1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:36:41.43 ID:IKF5O5rK0
書き込みとまったらボボンかばいさるです
そうなったらサーセンwwww
3 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:38:44.47 ID:IKF5O5rK0
第二章
第一話
ミ,,゚д゚彡「えー私が新しく本部の指揮官に就任したフサギコ大佐だ、よろしく頼む」
その日は朝から国から派遣された新指揮官の演説を聞いていた。
敵の抵抗を続ける残存部隊は北部の部隊が将軍らしき人物を戦闘により射殺してから次々と投降を始めた。
同時にテロも減少していった。僕らは残存部隊の討伐から瓦礫の撤去等を主な仕事へと変わっていった。
(;^ω^)「ぶひぃ!毎日毎日瓦礫の撤去作業だなんて骨が折れるお」
(;'A`)「まったくだ、こうしてドリルで瓦礫を小さくしてるとドカタになった気分だぜ」
(;・∀・)「まあ、これが終われば国へ帰れるんだがらさっさと終わらせようぜ」
(;´∀`)「そうすれば阿部さんともおさらばだぜ」
(;^ω^)「でもあの人モナーとたしか同郷でしたお」
(;´д`)「NOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
('A`)「病気には気をつけろよ…」
(;´д`)「こんな目にあうならいっそ女に生まれたかった!」
4 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:39:32.27 ID:IKF5O5rK0
夕方まで僕らは瓦礫の撤去作業を続け、夕方になる頃にはくたくたになり疲れ果てていた。
それでも偶に起きるテロや敵の襲撃等もあり、夜の哨戒任務はかかさずおこなっていた。
それもフサギコ大佐が就任してからは哨戒任務の回数が大幅に増えていた。
('A`)「たく…大佐のくせして肝っ玉は小せぇんだからあの毛玉野郎め」
(;^ω^)「くたくたなのに哨戒任務だなんて辛すぎますお」
( ・∀・)「まったくだ、ポーカーしてた頃が懐かしいよ」
('A`)「まあ適当に巡回して後続と交替しようぜ」
ドクオの提案に乗り僕達は数日前に民兵と交戦した場所を巡回し
戦車の通り道と言われている都市の入り口から本部へと通じる巨大な道路にでる。
5 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:39:53.15 ID:IKF5O5rK0
( ^ω^)「そういえばここでジョルジュさんの部隊と出会ったんだお」
('A`)「あー、そういやそうだな…あいつ元気にしてるかなぁ」
( ´∀`)「あの人が戦死するとはとうてい思えんが」
('A`)「まあ、それもそうだな」
( ^ω^)「僕もそう思うお」
道路の脇でこんな感じにジョルジュさんの話をしていると、入口の方(南側)から一台のジープと輸送トラックがやってくる。
僕達はすぐに姿勢を整え敬礼をする。
6 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:40:28.37 ID:IKF5O5rK0
从'ー'从「あれれーこんな時間に哨戒?せいがでるねー」
助手席ごしから話しかけてきたのはとてもいい身なりをした女性だった。
階級を聞かなくても僕はこの人が上官である事が分かった。
('A`)「はい!フサギコ大佐の命令でこのように警備に励んでおります」
从'ー'从「ふーん、彼らしいや…ああそうそう自己紹介が遅れちゃったね
私はワタナベ、階級は少佐だよ。よろしくね〜」
( ^ω^)「ぼ、僕はブーン二等兵です!よろしくお願いします少佐殿」
僕はもう一度姿勢を直し再度敬礼をする。僕が敬礼をするとドクオ達も僕に続き敬礼をする。
ワタナベ少佐は僕が敬礼をすると一言「じゃあね」と言い本部へと向かっていった。
(*^ω^)「綺麗な人だったお〜」
( ・∀・)「ヒッキー曹長の言うとおり続々と上官がやってきてるね」
('A`)「国も実験施設の報告書を見て本腰をあげたんだろ…敵さんが投降を続けててもまだまだ戦火はやまないだろうな」
( 'ω`)「もう研究所に突撃するのはこりごりだお…」
7 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:41:22.54 ID:IKF5O5rK0
雑談をしながら見回りを続けた僕達は午前の四時に見回りの交替をし、兵舎の中で睡眠をとっていた。
ふいに僕は誰かに体をゆすられ目を覚ました。
('A`)「おきろブーン、北部で大規模なテロがおきたらしい」
(;^ω^)「テ…テロかお!?」
('A`)「ああ、10分後に毛玉が北部への部隊の収集をするらしいから準備しろ」
(;^ω^)「わ、わかったお!」
僕はドクオに言われたとおり銃や弾薬等を持ちヘルメットをかぶってテントを飛び出した。
テントの前ではモナーや阿部さん達兵士が北部からの負傷者が乗っけられたトラックから負傷者を診療所に運びこんでいた。
N| "゚'` {"゚`lリ「やっと起きたかブーン君、負傷者を乗せたトラックはまだまだ来るらしい、収集が始まるまでできるだけ運び込むんだ」
(;^ω^)「了解しましたお」
8 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:41:59.65 ID:IKF5O5rK0
僕はドクオと一緒に負傷した兵士達を診療所に運びこんでいった。負傷した兵士の中には片足がもげた者や腕を無くした者
腸が飛び出てる者等大勢いた。そんな負傷者を運んでいるうちに僕の両手はみるみるうちに兵士たちの流す血によって真っ赤に染まっていった。
(#゚д゚)「そっちの負傷者は左のテントへ連れてけ!それとモルヒネ持ってる奴は俺らに渡しやがれ」
診療所に負傷者を連れていくと診療所の中ではギコさんと衛生兵達が忙しそうに負傷者の看護に勤しんでいた。
「おい!手を貸してくれ!動脈が見つからない!」
衛生兵の一人が穴の開いた負傷者の腹部に手を突っ込み動脈を探していた。その兵士が横になっていたベッドは彼の流す
血によって真っ赤に染まり、とても僕には見ていられなかった。
「死ぬな!いきろ!」
衛生兵は懸命にその負傷者を励ましたが、その人は口から大量に吐血をすると動かなくなった。
「くそぉ!!」
衛生兵は叫ぶと、腹部から手を引き抜き負傷者を運んできた別の兵士に彼の遺体を運ぶように指示した。
9 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:42:42.36 ID:IKF5O5rK0
僕達が診療所を出ると、フサギコ大佐と数時間前に会ったワタナベ少佐が北部へ派遣する部隊の収集をしていた。
ミ,,゚Д゚彡「かくかくしかじかであり、元クー少佐(二階級特進)の部隊に所属していた者達は準備を整え北部へ向かう事
ただしミルナ軍曹の下にいたものは二日後に送る事とする。またうんたらかんたら(僕にはどうでもいい話だったので省略するお(*^ω^)」
(;^ω^)「ど、どうして僕達は二日後なんだお?」
('A`)「しらね、なんかあったんじゃねぇの?」
N| "゚'` {"゚`lリ「いや、君達を輸送するはずのトラックがテロでやられたんだ、
先のテロで北部に集まってたトラックのほとんどがやられてね輸送できるのは元クー少佐の部隊だけなんだよ」
( ・∀・)「阿部さんはクー少佐の部隊じゃないからここに残るんですね」
N| "゚'` {"゚`lリ「そういう事になるね…まあこの分だとすぐに私達も北部へ行く事になるだろう」
(;^ω^)「また戦闘かお…」
