文才 無くても 小説 書く キスしてよ

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※

各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwikiコラム:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%A5%B3%A5%E9%A5%E0
初心者の方は上記のまとめwikiコラムの他、掲示板を一度ご覧下さい。
小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています

(三行テンプレート)
1:お題をもらう(安価より「↓」を推奨)
2:もらったお題に沿った作品を書いて、完成させる。
3:「投下します」と宣言し、作品投下。メール欄は無記入、名前欄には「もらったお題」を表記する。タイトルは無くても可。

・1レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで(読みやすさの為に50〜60文字推奨)
・書きながらの投下は禁止
・お題をもらっていない作品はたとえ投下されてもまとめサイトには掲載されません

詳細は>>2-3辺りをご覧下さい
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 19:49:49.43 ID:7XZgOoht0 BE:1499870977-2BP(74)

         ___
       /::::::::::::::::\
      /:::::─三三─\     こんなスレッド破壊するお・・・・・
    /:::::::::(○)三(○).\
/⌒)⌒)⌒.:::::::::: (__人__) :::::: \   /⌒)⌒)⌒)
| / / /..    ` ⌒´    | (⌒)/ / / /,,-''ヽ、
| :::::::::::(⌒)          /  ゝ ::::::.,,-''"    \
|     ノ           \  /_,-'"        \
ヽ    /             ヽ /\           \ ドォーン
 |    |        __   //\\           \ ガガアガーン
             /|[]::::::|_ / \/\\         /
           ./| ̄ ̄ ̄ ̄ //\ \/  \      //    ___
         |  |:::「「「「「「 / \/\  /\\   /:::/   ./|    |__
       _..|  |:::LLLLL//\ \/  \/\\/::::::/  /  | ロ  .|lllllllllllll
      / llllll|  |:::「「「「 / \/\  /\ .\/ ./::::::::/  / ./ .|    |lllllllllllll
__     llllll|  |:::LLL.//\ \/  \/\  /::::::::/  | /  .| ロ  .|lllllllllllll
          |  |:::「./ .\/\  /\ \/ /::::::::/⌒ヽ、| ||/ ..|
          |  |:::l//\ \/  \/\_, -― 、  ''"⌒ヽ,_
                (⌒ヽ、_,ノ⌒Y"    Y     .....⌒)
            (⌒ヽー゙ ....::(   ..::.......  .__人.....::::::::::::::::::::ܲܲ
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 19:50:24.24 ID:j4MtDvR50
まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意点
・投下宣言は「投下してもいいですか?」ではなく「投下します」。投下宣言が被らない限り、許可はいりません
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』)を書いて下さい
・まとめる際にコピペがしづらいので、メール欄は空にして投下してください。
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてから、完成品をまとめて投下して下さい

▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てられる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に

▽その他
・通常作品でもトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 19:51:09.76 ID:j4MtDvR50
▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の23:30までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます

▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
・作品のタイトルは現在レス数/総レス数、酉を除いて、全角二十文字以内にしてください。

▽締め切り間際の作品投稿について
週末品評会では、投下締切時間の間際に集中的に投下が起こります。
それを無管理で放っておくと大変な事になるので、23時から「予約」という形を取り、運営の指示に従って順番に投下してもらいます。
予約締切は23:30で、以降は時間外の扱いになります

▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい

▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 19:51:55.37 ID:j4MtDvR50
老人は、しばしばその本質を描かれません。
 鳥頭のロッケンローラーより、黒縁メガネの真面目くんより、
 一見地味そうでその実、夜の援助交際に勤しむ女子高生よりもずっと個性的です。
 彼らの皺をべろんと引き伸ばしてみましょう。
 きっと愉快な物語が刻まれているに違いありません。


      【 第130回週末品評会 】


       お題 『老人』

レス制限:五レス以内
※特に縛りはありません。『老人』というキーワードを発想のスタートにし、
 それからは自由に描いて結構です。脇においても、中心に据えても構いません。
 ただなんらかの形でアナタの老人を存在させてください。
投稿期間: 2008/09/27(土) 00:00〜2008/09/28(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間: 2008/09/29(月) 00:00〜2008/09/30(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:02:36.88 ID:z0/vyoe1O


ほんと人いないね
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:03:19.15 ID:0gZ4e9u70
__
    ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
           -=ニニニニ=-


                          /⌒ヽ   _,,-''"
                       _  ,(^ω^ ) ,-''";  ;,
                         / ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
                     (.゙ー'''", ;,; ' ; ;;  ':  ,'
                   _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'  ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                _,,-','", ;: ' ; :, ': ,:    :'     d⌒) ./| _ノ  __ノ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:14:51.69 ID:j4MtDvR50
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:15:01.33 ID:ovWORAVV0
久しぶりに来た
お題は要らないよ
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:20:00.52 ID:NYeAUCgcO
>>1乙です。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:29:54.20 ID:z0/vyoe1O
じゃあお題くれよ
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:31:22.02 ID:j4MtDvR50
>>11
拒絶
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:32:16.33 ID:13oR+7RO0
>>1
早く品評会のやつ仕上げにゃ
もう時間ねーや
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:35:22.50 ID:oBeZ3Tfp0
スレタイワロタwww

みたいな
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:36:02.46 ID:uilKLbmp0
もうちょっとマシなスレタイつけやがれ
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:54:16.83 ID:j4MtDvR50
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 20:56:40.73 ID:z0/vyoe1O
>>12
あはく
18老人 0/1 ◆LBPyCcG946 :2008/09/28(日) 21:11:36.98 ID:5mHDTxzV0
品評会投下
19老人 1/1 ◆LBPyCcG946 :2008/09/28(日) 21:12:02.26 ID:5mHDTxzV0
 佇む縁側で、聞くのは演歌だ。自らの手の中には、廉価な湯のみ。かと、思いきや何だか変だなと気付く。
その変化は、僅かだが確かだ。これは孫の静が、前にくれたハイカラな、プリキュアだかのキャラクターが書
かれた、図工の時間の成果だ。
 確かこれは底が割れた、取っ手の取れた元コップだった。孫の惚れたアニメのネタ、このボケかけた私にと
っては、滑稽な組み合わせと受け止めた。普通の湯のみのみしか知らぬ私なのに、らしからぬ湯のみだ。
 孫はきっと、自分の為に作ったのだろう。さもパキッと、チョコのように折れたかのよう。しかしそれを渡
された事よりも、孫の気持ちを気にするこの年の、浅はかな儚さと不安げなあかさたなに逆らわせる。朝から
はささやかな喜びに満ち満ち、結果的に目下すべきな事などどこそこにも無く、私は今日も真の心ともどこか
の友とも付かぬその子の心を待っている。
 思えば、生きるとは歩く事だ。歩く事は何かを踏む事だ。
 この手はじき動かなく。嘘と語る無も永久は、見たとする言葉。

20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 21:21:40.13 ID:z0/vyoe1O
さる
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 21:24:36.43 ID:Da6v0RQ30
218 名前:段ボール、すわ 0/5  ◆ML.K5wMH76 [] 投稿日:08/09/28(日) 19:06:05 ID:lSpQycow
品評会投下します

