徒然草を現代語訳してみる

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74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 22:29:26.55 ID:ZPBxhoxq0
ただ今商品の入荷に少々問題が発生しまして、
大変申し訳ありませんが今回はこれだけしか発送できません
近日中に必ず発送致しますのでよろしくお願いします

         (糞) うんこデリバリーサービス VIP店
        http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/121465611
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 22:40:58.74 ID:q9jR4LhX0
hosyu
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 22:54:26.04 ID:UWNvZq8m0
ほほほ
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:02:28.29 ID:DA0+9R8GO
ほし
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:13:25.64 ID:rfTE/S/H0
クソスレと化してしまったこの状況で…>>1は現れるのか!?
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:21:11.52 ID:XQ+bdVlA0
【第54段】
仁和寺にマジかわいいショタっ子がいたんだけど、ショタコン法師共が誘い出そうとしてたんだって。
で、その手のヲタに協力させて、かわいい弁当箱を作ってそれをまた小綺麗な箱に入れて、
双岡の適当なとこに埋めて、その上に紅葉をちらしてカモフラージュ。
準備完了ってことでそのショタ君を誘いに行った。
あっちこっちでさんざん遊んだあと、例の丘、苔の生えたとこに座って
「あー、疲れた。紅葉でも焼いて酒の燗をつけてくれるやつはいないのか。何か術みたいなの使ってくれよ」
なんて白々しく言っちゃって、で、別の法師がさっき弁当箱を埋めたところに向かって数珠とかすって
何か適当な印とか結んでんの。
それで紅葉をどけてみたらカラ。場所を間違えたかと思って探してみるけどカラwww
誰かが盗ってたんだろwwwww結局興ざめで帰ったってwwwwwwwwwwww
バカは余計な小細工すんなっつーのwwwwwwwwwwwwwwwwww

原文
御室(おむろ)に、いみじき兒のありけるを、いかで誘ひ出して遊ばむと企(たく)む法師どもありて、
能あるあそび法師どもなど語らひて、風流の破籠(わりご)やうのもの、ねんごろに營み出でて、
箱風情のものに認め入れて、雙(ならび)の岡の便りよき所に埋(うづ)み置きて、紅葉ちらしかけなど、
思ひよらぬさまにして、御所へまゐりて、兒をそゝのかし出でにけり。
うれしく思ひて、こゝかしこ遊びめぐりて、ありつる苔の筵に竝みゐて、
「いたうこそ困じにたれ。あはれ紅葉を燒(た)かむ人もがな。験(しるし)あらん僧たち、いのり試みられよ」
などいひしろひて、埋みつる木のもとに向きて、數珠(じゅず)おしすり、印ことごとしく結びいでなどして、
いらなくふるまひて、木の葉をかきのけたれど、つやつや物も見えず。所の違ひたるにやとて、
掘らぬ所もなく山をあされども無かりけり。埋(うづ)みけるを人の見おきて、御所へ參りたる間に盜めるなりけり。
法師ども言の葉なくて、聞きにくくいさかひ腹だちて歸りにけり。
あまりに興あらむとすることは、必ずあいなきものなり。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:23:37.19 ID:UWNvZq8m0
支援
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:28:54.67 ID:XQ+bdVlA0
【第55段】
家は夏向きね。冬とかどうだっていい。暑いとイライラするじゃん。そんなときに家がカスだったらもブチキレですよ。
水を渡すときは浅くね。深いと涼しく見えない。小さいものとか見るなら、上げ戸じゃなくて引き戸ね。
天井は高かったら冬寒いし、灯りも暗くなる。
あとは余分なスペースとかあったらいいね。そういうのはセンスってやつ? 何かの役に立つかもしれんしね。

原文
家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居(すまひ)は、堪へがたき事なり。
 深き水は涼しげなし。淺くて流れたる、遙かに涼し。細かなるものを見るに、遣戸は蔀の間よりも明し。
天井の高きは、冬寒く、燈暗し。造作は、用なき所をつくりたる、見るもおもしろく、萬の用にも立ちてよしとぞ、
人のさだめあひ侍りし。
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:31:00.84 ID:XQ+bdVlA0
【第57段】
歌の話しててもさ、その歌がカスだったら話もカス。わかってるやつはそんな歌の話なんかしない。
ま、素人はおとなしくしとけっつーこった。

