やる夫が見てもらいたいようです　3

　 　 　 　 |　前スレの最後は一体なんだお！
　 　 　 　 |　あれじゃあ、あまりに東郷が可哀想だお！
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| 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　∨
|　　 黙って続きを見るしかないだろ
|　　 常識的に考えて・・・　 　
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　　 ヽ　　　　　ノ￣　`ー､＿ﾉ￣￣￣ �煤@l､Ｅ ﾉ　<
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　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
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|: : : : |: : : : :l ≧'＝ｫ-..､ヽ ＼_|: :/　|:ノ: : :　. : ／/: : :/　　 l: : : : : : : : 　　巨大な龍が飛び立った。それと同時に突風が＜モノ＞のいた場所から
l: : : : :. : : : : l |　／::::::::::f＞､_>!: l イ: : : : : : ∨_/: ∠三 ＝l: : : : : : :　 　　吹きつけ、圭一の髪をはためかせた。
ﾊ: : : : :､: : : :　ﾄ弋＞__,:::ノ　 ` V　 |: : : : :／,＞ '::::::r-;ヾ.v': : : : : :　 . 　　 闇と一緒にどろりとした空気が吹き流されていく。
　'､: : : : ヽ: : : :'. ｀￣￣￣＞―　　 |: : ／　 　 {r7_,::ノ　 /'′:/: :　. : : 　　その中心に、なじんだ気配を感じた。だがそれは瞬く間に
ヽ `､: : : : ﾄ､: : :'.　　　　　　　　　　 j／　　　｀￣ ¨¨　　ｲ: :／: :　 /:/: 　　 弱々しくしぼんでいく。
: : i` ﾄ. : : :!　ヽ: :'.　　　　　　　　　　　 :　　　　　　　Ｊ /／: : : . ／/:　/
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　　ヽ!　 ﾍ:|､　　　 〈ー− ､　　｀ ー-- ィ　　 -≠ , ′ j : : ／　//
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　　/~''i　/／＿＼_..`７| l､{''″／__`>ヽ |r｀i　　　両足を投げ出し、地面に仰向けに倒れている男の姿が目に映った。
　　l .{`|./　ヽ二・ﾆゝﾁ､ ! .ゝrﾆ・二r　 } ! i l　　　東郷は胸から腹にかけてを両腕で抑えたまま横たわっていた。
　　{ {（l {　　　　　　ﾉ　|　| ヽ　　　::　　}| ｿ/　　　傍らに膝をつき、東郷の様子を見る。外傷はない。
　　ヽヽ|.{　　　　／　　|　|　　＼　　　 i.|//　　　　だが、気配は先ほどよりもさらに弱まっていく。
　　　＼|.i　　 ／　　,,.. |　l._,,　.　＼　 i !/
　　　　乂i　 /　　　 - (__,）-゛　　　'　{丿
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　　　 人　＼　　 .!''''"￣~￣`''!　 ／ 人
　　 ./ | .＼ ,＼　　'-""　゛-'　 ／ ／ | .ヽ
　 ノ　 .{　　＼ .ヽ,.,　　 .:　　 ,ｲ ／　　}　　ヽ
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l: : : : :. : : : : l |　／::::::::::f＞､_>!: l イ: : : : : : ∨_/: ∠三 ＝l: : : : : : :　 　　　　「なんで、一人でこんな無茶をことを・・・・・・」
ﾊ: : : : :､: : : :　ﾄ弋＞__,:::ノ　 ` V　 |: : : : :／,＞ '::::::r-;ヾ.v': : : : : :　 .
　'､: : : : ヽ: : : :'. ｀￣￣￣＞―　　 |: : ／　 　 {r7_,::ノ　 /'′:/: :　. : :
ヽ `､: : : : ﾄ､: : :'.　　　　　　　　　　 j／　　　｀￣ ¨¨　　ｲ: :／: :　 /:/:
: : i` ﾄ. : : :!　ヽ: :'.　　　　　　　　　　　 :　　　　　　　Ｊ /／: : : . ／/:　/
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　　ヽ!　 ﾍ:|､　　　 〈ー− ､　　｀ ー-- ィ　　 -≠ , ′ j : : ／　//
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.|　　　　　 .| { 〈|　|　　　 ／　　 ヽ　 　　　　「何も、聞いていないのか」
｜　　　　　ヽ ヽ|　|　 ／　　 　__,ヽ　　
　ヽ.　　　 ／ ヽ |　|　　　　 　 _了´　　
　　/ヽｗ'゛　　　 ｝,,,|　　　　　厶　　　　　
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｜　　　　　ヽ ヽ|　|　 ／　　 　__,ヽ
　ヽ.　　　 ／ ヽ |　|　　　　 　 _了´　　　　　あいつとは誰なのか、わざわざ聞くことはしない。
　　/ヽｗ'゛　　　 ｝,,,|　　　　　厶　　　
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　　 /　　　　　　　　　　　 lヽ　 ､　　.l υ ヽ/|　　　　ヽ　 / !|　　　 /　　lヽ＼ 　　　　「おい、お前死なねえだろ。すぐに治るだろ、こんなの」
　　/　　　　　　　　ヽ　　　l　>ﾉ　　　l　　 iVl　　rヽ　i /　 l　　　/　　　l }
　 i　　　　　　　　　 ヽ　　／　ヽ.　　 l　　 ヽ|　　` ´　ﾂ ノノ　　 / ヽ　　l/ 　　　　　　東郷はわずかに困った顔をした。何かを答えようとして
　 l　　l　　　　　　　　ヽ./　i＿＿ヽ_. l　　　　　＿ --　¨'' i　　/　/ >　 l 　　　　　　　口を開き、そこで―
　 l.　 ﾊ　　　　　　　　 ﾍ. lﾍ　　　 ＼ｌ　　　　　　　　　　 / ／　　 ／i　l
　 l　 l　l　　　　　　　 ＼ﾍ〉iヽ　 rヽ　　 、 　　　　　　　／　　　　! l　l l　　 l
　 .l　l　 i　　　　　　　　 ヾｰヾ＼.`´ ／ 　i 　　　　　　　　　　υ ﾉ　i. V　ﾊ |
　　l i　　i　　　　 i、　　、　＼　 =ノ　　　 `　　, - −､　　　　υ/ 　 i、 /
　　 l|　　ヽ　　　 lヽ　　　丶、＼.　　　　　 ／, ・ ' ¨￣`)ヽ　　 /　　　ヾ/
　　　　　　ヽ　　　i ヽ　　　 l､￣ヾｰ 　　　<〈/　,　-　¨　　　 /　　　　 y '' ¨
　　　　　　　ヽ　　i　 ＼　　 i ＼　ヽ、　　 -` '　　　　　　 ／　　　　　 ヽ` ｰ
　　　　　　　　＼　i　　 ＼　 ヽ　`　､`ヽ ､　　　　　　　 ／
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　　′　　　　　. : l　　　. : ': : : /｀丶＼!: : : : : : : : : : : ﾊ: : : : ,′　　 '. : !
　　{　　 　:/　 : : l　　　: :7: : /　_＿　　l: : :A: : : : : : :j　'. : :/＿＿＿_!: L
　　|　　 . /　 : : : !　　. : :lj: /三 ＝- ､､l: : ハ: : : : : : ﾄ､ |: :j_.. -　´￣|:｢ 　　　　　 血を吐いた。
　　|　　: ′　: : : l　　. : lﾊ: l　　　__　　ヾ､:|　ﾊ: : : : :j 　 |:/_,,,,,,,,,,,,__　|! 　　　　　　苦しげに喉を鳴らしながらおびただしい量の血を吐いた。
　　|　 : :|　　: : : :l　 .: : :l:| ﾘ　　 （じ）　　}!`　　l: : : :/　／'"´　　　 ＼ヽ 　　　　　　東郷の胸と、圭一の腕と膝が血でぐっしょりと濡れる。
　　|　: : :!　 : : : :.|:　: : : |:!､＼　　｀´　　　　　　l: : :/　　　　 r≠,　　　ヾヽ
　　|　: : :|　 : : : : l: . : : : !:! ＞`ー… -_＿　　　|: /　　､　　 ゞ-'′　　　〉
　　| : : : ﾊ　: : : : ﾍ: : : : :l:|　　　　　　　　　　　 '′＜ ､＼､_　　　 　 ／´
　　|: : :/　i　: : : : : ヽ: : : l:|　　　　　　　　　　　　　　　｀　＼｀ ─ ' ´　 /
　　|: :/　 ﾊ　: : : : : : ﾄ : : ﾄ､　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　 / /
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　　　/　　　　　　　　　　 .ﾄ、　 ヾーl" ヽ 　l ／　　ヽ　　Xi'|　　　　　　l＼ 　　　　「おい、傷はどこだよ。こんな血を吐くほどの怪我、
　　 /　　　　　　　　　　　 lヽ　 ､　　.l υ ヽ/|　　　　ヽ　 / !|　　　 /　　lヽ＼ 　　　どこにしてるんだよ」
　　/　　　　　　　　ヽ　　　l　>ﾉ　　　l　　 iVl　　rヽ　i /　 l　　　/　　　l }
　 i　　　　　　　　　 ヽ　　／　ヽ.　　 l　　 ヽ|　　` ´　ﾂ ノノ　　 / ヽ　　l/
　 l　　l　　　　　　　　ヽ./　i＿＿ヽ_. l　　　　　＿ --　¨'' i　　/　/ >　 l
　 l.　 ﾊ　　　　　　　　 ﾍ. lﾍ　　　 ＼ｌ　　　　　　　　　　 / ／　　 ／i　l
　 l　 l　l　　　　　　　 ＼ﾍ〉iヽ　 rヽ　　 、 　　　　　　　／　　　　! l　l l　　 l
　 .l　l　 i　　　　　　　　 ヾｰヾ＼.`´ ／ 　i 　　　　　　　　　　υ ﾉ　i. V　ﾊ |
　　l i　　i　　　　 i、　　、　＼　 =ノ　　　 `　　, - −､　　　　υ/ 　 i、 /
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　　　　　　ヽ　　　i ヽ　　　 l､￣ヾｰ 　　　<〈/　,　-　¨　　　 /　　　　 y '' ¨
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.|　　　　　 .| { 〈|　|　　　 ／　　 ヽ　 　　　　「体の中だろ」
｜　　　　　ヽ ヽ|　|　 ／　　 　__,ヽ
　ヽ.　　　 ／ ヽ |　|　　　　 　 _了´　　　　　喉からもれる空気と一緒に、東郷は言った。　
　　/ヽｗ'゛　　　 ｝,,,|　　　　　厶　　　
　./　　　　　　＼ ` 、　　　　　〈　　　　　　　「治るもんじゃない」
/~` ‐- 、__ 　 　 ＼　｀ - ..、.＿〉
　　　　　　￣~` ‐-　、　　｛

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　　　 /　　　　　　　　　　l　　　　　 l. ,X／l　　　,>二二_ﾌヽ　　　　　　ｌ
　　　/　　　　　　　　　　 .ﾄ、　 ヾーl" ヽ 　l ／　　ヽ　　Xi'|　　　　　　l＼
　　 /　　　　　　　　　　　 lヽ　 ､　　.l υ ヽ/|　　　　ヽ　 / !|　　　 /　　lヽ＼ 　　　　「おい！」
　　/　　　　　　　　ヽ　　　l　>ﾉ　　　l　　 iVl　　rヽ　i /　 l　　　/　　　l }
　 i　　　　　　　　　 ヽ　　／　ヽ.　　 l　　 ヽ|　　` ´　ﾂ ノノ　　 / ヽ　　l/ 　　　　　　東郷は呻き、今度は手で口を覆ったが、その指の隙間から
　 l　　l　　　　　　　　ヽ./　i＿＿ヽ_. l　　　　　＿ --　¨'' i　　/　/ >　 l 　　　　　　　湧き水のように血があふれ出す。
　 l.　 ﾊ　　　　　　　　 ﾍ. lﾍ　　　 ＼ｌ　　　　　　　　　　 / ／　　 ／i　l 　　　　　　 　圭一は自分の顔がひどく冷たくなっているのに気づいた。
　 l　 l　l　　　　　　　 ＼ﾍ〉iヽ　 rヽ　　 、 　　　　　　　／　　　　! l　l l　　 l 　　　　　血の気が引いている。
　 .l　l　 i　　　　　　　　 ヾｰヾ＼.`´ ／ 　i 　　　　　　　　　　υ ﾉ　i. V　ﾊ | 　　　　　自分の血も一緒に、外に出てしまったようだった。
　　l i　　i　　　　 i、　　、　＼　 =ノ　　　 `　　, - −､　　　　υ/ 　 i、 /
　　 l|　　ヽ　　　 lヽ　　　丶、＼.　　　　　 ／, ・ ' ¨￣`)ヽ　　 /　　　ヾ/
　　　　　　ヽ　　　i ヽ　　　 l､￣ヾｰ 　　　<〈/　,　-　¨　　　 /　　　　 y '' ¨
　　　　　　　ヽ　　i　 ＼　　 i ＼　ヽ、　　 -` '　　　　　　 ／　　　　　 ヽ` ｰ
　　　　　　　　＼　i　　 ＼　 ヽ　`　､`ヽ ､　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　 ＼i　　　 丶、ヽ　　　``　＼` ｰ--− '
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.|　　　　　 .| { 〈|　|　　　 ／　　 ヽ　 　　　　「・・・・・・仕方ないな。お前、喰え」
｜　　　　　ヽ ヽ|　|　 ／　　 　__,ヽ
　ヽ.　　　 ／ ヽ |　|　　　　 　 _了´
　　/ヽｗ'゛　　　 ｝,,,|　　　　　厶　　　
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　　　/　　　　　　　　　　 .ﾄ、　 ヾーl" ヽ 　l ／　　ヽ　　Xi'|　　　　　　l＼ 　　　　　「・・・・・・！なに馬鹿なこと言ってんだ！
　　 /　　　　　　　　　　　 lヽ　 ､　　.l υ ヽ/|　　　　ヽ　 / !|　　　 /　　lヽ＼ 　　　　お前、前に俺がそんなようなこと言ったら
　　/　　　　　　　　ヽ　　　l　>ﾉ　　　l　　 iVl　　rヽ　i /　 l　　　/　　　l } 　　　　　　思いきり殴ったくせに」
　 i　　　　　　　　　 ヽ　　／　ヽ.　　 l　　 ヽ|　　` ´　ﾂ ノノ　　 / ヽ　　l/
　 l　　l　　　　　　　　ヽ./　i＿＿ヽ_. l　　　　　＿ --　¨'' i　　/　/ >　 l
　 l.　 ﾊ　　　　　　　　 ﾍ. lﾍ　　　 ＼ｌ　　　　　　　　　　 / ／　　 ／i　l
　 l　 l　l　　　　　　　 ＼ﾍ〉iヽ　 rヽ　　 、 　　　　　　　／　　　　! l　l l　　 l
　 .l　l　 i　　　　　　　　 ヾｰヾ＼.`´ ／ 　i 　　　　　　　　　　υ ﾉ　i. V　ﾊ |
　　l i　　i　　　　 i、　　、　＼　 =ノ　　　 `　　, - −､　　　　υ/ 　 i、 /
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.|　　　　　 .| { 〈|　|　　　 ／　　 ヽ　 　　　　「どちらにしろ死ぬのならしょうがない。・・・・・・喰うんだ」
｜　　　　　ヽ ヽ|　|　 ／　　 　__,ヽ
　ヽ.　　　 ／ ヽ |　|　　　　 　 _了´　　　　　言葉の最後の方は、ほとんどかすれて聞こえなかった。
　　/ヽｗ'゛　　　 ｝,,,|　　　　　厶　　　　　　　しゃべるな、と制そうとして、やめた。
　./　　　　　　＼ ` 、　　　　　〈　　　　　　　これが東郷の最後の言葉かもしれないのだ。
/~` ‐- 、__ 　 　 ＼　｀ - ..、.＿〉　　　　　　東郷の顔に耳を近づける。
　　　　　　￣~` ‐-　、　　｛

支援

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・・・・・・せめて、少しは何かの役に立つのだと、思わせてくれ。

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::::::::::::::::::::::::l ::::ヽ　　　　　　　　 /:::::::;／:::i;;;;;;:::://|//
::::::::::::::::::::::::l　::　　　　　　　　／::::／/::::;;};;;;;::::/､_l/ 　　　　　　　　　　　　　　　　　何か言わなければならないことがある、と思った。
:::::::::::::::::::::::,|　　　　　　　　 ／;-'''::::/_／/l;;:::/: : /``ー､、_ 　　　　　　　　　　　　　だが、何を言うべきかわからなかった。
::::::::::,､‐‐-`'＿__,,,,､､　　 ／''´...::　/:|;;;;/:l／ヽ: :　　　　　 ``'ヽー―---､、__
:::::::/-､`--ー‐-＝'､ヽ　　　　　／: l;/: /: :l : :ヽ
:::::::l （、　　　　　　 ﾉ l　　　／:/: : /: : : : : l: :　ヽ
＼:::ヽ､二_‐_ー_-_,,,,ノ　／::::::/: : : : : : : : 　l
::::::＼:::::::::::..　　　　　／::::::::::/: : : : : : :　　　l

支援

支援

さて少し横になってこよ・・・
ID:OHZu8Z510
支援任せた

　　　 ヽ::ヽ.｀ 　 ､　　　　　 ,.　　　 ヽ,. ヽｿ::::.:
　　　　ヽ:::::ヽ.　 ヽ.　　　　 ｰ―‐ ｭ_,ゝ´::::::: ／
　　　　　ヽ::::::::ヽ. ＼　　　　 _,..　_　 ヽ:::::／　　　　　　東郷はそんな圭一を見て、何故か納得した顔をした。
､　　　　　 ヽ::::::::::ヽ. ＼　　　　　,｀!　':／　　　　　　　　圭一が言葉に出来なかったものを読み取ったかのように、
ヾ　　　　　　ヽ::::::::::::ヽ._＼　　　　ｿ／　　　　　　　　　彼は血だらけの口元で、笑った。
　　　　　　　　ヽ::::::::::::::::｀ｰ二ﾅ- '
､　 ヽ　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::,..7
ヽ　　.､　　　　　　ヽ:::::::::::／;;;;;;｀ヽ
　!､　　:.､　　　　　　ヽ:::::::＼;;;;,.::ｲ
　ヽ　　　ヽ　　　　_ ./ヽ:::::::::〉;_,.ｽ
　　　　　　t_==-zf.　　 ヽ::::::ヽ;;;;;;;ヽ
!　　　　　　　_,.／　　　　ヽ::::::l;;;;;;;.::ヽ
　　　　　　 く　　　　　　　 ヽ::::｝;;;;;;;..:ヽ.

