ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 18:04:29.66 ID:tEX06ISw0
>>3はアナルにレスするつもりのをこっちに誤爆…orz
いちもつ
いちおつ
保守
保守
保守
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 20:03:40.70 ID:TEnLM4if0
jp
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 20:04:56.40 ID:rFqemv9B0
ほ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 20:23:45.39 ID:ZLB2swVT0
保守
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 20:52:50.39 ID:TEnLM4if0
保守
保守
ほし
保守
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 22:19:39.54 ID:W4nW+6g+O
あげ
保守
ほしゅ
雑談室の空気が…
雑談室はしばらく見てないからわかんね
厨房のすくつ(ryになってるんでしょ?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 23:46:02.47 ID:TEnLM4if0
jp
>>23 特に直前のログとか一見の価値があるぞ。あきれる的な意味で。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/04(水) 23:50:47.45 ID:7TmeAzlZ0
質問なのですが
原作で九曜とハルヒって面識ありますか?
>>26 姿は一度だけ目撃しているが、会話ややりとりはゼロ。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 00:14:57.43 ID:jpp1a/j90
どうでもいいが、最近テレビでナベアツ見ると
ネタなしでもそれだけで笑えるようになっちまったぜ
まあ、実際アレが一瞬で別人にモーフィングしたら
恐いなんてもんじゃないと思うがw
保守
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 00:57:57.92 ID:OMzubSLRO
保守
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 00:58:14.63 ID:tB5YZFy4O
「キョーンっ、みてみてっ!」
ぼい〜ん
「…なんでなんだ?」
「ふっふーん、どう?みくるちゃんもたじたじよね!」
ずる…ボテボテっ…
「…んだよ、ドッジボールか…驚かすなよな…。…ん?まだ何か入れてんのか?もういいから出せよ。」
むにゅっ
「あっ…こ、このエロキョッ…!」
むにゅむにゅ
「…このボール、貸してもらえるか?ダメならも少しむにむにさせてくれ」
「…ふ、ふん、好きにしたらっ!?……あっ…」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 02:12:17.19 ID:qpQuD+T8O
けしからんキョンだな!
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 02:41:17.79 ID:jpp1a/j90
けしからん! まったくけしからん!
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 02:48:41.17 ID:jpp1a/j90
こんな夜中だけど、投下していいですか?
かもん
37 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 02:58:55.64 ID:jpp1a/j90
>>36 ありがとん、誰も居なかったら寝ようかとおもたw
*オリキャラ注意です*
38 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 03:00:46.83 ID:jpp1a/j90
「だって、言いたい事も言えない人生なんて嫌じゃない?」
「真にそうでございますな」
「マスターもそう思うでしょ? だから私、はっきり言ってあげたの。もうあなたには興味ありません、ってね」
「はは、涼宮さんもキツいですなあ」
「あたしね、こういう事はストレートかつ簡潔に伝えるのが一番だと思うの」
「しかしその男の子はショックだったでしょうな、たった五分で別れを告げられるなんて」
「そいつがその程度の男だったって事よ」
「そうでございますか、いやいや、男として同情せざるを得ないですな」
「どうしてカップルって他人同士であんなにイチャイチャできるのかしら? 人前だっていうのに、バカじゃないかしら? この前だってね──」
「──さあ、なぜでしょうな」
「平行線で、交わらない事が正解っていう事もあるんじゃないの?」
「そうですな。それでも、全く知らない他人同士だとしても、一度出会ってしまったのなら、二人の運命は交錯した事にもなりませんか?」
「他人は他人だわ」
「それも正解だとは思います」
「間違いを探す方が難しいわよ、だって問題にもならないもの」
「模範解答を示すのも、それはそれで難しいものです。問題を作るのもね」
39 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 03:01:35.72 ID:jpp1a/j90
「他人……、しかし得てして失いたくない人物というのは、自分の身近に存在する他人だったりするものです」
「ふ〜ん……、一理あるわね」
「両親などがその例でしょうな。他人と言うには近すぎて、しかし他人ではないかと聞かれれば、そうではない。
確かに普段は空気の様な存在かもしれません。しかし、その空気がなければ人間は息ができないものです。息ができなければ、我々は死んでしまうより他はありません」
「親、ねえ」
「灯台下暗し、とでも言いましょうか。いやいや人間と言うものは恐ろしいものです。
何かに飢えている時は、不満や満たされたい願望だけが強く。しかし一度それを手にしたら、それまで持っていた大切な何かを忘れてしまいがちなのです。ちょうど息をするのと同じようにね」
「……そんな事、ないわ」
「そうでしょうか?」
「そうよ。それに恋愛なんて精神病の一種だわ、くだらない感情よ。いいえ感情とすら呼べないわ」
「はは、中学生が精神病ですか」
「もう! 子ども扱いしないでよね! それに、あたしなら灯台の下もちゃんと照らしてみせるわ」
「これは失礼致しました」
40 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 03:03:17.77 ID:jpp1a/j90
「日常がつまらないと思うか、ですって? 当たり前じゃない、現状に満足してるだけなんてつまならいわ。ルーチンワークなんてもっての他よ」
「日常、ですか。私は、ただ、毎日を笑顔で過ごせればそれが一番だとは思いますが」
「そうね。でも、その笑顔で過ごす事って。実は一番難しかったりするわよね」
「そうでございますな。私など嫁にそっぽ向かれないように顔色を伺う毎日でございます」
「もう、はぐらかさないでよ」
「はは。それでも、我々は生きていくしかない。光陰矢の如しと言います。長いようで一瞬の人生です、最後に笑って死ぬか、笑わずに死ぬかの違いです。これは些細な違いですが、しかしそれとこれでは大きな違いです」
「光陰矢の如し、ねえ。なんだかそれって年寄り臭いわね」
「少なくとも涼宮さんよりかは年長のつもりなのですがね」
「私だってそこまで達観してないわよ。まだまだ子供よ、少なくともマスターよりはね」
41 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 03:04:20.17 ID:jpp1a/j90
「マスターは未来人って居ると思う?」
