lw´‐ _‐ノv勇者シューは夢を見るようです

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
代理
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 21:48:42.83 ID:nSYeC3tS0
次回予告の奴か
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 21:49:44.78 ID:PUGeiTyeO
代理乙です
ちょっと短いですが序章と第一章投下
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 21:51:27.26 ID:PUGeiTyeO
序章「いつかの誰かのお伽話」


『よごれたはねのおうじさま』


昔々、あるところに一つの王国がありました。
その王国には差別や争いも無く、みんな幸せに暮らしていました。

ただ、その国の王子様だけが、少し不満そうです。
彼は自分の運命が、この国の王様になると決まっていることが嫌でした。

彼は歌ったり、楽器を演奏したり、
お話を考えたりしながら生きていきたかったのです。

しかし、若さ故の戯言だ、などと言われ、
誰にも相手にされませんでした。

そうなると王子様の不満は募るばかり。
彼の奏でる曲や、作り出すお話は、
段々と悲しく、救いの無い物になっていきました。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 21:53:44.17 ID:PUGeiTyeO
そんなある日、いつものように彼が悲しい歌を歌っていたときです。

「どうしてそんな悲しい歌を歌うの?」

どこからともなくそんな声が聞こえました。

「あなたは誰?」

王子様が尋ねます。

「私は天使よ。あなたが余りにも悲しい歌を歌うから気になったの。」

「そうだったのか……。実はね……」

特に驚いた様子も無く、王子様は語り始めました。
自分の状況、自分の夢、それが相手にされないこと―――

「ふうん……それは大変ね。可哀相だわ。」

王子様の話を聞いた天使はそう口にしました。

「でも、どうしようも無いんだ……」

王子様は頭を抱えます。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 21:56:36.29 ID:PUGeiTyeO
「ここから逃げるのはどう?」

天使が聞きました。

「この国にいる間は必ず見つかるよ……」

王子様が悲しそうに呟きます。

「他の国に逃げるのは?」

「それは無理さ、この国は海に囲まれてるもの。」

この国には船や飛行機はありません。
完全に他の国との関わりを断っています。

「そう……なら、あなたに羽をつけてあげる。」

「え?」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 21:59:38.95 ID:PUGeiTyeO
天使の申し出に王子様は意外そうな声を出しました。

「本当に良いのかい?」

「良いわよ。その代わり、楽しい歌を歌ってね」

「ありがとう……本当に、ありがとう」

王子様は泣きながらお礼を言いました。
姿の見えない天使も、どこか嬉しそうです。
「そのかわり、これだけは忘れないで。心の汚れは見た目にも現れるわ。」

「……分かった。肝に命じておくよ」

王子様がそう答えるとそれっきり声は途絶えました。
その代わりに、彼の背中には純白の、
天使のそれを思わせる羽が生えていました。

そして―――


lw´‐ _‐ノv勇者シューは夢を見るようです
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:02:35.81 ID:PUGeiTyeO
第一章「少女、勇者を名乗り」


ジリリリリリッ!ジリリリリリッ!

('A`)「んあ……、朝からうるせぇなあ……。」

朝である。全国的に朝である。
この国の多くの人が今、俺と同じ気分でいることを
奇跡と呼ばずに何と言うのであろうか。
嗚呼、素晴らしき世界―――

('A`)「……いかん、だいぶ寝ぼけてるな。」

とんとん、と頭を叩きながら部屋を見回す。
六畳一間の、いつもの見慣れた我が家である。

('A`)「うしっ、そろそろだな」

腕時計を見ながら呟く。

ピンポーン!

それを見計らったかのようにチャイムが鳴った。

('A`)「ういーっす渡辺」

言いながらドアを開く。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:04:07.92 ID:hN4eHYrgO
とりあえず支援
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:06:19.02 ID:PUGeiTyeO
(;^ω^)「おいすー。って誰だおそいつ」

('A`)「脳内萌えキャラ。ドジっ娘さ。」

存在しない眼鏡を煌めかせながら言った。気分は少年探偵である。

ξ゚听)ξ「ほんっとアンタは……」

('A`)「ようツン。じゃあ行くか」

挨拶もそこそこに歩きだす。

俺は現在高校三年生。ブーンとツンはクラスメートだ。
俺達の通うVIP高等学院は正式には高等学校ではない。
他の通信制高校の単位取得を手伝ういわゆるサポート校である。
年数回のスクーリングと、レポート提出さえやれば
誰でも簡単に単位が取れるため、不登校児などの訳ありの生徒も多い。
11>>10訂正:2008/08/17(日) 22:07:11.94 ID:PUGeiTyeO
(;^ω^)「おいすー。って誰だおそいつ」