お題:老人
タイトル:段ボール、すわ
レス数:5レス
22段ボール、すわ 1/5  ◇ML.K5wMH76:2008/09/28(日) 21:25:03.53 ID:Da6v0RQ30
 ここ数日、ナツが小麦粘土をこねている。使っていない画板を一枚占領して、その上で
伸ばしたり、丸めたりしながら、とにかくずっと小麦粘土をいじくり回している。
 たまに外崎も加わる事があった。白いそれにアクリル絵の具を混ぜて、カラフルな小麦粘土を
量産する。そしてちぎったり、くっつけたりして、やっぱりずっといじくり回してる。
 俺はそれをチラチラ見ながら、スケッチブックに鉛筆を走らせる。好き勝手に「絵を描く」ラ
クガキサークルなのに粘土とはこれいかに、とか思いながら。
 きっかけは市で行っている、朝食推進運動のイメージキャラクターの公募で、ナツが力試しに
応募するって意気込んでいた。けれど、それも最初だけだった。イメージがなかなか湧かなくて
行き詰った彼女は、ある日突然、百円ショップで小麦粘土を買ってきて、食べ物を作り始めた。
「モチーフがあればイメージしやすいから」というのがその時の言葉だったけれど、俺はその日
以降、彼女がスケッチブックに向かっているところを見た事がない。
 そんな彼女はこの日も手を動かしたまま、俺の事を「カズラ」といつものあだ名で呼んだ。
「ねえ、一緒にやろうよ。たまには線以外に触れるのもいいもんだよ?」
「だから、やらないって。俺がやると、全部じゃがいもかさつまいもになるの」
 いつもと同じやりとり。そしてナツはこの後むくれてしまう。でも今日の彼女は違っていた。
「カズラはこういうの嫌いなの?」
 てっきりまた「ノリが悪い」とか言われるものだと思ってた俺は、ナツの言葉に手を止める。
「嫌いって訳じゃないけど……俺、立体造形は大分前に諦めたから」
「何それ、どういうこと?」
「んーとさ、うちの爺ちゃんがそういうの得意なんだよ。何でも作っちゃうわけ。それでさ、う
ちの地域で獅子舞やってるんだけど、俺が小学生だったときに、爺ちゃんが古くなった獅子頭を
作り直すっていう話になったんだ」
「それと諦めるのと、何の関係があるの?」
「ばか、まだ話終わってないよ。それで、爺ちゃんはその獅子頭をデザイン画とか設計図も無し
に作っちゃったわけ。俺それ見て、いくら立体やってもこの人には敵わないって思ったんだ。
元々、そういうのは苦手だったのもあったし、それですっぱり諦めたの」
 胸の奥が大きく揺らいだ。開きっぱなしのスケッチブックを静かに閉じる。今日はもう何も
描けない。ここで無理をしても、線が歪んで、色が濁るだけだ。
 道具を片付け始めると、それまで黙っていた外崎が「もう帰るの?」と聞いてくる。
「うん、この土日でちょっと実家戻るんだけど……荷造りしなきゃいけないの忘れてた」
23段ボール、すわ 2/5  ◇ML.K5wMH76:2008/09/28(日) 21:25:28.24 ID:Da6v0RQ30
 胸の奥はまだ揺らいでいる。爺ちゃんのことを考えると、いつもこうなる。それは静かな水面
に足を突っ込み、ゆっくりとかき混ぜてる感覚によく似ていた。いつまでもかき混ぜていると、
揺らぎはやがて大きな波に変わってしまう。
  ■ ■ ■
 地元駅から実家へ向かう車の中で、助手席に座っているマイちゃんがさっきから俺に言う。
「あおっちゃん、おうち着いたら折り紙しようね。絶対しようね」
 今年四歳になる姪のマイちゃんは、俺の事をなぜか「あおっちゃん」と呼ぶ。姉の話によると、
これは「明」という俺の名前と「お兄ちゃん」を、合わせた上に略しているらしい。
 ナツといいマイちゃんといい、どうして俺の周りにはまともに名前を読んでくれる女がいない
んだろう。そんなことを考えていると、車は実家に到着した。荷物を抱えて車から降りる。
「爺ちゃんは?」
 伸びをしていた姉に尋ねると、彼女は腕をゆっくり下ろしながら「寝てたと思ったけど」と曖
昧な返事をする。まるで当てにならない姉を放っておいて、家の中へ入った。爺ちゃんたちの寝
所は、玄関を上がってすぐのところにある。けれどそこのふすまを開けても、中には誰も居なか
った。あとで姉に文句の一つでも言ってやろうと思ったとき、居間の方から大きな声が響いた。
「すわ!」
 「さ」と「う」が混じったような「す」という発音に、聞き覚えがある声。
 寝所から抜け出して、駆ける。居間の引き戸を開けると、俺の目には相撲中継が映った。
 そしてそれを前にして、興奮しながら新聞を叩いている爺ちゃんの姿も。
「……元気じゃん……」
 頭の中がぐるぐると渦を巻く。確か母からは、爺ちゃんが転んで怪我をしたと電話をもらった。
腰を強く打ったせいで、立つのがやっとだというから、盆でも正月でもないのに実家に戻ってき
た。でも目の前の爺ちゃんは「よくやった!」と相撲中継に夢中になって、拍手もしている。
 頭の中の渦がやがて消える頃、俺の体には一気に疲れが湧き上がった。その場に座り込みそう
になる体を支えていると、爺ちゃんが振り返る。そして相撲中継を見ているときとはうって変
わって、落ち着いた声で言った。
「なんだ、明、帰ってきてたのか」
  ■ ■ ■
 正方形を半分に折って、長方形に。その長方形を開いて戻し、ついた折り目に辺を合わて折る。
また長方形。そしたらその四隅を三角になるように折って……という所まで読んで、
24段ボール、すわ 3/5  ◇ML.K5wMH76:2008/09/28(日) 21:25:53.07 ID:Da6v0RQ30
俺は「やさしい折り紙」と書かれた本を捨ててしまいそうになった。隣ではマイちゃんが出来上
がる予定のウサギを待っている。けれど、いくら折っても完成するのは紙ごみだった。
「あおっちゃん、もういいよ。おじいちゃんに作ってもらう」
 やがてマイちゃんは俺から本を取り上げてそう言うと、折り紙が入った箱を抱えて爺ちゃんの
元へ行ってしまった。爺ちゃんはマイちゃんから本と折り紙を受け取ると、老眼鏡をかけて早速
作り始めた。その手つきは最初から作り方を知っているかのようにスイスイと動いて、まるで無
駄がない。俺がつまづいたところも、チラリと本に目を通しただけで簡単に作ってしまった。
「あおっちゃんと全然違うね」
 楽しそうに喋るマイちゃんの言葉に少しだけ傷つきながら、それでも俺は爺ちゃんの手元から
目を放せなかった。どうしてそういったものが、作り出せるのだろう?
「明、お前、学校は?」
 爺ちゃんは折り紙に視線を向けたまま言った。突然のことですぐには反応できなかったけれど、
俺は「まあまあ」と言ったあと「最近は新しいサークル作った」と付け加えた。
「さぁくる?」
「同好会のこと。俺、色んなものを単純な線で描くっていうの、やりたいんだ。でも授業じゃ出
来そうにないからさ。それじゃあ、サークル作ってやっちゃおうって思って」
 折り紙は次々折られて、目指す形になっていく。もうどこが耳なのかハッキリ分かるし、
爺ちゃんが折るべきところを折ると尻尾も現れた。まるで魔法だ。俺にはマネできない。
「何か分からんけど、そのさぁくるは面白いか?」
 呟くように言われたその言葉に、俺は即答できなかった。やりたい事をやれているし、ナツや
外崎みたいにいつも顔を出してくれるメンバーも居る。面白いはずだ。でも、胸が揺らぐ。
 耳にあたる部分が、爺ちゃんの皺だらけの指で開かれた。完成されたウサギはマイちゃんの手
に渡され、ぴょん、ぴょんと軽快に床を跳ねる。その度に胸の奥で、大きな波が出来ていく。
  ■ ■ ■
 休みの日はあっという間に時間が過ぎる。昨日実家に着いたばかりなのに、今日アパートに戻
らなければならない。でも出発までまだ時間がある俺は、持参したスケッチブックを広げて作業
場を描いていた。爺ちゃんだけが使うこの場所。 六畳ほどしかないこの狭い空間を、更に切り
取ってスケッチブックに収めていく。
 作業机をメインに置いて、何度も何度も線を重ねた。やがてどの線が歪んでいるのか分からな
くなる。鉛筆だけで濃淡をつければ、色が濁る事も無かった。俺は絵を描けている。
25段ボール、すわ 4/5  ◇ML.K5wMH76:2008/09/28(日) 21:26:38.18 ID:Da6v0RQ30
 けれど胸の揺らぎが一向に治まらないのはなぜだろう。
「なんだ明、お前こんなところにいたのか」
 コンクリートを踏みしめる音に顔を上げると、そこには爺ちゃんが立っていた。逆光で顔はよ
く見えなかったけれど、歩くとき動きが少しぎこちないのは分かる。昨日は元気そうだったけれ
ど、転んだのは事実らしいし、腰の調子だって本当はまだ悪いんじゃないだろうか。
 そんな俺の考えなんて通じるはずもなく、爺ちゃんは作業場の奥に向かう。途中で机を脇に寄
せて、床を空けた。俺、まだスケッチ描き終えてなかったのに。
 それから積んである段ボールを一枚引っ張り出して、それを床に敷いた。爺ちゃんはカッター
と差金を手にすると、敷いた段ボールを丁寧に切っていく。
「……何、やるの?」
 尋ねても、爺ちゃんはすぐに答えなかった。斜めだったり、真っ直ぐだったり、とにかく段
ボールを切り続けて、形を整えていく
「マイが家をほしがってるからな」
「まさかそれで作るの? ていうか爺ちゃん、腰……」
 大丈夫なの、といった言葉を続けようとしたけれど、それは声にはならなかった。そうだ、爺
ちゃんだっていつまでも生きているわけじゃない。どうして今頃、それに気がついたんだろう。
 胸の揺らぎが、引いた。待ちわびていたはずの静かな水面。けれどそこには線も何も無かった。
「可愛いひ孫のためだからな」
 少し笑って、それから爺ちゃんは別な段ボールを敷いた。デザイン画も設計図も無い。それで
も爺ちゃんは、迷うことなく切っていく。その切れ端が増えていくにつれ、胸の奥の更に向こう
側から白い線のような波が押し寄せる。それは胸の中でただ鮮やかに浮かび上がっていた。
「そういえば、昔もそうやって見てたときがあったな。小学校の夏休みだったときか」
 カッターを脇に置いて、爺ちゃんは赤鉛筆を持ち出した。差金に沿って、線を一本引く。
「あの工作セット、『ほとんど爺ちゃんがやっちゃった』って、お前ふて腐れて」
「ああ……でもあれ、爺ちゃんが作ってくれたから、完成度高かったよね」
「いや、あれは失敗した。お前それから工作やらんで、絵ばっかり描くようになったしなあ」
 静かだった水面に押し寄せた波が打ちつけられる。それは散らばるとあちらこちらで大小、
様々な波になって、俺を取り囲む。でも飲み込まれるわけにはいかなかった。
「爺ちゃんのせいじゃないよ。俺、昔も今も立体のもの作るのは苦手なんだ。爺ちゃんに敵わな
いのは、昨日の折り紙で再確認したし」
26段ボール、すわ 5/5  ◇ML.K5wMH76:2008/09/28(日) 21:27:02.60 ID:Da6v0RQ30
 描きかけのスケッチブックに目を向ける。そこにはごちゃごちゃと無駄な線まで描かれた作業
場があった。鉛筆でつけた濃淡は、俺の手で擦れた跡がある。
「俺、絵の方が好きなんだよ。爺ちゃんが何か作るときみたいに、絵を描きたいんだ、多分」
 絡まるように交差していた波は、やがて一本の線のように静かな水面へ変わっていく。
 スケッチブックのリングから紙が離れていく。作業場の中を駆け回るように、音は響いた。そ
の中に爺ちゃんの「すわ!」という声が混じる。あの独特の発音で。音が止む頃、爺ちゃんは赤
鉛筆で段ボールに穴を開けていた。それは予定外のことらしく、珍しく困った顔をしている。
「ごめん、こんなに響くと思わなかった」
 言いながら、俺は紙をぐしゃぐしゃに丸めてしまった。昨日の折り紙よりも上手く、紙ごみが
作れた気がした。家の方から姉が呼んでいる。ああ、もう出発の時間なのか。
「それ、完成したら色塗るんでしょ。正月戻ったとき俺が塗るから、とっておいてよ」
 俺が声をかけても爺ちゃんはまだ困った顔をしながら、段ボールを見ていた。
  ■ ■ ■
 戻ってきても、そこにあるのはいつも通りのラクガキサークルだった。その中でナツが言う。
「もー、いもでも何でもいいから、カズラも作って!」
「だからやらないって。それに今、次の絵のラフ描いてるから」
 そう告げると、ナツは眉間に皺を寄せた。頬の辺りには「どうせまた線の絵でしょ」と書かれ
ているように見える。そう思われたままなのも何だか悔しくて、俺はつい口を開いた。
「言っておくけど、今回は大作だからね。表の塗料が剥げたら、別な絵が出てくるから」
 でもそれを聞いたナツは「本当に出来るの?」っていう顔に変わっただけだった。それまで粘
土を弄っていた外崎にいたっては「二枚描いたほうが早くない?」なんて言い始める。
 けれど、上手くいかなくても、手間がかかっても、俺は描くつもりだった。丸太を削ろうとし
ている爺ちゃんの絵。その丸太の塗料が剥げたら、下から出てくるのはもちろん獅子頭だ。
「でもそれって、塗料が剥げるまで時間かかるんじゃないの? すぐに見れないじゃん」
 小麦粘土をこねながらナツが言う。マーブルだったそれは、やがて赤みがかったキレイなピン
クになった。マイちゃんの家の屋根も、あんな色に塗られたらしい。俺が戻ったその日の夜に。
「いいんだ。色塗られた仕返しだから。それにあのジジイはまだまだ死なないから大丈夫」
 そう言うと、ナツと外崎は顔を見合わせ、それから首を傾げていた。
 ラフが終わったら、お望み通りじゃがいもを作ってやろうじゃないか。
 そんなことを考えながら、俺は再び鉛筆を走らせる。胸は穏やかに凪いでいた。   【完】
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 21:32:31.82 ID:j4MtDvR50
てんさいおつ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 21:38:17.09 ID:Da6v0RQ30
品評会まとめたんだけど、いろいろとごめん。
何がごめんなのかは実際に見てください。
ごめんなさい。
29いつか来る日に思うこと 0/3 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 21:41:27.10 ID:pIhg82GA0
品評会投下します。
3レス。
30いつか来る日に思うこと 1/3 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 21:42:21.22 ID:pIhg82GA0
 猫が鳴いた。そうしたら目の前に庭が広がっていた。眠っていたのか。縁側に座って見る庭は、夏が終わって秋が近づいても、
まだ緑が残り鮮やかだった。部屋の時計を目を凝らして見ると、二時を少し過ぎたところ。
テーブルの上には、食べたまま片付けていない茶碗や皿がそのまま置いてあった。
 猫が鳴いた。そうか餌が欲しいか。もも引きを履いた膝に手を当て、小さな掛け声を出して、よいしょと立つ。
腰から痛みが響いた。
 茶碗と皿を持って台所へ。蛇口を捻って、水を貯める。桶に入れた茶碗が水を跳ね散らかした。まあそのうち乾くだろう。
 猫にあげる為、残り物を探した。ごはんはあっただろうか。冷たい味噌汁でもあればいいが。コンロの鍋を除くが空っぽ。
炊飯器を見るとこびりついた米粒だけ。漬物が入ったタッパーがひとつしかないことに気付いた。確かふたつあったはずなのだが、
食べてしまったか。このひとつはあげるわけにはいかなかった。
 足元で、勝手に上がってきた猫が催促する。だが無いものは無い。
「すまんな、今あるのはこれだけだ」
 汚れた棚の戸を開けて、そこから三匹のニボシを差し出す。しゃがむと身体が痛くなる。いつになったら慣れるのだろう。
 猫は鳴かなかった。ただ全部くわえて去って行った。猫の尻尾は立ったまま、こちらを振り返ることなく、
生垣をくぐって出て行った。
 米を炊いておくか。そう思って、米びつを引っ張り出す。一合、少し迷うが二合入れる。明日、あの猫が来たら、
ましなものをやろう。
 水を入れて、米を洗う。回して押して、回して押して、水を捨て、また入れて、洗って捨てて、また洗う。
最近、水が冷たくなってきた。体温が奪われるように感じた。
 霞む目を凝らして水が澄んだことを確認する。少し濁りが見えたが、それは残しておく。釜を炊飯器に入れた。
ボタンを押す。音が鳴る。それだけで、そのうち炊ける。
 玄関の呼び鈴が鳴った。はたと気付いた。二度目の呼び鈴。「こんにちわー」外からの声を聞いて、
冷蔵庫からタッパーを取り出し玄関に向かう。喜んでもらえるだろうか。ちょっと急いだので膝が軋む。だけど痛みは感じない。
「こんにちわ、お元気ですか」
 鍵の掛かっていない引き戸を開けると、民生委員の米原さんが微笑んで立っていた。
「あ、はい。いつもご迷惑をおかけして」
31いつか来る日に思うこと 2/3 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 21:43:13.21 ID:pIhg82GA0
「これが仕事ですから」
 やわらかく皺の浮いた顔で、米原さんが笑いながら言った。少し肌寒かったのに、暖かく感じる。どこだろう。内側から、
ほくほくとしてきたように思える。
「あの、これ、うちで作った漬物なんですが、良かったらご家族で召し上がってみてください」
 タッパーを差し出す。骨を伝ってドクドク音が響く。五月蝿い。いつもお礼の言葉ばかりで、
物を上げるのは初めてだから緊張しているのか。
「ありがとうございます、娘が漬物大好きなんですよ」
 ちょっと驚いた後で、笑って受け取ってくれた。良かった。でも、何故、こんなに緊張するのだろう。
ただちょっと物を上げるだけなのに。自分の半分ほどしか生きてない女性に緊張する理由があっただろうか。
「また明後日まいりますね。あ、そうだ洗濯物もそろそろ取り込んだほうが良いですよ」
「あ、しまいます。ありがとうございました」
「では、また明後日まいります」
 一礼して、米原さんは帰っていった。明後日か。別に意味はないけども、床屋にでも行こうか。
けれど通った洗面所の鏡に映る頭には、床屋が必要なほど髪は無かった。最後にいったのはいつだったか。
 居間に戻って座る。話し相手の居ない部屋で時計だけが音を出す。いつもおんなじ音をおんなじ間隔で、
針は四時少し前を示していた。もう少しで黄門様が始まるな。
 座ってみて考える。何かすべきことがあったような気がするが思い出せない。何だったか。買い物は明日で良い。
ご飯は炊いている。あとは何だろう。そのとき外から、子供の声が聞こえた。
 きっと学校が終わって帰るところだろう。もうそんな時間かと外を見る。洗濯物が風に揺れていた。
 ああ、あれをしまうんだったか。テーブルに手をついて、立ち上がる。縁側でサンダルを履いて、
庭の物干し台へ。少し赤くなった空、日が落ちるのが早くなった。ひとつずつ洗濯物を取り込んでいく。
 虫の声。蝉ではなく、もっと高い音を鳴らしている。五月蝿かった蝉は、もう死んでしまったのだろう。
これからは秋の虫たちが鳴いていく。今は奇麗な音だけど、もう少ししたら五月蝿く感じるだろう。
毎年、思うように、蝉だって初めは奇麗に聞こえたもんだった。
 洗濯物をしまい終わって、居間に座って、時計を見ると、四時を過ぎていた。テレビをつけると、
32いつか来る日に思うこと 3/3 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 21:44:05.47 ID:pIhg82GA0
丁度、始まったところだった。
 洗濯物を畳みながら、黄門様を見る。いつものように始まって、いつものように問題が起きる。
それをいつものように見ていた。
 炊飯器が音を立てた。気付いたらテレビはニュースに変わっていた。いつのまに黄門様は終わったのか、
まだ洗濯物を畳みきっていないのに。
 テレビを消した後、仏壇の前に行き、座って一度拝む。ばあさん、今、ごはんを新しくするからな。
 干からびた米が載っている小さな茶碗を持って、台所へと歩く。固まった米を捨て、器を洗う。そして炊飯器を開けた。
蒸気が噴出し、中でお米が光っている。しゃもじで掻き回して、小さな茶碗に盛った。
 仏壇の前、ごはんを置き、線香をたく。りんを二回鳴らして、手を合わせ目を瞑った。
 縁側へ向かった。腰を下ろして、生垣を見る。風を浴びながら、外の音を聞いて、洗濯物を畳もうと思った。
 車が走る。犬の声が聞こえた。そして秋の虫がずっと鳴いている。たまに休むがすぐにまた、他の奴かもしれないが
鳴き続けている。
 蝉はもう死んでしまったか。あれだけ五月蝿かったが、いなくなると寂しいものだ。
 洗濯物を畳もうと、横に手を伸ばす。だけど、いくら探っても洗濯物は無かった。居間を見る。
テーブルの横に置かれたままだった。洗濯物を持ってくるのを忘れてしまった。取りに戻ろうか、いや、後で良いか。
ほんの少しの距離だが億劫だった。
 虫が鳴いていた。秋の虫。いつごろかこれも五月蝿く感じるだろうな。でも、今だけは、聞いていよう。
 高い泣き声。スズムシか、コオロギか、マツムシかもしれないな。昔は音だけでわかったが、
今となってはおんなじ音に聞こえるものだ。昨日もそう思ったか。明日もそう思うのだろうか。
 さて、何をするんだったか。風呂掃除は後で良いか。夕飯は、米は炊いたのだったか。冷蔵庫には何が入っていただろう。
今日は買い物に行く日だっただろうか。
 虫の声。身体に染み渡る。考えるのは後で良いか。今は少しだけ休むとしよう。明後日はあの人がまたうちに来る。
名前は何と言っただろうか。聞いていなかったかもしれない。いや、忘れてしまったのか。そうだ、漬物でも渡してみよう。
喜んでもらえるかもしれない。それが良い。
 蝉はもう死んでしまったのか。あの声が聞けるのはまた来年。一匹ぐらい明日、鳴かないだろうか。
 何かをすべきだったような気がするけど思い出せない。夕日が赤く奇麗だった。けれど寒い。
 猫が鳴いた。目の前には赤く染まった庭。そうか餌が欲しいか。立とうとするが、力が入らない。何かあっただろうかと考える。
たしかニボシがあったはずだ。猫が膝に乗っている。眠ってしまった。餌はいらないのか。背中を撫でる。いいこだ。
 明日は何をしよう。何かすべきことがあった気がする。虫の声。猫がいつのまにか膝で寝ている。いいこだね。空は暗い。
明日は何をしようか。そうだあれを……                  <了>
33いつか来る日に思うこと 4/3 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 21:44:56.39 ID:pIhg82GA0
以上です。
さて全館書き始めるか、カオスが怖いが。
34老いぼれ十代、二十代。0/5 ◆syCIMhpZk6 :2008/09/28(日) 21:46:29.28 ID:13oR+7RO0
初の品評会投下します。
35老いぼれ十代、二十代。1/5 ◆syCIMhpZk6 :2008/09/28(日) 21:46:58.48 ID:13oR+7RO0
 「あー。よっこらせっ、と」
秋の風薫る爽やかな朝の気分もその一言で途端に萎えた。
うちの妹は座る時に毎度毎度年寄りじみた声を出す。
「それ、学校でも言ってんの?」
うんざりして訊くが「何のこと?」ときょとん顔である。言ってる自覚はないらしい。
こりゃ確実に学校でも言ってるな。何故だか兄である俺の方が恥ずかしい気分になってしまう。
「その、『よっこらせ』とか『よっこいしょ』とか」
「私そんなこと言ってる?」
「毎回言ってる。婆くさいからやめな」
「婆くさいとは失礼な。まだピチピチの十七歳だよー」
妹はけらけら笑いながらインスタントの味噌汁をご飯の上にぶっ掛ける。どこがピチピチなんだか。
「まあ、極力言わないように気をつけるよ」
そして猫飯をずるずるとかき込む姿はとてもじゃないがうら若き女子高生には見えなかった。
婆というより中高年のオッサンだ。兄はもちろん父親よりもオッサンが板についている女。最悪だ。
「その食べ方もやめな。行儀悪い」
辟易して注意を促すが当の本人はしれっとした顔をしている。
「でもねこまんま美味しいにゃん。兄ちゃんはやめろやめろってうるさいにゃん」
ふざけてにゃんにゃん、とブリっ子ぶった声で連呼する。
「うざい。やめろ」
「私知ってるにゃん。兄ちゃんの部屋に猫耳付けた女の子のえっちぃ漫画」
親にばらすぞと兄を脅しながら、また猫飯を啜り、サバ缶をむしゃむしゃ食べる。
その動作に題名をつけるとしたら『オッサンの短い昼休憩風景。副題:定食を食う図』。自分の妹だとは正直認めたくない。
 だが、不本意ながら妹がふざけて出す猫なで声は可愛いかった。兄の俺が言うのは何だが顔だって中の上くらいだ。黙ってりゃあ、良い線なんだろうな。
念の為言っておくが俺は年上好きだ。妹萌えがどうとか言ってる輩とは一生分かり合えないと思っているし、夜も姉モノ同人誌のお世話になっている。
36老いぼれ十代、二十代。2/5 ◆syCIMhpZk6 :2008/09/28(日) 21:48:28.76 ID:13oR+7RO0
 「お前さ、好きな奴とか居ないの?」
「さあね」そっけない返答をしながら爪楊枝を取り出し歯の掃除を始める。
「もうそろそろ女らしくしろって。女子高生だろ?」
「兄ちゃんって、あれだね。女に幻想持ちすぎだよ」
そんなんだから童貞なんだよと言い、茶碗に残った汁をぐいっと飲み干す。
不毛な言い争いだけれども、これが我が家の日常的な会話内容だ。虚しいがもう慣れた。
「お前なんか付き合ったこともない癖に」
そう言い返すのもいつものことである。
 いつものことの筈、なのに。
「うるさい」
妹の声は不自然に角ばっていた。爪楊枝を持つ手も止まっている。何故急に機嫌が悪くなったのか皆目見当つかない。
「何だよ」
「黙れフリーター。ばーか、ばーか」
「ニートよりマシだろうが」負けじと言い返すが妹は不貞腐れて何も言わない。
妹は腹立ち紛れに爪楊枝を折り、いやに大きな声で「あーあ。どっこらせい!」と唸るように叫んで立ち上がり、さっさと学校へ行ってしまった。
 全世界の妹コンプレックスの奴らに教えてやりたい。本物の妹なんてこんなもんだと。
 嵐のような通勤ラッシュの時間も過ぎ、駅前のコンビニもようやく落ち着きを取り戻した。
やれやれと思いながらモップで床拭きを始めていると軽快な自動ドアの音と共に一組のカップルが入ってきた。
「らっしゃいませー」と抜けた声を出しつつ横目で客二人を確認する。俺と同じくらいの年齢のようだ。
妙に幸せそうな雰囲気が二人を包んでいる。女の腹はぷっくりと膨れていた。何となく直視できなくなってカップルから目を反らす。
 いつの間にか俺も二十過ぎだ。同年代には結婚して、一家の大黒柱として立派に働いている人もいる。
むしろ俺のように大学卒業してもロクな職に付かず、未だ実家から離れられぬ生活を送っている奴の方が少数派だ。
目標もなく、彼女も居ない。これから俺はどうなるのだろう。床を擦るモップの先をじっと見つめながら思う。
商品を選び合う、二人分の華やいだ声が耳に障る。バイトとは言え、俺もようやく働き始めたんだ。それだけでも充分進歩じゃないか。
今朝妹に言った言葉を心の中でブツブツと唱え続けた。ニートよりマシ、ニートよりマシ。レジを打つ時も俺は下向き加減のままだった。
 マシだと、信じたかった。
37老いぼれ十代、二十代。3/5 ◆syCIMhpZk6 :2008/09/28(日) 21:49:05.38 ID:13oR+7RO0
 あの日から数日経つ。妹の様子が少しおかしい。
俺と向かい合わせに朝食を食べようとしないし、こっちが話しかけても反応は薄い。
おかしいのは俺に対してだけでなく、母や父と話している時もどこか上の空らしい。
悩みでもあるのだろう。あいつもたまには悩むのか。何だかんだ言ってティーンエイジャーって奴だもんな。
 そんなある日。バイトから帰って来た俺は妹に呼び止められた。何だよ、こっちは疲れてんのに。
「兄ちゃんさ、彼女居たことあるんでしょ」どうして急にこんなこと訊くのだろう。小首を傾げながらも答える。
「あるけど……」それももう過去の栄光だ。もう六年以上前のことだし、今となってはその彼女が何をしているか分からない。
中々の美人だったからきっと幸せな日々を過ごしているだろう。もう結婚しているのかも知れない。どうしてだか、あの朝に見たカップルの姿が脳裏を過る。
「どうだった?」妹の目は切迫した光にぎらついている。その迫力に押されて思わず身を引く。「どうだったって、何が」
「誰かと恋するって、どんな気分?」
 一瞬、妹が何を言ったのか分からなかった。
『ダレカトコイスルッテ』こいつの口からそんな言葉を聞く日が来るとは。そして数秒置いて妹の悩みの元の見当がついた。
「何、お前やっぱり好きな奴居たの?」
「そういうわけじゃないけど」と妹は口ごもった。「どういうわけだよ」この前の腹いせに少し意地悪な口調で言及してやる。
「ちょっと気になるのが居るだけ。自分でも本当に好きかどうか分からないくらい。恋できれば誰だって良いの」
「何だそれ」冗談だと思って笑いかけたが、妹は真顔だった。おいおい、マジかよ。
「相手がオーケーしてくれるならの話だけど。だから結局無理なんだろうけどね」
 妹は近くにあった椅子に腰かける。よっこらせ、とは言わなかった。
「ほらさ、私も一応十七歳じゃん。普通の十七なら恋愛の一つや二つはしてるもんだよね、やっぱり。周りの子もそうだし」
“普通”の十七ならね、と言おうとしたが今はそんな雰囲気でもなさそうなので開けかけた口を閉じる。
「最近怖いんだ」まるで命に関わる話でもするかのようなトーンで妹は続けた。「このまま一生恋愛できずに終わったらどうしようって」
その深刻な顔にとうとう噴き出してしまった。「一生って何だよ。まだ十七だろ」次の瞬間ぎろりと睨まれ慌てて笑いを噛み殺す。
「結婚の平均年齢は二十七歳だって。これどういうことか、兄ちゃん分かる?」そんなの分かるわけない。大体、そんな平均年齢どこで調べたんだ。
もしかしたら同級生に入れ知恵されたのかも知れない。でなきゃこいつ急にこんな色気づいたことで悩むわけがない。まだ見ぬ妹の友人に脳内で悪態を吐く。
「つまり、私にはあと十年しかないってこと。
なのに、十七年間も生きてる癖に、一度も恋したことないなんてさ。女は若いうちが華だってのにさ」妹の目元が段々湿り気を帯び始める。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 21:49:28.75 ID:j4MtDvR50
もんきー
39老いぼれ十代、二十代。4/5 ◆syCIMhpZk6 :2008/09/28(日) 21:49:39.84 ID:13oR+7RO0
「きっと私このまま結婚できずに歳とって、しわしわになって、最期は誰にも看取られずにアパートの一室で孤独死するんだろうな。そんで隣の人が臭いに気付くまで……」
「待て待て。何だよその未来予想。真っ暗すぎるだろ」
ここまで黙って聞いてやったがもう限界だ。こんな馬鹿馬鹿しいことで悩んでたのか。目の前に妹が居なかったら腹抱えて転げ回りたいくらいだ。
「そういう兄ちゃんはどうなの?」その一言で噛み殺そうとした笑いも完全に死に絶えた。
「言っとくけど兄ちゃんも孤独死予備軍だからね」妹の言いたいことは分かる。定職にもつかぬフリーター男を伴侶にしたい女がどこに居る。
 そうだ。このまま目標も見つからず、歳ばかりを重ねれば俺だっていずれはそうなるだろう。その確率は多分、妹よりも高い。
乏しい想像力をフル稼働させ、老人になった俺を思い浮かべた。ぼうっと悲惨な風景が見える。俺も泣きたくなってきた。
「お、俺だって、好きでこんな生活してるわけじゃ」
「好きで? 好きなものもない癖に」煮え立つような怒りが湧いたが、それも自分への情けなさで一気に冷めた。図星すぎた。
さっきの胸の辺りが氷でも押し当てられたかのように冷え冷えしている。この凍て付く感覚は恐怖なのかも知れない。
今は“まだ”遠く見える、けど必ず来る老後への恐怖。そんじょそこらの怪談より恐ろしかった。俺、どうなるんだろ。
 「ごめん、言いすぎたかも」妹はじっと下を見つめながらぼそりと謝る。そして長く息が漏れる音。
いつもはああだけれど、しおらしく項垂れる横顔は紛れもなく若い女の顔だった。
「お前はさ、大丈夫だと思うぞ」無意識のうちにそんな言葉がぽろりとこぼれた。「何それ」鼻を鳴らし、上目でこちらを見る妹。
「普段の品行を直せってことだよ、ばか」溜め息を吐きながら頭を軽く小突いてやる。「顔自体はまあまあなんだから」
「はあ?」顔を上げた妹は鳩が豆鉄砲食らったような表情をしていた。
「兄ちゃんったら私のことそういう目で見てたの? ふけつー」そう冗談めかした声は普段の調子を取り戻していた。
久々に妹が笑ってるのを見たような気がする。冷たい胸の中をゆるゆると温かなものが流れていく。
 「あー、やっぱり兄ちゃんに相談するんじゃなかった」
「お前が持ちかけたんだろーが」
お陰でこっちまで鬱々とした気分を味わう羽目になった。もちろんいつかは向き合うべき話題なことは分かっている。
分かっているつもりだったが、それすら分からなくなってきた。何かズレてるような気がするがその点、妹の方が大人なのだろう。
今度はオッサンっぽいとかいう意味でなく。妹はどれだけ歳を取り、しわがれたって変わらないんだろうなとぼんやり思う。これも、良い意味で。
40老いぼれ十代、二十代。5/5 ◆syCIMhpZk6 :2008/09/28(日) 21:51:04.14 ID:13oR+7RO0
 そんな兄の思いも「あーあ、どっこらしょーいっっと」という通常の五割増しに威勢の良い声に霧散した。
立ち上がった妹はにかっと笑う。「兄ちゃんもさ、大丈夫だよ」
「気休めはやめろ」お前とは比較にならない程のどん詰まりに居るんだぞ、俺は。
「ほらー、また『やめろやめろ』が始まった」
にやにやしながら妹は言う。いつもの調子になったらなったでうざったい。
「『やめろ』って言わせてんのはお前じゃないか」
そんな俺の声を遮るように「私、兄ちゃんみたいな人嫌いじゃないよ」と妹は早口で言う。
「えっ」と一声上げたまま硬直する俺を見るなり、
妹はあははとからかうように笑いながら自分の部屋へと続く階段を一段飛ばしで駆け上がっていってしまった。

