最終兵器消失長門【ADV】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
長門はかわいい。
だが、のろい。
チビだし、気が弱い。
おまけに無口で、ほとんど自分から喋りかけることもない。
ちょっと口を開けば「ごめんなさい」、座右の銘は「強くなりたい」…。
なんだか、不器用な奴だと思う。

今も通学路の長い坂を、俺のちょっと後ろをフゥフゥ言いながら着いてきている。
「なぁ、長門…お前、バス通学にした方が良いんじゃないか?」
「…ごめんなさい」
謝って欲しいわけじゃないんだがなぁ。
「一緒に登校したい。私は、あなたの彼女だから。ダメ?」
そう言ってくれるのはありがたいが、俺は急いだら間に合うんだよ。
お前はのろいから無理だろ。
「…ごめんなさい」
長門は申し訳なさそうに俯いてしまった。
…しまった。『付き合う』のって、難しいな。
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:48:10.74 ID:Rd2kf1wm0
「あの…これ…」
帰り道。珍しく長門から話しかけてきた。
可愛らしい両手に摘ままれた、これまた可愛らしいノート…。嫌な予感がする。
「もしかしてそれは…交換日記、というやつか」
「そう。涼宮ハルヒに推奨された。恋人が円滑にコミュニケーションするにはこれが最適だと」
そう言いながら首を傾げる男が居たら教えて欲しいもんだ。
俺の答えはもちろん、

A.やれやれ、しょうがないな…
B.…どーしてもしたいか?
C.すまん。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:51:02.99 ID:YlkL3yC6O
毎日食べ鯛
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:53:23.69 ID:6Y54Va7lO
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:59:41.54 ID:Rd2kf1wm0
やれやれ、しょうがないな。
とは言うものの他ならぬ長門の頼みを断る気などさらさらない。

さっそく自宅に帰って日記を開いてみた。
それにしてもハルヒの奴…いらんもんを長門に薦めやがって…
交換日記なんざいまどき小学生でもやってないんじゃないか?

日記の中の長門はいつもと違って饒舌で、生き生きと俺に話しかけていた。
まるで、普通に付き合っている恋人のように。
こんな事を考えていたんだな。いつもの長門からは想像もつかないぜ。
おれは、長門の気持ちに応えられているんだろうか。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:05:43.63 ID:Rd2kf1wm0
正直、俺は長門と付き合うのに疲れていた。
突然面識のなかった大人しそうな女の子に告白されて、はや一週間。
俺は長門に恋人らしいことなんて何一つ出来ないでいた。
確かに長門は可愛いが、このままズルズル付き合ってもお互い疲れるだけだ。
…明日、キチンと伝えよう。

翌日

「長門、放課後時間あったら一緒にお前んちの近くの公園行かないか?」
「…」
表情はあまり変化はないが、嬉しそうに頷く長門。

「彼に放課後誘われた」
「へぇ、あのキョンが?しかも公園にねぇ…下心でもあるんじゃない?
 有希、あんた可愛いんだから気をつけないとダメよ!
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:09:52.30 ID:Rd2kf1wm0
(…下心…。)

放課後

「長門、大事な話があるんだが」
「…!」ビクッ
「俺たちが付き合い始めてちょっと経つけど…」
「……」(今日は子供っぽい下着…彼に笑われる…)ドキドキ
「スマン、俺…」
「…ごめんなさい、私今日はちょっと子供っぽいパンt」
「もう、疲れた」
「……え?」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:19:42.74 ID:Rd2kf1wm0
それだけ伝えると、長門は俯いてなき始めてしまった…。
「私も…」
ん?
「私も、疲れた。付き合うという事がどういうことかわからなかったから」
長門…
「だから涼宮ハルヒに聞いたり本を読んだりした。でも、結果は同じ。
 もとはと言えば、悪いのはあなた」
涙目と上目遣いのダブルパンチをモロに喰らいながらも、なんとか長門の話を聞く。
「私はもともとあなたと付き合う気はなかった。涼宮ハルヒに度胸試しで告白しろと言われただけ」
驚愕の事実を突きつけられて、俺は唖然とした。
なによりハルヒ、お前は俺をなんだと思ってやがる。
「なのにあなたは承諾してしまった。付き合う先のことは想定外だった…」
そうだったのか…
「私なんかの、どこが良かったの…?」

A 顔
B 声
C 胸
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:21:53.05 ID:AGKUATw4O
B
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:33:20.95 ID:Rd2kf1wm0
「声…かな」
「声…?」
そう、確かに長門はほとんどしゃべらない。よくハルヒと居るので顔は見たことはあるが、
声を聞いたのは告白のときがはじめてだった。
あの消えてしまいそうな声に、俺はやられた。
それで付き合ってみても良いかと思ったんだ。俺自身、日常に飽き飽きしていたというのもあるかな。
「そう…」
「そう、そんな風にちょっとしか喋らないから、なんだか長門の声って貴重なものみたいな感じがしてな。」
くす、と長門が笑った。その笑顔には余りにも不釣合いな涙が切なかった。
「付き合ってから初めて長門の笑顔見た気がするよ。
 もしかしたら、付き合うってこういうことなのかもな」
「…」コク
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:40:56.13 ID:Rd2kf1wm0
(私がもっとちゃんとしていたら…そしたら私たちは、終わらずに居られたのに…
 今もちゃんと返事したいのに、声が上手く出ない…なんて言ったらいいのかわからないよ…)
「なぁ、長門」
「…なに?」
「順番メチャクチャだけど、これから二人で好きになって行ってみないか」
「…!……うん、なっていく。私はあなたが好き」
(…言えた。ちゃんと喋れた)
「…改めて言われると照れるな。やっぱり長門の声は可愛いよ。
 じゃあ、これからよろしくな」
「…そう。こちらこそ…よろしく」
このときの長門の笑顔は、きっと一生忘れないだろうな。
「じゃあ…私は何をすれば良い?」
ん?それじゃあ…

