そしてなにより、文才が足りない。でも小説書く

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県)
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※

各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwikiコラム:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%A5%B3%A5%E9%A5%E0
初心者の方は上記のまとめwikiコラムの他、掲示板を一度ご覧下さい。
小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています

(三行テンプレート)
1:お題をもらう(安価より「↓」を推奨)
2:もらったお題に沿った作品を書いて、完成させる。
3:「投下します」と宣言し、作品投下。メール欄は無記入、名前欄には「もらったお題」を表記する。タイトルは無くても可。

・1レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで(読みやすさの為に50〜60文字推奨)
・書きながらの投下は禁止
・お題をもらっていない作品はたとえ投下されてもまとめサイトには掲載されません

詳細は>>2-3辺りをご覧下さい
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(広島県):2008/09/16(火) 18:44:23.66 ID:IwqtCndT0
俺もゲイ、ファルコンパンチ
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 18:44:43.38 ID:oJVwAxKV0
まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意点
・投下宣言は「投下してもいいですか?」ではなく「投下します」。投下宣言が被らない限り、許可はいりません
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』)を書いて下さい
・まとめる際にコピペがしづらいので、メール欄は空にして投下してください。
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてから、完成品をまとめて投下して下さい

▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てられる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に

▽その他
・通常作品でもトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 18:45:25.37 ID:oJVwAxKV0
▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の23:30までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます

▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
・作品のタイトルは現在レス数/総レス数、酉を除いて、全角二十文字以内にしてください。

▽締め切り間際の作品投稿について
週末品評会では、投下締切時間の間際に集中的に投下が起こります。
それを無管理で放っておくと大変な事になるので、23時から「予約」という形を取り、運営の指示に従って順番に投下してもらいます。
予約締切は23:30で、以降は時間外の扱いになります

▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい

▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 18:45:57.03 ID:oJVwAxKV0
現在、週末品評会128thの投票受付中です。今回の品評会お題は『天才』でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/bnsk/ -週末品評会128th- にてご覧頂けます。
投票期間は2008/09/16(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

******************【投票用紙】******************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
               ―感想―
      <<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
               ―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/16(火) 18:48:21.01 ID:bM16mGx5O
いちおつー
7あず(コネチカット州):2008/09/16(火) 18:57:59.23 ID:R0UpdhvzO
お題ください
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(静岡県):2008/09/16(火) 19:18:40.46 ID:jydG4aal0
イカリング
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 19:22:30.24 ID:+4fHjBdW0
>>1乙サマー
そして前スレまでの全感まとめ転載完了。
1と9の人オツー
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県):2008/09/16(火) 19:24:11.87 ID:PK1vh5n+0
乙乙!

お題くれー
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 19:24:54.90 ID:NYsmfb9yO
スレ立てとまとめ乙
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 19:33:06.65 ID:+4fHjBdW0
>>11
パーティ
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県):2008/09/16(火) 19:33:26.09 ID:PK1vh5n+0
>>13
承知
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/16(火) 19:36:04.94 ID:bNdGg5XeO
山の中の湖畔にすむ姉妹
ちょっと聞いてくれ。さっき俺はトイレでうんこをしていたんだ。もちろん日は暮れていた。
誰が為に鐘は鳴るを読みながら気張っていたんだが、突然パチと音がしてトイレが真っ暗になった。
俺はすぐに家族の誰かがトイレの電気を消しやがったと気づいて、入ってるから電気をもう一度付けろ、
と言った。するとやつは――ここで初めて電気を消したのは弟だと分かった。声でな――なんと、
ごめーん、と一言言い残し、そのまま電気をつけずに去っていったんだ。
俺は言ってやったね。「糞ったれ!」と。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 19:43:53.21 ID:NYsmfb9yO
で、続きは?
19あず(コネチカット州):2008/09/16(火) 19:47:32.82 ID:R0UpdhvzO
イカリング投稿します
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 20:05:54.71 ID:+4fHjBdW0
るーららー
21イカリング(コネチカット州):2008/09/16(火) 20:07:44.49 ID:R0UpdhvzO
ザーザーザー
頭の中でノイズがする。
竜はゆっくりと目を開けた。時刻は5時半。最近いつもこの時間に目を覚ます。畜生
毎朝の心地良いけだるさは感じられずただ冷めた空気の匂いに満足感を得た。
つけっぱなしのパソコン画面に目をやる。深夜に書き込まれた掲示板。
画面いっぱいに市ねの文字が見える。
はぁ
たいした事は書いてないはずが、噂が噂を呼び、スレ内で嫌われ者になっているようだ。
毎日は当たり前の様に過ぎ去り、女も追わない竜が安らぎを求めたはずなのに、逆に軽いストレスを感じるようになっていた。
今日は十三日、母の命日だ。警察官の父は殉職しており、竜は天涯孤独の身だった。
母の墓参りの日はいつも以上に早朝に目が覚める。
掃除人をしている竜は、自分の人生も掃除したかった。
昨日掃除した自殺者は、ビルから飛び降り、イカリングを指にしていた。
何か意味はあったのか?
竜はそれを指から抜き取り、食べてみた。普通に美味しい。
よく飛び降りる時外れなかったものだ。
そのことをインターネットに書いたら、住民からそうすかんを食った。
いわく、ひどい よくそんなの食べれるな
から、やっぱそんな仕事してる人はどこかおかしいのな なんて職非難まで頂いた。
たかだかイカリングでなぁ相変わらず竜の頭の中ではザーザーノイズが聞こえる。
それでも書き込みを止める気は起こらず、墓参りに向かうのであった。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 20:23:19.19 ID:+4fHjBdW0
>>21
終わったの?
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 20:25:31.43 ID:28Kh43phO
お題くれくれ
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 20:26:36.53 ID:+4fHjBdW0
>>23
流れ星
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 20:28:15.29 ID:28Kh43phO
>>24
おーっす
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/16(火) 20:36:07.05 ID:X1VKosMy0
品評会まだなの?
朝に3回、昼に3回、夕方に3回、そして今一回で計10回オナニーしたんだが、
そろそろ女の体にも見飽きたところだ
俺は肉体的オナニーではなく、精神的オナニーがしたいのだ
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 20:38:18.32 ID:+4fHjBdW0
>>21
まず名前欄にレス数を入れる。これは最低限のルール。
文章が矛盾しているようなところと、人称が違うようなところがある。
結局、何を目的として書いてるのかわからない。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(静岡県):2008/09/16(火) 20:40:06.92 ID:jydG4aal0
>>21
 つかみ所のない作品だなあ。
 死生観の相違が、ネット上の掲示板で衝突するという、まあ決して珍しい展開でもない展開。しかし、
それに対してイカリングを絡ませる展開が強引すぎる。イカリングを指にはめたまま自殺するとか、何
事だよ。わけ分かりません。
 多分、主人公がそのイカリングを平気で口にした辺りが、まあこの作品で言いたいことだったのだろう
けれど、もう少しマシな言い方があると思う。そして、やっぱり死人の指にはめられたイカリングを食べ
る行為に何か意味があるとは思えない。
 結局、ナンセンスに次ぐナンセンスなので、作品をあまり楽しめなかったです。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 20:42:53.14 ID:+4fHjBdW0
>>26
いま開催中だけどね。
次回ということなら、週末品評会の名前どおり、金曜日の24時まで待つしかない。
>>21はまず書きながらの投稿だろ
夏休み始まりくらいにいたあれと文体も似てるし。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 20:52:09.68 ID:28Kh43phO
お題流れ星の中二病できたよ!
とうかするよ!
32お題「流れ星」1/2(関東・甲信越):2008/09/16(火) 20:53:19.32 ID:28Kh43phO
 満天の星が輝いている。
 酷く晴れ澄んだ空はいつにも増して青白く、月の光はやわらかに地上を照らし出している。
 そんな幻想的な空間のなか、私はビルの屋上にいた。なんでいるのかって、そりゃあ飛び降り自殺を試みようとしているからだ。遺書も書いたし、靴もきちんと揃えた。後は夜の街へ飛び込むだけだ。
 でも、こんな話を聞いたことがある。
 飛び降り自殺者は、飛んだことを後悔して空中でいろいろもがくらしい。そんな行為、はたから見れば無様なこと極まりない。どこぞのB級ホラー映画のように、すぱーん、と死ぬのが美しいじゃないのか。
 死んだ後は知らない。グチャグチャになろうが知ったこっちゃない。
 生から死へ行く100Mちょっとのスカイダイビングがいいのだ。
33お題「流れ星」2/2(関東・甲信越):2008/09/16(火) 20:55:57.29 ID:28Kh43phO
 フェンスを無事に乗り越え、申し訳ない程度に積み重ねられたブロックのうえに乗った。ひゅうっ、と風が頬を撫でる。
 下を見てはいけない。いくら覚悟があるとしても自殺を留まったらここにきた意味がない。
 最期に上空を見ると、流れ星が夜の空を翔ているのが見える。私はすぐさま、願いを流れ星に向けて言い放った。
キレイに死ねますように。
キレイに死ねますように。
キレイに死ねますように。
 よし、あとは死ぬだけだ。
 意を決して、私は空へ飛び込んだ。



『次のニュースです。昨日のしし座流星群の夜、小型の隕石が地表に衝突しました。中心は〇〇ビルがあったところで、今はその跡形もなく………』
34あず(コネチカット州):2008/09/16(火) 20:57:15.62 ID:R0UpdhvzO
みなさん評価どうも
出来上がってから投稿すると書いたのだが何か問題が?

次のお題ください
足をおもいっきし伸ばしたい
ぐうっと伸びをしたいのだが、
やったら吊るだろう予感がすごい
そんな俺にお題をください
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 20:59:22.27 ID:28Kh43phO
>>35
運動
はあく
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/16(火) 21:01:24.69 ID:tWnvLS1WO
携帯でお題を貰い、パソコンで書いたらアクセス規制。

そんな俺にもお題を。
バリアフリー
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/16(火) 21:04:40.59 ID:tWnvLS1WO
把握だ
41投票(アラバマ州):2008/09/16(火) 21:15:28.14 ID:U1Z+QILtP
投票ー
*********************【投票用紙】*********************
【投票】:No.05 エンジン ◇ML.K5wMH76氏
        飛んでる人ってなんでか踏み石外しちゃうんだよねえ
        ついてけねーよwwwみたいな
        いいねえ友達いいねえ

【関心】:No.06 そっかー ◇8wDKWlnnnI氏
        ごめんただひたすらモーツァルト好きなんだ
        でもねでもね一つ言わせて
        アマデウス・ウォルフガングじゃなくて、
        ウォルフガング・アマデウスね
        どうでもいいんだけどね
     No.08 イルカと麻薬 ◇zH52hPBzFs氏
        SFに票入れるなんてトクベツだよ?
        エルーがわがままいう前後の、
        やや強引な持っていき方がなかったらもっと高評価
******************************************************
総評:笑いの天才について誰か書いて欲しかったー 笑いたかったー
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/16(火) 21:25:44.92 ID:X1VKosMy0
odaikure
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/16(火) 21:33:41.13 ID:tWnvLS1WO
珈琲
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/16(火) 21:38:35.62 ID:X1VKosMy0
haaku
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(静岡県):2008/09/16(火) 21:54:56.75 ID:jydG4aal0
hosu
46 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/16(火) 22:00:18.04 ID:jydG4aal0
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.05 エンジン ◆ML.K5wMH76氏
     No.08 イルカと麻薬 ◆zH52hPBzFs氏

【関心】:No.17 ディープ・ブルーによろしく ◆SfieWwzaTw氏
**********************************************

いずれ全館を投下する予定
お代くれ
痛み
痛み了解
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 22:28:25.56 ID:28Kh43phO
お題くれくれ
海底
ぎゅっ
締め付ける痛みは、ひとしに戦争を感じさせた
着るだけで30分かかる水着
ウエアだけで速さが変わるのは若干納得もいかないが、
金メダルを取る為に文句は言えなかった。
毎日、鶏肉だけ食べて必要な脂肪をため込み、筋力を付けて
ただ泳ぎ込む。毎日、水に触れていた。
ぎゅっ
この痛みがメダルへの近道だ。
締め付けられる肺は十分な呼吸を許してくれないが、その一掻きは
ひとしの体を前へ前へ押し出してくれる。
練習で得られたものは、どんな時もただ前へ進むということだけだった。
周りの友人たちは会社に勤め、結婚もし出した。
会社に籍を置きながら、コーチの元で泳ぎ続けた。

そして、五輪の飛び込み台。
すっと息を吸い込む。
ウエアの傷みは今は感じられない。
前を見て泳ごう。
ぴっ
聞こえるタイミングで泳ぎ始める。
ひとしの痛みは、高揚感と相まって、体に吸収されていた。
レースは始まった。

  終わり
ごめんちょっといきなりかな
良かったら評価ください。
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 22:37:07.63 ID:NYsmfb9yO
>>53
「ぎゅっ」で読む気が萎えた
そうなのか・・・
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 22:42:50.36 ID:NYsmfb9yO
>>55
擬音に頼らないで、それがどういう感触なのか、きちんと言葉で表現しなよ。
うむ
締め付けられてるんだよ
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県):2008/09/16(火) 22:46:27.59 ID:DvNBNK170
>>32-33
星新一かと思った
>>57
それはここで言うんじゃなくて、作中に書くんだw
とりあえずまとめwikiを一通り見てきたら、
今のまま10回書くより、1回wikiを通し読みする方が絶対上達するから
二行目で締め付けられる痛みと書いてある
>>52
感想もらいたいならルールは守るべき。つ「テンプレ」

何が言いたいのかわからなかった。
後は>>56の通り。
痛み了解と書いた
まあ言いたいことが〜はたいしたアドバイスではないね
言いたいことない文章も多数あるからね
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/16(火) 22:52:03.81 ID:NYsmfb9yO
>>60
今のままで構わないと思うなら、それでいいんじゃないかな。
感想は強制でもなんでもないし。こっちも素人だしね。
品評会リベンジ投下。品評会扱いじゃなくても時間外扱いでさえ無くてもいい。勢いだけで書いた。
後悔はしていない。自己満足はしている。
お題くれ
 地平線まで続く草原の真ん中に、子供の麒麟がいた。麒麟は気がつくとここに居た。麒麟は何も知らなかった。
真っ白な心のまま草原を駆けた。
 麒麟は何も知らなかったから、何も理解しようとしなかった。理解する、ということの意義を知らなかったから、
麒麟には理解なんて必要なかった。麒麟はただ駆けた。どの方向を見ても草をと地平線しかないので、草を踏み、
地平線に向かって駆けた。
 途中、麒麟は灰色で大きな塊を見た。麒麟は、これは何だろう、と気になり話しかけてみた。
「もしもし。あなたは?」
灰色の塊は顔を上げた。鼻の上には大きな角が二本生えていた。
「わたしはさいです。あなたは?」
麒麟は首をかしげて答えた。
「わたしは?」
麒麟は自分を知らなかった。
「さいさん、わたしは?」
と、麒麟はもう一度聞いた。
「ふむ、この辺りではあまり見かけませんが、あなたはきっと麒麟でしょう」
目を細め、麒麟を隅々まで見回して、さいはそう言った。
「わたしはきっと麒麟でしょう」
と、麒麟は繰り返した。ありがとう、さようなら。麒麟はそう言って、また駆け出した。
 駆けながら麒麟は考えていた。わたしは麒麟。あなたはさい。さいは灰色の塊。では麒麟は何だろう。
 地平線まで駆けると、そこにはもう草原はなく、森と、大きな川があった。川に入るのははばかられたので、麒麟は
その場で足踏みをした。川には銀色の細い塊がいた。麒麟は銀色に話しかけた。
「もしもし。あなたは?」
「わたしはさけです」
と、さけは答えた。
「わたしはきっと麒麟です、さけさん。麒麟とは一体何なのでしょう」
「麒麟とはあなたのことです。足は四本、角は二本、舌が長くて言葉遣いは丁寧。それが麒麟です」
「私は麒麟で足は四本、角は二本で、舌が長くて言葉遣いは丁寧。それが麒麟でそれがわたし」
ありがとう、さようなら。麒麟はまた駆け出した。川は太陽の方へ流れていたので、太陽のほうに駆け出した。
結局、日本語読めない人には小説書くのは無理だってことだな
UMAの耳にねんぶつー
 駆ければ駆けるほど、川はだんだん大きくなった。川が大きくなるにつれて森の木は減っていった。
 麒麟は駆けながら考えた。わたしは麒麟で足は四本、角は二本で下が長くて言葉遣いが丁寧。わたしは麒麟。麒麟は
わたし。だから、わたしはわたし。わたしがわたしなら、わたしらしさってなんだろう。
 麒麟が駆けていると、森の木と川の間に金色のふさふさがいた。
「もしもし、あなたは?」
「僕はきつね。あなたは?」
「わたしはわたし、きつねさん。わたしらしさってなんだろう」
きつねは首を傾げました。
「あなたの言っていることは分からない。でもあなたらしさっていうのはあなたが全の中でも個を持てるということさ」
「わたしの言っていることは分からない。でもわたしらしさっていうのはわたしが全の中でも個を持てるということ」
麒麟はお礼とあいさつを忘れて駆け出した。きつねの言ったことを考えるのに夢中だった。個とはわたし。では全とは?
麒麟は考えながら走っていた。
 麒麟は、自分が駆けているのはもう土の上でも石の上でもなく、コンクリートの上だということに気づかなかった。
しっかりと固められた道路の中央には白線が通り、脇には下水が通り、その上には電信柱が立っていた。
 カア、と頭の上で声がした。麒麟が上を見上げると、羽を持った黒の塊がこっちを見ていた。
「よお麒麟。こんな街中までごくろうさん」
「もしもし。あなたは?」
「俺はからす。お前は麒麟だね」
「そうです。わたしはわたしで麒麟です。ところでからすさん、個がわたしなら、全というのは何でしょう?」
からすはもう一度カアと鳴いた。
「お前さんはそんなことを考えているのか。そうだな、全とは生きるということさ」
と、言ってからすはいじわるそうに笑った。麒麟にはそれが何かよくないものに思えてならなかった。
「そうですか、さようなら」
麒麟はまた考えながら歩いた。どうも走る気にはなれなかった。自分らしさとは全の中で個を持てるということ。個は
わたし。全は生きる、……? 麒麟は考えるのが嫌になってきた。
 歩いていると麒麟は、てっぺんだけが黒くてふさふさている、たくさんの色をした小さな塊が大勢自分を見ていること
に気がついた。
「もしもし、みなさん。あなたは?」
「私たちはにんげん。お前はきりんだな」
「そうです。わたしは麒麟です、にんげんさん。ところで生きるということはどういうことですか」
にんげんは腕を組んで端然と言った。
「よし。生きるということを教えてやろう。ついて来い」
と、にんげんが歩き出したので麒麟はついていった。人間と麒麟はどこかの門をくぐって大きな広場に着いた。麒麟は、
そこにさいやきつねがいることに驚いた。
「ここはどこです、にんげんさん」
「ここはお前が生きるべき場所だ」
と、人間は大きな門を開けて、麒麟を檻の中に入れた。そこにはおおきなきりんがたくさんいた。
「このきりんたちはお前の仲間だ、きりん」
麒麟はきょとんとしてたくさんのきりんを見回した。
 気づくと門は閉められた。麒麟はもう一度きりんを見回した。麒麟は、自分と彼等の違いを見つけることが
出来なかった。
 麒麟はきりんになった。
以上。寝る
天才っぽくはないね
動物園にいれられたってことね
72天才(大阪府):2008/09/16(火) 22:58:29.99 ID:Ta4+xWtB0
15分ぐらいで一レス投下
>>70
はさまっちゃってごめんね
ぼっこぼっこのサンドバック状態にしとくから許して
M感の方も含めて感想書いとくから起きたら読んで
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/16(火) 23:01:43.72 ID:Is6q4Xge0
>>64
>>自己満足はしている。

上記の発言とか「駄作ですが」「手を抜いた」などの、発言をしていると、感想する気が萎えちゃう
のは俺だけだろうか。 自己満足ならそれでいいじゃんと思うし、作品を卑下すると、言い訳みたいに聞こえる。
言いたくなる気持ちは理解できるんだけどね。
75天才(大阪府):2008/09/16(火) 23:07:39.18 ID:Ta4+xWtB0
世の中の天才の基準を考えてみた。
まず考えられるのはその頭脳だろうか。
単純にIQが高ければいいというものでもないが
やはりノーベル賞受賞者は常人より頭がいい。
今日は1人の天才を紹介したいと思う。
男の名前はアルフレッド。
しがない学生だ。
毎日なんのために生きているのか考えてはみるものの、
若いアルフレッドにその答えは見いだせなかった。
時代は戦時中。
自身の夢も果たせないまま、アルフレッドは暗闇の中もがいている。
小柄な体はコンプレックスであり、1人頭の中で将来実現したい
夢世界を描いていた。
ある日大学である演説を聴いた。
それは戦争に反する学生が開いた小さな講演であったのだが、
アルフレッドはもっと上手に演説できると考えた。
自分が描く夢世界。
国民は決められた仕事を行い、秩序だった社会。
それは戦争で受けた傷跡を早急に回復するエネルギーを
持ち合わせていること。
ある日街頭で行ったアルフレッドの演説は思ったより
民衆に受け入れられた。
小柄な体を軍服に包み、伸ばされた背筋から漂う気品。
アルフレッドは訴えた。
アウトバーンを整備し、他国へ侵略しよう。
そう、彼の名はアルフレッドヒトラー。
敗戦に追い込まれたドイツ市民の心を、小さなひげ面のアルフレッドが
掴んだのは、その天才たる口調があったからであろう。

