1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
立てた
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:29:21.85 ID:Zw+o9Lsk0
ミュウツーより強い存在なんて認めない
居るはずが無い
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:29:52.69 ID:g/d1ZPeh0
ポケモン黄が最強
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:30:52.10 ID:25ShFhnBO
主こないかな
四時にくるといってた
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:32:33.00 ID:SrjOLrlc0
ピチューって何スか?
人気出ると思ったんスかwww
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:33:41.74 ID:25ShFhnBO
>>6 連休中はどんどん進むから余計なレスは控えろ
主が困る
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:35:30.96 ID:KiRp1jeE0
ピカチュウ「昔は良かった。サトシと冒険して。たまにロケット団がちょっかいかけたら倒して。色々な奴と戦って。ねぇニャース。どうして、人間はいなくなったんだろうね」
ニャース「・・・・」
ピカチュウ「・・・。僕はミュウツーを倒しにいくよ。もう、サトシたちは帰ってこないけど。君の分まで頑張る」
その後、ピカチュウを見たものは居ない。
〜BAD END
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:42:05.52 ID:RQ4wtPst0
レアコイル「進化しねーよwwwwwwwwww」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:44:53.96 ID:ZQPptON50
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:46:31.21 ID:25ShFhnBO
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:46:32.67 ID:ZQPptON50
ヒトデマンが召還された音を背中で聞きながら、
ピッピを頭に乗せてプールサイドに飛び降りる。
その時、僕は観戦席に通じる通路に、アヤメの影を見た。
カエデが言った。偶然にもそれは、母親と同じ提案だった。
「ピカチュウ、合図をお願いできるかしら」
僕は頷く。
ヒトデマンが入水する。
見たところ、両ポケモンのレベルに大差はない。タイプも同じ水タイプ。
ただし、ヒトデマンが水系統の技に特化しているのに対し、
パウワウは氷系統の技に特化している。
前者は水を攻撃に利用することができ、後者は水を防御に利用することができる。
フィールドの条件は両者に同じだけの手数を与える。
となれば勝敗を決するのはやはり、純粋なトレーナーの"技量の差"だ。
痛いほどの静寂。
これから始まる戦いを覚悟しているかのように、
プールの水面は驚くほど平面に保たれていた。
そして、空気が裂けてしまいそうなほど張り詰めたとき――僕は短く叫んだ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 16:47:38.65 ID:25ShFhnBO
って本人かよwwwwwww
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:00:57.40 ID:25ShFhnBO
ほ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:04:58.74 ID:ZQPptON50
「ヒトデマン、みずでっぽうで牽制して!」
「パウワウっ、水の中に潜って接近するのよ!」
二人の指示が同時なら。
二匹のポケモンの挙動も同時だった。
水中から発射口を出したヒトデマンが、
少量の水の塊をばらまくようにして水鉄砲を放つ。
が、それらが着水して水飛沫を上げるころには、
パウワウはプールの底に潜り、一直線にヒトデマンに向かって泳いでいた。
ヒナタの指示は読まれていたのだ。
「ヒトデマン、躱して!」
「躱せるかしら? パウワウ、"頭突き"よ!」
距離が詰まる。
対応できないと油断したのだろう、パウワウはフェイントを捨てて直線的に突進する。
しかし、丸みを帯びた角は、虚しく水を切っただけだった。
ヒトデマンはみずでっぽうをブースターにすることで、瞬間的な回避を可能にしていた。
「チュウ……」
ほう、と僕は息を吐く。
どんな技にも準備動作が必要だ。
ヒナタの指示した"みずでっぽう"による牽制は、そのまま回避の準備動作に繋がっていた。
「今度はこっちから行かせてもらうわ!
ヒトデマン、パウワウが反転する前に、"たいあたり"して。
今のスピードなら間に合うわ!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:08:20.11 ID:25ShFhnBO
熱いなwwwwwww
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:13:50.36 ID:25ShFhnBO
人こいアゲ
再開してたのか
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:27:23.64 ID:ZQPptON50
「くっ……仕方ないわね。
パウワウ、"冷凍ビーム"よ。周囲の水を凍らせて壁にするの!」
回避は諦めたか。
相手の攻撃を防ぐには、大別して二種類の方法がある。
回避か。防御か。
前者のメリットは体力や技を消費せずに済むこと。
後者のメリットは確実にダメージを軽減できること。
両者のデメリットについては、互いのメリットの否定と同義だ。
パウワウは水中でくるりと一回転して、
出鱈目に冷凍ビームを照射した。
パキパキと枯れ葉を何枚も重ねて靴の裏で踏みつぶしたような音が響き、
一瞬にしてパウワウの周りに、薄い氷壁が形成される。
だが――ヒトデマンは勢いを緩めなかった。
「嘘っ!? どうして止まらないの?
あの子の体もタダじゃ済まないのよ!」
「ヒトデマンは怪我を恐れないわ。
アヤメおばさまと戦って分かったのよ。逃げるだけが勝負じゃない」
氷壁が鈍い音と共に砕け、
硬く丸められたヒトデマンの体が、パウワウに激突する。
悲痛な鳴き声がプールに響く。
「パウワウっ!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:29:44.84 ID:25ShFhnBO
> パキパキと枯れ葉を何枚も重ねて靴の裏で踏みつぶしたような音が響き、
例えうめーwwwwwww
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:34:14.87 ID:KV3Q2looO
おー始まってたか
期待
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:35:46.48 ID:mAPy6PXeO
ヒナタもヒトデマンも強くなったな
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:49:24.70 ID:KV3Q2looO
ほ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:49:46.66 ID:HJBL1Xoi0
も
氷に激突して受けたダメージは自己再生か
おいしいです^q^
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:52:56.55 ID:5Znkx/LJ0
期待しつつ支援っ
と言いつつ今すぐROM入りま〜す
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 17:56:22.36 ID:ZQPptON50
「ヒトデマン、追撃よ!
パウワウは可哀想だけど、今だけは躊躇わないで!」
「牽制しながら距離をとって! 今は退くのよっ」
カエデが身を足場からいっぱいに乗り出して、プールを覗き込む。
氷の欠片が浮いた水面は照明の光を乱反射して、水中の様子を窺えなくしていた。
やがて、荒れていた水面が穏やかになる。
ヒトデマンから30mほどの距離を置いて浮上したパウワウの体は、ところどころに傷を負っていた。
カエデが息を飲み、震えているのが、遠目にも分かった。
彼女にとっては、予想外の失態だったのだろう。
相手の不意をつき、そこから防御態勢をとられるよりも早く、追加でダメージを与えていく。
基本だが、これ以上に効果的な連撃の手法はない。
カエデの肩の震えが止まる。
激昂したかに見えた彼女の瞳が、静かな憎しみの火を灯す。
「よくもあたしのパウワウを……絶対に許さないから」
――気をつけるんだ、ヒナタ。驕りから目覚めた彼女は強いぞ。
そう、僕がヒナタに呼びかけるよりも先に、
「パウワウ、冷凍ビームで水面を凍らせて。……全域よ」
カエデは布石を打ち始めていた。
パウワウが空中に身を躍らせて、下方に向かってビームを照射する。
同心円状に、プールの水面が、白に染まっていき――やがてプールの水面は、厚い氷に覆われた。
まるで冬の池のようだ。プールサイドにまで、ふわりとした冷気が漂ってくる。
パウワウレベルでこんなことできるのかww
ポケモンで世界征服ってのも不可能じゃないな
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:00:13.55 ID:mcbrGy0oO
しえんあげ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:12:56.52 ID:SXxRNlPC0
支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:19:19.50 ID:ZQPptON50
「ぴぃ!」
様変わりしたプールに興味津々のピッピが氷の上を走りだそうとするのを、
僕は慌てて止めなければならなかった。
氷の上を優雅に滑るパウワウ。
大した冷凍ビームだ、と言いたいところだが、
彼女のレベルは高めに見積もっても30程度、
このフィールドを作り出すのには、かなりの消耗があったはずだ。
冷凍ビームは、精々、あと一度の照射が限界だろう。
「いつまでヒトデマンを隠れさせているつもり?
水の中は極寒よ。耐えきれるかしら」
「どうしようとあたしの勝手でしょ!
ヒトデマンっ、みずでっぽうとたいあたりで、
下からパウワウを攻撃するのよ!」
――パキ。
水鉄砲の水圧と、たいあたりが、氷の地面に罅を入れる。
それは相手に位置を知らせる、致命的なタイムラグ。カエデは冷静に言い放った。
「"オーロラビーム"よ。今ならただの狙い撃ちだわ」
「ヒトデマン、潜って! 氷を楯にすれば――」
「無意味よ」
七色の光が氷壁を貫く。
「オーロラビームは氷を通り抜けるの。
直撃よりも威力は減衰するけど、何度も当たれば同じことよ」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:21:22.63 ID:q45vFYwt0
追いついた。風邪引きの支援
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:25:51.46 ID:25ShFhnBO
>氷の上を優雅に滑るパウワウ。
冷凍マグロみたいだな
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:30:42.28 ID:mT644HL70
wktk
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:38:01.45 ID:s9WRnB5o0
物凄い語彙の多い
>>1に感服。
読みやすいし、分かりやすいぜ。
とりあえず、まとめ読んでます。ただいま五章。ガンガレ
>オーロラビームは氷を通り抜ける
溶かして貫通させてるわけではないのよね?
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:43:34.45 ID:q45vFYwt0
>>36 オーロラ=光だから弱まっても通り抜けるんじゃない?
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:44:43.31 ID:ZQPptON50
「そんな――」
水の中にいても零度に近い水温が体力を奪い、
氷の上に出ようとすれば、容赦なくオーロラビームが飛んでくる。
圧倒的不利な状況に、ヒナタは唇を噛む。
カエデは腕を組み、余裕を顔に滲ませて、
「降参する?
あ、そうそう、降参する時はちゃんと参りました、って言ってよね」
「……誰が降参なんかするもんですか。
ヒトデマンはまだ戦えるわっ!」
「ふぅ〜ん。あたしはそれでも別に良いけど?
パウワウ、オーロラビームで炙り出して。さっきの借りを返してあげましょ」
パウワウは頷き、だいたいの場所を絞ってオーロラビームを照射する。
七色の光が炎のように揺らめき、散り、眩しいほどの氷上に対して、
氷の下はまるで生物が死滅した死海のように黒々とした静寂が広がっている。
水の何が起っているのかは、たとえ僕でもうかがい知ることができない。
いかに"自己再生"といえど、極寒の水によって奪われた体力を取り戻すことは適わない。
このまま狙いの甘いオーロラビームに晒され続ければ、
流石のヒトデマンも耐えきれないだろう。
ヒナタはヒトデマンが力尽きるまでに、気づくことが出来るだろうか。
時間だけが無為に過ぎていく。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:45:45.79 ID:25ShFhnBO
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:46:51.62 ID:25ShFhnBO
水の何が→水の中で何か
かな?
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:47:10.31 ID:ZQPptON50
七色の光が炎のように揺らめき、散り、眩しいほどの氷上に対して、
氷の下はまるで生物が死滅した死海のように黒々とした静寂が広がっている。
水の何が起っているのかは、たとえ僕でもうかがい知ることができない。
×
七色の光が炎のように揺らめき、散り、眩しいほどの氷上に対して、
氷の下はまるで生物が死滅した死海のように、黒々としている。
水中で何で起っているのかは、たとえ僕でも、窺い知ることができなかった。
○
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:48:46.40 ID:ZQPptON50
まさかの二重訂正
七色の光が炎のように揺らめき、散り、眩しいほどの氷上に対して、
氷の下はまるで生物が死滅した死海のように黒々とした静寂が広がっている。
水の何が起っているのかは、たとえ僕でもうかがい知ることができない。
×
七色の光が炎のように揺らめき、散り、眩しいほどの氷上に対して、
氷の下はまるで生物が死滅した死海のように、黒々としている。
水中で何が起っているのかは、たとえ僕の目を以てしても、窺い知ることができなかった。
◎
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:51:54.39 ID:ZQPptON50
夕食 すぐ戻る
>>40 氷が透明なら逆にヒトデマンの姿も屈折した光を通して見るから影響ないと思う。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:53:04.00 ID:q45vFYwt0
ひょっとして風邪移したかな?
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 18:54:32.98 ID:25ShFhnBO
オーロラビームは量子砲なのか
恐ろしい
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:12:34.23 ID:q45vFYwt0
>>51 まとめサイトさんは絵もまとめてくれてるよ
見れないんだよね…
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:18:15.94 ID:q45vFYwt0
>>まじかwwwwwまじめにかけばよかった。
風邪引き頭で描いたのに・・・かき直したからいいか
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:18:17.73 ID:ZQPptON50
――――――――
―――――
――
そしてヒナタは、大きく息を吸い込んだ。
「ヒトデマン! まだ戦える!?」
それは厚い氷を透かして、ヒトデマンに声を届けるため。
紅い光が二度だけ明滅し。
それを追うようにして、七色の光が照射される。
「もう諦めなさいよ。どう足掻いても、無傷で氷上に上がってくることなんて出来っこないのよ?」
ヒナタは目を瞑る。
彼女はもう、カエデの言葉に惑わされないだろう。
それは即ち、この絶望的な状況の中から、彼女が勝機を見出したということ。
「最初に罅を入れた場所に"高速スピン"しながらたいあたりして!」
「パウワウっ、あっちよ!」
バキン、バキン、と痛々しい音が何度も響き、
パウワウのすぐ近く、厚い氷壁の罅がみるみるうちに広がっていく。
オーロラビームが、氷の下のヒトデマンの体を炙るが、
しかし、彼女の"たいあたり"は止まらない。
そして――
「ヒトデマン、パウワウの上をとって!
これで最後よ! 最大出力で"みずでっぽう"を撃つの!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:19:28.13 ID:KV3Q2looO
風邪引きアピールうざい
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:19:36.33 ID:q45vFYwt0
安価ついてない・・・おとなしくしてよ・・・・・
無駄にレスしてごめん
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:21:35.65 ID:8uKV5Rm30
ま、まだやってたのか……
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:32:11.36 ID:Iw0/tnmxO
カエデ好きだ
読みやすくていいね
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:37:23.06 ID:ZQPptON50
満身創痍のヒトデマンが、氷壁の亀裂から飛び出す。
彼女は充分に高度をとってから――。
発射口を開いた。
カエデが咄嗟に叫ぶ。
――冷凍ビームで相殺するのよ―――
躱す時間的余裕はないに等しい。
オーロラビームでは水系統の技、つまりみずでっぽうを相殺することが出来ない。
その判断は妥当に見えて――その実、最悪の判断だった。
カエデは忘れていた。
ヒトデマンとパウワウの位置関係を。
膨大な質量の水が"上空"から押し寄せる。
パウワウは反射的に主人の命令に従い――
限界を超えた冷凍ビームで、みずでっぽうを巨大な氷塊に状態変化させた。
このままではパウワウの圧死は免れない。
ヒナタが瞠目し、
カエデが声にならない悲鳴を上げる。
だが、僕は露程にも心配していなかった。
何故かって?
この試合を監督している彼女が、そんな決着を見過ごすはずがないからだよ。
「あなたに止めさせるわけにはいかないものね」
僕は耳許で、アヤメがボールを投げる音を聞いた。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:40:33.00 ID:gHqZiBijO
レベル30そこそこの未進化ポケ同士でこんなに熱いバトルが……
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 19:50:01.98 ID:SXxRNlPC0
支援
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:02:39.23 ID:jBVGf7ca0
支援!!
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:05:54.83 ID:ZQPptON50
直後、巨大な水柱が上がる。
天井付近まで舞った水飛沫は霧状に広がり、
咄嗟にピッピを抱いて足場に上がった僕の体を濡らした。
見下ろす。
巨大な氷塊がプールに鎮座している。
元々入っていた水量に、それを持ち上げるだけの浮力はなく、
僕とピッピがさっきまで立っていた場所は、溢れだした水で水浸しになっていた。
そして、落ちてくる氷の真下にいたパウワウは――
パルシェンの堅牢な殻に守られて、ふるふると震えていた。
足許を濡らしたアヤメが告げる。
「パウワウ、戦闘不能。よってこの試合は、ヒナちゃんの勝ちよ」
応える者はない。
「良かった……パウワウが無事で、ほんとに良かった……」
譫言のようにそう繰り返すカエデ。
ヒナタはそんな彼女に近寄って、素直に頭を下げた。
「ごめんね。本当にごめん。あたし、もう少しであんたのパウワウを――」
「……やめてよ」
「えっ……」
「そんな風に謝られたら、あたしの立つ瀬がないじゃない。
いい加減にしてよ。
どうしていつもあんたはそうなのよっ……どうしてあたしの持ってないものばかり見せびらかして……
あたししか持ってないものを、簡単に奪っていくの……」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:08:49.09 ID:Ujq48Sm+0
主におっぱいだな
こればかりはカエデに同情するわ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:11:08.39 ID:r3kG1dQ30
おっぱいは奪えないだろw
貧乳はスt(ry
見ててポケモン久しぶりにやりたくなってきた
とりあえずダイパ探してくる
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:14:11.01 ID:q45vFYwt0
おっぱい・・・・・・・・・・・・ゴクリ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:19:38.49 ID:v+pGn3qZO
今更だが初めからリアルタイムで見てる事を誇りに思う
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:23:00.48 ID:WZMWPNCJO
俺もだ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:23:31.46 ID:5ExCOVRjO
ポケモンやったことも見たこともないんだが質問させてくれ
ポケモンバトルで主のポケモンに対する命令は相手にも相手のポケモンにも丸聞こえなわけだよな?
お互いに。
それで戦略とか成り立つの?
73 :
超鳥 ◆EafmCoLzWA :2008/10/11(土) 20:24:38.68 ID:1zfqlZeXO
パー速でやれよゴミクズ共
圧死とかwwwww
テラ危険ww
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:30:57.10 ID:ZQPptON50
カエデの双眸は濡れていた。
動揺するヒナタに、彼女は独白を続ける。
「……あんたは気楽でいいわよね。
好きなポケモンと好き勝手に旅が出来てさぁ。
でもね、あたしの将来は生まれたときから決まってるのよ。
どんなにあたしがポケモンと一緒に旅に出たくても、
どんなにポケモン考古学を専攻したくても、あたしはこの街で、このジムを継ぐしかないの」
「カエデ……」
「いきなり現れて、お母さんと一緒に修行し始めたあんたを見て、あたしがどんな気持ちだったか分かる?
最初はこんな付け焼刃には何の意味もないって、馬鹿にしてたわ。
でもあんたは、どんどん強くなっていった」
自虐的な嘲笑。カエデは無理矢理に笑顔を作って訊いた。
「ねぇ、どうして小さい頃、あたしがあんたにポケモンバトルで負けなしだったか知ってる?」
「あたしよりもカエデの方に、ポケモンバトルのセンスがあったから?」
「違うわ。その頃からあたしが、ポケモンバトルの練習をしてたからよ。
あたしは勝って当然だった。それを黙って、あたしは作り物の優越感に浸ってたの。
それで数年ぶりに、一週間かそこら修行したあんたと戦ってみれば、このざまよ。笑っちゃうわ」
「ううん。あたしはカエデを笑ったりしないし、カエデも笑ってないじゃない」
その言葉でカエデは両手で顔を覆う。
そして自分が泣いていることと、作り笑いが全然出来ていないことを知る。
ヒナタはカエデに手を差し伸べようとしたが、彼女はそれを払いのけた。
「その優しさがうざいっていってんのよ!
