('A`)が武器で、もとい('A`)と武器で戦うようです
1 :
代理人 ◆j2DIRYX7kw :
見ての通り代理なんだ。
さぁ、スレ主が来るまでこれでも飲んで待っていてくれ。
( 'A`)っ旦 <特製濃縮アルカリ電池汁だ。さぁ飲め。
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり
僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとり僕ゆとりそして君もゆとり
支援
4 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:16:52.64 ID:jZ/WU2BnO
5 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:17:53.07 ID:jZ/WU2BnO
奇妙なことだった。
弓は鋭い矢を放つ道具。
現にクーは今までその青い弓で矢を放ってきた。
しかし今放たれたのは
紛れもなく。
布。
('A`)が武器で、もとい('A`)と武器で戦うようです
第二十六話「ツチ破壊作戦、もといツチ破壊実験終了」
6 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:19:22.90 ID:jZ/WU2BnO
(´<_ ;)「くぅっ!? なんだこれは!」
大きな布が弟者の体を覆う。
若干の戸惑いの後に小槌が振るわれた。布は払われ視界が広がる。
反撃だ、と土を蹴ろうとした瞬間。突如、目の前に現れる
膝。
川#゚ -゚)「ふっ飛べッ!!」
( <_ ;)「がっ!!」
イナズマのような膝蹴りが額へ走る。
言われた通りに吹き飛ぶ弟者の体。
背中を擦りつけながら地面に伏す。
川 ゚ -゚)「まだだ………!」
(´<_ ;)「くっ………」
膝をつき、顔を上げ、視線をクーへ。
クーは弟者にゆっくりと弓を向ける。
そして、それは射出される。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/18(火) 23:20:56.19 ID:xtrUeVJP0
支援
8 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:21:44.87 ID:jZ/WU2BnO
川#゚ -゚)「喰らえっ!!」
放たれた矢が光を増し、ほぼ一瞬のうちに
矢でも布でもない「く」の字型に変化する。
風を切り裂く音と、回転を加え弟者へ。
(´<_`#)「実験体ごときが………」
瞬間。小槌を風のように振るい弾く。
そして曲げていた膝を、バネのように伸ばし
クーに一瞬で近づいた。
(´<_`#)「調子に乗るなよっ!」
川;゚ -゚)「つっ!?」
振り上げられた状態からの強力な一撃。
がきり、と弓と小槌とが噛み合い、睨み合う。
(´<_` )「………さぁ素直クール、そろそろ覚悟を決めたらどうだっ!」
川;゚ -゚)「誰が………」
(´<_` )「私の実験材料となれっ!」
弟者は小槌を振り上げ、そちらに注意を寄せると
隙の出来たクーのあごを、膝で強力に突き上げた。
9 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:23:52.11 ID:jZ/WU2BnO
(´<_` )「ウラァッ!」
川; - )「がふっ!」
浮いた体。そしてそのガラ空きになった体へ―――!
(´<_` )「吹っ飛べっ!!」
川; - )「ぐァッ!!」
小槌で突きを繰り出すようにして攻撃。
クーの体は吹き飛び、塀に衝突する。
(´<_` )「お前が私に今やったことだ………
やられっぱなしは気分が悪いんでな………返させて貰った」
川; - )「う………うぅ………」
(´<_` )「そろそろフィニッシュと行こうか?
あまり目立つとペナルティを受けるらしいからな
モタモタしていられないんだよ」
地面に転がる、クーを見下ろし
小槌を手で叩きながら、一歩を踏み出した。
そのときだった
10 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:24:51.85 ID:jZ/WU2BnO
川; - )「ハァ………ハァ………お、おい………」
(´<_` )「ん?」
川;゚ -゚)「後ろだ」
(´<_` )「っ!」
声と共に衝撃。
弟者の体に何かが突き刺さる。
(´<_`;)「ぅぐっ!!」
その正体は「弾かれてしまった矢」。
「く」の字型のものだ。
まるでブーメランのごとく今。
弟者の体へ舞い戻ってきたのだ。
(´<_`;)「く………そういうこ―――」
川#゚ -゚)「―――慢心は………隙を生む!」
(´<_`;)「はっ!」
スピードは絶頂、威力は爆裂。
たった今動き始めた小槌はあまりにも遅い。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/18(火) 23:25:13.98 ID:my2NEa9OO
きたか!支援
12 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:26:55.01 ID:jZ/WU2BnO
(´<_`;)「ちぃいっ!」
クーの放った渾身の矢は
紙一重のところで小槌に弾かれる。
しかし。
川#゚ -゚)「………………」
(´<_`;)「っ………ぁ………!!」
遅かった。
弾かれた矢は不運にも弟者の左腕へ逸れていき
そのまま―――。
( <_ ;)「うぐぅあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!!!」
