1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ご自由にと言われたから今日はスレ立て記念日 by代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:39:29.44 ID:fTlMJzR30
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:40:36.52 ID:fTlMJzR30
主要登場人物。
('A`) ドクオ
物語は主に彼の視点から語られる。
好きな物より嫌いな物の方が多い根暗。
( ^ω^) 内藤ホライゾン
ブーン。何とでも仲良くなれる。
ドクオにとっては神出鬼没の良き友人。
( ´_ゝ`) 兄者(´<_` ) 弟者
運命共同体。
常に物語とは関係のない所に住んでいる。
川 ゚ -゚) 素直クール
委員長。切り札的存在。
一を聞けば百を知る事が出来る。
ノパ听) 素直ヒート
副委員長。
この世で最も夕日が似合う熱血少女。
好きなアニメは「勇者王 ガオガイガー」。
(´・ω・`) ショボン
かのブラックジャックも匙を投げる中二病末期患者(仮)。
天使。
lw´‐ _‐ノv 素直シュール
米。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:41:15.45 ID:fTlMJzR30
( ´_ゝ`)「今日は土曜日。口煩い教師の小言に耳を傾ける必要のない日だ。俺は今日という日を有効活用しようと思う」
(´<_` )「流石だな兄者。凡人は昼まで惰眠を貪り、午後も怠惰の限りを尽くしながら週明けを迎えるというのに」
( ´_ゝ`)「俺を誰だと思っている」
(´<_` )「ははっ。それで、兄者はこの土曜を具体的にどう過ごすつもりなんだ?」
( ´_ゝ`)「月並みだが、月曜への備えかな」
(´<_` )「成る程。迫りくる翌週への準備対策を整える訳か。凄いぞ兄者、出来そうでなかなか出来ない事を」
( ´_ゝ`)「先週から遅れているものもあるんでな」
(´<_` )「……? 兄者、失礼極まりないが、ネトゲ以外何かしていたのか?」
( ´_ゝ`)「いや、睡眠だ」
(´<_` )「ははぁ、成る程。ようするに」
( ´_ゝ`)「夕飯になったら起こしてくれ」
(´<_` )「流石兄者。ここまで引っ張っておいて予想通りの落ちとは笑わせてくれる」
( ´_ゝ`)「俺を誰だと思っている」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:42:23.03 ID:fTlMJzR30
――
聞き取れているし、勿論理解も出来ている。
しかし、しかし改めて聞き直す。
すると彼も改めて言い直す。俺の目が求める冗談という一言を、一蹴するかのように。
物事とは往々にして儘ならないものなのか。
(`・ω・´)「今この町を攻撃しているのは、天界から送り込まれた天使達だ」
また一撃、足元がぐらつく。
電線から飛び立った雀達が大空を滑空しながら何処ぞへと消えていく。
もう戻らない、と後ろ姿で語りながら。
俺は再びショボンに問う。
その度にショボンの口からは冗談のような答えが返ってくる。
この物質世界と、向こうの概念世界。
人類初期化案。
媒体置換能力。
主天使、力天使率いる天使一個中隊。
そこまで聞いて俺はショボンの胸倉を掴み、
ノパ听)「ほら、」
振り上げた拳を素直ヒートに止められた。
ノパ听)「落ち着け」
素直ヒートは俺の拳を優しく取り、続け様に空いている手でショボンの胸倉を掴んでいる俺の手を弾いた。
そして静かに素直クールへと向き直る。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:43:12.51 ID:YSUMfsZw0
ご冥福を御祈りつつまとめ見てくる支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:43:20.96 ID:fTlMJzR30
川 ゚ -゚)「本当なのか?」
俺やブーンが理解しかねる質問に素直ヒートはゆっくりと頷き、「本当だ」と答えた。
素直クールは難儀そうに顔をしかめ、溜息をつく。
さっぱり意味が分からない。人に理解を求める話し方は止めて頂きたい。
(;'A`)「あの、何が本当なんですか?」
素直ヒートはしばらく俺と目を合わせ、ショボンの方へ向き直る。
そして再び俺に目を配った。
ノパ听)「私は目を見れば他人が嘘をついているのかどうかが大体分かる。ショボンは嘘をついちゃいない」
腹の奥にずん、とくる。
医者に首を振られるというのはこういう感覚なのだろう。
最後の拠り所が崩れ、強制的に現実を上書き保存される。
何故名前を付けて保存させてくれない。
('A`)(……ねーよ)
何かに見放されたような気がして、力無く振り返る。