 全世界の妹コンプレックスの奴らに教えてやりたい。本物の妹なんてこんなもんだと。
 うざったくって品もない、悩みの種。それでも愛しい愛しい存在。


<完>
41老いぼれ十代、二十代。6/5 ◆syCIMhpZk6 :2008/09/28(日) 21:52:15.37 ID:13oR+7RO0
以上です。

>>38
さる避けサンクス。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:01:03.31 ID:HhF+MvmO0
お題ください
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:04:42.92 ID:uilKLbmp0
ジーンズ
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:05:58.55 ID:HhF+MvmO0
把握
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:21:45.20 ID:8MgBqAQhO
お題下さい
携帯だから1レスが少し短くなりますが
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:23:27.42 ID:j4MtDvR50
>>45
結果
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:28:54.34 ID:cTYx5BLj0
>>45
幸福

短編の地の文と会話のバランスが取れない……
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:29:08.54 ID:8MgBqAQhO
>>46
把握
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 22:45:58.32 ID:j4MtDvR50
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:00:01.91 ID:j4MtDvR50
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:00:41.96 ID:fhYQYfEP0
|_|
|多|∧,,∧    23時を回りました。
|忙|´・ω・)    これ以降品評会作品を投下する方は、予約の上指示に従って投下して下さい。
|中|o旦 o    予約条件は書き上がっていること。
| ̄|―u'     予約締切は23:30となっております。
""""""""""
          では、どうぞ。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:12:33.53 ID:a+GlbjdpO
某SNSで書きためてたら、なぜか今繋がらないorz
誰か助けて
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:15:51.80 ID:S1oKiel70
品評会作品投稿予約します
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:19:03.74 ID:fhYQYfEP0
◇S1oKiel70氏、どうぞ。
投下時、トリップをお願いしますね。

【順番】
−−−

>>52
はじめにmがつく物なら現在、普通に繋がりますが……?
55老人とハンバーガー 1/4 ◆VhFPeKg38s :2008/09/28(日) 23:23:12.19 ID:S1oKiel70
 とある繁華街のハンバーガーショップ。
 大通りに面した道路沿いの商業ビルテナントの一階。
 開店から十七年の年月を経て、壁はヤニで黄色く薄汚れた、お世辞にも大きいとは言えない店構え。
 この店に毎日通いつめる一人の老婆がいた。
 年のころは六十半ば。白髪染めの不自然な黒髪をした、背の低い華奢な外見をしていた。
 老婆は開店となる朝八時少し前には店の前に立ち、自動ドアに電気が流れるとともに中へと入ってくる。
 入り口近くのいつもの席に腰掛けると、紫色のくたびれた手さげバッグの中から古めかしい黒色の革の財布を探し、カウンターへと
並ぶ。
「お得なセットはいかがでしょうか」という店員のいつもの呼びかけを無視し、ハンバーガーの単品一つと、付け合せにコーラ、それ
とお冷を注文する。
 その他にメニューは注文しない。老婆の小さく弱った身体ではあまり多くは食べきれないし、脂ぎったフライドポテトなどもっての
他であった。
「お待たせいたしました」
 手渡された、ハンバーガーと飲み物の載ったプラスチックのトレイを慎重に持ち運ぶ。華奢でやせ細った二本の腕が支えるトレイは
危なっかしい。本人もそれを自覚しており、だからとても慎重に運ぶ。
 カウンター前から、磨かれても磨かれても薄汚れた床を渡り、いつもの席まで戻る。
 使い捨てのおしぼりで、手のひら、手の甲、爪の先まで慎重に磨くと、いよいよ本日最初の食事に取りかかる。
 丸められた包み紙を解くと、ハンバーガーの、鼻先に染み渡るような芳香をたてるやわらかなバンズに、小さく歯を立てる。一口目
では中の肉まですぐにはたどり着かない。続けて二口目でようやくハンバーガーを味わうことができる。
 咀しゃくすると、まるで鎌首のように折り曲げられたストローまであごを持っていき、中のコーラをすする。コーラは口の中に甘っ
たるい香りをたて、炭酸の鮮烈な爽快感をもたらすと、口の中の食べ物を一気に喉へと押し流していく。
 食事が美味しいのはこの二口目までで、ここからは惰性がつづく。一口噛りつくと、チューインガムの様に噛みしめながら、ぼんや
りと窓の外を見つめる。会社へと向かうオフィスワーカーや車道を行きかう自動車が視界に入る。どれも老婆の興味があるわけではな
い。ただ、ヒマなので慰みに見ているだけなのだ。
 ハンバーガー一つにゆっくり三十分ほどの時間をかけて食べ終えると、包装紙を綺麗に四角形に折りたたみ、トレイの上に置く。毎
度することだが、特に意味はない。それが終わると昼までやることはない。
 ただぼんやりと虚空を眺め、ストローやおしぼりの包装で手遊びをしながら、漫然と時を過ごす。店員の中にその様子を気に留める
者はいない。老婆以外の、まばらにやってくる客に対応しつつ、店内の清掃活動に専念している。
56老人とハンバーガー 2/4 ◆VhFPeKg38s :2008/09/28(日) 23:24:11.45 ID:S1oKiel70
 正午を回り、近くのオフィスが昼休みになると、店内もじわじわと人が増えてくる。カウンターの前に列が出来ると、老婆は便乗す
るかのように並び、本日の昼食を注文する。メニューは朝と同じ。バーガー、とドリンク、お冷だけ。ただ、バーガーは朝と同じには
ならないように違う種類のものに変える。
 昼食を終えると、次は午後三時までまたヒマな時間を過ごす。午後三時はおやつの時間である。マフィンやパウンドケーキ、もしく
はアイスクリーム。サイドメニューは季節によって移り変わりが激しいのだが、頓ちゃくせず適当にどれか一品と、ブレンドコーヒー
を注文する。おやつの時間はあまりぶれることなく、規則正しく午後三時に行われる。老婆はまたこれらをゆっくりと食し、夕方まで
をぼんやり過ごす。
 繁華街にあるこの店は、夕方から宵の口にかけてピークを迎える。待ち合わせをする人々や、出勤前の水商売の女達、仕事帰りのオ
フィスワーカーで狭い店内は賑わう。その頃になると老婆は帰り支度をして、空のトレイを返却すると音もなく店を後にする。この後
老婆がどこに向かうのかは誰も知らない。家に帰るのかもしれないし、仕事にいくのかもしれなかった。いずれにしてもそれは誰の関
心ごとでもなかった。
 初めて来店してから三年半あまり、老婆はこの日課を毎日飽きることなく続けている。

 老婆はハンバーガーショップの店員からは嫌われていた。
 毎日顔を合わせるというのに、目を合わせることもなく、気さくに話しかけてくることもなかった。自分の世界にだけ没頭している
ような老婆は、店員達の目にはとても陰気で、薄気味悪くみえた。
 それだけでなく、たびたび見せる神経症的な振るまいも、不興を買った。
 ある朝、テーブルの拭き方が悪いと店員を怒鳴った。その店員はすぐに謝ったが、老婆はコウモリのようにキイキイした声で、ずっ
と文句を言いつづけた。店員が辞去した後も、ブツブツと独り言のように何かをつぶやき続けた。それ以来、老婆の特等席は念入りに
磨くことがこの店の慣例となった。
 勤続十年のベテランアルバイターはまだ店内にいた老婆のトレイをうっかり片付けてしまったことがある。トレイの上には、一口分
くらいのハンバーガーとほとんど氷しかないコーラが残されていた。化粧室から戻ってきた老婆はものすごい剣幕でカウンターにつめ
より、誰の仕業か問いただしてきた。ハンバーガーを調理していたベテランアルバイターは、激怒する老婆の声を聞いてすぐにカウン
ターまで飛び出してきた。平謝りのマネージャーに老婆はキイキイ声で怒鳴りつづけ、機嫌を取り戻すまで半日を要した。
 普段の冷淡な態度や、このような事件を重ねることで、老婆は店員から嫌われていった。
 もっとも何か粗そうをしなければ、ごく常識的な人間であったし、毎日お金を落としていく上客であった。店員たちは腫れ物のよう
に丁重に扱い、かつ過剰なサービスをするようなこともせず、老婆と上手に付き合っていった。
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:25:13.49 ID:NYeAUCgcO
品評会予約お願いいたします。
58老人とハンバーガー 3/4 ◆VhFPeKg38s :2008/09/28(日) 23:26:16.69 ID:S1oKiel70
 ある秋も深まった日のことだった。長く続いた老婆のバーガーショップ通いは突然終了する。
 きっかけは小さなことだった。
 老婆が頼んだはずのテリヤキバーガーの中身が、間違えてフィッシュバーガーになっていた。
 激怒した老婆がつめよった。レジ担当がまず謝り、続いてキッチン担当が謝った。時間帯責任者のベテランアルバイターが「すぐに
新しいものをご用意いたします」と申し出たが、事態はおさまらなかった。とうとう店長が事務室から出てきて謝罪したが、無駄だった。
 怒りの収まらない老婆は、店員達を一列に並ばせると、痩せこけてシワまみれの黄ばんだ肌を真っ赤に染めて猛然と食ってかかった。
その動作はどこか動物じみていて、若い女性のアルバイトなどは目に涙を滲ませた。この老人のどこにこんな活力があるのだろうか、
店員の一人はのんきにそんなことを考えた。
「アンタたちはわたしをバカにしている。こんな屈辱を受けたのは初めてだ。どうして客を丁重に扱わないのか。おかしい、この店は
常識的におかしい。異常な人たちばっかりだ。おお、恐ろしい」
 老婆は一方的にまくし立てた。まるで堰を切ったかのように言葉があふれ出る。店員たちはただ、平伏するばかりだった。
「息子を呼ぶ。息子を呼んでくる。息子に話をつけてくる。アンタたち訴えてやるから覚悟しろ」
 そういい捨てて、店を出て行った。
 その日を最後に老婆は二度とこの店に来ることはなかった。
 老婆の息子もこの店を訪れることはまずないだろう、と店員たちは思っていたが、事件から数ヶ月たったある日のこと。息子を名の
る男がやってきた。
 人懐っこい柔和な笑顔を浮かべた、スーツ姿の恰幅の良い男性。彼が店を訪れたとき、店員の誰も老婆の息子だということに気がつ
かなかった。
 どうぞこちらへ。高校生アルバイトの女の子が事務室まで案内すると、息子はうやうやしく頭を下げた。
59老人とハンバーガー 4/4 ◆VhFPeKg38s :2008/09/28(日) 23:26:53.48 ID:S1oKiel70
「先日は母がご迷惑をおかけしまして」
 開口一番そう言って、菓子折りを手渡してきたこの男は、老婆の息子だと名のった。
 店長は一瞬警戒したが、訴訟を起こすことを宣言しに来たわけではないことは、男の気遣わしげな態度からすぐに分かった。
 息子は母が大変ご迷惑をおかけしたともう一度言うと、何度も頭を下げた。逆に店側が自分に面倒をかけてくるのではないか。その
ような心配を抱えていそうな節さえあった。
 店長は相手を安心させるため、敵意が全くないことをほのめかすためおちゃらけると、こう言った。
「お母様にはいつもご利用いただきまして誠に感謝申し上げます。ハンバーガーが、大変、お好きなんですね」
「私が幼いころなんて、数えるほどしか食べさせてもらえなかったんですがね」
 息子は朗らかに笑った。
「ただ、昔から好物ではあったようですね。私の親父なんかは昔の人間で、そういうものはけしからんと思っていたようでしたから、
食べるの我慢していたんだろうなあ。子供たちも手を離れて、親父も四年前に死んでから、わがままも許されるとおもったのでしょう。
節操なく毎日かおっていたようでお恥ずかしく思います……」
「とんでもございません。これからも来ていただけますようにお伝えお願いできますでしょうか」
「せっかくのご好意ですが、それは叶いませんでしょう」
「と、仰いますと?」
「母はこの度――一ヶ月くらい前だったかな――宮城のほうに引っ越しました。兄貴の家族と同居することになったんです。わたしは
母に養護施設入りを勧めていたんですよ。母もいい加減な年齢だし、そのうち体壊したり自由も利かなくなってくるだろうと。今のう
ちにそちらの方に厄介になってはどうだと。そう持ちかけてましたら、兄貴が可哀想だと言いましてね。お嫁さんの止めるのも聞かな
いで、家で引き取ると決めたんですよ。決まると早いもので、もう母を自分の家に連れて行ってしまいました。まあ、母にとってはい
いことだし、私ども家族にとっては丸くおさまった形なんですがね」
「そうだったのですか。いや、寂しくなります」店長は真面目な顔でそう言った。
「今度は年寄りらしく、年寄りらしいものを食べて、落ち着いて欲しいものです」
 息子はそういうと、また、笑った。
 店長は苦笑を返した。

 バーガーショップはめまぐるしくその様相を変えていく。
 毎月のように商品のラインナップは変わり、季節ごとに店内の模様も変わる。五年もたてば、店員の顔ぶれも総変わりする。
 老婆が夢見たものもいつの間にか形を変えていたのだった。

 <終わり>
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:27:41.45 ID:fhYQYfEP0
お疲れ様でした。

続いて◇NYeAUCgcO氏、どうぞ。
トリップをお願いしますね。

【順番】
−−−
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:29:21.79 ID:a+GlbjdpO
>>54
vのやつですオワタ
62 ◆VXDElOORQI :2008/09/28(日) 23:30:01.95 ID:uilKLbmp0
よやっくよやっくらんららん
63 ◆VXDElOORQI :2008/09/28(日) 23:30:47.86 ID:uilKLbmp0
取り消し取り消しらんららん
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:32:23.68 ID:oBeZ3Tfp0
>>62-63
いつもは三十秒くらい早めにしてるのに……
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:36:22.26 ID:fhYQYfEP0
5分以上経過しました。
もう5分して投下が無かった場合、無効となってしまいますのでご注意下さい。

◇NYeAUCgcO氏、どうぞ。

【順番】
−−−
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:41:51.43 ID:fhYQYfEP0
5分以上経過してしまいました。残念ですが無効となります。

現在、週末品評会130thの投票受付中です。今回の品評会お題は『老人』でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/bnsk/ -週末品評会130th- にてご覧頂けます。
投票期間は2008/09/30(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

******************【投票用紙】******************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
               ―感想―
      <<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
               ―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。

あっという間に9月も終わりですね。サンマ、食べましたか?
67th130品評会『老人』作品一覧:2008/09/28(日) 23:42:41.11 ID:j4MtDvR50
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
No.05 老人 ◆LBPyCcG946氏
No.06 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
No.09 老人とハンバーガー ◆VhFPeKg38s氏
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:43:36.84 ID:uilKLbmp0
すくねw
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:44:37.81 ID:j4MtDvR50
暑い暑いと思っていたらもうすっかり秋ですね
運営の方、お忙しい中お疲れ様でした
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:45:49.53 ID:z0/vyoe1O
乙↓


少なっ!

今こんなもんなの?
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:46:40.99 ID:uilKLbmp0
予約失敗したアホがいなければ二桁だったのにね
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:46:43.09 ID:S6bRSXR/P
乙ですー
一ケタかあ
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:47:06.55 ID:0+BCHJ6oO
意外とお題が難しかったんじゃね?
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:51:30.04 ID:j4MtDvR50
作品少ないし濃い批評感想が増えればいいね
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:52:31.59 ID:z0/vyoe1O
これなら異能高校学園ハーレムラブコメディ投下しても良かったか

登場人物の平均年齢が60だが
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:52:50.30 ID:NYeAUCgcO
>>66
申し訳ありません。
大変ご迷惑おかけいたしました。
77全感 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 23:57:40.31 ID:pIhg82GA0
運営の人とかいろんな人、おつ。さんまは骨がキライなので食べません。
個人的な主観全開の全感いきます。
78全感 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 23:58:29.83 ID:pIhg82GA0
No.01 教授のナイフ 1/5 ◇OThWOE/qJY
>知識の泉はすっかり枯れはてて:知識はそうは枯れないだろう。知識はただの記憶だし。ボケたとかなら別だけど。
微妙だったようななんとも言えない感じ。どこかでおもしろくなるような期待は感じられたのだけど、結局そのまま終わってしまった。
人の関係とかはともかく、ナイフは一応それなりのものらしかったから、それがこのままというのは微妙。
別につまらないわけではないのだけど、万能ナイフに期待してしまって、それが特に盛り上がらず
いたづらで終わってしまったので、拍子抜けといった感じ。せめて適当なナイフの説明でもあれば個人的には良かったけど、
話的にはいらないと思えるから、俺の趣味が合わなかったという感じだと思う。

No.02 姥捨て山 1/5 ◇dZqslLbx4A
2レス目中盤辺りで読むの力尽きた。そこまでで思ったこと。
>醜くなる前に自ら命を絶つと誓うものだ。:誓うものなの? この世界ではということだろうか。
>俺はここにやってきた。表札には「姥捨て山」と書い てある。そう、ここは楽園。
なんで楽園なのかわからない。前半部の説明からすると、地獄とかの方がふさわしそうだ。
老人たちにとってと書かれていれば楽園でもいいけど、「ここは楽園」だけだと主人公にとっての楽園に思える。
あと、ここにやってきたとあるが、どういうふうに来たのだろうか。
どこまでも続くらしい壁に対して垂直にぶつかるように来たのか。なんかいきなり目の前にやってきたみたいな感じがする。
主人公はどこに表札があるか知ってたのだろうか。

No.03 私のヒーロー 1/4 ◇lbwQK4zogg
つまらなかった。こういうただ狂気に走るだけのネタだとありふれ過ぎてる。
なんで父親をそこまでヒーローだと思うのかもわからなかった。
老いなんてそんな突然気付くものだろうか。老いると幻滅する理由もよくわからない。
別に老いてようがいままでどおりやってればいいんじゃねと思う。
ただ狂気に走らせるためだけの話のようで、主人公の女に思想みたいなものが感じられなかった。
あと段落とか書き方を普通にしたほうがいいと思う。wikiを見るといいと思います。
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/28(日) 23:59:12.09 ID:cTYx5BLj0
運営乙
来るべき全館に予め乙

>>75
時間外でもいいから読みたいw
80全感 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/28(日) 23:59:21.67 ID:pIhg82GA0
No.04 白い菊に 1/5 ◇8wDKWlnnnI
こんなに数行ごとに空行を挟まなくていいと思う。本を買って、五行ごととかに空行あったらおかしいでしょ。
場面が大きく変わるとこだけでいいと思う。
>三倍ぐらいの力で張り倒されまくった。:張り倒されまくるというのがよくわからない。
倒れた少年を引きずり起こして、また張り倒すってこと? なんかシュールな感じがする。普通に殴るとかじゃダメか。
話は悪くないけど、ステレオタイプなじいちゃん説明会みたいな感じでそれほど面白くは無かった。
回想っぽいが語ってる人物はいくつなのだろうか。ガキぽかったり、言葉の年齢層がちょっとあがった感じがしたり落ち着かないように思えた。

No.05 段ボール、すわ 1/5 ◇ML.K5wMH76
タイトルが良い。かなり心惹かれた。
話はなあ。前作は発想が好きだったけど、今回は普通な感じ。前作のキャラを出す意味があっただろうか。
前の読んでない人には、線の絵とかも意味がわからなさそう。あとキャラについても、前半で出てきた三人の様子は、
これだけだとあまりいらないように思える。それと前作で視点のなかったちょっと不思議なキャラに、
視点が移ったため、前の不思議だった感じが薄れたように思える。
最後のじいちゃんとかの絵って、これも線の絵なんだよね? それだと二重にするのがめんどくさいというか意味があまりなさそうな気がした。
一面を塗る、普通の絵ならともかく、線の絵でやるには、一枚目の絵を一回真っ白に塗ることになりそうだし。俺の想像が作者の描くものから、
外れてるのかもしれなけど。

No.06 老人 1/1 ◇LBPyCcG946
言葉遊びをしたいのかもしれないが、すっごい読みにくかった。
こういうのは普通の話にちょこちょこ混ぜるといい感じになるんじゃないだろうか。
こういう遊びみたいなことはキライではないが、おもしろくはなかった。
81全感 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/29(月) 00:00:10.28 ID:6cm8+Lq20
No.07 いつか来る日に思うこと 1/3 ◆pxtUOeh2oI
自分の。真面目に老人の視点で、死んでいくときのことを想像して書いた。
死ぬことを考えて眠れなくなるみたいなのが、誰かひとりくらいの心に残ってくれたらうれしい。

No.08 老いぼれ十代、二十代。1/5 ◆syCIMhpZk6
セリフに段落はいらない。とりあえずwkiを見て基本事項は抑えると良いと思う。
話としては、現実の妹はかわいくない→やっぱかわいいの流れは良かったと思う。あとお題からの発想も好き。
ただ全体的に荒いというか、引き込まれず、いっぽ引いたところから話を読む感じになってしまった。
孤独死予備軍とかの説明もとってつけたような感じで、人が話してるというより説明を聞いてる感じだった。
十七年生きてて恋をしたこともないってのも、あまりありそうもない感じ。いきなりしおらしくなったのは、
どうしてだろうか。前半であれだけ言ってたのに、いきなり心配しだすのが良くわからなかった。
この作品の重大な問題は、作者に現実の妹がいるのかどうかということだ。俺はいないほうに賭ける。

