川 ﾟ -ﾟ)ねえ、聞こえますか？……のようです

四天王ブラスト！

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　 　 　 j∧ヽ_|:::::. : :.ｌ::::.:::..:.:.:.:.:..,　　　　ｌ:.:.:.:.,ｨ:.,'
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　　　　　　　 ヾ､|ヽ:.:.:ｌ｀.ｰ-ｰr.-.＜´ 　|:.:/
　　　　 　 　 ,､へ:::.＼ｌ､__＿ｊ:::::::::/∧　!/
　　　　　　 /ヽ:＼＼::::::ﾍ 　 !::::://:::∧
　　　　 　 ,'　　＼:＼＼:::ﾍ　|::://:::/ 　',
　 　 　 　 i　　 　 ｀ヽ＼＼∨〃;::ｲ　 　.i 　　　　　　　　　 糸冬
　 　 　 　 |　　 　 　i　＼ヽ>':／　|　　　| 　　　　　　---------------
　 　 　 　 |　　 　　 |　／..｀.¨´.｀ヾ　　　| 　　　　　　制作・著作 ＮＨＫ

>>1さん代理ﾄﾝｸｽ
じゃあ始まり始まり

※ある歌が元になってるので…分かってもあんまり喋っちゃいやん

　これは、多分今より少し未来の話。

*(‘‘)*　クーってかわいいよね川 ﾟ -ﾟ)

今日こそ答えてくれるだろうか？

返事は来るかな？

―――僕に、気付いてくれるかな…




川 ﾟ -ﾟ)ねえ、聞こえますか？…のようです

あれだろ？例のアニメのEDだろ？

"ネエ オキタ？"


今時珍しい、カタカナで綴られた挨拶。
一昔は単語をわざとカタカナで表記する事が流行ったりしたが、この送り主は全てが全てカタカナなのだから仕様がない。


川 ﾟ -ﾟ)「………」


"起きたよ"


ﾋﾟｺﾘﾛﾚﾝ


"ワカラナイ モウイッカイ"


数日前から送られてくる謎のメール。
最初はストーカーか迷惑メールか、と疑ったが、内容を見る限りそうでもないらしい。
あまりに何度も送りつけてくるものだから、返事をしたらそれはそれは喜ばれてしまった。以後ずっとこんなメールが続いている。

"オキタヨ"


ﾋﾟｺﾘﾛﾚﾝ


"ソウ オハヨウ"


川 ﾟ -ﾟ)「忘れてた。カタカナにはカタカナで…か」

やっと

やっと気付いてくれた。

ねえ、聞こえる？

凄く嬉しいから、歌を歌います。

ねえ、聞いてる？

僕、ここにいるよ。

添付データあり-mmf


川 ﾟ -ﾟ)「添付？」


メールに添付されてきた、今時珍しいmmf形式のデータ。
こんなことは初めてだ。まさかいやらしい音なんかが入っているんじゃあるまいな。
ああん、ぼくのいやらしいこえきいて、クーちゃん！


川 ﾟ -ﾟ)「ハハッワロス」


その時はその時だ。メールを見る限りそんなことをする奴では多分ないだろう。
いつの間にか変な信頼を置いている事に気付く。

‐添付データ受信中…‐


‐受信しました‐


川 ﾟ -ﾟ)「どれ」


p…pp…p…ppp…p…ppp…pp…


携帯から流れてきたのは、小さな小さな電子音のようなメロディ。
規則性があるようで、まるでない。曲と言えるかどうかすら不明、なのだが。

sie

川 ﾟ -ﾟ)「ふむ…不思議と心地いい」


p…pp…p…ppppp…p…


流れる様な旋律に、うっとりと耳を貸す。
これは何の音なんだろう。
まるで、星の流れる様な綺麗で透明な音……とでも言おうか。


川 - -)「…"ヨカッタゾ"と」


どんな返事が帰ってくるだろうか。
誉めたら、喜ぶかな。

何時からだっただろうね。

僕は、どんどん離れていく。

ちょっとだけ、ずれちゃったみたいだ。

寂しいな、それでも、

僕は進んでゆく。

君は気付いてくれたかなあ？

"オヘンジマッテマス"


川 ﾟ -ﾟ)「………」


パチン、と携帯が音を立てて閉じる。
最初のメールから、もう１ヶ月過ぎていた。最近は返事を返してすらいない。
正直に言って、面倒臭くなってしまったのだ。毎日同じ様な内容のメールを、延々と続けられる訳がない。恋人同士じゃあるまいし。
そうだ。恋人同士じゃないんだ。そんなにメールばかりせがまなくたって良いじゃないか。馴れ馴れしくメールまで送ってくるなんて。

