ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
代理
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:11:20.81 ID:LLaa3yL4O
いよっっっしゃあああああ!!!!!!
三週間ぶりの投下だああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!


あああああああああああああああああああああああああああああごめんなさああああああいいいいいい!!!!!!
間空きすぎたああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!







・・・ふぅ
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:13:58.86 ID:LLaa3yL4O
あ、>>1乙です

まとめサイト

別府ログまとめ 様
http://yeisu.hp.infoseek.co.jp/matome/kaiketsu/kaiketsu.html

いつもご苦労様です。



ホント遅れました。
お詫びといっちゃあ何ですが、今日長いです
全96レスです、アホです。
間違いなく12時回るので眠たい人は遠慮なく眠りなさい



それでは第八話を投下します
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:14:55.32 ID:KdA+RXz30
来たか!
めしくいながら支援モサモサ
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:15:39.16 ID:LLaa3yL4O



季節は、秋。
辺りが暗くなる時間も日ごとに早くなる。
厳しかった残暑も最近は鳴りを潜め、気温も低下の一途を辿っていた。

町を行き交う人々も、次第に身に着ける衣服の厚さが増していく。
外の暗さも相まってか、皆一様に落ち着いた雰囲気となっている。

しかしそれは決して不快ではない。
どこか和やかであり、それはクラシックが流れる部屋で
何も考える事無くソファーにどっしりと腰を預けている様に似た、心地良い空間だった。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:16:55.24 ID:LLaa3yL4O
さて、そんな街の一角にあるのは周辺でも最大の面積を誇る森林公園。
今の時期、紅葉のピークはもう過ぎてしまったものの、
落ち葉が並木道一面に広がっていて、それはそれで風流である。

早朝はジョギング、夕暮れには犬の散歩など、この並木道を利用する人は多い。
人が通る周辺の草木は手入れされているが、
奥に行けば敷地の七割を占める膨大な原生林が広がっている。

そんな自然の魅力がこれでもかと詰め込まれた、その公園の名称は



『爆裂VIPPER三丁目』



おおよそ、公園とは思えないネーミングだった。
因みに一丁目や二丁目なんてのは存在しない。当然、四丁目や五丁目も。



そんな優雅で、且つ繊細で、ちょっぴりエキセントリックな公園に二人の姿が見えた。

その二人とは勿論、本編の主人公であるギコとクーの二人だ。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:18:54.83 ID:LLaa3yL4O
(,,゚Д゚)「ああぁー、ううぁぁー」

川 ゚ -゚)「気持ち悪い声を出すな」

(,,゚Д゚)「いやーだってさぁー、こう、良くね? この『いかにも秋だぜっ!』って風景良くね?」


今、二人は先に記した『爆裂VIPPER三丁目』の並木道をゆっくりと歩いている。

時刻は平日の昼下がり。
ギコやクーの他にも、ちらほらと散歩をしている人が居る。
皆一様に、前後に広がる植物たちを目で楽しんでいるようだ。


川 ゚ -゚)「まあ確かに気持ちは晴れるな」

(,,゚Д゚)「ですよねー、でっすよねぇーえ」



川 ゚ -゚)(うぜぇ)
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:20:57.45 ID:LLaa3yL4O
(,,゚Д゚)「あああー、なーんかそこの草むら辺りで寝っ転がって昼寝してえ」

川 ゚ -゚)「もう秋も深まってるから風邪引くぞ」

(,,゚Д゚)「大丈夫だって。そんなヤワな体してねえよ。俺を誰だと思ってるんさ」

川 ゚ -゚)「ああ、馬鹿だったな」

(;゚Д゚)「ちょ、おま、バカって……、バカは無いだろバカは」

川 ゚ -゚)「馬鹿に馬鹿と言っても何も問題ないだろ馬鹿」

(;゚Д゚)「いや、思ったとしてもだな、直接過ぎんだよ。
     もっとこう、オブラートに……。あれ? ビブラートだっけ?」

川 ゚ -゚)「コンビナートじゃなかったかな馬鹿」

(,,゚Д゚)「あ、そうだっけ? まあ何ートでもいいや。つーかまたバカって言ったな?
     アレか? お前の語尾は『馬鹿』なのか? きょーび流行んねえぞそんなの」

川 ゚ -゚)「第一こんな曇り空なのにひなたぼっこかヴァコァ」

(,*゚Д゚)「ちょ、ちょっとカッコ良く言ってみても駄目だぞ!
     何故かほんのりと嬉しかったりなんかしちゃったりしないんだからな!」

川 ゚ -゚)「あ、こんなんで喜ぶんだ……」
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:22:56.68 ID:LLaa3yL4O
(,,゚Д゚)「大体、確かに今日は生憎の曇り空だが……」


