漫画家志望者の日常

第一部 投稿編

太郎「売れる漫画家になるぞ！」

斎藤太郎君19歳無職
彼女いない歴年齢
高校卒業と共に就職するが３ヶ月で辞める
辞める理由付けに漫画家を目指す

第二部　挫折編

母「再就職先探した？」

太郎「母ちゃん！俺漫画家になる！」

母「バカなこと言ってないで」

太郎「うるせー！ババア！なるっつってんのに口出すんじゃねーよ！」

母「ひぃ……ッ！」

このスレは書籍化されないしブログに載らないしコピペにもならない

それでもあなたは、続けますか？

太郎「絵が描けないな」

紙に一枚絵を描いてみたら絵の下手なこと
太郎はネットで絵の描き方を調べることにした

続ける
rｧ 続けない

太郎「ふんふん……」

絵の描き方のサイトをみた太郎君はとりあえず試してみた
するとさっきよりもまともな絵が描けた
しかしそれは太郎君にとっては最高の絵に見えた

始めちゃった後で申し訳ないけど、25歳くらいの設定のほうが緊迫感とリアリティがあるぜ
美術系の専門学校に入った後、俺はアーティストだからと就職活動もせず、かといって何か活動してたわけでもなく、適当に入った派遣先で2年を費やしその後「売れる漫画家になるぞ！」

太郎「俺才能ありすぎ」

太郎君は自分に才能があると勘違いしてしまった

上から目線の声
まぁ太郎君に才能などないのは理解できるよね
基本も出来ていない状態から基本を学ぶときは一番伸びるとき
その画力の伸び方を自分の成長率と思った太郎君はそれを才能と勘違いしちゃったわけだね

太郎「なんだこの新連載？絵ヘタ過ぎｗ
　　俺だったら３日練習すれば追いつけるなｗ才能なさ過ぎｗ」

太郎君は10週で打ち切られる連載を小馬鹿にしていた

太郎よ、漫画もＣＤも売れない時代なのに新人が売れる漫画家になれると思ってるのか？
既に漫画はブックオフや漫画喫茶で充分なんだよ

太郎「なんだこれ？」

絵の描き方サイトを探している太郎君はある２ちゃんスレを見つけた
絵の描き方を指南するスレだった

俺も漫画家志望者だけど質問ある？
ちなみに担当付き

>>13
無い、帰れ

太郎「ちょっと指南してやろうかなｗ」

太郎君は絵の描き方サイトで知った知識を披露し、絵の指南をはじめた


上から目線の声
太郎君は絵の描き方スレに投下している絵を見て少しかじった自分と同程度だったから
こいつらは才能ないやつ⇒俺より下な奴⇒教えてやろうという発想になっちゃったわけだね
バカな奴

>>14
そう言うなよー
担当からの連絡まちで暇なんだよー
新しいネームとかしなきゃいけないけどなんか気が乗らなくてさー

>>16
きんも…友達いなそう

うぇ

いないねー
だから志望者の集まる掲示板で友達募ったりしてる
某社で担当付きって言ったら女の子がホイホイひっかかるのがなんか泣ける

>>16
勝手にスレたててやれよ
消えなまじで

太郎「俺漫画家だけど質問ある？ｗｗｗ」

太郎君はあらゆる漫画家関連の釣りスレを立て始めた
あるときは漫画家、あるときは編集、あるときはアシスタント
変幻自在に


上から目線の声
漫画家や雑誌についての知識ばかり先行した太郎にとって全く知らない奴を騙すのは容易だったわけだね
知らない奴らを騙すことでちやほやされたい。特定しようとするやつは失禁するほど良い魚なわけだ
そして心だけは一流漫画家に育ってしまった
ケケケｗ

漫画家目指してるなら担当ぐらい当たり前だろw
ただそれだけのことで>>20はなにを・・

太郎「俺の絵うｐ？ざっけんなよｗ
　　俺はプロになるんだぞｗネラー漫画家の烙印押されてたまるかｗ」

太郎君は絵も描かないでネットに明け暮れた
来年20歳でデビューできれば良いと考えた
このとき「俺は天才だから一作投稿でデビューできる」そう考えていた
そして輝かしい未来が待っていると

上から目線の声
漫画家になりたい人間は二種類いる
描きたい話があって漫画家になりたい人間
ただ漠然と漫画家になりたいと考える人間

前者はスポーツ漫画などを描く人間が多い
後者はファンタジー、バトル、萌え漫画を描く人間が多い

太郎はもちろん後者である

絵描いても漫画化にはなれんけどな
どんなにイラストが上手くても漫画に描くのとは感覚が違うし
人物以外の絵も描ける様にしないといかん、背景、効果線、小物とか
ああ、トーン貼ったり削ったりするスキルも身につけんと・・・
プロット立てて、キャラ作って、ネーム起こして、下書きペン入れ；
ああ、漫画を究めるって事はとても長くて困難な道なんだよなぁ

「俺才能ありすぎ」は間違ってないと思う。
叩かれるの日常茶飯事だから、相手の要求を超えてやるくらいの
意気がないと続かない。本当にに才能があれば下手でも伸びる場所はある。