終わり
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西・北陸):2008/09/16(火) 23:17:29.45 ID:BN5XU9lzO
お題をくれた人に感謝する
パソコンから来るのは初めてだな
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道):2008/09/16(火) 23:31:08.83 ID:NRi2bVpd0
おだいくれ
>>78
飛行機
>>70
【超時間外】白痴になったきりん(お題:天才)1/3 ◆BqgMEgxWzg
>どの方向を見ても草をと地平線しかないので、
>全は生きる、……? 麒麟は考えるのが嫌になってきた。
一行目の「をと」、二行目の「、……」二行目の方はわざとかもしれないが、違和感あり。一行目のは推敲不足。
まず最初に思ったのが、麒麟の姿の描写がない。鮭のところでやっとわかるけど、最初の方ではただ麒麟と書かれてるから、
首の長い奴じゃないだろう。でも、もしかしたら作者は首の長い方で漢字を変換しただけかもしれない。草原とあるしやっぱ長い方か? 
とか考えてしまうので、その物の名前だけではなく、姿を描写したほうが良いと思う。ほかの動物はそうしてあるし。
> 麒麟は何も知らなかったから、何も理解しようとしなかった。理解する、ということの意義を知らなかったから、
>麒麟には理解なんて必要なかった。:こういう禅問答っぽいのは、上手くいけばかっこいいが、失敗すると浮く。
これ作者も意味わからずに書いてんじゃねみたいな感想を持ってしまった。どすればいいかは難しいが、はじまってすぐというのが嫌だったかも。
セリフの「わたしは○○です」というところに「わたしは、○○です」みたいな点があったほうが読みやすくなると思う。もしくは名前を漢字にするか。
>「わたしはわたし、きつねさん。わたしらしさってなんだろう」
これはちょっと細かすぎるかもしれないが、上で言葉遣いが丁寧と言ってるのに、「なんだろう」になったことに、ん? となった。
上と同じで「わたしらしさってなんでしょう」に統一したほうがいいかも。
全体的に思ったことは「、」が少なく読みにくく感じた。書き終わってから推敲はしただろか。おれも面倒でさぼっちゃったりすることはあるけど、
ちゃんとした評価をもらうにはやっぱり推敲は必要だと思う。
話の感想としては、それっぽい問答はあるのだが、中身はあまり感じられなかったという感じ。
最後に動物園に入れたから何のか。それがどういう意味を持つのか。麒麟がいままで考えてきたことにどういった意味があるのか。
そういった面がおれには理解できなかったので、あまり面白みは感じなかった。もし品評会にこの作品が参加していても、残念ながらおれは入れない。
あと上達したいのならwikiを見るんだ。ほんと、絶対、ためになるから。
わかりやすいおかしな面を上げると、セリフの後に段落がない。これがあるのとないのとでは読みやすさが格段に違うように思う。
「わたしはきりんです」
と、きりんは言った。
みたいな書き方が多いけど、これをするなら、改行せずに 「わたしはきりんです」と、きりんは言った。」
みたいにすればいいと思う。あと「「〜〜〜です」と、〜は言った」という使い方を多用しすぎにも感じた。
「わたしはきりんです」
 からすの方を見て、きりんは長い首を曲げながら挨拶をした。
とかみたいな書き方を増やしたほうがいいかも。この麒麟用の動作を加えるとかなんかして。
感想は以上です。主観全開なので使えそうなとこだけ使ってください。
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/16(火) 23:42:05.67 ID:NWa1/5cUO
規制者スレに全感投下しました
転載よろしくおねがいします
>>70
白痴になったきりん=麒麟?
白痴になるということは赤ん坊のように純粋な心を取り戻すという事として。
人間は生まれたときは誰でも天才なのだけど、成長するにつれて色々なしがらみを背負い、
やがて個性を失って全体に埋もれていく……こんなの想像したけどきっと違うな。
なんか妙に気になる作品だった。乙。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道):2008/09/16(火) 23:45:33.67 ID:NRi2bVpd0
>>79
はーく
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/16(火) 23:48:45.40 ID:3vuuwDvE0
ということで転載。
そのあと感想。
85全感アフォリズム 1/7  ◇fSBTW8KS4E(京都府):2008/09/16(火) 23:49:16.52 ID:3vuuwDvE0
 全感アフォリズム

No.01 彼女の道
 天才は常人の理解の上をいき、その天才を囲む凡人もまた、人とは違う。

 天才についての王道パターン。理解しがたい存在を徐々に受け入れる主人公。
 最近はこういう一人称でなよなよした主人公は一つのパターンとして定着しているけど、あまり好きではない。
 自分がよく使う形なのだけれども。
 自分が書くときは主人公の周りの描写もがんばって描写したりしてみる。

No.02 パズル
 天才と凡人の違いは自覚の有無だ。自覚する者は天才であり、自覚しない者も天才である。

 これぐらいのお題の使い方は好み。ただどうしても序盤に続く句点がイライラした。
 文の先頭に時刻を入れればタイムスケジュールになりそうだ。
 このぐらいの短さにキャラクター性を求めるのは無粋かもしれないが、男についての語りが少ないというか、必然性を感じない。
 登場人物に愛を。

No.03 離さない
 特殊な環境で育てば、それは凡人とは違う者になる。天才とは、スタート地点にハンディをもらっている人物のことだ。

 まんまNo.1と同じ構図。
 設定について既にたくさんの指摘があるので、ほかに書くことを探してみたが、あまり思いつかない。
 主人公の話した風では、人間に抱きついたのは少なくないみたいだが、今後彼女はあっさり別の男に抱きつきそうだ。
86全感アフォリズム 2/7  ◇fSBTW8KS4E(京都府):2008/09/16(火) 23:49:47.52 ID:3vuuwDvE0
No.4 一勝全敗 
 天才は自分に勝つことで、負けを知り、幸を得る。

 禁則事項の使い方に感心した。天才なら言いそうなことだ。
 青山剛昌の短編マンガで似た感じのがあるよね。双方とても好きだ。
 面白かった。

No.05 エンジン
 神の子どもたちは皆踊る。

 子どもっていいよね、小学教諭に憧れていました。しかしモンスターペアレンツの存在を知って諦めました。
 意図してかはわからないけれど、エンジンが特別な存在になりきれていない。
 エンジンを観察する僕も、エンジンをひっぱたいた女の子も俺には天才に思える。
 質問癖のエピソードをもうちょっと入れるべきかな。

No.06 そっかー
 悪知恵のはたらく者がいる。その知恵を行動に起こすのが犯罪者で、文に起こすのが作家だ。

 2レス目までちゃんと読んで、3と4はぱっと見に多様な会話なので斜め読みした。
 読み終えたいま、後悔もなかった。この話に5レスは長過ぎる。
 話の構図は巧いのだから、もっと省いてもいいと思う。ただこの講釈の仕方は飽きさせない書き方だなとも思う。
 俺は飽きたけど。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 23:50:13.26 ID:oJVwAxKV0
さる
88全感アフォリズム 3/7  ◇fSBTW8KS4E(京都府):2008/09/16(火) 23:50:18.34 ID:3vuuwDvE0
No.07 辞書
 嘘はそれらしく、真はばからしく、彼らは誇らしく。

 面白い話だなと思いながら、家にあるグランドセンチュリーで調べたら努力の字が見つからなかった。
 次に電子辞書に入っていたジーニアスで調べてもまたしかり。ヤフーのプログレッシブでも見つからなかった。
 何だ嘘かよと思って今これを書いていたところ、少し考えてみた。
 数ある辞書の中から意味に努力と記載された「genius」を見つける努力の差が我々との違いではないか。
 そんな訳ないかと思い俺は感想を書き続ける。
 嘘はよくないです、とにかく冗談の通じない人には。

No.08 イルカと麻薬
 幸せの価値、それを測る物差しに大きな違いはない、天才と凡人、人と動物でも。

 藤子F藤雄ってすごいよな。
 正直告白すると序盤の横文字でノックダウンされた。
 その後流し読みをしながら、悲しいお話だなあとは思ったけど、やっぱりちゃんと読まないとだめだよね。
 でも苦手だ。
 くだらない感想をさらしてごめん。

No.09 人間設計事務所
 限界はいつも、人の決めたところにある。天才がその先を見せるには、実行の二文字がふさわしい。

 ダークですね。にやっとしました。
 あんま文句の付けどころがない。
 IQ300とかチープな匂いでいっぱいだけど、こういう話は読んでいて好きだな。
 面白かった。
89全感アフォリズム 4/7  ◇fSBTW8KS4E(京都府):2008/09/16(火) 23:50:48.52 ID:3vuuwDvE0
No.10 プレス機の脇で
 天才的なのと、頭がいいのと、不器用なの、どれも似ている。ただ交わることのないだけで。

 なんで高校生にもなると、背伸びがしたくなるんだろうか。
 そんなことを言ってしまう自分に向けた、話なのかなと思った。
 正しい考えはどこにもなくて、自分の考えを否定する誰かが攻撃してくる。
 最後に「僕」はプレス機から飛び出したというけど、その余裕を持った考えも、誰かにプレスされるんだろうか。

No.11 クレイジーナンバーズ
 天才の一言ですむのなら、僕らはまるで無個性だ。

 自作。
 誤解され、誇大なレッテルを張られる上山。たったの一言で状況を一転させる進藤。その二人を自分の手のひらで踊らせた矢島。
 天才と呼ばれるいくつかの形をまとめてみた作品。
 相変わらず誤字がひどい。
 読んでくれた人、どうもありがとう。

No.12 1%の関係
 アインシュタインは滅多に笑わなかった。その話を隣の阿呆が笑って聞いている。

 読みにくくはないんだけれども、話がストレートに入ってこない。
 十二作目ともなると誰々は天才で、私は天才じゃない、でも違う人から見れば、見たいなの大杉。
 まあ天才を表現する常套手段なのだからしょうがないね。
 話の内容はさっきいった構図に肉付け程度なので薄い。次からは陰影をつける「盛り」の作業だ!
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/16(火) 23:50:51.06 ID:NWa1/5cUO
ありがとうございまさる
91全感アフォリズム 5/7  ◇fSBTW8KS4E(京都府):2008/09/16(火) 23:51:19.75 ID:3vuuwDvE0
No.13 誕生
 天才は、忘れた頃にやってくる。

 剣道っていいよね。俺も好きだ。手ぬぐいをしめると引き締まるし、相手から貰う綺麗な一本にすら感動を覚える。
 ただそんな俺だから、場面を想像できたのではないかなと思う。
 スポーツ物を書くときに大事なのはスピード感と的確な描写。改行の多用でスピード感を出したのだと思うが、俺にはつたなく見えかえって冷静に見える。
 描写も自己陶酔のようだ。
 思いのほか酷評になってるけど、俺この作品好きです。

No.14 Normally no marry
 天才について考えるのは、いつも凡人。

 論理というか、展開というか、いろいろと巧いなあ。
 ただサライネンの偏屈さ、インタビュアーの人間性を知りもせず否定しきるあたりに、違和感はあった。
 結局あんたも子供みたいなこといているじゃないか、みたいな。
 「天才が思ってそうなこと」の発想が凡人の域を出ていない。
 でも面白かった。

No.15 子心
 親は子知らず、子は親知らず、人の才能人には解らず。

 これがフィクションにとどまらないのが、最近のおかしなところ。
 内容とそのアプローチ方法はいい。
 でもこの書き方で行くなら視点を増やす方が効果的だと思う。
 タイトルが子心なので、ぼやけるかもしれないが、二つだけなのは寂しい。
 せめて玲子の視点のみでもよかった。
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 23:51:43.19 ID:oJVwAxKV0
さる
93全感アフォリズム 6/7  ◇fSBTW8KS4E(京都府):2008/09/16(火) 23:51:49.92 ID:3vuuwDvE0
No.16 バイバイ
 流れる雲が速いのは、見ていた僕も速いから。

 ここまで俺が王道といった構図を、王道以外の使い方で書いたところにまず拍手。
 天才と非天才。それを眺める僕の視点から進む形は新鮮だった。
 しかし、しかしである。
 主人公が空気過ぎませんかね。話を読んでいる感じ加奈に気に入られている理由がよくわからない。席が隣だからってこと?
 主人公が主人公たる理由がないから、感情移入もしづらい。
 むしろ女の子三人で書いた方が、心の揺れ幅がよく見られたのではと思う。

No.17 ディープ・ブルーによろしく
 たたかうことはスポーツの領域だが「勝つ」ことは思想の領域である。

 将棋そんなに盛り上がらないでしょう。
 防衛戦といわれても、作中に出てきたチェスの試合ですら、多くのメディアは事後報告でした。
 将棋がよくわからない人にも親切な書き方なのは見習いたい。
 話は面白かった。

No.18 人類最後のウチュウ旅行
 あの星には手が届かないので、その手を私は操縦桿へと移すのだ。

 よくわかんね。情報が多すぎるのかな。
 というか目が滑る。
 現代を近づけたSFは好みなんだけれど、作者自身どっちに重きを置くのかはっきりしていないんだなと思った。
 核という言葉がないのにシェルターだとか戦闘機だとかはバランスが悪い。
 よくわからない作品でした。
94全感アフォリズム 7/7  ◇fSBTW8KS4E(京都府):2008/09/16(火) 23:52:45.40 ID:3vuuwDvE0
******************【投票用紙】******************
【投票】:
   No.4 一勝全敗◇2/tl4kvsZM氏

気になった作品:
   No.09 人間設計事務所◇LBPyCcG946氏
   No.14 Normally no marry◇pxtUOeh2oI氏
   No.17 ディープ・ブルーによろしく◇SfieWwzaTw氏
**********************************************

天才ってのは自分たちの想像の外にいるわけで、何を天才と定義するのかが難しいんだなと思った。
そんな中No.4はのびのびと書けていた気がする。
結局それが一番だ、来週もがんばろう。


あと「地層」に感想くれた通常全感さんありがとうございます。
励みになりました。
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 23:53:23.74 ID:oJVwAxKV0
俺も全感できたー
先に投票から投下します。
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/16(火) 23:53:32.32 ID:ZSYK8rqL0
前スレdatください
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 23:54:11.16 ID:oJVwAxKV0
******************【投票用紙】******************
【投票】:    No.05 エンジン ◆ML.K5wMH76氏
        No.16 バイバイ ◆D8MoDpzBRE氏
        上記二作は作品雰囲気がとても好みだったので。

        No.17 ディープ・ブルーによろしく ◆SfieWwzaTw氏
        惹き込まれました。個人的には頭一つ抜き出ていると感じました。
       
気になった作品:No.07 辞書 ◆MIN/fihsk2氏
        No.12 1%の関係 ◆evLIDD.pqk氏
        
**********************************************
時点で No.03 離さない ◆h1izAZqUXM氏
あと一捻りでおもしろくなりそうだったので。

今回もお題の消化が難しかったように見受けられます。自分も参加あきらめたし。
なんか自分の感想って薄っぺらいなー。
全巻乙
転載乙
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 23:56:35.47 ID:oJVwAxKV0
No.01 彼女の道 ◆BCjH.6d5ig氏
 お題の消化が微妙かな。雰囲気は嫌いじゃないけど、表現がくどく感じるところがあった。
もっと言葉を吟味してほしい。話自体は珍しいものではないので、表現や言葉の選び方に
どうしても目がいってしまう。

No.02 パズル ◆hruvc8ph8Q氏
 文と内容がぶつ切り。まさにパズルのピースのようというか。
面白くなりそうな要素はあったけど、いま一つ引き込まれなかった。

No.03 離さない ◆h1izAZqUXM氏
 彼女の癖の設定は面白いと思う。ただ、この話の中でそれが派手に発揮されているのは
回想の中のみ。それもインパクトが足りないように思う。
1レス目の彼女の才能をつらつら語るところが非常に薄っぺらで、お題の消化のために後付け
したのではないかと勘ぐってしまった。

No.04 一勝全敗 ◆2/tl4kvsZM氏
 オチはよかったと思う。予定調和だけど。
冒頭の回想や言い回しにエロゲのにおいを感じた。あときのこ。

No.05 エンジン ◆ML.K5wMH76氏
 あぁ、なんかすごいなぁ。雰囲気とか言い回しとか、言葉の選び方。
ストレートに胸の中に落ちてくる。細かに引っかかる点もあったけど、
自分はあまり気にならなかった。素敵な作品でした。

No.06 そっかー ◆8wDKWlnnnI氏
 途中、これおもしろいけど小説でやる意味ないよな、と思ってしまった。
しかしオチはびっくり。完全に予想外でした。
確実に態とだと思うけど、もう少し地の文や会話を増やせば読みやすくなるかも分からんね。
この作品の雰囲気は壊れてしまうだろうけど。
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 23:58:42.00 ID:oJVwAxKV0
No.07 辞書 ◆MIN/fihsk2氏
 おもしろい。制限の使い方もアイデアも。
改行と、これは自分の好みだけど、もう少し句点が欲しかった。

No.08 イルカと麻薬 ◆zH52hPBzFs氏
 イルカが無邪気でフチコマみたい。かわいい。と思ってたら暗いオチ。
世界観と文章が安定していてとても読みやすかった。自分は固有名詞は気にならなかったな。
知恵の実を食べさせられたイルカは仲間たちと暮らしていけるのでしょうか。
そういう風に解釈していくと深いなぁ。「楽園」化計画もそれを考えてつけた名前なら皮肉というか。

No.09 人間設計事務所 ◆LBPyCcG946氏
 最後のかわいそうな人、というセリフが物凄く痛烈。途中の印象を根こそぎ持っていかれた。
エグイ。何もかも。星新一風味?
仕掛けや設定、文章が安定していて読みやすかった。

No.10 プレス機の脇で ◆BqgMEgxWzg氏
 あれ、これで終わり?というのが正直な印象。
ユウトの心変わりもいささか唐突だったし、題名のプレス機とかけてオチがくるかと思ってた。

No.11 クレイジーナンバーズ ◆fSBTW8KS4E氏
 えー。展開に無理があるのは置いといて、なんだかなぁ。
5択をはずさない設定は面白い。ただその設定を出すタイミングが……
高校生の思わせぶりなセリフや、死んだふりの理由、多々気になる点がありました。

No.12 1%の関係 ◆evLIDD.pqk氏
 こういう雰囲気好き。二人の心情が丁寧に描写されていて分かりやすく、おもしろかった。
アインシュタインというパーツをうまいこと使ってるな、と思った。
ただ、100%の才能ってなんだろう。それが終始気になった。
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/16(火) 23:59:22.92 ID:oJVwAxKV0
No.13 誕生 ◆RuKKX.jwYg氏
 勢いがあっておもしろいんだけど、終わり方が少し物足りなかった。
覚醒した笹田が勝負を楽しむことができるような相手は現れるのだろうか。それとも、戦いの
楽しさを見出したのだろうか。

No.14 Normally no marry ◆pxtUOeh2oI氏
 理想を作りあげることはできるのに、それを得ることができない。
言葉遊びや会話の皮肉など、細かな点が面白い。
でも一貫して寒々しい雰囲気で自分の好みではなかった。

No.15 子心 ◆wWwx.1Fjt6氏
 感想つけにくい。どこか一点を突出させてみてはいかがでしょうか。
なにがしたいのか分からなかった。母親の狂気が足りない、と思ってほかの方の感想見てたら
おかしいのは自分の方じゃないかと思えてきた。リアリティはあるかもしれないけど、個人的には
オチが欲しかった。

No.16 バイバイ ◆D8MoDpzBRE氏
 これも雰囲気ツボ。あえて二人の会話や仲のいい理由を描写しなかったところがいいと思う。
つらつら書かれて納得できたか怪しいし、何より想像や妄想のできる余裕のある作品は素敵だと思う。

No.17 ディープ・ブルーによろしく ◆SfieWwzaTw氏
 熱い。引き込まれるし、面白かった。将棋って定石の繰り返しとは思ってたけど、突き詰めて考えれば
こういう終わりも予測できるよね。名人のキャラもいい。すげー。

No.18 人類最後のウチュウ旅行 ◆CH1dcDbVHA氏
 これも感想つけにくい。人類滅亡はありふれたテーマではあるので、なにか奇抜な要素を盛り込まないと
読み手を引きつけるのは難しいと思う。文章自体も読みにくく感じた。
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 00:00:13.63 ID:lnAROwt+0
時間外No.01 白痴になったきりん ◆BqgMEgxWzg氏
 絵本になりそうな話。独特の雰囲気だけどさばさばしてる。
なんか狙いすぎな印象を受けてしまい、個人的にはプレス機のほうが好感が持てそう。

