1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
いつの頃からだっただろうか?
気が付くと、いつも背中を追いかけていた。
いつの頃からだっただろうか?
来てくれないかと、休み時間に教室のドアを眺めるようになったのは。
いつの頃からだっただろうか?
学校を休まない理由の一つに、アイツの名前が入ったのは。
いつの頃からだっただろうか?
アイツの笑顔に、ホッとする様になったのは。
時を重ねるごとに想いは強くなって、胸をとにかく締め付ける。
だけど、想いをはっきりと口に出して伝えるには、私は臆病すぎて。
いつもいつも、やりたい事とは反対の事ばかりしてしまう。
そんな自分が、本当にむず痒くて、でもどうしても思い切った行動が出来なくて。
結局、いつもと同じ事を繰り返す。
そんな、冬の日々に起こった出来事だった。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:11:44.94 ID:KQjdEIOPO
ホーリーナイト
ξ゚听)ξ 聖夜 の片隅で のようです('A`)
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:13:12.76 ID:KQjdEIOPO
ベルが鳴る30秒前、いつものそのタイミングで、私は目を覚ました。
上半身を反らし、欠伸を一つ、首を横にずらして目覚まし時計を見る。
待つこと約30秒、ベルの音がジッと鳴ると同時に目覚ましを叩いた。
ξ゚听)ξ「よし、今日も大丈夫」
と自分に活を入れ、布団から出る。
制服にさっと着替え、昨日から準備している鞄を持って下におりた。
J( 'ー`)し「あら、ツンちゃんおはよう」
ξ゚听)ξ「おはよう、お母さん」
そう母に挨拶して急いで洗面所に向かう。
そのまま20分ほどかけて寝癖を直し、身だしなみを整える。
ξ*゚听)ξ「うん、大体OK」
J( 'ー`)し「ツンちゃん、朝ごはん出来たわよ〜」
そう母が呼びかけるタイミングも、いつもと同じ。
ξ゚听)ξ「はーい、今行く」
テーブルに向かいトーストを頬張る。
横目で時間を確認、あと十五分と言った所。
トーストの後に来た目玉焼きに醤油をかけ、残りのパンに挟んで口に詰め込む。
ちょっと苦しい。最後にきたコンソメスープで流し込んだ。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:16:31.90 ID:KQjdEIOPO
ξ゚听)ξ「行ってきます!」
そう元気に言って立ち上がり、パタパタと玄関に向かう。
ξ;゚听)ξ「…と、その前に」
そう呟いて洗面所にバック、もう一度髪型確認。
ξ*゚听)ξ「よし、完璧」
もう一度「行ってきます」と言って、私は玄関から飛び出す。
歩道橋を渡り、駐車場を横切って近道をし、いつもの場所に行く。
学校の傍の四つ角で待つ事しばし…………来ない。
腕時計で時間を確認し、アイツがくるべき方向に視線を向ける。
……誰もいない。
ξ#゚听)ξ「遅い……」
そう憎らしげに呟いたが、私はそのままアイツが来るのを待った。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:19:25.75 ID:KQjdEIOPO
朝、目が覚めると眼前には床の模様が広がり、腹には激痛が走っていた。
どうやら今日も、俺は目覚ましに起こされることなく、母の蹴りによって起こされたらしい。
すでに目覚ましがわりになってしまった母の怒声が、耳に五月蝿い。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「起きんかこの馬鹿息子!学校に遅刻するよ!」
(;'A`)「起きます、オキマスゥ……」
腹の激痛に悶えながら、辛うじてそう発音する。
@@@
@#_、_@
( ノ`)「あと五分で着替えな……来なかったら、達磨になってもらうよ」
そう言い残し、地鳴りを鳴らしながら母は去っていく。
また達磨にすると言われてしまった。
こうも毎朝生命の危機にあっている奴は日本中捜しても俺ぐらいじゃないだろうか?……いや、結構いるかもしれんな。
と、冷静に分析してみる。
だが、腹の痛みでいつものような思考の広がりが見えない。
……ん?腹の痛み?
('A`)「それどころじゃ無かった。早く着替えねぇと……」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:21:28.42 ID:KQjdEIOPO
遅れたらマズイ、流石に勘当は無いだろうが昼飯代ヌキぐらいにはなりかねん。
腹の痛みを堪えつつ、地面を芋虫のように這って制服をかき集める。
腹が痛くて立ち上がれない。
着替え終わる頃にはなんとか腹の痛みも治まり、ギリギリ五分以内で台所に辿り着く事が出来た。
(;'A`)「おはよう、母さん」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「遅い。でもギリギリセーフ、飯を食ってよし」
そう言って朝食を指差し、余った手で昼飯代を投げてよこした。
サンキュ、と呟いて百円硬貨五枚をポケットに入れ、席に座って箸を持つ。
('A`)「では、頂きます」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ああ、食いな」
今日の朝御飯は、味噌汁、白ご飯に煮物だ。
昨日の夕飯の残りである。
時間が無いので、特に味わうこともなくかき込む。
途中で母が立ち上がった。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:23:17.53 ID:EUSceG2h0
おおドクオが流石家に養子に来た話か
これは期待
8 :
>>7ゴメン、違うんだ:2008/12/24(水) 20:27:00.93 ID:KQjdEIOPO
@@@
@#_、_@
( ノ`)「じゃぁ、私はもう行くから、遅れないように行きなよ」
('A`)「はいはい、行ってらっしゃい」
適当に相槌を打って、手を振る。母は軽く手を振り替えして出て行った。
味噌汁を啜りながら、ぼんやり考える。
朝の様子から分かるように、母は男勝りである。
「かつては名のある格闘家だったに違いないお」と、俺の友人は推測している。
本当にそうだろうか?
('A`)「うん、そうかも」
適当に納得したところで、丁度飯が食い終わった。
('A`)「ごちそうさま」
そう言って鞄を持ち、手袋をはめ、時間を確認。
うん、適度に危険だ。こりゃぁヤバイ。
ドアを器用に足で開け、外に飛び出す。
ちなみに、ドアを足で開けるのには特に意味は無い。
そのまま横断歩道を渡り、鉄橋の下のトンネルを通り、いつもの四つ角へ――――
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:29:57.47 ID:KQjdEIOPO
――嫌な予感がした。
でも、其処を通らなければ遅刻する……どうしよう?
(;'A`)「ええい、仕方が無い!ままよ!」
そう叫んで角を曲がると、案の定、膨れっ面のツンがそこに立っていた。
ξ#゚听)ξ「遅いわよ!このバカ!!」
ξ#゚听)ξつ∝■#)A゚)メメタァ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:31:38.64 ID:KQjdEIOPO
鞄の角だった。
痛さが半端じゃない。
('A`#)「アダッ!!痛ってぇ……お前、角は無いだろうぅ……角は」
ξ;゚听)ξ「あ、ご、ごめ……」
('A`#)「この凶暴女!!」
そう叫ぶと、ツンはムッとした顔をして。
ξ#゚听)ξ「何よ!遅れたアンタが悪いんでしょう!!」
と、意味不明な事を言った。
('A`#)「はぁ?遅れたぁ?俺はお前と待ち合わせした覚えなんかねぇぞ!!」
そう叫ぶと、ツンは少したじろいだが、キッと睨み返してきた。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:33:50.59 ID:MNHIDYX/0
この組み合わせは好きじゃないな
12 :
スマンね…:2008/12/24(水) 20:35:16.44 ID:KQjdEIOPO
ξ#゚听)ξ「こ、これは……たまたまよ。そ、そう!たまたま会っただけよ!!」
と、さらに意味不明な事を言ってくる。
('A`#)「たまたまだぁ?たまたまなら俺は悪くねぇだろうが、大体たまたまが一年間も続くか!しかも毎回毎回ぶん殴りやがって!!」
ξ#゚听)ξ「う、うるさいわねぇ!馬鹿なあんたの頭なんか幾ら殴ったって別に良いでしょう!!」
そう言って口答えするが、目は大分泳いでいる。これはチャンスだ。
('A`#)「話を逸らすな!何でたまたまが一年間も続くんだよ?おい!」
ξ;゚听)ξ「そ、それは……あ、あんたが悪いのよ…」
支離滅裂もいいところだ。
その本来の意味でさえ読み取ることは不可能である。
('A`#)「意味ワカンネェんだよ!!」
ξ#゚听)ξ「それは、あんたが馬鹿だからよ!!」
……え?そうなのかよ、おい?
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:36:12.09 ID:KQjdEIOPO
間髪を入れずに綺麗に答えられてしまって、少したじろいだ。
と、その間にSHRの予鈴が鳴り出した。
ξ;゚听)ξ「あ、もう!あんたが馬鹿だから遅刻するじゃない!!」
(;'A`)「俺のせいなのか!?理由になってないだろうが!!」
そんな風に罵倒しあいながら二人で学校に向かって走る。
そんな光景もまた、いつもの光景である。
……案の定、学校には遅刻した。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:39:47.55 ID:KQjdEIOPO
( *^ω^)「ドクオー、今日も朝から熱々だったおw」
一限目の体育の着替えの時、手早く着替えを済ませていた内藤ホライゾンことあだ名ブーンが、ニコヤカな顔をしてそう言ってきた。
サイズが合っていないのか、体操服からは肉がはみだしている。
('A`)「うるせぇな、別にツンなんぞとラブラブになった覚えはねぇよ」
( ^ω^)「またまたぁww今日も一緒に登校してきたくせにwww」
内藤の口元は、とてつもなくニヤついている。
腹が立つ。
('A`)「アレは、たまたまだ」
そう言うと、内藤は日本人らしからぬ大げさな仕草で首を振った。
( *^ω^)「おっおっ、この人はまた……毎日ある事をたまたまとは言わないんちゅお〜?日本語を理解できてまちゅかおwwwwww?」
その言葉使いがとてつもなく癇にさわる。
無言で背後に回り込み、首を締め上げた。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:42:22.18 ID:KQjdEIOPO
(;^ω^)「おふおっwwちょっと待つおwギャグwwギャグだお」
(#'A`)「ほぉ?俺はてっきりヨークシャー種と一緒にハム工場に送って貰いたいんだと思ったんだがなぁ、ブーン」
腕にさらに力をこめる。
(;゚ω゚)「ちょ、おまww締まってるwww締まってる!!分かったおww悪かったおwwwブキァww」
ちょっと緩めてやると、内藤は俺の腕を勢いよく払い、少し距離を取った。
(;^ω^)「ドクオは冗談が通じないお……」
そう言って首を押さえて咳き込んでいる。
俺はちょっと優越感を覚えた。
少し、ふてぶてしく言う。
('A`)「で、何だ?俺をからかいに来ただけか?」
すると、内藤は不敵に笑った。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:44:36.79 ID:KQjdEIOPO
( ^ω^)「僕の首をしめた事…後悔しろお!」
そう言って内藤がポケットから取り出したのは、二枚の紙切れだった。
いや、ただの二枚の紙切れではない。
それは……。
(;'A`)「そ、それはVIPPERのライブのチケットじゃないか!!発売と同時にソールドアウトのはずだろ、手に入ったのか!?」
( ^ω^)「おっおっ……買えない豚は只の豚だお」
内藤はそう言って、誇らしげにニヤリと笑う。
(;'A`)(こ、こいつ、只の豚じゃない!ヨークシャー種とは一線を画すぞ!!)
