1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
春原「……何?」
椋「……あの、これ」
春原「あん? ラブレター?」
椋「え、違いま……」
春原「委員長ってば、みかけによらず大胆だねぇ」
朋也「……」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:16:43.59 ID:Tyl8Aea40
椋「ラブレターとか、そんなんじゃ、ないです……」
春原「照れなくていいって! かーっ、モテる男はつらいねーっ! なぁ、岡崎」
朋也「……」
春原「岡崎?」
朋也「知るか」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:17:59.12 ID:LwlaQQjH0
期待上げ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:21:42.01 ID:Tyl8Aea40
椋「それは、朝のHRの時に配られたプリント……です」
春原「ふーん。なんだ、つまんねーの」
春原は受け取ったプリントを見ずに机の中に押し込んだ。
春原「何? まだなんかあんの? 用がないならあっちにいってよ」
椋「あの……あまり遅刻とかしない方がいいと、思うんです」
春原「あん? 僕が遅刻しようと何しようと委員長には関係ないじゃん」
朋也「……」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:25:34.85 ID:Tyl8Aea40
椋「でも……えっと、学校にはちゃんと来たほうがいいと……思いますから」
春原「委員長だからって他人の生活にまで口出ししてもらいたくないね」
「そんなに偉いの、委員長って」
椋「そ、そんなつもりじゃ……なかったんですけど……」
春原「じゃあどういうつもりなのさ、馬鹿にもわかるように教えてくれない?」
椋「……その……」
朋也「……」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:29:12.10 ID:Tyl8Aea40
春原「ほらほら、黙ってちゃわかんないでしょーが!」
椋「……」
※「おいおい、春原、また委員長泣かしてるのか? しらねーぞ」
春原「これだから嫌なんだよねー、女ってやつはさ」
朋也「……」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:30:45.65 ID:Tyl8Aea40
タイトル悪かったかな……
これはご飯食べながら書いたら落ちるかな……
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:30:54.75 ID:Xxblva7sO
ふむ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:32:03.51 ID:Tyl8Aea40
じじゅうせずに続けます
スレタイがどうのとかじゃなくて純粋に面白くないのがいけないんじゃないかと思うんだ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:35:31.59 ID:0ReQ4JSgO
支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:35:54.75 ID:bbcCI4Kl0
嫌いじゃないよ?こういうのも
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:36:42.82 ID:nokXXxmQ0
そもそも椋が嫌い
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:37:46.10 ID:OZBcHJEU0
ほう
続けてみろ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:38:17.28 ID:DCYRlH/50
椋って変な男に寝取られるヤツだっけか?
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:39:17.41 ID:Tyl8Aea40
春原「そこまで言っておいてさ、泣くって卑怯じゃ(ry」
「……いってえ!!! 何するんスか!?」
朋也「お前、ちょっと言い過ぎだろ……」
春原「岡崎だって同じこと思ってるはずさ! 聴いてたろ!?」
朋也「お前なんかと一緒にするな!」
春原「シャーペンは卑怯でしょ!!! 目ささったらどうすんの!!!」
朋也「どうもしねえよ」
春原「してください!!!」
椋「あの……ケンかはやめてください……ですぎたことを言った私が悪いですから……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:39:50.63 ID:lCy+60Lc0
クラナドってこんなむかつくキャラいんのかよ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:41:35.20 ID:N/pnjp30O
アニメのクラナド1期ってどうやって終わったんだっけ?
教えてエロい人
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:43:20.63 ID:Tyl8Aea40
椋「……すみません」
※「おい岡崎も、泣かすなよ……姉貴が飛んでくると俺たちまで迷惑するんだからな……」
椋「大丈夫です、泣いてませんから……」
「でも……できるだけ遅刻はしないようにしてください」
朋也「お……おう」
春原「あれ、どこ行くの?」
朋也「トイレだよ。ついてくんなよ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:43:52.94 ID:Xxblva7sO
俺は大好きだぁぁああーー!!!!
