文才無い人たちはみな小説を書く

ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※
各まとめ入口：http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwikiコラム：http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%A5%B3%A5%E9%A5%E0
初心者の方は上記のまとめwikiコラムの他、掲示板を一度ご覧下さい。
小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています

（三行テンプレート）
１：お題をもらう（安価より「↓」を推奨）
２：もらったお題に沿った作品を書いて、完成させる。
３：「投下します」と宣言し、作品投下。メール欄は無記入、名前欄には「もらったお題」を表記する。タイトルは無くても可。

・１レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで（読みやすさの為に50〜60文字推奨）
・書きながらの投下は禁止
・お題をもらっていない作品はたとえ投下されてもまとめサイトには掲載されません

詳細は>>2-3辺りをご覧下さい

まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります

▽投下の際の注意点
・投下宣言は「投下してもいいですか？」ではなく「投下します」。投下宣言が被らない限り、許可はいりません
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・名前欄 に『タイトル（お題：○○）　現在レス数/総レス数』　（例：『ＢＮＳＫ（お題：文才） 1/5』）を書いて下さい
・まとめる際にコピペがしづらいので、メール欄は空にして投下してください。
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてから、完成品をまとめて投下して下さい

▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題：保守」の通常作投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てられる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に

▽その他
・通常作品でもトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます

[YouTube板]ちょっと自転車で日本一周してくるスレ

このスレは業者が必死で工作して出版の準備をしていますｗｗ
超素人工作員たちと遊んでみよう！ｗｗｗｗニコニコブーンｗｗｗ

スレ　：http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/streaming/1215421597/

ニコ動：http://www.nicovideo.jp/watch/sm3883085

▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の23:30までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます

▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい（酉は名前欄に#と自由な文字列）
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
・作品のタイトルは現在レス数/総レス数、酉を除いて、全角二十文字以内にしてください。

▽締め切り間際の作品投稿について
週末品評会では、投下締切時間の間際に集中的に投下が起こります。
それを無管理で放っておくと大変な事になるので、２３時から「予約」という形を取り、運営の指示に従って順番に投下してもらいます。
予約締切は23：30で、以降は時間外の扱いになります

▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします（複数選択可）
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります！
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい

▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい

623 名前： ◆QIrxf/4SJM [] 投稿日：2008/07/09(水) 01:02:54.71 ID:9eEuGYa30
　　　　　　　　　　　☆

　ぼくは超時空シンデレラの歌声を聞きながら
　　おねえちゃんのブラウン管にキスをする。
　　　　　嫉妬しないで、シェリルさま

　　　　　　　　　　　☆

　　　　　たとえ世界がつらくても
　　　　夢があるでしょ　いろいろと
　　　　　君にビタミン　なないろ
　　　　ニンジーン　loves you yeah!

　　　　　　　　　　　☆

　　　　　【 第119回週末品評会】

　　　　　　　　　-ニンジン-

　　　　　　　　　　　☆

引用：一倉宏作詞　"ニンジーン Loves you yeah!"
推奨事項：スペースファンタジー&ラヴラヴデスティニー
規制事項：５レス
投稿期間： 2008/07/12（土） 00:00〜2008/07/13（日） 23:30
宣言締切：日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
投票期間： 2008/07/14（月） 00:00〜2008/07/15（火） 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※

盛り上がってないスレだな…
なら俺が率先して犠牲者になってやる。

お題バッチコイ
↓

夏の花

>>6
夕涼み

大切なことを忘れていた。
>>1
すれたて乙だった。


それと、誰かは知らないけど全感まとめてくれた人、乙

過疎？
何か書いてみようかと思ったんだけど

スレのことは覗いてるが、特に話題もないからみんなＲＯＭってんでしょ
少なくとも三十人近くは見てるはず！

品評会の『ニンジン』詳細kwsk

>>12
なんか「ニンジン」という言葉が入っていれば良いらしい

ところで、前の前のスレ
文才無いけど小説書く
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1215353996/

このdatを最後まで（728）持ってる人いたら恵んでくれくれ。

ニンジンってお題で書きましたと言い張ればなんでもOKだよね
読む人がどう思うかは別にして

文才ないけど書いてみる
お題ください↓

夕涼み

>>16
白線

質問だけど、長文じゃないとだめなの？

一文字でもいいよ

　何やら息子の通っておる保育園で夕涼み会とやらをやるというので、
わびさびやら風流やらを日頃から大事にする努力をしつつもいまいち
大事にしきれていない気がする私は、夕涼み会というネーミングセン
スに何やらわびさびやら風流やらを感じたので、行ってみようかなあ
、などと考えたのである。
しかし、ここでひとつ問題があって、私は今自宅の自分の家、すなわ
ち自室にいるのだが、この自室には何やらエアーコンディショナー、
すなわちエアコンが設置されていて、とても涼しいのである。すでに
とても涼しい私は、夕涼みなどというものに行く必要が無いのではな
いだろうかなどという愚かな疑問を持ち、さらに今夕方で、私は部屋
で涼んでいる。これはもう夕涼みではないだろうか。
　そして、毎日この時間エアコンの効いた部屋の中にいる私は、毎日
夕涼みをしているといえないだろうか。これはとても風流なんじゃな
いか、などと馬鹿げたことを考えていたのだが、やはり夕涼み会に行
くことにした。何故なら、部屋の中でエアコンの冷気を感じる行為は
風流でもわびさびでもないからである。

今、鬼を見た。

私は夏になると休日は山の中へ『修行』へ行く。
修行といっても滝に打たれてくるような大層なものではなく、
まあ…なんというか…とにかくむさ苦しい都会から抜け出して
一時でも自然の空気と一緒にいたかったのだ。

その年は猛暑だった。
こうも暑いと山が恋しくなる。
自宅からは山は近く、坂の多い住宅地を数キロ歩くとそこは山林だ。

そして待ちに待った土曜日がやって来る。
日の出と共に山へと向う。
常緑樹林の中を歩き続ける。
当て所も無く。

さあ、今日は山をどのように行こうか、
山頂へ抜けて山向こうの温泉にでも浸かろうか、
そうだ、尾根沿いに縦走を試してみよう。

こうしてまずは頂上へ向って谷沿いの道を遡る。
そうしている内にどうやら迷ってしまった様だった。
引き返せばよかっただろう。
しかしそんな事は考えずに私は50度程の傾斜を登ろうとしていた。

突然手に鈍い痛みが走る。
掌に小さな傷ができている。
手を伸ばした先に密生していたのは無数の花弁と萼そして茎の棘を持つ
暴力的なフォルムの植物だった。
かっとなり、行く手を遮る薊を切り払いながら登っていったが、
やはり素人だからなのか、もう数箇所傷ができてしまった。
なんとか登山路へ復帰できた私は山頂の方へと向った。
そして辿り付いた山頂からの眺望は見慣れていたが何度見ても飽きない。

用意していた弁当に手をつけようとしたが肝心なものを忘れている事に気付いた。
箸である。
しかしここで諦める訳にはいかない。
まずは手頃な枝を選ぶ。
黄色い小さな花々を房状に付けた木が目に入った。

腹ごしらえを済ませると、山体の続く西へと歩き出す。
足が棒になり、体が加熱するのを堪えて、何十km歩いただろうか。
唇に異変を感じて触ってみるとひどく腫れているのがわかった。
あの枝は漆だったとは思わなかったのだ。
誰も行かない様な細道。これ以上は歩けなかった。
自分の無計画さを悔いても仕方がなかった。

空の色も赤く染まりだし、夕日は木立の中で少しも見ることはできない。
夕風は心地好く、疲れは取れそうだったが、今度は空腹が襲ってきた。
ふと横を見ると丸々と太った旨そうな幼虫が這っていた。
他人からは引かれるが、私は虫を食べることには慣れていた。
これも『修行』の内だと考えていたのだ。

すかさず幼虫を手近な枝に刺して火で炙った。
とても美味だ。
もう晩いので野営の準備をして、テントで眠った。
こうして自然の脅威を侮った私は人知れず死んだ。

辺りの低木には夾竹桃の花が咲いていた。

　そして、毎日この時間エアコンの効いた部屋の中にいる私は、毎日
夕涼みをしているといえないだろうか。これはとても風流なんじゃな
いか、などと馬鹿げたことを考えていたのだが、やはり夕涼み会に行
くことにした。何故なら、部屋の中でエアコンの冷気を感じる行為は
風流でもわびさびでもないからである。

　で、行った。その夕涼み会とやらに。そしたら、凄い暑かった。誰
も一言も言葉を発しなかった。その理由は、単に暑かったからである。
おそらく、その場に来ている保護者のほとんどが家にエアコンを持ち、
さらにそのエアコンを既に起動させているであろう。何故なら、暑い
からである。折角家で涼しい思いをしていたのに何故わざわざこのよ
うなところでこんなに暑い思いをしなければならないのだろうか。そ
んな思いが人を不愉快にさせ、口数を減らしたのだろう。さらに、こ
こは夕涼み会である。涼み会、すなわち涼むための会である。何故涼
むための会でこのような思いをしなければならないのであろうか。

しかし、誰も文句を言ったり露骨に嫌な顔をしたりはしない。何故な
ら、これは保育園のイベントであり、この会の出席者は全員息子がこ
の保育園に通っているからである。もしもこの場で「何で夕涼み会が
暑いんじゃ阿呆が、だらあ」などという様な事を叫ぶと、翌日から保
育園の先生方から息子が虐待されるに決まっているからである。

が、私はもう既に限界であった。暑さによる不快感と理不尽に暑さを
感じさせられることによる不快感が息子を虐待される悲しみを上回っ
た。これを読んでいる方はきっとこう思うだろう。「こやつは息子を
なんだと思っておるのだ。馬鹿者め」などと。
しかしよく考えてみてほしい。もしもあなたが中華料理店で冷やし中
華なるものを頼んだとして、その冷やし中華が温かかったらどうだろ
う。間違いなく店員に「これのどこが冷やし中華なんじゃいぼけが」
などとのたまわることだろう。普通の人はそんなことをしない。

　私はやってしまった。あまりの怒りにその場にいる人たち、その中
でも特にこのイベントを主催したであろうと思われる保育園の園長や
ら、先生やらを、隠し持っていた日本刀で全員滅多切りにしてその場
であいつらの肉でバーベキュウをやった。みんな幸せそうな顔をにし
ていた。

>>23
これは正直ひどい出来映え。
人にあれこれ言われるまでもなく、翌日読んだら
なんて物を晒したんだと死にたくなること請け合いってぐらい。
だから、とりあえず自分の書いた物を見つめ直そう。

よしっ
期待通りの評価！！

ID:/bdSxMYf0

>>2-の詳細テンプレを熟読してとまでは望まない。
>>1の３行テンプレぐらいは読めるようになってから小説書こうね＾＾

テンプレは読まない
これが俺のロックンロール

大江、源一郎、周五郎が好きな俺にお題を下さいよ。

>>29
わざと悪文かよ。やれやれ。

>>32
ゴ

>>32
十手

>>31
はいはいNGNG

>>32
眼鏡

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1017666035
http://ncode.syosetu.com/n6053e/
お前ら評価よろしく