10 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:43:08.96 ID:IKF5O5rK0
フサギコ大佐の部隊収集の話を聞いた後、僕らは負傷者の搬送と死傷者の搬送を繰り返した。
全ての負傷者の搬送が終えたのは日がくれた頃で、僕達はくたくたに疲れていた。
('A`)「夕食の時間だから食堂にいこうぜブーン、あの大佐が今日のメニューを豪華に変えてくれたんだと」
(*^ω^)「本当かお!?うれしいおwww」
僕は豪華なメニューに心躍りドクオ達と食堂に向かった。しかし食堂では洒落にならない程の夕食が待ち構えていた。
ミ,,゚Д゚彡「はははは、今日は特別に肉を用意した。それを食べて精をつけるんだな」
('A`)「まじで洒落にならねぇ…あんな大勢の負傷者と死傷者を搬送した日に肉料理かよ」
(;'ω`)「うう…肉料理の肉があの人達の肉片に見えてきたお…」
僕は心底この馬鹿な毛玉の上司を憎んだ。他の兵士達も久々の肉料理だというのに食事のスピードはいまいちだった。
中にはフラッシュバックし食堂を抜けだして外で嘔吐するものまでいた。
11 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:46:08.62 ID:IKF5O5rK0
('A`)「とんでもねぇ上官だな…頭の中に蛆でも湧いてるんじゃねぇのか?」
(;・∀・)「しかも味付けにケチャップまでご丁寧にかけてくれちゃって」
( ´д`)「ッパネェな本当に何考えてんだあの毛玉野郎」
席についた僕達はできるだけ楽しい話題をしながらゆっくりと食事を続けていた。
そんな中二人の衛生兵が食堂に入ってきた。一人はあまり顔を合わせた事がない人だったが、もう一人は…
(;゚д゚)「げぇっ!?こんな時に肉料理かよ!料理長あんた何考えてるんだ!正気かおい!?」
ギコさんの声は食堂全体に響き渡るほどの大声だった。その声に一瞬にして食堂を覆っていた雑談が止まり静まりかえる。
('A`)「こりゃまずいな、あいつ大佐に殺されるかも知れないぞ」
(;^ω^)「まじかお!?どうなっちまうんだお…」
12 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:50:45.94 ID:IKF5O5rK0
ドクオの言うとおりそれまでワタナベ少佐と楽しそうに食事をしていたフサギコ大佐が立ち上がり
料理長に文句を言っているギコさんの許にゆっくりと近づいて行った。
(;゚д゚)「こ、これは大佐殿!大声をだしてしまい申し訳ありませんでした」
ミ,,゚Д゚彡「それは別にいい…君、一つ聞いてくれたまえ、今日の食事のメニューを決めたのは彼ではない わ た し だ」
(;゚д゚)「も、申し訳ありませんフサギコ大佐!」
ミ,,゚Д゚彡「あー別にいい」
ミ#゚Д゚彡「どうせ心から謝っちゃいねぇんだろ!?」
大佐はいきなり怒鳴りギコさんの胸倉を掴み額に拳銃をあてる。
(;゚д゚)「……」
大佐の行動にその場が騒然となり一切の音が聞こえなくなった。
ギコさんもフサギコ大佐も何も言わず食堂の入り口で時間が停止したように動かなかった。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 20:53:46.48 ID:JTJWCalRO
もっと句読点使おうぜ
読みづらい
14 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:55:17.54 ID:IKF5O5rK0
ミ,,゚Д゚彡「君の事はクーから聞いているよ」
静寂を打ち破る様に口を開いたのは大佐だった。僕は大佐の言葉にとてつもなく嫌な予感がした。
ミ,,゚Д゚彡「中々優秀な軍医だと聞いている、そこでだ…今回の件を不問にしてやるかわりに」
ミ,,゚Д゚彡「その血で真っ赤になった衣類を全部脱げ、下着もろともな」
从'ー'从「あれれー大佐ってそっち系の人だったんですかー?以外ですぅー」
('A`)「あの女も死んだな」
ドクオがぽつりと呟く、だけど…だけど少なくとも僕と阿部さんはギコさんの秘密を知っていた。
そしてフサギコ大佐も知っているのだと思う。だから大佐はあんなことを言ったのだ。
(;゚д゚)「あ…ぅぅ…」
ミ#゚Д゚彡「さっさと脱げぇ!」
(。゙д゙)「はひぃ!!」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 20:56:09.28 ID:bRpQTFJJ0
支援
16 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:56:29.45 ID:IKF5O5rK0
17 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:57:42.00 ID:IKF5O5rK0
ギコさんはゆっくりと上着を脱ぎ始めた。血に染まった軍服を脱ぐとその下に来ていたシャツも真っ赤に染まっていた。
そのままギコさんはシャツのボタンを外し始めたが途中で動きが止まってしまう。
ミ,,゚Д゚彡「貴様…男のくせに女々しい奴だな」
(;゙д゙)「もうしわけ…ありません…」
从'ー'从「大佐〜食事中に男のストリップショーなんて見たくないですよー」
( ´∀`)「まったくもって同感だな、そういうのは自分のテントでやってほしいぜ」
(*'A`)「俺はちょっとあいつの裸を見てみたい気がするぜ」
ぼそぼそと話すモナーとドクオ、その二人の声を聞いて僕はいてもたってもいられなくなった。
ミ*゚Д゚彡「脱ぎたくないなら俺が脱がしてやろうか?」
ぶちん…僕の中でなにかが弾けた。
(#^ω^)「大佐殿!!!1」
気がつけば僕は立ち上がり大声で叫んでいた。
18 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:58:14.17 ID:IKF5O5rK0
ミ,,゚Д゚彡「なんだ貴様?」
(#^ω^)「二等兵無勢がまことに無礼ながら一言申し上げさせていただきますお!」
(#^ω^)「正直に言いますと、僕達は今食事中なんですお!大佐の特殊性癖に僕達をつきあわさせないでくださいお!」
僕は死を覚悟した。この後に帰ってくるのは銃声で僕はそのまま脳天をぶち抜かれるのであろう。
それでも僕は自分の意地とギコさんの体を守りたかった。
ミ,,゚Д゚彡「お前名前を言ってみろ」
(;^ω^)「ぶ、ブーン二等兵ですお…」
ミ,,゚Д゚彡「中々面白い男だな…軍人というのは度胸がないといかん…その度胸に免じて今の事は不問にしてやる
さっさと椅子にその巨体を乗せて黙って見てろ」
(#^ω^)「たとえ上官の命令が絶対であってもそれはできませんお!僕にも意地というも
19 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 20:58:48.47 ID:IKF5O5rK0
ダァーン!
僕の左肩に焼けるような痛みが襲った。僕が左肩に手を当てるとそこからは血が出ていた。
撃った相手を探そうと前を見ると、フサギコ大佐はギコさんから銃を動かしていなかった。
ワタナベ少佐もなにもしてない…となると一体だれが?
N| "゚'` {"゚`lリ「黙りたまえブーン君」
撃った相手は阿部さんだった。
N| "゚'` {"゚`lリ「衛生兵と言えども彼は大佐の好意を踏みにじったのだ。普通ならば懲罰を受けて当然の所だが
大佐はあの程度の事で許すと言っているのだ。その好意を無関係なお前まで踏みにじるのか?」
(#^ω^)「無関係?他人からはそう見えても僕はギコさんと友達なんだお!
たしかに僕は補充兵だお…他の人みたいに実戦経験も、相手を撃った数も少ないお!