('∀`)「よし、来週の日曜日だな、絶対行くぜ!!」
だが、内藤はチッチッと金玉の前で指を振る。
( ^ω^)「残念だけど、コイツをタダで譲る訳にはいかんお」
( ^ω^)ニコヤカ
さっきの誇らしげな顔とはうって変わった、非常に邪悪な顔だった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:46:43.89 ID:KQjdEIOPO
(;'A`)「ブーンお前、万年金欠の俺から金を取る気か?」
( ^ω^)「まさか……ドクオから金を取れるなんて思ってないお。そうじゃなくて、僕はこの日用事があって行けないんだお。でも、折角取ったチケット使わないんじゃ勿体無いお?」
( ^ω^)「でも、折角取ったこのチケットを適当なクラスの馬鹿男子どもにくれてやるのは惜しいんだお。そこで、僕はは指定したいんだお。もう一枚のチケットを渡す相手……おっおっお」
内藤がニヤニヤとムカつく笑みを湛えている。
('A`)「……」
( ^ω^)ニコヤカ
俺は、とんでもなく嫌な予感がした。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:49:15.42 ID:KQjdEIOPO
放課後、また偶然だと言い張られて一緒に帰ることになったツンに、俺はチケットを渡した。
ツンはちょっと赤くなったが、にんまりと笑って。
ξ*゚听)ξ「へぇ〜〜〜、ドクオォ、コレはもしかして、私をデートに誘ってるのぉ?」
そう言って、チケットをヒラヒラさせて偉そうに見下してくる。
屈辱だ。
('A`)(くそ、ブーンめ……)
だが、いくら腹がたってもコレを拒否する術はおれにはなかった。なぜなら、そんな事をしたらチケットを没収されてしまうからだ。
内藤に。
ξ*゚听)ξ「どぉ〜〜、しようかなぁ〜、コレ行きたいけど、アンタと一緒じゃぁねぇ?」
そんな事を言って、ツンは俺の周りをくるくる回っている。
俺はせめてもの反撃をした。
('∀`)「そうか、その割には随分嬉しそうだな」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:49:17.18 ID:IA/AkCh50
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:52:55.42 ID:IA/AkCh50
支援
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:53:31.11 ID:KQjdEIOPO
そう言うと、ツンはさっきまでニヤついていた顔を一気に真っ赤にして。
ξ#゚听)ξ「う、嬉しいわけないでしょ!ば、馬鹿じゃないの!あぁ、あたしがあんたなんかにデートに誘われて嬉しいとでも思ってるの?ば、ば、バカよ。バカ!」
そう早口でまくし立てる。
これはなかなかダメージを受けているようだ。
('∀`)「そうかそうか、そんなに嬉しいのか、コリャ俺も仕方なく誘ってやった甲斐があるってもんだ」
畳み掛けるように追撃する。
と、次の瞬間景色が暗転した。
ξ#゚听)ξつ)#A)゜メメタァ
眉間を殴られたのだ。
ξ#゚听)ξ「このバカ!!バカドクオ!!!」
('A`#)「ってぇ、普通殴るかよ!もういいよ、返せよそれ」
一瞬、内藤に取られる。
という考えが頭をよぎったが、コイツと行くぐらいなら行けないほうがマシだ。
チケットを取り返そうと手を伸ばす。
が、メグミはヒョイと一歩後退して俺の手から逃れた。
ξ*゚听)ξ「ま、まぁ私も行きたかったしぃ、どうせあんた一人で他に一緒に行く人も居ないんでしょうから、一緒に行ってあげるわよ!!」
そう叫んでチケットをポケットに突っ込み「感謝しなさいよね」と、捨て台詞を残して逃げるようにツンは走っていった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:54:50.87 ID:IA/AkCh50
メグミ…?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:54:52.51 ID:KQjdEIOPO
('A`)「ちっ……やれやれ」
そう呟いて溜息を吐く。
遠くの方に、ツインテールの髪を振り乱し、マフラーをなびかせながら駆けて行くツンの後姿が見えた。
その姿に、何故か少し鼓動が高鳴る。
('A`)「後姿は可愛いのに」
いや、ツンは基本的には可愛いのだ。
喋らずに、ただ黙って立っていれば美少女と言ってもいいくらいである。
だが、口を開くとその性格のキツさが目立ってしまう。
('A`)「喋らなきゃいいのに……」
何度そう思った事だろうか。
('A`)(あれで、性格がキツくなけりゃぁ完璧なのになぁ……)
そこまで思考して、ハッと気付く。
(;'A`)「おいおい、何考えてんだ俺、相手はツンだぞ」
24 :
>>22 すみませんミスです。そこはツンですorz:2008/12/24(水) 20:57:04.40 ID:KQjdEIOPO
そう呟いて、首を振る。
('A`)(でも、もし性格がキツくなかったら……?)
性格の良いツンを想像する…………身震いがした。
(;'A`)「いや、有り得ん。それはもうツンじゃ無い」
そう断言してウンウンと頷く。
風が吹いた。冬の冷気が身に染みる。
見上げると、チラチラと雪が降ってきていた。
どうりで寒い。
そういえば、ツンと初めて会話したのもこんな風な雪の日だったはずだ。
その日以来、俺に付きまとう様になったんだよなぁ……何でだったか?
('A`)「ああ、確か、何か手伝ったんだったっけ」
粉みたいな雪が降ってくる灰色の空を眺めながら、俺はあの時を思い返す。
その前に一つ、白く細長い息を吐いた。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 20:58:32.10 ID:IA/AkCh50
作者のオリジナルの焼き直しなら良いけど、パクリじゃないよね…?
支援
26 :
>>25 焼き直しです。パクリじゃありません。心配させて申し訳ない。:2008/12/24(水) 21:02:27.14 ID:KQjdEIOPO
…
………
……………
…………………
………………………
中学の頃、私は嫌われ者だった。
親の仕事の都合で転勤して来たのはいいものの、私は新しい学校に少しも馴染む事が出来なかった。
馴染みの家や小さい頃からの友達を一気に失ってしまった私は、新しい学校で話しかけてくる子達に心を開くことが出来なくて、全ておざなりに対応してしまった。
転校して最初の頃の時期はとても重要。
その時期に上手い具合に回りに馴染まないと、その後から馴染むのは殆ど無理と言ってもいい。
それと、生来のキツイ性格が嫌な具合に合わさって、周りには最悪な子に見えてしまったらしい。
ショックから立ち直って気が付くと、私は新しい学校で完全に孤立していた。
悲惨な事に頭も良くなかった私は、スグに軽蔑の目で見られるようになって……それは、そのままイジメへと繋がった。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:02:52.05 ID:XqLSz08N0
…ったく、支援するしかねーじゃねーか
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:04:13.13 ID:KQjdEIOPO
朝、学校に来たら上履きが無く、近くのゴミ箱に入っている。
もしくは、上履きに画鋲が入っている。
授業中、何処からともなく消しゴムのカスが飛んでくる。
筆箱を開けると、空っぽ。
弁当箱を開けると、空っぽ。
カバンを開けると、空っぽ。
時々ゴミが入っている。
席替えの時、皆で話し合って決めるはずなのに、私はいつも余りの席。
修学旅行の斑はたらい回し、結局先生と行動していた。
朝、黒板からはみ出すほど私への罵詈雑言が書かれている。
先生が来る前に自分で消した。
水泳の後、必ず下着が無くなっている。
水泳は毎回見学するようにした。
体育の時、私だけ女子が着替えるクラスに入れない。
廊下の隅で着替えた。
女子同士の授業中の手紙の交換、私にも回ってきた。
「死ね」と書いてあった。
朝、珍しく上履きが靴箱にあり、画鋲が入っている様子も無い。
手に取ろうと掴んだが、持ち上がらない。
ボンドで固定されていた。
その日、一日靴下で過ごす。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:04:33.13 ID:t/NZPKwP0
西本なの?
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:06:19.88 ID:IA/AkCh50
疑ってごめんよ(´・ω・`)支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:07:15.98 ID:KQjdEIOPO
こんな風な、いわゆる陰湿なイジメは大抵受けたと思う。
苛められる為に学校に行くような日々の、ある冬、冬休み前の終業式の事。
私はクラスの生徒の全会一致で、大掃除の係に任命された。
この中学では長い休みの前に大掃除としてワックスをかけるのだが、全体で大掃除をするのではなく、係りに任命された人が掃除をするのだ。
当然、任命された一人だけでは掃除は出来ないので、友達に手伝ってもらう事になる。
だからクラスで一番人気が有る人として、推薦で係りの人が選ばれて沢山の友達と一緒に掃除をするのだ。
だが、当然私には友達は一人もいなかった。
だから、一人でする事になる。
ハメられたのだ。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:10:32.67 ID:KQjdEIOPO
クラスの状況を正しく理解していない(理解しようともしていない)担任は、何も疑問に思わずに私を係りに任命して去っていった。
ξ゚听)ξ「……」
皆がいなくなった教室で、私は全ての机を廊下に出す。
その後、箒を使ってゴミとホコリを取り、床を水拭きする……もちろん、全て一人でだ。
それらの作業が終わる頃には、手は赤く腫れて少し動かすたびに酷く痛むようになっていた。
物を掴んでいる感覚は無いくせに、痛みの感覚だけは残っている。
最悪だ。
手に息を吹きかけ、擦る。
痛い、でも我慢してやらなければ動かなくなってしまう。
ふと窓の外を見ると、粉みたいな雪がチラついていた……ああ、もう本当に最悪だ。
きっと、私は雪が嫌いになるな……と、漠然と思いながらワックスを取りに事務室に向かう。
途中、通り過ぎるクラスに人影は無い。
当然だ、何処のクラスももうとっくにワックスがけまで終わってしまっている。
今日、生徒でこんな時間まで残っているのは恐らく私だけだろう。
ξ゚听)ξ「失礼します」
と呟いて、事務室のドアを開けると、ワックスがけ担当の先生は少し驚いた顔をした。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:11:20.60 ID:t/NZPKwP0
(´・ω・`)ちょWWWこれ西本じゃん
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:12:00.51 ID:KQjdEIOPO
(’e’)「まだ残ってたのか、どうした?」
ξ゚听)ξ「ワックス取りに来ました」
すると、先生は目を丸くした。
(’e’;)「ワックスゥ?お前らの所まだワックスがけ終わってないのか?駄目じゃないか、もう最終下校近いぞ。」
そう言って舌打ちして、先生は奥の部屋からワックスの入ったバケツを取って来て私に渡した。
(’e’#)「ほら、さっさとやって来い。お前らが終わるまで俺まで残されるんだからな、遊ぶんじゃないぞ」
そう、ぶっきらぼうに言われる。
私は「スミマセン」と小声で呟いて、事務室を後にした。
今来た廊下を手にバケツを持って戻る。
バケツの取っ手の部分が手に食い込んで酷く痛い。
と、丁度手に入っていたひび割れに取っ手が食い込んだ。
ξ;゚-)ξ「イタっ」
思わずしゃがみ込む。
すると、何かが抜け落ちた。
今まで意地になって頑張っていた部分が、呆気なく崩れてしまった。
頭の中を必死でドライにすることで抑えていた感情が、溢れ出して来る。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:15:23.11 ID:IA/AkCh50
支援
36 :
>>33 西本じゃぁないんだ。:2008/12/24(水) 21:16:16.11 ID:KQjdEIOPO
――痛い!痛い!寒い!もう嫌!!