はいはい東海旅客鉄道名古屋工場東海旅客鉄道名古屋工場

お題

モヒカン

>>40
引き換え券

書き込みに失敗しまくるｏｒｚ

>>40
ギャランドゥー

>>42
はあく

今日は風邪だからのんびりしたお題がホシス

>>46
ひざまくら

>>47
ありがとう。「ひざまくら」了解。

規制者救済スレから

127 名前：文才無しさん[] 投稿日：08/07/09(水) 01:13:11 ID:698cotnX
規制事項　「５レス以内」じゃなくて「５レスきっかり」？

だって。
優勝者の◆QIrxf/4SJM氏、このカキコ見てたら回答ヨロシク。

5レス以内も5レスきっかりも同じことだよね。短くても5レスに分割すりゃいいだけなんだから

>>50
◆QIrxf/4SJM氏回答ありがとう。

なんで書き込めないのかが分からない
誰か教えてくれないか？

てすと

>>52

・１レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで
　（読みやすさの為に50〜60文字推奨）

ひっかかってない？

中学生ですとか、高校生ですとか、初めて、久しぶりに書きましたとか

↑これで投下はじめる人は裏を読んでしまう
つまりは好きになれない

>>54
1494バイト、27行
文字数もたぶん大丈夫かと

なんでだろ

>スペースファンタジー&ラヴラヴデスティニー
これの処理は「かつ」なのか「あるいは」なのか。
誰か教えてくらっさい。

>>57
俺はだれがなんというとうと　もしくは　で処理するつもり
スペースファンタジーとか無理だろ…

>>56
ためしに分ければいいやん

>>59
3つにわけてもだめだった

短いから悪い気がするけど４つにしてみる

久しぶり初めて書く中学に通う高校生です
お題下さい

>>51
嫌味をありがとう

　ちりん、と涼やかな音が響く。金魚の絵が描かれた風鈴が縁側にぶらさがっている。
　風鈴の下には昔から変わらない、豚の形を模した蚊取り線香。風が吹くたびに煙が揺れている。
　その豚の隣で、夕暮れの庭を眺める小さくなった背中に、俺は切なさを覚えた。
　五年前母さんが亡くなり、夏になると父はああしてぼんやり外を眺めるようになった。

>>61
イカ

and と or は全く別だろ。

>スペースファンタジー&ラヴラヴデスティニー

これはギャグでしょ
そうでなきゃマジでデスティニーガンダムを作中に出すしか

　父は時折小さな声で笑っている。その光景を見るたびに、俺は父の背中から目を離せなくなるのだった。
「ははっ……」
　また一人で笑っている。俺はついにいたたまれなくなって、父に聞いてみた。
「ねえ、父さん。どうして一人で笑っているのさ」
「……一人じゃないさ。母さんがいるだろう？」
　俺のほうを見向きもせず父は答える。
「父さん、母さんはもういなんだよ。そんな馬鹿なこと、言わないでくれよっ……」

「お前、母さんが見えないのか？こんなに元気そうに笑っているじゃないか」
　父は俺を振り向き、昔のように暖かく微笑んだ。
「っ……もういいよっ！」
　俺は耐えられなくなって、足早に寝室へ引っ込んだ。
　きっと……きっと父は狂ってしまったんだ――

　ちりん、と風鈴が鳴る。あたりはすっかり暗くなっていた。
「お義父さん、もう冷えますから中に入ってください」
　年老いた男性にそう優しく促すのは、四十過ぎの女性。
「今日は珍しいことがあったんだ」
「あら、なんです？」
「妻と息子。二人ともと話せたんだ」
「……そうですか。それは……よかったですね」
　女性は悲しげな表情を浮かべる。
「息子はいつも、わしを見つめてるだけだったのになあ……」

　ある日の夕涼みの話。了

４つに分けたらいけた！

拙い文章ですまん

推奨事項なんだから別にスペースファンタジー&ラヴラヴデスティニー書かなくてもいいだろ
お題出した人がそういう話を読みたいだけなんじゃないの

>>66
字面だけで受け取ると、にんじんだして5レス限定の、スペースファンタジーかつラヴラヴデスティニーだろ。
（ただし、スペファン＆ラヴデスは推奨事項）

5レス限定が一番きついなー

なんか乙一で似た様なのあった

5レス限定なわけないだろｗｗｗ

>>73
乙一の小説は読んだことないｗ

漫画になったやつならみたことあるけど

ZOO?
あれすげーつまんなくね

>>63
シックスセンスだったらお父さんも幽霊ですね。
＞年老いた男性にそう優しく促すのは、四十過ぎの女性。
で頭の中のお父さんの年齢を修正する必要があった。
それまで四十代くらいのイメージだったから。
狙いどおりなのかな？

乙一は色々漫画だしてもらってるでしょ
ＺＯＯはクソだったけどな



つーか彼は今何してんだ？

>>76
お前は俺を怒らせた

>「ははっ……」
>「っ……もういいよっ！」
>「息子はいつも、わしを見つめてるだけだったのになあ……」
地の文は可。消え入る声の表現も記号に頼らず書こう。
不釣り合い過ぎて、折角書いた地の文章に殺してしまう。

引っ張り具合がちょうど良くてオチは面白い。

乙一と伊坂は似てる気がする。
どっちも俺嫌いだし。

>>77
シックスセンス大好き

歳のイメージについてはただの力量不足です

>>80
アドバイスありがとう！
面白いって言われると嬉しいなぁ

>>83
おもしろい

お題くだしあ＞＜

>>85
交番

>>87
ありがと
書いてくる

そんなに５レス限定にしたいんならそうしよう

>>88
やめてくれ、頼むから……。
読むのがダルくなるだけだ。
面白くないのに長いだけとか悲劇だぞ。

俺もそう思う

回答ありがとう。救済スレの人は切実っぽかったから、これで安心したと思う。

通常作を投下したいのだけれども、気ままに書いてたら８レス分になってしまった。
どうしよう。さるよけをお願いしても良いのかな？

>>92
かもーん

いいよ

一応明言しとくね

福田

規制事項：５レスきっかり、あるいは1or２or３ro４レスきっかり

さるさんありがとう。
んじゃ投下いきます。

　メゾン・ド・ダンデライオン３０１号室。
　地上三階、とはいってもエレベーターがあるので問題なし。
　南向きの窓は日当たり良好で、そこから望む町並みはなかなかに悪くない。
　徒歩五分以内の位置にコンビニと駅があり、利便性は非常に良し。
　広々とした３ＬＤＫの室内には防音対策はもちろんのこと、冷暖房も完全完備。
　その他にも諸々のステキなオプションがついて、家賃は何と驚きの一万円ポッキリ。（税込み）
　何というかもう、破格と言う単語を十個くらい積み重ねてもまだ足りないくらいに破格的な良物件なのだが、その部屋に一ヶ月以上
住める者は居なかった。
　退去していく元住人達は口調こそ違えど、誰もが同じような最後の言葉を残していっている。
　もういやだ、と。
　今現在この３０１号室に住んでいる彼も、そろそろ越してきて一ヶ月。
「これから、どうしたものかな」
　程よく日焼けした和室の畳の上に寝転がりながら、彼はぼんやりとつぶやいた。
　眠たそうな顔で天井の電灯を眺めている彼の名は、七村孝。掛け持ちのバイトで日々を何とか凌いでいる苦学生だ。
　仕送りは無い。「洋菓子職人になる」という一念で親の猛反対を振り切り、勘当同然のケンカ別れをしてしまったからだ。
　だから孝にとって出費の切り詰めは当たり前の事で、破格の家賃を誇るメゾン・ド・ダンデライオン３０１号室に流れ着いたのも、
むしろ当然のことではあった。
　ひたすらに安さを求めて今まで転々としていたボロアパートと比べれば、今いる３０１号室は月とスッポン、カニとカニカマ、越前
リョーマとコンバット越前くらいに違っていた。
　ある問題を除けば、の話だが。
「ひぃぃぃぃゃあああああああああああ！」
　そして今日もその問題が、烈風を伴って突っ込んできたようだ。
　襖の向こうで何かが壊れる音と、何かが吹き飛ぶ音と、誰かの悲鳴が混ぜこぜの三重奏となってぶちまけられる。
　ゆらゆらと揺れる頭上の電灯。その動きが完全に収まってから、孝は溜息をつきながら立ち上がった。
「またか」という気力すら、今の孝には無かった。せいぜい台所で焼いているオーブンの中身に影響が出ないか、少し気になったくら
いだ。
　その心配もすぐに霧散する。今の程度の振動で、この３０１号室がどうにかなるはずがないのだから。むしろ心配するべきは、襖の
向こうに何が待っているのかだろう。
　孝はゆっくりと襖に手をかけ、深呼吸をした後、一気に開いた。
　途端、もわりと顔に降りかかってくる何かの粉塵。事前に息を止めていた孝は、顔の前で強めに手を振ってそれを追い払った。

>>97
流石にそれは規制の範疇を超えている、あるいは超えていない

>>97
クソッ、笑っちまった

　やがて、視界が晴れる。
　孝の正面、入居する前に大家がやたらと清潔さをアピールしていた白い壁。
　そこに非常口に書かれている走る人のイラストを、そのまま拡大したかのような穴が開いていた。
「何だよ脆いな、アイツ自信満々で張り替えたってのに」
　孝はぼやいた。もっとも、いくら頑丈な壁を作ったところで結果は同じなのだろうけれども。
　辟易しながらも、孝は半壊したリビングを見回す。目的の人物は部屋の隅の方、台所と繋がっている扉の前に倒れていた。と言うよ
りも、転がっていると言う方が正しいだろうか。何せ、ドラム缶のような概観をしているのだから。
　まるでドラム缶に手足を生やしたかのような、辛うじて人型に見えなくもないその体躯は、宇宙服ですらスマートに見えるくらいに
丸くてデカい鋼鉄製だ。
　見るからに頑丈そうなその灰色の外殻は、どこか西洋の騎士甲冑を連想させる趣きがある。ただしドラム缶だけれども。
　何にせよ、見てるだけと言うわけにもいかない。「やれやれ」と肩を落としつつ、孝はリビングに踏み出した。壁の破片を踏まない
よう、爪先立ちになって近づいて行く。
　途中で何度か細かい破片を踏んで痛い思いをしたものの、何とか到着。とりあえず、孝はその傍らにしゃがみこんだ。
　軽く突付いてみるが、反応なし。動き出す気配もない辺り、多分、気絶しているのだろう。いつもの事だ。
　なので孝は、いつもと同じようにボタンを探す事にした。
「さて、今回はどこにあるのやら」
　目を細めつつ、孝はドラム缶の体躯をくまなく観察する。
　天井を向いているドラム缶の背中には、焼け焦げた御椀のような突起がいくつも並んでくっついている。良く見れば肩や腰、足首と
いった位置にも同じような突起がついていた。
　今もまだほのかに煙を上げ続けているその突起の名前は、確か姿勢制御用のスラスターだったか。以前、色々と説明してもらった覚
えはあるのだが、専門用語が複雑すぎて孝には分からなかった。それ以前に、分かるつもりも無かったのだが。
　加えて、孝が用があるのはそのスラスターとやらではない。規格は同じなのだから、目に見えるどこかにアレがついているはずだ。
　しばらくたっても動かない場合、すぐに押してくれと頼まれていたあのボタンが。
「あ、あった」
　程なくして孝が見つけたのはドラム缶の頭頂部、黒と黄色のストライプで四角く囲まれた、緊急開放用と書かれているボタンだった。
　躊躇無く、孝はそれを押し込む。
　その直後、バネで弾かれたように音を立てて頭部が展開。隙間から水蒸気らしき煙が猛烈に立ち上る。
「うわっぷ」
　泡を食って尻餅をついてしまい、その拍子に壁の破片が孝の尻にジャストミート。
「ほぉ゛う！？」