終わり
鮮やかにカッコよく感想付けられるようになりたい。
全館O2

さあ優勝者は早くお題を発表するんだ
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/17(水) 00:09:29.91 ID:Rj8PElqu0
>>43お題コーヒー投下しま
105(お題:珈琲)右手1/2(dion軍):2008/09/17(水) 00:10:03.67 ID:Rj8PElqu0
 この右手は何の為にあるのか。そんな疑問にぶつかったとき、私は知り合いのタイ人を訪ねた。
駅から遠い住宅街の中にあるタイ料理店は、隠れ家というよりは秘密基地のようで、
曇り硝子の引き戸から見る店内はいつも暗く、営業しているのかどうかさえわからない。
僕は自分の右手の手のひらを広げ、そして閉じた。その右手で扉を引いた。「コンチワー」
という片言の日本語で迎えられると、店内にはタイ人の客が数人いるだけであった。店長の
サワディさんもタイ人で、背の低さと肌の黒さ、顔の彫りの深さは東南アジア特有の安っぽさを思わせる。
 プラスチック製の、外の引き戸のように曇りきったコップを差し出したのはタイ人の
アルバイトだった。訪れる度に出されるこの濁ったコップに入った水を、僕は飲む気になれない。
塩素で限界までに殺菌消毒された清潔で透明な水がこの曇ったコップに入れられる瞬間、
水は汚濁し菌にまみれ、人工的なあの水が自然のままとなり、泥と一体化する。水は泥そのもの
となり、凝固する。僕にはこの泥が、凝固が嫌いだ。この凝固が連想させる泥臭さ、汗臭さは
不潔で、まるで東南アジアそのものだ。少なくとも十年前の僕はそう思っていた。
都心から遠い田舎のアーケード街の中に僕の家はあった。父親も商人だったので僕もよく店番をした。
店から眺める空は重なり合うテントで隠され、とても狭く遠く見えた。
地上を行き交う人々は現実主義者で、空に夢を見ている者は僕一人だけのようであった。
しかし、僕はこの店にいる人と同様にタイ人である。現実主義者でありながら、
夢を見ている演技をしているだけであった。数人の客と談笑をしていたサワディさんが、
何も頼まずに座っている僕に気付いたようで、話しかけてきた。
「コンチワー。また、ソーダンかな?なんでも聞くヨー」
 陽気な性格のサワディさんは何でも知っているのに、僕は彼を軽蔑していた、いつも汗の滲んだ肌。
その黒い肌の口元から覗く濁った黄色い歯。この醜さと対照的な美しい歯並びは僕に嫌悪を
抱かせるのだった。豚に真珠、猫に小判、醜いものに美しい装飾品は不釣合いで、それでいて
真珠を持たない豚、小判を持たない猫は、美しい装飾品で飾る同類に嫉妬する。
僕のサワディさんに対する嫉妬は嫌悪や憎悪の域に達しているにも拘らず、その美しい装飾品か
持つ輝きにあやかりたいと願っているのである。ただ、この輝きを放つものは装飾品ではなく、
彼の人間性を具現化しているものであるということに、少なくともこの店の外見が汚らしいという
判断をしか出来得ない今この時の僕は、これが人に対する愛慕であることに気付かなかった。
「それはラブね。女性を愛してるから、使うんだね」
僕が右手の相談をすると、サワディさんはそれが恋であると教えてくれた。
106(お題:珈琲)右手2/2(dion軍):2008/09/17(水) 00:11:01.72 ID:Rj8PElqu0
 僕はタイ人だ。肌が黒く背が低く掘りが深い。その身なりが汚らしく、腐臭がする。吐き気がする。
自分をこれほど憎む人間の感情は屈折する。同類には近づけるのに、ひとたび肌の色が違うと見る
や否や、同化が許されなくなる。黒と黒は交わるが、黒と白は交わりえない。灰色はありえず、
黒と白は常にお互いを主張し合い、衝突する。まだ接触すらしていないのに、僕にはこういう妄想
と先入観が既に当然となっていた。十歳のときに日本に来た僕は、日本の外国人専門の学校で
教育を受けた。そこにはベトナムや米国、アフリカなどあらゆる肌色の人種がいたが、白人と
その他というグループに分かれていた。その他のグループは混成されているだけに問題児が多く、
お世辞にも理想的なグループとは言えなかった。肌の色が濃いだけで望まぬ泥に浸からされ、
健康的な肉体に清潔な着衣を身に着ける白人の世界は、夢であり憧れであった。しかし精神が
どんなに夢を見ても、肉体が精神を濁らせる。器が汚ければ夢は灰と化し、現実に引き戻される。
 僕は日本人が通う大学に入学した。日本人の清潔感は白人のそれと似ていて、やはり僕の
夢だった。内側と外側を曇り硝子で区切られたタイ料理店のような閉鎖的な場所ではなく、
僕は日本人がよく通うカフェの、透明で澄んだ建物一面に張られた窓ガラスに憧れた。
そしてまた、日本人女性を思う度、僕は自らの右手に力を漲らせるのであった。サワディさんは
これを恋と呼んだ。もしもこれが恋なのだとすれば、僕が右手を使う瞬間は、少なくとも
黒と白が交わる瞬間であり、僕はこの黒と白と交わりを望んでいるのではないだろうか。
 彼女を食事に誘うと、あの一面の透明ガラスのカフェに行くことになった。黒いままでは
決して踏み入れることのできなかった白き世界は、白き者と共に行けば怖くはない。僕は黒いまま
なのに、白さに包まれていた。夢は掴んでみると、それがいかに小さなものだったのかに気付く。
真っ白なコーヒーカップは、僕の白い手の平の色と変わりがなかった。そしてまた、カップに
入ったコーヒーは、僕の手の甲の色を変わりなかった。黒と白が交わる必要はなかった。
黒と白は共存さえしていればよく、交わりたければ自分の意思でミルクを入れればいいのだ。
カップという白が、コーヒーという黒を支えるならば、僕は黒い肌で、白い彼女を支えようと思った。
透明なガラスから外を眺めたが、それは単なるガラスで、外に出たければ自分の意思で出れるのだ。
 僕はまたあの曇り硝子の引き戸の前に立っている。これも単なるガラスで、単なる器だった。
店内に入ると、「コンチワー」という片言の日本語が聞こえた。僕は「こんにちわ」と答え、
アルバイトのタイ人が差し出したプラスチックのコップには、透明な水道水が注がれた。
あのときテントの間から見えた狭い空は、仰げば広く、決して交わらない二つの事物の合体を
可能とした。右手に持ったプラスチック製の濁ったコップは、空に掲げれば輝き、真珠となる。
107(お題:珈琲)右手2/2(dion軍):2008/09/17(水) 00:14:03.72 ID:Rj8PElqu0
fin
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 00:16:35.23 ID:bYzilZ3/0
んで、優勝者はマダー?
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/17(水) 00:16:36.02 ID:axnemli20
>>70
推敲が必要だって言うのは残念な話だ。
こういう作品だと、ひとつひとつに突っ込みたくはなる。揚げ足取りとも言うけど。
まあ、それも面白くないので構成というかそんなことに関して。

2レス目冒頭の思考が突飛過ぎるきがする。
『だから、わたしはわたし』これは無理があるような気がしないでもない。
「ミンチ肉を固めて焼いたもの」は「ハンバーグ」。「ハンバーグ」は「ミンチ肉を固めて焼いたもの」。
だから「ミンチ肉を固めて焼いたもの」は「ミンチ肉を固めて焼いたもの」。
なら、「ミンチ肉を固めて焼いたもの」らしさってなんだろう。
てなことにならないだろうか? ならない? ならないなら諦めるけど。

きつねに尋ねた時に、丁寧な言葉遣いじゃないのは、うまいと思った。
麒麟である要素を隠すために丁寧な言葉遣いじゃないのだろう。

ただ、最後が不満。麒麟は、自らの姿を見て確認はしていないので、違いを見つけられない、というのはできないはず。
できるのは、自分が聞いた話と比べるだけ。その上で、どういう結論をつけるかはまた別の問題だけれど。

やばい、考えれば考えるほど面白い。
深みにはまりそうだわ。
作者がここまで意図しているかは知らないけれど、興味深い。

でも推敲はしてね。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/17(水) 00:17:36.88 ID:axnemli20
救済の方の投票を一応転載。
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/17(水) 00:18:36.16 ID:axnemli20
140 名前: ◆BCjH.6d5ig [] 投稿日:08/09/16(火) 23:54:31 ID:cQSUinzk
投票です。

******************【投票用紙】******************
【投票】: なし
気になった作品:No.05 エンジン ◇ML.K5wMH76氏
        キンタローについて思いに耽る所が少し残念でしたが、
        一番テーマを表現できていたように思います
        No.08 イルカと麻薬 ◇zH52hPBzFs氏
        しっかりと作られているなぁ、と感じました。
        No.09 人間設計事務所 ◇LBPyCcG946氏
        ブラックジョークや皮肉、好きなんです。
        No.10 プレス機の脇で ◇BqgMEgxWzg氏
        最後の一行、残念です。
        No.17 バイバイ ◇D8MoDpzBRE氏
        もう少しベストな形があったかな、と。
        
**********************************************

転載、よろしくお願いします。
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/17(水) 00:19:06.72 ID:axnemli20
141 名前:文才無しさん[] 投稿日:08/09/16(火) 23:59:42 ID:Y/GqaAh4
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.07 辞書 ◆MIN/fihsk2

気になった作品:なし
**********************************************

全館…途中…後日…投下…予定…

142 名前: ◆SfieWwzaTw [] 投稿日:08/09/17(水) 00:00:56 ID:XHB8HZXp
焦って酉抜けた ↑は自分です 転載よろしくお願いします
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/17(水) 00:21:56.22 ID:axnemli20
 − − No.01 彼女の道 ◆BCjH.6d5ig氏
 −  1 No.02 パズル ◆hruvc8ph8Q氏
 − − No.03 離さない ◆h1izAZqUXM氏
  1  2 No.04 一勝全敗 ◆2/tl4kvsZM氏
  4  3 No.05 エンジン ◆ML.K5wMH76氏
 −  3 No.06 そっかー ◆8wDKWlnnnI氏
  1  2 No.07 辞書 ◆MIN/fihsk2氏
  2  4 No.08 イルカと麻薬 ◆zH52hPBzFs氏
  2  3 No.09 人間設計事務所 ◆LBPyCcG946氏
 −  1 No.10 プレス機の脇で ◆BqgMEgxWzg氏
 −  2 No.11 クレイジーナンバーズ ◆fSBTW8KS4E氏
 −  1 No.12 1%の関係 ◆evLIDD.pqk氏
 −  2 No.13 誕生 ◆RuKKX.jwYg氏
  2  1 No.14 Normally no marry ◆pxtUOeh2oI氏
 −  1 No.15 子心 ◆wWwx.1Fjt6氏
  1  4 No.16 バイバイ ◆D8MoDpzBRE氏
  3  4 No.17 ディープ・ブルーによろしく ◆SfieWwzaTw氏
 −  1 No.18 人類最後のウチュウ旅行 ◆CH1dcDbVHA氏

こんな感じらしいです。集計者に感謝。
そして、優勝はNo.05 エンジン を書いた、◆ML.K5wMH76氏です。
おめでとうございます。
◆ML.K5wMH76氏は、受賞のお言葉と次回お題に関することをお願いします。
◆ML.K5wMH76氏オメー!!
感想、運営、参加者のひとオツー!

お、だい。お、だい! お、だい♪
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 00:25:32.11 ID:bYzilZ3/0
エンジンの人か、少しびっくり
でも、おめえええええ!

お題お願いします
116 ◆zmMEjNb3Ok (関東・甲信越):2008/09/17(水) 00:27:35.31 ID:l+8mXEV4O
◆ML.K5wMH76氏おめ!
わかりやすい御代よろしく。

で、人の御代ぱくって通常作透過。御代「バリアフリー」1レス。
117老人と電車(バリアフリー) 1/1  ◆zmMEjNb3Ok (関東・甲信越):2008/09/17(水) 00:28:23.95 ID:l+8mXEV4O
 プラットフォームで電車を待っていたら、白杖を持った老人が隣に立った。顎を少し持ち上げ、瞼は
閉じられている。視覚障害者のようだ。白杖は泥を跳ねたような染みで汚れ、塗装が所々はげた部分に
赤い地がのぞいていた。直してくれる人はいないのだろうか、と僕は思った。
 電車が来た。老人の真向かいに扉がとまったので、僕は「人が降りますよ」と言って彼の袖を小さく
引いた。老人は「すいません」と言って、引かれた方へ体を寄せた。
 降りた人はまばらだった。車内は空いていたが、シートはほぼ埋まっている。少し離れた場所に空席
があったので、老人をそこまで導こうとしたが、でしゃばりなように思われたのでやめた。
 伸ばした右手で空間をまさぐる老人は、向かいの扉の脇の手摺を掴んで立ち止まった。僕はなんとな
く、老人のそばのつり革を掴んだ。
 今日は久しぶりの秋晴れで、車窓からは、青く高い空が遠くまで見渡せた。魚の骨のような、薄く細
長い雲があった。電車がカーブに差し掛かると、白い陽がさしこんで、目を射った。
 僕は老人を見たが、眉間がわずかに動いたような気がした。口元は微かに笑っているようだった。
 僕は、彼は全盲ではないのかもしれないと思った。老人は乗車した時、座席をさぐる様子はなく、真
っ直ぐ手摺に向かったが、僕はそれを、迷惑を避けるためだと思った。だがそうではなく、実は光を楽
しみたかったのではないか。
 電車は僕らを運ぶものであるが、僕らに景色を運ぶものと見なせないこともない。老人の目にものの
輪郭は映らないだろうが、電車の運行とともに濃くなったり淡くなったりする光が、彼の目には愉快な
のかもしれない。
 そうだとすれば、彼を導こうとした僕の善意は、彼には喉にささる小骨のように 煩わしいものだっ
たろう。もちろん僕の考えは、ほとんど戯れのような憶測に過ぎない。
 数駅を経たさきで老人は電車を降りた。左右に杖を振りながら、ゆっくりと歩き去る後ろ姿は、あと
をつけたいような気にさせたが、じっと見ているうちに扉は閉じた。
〈了〉
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/17(水) 00:31:13.61 ID:LtY2+hcD0
前スレ603以降に投票ありましたか?
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 00:32:30.33 ID:HfsSrXDaO
>>58
それは褒め言葉として受けとっていいのか?w
お題ください
120 ◆zmMEjNb3Ok (関東・甲信越):2008/09/17(水) 00:32:31.62 ID:l+8mXEV4O
感想よろしくお願いします。
あと運営や集計の人たち乙です。
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 00:34:39.61 ID:l+8mXEV4O
>>119
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 00:35:10.68 ID:lnAROwt+0
集計乙です

◆ML.K5wMH76氏おめでとうございます
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 00:38:11.62 ID:HfsSrXDaO
>>121
把握

優勝者おめでとう
品評会の集計結果に影響がでるかもしれないんです。
前スレ603以降に投票があるか、分かる方は教えてください。
あと、可能ならばdatをうpろだに上げてください。
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/17(水) 00:41:54.81 ID:M4+96LBFO
◆ML.K5wMH76氏おめでとう!
お題はやくー!
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 00:42:31.93 ID:lnAROwt+0
>>124
すでに上がっています
前スレは604で落ちたと思われます。投票はありませんでした
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 00:42:47.27 ID:l+8mXEV4O
>>124
607でおちるまで、603以降本スレに投票はありませんでした。
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道):2008/09/17(水) 00:43:00.57 ID:CgYJbx0O0
◆ML.K5wMH76氏おめでとー!
>>126>>127
ありがとうございました。
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 00:44:13.96 ID:bYzilZ3/0
優勝者、とりあえず早く登場してくれ
>>118
ないです
607まで投票はありません

>>120
全体的に静かで大人しい印象、その分盛り上がりにかけるかも
目の見えない人の扱い方がちょっと疑問。
いきなり袖をひっぱたりとかはかなり怖いらしい。
あと盲目の人でも、光を感じる人と、そうでない人がいるらしいので、
主人公自身考えているが、決め付けすぎる気もする。
なんというか妄想たくましいというか、そんな感じ。
まあ、このへんは一人称だからいいかもしれない。
あと、お題がバリアフリーなわけだけど、あまりお題を感じることはなかった。
バリアフリーから障害者を連想したのだろうけど、それだけだとお題が弱いように思う。
眠いの変なこと言ってるような気もするが以上です。
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/17(水) 00:45:09.38 ID:LtY2+hcD0
じゃあ↑の発表で確定
暫定って書いたのにね
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 00:45:20.58 ID:lnAROwt+0
>>127
607で落ちたのか。適当なこと言ってすみません
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県):2008/09/17(水) 00:45:31.10 ID:/7WAavo50
◆ML.K5wMH76氏おめでとう!
てわけでお題ください
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(静岡県):2008/09/17(水) 00:58:49.08 ID:3t63BxX40
◆ML.K5wMH76氏おめw
今度は設定に力を入れてみよ〜っと

>>135
バラ
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/17(水) 01:06:51.06 ID:axnemli20
>>132
すみません。
確認のため自分でも投票の方だけは数えました。
明確な書き方してなくて、心配させましたね。
138 ◆ML.K5wMH76 (コネチカット州):2008/09/17(水) 01:07:16.87 ID:OKC8GzJLO
あー、遅くなって本当にすまんかった。
仕事から戻ってきて、風呂入ってたんだ。

ていうか、結果見て、リアルで「あぁるうぇー!?」って言葉発してた。
人間、いつどんなときに何を言うか(するか)分からないもんです。
投票してくれた方はじめ、感想くれた方、読んでくれた方、ありがとうございました。


ていうか、あれだろww実はみんな揃って私を釣ろうとしてるなwwwww
そんな餌に俺がクm(ry
すまん、まだ驚いてる。動揺しすぎて茶零した。

お題……お題か……
ところでお題とか制限って、どこまでやっていいもんなの?
自由なの?
とりあえず考えて1時半までには出す。
パソ規制中だから、転載スレに投下します。
俺優勝したら一レス以内にするのが夢なんだ……
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(中国・四国):2008/09/17(水) 01:10:54.76 ID:4cyX3U68O
俺は優勝したら無制限にするのが夢だ
俺は優勝したら五・七・五・七・七にするのが夢です
バラ了解
明日投稿します
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 01:16:06.76 ID:bYzilZ3/0
俺は優勝したら、スワヒリ語オンリーにするんだ
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/17(水) 01:19:03.07 ID:lInKqUlkO
予想。
一レス制限にすればおそらく、最低でも三十作は越えるね。
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県):2008/09/17(水) 01:22:00.96 ID:/7WAavo50
舞台制限とかキャラ制限とかってまだないよな
まああったらあったら大ブーイングくさいが
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 01:22:54.50 ID:bYzilZ3/0
まぁ、1レスは参加作品が無駄に増えちゃうから現実では難しいだろなw
147 ◆ML.K5wMH76 (コネチカット州):2008/09/17(水) 01:31:00.23 ID:OKC8GzJLO
転載スレに投下してきた
誰かお願いします

次の品評会は出れないから、悔しさのあまりつい職場をお題にした
お題ではああやって書いたけど、店員視点で書けとか、舞台は現実にある店じゃないとダメとか、
そういった制限は一切ありません
のびのび書いてくださいね
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/17(水) 01:48:13.19 ID:LtY2+hcD0
144 名前: ◆ML.K5wMH76 [] 投稿日:08/09/17(水) 01:25:47 ID:S9fIFKEl
個人経営から始まり、いつしか大型まで……
生活に合わせて次々と形態を変えていきましたが、理想は常に
「お客さまにご満足いただけるために」

あなたの街にもきっとあるかと思います。身近だからこそ、目を向けて見てください。
そこにはきっと様々なものがあるはずです。

   【 第129回週末品評会 】

       お題:『スーパーマーケット』


レス制限:基本五レス以内
  ※ただし、改行等を変えたくないといった場合、6レスまで書くことを許可する

投稿期間: 2008/09/20(土) 00:00〜2008/09/21(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間: 2008/09/22(月) 00:00〜2008/09/23(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 01:57:03.85 ID:bYzilZ3/0
変わったお題だなぁ、参加作品の舞台が偏ってきそうで、
どう他の作品と差別しようか悩むところだ
始まったばかりの一日が 軽やかに駆け抜ける
眩しい光が照らし出す みんなの みんなの明るい笑顔
街は今 輝いて 昨日より優しい
街は今 輝いて 昨日より爽やか
ENJOY SHOPPING 素敵なMY TOWN
あなたの暮らしを見つめてる MY FRIEND 三和
鮮やかな緑と青空に 木漏れ日もはずんでる
やわらかな光がつつみ込む みんなの みんなの明るい笑顔
街は今 色づいて 昨日より美しい
街は今 色づいて 昨日より爽やか
ENJOY SHOPPING 素敵なMY TOWN
あなたの暮らしを見つめてる MY FRIEND 三和
幸せに暮れゆく一日を 穏やかに振り返る
暖かな光に揺れている みんなの みんなの明るい笑顔
街は今 安らいで 明日を待つよう
街は今 健やかな 明日を待つよう
ENJOY SHOPPING 素敵なMY TOWN
あなたの暮らしを見つめてる MY FRIEND 三和
街は今 輝いて 昨日より優しい
街は今 輝いて 昨日より爽やか
ENJOY SHOPPING 素敵なMY TOWN
あなたの暮らしを見つめてる MY FR
152全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:19:10.82 ID:IOghVw3w0
No.01 彼女の道 ◆BCjH.6d5ig氏
 主人公の夢と彼女の夢、それらが衝突する際の葛藤を描いた作品。しかし、それらは決して矛盾した内容を抱えて
いるわけではない。むしろ葛藤を複雑にしているのは、主人公の境遇などが彼自身にもたらした劣等感や恋愛感情
である。様々な要因が語られている点は良かったと思う。
 ただ、葛藤の原型はあるけど、土台が弱い。つまり、主人公たちが思い悩んでいる様子は抽象的には理解できるけ
れど、どのようなシチュエーションなのか具体的な描写が乏しいと思った。彼女が留学するという一つのエピソードを
とっても、何の夢を叶えるためにどこへ行くのか・どの程度の期間日本を離れるのか、その辺りの情報がなければ読
者は中々この状況をイメージできない。そういう世界観の土台を固める作業を行うといいのではないかと考えた。