A キス…とか?
B 名前で呼んでくれないか
C もう一回好きって言ってくれ

12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:48:38.53 ID:fF5jPQ38O
消失長門きたぁヽ(゜▽、゜)ノ
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:52:12.02 ID:Rd2kf1wm0
>>12
ついでにABC選んでくれ
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:53:37.00 ID:B8b4ev1WO
A
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:01:46.15 ID:fF5jPQ38O
おくれてすまんB
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:02:34.66 ID:Rd2kf1wm0
「キス…とか?」
ぐあああ、何言ってんだ俺、これはいくらなんでもぶっ飛びすぎだ…!
ほら見ろ、長門も引いt…あれ?
「キス…わかった、する」
目を閉じて上を向いて。これは完全にキス待ち…!
その小さな唇に、俺は自分の唇を重ねた。

ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、

長門の心臓の音が俺に伝わる。
数秒、数分?
時間の感覚がなくなるほどに長門の唇を味わい、離すと長門はプハッと息を吐いた。
もしかして息を止めてたのか?……正直、可愛すぎます。
「あなたの心臓の音…すごく大きい」

ああ、俺たちは恋していくんだな。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:03:02.34 ID:Rd2kf1wm0
スマンorz
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:03:35.21 ID:kf4RZVKSO
A
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:10:48.42 ID:Rd2kf1wm0
長門ときちんと付き合い始めて一週間。長門に誘われて入った文芸部の部室でいつものように本を読んでいた。
今日は長門は遅れてくるんだろうか?正直俺は本を読むというよりは本を読む長門を眺めるために来ているようなものだ。
アイツがいないと今日の俺の部室までの移動が無駄になってしまう。
なんて事を考えているうちに、部室のドアが開いた。
「遅れてごめんなさい…」
「うぃーす、どこか行ってたのか」
「図書館に…。あ、これ、ジュース…。買ってきたから…」
「お、サンキューな」
長門からフルーツオレを受け取り、長門を眺める作業で俺の一日は終了する。
今思えば、この時気付くべきだったんだ。
「長門…ヒザ、怪我したのか?」
「ごめんなさい…転んだ」
小さなヒザ小僧に張られたバンソーコー。
この時、気付いていれば。
いや、気付いたってどうしようもないってことを、後になって俺は知る。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:11:58.57 ID:fF5jPQ38O
>>17
いや、キスルートで正解だったよ
続きWTKT
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:14:05.54 ID:Rd2kf1wm0
今日は長門と街まで買い物だ。
…ったはずなのだが、
「ごめんなさい…どうしても外せない用事が入った…」
とは長門の談だ。
暇を持て余すのもなんだし、どうせなら誰か誘って街に行くかな。
誰にするか…


A 谷口
B 国木田
C ハルヒ
D 佐々木
E 妹
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:15:59.72 ID:fF5jPQ38O
>>21
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:17:55.19 ID:SblLk3YuO
ちせ好きなのに
この発想はなかった
支援
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:25:39.11 ID:B8b4ev1WO
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:26:09.74 ID:Rd2kf1wm0
「もしもし」
「あー、佐々木か?今暇か?」
「くつくつ、キミはまったく…僕を驚かせることに長けているね。
 しばらく連絡もないと思ったらいきなりデートのお誘いかい」
「デートじゃないぞ。ちょっと街まで出かけないか」
「勿論同行させてもらうよ。」

1時間後、駅で待ち合わせた俺たちは買い物に出かけた。
そういえば佐々木に、彼女が出来たことを伝えるとエライ落ち込み方だったな。
そんなに俺に先を越されたのが悔しいんだろうか?
大丈夫、お前は美人だからその気になれば彼氏の一人や二人すぐできるさ。
「くつくつ、キミって男は…」
そんなこんなで俺の服探しやら喫茶店やらで時間をつぶしていたとき。

異変は起こった。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:28:40.60 ID:fF5jPQ38O
眠い……他の人安価の返答頼むぜ……
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:33:09.25 ID:Rd2kf1wm0
ズドン

ドドドドドドドドド

「地震か?!」
「それにしてはこの爆音は不自然だよ。外に出よう。ここは危険だ」

階段を駆け下り、店を出る。
「…え?」

信じられるか?
戦闘機。爆弾。爆発。悲鳴。崩壊。死体。
「どーなってんだよ…」
「キョン、これは…何なの?!嫌だ、怖い、…まるで戦争…!!」
俺の背中にしがみ付いて震える佐々木。
いつもの姿からは想像できないか弱い女の子の声だった。

どうする…?!