>>97
>・１レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで（読みやすさの為に50〜60文字推奨）
ってことは、規制の強化ですか？
30行、4096バイト使い切って書けとｗ

さるさるってさるの具体的な機能が良くわからん

さる

　全体重のかかってしまった恐るべき不意打ちに、涙目になって悶絶する孝。そうして床の上で五分ほど、焼かれるスルメのような動
きをしていただろうか。
「何やってんの、ナナちゃん」
　不意に聞こえて来たその声の方向に、孝は動きを止めて視線を動かす。
　先ほど水蒸気を吹き出しながら開いたドラム缶の頭部。ぽっかりと開いたその中から、女の子がひょっこりと顔を覗かせていた。
　随分と小柄な女の子だ。どんなに大きく見積もっても、せいぜい小学校高学年くらいだろうか。
　かつては綺麗に揃えられていたと思われる、くしゃくしゃになった黒いショートカット。汗で張りついた前髪の下にある大きな目は、
胡散臭いものを眺めるかのような半眼だ。スルメダンスを踊っていた孝がその観察対象なのだから、仕方が無いのかもしれないが。
　何にせよいつも通りの彼女に向けて、孝もいつもの台詞を返す。
「ナナちゃん言うな」
「だって七村孝なんだから、ナナちゃんで良いじゃない？　かわいいし」
　しかして相手の応答もまた、いつもの通りのものだった。口の端から八重歯を覗かせつつ、にやりと不適に笑う女の子。言い返す事
も出来るだろうが、どう頑張っても負けてしまう事は、一週間ほど前から分かりきっていた。
　そもそも、口ゲンカで孝がこの娘に勝てるはずが無いのだ。わずか十歳でＭＩＴを卒業し、両手の指では数え切れないくらいの博士
号を持っている天才少女、河崎諒子に。
　だから孝に出来るのは、尻をさすりつつ立ち上がって、諒子が出て来られるよう手を差し伸べるくらいだった。
「ほらよ」
「ん、ありがとナナちゃん。もう少しで蒸し焼きになるところだったよ」
　言い返す気力が無いナナちゃんこと孝は、差し出された細い手を掴んで、諒子を一気に引っ張り出す。白いタンクトップと黒いスパ
ッツが、諒子の身体にべったりと張りついていた。お子様体型なので艶かしくも何とも無かったが。
「で、今回は何をしでかしたんだ？」
　溜息をつきつつ、孝は諒子の手を離す。
「何って、見て分からない？　空を飛ぶ実験だよ」
「飛ぶって、この手足が生えたドラム缶でか？」
　足元に転がっているドラム缶を孝が指差すと、その中から出て来た諒子はムッと表情をゆがめた。
「ドラム缶じゃないよ、これはＡＲＧドライブシステムの実験用スーツ。これの胴体には私が入るスペースの他に、試作型のＡＲＧド
ライブが内蔵されてるの。ＡＲＧってのはＡｌｌ　Ｒａｎｇｅ　Ｇｒａｖｉｔｙの略で、手っ取り早く言えば重力制御装置ね。で、こ
れを駆動させると短時間だけど、外部から受けるあらゆる重力を無効化できるの。それで――」
　諒子は矢継ぎ早に言葉を並べていくが、孝にはさっぱりついていけない。
　ただ一言「はぁ」と感嘆符をつぶやくだけで精一杯だ。

さるさる

「――で、ＡＲＧドライブシステムの駆動状況は悪くなかったんだけど、姿勢制御用のスラスターが壊れちゃったんだよ。何となく目
星はつくけど、ちょっと調べるね」
「どうぞ」と孝がいう暇も無く、諒子は実験用スーツの脇にしゃがみこんだ。その小さな手がスーツの脇の下をまさぐると、たちどこ
ろに全身のハッチが音を立てて展開する。
　そのむき出しになった内部機構を手早く一瞥した後、諒子は眉をひそめた。
「ああ、やっぱり圧壊してる。ほらナナちゃん、見てよここ。握りつぶされたみたいになってるでしょ？　詳しく調べないと分からな
いけど、たぶん小規模な力場が出来ちゃったんだね。重力制御で浮く事に専念しすぎたのがまずかったみたい。他は――」
「つまり何だ、要はいつも通りの実験失敗か」
　放っておくと半日以上喋り散らす事もあるので、孝は強引に諒子の解説に割り込んだ。割り込まれた側の諒子は、唇を尖らせつつも
小さく頷く。
「む。まぁ、簡単に言っちゃえばそうなるけどさ。でも改良すべき点は明確になったんだから、良かったじゃない？」
「俺にとっては良くない」苦い表情を浮かべつつ、孝は溜息をついた。
　メゾン・ド・ダンデライオン３０１号室に一ヶ月以上住む者がいない理由。
　それはこの河崎諒子が、こんな感じの騒ぎを毎度のように引き起こすためだ。メゾン・ド・ダンデライオンのはす向かいで、大体三
日に一度の頻度で巻き起こるそのトラブルは、呆れるくらい多岐に渡っている。
　レールガンを撃ち込まれたり、部屋の一角を空間ごと削り取られたり、暴走したロボットが襲って来たり、今回のように諒子自身が
突っ込んで来たりなどなど。例を挙げれば枚挙に暇が無さ過ぎるくらいだ。ちなみになぜ３０１号室にばかり集中してトラブルが突っ
込んでくるのかというと、原因の諒子いわく『だって射線上にあるんだから仕方ないじゃない？』とのこと。
　自身の研究場所とかを改めるつもりは、さらさら無いらしい。
　ここまでくれば立腹を通り越して激昂する入居者も少なくなかったのだが、実際にその不満を諒子に突きつける事が出来たツワモノ
は、誰一人として居なかった。
　なぜならメゾン・ド・ダンデライオンが立っている敷地の地主は、諒子の両親だからだ。下手に文句を垂れ流せば、その日の内に大
家から「出て行け」という通達が来るのは、目に見えている。だから歴代の入居者達が出来た唯一の抵抗は、諒子がしでかしたアクシ
デントを指摘する事くらいしかなかった。
　孝もそれに倣い、穴の開いた壁を指差す。
「第一、あの壁はどうしてくれるんだ。夜になったら虫が入ってくること請け合いじゃないか」
「ああ、その辺は大丈夫だよ。何てったって、私が造った特注品だからね」
　再び不敵な笑みを浮かべつつ、なぜか諒子はおもむろに指を鳴らす。
　パキリ。建材の素材のせいなのだろうか、軽いエコーを立てながら消えていく乾いた音。
　そしてその音に呼応するかのごとく、壁に開いている人型の穴が、ぞぶりと蠕動した。

まだ縛り上げられたい子猫ちゃんがいるようだな！

さる

さる

「んな」と孝は目を見開き、その脇の諒子は得意げに胸をそらす。そんな事をしても洗濯板なので見栄えはまったく変わらなかったが、
そこにつっこめるほどの余裕が孝には無かった。
　まぁ、仕方が無いだろう。何せ目の前で壁の穴が、音も立てずに埋まっていっているのだから。
「なんだ、これは」目を白黒させながら、必死の思いで孝は言葉を搾り出す。
「ナノマシン群体だよ。前にこの壁を張り替える時、説明したでしょ？　大気中の粉塵とかを材料にして、元の形に戻るまで自己増殖
するの」
　などと諒子が得意げに解説する合間にもナノマシンは増殖し、やがて壁の穴はすっかり塞がってしまった。
「ちなみに、壊れた壁の破片の掃除もいらないからね。ナノマシンの自壊機能が働いて、勝手にチリになっちゃうから」
　事も無げな諒子の説明に従い、音も無く中空へと解けていく壁の破片。その一部始終をじっくりと見てしまった孝は、何も言わずに
天井を仰ぐ。
「ん？　どしたのナナちゃん？　気分悪いの？」
「ちょっとな」君のおかげだよハハハ、とは口が裂けても言えなかった。
「そうなの？　おっかしーなぁ。ブランシロームＭＳが流れるように、空調を改良したんだけどなぁ」
　うーん、と顎を押さえて考え込む諒子。その何気ないつぶやきを、孝が聞き逃せるはずが無かった。
「待てコラ」
「ん、どうかしたのナナちゃん」
「今言ったそのブラン何とかってのは、一体何なんだよ」
「ブランシロームＭＳだってば。元はバラの中に含まれてる香気成分で、これを嗅いでればリラックス効果が期待できる筈なんだよね。
けど、ナナちゃんは不調を訴えてる……うーん、これは改良の余地アリだね」
「せんでいい。外せ」
「えー」
「えー、じゃない。まったく、最近妙な臭いがすると思ったらそのせいだったのか」
　その他もろもろ、ぶちまけてしまいたい鬱憤は山のようにあったが、孝はそれをまとめて溜息にして吐き出した。
　メゾン・ド・ダンデライオン３０１号室に一ヶ月以上住む者がいない、もう一つの理由。それが今しがた孝に溜息をつかせた、諒子
謹製の改造家具の数々だ。
　諒子は３０１号室を壊すたびに、そのお詫びと称して、修理と言う名の改造を施してきた。何度も、全力で。
　だから３０１号室は孝が入居するずっと前から、ちょっとした魔空間になっていたのだ。
　今しがた孝が目の当たりにした自己再生する壁材や、リラックス成分を撒き散らす空調は、まだまだ可愛い部類に入る。
　勝手に健康診断をした挙句、生活について口うるさく言ってくるバスタブ。孝の脳波を敏感に感じ取って、食事中でも容赦なくＡＶ
を流し始める大画面のプラズマテレビ。入るたびに第九で荘厳すぎる出迎えをしてくれるトイレ、などなど。

