1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
弟「どうして」
姉「あんた、学校で露骨にあたしのことを避けてるじゃない」
弟「それは、まあ」
校内で姉と仲良くするなんて、恥ずかしいからだ。
姉「お姉ちゃんは寂しいわ。せっかく一緒の学校なのに……」
弟「それと幼女になりたいっていうのと、何の関係があるんですか」
姉「あんたの姉離れの原因をあたしなりに考えてみたのよ」
弟「で?」
姉「弟って実はロリコンなんでしょ? それであたしを避けてるのよ」
弟「ねーよ」
どう考えればそういう考えに行き着くんだ。
姉「照れない照れない。あたしたちは姉弟じゃない。恥ずかしがることないわよ」
姉はうんうんと勝手に頷いていた。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:34:19.39 ID:mqJJXwcj0
姉「というわけで、喜んで弟! お姉ちゃん、コスプレ好きの友達に衣装を借りてきたの!」
そう言って、誇らしげに衣装を見せてくる。
それは大人サイズの園児服だった。
頭が痛くなってきた。よし、現実逃避しよう。
姉「どうしたの? いきなりパソコンの電源をつけたりして」
弟「ニコニコ動画でも荒らそうと思って」
姉「こらっ、人に迷惑をかける行為をしちゃ、めーでしょ!」
弟「ニコ厨に人権なんてあるかよ!」
姉「な、何か恨みでもあるの?」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:34:57.23 ID:b0tVgmDwO
期待するから30分後にまたきます
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:36:04.19 ID:mqJJXwcj0
あれは俺がまだニコ厨だったとき。
――回想――
弟「ふひ、ふひひひ、我ながら会心の出来だぜ、この動画は」
俺はあろうことか、動画を作成してうpなんてことしていた。
だが、その動画についたコメントは
つまらん
死ね
消せよ
という心ないコメントの数々だった。
――回想――
弟「俺はあいつらを絶対に許さない! 絶対にだ!」
姉「うわ、我が弟ながら、ちっちゃいわね……」
姉は軽く引いていた。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:37:06.36 ID:HK1OpnFm0
姉弟揃ってキティだな
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:37:34.46 ID:Fk2k/XcMO
支援
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:38:39.09 ID:mqJJXwcj0
弟「姉ちゃんにこの悲しみがわかるかよ!」
姉「ま、まあまあ。よかったら、その動画見せてくれる?」
弟「嫌だ。あれは俺のトラウマなんだ」
姉「む、そこまで言われると見たくなるわね。見せなさい」
弟「嫌だね!」
姉「見せないと、こうよ!」
姉が俺の両の側頭部を拳で挟み、ぐりぐりと動かした。
ウメボシというやつだ。
頭に激痛が走る。
弟「いぎぎぎぎっ……」
姉「見せる気になった?」
弟「うぐぅっ……ど、動画を見せたら……ウメボシから解放……してくれるのか?」
姉「だが断る」
弟「ちょっ、それ俺の台詞だろ!」
ウメボシの刑はその後三十分続いた。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:38:57.84 ID:UDzaB04aO
ふう…
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:39:59.49 ID:y/X02fqT0
弟「む、胸当たってるって!」
姉「当ててるのよっ///」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:40:43.25 ID:mqJJXwcj0
痛い。頭がヒョウタンのような形に変形したんじゃないかと心配になる。
姉「素直に動画を見せない弟が悪いのよ」
姉は拗ねたように口を尖らせていた。
三十分間も頭をぐりぐりとされて、拗ねたいのはこっちである。
弟「姉ちゃんのそういうところ、大嫌いだぜ」
姉「どういうところよ」
弟「暴力を振るった挙げ句に、その原因を俺のせいにするところ」
姉「うぐっ……なかなか痛いところを突いてくるわね」
弟「至極真っ当な正論を述べているだけですが」
姉「そう怒らないでよ。なでなでしてあげるから」
なでりなでり。
弟「お、俺の怒りがそんなんで治まると思ったら大間違いだふにゃぁぁぁ」
姉「ふふ、すんなフニャっとした顔で言っても説得力ないわよー」
なでりなでり。
弟「お姉様っ」
辛抱たまらなくなって抱きつく。
姉「ていっ」
しかし、拳で撃退されてしまった。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:41:41.81 ID:lScCzCHH0
弟きめえ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:41:50.10 ID:mqJJXwcj0
弟「理不尽だ!」
姉「ふふ、節度ってものがあるでしょう?」
そう言って、悪戯っぽく笑う姉。
いいようにからかわれてる気がする。
姉「さて、それじゃ、あたしは宿題でもしてこようかなー」
弟「あれ、その園児服着ないの?」
姉「何か弟と話してたら満足しちゃった」
姉はそう言い、俺の部屋から出て行ってしまった。
何か勿体ないことをしてしまった気がする。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:42:33.06 ID:4l5t1hn0O
イタすぎてムネが苦しい
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:45:24.47 ID:mqJJXwcj0
翌日、教室で幼馴染の男に昨日あったことを話す。
弟「というようなことが、あったわけだが」
男「そいつはフラグがビンビンだぜ。姉ルートに入ってるんじゃねぇか?」
弟「フラグとかルートとか、よくわからんが」
男「おまえもエロゲーやればわかるようになるさ」
そう言いながら、満面の笑みで鞄からノートPCを取り出し、起動する。
弟「それに手を出してしまったら、人間として大切なものを失ってしまう気がする」
男「おまえも早くこっちの世界に来いよ。二次元は最高だぜ?」
朝の教室だというのに、臆面もなくエロゲーを起動しだす男。
よし、知らない人の振りをしよう。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:48:14.69 ID:mqJJXwcj0
男「何か最近ヤンデレが流行ってるけどさ、俺はやっぱりツンデレが好きだね。萌えるよ」
そんなことで同意を求められても困る。
女「うわっ、朝っぱらキモいなぁ……」
女(こいつも幼馴染)が男をゴキブリを見るような目で見る。
男「けっ、三次元に何を言われようが、俺は何ともないね」
女「お互い、こんなキモいのと幼馴染で大変だよねぇ」
弟「え? 誰と誰が幼馴染?」
男「ひでぇこと言うなよな! 俺たち親友だろ!」
弟「三次元に何を言われようが何ともないんじゃなかったのか」
男「そりゃ女限定だよ。女は二次元が最高だけど、やっぱ友達は三次元で欲しいだろ」
そんなもんなのだろうか。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:49:44.14 ID:mqJJXwcj0
女「で、昨日の宿題やってきた?」
女が昨日配られた進路希望調査の紙をひらひらと見せてくる。
弟「とりあえず進学って書いておいたけど」
男「やれやれ、おまえは夢がないねー」
弟「そう言うおまえは何て書いたんだよ」
男「見るか?」
男が紙を見せてくる。
第一志望:二次元
弟「……説明してくれ」
痛くなってきた頭を片手で押さえる。
男「俺の夢は、二次元に行くことさ!」
とても眩しい笑顔だった。
女「現実見ろよカス」
女が男を足蹴にする。
男「痛っ、三次元人の分際で俺を蹴るなよ、てめぇ!」
二次元人になら蹴られてもいいのだろうか。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:54:24.77 ID:CEHiPN5LO
男きめぇwwwww
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:54:59.01 ID:mqJJXwcj0
午前の授業が終わり、昼休みになる。
すると、いつものように男と女が俺の机へと寄ってくる。
男「昼飯食おうぜー」
女「お昼食べようー」
ほぼ同時だった。
男「俺たちの聖域に三次元人が入ってくんじゃねぇよ」
女「テメェこそ二次元に引き篭もってろよ、ダメ人間」
速攻で険悪な空気になるのも、いつものこと。
弟「はいはい、三人で仲良く食べましょーねー」
男「お前がそう言うならいいけどよ……」
女「むぅー……」
そして、渋々と三人で昼食を食べ始めるのもいつものこと。
しかし、今日はいつものことじゃないことが、一つだけ起こった。
姉「おっはー、みんな、おげんちー?」
姉が死語全開で俺たちの輪に加わってきたのだ。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:56:58.59 ID:mqJJXwcj0
男「ちわっす」
女「あ、お姉ちゃん、こんにちはー」
弟「そしてさようなら」
姉「待ちなさい」
話の流れを利用して場から離脱しようとするが、あっさりと襟首を捕まれてしまう。
弟「何のご用でしょうか、お姉様」
姉「まあ座りなさいな」
そのまま引っ張られ、席に座らせられる。
弟「ぐぇっ」
襟首を捕まれているので、当然首が絞まる。
男「おお、怖い怖い。これだから三次元はやだね」
女「あんた、その言葉言い過ぎだってば」
男「いいだろ別に。俺の口癖なんだよ」
女「最低の口癖だね」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 00:58:26.11 ID:mqJJXwcj0
弟「で、何の用だよ」
姉「む、口の利き方がなってないわ」
姉が俺の口の両端に指を突っ込み、そのまま横に広げる。
弟「何すんだよっ」
姉「学級文庫と言ってみなさい」
ぶを発言できずに、学級うんこと言った俺を嘲笑う寸法か。
古い手だ。
弟「うんこうんこうんこうんこ!」
敢えてうんこを連呼してやる。
姉「お食事時に下品でしょうが!」
ぐーっと物凄い力で口を広げられる。
弟「裂ける裂ける! 大事なところ裂けちゃうのぉぉぉ!」
今日も姉は理不尽だった。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:00:29.69 ID:mqJJXwcj0
弟「それで、何のご用でしょうか、お姉様」
ビリビリと痛む口を押さえ、今度は言葉遣いに気をつけて訊く。
姉「それがねー、困ったことにお弁当持ってくるの忘れちゃって」
弟「購買か学食で何か買えばいいだろ」
姉「それが財布も忘れちゃったのよ」
弟「ざまぁ」
次の瞬間、強烈なデコピンを喰らった。
弟「痛ぇぇっ、何しやがる!」
俺涙目。
幼女と関係なくなった件について
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:01:51.94 ID:mqJJXwcj0
姉「姉の不幸を笑ういけない弟にお仕置きしただけよ」
弟「それで、何の用だよ」
姉「言葉遣い」
またデコピンされる。さっきよりも強力だった。
弟「うぐぅっ……弟虐待だっ……おまえらも何とか言ってくれ!」
男と女に助けを求める。
男「それでよー、この前ゲーセンで格ゲーやってたら、ラスボス手前で乱入されたんだよ」
女「で?」
男「負けちまった。まったく空気読めってんだよな、もうすぐクリアだったのによ」
女「弱いテメェが悪いんじゃん」
二人とも既に我関せずを決め込んでいた。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:05:22.09 ID:mqJJXwcj0
このままでは話が進まずに、昼飯を食べる時間がなくなってしまう。
ここは俺が引いて、姉の話を聞くことにしよう。
うん、俺って大人だな。
弟「弁当を忘れたのと俺の教室に来るのと、何か関係があるのでしょうか」
姉「学食で何か買うから、お金ちょうだい?」
弟「……貸してじゃなくて、ちょうだいかよ」
我が姉ながら、傲慢にも程がある。
姉「もちろんタダでとは言わないわよ。これと引き替えにどう?」
制服のポケットからメモ帳を取り出し、ペンで何かを書き出す姉。
そしてメモ帳を一枚破り、それを机の上に置いた。
見ると、膝枕券と書かれている。
俺は無言でそれを破り捨てた。
姉「なっ、なななっ、何てことをっ!」
姉が取り乱す。
一矢報いてやったぜ。
弟「そんなもんに五百円の価値があるか」
姉「むぅ、我が弟ながら難儀ね」
難儀なのはおまえだと言い返したかったが、暴力が怖いので言わないでおく。
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:06:28.28 ID:mqJJXwcj0
姉「仕方ないわねー、じゃ、これでどう?」
姉は先程と同じようにメモ帳に何か書き、それを一枚破って机に置いた。
肩たたき券、死ぬまで有効。
弟「俺はあなたのお父さんか何かですか」
姉「ふふん、あたしのマッサージテクはすごいわよー?」
男「前立腺マッサージなら大歓迎だよなぁ、うぇっへへ」
姉「殺すわよ」
男「す、すす、すみません!」
姉に睨まれ、男ががくがくと震える。
女「お姉ちゃん、前立腺って何?」
女はそっち方面の知識に疎い。
姉「知る必要のないことよ」
姉は微かに赤面していた。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:07:35.95 ID:mqJJXwcj0
弟「いや、ケツの話はどうでもいいからさ」
姉「こらっ、お食事時にケツとか言っちゃ、めーでしょ!」
弟「いぎぎぎっ」
頬をつねられる。
爪こそ立てていないが、姉は全力でつねってくるので相当痛い。
加減知らずなのだ。
男「へへっ、怒られてやーんの」
弟「元凶はおまえだろうが!」
というか、一向に話が進まないのは何故だ。
なんだこの展開
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:08:56.08 ID:mqJJXwcj0
弟「くそー、痛ぇぇ……」
女「ほっぺた赤くなってんよ、ほら」
女が鏡をこちらに向けてくる。
つねられた部分が赤くなっていることよりも、涙目なのが我ながら情けなかった。
姉「で、500円まだー? お姉ちゃんお腹空いたわー」
弟「わかったよ、500円払えばいいんだろ……はぁ」
結局は根負けしてしまう。
俺は一生姉に敵わないんじゃないだろうか。
弟「おい男、500円くれ」
男「何でだよ!」
弟「じゃあジャンケンで負けた方が500円払おうぜ」
男「いや、だから」
弟「じゃーんけんぽん!」
男「えっ、あっ」
俺はパー、男がグー。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:10:36.17 ID:mqJJXwcj0
弟「ありがとうな。俺、おまえと幼馴染でよかったよ……」
男「全然よくねぇよ! 俺は払わないからな!」
弟「払えよ! 勝負に負けたんだから!」
男「いいや、俺は払うとは言ってない! だから絶対に払わないね!」
女「たった500円で、みみっちい奴らだなぁ。お姉ちゃん、ほい500円」
俺たちが醜い争いをしている横で、女が姉に500円を手渡していた。
姉「あら、ありがとうね」
女「いいよ、お姉ちゃんには日頃お世話になってるもんね」
姉「あはは、好きでお世話してるからいいのよ。明日ちゃんと返すからね」
女「うん、オッケー」
姉は女に手を振り、教室を出て行った。
弟「なぁ男、何だろうな、この惨めな気持ちは……」
男「俺は関係ないだろうがよ! 惨めなのはテメェだけだ!」
女「おめーら二人とも惨めだっつーの」
自分の器の小ささを思い知らされた昼休みだった。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:12:17.07 ID:mqJJXwcj0
放課後。
俺と男は帰宅部なので、あとは帰るだけだ。
姉も帰宅部だが、友達付き合いがあるのだろう、一緒に家に帰ることはあまりない。
女「帰宅部はいいよねぇ、暇そうで」
女がバカにしたような口調で言う。こいつは吹奏楽部だ。
男「笛吹きまくって酸欠になって死ね」
女「テメェこそゲームのやりすぎで死ねバーカ」
弟「こらこら、喧嘩すんなって」
こいつら幼馴染なのに本当に仲悪いな。
男「こいつから先に俺たちをバカにしてきたんだろうがよ!」
女「うっせー! 吹奏楽バカにする奴は死ね!」
弟「まあ、今のは女が悪いかな」
女「うぐっ……何よぉっ……バーカバーカ!」
女は小学生レベルの捨て台詞を残して走り去っていった。
男「けっ、これだから三次元の女は嫌いなんだよ」
弟「あいつ顔は悪くないのに、口がすげぇ悪いからな」
男「あいつきっとツンデレなんだぜ」
弟「おまえツンデレが好きって言ってたじゃん」
男「リアルツンデレは嫌だね。殺したくなるよ」
相変わらずよくわからない感覚だった。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:13:20.35 ID:mqJJXwcj0
帰宅。
今日は俺が夕食の当番なので、今の打ちに下ごしらえを済ましてしまうことにする。
男「んじゃ、俺はおまえの部屋でゲームやってるぜ」
弟「あいよ」
男が階段を上っていく。
まったくもっていつもの風景である。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:15:30.37 ID:mqJJXwcj0
下ごしらえが粗方終わったころ、姉が帰ってくる。
姉「ただいまー。今日の晩ご飯は何かしら?」
弟「カレー」
姉「Good!」
抱きついてくる。
弟「だぁぁっ、やめれっ」
姉「何よー、お姉ちゃんの抱擁は嫌いかしら?」
弟「そ、それは、なんというか、まあ」
嫌いではないのだが、この歳でこれは恥ずかしすぎる。
弟「俺が抱きついたとき殴ったくせに」
姉「あたしが抱きつくのはいいの。でも、あんたはダメー」
そう言って頭を撫でてくる。
姉という生き物はどこまでも身勝手で理不尽だ。
おそらく玩具で遊ぶのと同じような感覚なのだろう。
この姉から幼女になりたいが出てくる可能性ひくそうだな
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:17:01.26 ID:mqJJXwcj0
そして俺の部屋へ。
姉「あっ、こらっ、それハメ技でしょーっ」
男「普通のコンボっすよ」
姉と男が格ゲーで対戦している。
しかし生粋のゲーマーである男にライトゲーマーの姉が敵うわけもなく、一方的にボコられていた。
ここだけの話だが、姉のいないときに男はこんなことを言っていた。
男「何かさ、女を一方的に格ゲーでボコるのって、レイプしてるみたいで興奮するよな」
とまあ、どこまでも腐った奴なのである。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:17:51.58 ID:mqJJXwcj0
姉「ううぅーっ、弟バトンタッチ! お姉ちゃんの仇を討つのよ!」
弟「あいよー」
とはいえ、俺もこいつにはあまり勝てないのだが。
姉「勝ったら500円あげるわ、弟!」
弟「俄然やる気出てきたぜ!」
男「うわ、ちっちゃいなー、おまえ……」
弟「おまえだけには言われたくないです」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:19:13.29 ID:mqJJXwcj0
さて、500円のためにも本気で頑張らなくてはいけない。
まずは相手のキャラを見て、持ちキャラの中でもできるだけ相性のいいキャラを選ぶのだ。
男のキャラは、飛び道具を持たないバリバリの接近戦キャラ。
ここで遠距離キャラを選ぶのは素人である。いや、上手い奴ならそれでもいいのだろうが、
俺は腕にそこまで自信がない。接近されたらコンボから抜け出せずに秒殺されてしまうだろう。
ここは投げキャラで接近を牽制するのが正解と見た!