そこに居たのは、素直シュール。
何か伝えたい事でもあるのか、片時も視線を逸らす事なく俺を見つめている。
目の奥に俺が映っていた。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:44:37.69 ID:fTlMJzR30
('A`)「……?」
lw´‐ _‐ノv「ドクオ」
変わる事のない無表情のまま、素直シュールが歩み寄ってくる。
俺は救いを求め、「ん」とだけ返した。
lw´‐ _‐ノv「今日の夕飯は何だ?」
俺は半分握られていた拳が脱力するのを感じた。
こいつは正気だろうか。
信じられない事に、今俺達の日常が崩れつつあるのだ。
夕飯どころか生きて夕日を拝める保証さえないこの状況化で、こいつは今何と言ったんだ。
('∀`)「……」
解かれた拳を、再び作る。
こいつに救いを求める事自体が浅はかな考えなのだったと冷笑した。
期待を裏切られたような、それでいて「やっぱりな」と愚痴りたくなるような感覚が頭を巡り、後頭部がちりちりと爆ぜる。
lw´‐ _‐ノv「今日の夕飯は何だ?」
(#'∀`)「お前さ、いい加減に――」
その時俺が咄嗟に身構えたのは、素直シュールが手のひらをこちらに向けて素早く伸ばしてきたからだ。
しかし伸ばされた手は俺の頬寸前で静止し、まるで割れ物を扱うかの如く、俺の頬に優しく触れた。
冷やりとした感覚。
lw´‐ _‐ノv「……」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:45:18.40 ID:fTlMJzR30
視界の奥で素直クールとショボンが会話をしているのがうっすらと把握出来る。
ピントが素直シュールに合っている為よく見えないが、素直ヒートも隣で頷いているようだ。
('A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「何を見ているんだ、ドクオは」
(#'A`)「……お前だよ」
この上なく不機嫌そうに答えると、素直シュールはゆっくりと首を振った。
俺の頬を触る手は驚く程に冷たい。血行を疑う。
火照っていた頬が、その熱を奪われていくのが分かった。
lw´‐ _‐ノv「今ドクオが見ているのは、ドクオ自身だ」
真剣な眼差しで言われても、理解に苦しむ。馬鹿かこいつは。
今の俺は間違いなくお前に向いているはずだ。
お前の目こそ何処についているんだ。空気も読めない不思議ちゃんが。
lw´‐ _‐ノv「……」
言い終えると頬から手を放し、俺の背後に回り込んでせっせと肩を揉んでくる。
相変わらずやっている事言っている事さっぱり意図が掴めない。
俺は間違っていないはずだ。
俺は間違い無く間違っていないはずだ。
無理矢理振り向くと、相変わらずの無表情。
光加減が悪いのか、素直シュールの目に俺が映っていないように見える。
目の奥が、見えない。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:46:18.45 ID:fTlMJzR30
('A`)「……」
すっ、と体温が下がっていく感覚。
何か言いたかったのだろうか。
いや、何が言いたかったのだろうか。
この娘はたまに確信を突く。まるでこちらの心を見透かしているかのように。
('A`)「なぁ」
lw´‐ _‐ノv「……」
今はそれが欲しい。ならば逆に聞くしかない。
今の俺には、本当に分からない。
まるで迷子の気分だ。
('A`)「……あ」
刹那、世界が停止する。
言い掛けて気付いた。気付かされた。
閃きと同時に、冷や汗に襲われる。
気付かないようにしていたのに、気付いてしまった時の感覚にそれは似ていた。
lw´‐ _‐ノv「……」
これっぽっちも認めたくはない。
認める訳にはいかない。
認めてしまえば、何か大切なものを諦めなければならないだろう。
心の中が塗り潰されてしまったかのように、普段見えているものが何も見えなくなっていたのだから。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:46:29.55 ID:uU1rLPBlO
はいはいしえんしえん
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:47:12.77 ID:kQenkJum0
久々支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:47:56.90 ID:fTlMJzR30
目の前で見慣れたビルが崩れるのを見たからか、信じがたい話を肯定されたからか。
焦りで余裕が無くなっていたとしか言い訳のしようがないじゃないか。
(;'A`)「……」
痒くもないのに、頭を適当に掻く。
唐突に、中学の頃の記憶が蘇る。所謂デジャブだ。討論会にて劣勢な時、咄嗟に考えついた意見を発言した。結果、潜んでいた矛盾をずばり指摘された。
