小説書いたんだが・・・

このエントリーをはてなブックマークに追加
1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
もしも、今私たちが住むこの地球で全ての生物が共通の言語を持ち、種族を問わず互いにコミュニケーションをとる事を当たり前のように行っていたとしたならば、どのような世界になっていたのでしょう。

この物語は地球ではなく、しかし地球に限りなく近い存在であるという

“ジャインナル”という星で始まります。
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:32:00.63 ID:tWmBF1hP0
しょーせつか(そーですかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:32:14.05 ID:yCq9iD9z0
いきなり異世界だからあるていど脳内保管しとけよとか>>1に書かれてあった
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:32:34.46 ID:BPnnueuz0
ジャインナルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:32:41.04 ID:x8j4nxUU0
ジュラ「くぁーーっ!やっぱ緊張するなァ。」

JAW本部の待合室で大きく深呼吸して言った彼の名は“ジュラ・ジャスティス”。
今年で22になる彼は高校を出てすぐに警察署に務め、その能力を認められ、
署長の推薦や軍隊の強い要請もあり全世界最高軍事組織であるJAWの隊員になるべく
面接を受けに来ていたのである。身長は175cmぐらいで、体格は割とがっしりしている。
今日は上下黒のレザースーツでキメてきているようだ。
頭は気合が入っているのかトゲトゲにがっちりと固まっている。まるでハリネズミのようだ。
6VIP童貞 ◆aNETAN//8g :2008/05/02(金) 23:32:43.21 ID:abJ6rkwW0
ジャインナル吹いたwwwwww
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:33:07.19 ID:BPnnueuz0
苗字がジャスティスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:33:30.07 ID:nLj4ceMy0
おーれはジャインナール
がーき大将♪
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:33:52.28 ID:x8j4nxUU0
ジュラ「ふうっ、ちょっと気合入れすぎたかなァ。ガッチガチだぜ。」

と、自分の頭をいじる。そうやっているうちにも彼の番が来た。

受付嬢「はい。次の方、ジュラ・ジャスティスさん。」

ジュラ「ハイッ!!」

ガタッ!!

気合を入れて立ち上がったがやはりまだ緊張している。小刻みな足の震えを抑えながらドアの前に立った。

ガチャッ

覚悟して面接室に入る。およそ10人程の審査員が一瞬に注目する。ただものではない威圧感を感じる。

ゴクリ・・・

息を飲んでイスに腰を掛けた。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:34:46.83 ID:x8j4nxUU0
それから10分後、彼はさえない表情で部屋から出てきた。

ジュラ「ふぅ・・・、思った以上の質問責めだったぜ。」

そう言うと両手をズボンのポケットに突っ込んで出口へと向かった。

ジュノン「よう。予想通りさえないツラしてんなァ。」

外で待っていたのはジュラの親友の“ジュノン・ファルエラ”。彼もジュラと同業者で、仕事も共にこなす仲である。

ジュラ「うっせぇんだよ。」

そう言い返すと乗って来た愛用のバイクにまたがった。

側面に“ブルーデビル”とローマ字で彫られたダークブルーのボディの大型バイクだ。

ブオォォォォンン!!

エンジンをかけるとヘルメットをかぶることなくそのまま急発進した。

ジュノン「おいジュラァ!!どこ行くんだよォ!!・・・ったくあいつあれでも警官かよ・・・。」

そう言いながらジュノンはジュラを追いかけた。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:35:16.25 ID:cHDCFTJ5O
ジャスティスwwwww画面が麦茶吹いたwwwwwwwwwwwwwww
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:35:41.22 ID:W7yMT7I60
ジュラ「ガッチガチやぞ!ガッチガチやぞ!ゾックゾクするやろ!?」
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:36:00.47 ID:pQkM3yh70
ジュラ「ふうっ、ちょっと気合入れすぎたかなァ。ガッチガチだぜ。」

ガッチガチだぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:36:25.89 ID:x8j4nxUU0
2日後、ジュラの住むアパートに一通の合格通知表が届いた。

ちょうどその時、ジュノンも来ていたので一緒に盛り上がっていた。

ジュラ「オイオイオイオイ!!ついに来ましたよォ!合格(うか)ったか落ちたかヨヨイノヨイ!!」

ジュノン「何ふざけてんだよ、お前の合格通知だぜ。」

謎な程のテンションで盛り上がっているジュラに深刻身を察しさせるジュノン。

ジュラ「あ、ああ。そうだったな。オレの未来がかかってるんだったな。」

そう言って冷静さを取り戻したジュラに早く通知を見るように言うジュノン。

ジュノン「なぁ、それより早くその通知を見てみないか。」

そう言われるとゆっくりと合格通知の封筒を切るジュラ。

ビリビリッ

ゆっくりと通知を取り出し、ゆっくりと紙を開いた。それを見たジュラの顔は大きく歪んだ。

ジュノン「やっぱり・・・、やっぱりダメだったのか?」

バチコォォォーーーーーーンン!!!

