1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
この物語はフィクションであり、
また、作者の思い込みが沢山仕込まれています。
車の運転は交通ルールを守り、
正しい知識は自分で調べましょう。
_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''> 頭がオーバーレブしちゃうよぉ!! <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
|::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ __ _____ ______
|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .|
( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
まとめブログ:面白蛇屋様
ttp://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-6943.html 過去ログで読みたい方用
(10・11話分)
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1210342045/l50 これ以前はログから遡ってください
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:09:11.86 ID:Y+XbPd900
まってたぜ!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:10:13.38 ID:XooqnHlI0
第12話
ξ゚听)ξ「なかなかいい筋してるわよねぇ、クーは」
从'ー'从「午後はタイム計測できるんだよねぇ。クーちゃんのタイムが楽しみー」
クーの走りをピットで見ながら、ツンと渡辺はそれぞれ感想を漏らす。
从'ー'从「あ、ただ……何かさぁ、ホームストレートで何か伸び悩んでないかなぁ?」
ξ゚听)ξ「ん……?」
渡辺の指摘を受けて、ツンがホームストレートに来たワークスを観察してみる。
なるほど、ストレート後半で何か詰まったような走りを見せていた。
ξ゚听)ξ「あれ……もしかして」
从'ー'从「ん?」
ξ゚听)ξ「あのワークス、どこか調子悪いんじゃない?」
从'ー';从「えー……」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:16:23.81 ID:XooqnHlI0
===================
ピットへと帰ってきたクーを、二人が迎える。
初サーキットを終えて息の荒いクーとは対照的に、
ツンと渡辺は険しい顔をしていた。
川*゚ -゚)「いやー、サーキットっていいもんだな。ただちょっと何か頭打ちするんだけど」
ξ#゚听)ξ「そんなのんきな事言ってないで!!早くボンネット開けなさい!!」
川 ゚ -゚)「へ?」
从'ー';从「へ?じゃないよ〜!!もしどこか壊れてたら大変だよ〜!!」
川;゚ -゚)「な、何だって!?」
ツンと渡辺に促されるがままに、クーはワークスのボンネットを開ける。
ξ゚听)ξ「うーん……点火系かしら?」
从'ー'从「ヒートちゃん、熱価のチョイスに失敗したんじゃない?」
ξ゚听)ξ「えーっと……プラグは純正だし大丈夫よ?」
スパークプラグを見たり、エアクリーナーボックスを開けてみたり。
ごそごそとやっていると、一人の男が近づいてきた。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:18:47.63 ID:Y+XbPd900
支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:22:09.74 ID:XooqnHlI0
(´・ω・`)「やぁ、どうしたんだい?」
从'ー'从ノシ「あ、ショボンさん〜」
ξ゚听)ξ「どうもこんにちは、ショボンさん」
ξ゚听)ξ「……この子のクルマ、なぜかトップエンドが伸びないんです」
ショボンという名前らしい、タイヤメーカーのポロシャツを着たこの男。
ツンと渡辺に近づき、一緒にワークスのボンネットを覗き込む。
(´・ω・`)「ふむ……あ、君たちそろそろ」
『クラスBスタート10分前です。準備してください』
ξ;゚听)ξ「あっ……」
(´・ω・`)ノシ「ほらね。さぁ、ここは僕に任せて走ってきなよ」
从'ー';从「ふぇ……よろしくお願いします……」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:24:06.26 ID:wcrJf0Bp0
おっしゃ今日も来たか
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:25:08.71 ID:jsok9FWy0
しえん
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:26:28.97 ID:XooqnHlI0
===================
渡辺とツンがコースに出て行った。
とりあえずクーの事は置いておく事にしたらしい。
