それとも文才無くても小説を書いてみるかね?三分間待ってやる

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1愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※

各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwikiコラム:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%A5%B3%A5%E9%A5%E0
初心者の方は上記のまとめwikiコラムの他、掲示板を一度ご覧下さい。
小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています

(三行テンプレート)
1:お題をもらう(安価より「↓」を推奨)
2:もらったお題に沿った作品を書いて、完成させる。
3:「投下します」と宣言し、作品投下。メール欄は無記入、名前欄には「もらったお題」を表記する。タイトルは無くても可。

・1レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで(読みやすさの為に50〜60文字推奨)
・書きながらの投下は禁止
・お題をもらっていない作品はたとえ投下されてもまとめサイトには掲載されません

詳細は>>2-3辺りをご覧下さい
2愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 19:42:44.28 ID:2X1ZEUa50
まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意点
・投下宣言は「投下してもいいですか?」ではなく「投下します」。投下宣言が被らない限り、許可はいりません
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』)を書いて下さい
・まとめる際にコピペがしづらいので、メール欄は空にして投下してください。
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてから、完成品をまとめて投下して下さい

▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てられる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に

▽その他
・通常作品でもトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
3愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 19:43:02.45 ID:2X1ZEUa50
▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の23:30までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます

▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じ酉で出続けると周囲にわかりやすいです
・作品のタイトルは現在レス数/総レス数、酉を除いて、全角二十文字以内にしてください。

▽締め切り間際の作品投稿について
週末品評会では、投下締切時間の間際に集中的に投下が起こります。
それを無管理で放っておくと大変な事になるので、23時から「予約」という形を取り、運営の指示に従って順番に投下してもらいます。
予約締切は23:30で、以降は時間外の扱いになります

▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい

▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい
4愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 19:43:28.75 ID:2X1ZEUa50
いやんっ!

  だめよっ!

    皮の奥は、とっても敏感なのっ!


             第140回週末品評会   -刺激-


規制事項:5レス以内
出題者の一言:刺激的な毎日おくってるー?
投稿期間: 2008/12/06(土) 00:00〜2008/12/07(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。我慢しないで出していいよ。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
※金曜とか早すぎは我慢っ!※
投票期間: 2008/12/08(月) 00:00〜2008/12/09(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょ※
5愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 19:44:16.02 ID:2X1ZEUa50
我ながらスレタイいまいちだな
6愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 19:44:19.45 ID:GfPq0faj0
あれは、父ちゃんが初めて酔っぱらって帰ってきた晩の夜だった・・・
7愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 19:46:23.80 ID:UzdWavSAO
おちすぎワロス

>>1おつ
8愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 20:05:44.29 ID:2X1ZEUa50
9愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 20:20:44.64 ID:UzdWavSAO
人がいないな
10愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 20:41:21.00 ID:2X1ZEUa50
過疎いな
11愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 20:46:28.97 ID:UzdWavSAO
もしかしたら俺とお前以外みんな死んでしまったのかもしれない
12愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 20:49:58.86 ID:aQnqqext0
新世界のアダムとイヴですね。わかります


>>1
13愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 21:02:16.13 ID:2X1ZEUa50
最後の最後に男と女が一人ずつ生き残れば我々の勝利だ!
14愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 21:11:31.78 ID:j4EQdM/30
>>11
携帯使って、一人で頑張ってるんだろ?
分かってるって。

>>1
15愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 21:21:05.38 ID:xDCEA7Sg0
その女性が相手してくれるとは限らない
16愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 21:41:50.97 ID:2X1ZEUa50
17愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 22:01:51.11 ID:2X1ZEUa50
18愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 22:01:59.33 ID:UzdWavSAO
誰か俺と砂の女ごっこしてくれる可愛い女の子いないかな……
19愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 22:03:07.72 ID:0R5uQxMd0
おっぱいおっぱい
20愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 22:26:44.79 ID:2X1ZEUa50
そうだね貧乳だね
21愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 22:46:30.47 ID:2X1ZEUa50
22愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 22:59:30.20 ID:A0BdeGYB0
ちと質問なんだが、作品を区切るときに別に30行ごとじゃなくても良いんだよね
つまり話の区切りに30行以内なら区切ることは可能?
23愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:00:04.51 ID:v+U1zxG/0
>>22
そゆこと
24愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:00:57.36 ID:A0BdeGYB0
おkおk
25愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:01:30.88 ID:el4NCohJ0
三分で書くのはちょっとむずかしいな
26愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:06:14.46 ID:+nl27WETO
27愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:06:45.13 ID:A0BdeGYB0
夢のまた夢
28愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:20:30.87 ID:2X1ZEUa50
29 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/06(土) 23:20:52.85 ID:6PbPzCLuO
おいすー、品票会投下します

《タイトル》刺激と恋と契約 全5レス
30刺激と恋と契約 1/5 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/06(土) 23:23:17.74 ID:6PbPzCLuO
「はぁ……」
 私はまるで、平坦な人生を歩む事を宿命づけられたドラマの端役かの様に、ありきたりの枠の中を生きてきた。
 自分が何かに熱中した時に帰ってくる結果は、決して標準というグラフからはみ出た事がない。
 もちろん達成感はある。そこにまつわる喜びや悲しみは、年を重ね大切な思い出となり、今も色褪せず残っている。
 でもその結果だけを見た時に、やはり頭の中でどこか冷めたもう一人の自分が『またか』とつぶやいているのを感じる。
 その声は年を重ねる毎に強まり、一種の寂しさと供に深く刻まれていく。私はいつしか諦めを覚えていた。
 そんな後ろ向きな諦めの早さが、決断力に変わる訳もない。ただ私は自分に与えられた状況を普通にこなして
(決して自分では普通ではないのだが)生きてきた。
 二流の大学に籍を置き、あまり派手でないサークルに入って、彼氏がいて、そんな中やがて就職、今は中小企業に勤めて五年になる。
 でも私は一体何が不満なのだろう。
「どうしたの、広美」
 自分の考えに没頭しすぎて、彼氏の史也が心配そうに顔を伺うまで全然気がつかなかった。
「ごめん、なんでもない」
 史也は優しい。私がどんなに機嫌が悪くても、いつでも優しく笑ってくれる。
 おかげで私はいつでも安心できた。甘えてはいけないと思いつつ、史也に寄りかかってしまう。
 でもそれはフェアじゃない。つまらない事かも知れないが、やはり大人である以上そこはしっかり分けなければいけないと思う。
 対当な立場に立たなければ、お互いの関係に一種の後ろめたさが付きまとう。
 そんな思いが頭を巡り、ますます言葉数が少なくなっていると、史也が腕を組んだ。
「悩み事だ。広美が言わなきゃ分からない。分からないなら僕は無理やり聞きたくなる。さあ、白状するんだ」
 史也の子供っぽい我が儘な聞き方にほだされて、気軽な気持ちで言ってみる事にした。
「あのね、自分のこれまで過ごして来た日々がね、当たり障りのない物に思えてきてさ。もし一冊の伝記に
 でもしたら、一つも面白みのない物になるんじゃないかって」
 言葉にしてみるとなんてありきたりな、よく聞く悩みなんだろうと、うんざりしてしまった。まるで夢見る少女みたいだ。
 そういえば子供の頃の夢はお嫁さんだったかな、そんな事も思い出す。すると史也が肩をすくめてため息をついた。
「広美の存在がどんなに刺激的かって事が、少しでも伝わればな。分けてあげたいよ実際多すぎるし」
 違うのに。そんな話はしてなかった。でもひどくすねた様にいうものだから、どうしていいかわからなくなる。
 ただ史也がそうやって自分勝手にすねる所はひどく可愛くて、強く抱きしめたくなる。
「伝わらない。もっと近くで言ってくれなきゃ、ね」
 史也に自分の体を預け、背中に手をまわす。史也の大きな手が髪を触る。それだけで体の芯が熱くなっていく。
 刺激。かもしれない。でもなにより安心できる刺激。呼吸が、心臓の音が、史也の温度が心地よい。
31刺激と恋と契約 2/5 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/06(土) 23:25:55.89 ID:6PbPzCLuO
「伝わった?」
 答えづらかった。違うとも言えないし、そうだとも言えない。その時、ビルの電光のデジタル時計が目に入った。
「……、あっもうこんな時間! 急がないと遅れるよ!」
 なんだか少し恥ずかしくなって、史也から離れて先を急いだ。別に秘密じゃないのに、まるで嘘をついたかのようだった。
 史也は驚いたように腕を伸ばした姿勢のままで、こちらを見てる。そんな顔もまた可愛らしかった。
「ずるいな。人に言わせるだけ言わせて……あ、信号がまだ……広美?」
 車のクラクションの音が近くで聞こえた。うるさい。なんてマナーがなっていないドライバーだろうと、つい文句を言いたくなった。
「広美!」
 ライトがまぶしいので思わずそちらを見た。横を向いた時には、すでに車が目の前にいた。
 体が動かなかった。直前まで、目を閉じる暇さえなかった。意外と冷静に物が見えた。ドライバーは凄い表情をしてる。
 ぶつかると思った瞬間、横からではなく、前から衝撃がきた。
 よろけて後ろに倒れこむ。仰向きながら、視界には高層ビルの窓ガラスが見えた。
 その時、急ブレーキの鼓膜を引き裂くような音と鈍い何かの衝撃音が重なった。その後、急ブレーキだけが止まるまで続いた。
 すぐに立ち上がろうと仰向けの体を起す。でも足に力が入らなかった。そのまま前を見ると、道路には史也が倒れていた。
「なにこれ……、史也」
 手を地面につけ、足を引きずって史也の方に向かっていった。もう周りには人だかりが出来始めていた。
 私も怪我をしたと思われたのか、誰かの『あんた大丈夫か』と言う声がぼんやりと聞こえた。
「やだよ史也。こんなの……」
 こんな事を願ったんじゃない。戻して、神でも仏でも誰でもいい。お願いだからさっきまでの安心に戻して。
 誰か。助けて、史也が。血がこんなに、いやだ。史也、早く救急車早く来て。誰か助けて。



「はぁ……」
 俺は悪魔。現世の人の魂を集めてあの世に送る低級悪魔だ。まあようは使いっぱしりだ。
 今現在請け負ってる仕事ってのが、糞みたいに厄介な案件で、本当にほとほと弱り切ってるところだ。
 実はある一人の男が、死ぬ間際に悪魔と約束を交わす予定が組まれていた。いわゆる悪魔の契約ってやつだ。
 だが予定日の約一ヶ月前に、ある予想外のアクシデントが起こり、この男が急に仮死状態になってしまった。
 俺が気軽な気持ちで契約相手の様子を見にきた時には、すでに意識がなく、精神が体を維持できないレベルに達していた。
 要はほっとけばすぐにでも死にやがる容態ってところだ、流石に俺も参っちまった。
32刺激と恋と契約 3/5 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/06(土) 23:26:56.09 ID:6PbPzCLuO
 だいたいこんな風に自覚しないで死んだやつは、ふわふわと現世を浮かぶ、寝たまま状態の浮遊霊になるから後々面倒なんだ。
 俺は仕方なく男が起きるまでの間、この男の身体を代わりに動かすことにした。精神の中に入りこみ記憶を読み込んだ。
 そしてそのまま男の代わりに人間の仕事や恋愛の真似事をしている。まったく悪魔の俺様がなぜこんな事を。
 しかもついてない事に、この男ときたら、反吐が出るほどの善人ときている。
 あくまでどのような場面でも笑顔で、誰に対しても優しく振る舞う、人を疑ったり出し抜く事など考え事がない善人。
 しかも急場しのぎで中に入ったからか、男の記憶の中から抽出された人格でしか、精神構造を動かす事ができなかった。
「どうしたの広美」
 この男と付き合っている女というのが、またいかにも今まで素直で真当な生き方をしてきましたって感じの、
 悪魔的に言わせてもらうなら、これっぽっちの接点もない真人間だ。
 まあいい、悪魔業界の裏技を使えばこういう真人間でさえ、こちらに転ばす事もわけないのだ。
 ただもし使えるとしたら一回ぐらいだろう。この身体に入っている限り一回が限度、大事にしようとこれまで一度も使わなかった。
「なんでもない。ごめんね」
 おや、ずいぶん浮かない顔をしてるじゃないか。悩み事ってやつか。いいぞ、そういう心の闇にこそ付け入る隙があるってもんだ。
「悩み事だ。広美が言わなきゃ分からない。分からないなら僕は無理やり聞きたくなる。さあ、白状するんだ」
 悩み事には、人間の持つ様々な欲望が色濃くにじみ出る物だ。そこを刺激してやればあるいは。さてどうなるか。
「あのね、自分のこれまで過ごして来た日々がね、当たり障りのない物に思えてきてさ。もし一冊の伝記に
 でもしたら、一つも面白みのない物になるんじゃないかって」
 へぇ、真面目に生きてきたやつってのはこんな事を考えてやがるのか。普段接してきた犯罪者や悪人とはどこか違っている。
 まあでも、大抵の人間なんてのはたいした体験もせずに、その一生を終えるもんだ。この悪魔様が見てきたんだ、ほぼ間違いない。
 ははっ、しかしたいした悩みじゃないな。これじゃ欲望が肥大して膨らむまでもないだろう。恋愛ごっこでもしとけって話だな。
「広美の存在がどんなに刺激的かって事が、少しでも伝わればな。分けてあげたいよ実際多すぎるし」
 おお神よ、なんと甘いセリフだろう。人間ってのはまったく、いやになるね。手数を踏まないと相手に触る事すら怯えるらしい。
 とっとと打ち込めばいいのに、実にまどろっこしい奴らだ。でもそれじゃ犯罪になるんだっけ。いや好き通しならばいいのか。
「伝わらないよ。もっと近くで言ってくれなきゃ、ね」
 今の表情は何だ、まったくこの女もこの女だ。言いたい事があるのにはっきり言いやがらないのはなぜだ。互いに気を遣うというか。
 そして何故抱きつく。抱きつくな。クソッ、人間の温度ってヤツは、どうしても好きになれない物だ。
 悪魔としては愛だのなんだの言いやがってもどうにも嘘臭いし一向に構わん。それよりこの温度が腹が立つ。頭の芯がぼうっとしてきやがる。
「伝わった?」
 熱と共に男の強く浮かんだ思考が入ってきた。好きだ好きだ好きだの繰り返し。わかったよ、もう十分わかったって話だった。
 男は意識もないくせに、やたらうるさい野郎だった。こいつには女が絶世の美女に見えている。恋愛ってのはすげえなしかし。
33愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:36:05.69 ID:2X1ZEUa50
ToLoveったのかな?
34愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:48:07.87 ID:OtEmABzK0
お題くださー
35愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:48:43.48 ID:lV4Aepdg0
懸垂
36愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/06(土) 23:49:02.37 ID:OtEmABzK0
承知。
37愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 00:02:19.81 ID:GibCIOAB0
ねるほ
38愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 00:15:52.76 ID:Q/P1GU8m0
休日だから落ちるの早いね
というか品評会に向けて書いていたら意外と良い設定と構成が出来て
とても5レスじゃまとまりきらなくなってしまった
品評会はもうどうでもいいや
ここは長編の投下は禁止なんだっけ?
39愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 00:18:51.88 ID:w+809DIk0
>>38
つ長編板

こっちで宣伝すれば、読んでもらえるんじゃない?
40愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 00:45:33.19 ID:xAy+OOzo0
>>38
ありすぎて困るよなwww
短くまとめることも技術だと思い知る毎日ww
41愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 00:50:59.86 ID:BphCmR5W0
hos
42愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 00:58:28.54 ID:Q/P1GU8m0
>>39
長編板覗いてみなよ。とても人がいるようには思えないw
>>40
せっかく湧いたインスピレーションをあえて短く切り刻むのはなんかもったいない気がするよね
短くまとめる技術というか今回のお題には縁がなかったと見送るのが懸命だとオモ
43愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 01:00:15.25 ID:8omYFp1e0
投下しますー
このスレ初投稿&小説書いたの三作目なんで、生暖かい目で見てやってくだしあ
44懸垂 1/2:2008/12/07(日) 01:00:52.03 ID:8omYFp1e0
 私は懸垂が好きだ。正確に言うと、懸垂している女子を見るのが好きだ。
 懸垂する女子の姿は美しい。律動する腕、したたり落ちる汗、乱れる息。どれをとっても美しいとしか言い
様がない。ああ、素晴らしきかな懸垂女子。
 断っておくが私は変態ではない。ただ純粋に、懸垂女子に芸術的美しさを感じているだけであって、性的
な云々など全く頭にない。変態などと罵倒されるのは甚だ心外である。
 私は懸垂女子の第一人者を自負している。月に一度は懸垂女子を観賞しなければ、頭がどうにかなって
しまいそうなほどだ。とは言っても、そんな頻繁に懸垂している女子を観賞できるわけではない。そんな時私
は、クラスメイトのある女子に声をかける。
「もし、小川さん、今日の放課後にお時間はありますでしょうか」
「なに、また懸垂なの?横山は好きだねぇ懸垂」
 小川さんと私とは、小学校の頃から高校2年生になった今日までずっと同じクラスであり、いわゆる腐れ縁
というやつだ。私が懸垂女子に美しさを感じたのは、彼女がきっかけだった。
 彼女は陸上部に所属している。そのため、懸垂もそれなりに回数をこなすことができる。彼女は私が観賞
した懸垂女子の中でも、群を抜いて美しい懸垂をするのだ。
「今日は暇だから懸垂してあげてもいいけど、代わりにハンバーガーでもおごってよ?」
 ハンバーガーごときであの美しい懸垂姿を見れるなら、安いものだ。
 私は放課後まで胸を躍らせながら待つことになった。
45懸垂 2/2:2008/12/07(日) 01:01:45.53 ID:8omYFp1e0
 放課後、グラウンドの隅の鉄棒に二人で向かう。小川さんは体操服姿で準備運動をしている。
「じゃあとりあえずやっちゃいますか。」
 小川さんは鉄棒に飛びつき、腕の力を最大限に使って体を持ち上げる。アゴが鉄棒の上まで持ち上げては、
徐々に体を戻す。全ての動作がゆっくりと進むその姿は、やはり何者にも勝る美しさを持っていた。
 一回、また一回と繰り返すうちに、小川さんの額に汗がにじみ、段々と息が荒くなる。
「ふっ……んっ……くっ……」
 私は感動すら覚える。おお、なんと神々しい美しさなんだろうか。
 そうして小川さんは、20回ほど懸垂をした。やり終わった姿は疲労しきっていたが、その姿がまた良い。
懸垂している女子というのは、なんと素晴らしいものだろうか!私は叫びそうにすらなった。その思いを必死でおさえ、
私は彼女にねぎらいの声をかける。
「お疲れさまです。」
「はぁ……、あー疲れた。しっかし、懸垂なんかしてるの見たってなにが楽しいのかねぇ。そんなに懸垂してるとこが
見たいんなら、男子にでも頼めばいいのに。いっぱいしてくれるよきっと。」
 と彼女は言う。だがしかし、男子では意味がないのだ。男子の懸垂では私はときめかない!
「こんなことばっかりやってると、彼氏できないよー」
「彼氏なんていらないよ。私は懸垂してる女子の姿が見れればそれでいいの!」
 彼氏なんて欲しいとは思わない。今の私は懸垂女子の艶姿を堪能するのが最も重要な課題なのだ。
「あっそう、まぁいいけどね。それより横山、しばらく懸垂分見てない時だけ変な敬語になる癖やめなよー。面白いけど」
 自分では気付いていないが、そうらしい。
 彼氏か……。もし私の趣味を理解してくれて、なおかつ変態ではない、紳士な男子が現れたなら、話を聞いてやらないこともない。

終わり。
46愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 01:30:29.30 ID:w+809DIk0
>>42
そりゃ、常駐してる人なんておらん罠
投下したことをこっちで宣伝すれば、読んで感想くれる人いるでしょってこと。
47 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/07(日) 02:43:31.54 ID:3F+s7TIDO
直んの早いな。慌てまくってしたらばに投下しちゃったよ

>>30>>32の続き 投下します
48刺激と恋と契約 4/5 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/07(日) 02:48:29.43 ID:3F+s7TIDO
 わかったよ、お前の女は魅力的だ、認めるしかない。少しだけ羨ましいよ。ちょっとな。寝てる男の意識にそんな言葉を投げ掛けた。
「……、あっもうこんな時間! 急がないと遅れるよ!」
 独り言が増えて困ると思っているとそこでやっと解放された。思考の中だから済んでいるが外に出たら大変な事になりそうだった。
 女が離れて先を急ぐ。そういえば二人でどっかレストランに行くとか言っていた。今日は男の誕生日らしい……。
 何か重要なことを忘れてる気がした。契約の予定日に関してだ。男の特別な日がその日、体を投げうつだの書いてなかったか。
 契約書を探したが体と一緒に入った時にどこかへ行っちまっていた。
 まあいいか、そんな事より先に行っちまった女を追わないといけなかった。でないとこの女はすぐに機嫌が悪くなる。
「ずるいな。人に言わせるだけ言わせて……あ、信号がもう……広美?」
 遅かった。目の前の信号はすでに変わっていた。まだ女はまったく気づいていない。こちらに顔を向け微笑んでいる。
 車が横から飛んでくる。信号に従い、そのスピードを落とさずまっすぐ女に向かってきていた。
 このままじゃ車が突っ込むのは確実だった。こんなのは聞いてない。俺は男に入る時に焦って契約書をよく見てなかったのを悔いた。
 そこには多分男が悪魔の契約を結ぶ予定だったこの場面が、克明に書かれている事だろう。なにより男の思考がそれを望んでいる。
 『まずい、広美が……。ぶつかる、間に合わない、広美気づいて。誰か、車止まれ止まってだめだ』
 この野郎、わかったから、さっささと目を覚ましやがれ! 俺は眠っている男の意識に向かって声をあらん限りに叫んだ。
 こいつがこの状態じゃ契約条件が満たせない。もちろん奇跡も発生しない。
「広美!」
 女がクラクションに顔を歪ませる。まだ気づいてもいないようだ。男も……無理だ。
 俺は素早く思考の中で一瞬の内に魔界の外法を唱えた。冥界の力が少しだけ解き放たれ、黒い霧が男の体の周りを薄く覆う。
 だがこの方法は言わば急場しのぎに過ぎない。できる事は数少なく、物理的にスピードの出た自動車の運動量を止める程の力はない。
 やれたとして、この男の筋肉を操作し、人間を超えたスピードで動かすぐらいだろう。それでも無いよりはましだ。
 道路に飛び込み、まだ横を見ている女をそっと後ろに押しやる。そこでふと気づいた。なにをしているんだ俺はと。
 気持ちが弛み、魔法が解けた。避ける前に解けてしまった。
 すぐに車の衝撃で男の体が宙に浮く。そのままボンネットの上を転がり地面に叩きつけられた。
 やがて痛みが流れてくるだろう。構わず男の体の損傷を素早くチェックする。五分五分って所だろうか。
 流石に動く事ができない。だが男が助からない状態に落ち込む程ではなかった。仮死状態にいる意識の方がむしろ問題だ。
「なにこれ……、史也」
 女が気づいたようだ。大丈夫だ。俺が中にいるかぎり、お前の大切な人間は死なない。
 女の無事を確認した男の思考が流れ、安堵で溢れてくる。なんて奴だ、ここまでお人好しだとは、見上げたもんだよ。
「やだよ史也。こんなの……」
 大丈夫だ、損傷が激しいために声が出ないが、完全に致死量ではない。
49刺激と恋と契約 5/5 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/07(日) 02:49:56.01 ID:3F+s7TIDO
 それに、さっきの強い衝撃で、史也の仮死状態だった意識が目覚め始めやがった。測ったかのようなタイミングだ。神か仏か。
 まあなんにせよ、あと一日もすれば、完全に目を覚ますだろう。
 史也の体のどこかに紛れた契約書が、裂いたように破ける音も聞こえた。
 と言うことは、そういう事だろう。
 まったくおめでたい、何がおめでたいって運命の悪戯にまんまと操られてしまった俺だ、実におめでたい無能な悪魔だ。
 おめでたついでに、史也のここ一ヵ月の記憶も、俺の存在を除いてすべて埋めといてやる事にした。
 上司に何言われるかわかったもんじゃないが構うもんか。
 こんな体験は、中々味わえる物じゃない。悪魔だろうと関係ない。まさにこの一ヵ月は文句なしに退屈しない日々だった。
 サイレンの音が遠くから聞こえてくる。赤いランプが街の暗闇を染める中、戻ってきた史也の意識に弾かれるように体から出た。
 あばよ、恋人ども。せいぜい幸せにでもなりやがれ。あとは悪魔の知ったことか。


《おわり》
50 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/07(日) 02:55:58.78 ID:3F+s7TIDO
投下おわり

最初の時点では短そうだったのに、また長くなった
読むのだるいとか言われんだろなと
51愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 04:22:24.64 ID:BphCmR5W0
ho
52愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 05:32:01.55 ID:9pCHqZYvO
お題ください
53愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 05:56:01.63 ID:Hgfhcd4e0
マカロニ
54親友 (お題:刺激) 0/3 ◆IL7pX10mvg :2008/12/07(日) 06:29:14.94 ID:10FIytYjO
朝っぱらから品評会向け投下します
初投稿なんで、フルボッコにしてやって下さい
55親友 (お題:刺激) 1/3 ◆IL7pX10mvg :2008/12/07(日) 06:30:45.21 ID:10FIytYjO
 いじめを受けたことがある。
 もともと暗い性格だったので、小学校に入ってすぐにクラスで浮いてしまった。臭いとか気持ち悪いとか言わ
れるのは日常的なことだったし、死のうとしたこともあったと思う。
 四年になる時にクラス替えをして、いじめグループの中心とは別のクラスになったけれど、浮いているのは相
変わらずだった。
 きっと、誰かと仲良くなることを諦めていたんだろう。誰も話しかけて来ないから、わたしから話しかけるこ
とをすることもなく、毎日ただ学校に行くだけで一年が終わっていた。
 そんなわたしを助けてくれたのが、五年になってすぐに転校してきたアキだった。
 彼女が発する「おはよう」の声は朝日そのものように暖かくて、その頃のわたしにとってどれだけ救いになっ
たかは言うまでもないと思う。
 それでも、わたしがまともにおはようを返すのには少し時間がかかったけれど、それからわたしたちはすごい
スピードで仲良くなって、今までずっと一緒に過ごしてきた。
 そんなアキが、学校を休んだ。
 寒くなってきたし風邪でも引いたのかもしれないなと思っていたけれど、ホームルームの時間に担任の須藤先
生が
「誰か芹沢さんから欠席の連絡受けてませんか?」
56親友 (お題:刺激) 2/3 ◆IL7pX10mvg :2008/12/07(日) 06:31:57.60 ID:10FIytYjO
 と、少し焦ったような顔で聞いてくるくらいだから、きっとまだ連絡がつかないのだろう。
 彼女は今までズル休みなんてしたことはなかったし、とにかく理由がわからないから必要以上の不安を感じて
しまう。
 一度想像をし始めるともう止まらない。真面目なアキのことだから風邪なら重いんじゃないかとか、もしかし
たら何かあったかもしれないとか、とにかく嫌な方に考えが向いてしまって抜け出せなくなる。
 当然授業には集中できなくて、暗い気持ちのまま窓から見下ろすと、ちょうど木枯らしがさらさらと落ち葉を
運んでいくところだった。聞こえないはずの小さく乾いた音が聞こえるようで、不安なわたしをさらに心細くさ
せた。
 そんな空虚のまま放課後になり、すぐに学校を出発してアキの家に向かう。
 一人なのがいけないのか不安のせいなのか、わたしは少しためらっていた。
 確かにわたしは彼女に救われた。けれど、わたしの卑屈な心は少しばかり残っている。
「わたしなんかが助けになれるのか」
 そういう卑下する思考が溢れて、重くのしかかってくる。
 でも今は行くべきなのだ。アキには本当に感謝しているから、不格好でもそれを形にしたい。
57親友 (お題:刺激) 3/3 ◆IL7pX10mvg :2008/12/07(日) 06:33:10.01 ID:10FIytYjO
 うんと頷いて、踵を踏みつぶしたままだった靴を履き直し、走った。
 チャイムを鳴らすと、アキのお母さんが応対してくれ、すぐに部屋に通された。
「いらっしゃい」
 そうわたしを迎えた彼女は寝間着姿でベッドに腰掛け、とろんとした目をしてい
た。
 聞けば今まで寝ていたらしい。朝はかなりあった熱もすっかり引いて、明日は学校に行けるかもということだ。
「昨日の夜、今日の朝になるかな、悪い夢をずっと見ちゃって」
 全く寝付けなかったらしい。それが金縛りに会う夢で、苦しかったようだ。
「だから、寂しかったの。来て貰えてすごく嬉しい。ありがとう」
 その瞬間、わたしの頭に電気が走って、絶頂にも似た感覚がびりびりとわたしを痙攣させた。
 来てよかった、間違っていなかったと、叫び出したい衝動を手で抑え、しばらくただ下を見た。
 わたしたちの今までのことが思い出される。おはようから今まで全部を。
 そうやって私が黙っていても、やっぱりアキは待っていてくれていた。そんな心配りがとても嬉しくて、本当
に友達になれてよかったと思う。
 そしてわたしは、そんな優しさをもう一度噛み締めてから、最高の笑顔でそれに応えた。
58親友 (お題:刺激) 4/3 ◆IL7pX10mvg :2008/12/07(日) 06:33:46.83 ID:10FIytYjO
終わりです。
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/07(日) 07:19:06.03 ID:iHDb2Wv40
↓おだい
60愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 07:20:50.03 ID:kCrQUuzFO
611/2:2008/12/07(日) 08:27:01.90 ID:iHDb2Wv40


2XXX年。世界にはある病気が蔓延していた。奇妙な病気だった。
その病気とは、人間の眼から色を奪う病気。

白と黒の世界。白。灰。黒。白。白。灰。

多くの医師や専門家が原因と治療法を探したが、さっぱり見つからなかった。
絵を描いて生きる人も、いなくなった。
博物館や美術館も、次々と閉館となり、なくなった。
事故が多発し、車に乗る人も飛行機に乗る人も、いなくなった。

人々は人形のように生気を失っていった。
もし色を失っていなかったとしても、白い顔をしていたかもしれない。

数年で世界は進歩を止め、衰退を始めた。



病気が蔓延し始めて何年かしたある日、
紙芝居のような映像しか流していなかったテレビに、一人の女性が映し出された。
女性は、こう言った。

『.私は、画家です。珍しいでしょうか?
 今の世界でまだ絵を描いてるのなんて、私しか居ないのかもしれませんね。』

でも、私は絵が好きです。
そういった女性の独白が続いた。
622/2:2008/12/07(日) 08:27:41.97 ID:iHDb2Wv40
ラジオが主な情報源となっている世界。
どうせテレビなどもう誰も見ていないのだ。そう判断したテレビ局の人間が、
『テレビで絵を描きたい』と言い出した珍妙な女性に、好きにやらせていたのだ。

独白を終えると、少女は絵を描き始めた。
色を失った人から見れば、何を書いているのかほとんど分からない。
しかし、女性はやめなかった。誰にも見られてないにしても、少女はやめなかった。


番組はどうしてか、視聴者を徐々に増やしていった。
テレビで妙なことをやっている、と噂が広がり、面白半分で見るものも居た。
あるいは、色を失った人々に色を語る少女を、真剣に応援するものも居た。
色を失っているのにも関わらず、「絵を買いたい」と言い出すものも居た。

番組は、女性が亡くなるまで、続けられた。
最終的にその番組の視聴率は100%近くまで、上っていた。


女性の葬儀には、たくさんの人々が駆けつけた。
葬儀に参列した少女は、赤紫や水色で描かれたヒマワリの絵を、不思議そうに眺めていた。



1時間縛りで
設定ごにゃごにゃだけど許して><
63愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 08:31:11.54 ID:Gk5cJznF0
>>43
乙、面白かったです
懸垂している女子というのがなんとも…
64愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 09:49:47.89 ID:5wyZof4oO
保守してる男の子の需要はありますか><?
65愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 10:19:23.71 ID:lDE6jXTI0
>>38
亀だが、15レスくらいなら通常作として投下すれば読んでもらえると思うよ
もしくは短編連作形式にするとか
66ぱぷぽ:2008/12/07(日) 10:28:20.79 ID:Q1L3ApeWO
私の作品を見て下さい。
感想お待ちしております。

http://tool-3.net/?puansakuhin
67愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 11:11:36.58 ID:5wyZof4oO
68愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 11:13:27.30 ID:lDE6jXTI0
>>61-62
お題は名前欄に入れる
sageははずす
作品とコメントは別レスに分ける

「女性」と「少女」がまぜこぜに使われていてよく分からなかった。
色を認識できなくなるというアイデアは面白そうだと思った。
69愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 11:52:52.43 ID:kCrQUuzFO
70愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 11:54:49.13 ID:mvmUzXUr0
おだいくれええええええええええええええええええ
71愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 12:02:34.29 ID:lDE6jXTI0
>>70
洗濯
72愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 12:26:24.13 ID:mvmUzXUr0
もう一個だああああああああああああああああああ
73愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 12:27:03.24 ID:kCrQUuzFO
74愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 12:27:20.30 ID:XIYIOvkR0
お題くれえええええええ
75愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 12:27:26.15 ID:mvmUzXUr0
把握
76愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 12:27:56.91 ID:mvmUzXUr0
>>74
真似
77真似:2008/12/07(日) 12:37:20.89 ID:XIYIOvkR0
海沿いにひっそりと佇む小屋は閑散としていた。
ただ積み上げられたダンボール箱が軋む音とわずかに人間の体臭、温かさしか生きる物はない。
少しの間、揺れる世界、吐く息、貫く銃弾。
「いきなり撃つなんて卑怯じゃないか」
「撃っても死なないなんて卑怯じゃないか」
男は口の端を不気味に持ち上げ、笑っていた。
7877:2008/12/07(日) 12:38:18.82 ID:XIYIOvkR0
思ったより時間食った。
ごめんなさい。
79愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 13:28:49.93 ID:FF1tLjOC0
日曜なのに相変わらずの過疎
80愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 13:29:01.86 ID:lDE6jXTI0
81愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 14:11:33.86 ID:lDE6jXTI0
82愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 14:26:49.94 ID:Y9M6knhZ0
ho
83愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 15:07:20.45 ID:Y9M6knhZ0
84品評会用 ◆I8nCAqfu0M :2008/12/07(日) 15:43:46.19 ID:Y9M6knhZ0
なんかさらっと書けちゃったので保守がてら投下〜
85笑うな1/5 ◆I8nCAqfu0M :2008/12/07(日) 15:46:15.75 ID:Y9M6knhZ0
 遅めの昼食にチーズバーガーを食べていると時田から電話があった。「ちょっときてくれないか」
俺はためらった。チーズバーガーを食べ終わっても少し食休みがほしいし、これからデートに誘いたい相手もいる。
しかし受話器から聞こえる時田の声はしだいに普段とは違う様子を帯び始め、無視できなくなった。
「頼むよ……うっ……今来ないと…フフッ…後悔するぞ」
時田の声には興奮した時にエヅくような、時田独特の高揚した響きがあった。そしてそれはどんどんと強まっていき、
しまいには電話口で泣いているかと思われるほどに発作的なものになっていた。
「何があったんだ」と俺が聞くと、
「すごいんだよフフフフ、本当に……ヘヘヘ、すごいんだからくればわかるんだって」
時田の神経質な熱弁に、俺は仕方なくデートを諦め、時田の暮らす研究室へと向かうことにした。

 時田は薬学博士だ。40歳を前にして既にノーベル賞候補に挙がるほどの研究を2つほど抱えている。俺とは小学
校時代からの旧知の仲で、俺の観察によれば、時田にとっては恐らく俺が唯一の友達と呼べる存在であろう。
 研究室に着くと、時田はもうこれ以上興奮を抑えきれないといった様子で俺に向かって満面の笑みを浮かべた。
「フフフ、よくきた。あのな、大変なことになったんだぞ。俺、作っちゃったんだよ」
「何を」
「笑うなよ、ククク。聞いても……ウフフ」時田は肩をすくめ腕をちぢこめ、顔を赤くしきりに指遊びをしていた。
俺は呼び出されたのにおあずけを食らっている状況にじれったくなって、適当に相槌を打った。お前がすごいことを
発見したときはいつも本当にすごいことだもんな。
「あのな……ハハ……癌のさ…フフ……特効薬ができちゃった」
86笑うな2/5 ◆I8nCAqfu0M :2008/12/07(日) 15:47:34.23 ID:Y9M6knhZ0
「癌の?」
「うん、直っちゃうんだよ」
「本当に?」
「多分。ウフフフフ」
「アハハハハハハハ、癌の特効薬か!アハハハハ」
「ハハハハハハハ」
俺がこらえ切れなくなって笑い出すと、時田も大声で笑い出した。癌の特効薬!
「アハハハハハハ。本当か!ハハハハハ!」
「本当なんだ、ハハハハハハハ。冗談じゃない……プクク……癌の特効薬!」
俺と時田は顔を真っ赤にして笑いあった。できちゃったって。特効薬が。俺は馬鹿馬鹿しさでこみ上げてくる笑いを
必死で抑えながら時田に問いただした。「証拠は……ククク……できちゃったって」
「きてくれ、これだ」そういいながら時田は俺を顕微鏡の前に連れて行った。
 顕微鏡をのぞくと、なにやらうにうにと静かにうごめく物体があった。その宇宙生物のような外観。一度時田にみ
せてもらったことがある、癌の細胞だ。
「そこに、これを入れるんだ。そうすると……」
時田はピペットで怪しげな緑色の液体をシャーレに注入した。「……何も起きない……クク」
「いいからもう少し見てろって」
時田は黙って見るよう促した。俺は黙って見ていた。1分、2分……。しかし、しばらくすると突然、癌細胞の塊が
ぐにぐにと縮小を始め、しまいには米粒の10分の1程の小さな黒い点になってしまった。
「え、これ本当だったのか!?」
「今に世界中から癌の患者はいなくなる。発表の準備は整ってるんだ、時田ワクチン。ハハハハハハハ。」
87笑うな3/5 ◆I8nCAqfu0M :2008/12/07(日) 15:48:23.50 ID:Y9M6knhZ0
 かくして、この時田ワクチンは世界初の癌の特効薬として認可され、世界中の末期患者の元へ届けられることとな
った。しかし、このワクチンにはある1つの重大な欠陥があった。視床下部や脳下垂体への過剰な刺激によって、薬
品自体が極めて危険性の高い物質に変化する恐れがあることだった。つまり、性行為などによる刺激によってβエン
ドルフィンと呼ばれる物質が血中に流れ出し、これがワクチンの成分と結合して『爆薬』になるという欠陥だった。
 『爆薬』は文字どおり爆発する物質であり、患者がある種の幸福感や性的快感に浸されていると、これらの爆薬が
どんどん体内で生成され、ある一定の濃度を超えると互いに凝集し、患者の体はバラバラに吹き飛ぶのである。この
爆発の規模は洒落にならなく、ひとりの患者が爆発すればベッドみっつくらいは軽々と吹き飛ばしてしまうほどの威
力があった。この破壊力は同量のTNT火薬と比較されるほどである。
 これらの問題は投与から3週間ほど続くことになり、これは癌細胞を完全に体内から消し去るのに要する時間とほ
ぼ同じなので、透析による除去は効果的でない。また、βエンドルフィンを抑える薬は、時田ワクチンの主成分と競
合してしまい、癌への治療効果をなくしてしまうので投与できない。
 よって、現在患者に取りうる治療としては、3週間の人工的な昏睡状態か、あるいは『絶望室』送りである。前者
は後遺症の問題があるので、患者や家族の意思によって、彼らは『時田ワクチン投与患者病棟』、通称『絶望室』へ
の入室を望むことになる。
 絶望室では、患者は笑いや快楽や刺激のない生活を強要される。ここではNHKニュース以外の番組は禁止され、
笑うことも、監視官によって禁止されている。あらゆる差し入れが検閲され、新聞は4コマが切り抜かれて置かれて
いる。
 患者は生気のない顔でうろつき、永久に幸福を取り去られたような表情で3週間、ここで暮らす。しかし退院が近
づくにつれ、彼らのうちの一部は、幸福や笑いのない生活に耐え切れず、些細な刺激に幸福を求め、箸が転げても笑
うような心理状態になるのだと言う。
88笑うな4/5 ◆I8nCAqfu0M :2008/12/07(日) 15:49:32.26 ID:Y9M6knhZ0
 俺は時田のおかげで癌特効薬完成という超特ダネ記事を書くことができた。恩返しといっては足りないが、時田が
ノーベル賞を受賞したときにはおもいっきり身びいきな内容を書いてやって、内気な時田を赤面させた。俺は記者と
して、多少の地位というものを手に入れていた。そして次のネタの構想もある。これだ。ドキュメンタリービデオ。
「絶望室で希望を待つ人々」

 俺は隔離病棟の取材許可を時田の口ぞえによって取り、絶望室への入室を許可された初めての一般人になった。
 そこでは皆が同様に、能面のような表情の下に複雑な心持を隠して生活していた。ある患者はこう言っていた。
「笑いたくても笑えない。笑いたくないけど笑いたい。こうやって笑いを禁止されるとね、何でも可笑しいような気
がしてきてとても困っているんだよ」
その人は懸命に笑うまいとしているのか、時折下唇を噛みながらしかし、目だけはニヤけた顔でこらえていた。周り
を見回すと、俺と彼のやりとりがよほど可笑しいのか、ほとんどの患者が下唇を噛んで顔を背けていた。俺はこのシ
ュールな光景に、笑いの心をくすぐられていた。監視官は無表情で前を向いている。患者たちは輪になるようにして
互いをつねっている。誰かが軽く噴出し、監視官に連れて行かれる。俺の中ではあってはならない衝動がむくむくと
膨らみ始めている。ここでダッフンダって言いたい。いや、それで皆が爆発したら俺は殺人罪で起訴されるのだろう
か?それとも爆風に巻き込まれて死んでしまうか?でも、だめだ。いや、だめだ。でも、つまさき立ちくらいならい
いんじゃないかな。突然無意味につま先立ち。これなら殺人罪には問われないかも。

