狂う世界

僕の現実は夕方から始まる
平日の学校は嫌いです

日記1日目　金曜

明後日の日曜は待ちに待った彼女とのデートです。
二週間ほど前に携帯サイトで知り合うことができました。

日頃学校でも人と話すのが苦手な僕は、いろんな事を彼女とメールで話します。

毎日が楽しい。
こんな楽しい世界があったなんて驚きです。
携帯やサイトを作った人は天才だと思いました。
学校でのイジメもこれで忘れられそうです。

彼女との楽しい日々をこれから日記に残していこうと思います。
学校の先生もやればできる子だと言ってたのを思い出します。

やります。

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日記1日目　金曜続き

明後日に会う子は、みくと言います。
みくは絵文字を使いません。
僕と同じで顔文字が好きです。
共通点があると会話も楽しぃ。

みくとメールする前に何人かにメル友希望を送りしましたが、皆写メをねだってました。
何かで読みましたが、写メは怖いです。
誰に悪用されるか分かりません。
ﾘｽｸは避けるべきです。

みくは今までの感じの子とは違い、僕とメールをやりはじめた時に僕の写メが欲しいと言ってきませんでした。

写メをねだらない。
顔文字を使ってくれる。
返事の一つ一つが優しい。
僕はこんな子が好きなんだと思います。
フィーリングは最高です。

日記１日目　金曜続き

デートの約束もしてるし、ある程度仲良くなってきたので、
今日は思い切って冗談まじりで彼女の写メが欲しいと送りました。

しばらくして彼女から写メがきました。
こんなにあっさり貰えるものなのかと驚きました。
写メをもらってから、もう誰にも送っちゃいけないよと返事しました。

みくの写メが想像以上にかわいい子だったのでお気に入りボックスに保存しました。
それからメールをやめ、部屋のカーテンを閉めて写メを眺めてみました。

薄暗い中で彼女の写メをじっと見ていると、ちょっとだけ興奮しました。
触れたい
触れたい
触れたい
…ﾊｧﾊｧ
僕はみくが好きです

日記2日目　土曜

今日は本屋で「初めてのデート攻略本」を買ってきました。
僕の中で気を引き締めるときは、お気に入りのリュックを背負って外に出ます。
でも少し緊張しました。

レジ前で店の人にジロジロ見られましたが、
なるべく僕は目線を下にして合わせないようにしました。
レジを待ってる間、待ち受け画面に登録した彼女を見てました。

なんだか彼女と目が合った気がして照れ臭くなりました。
家に着いてゆっくりしてから本に目を通そうと思います。

帰りの道中、デートのことを考えながら歩いていると、立て看板にぶつかってしまいました。
先日ひき逃げ事件があり、まだ犯人は捕まっていないようです。
身近でこんな事件があるなんて…物騒な世の中になりましたね。

自宅に帰り部屋に着いた僕は、気を取り直し携帯の待ち受けを見ました。
僕の女神さま「みく」さん。
嬉しくなった僕は、待ち受け画にみくと文字を入れました。
女の子と逢うのは初めてだから、今からドキドキです。

携帯の待受け見せようかな？
私の写真待ち受けにしてくれてるだぁ！とか喜んでくれるかな？

鏡に写る僕はいつもよりニヤニヤしてます。
ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ
明日が勝負です。
頑張れ、僕。

日記3日目　日曜

今日はデートの日です。
駅前のトイレから書いてます。

ついさっき、僕の苦手な大野くんグループに会いました。
最悪です。
僕は毎日学校でこいつにいじめられてます。

「何逃げてんだよ、タケル」
大野が僕のお腹を殴りました。
今日はデートだなんて言えません。

僕は近くのトイレに逃げました。
大野達が追い掛けてきます。
大野達は僕が入ってるトイレの扉を叩きはじめました。

叩きながらニヤニヤ笑ってます。
扉壊れますよ、駅員さん。
どうして誰も助けにこないのでしょうか。
待ち合わせまであと３０分。

神さまお願いです。
今だけK1選手みたいに僕を強くしてください。

日記3日目　日曜続き

結局みくに逢えませんでした。
待ち合わせ10分前にトイレから出ましたが、外で大野が待ち伏せしてました。

路地に連れていかれて大野達に囲まれました。
すごく機嫌が悪い顔をしてます。お腹を蹴られました。
周りにいた奴も僕を蹴ります。
のけぞった時に、顔も蹴られたので鼻血がいっぱい出ました。
大野はそんな僕を見て
「動きがうじ虫みたいだな、こいつ」とさらに蹴りました。

こうなると大野達は止まりません。
叫びたかったけど激痛で声が出ませんでした。
30分ほど僕を蹴ったあと、
僕の財布がポケットから出てしまい、デート代持っていかれました。
僕の服につばをかけたあと、そのまま仲間達とどこかに行きました。

せっかく用意した服もボロボロです。
僕はみくに今日は急な予定が入ったとメールしました。

みくは
「駅まで来てるんだけど…残念…本屋へでも行きます」
と返事があった。

僕も本屋のとなり路地にいます
僕を見つけないでください

日記4日目　月曜

今日は学校でした。
悪夢の日常に帰りました。

昨日大野達にいつもより多めの一万円を取られたので、今日はエスカレートしてきました。
木曜までに二万円持って来いといわれました。

断るとお腹を蹴られました。
うずくまった僕を見て
大野はゲラゲラ笑ってます。
周りにいた奴も楽しくなってきたのか、僕のお腹を次々と蹴り始めました。
僕はお腹が壊れると思いましたが、大野達はゲラゲラ笑いながら10分ほど蹴り続けました。

家に携帯を置いてますが、みくからメールが来てました。
僕の現実はきっとこっちだと思います。
大野は夢の中にいる怪物です。

日記5日目　火曜
　
今日は昼休みに大野の子分の岡田からメロンパンを買ってこいと言われ腹を蹴られました。
お金は僕が払う仕組みになってるようです。

学食の売店にメロンパンが売り切れてたので、変わりにクリームパンを買いました。
岡田に売り切れてたことを伝えパンを渡すと急に怒りだしました。
買ってきたパンの袋を開け、壁に投げ付けてから僕のお腹を三回蹴りました。

投げたパンはぐちゃぐちゃになってました。
そこに大野が来て、間違えて買ってきたタケルが悪いと言い、僕のお腹を蹴った後に散らばったパンを食えと言いました。

食べないと蹴られるので、ぐちゃぐちゃになったパンを食べました。
砂がまじってましたが、我慢して飲み込みました。
他の子達は見てみぬふりをしてました。

世間はどうやら冷たいです。

稀代の傑作が生まれる予感
しかし絶望と似通ってるとも感じる

日記6日目　水曜
　
今日は大野から明日二万円忘れたら裸の写メを撮るといわれました。
それだけはやめて欲しいので、お金が足りない僕は親の財布から一万五千円を抜きました。

これで僕の写メは撮られないで済みそうです。

みくからメール入ってました。
「明日学校で裁縫なんだぁ！楽しみ☆」
僕も学校が楽しいと返事しました。

屁ですら恋しい
臭くとも爆音でも
それも含めて屁なんです

幼稚だなぁ

ｲｲﾊﾅｼﾀﾞｰ(AAry

日記7日目　木曜　

約束を期待した僕はバカでした。
大野に二万円渡した後、
僕はトイレの中で裸にされ、
写メを撮られました。

撮りながら大野達はゲラゲラ笑ってます。
岡田は僕の足を押さえて無理やり股を開かせました。
大野がもう一人の子分にあたる川瀬に写メを撮らせました。

大野は、
「顔を手で押さえるなよ！」
そう言って再び僕のお腹を蹴ります。
撮った写メを見てはニヤニヤしている大野達が、人間に見えませんでした。

これはきっと夢なんです夢。
もう一人の僕がいじめられる話を映画館で見るような感じで見てるんです。

家に帰るといつも通りみくからメールが来ています。
ただいま〜、現実の世界。

これが噂のケータイ小説(笑)

日記8日目　金曜

授業中、クラスからクスクスと笑い声がしました。
一部の女の子達も笑ってます。
大野とは同じクラスですが、大野も笑ってました。

後ろの席から携帯を渡され、大野が開けろと僕にデスチャーしました。

僕が写ってました。
裸で。

あははははは

日記9日目　土曜　

今日はみくも学校が休みです。
僕は学校のストレスを洗い流すがごとくメールを送りました。

「何かあったの？」
みくが心配してくれます。

これまでの嫌な思いも全て出しそうになりました。
もし僕がいじめられてると知ったら、彼女はどう思うのだろうか？
きっと引くにちがいない。
そっちの方が苦しいに決まってます。

ここは我慢する時なんです。
僕は自分に必死に言い聞かせた。

明るく行こう。
せっかくの休みだし。
みくだけは失いたくない。

絶望の世界かと思った

日記10日目　日曜

今日は弦曲「セレナーデ」を部屋で聴きながら、
みくとメールをしました。
安らぎのとき。

クラシック音楽は疲れた心を癒してくれます。
みくもセレナーデが好きだと話してくれました。

楽しい時間もつかの間で、
みくは今日従妹の家に行くようで、あまりメールができないそうです。
夜にはメールをするねと返事がありました。

それまでは二人だけの時間。
この時間がこのまま続いてほしいです。

逢いたい

第二章　心友

優しくしないでください
僕はみくが好きです

日記11日目　月曜

今日は午前の体育の時間に僕の体操服がなくなりました。
おそらく大野の仕業だと思います。
制服のまま見学しました。

昼休みに僕の机に紙が入ってました。

「ゴミは焼き場に捨てましょう」

紙を誰にも見られないようにしてすぐに焼き場に行くと、大野達がいました。
どうした？としらじらしく聞かれましたが、僕は黙ってました。
それが気に入らなかったのか、３回お腹を蹴られ、僕は食べたものを吐いてしまいました。

消化できてないウインナーとか出てて臭かったです。

吐いたものを食べろと言われたので食べました。
口に入れた瞬間、ツーンとくる酸っぱさと
砂が交じってうまく食べれなかったです。
また吐きました。
僕が吐くと岡田が食え食えと嬉しそうに言ってました。

それを見た大野は喜んでたので、川瀬に指示して体操服を教室に返してくれてました。

体操服が返ってきたので良かったと思います。

はいはい虫虫

日記12日目　火曜

昨日あれからお腹を壊しました。
ゲロは食べるものではないと思いました。

今日、昼休みに教室で体調悪くしてると後ろから声をかけられました。

「…大丈夫？」

同じクラスの女子で宮井さんです。

周りに大野達はいませんでした。
僕は「うん…」と答えました。

朝、岡田にカッターで切られた腕の傷が痛かったので触っていると、宮井さんからハンカチを渡されました。

「…大野くん達にされたの？」

僕は違うと答えました。
誰に見られてるか分からない。
僕の危険予知信号がそう教えます。

ありがとう、宮井さん。

俺は本文で
すでに涙した
これが本当の話しなら悲しいな

日記13日目　水曜　

昨日あれから家に帰り、宮井さんから借りたハンカチを眺めてました。
学校で初めて話し掛けてくれた女の子、宮井さん。

日頃はおとなしくて、あまり他の女子と会話してるのを見たことがないな。
…少し大人びてる感じ。

とても僕とは釣り合わないというか…女子なのに女性。

ハンカチを眺めてるといいニオイがした。
シャンプー？香水？

そう言えば、宮井さんって発育いいもんなぁ。
体育の時間とか男子が見てるし。
昨日あれから嬉しかったので目で追いました。
目が優しくて…
ラインにクビレとか…。
少しエッチっぽいっていうか…。
ﾊｧﾊｧ…
ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ

あああああああ！！！！
何考えてるんだ
僕は宮井さんじゃなくて、　
みくが好きなんです

みくみくみく宮井さんじゃなくて、みくが好きなんです

もうやだこんなVIP

え、中二スレじゃないの？

宮井さんは
性的野党だった
嬉しかった

そのサイト貼ってけくれない？俺も出会い欲しいお…(・ω・｀)

日記14日目　木曜

火曜のあの日から、大野達がいない場所へ僕が行くと宮井さんが顔を出すようになりました。

「高野くん、…一緒に先生のところへ行こう…」

おもむろに彼女は切り出しました。
彼女は僕が大野達にいじめられてるのを察知してるようです。
先生のところに行くというのは正義感からでしょうか？

僕は黙って下を向いたまま首を横に振った。

「わたし、…大野くんのしてることが許せないの。高野くんは…何もしてないのに…」

意外と気が強かったんですね。
…宮井さん、気持ちは嬉しいけどそれはダメだよ。
そんなことをしたら、僕だけじゃなくキミまで危ない。

それにあいつらは約束忘れても、仕返しだけは忘れない奴らだからね。
話をして通じる相手でもなさそうだし…。

「もし高野くんがつらくなったら言ってね…その時は一緒に行こう」

どうして僕の肩を持つのだろう。
宮井さんなら僕にかまわなくても友達ならいくらでもできる美貌がある。
僕は冷やかされてるのでしょうか？疑心暗鬼。
でも唯一学校で僕は人間としていられる時間。

僕の中で何かが芽生えているのを感じた。これは恋なのでしょうか。

最終的に妹でしたってオチだろ

弦曲…？
弦楽セレナーデじゃないのかな

多分この話好きな人は「絶望の世界」も好きだろうな

日記15日目　金曜

いじめは今日もなくなりません。
いつものようにトイレで大野に殴られました。
来週月曜までに２万円持って来いと言われました。

岡田も楽しそうに殴ります。不思議と川瀬は手を出しませんでした。
いつも大野が殴った後に便乗してくるのにニヤニヤ笑ってるだけでした。
不気味です。

殴られた後、体育館の裏庭に行きました。
しばらくすると宮井さんが来ました。僕らの密会です。

借りてたハンカチを彼女に渡しましたが、持っててと言われました。

夏服の彼女は色気があります。
シャツのえりもとを開け気味で、ぷっくら膨らんだ胸元が見えそうでした。
スカートも短く着てます。

フェロモンっていうのでしょうか？
同情であってもあまり僕に優しくしないでください。
…抱きつきたくなります。

ｺﾞﾎｯ…

後ろから咳ごむ声がしました。
僕はすぐに彼女までこの場を去るようにデスチャーしました。

誰かに見られてるかもしれない。油断は大敵です。

日記16日目　土曜

ここ最近は宮井さんのことばかり考えていた。
みくより宮井さん？
宮井さんが好き？

いや、違います。
僕は宮井さんに恋心ではなく、尊敬への眼差しやすがる気持ちで接しているんだと思います。　
それに彼女も僕を何かに重ねて大野達の悪事を止めたいのだと思います。
僕を本気で相手にするわけがありません。
また、少しエッチっぽい彼女の風貌と仕草で僕が惑わされてるにすぎないのです。
しっかりしなきゃ、僕。

今日は二日ぶりにみくとメールしました。
「いつもメールくれてたから、心配しました。悩み事があったら言ってね…」
少し淋しそうに返事が来ました。

ごめんよ、みく。僕は今迷ってます。

日記17日目　日曜

今日は朝、みくからメールが入ってました。
好きな色とか聞かれました。僕は水色と答えました。

なんで？って聞き返したけど、
「なんでもないよ(^-^)」と返ってきました。
色を聞くなんてなんだろ？

今日は一日中メールしていた気がします。
みくはいつもより随分積極的にメールしてきました。

もしかして…
宮井さんとの件がばれてる？いや、そんなはずはありません。
それに僕の考えすぎです。

あれだけ頻繁に交わしてたのに、最近メールが減ってたから、その反動もあると思います。

宮井さんはいいお友達。
イジメがあるから、僕は彼女にひかれてるのかもしれない。

本当に安らぐのはみくです。みくとメールをすると落ち着く。
僕は深呼吸して、しばらく目をつぶりました。

みく…

逢いたい気持ちは今でも変わってない。
僕はみくが一番好きです。宮井さんは僕の友達。

裏切れない。

日記18日目　月曜

約束の２万円を用意できてないことを大野に話すと、
トイレに連れていかれたくさん殴られました。
彼は機嫌がすごく悪かったのか、僕のお腹や顔を関係なくメチャクチャに殴りました。
血が出て痛かったです。

川瀬がニヤニヤしてます。
先週からこの調子で気味が悪いです。
岡田に続けて殴られました。

大野が近くにあったバケツを蹴飛ばした後、あとはオマエらやれと言って出て行きました。

岡田はヒヒヒと笑いながら僕のお腹を殴りました。

ニヤニヤしていた川瀬が、ポケットから何か出してきました。

「水曜の体育の時間、女子が教室で着替えるだろ？許して欲しかったら、その時間ロッカーの中にいろ」

デジカメを渡されました。
これで何をしろというのでしょうか。

日記19日目　火曜

川瀬から昼休みに陸上部の部室にくるように言われました。
川瀬と岡田がいました。大野はいません。

川瀬から昨日渡したデジカメなくしたら殺すと言われました。
また、川瀬と岡田から明日の着替え盗撮の段取りを指示されます。

体育の時間は三時間目です。
着替えの時間になると男子は外に出され、教室に鍵が掛かります。
朝早くから来てロッカーで待機してろとのことでした。これなら大丈夫と岡田に肩を軽く叩かれました。

誰を撮る？という話にもなります。岡田はニヤニヤ笑いだしました。
妄想してる岡田の姿はまるで変態です。
僕はこいつに頼まれSMのエロ本を買いに行かされたことを思い出してしまいました。

川瀬はニヤニヤしています。悪夢の一言を言った。

「岡田って…宮井のこと好きだったよなぁ」
岡田もニヤニヤしだしました。
「…すげぇエロいよなぁ、宮井。…ヒヒヒ…ちゃんと撮れよ…タケルぅぅ！」

そんなことできない！僕にやれるはずがない！川瀬が僕を見て再びニヤニヤしてます。

あの時裏庭で見てたの…油断した…
川瀬ぇ…誰がそんなバカなまねをす

川瀬は携帯から僕の裸の写メを取出し、学校掲示板に張りつけ女子全員にメールすると言いました

逃げられない

一端休憩します。。。

なんなのこの憂鬱



いいぞもっとやれ

嫌いじゃない

以下絶望を語るスレ

壮大な話になりそうな予感
しかしなんたる憂欝感

渡部さん

　　　　　　 ,､‐''''´￣￣｀｀''''-､,
　　　　　／　　　　　　　　　 ::::＼
　　　　/　　　　　　　　　　　　::::::ヽ
　　　 /　　ｨｪｧ　　　　ｨｪｧ　　　:::::::ヽ
　　　 |　　　　　　　　　　　　　 :::::::::|　＜クルエ、ソシテモットゼツボウシロ
　　　 |　　ﾄｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｲ 　 :::::::::|　　　　　　　　　ソノゼツボウガワレノソンザイ、ワレノカテトナル
　　　 ヽ 　ヽ::::-＝・＝-::::/　 :::::::::/　　　　　ソシテワレガココニイルイミデアル
　　　　ヽ　　＼ェｪｪｪェ／　 ::::::::::/
　　　　　＼　　　　　　 :::::::::::::::／
　　　　　　 ｀''-､､,,:::::::::::,,､､‐''´

再開ﾏﾀﾞｰ？

保守

良スレ発見保守

干す

メタミド

日記20日目　水曜

今ロッカーから書いてます。
はじめて家から携帯を学校に持ってきました。
それとよく分かりませんが朝、川瀬から携帯を渡されました。

今日だけは宮井さんに休んでほしかったです。
僕は…きみの着替えを取るためにロッカーにいます。
彼女が授業を受けている姿も、この隙間から見えます。

僕の裸の写メを川瀬に人質として取られてます。
仕方がないのです。
イジメが全て悪いんです。
世の中は残酷です。

見つかるのではないかという不安と
朝からロッカーに入って何時間も過ごす僕は異常だという思いが入り乱れ、不本意にも少し興奮してしまいました。
同時に人間の階段をまた一段おりた気がしました。

２時間目の終了チャイムが鳴りました。
教室から男子が出て、鍵が掛かります。

この教室に男が一人いることも知らずに、とてもけなげです。

日記20日目　水曜続き

デジカメのシャッター音とフラッシュは消してます。
レンズの向こうには、下着姿の女子が映りました。

宮井さんは…　ｺﾞｸﾘ…

いた。　薄い紫の下着なんだ…。

ピッ

すごく柔らかそうな体、
スタイルいいんだな…胸も思ったよりある…
いつも横に座って話し掛けてくれる宮井さん…
触りたい

ﾊｧﾊｧ　　ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ

ﾋﾟｯ　　　ﾋﾟｯﾋﾟｯ　ﾊｧﾊｧ　ﾋﾟｯ　

ﾊｧﾊｧ　舐めたい

宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん宮井さん
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ宮井さんﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾊｧﾊｧﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ宮井さんﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ舐めたいよぉﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ宮井さんﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯしたいﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯﾊｧﾊｧﾋﾟｯ

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…
なんの音だ？
鳴ってるのは…

　　　　　　川瀬の携帯です

日記20日目　絶望の水曜続き

最悪です。
完全に川瀬にはめられました。
あせった僕は携帯を落としてしまった。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…
鳴り止みません。

携帯どこだ！？　携帯！？

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…携帯どこなんだよぉ！ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…

右足！？　　右足の前に落としてる！？

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…早く止めなきゃ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…うあぁああ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

着信音が切れました。
僕の心臓はドキドキしています。
何事もなかったかのように僕はジッとしていた。

この時間さえ過ぎれば全てが終わる。
誰も気付かないでくれ！もう二度としません。
神様お願いです。僕は悪くないんです！

「誰？誰かいるの！？」

絶体絶命です

日記20日目　水曜

ﾄﾞｸﾝ…ﾄﾞｸﾝ…
僕の心臓が高まっていきます。

「今…後ろの方から音しなかった？」

何人かの女子がうなづきます。
「ロッカーの辺りから携帯鳴ってた気がする」
周りがざわめきはじめた。

日記20日目　水曜続き

もうダメだ…昔から僕はかくれんぼが苦手でした。
今回もそうでした。そして僕はこのまま見つかり鬼と交代…ではなく、人生にピリオドです。

迫り来る恐怖の中、僕は言い訳を必死に考えていた。
どの答えにも思い浮かぶのは

絶望。

「ロッカーに誰かいるの…？」

いません！僕、高野タケルはいません！ロッカーに居るのは、僕であって僕じゃないんです！
イジメがあって…裸の写メを川瀬が持ってて…僕は興奮して宮井さんを撮ってて…
開けてはいけない！いけないんだよぉおお！！ちくしょうーー！！！

ロッカーに近づく女子の足音が聞こえる。
もう、終わりです

ガラガラ　教室の扉が少し開いた

「今日の授業、山岡から田中に変更だって！遅れるとやばいよ！」

先に着替えて出た女子でしょうか。女子が再びざわめきました。
田中は日頃ネチネチとした性格で、女子に嫌われナンバー1の教師です。

彼の名前が出ると一気に空気は変わっていきました。気が付けば僕は一人取り残されてます。

あは、あははははは　助かった？
どうやら神様は僕の見方のようです田中先生ｱﾘｶﾞﾄｳ

日記21日目　木曜

かゆい
うま

日記21日目　木曜

昨日あれから自宅に帰りました。
一刻も早く現場から去る必要があります。
誰にも見つからないように学校の裏門から出ました。
油断は禁物。

両親は昼間家にいません。
部屋に戻りましたが、ドキドキが止まりませんでした。
カーテンを閉めてから深呼吸をしてデジカメの中身を確認しました。

我ながらうまく撮れてます。
ほとんどが宮井さんの画像でした。
顔まではっきり分かります。

スカートをおろしてる姿や下着で髪をかきあげる姿も写ってます。

あの時夢中で撮りましたが、アップで胸や足も写してました。
腰のクビレやうなじは最高です。
あらためて宮井さんはエッチな体をしてると思いました。

興奮した僕は股間に血が回っているのに気付きました。

ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ…。
パソコンにメモリーカードをつないで保存しました。
後で携帯にも保存したいと思います。
…宮井さんごめんなさい。