でも、でも戦友を想う気持ちだけは皆には負けていないんだお!!」
うはwww俺の人生オワタwwwww\(^ω^)/
ミ,,゚Д゚彡「きめぇwwwけど感動した」
(;^ω^)「え?」
20 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:01:51.29 ID:IKF5O5rK0
気づけば大佐が僕に拍手をしていた。それに続くように食堂にいた皆が拍手をする。
ミ,,゚Д゚彡「戦友(とも)を想う気持ちは負けていないか…ギコ君いい友人をもって感謝するんだな」
(;゚д゚)「は…はい…」
大佐は拳銃をしまい、自分の席につきワタナベ少佐と何かを話し始める。
ギコさんは軍服を身にまとうと、僕の許に一目散に駆けてきた。
(;゚д゚)「ぶ…ブーン、ありがとうな…それと肩の傷を手当させてもらうぞ」
(;^ω^)「すまないお…皆ちょっと行ってくるお…」
('A`)「あぁ…いってこい」
ギコさんに連れられ食堂を歩いていると、阿部さんが僕に向かって親指を立てていた。
阿部さん…貴方はやっぱりすごい人ですお…
21 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:05:13.41 ID:IKF5O5rK0
診療所につくと僕は軍服をぬぎ左肩を見た。そして僕は肩の傷を見て驚いた。
弾丸は肩を貫通したものと思い込んでいたが、弾丸は僕の左肩の皮膚のぎりぎりのところをかすっていただけだった。
阿部さんの卓越した射撃技術に驚きながら僕は消毒液の痛みに歯を食いしばった。
(*゚д゚)「なぁブーン…」
(;^ω^)「ん?どうしたんだお?」
(*゚д゚)「助けてくれて…ありがとうな…」
頬を赤らめながら左肩に包帯を巻いてくれるギコさん、僕は彼女の『ありがとう』という言葉を聞いただけで
恥ずかしながらおっきおっきしました(*^ω^)
(*^ω^)「正直命がけだったけど、生きてるからよしとするおwww」
(*゚д゚)「そ、そうだな……と、終わったぞブーン」
(*^ω^)「おっおっおっギコさんありがとうだお」
(*゚д゚)「さ…さんなんてつけなくていいから、ギコって呼んでくれよ」
(*^ω^)「おっおっ…ありがとうだおギコ」
(*///)「お…おう」
22 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:05:55.48 ID:IKF5O5rK0
顔を真っ赤に染めたギコさんを背中に僕は診療所を後にした。振り返らないところが男の渋さっていうのを
阿部さんに聞いていたからそれを実行した。ギコは一体どう思うかお?
診療所を出た先にはドクオ達と阿部さんがいて、僕が出てくるのを待っていたらしい。
('A`)「ブーン、大佐がお前を昇格させるとさおめでとうブーン上等兵」
(;'ω`)「一等兵をとばすとかあの大佐めちゃくちゃだお…」
( ・∀・)「まあ君も一等兵の仲間入りをすでにしてるようなもんだしいいんじゃない?」
( ´∀`)「そうそう、あの研究所では結構仲間が死んでるし、君が生き残れたって事はそれぐらいの
技術を身につけたって事だよ」
('A`)「ていうか、俺いつになったら昇格できるんだろ…」
( 'ω`)「先に昇格しちゃってごめんだお…本当ならドクオの方が技術もあるし戦闘経験もあるのに」
('A`)「気にするなよ、俺はお前ほどの度胸はないしどんな状況であれ上官にはたてつけん」
N| "゚'` {"゚`lリ「まあ、あの衛生兵君とブーン君が無事だったんだ一件落着としょうじゃないか?」
(*^ω^)「賛成だお阿部さん」
23 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:07:22.26 ID:IKF5O5rK0
夜の10時頃、クー少佐の部隊だった人達がトラックに乗り北部へと向かっていった。
残ったのは大佐の部下の兵と僕達ミルナ軍曹の部隊所属の兵、阿部さんたち西部の兵と大勢の負傷兵だった。
(*^ω^)「あー肩いてぇけど風呂がきもちいいおー」
('A`)「血でべとべとだからなぁ、血に染まったほうの軍服はクリーニングにだしておかないとな」
( ・∀・)「ていうか何で僕達っていっつも風呂に入れるの最後なの?」
辺りを見回すと僕達以外誰もいなかった。つまり今この風呂場は僕達の貸し切りのようなものだった。
ただし、この後には衛生兵の人達が入るのであまり長風呂はできない。
('A`)「とりゃ!水鉄砲」
( ´∀`)「わっぷ!やりやがったな」
( ^ω^)「ドクオ達水鉄砲するのうまいお、僕にはとうていマネできないお」
( ・∀・)「ていうか遊んでると衛生兵の皆さんに怒られるからそろそろ出ようぜ」
('A`)「うーい、撤収〜」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:07:48.20 ID:bRpQTFJJ0
支援
25 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:07:53.37 ID:IKF5O5rK0
脱衣所でタオルで体を拭いていると予想外の人が入ってきた。
从'ー'从「へろ〜」
(*・∀・)「きゃああああああああ!」
从'ー';从「おっとまずい所にきちゃったね、早く着替えてね」
とか言いながら脱衣所を出て行かないワタナベ少佐、僕達の着替えをじろじろと見ている。
('A`)「少佐、なにかご用でしょうか?」
着替えを終えた僕らは姿勢を正し敬礼を取る。
ワタナベ少佐は手で楽にしていいよと合図をする。
从'ー'从「うんそうなんだ〜、フサギコ大佐から聞いたんだけどさ〜ギコさんって女性なんでしょ?」
26 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:08:22.84 ID:IKF5O5rK0
('A`)( ・∀・)( ´∀`)「………」
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:08:23.43 ID:bRpQTFJJ0
支援
28 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:08:55.81 ID:IKF5O5rK0
(;'A`)「ま、まじかよ」
(;・∀・)「これは予想外です」
(;´д`)「ドキがムネムネ」
从'ー'从「ねぇねぇブーン君、君ならギコさんの性別わかるよねー」
(;^ω^)「……」
('A`)「おいブーン!真実を言えよてめぇ」
(;'ω`)「…ワタナベ少佐の言うとおりですお…ギコは女性ですお…」
(#'A`)「てめぇなんであの時言わなかったんだよ!?」
(;'ω`)「ギコから口止めされてたんだお…ゆるしてほしいお…」
从'ー'从「まぁ口止めする気持ちは分かるけどねー、兵隊ってなにかと溜まるしねー」
( ・∀・)「なるほど、レイプされるのを避けるためですか」
( ´∀`)「ドクオなら襲いかねないしな」
('A`)「…鬱だ死のう」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:09:01.56 ID:bRpQTFJJ0
支援
30 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:09:24.19 ID:IKF5O5rK0
从'ー'从「まあとりあえず、確認も取れたし暇ができたらギコさんに会ってみようかなー」
(;^ω^)「は…はぁ、会ってどうするんですかお」
从'ー'从「ん、あの子ってさー性知識に乏しそうだからさーちょっと食べちゃおうかなーと、ここに派遣されるまで
ご無沙汰だからさーこっちもたまってるのよねー」
(*'A`)「百合ktkr」
从'ー'从「ああそれとね、この情報正直に答えてくれた君にサービスだよ〜
フサギコ大佐があの子を狙ってるから処女をいただくなら早くしたほうがいいよ〜、寝取られなんてざらだからね〜」
(;^ω^)「しょ、処女をいただくだなんて…僕には無理だお…」
从'ー'从「じゃあ処女を好きでもない人に取られちゃうんだね〜かわいそうなギコさ〜ん」
('A`)「…おいブーン!いますぐギコさんを抱いてこい」
(;^ω^)「ぶひぃ!?なにをいいだすんだおドクオ」
('A`)「お前は食堂でギコさんを守ったんだ、たしかに今はあの毛玉は手をださないだろう
だが二日後には俺達は北部に移動するんだ…どういうことか分かるか?」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:09:31.58 ID:bRpQTFJJ0
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:09:56.03 ID:bRpQTFJJ0