にゃーん

　このとんでもない魔改造の数々に、程度は違えど歴代の入居者達は皆「嫌がらせなのか」と辟易するのだが、非常に残念な事に諒子
は本気で良かれと思ってやっているのだ。なので、尚更に性質が悪い。
　確かに、メゾン・ド・ダンデライオン３０１号室は破格の好物件だ。だがその安さの理由となっている河崎諒子の存在は、一万円（
税込み）を帳消しにして余りあるほどの重量を誇っていた。
　そしてその重さに入居者が耐え切れなくなるのが、大体一ヶ月前後と言うわけだ。
　今現在の住人である孝も、入居してからそろそろ一ヶ月。
　不満は、良い感じに煮詰まって来ていた。
「んじゃナナちゃん、ちょっと手を洗わせてもらうね」
　そんな孝の憂鬱を知ってか知らずか、そう言うなり諒子はドアを開けて台所に入っていってしまった。
「汗まみれなんだから、いっそ風呂にでも入ればいいだろうに」
　ポツリと孝はつぶやいたが、その小声が扉越しに伝わるはずも無く。
「まったく……これから、どうしたものかな」
　腕を組みつつ、孝は壁に寄りかかった。頭の中をめぐるのは、和室に寝転がっていた時にも考えていた、今後の生活についての悩み
だ。
　孝を悩ます憂鬱の種は、何も諒子の存在だけではない。
　現金の仕送りだけでなく、メールの一通すら断絶させられた実家との繋がり。
　生活を維持するためにバイトは四つ掛け持ちで休む間がなく、なのでいつも眠くてまともに頭が回らない。
　そんな状態で受ける授業が身につくはずもなく、このままでは留年が確定しそうでお先真っ暗。
　夢は遠く、現実は厳しく。それに加えて、河崎諒子と言う人の形をしたトラブルが定期的に来襲してくるのだから、正直やってられ
ないのだ。今日も今日とて、諒子は律儀にも貴重な休日を潰しに来てくれやがったのだし。
「……いっそ実家に帰って、親父に頭を下げるべきなのかね」
　何気なくつぶやいた後、ハッと孝は我に返った。確かに今しがた口をついた弱気は、随分前から頭の片隅を占拠していた。だが言葉
となって口から出て来たのは、今のが初めてだった。
　どうも、本気でまいって来ているらしい。なので孝は、無言のまま眉間を押さえた。それで疲れや弱気がなくなるはずも無いのだが、
それでも何もしないよりはマシだろう。
　そうしてそのまま、五分ほど動きを止めていただろうか。ふと、孝は眉をひそめた。
　諒子が戻って来ないのだ。
　手を洗うだけだといっていたのに、どうしてこんなにも時間がかかっているのだろうか。首をひねりつつ、孝は台所のドアを開ける。
　その直後、ちーんという焼き上がりをオーブンが知らせて来た。
　そしてそのオーブンの前で、諒子は目を輝かせていた。何というか実にお子様だった。

>>103
馬鹿なのか真性なのか

さる

「おおー、焼けてる焼けてる！」
　などとはしゃぎながら、オーブンの扉に手をかけようとする諒子。
「コラ、勝手に開けるんじゃない」
　後ろ手に扉を閉めつつ、孝は諒子を嗜める。
「えーなんでー」
　恨みがましそうな目が孝を見据える。孝が制止しなければ、多分諒子は本当にオーブンを開けていただろう。
「まったく、戻ってこないと思ったら何をしとるんだオマエは」
「だって美味しそうだったんだもん」と、唇を尖らせて諒子はむくれる。手を洗いに行くと言ったのは、そういう魂胆もあったからな
のだろう。こうしているだけなら、本当に歳相応の女の子のようだ。
　だが、だからと言ってつまみ食いを許す訳にはいかない。
「美味しそうでもまだダメだ。完成してないんだから」
　釘を刺しつつ、キッチンミトンを手にはめる孝。
「良いじゃん、ナナちゃんのケチー」
「ケチで結構」
　むくれっぱなしの諒子を適当にあしらい、孝はオーブンを開けて中身を取り出す。かくして姿を現したのは、湯気と芳ばしい香りを
上げるさくらんぼのタルト。そのいかにも美味しそうな風貌に、諒子の顔は一瞬でとろけた。
「うわー美味しそう！　早く食べようよナナちゃん！」
「ダメだって言ってるだろ。最後の盛り付けがまだ残ってるし、これを写真にとって『ちゃんと作りました』っていうレポートを書か
なきゃいけないんだよ」
「えー！？　そんな事してたら折角のタルトが冷めちゃうよ。私、ナナちゃんの作るお菓子好きなのに」
　一瞬、孝は動きを止めてしまった。
　何気なく、本当に何気なく放たれた諒子の言葉。努めて平静を装いつつ、孝は聞き返す。
「本当、か？」
「え？　何が？」
「本当に、俺の作った菓子、美味いか？」
「そりゃ勿論！　ハッキリ言って大ファンなんだよね、私。お店の物にも負けてないと思ってるし」
　かくしてひまわりのような満面の笑顔で放たれたのは、飾り気も嘘偽りもありはしない、諒子の本音。
「そう、か」
　形を崩してしまわぬよう、孝は努めてゆっくりとタルトをテーブルの上に置いた。
　当人にとっては、当たり前の事を当たり前に言っただけなのだろう。だがその当たり前は、孝の心を隅から隅まで激しく揺さぶった。

らすとさる

猫が干支にいないのはなんでだったっけ？

　それこそ今しがたまで膨れ上がっていた弱気を、影も形も残さず消し飛ばすくらいに。
「……なら、もう少し頑張ってみるかな」
「何を？」
「いや、こっちの話さ。それよりそんなに食いたいなら、写真をとった後なら良いぞ」
「ホント！？　ナナちゃん最高！」
「褒めても何もでないぞ」
　言いつつ、孝は食器棚から盛り付け用の飾り皿を取り出す。
　皿の底に写る孝の顔は、小さく笑っていた。

以上です。
さるさんありがとうございました。

>>116
ネズミが猫の背中に乗って、最後の最後に前に飛んで順番横取りしたから
だから、猫はネズミを恨んでる

とかじゃなかった？

スペースファンタジー&ラヴラヴデスティニーでニンジンって、
００８３そのまんまでいいんじゃない？

あの辺明確にしとくよ

>>116
猫はネズミに嘘の日にちを教えられた、だったと思う

ネズミが乗ってたのは牛の背中だ。
猫はネズミに違う日付を教えられて、それを信じたから競争に出れなかった。

>>119
ネズミが載ってたのって牛じゃなかったっけ？

さっきもらったお題作で投下します。２レス。

規制事項（※１）：５レスくらい、あるいは1or２or３ro４レスくらい（※２）
※１：年齢および性別不問
※２：６レス以上書くことおよび１レスにつき３１行以上および4097バイト以上および一行に全角129文字以上書くことを禁ずる

>>123
あーそうだっけ？
混ざってた。

僕には夢がある。
小さくてありきたりだが、彼女にひざまくらをしてもらうことだ。
単にしてもらうのではなく、ゆったりとした日だまりの中で、お互いの存在自体が幸せで
特に何も要らない、そんなひざまくらが理想だ。
残念なことに、彼女にこの話をするとたいていの場合
「そうだねー。やっぱそういうの良いよね。今日は中華にする？ラーメン食べたい」
ラーメンは中華なのか？いや、そうではなくて･･･
ともかく、夢は簡単には実現しないから夢なんだろうな、となんとなく思う毎日だった。

夏風邪を引いた。
突然の夕立で彼女に傘を貸したらずぶ濡れになって、次の日からのどに違和感が出て、
気がついたら39度から熱が出て、診察に行ったら入院になった。
二日ほど点滴の交換とトイレ以外は寝る生活をした後、彼女に連絡をしていなかったことを思い出して、
慌てて病院の公衆電話から電話をかけた。当然のように怒られる。
「メロン食べないでとっといて。あたしメロン好きだから」
誰もお見舞いに来てなくてメロンなんか無いと言う前に電話は切れ、彼女の機嫌を考えて病院の売店で
メロンを買った。
「これお見舞い用だけど良いの？メロン好きなのかい？」
「ええ、すごく好きなんです」
彼女が、という言葉は飲み込む。

>>119
ねずみが乗ったのは牛の背中。
本当は牛が一番乗りだったけど、ゴール直前で横取りした、にたいな感じだったと思う。

夕方、彼女がお見舞いに来た。
意外なことに、結構立派な花束を持ってきた。ただちょっと華やかすぎるような気がして彼女に聞くと
「花屋さんでお金出して適当に見繕ってもらった。メロンは？メロンどこ？」
看護婦さんを呼んで花瓶があるか聞くと、花を入れて持ってきてあげると言われた。
その後、メロンは僕がむいて彼女が食べた。何切れかは分けてもらった。
今度何を食べに行こうとか、日頃ちゃんとしたものを食べてないから風邪を引くんだとか、あたしは昆
布を食べるから風邪を引いたりしないとか、そんな話をした。

彼女は話し疲れて、ベットの上に突っ伏して寝だした。
足が少し重い。
看護婦さんが、花束を花瓶に入れて持ってきてくれた。
寝ている彼女を見て
「面会５時までだけど、今日は彼女が起きるまでは良しにしたげる。可愛い彼女さんね」
そうでしょう。メロンは僕がむきましたけど。
看護婦さんが行ってしまって、しばらく病室に静かな時間が流れる。
夕日が室内に差し込んで、虫の音が遠くに聞こえる。
静かで、平和だ。
そりゃあ、彼女は病人の僕の膝の上に突っ伏して寝てるし、メロンは食べられちゃったけど･･･
待てよ。
静かな夕日の中で、お互いの存在だけで幸せで、彼女は僕のひざまくらで寝ている。
これは、夢が叶ったのか？叶っていないのか？
彼女は僕の膝の上で寝息を立てている。