 翌日、俺は病院のベッドで目覚めた。幸い頭を打ち脳震盪を起こしただけですんだらしい。カメラも無事だ。しか
し恐らく、患者達は皆……。
 俺は罪悪感に満ちた重い体を引きずって、その光景を録画したテープをコピーし、片方を法廷に、もう片方を編集
部に提出した。これでいい。もう忘れたいんだ、全部。あの光景はたしかに面白すぎたけれど、もういいんだ。俺の
手柄じゃなくても、編集部の誰かがテレビ局に持っていくさ。
89笑うな5/5 ◆I8nCAqfu0M :2008/12/07(日) 15:54:55.34 ID:Y9M6knhZ0
 その日の夕方、俺と時田は研究室で酒を飲みながら話をしていた。
「馬鹿なことしたな、お前」
「ああ、知ってる。本当に馬鹿だった」
時田は俺を責めながら、しかし同時に同情しているようだった。時田は俺がどんな人間かよく知っている。俺が死に
たい程に猛省していることを察しているのだろう。
「でも、あれは……」
「笑うなよ。人として」
「そうだな、分かってる。だめだな、本当に」
俺と時田はコップに残ったウィスキーを飲み干して、時田はテレビをつけた。夕方のニュースがやっている。アメリ
カでも時田ワクチンが不足しているらしい。ライスは政界を引退して半ライスになった。ああ。眠いな。
「あ!」
「どうした?」
「これ、このニュース、お前のことだよ!!」
え?俺はびっくりしてテレビの画面を見た。
『昨日○○病院で起こった時田ワクチンの爆発事故の様子を捉えた映像が……』
俺はしまったと思った。だめだ、この映像をNHKで流したらだめなんだ。
 流れた映像は最初に爆発した患者をモロに写した部分だけ編集でカットされ、俺が落としたカメラから撮られたグ
ロテスクな部分のない、足元だけ写された映像が流れていた。パンッ、パンッという破裂音が響く中、テロップには
『爆発する患者達』の文字。
俺と時田は不謹慎にも笑いを堪えられず、腹を抱えて盛大に笑ったのだった。
90笑うな5/5 ◆I8nCAqfu0M :2008/12/07(日) 15:55:13.15 ID:Y9M6knhZ0
 その日の夕方、俺と時田は研究室で酒を飲みながら話をしていた。
「馬鹿なことしたな、お前」
「ああ、知ってる。本当に馬鹿だった」
時田は俺を責めながら、しかし同時に同情しているようだった。時田は俺がどんな人間かよく知っている。俺が死に
たい程に猛省していることを察しているのだろう。
「でも、あれは……」
「笑うなよ。人として」
「そうだな、分かってる。だめだな、本当に」
俺と時田はコップに残ったウィスキーを飲み干して、時田はテレビをつけた。夕方のニュースがやっている。アメリ
カでも時田ワクチンが不足しているらしい。ライスは政界を引退して半ライスになった。ああ。眠いな。
「あ!」
「どうした?」
「これ、このニュース、お前のことだよ!!」
え?俺はびっくりしてテレビの画面を見た。
『昨日○○病院で起こった時田ワクチンの爆発事故の様子を捉えた映像が……』
俺はしまったと思った。だめだ、この映像をNHKで流したらだめなんだ。
 流れた映像は最初に爆発した患者をモロに写した部分だけ編集でカットされ、俺が落としたカメラから撮られたグ
ロテスクな部分のない、足元だけ写された映像が流れていた。パンッ、パンッという破裂音が響く中、テロップには
『爆発する患者達』の文字。
俺と時田は不謹慎にも笑いを堪えられず、腹を抱えて盛大に笑ったのだった。
91愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 15:56:43.10 ID:Y9M6knhZ0
以上です。
92愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 16:21:34.79 ID:KOnVx870O
93【品】遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(0/5) ◆wD7mEwnsao :2008/12/07(日) 16:43:00.80 ID:jMV4l1kT0
品評会用、投下します。

第140回週末品評会 投稿作品
お題:『刺激』
タイトル:『遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに』
総レス数:5
94【品】遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(1/5) ◆wD7mEwnsao :2008/12/07(日) 16:43:49.66 ID:jMV4l1kT0
 朝のホームは静まりかえっていた。単線の小さな駅。貨物列車の連結音が遠くから聞こえる。
 人影はなく、このところうっとうしかった朝靄もかかっていない。心地よい、澄み切った空
気。レンは大きく息を吸い込んで、はあっ、とため息のように吐き出した。傍らを振り返れば、
そこには小さな少女の姿。レンも消して背が高い方ではないとはいえ、しかし幼いその少女の
背丈は、まだレンの半分にも満たないだろう。
「……だからって、こんな何もないところで迷子になる? フツー」
 肩をすくめるレンに対して、「でも」と少女の小さな抗議が続く。
「駅を作った人が悪いんです。あんな端っこに陸橋があるなんて、初めてじゃわかりません」
 精一杯のその強がりに、レンは苦笑いを浮かべながら少女の頭を撫でてやる。
「はいはい、そうね。でもそうやって迷子になるなら、一人で出歩かないで貰もらいたいんだ
けどなー?」
 うっ、と目に涙をためる少女に、少し言い方がきつかったか、とレンは思う。でも、こればっ
かりはきつく言っておかなきゃいけない。戦時下のこの国のこと、近頃はこんな田舎町でさえ
随分ときな臭くなってきた。かつては無人駅であったこの駅舎、その脇に立つのは自動小銃を
下げた兵隊の姿。風景が台無しだな、などと思っても、そんなことを口にするほどレンは愚か
でも若くもない。それに、この兵個人には何の因果も悪意もないのだ。
「ああ。姪っ子さんは見つかったかい?」
 無表情のままのその言葉に、しかしレンは精一杯の笑顔で答える。
「ええ、おかげさまで。この子ってば、ホームの下で寝てたんですよ? 本当に、ご迷惑をお
かけしました」
「まあこのあたりはまだ平和だからな。とはいえ、そんな危ない真似は感心せんが。汽車に撥
ねられでもしたら洒落じゃ済まない、気を付けてくれよ」
 どうも、と会釈して駅舎を過ぎる。姪っ子、というのは、実は真っ赤な嘘だった。しばらく
歩いたところで、少女が見上げるようにしてレンを見つめる。
「うち、レンの姪っ子だったの?」
 そうとでも言わなきゃ怪しまれちゃうでしょ、とレンは軽くウィンクする。
「そういえばあたし、まだあんたの名前も知らないからね。他に言いようがないもの」
 路傍に止めておいたバイク、そのサイドシートからヘルメットを取り出すと、レンは少女に
それを被せてやる。そのまま彼女を担ぎ上げて、サイドシートの上に。自らもシートに跨ると、
キックを一回。いまや骨董品といっていいエンジンの音が、静かな朝の田舎道に響き渡る。
95【品】遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(2/5) ◆wD7mEwnsao :2008/12/07(日) 16:44:30.73 ID:jMV4l1kT0
「まあ無理に聞こうとは思わないけどさ。名前を捨てた奴なんて、この国にはいっぱいいる。
さ、ちょっと飛ばすからね。おとなしくしててよ」
 穏やかな、人影のない時間帯。レンは青空を扇ぐと、右手でスロットルを開いた。

   *

 都市中央部から遠く離れた田舎、しかも単線とはいえ汽車の通る村というものは、意外と流
通の要所としては捨て置けない場所だった。特になにか事情のあるものを流通させる場合、一
時的に仮置きする、あるいは経由させる場所としてこれほどの好条件は他にない。
 戦況が変化し、戦火が国土のあちこちまで蔓延しているこの現状。きっかけは言うまでもな
く、旧王家軍の正式な蜂起だろう。現政府に対する不満は民間にも根強く存在し、そしてそこ
に訪れたこの事件は、国土全体を刺激し、震撼させた。
 各地で「義勇軍」だの「レジスタンス」だの、民間の兵が蜂起し始めたこの状況。こんなの
どかな田舎町でさえ、その影響から逃れることはできはしない。
 小高い丘の上にバイクを止め、レンはいま来た道を振り返る。まだそれほど遠くない位置に、
先ほどの駅が見えた。
 ――今日は、少し風が出ている。
 モスグリーンのモッズコートの襟をかき合わせ、胸ポケットからくしゃくしゃになった煙草
を取り出す。いまでは滅多に手に入らない、舶来の黒い巻き煙草。普段はあまり吸わないが、
そのかわり、決まったときにだけ必ず一本、吸うことにしている。
 手探りでライターを探しながら、レンは呟くように口を開く。
「お仕事、終了、と。短い仲だったね」
 うん、と小さく答える少女。それ以上のことは言わない。ならば、レンにもそれを聞く筋合
いはない。依頼されたものを指定通りに、間違いなく送り届けるだけ。それが『運び屋』の仕
事で、それ以外は必要ない。
 紫煙と一緒に、飲み下す。いままではいつも、そうやってきた。
 ――そうしようと思わなかったのは、ただの気まぐれなのかどうか。
「その本、いつも大事そうに抱えてるよね」
 レンのかたわらには、いまだサイドシートに身を沈めたままの少女。胸元に抱えた皮装丁の
本を、おずおずと開き、文字を眺める。
96【品】遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(3/5) ◆wD7mEwnsao :2008/12/07(日) 16:44:54.83 ID:jMV4l1kT0
「兄の詩集なんです。いまはどこにいるかわからないんですけど、でもこの本の最後に、ここ
に来たことが書かれてあったので」
「ふぅん……お兄ちゃんを捜してひとり旅、ってことか」
 ライターを探る手を休め、少女の手元を覗き込む。確かに詩は書き付けてあるものの、しか
し、これは違う――かつて見た懐かしい散文詩に、ふと懐かしい笑みがこぼれる。
「でもさ、それ、詩集じゃないね。ただの日記じゃないかな。少なくともそこに書かれている
詩は、彼の創作ではないと思うよ」
 驚いたように振り返る少女。でもレンは、確かにその散文詩に見覚えがあった。遠いあの日
に、読み聞かせてもらった外国の詩――懐かしい顔を思い出すよりも早く、少女がレンに問い
かける。
「兄のこと、知っているんですか?」
 どうかな、とレンは首を捻る。
「私の探している人の、知り合いかもしれない。その人の好きな詩なの、それ」
 ライターを探す手を止め、巻き煙草を耳に挟む。バックパックを広げ、中から取りだした部
品の組み立て。この手際が良くなくて、何度か怒鳴られた思い出が蘇る。不器用さはまあ、当
時のままだ。
「ね。火、持ってるんでしょ?」
 首を傾げる少女に、レンは振り向きもせず、だめ押しする。
「さっき、あの駅にしかけてきた爆弾」
 爆弾。かなり強引ではあるとはいえ、しかしやむを得ない作戦だとは思った。まだ警備の手
薄な郊外の駅を狙い、輸送中の武器を奪い取る。反政府派のレジスタンスなんて、いまやこの
国の全土どこにでもいるのだ。彼らに足りないのは武器だけで、なればそれを奪えばいい――
まあ、単純ながら間違ってはいない考え方だと、レンは思う。
「レン。どうして、そのことを」
 動揺する少女に、レンは微笑みだけを返した。その程度、初めから丸見えにも等しい。いま
まで法の目をかいくぐり、『運び屋』として様々な武器弾薬を運んできたレン。そんな人間の
ツテを頼れるなど、ごく普通の少女に出来ることではない。なにより、約束された報酬がすで
におかしい。家出少女のタクシードライバーを務めるだけで、これだけの額が支払われるなど
あり得ない。
「たぶん、後処理料込み、ってことだからね。こっちはもう廃業したつもりだったのに」
97【品】遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(4/5) ◆wD7mEwnsao :2008/12/07(日) 16:45:33.88 ID:jMV4l1kT0
 組み上げたスナイパーライフルのバレルを眺め、そして地に伏せ、それを構える。
 地面に耳をつけると、遠くから列車の音が聞こえてきた。
「あと五分くらいかな。こっちは、いつでもOK。でもあなたは、その火、つけられる?」
「OKって、いったい、なにを」
 考えるまでもないことだった。ただ爆弾で列車を爆破しただけでは、この作戦は成功しない。
武装した正規兵に対して、ほとんど丸腰にも等しいレジスタンス。いくら人数がいようと、一
方的に蜂の巣にされておわりだ。誰一人、目的の武器にまで辿り着けるはずがない。
 しかし――その正規兵が、一人残らず死んでいれば、話は別だ。
「爆発から数分のあいだ、あの駅舎にいる正規兵を、ここから殺せるだけ殺す」
 その『後処理』は、決して厄介な仕事ではない。警備のうすい田舎の駅舎。列車内の警備兵
を含めても、人数はまあそこそこだ。うまくやれば、この丘の上からの狙撃だけで、全滅させ
ることも不可能ではない。
 遠くに、警笛の音が聞こえる。到着まであと少し。問題は、別のところにある。
「イレギュラーは少ない方がいい。あんたの点火で、出来る限り多くの人間の命を奪えれば最
上ね。警備に当たる兵も、無関係な駅の職員も――その火種を握っているのが、あんた」
 狙撃前の、張り詰めた空気。普段の二倍も三倍も、鋭敏になった感覚。それが伝えてくれて
いる。少女の恐れと、戸惑い。足りない覚悟。彼女から点火装置を奪いあげ、代わりに点火す
るのは簡単だ。だが、それは依頼には含まれていない。そもそもレンにとっては、別にどちら
でも構わなかった。
「あんたがやらなきゃ、あたしは引き金を引かない。でもそれでも、きっと作戦は変わらない。
大勢のレジスタンスが死ぬだろうね。逆に点火すれば、大勢の兵が死ぬ。あたしは、別にどっ
ちでもいい。あたしには強制する権利はない。あんたの生き方だ」
 少女が泣いているのがわかる。先送りにしてきた覚悟。しかしこうしてこの場に立つ以上、
それなしでこの先に進むことは、許されない。
「うちは、ただ、おにいちゃんを探して」
 あたしもそうだ、と、レンは呟く。
「憧れて、追い続けてる人がいる。どこでなにをしているのか、そもそも生きているのかもわ
からない。だからせめて、やれるだけのことをやる。正しいことをしているとは思わない。で
も、それでもいい。あたしは――他の誰でもない、自分のエゴで、人を殺す」
 本当は、守りたいものが山ほどあった。しかしそれらは全て、長い戦いの中で失われた。守
98【品】遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(5/5) ◆wD7mEwnsao :2008/12/07(日) 16:45:56.02 ID:jMV4l1kT0
るために戦うことはできず、命以外の全てを失ってきた気がする。それでもまだ、エゴだけは
消えていない。他人の命を奪い、それを抱え込むこともせず逃げながら、それでもどこかへ向
かいたいと思う、その自分の勝手な核だけは。
「自分の手で奪った命、その影に足を引きずられながら――それでもあんたは、大切なものを
失わずにいられる?」
 線路の向こうに、列車が見える。徐々に減速し、ホームへと近づく。射撃体勢に入ったレン
の耳に、少女のか細い呟きが、聞こえる。
「わかりません。わかりませんけど、でも、ただひとつだけ。うちは、“あんた”じゃないで
す」
 どこか確信めいた、その響き。思わず、頬が緩む。
「……あんた、名前は?」
「サルビア」
 ――そう、いい名だ。
 レンは、草原に揺れるサルビアの花を思う。同時に、先ほど歩いてきた駅のホームを思う。
血と炎にまみれ、地獄と化したその場所が見える。緩んだ頬が、引き締まる。
 正しいことをしているとは思わない。むしろ、間違っている。大きな流れに翻弄され、単純
な刺激に舞い踊らされただけの、ちっぽけな存在。お互いに諍い争いを繰り返し、その結果多
くの命が失われていく。正しかろうはずがない。こんなのが正しくて、たまるものか。
 ただ――それでも、エゴは、嘘をつかない。
 冷たい、グリップの感触。スコープから覗く、無機質な光景。駅舎の前に立つ、警備兵の姿。
先ほど交わしたばかりの笑顔は、もう記憶の遠くに消えかけている。
 列車が、ホームに入る。タイミングは、指示されずともわかっていた。機械のように重く静
かに、しかし正確に動いてゆく人差し指。銃器は、いつも正直だ。定められたとおりに運用す
れば、間違いなく人間の命を奪うことができる。そこには、意味も意義もない。
 憧れ、真似し、追い続けたあの人。
 彼女が決して望まない世界と知りながらも。

 爆音――そして、引かれる、引き金。
 失われる命だけは、いつも等しく、そして、静かだ。
〈了〉
99愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 16:46:29.83 ID:jMV4l1kT0
以上です。いろいろと失礼しました。
100愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 17:27:46.59 ID:lDE6jXTI0
ho
101愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 17:29:50.93 ID:eEFg86aB0
ここですかさず御題を貰おうか。
102愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 17:31:33.64 ID:10FIytYjO
ストロボライト
103愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 17:37:18.97 ID:eEFg86aB0
把握ぅ。
104愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 18:04:50.27 ID:lDE6jXTI0
105愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 18:40:47.70 ID:KOnVx870O
ほー
106愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 18:45:14.08 ID:FLGW0/sa0
お題

「おちんちんはちきれちゃう」
107愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:08:27.88 ID:kCrQUuzFO
108愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:10:06.54 ID:lDE6jXTI0
救済スレより品評会作品転載しますよ
109【品評会】口に飲み物を含んで読もう1/5 ◇czxS/EpN86:2008/12/07(日) 19:11:18.67 ID:lDE6jXTI0
 「そこで、私どもが提案する新安全システムがこのC-TECKです!」
今日の俺の舌は絶好調だ。これなら今回のプレゼンも大成功間違いないだろう。
 『これが噂の…』
経済誌では毎週のように登場するような、そうそうたるメンツから、ほうっ、というため息が流れてくる。
反応は上々。これなら年末はワイキキのビーチでハワイアンビールを一杯やれるかもしれない。
 「百聞は一見に如かず。ではテストコース右手をご覧ください」
滑らかなエンジン音と共に一台の車がテストコースのスタートラインに滑り込んでくる。わが社の紅一点テストドライバーである
宗倉くんだ。彼女なら、そうそうヘマはすまい。
 「このC-TECKシステムは、従来のような音での衝突警告ではなく、人体への電気的刺激による全く新しいアプローチの安全システムです」
無線で宗倉くんに指示を出す。車がコースをスタートした。ここからが本番だ。
 「宗倉くんの胸には、私の手にあるものと同じC−Plugと呼ばれる伝達システムが装着されています」
 『君、これはニップレスではないのかね?』
 「違います。このC-Plugは、車内に取り付けられたコンバーターと連動し、走行中の車間距離もしくは障害物が一定の距離を切った時に、
ドライバーの乳首に切ない刺激を与え、注意喚起を促すシステムです!」
110【品評会】口に飲み物を含んで読もう2/5 ◇czxS/EpN86:2008/12/07(日) 19:11:54.13 ID:lDE6jXTI0
俺が説明を終えた時、後ろの方で固唾を呑んで見守っていた開発部のおやっさんたちから、歓声があがった。
 『君、何故乳首への刺激なのかね?』
もちろんこの反応も織り込み済みだ。
 「車の運転中、乳首が浮いていないか気になって巻き込み確認どころじゃなくなる。
…このような経験は、車を運転される方にはよくあることだと思います」
首をかしげる老人ども。まったく、運転手付きの送迎車で移動ばかりしているから、共感がわかないのだ。
 「そのような場合、乳首に甘く切ない痛みを与える事で、あ、いやだわ私ったら、横断している人がいるのよ。とより効果的な注意警告を促すことができるのです」
俺は後ろで見守る開発部のおやっさんにパチリとウィンクをする。
 「では、これよりプロモーション走行を行います。こちらのモニターをご覧ください」
皆がモニターを注視したのを見計らい無線で宗倉くんに連絡をする。
 「プロモーションスタート。障害物からだ」
ウォン、と唸りを一つ上げて車がストレートに設けられたプラスティック製の壁に突っ込んでいく。
ピリリリと音が鳴り、電流が流れる。車内に取り付けられたカメラは、切ない顔でビクッビクッと体を震わせる宗倉くんの様子を映し出している。
 『おおっ!』
 「ごらんください、効果はてきめんです」

キュアアアアアアアアッ!!!!!グオオオオオオオオオン!!
その時である、宗倉くんの駆る車が、けたたましい音を響かせて一度バックした後、コースレーンの外に張られている壁に向かって猛然と疾走し始めたのだ。
 「どうした宗倉くん!」
俺は慌てて無線で胸倉くんに問いかける。
 『も、もっとしてぇ!でんきっ、ビリビリってしてぇぇっ!』
 「しっかりするんだ胸倉くん、ここは君の家じゃない!」
無線機の向こうからピリリリリという電子音が聞こえてくる、それとハモるかのように宗倉くんの
 『はぉぉぉぉぉっ!!』
という獣じみた嬌声が聞こえる。
宗倉くん、いやメス犬の駆る車がボン!という音を立てて壁に追突する。
開発部のおっさんたちが泣きながら破片を集めている光景を見ながら、俺は呆然と立ち尽くしていた。
 
111【品評会】口に飲み物を含んで読もう3/5 ◇czxS/EpN86:2008/12/07(日) 19:12:25.83 ID:lDE6jXTI0
 「はっ!ゆ、夢か!!」
夢でよかった。……いや、よくねえな。俺無職だ。
パソコンの前で眠ってしまったらしい。顔にはキーボードの跡がくっきり残っているし、首も痛い。
ガタン、と窓を開け、タバコに火を付ける。ぷかぁっと吐き出した煙が、未だにあぜ道の田舎の風景の中に吸い込まれていった。

夢は願望の表れである、とユング先生は言っていた。
俺も、心のどこかでこういうありえない非日常を求めていた、ということなのか。

娯楽も目新しい事も無い田舎。退屈で退屈で狂ってしまいそうだ。
いや、もうすでに狂ってしまったのだろうか?
だがしかし、一度都会生活の厳しさを知ってしまった俺のような人間には、まだこちらのほうがいいのかも……
 「ああ、もうっ!!!」
頭の中がくさくさする。
どっちにしろ、このまま無職生活を続けていたんじゃ干上がってしまう。幸いうちは農家だから、食うには困らねえだろうが……。

ドサッ、と布団に倒れこむ俺。
気が付けばもういい年だ。夢も希望も段々と失われてこのまま田舎でくたばるだけか。
スリルもなく、いやそれどころか、何もない。
 「俺の人生、こんなもんなのかなぁ……」

昔はこんな風に考えなかった。何でもやってやるって、そう息巻いていたのに……。

ピンポーン
玄関のチャイムが鳴る。しばらくして、もう一度。仕方ない、出るか。

………。
………。
………。

「え、明日ですか?」
112【品評会】口に飲み物を含んで読もう4/5 ◇czxS/EpN86:2008/12/07(日) 19:12:47.42 ID:lDE6jXTI0
 素足で入る田んぼが、こんなにも気持ちよかったなんて……。
今だけは、スローライフに畏敬の念を払ってやりたい。
 辺りはすっかり夜。街灯一本無い田舎では、辺りはすっかり闇の中である。

『明日、小学生の農業体験の打ち合わせをしたかったんだがね』
家に訪れた血気の良いじいさんはそう言っていた。

明日の朝には、東京から来たおませな小学生が、この田んぼに足を浸しキャッキャウフフの大合唱。
お兄ちゃん教えて、ああん次は私に教えて、ボ、ボクも、お兄ちゃんがいいの……とかなんとか言ったりして
おっぱいいっぱいちーぱいにゅーぱいちーちくパイの四暗刻で俺のテンションマックスハート。
生足の裏ドラで一気に倍満だ。
 しかし、一年前まではシティボーイだった俺の心のメーターは、そんなトゥルーラブストーリーでは満足しきれないのだ。

俺の渇望を満たす強烈な何かを。
そのためなら、なんだってしてやるさ。いや、なんだってやれるはずだ。

こんなにも気分が高揚したのは、何年ぶりだろうか。
まるで、心も体もあの頃に戻ったようだ。

さぁ、還ろう、自然の中へ−。
月夜に照らされながら、俺は一枚、また一枚と服を脱ぎ捨て、生まれたままの姿へ戻っていく。
そして、明日への期待のように膨らみ、凶暴なまでに屹立した股間の戦士の銃をゆっくりと田んぼの中に浸していった。


 「あ……ああっ、す、素晴らしい……!」
背徳と泥が与える感触、そして母なる大地を犯しているという味わった事の無い征服感に突き動かされ、ゆっくり、ゆっくりと
田んぼに注送を繰り返していく。
 明日の朝には、何も知らない純真無垢な女の子や男の子たちが、この田んぼに足を浸し、水を掻き分け泥だらけになって田植えをするのだ!
さぞ充実した一日になるだろうな!
113【品評会】口に飲み物を含んで読もう5/5 ◇czxS/EpN86:2008/12/07(日) 19:13:08.15 ID:lDE6jXTI0
「俺が何億もの精子を放ったのも知らずになぁ!!!!フハハハハハ!!!!」
 そして俺は何も知らない振りをして手取り足ロリ、いや足取り教えるのだ!さぞいいお兄さんだろうぜ!
その光景を想像しただけでもう射精してしまいそうだ、ええい、出してやれ、何億匹でも出してやれ。

どうだ、明日は無数の小学生に間接足コキされるのだ、まだまだ収まりがつかないだろう?
 「どう、田んぼの感想は?」
なんて質問でもしてみろ、
 「にゅるにゅるして気持ち悪い」
なんて答えられた暁にはあかつきにはぁぁぁ
はぉぉぉぉぉっ!!!!
 
 ふう、ちょっと落ち着いたぜ。
ジャボッ、という音とともに我が分身を水中から引き上げると、ジャンボタニシがついていた。
もののついでだ、コイツにもたっぷり俺の味を思い知らせてやろう。
俺は殻の中に、ゆっくりと萎えた分身を差し込んでいった。

鳥のさえずりで、目が覚めた。

「……夢、だったのか……?」
そこにあるのはいつもと変わらぬ俺の自室。

いや、夢じゃない!
俺の手には、確かにジャンボタニシが握られていた。
俺は駆け出す。
約束の田んぼへと。はじまりの場所へと。

「今日は、夏野菜の収穫をしまーす、採れたものは、持ってかえっていいので、皆さん頑張ってくださ〜い」
……俺は隣の納屋まで駆け出した。
確かあそこにはガスバーナーがあったはずだ。
〈了〉
114愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:13:23.49 ID:lDE6jXTI0
てんさいおわり
115愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:14:12.18 ID:5wyZof4oO
このスレ変態大杉だろ
116愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:14:17.73 ID:1fCiTwLXO
天災乙

書きたいけど書けない……くやしい……でも
117愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:18:44.46 ID:R8AK615B0
あ、今日日曜日か・・・
118愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:23:11.77 ID:lDE6jXTI0
カオスが訪れないことを切に願うわ
119神様、家に帰る 0/4 ◆LBPyCcG946 :2008/12/07(日) 19:25:55.27 ID:1QKfN4D/0
品評会作投下
120神様、家に帰る 1/4 ◆LBPyCcG946 :2008/12/07(日) 19:26:12.65 ID:1QKfN4D/0
 昨日はアマゾンのジャングル奥地に行って、珍獣のバーベキューに舌鼓を打ったし、一昨日は雅で風流な京
都のお寺を静かに巡ったんだ。氷が覆う高い山の上から見下ろす景色は最高だし、真っ暗な海の底に降る雪は
僕を激しく感動させる。いずれも1つの衝撃として、僕の胸に確かに刻まれている。
 だけど今日、そう確か実に5年ぶりに、家に戻って来た時の衝撃ったら無いだろう。何せ僕の1人暮らしの
家に、どこの誰かも分からない女の子がいたんだからね。
「えっと、どちら様ですか?」
 この台詞は僕の言った物ですと言いたいのは山々さ。でも違う。こっちが先に聞きたかった事なんだけどね。
ここは僕の部屋だって、そういう意味を込めて。そしたら彼女の方がそっくりそのまま同じ意味で、僕に尋ね
てきた物だから、僕は面喰らってしまった訳なんだ。
「どうして鍵を持って……あ、もしかして前にここに住んでいた方ですか?」
 僕はいまいち事態が飲み込めなかったから、手で小鼻をかいたり、もう片方の手で自分の髪を撫でたり、部
屋番号を確認したり、しかもそれを2度見したり、一旦しまった鍵を出したり、とかそういう事を、ほんの一
瞬でやってのけたんだ。
「あの……私3年前にここに引っ越してきた者で、大家さんが言うには、ここには元々住んでる人がいたんだ
けど、2年前から行方不明になっていて連絡が取れないって。それで、私達に貸してくださったんです」
 どうにか理解できた僕は、ようやくその見ず知らずの女の子と喋る事が出来た。世界を中駆け回って、大冒
険を繰り広げてきたけれど、一番凄い冒険は自分の部屋にあったなんてまさに驚きだね。言い忘れてたけど、
僕は人見知りなんだよ。
「あ、ああ、そうなんですか。確かに大家さんに冒険に出るとは言ってなかったな。うん。そうか、それじゃ
悪かったね。別の部屋を探す事にするよ」
 言い終わると同時にさっさと姿を消そうとした途端、彼女が僕を呼び止めたんだ。
「待って。あなたって、冒険家なの?」
「え? ああ、そ、そうなのかな、冒険はするけど……」
「それじゃあ、あの……」
 どもる僕と口ごもる彼女は、まさしくお似合いなのかもしれないな。だけどそれは他人事だと思うよ。こっ
ちは必死なんだ。もう心臓が2個に増えそうなくらい緊張しているんだから。
「あの……、……って人、知ってますか?」
 僕はその名前を知らなかった、だから素直にそう答えたんだ。彼女は悲しい表情をしていたね。
121神様、家に帰る 2/4 ◆LBPyCcG946 :2008/12/07(日) 19:26:29.72 ID:1QKfN4D/0
「すいませんでした。突然変な事を聞いてしまって。久々に戻ってこられたって事はお疲れでしょう? お茶
でよろしかったら是非」
 そう言って立ち上がる彼女の提案を、僕は断る事が出来なかったんだ。まず冒険家って事をはっきり否定し
なきゃならないのに、それすら出来なかったんだから、ほとんど奴隷状態さ。笑っておくれよ。
「中、どうぞ、狭い部屋ですけど……。って言ったら失礼なのかな」
 彼女が少し笑ってくれたよ。僕もつられて笑顔になったけど、ちょっと不自然だったかもしれないな。
 部屋は僕が出て行った時とはかなり変わっていたね。僕の時は殺風景で家具の1つも無い部屋だったけど、
畳まれた布団があってテーブルがあってテレビがあって、やっぱり狭かった。彼女が台所でお茶を入れている
間、僕はどうにか呼吸を整えて本当の事を言う準備をしていたんだ。信用されようされようと思わずに率直に、
嘘だと思われたならそれでいいと諦めを混ぜて、でも言葉はしっかりと震えないように。空を飛ぶ準備よりも
よっぽど大変だ。
「あ、ぼ、僕は」早速1つも守れてないけど続けるのさ「一応、神様なんです」
 彼女がこっちを向いて、やっぱり驚いていた。驚いていたけど、疑っている感じじゃなくて安心した。途端、
もうちょっと喋りたくなったから僕は喋ったんだ。
「神様が6畳1間のボロアパート借りたり、しかも5年も留守にしたりしてるのは変ですよね。信じてくれな
くても良いんです。ああ、ていうか自分に様付けするのは失礼かな。ごめんなさい」
 彼女がお茶の入った湯のみを僕の前において、僕は1口すすった。味はよくわからない。なぜなら彼女の表
情が気になって、それでも見る事が出来なかったからさ。
「私、信じますよ」
 彼女の声は、僕とは対象的にはっきりしていた。僕は慌てて「ど、どうして?」と聞いてみたんだ。
「私、彼がいなくなってからずっとこの部屋から出てないんです。食欲も湧かなくて、何も食べていないのに
全然お腹がすかなくて、餓死する様子もなくて、変だなと思ってたんです。家賃も全然払ってないのに、大家
さんが取り立てに来ないし。神様の使ってた部屋なら、なんだかむしろ納得します」
 確かに僕は冒険に出る前、長い事ここに住んでいたから、僕の力がここに残っていたってそんなに不思議じ
ゃないな。家賃を払われていない大家さんは気の毒だけど、それだけ彼女が自分の殻に閉じこもってしまって
るって事だろうね。だから彼女の台詞の中で僕が一番不思議に思った事は、こんなにかわいくて一途な彼女を
置いて、どこかへ行ってしまった「彼」とやらの存在についてだったんだ。
「もしかしてさっきの名前が彼?」
「ええ、そうです……」
122神様、家に帰る 3/4 ◆LBPyCcG946 :2008/12/07(日) 19:26:45.58 ID:1QKfN4D/0
 僕はそう答えた彼女の表情を見て、なぜだか元気づけなきゃって思ったんだよ。僕にとって初めての感情だ
ったし、それは嫌いな物でもなかったね。僕はありあわせの元気で笑顔を取り繕って、こんな風に話はじめた
んだ。
「太平洋のど真ん中で、潜水艦にひかれそうになった時の話って、聞いてみたいですか?」
 彼女は目を真ん丸くさせて、僕の話に耳を傾けてくれたよ。それからはまるで時間が滝みたいに流れていっ
たんだ。あっという間。まさにその通りにね。
 モンゴルの大平原で見た、真っ黒なシアターにばら撒かれた星空。熱帯の海にある、誰も見た事の無い珊瑚
の展覧会。入り組んだ鍾乳洞の奥の奥の奥の、透き通る神秘の塊。森林を超え、洞窟を抜け、山を登り、海を
渡り、野を駆けて。僕の冒険譚はずっと続いた。彼女は黙っていたけれど嬉しそうに聞いてくれて、僕の言葉
を1つたりとも聞き逃さなかったんだ。
「……っていう事があったんだ。ふう、ちょっと疲れたかな」
 一息ついて、時計とカレンダーを見ると、帰ってきた日から3日ほど経っていた。彼女もそれに気付いて、
カレンダーに赤い印をつけたから、僕はやっと気付かされてしまったのさ。彼女はまだ、彼を待っているって
事に。だから僕は大馬鹿者なんだ。彼女が1歩も出ずにここにいたって事は、いつ帰ってきてもいいようにだ
し、そして彼女を縛っているのは、僕がここに残していった全知全能の余りの力なんだろう。急に気まずくな
って、3日前の初対面の時のような、なんだか変な感じに逆戻りしてしまったよ。我ながら情けないね。
「あの、一緒に冒険しませんか? その彼を、一緒に世界中周って探しましょう」
 彼女は僕の言葉を聞いて、昨日と同じ笑顔のまま、僕の提案を受け入れてくれると思ったんだ。だけどそれ
は間違いだったのさ。彼女はそっと微笑んで首を横に振るだけで、僕は急に不安になって言葉に頼ってしまう。
「どうして? どれくらいかかるかは分からないけど、きっと見つかるよ」
「彼は……」
 彼女のした表情は、砂漠の風よりもせつなくて、超高層ビルのように自信に満ちていて、繋げた言葉はまさ
に地球のようだったんだ。
「彼は、必ず戻ってくるって言ってましたから」
 そう言うと、彼女はまた1杯お茶を入れてくれたんだ、こんな僕に。
 どうにも勝てそうにないや。そう思う。だけどやっぱり彼女に何かしてあげたいんだ。この部屋に戻ってき
て、僕は彼女と話をいっぱいした。それは世界中を周って得たどんな経験よりも刺激的だったんだよ。それも
そのはずだろう。僕はずっと1人だった。1人で見る世界は、この部屋よりかは狭かったって事。それを思い
知らされた僕はショックよりも、嬉しさの方が勝っていたね。ちょっぴりくやしかったってのも本当さ。
123神様、家に帰る 4/4 ◆LBPyCcG946 :2008/12/07(日) 19:27:02.56 ID:1QKfN4D/0
 だってそれもそのはずさ。最初に僕が「僕は神様です」なんて言った時、彼女は彼を帰してなんてお願いは
決してしなかった。なのにこの3日間、僕の話をちゃんと聞いてくれたんだ。そして僕が一緒に探しに行こう
って言った時には、はっきりと断ってくれた。彼女は、彼と、彼の言葉を信頼しているって事に他ならないと
僕は思うんだ。
 僕は自由気ままな神様で、滅多にこんな事はしないのだけれど、今僕が彼女にしてあげれる事は、どうやら
これしかないようだね。僕は覚悟を決めて立ち上がると、彼女にする言い訳を考えてない事に気がついてもう
1度座りなおした。それでちゃんと考えてからもう1回立ち上がって、こう言ったんだ。
「ちょっとそろそろ、宇宙の方にも行ってみたいな」
 我ながら完璧さ。
「きっと彼も帰ってくるんじゃないかな。うん、それじゃ、またいつかどこかで逢いましょう」
 そう言って笑顔で、部屋を後にした。彼女は何も言わず、僕を見送ってくれた。
 アパートから出て階段を下りる時、彼女と同じくらいの年頃の青年とすれ違ったんだけど、人当たりの良さ
そうな感じだったよ。やっぱり僕は神様で良かったなって思った瞬間でもあるね。たまには人の願いを叶えて
あげないと、神様失格なのかもしれないし、そてに好きな人の願いを叶えてあげられるのは、神様にとっても
喜びなんだ。
 さて、僕はこれからどうしようかと結構真面目に考え始めた。後ろからは喜びの声が溢れてきて、津波のよ
うにやってきたから、僕はなんだか嬉しくなって、また冒険に出ようかなって思えたんだ。まだまだ人間は僕
を魅了してくれるはずだからさ。

124愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:29:48.07 ID:1QKfN4D/0
転載終了
125愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:38:57.77 ID:HcxrueZT0
初参加ですお題ください
126愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:40:19.44 ID:lDE6jXTI0
>>124
おつおつ

>>125
天国
127愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 19:43:40.47 ID:5wyZof4oO
転載乙
しかしすごいバイタリティだな
量産できる人は尊敬に値する
128愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:00:04.45 ID:7bm9Ov+v0
あと三時間半で書けるかしら
129愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:15:00.81 ID:lDE6jXTI0
時間外もあるよ!
130愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:33:02.61 ID:lDE6jXTI0
131愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:33:32.31 ID:5wyZof4oO
通常作もあるよ!
132愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 20:48:50.59 ID:7bm9Ov+v0
頑張れ俺。
133愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:08:02.87 ID:5wyZof4oO
134愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:12:24.35 ID:fx4mAiEq0
マスター、お題ひとつ
135愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:16:51.68 ID:5wyZof4oO
蒸留水
136愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:21:42.33 ID:fx4mAiEq0
>>135
はあく
137愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:23:05.15 ID:wu4Rz3LXO
お題ください
138愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:34:13.56 ID:7bm9Ov+v0
>>137
ホウキ
139愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:53:03.94 ID:5wyZof4oO
諦めたのかw
140愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:55:40.66 ID:kCrQUuzFO
品評会いま何作品?
141愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 21:56:32.40 ID:lDE6jXTI0
>>140
8作品
142愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 22:14:38.31 ID:lDE6jXTI0
143愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 22:33:08.29 ID:lDE6jXTI0
144愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 22:42:10.59 ID:H8bJZm39O
お題くださーい
145愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 22:47:01.94 ID:SbMNj4OT0
品評会作品投下ッス
146愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 22:47:20.82 ID:7bm9Ov+v0
>>144
マーク
147非日常は確かにあった 1/5 ◆h97CRfGlsw :2008/12/07(日) 22:49:46.95 ID:SbMNj4OT0
 どうしてこう退屈なのだろうか。最近そんなことばかり考えている自分に気づいて、俺は嘆息しながら屋上へ向かった。放課後の一服は、すでに習慣になっている。
 彼女に気が付いたのは、屋上の出入り口屋根から延びる影が、普段とは少し違う形をしていたからだった。振り返ると、夕焼けを背に一人の少女が膝を抱えていた。
 あそこまで登るための梯子はない。少女が自力で登るには少し荷が重い場所だったが、まあ、そんなもの好きもたまにはいるんだろう。俺は内ポケットから煙草を取り出し、火をつけた。
「……」
「……おぅ」
 一息ついたところで、少女が自分のすぐ隣まで来ていたことに気が付いた。気配もなにもない不意打ちに思わず唸ってしまう。彼女は俺の口から煙草をむしると、無造作に握りつぶした。
「……熱くないのか? 大丈夫なのかよ」
「―――」
「ん?」
「――」
 彼女は日本語ではない何かを喋っている。どこかで聞いたような気のする言葉だったが、博識とは言い難い俺にはさっぱり理解できなかった。首をかしげると、彼女も首をかしげた。
 それから再び小声で何かを言うと、彼女は俺をきつい半目でしばらく見つめてから、再び屋上の屋根の上へと戻っていった。たん、と地面を蹴っての軽やかな一足飛びでだ。
「……なんだあいつ」
 彼女は夕日と正対して立ち、そよぐ風にスカートをはためかせていた。逆光に目が眩んで目をしばたたかせると、次の瞬間にはもう、彼女の姿は掻き消えていた。