A 佐々木を安全な所に非難させる
B 一緒に逃げる
C 周りのけが人を助ける
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:34:21.18 ID:fF5jPQ38O
>>27
A
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:37:32.32 ID:pTVrpGk00
なるほど基本ストーリーは一応踏襲するわけだな
あとwktk
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:42:22.09 ID:Rd2kf1wm0
とりあえず佐々木を安全な所に避難させなければ。
普段冷静な佐々木が完全に取り乱しちまってる。俺がしっかりしないと。
「佐々木、ここなら安全だ。この広場は皆居るから、ここに居るんだぞ、良いな?」
「キョン、キョン!行っちゃいやだ!僕をこんなところに置いて行かないで!」
佐々木を残していくのは心配だったが、まだ逃げ遅れた人が居るかも知れない。
広場から出るとき、戦闘機が一斉に爆破された。
空を見上げると、小さく輝く光。

ドクン

「なんだ…あれ…」
妙な焦燥感。俺は光を追いかけた。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:43:10.46 ID:Rd2kf1wm0
>>28
眠いのに返答サンクス
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:47:18.99 ID:fF5jPQ38O
WTKT
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:49:35.74 ID:Rd2kf1wm0
「落ちる?!」
その光は街中に尾を引いて落ちていった。近い!
地面に衝突した衝撃で周りが瓦礫と化していた。
一歩、一歩近づくたびに光の輪郭がはっきりしてくる。
なんだ…?
この感じ。



瓦礫からはじめに姿を現したのは巨大なガトリング銃。
そして大量の弾薬。
飛行機のような鉄の羽根。
そして、それらはすべて一箇所を起点として生えていた。
その中心に居たのは。



「………長…門…?」
「…そう。………ごめんなさい…わたし……こんな身体になってしまった…」
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:49:57.17 ID:M2HU2KiqO
これはwktk
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:50:25.49 ID:Rd2kf1wm0








          最  終  兵  器  長  門  




36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:53:04.55 ID:fF5jPQ38O
タイトル入ったwww
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:54:38.98 ID:Rd2kf1wm0
どうしたらいい?
何を言えば良い?
長門、なんで?
これが、長門なのか?

冷たく鈍く輝く兵器を身体中から生やした長門を、抱きしめた。
ただ、抱きしめた。
それで、夢から覚めるような気がしたんだ。
抱きしめた長門の心臓は、音がしなかった。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:03:10.52 ID:Rd2kf1wm0
『あの日』から一週間が経った。
あまりに衝撃的な幕開けだった。佐々木は無事保護されたが、精神的ショックでしばらくは入院だそうだ。
悪いことをしたな…

「有希、あんた進学希望だったわよね?もう提出したの?」
あんなことがあったにもかかわらず、ハルヒも長門も相変わらずだ。
「まだ」フルフル
「あんた第一志望どこだっけ?」
「彼と一緒…にしようと思っている」
「キョンと?!良いけど、アイツ頭悪いわよ?」
失礼な。


放課後・部室

「それで、自衛隊の人間に拉致されて、手術されて、気付いたら最終兵器になっていた、と」
「そう」
「で、結局なんなんだそれ?」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:05:35.08 ID:fF5jPQ38O
眠い………マジ他の奴頼むぜ
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:08:57.67 ID:Rd2kf1wm0
「自己成長型・炭素ベース模擬人格搭載OS・モデル長門有希」
完全に理解できない。
「それは…治るのか?」
「今はわからない…ごめんなさい」
そういって長門は、付き合う以前のような表情で俯いた。
俺は、彼氏として…なんて声をかけたら良いんだろう。

A なんで長門が謝るんだ?!悪いのは軍の奴だろ!
B いや、俺はいいんだけどな…
C 大丈夫、きっと治るさ
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:10:04.12 ID:Rd2kf1wm0
>>39
どうぞ寝てくれw
誰も居なかったら俺も寝るし
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:11:16.03 ID:AGKUATw4O
C
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:11:31.70 ID:+x0kUTIaO
あれ?俺だけか…?
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:20:20.18 ID:Rd2kf1wm0
「大丈夫。きっと治るさ」
「そう?」
「こんなありきたりの事しかいえないけど、俺は絶対治ると信じるぞ。
 だからお前も信じるんだ。俺が長門を助けてやるから」
「…ありがとう」

♪お〜とも〜な〜いせ〜か〜いに〜

「ん、メールか?」
「……」コクリ
「…あ…」
「どうした?なんか急な用事か?」
「そう…軍の人から…出動要請が来た…」
出動要請?…行くのか、長門。
「私が行かなければ、たくさんの人が死ぬ。」
………

A そんなの見殺しにしちまえ!
B そうか……でも、絶対に気をつけてくれ。
C 行くのか、長門…?
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:26:39.88 ID:+x0kUTIaO
B
チンコはしまった方が良さそうですね
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:27:05.01 ID:Rd2kf1wm0
あー。時間も時間だし人居ないかな
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:30:56.48 ID:Rd2kf1wm0
あ、まだ居てくれたw
返答サンクス