No.09 老人とハンバーガー 1/4 ◆VhFPeKg38s
なんか十数文字で改行されてるとこが浮いて見える。この改行必要だろうか。
最初の六行なんかは段落二つにまとめたほうが良いと思う。ハンバーガーショップの説明と、老婆の説明だし。
>「お得なセットはいかがでしょうか」という店員のいつもの呼びかけを無視し、
こういうの言う店員って現実にいるかなあ。俺は合ったことない。特に今回は常連のようだし、毎日無視されてるのに、
言い続けるのはアホに見える。ミスひとつで店員ならばせるのはやりすぎに思う。
さっさと事務所へ連れてくか、よほどひどいようなら警察呼ぶだろう。
あと気のせいかもしれないけど、視点がうろうろに移ったような気がした。
話は結局何を書きたかったのだろうか。老婆の夢とかも良くわからなかった。これ主人公が普通のおっさんでも良さそうだし。


総評:少なっ! 何日か前にリアリティがどうこう言ってた人はどうしたんだろう。
特にリアリティに気を使ってると思えたものはなかった。参加しなかったのか、したけど気付けないのか。
やっぱりトリを晒して欲しかったな。楽しみにしてたのに、参加してるのかどうかすらわからん。
今回は数が少ないせいか全体的に大人しく感じた。老人というのが難しかったのか?
この数だと全感、楽でいいけど、ちょっと物足りない。少なすぎるので時間外でもう少し増えてほしいな。
82投票 ◆pxtUOeh2oI :2008/09/29(月) 00:00:58.47 ID:6cm8+Lq20
******************【投票用紙】******************
【投票】: なし氏
          ―感想―
      特別な何かを感じるものはなく、どこかで見たようなのが
      多かったように思えるので、投票はなしです。

気になった作品:No.05 段ボール、すわ ◇ML.K5wMH76氏
          ―感想―
        特筆することはないけど、バランスのいい話だと思った。
        あとタイトルが良い。読む前から何か惹かれた。
        No.01 教授のナイフ 1/5 ◇OThWOE/qJY
          ―感想―
        途中まで楽しそう、というか最後まで楽しそうで終わってしまった。
        もうちょっと楽しいと思える何かが欲しかった。
**********************************************
次点はNo.4とNo.8かな、なんか散らかってる印象なので、もうちょっとまとまってるといいかも。
No.6は試みはキライじゃないけど、これだけだとどうにも言えない。

以上です。何かあれば言ってください。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 00:02:17.33 ID:oMWRXyVk0
全館早いなー
乙です
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 00:21:45.27 ID:+OE73qQq0
ぜんかんおつ
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 00:28:43.72 ID:l4fQhZOL0
ねるほ
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 00:42:00.98 ID:gsChBdFxO
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 00:59:05.75 ID:iABD2K4uO
全巻早いwwwwwww
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 01:40:17.45 ID:ANbmJgrg0
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 01:52:36.25 ID:YlIxcO3UO
お題頂き

90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 01:53:10.30 ID:OcOPnWzR0
はんばーがー
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 03:03:22.92 ID:JvXN/6w70
保守するよ
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 03:33:46.86 ID:YlIxcO3UO
遅くなった
>>90把握
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 06:00:57.53 ID:lzesY1q0O
全感早いなぁ
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 07:10:42.20 ID:ffTG02R/O
お題下さい
「場所」を所望します

95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 07:20:50.95 ID:5Lq7srFO0
ピロティー
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 07:22:03.05 ID:ffTG02R/O
>>95 いただきました。
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 07:34:03.23 ID:bMSTdaIAO
おはほ
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 09:00:33.01 ID:iABD2K4uO
保守ついでにお題くれくれ
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 09:14:26.48 ID:pSvGTj+d0
>>98
雨の朝
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 09:55:26.44 ID:h+8Kjy4CO
ほしゅ
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 10:21:48.82 ID:U9EHY4jd0
保守
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 10:42:04.69 ID:iABD2K4uO
>>99
ども。貰った。
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 11:27:20.77 ID:pSvGTj+d0
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 12:11:24.48 ID:pSvGTj+d0
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 12:39:45.11 ID:ln0nuhwW0
お題くださ
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 12:41:12.72 ID:pSvGTj+d0
>>105
祈り
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 12:41:59.83 ID:ln0nuhwW0
ありが
108粗探し ◆7WkLLbSBnM :2008/09/29(月) 13:24:31.78 ID:tv9nDBH10
暇だったので、品評会の全感を。
内定もらってしまって仕事が明後日からなので、
通常作品の全感できなくなるかもしれない。勉強しなければならない所なもんで。
試用期間で切られたらまたできるけどね。

No.01 教授のナイフ
星新一的なものをイメージして途中まで読み進めていた。
個人的な意見になるけども、このオチだと「ナイフ」が
本当に何でも切り裂けるナイフでなくてもよかったんじゃないかな。
最後の
>「まったく! こんな悪戯のために二週間もここに篭ってたなんて信じられないな、あの人は」
のために、「あれ?ナイフで文鎮が切れたのもビーカーの中身が億泰したのもトリック?」
ってちょっとわけわかんなくなる。ネタばらしがあるか
その後の億泰ナイフの扱い(危険すぎてお蔵入りになったとか米軍が買い取ったとか)
あって欲しかった様な。
でも楽しく読めました。

No.02 姥捨て山
ネタに走りたいのか、哲学的に考えさせたいのか、
ネタをネタと受け止めつつ哲学を感じて欲しいのか、ちょっと中途半端。
なんでそう感じさせられるのか考えてみると、
「楽園」で「老人の町」は仮想現実だったわけで、ゲーム世界の1ステージだったわけでしょう。
そのゲーム世界のNPCの「老人」がそんな現実的で哲学的なこと(「この町には〜」以下の独白)を
主人公に言うだろうかという。
この「老人」がもし他のプレイヤーだったとすると、
ゲーム世界ではやはり主人公と同じ、若く力のある架空の姿でいるだろうしね。
ゲーム世界の中のことを全部あくまでネタに走らせて、
現実に戻ったときに哲学的に現実を直視する、という感じだったら
中途半端感というか、設定が破綻している感じはあまりしなかったのでは。
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 13:47:44.27 ID:iABD2K4uO
全感乙保守
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 13:53:50.44 ID:+uvcEUp60
魔ーッ!
規制解除キタコレ!!!
111粗探し ◆7WkLLbSBnM :2008/09/29(月) 13:58:12.98 ID:tv9nDBH10
No.03 私のヒーロー
すでに干からびて力弱きものとなった父なんだから
わざわざ骨折させなくても「私が守ってあげる」という願望は
達成されたのでは。父ではないがまさに「何故」です。
近親相姦を匂わせていますが、
その設定があまり生きてなかったなあと。

No.04 白い菊に
9作の中で一番ステレオタイプだけど、俺は一番好きでした。
芥川龍之介の「トロッコ」をなんとはなしに思い出させられた。
最後に「じゃあ、じいちゃんによろしく」があるので、
最初に「じいちゃんのこと、と聞かれても」的な、対応する一文があったら
もっとまとまってたような。

No.05 段ボール、すわ
じいちゃんにここまで敵愾心を燃やす孫がいるだろうか、という。
主人公が誰よりも一番じゃないと気がすまない性格だったとかがあったら
「じいちゃんが自分よりうまく工作しちゃった」→
「祖父ほどうまくできないからもう工作はしない」
という流れも頷けるのだが、祖父と孫ではそもそもの土俵が違いすぎて
このお話だけでは孫がここまで祖父に引け目を感じる理由がわからない。

No.06 老人
底が割れたらゆのみとして使えないのでは。
たぶん孫が工作で作ったけど取っ手が取れた失敗作を
じいさんに押し付けていったのだが、じいさんは
孫に嫌われたくなくて「こんなもの」と言えずにいるんですよ
という話なんだろうな、と思いつつ、
文章の回りくどさと、背伸びして小難しく言葉を並べてみたような文体に
辟易を通り越していらっとしてしまいました。
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 14:09:28.63 ID:pSvGTj+d0
さるとか
113粗探し ◆7WkLLbSBnM :2008/09/29(月) 14:28:40.62 ID:tv9nDBH10
No.07 いつか来る日に思うこと
何度も虫の声のことや洗濯物のことなどが出てきて
ボケ老人の頭の中ってこんな風なのかなとリアルに感じられた。
年取ったらこうなるのかねー
ただ、仏壇にあげた干からびたゴハンを捨ててしまうところ
この年齢の老人なら、「お仏供(おぶく)」と呼んで
お湯かけて食うんじゃないかな。有り難いものとして。
地方によるのかもしれないけど、どうなんでしょうか。

No.08 老いぼれ十代、二十代。
これは良作と思いました。
文句なし。

No.09 老人とハンバーガー ◆
> バーガーショップはめまぐるしくその様相を変えていく。
> 毎月のように商品のラインナップは変わり、季節ごとに店内の模様も変わる。五年もたてば、店員の顔ぶれも総変わりする。
> 老婆が夢見たものもいつの間にか形を変えていたのだった。
「老婆の夢見たもの」というのが一体なんなのか不明。
夫がいい顔をしなかったハンバーガーを毎日食べる生活?
一人になったらハンバーガーを毎日食べる、という夢があって、
実際にそうしてみると夢見ていたほど大したものじゃなかった、ということなのかな?
それとも、ハンバーガーを毎日食べる夢があって、夫が死んだのでそういう生活をしていたら、
だんだん長男夫婦と一緒に住みたいと人恋しく思い始めたという夢に変わった
という話だったのか、
母の憤慨に肩を持って飛んできてくれるだろうと思っていた息子が、
母親を養護施設に厄介払いしようと思うくらい冷めていたことに気づいた
という話だったのか、
それにしてはどれも弱い印象なもので、毎日来てたばあさんが来なくなりました、
うざかったけどいなくなってみるとちょっとさびしいですね、
という話なのかもしれないとも思い、結局よくわかりませんでした。
114粗探し ◆7WkLLbSBnM :2008/09/29(月) 14:40:13.49 ID:tv9nDBH10
******************【投票用紙】******************
【投票】: No.04 白い菊に 1/5 ◇8wDKWlnnnI 氏
          ―感想―
      ステレオタイプ。頑固じじい+白い菊の時点でラストがわかっちゃう
      でも個人的な好みとして好きです。文章も読んでいて気持ちよかった。

気になった作品:No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
          ―感想―
      全感でも書いたけれど、思考のループがぼけが軽く入った感じを
      うまく醸し出していると思った。

           No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
          ―感想―
       全感で文句なし良作と書いたくせにと自分でも思う。
       でも「老人」というお題に際しては、この作品はここかなあと。
       ただ、「老人」というお題に際してこの内容だからこそ
       評価してくれる人も多いと思いました。
**********************************************
教授のナイフも面白かったけど、3作に絞るとこうなってしまいました。
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 14:41:50.13 ID:pSvGTj+d0
全感乙
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 14:46:35.06 ID:h+8Kjy4CO
簡単な感想。

No.01 教授のナイフ ◇自作
制限を目一杯使った割には、表現も内容も物足りず、盛り上がりに欠ける話になった。
指摘された通り、ナイフに関しては扱いを完全に間違えた。オチでナイフを放置してしまったのもよくなかった。
おかげで急に脇役と主役が入れ代わってしまったような感じを残してしまった。
感想ありがとう。

No.02 姥捨て山 ◇dZqslLbx4A
作者の主張とやりたいこととが噛み合っていないと思った。
作中の演出がちぐはぐで、やっつけ仕事のような読後感を与えてしまっている。

No.03 私のヒーロー ◇lbwQK4zogg
読みやすかったけれど、あっさりしすぎで感情移入する暇がなかった。
話は無難にまとまっているが、よくあるオチなだけに、特に何も感じるところもなかった。
見せ方を工夫したらよかったのかもしれない。

No.04 白い菊に ◇8wDKWlnnnI
おじいさんの人となり、主人公の思いがよく伝わってきた。
おじいさんがステレオタイプすぎる嫌いはあるけど、気にならない。
分量的に無理かと思うけれど、白菊、花火、お婆さんの関係について掘り下げた話も読みたかった。

No.05 段ボール、すわ ◇ML.K5wMH76
面白い。
あえて何かケチをつけるとするなら、主人公が胸の奥に抱いている
お爺さんと立体造形への複雑な想いが、ほどかれていく工程が正直よく理解できなかった。

No.06 老人 ◇LBPyCcG946
コメントしづらい。
申し訳ないけど、感想なし。
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 14:47:36.51 ID:h+8Kjy4CO
No.07 いつか来る日に思うこと ◇pxtUOeh2oI
短い分量のなかで、猫や漬物の伏線をはり、オチで回収するのは良かったと思う。
ただ痴呆を抱える孤独な老人の日常というだけの話だけにしては、少しクドさを感じる書き方だったかも。

No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◇syCIMhpZk6
読みやすく、楽しめた。
特に不自然だというわけではないけれど、個人的には、彼らの立場なら老後というより
もう少しばかり近い未来のことを心配するんじゃないかなという違和感を感じた。

No.09 老人とハンバーガー ◇VhFPeKg38s
実際にありそうな話だなと思った。
……けれど、うーん。何がしたいのかよくわからなかった。
オチが無いに等しいというか、読者への丸投げ感が否めない。
118【投票】:2008/09/29(月) 14:50:07.90 ID:h+8Kjy4CO
******************【投票用紙】******************
【投票】
No.05 段ボール、すわ ◇ML.K5wMH76

気になった作品
No.04 白い菊に ◇8wDKWlnnnI
No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◇syCIMhpZk6
**********************************************
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 15:02:08.73 ID:pSvGTj+d0
全感乙
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 15:35:01.28 ID:ygMQdbZd0
全感乙乙
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 16:13:39.11 ID:pSvGTj+d0
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 16:51:47.20 ID:pSvGTj+d0
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 17:16:34.22 ID:iABD2K4uO
ほすほ
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 17:19:30.65 ID:bMSTdaIAO
乙ほ
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 17:42:19.84 ID:9GZJGMIx0
少ないから出せばよかった……。来週は出そう
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 18:16:53.57 ID:pSvGTj+d0
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 18:18:44.65 ID:ovMXGjRm0
「シークレットゲーム」というギャルゲーの投票所です
おっさんこと「漆山権造」がVIPの支持を得て大奮闘中です
おっさんを1位にしてヒロインキャラ涙目にしようぜwwwwww

http://www.yetigame.jp/secretgame/voting/voting.html
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 18:46:03.06 ID:pSvGTj+d0
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 19:12:46.74 ID:xLzub1JGO
>>108
全感おつ
内定オメ
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 19:44:02.15 ID:pSvGTj+d0
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 20:15:01.88 ID:pSvGTj+d0
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 20:47:26.07 ID:iABD2K4uO
へほ
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 20:47:29.37 ID:pSvGTj+d0
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 21:21:50.84 ID:pSvGTj+d0
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 21:47:43.98 ID:pSvGTj+d0
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:00:06.45 ID:pSvGTj+d0
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:08:55.92 ID:hzM2SyDP0
231 名前:全館&投票 1/3[] 投稿日:08/09/29(月) 22:06:47 ID:I6OqTK0e
No.01 教授のナイフ ◇OThWOE/qJY
面白く読めました。ラストも良かったと思います。
気がついた点は、恋心を思わせる描写を心理描写意外でひとつ入れて欲しかったという点、
また、↑として主人公と西田さんとの(ちょっとした)やりとりをひとつ入れて欲しかったという点です。

No.02 姥捨て山 ◇dZqslLbx4A
エターナルフォースブリザード。相手は死ぬ。
設定としては面白かったのですが、テーマと話の繋がりがなんか曖昧というか。
4レス目の老人の話も言ってることはいいことなんですが、いきなり何!?と感じてしまいました。
素材のポテンシャルを生かし切れていない印象です。

No.03 私のヒーロー ◇lbwQK4zogg
淡々とした語り口でホラーを演出しているという点では、成功していると思います。
しかしながら、そこには説得力に欠けるという欠点が存在します。たとえば、父をヒーローだと思わせた根拠、
私に父の老いを感じさせた日常の些細な出来事なんかを間に入れてみてはどうでしょうか。

No.04 白い菊に ◇8wDKWlnnnI
「俺」の視点からみた「じいちゃん」をいくつかの逸話を通して描いていますね。
「じいちゃん」という人物は良く伝わりましたので、最低限書くべきところは書けていると思いましたが、
それぞれの逸話がいまいち平凡の域を出ないような気がします。絵を描くところは良かったですけど。
あと、「俺」の現在の年齢がよく分からないので最後のの考察にすこし戸惑ってしまいました。

No.05 段ボール、すわ ◇ML.K5wMH76
丸太から出てくる獅子頭をじじいに見せて仕返しするつもりなんでしょうかね。
ところどころに光る細かな表現がみられ、話としても全体的に丁寧に作られている印象を受けました。
しかし、いかんせん話が退屈な気がします。好みですが、もう少し盛り上がりを持たせてはどうでしょうか。
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:09:43.99 ID:hzM2SyDP0
232 名前:全館&投票 2/3[] 投稿日:08/09/29(月) 22:07:12 ID:I6OqTK0e
No.06 老人 ◇LBPyCcG946
老人の一人称の話ほど難しいものは無いと思うのですが、説得力のある描写ができていると思います。
しかしいまいち理解できなくて感覚で読むしかありませんでした。でも何とも言えないものが残りました。

No.07 いつか来る日に思うこと ◇pxtUOeh2oI
いつかこんな日が来るのかもしれないですが、嫌だなあという感情は抱きませんでした。
夏の終わりを感じさせるような、長い終わりを感じさせるような、そんな作品。
こういう作品は、空気を感じられれば、それで成功なんだと思います。

No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◇syCIMhpZk6
これなんてエロゲ?
最近のテーマとしては王道的な感じですよね。その意味では兄は没個性的過ぎだと感じました。
でも、老いた妹という着眼点は良かったと思います。ハウルの動く城が頭によぎりました。
あと、妹にはもっと大げさな老人的言動をさせても良かったと思います。

No.09 老人とハンバーガー ◇VhFPeKg38s
>包装紙を綺麗に四角形に折りたたみ、トレイの上に置く。
こういう細かいネタは大好きです。
なんだろう。非常に話にのめり込んでしまいました。老人のリアリティーが一番感じられた作品です。
ただ、最後はすこし唐突に感じました。
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:10:29.36 ID:hzM2SyDP0
233 名前:全館&投票 3/3[] 投稿日:08/09/29(月) 22:07:34 ID:I6OqTK0e
******************【投票用紙】******************
★【投票】★ 
No.09 老人とハンバーガー ◇VhFPeKg38s
理由:何故か投票せずにはいられなくなった。
               
★気になった作品★
No.01 教授のナイフ ◇OThWOE/qJY
理由:面白かったのはこれです。
No.05 段ボール、すわ ◇ML.K5wMH76
理由:完成度では一番だと思います。
No.06 老人 ◇LBPyCcG946
理由:気になったからです。

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140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:15:17.52 ID:pSvGTj+d0
てんさいおつです
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:29:38.26 ID:pSvGTj+d0
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:33:51.07 ID:FB/SfLXV0
保守がてらお題でも
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:36:13.71 ID:tv9nDBH10
>>142
坊主
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 22:46:54.75 ID:FB/SfLXV0
>>143おうおうもらっとくぜ
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:02:47.43 ID:pSvGTj+d0
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:19:46.67 ID:pSvGTj+d0
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:28:58.42 ID:TWQuImC00
恋愛ものが書きたいです。
お題をください。
主人公も指定してもらえるとありがたいです。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:29:07.79 ID:j2+CRy8oO
昨日SNSがどうとかぬかしてたものです。
流石に今からじゃだめですよね?
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:30:13.96 ID:MsJnM32k0
時間外でおk
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:35:00.49 ID:6cm8+Lq20
>>147
ぶっさいくなデブ女が主人公で

お題:男からの片思い
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:36:30.86 ID:j2+CRy8oO
なら時間外と言うことで
↓老人
152 ◆zHZDnrAXJE :2008/09/29(月) 23:44:10.96 ID:j2+CRy8oO
 私の人差し指と薬指は中指と同じ長さだ。
それがおかしな事だと気づいたのは、私が幼稚園生だったとき、友達の紗英ちゃんに「レイちゃんの指おもしろーい」と言われた時だったと思う。
その時私はさっぱり意味が分からなくて組中の女の子、男の子、先生の順に掌を見て回った。確かにみんな私と違う指。
気になってお母さんの指も見てみると、みんなと同じ指。お父さんは……お仕事してるから後回しで。

 私のお家は結構大きなお寺なので、友達からお父さんは住職と間違われるのだけど、実際はお寺の四人の中では二番目に偉いお坊さんなのだ。ちなみに一番偉いのはお爺ちゃん。お父さんのお父さんの方のね。
私のお父さんとお母さんは働いてるので、幼稚園に通うまではお爺ちゃんが一番の遊び相手だった。
お爺ちゃんはホンケの寺という寺から来る偉い人とお話する以外はいっつも暇そうにしてたので、暇なもの同士でだらだらしたり、お爺ちゃんの昔の話を聞いたりして過ごしていた。