>>24
俺は前者だけどバトルが描きたくて担当からは萌えやギャグを描けといわれてるぜ
今はエロ連載で食ってるけど

だからそんなに簡単なものじゃないぜ

>>27
もしかしてチンヒラ先生ですか？

>>28
誰？

上から目線の声
ただ漠然と漫画家を目指す人間は、基本的に漫画を描き世界を作ることより
自分が漫画家になり名声を得ることを目標としている

そういった人間が陥りやすい心の病がある
自分が描く未来の自分と現実の自分の区別がつかなくなる病気だ
太郎はもう、発症していた

>>29
シヒラ竜也というトレス作家が居てだな・・・
「若きカリスマ」だのって散々持ち上げられてたのに
サイトのトレス絵が発覚してエロ漫画業界に追いやられた漫画家なんだよ

描きたいものがある人間も
名声と金の野望を持ってる人いっぱいいるよー
そんな漫画家結構知ってる

貪欲じゃないとムリだこの世界

>>31
……誰？
マジで知らない
若きカリスマ、ねぇ……

ぐぐって見るか

母「そろそろ就職したら？」

太郎「俺漫画家になるから大丈夫」


友人「お前将来どうするの？」

太郎「俺漫画家になるから大丈夫」


ネット「ニート乙ｗｗｗ」

太郎「俺漫画で飯くってるしｗｗｗ」

>>25
分野は違うけど映画一本撮るのに近いかんじだな。
スタート時点では全ては要求できないだろう。
暗黒時代を受け入れる覚悟かいるな。

ぐぐってみた
こりゃひでぇ

反面教師として尊敬しておこう

このスレ俺いらねーな

>>27
雑誌にポスト

>>37
いや、普通に話を見てるからこのスレに居るんだが
投下されるまで暇だからレスし合ってるだけで

>>37
実はけっこう楽しみに書き込み待ってるとマジレスしておく
>>同意見だぜ

http://220328.rbbs.jp/　

そういや東方絵師にトレパクやってた奴がいたよな、
鬼ドリルか土ドリルかそんな名前の奴で
あまりにトレパクが多くて検証サイトまでできた奴。

途中で送信した
>>27
雑誌にポストがあってそこにねじ込んでるんだろうな。

>>31
シヒラってそういう人だったのかｗしらんかった

シヒラ検証ページ見てきたが、パースの平行線のとかやりすぎじゃね？
パース出来ない漫画家って結構いる気がするんだが……
まぁ一回悪いことしたら全部悪いことに見えるってことかね


いや、一回じゃないかｗｗｗｗｗ

でも最近は少しまともになってきてる
ウルジャンに拾って貰って前後編読み切りの後
ＷＥＢ漫画描いてるよ

まさかリアル太郎にスレ乗っ取られるとは予測してなかった
太郎、お前やっぱ才能あるかもしれね

で、続きは？

太郎「さてと漫画家にでもなってやるかな」

太郎は誕生日を１ヶ月前に控えたある日に漫画を描くことを決意する
過密スケジュールの週刊連載に興味のない太郎は月刊誌連載を目標としていた
投稿＝受賞＝連載と考えている太郎にとって１ヶ月以内に一作描き上げることは絶対条件
20歳を目の前にした今が絶妙なタイミングと考えたのだ