もうやだ。……旅にでも何でも行きなさいよ。それでもう戻ってこないで、」
――パン。乾いた音が響く。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:34:06.51 ID:q45vFYwt0
撃たれた?
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:34:28.36 ID:d4mQ7Dh30
パ ー 速 で や れ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:34:34.45 ID:6zwLWjGY0
バシッ! Σ⊂(゚Д゚ ) なんでやねん!
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:34:53.45 ID:r3kG1dQ30
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:35:06.95 ID:gHqZiBijO
ピカチュウ「どうだ鉛玉の味は?」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:35:20.51 ID:5ExCOVRjO
シリアスな場面なのに笑わせんなwww
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:40:53.85 ID:dLbGQwLq0
>>82 急展開wwwwwwwwwwwwwwwww
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:44:09.23 ID:q45vFYwt0
乗りの良さワロタwwwwww
ピカチュウ「サトシめ…もうゆるさん!」
ピカチュウ「獣形態武装!!!」
ピカチュウの体がみるみる変化していく
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:44:59.46 ID:ZQPptON50
おまえら……
俺が築き上げたシリアス展開をぶち壊しやがってからに……
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:45:48.91 ID:WZMWPNCJO
作者がでてきたwwwww
;y=ー(゚д゚)・∵. ターン
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:47:08.95 ID:q45vFYwt0
申し訳ございません・・・z
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:47:59.42 ID:5ExCOVRjO
正直カエデに同情する
おれは作者に同情する
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:50:35.55 ID:RpQ6XoQGO
笑いになったからヨシ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:51:16.46 ID:tE+K961J0
作者涙目wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
申し訳ない
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 20:58:01.99 ID:MepvlvOe0
ある大学でこんな授業があったという。
「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。
その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。
そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。
そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」学生は答えられない。
一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺はこれでいっぱいになったか?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」
一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、
いつでも予定を詰め込む事は可能だということです」
「それは違う」と教授は言った。
「重要なポイントはそこにはないんだよ。この例が私達に示してくれる真実は、
大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないという事なんだ」
君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう、と教授は話し始める。
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり・自分の夢であったり…。
ここで言う”大きな岩”とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君達はそれを永遠に失う事になる。
もし君達が小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、
君達の人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。
そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体失うだろう。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:00:09.51 ID:ZQPptON50
僕は一瞬、ヒナタが手を上げたのかと思った。
しかしカエデの頬を打ったのは、今まで黙って会話を聞いていた、彼女の母、その人だった。
「アヤメおばさまっ………」
「いい加減にしなさい。
今のカエデの言葉は、ただの負け惜しみだわ」
カエデはキッとアヤメを睨み付けて、
「……お母さんもカエデの味方するんだ」
しかし溢れ出る感情に耐えきれなくなったのか、大粒の涙を零す。
そんな娘の手をとって、アヤメは優しく言った。
「馬鹿ね。わたしはいつだってカエデの味方よ。
でもヒナちゃんに言ったことは、あなたの母親として見過ごせないの。
だから、ヒナちゃんに謝りなさい。
ヒナちゃんが許してくれるか、許してくれないかは、カエデが一番よく知ってるはずよ」
カエデの涙目がヒナタを見る。
ヒナタは苦笑して、もう一度カエデに手を差し出した。
束の間のデジャヴ。
幼い頃の喧嘩も、最後まで折れないカエデを、ヒナタが許してあげていたんだっけ。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:01:31.34 ID:MepvlvOe0
よりによってこのスレに誤爆った・・・すまん・・・
続きwktk
ん、カエデのセリフ変じゃないか?
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:02:38.78 ID:wrlSzYmM0
>「……お母さんもカエデの味方するんだ」
カエデじゃなくてヒナタじゃないか?
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:03:09.63 ID:WZMWPNCJO
誤爆に感動してしまった
これはカエデに同情せざるを得ない…
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:04:11.63 ID:ZQPptON50
もう丸ごと訂正でいいや
僕は一瞬、ヒナタが手を上げたのかと思った。
しかしカエデの頬を打ったのは、今まで黙って会話を聞いていた、彼女の母、その人だった。
「アヤメおばさまっ………」
「いい加減にしなさい。
今のカエデの言葉は、ただの負け惜しみだわ」
カエデはキッとアヤメを睨み付けて、
「……お母さんもヒナタの味方するんだ」
しかし溢れ出る感情に耐えきれなくなったのか、大粒の涙を零す。
そんな娘の手をとって、アヤメは優しく言った。
「馬鹿ね。わたしはいつだってカエデの味方よ。
でもヒナちゃんに言ったことは、あなたの母親として見過ごせないことなの。
だから、ヒナちゃんに謝りなさい。
ヒナちゃんが許してくれるか、許してくれないかは、カエデが一番よく知ってるはずよ」
カエデの涙目がヒナタを見る。
ヒナタは苦笑して、もう一度カエデに手を差し出した。
束の間のデジャヴ。
幼い頃の喧嘩も、最後まで折れないカエデを、ヒナタが許してあげていたんだっけ。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:05:16.63 ID:q45vFYwt0
いい話なのに・・・
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:14:15.28 ID:ZD/1gi0+O
カエデウザスw
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:19:27.42 ID:q45vFYwt0
みんな
>>98に感動してるw作者気の毒wwwwwww
ただのコピペなのに
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:21:46.47 ID:JD3Mm/rGO
カエデがんがれ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:24:59.45 ID:5Znkx/LJ0
カエデの味方するんだ ×
ヒナタの味方するんだ ○
仲直りかな?wktk
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:25:51.39 ID:ZQPptON50
そしてカエデの唇は、たっぷり10秒、沈黙を紡いでから、
「…………………………………ごめん、なさい」
「ふふっ。カエデに謝られるの、何年ぶりかしら。
いいわよ、許してあげる。
それにあんたの気持ち聞けて……あたし、少し嬉しかったし」
カエデは洟をすすりあげ、涙声で訊いた。
「嬉しかった?」
「うん。あんたがあたしのことを羨ましがってたみたいに、
あたしもあんたのこと、すっごく羨ましかったから、同じだったんだなあ、って」
「あたしのどこが羨ましかったのよ」
「だって……カエデはいつも流行りの服を着てて可愛かったし、
ポケモンバトルも強くて、男の子相手でも全然物怖じしたりしなくて……」
「ばっ、馬鹿じゃないの。そんなの、どうでもいいことばっかりじゃない」
そう言って、顔を背けるカエデ。
まったく。いつまで経っても素直になれない子だな。
僕は苦笑し――ヒナタの精神的な成長に、改めて溜息を吐く。
本当はヒナタは、最後にこう言いたかったはずなんだ。
――いつも傍に、優しいお父さんがいて――
それを言わなかったのは、恐らくは無用な同情を誘いたくなかったからだけでなく――
父親の不在を、不幸なことであると認めたくなかったから。
その時、アヤメが口を挟んだ。
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:28:23.50 ID:FFsBjJZnO
追い付いたwktk
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:28:40.91 ID:lPHdqUMr0
わくわくてかてか
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:29:42.70 ID:ZnyVijzG0
中学生のまんまんうpも2005年はあったのに
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:30:49.45 ID:Llf7QuIa0
俺は作者の小説以外は目に入らないぜ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:33:52.67 ID:5ExCOVRjO
カエデの気持ちよく分かるぜ……
ヒナタみたいないい子主人公になれない辛さ……
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:38:23.95 ID:mAPy6PXeO
カエデのツンデレっぷりがもうドストライク
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:42:46.01 ID:v+pGn3qZO
ツンデレは良いものだと再確認しますた
1人1人ちゃんと性格があるって凄いと思うんだぜ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:46:45.96 ID:ZQPptON50
「この子を許してあげてくれて、ありがとう。
ヒナちゃんがカエデの従妹で本当に良かったわ。
それで……ヒナちゃんに一つ、厚かましいお願いがあるんだけど、いいかしら?」
ヒナタは小首を左に傾げて、
「なんですか?」
「この子を――カエデを、一緒に旅に連れて行ってあげて欲しいの」
「「えっ!?」」
カエデとヒナタ、二人の反応がシンクロする。
カエデは口を酸欠のコイキングみたいにパクパクさせて、
「お、お母さんってば、何言ってるのよ?
あたしが旅に出るの、あんなに止めたくせに。
高校はどうするの? あたしをこの街に縛るために通わせてたんじゃなかったの?」
「あーらあらあら。わたしは今まで一言もそんなことを言った憶えはないんだけどね。
さっきカエデの告白を聞いて、一番驚いたのはわたしよ?
カエデったらちっともポケモン考古学者になりたい、とか、ポケモントレーナーになりたい、
とか、夢を話してくれなかったじゃない?
だからわたし、あなたがただポケモンとポケモンバトルが好きな女の子だと思ってたの。
ジムを継がせる気は、なかったと言えば嘘になるけど、
強制する気は全然なかったわ。他のジムでは、雇いのトレーナーさんに引き継ぐ場合もあるみたいだし」
「そんな……じゃあ、あたしの葛藤はいったい……」
新展開きたー
ポケモンの世界にも高校とかあるのね
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:48:34.93 ID:q45vFYwt0
何という思いこみw
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:49:09.31 ID:dLbGQwLq0
すげぇな。高校生によくあるすれ違いをここで描写するとは
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:49:09.33 ID:WZMWPNCJO
意外な展開が!
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:49:58.93 ID:TJMeOVk+0
これプラスシゲルジュニアも仲間になって
アニメみたいな三人組になりそう
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:49:59.47 ID:0DyRDa1R0
そういやジムって国の管理下にあんの?でも身内内で跡継ぎ可能って事は個人経営か?
ゲームにこんなの求めちゃダメだけどここまで設定こってると気になってしまう
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:51:01.92 ID:h3sHA5vKO
これまだ続いてたんか
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:51:35.44 ID:TJMeOVk+0
>>129 引継ぎに関してはジムリーダーに任せてあるんじゃない?
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:51:44.46 ID:ZQPptON50
>>127 ……………その予想だけはマジ勘弁してほしかったorz
だから予想はやめろとあれほど…
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:52:35.32 ID:TJMeOVk+0
…………罪悪感に押しつぶれそうだぜ
ROMに徹する
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:52:53.78 ID:WZMWPNCJO
ちょwwwwwwwwwwwwwwwww
まさかのネタバレ?
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:54:02.33 ID:6zwLWjGY0
【審議中】 /\/\/\/\/\/\
./ ./| /| /| ./| ./| ./|
∴\/./ . / / / / /
゚∵ |/∵|/; :|/:;;;|/.;. |/ ;.;|/
_, ,_ _, ,_ _, ,_ _, ,_ _, ,_ _, ,_
(ノ゚Д゚) ノ゚Д゚) ノ゚Д゚) ノ゚Д゚) ノ゚Д゚) ノ゚Д゚)ノ
/ / / // // // // /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:54:04.39 ID:XZat9nft0
三点リーダーが5つ……この作者、相当動揺してるぞ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:54:08.32 ID:q45vFYwt0
ちょwwwwwwww作者厄日wwwwwwwwwwww
どんまい
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 21:55:43.56 ID:mAPy6PXeO
>>127 シゲルjr.がハーレム過ぎる
羨ましいどころじゃない
おいシゲルJr
ちょっと魂代われ
いいだろもう二人で百合ん百合んな物語を展開してくれよ!
男はピカチュウで十分だよ!
追い付いた
まさかの新展開
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:02:48.39 ID:L7ST1UVN0
まさかヒトデマンでここまで熱くなるとは思わなかった
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:03:05.79 ID:WZMWPNCJO
なんかなぁ…
>>127のせいでなぁ…
楽しみが半分もってかれたんだなぁ
まさかの展開w
見てる俺も「えっ」とか言っちまったぜ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:07:23.13 ID:gHqZiBijO
パン。乾いた音が響いた。
ピカチュウ「
>>127、どうだ鉛玉の味は?」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:08:43.59 ID:dLbGQwLq0
ええ…いや、
>>127さんが悪いわけじゃないんですけどね…
ただ…もし
>>127さんがもし書き込みをしていなければ
こんなことにはなってなかったんだな、って思うとね…
>>127 نشخختعه
جط عج افهشضصخه
سعهربةثعهئهبتهظ طجىةزظ
ضشسصيثقبفلاغعتهنخمحج
نهعائىعغليغ هغلبف خ فقث ة
رَحَلتُ جَنوبا...رحلت شمالا
ولافائدهْ
فقهوةُ كلِ المقاهي ، لها نكهةٌ واحدهْ
وكلُ النساءِ لهنّ - إذا ما تعرّينَ
パン。乾いた音が響いた。
「ひょっとして…悟空おじいちゃん!?」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:10:21.18 ID:q45vFYwt0
>>146は死んだようです。
作者気を取り直して続きよろしく
もういいよ
こうやって煽ってる方が逆に負担になるだろ
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:11:24.58 ID:ZQPptON50
額に手をやり、フッ、と卒倒しそうになるカエデ。
その体を支えて、
「あたしとしては、カエデに一緒に旅をしてもらうと心強いんだけど。
あんたはどうする? あたしと旅するの、イヤ?」
ヒナタはカエデを見つめる。カエデの薄茶色の瞳が、あちこちに泳ぎ、
「……ううん、そんなことない。
あたしも一人で旅をするより……ヒナタと一緒の方が、いい、かも。
ほらっ、食事とか寝る場所とか、色々準備してくれそうだし、他にも――」
「はいはい」
やれやれ。これじゃあまるで出来た姉と素直になれない妹の図じゃないか。
実際にはカエデの方が、ヒナタよりも一つ年上だというのに。
アヤメが胸元で手を合わせ、顔を綻ばせて言った。
「それじゃあ早速、家に戻って旅支度しましょうか」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:12:11.70 ID:2PijwXQE0
おぉ、復活したか。ちょっと不安になってたんだぜ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:12:49.91 ID:ZQPptON50
風呂入る
すぐ戻る
もうすぐ長かった6章も終わり
ゆっくりしてらっさい
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:15:17.16 ID:WZMWPNCJO
もう6章が終わるのか
まだ6章の終わりなのか
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:15:38.66 ID:CdkdYGkkO
支援しとくよ。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:18:29.57 ID:8ZKF+6WxO
ピッピの活躍に期待
頼むからアニメのトゲピーのようにはならんでくれ・・・
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:19:26.56 ID:q45vFYwt0
30章位で完結と予想。
本出せるってw
内容的にはなんだかまだまだ下積みに見える
これは結構長編なんじゃないか?
お前ら予想はやめろってw
これ以上予想して下手に当てるのはやめてくれww
ブーンがポケモンマスターレベルの量になったらいいな
作者大変だけど完結まで頑張ってくれ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:22:24.42 ID:q45vFYwt0
ネタバレの予想は絶対しないw
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:24:50.94 ID:3E6UaD77O
支援
予想は自重しようZE☆
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:36:08.59 ID:VWfmIOE+0
予想:ここは良スレ
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:36:46.09 ID:L7ST1UVN0
予想:ピカチュウは高レベ
予想:筆者はリア充
予想:ヒナタとカエデとシゲルジュニアで3P
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:41:54.78 ID:Llf7QuIa0
予想:この小説は面白くなる
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:44:19.89 ID:lO7mleYQ0
予想:第7章でビッパ登場
そろそろ来るか?
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:46:48.08 ID:gO6AnRtPO
予想はよそうなって言っただろ
流れを壊すカスは死ね
そしてパー速池
避難所いけよwww
予想:クチバでマチスジュニアと対決
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:47:31.86 ID:q45vFYwt0
予想:このスレはすでにおもしろいじゃないか
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:49:33.46 ID:gO6AnRtPO
パー速池
たしかシゲルジュニアの名前って既にでてたよな?
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 22:56:59.57 ID:L7ST1UVN0
ああ、アグモン連れてるやつだろ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:00:44.22 ID:q45vFYwt0
た・い・ち・?
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:02:17.66 ID:mAPy6PXeO
ヒナタもカエデも惚れないで欲しい
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:03:30.99 ID:ZQPptON50
風呂から戻った
別に俺は予想した人を責めるつもりはないんだ
ただ、それ以後の予想はやめてほしいというだけで
タヒチ吹いたwww
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:08:52.43 ID:2PijwXQE0
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:10:42.05 ID:q45vFYwt0
まあ荒しがないだけましだと思おう
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:11:35.93 ID:W1AbeLIdO
予想するやつ、作者以外に大量に書き込みしまくってるやつは死んでくれ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:13:16.12 ID:LyjBb6Tg0
予想は駄目だわ
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:18:36.31 ID:FFsBjJZnO
避難所誘導もレス消費な件について
とりあえず続きwktk
>>1頑張って
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:20:00.46 ID:+Q5fkOne0
あのいい感じの保守に徹していたのは過去のモノか・・・
雑談はいいと思うけど、作者の気持ち削ぐのは辞めて欲しい。
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:21:47.27 ID:gO6AnRtPO
>>191 避難所に誘導する1レスでこれから馬鹿が書き込む何レスもがなくなるんだよ
とりあえずパー速でやれよ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:21:52.38 ID:ZQPptON50
「カエデ、そんなに詰めたら歩けないわよ?」
「うっさいわねー。全部旅に必要なモンばかりじゃない」
「100歩譲って、そのポケモン考古学の専門書10冊はいいとして、
替えの服10着と大量のアクセとメイクセットはどうなのよ?」
「ぜーんぶ必需品よ」
「はぁ……いいわ。後で後悔しても知らないからね」
仲良く荷造りするヒナタとカエデを目の端で眺めながら、
ポケモンセンターで回復しているパウワウとヒトデマンを想う。
ダメージ源が"たいあたり"だけのパウワウと比べて、
ヒトデマンの、オーロラビームと氷壁に体をぶつけた時の衝撃で出来た傷は深かった。
ただ、命に別状はないようで、
『このヒトデマンの治癒能力なら、一晩で治ると思うわ』
とのジョーイさんの言葉通り、明日には元気になっていることだろう。
「ピカチュウ、紅茶はいかが?」
アヤメがテーブルに紅茶を並べて、向かい側のソファに腰を下ろす。
彼女もまた僕と同じように、荷造りする二人を眺めて微笑んだ。
「チュウ」
ありがとう、アヤメ。
同時にカップを持ち上げて、口をつける。
穏やかな一時。
カエデ嬉しそうだなw
なんかほのぼのしてていいなw
>>193 URL貼ってやれよ
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:24:43.46 ID:q45vFYwt0
なごむw
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:26:26.04 ID:3wRLFY4j0
旅している間っておしゃれも恋愛もできないんだよな・・・
どれだけタケシ肩身せまかったんだろ・・・
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:32:52.51 ID:CZjgRNJxO
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:38:19.51 ID:Iw0/tnmxO
カエデかわいいよカエデ
支援
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:42:22.47 ID:v+pGn3qZO
みんなかわいいおもしろい
保守チュウ
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:45:40.18 ID:vlXET0x8O
アヤメ「ピカチュウ、ぉゃっょ。」
蒟蒻ゼリー? 聞いたことないな。
ほう、なかなか美味し… ぐふぇっ
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:46:59.15 ID:ZQPptON50
「……ヒナタはやっぱりサトシくんの子ね。
カエデとの戦いを見て再認したわ。
氷の壁を突き破る際に高速スピンを使ってオーロラビームの被照射面積を拡散することなんて、
いったい何人の上級トレーナーが思いつくのかしら」
「ピッカ」
何を今更驚いているんだい?