 どうせ暇だろうし、お爺ちゃんの指も見てみよう。
お爺ちゃんはいつも遊んでる部屋で寝ていた。起こさないようにそーっと見てみる。もう少し近づいて見てみる。

――あ、私と同じ指だ!
自分だけおかしいんじゃないんだと嬉しかった。
小学校に入ってからも、私はみんなの指を見て回った。自分の指を見せて説明すると、みんなおかしいおかしいと言うので、途中からはこっそり見ることにした。
一月たって分かったのは、自分の指はやっぱりおかしいという事だけだった。私はなんだか自分が仲間外れなんだと思った。それは実際にもそうだった。
 理由は簡単。私がみんなの手をじろじろ見ていたということがバレたのだ。
 最もそれはイジメというほど積極的なものでもなく、すこしたってみんなの仲間に入ることが出来た。
ちなみに私と一緒にいじめられていた太っちょの男の子は、三年生になった年に、どこかへ転校してしまった。
私の代わりにごめんねと言いたかったのだけれど、その子とちゃんと喋ったことはないので、結局言えずじまいだった。

 おかしい事と言えば、わが家では、両親の事を名前で呼んでいた。そうしないと酷く怒られるのだ。
そりゃ確かにお父さんは孝夫だし、お母さんは恭子だけど
お父さんに孝夫さん、お母さんに恭子さんと呼ぶのはおかしいなと私はいつも思っていた。
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:51:03.59 ID:tv9nDBH10
はやく来るんだ湯冷めしてしまうお><;

>>129
ありがとうございます。乙コール乙ッス
154ひとさし指とくすり指 2 ◆zHZDnrAXJE :2008/09/29(月) 23:54:20.20 ID:j2+CRy8oO
今思うと、私も私の家もみんなおかしかった。そしてそれは今も変わらない。

 いくら周りと異なろうが生きるのにはさして困らないらしく、今私は中学二年生だ。単純に生きてきた昔ならともかく、私も一応十四才の女の子。悩みの一つや二つくらいあるに決まってる。

――最もそれすら、周りと異なるに違いないが。

 私の両親は本物なのだろうか? その問いが頭をグルグル回っていた。
思えばおかしいのは呼び方だけじゃない。
我が家は一度も旅行に行ったことがない。外食にもお買い物にも犬の散歩にすら。
お父さんは仕事で出るくらい。お母さんに至ってはまともに外出すらしていないのではないのだろうか?
もしかして両親は銀行強盗でもしたのではないかと思ってお父さんに聞いてみたけど、馬鹿言うなと小突かれただけだった。
当たり前か、当事者がはいと答えるわけがない。
 そこで私はお爺ちゃんに聞きに行くことにした。
「ねー、私のお父さんとお母さんって、昔なんかしたの? 銀行強盗とか」
「なに馬鹿なこと言ってるんだ!」 げんこつ二つ目。
「だって、ほとんど旅行しないじゃ〜ん。誰から逃げてるの?」
「……そ、そんなわけ無いだろう。夕飯の支度でも手伝って来なさい」
「怪しいなぁ、ひょっとして私ってお父さん、お母さんの子じゃなかったりし」  バチン!
……お爺ちゃんに叩かれたのはこれが初めてだった。
「いい加減にしなさい!」「だって……」
「二人の前でそんな事言って無いだろうなぁ、もしまたそんな下らん事言うなら出て行け!」
「……ごめんなさい」
それだけ言って私は部屋を後にした。こんなに怒ったお爺ちゃんは初めてで、とても怖かった。
そしてその後も、私の疑問は解ける事は無かった。
 そうして数日たって、私はなぜか指のことを思い出した。今まで調べた人の中で、私と同じ指の人はお爺ちゃんだけで……
ひょっとして、私のお爺ちゃんがお父さんなんじゃないだろうか。……私は何を馬鹿なこと考えてるんだ!
 でもその考えは頭にこびりつき、数日たってもなかなか離れる事は無かった。そして私が、そんな馬鹿げた空想にふけっていたある日

お爺ちゃんが死んだ。
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/29(月) 23:56:58.01 ID:j2+CRy8oO
 お爺ちゃんのお葬式はあっという間に終わってしまった。
悲しいはずなのに悲しく無い。
泣いたはずなのに泣いた気がしない。
 死者を弔う行事は生きている人の為にすると聞いた事がある。ただ式に流されるだけでも、その時間だけ悲しみは和らぐかららしい。この事を教えてくれたのはお爺ちゃんだった。

 なんで悲しいのに泣けないのかな。私は庭を俯きながら歩いた。少しでも涙が出てこれるように。
 そうして歩いていると、軒下でお婆ちゃんがたそがれていた。普段は部屋にこもりきりなので、ほとんど会わない。
「……お爺ちゃん死んじゃったね」
「………ねぇ」
呟いた声は消えそうな位小さい。こんなお婆ちゃんに何を話しかければいいのだろう――そう思ってはいたんだけれど
「ねぇお婆ちゃんの指見せて」
私は何を言ってるんだ
「――指ぃ?わたしのかい?」
不思議そうにしながらも手を私に向ける。
「なぁんだ、普通の指かー。私お爺ちゃん似なんだね」なんで、今、こんな、事を
「………? レイちゃんは、中指なんか切って無いでしょう?」
は?
「そうじゃなくて、ほら、私お爺ちゃんと同じで真ん中三本の指が同じ長さでしょう」
「本当ねぇ、長いねぇ。お爺ちゃんはね、戦争のときに中指の先っぽが腐っちゃってねぇ、その時はお医者さんなんていないから、ナイフでスパって切っちゃったんだって」
「………え?」

 じゃあ私の指は誰から似たの? 私のお父さんはお母さんは? 私は何処から来たの? 
気がつくと、私は部屋のベッドで泣いていた。お爺ちゃんには泣けなかったのに。

その八日後、お婆ちゃんはお爺ちゃんの所へ行ってしまった。

 全く泣けなかったのは、きっとそれが自然だと思えたからだろう。
私もいつか、死にたいと思える相手が出来るだろうか。死にたいという気持ちすら分からない、冷たい私が言える事で無いのはわかっているのに。
156ひとさし指とくすり指4 ◆zHZDnrAXJE :2008/09/30(火) 00:01:42.78 ID:oWXm2t2uO
 お婆ちゃんの葬儀が終わった数日後、本家の寺の住職さんが家に来た。挨拶もそこそこに、居間でお父さんと話を始めた。
その話を盗み聞くと、お悔やみの話、うちのお寺の話、そして話は意外な方向に進む。
「ところで、お前の子ももうすぐ十五だろう」
「……あんた、何が言いたいんだ」
お父さんがあんなに声を荒げているのは初めてだ。
「いやぁな、家に住まわせてみるのはどうだ?」
「ふざけるな! お前は家の娘まで」

 その瞬間大きな音がした。お父さんが殴り飛ばされたということに気づくのに時間はいらなかった。

私はお母さんがいる部屋に行く。
「恭子さん。孝夫さんが!」
「別にいいでしょう、そんなこと」
「だって、お父さんが」
「だからお父さんって何よ。お父さんって何。やめてよ! 私にお父さんなんていないのよ!」
しまった!お父さんって言っちゃった。お母さんおかしくなっちゃった。
「だからお父さんなんていないの、レイ、この世にねお父さんなんてね」
「ねぇ落ちついてよ、ねぇってば」

「やあ久しぶりだねレイちゃん。」 あ、住職さんだ。

「い、嫌、なんでいるの! 私はもうお父さんなんていない。お父さんの物じゃないの」
「レイちゃん。わしのお寺に来ないかい? ここよりもずっと広いお家だよ。ご飯も美味しいよ。制服の可愛い聖光高校にも私が推薦してあげるよ」
「来ないで、もう来ないで……」
「五月蠅いぞ!恭子。」
お母さんは「ひっ」という声を出してしゃがみこんだ。
157ひとさし指とくすり指5 ◆zHZDnrAXJE :2008/09/30(火) 00:04:32.94 ID:oWXm2t2uO
「さあレイちゃん、わしの寺にいこうな」

 住職さんの差し出した手の、その指を見て、わたしは全てを分かってしまった。

ひとさし指とくすり指
お母さん指とお姉さん指
同じ長さだなんて出来過ぎだな、と私は思った。
158 ◆zHZDnrAXJE :2008/09/30(火) 00:06:02.66 ID:oWXm2t2uO
以上です。色々なれない点がありまして投下にまごついて仕舞いました。申し訳ありませんでした。
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:10:26.88 ID:fk6r1CH60
>>150
把握。
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:10:55.90 ID:lI3gjttm0
236 名前:文才無しさん[] 投稿日:08/09/30(火) 00:06:07 ID:1Yj/QPLl
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
所々文章で引っかかりました。なんというか、単語を持て余しているような感じです。
話の内容的に、もう少し『簡単に』書いても良かったかなと思います。
例えば……
>耳の奥、頭蓋の内部を刺激する、高く不快な機械の音が狭い部屋中に充満した
コメディタッチの物語ですから、『頭蓋の内部』とか『部屋中に充満した』とかはちょっと合ってないかな、と。
『頭の中』とか『部屋に響き渡った』くらいの。
西田さんは可愛かったですよ。

No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
何といえば言いのでしょうか。途中で投げ出したくなる感じでしたw
闇の力 とか 永遠なる契約により満たされた とか。
結局は現実逃避の話なんですよね?
僕もこういう話を書いたことがありますが、書いてる側は楽しくても、読んでる側はドン引きしやすいものだと思うのです。
でしたら、何か読ませる工夫をして欲しかった。
これだと、せっかくのオチにたどり着くまえに、読者が疲れてしまうと思うのです。

No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
言い方が悪くなりますが、ごめんなさい。スイーツ(笑)っぽい話だと思いました。
えーと、少女が父親を絶対視していることは分かるのです。
ただ、そこから「我に返る→落胆する→父親が老け込んだ理由を知る」の部分で躓きます。
理由が分からないというのが、その理由です。
なぜ少女は急に崇拝している父親を客観視できたのか、なぜその理由が自分のせいだと思ったのか。
その辺が全く伝わってきませんでした。
そして、伝わってきたとしても、だから? と言って切り捨てると思います。
なぜって、結局その中で変化しているのは少女の内面だけであって、そこに他者が絡んでいない以上は感情移入のしどころを見つけられないからです。
この場合、父親は単なる記号として扱われていますしね。
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:11:42.88 ID:lI3gjttm0
237 名前:文才無しさん[] 投稿日:08/09/30(火) 00:06:43 ID:1Yj/QPLl
No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
行動の割りにやたら大人っぽい口調だなぁと思ったら、実は過去の話でした。
うーん。過去を振り返っている語りのはずなのに現在形で、それが唐突に過去の話になるとはいかに。
最初から最後まで、納得できませんでした。
>張り倒されまくった  >パワーアップしていく  この辺が引っかかってしまったのもあります。
当時の口調でやっているにしろ、今の口調でやっているにしろ、どっちつかずで中途半端だなぁと思いました。
オチが読めたというのは、問題点というよりむしろ、読者に「やっぱりかw」という安心感を与えるのでよかったと思います。

No.05 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
これは続編というか、そういったものでしょうか? 他の作品で描かれたキャラクターが登場しているようです。
しかし、この作品単一で見た場合、それはあまり良い結果をもたらしているとは思えませんでした。
少しだけ描かれるサークルの日常風景。これって、物語の導入と結末にちょこっと入ってるわけなんですけど、言い方が悪いんですが「手抜き」に見えます。
主人公に思索の動機を与えるキッカケとして、他の作品を利用するのはアンフェアかなぁと。
キャラも薄く見えますし、逆に完成度を下げていると思います。
話としては悪くはない、と思いましたが何故か今一つ納得がいきません。
何故か? ということを考えてみたのですが、思うに主人公の中で気持ちが整理されたようには見えなかったからだと思います。
だから、納得したような顔をされても、何で? となってしまったのかな、と。

No.06 老人 ◆LBPyCcG946氏
意味が分かりませんでした。
話の意味、描写が示している意味、文体の意味。
そのどれもが理解不能で、しかも理解したいとも思えなくて……。
ごめんなさい。
ただ、1レスの作品であれば、何かしらギミックが無いと読ませるのは難しいと思います。
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:12:30.73 ID:lI3gjttm0
238 名前:文才無しさん[] 投稿日:08/09/30(火) 00:07:10 ID:1Yj/QPLl
No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
何か、それっぽい言葉を並べ立てて雰囲気を演出しているような気がしました。
で、演出しきれているか、というとあまりそういう気はしません。
描写にムラっ気があるせいかも、と思いました。
例えば……
>茶碗と皿を持って台所へ。蛇口を捻って、水を貯める。桶に入れた茶碗が水を跳ね散らかした。
とかですね。妙に細かい上にしつこいなぁ、と。
いつか来る日に思うこと という作品のはずなのに、焦点がずれている気がします。
この話の中心は主人公の心情にあるべきで、全ての描写はそこに向かうようにされているべきだと思ったのです。
いつか来る日 という作品であればこれでいいと思います。
いずれにしろ、あまり面白くはないかもしれないのですが……。

No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
胸に突き刺さりますね。
老人が全く出てこないのに、なんとなく納得してしまいます。
いくつか。
まず、老後への不安を象徴する存在が出て来ないこと。
妹が孤独死について漏らす所ありますよね? 4レス目の一行目。
ここの書き方は、テンプレ的な予測では弱い気がします。
例えば「○○の〜さんみたいに」という感じに、実際にそういうことがあったという設定を少し混ぜてやるとか、ですね。
少し手を入れて、言い様の無い不安へのリアリティを強めるといいかもしれません。
あと、妹のおっさん臭さですね。猫とかけてあるのかもしれないのですが、これではおっさん臭いというより下品な感じがします。
まぁ、この辺は好みもあるでしょうし、分かりませんけどねw
話の内容に対して、なかなか綺麗に落ちていて面白かったと思います。
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:13:18.10 ID:lI3gjttm0
239 名前:文才無しさん[] 投稿日:08/09/30(火) 00:07:44 ID:1Yj/QPLl
No.09 老人とハンバーガー ◆VhFPeKg38s氏
最後の一文の意味がよく分かりませんでした。
老婆が夢見たものとは何なのでしょうか?
身の置き所が無くて、ハンバーガーショップで時間を潰していた、くらいは分かるのですが。
それと、最後の展開もよく分かりません。
なぜ、引取った人間でなく、養護施設に入れと言っていた人間が来たのでしょう?
長野は遠いから、とかそういう理由ではなく、なぜここで人物を分けてしまったのかが分かりませんでした。


総評
お題のせいもあるでしょうが、雰囲気を重視した作品(というか雰囲気作りに終始した作品)が多かったかな、と思いました。
けれど、その中でもストーリーをしっかり作っている方もいて、いくつかはなるほどと頷かされました。
そういった作品は自然と、印象が良くなるものです。

******************【投票用紙】******************
【投票】:No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
気になった作品:無し
**********************************************
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:13:52.70 ID:eqBAlRxv0
転載乙
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:27:55.84 ID:VEvgvmxmO
お題


欲しい


みたいな
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:29:36.66 ID:YcS+LbvN0
テスト
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:31:12.43 ID:5G944b0e0
おじちゃん、お題ちょうだい
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:32:04.38 ID:YcS+LbvN0
ドライバー
169粗探し ◆7WkLLbSBnM :2008/09/30(火) 00:34:10.56 ID:BjpRFm6b0
>>152-157
はい。お疲れ様でした。急かしてしまいまして申し訳ございませんでした。
さて。
>私もいつか、死にたいと思える相手が出来るだろうか。死にたいという気持ちすら分からない、冷たい私が言える事で無いのはわかっているのに。
これがやけに唐突だなと。もうワンクッション必要だったのではないかと。
お爺ちゃんの死にも泣けなかった、お婆ちゃんの死にも泣けなかった、
泣けなかったのはその死が当然のものだったからだろう、
という流れですが、お爺ちゃんの死に泣けない事に主人公は疑問を感じているのに、
お婆さんが後を追うように急死したために急にそのことに目覚めたということでよろしいのでしょうか。
それとも泣けないということが自然に思えたのはお婆ちゃんの死だけで、
祖父の死に涙を流せなかったことは主人公にもわからないままだったのか
わたくしにもわからないままでございます。
そもそもお婆ちゃんが悲しさで体が弱って死んだのか後追い自殺なのかもよくわからず、
したがって「私もいつか〜」が本当に浮いて見えます。後追い自殺であると明記されていたら
もうちょっと浮かなかったかもしれませんが、
どっちにしろこの文脈では本筋から無意味に脱線しているように感じました。
あと>>156が丸ごと突飛な印象。
本家の就職=恭子の父親=主人公の父親ということがいきなり明かされるわけですが、
「お父さん」という単語を主人公が禁じられたのは恭子がPTSD入るからだということを
軽くでも示唆しておいたほうがよかったのでは。本家の住職の存在も
もうちょっとアピールしておいたほうがよかったのでは。
それらの下準備がないために
読者としてはいきなりここで全てを理解させられなければならなくなり、
作者からの押し付けを感じてしまいました。
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:34:15.36 ID:5G944b0e0
はあく、十字キーを一回転させるやつだよね
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 00:54:15.64 ID:YcS+LbvN0
>>170
赤いサイクロン乙
172 ◆VXDElOORQI :2008/09/30(火) 01:03:18.57 ID:lI3gjttm0
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
自分が書いたものを読み直して見るというのはどうだろう。これだけでも大分違うはず。
まあ読みにくいわけですわ。文章の流れの問題だと思うけど。
もうちょっと簡単な言葉で書いてみるといいかも。
あと読み直すと他にもいいことが。例えば途中でナイフがハサミになっていることに気がつくとか。
ようするにつまらないわけですが、でも、まあ、西田さんが可愛いのでそれだけで全てが許されるよ。

No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
>だが俺にも、隠された闇の力があった。 感動すら覚える。
溢れ出る厨ニ設定。垂れ流される長台詞。どこかで見たことある展開。
町長倒す下りなんかソードマスターヤマトを彷彿とさせますね。

No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
この厨二病が。と普段なら言うところですが、残念ながら今回は上には上がいます。
まあありがちな狂気ものですね。
特に言うこともない。

No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
こういう日常系の話は好きだけど、オチがいまいちだな。
なんかすっきりしない終わり方だ。
あとやっぱりこれもところどころ首を傾げたくなる表現がある。
ツンデレのじいさんというのはやっぱり好きなんだけどね。

No.05 老人 ◆LBPyCcG946氏
意味わかんねぇ。ただプリキュアは俺も好きよ。お孫さんとは気が合いそうだ。
>湯のみのみ なぜか笑った。
173 ◆VXDElOORQI :2008/09/30(火) 01:04:04.20 ID:lI3gjttm0
No.06 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
いや、なんというか、この尺がこれだけ人数出して、全員さも必要なのだと一瞬でも錯覚させられた。
でもよく考えると、とりあえず外崎はいらないような気がします。サークルの話自体もいるのか微妙。
あと5レス目の、実家から帰る前あたりのやりとりがよくわからない。

No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
誰かが書きそうな話だと思ったけどやっぱりあった。
うん。雰囲気系の話だから、これでいいんじゃないかな。
特に言うこともない。

No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
妹可愛い。

No.09 老人とハンバーガー ◆VhFPeKg38s氏
よくわからない。なにが書きたかったのだろうか。
毎日ハンバーガーとコーラ食ってたらとりあえず太ると思います。メタボですね。メタボ。


妹可愛い
174 ◆VXDElOORQI :2008/09/30(火) 01:04:50.72 ID:lI3gjttm0
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
**********************************************
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 01:08:24.15 ID:I7A1j/bEO
◆zHZDnrAXJE氏、投下乙。
粗探しアニキ、懇切な感想乙。

定期保守してたID:pSvGTj+d0氏も合わせて乙でした。
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 01:43:21.10 ID:eqBAlRxv0
ねるほ
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 01:57:46.88 ID:l8E673RT0
シューーーーマッハーーーーーーーーーーーーーあああああああああああ!
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 03:02:11.02 ID:bHxa8IIg0
179 ◆8wDKWlnnnI :2008/09/30(火) 03:04:30.08 ID:Y/h9hyLJO
しかし今回作品数少ないな。学生が休み終わって減ったのか?
なんか寂しいじゃねーか、そして俺暇人すぎだろ
しかもbnskには皆勤賞とかねーんだって、お前ら知ってた?

