1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
( ^ω^)いけね、これハンガーだった!
終
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 21:15:01.50 ID:SMAM2wKR0
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / | 丿 _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 21:16:20.22 ID:zqqJCr9n0
グッときた
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 21:18:04.09 ID:MM/FrRoO0
これは吊られたね、ハンガーだけに
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 21:21:30.60 ID:Hb3UQjz3O
いてえwww
( ><)
「この話は、言うまでもなく『( ^ω^)は十回死ぬようです』のパロディなんです」
(; ><)
「商業用でもない個人の作品が元ネタなんです。
そういうのに倫理的な部分で嫌悪感を覚える人は、閲覧を控えたほうが精神衛生上いいと思われるんです」
( ><)
「根底には元ネタ作品へのリスペクトがあるから大目に見て欲しいんです」
( ><)
「十死の作者が戻ってきて、きちんと作品を完結させてくれることが一番の望みなんです」
(* ><)
「まあ、ごたくはいいんです。まんじゅう喰いながら焼酎うめえんです……」
〜 ( ^ω^)は十回オナニーするようです 〜
※前回のあらすじ
・(*´・ω・`)(Wow……ジャパニーズ・ウタマロ……)
・川;゚ -゚) 「お、お前ら……み、た?」
・Σ<; `∀´>「キムチ!!!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 21:57:55.53 ID:kV7iWGP50
おお、お前1年ぶりにこないだ見たと思ったらまた来たのか
wktk
『そうよね、画面の中の彼女たちは』
『……』
『不平もなく不満もなく、いつも微笑んで、言うとおりにしてくれるんですものね』
『……』
『しぃ、良く聞きなさい』
『……』
『男はね、汚い生き物なの』
『……』
『おかあさんより、まがいものが大事なの。 汚いの』
『……!』
『……あいつこそ』
『……』
『ほんとうの、まがいものなのにね』
■( ^ω^)は十回オナニーするようです。
■九回目の放課後・再開
三人がついさっきまで居た場所、否、ブーンがついさっきまで居た場所の上空を、
人体模型『丸出し君』が、通過した。
通過して、そのまま。
( ^ω^)「あ」
Σ<;`∀´> 「ビビンバ──!!!」
フェンスの上を抜け、校庭のほうへと落下していったのだった。
彼は思い出していた、自分の三回目の死を。
同じ様に人体模型に咥えられ、その中で果てた自分を。
彼は思い出していた、自分の六回目の死を。
ペニサスのところへ相談に行き、人形に突き落とされて発射した自分を。
(´・ω・`)「これは……、一体……、君は……っ」
その疑問に答えられるものは、今はまだいない。
…………。
−−−−−
( ゚Д゚) 「キモい人形だなぁ」
周囲に『立ち入り禁止』のテープが張られている、その空間。
模型のバラバラ死体がそこにあり、それを調べるための警察官たちが貼った物だった。
現場に到着した、VIP署の刑事・ギコは、先に現場検証を行っていた調査員から詳しい事情を聞く。
「ガイシャはただの人体模型、名前はコッチミルナ、生前は人気者だったようです」
( ゚Д゚) 「あぁん? 模型に名前ついてんのかよ……世も末だな」
それはあんまり関係ない。
( ゚Д゚) 「自殺……なわけねえな。 他殺か?」
「他殺の線が濃厚です……服は着ていませんが、屋上から投げ落とされたのなら……」
( ゚Д゚) 「徹底的に洗え、手ぇ抜いたら根性焼きだ」
ギコは言い放ち、死体の顔をのぞき見る。
他の捜査員たちも、口には出さないが、大半が同じ疑問を抱いていたはずだ。
(゚д/ /゚)
( ゚Д゚) 「しかしなんでこいつ、こんなにも満足そうな表情をしてるんだ……?」
…………。
( ゚Д゚) 「……って冗談はまあ、さておき」
そう言うと、ギコは遠慮なしに大きなため息をながら、体育教師のほうへと向き直った。
(; ゚Д゚) 「困りますよ先生ー。 こちとら飛び降りとの通報を受けてきたら、実は人体模型でしたとか……」
<; `∀´> 「アイゴー……す、スミマセンニダ……」
事もあろうか、屋上からダイブした人体模型の姿を見て、通報を行った者がいたらしい。
校庭に面した校舎脇の一角は、警官と野次馬と溢れかえっており、その中心に彼らはいた。
警官達のあきれ果てた表情を見ながら、教師はバツが悪そうに、しきりに頬を掻いている。
川 ゚ -゚) 「うーむ……こんな時に悪いが、お前といると本当に退屈しないな」
(; ^ω^) 「……おっお、なんだか大惨事になってしまったお……」
(´・ω・`)「ここは僕たちに任せて、君は家に帰ったほうが賢明だと思うよ」
( ^ω^) 「お……そうだったお、ここに居ても埒があかないし」
(; ^ω^) 「なんだか、悪い予感がするお……」
言ってみれば誤報であるため、彼らは簡単な事情聴取を受けただけだった。
(; ゚Д゚) 「ったく、おいおいおいおい、どうなってんだ今の時代は……」
ちゃっちゃっちゃー、ちゃららちゃららちゃらー
その時、ギコの携帯が鳴り始めた。
その曲は「ライディーン」という最近の子供が知ることも無い数世代前のノリのいい物で、ギコのお気に入りだった。
( ゚Д゚) 「どうした」
相手を確認することなく電話にでる。
この着信音がなったと言う事は即ち。
『こっちの事件は、〜〜〜〜だぜ』
( ゚Д゚) 「……そうか、わかった。 俺もすぐそちらに向かう」
そのままピッと電源を切る。
<ヽ`∀´> 「どうかしたんですかニダ?」
( ゚Д゚) 「どうもこうも無いですよ。 交通事故です。
こちらの飛び降り騒ぎとは違う、本物のね」
( ゚ω゚) 川 ゚ -゚) 「!」
(´・ω・`)「?」
皮肉混じりにそう言うと、ギコはコートを羽織りなおした。
( ゚Д゚) 「とにかくまあ、そんなわけなんで、気を付けてくださいよ。 私たちも暇じゃないんですk……」
ブーン達は、立ち去ろうとしたギコの前に回り込み、慌てて彼に訊ねた。
( ^ω^) 「刑事さん、交通事故って、図書館前のかお?」
( ゚Д゚) 「あん? ……何故君がそれを?」
(; ^ω^) 「あ、それは、その」
川 ゚ -゚) 「電話から漏れ聞こえてきたんですよ。 そっちはどういう状況なんですか?」
( ゚Д゚) 「ああ……なんだ、
車同士の接触なんかはなかったそうだが、バキュームカーが数台、立ち往生してるらしい」
(; ^ω^) (これって、前の月曜日と同じ事故のことだお?)ボソボソ
川 ゚ -゚) (そうと考えるほうが自然だろうな……)ボソボソ
怪訝な表情のまま、ギコがその先を続ける。
( ゚Д゚) 「君たち、帰りはあっち方向か?