「さあ……、検討もつきませんな。ですが、一秒先の我々は一秒前の我々からすると未来人という事になりませんか?」
「あはは! 何よそれ。じゃあ宇宙人は?」
「居ると信じた方が幸せな人生が送れると思いますな。それに、この広大な宇宙に存在するであろう知的生命体が我々人間のみだと考える方が不自然というものです。それこそ人間のエゴイズムではないでしょうか?」
「うん! あたしもそう思うわ。じゃあじゃあ、超能力者は?」
「ユリ・ゲラーが来日した時はシビれましたな。彼は間違いなくスプーンを曲げる事で幸せになれた人間でしょうなあ。他人を幸せにできたかどうかは、彼も悩んだところでしょうが」
「それで性格まで曲がってなければいいけれどね」
「ヘソ曲りでも、曲りなりでも曲者でも超能力は超能力ですよ。資格も試験も無しに名乗る事ができる。先駆者という言葉の通り、まさしくやったもの勝ちの世界でしょうな」
「マスターは超能力肯定派なの?」
「あると信じた方が人生の楽しみが増えて良いとは思います。ちょうど……そうですね、食後のコーヒーの様なものです。お口直しにどうですか? 私が持ちますよ」
「あ〜あ、マスターと話してたら絶対にコーヒーの方向へ行っちゃうんだもの」
「これはすみませんでした」
「美味しいからいいけどね、エスプレッソで」
「かしこまりました」
支援
43 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 03:05:36.39 ID:jpp1a/j90
「ねえ、マスター」
「はい。何でございましょう?」
「今度ね、進学する高校。北高っていうの」
「ああ、坂の上の」
「そう、坂の上だわ」
「どうしてまた北高に?」
「ちょっとね、知ってる人が居るかもしれないの」
「かもしれない?」
「そう、居るかもしれない」
「そうでございますか」
「……、面白い事。あるといいな」
「願う事が第一歩です」
「第一歩?」
「行動する事が二歩目」
「三歩目は?」
「誰かと一緒に、ですな」
「他人と?」
「そうでございます」
「……何か、ずるいわ」
「はは」
「ずるい、マスター。あなたってとってもずるい大人だと思うわ」
「誉め言葉と受け取っておきます」
44 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 03:06:07.37 ID:jpp1a/j90
「……高校生になっても、来ていい?」
「私は涼宮さんとお話ができるだけで満足でございます。ここは喫茶店ドリーム、来店の際には資格も試験も無しでございます」
「……ありがとう」
「願わくばこれからの三年間が、涼宮さんにとって良い高校生活である事を」
「あたしとした事が、たかが高校進学くらいでちょっとメランコリーだったわ、気を入れていかなきゃね。光陰矢の如しってね」
「はは」
「ありがとう、マスター」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 03:06:53.84 ID:/2/dx1q1O
支援
46 :
マスターの溜息:2008/06/05(木) 03:07:32.05 ID:jpp1a/j90
以上です。
夜中にもかかわらず支援してくださった
>>42氏に感謝でございます。
ありがとうございました!
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 03:20:21.98 ID:EJ4Gnedq0
お疲れ様でした。
このマスターの声は大塚さんボイスで再生されるぜw
GJ!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 03:25:51.04 ID:jpp1a/j90
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 06:13:08.24 ID:jpp1a/j90
学校行く保守
>37
おはよう!そして、お疲れ様です。マスター相変わらずいい感じですね♪
見守る大人の雰囲気がすてきです〜。憬れますな。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 06:46:42.35 ID:5Cdh//8H0
保守
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 07:38:04.23 ID:Q5e5HOX80
ぬるぽ
ガッ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 08:12:59.22 ID:tB5YZFy4O
ジリリリ… チン
「ふわぁあ……。……おはよう、キョン」
チュッ
「着替えるからあっち向いててね?」
くるっ コトッ
「ご飯食べてくるわ。あぁもう、そんな顔しないの!…すぐ戻るから…ね?」
チュッ
「さて、学校に行くわ。…今日もあんたに会えると思うと、苦にならないわね…。じゃ、行ってくるわねっ!」
パタン ガチャン
「あなた…」
「んー?」
「ハルヒったら…部屋の中で何独り言言ってるのか不思議に思ってたら…写真立ての男の子に…」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 09:02:39.22 ID:Q5e5HOX80
落ちた?
ごめん、気のせいだった
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 10:01:17.40 ID:ievsMGfOO
ほしゅ
>>55 ハルヒの部屋の中はキョングッズでいっぱいな様子
お気に入りはキョン抱きまくら
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 11:13:21.72 ID:ievsMGfOO
ほ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 12:14:34.34 ID:5Cdh//8H0
し
ひるめしほしゅ
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 12:52:28.82 ID:O+jxXdTiO
保守
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 13:06:20.54 ID:E5EVnpzzO
保守
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 14:05:28.69 ID:ievsMGfOO
ほし
真っ昼間ですが涼宮ハルヒの死体の続きを投下します。
68 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 14:53:25.94 ID:1toiisOoO
4回目
ぼんやりと椅子に座っていると扉が開く音がする。
音が鳴ったほうを見ると、うつむいたまま掃除道具入の前に立っているみくるちゃんの姿があった。
「み、みくるちゃん…」
顔を伏せたままこっちへ近づいてくる。
身体が…動かない!
みくるちゃんは目の前でぴたっと止まると小さな声で話し始めた。
「なんで…こんなことしたんですか…ただキョンくんに…わたしの気持ちを伝えたかっただけなのに…どうして…」
泣いているのだろうか、身体を小さく震わせている。
「ち、違うの…わざとじゃ―」
「うるさいっ!!」
怒鳴り声をあげ、みくるちゃんは顔をあげる。
今まで見たこともないような…まるで鬼のような顔をしている…
「わたしを殺しておいて…自分だけうまくキョンくんと幸せになるつもり…?そんなの…絶対に許さない…ゼッタニ、ユルサナイ」
みくるちゃんがあたしのほうへ手をのばしてくる…あたしを…殺すつもりなんだ…!
「嫌!みくるちゃん…やめて…やめてええええええええええ!」
「―いっ、ハルヒ!しっかりしろ!おい!」
ハッと目を開けると目の前に心配顔のキョンがいた。
69 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 14:55:24.81 ID:1toiisOoO
「大丈夫か…?顔色がすごく悪いぞ…」
今のは…夢?
