1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):
川 ゚ -゚)「ふぅ」
川 ゚ -゚)「これでプリントの整理は終わったな」
机の上に散らばったプリント達を片付ける
とんとん、と音を立てて紙を整えていると
窓の外から聞こえてくる雨の音と重なり合った
川 ゚ -゚)「雨か…傘を持ってきていて正解だったな」
川 ゚ -゚)「…そろそろ先生にプリントを渡しに行くか」
先生にプリントを5時までに提出しなければいけなかった
時計をふと見たら、もうすでに4時半頃だった
もう随分プリントの整理をしていたんだな、とため息をつく
自分の座っていた席を立ち、机をちゃんと元通りの位置に戻す
そして束になっているプリントを腕と手で支える
プリントを落とさないように、ゆっくりと教室から出て行った
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:36:13.95 ID:jyyas1DP0
廊下を歩いている途中でふと窓の外を見た
しとしとと降り注いでいる雨が、廊下から漏れている光に反射してキラキラと光っている
川*゚ -゚)「綺麗だな」
川 ゚ -゚)「…ふう」
私は雨が好きだ
これを友人のツンやしぃに言ったら、とても驚かれた
どちらも雨は好きではないらしい
ツンは自慢の巻き髪がぼさぼさになるから
しぃは恋人のギコとどこにも遊びに行けなくなるから
言い分は分かるが、私には関係なかった
自分の髪の毛はいつもまっすぐだし、一緒に遊びに出かける恋人もいなかったからだ
しかし恋人とは雨の日でも遊びに出かけれるのではないのか?
私なら雨の日デートとかでも大歓迎なのだが
まあそんなデートに付き合ってくれる彼氏はいない
雨が好きな女なんて、誰も好きになってくれないのかな
川 ゚ -゚)「雨が好きな人が恋人だったら…」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福井県):2008/09/10(水) 23:36:52.86 ID:RJT0Uldk0
ふむふむ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/10(水) 23:38:31.76 ID:y5eDrSyU0
どれどれ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:39:56.11 ID:jyyas1DP0
思い耽っていると、数人の生徒が私を横切って行った
だけど私は気にもせず、外の景色を見続けた
その時、向こうから歩いてくる二人組みの男子学生の大きな声が響いてきた
(*'A`)「やっぱり雨の日はいいよな!落ち着くぜ!」
私はその声にはっとして、これから先生に渡しにいくプリントの存在に気がついた
教室の中の時計を覗いて見るともう57分だった
残りの3分でこの束のプリントを渡しに行かなくてはいけない
川;゚ -゚)「まだ時間があってよかった…」
ほっと胸を撫で下ろす
川 ゚ -゚)(現実に引き戻してくれて有難う、心の友よ)
私は心の中で感謝した
そして勝手に私の心の友認定にされた男子学生の方に目を向けた
( *^ω^)「雨は好きだお」
川 ゚ -゚)
支援
構わん続けろ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:43:19.41 ID:jyyas1DP0
('A`)「お前晴れの日が好きじゃなかったのかよ」
( *^ω^)「晴れの日は雨の日よりもーっと好きです!」
('A`)「なんじゃそりゃ…」
ひらり
('A`)「…あれ?」
( ^ω^)「ドクオ?どうしたお?」
('A`)「プリントが落ちてきた…」
( ^ω^)「さっき僕らの横を走っていった綺麗な子のかおね?」
('A`)「1−Dの素直空…」
('A`)「…決めた!」
( ^ω^)「何おだお?」
(*'A`)「これをクーさんの元へお届けする!」
(;^ω^)「えええ〜」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:45:22.36 ID:jyyas1DP0
〜川 ゚ -゚)と相合傘のようです〜
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福井県):2008/09/10(水) 23:46:53.56 ID:RJT0Uldk0
期待してみる
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:47:26.90 ID:jyyas1DP0
川 ゚ -゚)「ふう…」
昨日は散々な目にあった
5時には無事に先生のところへ着いたものの、プリントが一枚足りなかった
結局このプリントは未提出扱いされてしまったのである
でも良いことが一つだけあった
川*゚ -゚)(雨が好きな人に出会えたな)
それだけで自分の心臓はどきどきと脈打った
窓の外は相変わらずしとしとと雨が降り続いている
しかしここで疑問が浮かんだ
川 ゚ -゚)「プリントはどこに消えたんだ…?」
手元になければ、渡ってきた廊下にも落ちていない
考えられるのは誰かが拾ってくれたという可能性だ
拾ってくれた人がどんな人なのかは気になる
もしかして…あの人かもしれない
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/10(水) 23:48:13.69 ID:JOzeZmK2O
支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県):2008/09/10(水) 23:48:28.15 ID:5kH3u90e0
これは期待
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:49:29.75 ID:jyyas1DP0
ξ゚听)ξ「どうしたの?考え事?」
川 ゚ -゚)「いや、何でもないさ」
ξ*゚听)ξ「ははーん、さては…」
ツンがニヤリと微笑んだ
私は微笑んだ意味が分からなくて首を傾げる
すると廊下の方に目を向けていたしぃが口を開いた
(*゚ー゚)「廊下にいる男子がずっとクーに視線を送ってる気がするんだけど…」
言われるまで気づかなかった
廊下の方を向いてみると、確かにそこには私に視線を送っている男子がいた
ドアから少し出ている顔があって、とても不気味だった
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(三重県):2008/09/10(水) 23:50:45.58 ID:kqDNNvl+0
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/10(水) 23:51:04.35 ID:tZy82kRdO
支援する
頑張ってくれ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:51:37.22 ID:jyyas1DP0
|A`)
(;゚ー゚)「…あれってクーのストーカー?」
川;゚ -゚)「さ、さあ?」
|A`*)
私の視線に気がついたのか、ストーカー(仮)は顔を少し赤らめた
するとストーカーは顔を引っ込ませ、ごそごそと何かをやっていた
|A`)つ□ ぱっ
川;゚ -゚)(あれは私のプリント!)
がたっと席から立ち上がり、小走りでストーカーの元へと走っていく
どんどんと近づいてくる私に、ストーカーは少し動揺していた
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(群馬県):2008/09/10(水) 23:52:04.80 ID:BJTAt6Eh0
KIMEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/10(水) 23:52:22.71 ID:Qqbt/iUvO
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/10(水) 23:52:27.39 ID:EuqgLFpWO
期待
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県):2008/09/10(水) 23:53:35.15 ID:5kH3u90e0
ドクオ自重ww
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(アラバマ州):2008/09/10(水) 23:53:44.94 ID:pEHy+NyI0
愛愛傘の人?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:54:04.06 ID:jyyas1DP0
川 ゚ -゚)「そのプリントを拾ってくれたのはお前か?」
(*'A`)「え、あ、は、はははい!貴方様が走っていく時に落とされたのを見て…」
川 ゚ -゚)「そうか…」
あの人は拾ってくれなかったのか
( ^ω^)「おっおっおっ、やっぱりこのプリントは美人さんのだったおね」
川 ゚ -゚)
固まっている私に、男子二人は頭にハテナを浮かべる
(;'A`)「あの、クーさん?大丈夫ですか?」
声に気がついて、我に返った
あの人を凝視していた事に今更気がついて、頬に赤みが出た
川*゚ -゚)「わざわざプリントを返しに来てくれて有難う、感謝するよ」
早口で言い切って、プリントを掴んで自分の机に戻っていった
頬が紅潮していて恥ずかしくて顔を上げる事が出来なかった
あの人を思い出すと余計に顔の赤みが増した気がした
('A`)「クーさん…もしかして…」
ちらりとブーンの方へと目線を向けた
ブーンもこちらを向いていたのか視線が合った
( *^ω^)「もしかしてあの子…」
ブーンのニコニコ顔が、ニヤニヤ顔に変わっていた
大抵の人間はニヤニヤ顔をしていると、良からぬ事を考えている証拠だ
( ^ω^)「おっ、あの子、ツンと一緒にいるお」
('A`)「あ、本当だ。仲が良いのかな」
( ^ω^)「…あ!」
( *^ω^)「良いこと思いついたお!」
(;'A`)「良いことって何だよ、おおおおい!」
俺はブーンに腕を引っ張られて教室の中まで引きずり込まれていった
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/10(水) 23:58:45.31 ID:jyyas1DP0
ξ゚听)ξ「あら?あれってブーンとドクオじゃない」
顔が紅潮したまま治らないのでずっと机に突っ伏したままだったが
ツンの一言で反射的に真っ赤になった顔を上げてしまった
川*゚ -゚)「ブーンとドクオ?」
ξ゚听)ξ「うん、( ^ω^)がブーンで('A`)がドクオよ」
川*゚ -゚)「そうか…そういう名前なのか」
(*゚ー゚)(あの人影ってドクオ君だったのか…)「二人ともこっちに来てるみたいだよ?」
川*゚ -゚)「えっ」
慌ててぼさぼさになった髪を整えなおした
セーラー服の襟元も折り曲がっていたのできちんと元通りにする
ξ゚听)ξ「あんた達B組でしょ?なんでD組に来てるのよ」
( *^ω^)「ドクオがクーさんにプリントを届けにいきたいって言ったからついてきてあげたんだお」
ξ*゚听)ξ「へえー、ドクオがねえー」
(;'A`)「な、なんだよ!落し物を落とした人に届けただけだろ!」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:01:58.96 ID:sOSzAePF0