いきなり放たれた鉄拳にジュノンは吹き飛ばされた。

ジュラ「やっぱりダメだったってどういうことだよ!!合格(うか)ったんだよ。合格だよ!!」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:37:02.95 ID:yCq9iD9z0
主人公のスペックは身長体重体格まで書いてあるくせにバイクの方は車体の色しか書いてない所にムカッとした
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:37:32.93 ID:x8j4nxUU0
ジュノン「マジかよ!!よかったじゃねぇか。でもお前で合格(うか)るってことはオレなら余裕だな。」

ジュラ「何を!!このヤロウ、言いたい事言ってくれるじゃねぇか!!」

そう言ってにらみ合っていたのもつかの間、二人していきなり笑い出した。

ジュノン「JAWに合格か。全世界最高軍事組織だぜ。表彰モンだな。」

ジュラ「お前ともしばらくお別れしなきゃいけないみたいだな・・・。」

二人の間に静かな沈黙が流れた。

ジュノン「何言ってんだよ。めでたいことなんだからよォ。お前はオレの誇りだよ。」

ジュラ「ふっ・・・、何だよ、お前らしくない・・・。」

そう言い終えると二人は互いの右手をぶつけ合い、しっかりと握り合った。

外には薄暗い雨雲が立ち込め、雨が降り出した。

ジュラ「静かな・・・雨だな。」

第一部 完
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:37:33.58 ID:BPnnueuz0
ジュノンwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ボーイズwwwwwwwwwwwwwwwwwww
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:38:31.64 ID:x8j4nxUU0
第二部  ヴェルブリッジ最期の思い出



翌日、早くに目を覚ましたジュラは早速引越しの支度をしていた。

ジュラ「このアパートにも、もう帰って来ないかもしれないな・・・。」

少し寂しそうにそうつぶやくとペットのシェリーに話し掛ける。

ジュラ「シェリー、お前も来るか?」

シェリーはジュラが飼っているコリーである。彼女は少し金色がかった茶色の毛をしておりフサフサっとした毛が特徴の室内犬である。

シェリー「私も行っていいの?」

ジュラ「当然だろ。オレとお前は家族も同然なんだから。じゃあオレ、とりあえず外に出てくるわ。」

そう言うと黒のレザージャケットをはおって部屋から出て行った。外に出るとは言ったもののどこに行くかはまだはっきりしていなかったジュラはブルーデビルにまたがり、そのまま考え事をしていた。

ブオォォォン!!
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:38:38.97 ID:yCq9iD9z0
まさか車体にburudebiruって書いてあるのか?
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:39:00.77 ID:x8j4nxUU0
そこへ一台のバイクが通りかかった。ジュノンだ。

ジュノン「おう!!ジュラ、どうしたしけたツラして。」

ふぬけた面をしていたジュラに話し掛ける。

ジュラ「あのよォジュノン。JAWの本部がある“ホワイトシティ”ってさぁ、ここから直行便の飛行機でも三時間はかかるそうなんだ。マジで会えなくなるかもな・・・。」

少しうつむいて弱々しく言うジュラに返答する。

ジュノン「てめぇは何の心配してんだよ。それより向こう行ったらどうするんだ?寝るとことかよ。」

ジュラ「ああ、それは心配ない。専用の寮があるらしいんだ。」

ジュノン「ふぅん。なら何の心配もねぇじゃねぇか。で、出発はいつなんだ?」

ジュラ「・・・・・・明日の午前9時35分だ。」

ジュノン「へぇ、結構お早いご出発で。じゃあ決まりだな。今から遊びまくろうぜ。このお前の故郷、“ヴェルブリッジ”を記憶にしっかり刻み込んどこうぜ!!」

ジュラ「・・・・・・ああ、そうだな。」

ジュノン「よっしゃあ!!今夜はブッ飛ばすぜ!!くれぐれも警官が警察のご厄介にならないように頼むぜ、ジュラさんよォ。」

そう叫ぶとジュノンはバイクをブッ飛ばして行ってしまった。それに少し遅れをとってバイクにエンジンをかける。

ブオォォォォンン!!
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:39:18.92 ID:SZ9XoUlY0
なんで犬が喋るんだw
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:39:30.00 ID:x8j4nxUU0
もちろんヘルメットはかぶらずウイリー走行で走り出した。

ジュラ「いい天気だ、最初で最後の楽しい夜になりそうだな。」

雲ひとつ無い空を見上げそうつぶやく。

その日は夜遅くまでジュラはアパートに帰ることはなかった。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:39:56.10 ID:x8j4nxUU0
ピピピッ・・・、ピピピピッ・・・・・・