「ねえ、昨日の通り魔事件のこと聞いた!?」
「……いや」
 早朝。……ではなく、少し遅刻して二時限目の放課。席に着いてすぐ、隣の席の涼子から話しかけられた。ずずいと顔を寄せられ、思わずその分だけ引いてしまう。
 昨日の事件云々は今日の話題の頭角なのか、周囲の生徒もそのことについて話しているようだった。最近頻発する連続通り魔事件。この高校の生徒からも、幾人か犠牲者が出ている。
「今度は二人だって。一人は頭を銃で撃たれてて、もう一人はその撃たれてる人に喉を食い破られたんだって」
「B級映画の撮影なら余所でやってほしいもんだ」
「あはは。……なんか、冗談みたいな事件だよね。犯人の手掛かりも全然掴めてないらしいし。しかも銃まで使う模倣犯まで現れたって……怖いね」
 へえー、とだけ返して教科書を机に詰め込む。涼子は眉根を寄せ、これ以上会話を振るのを断念したのか、自分も椅子に座って次の事業の準備を始めた。
 平和ボケが進むと言われる日本だが、こういう事件はままあることなのだろう。人を殺して気持ちいいと感じるのかは想像の埒外だが、煙草と同じで殺したいから殺すのだろう。
 犯人がどんな奴なのか気にはなるが、俺には高校を無事卒業することの方が重要なので変態の素行など気にしている場合ではない。なら遅刻するなって、それは無理ってもんだ。
「あ、そうだ。最近、君の身の回りで変なことが起きたりしてない?」
 涼子が、なにか思い出したように唐突にそう言った。顔を向けると、彼女はにっこりと微笑んでいた。嫌な予感に顔を引きつらせると、彼女は俺の内ポケットがある部分を突いてきた。
「なんか今日は制服からあんまり、煙草の匂いしてないし」
「……なにをおごってほしいんだ」
 どうしよっかなーと楽しそうにする涼子に肩を落としつつ、俺は昨日であった少女のことを思い出していた。退屈な俺の身に起こった変なことといえば、当面はあれに限られるだろう。
148非日常は確かにあった 2/5 ◆h97CRfGlsw :2008/12/07(日) 22:51:04.70 ID:SbMNj4OT0
 屋上には滅多に人が来ない。ということでありがたく放課後に喫煙場所として使わせていただいているのだが、今日もまた煙草を奪い取られてしまった。
「なにすんだよ……」
「―――」
「何言ってるか分かんねえよ」
 彼女はポケットから携帯灰皿を取り出すと、その中に煙草をねじ込んだ。よく見れば手に先日火傷したのだろう水ぶくれがあり、懲りたのかと鼻を鳴らすと、半目で睨まれた。
 少女は再び言葉を発したが、やはり何を言っているのかわからない。彼女もどう意思を伝えればいいのか困窮しているようで、険しい顔つきで考え込んでしまった。
 ふと、下げられた頭の登頂に目がいった。彼女は日本語ではない言葉を喋るくせに、真黒い髪と目をしている。よくよく見れば顔つきは外人なのだが、遠目から見れば日本人に見えるだろう。
 どうやら髪は染めているらしい。生え際の辺りの白く光る部分に、そう納得する。瞳はカラーコンタクトだろうか? 夕焼けに赤らんだ視界では、なんとも言い難いが。
「……―――!?」
「あ、悪い」
 思わず髪の白い部分を撫でてしまっていた。彼女は過剰ともいえる程に俺から身を離し、眉根を寄せてこちらを睨んでくる。殺気すら感じて、俺はホールドアップして降伏を示した。
 彼女はふいと顔をそらすと、昨日と同じように地面を蹴って屋根に上った。膝を抱えて座り込んでしまったのを見届けて、俺は再びこっそりと煙草を取り出した。
「――――! ―――、――――!」
 途端、彼女は怒りの形相で頭だけ覗かせて注意を始めた。鼻をひくつかせて何かを嗅ぎ取るようなジェスチャーをし、そして鼻をつまんで俺の胸を指差す。
「わかったよ、うるせえな」
 鼻がきかなくなるから止めろと言いたいのだろうか。観念して、俺は煙草をポケットに押し込んだ。憮然としてこちらを見ている彼女を一瞥して、俺は屋上を後にした。

「最近煙草の匂いさせてないよね。禁煙してるの?」
 涼子が尋ねてくる。あれから一週間ほどが経過していた。屋上へ行く度にあの似非日本人に煙草を取り上げられるので、制服から香る煙草の匂いが薄くなってきたのだろう。
「というか、俺結構香水かけてきてるんだけどな。犬かよ、どいつもこいつも……」
「えー、そんなことないよー。案外わかるもんだよ、煙草の匂いって。好きな匂いだしねえ」
「お前も吸ってんのか?」
 どうなんでしょう、と涼子は笑う。どうでもいいことだったのでそれきり会話を切り上げようと顔を背けると、涼子はつれないなあと唇を尖らせた。
「もしかしてさ、誰かに吸うなって怒られたのかな?」
「まあ……そんなところだ」
「ねえ、それって誰?」
 素直に屋上にいる変な外人のことを話そうかと思ったが、教えてしまうと涼子まで屋上に通いかねない。憩いの場を守るためにも、俺は口をつぐんだ。
「まあいいや、別に。それより、今日の帰りにクレープおごってよ。約束してたでしょ?」
「……覚えてたか」
 懐具合が気になったが、まあそれなりに可愛らしい女子を放課後を過ごすのも悪くない。うきうきという効果音を散らして喜んでいる涼子に、俺はどんよりと肩を落とした。
149非日常は確かにあった 3/5 ◆h97CRfGlsw :2008/12/07(日) 22:51:54.96 ID:SbMNj4OT0
 その日もポケットから煙草の箱を取り出すと、案の定彼女が現れた。放課後のこの時間になると俺が来ることを覚えて見張っているのか、手すりにもたれかかるまでも背中に視線を感じてはいた。
 再三文句を言っても一向に喫煙を試みることを止めようとしない俺にいい加減怒り心頭なのか、彼女は腰に手を当ててこちらを上目づかいに睨みつけている。
「だが吸う。新参者はお前の方だろう」
 箱を跳ねさせて、飛び出してきた一本を口にくわえた。横目で反応をうかがうと、彼女は小さな唇を尖らせ、どこで調達したのかわからない制服のポケットに手を突っ込んだ。
 取り出したのは、きらりと陽光を反射させる数センチ程のなにか。彼女は人差し指にひっかけた親指の上にそれを乗せ、ぴしんと弾いて俺の眉間に見事命中させた。
「いって……。なにすんだよ」
「……―――。―――――?」
 俺の眉間に跳ね返ったものを拾い上げると、彼女は俺とそれを見比べて首をかしげた。おちょくられていると判断した俺は、彼女の手からそれをひったくってやる。これは、弾丸か。しかも銀色?
 彼女は鼻を鳴らすと、俺から銃弾を奪い返して大事そうにポケットにしまい込んだ。そして俺の口から煙草を掠め取り、遠慮なくくしゃりと握りつぶしてしまう。
「?」
 握り込んだ煙草が変な感触だったのか、彼女は怪訝そうに手を開いた。そこには握力ですり潰されてしまった煙草の包み紙と、中身のチョコレートが手にこびりついていた。
「シガレットチョコだ。知らんかな」
「……?」
 俺はもう一本取り出し、包みを剥いて食べて見せた。からかう為にやった悪戯だったが、彼女の興味深そうな顔に思わず手を拭ってやり、もう一本渡してしまった。
 彼女は見よう見まねで包みを破り、慎重に口に含んだ。何度か咀嚼していくうちに、眼が驚愕に見開かれていく。甘いものを初めて食べたとでも言わんばかりの表情には、苦笑する他ない。
「……で、お前は一体何なんだ?」
「―――」
 彼女は俺の手からチョコの箱を抜き取ると、照れくさそうそっぽを向いて喋った。多分欲しがっているんだろう、頷いてやると、変に顔を引きつらせた。多分笑顔をこらえているのだ。
 怒った手前、素直に喜べないらしい。よく見れば整った顔をしているし、甘いものに夢中になる彼女はなかなかに可愛らしいものだった。得体も言葉も知れない外人ではあるが、案外和めるものだ。
 相変わらず色違いのプリン頭をそっと撫でてみる。意外にも彼女はこちらをじとりと見上げただけで、なにも言ってはこなかった。まんまと餌付けされたかと、俺は密かに表情を緩めた。

「……昨日なにがあったの?」
 翌日。いつもどおり遅刻してきた話しかけてきた涼子は、俺の顔を見るなり急に険しい顔になった。俺の顔に何かついてるかと返すが、そうじゃなくて、と涼子は首を横に振った。
「昨日、なにかあったでしょ? よかったら教えてほしいな」
「……いや、別に何も」
「ねえ、お願いだよ。君と私の仲でしょ?」
 上目使いにそう頼みこんでくる。なんだそれは色仕掛けのつもりかと言いたくなりながらも、まあそこまでして隠すことでもないかと、屋上にいる変な渡来人について話した。
 すると涼子は目を細め、俺の顔をちらと一瞥して黙考を始めた。一服する時間を邪魔されたくなかったので言わないでいたが、彼女がいる以上あそこで吸うことはもはや不可能だから、同じことだ。
「……異文化コミュニケーションだね。まあ、せっかくの機会だから、仲良くなってみれば面白いんじゃないかな。煙草も、気に入られたら吸わせてもらえるかも」
 涼子のことだから、てっきりどんな奴がいるのか見に来たがるのかと思ったが、どうやらそんな気はないようだった。にこやかにそれだけ言うと、さっさと席に戻ってしまった。
150非日常は確かにあった 4/5 ◆h97CRfGlsw :2008/12/07(日) 22:52:53.84 ID:SbMNj4OT0
 小さめのロリポップキャンディを咥えて屋上へ行く。滅多に人がいないはずだった放課後の屋上には先客がいるようになってしまい、俺は口からまろび出た白い棒を彼女に抜き取られてしまった。
「―――、……?」
「飴だ。俺の食いさしでよかったら食べろ」
 飴の部分を口に含むジェスチャーをしてやると、彼女は素直にそれに食いついた。ここ一ヶ月近く通いつめてわかったことは、彼女はどうやら甘いものに目がないらしいということ。
 それだけだ。言葉もわからないし、彼女が何故ここにいるかも知らない。なんとか意思疎通を図ろうとしたこともあったが、別にこのままの温い関係でもいいかと俺は判断した。
 俺が手すりにもたれて座り込むと、彼女も同じように隣りに腰を下ろす。いつのまにかそれが日常になった。笑顔を振りまいてくれたりはしないのだが、僅かに照れくさそうな表情もまた乙なものだ。
「美味いか?」
 俺の言葉に、彼女は頷いて答えた。なんとなくのコミュニケーション。好かれたのか、はたまたお菓子を持ってくる変な奴という認識なのかはわからない。が、前者だったらいいと俺は思う。
 頭の白い部分も大分広がってきていた。からかってやるつもりでくしゃりと髪を混ぜてやると、彼女は擽ったそうに眼を瞑った。妹がいたら、きっとこんな感じなのだろうか。
「……―――、―――」
 彼女は少し考える仕草をしてから、俺の方を向いて唇に人差し指と中指を乗せた。そして掌を開き、こちら見せた。一瞬考え、はたと気づく。これは煙草を吸ってもいい、のジャスチャーか?
「いいのか?」
 彼女は咥えた飴をこちらに見せ、はにかむように微笑んだ。お返しにというつもりなのだろう。ありがたい提案だったが、実はここでしか煙草を吸わない似非不良の俺は、禁煙に成功していたのだった。
 俺もにやりとぎこちなく笑いかけて、頭を撫でてやった。煙草を吸うことによって、なにかしら彼女は困ることになるのだろう。なら、吸うわけにはいかない。飴だってまずくなる。
「……―――」
 譲歩をしたのに一向に煙草を取り出さない俺に何を感じたのか、彼女は一言つぶやいて、俺にぽてんと頭を預けてきた。おそる、と肩に腕をまわしてみる。彼女の体は、暖かかった。

「煙草、止めたんだね。なんだか代わりに甘いにおいがするよ。外国人さんは結局煙草吸わせてくれなかったんだ」
 この日も遅刻した俺は、一時限目をやり過ごすために人気のない下駄箱で時間を潰していた。それなのに唐突に涼子が現れるので、思わずびくりとしてしまった。気配を消すなよ。
「煙草吸えなくて辛くない? 酷いよね、自分が嫌だからって君に無理強いして」
「いや……なんか顔が怖いぞお前」
「そうかな。……最近、全然私の相手してくれないよね、君。ずっとその人のことばっかだよね」
 涼子は俺の隣に腰を下ろし、ぶすっとした顔で俺を見上げてきた。意味深な発言にどきっとしないこともなかったが、俺は無理に話題を変えることにした。
「煙草だけどな、一応お許しは出たんだよ。まあそこまでして吸いたくもなかったから、吸わなかったけどよ」
「……そっか、ずいぶん仲よくなったんだね。あんまり、いい気分じゃないなあ」
 涼子は大きな眼をすいっと細め、口元を歪めた。そして何を思ったか、突然俺に飛びかかってきた。冷たい床に押し倒され、なにしやがると文句を言おうとすると、彼女の顔が不意に急接近してくる。
 俺の頬に手が添えられ、唇が押し付けられた。そして生暖かく滑るものが伸びてきて、俺を唇をなぞる。無理に口内へと侵入してくる涼子の舌の感触に、ぞくりと背筋に鳥肌が立った。
「っ、ん……」
 小さな呻きを残して、涼子が離れていった。思わず歯を立てて、舌に噛みついてしまったのだ。突然のことに、動悸が痛いほどに激しい。口内に、僅かに涼子の血の味が残っている。
 涼子は一言ごめんねと呟くと、こちらを振り返りもせずに走り去ってしまった。いやはや、いつのまに俺はそんなに好かれていたんだと、冗談交じりに考える。でないと、頭の処理が追いつかなかった。
151非日常は確かにあった 5/5 ◆h97CRfGlsw :2008/12/07(日) 22:54:01.43 ID:SbMNj4OT0
 その日の放課後。涼子は気付くと、既にいなくなってしまっていた。あいつの真意もわからないまま悶々としていたが、まあ、いずれ向こうから話をしてくるだろう。
 辺りを見回す。珍しく、まだ彼女はいないようだった。時々そういうこともあったから、俺は大人しく待っていることにする。今日は、彼女の好きなチョコレートを大量に持ってきていた。
「――――……?」
 頭上から声が聞こえてきて、俺は屋根に目を向けた。いつか見たように彼女は陽光を背に立っており、あの時と違うことと言えば、何か筒状のものをこちらに掲げていることくらいだった。
「よう、今日はお前の好物持ってきてやったぞ。降りてこいよ、逆光が辛いんだ」
 鞄から板チョコを取り出し見せびらかせてやる。シガレットチョコを与えてやって以来、彼女はこれに目がなかった。嬉しそうにかじりつく姿を見れば、俺の方も色々と落ち着くだろう。
 しかし、彼女はなかなか下りてこなかった。なにを躊躇っているのか、いつまでも眉間に皺を寄せたまま固まっている。呼びかけても手招きをしても、彼女は腕を掲げた姿勢のままだ。
「……――! ―――!」
 何か語気荒く呟いたと思ったら、彼女は持っていたものを屋根の床に叩きつけた。突然の荒っぽい動作に思わずびくりとしていると、彼女はようやっと降りてきた。
 緩慢な動作で、足取り重く近づいてくる。ずいぶん沈んだ表情をしているが……まあ、甘いものを口にすれば機嫌も直るだろう。俺はそう軽く考え、持っていたチョコを手渡してやった。
 彼女は俯いたまま、俺と少し距離を置いたところに立ち尽くしていた。受け取ったものを握りしめたまま、また動かなくなってしまう。どうしたもんだと困惑していると、彼女は腕で顔をこすった。
「……アリ、ガト」
「え……え? あ、ど……どういたしまして」
 突然日本語で言われ、面食らってつい敬語で返してしまった。片言だったが、わざわざ俺に言う為に勉強してくれたのだろうか。じんと胸にくるものがあって、俺は顔がほころぶのを止められなかった。
 そういえば、俺はこいつのことを何も知らないな、と改めて思った。せめて一言でも彼女の言葉を覚えていれば、こういうとき、洒落た返答もできたかもしれない。
 彼女はチョコの包みを破ると、控えめに食いついた。もぐもぐと咀嚼して、俺に笑顔を向けてくれた。俺も同じような顔を見せる。すると、彼女は突然、顔をくしゃりと歪めてしまった。
 必死に笑顔を作ろうとしているが、表情は泣き顔に崩れてしまう。チョコも取り落とし、よろよろと俺に近づいて制服を握りしめ、胸に顔を押し付けてくる。酷く震えだしたのに気付いて、俺は慌てた。
「い、一体どうしたよ? お前……?」
 わけがわからず、俺はあたふたと戸惑うしかない。少し低い背、髪から立ち上ってくる甘い香り、シャツに染み込んでくる涙の熱。そっと抱きしめてみると、小さな彼女は腕に収まった。
 なにか辛いことがあったのかもしれない。俺の知らないところで、取り返しのつかないことが起きたのかもしれない。俺はそれを知ることは出来ないが……せめて胸を貸してはやれる。
 少し力をこめて抱きしめると、彼女のすすり泣く声が聞こえてきた。俺に体を預けた、そのあまりに無防備なその姿。少しは信頼されていたんだなと、俺は思って――

「……あの、この前はごめんね。いきなりあんなことして……」
 最後に屋上で彼女と会ってから、五日が経っていた。ぱたりと彼女が姿を見せなくなってからも、俺は屋上に通い続けてきた。今日は、代わりに涼子が現れた。
 彼女が泣き腫らしていたことは覚えている。その後のことが、どうしても思い出せなかった。霞がかった頭の中に、頼りなげに小さくなっていた彼女の姿だけが鮮明に残っている。
 あの日から、五人ほどが立て続けに通り魔に襲われたらしい。もしかしたら、彼女もそれに巻き込まれたのではと、気が気ではない。銃まで使う狂った模倣犯がいなくなったのは、不幸中の幸いだ。
「待っててもしょうがないよ、もうあの人は来ないから。だから、私と一緒に行こうよ?」
 涼子が近づいてくる。発された言葉が、どろりと頭に浸透していくのを感じた。――何故彼女がそんなことを言うのだろうとか、彼女はどうなったのだろうとは、もう気にもならなかった。
 素直に涼子の手を取って俺は屋上を後にした。途中、きらりと陽光を反射するないかを見つけて、俺はそれを拾い上げた。しかしそれに触れた瞬間、指に鋭く激しい痛みが走り、取り落としてしまう。
 ……彼女は、一体どうしているのだろう。そんなことが一瞬頭をかすめたが、繋がれた涼子の手の暖かさがそれを霧散させる。そしてもう二度と、俺が屋上で彼女と出会うことはなかった。
152愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 22:54:38.40 ID:SbMNj4OT0
以上



狭い
153愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:00:02.35 ID:k3iN9gr+0
    _.-~~/     前スレまでの通常作品、過去スレ、過去ログ、第139回週末品評会、全て編集完了致しました。
    /  /
   / ∩∧,,∧    総作品数:5471作品
   / .|(´・ω・)_  .総スレ数.:561スレ
  // |   ヽ/  現 在  :562スレ目
  " ̄ ̄ ̄"∪   .備 考  :23時を回りました。
                   これ以降品評会作品を投下する方は、予約の上指示に従って投下して下さい。
                   予約条件は「速やかに投下できる状態」であること。
                   予約締め切りは23:30ですがギリギリを狙わないで下さい。お願いします。
                   規制中の方、規制に引っかかった方は救済スレッドまでお越し下さい。

                   では、どうぞ。
154愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:21:22.65 ID:/5pz+o9N0
なんというサイレントナイト…
155愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:24:23.42 ID:k3iN9gr+0
とりあえず救済スレッドより ◆4xLZ.gsETk氏の作品を転載致します。

【順番】
−−−
156一文字違いのフェティシズム 1/5 ◇4xLZ.gsETk:2008/12/07(日) 23:24:56.76 ID:k3iN9gr+0
 朝起きたら、ぬるっとしていた。
 後ろ髪の生え際から、首筋に沿って……いわゆるうなじの辺りだ。
 やけに首と肩がこっていて頭痛が酷かった。だから、揉み解そうと手を伸ばしたら――
「つ、つかめない」
 手はぬるぬると滑るばかりで、俺の望む圧力をかけることが出来ない。
「何だこりゃ……。汗か?」
 いや、ちがう。それはすぐに分かった。触った手と、なにより首から漂ってくる匂いは、明らかに汗のそれではなかった。
「なま……ぐさい?」

 雲のような男になりたかった。風の吹くまま気の向くままに生きる。何物にも縛られずに自由に。
 それは例えば、つかみどころが無いとか、ミステリアスだとか、そういった言われ方をされる存在であることも分かっている。
 それでも、つかみどころの無い男になりたかったのだ。
「でも、これはねぇよ」
 俺は、頬を心なしか赤く染めつつ嬉しそうにこちらを見る姉貴を、じとりと見つめ返した。
「かわゆいわぁ、エツくん。さすが、お姉ちゃんの弟」
 浅く握った両拳をパジャマの袖で半分隠し、さらにそれで口元を隠している。ここまでテンプレートなぶりっ子を、自然にす
るのはこの人くらいだろう。
「……あのさ、姉貴。喜んでる所悪いんだけど、はっきり言って迷惑なんだよ。何でこんなことすんの?」
「それはね。エツくんが、昨日お風呂上りのお姉ちゃんのうなじをじっと見てたから」
 後ろを向き、茶色がかった長い髪をたくし上げる。俺は慌てて目をそらした。
「見てないけどね」
 姉貴は、今度は両手の平を顔の前で結び、空に向かって祈るようなポーズをとった。
「ううん。お姉ちゃんには分かったの。だって、愛する弟のことだもの。分からないはずないでしょう?」
 俺は溜息を吐いた。まぁ、この人が他人の話を聞こうとしないのは毎度のことだ。
「一昨日は、おっぱいを見てたって言って、寝てる俺に自分のブラを付けて写真撮ろうとしたよね」
「おっぱいの時代は終わったのよ! 今はうなじよ、うなじ!」
 何度も頷く姉貴。頭痛がさらに重くなっていくのを感じる。
「それにエツくんてば、内緒にしてるみたいだけど、うなじフェチでしょう? 分かってるのよ?」
 Eカップの胸の谷間から、何やら手帳のようなものを取り出した。
「……ねえ、姉貴。それ、寝てる間も身に付けてるの?」
157一文字違いのフェティシズム 2/5 ◇4xLZ.gsETk:2008/12/07(日) 23:25:22.78 ID:k3iN9gr+0
「当たり前じゃないの。トップシークレットなんだから、誰かに見られるわけにはいかないわ」
 手帳の表紙には『エツくんマル秘ファイル』と書かれている。
「だからね、うなじフェチのエツくんを喜ばせてあげようと思って、神様に祈ったの!」
 俺は生暖かい視線を送りつつ、沈黙した。
「ところで話は変わるけど、お姉ちゃんってば、ひつまぶしが大好物じゃない?」
 なるほど、と思った。姉貴は最近までウナギが食えなかった。見た目が、姉貴の苦手な蛇に見えてしまってどうしても食べる
気がしなかったらしい。
「だからって、何で俺のうなじなの? 自分のうなじを変えればいいじゃない」
「だって、自分のうなじに薬垂らすのって大変だし、試作品だから失敗したら怖いし」
「薬? 今、薬って言ったよね? しかも失敗?」
「い、言ってないわ! 神様よ! 神様のお陰なの!」
 俺は、一つ小さく息を吐いたあとで、今度はすぅ、と大きく息を吸い込んだ。そして、腹の底から、ぶつけるように声を出す。
「うなじをウナギに変えて楽しむ神様がどこにいるってんだ、馬鹿!」

「だからね。誤解が無いように言っておくなら、お姉ちゃんはとっても深く考えたのよ? それ故の決断なの」
 言ってうんうんと何度も頷く。
「愛する弟のことだもの。お姉ちゃんは、丸一日考えたわ。でも、白お姉ちゃんのどんな言葉も、黒お姉ちゃんの固い決意は揺
るがすことはなかったの」
「黒姉とか白姉って何?」
「ほら、よくあるじゃない? 天使の姿をした良心と、悪魔の姿をした下心の葛藤」
 ああ、と気のない返事をする。多分、姉貴の脳内では本当に映像化されたそれらが存在しているのだろう。
「だから、お姉ちゃんは決めたの。自分を貫こうって。ね? 分かってくれるでしょ?」
 どう答えればいいのだろう? 首を横に振ればいいのだろうか? いいえ、と言えば伝わるだろうか。今の俺の苦しみを切々
と語れば分かってもらえるだろうか。色々と悩んだ挙句、俺は無視することにした。
「ああっ、酷い! エツくんが不良になっちゃったよぉ」
「黙れ、バカ姉貴! 俺の体を勝手に変な実験に使うなっていつも言ってるだろうが!」
 俯く姉貴。うなじをウナギに変える薬なんて、一体どんな使い道があるのだろう?
 尋ねれば食いついてくるのは分かりきっていたのであえて聞かない。
「しゅん……」
「ほら、落ち込んだふりしてないで、さっさと元に戻せよ」
158一文字違いのフェティシズム 3/5 ◇4xLZ.gsETk:2008/12/07(日) 23:25:43.77 ID:k3iN9gr+0
「ま、待ってよエツくん。せっかく、そんなにぬらぬらと黒光りする艶っぽいうなじを手に入れたのに、それをあっさり手放し
ちゃうっていうの!?」
「これは、うなじじゃなくてウナギだろうが。大体、こんな姿で、どうやって生活しろってんだよ? 特撮ヒーローの怪人じゃ
ないんだ。鱗の生えた首なんて、気持ち悪すぎるだろうが」
「可愛いのに……」
 俺は未練たっぷりな姉貴の態度を無視して、無言で睨んだ。
 しばらくの間、二人の間を沈黙が支配する。と、不意に姉貴は手を叩いた。
「じゃあじゃあ、ちょっとだけお姉ちゃんの話を聞いて! ね? それであわよくば納得して、全てを受け入れて!」
「あわよくば……?」
 姉貴はどこからともなく、一本のビデオテープを取り出した。
 いそいそと、デッキにセットし再生する姉貴。テレビの画面に映ったのは今にも甘い匂いが漂ってきそうな光景だった。
「……何これ?」
「KABAYAKIよ!」
 それくらいは俺にも分かる。問題は、姉貴が俺にこんなものを見せて、何がしたいのかということと、何故そんな中途半端な
英語発音をしたのかということだったのだが。
 姉貴は、テレビを見つめながら頬に手を当てて、恍惚とした表情を浮かべている。
「で、その蒲焼を見せてどうしたいの?」
「ああっ、エツくん! 今の音聞いた!? じゅっ、て。美味しそうだなぁ」
 俺は無言でテレビの電源を落とした。ああっ、と泣きそうな顔でこちらを見てくるが気にしない。
「はい、次は?」
「じ、実はね。エツ君のお父さんは、ウナギなの。触手プレイに憧れたお母さんが犯した一夜の過ち……その結果があなたなの
よ! だから、そのうなじは持って生まれたもので、どうしようもないっていうか」
「さっき薬って言ったじゃん」
「エツくんがあまりにも可愛すぎて、思わずお姉ちゃんの瞳からこぼれた鱗が、エツくんのうなじにへばり付いて……」
「わぁすごい。話は終わり?」
「うー!」
 唸り声をあげる姉貴。その瞳を涙で潤ませながらこちらを睨んでくる。
 交錯した視線が火花を散らしている……気がした
 そのまま、どれくらいの時間が経ったろうか。やがて姉貴は、根負けしたように、あるいは意を決したように袖で目を拭うと、
仕方ないわねと表情を正した。
159一文字違いのフェティシズム 4/5 ◇4xLZ.gsETk:2008/12/07(日) 23:26:07.54 ID:k3iN9gr+0
「本当は、エツくんには内緒にしておきたかったのだけど」
 と前置きをされる。姉貴がこんなに真面目そうな顔をするのを見るのは久しぶりだった。
「実はね。うちって、由緒正しいウナギフェチの家系なのよ……って、ちょっとエツくん! 話を最後まで聞きなさい!」
 テレビで天気予報を確認しようとする俺のうしろで姉貴が怒鳴った。
「言うにことかいて……。もう、そういうのいいから、さっさと戻してよ」
「真面目な話なのよ! 真剣に話してるんだから、エツ君も真剣に聞いて!」
 無理だろ、と思った。
「お姉ちゃんね。最近、あまりにもウナギが好きすぎて、それが気になってたの。エツくんも知っての通り、お姉ちゃん、ちょ
っと前までウナギが苦手だったでしょ?」
 これは事実だ。姉貴は、長くて足が無い、あるいは足が多い生物が大嫌いだった。
 蛇やムカデなんて見るだけで悲鳴をあげていたし、それは今も変わらない。
 それが、最近親父に連れられて行った料亭で、ひつまぶしを食べてから激変したのだ。
「思えば、お姉ちゃんの中の何かが、本能的に危険を察知していたのよ。だから、長い生物を無意識に敬遠していたのね。中毒
になってしまったら、危ないから。でも、お姉ちゃんはその味を知ってしまった……」
 姉貴は、両手を軽く開いてわななかせながら、その目に狂気とも言える不気味な光りを宿し始めていた。
「これは、エツくんもいっしょなのよ? エツくんのうなじフェチ……これはどこから来ていると思う?」
 白状しよう。確かに俺はうなじフェチだ。勿論、それを周りに教えたことは無いし、ましてや姉貴に言うはずも無い。だが、
それが事実だとしても、何だというのか?
 俺は、首をかしげた。
「分からない? うなじが好き、というのは、エツくんの中に抑圧されたウナギフェチが、形を変えて漏れ出しているのよ! 
ウナギフェチという現実から目を逸らすために、フェチとしては一般的なうなじと名を変えて!」
「な、何だってー!?」
「驚くのも無理はないわ。受け入れがたいのも分かる。でも安心して? それは血がそうさせているだけ。お姉ちゃんやお父さん、
お母さんと同じ、持って生まれた宿命なの。抗っても越えることは叶わず、生きていく限り背負い続ける業なのよ!」
 俺は、あまりのことに声が出ない。姉貴は悲しそうに俯きながら続ける。
「うちだけじゃないわ。その影響はさまざまな所にも出始めているの。例えば、女子バレー日本代表。ウナギ本ジャパンをごら
んなさい」
「柳本だけどね」
「あるいは、例の太ったお笑い芸人。ウナギ原可奈子のブレイク……」
「柳原だね」
160一文字違いのフェティシズム 5/5 ◇4xLZ.gsETk:2008/12/07(日) 23:26:32.71 ID:k3iN9gr+0
「そして、極めつけはサッカー元日本代表! ウナギ選手」
「ヤナギね。正確には柳沢だよね」
 姉貴は肩で息をしていた。興奮のあまり、過呼吸気味になりながら、それでも俺のため、と話を続けている。
「分かる? エツくん。ウナギがどれほどの影響力を持っているか。たかだか、うなじがウナギだからって、気にすることなん
て無いのよ……?」
 俺は、姉貴の言葉を噛み締めた。気にすることなんて無いのだ。そう、気にする必要なんて無い。どれほど頭のおかしな肉親
を持っていようと、それは俺という人間に影響を及ぼせるものでは無いのだ、と。
「話は終わったか? なら、さっさと戻せ。バカ姉貴」
「うぅーっ!」

 姉貴は、悔しそうに「そんなに戻りたきゃ、これでも塗りやがれ、バカヤロー」とチューブを投げつけると、部屋から出て行
った。
「何で、あんな姉貴がいるんだろう……」
 心の中で嘆息する。黙っていれば、可愛くて、胸もデカくて、うなじも綺麗な姉貴なのに。
「世の中って上手くいかないなぁ」
 軟膏のようなそれをうなじに塗りこむと、次第にぬるぬるは取れ、握る手にも反応が返ってくる。そうして、初めて俺は、自
分の肩をほぐすことが出来た。
「あー、頭いて」
 頭痛はまだ治まらない。けれど、ひとまず安心する。こうして、うなじをつかめる喜び。
 つかみどころの無い男なんてこりごりだ、と思った。
「ん……?」
 心なしか、何やら毛深くなっている気がする。いや、気のせいでは無い。明らかに毛深くなっている。首を触る手が、自分の
体毛に飲み込まれているのだ。
「おい……まさか……」
「……エツくん」
 唐突に、背後で姉貴の声がした。
「あのね。お姉ちゃんてば、うさぎフェチになっちゃったみたい」

 おわり
161 ◆IPIieSiFsA :2008/12/07(日) 23:28:04.43 ID:7bm9Ov+v0
予約しません!
162愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:28:35.90 ID:MYPeOJDz0
じゃあ俺も予約しません
163愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:28:48.29 ID:Q3bVrA3J0
自称偏差値70早慶志望の受験生がVipperを日本の癌呼ばわりしてますよ?

89 :俊幸 ◆PadMQa92y. :2008/11/25(火) 20:28:24 ID:/yPGkZqo0
早慶出身で低学歴?少なくともそれ以下の馬鹿大学の人よりは上ですよ。
それに社会にはもっと下の人がいっぱいいるんですよ?
今問題になっているニート・オタク・Vipperなどなどです。←ここ注目
ニートは社会の屑、オタクは日本の恥、Vipperは日本の癌です。←ここも注目
早慶に入れれば少なくとも日本の上位5%には入りますよ。
入れる人のみで、エセ早慶志望は除きますけど。
この板を見てても偏差値70もないのに早慶志望の人がたくさんいて馬鹿らしいです。
早慶受験生の上位は自信もっていいと思いますよ!

117 :俊幸 ◆PadMQa92y. :2008/11/27(木) 00:03:11 ID:/jt5zXHft
Vipperはただ知ったかぶりをして、なんでも叩く馬鹿の集団ですからね。
日本の集団主義を現しています。
政治に関しては何も知らない低学歴なのに、政治をとくとくと語ってる馬鹿もよくいますね。
リアルで苛められててネットで人を叩いてストレス解消
ヴァーチャルリアリティーが生んだ害悪だと思います。


569 :俊幸 ◆PadMQa92y. :2008/12/07(日) 22:25:41 ID:7ISWNtAgO
本当に皆さんが俊幸を必要でないのか、聞いてみたいと思います。ここにいることに賛成してくれるのか、反対するのかはっきりと聞きたいと思います。
575 :俊幸 ◆PadMQa92y. :2008/12/07(日) 22:33:26 ID:7ISWNtAgO
投稿の結果支持が過半数なければ、喜んで去ります。ただし、48時間以内で公式の参加者、そうでなければ過去の書き込んだ番号を書いて下さい。
以上

↑「反対」って下に一言書き込んでくれ。
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/jsaloon/1227257250/

164 ◆D8MoDpzBRE :2008/12/07(日) 23:28:54.26 ID:dXndxsg70
じゃあ予約
165愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:29:26.86 ID:k3iN9gr+0
では◆D8MoDpzBRE氏、どうぞ。

【順番】
−−−
166 ◆VXDElOORQI :2008/12/07(日) 23:29:36.13 ID:9cgXn/L10
じゃあ俺も予約
167Lost Universe 1/5 ◆D8MoDpzBRE :2008/12/07(日) 23:31:10.15 ID:dXndxsg70
 彼氏と別れた。しかし、世界は何も変わっていない。体の芯ばかりが熱く、やり場のない何かを抱えている。もっ
とこう、やさぐれた気分になるとか、途方もなく落ち込むとか、そういう反応が普通だと思っていた。今の私は分類
不能だ。何も事情を知らない、拾われなかった子猫だ。
 アイツとの関係は、大学二年の時から五年間続いた。長かったようで、実際長かったと思う。気がついた時には
過ぎ去っていました、なんてものじゃない。間違っても高校生活を振り返る時のようなノリじゃない。
 私は、晴天に恵まれた芝公園を散歩している。東京の冬空は都会的に塵埃を含んでいて、遠くにあるものの輪
郭を曖昧にしている。六本木の高層ビル、東京タワー。歩いていけばすぐなのに、それらはどうしても現実味を感
じさせない。天国のように見える。
 目線を近くに戻すと、年配の男性がベンチに座っていたり、外回りとおぼしきサラリーマンが早足で歩いていた
りする。休日なのに大変なことだ。彼らの姿は、まるで生まれながらにこの世の背景であったかと思わせるほど
に自然だった。都市の一部になりきっている。
 自己ロスト。背景になりきれない私。私が感じている異常な感覚をひとことで表すならば、違和感という言葉が
一番しっくりとくる。
 携帯電話を取り出した。晴れた日の野外では、光が反射してひどくディスプレイの文字が読み取りづらい。しか
し、動かぬ証拠がそこにある。何度読み返したって変わらない。今日の日付で午前三時四二分、文字通り私た
ちの関係にピリオドが打たれた。日本語だから本当は句点だけれども。
 そのようなわけで、延々ぐるぐると回り続ける思索にとらわれながら、私も同じようにぐるぐると芝公園の敷地内
を回り続けている。

     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆

「好きだ」と異性から告白されたのは、一度や二度ではない。
 一番最初は、中学生の時だったと思う。普段から仲良くしている男子生徒だった。明るくてひょうきんで、クラス
内の人気もそこそこある。申し分など探す方が難しいと言うくらいに、相手としてもタイミングとしても理想的だった
はずだ。
 私は断った。
「え? なんで?」断られたことがさも意外であるかのような表情で、その男子生徒は食い下がってきた。なんで? 
さあね、分からない。でも分からないうちはやめておくよ。ごめんね。
 恋愛とかそういった知識に関して疎かったわけではないと思う。男と女の愛し方とか、周りの人の下卑た噂なん
かは人並みに耳にしていた。マスターベーションも覚えた。しかし許せたのは自分の指までで、ここを男の人の指
168Lost Universe 2/5 ◆D8MoDpzBRE :2008/12/07(日) 23:31:33.55 ID:dXndxsg70
やらペニスやらが通過すると考えたら寒気がした。
 高校の時の私は、少し意固地になっていた部分もある。誰もが私のことを落とそうと躍起になっていた、なんて
言えば自意識過剰かも知れないけど。それでも月に一人から二人、私に向かって何かしら好意のようなものを
打ち明けてはすごすごと退散していった。常連もいた。
 告白してきた男の誰かと付き合っていたら、あるいは変化があっただろうか。
 結局は何も変わらなかった。告白の断り方なんていう本を執筆したら、三章立ての立派な新書になっていたか
も知れない。「君とは縁がなかったんだよ」という断り方で招いたトラブルなんかは、ちょっとしたコラムにするの
には最適だろう。しかし、次告白されたらどう断ろうかなどと思案するのはやっぱり不健全で、そのせいで私は正
常な恋愛感覚から随分と遠ざかってしまった。
「好き」と言われて身構えてしまう部分とか、男のことを無条件に見下してしまうスタイルとか。私は決して出来た
人間ではなかった。むしろ当時のこととなると、むやみにお高くとまっててさぞイヤなやつだっただろうと思う。
 それを変えてくれたのがアイツだった。

 アイツの名前……英次だ。益川英次。歳も大学での学年も一つ上だった。チャラくバドミントンでも始めようと
思って入ったサークルで、チャラくバドミントンをしていたのが彼だった。
 第一印象特になし。印象に残らなかった、と言った方がやや正しい。女の子のグループで羽根つきに毛の生え
たようなバドミントンをしていたのが私で、飲み会とかの時だけ張り切るのが彼だった。向いていた方向が一八〇
度違ったため、第二印象にも第三印象にも残らなかった。
 きっかけは突然訪れた。入学から一年くらい経った、春の夜だった。
 後片付けと着替えに手間取って、コートに取り残されていた私に向かって、英次がいきなり話しかけてきた。
「ちょうどよかった、少し飯に付き合ってくれ」
 雰囲気的には微妙なシチュエーションだった。今まで私たちはろくに会話をしたことがなかったから。そのせい
か英次の視線はしきりに宙を泳いでいて、飛んでいる虫が気になるのかと思ったほどだ。
「珍しいですね、先輩からのお誘いなんて」
「そうだな」と返す彼の目線は、やはりこちらを向いていなかった。
 私は小悪魔的ないたずら心を起こしかけていた。その気にさせてやろうと。そのくせこの時点で彼と付き合おう
とは、毛虫の毛先ほども考えていなかった。難儀な癖を持っていたものだと思う。
 近くのイタリア料理店に入った。無難な選択。適当に注文を済ませた。
 会話は、空気の抜けたゴムまりのように弾まなかった。それでも彼は彼なりに、必死になって言葉をひねり出し
ては放る先を探していた。
169Lost Universe 3/5 ◆D8MoDpzBRE :2008/12/07(日) 23:32:04.47 ID:dXndxsg70
「聞いたんだけどさ、君の家って母子家庭なんだって?」英次がとても言いにくそうに言った。
 その通りだった。物心がつく前に父は他界していたため、私は父の顔を写真でしか知らない。しかしながら、少
なくとも経済的な意味ではさほど困ってはいなかった。父の残した遺産は微々たるものだったが、生命保険やら
遺族年金やらで特に不自由はなかった。
 だから私は、そのことに関しては何も心配する必要はないと理由を添えて答えた。英次はそのことを引き合い
に出して「いつでも俺を頼ってこい」みたいなことを言いたかったのだろう、と後になって思い返された。少し肩透
かしを食らわせてしまったかも知れない。
「お母さんは未だに毎日お墓参りに行くけどね」私はそう付け足した。
 それもまた事実だったから。