結果。
弟「全然投げれねぇ!」
ボロ負けしてしまった。
男「おまえ、受けに回りすぎ。ちったぁ攻めないと勝てるわけねーだろ」
姉「にしても、男は強いわねー」
男「なんたって場数が違いますから。でも俺だってゲーセンじゃ中堅くらいっすよ」
男が手も足も出ない化け物がごろごろいると言うのだから、ゲーセンとは恐ろしい場所である。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:22:51.54 ID:mqJJXwcj0
夕食時になり、男が家に帰る。
弟「そんじゃ、カレー作るか」
野菜と肉は既に切ってあるので、あとは鍋に突っ込むだけだ。
二十分後。
弟「俺特製カレー爆誕」
姉「どの辺が特製なのかしら?」
弟「愛が篭もってる」
姉「えっ……」
弟「そう、カレーへの愛が篭もってるのさ……って、痛ぇっ!」
何故か後頭部をド突かれた。
弟「え? 何で俺殴られたの?」
姉「ふんっ……別にー」
何故そこで不機嫌そうな顔をするか。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:23:49.26 ID:mqJJXwcj0
食卓に二人分のカレーが並ぶ。
姉「んんーっ、美味しいーっ」
姉はご満悦のようだ。
姉「さっきカレーへの愛が篭もってるって言ってたけどさ」
弟「うん?」
姉「お姉ちゃんへの愛も篭もってるわよねー、これ」
弟「ねーから」
姉が俺のカレーに無言で福神漬けをぶっかけてきた。
容器に入っている福神漬け全部だ。
弟「俺のカレーが真っ赤にぃぃぃ!」
姉「もーう、弟ったら素直じゃないんだからぁ」
まったく悪びれた様子のない姉だった。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:25:08.40 ID:mqJJXwcj0
夕食が終わり、風呂タイムへ。
姉「一緒に入る?」
弟「嫌です」
姉「ふふふっ、照れちゃって、かーわいいー」
弟「照れじゃなくて嫌悪だから」
姉「正直に一緒に入りたいって言えば、入ってあげるのになー」
その言葉に一瞬気持ちがぐらつくが、すぐに立て直す。
弟「いいからさっさと入れよ!」
姉「あら、怒っちゃった? ごめんねー」
口では謝ってるが、あれは絶対に悪いと思っていないな。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:26:21.14 ID:mqJJXwcj0
夜。
風呂に入り、数学の宿題を片づけていると女からメールがきた。
『明日学校で数学の宿題写さしちくりー』
死ねの二文字で返信し、勉強を再開する。
その後何度か携帯が振動したが、全て無視した。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:27:32.39 ID:mqJJXwcj0
翌日の教室にて。
女「聞いてよ男ーっ、このクソ野郎、昨日の夜あたしのメールをガン無視しやがったんだよー!」
男「なにぃっ、それはとてもいいことじゃないか!」
女「よくねーよ、カスが! テメェの番号着拒すんぞ!」
男「俺は既におまえの番号を着巨してるけどね」
女「ぬぁにぃぃぃぃっ! 屈辱だー! こんな奴に着拒されてたなんて!」
弟「今日も仲いいな、おまえら」
男女「「よくねーよ!」」
そう言う割に、ばっちりとハモる二人だった。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:29:43.27 ID:mqJJXwcj0
昼休み。
俺たちはいつものように三人で昼飯を食っていた。
女「あれ、お姉ちゃんじゃない?」
女が窓の外を指差す。
見ると、姉が俺の知らない男と二人で歩いていた。
弟「あっちは校舎裏だよな……何やってんだ」
男「あれ彼氏か何かか?」
弟「姉ちゃんに彼氏はいないはずだが」
男「何だ違うのか。彼氏だったら間違いなく青姦なんだけどな」
女「あおかんって何?」
弟「鯖缶の仲間だ」
女「へぇーっ、何か美味しそうじゃん」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:31:11.99 ID:mqJJXwcj0
しかし大丈夫なのか、あんな人気のないところに行って。
男「どうしたんだよ、ムラムラして」
弟「それを言うならソワソワだから」
女「お姉ちゃんが気になるのかい、シスコン坊や?」
弟「うるせーよ、ガチ無知の分際でシスコンとかいう難しい単語使ってんじゃねぇぞ」
女「強がるなってー。心配なら見に行こうよ」
男「おまえは覗き見したいだけだろ?」
女「あたしは心配なの! おめーらは心配じゃねーのかよ! 冷血だなー」
男「だぁって、あの強力お姉さんだぜ? 野郎の一人や二人、簡単に捻っちまいそうじゃん」
弟「……姉ちゃんはそんな強くねぇよ」
俺に対しては強く出るが、あの姉は普通の女の子なんだ。
そこんとこを姉自身がわかっていないんじゃないかと心配になる。
弟「くそっ、世話の焼ける姉ちゃんだな」
男「何だ、結局行くのかよ」
女「よっしゃ、そう来なくっちゃね!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:32:08.59 ID:mqJJXwcj0
弟「おまえらも来んのかよ」
女「だって心配だもん」
男「おまえがいなくなると暇だしなー」
男帰れ。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:33:54.99 ID:mqJJXwcj0
校舎の影からそっと校舎裏を覗き込む。
男「気分は家政婦だな」
弟「おまえはあの状況を見て、よくそんなこと言えるな」
姉は見知らぬ男三人に囲まれていた。
仮にA、B、Cと呼ぶことにしよう。
四人で何か話をしているようだ。
女「ねぇ、助けた方がいいんじゃないの?」
弟「普通に話しているだけという可能性だってある」
男「ねぇだろ、こんな校舎裏で。しかもあれ不良じゃん、一人は煙草吸ってるしよ」
姉が場から立ち去ろうとする。
その肩を、Aが乱暴に掴んだ。
姉「離してよ!」
姉が叫ぶ。
くそ、どうやらまずい状況のようだ。
弟「女、職員室行って先生呼んできてくれ。それまで俺と男で時間を稼ぐ」
男「えぇーっ、俺も先生呼びに行く係がいいぜー! だって不良怖いもん!」
女「ちょっぱやで行ってくる! 気をつけてね! でも男は死んでいいよ!」
男「うっせぇ、職員室行く途中で転んで死ね!」
男の罵声も聞かずに、女が駆けだしていく。
さて、俺だって正直怖いが、姉を助けないとな。
思いのほか面白いから自主的に腹筋してるわ
ようじょ?
気になるじゃねえか
寝たいのにorz
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:35:44.48 ID:mqJJXwcj0
姉は校舎の壁に押さえつけられていた。
弟「行くぞ、男……って、いねぇぇ!?」
あいつ逃げやがった!
チクショウ、今度あいつのパソコン初期化してやる!
くそっ、仕方ない、俺だけでも行かないと。
弟「姉ちゃんを離せ!」
三人組に向かって怒鳴る。
不良達の血走った目が一斉にこちらを向く。
うわ、超怖ぇ。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:37:53.64 ID:mqJJXwcj0
姉「弟っ? 何でここに!」
A「姉ちゃんって? 何、おまえの弟なの、あいつ?」
姉「あんたには関係ないわよ」
A「ちっ、マジで気の強ぇ女だな」
Aが姉の顎を掴む。
その瞬間、怒りで頭の中が真っ白になった。
弟「聞こえなかったのか」
声が震える。恐怖ではなく、怒りで。
弟「姉ちゃんを離せって言ったんだ」
三人組に近づき、睨みつける。
A「……んだ、テメェ」
Aが姉を解放し、俺に向き直ってくる。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:39:34.95 ID:mqJJXwcj0
B「姉ちゃん姉ちゃんってシスコンかよ」
C「マジパネェっすね」
A「姉ちゃんを離せ! だってよ! だぁっはっはっは!」
ちくしょう、好き勝手言いやがって。
でも、姉ちゃんさえ無事ならいい。
弟「行くぞ」
姉「あっ、う、うん」
姉ちゃんの手を引き、立ち去ろうとする。
A「待てよ、テメェ」
Aに肩を掴まれる。
そりゃ、このまま帰してはくれないよな。
どこか他人事のように考えながら、不良達の方に振り向いたのと同時。
弟「ぐっ!」
顔面を思いっきり殴られ、俺は無様に地面を転がった。
支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:41:57.06 ID:mqJJXwcj0
メチャクチャ痛い。姉ちゃんにもよく殴られているが、男の拳と女の拳は
全くの別物なのだということを身をもって思い知らされた。
姉「弟っ!」
弟「姉ちゃんは逃げてくれ」
姉「そんなことできるわけないでしょ!」
A「この一発で終わりだとは思ってねぇよな?」
Aがうずくまる俺を見下ろし、ニヤリと笑った。
まずいな、こりゃ、病院行きかも。
髪の毛を掴まれ、無理矢理立ち上がらされる。
A「おらぁ!」
無防備の腹に、Aの容赦ないボディーブローが叩き込まれた。
弟「がはっ」
数秒、呼吸ができなかった。
姉「やめろ!」
B「おおっと、そうはさせないぜ」
Aに飛びかかろうとした姉が、Bに取り押さえられる。
姉「離せ! 離しなさいよ、ちくしょうっ!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:44:58.20 ID:mqJJXwcj0
姉ちゃんが泣いている。
あんな辛そうな顔を見たのは、母さんが交通事故で死んだとき以来だ。
もう二度とあんな顔はさせないって、母さんの葬式の日に誓ったのに。
俺は何をやっているんだ。
A「おーい、生きてるかぁ?」
Aがからかうように俺の顔を覗き込んできた。
弟「うらぁっ!」
そのニヤけ顔に、全力でヘッドバットを叩き込んだ。
A「がぁっ……ごぉぉっ……」
Aが両手で鼻っ柱を押さえ、フラフラと後退する。
弟「ボディが、がら空きだぜ!」
先程のお返しとばかりに、鳩尾にボディーブローを叩き込んでやった。
弟つええ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:46:32.52 ID:mqJJXwcj0
A「うっ!」
Aが呻き声をあげ、地に膝をつく。
ここでAの意識を絶っておかないと、他の相手をしているときに後ろを狙われかねない。
Aの顔面に膝蹴りをしようとした瞬間。
姉「弟、後ろ!」
弟「え?」
後頭部から、鈍い音がした。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:49:31.85 ID:mqJJXwcj0
弟「ぐっ!」
姉「弟ぉぉっ! 離せ、離せぇぇっ!」
視界がフラッシュし、そのまま意識を持って行かれそうになる。
くそ、考えてるそばから後ろから攻撃されるなんて。
B「ナイスだ、C!」
C「へへっ、俺の存在を忘れてんじゃねぇよ、弟君よぉ!」
足に力を込め、どうにか転倒を免れる。
咄嗟に体を反転させ、Cに向き直る。
くそ、頭がクラクラする。足に力が入らない。
絶体絶命のその時、とある男の声が校舎裏に響き渡った。
男「ヒーローは遅れてやってくる!」
男が走ってきて、その勢いを利用した跳び蹴りをCに放った。
しかし大声で叫んだせいでバレバレだ。簡単にガードされていた。
C「ちっ、何だテメェは!」
しかし、男の方を向くということは、俺に背中を向けるということだ。
隙だらけのCの後頭部を全力で殴り抜く。
C「ぬぐぉっ!」
Cがその場に倒れ込む。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:51:07.36 ID:mqJJXwcj0
A「調子に乗りやがってクソがぁぁっ!」
多少回復したらしいAが俺に殴りかかってきた。
フラフラのパンチで、平常時なら簡単に避けられるのだろうが、フラフラなのはこちらも同じである。
避けられずにモロに喰らうが、あまり痛くはない。あちらのダメージも相当なものなのだろう。
弟「こなくそ!」
顔面を殴り返してやると、Aは足に力が入らないのか、そのまま仰向けに倒れた。
どうやらAは倒すことができたようだ。
B「くそっ、何やってんだよ、おまえら!」
C「す、すまねぇっ」
Bが加勢してきた。
これで二対二だが、あちらは軽傷のCと無傷のBなのに対して、こちらは瀕死の俺と変態の男。
どう考えてもこちらの方が不利だ。
男「おまえら、手を引きやがれ」
男が手に持っていた金属バットを二人組に突きつける。
弟「おまえ、それ……」
男「ちょいと野球部の部室からパクってきた。俺みたいなモヤシは素手じゃ勝ち目ないしなー」
弟「すまん、正直逃げたと思ってた」
男「俺が親友を見捨てるわけないだろ」
そう言ってニヤリと笑う男。
何こいつ、変態のくせに格好いいんですけど。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:52:01.69 ID:mqJJXwcj0
C「は、ははっ、ハッタリだろ」
B「そんなもんで人間殴ったら、本当に死んじまうぜ? 殺人で逮捕されっぞ、テメェ」
男「別にいいよ? 正直、三次元の世界にもうんざりしてたしなー」
男はそう言い、いきなり校舎の窓ガラスを叩き割った。
姉「きゃぁっ!」
姉ちゃんが悲鳴をあげ、俺の方へと駆け寄ってくる。
男「逮捕? 望むところだよ、うあひゃひゃひゃひゃ!!」
狂ったように笑い、校舎の壁をひたすら金属バットで叩く。
何こいつ、やっぱ格好良くないんですけど。
ていうか怖い。不良なんかよりよっぽど怖い。
何をするかわからない危うさが伝わってくる。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:53:11.68 ID:mqJJXwcj0
B「こいつやべぇ……クスリやってる兄貴と同じ目してるよ」
C「ど、どうするんすか、Bさん」
B「に、逃げるぞ! あいつは本物のキチガイだ!」
二人は倒れているAを担ぎ、逃げ出していった。
男「どうよ、俺の演技」
男が得意げに笑う。
その顔には先程の狂気は欠片も見られなかった。
弟「演技なら大したもんだな……マジで気が狂ったのかと思ったぞ」
姉「お、弟ぉ、あいつ怖いわっ……」
姉ちゃんがぶるぶると震えながら俺の後ろに隠れる。
男「え、演技ですよー! そんな怖がらなくても大丈夫ですって!」
女「先生呼んできたよー!」
女が生活指導の教師を二人引き連れてやってきた。
支援
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:54:14.98 ID:mqJJXwcj0
教師A「これはひどいな……大丈夫か?」
弟「はい、何とか」
教師B「む、窓が割られているじゃないか! 誰がやったんだ!」
教師Bの目が、男が持っている金属バットへと向けられる。
男「え? あ、あー、これは、その」
教師B「おまえがやったんだな」
男「あ、あー、その、これには深い事情がありましてー」
教師B「言い訳は指導室でみっちり聞いてやるからな」
男「えぇぇっ、俺はヒーローなのにぃぃぃっ」
教師B「わけのわからんことを言うな!」
男が教師Bにずるずると引きずられていった。
親友よ、おまえの犠牲は忘れない。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:54:23.12 ID:BSmVXNfaO
この状況で先生きちゃったらお前……
この状況で先生は男死亡フラグ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:55:57.83 ID:mqJJXwcj0
女「大丈夫? 顔めっちゃ腫れてるよ……」
弟「これが大丈夫に見えるなら眼科行ってこい」
女「それだけ言えるなら大丈夫そうだね」
教師A「まずは病院に行かないとな。よし、今日はもう受け持ちの授業もないし、俺が付き添ってやる」
姉「先生、私が付き添います」
教師A「しかし、おまえには事情を説明してもらわんといかんし」
姉「後日きちんと説明しますので、お願いします」
姉が深々と頭を下げる。
教師A「……そうか、わかった。二人の担任の先生には俺から早退の旨を伝えておこう」
女「あたしも病院行くー!」
教師A「おまえは俺と指導室に行こうな」
女「えー、あたし何も悪いことしてないって!」
教師A「悪くなくても、問題の関係者には事情を説明してもらわなけりゃいかん」
女「ちくしょぉぉぉっ!」
教師Aがじたばたと暴れる女を引きずっていく。
女よ、おまえはあまり役に立たなかったな。
株が男以下に下がったぜ。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:57:42.61 ID:BSmVXNfaO
教師の無能っぷりがリアルだな
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:57:53.29 ID:mqJJXwcj0
姉「もうっ……無茶しちゃってっ」
弟「ストップ」
姉ちゃんが抱きついてこようとするが、手で押しとどめる。
きょとんとした顔で驚いている姉に、デコピンをお見舞いする。
姉「いたっ……な、何するのよぉっ……」
弟「フラフラと人気のないところについていくなっ、危ないだろうが!」
姉「うっ……だ、だって……告白したい奴がいるから来てくれーって言われたのよ?