頭の中でそう叫ぶ、もう一歩も動きたくなかった。
涙まで出てくる。
もう、何もしたく無かった。
涙を拭うのでさえ億劫だった。
このまま、凍死してしまいたかった。
ξ )ξ「死のう……」
と呟く。
それは特に何の感情を込めた物でも無かったが、一つの決心を固めるには十分だった。
あのまま何も無ければ、私は間違いなく死んでいただろう。
その場で凍死するのは、無理だったかもしれない。
でも、飛び降りぐらいはして見せたと思う。
だけど…………。
('A`)「どうした?」
という他人から掛けられたその一言で、私のその考えは色を失った。
私自身の、自尊心によって。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:18:12.92 ID:KQjdEIOPO
(;'A`)「おい、大丈夫?先生を呼ぼうか?」
まだ学校に私以外の生徒が残っていたらしい。
男子だ。
さっきまで少しも動いてくれなかった体が、別人のようにスクッと立ち上がった。
ξ )ξ「いい、大丈夫だから」
そう言ってその申し出を突っぱねる。が、
('A`)「大丈夫って……泣いてるじゃん?」
私は既に寒さで赤くなっている自分の頬が、別の意味で赤くなるのを感じた。
泣いているのを見られた……同情されている。
そんな考えが頭の中を過ぎる。
薄っぺらな同情なんてまっぴらだった、腹が立つ。
自分は同情されるような立場の人間ではない。
そんな思いが、「死のう」とまで思いつめたその時の私を突き動かしていた。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:19:37.64 ID:Gr8ZCoI1O
つwwwwまwwwwwんwwwwwwwねww
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:20:54.76 ID:KQjdEIOPO
ξ#;;)ξ「うるさいわね、泣きたい気分だったのよ!あんたに関係ないでしょ!!」
そう言い放ってバケツを握り直し、歩き出そうとする。
ξ;゚-)ξ「アツっ」
が、尋常じゃない手の痛さでバケツを落としてしまった。
少しワックスがこぼれる。
その様子を眺めて、また泣きたくなった。
もう、自分には意地も通せないのかと、惨めな気分になる。
と、ヒョイとバケツが浮き上がった。
いや、違う、さっきの男子が持ち上げたのだ。
ξ#;;)ξ「ちょ、何す……」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:22:31.34 ID:KQjdEIOPO
('A`)「お前バカだな」
その一言で、私が言おうとした文句が遮られた。
その男子は続けて言う。
('A`)「お前バカだぜ、泣いちまう位痛いくせに大丈夫とか言いやがってよ。バーカ」
カチンと来た。
ξ#゚听)ξ「ば、バカって何よ!そっちの方がよっぽどバカじゃない。こんな親切の押し売りみたいな事して、返してよ!!」
そう言って男子が持っているバケツの取っ手に手を伸ばすと、パチンと額を弾かれた。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:23:34.34 ID:MNHIDYX/0
こんなのドクオじゃ(ry
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:24:55.64 ID:KQjdEIOPO
ξ><)ξ「あぅ……」
('A`)「お前本当にバカだな、親切の押し売りなんぞするか。俺は親切を売ってんじゃなくて、自分で勝手にこのバケツ持ってるだけ、分かる?」
ξ#゚听)ξ「それが余計なお世話って言ってるの!!」
そう叫ぶと、男子はやれやれと外人みたいに肩をすくめた。
('∀`)「別にいいじゃん。お前に損があるわけじゃないだろ?それとも何?自分でやらないと気が済まない様な良い子ちゃんなわけ?」
そう言ってニヤニヤ笑っている。
ξ )ξ「…………」
腹が立ったが、其処まで言われて無理やり取り返すのも何だか気が引ける。
それに、言い争うのが大分面倒になっていた。
色々と、どうでもよくなってしまったのだ。
ξ )ξ「……教室、あっち」
('A`)「へいへい、それじゃぁ、勝手に持ったこのバケツを勝手に持っていくとしますかね」
そう言って、男子はバケツを運んでいく。
私は、黙ってそれに付いて行った。
そのあと一悶着あったが、結局その男子には最後まで手伝ってもらう事になった。
いや、私はもう殆ど手が動かなかったので、ほぼ全部やってもらってしまった。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:26:05.34 ID:hisx1yoo0
ツンはブーンじゃね?
ドクオはクーだろjk
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:31:46.88 ID:IA/AkCh50
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:40:50.94 ID:IA/AkCh50
さるった?
ラスト支援
46 :
何度同意しても通信エラーorz:2008/12/24(水) 21:50:53.43 ID:KQjdEIOPO
('A`)「よし、コレで全部終了」
と言って、そいつは教室のドアを閉めた。
時刻はもう7時を回っていて、そいつの手も私と同じように赤く腫れてしまっている。
だけど、そいつは殆ど作業をこなせなかった私に文句一つも言わず。
('A`)「お疲れ」
とだけ言った。
酷くあっさりとした言葉だったけど。
押し付けがましさは少しもなく、感謝を求めてもいない。
そんなそいつの言葉に、私は打ちのめされた。
妙な事にこだわっていた自分が、酷くちっぽけに感じる。
廊下で泣きそうになった時とは、また別の意味で泣きそうになった。
こっちは、何だか暖かい。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:53:19.77 ID:KQjdEIOPO
ξ゚听)ξ「あ……あの、ありがと」
小さく、だけどハッキリとそう告げる。
('A`)「気にすんな、勝手にやっただけだから」
そう言うと、そいつは「じゃぁな」とだけ告げて私に背を向けて歩き出す。
何か言わなきゃいけない、そう思った。
ξ*゚听)ξ「あ……あたしツン、津出ツン!2組、そっちは!!?」
そう、そいつの背に向けて叫ぶ。
と、そいつも立ち止まって、笑って答えた。
('∀`)「6組、鬱田ドクオ!」
寒くて寒くて、
粉雪が降っていたその日、
私は、雪が大好きになった。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:55:26.00 ID:tz3FArPS0
鬱田ドクオって凄い名前だなwwwwwwwwww
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:55:42.63 ID:KQjdEIOPO
………………………
…………………
……………
………
…
と、其処まで思いだして時計を確認する。
約束の時間は、20分も前に過ぎていた。
ξ#--)ξ「あんのバカ……」
額を押さえる。
中学の頃から、ドクオが時間を守ったことなど一度もない。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 21:57:29.46 ID:KQjdEIOPO
そう、中学の頃だ。
あの雪の日に出会ってから、私は休み時間になるといつも上の階のドクオのクラスに入り浸るようになった。
クラスでは相変わらず苛められているし、ドクオのクラスの他の子にも最初は変な目で見られていた。
でも、ずっと入り浸っていたら段々それが自然になって、ドクオと同じクラスだった内藤とかとも打ち解けてきて。
そして、三年に学年が上がったらドクオ達と同じクラスになれた。
楽しかった。
それからはずっと楽しかった。
苛めもなくなったし、休み時間に楽しい時間を過ごす事が出来るようになった。
同姓の友達も出来た。
勉強も教えてもらって、多少は出来るようになった。
だから、今の高校にも受かったのだ。
それに、ドクオと一緒に登下校出来るようになった。
それが、本当に何より楽しかった。
でも――
('∀`)「おぉ、悪い悪い、遅刻した。スマン」
―――――やっぱりいつも必ず遅刻するのだ。
コイツは!!!
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:01:26.71 ID:/Z8wUt53O
ドクオとツンって好きなのになかなか無いから嬉しい
支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:02:07.09 ID:KQjdEIOPO
ξ#゚听)ξ「あんたねぇ、何で毎回毎回遅刻すんのよ!一度も時間通りに来たことないじゃない!!」
待ち合わせ場所に着くやいなや、ツンがそう言って怒鳴ってきた。
まったく、短気な奴だ。
もっと心を広く持てよな……ま、俺が悪いんだけど。
俺は少しムッとした顔をして。
('A`)「そんな事はない。この間内藤とスケートに行ったときはちゃんと時間通りに行ったぞ」
ξ#゚听)ξ「 あ た し との時よ!」
間髪いれずにそう怒鳴られた。
確かに、そういえばそうだ。
自分でも少し不思議である。
ちょっと考えて、素直に答えることにした。
('A`)「ん〜、やっぱお前だから適当なんじゃないの?」
ξ#゚听)ξつ∝■#)A)゜メメタァ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:03:16.58 ID:Gr8ZCoI1O
こんなの投下して恥ずかしくないの?
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:04:05.67 ID:KQjdEIOPO
間髪いれずに、バッグで殴られた。
やはり角だ。
殆ど御馴染みになってしまった鈍い音と共に、頭に激痛が走る。
('A`#)「イッテェ!!…………か、角はやめろっていつも言ってるだろ、お前も何でいつも角なんだよ!」
あまりの激痛に、しゃがんで頭を押さえながら尋ねると。
ξ゚听)ξ「フンッ、角が殴りやすいのよ」
そう堂々と言ってきた。
('A`;)「殴りやすいって……下手したら死ぬぞ」
ξ゚听)ξ「大袈裟ね、このぐらいで死にはしないわよ。それよりホラ、早く行かないとライブ始まっちゃうわよ」
そんなに大袈裟でもないと思うぞ…………この痛みは。
と思いながら、腕時計で時間を確認する。
確かにやばかった。
('A`)「やべ、走るぞ」
ξ゚听)ξ「ちょっと、待ちなさいよ」
そんな風に言い合って、俺たちは会場に向かって駆けて行った。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:06:58.70 ID:KQjdEIOPO
――7時半、約四時間に渡るライブが終了し、俺たちは帰路についていた。
ライブの内容はというと、最高の一言につきた。
盛り上がりまくりのライブは最高に熱く、アンコールにもしっかり答えてくれて、俺の大好きな曲ばかりが演奏された。
本当なら、最高のいい気分で帰れたハズなのだ。
そう、本当なら。
('A`#)「本当なら……な」
そう、腫れた頬を押さえながら溜息混じりに呟いて、俺の隣を歩いているツンを見る。
こっちの視線に気が付いたのか、ツンは大分苦々しい顔をして。
ξ;゚听)ξ「な、何よ。し、仕方ないでしょ、興奮しちゃったんだから……」
そんな事を言う。
反省の色がマッタク見えない。
頭にくる。
('A`#)「てめぇ、あんだけやっといて……少しは反省しろ、この馬鹿!お前の所為で俺が殴られたんだろうが!!」
そうなのだ、俺は殴られた。
勿論、ツンにではない。
ライブ終盤、アンコールに興奮していたツンはつい(と本人は言っている)隣に居た人をぶん殴ってしまったのだ。
当然、殴られた方は怒る。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:08:41.01 ID:Gr8ZCoI1O
やめちまえよ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:10:28.43 ID:KQjdEIOPO
ツンはまともに謝ろうともしないので、俺が代わりに謝っていた。
その際、激怒していた相手は俺を殴ったのだ。
ξ;゚听)ξ「わ、私は悪くないわよ………そんなには」
('A`#)「思いっきりお前が悪いだろうが!!アホか!?お前はアホなのか!!?」
ξ;--)ξ「うぅ……」
流石に少しは悪いと思っているのか、ツンは俯いて弱々しく唸っている。
普段だったら、ちょっとは可哀想とか思ったかもしれない。
が、今の俺にとっては「だからどうした!」という感じだ。
何せ、殴られた頬はしっかりと腫れてしまっている。
('A`)「とりあえず、謝れよ」
ξ )ξ「…………」
そう、強く言う。
と、ツンは黙ってその場にしゃがみ込んだ。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:12:17.30 ID:KQjdEIOPO
('A`;)「おい……」
ξ )ξ「………う、うぅ、グスッ」
そのまま、顔を伏せて震えだした。
どうやら泣いている様である。
や、ヤベ、言い過ぎたか…………?