バクマンの未来編である

>>48
まだいるのかよ
お前の未来描いてるわけじゃないんだぞ

いっとくけどハッピーエンドじゃないからな
自殺した兄さんの話だからな

>>51
俺は30だからな

しかも描き始めたのは25だ
商業目指し始めたのは28だ

ちなみに俺んちトキワ荘跡地の徒歩圏

>>51
フィクションじゃないのか…？
wktkしとくわ

>>52
とりあえず年齢証明できるもんうｐしてみろ
免許証

俺の予想が正しければお前は兄さんの生き写しだよ
20代前半だろ

どうせ免許証が手元にないとか言い訳するんだろうけど

>>1
続き書いてくれｗｗｗｗ

>>52
なぁ、邪魔すんなよ

http://www2.uploda.org/uporg1760996.jpg
これでいいのか？

ＡＴ限定ｗｗｗﾊﾟｹﾞｗｗｗｗｗｗ

AT限定って時点で終わってるな。お前の人生がな

かっこいいだろう？
ちなみに車は免許とって以降一度も乗ったことは無いぜ

専門卒で親と住んでるっていうと都会か？
都会は運転しないからゴールド率高いよね

美大卒で一人暮らしだな
関東に出てきて
同人と原稿料で食ってるよ
都会はいい、運転しなくてもいいからな

関東・・・埼玉県民か

ま、免許の写真は別人だろなｗｗｗｗｗｗｗｗ
ＩＤついてないしｗｗｗｗ

IDつけろ

さあ、そろそろ鳴かず飛ばずで引退コースの三十路デコハゲを放置する時間だ
このまま構ってたら思うつぼだぞ

>>26
俺は逆効果だと思うけどな
自分に才能あるって思っちゃうと、練習が疎かになって基礎固めが全くできてない上っ面だけの絵描きになる
ソースは俺

http://littlemore.bccks.jp/bcck/19097
これか

おっさんのおかげでgdgd

http://www2.uploda.org/uporg1761004.jpg
ほいさ

>>67
叩かれて伸びる人と褒められて伸びる人が居るからどっちともいえんよ

マジかよ
俺の兄さんこいつ以下かよ

俺涙目

気にスンナよ
人の価値なんて漫画で食っていけてるかどうかってそんなことで計れるもんじゃないさ

>>1
書けよぉぉぉ

>>71
確かにそうか
しかし、その両方をプラスに換えられるやつはすごいと思うよ
まだまともに叩かれたこと無い俺は1度で致命傷になりそうで怖いわ

あと>>1がんばろうぜ

>>73 簡単にイラスト描いてちょ

ダメだ
兄さんはマイノリティらしい
これから書き込むこと全否定される前半の流れで終わる

やめるよ

最近はゆっくり虐待くらいしか描いてないなぁ・・・

いいから>>1は早く続き書けよ

>>73
氏ねクズ

>>80
ありがとう
最高の褒め言葉だよ！！！

一度言ってみたかったんだこの台詞

彼女は上目使いで…まで読んだ

>>81
かまってちゃんかよカスが
じゃあお前の話でも聞いてやる
>>1より面白い話書け

30にもなって大変だな。VIPのこんな過疎スレ必死に乗っ取って現実逃避とは

大変っていうか
上にも描いたとおりヒマだったんだよね
ネームやる気もおきなかったし

でも大丈夫
罵倒されて元気でた
ネームにもどるぜアイデアも出たし

やっばりモチベあげるのは大切だ

匿名相手に何言い訳してんの。勝手にやれ

しかし３０歳でまだ卵状態か〜・・・・
デビューって何歳くらいまで出来るの？
てか普通は何歳くらいでするもん？

>>85気持ち悪い。

>>85
書けっつったらこれかよ
漫画家さんの表現欲もたいしたことないんですね
あーあ、つまんね
どうせお前の漫画も略

若い子は高校生とかもあるし少女漫画は中学生もある
遅咲きなら40すぎもあるね
それぞれだと思う

ちなみに今こっちが行ってる某少年誌に持ち込んだときは
年齢聞かれなかった

>>87
25歳前後じゃね？
適当だけど平均したらって事で

>>90漫画家になれなかったらどうすんの？今は実質ニートなの？

>>88
最高の(ry

>>89
そのぶん原稿用紙に描くからいいのさ！
とりあえずエロ同人の方から

>>93
かまってちゃんは自分でスレ立てしろカス。
俺は>>1の話が聞きたかったのに

>>93
僕の小規模な生活思い出した

おい追いついたと思ったら何だよこれは
何でどうしようもないクズに乗っ取られてるんだよ

>>93
キモい氏ね
スレ違いだから消えろ

>>92
いちおうエロマンガで連載してるからニートではないな
半分ニートだがな！

まあ一般少年誌で連載取るまではずっとエロ連載と同人でやってくよ
諦める気は全く無い


まあ免許うぷしろどーせ無いとか言うんだろとか
言った子がわるいとオモウヨ？

じゃそういうことでアデュ！！

あと今編集さんから電話きて
オッケー出たぜふふふ
日曜なのに彼もご苦労様だよ本当に

ID:rJ2YtksZ0
完璧な太郎じゃん

rJ2YtksZ0のせいで>>1いなくなっちゃったじゃん…。
30にもなって空気読めないとか、相当なクズなんだろな。

頼むよ>>1戻ってこいよー。

>>1さん続き頼む

>>98
漫画を読んでいくうちによく思うのが、単にストーリーを追うのではなく、その作家との対話を楽しむことがメインになってるということ
つまり、その作家の人間性自体が読み手を楽しませてくれるんだと俺は思ってる
なのにお前はなんなの
魅力を全く感じないわ
お前なんか絶対売れねーよ

書いてある内容どおりのキャラを演じてるだけなのに何この冷めきった反応

>>1さん続き頼む

>>103ここは書いてある内容どおりのキャラを演じるスレじゃない。

>>100
IDちゃんと書かないならレス番書いとけ
半端に投げ出した>>1が悪いだろ

幕間だ
>>1さんもう戻っていいよ

太郎さんにしろID:rJ2YtksZ0にしろ、>>30で言う後者の人間がプロになられると本気の人たちの邪魔なんだよな
漫画家にしろ小説家にしろ画家にしろ、こういう世界は努力の量がアテにならない
流した汗も涙も何の指標にもならない、スポーツの世界よりもう一段厳しい世界だ
「平時から酒を飲んで描いてる時も酔っぱらってるアイツが何で自分より人気があるのか」なんて
そこに疑問を持つことさえ許されない

だからこそ自分の作品を批判されること、評価されることに耐えられない人は作家になれないように
編集の人たちなんかには、そういう努力をしててほしいもんだね
そういう自浄作用がなければ作家のいる世界全体が茶番になってしまう

>>103
確かに演技だろうさ
だったらなおのこと面白くなくちゃ意味がない
あまつさえ>>1を引っ込めさせたID:rJ2YtksZ0がこのスレに意味があったと思うなら
お前、朝イチで病院行ったがいいよ

なんか楽しそうなスレ見つけたのに
馬鹿が出しゃばって続き読めなくなっちゃった……

>>106よくみたらID抜けてたな。それは悪かった、謝る。
でも>>1が途中で消えたのはID:rJ2YtksZ0のせいだろ。
誰だって自分のスレにあんなキモいのが巣くったらやる気失せるわ。

演技じゃないぜ
むしろ普段演技でひた隠しにしている俺の本性をアナルをこじあけるかのように全開にしてみたよワォ！！

>>1が去ったのは……俺様ちゃんがあまりにもまぶしかったからさ
そう彼は己の弱さに負けたのだ

>>110
本性出してたね
でもそれに惹かれた人はいないみたいだね

当たり前だ
こんな本性に惹かれるようなのは生粋のド変態でしょ
俺だって引くし

そんな本性だから惹かれなかったんだよ＾＾
面白い人もいるよ＾＾

おまえほんとに漫画描いてるなら自作の絵でもうｐしろよｗ＞ID:rJ2YtksZ0

>>112
だって普通じゃん

ムリ
本性かくして普通の絵師として降臨してるときなら普通にうｐもするが
この状況でうｐるほどバカではないつもりですじょ？

まあどうしてもというのなら
俺が他のスレで本性かくして猫かぶってうｐってるときに見なさい

>>116
その辺にいる普通の人の漫画とか興味ないです(^q^)