数週の練習走行が終わり、段々ペースが上がっていく。
ξ*゚听)ξ「うーん、今日も絶好調ね!!」
从'ー'*从「ウェーバーのセッティング、バッチリだよぉ〜♪」
第一コーナー、S字ヘアピン。バックストレートからの複合コーナー。
ツンと渡辺は手慣れたコーナリングで抜けていく。
ξ*゚听)ξ「ハッハー!!テンション上がってキタ―――――!!」
ツンの左手がサイドブレーキを引く。
アクセルワークとステアリング捌きで、カプチーノのリアが滑り出した。
ξ*゚听)ξ「おりゃおりゃおりゃあっ!!」
3速から2速へ。
ドリフトを多用しながら、ツンがヴィップタスサーキットを駆け回る。
从'ー';从「あ、ツンちゃんそんな事したら……!!」
パドックから、係員がツンのカプチーノに向かって黒旗を振る。
ξ;゚听)ξ「げっ」
从'ー';从「ドリフト禁止なの忘れちゃってるよぉ……」
===================
渡辺とツンがコースに出て行った。
とりあえずクーの事は置いておく事にしたらしい。
数周の練習走行が終わり、段々ペースが上がっていく。
ξ゚听)ξ「うーん、今日も絶好調ね!!」
从'ー'从「ウェーバーのセッティング、バッチリだよぉ〜♪」
第一コーナー、S字ヘアピン。バックストレートからの複合コーナー。
ツンと渡辺は手慣れたコーナリングで抜けていく。
ξ゚听)ξ「ハッハー!!テンション上がってキタ―――――!!」
ツンの左手がサイドブレーキを引く。
アクセルワークとステアリング捌きで、カプチーノのリアが滑り出した。
ξ゚听)ξ「おりゃおりゃおりゃあっ!!」
3速から2速へ。
ドリフトを多用しながら、ツンがヴィップタスサーキットを駆け回る。
从'ー'从「あ、ツンちゃんそんな事したら……!!」
パドックから、係員がツンのカプチーノに向かって黒旗を振る。
ξ゚听)ξ「げっ」
从'ー'从「ドリフト禁止なの忘れちゃってるよぉ……」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:32:57.11 ID:XooqnHlI0
===================
さて、こちらはピット内のクーのワークス。
ショボンの診断により、一つの結論が下っていた。
(´・ω・`)「……スピードリミッターが生きてるんだね、このクルマ」
川 ゚ -゚)「多分それかと……改造は友人任せなので知識はあまりありませんが」
(´・ω・`;)「めずらしい子もいるもんだね……しかしこれじゃ全開走行は無理だねぇ。ちょっと待ってて」
ショボンはポケットから携帯を取り出し、
どこかへ繋げた。
(´・ω・`)「ああ、僕だよ。確かウチの倉庫に『限界くん』転がってなかったっけ?」
(´・ω・`)「うん、そう。それ確かHA11S用だよね。それをヴィップタスサーキットまで今すぐ持ってきて欲しいんだ」
(´・ω・`)「何?出来ない?ぶち殺すぞ」
川;゚ -゚)「……………」
なにやら物騒な会話も聞こえたが、
何だかんだでショボンが通話を終えた。
(´・ω・`)b「うん、これでおkだ」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:36:45.33 ID:jsok9FWy0
ショボンwww
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:38:33.41 ID:XooqnHlI0
川 ゚ -゚)「……一体なんだったんですか?」
(´・ω・`)「うん、リミッターを解除するパーツがあってね。それを今からショップの従業員に持って来させようと思って」
川 ゚ -゚)「……ショップ?」
(´・ω・`)「僕、このサーキットの近くでショップ開いてるんだ」
川;゚ -゚)「え、じゃあ今日の走行会の主催者って……」
(´・ω・`)「そう……このショボン様さ!!」
/川 ゚ -゚)\「ナンテコッタイ」
===================
これも何かの機会だということで、
ショボンとクーは自分たちの事を話し始めた。
(´・ω・`)「ホームコースがユトリ旧道……確かにあそこならギア比次第じゃリミッターカットいらないよね」
川 ゚ -゚)「私のワークスはそんなに改造してませんから……友人にも何も言われてませんし」
(´・ω・`)「……その割には腕はなかなかだね」
川 ゚ -゚)「もしかして私、見られてました?」
(´・ω・`)「うん、あんなにキレイな運転する素人って意外と少ないからね」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:39:01.54 ID:wcrJf0Bp0
限界くんwww
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:41:38.84 ID:VEUnIbEe0
おおww
遭遇したwwww
前回から楽しみに待ってたよー
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:44:39.55 ID:XooqnHlI0
(´・ω・`)b「クラスAってことは今日がサーキット初めてでしょ?いい感じだと思うよ」
川*゚ -゚)「あ、ありがとうございます」
面と向かって誉められると、何となくムズムズした。
(´・ω・`)「誰かプロにでも教わったかい?行きつけのショップは?」