 バカらしい焦りが、その日を境に生まれた。放っておけばよかったのかも知れない。やり過ごそうと思えばやり
すごせただろう。
 英次は、単純には私になびかなかった。連絡先を交換しておかなかったのは失敗だった。いつもなら、大抵向
こうから聞いてくるところだから。
「メアド教えて」なんて聞かれたら、私はにっこりと笑って、絶対にメールくださいねと応えてあげるのに。
 半月ほど何の音沙汰もなくて、私はイライラし始めていた。そして、自分がイライラいしていることに気づいて、
少し驚いた。自分から英次を食事に誘ってしまった時には、いよいよ自分らしくないと自嘲のため息が出た。二十
年近く、真面目に向き合ったことのない感情。そして、何十回と耳にしながら、今まで決して私の魂を震わせるこ
とのなかった言葉。でもこの時はまだ、それらの持つ意味をまだ十分に知らなかった。
 半月前のイタリア料理店で、半月前と同じ席を見つけ出す。
「珍しいね、君からのお誘いなんて」英次が笑った。相変わらず目線は泳いでいた。
「先輩、しっかりこっちを向いてください。その方が格好いいんだから。迷惑でなかったら、メアドとかも聞いてくだ
さい。二人でお食事をしておいてそういうのを聞いてくれないと、少し傷つくんですよ?」
 自分でも、何に突き動かされてそんな言葉が出てくるのか分からない。焦りか、自尊心か。しかしそういった言
葉では、もはや整理がつかなかった。
「ごめん」英次が顔を真っ赤に染め上げて、こちらに視線を向けた。こんな男を見たことがなかった。自分でそうす
るように言っておきながら、結局私もどうしていいのか分からない。女なんて矛盾だらけの生き物だ。
 パッと見チャラそうな彼は実はとんでもないヘタレだった。私の手に余るような。それでも、意固地になっていた
私の心は、それまでとは別の方向に向かって動き始めた。北から南へ。そしてただ一つの言葉を欲した。
 聞き慣れたあの言葉を、初めて心の底から求めた。
170愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:32:30.54 ID:Gk5cJznF0
>>156
1レスしか読んでないけど
>「かわゆいわぁ、エツくん。さすが、お姉ちゃんの弟」
 浅く握った両拳をパジャマの袖で半分隠し、さらにそれで口元を隠している。ここまでテンプレートなぶりっ子を、自然にするのはこの人くらいだろう。

ここが何でぶりっ子になるのかよく分からないなあ
ぶりっ子に見せるにはもう何か欲しかったかな
171Lost Universe 4/5 ◆D8MoDpzBRE :2008/12/07(日) 23:32:36.40 ID:dXndxsg70
 
 更に一月が経った夜、ついに私は彼の口から引き出した。三日月の夜。「好き」という言葉の熱は、夜空に均
一に拡散していった。すぐに物足りなくなって、何度も求めた。広い宇宙を埋め尽くすには、まだまだ不十分だった。
「記憶しておくには、反復刺激が必要なのよ」私は言った。「先輩は毎晩、私のことを好きと言い続けること」
「君のことを忘れるわけがないよ」
「私が忘れちゃうかも」
 そう言うと、英次は少し怒ったような顔を作った。それでも彼は従順な生き物だった。彼の放つ「好き」には、甘
いトゲのような刺激があった。だから、私はそれを一生懸命受け止めた。
 それが、長い長い終わりの始まりだった。

     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆

 物思いから抜け出して着地した際、私は足首を縁石に取られた。ぐきっと、不自然な方向に体ごとよじれる。痛
い。芝公園の側を通る日比谷通りは、ぐるぐると巡る私の思考の通り道を排気ガスで埋め尽くしていた。
 家に帰ろう。
 大学を卒業した時、私は実家から引き払い、商社勤めをするのに最適なワンルームマンションを借りた。殺風
景な六畳一間。安い液晶テレビと小さなベッド。無理だ。今の私を受け止め切るには狭く無機質すぎる。
 私の足は、自然と実家へ向かった。
 中央線に乗り、西荻窪駅で降りる。ゴミゴミとした通りを抜けて、少し古めのアパートに辿り着く。
 部屋に向かう廊下を歩いていたら、ちょうど母親がドアを開けているところに出くわした。
「あら、どうしたの」
「ちょっと、ね」
 私の意気消沈した様子を見て、母は少し怪訝そうな顔をする。そして、すぐに私の不安の奥底まで見透かした
かのように、フッと小さな笑顔を浮かべた。それだけで少し安堵する。
「お墓参りに行くところだったのよ。帰りに少し食べ物とか買ってくるから、少し休んでいなさい」
 私は素直に頷いた。母を階段を下りるところまで背中を見送り、私は久々となる実家のドアを開けた。
 何を思って、母は今日まで墓参りを続けているのだろう。私は父の写真を探した。少し古ぼけた写真立てを見
つける。そこには、若かりし頃の二人とまだ赤ん坊と言ってよいくらいの私の姿が写っている。
 母は、父のことを忘れないでいたいのだ。
 そうして私は、喪失感に襲われる。忘れると言うこと。
172Lost Universe 5/5 ◆D8MoDpzBRE :2008/12/07(日) 23:33:11.41 ID:dXndxsg70
 私は、これから長い時間をかけて忘れないといけない。かつて膨大な私の宇宙を埋め尽くした言葉の数々を。
甘くて鋭い爪痕を、無理矢理にでも塞いでいかなければならない。
 果たしてそれが出来るのか、分からない。それが正しいことなのかすら分からない。そう思うと急に心細くなっ
て、無性に泣きたくなった。

<fin>
173愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:33:29.89 ID:k3iN9gr+0
◆VXDElOORQI氏、どうぞ。

【順番】
終了
174Lost Universe ◆D8MoDpzBRE :2008/12/07(日) 23:33:35.04 ID:dXndxsg70
終わりだよ!
175夕日の味(1/3) ◆VXDElOORQI :2008/12/07(日) 23:35:25.40 ID:9cgXn/L10
「なんかね。ほんのり甘いよ」
 彼女はキラキラ光る星を口の中でころころ転がしながら言った。
「へー」
 僕は空を見る。ぱらぱらと星はまばらに空に散っている。僕はその一つに手を伸ばして、摘もうと
するけれど、彼女みたいにうまくいかない。ただ何もない空間を指が虚しく動くだけだ。空振りを続
ける指を三秒見つめたあとに、今度は彼女の横顔を四秒見つめる。
「だーめ」
 彼女は僕のほうなんて見もせずにただ前を向いている。
「なに?」
 それに少し悔しくなって、ほんのちょっぴりぶっきらぼうに言ってみた。
「あげないよ」
「ケチ」
 ふふっと彼女は笑った。僕のほうは相変わらず見ない。絶対わざとだ。僕はため息を吐く。それと
同時にコンビニに着いた。彼女は僕が扉を開けるのを待っている。

「月はね。ちょっとパサパサしてる」
 口の端に月のかけらをくっつけて彼女は言った。
 僕が自分の口元を指差して、「ここ」と言うと、彼女はじっと僕の口元と指を見つめてから、桃色
の舌を動かして、月のかけらを舐めとった。舌の上で月のかけらがうっすらと光っている。僕はその
光景から思わず目を逸らした。
 彼女が一歩を大きく踏み出して、僕の前に立ちはだかる。
「ねえ」
 少し前かがみになって上目遣いで僕を見つめる。
「なに?」
 見つめられると恥ずかしくて、思わずぶっきらぼうに答えてしまう。
「まだついてる?」
 そう言って彼女はちろりと桃色の舌を出して、ほんのり赤い唇を舐める。僕はごくりと唾を飲み込
んでから、首を横に振る。それが今の僕の精一杯。
「そっ」
 彼女はくるりと前を向いて歩き始める。ときおり肩が不自然に揺れる。まいった。僕はため息を吐
176夕日の味(2/3) ◆VXDElOORQI :2008/12/07(日) 23:36:16.89 ID:9cgXn/L10
いてから、からからに乾いた唇を舐めた。手に持ったコンビニの袋ががさりと揺れた。

「意外と繊維質だよ。雲って」
 彼女は口をもごもごさせながら言った。
 昼間のコンビニは少し苦手だ。昼間なのに少し暗いから。でも彼女が行きたいと言うのならしかたない。
「どうかしたの?」
 眉間に皺を寄せて、やたらと口をもごもとさせているから、聞いてみると、彼女は口をイーと開い
て歯を見せてきた。真っ白な歯が綺麗に並んでいる。よだれが垂れそうだ。少し舐めてみたい。
「どう?」
「なにが?」
 僕は首をかしげて聞きなおす。さも意味がわからないという風に。本当は少しドキドキしている。
「歯に雲挟まってない?」
「そんなのわからないよ」
 彼女はまた眉間に皺を寄せて、口をもごもごさせ始める。その目はなぜか横目で僕のことを見てい
る。彼女の瞳に僕の姿は写っているのだろうか。でも今の彼女はそれどころじゃないかも知れない。
「あっ」
 彼女は僕に顔を向けて笑った。
「取れたよ。ありがと」
 なんでお礼を言われたのかよくわからない。だけどやっぱり。ちょっと嬉しい。

「夕日の味はまだ知らないの。だってカラそうじゃない?」
 コンビニからの帰り。彼女は僕に振り向いてから言った。
 夕日を背にしているから逆光で表情はよく見えない。でも多分、笑ってはいないだろう。なんとな
く。だけれども。
「カラいのはニガテなの。だってカラいんだもの」
 きっと少し困った顔をしているのだろう。相変わらず表情はよく見えない。もどかしいけど、これ
はこれでいいかも知れない。そう思ったのに彼女はゆっくりと僕に近づいてくる。本当に少し困った
顔をしていて、少し驚いた。
「食べたことないのに、カラいってわかるの?」
 鼻と鼻がキスしてもおかしくない位置まで彼女は、僕に近づいてきた。逆光の中、彼女の瞳だけが
177夕日の味(3/3) ◆VXDElOORQI :2008/12/07(日) 23:37:24.83 ID:9cgXn/L10
暗く光っていた。
「わかるよ。涙がしょっぱいのと同じで夕日もカラいんだよ」
 そうか。なら夕日はカラいかも知れない。夕日は海に沈むんだ。塩辛くなってもおかしくはない。
「きっと唐辛子みたいにカラいんだよ」
 彼女は渋い顔をしてそう言った。食べたときのことを想像したのだろう。夕日が海に沈むとかどう
とかそんなことは関係ないのだ。
「試しに食べてみれば?」
「試す。そうね。確かに。カラいってわかってたから、食べてみようなんて思ってもみなかった」
 彼女はくるりと反転して夕日と向かい合う。彼女の髪が夕日と解け合っているように見える。
 そっと夕日に向かって手を伸ばして、彼女はそっと夕日の一部を摘む。そしてそのまま口に放り込
む。そしてすぐに夕日を摘んだ指は、そのまま自分の耳たぶへ。耳たぶを摘んだまま彼女は言った。
「あっつい」
 それは夕日だから仕方ない。
「味はどう?」
「教えない」
 振り向いて、彼女は涙目でそう答えた。本当にカラいのだろうか。多分熱いのだろう。なんせ夕日
を食べたのだから。飴のような星とも、クッキーみたいな月とも違うのだ。
「ケチ」
「そんなこと今更言わなくても知っているでしょう?」
 涙目で強がる彼女を見て、僕は少しむっとした。彼女は少し赤くなった舌で唇を舐める。舌を外気
に触れさせたかったのだろう。それを見て僕は彼女にキスをした。
「どうだった?」
 彼女の頬は赤く染まっている。
「頬赤いよ」
「夕日のせいね。で、どうだった?」
「うん。夕日の味がした」
 彼女の表情は夕日のせいで逆光だけど、とてもよく見えた。

178愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:37:49.79 ID:k3iN9gr+0
現在、週末品評会140thの投票受付中です。今回の品評会お題は『刺激』でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/bnsk/ -週末品評会140th- にてご覧頂けます。
投票期間は2008/12/09(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

******************【投票用紙】******************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
               ―感想―
      <<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
               ―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。
179品評会140th『刺激』作品一覧:2008/12/07(日) 23:38:00.74 ID:lDE6jXTI0
No.01 カーテンの向こう側 ◆yPwHPtuzPE氏
No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
No.03 刺激と恋と契約 ◆8wDKWlnnnI氏
No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
No.05 笑うな ◆I8nCAqfu0M氏
No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに ◆wD7mEwnsao氏
No.07 口に飲み物を含んで読もう ◆czxS/EpN86氏
No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
No.09 非日常は確かにあった ◆h97CRfGlsw氏
No.10 一文字違いのフェティシズム ◆4xLZ.gsETk氏
No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
180愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:38:29.76 ID:lDE6jXTI0
>>178
乙でした
まとめ行ってきます
181愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/07(日) 23:47:59.10 ID:lDE6jXTI0
あーびっくりした
まとめた方乙です
182愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:13:32.13 ID:e8KcZOYx0
静かだな
183愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:21:25.69 ID:4VMXBWdG0
じゃあ檸檬の話するか、お題的に
文学でもあの果物でもなんかの登場人物の名前でも

逆説的な本当 ってフレーズが好き
184愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:26:19.68 ID:P4u04Nz20
檸檬と聞いても13cmしか思いつかないぜ

あ、間違ってもググるなよ
185愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:28:40.62 ID:e8KcZOYx0
>>184
結構好みの絵だった

檸檬絞った唐揚げが食いたいなぁ
186愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:38:59.29 ID:e8KcZOYx0
救済スレより品評会時間外作品を転載します
187脱皮 1/5  ◇zmMEjNb3Ok :2008/12/08(月) 00:39:39.24 ID:e8KcZOYx0
 扉の向こうから階段を昇る足音が近づいてくる。美鈴さんだ。僕はベッドから跳ね起きて机についた。足音の主は扉の向こうで立ち止ま
り、まるで僕がテキストを広げるのを待つかのように間を置いて、コンコンと軽くノックをした。
「どうぞ」
 僕は扉に背を向けたまま答える。き……と小さな軋みをたてて扉が開く音がした。僕の胸もどきどきと波打つようだ。
「はい、今日のお夜食できたわよ」
 ささやくように優しい声が僕のうなじを愛撫する。美鈴さんの声色は魔力を帯びていると思う。あるいは淫靡な毒薬だ。僕は抗えない。
「はい……。ありがとうございます」
 美鈴さんは僕の傍に寄った。視界の横から細い手がすっとのびてきて、机にトレイを置いた。サラダを挟んだサンドウィッチと、ホイッ
プクリームがたっぷりのったウィンナ・コーヒーだ。カフェを営む美鈴さんの淹れたコーヒーはとても美味しい。僕はカップを手にする。
コーヒーを少し口に含むと、深く柔らかな甘みが口に広がった。ほうっと、舌がほだされるようだ。
 僕はほっと息をついて、ふと机に添えられていた美鈴さんの手を見た。白い手は卓上ランプの灯りに照らされて、柔らかい橙色に染めら
れている。絵のような美しさだ、と思った。
「お勉強ははかどってる?」
「はい、まあまあです……」
「いつも遅くまでお勉強、ほんとに偉いわね。麻理子にも見習ってほしいくらい。あの子全然勉強しないから」
 美鈴さんは苦笑いを浮かべる。目じりに小さく走った皺が、愛くるしいと思った。少し前に三十七歳になった美鈴さんは、しばしば歳を
気にするようなことを口にしたが、僕は美しい人はいつまでも美しいと思う。美鈴さんは薄いピンクのパジャマの上に、白いニットカーデ
ィガンを羽織って、落ち着いた物腰に少女のようなあどけなさが重なっている。
「これは何の本? 『心はどこにあるのか』……意味深な題名ね。心理学?」
 美鈴さんは机上の本を手に取った。胸元のボタンの隙間から、シュミーズの光沢が一瞬のぞいて、僕は鳥肌がたつような興奮を覚えた。
「心理学と……哲学と、生物学のあいの子みたいなものです」
「ふうん。むずかしいのね。心はどこにあるのか……か。胸の中、じゃ駄目なの? 単純すぎる?」と、美鈴さんは胸に手を添える。
「はは。いや、いいと思いますよ」と答えると、美鈴さんはくすくすと微笑んだ。
「じゃあ、私は寝室に戻るから。暖かくして、あまり根をつめすぎないようにね」
 美鈴さんはそう言い置いて部屋を去った。僕は残り香を掘り当てようと、美鈴さんが作ってくれたサンドウィッチをかじった。

 食卓にはセーラー服の麻理子ちゃんが座っていた。朝食を食べている。目玉焼きとお味噌汁だ。おはようと声をかけると、彼女は僕を見
ずに「おはようございます」と小声に答えた。高校生の麻理子ちゃんは、僕がこの家にきてもう一年がたつというのに、いまだ僕に打ち解
ける気配を見せない。僕は昨夜のトレイを流しに置くと、食パンをトースターに挿した。
「悠斗くんおはよう。朝ごはん食べるの? ちょっと待ってて、コーヒーいれるから」
188脱皮 2/5  ◇zmMEjNb3Ok :2008/12/08(月) 00:40:06.58 ID:e8KcZOYx0
 エプロンをした美鈴さんがキッチンに入ってきた。朝はパン食の僕に、美鈴さんはいつもコーヒーを作ってくれる。甘党の僕は、美鈴さ
んのウィンナ・コーヒーで朝をむかえることをこの上ない贅沢に思う。
 美鈴さんが生クリームを練っている間、僕はトーストにジャムを塗った。麻理子ちゃんは無言で、もくもくと白ご飯を口に運んでいる。
彼女はよく食べるほうだけれど、体質なのか、体つきは細く、いっこうに太る様子はない。身長はすでに母親を越えている。
「ごちそうさま」と箸をおいた麻理子ちゃんは席を立つ。重ねた食器を流しへ運んだ。空いた椅子にかけていたコートを着て、学生カバン
を持つと「いってきます」と言ってキッチンを出ていった。いってらっしゃいと、僕と美鈴さんの声が重なった。
 僕は少し神経質なところがある。そのせいか麻理子ちゃんに避けられているのではないかと、おりにふれ気に掛けてしまう。今もそうだ。
従妹に嫌われてしまうのは忍びない。仲良くしたいとは日ごろ思っていることだったが、その契機が見えなかった。彼女は見た目は現代的
な美しい少女だが、常に柔和な美鈴さんと違って、胸の奥に影を潜めたような雰囲気がある。ずっと前に死んだ父親の気質を継いだのだろ
うか。あるいは思春期の少女は皆、なにかの影を抱きしめているものなのだろうか。
「はい、どうぞ」食卓についた僕の前に、美鈴さんはコーヒーをさし出す。
「今日は何時くらいに学校行くの?」
「十時くらいです。十八時には帰ってきます」
「そう。じゃあ、私もそろそろお店の方に行くから。後片付けお願いするわね」
 美鈴さんは外したエプロンを丁寧に畳みながら言った。
 五限の講義は急な休講だったので僕は早く大学を出た。少しキャンパスの周りを散歩した後、美鈴さんのカフェに寄ってから帰ろうと決め
た。途中フラワーショップに足を運んで百合の花束を買った。白い花弁に噴きかけたような薄い桃色が広がっている。美鈴さんのお店に似あ
うだろうと思った。
「こんにちは」
 入り口の戸を開けるとピアノの旋律が流れてきた。サティの曲だ。美鈴さんはいつもサティの音楽を流しているらしい。なんでもサティは
人々がおしゃべりするためのBGMとして作曲していたそうで、カフェに流すにはぴったりの音楽なのだと、美鈴さんは言っていた。客は紳士
風のお年寄りが一人、窓際のテーブルに座っているのみだ。
「あら、学校はどうしたの?」と、僕に気づいた美鈴さんは意外そうな顔をした。
「早く終わったんでちょっと寄ってみました。これお土産です。お店に飾ってください」
 僕が手向けた百合を、美鈴さんは驚きの表情で見つめる。
「え、これ買ってきたの? まあ。百合は高かったでしょう?」
 その時、背後で戸が開く音がした。入ってきたのは麻理子ちゃんだった。
「あ、こんにちは。いや、おかえりなさいの方がいいのかな……」
 麻理子ちゃんは僕の手の百合を一瞥して軽く頭をさげた。彼女は週に何日か、学校が終わったあとにお店を手伝っている。カウンターの奥
に入ると、白いブラウスに黒いエプロンをつけて出てきた。スカートは制服のままだ。美鈴さんは僕から受け取った百合の花を麻理子ちゃん
189脱皮 3/5  ◇zmMEjNb3Ok :2008/12/08(月) 00:40:30.55 ID:e8KcZOYx0
へ渡しながら、花瓶に挿すように言った。
「じゃあ、僕は帰ります」
「休んでいかないの?」
「はい。帰って部屋掃除でもしてます」
 帰宅した僕は自室のソファに座ってタバコに火を灯した。平和な一日だな、と思った。僕はこの平和が愛おしくもあるが、それ以上に恨
めしいと思う。僕は美鈴さんに恋をしている。彼女は僕より一回りも年上の女性だ。だがそんなことは問題ではない。問題は、彼女が僕の
叔母だということだ。僕は美鈴さんと結ばれたいと求めている。しかしその望みをかなえるには、この濡れた繭のように陰鬱な平和を破壊
しなければならない。
 通学の都合からこの家に居候にきて、いつか美鈴さんに心奪われてしまっていた。血のつながりも僕の恋心を繋ぐ枷になりはしなかった。
心はどこにあるのか。僕の心はたしかに美鈴さんの胸のなかにあると言っていい。そして僕の体も彼女の胸の温もりを欲している。
 だがどうすればいいのだろう。力に任せて彼女を抱き伏せようとも、真心から恋を訴えようとも、美鈴さんが僕を「男」として受け入れ
てくれないのは目に見えている。
 僕は罪の敷居際に立っている。僕が美鈴さんに触れるということは、人間動物の禁忌を冒すということだ。背を押したものがグロテスク
な肉欲であれ、清冽な恋心であれ、美鈴さんに溶けた僕の魂は、美鈴さんを罪の汚わいに染めてしまうことだろう。僕の恋は報われない。
 ただもう女性を美しいとばかり思って、心も体も委ねきってしまえるような恋が、なぜ僕に与えられなかったのだろうか。僕はため息で
煙を吐き出して、まだ長いタバコを灰皿に押し付けた。
 今夜も美鈴さんは夜食を運んできてくれた。思えば薄暗い室内で、束の間とはいえ二人きりになれる時間なのだ。
 普段は一言二言会話して美鈴さんは部屋を後にするのだが、今日はソファに腰を下ろした。何かものを思うような顔を浮かべて「ちょっ
と、お話があるの」と言った。僕は椅子を反転させて美鈴さんの方を向いた。
「なんですか?」僕は心臓の高鳴りをなるべく意識しないようにしていた。
「今日、悠斗くんがお店から帰った後ね……」
 美鈴さんはそこで口を噤む。後を継ぎにくそうな表情をしているので、僕は「どうしたんですか?」と続きを促した。
「麻理子がね、あなたが持ってきてくれた花を捨てようとしたの」
「百合を? どうして?」
「わからないの。あ、もちろんそんなことさせなかったわ。でもどうしてと私が聞いても、あの子黙り込んだまま何も答えなくて……」
 どういうことなのだろう。僕はやはり彼女から嫌われているのだろうか。
「僕は麻理子ちゃんから気に入られてないんでしょうか?」
「そんな事はないと思うけど……。でも、こんなことお話しない方がよかったのかもしれないわね。お話したところでしようもないことか
もしれないし……。今さらだけど。ただあの子も難しい年だから、その点だけは悠斗くんにも気に留めておいてもらおうと思って」
 僕は美鈴さんが何を言いたいのかがわかりかねた。言葉だけを取れば、年頃の女の子を刺激するなと言っているように思えるが、僕は麻
190脱皮 4/5  ◇zmMEjNb3Ok :2008/12/08(月) 00:40:49.69 ID:e8KcZOYx0
理子ちゃんをそんな風に扱ったことなどない。それに彼女が僕の百合を捨てようとしたということと、何のつながりがあるのだろう。
 僕はもしかしたら美鈴さん自身が僕をけん制しているのではないかと、はっとした。なぜかはわからないが、麻理子ちゃんが花を捨てよ
うとしたというのは本当だろう。しかしそれを僕に話すのは「度をこして私に関らないで」と、暗に美鈴さんが釘をさしているのではない
か。そう思うと、僕はこの憶測に心を乱されてしまった。
「それじゃあ、私は戻るわね。ごめんなさい、お勉強の邪魔をしてしまって」
 美鈴さんはおやすみなさいと言って部屋を出ていった。
 僕は身悶えするようで、勉強する気などとても起きず、夜食に手をつける気にもなれなかった。椅子を立って、テーブルのタバコに手を
のばそうとしたら、扉をノックする音がした。
 はいと返事をすると、ゆっくりと扉が開き、隙間から幽霊のように麻理子ちゃんが姿を見せた。
「どうしたの……? こんな時間に」
「……入ってもいいですか?」
 頷くと麻理子ちゃんは半開きの隙間から中に入り、ぱたり、と後ろ手に扉を閉めた。
「どうしたの? ……まあ、とりあえず座って」
 僕は麻理子ちゃんにソファをすすめた。麻理子ちゃんは「はい」と小声に言って、さっきまで母親が座っていたソファに腰を下ろす。
 僕は美鈴さんが淹れてくれたコーヒーをテーブルに置いて「飲む?」と聞いた。カップからはまだ湯気が立ち昇っている。麻理子ちゃん
は少しそれを眺めてから、「いいです」と断った。
 僕はテーブル脇のベッドに腰掛けた。ソーサーごとカップを取り、コーヒーを飲み、またテーブルに戻した。麻理子ちゃんはそのカップ
に視線を落とし、そしてはっとしたように目をそらした。
 僕は麻理子ちゃんが何か言うのを待ったが、彼女はじっと黙ったままだ。何をしに来たのだろうか。彼女が僕の部屋に来たのは片手の指
の数にも足りないはずだ。こんな夜に来たことは一度とてない。僕から話かけようにも、僕と彼女の間を橋渡しする話題などなかった。
 そこへふと、美鈴さんから教えてもらった話を聞いてみようという気になった。麻理子ちゃんが僕をどう思っているのか。それを聞くい
い機会かもしれない。
「ねえ、麻理子ちゃん、僕がお店に持っていったお花のことなんだけど……」
 僕が切り出すと、麻理子ちゃんは一瞬体をピクリと反応させた。そうして僕へ向けた眼差しは、予想しえなかった強さがあった。
「さっきママが喋った話ね」
 その声にも芯があった。いつもまごついたような仕草の少女が見せた、思いがけない強さに、僕は僅かにたじろいだ。なによりどうして
彼女がさっきの話を知っているのだろう。
「ママ、今日はいつもより長くこの部屋にいたよね。いつもは一、二分くらいなのに、今日は五分ちょっともいた」
「なんでわかったの? それにいつもは一、二分って……、君、いつもお母さんがここにいる時間を計ってるの?」
「そうよ。隣の部屋のことだもの。時間くらい簡単に計れるわ。壁に耳をあてれば話だって聞こえる。昨日はそこの本のことを喋ってたよ
191脱皮 5/5  ◇zmMEjNb3Ok :2008/12/08(月) 00:41:32.05 ID:e8KcZOYx0
ね。心はどこにあるのか、って」
 麻理子ちゃんはあごで僕の机の本を指した。僕はおののいた。これまで何度となく美鈴さんと交わした何気ない会話のすべてを、麻理子
ちゃんに聞かれていたのだろうか。もちろん聞かれて困るような言葉など、今日を除いて交わしたことなどなかったが、僕はその言葉の裏
側に潜ませていた僕の気持ちを麻理子ちゃんに見透かされたように思った。彼女の瞳に灯る挑戦的な光には、そう思わせるものがあった。
「ねえ、悠斗さんって、ママのことが好きなの?」
 その言葉に僕は息をのんだ。僕は必死に冷静さを装って、どう答えるべきかを考えようとした。しかし「どうなの!」と、麻理子ちゃん
はなお挑むように、声を強めて言った。
「……答えたくないなら、それでもいいよ。言わなくてもわかってるし。ママを見る目や、話すときの様子から丸わかりなんだから。ママ
だってとっくに気づいてるのに違いないわ。ママ、馬鹿じゃないもの」
 麻理子ちゃんは嘲笑をまじえながら言う。その表情に僕は言いようのない憤りをおぼえた。
「……僕が君のお母さんを好きだからって、どうってことはないだろう。僕と美鈴さんは叔母と甥だ。どうにもなりっこない」
「頭にくるのよ。毎晩毎晩隣の部屋でコソコソ話をされて、まるで私なんかいないみたいに。ずっと我慢してきたんだから……。それ
を今日はのこのこお店にまで来て……。しかもあんなわざとらしい姿の花まで持って……。純潔だなんて、笑っちゃうわ。」
「ねえ君、もしかして僕に嫉妬してるの……? お母さんを取られるんじゃないかって」
 僕が諭すように言うと、麻理子ちゃんは体をわななかせて、歯を食いしばった。きつく僕を睨みつける目から涙こぼれだした。その
異様な姿に圧倒された僕は言葉を継ぐことができない。ヒステリーでも起こしたのだろうか。
「……ねえ、知ってる? 従妹同士って結婚もできるのよ」
 麻理子ちゃんは、ふふ、と不敵な笑みをこぼした。
「一年前に悠斗さんがこの家に来て、私の生活は膨らみ始めたの。いまはもうパンパンになって、割れる寸前の風船のよう。悠斗さんが
ずっとママのことばかり見て、私のことなんて気にもとめていなかった間にここまで膨らんじゃったの。針の先が少し触れるけ
で跡形もなく破裂しちゃうわ」
 麻理子ちゃんは独り言でもいうように言った。僕は彼女の謎かけのような言葉の意味がわからなかった。いや、わかりたくない、と思
った。麻理子ちゃんは立ち上がる。火のような眼差しで僕を見下ろしている。
「私、決めた。もう我慢なんかしない。我慢はもううんざり。……馬鹿な悠斗さん。かわいそう。どんなにママの事を好きでも、報われ
っこないのに。ママと悠斗は叔母と甥。私と悠斗さんは従妹同士。わかる? これが私と悠斗さんの違いよ。私、きっと悠斗さん勝てる」
 麻理子ちゃんの火の目にはもう涙は浮かんでいない。涙も、少女の暗い影も、すべて燃やされてしまったかのようだ。僕は美鈴さん
に贈った白い百合が焼かれる幻を見るような気がした。炎の幻の中に立ち尽くす麻理子ちゃんは、百合の灰から再生した新たな花のよ
うで、僕は呆然とその姿を綺麗だ、と感じた。
 僕はなぜか気が遠くなりそうだった。僕に勝てるとは、いったいどういうことだろう。何を競うのかすらわからないが、たしかに今
の麻理子ちゃんと争えば、僕は敗北してしまうだろうと思った。      <了>
192愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:41:53.99 ID:e8KcZOYx0
いじょ
193愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:43:36.57 ID:VZKN1ZJH0
痔の話書こうと思って結局書かなかったんだけど、ネタ被ってたかな?
194愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 00:45:50.08 ID:e8KcZOYx0
救済スレより品評会時間外作品を転載します
195194:2008/12/08(月) 00:48:06.50 ID:3YflGoO2O
はしゃぎすぎてさるくらった
申し訳ないが他の方転載お願いします
196時間外No.02 人ならざる者(1/5) ◇InwGZIAUcs :2008/12/08(月) 00:58:58.34 ID:4nTO/DQ20
 夜の帳はとうに落ち、刻限はもう間もなく子の刻を回る。
 とある廃寺(はいじ)の屋根の上に、一人の女が腰を下ろしていた。
 雨上がりの空気を吸い込み重くなった髪を紐で結いこむと、女は一人刀を握り締める。一見して巫女のようだ。
 漂う雲に見え隠れする満月に照らされると、その端整な顔立ちが伺えた。研ぎ澄まされた美しさはまるで
月が恋をしているようだ。と、この場に詩人が居れば謡っていたかもしれない。
 いずれにせよ、盗賊でも住みかねないこのような廃寺には、おおよそ似つかわしくない。
 それでも女はそこを離れなかった。
 そして、月がまた少し傾いた頃、女はそっと言葉を紡いだ。
「……綺麗な、満月だな」
 誰に向けたかも定かではない言葉に、周囲の闇がそっと答えた。
「ああ、そうだな」
 声のした方に目だけを向けた、女はさらに問う。
「満月は人を狂わす。それこそ……人を、喰いたくなるほどに」
「ああ、満月だしな。お前を喰ってもいいか?」
「どうぞご自由に、と戯れることもできない、つまらない女だぞ?」
 女が目を向けた方の闇が満月の光に拭われる。
 そしてその先には、妖しく笑む黒髪の青年が立っていた。
「はは、気に入った。名前を聞かせてくれ……喰った後も覚えておく」
「私は、葛ノ葉。あなたの名前は聞かせてくれなくてもいい」
 葛ノ葉と名乗った女は、音も無く立ち上がると鋭く眼を細める。
「何故なら、貴方は今ここで消え逝くのだから」
 葛ノ葉は肩の力を抜くと、腰に据えた刀の柄に右手を添えた。
「陰陽師の類か……物の怪(おれ)に殺され死んでいく虚しい奴らだ」
 彼の言葉に呼応するように、闇が一気に膨れ上がった。
「女にだけ自己紹介させるのは忍びないが、生憎名前を持ち合わせていないんでね……まあいわゆる鬼ってやつだ。
ここは一つよろしく頼むぜ」


 鬼と名乗った男は闇の中へと消えていく。
 すると突然その闇から突然、二本の腕が突風のように葛ノ葉の下へと襲い掛かった。
197時間外No.02 人ならざる者(2/5) ◇InwGZIAUcs :2008/12/08(月) 00:59:37.04 ID:4nTO/DQ20
 刀で受けることはせず、葛ノ葉は左方、つまり屋根の上方に跳びかわす。
 鞭のようにしなった腕が屋根の瓦を吹き飛ばすと、屋根の一部が崩れ落ちた。
「はは、戦い慣れてるな。念仏を唱えているだけの陰陽師とは違って、よく動きそうだ」
 嬉しそうに眼を細め吼える鬼に、葛ノ葉は持っていた刀を抜き放った。
 満月の光を吸い込み、その流麗な刀身が露になる。
「そう言う貴方は他の鬼よりも余程口が回る」
 鬼がそれを聞いた時には、遥か宙へと一瞬で跳躍していた。そしてさらにその一瞬後、
鬼の居た場所の瓦が文字通り爆砕した……当然、葛ノ葉が放った刀身の一撃で。
「っつ! お前本当に女かよ!」
「……ああ、つまらない女だよ」
 言う間にも、鬼は腕を閃光のように伸ばし葛ノ葉を襲うが、彼女の方が速い。葛ノ葉が避けた先にあった
大木を握りつぶしただけとなった。
「っく! 確かに言うだけあるな……」
 闇から唐突に伸ばす腕を見切られたことは、今まで一度も無かった鬼にとって、これは少々異常事態だ。
 次の一手が単調になっていることにも気づくことなく腕を伸ばし続ける。
 一方、舞う瓦を気にもせず走り回る葛ノ葉。その速さはとても人間の動ける最大速度を超えていた。
 しかしそれでも、少しずつだが確実に、鬼の指先が、葛ノ葉の肌を裂きつつあった。
(この鬼……腕を突き出す速さが上がってきている?)
「はははは、こんな人間は初めてだ! 楽しいな!」
 狂ったように腕を振り回す鬼。
(一気にかたをつけなければ不利か……)
 鬼は腕を四方八方振り回し、気づかぬうちに一つの防御結界を生み出していた。
 鬼から吹き荒れる鞭の嵐という、もっとも物理的で原始的な結界である。が、威力が高ければそれもまた効果的ではある。
攻撃と防御、一手で担えるのだから。が、葛ノ葉からしてみれば、こんなのは見掛け倒しにすぎなかった。
「何故しかけてこない! ボロボロに引き裂いてやるぜ!」
「……」
 葛ノ葉は避けに徹する。
 やがて。

 
198時間外No.02 人ならざる者(3/5) ◇InwGZIAUcs :2008/12/08(月) 01:00:20.82 ID:4nTO/DQ20
 廃寺の屋根が抜けたのは、それから程なくしてからのことだった。
 鬼の立っていた付近の瓦が一枚、また一枚とはがれ跳び、段々と脆くなっていった結果、
鬼の体重に耐え切れなくなった足場は崩れ、彼は廃寺の中へと落ちていった。
「がっ! く、糞!」
 腐った木材に埋もれ、視界が遮られた先に、一瞬だが鬼は銀色の閃光を捉えていた。
 葛ノ葉の持つ刀の刀身。
 次の瞬間、意識が吹き飛びそうになるほどの衝撃が腹部を襲い、鬼と一緒に落ちた屋根の一部が四方に吹き飛んだ。
 満月を背に、美しく、ただただ強く立つ葛ノ葉に、鬼は息を飲む。
「これで最後だ」
「なんなんだよお前……本当に人間か……?」
「……」
 その問いに、葛ノ葉の顔が一瞬曇る。
 鬼は本能的に悟った。少しでも長く生き残る為には、もう話を続けるしかないことを……。
「……葛ノ葉とかいったか? お前は、俺達妖怪はなんで生まれたか知ってるか?」
「何を唐突に? だが、遺言なら聞いてやる」
 生き残る可能性が少しだけ上がったことに、鬼は小さな笑みを浮かべた。
「なあ、こんな話を知ってるか? 漁にでて獲った稚魚を生きて陸まで持ち帰るために、どんな工夫が成されていると思う?」
「……」
 葛ノ葉は、遺言に口を挟むなど、無粋なことはしなかった。ただ、耳を傾けた。
「天敵の魚を一匹その桶に入れてやるのさ……するとな、陸までの船路で死ぬ稚魚の数が激減するんだとよ。
面白い話だろ? 天敵が居たほうが生き残るなんてよ。
さて、本題だが、俺等が何故生まれたかというとだな……お前達人間が、自らの思念で俺達を生み出したとしたら信じるか?」
 葛ノ葉の柄を握る手がほんの少し緩まっていた。
「そうだよ……人間は稚魚。俺は天敵の魚。お前達は自ら俺を生み出すことによって、その身を引き締めていたのさ。
無意識の間にな……」
「……言いたいことはそれだけか?」
「だとしたらよ、お前は誰だよ?」
 ここからが、鬼の賭けだった。
「人間と、人間が知らず知らずのうちに生み出した俺と、それを討つお前。一見して、異形なのは俺じゃない。
人間のなりをしているが、人間の無意識の願望を討つお前の方が異形の者だ。お前は本当に人間なのか?」
199時間外No.02 人ならざる者(4/5) ◇InwGZIAUcs :2008/12/08(月) 01:01:01.10 ID:4nTO/DQ20
「……」
 葛ノ葉の顔はいつの間にか見えなくなっていた。月が雲に隠れたかもしれない。
「なあ答えろよ……人間外」
「黙れ!」
 葛ノ葉は激昂した。遺言を残すものに口を挟むなど、無粋にも程があるが、それでも彼女は我慢ができなかった。
「じゃあ教えてくれ! 私は何なのだ? 幼い頃より、鬼の子と呼ばれ育過ごし、ようやく鬼(それ)を払うことで居場所を見つけた!
私は人間なんだって思えた! でも違うのか? 私は何なのだ……」
 本来なら鬼の戯言として、片を付けることもできただろう。それが出来ないほど、葛ノ葉の心は荒んでいた。
「お前は今居場所を見つけたと言ったな……本当は未だ無いんだろ? 居場所」
 それが何よりも激昂した理由に他ならない。鬼の読みはおおよそ正しかった。
「満月を見るお前は美しかったぜ。なあ、居場所なら俺が与えてやれるけどよ、どうだ? 
人間外と妖怪……嫌われ者同士仲良くやらないか?」
「……お前と夫婦にでもなれというのか?」
「くっくっく、ああ、夫婦でもいい、何でもいい。一人は寂しいだろ?」
 崩れた天井の隙間から月を見上げた葛ノ葉は、大きく溜息を零した。手に持っていた銀色の刀身を鞘へと収め、
一度瀕死の鬼を見据え踵を返す。
「おい、どこに行くんだよ?」
「……興が剃れた。もう行く。お前ももう悪さをするな」
 その言葉に、致命傷を気にもせず鬼は身を起こしていた。が、葛ノ葉の鋭い眼光が再び鬼を射抜く。
「命は助けてやると言っているんだ」
 喉下に出掛かった言葉を鬼は飲み込んだ。これで成功じゃないか。生き延びるために俺は見苦しくも舌を駆使していた……。
これで良かった。と、鬼は自分に無理やり言い聞かせた。
 だが一つ疑問が生まれる。
(あれ? 俺は何を我慢しているんだ?)
 鬼は分からなかった。もう自分の命のやり取りなど、どうでも良くなっていたことに。
 気づけば、葛ノ葉ともっと話をしていたい。そんな思いがこみ上げていたことに。
「言っておくが……お前は私に居場所がないと言ったな。確かに、お前の言うとおり私に居場所はない。人々から忌み嫌われる者に
居場所などあるものか。だがな、誇りの居場所なら在る。私は陰陽師なった。それは誰にも汚せない、私の居場所だ。
この務めを私は誇りに思う! だから……次あった時、命は無いと思え」
 彼女に、先ほどまでの狼狽していた雰囲気は全く無くなっていた。
200時間外No.02 人ならざる者(5/5) ◇InwGZIAUcs :2008/12/08(月) 01:01:22.98 ID:4nTO/DQ20
 葛ノ葉はそう言い放つと、今度こそその場を後にした。
 鬼は、夜風に撫でられ揺れる黒髪と、その誇り高い背中を見てボーっとしていた。
 彼はふと体の痛みにようやく気づく。
 鬼だから、致命傷であろうと、ジッとしていれば三日で治るだろう。それに今日は精気が漲る満月の夜。
明日にはある程度動けるかもしれない。とりあえず、崩れた天井から覗く満月の光を浴びて、鬼は目を閉じた。
 