ギコは天を仰ぎ見る。
空は一面に雲が敷き詰められていて、どんよりと暗い。
雨は降りそうにないのは幸いか。


(,,゚Д゚)「だがしかし、この空に押し潰されそうな圧迫感。
     暗く、冷たい周りの空気……。『秋』、だよな」

川 ゚ -゚)「はぁ、そうですか」

(,,゚Д゚)「確かにからっとした秋晴れも気持ちがいいものだ。
     しっかーし! この陰鬱とした感じ!
     これこそまさに『秋』の本領だと! 私は思う訳ですよ!」



川 ゚ -゚)(あ、冷蔵庫のプリン、賞味期限今日までだった)

(,,゚Д゚)「思う訳ですよっ!!」

川 ゚ -゚)「え? ああ、うん、そうだね。プロテインだね」
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:24:54.88 ID:LLaa3yL4O
(,,゚Д゚)「だからっ! 俺は昼寝をするぞ! クーっ!!」

川 ゚ -゚)「え、今の話そういう流れだったの?
     ていうか寝るなよ。お前私たちが何用でここに来たのか判ってるのか?」

(,,゚Д゚)「昼寝」

川 ゚ -゚)「ちげーよどんだけ昼寝をプッシュしたいんだよ」



川 ゚ -゚)「私たちは毎度のごとく『COLOR's』に呼ばれてここに来たんだ」

(,,゚Д゚)「へー」



川 ゚ -゚)つ<゚Д゚;)
       イタイイタイゴメンナサイオボエテイマス!
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:27:04.77 ID:LLaa3yL4O
川 ゚ -゚)「思い出した?」

(;゚Д゚)「お陰様で」

川 ゚ -゚)「さて、指定の時間は過ぎているんだが……」


クーがキョロキョロと辺りを見渡す。
周りは歩行者が三人ほど。どれも只の一般人に見えるが……。


川 ゚ -゚)「ん?」


クーの目が一点に止まる。何かに気付いたようだ。

その先にはベンチが一つ。
そこには座っている男と、彼の隣に立っている男。
二人の男はこちらを向いている。

クーの視線に気付いたのか、座っている男が動き出した。

具体的には、右手を軽く握り喉の下辺りに持って行き、その後体に沿って手を真っ直ぐ降ろす。
仮に男がツナギを身につけていたら、そのホックは外れていたのだろう。
実際には二人とも白衣を着ていたのだが。

続いて男は口を開き、ゆっくり、はっきりと自分の意思を
正確に相手に伝えるかのように一言。―――
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:28:07.16 ID:KdA+RXz30
シェーン!
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:28:55.08 ID:LLaa3yL4O
                                  .









(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 川 ゚ -゚)



第八話
「や ら な い か」
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:30:46.17 ID:TIZvQSlE0
作文?
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:30:56.23 ID:LLaa3yL4O
川 ゚ -゚)「…………」

(,,゚Д゚)「…………」

( ´_ゝ`)「…………」

(´<_` )「…………」


沈黙する四人の間に、一陣の風が舞い込む。
風は落ち葉を運び、空き缶を運び、彼らの体温を運ぶ。

この何とも形容し難い空気も同時に運んでくれたらいいのに。
そんな事を誰かが思ったとか思わなかったとか。




川 ゚ -゚)「…………」

(;゚Д゚)「…………」

(;´_ゝ`)「…………」

(´<_`;)「…………」


寒い。
多分、気温や風のせいだけじゃない。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:32:08.33 ID:/N1oUZ9KO
読んでないが支援
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:32:23.22 ID:3th7Gwjz0
支援
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:33:02.32 ID:LLaa3yL4O
四人はそれぞれこの現状を打破する為に知恵を巡らせる。



(;゚Д゚)(なんなんだ、この状況……。え、俺どうしたらいいの?)



(;´_ゝ`)(お、おかしいな。俺の予想ではドカンと笑いが
       起こるはずだったのに、失笑すら無いなんて……)



(´<_`;)(……やはり止めるべきだったか。兄者、それはない、と)



川 ゚ -゚)(あ、やべ。もしかしたらプリンの期限、昨日までだったかも)



緊迫した空気により誰も動き出そうとはしない。
行動したら即、その者に全てのプレッシャーがのしかかる事を容易に想像できるからだ。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:33:30.02 ID:3th7Gwjz0
支援
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:35:01.34 ID:LLaa3yL4O
だが、その耐え難い圧力をものともせずに動き出す者が居た。




川 ゚ -゚)「―――ギコ」


彼女の名ははクー。さすが『クールビューティー』の名を欲しいままにしている存在だ。


(;゚Д゚)「は、はい! 何でごじゃいましょうか!?」


名を呼ばれたギコはすぐさま返事をして同時に敬礼する。
若干噛んでしまったのも、突然の事であったのを考えると致し方ないと言えるだろう。

さあ、ここでクーは何と答えるのか。
彼女が選んだ行動は―――!