No.02 パズル ◆hruvc8ph8Q氏
 話の核となる部分に、主人公には時計を作る天賦の才がある、と読ませる下りがある。主人公が偶然にはめた歯
車が適正な位置に納まり、それを見た祖父が『この子は時計のために生まれた』とまで言い切るシーンだ。ここに現
実感というか説得力を見出せるかどうかが、この作品に対するイメージのありようにも直結すると思われる。
 早い話が、この部分で話の流れが飛躍しすぎているために、話の全体的な印象も散漫になってしまった感じ。
 結局、祖父は主人公を時計職人に育て上げる前に死亡し、主人公は時計を完成させられなかった。そのエピソード
を通じて何かを言いたかったのだと思う。ただ、そのメッセージの核がぼやけていた。
 最後の段落で何を言いたいのかもよく分からない。『時計をモチーフにしたパズル』を仕上げたが、『今こうして、時
計は完成した』となる。どういう意味なんだろう、うーむ。

No.03 離さない ◆h1izAZqUXM氏
 特異な気質を持った彼女と、それに振り回される主人公の間のエピソードですね。前半では、いかに彼女が変わった
人間であるのかを、延々と言い回しを変えながら説明している。天才であるという設定がどこでどう活きてくるのかは
不明だ。
 後半はいわゆるのろけである。抱きつき癖のある彼女が、主人公に抱きついたまま離れない。リアルでののろけ話
は果てしなくウザいが、はいご馳走様で済む。一方、フィクションでのろけられるとこれは始末が悪い。にやけられるよ
うな話でもない。そう言う類の気持ち悪さを味わいました。
153全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:19:28.31 ID:IOghVw3w0
No.04 一勝全敗 ◆2/tl4kvsZM氏
 オチが秀逸。いや、ある意味ありきたりと言えばありきたりなんだけれども、オチへ誘導するまでの下地がきちんと
出来ていた分、この結末はすんなりと受け入れられた。
 ただ、少し厳しい言い方をすると、オチがなければこの作品はかなりつまらない部類に入ってしまうと思われる。そ
の辺に関して詳しく僕なりに考えたことをまとめてみる。
 地の文がうるさく、てらいすぎた表現が出てきたと思えば、口に出して言ってしまえばいいのにと思うような突っ込み
のフレーズが出てきたり。これは僕の持論に過ぎないけれど、地の文の原則は淡々とした描写にあると思う。主人公
の感情的な高ぶりとか、そういうものを強調したいシーンで原則を逸脱する分にはいいけれど、往々にして逸脱しが
ちな分は読んでいてかなりうるさく感じられる。
 ツンデレ×ツンデレのテンプレートに頼りすぎていて、恋愛描写が薄いと感じた。4レス目までほとんどツン全開、ツ
ンデレという共通認識がなければ、ここから恋愛に発展する展開について行けなくなる。まあ、別にいい部分ではあ
るけど。

No.05 エンジン ◆ML.K5wMH76氏
 エンジンという、一風変わった完成の持ち主を、主人公の目線から切り込んでいく話。変わっている人の本心に近
づくのって、すごく難しいことだと思う。まして、それを小説の上で提示しようっていうのだからかなりの難易度だと思う。
 何というかエンジンは好奇心の塊とも言うべき人で、何かに興味を示し出すとそれをひたすら考え続ける。しかも、
思考の対象がまた変わっている。常人には見えない視点、だから天才、というわけか。だが、そんなエンジンの好奇
心は、時にいわゆるKYのような振る舞いを招いてしまう。これが、変人と常人の間に軋轢を生む。最終的に、主人公
はエンジンの本心を垣間見て、ほんの少し彼を理解する。
 この人と人との間の距離感の描写が相変わらず神がかっていると思った。最後の『彼が鍵を無くさなければいい』っ
てのは、エンジンを回す鍵のことでしょうね。

No.06 そっかー ◆8wDKWlnnnI氏
 内容の90%がモーツァルトの半生について触れられていた。オチがエジソン。生きた時代の違う二人の天才を共演さ
せたという意味で中々斬新だと思った。ただやっぱり説明的になってしまうよね。
154全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:19:43.96 ID:IOghVw3w0
No.07 辞書 ◆MIN/fihsk2氏
 アイディア賞ものですね。ネタは面白いと思うけど、話としてはさほと楽しめなかった。なぜだろう?
 ネタの質と、作者が作中で表現したエピソードの描写の質とがアンマッチだったのだと思う。何が言いたいかというと、
話自体は面白い話ではなかったと言うこと。例えばbefore状態における店の駄目な点がしっかり提示されていないた
め、afterで彼が成功を収めていても読み手には彼らがどう変わったのかが伝わらない。彼らの不成功の裏には、何か
しら努力が足りていない部分があることを序盤で示しておくべきだと思う。そして、その溝をどう埋めたのか。その過程
も、あまりに綺麗にすっ飛ばしすぎているので、結果、結論の誘導された都合のいい話にしか読めなくなってしまうのだ
と思う。

No.08 イルカと麻薬 ◆zH52hPBzFs氏
 扱うモチーフが面白いのと、そのモチーフを描くのに必要な筆力の両方が揃っていると感じた。つまり、こういう作品
はとても面白い。たいしたネタがなかったとしても、読み通すのに何ら気苦労を感じないので評価としてはプラスだと思
う。
 天才イルカの悲運。でも、僕はこの話の肝心な部分にあまり共感できなかった。
 エルーが2000万頭のうちの1頭だとしても、世界中を見渡せば同様のイルカは200頭もいるわけから彼を特別に保護
する理由には当たらない。この結末が何とも残酷だ。しかし、200/40億というのは依然希少価値だと思う。余程技術的
な困難を伴わない限り、彼は保護するに値するだろう。出来たら、ここで保護できない事由をもう少し足して置いても良
かったと思う。
 そして、それ以上に僕が不満に思ったのは、博士がエルーに対して妙に冷酷だったという点だ。もう少しここで粘った
りできないものだろうか? 彼の研究対象としての価値を上級機関に対してプレゼンテーションできるのは唯一この博
士の存在であるのならば、彼はエルーを保護すべくもっと努力できたのではないかと思う。
 とまあ、そんな贅沢を言ったところで尺が収まりきらないだろうけどね。面白かった。
155全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:20:01.01 ID:IOghVw3w0
No.09 人間設計事務所 ◆LBPyCcG946氏
 遺伝子操作を施した改造人間の話。ネタとしてはあまり目新しさのない部類だと思う。技術の進歩は本当に人を幸せ
にするのか? そういう問いも含まれているのだとは思うけれど、何せネタ勝負的な進行なので、そこまでのことを読
者は考えにくい。
 科学進歩と人間らしさとの関係が不調に終わるケースって結構あって、よくSFなんかでも恰好のネタにされているけ
れど、こういったものを書く場合は何らかの付加価値が欲しい。例えば、似たようなモチーフを扱いつつも悲劇的な指
向を取り入れたあるジャーノン二花束を的にするとか、まあそれがこの尺では無理というならば、もう少し突飛な設定
を考えて、それを深く突き詰めていくとか。そういう指向の話としては、僕は第77回品評会のNo.08なんかが好きだ。

No.10 プレス機の脇で ◆BqgMEgxWzg氏
 僕が作者に何か一つ言葉を贈れるとしたならば厨二病乙、くらいかな。まず僕はこの話の中核をなす思想にむずが
ゆさを覚えた。お前そのファッションはねーよ、と思わず指摘してしまいたくなるようなダサメンに出会った時の感覚に
似ている。
 反抗って何なんでしょうかね? もう少し主人公たちが反抗している対象のことを深く考察してみるといいと思う。どう
もこの主人公は、反抗するために反抗しているようにも見える。反抗することが目的化してしまって、じゃあ反抗の結
果何が達成できるのかと突き詰めて考えた場合、何も残らない。Fランク大学に入りながらも自分を保っていることに
自己実現を感じているのなら、やや浅ましい結果だなと思う。
 教師だって生身の人間だ。中にはろくでもない人がいるのかも知れないけれど、ほぼ全てをそうだと決めてかかる態
度という部分にも共感は覚えにくい。

No.11 クレイジーナンバーズ ◆fSBTW8KS4E氏
 どんでん返しの展開は上手く使えていると思う。5択問題なら絶対に正答する、という設定も上手く使いこなせていた。
綺麗にまとまった作品だ。ただ、綺麗にまとまりすぎているだけに意外性は少ない。
 125本のケーブル、125本である時点でカラクリが読めてしまう。さすがに番組内番組というスタイルまでは読めなかっ
たが、じゃあそれによって何か度肝を抜かれたかというと、そうでもない。むしろ全ての成り行きがヤラセであったこと
をも同時に白状してしまっているようなもので、やや興醒めした。まさかこんな話がリアルドキュメンタリーなわけないの
だから。そう言った意味で粗のある作品でもあると思った。
156全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:20:19.11 ID:IOghVw3w0
No.12 1%の関係 ◆evLIDD.pqk氏
 観念的であった割には内容の薄い話だったと思う。っていうか、ほとんど観念の垂れ流し。別にいいんだけど、こう、
登場人物の人となりがほとんど提示されない時点で、彼らの間のやや複雑めいた意識下のやりとりを延々と描かれて
も、読み手には二人の人物像が見えてこないと思う。
 二人の関係を描写するのに、もう少ししっかりとした骨組みが欲しい。どういうことかというと、これこれこういうシチュ
エーションでは彼らはこういう行動を取りました。その結果、彼は彼女のことをこう思うようになりました、という事実関
係だ。人間の関係って、身の回りを構成する様々な要素に囲まれていて初めて出来上がるもので、そういった骨格を、
何かしらのイベントを通して見せて欲しいわけです。異論はあるかと思うけれど、そういうものがもっとも小説的な小説
なのではないでしょうか?

No.13 誕生 ◆RuKKX.jwYg氏
 普通にスポーツ物。面白いかと聞かれると、何から何まで普通なので、決して面白くはありませんでした。描写を頑
張っているのはよく分かるのだけれども、頑張っていることが分かってもそれが面白いとまでは言えない。何かが主人
公の中で目覚めた下りを読んでも、邪鬼眼的な何かを連想してしまった。
 スポーツ的陶酔の境地って、思えばすっごく小説化しにくい物だと思う。なぜかというと、本を読んでいる連中の大概
はスポーツなんてやらないし。いや、それはまあ置いておくにしても、実際言葉では伝えにくいよね。無論、伝えにくい
物を伝えずして何が小説か、と怒られてしまいそうだけれども。でもやはり、自分が体験したことのない物はどうあがい
ても共感できない。それは宿命だと思う。もどかしいなあ。

No.14 Normally no marry ◆pxtUOeh2oI氏
 『それは彼の生みだした物が持っていた。消さねばならない欠点として』、これを三人称の地の文が言ってはいけな
いと思う。語り手の主観が含まれた表現だから。たとえ一般論を言ったに過ぎないとしても、三人称の地の文に許され
た表現を超えている。
 テーマはどうだろう。結構色々な場面でこういう論議を目にする。ロボットに課せられた制約がロボットから自我らし
き物を奪う。結果、ロボットは人とは対等になれないって感じの内容。もしくは、ロボット技術の発達は、人間の能力を
超えたロボットを創り出すという要素も加わっている。
 そう言ったパラドクスを扱うのは中々面白いと思うけれど、それが世の中にどのような影響を与えるかまでには踏み
込んでいない。この世界観って、優れたロボットはいるけど、優れたロボットに人間がどうこうされた世界ではないので、
結局投げかけられたテーマに関してこういう実例が想定されるという部分にまでは達していない。
157全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:20:30.76 ID:IOghVw3w0
No.15 子心 ◆wWwx.1Fjt6氏
 しつけの延長上に暴力がある、そして、そのしつけがどのような過程を経て暴力になるに至ったのか。その辺の描
写が上手くなされている。ただし、母親が書いた日記であることを含めて考えると、日記の文面からあまりにも愛情が
感じられない。その辺も計算なのかも知れないけれど、あまりにその傾向が顕著であったために、狂気は感じられて
も葛藤は感じられなかった。葛藤がないから、血の通った人の物語だという風に読み取れない。
 例えば、愛情の表現を交えつつ、それがどのように狂気に変貌したのかだとか書くと面白いかも知れない。っていう
か、それもありきたりなテンプレートと言えるくらいに、世の中でしばしば見られる構図だと思う。それ故に、逆にかなり
工夫して独自のアングルから攻めていけば、相当読み応えのある物になると思った。

No.16 バイバイ ◆D8MoDpzBRE氏
 何がしたいのかよく分からない、という感想を頂いたので、弁解めいたことを書いておきます。
 やりたかったのは、いわゆる普通の人たちから天才と呼ばれている人たちが必ずしも天才ではない、何かしら事情
を抱えているにせよ決して特殊な存在ではない、ということを言おうとしたのです。そして、よくある構図だけど、その天
才さんを特別扱いせずに打ち解けることの出来る人物、加奈を用意したのです。
 ただ、それだけでは面白くないので、主人公を少し離れたところに配置しました。つまり、天才さんに対して一目置い
て、近寄りがたい人だと思い込む側の人間にしたのです。そう言う人から、彼女たちの世界がどう見えるのだろうと思っ
てやりました。彼女たちの会話が分からなくて不満だとか、結局ぼやけたままだという感想が多かったのも、仕方ない
と思います。きっと、普通の人たちから見た彼女たちの世界もぼやけているのだろうから、ね。
 と言うのが言い訳です。ええ。

No.17 ディープ・ブルーによろしく ◆SfieWwzaTw氏
 作者は将棋好きなのかな? 将棋の未来に対して終止符を打つような話を書くなんて、かなり思い切ったことをした
物だと思った。最善手が5六歩、ってのが正しいのかはどうか分からない、と言うより、そこからあらゆる分岐を考慮し
ても最善の手筋が一つに収束するという事態が想像が付かなかった。詰め将棋とかと違って、序盤の分岐ってそれ
ぞれが戦局に対して基本的に等価値で、よほどの利敵行為がない限りどれがベターかなどと決められないのでは? 
無論、手順の数とかそういう要素も絡んでくるから、一概にそうと言い切るのも逆に危険と言えば危険かも知れない
けど。
 いや、つまり分からんということです。未来の仮定の話だもんね。ただ、そんなことが頭をよぎるくらいにはこの話の
世界観に引き込まれたのは事実。
158全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:20:43.28 ID:IOghVw3w0
PS:人対コンピュータ。どちらが真の勝者か? という問いが最後にあったけれど、二手目で投了したコンピュータ側
が真の勝者なんじゃなかろうか。

No.18 人類最後のウチュウ旅行 ◆CH1dcDbVHA氏
 世界に現存する最後の二人の物語。そういう設定はありきたりながらも好き。しかし何て言うか、作者が伝えようとし
た内容がどれほど読者に伝わるかは微妙だなと思った。
 まず、彼らが現存する最後の人類であるにもかかわらず、全然悲壮感がない。って言うか、その事実が持つ重みみ
たいな物を一度たりとて吟味したことがあるのだろうかという疑問を禁じ得ない雰囲気が流れている。ストーリーのテー
マになり得る部分であるはずのそこの扱いが軽かったので、全体的に緊迫感に欠ける作品だったような気がする。
 そういう軽さを前提に、彼らが最後の地球旅行者である、という下りにつながる。ここは、滅び行く種族の悲哀とかそ
ういう要素を取り入れたくなるようなシチュエーションであるにも関わらず、相変わらずそんな雰囲気がない。むしろ、
『人類最後のチキュウ旅行の計画者』が何やらおしゃれなキャッチコピーめいている。
 って言うことで、どういうお話だったのかよく分からなかった。
159全館 ◆D8MoDpzBRE (静岡県):2008/09/17(水) 03:24:36.32 ID:IOghVw3w0
ちなみに終わりだよ
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 04:17:33.78 ID:bYzilZ3/0
全巻乙、バイバイの弁解を聞いてそういう意図なのかとようやく分かった、
普通の人から見た天才の世界を描くなら、もう少し良い設定がありそうだが…
ともかく乙
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州):2008/09/17(水) 04:44:23.02 ID:aXElVqPTP
◆ML.K5wMH76氏おめー
お題把握

それから全館とか集計とかみんな乙ー
全館、まとめ乙。優勝者おめ。自分が投票した人が優勝ってうれしいよな。
>>70の感想返ししま。

>>74
自分勝手な意見だけど自己満足と自虐は別物だと思う。自己満足こそが人生だと勝手に
思っちゃってる人なので。

>>80
わざわざ詳しくありがとう。後半はすごく為になった。前半が為にならない、とは言わないけど。

>>82
おおむね正解。というか俺の考えどおり。

>>109
今だから言うけど推敲はしていない。
きりんの言動を全て筋を通そうとは思ってないから、思考が突飛なのは認める。

俺の中でのこの話っていうのは、まず、白痴=何も知らない純真無垢、と馬鹿の二つの要素がある。
最初の麒麟も白痴であるけど、最後のきりんも白痴である。そして、あとはほぼ>>82さんの
言うとおり。最初のお題発表のときにあったと思うんだけど、ひたすら蝶を追いかけて……って
いうのが天才、という考えをベースに、天才が汚されて個を失う様を書いたつもり。
でも今気づいた。純真無垢の状態って個性なくね?
あと、からすは嘘をついている。適当なことを言っただけ。にんげんは麒麟を騙している。
麒麟は大勢のきりんの中で自分・個を見失って、ただのきりん・全になってしまう。
もうここでは一個人としての麒麟ではなくて、動物園のきりんとして生きているのね。

他に何かあったら質問してほしい。この質問がほしいっていうのも自己満足でしかないわけだが。
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(京都府):2008/09/17(水) 06:18:00.36 ID:vfltC1170
オハイオ?
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州):2008/09/17(水) 08:04:11.96 ID:aXElVqPTP
146 :文才無しさん :08/09/17 01:38:02 ID:S9fIFKEl
レス制限でいいのかな?
えーと、基本は5レス以内←これはいつもの品評会と同じです

けれども、

章代わりの空行をどうしても入れたい!
こことここの文の間には、どうしても改行を入れたい!