夢とは思えないくらいリアルな出来事だった…
「平気…眠っちゃったみたい…」
返事を返すとキョンは少し安心したような顔になった。
「そうか…だいぶうなされてたみたいだったが…嫌な夢でも見たのか?」
「うん、ちょっとね…」
辺りを見回すと外はすっかり暗くなっていた。
時計を見ると6時をさしている。
2時間近くも寝てたんだ…
「ちょうどいい大きさのバッグが見つかったよ。死体を運ぼう。手伝ってくれるか?」
あたしが頷きかえすとキョンは掃除道具入を開けた。
中から死体を取り出すと二人でバッグの中へ入れる。
ついさっきまで〈みくるちゃん〉だったものが今ではただの〈死体〉になっている…
自分でやったこととはいえその事実にあたしは悲しくなった…
「かばんと…制服も入れなきゃな。…よしっ、これで全部だ」
あたしの悲しみに気づくこともなく、キョンは淡々とバッグへつめていく。
今は…悲しみに浸ってる場合じゃない。
これからも変わらない日常を過ごすために
、なによりキョンと一緒にいるために頑張らなくてはいけないのだ。
「さあ、行こう」
「うん…」
70 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 14:59:08.36 ID:1toiisOoO
誰にも会うことなく学校を出ることができた。
あたしは長い下り坂を歩いている時にふと思った。
「ねえ、いきなりみくるちゃんがいなくなったりしたら…みんな変に思うんじゃないかしら?」
「そうだな…いや、たぶん大丈夫だ。最近女子高生誘拐事件が続いてるだろう?きっとみんな朝比奈さんも事件に巻き込まれたと思うんじゃないか。なんだったら俺達が〈朝比奈さんも誘拐されたんじゃないか〉って噂を流してもいい」
そういえば…阪中さんから聞いた誘拐事件。SOS団で調べて犯人を探そうなんて言ってたのに…
こんな形で隠れ簑になるなんて。
「それよりも今は死体をどこに隠す―」
キョンはいきなりバッグを道路脇の側溝の中へ投げ入れた。
突然の行動にあたしが戸惑っていると、
「よお、キョン。こんな時間まで何してんだ?」
「やあ、キョン。涼宮さんとデートかい?」
谷口と国木田に声をかけられる。
こんなタイミングで会うなんて…
「そんなんじゃねえよ。ただ一緒に帰ってるだけだ。お前らは何してるんだ?」
すぐ側に死体があるのにもかかわらず、キョンは平然と返事を返す。
あたしはキョンの後ろでただうつむくことしかできなかった。
「谷口が今日発売する新しいゲームを買いに行きたいって言い出してね。しかたなくつきあってるんだ」
71 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:01:12.06 ID:1toiisOoO
「そーそー、すっかり忘れててな。ってお前…しかたなくって…」
国木田は谷口を無視するように、
「さあさあ、二人の邪魔したら悪いよ。」
と谷口を促し始めた。
「お、おお。じゃあまたな…ん?」
谷口が何かに気づいたように足を止めた。
「おい、そこの側溝の中にバッグが置いてあるぞ」
その言葉にあたしの身体は固まった。
「あれ、本当だ。キョンのバッグかい?」
「札束が入ってるかも知れないぜ!開けてみよう!」
谷口がバッグを開けようと近づく。
しまった…見つかった…
あたしが思わず〈やめて!〉と叫びそうになった時、
「おいおい。札束なんて入ってるわけないだろう。気味が悪い…放っておけよ」
キョンが谷口に言い聞かせるように言った。「あー?そうか?…ま、いいけどよ。確かに死体でも入ってたらシャレにならないもんな!ハハハハハッ!」
ちっとも笑えない冗談だ。
「今日新作ゲーム買いに行くんだろ?早く行かないと売り切れるかもしんないぜ?」
からかうようにキョンが言うと、
「お、そうだった!早く行こうぜ!」
と国木田を急かすように歩き始めた。
「じゃあキョン、また明日学校で。涼宮さんも、またね」
「おう。谷口に買ったら俺にもやらせてくれって言っておいてくれ」
72 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:07:44.54 ID:1toiisOoO
わかったよと国木田が返事をし、谷口の後を追うように駅のほうへと歩いて行った。
二人の姿が見えなくなると、あたしは全身の力が抜けたようにその場へうずくまった。
頭が痛い…一体いつまでこんな気持ちを抱えなきゃいけないんだろう…
「大丈夫。俺がついてるだろ?ほら、後少しの我慢だ」
キョンが抱き抱えるようにあたしを支え、立ち上がらせてくれる、
「ほら、行くぞ」
そしてバッグを持ち上げるとあたしの手を引っ張り、歩き始めた。
幸いその後は誰に見つかることもなく、あたしの家までたどり着いた。
「一度夜中まで待って、また近くでおちあおう。バッグは俺が家に持ち帰るよ」
「でも…キョンにそこまでしてもらえないよ。大丈夫…あたしが自分の部屋に運ぶから」
キョンはすこし考えるような顔をしていたが、
「そうか。じゃあまた夜中に連絡するよ」
と諦めたように頷いた。
「うん。あたしを信用して」
「わかってる。じゃあ行くよ」
キョンはあたしを一度抱き締めると名残惜しそうに自宅のほうへと歩いていった。
―――――――――
まず最初にしたことはバッグを部屋のクローゼットの中にしまうことだった。
だがクローゼットにバッグごとしまうスペースはなく、しかたなく服を何着か外に出し
、バッグから死体を出して中へ押し込んだ。
支援
支援
75 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:13:15.07 ID:1toiisOoO
バッグをベッドの下へ隠し、一息ついていると、
「ハルヒー、ご飯よー」
と下から母さんが呼ぶ声が聞こえた。
せっかく用意してくれた夕飯だが今は食べる気にはならない…
「今日はいらない」
と下へ叫ぶとあたしはベッドの上に寝転がり目を閉じた。
――夢を…夢を見ている…
いつかの夢は灰色の世界だったけど、この世界は真っ暗な暗闇の世界だ。
あたしは暗闇の中を必死で走っている。
何かがあたしを追いかけてくるからだ。
その何かが見えなくても…あたしにはわかる。
みくるちゃんだ。みくるちゃんがあたしを殺そうと追いかけてくるのだ。
永遠に続く道をただただ走り続けるだけ。
止まることはできない。止まったらそこであたしの人生は終わりなんだ――
その時、ノックの音が聞こえてきてあたしは目を覚ました。
「なに?」
と返事すると、
「あなた今日夜ごはん食べなかった見たいだけど…体調でも悪いの?」
心配そうな顔をした母さんが部屋に入ってきた。
「平気…今日はちょっと疲れただけだから」
あっち落ちちゃった?支援
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 15:33:12.33 ID:E5EVnpzzO
ほ
78 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:33:23.38 ID:1toiisOoO
すいません!遅れました!
「そう…せめてスープだけでも飲んでおきなさい。身体も暖まるし。ほら、持ってきてあげたから」
母さんはあたしの前に熱いスープを置いてくれた。
「ありがと…」
あたしはお礼を言ってスープに口をつけようとする。
「それ飲んだらしっかり休みなさい。あら?あなた服出しっぱなしじゃない…だらしないわね…」
そう言いながら母さんは床にちらばっていた服を集めるとクローゼットへ戻そうと扉に手をかけた。
いけない!今開けられたら…
「待って!ごめん…あたしが片付けておくから」
「あら、あなた疲れてるんでしょ?ゆっくり休んでなさい」
立ち上がるあたしに言うと再びクローゼットを開けようと手をのばした。
どうしよう…!見つかる…!…そうだっ!