交通規制やってるだろうから、ま、気を付けてくれ」
(´・ω・`)「はい、わかりました。 ありがとうございます」
ショボンが柔らかくフォローを入れる。
ギコは再度人体模型を一瞥すると、コートの端を握り直し、踵を返した。
( ゚Д゚) 「じゃあ、我々は現場検証に赴くとするか……。
老婆を助けようとした少年が、病院に運ばれたらしいからな」
そうして、ぶっきらぼうに告げられたその句に、
( ^ω^) 「え……」
ブーンの表情が、固まった。
( ゚ω゚)
前の月曜日にも、図書館前で件の事故は起こった。
前回と違っていたのは、そこにブーン達がいなかったという事実。
((( ゚ω゚))) 「あ……あああ!!」
(´・ω・`) 川 ゚ -゚) 「……?」
老婆を助けた少年とは、一体誰なのか?
それは、あの時あの場所で、彼らと一緒に事故に出くわした人物に相違ない。
このことが表す事実が脳内で繋がったとき、彼は噛み付かんばかりの勢いで、ギコに詰め寄っていた。
( ゚ω゚) 「刑事さん! そ、その事故の被害者って、この学校の生徒ですかお!?」
(; ゚Д゚) 「はあ? いや、そこまでは聞いていないが……何故だ?」
(; ^ω^) 「か、彼は無事なんですかお!? 今どこに居るんですお?!」
(; ゚Д゚) 「? おい、なんだ、知り合いなのk……」
( ゚ω゚) 「どこですお! どこの病院なんですお!」
(; ゚Д゚) 「び……VIP総合病院だと思うが……何か心当たりが」
その言葉を最後まで聞くことなく、ブーンは既に駆け出していた。
川;゚ -゚) 「ブーン! 止めておけ、これはきっと罠だ!」
(;´・ω・`)「そうだよ、大人しく帰って……!」
(; ^ω^) 「ほっとけるわけねえおおおおおおっ!!!」
すぐに振り向き、そして走る。
親友の安否が心を侵食し、怒りと焦りと悲しみしかない心で。
川;゚ -゚) 「ブーン……! く、くそっ」
『前の月曜日』、救急車で運ばれたのは、老婆だったはずだ。
その人物がブーン達と事故を目撃したとき、
スポーツカーは、間一髪で老婆の横をすり抜けて行った。
事故が起きた、まさにその瞬間──。
その人物は、交差点の歩道で、ブーン達と立ち止まって会話をしていた。
では、ブーン達がいなかった場合、彼はそこでどんな行動を取る?
( ω ) 「ド、クオ……!」
幸い老婆は軽症で済んだが、それは何もしなくとも、スポーツカーがギリギリで接触を免れたためだ。
しかし、もしその人物が、彼女を助けるために交差点へ飛び込んだのだとしたら──?
当然、無事であるという保証はない。
いや、無事であれば、病院に搬送なんてされない筈なのだ。
( ゚Д゚) 「おいおい、何だあいつの剣幕。 何か知っているのか?」
(´・ω・`) 「……そうか、だからか」
それは長い経験と、感覚で覚えた事だった。
ショボンには、それが『もう無理だ』と思えてしまった。
( ω ) 「……ドクオ! 無事で、無事でいてくれおおおおっ!!」
よろけながら走るブーンの後姿を見送り、彼は溜息をついた。
これが、四日目の『今日』におけるブーンとショボンの最後であり。
(´・ω・`) 「……また、駄目だった」
ショボンの希望が、九度潰えた瞬間だった。
…………。
⊂二二二(; `ω´)二⊃ 「おおおおおおおおおおお!!!」
それは尋常では無い速度だった。
少なくとも普段のブーンではありえない、圧倒的な速さ。
住宅街を、街中を、全速力で駆け抜ける。
サラリーマンが、買い物袋をぶら下げた主婦が、自分と同じ制服を着た連中が、
皆何事かと振り向くが、そんなことはお構いなしだ。
⊂二二二(; `ω´)二⊃ 「く、くせえええええ!!!」
図書館の方向へ近づくにつれ、何とも言えない異臭が鼻を刺すようになってきた。
バキュームカーを巻き込んだ例の事故が、やはり起こってしまったのだという事を実感させる。
本来であれば、そこに被害者なんて居なかったはずなのに。
僕さえ、僕さえそこに居れば──。
我武者羅に走りつづけるブーンの脳裏では、同じ言葉が何度も反芻されていた。
⊂二二二(;; `ω´)二⊃ 「うおおおおおおおおおお!!!」
実際は公共の交通機関を使ったほうが早いという事実には、もはや考えが至らなかった。
ちょっとトイレ行って来ます
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 22:27:50.09 ID:psVzfRN70
申請を却下します。
どうしよう・・・便秘ひどいんだけど・・・
投下を再開します。
あっちの投下も再開する可能性があるので、途中で止まるかも知れません。
−−−−−
VIP総合病院は、最新鋭の設備が整った巨大な医療施設である。
ブーンは、美麗な内装の玄関ホールを突き抜けるように、受付目掛けて滑走した。
(; ゚ω゚) 「はあっ、はあっ、はあ……」
そのまま、カウンターへ勢いよく両手をつき、息を切らしながら告げる。
(; ゚ω゚) 「ど、ドクオっ! 今日運び込まれた鬱田ドクオに面会だおっ! どこだおっ!?」
「は、はい? 少々お待ちください……」
ブーンは居ても立ってもいられず、そこら中をぐるぐると歩き回る。
「にゅ、入院棟はあちらです……」
すぐに面会できるということは、どうやら既に処置は済んでいるらしい。
病室の番号を聞き出すと、彼は脇目も振らず駆け出した。
「あう、廊下は走らないで……」
⊂ニ(; ^ω^)⊃ 「おおおおおっ!!!」