日記21日目　木曜続き

今日学校に行き、川瀬が大野と一緒にいたのでデジカメを渡そうとしました。
彼はなぜか、あとで部室に持って来いとあせりながら言いました。
変な感じです。

昼休みに部室に行くと川瀬と岡田がいました。
二人とも早く出せとせかします。
また、今後大野の前でこの話をするなと川瀬に腹を蹴られました。
久しぶりに暴力を振るわれた気がします。
大野はこういうのが嫌いでしょうか？僕の裸の写メは撮ったのに。
…内緒にしておきます。

デジカメを渡すとすぐに電源を入れ二人はニヤニヤしだしました。

しばらく無言でした。撮り方がまずかったのでしょうか。

「…すげぇな、タケル」
川瀬に誉められました。
少し照れ臭かったです。
岡田は黙ったまま目がヤバイ表情になってました。とてもキモかったです。

昔おばあちゃんから他人に喜ばれることをしなさいと言われたことを思い出しました。
川瀬と岡田が「ｺﾚ使おうぜ…」とかよく分からない話をしてましたが、二人とも喜んでくれたので良かったと思います。

日記22日目　金曜

今日は久々に大野にトイレに連れていかれ殴られました。
川瀬と岡田も便乗して僕を殴ります。
二人ともいつにもなくニヤニヤと笑ってました。
大野はこのキモイ笑い方をする二人を見たことがあるのでしょうか？

昼休みにいつもの裏庭に行くと、宮井さんが来ました。
あの出来事を思い出します。
今思うと最低です。
合わせる顔がないので、僕は下を向きました。

「今日大野くん達にトイレに連れていかれるの見たよ…やっぱり先生のところに行こうよ…」

僕は否定しました。
それ以上彼女は何も言いませんでした。

どうやらあの件は気付かれていないようです。
このまま何事もなかったかのように過ごすのが一番だと思いました。
もう忘れよう…。

罪悪感が僕を押し潰しそうになりました。
後悔しています。

ピコチュウさん久しぶりです

日記23日目　土曜　

今日休みで一日家にいました。
外に出る気がしません。

宮井さんへの罪悪感が思ったより強いです。
彼女の着替え画像をデジカメから消しておくべきだった。

でも…あの時の僕には、川瀬達への恐怖がありました。

仕方がないんだ。
やらなきゃ、僕の裸の写メを奴らに回される…
でも…
宮井さんはどうなるんだ…

僕は売っ…た？
彼女を？

違う！
どうしようもなかったんだ。
罪悪感と自分の非力さとが交じり合い、僕は何度も葛藤を繰り返した。

三時間くらい経っていました。
気が付くと携帯にみくからメールが入ってました。

日記23日目　土曜続き　

「今日は休みだね☆彡私の皇子さまは元気で過ごしてるかな？」

みく…。
僕が王子さまか…。
僕は君の前では強い男だけど、学校じゃイジメられっこなんです。
唯一親友になった人を盗撮してます。

それに、前のデートも僕がイジメられたから逢えなかったんです。
本当の僕は…
弱い人間。


………。
王子さま…か。

もし、もしみくが宮井さんなら同じように盗撮したのだろうか…？

いや、そんなことできない。
みくは、僕にとって女神さま。
彼女がいるから僕は現実の世界でなんとか居られる。
まだ逢ったことがないけど、僕とみくは運命で結ばれてるんだ。
そう信じてる。
だから、何があっても守らなきゃいけない。

だから、
宮井さんと比べてはいけない。

日記24日目　日曜

朝からみくとたくさんメールをしました。　
みくは僕が色々悩んでいることを影でそっと見守ってくれてる気がします。
僕のことを気遣う言葉。僕が好きな趣味のこと。
色んなことを彼女は僕から引き出してくれます。
嫌な日常を忘れさせてくれる。
僕もそんな彼女を守る決意をしました。

僕らは相思相愛。誰よりも愛してるよ、みく。
イジメなんかに負けない。

楽しい時間が続きます。みくから
「次の日曜逢いたいな(*^_^*)」と返事がありました。

僕も逢いたい。逢って抱き締めたい！
すぐに返事しました。
待ち合わせ場所は前回と違う静かな公園にしました。

日記24日目　日曜続き

前回は邪魔者が来ました。その反省です。

デート内容でも盛り上がりました。
パスタが食べたいなぁとか
そのあと本屋さんや買い物に行って海を見たいなとか、二人で想像をしながら会話がはずみます。

みくからデートを盛り上げるため一つの提案がありました。
「タイマーメール知ってる？」
時間を指定できるメールだね。

続けてみくから返事がきます。
「海に行くのが夕方６時ぐらいだから、その時間に記念のメールを送ろう☆」
女の子らしい乙女チックな内容です。
それはいいアイデアだね。どんな記念メールにしようかな？　

そうだ。
今度は僕が提案します。
「二人だけの秘密を送ろう！お互いにまだ教えてないこととかドキドキしない？」

みくは「そうだね☆実は私もそう考えてたんだ(^-^)私の秘密は…それまで内緒♪」

どんな秘密なんだろ。自分で提案しておきながら、ちょっぴり不安です。

でも僕らは相思相愛。僕は伝えます。
君に出会えたこと。
君が好きだということ。
そして、
学校でのことを。

第三章　悪夢

そんな…そんな…そんな…

日記25日目　月曜　

昨日は本当に充実しました。
今日からの学校も楽しく感じます。
みく、ありがとう。
そしてありのままの僕をタイマーメールに託したいと思います。
明日にでも書こうと思います。

今日も学校で大野に殴られました。僕を殴るのが日課で定着してるようです。
「動くな、サンドバッグ」
大野に胸や腹を殴られます。　
彼らには内緒ですが、イジメられてから僕は腹筋を鍛えてます。
岡田や川瀬に殴られても、前ほど痛くありません。
大野に殴られるとゲロを吐いてしまいました。
僕の苦痛具合で、その日の攻撃力を見ている感じでしょうか。
彼は本物です。
将来格闘家にでもなれば成功すると思います。
生粋の暴力。
苦しいけどちょっとだけ気持ちいいです。

日記25日目　月曜続き

川瀬と岡田が今日も僕を部室に呼びました。
そこに大野はいません。この類は大野が嫌いなのでしょうか。
それとも川瀬と岡田が彼に対して何か秘密にしていることがあるのでしょうか。
知られてはいけない秘密が増えていきます。

部室には宮井さんの着替え写真が何十枚もプリントアウトされて、床に置かれてました。
僕の心は痛みましたが、川瀬に僕の痴態写メを撮られているかぎり、どうにもできません。

後から知らない金髪の兄さん達が三人部室に入って来ました。
川瀬と岡田が「どうも、西口さん」と挨拶し、頭を叩かれてます。
川瀬が僕を指差し、「こいつが撮りました」と紹介します。
僕は金髪の一人に見下された目で見られ、「黙ってろよ」と言われ腹を殴られました。
痛かったけどゲロは吐きませんでした。

皆が写真を見てニヤニヤしていました。
「こいつがそうかよ…いいじゃん」
何かを企んでいるようでしたが、僕には関係のない話だと思います。
何も見なかったことにします。

なんか鬱になった
とても鬱になった
しかし面白い

日記26日目 火曜

いつもの裏庭に昼休みに行くと、しばらくして宮井さんがやってきました。
となりに座る宮井さんからいいニオイがします。
彼女のシャツには汗が付き、うっすらと下着の色が透けて見えます。
僕の好きな水色でした。

宮井さんは笑顔で接してくれます。イジメの件は特に聞きに来ませんでした。
習い事とか学校の先生の話をしてくれます。
先週に比べ明るい感じがしました。何かいいことがあったのでしょうか。

そんなかたわら、僕は昨日の部室でのことを思い出しました。
宮井さんを見るとあのおぞましい写真の数が脳裏から離れません。

あれから僕はすぐに部室を出され、詳しい内容は聞けませんでした。

金髪の男たち…。川瀬や岡田も彼らには気を使ってたのは確かです。
見るからにもあまりいいイメージがありませんでした。
それらを想像しても…宮井さんに何か危険が迫っている気がします。

僕は彼女の話を相づちを打ちながら聞いてました。昨日のことを伝えるべきだったのでしょうか？
でもどうやって？少なくとも僕は彼女を盗撮して、下手をすれば共犯扱いになります。
それにこんなに楽しそうに笑顔で接してくれてるのに。

伝えるのはやめました。きっと僕が心配しすぎているんだと思います。
僕にとって学校はつらい場所でしかない。
それが宮井さんが居ることで、ひとときではあるけど、安らげる時間になっている。
壊したくない。親友なら黙っておくことも大事だと思います。

きっと大丈夫。僕は部室で何も見ていない。

日記27日目 水曜

昨日みく宛にタイマーメールを送りました。
みくへの思いと学校でのイジメをたくさん書きました。
あとは日曜が来るのを待つだけです。
大丈夫、きっと彼女なら受け入れてくれるはず。

今日も裏庭で宮井さんと逢いました。
昨日元気だったのに、少し暗い感じがします。
どうしたの？と聞くと
「…う、うん…川瀬くんに、話があるから明日の夕方に部室へ来いって…」
少し怯えてました。

僕は行かない方がいいと伝えました。
「でも、…私、大野くん達に伝えたいことがあるの…いい機会だと思う…」

大野は来ないと思います。
僕が一番知ってる。
大野は来ないよと伝えました。

少し不思議がってましたが、それでも彼女は何かを奴らに伝えたいようです。
恐らくその内容は僕のイジメだと思います。

僕は黙って下を向きました。
しばらく沈黙が続いたあと、彼女は何か吹っ切れたように言いました。
「ごめんね…変なこと言って。でも大丈夫だよ。大野くん達の秘密知ってるから。」

秘密？奴らを倒す秘密があるのか？
気付くと、そこに期待する僕がいました。

日記27日目 水曜続き

彼女は先に教室に戻りました。

これで良かったのでしょうか。
もしかするとその秘密を使って僕のイジメがなくなるかもしれない。
でも…それなりのﾘｽｸもともなうと思います。

いろんなことを考え、教室に帰りました。
川瀬に呼び止められました。

「明日夕方に部室に来い。来なければ写メをバラまく。」
僕は断りました。僕は宮井さんの持つ秘密に気が大きくなっていたと思います。
すると川瀬が続けて僕を脅しました。

盗撮したことを宮井に話すと。

クズ
人間のクズですこいつは

僕はロッカーが好きなので部室のロッカーから見てていいですか？と返事をした。
川瀬はゲラゲラ笑いながら了解しました。
大丈夫、なにも起こらない、大丈夫。

家に帰るとみくからメールが来てました。
今日タイマーメールを送ったようです。僕も送ったと返事しました。

「日曜楽しみだね☆彡」

僕にはみくがいる。全てを失っても、怖いものなんか何もない。

日記28日目 木曜

………………………。
………………何も書きたくない。

目の前にあるデジカメ
あの出来事はきっと夢
そう、これは夢なんだ

この動画は…
夢であってほしい………。

日記29日目 金曜

昨日、夢を見ました。
夢の中で宮井さんがレイプされてました。
場所は部室です。皆に輪姦されてました。

僕は部室でデジカメを川瀬から渡され、西口に「撮らなきゃ殺すよ？」とナイフで脅されてました
目が怖かったです…
恐怖のあまり声が出ませんでした。…ほんとリアルです。

夢の中ですが一部始終をロッカーの中で僕はその行為を撮ってました。
二時間くらい動画を撮ったでしょうか。メモリーカードが一杯になっていました。

撮り終えた動画を再生すると、最初と最後では宮井さんの表情がおかしくなってました。

………………。宮井さん…………。

夢の中なのに…。
鮮明に覚えてる…。

目の前での惨劇………
ずっと彼女は叫んでいた……僕の名を…………

狂ったように暴力と強姦を繰り返す西口に…
僕は…ロッカーで震えていた。夢なら早く覚めてほしい……ただ……怖かった……。

今目の前にあるデジカメ…。
僕は……なぜかスイッチを入れることができない。

これは夢なんだ。夢だからもうすぐ覚めるはずです。

日記30日目　土曜
皆がおかしいんです。
昨日宮井さんが飛び降り自殺を図ったと言ってました。
なんの嫌がらせでしょうか？宮井さんは体調崩して休んでるだけだよ。

そんな噂を知った川瀬と岡田が僕のところへ来ました。
「木曜のこと、ちくったら殺すぞ！おまえは部室には来てないと言え！」そんな風に僕に話していたと思います。
何言ってるんだろ？警察の人も噂にだまされ事情を聞いて回ってました。

僕のところにも警察の人が来て何か言ってましたが、あまり覚えていません。

自殺なんてするわけないよ。宮井さんは僕の親友だよ？
ついこの前まで、裏庭で話をしてたんだ。
体育教師の田中はウザイとか、裁縫が楽しいとか…色々話してたんだよ。
宮井さんは、宮井さんは自殺なんかしてない。

みくにメールをしました。
「久しぶりメールでごめんよ。今うちの学校で変なデマが流れてるみたいなんだ。
特定の人を自殺したって作り話。僕も巻き込まれちゃって(^o^;それで、ちょい病んでました。これって流行ってるの？」

………。返事こないです。

木曜からメールをしてなかったので怒ってるのかな？
「あ、暗い話しごめんね。それより明日のデート楽しみだね☆」

…………。
どうやら怒ってるみたいです。
まいったな、
相当怒ってるよこれ。

日記31日目　日曜

今日は待ちに待ったみくとのデートの日です。
今待ち合わせ場所から書いてます。
まだ彼女の姿はありません。
前回はアクシデントがあり逢うことができなかったけど、今日は大丈夫だと思います。
今回は人目の付かない公園にしました。

今週は色々ありました。
特に週末にかけて、学校では変な噂が飛びかったりで、僕も混乱しています。
いちいち真に受けてると頭がおかしくなりますね。
噂の被害にあってる宮井さんも、風邪で休んでるだけなのにかわいそうです。

今日は日頃あった嫌なことも忘れるくらい遊びたいと思います。
このあとパスタを食べて買い物に行って、海に行くんです。
僕の心臓はドキドキしています。

昨日みくに送ったメールの返事はまだ来てませんが、逢えば誤解は解けると思います。

しかし、しばらくメールを送らなかっただけで機嫌が悪くなる女の子って、男の僕には理解が難しく、まるで秋の空みたいですね。
皆そうなんでしょうか？

待ち合わせまであと５分。
いよいよ運命の時間です。

日記31日目　日曜続き

…みくがやって来ません。
待ち合わせの時間から三時間以上が経ちました。
日曜なのに人通りが少ない公園に僕は一人居ます。
一体どういうつもりでしょうか。

３０分置きにみくにメールを送りました。
段々僕のメール口調もきつくなっていきます。
「なんなんだよ！何が気に入らないんだよ！」
「…今のは無しで、…ごめん」
イライラが募り、何度もこんなメールを繰り返しました。

みく…
やっぱり、その程度だったのでしょうか…。
…ちがう！
みくは僕を王子さまと呼んでくれた。
信じられないのか！
みくは、僕を愛してくれてる！
唯一現実の世界で僕が恋をした人なんだよ！

日記31日目　日曜続き

みく………。

………。
…もし宮井さんが彼女だったら、僕にこんな思いをさせていたでしょうか。
宮井さんなら…きっと…僕にこんな思いは…。

宮井さん…………

う……あ………

あぁああああああ！！まただ…また来る…
あの悪夢の続き……　


「…おい！腕押さえてろ！！」
『いやぁｧ！……たすけて！！…助けて！高野くん！！…高野くん！！！……』


…うあぁああ…………！頭が痛い………

『…助けて…たすけて…よ…………ユウ…マ………』

あぁあああああ………！！うあぁあああぁああああ！！

どうして宮井さん！どうしてなんだ！？
分からない分からない分からない！！！どうして！

どうしてみくしか知らない僕のハンドルネームを宮井さんが呼んでるんだよーーーーーーー！！！

支援

日記31日目　日曜の夜…。

………………。
長い夢の終わりが来ました。
公園で待っていた僕は二人で交わした「約束の時」に、海に行きそれを確認しました。　

みくからのタイマーメール。

そのメールには秘密が書かれていました。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰFrom みく

もう、海に着いている頃かな？
買い物で迷っちゃうくせがあるから、まだ海に着いてなかったらごめんなさい(>_<)。。
逢ったときに驚いたかもしれないけど、
改めて自己紹介しますね☆
「みく」こと、宮井久実です(*^_^*)
みくは名前の頭文字から取りました。タケルくんなら気付いてたかな？？
それと一つだけごめんなさい。
タケルくんから写メ送ってって言われた時、たまたま従妹が近くに居て、迷ってた私に従妹が自分の写メを送るように言ってきたのでその子の写メを送ってしまいました。。
従妹は優子っていいます。ほんとにごめんなさい。。
それが私の秘密です。
タケルくんがユウマくんと知ったのは、最初のデートを約束した日でした。
あの時、私も早くに駅に着いてたんだよ。
目印のリュックサック。すぐに分かりました(*^^*)
タケルくんに声をかけようとしたら、大野くんが先に逢ってたね。
大野くんや川瀬くんが悪いことをしてるのは前から知ってました。タケルくんがその被害にあってるのも薄々だけど気付いてました。
私も学校で色々ありました。ここでは書かないけど毎日が孤独でつらかったです。
タケルくんとメールをやり出してから沢山元気と勇気をもらいました。
タケルくんの優しさに何度も励まされました。私もセレナーデの曲を聞いていると落ち着きます。
このメールを書きながら聞いてます。
こんな形で言うのも恥ずかしいけど、タケルくんのことが好きです。
みくとして、宮井久実として…誰よりも一番あなたが好きです。
こうやって書いてる今も、あなたのことを考えてばかりです。
もっと一緒にいたいよ。もっと色んな話がしたいよ。
学校でタケルくんに逢う時間が毎日の楽しみになってます。
私のこの気持ちをタイマーメールで送ります。今日海で逢えてるといいな(*^_^*)
それと私の一番好きな場所をデートに選んでくれてありがとう。
いつまでもそばにいてくれると嬉しいです☆私だけの王子様(*^^*)v
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

日記31日目　日曜の夜

…………みく…

何度も読み直した。
携帯に涙がついた。
今の僕にはただ泣くことしかできなかった。

第四章　もう一つの秘密

全ての不幸はここから始まった
僕は…お前を絶対に許さない

支援

胸が苦しすぎる

タイマーメールで泣いたのオレだけ？

うわああああああああああああああああああああ

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　　　　　　 ｒ┘└へ|　 |二ｺ ┌'| 　|二ｺ ┌|　 |二ｺ ┌'|　 |二ｺ ┌┘
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　　　　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　 　 　 　　oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo　　 　 　 oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo
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ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と)　 　|　|　 | 　 　 ／ ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) 　 　|　|　 | 　 　 ／ ｌ_ｊ_ｊ_ｊ と) 　　|　|　 | 　 　 ／

・・・ふぅ

支援

この結果は読めてた
読めてたはずなのに…

　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　,,ｒ'"::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::｀ヽ､
　　　　 ／ ；;;;;:::::::::::::::::::::::::::::;;;;；　　＼
　　　 /,,；,,,,,　 ；;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;；　　,,,,,,,,；::丶　　　　にいちゃん　
　　 / :::::::::;；,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,；:::::::::::::::ヽ　　　　>>1って何なん？
　　iﾞ::::|;;;;| |;;;;;| |;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;;;||::::::::::::::::::::::::::::| 　　　クラスの子達がコソコソ話とったんよ
　 .iﾞ::::::i　　 ⌒　　　⌒　　　　|;;;;;;;::,,　-───-　 ､
　 .|:::::::|,　　.　　　　　　　　　　,,ｒ'"　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　｀ヽ､i　-･=- ,　 ､ -･=-　../　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　.　　 i　~~~ (・ ・ ( ^~~~　iﾞ　　　　　　　　　　　　　　　　 .i
　　　　 {　┃''ﾄｴｪｪｴｲ''┃　i　　 ⌒　　　⌒　　　　　　　　　|
　　　　λ　┃ヽﾆﾆソ ┃　 .|,　　　　　　　　　　　　　 　　　.! 　　ねえちゃん
　　　　　ヽ,　┗━━┛　 　 i　-･=- ,　 ､ -･=-　　 　　　 /　　　それカスやで
　　　　　／｀''ｰ -- 一　''"　 i　~~~ (・ ・ ( ^~~~　　 　　 ^ﾞ｀ヽ　　　２ちゃんで糞スレ立てとったわ
　　　　/ 　 λ,イ´｀ヽ､_ ／　{　┃''ﾄｴｪｪｴｲ''┃　　　 　'-'~ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　λ　┃ヽﾆﾆソ ┃ 　　　/-'^"
　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ,　┗━━┛ 　　　(
　　　　　　　　　　　　　　　　　／｀''ｰ -- 一　''" /^　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 λ,イ´｀ヽ､_ ／　　　　ヽ


>>1がほっぺたをふくらませてニコニコして
歩いてたので、何たべてんの？って聞いたら
「美味しいキャンディおトイレで拾っちゃった♪」
というのでビンタをくらわせて吐かせたところ
口から便所の芳香ボールがコロコロと転がりでてきました。

でも>>1はやればできる子なんです。叱らないで下さい。

http://live24.2ch.net/test/read.cgi/livebase/1229637283/

↑のスレのL'Arc命琢朗信者＠ハマ ◆LArc/xQysgってコテを色んな煽り文句で
煽ると発狂してたのしいぞｗｗｗ

日記32日目　月曜

宮井さんは、いや、みくはもう学校にはいません。
今も意識不明のまま入院しています。
このまま眠り続けた方が彼女にとって幸せかもしれません。
僕は現実に、そして彼女は夢の世界に旅立ちました。

今日彼女から２通目のタイマーメールが来ました。

部室に行く前に書いたようです。
僕に託したもう一つの秘密。

全ての不幸の始まりはこの秘密に隠されてます。

西口、
お前が警察に捕まえる前に、僕がお前を裁いてやる。

日記33日目　火曜

みくの自殺未遂を話すものが学校で居なくなりました。
川瀬と岡田は心の中で安心していることでしょう。
彼女は僕と同じで学校では孤独の中にいました。
親しくない人の不幸は、触らぬ神に祟りなしとして忘れさられていく風潮なのです。
こうやって少しづつ皆の記憶から消えていくのだと思います。
僕は日記に残していきます。
全ての真相と彼女の遺志を継いで。

今日学校の帰りに、本屋近くにあるひき逃げ事件の立て看板を見に行きました。

昼下がりでも人通りが少ない道路で怒った惨劇です。
２ヶ月前、ここで一人の身寄りのない老人が亡くなりました。
目撃者の出てこないこの事件は、世間では迷宮入り事件として扱われようとしています。