原文
人のかたり出でたる歌物語の、歌のわろきこそ本意なけれ。
すこしその道知らん人は、いみじと思ひては語らじ。
すべていとも知らぬ道の物がたりしたる、かたはらいたく聞きにくし。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:38:54.01 ID:rfTE/S/H0
ごんたごんた
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:49:52.98 ID:XQ+bdVlA0
【第58段】
「道を求めようとする心があれば、どこに住もうが一緒。家にいて普通に近所付き合いしててもいいじゃん。
来世を願うのに別に支障もないっしょ」というのはわかってないやつの言葉ね。
解脱しようと思ったらね、仕事とか家庭とかどうでもよくなるの。そんなもんにかまけてるやつにわかってたまるかっての。
だいたい昔に比べて今は弱すぎ。山にこもってもやれ飢えるだの風雨が凌げんだの。
まあその辺はしょうがないから俗世にまみれるってこともあるけどさ。
「だったら山にこもる意味ないじゃんwwwwwwwwwwwww」ってのはバカの理屈ね。
俗世にまみれるって言っても紙の寝具、麻の服、一杯のご飯に雑草汁。そんくらいで十分なの。
安いでしょ? で、身なりも恥ずかしいから人付き合いもなくさっさと仏の道に入っちゃう。
人間さっさと俗世の欲から離れたほうがいいって。欲ばっかりかいてるとかケモノと一緒だからwwwwwww

原文
「道心あらば住む所にしもよらじ、家にあり人に交はるとも、後世を願はむに難かるべきかは」
と言ふは、更に後世知らぬ人なり。げにはこの世をはかなみ、必ず生死を出でむと思はむに、
何の興ありてか、朝夕君に仕へ、家を顧る營みの勇ましからん。心は縁にひかれて移るものなれば、
靜かならでは道は行じがたし。
その器物(うつはもの)、昔の人に及ばず、山林に入りても、飢をたすけ、嵐を防ぐよすがなくては、
あられぬわざなれば、おのづから世を貪るに似たる事も、便りに觸れば、などか無からん。
さればとて、「背けるかひなし。さばかりならば、なじかは捨てし」などいはんは、無下の事なり。
さすがに一たび道に入りて、世をいとなむ人、たとひ望みありとも、勢ひある人の貪欲多きに似るべからず。
紙の衾(ふすま)、麻の衣、一鉢のまうけ、藜(あかざ)の羮(あつもの)、いくばくか人の費(つひえ)をなさむ。
求むる所はやすく、その心早く足りぬべし。形に恥づる所もあれば、さはいへど、惡には疎く、善には近づくことのみぞ多き。
人と生れたらんしるしには、いかにもして世を遁れむ事こそあらまほしけれ。偏に貪ることをつとめて、
菩提(ぼだい)に赴かざらむは、よろづの畜類にかはる所あるまじくや。
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:52:11.20 ID:rmlz1m4f0
これニートの言い訳みたいだ・・・
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/28(土) 23:56:24.27 ID:jcJeG3PhO
>>85
厭世なのはニートも僧も同じ
まぁニートに志はないがなwwww
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:00:11.14 ID:/tVHDo680
【第59段】
出家したいならさっさとしろよ^^
「ちょっとこれをやってから」「同じことならこれもやって」「ああ、あれやってなかったらバカにされるな」
「ま、人生長いし、もうちょっといいよね」とかもうナメてるとしか言いようがない。
そんなやつは用事ばっかり増えていつの間にか死んでしまうんだよ。バーカ。
火事で逃げるやつが「ちょっと待って」とか言うか? 助かりたかったら一心不乱に全部投げ捨てて逃げるだろうが。
命も一緒。死は待ってくれない。むしろ水害火災よりも急にきちゃう。
そうなったら親、子、恩人、云々全部捨てることになるんだよ。わかったかバカ^^