エレベータのボタンをしきりに連打する。
目当ての階で降りるや、再びのダッシュ。
ナースステーションから出てきた看護士が何事かと振り向くが、そんなもの、気にしている余裕はない。
そうして、廊下を歩く患者や、搬送中の点滴台にぶつかりそうになりながらも、彼はその病室の前へやってきた。
(; ^ω^) 「はあ、はあ……」
『鬱田ドクオ』という名が書かれたプレートを確認する。
ブーンは、ノックも無しにドアノブをひっつかみ、勢いよくドアを開いた。
(; ゚ω゚) 「ドクオッ! 大丈夫かおっ!?」
閉口一番、隣の病室まで響くような大声で問い掛ける。
窓の開閉を行っていたナースが、びくりと体を震わせた。
そして、勢い込んで入室したブーンの、目と鼻の先。
すぐ脇のベッドの上。
Σ(;'A`) 「……ブーン!?」
そこに、見慣れた顔があった。
−−−−−
('A`) 「いやー、ちょっと強めに捻挫しちゃっただけなんだ、骨には異常はないらしいんだけどさ」
ドクオはベッドに横たわったまま、ブーンにその経緯を告げた。
('A`) 「念のためっつうか、検査のために今日だけ入院する羽目になりそうだ……頭も打っちゃったからなあ。
まあ、詳しくはカーチャンが来てからだけどさ」
( ^ω^) 「おっおっ、何事もなくて本当によかったお」
(;'A`) 「いや、何事もないってわけじゃないだろ……」
包帯の巻かれた足首をクイクイと指差す友人を横目に、ブーンはお菓子を頬張っていた。
( ^ω^) 「パウンドケーキうめえwwwww」
('A`) 「ちったあ遠慮しろっての」
サイドテーブルのお茶を、自分のぶんまでしっかり注いでいるブーン。
そんな彼の様子に、やれやれといった感じで肩をすくめるドクオは、
今しがた事故に巻き込まれたとは思えないほど、元気そのものだった。
安堵とともに、和やかな空気がその場を支配する。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 22:51:38.03 ID:psVzfRN70
_
-─ヽ ` v '⌒ ゝ
/ \
/ ∧. ヽ
i , ,イ/ ヽト、! N
│r‐、 ノレ'-ニ」 Lニ-'W
|.| r、|| ===。= =。==:! 作品投下しながら、
│!.ゝ||. `ー- 1 lー-‐' ! 下の方も同時投下
/|. `ー|! r L__亅 ヽ| すれば ええんちゃう……?
/ | /:l ヾ三三三三ゝ|
‐''7 | ./ `‐、, , , ,ー, , ,/ヽ_
7 ./K. ` ー-‐ 1 ヽ-
/ / | \ /|ヽ ヽ
( ^ω^) 「ところで、このお菓子ってどうしたんだお? お見舞いなら僕が一番乗りだろおに」ムシャムシャ
('A`) 「ああ、お隣さんがくれたんだよ」
そう言って、仕切りのカーテンを指差す。
六人部屋の病室は殆どのベッドが空いており、今いるのはドクオと横の患者の二人だけらしい。
('A`) 「しっかしよう、お前学校に用事あるって言ってたじゃん。 何でこうも早くここへ来れたんだ?」
( ^ω^) 「ああ、それはだお……」
「いてててて!」
しかし、説明しようとしたブーンの言葉は、突然の男の悲鳴に掻き消された。
( 'A`) ( ^ω^) 「?」
从;'ー'从 「ふえええ〜、ご、ごめんなさい〜」
ブーンが横のベッドを覗き込むと、
顔を顰める患者の前で、ナースが注射器を片手におたおたしているのが見えた。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 22:54:26.27 ID:kV7iWGP50
死んだな
从'ー'从 「も、もう一度お注射しますね〜」
「いい加減にしてくれよ! これで三回目だぜ!?」
从>−<从 「あうう……」
「ちょ、刺すとき目をつぶるんじゃNEEEEEEEEE!!!」
(; ^ω^) (見ててハラハラする看護士さんだお)
顔を戻したブーンに、ドクオがそっと耳打ちする。
(*'A`) (あの人、渡辺さんって言うんだぜ。 かーいいだろ)ボソボソ
(; ^ω^) (いやいや、ドクオの位置からはカーテンで見えない筈じゃ……)ボソボソ
('A`) (ふっ、ドクオアイは見逃さない……この病院内の美人はほぼリサーチ済みだ)ボソボソ
(; ^ω^) (搬送されてわずか二時間足らずの間にッ!? 相変わらず恐ろしい男ッ!)ボソボソ
「ちょちょちょ、しょ、消毒用のガーゼとかあるでしょ!?」
「あうう〜、す、すみませぇ〜ん」
(; ^ω^) (大丈夫かお、この病院……医療ミス起きたら笑えねーおマジで)
>>26 ,.. -───‐- 、
/ , ', -─‐- 、.._ _,.-.\
|二l二 / i l ‐#- 、゙ヽ. ̄ ,r`ゝ-
-─- 、 |二|二 バ ( | L_ u v \`ー-‐''/ ヽ
_,ノ ハヽヽ亅 ヽ | r‐、} ヽ ̄`ヽヽ,, ,//´7;| なんだっ・・!
┌┴─ > | |ト、|l u ` ー゚イ u vl.゚ー' | その提案はっ・・・・・・・・!
o | 土土l カ / | ヽ_|! u'_,ノ { u' }じ v |
ノ 上 匕 ( /| /! r'',ニニ=`==='=ニヽ! 投下しながら投下・・・?
o l \__/ |. / :| | |ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー' l‖ 下半身もsage進行しろってか・・・・!