「そうか…でも、絶対に気をつけてくれ」
いいのか、行かせても…。
「ありがとう。極力危険はないようにするから」
止めなくても良いのか…?
「じゃあ…行く。行ってきます」
どこに!!
「ああ、気をつけてな」
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:33:21.02 ID:K+se67X2O
今北wktk
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:36:52.03 ID:Rd2kf1wm0
翌日

「ちょっとキョン!こっち来なさい!」
「いだだだ!耳を引っ張るな!取れたらどうする」
「そのときはそのときよ!そんなことより、あんたに聞きたいことがあるんだけど」
お前はどうやら俺を人間扱いしていないようだな。で、なんだ聞きたいことは。
「アンタもう有希とエッチしたの?」

いきなりなんて事を聞きやがるこいつは!!
A お前には関係ないだろ
B 余計なお世話だ
C …まぁな
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:41:52.16 ID:AGKUATw4O
B
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:47:11.17 ID:Rd2kf1wm0
「余計なお世話だ。なぜお前に俺の性生活まで教えねばならんのだ」
「なによその言い方。あたしはアンタたちの事心配してあげてんのよ?
 あの子奥手だし、喋るのも苦手だから…アンタにちゃんとして欲しい事も言えてないんじゃないかって。
 アンタがもうエッチしたかどうかなんて二の次よ、わかってる?」
う…たしかにそれは…
「フン、まぁいいわ。じゃあアタシは行くから。
 あの子はもう部室で待ってると思うわよ。
 有希を大事にしてあげないと死刑だからね」

A 当たり前だ
B 自信はないな
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:47:56.81 ID:8eC3LwEqP
A
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:50:03.61 ID:PfZHzqsJO
さっきから長門の胸のサイズ書き込んでる奴何なの?
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:55:19.76 ID:Rd2kf1wm0
部室に向かう途中、交換日記に書かれていた長門の言葉を思い出した。
『私は、成長している…』

部室に入る。が、長門は居なかった。
ハルヒの奴、また嘘つきやがったな…
パソコンが置いてある机の奥から何か物音がするな…

ガサ…ガサ…

覗き込んでみるとそこには、チョココロネを5つ程頬張っている長門が居た。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:01:03.83 ID:Rd2kf1wm0
「よ、よう長門…そんなとこでなにしてんだ」
「おなかが減った」
「そうか。でもそんなに一気に食べると良くないぞ」
「普段から大食いなわけではない。勘違いしないで。私は…今エネルギー供給が追いつかない状態にある」
 兵器としての成長が加速している。昨日の戦闘でも、一撃で…たくさんの人を殺した」

殺した。長門が人を殺した。
受け入れたくない事実。

「…そう、殺した。……でも、嫌いにならないで。」
表情に出ていたのだろうか。普段からオドオドしている長門が更に小さくなってるような気がした。
無性に抱きしめたい。何も出来ないけど、せめて辛さを分かち合いたい。
一番辛いのは、長門なんだ。
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:06:50.73 ID:Rd2kf1wm0
でも、抱きしめようとして伸ばした両手は空を切った。
長門が俺の手を拒んでいた。
「今…監視されているから…」
監視?長門、ずっと監視されてるのか…?
「そう。24時間、完全に監視されている。それほどに私の力は強大」
なんで、もっと怒らないんだ長門…!!
人権もクソもあったもんじゃないだろ!!
「私が我慢すれば済む事だから…」
長門…。

A もういい、逃げよう長門!!
B バカヤロウ!お前の気持ちはどうなるんだ?!
C …そうか。 
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:08:40.43 ID:8eC3LwEqP
B
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:14:21.07 ID:Rd2kf1wm0
ごめんもう限界…orz
ちょっと寝る。もし残ってたら続き書く。
書き始める時間が悪かった…見てくれてた人申し訳ない。
落ちててももう一回チャレンジするかも
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:18:46.88 ID:K+se67X2O
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:27:42.69 ID:+x0kUTIaO
ほぉほ
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:41:40.09 ID:K+se67X2O
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 05:04:33.69 ID:8eC3LwEqP
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 05:04:49.40 ID:6Y54Va7lO
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 05:15:09.86 ID:q4I38GdU0
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 05:46:59.53 ID:8eC3LwEqP
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 06:31:26.11 ID:q4I38GdU0
ほぁ
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 07:39:25.45 ID:K+se67X2O
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 08:16:42.26 ID:LTtKh46g0
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 08:30:18.83 ID:LTtKh46g0
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 08:34:37.93 ID:K+se67X2O
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 08:45:38.25 ID:LTtKh46g0
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:02:55.34 ID:K+se67X2O
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:13:01.92 ID:LTtKh46g0
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:14:12.43 ID:LTtKh46g0
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:15:16.05 ID:LTtKh46g0
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:25:52.16 ID:LTtKh46g0
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:42:49.13 ID:K+se67X2O
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:51:24.10 ID:LTtKh46g0
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:54:47.27 ID:VByEj3Jw0
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:59:59.88 ID:LTtKh46g0
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:01:00.56 ID:6Y54Va7lO
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:07:50.81 ID:K+se67X2O
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:08:19.58 ID:RR412ozZO
髪型はなんとなく長門ににてる気がするな
ttp://imepita.jp/20080504/364040