そんな誘い方されたら、断れないじゃない……」
弟「これからは断れ」
姉「でも」
弟「断れ」
姉「は、はい」
俺の迫力に気圧されたのか、姉ちゃんが正直に頷く。
弟「まったく、女が気が付かなかったら、どうなっていたか」
そういえば女はその時に役に立っていたんだった。
俺の中で女株が急上昇した。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 01:59:33.78 ID:mqJJXwcj0
弟「本当に、まったくっ……無事でよかったっ……」
いかん、安心したら泣きそうになってきた。
せめて泣き顔を見られないようにしようと、姉ちゃんを抱きしめる。
姉「……ごめんなさい、あたしのせいでたくさん怪我させちゃった」
弟「姉ちゃんのせいじゃないって」
姉「もしかして泣いてる……?」
弟「泣いてねーやい」
姉「すっごい涙声だけど」
弟「くそっ、こんなとぎにまでっ、意地悪、言うなよなっ」
姉「ごめんね、よしよし」
頭を撫でられる。
それだけで穏やかな気持ちになるから、不思議だ。
姉「助けてくれてありがとう」
弟「……弟として当然だ」
姉「すごく格好良かったわよ」
弟「……俺は元から格好いいさ」
姉「ふふ、そうだったわね。よし、もっとなでなでしたいけど、病院に行かないとね」
姉が体を離す。
ちょっと寂しく思ってしまったのは内緒である。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:00:59.36 ID:mqJJXwcj0
弟「別に病院に行くほどの怪我じゃないと思うけどな」
姉「何言ってるの。ちゃんと診てもらわないと、めーよ!」
弟「はは、もうその怒り方やめようぜ。子供じゃないんだからさ」
姉「あたしにとっては、弟はいつまでも子供みたいなものよ」
弟「子供じゃねーやい」
姉「そう? じゃ、これで動じなかったら、大人ね」
そう言うや否や、姉ちゃんは。
姉「ちゅっ」
俺の頬にキスをした。
弟「なっ」
姉「ほら真っ赤になった。やっぱり子供ね」
弟「い、いや、な、何でいきなりっ、キスをっ」
動揺しまくる俺。
姉「ふふ、助けてもらったお礼よ」
そう言ってはにかむ姉ちゃんの顔は、微かに赤くなっていた。
弟「ね、姉ちゃんだって赤くなってるじゃないか」
姉「ええっ? そ、そうかしら」
指摘すると、ますます赤くなってきた。
人をからかうのが好きなくせに、からかわれるのには慣れていないのである。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:02:56.00 ID:mqJJXwcj0
弟「姉ちゃんも子供だな」
姉「あたしは違うっ」
弟「じゃ、これで動じなかったら大人だ」
姉ちゃんの頬にキスを返す。
姉「ひぁっ」
見る見るうちに赤くなっていく。
耳まで真っ赤だ。
弟「はは、真っ赤っか」
姉「な、ななっ、何よぉぉっ」
涙目で抗議の視線を向けてくる。
弟「さぁて、病院行くかぁ」
そんな姉ちゃんを置き去りにして歩き出す。
姉「うぅーっ、弟の分際でお姉ちゃんをからかうなんて、生意気なのよ!」
弟「はいはい」
姉「今日の晩ご飯、弟のだけドッグフードね!」
弟「お好きにどうぞ」
姉「うぅぅ、ムカつくわーっ!」
その日の夕食、本当にドッグフードが出てきたのは言うまでもない。
まずかっ です。
支援
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:04:20.99 ID:mqJJXwcj0
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
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(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:05:29.85 ID:Fk2k/XcMO
な…んだ…と?
なかなかの良作でした。ありがとうございました
乙です
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:06:13.82 ID:BSmVXNfaO
スレタイかんけーねぇええええ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:06:22.15 ID:mqJJXwcj0
こんな時間に読んでくれた人ありがとう
支援してくれた人ありがとう
幼女全然関係なくてすまんかった
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:07:25.98 ID:Fk2k/XcMO
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:08:12.50 ID:BSmVXNfaO
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:27:53.53 ID:xucwtarO0
もう姉が幼女のごとく弟にすりすりくんかくんかするものかとry
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 02:37:12.22 ID:mqJJXwcj0
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 03:29:21.85 ID:J5wlbyLUO
いやー良かった
書き手が現れるまで一回だけ保守するか
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 03:44:06.96 ID:J5wlbyLUO
ほ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 07:20:37.87 ID:o7RZovmrO
age
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 08:08:11.54 ID:6FJXkFfdO
なんか期待
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 08:13:35.57 ID:a5Vb4cLWO
姉「幼女になりたい…」
弟「ハァ?」
姉「だからぁ!幼女になりたいの!!」
弟「何でまた…」
姉「だ…だってアンタ…ロリコンでしょ…幼女になれば…その…私にも…チャンスが…ゴニョゴニョ…」
弟「やれやれ、君は実に馬鹿だな」
姉「何よぉ!!」
弟「幼女には幼女の…姉萌えには姉の良さがある…
姉ちゃんが幼女になったら、姉ちゃんの良さが無くなっちゃうだろ…」
姉「弟………アッ……」
続きぃ?
ガッツで補え!!!!!!!!
保守
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 11:06:33.66 ID:mqJJXwcj0
ツン「べ、別にあんたのためじゃないわよ!」
男「へっへっへ、強がっちゃってよぉ、後でたっぷりデレさせてやっからな」
弟「ゲーム画面に話しかけるな、気持ち悪いぞ」
男「こうして常日頃からコミュニケーションを取っていたら、
いつか二次元の世界に行けそうじゃね?」
弟「行けねーから」
平日の真っ昼間から男は俺の部屋でエロゲーをしていた。
何で平日のこの時間からゲームをしているのかというと。
男「にしても、何で俺が停学なんだよ。何も悪いことしてないのに!」
弟「いや、おまえ窓ガラス割ったじゃん」
男「ありゃ、おまえたちを助けるためだろー!」
弟「俺はちゃんとわかってるよ、ありがとうな」
そう、俺たちは喧嘩やら器物損壊やらが原因で、停学処分を受けていた。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 11:17:32.46 ID:mqJJXwcj0
男「ま、おまえと一緒なら退屈しないからいいけど」
弟「とか言いながら、一人でエロゲーするのはどうなんだ」
男「こうして徐々に洗脳して、おまえをこっちの世界に引っ張ろうと思ってな」
弟「うーん、俺もアニメとかは多少見るけど、さすがにエロゲーはなぁ」
男「後におまえはこう語るだろう。そんなふうに考えていた時期が俺にもありました、と」
弟「語らねーから」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 11:29:44.91 ID:mqJJXwcj0
携帯が振動する。
姉からだった。時間的に昼休みか。
『冷蔵庫に昨日の残りの肉じゃが入ってるから、男と二人で食べてね』
ありがとう、いただきますと返信する。
弟「そろそろ昼飯にするか。昨日の残り物でいいよな?」
男「俺は何でもいいぜ。そもそも頼める立場じゃねーしな」
弟「あいよ」
一階に下り、冷凍している白米をレンジで解凍し、次に肉じゃがを温めた。
簡素な昼食だが、作るのも面倒だしこんなもんでいいだろう。
それらとドッグフードをトレイに載せ、二階に戻る。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 11:42:27.37 ID:jVMrHM240
創造を絶する遅筆だな
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 11:43:27.69 ID:mqJJXwcj0
弟「ほら、昼飯だ」
ドッグフードを皿に盛り、男に差し出す。
男「俺は犬かよ!」
弟「ドッグフードを食べる感動を、おまえと分かち合いたくてさ」
男「はぁ? おまえが持ってるそれは、どう見ても肉じゃがじゃないか」
弟「そのドッグフードは俺の昨日の晩飯なんだよ」
男「マジかよ……おまえも大変だな」
男が哀れみの眼差しで俺を見てくる。
弟「ダメ人間に哀れまれた……死にたい……」
男「おい、そこでマジへこみするなよ。こっちも死にたくなってくるだろ!」
弟「それが狙いだからな」
男「けっ、こんなもん食うくらいなら、俺は飯抜きでいいぜ」
弟「俺もそう言ったんだが、姉ちゃんに頭を押さえつけられてさ、無理矢理食わされた。
ほれ、おまえの本当の昼飯だ」
言いながら、米と肉じゃがを男に差し出す。
男「抵抗しないのが、おまえのダメなところだね」
男が肉じゃがを掻き込みながら言う。
弟「何か昔からイジめられてるせいか、姉ちゃんには抵抗できないんだよ」
男「なるほど、躾けられちまってるわけだ。まさに犬だな」
弟「うるせーやい」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 11:50:15.98 ID:mqJJXwcj0
飯を食っていると、また携帯が振動する。
今度は女からだった。
『おめーらがいないおかげで、優雅なランチタイムだったよん』
死ねの二文字で返信し、食事を再開する。
その後何度か女からメールが来たが、全て無視した。
男「いやぁ、お姉さんの料理は相変わらず美味いなぁ」
弟「二次元の人は料理とかしてくれないもんな」
男「バッカ野郎! 俺の嫁のあかりちゃんは、メチャクチャ料理上手い設定なんだぜ!」
弟「でも実際には作ってくれないだろ」
男「手料理に大切なのは真心さ」
単体で聞くといい台詞だった。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 12:03:13.17 ID:mqJJXwcj0
姉「ただいまー」
学校が終わり、姉が帰ってくる。
隣に何故か女もいた。
女「死ねや、人間のクズが!」
言うなり跳び蹴りをかましてきた。
弟「ぶべっ」
完全に不意を突かれたので、避けられずにモロに顔面に喰らってしまう。
ちなみにスカートの中身は純白だった。
弟「いきなり何だよ!」
女「またあたしのメールをガン無視しやがっただろ!」
弟「一回返信したじゃん」
女「死ねって何だよ、死ねってさー!」
姉「あー、まあまあ、落ち着きなさい」
じたばたと暴れる女を姉がなだめる。
男「あぁぁ、俺たちの聖域が、三次元の女たちによって荒らされていく」
男は何故か悲しげに俯いていた。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 12:05:26.49 ID:mqJJXwcj0
女「一日一回はあたしの顔を見ないと寂しいだろうと思って、遊びにきてやったよ」
男「見たくねぇよ、テメェの顔なんて。帰れ帰れ!」
女「んだよ、ここはテメェの家じゃねーだろ。テメェが帰れよー!」
弟「うるせぇ、喧嘩すんなら二人とも帰れ」
男「ひっでぇこと言うなぁ。親友の俺はいてもいいだろうがよ」
女「あたしはアレだもん、えーと、弟の砂漠みたいに乾いた心のオアシスじゃん」
姉「あら、弟の心のオアシスはあたしよ?」
弟「二人ともオアシスというよりは」
泥の沼だと言いかけるが、口は災いの元。
それを言ったらタダじゃ済まないだろう。
姉「オアシスというよりは、何?」
弟「いや、オアシスで合ってた。何でもない」
女「だろー? だから、いてもいいよね!」
しまった、女に居座る口実を与えてしまった。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 12:10:03.11 ID:mqJJXwcj0
中断
三時か四時に戻るから、それまで残ってたら続ける
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 12:23:17.34 ID:kwajncyvO
保
【居間】
弟「ん?このノートなんだろう…
『姉を幼女にさせる方法』………なんだこれ?」
弟「帯が付いてる…
『大人のお姉さんも、これで立派な幼女になるの!』
…………………………幼女って立派なの?」
弟「お姉ちゃん、このノートってお姉ちゃんの?」
姉「え?なによこれ?こんなの知らないよ?」
弟「ふーん……まあ、いっか。捨てておくね」
姉「………ノートの裏帯読んだほうがいいかも(ボソッ)」
弟「え?う、うん……『このアイテムを捨てると、もうお姉さんを幼女に出来ないぞ!?』
な、なにコレ?」
姉「そのノートどうするの?」
弟「え?その捨て―――」
姉「そのノートどうするの?」
弟「………そ、そう言えば、まだ使えたこと忘れてたなー」
姉「ふふっ、へんな○○君ね」
弟(ん〜〜〜………とりあえず読むかな)
【自室】
弟「とりあえす読んでみるか……」
弟「………お姉ちゃんの身体データから悩みごとに、幼女にさせる……手順?」
弟「実際にこんな風になるわけないし、まあイタズラだよね……
. でもお姉ちゃんの好みとか趣味が分かるのはいいかも」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 12:48:51.64 ID:2HVmagI80
【1時間後・自室】
姉「(コンコン)……○○君、入っていい?」
弟「ん?……うん、いいよ」
姉「昨日、友達から服を貰ったんだけど、どれが似合うかな?」
弟「お姉ちゃんは何でも似合うと思うよ」
姉「……………ノート(ボソッ)」
弟「え?あっ、ああ。えっと、ちょっと待ってね」
<選択肢>
1、去年の秋物新作・大人向け(幼女指数ダウン)
2、去年の秋物新作・子供向け(幼女指数アップ)
3、幼稚園児服(幼女指数グレートアップ)
弟(いいっ!?………ホ、ホントに幼稚園児服がある)
姉「どれが似合うかな?(ニコニコ)」
弟「……えっ、と」
姉「どれが似合うかな?(ニコニコ)」
弟「………そ、その幼稚園児服がすごく似合うかな?」
姉「なっ、何言ってるの○○君!そんな趣味があったの!?
………で、でも、○○君がそう言うなら、○○君の前でだけ着よう……かな?」
弟(……そんなに嬉しそうにこっちをチラチラ見て言わなくても)
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 13:29:00.76 ID:Fk2k/XcMO
保守
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 13:57:27.54 ID:leUUXOoFO
新ジャンル「姉攻略本」思い出した。
ってか、真面目な停学ってやたら課題が多いし基本自宅謹慎だし先生見回りに来るから外出できないって誰か言ってた。
それは中学までだったはず
高校からは私立とか担任がいい加減ならこないはず。
ソースは俺
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 15:10:58.17 ID:Fk2k/XcMO
ほ
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 16:02:15.93 ID:mqJJXwcj0
>>96から
結局、俺の部屋に四人がたむろすることになった。
男と姉はまた格ゲーで対戦し、女は俺のパソコンをいじっていた。
俺は黙々と課題を消化している。
女「ネットの履歴を見てやるー!」
弟「どうぞご自由に」
姉対策に履歴は消去しているので、何も問題はないはずだ。
女「おおっと、エロサイトの履歴発見だー!」
弟「なっ」
姉「えっ、なになにっ、ちょっと見せて?」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 16:12:52.71 ID:mqJJXwcj0
ディスプレイにはエロゲー関連のホームページが映されていた。
はて、まったく身に覚えがない。
女「何だよー、おまえもこっちの世界に入っちゃったの?」
姉「弟ってこういうのが好きなのね……ふぅん」
弟「いやっ、俺はこんなの見た覚えはないって!」
男「往生際が悪いぜー」
男がニヤニヤと笑っている。
弟「犯人はおまえか!」
男「おっと、俺はそろそろ帰るぜ。担任が家に来るころだろうからよ」
姉「二人とも、きちんと課題はやったの?」
初めて知ったのだが、俺たちの学校は停学者に膨大な量の課題を出すのだ。
1.毎日の反省文を兼ねた日記、1000字以上
2.毎日校歌を三回書き写す
3.毎日数学のプリントを2枚
4.毎日漢字のプリントを2枚
5.その日の時間割に沿った科目の予習ノートを毎日作成、後日提出
正直しんどい。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 16:26:15.67 ID:mqJJXwcj0
男「ぶっちゃけ何もやってません!」
姉「……自慢げに言わないように。弟は?」
弟「俺は日記と漢字以外は全部やった」
姉「そっかそっか、偉いわよー」
頭を撫でられる。
もしも俺が犬だったら、今頃ブンブンと尻尾を振っているのだろう。
俺って本当に姉ちゃんに躾けられてるんだな……何か落ち込んできた。
男「おまえ、いつの間にやってたんだよ」
弟「おまえがゲームやっている後ろで、こつこつと進めていたのさ」
男「くそぉ、抜け駆けしやがって。はぁ、面倒くせぇけど、俺も帰って課題やるか」
女「ざまぁ。いっつもあたしに死ねとか言うから、おめーら罰が当たったんだ」
弟男「死ね」
弟「うわ、男とハモッちまった……俺が死にたい」
男「だから、そこでマジへこみすんなよな!」
女「ねぇ、あたし、今ちょっぴり乙女心傷ついちゃったんだけど……」
姉「三人とも仲がいいのか悪いのかわからないわね……」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 16:34:55.37 ID:mqJJXwcj0
男が帰り、三人になる。
俺は黙々と漢字プリントを消化中。読みは楽勝だけど、書きが面倒なんだよなぁ。
で、姉と女はというと。
女「あー、このワンピース可愛いー! お姉ちゃん絶対似合うよー!」
姉「そう? あたしはこっちの方が好きねー」
二人で俺のベッドに座り、ファッション誌を広げてわいわいと騒いでいた。
超 迷 惑
弟「あのさ、俺課題やってるんだけど」
女「でっていう」
姉「ええ、頑張ってね。あ、でも、わからないところがあったら教えてあげるわよ」
こいつらには迷惑行為をしているという自覚が全くないらしい。
ここは男としてズバッと言わねばなるまい。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 16:42:04.17 ID:mqJJXwcj0
弟「集中できないから、姉ちゃんの部屋に移動してくれ」
女「えー、なんだよー、心に潤いなくなっちゃうぞー」
弟「潤いすぎも心に悪いんだよ」
姉「うーん、珍しく勉強を頑張ってるみたいだし、邪魔しちゃ悪いか」
姉がファッション誌を手に立ち上がる。
女「ちぇー、ちぇー、別にいいじゃんかよー」
姉「ふふ、時には引くことも大切なのよ。
じゃあ弟、わからないところがあったら、遠慮無く呼んでね」
女「そうだよー、遠慮しなくていいからねー」
二人は部屋から出て行った。
同じ台詞でも、学年トップクラスの姉が言うのと、学年底辺クラスの女が言うのとでは
受ける印象がまったく違うから不思議だ。
_, ,_
( ・∀・)ヨネです
( ∪ ∪
と__)__)旦~
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 16:49:23.52 ID:mqJJXwcj0
課題が全て終わったころには、既に外は暗くなっていた。
担任の訪問や女の妨害工作で何度か中断させられたので、思ったよりも遅くなってしまった。
弟「終わった……」
こんなのがあと六日も続くのかと思うと、憂鬱になる。
なるほど、こりゃ二度と悪いことをしようなんて思わなくなるわ。
女「終わった? じゃ、遊ぼー!」
姉が夕食を作るからと一人取り残された女は、俺の部屋のベッドに寝ころんでマンガを読んでいた。
弟「それよりも休みたい……」
フラフラとベッドまで歩いていき、女を蹴ってベッドの隅に追いやる。
女「何だよー、蹴るなよー!」
弟「ちょっと横になるからスペース空けれ」
女「それなら口で言えばいいじゃんー」
どさっとベッドに倒れ込む。あー、普通に授業受けるよりも何倍も疲れた。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 16:56:21.52 ID:mqJJXwcj0
女「おめーは賢くねーよなー」
弟「あー?」
女「手出ししないで、あたしと先生が来るのを待ってれば、停学になんてならなかったのに」
弟「男には引いちゃならんときがあるんだよ」
女「それでボロボロになってちゃ世話ないっつーの」
弟「女にはわからないさ」
女「あたしはおめーを心配してんだよ、バーカ」
弟「おまえはマジで口が悪いな」
女「ふーん、あたしは顔がいいから許されるのさー」
弟「口だけじゃなくて頭と性格も悪いし、最悪だよな」
女「う、うるさいなーっ、頭はそりゃ良くないけど、性格は悪くないっつーのー!」
女がじたばたと暴れる。
狭いので手やら足やらが俺の体に当たりまくる。
弟「痛ぇ痛ぇっ、暴れんな!」
女「まったく、女を見る目がない奴は困っちゃうなー」
これ以上口論を続けるのも疲れるので、無視することにする。
溜息を一つ吐き、目を閉じる。
夕飯まで少し寝よう。
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:03:32.82 ID:mqJJXwcj0
女「おーい、こんな美少女を放置して何してんですかー」
女が俺の瞼をこじ開けてきた。
女「あっはははっ、変な顔ー!」
男「これ以上俺の休憩を妨害すると、お前のアドレス着拒するからな」
女「ひでぇぇぇっ、男といいおめーといい、幼馴染相手によくそういうこと言えるよね!」
着拒は流石に嫌なのか、女はそれ以上何かしてくることはなかった。
意識が沈んでいく。これならすぐに眠れそうだ。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:11:20.18 ID:mqJJXwcj0
姉side
夕食を作り終え、二階の弟の部屋へ。
姉「晩ご飯できたわよー……って、あら?」
弟と女がベッドで向かい合う姿勢で眠っていた。
姉「二人とも寝ちゃったのね」
たくさん課題が出たみたいだし、疲れちゃったのね、きっと。
弟はもう少し寝かせてあげてもいいかもしれない。
でも、女の方は起こして家に帰さないとね。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:11:54.69 ID:9SxoCssg0
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:20:45.43 ID:mqJJXwcj0
姉「こーら、どこで寝てるのよ」
女の肩を揺する。
女「んぅー……むゃ……お姉ちゃん?」
姉「そろそろ帰る時間じゃない?」
女「ありゃ、寝ちゃってたのか……」
眠そうに目をこすり、ゆっくりと上体を起こす。
姉「やれやれ、女の子が男の前で寝ちゃうなんて、ちょっと無防備よ?