終

>>125
馬鹿の相手は大変ですね。お疲れ様

>>119
>>122
>>123

おまえらありがと。申のなかに、にゃーん、と言われたことで
何でだったか思い出せなくて困ってた。助かった。

>>131
ちなみに、ベトナムやブルガリアは、十二支に猫が入ってるぞ。
（ベトナムはウサギの代わり、ブルガリアはトラの代わりに入ってる）

>>125
これは明確ｗｗｗつか言葉遊びにsit

さて品評会用作品が書けたわけだが、ニンジンってなかなか難しいよね。

これはいい通常作ラッシュ

さて、通常作読んで感想書くか

>>132
博学ムッキー

>>125
いつもみたく5レス以内って書かないって言うことはなんか捻ってきてるのかと思た。
でももう学歴と職業と宗教ぐらいしか突っ込むところがない…

はらはら

ひらひら

じゃあ、お題くれ

もちもちしたおこめ

むちむちした生足

ねちねちした小言

>>142-143
何だかな……コメディ臭いのしか作れ無そう
でもいいや、チャレンジする
お題ありがとう

かちかちの墓地

>>117
　1レス目を読んだときに、面白くなりそうだなと思った。
　だからこそ最後まで読んだのだけど、つまらないというのが正直な所。
　まず、3レス目〜5レス目くらいのハチャメチャなSFもどきっぽいところ。
　軽い文体で、多少のユーモアも交えていて、読ませようとする工夫は
感じられるのだけど、流石にダル過ぎる。
　というか、説明が多い。
　んでその辺の説明を頑張って行って、彼女が破天荒な天才娘だって
いうのは過剰なくらいに伝わってきたのだけど、その設定が最後まで
活きることなく終わってしまっている。
　これならむしろ、発明云々ばっさり削って、KYなトラブルメイカー幼女
を書いたほうが、書く量も削れると思う。
　結局、この小説で最も魅せようとされているのが彼女のキャラクター
だと思うのだけど、読者が読みたいのはこういう娘なんだよっていう自己
紹介なんかじゃなくて、それが巻き起こす事件だと思う。
　そういう意味では、無駄が多すぎるというのが、最も強く思ったことでした。

>>118
　参った。良い物読ませてもらった。大変面白かった。ありがとう。
　もういちど言わせてください。ありがとう。

　以下べた褒め。
　崩した文体の三人称がとても上手い。普通の三人称よりも視点のぶれを招き易くて、
読んでいて違和感が出てしまいやすいはずなのに。
　この地の文はストーリーとピッタリ一致。お気軽な雰囲気をしっかり作り上げている。
　分かりやすいドラム缶のスーツ、飛び出すSF名詞、小道具の機能がよろしく効いて
キャラ立てもバッチリ。
　しっかり使いこなされた文体と、文句のないスムーズな情報の出され方で、するすると
読めてしまう。思わずレスを読んでしまって、思わずさるさけをするのをしばし忘れていたほどだった。
　出来事にきちんと前フリがあり、読み終わった後に、オーブンの伏線とその回収のことを
思い返して鳥肌物だった。
　なんだかもう書くことがなくなった。自分なら金出せる。

あれれ？ずいぶんと違った感想が直前にあったｗ
どんな話が好きなんだろ？

>>129
　描かれようとしている情景はとてもニヤニヤ出来るのだけど、勿体
無い。
　まず、主人公の独白から場面が切り替わる所。いきなり、夏風邪を
ひいた、とか言われてちょっと戸惑った。
　それなら、風呂上りにそういう妄想をしていて風邪をひいた、とかにし
た方が自然だし、何より流れが切れない。
　そして最後のオチ。これはとても良いと思っただけに、そこまでの展
開をもう少し考えて欲しかった。
　主人公の願望が、最初と最後にしか出てこないせいで、真ん中の部
分が少し浮いてしまっている。
　それなら、中間部分で何とか彼女の弱みにつけこんだりとかして、膝
枕を手に入れようとする主人公の姿が描いて欲しかった。
　そうすることで、疲れて眠ってしまった彼女を見て、夢が叶ったことを
自覚する姿がより微笑ましくなると思う。
　設定は好きなので、物語の流れを考えてみて欲しい。
　
　

>>148
に追記。壁に空いた穴の形が非常口の走る人の形になってるんだけど、
どうやってもドラム缶とは形が合わないだろｗ

>>129
優しい気分になれるような、ちょっとした話。
優男の人物像が伺える一人称の地の文体。気持ちの流れと一致した
煩くない描写。冗長な心理描写もなく、押さえて置くべきポイントで
思いを馳せた点を評価。伏線を張ったオチも好感。
彼女の膝枕で寝たかった夢なのに、気が付いたら膝枕で彼女を寝せていた。
それで夢は叶ったのかと不思議な気持ちになりました。
ここはさすがに強引だなぁと思った。求めていたのは膝枕そのものではなくて、
彼女と共にただ何もせずにいる時間を味わうこと。って掛かる気持ちは
伝わってくるんだけどね。
人によって好き嫌いが激しく分かれる話で、おまけにたった一場面で
共感してくれる人はあまりいないかも知れない点は、あると思う。
きちんと段落事に一字字下げとか、文章作法があればもっと良いよね。

保守すればいいんですか

ほ

保守

>>149
気にしなくていいよ。
思ったことをそのまま書いただけ。
正しいかどうかなんて分からないし。

ぽ///

深夜にお題

河川敷

ほ

も

保守

ほ

保守

お題を頂きたいのだが、よろしいな？

採血

把握した

vreel見れないからニンジーンだけyoutubeで見といたぜ保守

ラヴラヴデスティニーでググったらこのスレが先頭に来たぜ保守

保守

保守なんてくだらねーぜ！

お題くれたら世界が平和になるそうです。

知恵の輪

ありがとうっす。しかし残念ながら後半はデマだったようです。

ファンタジーでヒロインと主人公とシチュエーションでお題クレクレ

魔女と騎士。両思いだが斬らねばならぬ

>>174
吸血鬼と幼女、奴隷と主人

品評会お題見てニンジンだーいすき余裕でした

ここの人たちの作品と感想見てるとさ、自分では面白くないな、と思った作品がベタ誉めされてたりして
なんか自分の作品についた、「すごい面白かった」なんて感想が全部嘘のように思えるから困る
ここで言う「面白い」っつーのは、表現が上手い、とか読みやすい、とか、そういったことね
ストーリーうんぬんじゃなくて。っていう保守

皆が皆春樹とか龍が好きなわけじゃない保守

いいなあすごい面白かったなんて言われてage

保守

>>175で書いてみる

森羅万象保守

>>178
万人が面白いって言うことは無いだろうけど、万人が面白くないって言うことはある。
それに、好みが分かれても、指摘されることは一緒だったりするから、技術的な指摘はあてになったりする。
んで、好みに合わなかった人の好みに合わせていくか、好きと言ってくれた人の言葉を信じるか。
そういう、感想の取捨選択の勉強にもなる。

保守

ニンジン保守

創作意欲がわくような面白いゲームがしたい
なにかオススメないすか保守

>>187
ペルソナ２

>>187
flOw
PSPかPS3あればアーカイブスでダウンロードできるよ

ありがとー


とりあえず外の空気吸いがてら中古屋めぐってくるは

崖っぷちのOLにお題ください

>>187
FF11

>>161
本棚

ごめん安価ミス>>193は>>191ね

>>194
本棚把握ありがと

村上春樹って人気だよね
お……お題を……

お題ください↓

>>196
林業

>>197
指輪

把握しました

>>198
指輪把握

>>196
確かこんなスレタイみたいな小説があったっけな？

亀レスかつ携帯からだが感想ありがとう

>>150
脈絡無い場面転換をなくして、ストーリー付けもしてみます

>>152
字下げして書いてみます。レス形式だと要らないかと思ったけど、やっぱ読みづらいか。

MF見終わった保守

保守

age

最高にほってやつだ

　　　　　　　B　N　S　K　２　大　厨　相　関　図

　　　　　　　　　　　　 .┌――――┐
　　　┌―好意 →　　│ 猫 たん. │　← 好意─┐
　　　｜　　　　　　　　.└──―─┘　　　　　　　.｜
　　　｜　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 　　 ｜
┌―――――┐　　　　　　　　　　　　　┌―――――┐
│文章作法厨│　←―　対立　―→　.│横に長い厨.│
└─────┘　　　　　　　　　　　　　└─────┘
　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　 ｶ ｴ ﾚ　　　　　　　　　　　　　　　　ｶ ｴ ﾚ
　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　 ┘　　　　　　　　　　　　└
　　　　　　　　　　　　　　〜　　〜
　　　　　　　　　　　　　（Φ　　Φ ）　
　　　　　　　　　　　　　　＼く ／ 　　呼んだ？
　　　　　　　　　　　　　　　 |д|
　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼




こうですか？

保守

横に長い厨っていうのは、横に長いのばっか書く人をいうのか、それとも感想で「横に長い！」と文句を言う人をいうのか。

3ch見てる奴には用はないな

>>207
その「呼んだ？」ってやつなんて名前のナマモノなの？
前から気になってたんだけど。

>>211
ぬへっほぅという名の幼女

>>211
ペニス太郎

流れぶった切るけど情景描写って大体どの変で入れる?無難なとこなら導入部だけどさ、
導入部に入れると最初の掴みがイマイチになる感じがして敬遠しちゃうんだけど……
ホントなら情景描写で掴めるようになればいいんだろうけど、文才がないからなあ

>>214
必要になったら。
あ、これは説明しとかないと唐突な感じがするなあと思ったら入れる。
あと、会話の間を取りたいときとか必要に応じて入れてる。

>>214
大岡昇平を読むと情景描写の巧みさに目眩がするほど感嘆するよ
情景描写に心情描写を重ねる上手さは神レベル
『野火』や『花影』を読め

>>216
大岡昇平のどこが上手いの？　と思った俺は、単純に趣味が違うんだろうな。

ぐぐったｗｗｗ５０年も前の小説とかｗｗ古すぎｗｗｗ


国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺ぎ
別れを恨んで鳥にも心を驚かす

>>218
「野火」ってどっかで見たことあるなー、と思ってたんだけどそれかｗｗｗｗｗ
中学校の教科書だったｗｗｗｗ

単純な情景描写なら、大衆小説においては藤沢周平は凄く上手いよね。
蝉しぐれの導入とか、ありえないほど綺麗だよ。

>>219
違うｗｗｗｗこれｗ漢詩ｗｗｗ杜甫ｗｗｗ
情景描写と心理で思い出しただけｗｗｗ

勘違い……だと……!?