川 ゚ -゚)「え、行きつけのお店はただの修理工場ですが。クルマ買ったのもそこで……」
(´・ω・`)「本当かい?その割にはいい仕上がりのようだが……」
(´・ω・`)「ちょっと車検証見せてもらって良いかい?」
川 ゚ -゚)「どうぞ」
ショボンはワークスのグローブボックスを開け、車検証ケースを取り出す。
車検証ケースは大体の場合買った店独自の物を使っていて、店の名前が載っている。
クーの物もその例に漏れず、白根オートの車検証ケースが使われていた。
(´・ω・`)「白根オート……代表……」
(´・ω・`;)「!?!?!?!?!?」
川 ゚ -゚)「え、どうかしたんですか?」
当然、店の代表である白根店長の名前も載っている。
その名前を口にした時、ショボンの表情が変わった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:46:22.04 ID:Y+XbPd900
オーバーレブ!を思い出した
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:49:55.34 ID:wcrJf0Bp0
しぇん
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:50:40.12 ID:XooqnHlI0
(´・ω・`;)「……シラネーヨ……まさかこんな事をしているとは……」
川 ゚ -゚)「白根店長とお知り合いなんですか?」
(´・ω・`)「……ああ、昔ね」
ショボンは曇り空を見上げ、記憶を掘り起こすように語りだした。
(´・ω・`)「全日本ダートラ……って知ってる?」
川 ゚ -゚)「ダートラ……ダートトライアル、ですね」
(´・ω・`)「昔……僕とシラネーヨは同じ競技クラスで争っていたんだよ」
川 ゚ -゚)「……!?」
(´・ω・`)「ストーリアX4の勢力が広がり始めてたあの頃、アイツはワークスRで戦ってたプライベーターだった」
(´・ω・`)「僕はストーリアに乗っててね。マシンの差を埋めるほどのいいテクを持ってた奴だったよ」
ショボンがそこまで言うと、
タイミング良く、ショボンのショップの従業員がやってきた。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:54:35.43 ID:XooqnHlI0
('(゚∀゚∩「ショボンさん、持ってきましたよ!」
(´・ω・`)「ああ、すまないね」
(´・ω・`)「さてクーさん、これを今から取り付けるわけだが……」
川 ゚ -゚)「そうでした、お代を」
(´・ω・`)「……お代は昼飯代くらいで構わないよ」
川;゚ -゚)「……へ?しかし……」
(´・ω・`)「いいんだ。どうせ倉庫に眠ってた奴だし、お得意さんへのサービス品にでもしようかと思ってたところだし」
川;゚ -゚)「……しかし」
(´・ω・`)「僕も君のドライブをもっと見てみたいんだ。これで頑張ってくれ」
川 ゚ -゚)「……はい、ではお言葉に甘えさせていただきます」
ショボンがテキパキとコンピューターの配線へリミッターカットを割り込ませ、
これでポテンシャルが100%発揮できる状態になった。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:56:08.71 ID:jsok9FWy0
支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 00:59:48.03 ID:XooqnHlI0
(´・ω・`)「さぁ、午後も頑張ってくr」
『クラスCスタート10分前です。準備よろしくお願いします』
ショボンの励ましを、いい所でアナウンスが遮った。
(´・ω・`)「おお、すまない。僕も走ってくるよ」
川 ゚ -゚)「ショボンさんも出てたんですか?」
(´・ω・`)ノシ「ああ、何てったってこの走行会を開催した理由は『僕が走りたいから』だからね」
川;゚ -゚)(……おいおい)
ショボンが自分の白いクルマに乗り込む。
小さいボディに大きなボンネットのエアインテーク。
リアドアの下には赤く『X4』の文字。
(´・ω・`)「さぁ、『CARBON HOUSE』コンプリートマシン、『ブーンX4』のお出ましさ!!」
自分のショップの技術の粋を集めたマシンに乗り込み、
ショボンがコースインしていった。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:05:33.82 ID:XooqnHlI0
第13話
渡辺が、レジャー用のテーブルと折りたたみチェアを持って来ていた。
という訳で、クーとツンも混ざっての昼食タイムとなっている。
ξ;゚听)ξ「リミッター切ってなかったのね……まったく」
从'ー'从「私はキャブだから無縁だけどね〜」
川;゚ -゚)「ははは……心配掛けてスマン」
サンドイッチを飲み込むと、クーは二人に謝った。
ξ゚听)ξ「ねぇ、ショボンさんと何話してたの?」
从'ー'从「何かドラテクのアドバイスとか〜?」
ξ゚听)ξ「何てったって、全日本ダートラでシリーズチャンピオン取った事のあるショボンさんだもの」
ξ*゚听)ξ「アドバイスもそりゃあ的確で……」
川 ゚ -゚)「は?アドバイスなんて何も貰ってないぞ?」
ξ;゚听)ξ从'ー';从「「え……?」」
