('A`)の青春狂騒曲のようですわ

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1a
僕は妄想する。僕に限らず男は皆妄想する。
男は皆、その場限りのヒーローになる。しかし、僕がそんな妄想をしている間に世界は変わってしまったんだ。
「昨夜、男子中学生が校舎から飛び降りました。」
世界が早く行けと僕らを急かすから耐えきれなくなって死んでしまう。
学校ではいじめをなくそうなんてことをとほざいているが、そんなことでいじめがなくなる訳はない
それは自分達は精一杯やっているってアピールだろ。

だから僕は今日も机にSEXの文字を書く

2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:00:24.64 ID:fLl7mnoFO
だから僕は今日も机にSEXの文字を書く

この世界のすべてがつまらないから 、おっさんが教卓の前で小野妹子やら遣唐使やらを語ってる間、暇を潰すために今日も机にSEXの文字を書いている。

俺が暇潰しで机に落書きをしている間、クラスの奴らは違う暇潰しをしている。
クラスの1人の女子に後ろからゴミを投げつける。
頭に当てたら何点なんて得点制じゃないけれど。

紙くずや鉛筆などを彼女の背中や身体に投げつけている。
その女子は貞子、通称人間ゴミ箱と呼ばれている。
クラスのどこにでも1人はいる地味な奴である。まぁ俺にとってはどうでもいい奴だ。

3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:02:05.55 ID:fLl7mnoFO
放課後
先輩に会いたくないのでこっそり学校の裏門から帰ろうとするとしいさんにあいさつされた。
それだけで今日一日幸せだと思う何て思える中学生だ
ベッドにダイブしてしいさんのことを思い出す ああ幸せだ
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:02:43.89 ID:fLl7mnoFO
しいさんが彼女ならどれだけ嬉しいか
こうしてよる妄想をしだす 頭の中はどうしようもない思春期中学生

今日も雨が降った

翌日 人間ゴミ箱は泥だらけだった

朝、投稿途中に女子に突き飛ばされて転んだらしい
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:03:26.42 ID:fLl7mnoFO
くすくす笑い声に赤面しながらジャージに着替えて授業を受けた

僕の頭の中はしいさんでいっぱい
そうして夜妄想をする 救いようの無い

今日は学校をサボった 何か面倒くさかったから
親は何も言わず僕はベッドの上で大好きなアーティストのCDを聞いた
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:06:21.05 ID:fLl7mnoFO
「君に彼氏がいると悲しいけれど君を思うことで嬉しいのさ」
>
>まるでしいさんのことを歌っているみたいだ
(* ー )「ドクオ君のことずっと前から好きだったんだ」
('A`)「僕もだよ、しいさん。」
(* ー )「嬉しい…」僕達は思い切り抱きあった
眼をあけると見慣れた天井が見えた

抱きしめたいほど愛らしいしいさんの姿が夢だと理解すると泣きたくなった

不機嫌な僕は起き上がってむしゃくしゃして外に出た
すっかり暗くなった空には星がちらついていた 僕はそれをにらみつけてコンビニへ向かった
近頃の中学生はこれくらいのことで怒るのだ
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:07:31.76 ID:qjwUPTYQ0
支援
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:10:27.46 ID:fLl7mnoFO
部屋に帰ると留守番電話に何か入っているようだ
何だろうと思ってボタンを押すと何とあの人間ゴミ箱のようだった
「ドクオ君ですか 貞子です 今日学校でテスト範囲が発表されたから連絡するね」
多分鏡で僕を見ると相当変な顔をしているだろう
不愉快だったので途中でその声を切った
翌日
寝坊してあわてて自転車にまたがり学校へ向かう
ギアを最大にして全力で向かう
周りの景色が一気に吹き抜けていくようで気持ちいい
学校に着いたときは3分前 ぎりぎりセーフだった

放課後自転車を押しながら大通りを歩く

9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:11:38.28 ID:fLl7mnoFO
部屋に帰ると留守番電話に何か入っているようだ
何だろうと思ってボタンを押すと何とあの人間ゴミ箱のようだった
「ドクオ君ですか 貞子です 今日学校でテスト範囲が発表されたから連絡するね」
多分鏡で僕を見ると相当変な顔をしているだろう
不愉快だったので途中でその声を切った
翌日
寝坊してあわてて自転車にまたがり学校へ向かう
ギアを最大にして全力で向かう
周りの景色が一気に吹き抜けていくようで気持ちいい
学校に着いたときは3分前 ぎりぎりセーフだった

放課後自転車を押しながら大通りを歩く

10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:12:01.22 ID:Ha1qj1riO
これなんて銀杏BOYZ?
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:14:19.51 ID:fLl7mnoFO
朝は一気に駆け抜けてきたこの景色もこうしてみると退屈でしかない
つまらないからいつも何かを考えながら歩くことにしている

今考えてることはなんだろうか
部活の大会?
テストの成績?
どうでもいい

しいさんのことか?
いいや違う

以外にも人間ゴミ箱のことだった

今日もあいつ色々やられていたな
あいつ今日も飯一人だったな
あいついつも黙っているんだろうか?