支援
33 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:10:10.44 ID:IKF5O5rK0
(;^ω^)「僕がいなくなったら…邪魔ものはいなくなったってことかお?」
('A`)「そういうことだ、ブーン分かったんなら早くいってこい」
(;^ω^)「で…でも僕にはそんな事できないお」
(#・∀・)「てめぇチンコついてるんだろ!?食堂みたいにもっかい男見せやがれ」
( ´∀`)「それともさっきのでインポにでもなったか?wwwww」
(#`ω´)「言ったなてめぇら、目にものをみせてやんぜ」
('A`)「有言実行」
(#`ω´)「うおおおおおおお!!!!!111」
34 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:10:49.25 ID:IKF5O5rK0
僕は風呂場を飛び出すと診療所へ突貫した。診療所ではギコが負傷者に吸いのみで水を飲ませている所だった。
(#`ω´)「ギコさん!!お話がありますお!」
(;゚д゚)「え?なになに?俺なんかした?包帯の巻きがゆるかった?」
(#`ω´)「そんなんじゃねぇですお!とにかくついてきてくださいお!」
(;゚д゚)「え?えっ?もしかして急患?」
僕がギコさんを連れだすと診療所の前にはドクオ達が赤い十字架のマークの入ったヘルメットをかぶって待っていた。
('A`)b ( ・∀・)b ( ´∀`)b 从 'ー'从b
( ^ω^)「みんな…」
(;゚д゚)「え?なに?話が見えないんですが…」
ちょっと息抜き
从'ー'从「そうそう、食堂の裏の建物の2階の部屋私が使う事になってる場所なんだけど…」 /VIP ヽ /i ヽ
(^ω^μ ι 'A`)ゝ ブーン
ワタナベ少佐は僕に鍵を手渡し僕の背中をおもいっきり叩いてきた。 /ll Y ll ヽ /llYllヽ &
結構痛かったけど僕は敬礼をしギコを連れ少佐の部屋まで走った。 ヽ|[] [] |O ソ[=]τ ドクオ
[ i ] [ i |
(この先は省略されました読むにはワッフルワッフルとお書きください)だお(*^ω^) (_(__) し `J
35 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:11:20.51 ID:IKF5O5rK0
ごめん冗談だお…( 'ω`)
(;゚д゚)「ちょっブーン痛いって!少しはゆっくり走れよ」
( ^ω^)「もう少し我慢してくださいですお」
僕はギコを連れて食堂の裏の5階建ての建物に走りこんだ。そして階段をあがり2階へとたどり着き
ワタナベ少佐の部屋の前でギコさんの肩を掴み顔を覗き込んだ。
(;゚д゚)「なぁ…ブーンもしかしてお前」
( ^ω^)「ギコさん…僕は…」
心臓の鼓動が恐ろしい事になっていた。しかし、ドクオ達…そしてワタナベ少佐がくれたこのチャンスを
無下にする事はできなかった。
(;゚д゙)「んむ!?」
36 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:11:55.79 ID:IKF5O5rK0
僕はギコの唇を無理やり奪った。彼女の体を抱きしめ背中をゆっくりとさすり、
そして唇を離した。
( ^ω^)「ギコさん…僕はどうしょうもない臆病者ですお…
だから言葉で伝えらなかった事をゆるしてほしいですお…」
ギコはなにも答えず、俯いていた。
( ^ω^)「嫌いになったら嫌いになってくださいですお…でも…でも僕は」
(,,゚д゚)「ブーン…」
(#`ω´)「僕は!貴方が大好きですお!!」
僕の唇がギコの唇と再度重なった。今度はギコが僕の唇にキスをしてきたのだ。
37 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:12:25.24 ID:IKF5O5rK0
(*゙д゙)「ブーン…俺もお前が好きだよ…」
(*^ω^)「ありがとうですお…ギコさん」
(,,゚д゚)「なぁブーン、初めて見た時俺はお前がさっき言ってたみたいに臆病者だと思ってた
裸の俺の前でお前はずっとびくびくしててさ、でも今のはお前はすごくかっこいいぞ」
(*^ω^)「うはwwwてれますおww」
(,,゚д゚)「なあブーン、俺さこれからお前が俺となにをしたいか分かるよ」
(*^ω^)「なら好都合ですお、じゃあ屋上いきますお!」
(;゚д゚)「えっ?野外プレイすか?」
(;^ω^)「ギコさん…僕はたしかにあなたを抱きたいですけど、
どうしても今は抱けないんですお」
(,,゚д゚)「ああやっぱり抱く気はあったんだ」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:13:36.90 ID:bRpQTFJJ0
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:14:25.89 ID:bRpQTFJJ0
支援
40 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:15:13.77 ID:IKF5O5rK0
僕は何も言わずギコの手を引っ張り屋上を目指した。
屋上のドアを開けると僕は屋上の中央に腰を降ろした。
( ^ω^)「ギコさん…いやギコ、僕が貴方を抱けない理由は
二日後に僕が北部の大規模テロの鎮圧に向かうからですお」
(;゚д゚)「そう言えばお前ミルナ軍曹の部隊だもんな」
( ^ω^)「だから僕はテロの鎮圧をして無事に帰ってきたら遠慮なく貴方を抱きますお」
(;゚д゚)「少しは遠慮してほしいんだが」
(;^ω^)「ほんとは僕が嫌いですかお?」
(;゚д゚)「いや、俺さそういう経験一切なくてさ…激しくされたらおかしくなるかも知れないし」
(;^ω^)「僕はそこまで飢えた狼に見えますかお?」
(;゚д゚)「さっきまでものっそい飢えてたやん」
41 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:15:36.98 ID:IKF5O5rK0
(;^ω^)「ま、まぁそれは置いておいて、ギコに注意して欲しい人が二人いますお」
(,,゚д゚)「ん?誰だ?」
( ^ω^)「フサギコ大佐とワタナベ少佐ですお」
(,,゚д゚)「大佐は分かるけど、なんでワタナベ少佐まで?」
(;^ω^)「少佐はレズビアンですお…なんかそうとう溜まってるとかいってたお
大佐は僕がいなくなったら難癖つけてギコを犯そうと企んでるらしいですお」
(;゚д゚)「なんか俺人気者だな…」
(*^ω^)「そりゃギコは美人だからだお、その男っぽい喋り方がなかったら
皆女の人ってすぐに悟りますお」
(;゚д゚)「び…美人とかそんなこと言うなよ…てれるだろ」
(*^ω^)「おっおっおっギコが赤くなったお」
(*///)「う…うっせぇごるあ!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:16:06.12 ID:UOjjp0I50
43 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:16:07.58 ID:IKF5O5rK0
それからしばらく僕達は二人で夜空を見上げながら寄り添っていた。
ヘルメットを取ったギコはふわふわした耳をぴこぴこと動かし尻尾で僕の背中をさすっていた。
( ^ω^)「星がきれいだおー」
(*゚д゚)「そういえばしばらく夜空を見上げてなかったなー」
二人で星の名前を当てっこをしていたら突然屋上のドアが音を立てて開いた。
僕達が後ろを振り向くとドクオ達が息を荒げながら屋上に入ってきた。
(;'A`)「まさか少佐の策を看破するとは…」
从'ー';从「ブーン君って…意外と勘がいいんだね…」
(;^ω^)「少佐達本当は覗こうとしてたのかお!?」
(;・∀・)「思ったより見つけるのに手間取ってしまったからもうやりおわってるんだろ?
どうだったんだギコさんの中は?」
(;^ω^)「中もなにも、僕達はなにもしてないお…二人でこうやって星空を眺めてただけだお」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:16:15.65 ID:bRpQTFJJ0
支援
45 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:16:30.18 ID:IKF5O5rK0
('A`)「…は?」
(;´∀`)「ま…まさか本当にインポに!?」
(;^ω^)「ねーおwww僕は今はまだギコを抱けないんだお…ただそれだけだお」
('A`)「なんで?なんでブーン、ギコさんを抱けないん?」
( ^ω^)「だって今抱いて二日後の現地で僕が死んだら、ギコはどうなるんだお?