ニ|二 ,ゝ |/ :| l lーiーiーiーiーiーiーi‐rl ||
o ヽ_ノ / | iヽ. ヽヽニニニニニニニンノ
/ ! | ヽ ` ー-- ニ二二~-‐'\ 通るかっ・・・・!
o | ヽ | | ゙i ::::::::::::/ :|\. \ そんなもん・・!
| \| ! ! // | \
r:、 / > /\ !ヽ..__,//\ |
|/ /-、 /! / oヽ |::::::::::::::/ __ \. |
o / し' ( " |:::::::::::/ `
それから程なくして、ドクオの母親が病室にやってきた。
足首以外はぴんぴんしているドクオの様子を見て、ほっと胸を撫で下ろす。
ブーンは当り障りのない挨拶を交わしたのち、しばし雑談を通して安堵の空気を共有する。
続けてやってきた医師との会話を経て、ドクオの母は入院手続きのために部屋から出て行った。
その間、病室の外で待機していたブーンだったが、
二人が出て行った途端、ドクオに中から呼びつけられた。
('A`) 「ブーン、すまないが、ちょっとパシってくる気はないか?」
( ^ω^) 「お? パシるって何がだお?」
('A`) 「いやさ、買ってきて欲しいものがあるんだけど……色々と」
( ^ω^) 「そういう事かお。 なんとまあ図々しい奴だお」
('A`) 「いいじゃねえか、こっちは怪我人なんだしよ」
( ^ω^) 「わかったお。 売店って一階だったかお?」
('A`) 「いや、売店じゃなくてさ……ちと外まで行ってきてくんね?」
(; ^ω^) 「はい?」
想定外の頼みに、ブーンは眉を顰める。
('A`) 「頼む! 一生のお願いだ!」
( ^ω^) 「なんスか突然……ンな切羽詰まる理由がわからんお」
ドクオはベッドから起き上がると、顔の前で両手を摺り合わせた。
(;'A`) 「どうか、足がこんなんで動けない俺の代わりに、『サンアニ』を入手してきて欲しいんだ!」
( ^ω^) 「……」
( ゚ω゚) 「そ、そうだったお……今日は『サンアニ』の発売日かお!」
萌え萌えな二次元美少女がわんさか載った、ほぼフルカラーのアニメ・ゲーム雑誌『サンダーアニマル』。
('A`) 「しかもブーン……今号はねこどげざ先生の描きおろしポスターがついてくるのですぞ!」
( ゚ω゚) 「なんですと!?」
(*'A`) 「さらに! 付録のDVDには、あのITOノイズ氏のイラスト集も収録でござる!!」
(; ^ω^) 「キエェェェエエエ」
毎号欠かさず購入・購読している彼らが興奮するのも無理からぬこと。
ようやく納得がいったという表情で、ブーンは頷いた。
( ^ω^) 「わかったお。 入院中は暇だろうし、お菓子もらったお礼に買ってきてやるお」
('A`) 「よろしゅうに」
( ^ω^) 「ちゃんと代金は払ってくれお?」
('A`) 「わーってるよ。 とりあえず今日のところは立て替えててくれ」
( ^ω^) 「おk。 ほんじゃま、ひとっ走り行ってくるお」
(;'A`) 「いや走っちゃマズいだろ……ちょっ」
三三三⊂二二( ^ω^)二⊃
ドクオが止める間もなく、ブーンは廊下を一直線に駆け出していたのだった。
−−−−−
(; ゚Д゚) 「ったく、何で俺がこんな事……」
ぶつくさ言いながらファイルをチェックする。
ギコは立ったままパラパラとページをめくり、しかるのち、長い長いため息をついた。
その横、デスクでふんぞり返っていた男が、胸ポケットに手を突っ込みながら告げる。
( ゚∀゚) 「……んーとによ、職権濫用じゃねえのかね」
/ ,' 3 「おいおい、ここは禁煙じゃぞい」
(; ゚∀゚) 「おっと……悪いな、アラさん」
咥えた煙草を再びソフトケースにねじり込むと、その男、ジョルジュはデスクの上に視線を戻した。
( ゚Д゚) 「ま。いつも濫用しているおめーが言っても、全然締まらねえな」
( ゚∀゚) 「うるせーよ」
ここはVIP署の資料室。
二人は資料室のヌシである荒巻に許可を貰い、十年前のとある事件についての資料を探していた。
( ゚∀゚) 「そもそも管轄が違うからな。 合同捜査した事はあるとはいえ、こっちにゃあまり資料は……」
( ゚Д゚) 「……まさかなあ、ただの交通事故が、ンな方向に飛び火するたあ」
( ゚∀゚) 「思ってもみなかった、って誰だってそうだよ。 こんなこと考えつくハズねえだろ」
ニコチン切れの所為か、デスクをひっきりなしにトントンやるジョルジュの様子を一瞥し、
ギコは再びため息をついた。
( ゚Д゚) 「……あいつら、本当に信用できんのか?」
( ゚∀゚) 「ああ、それは……それだけは間違いない」
貧乏揺すりしながら資料と睨めっこしていたジョルジュだったが、
ギコの質問を受け、不意に顔を上げる。
『あいつらは、嘘なんてこれっぽっちも言ってなかった』
−−−−−
夕間暮れの路上を少し進むと、目当ての建物は、病院のすぐそばにあった。
ブーンの知る限りでは、この街最大の敷地面積を誇る書店だった。
( ^ω^) 「おっおっおっ。 久々に来たけどやっぱデカいお」
どこかウキウキした心持ちで入店する。
店内は明るく、広く、活気に満ちていた。
時間帯のせいもあり、どのコーナーにも人が溢れている。
( ^ω^) 「さてと、どこから手をつけるかお」
ここへ向かう途中、ドクオから携帯にメールが入ってきた。
曰く、『サンアニ』の他に、二・三冊買ってきて欲しい本があるとのことだった。
( ^ω^) 「まったく、人使いの荒い奴だお……まあいいけどお」
当然、すぐに目当てのブツを買って退散するということはなく、しばし陳列されている商品を物色する。
( ^ω^) 「うほっ。 あの漫画の新刊……ついでに買っていくお」
広い店内を徘徊しては、様々なコミックや雑誌を漁り、立ち読みを繰り返した。
(* ^ω^) 「いつ来ても本屋さんはwktkするお。 いくら時間があっても足りないお」
そうやってホクホク顔で店内をうろつくブーンだったが、ある一角に来た途端、はたと足を止める。
( ^ω^) 「……げ」
(; ^ω^) 「こ、これはっ」