原文
大事を思ひたたむ人は、さり難き心にかゝらむ事の本意を遂げずして、さながら捨つべきなり。
「しばしこの事果てて」、「同じくは彼の事沙汰しおきて」、「しかしかの事、人の嘲りやあらん、行末難なく認め設けて」
「年来もあればこそあれ、その事待たん、程あらじ。物さわがしからぬやうに」など思はんには、
え去らぬ事のみいとゞ重なりて、事の盡くる限りもなく、思ひたつ日もあるべからず。
おほやう、人を見るに、少し心ある際は、皆このあらましにてぞ一期は過ぐめる。
近き火などに逃ぐる人は、「しばし」とやいふ。身を助けむとすれば、恥をも顧みず、
財(たから)をも捨てて遁れ去るぞかし。命は人を待つものかは。
無常の來ることは、水火の攻むるよりも速かに、遁れがたきものを、その時老いたる親、
いときなき子、君の恩、人の情、捨てがたしとて捨てざらんや。
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:05:07.40 ID:ed1ymc010
1行目で吹いた
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:19:57.06 ID:PoheDxc60
hosyu
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:22:28.70 ID:w9QSBPrZ0
ほっとけばいいのに、やたら他人を気にしてアグレッシブな助言してくるな
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:24:31.75 ID:VNsmdDHQO
ツンデレ法師・兼好
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:33:55.97 ID:wA5eImxPO
面白いけどもう少し現代風味を足して欲しい
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:34:40.70 ID:/tVHDo680
【第60段】
真乗院に、盛親僧都っていう天才がいた。芋頭ってのが好きで、いつもそればっかり食ってた。
講義のときでも大きな鉢にてんこ盛り。膝もとに置いて食いながら本を読んでたとか。
病気になったら1、2週間くらい治療とか言って、また芋頭ばっかり食ってんのwwwwwwww
で、それでたいがいの病気治してんのwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
いっつも独り占め。誰にもあげない。
超ド貧乏だったから、師匠が死ぬときに200貫と寺ひとつくれたんだけど、寺を100貫で売って、
合計300貫を芋頭の代金ということにして、京都の知り合いに預けて毎回10貫ずつ取り寄せて
芋頭を買ってたって。結局芋頭代で300貫終了wwwwどんだけwwwwwwwwwwww
この僧都、とある法師に「しろうるり」って名前をつけたんだけど、「何それ」って聞かれたら
「俺も知らねwwwwこの法師に似てるやつじゃないのwwww」だってwwwwwww
で、この僧都、イケメン、力持ち、大食漢で大天才、弁舌さわやか、宗の中心的存在で
寺からも信頼が厚かったんだけど、結構世間をナメてたっつーか、もう自由勝手。
人の言うことも聞かない。ご飯も自分のとこにきたらさっさと食う。みんなで食うとかそんな気まったくなし。
食いたいときに食い、寝たいときに寝る。大切な用事でも全然関係なし。
目が冴えてたら全然寝ない。歌でも歌いながら外をブラブラしちゃう。
そういうDQN全開の生活だったんだけど、別に誰も何も言わなかったって。
はいはい、人気者はいいよねー。
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:36:04.80 ID:PoheDxc60
しろうるりキタコレww
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:36:07.97 ID:/tVHDo680
原文
眞乘院に、盛親僧都(じょうしんそうず)とて、やんごとなき智者ありけり。
芋頭(いもがしら)といふ物を好みて、多く食ひけり。談義の座にても、大きなる鉢にうづたかく盛りて、
膝もとにおきつゝ、食ひながら書をも讀みけり。煩ふ事あるには、七日(なぬか)、二七日(ふたなぬか)など、
療治とて籠り居て、思ふやうによき芋頭を選びて、ことに多く食ひて、萬の病をいやしけり。
人に食はすることなし。たゞ一人のみぞ食ひける。極めて貧しかりけるに、師匠、死にざまに、
錢二百貫と坊ひとつを讓りたりけるを、坊を百貫に賣りて、かれこれ三萬疋を芋頭の錢(あし)と定めて、
京なる人に預けおきて、十貫づゝ取りよせて、芋頭を乏しからずめしけるほどに、また、他用(ことよう)に用ふる事なくて、
その錢(あし)皆になりにけり。「三百貫のものを貧しき身にまうけて、かく計らひける、誠にあり難き道心者(だうしんじゃ)なり。」
とぞ人申しける。
この僧都、ある法師を見て、「しろうるり」といふ名をつけたりけり。「とは、何ものぞ」と、
人の問ひければ、「さる者を我も知らず。もしあらましかば、この僧の顔に似てん」とぞいひける。
この僧都、みめよく、力強く、大食(たいしょく)にて、能書・學匠・辯説、人にすぐれて、宗の法燈なれば、
寺中にも重く思はれたりけれども、世を輕く思ひたる曲者にて、萬(よろづ)自由にして、大かた人に隨ふといふ事なし。
出仕して饗膳などにつく時も、皆人の前据ゑわたすを待たず、我が前に据ゑぬれば、やがて獨り打ち食ひて、
歸りたければ、ひとりついたちて行きけり。齋(とき)・非時(ひじ)も、人に等しく定めて食はず、我が食ひたき時、
夜中にも曉にも食ひて、睡(ねぶ)たければ、晝もかけ籠りて、いかなる大事あれども、人のいふこと聽き入れず。
目覺めぬれば、幾夜も寝(い)ねず。心を澄まし嘯(うそぶ)きありきなど、世の常ならぬさまなれども、
人に厭(いと)はれず、萬(よろづ)許されけり。徳の至(いた)れりけるにや。
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:38:18.81 ID:ed1ymc010
必死に現代語訳してた自分が情けなくなってくるな
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:38:40.72 ID:uhlzoI0pO
>>1
もしかして前もやってた?
やってたなら再びあえて嬉しい
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:42:44.23 ID:/tVHDo680
【第61段】
お産のときに蒸篭を落とすのはただのおまじない。胎盤がなかなか降りてこないときだけやることね。
普通に降りてきたらやる必要ないから。
ま、一般から広まったことだしね。何の根拠もないし。大原の蒸篭を使うんだって。
宝蔵にしまってある古い絵に、貧乏人の出産シーンで蒸篭を落としてるとこが描いてるんだって。

