1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
母「こうしてアリスは、理不尽で不条理な国から目覚めたのでした…おしまい」
幼児俺「全部夢だったんだね!よかった!アリスは無事だったんだね!」
母「そうね…でも、本当に全部夢だったのかしらね?」
幼児俺「ほえ?」
母「さ、お話はもう終わりよ。早く寝なさい」
幼児俺「は〜い、お母さん…」
10何年後…
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:02:02.98 ID:jtSaGX0t0
俺「今日のおかずは何にしようかな!ふひひひ…アリスちゃんお世話になります!」
俺は心身共に成長し、立派なロリコンに育っていた。あの夜、母に読んでもらった不思議の国のお話など思い出す事も無く…
俺「ふぅ…この作者の描くアリスはかわいすぎだろJK…さてと…寝るか」
この日は特別何でも無い1日だった。明日も特別何でも無い1日だろう…そう思っていた…
俺「zzz…ふが…ん〜〜〜〜!…もうこんな時間か…さーて、目覚めのリフレッシュ作業でもしますかね〜」
俺はPCを立ち上げ、ネタを探す。
俺「ん〜〜?コレといってピンと来るものが無いな…頭的にも息子的にも…」
俺はPCでのネタ探しを諦め、部屋の本棚の前に行く。そこには俺の集めた秘蔵本が沢山あるからだ。
俺「よ〜し!久しぶりにピンクのロリっ娘魔法使いで抜くか!」
秘蔵本の一冊を本棚から抜き取ると、少し厚い本が転がって来た。
俺「ほえ?…これは?」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:03:25.27 ID:jtSaGX0t0
本の表紙には『不思議の国のアリス』と書かれている…
俺「おぉー随分懐かしいのが出てきたな…てか俺こんな所にしまってたっけ??」
覚えが無い…母親が勝手にしまったのか?
俺「だとしたらここの秘蔵本見られた!?お母さんの愛情その1!見て見ぬフリ発動!?」
ピンクのロリっ娘魔法使い本をベッドの上に投げ、落ちてきた『不思議の国のアリス』を拾い上げる。
俺「それにしても、懐かしいな…そういや、昔お母さんがよく寝る前に読んでくれたっけ…
内容全然覚えてないや…アリスのかわいさだけは今でもしっかりと心に残っておりますが…」
さっきから独り言が多いが、そんな独り言を言いながら本をめくってみる…
本の1ページ目は、アリスと白うさぎ、そしてタイトルが書かれた絵が載っていた。
俺「ははは、こんな挿絵じゃ流石に抜けんわ」
当たり前だ、バリバリメリケン顔の挿絵じゃ息子も喜びはしない…そう思いながら、もう1ページめくった…
何も考えずにめくったその1ページが、俺の1日を最高で、最悪な1日に変貌させた!
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:04:16.89 ID:jtSaGX0t0
少女「あ、あなたは誰?まぁいいわ、退屈だからちょっと来てよ!」
俺「う、うわわあああああdrftgyふじこlpl@;!!」
めくったページから、まるで飛び出す絵本のように!ブロンドの少女が飛び出してきた!