――顔が見たい。

顔が見れたら、会って話せたら、沢山話はあるのに。毎日色々話せるのに。

だけど、その要求は１ヶ月前に却下された。

もうどうしようもないのだ。これからはもう、変なメールの事も考えないようにしよう。

そうして、私はメールフィルタにそのアドレスを登録した。



当然だけど、メールは、途絶えた。

si

お返事下さい。

お返事下さい。

どんどん離れていく、

お返事下さい。

嫌いでも良いから。

僕の声が届かなくなる前に…

夢を見た。
真っ暗な空に浮かぶ私。
その頭上には、彼がいた。
見たことはないけれど、わかる。彼だ。
あまり格好よくはないけれど、私は、彼の顔をじっと見つめる。


('A`)「　」


――寂しい


微かに声が聞こえた。あの時のmmfデータ、電子音のような、小さい小さい声が。

何故寂しいんだ？


川 ﾟ -ﾟ)「――――」


声に出したつもり…だったが、声が出ない。そのうち、彼はふわふわと私を中心にして回り始める。


('A`)「――寂しいよ」


川 ﾟ -ﾟ)「(何故寂しいんだ？)」


('A`)「――寂しいんだ」


川;ﾟ -ﾟ)「(だから、何故！)」

si

支援

私がいるのに。
私がここにいるのに。




('A`)「――お願い…」



夢はそこで途切れた。

私はすっかり忘れていたのだ。彼を。
彼は今どうしているだろう。
メールフィルタを解除してみると、沢山のメールが届いていた。全て、あの日から同じ時間に、同じ内容。


今日の分のメールは、来ていなかった。

もう、見えないかな

聞こえないかなあ

随分離れている

あの人、僕を嫌いになったかなあ

ワガママで…ごめんね

　　　　　　　―――あ―――

さのつぎ

si

気付いてしまった。


彼の正体に。


何故夢を見た時に気付かなかったのだろう。あの夢を見た日から、既に１週間経っていた。メールはずっと途絶えたままだ。
いや、本当はずっと前から気付いていたのかもしれない。

君はとても近くて、遠い存在。


川;ﾟ -ﾟ)「………！！！」


まさか、いやでも、そんな――

川;ﾟ -ﾟ)「クソッ…」


いや、考えている暇は無い。
携帯を握りしめてパソコンを切る。急いで玄関を出、鍵を閉め、駆け出す。メールじゃ、もう届かないのだろうか。
近くの廃ビルを見上げる。なるべく高い所へ。なるべく近い所へ。少ししか変わらないかもしれないけれど、でも。


"オイ"


走りながら打つので、前が見えない。所々で人とぶつかるが、構わない。早く。早く会いたい。

廃ビルの屋上までは、長い長い階段だ。途中、溜まり場にしているらしい若い不良共に絡まれたりもしたが、女は黙って右ストレート。
何も考えず、登る、登る、登る。

屋上へは、案外早く着いた。


川;ﾟ -ﾟ)「………」


携帯を片手に、
手すりから乗り出す勢いで空を睨み、
叫ぶ。

空を回り続ける彼に向かって。


いくつもの星を見続けた彼に向かって。





あの日から忘れられた、宇宙の旅人…

貴方は、知っている？覚えている？
地球から旅立った、一つの機械。


"キイテルカ コノヤロウ"


川;ﾟ -ﾟ)「私はっ！！」


"キミニ ワルイコトヲシタ"


川;ﾟ -ﾟ)「だから！謝る！！」


"ダケド"


川;ﾟ -ﾟ)「だけど…」



――――ねえ、聞こえているかい？

久々にこの曲聴いたわ

――私の声は、君に届いている？

――今、君に負けない位に、君に気付いて欲しいよ。


川#ﾟ -ﾟ)「私は君に恋をしたっ！！！」


携帯をぎゅうと握りしめ、声をはりあげる。届け。届け。


川#ﾟ -ﾟ)「世界が君を忘れても！！
　　　　　答えが帰って来ないとしても！！
　　　　　私が君を忘れない！！！
　　　　　私が君を一人にしない！！！」

応答は私が出そう。


お疲れさまは私が言おう。


あの日、電波は偶然に繋がったんじゃない。


これは、立派な運命だ。






ブブブブ、と携帯が揺れる。
手が震えて上手く開けない。

"トドイタヨ"



川 ; -;)「うっ……く……」



"アリガトウ"

"ウレシイナ"

"モウサミシクナイヨ"

"アリガトウ"





(;A;)「ありがとう」

次から次へと届くメールに、次から次へと流れる涙。しゃがみこんで、声を出して泣いた。





ずっと一人で星を回ってきた。


これから君は、太陽系を越えに行くんだ。


もう大分軌道から離れている。これから誰の声も聞こえないかもしれない。誰にも会えずにずっと進んでいくのかもしれない。

――でも良いんだ

――僕は探査機

――君の声は、ずっと忘れないよ



川 ; -;)「私だって…忘れないぞ」



ずっと、君に思いの信号を届けよう。

ずっと、空を見上げていよう。




星が綺麗だ。

―――僕は探査機


―――名前はもう覚えてないなあ


―――でも、あの人の名前は覚えてる


―――ほら、もうすぐ果てが見えるよ


―――地球の皆には、もう会えないかなあ


―――でももう寂しくないんだ


―――ずっと忘れない

支援

　　　　　　　　クーちゃん

支援

…先日、無人惑星探査機―……の１号が
　太陽系を越えたとのニュースが入りました　これは初めての――……





川 ﾟ -ﾟ)ねえ、聞こえますか？…のようです

終わり

乙

乙でした

乙。良い感じで好き
曲は思ってるので合ってるのかな

乙

終わりだよ！元ネタはバンプのvayeger＆flybyだよ！
聞いてたら書きたくなったもんだから…綴り間違ってたらすまん

支援してくれた人ありがとー

面白かった
やっぱバンプいいね

ほしのこえかとおもた

ありがとー。さあ皆さん早く寝ようNE。
あと>>47はIDをプチ自慢してらっしゃい。

ほんじゃー( ∵)ﾉｼ

やはりか。ちなみにvoyagerだけど、まぁいいや
改めて乙でしたー

(正直綴りすまなかった)
(ｵﾔｽﾐｰ)

寝る前に良いもの読ませてくれてありがとう
おやすみ

よかった。

俺もほしのこえかと思った

(すまんぶっちゃけほしのこえ知らん)

いつもあなたの周回軌道上

俺はそのvoyagerを知らない

ほしのこえは某アニメ作品

乙
だが、電波の速度は光速だから太陽系圏内ぎりぎりからだと、片道数年かかるんだ