つまんね

太郎のまま、当時の兄さんの気持ちを連想しつつ続けるべきか
兄さんの観察日記をつづるべきか
どっちにしようか

>>119
キターーー！

>>119
せっかくなら>>49までの流れの続きとして書いてほしい

>>119戻ってきてくれてうれしいよ！
どうせなら太郎として続きが見たいかな。

>>1の物語の主人公が書き込んでると聞いて

>>121に同意
wktk

まあまあ連休だしエロアニメでも見てようぜ
http://218.228.144.200:8080

只今アッチェレランド垂れ中

>>1まだー？

太郎「やーめた」

太郎は描き上げることなくペンをおいた。期限に間に合わないのであきらめたのだ
当初の予定では31pのストーリー漫画の予定だったが残っていたのはペン入れは終わっているが消しゴムかけ途中の原稿18枚だった

時間との勝負に妥協し下描き中にネーム削りの荒技敢行
ストーリー破綻もいいとこのクソ漫画にもなりそこねた紙切れだけが残った

>>119
太郎のままで

太郎「初めてでこれだけ描けりゃ上出来だろｗ」

そう言って目標叶わぬまま、太郎君は20歳になった


上から目線の声
太郎が描き上げた漫画は絵はヘタクソでストーリーは破綻していた
と、言うよりもネームの段階でクソネームだった
だけど太郎は自分がプロの実力があると思ってるから、絵も話も十分通用すると思ってたようだけどなｗ

太郎「やめた」

太郎君は２ヶ月遊び、１ヶ月描きを繰り返した
その都度漫画になり損なった紙切れが量産された
９月も終わる頃、太郎君は動かざるを得ない状況に追い込まれる

戻ってきてたか
ｗｋｔｋ

定職につくための努力もせず、絵を描くことで繋がった人以外に知り合い（≠友達）もいない
そうするとだんだん引っ込みがつかなくなってくるんだよな

けど焦りにも、引っ込みがつかないという現実にも向き合えないから
絵描きになれると自分自身に思い込ませて適当な絵ばかり描いて逃げ続ける
時間の経過が徐々にだが確実に事態を悪化させることにも目をそむけて・・・・・・

そのまま２６歳になった女と同居している
正直、醜態極まりないな

父「でていけ」

太郎「……」

父親はいつまでも無職を続ける太郎君に愛想を尽かし、退去を命じた


上から目線の声
実は親父は愛想を尽かしたわけじゃなく、太郎達が邪魔になっただけだけどな
太郎の兄弟関係は兄、太郎、弟の三人兄弟
兄は歳が離れていて、そろそろ結婚を考えなきゃならない時期だった

>>132
おまえ自身のことなのか？

上から目線の声
太郎の父親は長男を跡取りとすべく手塩をかけて育てていた
いわば太郎と弟は保険のようなもの

家は裕福ではない
だが唯一借金して大学に進学させたのが長男だ

長男にはそのとき彼女がいた
だが無職の弟を恥じ彼女を家に招くのを嫌がっていた
そう、文字通り太郎が邪魔だった

太郎「わかった。けど時間くれ」

父「１ヶ月」

太郎「……わかった」

太郎君は１ヶ月の猶予期間を貰い、漫画を描き始めた


上から目線の声
このときの太郎は少しカッコ良かった
問題はそのカッコ良さを漫画じゃなくて就活に使えよって話だｗ

>>134
うん
>>1の邪魔にならんようにちょっとだけ書くわ

女は高校時代の部活の後輩なんだが「イラストレーターになりたい」と口では言いながら
ゲームの好きなキャラの絵ばかり描いてて、他には何の努力もしてない
評価されることが怖いんでマニュアル化された職場で働くことができないし、描いた絵をどこかに投稿することもしない
ネットで知り合った他の絵描きと馴れ合いを続けて現実から目を背けつづけてる
ダメなことは環境のせいにして、必要な努力について話をするとパニックに陥って逆ギレする

親にも見限られて行き場なくしてたところを拾って半年ほど一緒に住んでんだが、もうあきれ果てたぜ
好きだったんだけど、さすがに見下げ果てるわ

しぇん

一ヶ月…

太郎「ボケが！なんでこんなにヘタクソなんだよ！」

迫り来る現実に太郎君は急に現実に引き戻されていた
毎晩のように壁を殴る音や物を叩きつける音、憤怒の声が聴こえた
今までプロでも通用すると思っていた妄想が剥がれたときだった


上から目線の声
現実知ったら就活しろよｗ
なんでヘタクソか？って描いてないんだから当然だろｗ

>>137
終わり？
お前も絵描き目指してるの？

太郎「……」

ボロボロの状態で描き上げた漫画は12pのギャグ漫画
もちろん面白くない、絵が汚い、仕上げも端折った最低の三拍子をそなえた作品だ
太郎は悔しそうな顔でその漫画を投稿した