三人が話しをしてる間、私は心臓が大きく鳴りっぱなしだった
しぃはと言うとニコニコしながら三人の話しを聞いている
するとブーン君がこちらの方を向いてきた
自分の心臓が一段と鼓動を上げた
( ^ω^)「あの…僕達クーさんとお友達になっていいかお?」
川*゚ -゚)「えっ!?」
思わず椅子から飛び上がってしまい、大きな音を立てて椅子が倒れてしまった
その時に椅子の足がふくらはぎに当たった
足からバランスが崩れ、宙に浮いた手は何も掴むことは出来なかった
このままでは倒れてしまう、自分でそう分かった時に大きな手が私の腕を掴んだ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 00:02:00.37 ID:Z0WBpa40O
期待
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大分県):2008/09/11(木) 00:05:59.72 ID:T50Vugxk0
wktk
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(三重県):2008/09/11(木) 00:06:34.58 ID:LhOn87O60
期待支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 00:06:52.47 ID:Q3wiO4cFO
支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 00:07:33.04 ID:0HzUSvciO
よさげだ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 00:09:39.41 ID:Z0WBpa40O
激しく期待
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:09:44.19 ID:sOSzAePF0
(;'A`)「危ない!!」
川;゚ -゚)「うわっ!」
ドクオ君が私を庇ってくれたお陰で、私は無事に倒れる事なくすんだ
抱きとめられて、背の高いドクオ君の胸に顔が当たった
白いシャツからは、石鹸の匂いが香った
(;*'A`)「あっ!ご、ごめん!」
川;゚ -゚)「あ、いや!こちらこそ有難う!助かったよ」
大きな手から放された腕は、何故だか震えていた
私がそんな様子からか色々と皆に介抱されていた
ドクオが抱きしめたせいでクーはこんな事になったと非難されている時は同情してしまった
こんな事をしている内に、5時限目のチャイムが鳴るまで後少ししか時間がなくなった
川 ゚ -゚)「本当に有難う、ドクオ君、ブーン君」
(*'A`)「お礼を言われる事なんかしてないさ、あ、それと…」
( ^ω^)「僕達は呼び捨てでかまわないお!」
(#'A`)「こらブーン!俺の台詞を取るんじゃねえ!」
思わず二人のやり取りに微笑んでしまう
ツンとしぃも同じ様子だ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:12:27.89 ID:sOSzAePF0
川 ゚ -゚)「じゃあ私も呼び捨てにしてくれてかまわないよ」
(*'A`)*^ω^)「本当に!?」
大歓迎だ、と言うと二人はとても嬉しそうな表情になった
そんな事くらいで喜ばれると恥ずかしかったが、私も嬉しかった
ξ゚ー゚)ξ「ていうか、あんた達はそろそろ教室から出た方がいいんじゃない?」
時計を見るとそろそろチャイムが鳴ることだ
後一分というところだろう
それを見たドクオとブーンは顔が青くなっていった
(;'A`)「たたた大変だ!早く行くぞブーン!」
(;^ω^)「わわわ分かっているお!…あっ」
( ^ω^)「クー!」
咄嗟に呼ばれて、心臓がまた跳ねた
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 00:12:42.79 ID:Z0WBpa40O
切なげな予感
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 00:13:15.74 ID:Gy6wZ2LDO
支援
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:14:32.78 ID:sOSzAePF0
川*゚ -゚)「な、何だ?」
( ^ω^)「これからもよろしくだお!」
そう言って、彼は教室から慌しく出て行った
午後の授業は全くといって頭の中に入ってこなかった
気を抜くとブーンの顔が頭の中を支配して勉強どころではなかったのだ
校庭側の窓際の席に座っている私は、降り続いてる雨を見ながらあの人を思う事しか出来なかった
やっと放課後になり、授業という束縛に解放されほっと一息ついた
そして机の中に入っている教科書をかばんの中に詰めている時に、自分の手に何かの紙が当たった
少しクシャクシャになったそれは、昼間にドクオから渡されたプリントだった
今更先生に渡したところで何の得にもならないだろうと思ったが、なぜかゴミ箱の中に放り込めなかった
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/11(木) 00:17:19.96 ID:8NaPGx2F0
おもしろいがんばれ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:20:48.81 ID:sOSzAePF0
ξ゚听)ξ「クー!一緒に帰ろ!」
川 ゚ -゚)「あぁ、分かった」
カバンに教科書とくしゃくしゃになったプリントを詰め終え、ツンと一緒に教室を出て行った
下駄箱で下足に履き替えて入り口で雨傘を広げた
傘を広げた時に、朝に降っていた雨の雫がまだ残っていたのか、パラパラと地面に水滴が落ちていった
川 ゚ -゚)「そういえばしぃはどうした?」
ξ゚听)ξ「ギコが傘を持ってなかったらしくて、二人で相合傘して帰るってさ」
ツンは羨ましい!と声をあげながら傘をくるくると回した
その動作がツンに合っていてとても可愛らしかった
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:23:20.46 ID:sOSzAePF0
川 ゚ -゚)「ツンも好きな人と相合傘すればいいじゃないか」
ξ*゚听)ξ「えっ、そ、そんなのできないわよ!第一あいつは別に好きとかそんなんじゃ…」
口をもごもごしている時点でとても照れていることが分かった
傘を回すスピードも早くなってきている
川 ゚ -゚)「そんなにツンツンしてたら相手に思いは伝わらないぞ?」
ξ*゚听)ξ「うん…」
川 ゚ -゚)「雨だったら好きな人と一緒に相合傘をして帰ったらいいんじゃないか?」
ξ*゚听)ξ「じゃ、じゃあクーも好きな人と一緒に相合傘して!」
そう言われた時に、ブーンの顔が頭の中で浮かんでしまった
心臓がドキドキと音を立てて鳴り始めた
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(三重県):2008/09/11(木) 00:25:44.11 ID:LhOn87O60
続けてもらおうか
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:26:00.73 ID:sOSzAePF0
川 ゚ -゚)「…そんな人はいないさ」
ξ*゚听)ξ「そうなの?私はそうとは思えないけどな〜」
あ、とツンが立ち止まった
ここの交差点がいつもツンと私の分かれ道だった
ξ゚听)ξ「じゃあ私、こっちだから」
川 ゚ -゚)「うむ、また明日な」
ξ*゚听)ξ「絶対好きな人と一緒に相合傘しようね!」
私が急いで振り返ると、ぱしゃぱしゃと雨の中を走っていくツンの姿が見えた
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:28:16.88 ID:sOSzAePF0
ツンとそんな約束をして一週間経ったが、雨は一切降らなかった
曇ってはいるが雨が降らない、もしくは曇りから時々晴れ間が覗くといった微妙な天気が続いた
そんな天気にツンは痺れを切らしたのか、いつも折り畳み傘を持っているらしい
用意周到なツンを見習うべきだな、と言ったら、クーも折り畳み傘を持ちなさいと怒られてしまった
私の傘に一緒に入ってくれる人なんていないのに
そう自分で考えて、ブーンの事を思い出したら胸が痛くなった
もし、私がブーンに一緒に傘に入ってくれと頼んだら、彼は入ってくれるだろうか
川 ゚ -゚)「…雨が降りそうだな…」
お弁当を食べ終わり、昼休みを満喫していた時に窓の外を見た
どんよりと雲が広がっており、今にも雨が降り出しそうだった
久しぶりの雨が降りそうな予感に少しわくわくしたが、一つ問題があった
川 ゚ -゚)(傘を持ってきていない)
もし雨が降ってきて傘を持ってきていないのなら、家まで帰れなくなる
だけど職員室に行けば傘を貸してくれるかもしれない
まだ雨が降ってはいないが、早い内に借りておけば損はない
椅子から立ち上がるのが億劫だったが、私は賑やかな教室から一人出て行った
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:30:40.88 ID:sOSzAePF0
川 ゚ -゚)「ん?」
廊下を歩いていると、職員室前の階段にブーンとツンの姿が見えた
そこにはいつもブーンと一緒にいる筈のドクオがいなくて、二人で談笑しているようだった
ブーンとツンの仲が良いというのはしぃから話しを聞いていた
二人は幼馴染らしく、今まで一度も学校を離れた事がないらしい
(*゚ー゚)『初めて二人と会った時に、付き合ってるのかと思ってたの』
そう言われた時に、心臓を誰かに握られたかのような痛さが走った
その時はしぃがたまたま勘違いをしていたらしく、その事をブーンとツンに言ったらすぐさま否定されたらしい
私も二人は友達以上恋人未満な関係だと思っていた
そう思いたかった
この光景を見るまでは
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 00:31:03.22 ID:ELgjJGJKO
支援(^ω^)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(千葉県):2008/09/11(木) 00:33:27.92 ID:dfBuHxEg0
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:37:37.34 ID:sOSzAePF0
( ^ω^)「もうすぐ雨が降りそうだお…憂鬱だお…しかも傘持ってないお…」
ξ゚听)ξ「前に、雨の日は好きだお!とか言ってたじゃない」
(;^ω^)「でも雨の日は落ち着くしいいじゃないかお…」
ξ゚ぺ)ξ「ちっちゃい頃は晴れの日が好きだお!とか言ってたじゃない!」
(;^ω^)「今でも一番大好きなのは晴れの日だお!本当だお!」
ξ゚听)ξ「ふん!本当かしらね!」
(;^ω^)「本当だお!晴れの日はツンの髪が太陽に反射してキラキラしてて綺麗だし…」
ξ*゚听)ξ「…えっ?」
(;*^ω^)「…あっ」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 00:37:39.33 ID:wibQuARI0
支援
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:39:52.01 ID:sOSzAePF0
…ブーン
な、何だお?
