1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:04:33.12 ID:uKaUtU2IO
代理ありがとー
ながらでだらだら行くよー
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:05:08.18 ID:uKaUtU2IO
川 ゚ -゚) 「ほら、食わないと体調を崩すぞ」
この人は素直クール。
肩まで伸びているサラサラストレートな黒髪。
通った鼻筋。
ぱっちりとした大きな目。
程よく整ったかわいらしいファッション。
この完璧とも言える人は僕のお隣さん。
( ・∀・) 「いや、はあ、まあ」
川 ゚ -゚) 「どうした、早く食え」
そんな人が僕の家で夕飯を作ってくれている。
ちなみにめっちゃうまい。
ああ、待って。まだ呪わないで僕の話を聞いて。
まあ、こんな人でも欠点が一つだけある。
川 ゚ -゚) 「モララー、好きだぞ」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:08:43.45 ID:uKaUtU2IO
( ・∀・) 「はあ、どうも」
川 ゚ -゚) 「つれないな、私の告白は何度目だ」
( ・∀・) 「えーと、いっぱい」
川 ゚ -゚) 「良さげな返事をしてくれてもいいものだが」
そう言ってサンマの蒲焼きをつつく僕ら。
こんなにこの人の告白をはぐらかすのにはワケがある。
この人、生物学上、男なんです。
僕の強気なお隣さんのようです
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:08:45.17 ID:Dfu6Rtdt0
別に批判するわけじゃないけど個人的にはドクオとクーの絡みのほうが好き
だが続けろ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:09:05.90 ID:LPKy59+KO
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:09:14.36 ID:le1w4jdm0
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:09:34.31 ID:hws56LrD0
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:13:50.66 ID:uKaUtU2IO
サンマもあらかた骨だけになり、食器を片付ける。
僕はいいと言うのだが、この人は頑として譲らない。
や、僕は本当に勘弁してほしいんだけど。
当てるな、胸を当てるな。ないから、あなたにはないから。
川 ゚ -゚) 「そんなに私と家事をするのが嫌か」
( ・∀・) 「えっいやっ別にそんな」
川 ゚ -゚) 「ならなぜ拒む」
( ・∀・) 「いやー、あのー」
参った。あんたは男だからと言うとこれからの近所付き合いが苦しくなる。
なにか……適当な言い訳を……!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:14:00.56 ID:TQUEYcR30
期待できる
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:19:10.20 ID:uKaUtU2IO
( ・∀・) 「危ないじゃん」
川 ゚ -゚) 「作るときの包丁の方が危ない」
( ・∀・) 「クーさん力なさそうだし」
川 ゚ -゚) 「私の握力は58kgです」
( ・∀・) 「作ってもらったからには片づけなくては」
川 ゚ -゚) 「遠慮するな」
とまあこんな風に言い負かされる。
結局一緒に片づけなくてはならないことになってしまった。
我が家のキッチンは狭いので自然に体が触れ合う。
だから少し胸を張りながら近寄るな。
あなたはいくら頑張っても胸はない。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:23:40.67 ID:uKaUtU2IO
川 ゚ -゚) 「さて、片付けも終わったし」
( ・∀・) 「はい」
川 ゚ -゚) 「飲むか」
( ・∀・) 「……」
―――モララー脳内会議―――
(A・∀・) 「飲むかってジュースだよな? そうだよな?」
(B・∀・) 「酒だろう年齢的に考えて」
(C・∀・) 「状況を整理しよう」
(D・∀・) 「俺をねらってる人
深夜
二人きり」
(A・∀・) 「逃げよう」
(E・∀・) 「押し倒せ」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:27:33.18 ID:uKaUtU2IO
(B・∀・) 「ここは自分ちだろ民法的に考えて」
(E・∀・) 「下半身を見なければあるいは」
(D・∀・) 「そんなことより野球の話しようぜ」
(C・∀・) 「韓国が予選落ちは予想外だったわ」
(A・∀・) 「お前ら現実逃避すんな」
(E・∀・) 「酒の力を借りればあるいは」
(A・∀・) 「お前は黙れ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:27:41.92 ID:hws56LrD0
支援
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:27:46.11 ID:TQUEYcR30
wkwk
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:31:03.70 ID:cQa6zpmYO
脳内フイタW
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:32:49.72 ID:uKaUtU2IO
かくして脳内会議で回避2・性交1・野球2で回避が可決された。
だが、時すでに遅し。
テーブルにはビールとグラスが2つづつ用意されていた。
なんでうちにあるもん把握してんねん。
川 ゚ -゚) 「さ」
( ・∀・) 「はあ、いただきます」
こうなってしまった以上仕方ない。
自慢じゃないが酒には強い。
潰される前に、潰す。
大丈夫、自分の肝臓を信じろ。
川 ゚ -゚) 「じゃ、カンパーイ」
( ・∀・) 「カンパーイ」
戦いの火蓋が切って落とされた。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:37:43.78 ID:uKaUtU2IO
RESULT
( ・∀・)
通称・飲まないのにワリカン要員で呼ばれる男
ビール・グラス2杯
TGKO負け(テクニカル・ゲロ・ノックアウト)
川 ゚ -゚)
通称・鉄壁の肝臓
ビール・ピッチャー3杯
TGKO勝ち
×( ・∀・)ー川 ゚ -゚)○
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:42:26.15 ID:uKaUtU2IO
あかんわ。
めっちゃ気持ち悪い。
だいたい自分で酒強いって言う奴は実は弱い法則があるだろ。
バカか僕は。
あーあかんわくらくらするー
川 ゚ -゚) 「大丈夫か」
( ・∀・) 「見ての通り……ウプッ」
川 ゚ -゚) 「なるほど、トイレに行こうか」
そういうわけでホイホイトイレに誘われたのであった
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:44:57.28 ID:uKaUtU2IO
―――モララー脳内会議―――
(A・∀・) 「やばい」
(B・∀・) 「やばい」
(C・∀・) 「やばい」
(D・∀・) 「やばい」
(E・∀・) 「ウェット&メッシー」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:46:19.13 ID:hws56LrD0
支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:46:25.05 ID:VY1ceDPaO
期待
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:51:13.22 ID:uKaUtU2IO
……あれ。
狭い、トイレに、2人きり。
なんで扉閉めるの?