('A`)「脳内萌えキャラ。ドジっ娘さ。」

存在しない眼鏡を煌めかせながら言った。気分は少年探偵である。

ξ゚听)ξ「ほんっとアンタは……」

('A`)「ようツン。じゃあ行くか」

挨拶もそこそこに歩きだす。

俺は現在高校三年生。ブーンとツンはクラスメートだ。
俺達の通うVIP高等学院は正式には高等学校ではない。
他の通信制高校の単位取得を手伝ういわゆるサポート校である。
年数回のスクーリングと、レポート提出さえやれば
誰でも簡単に単位が取れるため、不登校児などの訳ありの生徒も多い。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:09:58.14 ID:PUGeiTyeO
だからだろうか他の生徒について深く詮索したりはしない。
まあそこが俺にとっては最高の魅力なわけだが。

(;^ω^)「ドクオはさっきからぶつぶつ何を言ってるんだお?」

('A`)「ん?モノローグは俺の仕事だからな。」

一仕事終えた充実感に浸りながら学校についた。

家から徒歩5分。
睡眠のたくさん取れる素晴らしい立地である。

教室に入ると中にはまだ数人しかいなかった。

現在時刻は9時25分。
ちなみに一時間目は9時30分開始だ。
恐らく授業が始まっても30ある座席は半分も埋まらないだろう。
いつも通りなので特に何も感じず荷物を置く。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:12:18.26 ID:PUGeiTyeO
('A`)「はぁ〜、今日も一日頑張りますか。」

誰にともなくけだるそうに呟いた。

(,,゚Д゚)「どうしたどうしたぁ?余計に陰気臭くなるぜドクオ!」

('A`)「よう、朝からうるせぇなギコは。」

ギコは俺のクラスの中でもトップクラスのイケメンであり、

(,,゚Д゚)「やっぱ男は元気が一番だぜ!?ところで昨日しぃがよう……」

重度のシスコンでもある。

入学式の時に隣に座ったのが運の尽き。
以来現在まで一日一時間の妹自慢をくらっている。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:13:03.83 ID:p4t5KdcHO
しえん
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:14:49.19 ID:PUGeiTyeO
(,,^Д^)「そしたらあいつ転びやがったのよ。ギコハハハ。」

('A`)(笑い方キメェ……)

笑い声まで名前入りとは自己主張の塊のようなやつである。

いい加減うんざりしだした時教室のドアが開いた。

( ´∀`)「みんなおはようモナ。今日は授業を始める前にお知らせがあるモナ。」

入って来たのは担任のモナー先生。
独特の語尾で『モナ王』と呼ばれている。
ちなみに好物はハーゲンダッツ。
このプチセレブが
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:15:01.04 ID:DJ3urw9BO
こいつは支援
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:17:20.90 ID:PUGeiTyeO
( ´∀`)「野郎共喜べ!喜ぶのじゃ!おなご!おなごの転校生じゃぞ!」

ΩΩΩΩΩ<ウオオォォーッ!!

(;'A`)「いや先生何のキャラなんすか!?」

俺の懸命の突っ込みも野郎共の熱狂の渦に呑み込まれた。

( ´∀`)「それでは転校生の入場じゃ!盛大に迎えろい!」

ΩΩΩΩΩ<転校生!転校生!可愛いおなごの転校生!

( ´∀`)「それでは転校生、入場っ!」

ガラッ!

lw´‐ _‐ノv

ΩΩΩΩΩ<転校生!転kっ!?……

('A`)(なんという……)

教室にいるほぼ全員が狐につままれたような空気になった。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:18:23.37 ID:p4t5KdcHO
しえん
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:19:56.09 ID:PUGeiTyeO
lw´‐ _‐ノv「…………」

なんだこの鬱々としたオーラは……

まずあれだ。髪なげぇよ。
もう左目がかろうじて見えるぐらいじゃん。
しかもなんであんなに目が澄み切ってるの?小動物ですか?