彼の目の前には、大胆に胸元のはだけた男の子の絵柄がまばゆい、女性用コミックのポップ。
パブロフ現象とでも言うのか、何故かこれまで何度も敗北を許してしまったその絵柄に、股間が熱反応を起こす。
瞬間的に逸物が隆起し、ズボンの上、ベルトのバックルまでも押し上げてきた。
(; ^ω^) (……ヤバいお。 色々あったせいで、自分の状態をすっかり忘れてたお)
ブーンは、制服の上着と鞄でそれを隠しながら、
女性用コミックのコーナーを避け、コソコソ移動する。
(; ^ω^) 「ふう、危険だお。 細心の注意を払う必要があるお……」
なるべく周りのイラストに意識が行かないよう気をつけ、
さらに股間が萎えるような妄想を繰り返しながら、冷や汗たらたら進んでいく。
( ^ω^) 「さてと。 次はラノベのコーナーにでも……お?」
そうしてエレベータの前にくると、聞きなれた着信音が鳴り響いた。
( ^ω^) 「お? ドクオかお。 なになに……」
右手の指でエレベータのボタンを押しながら、左手でメールをチェック。
「ブーン、お前どこで何やってんだ?
面会時間は8時までだぜ! 早く帰ってきてくれよ('A`) 」
( ^ω^) 「……」
ディスプレイの端に目をやると、デジタルの表示は19:34。
(; ^ω^) 「なんだってー! も、もうそんなに時間経ってたのかお!」
どうやら、立ち読みやなんやで相当な時間を食っていたらしい。
ブーンは開いたばかりのドアに背を向けると、本来の目的を果たすべく、大急ぎで行動を開始した。
( ^ω^) 「まずはサンアニを……お、あったお」
(* ^ω^) 「うほっ、やっぱり表紙も美麗だお。 当然僕のぶんも含めて二冊……と」
( ^ω^) 「それからええと、btcmシリーズの新刊……学園都市かお。 これも二冊買ってくお」
手慣れた様子で、次々に目当ての商品をゲットしてゆく。
( ^ω^) 「ええとそれから、何だっけ」
( ^ω^) 「んー何なに、コミックマーメイド、コミックマーメイド……」
最後にやってきたコーナーに陳列されていたのは、
丸い書体にとりどりの……どちらかというと、肌色の占める面積が非常に多い、紐付きの雑誌群。
( ^ω^) 「……」
(; ^ω^) 「って、二次元とはいえエロかお! 無理だお!」
気付いた瞬間、ブーンのテントは再びキャンプの夜を迎えてしまった。
(; ^ω^) 「ふぐおおおおお! ヤバいって、こりゃヤバいってばお!」
残念ながら、制服姿のままでエロスな雑誌を購入しようという行為は、非常に勝算の薄い賭けである。
それ以前に、今のブーンにとっては、その一角に向かうだけでも自殺行為に等しい。
(; ^ω^) 「体技:スルー! アレは自分で買うことにしてもらうお」
即断により、ブーンは何とか一命を取り留めた。
猛り狂う股間を必死で隠しながら、前屈みで会計する彼の様子に、レジの店員は首をかしげていた。
−−−−−
ブーンが書店の自動ドアを潜ると、外はすっかり暗くなっていた。
(; ^ω^) 「うはー、こりゃ面会時間ギリギリだお……帰りのバスには間に合うと思うけど……」
来た時と同じように、ダッシュでの帰還を試みる。
しかし、片手に雑誌をぶら下げているせいで、思ったようなスピードが出せない。
⊂二二(; ^ω^)⊃ 「なんだか今日は、ずっと走りっぱなしのような気がするお……」
朝食・昼食ともに少なかったこともあり、溜まっていた疲労が激しく体に圧し掛かる。
ブーンはふらつきながら、病院への帰路を急ぐのだった。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 23:21:55.35 ID:psVzfRN70
しえぬ
−−−−−
病室に帰り着くと、時刻は既に19時50分をまわっていた。
('A`) 「遅い遅い。 さては立ち読みしまくってたな?」
( ^ω^) 「御名答だお……お、ドクオ一人かお?」
室内はドクオの他に人の姿はなく、はじめに来た時よりも広広と感じられた。
('A`) 「ああ、カーチャンは家に帰ったよ。 隣の人はどっか行ってるみたいだ」
( ^ω^) 「そうかお」
('A`) 「あと、さっき先生まで来てくれたぜ。 なんか色んな人に心配かけちまったなあ」
( ^ω^) 「いやいや、おばあさんを助けたんだから迷惑なんかじゃないお。 ドクオは立派だお!」
(*'A`) 「よ、よせやい……」
照れ臭そうにそっぽを向くドクオ。 おそらくは、ペニサスにも似たような事を言われたのか。
ブーンは、顔を赤らめる彼の横に、包装された本の袋を置いた。
('∀`) 「おー、サンキュ。 これで今夜は退屈せずに済みそうだ」
( ^ω^) 「おっおっ、よかったお。
そうそう、その袋には僕の本も入ってるから、まずは……」
('A`) 「おk。 戦利品を分け合うとするか」
そう言って、紙袋からそれぞれ二冊ずつ、買った本を取り出す。
ブーンは自らの分を受け取ると、鞄を開け、中に仕舞い込もうとした。
( ^ω^) 「……お? なんだか入れにくいお」
しかし、その鞄の中……漫画やラノベを入れるスペースには。
(; ^ω^) 「!」
今の今まで忘れていた物体。
ツンが押し込んだのであろうBL小説が、その表紙に描かれた半裸の美少年が、
ブーンのほうへ可憐なるスマイルを送っていた。
(; ^ω^) 「ふ、不意打t……」
気付いてしまった途端、血流が下半身の一点に集束してゆくのがわかる。
ブーンのうまい棒が納豆味へと変質してゆく。
さらに、そこでドクオが追い討ちをかけてきた。
(*'A`) 「おい、ブーン見ろ! 描きおろしポスターのなんと美麗なこと!」
(; ^ω^) 「え……?」 チラッ
すみません、
>>42の”納豆味”は”たこ焼き味”のミスです。
脳内修正お願いします。
Σ(*;゚ω゚) 「ファンタスティック!」
ドクオが勢いよく開いて見せたページでは、
ツインテールの二次元美少女が、ふんだんに肌を露出させていた。
(; ^ω^) (ふおおお!? し、しょうせいせきタンの水着!? ははは反則すぎるお!!)