彼女の才能の片鱗には、これまでの修行中にも気づいていたんだろう?
「まあ、そうだけどね。――あの子、これからどんどん強くなるわよ。
あの子のポケモンバトルを見ていると、若かった頃のサトシくんを思い出すの」
「ピカピカ、チュ」
サトシの才を継承するのは、ヒナタの傍で彼女の成長を見守る僕たちにとって、
喜ぶべきことなのか、悲しむべきことなのか、いったい、どちらなんだろうね。
僕は未だにその問いに、判然とした答えを出せないよ。
「わたしもよ。
でもね、一つ言えるのは、あの子が強くなった時にも、傍には変わらず、あなたがいるってこと。
だからヒナタを――ヒナちゃんの成長をしっかり見守ってあげてね、ピカチュウ」
「ピカ」
言われるまでもないさ。
それがカスミと交わした、絶対の約束なんだから。
僕は最後の一口を飲み干して、小窓から覗く夜空を眺める。
梅雨の訪れを知らせるような雲霞が、
銀色の輝きを放つ月を覆い隠していた。
光陰矢の如し、か。
古人もよく言ったものだ。
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:49:00.35 ID:vlXET0x8O
アヤメ地味に凄くね?
ピカチュウとの旧友はサトシゲルカスミだけじゃなくみんなピカチュウと意志疎通できるんだな
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/11(土) 23:52:15.22 ID:amqh7Wuj0
ピカチュウ
タイプ1:でんき
タイプ2:エスパー
ピカチュウ語が理解できるとは
ナチュラルに会話してるもんなぁw
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:01:01.83 ID:Htt22W9Q0
支援
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:05:11.33 ID:MrWak51I0
肯定してるか否定してるかが分かるんじゃない?
ピカチュウもつくづくロマンチストだぜ
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:05:48.39 ID:XyaWukzP0
翌日は生憎の雨だった。
巨大なリュックサックを背負ったカエデの背は明らかに積載限界量を超えていたが、
彼女は頑なに荷物を削ろうとしなかった。
先が思いやられるな、という僕の心情を、ヒナタが代弁してくれた。
「先が思いやられるわね。
予め言っておくけど、途中で重い重いって駄々こねても、手伝ってあげないから」
「誰も駄々なんてこねないわよ。
それよりあんたこそ、あたしのメイクとか服とか貸してやんないから」
玄関先で、むむむむむ、と睨み合う二人。
しかしその数秒後には、ぷっと噴き出して、笑顔になった。
やれやれ――と僕が呆れていると、エプロン姿のアヤメが言った。
「雨脚が弱まるまで、家の中で待っていたらどう?」
カエデは自慢の巻き髪を指でクルクルと弄びながら、
「んー、確かに雨で髪が湿気吸うのはヤだけどー……
ここで家に戻ったら、旅の最初から躓いてる感じがするから、行く」
「そう」
「なんか素っ気なーい。
一人娘の旅立ちなのよ? もっと泣くとか、引き留めるとかしてもいいんじゃない?」
僕とアヤメは、そっと目配せしてから、苦笑する。
「可愛い子には旅をさせろ、って言うでしょ。
あたしも今まで、あなたのことを自由にさせているようで、束縛していたのかもしれないわ。
だから――その足と目で、色んな世界を見てきなさい。
いつまでに帰って来い、とは言わないわ。カエデが満足するまで、旅を楽しんでらっしゃいな」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:08:56.65 ID:RkYKCGocO
支援
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:10:02.32 ID:vKQq0VeP0
>その足と目で、色んな世界を見てきなさい。
作者高校生だよなwwwww
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:25:04.14 ID:XyaWukzP0
「……必ずいつか、戻ってくるから」
「分かってるわよ」
俯いた娘の頭を、アヤメが撫でる。カエデは抵抗しなかった。
そんなしんみりした空気を、ヒナタが破る。
「そろそろ行きましょ。雨脚がちょっと弱くなったみたい」
「うんっ」
二人同時に、足を踏み出す。
確かにヒナタの言うとおり、傘を叩く雨音のリズムは穏やかになっていた。
「行ってきます」
「お世話になりました」
二者二様の挨拶に、
「いってらっしゃい」
と返すアヤメ。そして僕たちは、歩き出した。
時折振り返りそうになるカエデの横顔を、ヒナタが優しい眼差しで見つめている。
自分がマサラタウンを出発した日のことを、思い出しているんだろう。
昨日の夜にアヤメから貰ったブルーバッジは、今はヒナタのリュックに大切に仕舞われている。
次に向かうのは、朽葉色の街、クチバシティ。
ここからそう遠くない場所にある港町だ。
そこでヒナタは、クチバシティジムに挑む。
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:25:58.81 ID:uJ1AZ2eEO
こっから24時間書き続けるのか
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:28:15.63 ID:5MrqDe/f0
シエン
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:28:28.90 ID:Htt22W9Q0
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:28:53.19 ID:XyaWukzP0
ハナダシティの最果てで、僕はヒナタの傘から出た。
「どうしたの、ピカチュウ……あら、雨が止んでる?」
振り返る。ヒナタとカエデが僕に倣う。
そして二人は、同時に目を輝かせた。
「わぁっ……」
雨に濡れた縹色の街。
その上に、まるで仲間が増えたことを祝福するかのような、虹のアーチが架かっていた。
第六章 下 終わり
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:29:20.40 ID:7S9qVSyq0
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:30:19.88 ID:XyaWukzP0
今日は終わり
明日から第七章・クチバ編スタート
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:30:39.92 ID:BC5xWYYUO
乙
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:31:05.39 ID:Htt22W9Q0
お疲れ
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:31:48.89 ID:XyaWukzP0
おっと、言い忘れてたが
明日は予定入れてないから朝の10:00ぐらいから書く
お疲れ様
明日もよろしく!
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:37:02.92 ID:7S9qVSyq0
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:37:34.19 ID:NHG+Pj2P0
マwwwwwwwwwwwwチwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwスwwwwwwwwww
マチスか…
ある意味ニビジムよりキツそうだ
カエデ可愛いよカエデ
マチス引退でジェントルマンが継いでる
今ヒナタのパーティーってピカチュウ、ヒトデマン、ピッピだけだっけ?
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 00:50:20.32 ID:pwa3xZcXO
手持ちは
ピカチュウ 97レベ
ヒトデマン 30レベ
ピッピ ??
でおk?てかヒトデマン、ハナダでこれって強いなー。
サントアンヌ号はどうなったのかね〜
保守タイム開始
15レスで済ませられれば理想
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 01:09:31.88 ID:vD7vJ3KwO
>>235 +カエデのパウワウ30LV
いまさらだがそうやって思い返すとピカチュウに絶対の安心感www
しかし
>>127はだれもが想定したことだろ
タケシの息子もついてくると思ったが
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 01:16:42.16 ID:vBFm16R80
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 01:16:59.12 ID:AAJSbBAu0
予想できる内容も如何な物かってのもある
>>235 ピッピはお月見山で普通にゲットできる奴より低いんじゃないだろうか
>高速スピンを使ってオーロラビームの被照射面積を拡散
前例がないほど理解に苦しむなぁ
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 01:28:33.94 ID:Htt22W9Q0
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 01:29:23.73 ID:FyxhH6fOO
>>244 そのまま
スピンして体の一ヶ所にダメージが集中するのを防いだってことだろ
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 01:37:22.68 ID:08bMJoM1O
>>241 なにも言わずに雑談ダメこっちこい って言っても意味ないだろ
作者はできるだけスレ数を減らしたいらしい
だから雑談は控えようぜ
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 01:44:43.14 ID:iqyKPg9JO
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 02:09:45.77 ID:RkYKCGocO
ほほほほほ
ほほほほほほ
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 02:41:58.07 ID:4mhPJlk+0
保守
カエデのワニノコで変な妄想した
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 03:04:07.27 ID:7S9qVSyq0
ほ
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 03:27:14.94 ID:n3/vhA6NO
☆
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 03:54:50.45 ID:NKDSxJe4O
ほ
ヒナタ+カエデ+シゲルジュニア+タケシのちんちん
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 04:41:23.67 ID:vxlpBoPLO
保守
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 05:17:59.64 ID:gLhnTrJeO
保守
ほ
☆☆☆
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 06:47:08.53 ID:VMwjlU/oO
まぁ作者が
>>127をスルーすれば別に問題なかったんだけどねw
ほ
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 07:16:35.81 ID:yjsJ5TTFO
ヒナタ4匹目のポケモンが楽しみ
保
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 07:17:56.94 ID:j+YTXgMK0
金銀クリスタル>ルビファ>ファイアリーフ>赤緑>ダイパ
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 07:23:02.73 ID:ESHE4gcwO
プラチナでやせいのピカチュウどこに出てくる?
ギラティナ捕まえるの諦めて、適当に体力減らしてハイパーボールなげまくってたら捕まえた!
五時間ぐらいみねうちとか使ったりして駄目だったのに…運だな運!
ポケモン屋敷の自慢の裏庭
書いといて何だがそういうの避難所行こうぜ
つかプラチナスレ池
ほ
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 08:49:28.68 ID:CoRL7sMZO
ほし
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 08:49:41.04 ID:Jfk6vYuGO
しえん!
ほしゅ
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 08:50:14.75 ID:mn+lR0lJO
ピカチュウ「平日はよかった」
ワニノコって誰の子?
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 09:05:29.69 ID:dqfWL1B1O
まとめサイト行ってこい
ほ
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 09:06:03.12 ID:TtvEzBwkO
ヒナタに俺のワニノコをなめさせたい
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 09:19:30.70 ID:Htt22W9Q0
お前らおはよう。保守
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 09:49:35.78 ID:XyaWukzP0
おはよう
もうしばらくしたら再開するわ
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 09:52:52.01 ID:Htt22W9Q0
作者おはよー!
おはよう!
おはよ〜!
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:23:02.94 ID:XyaWukzP0
「おもーい、だるーい、歩きたくなーい」
約27回目となるカエデの弱音に、ヒナタと僕は慣れきってしまっていた。
「地図を見た感じだと、あともう少しよ。頑張りましょ」
「ヒナタ、さっきから同じことばっか言ってるじゃないの」
「ピカァ……」
それは君が言えた台詞じゃないだろう……。
それにいつまで経っても目的地が見えてこないのは、
君の歩みが果てしなく遅いからだぞ。
「ね! ここら辺で休憩しない?
お腹もへったし。あたしクチバシティでおやつ買ってきたんだ」
勝手に座り込んで、リュックサックを開けるカエデ。
ヒナタと僕は視線を合わせ、深い深い溜息を吐く。
ここは十番道路の外れ。
イワヤマトンネルの手前あたりの入り江をパウワウの力を借りて渡り、
僕たちはかつての無人発電所に向かっている。
さて――何故僕たちがこんな辺境に赴いているのかといえば、
それには約5日ほど、時間を逆行させなければなるまい。
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:38:42.22 ID:dRJAx1MIO
朝からしえんあげ
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:42:57.16 ID:23GbGvgg0
おは支援
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:44:09.67 ID:Htt22W9Q0
回想で来るとは・・・
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:46:16.07 ID:h+QjtRvVO
おはよう
早速予想外な展開に期待
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:48:31.54 ID:TQrRLz5Q0
お、再開してる
このスレまだあったのか
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:50:35.66 ID:XyaWukzP0
ハナダシティを出発した僕たちは滞りなく(カエデの我儘を除けば、の話だ)クチバシティに到着した。
時間は小夜。既に辺りは夜の帷に包まれている。
最初に違和感に気づいたのは、カエデだった。
「ねぇ……・なんか暗くない?」
「そうかしら。夜も遅いし、普通じゃない?」
「……ううん、やっぱりおかしい。
あたしクチバに遊びにきたこと何度もあるけど、
街灯とかネオンとか、もっと明るかった気がするの」
僕は記憶を手繰り、サトシと訪れた十数年前の街の風景を思い描く。
だが、記憶が不明瞭な上にかなり過去のものであることも手伝って、
クチバシティの暗さが「正常」なのか「異常」なのか、判断できなかった。
ヒナタが言った。
「とりあえず、ポケモンセンターに行きましょ。
街の人に聞けば、何か分かるかもしれないわ」
果たして、カエデの直感は当たっていた。
街の中を歩いていると、等間隔に設置された街灯はその半分が意図的に消灯されていることがわかる。
ポケモンセンター内の照明も、かなり絞られており、
自然と、この街が電力不足に陥っていることが理解できた。
「最近、大規模な停電があったの」
と、ジョーイさんは困憊した表情で語った。
「この街の電力の過半が、十番道路にある発電所で賄われていることは知っているかしら?」
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 10:51:31.12 ID:NHG+Pj2P0
おっとマチスは・・・まだだな
4円
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:04:41.94 ID:23GbGvgg0
支援
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:14:12.14 ID:jzJ3sa1FO
あれ?ハナダにもジョーイさんいなかった?
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:24:52.55 ID:pwa3xZcXO
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:25:22.63 ID:Htt22W9Q0
人いねぇ。朝からだともっと荒れると思った。
毎日こうならいいのに・・・
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:25:35.32 ID:XyaWukzP0
「いいえ、初耳です」
「昔は、その発電所は無人で、それはそれは寂しい場所だったのよ。
クチバシティが海岸側に発展して、その発電所に誰も寄りつかなくなって、何年もの月日が流れたわ。
最深部には伝説のポケモン、サンダーが棲み着いている、という噂もあって、危険区域にも指定されていた時期もあったわね。
でも、クチバシティの都市化に伴って、無人発電所復旧計画が立案されて――
復旧作業は、あっという間に終わったわ。もともと設備は備わっていたから、まあ当然ね。
そして無人発電所は、カントー発電所として生まれ変わったの。
今ではクチバシティにとって、なくてはならない発電施設よ」
既に知っていたらしいカエデは退屈そうに髪を弄っている。
ヒナタが訊いた。
「それで……、その発電所に、何か異常が?」
ジョーイさんは頷いて、
「もう半月ほど前になるかしら。
ある日、街全体が真っ暗になるほどの停電が起きたの。
すぐに電気は復活したんだけど、供給量は元の四半分以下に落ち込んでしまったみたいで……。
原因がカントー発電所にあることは、すぐに判明したわ。
でも、どんなに街の方から連絡を取ろうとしても、発電所からは反応がなかったみたい」
「反応がなかったって、まさか発電所で働いていた人の身に、何か起きたってことですか?」
「そこまでは分からないの。
発電所の備蓄には余裕があるみたいだから、
なんらかの事故で身動きがとれなくなって、助けが来るのを待っているのかもしれないし、
ただ単に通信機のトラブルで、電力供給が低下した原因を伝えられなくて困っているのかもしれないし。
でもね……、」
とジョーイさんは、急に歯切れの悪い口調になって、言った。
まさかのサンダー登場?
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:32:15.51 ID:Htt22W9Q0
支援
マサラタウンにはニュースがいかないようです
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:34:46.92 ID:vBFm16R80
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:35:21.04 ID:XyaWukzP0
>>294 oh....なんとか今後の展開で修正を試みる
そもそも何で伝説のポケモンが発電所にいるんだろうな
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:45:07.16 ID:VMwjlU/oO
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:47:09.70 ID:VMwjlU/oO
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:47:25.74 ID:TQrRLz5Q0
>>297 無人で、電気もたくさんあるからじゃね?
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:49:50.56 ID:TQrRLz5Q0
まともに返した俺恥ずかしい///
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:52:01.82 ID:khI3KiIhO
ファイアーだけなんのゆかりもないとこにいるよな
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 11:58:33.07 ID:XyaWukzP0
「原因究明のために、停電の二日後に出発した先遣隊からの連絡が途絶えて、
そのさらに三日後に出発した、ジムリーダー、マチスを中心とした調査隊も、まだ帰ってきてないの」
「えっ!? じゃあ今、クチバシティジムは――」
「閉鎖中よ。発電所で何があったんでしょうね……本当に不気味だわ。
話が長くなっちゃったけど、今日はここで泊まる? 部屋はまだいくつか空きがあるけど?」
お願いします、とヒナタは消沈しきった声で答えた。
ベッドテーブルに備え付けられたライトが、
淡く、ヒナタとカエデの横顔を照らしている。
二人の間には、カントーとジョウトの地図があり、険悪な雰囲気が互いに遠慮なく醸されていた。
「発電所に行くわ」
「イヤよ。面倒だもん」
不毛だった。
僕はピッピ、ヒトデマン、パウワウ、ワニノコと一緒に、輪になって座り、頭を抱えていた。
どうして僕たちの主人はあんなに折り合いが悪いんだろうね。
「この街で留まっていたら、いつオレンジバッジを手に入れられるかわかったもんじゃないわ。
発電所に行って、マチスに会って、ついでに発電所の問題も解決しちゃえば、一石二鳥でしょ?」
「どーしてあたしたちがそんな無駄なことしなきゃいけないわけ?
他の人たちに任せとけばいいことじゃない。あたしは絶対ヤだから」
「あーもー、分かったわよ!
あたしは一人で行くから。カエデはクチバシティで待ってればいいわ!」
鬼の形相で言い捨て、ベッドに潜りこんでしまうヒナタ。
びくっ、とカエデの肩が震える。
カエデは普段は高圧的だが、一旦ヒナタが怒ると、姉に叱られた妹のように縮んでしまうのだった。
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:00:19.78 ID:KIwqIggd0
カエデは誰にも渡さんぞ
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:02:16.60 ID:Htt22W9Q0
>>303 公表してないけど、チャンピオンロードは火山にあるんだよ!
たぶん・・・
マチスさんまだ現役なんスねwww
カエデかわいい
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:09:45.40 ID:J50rEtpZ0
ポケモンやりたくなってくるな・・・
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:21:36.33 ID:XyaWukzP0
「い、いいもん! あたしはポケモンと一緒に眠るから!」
つかつかと僕たちの方に歩み寄り、
パウワウ、僕、ヒトデマン、ワニノコ、ピッピの順にソファに並べて、その横になるカエデ。
彼女の温もりを肌で感じながら、僕は心の中で、夜伽できないことをヒナタに謝った。
翌日。
発電所探索のために荷物を小分けし、
余った荷物をポケモンセンターの預かり所に預けたヒナタは、
朝からどこかに出かけていたカエデと、ばったりセンター前で出会った。
ヒナタはつん、とそっぽを向いて、
「それじゃあたし、行ってくるから。あんたとの旅は短い間だったけど、楽しかったわ。
ここで待つなり、旅を続けるなり、お好きにどうぞ」
歩き出す。
「ま、まま、待ちなさいよ。やだ、ヒナタ、待って!!」
その裾をカエデが掴んだ。彼女の抱えていた買い物袋が、ばらばらと散らばる。
ヒナタが振り返る。怖面だが、唇は三日月型に笑っていて――。
「あたしがカエデを置いてくわけないでしょー。
あんたの性格なんてお見通しよ。それより何? やっぱ着いてきてくれるの?」
カエデは俯いたまま、
「……うん」
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:22:12.04 ID:XyaWukzP0
お昼
ちょいと買い物いってくる
夕方までには戻る
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:25:26.41 ID:9kBqLg08O
カエデかわいいよカエデ
>夜伽
辞書の二つ目の意味で解釈したやつは腹筋な
>>313 ははは、この俺が二つ目の意味で取るとでも?