支援

まだ残ってて安心した支援

　　ヽ、　ヽ:.､､,
､、　 ヾ､:､.ヾ::::ミｰ:.､､,,
､::::`=:..､_ヾミ::`:::::::ヽ､:::::`:ｰ.､.ヽ、　､
.｀ヽ､:::::::::三"ﾆー-::...ﾆ=-:､::､::ヽヽ .i:!
-ｰ '''''ーﾆ三ニ‐:::-ニ三ﾆ::::::::ヽ::::iﾉ::i
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ｯ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,:::,::::::ンノｿ
::::::::::::::::::::／::::ン::::::::::::::ｪ＝ ":::／/::::ﾊ　　　　　　「圭一」
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=ｨ::::〃:::::::::::::::,:::'ﾝ-'''／/::::／ ﾔ::::/ i:!　
./ﾊ:::::::〃:::::::/ '"　　 ／" 　..　,ｿiﾘ　!
ヾ. l::::/' ',::il::/ヽ 　 　 　　 _... ﾝ　i　 '
.ヾ､ﾘi　　ﾘ ｿ　 :::ヽ、　￣‐'／ 　 i
　 ','ｿ ヾ､_,... ｯｨ'ﾉ´. `　..／ /
　　i ヽ､__ ,ノ ／　　,　/ ／　
　　 i '' ‐-‐ '　　 ／/,　'　
　　i:: '　　　　 ／ .ｨ ,
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-ｰ '''''ーﾆ三ニ‐:::-ニ三ﾆ::::::::ヽ::::iﾉ::i
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::::::::::::::::::::／::::ン::::::::::::::ｪ＝ ":::／/::::ﾊ　　　　　　「それは・・・・・・東郷ですか」
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./ﾊ:::::::〃:::::::/ '"　　 ／" 　..　,ｿiﾘ　!
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　　　　　　　　　　　/'`／￣⌒＼V/　:　／￣　　　　　 ゝ
　　　　　　　　　 ／//::　　 　　　|v: : : : 　　　　　　　　　 !
　　　　　 　　　／ //:::::::　　　　 lγ'／　　　　　　　　　　 ﾍ
　　　　　 　,-ｰ'　 l l::::ヽ::::　　　 /::{//　　: : :　 　　　　　　　l 　　　　　　圭一の両手の下には、土くれの山がある。
　　　　　　 | l　　 ::ヽ:::::|::::::　　 /:l l::l: ﾊ : :/l/l:　　　　l　　|　|　 　　　　　圭一はそれを握ったまま、動けずにいた。
　　　　　　 | !　　 :::::::::::|::::::　　 |::l 'l::ハ: ﾊ: :l: : 　 　 : ﾊ　|　 l
　　　　 　∧ヽ　　:::::::::::|::::::　　 l:::}: 'l　 v　l:ﾊ: :　 　: :/:ヽλﾉ　　
　　 　 ／ヾ ヽヽ　:::::::::::l:::::::　　l:::::::八'ヾ ___l l: :　 ｿλ: : ﾉ　'
　　 　ハ ＼　＼＼:::::::::}:::::　　l:::::::彡 `''`　l::|: ／ﾉ7' l／
　　／／＼γ　 ＼`-- l:::::　　l:::j`　　　　　l:::::::　 |
　 / /_ - ／l__`'- ＿_`' l::::　　lr　　　　　　　l::::::　 |
　l　F- ' `　/ ﾐ-:/ 　/''kl:::: 　 ヽ　　 　　 　　l::::::　l　　　　
　| ι　　　く/　 l￣ ﾊ　 l:::　　 l　　　　　　　 |:::::　ヽ
　|　|　　　　ミﾐ / ／　ヽ'|::　 　 |　　　　　　　|::::: 　ヽ
　|　|　　　　 |　K<　　　ヾ:::　　 |　　　　　　　 {:::::　 ヽ
　|　|　　　　 l　 |　`　　　 |::: 　 ﾄ ,　　　　　　 ヾ::::::　 l
　|　|__-- ` ⌒`'''ヽ　　／ !::: 　 l　ヽ　　　　　　ヾ:::::　l
　ﾚ'　　　,.---　..., ﾄv'`　　 !::::　ﾄ-ミゝ　　　　　 ヾ::::　ｌ
　 |　,.-`　　 　　　lｿ|　　／ヾ::　|　 l>'　　　　　 　ヾ::　ヽ＿＿ ,...,＿　
./`<　　 　　　　　| ハ__ヘ:::::l::　 '--'ｰｰ`'　,_　　 　ヾ:　　　　　,_ ゝ カ
ﾍ＿|,.-`------`L＿|l,,＿__ |::　　 ,,　ヽ ＼ ヽ　　　ヾ:-`'''''￣

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ｲ f`｀ヾｰ "´´ |　|　　　ｌ |　　　│　　　 !
|　|　　　 　 　 |　|　　　ｌ |　　　│　　 !　!
|　|　　　 　　　.|　|　　　ｌ |　　　│　　 !　|.　　　　　　涼子の目に涙が浮かんだ。零れそうになる涙を必死に堪え、
|　|_　 　 　 ､__|　| 　 :j ! |　　　 |　　　|i| |.　　　　　　泣いてはいけないのだと自分に言い聞かせる。
!ﾆf'"　　　　ヾにj≧kﾑj､| 　 　 j　　　ﾘ| |.　　　　　　泣いてはいけない。
l　{　 　 　 　 /　/　 /丁7　 　 /　　 / | |.　　　　　　大事な人を失った可哀想な人みたいに泣くのは、卑怯だと感じた。
　　　　 　 ﾌｲ''テ圷､/　　 :/　 ,' /　j/　　　　　　　　携帯が鳴った。涼子はそれに出る。
　 　 　　　　 { f:::::`ｲﾊ>┬='＿/ノ　
　　　　　　　　V^t::::::'　　/!¨´　 「　
　　 　 　 　 　 ゝ=='´　./ i 　 　 |　
　　 　 !　　 　　　　 　 /　!　　　|
　 　　'　　　　　　　 ./　 i　　　 |　
　　ー−　　 　 ,. .ｲ　　i　　　　|
　　　　　　, ｨ＜1/　　/　　 　 ｉ
　 ､ __,. ＜　l　//　　/　　　　 ｉ|
　 　 　 　 　 | {/ 　 /　　　　　八

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　,ゞ､_ゝヽ!ヽ|　　 "´　 ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ'　/
´_＞ > ｀;┐　　　　 　 　 :i ',　　ｸ゛/
´ ／／// ',　　　　　 　 ｨﾒ>'　 /　,.､,_ ,..._
／イ /_/　 ゝ, 　 一 ＝＝r‐ｧ‐''"／ _／　＞-‐ 、
,/ '／ /　　　 ＼　　゛￣ (ﾞ＼`マ -‐ﾄ-.r '`';ーく__＼　　　　　「間に合わなかったみたいだね。東郷が先走ったようだ。
, '/　 '、　　　 　 ＾'x ; ,, ,､ｨヽ ＼＼　,）/　ノ　／　ﾉ　　　　　　彼は君たちを救うために必死だったから」
/　　　 ｀' ｰｧ､　　;;:／　 /￣iヽ ｀々゛　　、　　 ／
　　　　　　 |　ヽ　　;ﾉ　〈　 ',ヽ `、　　:i　ﾉ　 　 |
　　　　　　 l　　＼　　　 ヽ /, ＼l 　　 ! /　　　｜
　　　　　　 ヽ ,､ -〉　 , --〉/⌒i'ﾊ　 　 ;　 　 　 ト､
　　　;　　　　 |ヽ　＼ 　／_ﾉi＼l ',＼　ヽ,　　　 !　＼
　　　 i　　 　 l＼＼　ヾ' ´ //　＼'､ ヽ　　　　　＼
　　 　 i　　　/ 　 ＼>-‐‐く/　 　 ヽ:、＼　　　　　 ＼
　　　　| 　 /　　 　 ヽ　　 /　　' , 　ヽ　　＼
　　　　| ／　 　 　 　 ', __/ 　 　 l　　　　　 /＼
　　　　´　　　　　　 　 !　i 　 　 ﾉ　　　 　 |　

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　,ゞ､_ゝヽ!ヽ|　　 "´　 ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ'　/
´_＞ > ｀;┐　　　　 　 　 :i ',　　ｸ゛/
´ ／／// ',　　　　　 　 ｨﾒ>'　 /　,.､,_ ,..._
／イ /_/　 ゝ, 　 一 ＝＝r‐ｧ‐''"／ _／　＞-‐ 、
,/ '／ /　　　 ＼　　゛￣ (ﾞ＼`マ -‐ﾄ-.r '`';ーく__＼　　　　　「だが困った事になった。東郷を除いて、君たち三人だけで
, '/　 '、　　　 　 ＾'x ; ,, ,､ｨヽ ＼＼　,）/　ノ　／　ﾉ　　　　　　あの＜モノ＞が祓えるかい？」
/　　　 ｀' ｰｧ､　　;;:／　 /￣iヽ ｀々゛　　、　　 ／
　　　　　　 |　ヽ　　;ﾉ　〈　 ',ヽ `、　　:i　ﾉ　 　 |
　　　　　　 l　　＼　　　 ヽ /, ＼l 　　 ! /　　　｜
　　　　　　 ヽ ,､ -〉　 , --〉/⌒i'ﾊ　 　 ;　 　 　 ト､
　　　;　　　　 |ヽ　＼ 　／_ﾉi＼l ',＼　ヽ,　　　 !　＼
　　　 i　　 　 l＼＼　ヾ' ´ //　＼'､ ヽ　　　　　＼
　　 　 i　　　/ 　 ＼>-‐‐く/　 　 ヽ:、＼　　　　　 ＼
　　　　| 　 /　　 　 ヽ　　 /　　' , 　ヽ　　＼
　　　　| ／　 　 　 　 ', __/ 　 　 l　　　　　 /＼
　　　　´　　　　　　 　 !　i 　 　 ﾉ　　　 　 |　

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　,ゞ､_ゝヽ!ヽ|　　 "´　 ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ'　/
´_＞ > ｀;┐　　　　 　 　 :i ',　　ｸ゛/
´ ／／// ',　　　　　 　 ｨﾒ>'　 /　,.､,_ ,..._
／イ /_/　 ゝ, 　 一 ＝＝r‐ｧ‐''"／ _／　＞-‐ 、
,/ '／ /　　　 ＼　　゛￣ (ﾞ＼`マ -‐ﾄ-.r '`';ーく__＼　　　　　「涼子、これは一つの案として聞いて欲しい。喰われる側の＜モノ＞の
, '/　 '、　　　 　 ＾'x ; ,, ,､ｨヽ ＼＼　,）/　ノ　／　ﾉ　　　　　　力が強ければ、喰った側の＜モノ＞を一時的に内側から支配する事が
/　　　 ｀' ｰｧ､　　;;:／　 /￣iヽ ｀々゛　　、　　 ／　　　　　　　出来る。このことは京都の一件で君も知っているね。・・・・・・私が何を
　　　　　　 |　ヽ　　;ﾉ　〈　 ',ヽ `、　　:i　ﾉ　 　 |　　　　　　　　いいたいか、分かるかい？」
　　　　　　 l　　＼　　　 ヽ /, ＼l 　　 ! /　　　｜
　　　　　　 ヽ ,､ -〉　 , --〉/⌒i'ﾊ　 　 ;　 　 　 ト､
　　　;　　　　 |ヽ　＼ 　／_ﾉi＼l ',＼　ヽ,　　　 !　＼
　　　 i　　 　 l＼＼　ヾ' ´ //　＼'､ ヽ　　　　　＼
　　 　 i　　　/ 　 ＼>-‐‐く/　 　 ヽ:、＼　　　　　 ＼
　　　　| 　 /　　 　 ヽ　　 /　　' , 　ヽ　　＼
　　　　| ／　 　 　 　 ', __/ 　 　 l　　　　　 /＼
　　　　´　　　　　　 　 !　i 　 　 ﾉ　　　 　 |　

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|　|　　　 　　　.|　|　　　ｌ |　　　│　　 !　|.　　　　　　
|　|_　 　 　 ､__|　| 　 :j ! |　　　 |　　　|i| |.　　　　　　
!ﾆf'"　　　　ヾにj≧kﾑj､| 　 　 j　　　ﾘ| |.　　　　　　
l　{　 　 　 　 /　/　 /丁7　 　 /　　 / | |.　　　　　　
　　　　 　 ﾌｲ''テ圷､/　　 :/　 ,' /　j/　　　　　　　　「わかるわ」
　 　 　　　　 { f:::::`ｲﾊ>┬='＿/ノ　
　　　　　　　　V^t::::::'　　/!¨´　 「　
　　 　 　 　 　 ゝ=='´　./ i 　 　 |　
　　 　 !　　 　　　　 　 /　!　　　|
　 　　'　　　　　　　 ./　 i　　　 |　
　　ー−　　 　 ,. .ｲ　　i　　　　|
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　,ゞ､_ゝヽ!ヽ|　　 "´　 ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ'　/
´_＞ > ｀;┐　　　　 　 　 :i ',　　ｸ゛/
´ ／／// ',　　　　　 　 ｨﾒ>'　 /　,.､,_ ,..._
／イ /_/　 ゝ, 　 一 ＝＝r‐ｧ‐''"／ _／　＞-‐ 、
,/ '／ /　　　 ＼　　゛￣ (ﾞ＼`マ -‐ﾄ-.r '`';ーく__＼　　　　　「酷い事を言っていると思う。だけど誰かがやらなければいけない」
, '/　 '、　　　 　 ＾'x ; ,, ,､ｨヽ ＼＼　,）/　ノ　／　ﾉ
/　　　 ｀' ｰｧ､　　;;:／　 /￣iヽ ｀々゛　　、　　 ／
　　　　　　 |　ヽ　　;ﾉ　〈　 ',ヽ `、　　:i　ﾉ　 　 |
　　　　　　 l　　＼　　　 ヽ /, ＼l 　　 ! /　　　｜
　　　　　　 ヽ ,､ -〉　 , --〉/⌒i'ﾊ　 　 ;　 　 　 ト､
　　　;　　　　 |ヽ　＼ 　／_ﾉi＼l ',＼　ヽ,　　　 !　＼
　　　 i　　 　 l＼＼　ヾ' ´ //　＼'､ ヽ　　　　　＼
　　 　 i　　　/ 　 ＼>-‐‐く/　 　 ヽ:、＼　　　　　 ＼
　　　　| 　 /　　 　 ヽ　　 /　　' , 　ヽ　　＼
　　　　| ／　 　 　 　 ', __/ 　 　 l　　　　　 /＼
　　　　´　　　　　　 　 !　i 　 　 ﾉ　　　 　 |　

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|　|　　　 　　　.|　|　　　ｌ |　　　│　　 !　|.　　　　　　
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!ﾆf'"　　　　ヾにj≧kﾑj､| 　 　 j　　　ﾘ| |.　　　　　　
l　{　 　 　 　 /　/　 /丁7　 　 /　　 / | |.　　　　　　
　　　　 　 ﾌｲ''テ圷､/　　 :/　 ,' /　j/　　　　　　　　「その役目を、私に？」
　 　 　　　　 { f:::::`ｲﾊ>┬='＿/ノ　
　　　　　　　　V^t::::::'　　/!¨´　 「　
　　 　 　 　 　 ゝ=='´　./ i 　 　 |　
　　 　 !　　 　　　　 　 /　!　　　|
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　,ゞ､_ゝヽ!ヽ|　　 "´　 ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ'　/
´_＞ > ｀;┐　　　　 　 　 :i ',　　ｸ゛/
´ ／／// ',　　　　　 　 ｨﾒ>'　 /　,.､,_ ,..._
／イ /_/　 ゝ, 　 一 ＝＝r‐ｧ‐''"／ _／　＞-‐ 、
,/ '／ /　　　 ＼　　゛￣ (ﾞ＼`マ -‐ﾄ-.r '`';ーく__＼　　　　　「どうするかは君に任せるよ」
, '/　 '、　　　 　 ＾'x ; ,, ,､ｨヽ ＼＼　,）/　ノ　／　ﾉ
/　　　 ｀' ｰｧ､　　;;:／　 /￣iヽ ｀々゛　　、　　 ／
　　　　　　 |　ヽ　　;ﾉ　〈　 ',ヽ `、　　:i　ﾉ　 　 |
　　　　　　 l　　＼　　　 ヽ /, ＼l 　　 ! /　　　｜
　　　　　　 ヽ ,､ -〉　 , --〉/⌒i'ﾊ　 　 ;　 　 　 ト､
　　　;　　　　 |ヽ　＼ 　／_ﾉi＼l ',＼　ヽ,　　　 !　＼
　　　 i　　 　 l＼＼　ヾ' ´ //　＼'､ ヽ　　　　　＼
　　 　 i　　　/ 　 ＼>-‐‐く/　 　 ヽ:、＼　　　　　 ＼
　　　　| 　 /　　 　 ヽ　　 /　　' , 　ヽ　　＼
　　　　| ／　 　 　 　 ', __/ 　 　 l　　　　　 /＼
　　　　´　　　　　　 　 !　i 　 　 ﾉ　　　 　 |　

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l　{　 　 　 　 /　/　 /丁7　 　 /　　 / | |.　　　　　　
　　　　 　 ﾌｲ''テ圷､/　　 :/　 ,' /　j/　　　　　　　　「わかった。私が、やるわ」
　 　 　　　　 { f:::::`ｲﾊ>┬='＿/ノ　
　　　　　　　　V^t::::::'　　/!¨´　 「　
　　 　 　 　 　 ゝ=='´　./ i 　 　 |　
　　 　 !　　 　　　　 　 /　!　　　|
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ヽ|　　 l 　 |　　 | !|　 　 :|　|　　　 　 　 |　|　　　ｌ |　　　│　　 !　|
ヽ|　　 l 　 |　　 |　!　　　|　|_　 　 　 ､__|　| 　 :j ! |　　　 |　　　|i| |
!∧　　ｌ 　 ｌ 　 _jzﾑ≦た!ﾆf'"　　　　ヾにj≧kﾑj､| 　 　 j　　　ﾘ| |
ｌｉ　'､　 !　 ヽ'"　| j ＼　 l　{　 　 　 　 /　/　 /丁7　 　 /　　 / | |　　　　　悲愴な決意というわけではなかった。心は逆に静まっていた。
|:　 ﾊ　ヽ＿_ﾄ､ｨ''チ示ｱミｰ　　　　 　 ﾌｲ''テ圷､/　　 :/　 ,' /　j/　　　　　 失敗したときに責任を取る覚悟はもとよりあった。
|:　 { l`､＿,,ﾑ<{ｲ f::::｀ｲ}　　　　　　　　 { f:::::`ｲﾊ>┬='＿/ノ　　　　　　　　 ただ、その時が来ただけ。
ｌ 　 ヽl　　　　!　V^tzc'　　　　　　　　　V^tzｃ'　　/!¨´　 「　　　　　　　　　東郷くんを死なせたのは私だ。
|　l 　 l　　 　 l 　ゝ=='-　　　 　 　 　 　 ゝ=='´　/ i 　 　 |　　　　　　　　　嘆くよりも謝るよりも先に、自分のやるべき事を―――。
|　| 　 |　　 　 |!　　　　　　 　 　 !　　　 　 　 　 /　! 　 　 |
|　| 　 |　ｉ　　 ﾊ、　　　　　　　　'　　　　　　　 /　 i.　　　 |
|　| 　 |　i　　　 !ゝ､　　 　 　 ー ‐ 　 　 　 ,. ｲ　　i　　　　|
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|　|i　 ヽ　ヽ　　　 Ｖi|　　 　 　 　 　 　 | {/ 　 /　　　　　八

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　 　　　　　　　　_,,,,,---―--ヽ、
　　　 　 _,-―'"　 　 .:　 :::＼::::::: ＼　
　　　 ,／　　 　　　 :::::　:::::::::::＼::::::::＼　
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　 / _.　　 │　　:::::::::::l:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::l　
　l::/ 　　　 :|　　::::::::::::ﾊ:::::::ﾄ、:::::::::::l::::::::::::l　 　　　　　　ふと、声が聞こえた気がした。
. lハ　　 、 ::|,.　:::::ﾊr＋ｷ''l''' ﾘ::::::::::::l::::::::::l
.　　| :::l::::l :::ﾊ|ヽ::l ﾘ"''(ﾟi;｡广’ |:::::::::::l::|::::l　　　　　　　　「竜崎、お前なんか言った？」
　　 l :l::::::l:::l《ﾟiiﾊl　 　 ー’　υ |::::::::l:::|::/　
　　 ヽlヽ::ｉVヽ.''" 　　　 　 　　 レi:::l::::ﾘ
　　　　　ヽヾl:::ゝ　 ’ _　　 　 　 ノ ﾚ:::リl　
　　　　　　＼､ヽ　. '- '　　　　　,イ::/
　　　　　　　　　　ヽ,　　 　　 ＿,,l:/-┐
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　　　　　　　　　　「￣　 .| 　 | l 　 ／ `ｰ― ､
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　　　　　 /　 ﾊ ::.:.::!　V　/　 ＼ヽ::i ヽ:::| ｀ヽ::､::｀ヽ丶､:::丶､::､ :::::...､::::＼　｀`ヽゝ
　　　　　　　 { ヽ.: ::l 　　/　　　　 ヾ　ヽ:i　　i| ヽ::::ヽ＼｀`'' ‐---::::ヽ:::＼rヽ、　　　　　　「いいえ、どうかしましたか？」
　　　　　　　　　 ';:: :! 　〈　　__　　　　　ヽ　　|　 ',::::::: :＼:.::､｀ヽ:＼::::::ト ､::丶、
　　　 　 　　 　 　|:: ﾊ　　`　　　　　　　　　 　 　 }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:＼:ヽ､ヽ　｀` ｰ-
　　 　 　 　 　　　|/l:ハ　　 ､　＿＿　　　　　　　ﾊ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :､:ヽ}　｀`
　　　　　　　 　 ノ ﾉ'　l心　　`ー‐一`　　　　　 ,. '|:::::::| :| :.::.N :;､!`､ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 |ハ　　　　　　　　　,　'´　i!::::::| ::|　:.ハ | ＼ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ ヽ　　　　　 ,.　'´　　 ,/!/ |: :::､　!　 i|
　　　　　　　　　__　 __,.ノ/ 　 ヽ __,,.　'´　　　　　 ノ　l,ｲ:: ﾊ:{ 　 |
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 ,,　-二l:::::l'￣`　‐ ﾆ ミ　l:ヽ､:l. 　|: : : : : : : : : : ::.:.: : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: : ::.:.:.:.:.:
:::::::::::::::::::::::::::::::::/,,　''　,　''´　 ヽl　　　　　　 丶､l:.:.:.|ヽ､ l: : : : : : : :ノ: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : :.:.:.:.:.:. 　　今度ははっきりと聞こえた。それも頭の中で。
:::::::::::::::::::::::::::::::/ ＼ l´　　,-；￣`丶　　　　　　　 ヽ ｌ　　l`ー―彡’: : : : : ::.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : ::.:.:.:.:.:.:.
:::::::::::::::::::::::::::::/ 　　＼　 ト-'￣ヽ__i　　　　　　 　　 iヾ`ｰl:-:'':´: : : : : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : : :.:.:.:.:.:.:.:. 　「東郷？」
:::::::::::::::::::::::::::i　　　　　　弋`ー‐’ /　　　　　　　　　! `　 |: : : : : : : : : : ::.:.:.::.:::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／: : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:
:::::::::::::::::::::::::::l　　　＼ ＼ ､`ー‐''’　　　　　 ＿＿　　　　l: : : : : : : ::.:.:.:.:.:.:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.／:: : : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: 　――言っておくが、今だけだぞ。
ﾊ::::::::::::::::::::::::l　　　　 `　　 `丶､＿ ,,,　-　´,　-―‐　　　l:.:.:.:. : : :.:.:.:.::.:::::::::::.:.:.:.:.;　'´:.:.:.: : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. 　　　　 消化するまでの間だ。
.iヽ:::::::::::::::::::::l　　　　　　　　　　　 _ ,,　‐ '　　　　　　　　 l:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::.;　':.:.:.:.:.:.:.: : : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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　 l ヽ:::::::::::::::::l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.:.:.／　 ／/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ヽ､_l ヽ:::::::::::::::l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:.:.:.／　　／イ:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　　|／| ::: :::リ､:::rＮヽ＼::::ヽ､::::ヽ､::::::丶＼　::.＼:::::ヽ .:. :::::｀ヽ‐- ､_:::＼
　　　　　 /　 ﾊ ::.:.::!　V　/　 ＼ヽ::i ヽ:::| ｀ヽ::､::｀ヽ丶､:::丶､::､ :::::...､::::＼　｀`ヽゝ
　　　　　　　 { ヽ.: ::l 　　/　　　　 ヾ　ヽ:i　　i| ヽ::::ヽ＼｀`'' ‐---::::ヽ:::＼rヽ、
　　　　　　　　　 ';:: :! 　〈　　__　　　　　ヽ　　|　 ',::::::: :＼:.::､｀ヽ:＼::::::ト ､::丶、　　　「圭一、どうしたんですか」
　　　 　 　　 　 　|:: ﾊ　　`　　　　　　　　　 　 　 }:::::::. ::::ヽ::ヽ::.:＼:ヽ､ヽ　｀` ｰ-
　　 　 　 　 　　　|/l:ハ　　 ､　＿＿　　　　　　　ﾊ:::::.::| :i:.:ヽ.:i::: :､:ヽ}　｀`
　　　　　　　 　 ノ ﾉ'　l心　　`ー‐一`　　　　　 ,. '|:::::::| :| :.::.N :;､!`､ヽ
　　　　　　　　　　 　 　 |ハ　　　　　　　　　,　'´　i!::::::| ::|　:.ハ | ＼ヽ!
　　　　　　　　　　　　　　ﾘ ヽ　　　　　 ,.　'´　　 ,/!/ |: :::､　!　 i|
　　　　　　　　　__　 __,.ノ/ 　 ヽ __,,.　'´　　　　　 ノ　l,ｲ:: ﾊ:{ 　 |
　　　　　,..､,.ィ"r''"´　 .:::　　　　r　　　　　　　　　/ /　|､:! ヽ、
,,.. -‐''"´　{　　 ヽ　　 r　　 i　ヽ＼　　　　　　 ／　　　: ヾ丶､
　　　 l　　 |　　ヽ ＼　　　　ｌ　　＼!　　　　　/　　　　　　 ヽ　｀ヽｰ-､_
　　|　|　　　　　 ヽ　 ＼　　 ヽ　　　　　　　　i　　　　　　　　　　 ﾉ /　 ヽ､
､　 |　|　　　　　　　､ 　 ＼　　　　　　　　　　ノ　　　　　　　　／ / r　　　｀`丶､

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　 　　　　　　　　_,,,,,---―--ヽ、
　　　 　 _,-―'"　 　 .:　 :::＼::::::: ＼　
　　　 ,／　　 　　　 :::::　:::::::::::＼::::::::＼　
　　／　　　 /　　　:::::l::::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ　
　 / _.　　 │　　:::::::::::l:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::l　
　l::/ 　　　 :|　　::::::::::::ﾊ:::::::ﾄ、:::::::::::l::::::::::::l　　　　　　　　「東郷の意識が、まだ俺の中に残っているみたいだ」
. lハ　　 、 ::|,.　:::::ﾊr＋ｷ''l''' ﾘ::::::::::::l::::::::::l
.　　| :::l::::l :::ﾊ|ヽ::l ﾘ"''(ﾟi;｡广’ |:::::::::::l::|::::l　　　　　　　　――別にお前たちと別れを惜しむ為に残っているわけじゃない。
　　 l :l::::::l:::l《ﾟiiﾊl　 　 ー’　υ |::::::::l:::|::/　 　　　　　　　　　　おそらく朝倉が、馬鹿なことをしようとしている。
　　 ヽlヽ::ｉVヽ.''" 　　　 　 　　 レi:::l::::ﾘ
　　　　　ヽヾl:::ゝ　 ’ _　　 　 　 ノ ﾚ:::リl　 　　　　　　　 「涼子が？馬鹿なこと？」
　　　　　　＼､ヽ　. '- '　　　　　,イ::/
　　　　　　　　　　ヽ,　　 　　 ＿,,l:/-┐
..　　　　　　　　　 　 ￣'二〕　|ヽ　　　l　
　　　　　　　　　　「￣　 .| 　 | l 　 ／ `ｰ― ､
.　　　　　 　 　　 | ヽ i/.ﾉ_,,-'' l／　　　　　 　＼
　　　　　　　　　 レ/. ﾄ―l　　　　　 　 　 　 　　ヽ
　　　　　　　　／　ヽ .|;;;;/　　　　　　　/　 　　 　 ヽ
.　　　　　　　/ 　　 .ヽﾚﾞ　　　　　 　 / 　 　　 　 　 l　
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　　　　　　ﾊ　　　　　 　 　 　 　 　 ll　　　 　　　　 l　
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　　　　/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::､:::::::::::::::::::::::::ヽ ゞ、 ＼::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　 i::::::::::::::::::::::::::::::li__‐-､ﾍ::::ヽ::::iヽ::::::::::レﾍ´,､_ヽ:::::::::::::::::::::::/　
　　　｛::::::::::::::::::::::::::::::,ﾊ　(;;;;｀ｭヽ::iヽ::::!ヽ::::i|´バ｛;;;;;;,ヽ ::::::::::::::/　　　
　　　 i::::::::::::::::::::::::::::i ヽ､ ｀‐-ｲ　＼ヽ:!　＼:i ll　! ヽ=-人::::::::::i 　 　　　　　　　　　「そういえば、朝倉さんはどうしたんでしょう。
　　　　i:::::::::::::::::::::::::ヽ　゛'''''"　　　 ヽ l!　　 ヽ ､_,,,,,,,ノ　　i::::::::l　　　　　　　　　　　　東郷のことに気づいていないわけはないと思いますが」
　　　　　i::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　i　　　i　゛''''"　　　l:::::::l　　　　
　　　　　　>::::::::::::::::::iヽ　＼　,　　　　　　　　　　　　　　　 i:::li:::l　　
　　　　／　　ヽ:::::::::::ヽ　　　 ｛　　　　　　　　　　　　　　　 i::/i＜　　　
　　／　　　　　l:::::::::::::ヽ　　　 ＼　　,-‐　　　　　　　　　　ﾘ i::::::ヽ　　　
　/　　　　　　　 lヽ::::iヽ::ヽ　　　　ヽ　　　　　　　　 '　　　 !　 /丿::i
　|　　　　　　　　l　ヽ::i ヽヽ　<　､　　　　　　　　　　　　　　 //ノl::::ヽ
　|　　ヽ　　　　　l　 ヽi　ヽ｀､　ｱ｀"‐,-､,__　　　　　　　　　 /::　 l:/l::∧､
　|　　　ヽ　　　　　　 ﾘ　　　 V　　　 Y⌒￣｀丶　　　　 ／::　　l:l　l::l::ヽi｀,>‐､___,,,-‐´
　|　　　　ヽ　　　l　 i　 　　／　　　　 |-‐　　　　　　 ／::　　　　ﾘ　l:l　　ﾚ　　　／
　!　＼　　　ヽ　 l　　i ,／~　　　　　 /:.　　　　　 ,／:::　　　　　　　 ｿ ／　　／,　´／
　｀‐-､_ゝ-‐´￣￣￣　　　　　　　ノ::::ゝ、,　-‐´:::　　　　　　　　　／　　／　　／

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　　 ／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.／l:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:::.:.:.:.:.:.:.:.:､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..::l
.　 /.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::.:.＿:＿./　 1:.:.:.:.!::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ:,::-‐‐一:.:.}:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:!
　 1.:.:./|.:.::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.￣.￣{¨ミ､{::.:.:.:|:::.:.:.:.:.j:j.:.:.,lィ.:ィ´ヽ:::::.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:.:.:::::.:.:.:!.:.:.! 　　　　「うわっ！おい、勝手に動くな！」
　 1.:/ １.:::{::.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:::.:.:.:.ィｚ=＝ｷ､.:A､:::.:.:.{.{／A´レ=＝､丶.:.:.j:.:.:.:.:.:.:.:::::}:::.:.:.!::.:.!
.　 !/　 |.:.::::､::.:.:.:.:.:.:.:.:!.／／　　　 ヽ::ﾄ､ヽ:::.:.:.:.:.〃l１　　　 '.:::.∨}.:.:.:.:.:.:::::/:::::::∧:.:! 　　　　――俺がこうやっていることを、朝倉はあの＜モノ＞に
　 ﾉ　　.!.:.::::ﾊ:::::.:.:.:.:.:.lヽ〈:.j　　 0 　 ヽ、. ヽ:::.:.:,'　丿　。　　'.::ｲ.〉.:.:.:.::::::ｲ::::::::,'　ヽl 　　　　　　　やろうとしているんだろう。
　　 　 人:.::l. ヽ::::::.:.:.:.l　ヽ:!　　　　　　　 　 ヽ:,'　　　　　　　 ﾉ.ｲ.:.:.:::／11:::::/ヽ　 j
　　　/.　 '.:j.　　＼:::::.:',　 ｀ ､＿＿ ,　　　　　　　　､　 　 　 　 /.::／　ノ! !:::,'.　 ヽ 　　　　　「それって、涼子がわざと喰われようとしているって事か？」
.　　/　　　　　　　ﾊ丶､ヽ　　￣￣　　　　!　　　　　 ゛ー‐ " ./イノ／| １1:,' 　 　 '.
..　/　　　　　　　 ! /`ｰ.{｀ヽ　　　　＿　..　- ―――-､　　 　 /- '　 1 1 ﾘ　　　　ヽ、 　　　――ああ
.../　　　　　　　　l l　　 ﾊ　　　　/r--―――――‐ーﾍ　　./､　　　1 1
/　　　　 　 　 　 ! !　　　!ヽ　　 {r '´￣￣￣￣￣￣｀丶〉／!　　　　1 l
　　　　　　　　　 | !　　　! {! 丶.{ゝ､＿＿＿＿＿＿＿ ﾉ }! !´　　　　! j
　　　　　　　　　 ! 　　　ゝヽ、　｀ ー､‐--------ｧ― 彡' ﾉ　　　　 1l_
　　　　　　　　／!　　　　　丶｀　　　　｀ .ｰ-‐ '"´.　'　,　'　　　　　　 {´丶、
　　　　　　 ／　 |　　　　　　　　｀ 　 ､｀　ー＝彡　'　　　　　　　　　 l.　　 ヽ、
　　　 　 ／　　　|　　　　　　　　　　 ／´r ' ´　　　　　　　　　　　　　1　　　　丶、

支援

支援

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:.:.　　　　 |:.:.:./　　 !　:.:.:.:|　V:.:.:.ﾄ､:.:.:..　　 　 　 :.:|　i:.:.:.:. |:.:.:.　/　|　　　 |　　　 :.:.
:.:.:　　　　|:.:./＿　　V:.:.:.:| 　 V:.:.| ヽ:.:.:...　　　　:.:.!　|:.:.:.:/レ'´/￣ |　　　!　　　 :.:i
:.:.:..　　　 |:/　　_二ミv:.:.:.!　　 Ｖ.| 　＼:.:.:.　/ .:.:./_,.┼千_」:.:＜.　　| 　 /　　　　:.:|: 　　　　「全部、加持が仕組んでいるのか」
:.:.:.:.:..　　 |k' fr'"廴_,. ﾍ:.:「≦､_ヽ!　　　V:.ノ_,斗≧‐┤/「:::ﾚ'^ヾヽ_ |　/　　　　 .:.::|:
ヽ:.:.:.:...　　| ｀ヽ　 {:::弋rヌ:ﾗヾ「`ー'_　　 V:.:.:.:/^ ゞ´j/-':::ﾘ　 〃´　ﾚ'　　　.:.:| .:.:.:|: 　　　　――そうだろうな。無理もないが。
:.:.ヽ:.:.:..　　!　　 ヽ_ゞ-‐宀¨´'⌒ヽ　　　　ヽ:V―-二 `¨≦-'′　　 /　 　 .:.:.:.! .:.:.|:
:.:.:.:.＼:.:.:.　ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 V　　　　　　　　　　　 /　　.:.:.:.:.:/.:.:.:.:!: 　　　　「・・・・・・」
:.:.:.:.:.:.|＼:.:.:. |　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　　　　　　　　　/　 .:.:.:.:.:.:./::.:.:./|:.:
:.:.:.:.:.:..!､ヽ＼:.! 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |}　　　　　　　　　　　 /　.:.:.:.:.:.:.／:.:.:./　|:.: 　　　　　――助けろ。絶対に、死なすな。
.V:.:.ﾄ､ゝ＼ヽﾄ､!　　 　 　 　 　 　 　 　 ′　　　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.／/:.:.:.:/　 |:.:.
　V:.|　V｀＞､ﾍ `　　　　　　 ,.ｨー-------,.ﾍ、　　　　 ∠ イ:.:.:.:.:./ |/:.:／　　j／ 　　　　　「言われなくても・・・・・・！」
.　 V!　 V:.:.:i:.:.ヘ、　　　 　 / 7´｀￣￣￣´ 〈 V　　　 　 ／:.:.:.:.:./　/イ　　　/
　　∧イ∧:.:ﾄ､:.:.:｀ヽ、　 　 { {_: : : : : : : : :__:.ﾉ ﾉ　　　／:.:／|:.:./　/　 ト､
―/　 V　 V|　V:.ﾄ､:i｀ .､　　ゝ 二二二二 -‐'’　 ,. ' |.:.:./　 |:./　　　　|　`ー- ､
. / 　 /　　ヽ!　ヽ:| ﾄ､! 　 ヽ、　　　　　　　　　,.イ　　|:./ |　 !/　　　　　|　　　　 ＼

支援

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／　　 　 　＼
　　　／　 _ノ 　ヽ､_　 ＼
　 ／ oﾟ(（●）) (（●）)ﾟo ＼ 　本当にすまんお。体がぎちぎち言って言うこと聞かないお。
　 |　　　　 （__人__）　　　　|　　1時間だけ仮眠を取らせてくれお。支援してくれていた人、すみませんお。
　 ＼　　 　 ｀ ⌒´ 　 　 ／

支援

支援

今沖田私怨

のヮの

四円

保守

ほ

1時くらいまで保守が必要かな？

ほ

そろそろパー速行けよ

４

気になるから見るが
アニメうｐしたニコ厨が「こんなもののために時間を割いてもらって申し訳ないです」
とかコメントに書いてる動画を見てるような気分だ

ほ

h

のヮの

ほしゅう

ほーしゅ

３ってなんだよ３って
パー速でやれカス共

携帯からお疲れ様です

保守

ｈ

ほ

保守

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／::::::::::　 u＼
　　　　 　／:::::::::⌒ 三. ⌒＼ 　
　　　　／:::::::::: （ ○）三（○）＼　
　　　　|::::::::::::::::⌒（__人__）⌒ 　|　＿＿＿＿＿＿＿_ 　　　　　　昨日の悲劇が繰り返されてしまったお・・・・・・
　 　　 ＼::::::::::　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　.| |　　　　　　　　　　|
　　　　ノ::::::::::u 　　　　　　 　＼　| |　　　　　　　　　　|
　 ／:::::::::::::::::　 　　　　u 　　 　　 | |　　　　　　　　　　|
　|::::::::::::: ｌ 　u　 　 　 　 　　　　　| |　　　　　　　　　　|
　ヽ:::::::::::: -一ー_~､⌒)^),-､　　　| |_＿＿＿＿＿＿__|
　　ヽ::::::::＿＿＿,ノγ⌒ヽ)ニニ-￣　　　| |　　|

　　　　　　　 　 　 ＿＿＿　　　　 ＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　＿___,..／　　　　　＼ 　　| |　　　　　　　　　　|
　　　 ノ　　 ／　 　　 　 　 　 ＼　| |　　　　　　　　　　| 　　　　　いろいろいわなきゃいけないですが、とりあえず再開します
　 ／　　 ／　　 　　　　 　 　 　 　| |　　　　　　　　　　|
　|　　 　 |::..　　　　　　　　　　 ...::::| |　　　　　　　　　　|
　ヽ　　　 -一ー_~､⌒)^),-､;;;;;:::／| |_＿＿＿＿＿＿__|
　　ヽ ＿＿＿＿,ノγ⌒ヽ)ニニ-￣　　　| |　　|

支援

:::::::::／／／:::::::,::::':::::,::::::::::／::::::/:::::::::::::::ヽ
:／::／ﾝ:::::／:::::,::::',::':,::／/::::/::/ﾉ::::::::::::::::::ヽ
:::::／::::／::::::,:::::':／／::ﾝ:::ノ::://::::,::::'::/:::::::､:';　
:::::::／:::::::,:'::::::::::;:::;::::::::彡:ノノ::,:::'::::::::i:::::::::::i ヾi　
:::::'::::::::／:::／メ､／::ン:::::::::／,,Y:::::::i:::j;::::i:::l 　i!　　　　　 　北東に向かっていた巨大な＜モノ＞は闇が薄まると同時に失速した。
:::::::::::::::／／r:::Y-‐::ﾝ/::／/ i::ﾘl::::::l::::l i::ﾊ::i 　　　　　　　　山に向かってゆっくりと下降する。
::::::::::/'ヾヽ. ゞ-ﾉ／,::'／　ﾔﾐ彡l::::::i:::::!,ﾘ　i:l　
:::::::::i! 　 ﾞヾミ彡 ／ 　 　　ﾞ､" i:::::ji:::::l/ 　 li　　　　　　　　「・・・・・・！まずいですね。朝倉さんは？」
::::::::ll　　　　　　　　　　　　　) !:::::/ ';:ﾘ 　　
:::::::l ! 　 　 　 　　 　 -‐　.／/:::/ 　 ｿ 　
:､::::l 　 　　　　　　　　　´　 /l:∧　　　
ヾ::::l、 　 　 　-‐―--‐'´ /　ﾘ　 ヽ　
.ヾﾐ:i :ヽ､　　　　　‐-‐'　/ i　 !　l　l|　
　　ヽ、::::ヽ､.　 　 　　 /　 l　　/ ﾘ i　
　　　,ｒ''''":ﾘ´ヽ､＿ .ノ　　ji　 / /　.l　
.　‐'´　　::/ / ij　　＿＿_i:::i /／　 ﾘ　
　　　　 ／ / / ﾚﾆ-‐‐--ン＝=､__/ｲ
､＿. -'´　 ' _.〃-‐
_ 　_.-'´,.‐''´
.二-‐'´

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:.:.:　　　　|:.:./＿　　V:.:.:.:| 　 V:.:.| ヽ:.:.:...　　　　:.:.!　|:.:.:.:/レ'´/￣ |　　　!　　　 :.:i
:.:.:..　　　 |:/　　_二ミv:.:.:.!　　 Ｖ.| 　＼:.:.:.　/ .:.:./_,.┼千_」:.:＜.　　| 　 /　　　　:.:|: 　　　「＜モノ＞のすぐ近くだ！このままじゃ、間に合わねえ！」
:.:.:.:.:..　　 |k' fr'"廴_,. ﾍ:.:「≦､_ヽ!　　　V:.ノ_,斗≧‐┤/「:::ﾚ'^ヾヽ_ |　/　　　　 .:.::|:
ヽ:.:.:.:...　　| ｀ヽ　 {:::弋rヌ:ﾗヾ「`ー'_　　 V:.:.:.:/^ ゞ´j/-':::ﾘ　 〃´　ﾚ'　　　.:.:| .:.:.:|: 　　　圭一は竜崎に対して叫んだが、竜崎は冷静な顔で何か
:.:.ヽ:.:.:..　　!　　 ヽ_ゞ-‐宀¨´'⌒ヽ　　　　ヽ:V―-二 `¨≦-'′　　 /　 　 .:.:.:.! .:.:.|: 　　　考えているようだった。
:.:.:.:.＼:.:.:.　ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 V　　　　　　　　　　　 /　　.:.:.:.:.:/.:.:.:.:!:
:.:.:.:.:.:.|＼:.:.:. |　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　　　　　　　　　/　 .:.:.:.:.:.:./::.:.:./|:.:
:.:.:.:.:.:..!､ヽ＼:.! 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |}　　　　　　　　　　　 /　.:.:.:.:.:.:.／:.:.:./　|:.:
.V:.:.ﾄ､ゝ＼ヽﾄ､!　　 　 　 　 　 　 　 　 ′　　　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.／/:.:.:.:/　 |:.:.
　V:.|　V｀＞､ﾍ `　　　　　　 ,.ｨー-------,.ﾍ、　　　　 ∠ イ:.:.:.:.:./ |/:.:／　　j／
.　 V!　 V:.:.:i:.:.ヘ、　　　 　 / 7´｀￣￣￣´ 〈 V　　　 　 ／:.:.:.:.:./　/イ　　　/
　　∧イ∧:.:ﾄ､:.:.:｀ヽ、　 　 { {_: : : : : : : : :__:.ﾉ ﾉ　　　／:.:／|:.:./　/　 ト､
―/　 V　 V|　V:.ﾄ､:i｀ .､　　ゝ 二二二二 -‐'’　 ,. ' |.:.:./　 |:./　　　　|　`ー- ､
. / 　 /　　ヽ!　ヽ:| ﾄ､! 　 ヽ、　　　　　　　　　,.イ　　|:./ |　 !/　　　　　|　　　　 ＼