俺は慌てた。
('A`;)「お、おい。な、泣いてるのかよ……」
そう言いつつしゃがみ込む。
('A`;)「ちょ、ちょっと言い過ぎたかも、ゴメ…」
と言いかけ、そのまま顔を覗き込むと…………笑っていた。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:16:37.22 ID:KQjdEIOPO
ξ*゚听)ξ「バーカ」
そう言って、ツンは俺の額を指で一発ペシッと弾いた。
ξ*゚听)ξ「あはははは、バーカ。騙されてやがんの、やっぱドクオは馬鹿だ」
そう言って笑いながら駆けて行く。
(#'A`)「あのアマ………」
ムカついて追いかける。
けど、さっきみたいな憎悪に近い感情はいつの間にか無くなってしまっていた。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:18:03.54 ID:S0tAD+mAO
頑張れ、支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:18:13.07 ID:KQjdEIOPO
追いかけて、追いかけて、たまに信号で離されたり、人にぶつかって謝ったりしながらもさらに追いかけて。
やっと追いついた頃、ツンは町内会か何かの抽選クジを引いていた。
ξ*゚听)ξ「あ、ドクオやっと追いついたんだ。随分遅かったねぇ」
そう言ってツンはニヤニヤと笑っている。
俺も応戦した。
('A`)「俺は、誰かさんみたく人前で堂々と信号無視をしたりしないんでね」
ξ゚听)ξ「何よ、車は動いてなかったじゃない。アレは赤になってた信号がおかしいのよ」
そう、胸を張って堂々と言う。
ツンが言いたいのは、横断報道の信号が赤になって道路の信号が青になる一瞬のタイムラグの事だ。
確かに、車はまだ動いてはいなかった。
でも、だからといって渡って良いわけではないだろう。
だが、あえて其処には突っ込まない。
ツンの、こういうちょっと常識離れした思考にいちいち突っ込んでいてはキリがないのだ。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:18:24.38 ID:Gr8ZCoI1O
ξ*゚听)ξ「バーカ」
そう言って、ツンは俺の額を指で一発ペシッと弾いた。
ξ*゚听)ξ「あはははは、バーカ。騙されてやがんの、やっぱドクオは馬鹿だ」
そう言って笑いながら駆けて行く。
(#'A`)「あのアマ………」
ムカついて追いかける。
けど、さっきみたいな憎悪に近い感情はいつの間にか無くなってしまっていた。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:18:47.12 ID:3l1ywoLxO
しええええええん!
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:21:05.69 ID:Gr8ZCoI1O
追いかけて、追いかけて、たまに信号で離されたり、人にぶつかって謝ったりしながらもさらに追いかけて。
やっと追いついた頃、ツンは町内会か何かの抽選クジを引いていた。
ξ*゚听)ξ「あ、ドクオやっと追いついたんだ。随分遅かったねぇ」
そう言ってツンはニヤニヤと笑っている
俺も応戦した。
('A`)「俺は、誰かさんみたく人前で堂々と信号無視をしたりしないんでね」
ξ゚听)ξ「何よ、車は動いてなかったじゃない。アレは赤になってた信号がおかしいのよ」
そう、胸を張って堂々と言う。
ツンが言いたいのは、横断報道の信号が赤になって道路の信号が青になる一瞬のタイムラグの事だ。
確かに、車はまだ動いてはいなかった。
でも、だからといって渡って良いわけではないだろう。
だが、あえて其処には突っ込まない。
ツンの、こういうちょっと常識離れした思考にいちいち突っ込んでいてはキリがないのだ。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:22:41.86 ID:Tnh6KvjR0
大事な(ry
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:23:35.98 ID:KQjdEIOPO
('A`)「で、何してんだよ?」
ξ゚听)ξ「見て分からないの?クジよ、クジ」
('A`)「そりゃ、見りゃ分かるが、お前クジの券なんて持ってたっけ?」
ξ゚听)ξ「さっき、拾ったのよ」
俺からの逃走の最中に、ちゃっかりクジの券を拾っていたとは………侮れねぇな。
そんな風に、俺が背筋に寒いものを感じていると、ツンは例のあの色の付いたタマを吐き出すガラガラ(正式名称不明)を回しだした。
ξ--)ξ「当たれ〜、アタレ〜」
ツンはそう唱えながら回している。
当たるワケねぇだろ………。
そう、心の中で呟く。
俺はこういうものに当たった事がなかった。だから、まったく信用していない。
むしろ、こういうものの一等とかは絶対にスタッフで分け合っているに違いないと確信していた。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:24:05.93 ID:IRZm60eDO
('A`)「でっでっで出りゅううううううう!!!陰茎から保守がでりゅーー!!!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:24:57.16 ID:KQjdEIOPO
('A`)「お、出た」
カランッ、と良い音がして、金色の玉が出てきた。
俺は心の中でフッ、と笑う。
きっとアレだ。
金の玉とかで期待させといて金の玉はハズレでティッシュとかそういう落ちに違いない。
と、そう思って景品表を見上げると………なんと一等だった。
W,,゚Д゚W「当たりww当たりww大当たり〜〜〜だゴロォwwwww」
赤い羽織を着た腹立たしい顔のおっちゃんが、そう大声を張り上げて満面の笑顔みで鐘を鳴らす。
ξ*゚听)ξ「キャァ――!!やった、やった、当たった当たった!!!」
そう歓声を上げて、ツンは飛び跳ねている。
こういう事もあるんだなぁ…………。
と思って景品表をもう一度見上げる。
一位は、とある有名なテーマパークのクリスマスペアチケットだった。
('A`)「…………」
ツンは飛び跳ね、おっちゃんは相変わらず鐘を振っている。
俺には、その赤い羽織を着たおっちゃんが、俺の同級生からの回し者にしか見えなかった。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:25:44.89 ID:Gr8ZCoI1O
('A`)「で、何してんだよ?」
ξ゚听)ξ「見て分からないの?クジよ、クジ」
('A`)「そりゃ、見りゃ分かるが、お前クジの券なんて持ってたっけ?」
ξ゚听)ξ「さっき、拾ったのよ」
俺からの逃走の最中に、ちゃっかりクジの券を拾っていたとは………侮れねぇな
そんな風に、俺が背筋に寒いものを感じていると、ツンは例のあの色の付いたタマを吐き出すガラガラ(正式名称不明)を回しだした。
ξ--)ξ「当たれ〜、アタレ〜」
ツンはそう唱えながら回している。
当たるワケねぇだろ………。
そう、心の中で呟く。
俺はこういうものに当たった事がなかった。だから、まったく信用していない。
むしろ、こういうものの一等とかは絶対にスタッフで分け合っているに違いないと確信していた。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:27:08.73 ID:tz3FArPS0
支援だお
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:28:27.70 ID:KQjdEIOPO
( ^ω^)「おっおっ、ドクオおいすー!ツンちゃんとのデートは楽しかったかお?」
12月20日月曜日、土曜にメグミとライブを見に行った二日後の朝、内藤からの第一声がコレだった。
そのニヤつき顔にムカついたが、真相を究明するのが先だ。
('A`)「……お前、町内会に顔が利くか?」
剣呑な返事を予想していたのだろう内藤は、その返事に少し驚いた様だった。
(;^ω^)「いや、僕は町内会には殆どパイプを持ってないお………ドクオ、町内会に何かしたのかお?」
真面目な顔である。
本気で心配している様子が伺える。
('A`)「やっぱ、違うか」
( ^ω^)「お?」
('A`)「いや、何でもない」
普通に考えればそんなわけは無いのだ。
ちょっと、コイツを過大評価しすぎだな。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:30:26.20 ID:KQjdEIOPO
(;^ω^)「いや、そんな一人で納得した面持ちで頷かれても困るお………」
('A`)「気にすんな、それよりブーンに言いたいことがある。ちょっと近づけ」
何?という顔で、内藤は近づいてくる。
俺は軽いステップで橋本の後ろに回り、素早く首に腕を回して締め上げた。
(#'A`)「この間の誰とのデートが楽しかったかだってぇ?あれぇ、オカシイなぁ、俺デートなんかしてないけどなぁ、俺の聞き間違いかなぁ?まるで俺がツンとデートをしたように聞こえたんだけどなぁ、聞き間違いかなぁ?」
そう言いつつも、ギリギリと締め上げる力を強くする。
今回は内藤も油断していたらしく、完璧にキマっている。
若干内藤の顔が青い。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:31:42.69 ID:wvfHsUubO
突然視点が変わって面食らった支援
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:32:01.53 ID:Gr8ZCoI1O
(;^ω^)「いや、そんな一人で納得した面持ちで頷かれても困るお………」
('A`)「気にすんな、それよりブーンに言いたいことがある。ちょっと近づけ」
何?という顔で、内藤は近づいてくる。
俺は軽いステップで橋本の後ろに回り、素早く首に腕を回して締め上げた。
(#'A`)「この間の誰とのデートが楽しかったかだってぇ?あれぇ、オカシイなぁ、俺デートなんかしてないけどなぁ、俺の聞き間違いかなぁ?まるで俺がツンとデートをしたように聞こえたんだけどなぁ、聞き間違いかなぁ?」
そう言いつつも、ギリギリと締め上げる力を強くする。
今回は内藤も油断していたらしく、完璧にキマっている。
若干内藤の顔が青い。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:33:42.68 ID:KQjdEIOPO
(;゚ω゚)「ギブ!ギブ!!」
(#'A`)「ギブ?俺はそんな言葉を求めてないよ。ちゃんと質問に答えようねぇ」
さらに強く締め上げる。
(;゚ω゚)「分かった、分かったお。ドクオはデートなんかしてないお。一緒にライブに行っただけだお。僕の言い間違いだお」
そう、内藤は吐き出すように言った。
腕をほどいてやる。
内藤はすぐさま俺の腕を弾きとばし、距離を取った。
('∀`)「言い間違いか、人間誰でも間違いはあるよね。だから今回はこれで見逃してあげよう」
そう言って、ニコニコ笑いかけてやる。
( ゚ω゚)「何て奴だ………………………………マザコンめ」
('A`)「何か言ったか?」
そう言うと、内藤はしばらくキョトンとした顔をして。
( ^ω^)「どうしたお?何も言ってないお」
と言った。
………この野郎、小声で人の悪口を言った挙句しらばっくれやがるとは、いつか地獄をみせてやる。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:34:31.92 ID:MNHIDYX/0
クリスマスに女と過ごすドクオなんて・・・
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:35:37.47 ID:Gr8ZCoI1O
(;゚ω゚)「ギブ!ギブ!!」
(#'A`)「ギブ?俺はそんな言葉を求めてないよ。ちゃんと質問に答えようねぇ」
さらに強く締め上げる。
(;゚ω゚)「分かった、分かったお。ドクオはデートなんかしてないお。一緒にライブに行っただけだお。僕の言い間違いだお」