俺「ちょ、え!?何?ゆゆゆゆ、夢?」
少女「いいから!きーなーさーい!」
俺は本から上半身だけ飛び出してきた少女に腕を掴まれ…
本の中に引きずり込まれて行った…
………
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:05:30.23 ID:jtSaGX0t0
………
俺「ん…んんん…ほえ?寝てたのか…?なーんだ夢じゃん!俺ビビりすぎ!」
少女「あら、やーっとお目覚め?」
俺「うんうん、ちょっと寝すぎちゃった見たいでさーすごいっ変な夢を…ってわあああああ!!!」
少女「っ――ちょっと!大声出さないでよね!」
俺「すすすすいません!!…ってあれ〜?ここどこ〜??お嬢ちゃん誰〜???」
少女「何よその記憶喪失した人見たいな反応は?まさか本当に頭打っておかしくなった訳じゃないわよね…?」
俺「え、あ、いや〜まともだよ!うん!ま と も !」
少女「な、ならいいわ。って何ジロジロ見てるのよ…」
…先ほど俺を掴んでこの世界に連れてきた少女は…
水色のワンピースに白いエプロンを掛け、フリルのあしらったカチューシャ
そして、息子の大好物のSSS級ブロンド幼女…紛れも無くアリスそのものだった…
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:06:08.50 ID:jtSaGX0t0
俺「あ、ありす…?」
少女「え?そうよ?何でアタシの名前知ってるわけ?」
俺「っへ!あーーーー頭が!頭の中で蛇がのたうち回るううううう!!!」
アリス「ちょっと!?大丈夫!!?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:07:40.87 ID:jtSaGX0t0
俺(なんだ?コレは現実か!?何がどうなってる!?なんで俺がアリスたんと!!…)
チラッ
俺(うわ…すんげーかぁぃぃ…あああ!なんで俺が!あんな超絶美少女アリスと一緒にいるんだああああ!!!
夢じゃなかったのか!?わからん!わからん!)
チラッ
俺(やば…よだれが…ってマジで本の中に!?一体!?何故!!?)
チラッ
俺(どぅふふ…ぺったんぺったん…って真剣に考えろ!ダメ人間!!!があああああ!!)
アリス「さっきから人の事チラチラ見て顔をだらしなくさせたと思ったら、また険しい顔して…」
アリス(何なの?この人…)
俺(おおおお!!訳わからん!!神よ!!神様!かがみさまぁぁぁああ!!!)
チラッ
俺(…幸せかもしれない…そうだKOOLになって考えてみろ…女の子と会話したの何年ぶりだ?しかも幼女幸せすぎる…)
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:08:28.97 ID:jtSaGX0t0
アリス「…まぁいいわ…ねぇ」
俺「は、はい!!」
アリス「アタシ退屈なの、わかる?毎日お姉さまと川辺の木の下に来ては、やることも無く退屈に過ごしてるの!」
俺「は、はぁ…」
アリス「お姉さまが読んでる本は男同士が絡み合ってる無駄にキラキラした訳のわからない本だし」
俺(え、姉ちゃんって腐女様だっけ…)
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:08:54.27 ID:jtSaGX0t0
アリス「あまりにも退屈で、女の子らしくお花の冠でも作ろうかしら〜なんて思ったけど、そんな事して喜ぶ歳でもないわ?」
俺「えぇ…それで?」
アリス「それで!ちょうどそんな時にあなたが空から降ってきたの!!これってとっても不思議でおもしろい事じゃない!?」
俺「10人中9人はびっくりするような事態ですね…」
アリス「10人中10人よ!後の1人は驚かないって何者?その1人の方がおっかないわ…」
俺「まぁ確かに…」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:09:35.96 ID:jtSaGX0t0
俺(空から降ってきた…?俺はアリスに掴まれて引きずり込まれたと思うんだが…
でも嘘を付いている顔でも、味でもないな…舐めてはないけど…いや!舐めたいけど!!!)