じゃあ全感投下しまっす
180全感1/2:2008/09/30(火) 03:06:48.60 ID:Y/h9hyLJO
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
 いいね。登場するキャラクター達に対する筆者の愛情が感じられた
告白のくだり吹いたww教授が、変わり者どころかもう変人の域に達してるのも良かった。でも周りにいたら大変なんだろうなと
あと自分は物理とかさっぱりでよく分からないので、それって凄い発明なの?ってなってしまった
全体的によくまとまってて、面白かったです

No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
 これはネトゲオチって事でいいのか。ネトゲ自体あまりやった事がないので、ぼんやりとしかイメージできないのが歯がゆい
乳母捨て山の老人達は、このゲームのプレイヤーなのか?でもネトゲってプレイヤー倒すの?あぁくそっ、まじでよく分からん
でももしそうなら、最後に出てきたプレイヤーが、何ちょっといい事言っちゃってんのって感じになるんだなw
そして一方の主人公が現実で老人なのか。以外と暗いオチなんだな。二回目で気づいた
えー、とにかく全体的には面白かったと思います、微妙な感想ですまん

No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
 こういう猟奇的なのってたまに無性に書いてみたくなるんだよな。でも自分は下手なんで、ただ汚くなるので羨ましい
何かが足りない気がする。父親が老いたというだけで、そんなに急劇に主人公の中のヒーロー像が崩れるってのが納得いかない
その部分で父親が主人公の中のヒーロー像からはっきりと外れた行動を取る何らかのエピソードや、人物描写なんかがあると
物語としてもっと締まるんじゃないかと思った
主人公の性格の情緒的な部分があまり練られていない様な気がした。行動の理由が薄く、あまりに唐突すぎる
でも全体的な雰囲気は狂気じみてて良かったと思います。あとオチが弱いかも

No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
 話に肝心の軸がないので、それぞれのエピソードがうまく繋がっていかない。まず語り手が出てきて、いきなりお爺ちゃんの事を話
しだすのも何か違う。最初は普通の物語なのに、最後で取材風に締める、みたいなのをイメージしてたんだけど、書いてるうちによく
分かんなくなって来て微妙な手紙風になっちゃった。いやー、これは明らかに失敗昨だな。次はちゃんとしよう。地の文がばらついて
るのは推敲途中で時間切れになったからなんだぜ!もっと練りたかったよ!遅筆な上にこの文才の無さ、悔しいです!

181全感2/2  ◆8wDKWlnnnI :2008/09/30(火) 03:12:24.65 ID:Y/h9hyLJO
No.05 老人 ◆LBPyCcG946氏
 枯れた淡く流れる印象、味わい深い文章、本当になんでもできるのう。雰囲気はかなり好きだ
ただこの雰囲気のまま、もうちょっと長くても良かったんじゃないかと。えー、これだけ?と思ってしまった
上品なお店に行って、料理がちょこっとしか出てこなかった時の感覚に近い

No.06 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
 悩み多き若者と達観した老人の対比という構造。いやー本当に巧いね。前回のも好きだったけどこっちの方が好きかもなー
 こういう達人っぽい老人が生き生きしてるのを見ると、本気で尊敬の念が浮かぶ
じいちゃんかっけー。明が貧弱貧弱貧弱ゥー!でもそれを乗り越えていく、そんな明兄貴の姿、そこに痺れる、憧
……はい、自分はかなり楽しめました
No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
 こういう風に老人からの観点で書くのって、かなり難しいんだろうな。基本想像で書くしかないんだろう
自分もやりたかったけど、今の力量じゃ無理だと思ってやめた。あえて挑戦する所は流石だと思った
ぼけが始まり出してる老人の話。暗いわけでも明るいわけでもなく、若い時より色んな物がただ擦り減っていく
自分の行動を忘れていく、という繰り返しは巧いなと思った
ただその技巧、話にもうちょっと明るいエピソードがあるともっと効いてくるんじゃないだろうか。老人にも趣味とかあるだろうし
今回もテーマに対して真っ直ぐに取り組んだ、この筆者らしい作品だなと思いました
面白かったです
No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
 いやー、最初の一行目で持ってかれた。どっこいしょーはねーよ、吹いたww
妹かわいいよ妹、そして兄貴超がんばれ兄貴。なんだか素直に応援したくなる登場人物達だと思いました
特に言う事ない、面白かったです
No.09 老人とハンバーガー ◆VhFPeKg38s氏
 なるほど、老人特有のやけに神経質な所や、姑じみた所をそのまま書くとこうなるのか
文体が落ち着いてて読みやすかった。これを無理にふざけた感じで書いたら、このなんとも言えない雰囲気は壊れてしまうんだろうな
でも個人的には、もうちょっとそのまま流れるのでは無く、もっと老婆の内面に触れる展開が欲しかった
人情ものでもない、単なる基地がい老婆を描くわけでもない。これだとストーリーとしては中途半端かな、と思った
むしろ話がハンバーガー店がメインになってしまっているし、どうにも老婆の存在が浮いてるんだよな、うーん
感想書いてる今も掴み所がなくて、どう書いていいか悩んでて長くなった。置いてかれた様な、そんな後味でした
182【投票】:2008/09/30(火) 03:13:56.42 ID:Y/h9hyLJO
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: No.06 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
気になった作品:No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
        No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
        No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
********************************************************
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 04:12:42.42 ID:qxxf129FO
全姦膃
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 05:29:24.81 ID:lI3gjttm0
保守
185 ◆ML.K5wMH76 :2008/09/30(火) 06:00:21.73 ID:ZFj2YlwT0
全感と投票投下します。
とりあえず、まとめ掲示板の方の掲載順で書きました。

【総感想】
作品数少なすぎワロタwwいや、笑うしかねぇwwwww
全感楽かなと思ったんだけど、正直いつもと変わらなかった。
かかる時間が短くなっただけだった。おかしいな…。
個人的にはお題難しいと思いました。だって老人になったこと無いから。
でもそんなことも言ってられないですよね。正面から老人書いた人は凄いと思った。
爺婆っ子だったから、色んな老人見れて面白かったです。
186 ◆ML.K5wMH76 :2008/09/30(火) 06:00:53.97 ID:ZFj2YlwT0
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
年寄り先生(この話は教授だけれど)って、やけにお茶目な人多いよね。
高校のとき仲良くしてた先生思い出した。もう退職しちゃったけど。
久々に連絡取ってみるかなぁ…っていう気にさせられた。
万能ナイフの描写で「え、ちょっと待って、どんな形?」ってなった。
西田さんは教授が
>久ヶ沢君が西田君に恋心を抱いているのは周知の事実だが
って言ってるところで、なぜ照れないんだろう?
また教授が適当な事言って…!とか思ってんのかな?
それ以外は特にこれといって無い。面白かった。
>並々ならぬ関心を抱いているんです!
この台詞、話読み終わってから改めて見ると笑いがこみ上げてきて困るwww

No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
半端すぎて困る。描写も展開もキャラも、何もかもが半端だ。
これはラストで「ネトゲです!」って気付かせたかったのかな?
それにしては所々がやっぱり半端だと思います。それとも最初の雰囲気で
「うはww中二病ktkrwwwww」とでも言ってほしかったんだろうか?
あと4レス目からいきなり説教臭くなって、読んだんだけど、読んでなかった。
なんか理不尽な事で怒られてるとき、聞いてる振りして全然違う事考えてる、みたいな状態。
あ、でもラスト3行は好きですよ。
ギャップを出したかったとは思うのですが、もう少し違う方法があったのでは?
187 ◆ML.K5wMH76 :2008/09/30(火) 06:01:26.39 ID:ZFj2YlwT0
No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
レディコミ誌の近親相姦特集で、読者投稿とかにありそう。読んだ事ないけど。
中学にあがる頃って、そんなに幼いですかね?
浮気を何も解らないって言うには無理があるような気がしました。
同じ理由で、高校にあがる頃の時も。
あぁ、つまり小学生(あるいはそれ以前)から、この娘は父をそういう目で見てたってことか。
母に対して女として嫉妬していた、と。やっぱりレディコミに向いてそうな話だと思いました。
ここまで父親の事を愛していたのなら、高校の頃にでも手足砕けばよかったのに。
そっちの方がより父親の自由を奪えると思えるし、その後父親が一気に老け込んでも、
この娘ならより愛しいと思っただろうに。

No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
さすが花火職人の徳治郎、怒る姿も花火のよう。
ぼくの大好きなおじいちゃん、みたいな感じで、結構好きです。
文章の書き方とか、この話の雰囲気とか、本当に大好きです。
でも展開が突然すぎるようなところもあって、それが気になりました。
特にラストは置いていかれたような気分になって、随分ポカンとしました。
「大体これでいいと思う」って、何がいいんだよ…と、誰かに愚痴りたい気分です。
置いて行くなよバカーて感じで、この全感投下したら不貞寝しようかと思ってます。マジで。
でも徳次郎さんみたいなじいちゃんは大好きです。
主人公である「俺」から、もっと爺ちゃんの話を聞きたかった。

No.05 段ボール、すわ ◆自作
カズラが不思議みたいに思われてたんだけど、実は普通だぜ?みたいな。でも尺不足の説明不足。
ラストにラフ描いてた爺ちゃんの絵は、爺ちゃんが理解できるように普通の絵です。
『線』の時のカズラを使ったのは、日常を連鎖させるっていうのを、試したかったから。
何言ってるんだろう、上手く説明できない。言葉足らずで申し訳ない。どうでもいいけど、
『声』と『線』でも同じ試みをやってて、『声』の無口君=『線』の外崎になってる。
あと前の話を知ってた人が、その時の品評会作品を全体的に見直したりしないかなー…とか。
まぁ、失敗に終わってるんですが。自分語りどうでもいいね。すまんです。
188 ◆ML.K5wMH76 :2008/09/30(火) 06:02:05.09 ID:ZFj2YlwT0
No.06 老人 ◆LBPyCcG946氏
これは話に中身は割と無いと思っていいんでしょうか?
言葉遊び色が強いと感じたから、そう思って読んでいたんですけれど。
>浅はかな儚さと不安げなあかさたなに逆らわせる。
個人的にはここの一文が特に心に突き刺さりました。
全体的なリズム、不安定なところもあったけれど、それでも楽しめました。
なんか自動感想的な言葉になって申し訳ないんですが、思ったことをそのまま書きました。

No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
えー、なんでここでこの文章繰り返すのー? って思ったんですけれど、
話を読み終えてなるほど、納得。こういうことか、にくい演出を…!
でもなんかこの爺さん、一気にボケたっていう印象が強かったです。
たぶん長さのせいでしょうね。大した問題じゃないか。
そう、あとこういう話が大好物です。大好きすぎて言葉が出てこない。
>死ぬことを考えて眠れなくなるみたいなのが、誰かひとりくらいの心に残ってくれたら
とpxtUOeh2oI氏自身の全感で言ってましたが、私の心には確実に残りました。
死ぬこと、それだけが残ったのではないことだけは、ハッキリと言えます。

No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
家であまり女らしくない妹、その子が将来に不安を覚える。
そんな子が可愛くなかったり、やっぱり可愛かったり。
別に悪くは無い設定だと思いながらも、なぜか惹きこまれませんでした。
この妹に対する違和感が大きかったのが原因だと思ってます。
なんだか、作り物の妹っていう枠を超えてない感じ。
だからこそ、作中で「本物の妹なんて〜」が、うそ臭く見える。
恋が、結婚がどーたら言ってる女は、とっとと男捜してると思う。周りが恋愛してるなら特に。
そしてこの妹は、外だと家みたいな行動していない気がする。想像だけど。
あと妹があんまりこう、年寄り臭い?とは思えませんでした。
文中でも「婆というより中高年のオッサン」って書いてあるように、オッサン臭いです。
そしてオッサンは老人というには、若すぎる気がしました。この辺りは見方の問題ですかね。
189 ◆ML.K5wMH76 :2008/09/30(火) 06:02:45.17 ID:ZFj2YlwT0
No.09 老人とハンバーガー ◆VhFPeKg38s氏
所々文章が気になって、目が滑るというか、目が回りました。
>丸められた包み紙を解くと、ハンバーガーの、鼻先に染み渡るような芳香をたてるやわらかな
バンズに、小さく歯を立てる。
これとか意味分からなかったです。一文に詰め込みすぎな印象でした。
包み紙を開くとハンバーガーの香り、その後に柔らかなバンスに歯を立てる、と言った感じで、
分けても良かったのでは?
>咀しゃくすると、まるで鎌首のように折り曲げられたストローまであごを持っていき、中の
コーラをすする。
これも「咀しゃくすると、あごを〜」じゃダメだったんですかね…?
他にも敬語がおかしいとか、ちょこちょこ気になるところはありました。
話だと「老婆が夢見たもの」が分からない…。自分なりに考えた結果、
夢見てたのは「周りとの調和」なのかなーと。でも自信ありません。

時間外:ひとさし指とくすり指  ◆zHZDnrAXJE氏
3レス目まで普通の話だったけど、4レス目からは「またレディコミ近親相姦特集か!」と。
>私は庭を俯きながら歩いた。少しでも涙が出てこれるように。
ここの描写が一番良かったです。
自分が想像以上に薄情だったことに対する、自己嫌悪感が良く出てる。凄い。
でも「死にたいと思える相手」どうこうのくだりは、突然すぎるかと。
会話で、お婆ちゃんが「お爺ちゃん、寂しくないかねぇ」とかなんとか言って
匂わせておいても良かったんじゃないかなぁ…と考えると、残念でなりません。
あと、前回の品評会の時に比べて、圧倒的に文章良くなってて本気でビビった。
今回も、あのストーカーの時みたいな後味の悪さが出てると思います。
もういっそ後味の悪さを持ち味にして、突き抜けてほしい気もします。
190 ◆ML.K5wMH76 :2008/09/30(火) 06:03:23.57 ID:ZFj2YlwT0
******************【投票用紙】******************
【投票】
No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
  この2作の爺さん2人って、茶飲み友達とかになれそうな気がした。
  良いツッコミとボケ。つまりその位、良い老人だった、と。


気になった作品
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
  お茶目じいちゃん面白かったです。上記2作が無かったら投票してた。
**********************************************
191 ◆ML.K5wMH76 :2008/09/30(火) 06:04:05.08 ID:ZFj2YlwT0
以上です。
おやすみー
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 07:47:49.94 ID:LTXI6641O
おつー
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 08:43:46.14 ID:dGPzLy2OO
いまーわたしのー
ねがーいごとがー

かなーうなーらばー
おだーいがーほしーいー
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 08:51:32.89 ID:FDgTJita0
>>193
          「ゆめ」



こどものときー       みたことー
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 10:15:56.23 ID:BjpRFm6b0
ほー
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 10:27:01.68 ID:m8jqwXT2O
授業中の暇つぶしにおだいくれ
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 10:53:07.64 ID:iSf+ZGO10
>>196
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 11:08:48.20 ID:2fv96cpN0
お題くれ
キーボード打つのおそいけどがんばる
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 11:22:46.96 ID:iSf+ZGO10
>>198
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 12:17:05.89 ID:iSf+ZGO10
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 12:56:52.19 ID:Uu8oMBF0O
ほす
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 13:45:32.38 ID:VEvgvmxmO
干す
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 14:51:46.07 ID:Uu8oMBF0O
落ちる落ちる
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 15:01:13.20 ID:4RklXFfqO
授業始まらねえええええ
おだいくれ
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 15:20:14.77 ID:VEvgvmxmO
二つ隣の席のあの子
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 15:22:08.13 ID:4RklXFfqO
うほっはあく
207198 お題:羽 0/5:2008/09/30(火) 15:31:11.33 ID:2fv96cpN0
おわりましたー。投下します
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 15:31:52.66 ID:2fv96cpN0
 秋の日、実家に帰った。彼岸の墓参りをする為だ。
 磨りガラスのドアを開けて両親を呼ぶ。
「とおさーん。来たよー」
 呼び鈴もあるが私が大学生だったときに壊れて以来直していない筈だ。父からも母からも返事はない。外出していても鍵はかけないのが私の故郷だ。
 ガラス戸を明けて私は中に入る。私の子供もおずおずと入ってくる。妻は「いいのかしら」と言いたげにしながらもも私の後ろから玄関に入った。

 わたしの生家は畑と田んぼと山くらいしか眺めるものがない、いかにも「田舎くさい」ところにひっそりと立っている平屋建だ。子供の頃、よく親に二階がほしいと駄々をこねたのを覚えている。
 それでも集落では一番大きい家で、亡くなった祖父からは昔この家は地主だったと聞いた。

 妻が言う
「お二人いらっしゃらないのかしら」
 妻は私の両親とはあまり会ってはいない。盆も暮れも私の転勤先から比較的近い妻の実家へ里帰りをするからだ。私もここへ来るのは5年振りであった.今年5歳になる子供の顔見せ以来疎遠であった。

 私は言う
「まぁ、入ってのんびりしよう。運転のしすぎで疲れた」
 疎遠といえども勝手は知っている。妻と子供を居間に通した。
209198 お題:羽 2/5:2008/09/30(火) 15:32:59.37 ID:2fv96cpN0
「おー! だれかいんべー! まさ坊かー!!」
 玄関のほうからバタバタと足音が聞こえた。父の声である。
 麦わら姿の父が靴下を泥だらけにしながら入ってきた。
「おー! マリちゃんも大きくなってー! こんまえまでこんだこんめぇかったんに!!」
 マリは座ったまま祖父をじっと睨んでいる。生まれて三ヶ月の時以来の対面をマリは警戒しているのだろう。
 妻が外向きの笑顔で挨拶をする。
「どうもお義父さんごぶさたで申し訳なくて。マリ、この人がお父さんのお父さんだよ。こんにちはって」
「こんにちは、佐々木マリ、4歳です」
「おー! えらいなーマリちゃんはー! かんわいいなー!」
 父が妻と娘の両方を今までに見たことのない笑みで目を向けている姿を見て、私は少し後悔した。

「で、母さんはどこ?」
 私は父に聞いた。
「婦人会。秋祭りの準備ださ」
 父はこの上なく上機嫌だ。
「茶ーでも出す」
210198 お題:羽 3/5:2008/09/30(火) 15:33:54.09 ID:2fv96cpN0
「で、今日はなに?」
 父のその言葉に私は「何故いままで来なかったのか」という問いかけを感じて喉を詰まらせた。
 妻が言う。
「この人が単身赴任がないうちにお彼岸行こうって決めてたんです。あまりご無沙汰過ぎるのも失礼ですので」
今日故郷に来たのは妻の強い勧めがあったからだ。もしかしたら盆暮れに自分だけが自分の故郷に帰っているという負い目を感じさせてしまったからかもしれない。
「いんやー、なんちゅうか、たまーにでもうれしいさ。『会えない分会った時幸せなんです』というか」
「そうですか」
 家では少しツンケンな妻はご機嫌な父にうまく機嫌を合わせてくれている。でも今のは返答に困ったなと思いながら茶を啜った。

 父はどうにかマリとスキンシップしようと腐心していたが、マリは茶菓子にしか興味がなく父との遊びは長く続かなかった。妻は父に場所を教わり、手洗いにいった。
「んで、仕事はどうだ?」
「まぁまぁかな」
「そうか。くんなら連絡くらいするもんださ」
「いきなり行って、……びっくりさせようかなと」
 これは嘘だ、正直気が進まなかったから連絡を入れなかった。妻には出発するまで連絡したと嘘をついていた。
「びっくりするさぁ」

 私と父にはしこりがあった。
 昔の話だ、私は受験か就職かで父と揉めたことがあった。
 母は私の受験を推してくれた。私が農学部をその時選んだのはそこからくる妥協だったのかもしれない。結局私は卒業して銀行員になった。母は立派だと喜んだ。父も「がんばったな」と言った気がする。
ありきたりだが父はもしかしたら私が農業を継ぐ期待を持っていたのかもしれない。父とはあまり話さなかったのではっきりとはわからない。
 だが壁はあった。
 勤めているうちに両親とのつながりは希薄になった。
 壁はいつしか遠い隔たりになった。
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 15:34:45.01 ID:zJSSkw0U0
「シークレットゲーム」というギャルゲーの投票所です
おっさんこと「漆山権造」がVIPの支持を得て大奮闘中です
おっさんを1位にしてヒロインキャラ涙目にしようぜwwwwww

http://www.yetigame.jp/secretgame/voting/voting.html
212198 お題:羽 4/5:2008/09/30(火) 15:35:50.41 ID:2fv96cpN0
 マリが「おそといきたい」と言った。
 私たちは庭に出た。


「数年前売ったかん、今は家庭菜園だの」
 家の裏の田んぼは昔と同じく向こうまで続いていた。しかし今は他の人のものらしい。ふと見るとそこの区切った一部に大豆が植わっていた。
「ここ、田んぼじゃなかったっけ? 休耕田かな?」
「一番近いとこん残した。なに、管理しやすい」
 父は自分につぶやいた。



 ふと思い出した。
 丁度マリぐらいのとき。
 こんな秋空で。
 黄金色の田んぼめがけて。
 水路通るあぜ道から。
 スズメを追い払おうと一人で叫んでた。

 スズメというのは面白い。
 用水路の向こうから叫んでいるだけでも逃げる。
 そうしているうちに一羽の雁が広い稲田の上を飛び回る。
 私が叫んでも動かなかった。
 そんな事だった。
213198 お題:羽 5/5:2008/09/30(火) 15:37:53.32 ID:2fv96cpN0
「墓参りに来たんだろ?」
 父が言う。 実家から歩いて数分の墓地へ向かった。
 線香に火をつけて墓に手を合わす。
「おかあさんなんて読むの?」
 卒塔婆を指差して尋ねる。
「んー。お母さんもわかんないやー」
 父が機転を利かせて、
「マリちゃんそれはなー。ご先祖様があの世で幸せに暮らせるようにっつ書いてるんださ」
といった。
 墓地からの帰り道。
「おかあさん! なにあれ!」
 田んぼと山以外何もない風景つまらなそうにしていたマリは黄色い鳥よけを指差して走った。
「車あぶないよー!」
 妻の制止も聞かずマリは走る。
 鳥よけの前でマリが止まる。
 父がマリに向かって叫んだ。
「あれはなぁ。鳥さんを怖がらせてこなくさすんさー」
 妻がマリに追いつくとマリはこっちに向かってまた走り出した。
 私の元にマリが来た。