―――突き刺さった。
13 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:28:48.83 ID:jZ/WU2BnO
川#゚ -゚)「ザマアミロ………だ………!」
( <_`;)「う……く………私の………私の腕が………!」
血を飛散させ、串刺しにされた左腕。
その痛みに悶える弟者に容赦なく、クーは次の矢を放つ。
空中で疾走。一帯に風が吹き抜ける。
(´<_ ;)「あ………あぁ………うあああああ」
川#゚ -゚)「まだだ………まだっ………まだっ!!」
続く攻撃も、同じように阻まれる。
しかし、それら全てが、弾かれたあとで
ことごとく弟者の体を削り取って、血を飛散させる。
川#゚ -゚)「まだだぁああああああああッ!!」
咆哮と共に放たれたとどめの矢は
猛スピードで形を変えていき
細長いロープのようなものに変化する。
14 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:32:33.96 ID:jZ/WU2BnO
勢いそのままに直進。
そして、行く手を阻む小槌の障害を
まるで「本物のロープ」かのようにするりと抜け出す。
(´<_ ;)「な……あっ…………!」
川#゚ -゚)「ぁああああああああああああ!!」
瞬間。ロープの先が刃に変化。
疾走は止まらない。渾身の一撃。
ほとばしる閃光が
弟者の首を切り裂いた。
( <_ ;)「ぐぁあっ………!」
川#゚ -゚)「ハァ………ハァ………」
(´<_`;)「う、嘘………だ………こ、んな………」
音のない叫びを発しながら
弟者は地面へ倒れ込む。
( <_ )「……嘘…………っ………ぅ」
川 ゚ -゚)「………………………」
やがて、血を垂れ流し続けたまま。
者はまるで石のように、静かになった。
15 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:34:26.78 ID:jZ/WU2BnO
川 ゚ -゚)「これが私の能力………………」
「形や形質を自由に変えることのできる矢を放てる弓」だ。
と、既に動かなくなった弟者の死体にクーは呟いた。
響いたのは、その声だけだった。
( <_ )「………………………」
川 ゚ -゚)「………………チッ」
舌打ちを一つ。
きっかけに膝が吸い付くように地面へ落ちる。
川; - )「くそ………………ハァ………ふぅ………」
息を大きく吐き出す。
小槌による突きは、呼吸が数秒止まるほどの衝撃だった。
あのまま失神していたら、今この結果はない。
川;゚ -゚)「私は………」
ついにやった。ウサギの恨みを晴らせた。
これでウサギは報われる。やっと終わったのに。
それなのに、今私の中で渦巻いているのは。
後悔の、念だけだった。
16 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:36:25.08 ID:jZ/WU2BnO
川;゚ -゚)「目的を果たしたはず………
それなのにこの気持ちは何だ………まるで………」
まるで何も変わっていない。
変わったのは、生きていた人間が死んだことだけ。
そして新たに生まれた後悔だけだ。
この気持ちはどこにぶつければいいのだ。
分からない、私は一体何がしたかったんだ?
弟者を殺したところで、私の気が晴れるのか?
新たな深い後悔だけが、私にのしかかる。
川;゚ -゚)「やってしまった………」
両手の平を目の前に置いて、それをただじっと見つめた。
そこにあったのは自分の手ではなく
うす汚い人殺しの手だった。
17 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:38:41.13 ID:jZ/WU2BnO
川;゚ -゚)「今まで………私は、殺しを行った人間を
殺しても構わないと考えていた………。
「恨みを果たせる」という結果さえあれば、何をしても良いと………」
川;゚ -゚)「でも………違う………違った………。
ドクオの言うとおりだった………「それまでの過程が結果の後に繋がる」………
結果の先………なんてことだ………私は間違っていた………私は………」
川; - )「弟者を………殺すべきじゃなかった………!!」
気づいたときには、VIP寺を出ていた。
今まで感じたことのない汗の量。
素直クールはもっとどっしり構えていなくてはいけない。
でも。
川; - )「あぁ………あああ」
塀の高い住宅街を、一人で走る。
顔は青ざめているだろう、目は死んでいるはずだろう。
途中で自分の足に引っかかって、転んだ。すぐに立ち上がった。
18 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:39:52.78 ID:jZ/WU2BnO
川;゚ -゚)「違うんだ………殺す気は………」
こんな自分が心の中にいたのかと。
一番驚いているのは自分だった。
もっと感情を表に出せなくて
他人から「何を考えているか分からない」と言われるのが私じゃないのか。
川; - )「ハァ………ハァ………」
走りに走って疲れ果てたとき、丁度誰かの家の玄関の前にいた。
助けを求めるように庭へ進んだとき、縁側の窓ガラスが私を映した。
そこにいたのは、一人の殺人鬼だった。
川;゚ -゚)「………やめてくれ………………」
私は叫んだ。
川; - )「やめろおおおおおおぉぉっ!!」
・
・
・
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/18(火) 23:42:33.59 ID:X9gUfkjkO
久しぶりだな!
支援してやるぞ
20 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:42:34.32 ID:jZ/WU2BnO
・
・
・
(*゚∀゚)「………………クーちゃん?」
( ´_ゝ`)「どうかしたか?」
(*゚∀゚)「あ、いや………なんでもないよ………」
つーは首を振って、もう一度包丁を握り直した。
兄者は相変わらず重そうに、大槌を両手で抱えている。
(;´_ゝ`)「しかし………弟者………」
鐘の音によって、「実験」が始まっていることに気づいた
ドクオ、ブーン、つー、ワカッテマスの四人は
鐘が鳴り終わった後、最も負傷の軽いつーに
この現象を解決させることを任せた。
つーはニワンゴを離れた後、急いでアジトに向かい
兄者に傷を治してもらった上で
事情を説明し、二人で、VIP寺に向かうことにしたのだ。
21 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:44:33.82 ID:jZ/WU2BnO
(*゚∀゚)「………間に合うといいけど」
( ´_ゝ`)「………………」
鐘の音によって人殺しをしている事実を知ったとき
兄者はクーについていかなかったことを後悔した。
鐘の音が止まっているのはクーが戦っているから。
もしクーが負ければ、取り返しのつかないことを弟者は犯す。
初めて兄者は、弟者を力で止めてやろうと決意した。
(;´_ゝ`)「弟者………」
(*゚∀゚)「着いたさ」
22 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:47:10.39 ID:jZ/WU2BnO
住宅街を抜けた、大通りに構えられているVIP寺。
広さはそこまでないが、大きな鐘が備えられているおかげで
ここVIPの中で数少ない名所となっている。
VIP寺の入り口から中を見渡すと
血にまみれたものが、一つ横たわっていた。
つーと兄者は身構える。
(*;゚∀゚)「あれは………」
暗闇の中で、良く確認できない。
まるで死体のように転がる一人の人間に
恐る恐る二人は近づく。
(;´_ゝ`)「弟者………か………?」
(*;゚∀゚)「………」
もう一歩で確認できる、というところで
その死体がぴくりと動いた。
(*;゚∀゚)「わっ………!」
その死体は、意外にも、すらりと立ち上がり
息を大きく吐いて、左腕に刺さった棒のようなものを抜き取った。
23 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:47:44.88 ID:jZ/WU2BnO
( <_ )「………………」
(;´_ゝ`)「弟者………」
(*;゚∀゚)「兄者、気をつけるさ………。
すぐにでも行動を起こしたら………………」
血にまみれた服を叩いて払い、首の傷に手を当てた後
こちらに体を向けて、手を大きく広げた。
(´<_` )「やぁ。兄者につー。どうかしたのか?」
(*;゚∀゚)「………………」
(;´_ゝ`)「弟者、お前………」
( <_ )「やれやれ………………」
全部バレてしまったかな。と呟き
背中を向けて歩き出す。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/18(火) 23:49:05.04 ID:Wz/opXR6O
しえん
25 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:51:57.62 ID:jZ/WU2BnO
(*;゚∀゚)「止まるのさ! 変な行動起こしたら斬るよ!」
(´<_` )「ふむ………」
( ´_ゝ`)「弟者、ここで人を殺そうとしていたのは、本当か?」
(´<_` )「………………あぁ、本当だ」
(;´_ゝ`)「何故そんなことを?」
(´<_` )「何故? 分からないか? 快楽と好奇心を満たすためだよ兄者」
(;´_ゝ`)「………………」
(*;゚∀゚)「………………」
疑惑が確信へ変わった瞬間だった。
自分の言葉に返事がないと分かると
弟者は再び歩き出した。
26 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:55:40.77 ID:jZ/WU2BnO
(*;゚∀゚)「う、動くな!」
(´<_` )「………何?」
(*#゚∀゚)「動くなって言ってんのさ!」
(´<_` )「拒否する。お前の命令に従う必要はない」
(*#゚∀゚)「なら………」
包丁を天に掲げ、能力を発動する。
みるみるうちに包丁は5メートルほどまで大きくなった。
(*#゚∀゚)「本当に斬るさ………!」
(´<_` )「無駄だ。お前では私に勝てんよ」
(*#゚∀゚)「っ!」
蹴られる地面。
振り上げられる包丁。
銀色の光が鋭く光った。
27 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:56:19.39 ID:jZ/WU2BnO
(*#゚∀゚)「ぁああああああああっ!!」
(´<_` )「暗くてよく見えなかったのか?」
(*#゚∀゚)「!」
弟者が歩いた先にあったのは、大きな鐘。
微笑を浮かべ、小槌を軽く振りかぶり、その鐘を―――
(*;゚∀゚)「しまっ――――――」
―――叩いた。
28 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:58:17.22 ID:jZ/WU2BnO
(* ∀ )「ぁ………………」
鐘の音が、響く。
一瞬で、つーの体全てがヒビ割れていき
つーはボロボロと崩れながら地面へ倒れ込む。
地面に伏したその体から、血が勢い良く噴き出した。
(;´_ゝ`)「つー!!」
(´<_` )「ふん………頭の悪い奴だ」
そう言葉を残し
弟者は兄者とすれ違って寺から出ようとした。
それを兄者が呼び止める。
(; _ゝ )「待て!」
(´<_` )「………………」
何も言わずに振り返る。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/18(火) 23:58:53.04 ID:g5lsJqUzO
しえ
30 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/18(火) 23:59:41.45 ID:jZ/WU2BnO
(;´_ゝ`)「弟者………何をしているのか分かっているのか!?」
(´<_` )「もちろん………人を殺している」
(;´_ゝ`)「やめろ弟者、これ以上は兄として見逃すわけにはいかない」
(´<_` )「無理だよ兄者」
(;´_ゝ`)「何故だ!」
(´<_` )「兄者にその覚悟がないからさ」
(;´_ゝ`)「………!」
門に寄りかかって、小槌をくるくると手で回し
嘆くように話す。
(´<_` )「全て分かっていたんだよ。
クーが裏切ることも、兄者がその仲間に入ったことも
海の武器持ちが助かったことも、あの夜作戦会議をしていたのも
全て分かっていた、それにも関わらず、何故黙っていたと思う?」
(;´_ゝ`)「………………」
(´<_` )「全て………兄者のためだよ」
(;´_ゝ`)「俺の………ため………?」
回していた小槌を止める。
31 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:01:45.73 ID:UslKK4JYO
(´<_` )「あぁ………。兄者には本当に感謝している。
兄者は俺にとって、なくてはならない存在だ。
小さい頃から一緒だったんだ、当然だろう?」
(;´_ゝ`)「どういう意味だ………」
(´<_` )「俺は、変わってしまった………。もうどうすることも出来ない。
しかし兄者への恩返しの気持ちだけは、少しも変わらなかった。
どうしてだろうな、双子だからなのか、一心同体。と、いうかな」
(;´_ゝ`)「………………」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:06:04.38 ID:VpyNN/NiO
しえええん
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:10:28.07 ID:JzbybRV/O
/^o^\支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:14:40.40 ID:DwJOydmjO
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:21:58.69 ID:DwPLK1KoO
支援
36 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:29:53.21 ID:UslKK4JYO
(´<_` )「だから俺は兄者を傷つけることは出来ない。
それと同じだ。兄者は、俺を傷つけることなんて出来やしない。
これは、俺が一番分かっている。お互いに傷つけ合うことは絶対に出来ない」
(;´_ゝ`)「そんな………………」
小槌の武器化を解除し
寄りかかるのをやめる弟者。
そして歩き出し、寺から離れていく。
(;´_ゝ`)「弟者っ!」
(´<_` )「じゃあな兄者、俺の快楽はまだ満たされていないんだ」
最後にそう言って手を振った後。
ついに、弟者の姿は見えなくなった。
37 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:31:05.04 ID:UslKK4JYO
(; _ゝ )「くそ………」
その場に座り込む。
やり切れない気持ちが、こみ上げてきた。
( ;_ゝ;)「俺は………なんて無力だ………………」
地面に涙がこぼれ落ちた。
・
・
・
38 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:33:33.19 ID:UslKK4JYO
・
・
・
私はどこかも分からぬ住宅街の真ん中に
一人で座り込んでいた。
川 - )「………………」
ひとしきり泣いたあとで
ようやく冷静さが舞い戻ってきた。
川 ゚ -゚)「私は………」
改めて人を殺したんだと実感する。
武器持ち同士での戦いのため、実際に罪に問われることはないだろうが
死ぬまでこの気持ちを背負わなければならないのか。
川 ゚ -゚)「………全く、弱い人間だな」
人を殺したことで、このような気持ちにならなければ
それは過程として正しかったことになり、結果の先も明るい未来が待っている。
私はそんな人間ではない。今も目を瞑ればあの死体が………。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:34:48.95 ID:DwPLK1KoO
紫煙
40 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:35:39.00 ID:UslKK4JYO
2川 ゚ -゚)「ん………?」
脳裏に焼き付いた映像。
その中に、一つあり得ない物が存在していた。
川 ゚ -゚)「小槌………!?」
たしかにあの時、弟者の側で転がっていた。
死亡すれば武器は消えるはず。あの場にあったということは………!
川 ゚ -゚)「弟者は………まだ、生きている!?」
「その通り」
川 ゚ -゚)「!」
振り返ると、そこには予想通り。
(´<_` )「私は生きている」
弟者が立っていた。
川 ゚ -゚)「ん………?」
脳裏に焼き付いた映像。
その中に、一つあり得ない物が存在していた。
川 ゚ -゚)「小槌………!?」
たしかにあの時、弟者の側で転がっていた。
死亡すれば武器は消えるはず。あの場にあったということは………!
川 ゚ -゚)「弟者は………まだ、生きている!?」
「その通り」
川 ゚ -゚)「!」
振り返ると、そこには予想通り。
(´<_` )「私は生きている」
弟者が立っていた。
42 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:38:13.88 ID:UslKK4JYO
川 ゚ -゚)「貴様………………?」
ゆっくりと立ち上がり
解除していた武器を発動し直した。
(´<_` )「クク………いい顔だ。
ますます興奮してきたぞ素直クール」
川 ゚ -゚)「やれやれ、私としたことが………。
だから冷静さが必要なんだ、泣き損じゃあないか」
弟者も解除していた武器を発動させ
一回転させて肩にかけた。
(´<_` )「左腕をやられたときは、恐怖を覚えたよ素直クール。
首への攻撃は、残念ながら深く入らなかったようだがな」
川 ゚ -゚)「やはりか………」
(´<_` )「「形や形質を自由に変えることのできる矢を放てる弓」。
成る程な………布やロープが放てるわけだ」
弟者が小槌を構え、膝を曲げた。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:39:48.08 ID:JzbybRV/O
(´゚ω゚`)「 ンァァァア!」のようです
44 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:40:15.14 ID:UslKK4JYO
川 ゚ -゚)「正直、今貴様が生きていたのを
安心する気持ちと、恐怖している気持ちがある。
これが作戦だとしたら効果覿面だろうな」
しかしな、クーが続ける。
川 ゚ -゚)「私はお前のおかげで一つ分かったことがある。
「それまでの過程が結果の後に繋がる」。この意味を真に理解したよ
私は、「今」を生きる。「今」が積み重なって「過程」になるんだ。」
弟者も眼差し強く言う。
(´<_` )「貴様のことなどどうでもいい。
私は、全てを裏切った。しかし、それさえも快感に変わっている。
私を信じていた者が崩れていく様、美しすぎる………………。
破壊の限りを尽くし、人間の死をもっと近くで感じていたい」
二人が、同時に言う。
(´<_` )「………もう止まらないんだ。お前を、ツチを、全てを私の快楽に―――」
川 ゚ -゚)「私は変わった、そして強くなった。実験だと? そんな下らん筋書き―――」
―――――必ず変えてやる。
それが開始の合図だった。
45 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:42:46.66 ID:UslKK4JYO
川#゚ -゚)「ぉおおおおおっ!!」
(´<_` )「さぁ来い! 素直クール!」
弦が引かれ、射出。
再び白く輝く矢が姿を現す。
出現と同時にクーの足も前へ飛び出した。
(´<_` )「向かってくるか、面白い」
川#゚ -゚)「ぁああああああっ!!」
(´<_` )「ふん!」
矢は弾かれ、宙に舞う。
防御動作の隙につけ込んで
クーの掌打が繰り出された。
川#゚ -゚)「らぁっ!」
(´<_` )「遅すぎる」
伸ばそうとされたその腕目がけて
小槌が勢いよく振り下ろされる。
しかし、クーの手は伸びることはなく、小槌は空しく風だけを切った。
46 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 00:43:48.03 ID:UslKK4JYO
(´<_`;)「何?」
川 ゚ -゚)「私の狙いは………「これ」だ」
突如、上空からクーのもとへ剣が落下してくる。
白い光を放つ「剣の形をした矢」だ。
クーはそれを掴むと、素早く弟者に斬りかかった。
(´<_` )「成る程………しかし………!」
川 ゚ -゚)「!」
(´<_` )「それでも遅い!」
放たれた凄まじい膝蹴り。
それが思い切りよくクーの手首と衝突した。
川;゚ -゚)「かっ………!」
クーの手から剣がこぼれる。
弟者はこの隙を見逃さない。
まるで流れるように小槌が振るわれる。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:50:58.14 ID:zS02DPp10
ほ
さ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:56:54.27 ID:hCsZohT7O
か
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 00:57:50.56 ID:zS02DPp10
ん
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 01:02:08.59 ID:zS02DPp10
と
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 01:10:04.62 ID:zS02DPp10
く
へ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 01:28:56.84 ID:hCsZohT7O
す
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 01:34:39.26 ID:DwJOydmjO
寝落ちかな、保守
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 01:38:37.28 ID:GLBpREMS0
サルらしいです
ほ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 02:02:18.60 ID:PZ4QMWieO
寸止めか
ほ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 05:16:01.12 ID:yG0jiB6AO
は
ほ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 07:57:57.60 ID:AyT0HG/1O
ら
63 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 08:23:52.42 ID:UslKK4JYO
ごめんなさい寝落ちしました………。
あと数レスなんですが、ちょっと今時間ないんで、なるべく早く。多分夕方くらいに投下します。
落ちてたら最初からパパっと投下しちゃうんで、お構いなく
すいません以後気をつけます
ほ
ほ
66 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 10:46:45.43 ID:UslKK4JYO
ほ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 10:54:18.15 ID:J2AfIsNnO
本人自らww
ほ
ハッヒッフッヘッホー
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 11:32:39.84 ID:Z26mtadI0
ほほ
ほ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 12:52:04.95 ID:kU071BObO
ほ
ほ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 13:25:17.76 ID:J2AfIsNnO
ほ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 14:23:57.37 ID:UslKK4JYO
しゅ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 14:49:55.86 ID:jjBQH2J+0
ぽ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 15:53:24.12 ID:guB+ws9cO
ほっほほほほほほーほー
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 16:28:09.93 ID:hCsZohT7O
ほ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 17:05:27.88 ID:hCsZohT7O
ら
れ
ぞ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 17:40:24.36 ID:jjBQH2J+0
ん
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 17:47:02.39 ID:cmlPrXu5O
い
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 18:01:46.19 ID:yG0jiB6AO
ま
あ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 18:35:31.31 ID:yG0jiB6AO
か
86 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 18:37:03.10 ID:UslKK4JYO
(´<_` )「頭がガラ空きだぞ!!」
川;゚ -゚)「くっ!」
両腕を頭に構え
弓で頭全体を覆った。
衝撃が爆発する。後ろに大きく吹き飛んだ。
川; - )「ぐあっ!!」
(´<_` )「おいおい、最初から言っているだろう?
メインディッシュは歯ごたえがないといけないってな………」
川; -゚)「こいつ………さっきまで手加減していたのか………」
(´<_` )「手加減ではない、様子を見ていたのだ。
そのおかげでお前の能力も知ることが出来たしな」
正真正銘の最強。
パワーもスピードも数倍強化されている。
一体どこまでの力を持っているのか、全く分からない。
(´<_` )「そして………素直クール。
勘違いしているかもしれないから言っておくが
私が今砕けるのは「生物」だけじゃあないぞ?」
川;゚ -゚)「………………?」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 18:39:55.93 ID:jjBQH2J+0
おかえりー
88 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 18:43:56.94 ID:UslKK4JYO
(´<_` )「こういうことだ!!」
小槌が衝突した先はマンホール。
空気の弾けるような音。
それが響き渡った瞬間、地面が揺れ動いた。
川;゚ -゚)「な………!?」
衝撃が辺り一帯に広がり、その激しい音と共に
アスファルトがハ虫類の鱗のように裂け
クーを取り囲んでいた塀までもが、猛烈に砕け散る。
恐怖のあまり、額に汗が浮かんだ。
(´<_` )「ククク………いいねぇ………
やはり物の解剖も悪くない………」
川;゚ -゚)「どういうことだ………!」
両手を広げて答える。
(´<_` )「ここら一帯のものは、既に制限を満たしてある………。
俺にとっては全て、ガラスの様に脆いものだらけだ」
ちなみに素直クール。弟者はクーを指さして言う。
(´<_` )「そこ、危ないぞ」
89 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 18:47:21.92 ID:UslKK4JYO
横に見える、庭に植えられていた木が傾く。
こいつ、根を破壊したのか。
弓を構え、射ようとする。が、リロード3秒なんて時間はない。
慌てて足を後ろに進めようとした――――――。
川;゚ -゚)「つ、ぁ………!」
――――――が、ひび割れた地面に足を取られ
間抜けにも尻餅を着く。
近づく恐怖。
動かない足。
川;゚ -゚)「くぅあっ!!」
とっさに両手を地面に着き
ぐるりと、後ろに回転して、地面に立った。
その眼前を木が通って、倒れ込む。
私は息を吐いた。
川;゚ -゚)「ハァ………ハァ………」
(´<_` )「しぶとい奴め………まだ向かってくるつもりか。
逃げるのを追う方が好きなんだが……な!」
跳ねるような数歩で距離がゼロへ。
ぐ、と息を漏らし、クーは防御の姿勢へ入った。
小槌が振り上げられる。しかし弟者が狙ったのは
その場に倒れていた木。
90 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 18:48:41.19 ID:UslKK4JYO
それは叩かれた瞬間
まるで榴弾のように、破片をがむしゃらに弾き飛ばした。
川;゚ - )「ぐぅっ………くっ!」
武器化のためか、大した傷にはなっていないが
破片が数本突き刺さる。
そしてそこへ更に。
(´<_` )「ウルァッ!!」
足を進めた弟者からの、小槌の一撃が頭部へ向かう。
無我夢中で頭を覆うように弓を構え、衝突。
しかし、攻撃の雨はまだ止まない。
(´<_` )「そんなちまちま防御ばかりしていてよぉ………」
川;゚ -゚)「クッ………ハァ………」
(´<_`#)「俺様が倒せると思っているのか!!」
衝撃。皿の割れる音。私の体の何かが壊れた。
一瞬にして横腹の感覚が消え失せる。
91 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 18:50:33.49 ID:UslKK4JYO
川; - )「はぅ、っ………………」
刹那、体の力が全て抜ける
そんな、一瞬より小さな隙さえ、弟者は見逃してはくれなかった。
(´<_` )「貴様は到底………」
握られた拳が、私に。
免れない。その苦痛の未来に
私は唇を噛みしめた。
(´<_`#)「俺には及ばん!!」
瞬間。
顔面が弾けた。
痛みさえ、感じなかった。
川 - )「――――――」
それが最後だった。
もがきもせず
力を受け流すこともせず。
ただ吹き飛ばされ。
クーは、目を瞑った。
92 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 18:54:47.86 ID:UslKK4JYO
(´<_` )「………………」
弟者が小槌をくるりと回し、肩にかけた。
息を大きく吐いて、串刺しにされた左腕を押さえる。
(´<_` )「つっ………やはりこの左腕の傷は大きいな………。
私にこれ程の傷を付けたのは君が初めてだよ」
君はそれほどの価値があったのだよ。
弟者はそう言って、腰元からナイフを取り出した。
べっとりと血の付いたナイフを見て、こう呟く。
(´<_` )「ふむ………刃こぼれしているな。
解剖に不備があってはいけない………
仕方ない、アジトから予備を取ってくるとするか………」
ナイフを道に放り捨て、振り返る。
そして、足を踏み出そうとした、そのとき。
「………おい………………」
耳に届いたその声。
おもむろに振り返って、それを見つめる。
信じられない光景が、そこにはあった。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 18:55:18.29 ID:jjBQH2J+0
支援
94 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 18:59:20.64 ID:UslKK4JYO
両手を大きく伸ばし、何故だ、と唸る。
(´<_` )「………………アバラ二本………鼻の骨も折った。
脾臓もズタズタになっているだろう、それなのに、何だ?」
川 - )「……………………」
(´<_` )「馬鹿なのか………? 立っているのがやっとのはずだぞ?」
体を震えさせ
不安定な姿勢で、弓だけを持ち
弟者を睨む。その眼差しは強い。
顔面は、血にまみれ
衝撃を受けた腹は痙攣している。
目には血が入り、瞳が赤く光る。
95 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:01:35.97 ID:UslKK4JYO
川 -゚)「ドクオのためにも……兄者のためにも……ツチのためにも………私は任されたんだ………。
何が、あろうと、負けるわけにはいかない………」
(´<_` )「………………」
震える弓は、弟者を捕らえた。
弦は、残り少ない力を矢に伝える。
川 -゚)「皆は………私が守る………!」
指を離し、射出。
川のように、鋭く緩やかに矢は流れる。
しかし、何度やっても同じこと。
弟者の小槌捌きに、クーの矢は通用しない。
が、弟者が動こうとした瞬間。
再び、大きく布のように矢が展開。
弟者を滑らかな布が包む。
しかし既に一度この攻撃の受けた弟者は
すぐに布を掴んで、素早く取り払う。
だが―――――――。
96 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:04:31.37 ID:UslKK4JYO
(´<_`;)「っ!?」
布の大きさが尋常でなかった。一度だけ取り払ったところで視界は広がらない。
最初の数倍は大きい。一辺8メートル以上の正方形。
く、と声を漏らして、弟者は絡まる布を、もう一度思い切り引っ張った。
(´<_`;)「ふっ!」
視界が広がるが、既にクーの姿はない。
しかし、流れる血が点々と、逃げ道を教えていた。
(´<_`;)「素直クール………ここまで動けたのか………。
それに今の大きさ………比にならないほど大きく―――――!」
直感、弟者が一つの可能性に
頭を抱える。
(´<_`;)「―――まさか、この状況で成長しているというのか?