アリス「ちょっと!また顔緩んでるわよ?…もしかして…へ、変態さん?」
俺(そうです!わたすが変態なおじさんです!…捕まりそうだからやめよう…)
俺「ごめんごめん、変態とかじゃないよ…」
俺(できるだけKOOLで優しいお兄さんでも演じておこう…)
アリス「そう、ならいいけど!ねぇねぇお兄さん」
俺「お兄さん?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:10:15.23 ID:jtSaGX0t0
アリス「何をきょろきょろしてるのよ?あなたしかいないじゃない?」
俺「すまん、お兄さんじゃなくて、お兄ちゃんって呼んでくれないか…?」
アリス「え!?なんで?」
俺「いや!むしろ、お姉ちゃんの事をお姉さまって言うのなら!!お兄さまでも可!!」
アリス「それはちょっと抵抗があるわ…まぁいいわ、ねぇお兄ちゃん」
俺「なんだい?アリス」キラキラ
アリス「うっ……お兄ちゃんはどこから来たの?教えて?さっきも言ったでしょ?アタシとーーーーっても退屈してたの!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:11:15.85 ID:jtSaGX0t0
俺「俺の話しなんかより、アリスの方がすごいスペクタクルをしてるじゃないか」
アリス「え?そんなことないわよ?アタシは毎日同じ事の繰り返しでつまらないわ?」
俺(あれ?この子自分がどんな体験したか…知らない?ていうことは…そろそろ…)
アリス「ねぇねぇ聞かせてーお兄ーちゃん」
???「あぁーーーやばい!遅刻だ!遅刻しちゃうよおおお!急げ急げ!」
俺「ほら、俺より楽しそうな奴が来たよ」
アリス「え??う、うさぎ?」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:13:07.37 ID:jtSaGX0t0
白うさぎ「遅刻したら大変だ!女王様に首を刎ねられる!あぁー急げー」
アリス「うさぎが2足で走って喋ってる!?」
俺「ほら、どうすんの?面白い事が逃げちゃうよ?」
アリス「え!?あ、うん!追いかけましょう!」
俺「ちょ!俺もかよ!!」
アリスは俺の腕を強く引っ張り走り始めた…不思議な物語へと向かって…
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:13:47.08 ID:jtSaGX0t0
まさかここまでレス付かないとは…
時間間違えたか?
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:15:00.78 ID:79RMMjxIO
構わん続けて
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:15:29.96 ID:jtSaGX0t0
アリス「待って!うさぎさん!」
白うさぎ「やべーマジこれ洒落にならないっすよ…とにかく急げ!」
アリス「うさぎさん!待ってー」
俺「ちょ…はぁ…アリス…待って…はぁ…はぁ…」
アリス「もう!大人のお兄ちゃんが一番遅くてどうするのよ!」
俺「はぁ…大人=足も速くて体力有る…なんて言うのは…へぇ…妄想だ…」
俺(こんなに走ったの何年ぶりだろう…身体が言うこと聞かないけど…キモチイイな…)
アリス「とーまーるーなーー!」
俺「いて!いたいいたい!腕抜ける!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:17:30.89 ID:jtSaGX0t0
白うさぎ「童貞とかけまして、恥ずかしい思いと解く…その心は!穴があったら入りたい!とぅ!」
アリス「あ!うさぎさんがあの穴に入って行ったわ!?ほーら!早く追いかけましょう!」
俺(あのうさぎサラッと変態な事言ったぞ…アリスは気づいてないのか…純粋無垢とはこの事か…)
アリス「ほら、この穴よ!…真っ暗…どこまで続いているのかしら…」
俺「怖いかい?」
フルフルフル
アリスは首を大きく横に振った。
アリス「全然!アタシとってもワクワクしてるの!さぁ!行きましょ!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:18:04.37 ID:jtSaGX0t0
俺「はいはい、そんなに腕を引っ張らないの…」
俺(息子が反応しちゃうから…)
アリス「入るわよー!それ!」
俺「俺サイズ的に無理じゃね?え?なんか吸い込まれ…あぁ〜!」
アリス「きゃーーー!」
………