「おとうさんこれあげる」
 娘が私に向けて手を開くと小さな白い羽根があった。

「こら雁の羽なー。なんであそこに落ちとるかなー」
 鳥よけの近くになんで鳥の羽が落ちているのだろうか私もよくわからなかった。大方、風に乗ってきたのだろうと思っていたらマリが口を開いた。
「鳥よけさんも飛べるようにひとつあげたんだよ」
 秋空の下、娘の突飛な考えに、父も妻も笑っていた。
 私もああそうかと笑っていた。

【完】
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 15:48:29.11 ID:ud1urS1+0
ho
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 16:21:45.56 ID:Uu8oMBF0O
ほすり
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 16:28:32.45 ID:iSf+ZGO10
>>214
さらっと読んだ感じだけど、要素が多くて中途半端な印象を受けた。
もう少し主題を絞ってみた方がいいかもしれない。
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 16:34:06.48 ID:iSf+ZGO10
>>216
安価ミス

>>213宛です
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 17:08:56.80 ID:2fv96cpN0
>>216
ありがとう。確かに主題が「羽」なのに回りくどかったなぁ
登場人物は4人もいらんかった
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 17:42:00.64 ID:A/54LbNZ0
お題
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 17:52:16.75 ID:iSf+ZGO10
>>219
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 17:57:48.13 ID:2EXIOLqnO
ほ!
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 18:02:40.35 ID:3tE865KoO
ハロー


ハロー


タロー


タクロー


ちょwwww


ロドリゲスwwww


まじすかwwww


ロドリゲスwwww
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 18:20:49.19 ID:iSf+ZGO10
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 18:45:55.21 ID:VEvgvmxmO
225投票:2008/09/30(火) 19:17:17.74 ID:VHehtzmBO
困ったことに全部(俺の以外)が上手くて困った
そして困ったことに全部(俺の以外)に投票するわけにはいかないし困った
気に入ったの一本に絞る

******************【投票用紙】******************
【投票】: No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏

感想
好き
分かりやすいので
親父からすれば因果応報なんだけども、私の立場からすれば(無意識に望んでいた結果なのかはわからないが)
報復のつもりはないのだろうし、正統性のある行動
親父を肯定するでも現状を肯定するでもなく、父親の存在を正義と定めることで、間接的に現実から逃避していて、一貫性がある
初めに落ちから読んで敬遠してたんだけど、読み返して良かった
短い文なのに、幾つかの伏線を効果的に忍ばせてるのも好き

ただ、他でも言われてるけど、行動や思考に説得力を持たせる記述が少ないかも

************************************
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:39:49.90 ID:iSf+ZGO10
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:42:19.53 ID:iSf+ZGO10
転載するよー
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:43:04.95 ID:iSf+ZGO10
236 名前:文才無しさん :08/09/30 00:06:07 ID:1Yj/QPLl
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
所々文章で引っかかりました。なんというか、単語を持て余しているような感じです。
話の内容的に、もう少し『簡単に』書いても良かったかなと思います。
例えば……
>耳の奥、頭蓋の内部を刺激する、高く不快な機械の音が狭い部屋中に充満した
コメディタッチの物語ですから、『頭蓋の内部』とか『部屋中に充満した』とかはちょっと合ってないかな、と。
『頭の中』とか『部屋に響き渡った』くらいの。
西田さんは可愛かったですよ。

No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
何といえば言いのでしょうか。途中で投げ出したくなる感じでしたw
闇の力 とか 永遠なる契約により満たされた とか。
結局は現実逃避の話なんですよね?
僕もこういう話を書いたことがありますが、書いてる側は楽しくても、読んでる側はドン引きしやすいものだと思うのです。
でしたら、何か読ませる工夫をして欲しかった。
これだと、せっかくのオチにたどり着くまえに、読者が疲れてしまうと思うのです。

No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
言い方が悪くなりますが、ごめんなさい。スイーツ(笑)っぽい話だと思いました。
えーと、少女が父親を絶対視していることは分かるのです。
ただ、そこから「我に返る→落胆する→父親が老け込んだ理由を知る」の部分で躓きます。
理由が分からないというのが、その理由です。
なぜ少女は急に崇拝している父親を客観視できたのか、なぜその理由が自分のせいだと思ったのか。
その辺が全く伝わってきませんでした。
そして、伝わってきたとしても、だから? と言って切り捨てると思います。
なぜって、結局その中で変化しているのは少女の内面だけであって、そこに他者が絡んでいない以上は感情移入のしどころを見つけられないからです。
この場合、父親は単なる記号として扱われていますしね。
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:43:51.74 ID:ud1urS1+0
わりと転載済みだったりします
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:44:35.86 ID:iSf+ZGO10
俺は何をやってんだ……
231粗探し ◆7WkLLbSBnM :2008/09/30(火) 19:47:37.06 ID:BjpRFm6b0
>>203-208
全部読んだけど、>>216さんに全面的に同意です。散らかっちゃった感じ。
妻の義父(主人公の父)に対するぎこちなさはうまく出ててよかったです。
あとたまに「うーむ」と首を傾げてしまうような文章がありました
例えば
>私もここへ来るのは5年振りであった.今年5歳になる子供の顔見せ以来疎遠であった。
5年5歳、あったあっただなあと。短い文の中に同じ印象の言い回しが出すぎ、という意味です。
例えば「私もここへ来るのは5年ぶり、子供が生まれた時に顔を見せに来て以来であった。」
とかそんな感じの方が、耳障りのいい(音読しませんが。)というか心証いい文章になりそうかなあ
みたいな。

ねえ

キスしてよ

一冊の小説だったらいい話になりそうだなーと思いました。
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:48:19.87 ID:BjpRFm6b0
>>230
優しさがオーバーヒートしちゃっただけさ・・・
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:49:26.64 ID:0NVzX/9k0
お題おくれー
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:51:27.76 ID:BjpRFm6b0
>>233
オーバーヒート
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:51:30.23 ID:iSf+ZGO10
>>233
おせっかい
236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 19:52:35.47 ID:0NVzX/9k0
>>234-235
ありがとー
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:23:28.42 ID:iSf+ZGO10
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:25:58.00 ID:VEvgvmxmO
夜桜四重奏てエロい?
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:28:06.66 ID:A4hDAz780
>>238
エロいかどうかは別にしてアオは俺の嫁な

お題暮れ
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:29:09.67 ID:ud1urS1+0
>>239
出来立てほやほやのレイディオ
241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:29:29.94 ID:VEvgvmxmO
>>239
そか


つ期待
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:29:49.78 ID:A4hDAz780
れいでぃおへっどぉ把握
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:30:04.58 ID:A4hDAz780
期待も把握
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:30:34.85 ID:2G52AQgr0
ho
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:30:41.61 ID:NtZ0Vv9+0
お題ください  濡れるようなお題ください
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:31:57.81 ID:A4hDAz780
換気扇のひも
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:32:01.88 ID:iSf+ZGO10
>>245
着衣水泳
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:32:02.76 ID:VEvgvmxmO
>>245
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:33:38.07 ID:NtZ0Vv9+0
>>246
エプロンつけた新妻が、換気扇をちょっと背伸び気味に引く姿に萌えるわけですね?

>>247
そりゃ濡れるだろうけど、そういう濡れ方って健康的過ぎて逆に不健康よね。


両方把握しました。
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:34:25.88 ID:NtZ0Vv9+0
>>248
ストレートすぎて、かえって貴方の変態加減が良い感じに浮き彫りにされますね。

把握しました。
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:37:40.03 ID:Hn+qS+TiO
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:41:21.54 ID:VHehtzmBO
書けた
投下

お題
酒(ひょうたんとっくりのやつ)
寿命
ぽっくり

ジャンル:夢落ち

題: 或る瓢箪徳利の恐夢


ナニコレ?
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:42:11.51 ID:VHehtzmBO


 或る瓢箪徳利の恐夢


 嫌な夢を見たことだけは覚えている。


 どんな夢だったのか、思い出せない。
 嫌な夢だ。
 脳の後ろが、ずきりと軋む。
 瓢箪は夢から覚めると、酒の海に浮かんでいた。

 塩辛いと思考しながら、ぴりぴりと口を刺激する酒の感触に、瓢箪はどこか違和感を覚えた。
 酒を入れるために作られた、瓢箪の形をした容器が瓢箪徳利である。
 瓢箪徳利は、少なくとも己で酒を嗜むために作られた存在でない。
 それは確かなはずであった。

 思い違いかと考えた瓢箪は、蒼い空に浮かぶ、二つの月に問い掛けた。
「おいおいそこの、お月様よ。己は果たして何者ぞ」
 月は互いにくすぐりあって、寄り添いながら、こう答えた。

「はてさてオンシは何者か。こんな難題、かように判らぬ」
「はてさてオンシは何者か。こんな問題、己で判れ」
 くるくると位置を入れ変え、瓢箪、瓢箪、瓢箪と笑いながら、月は酒の海に潜って消えていった。
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:43:19.38 ID:VHehtzmBO
瓢箪、瓢箪、瓢箪と笑いながら、月は酒の海に潜って消えていった。

 やはり瓢箪は瓢箪であったのかと落胆した瓢箪は、なぜ、瓢箪が瓢箪を瓢箪であると理解出来たのか。
 それが不思議であるなと、まずは考えた。
 ことによると、瓢箪とは、瓢箪が脳裏に思い描く瓢箪、それとは異なるのかも知れなかった。
 瓢箪を、瓢箪であると認識する機能。
 瓢箪として在りながらも、酒の味を嗜む機能。
 その他、瓢箪として持つべき摩訶不思議な機能が、当然に備わっている物。
 それこそが瓢箪なのかも知れなかった。

 だが瓢箪が進化した瓢箪であると納得するよりも前に、瓢箪は瓢箪ではなく、人間だったのかも知れぬ
と、疑念に包まれる。

 月の消えた空はすでに蒼いはずもなく、赤赤とした炬燵のとばりが、海に漂う瓢箪を包み込んでいた。
 酒の海はどこまでも暗く、遥かな奥底が揺らいでいた。

 もし瓢箪が人間であったならば、と瓢箪は考えた。
 この静かな海で、人間でありながらも、瓢箪として生きねばならぬ。
 人間が瓢箪として存在せねばならぬ、と思考した瓢箪は、瓢箪の心を恐怖の色に染め上げた。
 そしてなお、その恐怖を抱えて生き続けることに対する、新たな恐怖が、まるで瓢箪のように連鎖した。
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:46:39.11 ID:VHehtzmBO

 瓢箪とは、ただ酒の海に漂うだけの存在であって、決して人間として生きることは出来ぬのだ。
 人間でないのであれば、その命は永劫尽きることはない。
 人間以外の器物に死の甘味は堪えがたく、得られぬものであった。
 生きることに絶望しながら、世界の終わりすら乗り越えなくてはならぬのだ。

 瓢箪は、瓢箪の持つ、瓢箪らしからぬ猜疑心に絶望した。
 人間であるなどと、考えなければ。
 瓢箪であることに、疑念にすら抱かなければ。
 そもそも瓢箪が人間などではなく、瓢箪であったのならば。
 この暗い海は、真っ青に晴れ渡ったままだったのだ。
 悔恨が瓢箪を苛んだ。

 時は遅く、瓢箪は人間であるのだと、考え尽くしてしまっていた。
 海の底は、黒く塗りつぶされていた。

 気が付くと炬燵は消え去っており、空は本来の美しい緑色を取り戻していた。
 瓢箪は空の色の中で、空に向かって沈んでいくような錯覚を思わせる、このどろりとした緑色を
好ましく考えていることに気が付いた。
 すぐ隣を、うっすらと葵に輝く軌跡を残しながら、毛筆の群れが泳ぎ回っていた。
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:48:23.99 ID:VHehtzmBO

 更に、思い至った。
 もし人間であれば、このような緑を美しいとは思わない。
 そうに違いないという確信が、瓢箪を貫いた。
 この確信によって、元々が人間である証左なのだと考えた瓢箪は、瓢箪を放棄することを決意するに至った。

 瓢箪が瓢箪でないことを実現するには、瓢箪が人間であることを証明するしかないのだ。
 もし瓢箪が瓢箪であるのならば、この塩辛い酒の海をいくら呑もうと、酔いつぶれることもないはずだ。
 黒い海の悪夢は、もはや覚めるだけでしかないのだと。
 瓢箪は独り呟いた。
 
 酒に浸り酒の海に溺れ全ての酒を飲み干した瓢箪は一滴の酔いを得ることもなく、そのうち老衰で死んだ。
 元々人間だから死んだのか、人間だと思い込んだから死んでしまったのか、死んだ瓢箪にわかるはずもなかった。



 目が覚めると一面の酒の海にぷかぷかと浮いている俺は瓢箪。


 嫌な夢を見たことだけは覚えている。
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 20:50:10.26 ID:VHehtzmBO
異常
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:14:22.69 ID:iSf+ZGO10
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:19:46.83 ID:LtjYN7TB0
>>253-256

面白くなりそうで面白くないわけではないって感じだった。

個人的に好きな言い回しとかがあるんだけども、コロコロしてる。
読み手が付いていけそうで、付いていけてないかった(個人的に)


抽象的でごめん
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:26:07.06 ID:Uu8oMBF0O
261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:29:16.56 ID:ud1urS1+0
お題くだちー
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:29:38.81 ID:ieiIpgdp0
深夜の空
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:34:21.69 ID:ud1urS1+0
はあく
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:36:45.99 ID:VHehtzmBO
>>259
ついていけないのは作者の力量のせいです
ありがとです



よしお題をいくつかくれなさい
265粗探し ◆7WkLLbSBnM :2008/09/30(火) 21:38:28.32 ID:BjpRFm6b0
>>253-256
コメントし辛いなあ。というのが感想です。
俺の頭が悪いからついていけないのかと思ったのですが、
とりあえず最初の月が話す
「はてさてオンシは何者か。こんな難題、かように判らぬ」
の「かように」は「かいもく」か何かの間違いではないのかと。
それとも古語とかで「かように」≒「こんな風に」以外の使い方をするんでしょうか。
だとしたらわたくしの無知をお許しください。
あと酒が塩辛いのは夢の中だからです。って感じなんでしょうか
俺にはちょっと「塩辛い酒」ちうのが思い当たりません。
あと
> すぐ隣を、うっすらと葵に輝く軌跡を残しながら、毛筆の群れが泳ぎ回っていた。
タチアオイとかをイメージして、どうしてもこの状況が全く分からなかった。
小魚チックな群れが水面下をぴぴっと通り過ぎていったのでしょうか?
それから
> 更に、思い至った。
> もし人間であれば、このような緑を美しいとは思わない。
> そうに違いないという確信が、瓢箪を貫いた。
> この確信によって、元々が人間である証左なのだと考えた瓢箪は、瓢箪を放棄することを決意するに至った。
「更に、思い〜瓢箪を貫いた。」までで自分は人間ではないな、と思ったわけなんですよね
なのに4行目で瓢箪は瓢箪であることを放棄してしまうので、わけわかんないです。
瓢箪は自分が瓢箪であることも人間であることも放棄したのか?って話になるけど、
その下の段落でまた人間であることにこだわっているので、本当にわけがわかりません。
全部夢だからどうでもいいって感じなんでしょうか。
でもそれだとホント、他人の見た夢ってマジでどうでもいいんですよね。
で、何よりもまず最初に、テンプレ見ろよって思いました。
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:39:18.41 ID:iSf+ZGO10
>>264
花壇
267 ◆qYenU8a.UM :2008/09/30(火) 21:50:53.97 ID:iSf+ZGO10
さくっと全館投下
268 ◆qYenU8a.UM :2008/09/30(火) 21:51:39.42 ID:iSf+ZGO10
No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
 テンポは少し悪いと感じたけど、面白かった。一つ一つの言葉をもう少し丁寧に選べば
もっと読みやすくなるのでは。

No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
 邪気眼ギャグかと思ったら……。オチまでに雰囲気が二転三転するのが気になる。
四レス目の長ゼリフは頭に入ってこなかった。しかし予想の斜め上をゆく結末でした。

No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
 月光仮面に歴史を感じる。
何て言ってっけ、エレクトラコンプレックス?
話としては結構面白いと思うけど、もう少し煮詰めたものを見てみたい。

No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
 白い菊が目に浮かぶよう。絵のエピソードは好きだけど、締めがなんだかなぁ
という感じ。

No.05 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
 カズラってどっかで見たなと思ったら品評会『線』のときか。読んでなかったから合わせて
読んできた。面白かった。どっちかっていうと『線』の方が好みだけどそれはさておき。
 胸中の描写がいいなぁ。凪って言葉は好きだ。爺さんに対しての複雑な感情や、絵に対する
想い。読みやすくまとまってると思う。塗装が剥げて――の下りはどんな絵か想像ができなかった。
 さらに『声』の時のも読んでしまった。初めて酉覚えとこうと思った。

No.06 老人 ◆LBPyCcG946氏
 スルメみたいですね。読み返す都度味が染み出てくるというか。短いからサクッといけるし。
ただ、面白いかと問われれば、うーむ。
269 ◆qYenU8a.UM :2008/09/30(火) 21:52:40.37 ID:iSf+ZGO10
No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
 ものすっごい寂しい。悲しいとするのはこの老人に失礼だろう。そう思うことがすでに傲慢
なんだろうけど。面白いとか好きとか、そういう次元ではなく頭に残る。
なんかいろいろ考えたくなる。

No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
 さっきから鬱病患者にはつらい話が続くな…。妹可愛いけど、可愛過ぎてるような。
もっと人間としての生々しさを出さないとこの話は成立しないのでは。でも可愛くないのは
やだな……

No.09 老人とハンバーガー ◆VhFPeKg38s氏
 六十半ばで老婆というのはどうだろう。まだ若く感じるんだけどな。
テーマは何だったのだろうか。誰が主人公で何がしたかったのかいまいち掴めなかった。

時間外No.01 ひとさし指とくすり指 ◆zHZDnrAXJE氏
 鉤括弧連続の箇所が読みにくい。全体的にごちゃごちゃした印象を受けた。
話をもう少し整理してほしかった。

******************【投票用紙】******************
【投票】:No.05 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
      
気になった作品:No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
           No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
**********************************************
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 21:53:45.82 ID:VHehtzmBO
全巻乙でありんす


>>265
名前にお題書くんでしたっけ
スマソン

指摘されたとこ全部そのとーりですね
特に一番最後の確信云々、確かに意味逆になってますね

トンです

>>266
把握
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 22:05:23.08 ID:iSf+ZGO10
>>256
>「はてさてオンシは何者か。こんな難題、かように判らぬ」
「はてさてオンシは何者か。こんな問題、己で判れ」
うまく対になってない気が。

瓢箪が何故「自分が人間だったなら」と思考したのかよく分からなかった。
変わった言い回しと抽象的な内容で面白そうだけど、ゆっくり読み解く気力がない。
要するにとっつきにくい作品だなぁ、と。
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 22:14:59.82 ID:2EXIOLqnO
ホの字
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 22:28:36.23 ID:iSf+ZGO10
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 22:45:58.73 ID:iSf+ZGO10
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 22:49:46.84 ID:VHehtzmBO
>>271
うーむ、読みやすいの書いてみるですかね
トン
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 23:07:50.65 ID:iSf+ZGO10
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 23:28:30.95 ID:iSf+ZGO10
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 23:29:53.99 ID:WQ6/sQBQ0
HO
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 23:44:57.14 ID:iSf+ZGO10
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/30(火) 23:46:38.18 ID:a7Orc+q00
ほしゅ
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:01:18.92 ID:zMG0ajym0
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:04:15.22 ID:zh8YcNI4O
さて、品評会のお題はなんだい?
283ウジ虫達の金曜日 0/4  ◆fSBTW8KS4E :2008/10/01(水) 00:06:17.02 ID:WoaMnq2F0
通常作品投下します。
お題・ 出来立てほやほやのレイディオ、期待
タイトル・ウジ虫達の金曜日
レス数・4レス

そして優勝者おめ
284ウジ虫達の金曜日 1/4  ◆fSBTW8KS4E :2008/10/01(水) 00:06:37.25 ID:WoaMnq2F0
 私はウジ虫だ。ギターを肩からかけ、いつもよりも派手なメイクをしたところで、私はウジ虫なのだ。それで
もやっぱり、あの瞬間は私の全てで、これからの全てでもあるのだと思う。ウジ虫にステージは広すぎる、でも
ここには三匹も、ウジ虫がいる。三匹で立つステージは、意外としっくりきた。
 拍手にあおられ、私たちはステージに上がる。百瀬がドラムスティックを叩き合わせ、宮沢さんが四弦をはじ
き始めた。私はリズムを取りながら、ピックを持つ右手を高く突き上げた。
 振り下ろす、ウジ虫達の金曜日が、音楽に包まれた。