保守
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:09:01.88 ID:5/wnxhPM0
なんというゲーム版最終兵器彼女
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:14:52.59 ID:85qC+ccr0
ほしゅうううう
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:16:00.80 ID:6Y54Va7lO
残ってた!保守サンクス!
今移動中だからとりあえず携帯から。



「バカヤロウ!お前の気持ちはどうなるんだ!」
「…」
長門は困ったような顔をして俯いてしまった。
くそ、長門に怒鳴っても仕方ないのに…。

「…逃げよう、長門」
「…?」
「一緒に、どこか…戦争なんて関係ない所に逃げようぜ!」
「わかった」
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:25:21.97 ID:LTtKh46g0
待ってたぜ
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:26:54.33 ID:6Y54Va7lO
長門を自転車の後ろに乗せて、ひたすら走った。
長門を24時間監視しているという何かから逃げるために。
「はぁ、はぁ、はぁ」
こんなに軽い長門を乗っけてるだけなのに、肺が破れるほどキツい。
日頃の運動不足がこんなところで…
「43゜11’14”8N…私たちの後方を59Km/hで移動中……うぅ…」
長門の様子がおかしい…
「ダメ…もう追いかけないで…」
「長門どうした?!」
「…!」ビクッ
「なんでもない。あなたは運転に集中して…」

「ダメ…んっ…」
カラン
「あぁ…」

はるか後ろの方で、爆発の音が聞こえた。
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:34:16.09 ID:6Y54Va7lO
「ふぅ、ふぅ…ここまでくればひとまず安心か」
「…大丈夫?」

バラバラバラバラバラバラ…

「!」
「ヘリ…また…(やられる前にやらなきゃ…!彼にまで巻き添えを…)」
キュイー…ン

長門は立ち上がった。
冷たい目でヘリを見上げる。
右手を上げる。
怖い。
なんだ、長門?どうしたんだ?
今、何考えて…


A おい長門!何しようとしてるんだ!
B どうした、長門?
C やめろ!
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:35:08.68 ID:LTtKh46g0
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:42:52.51 ID:6Y54Va7lO
「やめろ!」
長門を地面に抑えつけた。
「おい、殺してどうする!」
「…え?」
「長門…」
「ごめんなさい…離して…じゃないとやられちゃう……」
「ダメだ!」
「どうして…今更何を言っているの?私は兵器。逃げようと言ったのはあなた」
「でも」
「国籍不明小型ヘリを敵性と判断。残弾、距離、角度、ルックス、オールグリーン…排除する」
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:54:55.12 ID:6Y54Va7lO
爆発とともに、たった今ヘリに乗っていた人たちの人生が終わった。
月明かりの下でたたずむ長門。
皮膚を突き破って生えた金属の翼。
姿を変えた両腕。
至る所から生えた武器。
それらを支える長門は本当に小さくて、消えてしまいそうなくらい儚い。

「…ごめんなさい」
「…」
「…こんな私…人殺しの私だけど…嫌わないで…」
そして、長門は泣き出した。
俺は…

A 何も言わず、抱きしめた
B 「どうして殺したんだ…」
C 何も言わず、目を背けた
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:55:04.94 ID:85qC+ccr0
ほし
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:55:40.15 ID:LTtKh46g0
Aしかないだろ雰囲気的に
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:59:53.64 ID:CKZpTrPj0
展望台。初めて二人がキスをした場所。
それはシュウジとちせの約束の地であった。
何度も何度も激しく求めあった一夜が明け、キョンと長門は語り合った。
長門は死に行く者を讃えるようにこの星の歴史を一つ一つゆっくり暗誦し、地球の裏側のこと、この星がもう駄目なことをキョンに告げた。

「だから、この星が終わる時は、付き合って」

二人の上空、激しい轟音ととももに戦闘機の大群が姿を現す。
長門を一人になんかにしないと叫ぶキョンに最後までこの街を守るとちせは約束し、巨大な最終兵器と化しながら地上から飛び立っていった。地球最期のときが迫る。
キョンは長門を見守っていた。


96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:07:07.32 ID:6Y54Va7lO
抱きしめた長門の心臓は、やっぱり音がしなかった。
俺が守ってやらないと…改めてそう思った。

「長門、行こう」
「…」コク

「一緒に暮らそう、長門。誰も知らない所で。俺働くからさ」
「わかった…私も出撃手当で貯金が100万くらいあるから…」






「今夜はどこに泊まるの?」
「わからんな。電車かも知れないし」
「どうしよう着替え…下着も…」
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:09:08.79 ID:6Y54Va7lO
>>95
俺もちせとシュウジって書いちゃいそうになるw
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:13:22.32 ID:6Y54Va7lO
「預金通帳も家だし…お姉ちゃん達にもさよならしたい…ダメ?」

長門の言う事はわかる。
でもここで長門から離れるといけないような気がした。根拠はないが…


A わかった。二時間後に駅で待ち合わせよう
B そんなのどうとでもなるって!このまま行こう!
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:16:48.09 ID:LTtKh46g0
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:30:11.67 ID:6Y54Va7lO
電車で長い間移動した。本当に長い間。
隣で眠る長門。肩にかかるかすかな重みが、これが夢ではないと証明している。
「……りょうこ……えみり…」
寝言…か。本当にこれで良かったんだろうか。