川 ゚ -゚)「『COLOR's』、見つからないな。何処にいるんだろうか?」



ガン無視だった。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:37:09.45 ID:LLaa3yL4O
( ´_ゝ`)「!」

(,,゚Д゚)+ キュピーン


クーの意図を感じ取るギコ。この辺はさすがパートナーである。


(,,゚Д゚)「ああ、そうだな。ホントどこに居るんだろうなー。せっかく来てやったってのになー」

(;´_ゝ`)「!!」


まさかの完全スルーに座っていた男が目に見えて慌てだす。

ギコとクーの二人は足を進めて、ベンチにいた彼らを横目にも見ずに通り抜けた。


川 ゚ -゚)「全く失礼な奴らだな。自ら約束を破るとは」

(,,゚Д゚)「その通りだ。もう帰ろうぜ」

(;´_ゝ`)「ちょ、ちょ、待ってーぇなぁー!」


たまらず席を立ち男は二人に駆け寄る。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:39:47.26 ID:LLaa3yL4O
しかしギコとクーは相手にしない。構わずグングン歩を進める。


川 ゚ -゚)「だな。サッサと帰ってプリンを食べないといけない。
     なーに、一日くらい期限が過ぎていても問題ないさ」

(;´_ゝ`)「待ってぇー! ご、ごめんっ! 謝る、謝るから!」


男はクーのスーツの裾を引っ張って止めようとするも、クーは気にもとめず前に進む。
スーツが破れそうになってしまったので男は手を離した。結構小心者である。


(,,゚Д゚)「あたぼーよ。一日位じゃ過ぎたうちに入らんだろ。
     俺の部屋には全身真っ黒で何か変な液が出てきたバナナが有るんだぞ」

(;´_ゝ`)「はい、ごめんなさい! すいませんでした! 申し訳ごぜーません!
       ほら、謝ったよ! 俺、今メッチャ謝ってるよ! だから止まって話を聞いてー!!」


男はギコの両足にしがみついた。だがギコは何ともないように歩き続ける。

男は引きずられていく。


( ゚_ゝ゚)「へぶうっ!」


ギコのカカトが男の顔にクリーンヒット。
男はその場で倒れ込んでしまった。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:42:38.92 ID:LLaa3yL4O
川 ゚ -゚)「いや、それは捨てろよ。何で取ってあるんだよ。アート? アートなのか?」

(,,゚Д゚)「ああ、フルーツは熟した方が美味いと思ったんだが。
     熟し過ぎてジュクジュクになってしまった」


しかし二人は歯牙にもかけず、スタスタと歩いている。


(  _ゝ )「うう……」


這いつくばっている男はプルプルと体を震わし出して、


( ;_ゝ;)「うわあああああん!!」


大声で泣き叫びながら、ゴキブリのようにカサカサと這いながらギコとクーの前に現れ、


( ;_ゝ;)「本当に申し訳ございませんでしたァ!!」


盛大に土下座した。
それはもう見事な土下座だった。
日本土下座協会の役員たちが揃って唸りをあげる程の土下座だった。
まあ、そこには気品のかけらも無いのだが。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:44:10.65 ID:LLaa3yL4O
(,,゚Д゚)「あ」

川 ゚ -゚)「え」


だが地を這う蛆虫の事など、高貴なるクー様の視界に入る事は無く、



カーン


( ゚_ゝ゚)「ぎゃほう!」


ししおどしが落ちた時のような音を響かせながら、クーのつま先が男の額を撃ち抜いた。

男は土下座の体制から、美しい半円の弧を描きつつ後ろに倒れ込む。
それは全日本裏返り協会の幹部らが泣いて彼をスカウトしそうな程に立派なものだった。
今回はちょびっと気品さも感じられたような気がする。

この一連の動作により、遂にギコとクーの足が止まる。
彼の頑張りは僅かながらであるが報われたようだ。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:45:54.75 ID:LLaa3yL4O
(,,゚Д゚)「ちっ……、ついつい足を止めちまった」

川 ゚ -゚)「仕方有るまい。そろそろ周りの目も気になってきたし」


そう言いながら二人は倒れている男を見下ろしている。
それはもう汚物を見るような目で。


(;´_ゝ`)(うー……。何で俺、ここまで見下されなきゃならんのだろう?)