ハチロクの時のように、ツンと渡辺がまたコソコソと話し始めた。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:09:27.48 ID:jsok9FWy0
支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:10:30.27 ID:XooqnHlI0
ξ゚听)ξ(この子、チャンスって物を生かせないのかしら)
从'ー'从(しょうがないよツンちゃん、クーちゃんがショボンさんの凄さを知らなかったら)
ξ゚听)ξ(……まぁそれもそうね)
川;゚ -゚)ノシ「おーい、二人ともー?」
そんな不自然な挙動を見せる二人に、クーが割って入るように声をかけた。
===================
午後はクラス分けをせずに、ゼッケンの番号で10台ずつのグループを作る。
決められた時間内をフリーで走り、グループごとにタイムを計測するのだ。
ξ゚听)ξ「あーあ、あのハチロクのアイツとだけは当たりたくないわ」
从'ー'从「そんなこと言ったって、ツンちゃん32番だから全然関係ないじゃない」
ξ゚听)ξ「まーねぇ♪渡辺だって53番だから大丈夫でしょ?」
从'ー'从「うん。あの人は87番だから……」
从'ー';从「……あっ」
ξ;゚听)ξ「……クーと当たっちゃうわね」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:18:51.47 ID:gtzh2cddO
支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:20:22.76 ID:XooqnHlI0
ツンのアドバイスに従ってタイヤの空気圧調整をしているクーに近づき、
ツンと渡辺が注意を促す。
ξ゚听)ξ「クー、一応今から言っておくけど、アイツに気をつけなさいよ?」
川 ゚ -゚)「アイツ……欝田か?」
从'ー';从「午前中に言った通りだよぉ……もし絡まれたら……」
川 ゚ -゚)「心配するな。欝田だって午前中は普通だったじゃないか」
川 ゚ -゚)「私は今でもあの欝田がそんな事できるとは信じられんからな」
ξ゚听)ξ「……そこまで言うならもう何も言わないけど、注意はしたからね」
从'ー';从「事故だけはダメだよぉ〜……」
ツンと渡辺は自分の出番が近づいている事もあり、
クーから離れ、自分のクルマへと戻っていった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:22:58.94 ID:jsok9FWy0
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:26:07.15 ID:wcrJf0Bp0
しえん
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:27:55.52 ID:XooqnHlI0
===================
クーのグループの出番がやってきた。
パドックにワークスを並べる。
川 ゚ -゚)「……さて、これで140キロ以上出るんだな」
係員の合図を確認し、シフトを入れる。
ゆっくりとコースインし、午前の走行で思った事をどんどん実践していった。
川;゚ -゚)「くそ……ちょっと膨らんでしまったか」
ホームストレートに差し掛かり、アクセルをぐっと踏み込む。
スピードメーターがグングンと高い数値を指し、やがて140キロを指した。
川 ゚ -゚)「……………」
そのまま、メーターの針が140キロ以上のところを指す。
もちろんそれ以降は目盛は無いので、何キロ出ているか分からなくなった。
そのまま、第一コーナーへと突っ込んでいく。
川;゚ -゚)「っう……!!」
リミッターが効いてる時とは違う進入速度に、
クーが慌ててブレーキングした。
川;゚ -゚)「全く感覚が違うな……次の周は何とかしよう」
第一コーナーを抜けた所に、ややゆっくり走っているハチロクがいた。
GTウイングをつけた白黒カラー……間違いなくドクオの物だ。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:30:35.36 ID:gtzh2cddO
ふぅ…
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:34:40.44 ID:XooqnHlI0
川 ゚ -゚)「お?故障か……?抜いていこうか」
('A`)「……………」
あっさりと、クーがヘアピンを抜けたところでハチロクをパスする。
と、追い越された瞬間、ハチロクのエンジン音が変わった。
('A`)「……さて」
さっきまでのペースが嘘のように、ハチロクが加速していく。
クーのワークスの後ろにぴったりと付きながらコーナーを抜けていく。
川;゚ -゚)「……っ!?!?」
それはサーキット初体験のクーにとっては大きなプレッシャーとなった。
グリップ走行でじりじりと差をつめてくるハチロクが、バックミラーにアップで写る。
('A`)「バーヤ、こちとら自慢の銀ヘッド5バルブ+4スロ仕様だぜ?」
('A`)「ほとんどノーマルのSOHCワークスになんか負けるかよ」
('A`)「俺を無視するとどうなるかって事を、ここで教えてやるよ……」
ホームストレートに差し掛かり、ワークスとハチロクがほぼ密着状態のまま加速体勢に入る。