そう、内藤は吐き出すように言った。
腕をほどいてやる。
内藤はすぐさま俺の腕を弾きとばし、距離を取った。
('∀`)「言い間違いか、人間誰でも間違いはあるよね。だから今回はこれで見逃してあげよう」
そう言って、ニコニコ笑いかけてやる。
( ゚ω゚)「何て奴だ………………………………マザコンめ」
('A`)「何か言ったか?」
そう言うと、内藤はしばらくキョトンとした顔をして。
( ^ω^)「どうしたお?何も言ってないお」
と言った。
………この野郎、小声で人の悪口を言った挙句しらばっくれやがるとは、いつか地獄をみせてやる。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:36:24.99 ID:KQjdEIOPO
('A`)「ああ、もう戯れるのはいい。ちょっと相談があるんだが、いいか?」
そう言うと、内藤は言ってみろ、と表情で示した。
('A`)「実はな……」
この間のライブでツンの為に受けた災難と、クリスマスにテーマパークに一緒に行かねばならなくなった事や、その経緯などを話した。
( ^ω^)「ふ〜む、つまり、その頬の傷は名誉の負傷というわけかお」
('A`)「何で?」
( ^ω^)「だってドクオが自分の彼女を悪人から救ったという……いや、ゴメン許してほしいお」
内藤は俺が拳を握り締め、構えた段階で許しを請い。
それ以上言うのを止めた。
が、俺が続きを話そうとすると、内藤が遮った。
( ^ω^)「じゃぁ、ここまでで結論を言っていいかお?」
('A`)「何だ?」
( ^ω^)「つまり、これはドクオが次にツンちゃんとクリスマスデートも出来るようになって良かったね、と言うことなんだお?」
(#'A`)「なぁ、内藤、ちょっと俺に近づけ」
(;^ω^)「ゴメン、続きを言ってくれお」
俺は一回内藤を睨み付け、姿勢を正して言った。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:38:40.58 ID:Gr8ZCoI1O
('A`)「ああ、もう戯れるのはいい。ちょっと相談があるんだが、いいか?」
そう言うと、内藤は言ってみろ、と表情で示した。
('A`)「実はな……」
この間のライブでツンの為に受けた災難と、クリスマスにテーマパークに一緒に行かねばならなくなった事や、その経緯などを話した。
( ^ω^)「ふ〜む、つまり、その頬の傷は名誉の負傷というわけかお」
('A`)「何で?」
( ^ω^)「だってドクオが自分の彼女を悪人から救ったという……いや、ゴメン許してほしいお」
内藤は俺が拳を握り締め、構えた段階で許しを請い。
それ以上言うのを止めた。
が、俺が続きを話そうとすると、内藤が遮った。
( ^ω^)「じゃぁ、ここまでで結論を言っていいかお?」
('A`)「何だ?」
( ^ω^)「つまり、これはドクオが次にツンちゃんとクリスマスデートも出来るようになって良かったね、と言うことなんだお?」
(#'A`)「なぁ、内藤、ちょっと俺に近づけ」
何でつまらないかわかった。
つまらないからつまらないんだ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:40:13.50 ID:tz3FArPS0
どうなるんや
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:40:49.44 ID:b84dylr70
しえん
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:41:33.91 ID:KQjdEIOPO
('A`)「つまりな、俺は最近ツンに振り回されっぱなしなワケよ。ココらでちょっとツンをギャフンと言わせたいわけ、だからお前に名案が無いかと思ったんだよ」
そう言うと、内藤はニヤリと満面の笑みを湛える。
例のあのムカつく顔だ。
( *^ω^)「あるお、あるお、有りまくりだお」
('A`)「………どんなだ?」
大分、嫌な感じがしたが、一応聞く。
( *^ω^)「簡単だお。まず当日はバッチリ良い感じに決めて、夜の花火の段階でしっかりと観覧車をゲットしておくお。
そして、観覧車に乗ってるときに花火がはじまるお?そしたらツンちゃんは『わぁ、綺麗〜』てな感じになって、雰囲気にメロメロだお。
そしたら、ドクオがおもむろに近づいて耳元で囁くんだ『お前が好きだ。ツンを愛してる』って、そしたらツンちゃんはメロメロを通り越してトロトロだお。
そして、熱く抱擁して、もっと熱い口付けをかましてやるお、無論ディープだお。そしたらメグミちゃんは下までトロトロだお。
後は観覧車を降りてそのままホテルにしけ込むなり、公園の隅でするなり好きにしるお。そうすりゃ、ギャフンと言わせるどころかヒィヒィ言わせられるお!!」
内藤は、少しも臆することなくそう言ってのけた。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:43:16.04 ID:Gr8ZCoI1O
('A`)「つまりな、俺は最近ツンに振り回されっぱなしなワケよ。ココらでちょっとツンをギャフンと言わせたいわけ、だからお前に名案が無いかと思ったんだよ」
そう言うと、内藤はニヤリと満面の笑みを湛える。
例のあのムカつく顔だ。
( *^ω^)「あるお、あるお、有りまくりだお」
('A`)「………どんなだ?」
大分、嫌な感じがしたが、一応聞く。
( *^ω^)「簡単だお。まず当日はバッチリ良い感じに決めて、夜の花火の段階でしっかりと観覧車をゲットしておくお。
そして、観覧車に乗ってるときに花火がはじまるお?そしたらツンちゃんは『わぁ、綺麗〜』てな感じになって、雰囲気にメロメロだお。
そしたら、ドクオがおもむろに近づいて耳元で囁くんだ『お前が好きだ。ツンを愛してる』って、そしたらツンちゃんはメロメロを通り越してトロトロだお。
そして、熱く抱擁して、もっと熱い口付けをかましてやるお、無論ディープだお。そしたらメグミちゃんは下までトロトロだお。
後は観覧車を降りてそのままホテルにしけ込むなり、公園の隅でするなり好きにしるお。そうすりゃ、ギャフンと言わせるどころかヒィヒィ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:43:52.50 ID:tz3FArPS0
ほっしゅほっしゅ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:43:55.83 ID:KQjdEIOPO
('A`)「……」
俺はといえば、内藤が熱弁を振るっている間に内藤の背後に回り込み――
スッ('A`)"( *^ω^)
グッ('A`)Σ( ゚ω゚)オッ
――内藤が気付いた頃には、完璧に首をキメられる体勢が整っていた。
('A`)「何か言い残すことは無いか?」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:45:26.04 ID:wvfHsUubO
メグミって誰だよ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:45:41.70 ID:KQjdEIOPO
内藤は少し考えたが、ハッキリとこう言った。
( ^ω^)「死ぬ前に、童貞を捨てておきたいお。ちょっとソープにイカせてくれお」
('A`)「死ね」
腕に力を込め、締めた。
今までの遊びとはLVが違う、限りなく本気で。
(;゚ω゚)「おっ、おぉおぉおぉ………ちょ、ちょ、おふっ、シャレになってない、うぐぐっ…」
('A`)「残念だったな、諦めろ。今日の俺は、お前がオチても多分止めない」
冷酷に言いのける。
内藤が暴れだす。
が、もう力が残っていないのか弱々しいものだ。
フッ、殺ったな。
が、そう確信したその時。
チャイムが鳴り、次の授業の先生が教室に入ってきた。
仕方なく、腕を放す。
内藤はズザザザッと音がするような勢いで、俺から3m以上距離を取った。
('A`)「チッ、運の良いやつめ、命拾いしたな」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:46:01.74 ID:Gr8ZCoI1O
まずキャラがみんな大根役者かと疑うほどの臭さ。あ、そういう設定ならすごい巧いと思うよ
89 :
>>86 ゴメン、結構直しそこない多い……メグミ=ツンでお願いしますorz:2008/12/24(水) 22:47:44.19 ID:KQjdEIOPO
そう言うと、内藤は「短小包茎が」と捨て台詞を残して自分の席に去っていった。
('A`)「包茎じゃねーよ」
自分も席に付き、考える。
とにかく、内藤に相談したのは完全に間違いだった。
というか何で内藤に相談したんだ?
ああいう結果になるのは目に見えていたのに、自分の行動の意味が分からない。
まぁいい。さて、どうやってメグミをこらしめるかだよな……………。
そこまで思考して、ピンッと良い考えが浮かんだ。
('∀`)「そうだ、コレだ。コレならギャフンと言わせられる。クク、内藤のアホなアイディアもヒントぐらいにはなるじゃないか」
そう小声で呟く。
だが、静まり返った授業中では目立った。
(´・ω・`)「欝田、お前は何をブツブツ呟いてるんだ?あと、内藤もさっきから短小、短小と五月蝿いぞ。それにお前ら、授業が始まってるのに教科書も開いてないじゃないか、立っとけ!」
結局、その時間が終わるまで俺と内藤は立たされたままだった。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:49:19.97 ID:Gr8ZCoI1O
自分でもう一度見直して来いよクズ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:50:01.87 ID:Tnh6KvjR0
>>89 このレスにもメグミが含まれてるとかさ・・・
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:51:31.45 ID:tz3FArPS0
ってかメグミって誰?どっかからのコピペ?
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:51:47.09 ID:wvfHsUubO
まあ頑張れ支援
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:54:33.24 ID:Gr8ZCoI1O
つか本当にキャラが臭さすぎるんだよきめぇ
95 :
>>91 本当に申し訳ありません。:2008/12/24(水) 22:55:09.86 ID:KQjdEIOPO
私は、生まれてこの方初めてという位浮かれていた。
でも、それも致し方ない。
だって、好きな人とクリスマスにデートするのだ。
浮かれない方がどうかしている。
鏡に向かい、服を吟味する。
アイツは派手な格好は好まない。
ちょっと控えめな位、でも暗くはならない。そんな感じが好きなのだ。
アイツの好みのその微妙なラインにピッタリ当てはまる様に、しっかりと自分をコーディネートする。
ξ゚听)ξ「うん、いい感じいい感じ。コレでOK」
鏡の前で軽く一回転して最終チェックをし、洗面台に向かう。
さっきもやったが、もう一度髪型の確認。
ξ;--)ξ「う゛〜、ちょっと寝癖が残ってる様な感じだけど……大丈夫かな?」
一応OKという事にして部屋に戻る。
バッグを持って、時計で時間を確認。
待ち合わせの時間まであと20分、そろそろ出なきゃ…………絶対遅刻して来るだろうけど。
96 :
>>92 以前書いた奴の焼き直しでして…スミマセン:2008/12/24(水) 22:57:12.33 ID:KQjdEIOPO
ξ゚听)ξ「行って来まーす」
そう言って、家を後にする。
待ち合わせ時間の五分前に、待ち合わせ場所に着いた。
キョロキョロと辺りを見回す。
やっぱり来てはいない。
ξ--)ξ「当たり前か……」
そう呟いて溜息を漏らす。
それからしばらく待って、待ち合わせ時間になった。
ξ゚听)ξ「当然、来てはいない……と」
今日は何分待たされるんだろ?