それで妊娠なんかしてたらどうなるんだお?そしたらギコはとっても困るお」
(;゚д゚)「ブーン…お前」
(*^ω^)「だから…僕は生き残って帰ってきたらギコを抱くんだお!」
('A`)「じゃあお前死んだら俺がギコさん抱くわ」
( ω )「ドクオ…お前ぶっころすお?」
(;'A`)「こわっ!こわっ!」
46 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:16:57.60 ID:IKF5O5rK0
( ・∀・)「まあ、なんかブーンらしいと言えばらしいかもね…」
( ^ω^)「そうかお?」
( ・∀・)「だって普通なら死ぬ前にいい思いをしたいのが人だぜ?
死ぬ確率が高いなら抱けるうちに抱くのが性ってやつさ」
( ´∀`)「だな、俺だったら絶対抱いてるわww」
(;^ω^)「正直僕もめっちゃギコを今抱きたいお」
('A`)「でも我慢するんだろ?ある意味すごいぜお前」
47 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:17:22.33 ID:IKF5O5rK0
(;^ω^)「ま…まぁ今日は皆で夜空でも眺めるとするお」
('A`)「そういえば夜空なんて見るの久しぶりだな」
从'ー'从「こうやって皆で見ると星空ってとってもきれいだねー」
(,,゚д゚)「そ…そうですね少佐」
从'ー'从「そんな怖がらなくても大丈夫だよ〜もう君を食べようだなんて思ってないからさ〜」
(;^ω^)「一体どんな風の吹き廻しですかお」
从'ー'从「だってさ〜ブーン君が我慢するっていってたんだも〜ん、
すごい手が出しづらくってさ〜」
(;^ω^)「我慢してなかったら遠慮なく食べてたんですかお?」
从*'ー'从「そりゃ勿論、ああそれと君が戦死しても食べちゃうから」
(,,'д`)「ブーン死んじゃだめだぞ」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:17:29.03 ID:bRpQTFJJ0
支援
49 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:17:48.93 ID:IKF5O5rK0
僕は何も言えなかった、出来る事なら死にたくないが絶対死なないという確証はどこにもないからだ。
('A`)「さて、明日もドカタをしなくちゃな…早めに寝ようぜ」
( ^ω^)「ドクオの言うとおりだお、それじゃあギコと少佐殿おやすみなさいだお」
(*゚д゚)ノシ「あぁおやすみブーン」
从'ー'从ノシ「おやすみー」
僕達は階段を降り兵舎のテントまで無言で歩いていった。
テントの中に入いり自分の寝床にたどりつくと寝る前にドクオが僕にぼそぼそと語りかけてきた。
('A`)「俺達絶対生き残ろうな」
( ^ω^)「頼りにしてるお…ドクオ」
('A`)「いいけど、俺にもギコさん抱かせろよ」
(;^ω^)「それはギコに聞いてほしいお」
('A`)「普通そこは怒るところだろ…もういいや寝ようぜ」
( ・∀・)「うっせぇから早く寝ろよ」
('A`)「ごめん…」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:18:04.85 ID:bRpQTFJJ0
支援
51 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:18:54.64 ID:IKF5O5rK0
うへ、もっと書き溜めておけばよかった
とりあえず今回はこれでおしまいです 支援してくれた人ありがとう
今度はもっともっと書き溜めてからうpします
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:19:25.78 ID:bRpQTFJJ0
支援
53 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:25:26.69 ID:IKF5O5rK0
さすがにこれはまずいな
ちょっと書きながらうpするわwwww
54 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:25:52.24 ID:IKF5O5rK0
あれから二日がたった。僕達は北部への輸送トラックに載せられ北部へと運ばれた。
ゆられるトラックから周りの景色を見ると、そこには内臓が飛び散った民間人の死体や
頭が消えてなくなった子供の死体、爆発でふっとんだのか誰かの片足が落ちていた。
周りは建物と呼べるような物がほとんど残っておらず、どれもこれも瓦礫と化していた。
そして、僕達が北部の最前線に降り立った時、さらにすさまじい光景が僕達を出迎えた。
('A`)「ひでぇなこりゃ…クー少佐の部隊だった連中はほとんど全滅か?」
そこに待っていたのはテロで壊滅した前線基地とおびただしい数の負傷者と死傷者だった。
( ゚д゚)「おうお前らいい所にきたな!タコツボを掘るのを手伝え」
( ・∀・)「おっミルナ軍曹生きてらしたんですね」
すぐに僕達はその辺に放置された血糊のついたシャベルで穴を掘り始めた。
僕達が穴を掘り始めて数分が経った頃であろうか、突然空から風を裂くような音が聞こえ近くで爆発が起きた。
( ゚д゚)「くそっおっぱじめやがったか、おまえらさっさと穴に入れ!穴の外にいると五体満足でいられねぇぞ」
(;^ω^)「ぶひぃ!カオスだお」
55 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:26:41.70 ID:IKF5O5rK0
第二話 が抜けてた
僕はすぐに掘ったばかりの穴にドクオと共に飛び込んだ。
すぐに空からは迫撃砲の弾が雨霰のように降ってきはじめ、爆発の振動がおさまらない。
(;^ω^)「瓦礫のおかげで僕達の位置を把握できないのがせめてもの救いだお」
('A`)「なるほど、さっきの民間人の死体の意味もうなずけるな、こりゃもう無差別攻撃に等しい」
(;^ω^)「空軍は何で援護してくれないのかお?」
('A`)「世間体だろ…奴らの位置もろくに把握できてないんだ、それっぽい位置に落としても間違えたら
国際的な問題になりかねん」
(;^ω^)「今だって十分問題ありありだお」
('A`)「他の国の奴らも本国の連中も現実なんか一切知らないんだ。
マスコミの糞みたいな報道を見てファビョって俺達の批判をするのが関の山だ」
(;^ω^)「納得いかないお…現実はこんな悲惨だっていうのに酷すぎるお」
56 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:27:34.48 ID:IKF5O5rK0
('A`)「馬鹿な国民一人がファビョるとそれが伝染するんだ、その暁には国際的なデモ行動に発展しかねん
ただでさえ相手はもう降伏宣言をしているんだ。外国から見れば俺達は無意味に滞在する軍団でしかないんだよ」
(;^ω^)「まったくもって糞みたいな世の中だお」
('A`)「そうだな、とっ頭下げてろよ」
僕はすぐに頭をさげタコツボの中で屈みこんだ、ドクオも僕に覆いかぶさる形で屈みこむ。
しばらくそうしていると震動がやみミルナ軍曹が口を開いた
( ゚д゚)「よし!いますぐタコツボを掘る作業に戻れ、負傷者は後方にあるテントに運びこめ」
(;・∀・)「やれやれ、こりゃテロというよりは戦争だな」
(;´∀`)「まだ敵さんの指揮官が残ってたとは…しかもこの規模は最終決戦でもおこしてるってのか?」
(;^ω^)「だとしたらここにいる部隊だけじゃまったく足りないお」
僕は左右を見渡しタコツボを掘っている兵士の数を適当に見計らった。
だいたい数は70人程度、どう考えても勝ち目はない
57 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:28:13.88 ID:IKF5O5rK0
( ゚д゚)「大丈夫だすでに本国に増援の要請はしてある、今日の午後にでも2個師団が到着する予定だ」
('A`)「2個師団とはこれまた大規模な」
( ゚д゚)「今回の事に軍部はたいそう腹をたてたらしいな、一気に敵を壊滅させる気らしい」
(;^ω^)「そうしてくれるのはすごくありがたいお…」
('A`)「まったくだな、さっさと不穏因子を取り除いて俺達を本国に帰せってんだ」
( ・∀・)「まあどうせ僕達も最前線に突撃するんだろうから遺言はすませとこうよ」
('A`)「んなの簡単だ、かーちゃんJ('ー`)し死んでごめんbyドクオ('A`)」
(;・∀・)「なんて親不孝な遺言なんだ」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:30:09.30 ID:osBXpHwV0
期待支援
59 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:31:42.89 ID:IKF5O5rK0