この事件も、みくの自殺と同じように闇に消えていくのを笑う者達がいます。

全てはあの秘密の中。
過ちを犯した真実は消せない。
そのことを教えてやります。

日記34日目　水曜

先日、みくが自殺を図ってから大野が学校に来てません。
川瀬と岡田が僕を部室に呼びました。

岡田が僕の胸ぐらをつかみます。
「宮井のことチクッたらまじで殺すぞ！？」
腹をひざで蹴られました。続けて話します。
「お前もあの場所で撮影してたからなぁ。共犯ってこと忘れるなよ？…それはそうと、あのデジカメ早く持って来い！」
また腹を殴られました。

うずくまる僕に川瀬がニヤニヤしながら話します。
「なぁ、お前ら付き合ってたわけ？」

岡田が便乗します。
「お前の名前叫んでたもんなぁ！ひひひ！」
僕は何も言わず岡田をにらみつけました。

「なんだその目はよぉ！クズのくせに見てんじゃねぇぞ、ぁあ！？」
岡田は僕に馬乗りして、顔とか胸とかメチャクチャに殴りました。
血がいっぱい出ます。止めてくれません。
彼は僕を殴りながら、段々と興奮していきました。

「はぁはぁ…！ひひっ、…宮井のことこうして犯してたら、…段々感じてきてたよ…オレの思った通り、アイツ変態だよ…いひひひひひ

今度退院してきたら…ひひ…動画の観賞会しながら犯してやろうぜ…ひひひ」

うぁあああああ！！？！
クズがぁああああ！！
どこまで腐ってるんだ、オマエラぁ！！！！！！

支援

支援

ぺーっとーんとーんー
こんがらがってこのまちわー

日記34日目　水曜続き

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
絶対にお前らを許さない！！！
意識が遠のく中、川瀬が倒れている僕を見下しながら話した。
「お前や宮井、それに大野もバカなやつだ、くく。余計なまねしなきゃここまで落ちてねぇのにな。」

大野もバカ…？

川瀬がニヤニヤしながら続けた。
「せっかくだから教えてやるよ。あのサド野郎なぁ、宮井の元カレなんだよ。ひゃはっ！ショック受けたか？ん？
それとお前、宮井とメル友してたんだよなぁ。宮井の携帯、学校でこっそり見てやったんだよ。岡田が宮井のこと好きだからな。
で、オレが大野にけしかけてやったんだよ。だからお前はイジメられた。
駅でも会っただろ？あれも偶然じゃなく必然だよ、くく。
オレは昔から大野の態度が大嫌いだった。だからあの日も駅に行くように教えてやった。
けなげだろ？元カノのデート現場に行けるなんて。
友達のふりだ、ふり。ひゃはははは！」

岡田もニヤニヤしだした。
「オレもあのクズが嫌いだったんだ、よくも殴りやがって！歯だって折れたしよぉ！くそったれが！それにオレの宮井と一緒になりやがった！だから折れた歯の分もお前や宮井をメチャクチャにしてやった、ひひひ。アイツも今頃西口さんに殺されてんじゃねぇか？ひひひ」

こいつら狂ってる…。

そんなあなたにコレ
http://blog-imgs-24.fc2.com/n/e/w/newsteam/uhaaaaa.jpg
http://blog-imgs-24.fc2.com/n/e/w/newsteam/uhaaaaa.jpg
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http://blog-imgs-24.fc2.com/n/e/w/newsteam/uhaaaaa.jpg

日記34日目　水曜続き

全てがこいつらの罠だったんだ。
僕もみくも、…そしてあの大野でさえも今思えば被害者…。

みくはあの日、部室に入る前に僕にタイマーメールを送った。
ダイイングメッセージ。

２ヶ月前のあの事件…
唯一の目撃者であるみくが当時付き合ってた大野に全てを話した。そして別れた。
恐らくは危険にさらしたくないという大野の配慮だったのだろう。

みくは、唯一の目撃者でありながら大野に止められ名乗り出ることができなかった。
その自責の念にかられ、一人でお前らを説得するためにあの部室に行ったんだ。

全ての根源をたつために…。

なのに…
…あのひき逃げ事件と同じように今回も隠そうとしたのか川瀬。

死ね、クズ。
オマエラは人間じゃない。
必ず裁いてやる。

>>1通報した

日記35日目　木曜

今日昼から学校を早退していくつか病院を訪ねました。
大変でしたが、三ヶ所目の病院でみくの病室を見つけることができました。
彼女は個室で酸素マスクをして眠っていました。

ベッドの周りにはくだものが置かれてます。
リンゴの皮がむかれ、ナイフが置かれてました。
家族の誰かが差し入れたようです。
誰も居ませんでした。

彼女の手を握りました。
初めて握る彼女の手。

わかってる、みく。
僕は約束を交わしました。

その帰りにサングラスとツバ付きの帽子を買いました。
手が震えます。

きになる

お前人○しそうだから
ガチで通報した

>>1です
一応読み物なんですが、表現とかまずかったですか…。。。
すみません。。。

>>108
頑張って

>>108
気にするな。

訂正しながら書いたつもりだったんですが…
掲示板で使っちゃいけない言葉出てましたね…

>>108
サンクスです

日記23日目　土曜　

今日休みで一日家にいました。
外に出る気がしません。

宮井さんへの罪悪感が思ったより強いです。
彼女の着替え画像をデジカメから消しておくべきだった。

でも…あの時の僕には、川瀬達への恐怖がありました。

仕方がないんだ。
やらなきゃ、僕の裸の写メを奴らに回される…
でも…
宮井さんはどうなるんだ…

僕は売っ…た？
彼女を？

違う！
どうしようもなかったんだ。
罪悪感と自分の非力さとが交じり合い、僕は何度も葛藤を繰り返した。

三時間くらい経っていました。
気が付くと携帯にみくからメールが入ってました。

>>1
読んでるから頑張れ

>>111の安価ミスりました
ごめんなさい
>>109-110へです

>>107は川瀬

絶望の世界のパクり？

オチが読めた
最後はどうせアフガンに渡ってテロリストと戦うんだろ

ありきたりな物語だぜ

デスチャーじゃなくてジェスチャーだってば

紫煙だこの野郎

支援

支援

面白い

再開ﾏﾀﾞｰ？(･ω･)

期待

ほす

第五章　消えたひとり

…そう、
この決断で…
すべては元のあの頃と同じ世界

日記36日目　金曜

今日部室で川瀬にデジカメを渡しました。
川瀬は中身を確認して、ニヤニヤしてました。
倍速再生してました。

「オレが写ってないじゃん」

はい。
パソコンで川瀬の部分はカットしました。
また、極力みくの顔が写らないように２時間近くあったものを、全体的に１０分程度に編集してます。
そのうち意味は分かります。それまで楽しんでてください。
みくも僕もその時がくるまで我慢しておきます。

岡田が後からやって来ました。すぐにデジカメに反応してました。
「持ってくんの遅えぞ！あ？」僕を殴った後、川瀬と一緒に動画を見てました。
岡田の目がイッてました。思い出し笑いもしてます。
いひひひひ…

帰りがけ、交差点付近でカエルが跳ねてるのを見つけました。
クワクワクワクワ
ケケケケケケケケケケケケクワクワ
嬉しそうに鳴いてます。
カエルを連れて帰りました。

このカエルに「岡田」と名前を付けました。
部屋で机の上に置きます。軽くグッと握ってみました。
グエッゲッ…ガガ

明日から休みだからよろしく、岡田。

日記37日目　土曜　

今日は朝から早起きです。　
カエルの「岡田」に起こされました。ゲロゲロ　クワクワ
楽しそうに歌うんだね。僕も口ずさんでみました。

ゲロゲロ♪クワクワ♪
布を切るハサミを１階から持ってきました。
ゲロゲロクワクワ♪
「岡田」も同じように楽しそうにして鳴きます。

ゲロゲロクワクワ

ブチッ

グエッッーゲッｶﾞｰｶﾞｶﾞｰッ
前の右足を切断してみました。
ｹﾞｶﾞｰｯｯ
人間じゃないのに痛がるなんて不思議です。

少しだけかわいそうになったので、接着剤で切った足をくっつけてみました。
変な動きしてます。
乾く前に岡田が動いたので、また足がとれてしまいました。
なんだか愉快です。

他にも色んな刃物で試してみました。
ゆっくり腹を切ったりすると一瞬ピクピクってなるんです。

気付いたら岡田がバラバラになってました。
どうやらくだものナイフが一番使いやすいようです。

あわわわわわわ

日記38日目　日曜

先日買ったサングラスと帽子を身に付けて外出しました。
鏡の前で帽子を深くかぶると、一瞬僕だと分かりません。
…サングラスはポケットで待機させておこう。

そして一番大事なアレを忘れてはいけません。
昨日念入りにチェックしました。…大丈夫、全てが計画どおり。
いよいよこの時が来たのです。考えただけで…心臓がドキドキします。
こんなもの持ち歩くなんて…見つかるとまずいので、リュックの中にしまっておきました。

実行する前にみくに逢いに行こう。病院に向かいました。
バスの中でサングラスをかけてみました。
窓に写る僕は、まるで僕ではありませんでした。
僕だと絶対にばれない。サングラスを外しました。

病院に着き、みくの病室に向かいました。
昔からですが、何度来ても病院の雰囲気はあまり落ち着きません。
出来れば早くここからみくを出してあげたいです。

デイケアの前を通過するとエレベーターがあります。みくは３階の病室にいます。
何かで読みましたが、自殺からの療養段階で最終的にデイケアを利用して社会復帰する方が多いそうです。
デイケアの前に写真コーナーがありました。
街の風景がたくさん貼られてました。展示会でしょうか。
色んな工夫をしてカウンセリングしてるんですね。早くみくも良くなってほしいです。
退院したら一緒に写真を撮ろう。

エレベーターに乗りみくの病室に着きました。
みくが良くなる前に僕はやらなきゃいけないことがあります。
覚悟を決める前に逢いたい。みく、僕に勇気をください。

日記38日目　日曜続き

病室に行くと彼女は眠ってました。
前回来たときに比べ見覚えのないポーチが置いてありました。
誰かが来ているようです。

僕はイスに座り、リュックを下に置きました。

彼女の手を握りました。
彼女の温度が僕に伝わります。

みく…今はゆっくり眠ってて。
かたきは必ず僕が取ってあげる。
だから…今度は僕に勇気をください……。

……………。
もう迷いはありません。
…やるしかない。
…そう、まずはアイツから…。

誰かが戻ってくるかもしれません。ポーチが気になります。
僕は病室を出ました。
２、３歩歩いた時でした。

「…あの、すみません…」

後ろから誰かが僕を呼び止めた。

おかえり

日記38日目　日曜続き

僕は下を向いて振り返りませんでした。

…まずい…。
今ここで誰かに見られたら…。

「…久実のお知り合いの方ですか…？」

ここで逃げたら怪しまれてしまう。
サングラスは…いや、やめておこう。更に怪しさに拍車をかけてしまう。
僕は深く帽子をかぶり、なるべく顔は見えないようにした。
振り替えると女の子だった。

懐かしい感じ…。
どこかで逢った気が…。
…みく…

いつのまにか消えていた記憶。
ずっとそう信じていたのに。
高速回転で僕の記憶は断片的によみがえていった。
そう…間違いない。

僕がみくだと思っていた写メの少女、…みくの従妹、優子。

日記38日目　日曜続き

僕は目を疑った。
つい最近まで待ち受け画面にしていた彼女の顔が、目の前にいる。
当時、僕が誤解であったとしても真剣に恋を考えた人…みくであってみくでなかった子…。

「宮井さんと同じクラスの高野タケルといいます…」
僕は軽く会釈をして自己紹介をした。

彼女は少し驚いた表情をして、しばらく僕の顔を見ていた。
「久実から聞いてたけど…あなたが…タケルくん…？」

僕は軽くうなづき返事をした。
「…ごめんなさい…想像と全然違ったので…びっくりしました…私は久実の従妹で三宅優子って言います。」

僕は立ち話もなんなので、近くのソファーに誘導した。

ソファーに座った僕達はしばらく沈黙が続きました。
彼女から今回のみくの自殺の経緯を切り出してきました。
僕は分からないと返事しておきました。
話を聞いていても、どうやら彼女は確かな原因をつかんでいないようです。

日記38日目　日曜続き

「久実ね、いつも楽しそうにタケルくんの話をしてたよ。あんなに楽しそうに話してた久実を見たの初めて。
…あのメールサイトは私が教えたの。ごめんね、私の写メ使って…」

続けて話します。
「最初、久実からタケルくんとのメールのやりとりを聞いたとき、直感で絶対キモイやつだからやめときなよって言ったの覚えてる。
きっと変な奴だから写メ聞かれても送らないようにしなよって。でも逢う約束もしてたし、すごく楽しそうにしてたから、代わりに私の写メ使わせたの。
待ち合わせ場所で見るだけ見てヤバかったら逃げなよって…。今思うと反省してます…。」

僕の顔をジッと見ています。あまり見ないでほしいです。

「…久実の好きな人…綺麗な顔してるんだね…」

あの時の僕なら今のキミに逢ってれば間違いなく恋をしていたと思います。
写メよりずっとかわいい子です。モデルにでもなれるのではないでしょうか。

でも今の僕はあの頃の僕じゃない。
僕にはやらなきゃいけない使命がある。これ以上かかわらない方がいい。

僕は席を立ち別れの挨拶をした。
しばらくして、彼女が何かを思い出したように話した。

「今日久実に逢いに来てたのタケルくんで二人目だね…
後ろ姿しか見えなかったけど…短髪で左耳にいくつもピアスを入れてた…背も高い人……久実って意外と面食いだったのかな？…」

…大野…。

奴も動いてる。
僕と奴にしか分からない特殊な関係が直感としてそう教えた。

日記39日目　月曜

昨日優子との別れ際、彼女が久実は事件に巻き込まれたのでは？と疑っていた。
まだ半信半疑であったが、感付いている…。

お互い進展があったら情報交換しようとメールアドレスを渡されました。
身内がこんなことになり無理もありませんが、めんどくさいことになりそうです。
僕は当初の計画を中止しました。

少し命拾いしただけ…。計画に変わりはない。

それよりも大野が気になります。
奴は今日も学校に来ていませんでした。
推測するに、恐らくは水面下でこの事件を調べている。

川瀬達にも放課後に接触して問い詰めているはずです。
でも奴らは口を割らないと思います。もし言えば、大野のこと。
即、死を意味します。
黙って殴られたほうがマシだと気付くに違いない。
そういうことに関しても執念深く、注意を払う奴らです。

日記39日目　月曜続き

部室でのあの事件の動画を、パソコンに保存していたので見なおしました。
何度見ても吐き気と殺意が芽生える…悪夢の宴…。

時折、奴らは名前を呼びあってました。

西口、寺田、中尾、…そして川瀬、岡田。

大野はどこまで接触してるんだ？
ひき逃げ事件は西口で間違いない。
みくのタイマーメールに名前は載ってないが、特徴とそれらしきことが書いている。
大野もひき逃げに関してはもちろん知っているだろう。
だから学校に来ず、西口を追っている。
みくを追いやったであろう首謀者として…。

動画を見ている中で時折発っせられる言葉が気になった。

クラブ「キャッツ」

そう言えば以前から岡田が金曜になるとよくこの言葉を話していた。
西口達の溜り場か？

…僕の計画を少し変更します。
うまく案内してくれよ、岡田。
それからゆっくり裁いてやる。

金曜がお前達の命日だ。

絶望の世界とか懐かしい

さるさんひっかかったか

さるさん解除保守

ほしう

保守

岩本亮平

空気の表現が好きだな
支援保守

保守

ずっと小学校低学年だと思って見てたらレイプらへんですごい違和感ｗｗ

なんか悪い先輩が居るってことは、主人公達は中学生くらいなのかな

しかしこの話はあまり現実的でないにしろ
現実で、精神的に未熟な子供達が、大人の知らないところで
これに似た事態を自分達だけで処理してる可能性が無いとも言い切れないんだよなぁ

俺たち大人はもっと子供達と接しないといけないな・・・

>>145
低学年で出会い系て…
今なら無くも無いのかな…

ぜひドラマ化してほしい

リリーシュシュっぽいな

>>1は寝たのか

今日は金曜日…
ま，まさかな

俺はずっと高２のイメージで読んでる

こりゃ投稿多すぎのさるさん規制だな
解除保守

ほっしゅ

保守

日記という形式を取ってて読みやすいから
携帯小説としてはよくできてるとおもたよ

ほ

ほ

ほ

鳩

追い付いた…

ほ

も

サ

ピ

エ

ん？

昔

テスト

日記40日目　火曜

学校では完全にみくの自殺未遂は風化されていました。　
もう誰も口にしません。
川瀬と岡田も次の刺激を求めいるようでした。
「大野も来ねぇし、学校も退屈でつまんねぇな」
川瀬がぼやいてました。

お前等の主はとっくに見放している。
大野に見限られたことに気付かないお前等は哀れです。
強力な主であった大野を失ったことをじっくり後悔していけばいい…。

計画を進める前に、少し調べものがしたくなった僕は放課後学校に残ることにしました。

僕が通ってる学校には心の相談窓口があります。
「ストップ！いじめ！」のポスターが窓口前に貼られてました。
今年からこの窓口は創設されたようです。
僕はポスターを見て鼻で笑いました。
初めて行くことにしました。

キテルー

日記40日目　火曜続き

「ふぁあああ…」
扉を開けるとカウンセラーらしき人があくびをしていました。
あくびを隠す素振りも見せない。ボサボサの頭。ほんとに…相談に乗ってくれるのか？

「そこの用紙に相談内容書いてくれるかい？学校の決まりみたいだから」
みたい？本気で相談に乗る気があるのか、こいつ。
僕は扉を開け退室しようとした。コーヒーを入れながら、そいつは答えた。
「まあせっかく来たんだ。飲んでいきなよ」

ダメだ。相談してみようとした僕がバカみたいに感じる。
こいつはエセカウンセラーに違いない。なぜこんなやつを学校は雇ってるんだ？

「まぁそこに座りなって、２ヶ月ぶりの相談なんだから」
………。噂には聞いていましたが、変なやつが相談所にいるってこいつのことだったのか…。

「で、どんな相談だ？」
コーヒーを出されました。僕は単刀直入に自殺をする心理や動機についてたずねた。

「…難しい質問だね。うーん、どうしようもない問題を抱えているからだろうね〜」
期待外の返答だった。僕は黙って退室しようとした。

「まあ、ゆっくりしていきな。人それぞれ自殺に理由はあるから一概には言えない。
ただひとつだけ言えることは、他殺も自殺も『殺』という言葉があること。
その決意には膨大なエネルギーが必要で、完全な欝状態ではその行為を行うのは難しい。
仮に以前から自殺を考えていたとしてもだ。
むしろ欝から回復期に入ったとき、…そうだな、今の君のような状態のほうが危ない。」

なんなんだ、こいつ？

日記41日目　水曜

なんなんだ、あいつは？
自殺の心理状態を聞くために行ったのに、僕が自殺する可能性があるだって？
馬鹿馬鹿しくなり、昨日は相談室からすぐに出ました。

『…極限の欝状態では自殺の可能性は低い…』

なぜかあのエセカウンセラーのその言葉が頭から離れませんでした。
みくの心理状態を知りたくて、相談に行ったのに何か腑に落ちません。
あの惨劇の次の日、みくは自殺を図りました。
先生のいうことが正しければ、みくは極限の欝状態ではなかったのでしょうか？
いや、ショックが大きくて衝動的に飛び降りることだってあるかもしれない。

今日も放課後に相談室に行きました。
やつがいました。

「おぉ、昨日の少年。今日はどうした？」
僕は昨日の続きを尋ねました。

「…衝動性で飛び降りか。それもなくはない。」
なくはないとはどういうことだ？

日記41日目　水曜続き

「キミが知りたいのは、宮井のことか？」
先生は僕に鋭い質問をした。

「今回だけ特別に教えてやる。どうせ来週にはいないからな。ここもクビで閉店。」
開き直り加減で話しはじめた。

「結論から言えば、宮井は自殺するタイプじゃないな。ちょうど２ヶ月前だったか、オレは彼女の相談にのってる。
衝動性っていうのはいわゆるパニックの一種だ。
カウンセリングをする前にアセスメントを行うんだが、そのうちの一つにオレは圧迫面接を取り入れてる。
わざとプレッシャーをかけてストレス耐性を見るんだ。
その時、急性的な陰性反応は見られなかった。
つまり彼女はパニックに陥りにくい性質ということ。

欝というやつもすぐに来て、すぐに自殺というプロセスにはならない。
人の欝も四季と同じで一定の周期ってものがある。
彼女の場合、躁鬱の波はゆったりしているタイプだ。
つい最近まで様子は見ていたが、欝へ落ち始めた段階で止まっていた。

昨日も話したが、欝で沈みきった状態での自殺は考えにくい。
欝からの回復期に自殺ってやつは見られる。
仮に急激なストレスを受けたとしても、自殺できるラインまでの回復は彼女の場合ずっと先だろう。
つまり、彼女の場合パニックによる自殺や欝からの自殺はこの地点で考えにくい。」

じゃあ、どういう心理で自殺を…。

「昨日のおさらいだ。『殺』という字に『自分』を加えると自殺になると言ったな。もう一つあったよな。」

もう一つの『殺』。　…他殺。

他殺…だと…？

日記41日目　水曜続き

みくが他殺未遂だった？
でも警察や学校では自殺だって判断してるじゃないか。

先生は机から一枚の紙を取り出した。
「オレも最初自殺と知ったとき、さっきも話したが、オレの経験上からは彼女は自殺はないと思った。
それで色々調べてみたのさ。
この紙を見て見な。」

渡された紙は、学校の教員名簿だった。
「自殺した日、確か金曜だったな。
君と同じようにここへ来た男の子がいたよ。なんでもこの名簿を見せてくれってオレに頼みにきたんだ。
その時は意味が分からなかったが、職員名簿ぐらいいいだろうと見せてやったのさ。
紙に何人か控えていったよ。」

…………。
恐らくは大野。

「この学校は私立だろ？
オレを面接した理事会は、金持ちや権力者で固められていたのを思いだした。
これは何かある。
それでオレもその名簿から卒業アルバムまで調べてみたんだよ。
すると妙な共通点があったんだな、卒業生に理事の息子とか。
まぁ、ここから先は警察の仕事だ。
証拠がなけりゃ自殺のままってわけだ。」

これは期待

日記41日目　水曜続き

僕は名簿に目を通した。
理事の欄に見覚えのある名前。

寺田。

「勘違いすんなよ、オレがやめさせられる理由は相談窓口が機能してないからだってよ。
月に１件の相談とかじゃ、さすがにまずいだろってわけ。」

僕は先生の名前を聞いた。
「大崎だよ、よろしく少年。それと先生ってのは、なしな。カウンセラーだから目線も対等だ。」

大崎さんならどこでもやっていけるだろうと思います。
「やっぱ女子高生と触れ合うために履歴書や資格証を偽造するもんじゃないねぇ。」

…………。

「あ、それとあの男の子だけどな…。あれは危険だ。オレには分かるよ。
誰かが止めてやらなきゃ暴走するぞっと。」

大崎さん。
やっぱりアナタは普通じゃないよ。
僕にも分かります。

そして忠告をありがとう。
大野は僕が止めます。
僕の計画を実行するためにも。

し

む

日記42日目　木曜

みくは西口達に殺されようとした…。
今思えば、遺書が見つかっていないのに学校では早い段階から自殺ということで処理をしようとしていた。
学校を表向いて組織する教員達には、なるべく「目立たない子の自殺」として穏便にすることで風評被害を止めようと会議で決めたのだろう。
ほとんどの職員も疑わずそれに従った。
真相より体裁。