変なことされたらどうするの」
女「……こいつが相手なら別に」
小さな声で何か言っていたが、よく聞こえなかった。
姉「え?」
女「あ、や、何でもないよっ。じゃ、帰ろうかなーっ、の前に」
ペン立てから油性ペンを取り、弟の顔に何か書いている。
弟の顔を見ると、額に肉と書かれていた。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:24:15.90 ID:mqJJXwcj0
女「うん、満足した」
姉「ちょっと生ぬるいわね。ペン貸してもらえる?」
女「ほい」
弟の目の下を真っ黒に塗り、頬に私はLですと書いておいた。
姉「とまあ、こんなところね」
女「お姉ちゃんもまだまだ生ぬるいね。こいつには、こんなのがお似合いさ!」
女があたしからペンを引ったくり、逆側の頬に童貞と書き込んだ。
姉「そんなので勝ったつもり? あたしの本気はこんなものじゃないのよ」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:29:05.79 ID:mqJJXwcj0
十分後。
弟の顔は軽くホラーなことになっていた。
女「何か……えらいことになっちまったね」
姉「肌色の部分よりも黒い部分の方が多いわね……」
ついつい落書き合戦で白熱した結果がこれだ。
弟「うぅ……ん……」
弟が目を覚ます。
あれだけ顔面をイジれば当然かもしれない。
女「あ、あたし帰るね、アデュー!」
姉「あっ、こらっ」
バレたら怒られると思ったのだろう、女は一目散に逃げていった。
うわぁ、どうしよう、これ。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:40:09.51 ID:mqJJXwcj0
その後。
あたしが持っていたネイルリムーバーを使い落書きを落とそうと試みたが、
完全に消すことはできなかった。
弟の顔には先程の落書きがまだうっすらと残っている。
弟「…………」
弟はさっきから目を瞑り、一言も喋らない。
あたしが作った夕食にも口を付けていない。
これは、俺マジギレしてますからというサインだ。
姉「て、停学中で良かったわねー」
弟「…………」
無言で無視っていうのは、あたしが一番苦手とする対応だ。
弟もそれをわかっているのだろう、あたしの言葉を聞いても眉一つ動かさない。
あたしの精神もそろそろ限界だ。
こういうときの対処法は二つ。キレるか謝るか。
姉「ええと、その……ごめんなさい」
今回は明らかにあたしの方が悪いので、素直に頭を下げることにした。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:47:57.95 ID:mqJJXwcj0
弟「……はぁ」
ようやく弟が何かしらの反応を示してくれて、少し安心する。
弟「姉ちゃんが起きて、顔が落書きまみれになってたらどう思う?」
姉「すっごい嫌ね」
弟「自分がされて嫌なことは、人にしない」
姉「えー」
弟「…………」
姉「あっ、いや、うん、しないしない、もうしないわよ!」
弟「多少のイジメには慣れてるし、今更怒らないけど、今回は明らかにやりすぎだ」
姉「……はい、ごめんなさい」
弟「今回は本当に悪いと思ってるみたいだし、もういいや。それより腹減ったな」
姉「今日は麻婆豆腐だけど、食べるなら温めるわよ」
弟「ああ、頼む」
姉「あたしも食べてないから、お腹減っちゃった、えへへ」
弟「姉ちゃんは自業自得だっつーの」
姉「そうね、反省してるわ」
当分は弟への悪戯を自粛しないといけないかな。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 17:56:57.49 ID:mqJJXwcj0
夕食を終え、お風呂へ。
姉「弟、今日は先にお風呂に入っていいわよ」
弟「へ? 何で?」
姉「あ、あー、その、あたし、ちょっとやることあるから」
ちょっとした目論見があるのだが、弟にはバレないようにと有耶無耶にして誤魔化す。
いつもあたしが一番風呂を占有しているからか、弟はどこか釈然としない顔をしていた。
姉「いいから入りなさいって、ねっ」
弟「別にいいけど……」
首をかしげながら、弟が脱衣場へと入っていく。
よし、第一段階はクリア。
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:05:36.44 ID:mqJJXwcj0
弟が浴室に入ったのを脱衣場のドア越しに確認し、あたしもこそこそと脱衣場に侵入する。
急いで服を脱ぎ、バスタオルを体に巻いて準備完了。
姉「お背中お流ししまーす」
あたしはお約束の台詞とともに浴室のドアを開いた。
弟「だぁぁっ、ね、姉ちゃんっ?」
浴槽でぬくぬくとしていた弟が慌てふためく。
弟「何してんだ!」
姉「さっきのお詫びに背中流そうと思ったのよ」
弟「い、いいっ、それは断る!」
姉「姉弟なんだし、恥ずかしがることないじゃない」
弟「恥ずかしいっつーのっ、いいから出てってくれ!」
姉「そう言われると、何かこう、意地でも洗いたくなるのよね」
弟「ああもう、こいつはっ……わかった、背中な! すぐ洗ってすぐ出てけ!」
弟が両手で前を隠しながら、浴槽から出る。
姉「スイッチオン!」
乳首ががら空きだったので、突っついてみたりする。
弟「オッサンみたいなことするなっての!」
当然怒られた。
面白くないよ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:12:51.34 ID:mqJJXwcj0
弟を前に座らせ、ボディタオルで背中を洗う。
姉「大きな背中ねぇ」
弟「一応男だからな」
姉「こうしてると、何か昔にお父さんの背中を洗ったことを思い出すわ」
弟「思い出話はいいから、早く終わらせてくれ」
姉「普通に洗うのもつまらないわねー」
体に巻いているバスタオルにボディソープを垂らす。
そしてそのまま、弟の背中に抱きついた。
弟「うぐぁぁぁっ、何してんだよっ!」
姉「体で洗ってあげようと思って。もちろんバスタオル越しだけれどね」
弟「つーか、背中に当たってるからっ、まずいからっ」
姉「あててんのよ」
弟「そのネタもう古いから!」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:17:54.77 ID:n8eoWnZS0
支援
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:18:46.12 ID:mqJJXwcj0
抵抗は無駄だと悟ったのか、弟は目を瞑り、ぶつぶつと何か呟いていた。
弟「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空」
何故に般若心経?
疑問に思いつつも、弟の背中に抱きついたままの体を動かす。
姉「ふっふっふ、お姉ちゃんの魅力にたじたじかしら?」
弟「度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空」
無視された!
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:19:41.34 ID:mqJJXwcj0
姉「さーて、次は前を洗ってあげようかしら?」
無視されるのは切ないので、ちょっと過激なことを言ってみたりする。
弟「それはらめぇぇぇっ!」
弟が我に返った。
姉「どぉれ、弟は育ったのかなぁ」
軽い気持ちで弟のおちんちんに手を伸ばし、触ってみると。
弟「なぁぁぁぁっ!」
姉「わっ……」
カチカチに硬くなったものがそこにはありました。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:21:35.87 ID:mqJJXwcj0
姉「ご、ごごっ、ごめんなさいっ」
急に恥ずかしさと申し訳なさがこみ上げてきた。
弟「汚された……もうお婿に行けねぇ……」
姉「お、大袈裟よ! て、ていうか、何で、その、姉相手に硬くしてるのよっ?」
弟「俺だって好きでこうなってるわけじゃないやい!
でも男っていうのは悲しい生き物なんだよ!」
姉「もうっ……エ、エッチ、なんだから……」
浴室に何ともいえない空気が満ちる。
姉「そ、それじゃ、背中は流したし、先に出るわね!」
弟「ああ……このことはお互い忘れような、うん」
姉「ばっちり日記に書いておくわね」
弟「記録として残さないでぇぇぇ!」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:22:09.77 ID:mqJJXwcj0
浴室を後にする。
何というかまあ、とんだハプニングだった。
男の人の大きくなったものなんて、初めて触っちゃったし。
姉「うぁぁぁっ」
思い出すとまた恥ずかしくなってきた。
穴があったら入りたい。
姉「あたしも、弟相手に何をどぎまぎしているのやら……」
久しぶりに見た弟の背中はとても大きくて、ついでにアレもとても大きくて……って。
姉「あぁぁぁぁっ!」
その夜は、恥ずかし無限ループだった。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:22:56.02 ID:mqJJXwcj0
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:27:21.27 ID:n8eoWnZS0
ちょっとまて
これからが本番だろ?
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:29:56.35 ID:N/gx47ck0
それはないだろJK
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 18:51:33.79 ID:BSmVXNfaO
もう終わりか!?駄目だよそんなんじゃあ!!全然気持ち伝わんないよ!!
もっと!もっと出せるはずだ!!自分で勝手に自分の限界を決めてないか!?
そんなんじゃあウィンブルドン行けないよ!!
頑張れ!頑張れよ!!君ならもっと頑張れるはずだ!!!
もっと…!!もっと熱くなれよ!!!
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 19:31:58.91 ID:7HNd1OB8O
支援
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 20:01:09.51 ID:7HNd1OB8O
ksk
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 20:03:55.27 ID:ZqI/k5/BO
ふぅ…やっとプロローグが終わったか
wktk
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 20:26:31.90 ID:og2XRo6MO
ふぅ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 20:51:15.00 ID:BSmVXNfaO
よ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 21:14:21.77 ID:7HNd1OB8O
>>1 見てみろよ。
お前を待っている椰子がまだまだいるんだよ。
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 21:23:26.56 ID:mqJJXwcj0
書き手冥利に尽きるな
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 21:48:06.63 ID:JC7fOoVXO
エロはいらん
>>142 お願い・・・早く書いて・・・
あの子にはもう時間が・・・
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 22:35:56.33 ID:2f+u3vr9O
ほ
なんか小さなつよきすを見た気がする
保守したら書いてくれると信じてる
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 23:13:25.83 ID:2tdep3p3O
ほ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 23:39:19.60 ID:V+drgrtLO
☆彡
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/24(水) 23:46:40.35 ID:tXhQFm4C0
保守
ほ
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 00:26:01.55 ID:ZWh280GXO
ほし
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 01:12:51.24 ID:qIMNO/AEO
ほ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 01:43:50.19 ID:TR9ZFL1z0
ho
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 02:41:40.69 ID:i7WPJCgN0
あれ?まだ続いてたのか。
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 03:05:24.76 ID:gGJVDVJk0
ネイルリムーバーは顔に使っちゃだめだろ
クレンジングオイルがいいよ。
無ければオリーブオイルでも可
もみ
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 03:32:47.95 ID:aMGQM9A80
追いついた、おわりの人じゃないか
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 04:00:11.39 ID:+8Gczura0
まだだ まだ終わらんよ
保守
読み終わった。
顔に除光液とかヤバそうだけど・・・まあスルーしておこう。
続きまだー?
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:07:16.21 ID:UTYdm9jwO
ほしゅ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:40:10.03 ID:JQG9+7mfO
ほ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:42:02.10 ID:mFLwqNuA0
ksk
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:42:48.29 ID:mFLwqNuA0
ksk
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:43:33.62 ID:mFLwqNuA0
ksk
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:44:19.10 ID:mFLwqNuA0
ksk
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:45:10.74 ID:mFLwqNuA0
ksk
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:45:56.44 ID:mFLwqNuA0
ksk
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:46:41.89 ID:mFLwqNuA0
これが本気だ
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:56:48.07 ID:mFLwqNuA0
>>732をゲットしているなんてまだまだつめの先にもとどかないネ
本当の勇者はキリのいいレスをゲットするものと相場が決まっているのネ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 06:59:13.55 ID:mFLwqNuA0
誤爆
>>172 おめでとうございます貴方は見事NGに設定される権利を手に入れました
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 07:02:09.84 ID:mFLwqNuA0
やったね!タッチャン!
ほ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 08:45:24.46 ID:DQkWgs9mO
あげ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 09:10:45.76 ID:IIgYHwaLO
干
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 09:25:15.42 ID:mxBlUiy8O
す
180 :
1:2008/09/25(木) 09:31:11.41 ID:i0a+HhQ40
保守ありがとう、まだ残ってるとは思わなかった
13時ごろには戻るから、それまで残ってたら書く
>>156 >>160 指摘ありがとう
そこんとこロクに調べもせずに書いてた
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 09:46:11.37 ID:IE7nNqEdO
ほしゅ
きた?
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 10:28:33.81 ID:RWCrqq8TO
ほ
ほ
学校から保守
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 11:09:11.92 ID:IIgYHwaLO
干し
ほ
ほっしゅるほっしゅる
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 12:07:47.63 ID:ZWh280GXO
ほし
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 12:28:34.47 ID:IE7nNqEdO
☆
ほ
姉
193 :
1:2008/09/25(木) 13:18:08.68 ID:i0a+HhQ40
コーヒー淹れてから再開
_, ,_
( ・∀・)捕手
( つ @ J= = = =
と__)__)
_, ,_
(・∀・;)
( ∪ @
JY⌒ と__)__)
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 13:21:34.50 ID:QgHgtaDP0
やねやんかわいい
今北
スレタイで……ふぅ
198 :
1:2008/09/25(木) 13:33:45.92 ID:i0a+HhQ40
停学明け。
学校の玄関で姉と別れ、自分の靴箱へと向かう。
女「……」
そこで女が紙を持って突っ立っていた。
弟「何やってんだ」
女「えっ? あ、何でもない!」
さっと紙を後ろに隠す。
何てベタなリアクションだ。
弟「ラブレターか何かか」
女「いやまあ、そうなんだけど」
弟「今のご時世にそういうの書く奴もいるんだなぁ」
しかもこいつにラブレターを出すなんて、相当な物好きだな。
199 :
1:2008/09/25(木) 13:44:22.73 ID:i0a+HhQ40
女「てか、びっくりしたなぁ。そっか、おめーら今日から学校来られるんだ」
弟「まあな。それより、どうすんだ、それ」
女「もちろん断るよ。だって顔も知らない奴だし」
弟「物凄いイケメンかもしれないぞ」
女「えぇー、だったらちょっと考えちゃうかもしれないなー」
人間、所詮は顔である。
女「えっへっへー、あたしがイケメンと付き合ったらどうするよ?」
弟「おまえから解放されるから超嬉しい」
女「ちっ、本当は寂しいくせに、素直じゃないなぁ」
弟「メチャクチャ率直な感想なんだけどな」
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 13:55:01.74 ID:wRh7j1ML0
わっほーわっほー
201 :
1:2008/09/25(木) 13:57:10.77 ID:i0a+HhQ40
教室で男と合流。
男「へぇ、ラブレターねぇ、よかったじゃん」
女「すげぇ興味なさそうですね」
男「どうでもいいしな。ああ、俺明日から三日くらい学校休むから」
弟「またゲームでも買いに行くのか?」
男「そうそう、話題作のエロゲーの発売日だから、速攻で買って速攻でクリアしないとな」
弟「別にゆっくり遊べばいいじゃねぇか」
男「速攻でコンプして、2chの本スレでネタバレしまくるのが楽しいんじゃねぇかー」
陰湿な奴だった。
女「ていうか、あたしのラブレターの話から、どうしてエロゲーの話になってんだよ!」
男「テメェの恋の話なんてどうでもいいんだよ、俺たちは!」
女「テメェのエロゲーの話の方がどうでもいいじゃん! ねぇ、弟!」
弟「どっちもどうでもいい」
女「けっ、つまんない奴らだなー。この一大イベントに何の反応もなしかよっ」
女はぷりぷりと怒って自分の席へと行ってしまった。
202 :
1:2008/09/25(木) 14:09:21.77 ID:i0a+HhQ40
昼休み。
また姉が俺たちの教室にやってきた。
弟「姉ちゃんってさ」
姉「何?」
弟「クラスに友達いないだろ」
思いっきり眉間を殴られた。
姉「失礼ねっ、いるわよ!」
弟「うぐぅぅ……何も殴るこたないだろうに」
姉「ふふ、お姉ちゃんの愛の鉄拳よ」
そんな痛い愛はいらない。
男「仲いいなぁ、おまえらは。エロゲーの主人公と姉キャラみたいだぜ。
実はエロいことしちゃってるんじゃないの?」
姉「し、してない、わよ?」
何故そこで疑問系になる。
女「てか、そういうことは思っても言うなよ、キモいから」
男「うるせーよ、テメェはさっさとラブレターの返事でもしてきやがれ」
姉「ラブレター?」
姉の目がきらりと光る。
そう、この人はそういう色恋の話が大好物なのだ。
203 :
1:2008/09/25(木) 14:17:54.68 ID:i0a+HhQ40
女「あー、うん、ラブレターもらっちゃったんだよ」
女が卵焼きを口に入れたまま言う。
頭と性格と口だけではなく、行儀まで悪い奴である。
姉「へぇぇっ、いいわねぇ、青春ねぇっ」
姉、テンション鰻登り。
弟「こういうのって男子と女子で温度差があるよな」
男「俺とおまえは特に冷めてると思うけどね」
姉「それで、相手は何て人?」
女「えーと、1-DのN君だってさ。おめーら知ってる?」
女が俺と男を見てくる。
男「俺は知らん」
弟「俺も知らん」
女「おめーら本当にどうでもいいんだね……」
204 :
1:2008/09/25(木) 14:31:46.43 ID:i0a+HhQ40
姉「返事はいつするの?」
女「放課後に屋上で待ってますだってさ」
姉「ふんふん、なるほど。それで、オーケーするの?」
女「うーん、しないよ」
弟「イケメンだったらオーケーするんだろ?」
女「しねーよ、バーカ!」
何故かキレられた。
弟「さっきと言ってることが違うじゃねぇか」
女「気が変わったの!」
弟「よくわかんねー奴だな」
男「女心と秋の空ってな。ころころ言うことが変わるから三次元の女は嫌だよな」
男の言葉にちょっと同意してしまった自分が嫌だった。
205 :
1:2008/09/25(木) 14:37:57.80 ID:i0a+HhQ40
そして放課後。
いつもなら直帰するところなのだが、何故か姉に呼び出され、俺たちは屋上にいた。
姉「先回りして覗くのよ」
姉がニヤリと笑う。
まったく、この人は。
弟「あのな姉ちゃん、男と同じくらい悪趣味だぞ」
姉「死にたくなるようなこと言わないでよ……」
男「いや、だからそこでマジへこみされると、結構キツいんですけど」
弟「第一、何で俺たちまで覗きに付き合わなきゃいけないんだよ」
姉「心配なのよ。あたしのときと同じみたいに、嘘の呼び出しだったら女が危ないじゃない」
弟「あー……」
その可能性もなくはないか。
男「ってのは建前で、本当は覗きたいだけなんじゃないですか?」
姉「まあね」
弟「そこは否定しろよ!」
姉「しっ、誰か来た! 隠れて!」
三人で貯水タンクの陰に隠れる。
見ると、男子生徒がキョロキョロと辺りをうかがっていた。
ここからじゃ顔はよく見えないが、おそらくあれがN君なのだろう。
wktk支援
207 :
1:2008/09/25(木) 14:45:54.28 ID:i0a+HhQ40
弟「嘘の呼び出しって線は消えたか」
内心ホッとする。
あんな奴でも幼馴染だ。危ない目には遭って欲しくない。
男「お、来たぜ」
程なくして女が屋上に現れる。
隣では姉が何かの機械をいじっていた。
弟「何その機械」
姉「さっき女に盗聴器を仕掛けたわ。これで会話を聞くことができるはずよ」
え、この人何してんの?