さぁて、筋肉鍛えてくるか
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:34:30.88 ID:bsfpaVX70
>>313 2つ目の意味で解釈するとかどこの馬鹿だよww
さてと、ちょっと腹筋してくるかな
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:36:18.81 ID:TQrRLz5Q0
二つ目の意味?ググってくるか
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:39:37.81 ID:jzJ3sa1FO
>>313 何回とは言ってないな?ちょっと鍛えてくる
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:40:25.87 ID:TQrRLz5Q0
ググって腹筋してきた
よとぎ 0 3 【夜▼伽】
(名)スル
(1)病人の看護、主君の警備などのために夜通し寝ずに側に付き添うこと。
(2)女が男と共に寝て相手をすること。
(3)お通夜(つや)などで夜通し起きていること。また、通夜。
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:43:27.95 ID:BuMtzrDbO
意味なんかわからない
よとぎと読めればおk
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:44:36.10 ID:TQrRLz5Q0
作者の語彙には感服する
高校生か大学生だよな?
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:53:07.31 ID:AAJSbBAu0
二つ目の意味しか知らなかったんだが
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 12:58:48.17 ID:jREdjIVTO
面白い保守チュウ
三つ目は知らんかったよ
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 13:01:31.75 ID:Htt22W9Q0
ふぅ・・・・ちょっと夜伽行ってくる。
>>326 夜は終わってるぞ!!
まさか二つ目か・・・
しかしカエデは萌えさせてくれるな
ヒナタが恋人、カエデが妹ならガチで勝ち組だな
妹をもった事のない人の発想ですね、わかります
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 13:34:22.97 ID:Htt22W9Q0
保守
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 13:42:16.97 ID:KKwogYTQO
こういうあからさまに萌えろよ愚民共!みたいな
>>1の悪意のみえるツンデレはな……
けしからん、もっとやれ
作者お昼寝タイムか
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 14:11:56.39 ID:6PsVdHYlO
ほ
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 14:14:24.40 ID:FyxhH6fOO
買い物いつ終わるんだよ…
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 14:18:46.11 ID:Htt22W9Q0
保守
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 14:42:53.37 ID:bsfpaVX70
>>335 次はカエデだな!!
だが体には気をつけろよ
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 14:49:20.44 ID:Htt22W9Q0
>>337 風邪はだいぶ良くなったwカエデは巻き毛が自慢らしいな・・・
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 14:55:16.29 ID:AAJSbBAu0
ツンデレ金髪ドリルとかsneg
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:13:01.80 ID:p6nkrtjPO
ほ
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:23:53.81 ID:XyaWukzP0
帰った
すぐ書くよ
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:24:44.86 ID:kqa76ruMO
ktkr
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:25:53.96 ID:Htt22W9Q0
作者キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:26:15.90 ID:dqfWL1B1O
ktkr、wktk
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:32:13.93 ID:Htt22W9Q0
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:41:53.50 ID:qIim5y/q0
こいつあ保守だぜ
まだかなまだかなwktkwktk
ほし
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 15:55:54.01 ID:XyaWukzP0
と頷いた。ヒナタは散らばった買い物袋を拾い上げながら、
「正直言うと、もしかして本当に一緒に来てくれないのかな、って不安だったの。
朝からどこに行ってたの?」
「ショップ。あたし、リュックサックに旅に必要なもの、全然入れてなかったから……いろいろ買ってきたの」
「そうだったんだ」
嬉しそうに微笑む。
その後、一旦ポケモンセンターに戻って、
カエデも準備を済ませ、僕たちはいよいよカントー発電所に出発した。
そして、時は現在に至る。
「ピカ、ピ……」
「旅に必要なものって、そのことだったのね……」
むしゃむしゃとお菓子を頬張るカエデに、僕とヒナタは辟易していた。
あの『旅の決意』の正体がこんなものだったなんて、カエデ、君には失望せざるを――。
「ピカチュウも食べる?」
「……ピカ」
得なくもないな。
クチバシティの特産物"マルマイン饅頭"はその名の通り体を表していて、
二層構造になった餅と餡が絶妙なハーモニーを奏でている……おっと、何を普通に賞味しているんだ僕は。
焚火から離れて、ヒナタの膝の上に座る。
カエデの我儘通りに休憩がとられたものの、
案の定、食べたら動きたくなくなる法則が発動し、発電所を手前にして二度目の野宿となった。
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:00:33.77 ID:BC5xWYYUO
ピカチュウ案外ノリいいよな
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:00:40.21 ID:Htt22W9Q0
ぴかぁかわいい
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:00:56.16 ID:ibh66NQzO
違いのわかるポケモン
>>346 ちょw
正直カエデがウザくてたまらんのだが俺はどうしちまったんだぬるぽ
オッサンになったピカチュウでもお菓子には勝てないんだな
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:16:42.02 ID:dqfWL1B1O
よく「マルマイン饅頭」なんて思いついたなwwww
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:18:01.10 ID:XyaWukzP0
ぱち……ぱちぱち。
薪の爆ぜる鋭い音が、しかし眠りに誘うように聞こえてくる。
「眠ってもいいわよ、ピカチュウ。
今夜はあたしとカエデで、交代で番をするから」
ヒナタの細くて柔らかい指に撫でられると、どんなに堅い意志でも蕩けてしまう。
だが、いくら他のポケモンが主人に甘えようとも、僕は深く眠るわけにいかなかった。
不慮の事態はいつ何時起こるか分からない。
――特に君は、そういったものに巻き込まれるよう運命付けられているんだから。
僕は右耳を倒して、ヒナタに告げた。
「チュウ」
ほら、また釣られてきたぞ。
「うぃーっす。ねぇねぇ、俺らも焚火当たらせてくんない?
「あー俺わかっちったー。キミタチもあの発電所目指してんでしょ?
同じポケモントレーナーだしねーあはは、共鳴ってヤツ?」
馬鹿笑いしながら近づく若者二人。僕は冥福を祈った。
ここで引き返せば無事に帰れるというのに。実に哀れだ。
「ヒナタ、あんたが行きなさいよ」
「カエデ、お菓子ばっか食べてないでたまには働いたら?」
「だらしない女みたいな言い方しないでよね」
「あーはいはい。じゃあまた二人で片付けましょう。そっちの方が早いわ」
二閃。ポケモンバトルに呼び出されたと思ったのだろう、
闘志に充ち満ちた構えで現れたパウワウとヒトデマンは、若者二人を認め、げんなりした風に見えた。
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:26:33.38 ID:Htt22W9Q0
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:27:27.62 ID:mKU/e6Dg0
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:37:48.75 ID:qIim5y/q0
いきなりレス途切れたね
保守支援
?
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:40:10.25 ID:eGo3lKvA0
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:41:26.72 ID:bsfpaVX70
ヒナタは短髪だと思ってた…
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:42:48.42 ID:XyaWukzP0
「待った待った。俺たちは平和の使者なわけ。
君ら美人姉妹と、友好の繋がりを持とうとはるばるやってきたんだって。ほら、ポケモン仕舞いなって」
「今晩は仲良くやろうぜ。つーわけで、おっ邪魔っしまーす」
ヒナタが投げ遣りに言った。
「"バブル光線"」
ヒトデマンが十数倍にも希釈したバブル光線を、若者の足許に放つ。
つるつるに滑る足場を歩き続けた二人は、派手に転んで大地に接吻する。
これが最後のチャンスだ、今すぐ起き上がって逃げろ――。
そんな僕の心の忠告も虚しく二人はゆらりと起き上がり、
「あー……ちょっと君たち、悪ふざけが過ぎるんじゃない?」
「俺らにも我慢の限界ってヤツが――」
ヒナタとカエデは、顔を見合わせて頷き会った。
「ヒトデマン、"みずでっぽう"をお願い」
「パウワウ、"冷凍ビーム"で固めてあげなさい。あとあたしたち、姉妹じゃないから」
ばしゃ、と水が浴びせかけ、
冴え渡る冷気が、その水を瞬間的に凍らせて……。
若者二人がいた場所には、めでたく氷の彫像の完成していた。
絶叫の形相のまま氷漬けにされたその姿に、僕はごくり、と生唾を飲み込んだ。
「これで何個めかしら」
「さあ、憶えてないわ」
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:44:00.97 ID:XyaWukzP0
ばしゃ、と水が浴びせかけ、
冴え渡る冷気が、その水を瞬間的に凍らせて……。 ×
ばしゃ、と水が浴びせかけられ、
冴え渡る冷気が、その水を瞬間的に凍らせて……。 ○
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:45:18.04 ID:J50rEtpZ0
恐ろしいコンボwww
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:47:19.10 ID:vBFm16R80
死ぬだろ・・・
連続氷詰め殺人事件
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 16:49:03.27 ID:ACfQYDUe0
いくらなんでも悪ふざけが過ぎるんじゃない?
こわいです
これじゃただの殺人犯じゃねーか…
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:02:09.18 ID:Htt22W9Q0
これで何個目ってこんなレイプ魔みたいなのがたくさんいるのか
治安わるいのぉ
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:03:15.21 ID:XyaWukzP0
なんかヒナタとカエデが誤解されてるっぽいので弁解をば
もちろんあの若者二人は死んでないよ
ちゃんと後で描写するので
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:06:59.48 ID:rqEpd5lLO
ポケモンの世界の人間って案外丈夫だよな。
電撃喰らって爆発して何キロも吹っ飛ばされても平気なのもいるし。
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:07:53.34 ID:Htt22W9Q0
>>377 カエデは短髪と書かれてたはず。となると対象的にヒナタは長髪か?
そういやレッドも一回凍ったな
でもカエデって巻き髪なんだよな?
ああ、亜麻色って設定があったのか…すまんかった
普通に黒とか蒼とか暗い色の短髪ってこりゃまんまNARUT(ry
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:13:10.25 ID:XyaWukzP0
カエデは何事もなかったかのように欠伸し、
シートの上に横になって、ポケモン考古学の専門書を読み始めた。
いつもながら、普段の彼女を知る僕にとってはあまりにも意外すぎる光景だ。
「ねぇヒナタ」
「何?」
「ポケモンがどうやって誕生したのか、想像したことある?」
「なによいきなり急に……」
と言いつつも、両手をチューリップのような形にしてそこに顎を乗せ、瞑想するヒナタ。やがて彼女は言った。
「あるわ。あたしが赤ちゃんの時から傍にいて、
時には遊んでくれて、時には一緒に戦ってくれるポケモンが、
いったいいつ誕生して、どのように人間と生活圏を重ねていったのか……。
でも、所詮は想像よ。
学校で習ったけど、まだ確かなことは何一つ分かっていないのよね?」
「……うん。その原初の解明が、ポケモン考古学者の夢なの。
天文学者や物理学者にとっての、ビッグバンの真相究明と同じようなものねー」
「ふーん。じゃあカエデも将来は、ポケモン考古学者になって研究に明け暮れるんだ?」
「そうできたらいいなって思ってるけど……」
カエデが遠い目で、焚火の揺らめく炎を透かし見る。
恐らく彼女の頭の中には、ハナダシティジムリーダーを継ぐという選択肢が芽生え初めてきているのだろう。
ヒナタと和解し、アヤメの誤解も晴れた今、
強制されることなきジムリーダーという仕事は、彼女の瞳に魅力的に映り初めているのかもしれない。
「ピカ、ピカチュ」
カエデ、君は気づいていないかもしれないけれど、それはとても幸せなことなんだよ。
ポケモン考古学者とジムリーダーの仕事を天秤にかけられる子が、この世に何人いると思う?
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:15:23.19 ID:XyaWukzP0
ヒナタ 亜麻色の長髪
カエデ 黒髪の巻き髪 長さは描写していなかったはず
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:16:16.43 ID:XyaWukzP0
ちょっと30分休ませてくれ
また夕食で少し抜けるけど
乙
何分でも休め
そういえばジムリーダーと考古学者を掛け持ちしてるのがポケスペにいよね
なぜかカエデはカスミと同じ頭の色だと思ってた
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:25:01.65 ID:Htt22W9Q0
作者乙
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:26:27.99 ID:ACfQYDUe0
>やがてカエデは、艶のある長い黒髪を大仰に払って、
まとめサイトより
保守の間隔狭すぎwww
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:39:43.94 ID:XyaWukzP0
>>392 ああ、そんなこと書いてたのか
一応俺の想像で言うと
ヒナタは背中の半分くらいまでの長髪
カエデは肩口くらいまでのセミロング
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 17:49:12.80 ID:pwa3xZcXO
・・・絵師来ないかなぁ
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:03:52.78 ID:Htt22W9Q0
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:12:08.06 ID:XyaWukzP0
カエデは本を置いて目を閉じる。
それを見て、ヒナタがタオルケットを取り出そうとした――その時だった。
「ははーん。なるほどな。
こんなにキレイな誘蛾灯が二つもありゃあ、アホな男どもが寄っては散っていくわけだ」
暗闇から若い男の声。
直後、閃光が走る。
ぼうっ、と人魂のように揺らめく炎は、ポケモンが発している物と見て間違いない。
「誰ッ!?」
ヒナタが誰何し、カエデが飛び起きてベルトに手をかける。
「おいおい、俺は敵じゃねえっつーの。物騒な奴らだな……」
「いきなり現れてポケモンを出すあんたの方が物騒よ!
今すぐ立ち去らないと、容赦しないからね。お願い、ヒトデマン!」
「やれやれ、こっちは話がしたいだけだってのに。
そうやってであの男どもを氷漬けにしてきたのか?
追い返いされても仕方ない奴らだとは思うが、あいつらマジ泣きしてたぞ」
「知らないわよそんなのっ。行って、パウワウ!」
時間差で二閃。
呼び出されたパウワウとヒトデマンは、
従前とは違う緊張した空気に、いつ命令されても素早く反応できるように身構えた。
そして――
「俺は氷の彫像になるなんてまっぴらご免だぜ。マグマラシ、しっかり守ってくれよ」
「ヒトデマンっ、"みずでっぽう"よ!」
「パウワウっ、"冷凍ビーム"!」
もしかして…
おかえり作者
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:13:35.63 ID:rqEpd5lLO
あいつは居なかったことになっている。
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:20:02.99 ID:AA4eLX3eO
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:22:09.84 ID:bsfpaVX70
このマグマラシを出した相手を予想してみたわけだがやっぱり言わないほうが良いよな
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:23:05.47 ID:E9EIviOd0
言ったら氷漬けだな
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:24:13.40 ID:Htt22W9Q0
今日はまだ作者に災難がないわけで・・・
言うなよ!
予想も何もないだろ・・・
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:27:36.67 ID:XyaWukzP0
もういいよw
みんなの予想通りです
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:29:23.73 ID:jREdjIVTO
マグマラシ使う奴なんてSHI☆RA☆NA☆I
とりあえず先読みは控えようNE☆
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:29:43.33 ID:08bMJoM1O
頑張れ作者
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:30:37.44 ID:KKwogYTQO
予想どおりカツラの孫だったな
え?ハヤテの息子じゃないの?
タケシの孫だろ
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:33:53.23 ID:dqfWL1B1O
もしかしたらロケット団のニャースかも
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:34:20.30 ID:XyaWukzP0
ごめん、1レス分書き終えるまでに夕食に呼ばれた
すぐ戻る
お前等バカスwwwフジ老人だろjk
ここでサトシってことはもう終わりか?
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:35:39.28 ID:Htt22W9Q0
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:36:33.28 ID:iqyKPg9JO
オーキド博士の孫だろwww
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:38:54.97 ID:IHQq7rE/O
>>399 うwwwwwwめwwwwwwえwwwwww
まさかのウツギ博士だろ
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:40:31.97 ID:VMjBZ6cT0
>>399 左がカエデで右がヒナタ?
ってかうめぇwwwww
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:45:20.44 ID:bsfpaVX70
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:46:47.27 ID:iqyKPg9JO
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:46:55.22 ID:AA4eLX3eO
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:49:16.64 ID:E9EIviOd0
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:51:23.81 ID:bsfpaVX70
わるかった本当にわるかった
すいませんでしたごめんなさい
パソコンの前で土下座してからROMる
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:56:13.65 ID:XyaWukzP0
繰り出された技に手加減の跡はなかった。
高速で噴出された水が、軌道上の水蒸気を凝固させるほどの冷却光線が、
一直線に男のポケモンに浴びせかけられて――
僕は視た。
瞬間的な状態変化が連続で発生し、空気が一気に膨張するのを。
「ピカッ――」
伏せろ!
僕の意図が伝わるよりも先に、凄まじい暴風が吹き荒ぶ。
「きゃっ――!!」
「いやっ――!!」
風が収まったとき、辺りは惨状と化していた。
焚火は消え、お菓子の袋はあらかた飛んでしまって、
一生懸命建てたテントも傾いでしまっている。
ヒナタとカエデは、目を覆ってその場にしゃがみ込んでいた。
水鉄砲を気化させ、
冷凍ビームを無効化するほどの火炎、か。
久々に僕の出番かもしれないな。
頬から電流を走らせる。
闇夜にその青紫はよく映えた。
男がポケモンとともに近寄ってくる。顔は未だ窺い知れない。
「おいおい、大丈夫かよ。
お前らを攻撃するつもりはなかったんだ。正当防衛ってやつさ」
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:57:20.32 ID:/4C5ygPB0
火炎放射ではない…
ひのこだ
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:57:47.20 ID:rqEpd5lLO
>>424 冷凍ビーム!マヒャド!
ブリザガ!ふぶき!(初代仕様)
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 18:58:00.00 ID:Htt22W9Q0
>>424 あーあ・・・・俺シラネー!あんなに言ったのに
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:01:00.27 ID:MrWak51I0
うーん…ゴールドかな?
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:12:01.82 ID:MrWak51I0
ほ
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:16:09.44 ID:XyaWukzP0
僕はフラッシュを使った。光が一帯を照らす。僕は驚愕に目を見開いた。
何故ここに君が? 嘘だろう? ヒナタが再び誰何する。
「やだ、来ないでよっ……。あんたいったい誰なの?
どうしてあたしたちに関わろうとするのよ!?」
「だからそんな警戒すんなって。俺の名はタイチ。
ポケモンマスターを目指して旅をしてるポケモントレーナーさ。
バッジを集めてクチバまで来たら、
停電騒ぎでマチスの野郎が発電所に向かってるって聞いて、ここまでやってきたんだが、」
「……タイチ。どっかでその名前……あっ」
僕の心に、理解の波が押し寄せてくる。
この風貌といい、パワーに任せた防御の仕方といい――
若い頃のシゲルにそっくりのこの少年は、
「あんたもしかして、シゲルおじさまの息子なの?」
「ああ……って、どうしてお前がその名前を?……あっ、お前……もしかして……ヒナタか!?」
「どっ、どうしてあんたがあたしの名前を知ってるのよ!?」
「マジかよ、信じられねぇ。こんなところでヒナタに会えるなんて! 俺、俺――」
情報が錯綜し、軽い混乱状態に陥る少年とヒナタ。
しかし何を思ったのか、そのタイチなる少年はがばっとヒナタを抱擁しようとし、
「うごっ」
不可視の障壁にしこたま頭をぶつけて昏倒した。
――リフレクター?
僕は呆然とするヒナタの背後に回り込む。
するとそこには予想どおり、ぎゅっと目を瞑って、指を振り続けるピッピがいた。
ほう。やれるじゃないか、ピッピ。
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:18:03.95 ID:/4C5ygPB0
ゆびをふるではかいこうせんとか出たらどうするつもりなんだろ
> ほう。やれるじゃないか、ピッピ。
何この邪悪ピカ
対人体用はかいこうせん放出機(カイリュー)
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:23:02.06 ID:VMjBZ6cT0
今頃だが、この作品なら主は金取れるぞw
追い付いた
作者俺と結婚してくれ!