そして父が用意したアパートに母が用意した申し訳程度の小銭を持って家を出て行った

>>141
さっきのリアル太郎のパターンになるから控えたんだろ
あんま掘るなって

おｋ静観するお

弟「兄さん。結果はどうだった？」

太郎「ダメだったー」

太郎君のアパートに弟は毎日のように訪れていた
投稿の結果が気になっていたのもあるが、正直な話弟も家に居辛かった

太郎「どうだ！」

弟「うまくはない」

太郎「ケッ」

弟「好みでもない」

太郎「……」

弟「売れそうにもない」

太郎「だーっらっしゃっー！」

現実…ｺﾞｸﾘ

そのとき兄さんの部屋はテレビもゲームもなく
漫画雑誌が数冊と

紙屑の山の部屋になっていた


太郎「バイト行くから帰れ」

俺「おう、バイト頑張れよ」

太郎「おう」

バイトで生計を支えつつ、兄さんは未だに漫画家を目指している
冬の日のとあるアパートの一室で


第一部投稿編 完

とりあえず乙
このまま第二部突入か？

完全美化されたじゃないか

>>141
終わり
俺は仕事しながらのんびりと作家を目指してる
楽しいだけじゃなくて人生のためになるような・・・つったら大袈裟だが
ゆとりって言われてる連中に、何かを考えさせるようなラノベが書きたい
>>143の言う通り、ここまでな

>>1乙
鬱展開になりそうな第二部にも期待してるぜ

考えさせるための作品がラノベっていうのが一番意外性のある発想だな

>>1乙
第2部行くのか？

>>152
思った
でもそういう発想けっこう好きだわ、俺

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　　　　　　　一旦休憩　　　　　　　　　　　　　　 -‐─‐- ､
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　　｀丶、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＜>'´:／￣＼＼: ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　　　　 ＼t─- 、　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 //:.:/l: :/:/: : ＼＼:.'.
　　　　　　　　　　　　　　　　　′　　 _　　　　　｀|. 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　/: |i: |┴‐く:!: : :j: ∨: |　
　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 　 / ＼　 　 　 |.　　　 ＼　　　　 　 　 　 　 ＿_rｰ､{: (ﾊ_佗｀　-＼/:/ | : |
　　　　　　　　　　　 　 　 , ′ 　 ／　 　 ＼ 　 /⌒＼　 　 ＼__　　　　　　　´　　|　 }L:i{　　,　　佗rf'h:/: :ﾘ
　　　　　　　　　　　　　 /＼__,／　　　　　 /＼|　　　　　ー―/ ＞'"´　　　-r-､/》 /ｲ ∧ ヽ　 __,ノﾉﾉ厶ｲ
　　　　　　　　　　　　 , ′ ／　　　　　　 〈 ::::::j＿　 　 　 　 // 　 ⌒`＜.　{{≫Ｏ≪7_'　 >r‐- /　_,...イ: : :.|
　　　　　　　　　　　／ 　r'　　　　　　　　　}::::::{　 ￣￣￣￣| ＞　 _　　　`＜　《》　/∧_ヽ // |　 { ∨: : : :|
　　　　　　　　　 ／　　_ﾉ　　　　　　　　 _.⊥ﾆ{　　　_＿_..二Ｌ=====≧=‐-､ ｀メ￣￣￣￣＼ |　 ∨:i : : : j
.―-､＿＿＿_／　　∠＿　　 　 _..　-‐　　　　{￣￣　 厂￣　　　　　　　　　{ 　 ヽ⌒　　⌒　 | 　　Yｉ : : 〈
　　　　　（　　`ｰ(／　　　 ￣￣　　　　　　　　|　 　 　 |　　　　　　　　　　／ }_/j i（●）　（●){　　　}: : : : ＼
￣￣￣￣￣｀　 ―- 　 .__　　 　 　 　 　 　_r┴一…'７　　.x─一¬'´￣| 　　　"　ﾞ（__人__）　{　 　 j: : :ヽ : : : 二: :ﾆ=-
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣└―‐一'´|__／　　　　　　∠:＼ 　 　 　 ｀ ⌒ ´ 　 ＼_,ノ⌒´￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..;;,,ﾞﾞ';;;''‐*-..;;,,,,,,,;;;;;;,,,,,,....-‐-‐''~,;;,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,....

もう方向性も書き方もわからない
これはもう二部行かない方がいい気がする

つかタイトル恋空２に直してみなかったことにしてくれ

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,､ '";ｨ'
_＿_＿＿___　　　　　　　　　　　　　 ／::::::/l:l
─- ､::::;;;;;;;;;｀ﾞﾞ''‐ ､　 　 __,,,,......,,,,_／:::::::::/: !|
　　. : : : : : : ｀ﾞ'ヽ､:::ﾞヾ´::::::::::::::::::::::｀ﾞﾞﾞ'''‐'､. l|　　　　またまたご冗談を
､､ . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ!　　　　　　　　　　　　　　　　　,､- ､
.ヽ:ﾞヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;､-､､ﾞ::: 　 　 rｰ-:'､　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　 }¬､
.　＼::ﾞ､: : : :./::::::::::::::;､-''"::::::::::　　　,...,:::,::.,　:::':､　　　　　　　　　　　　_,,/,,　 ,､.,/ 　 }
　　　ヽ:ヽ､ /:::::::::::::::::::::::::　 　 　_　　｀ﾞ''‐''"　 __,,',,,,___　　　　　　　／~　　 ヾ::::ﾂ,､-/
　　　　 ｀ヽ､:::::::::;;;､､--‐‐'''''',,iﾆ-　　　 _|　　､-l､,},,　 ￣""'''¬-, '　 ''‐-､ .,ﾉ'ﾞ,i';;;;ﾂ
　　　_,,,､-‐l'''"´:::::::'　　,､-'" ,.X,_,,､-v'"''ﾞ''yr-ヽ / ﾞﾞ'ヽ､,　　　 ,.'　　　 　 jﾞ,,, ´　7
,､-''"　　 　.l:::::::::::;､-''"　 ,.-'　　ﾞ､""ヾ'r-;;:l　　冫、 　 　 ヽ､ /　 　 __,,.ノ:::::ヽ. /
　　　　　　　l;､-'ﾞ:　　 ,／　　　 　 ゞ=‐'"~ﾞﾞ')　./.　＼　　　　/　　'''"/::::;:::;r-''‐ヽ
　　　　　,､‐ﾞ ヽ:::::..,.r'ﾞ　　　　　　　　 ,,. ,r／ ./　　　 ヽ.　　 ,'　　 　 '､ノ''"　　　ﾉ
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漫画家で金はともかく名声なんて得られる？