あの時もただひたすらに焦り、頭を掻きながらも何か言い返さなければ、と必死だったのを覚えている。
そして今。俺は同じように頭を掻いている。
行き着く先のない焦りと、何も出来ない自分への怒りが俺の両目を塞いでいたに違いない。
この状況で焦って何になると言うのだろう。何が出来ると言うのだろう。
一度落ち着いてしまえば、後はひたすら恥ずかしいだけだった。
あとからならどうとでも言える、自己嫌悪の台詞が次々と列を作る。
八つ当り程後から気付いて気不味くなる話もないだろう。
lw´‐ _‐ノv「……」
いつの間にか沈んでいた顔をあげると、素直シュールが前に回り込んでいた。
どこか誇らしげに、手を引いてくる。
そうだ。俺達も会話に参加しなければならない。
(;'A`)「えっと、その、」
lw´‐ _‐ノv「今晩の夕飯は何だ?」
俺が「鮪(まぐろ)丼」と答えると、素直シュールは弾けるように笑った。
彼女の瞳に俺が映る。
一つ、俺の中の辞書に項目が追加された。
女の娘が夕飯のメニューを聞いてくる時、それは深呼吸せよの合図。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:49:21.51 ID:fTlMJzR30
四方八方からサイレンが響き始めた。
もはや数えきれ無くなった煙柱を横目に、俺達はショボンの話に耳を傾けている。
相変わらず細かい地響きは止まず、事態は一刻の猶予もないように思えた。
しかし、いくら騒いだところで俺は一介の高校生である。
救助に向かうなど以ての外、落ち付いて避難するのが自他共に頷く最善策である事、くらいは判断出来るだろう。
常識的に考えて。
lw´‐ _‐ノv「……」
(;'A`)「……ははっ」
ショボンの話はかなり根本的なところから行われた。
本人曰く、「まるで数を知らずに育った者に因数分解を説明するかのよう」ときたものだ。
彼が最初に口にしたのは、神の存在。
ちなみに俺はこの先の話を全て「ふーん」で済ませた。世の中、自分に理解出来る事だけを理解すれば良い。
(`・ω・´)「全知全能の神は確かに存在し、こことは別の概念世界にいらっしゃる」
しかし神とは言え、物質世界では物理法則に従わざるを得ず、無数の事象に干渉する事は難しいそうだ。
そこで創られたのが天使であり、物質世界における神の目となり口となり、手となる存在だ。
それにしても、自らも逆らえない法則を作ってしまうとは神様もなかなか御茶目だ、と俺は思った。
(`・ω・´)「順調だった。物質世界は程よく広がり、成長していった」
しかし、そこに一つの不穏因子が誕生してしまう。
それが人間だ。それらは当初の予測を遥かに上回る速度で発展を遂げた。
科学は進歩し、物理世界の壁に挑戦する程になった彼らは別世界の存在まで探り始める。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:50:15.80 ID:fTlMJzR30
(`・ω・´)「しかし、神はそれ以上をお許しにならなかった」
人類初期化案。
それが、神から下された審判。
早い話が、人類を一度リセットし、もう一度やり直させようという案。
ショボンが言うに、神は慈悲深い。
自らが御創りになった物質世界に、愛着を持っておられると言う。
その物質世界が生んだ人類を初期化する際に、苦痛があってはならない。
神は、そう考えられたそうなのだ。
(`・ω・´)「そして、天使によって発案されたのが『媒体置換能力』だ」
それは、その力を行使する事により、対象の存在に自らの存在を上書きする事が出来るというもの。
成功すれば、数百年というゆったりとした年月を掛けながら、一切の血を流す事なく人類を男女数人だけ残して消去可能だった。
研究は滞りなく進み、数えきれない程の実験の末、ついに一人の天使が能力が備える事に成功する。
(`・ω・´)「それが俺だ」
川 ゚ -゚)「……」
ノパ听)「……」
( ^ω^)「……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:51:06.25 ID:fTlMJzR30
幸い能力を備えたショボンに障害は無く、実験は完全に成功と思われた。
しかし万が一のバグをも許されない件であり、それ故現地での人体実験を行う事となる。
(`・ω・´)「俺の任務は、人間数千人に能力を使い、欠落がない事を確かめる事だった」
ノパ听)「……」
目の色を変える素直ヒート。
当然だ。
『お前らを全滅させる作戦が進んでるんだけど、その実験としてちょこっとだけ消しにきた』
と、目の前で言われたのである。
川 ゚ -゚)「ショボン、続けてくれ」
素直クールが手早く促す。
ノパ听)「おい!」
川 ゚ -゚)「ショボンが真に敵なのであれば、こんなところで我々に説明会を開く必要はあるまい」