セットしておいた目覚し時計が鳴り響く。しかし、ジュラは起きない。昨夜飲み過ぎたのだろう。そこへシェリーがやって来た。

シェリー「ジュラ!!時間よ!!早くしないと飛行機に間に合わないわよ。」

髪の毛をむしられたジュラはようやく目を覚ました。左後頭部の毛が不自然に少ない。

ジュラ「うぅ、そういえば今朝出発だったな・・・・・・。早く準備しないと。」

そう言ってゆっくり布団から出てきた彼は腰を押さえながら洗面所へ向かう。

シェリー「鏡は見ない方がいいわよ。」

少し口調激しくそう言ったシェリーはトコトコと玄関から出て行った。

「ギィヤァァァ―――――!!毛ぇがねぇ――――――!!」

謎のおたけびがこだました。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:40:25.21 ID:BPnnueuz0
バイク置いてくのかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:40:26.76 ID:x8j4nxUU0
一時間後、タクシーを使ってようやく空港に着いたジュラとシェリーは足早に受付へと向かう。

ジュラ「ホワイトシティ行きのお願いします。」

急いだ口調でそう言った。

受付嬢「ホワイトシティ行きの次の便は五分後に五番に到着予定です。五番ゲートにてお待ちください。」

そう言ってチケットを渡してくれた。チケットを受け取るとシェリーと共に走り出した。五番ゲート行きのエスカレーターのところにジュノンが立っていた。銀のアクセサリーがところどころについた黒のレザージャケットを着ていた。

ジュラ「よぉ!!ジュノン、見送りに来てくれたのか?今日はイカしたジャケットじゃねぇか。」

そう言いながらジュノンに走り寄るジュラとシェリー。

ジュノン「確かお前は黒が好きだと思ってよ。」

ジュラ「何だよ、オレの趣味に合わせてきたのかよ。やっぱオレってカリスマ的存在?」

左手を妙な動きでくねくねさせながらふざけ口調で言った。

ジュノン「バカかお前、そんなんじゃねぇよ。これ、このジャケットお前にやろうと思ってさ。」

そう言いながらはおっていた黒のジャケットを脱いだ。

金属製のアクセサリーがたくさんついていてジャラジャラといっている。それを渡すとジュノンは何も言わずに去っていった。ジャケットを受け取ったジュラも何かを察したらしく、何も言わずにジュノンの背中を見送った。

ホワイトシティ行きの便が到着したとのアナウンスがあったのでジュノンのジャケットをシェリーにくわえさせ、走り出した。

第二部 完
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:40:56.14 ID:ljIDE9Mv0
もちろんヘルメットはかぶらずウイリー走行で走り出した。

もちろんの意味がわからんwww
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:40:58.05 ID:1eaMlHiM0
中学生乙
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:41:19.89 ID:nLj4ceMy0
読む気しねぇ。。
誰か3行でたのむ
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:42:04.60 ID:yCq9iD9z0
ガッチガチだぜ
ローマ字でブルーデビル
イカしたジャケットじゃねぇか
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:42:05.02 ID:W7yMT7I60
お前ジ好きだなw
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:42:20.66 ID:ljIDE9Mv0
>>28

まないホウが
イイ・・・
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:43:00.45 ID:x8j4nxUU0
第三部 最高軍事課選抜試験



三時間の静かなフライト後、無事にホワイトシティ空港に着いた。

空港からJAW本部へ最短で行くにはバスを使い“ポルテス街”まで行き、そこから徒歩で五分ほど行けばいいらしい。ジュラとシェリーは前述に従い、バスでポルテスの街まで行くことにした。

バス停へ向かうと二、三人ほど人が並んでいた。一番前にいたのは見た目にはエルフらしい銀髪の青年。二人目は小柄な女性。三人目はジュラの二倍以上はありそうな白クマだ。シェリーはその白クマを見て少し驚いているようだ。

そうこうしているうちにバスがやってきた。バスの中は結構空いているようだ。白クマも余裕で乗れた。二十分くらいでバスはポルテスに着いた。

ここで降りたのは、エルフの青年とジュラ達、そして白クマだ。シェリーが白クマを怖がるので急いで行くことにした。

速足で三分ほどでJAWの本部に着いた。後ろに白クマは見当たらない。ほっと一息ついて玄関まで行くと、窓ガラスに紙が貼ってある。
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:43:48.80 ID:x8j4nxUU0
“JAW役員の新規登録の方はこちら”