>>157
世間的に見てヒット作にはならなくても、自分の才能が認められたっていう充足感は大いにあるよ
同じ「手に職」でも建物なんかは一見してどこの誰が建てたとか分からないけど
本は常に名前と一体で売られるものだしね

>>1よ
二部行かない方がいい気がしてるのはお前だけだ
最後までやり通せ
さもなければ一生童貞の呪いをかける

夢売る仕事なんだから大いに夢を持て
世の中にあるものの７割は妄想や夢なんだからな

女子高生が漫画見て「これぐらい私にも描けるしｗｗｗ」とか思って
本当に漫画家になったやつがいたな

第二部持ち込み編

兄さんは相変わらず漫画を描き続けている
俺は兄さんの後ろで週刊誌を読む
毎月投稿するようになった兄さんはバイトと漫画で疲れていた

今思えば、俺は邪魔者だっただろう
その上切り詰めてギリギリの生活をしている兄さんの食料をガンガン消費していた
邪魔者ではなく疫病神だったかもしれない

しかし兄さんは何も言わず漫画を描き続けていた

「手伝え」と言われるのを待っていた
疲れているのは手に取るようにわかる。だからこそ消しゴムかけのような雑務を命じてくれればいいのにと毎日思っていた
いや、本当は漫画を描くことに携わってみたかったのかもしれない
だが兄さんの口から手伝えと発せられることはなかった

12pのギャグ漫画に１ヶ月かかっていたあの時とは違い
バイトをしつつ31pのストーリー漫画を１ヶ月で完成させる
完成させた原稿はすぐ投稿し、次のネームにとりかかる
プロットはバイト中に考え、思いついたネタをハンド手帳に書き留めていた

個人的な意見になるのだが、兄さんの漫画は面白くなかった
絵が下手で読みにくく、手書きの字も下手で読みにくく、シナリオは意味不明でいて浅かった

わかりにくいと思うので兄さんの漫画を一つ紹介する

江戸時代にタイムスリップした主人公
タイムホールから出たとき寝ていた織田信長の上に落ち、首の骨が折れた信長は死んでしまう
慌てた主人公は織田信長を庭に埋葬する
変な音を聞いた豊臣秀吉がかけつけるが、なぜか主人公と織田信長を勘違いし、主人公は織田信長と入れ替わってしまう
次の日になぜか決戦がおこり、なぜか上杉謙信と戦うことになる
魔道具での戦いが主流らしく一騎打ち勝負
兵達は武装した賑やかし
主人公は見事に織田信長を演じきり、上杉謙信を倒し天下統一しましたとさ


兄さんはアホだと確信した

季節は夏になる
汗の対策をしない。できない兄さんの仕上げる原稿は全体的にふにゃふにゃになっている
もちろんそんな状態でトーンなど貼れるはずもなく、セロテープで貼り付けていた

俺は兄さんがジャンク屋で買った冷凍庫付き冷蔵庫からアイスを勝手に消費する
それで兄さんが投稿のために買っている漫画を読む

兄さんの部屋は漫画家のような部屋になっていた
机の上は漫画の画材で溢れかえり、雑誌は部屋の隅に山積み、壁には雑誌についてきたポスターの山
返ってきた原稿と描いたネームノートは捨てずに部屋の端に貯めている
机の正面、一番目に付く壁のところに編集からのコメントを貼り付けていた
兄さんは全て見えるように貼り付けていたが全て絵についての指摘だった

こういう言葉は使いたくないのだが、兄さんには資質がなかったのだと思う
漫画家に必要な資質が圧倒的に欠落していたと
それを物語る会話がある

俺「兄さんはなんで漫画家ななりたいの？」

太郎「なんで？」

俺「漫画家じゃなくてもいいじゃん」

太郎「だって金持ちになりてーし」

低学歴の兄さんにとって金持ちになる方法は漫画家になることらしく
それ以外での意味で漫画家に魅力を感じていなかった

描きたい話がある場合、それに応じた画力を求める
野球漫画が描きたい元甲子園球児は相手のスイングの凄さ、甲子園球場の熱気などを表現したい
表現して伝えたいと、伝える術の向上を求める
いや、向上ではなく伝えたいことを表現するための最低限の務めなのかもしれない

一方兄さんは漠然とした絵のうまさを求め、何をどう表現したいかのビジョンがない
ゴール地点を決めないでただむやみやたらに上手いと思った技術を取り込もうとする
その上に取り込みきれてもいないくせに、新しい技術を見つけてはそれを取り込もうと切り替える
結果、数日経つと元の絵に戻る