「きゃあ!熱い…熱いよぉ…」
あたしはこぼしたフリをして足に熱いスープをかけた。
クローゼットを開けた母さんが叫び声につられ、あたしを見る。
「大変!大丈夫?手当てしてあげるから一緒に来なさい」
母さんはクローゼットを閉めるとあたしを連れて部屋を出る。
よかった…なんとか見られずにすんだ…
下でヤケドの手当てをしてもらうとあたしは部屋へ戻り、ベッドの上へ腰かけた。
本当に危なかった…あのままクローゼットの中を見られていたらと思うと吐き気がこみあげてくる。
あたしは吐き気に耐えられなくなり、トイレに駆け込む。
79 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:41:56.58 ID:1toiisOoO
胃の中のものを少し戻すとその場に座りこんだ。
もう…嫌だ…
いつまで…いつまでこんな…………
わかった…一生だ…あたしは一生この気持ちを抱えて生きていかなきゃいけないんだ…
それが…それこそがあたしが犯した罪の罰なんだ…
不安に耐えられなくなりキョンへ電話した。
「キョン…あたし…もう…」
『どうした?何があった?』
「耐えられない…一人でいると怖いの…お願い…助けて…キョン…」
『わかった。すぐ行くから待ってろ』
そう言ってキョンは電話をきった。
切れた電話をしばらく見つめたあと、あたしは膝を抱えてキョンが来るのを待つことしかできなかった。
―――――――――
しばらく待っているとキョンからメールが届く。
どうやら近くの公園で待っているらしい。
あたしは急いでベッドの下からバッグを取りだし、クローゼットの中の死体をバッグに入れた。
そして親に見つからないように外へ出ると公園へ向かって走り始めた。
バッグが重い…
まるで自分の罪の重さのように両腕にのしかかる。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 15:45:39.84 ID:vXJMLtWKO
しえん
81 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:48:19.27 ID:1toiisOoO
公園へ着くとあたしはキョンの姿を探そうと辺りを見回す。
その時後ろから肩を叩かれた。
「あ、キョ―」
「やあ、ハルにゃん。こんな遅い時間に何してるんだい?」
そこには鶴屋さんが立っていた。
「鶴屋さん…あの…眠れなくて…散歩でもしうよかなって…」
「こんな時間に?そんな大きなバッグを持って?」
ジロッとバッグを見られ、思わずバッグを地面へ落としてしまう。
ドサッと鈍い音がした。
「………ハルにゃんさ、みくるどこ行ったか知らない?今日一緒にご飯食べる約束してたのに…ちっとも来なくってさ。家にも戻ってないみたいだし」
「し、知らない…用事を思い出したって…先に帰っちゃったから…」
口がうまく動かない。
震える声でたどたどしく答えた。
「ふーん…先に、ね…どうしたの?顔色が悪いよ?…ハルにゃん…隠し事してない?そのバッグ…なにが入ってるの?」
全てを見透かしたような目であたしを見てくる。
なんで…なんで鶴屋さんが知ってるの…
勘がするどい人だ…
あたしのおかしな様子を見て何かあると思ったのかもしれない。
「このバッグは…あの…」
言葉が出てこない。もう、おしまいだ…
「もし、ハルにゃんが許されないことをしていても…あたしは許すよ。他の誰が許さなくてもあたしは許す。だって…大切な友達だからさ」
82 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:48:59.04 ID:1toiisOoO
鶴屋さんが優しい声で微笑んでくれた。
その笑顔を見て、凍りついていたあたしは涙が出そうになる…
もう…疲れた。
これ以上隠すことはできない…
全部話して楽になろう…
「鶴屋さん、あのね―」
その時、静かな公園に携帯電話の着信音がなり響いた。
「もしもし―ああ、キミか…え!みくるを駅のほうで見た?うん、うん。わかった。すぐ行ってみるよ」
携帯を慌てた様子でしまうと鶴屋さんは、
「ごめん。みくるを駅のほうで見かけたって…すぐ行かなきゃ。またね」
と言って出口のほうへ走っていく。
しかし立ち止まるとこっちへ戻ってきて小声で話しかけてきた。
「あのさ…キョンくんには気をつけたほうがいいと思うよ」
「えっ…何で…?」
あたしは驚き目を見開く。
「前…見ちゃったんだ…キョンくんが知らない女の子を連れて歩いてるところ…あの後ニュースでやってた誘拐された子と…一緒だった…」
「それって…どういう…」
「あ、早く行かなくちゃ!また見つかったら連絡するよ!またね!」
そう言い残し、鶴屋さんは公園の出口へ走っていく。
あたしはしばらくその場から動けなかった。
キョンが…誘拐された子と一緒にいた…?
まさか…連続誘拐犯は…
83 :
涼宮ハルヒの死体:2008/06/05(木) 15:50:31.84 ID:1toiisOoO
確かにキョンの態度はおかしい…いつもはふにゃふにゃしてるのに…
まるでこういう事に慣れてるみたいに冷静に行動している…
一人で考えていると、「ここにいたのか。探したぞ」
とキョンがやって来た。
さっきの話が頭を回り、キョンの顔をまともに見れない。
「あ…ごめん…」
「気にするな。さあ行こうぜ」
そう言って置いてあったバッグを手にとり、出口のほうへ歩き始めた。
「待って!キョン…どうしてそんなに冷静でいられるの…?」
「どうしてって…そりゃあ俺だって正直怖いさ…でも大好きなハルヒのためだからな」
何でもないって顔をしながらキョンが答える。
「信じて…いいんだよね…?」
「ああ、もちろんだ。ほら、誰かが来る前に早く行くぞ」
ニッコリと笑ってまた歩き始める。
その笑顔が…なんだかとても怖く、薄気味悪いもののように見えた…
以上です!支援に感謝です!途中で時間あいてほんとすいませんでした…
乙。
これはプリンで正解なのか……?
尻穴が落ちてるだと……って保守
死体みたいな異色作も尻穴来て欲しいな、アナルギャグだけが尻穴じゃないから。
ほし
>>84 すんません。最初に投下した時アナルが落ちてて。それで許可を得てプリンに
投下し始めたのでそのままプリンに投下してました。
次回からはアナルに投下します。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 18:03:17.13 ID:AAfuI/UoO
アナルは…アナルはまだか…
保守
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 19:08:52.41 ID:tB5YZFy4O
おちてる?
>83
死体続きお疲れ〜
プリンで続けるか、アナルへ移動するかなんだけど・・・見えていない今後の展開次第じゃないのかな?