言われて、素直ヒートは渋々拳を納める。
確かに、冥土の土産にしては少々大きめである。
( ^ω^)「おっおっお」
次の瞬間、俺達は口に出さず察した。
ショボンが今している事、それはどこからどう見ても言い逃れのしようがない、立派な反逆行為であると言う事を。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:52:38.00 ID:fTlMJzR30
(`・ω・´)「俺が最初に能力を使おうとした相手、それが素直シュールさん。君だ」
ここで、メンバーの反応に露骨な差が出る。
素直ヒートは目を丸め、素直クールは頷き、ブーンは笑い、俺は素直シュールを見た。
lw´‐ _‐ノv「……」
素直シュールは無表情のまま、ショボンを見詰めている。
まるで説教が早く終わってほしいと願う不良生徒のようだ。
川 ゚ -゚)「それで」
素直クールが口を開く。
川 ゚ -゚)「何故その切り札たる能力が素直シュールに奪われる運びとなったんだ?」
表情を変えなかったショボンは素直に称賛されるべきだろう。
しかし俺が最も驚いたのは、素直クールの衝撃的な台詞にここにいる誰もが驚かなかった事だ。
何故だ。
知っているのか。他の皆も。
(;'A`)「……」
素直シュールが、他人に乗り移るかのようにその存在を消してしまう事を。
急にショボンの話が現実味を帯びて聞こえる。
俺は焦った。さっきの焦りとはまた違った焦りだった。
悪い事をして、それが公に晒されつつある時の気分に似ている。
他人事なのに。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:52:53.80 ID:uU1rLPBlO
支援
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:53:51.52 ID:fTlMJzR30
突如。
一際強烈な轟音と共に大地が揺れ動いた。
まるで地盤が砕けたのかと思える程の衝撃。
あまりの振動に視界がぶれて見える。
そして、
(;'A`)「うぉおぁ……」
俺がバランスを崩し、
(;'A`)「――ってぇあ」
尻餅をつくのと、辺りが暗くなるのはほぼ同時だった。
背筋に強烈な寒気を感じ、上を見上げる。
それが最後に見た光景だった。
黒い、巨大な何かが幾つも迫ってきている。
それが建物の破片と気付けたかどうかは問題ではない。
その奥に、もっと大きな黒い影が近付いてきていたからだ。
俺は悲鳴も出なかった。
( ゚A゚ )
住宅街を守るかのように聳(そび)えていた、俺達と町を分かつ高層マンションが俺達側に向かって折れたのだ。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:54:27.10 ID:fTlMJzR30
――
(-_-)「A-4、5、6地区から中央通りまでの破壊を完了した」
<_プー゚)フ「こちらもC-9から13地区まで破壊完了。ここB-9地区も八割がた破壊。D地区以降は未遂」
純白の羽根が優雅に漂いながら舞い落ちる。
白銀の翼をゆっくりとはためかせながら、主天使エクストと力天使ヒッキーはとりあえずの業務連絡を終わらせた。
少し見下ろせば、建物としての機能を果たせなくなった残骸が地面を覆い尽くし、火の手をあげている。
煙が二人の天使を抜いて遥か大空へと上昇し、雲に混じっていく様はどこか儚げだ。
(-_-)「しかし、未だ目的の人間は見付かっていない」
<_プー゚)フ「こちらもだ。我々の目に反応しないところから推測するに、離れの住宅街方面にいる可能性がある」
(-_-)「E地区か」
三度、立て続けに真下で炸裂音が轟く。
幾つかの天使が煙の中から飛び出し、そのまま滑空しつつ隣の二階建の建築物へ向け手から光線を発射した。
建物は木端微塵に吹き飛び、天使達は次の目標へ向け旋回する。
天使一個中隊、総勢六十の内、ここB地区を割り当てられたのは十二だった。
無論、指揮をとるエクスト、ヒッキーを除いての話である。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:55:08.78 ID:fTlMJzR30
<_プー゚)フ「こんな事なら予め目標の定住所を町単位ではなく住処単位で確認しておくべきだったな」
(-_-)「どうせこの町は最初から破壊予定だったんだ。早いか、遅いかだろう。それに、当初は国単位だった」
言いながら、ヒッキーは目についた高層マンションへ向け、手を翳(かざ)す。
(-_-)「エターナル・フォース・ブリザード」
ヒッキーの目が群青色の輝きを放った。
舞う白銀はまるで対象を消す際に掛けられる目隠しのように、マンションの一部を覆い隠す。
(-_-)「お前は――死ぬ!」
大気を震わせる程の振動が走った。
住宅街と商店街を分かつそれは真っ二つに折れ、破片を散らしながら崩れていく。
一撃必死、エターナルフォースブリザートの炸裂だった。
崩壊地点から土煙りが巻き起こり、まるで殺されたマンションが土煙りの海へと沈んでいくように見える。
(-_-)「見ろ、こんなにも脆い。よく人間はあんな物の中で眠れるものだ」
<_プー゚)フ「我々とは睡眠という行為の捉え方が違うのだろう。彼らは毎日のように眠るからな」
(-_-)「とりあえず、ここは任せる。力天使はD地区へ向かう」
沈みゆくマンションが、不規則に揺れながらその形を崩していく。
エクストは、応えなかった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:56:05.70 ID:fTlMJzR30
ノハ#゚听)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
それはまるで水面から飛び上がるイルカの如く華麗に。
もはや命寸分となった建造物の放つ、最初で最後の怒りが如く激しく。
崩れゆくマンションの断層を破砕、貫通しながら、素直ヒートが有象無象を蹴散らし躍り出る。
細かい破片を紙吹雪代わりに纏い、深紅の長髪を棚引かせ、マンションの崩壊音を遥か凌駕する雄叫びを引き連れて。
そのまま素直ヒートは沈みゆくマンションに別れの蹴りを入れ、反動で大きく跳躍。
隣に立つ円柱状の建物の屋上に着地した。
ゆっくりと立ち上がり、辺りを見回す。
<_プー゚)フ「……」
(-_-)「……」
数えきれない火の手。鳴り止まないサイレン。変わり果てた町並み。そして、
ノパ听)「……」
頭上のやや先を浮遊する二つの白い羽に気付く。
<_プー゚)フ「……天使か?」
(-_-)「人間だ」
ノパ听)「……」
目が合った。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:57:51.61 ID:fTlMJzR30
細かい説明はほとんど理解出来なかった。
天使がどうの、神がどうの。
難しい事は、素直クールがなんとかしてくれる。昔からずっとそうだった。
彼女は素直ヒートに常日頃から言っていた。
「私が考え、お前が実行すれば出来ない事なんてないぞ」
一つの誇りだった。
ノパ听)「……ごちゃごちゃ考える必要はない」
突風が長髪を吹き上げ、服についた砂埃や小さなごみを払っていく。
ノパ听)「目に見える限りの状況で、私は私に出来る限りの事をする」
今。
慣れ親しんだ故郷は焼かれ壊され、日々を共にした過ごした命よりも大切な友は瓦礫の下に沈んだ。
目の前に浮かぶのは白い羽を纏い、人間の形をした何か。
素直ヒートは静かに、されど全力で両拳を握った。
手の平に爪が刺さり、血が滲む。
身体の奥底から抑えようもない激情が溢れ、皮膚が燃えている様な感覚を得た。
憤怒と言う表現が、陳腐と笑われる域に達する。
<_プー゚)フ「あの中から助かるとは。人間の中でも優秀な部類なのだろう」
(-_-)「そうだろうな」
ヒッキーは頷きながら手を翳す。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:58:52.25 ID:fTlMJzR30
ノパ听)「私は」
(-_-)「……エターナル」
煌めく群青。
ノパ听)「お前達の」
(-_-)「フォース」
巻き起こる白銀。
(-_-)「ブリザード!」
ノハ#゚听)「存在を――」
放たれたそれは素直ヒートを覆い隠し、
(-_-)「お前は――死ぬ!」
ノハ#゚听)「許さないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!!」
素直ヒートを中心として発生した音波と言う名の衝撃波。
それに打ち消されるかの如く木端微塵に成り、跡形もなく消失した。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 22:59:50.64 ID:fTlMJzR30
<_プー゚)フ「……」
(-_-)「……」
眼球が震え、耳が一瞬遠くなる。
ヒッキーの肌を微風が撫でた。
間違いなく正面から発生したものだと確信出来る。
(-_-)「……信じられん」
<_プー゚)フ「人間の叫び声というのはかのような威力を持つものなのか」
ノハ#゚听)「お前達は……私を怒らせた!!」
エクストの無表情が先に崩れる。
目の前で赤い長髪の少女が建物から少し身を乗り出し、片腕一本で隣の電柱を引き抜いたのだ。
<_プー゚)フ「……!」
引き抜かれた電柱は天使に向けられる。まるで最後通告かのように、ゆっくりと。
エクストはおろか、ヒッキーでさえも目を見開く。
素直ヒートの赤い長髪が、まるで劫火の如く輝き揺らめき、その目からは肌で感じられる程の殺意を放っていたからだ。
ノハ#゚听)「この輝きは怒りの業火だ! お前達を跡形も無く焼き尽くすまで、消える事はないと知れ!! いくぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
大気の壁を突き破りながら、コンクリートの棒が突進する。
素直ヒートの全力投擲に対し、天使ヒッキーとエクストは双方共に片手を翳した。
炸裂する電柱。
跳躍する紅蓮、一筋。
――
(`・ω・´)「何処まで話したかな」
川 ゚ -゚)「最初に媒体置換能力を使う対象が素直シュールだった、というところまでだ」
ああ、そうだったな、とショボンは頷き、頭上に翳していた両手を下ろした。
天井と呼べるのか危ういそれは、幾つものコンクリート層が支えあい、辛うじて成っている。
周囲は瓦礫と瓦礫と瓦礫が視界を埋め尽くしており、それらの隙間さえ土煙りが埋めていた。
(`・ω・´)「とりあえず外に出るかい」
自信に満ちている口調のショボンに対し、素直クールは冷静に首を振る。
川 ゚ -゚)「いや、外に出たら出たで酷く危険だろう。とりあえずお前が知り得る事を全て話してくれ。それから決断する」
(`・ω・´)「悪いが、天井が崩れてくるかもしれない現状の方が酷く危険だと思うぞ」
川 ゚ -゚)「崩れたら崩れたで君にまた頑張ってもらうさ。さっきみたいに」
にやりと口元を黒く微笑ませる。
ショボンは肩を竦め、暫く目を閉じていたが、やがて口を開いた。
(`-ω-´)「君ならもうある程度推測出来ているだろうな。俺の狙いも、天使の狙いも」
観念したかのように、ショボンは溜息混じりに吐き出す。
素直クールはと言うと、再びにやりと笑っただけだった。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:01:21.89 ID:fTlMJzR30
川 ゚ -゚)「まぁ、粗方の予想は出来ている。今から流れを手早く話す。間違っている部分を訂正してくれ」
ショボンが頷くと、素直クールは軽く息を吸い込み、話し始めた。
話は、彼女自身が実際に素直シュールの能力行使を見たところから始まる。
ショボンの話から繋げると、何らかのミスにより、最初の的となった素直シュールに能力が備わってしまったという事になる。
そして天使であるショボンが未だこちらに身を置いている理由は、素直シュールの監視の為と考えるのが妥当。
今回いきなり天使の軍勢が送り込まれてきたのは、能力に何かしらの穴が見つかったからという可能性が一つ。
川 ゚ -゚)「これも予想だが、その穴というのはお前達天使にとって、直接的な被害を齎(もたら)すレベルの、それこそ致命的な穴なのだろう」
外で暴れている天使の狙いは素直シュールの捕獲もしくは破壊。
素直シュールが護身の為に能力を使う事を考えての圧倒的数。
川 ゚ -゚)「最後に、お前が私達に大きな情報を持ってきた理由だが……」
(`・ω・´)「……」
川 ゚ -゚)「……お前、生粋の天使じゃないんじゃないか? 能力を持つ為に何かしらの代償を払った結果、天使で無くなった。もしくは、最初から――」
そこで、ショボンが片手を上げて制した。
傍目には降参、と旗を振っているようにも見える。
(`・ω・´)「流石だな。やっぱり、流石だ」
眉根が、下がる。
(´・ω・`)「委員長素直クールさん。噂通りだよ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:02:09.89 ID:fTlMJzR30
(´・ω・`)「多少の差異はあれど、よくそこまで分かるもんだね。驚いたなぁ」
川 ゚ -゚)「いや、幾通りか仮説を立てて、その中からぴんときたものを繋げているだけだ。当て推量だよ」
(´・ω・`)「それでも凄いよ。とりあえず、そこまで予想出来ていたなら話は早いや」
やや気迫の失せたショボンはまるで肩の荷が下りたかのように、へたりと座り込んだ。
(´・ω・`)「……お察しの通り、僕は元々人間だったんだ。ショボン、という名前のね」
静かな空間の中、天井から砂や石礫だけが断続的に振ってきている。
コンクリートの断層の隙間から降り注ぐ光はまるでスポットライトのようだ。
充満する無機質な石の匂いは何とも言えない嫌悪感を抱かせる。
(´・ω・`)「媒体置換能力を備える為には、生き物と同化する資格、つまりは生命体である必要があったんだ」
呟くように話すショボン。
素直クールはただひたすら、会話から何かを得ようと一字一句を租借する。
(´・ω・`)「……シュールさんへの媒体置換が反射された時に僕自身が消えなかったのは、たぶん先に天使としての僕が消されたからだと思う。能力は付属品として身体に残ったけども」
川 ゚ -゚)「成る程」
スコープに敵が映った時の狙撃手も、同じ様に目を光らせるのだろう。
川 ゚ -゚)「それが『穴』か。本来人間にしか効果が及ばないよう造られるべき能力だが、他の生物はおろか天使にも有効であるという事が分かったんだな?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:02:48.00 ID:fTlMJzR30