静夜思　　　　　　静かな夜に思う

床前明月光　　　寝台の前に明るい月の光がさしこんでいる
疑是地上霜　　　地上の霜と見まがうばかりだ
挙頭望明月　　　仰ぎて明月を見
低頭思故郷　　　俯いてふるさとに思いをはせる


ついでにｗｗｗ漢詩ぐぐりながら見つけたｗｗｗ李白ｗｗｗｗｗすげぇｗｗｗ

bnskのサイトttp://bnsk.daa.jp/は閉鎖されたんですね。最近は小説を書こうとしていなかったので気付きませんでした。
今知って本当に驚きました。管理人様本当にお疲れ様でした。そしてお世話になりました。

またbnskのまとめサイト様、運営に携わっておられる皆様方には本当に感謝しています。頭が下がる思いです。
新参者ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。

和歌なんかも参考になるよなぁ

>>224
あなたはＢＮＳＫの鏡だ

ほ

伊勢物語の『筒井筒』の歌はなんか胸がキュンってなる。

>>224
そう言って頂けると、きっと色々な方が浮かばれると思います。
ありがたい限りです。
ところで……

　　　　 　 ∧,,∧　　　　　 前スレまでの通常作品、過去スレ、過去ログ、それと週末品評会、全て編集完了致しました。
　　　 　 （・ω・`）　　
　　 ＿|￣￣||＿）)＿　　　総作品数：４９４７作品
　／旦|――||/／ ／|　　 総スレ数 ：４９９スレ
　|￣￣￣￣￣|￣| . |　　 現在　　　：５００スレ目
　|＿＿＿＿＿|三|／ 　　備考　　　：色々ありましたが５００スレ目です。早いものですね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それと、まとめサイトが格好良くなりました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 http://www.bnsk.sakura.ne.jp/index.htm

>>228
愛してる

500スレおめー

>>228
机に向かい、キーボードに指を這わせ、モニターを目で舐める。
唇を舌で湿らせて、愛撫するように


乙

>>228
かっこよくなってた
乙

>>228
乙

500スレ目……だと……！？

>>228
超乙

でも「浮かばれる」って普通死んだ人間に対して使う言葉だよなｗ

>>228
乙カレー
５００スレ記念パピコ

>>147
>>148
とんでもなく亀ですが、感想ありがとうございます。
こんなにも綺麗に真っ二つな感想が来るとは思いませんでした。

>>151
その辺は雰囲気と言う事でひとつｗ

>>228
いつも乙であります

あと、ついでにお題下さい

>>235
半月

>>236
いただきます

500スレで5000作品と思ったが確実に無理ですよねー

>>228
ねこさん！ねこさん！かっこいい！

というわけで久方ぶりにお題をくださいませんか皆様？

そうか。もう書くなということか。

肉球

>>238
あとたった53作品じゃないか！

>>239
パスティーシュ

53作品？おおお

もうすぐ五千作品か。

ところでお前ら、その中の何作品憶えてる？

自分の以外は覚えてない

１００作

坂本酒

いいとこ20作くらいか

自分の除いたら、そらで言えるのは10個くらいか。
言われりゃ思い出すってレベルなら、50個くらいはあるかもしれんが。

おｄいくれ　
ひーろーおぶｊすてぃすとｋ覚えてる人いねーよｎ

濾過

おでん

>>253
ｎぜ今日の俺のゆうｈんのメニューを知っている

落ち着けｗｗｗ

>>254
Aのキー打てないのか？ｗｗｗｗｗ

>>256
うむ。こｗれｔ。

「n」って「ん」にならないの？

>>258
それは「な」と脳内補完だ

スクリーンキーボード使え

ローマ字入力じゃなくて、ひらがな入力にすれば
『ち』以外打てるんじゃね

ふと思ったんだが
スレタイは神の子供たちはみな踊るのもじりなのか？

まあ待ちなさい
そういって彼は黙って立ち上がった

それ黙ってなくね？

文章がうまい人は絵もうまいってばっちゃが言ってた！

金曜日

花金

>>262
良く分かったなｗｗ

にんじんにんじん

CARROT

バレーとか死ねよ

ガンバの？

サッカーじゃないすか

保守

やっぱテレビで見るとクオリティが違うなー

ほっ・・・しっつっ・・・・しゅぅ・・・・

ho

　　　　　　　　　　　　　　　 . ,，〜..　　　　　
　　　　　　　　　　 .,，-- ''":::::::::::::::::.　｀ヽ　　　
　　　　　　　　　 f'::::::::::::::::::::。:::::::::::　　　　〉　　
　　　　　　　　　　',:::::。::::::::::::::::::::::::::;;、　　;　　　
　　　　　　　　　　 }:::::::::::;:::、:::::::::::::　゜:..｀ﾐ　　　
　　　　　　　　　　/○:::(◎ )::::::::::::::　　｀ヽ、　
　　　　　　　　　/　. -;７〜、::::::○:::::::　　　;>
　　　　　　　　ム ´{_{ノ　　　ヽ、＿ ，--:ｿ　　
　　　　　　　　 ﾚ!小ｌ●　　　 ● 从　|、i|　　 僕は自動的なんだよ。
　　　　　　　 　 ヽ|l⊃　､_,､_,　⊂⊃　|ﾉ│　　スレに異変を察知したときに浮かび上がらせるんだ。
　 　 　 　 /⌒ヽ__|ﾍ　　 ゝ._）　 　j /⌒i !　　
　　　　　　＼ /::::::|　l＞,､ __,　イァ∧　/│　 だから名を不気味な保守<ﾌﾞｷﾞｰﾎｯｼｭ>という。
.　　　　　 　 /:::::::::|　|::::;´（・:｀:::::::::::::　V::ﾉ |　
　　　　　　 <::::::::::::|　|::::ヽ・）ノ:::::::::::::::::::::::　|　　

　

おはようございます

おったま保守

最近仕事がブートキャンプ保守

た

保ち守る

品評会なんとなく浮かんだけどなんか描写が難しそうだな

ほしゅ

今週の品評会はぶっ飛んだ話が多そうで楽しみです。

普通にラブコメ書いてる俺はおよびではないね

スペースファンタジー
ラヴラヴデスティニー
両方使う
どっちも使わない

どれが一番多いだろうね

ラブラブデスティニーと予想
俺は今回出さないけど

誰か時間売ってくれ
一時間千円で頼む


んだよニンジンってちくしょー保守

俺が優勝したらもっと書きやすいお題だすよ

自分が今回優勝したらお題は「ナイアガラリューサン」にするんだ。
優勝はおろかダブルオー濃厚な気がするけど。

じゃあ俺が優勝したらお題は「謙虚なナイト」だろうな

　　　　　　　　　　　　　　　　　_,,..,,,,_ 　 _,,..,,,,_
おだいﾁｮｰﾀﾞｲ＞　　　 _,,..,,,_/ ・ω・ヽ/・ω・ ヽ,..,,,,_
　　　　　　　　　　　　 ./　・ω_,,..,,,,_　 l　_,,..,,,,_/ω・ ヽ
　　　　　　　　　　　　｜　　 / 　　・ヽ /・ 　　ヽ　　　 l　　　　＜ﾁｮｰﾀﾞｲ
　　　　　　　　　　　　 `'ｰ--l　　 　　 ll　　 　　 l---‐´
　　　　　　　　　　　　　　　　`'ｰ---‐´`'ｰ---‐´

ナイアガラリューサン

お題は「筆ペン」で。

　　　　　　　　　　 _,,..,,,,_
　　　　　　　　 　/ ,' 3　 `ヽｰっ
　　　　　　　　　 l　　 ⊃　⌒_つ
　　　　　　 　　　 `'ｰ---‐'''''"

　　　　　　　　　　　　　　　　　,r,､
　　　　　　 　 /~ヽ　　 　　　/;/ | 　　　
　　　　　　 　 ||;;;　ヽr';:::ｨ;:::ｨ'/;;ゞ'i　　
　　　　 　 　　|;| ;;;;,.r: ;;;;;;;;;;;;;;.r: ;;;;ゝ 　　
　　 　　　　　 /;;;;;;/;;;;;;ﾊ/　　　＼;;;ﾊ 　
　　　　　　　　|i;;;|;;;ｌ;;;|ﾘ　　　　　　 }_}ﾉ　　
　　　　　 　 　 |i;;;|;;;从 ＼　　　　/ｌ小
　フリフリ　　　|i;（|;;;;|;;i ●　　　●li|
　　 　__,. -ｧ　 |;;;;;;;i⊂⊃　､_,､_, ⊂ﾉ|
ミ　／'´　 '{ 　 |;;;;;;l;;;;lx＞､ [__,　イｌ;;;;|　　　　　じゅるり…
　／　　　 ,ﾊ.　|;;;;;;ｌくﾐヽ::::ﾍ三l:::::ﾉl;;;lヽ
,.ｲ　　　､-‐｀´ |;;;;;;l( ⌒ )..::::V::／　( ⌒ )

さらっと纏めサイト見てきたが、ここにいる奴らは本当にスレタイの通りだな
やっぱり才能って大切なんだと感じたよ

才能だけは買えないからね。しょうがない

さらっと何を見てきたんだ？
M館でも覗いたのか

ＳＦ、ファンタジー：世界観の導入（説明）をするために量が必要。
恋愛：苦悩や喜びの心の動きを展開するために量が必要。
ヒロイン：キャラを立たせるために人物描写と会話量が必要。
運命：運命にさせるためにはストーリーが必要。

ひっとして今回の推奨事項、難易度高いんでない？

推奨事項はどうとでもなる



それにどう人参を絡ませるかが一番難しいのです

たしかに推奨ってだけだしね。
そもそもレス数縛りさえ満たしていれば、お題消化が怪しくてもとやかく言われないしな。

にんじん
　↓
キャロット
　↓
Piaキャロット
　↓
つまり……

まあ、結構自由にやってもいいんじゃね？

>>299
纏めさらっと見てくるか
おっこれか

……

ここの奴らってほんとスレタイ通りだなｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ



こうですか＞＜
よく分かりません

>>305
館……長……

ぴあきゃろって面白いの？
やったことないんだけど。

ピアキャロ２はメインヒロインとやれない事で有名

>>310
ｗｗｗｗｗ
なんか、そんなエロアニメあったなｗ
主人公の声を緑川がだしてるやつ。

この流れなら言える…！

お前ら、オススメのエロゲ教えろ！

お前ら絶望の世界より面白いモノ書いてみろよ

緑川が声優のエロゲなら、ニトロプラスの沙耶の唄が良かったな。
好きなんですよ、虚淵玄。

ニトロはヴェドゴニアとデモンベインかな。
ブラスレイターがエロゲだったら、買ったかもしれない。

ここでは始めていうけど俺はずっと布教している。だからここでも言おう！
「車輪の国に勝てるエロゲはない」
ＣＳ化するらしいからよろしくねー。ＣＳ化ってなんのことだか知らんけど
若本もでるよ！っていうか生き方変わるよ！

ニトロはヴェドゴニアとハナチラしかやってない。沙耶やろうやろうとは思ってるんだがな。
車輪はやろうと思ってたんだがネタバレされて涙目になったから多分やらないｗ

バレットバトラーズかな

>>317
あのエロゲは最後のオチ・ネタバレが全てじゃない。っていうかそんなの飾りに過ぎない
とっつぁんの言葉は身に染みる。灯火かわいい。まじかわいい
やんないとぶっこぉすぞ

他でやれ

―――――エロゲの話題ここまで―――――

ぬ

品評会のお題ってこのスレで発表されるんじゃなかったけ？
しばらく見ないうちに変わったんですか？

エロなんてオマケですよ
一般人にはそれが分からんのです

>>323
>>5

>>325そんなに前に発表されてたのかorz
ありがとうございます。

このレスを見たあなたは確実に交通事故に遭います



逃れる方法はただ一つ
↓このスレに行き
http://anime3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1130331407/

【機動戦士　ガンダムSEED】
神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作
作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神
神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作
作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神
神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作
作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神
神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作
作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神
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神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作
作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神作神