わたしの希望としては、アナルへ移動するにしてもこっちに一言『死体続きアナルへUP中』って報告してくれるとうれしいのですが、
うん、それ無理 かなあ・・・
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 19:38:28.31 ID:KA/uJl4/O
俺は薄くて熱いだけのコーヒーを口に含む。
不味い。
どんなにアンティークでもやはり不味いコーヒーは煎れられるんだな、などと妙に感心した。どこかに吐き捨ててやろうと思いテーブルのふちを目でなぞっていると、そのオンナの手があった。
呆れたくなるほどにありふれた発色のマニキュア、少し捻れば折れそうな腕、それらを繋ぐ肩は俺にアピールするかのように丸められていて、その見るからに哀愁を誘おうとする姿は三流の画家が路地に並べた絵のよりもテンプレートどうりだ。
「とりあえずそういうふうに笑ってるのは…どうしたら良いかさえわかってないから?」
ため息と一緒に愚痴がこぼれる。
「違っ」
そこまで言いかけて女は口をつぐんだ。そう、何も違わないんだ。女は下唇を噛み締め眉間に皺を寄せ何かを考えている、いやただモーションだけそうしているのか。俺は店の壁に目を移した、付き合いきれなくなっていた。
この種の店はどこの店でもたいして変わらない。俺のいた時間で叫ばれている「没個性」問題の起源がこの時代だとする論文をゼミで取り上げたことを思い出した。「まさにポストモダンここに極まりですな」という教授の皮肉を思い出し、確認するように一人でうなずいた。
さてと――立ち上がった。
「まって!」
俺は記憶の片隅に追いやっていた、目の前の画一化の化身に声をかけられる。
「私にもできることあるよ…」
初めはこんな女じゃなかった。
「君のためだったら何でもできるし」
教師になって半年、クラスに一人問題児がいて懸命に対処しようとしていた頃の彼女は多少なりとも魅力的だった。だが今は何の個性もない女。
「ここででも、いいんだよっ」
女は立ち上がり、水のはいったコップを倒す、そのまま女の顔が俺に近づく。どうやら、女を捨てて雌になるつもりらしい。イライラする、そうじゃないだろ。
「ねぇ、そんな適当な生臭さいキスにどんな意味があるの?」
半開きのメスの顎を掴んで、粉っぽい目を覗き込んだ。目尻から体液が流れてくるので手をはなす。メスは力無く椅子に崩れると、グズグズと鳴き始めた。まったく何がしたいんだ!?
「下品だな」
時間の浪費を感じ、青い伝票を手に取るとレジに向かった。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 19:42:34.76 ID:KA/uJl4/O
レジ打ちのアルバイトは俺と泣きけるメスを交互に見て、なかなか領収書を書き始めない、仕事をしろ。
「あの、領収書にはなんと?」
「そうですね…ここは空欄で、名前は藤原でお願いします」
1話ストーリー
店を出ると気味が悪いぐらいのタイミングで携帯が鳴る。青白いディスプレイには超能力者Cと表示されていた。
「俺だが、橘覗きはあまり良い趣味じゃないな」
「エヘヘ、身辺整理お疲れ様」
「まったく本当にお疲れだ」
危うく愚痴りそうになり、言葉を飲み込む。
「車出したげよっか?」
「いや、いい。それより橘、俺は明日から無事に北高生になれるのか?」
「『機関』のコネは世界一ィィィィてね、えっへん。それから、何度も言ってるけどプライベートの回線なんだから京子って呼んでよねっ」
「あぁ、すまなかったなキョーコ」
「エヘヘ。じゃね、また」
俺は
超能力者C
4分36秒
と表示したディスプレイを閉じた。
支援してもいいけど、題名とプリンにふさわしいものなのかが気になる。
なんの昼ドラが始まったかとオモタwww
>>93 >>96 そうですねー次を投下する前に考えておきます。
もし移る時もこちらへ連絡するようにします。
保守
ほしゅ
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 21:03:00.96 ID:tDhQO62G0
jp
保守
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 21:11:29.73 ID:flJxHxoW0
保守
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 21:46:01.72 ID:tDhQO62G0
保守
保守
保守
投下しまふ。10レスくらいかな
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/05(木) 22:37:19.20 ID:KA/uJl4/O
藤原の作者です
用事入っちゃって中途半端になってしまいました
すみません
藤原はまだ題名も決まっていない試作品です
いちおう、超少数派の藤ハルの皆さんには満足していただける作品にはするつもりです
それからボナンザの作者でもあるのですが、ボナンザのネタバレはしません。
理由を挙げるとしたらキリがありませんが、なんだか自分の作品なのに偉そうにするのは筋違いだと思うんです
ごめんなさい
ハルヒの弾んだ声がいつかの朝倉のナイフみたいに胸に突き刺さったような感覚を覚える。ヤバイ。
「待て、追うなハルヒ!いいから家に来るんだ全速力で!」
携帯に向かって叫んだ俺の声は裏返っていた。意味もなく部屋をうろうろと歩き回る。
「っ!ちょっと何そんなに慌ててるのよ…別に追うつもりはないわよ」
さっきから俺を安堵させたりヒヤリとさせたり心臓に悪いヤツだ。ともかく家に来てもらわないと困る。それから古泉や長門に相談して…
「たまたまあんたの家の方に向かってるから尾行してるように見えるだけであって…」
「回り道して来い!」
コイツ、わざとやってるのか?
ハルヒのいたずらっぽい小声が、安堵側に傾いていたシーソーをガタンと恐慌側に変える。今健康診断を受けたら確実に不整脈だろうね。
ともかくもうこっちから行くしかない。…例えこれが藤原による心理的揺さぶりだろうと(いかにもそんな悪趣味な事をしそうなヤツだ)、
古泉に言われた通り少しでも『可能性』があれば潰さなければならない。
と、俺の考えはほんの数分前とは180゚変わっていた。すまん古泉、お前の気持ちがやっと分かった。朝比奈さんを信じる信じないの問題じゃないんだよな。
まがりなりにも恋人である俺がハルヒを心配せずにぼんやりしてお前達に任せるってのはなっちゃいない。いや最低だ。
曇りだというのに汗だくの俺をよそに、携帯からは暢気な声で、
「何であんたそんなに必死なのよ?まさか…あの萌えOLと知り合いか何か?やましい事があるんじゃないの?」
と聞こえてくる。
くそっ、服装はジャージでいいだろうと思ったのにこんな時に限って無い。洗濯中か?
「ちょっと答えなさいよキョン!黙秘は肯定と見なすわよ」
仕方ない、寝間着のスエットのままだが文句は言ってられん。机の上の財布とノートを引っつかむ。
そして転がるように階段を降り外へ出た俺は、洗ってない顔にスエットと言う姿で駅の方へと猛ダッシュを開始した。
間に合ってくれ…!