(´・ω・`)「感覚を持っている物なら何でも。なんたって神をも消す事が出来てしまうから、その時の天界の騒ぎは酷いものだったよ」
流石の素直クールも呆れ顔になるのを止められなかった。
(´・ω・`)「そんな顔しないでよ。最後に第一級特令が発されたのは地球が誕生する前なんだから」
川 ゚ -゚)(……にしては、攻撃がかなり温い気がするんだがな)
呆れ顔の下で、思考を巡らせる。
川 ゚ -゚)(さて、どういう事だろう)
神が消される危険があると分かった時点で地球ごと消してしまってもなんら問題ないように思われた。
それを、わざわざ天使を派遣して、御丁寧に町を壊すところから始める。
非効率的極まりないどころか、正直なところ、そうする意味さえ理解しかねる。
頭の中で幾つかのピースが浮かび、縦横無尽に動き回り、ぶつかり合う。
幾つかは凹凸同士が繋がり合い、絵柄が少しずつ露わになっていく。
川 ゚ -゚)「天使にも階級が、あー、上で指示を出す天使はいるのかい」
(´・ω・`)「うん、熾天使だよ。物質世界を任されてる最上位の天使さ。今は天界にいるよ」
川 ゚ -゚)「そいつと話がしたい。どうすれば天界に行ける」
(´・ω・`)「僕が扉を開けばいつでも。でも会えないよ? 僕より階級が五つも上だから」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:03:28.83 ID:wnLN8He70
加減しないとさるるよ支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:03:40.56 ID:fTlMJzR30
川 ゚ -゚)「それはお前が決める事じゃない。私を天界に連れていってくれ」
(´・ω・`)「……分かったよ」
やや強引な素直クールに押されたショボンは立ち上がり、眉根を吊り上げる。
「インフェルノ・オブ・メサイア」の掛け声の後に、地面から一つの芽が出てきた。
それは見る見るうちに大きくなり、ショボンの背丈を超えた辺りで茎の中央が裂ける。
その先には無機質な空間が映った。
(`・ω・´)「ここから先は天界にある倉庫へと繋がっている。予備の天使を保管する為のものだ」
川 ゚ -゚)「有り難う。お前の望みは私が必ず達成してみせる」
(`・ω・´)「……期待しているぜ」
川 ゚ -゚)「ああ」
(いくら何でもショボンは頷き過ぎだ。まるで『はいはい、その通りですよ』と、踊らされているような印象を受ける)
こうして、一を聞いて百を知る少女素直クールと、天使ショボンは天界へと舞台を変えた。
ショボンの口から知らされた仰天必至の事実。
それは果たして本当なのか。
絡みに絡んだ紐を全て解き、物語を終わらせる事が出来るのは素直クール、彼女だけである。
今、登場人物全ての存在が彼女に賭けられた。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:06:12.68 ID:fTlMJzR30
――
いつ頃からか分からないが、目が開いていて、気が付いていた。
ぼやけ気味の視界はやや暗く、周囲には瓦礫しか見当たらない。
('A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「ドクオ」
声のする方を向こうとして、首が動かない事に気付く。
仕方なく眼球だけ向けると、相変わらず無表情の素直シュールが其処に居た。
見えた顔が逆さまな理由を薄れつつある意識の中で考える。
しばらく考えて、“女の娘に膝枕してもらう”と言う人生の目標が一つ達成された事を悟った。
考えてみれば。
抱き付かれ、一緒に夕飯を囲み、同じ布団で一夜を明かし、肩を並べて出掛け、そして膝枕をしてもらう。
('A`)「おれにとっちゃ……じゅうぶんすぎるくらいの」
死亡フラグだった。
lw´‐ _‐ノv「ドクオ、ドクオ」
('A`)「……やたらさむいとおもったら」
膝枕の御蔭で自分の体を一望出来る訳だが、さっきから一向に左足が見つからない。
左腕が奇抜な方を向いているのは良いとして、腹の左部分が抉れていると何かと不都合があるんじゃないだろうか。
さむい。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:08:36.92 ID:fTlMJzR30
lw´‐ _‐ノv「ドクオ、お前の心臓動いてないぞ」
んな訳あるか。さっきからどくどく煩いくらいだ。
少しずつ治まってきたから良しとするが、一鼓動の度に体全体が痙攣して気持ち悪い事この上無い。
('A`)「ひゅー、ひゅーっ。げっ、がっ、ごひゅー、ひゅー」
感覚が少しずつ戻ってきているらしい。
呼吸が上手く出来ていない事に気付く。
あまり苦しく無かったのは幸いだろう。