と書いてある。どうやら案内書のようだ。その方向へ行ってみると青いドアがある。開けてみると狭い通路が続いている。

通路の先には待合室らしき部屋があった。そこにはすでに三人の合格生がいた。部屋の隅の方でタバコを吸っている赤髪の長髪。

部屋の中央あたりに座っているさっきの白クマ並の大きさの白と黒のまだら模様のヒョウ。

それと通路の出口付近で壁に寄りかかっている茶髪のショートヘアの女性。中央にいるヒョウにまた驚いているシェリー。

ジュラもしばらくその待合室で待つことにした。二分ほどするとジュラ達が入ってきた側のドアが開いた。さっきのバスに乗っていたエルフの青年だ。

白クマも来るのではないかと更にびびるシェリー。突然もう一方のドアが開いた。シェリーは驚いて飛び上がった。

面接官「ティム・ラックスさん、ミディニ・レイシーさん、ジュラ・ジャスティスさん、エリオス・マジェガンさん、ロックス・ヴァルガさん、以上五名の方入ってください。」

そう言うと紺のスーツを着たワニの面接官は部屋へとひっこんでいった。

ジュラ「悪いなシェリー、ちょっと待っていてくれ。」

シェリーは静かに頷いた。ジュラは他の四人と一緒に部屋へと入っていった。部屋に入るとイスや机どころか何もない。まったく空の部屋だ。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:44:31.33 ID:x8j4nxUU0
面接官「キミ達は五人共“JAW直接軍事課”を志望だったね。一言に直接軍事とは言ってもレベル別になっていてね、

どこにふさわしいか私が決めることになっているんだよ。決め方は簡単、私に触れることができれば“最高軍事課”、

できなければ“二次軍事課”と、それぞれの配属が決まる。では、五人一斉にかかってきなさい。

先に触れることのできた三人は最高軍事課へ、残った二人が二次軍事課だ。では、きなさい。」

そう言うとワニの面接官はスーツを脱いだ。



と、次の瞬間一人が踏み込んだ。赤い髪のティムだ。正面から右足で踏み切り、右手を伸ばした。

すごい速さだった。だがワニは左足をすっと後ろにかわしただけで彼の攻撃を避けた。

ズザァァッ!!

ティムがすごいスピードで床に衝突した。それを見ていた他の四人は息を飲んだ。ワニがこちらを見て鼻で笑った。

面接官「どうした?試験はもう始まっているぞ?」

ワニがそう言い終わる前にヒョウのロックスが低空で飛びかかった。空中でワニめがけて右手をおもいっきり振り切った。

ブオォォォン!!

ワニは頭を少し屈めただけでかわした。ロックスが着地した瞬間、ワニの足払いは決まった。

ズドオォォォン!!
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:45:12.79 ID:x8j4nxUU0
体長三メートル以上はあるロックスが床に叩きつけられた。残った三人は再び息を飲んだ。

ジュラ「(こいつ……普通にやれば絶対に指一本として触れねぇ。どうすれば………)」

ジュラは出方を考えながらゆっくりとワニの右側面へと移動した。正面からにらみ合っていたレイシーの目の色が一瞬変わった。

次の瞬間左前方へとステップを決め、そこからワニめがけてとびかかったレイシーの一撃ははずれた。

だがレイシーの攻撃をかわすために身体を右側へ傾けたことをジュラは見逃さなかった。

今だっ!!そう思ったジュラは勢いよくワニに飛びかかった。しかし、ワニは上半身を上手く屈ませてジュラの一撃をも見事にかわした。

だが次の瞬間ワニの眼は大きく見開いた。さっきまで正面にいたはずのエルフのエリオスがいないのだ。ワニは即座に後ろを振り返った。

しかし、いない。ペチッ。キレのない音が響いた。ワニの頭に逆立ち状態で手をつき、そのまま一回転してワニの後ろに着地した。エリオスは天井から降ってきた。

エリオス「へへっ、一丁上がり。」

そう言うと彼は部屋から出て行った。マジかよ…、そんな気持ちが交錯する残った四人。

面接官「エリオス・マジェガン………なかなかやるの。あと二人じゃ。」

ワニがそう言うとさっきまで転がっていたティムがすごいスピードのスライディングで突っ込んできた。

ワニはそれをよけるために宙に飛んだ。そこにすかさず回し蹴りをかましたレイシー。だがワニは下にいるスライディングで突っ込んできたティムを踏み台にして空高く舞った。

あれだけ高いところでの軌道修正は不可能だと判断したジュラは壁を使って空高く舞った。ジュラの右手はワニの右足をしっかりと掴んだ。

ズドォォォン!!
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:45:35.86 ID:x8j4nxUU0
ワニの右足を掴んだまま着地したジュラは地面に叩きつけられた。

ジュラに右足を掴まれ身動きがとれなくなっているワニに勢いよくロックスが体当たりしてきた。

ズバァァァァン!!!

思い切りヒットした。

面接官「ジュラ・ジャスティス、ロックス・ヴァルガ、キミらも合格だ。」

壁に埋まりながらワニは言った。

第三部 完
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:46:28.15 ID:x8j4nxUU0
第四部 イントロダクション


ジュラ「シェリー、お待たせ。」

ジュラを先頭に部屋からみんな出てきた。どうだったのかと不安そうな顔をするシェリーにジュラは笑顔で応えた。

ワニの面接官に誘導され、最高軍事課の隊待機室へと向かった。とあるドアの前でワニは立ち止まった。

銀色のメッキが施された何とも重々しそうなドアだ。上には“最高軍事隊待機室”と書かれたプレートがある。

ガチャッ……

なんのためらいもなくワニはそのドアを開けた。ワニはこちらに向かって手招きする。

面接官「キミ達も入りたまえ。ティムとレイシーは少し待っていてくれ。」

ジュラ達三人も部屋へと入っていった。

バタン!

ドアが閉まった。シェリーが哀しそうにドアに近寄る。するとドアが再び開いた。

ジュラ「シェリー!!お前も入れ!!」

シェリーもドアの向こうへと入っていった。
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:46:56.04 ID:x8j4nxUU0
面接官「隊長、この三人が今度の新入隊員です。」

ワニがそう言うと部屋の奥に居た怖そうな男がやってきた。

隊長「三人?この犬は違うのか?」

隊長と呼ばれた男がシェリーに指を差して言った。シェリーはびくびくしながら目が潤んでいる。

ジュラ「いえ、これは僕のペットの犬です。」

思わずジュラが説明した。

女「へぇ、結構かわいいコリーじゃん。」

隊長と呼ばれた男の隣にいた黒髪のポニーテールの小柄な女性が言った。

面接官「では、よろしくお願いします。私はあとの二人の誘導がありますので。」

そう言うとワニはそそくさと行ってしまった。
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:47:18.46 ID:x8j4nxUU0
隊長「そうだな、では自己紹介を頼む。」

隊長がそう言うとヒョウのロックスが名乗りをあげた。

ロックス「自分はロックス・ヴァルガ、見ての通りヒョウです。この大きい身体を活かしてやっていこうと思っています。今後ともよろしくお願いします。」

ロックスがそう言い終わると周りで大きな拍手が起こった。よく見ると後ろの方にたくさんの人がいる。トランプの途中だった者や、世間話をしていた者、

さらには弁当を食っていた奴までいる。だが異様な威圧感を持っているのはこの隊長くらいだ。あとポニーテールの女性にも不思議なオーラを感じる。

エリオス「エリオス・マジェガンです。エルフなので足が速く、視力が良いので遠距離攻撃部隊に入ろうと思っています。以後、お見知りおきを。」

二人の自己紹介が終わった。次は自分の番だと緊張するジュラ。

ジュラ「えーっ、……僕はジュラ・ジャスティスといいます。まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします。えっと、それからこっちはペットのシェリーです。」

シェリーの背中をそっと撫でながら言う。シェリーも小さく会釈をする。隊長が前へ出てきた。隣に並んでみるとでかい。190cmはありそうだ。頭は角刈りの少し長いようなやつだ。
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:47:42.84 ID:x8j4nxUU0
隊長「オレは“キラーホーク”ここの部隊の隊長だ。しっかりしぼってやるからな、覚悟しておけ。」

そう言ってジュラの肩をポンとたたくと部屋の奥の方へと行ってしまった。

女「ふーん、このコ、シェリーっていうんだ。あたしはパンサー、“パンサー・ティクリス”よ。」

パンサーはシェリーの背中を撫でるとゆっくり立ち上がって言った。

パンサー「初日っからアレかもしんないけどさ、トレーニングルームに行かない?」

三人は首を傾げながらも彼女について行った。部屋の奥に赤いドアがある。

……にしても変わったドアである。ノブがなく変な金属製の機械のようなものがついている。

パンサーはその機械のようなものの中央にある細いラインにカードを差し込んだ。

ピ――ッ

パンサー「えっと、説明するよ。ここにある細いラインに右からカードを入れてさっと左へ引く。ここに入れるカードは個人カードね。ハイッ、さっき“クロックィル”から受け取ったやつね。」

ジュラ「クロックィル?」

パンサー「ワニの面接官。」

三人は一斉に頷いた。

パンサー「ここにわざわざ個人カードを入れるのは、誰が、いつ、どれだけトレーニングをしたかってことを記録するため。……って聞いてないかもしれないけど、一応言っとくね。」

ウィィィ――ン
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:48:15.94 ID:x8j4nxUU0
ドアが自動で右側へ滑っていった。部屋に入ると大量の機械と武器が置いてあった。剣や斧、槍、メイスや弓矢など、さまざまなものが棚に並んでいる。

パンサー「これはバーチャルトレーニングをするための機械よ。説明だけじゃ分かりにくいから実際やってみるわよ。まず自分がトレーニングしたい武器を選ぶ。」

そう言うと大量の武器の中から大剣を手に取った。

パンサー「なんで武器もバーチャルでやらないのかって思ってるでしょ?これは実戦のため。現物でやらないと、いざ本物の武器を持ったときに重くて使えないっていうことになるのよ。」

ロックスが手をたたいて大きく頷いた。パンサーはシンプルな赤いサングラス型スコープをつけて言った。

パンサー「…んで、トレーニングを始めるときはこのスコープをつけて、ここんとこの赤いスイッチを押す。」

武器を置いてスコープをはずし、髪を振りなびかせて言った。

パンサー「ま、あくまで仮想(バーチャル)訓練(トレーニング)だから、実戦で経験を積むことね。あと、仮想(バーチャル)対戦(ファイト)ってのもあるけど……やる?」

大きい瞳にどことなく鋭さのある眼に三人は息を飲んだ。

第四部 完
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:48:35.18 ID:HFILUuXg0
ここまでの効果音
ガタッ
ガチャッ
ゴクリ・・・
ブオォォォォンン!!
ビリビリッ
バチコォォォーーーーーーンン!!!
ブオォォォン!!
ブオォォォォンン!!
ピピピッ・・・、ピピピピッ・・・・・・
ズザァァッ!!
ブオォォォン!!
ズドオォォォン!!
ズドォォォン!!
ズバァァァァン!!!
ガチャッ……
バタン!
ピ――ッ
ウィィィ――ン


にぎやかな小説ですね^^
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:48:55.09 ID:+0c7h/ty0
まだ>>1しか読んでないが
初っ端から元気あるのなwww
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:49:57.89 ID:x8j4nxUU0
第五部 仮想対戦



 パンサーは棚から刃渡り30cmぐらいのナイフを二本選び出した。

パンサー「あ、そうそう、バーチャルトレーニング中に受けたダメージは現実には何ともないから。それとバーチャルトレーニング中に死んでも現実には関係ないから、つまり死なないってことね。」

そう言いながら二本のナイフを交互に右手で軽く宙にあげ、空中で数回転させて左手で受け取るという動作を繰り返している。それを見たエリオスはマジで開いた口がふさがらなくなっている。

そんなことには目もくれずジュラとロックスは早速武器を選んでいる。そのうちにジュラはトンファーを一本手に取り、不思議そうに見ている。おそらく初めて見るのだろう。

パンサー「あれっ?もしかしてトンファーを見たことないの?それはトンファーっていって二本でワンセットとして使う打撃武器よ。使い方はそのまんま、L字型になってるでしょ、短い方を握る。」

早速トンファーを二本手に取り構えてみる。

ジュラ「へぇ、変わった武器だなァ。オレこれにしよっと。」

パンサー「単純ねぇ。まぁ、最初は気に入ったものを使って慣れてきたら使いやすいものを使えばいいワケだからね。あたしもそうだったしね。」

と、助言はしたが誰も聞いてはいないようだ。ロックスが巨大なメイスを手に取り目を輝かせた。

ロックス「こいつぁでっけぇメイスだ。こいつに決めたぜ。」

パンサー「あとはあんただけよ、エリオスちゃん。」
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:50:26.93 ID:x8j4nxUU0
エリオス「あ……は、はいっ、僕はいつも通り弓矢でいいです。」

パンサーに微妙な目でにらまれたエリオスは少しびびっている。パンサーは勢いよくバーチャルトレーニングの機械に飛び乗って足を組んでいる。

パンサー「んで、対戦するの?しないの?」

三人は顔を見合わせた。びびっているのはエリオスだけだ。ロックスとジュラは目で合図した。

ジュラ「OK!やってやろうじゃねぇか。」

やる気満々で返事をするジュラとロックスに不安そうな顔をして声をかけるエリオス。

エリオス「あの、僕は遠慮しときます。」

クロックィル戦の時はあんなに元気だったのにさっきとは様子が違うようだ。

パンサー「よし、じゃああんたら二人でかかってきな。二人まとめて相手してあげるよ。」

ロックス「なめやがって………まぁいい、始めるぞ。」

三人はそれぞれスコープをつけ、いよいよ戦闘が始まろうとしていた。
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:50:55.82 ID:x8j4nxUU0
パンサー「おっと、画面の左上の方に緑のメーターがあるでしょ。そいつはライフゲージっていって全部無くなるとバーチャルトレーニング中では死んだことになり、

現実世界に強制的に戻されるから。あと、途中でやめたくなったらもう一度赤いボタンを押せばいいから。じゃあ、始めるわよ。」

ウィィ――ン

全員同時に仮想世界へと入っていった。



そこは何の変哲もない普通の部屋だった。さっきいた部屋よりは少し大きいようだ。

ジュラ「へぇ、ここが仮想世界……現実と対して変わらないな。」

自分の身体を見回しながらジュラは言った。トンファーを振ってみる。

ジュラ「おおっ!!仮想世界で動くと現実でも動くんだ……。」

トンファーを振り続けながらひとりで納得している。

パンサー「理屈はわかったかな?わかったところでそろそろ行くわよ!!」

足を慣らしていたパンサーはすごい速さで走り出した。上半身を屈ませ、両腕はどこから敵が現れても不意を突かれない構えになっている。

まさに忍者の身のこなしだ。狙われたのはジュラだ。一瞬の出来事に瞬時に右側に身をかわした。
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:51:06.21 ID:CLZw+ku80
ガッチガチやで!
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:51:35.32 ID:x8j4nxUU0
シュッ!!

パンサーの右ナイフはうまくかわしたが左ナイフが右肩に直撃した。

ズシャッ!!

現実のジュラに強い衝撃が走る。

ガクン!!

ジュラ「うおっ!!右肩が一瞬ものすごく重くなったぞ!!」

パンサー「仮想世界でダメージを負うと現実世界では強い衝撃となって伝わるのよ。」

バク転しジュラとの距離をとりながらパンサーは言った。既にジュラのライフゲージは七割になっていた。パンサーの背後から静かにロックスが現れた。

ロックス「オレがいることを忘れるな。」

ズバァァァン!!

巨大なメイスをおもいっきり振り下ろしたがパンサーにはかわされ、床に大穴が開いた。現実世界のロックスは大きな素振りをしている。

それを見ていたエリオスはすごくびびっている。ロックスのメイスの大振りをかわしたパンサーはそのままロックスの右足に両方のナイフで切りつけた。

ズシャッ!!ドシュッ!!

現実世界のロックスに大きな衝撃が走る。ライフゲージは残り六割。

またバク転で相手との距離を測るパンサー。バク転の着地を狙ってトンファーの一撃を振るジュラ。
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:52:14.04 ID:x8j4nxUU0
ブオォォン!!

かわされた!!バク転中に足を開いて着地地点を微妙に変えたようだ。右トンファーはスカしたがその一撃の勢いでジュラの身体は左側へ回転しつつある。その勢いを活かして左足での足払いを放った。

ブゥオン!!

今度は宙に飛んでかわした。そこへパンサーの左奥にいたロックスがメイスをおもいっきりフルスイングした。

ロックス「吹き飛べ!!」

ズガキィ――ン!!

パンサーの腹部に直撃した。まさにホームランだ。パンサーは吹き飛ばされ、後方の壁に激突した。

ズドォォ――ン!!

パンサーのライフゲージは残り三割。砂埃が舞っていてどこへいったのかまるで見えない。次の瞬間誰かが壁を、側面を走って来る!!

ダダダダダッ!!!

壁際にいたロックスが狙われた。

ザスザス!!

二本のナイフがロックスの首筋と脳天を貫通した。ライフゲージは一瞬にして無くなった。ロックスは現実世界へと強制的に戻されてしまった。

ロックス「くそっ!!なんて速さなんだ!!」

第五部 完
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:52:56.44 ID:x8j4nxUU0
   第六部 出陣は間近


ロックスが現実世界へ戻され、一対一になったジュラとパンサーは互いに3mほどの距離をとり、にらみ合っていた。

スピードでは絶対的にパンサーの方が上で、下手に動けばその速さで一瞬にして葬られることは目に見えていた。

両手にはしっかりとトンファーを握り、構えたままジュラは動かなくなった。パンサーの方も下手に動けなくなり、両手にナイフを構え、動きが止まった。二人の間に沈黙が流れる。

ゴクッ……

たまらなくなり息を飲んだジュラ。その瞬間、パンサーが動いた。右足で思い切り踏み切り、ジュラの右側にとんできた。

再び右肩を狙われる!!そう感じたジュラは左足で真後ろにバックジャンプした。だが、パンサーが狙ったのは右肩ではなかった。

ジュラの右足一歩手前でパンサーは左足を地面に着けた。…が、ステップに切り替えた。右肩を狙うように見せたのはフェイントだった。

今度はジュラの左側に勢いよくとびこんだ。パンサーの左ナイフがジュラの左肩を襲う。

ガキィィ――ン!!

高らかな金属音が部屋に響く。間一髪左トンファーで防いだジュラ。そのままジュラの後方へ落下し、

着地の瞬間前転して衝撃を和らげ、すぐさま後方を振り返るパンサー。しかし、ジュラの姿はない。急いで周りを確かめるパンサー。

トンッ!!
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:53:56.43 ID:x8j4nxUU0
パンサーの頭に逆立ち状態で手をつくジュラ。まるでクロックィル戦のエリオスのように華麗に舞った。

両手はパンサーの頭を掴んだまま両足をパンサーの頭につける。

ズバァァァン!!

そのまま両手を放し、両足におもいっきり力を入れパンサーの頭を蹴り飛ばした。

パンサーは吹き飛び、ジュラもその勢いでパンサーとは逆方向へととんだ。

ジュラ「女性には少し失礼な攻撃だったかな?上品にやってる余裕がなくてね。」

華麗に着地を決め、得意気に言う。パンサーのライフゲージは無くなっているように見えるほどごくわずかしか残っていなかった。

頭を左右に振りながらゆっくりとパンサーは立ち上がった。

パンサー「なかなかやるじゃないの。頭への一撃は結構効いたわよ。」

口元に少し笑みを浮かべながら言った。再び二人は向かい合ったまま動かなくなった。だがさっきとは明らかに状況が違う。

ジュラとパンサーの距離は2m弱、ジュラの1m後方には壁がある。壁際は危険だと直感し、壁から離れようとしたその瞬間、

パンサーが壁に向かって走り出した。やばい!!そう思い走り出そうとしたが、このままでは間に合わない。彼女は速すぎる。

壁を蹴り、その反動で逃げようとしたが1mの壁との距離が裏目に出て、足がどうしても壁にとどかない。その時すでにパンサーは側面を走る。

距離1m、防御が先かパンサーのナイフが先かというその時……

シュイ――ン!!
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:54:18.37 ID:x8j4nxUU0
二人とも強制的に現実世界に戻された。