原文
御産(ごさん)の時、甑(こしき)落す事は、定まれることにはあらず。御胞衣(おんえな)滯(とどこお)る時の
呪(まじない)なり。滯らせ給はねば、この事なし。
下ざまより事おこりて、させる本説なし。大原の里の甑をめすなり。ふるき寳藏の繪に、
賤しき人の子産みたる所に、甑おとしたるを書きたり。
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:43:19.78 ID:/tVHDo680
>>97
先週くらいにやった
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:45:04.67 ID:o/98+gmB0
センター試験前に

パソコンを持っていて2chの存在を知っていて>>1のような人のスレに
知り合えていたなら・・・・

もっと違う未来があったかもしれん
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:47:28.31 ID:/tVHDo680
延政門院がロリっ子だったときに、お父さんの御所に行く人にことづけとして詠んだ歌
二つ文字:「こ」
牛の角文字:「ひ」
直ぐな文字「し」
歪み文字:「く」
とぞ君は覚ゆる
延政門院ってお父さんっ子だったんだね^^

原文
延政門院 幼(いときな)くおはしましける時、院へ參る人に、御言(おこと)づてとて
申させ給ひける御歌、
 ふたつ文字 牛の角文字 直ぐな文字 ゆがみもじとぞ君はおぼゆる
恋しく思ひ参らせ給ふとなり。
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:49:34.14 ID:w9QSBPrZ0
こんな話題を書いてどうするつもりだったんだ兼好
まさに徒然だな。
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:50:16.92 ID:PoheDxc60
>>101
第何段?
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:51:55.30 ID:/tVHDo680
【第63段】
正月8日から始まる阿闍梨、昔盗賊に襲われたからっていうことで、最初は警護程度だったのに
今じゃ兵士まで集めてものものしくなってる。
一年の初めの儀式なんだから、兵士なんか入れちゃだめだろ。