ブーンお気に入りのキャラクターが、砂地の上で艶かしいポーズをとっている。
鮮烈な色彩で描かれた唇、谷間、ローレグ……。
目で捉えたイメージが、脳内で数多のワードに変換され、さらに妄想を掻き立てる。
(; ゚ω゚) 「やばあっばあばばば」
この瞬間、ブーンの股間は本日最大のピンチを迎えようとしていた。
やっぱりな
納豆味じゃおかしいと思ってたよ
今思えば。
ペニサスの抱擁にはじまり、クーのパンチラ、書店で見かけたエロ本の表紙など、
ブーンを惑わす性的アクシデントは幾重にも張り巡らされ、口を開け待ち構えていた。
その度に欲望を抑え、この時間に至るまで爆発せずに乗り切ってこれたのは、有る意味奇跡とも言えた。
これまでの 『 三日間 』 の経験上、彼はとっくの昔に 『 死亡 』 していてもおかしくないレベルだったのだ。
それを、ただ一度のメルトダウンもなく、夜まで保守できたのは、ひとえに──。
(´・ω・`)『ああ、紅い影が……蒼と混ざり合うことなく、幾重にもゆらめいてるよ。
まるで立ち昇る炎みたいだ』
∫λリ゚ -゚ノノ 『赤玉……打ち止めが近いのではないか』
(; ^ω^) (僕の全身を包む 『 性欲 』 が、弱まっている──?)
脳内を埋め尽くすかのように広がる 『 死 』 というワード。
男性機能の終焉を彩るは、燃え上がるような、赤。
(; ゚ω゚) (ぬあああ、耐えるお、ここで逝ってしまったら……!)
そんな彼の股間も、今に限っては限界寸前、一触即発、射出準備万端システムオールグリーン。
ただ一本のナイフのみを残した、黒ひげ危機一髪状態だった。
('∀`) 「フヒヒヒヒ! たまりませんな〜ブーン氏。
ホレホレ、こっちには巫女バージョンの……」
(; ^ω^) 「ふんぬああ! ど、ドク、すまんお!」
(;'A`) 「!?」
言うなり、ドクオの掛けている毛布を引っぺがして、床へうずくまる。
(; ^ω^) (耐えろお! 耐えろ! ここを耐えればなんとかなるはずだおおおおお!!)
歯噛みしながら、脳内に踊る煩悩の数々を振り払う。
自然と呼気が荒くなり、震えながらも、ブーンは必死で妄想を散らすことに努めた。
しかし。
自分の眼前、毛布で股間を抑え、苦しそうに唸るブーンの姿に、ドクオは動転した。
(;'A`) 「お、おい、大丈夫か! しっかりしろブーン!!」 ピッ
( ω )「ド……ク……僕……は……」
('A`) 「喋るな! 今ナースコールしたから! 糞ッ、こんな事のために入院したんじゃねえぞ!」
Σ(; ^ω^) 「ちょっ、か、看護士さんなんて呼ぶなお!!」
せっかく気を散らそうとしているのに、さらなる欲情の対象を呼ばれてしまうのは。
('A`) 「喋るなって! 死ぬな! お前が死んだら俺はまた引きこもるぞ! 次はお前が家に来てくれたって家にいれてやらねえぞ!」
それは――困る。
('A`) 「畜生、畜生、畜生、畜生――――」
待ってろ、俺が絶対に。
助けてやるから――――!!
(; ^ω^) 「いや全然大丈夫だから! む、むしろ逆効果で……」
「どうしました〜?」
(; ^ω^) 「!!」
甲高くて可愛らしい、それでいてのんびりした声が、すぐそこまで迫っていた。
ブーンはそれを聞いた途端、高らかに天を仰ぐマイサンを隠しつつ、ベッドによじ登った。
(;'A`) 「え? な、ちょっ」
(; ^ω^) 「ドクオ、頼むお! 僕がここに居ることは黙っててくれお! 本当に大丈夫だから!」
そのまま毛布をひっかぶり、布団の中で丸くなる。
从'ー'从 「ほええ〜、ドクオくん〜?」 ガチャ
病室のドアが開き、看護士が不思議そうな表情で中を覗きこんだ。
| ̄ ̄('A/⌒⌒⌒ヽ
|\⌒⌒ ⌒ \
| \ ⌒ ⌒ \
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\ |_______.|
从'ー'从 「大丈夫〜? なんだか、すごーくメタボになった気がするけど〜」
(;'A`) 「あ、だ、大丈夫、ちょっとご飯食べすぎただけ」
从'ー'从 「そう〜? それで、どこか具合悪いの〜?」
(; ^ω^) (ふううううう! か、かわいいお、声だけでもヤバい……)
(;'A`) 「え? いやその、何でもないです、ははは」
しどろもどろで答えるドクオの下で、ブーンの体が動き、毛布がさらに盛り上がる。
从'−';从 「おなかさすってあげようか〜?」
(; ^ω^) (無理無理無理無理! さすっちゃダメ! 出る!)