午後になるまで僕達はタコツボを掘り続けた、途中北部の僕達とは違う方の地区に迫撃砲が降り注いだ。
そっちの方面の兵士が報告に来ると大勢の民間人が犠牲を受けたらしい。
( ゚д゚)「相当敵も追い詰められてるみたいだな…もうなんでもありって状態だな」
(;´∀`)「無差別テロもここまで来るとテロと一言で区切れなくなるな」
( ・∀・)「テロじゃなかったらなにが似合うんだよ」
('A`)「戦争だろjk」
(;^ω^)「死にたくないでござるお」
('A`)「拙者は働きたくないでござる」
( ゚д゚)「死ねドクオ」
('A`)「ごめん、自重する」
60 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:38:26.34 ID:IKF5O5rK0
タコツボ掘りを続けて早六時間半、あたりはうす暗くなりあちこちで機銃音が聞こえ始めた。
時折機銃音にまじって爆発音も聞こえてくる。どう考えてもこれは戦争…僕は不安で胸が苦しくなってきた。
('A`)「タコツボ掘り秋田」
( ・∀・)「じゃあ死ねよ」
('A`)「僕もっとがんばる」
(;^ω^)「それにしても辛すぎるお…本部でドカタやってたころが懐かしいお」
シャベル片手に土を掘り続けると、ふいに僕の両手に瓦礫を撤去するためのドリルの振動が思い出される。
(;^ω^)「ああ…ドリルの振動がなつかしいお…」
(;´∀`)「まったくだな、瓦礫撤去してたのが遠い昔のように感じられるぜ」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:39:30.92 ID:r4iwz1BM0
やっと追いついた支援
62 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:48:00.98 ID:IKF5O5rK0
('A`)「つーか暗くなってきたけどご飯まだー?」
( ゚д゚)「飯の時間なんて不定期に決まってるだろ、そのうち連絡くるだろうから掘ってろ」
(;'ω`)「腹へって土掘るのもだるいお…」
僕のお腹が情けない音をたてた。本部にいた頃なら皆が笑い声をあげたが、
今は笑っていられる程の余裕は一切なかった。
(;・∀・)「あーしんど、腹は減ってるし手は痛いしどこもかしこも機銃音はするし」
( ゚д゚)「一日目はまだ平気だろうが明日になってみろ、耐えきれなくなってタコツボから飛び出る奴が多いぞ
お前らの前きた連中のほとんどはそれで死んだからな」
( 'ω`)「洒落にならない状況ですお…」
実際僕もそうなりそうな予感がした。聞こえ続ける機銃音と爆発音、空腹等で精神はだいぶまいってきている
感じがしていた。
63 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:49:17.03 ID:IKF5O5rK0
>>61すまん書き溜め死んだんだ。
今一生懸命書いてる
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:51:11.18 ID:DnQd1GP90
無理すんなよ
やっと追いついた支援
前スレ読んでないけど
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:56:34.26 ID:6UWILpkcO
マトメアルー?
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:57:42.73 ID:1bYhqtOJ0
支援
68 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 21:57:43.88 ID:IKF5O5rK0
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 21:58:55.23 ID:9CazS/3d0
豆男かと思っちまったじゃねーか!
第一章のdatくれ
才能を感じるな。
72 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:02:42.11 ID:IKF5O5rK0
( ゚д゚)「まあたしかにブーンの言うとおりだが、それでも生き残りたきゃタコツボを掘っとけ」
(;^ω^)「了解しましたおミルナ軍曹」
僕はミルナ軍曹に敬礼をすると、ドクオ達と穴を掘る作業を続けた。結局この日は深夜の1時ごろになって食事の配給がきた。
粗末な豆料理だったが、そのあったかさが僕の胃と体を暖めてくれた。
(;^ω^)「ぜんぜん足りないけどだいぶましになったお」
('A`)「本当だな、心なしか生き返ったぜ」
(;・∀・)「まあ、もうすぐ冬だしね…あったかい物を食べれるだけありがたいよ」
( ´∀`)「まぁ飯も食ったしもっとタコツボ掘っとこうぜ」
( ^ω^)「了解だお!シャベルが折れるぐらいの勢いで掘るお」
73 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:04:45.42 ID:IKF5O5rK0
>>70 探してみたけどねぇや、後でこのスレにうpる?
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:04:58.01 ID:IeyXwT090
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:05:36.83 ID:1bYhqtOJ0
支援
76 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:08:30.59 ID:IKF5O5rK0
深夜の四時半、寝静まった僕らの地区に突然砲撃音が響き渡った。
( ゚д゚)「敵の砲撃だ!タコツボからでるなよ、被爆するぞ」
(;^ω^)「ぶひぃ!敵さんはフルタイムで攻撃してくるのかお」
( ゚д゚)「深夜の攻撃のほうが強烈だからな、奴らは精神的に俺達を責める気らしい」
('A`)「それより援軍の話はどうなったんだ?」
(;゚д゚)「本部の報告ではもうしばらく遅れるらしい」
(#'A`)「あ?なんだよそれ、俺達に全滅しろっていうのか?」
(;^ω^)「ドクオ、怒ってる場合じゃないお!頭さげないと頭が無くなるお」
('A`)「くそ…塵共が」
77 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:15:39.64 ID:IKF5O5rK0
「もういやだあああ!こんな事やってられるかあー!」
爆音の中突然兵士の一人がタコツボから飛び出し、銃を空に乱射しだす。
(;^ω^)「あの人おかしくなっちまったお」
僕がそう呟いた時だった。その人のいた場所が突然爆発を起こし、その人の上半身がけしとんだ。
残された下半身は焼け焦げた腸の残骸や臓器等をばら撒いて横たわっていた。
('A`)「ッパネェ」
( 'ω`)「さっきの豆を戻しそうだお…」
砲撃は鳴りやまない、振動が僕らの体を包み込み機銃音と悲鳴と叫び声が辺りを支配していた。
暗闇の中僕達は必死に敵の砲撃を耐え続けた。
やがて朝日が差し込む頃になると砲撃は止み、タコツボから顔をだすと
目の前には耐えきれなくって飛び出したのか、数人ほどの体の残骸が転がっていた。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:17:49.85 ID:IeyXwT090
俺もしかしたら爆撃あっても寝てるかもしれん・・・
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:22:42.12 ID:qp2PiqIxO
wktk
80 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:23:22.00 ID:IKF5O5rK0
(;'ω`)「朝日がこんなに偉大だなんて知らなかったお…」
僕は大きな伸びをしながらタコツボから立ち上がった。辺りを見回すと生き残った兵士達もタコツボから這い上がり
死体の撤去を始める。
('A`)「最悪な光景だな…辺り一面血の海じゃねぇか」
真っ赤に染まった地面を見ながらドクオは煙草を取り出しジッポーでそれに火をつける。
(;・∀・)「やあ、ドクオ達も生きてたのかとりあえずは安心したよ」
僕達の後ろのタコツボからモララーとモナーが這いあがってきた。
二人ともやはり眠れなかったらしく若干目の下に隈ができていた。
('A`)「とりあえず俺達も掃除を手伝うぞ、こいつらの死体なんざ見てられん」
( 'ω`)「確かに見てるだけで吐き気がしてくるお…」
81 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:24:17.95 ID:IKF5O5rK0