 
 半壊した廃寺を出るとき、いつも辺りをうろちょろしていた子鬼は問いた。そこの主であった男の鬼に。
「何故ココヲ出テ行ク?」
「ちょっとやることが出来ちまってよ」
「何時カエル?」
「さあ? とりあえず、あの陰陽師の女を、嫁さんにできたら帰ってくるわ」
 ポカンと顔を見合わせる子鬼達を尻目に、鬼は京の街へと歩を進めていった。

 終わり
201愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:01:29.18 ID:e8KcZOYx0
乙です
202愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:23:04.79 ID:e8KcZOYx0
ねるほ
203愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:26:35.73 ID:MdE1gEoVO
日曜日の半日女神のうpスレに貼り付いてた俺になんかお題
204愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:30:28.25 ID:30/c4UmoO
溶融接合
205愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:30:32.35 ID:P4u04Nz20
時間の無駄
206愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:31:29.24 ID:MdE1gEoVO
はあく

>>205
うんわかってる
207愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:50:38.08 ID:cHG2p8GzO
おだいください
208愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:52:37.83 ID:dDJR8Iax0
>>207
名残雪
209愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 01:54:03.06 ID:cHG2p8GzO
はあく
210愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 02:48:38.99 ID:LeQjAWQs0
hos
211愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 03:26:47.44 ID:dtcVWN7J0
保守
212愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 04:02:38.36 ID:dtcVWN7J0
保守
213愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 05:37:40.78 ID:MdE1gEoVO
214愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 06:33:17.09 ID:MdE1gEoVO
215愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 07:25:46.56 ID:MdE1gEoVO
216愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 07:26:50.07 ID:B7jkJ4WsO
おだいください
できればかっこいいの
217愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 07:32:30.89 ID:6KOsD1WbO
>>216
切り裂く
218愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 08:21:38.35 ID:iS3Jot0T0
保守〜はなんでも知っている〜
219愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 09:13:17.26 ID:ksqlUIeyO
保守
220愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 09:45:42.86 ID:MdE1gEoVO
     ____  
   /      \
  /  ─    ─\ 
/    (●)  (●) \ 保守するか……
|       (__人__)    |  
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |  
  \ /___ /
221愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 10:37:42.39 ID:MdE1gEoVO
ちんちん
222愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 10:40:44.24 ID:hq5P1TtP0
かもかも
223愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:01:45.78 ID:dZANETKA0
お初です。
長編を書いていると、どうしても途中で諦めたり躓く事があります。
そのため、起承転結で言う、起から承までの間は、意外とスムーズに書けます。
しかし、それ以降の練習があまりできません。
なので近頃、短編を書くことを心がけるようになりました。
以前から版権物では書くことがあったのですが、オリジナルはあまりありません。

短編を書く際に気をつけている事など、アドバイスがあれば教えていただけると幸いです。
224愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:07:42.04 ID:hq5P1TtP0
自分は他人にアドバイスできるほど量を書いていないので何とも言えませんが
とりあえず>>1にあるコラムなどをご覧になってはいかがでしょうか。
225愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:10:25.00 ID:dZANETKA0
>>224
おお、たすかります。
入り口からwikiはたどったんですが、コラムは見落としてまひた
眠い目コスってがんばります
226愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:13:34.70 ID:MdE1gEoVO
>>223
あれもこれもと詰め込むんじゃなくて一つの事件なり出来事鳴りに焦点をしぼるとか。
時間的、空間的範囲が大きくなりすぎないようにするとか。
227愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:14:35.63 ID:MdE1gEoVO
あげ
228愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:22:26.78 ID:dZANETKA0
>>226
なるほどー
やはり規模を小さくする必要があるみたいですね
長編ではコレだけ設定を考えていたけど、短編ではそんな細かいものはいらなくてー
ストーリーも一つに絞ってー。
なんとなくイメージが固まってきました。

お題一つもらいます。体力的に、今日中に投下できるか心配ですが。
229愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:24:26.54 ID:wy058mZy0
そして俺はムササビと対決したのだ
230愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:25:46.31 ID:dZANETKA0
>>229
もらいましたー。
では、クオリティの高い作品になりますように。。。
231愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:44:14.70 ID:vItfcJcPO
お題ください!
232愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 11:48:02.62 ID:ksqlUIeyO
ダーリン
233愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 12:00:58.45 ID:MdE1gEoVO
>>231
田舎
234愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 12:27:27.71 ID:MdE1gEoVO
昼か
235愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 12:28:52.30 ID:hq5P1TtP0
味噌ラーメンおいしいです
236愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 12:38:47.60 ID:MdE1gEoVO
   ∧,,∧
  (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
  /   o━ヽニニフ))
  しー-J
237愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 12:52:38.30 ID:vItfcJcPO
避難所に投下しました。
どなたか転載お願い出来ないでしょうか。

>>233
お題ありがとうございます!
238愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 13:24:02.59 ID:ksqlUIeyO
携帯だから転載出来ない保守
239愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 13:41:28.59 ID:hq5P1TtP0
てんさいするよー
240田舎(お題:田舎)1/3 ◇UflKBUac36:2008/12/08(月) 13:41:49.13 ID:hq5P1TtP0
「けーんちゃん!」
「んー」
「呼んでみただけー」
「そう」
 とある休日の午後、僕と可奈は芝生の上で寝転がっていた。
 周りには誰もいなくて、二人の声と自然の音だけが交差していた。
「そうだ、この前、都会に行ったんだ」
「そうなの?」
「うん、お母さんとお父さんと遊びに行ったの」
「……どうだった?」
「楽しかった。ただ」
「ただ?」
「楽しかったんだけど、凄くうるさかったし、人も多かった」
「……テレビで見てると確かにそうだよね」
「やっぱりこっちのほうがいいなーなんて思った」
「そっか」
「前に賢ちゃんが言ってたとおりだったよ」
 僕はだいぶ前に都会に行ったことがあった。
 その時のことを可奈に話したら、目をキラキラさせて私も絶対都会に行く!なんて言ってたっけ。
241田舎(お題:田舎)2/3 ◇UflKBUac36:2008/12/08(月) 13:42:09.65 ID:hq5P1TtP0
「静かなところが一番だよ」
「うんうん」
 でも僕はこうして何もないけど、ゆっくり過ごせる田舎が好きだった。
 だって平和だし、何よりこうして可奈と一緒にいることができる。
「可奈は大きくなったら、都会に出たいと思う?」
「今は思わないよ。多分、こっちで過ごすと思う」
「そっか」
「賢ちゃんは?」
「僕も今のところは、こっちで暮らそうかなと思ってる」
「……一緒だね」
「うん」
 それに今の僕は、可奈が都会に行く!なんて言ったら、絶対に止めたと思う。
 だって僕は可奈が大好きだから。
 昔から一緒にいて、幼馴染として育って、今後もこんな風に過ごせたらいいなと思ってる。
 可奈と離れたくないし、もし可奈が良いって言うなら……。
242田舎(お題:田舎)3/3 ◇UflKBUac36:2008/12/08(月) 13:42:25.27 ID:hq5P1TtP0
「どうしたの? 顔が真っ赤だよ?」
「え、あ、う、うん、な、なんでもないよ」
「……? 変な賢ちゃん」
 うう、変って言われてしまった。ちょっと悲しい。
 でもこんな可奈だから、僕は好きになったんだ。
 都会に可奈が行ったら、きっと周りの男が放っておかない。可奈だけに。
「んー? 悩み事?」
「あ、違うよ。ちょっとだけ考え事をしてたんだ」
「どんなこと?」
「可奈が都会に行かないといいなーって」
「えー私は行かないよ」
「ほんと?」
「うん、指きりげんま〜」
 差し出された小指に、自分の小指を絡めた。
「これでもう大丈夫だね!」
「う、うん」
 その笑顔に僕は癒された。
 田舎にいる間は、きっと今まで通り、良い仲でいられる。なんて。

 終
243愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 13:42:47.39 ID:hq5P1TtP0
いじょ
244愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 13:47:27.66 ID:4gwT0b0CO
てんさいおつ
245愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 13:54:00.16 ID:p29xHzwN0
お題くださいな
246愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 13:58:41.52 ID:MdE1gEoVO
>>240-242
読んだ。
・もっと地の文で、丁寧な描写を。
>周りには誰もいなくて、二人の声と自然の音だけが交差していた。
これだけでは情景が浮かんでこない。周りに何があるのか、何が見えるのかをきちんと伝えた方がいい。
・人物の年頃がわからない。小学生にも高校生にもとれる。
・「芝生」は田舎というよりも都市的な印象がある。人工的に植え付けされるものだしね。
もっと田舎を思わせるような場所の方がいい。

「田舎」と「良い仲」をかけたのはクスリとしたよ。
247愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 13:59:09.69 ID:MdE1gEoVO
>>245
お祈り
248愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 14:01:19.91 ID:p29xHzwN0
>>247
把握ですー
249愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 14:25:55.13 ID:6D3Lp193O
あ、あのっ、お題くれ
250愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 14:50:18.69 ID:MdE1gEoVO
>>249
ロッカー
251愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 14:53:28.43 ID:Mbjb8PfS0
お題ほしい
252愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 14:55:09.32 ID:4gwT0b0CO
乞食
253愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 15:27:07.12 ID:Mbjb8PfS0
>>252
ども
254愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 16:15:21.65 ID:MdE1gEoVO
俺はBNSKのガーディアン
255愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 16:40:01.54 ID:MdE1gEoVO
童貞とBNSKは俺が守る
256全感 ◆LBPyCcG946 :2008/12/08(月) 16:54:01.35 ID:aAfTkuBc0
全感投下

今回はいつも以上に余計な事を書いた
作者さんは、これを見て参考にするかしないか、自己判断でお願いしたいが、
これから全感を書く人、投票をする人には、絶対に参考にしないで欲しい。
まあ毎回そうだし、大体の人はフラットな目を心得てるはずだけど、俺が1人目みたいだし一応ね
257全感 ◆LBPyCcG946 :2008/12/08(月) 16:54:26.13 ID:aAfTkuBc0
No.01 カーテンの向こう側 1/5 ◇yPwHPtuzPE
 導入良い感じ。文章もまあ、こういうキャラクターだと考えれば分かる。
 BLについて深く考えた事が無いし、またそういう層を狙った物を書いた事が無いから、キスの急展開に驚
いてしまった。が、仮にBLを書くとしたら、キスはこれかなり分かりやすい行動であるし、いわゆる腐女子
目線で話を進める構成もなんとなく定石な気がする。
 自分自身が書こうとした事も無い物、その上予想を裏切られた物に対して、こう言うのは間違っていると承
知の上で、これは王道すぎるといわざるを得ない。

No.02 地下道の人々 1/4 ◇I8nCAqfu0M
 文章は超面白かった。設定も非常に興味深い。これは久々にプロ級だと言える。ただ会話が中心にあって、
話が展開しない、主人公が動かないってあたりは、ショートショート的ではなくて、長編の序章という感じに
なってしまっていると思う。

No.03 刺激と恋と契約 1/5 ◇8wDKWlnnnI
 片っ端から都合が良い感じがした。というか、話の内容とか設定的にはまだいいんだけど、悪魔の口調がい
ちいち説明っぽくて萎える。別視点で同じ場面を描く試みは評価したいが、いまいち台詞が生かされていない
というか、「うまい!」と思える部分が無かった。

No.04 親友 1/3 ◇IL7pX10mvg
 まず、刺激的ではないな。話の内容は分かるだけに、この盛りあがらなさっぷりと突き放されっぷりは、た
まにある、全く意味が伝わってこないような作品よりも分からない。

No.05 笑うな1/5 ◇I8nCAqfu0M
 俺は医学とか、そういう専門的な事に関しては素人だが、これで納得させようってんなら素人ですら無理。
それはまず言っておきたい、もちろん分かってると思うけど。ただ、やっぱりそれだけ無茶をさせてるだけあ
って、題材は面白い。展開もやや急ぎ足だけど、読者を裏切る感じがあっていい。もっと言えば、No.02
よりもきちんとオチと展開があったのは良かった。ショートショート的だ。
258全感 ◆LBPyCcG946 :2008/12/08(月) 16:55:16.16 ID:aAfTkuBc0
No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(1/5) ◇wD7mEwnsao
 第106回の優勝者? トリが似てたのとサルビアでそう思っただけだけど。まあそれはどうでもいいや。
とりあえず、この運び屋に少女を送り迎えさせたのはなぜか。そもそも、そういう依頼をしたのはレジスタン
ス側って事でいいのか。そしたらレジスタンス側はなんで少女に爆弾を仕掛けさせて、しかも開始の合図とも
なるスイッチまで渡しているのか。少女の兄とか、運び屋の探している人とか、諸々気になる所が丸々放置
(というか、長編の伏線みたいな)な所。主人公は元スナイパーであるはずなのに、全然関係ない割りに危険
のある運び屋という職業を選んでいる理由。というか、これから大勢の兵が来る駅なのに警備が薄すぎないか。
あと地味に、大勢のレジスタンスはどこで控えているのか。などなど、一読でこれだけ納得のいかない、すっ
きりとしない部分があった。そしてここで大事なのは、これらの事が文中に書かれていない事じゃなくて、書
かれていない事を気にならせてしまう事。つまり他の部分ですら説得力が無いって事になる。
 総じて何が足りないのかというと、プロフェッショナルさだ。登場人物にしろ、書き手にしろ、こういう重火器の出るような、また国家的な背景のある話は、プロっぽさが必要なはず。少女の葛藤とかはむしろどうでもよかった、ありきたりだし。ゴルゴ読むといい。

No.07 口に飲み物を含んで読もう1/5 ◇czxS/EpN86
 タイトルからして笑いを狙ってるんだと思うんだけど、1、2レス目以外は笑えなかった。まあ2レス分笑
えたから個人的には十分なんだけど、噴出すような笑いではなかったかな。
 こういう方向性で来る時、というか、自分自身こういう方向性で行く時、あんまりズバリな感想というか、
真芯を捕らえた感想というのはつきにくい。ただ単純に、笑えたか笑えなかったかで分かれて、物語がどうと
か主人公がどうとか突っ込みにくいからだと思う。感想書く側から言ったら、「笑えなかった」か、「ワロス
wwww」みたいな感想つけとけばいいやってなる訳だ。これは案外問題、いや、俺が問題と思ってるだけか
もしれないけど……。まあ、今回は無理だけど、いつかこういう作品に的のど真ん中をぶち抜くような感想を
書きたいと思った。全然作品に関係なくてすいません。

No.08 神様、家に帰る 1/4 ◇LBPyCcG946
 自作。
259全感 ◆LBPyCcG946 :2008/12/08(月) 16:56:09.61 ID:aAfTkuBc0
No.09 非日常は確かにあった 1/5 ◇h97CRfGlsw
 登場人物の動作が面白いと感じた時、それはうまくハマる動作を登場人物にさせた演出の力が良いのか、そ
れとも登場人物の動作を読み手にすっと伝えた文章の力が良いのか。非常に判断に困るが、この作品の場合は
前者だと思う。どっちにしろ、そこが良い所であったと俺は言いたいだけなんだけど。
 まあヤンデレ展開はいい。エロゲ的というのかラノベ的というのかは分からないが、流行は大事だし、需要
はあるはず。ただやっぱりその中でも、物語的に意表をつく感じは欲しいと思う。盲点をつく人はまず自分の
目を1度潰す。

No.10 一文字違いのフェティシズム 1/5 ◇4xLZ.gsETk
 奇想天外な書き出しと、言葉をかけて綺麗に落とすのはいいと思う。というか、好きな方だ。だから俺がこ
の作品に投票しない理由をあげるとしたら、やっぱり中なんだろう。言葉のやりとりで笑わす、一人称が突っ
込みを入れる。ボケは言葉遊び、あるあるネタ、もったいぶって伝えられるどうでもいい事実。俺は笑えなか
った。
 やっぱり笑いってのは「間」なんだと、ここまで読んで思った。今回そういうのが多いからね。この作品も、
例えば同じ内容で、めちゃくちゃ面白い芸人が演じたら笑えるんだろうなって思う。ただ、小説で同じ事が出
来るのか。これは難しい問題だけど、俺は出来ると思う派。なぜなら、小説には間は無いけど、行間はあるか
ら。

No.11 Lost Universe 1/5 ◇D8MoDpzBRE
 1レス目、>彼らの姿は、まるで生まれながらに〜 これ良いなぁと思った。というか全体的に良い。読ま
せえる文章だと思う。ただそうして読んでく肝心の内容だが、なんというかこれは、一歩足りないという感じ。
つまらない、と言って切ってしまうには面白いし、かといって面白いと心の底から言えるかというと言えない。
だから何かが欠けてるだとか、いまいち引っかからないとか、そういう曖昧な感想をつけるしかない。ひがみ
みたいな物だと思ってくれ。
260全感&投票 ◆LBPyCcG946 :2008/12/08(月) 16:56:29.30 ID:aAfTkuBc0
No.12 夕日の味 1/3 ◇VXDElOORQI
 夕景の回なら投票してた。今だから言うと、あの回いまいちだった。それはどうでもいいや。
 で、今回なぜ投票しないかという所から話を始める。この作品の場合、何かが足りないとかそういう理由じ
ゃなくて、俺の持ってる各味のイメージと、作中の本当の味がかなり違っていたから。星はこんぺいとうっぽ
いからまあいい。だけど月は違う。月はもっと甘い。京風の強烈な甘さ、上品なんだけど、自己主張が激しい
甘さのはず。それで雲はめっちゃ口につくし、唾液と混ざってベタベタする。でも基本的には食感を楽しむ食
べ物だと思う。で、夕日が一番違うんだ。夕日は実は揚げ物だから。基本ジューシーで、1口食べると肉汁が
たっぷり溢れてくるはずなんだ。多分。
 冗談はさておき、このロマンチックな世界観はとても良かった。

******************【投票用紙】******************
【投票】: No.02 地下道の人々 1/4 ◇I8nCAqfu0M氏

気になった作品:No.05 笑うな1/5 ◇I8nCAqfu0M氏
        No.11 Lost Universe 1/5 ◇D8MoDpzBRE
        No.12 夕日の味 1/3 ◇VXDElOORQI氏
**********************************************
261愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 17:04:09.91 ID:hq5P1TtP0
全感乙
262愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 17:12:43.50 ID:4gwT0b0CO
全感安藤まとめ乙
263愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 17:50:12.61 ID:+shcGBUc0
規制解除された!
全館乙

お題下さい
264愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 17:51:52.95 ID:hq5P1TtP0
>>263
再会
265愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 17:52:35.42 ID:+shcGBUc0
>>264
ういっす。
ありがとーございます
266愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 18:26:20.11 ID:hq5P1TtP0
267愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 18:30:02.23 ID:30/c4UmoO
お題下さい
268愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 18:37:37.50 ID:z9L3GnCn0
学校からの帰り道
269愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 18:40:53.92 ID:6D3Lp193O
subject!
270愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 18:47:25.67 ID:30/c4UmoO
>>268
把握。
271愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 18:49:56.05 ID:GgsEJ1Uk0
恥の多い小説を書いて来ました。
自分には、自分の書いた小説というものが、見当つかないのです。

                               俺著 「小説家失格」より抜粋

全館書いてて、俺の書いた小説はかなり恥ずかしいことに気づいた。
純文学っぽい内容の話書いて、その当時は満足し、ちょっと経ってから死にたくなるのは
だれもが通る道だよね!?
272愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:11:59.15 ID:K07eDxLgO
>>269
English!!

>>271
面白おかしい作品の方がよく練られてたりするの見るともうその場で死ぬ。
誰もが通るが、曲がらずにくぐり抜けられるのは一握り
273愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:17:39.15 ID:8WCyqUVlO
〉〉260
おつです!可能であれば時間外にも愛の手をwww
274一切れのケーキを添えて(お題:再会)0/2 :2008/12/08(月) 19:24:37.49 ID:+shcGBUc0
通常作投下
お題:再会
タイトル:一切れのケーキを添えて

2レス
275一切れのケーキを添えて(お題:再会)1/2 :2008/12/08(月) 19:25:49.29 ID:+shcGBUc0
 今は夜で、私は小さな電球の明かりを頼りに今この文章を書いている。私の人生において最後になるかもしれない書き物を、黄ばん
だ広告の裏や余白に水性のボールペンにて記さねばならないことはいささか不本意ではある。だが、私の手元に他の文筆具が残されて
いない以上どうしようもないことでもある。私は今、この頼りない紙片に書いた駄文が私が理性の残るうちに記した最後の書き物にな
らないことだけを祈っている。残念ながら希望のかなう可能性は高くはないだろうが。簡単なことだ。

 私はこの文章を、島の南端にある小さな小屋で記している。二十年連れ添った私の妻を除けば、私がここにいることを知る島民は誰
もいない。このメモを書く直前、私はこの小屋から本土へ向けて、救難信号を発信した。救難信号が無事本土へと伝わっていたとして
も、離れ小島であるこの島に救助隊が到着するのはどんなに短く見積もっても丸一日はかかる。私はそれまでの時間、島民達から隠れ
続ける必要がある。簡単なことだ。

 この文章を読んでいる貴方が、どの程度状況を把握しているかを当然ながら私は知らない。混乱の中、いきなり放り出された私より
も、貴方はずっと正確な状況把握が出来ているのかも知れない。そうであればいいと私は切に願うが、もしあなたがそうでない、つま
り私よりも現在の状況を把握していないならばこのメモを参考してほしい。今のあなたを取り巻いている状況は、あなたが想定してい
るであろう状況と比較して、おそらくはずっと悪い。簡単なことだ。

 端的に言うと、今この島は異常な疾病に見舞われている。この疾病が突如蘇った島独自の風土病なのか、あるいは島の北部にある化
学研究所が何らかの起こした何らかの事故、つまりバイオハザードなのかは私は知らない。もしかするとそういう科学的な要因ですら
ないのかもしれない。この疾病が古代の神々による何らかの呪いであったとしても私は驚かない。ここにあるのはつまりそういった、
あまり常識では考えられないタイプの疾病なのだ。簡単なことだ。

 彼らは、怪物である。怪物になってしまった。特性から考えると吸血鬼と称するのが最も適しているのかもしれない。血を吸わなく
ても吸血鬼と呼んでもいいのであれば、という注釈は必要だが。あるいは彼らを呼ぶにもっと適した妖怪の名前があるのかも知れない
が、残念ながら私は妖怪や化け物の類にそれほど造詣があるでもない。だからここでは“吸血鬼”、病気のことを“吸血病”と便宜上
呼称させてもらおう。吸血病に掛かった患者は二本の鋭い牙が生える。肌は白く、あるいは青くなる。眼球は充血して常に赤い。夜行
性となり、日の光を浴びることを極端に嫌う。日光以外の光源、つまり電球や炎の光に対しては抵抗は無いようだった。夜になると活
動しだす彼らは驚くくらいに陽気だ。それは吸血鬼となる前のもとの人格がどうであれ、変わらない。彼らは陽気に放吟し、騒ぎ、踊
り、(どういう理屈なのかは全くもって不明だが)空を飛ぶ。簡単なことだ。
276一切れのケーキを添えて(お題:再会)2/2 :2008/12/08(月) 19:26:29.15 ID:+shcGBUc0
 勿論、彼らは陽気なだけではなく、残酷である。彼らは人を殺す。陽気に笑いながら、刃物を振るう。鼻歌を歌いながらトラックを
運転し、逃げまどう人々を轢き殺す。罪の無いいたずらをたくらんでいるような表情で家に火をつける。彼らを表現するのに適した言
葉を探すのは易しい。「無邪気」の一言で足りる。
そして、彼らに殺された人はすぐに生き返る。生き返った者はもうすべて“吸血鬼”となってしまう。生前の記憶を失ってはいない
ようだ。酒屋のハンクスは気のいい大男だったが彼は“吸血鬼”になってからも私のことを認識していた。ハンクスは挨拶と同時に猟
銃にこめられた弾を私にプレゼントしようとした。幸いにも弾は外れ、私は車に乗って逃げだすことができた。

 彼らの姿を最後に見たのは、私が住んでいた集落から車で逃げ出している最中のことだった。この集落の住民の殆どは既に吸血病に
感染し、公民館の前の駐車場に集まっていた。彼らは公民館に火をつけ、燃えさかる公民館の前で踊っていた。参加者が老若男女揃っ
ていることを除けば、それは林間学校でのキャンプファイアーを想起させた。彼らはお決まりの台詞を口々に叫びながら、踊り、酒を
飲み、あるいはぐるぐると空を飛び回っていた。その中に私の妻はいなかった。それは私が唯一安堵したことでもある。

 私の妻は、町に婦人会の会合に出ていた。今、彼女が無事であるかは確かめようが無い。簡単なことだ。

「あなた、町に化け物が溢れているわ」
 妻からかかってきた泣き声の電話はもう四時間も前のことで、私は私が今いる小屋で落ち合うことを提案した。それ以降、私と妻は
連絡をとる手段を持っていない。私も妻も携帯電話などというものを持ってはいないし、固定電話はとっくに不通になっている。私に
は、妻が無事にこの小屋に辿り着いてくれることを祈ることしか出来ない。簡単なことだ。

 私はいずれ妻と再会することになるだろう。私はそれを疑ってはいない。彼女は必ずこの小屋へ辿り着くだろう。問題なのはそのと
き、彼女が“人間であるかどうか”なのだ。もし、彼女が吸血鬼ならば私は愛する妻を手にかけなければならないだろう。吸血鬼を殺
すのにショットガンや手斧が有効なのかはわからない。逆に私がやられる可能性の方が高いかもしれない。しかし夫には、化け物にな
ってしまった自分の妻を救ってやる義務がある筈だ。その時は、私は夫の義務を果たさねばならない。簡単なことだ。

 大切なことを忘れていた。貴方がもし人間と吸血鬼の区別の仕方がわからないのならば、否定的な言葉をかければいい。相手がもし
吸血鬼だったならば、彼は貴方の言葉の最後に“Piece of cake!”と叫ぶだろう。吸血鬼は否定的なものを極端に嫌い、
否定的な言葉の最後には必ずその言葉を付け加える。言葉だけではない。暗い絵にはケーキの絵を落書きし、否定的な文章を読んだの
ならばその文章の末尾にそのフレーズを付け加えるだろう。なぜ彼らがそのようなことをするかは解らない。私は貴方がその種の謎を
含めて、この事件を解決してくれることを切に願っている。それが、それこど一切れのケーキを平らげるくらい簡単なことならばいい
のだが。
277愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:27:04.22 ID:+shcGBUc0
以上ッス
駄文失礼
278愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:31:50.88 ID:aAfTkuBc0
>>273
ごめん、素で忘れてた
明日必ずするので勘弁を
279愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:32:33.81 ID:CxrjoTG20
お題ください
280愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:40:31.21 ID:8WCyqUVlO
>>278
ありがとう!
俺も全館頑張るぜ!
281愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:41:04.71 ID:GgsEJ1Uk0
>>277
読んだ。意味深な話だなあ
これを恐怖小説のつもりで書いたのならば、もっと吸血鬼・吸血病の描写をおどろおどろしく
書いたほうが良い。淡々としすぎていて、それはそれで怖いのだが物足りない。イチゴのない
ショートケーキみたい。これはこれで……。でもやっぱ欲しい、みたいな。
なんかメッセージをこめて書いた話ならば知らん。そうは読んどらんから。でも面白かった。
282愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:52:44.18 ID:+shcGBUc0
>>281
感想ありがとう。
実は怖くない話を目指したつもりだったんだ。
あくまで、前フリ、みたいな。修行します。

推敲二回したつもりだったんだけど
タイプミスがあった。すみません。
283愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 19:59:35.27 ID:K07eDxLgO
>>277
最近は逆輸入英語で「ピースオブケイク」を「アイキャンドゥーイットビフォアブレックファスト」とも言うね。
微妙に外国っぽくない雰囲気が気になったけど、あとは概ね良好でした
284愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:15:03.51 ID:+shcGBUc0
>>283
感想ありがとう。

>「アイキャンドゥーイットビフォアブレックファスト」
これ知らんかった。いいことを知った。
285愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:32:37.14 ID:eISsi9+eO
お題くだせえ
286愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:35:42.46 ID:hq5P1TtP0
>>285
ツバメ
287愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:38:17.01 ID:p29xHzwN0
通常作投下します。
お題:お祈り

思ったようにうまく書けなかった…
短いです。
288愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:38:36.23 ID:p29xHzwN0
 私は、宮本に一度も勝ったことがない。だが、今日こそ私が勝つ。そうして初めて、私は胸を張って生きていけるのだ。
 初めて宮本に敗れた日から、私は奴に勝つことだけを考えてきた。一日も欠かさずトレーニングに励んだ。年相応
に遊ぶこともせず、ただひたすら血の滲むような努力を重ねてきた。全ては、今日という大舞台のため。
 誰よりも速く走る。ただそれだけのことだ。それなのに、今日に至るまで私は一度たりとも宮本に勝てなかった。
 宮本は、速い。その走る姿は、まるで風のようだった。私は何度も、走っている奴の後ろ姿を見てきた。そんな
屈辱の日々も、今日で終わる。終わらせてみせる。
 そろそろ始まる時間だろうか。緊張で胸が高鳴る。
 そんな時、宮本が笑いながら話しかけてきた。
「今日も俺が勝つぜ」
 余裕たっぷりに言い放ったそのセリフに、私はプレッシャーを感じつつも、気圧されまいと自分を鼓舞する。
「いや、今日こそ負けない」
 私がそう言うと、宮本は鼻で笑い、戻っていった。私はもう一度気合を入れなおす。
 時間だ。私はスタートラインの前に立つ。
 私は、神に祈った。普段は神など信じてないが、こんな時にはやはり神に祈ってしまうものだ。神よ、どうか私に
力を与えたまえ。
「さぁ、○○小学校一年生の部、かけっこ! そろそろ始まります! ……位置について、用意、ドン!」
 戦いの火蓋は、切って落とされた。

終わり。
289愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:44:48.76 ID:eISsi9+eO
>>286
把握
290愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:45:16.49 ID:Svf0LsAHO
>277
意図はわかるけど、
『簡単なことだ』
のリフレインうぜーw
簡潔でドライで綺麗な文章ですね
ネタはまあつまらなくはないけど面白くもないって感じ
291愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:48:18.51 ID:Svf0LsAHO
>288
ムカつくくらいつまんないな、おい
一人称を『私』にしたくらいでミスリードになってると思うなよ、こら
そんな腐ったネタに走るくらいなら真っ直ぐ勝負しろよ
292愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:54:34.20 ID:p29xHzwN0
>>291
ありがとう、おっしゃる通り。
こんなんしか思い浮かばんかったのよ
努力します



というわけで誰かお題くれ
293愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 20:58:14.25 ID:MdE1gEoVO
>>292
リベンジ
294愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 21:00:45.98 ID:p29xHzwN0
>>293
把握!
295愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 21:19:44.70 ID:hq5P1TtP0
296愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 21:56:40.32 ID:hq5P1TtP0
297愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:02:23.16 ID:+shcGBUc0
>>290
感想ありがとう。
綺麗な文章と言われたのはちょっと嬉しい。ここであまりそう言われたことはなかった。
風呂入ってる最中に考えることが欲しいからお題ください
298愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:27:30.29 ID:ege2W3Me0
お題ちょーだい
299愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:28:25.52 ID:hq5P1TtP0
>>297
もう風呂あがったかな…?

お題『欠如』

>>298
清算
300愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:31:59.39 ID:+shcGBUc0
>>299
結構しょんぼりしながらお題が出るのを待っていた
把握。ありがとう。風呂入ってくる
301愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:35:54.64 ID:H0s8Ok+s0
品評会参加者のみなさま、及び運営進行の方々、大変おつかれさまでした。
拙いながら、参加した証として、全感想を投下させていただきます。
上から目線・自作棚上げ・無駄に偉そうなのは、ごめんなさい。ではいきます。

No.01 カーテンの向こう側 ◆yPwHPtuzPE氏
泉くんと武田くんの濡れ場はまだですか。
彼らふたりの素敵なキャラ造詣に、このお話BLなのかなあ、とも思ったんですが、違和感は拭いきれず。
BLだとしたらどうにも主人公が邪魔なんですよね。BLのつもりで読むと、主人公がうっとうしい。
なんだろう。主人公がふたりの男子を見つめていて、どっちも格好いいと思っているし憧れもあるけど、
でも「現実的に彼氏とかって目じゃ考えられない」。ふわふわとした憧れの行き先として、いわゆる腐というか、
BL的な場面を見せつけられ、それを心に留める――というような筋でしょうか。ううん、自信ないな。
キレイキレイした男の子同士のファンタジーに憧れてしまう、少女の揺れ動き、みたいな。違うか。
なんていうか、自分にとってはあまりに平凡な気がして、どうにも感想が付けがたいところがあります。
丁寧に真摯に書かれていますが、これ読んで「面白い!」と思うのはどの層だろう、という疑問が。
もう腐女子コメディにしちゃうか、いっそガチBLにしちゃっても良かったような気がしなくもありません。
男子ふたりのキャラ造詣が好きです。BL的な意味で。甘えん坊な不良とかね、もうね。

No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
苦手ジャンル来ましたー。感想が何も書けない!
自分はこう、冒頭五行で美少女がパンチラして、クライマックスで豪華客船が沈没して、ラストシーンで
主人公とヒロインがキスするようなお話ばっかり褒めそやすので、こういうのはわからなかったりします。
不勉強でごめんなさい。本当になに書いていいかわからないです。
一点。興味深いのは、淡々と進むこの展開。下水道とかたぶん真っ暗で、きっとものすごく臭いと思うのですが、
この文面からはそんな感覚が一切しない。臭気については、ただ短く「麻痺した」とか書いてあるだけ。
刺激から遠ざかりいろいろ麻痺しているであろう主人公の、その目を通して見た地下の世界。
荒廃した感じも深い暗闇もなく、ただ、平坦な景色。たぶん自分なんかが見る「地下」とは別の空間。
この「主人公の目を通して見る」というフィルターの、独特の感じが表現されているのが面白かったです。
302愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:36:15.97 ID:H0s8Ok+s0
No.03 刺激と恋と契約 ◆8wDKWlnnnI氏
なんというどじっこ悪魔。ぶっきらぼうなモノローグだけど、たぶん普段「はわわ!」とか言ってるはず。
少しふしぎな、ちょっといい話、という感じのお話でした。なんというか、悪魔がかわいすぎる。
気になった点というか、単純にもう、一点だけ。ショート・ショートで「悪魔」は鬼門です。
定番っぽい便利なアイテムなんですが、便利なだけに使い尽くされており、自然とハードルがあがる。
どうしても悪魔じゃないといけないとか、あるいは高いハードルも易々越えてしまうようななにかがないと、
悪魔ネタはかなり厳しいです。まあしかし、滅多に見ない意外な悪魔像ではあったのですけれど。
あとこう、説明不要で構造をすっきりさせるのに便利なはずの悪魔が、逆に状況を難しくしてる感も。
契約のルールがよくわからないし、半分だけ取り憑いているという状況もちょっとわかりづらい。
仕事の内容とかなんなんだろう。浮遊霊とか気にするあたり、意外と世の中のための立派なお仕事なのかな。
と、そんな感じでした。悪魔がかわいいです。

No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
始まってそのまま、スコンと終わってしまった感じ。なんか、勿体ない。
いい話だし、とても面白そうなのに、なんだろう。山場がないというか。ただお見舞いに行っただけだし。
つい卑屈になってしまうそうな心とか、ものすごく共感できるし、面白いと思うのですけど。
もっとそのあたりの障壁を見せて、かつ乗り越えるための具体的なきっかけが欲しかった感じです。
好きなところは、冒頭。シンプルにガンガン書き進めていく感じは、読んでいてとても心地よい。
冒頭に限らない、シンプルな文の「足の速さ」みたいなものがものすごく魅力的でした。
その分、盛り上げどころではもっとタメがあっても良いのかな、なんて、偉そうでしたすいません。

No.05 笑うな ◆I8nCAqfu0M氏
なんかわからないけど笑ってしまった。いいなあ、これ。
ショート・ショートっぽい不思議な世界。この設定思いついただけでもう勝ち決定、みたいな感じがします。
「なんだろう?」「どうなるんだろう?」と先を読ませてくれるお話は楽しくて良いですね。
えーと、普通になに書いていいかわかりません。なんとも言いようのない微妙な感覚。
つま先立ちだけで大爆笑、そして大惨事。どう考えてもおかしな空間なのですが、でもわかる。
この微妙な、うまく感想に書けない雰囲気というか、前提のようなものが面白かったです。
締めの部分が好きです。ただのつま先立ちのうえに不謹慎、なのに笑ってしまう。いいなあ。
303愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:36:36.42 ID:H0s8Ok+s0
No.07 口に飲み物を含んで読もう ◆czxS/EpN86氏
へんたいだなー。うん、へんたいだ。
あまりに支離滅裂というか、カオスすぎる構成にびっくりしました。
「農業体験授業→素足で田んぼに入る小学生→あらかじめ田んぼに放つことで足コキ成立」という、
逆転の発想というか、柔軟なものの考え方には素直に感心しました。へんたいですけど。
一貫したストーリーがあればなお良かったかなあ、なんて思います。以上で。

No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
いい話、というのかどうかわからないけど、とにかく読後にほっこりできるお話は良いお話です。
良くも悪くも、変わった文体が気になった。この文体あってこそのこの作品なのだと思うけれど、
それでも、若干読みづらかったかもしれない。いや、どうだろう。気のせいかも。微妙。
設定というか世界観は、なんというか、ものすごく変。変なんだけど、それを気にさせない説得力がある。
世界中あちこち旅をして、でも六畳一間のアパートを借りている主人公は、どんな人物なのか想像できない。
しかも想像できないうちに、自分で神様とか名乗り始める。わけがわからない。女の子も、おかしい。
いくらなんでも引き籠もりすぎだと思う。『彼』も、どんな人間で、どこに行っていたのかもわからない。
まったく前提がわからず、これだけ無茶苦茶をやってるのに、でもそれらが一切気にならない。面白い。
ふしぎ、というか、意味不明な世界で、キャラクターの輪郭がぼけているのに、でも芯が見える面白さ。
こういう感じに触れると、いかにも「ああ、小説読んでるなあ」って感じを味わえて、嬉しいです。
漠然とした感想で申し訳ありませんが、以上で。楽しみましたー。
304愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:36:52.07 ID:H0s8Ok+s0
No.09 非日常は確かにあった ◆h97CRfGlsw氏
……馬鹿ですいません。最後まで読みましたが、結局なんだったのか、まったくわかってません。
謎の少女はいったい何者だったのか、とか、殺人事件ってなんだったの、とか、もう根本的なレベルから
理解できてないのでこれはもう土下座するしかない感じです。本当にすいません。
というわけで、なんとも感想の書きようがないというのが正直なところですけれど、ひとつだけ。
この構成、鈍感主人公を真ん中に置いて、かわいい女の子ふたりで挟むというジャスティス構成ですが、
この構成をやるのであれば、ヒロインふたりの魅力をもっと……っていうのは、5レスじゃわがままでしょうか。
いや、現状でもすでにコテコテというか、「軽口を聞ける程度の女友達(ただし主人公のことが好き)」と、
「ある日突然降って湧いた正体不明の不思議系美少女(ただし主人公のことが好き)」という、
もういかにもな形式を取っていますが、どうせこれをやるならもっと派手にやってしまった方がいいかと。
上記のカギカッコだけでくくれてしまうのはあまりに惜しい。どうせなら、もっと突っ切った記号感を。
本文のほとんどを女の子ふたりの描写に割いている以上、やはりヒロインがかわいくなくてはいけないかと。
と、なんだか知ったようなこと言いましたけど(すいません)、でもこのキャラクター構成、大好きです。
これ、必ず需要のあるところだと思いますので、構成がこうなってるだけで、ある意味、一歩抜きん出てるかと。
このわかりやすい挟まれ構成と、あと主人公の鈍感具合。突き詰めれば恐らく、ものすごい武器になるはず。

No.10 一文字違いのフェティシズム ◆4xLZ.gsETk氏
ただ単純な、掛け合いそのものですね。こういうの、ここしばらく見てなかったので新鮮な感じです。
物語に筋が存在しないので、阿呆な自分でも「わかりませんでした」とかならずに済むのは嬉しいところ。
この作品、問題があるとすれば、たったひとつかと思います。圧倒的に、姉の描写が足りない。
弟の視点から見た、お馬鹿な姉。ただし巨乳でうなじが綺麗で、そして言動以外は魅力的。
とくれば、やはり「姉の魅力」という前提を抜きにしては、このお話は成り立たないような気がします。
(というか、基本的に物語の筋がないので、キャラクターの魅力で引っ張る以外にないというか)
断片的にはいろいろ書いてあるのですが、しかしまだまだ全然足りない気がします。引っ張る力が弱い。
もうこういうのは書いててドン引きするくらいに徹底的にやっちゃった方がいいんじゃないかなー、と。
馬鹿馬鹿しいオチと、そこも含めたタイトル通りの一貫したモチーフの感じが好きです。あと一行目も。
305愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:37:07.56 ID:H0s8Ok+s0
No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
相変わらずの安定感。読ませる文章に、ひしひしと伝わる雰囲気。ゆっくり味あわせていただきました。
過去を淡々と、振り返るようにして綴った文章。そこからにじみ出る、空気というかなんというか、なんか。
たっぷり堪能しましたし、自分としては楽しんだと思うのですけれど、いまひとつ以下の感想に自信が持てず。
結局のところ、冒頭の一文だと思います。「彼氏と別れた」。本当に、ただそのまんま。それがいい、とも思う。
でもなんだろう、やっぱり最後になにか欲しい。いや、たぶん、あるのだけれど。読みそこねただけかもだけど。
現在→回想→また現在、ときたら、やはり最後にはなにかがあるはず。たぶんそれが「忘れること」なのかなと。
この先に続く遠い時間を思わせる締めで、喪失感のようななにかはたっぷり感じましたが、でも、どうだろう。
この締めだと、中盤のほとんどを占めた回想部分が仮に別のものであっても、通用してしまうような気がして。
冒頭で「彼氏と別れた」、中盤でその彼氏が何者であったか・どんな付き合いをしていたかが明かされて、
で、この締めとなると、やはり中盤を経てからでこその「なにか」が欲しかったかなあ、と。偉そうでごめん。
むしろこの先が気になる感じ……というのは、良い意味でも悪い意味でも。もっとこの先まで書いてこそでは、
という反面、しかしつい先を気にしてしまう物語というのは、やはり面白い物語だと思います。ううん難しい。
好きなところは、文章と、それにより書かれていることそのもの。もっと具体的に言うなら、文章を追うのが
まったく苦にならず、いつしか物語の中に引き込まれていたところ。やっぱりうまいと思います。

No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
冒頭でもうやられた。それだけで最後まで面白く読めました。文章力がぶっちぎりだと思います。
内容はたぶんよくわかってませんが、面白いものは面白いのだから仕方がない、という印象でした。
というか、文章がうまくて、キャラクターにも魅力があるので、もう内容わかんなくてもいいです。満足。
ええと、本当に書くことがないです。以上で。面白かったです。

時間外No.01 脱皮 1/5 ◆zmMEjNb3Ok氏
面白かったです。いや、面白かった、という言葉でいいのかな。でも楽しみました。なるほどー。
展開はだいたい先が読めたのに、それでも盛り上げてもらえるお話は、読んでいてとても楽しいです。
文章は読みやすく、細かい表現できっちりと盛り上げて貰えるのが嬉しい。達者ですね。
書かれている内容というか、こういう人物の心情のもつれ合う様は、単純に好みにストライクでした。
特に締め付近、どこか壮絶さを感じさせる麻理子の描写が好きです。
306愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:37:41.87 ID:H0s8Ok+s0
時間外No.02 人ならざる者(1/5)◆InwGZIAUcs氏
ライトノベル的和風ファンタジーでしょうか。女性陰陽師と鬼の戦い。驚異的な力を持つ者の悲哀。
ええと、テンプレな設定は好きなのですが、しかし多少斜め読みになってしまいました。ごめんなさい。
バトルシーンはジャスティスだと思うのですが、5レスで、かつ前提のわからないうちからやるのは……。
悲哀に苦悩し、それを語るのもいいけど、キャラ自体がよくわからないうちからそれはどうだろう、と。
キャラの設定はなんとなくわかるので、その魅力を書いて欲しかったです。いまのままではただの記号に、
ただ中二病要素を足しただけのテンプレートな感じ。せっかくいろいろ設定を考えただろうに、勿体ない。
好きなところは設定。テンプレ万歳、中二病万歳です。わかりやすさは正義。


【総評ってほどでもないまとめ的ななにか】
今週はお題が難しかった気がします。一見簡単そうに見えるのに……。
でもそれだけに、バリエーションの様々な作品が見られたのが興味深い感じでした。


では投票ー。
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:   No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
        No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
気になった作品:No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
        No.05 笑うな ◆I8nCAqfu0M氏
        No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
*******************************************************
以上です。おつかれさまでした。
307愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:40:09.05 ID:hq5P1TtP0
全感乙
308愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 22:57:50.48 ID:K07eDxLgO
乙すぎる全館乙であります!
309愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:16:34.85 ID:hq5P1TtP0
310愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:33:59.34 ID:eISsi9+eO
投下します
お題:ツバメ 6レス
311ツバメ 1/6:2008/12/08(月) 23:35:05.43 ID:eISsi9+eO
空腹、空腹、空腹、空腹、空腹、空腹
俺の脳は、その二文字に占領されていた。
その文字は俺の身体感覚を管理するセンターに武装してたてこもり
ここ2日間に渡り食糧を要求し続けている。
しかし俺は彼等の要求に答える事は出来ない。

金欠

金欠なのである。

その事実は俺の頭の隅々を駆け巡り、
脳市民はただただ絶望するばかりであった。
おかげで脳内における犯罪件数は至上稀に見る速度で増え続けている。
この世の終わりを嘆く人々が次々とビルに昇り
その身を文字通り投げ出す始末である。

と、その時、鳥の鳴き声が響きわたった。
ツバメだ。
彼女は一ヶ月ほど前に俺が住むマンションの部屋のベランダに住み着き
ここまで混乱していない朝であれば
タバコでも吸いながら挨拶を交す仲である
おはよう、いい朝だね。と声に出さず語りかけると
職場で知り合った20代の女性のそれに近い声で
ええ、本当に。とでも返してくれるのだ。
312ツバメ 2/6:2008/12/08(月) 23:35:59.03 ID:eISsi9+eO
何故彼女(と勝手に思い込んでいる)の存在が今気にかかるのだろう
そう考えていた俺に脳市民達が投げかけた言葉は耳を疑う内容だった。

食え、食え、食っちまえ

そんな馬鹿な
彼女と育んできた、あの暖かい感情は・・・

なんてことだ。

その暖かい感情はバールの様な物で頭を原形を留めない程に殴打され、
大量の血を流してのたれ死んでいた。

現実の体がむくりと起き上がり、ベランダの方へふらふらと歩き出す
途中、テーブルの上に置きっぱなしだった帽子を手に取った。
313ツバメ 3/6:2008/12/08(月) 23:36:55.39 ID:eISsi9+eO
ベランダの戸を開け、右上を見る。
ツバメの巣は壁と上のベランダの間の角にある。
その真下に椅子を置き、ツバメが帰るのを待つ。

10分程でツバメは帰ってきた。
ゆっくりと椅子に足をかけ、一気に体を伸ばし巣に帽子を被せた。
悲鳴の様な鳴き声があがる
帽子の中に入った手応えがあったので逃げられない様、しっかりと閉じて部屋に戻った。
帽子に手を突っ込みツバメを鷲掴みにする。
バタバタと暴れたので羽を抑える様に掴むと、しばらくして静かになった。

さて、とツバメの体をじっくり見る
その体は小さく、つぶらな瞳はパチパチと瞬きをしている。
頭の中で静かに羽毛をはぎ取ると、白くて華奢な体が露になる。
あまり食いではなさそうだが、まあ小腹を満たす程度にはなるだろう。
しかしどうやってこんな骨ばかり多そうなものを食べようか
骨、骨・・・そうだ、閃いた。
ツバメを輪ゴムで縛り付け、流しの下の戸を開ける。
サラダ油。なたね100%。
無駄に大きい中華鍋に油をドボドボ注ぎ、換気扇を回して火にかける。
丸揚げにしよう。骨までカリカリに。
314ツバメ 4/6:2008/12/08(月) 23:38:03.92 ID:eISsi9+eO
無駄なエネルギーを消費しない様、その場に座り込む。
換気扇の音を聞きながら小さく揺れるおたまをボーっと眺める。
しっかり揚がる様に、油が熱くなるまで待とう。
まあ200℃くらいだろうか。
ツバメはすっかりおとなしくなった様だ。
鳴きも暴れもしていない。
と、油の温度が180℃ほどに上がった所で、インターホンが鳴った。
「宅急便です」

荷物の伝票を見ると、送り主は母だった。
中身を書く所に、野菜と書いてある。

野菜!野菜!号外です!野菜が届きました!
脳市民が沸き立つ。
我先に新聞をむしりとる。

12月○○日未明、母より野菜が届く。
これを受けてセンターを占拠していた武装集団は降伏。
その場で全員が現行犯逮捕された。

きゅうり、きゅうりだ。味噌、冷蔵庫、を開けて味噌を、
マルコメの蓋をこじ開けてきゅうりを洗いもせずぶちこみ、かじる。美味い。美味い。

無我夢中できゅうりをかじり、
1分程で10本のきゅうりを食いつくした所でようやく落ち着いた。
しばらくしてテーブルを見ると、そこには彼女がいた
315ツバメ 5/6:2008/12/08(月) 23:39:02.35 ID:eISsi9+eO
待て、おかしい。
俺は何をしていた?
「あたしの父さんを返して!」
暖かい感情の娘だ。涙を流して父の亡骸によりそっている。
周囲を見渡すが、全員が俺から目を反らす。
おい、お前ら、誰がやった。誰がやったんだ。
「あんたでしょ!」
娘が俺に怒鳴る。違う。違うんだ。俺はただ・・・

ふと我に返る。彼女を。
俺は急いで彼女の戒めを解いた。
「ごめん、こんなつもりじゃなかった。」
彼女をベランダに帰し、ベッドに座る。
ちょって待て、違うんだ。
ベランダを見る
そこには、血走った目で彼女を捕えようとする俺がいた。

やめろ、やめるんだ。
しかし俺は彼女を手早く捕え、部屋に入ってくる。
誰だこいつは
俺は腰を抜かした。
316ツバメ 6/6:2008/12/08(月) 23:40:11.69 ID:eISsi9+eO
「ちょっと、離してよ!」
彼女が声をあげる。
そうだ、離すんだ。
「ほら、そこ、そこにもっと食いでのあるやつがいるじゃない!
私なんか小腹を満たす程度にしかならないわ!」
男の血走った眼が俺を睨みつける。
身動きが取れない。
男は彼女を放り投げ、こちらにゆっくり近付いてくる
「あーあ・・・ひどい目にあっちゃった」
待ってくれ、俺を助けてくれ。
「なぁに?私は、あなたなんて知らないわよ。それじゃ、お暇させていただくわ」
男は更に近付いてくる
彼女はひょいひょいとベランダに出て、そのまま飛び立っていった。
317愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:40:42.75 ID:eISsi9+eO
終わりです。
318愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:50:11.48 ID:hq5P1TtP0
>>317
5レス目からの超展開が分かりにくい。
導入部がテンプレすぎるラノベ文でちょっとめげそうになった。
野菜に狂喜乱舞するくだりはテンポよくて少し笑った。
319愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:51:10.32 ID:2l4vMZ5gO
お題下さい
320愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:52:26.62 ID:dZANETKA0
田中のツメきり
321愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:53:19.33 ID:2l4vMZ5gO
>>320
なんだそりゃw

とりあえず把握
322愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/08(月) 23:54:58.00 ID:dZANETKA0
直感で思いついたお題ですが頑張ってください。

今さっき起床した。昼ごろもらったお題に取り掛かります
323愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:17:44.85 ID:9ReAUSFc0
324愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:20:50.71 ID:haJupRQZO
>>318
感想大感謝です
今回は初って事で、とにかく短時間に全力でズバーっと書いたので
次はもう少しじっくり書いてみます。

というわけでお題くだしあ↓
325愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:21:30.10 ID:xkaQ2+O10
>>324
全力疾走
326愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:23:43.10 ID:haJupRQZO
>>325
把握www
327愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:39:40.21 ID:Gsx6JVzC0
久々に風呂に浸かりながら考えようと思う
お題くださいな↓
328愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:40:09.45 ID:xkaQ2+O10
溺死
329愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:41:45.44 ID:Gsx6JVzC0
>>328
把握した
風呂で寝ないようにしないとな
330愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:57:22.09 ID:9ReAUSFc0
規制者救済スレより全感を転載します
331全感想 ◇InwGZIAUcs :2008/12/09(火) 00:57:46.78 ID:9ReAUSFc0
全感想投下させていただきます。ただ、あくまでも主観及び棚上げで、
その言葉を参考にするも無視するも作者様の自由であります。よろしくお願いします。

No.01 カーテンの向こう側 ◆yPwHPtuzPE氏
面白かったwwwBLの世界は詳しくないけど、女の子はこういうのが好きなんだなあと思ったww
ただ最初に変な日本語があった気がする! 一番に投稿できるくらい早めに出来上がったのなら、
丁寧な推敲をしてみてはいかがかと思います。まあ、誤字の多さではトップクラスのおいら的には完全に棚上げですがww

No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
んー言いたいことは伝わったけど、今ひとつ盛り上がりにかけるっていうかなんというか……
でっていうwwww状態に陥ってしまうwwwwww要するに、話をもう少し盛上げると面白いんジャマイカと思いましたw

No.03 刺激と恋と契約 ◆8wDKWlnnnI氏
序盤がしんどい。突然とある女の自伝を聞かされても中々興味津々にはなれないんだぜ?
悪魔視点も、同じ流れ、そこに悪魔の感想が加わったんだなあ…という感じでイマイチ読む気になれなかった。
ただ、こういう試み的な試行錯誤をするのはとてもよい事だと思うので、どんどん歌舞伎通して欲しいと思うwww

No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
シンプルイズベスト! とは言ったものの、ベストとまではいかないかなwwww
でも面白かったですよ。なんだろう、感情移入しやすかったというかなんというかwww
最後が良かった。最高の笑顔おおおおおおおおおおおおお!!!

No.05 笑うな ◆I8nCAqfu0M氏
なんだろう、全然笑えなかった。最初のノリは分からないでもない。テンションが面白すぎる時ってあるもんね。
ただ、その後の流れがどうも本当の意味で不謹慎な気がして笑えなかった。
332全感想 ◇InwGZIAUcs :2008/12/09(火) 00:58:12.68 ID:9ReAUSFc0
No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに ◆wD7mEwnsao氏
綺麗に纏められたなあと思います。面白いんだけど、どうも絶賛できないのは、
完全に好みの問題な気もします。最初レンが男か女か、年齢はどんなものか分からなくて戸惑ったくらいです。
ちょっと情報が多かったのが、いまいち感情移入できなかった原因かなともおもいますた。

No.07 口に飲み物を含んで読もう ◆czxS/EpN86氏
馬鹿すぐるwwwwwそして最後どういうことかわからねえええwwwwwwww
とりあえず氏が変態なのはよく分かった。

No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
ああ、良い話だね。面白かった。神様の淡い恋心がなんとも刺激的でした。
あれ?こんな感想しかいえないぜwwww

No.09 非日常は確かにあった ◆h97CRfGlsw氏
惜しい。とても惜しい。今のところの萌え大賞は日本語の話せない女の子なんだが……
最後どうなったんだよちくしょおおおおおおおおおおおお!!

No.10 一文字違いのフェティシズム ◆4xLZ.gsETk氏
姉ちゃんかわええええええええええええwwwwwbXの女の子とどっちが萌えるか悩むぜええええwww
しかしなんか最初から最後までカオスだなwwwwwとくに最後わけ分からないwwww
面白さはあるんだけど、カオスが買ってる感じwwwどうしたら良くなるとか分からないwww

No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
長いのになんか結構一瞬で読み終わった。多分文章が上手いからだと思う。超嫉妬wwwww
てか氏は女の子? 女の子の描写がリアルすぐるwwww
なんかとても綺麗に纏まってるなというイメージで、話は面白くもつまらなくもないといった印象です。
 
333全感想 ◇InwGZIAUcs :2008/12/09(火) 00:58:33.82 ID:9ReAUSFc0
No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
どんな状況かよく分からなかった。少年と少女は一体何者? ☆を食べるとか凄すぎじゃね?
さて、以上は重箱の隅をつつくことです。
本音は、良かった。超良かった。雰囲気万歳。何この品評会の最後のデザート的存在wwwwワロタwwww

時間外No.01 脱皮 ◇zmMEjNb3Ok氏
惜しい。時間内に入って、尚且つもうすこし結末らしい結末を迎えていれば、投票していたでしょう。
37歳か……うん、32歳の人を好きになったのを思い出した。女性の年齢はナスカの地上絵並に
不思議だと思います。

時間外No.02 人ならざる者 ◇InwGZIAUcs
ウウウ、オアア―!!
  /\_/丶
 /ノ丶   \
`/ ⌒ヽ)w(_r⌒ ヘ |丶
|ン(○)ン <(○)<||:|
|`⌒ノ(__)`⌒"||:|
丶丶‖トェェェイ‖r/ |:|
`∧ ‖レ―-|‖ ∧ |Г
/||\ `ニニ′/||O(ニ丶
L||      ||ヒ(ニノ|
以上です。皆様お疲れさまでした。
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:     No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
気になった作品:No.01 カーテンの向こう側 ◆yPwHPtuzPE氏
          No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
          No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
          No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
*******************************************************
次点で時間外No.01 、No.09 、No.06 あたりでした
334愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 00:58:59.97 ID:9ReAUSFc0
いじょ

AAずれてね?
335愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:14:40.82 ID:7wxOSSXCO
れくいだお
336愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:15:04.38 ID:Gsx6JVzC0
ンモレ
337愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:19:47.39 ID:9ReAUSFc0
唐揚げ食いたいなぁ
338愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:22:18.84 ID:Gsx6JVzC0
レモン→唐揚げの流れが瞬時に出るとは、お主やりおるな
339【投票】 ◆zmMEjNb3Ok :2008/12/09(火) 01:25:59.28 ID:oKqKPrYVO
******************【投票用紙】******************
【投票】: なし
気になった作品:No.07 口に飲み物を含んで読もう ◆czxS/EpN86氏
感想:作者が心配でならない。
************************************************
辞典はNo.12。文章うまい。


すいません体調がすぐれないので全巻はパスさせてもらいます。
もし感想希望の方がいらしたら言って下さい。二つくらいなら感想書きます。
340愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:30:58.31 ID:Gsx6JVzC0
駄目だ、溺死難しい!
もう一個お題ください↓
341愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:31:57.38 ID:iZHqNs000
パイロン
342愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:42:18.13 ID:xkaQ2+O10
215 名前:文才無しさん[] 投稿日:08/12/09(火) 01:38:21 ID:8dXiSOKE
No.01 カーテンの向こう側 ◇yPwHPtuzPE
BLだと気付いたときは読むのをやめました

No.02 地下道の人々 ◇I8nCAqfu0M
2レス目の途中まで、ヤギが動物の山羊かと勘違いしてた
いちおう全部読んだけど物足りない
刺激の鈍化ですかね

No.03 刺激と恋と契約 ◇8wDKWlnnnI
平凡が不満な女。その彼氏が事故。彼氏には悪魔が。悪魔が良い悪魔
設定がちょっとしんどいね

No.04 親友 ◇IL7pX10mvg
リアリティ、具体性がない。もっと描写なりエピソードの追加を
とはいえ、ストーリー自体が平凡なので、唸らせるには結構な筆力がいりそう

No.05 笑うな ◇I8nCAqfu0M
筒井のオマージュ?
3レス目は読み飛ばした
やっぱり筒井が頭にあったせいか笑えなかった

No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに ◇wD7mEwnsao
3レス目からつまらない(合わない)展開になったので読まなかった

No.07 口に飲み物を含んで読もう ◇czxS/EpN86
笑っちまった
あまりの変態っぷりに引きつつも笑っちまった
343愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:42:50.30 ID:xkaQ2+O10
No.08 神様、家に帰る ◇LBPyCcG946
好きではないが嫌いでもない
雰囲気小説はハマらないと空気になるね

No.09 非日常は確かにあった ◇h97CRfGlsw
事件と屋上の少女は関係あったの? 涼子と少女の関係は?
予想がつかないことはないけど釈然としない
なかなか面白かったのに不満が残る

No.10 一文字違いのフェティシズム ◇4xLZ.gsETk
最初は面白かった
ただ4レスに入るころには飽きる
雲のようになりたかった、つかみどころのない男云々の、あの周辺の文章は良いと思った

No.11 Lost Universe ◇D8MoDpzBRE
「The 小説」って感じ
上手いが30分もすれば忘れてしまいそうだ

No.12 夕日の味 ◇VXDElOORQI
これも好きではないが嫌いでもない
彼女の舌と唇の印象が鮮やか


***********************【投票用紙】***********************
【投票】: なし

気になった作品:No.07 口に飲み物を含んで読もう ◇czxS/EpN86
        No.09 非日常は確かにあった ◇h97CRfGlsw
        No.10 一文字違いのフェティシズム ◇4xLZ.gsETk
*******************************************************
344愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:54:43.57 ID:b0xeQmm5O
さあ簡単なお題をいただこうか
345愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 01:56:13.24 ID:Gsx6JVzC0
>>341
色々意味あるんだな……とりあえず塔で考える、把握

>>344
346愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 02:30:51.57 ID:HXLxmFnS0
保守
347愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 02:45:29.56 ID:Gsx6JVzC0
やっぱり書けても感想がたくさん欲しいなら、日中のほうがいいかな?
348愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 03:12:05.97 ID:SUwoP1KM0
初参加です。簡単なお題ください。
349愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 04:41:32.29 ID:HXLxmFnS0
>>348
庭園
350愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 05:40:25.18 ID:HXLxmFnS0
保守
351愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 05:54:47.98 ID:fGMgke0W0
お題くだしあ
352愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 07:43:55.92 ID:9ZzjB8dE0
高級車
353愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 08:29:05.97 ID:wNPSayfUO
ららら
354愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 08:31:57.32 ID:Qi1EW5bF0
>>347
基本的に人少ないから、確実に感想貰いたいなら後でM館行けばいいと思うよ
355全感の続き ◆LBPyCcG946 :2008/12/09(火) 09:04:03.84 ID:9ZzjB8dE0
時間外No.01 脱皮 1/5  ◇zmMEjNb3Ok
 まず横に長い。ただ横に長いだけならブラウザを広げるだけだからまだいいんだけど、こういう詰まった文
体だと、マジで読みにくくなる。それで内容は、なんだか普通。ただ普通の物でも、見せ方によっては素晴ら
しい物になるというのはそれなりにわかっているつもりなので、やっぱり文章、登場人物の動作、台詞回しと
かそういう細かい所で、面白いと思える部分が無かった。

時間外No.02 人ならざる者(1/5) ◇InwGZIAUcs
 戦闘がメインにあるという部分で、前回の優勝作を思い出した。まあ比較する事自体どちらの方にも失礼な
のかもしれないけど、正直前回の方が上だと俺は思う。そこからどうしてそう思うのか、という話を考えたと
き、やっぱり大事なのはテンポだと思う。スピード感というか、戦ってる描写なんだから、戦っている感じと
いうのが絶対必要な訳だ。その感じってどんな感じだよと言われると、もうそれは人それぞれの物だし、数を
書いていく上で見つけられるはずだと思う。稚魚の件は結構面白かった。
356愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 09:06:06.46 ID:9ZzjB8dE0
お題くれ
357愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 09:08:54.06 ID:Qi1EW5bF0
全感乙

>>356
運勢
358愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 09:09:08.19 ID:9ZzjB8dE0
>>357
承知
359愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 10:43:41.20 ID:Qi1EW5bF0
360愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 10:57:14.04 ID:6FvUJhZ90
>>354
なるほどありがとう
361全酷評1/2 ◆yPwHPtuzPE :2008/12/09(火) 11:09:38.75 ID:Sb7zrSd/0
No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
最後のレスが「まとめ」みたくなってるのが気になる。
書きたいことをそれだけ簡潔に書けるのならそれだけでいいだろと思ってしまう。
外こもりよりも引きこもりを選ぼう的なメッセージをシメの一文に感じた。

No.03 刺激と恋と契約 ◆8wDKWlnnnI氏
ある時系列に沿った出来事が他者の目線から繰り返されてオチという形式。
それに気づいたときに、一周目が悲劇なのでなんか救われて終わるんだろうなと思う。
結果その通り。超人的な力が発揮されてオチへの繋がり方も工夫なし。つまらないと思う。

No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
企画書段階って感じ。
もっと魅力的な人物や素敵な情景や面白い会話なんかを書き込んでつくってほしい。

No.05 笑うな ◆I8nCAqfu0M氏
台詞にものすごく難がある気がする。
フフやらへへやらアハハやら乱用しすぎな気が。
地の文が落ち着いているだけに世界観崩壊というか、馬鹿っぽくなってると思う。

No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに ◆wD7mEwnsao氏
サブキャラの過去話なら許せるレベル。
主軸の物語と世界観の必要性がどこにも見られない。
SFやファンタジーならまだ読めるだろうけど別に現実世界でもいい話だと微妙。

No.07 口に飲み物を含んで読もう ◆czxS/EpN86氏
話はおもしろいとはおもわないのだけど
「切ない刺激」と「甘く切ない痛み」はよかった。
あと宗倉くんが感じてしまったのはぜひ台詞でなく地の文で長々と書いていただきたかった。
362全酷評2/2 ◆yPwHPtuzPE :2008/12/09(火) 11:10:05.96 ID:Sb7zrSd/0
No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
太平洋の真ん中で潜水艦に轢かれそうになった話とか読みたいし、なにより最後に辿り着くまでが短すぎるように思う。
長編でいいんじゃね?
地の文の語りかけるような感じはここでは読みにくいだけで効果的じゃないと思う。
そもそも雰囲気を出す以上の何の意味もないみたいだし。

No.09 非日常は確かにあった ◆h97CRfGlsw氏
ふたりの女の子がどんな子なのかよくわからない。
よくあるキャラクターの特徴の断片だけを書いて、元のキャラ連想してくださいっていわれているような。
ラノベやアニメに親しんでいればこういう感じのキャラクターってのはわかるけど
日本人じゃないのに黒い髪と目とか人類半分そうじゃね?と突っ込まれても仕方ない書き方からして
作者が自分のイメージを読者も共有してくれると妙な過信を持っているように思う。

No.10 一文字違いのフェティシズム ◆4xLZ.gsETk氏
つかみどころのない男から展開させて雲のような男に持ってくならまだしも逆ってなんか変だなと思ってたらこんなオチ。
作者のしてやったり顔が浮かぶが、やっちゃった感しか感じない。
ウナギからの連想が柳だけってのも滑りぎみ。
そもそもこれ物語としておもしろいのか?

No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
一人称の文章それ自体から「私」の自意識過剰な感じがさっぱり見えないので、
どうでもいいことを深く考え過ぎなんじゃないかと思った。
見えたとしてもそう思うだろうけど。
書きたいことと物語の規模が合ってないのかもしれない。

No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
星やら月やら太陽やらをつかんで食うってだけのネタ。
世界観だけ思いついたからとりあえず男女に食わせてみたってだけじゃ。
もっと物語があってもよかったんじゃないかと思う。
363全酷評3/2 ◆yPwHPtuzPE :2008/12/09(火) 11:16:11.67 ID:Sb7zrSd/0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: なし

気になった作品: No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
*******************************************************

おもしろいのあったら絶賛しようと思ってたら何一つおもしろくないまま最後まで・・・
途中から「やり始めたことは最後までやり遂げよう」感だけをモチベーションにしてたので時間外の人はごめんなさい。
投票用紙白紙ってのもなんだから読後の第一感想が一番よかったやつを。
友達っていいよね。
364愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 11:24:10.65 ID:Qi1EW5bF0
全感乙
365愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 11:31:53.90 ID:6FvUJhZ90
全感お疲れ様です

ところで俺は明るい話を書きたいのだけど、なんだか薄暗いような話を書くときのほうが上手くいくんだ。
書けたもの自体には満足できるけど、明るい話が上手くいかない。
なんでだろう。
366愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 12:13:35.61 ID:7A0FcZj3O
満足するからとか?
367愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 12:20:39.44 ID:ZhDH4dwhO
好きなものとか書きたいものは欲目が入って客観的に見れないから
368愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 12:21:23.76 ID:ZhDH4dwhO
おっと、全感乙
369愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 12:23:58.61 ID:rjde3TZG0
>>367
あーそれあるかも
あれもこれもと欲張りになるのかも
370愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 12:26:58.31 ID:Qi1EW5bF0
単純に暗い話の方が動かしやすいからでは
371愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 12:30:32.50 ID:rjde3TZG0
幸福はどれも似ているが、不幸はそれぞれ形が違うっていうやつかな
それもあるかもしれない
372愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 12:45:29.23 ID:oKqKPrYVO
あ〜るよ〜ね〜そういう〜の♪
373愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 13:07:09.79 ID:7A0FcZj3O
保守
374愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 13:54:11.89 ID:Qi1EW5bF0
375愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 14:19:33.61 ID:LnoiY+6q0
376愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 14:44:07.81 ID:znPFXqVb0
377愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 14:46:26.23 ID:fGMgke0W0
378愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 14:52:12.46 ID:ZhDH4dwhO
379 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/09(火) 14:52:59.20 ID:ADCKIy8rO
ここで携帯房が適当すぎな上から目線の棚上げ最低全感投下します。一切ためにならないのでぜひお気をつけください

四レスほどもらいます
380 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/09(火) 14:54:01.51 ID:ADCKIy8rO
No.01 カーテンの向こう側 ◆yPwHPtuzPE氏
 ボーイズラブの世界観とか始めてだ。だいたいこんな感じなんですか?ふーむ、倒錯までは行ってないんですね。
 あくまで男の子同士の恋愛的な物を見てしまった、ごく普通の女の子って位置づけなんだ。
 話の重要なポイントは秘め事ですかね。全体的な印象的には長編の最初の章で終わった感じかなと。
 語り手の女の子にさせる行動が少し物足りないのかな。でも普通の女の子って設定だからこれでいいのかもしれないし。
 まあとにかくこの話の次に起こる事件次第ですよね。これはキャラクター紹介なんですよというか。

No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
 地味で渋い。話の外見は泥臭いのに洗麗された印象を受けた。最後のヤギのセリフがよかったと思います。
 途中の会社に帰ってくる二人の場面を挟んだのは少し蛇足かなと。その場面も二人の会話で出せば十分だったんじゃないかと。
 会話文の動きだけでこんなにできる事があるんだ。勉強になります。

No.03 刺激と恋と契約 ◆8wDKWlnnnI氏
 今見てみると必要無い説明しかできていない最低な文章だな。小説として大事な部分がごっそり抜け落ちてるというか。
 この人確実にセンスないよ。って俺だよ。はぁ……。

No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
 爽やかな印象。そして素直で優しい文章。でもどこか物足りなさを感じました。たぶん二人の間にあった『おはようから今まで』を飛ばしてしまったせいかと。
 起承転結の承が抜けてるというか。その分の足りなさが物語の幅を狭めているような気がしました。
 これはあった方が物語の爽やかなラストの印象も強くなり、小説としてしっかりとした物になると思います。
 起承転結って印象として基本的すぎてつたないみたいに思えてしまうかもしれないけど、綺麗にはまった小説を見たときはやはり大事なんだなと思います。
 と自分がまだ使いこなせていない物を、偉そうに言ってみました。ほんとすいません。
381愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 14:54:52.29 ID:fGMgke0W0
星野カタパルト

ワシは飛び出とらん!
382 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/09(火) 14:55:02.22 ID:ADCKIy8rO
No.05 笑うな ◆I8nCAqfu0M氏
 非常に危うい場所で成り立っているしっかりとしたコメディ。爪先立ちはこの小説自体の事を指してる様な気さえしてきます。
 バランス感覚だけで組み上げてるのに、うーん。深刻な流れに行きそうな部分を回避してるというか。
 でも読解力がないので最後の場面がよく分からなくて考えてしまいました。あはは、パーン!っていう音声そのものが面白いって事でしょうか?
 それとも事件の全ての状況(3から4レス目にかけての)をテレビのキャスターが説明した後、主人公と患者達の掛け合いがコントの様なハプニング映像として流れてしまったという事でしょうか。
 たぶん下の方だとは思うけど、違ったらすんません。下の方だとしたらなるほどなと。凝った造りのブラックな笑いでした。

No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに ◆wD7mEwnsao氏
 うーん、なんでかな。読みづらかったです。最初の牧歌的な雰囲気から、急にレジスタンスとか政府軍になった所で分からなくなりました。
 頭悪いもんで、自分が知らない方面の専門的な言葉が出てくると、いちいち考えてしまいます。ただそれにしても、少し状況を詰め込み過ぎではないかなとは思いました。
 情報があまりない事柄に対してそれぞれのぼんやりとした状況だけいくつも詰め込まれてしまったというか。ちなみにこの人々は何の戦争をしてるんでしょうか。
 そしてこの戦争が二人にはまったく関係ないっぽいのも、少し謎。ならば何故戦争を出す必要があったんでしょうか。
 だからでしょうか、最後の主人公の気持ちの昂ぶりにも完全には乗っかる事ができませんでした。
 序破急の序と破が一緒になっていて、整理されずぐちゃぐちゃしてるというか。それ以外の最後の印象としては痛みと覚悟かなと。

No.07 口に飲み物を含んで読もう ◆czxS/EpN86氏
 この最初の1、2レスって思いついたのを単に詰め込んだだけですよね。
 それなら夢オチとかにしないで、いっそのことオムニバス形式にでもすれば良かったのに。
 もうあと一個ぐらい世界観作ってリンクさせればもっといいものになったと思います。
 前回のは無茶に突っ込みづらい感じの空気感を彷彿させるって意味合いがあったけど、今回はさすがに微妙だよ!
 と予想外に真面目に、しかも上から目線で感想つけてみたりしました。
 全体的に面白かったけどちょっと気になったから。どこかVIPでしか通用しない面白さというかね。まあそこも筆者は分かってやってるんだろうけどさ。

No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
 うん、いいですね。とぼけた感じの神様のキャラもいい。やっぱ読むツボを押さえた文章ってのは見てて気持ちがいいな。
 女の子が現実離れしてるけど、気になるほどではないし。
 不思議だけどまた読みたくなる魅力的ないいショートショートでした。また読みたくなるってすごい。
383 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/09(火) 14:56:19.20 ID:ADCKIy8rO
No.09 非日常は確かにあった ◆h97CRfGlsw氏
 世界観を未解決のままでわざとぼやかして終わらす、そんな小説でしょうかね。
 たぶん屋上の女の子は殺人の犯人を止めようとしてた。主人公は事情を知らずに惹かれていって。ただ読み手だけが知っていて目撃者になるというか。
 たぶん涼子が犯人で、事件は結局解決しない。なぜならたぶん涼子が屋上の女の子を殺したから。でも主人公は知らない。読み手だけになんとなく分かる。
 うーん、一体どんな感想をつければいいのか。一言で言えば読み手がすっきりしない小説、ですかね。
 こんな書き方もあるんですね。書き方の技術として単純にうまいなと。勉強になります。

No.10 一文字違いのフェティシズム ◆4xLZ.gsETk氏
 漫才の様な軽快な掛け合い、しっかりしたセリフ選びの妙。おとぼけ姉コメディとそれに悩まされる俺ライフ。
 姉かわいいよ姉。弟おいしいよ弟。こういう小説ってラノベにあたるんでしょうか。
 姉の発明キャラが意外と重要な部分なのに、さわりだけで説明しないままで終わったところが少し気になりました。
 一文字違いで体を変えられてしまう弟。このままどんどん替えていかれるんだろなと予想できるしめ方。うまいです。
 これは活字でしかできない笑いだろうなと思いました。漫才形式にしたらテロップとか出しつつやって行く事になりそうだと思いました。

No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
 おおう、こいつは甘酢っぱい!青春いいよ青春。
 恋がやってきて去っていくまで、その一連の流れを確かな文章と感性で切り取った素敵な恋愛小説でした。
 そして、最後すっぱり切ったなーといった印象。本来ならだらだら続けたくなるところですよね。
 そして主人公の気持ちは結局のところ1レス目の最初の部分に戻るんだろうなと。1レス目で全部語られていたんですね。さらっと読み流してました。
 今はまだ刺激的なあの思い出って事ですかね。そして女の人は忘れようとする、男は引きずる。青春いいよ青春。

No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏  不思議に魅力的な小説でした。いいですね。よだれはドキドキした。
 女の子がなんだろう。メルヘン的な世界を当然の物として扱っていて、それでも普通の女の子で。いやいいですね。
 なんだろう。見ていて全体的に胸がドキドキする。恋愛のそういう部分やメルヘンの不思議に惹かれていく部分がうまくまとまってるというか。
 女の子は可笑しなほどませてて、男の子はいつもどこか頼りない。この広い世界にあるすべての男の子と女の子に通じる共通の話題。
 でもコンビニ出てくるメルヘンとかすごい現実離れした現実感だ。面白かったです。
384 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/09(火) 14:57:02.32 ID:ADCKIy8rO
時間外No.01 脱皮 ◇zmMEjNb3Ok氏
 文章がうまい、それが小説ですね。最初の1、2行ですんなり入れました。
 最初の1レス目を読んでる時はこれなんてギャルゲ的な小説なのかなと思いました。
 3レス目ぐらいで筆者のスイッチが入った様な気がしました。この筆者さん、倒錯的な世界が好きなんだなぁと思ったら、少し違う方向に行った。
 三角関係は恋愛物の基本ですよね。分かっていても刺激的だし、ハラハラしてしまう。
 でもどこかで作中の登場人物達だけがドキドキしていて、こちら側の読み手を置いてきぼりにしてしまった様な印象を受けました。
 なんでだろう、このあっちいったりこっちいったりしたような印象。主人公の立場や意識があやふやだからかな。
 多分三人称にしたほうが楽しめた小説だったんじゃないかな、と思いました。

時間外No.02 人ならざる者 ◇InwGZIAUcs氏
 ふむー、これは読ませますね。実にいい筋書き、そして葛の葉と鬼との出会い編。
 でも鬼の生存理由が人に仇なす者という時点で、かなり続きを書くのが難しそうだなと思いました。この二人が主人公クラスになって行くんですよね。
 それ以上の悪役を作るとか、闇夜の正義者とか、どっか陰陽師から外れてしまいそうだし。
 という、続きを読みたくなる話でした。という事は面白いストーリーだった証拠だと思います。
 これはラノベなのですか、あまり見ないので分からないけど、妖怪物としていい出来なんだろうなと思いました。
385 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/09(火) 14:59:14.14 ID:ADCKIy8rO
投下完了しました
投票は迷っているので、落ち着いて考えてからにします
386愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 14:59:31.89 ID:Qi1EW5bF0
おつおつ
387愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:04:28.52 ID:znPFXqVb0
おつー
388愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:05:54.92 ID:2F3VgT4z0
今までの優勝者で一番文才あるのって誰かなあ
389愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:07:39.82 ID:LnoiY+6q0
>>388
それは正直、比較する優勝者が小説を応募して、
名前を表に出さずに投票させないと分からないと思う。
390愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:10:55.75 ID:Qi1EW5bF0
好きな絵画は挙げられてもどの芸術家が一番優れた才能を持っているかを決めるのは難しい
391愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:11:44.00 ID:znPFXqVb0
結局は好みに帰結するよね
392愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:16:11.65 ID:fGMgke0W0
一番を決めたいなら相撲でもとってたほうが良いと思うんだ
393愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:22:06.33 ID:znPFXqVb0
全感まとめ乙
394愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:23:48.78 ID:SE8yLzp50
お題をくださいよ!
395愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:28:31.31 ID:ZhDH4dwhO
地蔵
396愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 15:29:28.71 ID:SE8yLzp50
>>395
把握した
397愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 16:02:25.16 ID:Qi1EW5bF0
398愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 16:12:49.65 ID:znPFXqVb0
熱っぽいorz
399愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 16:33:57.91 ID:scs3LnZMO
400愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:00:58.99 ID:scs3LnZMO
過疎
401愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:10:17.78 ID:DPDdPdfG0
お題↓
402愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:12:56.82 ID:pWBYwK0E0
403愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:14:17.44 ID:DPDdPdfG0
墓はあく
404愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:16:46.51 ID:W4xTDOtA0
俺にもお題をくださいシスター
405愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:19:27.84 ID:3AooorZa0
マスター
406愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:35:21.18 ID:scs3LnZMO
407愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 17:47:40.02 ID:W4xTDOtA0
>>405
サンキューシスター
408愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:08:42.95 ID:oKqKPrYVO
お題を
409愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:10:51.23 ID:3AooorZa0
ひもろぎ
410愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:11:19.35 ID:j1JVJQk60
レズスレでなぜか男同士が喧嘩してるwww


女の子を好きになってしまいました・・・・・・・・・・・・
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1228560519/
411愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:13:11.21 ID:LcmUX9GH0
大好きなあの娘の心に届けたいから
とびっきりホットなお題を頼むよ
412愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:15:20.99 ID:znPFXqVb0
ちんちん
413愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:15:43.30 ID:LcmUX9GH0
>>412
わかった マカセロwwwwww
414愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:28:30.57 ID:znPFXqVb0
ねるほ
415愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 18:51:16.54 ID:ZhDH4dwhO
416【投票】 ◆8wDKWlnnnI :2008/12/09(火) 18:59:50.31 ID:ADCKIy8rO
嬉し恥ずかし投票ー

***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏

     No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
気になった作品:No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
        No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
        時間外No.02 人ならざる者 ◇InwGZIAUcs氏
*******************************************************

携帯の電池がホット!ホット!
417愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 19:04:14.25 ID:haJupRQZO
投下します。
お題:全力疾走
タイトル:「走れ教授」
8レス。
418走れ教授 1/8:2008/12/09(火) 19:05:07.94 ID:haJupRQZO
通路の端からロボットが走りだす
耳障りな騒音が鳴り響く
その走行フォームはぎこちない
手をあちこちに振り乱しながら、なんとかバランスを保っている。
スタート地点から30m程先にある赤いラインがゴール
プログラム通りに遮二無二走って8.26秒のタイムだった。

「まぁ、悪くない結果じゃないですか」
私の言葉を聞いて、老人は不満気な表情で言う。
「幼稚園児だって、もう少し上手く走れるはずだ」
私は待機状態に入った幼稚園児以下のロボットを見据えた
「そうですけど、とりあえずゴールは出来ましたし、
ずっこけて損傷するよりマシじゃないですか。」
「こけようがなんだろうが、もっとこう、美しく走らなければ。」
「お気持ちはもっともですけど、損傷したパーツの修理費も限りある予算から出てるんですよ」
「うーむ・・・」
419走れ教授 2/8:2008/12/09(火) 19:06:00.64 ID:haJupRQZO
老人は私の所属する大学の教授で、種々の機械工学のエキスパートだ
彼はオリンピックの100m走をテレビで見た翌日、走る人型ロボットの開発を始めた。
結成された開発チームはボディの開発担当と、プログラムの開発担当と、情報解析担当で構成されている。
彼は無論、ボディの開発担当と、開発チーム全体の指揮を行っている。

「解析によると、さしあたる問題点は26あるそうで、内18はボディの」
「んごぉーい!!そんなに!?」
「・・・欠陥にあるそうで、まず」
つらつらと報告をする内に、彼の表情は憂色満面に染まっていく
「うーむ・・・」
と、窓の外から学生の声が響く
「うるさいな、何をしているんだ?」
窓から外を覗くと、学生の男達が走っていた
「かけっこ、ですかね」
身なりの細い学生が負けたらしく、派手に落胆している。
何かを賭けていたのか、男達はどこかへ去っていった。
「まったく、小学生じゃあるまいし」
抱いた感想は同じ様なものだが、1つ閃きがあった。
「・・・気分転換でもしましょうか」
420走れ教授 3/8:2008/12/09(火) 19:06:55.36 ID:haJupRQZO
「敵を知るには、まず己を知る事でしょう」
「うむ、まあ言うことはもっともだ」
私と彼はジャージに着替えて、大学の外に出た。
「しかしこの格好はなじまんな」
「白衣は邪魔ですし、走行の実践を兼ねているとはいえ気分転換にならないでしょう」
「そうかね」
「では、あそこの木を目標にするのはいかがでしょう」
キャンパスを巡る道の先にある木を指差す。
今の地点から目測でおよそ50m程の距離だ。
「うむ、そうだな」
「では、頑張ってください」
「君は走らないのかね」
「私は、特に必要ではありませんので。」
「なら何故着替えたんだ?」
「ですから、教授の気分転換にならないでしょう」
「むん・・・」
421走れ教授 4/8:2008/12/09(火) 19:07:46.90 ID:haJupRQZO
「じゃ、私は向こうで待ってますので」
私は先程指差した木の下に移動した。

あの女はよくわからん
冴子という名と、その名の通りの性格と成績と年齢くらいが、私の知る彼女の全てだ。
一応、私の事を尊敬してはいるようだが。
しかし、後ろ姿を見て思うが、実にけしからん尻だ。
妻に先立たれた私を挑発しているのだろうか。
もはや私も68歳という老齢だが、男の本能を失う程に老いてはいない。
いかんな、これは不貞だ。私の妻は一人だ。
いや、しかし妻も空の上ではどうしているのかわかったものではない。
いやいや、何を考えているのだ、私は。
きっと純潔を貫き、私を待っているに違いない。
まあ、私と男女の仲になった時には既に純潔は失ってたが。
いや、そんな事はともかく
「教授、どうなさいました?」
私が妙な事を考えている内に彼女は木の下にたどり着いていた。
「あ、いやいや、すまんが、合図を頼む」
「はあ、まあそうですね。
・・・位置について、用意、ドン!」
422走れ教授 5/8:2008/12/09(火) 19:08:54.21 ID:haJupRQZO
なんだろう、体がひどくぐらつく。
私の体はここまで不器用だったろうか?
「教授、ロボットみたいですよ」
おのれ、客観的な感想なのだろうが、あれと比較されるのは腹立たしい
作ったのは私だが、あれはもっと美しくなる
ああ、しかし体が熱い。足が、胸が、息が苦しい。
まだなのか、木はまだ遠い。

「はぁ、はぁ、むっ、ばはぁ、はあぁ 」
「教授、ひとまず走る時に背筋を伸ばしてはどうでしょう」
「はぁ、曲が、曲がって、はぁ、いたか?」
「ええ、気○いの栗拾いを見ているようでした」
「ぐっ、はあっ、はあっ、その、言い様は」
「・・・ひとまず息を整えましょうか」

「ふぅ」
「落ち着かれましたね、飲みます?」
彼女は下げていたビニール袋からスポーツ飲料を取り出した。
「用意がいいな、君は」
「そうでしょうか」
渡されたそれを飲みながら思う。
そういえば、妻もそうだった。
彼女達は同じ人間でありつつ、何か我々とは違う思考回路をもっているのだろう。
うーむ、私は先程から何を考えているのだろう。
今日は何かがおかしい。
423走れ教授 6/8:2008/12/09(火) 19:09:50.87 ID:haJupRQZO
「先程も言いましたが、教授のフォームは少々変です
変な前傾姿勢で、手の振り方も。
かえって疲れたのでは」
「むぅ・・・」
「ひとまずその辺りを改善して、今度はあっちの木まで走ってみましょう」
指差した木まで、今度は100m程の距離だった。
「・・・遠いな」
「大丈夫ですよ。じゃあ、また私あっちで待ってますから。」

背筋を伸ばし、手を真っ直ぐ振る。なるほど単純だ。
しかしそれで本当によくなるだろうか。
うーむ・・・うなじ。
今の彼女はポニーテールだ。
ふりふりとまとめた髪が揺れて、その度うなじが見え隠れする。
やはり誘っている。
あれは策略の1つと見てまず間違いない。
そういえば彼女の異性関係も私は知らないのだが、中々の美人であるし
そちらもかなりの成績を修めているのではないだろうか
・・・なんと下世話な。これが老いなのか?

「教授、いいですか?」
「うむ。よろしい」
「位置について、用意、ドン!」
424走れ教授 7/8:2008/12/09(火) 19:10:48.54 ID:haJupRQZO
背筋を伸ばし、手を真っ直ぐ振る。うん、中々いい。
先程よりは良いペースで走れている。
そういえばロボットも、バランスが変だった気がする
プログラム担当達も誘ってみるか
・・・まだ30mといった所か・・・
いかん、苦しくなってきた
まだ半分にも・・・

ふと、何かが切れた様に体が軽くなる
視界が明るくなり、意識が冴える。
これは、ランナーズハイというやつか
空が白い、風が心地良い。
「あっちで待ってますから」
先程の彼女のセリフを思い出す
そうだ、あっちに行けば彼女がいる。
背筋を伸ばして、真っ直ぐ手を振って、全力で。

気付けば私は木の下にたどり着いていた
「お疲れ様です。何か着想はありました?」
「はぁ、はぁ、うむ、はぁ、少し、わかった、あの、欠陥品、はぁ、改善」
「それは良かったですね」
彼女は笑っていた。珍しい表情だ。
425走れ教授 8/8:2008/12/09(火) 19:11:50.96 ID:haJupRQZO
通路の端からロボットが走りだす
相変わらず耳障りな騒音が鳴り響く
しかし、走行フォームは中々良い。
タイムは4秒86。
先日のテストに比べれば、かなりの好タイムだ。

「まぁ、中々の結果だな。オリンピックのランナーに比べればまだまだだが。」
「そうですね。速度は今後の課題として、ひとまず形はいいと思います。」
待機状態に入ったロボットも以前より誇らしげな気がする。
あくまで気のせいだとは思うけど。
「映像とコンソールはまたプログラムと解析担当に回します」
「うむ、そうしてくれ」
教授の表情もいくらか晴れやかだ。
「そういえば今更ですけどこのロボット、完成したらどうするんですか?」
「うん、使い道は考えていない。ただ単に作りたかったのだ。
テレビで見たランナーのように美しく走る人型ロボットを。」
「はあ・・・そうなんですか」
この教授は知識や実績と裏腹に、
妙に子供っぽいというか単純なところがある。
まあ、だからこそこういうものを作れるのかもしれないが。

数ヵ月後、ロボットは100mを9秒台で走り抜くまでになり、ひとまずの完成と相なった。
それと同時に、教授たっての希望で「サエコ」という名が付けられた。
恥ずかしいので私は嫌だったが、開発チームの立役者である教授の案はさっさと決定されてしまった。
そんな具合で「サエコ」は老いた教授よりずっと速く、今日も走り続けている。
426愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 19:12:24.26 ID:haJupRQZO
終わりです
427愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 19:44:41.36 ID:ZhDH4dwhO
おちるー
428愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 19:45:03.34 ID:Qi1EW5bF0
218 名前:投票 ◆czxS/EpN86 [] 投稿日:08/12/09(火) 18:45:59 ID:5fO14YHD
転載の方、よろしくお願いします。
******************【投票用紙】******************
【投票】なし。

【関心票】時間外No.02 人ならざる者 ◇InwGZIAUcs氏
     No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに◇wD7mEwnsao氏
     No.09 非日常は確かにあった◇h97CRfGlsw氏
     No.12 夕日の味 ◇VXDElOORQI氏
**********************************************
全感は締め切りに間に合わなさそうなので投票を。

BNSKに関わる全ての人に、ありったけの感謝をこめて。
429愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 19:46:10.42 ID:HRPfoszD0
全館・投票乙。
全館後半分……いけっかな。
430愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 19:52:47.99 ID:Qi1EW5bF0
>>426
全体的に間延びしていて何が書きたかったのか分からない。
「・・・」ではなく、三点リーダーを偶数回つかうようにした方がいいよ
431【投票】 ◆IL7pX10mvg :2008/12/09(火) 20:03:40.19 ID:cvn8kjICO
******************【投票用紙】******************
【投票】: No.05 笑うな ◇I8nCAqfu0M
      ―感想―
 笑いました。不謹慎ですが面白かったです。
 こういうことを実現できるのって小説の美点ですよね。

      No.09 非日常は確かにあった ◇h97CRfGlsw
      ―感想―
 涼子さん、病んでましたね。
 欲を言えばもう少し続きを書いて欲しかったですが、続きを読みたいと思わせる力に一票を。

気になった作品:No.11 Lost Universe ◇D8MoDpzBRE
      ―感想―
 これは僕の好みですが、全体的にもっと情熱的でいいと思いました。
 その方が喪失感を刻むラストが生きるかな、と。
*****************************

以上です。
失礼しました。
432愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:11:15.95 ID:xOjW47S5O
お題くださいー
433愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:14:13.75 ID:Qi1EW5bF0
>>432
旅行
434愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:14:45.58 ID:ADCKIy8rO
あ、忘れてた全感と投票の人達乙です。

あと、今回で文章力が足りないのがはっきりした俺に、なるべく簡単にできそうなお題をください
435愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:35:22.48 ID:ADCKIy8rO
誰もお題くれないよー……
436 ◆IL7pX10mvg :2008/12/09(火) 20:37:03.57 ID:cvn8kjICO
すいません
>>431は敬称略です…
437愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:37:56.95 ID:fGMgke0W0
>>435
438愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:38:02.10 ID:Qi1EW5bF0
>>435
ひとりぼっち

救済スレッドより転載しますよ
439全感1/4:2008/12/09(火) 20:38:31.99 ID:Qi1EW5bF0
No.01 カーテンの向こう側 5/5 ◇yPwHPtuzPE
山場にはかなりインパクトがありました。
ですがその出来事が主人公に何も絡んでいないせいで、
「女の子が男同士のキスを見た」だけの話になっています。
主人公の抱える問題。事件と、それで主人公が得るもの
この三点を意識してお話を作れば、山場のびっくりも活きてくると思います。

No.02 地下道の人々 ◇I8nCAqfu0M
文章が読み易く、難解な部分も読んでいて苦になりませんでした。
その反面、同じリズムで淡々と続き、起承転結が分かりませんでした。
刺激の希薄な日常を描くとしても、
物語としての山・谷は欲しいと感じました。

No.03 刺激と恋と契約 ◇8wDKWlnnnI
同じ出来事を二つの視点で見せる手法は、かなり好みでした。
これでオチがもう少し予想を越えていればよかったのですが。
「オイオイこんなになってオチつくのかよ」と読者に心配させるくらい、
山場手前でハジけてみてはどうでしょう。

No.04 親友 ◇IL7pX10mvg
簡潔な中に起承転結あり、主人公の成長もあり、
押さえるべき所はきちんと押さえてありました。
ですが土台だけのケーキのようで、物足りなくも感じました。
何かひとつ、たとえば趣味や食べ物、異性の好みなど、
作者さんの好きなトッピング(要素)を乗せてはどうでしょう。
 
440全感2/4:2008/12/09(火) 20:38:51.91 ID:Qi1EW5bF0
No.05 笑うな ◇I8nCAqfu0M
興味の引き方はとても上手かったです。
これぞショートショートといったところでしょうか。
オチの意味が少し分かりませんでしたが、
こちらは私の理解不足かもしれません。
あくまで個人的な好き嫌いとしては、ブラック過ぎて辛かったです。

No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに ◇wD7mEwnsao
物事を表現するのに、そのものをズバリではなく、
間接的な描写でイメージを作り上げていて、とても綺麗でした。
ですが全編がそれなので、相対的にひらべったい物語に感じました。
重要なシーンは凝った表現でじっくりと、他の場所は簡潔にしてはどうでしょう。

No.07 口に飲み物を含んで読もう ◇czxS/EpN86
変態だーっ!(AA略)

No.08 神様、家に帰る ◇LBPyCcG946
ものすごく読み辛かったです。
意図してこういう文章にしたのだと思いますが、
私には良さが見つけられませんでした。

No.09 非日常は確かにあった ◇h97CRfGlsw
一人称視点で、出来事をわざと断片的に伝える。
やや難解ですが、リアリティが出ていると思います。
ですが人物の設定が陳腐なものの為、
折角の手法が勿体無い気がします。
今まで見たことの無い、けれども世界のどこかに居ても不思議じゃない、
そういうキャラクターを作ってみてください。
 
441全感3/4:2008/12/09(火) 20:39:07.66 ID:Qi1EW5bF0
No.10 一文字違いのフェティシズム ◇4xLZ.gsETk
人物がとても魅力的でしたし、掛け合いのテンポも良かったです。
一体何があったのだろう、と初手から興味も惹かれました。
残念なのは、ウナギネタで引っ張りすぎなところでしょうか。
オチは良かったので、ウナギと判明した後はすばやくオチに向かってよかったかも知れません。

No.11 Lost Universe ◇D8MoDpzBRE
人物が自然で、設定にも無理がなく、
物語として高い水準でまとまっていると思います。
まさに短編小説といった感じでしょうか。
作品として大人しすぎという気もしますが、
ここまでの完成度の前では些細なことかもしれません。

No.12 夕日の味◇VXDElOORQI
描写がすごいです。
人物やそのしぐさ、色や果ては味まで、
簡潔な言葉でよくぞここまで表現したものだと思います。
現実・非現実の曖昧さも、子供の視点を上手く表現していると感じました。
442全感4/4:2008/12/09(火) 20:39:24.24 ID:Qi1EW5bF0
時間外No.01 脱皮 ◇zmMEjNb3Ok
文章も表現力も、お話の構成もすばらしかったです。
ですが主人公の立場があまりにもお洒落すぎて、
リアリティが損なわれていた気がします。
ゲームの主人公ならアリなのかもしれませんが…。

時間外No.02 人ならざる者◇InwGZIAUcs
戦闘の描写が上手くて、スピード感もありました。
気になったのは物語内での視点がコロコロ変わるところです。
三人称でも内心を書くなら一人だけに固定して、
他の人物の思考は、描写などで表現したほうがいいです。

***********************【投票用紙】***********************
【投票】: No.04 親友 ◇IL7pX10mvg氏
            純粋に好みなお話しでした。

気になった作品:Lost Universe ◇D8MoDpzBRE氏
          夕日の味 ◇VXDElOORQI氏
********************************************************

以上です。転載よろしくお願いします。
443愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:40:32.82 ID:Qi1EW5bF0
いじょ
444愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:47:00.15 ID:ADCKIy8rO
転載おつおつ
>>378>>379把握しました。ありがとう
445愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:49:02.62 ID:Qu5wIGJJ0
転載とか全感とか執筆とか感想とか挙動不審とか全部お疲れ!
446愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 20:56:40.73 ID:z7ppZcCO0
悪いが物言いだ。

I8nCAqfu0Mの「笑うな」だが・・・筒井康隆氏の「笑うな」と
導入部が似ている。(偶然とは思わない
読んだ事有りませんって言われても信用できないな。

そして筒井氏の作品を知ってるので同じ題名で導入がかぶって
るこの作品は改悪としか受け取れない。
447愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:03:08.13 ID:g9V3G4K2O
べつに導入部の真似ぐらいいいと思ったりするけど。ちゃんとタイトルまで同じのにしていて、律義だとさえ思うよ。
448愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:06:06.03 ID:qO/r3oFX0
パロディ作家の作品をパロるとは図うずうしいやつだ。

と筒井先生なら言うだろうか。
449愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:08:21.44 ID:ZhDH4dwhO
タイトルからしてパロディあるいはオマージュでしょ
まぁそれを受け入れるか否かは読者に委ねられるわけだから
俺は気に食わんと言うならそれでいいんじゃない?
450愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:11:33.90 ID:oKqKPrYVO
パロディは読者がパロディとわかるように書かなければパロディとは言えないと思うよ。
いまさら失格にしろなんていう気はないけど(所詮VIPだし)、>>446の指摘の通りだとしたらあまりいい気分はしないね。
451愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:22:31.21 ID:Qi1EW5bF0
救済スレよりてんさいー
452旅行(お題:旅行)1/3 ◇UflKBUac36 :2008/12/09(火) 21:22:53.95 ID:Qi1EW5bF0
「あーかったるいなぁ」
 バイト帰りのいつもと変わらない道を歩きつつ、溜息をついた。
「なんで俺、こんな生活を送ってるんだろ」
 30歳にもなって、コンビニでフリーター。この先の未来なんてあったもんじゃない。
 10年前の俺は、果てしなく輝いていた。
 夢と理想、そして希望を掴み取り、それはもう素晴らしい人生だった。
 なのに……どうしてこんな生活になってしまったんだ。
 本来ならば、今頃億万長者になっていてもおかしくはない。
 貯金も女もいない、いずれ使い捨てられるただの捨て駒。それが今の俺だった。
「ふぅ」
 振り返ってみても、何がいけなかったのか見当もつかなかった。
 全てが上手くいって、こうして過ごしてきたはずが。
「どうしてなんだ」
 やりきれない苛立ちをぶつける先もなく、ただ戸惑うことしかできなかった。
「ん?」
 不意に道の途中にあるゴミ捨て場が目に映った。
「ゴミか」
 何か使えそうな家電品はないか……。
 最近は新しいのが出るとすぐそれに乗り換える連中がいる。
 まだまだ使えるのに、よくもまぁこうも簡単に捨てられるものだ。
453旅行(お題:旅行)2/3 ◇UflKBUac36 :2008/12/09(火) 21:23:10.77 ID:Qi1EW5bF0
「……なんだ?」
 ゴミを漁っていると、なんだか見慣れないポットが目に入った。
「なんだこれ」
 どういうわけかそれに興味を持つ俺がいた。
「ポットの精が出たりしてな」
 冗談半分で軽く擦ってみると、黒い煙幕と共に大きな影が飛び出した。
「うわっ」
「……」
「……え、え?」
「好きなところに旅行させてあげる。行先を二つ言っていいわよ」
「二つ? 普通は三つじゃないのか?」
 どうやら本当にポットには精が宿っていたらしい。願いを叶えてくれると言う。
「それは自分が一番よく知ってるんじゃない?」
 クスクスと笑いながら、そう言った。知ってると言われても思い当たる節はなかった。
「まぁいい。どんな行先でも叶えてくれるんだな?」
「ええ、ご自由に」
「わかった」
 だとしたら俺の戻りたい先は一つだった。過去に戻って素晴らしい人生を取り戻したい。
「10年前に戻してくれ」
「はいはい」
 精が手をあげると、目の前が一瞬にして真っ暗になった。
454旅行(お題:旅行)3/3 ◇UflKBUac36:2008/12/09(火) 21:23:26.16 ID:Qi1EW5bF0
「あーかったるいなぁ」
 バイト帰りのいつもと変わらない道を歩きつつ、溜息をついた。
「なんで30歳にもなってコンビニでフリーターなんだろう」
 10年前の俺はあんなにも輝いていたというのに。
「ん?」
 不意にゴミ捨て場が目に映った。
「なんだこれ?」
 そこにはひと際目立つ、見慣れないポットが置いてあった。
「擦ってみるか」
 と同時に、黒い煙幕と大きな影が飛び出した。
「うわっ」
「……」
「……え、え?」
「好きなところに旅行させてあげる。行先を一つ言っていいわよ」
「一つ? 普通は三つじゃないのか?」
「貴方自身が一番よく知ってるんじゃない?」

 終
455愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:23:41.20 ID:Qi1EW5bF0
転載終わり
456愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:23:57.43 ID:xOjW47S5O
>>433
お題、ありがとうございました!

どなたか避難所から転載していただけると助かります。
457愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:25:56.13 ID:Qi1EW5bF0
>>454
旅行と聞いて、すぐに時間移動を思いつくのがやや突飛かと思った
でも面白かった
458愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:27:15.40 ID:Qu5wIGJJ0
筒井康隆の作品も知らないし、問題の作品も読んでいないが、
同じタイトルで導入部が似ているならそれは、「刺激を受けた」ってことにならないか?
パロディだなんだではなく、そういう意図で使用した、ということもあるんじゃない?
459愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:28:58.08 ID:LcmUX9GH0
オチが一緒というのはどうかと思うけど
導入部や設定が一緒というのは俺もそんな気にはならないな

まあでも「そうならあらかじめそう言え」という人の気持ちもわかる
460愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:32:10.51 ID:qO/r3oFX0
このタイミングで投下されたら感想つけざるを得ない…!

>>452-454
コンビニでフリーターって表現、何か違和感ある。俺だけかもしれないけど。コンビニでバイトとかでいいかと。
っていうか読み終わったけど、かなり面白かったよ。オチとか鮮やかで上手いと思う。
ただ、個人的にはこの話なら三人称にしてもっと淡々と話を進めた方が良かったんじゃないかとも思う。好みだけど。
面白かったです。
461愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:33:16.12 ID:Qu5wIGJJ0
>>456
おもしろい。綺麗だよね。
462愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:35:34.70 ID:g9V3G4K2O
お題をお出し!
463愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:37:12.65 ID:qO/r3oFX0
>>462
鞭!
464愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:38:53.94 ID:g9V3G4K2O
>>463
あいよ!
465愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:40:28.70 ID:zVvS4iX1O
誰かお題ー
466愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:42:45.40 ID:g9V3G4K2O
>>465
ムキムキ
467愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:45:55.15 ID:oKqKPrYVO
つかこのスレ(品評会)って刺激でもオマージュでもパクリでもなんでもいいけど、他作品との類似についてはどのくらい許容してる?
昔の品評会読み返してて川端康成の掌編とまんま同じやつ見つけてびっくりしたんだけど。気付かなきゃおKて感じ?
468愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:46:56.01 ID:xOjW47S5O
>>457
転載ありがとうございます!


感想ありがとうございました。
励みになります…!

またお題くださいー
469愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:48:07.14 ID:oKqKPrYVO
>>468
演技
470愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:48:20.76 ID:Qu5wIGJJ0
気づかなければ何も言えないよね
気づいて気になる人が何かを言えばいいんじゃないかな
所詮判断するのは読んだ当人なんだから
471愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:48:45.53 ID:g9V3G4K2O
とうとつに思ったけど、ペニパンの日本語訳って「付け性器」になるのかな

>>467
傘とか雨のやつだっけ。それはかなり問題になってたのを覚えてる。投票もされなかったような
472愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:49:04.11 ID:LcmUX9GH0
このスレだと川端という名前が良く出てくるけど
実は読んだことない俺
読んでみるかなぁ

>>468
電池切れ
473愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:49:28.41 ID:T6N/8w3EO
>>467
捨て酉で出して、酷評しか出来ないような人を釣ろうとしたんじゃないの?
川端康成馬鹿にしてやんの、ばーかw みたいな。
474愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:49:37.71 ID:TSTvHqb5O
あ、困った。俺の作品が問題になってる。
一つ目はジャック・ケルアック「地下街の人々」から、二つ目は筒井康隆「笑うな」から、それぞれ拝借。
二つ目に関しては導入部分を弄って借りている。尊敬する筒井作品の雰囲気を自作に持ち込みたかったわけではあるが……
我ながら不用意な使い方をしたと今となっては猛省しております。
話題に辟易、一人爪先立ち。

>>468
悩み
475愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:52:31.95 ID:qO/r3oFX0
とまあこんな風に、ジャック・ケツファックさんの方は話題にも上らないわけで。
やっぱ読んだ人が気づくかどうかしかないよね。
エロゲのパクリが携帯小説で賞取ったりしちゃうんだし。
476愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:52:32.54 ID:oKqKPrYVO
そうそう川端の『雨傘』ね。タイトルからストーリーからまんまだったからびっくりした。
俺がここにくるまえの品評会だったから、どうなったのかなと思ってたけどやっぱり指摘されてたのね。さすがです。
477愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 21:58:17.00 ID:Qu5wIGJJ0
>>471
装着式張り型かな?
478愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:00:20.19 ID:oKqKPrYVO
>>474
話題に辟易って、なに言ってんのお前?
てめえが設定パクって、それについて意見がでてるのに辟易ってなによ?お前馬鹿?
479愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:03:19.86 ID:HRPfoszD0
川上弘美を思いっきり意識して書いても誰も気づいてくれないのにっ……! 悔しいっ!!
480愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:03:49.57 ID:T6N/8w3EO
>>478
落ち着きなさいな。


お題ちょうだい?
481Super Happy In My Room(お題:運勢)0/5 ◆LBPyCcG946 :2008/12/09(火) 22:03:56.45 ID:9ZzjB8dE0
うわー、気付かないで「プロ級」とか言っちゃったよ俺。はずかし

それはそれとして通常作投下します
482愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:04:02.31 ID:ZhDH4dwhO
>>472
川端康成なら確か日本ペンクラブのサイトで「片腕」が読めたはず
あれはオススメ
483Super Happy In My Room(お題:運勢)1/5 ◆LBPyCcG946 :2008/12/09(火) 22:04:12.87 ID:9ZzjB8dE0
 朝のニュースは代わる代わる、悲惨なニュースを伝えている。親を殺したフリーターや、熟の生徒に手を出
した講師など、この世にはいくらでも不幸が溢れている。そしてそれらの事件に対し、得意顔でコメントを言
うコメンテーターの彼らは、世の中でもきっと幸運な方の人間なのだろう。他人に認められず、腐っていく人
間がいる一方で、こうして公共の電波に乗せて、もっともらしい事を賢人ぶって言う事が出来ているのだから。
犯罪者と、被害者と、コメンテーター。僕には彼らが大して違う人間だとは思えない。ただ運が良かったか、
悪かったかの違いだ。
 そしてやっとニュースが終わって、待望の占いの時間がやってきた。僕はこれを見るためだけに、平日も、
今日みたいな和やかな休日も、毎朝テレビを見ているのだ。
 僕はうお座のA型。この局の占いはランキング形式で、11位から発表されていくから、毎回毎回ドキドキ
する。11位から9位。無い。8位から5位。無い! 4位から2位。無い!! 僕は呼吸を止めて、身を乗
り出す。1位であってくれと祈る。
 そして画面に映し出されたうお座! 堂々の1位だ。対人関係で良い事があるらしい。僕はすかさずメモを
取る。そしてラッキーアイテムは、石鹸。そういえばいつも使っているボディーソープを切らしていたはずだ。
たまには石鹸で体を洗うのもいいかもしれない。後で買いに行こうと思う。
 ラッキーアイテムがボールペンの12位おひつじ座にさよならをして、僕は机に広がった雑誌の1つ1つへ
と目を通して行った。血液型占いによれば、今週は何か発見のある週らしい。宇宙人占いならアペロペント星
人、文房具占いならねりけし、炭酸飲料占いならペプシ、たべっこ動物占いならGoat。いずれも今週の運勢は
良いと言ってくれている。今日こそは、今日こそは僕の待っている物が来るかもしれないと、11ヶ月前に引
いたおみくじを握り締めながら確信する。
 ピンポーン、とチャイムが鳴った。これも元々はブー、というブザーだったが、風水師のアドバイスでわざ
わざ変えた物だ。そして僕は立ち上がって、ついにやってきたか、と部屋の中を走り出したい気持ちになった
が、どうにか抑えた。前にそれをやって、下の階の住民から文句をもらったのだ。
 零れだす笑みを抑えながら、ドアの前に来た。覗き穴は決して覗かない。やって来る幸福を、ちっぽけな穴
で覗くなんてもったいないからだ。「はい!」と元気良く挨拶した後、鍵を開けて扉を開いた。そこには、見
覚えのある顔がいた。
「よう、ちょっと中入れてくれ」
 僕が待っていたのは、こんな同級生の子持ち男ではない。
「またか」
 と呆れながら、僕は仕方なく友人を家に入れてやる事にした。
484愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:04:13.96 ID:Qu5wIGJJ0
>>478
へき‐えき【×辟易】
「へきえき」を大辞林でも検索する


[名](スル)《道をあけて場所をかえる意から》

1 ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。「彼のわがままには―する」「毎日同じ料理ばかりで―する」

2 相手の勢いに圧倒されてしりごみすること。たじろぐこと。

485Super Happy In My Room(お題:運勢)2/5 ◆LBPyCcG946 :2008/12/09(火) 22:04:32.06 ID:9ZzjB8dE0
「いやーまいったよ。女房に浮気がバレちまった」
 ドアを開けてこの顔が見えた時点で、それは分かっていた。おそらく浮気相手の家から直接僕の家にきたの
だろう。という事は、浮気相手が間違えて奥さんがいる時に家に電話をしたとか、そういった原因が予想でき
る。そして、これでもうそういう事態が3度目になるから、奥さんに浮気相手のマンションはバレてる。つま
り浮気相手の家にはいられないという事だ。更に余計な事を付け足すなら、浮気相手は絶対わざとやっている。
「またバレちまったよ。あいつが間違って自宅の方に電話してな、平日は携帯にかけろって言ってるんだが、
全く困った奴だよ。今家に帰ったら女房に殺されちまう。かといってあいつの家にいたら女房が着そうでな、
理由つけてこっちに逃げてきた」
 僕の予想はピタリと合っていたようだ。ただ大きな間違いは、浮気相手の悪意に友人は気付いていないとい
う点だろう。友人が靴を脱いで、ずかずかと中に入ってきた。といって僕も止める訳ではない。僕が追い出し
て、本当に奥さんに刺し殺されたら、僕の目覚めが悪くなるからだ。呪われそうだし。
「は、相変わらず占いが好きだなぁ。どれどれ……」
 机の上に広がった各種雑誌を見て、友人が言いながら目を通し始めた。
 友人は確かおひつじ座のB型。なるほど、12位という訳か。
 それから、友人は寝転がりながら新聞を読み、さながら自分の家のように振舞いだした。僕の対人関係は本
当に良好なのだろうか。
 しばらくして、またチャイムが鳴った。今度こそは! と期待が膨れ上がり、ドアを開けると更にその期待
は膨らんだ。宅急便のお兄さんの爽やかな笑顔に迎えられ、手に持った小包に僕の目は釘付けになった。早く
中身が見たい、と焦る気持ちを抑えつつ、ハンコを押して受け取った。
 部屋に戻り、箱を開ける。友人が後ろから覗き込んでいるのも分かっている。中は丁重に包まれており、1
枚1枚包装紙を捲った後、中身を取り出した。
 それは、昔よく中華料理屋とか喫茶店とかに置いてあった、球体型のおみくじマシンだった。100円玉を
入れて回すと小さい紙が出てきて、そこに今日の運勢が書かれているのだ。普通はそういった業者でしか買え
ない代物だが、先日偶然にもオークションに出品されていたのを僕が落札した。その日もついていた。
 しかし残念ながら、僕が心待ちにしていたのは、これではない。確かにこれも欲しかったし、これからの占
いライフも充実するだろう。だが、これではないのだ。
「お前、珍しい物買うなぁ」
 と感想を述べた友人は、いつの間にか手に持った100円玉をおみくじマシンに入れ、回した。大凶。
486Super Happy In My Room(お題:運勢)3/5 ◆LBPyCcG946 :2008/12/09(火) 22:04:53.87 ID:9ZzjB8dE0
 ついたばかりのおみくじマシンを、部屋のどこに飾っておくか、色々と試してみつつ、また僕は待っていた。
幸福を待っている時間にこそ真の幸運があると言ったのは誰だったか、覚えていないがこれは真理だと僕は思
う。
「しかし今日はついてないな……。さっき言ってたけど、朝の占い俺最下位だろ? あ、俺のラッキーアイテ
ムって何だった?」
 友人のその台詞で思い出せたのは、石鹸を買いに行く事。幸い友人は家にいてくれている事だし、もし僕の
待っている荷物がきても受け取ってくれるだろう。絶対に開けないように、と釘を刺して、僕は買い物へ出発
した。
 外はもうすっかり冬だ。まだ1ヶ月もあるというのに、街路樹はクリスマス用の化粧を施されている。大通
りを抜け、ほんの1分歩いた所に、コンビニはある。
 まずは石鹸を確保して、ビールとつまみと、テレビブロス。占い本を探す為本棚も見てみたが、新しい物は
無かった。そしてカゴを持ってレジの前に並んでいると、後ろに女性の2人組が並んできた。
「確かこの近所って言ってましたけど……」
「『確か』? あんた、本当なんでしょうね?」
「本当ですよ。それよりも、あなたこそ見つけたら本当に離婚してくれるんですよね?」
「当たり前よ。あんな男、こっちから願い下げだわ」
「まあ、珍しい苗字だったんで探してみましょう」
 2人とも、聞き覚えのある声だった。嫌な予感がして、振り向くと、友人の奥さんと目があった。
「あ!」
 3人が同時に声をあげた。友人の奥さんと、友人の浮気相手と、友人の友人、つまり僕が、友人にとって運
悪く、こんな所で会ってしまったという訳だ。奥さんは怒気のこもる表情で、僕にこう声をかける。
「あなた、あの人の友達ですよね?」
「え、ええ……まあ」
 と弱気に答える僕に、更に詰め寄ってくる。
「あの人が来てるでしょ? 嘘ついても駄目ですよ。家まで行かせてもらいますから」
 全く友人の奴。本当についてないらしい。ここで僕が奥さんに偶然会う事ももちろんそうだし、ここで堂々
と嘘をついて断る度胸が僕に無いのも、全くもってついてない。
487Super Happy In My Room(お題:運勢)4/5 ◆LBPyCcG946 :2008/12/09(火) 22:05:10.50 ID:9ZzjB8dE0
 バチバチと火花を散らす、女性2人を後ろに連れての帰り道は心穏やかではなかったが、所詮は他人事。今、
家でのんきに待っている友人を思うと、気の毒としか言いようが無い。それにしても寒い。コタツを買うべき
か。いざとなったら、友人が隠れられる事だろうし。そろそろ無言が辛くなって、浮気相手の方にさっきから
気になっている事を聞いてみた。
「どうして僕の家がこの辺にあるのを知ってたんですか?」
「彼が酔っ払ってる時に聞きだしておきましたから。いざとなったらここに逃げるんだって」
「なるほど……」
 自業自得だ。次は奥さんの方に話を振ってみる。
「あの、奥さん。さっきちょっと聞きましたけど、本当に離婚されるんですか?」
「ええ、もちろん。さっきこの人の家に行った時に、相談してそう決めたんです。もうあんな男あげるって」
「なるほど……」
 と言っている間に、家についた。出来れば電話の1つでもかけて、助けてやりたかった所だが、2人の目が
光っていて無理だったんだ、すまない。と、心の中で友人に謝りながら、鍵を開けた。そういえば、届け物は
届いているだろうか。
「おう。おかえ……」
 友人の顔が、凍った。宅配便は、きてなかった。
 無表情のまま、すかさず離婚届を突きつける奥さん。僕の家が修羅場と化した。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 違うんだ、お前は勘違いをしている。そう、違うんだ」
 あたふたとしている友人。何が違うものかと、奥さんはずいずい近づき、友人の首ねっこを掴み正座させた。
これは殺されるのを心配するのも良く分かるといった迫力で、次に奥さんが出したのはボールペン。あ、今日
の友人のラッキーアイテムだ。
「ここで書いてもらいます。これハンコ。慰謝料と親権については裁判所できっちり決めましょ」
 ほとんど抑揚のない声に乗せて、突如僕の家で飛び出した三行半は、友人の涙に濡れながら空欄を埋めた。
「ご迷惑をおかけしました」
「う、うう、すまん……」
「私達の結婚式には是非きてくださいね」
 そう言って、3人は出て行った。やれやれ、と一息つくと、外はもう夜。結局今日も、僕の待っている物は
来なかった。だがしかし、それでいい。待っている時間にこそ、だ。
488Super Happy In My Room(お題:運勢)5/5 ◆LBPyCcG946 :2008/12/09(火) 22:05:26.04 ID:9ZzjB8dE0
 これが、僕なりの幸福になる方法だ。億万長者を夢見て宝くじを買う人が沢山いる。当たるのはほんの一握
りなのに、宝くじを買ったほとんどの人が、宝くじを楽しんでいる。当たるかもしれない、と思っている、そ
の間は幸せなのだ。外れれば残念さを感じ、しかしまた買ってしまう。
 そして僕は占いが大好きだから、良い結果の時は何かが来ると考える。もちろん、何も来るはずは無い。な
にせ僕は、宝くじすら買っていないのだから。だけどそれだけに安心出来るのだ。もしも実際にとんでもない
幸運が来れば、それに応じた別の悩みが生まれる事だろうし、何も幸運なんて来やしないと思うと、これとい
った予定の無い休日の占いに張り合いが出ない。だから僕は待っている。占いをずっと楽しむ為に。
 友人はこんな僕の趣味を、おかしいと言ったがそれは違う。友人だって同じ事なのだ。浮気がいつかバレる
と思いながら、それでもしてしまう。浮気相手の事が好きというより、スリルを味わいたいんだ。だけど僕が
友人のように馬鹿ではない。浮気相手も作らなければ、鬼のような奥さんも作らないという事からも明らかだ
ろう。
 そして僕は眠りにつく。また来週、良い運勢であるようにと祈りながら。

489愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:05:47.98 ID:9ZzjB8dE0
>>480
大輪
490愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:08:25.75 ID:ZhDH4dwhO
挟まってごめんなさい
491愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:09:08.25 ID:oKqKPrYVO
>>484
で?
2の意味で使ったんだよとでもいいたいの?そう思ってりゃそれでいいんじゃない。

つか字下げがないことや・・・にはみんなやたら突っ込むのにパクリは刺激だのパロディだので片付けちゃうのな。
492愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:10:23.56 ID:p3ig9NCP0
お題ください
493愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:10:46.88 ID:T6N/8w3EO
>>489
大輪の菊門把握
494愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:11:40.08 ID:oKqKPrYVO
>>492
天使
495愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:12:23.16 ID:p3ig9NCP0
>>494
Thx
496愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:15:13.27 ID:Qu5wIGJJ0
>>483
まずは挟まった謝罪を。ごめんなさい。

浮気相手が電話したあたりがちょっとわからない。
結局主人公は夢見がちな乙女なのですね。
497愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:15:49.43 ID:Qi1EW5bF0
>>488
よくまとまってて面白かった
安心して読める
498愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:22:58.75 ID:+cf2iMz4O
村上春樹を真似する種類(タイプ)の人じゃなかったんだ
ぼくはそちかとおもった。ヤギとかかわいい
499愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:24:05.29 ID:g9V3G4K2O
>>477
ちょっと長いように思う。
たとえば戦国時代。君主が戦地に行っている間に城に残された妻の性欲がありあまって、どうしてもこらえきれなくなったとしよう。
組織のトップの妻である以上、もちろんそういう場合に他の男のチンポを入れることはできないから、
木彫りのペニパンを股間に付けて、その妻はちょんまげの無毛ペニス少年の肛門を犯し気をまぎらわせることになるだろう。
そういうとき、
「イイっ、装着式張り型イイっ!木彫りの装置式張り型いいよおぉぉぉ!!」だと言いにくい。
もっと三文字か五文字ぐらいがいいのではないか。そうでないと少し萎えてしまい、君主の妻の性欲も紛れにくいだろうと思う。
つまりなにがいいたいのかというと、みんなケンカ腰になるなよって話だ。
オデコに装置式張り型つけてカブトムシのようにお前のアナルを犯すぞこのやろう。
500愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:24:53.49 ID:qO/r3oFX0
>>488
結局「僕」は何も待ってなかったってことだよね?
だと、宅急便が来て期待が膨らんだりするのはちょっと変かな、と思った。
どこまで本人が自覚的なのか掴みきれなかったせいかも。
テーマはまあ面白かったと思います。
501愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:28:16.55 ID:9ZzjB8dE0
>>496,497,500
感想あざーす
浮気相手の電話の件は、ちょっとハショりすぎたかもしれません
このオチはありかなしかのギリギリのラインかなって思います
502愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:29:42.77 ID:qO/r3oFX0
>>499
あ?何言ってんだお前?
それだと結局よがってんのはショタ坊だけで若奥様が満たされてねえだろうが。
無論そういう性癖があればそれなりの精神的快楽は得られるだろうが、エクスタシーには至れねえだろ。
ちなみにいえば、お前は難しく考えすぎでその仮定なら
「しゅ、しゅごいぃぃ木彫りちんぽイイのぉぉぉぉ」
で充分効力を発揮できる。よってその例えからはお前の望む結論は得られない。
503愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:32:13.36 ID:ZhDH4dwhO
>>454
綺麗にまとまってると何もいうことがなくなるね
こうやって削るのかと思った
真似するわ

>>488
本とかCD買ってきて開までが一番楽しいみたいなことかな。ちがう?
考えてみるとラッキーアイテムって変に現実的で面白いな
504愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:34:17.84 ID:TSTvHqb5O
あ、あの、こんな時にこんな事いうの、変だと思うんですけど……
「ペニスバンド」で「ペニバン」だと思ってた。
505愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:35:45.20 ID:Qu5wIGJJ0
>>499
待て待て
戦国時代ならお付の女がいるだろうから対象はそっちだろう
あと、装着してしまえばそれはも彼女のちんこだから「ちんこ」って叫ぶよ!

>>502
もちろん双頭だよ君
506愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:37:15.82 ID:Qu5wIGJJ0
>>504
何も変な事はない
それで正解だ
君も興味を示してきたんだね
507愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:42:36.28 ID:LcmUX9GH0
よし、じゃあ作品投下しますよー

タイトル:ちんちん

お題:ちんちん


はるか昔に貰った

お題:お風呂
制約:女の子と一緒に入ること

です。少しだけ性的な描写があります。ヤンジャンの方がエロイと思います。
あとスレの空気を読んで、既存の作品の引用を追加してみました。パロです。
正確にはその作品についてのスレ内での会話からなんだけれど。
これに関して、もし作者の方が気を悪くされたらすみませんとしか言いようがないです。
もう二度とやらないので、許してくれると幸いです。
508愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:43:10.67 ID:oKqKPrYVO
>>504
死ねボケ
509愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:43:20.53 ID:Qi1EW5bF0
むしろ男の娘がだな
510ちんちん 1/7:2008/12/09(火) 22:43:27.53 ID:LcmUX9GH0
 一ヶ月のバックパック旅行を終えて、俺は日本に帰ってきた。成田空港の到着ロビーを出て成田エクスプレスに乗り込む。一ヶ月の
間の相棒だったバックパックはむしろ気持ちがいいくらいにボロボロだ。
 とは言っても、実はそれほど治安の悪い地域に行っていたわけではない。ヨーロッパ、しかもフランスより北の真面目で治安の良い
国々ばかり俺は回ってきたわけである。初めての海外旅行だったしね。
 それでも全く語学力の無い俺には、この一ヶ月間はちょっとした冒険だった。いやぁ、語学力なくてもジェスチャーで旅行くらい
出来るもんなんだね。
 成田エクスプレスのシートにもたれて、車窓を流れるいかにも日本らしい街並みを眺める。日本に帰ってこれたのだ、という実感が
沸いた。ここではもうオーバーアクションは必要ないのだ。それに少しだけ安堵する。
 日本の街並みは、雑然としている。でも、そこに趣きがあると思う。
 家に帰るのも一ヶ月ぶりだ。姉さんは家にいるだろうか。俺はマンションのリビングを思い浮かべた。俺は姉さんと同居している。
俺は大学生で、四歳年上の姉さんはOLだ。マンションは父さん(成金)の資産で、俺と姉さんが大学進学と就職で揃って上京する
ことになった時に買ってくれたものなのだ。
「まあ、姉さんのことだから多分いないだろうな」
 俺はそう呟いた。ここ一年くらい、姉さんはあまり家に帰らない。彼氏の家で半同棲のようなことをしているからだ。俺としても
気兼ねなく広いマンションを独り占め出来るので、あまりうるさいことを言うつもりはない。リビングの大画面テレビでエロDVDも
見ることが出来るしね。

 実際、マンションに戻ってみると姉さんはいなかった。というか、俺が不在の一ヶ月の間に一度でもこの部屋に戻ってきたのかも
怪しい。少なくとも郵便受けの中身を取り出すということはしてはくれなかったようだ。
 俺は荷物を降ろす。そして、うきうきとした気分でバスルームへと向かった。
 一ヶ月の旅行はとても楽しかった。だが、一つとても不満だったことがある。それは、風呂に入れなかったことだ。いや、違う。
ちゃんとシャワーは浴びていた。だが、湯船につかれなかったのだ。貧乏旅行で、ユースホステルや安いホテルにばかり泊まっていた
のでシャワーの設備はあってもバスタブは無かった。ドイツの湯煙とかいう街で温泉には入ってみたが、あれは温泉じゃない。
あれは温水プールというものだ。
 そういう理由で、俺は風呂に入りたい、入ろうと思った。鼻歌を歌いながら風呂掃除をして、それからバスタブにお湯をはる。平行
してシャワーを浴び、身体と頭を丹念に洗う。ボディソープを洗い落とすことには、バスタブには快適な温度のお湯が満たされていた。
俺はニヤニヤしながら、バスタブにつかった。
 それなりの高級マンションであるらしいこのマンションの風呂は、足が伸ばせる広さがあってそれなりに快適である。俺はバスタブ
の中で肩をほぐし、足を揉み、ロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた。スパゲティのように茹でられるのにはまず
うってつけの音楽だった。なんてね。
511ちんちん 2/7:2008/12/09(火) 22:43:56.33 ID:LcmUX9GH0
 ところでこの部屋のバスルームはベランダに直結している。窓を開ければ、ベランダが見える造りになっているのだ。もちろん外
からバスルームの中は見えないようになっている。
 開放感が欲しかった俺は窓を開けた。冷たい風がバスルームに流れ込む。十二月の風だ。一ヶ月前、日本はまだ秋だった。今では
こっちも真冬だ。まだ夕方、四時過ぎだとはいえ、空気は張りつめていて痛い。ただ、その痛さも火照った肌には心地良い。
「いいねぇ。日本だねぇ」
 俺はそう独り言を言って、そのままバスタブに戻ろうとした。
「あの……」
 その俺を呼び止める声がした。女の子の声だ。姿は見えない。いや、見られてはたまらない。
「あの、香坂さんですよね?」
 それは間違いなく俺の名字だった。だから女の子が俺に対して話しかけているのは間違いない。
「ああ、そうだけど?」
 俺はそう口にしてから、女の子が誰だか思い出した。お隣の倉持さんの娘さんだ。弓子ちゃんという名前の、とても可愛らしくて、
上品な感じのする女の子だ。中学三年生。数年後が楽しみな逸材である。
「弓子ちゃんだよね。お久しぶり。一ヶ月ぶりだね」
「やっぱし香坂さんだ、よかった……」
 俺の言葉を聞いて、弓子ちゃんは心底安堵したような声でそう呟いた。それどころか、なんか少しぐずりだしているように聞こえた。
「わたし、もう一ヶ月、くらい、香坂さん、見なくて、どうしたのかな、って、ずっと、心配で、もう、会えないんじゃないかって、
お姉さんも、見ないから、もう、引っ越しちゃったのかな、って、挨拶も、ないまま、二度と、会えないかな、って」
 何故か泣き出す弓子ちゃん。俺ってそんなに慕われていたっけと、心の中だけで首をひねる。
 まあ、そうは言ってもこちらは年長者だ。年長者らしいフォローをしておくべきだろう。
「ごめん、ごめん。ちゃんと言っておけばよかったね。一ヶ月ほど旅行に行ってきたんだ。ヨーロッパの方をぶらりとね。姉さんは
この家にはあまり寄りついてないみたいだけど、まあ元気だと思うよ。連絡ないし。」
「そうだったん、ですか」
 弓子ちゃんの声も少し落ち着いてきたようだったので、俺は安堵した。外の風にあたって、身体も冷めてきた。そろそろ湯船の中に
戻りたい。
「あの、それって、彼女さんと行ってきたのですか?」
「え、いや、まさか。彼女のいない独り者の、とても寂しい一人旅だよ。ま、楽しかったけどね」
「そうだったんですか」
 弓子ちゃんの言葉はさっきと同じ台詞だったが、今度の言葉から悲しみの感情は排除されているようだった。これでいいだろう。
そろそろ本当に寒い。俺は会話を打ち切ろうとした。
512ちんちん 3/7:2008/12/09(火) 22:44:17.71 ID:LcmUX9GH0
「まあ、そういう訳だよ。心配かけてごめんね。次どこかへ行くときには、ちゃんと弓子ちゃんにも伝えることにするよ。そうそう、
明日にでもお土産渡しに行くね。色々あるから好きなの選んで欲しい。……まあ、じゃあ、そういうことで。俺、風呂に戻るよ。
ちょっと身体冷えてきた」
「もらいに行きます」
 何故か、弓子ちゃんの声はまた震えていた。
「すぐ、貰いに行きます」
 それだけ言うと、弓子ちゃんはベランダから離れたようだった。パタパタという、遠ざかる足音が聞こえる。
「……一ヶ月みない間に、随分と活発な女の子になったなぁ」
 俺はそう独りごちた。俺の知っている弓子ちゃんはとても内気な女の子だった。俺と眼が合うだけで顔を真っ赤にして眼を逸らして
しまうような。顔を真っ赤にする姿がいかにも子供っぽくて可愛かった。その微笑ましい姿を見るのが楽しくて、俺も色々やったものだ。
眼があったらウィンクしたり、誕生日に大きな花束をプレゼントしたり。一度ハグしようかと考えたこともあったけれど、それはやめた。
いくら子供相手とは言えども、いや子供だからこそ性的なものだと思われたら精神的にも社会的にも俺は立ち直れない。俺はエロかも
しれないが、ロリコンではないのだ。
 明日、弓子ちゃんの家にプレゼントを持って行こう。バスタブにつかり直しながら、俺はそう思った。ゼミやサークルの仲間に渡す
分は後回しだ。最初に弓子ちゃんに選ばせるのがいいだろう。大したものは無いけれど、弓子ちゃんが気に入ってくれるものもきっと
あるだろう。ああ、アムステルダムで買ったエロ系のお土産はその前に隔離しないといけないな。
 そんなことを考えていたら、「失礼します」と消え入るような声と同時に全裸の弓子ちゃんがバスルームに入ってきた。
 あー、そう言えば玄関には鍵をかけてなかった。姉さんにはよくそれを注意されたものだ。家にいる間なら泥棒も入ってこない
だろうしいいじゃん、とか思っていた。そうか、最近は泥棒じゃなくて女子中学生も入ってくるのか。そりゃ鍵かけなきゃいけない
よな。姉さんの言うとおりだった。姉さん、ごめん。最近の女子中学生の身体はエロいなぁ。大人の身体つきだ。姉さん、あんた
負けてるぜ。
「えーと?」
 俺の心の中は乾燥機モードの全自動洗濯機のように目まぐるしく思考を巡らせていたが、口から出た言葉は思考とはあまり関係
のないそれだけの言葉だった。ついでに言うと、視線は弓子ちゃんの顔、胸、それから局部の三カ所を交互に見る感じだ。顔、
とんでもないほど真っ赤。ていうか涙目。胸、右手とタオルでガード。局部、タオルと左手でガード。ていうか泣くほど恥ずかしい
なら入ってこなければいいのに。ていうかなんでここにいるんだ。
「しつれいします」
 弓子ちゃんはもう一度、微妙じゃなく間違ったイントネーションでそう言うと、バスルームの中にはいってきて、ぎこちなくシャワー
を浴び、ぎこちなく椅子に座り、自分の身体を洗い始めた。
 その間、俺は硬直していた。精神的に硬直し何も考えられず、肉体的にも硬直し全く動けず、でもアレは硬直して逆に。
513ちんちん 4/7:2008/12/09(火) 22:44:44.95 ID:LcmUX9GH0
 身体を洗い流した弓子ちゃんは、こっちを向いて、もう一度「しつれいし……まひゅ」といった。「し」と「ま」の間にあった
しばらくの硬直は、弓子ちゃん視線が俺の股間の硬直に留まった時間でもある。あー、ほら、泣いてるよ。怖いよね。てか乳白色の
入浴剤でも入れておけばよかったな、俺。
 弓子ちゃんは湯船につかる前からのぼせ上がったような顔で、俺が入ったままのバスタブの中に入ってきた。入るとき、へりを手で
支えることになるので、両手のガードが外れることになる。完全オープン。情けないことに、俺、完全凝視だ。Cカップ、薄い茶色。
 いや、違う。何やってるんだ俺。そういうのはロリコンのやることだ。
「……!」
 視線に気付いた弓子ちゃんは一瞬動きがとまったが、すぐに動きを再開して、湯船につかった。俺に背中を向けるような体勢、言い
換えれば俺が弓子ちゃんを背中から抱え込んでいるような体勢である。湯船の中の体積が増えて、お湯が零れる。
「ごめんなさい、おゆ、こぼしちゃいました」
 イントネーションがおかしい状態のまま、弓子ちゃんはそんなことを言った。顔は見えないが、やっぱり真っ赤なままだろう。
「いや、それは構わないんだけど……」
 俺の声もだいぶひび割れているような気がした。弓子ちゃんのうなじと肩口の間くらいにはホクロがあった。そういえば、帰りの
電車の中でジャンプを買って読んだけど、新連載のホクロのバスケ、面白そうだよね。あとこの一ヶ月の間にサイレンが終わってなく
て安心した。俺、あの漫画好きなんだ。
「め、迷惑でした?」
 現実逃避気味だった俺の思考を、弓子ちゃんの声が引き戻した。俺の沈黙が怒りによるものではないか、と弓子ちゃんが危惧した
らしい。あー、もうなんだかな。
「いや、迷惑じゃないけど。てか、なんで?」
 俺はそう返事をした。正直、自分で何を言っているのかはわからない。セクハラ発言をしていなければいいけど。
「迷惑じゃないなら、よかったです」
 それっきり、弓子ちゃんは黙ってしまった。俺は話題を探す。上品な女子中学生と同じバスタブに浸かりながらするにぴったりの
会話は、残念ながら俺の会話リストの中にはストックされていなかった。そこで、最近読んだ小説の中で一番瀟洒な感じがした女の子
との会話を引用することにする。
「じゃあ、ベートーベンのピアノソナタだと、弓子ちゃんはどれが好き?」
「え? ベートーベンですか? 私はそんなに詳しくないですけど……」
「あ、そうなんだ。ごめんね。今の会話なし」
 あの簡潔で格調高い文章を書く作家の人(自分のお気に入りでもある)には、次は是非「お風呂の中で上品な女子中学生とするのに
ぴったりな会話」について提示して欲しい。実用的な台詞だと感じたら、必ず品評会で投票するからさ。
514愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:44:45.68 ID:g9V3G4K2O
ナナレスのちんちんとか長いなあ。さる
515愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:44:46.76 ID:Qi1EW5bF0
さる
516ちんちん 5/7:2008/12/09(火) 22:45:10.39 ID:LcmUX9GH0
「ええと、あのですね、わたし」
 弓子ちゃんはそう言いかけた。言いながら、足を伸ばそうとして少し身体を動かす。あー、ダメだよ弓子ちゃん。俺のほうに身体を
寄せちゃ。
「ひっ」
 弓子ちゃんの背中に、俺のアレがあたった。弓子ちゃんもそれが解ったのだろう。そこで言葉が止まる。言葉が止まるのはいいの
だが、弓子ちゃんの身体の動きも止まった。俺のアレは、弓子ちゃんの背中に押しつけられたままだ。
 やばい、すごく気持ちいい。
「あ、あのですね。……香坂さんの、旅行のお話を聞こうと思いまして……入ってきちゃいましたっ!」
「あ、そうなんだ。じゃ、じゃあ旅行の話でもしようか。最初はシャルルドゴール空港に到着してね」
「はいっ!」
 弓子ちゃんの相づちがやけに力強く裏返っているのは、まず間違いなく背中にあたってるアレのせいだと思う。ていうか、
弓子ちゃんには本当に動かないで欲しい。旅行帰り直後だと言うこともあって、俺も正直溜まっているんだから。出る。出ちゃう。
ロリコンじゃないけど出ちゃう。背中すべすべだし。
「えーと、まずはルーブル美術館に行ってね。一応有名なのは一通り見てきたよ。モナリザとか、ミロのビーナスとか。モナリザだけは
別格だったけど、他の彫像とか絵は、触ろうと思えば触れる位置に展示してあるんだよね。もちろん、触ろうとは思わなかったけど」
「触ってもいいって言われたら、触るんですか?」
 弓子ちゃんの言葉に、俺は少しだけ考えてみた。正確には、今の状況では少ししか考えられない、というのが正しいけれど。
「……いや、さすがに触らないだろうね。芸術にとって、何の意味もないだろうから」
「わ、わたしの」
 弓子ちゃんの髪の毛はいい匂いがする。
「わたしの、からだは、触っていいです!触ってください!」
 そう叫ぶように言った弓子ちゃんは、それから泣きそうな声でこう付け加えた。
「それとも、私の体に触るのなんて、何の意味もないですか?」

 ああ、神様。
 もう、ロリコンでいいです。俺、ロリコンでした。
517ちんちん 6/7:2008/12/09(火) 22:45:27.84 ID:LcmUX9GH0
「パリはね、日本人街があって結構日本語が氾濫してるんだ」
 俺はそう言いながら、両腕を回して、弓子ちゃんを抱え込むように抱きしめた。両手は、弓子ちゃんのおっぱいへ。びくん、
と震えるように弓子ちゃんが反応したので、俺はさらに強く弓子ちゃんを自分の方へ引き寄せた。俺のアレは俺の腹と弓子ちゃんの
背中に密着している。
 その体勢のまま、腕は動かし続けたまま、俺は「旅行話」を続けた。
「結構、パリの街の中で、日本語を目にするんだよ。日本の書籍の専門店もあったし」
「にににほんごですかぁ」
「うん。でも、やっぱ現地の人が適当に書いている看板とかもあるんだろうね。俺が笑ったのはある大通りにあるカフェに、堂々と
『手っ取り早い昼食をいつでも』って日本語で書いてあった奴。いや、言いたいことはわかるけど、みたいな」
 そんなことを言いながら、さするような感じで弓子ちゃんの胸を揉む。弓子ちゃんの乳首の存在を手のひらに感じる。少し立って
きた。弓子ちゃんの、ふー、とか、んー、とか、息を飲む感じが色っぽくてかわいい。
「あと、日本服、って書いてあって人民服が売ってたのもあったなぁ。向こうでは東洋の国々の区別なんてつかないんだろうね」
「じんみんふきゃっ」
 弓子ちゃんが途中までしか言葉を言えなかったのは、まず間違いなく俺が彼女の耳たぶを甘噛みしたからだと思う。
「弓子ちゃん、弓子ちゃん」
「はいぃ……」
 返事なのだか吐息なのだかわからない音を発した弓子ちゃんに、僕は言った。
「かわいいね」
 弓子ちゃんからの返事はなく、水没するんじゃないかという勢いで下を向いてしまった。

 弓子ちゃんに「こっちを向いて」とお願いをすると、三十秒くらいもじもじと恥ずかしがった挙げ句、立ち上がってこっちを向いて
くれた。スレンダーな体付き。但しおっぱいを除く。すみません。神様、姉さん、俺本当にロリコンでした。
 俺はそのまま弓子ちゃんに抱き抱えるようにして、そしてそのまま湯船に体を沈める。これ、なんて体位だっけ。
「おっぱい綺麗だね」
 俺の感想に、弓子ちゃんはまた恥ずかしそうに顔をそらした。俺は気にせず、弓子ちゃんの乳首を口に含んだ。右手で弓子ちゃんの
恥丘をいじる。弓子ちゃんは不安そうな顔をしていたが、しばらくすると表情が変わってきた。女の子の表情じゃなくて、女の表情だ。
声を出しそうになって、恥ずかしそうに口を押さえる。弓子ちゃんのその仕草がすごく可愛かった。
518ちんちん 7/7:2008/12/09(火) 22:45:47.70 ID:LcmUX9GH0
 まあ、結論を言うと俺は弓子ちゃんの処女を貰うのは思いとどまった。流石にね。風呂場を血だらけにするのも困るし。そこで最後
は素股というものに挑戦してみた。素股なんて俺も初めてだ。
 どれだけ貯めていたんだ、という放出量の俺の精液を弓子ちゃんは手にとって、興味深そうに見ていた。そういうのはやめて欲しい。

 風呂から上がって、バスタオルでお互いの体を拭いた。今更だが、少し照れた。
「ああ、そう、ヨーロッパのお土産あげなくちゃね」
 俺がそう言うと、弓子ちゃんは再び上目遣いでもじもじと照れだした。
「おみやげ、じゃないかもしれないですけど、代わりに、欲しいものがあるんですけど……」
「ん、なに?」
 聞き返した俺に、弓子ちゃんは真っ赤な顔で、また質問を返した。
「な、何だと思います?」
 俺はバスタオルで頭を拭きながら、弓子ちゃんが欲しいものが何かを考えてみた。

 おしまい
519愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:46:20.63 ID:LcmUX9GH0
以上です。
さるありがとうございました。

そんなあなたがたにちんちんプレゼント。
520愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:55:51.16 ID:qO/r3oFX0
リア充死ねよ

>>508
簡単に死ねとか言うな
521愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:57:18.54 ID:P76QloI00
>>520
てめーも言ってんじゃねえかよ

マジ死ねとか言う奴死ねよ
522愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 22:59:34.99 ID:Qi1EW5bF0
結論から言うと素股のところkwsk

6レス目までは丁寧だったのに何で急に終わらせたのかがよく分からん
gdgdになるから?
あれだけ照れてたのに精液を手にとったのが微妙に疑問
yes!ロリータ
523愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:01:34.17 ID:qO/r3oFX0
yes!タッチ!
524愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:04:43.31 ID:oKqKPrYVO
>>518
読んだ。また妄想オチかと思ってたら妄想でなくて驚いた。変態もたいがいにしとけ。
あと俺は25歳〜40歳がストライクゾーン(多部未華子ちゃんは特別)だから女子中学生とのうまい会話なんか考えつきそうにないや。
それこそ妄想がはたらかない。悪いね。でも今後ともごひいきに。
525愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:05:02.12 ID:LcmUX9GH0
>>522
そこからの展開を全部書いたら10レスを超えそうなので
割愛したのと、折角今のスレの空気にぴったりな作品に仕上がりそうだったので
空気が変わるまえに投下しようと思って端折りました。
もちろん書いていて俺、今日のオフ時間全部費やして何かいてるんだろうと思ったのも
あります。

精液の件は「女の方が実は物足りてない」ことを表現しようとしてみました。
今読み返すと上手くいってないかもしれません。
あと、俺にはロリ趣味はありません。
526全館 ◆BqgMEgxWzg :2008/12/09(火) 23:06:04.43 ID:HRPfoszD0
わかったよ! 全館投下するよ。すればいいんだろ!? 全部で三レスだよ!
527全館 1/4 ◆BqgMEgxWzg :2008/12/09(火) 23:07:40.80 ID:HRPfoszD0
No.01 カーテンの向こう側 ◇yPwHPtuzPE
ヘン、な文章。携帯小説っぽいというか。文学かぶれの携帯小説があったらたぶんこんな感じ。
冗長だ、と感じた。通常作品だったら、揚げ足取りまくってボコボコにしただろうけど、全館だからパス。

No.02 地下道の人々 1/4 ◇I8nCAqfu0M
いいねえ。大抵ダッシュや三点リーダが奇数であると萎える心が狭い俺だけど、これは萎えなかった。
萎えさせてもらえなかった。フェラされている最中に醜男が通り過ぎたのだけれど、
目の前の女が美しく、フェラが上手だったから気にならない、っていうくらいだな。
だらだら褒めてもしょうがないから切る。一つ言うならば、平坦な話であるのに、微妙に場面転換
されていて読みづらかった。読みやすいように話の順番を変えたほうが言い。

No.03 刺激と恋と契約 ◇8wDKWlnnnI
話は好きでないのだけれど、惰性でだらだらと読んでしまった。だから文章は悪くないのだろう。

No.04 親友 ◇IL7pX10mvg
ちょ、おま……。文章から察すると、大体小六の話だろうけど小六で絶頂知ってるって……。
いや、高校生だと読むこともできるけどそっちの方が興奮する。
小説の方はカスい。別に表現とかは普通なんだけど、物語の作り方がカス。
バタバタバタと、何も話をそんな急がなくても。競馬じゃないんだから。
もっと、いじめやら、主人公とアキの出会いやら、仲良くなってからの話やら、
膨らませようとすればいくらでも膨らむ余地はあるんだからもっと厚い話を。
取り扱っている内容にはもはや突っ込まない。だれもが通る道である。

No.05 笑うな◇I8nCAqfu0M
奇妙な作品。前の作品ほど心惹かれなかった。
528愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:08:27.26 ID:GbeXCwCpO
何かが終わってフワフワしてそのままフラフラ自分が透明で不透明そろそろとひねってもガス欠訳わかんねーニートで無力残りは数万大卒就職三ヶ月退職自己無力痛感あぁあぁフラフラフワフワ無職世界は不況こうやって何人かは死んでくんだろうな親の脛カジリグダグダ無力
529全館 1/4 ◆BqgMEgxWzg :2008/12/09(火) 23:09:23.51 ID:HRPfoszD0
No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに◇wD7mEwnsao
駅じゃないところからどうやって点火するんだろう。爆弾は駅に仕掛けたんだよね?
内容としては微妙だった。主題・主張をそのまま文にしてしまうのは好みではないから。
別におかしな文や、構成ミスなどは見当たらなかった。

No.07 口に飲み物を含んで読もう◇czxS/EpN86
タイトル……なんという自信……。の割にはあまり笑えなかった。

No.08 神様、家に帰る ◇LBPyCcG946
彼の名前を知らない全知全能の神は敢えて? ていうか神様は敢えて言わなかったとかかな。
どっちでもいいけど。すらすらと読めたけど別に面白くは無かった。こういう神様系の話は
嫌いじゃないんだけどなあ。この話の肝である語り口調があまり気に入らなかったからかもしれない。

No.09 非日常は確かにあった◇h97CRfGlsw
ヤンデレ属性を持ち合わせていないのが悔やまれる。属性がない俺でも美味しくいただけた。
美味い文章だなと思う。

No.10 一文字違いのフェティシズム ◇4xLZ.gsETk
これはいいオチ。はいはい、このパターンね。と思って読んでたら最後に儲けものをした。

No.11 Lost Universe ◇D8MoDpzBRE
うおっと。もう終わってた。読んでいる時間を感じさせてもらえなかった。すごいと思う。
主人公がこけると同時に物語もこてんと終わってしまった感じ。好きな雰囲気だし、
文章もいうことはないし寧ろ褒めてしかるべきだと思うが、一つ言わせてもらうと、
本編(?)では回想と現実(うまい言葉が見つからないので現実にする)がはっきりと別れて
いるのに、導入では別れていないのが分からない。どうせなら分けてやれば言いと思う。
まあでも好みの問題だろう。続きが読みたいと思った。
530全館 3/3 ◆BqgMEgxWzg :2008/12/09(火) 23:11:25.78 ID:HRPfoszD0
No.12 夕日の味 ◇VXDElOORQI
ううん。悪くは無いけど……。なんかカモノハシみたいな。哺乳類なのか鳥類なのか
どっちかにせい! みたいな。

時間外No.01 脱皮 ◇zmMEjNb3Ok
そこは百合だろう……。レズビアン的に考えて……。はたしてツンデレなのかヤンデレなのか。
相変わらず綺麗、というか基本に忠実というか、無駄の無い文章ですね。それくらいしかコメントできん。
内容については、まあ。普通。でも俺ならこの話を形にはできない。

時間外No.02 人ならざる者◇InwGZIAUcs
やりとりは興味深いけども、別に戦闘の描写はいらないんじゃ……。いや、そういうのが好きならいいんだけど。

******************【投票用紙】******************
【投票】: No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
               ―感想―
      引き込まれたので。

気になった作品:No.02 地下道の人々 1/4 ◆I8nCAqfu0M
               ―感想―      
      設定が気に入ったのだがそれはパクりと聞いてちょっと萎えた。

**********************************************
全体的に刺激が足りなかった。エロとかじゃなくてお題が薄かった気がする。
531愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:11:51.16 ID:HRPfoszD0
もうレス番とか意味の分からないことになっているけど気にしたら負けです。
532愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:21:46.51 ID:LcmUX9GH0
全館乙です。

とりあえず引用した作品の作者の方が
怒ってはないようなので安心しました。
40歳の女の子と自宅にネットも引けない貧乏学生が
繰り広げる泥沼のエロ話を期待しております。

書きたいことはただ最終レスの会話だったので、
多分俺は変態じゃないと思います。
てか、書いてて思ったんだけど、エロ話って書くの難しくね?
今回、出来るだけ低俗なエロっぽい話になるように
文体とかも考えたんだけどさ、やっぱ書いてて小説っぽくない文章だなと
思ったのよ。あと、台詞も行動も。これじゃあエロ漫画のノベライズだよなって。
でも、文体をいつも書くような文体にすると淫靡かもしれないけどエロじゃない。
この種のエロには芸術性ってあっちゃいけないと思うんだ。
読者投稿欄みたいな文章ではなく、
しっかりとした小説の文体だが、芸術性はない、でもエロイ。

そういう小説って誰か心あたりあったりしない?
533愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:25:40.43 ID:TSTvHqb5O
>>531
全巻乙です。
俺の作品への疑惑が感想を書いて下さった方々や、
まして投票して下さった方々までをも不快にしてしまうのは忍びないので、
憚りながらもう1レス使ってささやかな弁明をさせていただきます。
そのうえで、得票の無効化などの罰則や、皆様からのお叱りなどは甘んじて受ける所存です。
534愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:29:36.06 ID:oKqKPrYVO
全巻乙

>>532
アンタよく覚えてるな……。
535愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:31:01.08 ID:TSTvHqb5O
「一つ目」
刺激から離れた奴らの視点で書こうかな→下水でのんびり暮らすアウトローだな→ビートニクっぽいな
→ケルアックだな→ちょうどいい、地下街の人々をもじったタイトルにしよう
「二つ目」
刺激が加わると死ぬって設定にしよう→それじゃ暗すぎる、笑いを入れよう
→(試行錯誤、中略)→笑ったら死ぬ。毒は特効薬だ→笑ったら死ぬ、つまり「笑うな」
→筒井だな→なら冒頭もパロっとくか

全くぐにもつかない愚かな発想、失態で、このスレの皆様を不愉快な気持ちにさせたことを、
このレスを借りて謝罪致します。すみませんでした
536愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:33:04.97 ID:g9V3G4K2O
>>260,306,333,339,343,363,416,428,431,442,530
投票まとめ。あってる?
537愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:35:46.42 ID:Sb7zrSd/0
ありが豚でググったらブタさんかわいすぎてもう食えない
538愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:38:20.07 ID:ZhDH4dwhO
全感乙ー
539愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:46:59.88 ID:WyyerLoT0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:
気になった作品:No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
*******************************************************
540愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:50:24.94 ID:Qu5wIGJJ0
全感乙

>>535
さっきも書いたけど気づけないなら指摘も出来ない
気づくかどうかは人しだい
どう思うかも人しだい
あまり深くは気にせず、こういう事があるということを理解すればいいんじゃない
誰も彼も

>>536
乙。多分ね
541愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:52:04.19 ID:WyyerLoT0
パロディなんて気付く人だけ気付いてね。ってもんだろ
「今から○○のパロディやります」とか後から「これは○○のパロディです」なんて説明するほうがおかしい
542愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:52:09.32 ID:K2ZEGKWAO
>>535
それを恥だと思わないで出しちゃうあたりがすごい
謝るぐらいなら最初からやるなよ
543愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:53:15.61 ID:LcmUX9GH0
まあもしパロだという意識をもって明示的に書くなら
投下時に宣言しておいたほうが良さそうだね。

タイトルだけ好きな小説や曲からとるのはOKだよね?
544愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:54:14.65 ID:LcmUX9GH0
見事に意見が割れました。
俺は寝ます。おやすみなさい。
545愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:57:13.83 ID:9ZzjB8dE0
パロディ・オマージュ・インスパイア・トリビュート・パクり
線引きが難しいな
546愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:57:14.14 ID:oKqKPrYVO
読者がどう思うかより書き手の心がけの問題と思うけどな。
つか人に噛みついてる間に自分が今回00と気付いて呆然とした。
結果怖いから俺も寝る。優勝者オメ。書きやすいお題よろしく。
547 ◆h97CRfGlsw :2008/12/09(火) 23:57:20.99 ID:v5eMQe0y0
******************【投票用紙】******************
投票:なし



気になった作品:No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
               ―感想―      
       読みやすくて、ぐいぐい引き込まれた。すげぇと思った
       んだけど……なんか尻すぼみで萎えた。なんだろう、かぶりついたら意外と骨ばってたみたいな
       読後感がよかったら投票してた
 
       :No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
       ときどき見かけるよくわからんけどなんかとっても凄いような気がする掛け合い。自分にはとても書けんので
       内容はあんまり面白くないんだけどね。がっつり起承転結のあるのが好きな年頃なんです
**********************************************


以下、俺の作品(No.09 非日常は確かにあった)の内容に興味のない方は、どうぞお読み飛ばしくだしあ

あんまり自作語りしたくないのですが、展開が意味不明だという方がちらほらいたので弁解というかなんというか
涼子は日常生活に溶け込んでる吸血鬼的なもので、屋上のおにゃのこはそれの討伐にきてて、主人公はまあその辺の学生という
屋上の子は、涼子の血を飲んで操作された主人公が敵だと割り切れなかったせいでぶっ殺されました。通り魔事件も、涼子が血を与えた人間が血液を回収するために
そういう厨二病設定を出来るだけ隠して書いてみたんですが、思うようには伝わんなかったなあ。誰かがおっしゃってたように、過信してました
銀色の弾丸とか、それと接触した主人公に涼子が過剰に反応したりとか、主人公と屋上の女の子を親しくすることを推奨する描写とか……
力不足だわあ。よくを言えば、もう二レスくらいあれば捨てた設定を詰め込んで、なんとか説得力と女の子の可愛らしさをば……




以上です。ありがとーございました
548愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:58:37.55 ID:oKqKPrYVO
いや読者がどう思うかも大事だな。なに言ってんだ俺。ああくそ。
549 ◆D8MoDpzBRE :2008/12/09(火) 23:58:47.02 ID:iZHqNs000
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに(1/5) ◇wD7mEwnsao氏
     なんというデジャブ。でも、話としての面白さとか、そういうのはしっかりしてて、
     一番きちんとした話だったと思う。

【関心】:No.08 神様、家に帰る ◇LBPyCcG946氏
     No.12 夕日の味 1/3 ◇VXDElOORQI氏
**********************************************
550愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:59:06.00 ID:g9V3G4K2O
僕はもっとパクれ派だな〜。無意識のうちにパクるより意識的にパクる方がいい。

それよりそうだね。ふゆは、あったかい牛乳を飲んでねるのが一番だね。
551愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/09(火) 23:59:11.35 ID:Qi1EW5bF0
まさかの投票カオス
552愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:01:22.45 ID:yoB/ZNvrO
本歌どりとか存在するんだし……
というかパロディとかパクリと云々は線引きが難しいから
個人的にはあまり言及しないようにしてる
叙述トリックは全部アク(ryとか言えてしまいそうだし
553愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:08:38.18 ID:M7RkkruO0
 投 関
 − 1 No.01 カーテンの向こう側 ◆yPwHPtuzPE氏
 1  3 No.02 地下道の人々 ◆I8nCAqfu0M氏
 − − No.03 刺激と恋と契約 ◆8wDKWlnnnI氏
 1  3 No.04 親友 ◆IL7pX10mvg氏
 1  2 No.05 笑うな ◆I8nCAqfu0M氏
 1  1 No.06 遙か憧れはたゆたう紫煙の向こうに ◆wD7mEwnsao氏
 − 2 No.07 口に飲み物を含んで読もう ◆czxS/EpN86氏
 2  3 No.08 神様、家に帰る ◆LBPyCcG946氏
 1  2 No.09 非日常は確かにあった ◆h97CRfGlsw氏
 − 1 No.10 一文字違いのフェティシズム ◆4xLZ.gsETk氏
 1  7 No.11 Lost Universe ◆D8MoDpzBRE氏
 3  4 No.12 夕日の味 ◆VXDElOORQI氏
 − − 時間外No.01 脱皮 ◆zmMEjNb3Ok氏
 − 2 時間外No.02 人ならざる者 ◆InwGZIAUcs氏
554愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:09:19.54 ID:EDeAks3V0
>>518
ちょっと2レス目の初めあたりの描写がわかりづらかったかな
わかりづらかったのは位置関係だね
>そのままバスタブに戻ろうとした。
っていうのを見て初めて、「ああ主人公バスタブから出てたんだ」と思ってしまった
+おいおい弓子ちゃんはどっから話しかけてるんだい?ってのも思った
たぶんお隣のベランダなんだろうなあとは感じたけども
なのでもうちょいそこらへんの描写をいじって欲しかった
>もう二度とやらないので、許してくれると幸いです。
けしからん

もっとやれ
うん、面白かった
久々に保守とお題以外書き込んだよ
なんだか腹立つはずの主人公なんだけど、妙に好感を抱いてしまったwww
おやすみなさい

>>535
お前さんはなんやきっつい注意てかある種の暴言から
黙って逃げることも出来たわけだ
でもちゃんと出てきて釈明した、謝罪したわけだ
んで、今回学んだと思う
パロ、オマージュを組み込むときは投下前に言っておいてみたりするといいのかもしれないね
もちろん、気付くかを試す、ってな意思を持ってやるひともいるから
それは一概にはいえないけど。とにかくあんま気に病まんでよいと思う

注意する側が傍から見てる人間になんだこいつと思われるようになっちゃ
だめだと思うんだよね、個人的に
なんでパロ問題とかと関係ないとこで死ね、なんていえるのか、なんて思ってしまったよ
555愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:10:01.64 ID:TR+EvvRf0
◆VXDElOORQI氏おめでとう!
556愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:11:25.58 ID:yoB/ZNvrO
◆VXDElOORQI氏おめー
運営おつー
557愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:11:34.48 ID:EDeAks3V0
>>553
おつ
そして◆VXDElOORQI氏おめ
558愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:11:42.36 ID:BexKZaff0
ということで優勝した◆VXDElOORQIのお兄ちゃんは早く何か言ってね。
お題発表の時期もお願いね。
559愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:13:09.64 ID:M7RkkruO0
◆VXDElOORQI氏おめでたう

集計や運営の方、乙でした
560愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:14:20.52 ID:34WKofUk0
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1228833101/l50
仲間ハケーン続出中 住んでいるとこ 限界まで教えてくれ
561愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:14:24.83 ID:BexKZaff0
忘れてた。
◆VXDElOORQI氏おめでとう。
そしてすべての人にお疲れ様。
562愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:17:02.99 ID:JKL9TSL20
◆VXDElOORQI氏おめー! おもしろかったー!
563愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:19:14.92 ID:OTSjcjPJ0
なんという良お題…これは来週参加するしかない ^o^
564愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:22:10.92 ID:o4M0Cd9rO
◆VXDElOORQI氏おめでとう。
そしてみなさん乙。
565愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:22:23.56 ID:0IKIAxlZO
◆VXDElOORQI氏おめでとう。

>>554
やっぱり寝る前にのぞいてみたらなんか書かれてたから勝手にレスするわ。
>>478で文句つけたのにシカトして>>504でふざけた馴れ合いレスしやがったから死ねと言ったまでだ。
なんだこいつと思いたきゃ勝手に思ってろ。
566愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:27:14.44 ID:OTSjcjPJ0
美少女なら幸せにしてやりたくなるレベル
567愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:27:24.09 ID:WyVgF10yO
◆VXDElOORQI氏おめでとう!
568 ◆VXDElOORQI :2008/12/10(水) 00:33:35.10 ID:DCNGi3Lq0
みんなどんなお題がいい?
569愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:34:59.14 ID:WVK3jULrO
しっとり系のお題
570愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:35:17.99 ID:dIr6uw0WO
クリスマス関連じゃなければ、何でもいいよ
571愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:35:30.67 ID:BexKZaff0
>>568
下乳の魅力的なお姉さん
572愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:35:57.10 ID:lJrXWEV50
抽象名詞はなしの方向で
573愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:36:51.60 ID:whGoUCA20
つまりスレの総意は
『下乳の魅力的なおねえさんとしっとり』
禁止ワード:クリスマス


てことか?やべぇ書けない
574愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:38:42.65 ID:WVK3jULrO
>>573
違うちがう
『下乳の魅力的なおねえさんのしっとりおまんこ』
575愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:39:06.80 ID:OTSjcjPJ0
>>568
僕ファンタジーが書きたいです
576愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:42:56.46 ID:EDRkOrNdO
僕はロマンのあるお題がいいです!
577 ◆VXDElOORQI :2008/12/10(水) 00:43:46.20 ID:DCNGi3Lq0
お題は木曜か金曜に発表する
578愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:44:53.63 ID:BexKZaff0
>>577
了解
579愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:46:40.60 ID:WVK3jULrO
まとめると
『男のロマンである下乳が魅力的なおねえさんのしっとりおまんこを魔界に飛ばされた主人公が探し出すファンタジー』
禁止:クリスマス
580愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:49:12.37 ID:gqHUniug0
>>577
といいつつフェイントで明日か明後日に出すんだろ?
わかってるんだっぜ俺お前のこと…へへへ
581愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:52:45.00 ID:DCNGi3Lq0
フェイントで今すぐ発表とかしようと思ったけどやめた
582愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 00:57:10.98 ID:NDojLA1H0
早ければ早いほどいい
土曜日曜と夜間のバイトがある俺にとってはな……
583愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:09:32.16 ID:m8NibrF70
なんか、品評会のお題がなかなかでないみたいだし、
今のうちにお題を頂こうか。
584愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:12:44.87 ID:yoB/ZNvrO
>>583
サラリーマン
585愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:12:50.84 ID:m8NibrF70
あ、あれ?
通常作品のお題、くれねえの?
586愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:13:12.70 ID:m8NibrF70
>>584
あ、すまぬ。把握。
587愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:41:23.80 ID:ejEdrzvKO
いつも投下する直前にスレが消えてる俺が来ましたよ
って事でお題を下さい
588愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:42:56.08 ID:Xg7AQK9d0
山頂
589愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:42:56.40 ID:EDRkOrNdO
>>587
隣人
590愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票:2008/12/10(水) 01:55:27.51 ID:m8NibrF70
>>587
隣国
591愛のVIP戦士@ローカルルール7日・9日投票
さて……