(;'A`) 「あ、いやだいじょぶ、ちょっと寝れば治るだろうし……」
从'ー'从 「そうなの〜? 胃薬は……」
(;'A`) 「いやほんとだいじょぶ! 心配ないから、うん」
(;'A`) (どうせなら他に隠れるとこあるだろ、
横のベッドなり、ベッドの下……は無理か)
从'ー'从 「そう〜? わかった、お大事に〜」
从^ー^从 「明日は朝から検査だから、ゆっくり休んでね〜」
(*'A`) 「あ、う、うん。 ありがとう」
从'ー'从 「じゃあ、電気消してくね〜?」
ぱちんという音に続き、視界が闇に染まる。
看護士はドアを開けると、ドクオに対してひらひらと手を振った。
(; ^ω^) (ホッ……)
('A`) (つーか、隠れる必要あったのかよ。 そりゃ面会時間過ぎてるけど)
(; ^ω^) (す、すまんお。 おかげでなんとか収まってきたお……)
なんとかその場をやり過ごし、一息ついたブーンは、
そのまま急いでベッドから脱出しようと試みた。
しかしそこで。
Σ(; ^ω^) 「ぐえっ」
がっしゃん。
慌てていたせいでよろめき、頭から滑り落ちてしまった。
ベッドのきしむ音が室内に大きく響く。
ヾ (; ^ω^)ノ 「うわ、やば、うぇ」
咄嗟に脇のパイプ椅子を掴んだブーンは、
下半身だけベッドに残した、かなり無理な姿勢になりつつ、もがいた。
从'−';从 「ど、ドクオくん〜!?」 ガチャッ
再びドアが開かれ、看護士が目を白黒させながらこちらを覗き込む。
Σ(;'A`) 「!」
それに気付いたドクオは素早く、ブーンの体に毛布を被せて隠した。
从'−'从 「な、なんだかすごい音がしたけど〜」
電気が消えて薄暗いことが幸いしたのか、はたまたこの看護士が鈍すぎるのか、
これだけ不自然な状況の中でも、彼女はブーンの存在に気付く様子はない。
(; ^ω^) (ぐええ、苦し……さ、さっきよりキツいお)
彼の体はプルプル震えながらも、
上半身が宙ぶらりんのまま、微妙なバランスを保っていた。
从'−';从 「ホントにだいじょぶ〜? ど、どこか苦しいの〜?」
(;'A`) 「……」
そのまま看護士はベッドの脇に歩み寄る。
心配そうな、どこか困ったような表情で、ドクオの顔を覗き込んでくる。
そして、そのすぐ足元には。
(; ^ω^) (おっお……えっ)
( ゚ω゚) 「!!」
从'−';从 「ど、ドクオくん〜?」
暗い中ではっきりとは見えないが、
ブーンが見上げる先、なだらかに伸びる二つのライン。
そして、その先に淡く光る、シルクの純白は。
(; ^ω^) 「ぱ、ぱぱぱぱパんパパ、ぱパぱーぱ」
看護士が首を傾げるその後ろで、毛布の中央が、ぐい、と盛り上がる。
从'−';从 「大丈夫〜? 体調悪い〜? 先生呼んでくる?」
ブーンの眼前でパノラマに映し出される、看護士の両の太腿、そしてシルクのショーツ。
薄暗さもあり、明瞭には見えないことだけが幸いだった。
(;'A`) 「……あ、その」
(; ^ω^) (た、頼むお、早いとこやり過ごして……)
宙ぶらりんの姿勢のまま、ひたすらブーンはテレパシーを試みる。
看護士に不安げな表情で迫られ、おたおたとまごついていたドクオだったが、
やがてゆっくりと口を開いた。
だが、しかし。
そこから紡ぎ出された言葉は、ブーンが想定していたものとは全く違っていた。
(;'A`) 「……だ、」
('A`) 「大丈夫じゃ、ない、です」
(; ^ω^) 「!?」
从'−';从 「え、ど、どうしたの〜!?」
('A`) 「……」
すまん もう限界だ ちっと爆撃してくる
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 23:59:47.53 ID:mdP0goRYO
はよかけw
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/23(火) 00:00:41.92 ID:1XDMM0rgO
突然始まったけどこれ何?短編じゃないの?
悪い。
腹具合は大したことなかったが、トイレが詰まった(マジで)
続きを投下する。 あと10レスくらいで終わる。
>>56 短編です。
>>1で完結です。 支援ありがとう!
(; ^ω^) (ちょ、何だお、何を言ってるんだお!)
ブーンが看護士のスカートの下で動揺する中、ドクオは小さく、しかしはっきり通る声で言った。
('A`) 「実は、さっきから」
('A`) 「おしっこがしたくて……たまらなかったんです」
从'−'从 ・ ・ ・
从'ー'从 「ふえ?」
(; ^ω^) (うごご、お、ごごご!?)
看護士がきょとんとした顔を向けると同時に、
その後方に聳えし霊峰・ブーン山もまた、ビクリと脈打って疑問を主張した。
(;'A`)つσ 「こ、これを……」
ドクオはそう告げたあと、サイドテーブルから一つのアイテムを看護士に手渡した。
从'−'从 「!」
看護士のお尻に視界を遮られているブーンからはわからないが……。
ドクオが取り出したのは──尿瓶。
尿の瓶と書いて、尿瓶だ。
(; ^ω^) 「???」
ペットボトルよりも遥かに優雅で、利便性に優れた、魔法の水差し。
そう、それは文明の利器、尿瓶。
('A`) 「お願い、します」
しびんだった。
从'ー'从 「ふええ〜? な〜んだ、そうだったのかぁ〜」
看護士はドクオににっこり笑いかけると、受け取った尿瓶を両手で抱え上げた。
从'ー'从 「わかったよ〜。 じゃあ、ちょっと待ってね〜」
(;'A`) 「あ、ストップ!」
从'ー'从 「?」
('A`) 「……」
(*'A`) 「で、電気は消したままで……」
从'ー'从 「ふえ?」
(*'A`) 「……」
从'ー'从 「……」
从^ー^从 「そっか〜、ドクオ君は恥ずかしがり屋さんだな〜」
(; ^ω^) (何を和気藹々と……せ、せめて僕が退室してからにしてくれお!)