 最初彼を見たとき、百瀬だとは気づかなかった。バイト帰り、終電を逃し入り込んだライブハウスで目撃した
ドラムソロは、部屋で見せるおとなしい彼からは想像もつかなかった。なぜバンドを組んでいることを教えてく
れなかったなどと言う、彼女らしい悩みも前に、私はただ見惚れていた。
「音楽やってるから彼女がいるなんて思いたくなかった」それが百瀬の言い分で、その自分が音楽やっていると
ころは格好いいのだという自信に、結局惚れ直してしまった。百瀬のバイクに体を預けながら、私は密かに、ギ
ターを習うことを決心した。
 けれども、私は結局のところ何一つまともにできないウジ虫だったわけで、勢いで買った中古のアコースティック
ギターは、テレビの陰でくすぶっていた。器用な百瀬が暇なとき、そのギターを優しく撫でながら、私の知らな
い唄を弾きがたったりした。そのおかげで、ギターはギターとしてあり続けていたわけだが、私の指にできてい
た練習だこが消えていくように、ギターの意味はなくなった。
 百瀬のバンドは毎週金曜日、オールイベントの先発バンドとして活動していた。オリジナルの歌を二曲、それ
からコピーアレンジした曲を一曲やるだけのバンドで、人気はあまりなかったが、同業者には高く評価されてい
たらしかった。百瀬はサポートメンバーとしてよく借り出され、そのため予定が把握しづらく、私たちのデート
は常に部屋の中でぐだぐだと過ごすだけだった。
 時折、私は百瀬のことをひどく罵る。
 私はただのウジ虫だ、自覚している。それから百瀬もウジ虫だ、これは私が決めつけた。私が百瀬のことを好
きだと言って、関係は始まった。高校二年から始まって、五年も続いている。それでも私は百瀬がよくわからな
い。私たちに相互の情愛は無く、たった私のエゴのみが、百瀬を縛っている。それでも彼は何も言ってこない。
彼はウジ虫だから意見できないのだ。
 ウジ虫二匹はそんな感じで過ごしてきた。社会から目をそらして、仕送りとバンドとバイトのお金で食いつな
ぐ、ウジ虫のような生活を送っている。
 宮沢さんは百瀬の通学時代の知り合いでホームレスだ。男のくせに、私より長くて艶やかな髪の毛を駅のホー
ムに広げて寝ていたのを、百瀬が拾ってきた。ダイエットを始めてみた私の横で、コンビニ弁当をおいしそうに
285ウジ虫達の金曜日 2/4  ◆fSBTW8KS4E :2008/10/01(水) 00:07:00.73 ID:WoaMnq2F0
彼はむさぼった。
 百瀬が音楽を志したのは宮沢さんの影響だという。こいつとの出会いが、俺の全てで俺のこれからの全てだよ
と、百瀬は懐かしみながら宮沢さんを紹介してくれた。そしてその情のせいで、宮沢さんは居候となった。
「ギターはだめだ、ネックが短すぎる。男にとって短いのと早いのは褒め言葉じゃない」それが宮沢さんのベー
スを弾く理由だ。未だに私はこれに納得していない。
 宮沢さんのベースプレイは、いわゆるイノシシだ。リズム隊という任務を忘れ、ただひたすら自分がどう見せ
られるかを考え、本能のままに体を動かす。そして百瀬はそんな彼を鞭でたたき軌道をあわせてあげるように、
ドラムを叩いた。宮沢さんが行きすぎればパワープレイで減速させ、弱すぎると煽るようにベースソロをつくり、
暴れさせた。
 そして私はといえば、暇があればスタジオに行きセッションする二人に焦りを感じ、またギターを肩にかけた
のだった。
 二回目ともなると、私の集中力がどれほど持つのか、だとか体力的な時間配分もつかめて、練習は長続きした。
百瀬に教えられて、コードを覚えるのを意識せず、まずは簡単な曲で指の動きを覚えるところから始まった。
 幸い、両利きだった私にとって、弦の上の指運びは意外と楽にできた。しかし、弦を押さえるのが難しく、技
術の道は一進一退の足乗りだった。
 宮沢さんがゲイだと発覚したのは、私が百瀬から渡された課題曲を弾けるようになった日だった。公園で練習
して帰ってきたとき、宮沢さんが百瀬の両手を上で押さえながらキスをしていたのを私は見てしまった。百瀬の
冷めた無感情な目がまた、私をいらだたせた。
「男が好きで何が悪い、女が嫌いで何が悪い」逆上した宮沢さんは、その日からしばらく姿を消す。
 残された私と百瀬は、しばらく呆然として、向かい合っていた。たまに私は、百瀬を殴った。
「何で何も言わないんだよ、私の彼氏じゃないのかよ」
 百瀬は私の暴言も暴力もその薄い胸板で受け止め、その余裕ぶった態度がまた私を悲しくさせた。
 百瀬はその次の日、私に一枚のCDを聞かせた。レディオヘッドという、海外のバンドの曲だった。物憂げな悲
しい声で、彼らは叫んでいた。
「この曲ね、俺のテーマなんだ。タイトルのクリープって日本語にするとウジ虫って言って、ひたすら後悔する
唄なんだ。『ここに僕の居場所はない』『僕はウジ虫、気味の悪いやつ』とか自己嫌悪しながら、この曲でボー
カルのトム・ヨークが一番強く声を出しているのは『君が走って逃げていく、どこかへ行ってしまう』って詩の
ところなんだよね」
 デッキから流れる男性の高い歌声は、何かにすがるように、許しを請うように、じれったく願うように響いて
いる。確かに少し、百瀬らしい。
286ウジ虫達の金曜日 3/4  ◆fSBTW8KS4E :2008/10/01(水) 00:07:22.56 ID:WoaMnq2F0
「俺はさ、ただドラムの叩けるウジ虫なんだよ。毎日、おまえがいなくなるのに怯えながら、それを紛らわすた
めにしかドラムを叩けないんだ。けどおまえが俺のことを嫌いになるのなら、俺は止められない。俺は周りに流
されることしかできない、ただのウジ虫なんだ」
 その日の私たちは、久々の大声を出し、久々に手をつないだ。
 三週間ほどして、私と百瀬は、再び駅で宮沢さんを拾った。三人で、手をつないで帰った。
 私と百瀬、それから宮沢さんはまさに需要と供給の関係を保ち、時間を過ごすことに決めた。ウジ虫はウジ虫
らしく、助け合おうと言うことなのだ。
 そして私のギターの上達とともに、三つの歯車は円滑に回り始めた。
 ライブの話を持ち出したのは百瀬だ。いつも百瀬が参加しているイベントで空きが一つできたのだ。誰から、
というわけでもなく、当然のように私たち三人はバンドを組み、黙々と準備を始めた。
 百瀬がバンド名は何にすると聞いてきたので、私は黒のマッキーを画用紙に走らせた。
「ウジ虫達の金曜日」
 どうせ一度きりだ。二人も満足そうな顔をしている。

 そして「ウジ虫達の金曜日」の金曜日がきた。ダンスナンバーがまだ人の少ないフロアを揺らしているのを、
リハーサルでステージに立ちながら感じる。リハーサルと言っても、演奏はなく、証明とかの調整をされるだけ
だった。すぐに後のバンドがやってきて、私たちは狭い楽屋へと戻る。
「緊張してる?」
 百瀬が上擦った声で聞いてきた。それに私はキスで返す。宮沢さんも私と百瀬を抱きしめ、これからの戦いへ
向け音頭を取る。
「いいか、俺たちはトップバッターの前座だ。客に聞いて貰おうなんて考えるな。俺たちは何だ?」
 宮沢さんが私を見る。
「ウジ虫」
「そうだ、ウジ虫だ。ウジ虫達の金曜日は、明るく陽気にいこう」
 イベントの開始よりも少し早く、私たちはステージへと上がらされた。
「こんちわ、ウジ虫達の金曜日です」
 私はびくつきながら、それでも尖って声を出す。半分ほどしか客は埋まっていないが、かまわない。私はマイ
クを握り直す。
「大人の皆さん、元気ですか。今日もどっかで人が死んでるよ。それでも世界の端っこに、私がいます。ウジ虫
達が歌う、ウジ虫の唄。クリープ」
287ウジ虫達の金曜日 4/4  ◆fSBTW8KS4E :2008/10/01(水) 00:07:53.91 ID:WoaMnq2F0
 ロックファンには有名な曲なのだ、百瀬のドラミングが始まると、客達の目は審査するような、貫く目だ。め
っちゃ怖い。しかし、私のギターは、いまかいまかと出番を待っている。
 振り返る。百瀬が笑った。大丈夫かな、私は向き直り、右腕を振り下ろす。宮沢さんのベースも主張を始め、
私は歌い出そうとする。
 声が出なかった。

 結局、唄なしで一曲演奏し終えた私たちは、微妙な拍手に押され、ステージを降りた。
 それでも、失意の目の前には、やりきった達成感があった。
 このとき、確実に私は変わっていて、ウジ虫の未来に、ほんの少しの期待をしていたのだ。
 そんなわけで、この話は冒頭へと戻る。それが未来で、私の期待で、ウジ虫達の金曜日の全てだ。

 了
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:08:39.87 ID:y4f9Vig80
 −  4 No.01 教授のナイフ ◆OThWOE/qJY氏
 − − No.02 姥捨て山 ◆dZqslLbx4A氏
  1  1 No.03 私のヒーロー ◆lbwQK4zogg氏
  2  1 No.04 白い菊に ◆8wDKWlnnnI氏
 −  1 No.05 老人 ◆LBPyCcG946氏
  3  2 No.06 段ボール、すわ ◆ML.K5wMH76氏
  1  3 No.07 いつか来る日に思うこと ◆pxtUOeh2oI氏
  2  3 No.08 老いぼれ十代、二十代。 ◆syCIMhpZk6氏
  1 − No.09 老人とハンバーガー ◆VhFPeKg38s氏
 − − 時間外No.01 ひとさし指とくすり指 ◆zHZDnrAXJE氏


というわけで、◆ML.K5wMH76氏の優勝です。
思ったより票が入って喜んでる単純馬鹿や、入らなくて凹んでるザマァな人もおつかれさま!
◆ML.K5wMH76氏は、新しいお題が欲しくてうずうずしてるキモヲタどもに、その身を捧げちゃってくださいね☆
ついでに、お題発表日時とかも書き込んじゃってください。
みなさんおつでしたー
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:09:00.70 ID:MPA3cqkpO
花壇とか無理すぐる件

追加お題くだ
290 ◆fSBTW8KS4E :2008/10/01(水) 00:09:14.87 ID:WoaMnq2F0
以上。
自分の好きな音楽押しつけるのっておこがましいのはわかっているんだけれども。

ご意見ぼしゅーちゅーです。
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:10:09.61 ID:WoaMnq2F0
>>289


優勝者おめ。
来週は参加しようと思う。
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:12:39.58 ID:Ec64Je060
◆ML.K5wMH76氏おめー
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:13:57.00 ID:MPA3cqkpO
ゆーしょーおめ

>>291
いただいた
294 ◆ML.K5wMH76 :2008/10/01(水) 00:15:41.92 ID:0xCY8pOy0
なぜか風呂入ってると優勝してる…なんだこれ

読んでくれた人も、感想くれた人も、各票入れてくれた人も、ありがとうございました。
今回のお題は本当に難しかったです、はい。

次のお題は今テンプレ書いてるから、ちょっと待ってね!
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:16:49.24 ID:Jhs7ih4c0
◆ML.K5wMH76氏おめーおめーおめー
お題を早く百早く

関わった人みんなおつー
296 ◆ML.K5wMH76 :2008/10/01(水) 00:17:42.49 ID:0xCY8pOy0
心の底から叫んでもよし、胸に秘めるもよし、つい語ってしまうのもよし

   【 第131回週末品評会 】

       お題『好きなもの』

「好き」と書きましたが、Loveだろうが、Likeだろうが、favoriteだろうが構いません。
「もの」と書きましたが、物だろうが、人だろうが、事だろうが、構いません。
好きだということが書かれてあれば何でもいいです。


レス制限:五レス以内
投稿期間: 2008/10/04(土) 00:00〜2008/10/05(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間: 2008/10/06(月) 00:00〜2008/10/07(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:19:37.78 ID:zMG0ajym0
優勝おめ
今回は参加したいなー
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:20:10.39 ID:WoaMnq2F0
好きなものか、作品多くなりそうで楽しみだ
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:34:01.00 ID:h8i+vhwJ0
>>231
ありがとうございました。いま自分の力量の低さをを痛感していますw
今回初めてこのスレにきましたが皆さんクオリティの高さにちょっと驚いています
保守
300 【大凶】 :2008/10/01(水) 00:46:58.79 ID:zh8YcNI4O
優勝おめ

何かおだいを↓
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:47:16.75 ID:peON3KS40
コバルト
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 00:53:03.51 ID:EjGVFASyO
優勝おめ!
好きなものかー、逆になに書いていいか分からんぜ!
303 【ぴょん吉】 :2008/10/01(水) 01:01:05.84 ID:763Xizf+0
もう一日か……よし、今回の品評会は出そう。
でも多そうだな……
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:33:47.37 ID:zMG0ajym0
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 01:38:20.11 ID:MPA3cqkpO
花壇書けた
明日また見返して投下します
お休みのほ
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 02:10:50.77 ID:zMG0ajym0
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 02:45:17.06 ID:zMG0ajym0
ねるほ
308 【ぴょん吉】 :2008/10/01(水) 03:32:36.34 ID:llnbUinq0
さっき変なの見た
309今月のBNSKの運勢 ⇒  【大吉】 :2008/10/01(水) 03:35:18.64 ID:llnbUinq0
変すぎて信じてもらえないから言わない
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 03:52:35.34 ID:KvjPQr3NO
鏡ですねわかります
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 04:48:41.81 ID:zgVD/PVF0
 
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 07:20:17.98 ID:uYLKrkQI0
お題所望
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 07:27:12.21 ID:MPA3cqkpO
ねむけ
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 07:29:12.41 ID:uYLKrkQI0
>>313
把握
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 08:13:09.18 ID:KvjPQr3NO
ねえ

保守

みたいな

316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 10:01:46.24 ID:tSQHbLjMO
317 【大吉】 :2008/10/01(水) 10:32:32.61 ID:A+nhEk/q0
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 11:05:58.21 ID:KvjPQr3NO
保守
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 11:43:16.08 ID:sYRl/1PRO
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 12:35:50.43 ID:MPA3cqkpO
小腹が空いたんでお菓子をたべた。
ミルクキャラメルうまうま。うまうま。うまうま。がりっ。

銀歯ああああああああ!


キャラメルだからって、あまり甘く見ないほうがいい……。
医者に行く金すらないのにどうしてくれるww
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 13:05:33.09 ID:hx8Y0mO60
元の場所にそっと押しこめば意外と何とかなる
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 13:39:04.32 ID:aPqMWwnX0
>>321
隙間から食い物のカスが入り込んで、内部から虫歯になるぞ。
下手すると歯茎が腐る。
歯はなめない方が良い。
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 14:16:48.93 ID:AJ9HdDyH0
怖いな
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 15:04:06.52 ID:AJ9HdDyH0
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 15:09:49.84 ID:TJOvCyTO0
品評会ネタ思い浮かばねー
気分転換にお題下さい↓
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 15:12:04.18 ID:AJ9HdDyH0
>>325
ひなたぼっこ
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 15:14:03.40 ID:TJOvCyTO0
>>326
把握。ありがとー
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 15:58:45.50 ID:AJ9HdDyH0
329 【大吉】 :2008/10/01(水) 16:43:19.31 ID:tSQHbLjMO
大吉なら品評会優勝
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 16:45:25.01 ID:Y677gKoRO
自分が今まで書いた物を見返してみたら
同じ表現が別の話で何度も出てきて語彙力のなさを痛感……

いい方法ないかな?
やっぱり色んな本を読む、とか
331 【豚】 :2008/10/01(水) 16:47:12.30 ID:zh8YcNI4O
>>329
おめでとう!
それでは次回のお題を頼む
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 17:04:32.66 ID:AJ9HdDyH0
>>330
必要以上に同じ表現を使ってるなら、意識して避けてみるとか
気に入ってたり、便利だったりする言葉は思わず使ってしまうことがあるし

あとは辞書を読むのも結構面白かったり
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 17:05:42.37 ID:dBus7+Fk0
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 17:07:25.08 ID:tSQHbLjMO
>>330
逆に何度も多用してリフレインにするとか

>>331
来週まで待っててね
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 17:24:43.22 ID:Y677gKoRO
>>332
確かに、オレ空と雲が好きだからすぐ「空は青い」みたいなの使っちゃう
青だけじゃない色んな空や雲が好きなのになぁ

気持ちを表す言葉も同じようなの使っちゃうから控えてみようかな
辞書やワードの変換候補は以外に面白くて好きかも

気まぐれにSS書くだけなんだけど
ちょっとは良くできたらうれしいな
336救済天使 ◆jf0pyloxIw :2008/10/01(水) 17:55:02.45 ID:bZlPwti60
昔々の海の底の龍宮城でのお話。
第六十六代竜王様は苛立っていた。
隣国の根の国から美しい乙姫を引きこもりの息子の六十七代竜王に嫁がせたのはいいものの、
てんで子を設けないのだ。初めのうちは我慢強く待ちぼうけていたものの、何年待っても
あまりにその様子が無いので、不安に駆られるようになっていた。
十年前に嫌がる六十七代を何とか説得して政治を任せ、ようやく安眠できると思っていたのに、あの馬鹿息子め、
一日中やることと言えば部屋に引きこもってパソコンだのゲームだの…。最近は2ちゃんねるだとかにはまってるそうじゃないか。
きっとあの息子は、姫に対してもあまりに消極的すぎて、未だに事に及ぶことすらできていないのでは…。
もしそうだとすると…そう考えると、王は自分の息子の情けなさを憂いた。
息子に姫との状況を確かめようにも、部屋に篭りっぱなしだ。姫に聞くのも忍びない。
六十六代とてもう老齢。このまま息子に任せていては龍宮は滅びてしまう。
ある日、とうとう六十六代は、息子と姫の寝室に行くことにした。
さて、寝室の扉に耳を当ててみても、激しくベッドが軋む音がした。
王は一瞬胸がときめいたが、しかし軋む音以外、何ひとつ物音がしない。
王は、「すまん息子よ。わしが間違っておった。お前はちゃんとコトに及んでおったのだな。
疑ってすまんかった」と、息子を疑ったことを恥じた。扉を離れ、自分のベッドへ帰ろうとしかけたとき、
ふと、今度は姫に対する怒りがわいてきた。
「あの引っ込み思案の息子があれだけがんばっておるというのに、あの女、声の一つも立てぬとは…」
ほっとしたつかの間の安心がそうさせたのか、気づくと王は部屋に飛び込んでおった。
「この鮪女がああああああああ!」と飛び込んだ王の目に映ったのは、ベッドを軋ませてVIPの二次画像で抜いている息子と、
その隣で裸のまますんすんと泣いている姫の姿だった。

王はお前らを壁まで吹っ飛ばし、気絶するほどぶん殴った後、姫を優しく抱いた。
「おおすまんかった姫よ。わしの大金時で極楽へ連れ行こう…!」
マンコ…いや、アワビ(鰒)にあれをぶちこみ、その夜二人は絶頂に達した。
こうして数年後、乙姫は数の子(鯑)のように沢山の子を産みましたとさ。
めでたしめでたし。
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 17:59:45.63 ID:llnbUinq0
>>335
見つめる点を変えてみるとか

「空」って全体を捉えたり「雨雲」って存在を見るんじゃなくて
雨雲でも、その濃淡や、日の光で輝く雲の縁取りの部分を見るとか

空の中に、ぽつんと鳥の影があるのを見るのと
鳥影を注視した時の、それを飲み込む空の広さとは
また、受ける印象が違うかと
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 18:43:23.85 ID:Jn9+YgSF0
ho
339 【ぴょん吉】 :2008/10/01(水) 19:16:01.28 ID:AJ9HdDyH0
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 19:34:53.41 ID:Hx0DT4crO
●規制中もお題もらう→携帯で書く→文才が充実→彼女ができる
・お題もらわない→徒に時を過ごす→文才が雑魚→いくえ不明

お題くださいますか^^;
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 19:35:51.22 ID:AJ9HdDyH0
>>340
破局
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/10/01(水) 19:38:23.50 ID:Hx0DT4crO
>>341感謝
343粗探し ◆7WkLLbSBnM
>>283-287
あれーヴォーカル女の子がやるんだ・・・みたいな。
とても個人的な好みで小説と一切関係ないんだけど、
男性が歌う歌はコピーでも男性に歌って欲しいッ
だって高音とか女性Voだと出て当たり前じゃんよーBOOBOO
で、感想
俺はこの話とても好きです。俺としては文句なしです。
CREEPを知ると相当納得できます
百瀬君が宮沢さんに押し倒されてもなんとなく文句言いそびれてしまうとか
暴力彼女に優しさなんじゃなくて殴り返すことができないところとか
そういう傍目からは全く理解できない百瀬の行動が「CREEPが俺のテーマ」
というだけで共感に近いほど理解できてしまう不思議。
とてもよかったです。あと宮沢さんの破天荒さ≒ロック振りが
フヒヒ、て感じでした。バンド名が致命的にださいと思いましたが
ロックだからアリということで。いい意味で青臭くてほんと好きです。