真実は…
あの部室での惨劇に参加していた寺田が、おそらくは学校理事の息子であり、他殺であることを隠すため自殺工作を行った…。
証拠は揃ってないが、僕の持つ動画や大崎さんの専門的見地から断定できる。

どこまでもクズ。
警察に突き出すか？
いや、警察も信用できない。
みくの入院している病院は大丈夫か？
下手に動くと見えない圧力が掛かるかもしれない。

やはり、奴らに生きる資格などない。
僕が水面下でやるしかない。

日記42日目　木曜続き

今日部室に行きました。川瀬と岡田がいました。
岡田は僕の顔を見るなり、腹を蹴りました。
「おい！お前昨日相談所に行ってたよな？まさかチクってないだろな？」

川瀬が携帯を触りながら話します。
「そいつに血迷ったマネできねぇよ。だって共犯だからな。くく。」

明らかに油断している。僕はあの頃の僕じゃない。
その油断が命取りになりますよ、川瀬。

岡田が何かを思い出したように笑いだした。
「そういやぁ、大野学校来なくなってさ、クラスの女子達が宮井を自殺に追い込んだの大野じゃね？って、ひひひ…。で、オレもそうかもしれないなって返事しといたら、皆信じてやがんの！いひひひ」
川瀬も同じように笑ってました。
「西口さんにも大野の件連絡したら、近々やっちまうらしいぜ。」

大野…。
こんなクズどもに売られてる。…心配してるのか、あの大野を僕は。
…もしかして僕は大野のことが好きかもしれない。暴力、ただひたすら暴力だけの男。
奴の不器用なまでの暴力に僕は愛を感じていたのかもしれません。

だから…こいつらが許せない。

岡田の携帯にメールが入りました。
「明日、例のパーティーだってよ？どうする？」

川瀬は明日は用事があるから岡田だけ行くように話してました。

パーティー。きっとその場所は「キャッツ」。悪魔達の巣箱。僕の計画通り。

日記43日目　金曜

夕方１９時。
帽子とサングラスを身につけてます。
今、岡田を尾行しながら書いてます。まずは下見からすすめようと思います。
あせりは禁物。
このままキャッツまで着いて行きたいと思います。

昨日から頻繁に優子からメールが来ています。
「こんばんは☆彡今日も久実は元気に眠ってました(´∀｀）
そう言えばタケルくんって絵文字が嫌いなんだね…
今どき変わってる(汗顔文字打ちなれてないけど許してね☆」

僕は無理しなくていいよと返事しました。

「久実が好きになった人ってどんな人か知りたい〜、みたいな
だから私のこと『みく』だと思っていつでもメールしてね！
もともと私のことみくだと思ってメールしてたんでしょ？(笑)」

………。
それはできない、みくは僕の中に一人だけ…。
これ以上かまわないでほしい。
僕は冷たくあしらった。

「く〜ん。。(ノд<。)゜。　じゃあ三宅優子だから『みゆ』でいいよ。。」

どうしてこんなに関わってくるんでしょうか？
僕はみくの彼氏なんです。彼女は僕の気持ちを知ってるはずです。
…やっぱり女の子の気持ちは分かりません。

日記43日目　金曜

電車や徒歩の尾行を続けて４０分ほど経ったでしょうか。
岡田が薄暗い路地に入っていきました。
僕は、みゆ、…いや優子とのメールを中断しました。

僕もあとを追い掛けます。
いくつか店があり、時々重低音の音が聞こえてきます。

ピンクとブルーのネオン管。
ついにたどり着きました。

クラブ「キャッツ」

岡田が黒服と話をしてます。
何かを見せてます。券でしょうか？
中に入っていきました。

僕は５分ほど待機して店の前に行きました。
「カップル以外立ち入り禁止」
立て看板が扉の前にあります。

僕は友達が中にいるのでと黒服に話しましたが、会員証を見せろと言われそのまま門前払いされました。

さて、どうしたものか？

>>1です
ここまで読んでくれてありがとうです。。
書き込み規制になってる間も保守してくれた方サンクスでした。。
しばらく休憩しますです。

待ってるぜ

>>185
乙ー
ｗｋｔｋが止まらんぜ

今さっき絶望の世界読んできた


あー…

>>1ゆっくりしてこい(;'A`)

乙
再開楽しみにしてます

ほ

絶望の世界って作者が書籍化したいとか言ってた気がするけど
やっぱ無理だったんかな

>>1
ごゆっくり

くだらねぇ〜って思ってたのに。

ほ

も

>>1
続き楽しみに待ってるぜ
ゆっくり休憩してきてくれ

期待以上に面白いです
ほ

り

け

つ

窓口からの展開は読めなかったな
いやぁ、久々にwktk

朝から頑張ってるな
期待支援

wktk ほ

も

す

ほす

ほ

保守

ほ

ほす

　　　　　　　　　　,. -───-: ､
　 　 　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　 　 　 　 　 / '':::::::::::::::::::::::::::::::'''''　ヽ
　 　 　 　 　!::::::::::ｨ::ハ:::;::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　 i::|:::i::/l/　 i;::ﾄ､:､:::i:::::::::::::::i
　　　　　　 |::i/ﾚ'-i''　 'ヽi-ヾ,ヽ!:::::::::::::l
　　　　　　 |::ﾊ -‐-　　　-─- i::::::::::::::l 　　　あかん・・もうあかん・・
　　　　　　 |::::::l|　 | 　　　 |　 | |::::::::::::::!
　　　　　　 |::::::ヽ　|　r---､!　l,.!::::::::::::::l
　　　　　　 l::::::::::::`;'-'=,‐,='r''i~!:::::::::::::::|
　 　 　 　 　!:::::::l､::r'"´'. '　l　' i::::::::iヽ:::l
　　　　　　　i:l､:::|./､_＿＿＿_,l::::;l:/‐'ヽ!
　　　　　　　 '!ヽ;i'>l_＿＿＿,./／-‐'''"ヽ
　 　 　 　 　 　　!/ |.VVVVVVVV.lV＼!. i
　　　　　　　　　|　 |　　　　　　　　|　　　 l

保守

ほも

テスト

日記43日目　金曜続き

……………。
あまり気乗りしませんが仕方ないです。僕は優子、いや…みゆにメールしました。
女の子の夜の外出だし、まずは予定を聞こう…。
カップルということで断られるかも知れませんが…彼女が来たときになんとか説明してみます。

「今からシャワー浴びるとこだよ(´∀｀）
予定なんか聞いてどうしたの？」

タイミングが悪すぎました。
やっぱりダメかもしれないです。
念のため外出できるか聞いてみよう。
すぐに返事が来ました。

「いくいく！！場所はどこかな？？でも急にどうしたの(o‘∀‘o)」

シャワー前なのに申し訳ない…。
僕はキャッツを知っているか尋ねた。
しばらく沈黙が続く。

「知ってるよ。。…そこでいいの？？」

僕はありがとうと返事した。
中に入るためだ、今頼めるのはみゆしかいません。
自宅から近いようで、すぐに行くと返事がありました。

１５分くらい待った頃でした。
「タケルくん」
優子が来ました。ミニスカートにキャミソール姿…目のやり場に困ります。　

ＩＤ違いますが、>>1です。。
保守ありがとうございます。。感謝感謝。。

日記43日目　金曜続き

「服かっこいいね！クラブ慣れしてる人みたい！
…でも帽子とそのサングラス、思いっきりミスマッチしてるよ。
やっぱりタケルくんって変な人だね！」
服と靴はクラブで合いそうなものをネットで適当に買いました。
帽子とサングラス、そんなに変かな？尾行に使っただけなので、よく分からないです。

「ちょっと待ってて、サングラスなら男女共用の大きめなやつ持ってきてるの」

彼女は僕の帽子とサングラスを取り、変わりにバッグから取り出した水色系のサングラスを僕にかけてくれた。
「やっぱり似合う！…めちゃキレイ…！タケルくんにピッタリだよ！かっこいい！」
やけにはしゃぐ彼女に僕はなぜか照れてました。

彼女は僕の手を取りました。
「ここへ入るルール知ってる？カップルの証明がいるの。安物だけどこれはめて。」
ペアリングでした。
キャッツがどういう場所か知ってたようです。
こんなにすんなり行けると思いませんでした。

扉の前に行きました。
彼女が僕の腕を組み、二人でペアリングを黒服まで見せます。
…胸が少し当たってるんですが…。

「どうぞお入りください。」

はしゃぐ彼女を横目に、いよいよ潜入開始です。

第六章　誘惑の空間

僕はみくが好きだ…
逃げちゃいけない…

おかえり
しえん

結構好きだわ
頑張ってくれ

あれ？

水色系の・・・サングラス・・だと・・・

支援

日記43日目　金曜続き

扉を開け中に入ると、薄暗い通路に重低音が響いています。
優子は僕の腕をつかんだままでした。
ジッと僕を見ている…。
目が合いました。
「うふっ…」
肩を寄せてきました。
あまり見つめないでください。
照れ臭いです。

通路の向こうにもう一つ扉があります。防音設計でしょうか？
扉の前に来た時、優子が話し掛けてきました。
「どうして、ここがカップルしか入れないか分かる？」
不覚にもイヤラシイ想像をしてしまいました。

「後で教えてあげる」

扉を開けるとそこはパラレルワールドです。
テレビでしか見たことのない風景が目に入ってきました。

わっふるわっふるわっふるわっふる

日記43日目　金曜続き

いくども点滅や移動するネオンと膨大な音が僕の脳や体を刺激します。
正直慣れてないためか頭が痛いです…。
僕とは住む世界が違うという印象。
その住人達が集い、踊ったり、お酒を飲んでいる。

そんな僕を見たのか、優子がエスコートしてくれます。　
「もしかしてクラブ初×〇△て？」

何を言ってるのか聞こえません。
近くのテーブルに着きました。
「飲み物とってくるね！」
そう言って優子はホールの中に入っていきました。

僕はこの間に岡田や西口達を目で探しました。
人が多すぎる。１００人は越えてるんじゃないか？
タバコの煙とネオンが混じり、視界はよくありません。

優子はカウンターで飲み物待ちをしています。
彼女が戻るまで少しホールを探索することにしました。

岡田達の姿が見当たりません。
何度も同じ場所を回りましたが、その気配がない。

優子がカウンターから戻る姿が見えました。
あとで探すか…。

支援

日記43日目　金曜続き

「ごめん、お待たせ。」
優子からオレンジジュースを渡されました。
シロップみたいなものも渡されます。聞くとアルコールだそうです。
彼女はカクテルを飲んでました。

一口くらいならいいか…。
全部入れ、混ぜてから軽く口に含みます。
…苦い！…飲み込みました…。
優子が笑います。
「入れすぎだよ。」
笑った顔がすごくかわいかったです。

しばらく飲みながら会話をしたと思います。
少しほろ酔いしてきた優子は、僕のそばに寄ってきました。

「…私達、…カップルに見えるかな？」

僕はカップルだから入店できるんだろと答えました。
「うん…。」
お酒の力でしょうか？
彼女は段々と僕に寄り掛かってきます。

…まずい…。
奴らを探さなきゃいけないのに…

彼女の誘惑に負けそうです。

日記43日目　金曜続き

僕は今日何しにここへ来たんだ？
…西口達を探すためです。
なのに…

僕に寄りかかる彼女。
口紅が服につきました。
時折目が合います。
そんなに見つめられたら、…彼女の目に吸い込まれそうになります。
彼女が話し始めました。
「どうしてカップルしか入れないか教えて欲しい…？」
…僕は何を期待してるんだ？

「…ホールの右」
ん、何かあるのか…。
普通のカップルが店員と話してるだけだが……。

「セックスドラッグ」

………。
「カップルだとハメを外す人が少ないから、さばきやすいのね…。
個人客に売るより、客質がいいから足が着く可能性も低いの…。」

…そうか、それがこの店の本当の狙い。
二人だけで楽しむドラッグ。
周りに迷惑をかける率も低いから捕まりにくい。
その裏で糸を引いてるのが、恐らく西口達…。

日記43日目　金曜続き

「ねぇ、タケルくん」
優子は僕の腕を強くつかんだ。
カクテルも飲み干していた。
「ドラッグってどんな…

『ふあぁああ…』
？？？
その言葉をさえぎるように、隣で大きな声でアクビしてるやつがいる。
声ぐらい隠せよな、ったく。

あ、
「おぉ、少年！奇遇だな！」
カラクサ模様のツナギを身にまとった変な人が僕に声をかける。

大崎さん！
僕は思わす声をかけた。
「今日で学校クビになったからなぁ。今日はおつかれさん会だよ。で、こっちがマイハニー。」
お水っぽいお姉さんが手を振ってくれた。
「さっきナンパしたら引っ掛かってよ。こいつに勧められてきたってわけよ。ま、今日は楽しもうぜ！」

そのまま二人でホールに消えました。

「なんなの？あの変な人？」
優子は少し怒ってましたが、僕にとってはこれで良かったかもしれないです。

気を取り直して計画を遂行します。

日記43日目 金曜続き

僕はお酒を飲みながら、これまでの計画を頭の中で整理しました。
これまでにいくつかの変更はありましたが、大筋は変わっていません。

僕の裁き、それは奴らを一人残らず消すこと…。
その前にジワジワと追い詰めたいと思います。
その為のアイテムに、部室でのレイプ動画があります。
警察には出しません。
きっと西口達が大人を使って罪を軽くする工作を行います。
奴らを裁くのは司法でもなく、少年法の更正教育や福祉医療でもないのです。
レイプすることでひき逃げ事件の目撃者であるみくを自殺に追い込もうとしましたが、それができなかった。
そして無理矢理自殺に見せ掛け、殺そうとしたのは明白です。

あくまで僕が法律、そこに権力など関係ない。生まれてきたことを後悔させてやる！

優子が語り掛けてきました。
「どうしたの？遠くの方見つめちゃって…もしかして酔っちゃった？」
僕は大丈夫とサインした。

「ね、ホールの方へ行こうよ！」
空気を読んだのか彼女は僕の手を引き連れ出した。
…これはチャンスだ。
岡田達を堂々と探せる。

日記43日目 金曜続き

ホールでは様々な格好をした人たちが踊っている。
優子も僕の手を離し、周りにあわせて踊り始めた。
「そんなに難しくないから一緒に踊ろう！教えてあげる。」
生まれて初めてのクラブダンス。
彼女の手ほどきもうまかったので、ワンパターンではあるけどそれなりに踊ることができました。
その間、僕は横目で岡田達を探します。

…見当たらない…。
確かにこの店に入った。僕はこの目で確認しています。どこに行ったんだ？

時折テーブルで休憩を入れながら、二時間ほど踊ったと思います。
店内は重低音系のサウンドからバラードに変わってました。
カップル専用店なりの演出でしょうか。
どうやらフィナーレのようです。

バラードに合わせながら、僕らは正面向き合う形で踊りました。
最後までカップルが大勢います。
優子が他のカップルとぶつかり僕の胸に飛び込んできました。

お互い見つめ合います。心臓がドキドキしています。
彼女がささやきました。
「…久実じゃないとダメ…？」

僕は薄々気付いていたけど…どうやら彼女は僕のことが好きなようです。
……………。ここはドラッグの館…。

僕は彼女を抱き締めました。
…ごめん優子、キミの気持ち少し利用させてもらうよ。

日記43日目　金曜続き

「…私も…みくになりたい…」
僕はしばらく彼女をそっと抱きしめムードに浸りました。

ねぇ…、僕はカウンター横を見るように彼女に目線を送った。
そこには先ほどおそらくはドラッグを売っていた店員がいます。
「……タケルくん………………………タケルくんが望むなら…いいよ………。」
僕らは店員に近づきました。

店員が声をかけてきました。
「いらっしゃいませ、いかがいたしました？」
僕はしばらく黙り、二人で楽しむものが欲しいと伝えました。

店員が黙ります。胸マイクに何か話し掛けてました。
「会員証はお持ちですか？」
どうやら用心深いようです。
どうすれば会員になれるか聞こうとしたときでした。
後ろにいた優子が僕の横に来ました。

「会員証忘れちゃって…」
また店員が何やらマイクに向かって話し掛けてます。
「…次からは持ってきてくださいね…」
そう言われ、ホールの隅に案内されました。

日記43日目　金曜続き

「ここでお待ちください…」
店員は僕達が挙動不審な動きがないか確かめています。

ここへクスリを運んでくる奴がいるはず。
どこから来るんだ。
岡田達はこのホール内にいない。
だとしたら、その部屋に必ずいるはずだ！
僕は優子を抱きしめ、今日は楽しみたいねとささやいた。
以前みくとのデート前に買った攻略本のセリフが、ここに来て役に立ちます。
「…タケルくん…もう…飲み過ぎだよ…タケルくん…」
彼女を抱き締めながら辺りを目で追う。

いた。黒服の男。
入り口とは反対方向から出てきます。
僕はしばらく彼女を抱き締めながら待機した。
…あそこか。悪魔達が集う巣。

日記43日目　金曜続き

黒服がマイクで話すと店員が黒服まで近寄ります。
…受け取っている…クスリを。

「…お待たせいたしました。今回は無料で差し上げます。
くれぐれも観賞目的に使ってください。外には話さないようお願いします。」
優子が受け取りました。

「…タケルくん…」
僕に抱きついてきました。
「……久実には内緒…ね…」
僕はうんと返事しました。

長いクラブの時間。
外に出た僕らの頭上に見える星はキレイに輝いてました。

最初来たとき、岡田を追うことに集中して気付かなかったけど………
目の前にホテルがありました。

………。
酔いが覚めるまで時間が掛かりそうです。
彼女は抱きついて離れそうにありません。

今の僕に記憶はないことにします。

日記44日目 土曜

昨日は色んなことがありました。
今自宅で書いてます。

岡田をキャッツまで尾行したところまでは携帯からリアルタイムで書いてましたが、
その後は書く暇がなかったので、日が開けた今日になりました。
ここまでは、なるべく細かく思い出しながら書いてます。

確か…ホテルの前までは書いたな…。

日記43日目　再び金曜続き

お酒の力はすごいです…。
クラブでのムードに引き連られ、何の抵抗もなく僕達はホテルの中に入りました。
優子は僕の腕を組んだまま下を向いてます…。
僕にとっては生まれて初めてのラブホテル…。
心臓が張り裂けそうです。

少し気になることがありました。

優子は…………こういうの初めてではないのでしょうか？

そう言えば、妙にクラブでの内情を知ってたり、
僕とのセックスドラッグに興味を示し同意したことが気にかかります。

もしかして…他にも…誰かとしたことがある…？

僕は女性の体を知りません…。
こんな形で初めて経験することに戸惑いを感じました。
岡田達の居場所を探るためとは言え、…結果的に優子をその気にさせてしまった…。

クスリを本当に使うのでしょうか…？
冷静に考えるとどうしたらいいのかわからなくなります。
軽いパニックが僕を襲う。

今ｷﾀ
まだ読んでないけどどんな話なの？
簡単に教えて

>>237
1から嫁

よしパンツ脱いだぞ

またさるさんか？

ほ

追い付いたー
久々の良スレにｗｋｔｋ

まだ読んでないんだけど
ホラー系の話なの？
あらすじだけでも教えて

ホラーではないがサスペンスかと言われると違うな
なんか絶望の世界を思い浮かべるようなの

ほ

いじめられっ子の復讐劇
普通に楽しめる文章だから読んだほうがいい

今スラーッと単発IDだけ見てみたけど評価が悪くない意見が多い？
すごい長文だよね、これ
まあ読んでみるよ

ほ、ほ、ほしゅするんだな〜

またさるさんかー

ほ

ほ

ほ

ほす

ほす

ほ

もす

はらへった

ほ

もう俺は限界のようだ
後の保守は任せたぜ…ガクッ

>>1は絶望の世界のファン？
あの話も今風にしたらこんな感じになるんだろうか

保守

しかし生殺しのままもう朝になったか
俺はいつパンツを上げればいいんだよ・・・

もしもし

････

ガチャッ

俺はいつ皮を被ればいいんだよ…

ほ

もうダメだパンツ上げて寝る
起きた時に残ってますように・・・

ほしゅ

ほしゅあげ

ほ

ほ

日記43日目　金曜続き

落ち着け…落ち着けタケル。
ホテルに入ったからって、その…、必ずセックスをしなきゃいけないなんて誰も言ってないじゃないか…。

それに…僕が一番愛してる人は…

僕の腕を組む優子からいい香りがした。ﾊｧﾊｧ…。
僕は無意識に彼女の肩をさらに抱き寄せた。
「………」
それに答えるように彼女はジッと僕を見つめます。
優子の甘い香りと時折見せる恥じらい的な彼女の表情が、僕の理性とは別に男心を揺さ振っていく。

したい…。ﾊｧﾊｧ……｡
クラブでも男の視線を感じさせていた細身でくびれのあるスタイル…。
抱き寄せた時に、それが妄想からリアルな感覚に変わりました。
彼女の積極的な一面から想像しても…かなりエッチな子だと思います…。
みくとはまた違う、イタズラ好きな子猫のようなフェロモン。
そんな彼女を僕は今、独り占めしているんだ…。

したい、したい、したい。優子とメチャクチャになりたい。
これがきっとオスの本能…。
今日はお酒だって入ってる、もう、どうなってもいい…

僕は優子を更に抱き締め、パネルにボタンがあったのを確認した後、シンプルな部屋を選んだ。

点滅する矢印に誘導され、僕らは部屋にたどり着いた。
僕と優子だけの秘密の時間。
誰にも言えない、はじめての快楽の場。

日記43日目 金曜続き

部屋に入ると彼女は僕の手を引き、ベッドに倒れこんだ。
「…タケルくん…大好き…」
彼女は目をつぶります。

押し倒した格好になっている僕は、夢中で彼女の首筋にキスをしたと思います。
彼女は僕のシャツのボタン外していった。
唇へのキスは…まだ誰ともしたことがないので抵抗を感じました。

「初めて病院であったときから…タケルくんのこと気になってたよ…」
僕の耳元で彼女がささやきます。
お互いに夢中でした。
もう…誰にも止められない。
愛する彼女の友達との禁断な関係。
優子、…優子…優子………

…みく…許してくれ…

かすかに音楽が流れていました。
その音楽に彼女が反応してました。
「私、この曲好き…」
僕も彼女を抱き締めながら耳をすました…

静かで優しい曲…
どこかで聞いたことがある…
誰の歌なんだろう……

しばらく僕らは抱き合ってました。
彼女はそっと目を閉じ、僕は優しく髪をなで…彼女の唇にキスをした。

キテルー！！！１１
>>1乙

まってました！！！！

日記43日目　金曜続き

…この後僕達は結ばれました。
僕にとっては初めてのセックス。
終わったあとも、僕はどう彼女に接していいのか分かりませんでしたが…
ただ僕は彼女に腕枕をして…髪をそっとなでていた。
彼女は安らかな笑顔を僕に見せてくれました…。