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:24:56.33 ID:1/+zrYiQ0
チャラ男うぜえ ピッピよくやった
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:26:24.16 ID:MrWak51I0
三角関係にはなるまいね?
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:41:07.09 ID:jREdjIVTO
マグマラシとマグマッグを勘違いしてたなんて言えない
マグマラシ可愛いよマグマラシ
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:45:15.63 ID:1/+zrYiQ0
マグマラシってよくエロ絵に描かれるよね
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:45:59.03 ID:7CfOsSdiO
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:49:22.83 ID:XyaWukzP0
30分後。
そこには奇妙な図が出来ていた。
まず中心に、額に大きなたんこぶを作って眠る哀れな少年、タイチ。
その横でタイチの額に濡れタオルを当て、目を覚ますのを今か今かと待ち構えているヒナタ。
そしてその周りを、蕩けた笑顔で「きゃあきゃあ」言いながら小躍りしているカエデ。
事情を知らない第三者がこの場を訪れたら、
あまりの奇妙さに後ずさって逃げていくレベルの図だ。
タイチが昏倒した後、彼のポケモンであるマグマラシは大人しくボールに戻った。
突然の事態に戸惑いつつも、とりあえずヒナタは倒れたタイチを介抱することにした。
そしてこれが一番面倒だったのだが、ようやく暴風によって瞑っていた目を開けたカエデが、
タイチを見たとき、彼女は財布の中から一枚の写真を取り出し、
タイチの顔と見比べ、喜色満面になってこう言ったことだ。
『奇跡よ! 若い頃のシゲルが時空を超えてあたしの前に現れるなんて!』
――――――
――――
―――
僕は今一度タイチを観察する。
裾のすり切れたベイカーパンツにラグランTシャツ、胸元にはフレアネックレスと、
軽さ全開の格好だが、顔の造形は年齢に見合わず大人びていて、
そこに長い前髪と睫が、細い影を落としていた。
まったく……見れば見るほどシゲルにそっくりだ。
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:50:48.02 ID:XyaWukzP0
そしてこれが一番面倒だったのだが、ようやく暴風によって瞑っていた目を開けたカエデが、
タイチを見たとき、彼女は財布の中から一枚の写真を取り出し、
タイチの顔と見比べ、喜色満面になってこう言ったことだ。
×
そしてこれが一番面倒だったのが、
ようやく暴風によって瞑っていた目を開けたカエデが財布の中から一枚の写真を取り出し、
タイチの顔と見比べ、喜色満面になってこう言ったことだ。
○
正直 ID:Htt22W9Q0はそろそろ自重して…というかもう書き込まないで欲しい
作者並みの書き込み数に加えてドット絵職人様(笑)
これからは全て避難所に行ってそこでやってくれ
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:52:02.30 ID:Htt22W9Q0
太一アワレwwwwwww
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:54:19.61 ID:VMwjlU/oO
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:57:28.51 ID:XyaWukzP0
まさかの二重訂正
突然の事態に戸惑いつつも、とりあえずヒナタは倒れたタイチを介抱することにした。
そしてこれが一番面倒だったのだが、ようやく暴風によって瞑っていた目を開けたカエデが、
タイチを見たとき、彼女は財布の中から一枚の写真を取り出し、
タイチの顔と見比べ、喜色満面になってこう言ったことだ。
×
突然の事態に戸惑いつつも、とりあえずヒナタは倒れたタイチを介抱することにしたのだが、
その時、僕はとてつもなく嫌な予感をして振り返った。予感は寸分の狂いもなく的中していた。
暴風によって瞑っていた目を開けたカエデは、
財布の中から一枚の写真を取り出し、タイチの顔と見比べ、喜色満面になってこう言ったのだ。
◎
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 19:57:40.04 ID:VjYo3LcbO
>>446きにすんな
まぁかきこみすぎ自重しろとは思っちゃう
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:13:30.24 ID:XQTPQY3mO
>>451 うめえwwww
こんなのが泣いたりツンデレしてると思うとハアハア
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:16:11.43 ID:VjYo3LcbO
タイチになりたい
うますぎるだろ…
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:18:53.84 ID:pwa3xZcXO
タイチ−−マグマラシ
カエデ−−ワニノコ ってことは、ヒナタにチコリータフラグか!?
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:19:06.50 ID:XyaWukzP0
「う……んん……」
瞼が僅かに動く。ヒナタは濡れタオルから手を離して、
「目が覚めた?」
「あ、ああ……そうだ、ヒナタ、俺――」
「ターイーチーくんっ。おはようっ。
ヒナタから話を聞いた時ははらわたが煮えくりかえって
もう卒倒しちゃう寸前だったんだけど、あの子とシゲルの関係については綺麗さっぱり忘れることにしたの。
どんなにあたしがファンでも、シゲルは既婚なのに変わりはないしー、
あたしはまだ十代だしー、やっぱり現実を見なくちゃね☆
聞いた話だとタイチくん、シゲルの息子さんなんですってね。
あの、わたし、ヒナタの従妹のカエデって言います。
それで良ければこの出会いを機会にお付き合いを――」
「カエデはちょっと黙ってて」
ヒナタに頬をつねられて、ふがふが言うカエデ。
タイチは困惑した様子で言った。
「お前、本当にヒナタなのか?」
「ええ、そうだけど?」
「なんつーか、その……変わったな。俺が知ってるお前は、もっとお淑やかで、可憐な百合の華みたいで……」
ぺし、とデコピンが炸裂する。
「どういう意味よ、それ」
「いや、全然悪い意味じゃねーんだ。本当だぜ!」
「まあいいわ。ところで、とても大事な質問があるんだけど、聞いてもいいかしら。
どうしてあんた、あたしの名前知ってるの? あたしたち、初見よね?」
「…………………は?」
\(^o^)/
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:25:13.48 ID:XyaWukzP0
一つ我儘言ってもいいかな
ここまで書いた以上、やっぱちゃんとした名前をこの作品につけたい
それで候補を募集したいんだけど、
考えてくれた人は、避難所の方に作品名を書き込んで欲しい
その中から一つ選ぶ
ポケットモンスター "○○○" ○の中には「ブルー」とか「リーフグリーン」とかの色
↑こんなのでも全然構わないんだ
よろしく頼む
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:26:10.55 ID:AA4eLX3eO
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:45:37.95 ID:VjYo3LcbO
あげほ
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:48:23.58 ID:XyaWukzP0
三点リーダ七個分の間に、
タイチの顔は血色の良い肌色から蒼白色になり、土気色になって、やがて完全に生気を失った。
「……嘘、だろ? なあっ、嘘って言ってくれよ!」
「嘘なんか言ってないわ。あたしがあんたと会うのはこれが初めてよ」
我慢できなくなったのか、タイチはがばりと身を起こし、
「違う! 本当に忘れちまったのか?
あれはもう10年も前のことだけどさ、
俺が親父に連れられてマサラタウンに寄って……、
そんとき初めて俺はお前と出会ったんだ。
親父たちに外で遊んでこいって言われて、
俺と一緒に出かけたお前はすっごく緊張してて、
でも、恐る恐る繋いでくれた手はすっごく柔らかくて……。
森の中でキャタピーに襲われた時のお前の顔は今でも忘れられねえよ。
あのときポケモンを持ってなかった俺は、無様に大人を呼びにいくことしかできなかった……。
その時俺は誓ったんだ。
誰にも負けない一流トレーナーになって、お前を守れる存在になるまで、
お前の前に姿を見せないってな……ふっ、我ながらキザな少年時代だったぜ」
「うわ……」
ヒナタは完全に引いていた。
僕も引いていた。カエデだけが嫉妬の炎をメラメラ燃やしてヒナタを睨み付けていた。
この自意識過剰っぷり……重傷だ。それもかなり。
ヒナタは目を閉じて、溜息を吐くようにして言った。
「ごめん、あたし、やっぱり思い出せない」
意外にもタイチの反応はあっさりしていた。
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:50:02.04 ID:08bMJoM1O
ゴクリ
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:51:47.06 ID:XyaWukzP0
いっぱい避難所に書き出してくれた人、ありがとう
候補の中にあった
ポケットモンスター セピア
を微妙に改変して、
『ポケットモンスター セピアホワイト』
を正式名称にしたいと思う
まあ名前が決まったところで、SSの内容に変わりはないんだけれども
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:54:07.39 ID:qIim5y/q0
オメデトー
めっちゃ支援するぜ
さすがの俺もこれは引くわ
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:56:44.79 ID:k4o79bTP0
流石の俺もこれは引くわ
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 20:59:51.59 ID:pwa3xZcXO
こ れ は ひ く
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:01:12.76 ID:jREdjIVTO
いい流れじゃないか
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:03:26.50 ID:XyaWukzP0
「今すぐ思い出してくれなくてもいいぜ。ゆっくりでいい。俺は待つから」
「べ、別に待ってもらっても困るんだけど……」
「待つって。ま、そのうちヒナタが思い出さなくてもいいようになるかもしれないけどな」
爽やかな笑顔。漲る自信。
この出所不明のポジティブシンキングは――やはり親父譲りなのか。
思わず自分の体を抱きしめたくなるほどに、冷たい沈黙が影を落とす。
ヒナタは相変わらず笑顔のタイチと、いよいよ爆発しそうなカエデを交互に見て言った。
「あの、紅茶あるんだけど……呑む?」
第六章 上 終わり
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:04:00.44 ID:XyaWukzP0
風呂いてくる
22:30ぐらいに戻るわ
乙
いってら
乙様
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:08:15.85 ID:ACfQYDUe0
乙〜
飯食ってる間にタイトルコンクールをしてたとは…参加したかった…
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:09:41.83 ID:eGo3lKvA0
次スレからスレタイは ポケットモンスターセピアホワイト か?
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:10:36.28 ID:xLC+hcZx0
最近の小学生は、初代ゲームボーイの重さとか
ゲームボーイカラーが出たときの衝撃とか理解できないだろうな
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:11:48.10 ID:AAJSbBAu0
カラーの小ささはヤバイと思った
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:13:06.67 ID:86k/1iqm0
この作者は文才はあるがタイトルのセンスが無さ過ぎるwwwww
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:13:36.66 ID:p0AuPG6b0
ゲームボーイポケットでじゅうぶん衝撃的だったな
あの小ささには驚愕した
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:15:00.37 ID:jzJ3sa1FO
ポケットとカラーを跨ぎ、初めてのGBソフトが初代緑の俺が通りますよっと。
カメックスダケデシテンノウタオシチマッタナwwwww
悪いことは言わん……考え直せ。
まだ元案の「セピア」の方が良い。
タイトルは冒頭と引きと同じくらい大切なものだぞ
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:15:42.59 ID:jREdjIVTO
>>479 ちっせえwwwどうせすぐ壊れるんだろwwwwww→丈夫杉ワロスwwwの流れは確実にあるよな
ジュースぶっかけても動いたのは衝撃的だった
もうすぐ通信ケーブルも知らない子が現れると思うとなんか切なくなるな
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:17:10.96 ID:+w1vaDdzO
アドバンスのはみ出しっぷりには驚かされた
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:20:17.96 ID:Htt22W9Q0
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:24:13.44 ID:khI3KiIhO
あれ?いま7章じゃなかった?
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:30:37.19 ID:rqEpd5lLO
タイトルは何でもいいけど
スレタイは変えないでね
ずっとROMってたけど、俺も「セピア」だけの方がいいと思う・・・
ほんと、文才も無い愚民は黙ってろって言われそうだけど、
原案「セピア」で行ってほしい
そして再びROMりますです・・・
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:30:58.56 ID:yjsJ5TTFO
タイトルフルボッコワロタwwwww
保守に限りなく近い何か
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:33:50.26 ID:4AQvqOKFO
スレタイがそのままタイトルでも格好いいと思うのは俺だけかな..
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:36:09.25 ID:R41Cc9V10
てか最初のスレの
>>1の話はオーキドに拾われなかったBADエンドってことでいいのか?
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:37:03.83 ID:23JQsRinO
らにやに!らにやに!
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:37:23.05 ID:AAJSbBAu0
総合すると
ポケットモンスター「セピアがよかった」
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:40:19.67 ID:jREdjIVTO
ポケットモンスターでチュウ「昔はセピアがホワイトよかった」
完璧じゃね?
スレタイ涙目www
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:41:55.69 ID:p0AuPG6b0
セピアがよかった「ホワイトチュウ」
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:45:30.74 ID:k4o79bTP0
このスレタイが一番だろjk
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:50:47.34 ID:QfALk/+20
ピカチュウ「アヤメとお風呂は・・・よかった」
アヤメ「あぁん………ピか…ちゅう…はぁっ…もっと…」
ピカチュウ「ははっ、どうだおれの極太電気棒は!気持ちいかっほれっ」
アヤメ「あぁん!あぁん!らめぇ…そんなに激しくつ…かないでぇ…はぁ…」
ピカチュウ「ほれっほれっ!そらっ膣内にだすぞ…うっ」
アヤメ「らっらめぇ!ピカチ…ュウの精子…膣内に…出てるぅ…はぁ…はぁ…」
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 21:57:56.07 ID:XQTPQY3mO
ピカチュウ「どうだ?セピアホワイトの味は」
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:01:10.42 ID:Aqmwzi3MO
別にSepiaWhiteでいいよ。
作者が決めな
>>502 決めなってwwもう決めてるじゃねぇか
頭の悪い外野があーだこーだ喚いてるだけでさ
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:06:43.94 ID:rqEpd5lLO
ポケットモンスター 中国の汚染された川の色
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:12:35.93 ID:QfALk/+20
ピカチュウ「ヒナタとお風呂は・・・やばかった」
ピカチュウ「ヒナタの処女は俺が奪った」
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:14:54.88 ID:iqyKPg9JO
ホワイトにはきっと意味があるんだよ!
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:16:32.01 ID:VMjBZ6cT0
主さん、セピアかホワイトのどっちかにしようぜ
お父さんがピカチュウ
ピカチュウ
‖―――ヒナチュウ
ヒナタ
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:21:19.18 ID:eGo3lKvA0
別になんでもいいじゃん
元々のっとりだしさ
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:27:52.38 ID:GnlfyCcjO
つまり作者はSoftBankでホワイトプランなわけだね!
俺も
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:32:39.55 ID:XyaWukzP0
風呂上がったらセピアホワイト不評すぎワロタwwww正直泣いた
原案通り
ポケットモンスター "セピア"
にします
以下再開
どどんまい
>>510 つまりピチューが発見されてウツギ博士歓喜に…あれ?
セピアホワイトの方が語呂がいいのにね。感性の差なんだろうなぁ
一度作者が決めたことに口出しするバカって何なの?出版社の編集気取りなの?死ねよ
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:43:25.74 ID:VMjBZ6cT0
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:47:13.83 ID:NKDSxJe4O
ぶっちゃけ面白けりゃなんでも良いわけで
続きwktk
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:48:09.69 ID:xLC+hcZx0
読者からのリアルタイムの反応を受けることが不都合なら
個人のHPでも作ってそこでやっていればいい
マジおすすめ
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:48:55.08 ID:AAJSbBAu0
おいィ?俺のせりふが取られたわけだが
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:52:26.80 ID:23JQsRinO
これ読んで「ブーンが〜」読んだけどやっぱこっちのが好きだ。
まぁどっちも好きなんだけどね。
作者頑張ってくれ!
あと1年くらい頑張ってくれ!
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:55:01.44 ID:XyaWukzP0
「へぇー、それじゃあヒナタも俺とポケモンリーグ目指してるのか?」
「うん、まあ……一応ね」
焚火の明かりに、四つのバッジがきらきらと反射している。
内訳はグレーバッジとブルーバッジが一つずつ。
「俺と一緒だな」
タイチは嬉しそうに言って、破顔する。
その表情は幼子の無邪気なそれにそっくりで、
とても初めて見たときのイメージに合致しなかった。
外見だけで人間性を推し量ることはできないのだと、僕はしみじみ再認識する。
「あたしもポケモンマスター目指そっかな……」
と膝を抱えて独りごちるカエデ。
僕はそんな彼女の肩を叩いて、
「ピカ、ピカチュ」
早まらないほうがいい。一時の情感に流されて本当の夢を見失うつもりかい?
「そうよね。今からニビシティに向ったらヒナタやタイチと離ればなれになっちゃうもんね」
いや、そういう意味じゃなくてだな。
頭を抱える僕を余所に、ヒナタが訊いた。
「ねえ、タイチ……さん」
「タイチでいいって。変な気ぃ使うなよ」
「それじゃあタイチ、どうしてあんたは無闇にあたしたちに近づいてきたの?」
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:55:27.62 ID:xLC+hcZx0
>242 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 投稿日:2008/10/12(日) 22:53:16.12 ID:o.oh6Qso
>521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/12(日) 22:48:09.69 ID:xLC+hcZx0
>読者からのリアルタイムの反応を受けることが不都合なら
>個人のHPでも作ってそこでやっていればいい
>マジおすすめ
>コイツマジで頭おかしいな
>そういうもんだいじゃないだろwwタイトルは作品の要なんだから
>さすがですね^^;
頭おかしくてごめんなさい><
もうしません><
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:56:14.82 ID:XyaWukzP0
「へぇー、それじゃあヒナタも俺とポケモンリーグ目指してるのか?」 ×
「へぇー、それじゃあヒナタもポケモンマスター目指してるのか?」 ○
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 22:56:34.56 ID:jREdjIVTO
ポケットモンスター「ゴキブロス襲来」でも何でもいいから俺は読み続けるぜ
とりあえず喧嘩すんなYO☆
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:01:34.29 ID:23JQsRinO
もう我慢できない。
ヒナタン好きだよ!ヒナタン好きだよ!ヒナタン好きだよ!ヒナタン好きだよ!
ヒナタン好きだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:04:12.24 ID:NKDSxJe4O
俺とポケモンリーグ目指してるのか?でも
なんだかウザくて面白かったがなww
そんな訂正まで細かい作者が好きだ
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:11:50.42 ID:pwa3xZcXO
ヒナタを如実に現してくれる絵師は来ないかのー(´ω`)
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:14:03.59 ID:AAJSbBAu0
如・・・如ざね・・・?
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:14:22.27 ID:VjYo3LcbO
絵師とかは避難所いってくれー
すっきりした。
寝る。まとめで見てるからね。
作者( ´∀`)ガンガレ
応援してるぜ。
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:19:23.64 ID:M9DfE/+HO
避難所行けとまでは言わんが
作者が投下してる時ぐらい自重しろよ
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:21:48.22 ID:XyaWukzP0
タイチは頬をぽりぽりかきながら、
「んー、お堅い言葉で言うなら情報交換のため。
ヒナタとその従妹……カエデさん、だっけ?」
しゅば、と挙手するカエデ。
「カエデですっ! あと、さん付けはやめて。
呼び捨てでいいから。いやむしろ呼び捨てて欲しいの」
「……あ、うん、カエデね。
で、お前ら二人を見つけて、俺はピンと来たんだ。
こいつらもカントー発電所の異常を解明しにきたんじゃないかって。
実際そうなんだろ? ま、俺の場合は、あわよくばマチスからオレンジバッジ戴こうって算段もあったわけだけど」
ヒナタの視線があちこちに泳ぐ。
まさか自分はその気まんまんでした、とは言えない彼女だった。
「……タ、タイチはあの発電所のことについて何か知ってるの?