そのうえすさまじい猫背。猫の化身かよ。
そのせいで余計に顔見えねぇし。負の連鎖起こすぞバーロー。

( ´∀`)「じゃあ自己紹介を頼むモナ。」

lw´‐ _‐ノv「素直……シュールです……」

聞 こ え ねぇ よ
俺は席前だから聞き取れたけど後ろの奴らは……

「え?温水プール?」

ほら見ろ。乏しい語彙力フル稼働させてこの有様。人名だっつの。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:23:13.47 ID:PUGeiTyeO
( ´∀`)「それじゃあ何か一言。」

何か一言、じゃねぇよモナ王が。
本人の真後ろ向きなオーラ察しろよ。モナカジャンボが。

lw´‐ _‐ノv「えーと……あ、呼び名ですが」

え?何?呼び名の希望とかあんの?

lw´‐ _‐ノv「昔から勇者とか英雄とか呼ばれてたんでその方向で。」

(;'A`)(なん……だと……)

ΩΩΩΩΩ<ざわ……ざわ……

(;'A`)(間違いねぇ……こいつは)

電波だ。皆の衆、電波が来なすったぞーっ!
これでわしの村でも電話が出来るわい。
今日は祝宴じゃ!飲むぞ飲むぞ!
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:25:10.54 ID:MVXqBIJGO
支援
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:25:48.68 ID:PUGeiTyeO
何?これがさるなの?

やだ……こんなの初めて……orz
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:27:41.23 ID:PUGeiTyeO
あ、大丈夫っぽいな
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:29:57.21 ID:PUGeiTyeO
( ´∀`)「じゃあ席は……ドクオの隣が空いてるモナ。」

俺の脳内で三次会が始まったところでモナー先生が言った。

('A`)「先生、俺の隣は渋沢の席ですよ。」

もし空席でも隣がデムパだと思うと中々にスリリングである。

( ´∀`)「渋沢はベトナムの大統領になるとかで退学したモナ。」

('A`)「あっ、そすか……」

インターナショナルで良いことですね。lw´‐ _‐ノv「じゃあ失礼します。」

そう言って電波少女……もとい素直シュールは俺の隣の席に腰かけた。
25>>24訂正……:2008/08/17(日) 22:30:40.35 ID:PUGeiTyeO
( ´∀`)「じゃあ席は……ドクオの隣が空いてるモナ。」

俺の脳内で三次会が始まったところでモナー先生が言った。

('A`)「先生、俺の隣は渋沢の席ですよ。」

もし空席でも隣がデムパだと思うと中々にスリリングである。

( ´∀`)「渋沢はベトナムの大統領になるとかで退学したモナ。」

('A`)「あっ、そすか……」

インターナショナルで良いことですね。

lw´‐ _‐ノv「じゃあ失礼します。」

そう言って電波少女……もとい素直シュールは俺の隣の席に腰かけた。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:33:11.27 ID:PUGeiTyeO
('A`)「えーと……何て呼べば良いのかな?」

これで『勇者』とか言われたら寝たふりしよ。

lw´‐ _‐ノv「何でも良いすよ。良くシューとは呼ばれますね。」

なんでも良いのかよ。
つーか勇者って呼ばれてねーじゃん。

('A`)「じゃあよろしくシュー。」

lw´‐ _‐ノv「ども。えーと……」

('A`)「鬱田ドクオ。元ヤンだけど、童貞の熱血漢なんだ。」

lw´‐ _‐ノv「そうですか。よろしくです。」

流されたよ。少し寂しいぞこの野郎。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:35:56.41 ID:PUGeiTyeO
―――授業も進み昼食。

lw´‐ _‐ノv「ドクオさんコンビニどこですか?」

シューは意外にも学校に馴染んでいた。

('A`)「ああ俺も行くからついて来いよ。」

というわけで近くのミニストップへ。

lw´‐ _‐ノv「あれ、ドクオさん飲み物だけっすか?」

('A`)「昼飯はカフェオレのみって決めてるからな。」

などと自分のポリシーを誇示しつつ購入。
シューの購入を待って教室へ

教室には誰もいないようである。
ブーンとツンは公園で一緒に弁当でも食ってるんだろう。
想像して少し虚しくなった。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:39:03.07 ID:PUGeiTyeO
('A`)(さて……)

せっかくの機会だから、色々と身の上話でも聞いておこうかな。

('A`)「あのさ……」

lw´‐ _‐ノv「ドクオさんはここの生まれじゃないですよね?」

('A`)「え?」

急に聞かれたので思わず固まる。

lw´‐ _‐ノv「YESなら首を縦に、NOなら横に振ること。……それが、勇者式だ。」

言いながら一瞬顔をあげる

(;'A`)「っ!」

ふいに合わさったその目に、思わず言葉を失う。
鋭く、深く、そして冷たい、
まるで世界の全てを嫌っているかのような目。
心の内を見透かすようなその目に、

(;'A`)「あ、あぁ……」

思わず頷いてしまっていた。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:42:03.44 ID:PUGeiTyeO
lw´‐ _‐ノv「そうですか。」

またすぐに元のゆるい感じに戻る。
先程のあれは気のせいだったのだろうか?