でもそれをすると30行制限に引っかかって出来ない。
5レスを越えて6レスになってしまう。

こういった場合のみ「6レスまでなら書いてもいいよ」っていうことです。
6レスまで書いてもいいっていうことではありません。
(個人的には、6レスまで伸びても数行じゃないかなーとか思ってます)
なので、5レス以内を目指してくださいw

改行も小説を作る大事な要素の一つだと思っているので、
ちょっと大事にしてみてもいいんじゃないかと考えて、このような制限にしました

147 :◆ML.K5wMH76 :08/09/17 01:39:22 ID:S9fIFKEl
ちょwwしかも酉忘れたwwww
他にも質問あったら答えますので。
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州):2008/09/17(水) 08:04:29.63 ID:aXElVqPTP
149 :文才無しさん :sage :08/09/17 01:52:42 ID:889mtCoJ
時間過ぎてますが投票

******************【投票用紙】******************
【投票】No.14 Normally no marry ◆pxtUOeh2oI氏

理由:今回の作品の中で、最近僕が考えていることと
    この作品の内容に符合する所がありました。
    それが理由で、もっと言えば贔屓みたいなものです。
    自分一人では堂々巡りですが、他人の似た意見を
    聞くことは面白く、為になるものです。
**********************************************
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州):2008/09/17(水) 08:05:01.28 ID:aXElVqPTP
以上規制スレより
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州):2008/09/17(水) 08:48:11.80 ID:aXElVqPTP
遅いけど感想返し さっきまでNo15でした
最後が突き放したようだって頂いたけど、これは世間の目のつもりです
よかれと思って過ちをおかす母親、その母親を慕う娘、
その関係を理解しようとせず引き離しにかかる世間代表の相談員
さすがにほんとのプロは簡単にそんなことしないだろ、と、新人ってことにしようかと思ったけど、
一語入れただけじゃ浮くし、丁寧に書くには余白がないんでやめました
つまり手抜きですみません
愛情はないね ほんとだね
それで怖い怖い言われるのかー 納得
小説じゃないなコレwwwとは思ってましたwやっぱり?みたいなwww
みなさんありがとうー
>>162
ありがとおおおお。作者がどんな意図で書いたか気になってしょうがなかった。
これですっきりしたぜ。
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 09:53:37.01 ID:PXIZlr5B0
あげほ
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 09:58:50.98 ID:FT8FcH5nO
>>43に便乗して、明日になったら投下してみるかと思ったら流れが速くて驚いた
投下します
お題:珈琲
171角砂糖(お題:珈琲)1/4(関東・甲信越):2008/09/17(水) 10:00:02.94 ID:FT8FcH5nO
 やはりCMのようにはいかないな――。私は渦を巻くコーヒーにクリームを落とし、そう呟く。黒く濁る海に注ぐ白は、決して互いの螺旋を描くことなく拡散する。いっそ木工ボンドでも垂らしてやろうか。
「……あなた、よくそんな苦いもの飲めるわね」
飲んでいれば慣れるさ、とは誰の言葉だったろうか。今でこそ角砂糖を摘む私にも、そんな事は考えられなかった時期があったのかと思い返す。
気付けば空になっていたカップを置き、いつものように台所へ向かう。我が子には真っ直ぐに育って欲しい。忙しい朝だからこそ手料理を味わって欲しい。そうして朝食を作り終えた後、息子、娘を起こすのが私の一日の始まり。
 お父さん、行ってきます――。息子に娘を見送ると、いよいよ私にも時間が無い。一人でネクタイを絞め、慌てて玄関をくぐる背中に、行ってらっしゃいと聞こえた気がした。
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 10:04:14.08 ID:FT8FcH5nO
書き込み失敗ありますってなんだろ…
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 10:29:36.67 ID:PXIZlr5B0
>>172
書き込めないなら救済スレッドに投下してみては?
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 11:24:55.58 ID:HfsSrXDaO
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県):2008/09/17(水) 12:06:06.39 ID:fByCSVI30
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(千葉県):2008/09/17(水) 12:12:12.48 ID:1fPGwPE10
優勝者の方おめでとうございます。

スーパーマーケットですか。
エブリシング・ヤングライフ・ジュネス♪

しか思いつきません。どうしよう。
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県):2008/09/17(水) 12:13:29.12 ID:fByCSVI30
もうアンタがどの酉の人かわかってしまった……
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西):2008/09/17(水) 12:49:08.00 ID:VVGkZL/zO
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 12:52:10.94 ID:FT8FcH5nO
>>173
ありがとう
ためしめて見ます
お題プリーズ
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東):2008/09/17(水) 13:36:51.08 ID:wTHwkzf+O
>>176
エブリデイだけどね

>>180
デイドリーム
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(千葉県):2008/09/17(水) 14:40:06.39 ID:+jNmYqcf0
>>181
クマかわいいっすよねクマ。

自分にも一つお題をください。
183(お題:珈琲)右手2/2(dion軍):2008/09/17(水) 14:57:54.43 ID:Rj8PElqu0
>>104の感想くださいお願いします。感想ほしくて発狂しそうです
184バラ 一分の一(コネチカット州):2008/09/17(水) 16:12:54.19 ID:4XTZkPXuO
バラの刺が刺さる。
余りにも美しいかの人。彼女が触ったものはバラに変わり彼女が去ったあとは花が枯れる。
いつから彼女の匂いに夢中になったのだろう。
結婚している彼女に僕が話しかけることは難しかった。だから彼女が触った物を収集した。
彼女の視界に自らが入るとは思えない。
一度手紙を出した。名前は書かずに彼女がいつどこで何をしているか見ていた。あなたを愛していると書き記した。
彼女は怯えているようだ。
だんだん歯止めが効かなくなって来た。
あの匂いを手元に置きたい。ある晩彼女を襲った。
部屋に連れ帰り犯した。
部屋いっぱいに拡がる彼女の愛液の匂い。
それは肉体的快楽より僕の身体を甘く潤す。
そのまま部屋に置いておいた。
数日後彼女は生理になった。バラの匂いは陰を潜め、部屋は血の匂いに覆われた。
僕は彼女を殺した。
冷蔵庫に入れられたバラの彼女。匂いはしないが今も僕は彼女を愛している。
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 16:30:54.51 ID:l+8mXEV4O
>>131
やべ見落としてた。
感想ありがとう。遅レスごめんね。
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/17(水) 16:38:20.85 ID:OKC8GzJLO
>>183
携帯からだから、簡単な感想許してくれ

まず、ラストにいくまで長い。
ダラダラダラダラ、説明文みたいな一人語りが続いて
読んでみれば、なんだよ、たったそれだけかよー!って感じがした。
お題のコーヒーも、最初にちょっと出てたらよかったのに。
ラストで出てきたとき、主人公はそれまでコーヒー飲んだことないのかと思った。
文章は、最初のコップのところで、
>外の引き戸のように曇りきったコップ
>この濁ったコップ
>この曇ったコップ
水が出てくるまでの短い間に、何回曇ったコップ強調するんだよ。
一番最初にコップが雲ってきれいな感じがしないのは分かったから、何回も言わなくていい。
こういったところが探せば他にあるかもしれないから、話を読むのではなく、文を見て。
あとは、もう一度構成を見なおしてみたらどうだろう?
この話はもっとドラマチックというか、物語り的になると思う。
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 16:45:36.38 ID:l+8mXEV4O
お大
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西):2008/09/17(水) 16:53:34.21 ID:VVGkZL/zO
>>187
不安
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 16:57:19.76 ID:l+8mXEV4O
>>188
いい小田井ありがとう
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 17:47:57.09 ID:l+8mXEV4O
保守
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 18:25:35.01 ID:PXIZlr5B0
あぶね
やっぱり品評会後は過疎るね
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/17(水) 19:23:15.10 ID:OKC8GzJLO
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/17(水) 19:33:53.78 ID:3ca2CKLh0
過疎だけれど投下…(4レス分)
195味噌汁が飲みたい(お題:ロボット)1/4 ◆PALEYOVyxg (dion軍):2008/09/17(水) 19:35:13.02 ID:3ca2CKLh0
 眩しい朝方の太陽の下、まるで草原を思わせる広い庭の端で、少女が花壇へ水をまいていた。じょうろの先から水の玉が放射線を描いて
花の根本へ降り注ぐ。色とりどりの花弁に飛び散った無数のしずくは日の光で宝石のように輝き、少女はうっとりとみとれた。根拠なんて
どこにも無いのに、今日も何だか良いことが起こりそうだと少女は思った。
 少女の背後には大きな洋風の屋敷がそびえている。彼女はここで家政婦をしていた。
「アリス、外はもういいから朝食を頼む」
 屋敷の窓からアリスの主人が呼ぶ。主人は眩しそうに日差しに目を細め、その仕草が様になっている。
「かしこまりました」
 主人をできるだけ待たせないよう、少女もといアリスは小走りで屋敷の裏口まで駆けていった。
 アリスという名、これは主人が彼女へ贈った最初のプレゼントだった。というのも、アリスはロボットの発明、研究をしている主人
によって造られた人型人工生命体だからだ。
 アリスはロボットだけれども、感情があった。花を美しく思い、枝で羽を休める鳥を慈しんだ。
 彼女の主人もまた自然が好きな心優しい男だった。暇さえあれば二人は庭に飛んでくる蝶を眺めたり、夜は星の数を数えて遊んだりした。
 アリスはそんな主人が大好きだった。
 屋敷に入ると主人が優しくアリスを迎え入れた。半袖のシャツにジーンズという富豪らしくない格好を家着としており、そのギャップが
微笑ましいとアリスは常々感じていた。
「今日は何に致しましょうか」
「豆腐とわかめで」
 了解した旨を告げてから、アリスは厨房へと急ぎ足で向かった。
 豆腐とわかめ、というのは、別にそれらのみを食事として望んでいるわけではない。味噌汁に入れる具のことだ。
 アリスの主人は毎日お茶碗一杯分のご飯と味噌汁のみの朝食を取っている。病気で寝込んだときや食欲のないとき以外でこの献立が
変化を遂げたことはない。違いが生じるのはだしや具だけだ。
 厨房に着いたアリスは、汚れの無い着慣れたエプロンを纏い、料理をするのに用いる食材や鍋などを取り出す。いつもと同じ手順で
味噌汁を作り、お椀に注いで炊きたてのご飯の隣に添える。
「どうぞお召し上がりください」
 湯気を立てる米と味噌汁が並べられた食卓は、洋風の部屋を滑稽に彩った。
 主人が柔らかい表情で味噌汁をすすり、米を口へ運ぶ。アリスは食事は取らないので、横でその様子を見つめていた。
「今日も美味しいよ」
「お褒めの言葉、ありがとうございます」
 味噌の香りがアリスの鼻をくすぐる。今朝もちゃんと食事を用意できたことを仕えている身として誇らしく思う。アリスはこの食事を
用意するという作業で、一度たりともミスを犯したことがない。毎日毎日米を炊き、味噌汁を作る。手慣れたものだった。
196味噌汁が飲みたい(お題:ロボット)2/4 ◆PALEYOVyxg (dion軍):2008/09/17(水) 19:35:51.58 ID:3ca2CKLh0
 しかし、それだけ毎日縁があるものなのに、未だ口にしたことがなかった。アリスは視覚・聴覚・嗅覚・触覚をちゃんと、まるで本物の
少女かのように感じていた。ただ、味覚だけは感じたことがなかった。そもそも、そんなものが備わっているかさえ本人も知らなかった。
 大好きな主人が毎日飲む味噌汁。唐突に、それが飲んでみたくなった。味覚を満たすだけなら他の食べ物でも良いのかもしれないが、
何故か味噌汁が飲みたかった。
「あ、あの」
 普段あまり頼みごとをしないアリスが自分から主人にお願いごとを告げるのに、それなりの勇気が求められた。主人は口へと運んでいた
箸を止め、アリスに優しく微笑む。
「どうしたんだアリス」
「厚かましいのは承知です。頼みを聞いてくれませんか」
「何だい」
「私もお味噌汁を飲んでみたいです」
 緊張により、体の電気回路がいつもよりも活発に動きだした。あちこちから微弱だが機械が慌ただしく作動する音がして、アリスは自分が
ロボットなのであると再確認させられた気がした。
 主人は笑っていた。そして、兄が小さな妹を優しくたしなめるような口調で言う。
「アリス、君にはそんなもの必要ない」
「でも、一度でいいから、どんなものか知りたいんです」
「いいかいアリス、君は飲んじゃいけないんだ。駄目なものは駄目。分かったかい?」
「……はい、ご主人様」
 納得いかないままアリスは引き下がる。目の前で味噌汁をすする主人を羨ましげに見つめた。上っていく湯気がアリスを誘うように
右へ左へ揺れる。
 心に生まれたもやもやは、時間が経っても消えず、むしろ増殖していく傾向にあった。
 その日からだ。アリスが味噌汁に執着していったのは。
197味噌汁が飲みたい(お題:ロボット)3/4 ◆PALEYOVyxg (dion軍):2008/09/17(水) 19:36:39.96 ID:3ca2CKLh0
 朝、目が覚めるたびアリスは味噌汁のことを考えていた。
 今日、味噌汁を作るとき、ちょっとくらい舐めてみてもいいだろうか。いや、それは主人への裏切り行為だ。
 アリスは毎朝葛藤を繰り返した。そのたびにアリスは自分を欲深いロボットだと責めた。
 厨房に立ったアリスは味噌を溶かしながら、迷っていた。一滴くらいいいだろう。こんなに作ってあるんだから、一滴くらい貰ったって
平気だろう。
 鍋の中の味噌汁をおたまに少量すくって冷まし、人差し指をつけた。それでも常に冷たいアリスの手にとっては充分な温かさだった。
 湿った指先を口へ入れると、味噌の風味が広がった。香りが頭の中にまで漂ったように感じた。
 今まで味というものに触れたことのなかったアリスは、一瞬にして味噌汁の虜になった。
 何度も何度も指に汁をつけては舐め、つけては舐めを繰り返した。
 十分ほど経ったとき、アリスは自身の様子が変わったのに気が付いた。
「喉、……が、変に、なっ……った」
 アリスの声帯を担っていた部分の機械が、注ぎ込まれた味噌汁により機能を失いかけていた。アリスが口へ運んでいた一滴一滴は体内に
溜まり、機械へ誤作動をもたらしていた。
 幸せを与えた味噌汁は、一瞬にしてアリスの心を凍り付かせた。
「おこ、ら……れ……う」
 アリスは主人の言いつけを守らなかったことが知れてしまうと思うと不安で苦しくなった。声が出せないことよりもそっちの方が
よっぽど重要だった。
「アリス? 遅いけど大丈夫か?」
 厨房の外から主人の呼ぶ声が聞こえ、アリスの体が小刻みに震える。これは味噌汁のせいではない。こちらへ向かう主人の足音が
だんだん大きくなって聞こえてきた。
「こな、い……でくだ……」
 止めることもできず、立つことも苦しくなってその場にしゃがみ込む。視界がぼやけて見えにくくなった。きっと壊れた箇所から連鎖して
バグが発生し始めているのだろう。自分の体から発される不自然な機械音がアリスの心を締め付ける。体の節々から発狂した作動音が
漏れるが、アリスにはどうしようもない。
「アリス!」
 扉が勢いよく開けられ、汗の玉を額に浮かべた主人がアリスへと駆けつけた。
「ご、め……」
「飲んだのか、味噌汁を」
 アリスは言いつけを聞けなかった自分を恥じ入り悲しんだ。自分の情けなさに顔を覆い隠したくなった。しかし、そんなアリスに
主人は叱ろうとしなかった。
198味噌汁が飲みたい(お題:ロボット)4/4 ◆PALEYOVyxg (dion軍):2008/09/17(水) 19:37:25.42 ID:3ca2CKLh0
 主人はアリスを優しく抱きしめた。アリスは不意のできごとに思考が追い付かなかった。
「私は君を怒らないよ、アリス」
 アリスはその言葉を聞き、不安が消え去っていくのを感じた。心で渦巻いていたもやが薄くなっていく。
「アリス、君は壊れ始めている。もう助からないだろう」
 霞む視界の中で、アリスは主人の笑顔を見た。耳も能力を損なっていき、若干聞き取りにくい。主人のかける言葉しか、
アリスの鼓膜を震わすことはできなかった。
「君は水分に弱い。こんな少しの液体が入っただけでこれさ。それだけ不安定な存在だったんだ」
 目眩がして意識が朦朧とし始める。しかし、主人の腕の暖かさはアリスの氷のような腕を伝わって、はっきりと感じられた。
そんなはずはないのに、エネルギーが供給されていくような気分がした。
「だから、最期にこの味噌汁を好きなだけ飲んでもいい。ずっと欲を押さえつけていて悪かったね」
 主人はおたまに味噌汁をすくい、アリスの口元へと運んだ。アリスは拒まず、素直に主人に従って飲み込む。
 冷えた喉を温かい液体が通過していった。しかし、それだけでしかなかった。美味しかったけれど、また飲みたいとは思えなかった。
初めて口に入れたときの感動や、味噌汁の中毒性が虚構だったのではないかとさえ感じてきた。
 アリスはもういいですと手を前にかざして運ばれてくる汁を断る。今はただ、主人の温もりだけを肌に感じていたかった。彼女は
温かさより、暖かさが欲しかったのだ。今更なその事実に辿り着けたアリスは、主人の腕の中がとても心地よく、幸せだと思った。
 叫び声のような機械音が厨房に溢れる。けれど、アリスは苦しくなかった。
「今までありがとう、アリス」
「あ……り、が――――」
 機械は激しく音を立てる。アリスの意識が戻ることはなかった。

 次の日の朝、エプロンを身につけた少女が厨房で味噌を溶いていた。
「フローラ、今日の具は何だい」
「アサリです」
「今日も楽しみにしているよ」
「ありがとうございます」
そう答える少女からは、小さな機械の動く音が聞こえた。

199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/17(水) 19:38:10.64 ID:3ca2CKLh0
以上です。よろしければ感想ください
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 20:00:22.73 ID:PXIZlr5B0
>>199
読みやすい。オチは思ったよりブラックで驚いた。

作品の雰囲気に味噌汁は合わない気がする。
花壇への水撒き、洋館、アリスという名前、等々のワードから
日本以外のどこかを想像したので、味噌汁が出てきたときには面食らった。
でもこれがスープ等になると味気ない、と思うのは自分が日本人だからだろうか。

いちゃもんつけたけど、面白かった。
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/17(水) 20:08:42.71 ID:3ca2CKLh0
>>200
感想ありがとうございます。
読みやすいですか。良かったです。
異色の組み合わせというものを狙ってみましたが、なかなか難しいですね;
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 20:41:20.49 ID:HfsSrXDaO
お題よこしなさいよ!!!!!!!!!!
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 20:47:59.26 ID:PXIZlr5B0
>>202
どんぐり
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 20:54:10.29 ID:HfsSrXDaO
>>203
なんかすげー書けなさそうだけど
把握
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 21:19:45.74 ID:PXIZlr5B0
誰かお題ください
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 21:27:11.45 ID:PXIZlr5B0
>>206
空白
空白把握
しばらくしたら投下します
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/17(水) 21:36:58.83 ID:3YFsIlCtO
お題ください
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 21:37:09.79 ID:HfsSrXDaO
>>203
やはり書けなかったので

簡単なお題くれ
空白とは空が白いと書く。
そこにどんな意味があるのか。彼の心は空白だった。
毎日仕事して家に帰ると愛犬がいて、けして孤独ではなかった。
空を見上げると一面青いろで、自分の心がなぜ空白なのか
知るよしもない。
今日は何食べよう。休日の日曜日、ぼんやりとたばこを吹かす。
今までの人生全てが空白なのか?
そうは思えない。学生時代は充実していたはずだ。
どうして、満たされないのか。
その答えも見いだせないまま、彼は毎日を静かに過ごしている。

終わり
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?):2008/09/17(水) 21:45:10.93 ID:7j/RP+H30
お題くちゃい
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?):2008/09/17(水) 21:49:56.45 ID:7j/RP+H30
>>213
「桜」把握しました.
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 21:51:01.10 ID:PXIZlr5B0
>>209
機械

>>210
幸せ

>>212
におい
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/17(水) 21:53:57.52 ID:3YFsIlCtO
>>215
把握しました
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 22:08:22.34 ID:HfsSrXDaO
>>215HAAKU
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 22:08:24.48 ID:FT8FcH5nO
お題ください
置き土産
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 22:12:05.63 ID:PXIZlr5B0
>>218
静寂

お題、珈琲の投下はやはりできませんでしたか?
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 22:29:56.26 ID:PXIZlr5B0
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(山陽):2008/09/17(水) 22:32:44.80 ID:BYKXiogQO
すっげー久々にキタ!
お題くれ
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 22:35:43.35 ID:PXIZlr5B0
>>222
工場
>>223
りょかい
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 23:03:19.40 ID:PXIZlr5B0
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西・北陸):2008/09/17(水) 23:06:50.07 ID:RyTqMM6YO
お題をいただけたら嬉しいのですが
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西地方):2008/09/17(水) 23:07:30.76 ID:bYzilZ3/0
忍者
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 23:34:54.30 ID:PXIZlr5B0
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関西・北陸):2008/09/17(水) 23:44:41.07 ID:RyTqMM6YO
>>227
把握しました
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/17(水) 23:49:46.09 ID:B3nmSuRQO
ODAI
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(熊本県):2008/09/17(水) 23:50:12.35 ID:PXIZlr5B0
>>230
飛躍
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?):2008/09/17(水) 23:59:46.28 ID:7j/RP+H30
>>212でつ
投下しまつ
233さくらとその思い出(お題:桜) 1/4(catv?):2008/09/18(木) 00:00:54.96 ID:Fvd8BZfu0
 俺がふと上空を見上げると、これでもかと言わんばかりの桜が咲いていた。
 酒で上気した禿げた頭に、一片の桜の花びらが舞い落ちる。
「やだー、課長かわいー」
 部下の女性が俺を指差し笑う。彼女も俺に負けないくらい、酒で顔が上気している。
 遠くでは部長が歌を歌っているのが聞こえる。とても聞いちゃいられない。
 俺は苦笑いを彼女に返しながら、その花びらを手に取る。
 その花びらは瑞々しく、ついさっきまで頭上で咲いていたことがうかがい知れる。
 俺はその花びらを手で弄びながら、小学生の頃を振り返っていた。

 小学生の頃、俺は桜が大好きだった。毎年春になると、桜が咲くのを今か今かと待ちわびていた。
 桜はとても美しい。いや、可愛いと表現した方がいいのかもしれない。俺はその魅力に取り付かれた。
 特に、俺の住んでいた場所には「千年桜」と呼ばれるとても大きな桜の木があった。
 その桜の木は江戸時代からずっとそこに在り、毎年花を咲かせているらしい。
 俺は桜が咲く時期は、その「千年桜」に毎日通っていた。