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:59:11.07 ID:tz3FArPS0
ほゆ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 22:59:19.49 ID:KQjdEIOPO
と思ったその矢先、ポンッと肩を叩かれた。
驚いて振り向くと、ドクオだった。
('A`)「よ、おはよ」
驚いて声も出なかった。
思わず、ドクオの顔をマジマジと眺めてしまう。
(;'A`)「な、何だよ。今日はちゃんと時間通りに来ただろ?」
その声を聞いて、やっぱりドクオだと分かって、言いようもなく嬉しくなった。
ニコニコと笑みがこぼれてしまう。
ξ*゚听)ξ「えへへ、今日はちゃんと時間通りに着たんだ」
そう言うと、ドクオはニヤニヤ笑って「嬉しいか?」と聞いてくる。
それに、素直に嬉しいと答えると、ドクオは妙な顔をした。
('A`)「何だ、今日はやけに素直だな………何か悪いものでも食ったか?」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:01:39.31 ID:KQjdEIOPO
せっかくの嬉しい気持ちが、完全に台無しの一言だった。
ξ#゚听)ξ「な、何よ!嬉しいって言ってやってんのに!!バカドクオ!!!」
そう叫ぶと、ドクオはちょっと笑って。
('∀`)「悪かったよ。嬉しいと思って頂けて光栄ですよ」
明らかにからかわれている。
だけど、殴るのはグッと我慢して。
ξ#゚听)ξ「フンッ」
とだけ言った。
('A`)「あれ?今日は殴らないの?」
ξ゚听)ξ「……今日は、遅刻しなかったしね、ちょっとは評価してるのよ。ありがたく思いなさいよね」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:03:03.36 ID:KQjdEIOPO
(;'A`)「お、お前本当に悪いもん何も食ってないのか?………こりゃぁ、天変地異の前触れか?」
ξ#゚ー゚)ξ ('∀`)
ξ#゚听)ξつ#)A゚)メメタァ
我慢できず、殴った。
結局、目的地のテーマパークまでずっとケンカしていた。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:06:35.25 ID:tz3FArPS0
がんがれ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:06:55.27 ID:KQjdEIOPO
テーマパークに付いてからは、割と上手くやれたと思う。
些細な(少なくとも私にとっては)言い合いはあったがケンカはしなかったし、色々なアトラクションも一緒に楽しめた。
ジェットコースターではお互い悲鳴を上げたし、コーヒーカップでは思いっきりぐるぐる回して二人ともフラフラになった。
ホラーハウスでは怖くて、思わずドクオに抱きついてしまったりした。
何より、お互いずっと笑っていた。
そして、楽しい時間は本当にあっという間に過ぎ去って、夜になってしまった。
二人とも学生だ。
あまり遅くなると親に怒られてしまうし、補導される恐れもある。
どうしようかと思っていると、ドクオが「最後に観覧車に乗ろうぜ」と誘ってきた。
勿論私はそれに同意して、一緒に観覧車に乗る事になった。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:08:53.43 ID:KQjdEIOPO
軋んだ駆動音がする観覧車は、私達を乗せるとゆっくりと動き出した。
ゴンドラが段々と上っていくと、眼下にライトアップされた町並みの夜景が映し出される。
ξ゚听)ξ「キレイ……」
思わずそう呟くと。
('∀`)「もっとキレイに成るぜ」
とドクオが言う。
ξ゚听)ξ「え?」
どういう意味かと尋ねようかとすると、突然ドンッという大きな音と共に強い光がさした。
花火だ。
ξ*゚听)ξ「うわぁ〜〜〜!!すっごい、キレ〜〜〜!!!」
窓の外に釘付けになる。
ドクオも、中々興奮しているようで。
(*'A`)「うわっ、すげぇな。綺麗とは聞いてたけど、本当にキレイだなぁ〜〜!!」
と言って、私と同じように窓にへばり付いている。
そんな風に目を輝かせているドクオの横顔を眺めながら、ぼんやりと思う。
バカみたいだけど、本当に、このまま時が止まってしまえばいいのに…………。
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:09:43.79 ID:tz3FArPS0
ほいほい
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:10:47.54 ID:KQjdEIOPO
しばらくして、ドクオが突然こちらの方を向いて言った。
('A`)「ちょっとこっち来て」
ξ゚听)ξ「何?」
言われたままに近づくと、前髪を撫で上げられ、軽く後頭部に手を置かれた。
もう片方の手は、私の丁度背中ぐらいにある。
ξ*゚听)ξ(え?ええええ!?)
その段階で、私の頭の中はもうパニックだ。心臓が早鐘のように鳴っている。
こ、コレは、も、もしかしてき、キスの体勢なんじゃぁ…………ドクオ、キスする気なの?
とか、そんな考えばかりで頭の中が埋め尽くされる。
そうこうしているうちに、ドクオの顔がどんどん近づいてきて…………。
そして、ドクオが目をつぶった。
え、えええ!!?えええええ!!!!こ、コレは完全にキスするつもりだ、ど、どうしよう…………。
そんな感じのパニックに襲われる。
が、スグに結論に達した。
べ、別に、何も迷う必要は無い。
私は、ドクオが……
と、覚悟を決め、ゆっくりと目を閉じる。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:14:16.78 ID:KQjdEIOPO
それから、私にとっては今までの一生よりも長い時間が過ぎた。
が、何も起こらない。
そーっと、目を開けると、笑いを堪えきれないという顔のドクオがあった。
(*'∀`)「ぷ、プハハハハハハハハハハハハハッ!!ツ、ツン、ま、マジでその気になってやがんの!じょ、冗談だって!あっははっはははははは!!!」
その時、私は一瞬何が起こったのか分からなかった。
ただ、ただ呆然とするばかりだった。
(*'∀`)「ま、マジおかしい!は、腹痛い、あっはっはっはっはっは!!!」
全てが理解できたとき、私の心は、ドクオにバケツを運んでもらう直前とまったく同じになっていた。
ξ )ξ「……………」
(*'∀`)「あははははっは、いや、ゴメ、ぷはははは、そんなに怒るなよ、あっははは、この間結構酷い目にあったから、くはっはっは、ちょっと、こらしめてやろうと思ってさ、あははははははっは、腹イテェ!!」
次に覚えたのは、怒りと、本当に久しぶりの憎悪だった。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:14:58.17 ID:tz3FArPS0
ドクオしねええええええええええええええ
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:17:37.43 ID:KQjdEIOPO
(*'∀`)「ごめ、あっはあははは、ちょっとやりすぎたかも、帰りにジュース奢るからカンベンして………」
ドクオがそう言い終るより早く。
――パンッ。
ゴンドラに、外まで聞こえる程の乾いた音が響き渡った。
('A`)「あ‥‥‥」
ドクオはそう言って絶句している。
その右頬は、いつぞやの殴られた時より腫れていた。
ξ# )ξ「バカ!!!!」
そう叫んで、私は丁度一週回って終了したゴンドラから飛び出した。
夢中で駆け出す。
人を跳ね除け、テーマパークのスタッフの制止も振り払い。
その場から逃げ出した。
走りながら、頬を流れる滴を拭う。
ああ、私は泣いているんだ。
と、漠然と思った。
ドクオを叩いた手のひらもジンジンと痛い。
そこで、気が付く。
自分が、平手でドクオを叩いたのはコレが初めてだということに。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:20:35.82 ID:tz3FArPS0
ドキドキ
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:21:19.92 ID:XqLSz08N0
これはドクオが悪い
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:23:02.63 ID:KQjdEIOPO
ツンに殴られたとき、俺は一瞬何が起こったか分からなかった。
どうしてツンがこんなに怒っているのか、どうして泣いているのか、さっぱり分からなかった。
それがどんなにいけない事で、酷いことをしたのか分かった時には、ツンはもうゴンドラの外に駆け出していた。
ツンに遅れて、自分もゴンドラを飛び出す。
('A`)「ツン!!!」
叫ぶが、当然立ち止まってなどくれない。
途中、人と何度もぶつかり、スタッフにも無理やり止められそうになりながらも、何とかツンを追いかける。
追いかけて、テーマパークを出る。
と、丁度ツンが闇に消え、見失ってしまった。
('A`)「ハァ……」
溜息を付いて、うずくまる。
('A`)「終わったな………」
何が終わったんだか知らないが、そう呟く。
そう、終わった。
とにかく、ツンとのことは終わってしまった。
何か始まっていたのかも、何が始まっていたのかもサッパリ分からないが、何かが始まっていて、今終わったことだけは確かだ。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:25:05.90 ID:KQjdEIOPO
('A`)「終わっちまった……」
絶望だった。
何が絶望かも良く分からない。
だが、とにかく絶望なのは確かだった。
ノロノロと立ち上がる。
クルリと振り返り、駅とは反対方向に歩き出す。
つまり、ツンとは反対方向に。
その行動に、意味は無い。
どうせ駅には行かなければならない。
でも、今は行けない。
そう、思った。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:27:59.19 ID:tz3FArPS0
ドクオゆるせねええええええ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:30:14.19 ID:KQjdEIOPO
( ^ω^)「ハァー……」
男は一人、溜息を吐いていた。
溜息も吐きたくなる。
今日クリスマスライブだけで15人、15人に声を掛けたが全員にムゲもなく断られてしまった。
ライブは最高だったが、誰一人としてメールアドレスさえ教えてはくれなかったのだ。
というか、8割方彼氏付きだ。
ヘコミもする。
( #^ω^)「ハァ……クソッ!この世は男と女は5対5の割合で居るはずじゃないのかお!!」
と、誰にでもなく空中に怒りをぶつける。
( #^ω^)「ハァ、分かってるお、分かってますお!あれだお。この世には、確かに5対5で男女はいるお。けど、何人もの異性を独占している奴らがいるから平等に回ってこないんだお!!
そう、独占する奴らばかりがいい思いをするお!!だから、そんな恋愛の構造は糞ッ食らえだお!!!そうは思いませんかぁぉぉ!!!?」
と、誰にでもなくドラム缶に叫んでみたりする。
アルコールも摂取していないのに、酔っ払ったのと似たような状態になっていた。
アドレナリンを分泌させすぎだ。
( #^ω^)「くっそ、独占してる奴らが悪いんだお!そう、独占してる奴らといえばぁ!!!」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:31:29.94 ID:XqLSz08N0
リアルではこうして一生後悔と自責の念が残る負の記憶ができるんだよな
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:43:30.51 ID:tz3FArPS0
終わり佳代wwwwwwww
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/24(水) 23:53:54.18 ID:4Fk3zrKNO
続きないのか…
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:14:35.12 ID:7Ky4pB550
さるったか
119 :
連続で規制されてましたorz:2008/12/25(木) 00:16:07.19 ID:LDqO+N5YO
向こうの方から、普段にも増して青い顔のドクオがトボトボと歩いて来る。
( ゚ω゚)「そう!ドクオぉ!!…って、ドクオぉおお!!!」
アルコール未使用の酔いが、一気がさめた。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:19:38.77 ID:LDqO+N5YO
('A`)「よぉ、ブーン………お前、こんな所で何してるの?」
(;^ω^)「いや、クリスマスライブがあったから………って、それはこっちの台詞だお!お前、今日はメグミちゃんと一緒のはずじゃぁ?」
('A`)「あぁ、実は…」
・
・
・
大体二言三言のドクオからの説明で、僕は事情をほぼ完全に把握した。
この辺は幼馴染ゆえだ。
( ^ω^)「で、ドクオは無理だと思い、諦めて反対方向を歩いてきたのかお?」
('A`)「ああ………」
( ^ω^)「そうか、ドクオ、ちょっとそこに立つお」
ドクオはちょっとキョトンとした顔をして。
('A`)「いや、俺はもう立ってるが?」
( ゚ω゚)「五月蝿い!!歯ぁ食いしばるお!!!」
('A`)「え?」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:22:36.33 ID:LDqO+N5YO
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
そして約五分後、ドクオは走り去っていった。
駅のほう、つまりツンちゃんの方へ。
僕が一体何をしたか、それは語らずとも分かって頂けると思うので、あえては語りはすまい。
が、スッキリしたことだけは事実であると認めておこう。
タダ一つ言えるのは、これ程までに右の拳を痛めたのは幼稚園の時「でんしんばしらかいじんめ、かくごしろぉ!!」などと言って、電柱を思い切り殴ったとき以来であるのは確実であった。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:26:22.67 ID:LDqO+N5YO
――走る。全力で走る。
走るというよりもう奔る。
目が覚めた。
俺はもう本当に、すっきりさっぱり目が覚めた。
内藤による強烈な右ストレートで何発も脳みそを激しく揺さぶられ、もう本当に完璧に目が覚めた。
俺が、何処まで盲目だったのか、ハッキリと教えてくれた君自身の恥部を叫びながらの痛恨の一撃に、本当に感謝しなければなるまい。
君が何故そんなにモテないのか、本当に良く分かったよ。
そんな淫らな思想しかもっていないなら当然だ!!アリガトウ!