ｱｹﾞ

兄さんはもっと余裕を持つべきだった

毎月投稿してまでも早く漫画家になろうとするあまり、画力の向上にストップがかかってしまったのだ
画力の向上が止まった状態で漫画を描き続けても、漫画技術は向上するもののキャラ絵は向上しない
比喩するなら、一流の舞台で三流俳優が演技をしているようなものだ

第一幕まで読んだところで泣いた

少女漫画家ってモチベモチベうるさい

目的のために本気で方法を考える人にとって、努力とは「継続すること」
けど漠然と何かになりたい、たどり着きたいと思う人は手当たり次第に近道っぽい手段を選び、こなし、挫折する
その繰り返しを努力だと思ってる

努力とは辛いものだと、これも漠然と思い込んでるし、自省するのは怖いから自分の行為を疑わない
それどころか本当の意味での努力をしている人を見て「あいつより自分は頑張ってる」とか見下しにかかる

的確なアドバイスをしても劣等感を刺激されるだけってんじゃ手に負えない
そういう人に余裕を持たせるのは難しいよな

そのときの俺は、兄さんが漫画家になれないと薄々としか気づくことができなかった
それよりもこんなに頑張ってるんだからいつかは……、と思う方が大きかった
それほどまでに兄さんは努力していた。あんなに必死な兄さんを生まれて始めてみた

そんなとき、兄さんの運命を変える電話がかかってくる

太郎「はい……はい……えっ！？
　　……ホントですか！？行きます！大丈夫です！」

そんな応答をしていたと思う。電話の相手は編集だった
電話を終えた兄さんはいやらしい笑顔で俺にこう言った

太郎「焼き肉食いに行くぞ！」

俺「お？おう……」

追いついた>>1wktk!!
バカがでしゃばった時にはもう読めないんじゃないかってヒヤヒヤしたわｗ
最後まで書ききってくれ！！俺は見てる！

焼き肉屋で電話の内容を聞いた
編集は熱心に投稿をしてくる兄さんに興味を持ち連絡してきたらしい
そして一度じかに会って話したいと
一度持ち込みに来たらどうだいと

兄さんは嬉しくなって焼き肉を食いにきたわけだ
生活費もカツカツの状態なのに
俺は兄さんをヨイショしつつ焼き肉をガツガツ食べた

太郎「勝ったかなｗ」

俺「おう、ユーウィン」

まるで漫画家残酷物語だな

そんなことより聞いてくれ

どうやら編集者がvip見てたと判明
書き込みから俺を特定して
「vipにあんな書き込みして悦に入る人間はいつか重大な仕事の内容を2ちゃんでばらしたりするから君にはもう仕事回さないよ」
つていわれちゃったんだぜ!!

嗚呼嗚呼あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

それから兄さんはアルバイトをやめ（正確に言えば長期休暇を拒否されやめることとなった）
進行中の漫画の製作を急ピッチで進めた
だけど、あのときの兄さんは凄く楽しく漫画を描いてた
いつも何かに追い立てられるように漫画を描いていた姿から想像がつかなかったほど

>>179
死ねカス

>>179
1回乗っ取り出来たからって調子のんな消えろ太郎
30なって太郎してる方が恥ずかしいぞ

>>181
ありがとう!!

別のところに作品持ち込むわ
勇気でた

>>179キミは自分のスレ立てなさい
本編読んでんだから

書いといてなんだがきみたちにはスルー力が圧倒的に足りない

まあいいや
メシ食いに行ってくる
ちょっとヤケ食いで高い肉でも

太郎「んじゃ、漫画家になりに行ってくるわｗ」

俺「おう！」

新幹線のホームまで見送りに行った
出来上がったいつも通りの面白くない原稿のみを所持して兄さんは持ち込みに向かった

兄さんが居なくなったのと１１月の寒さが相まって、やけに寂しい早朝だった


第二部持ち込み編 完

支援。

嫌な雰囲気がしてきたな
見たいが怖い

今来た産業

第三部終わり編


太郎「もしもし俺」

俺「うん」

太郎「アシスタントやることになった」

俺「すげぇじゃん」

太郎「おう……こっち住むことになったから、そっちのアパートの契約きっといて」

俺「あ……、うん」

太郎「じゃあまた」

俺「あ……、おう」

支援

アシスタントが決まったと言う割には落胆した声だったのを覚えている

実はそのとき、俺もかなりまいっていた

家の居心地は最低だ
長男が結婚して、義姉さんが家に住んでいる
邪魔な俺を追い出したい父親は、高校卒業間近の俺に県外就職をするよう命じる
従うべきなのだが、なんとなく従うのがしゃくで、最悪兄さんのところに転がり込むつもりだった

ただでさえ家に一秒だって居たくない状況だ
逃げるように兄さんのところに行っていたが、その兄さんも今は居ない
いつ帰ってくるかもわからない

電話をきった後、しばらく俺は考えていた
そして、俺は決めた


俺「一人暮らしの練習をしておきたいから兄さんの部屋に住んでもいい？」

父「練習にならんだろ。あれにだけはなるな」

俺「実は兄さん東京に行ったんだ」

父「あのアホがワシに迷惑がかかるだろうが」

森田

追いついた
>>1応援してる

ほ

り

なんとか父を説得して俺は兄さんのアパートで一人暮らしをはじめた
一人暮らしと言っても家賃は親が払い食費のみを自分で稼ぐだけの一人暮らしだが

やることは決まっていた
兄さんがデビューしたときにアシスタントが必要となる筈だ
俺がアシスタントができれば極貧の兄さんの助けになると
そう信じていた
兄さんが漫画家になると