 千年桜に通い始めて三年目のある日、俺はある女の子に出会った。
 小学四年生の始業式の帰り道だった。俺は例年通り、帰りの会が終わってすぐに「千年桜」に向かった。
 千年桜に着いたとき、俺はその根元でうずくまっている女の子を見つけた。
 俺は眉根を寄せ、「なんだこいつ?」と思いながらも、声をかけてみることに決めた。
「大丈夫? どうしたの?」
 反応がない。もう一度、今度はもう少し大きな声で話しかける。
「ねえ! 大丈夫?」
 それでも反応がない。俺は苛立ち、その女の子の肩を揺すって話しかけた。
「ちょっと! 大丈夫なの?」
 すると女の子は凄い勢いで顔を上げ、こちらを見た。
「うわっ!」
 俺は掴んでいた肩を放し、思わず後ずさった。女の子はこちらをじっと見つめている。
「だ、大丈夫……?」
 俺が恐る恐る聞くと、女の子は小さく頷き、小さな声で「大丈夫」と答えた。
234さくらとその思い出(お題:桜) 2/4(catv?):2008/09/18(木) 00:01:26.63 ID:Fvd8BZfu0
 頭上では千年桜がつぼみを付け始め、もういくらかもしないうちに花が咲くだろう事が分かる。
 俺はその後何度か女の子と言葉を交わし、女の子の名前がさくらであることが分かった。
 さくらはピンク色のセーターに短パンという服装だった。年齢は俺と同い年くらいと思われた。
 肩にかかる程の長さの髪を後ろで縛っている。その黒い髪がとても綺麗だった。
「こんなところで何してるの?」
 俺はさくらに尋ねる。最初は中々口を聞いてくれなかったが、何とか会話ができるようになった。
「……桜と一緒にいるの」
 さくらはたどたどしくも、俺の問に答えてくれる。
「へー、桜が好きなの?」
 俺のその問に、さくらは小さく頷く。俺は嬉々として話しかける。
「俺も! 俺も桜が好きなんだよ!」
 突然大きな声を出したことに驚いたのか、さくらはびくりと肩をすくめる。
「あ……、ごめん……」
 俺はさくらに謝り、もう一度話しかけた。
「さくらは何で桜が好きなの?」
 さくらは首をひねり、考える。しばらく経ってから口を開く。
「……好きだから」
 要領を得ないその返答に、俺はがくりと肩を落とす。
「そうじゃなくて、なんかあるじゃない。ほら、綺麗だとか、可愛いだとか」
 俺がそう言うと、さくらはまた首をひねる。そして、しばらくして口を開いた。
「……お母さん」
 か細くそう言ったさくらは、寂しそうに顔を伏せた。
「お母さんみたい? まあ、確かに言われてみればそうかもね」
 俺は頭上の桜のつぼみを見た。つぼみが開き、花が咲いたときの桜の木は、確かに母親を思わせる。
 再びさくらの方を見ると、さくらがじっとこちらを見ていることに気がついた。
「……何?」
 俺は尋ねると、さくらは俺を指差しとても小さな声で「名前」とだけ言った。
 そういえば、俺の名前を教えていない。
「俺の名前? 俺は花道って言うんだ」
 そういうと、さくらは初めて微笑んだ。
235さくらとその思い出(お題:桜) 3/4(catv?):2008/09/18(木) 00:02:00.23 ID:K5U90lT70
 俺はその日から、学校が終わるとすぐに千年桜のもとに向かった。
 それは毎年のことなのだが、今年はこれまでと違う。さくらがいるからだ。
 千年桜に着くと、さくらが笑顔で迎えてくれた。
「……早かったね」
 たどたどしい口調はまだ直らないが、普通に会話が出来るので気にしない。
 頭上では、千年桜が既に花を咲かせていた。
「うわあ、やっぱり綺麗だなー」
 俺はゆるやかな風でさわさわ揺れる花を見ながら言った。隣でさくらが頷いているのが分かる。
「……凄く、綺麗」
 さくらはそう言って千年桜を抱く。しかし、小さな身体に千年桜は大きすぎ、幹に手が回らない。
 さくらは千年桜を抱くことを諦め、その根元に座り込む。俺もその隣に座る。
「ずっとこうしていたいねー」
 俺は桜を眺めながら言う。桜は少し強い風で、その花びらを簡単に散らせてしまっている。
 俺は、その言葉の後にさくらが暗い顔をしていたことに気がつかなかった。

 桜が咲いている時間は短い。一週間もすればその花びらは落ちきり、夏に向けて葉を繁らせ始める。
 千年桜も、もうほとんどの花びらが落ちきり、ところどころ青々とした葉をつけ始めている。
 俺はいつも通り千年桜のところに向かった。しかし、さくらの姿は見当たらない。
「あれ……? さくらー?」
 俺はさくらの名前を呼ぶ。すると、幹の後ろからさくらが現れた。
「そんなところに隠れてたのか」
 俺はそう言って近づくと、さくらの様子がおかしいことに気がついた。
「……どうしたの?」
 俺が尋ねると、さくらは暗い顔をしながら口を開いた。
「……もう、花道と、会えない」
 俺はその唐突な言葉に驚いた。何故会えないのか理解できなかった。
「……もう、会えないから。……ごめんね」
 さくらはそう言うと、走り去ってしまった。俺は呆然としていて追いかけることができなかった。
「なんでだよ……」
 俺はそう言って千年桜の根元に力なく座り込んだ。
236さくらとその思い出(お題:桜) 4/4(catv?):2008/09/18(木) 00:02:32.20 ID:K5U90lT70
 あれから毎日千年桜のところに行ったが、さくらに会うことはできなかった。
 街でも探し回ったが、さくらは見つけられなかった。
 あの子はなんだったのだろうか……。俺は手の中の花びらを弄りながらそう思った。
「もしかしたら、桜の精だったのかもな……」
 俺はそんなメルヘンチックなことを考え、くすりと笑った。
 たとえさくらが桜の精であったのであれ、もう過去のことだ。
 俺はもう、今ではうだつの上がらない禿げ親父だ。こんなことを考えていたのでは笑われる。
 俺は再び頭上の桜を見上げ、気持ちを切り替えた。
「課長! 何してはるんですか!」
 先ほど俺に「かわいー」と言った部下が俺の禿げ頭を叩く。
「痛い! ちょっと痛いって!」
 俺の言葉など露知らず、俺の頭を叩き続ける。
「課長、課長の番ですよー」
 そういって彼女は俺にマイクを差し出した。俺はその意味が分からず首をひねる。
「歌ですよ、歌! 部長が歌ったんなら、次は課長でしょ!」
 彼女はしつように俺にマイクを押し付ける。しかも、俺の鼻に。
「ちょっと、ちょっとやめて。分かったから、歌うからやめて」
 さすがに苦しいので、彼女を押しのけてマイクを受け取った。
 その瞬間、周りからパチパチと拍手が起きる。
「まあ、忘れないけどね」
 俺は桜を見ながら言った。「なんですかー?」と部下が尋ねる。
 俺は「なんでもない」と言いながら、歌い始める。

 さくらとの思い出は、一生忘れないだろう。
237さくらとその思い出(お題:桜)(catv?):2008/09/18(木) 00:04:59.24 ID:K5U90lT70
なんか書き込んでいる最中、二回くらいIDが変わったような……

まぁ、とりあえず
初めて投下するんで、なんかルールに会わないところあったらご指摘お願いします
あと、小説作るの初めてなんで、どうか厳しく評価してくれるとありがたいです
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(東海):2008/09/18(木) 00:24:21.81 ID:ae/FszX5O
ほしゅす
>>237
段落があるのは、無いより読みやすくていいんだけど、
毎回、一文ごとに段落つけてたら意味なくね?
ある程度、区切りがあるとこで切るようにしほうがいいんじゃないだろうか。
話は特に。どっかで見たようなよくある話だった。
桜がキレイだとかが無理矢理っぽくて、あまり好みではない。
作者は桜好き? あまり興味無いのに、なんかがんばって、空回りしてるように感じた。
文章自体は読みやすくていいと思う。
>>233
>  俺がふと上空を見上げると、これでもかと言わんばかりの桜が咲いていた。
……まるで今はじめて桜を見たかのような語りぶり。花見の席だよね?
ブルーシートに向かうまでにいくらでも満開の花の様子を目にしてるはずなので、この記述では不自然さが生じる。
(ついでに言えば「頭上を見上げる」はちょっと居心地が悪い表現だね。頭痛が痛い的な。空を見上げた、とか、頭上を見た、でいいと思う)
俺の勘だけど、書くにあたって漫画のコマ割りのようなものを頭に浮かべたんじゃないかな?
で、最初のカットが頭上を埋める花の絵。それをあまり時系列を考慮せずに文字におこした。違う?

例えば「俺はふと空を見た。頭上には、これでもかと言わんばかりに、桜の花が咲き満ちている」とかなら指摘したような不自然さは感じないと思う…………たぶん。
とりあえず冒頭で気になったことを書いた。続き読んだらまた書く。
241さくらとその思い出(お題:桜)(catv?):2008/09/18(木) 00:41:13.06 ID:K5U90lT70
>>239-240
ありがとうございます。

>毎回、一文ごとに段落つけてたら意味なくね?
確かにそうなんですが、そうしたら見やすいかなと思いまして。
書いててすごく気持ち悪かったんで、今度からちゃんと書きます。

>桜がキレイだとかが無理矢理っぽくて、あまり好みではない。
>あまり興味無いのに、なんかがんばって、空回りしてるように感じた。
確かに、余り桜に興味持ってないです。やっぱり気付かれましたか。
もう少し別な表現考えた方が良かったですね。安易過ぎました。

>……まるで今はじめて桜を見たかのような語りぶり。
確かに、最初は「空を見上げたらそこに桜が〜〜」という形で書いてたのですが、
「空見て、結果的に桜見るのってなんかおかしくね?」とか思いまして……。
で、あの形になったと。せめて「空を見た。視界には満開の桜が〜〜」くらいにしておくべきでした。
242さくらとその思い出(お題:桜)(catv?):2008/09/18(木) 00:54:42.23 ID:K5U90lT70
>書くにあたって漫画のコマ割りのようなものを頭に浮かべたんじゃないかな?
どうなんですかね……。改めて言われると良く分からないのですが。
とりあえず、書くとき自分がドラマに出演しているように考えてますね。
ムービーを起こして、それから書いてます。

>あまり時系列を考慮せずに文字におこした。違う?
そうですね、先に書いた「空見て、結果的に〜〜」の箇所を変えたら、変になったのかもしれませんね。
変えたら、もう一度全体を見直さなければいけませんね。今度から修正します。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/18(木) 00:56:02.29 ID:TxHl7UAoO
で、読んだ。なんだかなあ。

>>233
>  その花びらは瑞々しく、ついさっきまで頭上で咲いていたことがうかがい知れる。
……いや、伺い知るまでもなく、現についさっきまで咲いてたんだよね?
この表現は、例えば散歩途中にふと足下に花びらを見つけたときなんかに使うものだと思う。

>  特に、俺の住んでいた場所には「千年桜」と呼ばれるとても大きな桜の木があった。
>  その桜の木は江戸時代からずっとそこに在り、毎年花を咲かせているらしい。
……江戸時代て、せいぜい四百年前なのに「千年桜」って、大げさなネーミングだなあ。


……とか、こんな感じのツッコミが目立つ。なんで桜が好きかっていう質問についての、女の子の返事が要領を得ないとか文句言ってるわりに
「お母さん」の一言ですんなり納得したり。俺なら「はあ?」て思う。

ストーリーは、まあありきたりだよね。別にありきたりなのは構わないんだけどさ。
とりあえず前に俺が品評会の感想で言われたことを送るよ。
「 こういう使い古された内容を出すなら、文章力で勝負するしかなさそうです。」

お互い頑張りましょう。
244 ◆0UGFWGOo2c (鳥取県):2008/09/18(木) 01:07:36.57 ID:FWtLDev/0
お題:工場 (多分6レス

投下します
245工場(6/1)(鳥取県):2008/09/18(木) 01:08:40.58 ID:FWtLDev/0
「ねえ、あの工場ん中、入ったことある?」
 いつもなんだかガスくさい匂いのするこの団地に、わたしとタカシちゃんはいた。
「ないけど。なに? 入りたいの?」
わたしとタカシちゃんはいつも一緒にいた。まるで本当の兄妹のように。
「うん。入りたい。タカシちゃんが遠くにいっちゃう前に」
団地の中にぽかんと置いてあるベンチに座りながらわたしが指差している工場を、タカシちゃんは怪訝な顔で見ている。
すこしくすんだ白い、無機質な建物。横に長くって、天井から伸びた無数の煙突からはもくもくとまるで雲のようなけむりが吐き出されている。
「でもなさゆり、工場ってのはおれらみたいな子供が入れるような場所じゃあないんだよ」
タカシちゃんはわたしの頭をぽんぽんと叩きながら言った。
「しってる。でも、入りたい。タカシちゃんと一緒に、入りたい」
わたしは自分の頭の上に乗せられたタカシちゃんの大きな手をぎゅっとひっぱった。
その瞬間タカシちゃんはバランスを崩して少しだけ前向きに倒れかけ、あたしはその様子を見て笑った。
タカシちゃんとわたしは、異母兄弟だ。パパは一緒だけどママは違う。
わたしはタカシちゃんが好きだ。
わたしより五つ年上のタカシちゃん。この前まで、学ランを着ていたと思っていたのに、今は紺色のブレザー着て、私の横にいる。高校三年生。東京の会社に内定が決まっている。
つまり、春になればタカシちゃんはこの街から、いなくなってしまう。
「ねえタカシちゃん、入ろうよ。夜にこっそりさあ」
タカシちゃんはわたしの横でうーんうーんとうなっている。
一言、うん、と言ってくれればいいだけなのに。
246工場(6/1)(鳥取県):2008/09/18(木) 01:09:14.80 ID:FWtLDev/0
あの工場で、わたしたちのお父さんは死んだ。
酒癖と女癖の悪いいやなヤツだった。取り柄といえばちょっと整った顔だけだった。
タカシちゃんも、どっかの女と作った子で、その女がある日蒸発して消えちゃって、わたしの家でタカシちゃんも一緒に暮らすことになった。
タカシちゃんが来た日、お母さんはわたしにお兄ちゃんができたね、と嬉しそうに話してくれたのを覚えている。
わたしがまだ小学校低学年のころ、お父さんは自殺した。
目の前にある工場の上から飛び降りた。自殺した原因は酔っ払っていたのか、ノイローゼだったのか、仕事からのストレスなのか、遺書もなんにもなかったから未だによくわかっていないみたいだけど、わたしたちのお父さんはある日突然目の前から消えた。
いつもわたしたちの家にくさいくらいに充満していた酒の臭いと低くうるさく響いていた罵声とお母さんの嘆くような独り言も、同じ瞬間に消えた。
わたしはいつもお父さんなんて死んじゃえばいい、と思っていたのに、棺おけの棺の中で静かに横たわる真っ白いお父さんを見たときどうしようもないくらい熱い涙が目から溢れたのには驚いた。タカシちゃんも同じだった。
お父さんは本当にどうしようもなくてあほな男だった。それでもわたしとタカシちゃんのお父さんだった。
今となってはもう何年も前の話だけど、ふと工場を見ると、あの日落ちて行ったお父さんの姿が見えることがある。
どこか寂しそうな目をしてゆっくりと降下していくお父さんの表情。
実際に、私はお父さんが死にゆく瞬間なんて見ていないのだから、今でも見える落ちていくお父さんは、わたしの脳内が作り出したに過ぎないのだけど、わたしはそんなお父さんをもう何年間もずっと見ている。
そしてその顔は、タカシちゃんの最近ふと見せる表情にとても似ているのだ。
どこか遠いところを見るような目。ぽかんと開いた口。
いつも笑っている楽しそうなタカシちゃんがふっと見せるそんな表情がわたしはとても恐ろしい。
口に出したくないのだけれど、タカシちゃんもいずれ……、と思ってしまうからだ。
だからわたしはタカシちゃんを工場に連れて行きたい。
そんなことにならないように、とお父さんの自殺現場に連れて行きたい。
東京に、もうわたしの近づけない遠いところに、行ってしまう前に。

247工場(6/3)(鳥取県):2008/09/18(木) 01:10:27.67 ID:FWtLDev/0
 次の日の夜、わたしは決心していた。
昨日うやむやにされたタカシちゃんの返事など、わたしは無視することにしたのだ。
タカシちゃんと一緒に工場へ行こう。中を見学することまでは望んでいなかった。ただ、あの建物の近くまでいって、静かで暗いところなのだと知ってほしかったのだ。
時刻は十一時を回っていた。家の窓から工場へ目をやると、数時間前まで明るかったそれは、真っ暗闇に包まれていた。
お母さんは夜の仕事に出ていて当分帰ってこない。
連れ出すなら、今しかない。
わたしはぼんやりとテレビを見ているタカシちゃんの肩を叩いた。
「ねえ、今日満月だからさ、散歩しようよ」

適当に口実のために言った言葉だったのだけれど、本当に今日は満月だったので驚いた。
黒い空の上で、ぽっかりと真っ白い月が浮かんでいた。
タカシちゃんは月を見ながら、「うさぎが見えた!」と笑っていた。
いつものおちゃめなタカシちゃんだ。今横で笑っているタカシちゃんは。
でもわたしは見ていた。今さっきまでテレビを見ていたタカシちゃんの顔は、間違いなくあの表情だったのだ。若手の芸人がガヤガヤと騒がしくしていたバラエティ番組など、タカシちゃんは見ていなかった。絶対。
眠そうなうつろな目で、ブラウン管を見透かすように目をすこし細めて、だらしなくぼけっと口を開けていた。
身震いがする。あんなのは、わたしの知っている大好きなタカシちゃんではない。
わたしは今目の前で楽しそうに夜の散歩を楽しんでいるタカシちゃんとを比べてますます背筋がぞおっとした。怖い。
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(関東・甲信越):2008/09/18(木) 01:11:13.49 ID:TxHl7UAoO
よっ
249工場(6/4)(鳥取県):2008/09/18(木) 01:11:13.95 ID:FWtLDev/0
「タカシちゃん、せっかくだからさ、工場の方まで行ってみようよ。どうせ入れないけどさ」
わたしの提案にタカシちゃんは、まあいいけど、と言って乗ってきた。
「なあさゆり。別に行くのは構わないんだけどさ、なんで工場なんて見たいの? つまらないよ、きっと」
タカシちゃんはわたしのうしろを歩きながら言った。
「えーだって気になるじゃん! こんなに近くにあるのに、行ったことのない場所なんてさ」
真っ赤な嘘ではなかった。正直、そんな冒険心から工場に行きたいと言った気持ちもすこしはある。
「まあ確かに分からなくもないかなあ。今日すっげー空きれいだから行くのにはぴったりだと思うしね」
わたしはうしろをちらりと振り返る。うん、いつものタカシちゃんだ。
すこしだけ安心したわたしは、ずんずんと工場めがけて歩いていった。

 「でけえな」
「うん」
工場の前まで来たわたしたちは、その大きさに圧倒されていた。
遠くから見ても、その大きさは分かっていたけれど、こうして近づいてみるととても大きな工場だということがわかる。
「“アマツ電気”、か。部品とか作ってんだよなー確か」
タカシちゃんはでかでかと書かれた会社名を読み上げ、そしてまた工場に目をやった。
「うん電化製品とかの部品ね。何人くらいの人が働いてるんだろ、一体」
「すげえでしょ、多分」
わたしとタカシちゃんはそんなことを話しながら工場の周りを歩き出した。
250工場(6/5)(鳥取県):2008/09/18(木) 01:11:58.01 ID:FWtLDev/0
「入れないよねえ、どうせ」
「まあなあ。そこまでセキュリティ甘くないと思うぞ」
そう言ってタカシちゃんはまたわたしの頭をぽんぽんと二度叩いた。
タカシちゃんは昔から、わたしになにか納得させようとするときはわたしの頭を二度軽く叩く。わたしはそんな変わらない習慣がうれしかった。
「ここで、死んだんだな、父さん」
わたしの頭に手を乗っけたまま、タカシちゃんはぼそりと呟いた。
「自殺、かあ。馬鹿みたいだよな、おれたちと母ちゃん残して、さ」
わたしはなにも言えなかった。胸が苦しかった。
でもこの苦しさはお父さんの死を思い出してるからなんかじゃない。
わたしの頭にあるタカシちゃんの手と、声が震えているからだ。
「おれさ、ずっと夢見てたんだ。医者になること。ちっちゃい頃からずっと。だから勉強も一生懸命頑張った。父さんが死んでからも、まだ夢見てがんばってた。
いい大学入って、医者になってやる、ってさ」
手が離れる。
「でも現実は無理に決まってんだよな。母ちゃん一人でおれを大学に行かすなんて。自分の本当の子供でもないのに」
タカシちゃんの声は震えている。わたしは息ができないくらい苦しくなる。
さいあくなてんかい、ではない。きっと。だいじょうぶ。わたしは自分に言い聞かせた。
「東京に就職決まってさ、嬉しくないことなかったよ。さゆりは本気で喜んでくれるし。でもやっぱ、周りの奴らは受験受験
ってがんばってんのに、おれ一人社会人にならなきゃなんなくて、なんだろこれってさ。すっげー恨んだ。自分を」
酸素はこんなに溢れているのに、どうして吸えないんだろう。息苦しい。
「さゆりい、おまえはがんばれよ。おれみたいに負けんな、よ」
タカシちゃんの声は少しずつ小さくなっていった。そうして急に黙ったかと思うと、また、わたしの頭の上に手をやった。ぽんぽんと二度叩いた。
そんなわたしの頭の中には、おれみたいに、の言葉だけがまるで呪文のようにうごめいていた。

251工場(6/6)(鳥取県):2008/09/18(木) 01:14:53.32 ID:FWtLDev/0
次の日目が覚めるとタカシちゃんはいなかった。
次の日もそのまた次の日も、次の年も、ずっとタカシちゃんは帰ってこなかった。
急にわたしたちの前から姿を消してしまった。最初のうちは慌てていたお母さんを尻目に、わたしはタカシちゃんを捜す気にもならなかった。
そしてわたしはすこしだけ浅はかだった自分を恨んだ。
自殺という最悪なケースではなく、失踪という形でタカシちゃんは消えてしまったのだ。
わたしの死の象徴はいつだってあの工場だった。無機質な建物、不自然な白さ。あの、お父さんの表情。
でも今はすこしだけ変わったみたいだ。あの工場は、わたしを拘束するものでしかない。
お父さんとタカシちゃんのあの目、あの口、あの表情。
そしてタカシちゃんの“おれみたいに”の呪文。
それらの呪縛が、今日も生かすのだ。
わたしだって負けたいのに、と胸を苦しめているわたしを。


252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(鳥取県):2008/09/18(木) 01:17:55.25 ID:FWtLDev/0
すっげー久しぶりに書いた&投下しました。
半年以上ぶりくらいだ…orz
感想、アドバイス、指摘お願いします!
253さくらとその思い出(お題:桜)(catv?):2008/09/18(木) 01:20:01.20 ID:K5U90lT70
>>243
>伺い知るまでもなく、現についさっきまで咲いてたんだよね?
確かに、その表現は安易過ぎました。改善します。