…………
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:18:10.23 ID:4ZQYeYBBO
これは期待
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:18:53.31 ID:79RMMjxIO
ほしゅw
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:19:50.34 ID:jtSaGX0t0
………
俺「で、何分ぐらい俺たち”落ちてる”んだ?」
アリス「そんなのわからないわよー!」
俺「落ちてる感覚すすら無くなって来たな」
アリス「このままだとカエルみたいに潰れてぺっちゃんこ!見るも無残のグロテスクよ!?あぁ!かわいそうなアリス…」
俺「しかし、いつの間にか椅子やらティーカップやら、周りはゴチャゴチャだな…まるで一つの部屋が逆さにされたみたいだ」
そう言って、横にあった本棚から本を抜き取る…
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:20:30.68 ID:jtSaGX0t0
アリス「なんでなんで!そんな冷静なのよー!椅子に腰掛けて!本なんかめくって!」
俺「なんでだろうな?死ぬ気がしないからかな」
俺(一回は読んだ事ある話しをなぞってるだけだしな…あやふやだけど、覚えているもんさ…死なないってな)
俺「ほら、心を落ち着かせてごらん?はい、深呼吸ー」
アリス「ん!…すーーー…ふーーーー…」
大きく深呼吸して息を整えたアリスは、文字通り落ちている椅子にどかっと腰掛けた。
アリス「この際もうどーでもいいわ!とっことん楽しんであげるわよ!」
俺「そうそう、その方がいい!アリスは賢いな」
アリス「そう言う言い方なんかいやー!大人っぽくて」
俺「そうだな、でもアリスから見れば俺は十分大人だけどな」
アリス「フン!はいはい、そーですねー」
こうゆうスレが今のVIPクオリティを低下させてると思う人挙手ノ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:22:13.11 ID:jtSaGX0t0
俺「ほら、なんかマーマレードまで一緒に落ちてきたぞ?」
アリス「空瓶じゃない!」
俺「あら、本当だ…」
空瓶と先ほど抜き取った本を通り際…落ち際に食器棚に置いておいた。
アリス「一体どれほど落ちたのかしら…もう地球一個分は落ちてるんじゃないかしら!?」
俺「ならそろそろ地球の裏側からボンってな感じで抜け出ちゃうかもな」
アリス「そうよ!そんな事になったら後はずーーーっと宇宙の果てまで落ちっぱなしだわ!?恐ろしい!」
俺(重力無視かい…)
保守
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:25:04.66 ID:jtSaGX0t0
アリス「…もうダメかもわからんね…」
俺「そう、悲観的になるなって。それにわからない?」
アリス「ん?」
俺「もう地面に着いてるって気づいてる?」
アリス「あ、あれ?ホントだ…」
俺「家…いや、それにしては小さいな…まるでおもちゃの部屋みたいだ」
アリス「ホント…ちょっと狭いわね…あ!うさぎさん!うさぎさんはどこ!?」
俺「そんなに勢いよく首を振ったってこんな狭い部屋には隠れる場所もない、もういないんだろ?」
原作よりディズニーアニメの方のイメージだな、このアリス
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:25:42.09 ID:jtSaGX0t0
アリス「どこ行っちゃったのかしら…ん?あそこ、見て」
俺「ずいぶん小さい扉だな…猫の出入り口か何かか?」
アリス「むー!!!はぁ…開かないわ…こんな弱っちそうな扉のカギなんてすぐ壊れると思ったのに…」
俺「んで、そのカギが、テーブルの上においてある訳だが」
アリス「! 持って来て!早く早く!」
俺「へいへい…」
ガチャ キー
30 :
>>28どちらかとういうとごっちゃ、台詞回しはDよりかな?:2008/12/22(月) 18:27:00.63 ID:jtSaGX0t0
俺「どう?何が見える?」
アリス「綺麗なお花畑…あーー!!うさぎさんいた!走って向こうに行っちゃうわ!」
俺「通れる?」
アリス「無理に決まってるじゃない!頭すら通らないわ!体がにゅ〜って伸びれば通れるんだけどな〜きっとコツさえ掴めば…」
俺(コツ…?)