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:49:08.41 ID:bbcCI4Kl0
アッー
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:50:19.47 ID:Tyl8Aea40
俺が用を足して戻ってくると、教室はさっきよりにぎやかだった。
朋也「また春原か、チッ……」
「(また藤林と……今度は、なにしてるんだ?)」
「(トランプか? なんだよ、さっきまで嫌味たれてたくせに……)」
藤林は手際よくトランプをきっていたかと思うと、手を滑らせて派手にばらまいた。
椋「あ……う〜」
落としたトランプを拾い集めると、また札をくりだした。
トランプを扇のように広げると、春原には絵柄が見えないようにして差し出した。
春原「一枚選べばいいんだね?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:55:12.15 ID:Tyl8Aea40
椋「さ、三枚選んでください……」
春原「じゃあ、これと、これとこれ」
春原は適当に三枚を抜き取ると、藤林に渡した。
その時、藤林と春原の手と手がぶつかった。
椋「あ……すみません……」
春原「あ、ごめんごめん」
朋也「……(畜生、なんで春原なんだよ……小便くらい次の休憩でもよかったな)」
春原「どしたの? 怖い顔しちゃって」
朋也「別に……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 19:56:48.82 ID:Uv97Q7NIO
殿はいくら頑張ったって麻枝にはなれないんだよ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:06:32.75 ID:ygATWnsYO
原作とどこが違うの?
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:14:57.13 ID:YGcX1DHg0
しえん
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:17:46.60 ID:Tyl8Aea40
椋「あの……見せて下さい」
春原「はい」
藤林は春原の選んだ三枚をじっと見つめて考え込む。
椋「……あ」
春原「え?」
椋「春原くん、明日は遅刻です」
春原「遅刻はよくないって言ったの、あんたでしょーが!!!」
椋「でも、明日は朝から色んな人に殴られるので保健室に寄らないといけないです」
「公欠扱いですから大丈夫です」
春原「全っ然大丈夫ではないと思うんですけど!!!」
「委員長、もしかして僕に学校に来てほしくないんじゃ……」
椋氏ね
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:21:36.26 ID:Tyl8Aea40
椋「そんなことは……」
春原「どう考えてもそーでしょーが!!!」
椋「ちがいま……」
春原「信じられない人ッスね!!!」
春原はカードをぶちまけると、机を蹴って出て行ってしまった。
どうしようもない奴だ。
朋也「委員長、今度は俺を……!」
椋「っ!……」
俺が言い終わる前に、藤林は泣きながら教室を飛び出していってしまった。
俺も占ってもらえば、どんな形であれ藤林とお近づきになれたのに……。
春原を利用しながらなら口下手な俺でも緊張せずに話ができたはずだ。
※「おいおい、完全に泣かしやがったぜ……」
朋也「くそ……春原め、あとで覚えてろよ……」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:38:52.64 ID:YGcX1DHg0
続きマダーー
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:40:49.57 ID:Tyl8Aea40
春原に対する怒りがなかなか抑えられず、結局三時間目はずっと机に顔を伏せっていた。
隣でガチャガチャと音がするので、顔を上げた。
春原「グッモーニンッ……ギュワーッ!!! なにするんスか!!!」
朋也「藤林はどうした、お前」
春原「藤林って杏!!?? 妹のほう!!??」
朋也「妹のほうに決まってるだろうがーっ!!!」
春原「ギャアアアアアアアアアアアアアア!!!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:43:36.13 ID:Tyl8Aea40
朋也「結局さっきの授業、戻ってこなかったんだぞ……お前のせいだろ」
春原「ギブ、ギブ!!! なんでそんな怒ってんだよおい!!!」
朋也「お前、トランプ占いが現実にならなかったら俺がしてやるからな……」
春原「岡崎、最近おかしくない?
朋也「お前にだけは言われたくない!」
春原「だけどそう見えるんだよ、委員長のことにすぐムキになるよね?」
正直、図星だった。
まさか、見透かされているのか?
春原「なんか弱みでも握ってるの? 委員長使って先生の評価あげようとか考えてんでしょ?」
「なあ、僕も仲間に入れてくれよ」
馬鹿でよかった……。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 20:58:09.27 ID:zUGaHaJU0
杏<椋の俺には期待せざるをえない
>>33 感謝
でもごめん、ちょっとご飯食べてるので亀かもしれないです
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 21:23:56.32 ID:zUGaHaJU0
ああ、保守してやるとも
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/02(木) 21:30:00.23 ID:Tyl8Aea40
次の日。
椋「今日は、遅刻しませんでした」
朋也「……ま、まあな」
椋「あの……私、嬉しいです……」
朋也「何が……?」
椋「岡崎くんが、HRから教室にいてくれるのが……」
朋也「え……それってどういう……」
椋「私……岡崎くんのことが――」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
春原「――大好きです。ん……」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
朋也「うわああああああああああああああああ!!!!!!」
春原「おっはよー……ってぐはぁあああああああああ!!!」
「朝からものすごい元気ッスね!!!」
朋也「おい……春原……」
春原「あん?」
どうやら夢を見ていたらしい。俺らしくもない。
朋也「俺の夢の中でくらいは存在しないでくれないか……」
春原「はぁ?」