ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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396@株主 ★
「ちっ、まさか一年前のお前がそんなに夏休みを満喫していたとはな…。まぁいい。ただし今年は俺も絶対に誘えよ。プールか海に行くならな。」
 ああ、ハルヒの許可が下りればな。まぁまずプールに行くのにそんな許可は出ないだろうが。というかこいつ、長門の水着には興味無しか?何気に結構良かったんだけどな。
 そんな他愛も無い話を繰り広げているうちに、俺たちは教室に着いた。ただ、教室に入る前に谷口と話した話を除いて、だが。
「最近涼宮のやつ随分と元気ねぇみたいだけど、お前らなんかあったのか?」
 確かに、最近ハルヒのやつは元気が無い。いや、元気が無いと言うよりはストレスでいっぱいってな感じだ。
 まぁだが谷口が気づくぐらいだ。俺も数日前から異変を感じていたけどな。けどアイツのことだ、何か悩んでいるとしても、それを人に話すってことをしないやつだからな。そう答えて俺たちは教室に入り、いつもの席に座った。
 それから少し経った後、珍しく始業ベルギリギリにハルヒは登校してきた。
「珍しいな、お前が遅刻ギリギリなんてさ。寝坊でもしたのか?」
「朝からうるっさいわね!別にどうだって良いでしょ、そんなこと。」
 しまった。どうやら俺はハルヒの逆鱗に触れてしまったらしい。しかし怒鳴らなくても良いだろう。俺なりにお前のこと心配してるんだぞ。
「何でアンタがあたしの心配するわけ?」
 いや、最近元気ないみたいだからさ。っていうかそんな不機嫌そうな顔をしないでくれよ。
「ふーん。」
 と、それだけ言うとハルヒは席について机につっぷした。なんだ?ただ寝不足で機嫌悪いだけなのか?
 そうは言っても俺の思考回路じゃハルヒの思考が読めるはずもなく、慌ただしく教室に入ってきた岡部の方に席ごと身体を向き直した。

 それから俺は無難に午前中の授業をこなし、昼放課となった。ハルヒはというと、午前の授業は全部寝てたらしい。ってかまだ寝てるぞコイツ。
 とりあえず弁当を食べようと支度をしているところで、携帯に一通のメールが来た。古泉からだ。
『お昼休みに申し訳ありません。少し話したいことがあるので部室に来て頂けませんか?』
 やれやれ、こいつからのメールは迷惑メール並みに煩わしい。とは言っても、どうせハルヒ絡みのことだろうし、シカトするのもなんだから行ってやるかね。
 毎日食卓を囲む級友二人に一言告げてから、俺は部室に向かった。