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1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ョョョョョョョョョョョョョ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 00:56:27.99 ID:FvX6DZTp0
あ
3 :
名前なんてありません。 ◆sw59XiDZxQ :2008/06/24(火) 00:56:49.44 ID:IBEurTgI0 BE:781990193-PLT(29584) 株優プチ(news4vip)
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 01:05:13.34 ID:CmvUw+V7O
お〜むすびころり〜ん△
(;゚д゚)マテー
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 01:07:38.53 ID:CmvUw+V7O
容赦なく坂を転がり続けるおむすび
「さ、最後の食料が…」(;´Д`)
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 01:11:00.69 ID:CmvUw+V7O
「くそぅ。なんてこった…。」
空きっ腹で走ったせいで頭がクラクラしてきた
うぅ…、目が回るぅ(☆〜☆)
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 01:21:15.22 ID:CmvUw+V7O
―――気がつくと、たくさんの色のひかりに包まれていた(ρ_-)o
赤や黄色やピンクのまぁるいひかり
そのひかりが僕の回りをクルクル回っていた
それは楽しそうにクルクル…クルクル
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 01:29:45.35 ID:CmvUw+V7O
そのひかりを見ていると、なんだかとても安らかな気持ちになった
さっきまで感じていた空腹や、体の重さもどこかへ行ってしまったようだ
ひかりはあいかわらず穏やかに弧を描いている
大きいひかりや小さいひかりがくっついたりはなれたり
(あぁ、そうか)
(やっと帰って来たんだな…)(´・ω・)
ふとそんなふうに思った
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 01:42:04.90 ID:CmvUw+V7O
「おかえり○○」
はっとした…(@_@)
声の方向に目をやると、少年が立っていた。
10歳前後だろうか…人なつっこい笑顔、ややつり気味の大きな目
それから…、緑がかった青と形容すればいいのだろうか…
不思議な髪色をしている
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 01:53:54.90 ID:CmvUw+V7O
ぼうっとそれに見とれていた
いや、きっと髪の色だけじゃない
人の意識を惹きつける雰囲気のようなものを彼はもっていた
彼もじーっとこちらの目をのぞき込んでいる
「…ただいま」
ふと思い出したように、僕は返事をした
少年は嬉しそうに顔をくしゃくしゃにして笑った
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 02:16:48.21 ID:CmvUw+V7O
「そろそろ帰ってくる頃だと思ってたんだ」
こちらへ歩きながら彼が言った
ずいぶんゆっくり歩くと思ったら、片足を少し引きずるようしていた
手を貸そうと立ち上がりかけると、少年は目をまるくした
そして軽く首を振りそれを制した
なにかおかしなことをしただろうか…
黙ってもとの位置に座り直し、少年の歩みを見守ることにした
やっと僕の横にたどり着き、芝生に腰をかける
「お前…もしかしてさぁ」
それだけいいかけて、彼はうつむいてしまった。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 02:37:13.12 ID:CmvUw+V7O
沈黙に耐えきれず、僕は口を開いた。
「君の…名前は?」
その質問に少年は一瞬体を強ばらせた
が、「ふぅっ」と一度大きなため息をつくとどこか開き直った様子で
「テルだよ」と明るく答えた、笑った。
13 :
2ゲッター ◆2Getter.Og :2008/06/24(火) 02:42:06.60 ID:/r8c86Kl0 BE:212532342-2BP(2191) 株主優待
俺に来たらどうしよう・・・ドキドキ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 02:44:24.79 ID:CmvUw+V7O
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 02:48:04.40 ID:NNI2cm0KO
テル「いいからケツ向けろやコラァ」
200cm120kgのテルに敵うわけもなくアナルバージンを捧げる
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 02:54:12.12 ID:CmvUw+V7O
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 03:07:23.57 ID:CmvUw+V7O
「テル…か。」
僕がそういうと、彼はじっと僕の顔をのぞき込んできた。
その目は何かを探すような、懇願するような、
同時にそんな期待を必死に押し隠すような…
そんな表情だった。
あぁきっと僕は、この子の事を知っていたんだろう
もしかしたら、とても親密な間柄だったのかもしれない
しかし残念ながら、まったく思い出せる気がしなかった…申し訳ない気持ちでいっぱいになる
「…ごめん」
意外にも先に謝って来たのはテルのほうだった
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 03:27:46.74 ID:CmvUw+V7O
「いや、謝るのは僕のほうだよ、何かその…君をひどくがっかりさせたみたいだからね」
「いいんだよ、お前はこっちに戻ってきたばかりなんだし。
ここには時間だけはたっぷりあるんだ。焦らなければきっとすぐ
元どおりになるさ」
彼の言っている事はいまいち理解出来なかったが、
その顔に笑顔が戻って来たことにとりあえずほっとした。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 03:42:51.76 ID:CmvUw+V7O
「よし!」
腰についた草をパッパッと払いながらテルは立ち上がり、
「じゃあ久しぶりの我が家に帰ろうぜ」
そう言ってきびすを返した。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 03:44:21.87 ID:ZAorfgju0
しかし家は売却されていて
そこには一面田んぼが広がっていた
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 03:52:00.06 ID:CmvUw+V7O
「………」
何も無い地面を見つめて黙り込むテル
かける言葉が見当たらずとんちんかんな質問をしてみる
「この田んぼは、何を作ってるのかなぁ…」
「………」
「なんて…」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 03:53:36.18 ID:ZAorfgju0
<こんにゃくだよ☆
どこからともなくそんな声が聞こえてきた
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 04:00:49.40 ID:CmvUw+V7O
妙にファンキーな声の主を探そうとあたりを見回すが、
僕たち以外に人の気配はない
キョロキョロしている僕を見かねてテルが言った。
「この世界にはいろんな住人がいるんだ。
目的も姿も生きる次元も微妙に違う。
だからちょっとくらいおかしなことがあっても気にしちゃいけない。
こんな単純なことも忘れたのか?」
24 :
愛のVIP戦士@全板人気トナメ開催中:2008/06/24(火) 04:04:04.95 ID:ZAorfgju0
<干しイモもあるよ☆
さらにテンションの高くなった声がこだました
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 04:18:39.35 ID:CmvUw+V7O
ばかな…干したイモが田んぼから採れるわけがない。
この声の主は僕を混乱させようとしているのか…
あたまがいたい…
“パシッ”
頬に強い衝撃をうけ、正気に戻る。
どうやらテルの平手をくらったようだ。
「ほら、こっち!」
手を引かれる先には、
立派な一戸建ての家があった
さっきまで何もなかったのだが…
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/24(火) 04:43:57.29 ID:CmvUw+V7O
その家は庭付き一戸建ての典型のような建物で、
これでセダンでもとまっていたら完璧だなぁなどと間の抜けた事を
考えてしまった。
しかし先ほどまで田んぼだったこの場所に
一体どのようにして現れたのだろうか
「ただいまー」とテル
奥から「おかえり」とかすかに聞こえた
おそらく若い女性の声だ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「今の声は?」
「あぁ、飯田さんだよ」
「飯田…さん…?」
お母さんでもお姉さんでもなく、飯田さん…。
そうだ、ちょっとした事をいちいち気にしないのが
この世界のルールだったな。