…これ以上詳しいことは日記には書きません。
僕と優子だけの秘密の時間にしておきます。
クスリも…必要ありませんでした。

ベッドの中で余韻に浸りながら僕らは会話をします。
時折彼女から出る言葉…

「…好き…」

誰かに教えてもらったわけでもなく、その言葉を聞く度に僕は黙って彼女を抱き締めました。
そうしなきゃいけない…そんな気持ちが芽生えてたと思います。
気付くと二時間くらいが過ぎてました。

日記43日目　金曜続き

帰り遅くなったね…、僕の言葉に彼女は軽く頷きます。
ホテルを出る時もまるでカップルのように…僕らは口づけをかわしました。

ホテルの前で僕らはキャッツの看板を見上げます。

「…今日は…逢えてすごく嬉しかった…また逢いたいな……」
彼女の言葉に僕は無意識に反応し、再び口づけを交わしました。

「……今日は一人で帰るね…………ありがとう…タケルくん……」
僕はその言葉の意味を感じ、その場で見送ることにした。

闇の中に消えていく彼女。
真夜中に怪しく輝くネオンの光が、僕を夢と現実の狭間にきっと送り込んだのだと思います。

それは突然やってきました。
まるで僕達の至福の時を嘲笑うかのように…

僕はその気配に気付きゆっくりと振り返る…
凍り付くほどの危険な香りが僕の本能に語り掛けていく。

静かな足音と共に笑みを浮かべ、
…まとう服に血塗られたその鬼は、ゆっくりとキャッツの扉から僕に近づいた…

　　　　　　　∧_∧ 　　　　　　_,,..,,,,_
　　　　　　（´・ω・）＿＿＿./ ,' 3　 `ヽｰっ:::::: : : . . .
　　　　　　 O┬O　) /　　　ヽ 　　 ⊃　 ⌒_つ:::::: : : . . .
　　　　　　◎┴し'-◎ ≡ 　　`'ｰ---‐'''''"



　　 　　∧_∧　 　 　 　 　_,,...............,,,,_
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　　　 O┬O　) /　　 　 ヽ　　 ⊃　　　　⌒_つ:::::: : : . . .
　　　◎┴し'-◎ ≡　　　 `'ｰ------‐'''''"
　　　　　　　　　　　　　　ずろーーーーーん


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日記43日目　金曜続き

「…くくく、…よぉ」

僕は一歩も動けなかった。
みくの自殺の件からそいつは居なくなり、明らかに僕は油断していた。
再び恐怖がよみがえる。

「随分とごきげんだな…タケル」

大野！！！！！！！！

次の瞬間、腹部に激痛が走った。
倒れこもうとする僕を起こし、追い打ちをかけるように全力で腹を殴る。

「女とのセックスはどうよ？くくく…」

奴は笑ってなどいない。
まるで虫を踏み潰すような眼差しで僕を見ていた。
…紺のガラシャツにえりを立て、僕を見下ろす。
うずくまる僕は奴の服を必死につかんだ、生ぬるい嫌な感触を感じた。
おびただしい返り血。

大野は僕を壁に投げつけた。倒れこむ僕に何か金属製のものを投げつけた。

「全員始末してやる。」

その金属はサバイバルナイフだった。真っ赤に染まっていた。
姿を消していた大野は、悪魔の化身として再び僕の前に現われた。
もう、ここまでたどり着いていたのか…………。この血は…キャッツの誰か！？

日記43日目　金曜続き

「これから死ぬのは７人だ。残り６人…」

もう誰かを殺したのか！？
それに７人って…僕が知ってるのは５人だけだ…。
あとの二人は…。

奴は僕の胸元をつかんだ。静かにささやく。
「最後はお前だからよ、くくく」

本気の殺意。足がすくんで動けなかった。
僕はただ黙って聞くことしかできなかった。
「警察に言いたければ好きにすればいい…
オレの前に立つ奴は皆ごろしだ。
人に殺されることも殺すこともオレは何も恐れちゃいないからな」

殺人へのレクイエム。
みくの事件が奴を死神へとかえていた。
それは理屈などではなく、純粋な暴力から愛するものを守るために殺人鬼へと変貌した姿だった。

冒涜かもしれないが、
…奴なりの究極の愛…。
今の僕には到底マネのできない深い絆が、今の大野を突き動かしている…。

そんな気がした。

サルカン規制でした。。
保守サンクスです。。
少し出かけてきます。。ごめんなさい。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1,279km/h
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..,,,,_　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　二　三　　/ ,' 3 `ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一　　二　 　|￣￣￣/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : ;:,:;,.:　!.o―-o'
"~''"'"""''~"'""~"""~"'""'"~''"'"""''~"'""~"""~"'""'"~''"'"""''~"'""~"""~"'""

干す

ほ

追いついた
保守

ほし

ho

書いてて恥ずかしくならないの？死ねば良いのに他でやれ

うひょーーーーー！！！
今追い付いたけどなんだこれ！！！
オモスレーーーーー！！

捕手

　　　　　　　／: : :/: :/} :小: : : : : : : : ≧ｰ
　　 　 ＿_,/ /: : /: :/ ,| : | ∨| : : : : : 廴　　　どーでも
　 　 ｆ´／ }:/.: :.ﾑ斗'　| /| `ﾍ}ヽ: : : : ﾍく
　 　 ∨　 ,ｲ: : :{ :/　　j/　 　　　Ｖ | : : ∨　　 　／　 　 ／　　 /　　|　＿|＿　―　/／￣7l l ＿|＿
　　 　 ヽ､{∧ 圷旡≧/ / /≦乏ｱ:| ﾄ､:ﾊ_　　／|　　_／|　 　 /　 　|　　｜　 ―　/　＼/　　 　｜　　―――
　　　 　 |:ヽ}ﾍ:/ | 　|/ / / / |　| �W |:｢ヽ}　　 　|　　　　|　　/　　 　| 　 丿　＿／　　／　　 　 丿
　　　 　 |: :|:`ｰ.､| 　| ,　-- ､ |　| {ﾑ/:{
　　　 　 |: :|: : :|:|＞ ､ｰ'⌒ｰ'_. イ: : |: :|
　　　 　 |: :|: : :|:|　 ,.≦厂 ｢x 　|: : :|: :|
　　　 　 | : ', : :',|／　 {_＿_７`ｰl: : :|: :|

支援ほ

保守

ほ

ほ

良スレ

ほ

ほ

タケルの股間がタケルから気まずい展開に

ほ

>>298
オーノー！

ｈ

o

は

ほ

も

ただ今２周目www
読み出すと止まらねえ保守

第七章　駆け引き

僕達の世界は崩せやしない…

日記44日目　土曜

自宅に帰ってきたら明け方になっていました。
チュンチュンとスズメが鳴き始めてます。
親に見つかるとうるさいので静かに玄関を開け、忍び足で部屋に入りました。

昨日からさっきまでは本当に色々ありました。
優子とのエッチや、大野のこと。
思い出すだけでパニックになりそうです。
手が震えてます。

特に大野のことが気になります。
殺したのか？あの中の誰かを。
岡田か？
それとも西口メンバーの誰かか？
…その割に店が騒ぎになってなかったのはなぜだろう？
店も警察を呼ばなかった？
呼べなかった…？

考えるだけで鳥肌が立ちました。

日記44日目　土曜続き

本当に殺しをするなんて…
大野…
お前は狂ってるよ。
僕がやろうとしたこと、それは奴らの社会的な抹殺。
お前とは違うんだよ。
いくらみくを愛してるとは言え、本当に殺人を犯すとは正気の沙汰なのか？
しかも僕にサバイバルナイフを投げつけ消えていった。

それと、７人って誰なんだろう。
僕を含めても６人しか思いつかないです。
あと一人。誰なんだ？
優子？動機はなんだ？僕とのセックスか？
…それはありえない。

…皆狂ってる。

でも、これで一人消えたわけだな。
僕を最後に殺すだって？
冗談じゃない。
僕が死んだら誰がみくを守るんだ？

みくが愛してるのは大野、お前じゃないよ。この僕だ。
お前はもう犯罪者なんだ。西口たちと同類だ。

…………。
いいことを思いつきました。
…これなら完璧です。
僕は負けない。僕は死ねない。

日記45日目　日曜

全てを始末…。
今の大野ならやりかねない。この血で塗られたサバイバルナイフが物語ってます。
今もどこかで殺人のカウントダウンを続けているはず。
もしもこのまま奴らを殺して、大野も消えるようなことになれば……僕とみくだけの安住の世界になる…？

くくく。あははははは。いい考えを思いついたぞ。
…どう考えても僕に有利に働いている。
全てがうまくいくはずだ。そして、全ての真相を知るのは僕とみくだけになるんだ。

……………。
そのためにも、特にひき逃げ事件に関しては、みく以外の証言はまずい…。
万が一出た場合、僕の望む裁きとは程遠い、警察や司法による更正という名の保護が奴らを待っています。
…奴らが行っているみくの自殺工作も今思えばアダとなっているわけだ、くく。

ひき逃げ事件の証言や証拠は今のところ、みく以外は皆無…。
大丈夫だとは思いますが、見つかる前に確実に消していく必要があります。

優子からメールが入りました。
「久実の意識が戻ったよ！！」
嬉しい朗報でした。このまま眠り続ければ、僕とみくの時間はあの時のままです。

これから一緒に新たな時間を作ろう。誰にも脅かされない二人だけの時間を…。

僕はすぐに優子にメールを送りました。
『今は刺激を与えない方がいいから、自殺に関わる話はタブーにしよう』
優子はみくの従妹。真相を知りたい者の一人です。
…念には念を入れておかねば。
これから病院に向かいます。

>>1は少しペースを落とした方がいいかもしれんね
そうじゃないとさるさんに引っ掛かりまくる

日記45日目　日曜続き

病院に迎うバスの途中、僕はみくにかける第一声を考えてました。
「おはよう。」
いや、
「体調はどう？」
１０日ぶりにみくと会話ができるんです。
緊張しました。

病室に着くと優子が待っていました。
…優子とは金曜の件があるので、お互いに目を合わすことに遠慮気味でした。

みくはベッドから窓の外を眺めてました。　
僕に気付いたみくが、振り返ります。ニコッと笑ってくれました。
僕も笑顔で返し、おはよう…と声をかけました。
みくは笑顔のまま再び窓を見てました。

優子が僕に話し掛けてきました。
「今さっき起きたとこなの。…今朝来た時に看護師さんから聞いたんだけど、
昨日の夜に意識が戻ったみたい。良かった…。」

しばらく僕達はジッとその場にいました。
優子が僕に部屋から出るように合図をしました。
他にみくのことで話があるようです。

日記45日目　日曜続き

「…嬉しくって、今朝からつい久実に色々話し掛けたのね。
でも笑顔だけど一つも返事をしてくれないの…。
担当医の先生から話が合って、一時的な失語症じゃないかって…」

失語症…。
僕は医者じゃないから分からないが…あれほどのショックがあったんだ…。
容易に推測できました。

「…しばらくすれば治るとは思うって話してたから、少しは安心したんだけど…」

みく………。
今は何も思い出さないほうがいい。
必ず僕が決着をつけてあげるから。
それまで安静にしててください。
誰にも知られずに奴らに裁きをくだす。
そして二人だけの元の世界に戻ろう…。

だから…それまで誰にも何も言わないでください。

…………。
不覚にも、今の僕にはみくの失語症に安心を感じていた。

支援

日記45日目　日曜続き

しばらくはみくと会話はできませんが、僕達はいつでも心の中でつながっています。
どこかの本にも書いてました。
大事なのはハートトウハート。
僕は僕の仕事をしなきゃいけない。

病室をあとにした僕に優子があとから着いてきました。
「お昼もう済ませた？まだなら一緒に食べよ！」
笑顔で誘ってきます。
今日もミニスカートで一段とかわいいです。病院なのに周りの視線を感じました。

僕と逢えた喜びが彼女の表情に出ています。あのクラブでの時間を思い出しました。
エッチしたことも…。
僕らは１階の食堂に向かいました。

食堂に向かう途中、デイケアの前にある写真展で優子が立ち止まりました。

「わぁ、キレイ！ここの人達が撮ったのかなぁ？」
目を爛々とさせて見ています。
風景写真が好きな辺りは、さすがみくの従妹という感じです。
…海。
退院したら、あの海にいこう。
僕はそんなことを考えてました。

日記45日目　日曜続き

「この写真なんて、すごいローカルな場所だよね！」
はしゃぐ彼女に合わせるように僕も見てました。
街の風景。…………ん？どこかで見覚えのある場所だな。

あぁ、あれだ…デート攻略本を買ったいつも立ち寄る本屋さん。
この人、色んな場所撮ってるんだな。
でもよく見ると角度違うけど同じ場所何枚も展示してるよ…
…写真に対するこだわりってやつか…。

…………。
何か引っ掛かるけど……。……まぁ、いいか。

僕らは食堂でみくの回復祝いをしました。
「良かったぁ…」
喜んだ後に、少ししんみりします。みくの今の状態を見ると素直に喜べません。

優子は僕とエッチをしてます。どんな気分で僕と接してるんでしょうか？
僕は今でもみくに対して罪悪感でいっぱいです。
彼女の気持ち…やっぱりわかりません。

今日はこれで別れました。
優子は僕とまだ一緒に居たそうにしてましたが、今の僕には彼女と過ごす時間以上に気になることがあります。

明日は学校です。岡田は…生きてるのでしょうか？
自宅に帰り、明日に備え計画を入念にチェックしました。
テレビを付けても何も報道されていませんでした。

……………。大野、今どこで何をしている？

し

まさかまたさるか？

>>318
さるってないですよ(^o^)。。

日記46日目　月曜

今日は学校に行くと岡田が来ていました。どうやら死んでいないようです。
ちっ…。

大野は学校に来ていません。
殺したのが岡田じゃないとすれば、いったい誰を殺したんだ…？
消去法でいけば西口達の誰かが死んだことになります。
ですがあの日以来、警察やマスコミが動いた気配もないので本当に殺しがあったのかどうかもまったく分かりません。

今日昼休みに部室に自分から進んでいきました。
川瀬と岡田がいました。
扉を開けたとき、奴らは僕をにらめ付けましたが、それどころではない緊迫した雰囲気で話してました。

岡田が怯えながら話します。
「…やばいよ、次はオレたちだよ！殺される…中尾さんみたいに殺されるんだよ！
なんでオレ達が宮井をやったのばれてんだよ！なんで！」
…中尾。みくをレイプした一人。やはり死んだのか。

川瀬が僕をにらめ付けました。
「…おい？お前大野になんかしゃべったのか？」
お腹を殴られました。
岡田が突然切れ始めました。
「やっぱりおめえかよ！」
メチャクチャに蹴られました。
僕の顔、お腹、足、色んな場所から血が出ます。
「死ね！お前が死ね！死ねカス！オラァ死ね！お前が大野に殺されろ！」

大野に殺される前に岡田に殺されそうです。

日記46日目　月曜続き

岡田が蹴り疲れてやめました。
川瀬が話します。
「こいつを殺しても、大野は止められないだろ、落ち着け岡田」

岡田が体を震わせ早口で川瀬に話します。
「あの野郎、あの日キャッツに突然入ってきて西口さんと宮井の名前叫んでたんだ…！
金曜はオレと中尾さん…それと常連メンバー数人だけだったんだよ！
西口さんが居なくて…中尾さん大野嫌いだからよ…あの日もいつか殺すって言ってたんだ…
それで大野に宮井を最初にやったのはオレだよって話したら…
大野がナイフ…持ってたんだ…耳とか切られてた…
切りながら、ひき逃げお前らだろとか意味分かんねえこと叫んでたしよぉ！
気付いたら、中尾さんズタズタになってた…オレどうしたらいいか分かんなくて逃げたんだよ…
アイツ…やばいよ…おれら殺されるよ！！！」

岡田は頭を抱えてその時の恐怖を思い出していた。
川瀬が誰かにメールをしています。
返事はすぐに来ました。
「西口さんから、今大野探してるってよ、見つけたら…消すようだ」

岡田が静かに話します。
「なんなんだよ…消すとかひき逃げとか…なんでお前は冷静なんだよ！」

どうなってるんだ？こいつら？

日記47日目 火曜

岡田は西口達のひき逃げ事件を知らないのか？
時々、川瀬が口を濁してるのも気になりました。
…岡田は単に川瀬の横つながりでキャッツに出入りしてただけなのか？
川瀬はひき逃げを岡田に秘密にして巻き込んでいる？

くくく、あははははは。
最高の友達関係だな、お前ら。

岡田ぁ、お前はみくを殴りながら犯したよな？
その罪を償うがいい。
警察にも相談できず、仲間からも真実を知らされず、見えない殺人鬼の恐怖にこのまま怯え続けろ！

な〜に、心配するな。
遅かれ早かれ、お前も大野に殺される運命だ、くくく。

昨日、そんなことを考えながら思い出し笑いしてローカを歩いていたと思います。
すれ違いざまに声をかけられた。

「おい、お前！」
岡田に顔を蹴られた部分を体育教師の田中に見つかりました。
こいつは学校１のネチネチしたうっとうしい性格の持ち主です。
僕はかたくなに、階段から転んだと話した。

日記47日目 火曜続き

「階段から落ちたぁ？嘘をつけ、高野！？転んだ傷の割に打撲形跡が見られるぞぉ？
それに足型が服に着いてるじゃないかぁ？…誰かにイジメられてるのか？ん？」

嬉しそうに話すな、キモ野郎。
さらにしつこく付きまといます。
…そう言えば、田中は以前の就任していた学校でストーカーをして転勤になったと噂を聞いたことがあります。

まずい…。
こいつにこれ以上かぎ回られたら、全てがパアになる。そんな気がする。

「オレに言えないのなら、相談窓口紹介してやるぞ！
…大丈夫だ、前の変な奴とは違って、ちゃんとした先生だからな！」

こいつ、大崎さんを明らかに侮辱している…。
お前みたいな奴に前任者の何が分かるというんだ？
まぁ、確かに変わっていたが…。

しかし…今は素直に聞き入れておくか。こいつに問い詰められるよりはマシかもしれない。
僕は田中に連れられ、相談窓口に行きました。

すでに何人か生徒が扉の前にいました。
ほとんどが男子生徒でした。そんなに新任が物珍しいか？

そいつらをかき分け、田中が窓口の扉を開けた。
「今井先生！悩める生徒を一人連れてきましたー！！」

鼻息を荒くする田中。
そこに居たのは、白衣にロングストレートの髪をした一見女医のようなカウンセラーだった。

日記47日目 火曜続き

「田中先生…、まだ相談の途中ですので少し待っていただけます？」
タイミング悪く別の生徒の相談に乗っていたようで、
少しあきれた顔をして田中まで返事をしてました。

新しいカウンセラー…か。
黒く長い髪が印象的でした。
腰ぐらいまであったと思います。
化粧もキレイに決まっていて、まるでテレビに出てくる美人女医のようです。
そう、大人の…女性…。
大崎さんとはまた違うタイプ。

「し、失礼しました！！」
やけに田中は気を使ってました。
妙ににやけてるこいつの表情、
…僕をだしに使って逢いに来たな。

１０分ほどローカで待ち、今井先生からの合図で中に入りました。
「今日はどうされました？」
田中が答えました。
「いやね、先生。こいつこんなケガしてるのに階段から落ちたなんて話すから…オレは違うと思うんですよ。これは暴行を受けたのではないかと。それで先生のご判断を頂きにあがったというわけです！」

今井先生が僕を見て話します。
「…そうなの？」
僕は首を横に振りました。

日記47日目 火曜続き

「…田中先生。カウンセリングは本人からの相談から始まるものです。
ですので、改めて本人から相談があれば、お話を伺いたいと思います。」
笑顔で僕にも返します。

時々田中に見せる彼女のどこか挑発的な目とは逆に、
僕には受け身的な優しい笑顔を見せてくれます。
怪しい大人の雰囲気と言いましょうか…見つめられるとドキドキしました。

「今日はお名前だけ聞いておこうかしら？」
僕が答えようとした時、田中が横やりを入れた。
「田中精司です！精司は精力の精に、つかさどるです！」
彼女が笑います。
「精司さんね、覚えておきます。」
その後で僕も自己紹介をし、相談室を出ました。
田中も満面の笑みでどこかに行きました。

今井カウンセラー。
知性的で頭が良さそうな人だな。
おまけに美人で男達が次々と相談に乗ってもらおうとやってくる。
いや、逢いにきている感じか。

僕には分かりませんが、
田中みたいなストーカーに好かれるくらいの魅力的な女性、いわゆるいい女。

ﾊｧﾊｧ…。
今井先生を想像して興奮してる僕もストーカーでしょうか。

日記48日目　水曜

昨日あれから岡田が相談室から出てくるのを見かけました。
なぜ岡田が相談室へ？

何を相談したんだ？
…もし、大野の件を話してるとしたらまずい。
部室に行きましたが、特にいつもと変化はありませんでした。
大野に狙われてることで単に病んで相談に行っただけか？
それとも他の男子たちみたいに美人カウンセラーを拝見しただけ？
気になったので今日は僕も相談室に行きました。

さすがに月曜ほどのギャラリーはいませんでした。
相談室にすんなり入れました。

「…あら、高野くん。いらっしゃい。」
僕の名前を覚えてくれてました。
気軽に声をかけながら、ふいに見せるロングの髪をかきわける姿がとてもセクシーでした。
今日の僕は大人の誘惑に負けるわけには行かない。あれを聞かなきゃ。
さりげなく相談に乗ってもらいながら、昨日の岡田の件を探る。

どんな相談で行くか？
…そうだな、違和感がないように前回の田中に連れてこられた件から切り出そう。

日記48日目　水曜続き

「…そうだったの。岡田くんにイジメられてるのね。」
僕の目をジッと見つめます。
僕は照れ臭くて目をそらしました。彼女が続けて話します。
「実は昨日、岡田くんも相談に来てたわよ。」
一瞬僕はドキッとした。

「どうしてイジメをしちゃうんだろうって。…今日の高野くんの相談を聞いてピンときたんだけど…
アナタ達、まるでフロイトの提唱する無意識化におけるエスとエムの関係みたいね。本能ではひかれ合う二人。うふふ。」
…………フロイト？誰だ？
そんな笑みを浮かべて僕を見ないでください。

それと僕は、その…え、エムですか？岡田がエスっていうよりは、
…先生の方がエスっぽく感じるんですけど。そうあってほしい。

…ん？質問からずれてる気が…。

「今のは冗談よ。イジメはいけないこと。高野くんも今までつらかったわね。岡田くんも立場は違うけど、
いじめる側として同じような悩みを持ってるみたい。先生がうまく伝えてあげるわ。」
…よく分からないが、僕はよろしくお願いしますと伝えた。

今の会話を聞いても岡田は大野の件で相談したんじゃなかったのか…。
少し安心した僕は、用件も済ませたのでお礼をして退室しようとした。

「…ところで、高野くん。」
背を向ける僕に彼女が呼び止めます。
「アナタが…高野タケルくんだったのね。うふふ。」

不敵に笑うその瞳の奥に、僕は再び心拍数を上げていった。

日記48日目　水曜続き

アナタが高野タケルくん…
どういう意味だ？
彼女は机から紙を取り出した。

「前任者の記録を読ませて頂いたわ。以前にも相談に来られてるのね。」
…そういう意味だったのか。
てっきり僕は、何か探りを入れられてると思いました。

「記録を読むと『自殺の心理について相談があり、
自分的には極限の欝状態では自殺の可能性は少ないと返答した』って書いてあるわ。」
彼女はしばらく黙ってました。それがどうかしたのでしょうか。