狭くなるじゃん。
え、体近すぎじゃね。え。
川 ゚ -゚) 「……モララー」
僕の背中をさすりながらクーさんは言う。
なにぶん狭いので自然に体が触れ合う。近すぎ。
川 ゚ -゚) 「……好きだ」
そう言われて感じたものは。
背中に当たるそれは。
健全なる日本男児のシンボルでありまして。
それがなにぶんそそり立っておりまして。
……僕、処女喪失の危機。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:51:21.96 ID:TQUEYcR30
会議になってないwwww
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 15:56:35.75 ID:uKaUtU2IO
( ・∀・) 「嫌だああああああああああああ」
そう言って僕は。
走った。走った。
生まれて初めての硬さが、温もりが、まだ信じられなくて。
( ・∀・) 「どこだよここ……」
当てもなく走った僕はいつの間にか知らない公園にいて。
帰り道もわからなくて。頭がガンガンして。
ベンチがあって。(いい男はいなかった)
……モララー、19歳、秋。
この日、僕は一夜限りのホームレスになりました。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:02:44.60 ID:uKaUtU2IO
時は流れて、朝。
気温が高くてよかった。
治安もよくてよかった。
二日酔いにくらくらする頭をさすりながら、マイハウスを探し、練り歩く。
……ララー
( ・∀・) 「まいったな……本当にどこだよここ……」
……ララー
( ・∀・) 「なんか叫んでる人いるし……あー、頭痛い」
川;゚ -゚) 「モララー!」
( ・∀・) 「 」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:13:00.66 ID:hws56LrD0
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:15:58.71 ID:uKaUtU2IO
川;゚ -゚) 「探したんだぞ、急に奇声をあげて走り去るから」
あー、嫌だとは聞こえなかったのか……
まあ近所付き合いもあるし結果オーライとしよう。
クーさんにも心配かけたみたいだし。
川 ゚ -゚) 「てっきり薬が脳に回ったのかと」
……WHAT?
( ・∀・) 「drug?」
川 ゚ -゚) 「NO,medicine.」
( ・∀・) 「なにやってんだなにやってんだなにやってんだ」
川 ゚ -゚) 「少し! 少しだけだから!」
( ・∀・) 「あんたって人はあんたって人は」
川 ゚ -゚) 「……ダメだったか?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:21:44.83 ID:uKaUtU2IO
あれ。クーさんが、涙ぐんでいる。
生物学上男と言えども、見た目は完全に女。しかも美人。
そんな人が、頭ボサボサの青年に肩を揺さぶられている。
その姿を見て導き出されるものは。
( ^ω^) 「おらー! 強姦魔確保じゃー!」
('A`) 「天下の公僕舐めんなよ!」
青い制服の方々を召還することになってしまった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:22:16.16 ID:TQUEYcR30
何の薬wwww?