色々考えているうちに家に着いたので考えるのを止めた


12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:14:56.48 ID:qjwUPTYQ0
支援
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:16:25.14 ID:fLl7mnoFO
テスト

帰ってきた成績を見て親は一言塾へ行けといった


駅の二階にある優等生ばかりが行く進学塾に入れられた僕は週に三回行くことになった

初めての授業のときぼくはその前で固まっていた
「イヤだいきたくない」

何で優等生の中で落ちこぼれの僕一人だけがいかなくちゃならないんだ

一回くらいサボっても大丈夫だろうと帰ろうとしたが先生に見つかって教室に連れて行かれた
罰として廊下に立たされた
塾の連中からジロジロ見られ恥ずかしさのあまり死にたくなった

14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:20:07.26 ID:fLl7mnoFO
二時間あるうちの半分を廊下に立たされ残った本の少しの時間だけ授業を受けることになったが教科書を持ってくるのを忘れたようだ
どうしようか途方にくれていると僕のひじをちょんちょんと誰かがついた
川Д川「教科書無いんでしょ」
見ると人間ゴミ箱だった

「これ」といってゴミ箱は自分の教科書を差し出した
('A`;)「お前オレに貸したらお前の分が無いだろ」
貞子は「いいの」と言って手をあげ「教科書を忘れました」と言った

すると先生は怒り出し
\(#^o^)/「廊下に立ってろ」
と怒り出した

貞子が廊下に出て行ったあと僕は決心して「僕も忘れました」といった

当然廊下に立たされた上に拳骨までされた

だけどその痛みを感じないくらい人間ゴミ箱 いや貞子の優しさが嬉しかった


15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:24:14.16 ID:fLl7mnoFO
('A`)「よう」
廊下に立っている貞子に声をかけた
川Д川「え?なんでドクオ君廊下に出てきているの」
('A`)「いやばれちゃってさぶん殴られたよ」

俺がふざけて言うと貞子は申し訳なさそうな顔をして謝ってきたので俺は必死に冗談だといった
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:25:20.35 ID:fLl7mnoFO
初めて塾に行き始めた日から塾の跡に二人でマックで飯を食うようになった

川Д;川「え?いつも家では一人なの」
('A`)「そうなんだ いつも一人だから寝てるか音楽聴いてるかどっちかだよ貞子はどうなの」
川Д川「私は家族仲いいよ ご飯も全員そろってるんだ」
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:26:08.02 ID:fLl7mnoFO
こいつはふだんがっこうでしゃべらないから大人しいやつかと思いきや饒舌で明るくて何より暖かいやつだった

イヤだった塾も貞子がいるから楽しいし 貞子と一緒にいた後だから一人の家もさびしくなくなってきた
しだいにぼくのなかで貞子という存在が大きくなってきた

しいのような美人じゃないけれど夜何と無くあいつのことを考えていたりする
これは恋なのかとは思わない
そりゃあ大好きなんだろうけどライクの意味であろう。
きっと向こうだってそうだろう
夢の中のしいさんは今も僕を泣かせるんだから

18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:27:47.89 ID:qjwUPTYQ0
支援
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:29:13.26 ID:fLl7mnoFO
二次関数がわかっても自分の気持ちはわからなく
関係代名詞がわかっても伝えかたがわからない
('A`)「ねえ」
僕ら二人マックの二階
貞子に声をかけた
川Д川「ん?なーに?」
相変わらず屈託の無い笑顔で応える。

('A`)「好きな奴とかいないの」

気になってはいたが何故か怖くてきけなかった言葉

川///川「えっえっとね…」
顔を赤面させる貞子
貞子は僕に何と言って欲しいのか
僕は貞子に何と言って欲しいのか

川Д川「いるよ…三年のモララー先輩」

20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:30:26.30 ID:fLl7mnoFO
モララー先輩。空手部の主将で関東大会3位の実力があり 成績も優秀で女子からも人気があり先生からの信頼も暑い

