先日、テレビか何かで見たのだが、ゲームに登場する女の子の誕生日に、オタクの男性がケーキを買ってきた。そして
テレビ画面にその女の子を映し出し、「○○ちゃん、お誕生日おめでとう」と言いながら、ケーキをうれしそうに食べていた。
これがやらせでないなら、もはや異常だ。異常という言葉が悪ければ、あきらかに現実からはるか遠い世界だ。
知性や感性を磨く子どもの時期に、夜遅くまでゲームに浸り、長じてアダルトゲームやメイド喫茶にはまっているような若者が
増えるようでは、ますます常軌を逸した通り魔事件が増えてしまわないか。
先日、講演でこうした話をしたら、会場の参加者の男性が「うちの息子がまさにそうなんです」と愚痴っていた。その男性に伝え
たことは、「まず奥さんと仲良くして、その仲のよさを子どもに見せてください」ということだ。夫婦が楽しそうに暮らし、その輪の中に
子どもを取り込んでいけば、ゲームだけにはまることもなく、ゲームキャラクターよりは現実の女性の方が素敵だということになる
これまで、20年以上も子どもに影響を与えてきたゲーム。そこにある悪い影響は、簡単に元に戻すことはできない。
再び、20年以上かけて、直していかなければならないだから、ゲームを作っている人たちに強く言いたい。いくらもうかるからと
いって子どもをダメにしていいのか。 殺人や暴力のゲームは今すぐ作ることをやめてほしい。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/ea/27/index3.html