大規模な停電が発生した理由とか、先遣隊やマチスさんを中心とした調査隊の消息とか」
「いや、なにも。俺はその大規模な停電が発生する直前にクチバに着いたんだが、
ジム戦に備えてるあいだに停電が起こって、マチスが行っちまってさ。
調査隊は戻ってこない、警察も及び腰、クチバシティはクチバシティで手を拱いているだけ、
仕方ないから自分の目で確かめることにしたんだよ」
ヒナタは紅茶の湯気をふぅっと吹き飛ばして、
「どうしてクチバシティは何か手を打たないのかしら。
他の街に支援を要請するとかしても良さそうじゃない?
これは歴とした事件なのよ」
「馬鹿ね。歴とした事件だからこそ、クチバシティは他の街に支援を頼めないのよ」
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:22:05.58 ID:bdB37QuL0
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:37:09.00 ID:mn+lR0lJO
絵師様(笑)
本スレに書くのは感想だけじゃねーのかよ
タイチはハナダシティジム行ったのかな?
もし行ってたらアヤメが何かしら言ってもよさそうだが・・・
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:47:33.93 ID:rqEpd5lLO
>>539 タイチ成長し過ぎてて顔分からなかったとか。
もしくはアヤメが言い忘れてただけとか
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:47:34.87 ID:XyaWukzP0
意外にもヒナタの疑問に答えたのは、カエデだった。
彼女は派手な外見に似合わず、博識なのである。
「クチバシティは最近、政令指定都市の意見書を国に提出したばかりなの。
こんな不祥事をおおっぴろげにして、他の街の手を借りたとなれば、
政令指定都市移行の構想は固まる前に瓦解するわ。
ニュースや新聞等で大袈裟に報道されなかったのもこのためよ。
勿論、住人の不安を煽ったりしないように、という配慮もあるんだろうけどね」
「でも……そんなのただの時間稼ぎじゃない。
いつかクチバシティに住む人たちの不満が爆発するわ」
「いや、そーでもねーんだよな、これが」
タイチはごろりと横になって言った。
「停電の後、カントー発電所の電力供給量は激減した。
だが、何も発電所はあそこだけじゃねえ。
そっから電力を遣り繰りして、夜間は節電すれば、
そう不自由ない暮らしを続けることは十二分に可能なのさ。
もっとも、ポケモンセンターみたいな公的施設は節電の度合いが酷くて、
かなり困ってるみたいだったが……」
※この世界の政令指定都市は、現実世界の政令指定都市とは別物です
寝る
明日は一日中書けると思いきや朝から部活が入った
昼過ぎに戻る
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:48:14.31 ID:M9DfE/+HO
>>537 レス多過ぎてスレ潰した程の作品で
この上さらに絵師様(笑)の支援が要るとでも?
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:50:15.20 ID:KIwqIggd0
絵師様(笑)はうpしたいなら避難所池
ってことでFAだと思うんだが
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:52:08.23 ID:jzJ3sa1FO
>>541 乙でした。部活がんがれ。
ところで何部よ?
>>539 いや接点がなかったんじゃないか?
カエデだってシゲルに憧れてる的な事はいってるが合った事はないっぽいし
>>540 妹の夫の友人の息子なんて面識なくてもおかしくない
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:54:35.80 ID:Htt22W9Q0
作者乙
もうすぐID変わる・・・
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:55:22.86 ID:jREdjIVTO
ピカチ乙ウ
そこらの文芸部より文才ある気ガス
549 :
◆ihjpPTk9ic :2008/10/12(日) 23:56:39.99 ID:XyaWukzP0
今更ながらトリ
ずっと前に誰か言ってたのを思い出した
今度こそおやすみ……
別に取りつけなくてもこの文才見ればわかるけどな
乙
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/12(日) 23:59:45.85 ID:Y5zUB7Ys0
タイチ「マグマラシ!超進化だ!」
ギャオンギャオンギャオーン
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 00:00:45.61 ID:DamS18I00
掴めー描ーいたゆーめをー
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 00:01:23.00 ID:Zww/A2HM0
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 00:12:01.91 ID:r0+7ByBBO
これは完結したら書籍化されるレベル
いやー、ついヒトデマンをゼニガメに置き換えておっちゃてるわ
ところで、休日だけど、この時間保守は30分間隔でいいかな?
保守目安
00:00-02:00 20分以内
02:00-04:00 40分以内
04:00-09:00 80分以内
09:00-17:00 40分以内
17:00-19:00 20分以内
19:00-00:00 15分以内
休日だしこれより短めを意識すれば大丈夫だと思
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 00:37:13.18 ID:5A46luN8O
>>556 80分の時間以外は20分ぐらい足していいと思う
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 00:53:32.64 ID:9QfNXhsYO
さ
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 00:53:41.71 ID:ZFMdmrRoO
タイチと聞くとどうしてもデジモンが思い浮かんでしまうな
1乙
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 00:58:57.35 ID:VkU1S0+wO
追い付いた
書籍化されたら買うわマジで
561 :
こんな感じだと思った。:2008/10/13(月) 01:00:34.52 ID:5E+K/lyP0
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 01:02:00.09 ID:rhVEHlsDO
ピカチュウ「ヒナタはん!しっかりしておくんなはれ!」
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 01:05:23.19 ID:kIidZ2zwO
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 01:05:42.11 ID:mrdbaw9L0
ポケモン使ってて書籍化あるわけねえだろ
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 01:28:52.53 ID:TyuIzjGX0
さあそこで俺の保守が
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 01:48:56.15 ID:JEWjRGay0
ほ
>>384 ブルーも凍って、パキーンってなったのは焦った
┌─────────┐
| |
| ぬるぽ |
| |
└────┰────┘
<l ̄`丶、 ┃
___`>' ´ ̄`t、 ┃
<ヽ ' fj ・ Y(,)
| ̄ ̄ ̄7 ` ̄7 ,.-、 マ ノ/
L -‐ァ / ,ム `ー′ イ/
/  ̄7 / 、 \ /
 ̄Z''''''/ム `ー'゙ /
`ー〈 _, イ
( ( ( ( ( ヽ Y´ ̄ヽ,,ノ
`''′
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 02:17:24.76 ID:HkVTZh7H0
無駄レスするなとか言うけど、レス減らしたいのならパー速いけよ。VIPでやる必要ないだろう
俺は正直VIPだろうがパー速だろうが続きが読めればどっちでもいい
ほ
別にVIPならスレ立てるのに●もBEもいらねーんだから好きなだけ消費すりゃいいだろ・・・
よいしょ
ほ
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 04:04:45.21 ID:5sejibrx0
ほ
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 04:41:39.29 ID:ESC+amWdO
ほ
し
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 06:39:21.11 ID:a5KU0O76O
>>573 作者が
パート化してるからできるだけスレは減らしたい
でもパー即だとダラダラして書き終われそうにない
みたいに言ったの忘れたの?
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 07:29:54.57 ID:/HLWbu0WO
ほ
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 07:32:27.65 ID:uxRTxJ8mO
>>573 同意
消費しまくっちゃいけないなんて誰も決めてない。ただいつからかみんな掟みたいになっちゃってるだけ
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 07:41:52.59 ID:r0+7ByBBO
ほ
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 08:03:36.03 ID:A7UT7+ZHO
ほチュー
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 08:25:00.81 ID:44PN+iCxO
つづきが楽しみだな
保守
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 08:39:57.97 ID:a5KU0O76O
>>581 作者の願望だろ
こう言うやつが増えたってことは途中参加者が増えたのかな?
まとめサイトに作者のコメント載せてないの?
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 08:59:29.64 ID:PCi+UDG70
荒れだした時点で途中参加者増えてるだろ
明らかに内容読んでないのとか、無駄に予想する奴とか
とりあえず保守
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 09:21:47.57 ID:qY9AM64RO
ほ
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 09:53:13.86 ID:wzHGKwTx0
ほしゅ
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 10:10:36.99 ID:60yavJviO
ほ
ほ
ほ
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 11:19:08.40 ID:6Dyadov7O
ピカ!
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 11:41:32.04 ID:VRI/Ky9UO
ほ
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 12:02:32.41 ID:uxRTxJ8mO
は
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 12:04:06.12 ID:uxRTxJ8mO
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 12:05:32.65 ID:vf0rfB1GO
ほ
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 12:30:17.21 ID:VkU1S0+wO
早く来ないかな〜
なんだかんだと聞かれたら
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 12:41:46.01 ID:OCIt8ZUyO
答えてあげるが
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 12:43:32.64 ID:44PN+iCxO
世の情け
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 13:03:12.88 ID:runFBKStO
銀河を駆ける
ロケット団の
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 13:11:48.99 ID:6SPk6VNo0
帰った
が、書始められるのは2:30くらいからになりそう
おかえりー
二人には
>>604 部活乙
疲れてんなら休め
期待して待つ
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 13:16:23.22 ID:mrdbaw9L0
これ以上スレ潰すな愚民どもが
男は黙って ほ だけでいいんだよ
ほ
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 13:21:30.39 ID:5A46luN8O
>>609 ほ だけだと一文字レスで短時間で繋げまくる奴いるから 保守 のが良くね
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 13:27:25.95 ID:6uYGEcMf0
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 13:47:36.69 ID:gnc6M5WDO
ほ
わいとほーる
作者ってどこに住んでる?
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 14:06:40.14 ID:9QfNXhsYO
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 14:17:38.28 ID:VaKtD68aO
151のほしゅ
617 :
【ホウエン】:2008/10/13(月) 14:24:55.02 ID:kIidZ2zwO
名前欄にpokemon!で住んでる地方が出るらしいぜ!
619 :
【チューブ】:2008/10/13(月) 14:35:00.41 ID:M87UlxcpO
てす
620 :
pokemon!:2008/10/13(月) 14:35:20.63 ID:Tup5QclhO
ほう
621 :
◆ihjpPTk9ic :2008/10/13(月) 14:37:42.86 ID:6SPk6VNo0
「……チュウ」
僕は情報を纏めてみる。
カントー発電所の異常事態。
マチスが調査隊を組んだからには、その背後にはポケモン関係のトラブルがあると考えてまず間違いない。
だが、クチバシティが本格的に腰を上げようとしない理由に得心できなかった。
政令指定都市の構想実現のためにこの不祥事の露悪を恐れているのなら、
クチバシティの独力で解決を図るよりも、他の街から強力なトレーナーを招集してでも、
早期事態解決に臨むべきではないだろうか。
いたずらに時間をかければかけるほど、
いずれ露悪したときに『不適切な対応だった』として批評を受けるのは自明の理だというのに。
「ん……このピカチュウ……」
ふいにタイチが記憶を探るように目を細める。
「ピカチュウがどうかしたの?」
「ああ……、親父の話に出てくるピカチュウに似てるな、って思ってさ。
外見は他のピカチュウと全く同じなんだけど、佇まいが尋常じゃないっていう……」
ヒナタ、カエデ、タイチの六つの視線に射貫かれる。
まさかタイチ、君は僕の素性を知っているのか――?
僕はどきどきする胸を押さえつつ、愛玩ポケモンらしい仕草に務めた。
左右に首を傾げて、数回瞬き、尻尾をフリフリして「チュウッ」と一鳴き。
「やーもー、カワイイー」
ぎゅむ、とカエデに抱擁される。
ぬいぐるみを扱うかの如き圧搾力に呻きつつ、僕は安堵の溜息を漏らした。
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 14:45:02.09 ID:7tmhX2yX0
支援
作者来た
演技派ww
ピカチュウ頭良すぎwwww
キッ!( )キタ(. ゚)キタ!( ゚∀)キタ!!( ゚∀゚ )キタ!!!!!
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 14:58:46.16 ID:6SPk6VNo0
「……気のせいか。
そうだよな、よくよく考えたらこんなとこにそのピカチュウがいるわけねえ」
タイチがガシガシ頭をかく。ヒナタがつまらなげに言った。
「あんたがどのピカチュウと勘違いしたのかには興味ないわ」
そして真面目な口調になって、
「ねぇ、そろそろ建設的な話をしない?
タイチはここに情報交換しに来たのよね?
でも、残念ながらあたしたち、ここに来たばかりで、
知っていることと言えばさっき話したことぐらいなの。
それで良ければ、あんたの知ってるカントー発電所に関することを教えてくれない?」
「まったく、あんたにはいつになったら大人の気品ってヤツが備わるのかしら……可哀想な子だわ」
カエデは馬鹿にしたような目でヒナタを一瞥し、
タイチの傍にすり寄って、
「ガサツな従妹でごめんね。
ただで教えてくれとは言わないの。ちゃんとあたしがお礼をするから――」
「いいぜ」
見返りを求めない男、それがタイチであった。
彼は声を潜めて、カエデとヒナタにとっては驚愕の、
僕にとっては想定済みの事実を告げた。
「俺が思うに、カントー発電所はどこぞの輩に占拠されてる」
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:06:44.01 ID:TgeeCvZMO
ロケット団の
ナントカ団登場ってわけか
ポケモンの王道的流れだよな。
だがそれが良い。
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:11:34.70 ID:WMUaiJMJ0
だから予想やめろカス
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:13:43.90 ID:+Y2TpYpX0
いや、これはきっとあれだな マチ公の自作自演だったんだよ!!!!
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:13:45.36 ID:a5KU0O76O
でもロケット団は活動してないんだよね
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:14:33.99 ID:kIidZ2zwO
>>620 正直すまんかった
作者のネーミングセンスに期待wktk
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:15:33.33 ID:VkU1S0+wO
作者来てた
支援
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:20:09.24 ID:uxRTxJ8mO
ここにきて勝又
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:22:41.51 ID:H8kZB58V0
前回がロケット団なら今回は
やっぱりダサい名前なんだろう
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:30:02.36 ID:xApFtfnVO
大愚連団だろJK
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:30:05.56 ID:EGoAHZgS0
全員がドレッドヘアーのドレッド団とかいたら夢に出てきそうで怖いな・・・
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:31:32.66 ID:uxRTxJ8mO
>>639 全員がポケモンにでてくるレッドなんだろ
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:32:36.33 ID:6SPk6VNo0
カエデが抱きしめていた僕を焚火の傍に降ろして訊いた。
彼女の口調からふざけた調子は消えていた。
「占拠……!? タイチくんには悪いけど、それはないんじゃないかしら?
カントー発電所一カ所を占拠したところで出来ることは何もないわ。
仮に占拠している何者かが本当にいるとして、そいつの目的は何なの?」
「クチバシティに対する脅迫やら、他人に迷惑をかける快楽が目的じゃあないと思うぜ。
恐らくそいつらの目的は"カントー発電所の占拠"じゃなく、"カントー発電所そのもの"にある」
そのときヒナタが挙手した。
「ちょっと待って。
タイチはさっきからカントー発電所が占拠されている前提で話してるけど、
ちゃんとした根拠はあるんでしょうね?」
「おう。昨晩偵察の真似事してたら、哨戒してるヤツを見つけた」
胡散臭そうな顔でタイチの顔を覗き込むヒナタ。
「なんか三流スパイ映画みたいな話ね」
「本当だって。この目で確かめたんだよ」
タイチは若干赤くなって言った。外見に似合わず初心なようだ。小生意気なヤツめ。
見つめ合うタイチとヒナタの間に「よいしょ」とカエデが割って入って、
「で、その話が本当だとして、これからどうするの?」
「先遣隊もマチスの調査隊も、ここまで来たことは間違いないんだ。だが、そこで消息が途絶えたってことは――」
ヒナタが言葉の接穂を接いだ。
「今も発電所の中に閉じ込められてる、ってことよね。なら、あたしたちが助けにいかなきゃ」
マチス軍人の割にしょぼいな
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:36:51.23 ID:+Y2TpYpX0
>>642 今頃60近いんじゃないか?
やべえしぶい
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:39:19.57 ID:Zww/A2HM0
マチス高齢なんだよ
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 15:45:03.93 ID:o+Xc1VZZ0
オールドスネークならぬオールドマチス
ぎっくり腰でやられたわけですね
そっか それはしょうがないか
オールドマチスwww
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:00:54.58 ID:a5wEs6DxO
ファック!!とか言いつつライフルを持ち出す豪快なじじいを想像した
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:03:21.92 ID:JZl8Fz5s0
スリープが操ってると思ってた
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:04:37.91 ID:6SPk6VNo0
――未明。
数時間の仮眠をとった僕たちは、タイチの先導で発電所から200mほど離れた地点に到着した。
無人発電所時代の名残だろうか。
重なり合った木々から木漏れ日は差しそうになく、小鳥の囀りもない。静閑な森だった。
ヒナタの言い出した救出作戦に、最初は異を唱えかけていたカエデだったが、
『お前がそう言ってくれて良かったよ。
実は俺もそれは考えてたんだけどさ、一人じゃどうにもならないだろうって、諦めかけてたんだ。
でも、お前らとパーティーを組めばなんとかなりそうだぜ』
とのタイチの言葉によって完全改心し、以後、積極的に作戦を練るようになった。
そして出来上がった作戦がこれだ。
「名付けて――裏口から突破大作戦!」
「そのままだな」
「そのままね」
シラけた反応にカエデはしかし臆することなく、作戦内容を説明に入る。
「タイチくんの話から判った哨戒に当たっている人間の数と、
こうやって実際に広大な発電所の敷地を照らし合わせると、とてもじゃないけどカバーしきれていないことが分かるわ。
ただ、流石に侵入可能な場所には、警備員が配置されているはずよ。
そこで今回は、その中でも最も警備員が少なそうなところから強行突破します」
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:05:40.68 ID:6SPk6VNo0
こうやって実際に広大な発電所の敷地を照らし合わせると ×
こうやって実際に見た広大な発電所の敷地を照らし合わせると ○
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:06:51.89 ID:6SPk6VNo0
ちょいと30分休ませて
乙 いてらー
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:08:07.90 ID:o+Xc1VZZ0
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:16:15.20 ID:djXaVcsqO
>>655 この度は故・マチス少佐の絵画を貼り付けていただき、誠にありがとうございます
658 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:31:39.63 ID:6SPk6VNo0
>>627 遡及訂正
それで良ければ、あんたの知ってるカントー発電所に関することを教えてくれない?」 ×
それで良ければ、あんたの持ってる情報を全部話してくれない? 確かなことじゃなくても、別に想像でもいいから――」 ○
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:42:33.80 ID:JZl8Fz5s0
ほ
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:52:57.22 ID:A7UT7+ZHO
まだかな?かな?
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 16:54:19.44 ID:6SPk6VNo0
「侵入路の目星はついてるの?」
半信半疑で尋ねたヒナタに、
「もっちろん」
とカエデは自信満々に答えた。
パキパキパキパキ―――。
二重の旋律が響き渡り、二つの氷の彫刻が出来上がる。
ヒナタとカエデは互いに唇だけを動かして、喜びを分かち合った。
"やったわ!"