('A`)(いや……)

あの鋭さと澱みが同居しているような目は、
深い恨みと確かな覚悟を持つ者にしか出来ないはずだ。

('A`)「どうしてそんなこと聞いたんだ?」

lw´‐ _‐ノv「なんとなくですよ。」

('A`)「なんとなくかよ……」

なんとなくで人を追い詰めるような目つきはやめて欲しいものである。

lw´‐ _‐ノv「すいません、人生なんとなくで生きてて。」

(;'A`)「良いと思うよっ!?」

こいつの人間性も、会話の主導権も、掴みそこねている俺だった。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:44:50.21 ID:PUGeiTyeO
lw´‐ _‐ノv「ドクオさんって変わってますよね。」

('A`)「そうかなあ?」

今日会ったばかりの相手にいきなり『変わってる』

とか言うやつの方が変わってる気がするが……

lw´‐ _‐ノv「何か、『陽気で無邪気で残酷』って感じです。」

(;'A`)「僕は大人になりたくなーいっ!」

柄にも無くピーターパンとか好きなのだろうか。

その後も俺が突っ込み側に回されての会話が続き、
いくらシューに質問してもギャグで返されていった。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:47:11.81 ID:6Fj9jBrr0
なんか西尾っぽい
支援
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:48:15.55 ID:PUGeiTyeO
(;'A`)「と、特技とかはあるのか?」

その結果疲労困憊の俺にはこんなたわいない質問しか出来ない。

lw´‐ _‐ノv「寝付きが良いですね。」

('A`)「また微妙な特技だな。」

ようやく出た答えがそれかよ。

lw´‐ _‐ノv「おやすみ3秒です。」

('A`)「お前はのびた君か。」

俺の家にもドラえもん来たりしねぇかなあ。
ああでも引き出しにはエロ本が……

('A`)(…………)

エロ本を頭に被さりながら登場するドラえもん……

(;'A`)(イヤすぎる……)
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:49:20.39 ID:p4t5KdcHO
しえーん
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:50:58.69 ID:PUGeiTyeO
lw´‐ _‐ノv「ドクオさん?」

(;'A`)「んあっ?ああスマン……」

いかんいかん。
KOOLになれ鬱田ドクオ

lw´‐ _‐ノv「学校終わったら街の案内お願いしたいんですが。」

('A`)「ああ良いよ。了解。」

とりあえずこいつについての詮索は放課後にしよう。

そんなわけで午後の授業

lw´‐ _‐ノv「ZZZ……」
シューはずっと眠って
いる。

('A`)「おい、もう学校終わるぞ。」

ちなみに午後は一時間しか授業が無い。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:52:14.17 ID:4tEDjONAO
つまんね
VIPでやるな
携帯乙
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:53:29.51 ID:PUGeiTyeO
lw´‐ _‐ノv「ん……むにゃ、いや授業受けなくても大丈夫っすから。」

('A`)「受けなくてもできるって?」

lw´‐ _‐ノv「イエース。朗読?書き取り?だから何?って感じです。」

クレイジーモンキーかよ。

( ´∀`)「んじゃこれで終わりモナ。気をつけて帰るモナよ。」

そう言い残してモナ王は出ていった。

('A`)「よしじゃあ行くか。」

lw´‐ _‐ノv「ね〜ね〜一緒に帰ろうよ〜。友達に噂されても平気だから〜。」

('A`)「元から約束してるだろ……。あとその程度にはときめかない。」

ちなみに詩織たんは俺の嫁。
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:56:23.03 ID:PUGeiTyeO
('A`)「ここが商店街。買い物はここで済ませれる。」

('A`)「ここがVIPスーパー。食品はここだな。」

あれから随分経ったが未だに街の説明は終わらない。
恐らく帰ると晩飯時だろう。

lw´‐ _‐ノv「あれは?」

('A`)「あれはVIP精神病院。もっとも、今は閉鎖してるけどな。」

院長が自殺したとかは話す必要も無いだろう。

lw´‐ _‐ノv「あとさっきから気になってるんですがあれ……」

('A`)「あああれか。」

シューの指す先には立ち入りを禁止するしきりと
何かを隠すように被さっているブルーシートがあった。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:58:49.08 ID:ZAikjmODO
支援
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 22:59:29.84 ID:PUGeiTyeO
('A`)「あれはここ最近起こってる連続殺人の現場だよ。」

ここ最近この街は事件が多発している。
同一犯と見られているこの一連の事件でも、
ここ一ヶ月で三人の命が奪われている。

lw´‐ _‐ノv「そうですか……」

呟きながらシューは少し悔しそうな表情をした。
俺にしたそれとは違うが、幾分眼光も鋭くなっている。

('A`)「……まあ最近物騒だし、そろそろ帰るか。」

lw´‐ _‐ノv「……そうですね」

俺が歩きだすとシューがその後ろを追って来た。
何度も何度も振り返りながら―――
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:00:45.23 ID:p4t5KdcHO
しえん