82 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:31:50.45 ID:IKF5O5rK0
僕達は無残な姿になった彼等の死体をリヤカーに乗せ後方の負傷者の大勢いるテントへ運んで行った。
「大変ですミルナ軍曹!後方のテントが敵の迫撃砲で壊滅しています」
それはとんでもない報告だった。僕達がその知らせを聞き、リヤカーをほっぽり投げテントへ向かうと壮絶な光景がまっていた。
どこもかしこも死体死体死体死体死体死体…そして死臭と血の海、その光景をまともに見れるほど僕は強くなかった。
( ;ω;)「おぇぇ〜…げぇーー!!」
僕はその場で胃液を嘔吐した。口の中に広がる酸っぱさが僕の瞳から涙を流し出す。
(;´∀`)「大丈夫かブーン…うっぷ…げぇ…げっほ」
モナーもつられて嘔吐する。結局僕達はその悲惨な光景をどうする事もできず本部へただ報告するだけだった。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:37:49.01 ID:1bYhqtOJ0
支援
84 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:40:05.93 ID:IKF5O5rK0
僕達が北部へ配備されて3日がたった。70名ほどいた兵士達は砲撃により次々と命を落とし
3日たった現在残っているのは僕達を含めて48名、本部からはなんの連絡もこない…
( ^ω^)「あー今日もなんとか生きてるおー」
('A`)「俺ちょっと仮眠するからタコツボ掘っておいて」
( ・∀・)「30分したら起こすからな、そしたら次はモナーが仮眠しろ」
僕達は代わる代わるタコツボ掘りを交替し、僅かながらの睡眠を貪った。
手にできた豆は赤く腫れ、所々に血豆ができていた。それでも僕らは真っ赤にそまったシャベルでタコツボを掘り続けた。
季節は秋から冬に移り変わった。吹きすさぶ北風は寒さと同時に死臭をも運んできた。
( ^ω^)「あーめっちゃ寒いお…防寒具は支給されないのかお…」
( ゚д゚)「本部からは何も報告がこないからな…今日俺が直に行って指示を仰ぐとしよう」
(;´∀`)「お願しますミルナ軍曹、このままだと確実に全滅しちまう」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:46:51.29 ID:IeyXwT090
支援面白いぞコノヤロウ(´・ω・`)
86 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:48:59.35 ID:IKF5O5rK0
深夜、ミルナ軍曹はジープに乗り本部へと向かっていった。昼間に要請したジープはなにがあったのか
夜中にくるという始末だった。それでも僕達は不満を言わずミルナ軍曹を送り出しタコツボに身を潜めた。
それから数分がたち今日も砲撃音が響き渡る。最初の頃は悲鳴をあげていたがもう悲鳴をあげる気力すら残っていなかった。
皆疲れ果てタコツボにうずくまり、自分の居るタコツボに弾が落ちてこないのを祈るだけだった。
深夜4:30、砲撃が止み今度は機関銃の精射音が耳に飛び込んできた。
「敵だー!敵がきたぞー!おまいら攻撃しろー!」
一人の兵士の叫び声で僕達はタコツボから顔を出し射撃音のする方を見た。それと同時に頭上に照明弾が打ち上げられ
僕達を照らしだす。
('A`)「ちっくしょ、俺達が反撃してこないのをいい事に向こうからきやがるとは」
(;^ω^)「しまったお、武器の整備をろくにしてなかったから土が入って引き金を引きにくいお」
僕はすぐに銃を逆さにし軽く振る、銃の中からは土がぽろぽろと落ち整備不足を僕に訴える。
('A`)「M60機関銃だ!てめぇら逃げろ!蜂の巣にされるぞ」
突然ドクオが叫びタコツボから飛び出す。それに皆が続き、僕もあわてて飛びだす。
そのすぐ後にいままで聞いてきたどの音よりも残酷で重い音が響き近くを走っていた兵士たちが次々と倒れる。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:49:15.13 ID:1bYhqtOJ0
支援
88 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:49:37.68 ID:IKF5O5rK0
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 22:52:27.81 ID:osBXpHwV0
人間ステルスのドクオなら爆撃の中寝てても死なないはず・・・!
91 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 22:59:14.77 ID:IKF5O5rK0
('A`)「ブーン!こっちだ急げ」
瓦礫の向こうでドクオの声が聞こえ僕はドクオの許に飛び込んだ。機関銃の音は相変わらず響き
照明弾も次々と空に打ち上げられている。
(;^ω^)「ひぃふぅ…すさまじいお…このままじゃ全滅しちまうお」
僕が瓦礫越しにタコツボのあった方を見るとそこにはたくさんの民兵と兵士が銃を構えこっちに向かって来ていた。
「撃てー!このままじゃ突破されるぞ!」
兵士の一人が叫び瓦礫から身を乗り出し銃を撃つ。途端に彼の頭を鉛玉がつきぬける。
('A`)「スナイパーまでいやがるのか…」
(;・∀・)「このままじゃまずいな…いそいで撤退しよう!」
モララーの言葉に僕達や他の皆も頷き、敵を牽制しながら僕達は後方へ撤退を始めた。
俺ならまだ寝てるかもしれない
93 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:11:46.60 ID:IKF5O5rK0
銃撃音と爆発音を背に僕達はゆっくりと後退をしていた。
途中次々と仲間の兵士が撃たれ脱落していった。
('A`)「くそっ弾がきれた、だれか予備をもってないか?」
(;^ω^)「僕のは今使ってるのが最後だお…」
(;´∀`)「一個だけ余ってるから使え」
モナーから弾を受け取ったドクオはすぐにそれを装填すると、瓦礫越しから民兵を狙って打ち出す。
(;・∀・)「まずいなこっちも弾が切れた、誰か…ってもってるわけないよね」
狙撃銃を背中に背負いモララーは拳銃を取り出す。正直なところ撃ったところでどうにかなるような物ではないが
拳銃といえども今の僕らには心強い兵器だった。
「気をつけろ!RPGがくるぞ」
その声の後、僕らが背にしていた瓦礫が吹っ飛び僕らは吹き飛ばされた。
94 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:12:21.52 ID:IKF5O5rK0
(;^ω^)「おーいてぇwwwなんとか無傷だお」
('A`)「運がいいな俺達」
(;・∀・)「奇跡だねまったく」
(;´∀`)「そんな事言ってねぇで早く逃げるぞ」
僕達四人は別の瓦礫に向かって一目散に走り出した。
後ろからは砲撃音が絶えず響き、仲間の叫び声と悲鳴が四方八方から聞こえ続けた。
('A`)「あそこの瓦礫に飛び込むぞ!生きてたら乾杯しようぜ」
(;^ω^)「了解だおドクオ!」
僕は大きくジャンプをし瓦礫に飛び込んだ。その後にモララー達と他の兵士たちが続き、
僕達は一つの瓦礫を背に孤立無援になっていた。
「生き残ったはこれだけか?」
辺りを見回すと残ったのは13人程、二人は負傷していた。
95 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:12:41.29 ID:IKF5O5rK0
あーばいさるうぜぇ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:13:28.16 ID:IeyXwT090
支援する
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:21:00.21 ID:IeyXwT090
しえん
98 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:23:05.68 ID:IKF5O5rK0
('A`)「おい、おまえら先に逝った奴らの顔を見に行く覚悟はあるか?」
(;・∀・)「覚悟もなにも、ここにいる奴らならもう平気だろ…どのみちこれじゃあ生き残る保証は皆無だ」
「なら…ここらででかい花でも咲かせようとしようや」
( ^ω^)「皆に会えてよかったお…ここで僕らの意地をみせてやるしかねぇお」
「突貫してやんよ!」
僕らは残った弾を確認し、銃を天高く掲げた。
瓦礫から身を乗り出し僕達は迫りくる敵に向かって乱射を続ける。
銃の弾が切れると、拳銃を取り出し最後の抵抗を続ける。
「RPG!」
声の後僕らは床に伏せる。瓦礫の山が爆音と共に吹き飛び僕達の頭上を舞った。
すぐに体を起こそうとするが、右足ににぶい痛みが走る。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:23:08.54 ID:IeyXwT090