−−−−−−−−−−−−−−−
「彼の家へ向かってみましょう。日曜ですし、涼宮さんが行っている可能性もあります」
「急いだほうがいい」
「そうですね。しかし、涼宮さんを彼の家に保護するという目的に気を取られすぎて彼女がまさにそこへ行くかもしれないという事を失念していました」
「気にしないでいい」
「…ありがとうございます」
「わたしのミス。未来との同期を放棄していなければ全ての事態を予測できた」
「それこそ気にしないでいい事ですよ」
「……」
「……」
「いた」
「あれは…!」
「朝比奈みくるの異時間同位体、それに…涼宮ハルヒ」
「まさか本当に…?」
「止める。絶対に」
−−−−−−−−−−−−−−−
「いいかハルヒ、後でワケは話してやる。だから今は何も言わずに俺の言うことを聞いてくれ」
「ん…分かったわよ、急いであんたの家に行けばいいんでしょ?あんたと萌えOLの関係は聞かせてもらうからね。納得行く答えじゃなかったら死刑だから」
そうじゃない、ただ急ぐんじゃダメだ。その人に近づいちゃダメなんだよ…
いっそ藤原に言われた事を全て話してみようかとも考えた。
だがハルヒの事だ、その萌えOLは未来人だなどと言ったら逆に尾行速度を上げかねない。いや絶対上げる。走り出すかもしれん。
何より説明する余裕がない。どうすればいい…ハルヒを足止めする方がいいのか?いややはり回り道をさせて、
「あ、あれ…有希と古泉くんじゃない。向こうから走ってくる。偶然ね」
ナイスだ!走りながら思わずガッツポーズを取る。あいつらが来てくれれば何とかなるかもしれない。
混乱する思考の中に救援が来てくれた。少しばかり気が楽になる。
…だがね、昔の野球選手が言っていた。勝ったと思った瞬間が負ける瞬間だと。そんな事は全く気にせず細心さを欠いた俺は、
「よし、二人と合流してくれ」
などと言ってしまった。何てバカなんだろうね。自分の浅はかさにウンザリするぜ。俺の言葉を受けたハルヒがどんな行動をとるか予測できないなんてな。
すなわち、
「有希!古泉くーん!」
…叫んだのだ。恐らくあの顔中に花を咲かせたような笑顔で、手をぶんぶん振りながら。
いや、実際振っていた。遠くに四つ影が見えてくる。古泉と長門、そのずっと向こうから、こちらに向かってくるハルヒ。
そしてその間には−
しえn
ハルヒの方へ振り返ろうとする朝比奈さん(大)の姿があった。
冗談じゃないぜ。何なんだこの状況は。何故振り返るんだ。何をするつもりなんですか、朝比奈さん!
「わわ、おっきい声出したのが気に障ったのかしら。何かこっちに来るわ」
朝比奈さん(大)はゆっくりとハルヒの方へ向かっている。古泉と長門が加速する。無論俺も。
くそ、こんなに走ったのは久しぶりだ。息が上がってきた。
だがこの状況はどう考えてもマズイ。朝比奈さん(大)がハルヒに『何か』しようとしてるのは間違いないだろう。
今まで彼女は俺や長門としか接触してこなかった。ハルヒと接触するのは絶対に回避していた。
SOS団に属する奇天烈軍団が己の正体やハルヒの力を秘匿していたのと同じ理由からだろう。
それなのに。それなのに今、朝比奈さん(大)の足は間違いなくハルヒの方向へ向いている。
しかもいくらこっちが走っているとはいえ距離が違いすぎる。立ち止まったハルヒにどんどん近付く朝比奈さん(大)。
「逃げろハルヒ!走れ!」
叫んで加速する俺の目の前に、脇道から突然車が現れ視界を塞ぐ。危ねぇなこの野郎!っていうかどきやがれ!こっちは急ぎなんだ!
頭に血が上り思考力が低下していた俺はその車が何を考えて十字路のど真ん中で止まったのか、そんな事には頭が及ばなかった。
横をすり抜けて進もうと再び足を動かしかけた俺の腕を助手席から伸びてきた腕が掴み車内に引きずり込んだ時初めて、その車がワゴン車だと気付き…
気付いた次の瞬間には、俺の意識は首筋に当てられたそいつの指先に沈められていた。
完全に意識を失う寸前朝比奈さん(大)の背中がハルヒに一気に近づき、ハルヒが足元から崩れ落ちるように倒れ伏したのが窓の向こうに見えた。
ハル…ヒ…!
「物質、エネルギー、そして情報。これが、宇宙を構成する三つの要素」
「情報統合思念体って、どういうものだと思ってる?遠い宇宙の果てのはてにある、銀河みたいな星の固まり?
それとも、宇宙に漂う、何か大きなクラゲみたいなもの?」
「どっちも外れね。情報統合思念体は、この宇宙を構成する情報全て。全宇宙の情報が、時に秩序を形成し、
時に無秩序に増殖する。そして、それらを認識する情報。これが情報統合思念体。率直にいえば、この宇宙全体が統合思念体なのよ。
もちろん、あなたも私も思念体の一部。でも安心して、あなたが自分の体の細胞の1つを認識できないように、
思念体もあなたのことなんか全然気にしていないから。」
俺と朝倉は、今カラオケボックスのベンチシート席に居る。最近のカラオケボックスでは、少人数の客はこうしたベンチシートルーム、
3人掛けくらいのベンチ1台に向かい合うようにマシンが設置された小部屋に案内されるようになっている。今日は団のメンバー抜きでの
朝倉との二人連れであり、世間一般的に見ればまあ非常に羨まれるべきシチュエーションなんであるが、やはり一度なりとも刃物で殺され
かかった相手というものはなかなかその恐怖を体が忘れづらい。あと、朝倉、普通に会話するだけなら別にマイク使う必要ないだろ。
事の発端はこうである。
朝倉とSOS団の『懇談会』以来、一段とその頻度、クオリティともに激しさを増した長門のレッスンのせいか、俺は最近思い出し笑い、
思い付き笑いを所わきまえず非常に頻繁に繰り返すような状態になってしまい、だんだんクラスでも浮いた存在になってしまってきている。
最近では谷口も挨拶を一拍置いてから返すようになってきているし、国木田は弁当を別のクラスで喰うようになった。笑いさざめくクラスの
ドアを開けて教室に入ると、今まで談笑していた生徒全員が一斉に俺の事を注視する、と言ったことも1度や2度ではない。
ハルヒは一人
「なんか、最近のキョンちょっとオモシロイわ!何ていうかほら、バガボンドの最初の頃に出てきた『不動さま』みたい!」
と盛り上がっているが、うん、まあ、ホントはあんまりおもしろい状態でもないんだろ。俺も自分でわかるからさ…
そんな孤独と焦燥のさ中にあって、再びクラスの中心人物に返り咲いた朝倉が
「キョン君、今日放課後空いてる?空いてるなら、ちょっと付き合って欲しいんだけどな♪」
と聞えよがしに話しかけてきてくれた時、俺は1も2もなく飛びついてしまった。誰だってそうだよな?