1かよ
さんざんやったわ

最初は親友の妹だったな
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:02:34.15 ID:PUGeiTyeO
('A`)「そういやお前の家ってどっちだ?」

lw´‐ _‐ノv「あっちです。」

('A`)「俺と一緒か。マンションにでも住んでるのか?」

lw´‐ _‐ノv「まあそんなもんです。VIP荘ってところです。」

(;'A`)「それ俺と一緒じゃねぇか」

まあ学校から近いし家賃も安いのは確かだが驚きだ

lw´‐ _‐ノv「まあ今日は一日荷解きですよ。」

('A`)「手伝おうか?」

lw´‐ _‐ノv「いやそこまでやって貰うわけにはいきませんよ。」

('A`)「そっか。んじゃな。」

ちょうどVIP荘に到着。
一階の部屋に入る時、階段を上る音が聞こえた。
二階の部屋なのだろう。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:02:50.02 ID:4tEDjONAO
いやマジでつまらんから、わかってんの?
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:05:59.79 ID:PUGeiTyeO
('A`)「ふう……」

荷物を置いて、寝転がる。
今日は中々に忙しい一日だった。

('A`)「素直シュール、か……」

全くもって不思議な奴である。

('A`)「まあ、じっくり付き合ってみますか……」

俺には不似合いな発言だな、と軽く苦笑い。
もしかすると俺と似ているからかもしれないな
。人、というか世界が嫌いといった感じが。

ピンポーン!

('A`)「?」

ガチャッ

lw´‐ _‐ノv「すいません、荷物一杯で何もできないんで晩ご飯……」

('A`)「…………」

なんにせよ少し楽しくなりそうだ。

第一章 了
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:06:13.09 ID:gjLfSCbLO
この前の次回予告のやつか
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:08:39.15 ID:PUGeiTyeO
本日は以上です。
まあ最初はこんなノリで。
支援とかしてくれた皆さんありがとうございました。

冷静に考えたらシューがヒロインの作品って少ないよね
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:12:17.15 ID:4tEDjONAO
結論

つまらなかった
半年ロムレ
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:15:21.95 ID:PUGeiTyeO
あああと少しマニアックなパロネタとか多いので
それが分からない方(中高生)とかには面白くないかもです。

というわけで伏線出しまくりの第一章でした。
48スーパー保守タイム:2008/08/17(日) 23:17:12.21 ID:K+7YgxbFO
( ^ω^)
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:17:36.59 ID:0QxtLjuX0
おつ
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:18:01.31 ID:d9QZEY7FO

シュール分がまだ足りねぇな
もっとシュール分多めでw

ってかクオリティ学園との差に驚いた

次の投下はいつ頃?
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:19:10.69 ID:4tEDjONAO
>>47
態度でけぇなおい
せめてマニアックなパロネタはやめておけよ
人気でないから
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:21:47.43 ID:PUGeiTyeO
>>50
今作はシュールよりも萌えキャラですがねw
キャラ的にはクーとかも混じった感じです。
一人称の地の文が西尾みたいなのは昔からの癖ですw
三人称だと……お楽しみにっ!

次回投下は土日です。
多分土曜かな
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:23:45.18 ID:PUGeiTyeO
>>51
まあ今回のレベルならねらーなら皆知ってるレベルですが
確かにあまりマニアックだと読者さんも分からないですね。
なるべく分かりやすいネタで書くよう心がけます
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:27:23.40 ID:d9QZEY7FO
シュールで萌とは……
いや、案外いけるなw

土日楽しみにしてるよ
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:28:59.47 ID:WMLzY8ep0
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:29:08.00 ID:PUGeiTyeO
>>54
ある意味挑戦ですからね
萌えさせてやんよ!って感じですw

今日は読んで下さってありがとうございました
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:29:23.13 ID:ZAikjmODO
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:29:57.11 ID:6ivOLtQ3O
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:30:44.69 ID:PUGeiTyeO
それじゃあまた週末にお会いしましょう。

ノシ
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/17(日) 23:53:44.28 ID:/1Dlt+6/O
勇者宇佐見ハルは夢を見るようですってところか。
ドクオは浅井な
61 ◆y0UPzDInwU :2008/08/18(月) 00:02:10.97 ID:SvP4bfq2O
そういや酉はこれですので

>>60
ドクオは神じゃないし
ああいうハッピーエンドにはなりませんよ
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします

期待期待