対して僕は部活をすぐに止め、頭も悪く 女子に嫌われ、先生にも嫌われている。

勝ち目なんてこれっぽっちもない

川Д川「前にね優しくしてもらったんだ」
嬉しそうに語る貞子を見て僕は酷いことを考えた

フラレレバイイノニ
そこから何を話したか覚えていない
家に帰ってベッドにダイブした。
しいさんがまた夢に出てくるようになった


結局僕たちはあれから関係が変わることもなかった
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:32:46.37 ID:fLl7mnoFO
塾の帰りにマックによって話をして帰るだけ

変わる必要もない。
モララーに勝ち目はないし戦おうという気持ちもない
僕と貞子は友達でありそれ以上でも以下でもないのだ。

だから貞子がモララー先輩に告白すると言った時も止めようとはしなかった。

本当はモララーに告白すると言った時は心がズキッとした
貞子は誰の彼女にもなってほしくない
本当は止めたかった
本当は止めたかった
だけど言える訳ないじゃないか
貞子のあんな嬉しそうな顔を見ると…


22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:34:34.23 ID:hjzl2staO
支援
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:36:00.76 ID:fLl7mnoFO
そしてこのむやむやした気持ちを吐き捨てるように 外へ走りだした
曲がり道を右にまがり全力疾走で走っていくと ロケット公園が見えた

青白い古びたブランコ、その前には申し訳程度に置かれた砂場、そしてなんといっても公園のど真ん中にでんとそびえたつロケット型ジャングルジム
薄暗い夜だとロケットのような遊具が光がっていて少し気味が悪いと評判である

しかし僕お構い無しにその公園へ突入した

気が付けばロケットの頂上に大の字になっいた
「うおおおおお」訳もなく叫ぶ
「うおおおおお」
僕は何度も叫んだのである。
叫ぶことによって胸に住む何かが消えるだろうと考えたからだ
学校へ登校すると貞子にバッタリ会う
僕は「頑張れよ」と励ました

貞子がモララーに告白するのはおそらく今日の放課後だろう。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:37:55.02 ID:qjwUPTYQ0
支援
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:39:04.48 ID:fLl7mnoFO
その日、僕は貧乏揺すりが絶えなかった。授業はいつも通り聞いていなかったが心臓のバクバクはいつも通りではなかった
友達と喋っている時だって放課後の事が気になって気になって仕方がなかった。

家に帰る時も落ち着かなかった。

ベッドにダイブして横になっていた。

なんで今日に限って塾がないのか?
糞塾め

ずっと横になっていると メールが来た
高鳴る鼓動を押さえて携帯の受信ボックスをみてみるとしいさんだった。
「初メールです☆」いつもなら多分、いや絶対嬉しいんだろうが今日はそんな気持ちになれず、
「ハイハイワロスワロス」
適当に返事した。
そしてこの気持ちを落ち着かせようとシャワーをした。
シャワーからあがるとメールが二通きていた。一通はしいさんから、もう一通は貞子からだ
「ロケット公園にきて」

僕はすぐに髪をふき、自転車に股がり少し距離はあるがロケット公園へと走り出した。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:41:45.64 ID:fLl7mnoFO
ロケット公園につくと貞子が立っていた。
僕は自転車から降りると貞子に話かけた
('A`)「よぉどうしたよ」
すると貞子は笑顔を作りこう言った
川д;川「振られちゃったよ」
その目は少し潤んでいた。

27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 22:42:49.10 ID:17Jg5v9F0
こういうの好きだ

支援
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
川Д川「お前みたいな暗い女彼女にしたくないって」
貞子の作り笑い顔が少しだけ歪む。

川д;川「しょうがないよね。本当のことだもん」
やめろ
僕が好きなのはそんな笑顔じゃない
(#'A`)「何で何で僕にまで強がってみせるんだよ!」
静かな公園に僕の声が響いた 目から涙がこぼれおちた

(#'A`)「何でそんなに笑っていられるんだよ!あんなにいじめられてるのに!」

もう止まらない

(#'A`)「何で僕にまで気を使うんだよ!」

「こんなにもお前が好きなのに!!」


響く声
肩でする呼吸
溢れてくる涙 歪みだす声
それでも伝えたい
それでも伝えたい
自分の気持ちに嘘をついていたんだおれは
貞子は戸惑いだす
何を言っているかわからない表情だ
('A`)「だから俺は貞子が好きなんだよ」