帰りに一緒に相合傘しようよ
…うんお!
別にあんたの為にやってあげる訳じゃないんだからね!
有難うだお!
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:41:55.43 ID:sOSzAePF0
川 - )
今すぐにその場を立ち去りたかった
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道):2008/09/11(木) 00:42:47.43 ID:iUZos3Du0
支援
ドクオも雨の日はいいとか言ってたけど、それはクーにとって気にならないのか
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(三重県):2008/09/11(木) 00:43:53.13 ID:LhOn87O60
これは切ないな…支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:46:26.13 ID:sOSzAePF0
('A`)「おうおう、互いに顔真っ赤にさせて何話してたんだよ!こんちくしょう!」
(*^ω^)「ド、ドクオ!いたのかお!」
ξ*゚听)ξ「ふ、ふん!別にあんたには関係ないんだからね!」
(;'A`)「そうかいそうかい…俺は蚊帳の外ってかい…ん?」
('A`)「クー…?」
職員室に傘を取りに行くのも忘れて、教室まで走って帰っていった
そして私は乱暴に教室の戸を開けて、自分の席に戻って机に突っ伏した
午後の授業は全く耳に入ってこなかった
頭の中で何回もあの場面がぐるぐると回って、黒板を見てる暇も、先生の話しを聞いてる暇もなかった
そして6時限目の終了のチャイムが鳴り終わってから、私の肩を誰かが叩いた
ξ゚听)ξ「クー起きて!授業全部終わったよ!」
川 ゚ -゚)「ん…あぁ、もう終わったのか…」
もう授業が終わっていた事は分かっていた
だけどツンにはそれを言わなかった
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福井県):2008/09/11(木) 00:49:45.80 ID:Y61DxCW+0
ふむ・・・
支援
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:50:40.79 ID:sOSzAePF0
ξ*゚听)ξ「それとね!今日好きな人と相合傘して帰るんだ!」
どきん
川 ゚ -゚)「そうなのか、やったな!」
ξ*゚听)ξ「うん!あ、ごめんね、だから今日一緒に帰れないから…」
川 ゚ -゚)「あぁ、分かっているさ」
ξ*゚听)ξ「うん!全部クーのおかげだよ、有難う!」
川 ゚ー゚)「…あぁ」
ξ*゚听)ξ「じゃあそろそろ行くね!ばいばい!」
ぱたぱたと走っていくツンの後姿を見ていた
するとじわじわと自分の視界がぐにゃりと歪んだ
川 ; -;)
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:55:21.66 ID:sOSzAePF0
誰もいない教室で、私は一人泣き続けた
なぜ私はこんなにも泣いているのだろうか
そう考え続けていたが全く分からなかった
涙が出続ける原因が分からなくて、考えるのを放棄しようとすると
ツンとブーンの顔が浮かんできて、また泣いた
私が落ち着いた頃に時計を見ると、もう5時前だった
外も段々と暗くなっていき、外灯に灯りもつき始めた
そろそろ帰ろうかと思い、席を立つが重大な事を忘れていた
川 ゚ -゚)「傘がない…」
昼間に借りに行こうとしていた傘をずっと忘れていた
今職員室に行っても、傘を忘れた数人の生徒がもう借りていったことだろう
それでも少しの希望がある、と私は職員室に向かって歩いていった
職員室のドアを開けたら、傘を持った男に視界を遮られた
徐々に視線を上へ向けていくと、見知った顔がそこにあった
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道):2008/09/11(木) 00:56:37.39 ID:HPt0dpR20
支援
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 00:57:11.06 ID:Z0WBpa40O
ドックン?
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 00:59:30.88 ID:sOSzAePF0
('A`)「あ」
川 ゚ -゚)「あ」
(;'A`)「ごめん…最後の傘、借りちまって」
川 ゚ -゚)「いいさ、私が借りに来るのが遅かったしな」
('A`)「クーがこの傘で帰るか?」
川;゚ -゚)「いや、ドクオが借りたやつを使うわけにはいかないさ」
('A`)「うむ…あ、そういえばさ」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:01:33.93 ID:sOSzAePF0
(#'A`)「ギコとしぃがまた相合傘して帰っててさ」
川 ゚ -゚)
(#'A`)「全くあいつらのラブラブ度が低くならないのがむかつくって言うか…」
川 - )「…ドクオ」
('A`)「ん?どうした?」
川 ゚ー゚)「私達も相合傘をして帰ろうか」
(゚A゚)
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県):2008/09/11(木) 01:02:44.79 ID:mrTyrOXh0
www
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道):2008/09/11(木) 01:03:08.85 ID:W+aH26jD0
顔わろた
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:04:05.97 ID:1O0KhoWf0
幸せになってくれ……
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:04:20.21 ID:sOSzAePF0
私は雨が好きだ
その理由は語りきれない程多くなる
例えば雨の匂いが好きだとか、雨の日は落ち着くだとか、雨の雫が光に当たって綺麗だと事とか
これを皆に言ったら、それは一理ある
だけどやはり雨の日は好きじゃない、と否定された
共感できる人が欲しかった
ついにそんな人に出会ったと思ったら
いつしかそれは片思いの相手に変わっていて
自分が恋をしているという事に気がついた時には、もう恋が終わってしまったという始末だ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:06:33.13 ID:sOSzAePF0
('A`)「そういえばブーンとツンと何かあったのか?」
川 ゚ -゚)「…何でだ?」
(;'A`)「えっと、クーがブーンとツンに何にも話しかけた様子もなく走っていったから…」
川 ゚ -゚)「別に何でもないさ」
('A`)「…正直に言うけどさ」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 01:08:03.39 ID:pXd5VtZuO
C円
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:08:47.24 ID:sOSzAePF0
('A`)「クーはブーンの事、好きだろ?」
川 ゚ -゚)「あぁ」
(;'A`)「…あのさ、ブーンはツンの事…」
川 ゚ -゚)「知ってるさ」
(;'A`)「えぇ!?」
川 ゚ -゚)「ツンも、ブーンの事が好きなのだろう?」
('A`)「…クーはそれでいいの?」
川 ゚ー゚)「いいんだ」
('A`)「俺と相合傘なんてしてて、いいの?」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 01:10:02.07 ID:pXd5VtZuO
涙が
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 01:11:15.08 ID:Gy6wZ2LDO
出ない
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:14:59.64 ID:sOSzAePF0
川 ;ー;)「…いいんだ」
雨が好きな人にようやく巡り合えたと思った
でも、その人は晴れの日が本当は好きだったんだ
私は考えた
これは雨が私に魔法をかけてくれたのだろうと
ブーンがあの時に雨の日を好きと言ってくれなかったら、私は彼の事を気づけなかった
勘違いではあったが雨が好き、というほんの些細なきっかけがあった
そして私に恋という気持ちを分からせてくれたのだ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:18:15.86 ID:sOSzAePF0
('A`)「落ち着いた?」
川つ -゚)「あぁ…すまないな、雨の中立ち止まらせて」
('A`)「いいよいいよ」
('A`)「それに、綺麗だったからさ」
川 ゚ -゚)「え?」
('A`)「クーの髪にちょっとだけ雫がかかってキラキラ光るんだよ」
(*'A`)「それがすごい綺麗だった」
川*゚ -゚)「…本当か?」
(*'∀`)「あぁ、これでまた雨の日が好きになっちゃったよ」
川*゚ー゚)「…私もだ」
私と彼が握っていた傘がくるくると回って、雫がぱらぱらと地面に落ちていった
72 :
どえむおた ◆DMMMMMMMMU (コネチカット州):2008/09/11(木) 01:19:14.55 ID:p9K4p7VoO
追い付いた支援
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 01:22:49.89 ID:sOSzAePF0
以上です
支援や期待して下さった方々、有難うございました
処女作品ではありますが、楽しんでいただければ嬉しいです
この話しで続きとかも考えているので、また投下する日があると思います
その時もよろしくお願いします
では
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県):2008/09/11(木) 01:23:45.98 ID:mrTyrOXh0
乙
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 01:25:08.96 ID:RgolqKJQO
おつさま
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 01:25:10.85 ID:Q3wiO4cFO
乙
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(三重県):2008/09/11(木) 01:25:22.26 ID:LhOn87O60
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 01:25:25.52 ID:X59n1FoAO
乙
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 01:25:56.55 ID:YkVrK+Sz0
乙!
