微 妙 な 学 歴 の 大 学 生 集 ま れ

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北陸帝大ってネタだとおもってたw

「戦前の『北陸帝国大学』構想、あるいは、戦争直後の『北日本総合大学』構想の再版」
 新潟大学が今年1月、学内の全教員に配布した小冊子「学際的基幹大学としての新潟大学『21世紀を生き抜く新潟大学』には、こんな大胆な表現のもとに、以下のような説明がされている。

 「新潟大学が、『地域拠点』性をもとうとすれば、次に列挙する程度の県・地区における国立、公立、私立の各大学の各学部の高等教育・研究の高度化の受け皿としての『拠点』大学としての体制を整える必要があろう」

 そこには、新潟、富山、長野、山梨、福島、山形、岩手、秋田、青森、群馬、栃木と、宮城以外の東北の各県と、北関東と北陸、甲信越の県名が列挙されている。
 さらに驚くべきことに、この文書には、「地域拠点として新潟地区が担当すべき学生定員総数」と題した表が掲載されているのだが、
そこには新潟大学だけでなく、これらの地域にある六つの国立大学の名前と、
それらの大学の学生定員が人文社会科学系、自然科学系、生命科学系、教員養成系の4系統の学部、大学院に分けて記され、新潟大の定員と合算されているのだ。
 この表の説明として、「『地域拠点としての新潟大学」という観点から考える限り、新潟大学のみの学生数ではなく、当該地域における受け皿として、
地域全体の学生定員を考える必要がある。その場合、地域内の国立大学のみではなく、当該地域内の公立大学や私立大学をも視野に入れて、
その受け皿として、新潟大学の各分野の学生定員を算定すべきであろう」と述べている。
 取りようによっては、新潟大がこれらの6大学の吸収合併を構想しているともとられかねない表記だ。
ここに挙げられた六つの国立大学を明かせば、山形大、秋田大、福島大、群馬大、宇都宮大、信州大である。
 文書では、99校の国立大学のうち50校の総合大学の選別が必至の状況だとの認織を示したうえで、
それらの総合大学を、人文社会、自然、生命系の学部、大学院がどれだけそろっているかによって、ABCDの4ランクに分類。
Aランクの14校には、東大、京大など旧帝大7校や筑波大、千葉大、金沢大、神戸大、岡山大、広島大とともに新潟大が名前を並べている。
 「新潟大学の目指すべき道」のくだりでは「存続を賭けての競争への登場者」として、「地域拠点+学際的基幹という役割を果たすことのできる総合大学にふさわしいものとして、
(先の)全国50の大学の中で、とりあえずは27大学が検討の対象となってこよう」と分析し、Aランクの14校と、
BCDランクの中から山形大、埼玉大、お茶の水大、一橋大、横浜国立大、信州大、静岡大、奈良女子大、愛媛大、長崎大、熊本大、鹿児島大、琉球大をライバルに挙げている。
 自画自賛の気配をところどころに感じさせる文書なのだが、以上の内容を総合すると、存在理由の乏しい駅弁大学は廃止して、
その学生は地域拠点大学である新潟大学が受け皿となって引き受ける、と言おうとしていると解釈できなくもないのだ。