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::::::::::::: : : : : : : ::::l i:: : : /　　 ヽ::: : ::|､::::: : : : : : : : : : :::::: : :l::::: : : : :::::l　　　　　　「どうした」
::::∧::::: : : : :: : :::i　l:: : :/　　　__,>::.:::| ＼:::: : : : : : : : : ::::::::: :|:::::: ::: :::::ﾉ
:::/ ヽ:::: : : :::: : ::|　 l:: /,,,-／,,-=ヽ,::l､、ヽ:::: : : : : : : : ::::::::::: :|::::::: :::::::/
:::ト､ヽ:::: : : ::: ::::|,／|/'''',,／′ ,-‐i/＼ヽ i::::: : : : : : : ::::|ヽ:::::l::::::::::::::/
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ヽ::＼　　　 l　　　　　　　　　　　　　　 /／　ﾉ　　 l　ヽ/ ∨　　ヽ､＿,,､
　`ゞ.ー　 /　　　　　　　　＿　　　　　′ ／　　　　　　 /　　　　　　　 ``ー--､、
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　　　　　　　　　　　 r::'::::::::::::｀ヽ三ニー-::::ニ:::::::::-=ﾆ´
　　　　　　　　　 ／::／三:::＼＼ヽ:::::::::ミ､::::::::::::::_:::＝≧ー
　　　　　　　　　 /:::::/:::::ンヘ＼＼ ヽ:::::::::::｀ヽ:::::::::::::ﾆ三三ｪ-
　　　　　　　　 //i:/:／/:::,'i::::ヽ＼＼',､::::ヽ:::::::::::::::::::::＜'´　　
　　　 　 　　　 !' /::;:':::/:::,'::i　i:::ヽ:::::::ヽ:ミﾐ:::::ヽ､:::::::::::k-ﾆヽ､　　　　　　　「私がここから、ヤツを止めます」
　　　　　　　　　 /::i::::l:i:::i､::',. ',::::::ヽ::::::::ヽ::::::::::::`::::::::::ミヽ､　
　　　　　　　　　 /:::ii:::l::i:::L::::':,::i:::::::＼､_:::ヽ::::::::::､::::::::::ヾ､
　　　　　　　　 /::/i:ｉ::l::i::i f:::j､:;::::',ヾ:::,rt:::j､＼:::::::::::::::::i､＼　
　 　 　　 _,rｰｧ'/'´ i:ﾊ:l::lﾘ`＝‐ヾ'､::､ﾞヾ､ﾆノヽ::::::::::::::ヾヽ､.　　
　　　 ,r''"　　　　 i.ﾘ/ﾘ::',ﾞ　　　　　ﾞヽ　 　　 .,!::;:::::iヾ::',ヽ､ ｀`ｰ-　
　　 /　',　 -､ 　　 i//::l:ｌﾞ､ 　 　 ､ ..　　　　..:':l::i!ヾl:::ｌ lヽｉ ',　｀ヽ
　 ∧　 ', 　 i i　　 i i:　ﾘ　ヽ.　‐-- ､ 　 ／ /ﾘ　/ !/./　'　'　 ﾞヽ
　 ,' ヽ　 ',　i 〈　　 ,i i::.､　＼＼　　　..::'::: /　! 　 , ', ' .i　
　 ､　ヽ　　ｉ 　 　　'ヽゞﾐヽ、ゞ: `ﾆ:´:::::''　_,. -／／　 i
.　 ヽ、ヽヽ　 i　　　 ',ヽ､`ヽﾐヽ､ 　 　,.:-'´,. '´／　　 ﾉ
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　　　 i　 ヽ.＼ !　　　　　　　　｀ ｰ-ー '´　　　　　　　　　　, ' //
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　　　 , : : : : : ヽヽ: : : : l: : : ::::l:::: : : : : : : ヽ: : : :|　/´ヽ: :_!__ヽ|: : .: : : : : : l
　　　 |: : : .::i: : :ヽ!: : : : l: : : :::|!:::: : : : : : : ﾊ: : : ﾚ/　∠ﾊ T7| l:|: .::::: : ﾄ､: :l
　　　 l: : ::::::l: : : ﾍ: : : : :l : : :::ﾄ､:::: : : : : : l ヽ/ l/／てj:::∨ l! ﾘ:.:::::::: : l ﾍ: :!
　　　 l: : ::::::|: : : : :ヽ: : : ヽ: ::::l ヽ:::: : : : : l_∠: :l!/ 　ゞ='' _ﾉノ l::::::ﾊ:: :l　 ヽ!_..._ 　　　　　　「なっ！ここから一体どうやって止めるって言うんだよ。
　　　 l: : ::::::l: : : : :::::ヽ: : :ﾄ､:_:{＝ﾑ:::: :__: l　　V 　_`≠"´　 ｡ l::::/ ｣:: :l ／ 　　 ヽ 　　　　　いくらなんでも遠すぎるだろ」
. 　 　 l: ::::::::ﾊ:::::: : ::::::::＼:l ヽ: ﾄ三≠＜: !　　　＜＝´　　　　l::/ ｢ ﾊ/´ _......_
　　　　', :::::l　',:::::::: ::::::::::::::ﾄ､＼ヽ 弋ﾑ: :l　　　　　　　　　　 /´　l　/'／
　　　　 ',:::::l 　',:::::::::::::::::::＼:::ヽ、ゝ＝ ´lヾ　､　　　　　　　　　　ｲ Y _　-─ _
　 _　　　ヽ::l　 ヽ:::::::::::|＼::::::::｀≠-　＿ ＼_ハ 　 　 __,　　　　/ l　/´
.Yﾍヽ　　　ヾ､　 ヽ::::::::| 　ヽ─ッ─ﾊ´　　　　｀ _∠_シ　 　 , ' / ⊥ - .._
_j／} Y⌒ヽ　　　 ヽ::::::| _. - ＼ヽ /　｀ ､ __　　　　　　 __／　/ /
　　L_ｊ´ﾞヽ Yヘ　　 ＼::|　　　　｀ ,　　　　　￣＼_＞´　　 _≧､ У -　_i
　　　　　L_|'　l Y⌒∨ヾ　　　　　l _ ィ´￣ ¨¨7-う _ ＝ ´　　　`、 　 　}
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　　　　　　　　 //i:/:／/:::,'i::::ヽ＼＼',､::::ヽ:::::::::::::::::::::＜'´　　
　　　 　 　　　 !' /::;:':::/:::,'::i　i:::ヽ:::::::ヽ:ミﾐ:::::ヽ､:::::::::::k-ﾆヽ､　　　　　　　「力を”矢”の形にします。それを全霊で打てば、必ず届くでしょう。
　　　　　　　　　 /::i::::l:i:::i､::',. ',::::::ヽ::::::::ヽ::::::::::::`::::::::::ミヽ､　　　　　　　　　たぶん、殺すことはできなくても足止めくらいにはなる。
　　　　　　　　　 /:::ii:::l::i:::L::::':,::i:::::::＼､_:::ヽ::::::::::､::::::::::ヾ､　　　　　　　　　ただ、その後の戦力としては期待しないで下さい。
　　　　　　　　 /::/i:ｉ::l::i::i f:::j､:;::::',ヾ:::,rt:::j､＼:::::::::::::::::i､＼　　　　　　　　　朝倉さんのことは、あななに託します」
　 　 　　 _,rｰｧ'/'´ i:ﾊ:l::lﾘ`＝‐ヾ'､::､ﾞヾ､ﾆノヽ::::::::::::::ヾヽ､.　　
　　　 ,r''"　　　　 i.ﾘ/ﾘ::',ﾞ　　　　　ﾞヽ　 　　 .,!::;:::::iヾ::',ヽ､ ｀`ｰ-　　　　　竜崎はその場で足を止め、まるで弓でも構えるような格好を取った。
　　 /　',　 -､ 　　 i//::l:ｌﾞ､ 　 　 ､ ..　　　　..:':l::i!ヾl:::ｌ lヽｉ ',　｀ヽ　　　　　 圭一も思わず止まりかけたが、竜崎に睨まれる。
　 ∧　 ', 　 i i　　 i i:　ﾘ　ヽ.　‐-- ､ 　 ／ /ﾘ　/ !/./　'　'　 ﾞヽ　　　　 　背後で力が膨らむのを感じ、うなじの毛がざわりと逆立つ。
　 ,' ヽ　 ',　i 〈　　 ,i i::.､　＼＼　　　..::'::: /　! 　 , ', ' .i　　　　　　　　　　　光る矢は、山に下りたとうとした＜モノ＞めがけて飛んだ。
　 ､　ヽ　　ｉ 　 　　'ヽゞﾐヽ、ゞ: `ﾆ:´:::::''　_,. -／／　 i
.　 ヽ、ヽヽ　 i　　　 ',ヽ､`ヽﾐヽ､ 　 　,.:-'´,. '´／　　 ﾉ
.　　 iヽ ＼i　.i!ヽ　　　　 `　､`'-､､､､､- ',ン'' 　 　 　 　　　　/〃　
　　　 i　 ヽ.＼ !　　　　　　　　｀ ｰ-ー '´　　　　　　　　　　, ' //
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　　　　 iヽ　　　　i!　ヽ ヽ　　　　　　　　　　　　　　 ,　'／i! 　　/

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私怨

=＝､,-､　　､ヽ､　＼>　　　,,　 '''＼　＿
メﾞヽ､＼￣"""￣--‐　　 ､ ＼　　／ゝ､＼
＝─‐＼＼‐　 ／─'''''ニ二＼''' |レﾚゝゝ､＼
￣く<<く >, ﾞ､／＜三三二＼￣＼ゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ､
＜<<<〈__入 ﾞ､く彡三三三二ヽくゝ＼メメメゝ､＿ゝ､＼
くく<<<<<< ﾞ､ ﾞ､ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,､ '（ ﾞ''ヽ､ヽ､
くくくくくく彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く く く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､　　　　　　　　　　　突然、エネルギーの矢が遥か後方から飛んできて、
二─二二彡彡､ﾞ､三三二==くメゝ／　　 ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ-､,,,,,,＿　　　　＜モノ＞に突き刺さった。＜モノ＞は一声大きく鳴くと
‐'''"￣ ＼彡彡ﾐ､ﾞ､三二=''"く<メ/::　　　　　　＼''-､メメゝゝゝ＿ゝ ､ ,,､ヽヽ　　　体を傾け、山に落ちるようにして降りた。
､　　,,,,-　ﾞ彡／/ヽﾞ､三二＝ くゝ/:::....　　　　　　＼>∠ﾚ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ﾉ　　　今なら喰われてやったりせずに＜モノ＞を祓えるかも
　ﾞヽ､,,,-‐//_//／,,､ﾞ､三二=　　ﾞ､　""'''　　　　　　ヽ＞／／ﾚﾚヽ,,＿__　 /　　　知れない。涼子はそう思った。
-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ﾞ､三二─　ﾞヽ.　　　　　　　　 ／／-ﾍﾍ,､ ﾚレレﾚノ　　　　＜モノ＞の姿が見える。二つの大きな傷からは、黒々
''"　　　　　　,ｌ|"////ﾉ,､＼彡'''''‐-ニ,､　::::::::::,,,,,,,,／／　　　　ﾞヽﾌ/|/| ﾚ'　　　　　とした血が流れたいた。最後の賭けだ。
　　　　　　／ゝ､/ヽ|ヽﾚ,,ﾞヽ､ﾞ''ヽ､,,,,,,＿ヽ''ニ＝'',,-'"､─-,,,,,＿　　￣"'ﾉ
　　　　　/メ / ﾚ／,''"へへへﾞ''─----￣-メヽ"ゝゝﾞゝヽ､　　＞---''"　　　　　―――喰えるか。
　　　　/ﾍﾍ､|／／ヘヘヘﾍﾍﾍﾍﾍ,,-イ￣　|￣"'''-ニニニ二-''"
　　　/ﾍﾍ∧/./ﾌヘﾍﾍﾍﾍﾍﾍ,／ｲ　 /　　/　　　/　　　　ﾞﾉ＼､＼
　　 /ゝゝ| / /メﾍﾍﾍﾍヘﾍ／'" |　 /　 ／　　／　　　　／　　＼＼
　 /ゝ /|‐/ /ﾌヘへﾍﾍﾍ/∧　 /-'"-'''"__,,-''"　　　　／　　　　 /､＼
　//|_|　/./へへへﾍﾍ､//　|／　　　　　　＼＿,,,,-‐'"　　　　／　 ﾞ､.ﾞ､
'"/ヽ"／'"へへﾍﾍﾍﾍ//　 ﾉ　　　　　　　　　 ＼　　　 ,,,,-‐'"　　　 ﾞ､ﾞ､
.ﾉ　／／へへﾍﾍﾍﾍ//ヽ ./　　　　　　　　　　　　ﾞ､''""　　　　　　,,／､ﾞ､
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へへへへﾍﾍﾍﾍ//ヽ ノ　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ,　　　　　　　　　| |

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::::::::::::: : : : : : : : ::i::: : : : | 　 ヽ:: : : ::|:::: : : : : : : : : : : : : : ヽ:: : : : : : ::| 　　　　　　「涼子は！？」
::::::::::::: : : : : : : ::::l i:: : : /　　 ヽ::: : ::|､::::: : : : : : : : : : :::::: : :l::::: : : : :::::l　　　
::::∧::::: : : : :: : :::i　l:: : :/　　　__,>::.:::| ＼:::: : : : : : : : : ::::::::: :|:::::: ::: :::::ﾉ 　　　　　　――正面だ。＜モノ＞と喰い争いをしている。
:::/ ヽ:::: : : :::: : ::|　 l:: /,,,-／,,-=ヽ,::l､、ヽ:::: : : : : : : : ::::::::::: :|::::::: :::::::/
:::ト､ヽ:::: : : ::: ::::|,／|/'''',,／′ ,-‐i/＼ヽ i::::: : : : : : : ::::|ヽ:::::l::::::::::::::/ 　　　　　　闇の一層濃いところで、涼子とその＜モノ＞が
>''`‐､､::::: : ::::ヽト'''' /／　　　（　‘ ' ）　>' l::::l : : : :: : :::::l 丶:l:::::::::::::/ 　　　　　　対峙していた。＜モノ＞の目が、圭一の方を向く。
　　(´｡＼:::::::::::::|　　　　　　　　`ー''　 /′∨: : : ::::: :::::l　/i/:::::::i:::/
､　 ヽ ノ ＼:::::::|　　　　 - ､ 、___ ／　　　/: : ::ハ:::::/,/:::::::::::::/|/ 　　　　　　　　 ――急げ。奴がお前に気づいた。
　`ー-'′　 ＼:|　　　　　　　　　　　　　 /: : :://,ゝ::/'::::::::::::::/、
:＼　　　　　i　　　　　　　　　　　　　　　/: :／,__,-'i/ヽ::::∧:/　ヽ　　　　　　　　　東郷の忠告と、＜モノ＞の雄叫びは同時だった。
ヽ::＼　　　 l　　　　　　　　　　　　　　 /／　ﾉ　　 l　ヽ/ ∨　　ヽ､＿,,､ 　　　　　圭一は涼子の顔を見た。
　`ゞ.ー　 /　　　　　　　　＿　　　　　′ ／　　　　　　 /　　　　　　　 ``ー--､、
　　　＼、　` ‐ __,,,,,--=''-‐''''＼　　　　／　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　`ー--
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ヽ|　　 l 　 |　　 | !|　 　 :|　|　　　 　 　 |　|　　　ｌ |　　　│　　 !　!
ヽ|　　 l 　 |　　 | !|　 　 :|　|　　　 　 　 |　|　　　ｌ |　　　│　　 !　|
ヽ|　　 l 　 |　　 |　!　　　|　|_　 　 　 ､__|　| 　 :j ! |　　　 |　　　|i| |
!∧　　ｌ 　 ｌ 　 _jzﾑ≦た!ﾆf'"　　　　ヾにj≧kﾑj､| 　 　 j　　　ﾘ| |
ｌｉ　'､　 !　 ヽ'"　| j ＼　 l　{　 　 　 　 /　/　 /丁7　 　 /　　 / | |
|:　 ﾊ　ヽ＿_ﾄ､ｨ''チ示ｱミｰ　　　　 　 ﾌｲ''テ圷､/　　 :/　 ,' /　j/　　　　　ごめんね、中から止めるから。あとはお願い。
|:　 { l`､＿,,ﾑ<{ｲ f::::｀ｲ}　　　　　　　　 { f:::::`ｲﾊ>┬='＿/ノ
ｌ 　 ヽl　　　　!　V^tzc'　　　　　　　　　V^tzｃ'　　/!¨´　 「　　　　　　　　　雄叫びに消されてほとんど声は聞こえなかったが、
|　l 　 l　　 　 l 　ゝ=='-　　　 　 　 　 　 ゝ=='´　/ i 　 　 |　　　　　　　　　何故か言葉の内容ははっきりと伝わった。
|　| 　 |　　 　 |!　　　　　　 　 　 !　　　 　 　 　 /　! 　 　 |
|　| 　 |　ｉ　　 ﾊ、　　　　　　　　'　　　　　　　 /　 i.　　　 |
|　| 　 |　i　　　 !ゝ､　　 　 　 ー ‐ 　 　 　 ,. ｲ　　i　　　　|
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|　|i　 ヽ　ヽ　　　 Ｖi|　　 　 　 　 　 　 | {/ 　 /　　　　　八

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＼:::ヽ､二_‐_ー_-_,,,,ノ　／::::::/: : : : : : : : 　l
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―――――――――――――――――――――――　　　　　「『朝倉！』」