"ねっ、やっぱりあたしの言った通りじゃない"
防音壁の内側、タービンの回転する轟音が響くこの場所に、カエデの示唆した非常口はあった。
戦闘は一瞬。
二人の警備員が上げた声は、しかし轟音にかき消されて、
誰にも届かぬまま凍り付いた。よもや道中で頻用していた連携攻撃が、こんなところで役に立つとは。
タイチが唖然とした表情で氷の彫像を眺める。
昨夜、マグマラシがいなければ自分もこうなっていたのか――などと考えているに違いない。
非常口に入って扉を閉めると、耳に入ってくるあまりの音量の違いに、僕は少し混乱した。
聴力が高ければ良いことだらけ、というわけでもないのだ。
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:01:38.15 ID:A7UT7+ZHO
キタ━(゚∀゚)━!!
某MI6最高のエージェント思い出した
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:13:00.45 ID:uxRTxJ8mO
>二人の警備員が上げた声は、しかし轟音にかき消されて、
日本語でおk
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:15:39.47 ID:Hix8h3k90
声にならなかってことじゃね
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:16:59.91 ID:LagCcbf70
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:19:07.86 ID:uxRTxJ8mO
しかしの使い方おかしくね?
俺が間違ってたらすまん
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:20:01.64 ID:uxRTxJ8mO
ならすまんwwwwwww
>>664 別におかしくない
もっと本を読むことだな
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:21:27.12 ID:6SPk6VNo0
「あの警備員さん、もし本物の発電所の警備員さんだったらどうしよう……?」
今更不安がるヒナタに、タイチが言った。
「警備員のベルトにはボールがついてた。
服装はこの発電所の警備服みたいだったが、中身は別物だぜ」
「流石タイチくん、なんて観察力なの〜」
褒めちぎるカエデ。僕は心中で呟く。
――あれだけ氷の彫像を凝視してれば、そりゃ誰でも気づくだろうさ。
「カエデ、これからあたしたちはどこに向えばいいの?」
「発電所は全景を見たら途轍もない大きさに見えるけど、
発電施設がそのほとんどを占めていて、人間が動き回れるスペースは限られているのよ。
だからそこを虱潰しに探していけば、先遣隊の人たちやマチス、この発電所で働いていた人たちに会えると思う」
「よし、それじゃあさっさと行こうぜ。
朝になって警備体制が完全に整わないうちに、囚われのお姫様を助け出さないとな」
「…………」
臭い台詞をいささかの躊躇もなく口にする男、それがタイチである。
ヒナタは白い目で、カエデは陶然とした目でタイチを見つめ、僕はそっと電流をタイチに足に流した。
「痛ッ!――何すんだよ、ピカチュウ?」
「ピカピーカ」
ほら、君の言葉で1分のタイムロスじゃないか。時間がない、早く行くぞ。
ヒナタが腕時計を見て言った。
「ピカチュウの言うとおりね。早く行きましょう」
「おいおい、それって俺が最初に言った台詞じゃん!」
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:22:59.04 ID:JZl8Fz5s0
どっちにしてもやりすぎだよね
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:24:21.98 ID:BKNCeiVp0
イタイチ
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:29:53.15 ID:uxRTxJ8mO
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:45:16.94 ID:VRI/Ky9UO
保守
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:55:44.30 ID:tH5zS/NF0
常夜灯に照らされたリノリウムの床に、三人+一匹分の足音が響く。
通路の右手、ビューオールからは発電施設を一望することができた。
排煙が細く立ち上り、うっすらと白み始めた空に溶けていく。
発電所復旧計画には電力供給量の向上も含まれていたらしく、
先鋭的なデザインの発電施設が広大な敷地に所狭しと並んでいる。
かつて訪れた無人発電所の名残は、もう、どこにもない。
「この区画には誰もいないわ。次に行くわよ」
「……ねぇ、さっきから思ってたんだけど、どうしてさっきから誰とも出会わないの?
なんか拍子抜けしちゃうんだけど」
カントー発電所に侵入してから20分後。
誰もが抱き始めていた疑問をついに口にしたのはカエデだった。
今まで誰も口にしなかった理由は単純で、
誰もその問いに対する答えを持ち合わせていないと知っていたから。
「ピカ……」
僕は今一度、淡い朝日に照らし出された、発電施設の稼働状況を見た。
発電施設とは通常、休み知らずに24時間稼働し続けるものだ。
だが、カントー発電所の発電施設は、一部を除いて停止しているようだった。
これでは電力供給量が激減したのも当然だ。
しかし、たったこれだけしか稼働しておらず、
施設が自動化されていると仮定しても、必要最低限の人員は必要だろう。
それらの人々は一局に集中させられているのだろうか。
そしてこの発電所を占拠し、先遣隊、マチスを拘束した後、
外部からの侵入者を排斥し続けているヤツらは、いったいどこにいるんだろう――?
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:55:54.07 ID:WrCYdzfPO
マチス「レナ…おまえは今どこにいるんだ 死ぬ前に一度でいいからお前に会いたかったな…」
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 17:59:14.87 ID:tH5zS/NF0
飯 すぐ戻る
679 :
◆ihjpPTk9ic :2008/10/13(月) 18:00:17.02 ID:tH5zS/NF0
なんかID変わったみたいだから
一応トリつけて書き込みしとくね
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 18:02:14.49 ID:WuoYIA5uO
リアルタイムで初めて見た…
支援
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 18:06:43.16 ID:JHvB0Yyu0
だれかマンガ化してほしいな
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 18:20:35.06 ID:vf0rfB1GO
支援
支援
>>681 細かすぎてマンガじゃ描けなさそうな気がw
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 18:35:50.20 ID:A7UT7+ZHO
挿絵入れてラノベとして売り出せば・・・・
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 18:46:08.89 ID:SUqLwQNm0
任天堂の恐ろしさを知らないとは
今ふと思いついた。
このピカチュウ・・・・
童 貞 か
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 18:54:55.83 ID:7+RvuipyO
稀にみる長編としてコミケで話題に
ピカチュウは雌だぞw
某ねずみの会社と同等に恐ろしい任天堂相手にそれは冗談だろう?
>>686 英雄の条件だろ
かく言う私も童貞でね・・・
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:00:30.88 ID:a5KU0O76O
支援 とか必要ねえよ・・・
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:10:38.95 ID:TyuIzjGX0
支援とかいまさらすぎて
支援
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:11:20.27 ID:A7UT7+ZHO
カエデ可愛いよカエデ
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:17:55.53 ID:tH5zS/NF0
遅れてごめん
夕食長引いた
区画を移動する毎に、不気味なほどの静けさは深まっていく。
僕の直感は、これが罠である可能性を告げていた。
ただ、その直感に論理的な説明をつけることができなくて、僕は「引き返す」という結論を下せなかった。
もしこの時、直感に従って引き返していたら。
或いは、もし初めからこの発電所に寄ることを反対していたら。
――僕が後悔に苛まれ、ヒナタが悲しみに暮れることもなかったんだろうな。
「確か、この先を真っ直ぐ進めば管理区画、両側の通路に進めば蓄電設備の制御区画よ。
みんなが閉じ込められているとしたら、管理区画だと思うわ。そこが一番広いし」
「カエデ、お前記憶力すげーな……。
よくあの細かい全体の俯瞰図を、いっぺん見ただけで憶えられるもんだ」
えへへーあたし昔から記憶力だけはいいの、と照れるカエデだったが、
ヒナタのジト目に口を塞ぎ、息を殺した。
通路の角から顔を小出しにして、通路の先を観察していたタイチが言った。
「この先はちっさなホールになってるみたいだぜ。
三叉路って言うよりは、そのホールから三カ所に通路が延びてる、って感じだ」
「ということは……」
「待ち伏せされてる可能性が高い。こっちの考えはバレてるだろうしな。
奇跡的に侵入に気づかれてない可能性もあるが、そいつはちょっと希望的観測が過ぎる」
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:20:18.94 ID:tH5zS/NF0
>>676 訂正
……ねぇ、さっきから思ってたんだけど、どうしてさっきから誰とも出会わないの? ×
……ねぇ、ずっと思ってたんだけど……どうしあたしたち、さっきから誰とも出会わないの? ○
ちょ・・・なんというシリアスフラグ・・・
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:22:13.76 ID:DamS18I00
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:24:15.27 ID:kIidZ2zwO
レイプ・逆レイプフラ(ry
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:24:20.62 ID:tH5zS/NF0
>>676 まさかの二重訂正
……ねぇ、さっきから思ってたんだけど、どうしてさっきから誰とも出会わないの? ×
……ねぇ、ずっと思ってたんだけど……どうしてあたしたち、さっきから誰とも出会わないの? ◎
まさかのサトシフラグ
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:31:16.54 ID:JZl8Fz5s0
まさかのマチスグロテスクフラグ
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:33:29.14 ID:wnGfTfeeO
その時…
バーン!!
発電所内で大爆発が起きて私たちは死んだ。
ドガース(笑)
だから予想するなって
お前らも学習能力無いよなぁ
さすがにコレはないだろ〜(笑)っていう予想発言でもそれで事故ったこともあったしな。
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:39:15.58 ID:Tup5QclhO
まさかのマチス性転換フラグッ!?
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:42:57.55 ID:WMUaiJMJ0
予想するヤツどっか池
予想:ポケモン2はカラーになるらしい
俺のよそうだとテリーが黒幕だな
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:45:42.01 ID:tH5zS/NF0
「ちょっとタイチくーん、怖いこと言わないでよね……。
ここまで誰とも出会わなかったのよ? 大丈夫に決まって、」
カエデが茶化すが、
「ここまで上手くいきすぎたからこそ、どこかで障害が用意されてるはずなんだ。
だからカエデもヒナタも、いつでもポケモンを出せるように準備しておいた方がいい」
タイチは真剣だった。
常に数瞬先の未来を視ているような眼差し。
確かにこの少年はシゲルの息子だ。同じ眼をしている。
カエデがボールに手をかけて、
「行きましょう。管理区画は目前よ。
ここで立ち止まっていても、仕方ないわ」
足音を殺して、通路を進んでいく。
密閉されたホールは外界の光とは無縁で薄暗く、
常夜灯の緑の明かりだけが、管理区画、蓄電施設制御区画へと通じる通路を照らしていた。
人気はない。オブジェクトさえなかった。
まるで"意図的に"撤去されたかのように。
「なぁーんだ。やっぱり誰もいなかったじゃない――」
カエデが胸を撫で下ろし、警戒を解こうとした、その時だった。
「随分時間がかかったじゃないか。待ちくたびれたよ。
そちらの御二方には初めまして。ヒナタくん、君には久し振り、が適当かな。
よもや私のことを忘れたわけではあるまいね?」
つ避難所
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:46:23.89 ID:9QfNXhsYO
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:50:13.34 ID:+Y2TpYpX0
名前なんだっけ?短パン?
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:51:01.92 ID:JZl8Fz5s0
マーフィーの人だっけ?
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:51:12.51 ID:7tmhX2yX0
短パンかよw
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:52:37.24 ID:MtmSVV3X0
ちょっと失礼。
パー速って知ってる?
虫取り少年だろ
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:53:39.68 ID:kIidZ2zwO
誰だろうwktk
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 19:53:42.49 ID:Zww/A2HM0
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:08:05.22 ID:TyuIzjGX0
すかさず支援保守
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:12:29.95 ID:tH5zS/NF0
気配のなかったホールの中心に、今では雷ポケモン、サンダースの姿があった。
黄金色の肢体は紫電を纏い、眩しく発光している。
そしてその光が、背後の主人を照らしていた。ダークグレーのツイードスーツ。
忘れようもない。オツキミヤマ出会った、あの男だ。
「あ、あんたは……!」
「誰なのよ、こいつ!? ヒナタの知り合いなの?」
「あいつ、どっから沸いてでてきやがった?
さっきまで誰もいなかったってのに」
ヒナタは片手で二人を制し、
「お願い、少しこの人と話をさせて」
「賢明な判断だ。このサンダースは気性が荒くてね。
わたしの機微を敏感に察知し、その対象に容赦なく攻撃を加える」
僕は後ずさるカエデと入れ替わるように、ヒナタの前に立った。
男の唇が、にやり、と歪められる。
ヒナタは努めて冷静に訊いた。
「この発電所を乗っ取ったのは、あなたの仲間なの?」
「乗っ取った、とは人聞きの悪いことを言うね。
穏便な交渉の末に、一定期間、利用させてもらうことの許可を得たのだよ。本当の話だ」
「嘘よ。ここに調査にきた人を拘束したのもあなたたちなんでしょう?」
「それも君は誤解しているな。彼らには同意の上で、ここに滞在してもらっているのだ」
「どういうこと……?」
困惑したヒナタの表情を見て、男は一層楽しそうに笑顔の皺を深め、
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:13:57.60 ID:tH5zS/NF0
オツキミヤマ出会った、あの男だ。 ×
オツキミヤマで出会った、あの男だ。 ○
、で切るかw
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:23:40.69 ID:a5KU0O76O
すっげーwktkする
サンダース・・・俺の初代の相棒だったなぁ
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:25:18.51 ID:+Y2TpYpX0
ブイズ使いか!
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:25:49.01 ID:JZl8Fz5s0
もう予想はしないが頭の中はパンパンだ
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:31:05.20 ID:8n3aQeMyO
サンダースって単語みたらポケモンやりたくなってきた
733 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:33:41.54 ID:tH5zS/NF0
「それは後々彼らに説明してもらえばいい。
……さて、私は任務を果たさせてもらうとしよう」
ヒナタくん、取引をしようじゃないか。
君のポケモンを一匹、私に譲ってほしい」
ヒナタは吐き捨てようとした言葉を、寸でのところで飲み込んだ。
彼女には分かったのだ。この取引に応じない場合のペナルティの内容が。
「嫌だ、と言ったら?」
「君たちが安全無事に帰れる保証はなくなり、
同時にこの発電所にいる人間の命の保証もなくなる。当然だろう?」
「………ッ」
「レディが舌打ちとは、誉められた仕草ではないな。
まあ考えてみてほしい。
逆にいえばわたしは、たった一匹のポケモンを引き換えに、
君たちと発電所に留めていた人々を安全に帰す、というチケットを提示しているんだ」
ヒナタを唇をかみしめて、
「そんなにピッピが欲しいの?
たったその取引をさせるためだけに、カントー発電所を占拠して、調査隊の人たちを拘束したの?」
今までのこの男の表情を笑顔とするのなら。
そこから更に破顔したこの表情を、僕はなんと表現すればいいのだろう?
「クックック……実に面白いな。君は少々、自分を過大評価しすぎではないのかね?
君個人のためだけに、この発電所を占拠したと? 馬鹿を言ってもらっては困る。
この取引は、あくまで二次的なものだ。
それとこれ以上君の勘違いを笑うのも可哀想なので訂正しておくがね、
わたしが欲しいのはピッピではなく――君の足許にいるピカチュウだよ」
ブイタンズは俺の嫁だから悪役にしちゃいけないよ
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:35:06.31 ID:JHvB0Yyu0
ピカチュウピンチ!
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:36:28.24 ID:DamS18I00
これはいい展開
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:37:02.79 ID:Zww/A2HM0
ピカチュウ「ピンチ?笑わせんな!」
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:37:09.59 ID:75Fe7OsMO
バレたか…?
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:37:23.11 ID:LagCcbf70
wktkwktk
ここの作者はすげぇぜ
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:38:56.29 ID:UnMh9c5DO
超wktk
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:39:13.22 ID:QNh+qRFO0
ピッピとかピカチュウが欲しいなんてwww
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:39:49.96 ID:kIidZ2zwO
ペカテウ・・・やめてくれ、泣きそうだ
一度戦って只者じゃないことを悟ったか?
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:43:57.77 ID:tF8yTnnHO
ピカチュウ「私の攻撃力は53です」
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:45:54.16 ID:JZl8Fz5s0
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:46:00.18 ID:JHvB0Yyu0
こういうこと妄想しながらポケモンやりたいな
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:48:54.32 ID:kIidZ2zwO
任天堂大人のポケモンとか作らないかねえ
決してエッチい意味じゃないからな!違うってば!
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:49:34.43 ID:UnMh9c5DO
ピカチュウ!電気アンマだ!
ポケットモンスターブラック出ないかな。内容こんな感じで
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:51:59.72 ID:Zww/A2HM0
>>747 "深いストーリー"ってことだろ?わかってるよ^^
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:53:15.71 ID:JZl8Fz5s0
>>750カジノにバカラとかポーカーとかゲームが充実して
換金できるようになるんだよ
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:54:00.16 ID:tH5zS/NF0
フォン、と空を裂く音がした。
一刹那後に、三度の反射音。
二刹那後に、二度の反射音。
三刹那後に、四度の反射音。
僕は眼を瞑る。神経を研ぎ澄ます。
真正面から二つ。
左方仰角53度から二つ。
右方仰角20度から地を這うように一つ。
充電―――電圧調整―――解放。
一秒に満たない時間が過ぎたあと、僕とヒナタの周囲には、
長い針のような物体が、五つ、炭化して転がっていた。
後悔なんてなかった。
こうしなければヒナタが怪我を負っていたかもしれないのだから。
「……ピカ、チュウ…………??」
ヒナタは何が起こったのか理解できていないようだ。
しかし距離を置いていたカエデとタイチには、全て露見してしまっただろう。
「素晴らしい。実に素晴らしいよ。
私のサンダースの"ミサイル針"を微動だにせず相殺するとは」
喜々とした男の声に、吐き気がする。
カエデが言った。こんなに震えた彼女の声を、僕は初めて聞いた気がする。
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:54:44.01 ID:tH5zS/NF0
お風呂
22:30ぐらいに戻る
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:55:05.36 ID:DamS18I00
ピカチュウになら掘られてもいい
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:56:52.30 ID:mJWtjtXr0
ルカリオかわいいです^^
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:58:28.72 ID:JZl8Fz5s0
後悔と悲しみ…b
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 20:59:20.38 ID:VaKtD68aO
いやー胸糞が悪くなるいい悪役だな〜w
スバラシィ!やはりエーフィ程度では勝てないわけだ!!ハァーハッハ!!とか思ってんだぜ
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:01:40.85 ID:1b4kCT2AO
俺なら勝てる
このブラッキーパーティでな!
作者がスレ減らしたいと言ってるのに作者以外ID真っ赤にさせてる人はどうかと思う
静観できんのか?
何が出てこようとうちのチートミュウツーなら……
この展開はwktkせざるを得ない・・・
作者待ちは銀バージョン!
じらしがうめぇな畜生w
ゆっくり入って来い
ピカチュウ本気モードかよ燃えるな
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:12:17.72 ID:7gxtu2FNO
ピカチュウww本気出したらどんだけなんだよwwww
あんまスレ消費しないようにしなきゃな
とは言いつつ俺のID真っ赤
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:16:21.48 ID:kIidZ2zwO
我慢出来ない
ピカチュウ頑張れ負けんな
ざわ…ざわ…
カランカラン!
ヒナタ「!?」
ピカチュウ「委託も痒くもないわ」
通常のピカチュウならでんきショック(10ボルト程度?)、10万ボルト、かみなり(10億ボルト程度)くらいの電圧調整だが、このピカチュウはすごいな
技4個なんてもんじゃないな
>>769 マッサージから殺害まで自由自在なのが電気のいいところなのかも
能あるピカチュウは電気袋を隠す
ヒント:アニメのポケモンは技4つ制限はない
>>772 でも最近のピカチュウは10万ボルト、電光石火、ボルテッカー、アイアンテール位しか使ってないんだぜ?
かみなりとかスピードスターとかどこいったんだよ…
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:31:02.30 ID:A7UT7+ZHO
ピカチュウかっこヨス(´・ω・`)
雑談するなら避難所行ってくれ
漫画も技の制限ないんじゃね?