その光景は、ドクオの性格を知っている者からしたらかなり危険な状態だった。
ξ;゚听)ξ「げっ!?マズイ!!」
从'ー';从「トップスピードでプッシュなんかされたら……!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:38:19.66 ID:jsok9FWy0
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:38:58.61 ID:Y+XbPd900
ドキドキ支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:39:49.78 ID:d5UJ5vaZO
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:40:45.28 ID:XooqnHlI0
===================
150キロ前後からの第一コーナー侵入。
後ろからのプレッシャーは、クーの判断を若干鈍らせた。
川;゚ -゚)「っう!?」
川;゚ -゚)(まずい……ブレーキが遅すぎるっ……!!)
ハチロクがブレーキを掛け、遅れてワークスがフルブレーキング。
第一コーナーのアウト側ギリギリを伝って、何とか曲げていくが……
川;゚ -゚)「くっ……!!曲がれっ……!!」
縁石を超え、外側のタイヤがコースの外へはみ出る。
はみ出したタイヤから土埃が上がった。
川;゚ -゚)「!!!!!」
('A`)「……やったか」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:44:34.19 ID:wcrJf0Bp0
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:48:35.89 ID:b1rua6TO0
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:49:05.51 ID:gtzh2cddO
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:49:17.31 ID:XooqnHlI0
しかし、それで何とか持ちこたえ、大事に至らずにワークスはコースに戻った。
ピットで見ている人々から、安堵のため息が漏れる。
从'ー';从「ふー、危なかったぁ……」
(´・ω・`)「さすがにあれは……でもなぁ……」
そう、ドクオのプレッシャー攻撃はそこが厄介だった。
サーキット特有の競り合いの結果なのか、故意の妨害行為なのか判断に迷うところを狙っていた。
今回も、ドクオを問い詰めたところで『クーの突っ込みすぎ』で片付けられてしまうかもしれなかった。
コースに復帰したワークス。
川 ゚ -゚)「……………」
川 ゚ -゚)「……この野郎」
表情には出さないが、クーの心の中に、何か沸々とした物が湧いて来ていた。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:50:16.71 ID:wcrJf0Bp0
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:50:25.22 ID:jsok9FWy0
支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:53:00.79 ID:tkwFcPdNO
TWINCAM20の5バルブヘッドとは定番すぎですねw
それがいいんだが
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:53:20.69 ID:gtzh2cddO
投下間隔が…
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:53:15.93 ID:XooqnHlI0
今日はこれにて。
多分月曜頃現れます。
>>14 「テイクオフ 限界くん」でググれば幸せになれるかも
では!ノシ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:54:02.11 ID:b1rua6TO0
乙
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:54:43.54 ID:XooqnHlI0
>>44 ちょっと別作業しながらの投下だったんで間隔開いてしまいました。
スミマセン
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:54:50.27 ID:Y+XbPd900
全力で乙!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:55:19.21 ID:NGugnhLFO
かなり楽しみだ。乙
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/11(日) 01:56:22.50 ID:jsok9FWy0
乙
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
>>45 乙!
あのwwwは「知ってた」からなんだぜ・・・?