しえん
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:30:26.68 ID:IeyXwT090
しえ
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:30:46.94 ID:IeyXwT090
しえん
102 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:30:51.50 ID:IKF5O5rK0
(;'ω`)「足に木の破片が刺さってるお…」
太ももに刺さった巨大な木の破片を力いっぱいに引き抜くと、僕は後数発しか弾が残っていない拳銃を構えた。
(#'A`)「覚えとけラウンジのくそやろうどもー!俺達に降伏の二文字はねぇんだよ!」
ドクオが弾の切れた拳銃を敵に向かって投げる。ドクオの投げた拳銃はこっちにむかってきた民兵の顔に当たり
民兵は倒れこむ。
(;・∀・)「やれやれ、僕の銃も弾切れか」
モララーも拳銃を放り投げる、最後に彼等が取り出したのはアーミーナイフ。
(;^ω^)「僕も足を負傷しているけど…みんなと一緒にいくお!」
弾の切れた拳銃を捨て僕もアーミーナイフを取り出す。照明弾に照らされにぶい輝きを称えるナイフを構え
僕達は身潜めた。もし迫撃砲が降ってくれば僕達は全滅するだろう。しかし、ここにいる全員泣き事を言わず
敵を恐れず、ただじっとナイフを構えていた。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:31:09.62 ID:IeyXwT090
しえ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:31:59.06 ID:IeyXwT090
フオオオ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:32:30.66 ID:IeyXwT090
し
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:32:36.28 ID:u8ZkrSRXO
朝まで保守しといてください><
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:32:55.47 ID:1bYhqtOJ0
支援
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:33:06.91 ID:IeyXwT090
k
109 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:34:56.00 ID:IKF5O5rK0
(#'A`)「いくぞおまいら!VIP公国の勇士を見せてやるんだ!」
瓦礫を覗き込んだ民兵の足をドクオが掴み、瓦礫の中に引き寄せる。すぐに僕はナイフで民兵の心臓を突きさし止めを刺す。
ナイフを引き抜くとそこから血しぶきがあがり僕の顔を染め上げる。
(;^ω^)「窮鼠猫を噛むとこの事だお!」
( ・∀・)「ナイスだブーン、ここを飛び出したらできるだけ道ずれにしてやれよ!」
(;^ω^)「もう僕らに引くことはできないんだお…だったらとことんおまいらにつきあうお!」
「しゃあ!俺達の底力をみせてやろうぜwwww」
('A`)「うはwwwみなぎってきたwwwww」
「「「「VIP公国に栄光あれ」」」」
その掛声と共に僕達は瓦礫から飛び出した。
丁度その時だった。僕らの後方から砲撃音が響き敵の民兵達が吹き飛んだのは…。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/30(水) 23:36:26.33 ID:DnQd1GP90
援軍来たか!?
111 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:40:35.16 ID:IKF5O5rK0
( ゚д゚)「遅くなっちまったようだな…援軍を連れて来たぜ!」
後ろを振り向くとそこには戦車の上に乗っかり親指をたてているミルナ軍曹がいた。
(#゚∀゚)「てめぇ!俺の愛車の上に乗ってるんじゃねぇ!」
(;^ω^)「その戦車の中にいるのはジョルジュさんかお」
('A`)「馬鹿野郎、おせぇじゃねぇか」
ドクオが親指をたてアーミーナイフを敵めがけて投げる。
僕達もすぐにナイフを投げると瓦礫の中に戻る。
( ゚д゚)「いいから撃て!あっちはRPGもってるぞ」
(#゚∀゚)「んだとー!?俺の愛車のおっぱい(戦車の名前)に傷をつけるきかよ!」
戦車から砲弾が放たれる。再度民兵達が宙を舞い、肉片を巻き散らしていた。
(;´∀`)「おっぱいっていう名前の戦車かよ…戦車もうかばれねぇな」
112 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/30(水) 23:51:03.90 ID:IKF5O5rK0
( ゚д゚)「撃て撃て撃て!奴らに殺されていった仲間の弔いだ!」
「っしゃwwwオーバーヒートするまで撃ちまくるぜ」
ジープから機関銃の音が響き渡る。味方の攻勢に敵は蜘蛛の子を散らしたように撤退を始める。
( ゚∀゚)「撃ち方やめぇ!テトラ隊、これより敵の追撃に向かうぞ」
「「「っしゃー!」」」
ジョルジュの戦車、おっぱいが動き出し彼の部隊が敵の追撃を始める。瓦礫の中から見る彼の戦車は今まで見てきた中で
一番頼もしく、そして一番かっこよく、一番拍子ぬけした名前を持っていた。
( ゚д゚)「遅れてすまないな…残ったのはこれだけか」
「我々13名…不覚にも生き残りました!」
('A`)「しかし!我々は戦いぬきました!」
僕達はミルナ軍曹に敬礼をする。ミルナ軍曹も涙を流しながら敬礼をする。
( ゚д゚)「この戦いで死んでいった者…そして君達のような英雄に会えて俺は…」
この日、敵の大規模の進行によってVIP公国は約6700の兵士を失った。大規模な北部への進行は連日の迫撃砲で精神的に弱った
VIP公国の兵士たちの士気と気力をそぎ、北部に滞在していた兵士達の多くが敗走、戦死を遂げた。
その中でただ一部隊だけ、敵の進行を最前線で食い止めていたという。
名もなき英雄達に我々も敬礼をしようではないか… VIP公国 大統領 荒巻/ ,' 3
113 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/31(木) 00:00:04.26 ID:4C3nHoYS0
(;^ω^)「ぶひゃー!生き残れたおー!」
(;・∀・)「やれやれ、本当に運がいいね僕らは」
('A`)「やべぇwww今頃震えがきたわwww」
( ´∀`)「あるあるwww」
('A`)「まあ、とりあえず生き残っちまったんだ。しんだ奴らに敬礼をしようじゃないか」
僕らは運ばれてくる戦死者達に敬礼をした。彼等を見ている自然と僕の瞳から涙があふれ出てきた。
( ^ω^)「僕は、皆と戦えた事を誇りに思うお!」
( ゚д゚)「そうだな、彼等は勇敢だった。そしてお前達も勇敢だった」
ふと空を見ると、朝日が差し込んできた。あの長い長い一夜は僕にとっても皆にとっても忘れられない出来事だと思う。
114 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/31(木) 00:02:11.15 ID:4C3nHoYS0
うひー第二話終わりぃ〜
ちょっとアイス食ってくるわwww
それと支援してくれた皆ありがとう!愛してるぜ
その前にdat
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/31(木) 00:20:20.61 ID:rNWqItf10
ふ
117 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/31(木) 00:22:15.48 ID:4C3nHoYS0
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/31(木) 00:23:55.40 ID:cZqgbiyl0
119 :
◆Z9PGqn6zUs :2008/07/31(木) 00:27:58.44 ID:4C3nHoYS0
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/31(木) 00:54:21.59 ID:+7FZWiaeO
ほしゅ
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/31(木) 01:25:18.79 ID:IUo3iFYx0
ほ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
今から読むほ