そして、放課後俺は口早にハルヒに団活を休む旨を告げると、下駄箱で待ち合わせした朝倉に手を引かれる様にこのカラオケボックスまで来たという訳だ。
「でもね、涼宮さんは別。あなただって、突然自分の体の一部がチクッと痛んだりしたら、何かな、って思うでしょう?
思念体もそう思ったの。いつもどおりに生活していたら、体の一部が変におかしい。何だろう?と思って立ち止まり、調子がおかしい
箇所をしげしげと見ている。調子がおかしい箇所が涼宮さん。それを見つめている目や、触って調べたりしている指が私たち。」
「そういう訳で派遣されてる私たちなんだけど、まあ、私たちだって完璧ではないわけなのよ。同じ宇宙の構成物なんだしね。
目だって指だって病気になるしケガもする。変なものを見ちゃったり、触っちゃったりしたら。」
そう言って、にじり寄ってくる朝倉。
「涼宮さんみたいな強い存在のそばにいたら、私達端末も影響を受けちゃうのよ。本来の機能からエラーを起こして、
自分で勝手に情報を紡いでいくようになるの…あなた達の体でいったら、ガン細胞ね。心でいったら、何かしら…」
朝倉の顔が近い。つぶらな瞳が、俺を真正面から捕えて離さない。
「いっそ、本人に聞くのが、一番早いかも♪」
個室のドアが勢いよく開く。廊下の蛍光灯のまばゆい光を逆光に、小柄なシルエットが目に飛び込む。
『…二人とも、表に出ろ』
長門がいた。いつも通りの、高熱に燃える炎のような青白い表情で。
おわりです。支援アリガトゴザマシタ。
------------------------------------------------------------------
俺達がカラオケボックスにいる間に表は小雨になっており、長門は自分で持ってきたであろうビニール傘を差し、
俺は頑強に拒みはしたものの朝倉の持っていた折り畳み傘に結局引っ張り込まれてしまい、先を行く長門の2メートル
ほど後ろを2人でついて行っている。
駅前から離れ、踏切を渡りやや閑静なあたりに差し掛かる。
「この前のカラオケでのキョン君の歌。あれ、歌じゃないわ。心の悲鳴よ。キョン君の。」
朝倉が足を止め、長門に声をかける。
「わかってると思うんだけど、最近のキョン君、ちょっともう限界よ。ここまで彼を追い詰めて、何をしたいの?」
長門も足を止め、傘を片手に雨の中、背中で朝倉の言葉を聞いている。
『…獣は、追い詰められた時に一番良い声で鳴く。赤子の声が一番心を打つのは、その母親を呼んで泣き叫ぶとき。』
『歌は、惚気話でもなければ、自慢話でもない。人間の、泣き声。叶わぬ望みが心に叫ばせるもの』
振り向きもせず答える長門。
『だから、人は歌に心をふるわせる。人が、人の泣き声を聞き過ごせぬよう、人の心は、歌にとらえられる』
「なかなか言うじゃない… …まるで、人間にでもなったみたいに。」
口角を上げて、朝倉が答える。
「でも、長門さん、わかってるかしら?私達、端末よ。そんな感傷、本来の機能にはないの。エラーが溜まりすぎちゃったのね。
システムの処理の、暴走。人によっては、こういう風にも、言うかしら」
「『精神病みたいな、もの』、って」
ビニール傘が転がる。
振り向いた長門の顔。いつも通りの、軽く結んだ唇、澄み切った黒い瞳。その瞳の縁から、小雨に打たれた顔の頬を二筋の流れが伝っている。
「観測用端末の更新が発令されたわ。長門さん、あなたはもうとっくに暴走状態。思念体への報告すら満足に行っていない。
私が来たのは、バックアップのためじゃない。あなたと交代して、私が涼宮ハルヒを観測するの。」
「あなたはもう、観測を行える状態じゃない。復旧すらおぼつかないエラーの蓄積状態で、観測対象の周囲にすら影響を働きかけて
きている。これはもう、思念体による観測活動継続の為の、除去の対象。つまり---」
朝倉が傘を手放した。
「パーソナルネーム長門有希を敵性と判定。当該対象の有機情報連結を解除します。」
割って入ってすみませんでした。以上です。
うん、割り込みはよくないな。
タイミング良く終ったからよかったけどw
とりあえず乙!
>>108 超少数派の心を掴みたいなら、一人称は直した方が良いかもね。
正直このタイミングの投下は無い。
あとアナル向けだと思う。
>>122 藤原主観なんてオリジナルにせざるを得ないしな。いいんじゃない?オレハルみたいでw
最近はお題を募集する人も減ったのう
保守
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 00:02:52.79 ID:i32rM2LT0
保守
久しぶりに鬱展開なしの正統派な甘いハルキョンSSを読みたいな
>>125 じゃあバイトの帰り道の途中にお題募集します
というか、そもそも「ココ」はそういう趣旨のスレのハズなんだがw
甘い、という意味でね。
最近はとりあえずこっちに投下する人が多い。
×131
○133
>>132 ハルキョンSSはみんなハルヒスレに移動したよ。
逆に向こうではそれ以外のSSをこっちに誘導しているぐらいだ。
保守
保守
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 02:25:49.81 ID:Md70769H0
あげ
ほしゅ
ほ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 04:49:55.92 ID:eH+WAws3O
保守あげ
おはようございます
SSの棲み分けは難しい問題ですよね・・・
>108さんへ
差し出がましいとは思いますが、「藤原無題」とか、「題名現在未定」でも仮題はつけてあげたほうがいいかと思います。
投稿初心者さんもいますので、続きなのかわからなくなることがありますから(汗
>115さんへ
遅くなりましたが、乙です!続き楽しみにしてますね〜♪
>121さんへ
投下タイミングは重要ですよ。まあ、私も割っちゃった経験はありますが・・・とりあえず、乙です!
ほ
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 07:23:43.39 ID:i32rM2LT0
保守
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 10:52:18.54 ID:t/BfnlMwO
ほ
藤ハル?俺初めて見たよ
このCP
原作だいぶ読んでないんで忘れちゃったけど
ハルヒは藤原の事知ってるんだっけ?