「この記録、自分的ってあまりに主観すぎるので、
私が臨床心理的に答えてあげるわ。そこにかけて。
高野くんが間違って覚えているなら問題ですものね。」
…大崎さんが何か間違っているのか？
僕の中では揺るぎないものだが…。

日記48日目　水曜続き

「自殺の背景には様々な要因があるのは知ってるはね。
失恋や挫折、差恥心、絶望感、社会からの疎外感、極度のストレス…。
95%以上の自殺者は、何らかの精神疾患を伴ってるという統計があります。
その中で欝との因果関係も医学的には部分的に立証されているわ。
でも、だからと言って極限の欝であるから自殺は少ないという論理には至ってないの。
大事なことは自殺を考える前に何が本人に起こっているのか？
行動心理はそこからくるものよ。
例えば欝でお酒を飲んで自殺。極限の欝だからそんなことはありえない話になるかしら？」
………………。
何か説得力を感じました。
彼女が言うには、大崎さんの話す内容はあくまで主観に基づいた仮設的な話。

「前任者が半年でカウンセリングしたのも５件程度…。
高野くんに話したように中途半端な内容を他にも伝えていたとしたら誰も相談には来なくなるわ。」
…そう言えば大崎さん、履歴書も資格証も偽造したって言ってのを思い出した。

彼女は静かに話した。
「記録には他にもアナタと同じクラスの人が受けてるわね。
前任者は彼女を本気でケアする気がなかったから…。うふふ、なんでもないわ。」

大崎さんからは、みくは他殺されたのではというニュアンスで聞いていた。
そして僕は、それに向かい走り、今、大野を利用し裁きを行う計画をしている。
僕は…間違っていたのか？

「神妙な顔をしてるわね…。
どうして自殺の話を聞こうとしたのか先生には分からないけど、心の中に闇があるのなら、いつでも相談してね。」

…今井先生。僕はこの先どうすればいいのでしょうか。

ぽ

ほす

あげ

今井先生には高野タケラナイのかと思ったらタケルだった

高野君がもろ過ぎてイライラするが…まぁ、仕方ない…

まだ終わってないとは・・・・・・

ありきたりなストーリーと思っていたけれど、予想外の方向に展開して面白い
特にキャラクターがしっかりしている点が良い
ただ、不良（川瀬、岡田など）の言葉遣い等に違和感がある（読んでてちょっとこっぱずかしくなった）

全体的に見てなかなか面白い作品
これからも頑張って欲しい

と、引きこもりが考えましたとさ

日記49日目　木曜

今井先生は真っ向から大崎さんの意見に対立してる。
昨日はさらに詳しく話してくれました。

『極限の欝状態でも、酒や薬などの精神高揚状態による自殺も考えられる』

確かにその線でいくと一概にはみくは他殺されそうになったかどうかは分からなくなる。

遺書が残っていない件も気になりました。自殺する前に書くものなのかどうか…。
仮に自殺をする前に遺書を書ける状態であれば、初めて遺書が残ると先生は話してました。
必ずしも残るものではなく、あれば証拠として取り扱うと。

大崎さんは偽称グセがあるのは、
以前のカウンセリングを受けた時にうっかりですが自白してました。
そして他殺説を話してます。

…何か変だ。何だ、この感覚。何か見落としてるような気が…。

わだかまりを残したまま僕は学校に行きました。
ローカで岡田にすれ違いましたが、何か独り言をブツブツいってました。
僕が視界に入ってないようです。そのまま通り過ぎました。

確実に自分に向けられた殺戮への恐怖が奴をむしばんでいってます。

みく…。君だけが知っている真実はなんだ？他殺なのか、それとも…。

学校が終わり、病院に迎う途中でした。辺りは静けさが漂う道路。
再び鬼は僕の前に現れました。殺しへのレクイエムが響く。

日記48日目　木曜続き

鋭い眼光で奴は僕をにらみつけながら、ゆっくりと近づいてきた。

「オレの居ない学校生活は退屈してるだろ？…タケル」

………大野……。
すでに一人を、…中尾を殺し、ただならぬオーラを身にまとっている…。
あの金曜での出来事を思い出す僕に感じ取った言葉は「死」。
これまで気にならなかった奴の足音さえ、今の僕を恐怖に導く。

まるでライオンを前にした感覚。
…本物の恐怖には動けない。

「くくく……。」

奴は僕の横に並んだ。
音楽を聞いているのだろうか？
耳にはイヤホンが付けられている。
時々もれる音。
聞き覚えのある曲……。
………セレナーデ？　
奴はゆっくり歩くように僕に指示をした。
歩きながら静かに話す。

日記48日目　木曜続き

「…なぜお前は警察に話さない…？答えろ」

歩きながら不気味に笑います。
僕は恐怖に支配され、黙ったままだった。
いや、僕に大野を利用し奴らを始末する計画があるなど言えるはずがない…。

「くくく、お前がコソコソ動いているのをオレが知らないとでも思っているのか？」

旋律が走った。
僕の計画がばれてるのか…？
…いや、今に始まったことじゃない。どこか見透かされている。
大野は僕をイジメる時、必ず僕の行動を事前に把握していた。
今回も奴の直感が僕を支配しようとしている。
そしてこれまでの僕は奴の思うように動き、利用されてきた。
回避しようとして頭で理解しても逆らえなかったんだ。
なぜなら…それが僕らの持つ本能であり、僕と奴との宿命。

そして再び出会った。
奴は究極の…サディスト。
完全なる殺人鬼として。

日記48日目　木曜続き

「お前の死は変わらない、…今ここで…………やる…か」

奴はポケットからナイフを取り出した。
僕の全身が震える。
本気の殺人予告。
…僕とみくだけの曲セレナーデが奴のイヤホンからかすかに聞こえ、そのメロディが僕の死への旅立ちに向かわせていた。

奴が殺人を犯すのではなく、
僕が殺されるために奴に近づこうとしている。
そうなる宿命なのか。
…あの金曜以降、こうなることも分かっていたことなのに。

『次に会えばきっと殺される』

…奴のみくに対する究極の愛が殺人鬼に変えたとしたら、
僕もまた、心のどこかで大野に殺されることを本望であると感じているのだろうか。

もしここでお前が僕を生かすなら、今度は僕がお前を支配してやる。

…それがエスとエムの関係。
避けられない相手。

日記48日目　木曜続き

結局僕は奴に生かされた。
恐らくその心理は、みくの思いを寄せる相手が僕であったから…。
なぜ僕を殺すのか。その理由は中尾から聞いているはずだ。
僕を最後に殺すのは、みくに対する察し…というわけか…。

大野の気持ちは分かったよ。僕も僕のやり方で生き抜いてやる。
お前を利用してな…。

辺りが暗くなる頃に僕は病院に着きました。
病室に入るとみくは外を眺めてました。僕に気付き微笑んでくれます。
優子のポーチがありました。
前回ここに来て以降も優子からは毎日メールが来てました。
みくの容体も教えてくれます。
…彼女以外の家族は誰も来てないんだな…。

みくの手を握りました。言葉は出ませんが、ほほえみ返してくれます。
…真実は知らないほうがいいのかもしれない。そう思えました。

しばらくして優子が病室に戻ってきました。
一瞬笑顔ですが、みくの手前なので遠慮します。
特に会話もせず僕は黙って病室を後にした。

優子からメールが入ります。
「せっかく来たんだし少しだけ外歩かない？」
今日はとてもそんな気分ではないので断りました。
「久実の様子、毎日メールで教えてるのに（＞＜）」
…しょうがないですね。
僕は玄関で待つことにしました。

日記48日目　木曜続き

「お待たせー！！」
優子は僕の腕を組みに来ました。
これまでは事前に会う約束をして会っていたことか多く、
僕も目のやり場に困っていましたが、今回は服装もズボンでノーマルでした。

少し歩くとゲームセンターがありました。
優子が入りたそうにしてましたが、一度入ると長引きそうだし、そこは無視しました。
「もう、せっかく逢えたのにつまらないなぁ。…色々手伝ってあげてるのに。」
今後もみくの様子を優子から聞き入れたいので、しばらく付き合うしかないか…。

「タケルくん、あれ見て！占いやってるよ！占いなら時間かからないから行こう！
…今後のこと占ってもらおうよ！」
占いか…、あんまり興味はないです。優子も女の子だな。

「どのブースもいっぱいだなぁ…あ〜あ、つまんない。」
いくつも並んだブースでしたが、一つだけ開いていたので、優子に教えました。
「やったぁ！」
やけにはしゃぐな、…優子。

「すみませーん！ここ手相見てくれるんですよね！将来を占ってください！」

『ふぁあああ…はい、はい、一回千円ね』

え？…お、大崎さん！？
何やってんですか、ここで？

日記48日目　木曜続き

大崎さんに間違いない…。
いかにも占い師の格好をしてるがどう見ても違和感があります。
…何してるんだ？こんなところで…転職したのだろうか？

「ん？…おぉ！少年じゃないか！一週間ぶりだな、元気か！？」

優子が不思議そうな顔をして僕らを見てましたが、すぐに思い出したようだ。
「あぁ！アナタ確か…あの時クラブにいた変な格好した人！？」

後ろに立つ僕の方を向いて続けて優子が話します。
「ねぇ…他のとこで見てもらおうよ。あの時クラブでムード壊されてるし、
こんな人に見てもらいたくなーい！」
…やれやれ。やっと見つけた場所なのに。大崎さんも色んな人に嫌われてるね。

そんなこともお構いなしに大崎さんは、カバンから水晶玉を取り出した。
「オレの占いはよく当たるんで有名なんだよ。今日は特別だからタダで見てやる」

もう有名になってるんだ…。
にしても、なんでここに誰も並らばないんだ？
大体、手相占いって看板書いてるのにいきなり水晶はないと思うんですが…。
他の占い師も不思議がって見てるし。
これじゃあ相談室の時と同じ…。
そうか、そういう意味の有名…。

日記48日目　木曜続き

「ちょっと、占い師さん！手相は？手相！」
………優子もそう思ってます。
「話し掛けるな！気が散るだろ！ホイヤー！ハー！………」

「なんなのよ、この人！？」

『キエーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ！！！』

「？？？！！！！」

……………………。

周りの視線を感じる…。
こんな占い、初めてです。

そう、誰が見ても霊媒師が悪霊退散してるようにしか見えない空間。

「…あはは、皆さん…気になさらないで……この………」

記憶から消えることのない僕らの二回目のデート。

日記48日目　木曜続き

周りの視線をまだ感じながら、沈黙が続く…。
とりあえずは優子の将来について占ってくれている…。
優子が不安そうな顔をしていました。
占いの結果…というよりは、得体の知れない彼の行動に対して。

『むっ、……………。』

大崎さんは静かに話ながら水晶玉をバッグに片付け始めました。
神妙な顔をして優子を見ます。　「…曇っている…。」

ゴクリ…。
曇っているとはどういう意味なんだ…？
優子の未来を指しているのか？
大崎さんのことだ、水晶占いは体面的なパフォーマンスで、
本当は心理学的に何かを感じ取ったんだ。
あの相談室での出来事を思い出しました。
今のこの不可思議な行為は、きっとカウンセリング前のアセスメント。探り。

優子が少し不機嫌そうに話し掛けました。
「何よ？ジッと見て。何が曇ってるのよ。
私の未来が曇ってるっていうの？…黙ってないで早く答えてよ。」

大崎さんの目付きが鋭く変わった。一瞬僕らはドキッとした。
重い口調で話し始めた。

日記48日目　木曜続き

「曇っている…水晶玉が…これ高かったのに……。」

…………え………。
曇ってるって、その水晶玉？
となりのブースにいる占い師も沈黙していた。当然、僕らも沈黙。

重い空気に優子が話します。
「あぁ、…曇ってるのは水晶玉ね…。おどかさないでよ。…で占いの結果は？」

大崎さんは元気のない声で返事をしました。
「…幸せな人生送れるよ、好きな男と一緒になって、
思い描いた夢も叶う、アナタは最高です。大吉。…はぁ、高かったのに、これ……」
明らかに落ち込んでる…。そんなに高かったのか。

優子は…。嬉しそうに笑みを浮かべてました。
今の…どうみても適当な結果だろ？よく分かりませんが、優子の機嫌が良くなったので安心しました。

「うん、…アナタの占い当たると思うわ。ありがと！」
優子は振り返り僕を見つめます。キュートな笑顔に僕の心臓がドキドキしました。
かわいい。僕も笑顔で返しました。

優子にすすめられ席を代わってもらいました。大崎さん、まだ落ち込んでます。意外な一面を見たな。
相談室の時とは大違いです。…相談室。

『今井カウンセラーの反論』

ここで会えたのも何かの縁。
僕は占いではなく、スクールカウンセリングについて聞くことにした。

紫煙

また規制か？

規制何回食らってんだよw
まぁ一気読み出来ていいけどな

腹減った・・・

さるさん避けはアンカーすれば防げなかったっけ？

紫煙

支援

ほ

支援ほ

ずいぶん懐かしいもんやってるな
絶望の世界的な

ほ

ほ

絶望の世界ってこういう恋愛も入った小説なの？
救われないのは見てられん

保守

読んでみればいいじゃないか
もう何年も前だが不思議なぐらいのめりこんだな絶望

ほれ
http://copycat.nusutto.jp/zetsubounosekai/week/zetsubou.htm

追い付いた。恋愛系はあまり読まないので時折「これは...」ってなるんだが、恋愛物では普通なのか？

おお、ありがとう
>>1が来るまでに読んでこよう

ほいさー

保守

ほっしゅ

ほーしゅ

絶望の世界にはかてないさ

ほいし

ぽ

ほ

もす

ほ

絶望の世界って長い？

ほ

絶望単体ならそこそこだけど
シリーズ全話ならかなり長いと思う

保守的

まだか。

ほ

し

日記48日目　木曜続き

「まぁ、いい。今度あのヒゲ商人見付けたらとっちめてやる！！
…で、少年は何を占ってほしいんだ？」

…立ち直りの早さにビックリです。

僕が尋ねたいこと。
それは今週から学校の相談室に赴任した今井カウンセラーについてです。
彼女の見解と大崎さんの持論が対立しています。
みくの行為は他殺なのか…それとも自殺か。
僕にとっても、そのどちらかで大きな意味をなします。

「ふむ…、女カウンセラーねぇ。後任者にはオレも逢ってないからな。
で、それがどうかしたのか？」
僕は今井カウンセラーの論理について話した。
大崎さんはしばらく考え込んでいました。

「…優等生らしい正論だな。特に言い分はない。
となると彼女は自殺の線で濃厚となるな…。
ところで、そのカウンセラーは美人なのか？」
僕はうなづいた。

「紹介しろ、少年。」
ニヤニヤ笑ってます。
でも、この前のクラブに来た彼女さんがいますよね？
怒られますよ。
「あぁ、アイツとならとっくに別れたよ。
オレのセンスに着いていけないんだとよ。失礼な奴だ。」
……………。

日記48日目　木曜続き

優子が不思議そうな顔をして僕らの会話に入ってきました。
しまった…優子が居たんだったな。
「さっきから一体なんの話ししてるの？自殺とか…もしかしてアナタ、久実の知り合いなの？」

まずい…。
優子はみくがなんらかの事件に巻き込まれてはいても、自殺だと信じ込んでいる。
もし他殺説がある件を知れば、彼女のことだ。身内として警察に行くかもしれない。
そうなるとやっかいなことになる。

僕は黙り込んでいた。
大崎さんが話し始めた。
「久実？誰だろ？色んな女と知り合いだから特定できんが、その子が何かあったのか？」

……絶妙すぎる。
知らないはずがないのに、どういうわけか会話をうまくそらしてくれた。
…助かった。
僕は会話を変えようと占いの話をしようとした。
大崎さんはジッと僕を見ていた。
再び鋭い目をしている。
優子も危険だが、一番やっかいなのは意外と大崎さんかもしれないな。
だが、今日は大崎さんに会えて今井カウンセラーの論理に間違いないことを知ることができた。
すんなり認めるとは思わなかったが、これだけ分かれば十分だ。

みくは自殺の線が濃厚…。
アンタはみくは他殺と話した。
そして大野という殺人鬼とも以前に相談室で会っている。
僕らをどうしようとしてるんだ、大崎。

日記48日目　木曜続き

こいつの腹の中が見えない。
初めてあの相談室で会った時からトリッキーなパフォーマンスで僕らに接している。
他殺説、大野との接触、今思えばあの日キャッツにも出入りしている…。
これらが偶然とは思えなくなっていた。
僕らを撹乱させ何かに向けて誘導させているのか？
…それとも僕の考えすぎでただの天然なのか。

大崎は僕をジッと見つめる。
何を考えているんだ？
心理カウンセラー、あらゆる人間の行動心理を決定する『心』を学として司るプロフェッショナル。

もし僕の敵としてこの先、道を阻むなら容赦はしない。
僕の計画のため利用し、捨ててやるだけだ。
…すべてはみくと僕の二人だけの世界を築くために。

「占いはしないのか？」
大崎が話し掛けてきた。
…優子にこれ以上勘ぐられないために、形だけでも占ってもらうか。

用紙を渡された。
名前と生年月日の記入をしろとのことだった。
「そう言えば、少年の名前を聞いてなかったな。」
…僕も気付かなかったが、改めてここで自己紹介か。

日記48日目　木曜続き

「手相を見せて見な。…ふむ。……………なるほどな。」
パフォーマンス。
そんなことはわかっている。
どんな手を使い、未来に導くんだエセカウンセラー。

「なぜ占いが当たるか分かるか？タケルくん。」
初めて呼ばれる名前。
少しぎこちないが、まぁ聞いてやるよ。

「雨が降り、その雨は地に帰り、また雨を降らす。
この世はいくつかの決まった流れがあるんだ。
そしてその営みの中で、やがて人が生まれ、
今こうして立っているだけにすぎないんだ。
その自然の流れに逆らうことはできない。
占いはその流れに基づき、人としての道を示す。だから当たる。」

しごく、ごもっともだな。
続けて話した。

「君は悩んでいる。
だがこの世は不幸も幸せも先に話した自然の摂理のようにゼロサムゲームさ。
終わって見れば全てがプラスマイナスゼロだったという理屈。タケルくんの未来もそうなる。」

すべてがゼロだって？くくく、あはははは。
素敵な占いの世界じゃないか、それが僕らの生き残りをかけたゼロサムゲームというわけか。

そして僕の持論を述べるなら、
残るのはみくと僕だけの世界だよ、大崎さん。

なにこの絶望の世界みたいな題名ｗｗと思って見にきたらお前ら保守してんのに作者きた時いないとかｗｗ

ROMってんだよ！

ほしゆ

来た瞬間に見入っちまう

同じく。
初日からずっと見てる

ほ

ほしゅ

寝る前に今日も>>1乙でした。
自分のペースでいいからゆっくり書いてくださいな。

ほ

ねるほ
絶望の世界なげぇ

ほ

この時間だとどのくらいのペースで保守すればいいのかわかんね

狂気が足りない・・・

昨日は１時間程放置してても落ちてなかったぜ
そんくらいなら平気なのかもよ

ほ

寝れない

ほ

お、まだ残ってた

ほす

HOS

もす

ほ

なんで俺こんな時間まで起きてんだろ…

hospital

あははははははおちんちんがいっぱーいあははははははははは
おちんちんばたけーあはははははははははあははははははははは
あ、おちんちんのはながさいてるよーきれいだねーあははははははははは
あはははははははははあはははははははははあははははははははは

朝っぱらからどんだけテンションたけーんだよ

保守が７時をお知らせしますた

ほも

がちほも

日記48日目　木曜続き

大崎は僕らを何らかの形で誘導しようとしている。
僕の直感がそう教える。

どうして占いをやっているのか分からないが、寿命まで言い当てる凄腕の占い師は、相手の名前や生年月日だけでなく、声の抑揚や雰囲気でその人間が分かるという。
おそらくは心理学に通じるもの。
そして説得見のあるその言葉を信じればその通りになる。
なぜなら人は、最終ゴールは死ぬことにあり、どう生きて死ぬかという目的を無意識のうちに繰り返しているからだ。
信じるものは救われるというマインドコントロール。
皮肉なものだね、死ぬためにどう生きるかなんて。

少し考え込んでいた僕に、優子が僕の袖をひっぱった。
「ねぇ、そろそろ行かない？お腹もすいたし。占い師さんありがと！」
優子は自分の占いが思ってた通りの返答だったのか、ご機嫌でした。
僕は席から腰をあげた。

「ちょっと待ちな。」
大崎はカバンから名刺を取り出した。
「そこにバーコードがあるだろ？携帯で読み込めばメールアドレスになってるから、何かなくても気軽に送ってくれ。」

メールか…。
このタイミングでアドレス渡すのは少し不自然に感じるが、一応もらっておくよ。

そして僕からメールを送るときは、アンタを利用する時だよ。
僕の計画は誰にも邪魔はさせない。

日記48日目　木曜続き

あれから優子と食事をすませた僕らはお互いに帰路につきました。
終始ご機嫌だった優子は食事中も僕の顔を見ながら笑顔を見せてくれます。
「あの占い師さん、変わってるけど良い人そうだね。」

僕は無言でうなづきました。
いい人ね…。
優子にはそう映っているかもしれないが、僕の直感は油断するなと問い掛けてる。

その間に渡された名刺を眺めてみました。
いたる文字を七色にして太字にしたり、いかにも自作で用意した形跡があります。
手はこんでいるようだけど、センスはイマイチです。
バーコードに携帯をあててみると、アドレスがでました。

『何かなくても送ってくれ』　

何かなくても…。
この言葉に少し不安を感じた。
万が一の話だが、僕が僕の知る範囲外からの手により始末されることがあったら、どうなる？
この真相を知るのはみくだけになり、やがてみくに牙がむくことになる。
ありえない話だが、可能性は０じゃない。
万が一に備えた対策も必要なのか？

大崎…。
いや、何かあったとしても、今の僕はアンタを信用できない。
もしもの時には…。

まさか・・・こんな時間に・・・？




ｗｋｔｋ

きたー

おー
>>1おはよう
だが残念今から寝る

日記48日目　木曜続き

家に着いた僕は、みくと出会った携帯サイトにアクセスしました。
僕が信用できる人間は、僕なりの方法で探す。

みくと出会ったこの場所で。今回は女性でログインしてみました。
探す相手はなるべく地元で男。
遠くだと緊急時にあまり意味がないからね。
それと絶対に手を出さない性格の持ち主が前提だ。
女の子を探さない理由の中に、みく以外の女の子とここで知り合うつもりはないし、
これからのタイムスケジュールを考えればやりとりが面倒であるからね。
それに男なら誘いやすく、やり方次第で女より使える。