話を考える能力は壊滅的で、兄さんのネームをもとに兄さんの画材を使って漫画を描いてみた
それまでは兄さんは絵が下手だと思っていたが、実際に自分で描いてみると兄さんの技術の凄さがわかった
積み上げられたボツ原稿を見ながら必死に練習したが結局兄さんの1/10の技術すら身につかなかった

そして何よりも量
大量にあるネームノートは50冊を超える
投稿した漫画は十数本なのに５倍近くのネームノートがある
ネームノートはノートの半分を使いネームをきり、残り半分に設定がある
一冊一話になるように作られている
生活費を全てバイトで稼ぎ、月一本投稿していた兄さんのどこにこんなに作る時間があったのか全くわからない

支援。読んでるよ。

とにかく、俺は兄さんの漫画の真似をしながら練習し続けた
高校を卒業するまでの五ヶ月で二作の作画を完成させた


高校を卒業したものの、就職先は決まっておらずフリーターとして生計を建てる日々がはじまる
そんな俺を恥に思ったのだろう。家族とは疎遠になった
俺は兄さんと全く同じ生活をしていた

東京に行った兄さんからあれっきり連絡はなく、こっちから連絡するのも気が引ける
何より、まだ俺は兄さんの役に立てるほど成長していない
それでも兄さんが気になって投稿していた雑誌を買い続けるがそれらしい連載は始まらない

生活に手一杯になり、漫画がおろそかになりつつあったある日
バイトから帰ると部屋には兄さんが居た

昨日の不二夫のせいかもしらんがどことなく昭和の雰囲気

俺「久しぶり！実はこの部屋今俺が使ってんだよ！」

太郎「……」

俺「実家に帰った？それともじかにここにきた？」

太郎「……」

俺「まあそんなことおいといて……みてくれ！」

太郎「……」

俺「すげえだろ！漫画になってるだろ！」

太郎「……」

俺「あとこれどうやんの？教えてよ」

太郎「……」

家族とは仲良くしなきゃ駄目だよ
俺は年二回実家に帰ってみんなで楽しくやってるし

展開がこえー

あとから聞いた話だが、俺は首吊り自殺していた兄さんにずっと話しかけていたらしい
不信に思った隣人が大家に報告し、異常な俺と兄さんを発見したらしい

実はこの会話は妄想で、俺はそのときの記憶が全くない

なんてことだ．．．

うわぁ…

この先の展開想像するの怖いな

なん・・・だと・・・？

って規制食らってる間になんてこった・・・・・・

兄さんにとって自分が終わるべき場所はその部屋だったんだなー

太郎…

兄さんが保証人も無しにどうやって東京で一人暮らしをしていたかも
正直、本当にアシスタントをやっていたかさえも今となってはわからない

つい三ヶ月前の夏の日の夜の出来事である


第三部終わり編 完
漫画家志望者の日常 完

4部ない…の？

>>1は今どうしてるんだ？フリーター？

誰についてたかとか出版社にきいてみればいいだろ

乙

是非このスレはまとめて漫画家スレの度に貼りたい

乙

先に結末言ってたとはいえ重いなぁ
兄さん、がむしゃらで効率的ではないけど自分なりに努力はしようとはしてた人だったんだな

>>100

>>1は今何してんだ？

>>1のおかげで目が覚めた。最初の太郎と同じ道を行くところだったよ。
このスレはプリントしてずっーと教訓としておいておこうと思う。
ありがとう。

太郎君は死ぬまで少年でした。ってこと？

>>224
家を追い出されてからの太郎さんは、視野が広くは決してないけど本人なりに現実を向き合ってはいたんじゃないかな
残されたネームの量からすると、がむしゃらな努力はしてたっぽいし

当たり前の大人である方法として定職に就くことをしなかったのは
結局書きたいものがあるから作家になるんじゃなくて、ただ漠然と作家という道を選んでたっていう
不純で、他の作家になろうとしてる人にとって迷惑な理由だったかもしれんけど
現実を見ないフリをする少年でいられなかったからこそ追い詰められたんじゃないかと思う

小規模な僕の生活スレか

http://limitedxlimited.blog22.fc2.com/blog-entry-133.html

本当に描きたいものがあるなら、夢は稼ぐ手段とは分けて考えるべき
「何歳までに漫画家になる」とか「自分には漫画（小説、絵etc）しか才能がない」とかは思わないでほしい

何をしながらでも描きたいものは描けるし、なりたいものになる努力も続けられる
がむしゃらで自分に無理を強いるような努力でなくても、なりたいものになろうとし続けてる限り、
それになる未来は必ずやってくる
半年後でも、２０年後でも、５０年後でも

だから焦るのはよそう
夢を怠惰の言い訳に使うのはよそう
自分には他に何の才能もないと考えるのはよそう
自分に無理を強いて自分自身を追い詰めるのはよそう

スレ汚しは承知で書いておきたかった
すまん

保守

>>1の後日談も聞きたいな
保守

>>160
天野明？星野桂？日向武志？

岡田あーみんは１年で漫画家になれなかったら諦めると
しばり付きで挑んでなってしまった。

なかったので建てました

結局>>1は今なにしてるんだろうな･･･

保守