と書き込んでください。他スレに貼り付けるとより効果的です
書き込まなければ確実に明日交通事故に遭いますよ

なんか類似スレ立っててﾜﾛﾀｗ

希に見る糞スレだったなｗ

あんな糞スレより先に落としてたまるか

スッポーン！

あっちのスレも保守してきたよ

gj

あっちに投下してきたｗ

どこが類似スレなんだよｗ

保守

品評会何もうかばない保守

>>334
何マジレスしてんだよｗｗ

>>334
わろた

>>338-339
おっ、読んでくれた？ どうだった？

>>340
どうだったじゃねえよバカｗスレの空気を読めてないことは確かだなｗｗ

ここでも読めてないよ＾＾

おk

そんなこと言い出したらどこでも読めてないよ

お題くれの幻影

>>345
ドアの蝶番

>>346
把握しました

お題、いただけますか？

サンドイッチ

>>349
把握

品評会投下

ほしゅ

　野菜を切るのは全く初めての経験のように思えた。
　調理実習というものが僕の人生の過程の中のどこかに組み込まれていた気はするのだが、そこで得た経験も記
憶も全く残っていない。もし過去にどこかで野菜を切ったことがあったとしてもその事実はなんの役にも立ちは
しない。あってもなくても残っていなければ同じことなのだから。
　ようやく切り終えたにんじんを紙コップに入れて、ロケット花火、空き瓶、セロテープを持って玄関へ向かう。
玄関では姉が僕のことを待っていた。僕が呼んだからだ。セロテープと空き瓶を持ってもらって僕たちは外へ向
かった。



　月の裏側にはウサギがいる。そう姉が言うようになったのはいつ頃のことだろうか。とにかく昔のことで、姉
が小学校に入る前からだったような気がするが詳しい時期は覚えていない。まあ、きっかけがどうであれ姉はそ
のことを頻繁に口にした。姉が小学校に入ってからまもなく「ウサギを飼いたい」と言い出したのは間違いなく
その影響だろう。姉の希望通り我が家にウサギがやってくることになるのだが、月の話を信じているのか「私が
宇宙飛行士になったらあなたは私と一緒に飛んで、月にいるウサギさんたちの通訳になるのよ」とウサギに言葉
を覚えさせようとした。もちろん思い通りに行くはずもなかったが、ずいぶん長い間ウサギと姉のやりとりはあ
ったようである。



「そんなこともあったね」
　太陽の輪郭は完全に消えて、小径は彩りを失っていた。この世の全てが暗色に変わり、元の色がどのようなも
のだったか忘れてしまうほどだった。それでも生い茂る植物は瑞々しい緑色をしていたはずなのだ。

　もしかしたら姉は本当に宇宙飛行士になって月へ行くつもりだったのかもしれない。けれど姉はどうすれば宇
宙飛行士になれるのか知らなかった。もちろん僕も知らなかった。いつかの夕飯で姉がそのことを両親に相談し
たことがあるが――詳しく覚えているわけではないが――まともな答えは帰ってこなかったような気がする。要
するに両親も知らなかったわけだ。
　両親が本気にしていたとはとても思えない。普通の家に生まれた普通の女の子がそんな大層なものになれるわ
けがない、と考えていたに違いない。もっともこのことを両親は覚えていないだろう。姉は二度とそのことを口
にはしなかった。
　なぜかこのやりとりは僕の姉に対するイメージにおいて欠かせないエピソードの一つになっている。



「よくそんなこと覚えてるね」
本人はそのことを覚えていたようだ。しかしそれ以上何も言わなかった。表情からは何の感情も受け取れない。
過ぎ去った過去として捉えたのか、それともまだ捕らえられているのか。
　河原へ向かう下り坂には階段というものがない。暗いので注意して降りる必要があった。僕たちの手はふさが
っていて、もし転んでも助けるには荷物を投げ出さなければならなかったが、今回は大丈夫だった。



　高校に入っても姉の生活はなんら変わった様子を見せなかった。一般に言う女子高生がどのような毎日を過ご
しているのかなんてどうでもよかったが、それでもぼんやりとしたイメージというものがある。
　彼女たちは校則とのギリギリの戦いのなかで自己を確立していき、少女マンガのような恋を日夜追い求める。
まあ、偏見だろうとは思うが全くのハズレというわけでもないだろう。
　統計なんて個人を語る上では何の役にも立ちはしない。それでも姉を見ていると例外を集めて固めたような存
在だといわれても納得できるような特殊な人格を有していた。
　オシャレというものを知らないし雑誌やマンガを姉の部屋で見たことは一度もない。勉強は熱心にするがそれ
が全てだというようにも見えない。
　どこか別のところを見ながら生きているように僕には思えた。

　ウサギが死んだのは先月のことだった。
　十年くらいの命だった。結構長生きした方ではないかと思うが詳しいことはよく知らない。一番かわいがって
いたはずの姉が全く悲しむ様子を見せなかったのには驚いた。
　姉は高校３年になっていた。ウサギのエピソードを覚えている人間は周りに誰もいなくなっていた。僕は特に
は口にしなかったし、友人は別の高校へ行ってしまっていたため、疎遠になっていた。
　そのころから、姉の生活は少しずつ現実とのズレをおこし始めているように見えた。高校受験のときには必死
に取り組んでいた勉強もあるときスッと熱が冷めるようにやめてしまったのだ。
　一人の時間が増えたのもこの頃からだったように思う。何をしていたかなんて僕は知らない。あえて答えるな
ら何もしていなかったんじゃないか、というのが僕の予想である。
　どこか別の学校の生徒から告白を受けたこともあるそうだ。結構すごいことではないか？　と思ったが、姉は
どうにも不可解な理由で断ったらしい。ウサギによる変化が影響しているのには違いない。断った理由が噂にな
って流れてきたことは知っているが、僕は聞いていない。どうせろくなものではないし、噂は脚色を帯びて初め
て広がっていくものだからだ。噂の一端を耳にしたときから誰も真実にはたどり着けないだろうと僕は踏んでい
た。
『宇宙』『月』『時間がない』

　なぜ姉がそこまで月に固執するのか僕にはわからなかったが、とにかく、姉の中に一種の固定観念として定着
したのだと思う。
　姉は誰かが自分を月へと連れて行ってくれると心の中で信じていたのではないか。もしかしたら今でも。けれ
ど結局姉を月まで導いてくれるものはとうとう今まで現れなかった。

　近所の河原に僕と姉の二人だけがいた。今日はどこか別の場所で花火大会があり、たいていの人はそこに向か
ったようだ。プラネタリウムみたいな静けさがあたりを包んでいた。声を出すのももったいない気がしたがそれ
ではここに誘った意味がない。
「死んだウサギはどこへ行くんだろうね」と僕は言った。
「死んだらどこへも行かない。ただ消えるだけ」と姉は言った。きわめてまともな答えだ。
「でも、月の裏側にはウサギがいるんだよね」
「そうだよ」
「ふっ……」思わず笑ってしまう。
「笑わないでよ」
「そうだね」
　僕は姉から空き瓶とセロテープをもらい、空き瓶をおいて、ロケット花火を設置する。
「月まで届けばいいんだけどな」
　セロテープで切ったにんじんとロケット花火をくっつける。姉はそこで僕がしようとしたことを理解したよう
だった。
「でも、このままじゃ飛ばないね」姉は言った。そこで僕はようやく気がついたのだ。
「ああ、火が無い」
「あいかわらずぼんやりしてるね」姉は言い、ポケットからライターを取り出して、僕に渡す。
「あいつがまだ生きていたらもう少し大きなロケットをつくったんだけどな」
「あいつ？」
　僕は死んだウサギの名前を言った。
　姉はああ、とため息みたいな気の抜けた声を出した。
　導火線に火をつける。
　鋭い発射音のと光の軌道ができるのは同時だった。にんじんの重量が気になっていたが無事飛んでいった。
　どこに飛んでいったかわからなくなったところで炸裂したらしい音がした。
「無理だった」
「うん」

　やるべきことはすべて終わった。
　ウサギは死んだしロケットは墜落した。宇宙飛行士はどこにもいない。
「じゃあ、帰ろうか」僕は言った。
「ちょっと、町の花火大会の方にも行ってみない？」
「めずらしいね。自分からなんて」
「返事は？」
「わかったよ」
　彼女は僕の手を握って、笑った。
　
fin

以上

一ヶ月ぶりだからどっかミスがあるやもしれん

……もしかして俺がまとめ掲示板の方建てればいいの？

乙

感想は全巻でやろうとおもうんだ

テステス。品評会投下行きますねー。
全部で五レスです。

　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　prologue　*･゜ﾟ･*

　　あたしは――――名もなき、一匹のうさぎ。
　　あたしには名前がない。生まれたところだって憶えてない。
　　全部、忘れたから。捨ててきたから。
　　そうしなければ、生きていけなかったから。

　　思えばきっと、恥だらけの人生だったのだと思う。
　　だからあたしは、ずっとひとりぼっちで生きてきた。
　　ダレもいらないって、ずっとそう思ってた。
　　そのときまでは。

　　でも――――それでもキミは、あたしに言ってくれたよね。
　　あたしの目を見て、髪を撫でて、優しく囁くように。
　　「　うさぎはね、寂しいと死んじゃうんだよ　」

　　長い暗闇のトンネルを抜けると、そこには――――キミが立っていたんだ。

　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　1　in my dream...　*･゜ﾟ･*

気が付いたら、あたしは何もない部屋にいた。
四方をコンクリートの壁に囲まれて、それ以外は何もない。
それどころかあたしには、自分が誰かとゆう記憶すらなかった。
ただひとつ部屋の真ん中に、ぽつんと小さななにかが落ちている。
あたしは駆け寄った。それがなんであるかは、すぐにわかった。
――――――ニンジン――――――。
あたしはランニング状態でその場に立ち止まり、微動だにせずそれに手を伸ばしながら引っ込める。
あたしはびっくりした。視界に伸びたその手は小さく、そして白い毛に覆われていたからだ。
人間の手じゃ、ない。もっと小さな動物。
そっか――――あたしは、うさぎになっちゃったんだ。

　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　2　wake up,little girl !!　*･゜ﾟ･*

「――――ジリリリリリリリリリ！」
目覚まし時計のベルが鳴って、あたしは夢から現実へと引き戻される。
「やっば、遅刻とかマジであり得ないしっ！」
ソッコーで制服に着替え、家を駆け出す。向かう先はあたしの通う高校。
トーストをくわえて全力ダッシュ。道すがら、あたしはさっきの夢について考えた。

不可解で抽象的な夢。あたしはたまに、ああゆう夢を見る。
それはあたしの秘密だった。実はあれは、ただの無意味な幻想じゃない。
あたしには予知夢を見る能力があった。内容こそ抽象的ではあるけれど。
いつしかあたしは、夢の内容を小説に書くようになった。それは出版され、飛ぶように売れた。
そう、あたしは普通の女子高生でありながら、同時にベストセラー作家でもあるのだ。
でもそんな裏の顔ですら、あたしにとってはフェイクにすぎない。