原文
後七日の阿闍梨、武者を集むる事、いつとかや盜人に逢ひにけるより、
宿直人(とのいびと)とてかく ことごとしくなりにけり。
一年(ひととせ)の相は、この修中に有樣にこそ見ゆなれば、兵(つわもの)を用ひんこと、
穩かならぬ事なり。
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:52:36.61 ID:/tVHDo680
>>103
ああ、ごめん、>>101は【第62段】な
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:54:09.62 ID:/tVHDo680
【第64段】
五つ緒の車は誰が乗るとか決まってなくて、役職極めたらみんな乗るってさ

原文
「車の五緒(いつゝお)は必ず人によらず、ほどにつけて、極むる官・位(かん・くらい)に至りぬれば、
乘るものなり」とぞ、ある人仰せられし。
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:54:43.54 ID:i6KelPTI0
1段だけでいいから、すごく…DAIGOに読んでほしいです…
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:55:56.72 ID:/tVHDo680
【第65段】
最近の冠は高いね。昔の冠持ってる人は継ぎ足して使ってるもん。

原文

このごろの冠(かぶり)は、昔よりは遙かに高くなりたるなり。
古代の冠桶を持ちたる人は、端(はた)をつぎて今は用ゐるなり。
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:56:24.99 ID:/tVHDo680
疲れた……
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:56:56.37 ID:w9QSBPrZ0
>>109
だろうな・・・
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:58:45.63 ID:PoheDxc60
もしかしてながら投下?
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 00:59:21.64 ID:YnDyWv4j0
頑張って
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 01:06:28.55 ID:m1wJ/UIx0
優秀な人だな。
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 01:16:11.14 ID:I0hQTobD0
まだやってたか
しかしあんたすげーな
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 01:26:50.01 ID:2Z1o2goe0
こういう読みかたっていいよね英語の文章とかも気楽にさ
書籍化してくれたら買うよ>>1おっつ
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 01:31:57.84 ID:vs3U+1YjO
すげえ
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 01:44:52.65 ID:/tVHDo680
138段が長すぎる><
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 02:06:35.35 ID:/tVHDo680
【第137段】
満開とか満月とかがいいとか言ってるやつはド素人。雨の日に見えない月を思うとかね、
家の中で過ぎた春を偲ぶとかね、こういうのがいいんだよ。
あとはつぼみがついた木とか花が散ったあとの庭とかね。こういうのが通ってやつだな。
歌の詞書きを見てみ。「花見に行ったけど散ってました」とか「用事があって花見にいけませんでした」
とか結構あるだろ。「花を見て」なんてフレーズより多いんじゃないの?
花は散り際、月は沈みかけ。こういうの分かって当たり前だと思うんだけどさ。
バカは分かってないの。「全部散ってるじゃんwwwダメじゃんwww」なんて言ってんの。