いい話じゃないか…
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 01:26:12.35 ID:NmDKPppbO
乙
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 01:27:29.44 ID:UgkPGzjTO
オツカレチャーン
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 01:30:16.57 ID:pCBZnw4VO
お疲れー。
次も期待してるよ。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 01:33:37.38 ID:CW/GBTtYO
携帯ですまんが乙
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(埼玉県):2008/09/11(木) 01:35:24.78 ID:WyzRrccj0
乙
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北海道):2008/09/11(木) 01:42:51.41 ID:HPt0dpR20
乙
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(中部地方):2008/09/11(木) 01:44:28.85 ID:wrTWT8Zo0
クー×ドクでよかった
乙
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 02:00:10.99 ID:Z0WBpa40O
乙!
良かった
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 02:37:37.52 ID:Jg3QvtJhO
よむほ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 03:17:09.50 ID:Rr4EmndEO
コレクトッ!!!!!
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 05:32:08.10 ID:6igc2jH5O
保守
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 05:51:05.90 ID:JrtJtpXkO
あ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(栃木県):2008/09/11(木) 05:56:36.09 ID:AiBecI2J0
…乙!
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 07:09:42.89 ID:QdIvRJFxO
乙
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/11(木) 07:31:25.95 ID:PKPeP2CmO
おつ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 08:20:27.05 ID:0HzUSvciO
乙
最初のドクオの台詞をブーンのものと勘違いしたってことだよな?
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/11(木) 08:23:07.57 ID:+7dtufQ2O
乙
ええ話やないか
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 10:42:18.18 ID:f7emLAHYO
乙
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 11:05:03.13 ID:lG7DIS1JO
ブーンがモテると殺したくなるな、乙
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 12:07:27.33 ID:GDJ+qJigO
乙
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 12:56:40.44 ID:wGQth4LuO
乙
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 13:10:53.42 ID:l4zFyNcJO
乙乙
やっぱこういう展開は切ないな……
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/11(木) 14:08:06.15 ID:O3U+PtQJ0
乙
いい話だ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県):2008/09/11(木) 15:36:33.13 ID:oq4RR5Gq0
乙
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 16:18:58.21 ID:s0P5dniWO
乙
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 17:20:32.14 ID:aFLcj9LpO
ほ
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 17:50:42.58 ID:sOSzAePF0
1です
皆さん有難うございます
今続きを書いているところなのですが、
全部描き溜めして投下するか、ながらで投下するかどっちがいいですか?
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 17:51:56.01 ID:bexXKopQ0
よし 全力で保守しようじゃないか
存分に書き溜めてくれ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 17:55:07.40 ID:sOSzAePF0
>>108 有難うございます
全力で頑張りたいと思います
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 18:26:59.70 ID:bexXKopQ0
保守
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 18:29:19.27 ID:YkVrK+Sz0
なんだと…続きって今日かよww
保守
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 18:48:31.32 ID:bexXKopQ0
ほ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 18:52:48.23 ID:YkVrK+Sz0
ほ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 19:05:41.46 ID:wVyM8UOKO
ほっしゅっしゅ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 19:18:45.47 ID:YkVrK+Sz0
ほ
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 19:29:15.39 ID:bexXKopQ0
ほっほ
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 19:41:49.90 ID:bexXKopQ0
ほ
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 19:54:34.87 ID:YkVrK+Sz0
ほ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 20:01:58.67 ID:Q3wiO4cFO
牛乳
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/11(木) 20:09:00.85 ID:8NaPGx2F0
ほ
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 20:21:21.81 ID:YkVrK+Sz0
ほ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 20:42:41.30 ID:bexXKopQ0
ほ
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 21:01:07.98 ID:bexXKopQ0
ほ
すごく良かった。こういうの好き。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県):2008/09/11(木) 21:29:19.62 ID:uEgWU27D0
hj
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/11(木) 21:40:39.46 ID:8NaPGx2F0
ほ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 21:49:18.89 ID:cOo8EuStO
つづ……き……?
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(群馬県):2008/09/11(木) 22:01:18.90 ID:nxA17oa70
ほ
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 22:08:14.87 ID:Gy6wZ2LDO
ほ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 22:15:37.68 ID:yk1TB4woO
も
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 22:28:15.15 ID:bexXKopQ0
ほ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/11(木) 22:30:20.06 ID:8NaPGx2F0
さ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(群馬県):2008/09/11(木) 22:41:38.20 ID:nxA17oa70
か
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/11(木) 22:42:31.16 ID:YkVrK+Sz0
>>127 信じるものはなんとやら
きっとそのうちひょっこりと
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/11(木) 22:45:42.99 ID:sOSzAePF0
>>1です
続きを書いているのですが、結構話しが長くなりそうでまだ終わっていません
このスレが落ちるまでに完成するかは分からないのですが
出来るだけこのスレを使って話しを完結させたいです
皆様にはご迷惑がかかるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県):2008/09/11(木) 22:47:24.03 ID:oq4RR5Gq0
まってるぜ!!
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 22:49:26.18 ID:Q3wiO4cFO
報告してくれたし
全力で保守
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 22:50:32.58 ID:bexXKopQ0
ほっしゅ
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/11(木) 22:53:18.59 ID:8NaPGx2F0
ほ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/11(木) 22:58:22.91 ID:Q3wiO4cFO
☆っこ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/11(木) 23:18:56.78 ID:bexXKopQ0
保守
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(群馬県):2008/09/11(木) 23:31:44.53 ID:nxA17oa70
保守
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/11(木) 23:38:32.39 ID:JaTAxTTsO
保守っ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(群馬県):2008/09/11(木) 23:53:05.06 ID:nxA17oa70
ほ
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 00:08:55.01 ID:wQYl7qZ10
も
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県):2008/09/12(金) 00:20:57.36 ID:Y1KXp91d0
の
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 00:45:25.52 ID:wQYl7qZ10
ア
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 01:36:17.56 ID:wQYl7qZ10
ナ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 02:10:41.58 ID:wQYl7qZ10
ル
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 02:21:15.33 ID:f9Eda64tO
フ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/12(金) 03:14:15.87 ID:KLY9FjbU0
ッ
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 03:47:32.17 ID:M6h8YzFTO
ソ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/12(金) 04:11:37.93 ID:KLY9FjbU0
コ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 04:59:06.81 ID:cVJw4b76O
ー
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/12(金) 06:19:45.29 ID:HLizFb810
ほ
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/12(金) 07:23:49.86 ID:QAE16ovlO
いい作品だったけどさ、もう落とせよ
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/12(金) 07:51:07.44 ID:HLizFb810
ほ
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 07:51:51.79 ID:Etp8ZmsIO
ほ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 09:01:53.70 ID:xuwt6yw6O
し
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/12(金) 09:30:24.90 ID:erNV4UpvO
ゅ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 10:21:10.96 ID:wQYl7qZ10
一応
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 12:02:11.07 ID:wQYl7qZ10
よっと
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 12:55:46.67 ID:wQYl7qZ10
ほい
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 13:33:35.83 ID:cLUtrfP7O
うわ
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 13:59:38.17 ID:wQYl7qZ10
もう無理ぽ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/12(金) 14:33:08.55 ID:KLY9FjbU0
まだだ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 15:09:11.47 ID:wQYl7qZ10
姦童した
ほしゅ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/12(金) 15:39:37.17 ID:KLY9FjbU0
ほ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/12(金) 16:21:35.19 ID:vKytg0wBO
これ、本当に続き投下されるのか?
落ちなければだろ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(広島県):2008/09/12(金) 16:33:02.12 ID:zdTNw6UR0
続き待ってるよ〜( ^ω^)保守
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 16:50:18.16 ID:mtvvLci2O
トイレの中からこんにちわ保守
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/12(金) 17:39:36.52 ID:vKytg0wBO
ほ
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 17:39:53.09 ID:jaBGv4FnO
ほ
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 18:13:07.77 ID:wQYl7qZ10
アバ保守
ほ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/12(金) 19:05:47.87 ID:mtvvLci2O
ほ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 19:21:30.98 ID:wQYl7qZ10
ほ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/12(金) 19:41:35.85 ID:KLY9FjbU0
る
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(広島県):2008/09/12(金) 19:57:39.44 ID:zdTNw6UR0
ほほほ( ^ω^)
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/12(金) 20:02:42.01 ID:HLizFb810
ほ
あ
ほしゅ
ほしゅ
ほしゅ
ほしゅ
ほほほほ( ^ω^)
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/12(金) 22:06:58.29 ID:vKytg0wBO
あ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 22:11:47.82 ID:wQYl7qZ10
まだ…なのかな
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/12(金) 22:36:22.17 ID:KLY9FjbU0
^ω^
ほしゅ
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(神奈川県):2008/09/12(金) 22:58:53.67 ID:Zk2RfEOs0
g
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/12(金) 23:21:24.85 ID:jaBGv4FnO
ほ
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/12(金) 23:40:56.48 ID:wQYl7qZ10
えんだあああああああああああいあああああああああああああああ
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/13(土) 00:10:05.75 ID:05qNqSa30
ほ
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:27:48.31 ID:Vm/yDZyr0
>>1です
皆さん、保守有難うございました
一応全部書き終わったので投下させていただきます
急いで書いたので、つたない文章になってるかと思いますが
楽しんでいただければ幸いです
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/13(土) 00:28:52.86 ID:oWssAoVe0
まってた
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
待ってたぞ!
キタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!
待ってたよ〜( ^ω^)
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:30:34.84 ID:Vm/yDZyr0
〜川 ゚ -゚)と相合傘のようです〜
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/13(土) 00:31:21.23 ID:sO5eFfm+O
いきなり伸びたと思ったら
支援
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?):2008/09/13(土) 00:32:04.41 ID:X7DvyHjP0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:32:38.20 ID:Vm/yDZyr0
あれから数日が経った
ドクオと一緒に相合傘をして以来、私は気恥ずかしくて、
何だかドクオと目を合わせられなくなっていた
ドクオは構わず私に喋りかけたりしてくれているのだが、
会話は続かずに途中で終わる事が多々あった
話しをしている時に彼の事を意識してしまい、
自分が今、何を喋っていたのか分からなくなってしまうのだ
そして授業を受けている間は、この悩みで頭の中を埋めつくされるのであった
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 00:33:13.95 ID:jRiT5gJQO
続編きたー
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:35:34.31 ID:Vm/yDZyr0
川;゚ -゚)「うー…」
授業が終わってからも、私は悩み続けていた
他の事に気を紛らわそうとするが、どうしても出来なかった
私が苦悶していると、後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえた
その声がツンだと分かったので振り返ると、ツンは私の顔を見てひっ、と声をあげた
ξ;゚听)ξ「どうしたの?!おでこの皺が深くなってるよ?」
川;゚ -゚)「私も皺を深くしたくて悩んでる訳じゃないんだがな…」
一瞬、ツンと私との間に沈黙が入る
しまった、私がそう思った時にはもう遅かった
ξ゚听)ξ「…どんな悩み事?」
川;゚ -゚)「さ、些細な事さ…」
ξ*゚听)ξ「ドクオの事でしょ」
川 - )
悩み事を的確に当てられてしまい、私はびっくりして固まってしまった
ツンが慌てて私の名前を呼んでくれていたが、思考が停止しているのか全く体が動かなかった
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:38:13.13 ID:Vm/yDZyr0
ξ゚听)ξ「…そうだ!」
コホン、とツンが一つ咳払いをし、大きく息を吸った
ξ゚听)ξ「わー、ドクオだー!」
ドクオの名前を聞いて、私は我に帰った
川;*゚ -゚)「えっ、わっ、ちょっ、いきなり来るなんてらめえええ!」
しーん
ざわついていた教室に、一瞬の沈黙が走った
私はこんな事を叫んでしまった恥ずかしさからか、耳まで真っ赤になっていることが自分でも分かった
体はふるふると震えており、背中には冷や汗が伝っている
静かな教室に、私の怒鳴り声だけが響いた
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/13(土) 00:40:28.85 ID:KlFDvPVz0
支援
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:40:41.87 ID:Vm/yDZyr0
放課後になり、ツンがまた私の席へやって来た
私は先ほどツンに辱めを受けた屈辱をまだ許してはいなかった
ξ;゚听)ξ「ご、ごめんごめん…そんなに反応するとは思わなかったから…」
川#゚ -゚)「過ぎた事はしょうがない、だが許さん」
ξ;゚∀゚)ξ「帰りに喫茶店でパフェ奢るから、ね?」
パフェ、という言葉を聞いた時、反射で私の体はピクリと動いた
大好きな甘いものを奢ってもらえるのなら許してやってもいいだろうと思った
川*゚ -゚)「…仕方ないな、奢られよう」
ξ*゚听)ξ「じゃあ早速行くとしますか!」
そしてツンは、自分と私のかばんを胸に抱えスキップで教室を出て行った
私はというと、ツンに放置されていた傘と自分の傘を持ち、ツンの後をついて行った
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:42:46.05 ID:Vm/yDZyr0
今日も雨が降っている
梅雨の時期だからここのところ毎日降っているだろう
だがこのじとじとした雨とも後少しの付き合いだ
もうすぐ梅雨晴れの時期なのだ
そう思うと、私は何だか心寂しくなった
ツンと歩道を歩いていると、すれ違ったカップルが相合傘をしていた
私はこの前の出来事を思い出して、ふっと微笑んだ
あんなに泣いたのは初めてかも知れない
それと私は人前では泣いた事がなかった
理由は人に涙を見せるのが苦手だったからだ
小さな頃は、親にも涙を見せまいと部屋の中で一人で泣いていたのを覚えている
だから人から慰められながら泣くことは初めてだった
ドクオは私が泣いている間、黙って頭を撫でてくれていた
あの大きな手から伝わってきた温もりが、まだ胸の中に残っている
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(catv?):2008/09/13(土) 00:44:09.59 ID:X7DvyHjP0
支援
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:44:50.20 ID:Vm/yDZyr0
喫茶店のドアを開けると、からんからんと耳に優しく響く音が鳴った
そして店のオーナーのペニサスさんに目を向けると、にこりと微笑んでくれた
('、`*川「あら、ツンちゃん、クーちゃん、いらっしゃい!
ξ*゚听)ξ「こんにちはペニサスさん!今日はクーにパフェを奢りに来ました!」
川;゚ -゚)「こ、こら!余計な事は言わなくていいんだ!」
そんな私達のやり取りを見て、ペニサスさんは笑ってくれた
少し恥ずかしい気もしながらも、ペニサスさんにテーブルを案内される
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:46:54.85 ID:Vm/yDZyr0
('、`*川「二人ともパフェでよかったわね?」
ξ;゚听)ξ「えっ、あ、あのパフェはクーだけで…」
('、`*川「いいのよいいのよ、それと今日は雨の日デーという事で特別に私が奢ってあげる」
ξ*゚听)ξ「いいんですか!?」
やったー!とツンは両手をあげて喜んでいた
大げさだなぁ、と思ったが、私も正直のところ嬉しかった
雨の日で得したな、と言うと、ツンは満面の笑みを私にくれた
('、`*川「お待たせしました、当店自慢のイチゴパフェとチョコパフェになります!」
ξ*゚听)ξ「ふああ〜美味しそう〜!」
川*゚ -゚)「本当だ…、有難うございます、ペニサスさん」
('、`*川「御代は貴方達の恋愛話しでいいからね」
ξ;゚听)ξ川;゚ -゚)「「えっ」」
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/13(土) 00:47:59.66 ID:KlFDvPVz0
支援
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:49:01.48 ID:Vm/yDZyr0
聞いてませんよ〜!とツンが慌ててそう言ったが、ペニサスさんは耳を貸さなかった
ペニサスさんはかなり乗り気になってるのか、
私達の机に丸椅子を持ってきて、そこに当たり前のように座った
('、`*川「ツンちゃんが好きなのはブーン君でしょ?」
ξ*;゚听)ξ「ななななななんでそれを?!」
('、`*川「やあねえ〜そんなの二人の様子を見てたら丸分かりよ〜」
ξ////)ξ「…」
川;゚ -゚)(あらら…)
ツンの顔を見ると、もう茹でだこ状態だった
頭にやかんを乗せたら、中の水は絶対にお湯に変わることだろう
('、`*川「それで…クーちゃんは誰が好きなの?」
川*;゚ -゚)「えっ」
ξ*゚听)ξ「…」
二人が期待を含んだ目線をこちらに向けてくる
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 00:54:33.13 ID:WCRcWVmnO
私怨
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 00:56:26.01 ID:d0k5QYHG0
キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 00:57:34.63 ID:Vm/yDZyr0
私はその場の雰囲気で、好きな人などいない、という台詞を言えなかった
どうしよう、と思ったとき、ふとドクオの顔が浮かんできた
なぜ今ドクオの顔が浮かんでくるのかと思い、頭を振った
川*;゚ -゚)「だ、断じてドクオじゃないぞ…」
('、`*川ξ*゚听)ξ「「ドクオか…」」
川 ゚ -゚)
川 - )
何という失態だ
私は頭の中で考えていたことを口に出して言ってしまう癖があっただろうか
しかしもう手遅れだったので、この問題は先送りにすることにした
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/13(土) 00:59:04.03 ID:KlFDvPVz0
クーwwかわゆす
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:01:55.73 ID:Vm/yDZyr0
ペニサスさんはまずはツンからブーンとの仲はどうなのかを聞いていた
私もその話を聞いていると、二人はあの相合傘をした日に付き合ったらしい
なるほど、だから次の日のブーンはツンにデレデレだったのか、と一人で納得する
恋人同士になれてよかったな、とツンに言うと照れながらにこりと微笑んでくれた
そしてツンの次は当然、私の話しを聞かれる番だ
と、言っても私はあまり喋る事がなく、ドクオとの相合傘を喋っただけだった
ただ私がブーンの事を好きだった、という事は話してはいないが
話しを聞き終えたツンとペニサスさんは二人で黄色い声を店内に響かせた
店内に居た他のお客さんが何事だ、と二人の方に視線をやると、ツンとペニサスさんは小声でごめんなさい…と謝っていた
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:04:53.29 ID:Vm/yDZyr0
('、`*川「でもクーちゃんがドクオ君を好きになるとは…」
ξ*゚听)ξ「まあ私はドクオがクーにプリントを届けに来た時から、そんな感じはしてたけどね」
だからツンはあの時、私をニヤニヤと見ていたのか、と今更ながら納得した
まぁ言うまでもなく、あの時の私はドクオじゃなくてブーンが好きだったのだがな
('、`*川「ドクオ君は女の子には縁がなさそうだし、大丈夫なんじゃない?」
ξ゚听)ξ「そうね〜、ドクオはからっきし女の子と縁がなさそうだしな〜」
川;゚ -゚)「そ、そうかな…」
そこまでドクオの事を貶されると、少しだけ腹が立った
あいつだって前髪が長いのがうざいだけで、顔は意外と悪くはない
何より女の子を慰めてあげられる優しさも持っている
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:07:17.47 ID:Vm/yDZyr0
でも、私以外の他の子にも優しくしてあげていたらどうしよう
そんな考えが頭の中を過ぎった
川 ゚ -゚)(だめだな…私は…)
まだ恋人同士でもないのに厚かましいと自分でも思った
ドクオを独り占めしたい感情に胸が苦しくなって、何だか悲しくなった
ξ*゚听)ξ「クー、あんただったら絶対にドクオも好きになってくれるわよ」
川 ゚ -゚)「…何でだ?」
ξ*゚ー゚)ξ「クーは私の自慢の友達だからね」
川*゚ -゚)「ツン…」
ξ゚听)ξ「あ、それにドクオはクーと同じで雨の日が好きらしいし…」
川;゚ -゚)「本当か!?」
咄嗟に思い切り椅子から立ち上がってしまった
またもや店内の客がこちらを睨み付けており、私はすみません…と言って縮こまった
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:09:22.68 ID:Vm/yDZyr0
ξ;゚听)ξ「うん、あいつは雨の日が落ち着くから好きなんだってさ」
('、`*川「なになに?説明お願い〜」
ツンが私とドクオが雨の日好きな変わった人間、という事を説明した
ペニサスさんは変わり者ねえ〜と暢気な声でにこりと微笑んだ
私は相変わらず胸の鼓動が収まりがつかないので、深呼吸を繰り返していた
('、`*川「じゃあ今からデートにでも誘ってみればどう?」
どきっ
ペニサスさんは落ち着き始めた私の心臓に、また新たな負担をかけてきた
川;*゚ -゚)「そんな急には…」
突然、私がドクオにデートをしてくれ、などと言ったらどうなることだろう
それに誘いのデートなんかを私がする時点で、現時点で全く想像がつかない
ツンにもニヤニヤと見られ、もじもじとしている私に、ペニサスさんはすかさずフォローを入れてくれた
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:11:38.86 ID:Vm/yDZyr0
('、`*川「とりあえずそこにあるパフェ達を食べてもらってからだけどね」
ペニサスさんがうふふ、と指で示した方向を見ると、少し溶けかけのパフェが目に映った
ツンと慌ててスプーンを持って、いただきますと一言言ってから急いで食べ始めた
そんな私達の様子を見ながらペニサスさんは頬杖をついて笑みをこぼしている
いじわるな人だ、そう思いながら私はチョコパフェを頬張った
('、`*川「クーちゃんの恋の行方を報告してきてね〜」
ξ*゚听)ξ「はーい!」
川;*゚ -゚)「こら!もう行くぞ!」
パフェを食べ終え、一息休憩を入れてからペニサスさんにお礼を言って喫茶店を後にした
ドアを開けると、まだ雨が降り続いていて一向に止む気配はなかった
閉じてあった傘を広げ、ツンとお喋りをしながら帰っていこうとした
だが突然ツンは立ち止まり、あごを手に当て、ううんと考えるポーズをした
川 ゚ -゚)「どうした?」
ξ*゚听)ξ「ねえ、これからドクオの家でも行く?」
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 01:12:15.12 ID:d0k5QYHG0
最初のドクオの台詞は知らなかったんだなw
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:14:30.65 ID:Vm/yDZyr0
川;*゚ -゚)「えっ!?な、何でだ!?」
ξ゚听)ξ「だってペニサスさんも言ってたじゃない、デートに誘いなさいって!」
川;*゚ -゚)「あれはペニサスさんの冗談だろう!真に受けるな!」
ξ*゚听)ξ「あはは、冗談だよ!でもドクオの家、気になるでしょ?」
川;*゚ -゚)「…」
そう言われると、気になる、とても気になる
いつもの私だったら他人の家など全然興味を持たなかった筈だったのだが
こんなにも気になってしまうのは、それだけ恋の力はすごいという事だ
川*゚ -゚)「…じゃあ見に行くだけだぞ?」
ξ*゚听)ξ「大丈夫!乗り込んだりしないわよ!私も家に入った事ないしね!」
そう早口で言うと、ツンは私の腕を引っ張って、ずるずると私をドクオの家まで運んで行った
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/13(土) 01:16:00.20 ID:dh4tzFG2O
ほ
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 01:16:18.60 ID:d0k5QYHG0
支援
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:16:48.86 ID:Vm/yDZyr0
川 ゚ -゚)「ここがドクオの家か…」
第一印象は普通の家だった
家の外壁は薄い黄色で塗られている
あまりドクオのイメージに合わないなと思ったが、ふふっと笑ってしまった
ツンも同じように考えていたらしく、あいつに似合わない家ね、
と言ったときにお互い吹き合ってしまったのは傑作だった
そんな私達はドクオの家の近くの電柱に隠れている
私とツンの傘が電柱からはみ出していたので、ばれていると思うのだが、よしとしよう
それから数十分経っただろうか、ツンがあくびをし始めた
ξ゚听)ξ「まだ帰ってこないのかしらねえ…」
全くどこをほっつき歩いているんだか、と溜息をつくと、
何だかツンがドクオのお母さんに思えてしまった
その事を正直に言うと、ツンはあんな奴の母親なんかになったら苦労するに決まってる!と文句を言っていた
そんなたわいもない会話をしていると、向こうの交差点から人が来た
傘をさしていて顔は分からないが、うちの学生服である
この事から考えると、ドクオの可能性が高いだろう
しかし、妙な点があった
その傘には男子と女子の二人がいたのだ
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北陸地方):2008/09/13(土) 01:18:43.41 ID:BbnhZXEf0
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:22:55.37 ID:Vm/yDZyr0
ξ;゚听)ξ「あれって、ドクオ…?それにあの女の子って誰…?」
川;゚ -゚)「さあ…」
考えていても仕方がない、まだドクオと決まった訳ではない
出来れば、私はドクオではないと信じたかった
高鳴る胸を手で抑え、二人の事を凝視した
すると相合傘はドクオの家の前でたたまれ、傘で見えなかった顔が、はっきりと目に映った
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 01:25:26.33 ID:+ln5aE/0O
(*´・ω・`)('A`*)
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:25:51.67 ID:Vm/yDZyr0
(*'A`)
从*'ー'从
私の願いは虚しく、相合傘からドクオと女の子が顔を出したのだった
ξ;゚听)ξ「うそ…」
川 ゚ -゚)「…」
お互い楽しそうに話しをしていた様子だった
ドクオは水滴が付いた傘を振ってから、彼女を家の中に入るよう促す
彼女はそんなドクオの態度が気に障ったのか背中をばしりと叩いた
それからドクオは叩かれた背中をさすって苦しそうにしていたが、
彼女はドクオを介抱しつつ家の中に入っていった
それは、とても仲が良さそうな恋人同士だった
ξ゚听)ξ「…もう行こっか、クー」
川 ゚ -゚)
ξ;゚听)ξ「クー?!」
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:27:55.17 ID:Vm/yDZyr0
何も考えられなかった
頭の中が空っぽだった
ツンの叫ぶ声も無視して、私はふらふらと自分の家まで帰っていった
傘がふらふらと左右に揺れていたせいか、雨が傘に遮られずに私の体に降り注いだ
家に帰っても、濡れた体を放置して部屋のベッドに身を投げた
私は、決して涙は流すまいと、うつ伏せになった
すると本当に、不思議と涙は出てこなかった
部屋の電気もつけず、制服も着たままで、体も濡れたままだった
ちかちかと光っている携帯も、目障りだから先ほど電源を消した
真っ暗な部屋の中で、聞こえるのは雨が降っている音だけ
前まではこの音は癒しだった、どんなに辛い時でもこの音があれば自分の心は癒された
でも今はその音までが鬱陶しく感じた
そして私は、布団を自分の体に包み、雨の音を自分の耳から遮った
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 01:28:13.29 ID:+ln5aE/0O
ペロ……これはうわなにをするやめ
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 01:31:48.55 ID:KmF5FdTuO
ハハハ、こやつめ。
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 01:32:55.27 ID:d0k5QYHG0
( ゚д゚);y=ー タンタンターン━━━━━━━━━━━━━━( ゚д゚)・∵. ブベラ !
>>235
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 01:40:54.73 ID:d0k5QYHG0
あ、あれ?
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 01:43:37.59 ID:+ln5aE/0O
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 01:48:23.60 ID:BOhnZ9sQO
>>1です
規制に引っ掛かってしまいました
二時までに解除されなければ、明日の朝に投下したいと思います
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 01:48:57.06 ID:d0k5QYHG0
_[警]
( ) ('A`) シエンノツモリダッタンデス
( )Vノ ) ショデハナシヲキコウカ・・・
| | | |
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 01:58:34.28 ID:Vm/yDZyr0
昨日は結局一睡も出来なかった
ずきずきと痛んでいる頭の所為か、余計に眠れなかったのだった
そして、もうすぐ登校しなくてはいけない時間である
川 ゚ -゚)「…学校に行くか」
重い体で布団から身を乗り出し、カーテンを少しだけ開けた
隙間からの木漏れ日で、今日は快晴である事が分かった
雨の日でなかった事に少しだけ安心した
昨日は帰ってきてそのまま布団の中に潜り込んでしまったので
食事も食べてないし、お風呂にも入っていなかった
制服も着たままだったので、服に皺ができている
時計を見ると、家から出るまでに与えられた時間は後30分程だった
慌てて身支度を整え、学校に行く用意をした
食べ物はあまり喉に通らなかったが、
無理にでも流しこまなければ余計に気分が悪くなるだろうと思ったので、パンと牛乳を胃の中に収めた
一通り食べ終えて、カバンを持って玄関へ向かう
すると母が私のところへやって来て、お弁当を渡してくれた
昨晩食べていない私のために大きめに作ってくれたのだろう
お弁当を手に持つといつもより重く感じられた
そして母が、いってらっしゃい、と一言だけ言った
川 ゚ -゚)「いってきます」
先ほどから続いていた頭痛が、少しだけ和らいだ
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:00:37.71 ID:Vm/yDZyr0
学校に行く途中、太陽の光が目に沁みた
一睡もしていなかったせいで、とても目が痛い
頭痛と目の痛さが交互に襲ってきて吐き気がする
そのまま私はよろよろと近くの壁にもたれかかる
すると後ろから、頭の上に手をぽんと乗せられた
相合傘以来から乗せられていなかったそれは相変わらず、大きくて、暖かな手だった
('A`)「クー!おはよう!」
川;゚ -゚)「ドクオ…」
今、一番会いたくない人に出会ってしまった
どくどくと心臓が脈打っている
私にはこれ以上耐えれる余裕はなかった
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:03:40.76 ID:Vm/yDZyr0
(;'A`)「あれ?どうした?顔色が悪いぞ」
川;*゚ -゚)「…っ」
そう言って、ドクオは私のおでこに手を当ててきた
ドクオが私の顔を覗き込んだせいか、お互いの顔が間近にある
もしこのまま誰かが私かドクオの背中を押したら、どうなるだろうか
「お〜い!ドクオ〜!」
(;'A`)「うおっ!」
ドクオが後ろに傾いて、二人の距離はまた離れてしまった
誰が後ろにいるのか、私は霞んでいる目を細くしてドクオの背後にいる人物を見る
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 02:05:40.64 ID:d0k5QYHG0
支援
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:10:02.24 ID:Vm/yDZyr0
从'ー'从
相合傘の彼女だった
(;'A`)「はああ〜びっくりした…」
从'ー'从「探したよ〜?どこ行ってたの〜?」
(;*'A`)「ちょ、おま!腕を組むな!」
从*'ー'从「ドクオの腕に胸が当たってる〜やらしい〜」
(;*'A`)「やめろって馬鹿!こんなところで!」
川 ゚ -゚)
川#゚ -゚)
頭の中で、ぷちんと何かが切れた
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(千葉県):2008/09/13(土) 02:10:03.92 ID:PdkZxjho0
このスレまだあったのか
しえん
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:12:45.49 ID:Vm/yDZyr0
(;*'A`)「あっ、紹介するよクー、この人は俺の…」
ドクオが喋りきる前に、私は彼の頬に一発ビンタを食らわせていた
(゚A゚(#)
从;'O'从
強烈なビンタを受けたドクオと女の子が、呆気にとられた顔になっている
私はそんな二人の表情を見て、してやったりと思った
そして、何かが私の中で吹っ切れた
川#゚ -゚)「雨なんて大嫌いだ!」
川#゚ -゚)「お前なんて大嫌いだ!」
川#; -;)「お前と相合傘なんかしなければよかった!」
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(北陸地方):2008/09/13(土) 02:14:30.29 ID:BbnhZXEf0
从;'O'从←コレかわいいなw
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:15:20.91 ID:Vm/yDZyr0
早口で捲くし立てた、同時に、私の両目からは涙がぽろぽろと流れ出た
その後、私は二人と顔を合わせないで走っていった
ドクオが自分の名前を叫んだが、私は振り返らなかった
そして学校の行き道とは違う方向を、無我夢中で駆けていった
私の脳内では、ドクオが持っていた傘が鮮明に残っていた
結構な距離を走ると、私は疲れ果ててとぼとぼと歩道を歩いた
私の流した涙のせいか、雫の跡が道に残っている
だが、道に跡が残っている理由はそれだけではなかった
ふと空を見上げるとさっきあった眩しい太陽はそこにはなく、代わりに雨雲が空を埋め尽くしている
ぽたぽたと空が雫を落とし、上を向いていた私の頬に数滴当たる
そして空は、私の涙と呼応するように、激しい雨粒を下界に叩きつけていった
道行く人が突然の雨に慌てて走り出していた
私はというと、今更走っても仕方ないという諦めからか、ゆっくりと歩き続けていた
どうみても…うわなにをするやめ
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:17:26.39 ID:Vm/yDZyr0
('、`*川「…あら?クーちゃん?」
川 ; -;)「ペニサスさん…」
私は知らない間に、ペニサスさんの喫茶店の前まで来ていた
急に雨が降ってきたからか、お店の前に出していた看板を片付けていたようだった
ペニサスさんは、ずぶ濡れになっている私の体を見て、慌てて近くに駆け寄ってくれた
('、`;川「とりあえずお店の中に入りましょ!」
そして私は、ペニサスさんに付き添われて店内に入っていった
('、`*川「どう?落ち着いた?」
川 ゚ -゚)「はい…」
川 ゚ -゚)「すみません、ご迷惑をかけてしまって」
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:19:30.08 ID:Vm/yDZyr0
いいのよいいのよ、とペニサスさんはいつもの調子で言ってくれた
そしてペニサスさんは、私の冷えた体を温めるために、
大きなタオルとホットミルクを持ってきてくれた
タオルに包まれ、少し甘いホットミルクを口に入れると、体から何かが抜けたように軽くなった
('、`*川「何かあったのでしょう?」
素直にこくりと頷いた
('、`*川「話してもらっても大丈夫?」
再度、私は頷いた
そして私はぽつりぽつりと呟いた
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/13(土) 02:20:07.19 ID:fiA0WsoqO
支援
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:21:46.13 ID:Vm/yDZyr0
あの日、相合傘をした彼を独り占めにしたいと思った事
ツンに彼も雨の日が好きと聞いて、浮かれていた事
すると彼が別の女の子と相合傘をしていた事
でも彼は相変わらず、私と普通に接してきた事
そして私が一人で逆切れして、彼をビンタしてきた事
大声で罵倒を吐き、学校にも行かずにここにいる事
彼に大嫌いと罵った私が、世界で一番大嫌いな事
川 ゚ -゚)「私はどうしようもない馬鹿です」
川 ゚ -゚)「何も悪くないドクオを手で叩いたんです」
川 ゚ -゚)「そしてすごく酷い罵倒を吐いていった」
川 ゚ -;)「相合傘をして、私を慰めてくれたドクオの優しさがとても嬉しかったのに…」
川 ; -;)「本当はまだドクオの事が大好きなのに…私は…」
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:23:56.51 ID:Vm/yDZyr0
涙で溜まっている目を瞑った
そして私はあの時ドクオが言ってくれた言葉を思い出した
"クーの髪にちょっとだけ雫がかかってキラキラ光るんだよ"
"それがすごい綺麗だった"
"これでまた雨の日が好きになっちゃったよ"
苦しくて、切なくて、心臓がどうにかなりそうだった
だけど不思議と、私の心は癒されていったのだ
あの時、あの言葉がなければ私はどうなっていただろう
ドクオがいてくれたから、私は立ち直れ、そしてまた恋を出来たのだ
ホットミルクに、私の流した涙がぽつりぽつりと落ちていった
ペニサスさんは絶えず私の背中を撫でてくれた
うとうとと目が閉じかけているとき、ペニサスさんはそっと私を横に寝かせてくれた
そして私は、そのまま自然と眠りに落ちていった
しえん
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:26:02.76 ID:Vm/yDZyr0
耳には雨音が響いている
ぽつり、ぽつりと音を生み出す度、私はその音色に癒されていた
どんな時も、雨の音が私の心を癒してくれた
ごめんね
大嫌いだなんて言って、ごめんね
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/13(土) 02:27:02.00 ID:hY5COKjCO
クー可愛いよクー
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 02:30:19.86 ID:WCRcWVmnO
切ない感じの読むと手の血管がキューっとなる感じがするんだが…
いいよいいよー
かなりキューっときてるよー
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 02:30:46.76 ID:d0k5QYHG0
今さらだが
(゚A゚(#) ←吹いたww
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 02:40:01.24 ID:d0k5QYHG0
またさるったのか?
支援
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 02:43:27.26 ID:IbkOZlb5O
ドクオ死ね
支援
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:44:36.22 ID:Vm/yDZyr0
そして私はゆっくりと目を開ける
覚束ない頭で体を起こすと、私の向かいにはドクオが座っていた
('A`)「おはよう」
川;゚ -゚)「…おはよう」
朝の定番の挨拶を交わして、沈黙になった
とてつもなく気まずかった
時計を見ると、今はもう午後の5時だった
あまり正確な時間は覚えてはいないが、随分と寝ていたのだろう
寝起きのだるさが残ってはいるが、もう帰らなければならない
('、`*川「あら、クーちゃん、おはよう」
川 ゚ -゚)「おはようございます、あの…ありがとうございました」
机に置いてあった冷めたホットミルクを飲み干し、タオルをたとんでペニサスさんに返した
雨で濡れていた私の体は、店内の暖かさとタオルのおかげでもう乾いていた
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:46:46.57 ID:Vm/yDZyr0
('、`*川「もう大丈夫ね」
ペニサスさんは、しっかりと私を見つめた
私も負けじとペニサスさんを見つめ返す
そして、はっきりとした声で言った
川 ゚ -゚)「大丈夫です」
そう、とペニサスさんは一言返すと、ドクオにも同じ事を尋ねた
('A`)「はい」
ドクオも、はっきりとした口調でペニサスさんに言葉を返した
('A`)「クー」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 02:48:34.60 ID:d0k5QYHG0
支援
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:49:49.97 ID:Vm/yDZyr0
('A`)「そろそろ帰ろうか」
川 ゚ -゚)「…分かった」
('A`)「それと…今、雨降ってるけど傘が一つしかないんだ」
('A`)「相合傘、するか?」
ぐっ、と息を飲み込んでしまう
だけど、私はもう大丈夫
川 ゚ -゚)「あぁ」
そしてドクオと私は、ペニサスさんに見送られて喫茶店を後にした
店の外は相変わらず雨が降っていた
私達は今、相合傘をしながらこの道を歩いている
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県):2008/09/13(土) 02:52:24.65 ID:7oGzqquw0
支援・・・
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:53:03.77 ID:Vm/yDZyr0
そういえば朝にテレビから流れていた天気予報では一日中晴れだったのに、とんだ誤算だった
だけどドクオは、ちゃんと傘を持っていたのである
もしかして、雨が降る事を予想して彼女と一緒に相合傘をするつもりだったのかもしれない
そんな事を考えている内に、それはドクオの言葉によって遮られてしまった
('A`)「ごめん」
川 ゚ -゚)「…何がだ?」
('A`)「嫌いな奴とさ…その、相合傘なんて…」
違う、そう言いたかった
だけど切なそうに私を見つめてくるドクオを見て、私は言葉が出なかった
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 02:53:39.73 ID:d0k5QYHG0
支援
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:55:26.80 ID:Vm/yDZyr0
('A`)「ごめんな…俺、クーに嫌われてたなんて気がつかなくて」
('A`)「あれからずっとさ、またクーと相合傘がしたくてずっと傘を持ち歩いてたんだ」
('A`)「俺、結局は自分一人で浮かれてたんだなって思った」
('A`)「クーと相合傘したくらいで、浮かれてたんだよ」
('A`)「本当にごめん」
川 - )
少しの間、沈黙が流れた
だけど私は、精一杯の声を振り絞った
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 02:56:35.92 ID:d0k5QYHG0
くそう
イケメン気取りやがってww
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(愛知県):2008/09/13(土) 02:56:55.00 ID:7oGzqquw0
(´;ω;`)どっくん・・・
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 02:58:08.01 ID:Vm/yDZyr0
川 ゚ -゚)「大嫌いだなんて言って、すまなかった」
川 ゚ -゚)「あれは嘘だ」
('A`)「え?」
川 ゚ -゚)「私も、浮かれていたんだよ」
川 ゚ -゚)「ドクオと一緒に相合傘をして、浮かれていたんだ」
川 ゚ -゚)「これでドクオと両思いになればいいな、と思っていた」
川 ゚ -゚)「こんな事を言われて迷惑だとは思う、だけど聞いてくれ」
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/13(土) 02:59:37.46 ID:hY5COKjCO
終わらない夏休みで抜いてしまった支援
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 03:00:18.65 ID:Vm/yDZyr0
好きだ
大好きだ
雨よりも、何よりも、ドクオが大好きなんだ
そう言い終わると、大きな手が私の頭を撫でた
もう終わったかと思って見に来てみればまだ途中か
もどかしい、ああもどかしいもどかしい
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 03:03:16.63 ID:Vm/yDZyr0
(*'A`)「俺も、クーが大好きだよ」
川 ゚ -゚)「…」
(*'A`)「どしたの?」
川;゚ -゚)「えええええ!?」
(;'A`)「えっ!?どうしたの!?」
川;゚ -゚)「えっ、だって、その、ドクオには彼女がいるんじゃ…」
(゚A゚)「…脳内彼女だったらいるかもしれないけど…」
川;゚ -゚)「ええええええええ!?」
このタイミングじゃあ寝れない…。
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/13(土) 03:05:32.87 ID:fiA0WsoqO
あああ切ない。これはいい
支援
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 03:05:41.94 ID:Vm/yDZyr0
私は必死になってあの女の子について詳しくドクオに説明した
するとドクオはふるふると震えだした
大丈夫か…?そう言うと、彼は大声で笑い出したのであった
(*'∀`)「あははは!あれは俺の姉ちゃんだよ!」
川 ゚ -゚)
川;゚ -゚)「嘘だっ!!!!!」
だって、だってツンにもドクオに姉がいるだなんて聞いたことなかったし
それに一番の原因は全然そっくりじゃないということだ
だけどドクオの様子を見ていると、姉弟ということは嘘ではなさそうだった
私は恥ずかしさに、かーっと全身が熱くなっていった
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 03:08:04.93 ID:d0k5QYHG0
やっぱりかw
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 03:08:19.31 ID:Vm/yDZyr0
川//-//)「ほ、本当にすまない…何と言ったらいいか…」
(*'A`)「いいよいいよ!別に気にしてないから!」
(*'A`)「それに…妬いてるクーも見れたしさ」
川*゚ -゚)「えっ」
(*'A`)「そんなにクーに好かれてたんだと思って、嬉しかった」
川*゚ -゚)「…私も、さ」
(*'A`)「じゃあこれからは、承諾を得なくても相合傘出来るな」
川*゚ -゚)「もちろん」
(*'∀`)「帰ろうか」
川*゚ー゚)「あぁ」
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 03:10:56.43 ID:Vm/yDZyr0
二人に暖かい太陽の光が上から注いできた
薄暗かった雲はどこかに遠のいて行き、今では青い空が広がっている
雨が落としていった雫達は、太陽に当たってキラキラと反射して綺麗に光っている
雨がかけてくれた魔法
それはいつしか、彼がかけてくれた魔法へと変わっていったのだ
そして、私は雨が好きだ
だけどもうすぐ、梅雨が終わる
でもこれからは大丈夫
彼がいればどんな日でも、私が好きな日に変えてくれるからだ
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(広島県):2008/09/13(土) 03:12:18.19 ID:g0PBdt5d0
なんてすてきな物語
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(大阪府):2008/09/13(土) 03:12:53.44 ID:Vm/yDZyr0
以上です
皆さん、こんな時間まで支援して下さって有難うございました
これで、この相合傘のお話しを終わらせていただきます
ここまで読んで下さって有難うございました
>>286 なかなかよかったオツカレー(_´Д`)ノ~~
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 03:15:46.05 ID:d0k5QYHG0
おーつ乙
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/13(土) 03:15:50.11 ID:21uVNh/tO
>>1乙
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(広島県):2008/09/13(土) 03:16:36.54 ID:g0PBdt5d0
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 03:17:45.12 ID:KmF5FdTuO
>>286長すぎず、短すぎずで良い感じだったよ
乙!
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/13(土) 03:18:15.47 ID:05qNqSa30
>>286 キュンキュンニヤニヤして顔がボロボロだ どうしてくれる
良かった!明日は雨だが一日中気持ち良く眠れそうだ!
乙!
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 03:26:38.55 ID:IbkOZlb5O
乙
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/13(土) 03:47:52.91 ID:fiA0WsoqO
よかった!乙!
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 04:27:52.09 ID:iNnch6fEO
(*´∀`*)
乙!
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(ネブラスカ州):2008/09/13(土) 05:56:17.32 ID:yAd5zdJnO
投下には立ち会えなかったけど、途中保守しててよかった。乙です。
また面白い作品を投下してください。
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/13(土) 06:36:27.07 ID:oWssAoVe0
ほ
ほ?
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/13(土) 07:29:19.16 ID:41ByDYQZO
乙
俺にもこんな純粋な時期がありましたのでしょうか?
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(宮城県):2008/09/13(土) 07:49:32.20 ID:d0k5QYHG0
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 08:25:41.15 ID:mDErrP7hO
乙
ニヤニヤが止まらぬわ
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):2008/09/13(土) 09:26:26.96 ID:oWssAoVe0
ho
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(樺太):2008/09/13(土) 09:42:25.67 ID:9JkPRUACO
乙
ほ
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2008/09/13(土) 10:58:56.87 ID:YoOQ4UyB0
いい話だったよ乙
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(コネチカット州):2008/09/13(土) 11:00:26.23 ID:+ln5aE/0O
ペロ……これは姉フラグ
言えた!
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(高知県):2008/09/13(土) 11:01:19.64 ID:05qNqSa30
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(福岡県):2008/09/13(土) 11:20:33.29 ID:e68/u7lW0
なんていい話・・・
乙
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(長屋):
ほ