>せいぜい四百年前なのに「千年桜」って、大げさなネーミングだなあ。
なんか、地方とかそんなのありそうな気がしまして……。主観に頼りすぎですね。

>「お母さん」の一言ですんなり納得したり。
うーん、確かに……。私でもなんか「え?」って思うかもしれませんね。
もう少し表現を考えてみます。

>ストーリーは、まあありきたりだよね。
そうですよね。ただ、こういうのの方がマジメなのが書けるかな……と思いまして。
実は、「桜」のお題で真っ先に考えられたのが
「桜の花びらに乗って川を流れ、旅をする小人の関西人」
「桜を見に来た人食いエイリアン」
とかで……。基本的におちゃらけたのが好きなんですが、マジメにいったほうがよろしいかと……。

とりあえず精進します。ありがとうございました。
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 02:06:11.07 ID:K5U90lT70
僭越ながら感想をば……。

まず、最後まで読んでみて、工場の形がよく分かりませんでした。
というのも、最初に写真のような感じの工場を思い浮かべてしまいまして(本当はもっと平べったいですけど)……。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org0124.jpg

それで、最初の方で「どこから飛び降りたんだ?」と思いまして。
もう少し工場の描写があった方が良いかもしれません。

あと、さゆりちゃんが何故そこまでタカシ君を自殺現場に連れて行きたかったのか良く分かりませんでした。
タカシ君が自殺したお父さんと同じ表情をしているのであれば、なんとしても近づけさせたくないのでは?
さゆりちゃんに何らかの考えがあったのかもしれませんが、その描写が欲しかったです。

最後に、タカシ君の失踪がとてもすっきりしない終わり方だと思いました。
きっかけは工場に行ったからなんでしょうか?工場では失踪に至るほどの何かは無かったように感じたのですが……。

蛇足ですが、最近の工場は煙をあまり排出しません。色々と最新型の機械になってますし。
私は工業系なので色々な工場を見ていますが、特に電気系の工場は煙の排出はほとんどありません。


以上です。少し眠いのでおかしなことを言っているところもあると思いますが、参考になれば幸いです
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 03:03:11.28 ID:TxHl7UAoO
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 04:33:19.59 ID:kpUKSipe0
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 05:45:37.83 ID:TxHl7UAoO
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 06:52:36.22 ID:kpUKSipe0
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 07:24:06.95 ID:pCxNYQ+MO
>>220
おかげさまで救済スレに書き込ませていただきました
その節はありがとうございました

置き土産、静寂把握しました
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 08:23:09.67 ID:Gy9yuSzd0
>>259
特別な事情がない限り、
本スレ規制者救済スレッド5
http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1220800133/
こちらの方が良いです。
すぐに発見、転載できるので。

では転載開始します。
261角砂糖(お題:珈琲)1/4:2008/09/18(木) 08:23:47.66 ID:Gy9yuSzd0
 やはりCMのようにはいかないな――。私は渦を巻くコーヒーにクリームを落とし、そう呟く。黒く濁る海に注ぐ白は、決して互いの螺旋を描くことなく拡散する。いっそ木工ボンドでも垂らしてやろうか。
「……あなた、よくそんな苦いもの飲めるわね」
飲んでいれば慣れるさ、とは誰の言葉だったろうか。今でこそ角砂糖を摘む私にも、そんな事は考えられなかった時期があったのかと思い返す。
気付けば空になっていたカップを置き、いつものように台所へ向かう。我が子には真っ直ぐに育って欲しい。忙しい朝だからこそ手料理を味わって欲しい。そうして朝食を作り終えた後、息子、娘を起こすのが私の一日の始まり。
 お父さん、行ってきます――。息子に娘を見送ると、いよいよ私にも時間が無い。一人でネクタイを絞め、慌てて玄関をくぐる背中に、行ってらっしゃいと聞こえた気がした。
262角砂糖(お題:珈琲)2/4:2008/09/18(木) 08:25:25.64 ID:Gy9yuSzd0
妻は甘いものが好きだ。よく三度の飯より、という一節が例えに使われるが、妻のそれはまさに文字通りといった
ところか。何でも学校を休みがちだった妻の唯一の楽しみがお見舞いの品のお菓子、果物だったりで、小さい頃
はそれ以外の主立った記憶が無いらしい。口にするのがそういった物だけでも、何ら違和感を感じないと言うのだ
から驚きだ。むしろ男の人の方が甘いもの好きなんだよ、とは妻の言葉。私はそれを軽く流し、決まってブラックの
コーヒーを口にしたものだ。
263角砂糖(お題:珈琲)3/4:2008/09/18(木) 08:26:08.12 ID:Gy9yuSzd0
定時通りには帰らせて欲しい――。事情が事情とはいえ、嫌な顔一つせず送り出してくれるこの会社には感謝してもしたり
ない。ただでさえ構ってあげられる時間の少ない我が子に、少しでも長く接したい。急ぎ足で自宅に帰った私は、玄関をくぐ
ると同時に懐かしい香りに包まれた。君なのか?いやそんなはずは、――。
「おかえりなさいっ、お父さんっ」
「今日は私達がご飯作ったんだよっ」
「調理実習で習ったカレーだけどねー」
ただいまと返す私は、成る程と合点する。
「今日は私たちが作ったんだから、お父さんはお皿の係ねっ」
子供達の優しさに情けなくも嬉しさが込み上げ、私は恵まれた自分を天に感謝した。
そのカレーは、我が子の手作りという欲目を抜きにしても美味しかった。それにしても、玄関で感じたこの懐かしさは――。
「お姉ちゃん隠し味とか言って、奥に隠れてたよくわからない粉平気で入れるんだからー」
「美味しくなったんだからいいでしょ?」
毒だったらどうするのさ、そうぼやく息子に、私はまたも合点する。そう、これは妻のカレー。君はこんな所にも生きていたの
だ。辛過ぎないそれを再び口にした時、何故か私の視界は滲んでいた。
264角砂糖(お題:珈琲)4/4:2008/09/18(木) 08:26:56.21 ID:Gy9yuSzd0
 誰にも甘えず、苦しみは耐え忍ぶ。それが強さだと思っていた。それを苦痛と感じなくなる事が、強さ
だと思っていた。その今にも壊れてしまいそうな体に二つもの生命を宿し、生きる場所を与えて上げた
妻の偉大さと言ったらどれほどだろう。私など、君がいなくなってしまった苦しみにすら耐える事が出来
ない。恐らく私はそれに慣れる事は無いだろうし、慣れたくもない。強くなんて無くていい。ただ君に縋り
たかった。
本当に甘えたかった人はもういない。だから私は己の若さに二摘み程の本音を加え、それを飲み干す。
妻の残した二つの宝を大事に寝かしつけ、空のカップにもう一度注ぐ。自身の左薬指のそれと同じ形の、
小さな指輪を宙にかざし、一人乾杯をする。
「君の子供は、こんなにも大きく、真っ直ぐ育ってくれた」
そう呟いた私はカップのそれを一気にあおる。
弱く、淋しがり屋なのはいつだって男だ。縋りつくのが甘さだったとしても、おかしいことなんて何も無かっ
た。今なら妻の言ってた事が分かる気がする。瞼が自然に落ちていく。指輪の感触を確かに感じながら、
静かに意識を手放した。そんな十年目の結婚記念日。
265角砂糖(お題:珈琲)4/4:2008/09/18(木) 08:30:29.15 ID:Gy9yuSzd0
以上終了。

>>259
ちなみに、貴方が書き込めなかった理由は、行が長すぎるからです。
1行の最大文字数は128文字なので、それを超えると書き込めません。
さらにいうと、携帯では難しいかもしれませんが、50〜60文字で改行をした方が、単純に見やすいです。
まあ、もう一度>>1をご覧になって、次回投下時に注意してください。

時間がないので感想をつけられずに申し訳ないです。
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 08:31:18.33 ID:Gy9yuSzd0
名前欄消し忘れとか、恥ずかしい。
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 08:32:19.97 ID:Gy9yuSzd0
言い忘れていましたが、適当な長さで改行をさせてもらいました。
悪しからず。
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 10:23:32.24 ID:txp9lYEOO
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 11:50:38.51 ID:/bCaKnre0
転載乙。ほ
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 11:51:12.01 ID:48m5VdE9O
ほう
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 12:52:53.68 ID:cgw29GYW0
お題などをー
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 12:59:07.39 ID:3aelsP6SO
秋雨
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 13:01:02.50 ID:cgw29GYW0
はあくー
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 13:10:38.79 ID:pCxNYQ+MO
>>265
転載ありがとうございました
行数の件は知らなかったので次から気をつけたいと思います
どうもご丁寧にありがとうございました
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 13:18:15.12 ID:+0pqzJqX0
>>252
 さゆりの性格が掴みにくい。冒頭では精神的にまだ幼さが残っている、
と思うと父のことをけなす。義兄のことを心配してアクションを起こしてみたり
物事を考える力は持ってるように思える。自分は少し違和感を感じました。
もしこれがこの年頃特有のアンバランスさを狙っての描写だとしたらすごい。
 タカシが失踪するという終わりは何ともすっきりしない。行動に至った理由が
いまいちはっきりしないと思う。父の自殺を「馬鹿みたい」といってるわりに
やってることは大して変わらないですし。一人進学できなかった、というのも失踪の
理由には弱いように感じます。そんな周りから見れば些細、とも思えることが
彼の心を締め付けて蝕んでいたのかもしれないですけど。

>>259
投下できたようで安心しました。

 一レス目が非常に分かりにくかった。父親の一人称である、ということに
気づいたのは三レス目でした。自分の読解力不足もあるのだろうけど。
 逆に四レス目の雰囲気はとても暖かでよかったです。
>だから私は己の若さに二摘み程の本音を加え、それを飲み干す。
 この一文は素敵だと思います。
 あげあしをとると
>息子に娘を見送ると
 娘に息子、のほうがよいかと。お姉ちゃんが先に来た方がしっくりきます。
>妻は甘いものが好きだ。
 好きだった、のほうがよいのでは。
すごくこまかいですけど。

>>265
転載乙です。
救済スレへの投下を進めておきながら自分で転載できず申し訳ないです。
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 14:17:00.58 ID:+0pqzJqX0
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 15:06:09.82 ID:+0pqzJqX0
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 15:39:08.69 ID:+0pqzJqX0
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 16:17:16.86 ID:0nvg2Eix0
お題ください
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 16:29:11.16 ID:+0pqzJqX0
>>279
きらめき
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 17:01:44.91 ID:KG1sqKUIO
題くだ
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 17:03:24.43 ID:+0pqzJqX0
>>281
圧力
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 17:49:27.38 ID:+0pqzJqX0
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 18:20:15.53 ID:+0pqzJqX0
真っ赤な空に二重の馬鹿でかい虹が架かってて気持ち悪い
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 18:44:00.41 ID:+0pqzJqX0
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 18:58:47.77 ID:fZqU4rPSO
お題くれ
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 19:03:02.89 ID:+0pqzJqX0
>>286
伝説
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 19:37:36.85 ID:xJK2g+kU0
書き上げられる気がしないけど、ものは試しでお題くださ
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 19:44:47.51 ID:w+WahtZA0
>>288
吹雪

僕にもくだしあ><;
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 19:45:11.23 ID:+0pqzJqX0
>>288
永遠

すごい過疎だな
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 19:45:53.59 ID:+0pqzJqX0
>>289
欠点
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 20:00:35.30 ID:+0pqzJqX0
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 20:19:40.10 ID:3aelsP6SO
半分ぐらい書いては、それ以上書くのが面倒になって放置
この繰り返しだぜ、はっはっは
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 20:35:31.56 ID:+0pqzJqX0
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 20:54:24.71 ID:+0pqzJqX0
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 21:01:39.42 ID:me8/PbMx0
おだいぷりず
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 21:06:33.93 ID:UVW40fS60
咀嚼
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 21:44:25.51 ID:+0pqzJqX0
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:01:52.56 ID:KG1sqKUIO
雑談SHIYOUZE!
小説を書くに当たっての順番?とか

俺は
タイトル思いつく

タイトルにあった内容考える

登場人物

執筆


つまり俺にとって題名は一番大事
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:04:47.16 ID:DTokR1fA0
俺は内容ありきだなー
できあがってから適当にタイトルつけるだけだわ
お題がある場合はもちろん違うけど
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:09:37.38 ID:KG1sqKUIO
やっぱり一番最初に目にするのは題名なわけよ
でも読者を期待させるのも題名で
内容が乏しいとリアル鬼ごっこみたいになる

小説家すげーな
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:12:25.47 ID:+0pqzJqX0
俺は書きたいシーンから物語をつくるな
大抵途中で矛盾が生じてあぼんだけど

題名とか人名決めるのは苦手だわ。狙いすぎてしまう
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:15:08.15 ID:id3cK+iy0
テーマ決めてから、内容ある程度考えてプロット組む。
タイトルはだいたい最初に仮でつけるけど、後で変えるな。
人名なんかも仮で気分で変える。
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:16:04.05 ID:K5U90lT70
軸になるもの(お題)から、世界観を作る
で、そこから登場人物、ストーリーが生まれる
で、最後に題名っていう流れで考えてまつ
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:16:55.64 ID:ApA9O+B/0
ネタを搾り出す

搾り出す

欝になる

絞り出る

下書きする

本書きする

消す
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:20:16.80 ID:9GKvnjVx0
なんかネタよこせ
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:22:32.72 ID:K5U90lT70
>>306
カップラーメン
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:22:42.18 ID:+0pqzJqX0
>>306
傲慢
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:23:19.10 ID:9GKvnjVx0
把握
3ヵ月後にまた
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:29:24.65 ID:KG1sqKUIO
プロット組むと
プロット組んだことで達成感が生じて本編書けなくなるんだが

プロット組む奴はそこらへんどうでしょう
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:34:41.79 ID:ae/FszX5O
お題と出だしとオチが思い付いたら書く
たまにオチを書きながら考える→途中で詰まる


品評会お題マダー?
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:35:19.62 ID:ae/FszX5O
×お題と
○タイトルと
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:35:40.39 ID:+0pqzJqX0
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:37:32.77 ID:id3cK+iy0
予定表がないとgdgdになって書けない。
いきなり書くと矛盾とか出てくる。
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:47:11.32 ID:ae/FszX5O
>>313
うを、もう出てたのか。
みんな書いてるから過疎なんだな……
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:47:21.27 ID:KG1sqKUIO
ふむ…確かにgdgdにはなってしまうな
ありがとう参考になった

さっき昔書いた小説読んでみたら
あまりの文才のなさに恥ずかしくて携帯投げちまったぜ
『意味が分からなく、もっともどうしていいのか分からない』
とか俺意味わからないshine
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:51:04.92 ID:4qiqouQ+0
プロットってどの程度まで書く?
おれのプロットってこんな感じなんだが

タイトル:未定
テーマ:プロットを作る。楽しく書く。
お題:プロット
ワード:小説、BNSK、明るい、アホ、雨

山田太郎:主人公、男、高校2年生、根暗
ポチ:太郎のペット、メス、シベリアンハスキーの4歳

起:太郎起きる。ポチと散歩へ
承:舞台説明
転:〜〜して太郎が○○なる
結:まとめて終わり

って感じなんだけど、みんなもっと細かく書いてる?
誰か見せられるプロット持ってない?
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 22:59:53.70 ID:+0pqzJqX0
参考にならないと思うけど

お題:美女

案1          案2

美女発見       もぐもぐしてるとこ

ついていく     視点変更 時間戻す

捕食        もぐもぐされるところ

短編だとこんなもん
あとはwikiとか辞書で調べたりした言葉の意味をぺたぺた貼ってるだけ
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:10:53.55 ID:YZ5uygit0
お題貰っておいてアレなんだが貰ったお題が複数有る場合はそれら全部を網羅すべきなのか?もらうだけに
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:12:00.52 ID:261pmZSD0
>>319
使いたいのだけ使えばいいよ!
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:12:59.63 ID:YZ5uygit0
thx
脳汁垂れ流したままがんばる
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:19:12.32 ID:261pmZSD0
俺のプロット(127回『線』編)

線→糸泉→くム小泉→『くるみのムネ小学校の泉ちゃん』などと書き込んでみる
線→ライン→LINE→LI NE→りね→里音
ミステリ→刑事→ゴリさん→姫ちゃんのリボン→ゴリ川警部

後は書きながら考えていった。
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:25:13.85 ID:XnhZc43F0
話が二つ浮かんだぜ
二つ出品できるか、それともどっちつかずで終わるか……。
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:36:22.88 ID:YZ5uygit0
直前に本とか読んでいたりするとモロに影響受けてしまうのはいかがなものか
まともに文章書かないからか自分の作風というものがまるでわからない
書くことを繰り返せば次第に定着するものなのだろうか
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:38:51.84 ID:eRXacgeK0
俺が書くと全部劣化西尾維新になるんですが
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:47:37.74 ID:4qiqouQ+0
>>324
おれも影響受けやすいタイプだ、道具とか舞台とかで。
スカイクロラを見てきたせいでとっても飛行機が書きたい

でも文章はあまり影響を受けないな
一応、目指してる文体があるせいかも
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/18(木) 23:58:55.69 ID:YZ5uygit0
おれなんか途中まで書いて完全に別の小説のパクリだとなってしまった。

というか人物紹介だけで全部埋まりそうだ
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:04:58.06 ID:VT3AeEfG0
人物紹介なんかほとんどせずに、話を進めるためのただの人形になっているな、俺は。直さねば。
329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:22:40.39 ID:OFERBz2h0
お題暮れ
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:24:18.87 ID:gX3UO4rQ0
>>329
二人でお茶を
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:25:09.23 ID:OFERBz2h0
はあくした。規制解けて実家から帰ったから存分に書けるぜ・・・
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:33:26.06 ID:1cw/+yWU0
虚航船団第一章ちっくな構成にしたのが間違いだったかしらん
起承転結まで書こうとしたら確実に数レスじゃ収まりきらない
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:35:29.99 ID:OFERBz2h0
そういや品評会のお題って出た?
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:41:41.39 ID:gX3UO4rQ0
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 00:42:43.48 ID:OFERBz2h0
>>334
d
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 01:26:43.34 ID:gX3UO4rQ0
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 02:14:44.14 ID:GbhK8g2l0
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 03:03:51.18 ID:gX3UO4rQ0
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 04:34:48.54 ID:hProyHyR0
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 05:00:54.40 ID:SF4wquSiO
阻止
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 05:32:12.67 ID:hProyHyR0
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 05:50:07.27 ID:SF4wquSiO
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 07:22:12.48 ID:SF4wquSiO
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 08:17:38.13 ID:oRk/v9Yz0
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 09:02:36.35 ID:MHWgKxwl0
いつの間にか県名表示が消えたか
今回の品評会は個性を光らせたいなぁ
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 09:38:44.71 ID:oRk/v9Yz0
>>345 全巻では「うおっ、まぶしっ!」とコメントできることを楽しみにしてる
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 10:22:22.26 ID:hProyHyR0
言われなくてもスタコラサッサだぜい!
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 10:22:24.67 ID:OFERBz2h0
しゅほ
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 11:25:29.69 ID:hProyHyR0
ぽぽっぽー
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 12:25:01.14 ID:hProyHyR0
あいあいあー
351あず:2008/09/19(金) 13:35:50.23 ID:JqDtdws3O
お題ください
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 13:36:00.49 ID:SF4wquSiO
保守
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 14:09:19.10 ID:hProyHyR0
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:00:19.65 ID:hProyHyR0
ぴっぴぴー
355◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:10:59.40 ID:0dzfmobAP
もの凄く今更な感じですが全館投下

総評:長く、じっくりと練られた作品は充分に読み応えがあり、更に文章的な読みやすさ
も持ち合わせていれば、それだけで評価は高くなります。個人的には。しかしその分、作
品中の設定に無理や矛盾があったり、登場人物の言動に大きく疑問を感じてしまうと、大
きなマイナス要因となってしまうわけです。
今回No.07へ票を投じましたが、残念ながら百点満点というわけではない。しかし短い中で
ネタを活かしきった技量に素直に感心しました。他に好きな作品、面白かった作品はNo.08
とNo.18。しかし上述のような理由や、足りない部分があり、また好きな世界観だけに評価
が厳しいものになったのかも知れません。
全体を通して面白かったです。ああ、そういう天才の描き方があったか、と。天才そのも
のが主人公なのか、それともその近くにいる傍観者が主人公なのかだけ見ても、非常に興
味深い。参加できてよかった。
356◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:11:14.91 ID:0dzfmobAP
No.01 彼女の道 ◆BCjH.6d5ig
 彼女の「夢」がわからない。あえて伏せ明確にしなかったのかもしれないが、彼女の、
普通の女の子ではない部分だけが強調されて、どう「天才」だったのかが今一つわからな
かった。凡人には理解できない、という点では、いいキャラだと思うけども。
 冒頭の1行やラストの書き方から、視点は常に5レス目の時点にあり、そこからの過去
の話として前半は進んでいるのだと思う。しかしそういう構成だとわかりにくいので、4
レス目の山場のシーンで「通じなかったのは、僕の方だ。彼女の言葉を〜」と、この時に
はまだ理解していなかっただろう「僕」の感情が突然出てくるのが、おかしいように感じ
てしまう。また、この喧嘩のシーンは、生々しい感情が出ていてよかったのだが、舞台に
関する説明が一言もなかったのが残念。これがどちらかの家の中なのか、放課後の教室か
、道端なのかによって、読者が受けるイメージはそれなりに変わってくると思う。
 「じゃあ、僕は必要ないってことか。」「もう、彼女は僕の『彼女』じゃない。」あた
りの言い回しは好き。内面の言葉と共に、作者の頭の中にある周囲の環境を伝える言葉も
もう少し書き込んでほしかった。