心中で悪態をつく間も、ブーンの股間はビクビクと波打ち、束縛からの解放を要求している。
从'ー'从 「それじゃあ、まずは下を脱いでね〜」
(*'A`) 「う、うん」
ドクオは毛布をずらすと、慣れた手付きでバックルを外す。
静寂の中、カチャカチャというベルトの音が響く。
('A`) 「……」
そのまま、チャックを一気に引き下げる。
薄暗闇に、細長い一本のシルエットが浮かぶ。
二人の視線の中央に、そいつはまろび出た。
Σ(; ^ω^) 「!!??」
怒張した──ブーンの、電流イライラ棒が。
从'ー'从 (あれれ〜? ドクオ君ってパジャマだった気がするけどな〜?)
何で?
訳がわからない。
ドクオが僕を。
モロ出し――――!
(; ^ω^) (な……どういう事だお!? 何が起こってるんだお!?)
そんな疑問をぶつける暇もなく。
ブーンのハイパー竿竹は、温かな感触に包まれた。
( ゚ω゚)
(*;゚ω゚) (ほにょおおぉぉぉぉおぉぉぉおおお!!)
スターを取ったときのメロディが、脳内で軽快に奏でられる。
虹色に点滅する逸物。 無限増殖してしまいそうな程の悦楽。
曖昧になってゆく意識の中で、ブーンはその疑問を反芻していた。
∫λリ゚ -゚ノノ 『君の勝利条件は『死なない』、だ』
( ^ω^)『誰だお? 誰が僕と、どうやって戦っているのかお?』
(; ^ω^) 「!!!」
(; ゚ω゚) (ま、まさか……!)
繰り返される月曜日と、悪夢のような射精の繰り返し。
これがゲームで、勝敗があるのなら、対戦相手はどこかに確実に存在することになる。
ひょっとしたら。
僕の、対戦相手とは。
審判でもあり首謀者でもある、夢の中の、女の子ではなく──。
('A`) 「……」
『ごめんな』
(; ^ω^) 「!!」
暗闇の中、聞き慣れたその声が、ブーンの脳へ響き渡った。
从'ー'从 「あれれ〜? 暗くてなかなか入らないよ〜?」
看護士はこの状況でも一向に気付く事なく、
毛布からはみ出したブーンのナポレオンを、尿瓶に向かって何度もくっつける。
(;* ^ω^) (ひゃわはわあわふわあああ!!)
尿瓶の口がノコノコに触れるたび、ブーンは体を捩って快楽に抵抗を示す。
ベッドが揺れてぎしぎしと音をたてるも、看護士の挑戦は終わらなかった。
从'ー'从 「ふええ〜、むずかしいよ〜。 うまくできないよ〜」 ツンツクツンツン
Σ(;* ゚ω゚)(「あにゃああ、ふひゃ、ひょわあああ)
なおも繰り返される尿瓶への接合。
ベッドの端に手をつき、体を乗り出して頑張る看護士の息が、執拗にブーンの股間を撫でつける。
自然、眼前に突き出されるヒップ、左右に揺れる白いショーツ。
('A`) (すまないブーン、渡辺さんは……)
(; ^ω^) (ひぃい、やば、やばばっばばああ!!)
『 とっても、注射がヘタクソな、看護士さんなんだ 』
タイムアップ警告音が鳴り、無敵のBGMがテンポアップした。
──10。
(; ゚ω゚) 「うにゃぁあああぁあふわあぁああ」 ツンツクツンツン
──9。
从;'ー'从 「ふえ〜ん、どうして〜? なかなか入らないよ〜」 グイグイグニグニ
──8。
(; ^ω^) 「ほ、ほふっ、おふ、ふもっふ!!」 ツンツンプニグニ
从 ;ー;从 「ふえ〜、いい子だからお願いぃ〜」 グイグイニギニギ
──7。
(((; ^ω^))) 「やば、は、ふあ、うっひょおおお」 ジタバタ
从>−<从 「うう〜、それそれそれ〜」 スポスポポフポフ
('A`) (……すまん、ブーン……)
──6。
从*'ー'从 「あ〜っ、やっと入ったあ」 ズポン
──5。
( ゚ω゚)
──4
Σ( ゚ω゚) 「墾田永年私財法──────!!!!!!!」
(;'A`) (カウントダウン意味ねえ!)
事故から実に3分以上、細かい波長を刻んでいた心電図から、波が消えた。
:九回目の死亡 ・ 安楽死 (しびん)
:実行犯 ・ 渡辺&ドクオ
:死亡時刻 ・ 八時七分
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/23(火) 00:48:47.34 ID:zi5CAJqV0
十オナってすでに終わってるんだと思ってたぜ
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/23(火) 01:36:12.89 ID:pbdKkqGH0
−−−−−
時は少々遡り、VIP警察署の資料室。
ギコがハッとした表情になり、椅子を蹴倒すような勢いで立ち上がる。
それから、一つのページを指差した。
( ゚Д゚) 「おい、ジョルジュ、これ」
( ゚∀゚) 「……!」
それはまさしく、彼らの目的の資料に相違なかった。
( ゚∀゚) 「……見つけたな」
( ゚Д゚) 「……おかしい。 この事件、当時はそれなりの騒ぎになったはずだよな?」
( ゚∀゚) 「ま、隣の市で起きたことだからな」
( ゚Д゚) 「にしては扱いが小せえというか、俺たち自身、この事を忘れていた……」
( ゚∀゚) 「……確かにな」
その場にしばし、沈黙が流れる。
( ゚Д゚) 「……早速、あいつらに連絡してやるか?」
( ゚∀゚) 「ま、それは一通りコイツを読んでからでも遅くはねえ」
二人の刑事は、心中に燻るような違和感を抱きながらも、再びその資料に目を落とした。
『 ラウンジ市・ 会社員一家変死事件 』
:( ^ω^)は十回オナニーするようです ・ 続く。
というわけで、最後でさるったけど無事に投下完了。
最終話の投下は三年後に。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/23(火) 02:28:48.96 ID:orxMNxWf0
おつ!
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
十死帰ってこいよ!