!!!
でも、世の中の全ての人間が認めなくても俺が認めるよ。
君こそ男だ。どこまでも男だ。
KING OF OTOKOだ!本当の男!!いや、むしろ漢だ!!!
出来れば、いつか君がそのおぞましい漢の思想を見直す日が来ることを祈る!!!!
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:30:03.40 ID:7Ky4pB550
支援
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:30:15.17 ID:LDqO+N5YO
そう、奴は、内藤は何処までも男だった。
ツンが良い女だから、よく犯りたくなるとかそんな事を、堂々と恥ずかしさなどおくびも出さずに言う男だ。
でも、やっぱりツンと犯るのはお前が相応しいとか、公共の道路で大声で言うような男だ。
そんな偉大な男に後押しされて、俺は行くぜ!!!
俺は男じゃなかった。
ショボ男(お)だった。カタカナも入れての四文字だ!
だけど、今日、俺は偉大な男の後押しを受けて、俺は漢字一文字になる。
そう、男だ。漢になる!!
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:34:37.38 ID:LDqO+N5YO
俺は気付いてなかった。
いや、気付いてないと自分を騙してた。
気が付けば、いつもアイツの背中を追いかけてた。
アイツの風になびく髪に、鼓動が高鳴った。細くて繊細な指に目を奪われた。
縦巻きロールの髪を気に入ってた。
スッキリとしたボディラインに、興奮を覚えた。
クリッとして、意志の強そうな瞳にいつも酔ってた。
うなじなんかもう最高だった。
その他、上げりゃキリがない。
そして、アイツのあのキツイ性格も、本当は気に入ってたんじゃなかったのか?
気に入ってたはずだ!!
何故か?そう問うならおれ自身にまず何故を問おう。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:37:32.61 ID:LDqO+N5YO
何故、中学のときアイツが俺のクラスに入り浸るのを止めなかった?
答えは、気に入ってたから、アイツとなじりあったり、内藤にその事でからかわれたりするのも、実は気に入っていたから。
何故、アイツが勝手に朝待っていてもハッキリとそれを拒絶しなかった?
それは、嬉しかったから、アイツが朝遅刻してでも俺を待ってくれるのが、本当は嬉しかったから。
何故、アイツとライブに行ったりしていたんだ?
チケットを没収されるからとかもあるが、それだけじゃない。
本当は知ってから。
内藤とかと行くよりもアイツと行ったほうが充実してて、それに楽しいって知ってたから。
これら全ては、性格が嫌いだったらそう思えるはずが無い。
だから俺はあのキツイ性格も、気にいってたんだ!!
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:40:48.37 ID:LDqO+N5YO
そして、一番の何故だ。
何故、俺はあの時、アイツのワックスのバケツを持ってやったんだ?
塾もあったのに?
答え、それは………………見惚れたんだ。
あの、どう見ても哀れしか誘わないような光景で、俺はアイツに見惚れてた。
蹲る瞬間のアイツに、蹲ったアイツに、見惚れてたんだ。
ああ、そういう意味じゃ、もうあの時惚れてたと言っても良い。
そう、俺はツンに惚れてる。
俺は、津出ツンが好きだ!!!
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:41:26.24 ID:7Ky4pB550
ヒューッ
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:42:48.92 ID:4oNHvwB20
きたあああああああああああ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:45:36.08 ID:yvhj+wZn0
支援!!!!!!1111
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:46:28.69 ID:LDqO+N5YO
ずっと走って走り抜けると、駅に着いた。
駅の改札口付近には、人影は見えない。
小さな駅なので、後はホームのみだ。
(;'A`)「ホームか!!!」
そう叫んで改札口を通過する。
勿論切符は買った。
ホームに上がる。
そこには数人の人が居たが、ツンの姿が見えない。
(;'A`)「ハァッ、ハ、ハァッ……」
荒く息を吐いて、へたり込む。
('A`)「間に合わなかったか…………」
そう、呟く。
もう、今日で無いなら、俺に仲を取り戻す自信は無かった。
明日になったら、もう絶対に無理だと思う。
ツンは日が経つと気持ちを固めてしまう。そしたら、もう一度仲を取り戻すのは絶望的だ………………。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:50:35.13 ID:LDqO+N5YO
('A`#)「ツ――ン!!!」
人の目など気にせず、やけくそ気味に大声で叫ぶ。
「ドクオ!?」
予想外に反応があった。
ガバッと起き上がって声がした方を探す。
('A`)「向こうのホームか……?」
向こうのホームへ目をこらす、しかしツンの姿は見えない。
空耳か、と思って視線を落とすと、居た。
ツンが居た。
だが、居る場所が、線路の上だ。
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:53:05.68 ID:yvhj+wZn0
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:54:49.43 ID:LDqO+N5YO
(;'A`)「ツ、ツン、お前何やってんだ!!危ねぇぞ!!!」
ξ#゚听)ξ「う、五月蝿いわね!!私が何処に居ようと、電車に轢かれて自殺しようと、私の勝手でしょ!!!」
俺は呆れた。
本当に死のうと思ってるならそんな目立った方法でするものか、スグに駅員が来て引っ張り出されるに決まってるだろ。
そう思ったが、そんな事はワザワザ口にだしたりしない。
代わりに、俺が線路に下りた。
ツンの所まで行って無理やり抱き上げる。
('A`)「ホラ、上がるぞ。目立ってしょうがない」
ξ#゚听)ξ「嫌!なんでそんな事するのよ。好きにさせてよ!!親切の押し売りはしないんでしょ!!!」
('A`#)「ああ、親切の押し売りはしねぇ!コレは親切の押し売りじゃねぇ!!俺がやりたい事を、ツンの権利とか全部無視してやってるんだよ!!!」
そう叫んで、ツンをホームに押し上げた。自分も登る。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 00:58:19.11 ID:7Ky4pB550
ちょwwスイーツ(笑)
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:04:41.68 ID:7Ky4pB550
支援
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:12:24.43 ID:yvhj+wZn0
支援
138 :
またさる…何分間隔で投下すりゃ良いんだ(´;ω;`):2008/12/25(木) 01:21:58.14 ID:LDqO+N5YO
ξ#゚听)ξ「何でよ!別に私を助けたって別に良い事無いでしょ!!」
('A`#)「有るぜ、有りまくりさ!!お前が死なないじゃん!!!」
と、間髪いれずに答える。
ξ゚听)ξ「でも……」
と、ツンが何か言いかけた恵みの言葉を遮って、俺は畳み掛ける。
('A`#)「良いか!よーく聞け!!俺はなぁ、ツン、津出ツン、お前が好きだ!!!」
恵みはちょっと面食らったようだったが、キッと俺を睨んで。
ξ#゚听)ξ「し、信用できないわよ!信じられないわよ!!それも、今限りの冗談なんじゃないの!!!」
フッっと、俺は心の中で笑った。
その言葉は予想していた言葉だ。
そして、待っていた言葉だ。
('A`)「お前の疑いも最もだ!だから冗談じゃない証拠に、俺がお前を好きだという根拠を上げてやろう!!!」
俺は、一つ大きく息を吸い込んだ。
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:24:34.29 ID:7Ky4pB550
今の感覚でいいはずなんだけど…
よーしいいところだしパパ頑張っちゃうぞー
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:25:34.01 ID:7Ky4pB550
支援
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:27:28.92 ID:7Ky4pB550
支援
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:28:15.85 ID:LDqO+N5YO
('A`#)「俺はなぁ、気が付くといつもお前の背中を追いかけてた。風になびく髪に鼓動が高鳴った!!
そしてなぁ、俺はお前を見るとなぁ………ちょっと恥ずかしいけどよ、いっつも欲情してたんだよ。一緒に市民プールに行ったときなんかやばかったぜ、お前の魅惑的な体のラインによ!
男の性反応を抑えるのに苦労したもんだ!!また、一緒に居る時もよ、うなじとかが良い感じに見えたときはやばかったぜ、もう最高だったよ。学校をパラダイスに感じた!!」
俺が叫んでいるとギャラリーがどんどん集まってくる。
だが俺は気にしない、俺は内藤の後押しで漢になっているから、そんな事気にも止めない。
だが、ツンはちょと気になっているようだ。
ちょっと頬を赤らめながら言う。
ξ*////)ξ「え、エロいことばっかじゃない!!」
ギャラリーがどっと沸いた。
('A`)「はっは、何を言うツン!男が一人の女に対してエロい事ばっかり思うってのは、その男がその女のことを最高に好きだって事だぞ!!本能までお前に完全に麻痺してしまった証拠だよ!!!」
男のギャラリーから歓声が上がる(特にオッサン)。
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:29:12.59 ID:7Ky4pB550
ギャラリーワロタwww
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:30:11.16 ID:7Ky4pB550
支援
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:31:55.51 ID:7Ky4pB550
支援
146 :
スマン、支援ありがとう(´;ω;`):2008/12/25(木) 01:32:42.19 ID:LDqO+N5YO
色々な掛け声が掛かったが、まとめると。
W,,゚Д゚W「いいぞ〜学生wwソwイwツwが男の真実だwwお前、男として一皮剥けたぞゴロォwww」
という感じである。
('A`#)「それになぁ!エロい事だけじゃないぞ!!中学のときお前が俺のクラスに入り浸るようになって、最高に楽しかった!
お前とのなじりあい気に入ってた!!朝の勝手な待ち合わせも好きだった!たとえ遅刻してもお前が待ってくれる事が嬉しかった!愛しかったよ!!
あとよ、お前と一緒にライブ行ったりするのも楽しかったよ!内藤のバカなんぞと一緒に行くよりずっとずっと100倍ぐらい楽しかった!!!以上から判断すると、俺はお前の性格も最高に好きだったって事だ!!!」
叫ぶ、大声で叫ぶ。
既に声が掠れている。
構わず叫ぶ。
('A`)「それに、一番重要なこと!!!あの日、お前が雪ふる冬の中、寒さで赤く腫れた手で必死でバケツを運んでる。そんなよ、どっかのメロドラみたいな哀れしか誘わない姿によ!!