アリス「う〜ん、どうしましょう。このままじゃうさぎさんがどんどん遠くに行っちゃうわ…」
俺(はて…この部屋って確か小さくなって抜けるんだっけ?あれ?大きくなって家ぶち壊すんだっけ…涙で?覚えてないな…)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:29:47.76 ID:jtSaGX0t0
アリス「どうしましょう…困ったな、困ったな、う〜ん」
俺(困った表情って色々な妄想に使える…はぁはぁ…)
アリス「あら?ねぇお兄ちゃん」
俺「はひ!?」
アリス「…また変な事考えてた?…まぁいいわ、それより!テーブルの上にこんなのあった?」
俺「なんだその見るからに怪しいドリンクは!」
アリス「『のんでください』ですって…毒でも入ってるんじゃないかしら…」
俺「どれ、見せてみろ…原材料とか生産国とか書いてないな…こんなんじゃ消費者は安心して飲めません!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:30:33.49 ID:Xy4IyuwP0
/⌒ヽ、
く_.| ♯ |._ゝ
│、,│ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ゚Д゚| ノ < 我輩もAA辞典に載りたいがサテ、イカガナモノカ…
.ルリルリヽ \_______
http://pcd.vc/
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:31:16.80 ID:jtSaGX0t0
アリス「でもきっと気の利いた誰かが私たちの為に置いといてくれたのよ」
俺「なら『使ってください』って書いてあるベッドの方がよっぽど気が利くと俺は思うんだが」
アリス「ん?お兄ちゃん眠いの?ダーメ、うさぎさん追わないといけないんだから」
俺「はい…」
アリス「このままじゃ前には進めないわ!思い切って…」
俺「あんまり早まった真似は!」
アリス「ペロ…これは…」
俺「お、おい!舌とか痺れてないか?痛みは?大丈夫か?」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:32:03.84 ID:du+P1KT20
ほえって何だよ、気持ち悪いんだよ
○すぞ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:32:59.67 ID:jtSaGX0t0
アリス「おいしー!なにこれー!」
俺「どんな味なんだ?」
アリス「チェリーパイと、カスタードかしら?」
俺「甘党の俺には魅力的な味だな」
アリス「それにパイナップルと、七面鳥のロースト、ブタメンと、マグロ饅をまぜたような味ね!」
俺「か、カオス…」
アリス「とっても不思議だわ!まるで私の好きなものが全て詰まっているみたい!」
そう言ってアリスは勢いよく喉に流し込もうとした。
俺「お、おい、ちょっと!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:35:43.91 ID:jtSaGX0t0
アリス「へーきへーき、お兄ちゃんの分も半分残しておくから!んく…んく…ぷはー!おいしー…はい、どうぞ」
俺「お、おう…」
半分だけ残った飲み物を渡され、俺はアリスの口付けた所に唇を当てて飲み始めた。
俺(んあああしゅごいぃぃぃ幸せな味ぃぃ!)
アリス「どう?おいしい?」
俺「…結構うまいな…」
アリス「でっしょー!あぁ沢山あったらもっと飲みたかったなー」
俺「結構腹に溜まるぞこれ…ってあれ?なんかアリス小さくなってないか?」
アリス「え!?逆じゃないの?お兄ちゃんがその飲み物のせいででかくなってるとか!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:37:13.31 ID:jtSaGX0t0
俺「いや!確実に小さくなってるって!アリスも!俺も!」
気が付いた時にはもうテーブルや椅子は遥か彼方頭上の上…俺とアリスは七人の小人も真っ青な程小さくなっていた。
アリス「すごいわ!部屋が大きくなった!」
俺「いやいやいや逆だろ!」
アリス「え!?まさか、人間が小さくなるなんてありえないわよ?」
俺「『ありえない』なんて事はありえない…と先人は仰っていました…」
アリス「じゃあ本当に私たちが小さくなっちゃったの?なら調度いいじゃない!あそこの扉通れるわ!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:38:26.03 ID:jtSaGX0t0
俺「しかし残念なことに、さっき空けたはずの扉は閉まってる…そしてカギはテーブルの上に置いてきてしまったんだが」
アリス「何やってるのよ!バカ!このテーブルをよじ登ってでも取りにいってよ!」
俺「こんな高い所登れるか!上に着いたらきっと待ってるのは猫仙人と変な黒人だ!」
アリス「じゃあどーするのよ…はぁ…」