男「おまえのお姉さんってすげぇな……」
弟「昔から下らないことに全力出すんだよな、この人……」
姉「静かに。話し始めたわよ」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 14:49:38.95 ID:f3zZdhoB0
追いついたぞー\(^o^)/
支援支援
209 :
1:2008/09/25(木) 14:58:30.60 ID:i0a+HhQ40
N「突然呼び出したりしてごめん」
女「別にいいけど」
N「単刀直入に言うよ。君のことが好きだ。俺と付き合ってほs」
女「ごめん無理」
言い切る前に断った!
姉「容赦ないわね、あの子……」
弟「何か相手が可哀想だな」
男「女を見る目がないと、ああいう目に遭うのさ」
211 :
1:2008/09/25(木) 15:10:06.05 ID:i0a+HhQ40
N「そ、そうか……わかったよ」
女「んー、N君はどうしてあたしを好きになったの?
あたしと何も接点ないよね?」
N「それは、君が優しい人だからだよ。俺はその優しさに惹かれたんだ」
女「優しい? あたし何かしたっけ?」
N「あれはまだ入学したばかりの時だった。俺は体育のバスケでヘマして、足首を捻ったんだ」
男「話長くなりそうだから、スキップ機能使っていい?」
弟「スキップ機能とか言うな」
姉「そうよ、ここが一番いいところじゃないっ」
だれかまとめサイト作ってしまえ
213 :
1:2008/09/25(木) 15:15:01.83 ID:i0a+HhQ40
N「俺が保健室に湿布を貰いに行ったら、君も偶然保健室にいたんだ」
女「え? あー……あー! あのときの!」
どうやら思い出したようだ。
女「熱あるのに無理して登校したときだ!」
あー、あったな、そんなこと。
N「保健室の先生がいなくて、お互い困ったよね」
女「そーそー、勝手にベッド使わせてもらってたけどねー」
N「僕の腫れた足を見た君は、自分が具合悪いのにも拘わらず手当てをしてくれてさ」
女「あ、あー、なるほど……それで、その、好きに?」
N「うん、一気に惚れちゃったんだ」
女「そっか……ごめんね」
N「謝らなくてもいいよ。返事してくれてありがとう」
女「う、うん……ごめん」
女が気まずそうに謝る。
あいつのあんな辛そうな声は初めて聞いた。
214 :
1:2008/09/25(木) 15:18:58.04 ID:i0a+HhQ40
N「でも、よかったら、その、理由を教えてもらえると嬉しい」
女「……好きな人がいるんだ、あたし」
N「そっか……何となくそんな気はしてたよ。もしかして、いつも一緒にいる人?」
女「うん……」
あいつがいつも一緒にいるっつーと。
男「え、もしかして俺か?」
弟「そうだといいな……」
本当にそうであって欲しい。
だって、もし俺のことだとしたら、どう接すればいいのかわからなくなってしまう。
俺はあいつとは死ねとかクズとかバカとか気軽に言い合える仲でいたいのに。
女「あたしは弟のこと好きだから、N君とは付き合えないんだ……ごめんね」
だというのに、あいつははっきりと俺の名前を口にしていた。
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 15:19:43.95 ID:f3zZdhoB0
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 15:22:47.60 ID:oPgcgxD50
弟→キョン 姉→佐々木+朝比奈さん(大)
男→谷口 女→ハルヒ
で無理やり脳内再生中
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 15:23:07.87 ID:+aoOzxEc0
アッー
218 :
1:2008/09/25(木) 15:25:54.37 ID:i0a+HhQ40
男「おまえかよ!」
弟「…………」
姉「隅に置けないわねぇ、こいつぅ」
姉が肘で俺を小突いてくる。
反論する気力もない。
姉が盗聴器なんて仕掛けていなければ、こんな事実は知らずに済んだのに。
明日から、あいつとどういう顔をして話せばいいんだ。
219 :
1:2008/09/25(木) 15:28:05.67 ID:i0a+HhQ40
女とN君が屋上を立ち去る。
姉「予想外の展開だったわ。まさかこうなるなんて」
男「なぁ、俺今度から昼飯一緒に食わない方がいいかな?」
弟「頼むからいつも通りでいてくれ」
男「でも俺明日から休むしな。二人での昼飯になるんじゃないか?」
弟「姉ちゃん来てくれるよな!」
姉「人の恋路を邪魔する趣味はないから、行かないわよ」
弟「来てください、お願いします」
姉「えー、どうしようかなー」
弟「耳掻きされてあげるから!」
姉「行くわ」
即答。
流石は履歴書の趣味の欄に耳掻きと書く強者である。
220 :
1:2008/09/25(木) 15:29:54.33 ID:i0a+HhQ40
何か吐き気と頭痛がやばいのと、4時から用事があるのとで一時中断
俺とスレが生きてたら続き書く
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 15:31:21.60 ID:f3zZdhoB0
うおー保守がんばるぜ
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 15:31:41.32 ID:l7eOAulo0
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 15:46:22.86 ID:f3zZdhoB0
ほっほっほ
エロ展開wktk
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 16:32:51.79 ID:IE7nNqEdO
ほっしゅ
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 16:43:12.93 ID:PbEj3UUTO
保守
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 17:00:49.22 ID:SOeH+jNDO
ほ
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 17:02:36.70 ID:EDBpXHqrO
スレタイが「処女になりたい」でビッチ姉の話かと
俺はよごれちまってるんだな……
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 17:27:35.02 ID:hfWKNMPjO
ほ
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 17:39:23.73 ID:hxKZBCSM0
ほらりあん
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 17:49:11.34 ID:hxKZBCSM0
しゅむかかじ
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 17:59:20.37 ID:eB1wIJGEO
保守
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 18:14:46.03 ID:0/uE0Vcz0
ほ
も
235 :
1:2008/09/25(木) 18:30:28.70 ID:i0a+HhQ40
その日の夕食後。
姉「おいで、弟」
姉がペン回しの要領で耳掻きを回し、片手でパンパンと自分の太ももを叩く。
この歳になって姉に耳掻きをされるというのは非常に恥ずかしいが、約束なので仕方ない。
姉の太ももに頭を載せる。
姉「久しぶりね。耳掻きのことで大喧嘩して以来じゃない?」
弟「三年前くらいだっけか……」
姉の耳掻き好きのことで大喧嘩したことが一度ある。
いくら温厚な俺だって「弟の耳垢は全部あたしが取るから、弟は耳掻き禁止ね」とか言われれば、
そりゃキレる。俺は姉の所有物ではない。
姉「みっみかっき、みっみかっき♪」
姉は謎の歌を歌いながら耳掃除を開始した。
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 18:31:44.25 ID:wAaevOe40
わっふるわっふる
237 :
1:2008/09/25(木) 18:38:05.38 ID:i0a+HhQ40
耳掻き中、昼間の屋上での一件が話題に上る。
姉「しかし、あの子が弟のことを好きだとはね」
弟「あれじゃないか、断る口実として適当に俺の名前出したとか」
姉「そんな空気じゃなかったでしょ」
弟「むぅ」
確かに、あのときの女の口調は真剣そのものだった。
あいつはバカだからあんな演技ができるわけがないし。
となると、考えたくはないが、俺のことが好きというのは本当なのだろう。
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 18:41:39.25 ID:QgHgtaDP0
支援
239 :
1:2008/09/25(木) 18:44:54.64 ID:i0a+HhQ40
姉「もし告白されちゃたら、どうする?」
弟「……悩む」
姉「悩むってことは、ちょっとは気があるの? あ、大物発見」
弟「痛っ、ちょ、もうちょい優しく頼む!」
姉「おっと、ごめんなさい。つい力が入ってしまったわ。それで、どうなの?」
弟「気があるかないかと言うと、ない」
あいつはあくまで幼馴染で、友達で、出来の悪い妹みたいなもので。
とてもじゃないが異性として意識することなんてできない。
姉「じゃ、どうして悩むのよ」
弟「断ったら、あいつを傷つけることになるだろ」
姉「そりゃあね。それが嫌ならオーケーすれば?」
弟「同情で付き合っても、いつか必ず傷つけることになる……と、思う」
女の子と付き合った経験なんてないので、そこは自信薄。
姉「はぁ、我が弟ながら臆病と言うか、優柔不断と言うか」
弟「俺だって情けないと思ってるよ」
姉「まあ、それもあの子を想ってのことだしね
どっちにしろ傷つけることにはなるんだ。
それなら半端に優しくするよりは……。
姉「遅かれ早かれ言わなきゃいけないときがくるわ」
弟「……ああ」
姉「だから、今のうちにきちんと考えておきなさい」
弟「わかってる」
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 18:48:26.33 ID:yz1WDrj1O
メイン姉来た!これで勝つる!
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 18:48:27.55 ID:0/uE0Vcz0
支援
242 :
1:2008/09/25(木) 18:52:49.60 ID:i0a+HhQ40
姉「じゃ、反対側の耳ね」
弟「あいよ」
太ももの上で頭の向きを変える。
姉「大変ね、弟も」
弟「できれば夢であって欲しい」
姉「頑張ってね。お姉ちゃんは何があっても味方よ」
弟「それは頼もしい」
心からそう思った。
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 18:54:56.46 ID:1h1wMWIr0
いつのまに帰ってきたんだよww支援支援w
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 18:56:42.90 ID:/OPJQU3y0
>>242 太ももの上で頭の向きを変える。
ということはどちらかの耳の時には…
245 :
1:2008/09/25(木) 19:05:16.75 ID:i0a+HhQ40
耳掻き終了。
弟「ありがとう、気持ちよかったし、すっきりもした」
姉「どういたしまして。よ、よかったら、これからもしてあげようか?」
弟「う……それは」
気持ちいいには気持ちいいのだが、恥ずかしい気持ちの方が勝った。
しかし、嫌というわけでもなく。
弟「……じゃあ、月に一回だけ」
姉「やったっ、ありがとう、弟っ」
頭を撫でられる。
耳掻き一つでそこまで喜ぶとは、流石は耳掻きジャンキー。
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 19:08:07.02 ID:D3yKThWHO
お、生きてたのか
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 19:11:42.73 ID:QgHgtaDP0
>>244 不用意にそんなこと想像すると会社でヨヨがゴサるからだめだ
249 :
1:2008/09/25(木) 19:21:49.53 ID:i0a+HhQ40
翌朝、教室で女と顔を合わせる。
女「おーす、今日も冴えない顔してるなー」
バンバンと肩を叩かれる。
いつもなら、「うるせぇ死ね」とか言って適当にあしらうのだが。
仮にも、こいつは俺のことを好きな女の子であるわけで。
それを知ってしまったからには、いつもと同じように接することはもうできなかった。
弟「……うぃす」
何て返そうか悩んだ挙げ句に選んだのは、そんな素っ気ない言葉だった。
女「ありゃ、今日は本当に冴えないな」
弟「別に。男は予告通り休んでるんだな」
女「あいつは生粋のカスだからねー、仕方ねーよ」
弟「そうだな」
あいつは気楽でいいよな、ちくしょう。
ついに姉と女で3P突入か・・・。
251 :
1:2008/09/25(木) 19:29:56.83 ID:i0a+HhQ40
頼むからあまり話しかけないでくれ。
そう思っている日に限って、女は休み時間の度に俺の席までやってきた。
いつもはクラスの女子とかと話しているのに、何で今日に限って話しかけてくるんだ。
女「ねーねー、昨日の告白の結果、知りたいかい?」
そういや、こいつは俺たちが盗み聞きしていたことなんて知らないのか。
弟「ん、ああ、そうだな」
女「……おめー、今日は何か変じゃない? いつもはもっと冷たいのに。熱でもあるん?」
弟「おまえじゃあるまいし、熱があったら学校休むって」
女「あはは、そんな日もあったよね」
弟「で、相手はイケメンだったか?」
女「そうだねー、結構イケてる部類に入るんじゃないかな、あれは」
弟「お、ということはオーケーしたのか?」
女「断ったよ」
弟「あれま。どうして」
どうしてと言ってから、しまったと思う。
女「そ、そりゃまー、色々あるんだよ、色々、えへへ」
女が顔を赤らめて言う。
その顔を見ると、胸が痛んだ。
252 :
1:2008/09/25(木) 19:38:25.83 ID:i0a+HhQ40
昼休み。
姉は約束通り俺たちの教室に来てくれた。
これで二人きりで気まずい思いをするということはないだろう。
女「お姉ちゃん、何か今日こいつ変じゃない?」
女が箸で俺を差す。
姉「お行儀悪いわよ。ふむ……そうねぇ」
姉がまじまじと俺の顔を覗き込んでくる。
弟「食事中に人をじろじろ見るのも、行儀悪いと思うぞ」
姉「うーん、いつも通り生意気な口ね」
鼻の頭を指で押し上げられる。
女「あっはは、ブタ鼻ブタ鼻ー!」
女がけらけらと笑う。
253 :
1:2008/09/25(木) 19:45:12.43 ID:i0a+HhQ40
弟「やめれ」
姉の手をどかす。
女「お似合いだったよー、あははっ」
弟「そうかい」
女「あは……は…………何だよー……冷めた反応だなー……」
姉「ま、まあ、気分が乗らない日もあるんでしょう」
姉が咄嗟にフォローしてくれる。
いかん、完全に女との接し方がわからなくなってる。
254 :
1:2008/09/25(木) 19:56:30.16 ID:i0a+HhQ40
昼休みが終わり、姉が自分の教室へと戻っていく。
女「あの、さ」
弟「何だ」
女「あたし、何か怒らせるようなことしたかな……」
気まずい空気。
もう今すぐここから逃げ出したい。
弟「別にしてないって」
女「でも、何か今日変じゃん」
弟「……今日は気分が乗らないだけだ」
女「そか……それならいいけどよー……」
女はとぼとぼと自分の席に戻っていった。
傷つけちまったかな。
ああもう、俺は何をやってるんだ。
自己嫌悪に陥る。
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 19:58:05.09 ID:aMGQM9A80
こーゆー系の読んでると
自分の学生の頃が糞すぎてため息が出る
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:03:52.52 ID:3Cc5aMwjO
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:05:03.36 ID:y1F32tl1O
>>255 現在進行形で男子校通ってるオレは死にたくなるぜ
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:05:06.85 ID:j5iqHRm0O
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:05:54.68 ID:eF6CxEg00
260 :
1:2008/09/25(木) 20:06:14.35 ID:i0a+HhQ40
放課後。
女「一緒に帰ろーっ」
弟「おまえ、部活は」
女「今日は顧問の先生が用事あるから部活ないんだっ」
嬉しそうに笑う。
その笑顔が苦しい。
弟「……そうか」
女「二人で帰るのって、かなり久しぶりじゃね?」
弟「かもな」
女「何だよー、もっと喜べってー」
弟「あ、ああ、おまえと二人で帰れるなんてラッキーだぜ」
女「だ、だろーっ?」
どこまでもぎこちない二人だった。
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:06:58.35 ID:i0a+HhQ40
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:07:49.33 ID:1h1wMWIr0
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:10:07.75 ID:1h1wMWIr0
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:11:43.22 ID:66kDrrjO0
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:14:45.56 ID:IE7nNqEdO
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:18:14.55 ID:3Cc5aMwjO
あれ?よく考えたら俺まだ大学生だから学生だ
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:18:15.62 ID:i0a+HhQ40
女と家路を歩く。
教室からここまでずっと無言だった。
ぎこちない会話をするよりは楽でいいが、居心地が悪い。
せめて他に誰かいれば、そいつに話題を振ることができるのに。
女が口を開いたのは、二人の家の別れ道に差し掛かったころだ。
女「ちょ、ちょっと公園寄ってかねー?」
丁度別れ道の近くに公園がある。
子供のころ、女ともそこでよく遊んだものだった。
弟「ああ、いいぞ」
その思い出の場所なら、ぎこちなさもなくなるかもしれない。
そんな一縷の望みを抱き、俺は公園に寄ることを承諾した。
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:24:54.35 ID:i0a+HhQ40
公園のベンチに二人で座る。
子供たちが遊具を使ったり、サッカーをしたりして遊んでいた。
女「ここもまだまだ賑わってるなー」
弟「おまえとも、ここでよく遊んだな」
女「むしろ、出会ったのがここだしね」
弟「そうだっけ?」
女「そうだよーっ、忘れたの? ひっでーなぁ」
弟「嘘だって、覚えてるよ」
女「あたしが年上の男の子に泣かされたときに、助けてくれたんだよね」
弟「そうだったな」
そのあと俺が男数人に囲まれてピンチになり、姉に助けてもらったのだ。
我ながら格好悪い話である。
女「あの……さっ」
弟「んー?」
そういえば、いい感じに話が弾んでいる。
思い出の場所パワーすげぇ。
呑気にそんなことを考えていると、女がとんでもないことを言ってきた。
女「あたし、そのときから弟のこと……す、好きなんだ」
弟「は?」
頭が真っ白になった。
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:29:37.85 ID:1h1wMWIr0
ktkt
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:29:38.49 ID:EDBpXHqrO
女将「(頭が真っ白になって…!頭が真っ白になって…!!)」
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:31:27.24 ID:D3yKThWHO
気になって飯も喉を通らぬ
なぜか俺が真っ赤になっててワロタ
みんな同じなんだな・・・ハァ・・・
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:35:10.34 ID:i0a+HhQ40
女「だ、だから! おめーのことが好きだって言ってんのっ」
弟「な、何でいきなり!」
いずれ言われるだろうとは思っていたが、それがまさか今日とは。
女「昨日、N君に告白されたって話はしただろ?」
弟「あ、ああ」
女「N君の告白を聞いて、あたしも勇気を振り絞ろうって思ってさっ」
ちくしょう、N君め。
女「関係が壊れたりって考えると、す、すげー怖いけど……でも、好きになっちゃったから……」
声が小さくなっていく。
女「もう……気持ちを抑えきれないから……」
女「気が付いたら、いつもいつも弟のことばっかり考えてて」
女「そんなのが、もうずっと何年も続いてて」
女「すげー苦しくって……」
女「……弟」
見つめられる。
目を反らしたくなるくらい、真っ直ぐな瞳だった。
女「好き、です。あたしと付き合ってください」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:36:49.00 ID:66kDrrjO0
俺「よろこんで!!」
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:37:12.45 ID:Rp88WJvJ0
むねがキュンってなった
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:37:22.82 ID:1h1wMWIr0
俺「いーや、女は俺がもらう」
kynkynが止まらない
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:40:02.62 ID:IE7nNqEdO
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:41:16.35 ID:cSGIJcmm0
さぁ、弟どうする
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:48:21.79 ID:i0a+HhQ40
弟「俺……は」
気持ちが揺らぐ。
半端に優しくするくらいなら、最初から断ろうと昨日思ったのに。
ここまで真っ直ぐに俺のことを想ってくれていただなんて、全く知らなかった。
そんな想いを、無下にしてしまっていいのだろうか。
弟「俺は……」
それでも、俺は。
弟「おまえとは付き合えない……ごめん」
こいつを付き合う対象として見ることはできなかった。
女「……っ……そか、あははっ……っ……」
女は一瞬泣きそうな顔をしたが、すぐに笑おうとしてみせた。
しかし、こいつはそんな器用なことができる奴じゃない。
作り笑いが、見る見るうちに悲しく歪んでいく。
女「うぐっ、うぅっ……ごめんっ」
ボロボロと泣いて、走り去っていってしまった。
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:49:44.78 ID:EDBpXHqrO
なんで俺には頭も口も悪いけど顔はいい幼馴染みがいないのはどうして?