俺は、見とれてた!!だから手を貸したんだ!!そういう意味では………俺は、俺は、あの瞬間からお前に惚れてたよ!!!」
ギャラリーから歓声が上がる。
だが、まだFINISHは早いぜ!!
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:38:03.67 ID:7Ky4pB550
支援
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:38:39.70 ID:7Ky4pB550
支援
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:38:46.89 ID:LDqO+N5YO
('A`#)「そう、これらの結果を総合的に判断すると!いや、別にしなくとも!!俺は津出ツンが好きだ!!!
愛してる!!!!惚れてるよ!!!!!
ベタ惚れじゃぁあああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:39:11.16 ID:4oNHvwB20
マジキチになったwwwwwwwwwwwww
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:39:52.31 ID:fqJ10vWuO
この組み合わせ好きだw
支援。
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:41:39.67 ID:7Ky4pB550
支援
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:44:28.18 ID:LDqO+N5YO
ギャラリーから一層大きな歓声が上がる。
歓声によって空気が揺れている。
('A`#)「コイツが、俺の気持ちだ!!ツン、お前はどうなんだ!!!」
ツンはと言えば、突然の俺のこのテンションに付いて来れず呆然としている。
今、まともな判断が出来ない事は誰から見ても明らかだ。
だが、俺は長年の付き合いにより、下手に冷静になられるより今畳み掛けた方が良いと判断した。
ξ*////)ξ「あぅ………」
('A`#)「あぅ、じゃぁ分からん!!好きなのか!!?嫌いなのか!!!?どっちだ!!!!?嫌いなのか!!!!?」
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:47:32.96 ID:4oNHvwB20
どうなるどうなる!?
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:48:36.48 ID:soSLKSg2O
ξ ゚听)ξ「あんたみたいなの好きになるわけないじゃない」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:49:56.09 ID:LDqO+N5YO
――何かが、千切れる音がした。
ξ )ξ「――きよ」
('A`#)「あ゛?」
ξ#゚听)ξつ#)A゚)メメタァ
ξ#゚听)ξ「好きよ、好き!き、嫌いなわけ無いでしょ!!!!!!!好きよ!!!好き好き!!!!!好きに決まってんでしょ――がっ!!!!!!!!!」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:51:03.85 ID:7Ky4pB550
初めてさるったww支援
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:53:07.78 ID:soSLKSg2O
支援支援支援
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:56:00.93 ID:soSLKSg2O
支援だよ支援
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:56:13.26 ID:7Ky4pB550
支援
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:57:43.96 ID:LDqO+N5YO
その音量に、耳がキーンとする。
だが、俺はその不快感を軽く凌駕する満足を覚えた。
同時に、肩の荷が、どっと下りる。
まるで、長い戦いを戦い抜いたかのようだった。
そして、少なくとも、ツンのこの一言によって俺は勝ったのだ。
勝者なのだ。
勝者は何をするか、戦利品、本当の戦いで言えば相手の土地や民、財産を征服するのである。
俺は今、ツンをとても征服したかった。
人に対して、特に異性に対してのこの年なりの征服と言えば、やはり不順異性交遊にふける事だ。
だが、流石にココはギャラリーが多すぎる。恐らく、不順異性交遊など堂々と始めてしまっては捕まってしまう。
だが、場所を移動するだけの気力は無い。
('A`)「仕方ない………」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 01:58:19.33 ID:soSLKSg2O
支援支援
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:00:55.57 ID:soSLKSg2O
まだまだ支援だ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:01:31.31 ID:LDqO+N5YO
今出来る征服行為は、恐らくコレしかないだろう。
俺は、ツンにキスをした。
無論、征服と言うからにはディープだ!
ξ*////)ξ「ん、んむむむむむむぅ」
ギャラリーから、今までとは違った種類の歓声が上がる。
俺もそれに答えるべく、舌をさらに付き入れてツンの口内を堪能しようとした……が。
ξ*////)ξ「ぷはっ……って!いきなり何するのよ!!!」
ξ*////)ξつ∝■#)A)゚メメタァ
意識が潰えた段階で、俺の中の内藤後押しの漢は消えうせてしまった。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:02:58.11 ID:7Ky4pB550
支援
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:06:24.60 ID:LDqO+N5YO
その後、漢ではなく男にはキツイ、駅長さんの長い長いお説教があり。
自分のやった事を恥じたり、後悔したりして、夜もふけてしまった。
ツンと二人、住所、氏名、電話番号、所属学校、クラス、担任名まで教えてやっと駅長さんから開放された。
ξ;゚听)ξ「やばいねぇ……連絡行くよねぇ、どうなるんだろう?」
と、ツンが聞いてくる。
(;'A`)「だなぁ、どうしよう。警察に引き渡されなかっただけマシと思うしかないんだろうな」
ξ;--)ξ「それも、そうだよねぇ」
と、そんな事を言いながらトボトボ駅周辺を歩いている。
実は、この会話もかなり危険度は高いのだが、それですら現実逃避でしかない。
今一番ヤバイ問題は………終電を逃してしまったということだ。
ξ;--)ξ「うぅ、寒〜い」
そう言ってツンがしゃがみ込む。
確かに冷える。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:12:22.01 ID:LDqO+N5YO
雪でも降ってきそうだな………………。
そう思い空を見上げると、何と本当に雪まで降ってきやがった。
しかも、ツンと初めて会ったときの様な粉雪だ。
('A`)「ううぅ〜む、今は雪はムカつくはずだが、この雪には怒りをぶつけられねぇ」
チッ、と舌打ちする。
ξ゚听)ξ「だねぇ、この雪には怒れない………でも寒い」
('∀`)「人肌で、俺が暖めてやろうか?フヒヒッ」
そうニヤリと笑って言う。
ξ゚听)ξ「スケベ」
と、俺の優しさが一言で否定されてしまった。
ξ--)ξ「でも、今は許す。感謝しなさいよね」
('A`)「はいはい」
そう言って、俺は俺のコートの中にツンを招き入れた。
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:13:44.28 ID:7Ky4pB550
支援
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:18:07.92 ID:LDqO+N5YO
ξ*゚听)ξ「あったかぁ〜い」
('A`)「快適ですかい?お嬢さん?」
そう尋ねると、ツンは少し思案した顔をして。
ξ--)ξ「イマイチ、暖かさが足りない」
(;'A`)「シビアな事で……」
そう言って笑う。
ツンも笑った。
サラサラの粉雪は、チラホラと降り続ける。
そういえば、雪が降ってるから今日はホワイトクリスマスだな、と気が付く。
こんな日に、誓いを立てるのも悪くは無いか。
そう決心して、ツンの顔をクイッと上に向かせる。
そのまま、俺はツンの唇に唇を重ねた。
さっきの様なディープキスではない。
ただ、唇を重ねるだけの幼いキス。
でも、一番気持ちが通じる本当のキス。
ξ*゚听)ξ「…………」
今度は、ツンも嫌がらずに受けてくれた。
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:22:19.94 ID:7Ky4pB550
支援
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:24:05.21 ID:7Ky4pB550
支援
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:25:24.69 ID:LDqO+N5YO
そっと唇を離して、言う。
('A`)「俺、今ココに誓おうと思う」
ξ゚听)ξ「何を?」
その疑問の言葉には、曖昧に笑顔で返す。
そして。
('A`)「俺、欝田ドクオは、今この瞬間、この粉雪にかけて、ツンを真剣に愛すと誓う」
そう、白い息を吐きながら誓った。
ツンは「バカみたい」と言って笑いながら、それでも聞いてきた。
ξ゚听)ξ「あたしもやるの?」
('A`)「出来れば」
ξ*゚听)ξ「OK、私津出ツンは、この粉雪にかけて、ドクオを愛すと誓う………これでいいでしょ?」
そう誓って、ツンは不適に笑う。
感謝してよね、と、表情で語っているのが良く分かった。
当然、俺は満足した。
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:28:12.08 ID:7Ky4pB550
支援
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:30:48.00 ID:LDqO+N5YO
(*'A`)「では、誓いの口付けを」
――そうして、影は再び重なり合って……。
季節は冬、折りしも今日ははクリスマス。
ホーリーナイト
そんな聖なる夜、 聖夜 の片隅で、
俺たちは、真剣に愛を誓い合った。
ホーリーナイト
ξ゚听)ξ 聖夜 の片隅で のようです('A`) 完
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:32:51.21 ID:4oNHvwB20
おつ!!!!!
けっこうおもろかったおwwwwwwwwww
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:32:59.88 ID:pfMIiDBwP
ξ*・ω・)ξ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:33:07.39 ID:7Ky4pB550
ぐああああああああああ乙!
青臭かったぜw
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:34:47.72 ID:A81cRNR4O
良い話しだった
乙
面白かったぞ
179 :
◆O4oIDvTQAw :2008/12/25(木) 02:42:53.52 ID:LDqO+N5YO
終わったぁああああああああああああああああ!!
読んでくれた方、支援してくれた方、お付き合い頂いた全ての方、本当にありがとうございました(´;ω;`)
特にさるくらうまで支援してくれた方には、何とお礼を言って良いのか分かりません。
途中、さるとかさるとかさるとか貰いまくって本当にすみませんでしたorz
ブーン系を投下するのははじめてだったんですが、書くのも投下するのも大変だという事、幾ら加筆修正するとは言っても、厨房の頃に書いた文章じゃキツイという事も良く分かりました(当時は良い出来だったはすなのに)。
本当に、お疲れ様でした。
無いとは思いますが、何かあればどうぞ。
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:50:18.38 ID:pfMIiDBwP
自動投下用のソフトを作ろうか
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 02:51:10.33 ID:7Ky4pB550
初投下か。
多少の叩きに出くわすこともあるだろうけどがんがれ!
それじゃ。
182 :
◆O4oIDvTQAw :2008/12/25(木) 02:56:29.92 ID:LDqO+N5YO
>>180 そんなソフトあるんすか?規制されないですか?
>>181 ありがとう、貴方のお陰で明日も生きていけます。
個人的に、叩かれてる時より叩きすら居なくなった時が一番キツかったです。
そんな時の救いでした。本当にありがとうございました。
183 :
◆O4oIDvTQAw :2008/12/25(木) 03:08:13.83 ID:LDqO+N5YO
さて、予想通り特に何にもない様なので、これにて。
――では、皆様良い夢を。
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 04:35:47.88 ID:sMLrLL8nO
よむほ
この組み合わせは受け付けない
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 07:38:03.59 ID:mZTDtA9/0
おつ
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 08:43:05.12 ID:t707Ry8kO
乙!
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 09:12:14.60 ID:RaUEZXVPO
自作自演の支援は楽しい?
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 09:52:06.21 ID:pfMIiDBwP
>>190 こういうやつらは、自分が投下したときは叩かれたもんだから
>>1が悔しくて妬ましいだけのバカ
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 09:56:20.66 ID:YYD8SA+DO
キモかったけど乙!
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/25(木) 10:21:35.82 ID:5/ApIPz00
ドラゴンボールSSの人か 乙
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