777
780 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:43:29.89 ID:a5KU0O76O
誰か作者のレス貼ってくれ
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:46:54.73 ID:NO2uFtNQO
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:53:32.72 ID:mv0HzZr+0
>>661 しか‐し【▽然し/▽併し】
[接]《「しかしながら」の略》
1 今まで述べてきた事柄を受けて、それと相反することを述べるときに用いる。そうではあるが。けれども。「こんなことは言いたくない。―立場上言わなければならない」
2 今まで述べてきた事柄を受けて、話題を転じるときに用いる。それはともかく。それはそれとして。「よく思い切って会社をやめたね。―これからどうするつもりなの」
3 感情をこめて言いはじめるときに用いる。それにしても。なんとまあ。「―よくこんなりっぱな家を建てたものだ
明らかに使い方間違ってるだろ
784 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:55:30.58 ID:oaEmk+2p0
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:57:33.12 ID:H8kZB58V0
>>782は明確にバカだと思うが
合っていようと間違っていようと避難所でやれよ
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:57:44.95 ID:PmFjBxzj0
>>782 お前が分かるように解読してやろう
二人の警備員が声を上げた。
しかし、それは轟音にかき消されて、誰にも届かぬまま凍り付いた。
>>782 マンガばかりじゃなくて小説も嫁
面白いぞ?
788 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:58:33.92 ID:kIidZ2zwO
真性ゆとりを垣間見た気がする
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 21:58:34.65 ID:uxRTxJ8mO
最凶ピカチュウさん強ええ
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:03:24.54 ID:EGoAHZgS0
│ \ __ /
│ _ (m) _ピコーン
│ |ミ|
│ / `´ \
│ ('A`) 体技:スルー!
│ ノヽノヽ
│ くく
│
│ ≡ ('('('('A` )
│
>>782 ≡ 〜( ( ( ( 〜)
↓ ≡ ノノノノ ノ サッ
みんなも華麗にスルーしようぜ!
ひらめき適正が無いって人は技道場いこうぜ!
あえて重箱の隅をつつけば
>二人の警備員が上げた声は、しかし轟音にかき消されて、 ←ここが読点で終わっているので
>誰にも届かぬまま凍り付いた。 ←ここで「凍り付いた」を受ける主語が「警備員が上げた声」になっている
というところだな。
「しかし」の使い方は間違っていない
ここで雑談する馬鹿は氏ね
793 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:07:48.37 ID:a5KU0O76O
無駄にレスつけてるやつはこれ嫁
531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/06(月) 21:33:29.01 ID:CBfK3u0c0
早めに風呂
22:30までに戻る
あと俺は基本的に住人に関与しないが
スレがあんまり早く消費されるのはちょっと困る
一応vipでやらせてもらっている立場だから
スレの数はできるだけ抑えたいんだ
http://c.2ch.net/test/-/news4vip/1223116960/
まだかなwktk
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:26:01.54 ID:A7UT7+ZHO
それそろか・・・・・・
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:28:37.69 ID:tH5zS/NF0
「ヒナタ……そのピカチュウ、ほんとにあんたのピカチュウなの……?」
タイチは僕の正体を完全に見破ったのだろう、
切れ長の瞳をいっぱいに見開いてこちらを注視している。
僕はそれとは別にもうひとつの視線を感じた。
……ヒナタだった。
彼女は僕と炭化した"ミサイル針"を交互に眺めて、
「どういうこと……? ねぇ、どういうことなの、ピカチュウ?」
「私が代わりに説明しよう。
簡潔明瞭に言うとね、そのピカチュウは君の父上のポケモンなんだ」
「そんなこと知ってるわ」
「まあ黙って聞きたまえ。
それでは、そのピカチュウが、かつて君の父上の相棒を務めていたことは知っているかね?
どうだい、初耳だろう?」
絶句するヒナタ。
彼女が思考の段階を踏む前に、僕は彼女のベルトから、
瑕だらけのモンスターボールをもぎとった。
束の間――視線が交錯する。
"今まで隠していてごめん"
"君と過ごしたこれまでの16年間は本当に楽しかった"
"僕のことは忘れていい。君はこれまで通りポケモンリーグを目指せ"
視線に乗せようとした感情は、しかし溢れて零れ落ち――
僕は俯いたまま、男にモンスターボールを放り投げた。
797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:30:45.67 ID:+Y2TpYpX0
男前だな もうニックネームつけるならオトコマエだな
798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:31:41.86 ID:NBDuNdwe0
スレ乗っ取られた上に定期にまでされた最初の1カワイソス
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:32:19.12 ID:JiAdE0GKO
作者に質問があるんだが今避難所で次スレは簡単なテンプレを作ってはどうかってのと本スレに絵を貼っていいかという流れになってるんだが意見頼む。
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:33:42.19 ID:uxRTxJ8mO
きたあああああああ
サトシ親玉フラグ
802 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:36:30.69 ID:tH5zS/NF0
>簡単なテンプレ
お願いします
どんなテンプレにするかは、避難所住民さんに任せていいかな
>本スレへの絵貼り
出来れば絵は避難所にお願いします
描いてくれた絵を見ると嬉しくなってモチベーションもぐーんと上がるんだけど
どうしても本スレの流れが加速しちゃうから
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:37:38.55 ID:Zww/A2HM0
かっこイイ!
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:37:55.76 ID:9+/SGDuUO
カスミ「ヒトデマン!スピードスターよ!」
ヒトデマン「フェラ!!ピュンピュンピュンピュン!」
カスミ「まぁ卑猥」
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:38:50.96 ID:WMUaiJMJ0
>801だから予想するなカス
自分だけわかったと思い込んでほめて欲しんだろこの真性ゆとり
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:39:24.04 ID:uxRTxJ8mO
人をカスとかいうな
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:40:47.03 ID:tF8yTnnHO
予想するのもあれだが無駄にののしって雰囲気悪くするのもどうかと思う やっぱテンプレかー
しかし予想して俺sugeeeeeeeeeeeしたがるやつ多いな
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:44:19.22 ID:H8kZB58V0
予想は良くないが
予想が当たったとしてもいちいち反応しなきゃいいのに
減速
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:46:44.91 ID:Zww/A2HM0
>>809 みんな分かってて言わないだけなのになw
ところで応えられる設定とかは避難所に質問したら答えてくれる?
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:47:36.90 ID:uxRTxJ8mO
明日の四時に落ちるのかここ
まぁ平気か
保守派何分おきだっけ
作者はまだか!!!!
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:53:05.51 ID:o+Xc1VZZ0
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:54:44.84 ID:NO2uFtNQO
今日2書き目の俺が一言!
保守以外の書き込みは控えめにしような!
俺より書き込み多い奴は「無駄レスするな」と書いても効果0ですからwww
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:55:19.42 ID:xWgnmoPl0
>>818 俺より書き込み多い奴は「無駄レスするな」と書いても効果0ですからwww
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:55:34.67 ID:UnMh9c5DO
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:57:06.66 ID:tH5zS/NF0
「このピカチュウは主人より余程物分かりが良くて助かるな」
男は受け取ったボールをしげしげと眺めて、
「それにしても、こんな薄汚れた"モンスターボール"が、
このピカチュウの納まるボールとは……驚嘆に値する」
「今すぐそれを返しなさい!
ピカチュウもどうしちゃったの? なんであんな男の言うことを聞くのよっ!」
悲痛な叫び声が空気を震わせる。
「あんな男のとこに行っちゃダメ! 戻って! 戻ってよ!」
きっとヒナタは今、泣き出しそうになるのを必死に堪えているんだろうな。
あの子は小さい時からそうだった。
たとえ"無理"だと判っていても、精一杯の虚勢を張って、目にいっぱいの涙をためて――。
でも、今度ばかりは振り返れないよ、ヒナタ。
今ここで一度でも君の顔を見れば、やっとの思いで固めた決意が挫けてしまうからね。
「ピカ、ピカチュ」
君は僕がいなくても、冒険を続けることができるはずだよ。
本当はもう少し一緒に旅をしたかったけど――ここまでだ。さよなら、ヒナタ。
跳躍。着地。
依然、紫電を纏って攻撃姿勢をとっているサンダースに、僕は視線で告げた。
"彼女らに再び手を出せば殺す"
と。
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:59:08.23 ID:Tup5QclhO
ところで前から思っていたんだが…
ピカチュウという単語につられて小学せ…
いや、やはり何でもない。
824 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 22:59:11.95 ID:Zww/A2HM0
うん?最終回だっけ?
一度怒らせれば
どれほどの性能差であろうとも、ピカチュウは阿修羅なんだな
>>824 やめてぇええええええナn
そういえば次スレからはパー速?
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:04:07.25 ID:tx4mNqe20
>>824 まだまだだろ?
回想から始まったんだし
終わりなんてないぐらいの勢いじゃないのか?
>>827 ピカチュウ「僕たちの冒険はこれからだ!」ですね、わかります
829 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:06:10.44 ID:xNka8XmyO
次回のポケモン映画は電気タイプメインらしい
…なんだこのスレ映画化か
830 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:06:45.68 ID:JZl8Fz5s0
831 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:08:00.16 ID:LagCcbf70
ま た 予 想 厨 か
833 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:10:07.76 ID:JiAdE0GKO
>>802答えてくれてありがとう。詳しいことは避難所で決まると思う。無理のない程度に頑張ってくれ。応援してる。
さすが連休だ…雑談・予想の嵐
避難所池
>>834 避難所をw2chで見る方法があるなら教えて欲しい…
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:20:00.90 ID:kIidZ2zwO
こんなに悲しい気持ち久しぶりだよママン('A`)
ピカチュウ元気でな・・・・
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:22:49.60 ID:a5KU0O76O
毎度思うんだが何でゴミ溜めのVIPからまた違うゴミ溜めに移動しないとならねーんだよ
いつからVIPってこんなのになったんだ
839 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:25:48.29 ID:tH5zS/NF0
凋萎したサンダースと僕を眺めて、男は満足げに喉を鳴らした。
「行くぞ、ピカチュウ」
そして、彼とともに僕が踵を返そうとした瞬間―――。
六閃。
ポケモンたちの発する光で、ホールの薄暗さが払拭される。
「これはこれは。交渉は成立したはずではなかったのかな。
私は義理堅い人間でね、一度交わした約束は必ず守る。
ピカチュウを手に入れた以上、君たちとこの発電所の人間は、無事に帰すつもりだ。
さあ、ポケモンを仕舞いたまえ」
カエデの声がした。そこに懼れの震えはなく、確かな芯が通っている。
「嫌です。そのピカチュウが以前誰のポケモンだったかなんて関係ありません。
今はヒナタのポケモンなんです。ピカチュウを返してください」
続いて、タイチの声。相変わらず軽い調子だが、声音には本気の重みがあった。
「あんたに何の目論見があってピカチュウを欲しがってるのか知らねーけどさ、
たとえピカチュウが認めても、ヒナタが嫌がってんだよ。ピカチュウを返しな」
「カエデ、タイチ……」
そして最後に――。
「ピカチュウを、返して。このまま連れていくつもりなら、……あたしたち、容赦しないから」
力強いアルト。ヒナタは泣いてなどいなかった。
その事実に僕はただ驚き、何故か自分が泣きそうになっていることに戸惑う。
840 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:26:30.64 ID:Zww/A2HM0
そんなことより作者おそいな・・・
いつまででも待つけど
841 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:26:41.24 ID:ESC+amWdO
そもそもVIPでルール作ろうとするのが間違い
842 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:27:00.64 ID:Zww/A2HM0
うわおれおわた
>>837 パー速見ると、スレッド数0になってしまう
前は見れたのに…
レス消費すまん、方法が見つかるまではブラウザで見る
844 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:27:04.75 ID:xNka8XmyO
>>835 俺はいけるぞ
BBS追加みたいのでパーソク追加してみ
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:27:20.68 ID:ZSfqypvYO
おいなんだこの展開…
燃えるぞ
そういやピカチュウのIDはどうなってんのかね
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:30:55.94 ID:ldjHAuB/0
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:33:14.38 ID:a5KU0O76O
vip以前に作者がそうしたいっていうんだから読者がそれに従うのは当たり前。
わざわざ作者の気分損ねてどうするの?
もうやめる、って作者が言った時点で終了になるし、大人しくしとこうぜ。
駄レスをするのは誰っすか?
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:33:25.40 ID:6Dyadov7O
軽く鬱展開
かっこ良すぎて泣きそう
もっとやってくださいお願いします
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:37:07.21 ID:9GTMU7700
なんかもう軽くクライマックスじゃないか
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:38:22.08 ID:ahCQJZ080
この盛り上がりでまだバッチ2個・・・
これがピカチュウクオリティ・・・!
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:41:16.16 ID:ESC+amWdO
スレ落ちたらまた建てればいいじゃないか
人の多いVIPでやってるんだしさ
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:44:29.69 ID:qsYIQwndO
>>855同意。それでパー速がどうのこうの言ってる奴がいてもスルーすれば言い訳だし
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:44:52.23 ID:vf0rfB1GO
まだハナダ〜クチバなのに盛り上がり具合がぱねぇwwwwwwwwwwwww
858 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:46:43.36 ID:a5KU0O76O
>>855,856
871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/10/04(土) 18:28:16.84 ID:N3cBaBdv0
vipなら1レスごとに締め切りがあるみたいで書けるけど
パー速いったらダレて完結させれないと思う
反対意見多いならそれまでだが
859 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:48:24.00 ID:tH5zS/NF0
君は本当に成長したな、ヒナタ。
でもね――この世には、どうにもならないことがたくさんある。
君はそれを今から受け入れなきゃならない。
「やれやれ。アヤ、君の出番だ。
撤退準備が整うまで、彼女らを足止めしろ。
……殺すなよ。あくまで足止めなんだ」
「――はい」
澄み切ったソプラノ。
その直後、僕は優しい熱気を感じて、顔をあげた。
白皙の肌。燃えるような赤髪。それに合わせたような深紅の色をした、丈の短いパーティドレス。
小柄な体は第二次性徴を終えたばかりのように見え、
しかしその人形のように細い腕は、キュウコンの背中を優しく愛撫していた。
完全な九尾だった。
紅い瞳はまるでルビーのように妖しい光を放っている。
僕は悟った。
ヒナタたちが束になってかかったところで、この少女に勝ち目はない、と。
「ピカピ――」
逃げろ――そう伝える前に、閃光が僕を包む。
「ピカチュウ、君はボールの中で休んでいるといい」
浮遊感。暗転する視界。
薄れゆく意識の片隅で――僕はヒナタの悲鳴を聞いた。
第七章 下 終わり
乙
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:50:35.11 ID:tH5zS/NF0
今日は終わり
もちろんまだ終わりじゃない
第八章からは視点が分岐する
明日は早ければ夜の六時、遅ければ夜の八時くらいになると思う
863 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:51:30.35 ID:qsYIQwndO
>>858反対意見というかこの板にスレ立てている以上無駄にレスがつくのはしょうがないと思うぞ
迷惑っぽいからこれ以上レスはしないが
そこら辺の小説や漫画より楽しみ
乙
865 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:51:57.03 ID:a5KU0O76O
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:51:58.34 ID:Zww/A2HM0
乙
なんかすげー
お疲れ
楽しみにしてるぜ
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:52:12.69 ID:A7UT7+ZHO
乙。6時すか・・・保守頑張ろう・・・
>>862 俺はまだまだ続くと信じてたぜ
乙毎日が楽しいぜ
870 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:53:24.58 ID:PxB1k508O
>>862 乙、予想厨は気にせずこれからもマイペースに頑張ってくれ。
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:53:23.77 ID:TgeeCvZMO
最後に質問。
セピアホワイトにした理由は?
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:54:58.26 ID:Zww/A2HM0
>>868 保守しても16時に落ちるし、スレも残り少ないから落とすべき
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:55:01.65 ID:TyuIzjGX0
やっべおつかれぇっぇぇ!!
874 :
らいちゅう ◆Raichu.1WY :2008/10/13(月) 23:55:51.07 ID:Erv2mXICO
お疲れ様です
雑談タイムスタート↓
どうせ落ちるスレだ楽しくつかうべき
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:57:58.55 ID:dhF0FXElO
乙
とりあえずこのスレは埋めるなりして落として、明日の六時前ぐらいに新しいの立てればいいじゃない
877 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:58:32.43 ID:a5wEs6DxO
お疲れ!楽しみに待ってる
878 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/13(月) 23:59:34.60 ID:TnrzqsEA0
乙!!
次が楽しみだっw
ポケモンした事がないんだがやっぱり赤緑からした方がいいだろうか?
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:01:10.04 ID:hu5YgDmYO
乙です
なんか最後の「この少女に勝ち目はない」って少女の方が弱いみたいにとれて違和感ない?
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:01:32.56 ID:fWtSlkY50
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:01:59.44 ID:t6v1K8D10
さーて、今日のIDは?
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:02:30.48 ID:Sp2y08h9O
>>881 この少女に は
じゃないから違和感ない
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:02:43.24 ID:ZTOc7eNC0
6時か…病院から帰ったらスタートだ…
>>876 ってか今日の16時に絶対落ちる
まぁその前に1000行くかな?次スレのことでも話し合うか
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:03:41.54 ID:t6v1K8D10
6ボルトですか・・・
まあ雑談っしょ
>>879 ファイアレッドかリーフグリーン買おうぜ
埋め?
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:05:20.75 ID:yQxesUCCO
乙
893 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:06:25.70 ID:t6v1K8D10
埋葬
894 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:06:55.05 ID:GpkPRAiA0
乙!作者お疲れ!
毎日楽しく見てます
ksk
896 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:07:46.34 ID:cRsvGhKvO
次スレも作者がたててくんろ
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
埋める必要あんのか?
ksk
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:08:51.60 ID:t6v1K8D10
こ れ は w
ksk
ksk
ksk
何そんな無理して埋めてんだ?
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:09:06.64 ID:GXtABr5X0
これすげえ面白いけど遅いのが難点だな…
推敲も訂正も多いから時間かかるだろうし
次みるときはどっかでまとめて全部みたい
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
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ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
そこまでして埋める必要はないんじゃないか?
ksk
965 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:10:12.50 ID:HRId+WGb0
なんだコイツスクリプトでも使ってんのか・・・ちょっと落ち着けよ
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
きもいな
ksk
981 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:11:59.51 ID:t6v1K8D10
ばーすらんなたやー
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
ksk
991 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:25.31 ID:zuNA+pwlO
今日もダメIDかな?
992 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:26.06 ID:DQ8u/d5xO
乙
ksk
ksk
995 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:32.76 ID:weWcRN3h0
.1000ならピカチュウカムバック
996 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:39.58 ID:fK557IGL0
997 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:48.72 ID:GpkPRAiA0
1000ならピカチュウかむばっく!
998 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:49.78 ID:yQxesUCCO
キモすぎ
999 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:49.99 ID:weWcRN3h0
1000ならピカチュウカムバック
1000 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/14(火) 00:12:56.28 ID:8t84SFYn0
1000
1001 :
1001:
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>>3 ウチは高校生だぉ☆
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>>7 ブラウザゲーやらないか?
ル / / ∧_∧ || モリタポ
ヒ / / ∧_∧ ∧_∧ _( ゚ω゚ ) ∧_∧ || 埼
>>5 2chって有料なんですか?
\ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄ ⌒ヽ( ゚ω゚ ) // 玉
>>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒ ⌒ / O
>>8 お母さんに何て言えば
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