---
No.02 パズル ◆hruvc8ph8Q
 1レス目でまず下準備の説明を全てしようとしていて、凄く息苦しく感じる。またその
後3、4レス目で展開される物語も非常に濃く、性急すぎて、読み手が驚いたり一息つく
ような間がない、と感じた。緩急というか、特に見せたいシーン(歯車を置く〜天才的位
置と判明する、と思う)をもっとじっくり書いていくといいんじゃないだろうか。
 逆に2レス目の会話の部分は、ともすれば誰の言葉かわからなくなり、シーンとしての
重要性がわからなかった。客の男は再び登場するような感じもしたし。同じ内容を表現す
るにも、別の方法があったかも、とも思う。
357◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:11:36.13 ID:0dzfmobAP
No.03 離さない ◆h1izAZqUXM
 何というか…、御都合主義乙。どこのギャルゲの導入部かとww
 勿論それをトコトンまで突っ走ってくれれば面白かったかもしれないが、単調な過去の
説明に終始するだけで、楽しめる部分が少なかった。
 また「彼女」には、箱入娘で世間知らずなお嬢様ではあるが、「天才」である必要性が
感じられなかった。1レス目で取ってつけたような説明があるが、主人公による、こんな
娘が俺の彼女なんだぞ、という慢心に繋がるだけで、天才を軸とした話とは言いがたいよ
うに思う。

---
No.04 一勝全敗 ◆2/tl4kvsZM
 見知らぬお姉さん…だと…? それはつまり莉子が過去に行き、2人の何らかの勝負に
助言して主人公に勝たせた、ってことか。で、多少未来が変わり、主人公はそれに気付か
ない、と。しかしそうだとすると大きな疑問が残る。文中の彼女の台詞から、開発したタ
イムマシンでは未来に向かうことはできない。つまり莉子は現代に戻ってこられないので
は…。孤独な天才による奇行、これらを全部含めた実は悲しいラストなんだとしたら、上
手いなとは思うが。また具体的に、かつては負けたものの、歴史が変わって勝ったことに
なったエピソードを挿んだ方がよかったんじゃないだろうか。
 タイムトラベル物に関しては、多くのSFでパラドックスの説明を試みているが、今作で
はそれを完全にスルーし、莉子は天才だから何とかなるだろう、という一言で済ませてし
まっている。この点は凄く面白かった。
 タイトルで損をしているように思う。前半で、一度も勝てないまま、と過去のものとし
て話し、タイムマシンが出てきて、タイトルに「一勝」が入っていては、ネタバレってレ
ベルじゃないと思う。まあラスト自体は想定外だったけど。
 マスコミに取り上げられるほどの超天才なら、各大学・研究機関から引く手数多で、独
自にタイムマシンの研究なんてしてる暇ないと思うけどなぁ。ずっと大学院にいるのだと
しても、研究に追われてそれどころではない気がする。
 細かいところだが、2レス目9行目の「人類」は単純に「人間」のほうがしっくりくる
ように思う。人類、とすると生物学的に他の種と比べて人間全体を指すような感じがする
ので、唯一絶対の彼女の存在を表すには不向きかと。
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:11:43.28 ID:zdG1vua20
お題お願いします
359◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:11:49.66 ID:0dzfmobAP
No.05 エンジン ◆ML.K5wMH76
 特に幼少時の天才というのは、概ねこのような感じなんだろうか。それが大人になって
凡人に成り下がってしまったのか、あるいは与り知らぬところで天才として活躍している
のか。どこか寂しさも残る終わり方は、考えさせられるものがある。
 少年の一人称ということで、多くの擬音語・擬態語が使われているが、慣れないせいも
あってかやや読みにくく、目に付いた。
 対照的なふたつのエピソードは適当な長さでよかったが、前半のエピソードにも主人公
の心に残るような文句があってよかったんじゃないかと思う。ただどうしても、全体を通
して、何だかなぁという感じが残る。


---
No.06 そっかー ◆8wDKWlnnnI
 ちゃんと検証したわけではないが、史実なんだろう。初めて知るエピソードも多く、へ
ぇとか、なるほどなどと思った。しかしそれ以上のものはない。筆力はあると思うが、オ
リジナルな部分は少なく、人の一生という長い物語を読み終わっても、まさに「そっかー
」の一言。楽聖の生き方にツッコミを入れてもしょうがないだろうし。オチにニヤリとは
したが。
 そのオチに絡むであろうからか、トムの名は最後まで伏せられたままだった。語り手ケ
インの名は何度も登場してくるのに、相棒の名が出てこないのは、逆に不審に思ってしま
う。トム、だけでエジソンのこととはバレないと思うので、早い段階でそれとなく晒して
も問題なかったんじゃないかと思った。あと、訴訟王の方の1文は余計ではないかと。
 「不手腐れる」→「不貞腐れる」、「悠に百を越えて」→「優に百を超えて」ほか、誤
字が多かったのが目に付いた。
 ラストのまとめのシーンで発明品の技術力を指し、「当時では考えられない」とあるが
、当時では考えられないのならこの言葉は出てこないだろう。台詞の後、ここで一気に視
点が飛躍したとも考えられなくもないが、前後から言って、やはり無理があるように思う。
360◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:12:05.15 ID:0dzfmobAP
No.07 辞書 ◆MIN/fihsk2
 巧い。短い中で本当によくできていると思った。これにぐだぐだと長い解説が加われば
、随分とつまらなくなっていたことだろう。スパッと一気に読ませ、かつわかりやすいラ
ストもあって読了後の気分が良かった。
 ただしネタ勝負な感じは否めないので、文章一つ一つはもっと丁寧に作りこんでほしい
。例えば冒頭の1行目は、どれがどの語を修飾しているのかわかりにくく、ここで躓いて
しまう可能性もあるだろう。また店長の昔話の導入が不自然な感じがするので、もう少し
自然な流れにした方がいいと思う。
361◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:12:22.43 ID:0dzfmobAP
No.08 イルカと麻薬 ◆zH52hPBzFs
 ああ、そうか、「麻薬」か。なるほどな…。切ないな。4レス目の状況説明のシーンま
で来て、最後には天才イルカが、全生物が助かる超天才的な救済策を考え出すか、とも想
像したのだが。ただ、主人公が惑星に残りイルカ達と心中する、というアリガチで陳腐で
臭すぎるラストでなくて良かった。これは根拠のない推論だが、半月あれば宇宙船を何往
復かさせ、特に知能の高い動物だけは連れて行くことはできるんじゃないかなー。個体間
に差別が生まれるから、適切ではないか。うーむ。どこか南極物語にも通じるなぁ。
 2レス目冒頭で、主人公から「理由はわからないが待機命令が出ている」という旨の発
言があるが、これがどうにも怪しく、後にある大事をわくわくしながら待つ反面、ネタバ
レとは行かないまでも、ちょっとあざとく感じた。
 最も引っかかったのは、5レス目にあるエルーの自己中心的とも取れる発言。確かに生
き残りたいだろうし、自分は他のイルカとは違うという、自覚も自信もあったのだろう。
しかしやはり、彼がこの考えに至る展開が急すぎて(天才ゆえかもしれないが)、唸って
しまった。また、エルーが天才であり、「麻薬」のためにもう普通の生活には戻れない、
という物悲しさを引き立たせるには、序盤からエルーはやや孤独であるとか、イルカより
もヒトと接することを好む、といった説明を、それとなく織り交ぜていれば良かったと思
った。
 しかし他人の感想と比べられるのも品評会の醍醐味だと思うが、説明が少ないとか難し
いってのが、割りとあったなぁ。似たような舞台設定なら、自分も同じような感じで書い
てそうだ。他山の石とさせてもらおうww
 また細かい点だが、これほど科学が発達していれば、粉末状の「緑茶の素」くらい化学
合成で作られてそうw

---
No.09 人間設計事務所 ◆LBPyCcG946
 内容や設定自体は面白かった。商売人の語り口も読みやすく、特徴的で良かった。しか
し1レス目、部下にお茶を飲ませてもらう箇所でオチは読めてしまう。そしてそうなると
、それ以降ぐだぐだと続く説明は長く退屈なだけ。もっとすっきり簡潔でスパッとしてい
れば良かったのに、と思う。
 他に特に目立って悪い点もないので、それが非常に残念だった。
362◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:12:35.54 ID:0dzfmobAP
No.10 プレス機の脇で ◆BqgMEgxWzg
 ポスカ…? タスポではなくて…? あと、なんでユウトは県内一の学校に行かなかっ
たんだろー。
 なるほどプレス機か。最後まで読んで、皮肉が効いていて、うまい比喩だと感じた。し
かし大学というのは、総じて自由な場であり、進学校の高校までの抑圧された雰囲気とは
違って、学びたい奴は学べばよい、というスタンスなのだから(勿論知る由もないが、最
高学府だってそうだろう、きっと、多分)、ラストにある幾つかの表現は適切でないと思
った。それを除けばいいストーリーに仕上がっているが、ユウトが(学校から見て)改心
した理由がよくわからない。学校生活の中で、それこそ“プレス”されてしまったんだろ
うけど、そこに至る過程の描写がほしい。
 3レス目「こういう体育系の教師」とあるが、情報の授業の担当が体育会系というのは
いささかおかしな気がする。勿論今の時代、教師たるものパソコン使えて当たり前であろ
うから、この設定はまったくないわけではないと思う。しかしそれなら「こういう」の語
が指す、体育会系である描写が欲しい。


---
No.11 クレイジーナンバーズ ◆fSBTW8KS4E
 確かに5択のクイズ番組ってあんまりない気がするけど、25%から20%の間に、最高の
クイズ番組になる有意な差は見られない気がする。と、まずここで引っかかる。そして爆
弾の解除コードの1/125と、上山にある特殊能力。125という、理系人間からすれば非常に
キリのいい数字、しかもカギになる5の3乗だということにすぐ気付いてしまうので、ネ
タとしてはイマイチ。しかも上山は超能力は持っていても、天才ではない。更にプロデュ
ーサーの仕掛けたこの企画が(彼は上山の能力に気付いていたのかどうかわからないが)
、クイズでも何でもなくまったくの運によるものと思われるので、ますます「天才」から
逸れていってしまっている。
 ただ壮大なオチは面白かった。この世の全ては作り事、なんて考えたら、哲学的オチで
すらある。しかしこんな番組、今の日本で本気で作れるわけないよなぁ。いや、今の日本
じゃなくてもさすがに無理かw
363◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:12:54.76 ID:0dzfmobAP
No.12 1%の関係 ◆evLIDD.pqk
 まず目に付いたのが、文中に「しかし」を持ってくるやり方。日常会話ではまず使うこ
とはなく、非常に小説的な言い回しだと思う。しかも小説内でもそれほど多用されること
はない。逆接の接続詞「しかし」は文または節の頭にくるのが本来の形なので、何度も何
度も出てくるとやはり違和感がある。あくまでも想像だが、英語の影響かと思う。英文法
に詳しいわけではないが、英語だと“however”なんかを主語の次に持ってくるのはよく見
るし。勿論効果的ではある。というか、自分も今作で使ってるの方法なので大きくは言え
ないのだが。
 結局、問わず語りにお互い感情をぶつけ、お互い慰めあって、お互い理解しあって、と
いう感じ。文章はしっかりしているが、単調なやりとりが続くだけで面白みに欠けた。も
っと山場となるべき箇所があれば、と思う。
 4レス目「諦観」とは(同じ字を含むが)諦めるというよりも、達観し、悟りを開く境
地にまで達することを指すので(“諦”は仏教で言うところの真理の意)、ここでの用法
は間違いかと。


---
No.13 誕生 ◆RuKKX.jwYg
 自分には高校時代、わずかながら剣道の経験があるので、ルールにそれほど引っかかる
ことなく読めた。しかし学習指導要領などを調べたところ、体育の時間に剣道を履修する
のは絶対ではないようなので、ルールを知らない人も沢山いると考えられる。なので、剣
道場の風景の描写や、ストーリーに絡むルールの最低限の説明は、省かない方がいいだろ
う。
 読みやすくわかりやすいストーリーで、天才、というか強者ゆえの苦悩と、そこから一
つ成長した姿を、よく描けていると思う。しかしその直前の4レス目部分、両者が戦って
いるシーンの描写がややわかりにくく、完全には作品の中に入ることができなかった。ス
ポーツ、特に武道や格闘技のような選手の動きは表現も難しいとは思うが、何とか頑張っ
てほしかった。
 しかし国内に敵がいなくなったら、俺だったら人類最強を目指して、フェンシングの達
人とか、早撃ちの名手なんかに挑みに行くかも。って、どこの少年漫画だよwww
364◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:13:08.23 ID:0dzfmobAP
No.14 Normally no marry ◆pxtUOeh2oI
 哲学的で深い内容だった。初回では理解できず、二度三度と読み返したが、それでも自
分の解釈は間違っているのかもしれない。テーマとしてはフランケンシュタイン・コンプ
レックスに集約されるのかなぁ。うーむ。
 2レス目、サライネンの会話の「するでしょう」は、その前に彼の持論が長々と展開さ
れ、また不幸にもレスを跨いでいることもあって、当初のインタビュアーの質問が飛んで
しまうので、「傷つけるでしょう」と正確に補った方がいいかと。
 その後も彼の論理ばかりが延々と展開され、ちょっと読み手が置き去りにされてるよう
な気がした。筆力も世界設定もしっかりしているものの、どうしても独り善がりな部分は
否めない。結局博士とロボットの会話だけで終わってしまっていて、あまりストーリー性
は感じられなかった。


---
No.15 子心 ◆wWwx.1Fjt6
 こえー、ちょーこえぇ…
 よくある子供を死なせたバカ親もこういった感じだったんだろうか。それともこれとは
対局で、今作のようなケースは稀だろうか。いずれにせよ、過ぎたるはなお及ばざるが如
し、か。
 狂気じみた感情表現は巧みで、細部まで拘ってるのは素晴らしい。とは言えこれは、小
説なんだろうか。日記も文学ではあるし、報告書の部分も全体のリアリティーを増すため
の道具としては優秀ではあるが、何とも言いづらい。
365◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:13:23.89 ID:0dzfmobAP
No.16 バイバイ ◆D8MoDpzBRE
 綺麗な話ではあるが、どうも物足りない。彼女らの間にあったやりとりを書かないこと
で、「僕」にとっての謎は、そのまま読者にとっても謎のまま残る。
 それぞれのキャラは上手く書き分けられていて、言動にも説得力があった。文章もしっ
かりしていていいのだが、前半は淡々と進み、なのに一番の見せ場であるクライマックス
は謎を残したまま、という感じ。とは言え何もかもを明らかにすればいいかというと、そ
うでもないわけで、そういう匙加減は多分に好みにも依るだろうし、難しいわね。

---
No.18 人類最後のウチュウ旅行 ◆CH1dcDbVHA
 なんという改名…、間違いなく千波=千早
 ああ、なんだか好きな世界だ。あまり多くを語らずとも、容易に周囲を想像できる。勿
論それはたまたまであろうから、本来ならばもっと描写は欲しいところだけども。特に屋
内の施設に関して。
 しかし千波の天才っぷりがそこまで如実に現れていない感じがした。またストーリーに
ついてもよくわからない謎が多く、それを想像する楽しさはあるものの、綺麗な感じがし
なかった。文章自体はいいと思うんだけど。ともすれば悲劇的な内容なのに、それを感じ
させない(あるいは気づいてない?)キャラの感情は面白いと思った。

---
時間外No.01 白痴になったきりん ◆BqgMEgxWzg
 檻に入れられることで、天才になりうる可能性を排除されてしまった、ということか。
麒麟⇔きりんがわかりにくいものの比喩としては面白いかもしれない。しかし「天才」は
まったく感じられなかった。
 麒麟が話しかける動物達は、だんだんと知性的になっているのだろうか。そうならば最
初と2番目の、犀と鮭は逆の方が良かったかも。
 全体的に童話や昔話のような体裁なのに、扱っている中身が小難しく、しかもその哲学
的問いも答えの在り方が微妙で、疑問が残る。ただ、いつの間にかコンクリートの上にい
たときには、ぐっと来た。ああ、これはお伽話では終わらないな、と。
366◇SfieWwzaTw:2008/09/19(金) 15:13:45.81 ID:0dzfmobAP
最後になったけど
自分の作品を読んでくれた人、感想くれた人、そして投票してくれた人、本当にありがとう!
作品内にある最後の質問に律儀に答えてくれた人が2人いて、
それが人間とコンピュータに1票ずつ入っていて、非常に感慨深いものがありました



以上、転載お願いします
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:14:55.48 ID:0s63FvyXO
>>358
広場
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:14:57.48 ID:0dzfmobAP
以上、転載お願いされました

>>358
ごめんね
お題 待ちぼうけ
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:22:05.15 ID:hProyHyR0
全感、転載おつです
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:44:11.99 ID:3GOPftUc0
転載、全巻乙でした。

全館でも自分の作品について自己解説する人って少ないのは
やっぱし「作品が全て」という考えが多いからなのかなぁ
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:47:45.65 ID:VT3AeEfG0
作品が全て、ってどういう意味だい?
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:55:24.06 ID:XBXKjaaAP
>>371
作品を読んでもらって理解してもらえなかったならそれは筆力不足。
自分の書きたいこと、書けることは作品内で全て表現し切る。
って意味じゃないかな>作品が全て


作品投下した直後に、〜っていう話なんですって解説されると「かっこ悪い」って思うけどね。
ただ、感想いくつかもらって、あー理解してもらえてないなぁとなったら説明するのも悪くない気がする。
それを求めてる人もいるかもしれないし。
難しいね。
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 15:58:08.66 ID:3GOPftUc0
作品については作品に書かれている内容が全てであって
自己解説その他は蛇足でしかないからやらない!

みたいな考え方のイメージでした。
自分はどういうモチーフでなんでそういう話にしたのか、
みたいなの語ってくれると参考になるから好きなのですが。

374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:08:50.55 ID:+LF9Y4Bx0
小台下さい
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:11:50.42 ID:hProyHyR0
>>374
勝利

>>373
蛇足とは思わないけど、やっぱかっこ悪いというか
自分がやると言い訳臭くていや
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:12:07.15 ID:3GOPftUc0
大樹
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:17:08.86 ID:XBXKjaaAP
解説読んで「あー、なるほど!」ってなればいいけど、「は? 何言ってんの? この人」ってなると悲惨だよね。
投下直後のはマジで言い訳臭くなるから止めた方がいいとは思う。
そんな解説書くくらいなら、作品内に書けよ、みたいな。
でも、解説を欲するような作品があるのも事実。
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:18:07.27 ID:Y5B4x9vc0
初めてこのスレ来た…お題ください
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:20:05.22 ID:1emr32y40
文才が足りないと言い訳してる時点で終わってる
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:31:48.80 ID:hProyHyR0
>>378
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:37:32.61 ID:PckhqxRG0
じゃあ俺もお題
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 16:42:28.04 ID:3GOPftUc0
>>381
コンタクトレンズ
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 17:10:00.58 ID:hProyHyR0
ほしゅ
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 17:10:31.45 ID:xZykMOKQ0
【モバイル】iPhone不振は「想定内」とKDDI小野寺社長 「スマートフォンよりケータイの方が使いやすい」[08/09/17]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1221713305/

399 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2008/09/19(金) 15:38:18 ID:2XVYsAtf
で、au は何が売れているの? 誰も知らないよ

401 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2008/09/19(金) 15:57:51 ID:uMj2YFhb
>>399
アイフォンの百倍くらい契約者いるよ

404 名前:名刺は切らしておりまして[sage] 投稿日:2008/09/19(金) 16:01:21 ID:qOW4IQZB
>>401
auのなんていう端末?

405 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2008/09/19(金) 16:04:53 ID:uMj2YFhb
>>404
頭が残念な人だったか

412 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2008/09/19(金) 16:16:10 ID:uMj2YFhb
>>408
やっぱり頭が残念だったな

417 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2008/09/19(金) 16:25:07 ID:uMj2YFhb
非なんかないよ。契約者って言ってるのに個別の機種だと思う頭がね。
どこまでバカなのか。

427 名前:名刺は切らしておりまして[] 投稿日:2008/09/19(金) 16:47:50 ID:uMj2YFhb
よくいるんだよな、マジなのに都合悪くなるとネタにするバカ。
どうしようもないな。
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 17:33:18.42 ID:302ttrjUO
聞かれてもいないのに自分から解説するのはなんだかなぁと思ってる。

でも気になるならいっそ作者に聞いてみるのも手だろ。
答えてくれるかは分からんが。
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 17:50:05.96 ID:0dzfmobAP
作品投下→感想→終了
作品投下→感想→感想返し→終了

感想返しあった方が過疎んないじゃん!
解説したけりゃすりゃいいし、したくなきゃしなくていいと思うよ
タイミングは難しいけどね
387あず:2008/09/19(金) 17:52:36.07 ID:JqDtdws3O
お題くれ
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 17:57:20.11 ID:7ii2qZhm0
>>387
宗教
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 18:09:17.73 ID:JqDtdws3O
難しいな
把握
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/19(金) 18:38:07.25 ID:3GOPftUc0
ほほほ
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
お題ください