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:50:32.41 ID:i0a+HhQ40
ああ、やっちまった。
覚悟はしていたが、相当キツい。
弟「くそっ……何でこうなっちまったかなぁ……」
フッた側であるにも拘わらず、俺もボロ泣きしてしまっていた。
幼女「おにいちゃん、どうしたの?」
公園で遊んでいた女の子が、心配そうに声をかけてきた。
弟「……お兄ちゃんな、最低のことしちまった」
自分の膝に頭を突っ伏し、むせび泣く。
幼女「……いい子、いい子」
女の子に頭を撫でられる。
格好悪いな、ちくしょう。
ここでスレタイ・・・だと・・・?
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:52:34.06 ID:i0a+HhQ40
ようやく泣きやんだころ、既に公園は夕暮れに染まっていた。
携帯電話で時間を確認すると、時刻は17時過ぎ。
どうやら2時間近く泣いていたらしい。
幼女「げんきでた?」
女の子は隣で、俺が泣きやむのを待っていてくれたようだ。
その優しい気持ちに心が癒された。
弟「ああ、君のおかげで元気出たよ」
さっきのお返しに、頭を撫でてあげる。
幼女「えへへ、どーいたしまして」
女の子が嬉しそうに笑う。
なるほど、こういうのを邪気がない、つまり無邪気って言うのか。
幼女「おそくなるとママにおこられるから、もうかえるねっ」
ぴょんとベンチから飛び降り、手を振りながら走り去っていった。
あの子は将来きっといい女になるに違いない。
幼女キター
光源氏作戦ですね、わかります
幼女√?
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:54:21.64 ID:ms3O20HhO
女はもらいますね
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:54:55.95 ID:EDBpXHqrO
( ゚∀゚)o彡゜幼女!幼女!
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:55:22.48 ID:i0a+HhQ40
家路をとぼとぼと歩き、帰宅する。
姉「おかえり、遅かったわね」
夕食を作っていた姉がエプロン姿で出迎えてくれる。
弟「ただいま……」
姉「……そっか、うん、何も言わなくていいわよ」
姉は俺の顔を見て事情を察したようだ。
姉「頑張ったわね、お疲れ様」
ぎゅっと体を抱きしめられる。
不覚にも、たったそれだけでまた泣きそうになった。
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:57:02.76 ID:li05hdDyO
せつねー(T^T)
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:58:40.70 ID:i0a+HhQ40
弟「俺は、何も頑張ってなんかいないよ」
姉「そんなことはないわ」
弟「頑張ったのは、あいつの方でさ」
姉「そうね。あの子も、とても頑張ったでしょうね」
弟「俺はあいつのそんな気持ちをさっ……」
そこで、ついに涙が溢れ出してしまった。
弟「踏みにじったんだっ……」
一度溢れ出した涙は、もう止められなかった。
姉「大丈夫、大丈夫だから」
頭を撫でられる。
姉「あなたたちの傷は、きっといつか癒えるから」
姉「また二人で笑い合える日が来るわ」
その日の夜、姉はずっと俺を抱きしめていてくれた。
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 20:59:12.73 ID:i0a+HhQ40
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 21:00:38.98 ID:3Cc5aMwjO
なん・・・だと・・・・
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 21:01:04.50 ID:EDBpXHqrO
おわんなおつ
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 21:01:29.02 ID:j5iqHRm0O
>その日の夜、姉はずっと俺を抱きしめていてくれた。
…!
ウソだろ承太郎
エロパートkwsk
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 21:13:57.54 ID:66kDrrjO0
乙
続きマダー(・∀・ )っ/凵 ⌒☆チン
やっと追いついたと思ったらエロだと…?
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 21:25:08.12 ID:D3yKThWHO
もう3回目くらいのおわりだ
4回目のおわり待ってる
ほ
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 21:50:51.71 ID:u/wQx8jS0
し
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 21:50:59.51 ID:ALfXi08vO
ほす
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 22:07:46.91 ID:aMGQM9A80
ほっほほほほおおおほあああああほおほっほほほほっほほしゅあういあああああああ
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 22:16:53.25 ID:eB1wIJGEO
ほ
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 22:26:16.80 ID:mxBlUiy8O
女は俺がもらった。
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 22:27:04.65 ID:3Cc5aMwjO
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 22:30:04.48 ID:EDBpXHqrO
女なら俺の横で寝てるよ
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 22:31:06.15 ID:OYRsrJ/T0
女は、俺の肉便器だよ
姉はもらっていきますね
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 22:45:45.64 ID:66kDrrjO0
女はすでによろこんでもらったよ?
すげぇ>>1が頑張ってるな。
久しぶりに見て落ちてるかと思ったら、まだこのスレ健在じゃねぇかww
アゲ
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 23:13:58.11 ID:wAaevOe40
>>319 つっこんでなんかageないんだからねっ///
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 23:18:11.64 ID:3Cc5aMwjO
みんなしょうがないなぁ
誰もいらないようだから幼女は俺がもらっていくぜ
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 23:30:28.24 ID:P1idZPHIO
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 23:36:19.79 ID:eF6CxEg00
続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 23:36:46.69 ID:3Cc5aMwjO
>>322実は俺・・・幼女は好きじゃないんだ・・・少女が欲しい・・・
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/25(木) 23:44:16.35 ID:yz1WDrj1O
ほ
し
の
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 00:05:08.38 ID:juPtnFvlO
あ
き
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 00:23:00.95 ID:cXnrEVnMO
が
むしろこういう展開ならエロいらね
じゃあもう落とすか
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 00:50:19.24 ID:IIsdVMUHO
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:05:04.73 ID:wqULgOLHO
あげ
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:07:50.97 ID:vNQj+gih0
翌日。
女は学校を休んだ。
顔を合わせずに済んだと一瞬でも考えてしまった自分に腹が立った。
あいつ、大丈夫かな。
昼休みと帰りは姉が一緒にいてくれた。
一人でいるとどこまでも落ち込んでしまいそうなので、姉の存在にはとても助けられた。
姉「二人で帰るのって久しぶりね」
隣を歩く姉が微笑む。
女とも昨日そんな会話をしたっけ。
弟「そうだな……」
姉「今日の晩ご飯は何がいい?」
弟「何でもいい」
姉「もうっ、それが一番困るのよ」
弟「それが狙いだからな」
姉「むっ、お姉ちゃんを困らそうなんて、生意気な弟ね」
耳を引っ張られる。
弟「痛い痛い痛いって! 千切れる!」
姉「そこまで強くしてないわよ、ふふ」
いや、十分強く引っ張っている。
相変わらず加減知らずの姉だった。
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:09:50.20 ID:AE5CytYB0
wktkしていいの?
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:15:12.58 ID:vNQj+gih0
俺の家と女の家の別れ道に差し掛かる。
女はまだ泣いてるのだろうか。
無意識のうちに女の家の方角を見てしまう。
姉「心配よね、やっぱり」
弟「ああ……」
問題の当事者の俺では女を励ますこともできない。
無力感に苛まれた。
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:18:32.36 ID:vNQj+gih0
幼女「あ、おにいちゃんっ」
後ろから声がした。
振り返ると、昨日の女の子がてけてけと走ってきていた。
幼女「こんにちはっ」
超笑顔で挨拶される。
相変わらず無邪気で微笑ましい。
弟「こんにちは」
姉「こんにちは。ふふ、可愛いお友達ね?」
弟「まあ、うん」
幼女「おにいちゃん、もうだいじょうぶ?」
くりくりのどんぐり目が上目遣いでこちらを見てくる。
ああ、昨日の俺はこんな子供にまで心配されちまってたのか。
弟「うん、もう大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
幼女「えへへっ」
その頭を撫でてあげると、女の子はとても嬉しそうに笑ってくれた。
姉「何だかジェラシィィィ……」
何故か姉が恨めしそうに俺を見ている。
何あの目、超怖いんですけど。
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:18:51.41 ID:IIsdVMUHO
やっときたか。
寝ないで待ってたんだぜ。
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:22:58.45 ID:AE5CytYB0
わほー
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:28:54.12 ID:vNQj+gih0
姉が無言でその場にしゃがむ。
すると、ちょうど女の子と同じくらいの高さの位置に頭がくる。
姉「おにいちゃん、もうだいじょうぶ?」
大きなツリ目が上目遣いでこちらを見てくる。
その光景を、女の子が不思議そうに眺めていた。
弟「いや、何やってんの……」
姉「撫でて?」
弟「嫌です」
姉「うぅーっ、何でよーっ」
弟「撫でる理由がないだろ」
姉「そっか、やっぱりロリコンなのね、弟は……」
何でそうなる。
姉「幼女になりたい」
などと言いながら、イジイジと道ばたの草花をいじり始めた。
どうやらイジケモードに入ってしまったようだ。
スレタイきたこれ
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:34:53.93 ID:AE5CytYB0
ここでwww
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:35:45.15 ID:vNQj+gih0
幼女「いい子、いい子」
女の子がそんな姉の頭を撫でていた。
姉「うぅっ、いい幼女ね、あなた」
幼女「きゃっ」
姉が女の子の体を抱きしめる。
弟「悪い幼女っているのか?」
姉「昔のあたしとか。なんちゃってね、ふふ」
弟「あー、なるほどなー」
姉「冗談だったのに納得された!?」
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:36:07.83 ID:d2eXtEbG0
その姉くれwwwwwwww
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:41:20.66 ID:vNQj+gih0
弟「離してやれって。可哀想だろ」
姉「えー、お持ち帰りしたいわー」
危ないことを言い出した。
幼女「おねえちゃん、いいにおいするー」
姉「あ、あら、そうかしら?」
幼女「うんっ」
姉「お菓子あげるから、お姉ちゃんの家に来ない?」
幼女「おかしっ。うん、おねえちゃんのおうち、いく!」
姉「やったっ、幼女お持ち帰りっ」
弟「こらこらこらっ、不審者みたいなこと言うな!」
姉「いいじゃないのよ。別に変なことするわけじゃないし」
弟「ダメ。親御さんが心配するだろ」
幼女「おかし……だめ?」
女の子が潤んだ瞳でこちらを見てくる。
弟「う……いや、その、なんていうか」
姉「ひどいお兄ちゃんねぇ、よしよし」
姉が女の子の頭を撫でる。
弟「くっ……好きにしろっ、でも責任は持てよ!」
姉「お兄ちゃんがお菓子買ってくれるって! よかったわねー!」
幼女「やったー!」
何故か俺が買うことになっていた!