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 11:27:22.98 ID:lVZ5vCmA0
多分あってないと思う。
九曜・橘・佐々木らとは遭遇したことあったが、そんとき藤原は居なかったんだか喫茶店で待ってたかしてた
>>148 と言う事は名前すら知らないんだよね
上の方で誰か言ってるけど、俺(作者)→ハルヒSSとして見るしかないなあ
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 12:51:50.25 ID:SNyw4vVx0
hosyu
尻穴落ちてる
午前中が鬼門か
保守
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 14:17:03.60 ID:hdbz8pDL0
保守
>>151 VIP落ちると、いつスレ開いていいかタイミングが狂うからね……
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 15:17:06.02 ID:lVZ5vCmA0
そこで2ch鯖監視係にF5アタックですよ
VIPがおちているかべっかんこがおちているかわらん俺
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 16:16:11.41 ID:t/BfnlMwO
ほ
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 16:31:19.37 ID:lVZ5vCmA0
アッー!
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 16:42:12.61 ID:SNyw4vVx0
ほsy
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 16:44:07.16 ID:7px3M88a0
キョン「・・・・」
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 16:58:39.10 ID:M3zhNATb0
藤ハルって藤岡ハルヒの事じゃなかったのか…
書きながら投下する人、投下宣言無視して割り込みする人、欝エロ投下する人。
本スレが復活してからグダグダすぎる。みんな最低限のマナーは守ろう。
>>161 俺もそう思っていた。クロスモノかとばかり。
どちらにしろ、オリジ(やそれに違い設定)・クロス系はアナルだと思うけど。
ところで最近みるく見ないんだが、ついに天に召された?
>>163 運営がやってくれた
けどなんか話題に出すと出てきそうだからやめようぜ
ほす
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/06/06(金) 19:19:25.30 ID:bzpDUvs/0
jp
ここにクロスオーバー系はまずかったのですか?
>1 には記載がなかったので、その場で許可を得た上で書いたんですけどね・・・
居場所がないというのも寂しいですね。
いや、クロスが悪いんじゃなくて、内容に問題があったらあっち行け、こっち行けって言うよ。
その為にスレ分かれてるんだし。
保守
保守
最近のプリン見てると、とりあえず何か言われるまではプリンって考えてる人が
多い希ガス。
支援ついでに短編投下します。OK?
実際住み分けってどんな感じなんでしょ?
俺は今まで全部プリンに投下してきたけど、
甘いの・ほのぼの・シリアス→プリン
ギャグ・シュール・鬱→アナル
としか考えてないなぁ。
保守の間違いでしたorz
6月6日の誕生花(ギジタリス)和名 狐の手袋
「恋なんて精神病の一種なのよ。」
誰の言葉だったけ・・・まったく無責任よね。
最近では精神病にもいろいろと薬ができてるっていうのに、「恋」への薬なんて誰も開発しようとしてない。
あたしは、自分が恋なんてしないと思ってた。
それなのに・・・気づくといつもあいつのことを考えてたりする。
わかんない。
「涼宮さん、どうしたんですか?」
あたしに心配そうに声をかけてくれたのは、どう見ても先輩にはみえないSOS団マスコットのみくるちゃん。
「なんでもない、なんでもないのよ。」
「そうですか?」
「そうよ!」
断言する。そうしないと、なにかにのみ込まれてしまいそうだったから。
「涼宮ハルヒは現在、ジギタリス状態にある。」
へっ?ジギタリスって何よ、有希?
「ジギタリスですか〜。それは大変ですね〜、がんばってください。」
みくるちゃんには通じてるし・・・
なんかくやしいから、ネットで検索すると、「心臓病の薬にもなる猛毒の草」ってどういう意味よ!
「ちなみに、あなたにとってのジギタリスはもうすぐ来る。」
もう、なにがなんだかわからない。今日の有希は謎かけでも楽しんでるみたい。表情は変わってないけど。
カモンべいべ
177 :
@株主 ★:2008/06/06(金) 20:50:29.62 ID:oVl6NwfFO
つまらんからやめろ
178 :
@株主 ★:2008/06/06(金) 20:50:40.40 ID:oVl6NwfFO
つまらんからやめろ
179 :
@株主 ★:2008/06/06(金) 20:50:45.70 ID:oVl6NwfFO
つまらんからやめろ
。・゚・(ノ∀`)・゚・。
「遅くなってすまん、岡部に呼び出されてな。」
あいつは普段と変わらない声で部屋に入ってきた。
でも、顔をみただけで、あたしの心臓はトクントクンと高鳴る。
「長門、今日はやけにうれしそうだが、どうしたんだ?」
キョンが最初に話しかけたのは有希・・・なんか、ちょっとくやしい。
「・・・秘密」
有希はそういうと、本を閉じる。まだ、終了には早いのにめずらしい。
「・・・ちょっと、コンピ研へいってくる。」
そういって、有希は出て行く。
「あっ、キョンくん、お茶切らしたので買いにいってきますね。」
「朝比奈さん、それなら俺が・・・」
「いえ、キョンくんは来たばかりですから、少し休んでいてください。」
みくるちゃんまで出ていっちゃった。
キョンと二人きり・・・
心臓はさっきから鼓動を早めている。ジギタリスを飲んだみたいに。
「ハルヒ、さっきから様子が変だが、どうしたんだ?」
「なんでもないわよ。」
「そんなことはないな。ずっとお前の傍にいるんだぞ。俺の目を誤魔化せるとでも思っているのか?」
そういって、キョンはあたしのおでこに手を・・・
「少し熱があるんじゃないか?」
ちがうわよ、あんたが触れるから、
「無理せず、今日は早めに帰宅したらどうだ?」
う〜、このにぶキョン・・・
「じゃあ、キョン。あたしを家まで送りなさい。」
「んっ、言われなくてもそうするつもりだったが?」
そうして、あたしはキョンと一緒に帰宅することになった。コンピ研に寄って有希に伝言を頼んでから。
『SOS団は恋愛禁止』
この規則いつまで守れるかなあ・・・ちょっと不安になったある日の出来事。
「少しは進展しましたかねえ」
「・・・微妙」
あたしたちが帰った後、みくるちゃんと有希がこんな会話を交わしていることをあたしは知らない。
ジギタリス(花言葉:熱愛)
保守用短編なのでいまいちなのはわかってますが・・・
投下途中の「つまらんからやめろ」はさすがに
やはり、恋愛ものは苦手です。
184 :
@株主 ★:2008/06/06(金) 20:59:55.15 ID:oVl6NwfFO
予想通り出古したパターンだったな
>>183 古泉のいっちゃんにも出番がほしかったんだぜw
乙です。
失敗作と認定。
文章としての連結を解除。
黒歴史としましょう。
>>186 乙。
荒らしの言うことなんて真に受けるな。
>>186 よかったよ!ジキタリスはこの前薬理で習ったばっかりなんだよねw
てかみるく復活してやがる…
もしかして、うわさをすれば・・・という状態だったのでしょうか?
>ジキタリス
乙、変なのは気にしないように。
>>182 ヤバい。
こういうのは全力で好みだ。もっとやれ。
ハルヒの乙女っぷりのさじ加減が丁度いい。