男はチラッと上を見る。そこには未だ侮蔑の感情を孕んだ目が並んでいた。



川 ゚ -゚)


(,,゚Д゚)


(´<_` )





(;´_ゝ`)「いやいや弟者! 何でお前まで俺を見下してんの!?」
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:47:55.96 ID:LLaa3yL4O
ギコとクーの隣には、いつの間にかもう一人の男が立っていた。


(´<_` )「え、ああ。兄者が余りにもキモかったからな。
       俺と血が繋がっているとは思えない程に」

(;´_ゝ`)「心に刺さる言の葉!」




そんな二人のやり取りを見ていたギコは、
思い出したようにポン、と手のひらに握り拳を落とした。


(,,゚Д゚)「あーそうだそうだ、そうだった。お前ら『流石兄弟』じゃねえか。
     いや、どっかで見た顔だと思ってたんだよな」

(´<_` )「お、兄者。話を進めるチャンスだぞ」

(*´_ゝ`)「え、そんないきなり……。兄者、恥ずかしいっ♪」

(´<_` )「大丈夫。兄者の存在そのものが恥だから」

( ´_ゝ`)「そろそろ俺のハートがバーストストリームしそうです」
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:48:04.62 ID:2P71YRlt0
いきなりひでえww
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:49:55.33 ID:LLaa3yL4O
ギコとクー。そして二人の男は改めて対峙する。


(´<_` )「さて、もう判ってるとは思うが、今回の刺客は俺らだ」

( ´_ゝ`)「ふっふっふ」

(´<_` )「戦闘続きで疲れているところ悪いな」

( ´_ゝ`)「ひっひっふー」

(´<_` )「だが、俺らもアンタらを倒すように言われてるんでね」

( ´_ゝ`)「はっひふっへほーぅ」

(´<_` )「運命だと思って諦め……」

( ´_ゝ`)「『こんにちは! ボクは今日からカレーパンマンの相方となったナンマンだよ!』」

(´<_` )「スマン兄者。ちょっと未来永劫黙っててくれ」

( ´_ゝ`)「はーい」
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:51:55.92 ID:LLaa3yL4O
(´<_` )「じゃあもう知ってるみたいだけど、一応自己紹介しておこうか」

(´<_` )「俺は流石弟者。んでコレは兄者」

( ´_ゝ`)「兄をデフォでコレ呼ばわり。流石だな弟者」

(´<_` )「ま、顔を見たら判るが、俺たちは双子だ」

川 ゚ -゚)「しかし本当に似てるな。顔は勿論、背格好も同じだから鏡写しみたいだ」

(,,゚Д゚)「なのに何で二人の見分けが微妙に判るんだろうな……」

(´<_` )「それはアレだな。兄者の類い希なる変態度が体から滲み溢れているからだ」

(*´_ゝ`)「なんかいいな。オーラみたいで」

(´<_` )「満場一致で負のオーラだが、いいのか?」

( ´_ゝ`)「問題ないさ。脳内で闇のオーラに変換しとくから」

(´<_` )「どこまでも流石だな兄者」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:53:42.40 ID:KdA+RXz30
なかよしだなぁ
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:54:15.33 ID:LLaa3yL4O
(,,゚Д゚)「んー、でもさー」


ギコはどこか納得していない顔を見せる。


(,,゚Д゚)「お前ら元々戦闘員じゃなくて研究員だっただろ? 何で『COLOR's』になってるんだ?」

(´<_` )「別に今でも研究員だ。ただちょっと今人手が足りなくてな。
       猫の手として俺らが駆り出された訳だ」

(,,゚Д゚)「人手が足りない? 『COLOR's』は少数精鋭がモットーだろうが」

(´<_` )「……その少数すら居なくなってきているんだ」

(,,゚Д゚)「は?」

(´<_` )「ん。これから先は話せないな」


弟者は口を固く紡ぐ。自分の組織の『裏』をこれ以上吐き出さぬように。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:55:36.33 ID:LAJIO31ZO
しえ
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 21:56:07.51 ID:LLaa3yL4O
(´<_` )「ここじゃ人目に付きやすいな。場所を変えよう」