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:44:27.10 ID:vNQj+gih0
家の近くのコンビニでお菓子をいくつか買い、帰宅する。
幼女「おじゃましますっ」
姉「あ、偉いわね、ちゃんと言えるんだ」
結局連れてきてしまったが、大丈夫なのだろうか。
姉は基本的にはしっかりしているのだが、たまに倫理がぶっ飛ぶんだよなぁ。
姉「幼女ちゃんは、お菓子では何が好き?」
幼女「ええっとねー、ええっと……ぜんぶ!」
姉「そっかー、全部かー」
姉が幸せそうに微笑んで、女の子の頭を撫で回した。
撫でられた女の子も嬉しそうに笑う。
あの周辺に幸せオーラが充ち満ちていた。
弟「仲のいい親子みたいだな」
姉「あら、じゃあ弟はお父さん役?」
弟「いや、俺は叔父さん役で」
姉「ああ、まあ、普通に考えるとそうなるわよね。うっかりしてたわ」
姉が結婚し、子供ができたら俺もおじさんになるのか。
そう考えると何か憂鬱になってきた。
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 01:50:07.32 ID:vNQj+gih0
姉「はい、あーん」
幼女「あーん」
姉が女の子にポッキーを食べさせていた。
姉「じゃ、今度はこっち。あーん」
今度はうまい棒。
幼女「んんっ、おっきいよぉっ」
姉「あっと、ごめんね」
女の子の無邪気な台詞にエロスを感じてしまい、死にたくなった。
姉「弟も食べさせてみる? この子がお菓子食べる様子、すっごく可愛いわよーっ」
弟「いや、いい」
あれは俺みたいに薄汚れてしまった奴がしてはいけない行為だ。
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:00:57.85 ID:vNQj+gih0
幼女「おにいちゃん、あーんっ」
ポッキーを差し出される。
弟「い、いや、それはちょっと」
幼女「あーんしてっ」
姉「してあげればいいじゃない。減るもんじゃなし」
弟「うぅ……すげぇ恥ずかしいんだぞ、これ」
差し出されたポッキーを口にくわえ、ぽりぽりと食べる。
幼女「おいしい?」
弟「ああ、美味しい」
姉「弟、あーんっ」
今度は姉がうまい棒を差し出してきた。
弟「いや、それは流石に」
姉「幼女ちゃんのポッキーは食べたのに、あたしのうまい棒は食べないと?」
弟「……わかったよ」
うまい棒を口に含み、ぼりぼりと食べる。
二人に餌付けされている気分だった。
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:04:11.94 ID:APorHXAi0
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:13:03.25 ID:juPtnFvlO
つ、ついに4Pフラグが・・・。
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:22:41.59 ID:vNQj+gih0
お菓子タイムのあとには三人で色々な遊びをした。
一番過酷なのは、お馬さんごっこだった。
女の子の馬になるのはまだいい。納得できる。
しかし、姉の馬になるのには納得がいかなかった。
姉は台所にあった木べらで容赦なく尻を叩いてきた。
あれは軽くSMの域に達していたと思う。
女の子の情操教育によろしくないのではないだろうか。
そうこう色々な遊びをいていると、あっという間に夕方になり、女の子を家に帰す時間になる。
責任を持って二人で女の子を家まで送り届けた。
幼女「またね、おにいちゃん、おねえちゃん!」
姉「ええ、またね」
弟「またね」
三人で手を振り合い、別れの挨拶をする。
女の子は最後に一際大きく手を振り、家の中に入っていった。
姉「さて、帰って夕飯を作らないとね」
弟「ああ、そうだな」
姉「ふふ、よかった」
弟「うん? 何が?」
姉「幼女ちゃんと遊んで、ちょっと元気が出たみたいね」
弟「あ……そういえばそうだな」
子供の無邪気さっていうのはすごいな。
それに触れているだけで何だか元気になってくる。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:23:48.42 ID:vNQj+gih0
その日の夜、女から電話がかかってきた。
緊張しながら通話ボタンを押す。
弟「もしもし」
女『あ……もしもし』
弟「その……俺が言うのも何だけど、大丈夫か?」
女『うん……心配かけてごめん」
弟「いや、大丈夫ならいいんだ」
女『明日から、ちゃんと学校行くからさ!』
弟「ん、そうか」
女『えっと、ええっと……仲良くしてくれると、嬉しい』
弟「それは俺の台詞だ。仲良くして欲しい」
女『ひぐっ……うぅっ……ありがと……』
電話越しに泣き声が聞こえる。
それに釣られてこっちまで泣きそうになる。
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:25:50.96 ID:vNQj+gih0
女『よかったっ……嫌われてなくてよかったっ……ぐすっ』
弟「バカ、俺がおまえを嫌うはずないだろ」
女『すぐに何もかも元通りってわけにはいかねーかもしれないけどさ……』
弟「ああ」
女『また、おめーとバカ話できるように、頑張るよっ……』
弟「いや、頑張るなよ」
女『えっ……?』
弟「俺たちの関係は、そんな頑張るような肩肘張った関係じゃないだろ?」
女『あっ……そ、そか……そだよね』
弟「ってもすぐには無理かもしれないが……頑張らなくてもよくなるように、頑張れ!」
我ながらメチャクチャな激励だった。
女『あ、あっはは、矛盾してんよ、それ……バーカッ』
男「はは」
自然と笑いがこぼれた。
まさか、バカ呼ばわりされて嬉しくなる日が来るとは。
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:27:06.97 ID:vNQj+gih0
男「その調子だぞ、バカ」
女『ふーんっ、今に見てろよ。すげーいい女になって、おめーを後悔させてやるからなー!』
男「そりゃ楽しみだ」
女『野望ができたね』
男「んー?」
女『いい女になって、今度はおめーの方から告白させてやる!』
男「は? 身の程を知れよ、テメェ」
女『そう言ってられるのも今のうちだね。じゃ、明日学校でな!』
男「ああ、学校で」
電話が切れる。
男「はぁ……よかった」
安堵の溜め息を吐く。
第一に、女が元気そうでよかった。
第二に、関係が壊れなくてよかった。
女が言っていたように、すぐに何もかも元通りとはいかないだろうけれど。
これなら、いつかは二人でバカ話をすることもできそうだ。
今日はいい夢を見ることができそうだった。
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:27:46.58 ID:vNQj+gih0
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:29:09.38 ID:CWnFUciF0
ところでエロパートはまだかね?
乙
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:30:25.26 ID:d2eXtEbG0
乙ー
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:30:56.23 ID:IVCIDyQTO
乙
で、第5部は?
またっスかwwwwwww
ともあれ乙
なかなか秀逸なスレだなこれは
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:33:22.78 ID:TlQjtcwAO
何回終わってんだw
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:35:02.31 ID:/RokcL+a0
途中で弟が男に変わっている、いったい弟の身に何が
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:37:29.76 ID:vNQj+gih0
>>363 集中が切れてて気付かなかった
吊ってくる
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:39:58.51 ID:N3sWeFYlO
次は男サイドか
大波乱のエロゲ購入編にご期待下さい!
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:43:27.63 ID:yd3K9JT+0
続きがあるって知ってるんだからね!!!!
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 02:50:41.62 ID:Jj6r12e7O
IDチェキ
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 03:02:33.98 ID:vNQj+gih0
読んでくれた人と保守してくれた人に感謝
スレが残っている限り喜んで書き続けるが、
エロにはあまり期待しない方がいいと思う
エ、エロには期待すんなよ!絶対だぞ!
無茶フリ把握
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 03:17:28.60 ID:gwfjhKbbO
女萌えるうぅ
とりあえず保守すればいいのか?
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 03:27:33.54 ID:rh3GOqIeO
いい気持ちになった(性的な意味ではなく)
5回目のおわり待ってるから
保守
モス!
落ちる前にアゲる!
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 03:53:14.67 ID:dogdu2jpO
乙です。
高校時代にお互いに好きって言いあえた女友達を思い出しました。
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 03:54:49.75 ID:N3sWeFYlO
>>376 高校時代は中学時代からの彼女がいて遊べなかったorz
ホッ主
お疲れ
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 05:20:21.92 ID:NLVnmBK80
寝る前に保守しよっと
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 05:23:59.81 ID:NywnfTFc0
ほしゅ
じゃぁおれは寝る間も惜しんで保守しよwww
以下↓
>>1様が来るまで仕事忙しすぎて徹夜になっちゃった俺にねぎらいの言葉をかけるスレ
さっそくどうぞ↓
今日眠すぎて死ねるなwww
って俺もなんだかんだで寝てないや。学生だけど。
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 06:03:17.12 ID:IHO/Cq0lO
>>385 もぅ仕事始まるまで会社のソファーでごろごろしとくよwww
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 06:44:42.46 ID:0wrKH8aEO
ほ
お疲れ〜
いいSS?だがエロがほしくなってきた自分は死んだ方がいいと思う
>>388 wwwまぁ頑張れw
仕事始まった。
さてと、張り切るか。
あげとこwww
誰か 保守 頼む
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 07:34:43.48 ID:ZqVgTEKNO
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 07:59:39.11 ID:CKKId/MeO
ほ
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 08:04:40.55 ID:fd6AGHpCO
夜勤終わって保守
保守
姉スキーになりました
ほ
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 08:48:46.99 ID:TlQjtcwAO
ほあ
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 09:12:32.12 ID:fd6AGHpCO
ほ
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 09:44:16.56 ID:rh3GOqIeO
ほ
も
ろ
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 10:50:27.15 ID:YMZf1GF2O
ー
つかれたあげ
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 11:53:42.11 ID:CKKId/MeO
ほ
し
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 12:34:24.10 ID:rh3GOqIeO
の
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 12:37:55.74 ID:LL/H64pD0
あ
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 12:43:52.06 ID:vShwpNvWO
な
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 12:44:34.42 ID:rh3GOqIeO
る
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 12:44:41.17 ID:ZqVgTEKNO
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 12:48:47.58 ID:IIsdVMUHO
ほ
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 12:54:09.32 ID:DDuU9lK5O
し
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 13:13:13.62 ID:k0ym9gUP0
ひ
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 13:20:49.76 ID:k0ym9gUP0
ゅ
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 13:40:43.68 ID:DUsg2cf0O
ほ
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 14:13:28.40 ID:4sM7GiF0O
保守
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:01:57.11 ID:N3sWeFYlO
保守
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:13:42.94 ID:vNQj+gih0
俺は姉と風呂に入っていた。
姉「やっぱり背中大きいわね」
ごしごしと背中を洗ってくれる。
姉「こっちも大きくなったかしら?」
姉が後ろから俺の股間に手を伸ばし、勃起しているペニスを握る。
姉「ふふ、硬ぁーいわねっ……」
姉「んっ、んっ……」
そのまま上下にしごかれる。
姉の手は俺の手と違い、柔らかくて気持ちが良かった。
姉「ぬるぬるにした方が気持ちいいかしら」
ボディソープを両手に伸ばし、左手で袋を揉み、右手で竿をしごいてくる。
後ろから手を回されているので、姉の胸が背中に当たり、その感触がまた気持ちいい。
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:14:35.59 ID:CWnFUciF0
age
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:14:55.16 ID:vNQj+gih0
姉「弟、立って?」
弟「もう勃ってるよ」
姉「そ、そうじゃなくってっ、立ち上がってってことっ」
弟「ああ、そういうことか」
その場に立ち上がる。
姉「よいしょ……っと」
姉が俺の前で膝立ちする。
すると、ペニスが丁度胸の位置にくる。
姉「弟のおちんちん、おっぱいで挟んであげる」
ペニスが柔らかな感触に包まれる。
姉「んっ、んぅっ……」
姉が体を上下に動かし始める。
挟まれるだけでも気持ちがいいのに、そんなことをされるとすぐにも達しそうになる。
姉「気持ちいい……?」
大きなツリ目が、上目遣いでこちらを覗き込んでくる。
弟「ああ、気持ちいいよ」
姉の髪を撫でる。さらさらとしていて、触り心地のいい髪だった。
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:15:34.31 ID:vNQj+gih0
姉「ふふ、もっと気持ちよくしてあげるわね」
胸で挟んだまま、ペニスの先端を舌でちろちろと舐めてくる。
姉「先っぽから、ぬるぬるしてるのが出てるわよ……?」
姉が先走りを舐め取る。
姉「このえっちなおつゆは……ここから出てきたのかしら?」
そう言い、舌の先で尿道をつついてくる。
その快楽に、俺の意志とは関係なくペニスが脈動する。
姉「ふふ、びくびくしてる……もうイキそう?」
こくこくと頷く。
姉「でも、だーめ……まだイカせてあげない」
姉がペニスへの愛撫をやめ、俺から身を離して立ち上がった。
それから浴槽の縁に手をつき、尻をこちらに突き出してくる。
姉「弟のおちんちん、ちょうだい……」
言われるまま、俺は姉の膣にペニスを挿入した。
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:16:21.32 ID:vNQj+gih0
姉「はぁぁっ、あぁっ……弟のおっきいのがっ……はぁぅぅっ」
温かな膣内が、絡みつくようにペニスを刺激してくる。
気持ちいいが、まだまだ足りない。もっともっと快楽が欲しい。
欲望の赴くままに姉の尻に腰を打ちつけた。
姉「あぁっ、あぁんっ、はげしぃ、よぉっ!」
姉の喘ぎ声が、俺の興奮を更に高める。
後ろからその大きな胸を鷲掴みにし、乱暴に揉みしだく。
姉「はぁっ、んぁぁぁっ、もっとっ、もっとぉぉっ、あぁぁっ」
更に腰の動きを激しくする。
もうすぐにでもイキそうだ。
姉「ああぁっ、らめぇっ、もうイッちゃうぅぅっ!」
その言葉と同時に俺も絶頂に達する。
姉の膣がぎゅうぎゅうにペニスを絞ってくる。
尿道の残滓まで一滴残らず姉に搾り取られてしまった。
ペニスを引き抜くと、膣内から精液が垂れていく。エロティックだった。
姉「はぁっ、はぁっ、ふぅっ……ふふ、気持ちよかった?」
その問いには頷くことしかできない。
姉「あたしも気持ちよかったわ。またしましょうね、弟」
姉はそう言って、妖艶に笑っていた。
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:17:13.96 ID:vNQj+gih0
朝。
目が覚める。
弟「……うーん」
何かエロい夢を見た気がした。
詳しい内容は思い出せない。
というか、思い出してはいけない気がした。
弟「……まあいいか」
それよりも今問題なのは、夢精によって下着がぐしょぐしょになっていることだ。
こんなものを姉に見られたら何を言われるかわからない。
幸いパジャマまでは濡れていない。このまま脱衣場に行き、ぱぱっと洗濯機に放り込んでしまおう。
一階に移動すると、姉が台所で朝食を作っているところだった。
姉「おはよう、弟」
弟「うぃっす」
それだけ言葉を交わし、特に怪しまれることもなく脱衣場へ。
ぱぱっと下着を着替え、汚れた下着を軽く水洗いし、そのまま洗濯機に放り込んだ。
これでバレることはあるまい。
居間に戻り、朝のニュース番組を眺める。
丁度星占いがやっていて、俺の星座が一位だった。
特別信じているわけではないが、何となく気分が良くなる。
今日はいい一日になりそうだ。
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:17:46.54 ID:vNQj+gih0
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
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(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:19:48.39 ID:/s1BNkCP0
せっかく始まったと思ったらwwwwwwww
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:21:15.21 ID:/s1BNkCP0
この時間は人がいないな
言っといてなんだがエロは無しで良かった
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:25:37.83 ID:vNQj+gih0
>>426 頑張っておまえの要望に応えたのに残念だ
反抗する弟を姉が無理やりとか期待してたんだよ!
弟従順すぎだろ!なんでおとなしいんだお前は!
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:31:12.13 ID:/s1BNkCP0
エロ有り無しよりストーリーが気になる
>>428 お客様(笑)^^;
絶滅したと思ってたのに……おーい誰か殺虫剤!
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 15:50:27.65 ID:gekWwnYZO
ん?
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 16:03:15.82 ID:gekWwnYZO
んっふっふっ
絵師がいないのも珍しいな
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 16:25:09.88 ID:rh3GOqIeO
夢であっただけまだ救いが
これにエロはイラネ
次は第6部ですか?
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 16:50:53.85 ID:gekWwnYZO
ストーンオーシャン
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:05:58.43 ID:ujG63p5N0
ほす
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:15:36.22 ID:vNQj+gih0
今日も普段通りに登校。
登校中これといって珍しいことは起きなかったので、さくっと省略する。
教室に入る。
女の姿を探すが、まだ来ていないようだ。
いつもは俺より早いのに。
やっぱりすぐに何もかも元通りとは行かないようだ。
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:17:35.61 ID:ujG63p5N0
支援
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:22:12.90 ID:vNQj+gih0
女は始業のチャイムが鳴る直前に現れた。
女「よ、ようっ」
弟「……あ、ああ」
女「な、なんだよ、今の間はー」
弟「髪型変わってて、ちょっとびっくりした」
女「あ、これかー?」
ツインテールの片方を手に取る。
女の手の中で、髪の毛がさらさらと流れていった。
女「ま、野望の第一歩ってとこですよ」
弟「三次元ではレアな髪型なんだぞ、それ」
女「キモいあいつみたいなこと言うなって。で、そのキモい奴は?」
弟「まだ休み。明日あたり来るんじゃねぇの」
女「そっか。ったく、あいつは本当にどうしようもねーなー」
弟「どうしようもない女に言われるなんて、本当にどうしようもないんだな、あいつは」
女「あたしはどうしようもなくねーよ! バーカバーカ!」
いつもの小学生レベルの罵倒が嬉しかった。
女「ニ、ニヤニヤしてんじゃねーよっ」
弟「でもおまえ、童顔だからかツインテール似合ってるな」
女「褒められてんのか貶されてんのかわからないんだけど……」
弟「貶してんだよ」
女「貶してんのかよ! 褒めろよ!」
弟「うるせぇ、席に戻れ。ホームルーム始まるぞ」
女「ちぇー、ちぇー、まだまだ野望実現は遠そうだなー」
女がぶつくさ言いながら席に戻っていった。
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:22:15.71 ID:xNr3mUIv0
いwwwきwwwwてwwwたwwwww
支援支援
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:32:23.27 ID:rh3GOqIeO
始まりはいつも唐突だな
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:37:03.06 ID:vNQj+gih0
昼休みになり、姉が教室にやってくる。
最早恒例行事だ。
弟「姉ちゃんってさ」
姉「クラスに友達はいるわよ」
弟「一生彼氏できなさそうだよな」
眉間を思いっきり殴られた。
弟「うぐぅぅっ……こう暴力的だからモテないんだよ!」
姉「失礼ね、こう見えても結構モテるのよ」
女「こう見えてもっつーか、見たまんまだけどね」
女が弁当箱を持って俺の席にやってきた。
女「おーす、お姉ちゃん」
姉「こんにちは。髪型変えたのね。似合ってるわよ」
女「ま、あたしは素材がいいからね。何でも似合うんだよ」
弟「顔以外は全部悪いくせに調子乗んなよ」
女「妬みかなー? おめーは頭も顔も運動も平均レベルだからなー。この平民が!」
弟「うるせーよ、じゃあおまえは奴隷な」
男がいたら「顔だけはいいから性奴隷だな」とか言うのだろうが。
俺にはその台詞を口にする勇気はなかった。男って実はすごい奴なのかもしれない。
姉「はぁ……これならもう心配する必要なさそうね」
姉が安堵とも呆れとも取れる溜め息を吐いていた。
wktk
頑張ってリードしようとしたけど結局弟に犯される姉が好きです
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:46:38.10 ID:gekWwnYZO
女は雷鳴だな
やっとリアルタイム…
しえん
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:47:47.34 ID:vNQj+gih0
放課後。
女「それじゃ、あたしは部活に行ってくんよ」
弟「笛吹きすぎて酸欠になるなよ」
女「そりゃーなるよ。それくらいやんねーと成果出ないしね」
そう、こいつはバカのくせに吹奏楽に対してだけは真摯なのだ。
弟「せめてブッ倒れないように気をつけろよ」
女「おうともさ!」
グッと親指を立て、ウインクをして走り去っていった。
元気だなぁ、あいつは。
今はまだ空元気なのかもしれないが、あれならすぐに本調子に戻りそうだ。
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:48:55.18 ID:xQgWokgl0
おまんこくんくん「おまんくん」( ^ω^ )
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:56:03.06 ID:vNQj+gih0
姉は俺を放っておいても大丈夫だと判断したのか、今日は一緒に帰ることにはならなかった。
基本的には厳しい人なのだ。
でも、本当にどうしようもなくなったときには手を差し伸べてくれる。
俺はいい姉を持ったと思う。
というわけで、今日は一人で帰ることになった。
帰り道。
幼女「あ、おにいちゃんっ」
いつものところで女の子とエンカウントする。
幼女「こんにちはっ」
弟「こんにちは」
挨拶をするだけで癒されるなんて、子供パワーすごいなぁ。
もしかして俺って、姉の言うとおりロリコンの気があるのだろうか。
幼女「きょうもおにいちゃんとあそぶーっ」
抱きついてくる。
これって傍から見ると危ないんじゃないだろうか。
弟「あー、えーと、何して遊ぶ?」
幼女「おいしゃさんごっこ!」
弟「それはダメ」
即答せざるを得なかった。
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 17:57:56.83 ID:ujG63p5N0
即答で良いのかよ
倫理を超えろよ
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:04:47.52 ID:vNQj+gih0
幼女「えぇーっ」
弟「そんな顔してもダメ」
幼女「んー、じゃあね、じゃあねぇ」
うーんと考え込む。
そうこうしていると、別の女の子がこちらに走ってきた。
幼女2「幼女ちゃん、あそぼ!」
どうやらお友達のようだ。
幼女「あっ、うんっ。あ、でも、おにいちゃん……」
弟「俺はいいから、友達と遊んでおいで」
幼女「んー……うんっ。おにいちゃん、またね!」
手を振りながら走り去っていった。
無邪気なものである。
幼女2「……ふんっ、死ね、ロリコンが!」
一瞬何を言われたのかわからなかった。
お友達は俺に向かって中指を立て、それから走っていった。
弟「……えーと」
何かすごい経験をしてしまったな。
お兄さんとして叱っておくべきだったかもしれない。
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:13:21.15 ID:vNQj+gih0
帰宅し、夕食の支度。
冷蔵庫の中を確認する。
一通り必要な材料が揃っていたので、カルボナーラを作ることにした。
姉は年頃の女子の例に漏れず、パスタの類が大好物だ。
ここ最近色々と世話になったし、腕によりを掛けて恩返ししよう。
18時ごろ、姉が帰ってくる。
姉「ただいま」
弟「おけーり」
姉「いい匂いがするわね。今日の晩ご飯は何かしら?」
弟「カルボナーラ」
姉「Good!」
ぎゅっと抱きしめられる。
いつものことだ。
goodだけがテレンス・T・ダービーで再生される。
>いつものことだ。
oh...
