがれ！！」

プギャーはその男さえ吹き飛ばし
自分の道を切り開いていく。

(*ﾟーﾟ)「あれ？」

「くそ………なんだよアイツ………」

(*ﾟーﾟ)「あー！」

「！」

見れば男のポケットから可愛らしいピンク色の財布が見えるではないか
声を出したその女は、そいつを指さす。

(*ﾟーﾟ)「そいつひったくりー！！」

「やっべ！」

('A`)「キーック」

「うげぇ！」

（　＾ω＾）「財布返却ー」

(*ﾟーﾟ)「え、あ、ありがとー！」

と、引っ張られている故のスムーズな返却。
そのまま俺もブーンも引っ張られていくが
突然その女が、ブーンのアゴを掴んで引っ張った。


（；＾ω＾）「うぇ、え！？」

(；'A`)「うぉ、ブーン！」

ブーンは俺の視界からみるみる遠ざかっていく。
プギャーに何を言おうとも、聞こえていない。
ブーンは人混みに飲まれて、ついに見えなくなった。

（；＾ω＾）「ちょ、何するんだお！」

(*ﾟーﾟ)「お礼がしたいの！」

（；＾ω＾）（テラKY）

(*ﾟーﾟ)「っていうか………ギコくんは、どこ？
あーもー………なんでいっつもいなくなっちゃうかなー………」

（；＾ω＾）「ごめんお、今急いでて………」

(*ﾟ -ﾟ)「そっか………私のお礼なんて………やっぱり迷惑だよね………」

（；＾ω＾）「おっ！ そ、そうじゃなくて………えーと………」

(*ﾟーﾟ)「とにかくついてきて！ ギコくん探すから！」

（；＾ω＾）（これ、抜け出すの無理ぽ………ごめんおドクオ………）

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

　　　　・

(；＾Дﾒﾒ)「ハー、ハー………………」

(；'A`)「ここは、港？………立入禁止って書いてあるが………」

(；＾Дﾒﾒ)「この奥に………奴らの、集会所が………」

(；'A`)「ブーンもどっか行っちまったし………本当に行くのか？」

(　＾Дﾒﾒ)「もちろんです」

(；'A`)「仲間を呼んだ方が良いと思うがなぁ………」

立入禁止という看板のついた鎖をまたぎ
コンテナが無数につまれた港に出た。
波の音と真っ黒な海を感じつつ奥へ進んでいく。
右方向から物音がした。

(　＾Дﾒﾒ)「！」

(；'A`)「いたか！？」

(　＾Дﾒﾒ)「しっ………今見ます………」

コンテナの陰から、顔を覗かせる。
俺はその光景を見て驚いた。
なんと、人が積み重なって山が出来ているではないか。
銃を持ったまま潰れている者もいる。

(；'A`)「な、なんなんだあれ………」

(；＾Дﾒﾒ)「どういうことだ………？
既に攻撃を受けているなんて………」

そして、次に俺達の目に映ったのは
その山を踏み台にし、一人海を見つめている男だった。
男は突然、顔を覗かせる俺達の方を睨んだ。

支援

(,,ﾟДﾟ)「………………お前達もか」

(；＾Дﾒﾒ)「え？」

(,,ﾟДﾟ)「ここに来たっつぅことは、お前らもこいつらの仲間だな」

(；'A`)「おい………なんかヤバいんじゃないか………？」

人の山から下り、指をバキボキ鳴らして近づく。
この距離から見ただけで、筋肉が半端ではないことが分かる。
体は傷跡だらけで、何か道着のようなものを着ている。
そこで腕輪をしていることに気がついた。こいつも武器持ちだ。

(,,ﾟДﾟ)「………あ？ お前ら武器持ちか？ ………尚更死ぬしかねぇなぁ」

(；'A`)「おい………あいつがお前の言ってた………」

(；＾Дﾒﾒ)「いえ、違います………あいつ、誰だ？ 見たこともない………」

(,,ﾟДﾟ)「お前ら………二秒やる。さっさと武器を発動しろ………さもなくば」

男は近くにあったコンテナに向けて拳をつくり
まるで豆腐を崩すように容易く、簡単に腕を突き刺した。
金属で出来ているコンテナを、武器も発動せずに、あんな簡単に。
生身の人間にそんなこと出来るわけがない。

しかし現実に起こっていることにうろたえる。
男は武器を発動する素振りすら見せずに、一度長く息を吐いた。

(,,ﾟДﾟ)「二………一………」

二秒指で数えた後
なんと、軽々しくその巨大なコンテナを持ち上げて
異常なまでに上空へ大きく飛び上がる。
どれだけ飛び上がったか。４ｍ？ それとも５ｍか？
とにかく人間離れしている超越した力を持っている。
あんなに飛び跳ねる生物を俺達は人間とは思わない。

(；'A`)「プギャー！ 逃げるぞ！」

(；＾Дﾒﾒ)「しかし………」

(；'A`)「早くしろ！」

(,,ﾟДﾟ)「０」

暴走機関車が空中を走るような
超爆発的速度でコンテナが俺達のもとに落下してきた。
想像以上に速い、これは避けられない。

(；'A`)「は………速―――！！」

(；＾Дﾒﾒ)「うぁああああ！！！」

武器を発動するが、間に合うか？
いや、駄目だ、このまま押しつぶされ―――。

(,,ﾟДﾟ)「………だから発動しとけ、って言ったんだがな………」

その言葉が耳に入ったときには、既にコンテナは目の前まで近づいており
そのまま俺達はいとも簡単にぐしゃりと。
押し潰された。

第二十九話「強い人、登場」 終

乙

投下終わりです、支援ありがとうございました。
質問があれば受け付けます

乙

彼女は結局できましたか？

いやー、いよいよ第二章って感じですか？

>>60
彼女なんて欲しくないです

>>61
そうですね、もう伏線も大分書いたんで、あとは書くだけです。
最初をツチ編だとすると、次は 色々強敵現る編って感じですかね

最初の頃に一度読むの止めたけど今は楽しみだ

乙、クリスマス楽しいですか？

２０話ぐらいから話がわからん…

>>64
家族で過ごしました。楽しいです

>>65
具体的にどの辺ですかね？
20話は弟者がクー達が海で作戦を立てた時に、録音されていたテープをつー達に聞かせ、裏切り者だと思い込ませて、クー家を攻撃させた。という感じなのですが………

ｋｔｋｒ支援

>>67
あ、ごめ、まとめてあったのね
前に見た時２０話ぐらいまでしかまとめてなかったから今から見るわ

>>63
そう言って貰えると嬉しいです。ありがとうございます

>>69
通りすがりさんが纏めて下さいました。速。さんの方も近々纏めて頂けるかと。

それではおやすみなさい

乙