　　.ヽ.|　| 　 　/　　　　　'二〈___〉二` 　 　 　 ヽ 　　|　 |./　　
　　　　|　|　　　　　　　　　　`-;-′　　　　　　　　　|　 |　　　　
　　 　　iヽ|.　　　　　　,,... -‐"`‐"`'‐- ､、　　　　　|／i　　 　 　
　　　　 |　 ヽ　　　　 /...---‐‐‐‐‐----.ヽ　　　　/　 .|
　　 　　|　　 ヽ.　　　　,, -‐ ''"~ ~"'' ‐- ､　　　　/　　 |
　　　　.|　　　 ヽ　　　　　　　　 !　　　 　 　 　 ./　　　.|
　　　 ,,|　　　　　ヽ.　　 　 　 　 |　　　　 　 　./　　　　 |、
　　　 |＼.　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　／　　 　 ／.|
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　　　　　　　　　　　　／..／ﾍ:::::Y:::::|::::|ﾍﾄ:::::::::| |:::||::::　i|:::|　￣'|::|::　､ |:: 　ヽ
　　　　　　　　　　　／／::::i:::>‐‐|::::::＼|-|=i≡|ﾐ|三|ミ | |::|　　 |::|i:: 　|: |:...　 i
　　　　　　　　　 ／'／..:::::::|:/ 仁|:::::: i::: ::|,=テ=-ヾ:!＼:| ヾ　　_|:ﾊ::　 |:::|::::|i: |
　　　　　　　 ,イ´／ ..:::::::::::|ヽ ヽ|::::::　|:::: i｀!f;;r｀}ヾﾐ　｀　　=≡i|ﾐ|:::　|i: |i:::| |::|
　　　ィ＝￣...::／　..::::::::／ﾍ:::＼_l::::::..ﾊ:::: {!=ン　　　　　,ﾃ卞ｔ ヾﾘ＿| !:||:::| |::|
-￣,　　 ..::::／　..:::::::::／::::／ヽ:::::|::::::::.∧:: t　　　　　　 fゞkﾘﾐ ,／::::/;:;ﾘ|_:| t;!　　　　圭一が、東郷が叫んだ。闇に呑まれかけていた涼子が
::::/　 ..::::／　 ..::::::::／::／三≧ユ＝- ､::..ﾍ_|　　　　　　ｊ ｀=´／｀::T |/　　　　　　　　はっと表情を変えた。そしてそのまま、闇の中に消える。
/　..::::／　 ..::::::::::/::∠／.:_イ￣　　　ーﾐヽ:::ヽ　 ｒー‐ｧ　　 ｲ:::::　::|
　::::/　　..:::::::::::/ﾝ／.:／´ /　　　　　　　　　ヽ::ヽ ｀´　_,.イ::::i|::: ::| |
::::/　....::::::::::::::/／.:／　／　　　　　　　　　　　　､j-':::::::::::::l:::| |::　|i !
/　..:::::::::::::::::/.:.／　 ／　　　　　　　　　　[　　　}::::::::: ::::::: |!,! |: 　|ヾ|
　:::::::::::::::::/／　　 /　　　　　　　　　　　　|　　/::::::::::: ::|:::　|　|:＿!
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　　　　　　　　　　　　　　 , -/. ／／. ://. /__/≠ イ/:/:/: :/|: l: : :ﾄ: . | 　　　　　　　　　　　　「ふざけるなよ！」
　　　　　　　　　　　　　　{　,: /://. . :// .// 7/!. : /:/:ィ: :/イ:/: :⊥l:ﾊ}
　　　 　 　　　　　　_　 - 7 |ｲ: |イ: :〃＞i〈|/|' l: ./!_ノ/ィ⌒V7: : ﾊ∨ |!､
　　 　 　 _　-―　´　　 /　　|/_.ﾉ_:/ｲ /|八f＞v:ﾑ_∠バゞ'ｿ/: :/} _j'　　 ヽ
　　 　 　 {　,　　　　　 / 　 　 　 |7,ィ:ﾊ＼､ゞ＜|l ::::: 　｀¨¨７:／_ ｲ､　 　　 '､
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　　　 　 l　　　　　　ヽ＼ 　＼､´￣ |!　　｀ ＞､ _ ｀rー１ ／／　/ /　　　　　 ｀＞-─…─-　､
　　　 　 ヽ 　　　　　 |　 `　､　｀ 　 i　　　　＼ヽ ｢＞= < /　　 ∧ l　　　　　　　　　　,　- ─- ､＼
　　　 　 　 ',　　　　　l　　　　ゝ-―ﾍ i　　　　/ ﾉ 　　　./　　　　　|　　　　　　　　 ／　　　　　　ﾍ .
　　　　　 　 '.　　　　 l 　　　　　　　 v　　 　 .イ＼ 　　/　 , ﾍ　 i　! :|　　　､　　　 { ヽ　　　　　　 i |
　　　　　　　 '.　　　　'.　　　　　　　 l　　　/::.::ﾊ､　　 / ／- '|　　V　|　　　 ヽ　　 |　 ヽ　　　　 　} }
　　　　　　　　'.　　　　'.　　　　　　ノ　　i {::.:l::　ヽ＼/'´_＿__,ｊ　　ヽ 　､　　　 }/　 l　　　＼ 　 　　,/
　　　　　　　　 '.　　　　'.　　 _　- ′　　j |::.:!:　 ..: `＞──::ﾊ　　　＼ヽ　 ／　_ノ　　　　　ヽ　　/
.　, -‐ ､　　　　 '.　　　　l_／　　　　 _.　＜ﾍ::.　 i　　:　.::.::.::.::.ハ　　　 |ヽ 　 ／丶.　　　　　　 ｀〈
　{　 , -`, ､　　　}　　　　'.　　 _ ∠__　　　　ﾍ:: 　::. . ::.::.::.::.::.::.j: ﾊ　　ノ　 '.　|　　　 ヽ　　　　　　､'.
　ゝ-`､_{　, ＞ ､ｊ　　　　 '､／　　　 ｀丶. 　　 ヽ　::.::.::.::.::.::.::./::.ノ　 ′　　'､ ゝ､　 _＿'.　　　 ヽ　! ﾍ
　　　　　`　､ {　}　　　　 　 ＼　　　　　　＼　　ヽ　::.::.::.::.::.／´　　　　　 /　｀¨フ¨¨　 '､　　　　　 　 '.
　　　　　　　7ﾞ ﾑ,　　　　, _､　{　　　　　　　 ヽ　V＼ ::.::／ /　　　　 ／ｲ 　 ／ヽ 　 　　丶、　　　 　 '.
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:.:.:..　　　 |:/　　_二ミv:.:.:.!　　 Ｖ.| 　＼:.:.:.　/ .:.:./_,.┼千_」:.:＜.　　| 　 /　　　　:.:|:
:.:.:.:.:..　　 |k' fr'"廴_,. ﾍ:.:「≦､_ヽ!　　　V:.ノ_,斗≧‐┤/「:::ﾚ'^ヾヽ_ |　/　　　　 .:.::|: 　　「どいつもこいつも、ふざけるな。勝手な決意しやがって、
ヽ:.:.:.:...　　| ｀ヽ　 {:::弋rヌ:ﾗヾ「`ー'_　　 V:.:.:.:/^ ゞ´j/-':::ﾘ　 〃´　ﾚ'　　　.:.:| .:.:.:|: 　　　死にたくて、死なれなくて足掻いた自分は、とんだ道化者だ！」
:.:.ヽ:.:.:..　　!　　 ヽ_ゞ-‐宀¨´'⌒ヽ　　　　ヽ:V―-二 `¨≦-'′　　 /　 　 .:.:.:.! .:.:.|:
:.:.:.:.＼:.:.:.　ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 V　　　　　　　　　　　 /　　.:.:.:.:.:/.:.:.:.:!: 　　　手を＜モノ＞の中に突き出しながら圭一は叫ぶ。
:.:.:.:.:.:.|＼:.:.:. |　　　　　　　　　　　　　　i　　　　　　　　　　　　　/　 .:.:.:.:.:.:./::.:.:./|:.: 　　　 嵐の中のように風が吹き、木々が激しくざわめく。
:.:.:.:.:.:..!､ヽ＼:.! 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |}　　　　　　　　　　　 /　.:.:.:.:.:.:.／:.:.:./　|:.: 　　　＜モノ＞が悲痛に鳴く。
.V:.:.ﾄ､ゝ＼ヽﾄ､!　　 　 　 　 　 　 　 　 ′　　　 　 　 　 　 ／.:.:.:.:.:.:.／/:.:.:.:/　 |:.:.
　V:.|　V｀＞､ﾍ `　　　　　　 ,.ｨー-------,.ﾍ、　　　　 ∠ イ:.:.:.:.:./ |/:.:／　　j／
.　 V!　 V:.:.:i:.:.ヘ、　　　 　 / 7´｀￣￣￣´ 〈 V　　　 　 ／:.:.:.:.:./　/イ　　　/
　　∧イ∧:.:ﾄ､:.:.:｀ヽ、　 　 { {_: : : : : : : : :__:.ﾉ ﾉ　　　／:.:／|:.:./　/　 ト､
―/　 V　 V|　V:.ﾄ､:i｀ .､　　ゝ 二二二二 -‐'’　 ,. ' |.:.:./　 |:./　　　　|　`ー- ､
. / 　 /　　ヽ!　ヽ:| ﾄ､! 　 ヽ、　　　　　　　　　,.イ　　|:./ |　 !/　　　　　|　　　　 ＼

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|: : : : |: : : : :l ≧'＝ｫ-..､ヽ ＼_|: :/　|:ノ: : :　. : ／/: : :/　　 l: : : : : : : : 　　　　こいつを喰う。それですべて終わりだ。
l: : : : :. : : : : l |　／::::::::::f＞､_>!: l イ: : : : : : ∨_/: ∠三 ＝l: : : : : : :　
ﾊ: : : : :､: : : :　ﾄ弋＞__,:::ノ　 ` V　 |: : : : :／,＞ '::::::r-;ヾ.v': : : : : :　 . 　　　　　――いや、始まりだ。
　'､: : : : ヽ: : : :'. ｀￣￣￣＞―　　 |: : ／　 　 {r7_,::ノ　 /'′:/: :　. : :
ヽ `､: : : : ﾄ､: : :'.　　　　　　　　　　 j／　　　｀￣ ¨¨　　ｲ: :／: :　 /:/: 　　　　東郷の声が頭の中に響いた。
: : i` ﾄ. : : :!　ヽ: :'.　　　　　　　　　　　 :　　　　　　　Ｊ /／: : : . ／/:　/
: : l: :|　､ : |　　 ＼'､　　　　　　　　　　 i　　　　　 u .ノ´: : :_: : ´: :/j　/ 　　　　――お前らにとっては、始まりだ。
／､: |　 ､: |　u 　　｀/_　-― ､__　　　　'′　　 　 ／_　ィ´: : : :／./ /
　　ヽ!　 ﾍ:|､　　　 〈ー− ､　　｀ ー-- ィ　　 -≠ , ′ j : : ／　//
　　　　　　　 ＼　　 ` ー--　　＿__　ノ　　　　 ／　　/: ／ 　 /'′

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くくくくくく彡‐ヽ ﾞ､ﾐ三三二ニ'''くくゝゝ＿ゝゝ､＼＼＿,>」ﾉ,
く く く く く 彡ﾞ､ﾞ､三三二ニ‐くゝ､／ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゝﾞ丶､
二─二二彡彡､ﾞ､三三二==くメゝ／　　 ﾞ'ヽ､メゝゝゝゝゝゝゝﾞ''ヽ-､,,,,,,＿
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､　　,,,,-　ﾞ彡／/ヽﾞ､三二＝ くゝ/:::....　　　　　　＼>∠ﾚ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ﾉ　　　　ひときわ高く不気味な声で、＜モノ＞が鳴いた。
　ﾞヽ､,,,-‐//_//／,,､ﾞ､三二=　　ﾞ､　""'''　　　　　　ヽ＞／／ﾚﾚヽ,,＿__　 /
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. lハ　　 、 ::|,.　:::::ﾊr＋ｷ''l''' ﾘ::::::::::::l::::::::::l 　　　　　　　東郷の声は、もう聞こえなかった。空は白みはじめ、深い闇は
.　　| :::l::::l :::ﾊ|ヽ::l ﾘ"''(ﾟi;｡广’ |:::::::::::l::|::::l　 　　　　　　 完全に消え去っていた。
　　 l :l::::::l:::l《ﾟiiﾊl　 　 ー’　　 |::::::::l:::|::/　 　　　　　　　圭一は自分の手が掴んでいるものへと、視線をやった。
　　 ヽlヽ::ｉVヽ.''" 　　　 　 　　 レi:::l::::ﾘ 　　　　　　　　 涼子の手がそこにあった。ようやく届いた。そう、感じた。
　　　　　ヽヾl:::ゝ　 ’ _　　 　 　 ノ ﾚ:::リl　 　　　　　　　それはおそらく、圭一自身の感情ではない。
　　　　　　＼､ヽ　. '- '　　　　　,イ::/ 　　　　　　　　　　よく見ると、涼子は真っ白になるほど唇をかみ締めていた。
　　　　　　　　　　ヽ,　　 　　 ＿,,l:/-┐
..　　　　　　　　　 　 ￣'二〕　|ヽ　　　l　
　　　　　　　　　　「￣　 .| 　 | l 　 ／ `ｰ― ､
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./i: : : : : : : : : : : .:.:/i .:.:il:. : : : : :l i:. l　 ヽ:.:.ﾄ:./ ,' / , ' ¨¨ヽ ', ',　i 　　　　　「我慢すんな。泣いてやれ」
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. l: : .:i:. :.V: : : :. :.:i`-l...i_ ヽ:. : :.ii　_ll,イ´ﾊV7　 ',ヽ ヽｰ_' ノ, ' ,'./ 　　　　　 お前のせいじゃないから。
　i : :i､:. :.:V: : :ﾍ:／ひ!lヾﾐノ:.:./`¨ 弋'ﾑﾉ-/ /　ヽ`_ｰ-‐_' ／ / 　　　　　　そういいかけて、やめた。そう言っても、虚しく響くだけだと思った。
　 , :.l ',:.:.:.:.:i､ : ﾍi ､ゝ'_ノ- ＼i　　　´　　 ,　,　　　　 ￣ 　 / /
　　,:l　ヽ:.:.:.i丶 ､＼　　　　　　 l　　　　　,　,　　　　　　　 / /
　　 !|　 ヽ:.:l＼`ｰヽ -　　　　　 '　　　　 i　i　　　　　　　/ /ヽ
　　　　　　` 　＼:.:､ヽ、　　 ー―‐''　　 .l　l　　　　　　 / /　 ﾊ
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　i: : .:.:／l: : :i: : :.:.:.: :.:.:l　X / ヽ､: : : : .:.: : :.:.:.: :l:.:. : : : : .:.: : :l
　l: .:.:/:.:.:.i: .:l:.:. :.:.:.:l:.:.:.l―l/=ﾆN: : : :.:.:. :.:､:.:.:. :l:.:. : :. : :.:.: :./ 　　　　　　「大丈夫か。こっちは喰いすぎでもどしそうなんだ。
　l .:.ハ:.:.:.': :l､:.:.:.:.:.l i:,ｲ 〃f::ﾟﾊ　l: : .:,ｲ:.:.:.:.:〉:.:.:.l:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:/ 　　　　　　　ちょっと受け取れよ」
　l:./　 :.:.:.:ヽl:.'､:.:.:.l ﾍ:l. l' 弋／　,: .:./ l:.:.:.:/ へ:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　V　　 ':.:.:.:.`i:.ヽ:.:.l、ﾘ　　 ´　　, :／　l:.:.:/　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l'
.　　　　 ヽ:.:.:.:l､:.:ヾ:ヽ　　　　　 ' ´　　.l:.:/ 　 　ヽ:ﾄ､:.:.:ﾄ､l
　　　　　 ヽ:.:.:lヽ:.:.:.:.:.}　　　　　,　　　 l/　　　　 ヾ ＼il
　　　　　　 ＼.i. ＼:.:ﾉ._　　　／　　　　　　　　　　　　`i
　　　　　　　　ヽ　 ヽ:.i:.:.l` ｰ､_　　　　 ／　　　　_...　-└-　..
　　　　　　　　　　　 ヽﾍl　　　ヽ＿ ／ ヽ, .. - ''　　　　　　　 l
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　 ／/:::::ﾞ ::::::/:::ﾞ､::ヽ:｀:::::､::::::::::':;::::｀'::::､:::::ヽ:ﾞ､`､｀::':ｰ‐-/
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　　　ﾉ::／:ヽ ::::::::Nﾞヽ::::｀:::､:::::::::r!､::::､::_:::::::ヽl::ﾄ:;:::::::::::;'　　　　
　　,:';:.ｲ::::::::l`､ :::| ,'T ＼:､::::`ヾ､＼;f'i　　i＼:::|:l:::ﾞ､:::::::l　　　 　
　ノ'"　|::::::::|;::､ヽ! l ヽ-' ` ｀' ､:::､`ヽ､`'' '　丿.l:':::::::';:__」　　　　 　　　　竜崎は脱力した笑顔を向け、圭一からある程度の
　 ,　-＋!::{'|!､::ヽ､`` -‐'　　　 ｀ ヽ､　 '''　´ .ﾉ､::::::::l::｀i　　　 　 　　　　栄養分を受け取った。
f'´/　　| |:;'　 ヽ::::ヽ　　　　　　　　　　　　　/　||:;::::::､:::l　　　 　
　/　　 　 |　 　 ﾞ;::f､`　　　､　　　　　　 　 　 　 | }:::;!`i､!　　　　
/　　　 　 ヽ.　　 ';::ﾊ､.　　､ `　｀　　 　 ,　　 　 ﾚ'.|:ﾊ .|/l
　　　　　　　 ',　　|:　ヽ、　 ー----‐ '"　 　 ／/ ﾘ　　　'､
　　　　　　 　 ',　　　',. i＼　　　　　 　 　 ／　/　l　　 　.::〉､
ヽ　　 ',　 　 　_',　　　', l､ l＼　　　 　 ,. '´　　」.._　　　.／／＼
　＼,　＞ '"´　､ヽ､ 　 !､'､|::､`　-　'"´　　／　,.. ｀`' ‐＜　　　 ＼
'　´　　　　ヽ　　ヽ `'　､ヽ＼:!　　　　　／　／　　　　　　｀ '　ｰ-　､

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/　..::::／　 ..::::::::::/::∠／.:_イ￣　　　ーﾐヽ:::ヽ　 ｒー‐ｧ　　 ｲ:::::　::|
　::::/　　..:::::::::::/ﾝ／.:／´ /　　　　　　　　　ヽ::ヽ ｀´　_,.イ::::i|::: ::| |　　　
::::/　....::::::::::::::/／.:／　／　　　　　　　　　　　　､j-':::::::::::::l:::| |::　|i !　　　　　　 涼子は先ほどから顔に腕を載せていた。
/　..:::::::::::::::::/.:.／　 ／　　　　　　　　　　[　　　}:::υ: ::::::: |!,! |: 　|ヾ|　　　　　　腕の下から雫が流れる。
　:::::::::::::::::/／　　 /　　　　　　　　　　　　|　　/::::::::::: ::|:::　|　|:＿!　　　　　　　　お前のせいじゃない。心の中でそう呟く。
:::::::::::::::／｀　　　　|　　　　　　　　　　　　　| ,ｲ:::::::::::　 |:::　|　｀
::::::::::／　　　　　　|　 i　　　　　　　　　　　 Y: :|:::::::|:::　|:::　|
::::／　　　　　　　　|　|　　　　　　　　　　　　|: :|:::i　|::.　|:　|
/　　　　　　　　　　| ,|　　　　　　　　　　 | /.:: :|:::ﾄ:: ﾄ､ ﾍ |
　　　　　　　　　　　| |　　　　　　　　　　 |´.:.:.: :t::| i:: iﾍ　 ﾍ
　　　　　　　　　　　V　　　　　　　　　　/.:.:.:.:.:.: :l:::| i:. i ヽ　Ｙ
　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　,!.:.:.:.:.:.:.:.: :|::| t: |　 ﾍ 'i