半身が無くなっているのにほとんど痛みは無かったし、これと言って精神的にショックも受けなかったと思う。
それにしても冷える。
寒い事この上無い。
血が気前良く出ているのだから、それに乗って体温も逃げているのだろうか。
('A`)「ひゅー、ひゅー、がふぉ、ぐぶ、こぽこぽ……」
喉に込み上げてきた血が詰まる。
呼吸が止まった。
関係ないが、口から血が溢れてくる状況にはやたらと燃えるものがある。
ここから逆転するとものすごくかっこういい。
そう、ご都合主義と言われるが、そんなものはゆめを無くした大人のいけんだ。
主人公が覚醒してなにが悪い。
自分でもしらない何かをもっていたんだ。今こそそのちからをつかうときなんだ。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:10:37.09 ID:fTlMJzR30
急に笑えてくる。
もう吐き出せる息がない為に腹が萎むだけだが、酷く面白い。
何が面白いのかはわからないが。
lw´‐ _‐ノv「ドクオ、おい! 寝たら駄目だ! 一緒に左足を探す旅に出るんじゃないのか!」
隙間から、素直シュールの顔が薄っすらと映る。
お前となら、旅に出るのも良いかもしれない。何せ、たいくつしそうにない。
でもひだりあしはいらないよ
だってはえてくるから
('∀`)
視界が完全にぜろになった。
かんじるのは、頼りなくなったしんぞうのみゃくどうのみ。
あとよんかいでうちどめだ。
くらい中に、すなおしゅーるのかおがうかぶ。
ここでうかぶってことは、俺もお前の事大好きだろ、常識的に考えて。
lw´‐ _‐ノv「マグロどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」
鬱田ドクオ。
崩れてきたVIPハイクオリティマンションにより、半身を失う。
その後呼吸困難、チアノーゼと続き、最終的に失血死する。
物語の主人公として語り役を務めてきた彼だが、ここで歩みを止める運びとなる。
Go to Next Stage
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:12:37.83 ID:fTlMJzR30
これにて投下を終了します
今回も米の投擲有難う御座いました
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:13:11.41 ID:xCQk2Ire0
お、来てたのか嬉しいぜ
よむほ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:16:28.23 ID:7eHt5w8S0
乙……って主人公!
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:17:05.58 ID:YSUMfsZw0
まとめ読んできたけどすごいなこれ
とりあえずつ米
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:20:50.09 ID:Ov861YwsO
うあああ出遅れた今から読むけどひとまず
乙っ!
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:31:15.42 ID:YSUMfsZw0
投下分読み終わった…ってなんだこの展開!!!
第一回からはまったく予想がつかないことになってる
次回の投下が楽しみに待ってます。どうなるんだこの話
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/22(土) 23:43:54.79 ID:uU1rLPBlO
乙
ドクオ死んだか……
(゚д゚)
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 00:02:01.33 ID:CYfhzHCg0
乙
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 00:02:25.95 ID:LAatlqwVO
乙
超展開おいしいです
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 00:27:05.30 ID:BeTTlVTq0
乙
主人公交代とかあんのか
なんかすげーな
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 00:51:52.96 ID:37plLynWO
乙
日常パート書きたいとか言ってるけど、ドクオ死んだよね……
街も、復興まで年単位で掛かるよね……?
どうなる事やら
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