ダメなのはお前だっつーのwwwwwwwwwwwwwwwww
何でも始めと終わりがいいんだよ。イロコイでもそう。ハッピーエンドです、ちゃんちゃん、じゃねーんだよ。
こう、会えない寂しさだとか、果たせなかった約束だとか、そういうノスタルジーに浸りながら
眠れない夜をすごす、雲の向こうに面影を探す、あばら家で昔を偲ぶ。これが大人の恋ってやつなんだよな。
月も満月がピッカーって光ってるんじゃなくて、こう、明け方まで待っててやっと出てくる月な。
こう、青っぽくてさ、山の杉の間からチラ見とか、むら雲からうっすら見えるとかさ。これ、これなんだよ。
椎とか樫の濡れた葉っぱに映って光ってるシーンとかマジ感動もんですよ。
わかってるダチに見せたいなぁ。もうほんと都会が恋しいわ。
っていうか月だの花だのは目でみるんじゃないんだよ。心。わかる? 春は家から出なくてもいいし、
月夜も部屋にこもってていいんだよ。むしろそっちのほうがいい。
分かってるやつは控えめに楽しむものなんだよ。仰々しいのは田舎モン。
桜が咲いたらみんなでお花見、飲んで歌ってギャースカ騒ぐ。しまいには枝なんか折りやがってんの。
泉があったら手足を浸す、雪が積もれば足跡をつける。もう見てらんない。
こういうのが祭りを見るときもバカ丸出し。見るものがないからって奥のほうで飲み食い、
碁だの双六だので遊んでる。で、桟敷に誰か立たせて合図させてんの。
行列が来たら来たで我先に桟敷に走ってきて、押し合いへし合い一瞬も見逃すなくらいの勢いでギャーギャー騒ぐ。
で、行列が去ったら次が来るまでまた飲み食い。
都会の分かってるやつってのはまず寝てるね。これ。若いのは仕事で忙しいし、
誰かに付き添ってるやつはわざわざ見ようともしない。
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 02:06:46.32 ID:/tVHDo680
葵祭りを見るときは、夜明け前に車が静かにやってくるところ。誰が乗ってるのかちょっとわくわくするじゃん。
で、見たことのある牛飼いだの下男だのがいるわけですよ。そんなこんなでいろいろ飾った車が通る。これがいい。
で、終わったら終わったでみんなさっさと帰っちゃう。車とかいつの間にかいなくなっちゃう。
簾とか畳とかも全部片付けられちゃう。その後の閑散とした通りね。もう最高に胸キュン。
これを見て初めて葵祭りを見たっていえるんだよ。
そういえば桟敷見てたら結構知ってる人がいるのな。世間って狭いよな。
こいつらが死んでから俺が死ぬってなっても、どうせ大した差はないんだろうな。
大きい器に水を入れてさ、ちっちゃい穴あけるじゃん。ほったらかしてたらいつの間にか水なくなるじゃん。
都の人口考えたら毎日誰かが死んでるわけじゃん。葬式なんて毎日やってるじゃん。
棺おけとか毎日作ってるじゃん。
若いとか健康とか関係なしに死って突然くるじゃん。それ考えたら今生きてるのも不思議じゃん。
人生長いとか考えるのはバカじゃん。
継子立ちってゲームがあるんだけど、たとえたらそれと一緒だね。
双六の石を並べて取っていくんだけど、どの石から取っていくとかはわかんないんだけど、結局全部取っちゃう。
兵士が戦場に行くとき、死を覚悟するから家族とか自分の身とかも気にしなくなる。
世の中を捨てたやつはのんびり庭弄りなんかしちゃってさ、他人事じゃねーっつーの。
お前らにも死は間近に迫ってんの。さっきの兵士と一緒。肝に銘じとけよカスどもwww
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 02:08:58.25 ID:/tVHDo680
原文
花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨にむかひて月を戀ひ、たれこめて春のゆくへ知らぬも、
なほあはれに情ふかし。咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころおほけれ。
歌の詞書(ことばがき)にも、「花見に罷りけるに、はやく散り過ぎにければ」とも、「さはることありて罷らで」
なども書けるは、「花を見て」といへるに劣れる事かは。花の散り、月の傾くを慕ふ習ひはさる事なれど、
殊に頑なる人ぞ、「この枝かの枝散りにけり。今は見所なし」などはいふめる。