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:24:09.48 ID:hws56LrD0
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:26:00.61 ID:uKaUtU2IO
テレビでよく見る取り調べルームにツートンカラーの車で送迎された僕。
何もかもがVIP待遇だ。
手に被せられた布を除いて。
なんで犯罪者の手ってモザイク入るんだろう。
( ^ω^) 「名前は」
( ・∀・) 「モララー」
( ^ω^) 「年は」
( ・∀・) 「19」
( ^ω^) 「動機は」
( ・∀・) 「つい魔が差して……ってちがーう!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:32:57.28 ID:uKaUtU2IO
( ^ω^) 「そんなこと言われてもな、こちとらネタは上がってんだよ!!」
('A`)「そうだそうだ!」
( ^ω^) 「あの子が証言したらお前の人生 is GAMEOVER なんだぞ!!」
('A`)「そうだそうだ」
从 ゚∀从 「失礼します」
( ^ω^) 「ほら来た! ほら来たよ! そんな小さい声じゃ判決覆らないよ!」
('A`)「そうだそうだ」
从 ゚∀从 「2人は知り合いだそうです」
( ^ω^) 「ご協力ありがとうございました」
('A`)「お気をつけてお帰りください」
( ・∀・) 「お前ら俺が偉くなったら絶対懲戒免職にする」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:36:04.49 ID:LPKy59+KO
www
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:39:09.21 ID:uKaUtU2IO
こうして晴れてシャバに戻った僕はクーさんと一緒に帰路に就いた。
川 ゚ -゚) 「……」
( ・∀・) 「……」
……気まずいって。
川 ゚ -゚) 「……ごめん」
( ・∀・) 「……いや、僕も悪かったところがなきにしもあらずじゃなくもなかったかもしれない」
川 ゚ -゚) 「いや、私が悪いんだ……サンマにドラッグを付け合わせたりしたから……」
( ・∀・) 「え、そんなのあったの」
川 ゚ -゚) 「錠剤のまま置いといたらモララー食べてたよ」
( ・∀・) 「気づけよ、僕」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:40:36.24 ID:TQUEYcR30
wwww
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:45:38.91 ID:uKaUtU2IO
( ・∀・) 「……合法?」
川 ゚ -゚) 「……ギリ」
( ・∀・) 「……なら、よし」
川 ゚ -゚) 「! 許してくれるのか」
( ・∀・) 「一応ね。気づかなかった僕も悪いし」
そうだ。僕はなんだかんだ言ってクーさんが好きなのだ。性的な意味でなく。
その関係は壊したくない。
川 ; -;) 「あ、ありがとう……」
( ・∀・) 「ちょっ、クーさんなに泣いてるの」
川 ; -;) 「だってだって、モララーに嫌われたかと思って……」
( ・∀・) 「そんなことあるわけないじゃん。僕はクーさんのこと好きだよ」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:47:24.08 ID:DYX8IaVI0
wktk
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:53:48.76 ID:uKaUtU2IO
川 ; -;) 「いっ、今までも……色んな人に嫌われて、わ、私、怖くて」
( ・∀・) 「……」
そうか。クーさんはクーさんでこれまでに辛い思いをしたんだろう。
それならクーさんにこれ以上辛い思いをさせないようにしよう。
好きな人と仲良くしたいと思うのは当然だろう?
( ・∀・) 「これからも、よろしく」
川 ; -;) 「ふぇ?」
( ・∀・) 「僕料理苦手だからさ、また作ってね」
川 ; -;) 「も、もちろんだ……」
僕は右手を差し出す。
彼、彼女、クーさんはその手を握る。
初めてまともに握ったその手はとても柔らかくて。
その握手でなんとなく、僕らの距離は縮まった気がするんだ。
川 ゚ -゚) 「私の握力は58kgです」
<ギャー
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 16:58:42.92 ID:DYX8IaVI0
支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:01:15.80 ID:uKaUtU2IO
……そうして過ぎ去った休日。
クーさんとの距離も縮まったしまあ、よかったかな……
ドンドンドン!
( ・∀・) 「うわっ。なんだよこんな夜中に……はーい」
ガチャ
( ^ω^) 「ドラッグジャンキー確保じゃー!」
('A`) 「天下の公僕舐めんなよ!」
( ・∀・) 「え? え?」
( ^ω^) 「てめえ! 尿検査でしっかりばっちりドラッグ陽性じゃねえか! 騙しやがって!」
('A`) 「そうだそうだ」
( ・∀・) 「え? え?」
( ^ω^) 「しっかり絞ってやるからな! 覚悟しやがれ!」
('A`) 「そうだそうだ」
( ・∀・) 「……ご」
合法じゃねえじゃねえか――!!
その声は、闇夜のツートンカラーに消えていきましたとさ。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:02:28.24 ID:uKaUtU2IO
川 ゚ -゚)ゞ 「ぬかった」
〜おしまい〜
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:03:44.18 ID:QdCFcY3XO
乙
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:04:12.85 ID:DYX8IaVI0
乙
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:04:35.75 ID:uKaUtU2IO
つーわけでありがとうございました。
まあ安価でも続けられそうですけど一応終わりにしたいと思います。
支援やなんやらかんやら書きこんでくれた人ありがとうございました。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:08:50.50 ID:TQUEYcR30
おつー
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:41:03.29 ID:Flj0pY2YO
乙カレー
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 17:48:16.04 ID:LaKMmGpIO
乙ー
お隣さん系のギャグが最近輝いてるな
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 18:18:33.74 ID:fDsTQjNjO
乙
おもろかった
乙。
興奮した