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　　　 　 _,-―'"　 　 .:　 :::＼::::::: ＼　
　　　 ,／　　 　　　 :::::　:::::::::::＼::::::::＼　
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　 / _.　　 │　　:::::::::::l:::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::l　
　l::/ 　　　 :|　　::::::::::::ﾊ:::::::ﾄ、:::::::::::l::::::::::::l　
. lハ　　 、 ::|,.　:::::ﾊr＋ｷ''l''' ﾘ::::::::::::l::::::::::l 　　　　　　　　俺のせいでもない。
.　　| :::l::::l :::ﾊ|ヽ::l ﾘ"''(ﾟi;｡广’ |:::::::::::l::|::::l　
　　 l :l::::::l:::l《ﾟiiﾊl　 　 ー’　　 |::::::::l:::|::/　 　　　　　　　　圭一の目の奥に、一人の男の顔が浮かぶ。
　　 ヽlヽ::ｉVヽ.''" 　　　 　 　　 レi:::l::::ﾘ
　　　　　ヽヾl:::ゝ　 ’ _　　 　 　 ノ ﾚ:::リl　　　　　　　　　 そして多分、あいつが悪いわけでもないのだ。　
　　　　　　＼､ヽ　. '- '　　　　　,イ::/
　　　　　　　　　　ヽ,　　 　　 ＿,,l:/-┐ 　　　　　　　　　　東郷の言葉が蘇る。
..　　　　　　　　　 　 ￣'二〕　|ヽ　　　l　
　　　　　　　　　　「￣　 .| 　 | l 　 ／ `ｰ― ､ 　　　　　　『別に誰かのせいってわけじゃない。
.　　　　　 　 　　 | ヽ i/.ﾉ_,,-'' l／　　　　　 　＼ 　　　　　今さら責任を追求したところでそれは無意味だ」
　　　　　　　　　 レ/. ﾄ―l　　　　　 　 　 　 　　ヽ
　　　　　　　　／　ヽ .|;;;;/　　　　　　　/　 　　 　 ヽ 　　　少なくとも、東郷は誰も恨んではいなかった。
.　　　　　　　/ 　　 .ヽﾚﾞ　　　　　 　 / 　 　　 　 　 l　
.　　　　　　/　 　 　 　 　 　 　　　 l .l 　 　 　 　 　 l　 　　誰にともなく、そう言いたくなった。
　　　　　　ﾊ　　　　　 　 　 　 　 　 ll　　　 　　　　 l　
　　　　　　|.l　　 　 　 　 　 　 　 　　l　 　 　 　 　 l

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＿__ -二 -／　　　　　　　　|　　　　 .ﾊ　　　　: l　ｌ　 　 　 |:　　　　 /:　　　　　　　　　 }
.　　　　 , ' 　　 i　　　|　　　 |　　　　: l l　　 　: :l　l　　　　 |:　　　 ,ｲ: :　　　　　　　　　 l
　　　　/　　 　 l　　　:l　　　:ﾊ 　 　 : l　l　　　: :l　l　　　　 l:　　　/ l: :　　 　 ,　　　　　 l
　　　 , 　 　 　 |　　 　:!　　　:ﾊ　　　: |　ﾑ　　 : l! |　　　　 l:　　./　l: : 　 　,/　　　　|　,′
　　　,　　. : i　 .! 　　 : l　　　: :ﾄ､　_　ィ￣ヽ￣: ﾄ l　　　　7￣ / - l_: 　　 /:　　　　 ,
　　　i 　 : : |　: l　　　: :'､　　: : l／　: :_!-─＼　l ヽ　 　 /. z'─ _/: : ＼./: :　　　　, 　　　　　　 レナは鴨川のほとりに座っていた。
　　　l 　: : ﾊ　: :l　　　 : ヽ　／:ﾊ　乂 :ヽ:r-fヽヽ:ヽ.＼ /: イ三≧': :　 ／: : 　 　　/　,′ 　　　　朝日がわずかに姿を見せ始め、
　　　l　 : :l .l　: : '、　　　: :＼　: :∨ｲ:::ヽ＼^!　　＼! ／´ /::::::::/:＼く　l: :　　　　/　/ 　　　　　　川面は夕暮れにも似た色に染まっていた。
　　　ｌ 　: l　l　　: :ヽ　　　: : : ＼: ﾍ {::::::::｀::::l　 　 　 　 　 l::::／'":::}ヽV　 　 　 ./　/
　　　　 : :l　ﾍ　　: : ヽ 　　 : : :､ヽヽヽｏ-_ｼﾉ　　　　　　　 弋7__ｲ:/　/′　　. /　/
　　　 ヽ: :l 　 ヽ　: : :ｌ .＼　　: : :ヽ＼￣￣´　　　　　　　　｀ ＝≠ ／　　　／. ,/
　　　　 ＼ｌ　　 ヽ　: :V : :＼. . : : ヽ｀ ｰ　　　　　　i 　　　　　　 ／　　 _／　 i /
　　　　　　ヽ　　　ヽ、:ヽ: : : :｀ ‐ _: :＼　　　　　　＿　　 　 _ -′ _ - ´:　 　 l l
　　　　　　　　　　　 /＼ヽ: : : : : : ｀弋-ヽ　　　　　　　─ニ─ フ: : : : :　 　 | ｌ
　　　　　　　　　　　,　　 ` ヽ : : : : : : :＞.､　　　　　　　　 _ ＜: : i: : : : 　　　 lヽ
　　　　　　　　　　　l　　: : : : : : : : /: /／　 ｌ｀　、 　 . -　7　　ヽﾊ|: : : 　.　　ヽ
　　　　　　　　　　　l　　: : : :　: : :/／. 　 　 |　　 ｀¨　 　 |　　　　 l: : : :　:　 　 l
　　　　　　　　　　　|　　: : :　: : ://　　　　　|　　 　 　 　 | 　 　 　 l: : :　: :　　 .!
　　　　　　　　　　　|　　: :　. : :/′　　　　ノ　 　 　 　 　 !_　　 　　l: : : : :　　　|

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　　 ／￣￣＼　
　／　　 _ノ　　＼　　　
　|　　　 （ ー）（ー）　・・・ とうとう夜が明けちまったな
.　|　u.　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　 ／￣￣￣＼
　　 ヽ　　　　　ノ　 　 　 　/　　⌒　　⌒ ＼　　　
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､　　 　/　u （ー) ::::（ー)ヽ　・・・ 明けたお
　 　 l ＼　巛ー─;＼　　| 　 :::⌒（__人_）⌒:l 　　
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）　　＼　 　 ｀ ￣´　／　
.　　　 |　　　　　　l　　　　　 i⌒＼､___ ィヽ
　　　　|　　　　　　|　　　　　.l ＼　巛ーﾞ‐;＼　　　　　　ザパｧアｧｧｧ‐─────‐‐‐ ‐ン
　　 　 ﾘー──‐‐t_＿__.　　| 　 ヽ-‐≠ー '′
　　　　l 　 "　~￣￣⌒ヽ｀ヽ.|ﾞ￣￣⌒ヽ￣ヽ
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　　　　　　　　　 　 |＿､| __|.　　　　 （´＿)ﾞ＿)　　 　 　 　 　 　 |,、;──‐─────‐───────‐─
　　 　 　　　　　　　l'＿__)_＿)　　　　　　　　　　　　　　　　,゜ '≒~ﾟ ⌒ ~　"　~　 ￣　ｰ　　　　　〜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;　　°｡ ;从ヾｰ~　 　〜"~ 　 　 　 〜
ﾟ　　　　　　　　　　　°　 ｡　゜　｀　　　｡　 '､从;_ﾟﾉ'〜~　　〜´⌒　　　　´〜
　）;　　;ﾟ　　｡　　;　从　 ､　,j ´ヾ｡'~〜〆";､〜ｯ)ヾ
　ｿ 　人´;　ノ'〜､~ ｿ 〆´(　　ゞ 　〜　　　　､〜　　　〜' ⌒　　ー
〆〜ヾ､゜〜 　　　ヾ　　〜´　"　　　,ﾟ
　 ﾘ'　　　〜ー　　　　　〜'　　　　　　ｿ〜　　　　　ｰ〜

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　／　　 _ノ　　＼　　　
　|　　　 （ ●）（●）　・・・ お前が言ってた化け物たちは、もう大丈夫なのか？
.　|　u.　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　 ／￣￣￣＼
　　 ヽ　　　　　ノ　 　 　 　/　　⌒　　⌒ ＼　　　
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､　　 　/　u （ ●) ::::（●)ヽ　・・・ それがさっきからめっきり見なくなったお
　 　 l ＼　巛ー─;＼　　| 　 :::⌒（__人_）⌒:l 　　　　
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）　　＼　 　 ｀ ￣´　／　
.　　　 |　　　　　　l　　　　　 i⌒＼､___ ィヽ
　　　　|　　　　　　|　　　　　.l ＼　巛ーﾞ‐;＼　　　　　　ザパｧアｧｧｧ‐─────‐‐‐ ‐ン
　　 　 ﾘー──‐‐t_＿__.　　| 　 ヽ-‐≠ー '′
　　　　l 　 "　~￣￣⌒ヽ｀ヽ.|ﾞ￣￣⌒ヽ￣ヽ
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　　 　 　　　　　　　l'＿__)_＿)　　　　　　　　　　　　　　　　,゜ '≒~ﾟ ⌒ ~　"　~　 ￣　ｰ　　　　　〜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;　　°｡ ;从ヾｰ~　 　〜"~ 　 　 　 〜
ﾟ　　　　　　　　　　　°　 ｡　゜　｀　　　｡　 '､从;_ﾟﾉ'〜~　　〜´⌒　　　　´〜
　）;　　;ﾟ　　｡　　;　从　 ､　,j ´ヾ｡'~〜〆";､〜ｯ)ヾ
　ｿ 　人´;　ノ'〜､~ ｿ 〆´(　　ゞ 　〜　　　　､〜　　　〜' ⌒　　ー
〆〜ヾ､゜〜 　　　ヾ　　〜´　"　　　,ﾟ
　 ﾘ'　　　〜ー　　　　　〜'　　　　　　ｿ〜　　　　　ｰ〜