全身に傷を負い、満身創痍のあの状態にも関わらず成長を………?」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:05:09.00 ID:VpyNN/NiO
うほほほしえん
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:06:15.13 ID:DwPLK1KoO
支援
99 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:07:23.26 ID:UslKK4JYO
余裕の反動、窮屈なほど気が引き締まる。
素直クールに可能性を与えてしまったのではないか。
弟者は迷わず走り出した。
(´<_`*)「素直クール………面白い、貴様は最高のメインディッシュだ
未だかつて、こんなにも恐怖を抱いたことがない………」
目は見開かれたまま虚ろを向いている。
しかしそれでいて、表情は不気味なほど明るく
舌を出して笑っている。
(´<_`*)「私は今興奮している………解剖の時よりも、人殺しの時よりも……
何だ………壊したいぞ………お前の可能性を壊したくてたまらないぞ!」
息荒く、ニッコリと笑って、前に進むことをやめない弟者。
キョロキョロと周りを探しては、クーの名前を大声で叫ぶ。
途中で地面に着いていた血の印が消えたため
むしゃらに動き回り
やがて、あるT字路に差し掛かった。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:07:30.94 ID:e9EqQ7UFO
しえん
101 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:13:41.50 ID:UslKK4JYO
そこで弟者は、突然ぴたりと止まり
じっ、とその場を睨んで、呟いた。
(´<_` )「いる………!」
弟者の発言に、クーは驚いた。
今まさに。クーは弟者から見て左側の角の影に潜んでいる。
弓を構えて、弟者が通りかかるのを今か今かと待ちかまえていたのだ。
(´<_` )「右か、左か………どちらかにいるな?」
川; - )「っ………!」
野性の勘が光る。
小槌を掲げ、握る。
同時に前進。足音と笑い声だけが響く。
と、ここで弟者が足を止めて
意味ありげに、ゆっくりと話し始めた。
(´<_` )「たぁしかに………少々困った………。
右なのか? 左なのか? 私にはさぁっぱりだ。
右と左で、何か見分けがつけばいいのだが………うーむ………」
川; -゚)「………?」
(´<_` )「このVIPの街は、街灯が点くのが、ちょぉっと遅い。
と、言っても7時には全てついているが、
やっぱり、「街 灯」が点くのが、ちょぉっっと遅いんだよなぁ………」
102 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:15:35.98 ID:UslKK4JYO
川; -゚)「『街灯』………? こいつ一体………」
ん? いや待て。「街 灯」だと?
「街灯が7時には全てついている」だと?
(´<_`*)「今は9時半くらいかなぁ………?
じゃぁ街灯は全てついてるよなぁ
そしたら、街灯に照らされた物ってよぉ………」
川;゚ -゚)「はっ!」
クーは自分から伸びる影を見た。
そして気づいた、自分の愚かさに。
川;゚ -゚)「あぁっ! しまった!」
(´<_`#)「影が出来るよナァ!!」
街灯の角度から、全て計算できる。
高さ、距離、体勢。素直クール、貴様はこれで終わりだ。
(´<_`#)「これにて………実験終了だぁああああああ!!」
塀の壁をガラスのように砕き、直接その位置へ鉄槌を直接叩き込んだ。
――――――衝突。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:19:05.59 ID:DwPLK1KoO
紫煙
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:20:14.96 ID:e9EqQ7UFO
ふっふっふ、甘いな…
105 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:20:23.68 ID:UslKK4JYO
(´<_` )「………………」
がしゃり、と音を立てて、クーは潰れた。
クーの体はバラバラになり、部品が四方に飛び散った。
(´<_` )「………………嘘だろ………?」
ただし、ぴかぴかと白く輝く方の「クー」が。
人間の皮膚を持ったクーはここで、初めてにやりと微笑んだ。
川 ゚ -゚)「慢心は………隙を生む………。残念だな弟者、これにて実験………」
矢が射られる。
川 ゚ -゚)「終了だ」
106 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:24:15.50 ID:UslKK4JYO
風が弾けて、轟音を奏でた。
真っ赤な血もあたりいっぱいに弾けた。
( <_ )「はぁっ………あ、あ………」
胸に突き刺さる矢を見て、弟者は呟く
( <_ )「なっ………く……あ、兄者………!」
川 ゚ -゚)「………………」
( <_ )「助けて……くれ………兄者ァ………あ………」
呻く弟者を見て、クーが溜め息をつく。
そして天高く弓を掲げ、発射。輝く矢を空へ打ち上げた。
川 ゚ -゚)「「過程は結果の先に繋がる」………か」
そう呟いて、クーはその場に座り込んだ。
第二十六話「ツチ破壊作戦、もといツチ破壊実験終了」 終
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:25:24.21 ID:DwPLK1KoO
乙!
108 :
◆Ez.6FOopuQ :2008/11/19(水) 19:29:30.02 ID:UslKK4JYO
保守、支援ありがとうございました。
今度からもっと早い時間に投下します。ごめんなさい
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:30:03.11 ID:VpyNN/NiO
おつくーつよすぎわろた
乙
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:52:50.12 ID:f9g5ciOJO
あ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 19:54:37.85 ID:wcjnHBwiO
乙
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/19(水) 20:00:22.75 ID:J2AfIsNnO
乙ー
あれ…速。さんのしたらばに繋がらない
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙乙
今閉鎖してるみたいよ