エロはNG、出会うのもNG、そうだな小説を趣味にして共通できる人間のみメールするで行くか。

……………。
それでもいくつかのNGを無視したメールが飛んでくる。
除外、…ﾋﾟﾛﾘﾝ、こいつも除外。

結構労力がいるもんです。時計の針も24時を越えてました。

ﾋﾟﾛﾘﾝ…
「はじめまして！ナノと言います。僕も小説読むの好きなんで(´∀｀）よかったらメールしませんか☆」

…変な名前だな。
地元で限定してるし、収穫的にもこんなもんでしょうか。
明日以降も探してみますが、
とりあえずはこいつとしばらくメールして信用できるかどうか見定めるとします。

よろしく、ナノさん。私はリサです。

日記49日目　金曜

今日は眠いです。
結局あれから朝の四時までメールしてました。
その甲斐あってか、ナノは僕が女性だと信じ切ってました。

「僕はシャーロック・ホームズとか推理系が好きです(´∀｀）」

小説をテーマにしたものの、言うほど読んだことがありません。
ましてや推理ものなんて、アニメで少し見たことがあるくらいで、
あまり詮索されるとボロがでます。
僕は昔授業でならった夏目ソウセキの「こころ」を思い出し、その話でつなぐことにしました。

「確か友達の恋人を奪った先生が罪悪感にかられて苦悩する話だよね？
人間関係とかドロドロしてるし、そういうのが好きなんだ(´∀｀）」

毎回くるメール後半部分の見下げたコメントと顔文字に少しイラッとしましたが、
それらを裏打ちするようになかなか物知りで会話自体はお互いに楽しめたと思います。
鼻につくコメントはありますが、こちらからプレッシャーをかけるコメントをするとバカ正直に返してきたり、
どうやら僕と同じ歳くらいで性格的にも裏はなさそうです。
こんなに早く思い描いていた人物に会えるとは思いませんでしたが、
これも僕の持つ運なんだと思います。

日記49日目　金曜続き

味方にするには推理好きもかえって良かった気がします。
あとは僕がピンチになった時に、事前に用意したこのメールをナノに送るだけです。
光栄に思ってくれよ。
お前は僕の影武者だからね。
まぁ、万が一にもそのチャンスが訪れることはないと思いますが。
万一に備えた保険は大事。

今日学校に行きローカで岡田とすれ違うと独り言を話してました。

「殺される死ぬ殺される殺される」

なんだかよく分かりませんが、相当追い詰められてるようでした。
大野の力が彼を壊してるのだと思います。
カウンセリングまで受けているのに効果が出てないんだな、くく。
自業自得、そのまま死ね岡田。

お前が僕に対するイジメで相談に行ったと今井カウンセラーは話してたが、
それは作り話なのは知ってる。
必然的なウソだな。
今井カウンセラーは僕からの相談に合わせるために、あんなウソをついた。
まさか僕がデタラメな相談をして岡田を探ろうとしたなんて思ってもないからね。

心理戦は例えプロであっても負けない。
皆、僕の手の中で踊ってる。
岡田、お前が大野に狙われていることを仮に今井カウンセラーに話したとしても遅い。

僕がそのSOSをもみ消してやる、けけ。

今日は外出です。
保守サンクスです。。

いつ頃再開予定？

待ってるよー

>>1です
携帯からです
再開は今日の夜中になると思います

夜中か・・・
まぁ期待して待ってるわ

時折顔出します

>>1乙
期待しつつ保守しておく

どうみてもパクりです…
でもこういうの好きだからほしゅ

凄い面白い
サイトとかないのかな？
仕事とかしてる間に落ちちゃいそうだ

いじめ
レイプ
セックス
自殺
殺人

>>431
そうやって書くと恋空とかとあんまり変わらないなｗ

面白いけど>>108や>>111見ると>>287と言いたくなる

まぁ物書きや絵師は基本的に構ってちゃんだから気にするな
面白ければそれでいい

昨日の男女ダメスレでも
男は目立つ為に色んな手を使うっ吊ってたし
>>1は男の中の男

ほ

夜はバイトだな……
疲れた身体に鞭を打たなければならないようだ

キチガイになる前から主人公の性格が強くなるのはダメだ…虫には勝てないな

ho

ho

ho

syu

auau

まだ完結してもいないのに評価しちゃう人ってなんなの

ほす

捕手

ほ

ぐひゃ

補習

ho

ほ

ぐへへ………ほ……ほしゅ…………ｗｗｗｗｗ

ほ

支援保守

ほ

捕手

ほ

ほす

ほ

優子かわいい

あ

い

し

て

ぬ

る

虫

蚊

ほす

ぁ

ぃ

ほー

ちょwwwwまたダイハードかよwwww




ほしゅ

保守

保守

保守

ほ

ほす

便器しながら保守

ほ

ほ

ほし

ほ

ほ

ほ

VIPの皆様こんばんは。
2008年も残り僅かとなりVIPの皆様におかれましては益々自宅警備に力を入れられていることかと思います。
ところで、クリスマスのご予定は既にお決まりでしょうか？
下記のスレに、VIPから来た旨書き込まれますとクリスマス当日、突如あなたの眼前に黒髪ロングの貧乳メガネ美少女が現れ素敵な聖夜を過ごすことができます。
是非お試し下さい。反省はしてません。
http://c.2ch.net/test/-/cosp/1227505625/n

ほ

ほ

日記49日目　金曜続き

あの岡田の怯え用は尋常じゃないです。
クラスや学校の皆は少し変かな？と思ってるくらいですが、僕には分かります。
やつの仲間が１人死に、その現場の惨劇を目の辺りにしている。
そして次は自分がそうなるのかとむしばんでいく。
普通なら学校にも来れないさ。

そして、その真実を知るのは僕と川瀬だけです。
内心、川瀬も怯えているがアイツは危険が迫る岡田と距離を置き、
西口にガードさせる工作を今ごろ練っているはずです。
ひき逃げを話していない点を考えても、もう、岡田に味方はいない。
待つのは大野からの制裁、「死」のみだ。
もしお前が相談室ですべてを話して、僕がカウンセラーならこう言って救っただろう。

不安なら警察に行きなさいと。

警察の動きがないところを見ると、まだ駆け込んでいないんだな。
行けない理由を優先したことを後悔しろ。
そして僕はこれから相談室に行き、どこまで今井カウンセラーがこの件に関し知っているのか探りを入れ、同時に最後の頼みづなを断つ。
近々さよならかもしれないな、岡田。

昼休みに相談室へ行くと何人かいつものように並んでいた。
頭を抱える者、目を爛々とさせカウンセラーと交流目的で来ている者…。

僕も相談に来ましたよ。
僕の闇を解き放ってください。
すべてはイジメを根絶するために。
平和な日常を送るために。

ほ

第八章　見落とした真実

完璧だ…僕は完璧だったんだ！
くそっ！あの時の違和感、そういうことだったのか！

僕は死ねないんだよーーちくしょうー！！！！

日記49日目　金曜続き

僕は待合のイスに腰をかけ、
カウンセラーに会う前に事前に計画を見なおすことにしました。
僕が持っていきたい結論は、二つあります。

一つは今井カウンセラーがどのレベルまで知っているのか。
これを探るのは少し至難の業となります。
なぜなら前回の相談で僕のイジメにうまく合わせるように、
岡田からも同じ相談があったとカウンセラーは話してます。
しかし、これは僕を安心させるために作ったウソの話だと思います。

もし本当なら、岡田は対して悩んでいないことになります。
自分が殺されようとしている時期に、
わざわざカウンセリングを受けてそんな余裕のある話をするでしょうか？

ここから推測するに、岡田が話したのは僕のことではなく、
もっと心理を付いた自分の危険のこと。
どのレベルまで話してるのかという問題。

もう一つは僕の以前から計画している復讐です。
岡田が今井カウンセラーにどのレベルまで話してるのかによりますが、
それは「岡田の妄言」であるとカウンセラーに認識させること。
…そうだな、あの話をして奴は今ノイローゼということにしておくか。
そして近々、大野からの制裁がくだされる。
…大野、僕を生かすとはこういうことだよ。
そして、殺人が起きたところで僕が捕まることはない。

日記49日目　金曜続き

すべてが入念な計画。
あとはどれだけ冷静に僕が話を進められるかです。
岡田よ、お前たちが犯した罪の重さを知るがいいさ。

僕の順番がやって来ました。
相談室に入るとコロンの香りがしました。
優しい香り。
みくとの最初の出会いを思い出します。
僕が椅子に座ると今井カウンセラーが話しかけてきました。

「もうイジメはおさまったかしら？岡田くんには先生から伝えたわ。」

僕は合わせるように首を縦に振り、うつむき加減で返事をしました。
「それは良かったわ。彼にはアナタから相談があったことは話さずに、
イジメたいという攻撃性のある感情を抑えるには、
一度精神内科で受診するように近くの診療所を紹介したわ。彼も納得してた。」

作り話から発展したにもかかわらず、岡田にはちゃんと処置をしてるんだな…。
ちょっと意外でした。
僕は今日の相談として、大野の話をしました。
僕がみくと付き合い、それがきっかけでイジメられ始めたと。

「…その大野くんが岡田くんに命令してアナタにイジメをしてたの？」
少し意外そうな顔をしてました。
…この反応、もしかして本当に岡田は自分の身の危険をカウンセラーに話してないのか？

日記49日目　金曜続き

少し考え込んでいた今井カウンセラーが話しはじめました。
「…岡田くんに診療所を紹介するよりも、もう少し話を聞いたほうが良かったかしら？」　
逆に僕に質問してきました。

今井カウンセラーのこの質問、少し自信なさげに話している。
本気で診療所を岡田にアドバイスしたというのか？
つまり、岡田から今の本当の状況を聞かず、
普通にノイローゼ的な妄言を聞き入れていたと？
そして診療所を紹介し、僕にはイジメ解決のために岡田には、
医療処置を促したというカウンセリング結果の報告…。

あははははは。
こんなことってあるのかよ。
探るまでもないじゃないか。
…しかし、ここには念を入れておこう。

より確実に岡田がノイローゼで妄言しているとするために。

日記49日目　金曜続き

僕は理由は分からないけど岡田が大野に脅されてるのを何度か見かけたと作り話をしました。
今日もローカで神妙な表情をして独り言を話してたと付け加えて。

今井先生。
アナタのアドバイスは間違えてなんかいないですよ。
彼はノイローゼなんですから。

だから
彼にとっては警察に相談よりも診療所なんです。

今井カウンセラーは手帳を開き電話番号を調べてました。
恐らくは診療所の番号。

優等生なんだね。今井先生。
知性的でプライドも高そうだから、
イレギュラーな出来事にはマニュアル形式で迅速に対応。
僕が帰ったあとで、紹介先の先生としっかり打合せしてください。

同時に、岡田がもし診療所に訪れても妄言として殺されるとその医師に話し、ノイローゼと診断される。
岡田、最後の頼みの綱で真実を話さなかったのが運の尽きだ。

僕の闇をまた一つ解消してくれてありがとう、美人カウンセラー。

ほ

あぁ、また中断か・・・・・・
待つか・・・・・・

絶望の世界に触発されたとみた

しえん

明日もありますように

波乱の予感

先が全く見えないｗｗｗｗ

やっと追いついた
保守して寝る

保守して寝る

寝る

ほ

ほしゅ

ぼ

あげ

ぽっぽ

ぽぽぽぽ

ほしゅ

うほっしゅ

ほす

ｈｓ

ほしゅ

もしもし

まじかよ追いついちまった…

ガチャ

おお

保守

ほす

しりとりでもしようじゃないか

保守

湯煎

今北保守

まだかなまだかなー？

ほー

日記49日目　金曜続き

相談室を出た僕は教室に戻り、これからを含め少し考え事をしました。
みくの机を眺めました。
いつか戻ってきた時、今度は誰にも邪魔されることなく、楽しい学校生活を送ろう。
もう少しだけ待ってて下さい。
大崎さんが言う全てがゼロになる世界を築くために。

今日は魔の金曜日です。
先週の今日、キャッツで中尾が大野の手により制裁をくだされました。
あくまで憶測ですが、もしパターン化した動きを大野が見せるなら、
今日誰かが命日になるかもしれません。
七人の大罪。
まるで映画のセブンのようです。

僕が最後に殺される設定は大野の口から聞き確定しています。
これはある意味で安心。
それまで僕に時間を与えるということは、
それだけ防衛の選択肢を与えるのと同義なんです。
あとは残る五人がどの順番で制裁されていくのか。
僕の仕事はその五人の防衛を阻止し、大野がスムーズに消していける道を作ること。
しばらくの間、この悪魔と暗黙の同盟を組むことにします。

ほしゃ

日記49日目　金曜続き

大野のターゲットに入っておらず、いまだ見えてこない人物。
大崎さんもその一人です。
メールアドレスを渡されましたが、ここに油断はできません。
キーマンの一人であるのは違いないが、その目的が見えてこない。

なぜ自殺が濃厚であるところに他殺説を僕に話したのか？
西口グループと学校理事がつながっているのは分かった。
しかし決定的な証拠がない限り、今井カウンセラーの言うように自殺説が有利となります。
僕や大野を使い、自分は高みの見物を気取っているのだろうか？
昨日偶然街で再会しましたが、会ってなければ完全に白の状態でした。
…ダメだ、トリッキーすぎて分からない。

僕の防衛に大崎さんと思ってましたが信用できないため、
昨日サイトで知り合ったナノを僕の防衛ラインにする予定です。
まだ安心はできませんが、こっちは限りなく僕の考えと同調できるタイプだと思います。

夕方授業が終わり、僕は岡田の近くを通りかかりました。
岡田の視線に僕は入っていないようです。

人間も猫と同じなのでしょうか。
猫は死が間近に訪れると、人気を近付けない行動をとると聞きます。

岡田を見ていると同じように感じました。

今日はたして悪魔は動くのか。
時計の針はすでに動き始めている。

日記50日目　土曜

くくく、あはははは
最高です。
思った通り、僕の読みどおり。
詳しいことは後で書きます。

昨日あれからみくの見舞いに行きました。
みくは眠っていました。
優子はいませんでした。
僕達二人だけの時間。
幸せ。

…誰もいないので手を握りました。みくのぬくもりが僕に伝わります。
僕はみくの髪をなでました。
安らかに寝顔を見せてくれます。
大丈夫だよ、みく。
もう制裁は始まっている。
みくが話せる頃には全てが終わってるはずです。
しばらく病室で過ごしました。

家に帰り、あのサイトを見に行きました。

学校掲示板。

みくが自殺したあの日から欠かさず見ています。

キテルー

日記50日目　土曜続き

この掲示板には地元のことであればなんでも書いている。
いわゆるどこの学校にもある裏サイトってやつです。

身近な人間の悪口は見ていて爽快な気分になりますが、
いざ自分や身内のことを書かれるとヘドが出る思いになります。
みくの自殺した時もトピックで埋め尽くされてました。
心のない発言、同情、さまざまな書き込みが匿名で投稿されています。
僕は特に発言を書き込まず、傍観してました。
発言すればログに残るので、トピックの削除依頼を管理人まで送り火消しに撤してました。

言いたい奴は勝手に言ってろ。
お前等が知りえないところで、想像することもできない真実が動いてるんだ。
その真実を突き止めることもせず、匿名の場所で野次馬をしていればいいのさ。

しかし友達のいない僕にとって、この掲示板は身近な情報を集めるいいツールでもあります。
無下に批判はできません。
そして昨日、実に興味深いトピックを発見しました。

「港に警察の車がたくさん来てる！！」

何かあったようです。

キター

bosyu

ho

保守

ほっしゅ

h

この地点でオマイラ誰が好きよ？
オレは大崎さん

俺は女キャラ全般

こうして少しづつ歯車が

狂　狂　と周り始めるのでした

>>541
それ書きたかっただけだろ
るろ剣読み杉乙

>>542
変態乙

何年かぶりにるろ剣読みたくなった。今から読むか

o

っしゅ

hosyu

ほ

保

あげー

今北
めずらしく保守されてるのでこれから読んでみる

やっと追いついた
長いな

ほ

捕手

http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/
http://pcd.vc/

なにそれ怖い

面白いぜ

ほ

ほす

揚

捕手

何日間続ける気なんだ

ほしゅ

ほ

優子みたいな彼女がほしい

優子は女に嫌われるタイプだとみた

保守

優子とかただのビッチじゃね？
お前らこういうのが好きなのか

ほ

ho

ほ

iu

j

ほ

日記50日目　土曜続き

昨日の掲示板。
今思い出しても、ニヤニヤしてしまいます。
トピックに対するレスは時間を追うごとに加速していきます。
そしてこのレスが決定的でした。

「今近くに見に来てるんだけど、死体だってよ！若い若い」

誰？誰？そんなレスがあとに続きます。
そして、僕の読みどおり奴の名前があがった。

「岡田」

あはははは！！！
本当に魔の金曜になったのかよ！

次々とその現場の目撃情報が入ります。
そしてその第一報から変更されることなく奴の名で確定しました。

日記50日目　土曜続き

殺されたのか？
そんなレスも出てきます。
現場にいる者が状況を伝えながら問答します。

「…なんか、よく分からないけど周りがいうに自殺っぽい」

「そういやアイツ最近やばかったもんな」
「死ぬとか連呼してたの見た」
「ざまぁ！！」

憶測と歓喜に似た言葉さえ飛びかう。
これがアイツのこれまで生きてきた評価。
僕やみく以外にも苦しませられた奴がいたんだな。
関連トピックもいくつか立っていました。
露骨に岡田が自殺というトピックもできる始末です。

……自殺。そんなわけがないだろう。
殺されたんだよ、岡田は。誰に殺されたのか教えてやろうか、お前ら。
殺した奴の名はな、

大野だよ、あはははは！！！

そう心で薄ら笑いながら掲示板を見ていました。
真実を知るのは、僕だけです。誰も知ることなんかできやしない。

さよなら岡田。
次に生まれ変わったら悪いことするなよ。
全てが思惑通り。完璧。

日記51日目　日曜

今、近くの公園に来ています。
すがすがしい朝です。
太陽の光がまぶしぃ！
みくもこの澄み切った青空を見てるのでしょうか。

昨日は金曜から続く岡田の自殺トピックを一日眺めてました。
書き込みは一切していません。
今の僕にはこれが一番懸命だからです。

ある奴が本当に自殺なのかと発言してました。
最初は皆、無視してましたがそこに大野の名が書き込まれると次第にレスが付いていきます。
…ち、うっとうしい。

「大野さん学校来てないよな…」
さん付け…。
皆、奴にはびびってるのか？

「もしかして、何か関係あるんじゃねぇの？」
「日頃つるんでたよな」

大野が学校に来なくなり、そのことには皆これまで書き込みすらしなかったが、
本音では気になってたようです。
僕が思ってた以上に、皆憶測を広げていきます。

日記51日目　日曜続き

「岡田は誰かに追い込まれてたとか？」
「殺されたんだろ、…大○さんに」
「相談室でカウンセリング受けてるの見た」
「宮井の件と関係あるんじゃね？」
「接点ねぇだろ」

どの発言も近いところまで行きますが、確信をついたものはありませんでした。
こういうのは、そのままにしておくのが一番です。
閉鎖された場所でのやりとり、そのうち飽きて消えると思います。

今日はナノとメールをしました。
ナノはこの事件を新聞で知ったらしく、
自殺と書いていたようで物騒な世の中だねと話してました。
新聞に載るということは警察は自殺と判断したのか…。
僕は大野に突き付けられたサバイバルナイフを思い出します。

岡田に打撲やナイフで切ったあとがなかったのか…。
港で投身自殺に見せ掛け殺したということなのか？

日記51日目　日曜続き

殺しに色んな手口を使ってるんだな…大野。

しかし、警察が自殺と判断したなら大野も捕まらずに済むだろう。
そして僕の計画もこれまで通り進めることができる。

僕が考え事をしているうちに、ナノからメールが来ました。

「新聞に出てた岡田くんって僕が知ってる岡田くんなら病院で見たことあるよ、
心療内科で見かけた(´∀｀）相当体調悪そうにしてたからやっぱり自殺なんだね」

ナノは岡田の知り合いなのか？
聞きなおすと、病院の受け付けで名前を呼ばれてるのを見かけただけらしい。
少しドキッとしたが、特に怪しんでいる様子もないので深追いはやめました。

それよりナノの言う岡田が本人とするなら本当に病院に行ってたのか…。
今井カウンセラーの支持通りにしてたんだな。
もしかすると、大野の制裁ではなく、本当に自殺かもしれない。

どっちにしろ、あの惨劇のメンバーのうち二人は死んだことになります。
残りは寺田、西口、川瀬の三人。

日記51日目　日曜続き

今生き残ってる奴らは工作にかけては様々なネットを持っています。
最初の二人は死ぬべくして死んだといってもいいだろう。

それと、大野のいう僕を含めた七人目の人物も気になります。
僕には検討もついていません。
大野にとって標的にするものは、みくにとって関係のある人物。
奴はかなり深い場所まで知ってるはず…。僕が知らない人物、誰なんだ一体。

ここまでは完璧だ。
見落としてるところはないはずです。
単に僕の情報不足なだけなのか。

僕が見落としたところ…。
待てよ、あの時のことを思い出しました。
なぜ知ってたんだろう…。
何気なく過ごしたが、あれは知るはずのないこと……。


……………。
そんなことよりも、
僕の後方に隠れているあの黒服


さっきから僕を見ているが誰なんだ？

�C

日記51日目　日曜続き

今こうして書いている間にも、僕の後方で黒服が僕を見ている。
僕の携帯にはメッキがついていてそこに写っていた。

人気のない公園に散歩に出かけるのがいつもの日課だが、
かえってマズイ方向に向かっているのか。
いつから着けてきたんだ？僕が家を出たときか？
いや、昨日からかもしれない。

…僕の危険余地信号がこの場を去るように伝えている。

足音…？
こっちにゆっくりと向かってきた…

前にある入り口からも二人…？
…誰だ誰なんだ？
わからない分からない分からない分からない分からない分からない分からない

なぜ僕が？そんなことより逃げなきゃ
どうする？出入り口は押さえられてる
どうする？腕力で？無理だ殺される

こうやって黙って打つしかできないのかよ！








死　ぬ？







いやだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーみくみくみくみくみくみく殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される殺される


サバイバルナイフで大野が僕を殺すんだよ！そうなってんだよ！！！！！！！！！！！！
そうだろ！おおのー！

そういうことかよ！
あの時の違和感、これも全部

送信エラーです。
連続投稿はできません。
再度時間をおいて投稿し直してください。

日記投稿エラー

　　　　kuRuU world END

あの……絶望の世界ですか？？

まてまて

長いお付き合いありがとうございました

いやいやいや待て
偽だろ？偽なんだろ？

なんという打ち切り

>>588
本物です…が

え？え？
俺頭悪いからなにがなんだかわかんねー

そうなってねぇよばか
サバイバルナイフは今タケルが持ってるんだろーが

打ち切りかうわああああ
伏線の回収はしてくれよおおおおお
まあなんだ、>>1乙

絶望の世界みたいにタイトル変わって別キャラ視線になるんですね
そうだと言ってくれ
これじゃ中途半端すぎる・・・

あの時の違和感っていつの事だっけ

日記なんだから、生きていなければ書けない訳だ。
つまり…

では…ここから皆さんの想像の世界でお楽しみください…

保守は推奨いたしません………

エピローグ

受け継がれし意志

日記テスト
あ、あ、あああああ
テストテスト

　　　あいうえおばちゃん
　　電話に誰も電話

日記52日目　月曜

テスト

日記52日目　月曜

すごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごい
すごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごい
すごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごいすごい
すごいすごいすごいすごいすごいすごい！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