そう、あたしの真の姿は、実は――――。
「夢子、急がないと遅刻しちゃうにゃん☆」
脳の中に直接響いてくるような、その声。隣を振り向くと、見慣れた姿が宙に浮かんでいた。
ピンクの髪に、メイド服にネコミミ。瞳は左右で色が違い、背中には天使の羽が六枚ある。
背中に竹刀を背負っているけれど、でも彼女は二丁拳銃の名手でスナイパー。
なぜか私にだけ姿の見える彼女は、私の魂の分身であるソウルメイトだ。
彼女は未来からやってきた情報統合思念体で、実は未来のあたしそのものらしい。
宇宙戦争の生き残りであるプリンセス。彼女の名前はメアリー・スーとゆう。

そんなものに構っている暇はない。
でもいちようあたしは頷いて、さらにダッシュした。
曲がり角に差し掛かった、その瞬間。
「ドカッ！」
あたしは転んだ。なにかにぶつかったのだ。

「いった〜〜」
身を起こそうとして、ようやく気付く。
差し出された大きな手のひら。あたしの傍らに立つ、背の高いカレ。
――――ヤバイ。すごいカッコイイ――――。
「大丈夫？　怪我はない？」
あたしは動けなかった。差し出された手を見つめたまま、固まる。頬が熱い。
ずっとひとりで生きてきたあたし。そのときはまだわからなくても、でも予感だけがあった。
――――――――――――――――これが、恋？

　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　3　it's a love emotion　*･゜ﾟ･*

でも、運命は残酷だった。
「夢子、下がるにゃん！　こいつは敵にゃん！」
二丁拳銃を構えるメアリー。カレが、敵？　嘘……でしょ…………？
「こいつは宇宙戦争の真の黒幕、情報統合思念体に対する最大の敵――――
　宇宙の中心を掌握する、巨大な謎の権威の塊にゃん！　その正体は謎に包まれていて、
　ただひとつだけはっきりとしていることは、その姿は見るものによって異なるというだけ。
　ここは――――ボクの覚醒遺伝子《オーヴァードライヴＤＮＡ》の力を見せるときにゃん！」
メアリーが虚空に手をかざす。同時に、虚空に浮かび上がる謎の文様。
「真式天破凶霊術奥義！　『機械仕掛けの神々《デウス・エクス・マキーナ》』02式Type-Rッ！」
カッ――――――――　ギュイイイイイイン……シュババババッ！
ドッグワァァァァァーーーーーン！！！！！！！！

街が吹き飛び、あたりには瓦礫と粉塵だけが残された。
なのに――――――――――。
「……やっぱり、だめだった、にゃん………………」
ぼろぼろの姿で倒れていたのは、なぜかメアリーの方だった。
「メアリー！　しっかりして！」
「夢子、ボクはもうだめにゃん。ボクを置いて逃げるにゃん」
――――――――いや！　そんなこと、できない！

メアリーを庇うように、あたしはカレの前に立ちはだかる。退く気はしない。
でもカレは――――あたしの目を見て、薄く笑った。カレはゆう。

カレはメアリーの時代の存在で、そしてメアリーの生みの親だった。
同時に宇宙船の船長でもあって、でもカレは、実はスパイだったとゆうのだ。
船長であるカレは、メアリーに説いた。現実から目を逸らしてはいけない、と。
結局宇宙は、カレのような存在を中心に回っており、そしてカレだけが正義なのだ。
船長の論説は波紋を呼んだ。でもメアリーは最後の希望にかけて、私の元へとやってきた。
つまりメアリーの存在は、この世界においては所詮幻想でしかないこと。
だから彼女は負けた――――消えるしかなかった、とゆうこと。

でも、それなら――――――――あたしはカレを睨み付ける。
「そのあなた自身が幻想じゃないって、いったいダレが決めたワケ？」
カレはカッコイイ。それは間違いない。あたしにとってはそれだけが真実で、他はあやふやだ。
メアリーにとって、カレは敵だった。彼女にとってはそれが真実なんだって思う。

じゃあカレ自身にとっての、ホントウのカレって、いったい…………何？

　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　4　love and peace .. and more love !!　*･゜ﾟ･*

あたしの質問に、カレは答えなかった。
ホストみたいな綺麗な顔が、戸惑うように歪む。
あたしは胸の奥に鈍い痛みを感じた。この感覚。

あたしとカレは、違う。でも違うから、いがみ合ったり、一緒になりたいと願ったりするんだ。
憧れる気持ちも、その真逆の嫌悪も、全部当人同士の過剰反応なんだって、あたしは思う。
あたしがいる。カレがいる。でも二人とも、その本質はあやふやで、曖昧なんだ。
それでも、確かにここにいるんだから。だったら、きっと――――。

――――――いつかは、愛が生まれるよね――――――？

突然、胸を押さえて苦しみ出すカレ。カレは心臓病だった。
思わず駆け寄るあたしに、メアリーが悲痛な叫びを上げる。
「近寄っちゃ駄目にゃん！　ヤツの権威エネルギーがどんどん高まっているにゃん！
　五十二万、五十三万……まだまだ上がる、止まらない！　このままだと大爆発にゃん！」
構わない――――そう思った。近くにいてあげたい。あたしはこの恋を信じてるから。
真っ直ぐ、カレの胸に飛び込む。私の体を抱きしめる、カレの大きな手。

　　　愛してる。ダレよりも、キミだけを。
　　　　　　　　これからも、ずっと、もっと愛するから。
　　　　　……幸せでいようね。
　　　　　　　　…………幸せになろうね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――二人で、歩いていこうね。

　　　　　　　　　　　　　「　　約束だよ？　　」

世界が光に包まれて、あたしは迸る熱を感じる。
カレの体温。爆発する、その心。でも、ここに現実なんてない。からっぽの世界。
あるのはきっと、世界中を満たすだけの、いっぱいの、ＬＯＶＥ。
あたしはそこに身を委ねる。沈んでゆくココロと、カラダを感じる。

世界は小さな水桶のようだと思った。
なら、そこに落ちたあたしは――――小さな一匹の、名もなきうさぎ。
名前のない幻想に酔ったあたしは、でもひとりじゃないから。
寂しくない。信じればきっと、夢は叶うんだよ？

あたしは、理想を抱いて溺死する――――――。

爆発する世界。あたしは死んだ。ニンジン（笑）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　NEVER END ...　*･゜ﾟ･*

以上でした。二レス目のレス番号間違えました。ごめんなさい。

建てちゃったけど……誰も何も言わないし建てちゃったけど……
転載もしちゃっていいの…………？

>>368
どうぞどうぞ

じゃあ・・・・・・二つ転載しておくよ

　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　prologue　*･゜ﾟ･*

　　あたしは――――名もなき、一匹のうさぎ。
　　あたしには名前がない。生まれたところだって憶えてない。
　　全部、忘れたから。捨ててきたから。
　　そうしなければ、生きていけなかったから。

　　思えばきっと、恥だらけの人生だったのだと思う。
　　だからあたしは、ずっとひとりぼっちで生きてきた。
　　ダレもいらないって、ずっとそう思ってた。
　　そのときまでは。

　　でも――――それでもキミは、あたしに言ってくれたよね。
　　あたしの目を見て、髪を撫でて、優しく囁くように。
　　「　うさぎはね、寂しいと死んじゃうんだよ　」

　　長い暗闇のトンネルを抜けると、そこには――――キミが立っていたんだ。

　　　　　　　　　　*･゜ﾟ･*　1　in my dream...　*･゜ﾟ･*

気が付いたら、あたしは何もない部屋にいた。
四方をコンクリートの壁に囲まれて、それ以外は何もない。
それどころかあたしには、自分が誰かとゆう記憶すらなかった。
ただひとつ部屋の真ん中に、ぽつんと小さななにかが落ちている。
あたしは駆け寄った。それがなんであるかは、すぐにわかった。
――――――ニンジン――――――。
あたしはランニング状態でその場に立ち止まり、微動だにせずそれに手を伸ばしながら引っ込める。
あたしはびっくりした。視界に伸びたその手は小さく、そして白い毛に覆われていたからだ。
人間の手じゃ、ない。もっと小さな動物。
そっか――――あたしは、うさぎになっちゃったんだ。

間違えたッ……！！いろいろと…………！
そしてネタがかぶっていることにも気付いてしまった……！！

>>372
板建て乙
間違えたのは仕方がないよ。どんまい。

>>358
そのコテ久しぶりに見たな

>>367
不覚にもｗｗｗ
ニンジン(笑)

開幕宣言無いのって最近だとデフォ？

>>376
先週の品評会の時に運営丸投げするって言ってたから、誰もやる人いなけりゃそうなんじゃね？

>>374
一ヶ月前も言われたぜ
創作意欲が消え失せてたから……

>>376
大抵この時間は作業中だったから俺にはよくわからん

　　　　　【 第119回週末品評会】

　　　　　　　　　-ニンジン-

推奨事項：スペースファンタジー&ラヴラヴデスティニー
規制事項：５レス
投稿期間： 2008/07/12（土） 00:00〜2008/07/13（日） 23:30
宣言締切：日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
投票期間： 2008/07/14（月） 00:00〜2008/07/15（火） 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※

投稿受付中〜
と、一応明示しとこう。

通常作品のお題ほしす

棺桶

>>381
「棺桶」把握した。ありがとう。

ほ

し

し

ん

く

い

お題をくささい

バレッタ

>>389
紅鮭

おじいちゃんの盆栽をめちゃくちゃにしたのがバレッタ
本当のことを話せばはれバレッタのしい
おじいちゃんあバレッタ
父さんおじいちゃんをしバレッタ
そんなこんなでわしは天国にいるばあさんによバレッタ

今日の朝食はこんがり焼けたトーストに蜂蜜をたっぷりたらしたスィーツ
そして紅鮭。母さんなんで和食にしようとおもったんだい？
馬鹿だねこの子は、昨日から親戚の雅彦さんが居候することになっただろう？
これは雅彦さんの朝食だよ
僕は雅彦さんが嫌いだ。彼は僕のココロの均衡を崩そうとする

……シュールだな

ところで俺にもお題ｐｌｚ

線香

バファリンの半分が心に沁みる

>>396
優しさ以外っていうと……何？

愛しさと切なさと心強さ

つまり、愛しさ16％　切なさ16％　心強さ16％　優しさ50％が一流の証か

残り２％は欲望ですね

欲望もレベル上げればちょとやそっとじゃ満たせないけれど

おったま保守

おったま保守

生ハンバーグほし

ほ

暇なので何かお題をください↓

エタノール

ミュジーカル

>>408
ミュージカルだった
カタカナ語に弱いなぁ…

ウェブ ミュジーカル の検索結果 約 984 件中 1 - 10 件目 (0.07 秒)

今日人大杉だろ。文学好きなやつの集まりにピチピチギャル参加させんなよ。
緊張するだろカス