そう言って弟者は振り返り、歩き出す。その横に付き添うようにして兄者も歩を進めた。

ギコとクーは互いの顔を見て同時に頷くと、二人の後を追った。





(´<_` )「さて、こんなトコでいいかな?」


四人は人目どころか日の光もロクに入らない原生林の深部にいた。
周りは木々に覆われ、地面は腐葉土が広がっている。一歩踏みしめるごとに足が沈んだ。


(,,゚Д゚)「あー……、やるのは構わんがよ。お前ら戦えんの?」


ギコがもっともな疑問をぶつける。彼らは自分らも言っている通り、只の研究員のはずだ。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:03:56.90 ID:LAJIO31ZO
支援
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:24:08.86 ID:LAJIO31ZO
どうした……?
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:29:55.88 ID:LLaa3yL4O
(´<_` )「ああ。確かに俺ら自体には戦闘力なんてのは皆無だ」

( ´_ゝ`)「だが! 俺らにはスペシャルな道具が有るのさ!」

川 ゚ -゚)「スペシャルな道具?」

(´<_` )「俺らも気紛れで『COLOR's』になった訳じゃない。少しは相手になるとは思うぞ」

(,,゚Д゚)「…………?」




二人は着ていた白衣の下からそれぞれの道具を手に取る。
兄者はノートパソコンを、弟者は何やら巾着袋のようなものを出した。


川 ゚ -゚)「何だそれは? 武器には見えんぞ」

(´<_` )「戦闘力は無いって言ったろ? 剣や槍を持ったところで到底使いこなせない」

( ´_ゝ`)「だから武器ではなく道具。研究者である俺らは道具に頼るのさ!」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:31:53.89 ID:F47YAKTRO
ここでネタバレwwww







ラスボスはレインボウwwwwww
うはwwwww絶対作者図星だしwwwwwwww
まさに、(^Д^)9m
プギャーwwwwwww
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:32:07.45 ID:LLaa3yL4O
( ´_ゝ`)「さあ、見せてやろう! 我ら流石兄弟の研究成果を!」


兄者はノートパソコンを開いた。電源は既に入っているようだ。

デスクトップに右の手のひらを押し付ける。
すると、ほとんど抵抗を感じさせずに右腕が画面の中に『沈んだ』。


( ´_ゝ`)「え〜と……、コレだ!」


兄者はゴソゴソと中をまさぐるような動作を見せた後、手を引き抜く。
彼の右手にはクルミほどの大きさをした黒色の丸い物体が三個ほど握られていた。


( ´_ゝ`)「これをー……、ほぅい!」


宙に投げる。
その物体は地面から二、三メートル上の木の幹に当たり、中に溶けるように入り込んだ。


( ´_ゝ`)「弟者! 仕上げだ!」

(´<_` )「あいよ」


呼びかけられた弟者は手にした袋から、先程兄者が投げた物体と同数の小さな粒を取り出した。
大きさも形も向日葵の種に酷似している。ただ、色は焦げ茶一色であった。
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:33:47.06 ID:Kc8ExfPAO
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:35:32.21 ID:LLaa3yL4O
(´<_` )「狙いを定めて、と」


弟者は右腕を前に出し、手は親指を軽く中に入れたグーの形を取る。
親指の爪の先には種が一つ。


(´<_` )「発射」


弾く。
種は弾丸のように真っ直ぐ飛んでいき、
兄者が投げた物体が溶けた幹の部分に、寸分違わず突き刺さる。
続けて二射、三射としていき、全ての場所に射撃を終える。
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:38:53.23 ID:LAJIO31ZO
支援
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:47:06.34 ID:Kc8ExfPAO
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:47:19.07 ID:0y4IqvRT0
おお来てた
支援
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:52:47.57 ID:Kc8ExfPAO
支援
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 22:58:04.81 ID:R1ungkSAO
まだ半分終わってないだと…?
超がんばれ
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:01:16.37 ID:Kc8ExfPAO
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:11:26.48 ID:0y4IqvRT0
猿か・・・?
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:18:16.25 ID:Kc8ExfPAO
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:19:46.73 ID:F47YAKTRO
やっぱ俺のネタバレが図星で焦ってるんだろwwラスボスはレインボー使い。
これテストに出るぞー
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:21:39.27 ID:KdA+RXz30
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:25:19.78 ID:LLaa3yL4O
作者です。

お尻臭い虫に何度も引っかかり、投下の継続が
難しくなってしまったので、今回の投下を見送ります。

代理スレ立てしていただいた>>1さんや、支援をしていただいた皆様、大変申し訳ございません。

また近い内に立て直したいと思いますので、このスレは落として下さい。

それでは失礼いたしました。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:29:18.08 ID:Kc8ExfPAO
(´・ω・`)ションボリーヌ……
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:30:15.63 ID:KdA+RXz30
むおお乙
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:31:19.18 ID:0y4IqvRT0

待ってるぜ
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/17(月) 23:59:38.98 ID:W3xnsmZ8O
おつ
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
む……乙