目が覚めると朝だった。俺達の街からしばらく移動してたどり着いた所は、自然の残る良い所だ。
海が見える。
ここで、新しい生活が始まるんだな。
まずは仕事探しと住む所だ。
高校生の家出、大変なのは百も承知。
長門を守るためならいくらでも苦労してやるさ。

とりあえず…

A 家探し
B 仕事探し
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:32:52.16 ID:LTtKh46g0

としてほしいのだが、俺以外に誰かいないのか?
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:41:37.70 ID:6Y54Va7lO
>>101
みたいだなw保守してくれた限り書くよ。
そのうち多数決しなきゃいけないくらいまで頑張る
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:43:39.08 ID:LTtKh46g0
なんか1人で決めると申し訳ない感じがするんだ
まあ頑張ってくれ
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:47:36.76 ID:6Y54Va7lO
とは言ったものの、俺達に部屋を貸してくれるんだろうか。
どうみても家出二人、さらに悪い事に昨日勢いで出てきたから制服だ。
当然こんな二人に部屋を貸してくれる所はなく、途方にくれていた。
なんとかなる、では済まされない。俺だけの問題じゃないんだ。

「少し…寒い。昨日はメンテナンスをしていない…」
長門の体調も良くないみたいだ。
とにかく何か食べないと…。
コンビニに買ったおにぎりを公園で食べていると、髪の長い女性がこちらに近づいてきた。

「もしかして…キョン君かい?」
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:53:42.86 ID:RZNfJjmCO
いるぜ
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:00:04.83 ID:6Y54Va7lO
「…え」
「やっぱりキョン君!めがっさ久しぶりにょろー!」
女性はいきなり叫んで俺に抱きついてきた。
「なな、何するんですかいきなり!…ん?」
どこかで見覚えがある…
どこだ?…あ!
「もしかして鶴屋先輩ですか!?」
「当たりっさ!キョン君、お姉さんを忘れてたのかい?」
「…」
「あ、あの…そろそろ離してください」
「ん、ごめんごめんっ!久しぶりに会って興奮しちゃったよ。こんな所で何してるのかなっ?」

鶴屋先輩は俺が中学生の頃に教育実習にきた人だ。
実のところ、俺の初恋の人でもある。
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:04:30.40 ID:fF5jPQ38O
おはよう>>1昨日は三時頃に寝落ちしたから今からROMってくる
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:09:08.51 ID:6Y54Va7lO
鶴屋先輩には事情を話した。
もちろん最終兵器の事はうまくごまかして。

「なるほどね…お姉さんにはなーんでもお見通しっさ!」
この人が言うとホントになんでも知ってそうで怖い。
「よし、お姉さんが一肌脱いであげよう!」
「…ええ?!」

なんと鶴屋先輩は俺達にアパートの一室、更に俺にはバイトの紹介までしてくれた。
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:13:04.42 ID:fF5jPQ38O
ROM完了WTKT
途中>>53で吹いてびちゃびちゃになったww
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:16:26.52 ID:6Y54Va7lO
「困った事があったらいつでも頼るにょろよ」

ラッキーだったとした言いようがない。
こんな所で鶴屋先輩と会うとは思わなかったな。

「あなたは…」
「ん?どうした長門」
「彼女と話す時、心拍数と体温が上昇していた」
あの…もしかして怒ってるのか長門?
「怒ってない」
「ごめんな。ちょっと怒っただろ」
「ない。もう知らない」

何はともあれ…新生活の基盤は整った。
これから長門を守るため、それだけを考えて生きていこう。
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:16:27.77 ID:LTtKh46g0
>>109
お前…情解されてもしらないぞ
>>109はあれ以降1回も書き込んでいない
この意味が分かるか?
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:18:19.27 ID:fF5jPQ38O
>>111
わかんねwww
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:19:57.98 ID:9i0Jyd1g0
良スレ発見。これはいいぞw
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:29:03.05 ID:6Y54Va7lO
新しい生活が始まって一週間。ようやくリズムも整ってきた。
長門は自分も働くと言ってくれたが、鶴屋さんの紹介してくれた仕事は日払いで給料も良い。
なにより帰りを待っていて欲しかったから、長門には家で家事をしてもらった。
ドジでのろまな長門は、相変わらず家事をするだけでもバンソーコーを増やしていった。


いつものように仕事から帰ると、長門が居ない。
テーブルの上には書き置きと、長門の携帯電話。
嫌な予感がした。

書き置きには、
『少し用事ができたから出かける』
とだけ書かれていた。
夕食の用意はまったく手がつけられていない。
という事はこれはかなり前に書かれていたのか…


A 長門の携帯を見てみる
B 外に探しに行く
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:30:09.65 ID:fF5jPQ38O
>>114
A
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:30:31.41 ID:vSADeleaO
ちせは俺の嫁
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:30:36.56 ID:9i0Jyd1g0
どっちもよさそうだな…

B
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:43:14.43 ID:6Y54Va7lO


悪いとは思ったが、携帯を覗かせてもらった。
ディスプレイに写った文字を見て、俺は唖然とした…。




5月4日
from アラカワ
sub 国防出撃命令
大阪空襲
敵機 800 30隊編成
最優先事項 敵部隊全滅
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:49:02.26 ID:6Y54Va7lO
「…長門……!!」
期間を遡って、ほぼ毎日。
長門は戦闘に行っていた。

裏切られた気分だ…俺はなんなんだ?
毎日毎日、必死に働いて。長門を守るためだけに。
とんだ茶番だな。俺は長門を守れてなんかいない。
ただ守ったつもりで自己満足してただけなのか…


もう、なんか…どうでも良い。
長門がいきたいなら好きにすれば良いさ。
その時、インターホンが鳴った。
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:58:45.87 ID:fF5jPQ38O
支援
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:59:39.84 ID:6Y54Va7lO
「どうぞ」
「キョン君、元気にやってるっかな?あれ、今日は有希んこはどうしたんだい?」
「あいつなら…出かけましたよ」
「ふぅーん…1人で寂しいにょろね」
「いや…別に」

鶴屋先輩はボスッとベッドに腰掛ける。
二人っきりの部屋でベッドに落ち着くのはどうなんでしょうか?

「…アタシは寂しいにょろ」
「え、旦那さんは…」
「帰って来ないよ。もう二月も」
「そうなんですか…」

こうして二人で居ると、中学生の頃を思い出す。
あの頃から鶴屋先輩はこんな感じで、いつも彼氏を羨ましく感じてた。
彼氏は自衛隊に行くって言ってたっけ。俺と長門とは逆なんだな…

「今、昔を思い出してたにょろ?」
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:04:27.88 ID:6Y54Va7lO
「ええ、少し…」
「ふふ、懐かしいなぁ。あの頃のキョン君は可愛かったよ」
「鶴屋先輩も昔と変わらず綺麗ですよ」
「そういう事をサラッと言えちゃうとこも変わってないにょろ」

八重歯を出して笑う鶴屋先輩は、正直可愛かった。
「こうやって二人でいると…なんだかドキドキするっさ。キョン君もそう思わないっかな」


A はい…少しだけ…
B …
C いえ…
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:09:23.62 ID:LTtKh46g0
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:10:52.32 ID:9i0Jyd1g0
C
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:11:59.61 ID:6Y54Va7lO
ちょっと20分くらい空く。
選択肢分岐は基本的に多数決で。
1人だけならそれで決行
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:22:48.36 ID:9i0Jyd1g0
>>125
了解です。
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:28:44.47 ID:ynpR7fT20
A
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:31:39.23 ID:fF5jPQ38O
B
129伊藤伊織:2008/05/04(日) 13:40:24.98 ID:OwSPh6XH0
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
                                            ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
                                         ごめんなさい・・・

130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:46:09.80 ID:LTtKh46g0
そろそろだよな
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:47:32.74 ID:6Y54Va7lO
今戻った。選択肢はCで
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:55:34.84 ID:6Y54Va7lO
「いえ…俺には長門が居ますから」
「そうかぁ…やっぱりね。そこがキミの魅力っさ!有希んこが羨ましいにょろ」
まるで冗談だったように笑う鶴屋先輩。でも見間違えようがない、彼女は本当に寂しいんだろう。
鶴屋先輩の旦那さん…どうか無事でいて、早く帰ってあげて下さい。
こんなに良い人を悲しませちゃダメです。

「それじゃあアタシはお暇するよっ。今日はごめんねキョン君!有希っこによろしく」
「はい、それじゃあまた」

鶴屋先輩が帰ってすぐ、長門がドアを開けた。
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:58:18.95 ID:q4I38GdU0
再開してたか
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:01:31.85 ID:6Y54Va7lO
「あ…」
玄関で立ち尽くしている長門は、また少しバンソーコーが増えていた。
申し訳なさそうに視線を泳がせている。

どこに行ってたのか追求するべきだろうか。
たとえ嫌がられたって、戦闘に行くのは止めるべきなのだろうか…

A …おかえり
B どこに行ってたんだ?!
C 携帯見たんだが…
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:03:19.21 ID:LTtKh46g0
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:05:14.35 ID:q4I38GdU0

137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:09:40.07 ID:LTtKh46g0
このままだったらどうするんだい
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:11:18.56 ID:6Y54Va7lO
うーん…次の書き込みで決行
それまで待機
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:12:06.69 ID:9i0Jyd1g0
B
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:22:27.43 ID:6Y54Va7lO
「どこに行ってたんだ?!」
「…ッ!」ビクッ
「なぁ長門、なんで黙ってたんだ!これじゃあ俺が馬鹿みたいじゃないか…!」
「…私、は……買い物に行っていただけ…」
「買い物…」

長門は俺と目を合わせようとしない。
「なんで…嘘つくんだよ…」
「嘘じゃない」
「携帯…見たんだ」
「!!」

「…ごめんなさい」
「俺に黙って、人を殺して…俺はお前を守るために…」
「私が行かないと、たくさん味方が死んでしまうから…」
「その代わりに敵を殺すのか!」
「……うっ……うぅー………うあああ……」
涙をボロボロ零す長門。
違うだろ俺…長門が悪いんじゃないだろうが…
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:28:38.03 ID:edicx7FI0
よきスレ
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:30:34.61 ID:6Y54Va7lO
「…すまん」
「…う、あああ…うあーん……」
一番辛いのは長門だろう…
もう、これ以上は…無理なのかもな…。

「なぁ長門…」
ようやく泣き止んだ長門は、まだ俺と目を合わせようとしなかった。
「もう行かないでくれ…って言っても無理なんだよな」
「…」
「もう、帰ろうか。こんな事してても意味ないだろう」
「…!」
「またハルヒや谷口達と一緒に、普通に暮らそう」
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:41:54.54 ID:6Y54Va7lO
お世話になった鶴屋先輩に挨拶して、俺達は帰った。自分達の街へ。
家族やハルヒ達には散々怒られる羽目になったが、きっとこれで良かったんだろう。

あれから数週間。長門はほぼ毎日戦闘に行っている。
戦争がどうなっているのかは俺にはわからないが、きっと良くはなっていない。
今日本の人口は4分の1にまで激減した。
俺達の街が無事なのは、きっと長門がいるからなんだろうな。

だけど、この街の平和も…その日終わった。
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:46:58.84 ID:fF5jPQ38O
WTKT
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:47:50.25 ID:RZNfJjmCO
こんなに過疎な良スレも珍しい
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:48:20.73 ID:6Y54Va7lO
長門が戦闘に出ている日。
この街に空爆があった。
学校が焼かれ、民家が焼かれ、どこもかしこも死体、瓦礫…。
幸いにも俺の家にたいした被害はなく、俺も救助活動に参加していた。

「キョンくん!キョンくん!」
朝比奈さん?
「あの…涼宮さんが…すぐに来いって…」
「ハルヒが?この大変な時に…なにのんきな事を言ってるんだろう」
「早くううっ、涼宮さんが………呼んでるからあぁっ!!」


ハルヒ?
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:49:11.20 ID:MqwrC40Z0
今北なんだけどハルヒ=アケミ(だっけ)か
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:54:26.26 ID:qWPlf1XdO
良スレ
だがドジでのろまな長門ってすげぇ違和感だなw
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:57:08.84 ID:6Y54Va7lO
ハルヒの家まで全力で走った。良かった、家に直接喰らったわけじゃないみたいだ。

ハルヒの部屋に上げてもらう。
「…キョン…ごめん…ね、大変な時に…」
ハルヒ…
お前、右手は…?
なんとなくだけど、わかった。ハルヒは死ぬ。助からない。
「いや、…良いよ。どうしたんだ?」
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:03:34.44 ID:6Y54Va7lO
「あんたに…相談したい事…あってね。ちょっと抱き起こしなさい」
「あ、ああ」
ベリ…ベリ…
ハルヒの包帯に包まれた背中は、皮膚がなかった…。
シーツに張り付いていた生身の背中が痛々しい。
「…っ!もうちょっと優しく起こしなさいよね…」
無理言うな。
「じゃあ…ここ、覗いてみて…」
そう言ってハルヒは左手を握って見せた。
なにか持ってるのか?



チュッ
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:07:45.23 ID:6Y54Va7lO
「キョンの事…好きでした」
ハルヒ…
「あたし、今更…なに言ってんだろ…有希にキョンを薦めたの、あたしなのに」
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:09:22.74 ID:ShSHdVCoO
俺がマンガで初めて泣いたシーンキター
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:09:24.79 ID:6Y54Va7lO
ごめんちょっと出かけなくちゃならん
もし残ってたらまた夜に書く

支援返答してくれた方々、ありがとうございます
中途半端で申し訳ないorz
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:10:38.26 ID:LTtKh46g0
夜まで待ってるぜー
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:12:16.74 ID:RZNfJjmCO
ほしゅってやんよ
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:23:47.27 ID:LTtKh46g0
ねみー
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:31:25.53 ID:RZNfJjmCO
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:32:38.50 ID:q4I38GdU0
んんん
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:42:16.55 ID:LTtKh46g0
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:53:02.72 ID:LTtKh46g0
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:00:59.97 ID:LTtKh46g0
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:02:50.52 ID:MqwrC40Z0
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:05:36.38 ID:MqwrC40Z0
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:10:00.82 ID:edicx7FI0
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:12:55.90 ID:MqwrC40Z0
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:25:11.80 ID:LTtKh46g0
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:25:26.57 ID:MqwrC40Z0
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:40:19.83 ID:LTtKh46g0
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:58:10.74 ID:LTtKh46g0
夜が待てぬのだよ。

人少ないなぁ
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:07:47.96 ID:6Y54Va7lO
ちょっと時間できた。
このスレは落としてくれてもいいよ。
ID:LTtKh46g0はずっと保守してくれてるから申し訳なくて…
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:09:51.50 ID:MqwrC40Z0
>>170
やめるのか?それとも新スレ立てるのか?
まあとりあえず乙、読んでないけどこれから読むよ
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:18:48.48 ID:6Y54Va7lO
俺も完結したいからまた新スレ立てると思う。
ひとまずお付き合いいただきありがとうございました
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:08:11.76 ID:m0jruDdEO
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:24:27.51 ID:4HJxukkF0
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:25:43.34 ID:LTtKh46g0
まあ頑張ってくれよ
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。