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:21:50.55 ID:vNQj+gih0
弟「やーめーれ」
ぐぐっと姉を引き剥がす。
姉「照れちゃってまあ。可愛いんだから」
弟「照れるっていうか、恥ずかしいだろうが、この歳にもなって」
姉「照れるのも恥ずかしいのも同じようなものじゃない、ふふ」
弟「姉ちゃんは恥ずかしくないのか?」
姉「え? え、えーと、たまに恥ずかしいわね」
少し顔を赤くする。
弟「できれば常に恥ずかしいと思ってくれ」
姉「またまたぁ。お姉ちゃんの愛の抱擁がなくなったら、寂しいくせに」
それはまあ、否定できないかもしれない。
もしかして俺ってシスコンの気もあるのか。
ロリコンで……シスコンで……。
弟「何か落ち込んできた……」
姉「よしよし」
頭を撫でられる。
それで心が和んでしまい、何だか悔しかった。
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:28:35.82 ID:vNQj+gih0
夕食タイム。
弟「そういや、今日はすごい経験した」
姉「んー?」
幼女ちゃんの友達に死ねと言われたことを姉に話す。
姉「あらま。親の躾けがなってないわね」
弟「うーん、あの子の友達なんだから、そんな悪い子ではないと思うんだけどな」
姉「ヤキモチ妬いちゃったのかもしれないわね」
弟「ヤキモチ?」
姉「幼女ちゃんが弟に取られると思ったんじゃない?」
弟「あー、うーん……でも死ねとまで言われるとは」
実はちょっとへこんだ。
幼馴染どもに言われても何ともないが、初対面の相手、
しかも子供に死ねと言われたのは精神的にくるものがあった。
姉「あまり気にしないことよ。そうそう何度も会うこともないでしょうし」
弟「ま、そうだよなぁ」
そうとでも考えないとやってられない。
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:31:56.13 ID:vNQj+gih0
翌朝、教室にて。
男「よーう、久しぶり」
たった三日しか経っていないのに、数年ぶりにこいつの顔を見たような気がした。
弟「おまえがいない間に色々あったぞ」
男「みたいだな。何だよ、ありゃ」
男が少し前の席に座っている女の頭を指差す。
弟「ツインテールだな」
男「ウルトラマンの怪獣か?」
弟「いたなぁ、そんなの」
女「誰が怪獣だっつーの、聞こえてんだよっ」
こちらを振り向き、唾を飛ばしてくる。
男「テメェ、それは神聖な髪型なんだぞ」
女「は?」
男「テメェみたいなカスがツインテールにするなんて、許されるとでも思ってんのか?」
女「黙れよ。存在そのものが許されていない奴が何言ってんだよ」
弟「はいはい喧嘩しない」
毎度のことだが、こいつらは本当にしょうもないことで喧嘩するよな。
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:35:54.22 ID:gekWwnYZO
フルゴッサ!フルフルゴッサ!
チキチキバンバン
みたいな
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:42:04.11 ID:vNQj+gih0
放課後。
女「それじゃ、部活行ってくんよ」
男「報告いらねぇよ。さっさと行け」
弟「頑張れよ」
女「おうっ」
男の言葉を全スルーし、昨日と同じく親指を立ててウインクをする。
そして元気良く走っていった。
男「なーんか、おまえあいつに優しくなってない?」
弟「そうか?」
男「前なら、頑張れよ、なんて言わなかっただろ」
弟「気のせいだろ」
特別意識はしていなかったのだが。
うーん、優しくなっているんだろうか。
男「あいつがおまえのこと好きだからって、甘やかしてんじゃねーぞ!」
弟「何でおまえがキレるんだよ」
男「何か不公平じゃん。あいつに優しくするなら、俺にも優しくしろ!」
弟「何かおまえ、ウザキャラになってるぞ」
男「マジかよ。その立ち位置はちょっと嫌だな……」
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:43:43.37 ID:vSbJLUar0
ヤバイ・・・先が気になって、さっきからずっとF5連打状態だ・・・
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:48:52.61 ID:xNr3mUIv0
>>460まさか専ブラ使ってないやつがいるとはな・・・・
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:49:20.02 ID:vNQj+gih0
男と二人で帰り道を歩く。
男「よーし、俺は今日からクールキャラになるぜ」
弟「ほう、具体的には?」
男「……三点リーダを…………無駄に多く…………使う…………」
弟「クールっていうか、無口キャラっぽいな」
男「ありゃ、そうか? うーん、じゃあどうすっかなぁ」
そんな益体もない話をしていると。
幼女「おにいちゃーんっ」
いつものところで、女の子に声を掛けられる。
とてとてと走ってきて、俺に抱きついてきた。
幼女「こんにちは!」
弟「こんにちは」
男「なん……だと」
男が週刊少年ジャンプに載っているオサレ漫画のキャラみたいなことを言い出した。
弟「どうした」
男「おまえ、こんなちっちゃい子はまずいだろー……。
18歳以上ですって注意書きすれば問題ないとはいえ、流石になぁ」
弟「とりあえず、おまえの考えているようなことはないから」
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 18:54:51.82 ID:vNQj+gih0
男「とりあえず、その子引き剥がした方がいいんじゃねぇの?
それ、頭がちょうどおまえの股間のとこにきてるじゃん」
弟「ア、アホなこと言うなっ!」
と言いつつも、慌てて女の子を引き剥がす。
やべー、そんなことまったく意識してなかった!
幼女「こっちのおにいちゃんは、おともだち?」
女の子が無垢な瞳で男を見上げる。
男「シャーーーー!」
幼女「ひゃぁぁぁ!」
男が女の子を威嚇する。
女の子は俺の後ろに隠れてしまった。
弟「何してんの、おまえ……」
男「あっはは、この子めっちゃ怖がってるよ、可愛いねー」
弟「俺、おまえと友達やめようかな」
男「ちょっ、軽いジョークだろ! 冗談でもそんなこと言うなよな!」
実は割と本気だった。
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:07:13.46 ID:vNQj+gih0
幼女「こわいぃぃ」
女の子が泣きそうな声で言う。
弟「おまえ謝れ」
男「何でだよ」
弟「やっぱ友達やめ……」
男「わ、わぁったよ! ちっ、あれは俺流の挨拶なのになー」
男がしゃがみ、女の子に目線を合わせる。
男「ごめんねー、ちょっとロリっ子には刺激が強かったかな?」
それは謝ってんのか。
幼女「う、ううん、だいじょぶ」
男「シャーーーー!」
幼女「うぁぁぁっ」
女の子がまた俺の後ろに隠れる。
弟「絶交な」
男「いやぁ、ついつい可愛くって、あははは」
反省してねぇなぁ、こいつ。
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:14:22.03 ID:vNQj+gih0
幼女2「幼女ちゃーん!」
声がした方を振り向くと、昨日俺に死ねと言った子が走ってくるところだった。
幼女「あっ、こんにちはーっ」
幼女2「こんにちはっ」
無邪気に笑い合う二人。
が、幼女2は俺を見ると。
幼女2「ちっ」
舌打ちなんぞしやがった。
男「何だこのクソガキ。可愛げねーなー」
弟「大人げないぞ」
しかし、注意はしないとな。
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:14:54.44 ID:vNQj+gih0
弟「こらこら、そんな態度はいけないぞ?」
口調がきつくならないようにと気をつける。
幼女2「幼女ちゃん、あそぼっ」
無視された!
幼女「んぅー、きょうはおにいちゃんとあそびたい……」
幼女2「えぇっ……」
幼女2が悲しそうな顔をする。
男「へっ、ざまぁ」
弟「おまえマジで大人げないな……」
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:21:35.75 ID:vNQj+gih0
幼女「みんなでいっしょにあそぼう?」
幼女2「うぅーっ……二人で遊びたいーっ」
男「うぇっへっへ、まあ仲良くしようよ」
男がしゃがみ、目線を合わせて女の子たちの輪に入ろうとする。
端から見ると120%不審者だ。
俺もあんなふうに見えていたのだろうか。
幼女2「寄るなっ、おまえ息臭いっ」
男「なっ……」
男がショックを受けた顔をする。
男「なぁ……俺の息って臭い?」
弟「うん」
男「否定してくれよぉぉぉ!」
弟「おまえのあだ名、明日からモルボルだな」
男「ちくしょう、家に帰れば二次元キャラたちが俺を待っているんだぁぁぁっ」
男は泣きながら走り去っていった。
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:28:00.83 ID:vNQj+gih0
しかし、凶暴な幼女だな、こいつは。
幼女「もーっ、いじめはだめって、いつもいってるのにーっ」
女の子がぷりぷりと怒っていた。
幼女2「だって臭かったんだもん!」
幼女「でも、おにいちゃんはくさくないよ?」
幼女2「そいつはロリコン臭い」
ひどい言われようだ。
弟「ま、まあ、二人で遊んでおいで」
幼女「やだーっ、きょうはおにいちゃんとあそぶーっ」
女の子が俺の足にしがみついてくる。
幼女2「うぅぅぅぅっ」
幼女2が物凄い殺気を出している。
とことん嫌われたもんだな。
幼女2「わかったっ……じゃあ三人でもいいよっ」
いや、俺はよくない。
幼女「わーいっ」
しかし、喜んでいる女の子を見ると、そんなことは言えなかった。
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:34:55.22 ID:vNQj+gih0
結局三人で遊ぶことになった。
幼女2「お、おかえりなさい、あなた!」
弟「……ただいま」
幼女「おとうさん、おかえりー!」
この歳になって、おままごと初体験。
姉も女もこの手の遊びをするタイプではなかったので、子供のころにやったことがなかったのだ。
幼女2「ご飯にする? お風呂にする? それとも、あたし?」
弟「ぶっ……お、おまえな、どこでそんなこと」
幼女2「反応しやがった……やっぱこいつロリコンだ」
弟「ちげーよ! ごほんっ……じゃあ、まずはご飯かな」
幼女2「ほれ」
乱暴にうまい棒を投げ渡される。
弟「泥団子とかじゃないんだな」
幼女2「あれは手が汚れるから嫌い」
とことん子供らしくない奴だった。
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:44:28.35 ID:IIsdVMUHO
ふむ‥。
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:44:41.21 ID:vNQj+gih0
その後も人形遊びなどをやらされる。
最初は死ぬほど恥ずかしかったが、開き直ってしまうとなかなか面白い遊びだった。
夕方になり、お開きの時間となる。
幼女「たのしかったねー」
幼女2「二人ならもっと楽しかったけどね」
弟「邪魔して悪かったよ」
幼女2「ふ、ふんっ……思ったよりは悪い奴じゃないみたいだし、別にいいよ」
お、ちょっと距離が縮まったか?
幼女2「ロリコンだけど」
弟「だから違う」
ロリコン疑惑は晴れていないようだった。
ツンデレ幼女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
保……守して…てよかっ…た………ぜ
おまえがNo.
>>1だ
今日はやっと帰れるぜ
眠くて死にそうなんだぜ
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:50:32.63 ID:vNQj+gih0
帰宅。
弟「ただいまー」
姉「おかえりなさい」
エプロン姿の姉に出迎えられる。
今更だけどエプロン似合うな、この人は。
弟「疲れた。子供と遊ぶのって大変だな」
姉「あら、今日は幼女ちゃんと遊んでたの?」
弟「あと、例のお友達。俺に死ねって言った子」
姉「へぇ……どうだったの?」
弟「ちょっとは距離が縮まったと思う」
姉「そう、よかったじゃない」
姉が微笑む。
ちょっとした幸せを、一緒に喜んでくれる人なのだ。
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:51:22.84 ID:vNQj+gih0
弟「今日の晩飯は?」
姉「ハンバーグよ」
弟「Good!」
いつものお返しにと、姉の体を抱きしめる。
姉「わっ、ちょ、ちょっとっ」
姉が慌てふためいたので、解放してやる。
弟「俺の気持ちがわかったか」
姉「た、たしかに恥ずかしいし、びっくりもするわね、これは……えへへ」
言葉通り、恥ずかしそうに笑っていた。
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 19:52:11.36 ID:vNQj+gih0
二人で夕食を食べながら、今日あったことを報告し合う。
姉が体育のバレーで活躍したことだとか、男が息を臭いと言われていたことだとか。
まったくもっていつも通りだ。
しかし、そのいつも通りというのは、とても幸福なことなのだ。
幸福な一日が終わる。
願わくば、また明日もいつも通りの日々を過ごせますように。
478 :
1:2008/09/26(金) 19:59:26.65 ID:iMABaMqjO
さる喰らった
誰かおわりのAA頼む
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 20:07:02.19 ID:iMABaMqjO
おいおい冗談だろ?
だが乙だ
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 20:31:58.16 ID:rh3GOqIeO
保守してもあと4時間か・・・
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 20:32:10.15 ID:IIsdVMUHO
ほしの
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 20:33:44.96 ID:APorHXAi0
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 20:37:43.31 ID:1h/C8E0YO
男が不憫すぎて泣けてくる
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 20:44:23.26 ID:pJevE7gv0
終わら…ないよな…?
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:08:15.13 ID:vNQj+gih0
もうすぐ三日落ちか、多分もう書けないな
というわけで、ここまで読んでくれたみんなに感謝
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:15:45.55 ID:IIsdVMUHO
スレをたてた以上、それ相応の責任はとってもらわないとな。
VIPPERとしての、最低限の責任だぜ。
こんな終わり方、少なくとも俺は望んでないぜ。
よろしい、ならば次スレだ
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:17:58.21 ID:TpkuHjUBO
お前ら何様だよ
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:19:16.54 ID:gekWwnYZO
お疲れ様だ!
まぁこれだけ注文が出るってのも良作って証拠なんだろうな
>>1おつかれ
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:33:16.10 ID:v/e5lTa2O
乙!だが姉との仲が進展しないと何故か俺の仲では不完全燃焼なんだぜ?
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:37:44.79 ID:v/e5lTa2O
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:54:35.92 ID:eRxAW0qb0
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 21:57:56.66 ID:YadMIyVgO
ちょちょちょ、家に帰るまでスレ残っててほしいんだぜ。
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 22:10:43.96 ID:N3sWeFYlO
乙。
お客様(笑)のいうことは気にするな。綺麗な終わりだった。またいつかなんか書いてくれ。
これは絵描きの俺から言っても絵が要らない良いお話でした
おいしくいただきました乙
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 22:22:35.26 ID:p5FO83qE0
>>1乙
まえにもこんなスレ建てなかった?www
VIPPER忍者がでてくるやつ。
>>1 乙 とてもありがとうございました。なかなか見る時間なかったから落ちてないかスゴイ不安だったけど
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 22:27:44.14 ID:v/e5lTa2O
あぁ…こんな学校生活いいな
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 22:36:23.05 ID:gwfjhKbbO
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 22:53:19.44 ID:vNQj+gih0
>>503 一ヶ月前くらいに立てた奴だな
よく覚えてるなぁ
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 22:58:31.16 ID:p5FO83qE0
>>507 スレタイが思い出せなくて
消化不良気味なんよ・・・
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 23:00:54.96 ID:vNQj+gih0
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 23:22:57.10 ID:4N1VFLZmO
>>509 あれ面白かったwww
特に男には笑ったww
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 23:36:01.93 ID:yQqp5Rz3Q
VIPPRE忍者はイケメン設定だったような気が
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/26(金) 23:51:50.75 ID:gekWwnYZO
ほ?
忍者夏カシスww
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/27(土) 00:00:03.04 ID:r4Ui+iyZ0
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/27(土) 00:08:55.45 ID:l7QjNgb90
>>1って素敵な女友と
窓から飛び降りる変態VIPPER忍者男が出てくる
姉スレ書いてた人?
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/27(土) 00:15:40.32 ID:5iMdyp4P0
ほし
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
のあき