萬の事も、始め終りこそをかしけれ。男女の情(なさけ)も、偏に逢ひ見るをばいふものかは。
逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契りをかこち、長き夜をひとり明し、遠き雲居を思ひやり、
淺茅が宿に昔を忍ぶこそ、色好むとはいはめ。
望月の隈なきを、千里(ちさと)の外まで眺めたるよりも、曉近くなりて待ちいでたるが、
いと心ぶかう、青みたる樣にて、深き山の杉の梢に見えたる木の間の影、うちしぐれたるむら雲がくれのほど、
またなくあはれなり。椎柴・白樫などの濡れたるやうなる葉の上にきらめきたるこそ、身にしみて、
心あらむ友もがなと、都こひしう覺ゆれ。
すべて、月・花をば、さのみ目にて見るものかは。春は家を立ち去らでも、月の夜は閨のうちながらも思へるこそ、
いと頼もしう、をかしけれ。よき人は、偏にすける樣にも見えず、興ずる樣もなほざりなり。
片田舎の人こそ、色濃くよろづはもて興ずれ。花のもとには、ねぢより立ちより、あからめもせずまもりて、
酒飮み、連歌して、はては大きなる枝、心なく折り取りぬ。泉には手・足さしひたして、
雪にはおりたちて跡つけなど、萬の物、よそながら見る事なし。
さやうの人の祭見しさま、いとめづらかなりき。「見ごといとおそし。そのほどは棧敷不用なり」とて、
奧なる屋にて酒飮み、物食ひ、圍棊・雙六など遊びて、棧敷には人を置きたれば、「わたり候ふ」といふときに、
おのおの肝つぶるやうに爭ひ走り上がりて、落ちぬべきまで簾張り出でて、押しあひつゝ、
一事(こと)も見洩らさじとまぼりて、「とあり、かゝり」と物事に言ひて、渡り過ぎぬれば、
「又渡らむまで」と言ひて降りぬ。唯物をのみ見むとするなるべし。都の人のゆゝしげなるは、眠りて、いとも見ず。
若く末々なるは、宮仕へに立ち居、人の後(うしろ)にさぶらふは、さまあしくも及びかゝらず、
わりなく見むとする人もなし。
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 02:10:03.25 ID:/tVHDo680
何となく葵(あふひ)かけ渡してなまめかしきに、明けはなれぬほど、忍びて寄する車どものゆかしきを、
其か、彼かなどおもひよすれば、牛飼下部などの見知れるもあり。をかしくも、きらきらしくも、
さまざまに行きかふ、見るもつれづれならず。暮るゝ程には、立て竝べつる車ども、所なく竝みゐつる人も、
いづかたへか行きつらん、程なく稀になりて、車どものらうがはしさも濟みぬれば、簾・疊も取り拂ひ、
目の前に寂しげになり行くこそ、世のためしも思ひ知られて、哀れなれ。大路見たるこそ、祭見たるにてはあれ。
かの棧敷の前をこゝら行きかふ人の、見知れるが數多あるにて知りぬ、世の人數もさのみは多からぬにこそ。
この人皆失せなむ後、我が身死ぬべきに定まりたりとも、程なく待ちつけぬべし。
大きなる器(うつはもの)に水を入れて、細き孔をあけたらんに、滴る事少しと云ふとも、
怠る間なく漏りゆかば、やがて盡きぬべし。都の中に多き人、死なざる日はあるべからず。
一日(ひ)に一人二人のみならむや。鳥部野・舟岡、さらぬ野山にも、送る數おほかる日はあれど、
送らぬ日はなし。されば、柩を鬻(ひさ)ぐもの、作りてうち置くほどなし。
若きにもよらず、強きにもよらず、思ひかけぬは死期なり。今日まで遁れ來にけるは、ありがたき不思議なり。
暫しも世をのどかに思ひなんや。まゝ子立といふものを、雙六の石にてつくりて、立て竝べたる程は、
取られむ事いづれの石とも知らねども、數へ當ててひとつを取りぬれば、その外は遁れぬと見れど、
またまた数ふれば、かれこれ間(ま)拔き行くほどに、いづれも、遁れざるに似たり。
兵の軍(いくさ)に出づるは、死に近きことを知りて、家をも忘れ、身をも忘る。
世をそむける草の庵には、しづかに水石(すいせき)をもてあそびて、これを他所(よそ)に聞くと思へるは、
いとはかなし。しづかなる山の奧、無常の敵きほひ來らざらんや。その死に臨めること、
軍の陣に進めるに同じ。
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 02:10:44.76 ID:/tVHDo680
ちょっと寝ます。スレ残ってたらまた書きます。
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします