2008.9.2 19:28
中堅ゼネコン「平和奥田」(滋賀県東近江市)の旧経営陣による特別背任事件で、大阪、滋賀両府県警は2日、
安価な土地を高額で買い取らせ会社に損害を与えたとして、特別背任容疑で元社長、奥宗嗣被告(46)と不動産ブローカーで元運送会社役員、
山元康幸被告(51)=いずれも別の特別背任罪で起訴=を再逮捕した。2人とも容疑を否認している。
調べでは、両容疑者は平成16年8〜9月、滋賀県野洲市と大津市の土地2カ所(計約6400平方メートル)の評価額がわずか500万円だったにもかかわらず、
所有者の住建会社と山元容疑者に計8500万円を平和奥田に支払わせて購入させ、差額8000万円の損害を与えた疑い。
実際は平和奥田が住建会社から3000万円で買い取っていたが、山元容疑者から8500万円で購入したとする虚偽の売買契約書を作成。
山元容疑者は差額5500万円を受け取り、うち3500万円を平和奥田への債務返済に充てた。残りは個人的な借金の返済に使ったとみられる。
野洲市によると、この土地は登記上は宅地となっているが、滋賀県から雨水排水用の調整池に指定され、開発困難だった。
山元容疑者は調整池を管理する野洲市役所をたびたび訪れ、「宅地開発したい」と打診。
市側が許可しないため、部下が市長室前で騒ぐなどして市側に買い取りを要求した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080902/crm0809021925027-n1.htm