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　／　　 _ノ　　＼　　　
　|　　　 （ ー）（●）　そうか。ならいいんだが。・・・・・・ん？
.　|　u.　　 （__人__）
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　 　 }
.　 ヽ　　　　　 　 }　　　　　 ／￣￣￣＼
　　 ヽ　　　　　ノ　 　 　 　/　　⌒　　⌒ ＼　　　
　 　 i⌒＼ ,__(‐- ､　　 　/　u （ー) ::::（●)ヽ　・・・・・・お？
　 　 l ＼　巛ー─;＼　　| 　 :::⌒（__人_）⌒:l 　　
　　 　|　｀ヽ-‐ーく＿）　　＼　 　 ｀ ￣´　／　
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　　　　|　　　　　　|　　　　　.l ＼　巛ーﾞ‐;＼　　　　　　ザパｧアｧｧｧ‐─────‐‐‐ ‐ン
　　 　 ﾘー──‐‐t_＿__.　　| 　 ヽ-‐≠ー '′
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／. : : ,　. ／. :／/: /.:／,`ム､ ヽヽ　 　 ｀、
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　　　　　　　　　　　　　　　 {{ l|: :/: :l! /: /7! |l!: |: :l:l'　| ｢｀ 丶､//: :∧V 　　｝ 　　　　　　「無事だったんだね」
　　　　　　　　　　　　　　　 i! |l: :{: :|!: :ｲ:,ィ卞ﾄ.ヽ: :ﾄ! ,≠f- ､ノｲ : /:, :∨ 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾑﾄ､|! :l {{ bじ:} ヽ＼!　 p':::::::ﾊ/: :// : : l! : /
　　　　　　　　　　 , 　‐＝ ´ .:./.:.:/.:.ヽﾊ　ゝ-'　　　　　乂zd'ﾉ:／: : : : : |ノ
　　　　　　　　　／´　 _ ィ／,ｲ:.://:.:.:.:./ﾊ　　　 '_　 __　　ｲ／/.:.:. : i: : :ﾄ､
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.　　　　ﾍ　 　 !ゝ 　　 ＼　 ゝz　-'" 　　 　＼ !　　` ト 　ィ/ 　　　　　　　　「はあ？」
　　　　　ﾍ　 　!　＼　 　!.　　　　　　　　　　　 　　　　 　 /　　／
　　　　　　ﾍ　.|ゝ　 ＼ 　ﾍ.　 　　　 　 　　 , 　　　　　 ／,,ィ"!　
　　　　　　　＼! ＼　ﾄ　ﾄ　ﾍ 　　　　　　　 l　　　　　 ''"　　 /_／
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　　　　　　　　　　　　　 ! ﾊ ＼　　　 て~ ￣￣ ~Ｙ 　　 ／ ／!/
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　　　　　　　 /　　iｲ　//　7¨7/　　/-/　ヽ-､　>､.＼　　　　! 　　　　　　「肌が白くて、まるでお人形さんみたい。
　　　　　　　　　　 |!i　! i　|><.lｲ　　/ / ＼　　　ｿ　!＼＼ |　ﾊ 　　　　　　なんだか嘘みたいにかわいいよ。
　　　　　　　_, -イ´＞i､l l/ﾊ　| 　/|/=tﾐ､ ＼／／　　 ＼i 　 ', 　　　　　　レナがお持ち帰りしたいくらいに」
　　　　　 ／x-‐'´ ／ ＼| i_rj iﾊ/ 　 /_ハ彡イ　　/　　　|　　 !
　　　　 //~　　 ／　　　 ﾄ､｀`　　　　| i::j: 》／　／　　　/!　　ﾉ
　　　　〃　　／　／　　∧" ´＿　　 ﾞー'｀/　／　　　 //-‐'´
　　　 /　　 /　／　 　 /!　＼ ヽﾉ 　 ""／　　　　　 ／ﾘ
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　　　　　 i　/ i／!/　 i_ ,-‐＜＿_／　　／　／￣＼
　　　　　 |/　　　　　　　 /|: : :=/ ／｀ﾌ､／　　 ＼　＼
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　i: : .:.:／l: : :i: : :.:.:.: :.:.:l　X / ヽ､: : : : .:.: : :.:.:.: :l:.:. : : : : .:.: : :l
　l: .:.:/:.:.:.i: .:l:.:. :.:.:.:l:.:.:.l/　l/=ﾆN: : : :.:.:. :.:､:.:.:. :l:.:. : :. : :.:.: :./ 　　　　「・・・・・・。会って行きたい人がいるって言って、
　l .:.ハ:.:.:.': :l､:.:.:.:.:.l i:,ｲ 〃f::ﾟﾊ　l: : .:,ｲ:.:.:.:.:〉:.:.:.l:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:/ 　　　　　他の奴らを待たせてるんだ」
　l:./　 :.:.:.:ヽl:.'､:.:.:.l ﾍ:l. l' 弋／　,: .:./ l:.:.:.:/ へ:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　V　　 ':.:.:.:.`i:.ヽ:.:.l、ﾘ　　 ´　　, :／　l:.:.:/　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l'
.　　　　 ヽ:.:.:.:l､:.:ヾ:ヽ　　　　　 ' ´　　.l:.:/ 　 　ヽ:ﾄ､:.:.:ﾄ､l
　　　　　 ヽ:.:.:lヽ:.:.:.:.:.}　　　　　,　　　 l/　　　　 ヾ ＼il
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　　　　　　　　ヽ　 ヽ:.i:.:.l` ｰ､_　　　　 ／　　　　_...　-└-　..
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::::::::::::::::::::::::::::::i;::::ﾄ､::::::::::＼:ヽ:､:.メ､ヽ,／ヽ＼:.:.:.|　　　　　　　 | 　　　「圭一くんも行くの？なら、私もついて行ったら駄目、かな？」
::::::::::::::::::::::::::::;:|ﾐ;､|ｌ:i､:.:.:.:.:.:.X,ヾ`､´ヽヾ:.:.:.丶ヽ:::|　　　 　 　 　 |
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:_ィ:.l:|`ﾞ　　＼､;. '´ヾ､:l､ﾄ､:＼ヽ::::::l;::ヾ|　　　 　 　 　 !
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　l: .:.:/:.:.:.i: .:l:.:. :.:.:.:l:.:.:.l/　l/=ﾆN: : : :.:.:. :.:､:.:.:. :l:.:. : :. : :.:.: :./ 　　　　「今は満腹だからいいけど、また飢えがやってきたら、
　l .:.ハ:.:.:.': :l､:.:.:.:.:.l i:,ｲ 〃f::ﾟﾊ　l: : .:,ｲ:.:.:.:.:〉:.:.:.l:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:/ 　　　　　もしかしたら俺はお前を喰っちまうかもしれない」
　l:./　 :.:.:.:ヽl:.'､:.:.:.l ﾍ:l. l' 弋／　,: .:./ l:.:.:.:/ へ:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
　V　　 ':.:.:.:.`i:.ヽ:.:.l、ﾘ　　 ´　　, :／　l:.:.:/　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l'
.　　　　 ヽ:.:.:.:l､:.:ヾ:ヽ　　　　　 ' ´　　.l:.:/ 　 　ヽ:ﾄ､:.:.:ﾄ､l
　　　　　 ヽ:.:.:lヽ:.:.:.:.:.}　　　　　,　　　 l/　　　　 ヾ ＼il
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　　゛　　　　.l　　　　　 l　　l'　　 .'i　/　l /　　 ,,_ .l　 /　　　.l　　 .l　　.l.　　「私、圭一くんになら食べられてもいいかな、かな？」
　　'i,　　　　.ゝ　　　　 l＼ l　,, ,, _ヽl　/"　　　　.7',,./l　　 ./　　　l.l　 l.　　
　　 l , ,　　　　"i,　　　 .l.,;-====ii,,'゛ "　　　　　/／/　　,/ i　　./ .l　/.　　　
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　l .:.ハ:.:.:.': :l､:.:.:.:.:.l i:,ｲ 〃f::ﾟﾊ　l: : .:,ｲ:.:.:.:.:〉:.:.:.l:.:.:.:.:.: :.:.:.:.:/
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　　　　l:.ﾊ:.:.:＼:.ヽﾍ￣´　　 i　　｀￣ /／>.:.:,､l , -‐ ― ､
　　　　 '　V:l:.:.ﾄヾｰ`　　､＿＿_　　 イ- ':ﾊ/／　　　 .／
　　　　　　ﾊ:ﾄ:l ヽ:.＼　　　　　　 　／/l:./ /　　　 ,, ''
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　　　　　　　　 ／　 i　 l　　　　 ／´　　{　　　　l　__
　　　　　　　 ,/　　　l／　　　　/　　　　‘　　,　.lヽ､ ヽ
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　V　　 ':.:.:.:.`i:.ヽ:.:.l、ﾘ　　 ´　　, :／　l:.:.:/　 ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l'
.　　　　 ヽ:.:.:.:l､:.:ヾ:ヽ　　　　　 ' ´　　.l:.:/ 　 　ヽ:ﾄ､:.:.:ﾄ､l
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　　　,　　. : i　 .! 　　 : l　　　: :ﾄ､　_　ィ￣ヽ￣: ﾄ l　　　　7￣ / - l_: 　　 /:　　　　 ,
　　　i 　 : : |　: l　　　: :'､　　: : l／　: :_!-─＼　l ヽ　 　 /. z'─ _/: : ＼./: :　　　　, 　　　　　 車が一台走ってきて停まった。
　　　l 　: : ﾊ　: :l　　　 : ヽ　／:ﾊ　乂 :ヽ:r-fヽヽ:ヽ.＼ /: イ三≧': :　 ／: : 　 　　/　,′ 　　　そこから出てくる人影を、レナは静かに見上げていた。
　　　l　 : :l .l　: : '、　　　: :＼　: :∨ｲ:::ヽ＼^!　　＼! ／´ /::::::::/:＼く　l: :　　　　/　/ 　　　　　加持がレナの立つところまで歩いてくる。
　　　ｌ 　: l　l　　: :ヽ　　　: : : ＼: ﾍ {::::::::｀::::l　 　 　 　 　 l::::／'":::}ヽV　 　 　 ./　/ 　　　　　　あまり慌てている様子がないのが意外だった。
　　　　 : :l　ﾍ　　: : ヽ 　　 : : :､ヽヽヽｏ-_ｼﾉ　　　　　　　 弋7__ｲ:/　/′　　. /　/
　　　 ヽ: :l 　 ヽ　: : :ｌ .＼　　: : :ヽ＼￣￣´　　　　　　　　｀ ＝≠ ／　　　／. ,/
　　　　 ＼ｌ　　 ヽ　: :V : :＼. . : : ヽ｀ ｰ　　　　　　i 　　　　　　 ／　　 _／　 i /
　　　　　　ヽ　　　ヽ、:ヽ: : : :｀ ‐ _: :＼　　　　　　＿　　 　 _ -′ _ - ´:　 　 l l
　　　　　　　　　　　 /＼ヽ: : : : : : ｀弋-ヽ　　　　　　　─ニ─ フ: : : : :　 　 | ｌ
　　　　　　　　　　　,　　 ` ヽ : : : : : : :＞.､　　　　　　　　 _ ＜: : i: : : : 　　　 lヽ
　　　　　　　　　　　l　　: : : : : : : : /: /／　 ｌ｀　、 　 . -　7　　ヽﾊ|: : : 　.　　ヽ
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ヽ、ヾ|〈ｼヽ ﾄ|!ゞ'='ﾞ-ﾂﾄ;i; ﾄi lｬﾗく;l! /! / |!/ !
　,ゞ､_ゝヽ!ヽ|　　 "´　 ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ'　/
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　　　 ﾍ:.:.: 　　　　＼:. ヽ 　　ゞ-′　　　　{､:ﾘ }./: ／　|／
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　/　〃 　 |　l　|　| ﾊ　ｌ　 ＼ ＼ 　 ヽ　 　 ＼ ｌ 　　　　　　　　　「圭一がこういう決心をしたのなら、君に行き先を知らせたりはしないだろう。
　| /ｉ　/　 |. ﾊ ｌ　 !{　ｌ ト ､　 ヽ　＼　ﾄ､ ﾊ　Ｙ | 　　　　　　　　　 それにもし知っていたとしても、君はきっと言わない」
　l'　ﾚ'! ｉ　 !ﾑﾚL､_ヽ 丶>､_ﾆ≧＞､ V　| ハ　! ｌ
. 　 　 | ﾄ､ |　ィ弋Ｔヽ　 ヽ く でﾘヾ ＼ヽｆご∨ﾚ
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　　 　 　 　 い　　　ﾉ　　　　　　　 　　ぐ_,イL__,. 　-―- ､
　　　　 　 　 ` ｉ　　ヽ -　　　　　　　 r- '1ヽｒ-―　　'二 _ ヾ
　　　　 　 　 　 ヽ　 ー‐―一'´　　 /　 /　ハ、　 -､ -､ 　＼
　　　　　　 　 　/ ﾍ　　　　 　 　 ／ ／ ／　　＼＼ ヽ ヽヽ　ゝ
　　　　　　　 イ 　/ ｉ、　 ＿,．イ ／ ／　　　　 /｀丶ヾ＼ 　＼ヽ
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　　　　　　　　　　 |!i　! i　|><.lｲ　　/ / ＼　　　ｿ　!＼＼ |　ﾊ 　　　　　　　「・・・・・・そういえば、伝言を頼まれていたんでした」
　　　　　　　_, -イ´＞i､l l/ﾊ　| 　/|/=tﾐ､ ＼／／　　 ＼i 　 ',
　　　　　 ／x-‐'´ ／ ＼| i_rj iﾊ/ 　 /_ハ彡イ　　/　　　|　　 !
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　　　　〃　　／　／　　∧ ´＿　　 ﾞー'｀/　／　　　 //-‐'´
　　　 /　　 /　／　 　 /!　＼ ヽﾉ 　 　／　　　　　 ／ﾘ
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　　　　　　　　　　　　　 　 ////: :/: /: :/: /ﾊ:|: l: :l:.:////　　　^7:∧'. '. 　　'.
　　　　　　　　　　　　　　　 {{ l|: :/: :l! /: /7! |l!: |: :l:l'　| ｢｀ 丶､//: :∧V 　　｝ 　　　　　「ええ、圭一くんから、二つだけです。
　　　　　　　　　　　　　　　 i! |l: :{: :|!: :ｲ:,ィ卞ﾄ.ヽ: :ﾄ! ,≠f- ､ノｲ : /:, :∨ 　 l 　　　　　　一つ目は、『悪かった』」
　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾑﾄ､|! :l {{ bじ:} ヽ＼!　 p':::::::ﾊ/: :// : : l! : /
　　　　　　　　　　 , 　‐＝ ´ .:./.:.:/.:.ヽﾊ　ゝ-'　　　　　乂zd'ﾉ:／: : : : : |ノ
　　　　　　　　　／´　 _ ィ／,ｲ:.://:.:.:.:./ﾊ　　　 '_　 __　　ｲ／/.:.:. : i: : :ﾄ､
　　　　　 　 　/　　 ／ｲ/　//{:.{/:.:.:.:./|／ヽ、 　　　　　 ／.:./l:.:.i:. i ヽ.､ﾊ ＼
　　　　　　　　　　//　{{　 {:{　l:l!:.:,:.／.:.:ィ´.:.:.:＞r- ‐ イ/:.:.:/ ﾊ:.ﾄ､:l＼ヽヾヽ ヽ
　　　　　　　　　　|{　　l!　 ヾ　ﾑノ/ｲ／/.:.,≠ｲ｢￣｀ 7ﾊ:.:i:.{　|{|:.ﾄ､:.:ﾄ､ヽヽ､＼､＼
　　　　　　　　 　 ヽ　　｀　　／　 |/ﾘ -ﾊ|─ 7⌒r─ |:!_|:l:.:!　l!}:.! ヽ:ﾊ ＼ヽヽ:ヽヽ｀
　　　　　　　　　　　　　　　 l!　 ／7: . : . : /ｲ: ./｀ヽ: .|!: l!ヽﾄ､ ﾘﾊ　 }!}|　　　　ﾍ| }|
　　　　　　　　　 　　　 　　 　 ,′ l: . : . ://: 7f': . : . : . : ヽ: . 7-,ｧ─┴‐ ､　 　 i!
　　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 _〉: . : . : . /|:|: . : . : . : . : : ｛/ィ　 　　 　 l
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　l'　ﾚ'! ｉ　 !ﾑﾚL､_ヽ 丶>､_ﾆ≧＞､ V　| ハ　! ｌ
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　 ヽ　　ヽ＼ヽ､: ﾄ､ﾄﾍ ゞ' ,　 __,　　l: ﾊ: :|ﾉ´ l:.lﾉ:::::::｀ヽ. ヽ-v/　　 ＿
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　　ﾉ ﾚヽ! | |l|_;;:コ|ﾆl| i;　i; l|_∠| /!;i　 /!|ﾊl
ヽ、ヾ|〈ｼヽ ﾄ|!ゞ'='ﾞ-ﾂﾄ;i; ﾄi lｬﾗく;l! /! / |!/ !　　　　　　　　「・・・・・・そう。当然だと思うよ」
　,ゞ､_ゝヽ!ヽ|　　 "´　 ＼|ヽ!｀"゛/ ﾉﾘ'　/
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　　'i,　　　　.ゝ　　　　 l＼ l　,, ,, _ヽl　/"　　　　.7',,./l　　 ./　　　l.l　 l.　　　　　「もしあなたがあの時の化け物を弱らせていなかったら、
　　 l , ,　　　　"i,　　　 .l.,;-====ii,,'゛ "　　　　　/／/　　,/ i　　./ .l　/.　　　　　　圭一くんたちは食べられちゃっていたかもしれない。
　　/,l/l　　　　　゛i,　　 ."　゛　　 .゛　　　　 ,, ,, /" ./　,／ ./　 ./　l /. 　　　　　　私は、どんなになっても、圭一くんには生きていてほしい。
　 /　l l　　　,　　　゛ i.、　ゝ .　　　　　　　 '"'ヾ_.,," ."　.／　 ./　/".　　　　　　　だからその意味ではあなたに感謝もしているんです」
　　　　゛-,,　.l　　　　　゛,ゝ,＼　　　 　　 ,.　　 ゛./　　.ノ.丿.／　　　　　　
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　　　　　　　ヽ''i,　　　　　i,　　　 ゝ_,ノ　　　 ノ.、　　　　 l
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　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　　 ＼　ﾍ.　 　 　 ,ﾋり}/ /　!||/ 　　　　　　「いつか死んだら、私きっと圭一くんのところへ行きます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　　　 ｀ド=- f⌒ヽ　ノイ　.ﾊ! 　　　　　　　　天国なんかには行かずに、圭一くんに会いに行く。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ| ヽ　　　 ﾍ　　 ー'′ / .|／ 　　　　　　　　　そして、圭一くんに食べてもらって、彼の中で生きるの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽＮヽ、　　!　　 　 ／　　ﾊ 　　　　　　　　　　そのくらい夢見たっていいでしょう」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _「::＼　|-く￣´lヘ.　 |｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´￣￣´:::::::::::::ﾍ|:::::L_　　　ヽﾊ.|
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::｀ｰ-､　 ﾘ
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　　　　　　　　 __,. -一'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::i::::::＼
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　__,ﾑ__,.-- ､__,. --一 ' ´　　　　　　　　　　　ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::!＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀::ー-､
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ／／. : : ,　. ／. :／/: /.:／,`ム､ ヽヽ　 　 ｀、
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　　　　　　　　　　　　　 　 ////: :/: /: :/: /ﾊ:|: l: :l:.:////　　　^7:∧'. '. 　　'. 　　　　　　　レナはそっと微笑む。
　　　　　　　　　　　　　　　 {{ l|: :/: :l! /: /7! |l!: |: :l:l'　| ｢｀ 丶､//: :∧V 　　｝ 　　　　　　圭一の姿を、笑った顔を思い浮かべて。
　　　　　　　　　　　　　　　 i! |l: :{: :|!: :ｲ:,ィ卞ﾄ.ヽ: :ﾄ! ,≠f- ､ノｲ : /:, :∨ 　 l　　　　　　　風が吹き、彼女の髪をふわりと浮かせた。
　　　　　　　　　　　　　　　　＿ﾑﾄ､|! :l {{ bじ:} ヽ＼!　 p':::::::ﾊ/: :// : : l! : / 　　　　　　　日の光に満ちた世界は、暖かかった。
　　　　　　　　　　 , 　‐＝ ´ .:./.:.:/.:.ヽﾊ　ゝ-'　　　　　乂zd'ﾉ:／: : : : : |ノ
　　　　　　　　　／´　 _ ィ／,ｲ:.://:.:.:.:./ﾊXxx　 '_　 __　xxｲ／/.:.:. : i: : :ﾄ､
　　　　　 　 　/　　 ／ｲ/　//{:.{/:.:.:.:./|／ヽ、 　　　　　 ／.:./l:.:.i:. i ヽ.､ﾊ ＼
　　　　　　　　　　//　{{　 {:{　l:l!:.:,:.／.:.:ィ´.:.:.:＞r- ‐ イ/:.:.:/ ﾊ:.ﾄ､:l＼ヽヾヽ ヽ
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　　　　　　　　 　 ヽ　　｀　　／　 |/ﾘ -ﾊ|─ 7⌒r─ |:!_|:l:.:!　l!}:.! ヽ:ﾊ ＼ヽヽ:ヽヽ｀
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乙

乙
今度買ってくるわ

ここまで長かったな
乙

乙

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乙お！

なんかここまで周りが静かなのがすごかった

乙

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【大阪】女性のための風俗が大繁盛！　イケメン男のあそこを見るもよし、触るもよし、自由に遊べる！20分5,000円より
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(　ﾟ∀ﾟ)　＜チンポ触って楽しいのかいなｗ　楽しいだろうなｗ

　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　 　 　＼
　　　　 　／　　─　 　 ─＼
　　　　／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　　　　　　　　　　　　　　これでこの物語は終わりだお。
　　　　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　＿＿＿＿＿＿＿_　　　　これは哀しみと共に生きていく、そんなお話だと、やる夫は思ってるお。
　 　　 ＼　　 　　 ｀ ⌒´ 　 ,／　.| |　　　　　　　　　　|　　　 このお話に登場する人物たちは、みんな不幸だったのかも知れないお。
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　| |　　　　　　　　　　|　　　　でも、それでも、みんな明日に生きていこうとしたお。
　 ／´ 　 　　　　　　　　　　　 　 | |　　　　　　　　　　|　　　　絶望しなかったんだお。やる夫は今でもよくこれを読み返して、彼らを見習っているお。
　|　　　　ｌ 　 　 　 　 　 　　　　　| |　　　　　　　　　　|
　ヽ　　　 -一ー_~､⌒)^),-､　　　| |_＿＿＿＿＿＿__|
　　ヽ ＿＿＿＿,ノγ⌒ヽ)ニニ-￣　　　| |　　|

　 　　　　＿＿＿_
　　　　／_ノ 　 ヽ_＼
　　 ／（ ●）　（ ●）＼　　　　　でもまさかここまでスレが伸びるとは、はっきり言って予想外だったお。
　／ ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼　　　これでも随分と内容を削ったんですお。他にも見て欲しい場面はたくさん
　|　　　　　　 ￣　　　　　 |　　　あったんだけど、断腸の思いで入れませんでしたお。
　＼ 　 　 　 　　 　　　 ／

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ―） 　（―）＼　　　　原作には、やる夫が伝え切れなかったものが本当にたくさんありますお。
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　だからぜひ、本屋にいくことがあったらライトノベルが置かれている棚にあるこの本を
　 |　　　　　　　　　　　　　 |　　手に取って欲しいお。立ち読みだけでも構いませんお。きっと買いたくなりますお。
　 ＼ 　　 　 　　 　 　 　 ／ 　

支援

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　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼　　　　　　このスレを見てくれた方々、本当にありがとうだお！
　　　／（ ●） 　（●）＼　　　　稚拙なやる夫が作ったからうまく伝わらなかったところもあったと思うお。
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　 だから、最後まで見てくれたことには本当に感謝しているお！　
　 |　　　　　|r┬-|　　　　　|
　 ＼ 　　 　 `ー'´ 　 　 ／

　 　 　　　＿＿＿_
　 　　　／⌒　　⌒＼
　　　／（ ―） 　（―）＼　　　　そして、支援してきてくれた何人かの人。貴方たちのお陰で、このスレは完結を迎えれたお。
　 ／::::::⌒（__人__）⌒::::: ＼　　やる夫一人ではもしかすると途中で投げ出していたかもしれないお。
　 |　　　　　　　　　　　　　 |　　　黙って支援してくれた人も、声をかけてくれた人も、みんなありがとうだお。
　 ＼ 　　 　 　　 　 　 　 ／

　　　 　 　＿＿＿_
　 　　 .／ ＼　　／＼　ｷﾘｯ
　　 ／　（●） 　（●）＼　　　　
　／　　 ⌒ﾉ(､_, )ヽ⌒　 ＼
　|　　 　　 ｀-=ﾆ=-　 　 　 |　　それでは、またいつか別のスレで会いましょうお！ありがとうございましたお！
　 ＼　　 　　 `ー'´ 　 　 ／ +

原作：「哀しみキメラ」

スレ主：やる夫

乙

乙

乙

乙

スレ自体がサウンドノベルみたいな感じだったな。
長○とか○星石とか使わなかったせいか静かで良かったし。