俺「まぁそんな落ち込むなよ、さぁ、このケーキでも食べて落ち着け」
アリス「!? 何よそのケーキ!?どっから出したの?」
俺「いや、なんかテーブルの下にひっそりと置いてあったぞ?」
イチゴのショートケーキの上には、レーズンで『たべて』と書かれていた…
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:40:45.31 ID:jtSaGX0t0
アリス「今度は『たべて』ですって!今度は大きくなるのかしら?きっとそうよ!私そんな気がするわ!」
俺「どうだろうな」
アリス「じゃ、お兄ちゃん食べて」
俺「え!?俺?ヤだよ!ぜーったい嫌!」
アリス「どーしても?」
俺「あぁどーしてもだ!」
アリス「じゃあ私があーんしてあげるから、食べて」
俺「喜んでいただきます」
アリス(なんて扱いやすい人…)
アリス「はい、じゃああーん…」
俺「あーん…」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:41:56.92 ID:jtSaGX0t0
アリスは『たべて』と形を作るレーズンを一粒、また一粒と俺の口に入れていった。
アリス「どう?おいしい?」
俺「あぁ…普通だな、普通のレーズンだ」
アリス「ホント?あむ…ホントね、たしかに普通のレーズンだわ?」
俺「もしかしたら何か変化するのに時間がかかるのかもな…」
アリス「なら少し待ってみましょう」
そして1分…また1分と時間を数えるが、俺たちの体に変化などなかった…
俺「何にも起こらないな!」
アリス「待ってた時間がバカみたいだわ!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:43:56.72 ID:jtSaGX0t0
俺「で、俺思ったんだけどさ、もしかしたらそっちのケーキの方食べてないよな?」
アリス「あ…」
俺「ケーキ食べないで上のレーズン食ってるだけじゃそりゃ変化ないわ…」
アリス「そ、そうよね!…じゃあお兄ちゃん!あーん…」
俺「は、はい!あーん…」
ふわふわのスポンジと真っ白な生クリーム、そして赤く甘美なイチゴが口の中に広がる。
俺「うんま〜」
アリス「ん〜いいな〜私も食べちゃおうかしら…」
俺「いや、アリスはまだ待ってろ、俺にもしもの事があったら大変だ!」
アリス「た、たぶん、もう既にもしもの事が起こってるわよ…?」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:44:39.14 ID:jtSaGX0t0
俺「え!?」
気がつけば頭は既に天井に付き、おもちゃの様なこの部屋をぶち壊そうとしていた!
俺「ちょ!ものすんごい巨大化してるんですが!」
アリス「お兄ちゃん!今ならきっとアレができるはずよ!」
俺「アレ!?…そうか!アレだな!」
アリス「さぁ、お兄ちゃん!アレやって!」
俺「オーケー!」
目の前の扉のあった壁を睨む。そして…
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:45:03.89 ID:jtSaGX0t0
俺「目玉焼き(サニー・サイド・アップ)!」
俺の目からまばゆい閃光が放たれ、睨んでいた壁を粉々に粉砕した!
アリス「やったわお兄ちゃん!これでうさぎさんを追いかけられるわ!」
俺「…いやいやいや、俺どうすんのさ…」
台詞も描写も痙攣的で、携帯小説みたいだな
文章を書く才能はないアルよ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:45:55.09 ID:Kf/RnLfi0
でもアリスかわいいから許す
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:46:25.41 ID:jtSaGX0t0
書き溜め終了
需要あるなら夜にまた書き始める
ないならこのまま落とす
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 18:47:52.88 ID:Kf/RnLfi0
OK,夜になったら鏡の国のアクシズで始めるんだ
俺の存在が余計でしかない
別作品のキャラにでもすればよかったのに。
それかアリスを松本人志にするか
でも「俺」抜いたら原作そのまんまなんだよなw
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 19:03:51.81 ID:4ZQYeYBBO
ほしゅ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 19:08:50.64 ID:IA/wlWIEO
アリスが、ハルヒっぽい。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/22(月) 19:10:00.34 ID:L92y0He40
しーわんだらん
アリスSOS風にしてしまえw