僕はすごいものを手に入れたぞ！！！！！！！

僕だけしか知らない日記！！！

どんなサスペンスの読み物よりリアリティ抜群だよ、これ！

メールでIDとパス送られてきたから読んだけど、マジこれ！？

しかもめちゃ地元の出来事だよ！！
すげぇ！！

こ、これは僕だけの秘密だ！
誰にも絶対に渡さない！！！
…ふふふ(´∀｀）

おわりなのかおさるなのか
ほしゅ

ナノが受け継いだのか

日記52日目　月曜続き

…しかし驚いた。
あのリサさんが男だったとはね。
さすがの僕もそこまで見抜けなかったよ。

昨日リサさんからメールが来て、
「下にあるアドレスは今私が書いている日記につながります。
ある理由により日記を書き続ける状況にありません。
アナタなら読めば分かると思います。信頼できるナノさんの推理に託します。
そして推理と共に日記を更新してくださいm(__)m」

最初もらったとき、なんだこれ？って思ったけど、
読み進めてるうちにただ事ではないことを知りました。

リサさん、いやタケルくん。今は無事なんだろうか？

君からのダイニングメッセージ確かに受け取ったよ。僕にしかできない仕事。…やるしかないね。

日記にも書いてたけど、僕がタケルくんの影武者とは光栄だね。
久しぶりに腕がなるよ。それに親愛なるメル友のためだ、必ず救ってあげる。

おぉ、俄然テンション上がってきたぞ！
っと、…やばいやばい。興奮しすぎて体調崩さないようにしなきゃ。

医者からもらった薬が僕をコントロールしてくれます。
これは難事件だから解決するには神経を使いそうだ。
いつもより多めに貰いに行くとするか。

これから医者に向かいます。

ダイニングだとぅ

日記52日目　月曜続き

今帰ってきました。あの医者ムカつく！
薬くれって言ったら、ちゃんと日数分飲んでるのかって聞き返してきやがったよ。

しょうがないから僕の持つ秘密を少しだけ話してやった。３０分くらいしゃべったと思う。
「うん、うん」

ちゃんと聞いてるのかこいつ？　
「…それでそのメールがどこからか届いたんだね。それでキミに解決してほしいと。
今日はいつもよりテンション高いですね。分かりました。
誇大妄想が出てきているので薬強めの出しておきます。くれぐれも飲み過ぎないように。」

医者の話では、僕は妄想癖が強いそうです。
いつもこんな感じで会話をします。
いつ話しても妄想だからと交わされてしまう。
これは大事件なんだぞ！僕の話をなんだと思ってるんだ！

「帰りに生活支援センターに寄ってくださいね。
先日から仕事探してもらってるんでしょ？
そこのワーカーさんから最近来てくれないと電話ありましたよ。お大事に。」

わかってるよ、一々むかつくな。

ムカムカしたので、受付けで薬もらってからその場で飲みました。
ふぅ、不思議と薬が効くと落ち着く。支援センターに寄るの明日にしよう…。
服薬管理とか仕事のこととかうるさいこと言われるしね。

…やれやれ、僕は名探偵で大事件を扱ってる忙しい身なんだぞ。
そこんとこ分かってくれよ。

日記52日目　月曜続き

タケルくんの日記を読み返しました。　
特に最後の方。
日記を読むかぎり、彼は危険な状態にあります。

この日記を受け取ったのは昨日の昼過ぎ。
なんだかんだと読み終わったのが今日の朝でした。
長時間集中して読むのは、症状ゆえに少しつらいからね。

僕へのヘルプ…このメールには『推理と日記更新』をお願いされてます。
でも今はそれどころじゃない気がします。
警察に行った方がいいのかな？

あれから丸一日がたってる。
無事なんだろうか？
というよりかは、すでにこの世には…？

日記52日目　月曜続き

警察に行ってきました。

またお前かという態度をされました。
僕が調子を崩した時、よく覚えてないですが、しょっちゅう電話や駆け込みをしてたそうです。
ワーカーの話を思い出しました。

「となりに住んでるやつが盗聴してる」
「物がなくなった、なんとかしろ」
「悪魔に殺される」

よく覚えてないですが、それから警察と身内のすすめで医者に掛かり、支援センターのワーカーに世話になってる。

僕は細かく説明しました。
日記があって、岡田が殺されて、タケルくんも殺されそうで…

「うん、うん」

受付のこいつ！なんだその態度は！今日の僕は薬も飲んでるし、体調だって悪くないんだよ！　
これは事件なんだよ！この日記見ろよ！

「うん、うん、読んでるからその用紙に名前と今日の日付書いてくれるかな。」

お前目が日記に向いてないぞ！？
ちゃんと聞けよ！読めよ！

結局帰ってきました。誰も僕の話を聞いてくれない。

ごめん、タケルくん、僕なりに頑張ってるけど、なんとか無事でいてくれ。

支援

またさる？

ただ今猿です
ただ今携帯から書いてます
ここまで読んでくれて本当に本当にありがとうです
実は、このナノの章が僕の一番の思い入れした話だったんですね
リアルで自分と重なるというか…
結論から話すと書いてる途中で病んだので途中で執筆止まってます(笑)

書いたところまでは載せますね

日記53日目　火曜

今日生活支援センターに行ってきた。
ここにはワーカーが何人かいて、僕の担当は谷本って女性だ。
相談者の社会生活とそれに伴う職業斡旋のコーディネートするのが仕事らしい。

今日も小言を言われた。

僕との付き合いはちょうと１年ほどになり、
僕の症状が悪化し2ヶ月ほど入院していたのだが、退院と同時に関わるようになった。
最初は優しかったが、付き合いを深めるにつれ、
僕の自立生活に向けてか身内以上に厳しく怒る時があります。

特に服薬の多量摂取や飲み忘れなどないか、逢うごとに言われます。
まるで母親みたいだ。

今日は半年に一度の支援計画の見直しだそうです。
僕の自立生活に向け、谷本さんが立てた支援計画と現地点で
僕の不満やどうしたいのかというニーズを照らし合わせて、意見交換を行いました。
何人かのワーカーやケアマネージャーも加わり、
彼女等はこれをカンファレンスと呼んでました。

日記53日目　火曜

僕のニーズ…。
日記の話をするか…。

いや、僕の自立に向けた会議らしいから、今回はやめておこう。

「退院して１年。
ドクターの話では今の調子なら以前のように就労が可能な状態だそうです。
以前アナタから仕事を探してほしいと相談がありましたが、
こちらに顔を出してくれませんね。自力で探されてるのですか？」

僕は探してないし、今は仕事に興味がないと正直に話した。
…理由は、それどころじゃないからだ。

「ニーズがなければ私たちも動けませんが、
二十歳を越えてますし、そろそろ将来のこと考える意味で、
明日以降にでも一緒にハローワークに行きませんか？」

親身になって聞いてくれている。
それは分かるが、僕は断った。
今仕事に就けば、タケルくんを救えない気がする。

皆、やれやれという顔をしていた。
そんな折り、一人だけ険しい顔をして僕を見る奴がいた。

就労コーディネーターの浜路だ。

日記53日目　火曜続き

こいつは初めて逢った時から、物静かだが時々きついことを言う。
苦手というか、生理的に合わない。

谷本ワーカーが仮に僕を職場斡旋したと仮定して、
そこから先の職場で、作業指導や職場の対人関係の調整するのが浜路の仕事らしい。
奴がしゃべりはじめた。

「自分から仕事探してくれと言いながら、
やっぱり興味ないって言うのはどういうことかな？
正直な話、社会は福祉と違って困ったから受け入れてくれる場所ではなく、
自身の生活をかけて行く場所だ。
フラフラした考えで仕事に就けば、
以前のように症状を悪化させるだけだぞ。」

いちいち堪に触る発言をするな！
奴のイントネーションがこの地元のものと違い、イライラに更に拍車を掛ける。

日記53日目　火曜続き

仕事を探すのもやめるのも僕の自由なんだよ！
それと、お前にだけは支援してもらいたくないね。

今の僕にはな、アンタらが想像することもできない重大な事件を抱えてるんだ！
そっちは一般的な社会生活技能について詳しいかもしれないが、
闇に苦しむ人間については僕の方が先輩なんだ！

壁に一枚のポスターが貼られていた。そこに目が行った。

『苦情申し立て制度』

相談や支援を受けた職員の不条理な倫理行動や苦情を受け付けます…と書いてある。

申し立てしてやろうか、浜路。
お前の熱血姿勢がうざいんだよ。

気分が悪いので僕は帰り掛け、薬を多量に服薬しました。

…しまった、
これいつもより、きつめに替えたとこだったな。

目がうつろになる。

日記54日目　水曜

日曜にタケルくんのあのメールを貰ってから返事を送り続けるが、
いまだその返事が帰って来ない。

やはり殺されたのか…。

そう思いたくないけど、すでにあれから３日が過ぎ、
今後、日を追うごとにその可能性は高くなります。

地元新聞には毎日目を通しているが、
それらしき事件や慶弔欄には学生らしき人物は載っていない。
学校では岡田を含め、タケルくんの件で騒ぎになっていないのか？
日記をたどると彼が通っていたのは私立と書いてある。
…この辺では一校しかないから、後でのぞいてみるか。　

その前にハローワークに行ってきました。
僕の研ぎ澄まされた推理をフルに使うには、僕自身の安定が必要です。
就職することが安定ではありません。
ワーカーや特に口うるさい浜路の支援をかわすために。

谷本ワーカーに電話して現地で待ち合わせました。
逢った時、彼女は妙に嬉しそうにしてました。変なの。

日記54日目　水曜続き

彼女は求人票の見方やそれを印刷するパソコン操作を教えてくれます。
分かってるよ…でも、せっかく親切にしてくれてるしな。
僕は谷本ワーカーが嫌いではない。
優しい人柄に癒しを求めた時期もあった。
これからも世話になることもあると思います。
僕は彼女に合わせることにしました。

求人一覧をパソコンで見ていると、
後から谷本ワーカーの携帯が鳴り、浜路がここへ来るようです。
…ちっ、うざい。

「ちゃんと自分にあった場所を探した方がいい。」
予想通り、浜路から小言を言われた。
とにもかくにも僕に就職する気なんかないよ浜路、
これはパフォーマンス、せっかく来てくれたのに残念だったね、ふふん。

「その画面に見えてるのはなんだ？夜関係の仕事はダメだぞ。また調子を崩すからな。」
だから分かってるよ！あぁ！まじでうざい！

少し頭痛がしたので、僕はソファで腰を掛けた。
その間も浜路は僕の面接先を何枚も印刷している。
…僕をなんとしても就職させるつもりなのか？
…誰か止めてくれ。

日記54日目　水曜続き

アイツが来るとある意味でごまかしが効かなくなる。
谷本ワーカーは僕にうまく合わせる水温調節器とするなら、
浜路は沸騰湯沸器といったところ。
今の僕にとっては出入口がなく湯気だけが抜け、苛立ちが募っていく。

イライラする僕に後ろから誰かが話し掛けてきた。
「よお！」
そいつは僕の肩を叩いた。

僕が入院中にデイケアに来ていた、金田だった。
久しぶりに逢えてニコニコ顔だったが…今の僕にきやすく触らないでほしい。

そういやコイツも浜路に支援してもらって、工場に就職してたはず…。
なぜここにいるんだ？

「ムカついたから辞めた」
話を聞くとどうやら人間関係でもめたようだ。
こいつは僕が入院時によくトラブルを起こしてたので、ちょっとした有名人だった。
その就労支援があの浜路…。
トラブルのも無理はない。

…待てよ、いい事を思いついた。

これは書き貯めてあるのか

日記54日目　水曜続き

金田は調子を崩すと粗暴さが出るようで、以前にも自分からそれを話している。
僕が病院にいた頃は、金田も僕同様、いやそれ以上の妄言を話してトラブルを起こしていたが、そっちは自覚してないようだった。

僕らのような症状を持った者は、就学、就労、恋愛時など、得失環境の変化に弱いらしく、大抵はその時に調子を崩すと立ち直りに時間が掛かる。
日頃、機嫌が悪いのとはまた別次元の話だ。

今回も金田は環境の変化を受けている。特に『失』の方でだ。

僕は金田が失業した経緯を更に詳しく聞き出すことにした。
話を聞いていても、大方予想どおり少し妄言掛かった内容を話す。
そして不安軽減のためにここに足を運び、側から見れば何気ない一人の求職者だが、
僕からすればとても就職活動できる状態には見えず、逆に調子が悪い証拠をアピールしてくれている。

僕は金田まで、工場を辞めさせたのは浜路の複雑な陰謀論であると伝え、
浜路を指差し奴が手にしてる求人表の束は、実は金田の次の場所探しであり、自分の成績を上げるための罠だと話した。

「…あの野郎…オレをわざと辞めさせて再支援でポイント稼ぎかよ！」
普通ならこんな話しありえない。金田の症状を知る僕だからできるトリック。

最後の仕掛けはこれだ。

『苦情申し立て制度使いなよ』

金田はそのままどこかへ走り去った。
行き先は大体検討がついてる。

浜路、僕は自分の仕事は自分で探します。それが答えだよ。
完璧。

日記54日目　水曜続き

あのあと、ハローワークで求人の束を持った浜路のお節介支援を右から左に聞き流しながら、
僕はいい場所が今のところないのでとかわしました。

「今は好きな仕事をよれる時代じゃないぞ！それに今後の生活をどう考えてるんだ。」
そんな小言を浜路は話してたと思います。
奴の話など適当に流せばいい。
そんなことより、自分の心配をした方がいいんじゃないですか？
早ければ明日にでも苦情解決の諮問委員会から連絡くると思うので。くくく。

谷本ワーカーに付き添いのお礼と挨拶をした後、
僕の本来の仕事である例の私立学校前に行き偵察を行いました。

私立はこの辺では一つしかありません。
推測しても、タケルくんが通っていた学校はここで間違いない。
しかし、彼や彼が書いていた日記の登場人物達の顔が僕には分かりません。
となると聞き込むしか方法はないか…。

校門前に来ると数年前の学生時代を思い出しました。
…あまりいい思い出がないので、めまいがする…。

日記54日目　水曜続き

ここの学校、警備が入ってるんだな。警備員が会社の制服を着て立っていた。
金もコネも学力もある地元ではちょっとした有名な学校。
さすが将来のエリート候補生が通うだけのことがあります。お金の掛け方が違います。

昼前だったので生徒は誰も出ていませんでした。
夕方下校時間まで見張ることにしました。

下校時間が来るまで張り込み。右手にパンと左手にデジカメ。
まるで刑事ドラマです。
時間が来ました。

正門を出る生徒達を見かけた印象は、
和気あいあいという感じの下校ではなく、殺伐とした雰囲気でした。
ただその風景を見ていると、それが事件によるものなのか、
それともエリート独特の生き方から来ているものなのか今回は判断が難しいものでした。

一つだけ言えることは、普通の光景ではないということ。
仮に僕が何か話し掛けたとしても、見えないバリアが生徒一人一人に存在していて、
うかつに身辺を喋らない。そんな雰囲気を感じました。
外から観察するかぎり、ここの我城を崩し、聞き込む行為は至難の業になりそうだな…。

それに、あまり露骨に動くと僕自身の危険も考えられる。
別ルートから探るほうが賢明か。スムーズに調べる何かいい方法を考えなきゃ。

名探偵の腕の見せ所です。

…しかし、このパンうまいな…。
張り込みもクセになりそうです。

ベンジャミンフルフォードVS白峰由鵬 （2008/11/15）‐ニコニコ動画(ββ)
Benjamin Fulford (青い目の武士道）VS Illuminati (黒い目の騎士道）Debate TENZAN
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5286122

まめっち

以上で終了です。。
この先チャンスがあれば続きを書きたいのですが、
今はその…、この先は皆様の想像にお任せいたします。

話自体は最後までできてます。
もしネタバレで良ければ簡単にまとめて書きたいと思います。

気になりすぎるからまとめ頼む

wktk

ほ

話は四部作で考えてました。
一部はタケルくんの話です。
二部はナノの話です。
三部はナノから受け取ったMr.エックスです。
四部は再びタケルくんです。
では次に各章のまとめいきます。

ほしゅん

保守

一部を少し書くと、
タケルくんが見落としたのは今井カウンセラーが読み上げた相談受付け表です。
この表を書いたのは大崎さんですが、名前欄は空白です。
が、今井カウンセラーはその名無し表をタケルと断定しました。
今井カウンセラーは宮井事件を探る人間を始末するために雇われた者です。
岡田がタケルと宮井の関係を全て話してます。
あと、デイケア前の本屋付近の写真が、ナノ編でひき逃げ犯の推理に使われます。

>>632
その伏線は気付いたんだぜ
でも写真の使い道は分からなかった

二部のナノ編は、実はナノと浜路の恋愛話が中心になります。
ナノは女性で演技性人格障害を持ってます。
大手モデルのプロダクションのオーディションに合格してます。
浜路は不器用な性格で、引っ越しを繰り返してこの町に流れてきた人物です。
浜路はナノが大好きなんですが、その性格からお節介という形でしかナノと接することが出来ません。
ナノの推理でタケルの見落とした部分を突き止めていきながら、ナノがキャッツへ店員として潜入就労します。
浜路はその支援で一役買います。
体はってナノを守るシーンもあります。
そして皮肉にも序盤にあった金田の苦情申し立てで転勤となります。
それをナノが追いかけて結婚となります。
町で出会った占い師にメールを託し二部終了です。

>>634
うむ、王道だな
そして三部は大崎なんだなktkr

ほす

>>635
さすがです(笑)
三部はMr.エックスですが、本人のクセや仕草から大崎さんと分かる設定です。
大崎さんはみくの生き別れた種違いの兄です。
みくは兄の存在を知りませんが、大崎さんは陰で妹を見守っています。
その為にカウンセラーになってみくの相談にも乗っています。
三部の見所はカウンセラー同士の心理対決と大崎さんの仲間達による奮闘です。
子供の喧嘩に大人が出るなと布告しながら、犯人側のガードを崩して拉致されたタケルを救い出し、日記をタケルに返します。

>>637
てめぇ何が（笑）だ馬鹿にしやがってシめんぞコラァ！

そして続き書いてくださいお願いします

構成も無難だし、本気で書いて賞に応募すればいいのに。
これだけの世界観を構築しといて眠らせるのはちょっともったいない。

ほす

てことは>>1は女なの？
穴使わせて？

ラストの四部は、
大野、西口、タケルのやり取りとなります
大野はみくへの愛を貫き、彼なりのやり方で西口とタケルに迫ります
西口は財政会と深くつながっており、完璧主義者です
優子とも付き合っています
優子はみくに昔から嫉妬しています
みくのレイプを頼んだのは優子です
また優子は完璧主義である西口より、タケルをどんどん愛していきます
またひき逃げ犯は川瀬と優子で、罪を隠す案を出したのは優子を愛している西口です
ナノはデイケア写真の所有者から証拠写真をもらい突き止めてましたが、
同じ女として愛するタケルに真実を語ることはしないようにしています

最後に大野とみくが一緒になり、西口は誰にも裁かれず、優子が自殺することで一連の事件に幕が降ります
タケルは優子との思い出も忘れないようにし、心理カウンセラーを目指して勉学に励み、
数年後にみくが通院する病院の専属カウンセラーとして勤務しているところで終了です

なんだ
絶望の世界のパクリか

>>1と>>642だけ読んで出た結論が>>643と同じ

ほす
寺田 川瀬の裁きはー？

絶望の世界面白いですよね
当時リアルタイムで読んでました
その影響は受けてると思います
あとデスノートも好きです

え・・・影響・・・？

寺田は大野に裁かれます
川瀬は逃げ回りますが、途中で廃人になります
裁く価値もなくなります
ちなみに岡田は今井カウンセラーに裁かれてます

Clue☆世界

絶望の世界とかいうのおもすれー
↓
けっこう昔のやつっぽいな・・・
↓
今なら知ってる人いないからパクッてもばれないんじゃね？↓
狂　う 世　界

>>650
絶望の世界より恐らく同作者が作られた？であろう、
絶望の世界を潰す会やサイバーワールドハンティングの方が好きでしたね
今はなくなってると思いますが、あれはかなり面白かったですよ

で、>>1は女？穴使ってもいいの？

サバカレール７人衆の最後の一人は優子なわけね
efみてきたから優子はきつい
みくは大野とくっつくでＦＡ？

ガチでオモシロかったのに……


>>1よ……アンタ罪な人だよぉ〜

ho

全部読んだぜ！面白かった！
これ絶望の世界と似てはいるが中身は全然違うな
書籍化してもいいレベルだと思う

似て非なる物かも知れんが似過ぎはパクリと言われてもしょうがなかろう
作風がまるっきり同じではな…
まぁ面白かったけどね。

今読んだけど
えええぇぇぇぇ！！
最後まで書いてほしかったー…。

ネタバレはみたくなかった…。。。

面白かった！
ありがとう！

感想



女はクソ

初日から毎日楽しみだったよ
でも、まさかネタバレ終了とは・・・
それでも>>1さん乙でした！
いつかまたちゃんと作品になった形で会いたいな

さて、読むかな

まとめじゃなく文で読みたかったな・・・
おつー

また続きを書いてほしいぜ

読んだー！！
面白かった！！
１乙です

おもしろかったよ。完成したら読ませてくれな

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p 葉っぱ警察です

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p これより確認します

続き書いてくれ・・・

ほ

保守

おもすれだった
今度は最後まできっちり読みたいな
>>1乙!!

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p こちらは葉っぱ警察です

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p 全力で確認しました

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p 時間かかっても書き上げていればまとめサイトに載ったものを…

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p これじゃ作品が浮かばれんぞな

こないだ全く同じスレあったよね？
何で二回も同じ小説投下すんの？

すいません間違えました…orz

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p 全力で間違い確認しました

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p >>1ちゃんいる？

>>677
いますよ

しゃーんなろー

悲しくて最後まで読めなかった、

感想は読んでます
リアルで励みになります
正直ここまで読んでくれると思ってなかったので

*'``・* 。
　|　　　　 `*。
,｡∩　　　　 　* 　　
+　(´>ω<｀)　*｡+ﾟ ＜いよっしゃ読み切った〜♪
`*｡ ヽ、　 つ *ﾟ* ＜続きが気になる♪
`・+｡*・' ﾟ⊃ +ﾟ
☆　　 ∪~ ｡*ﾟ
　`・+｡*・ ﾟ

>>678
　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p 自作に期待します。今度は書ききってくれお

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p 次回スレ立てたら葉っぱ王国まで一報下さい

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p
　× 自作
　○ 次作

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p ょし

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p クラブ キャッツいってくるわ

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p皆様のお越しをお待ち申し上げております

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p (´・ω・`)クラブ キャッツ
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1229779635/

続きをお願いします！！頼みます！！！！！！！
パー速にでもスレ立ててればまったりかけるし良いんじゃないだろうか

てか、自分のホームページでも作ってそこにあげたら？
正直2chのスレだと限界あるし

続きはパー速でやれよ？カス共

ほしゅ

保守

最後は大野とみくがくっつくの？タケルはそれでよかったの？

捕手

　∩∩　　∬
（´･ω･`)□p >>1ちゃんにはボクがついてるから安心して

ほしゅ