キラーホーク「仕事だ、行くぞ。」

ウィ――ン

そう言うとトレーニングルームを出て行った。スコープをはずし髪を振るパンサー。

パンサー「もう!!いいところだったのに。この勝負はしばらくお預けね。」

ロックスが不思議そうにジュラを見る。

ロックス「勝てそうだったか?」

ジュラ「いや、まったく歯が立たなかったよ。」

そう言ってスコープをはずすジュラ。そこへパンサーが歩み寄る。

パンサー「ジュラ君?…だったよね。キミなかなかやるじゃない。これからが楽しみね。」

ウィィ――ン
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:54:35.64 ID:BPnnueuz0
もう効果音禁止な
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:54:41.24 ID:x8j4nxUU0
そう言ってトレーニングルームを出て行った。エリオスが近寄ってくる。

エリオス「僕達も行きましょう。」

そう言われるとジュラは持っていたトンファーを元の棚に戻した。三人がトレーニングルームを出ると、皆整列していた。隊長がこちらに手招きをするのでジュラ達もその列に並んだ。

キラーホーク「それでは指令を伝える。“ランタム”の街に例の反乱軍が現れて暴れているらしい。ただちにランタムに向かい掃討を実行する。以上。速急に現場に向かうように。」

隊長がそう言うと皆武具を装備し、足早に部屋を出て行った。部屋に残ったのは隊長にパンサー、ジュラ、ロックスにエリオス、それと部屋の隅に居たシェリーだ。

キラーホーク「お前らも武器とアーマーを装備しろ。新人だからって仕事しなくていいわけじゃない。」

そう言って隊長は三人分のJAW特製のアーマーを渡してくれた。特製アルミでできたアーマーだ。エメラルドグリーンの下地に白い数本のラインが入っている。

背には“グレイテスト・フォース”と、黄色い横文字で書いてある。

ジュラ「グレイテスト・フォースって何ですか?」

アーマーを装着しながらジュラが尋ねる。エリオスとロックスも興味ありげに隊長に視線を向ける。

キラーホーク「グレイテスト・フォース、ここの最高軍事課の軍隊名だよ。“絶大なる軍勢”って意味だ。」

そのまんまじゃないかよ、と言わんばかりの顔でため息をつく三人。なんてダサいんだ、誰が決めたんだよと言いたそうな顔をしていたのでパンサーが言った。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:55:14.02 ID:x8j4nxUU0
パンサー「グレイテスト・フォースっていう軍隊名は隊長が付けたのよ。」

三人は一斉に隊長に注目した。なにやら誇らしげな笑みを浮かべて隊長は大きく頷いた。大きな勘違いをしているようだ。

アーマーを装着し終えて武器庫からトンファーを二本持ってきたジュラは隊長に質問した。

ジュラ「そういえばさっき言っていた反乱軍って何なんですか?」

キラーホーク「反乱軍とは、このJAWと正反対な存在で、何かと我々の仕事の邪魔をしてくる。

だが、その目的はまったくわからんのだ。結構大きな組織らしいんだが……。」



謎の組織との対立。何か大きな裏があるのではないかと確信するジュラ。メイスを手に取り少しアーマーが窮屈そうにしているロックス。

二本のナイフを両肩についた鞘に入れ、余裕を見せるパンサー。そんなパンサーを呆然と見つめるエリオス。

そんなエリオスの眼を見て何かわかったようにシェリーはうなずいた。

第六部 完
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:55:23.67 ID:aAZbLpmZ0
これは、小説じゃなくて地の文のある台本
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:55:39.68 ID:x8j4nxUU0
第七部 噂のお部屋は520号室


キラーホーク「ランタムの街はここから北へ700m、走れば三分で着く。行くぞ。」

そう言って隊長は部屋から出て行った。全員隊長の後に続く。

パンサー「じゃああたしは先に行ってるから。」

そう言うとパンサーはすごい速さで走っていった。エリオスは走りながら開いた口がふさがらない。



三分ほど走るとランタムの街に着いた。反乱軍は既に警官隊とぶつかっていた。

パンサーは早くも加勢している。キラーホークが警官隊の隊長らしき男の肩をポンとたたいた。

キラーホーク「もう下がっていいぞ。あとは我々に任せてくれ。」
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:56:18.42 ID:x8j4nxUU0
そう言ってゆっくり前の方へと歩いていった。反乱軍のグループは七、八人程度。全員黒いアーマーを着ている。

一目見ただけではあまり頑丈そうには見えないアーマーだ。手には刃渡り25〜30cmくらいのナイフを持っている。

パンサーのと同じぐらいのやつだ。目的はわからないがそこら中の窓ガラスを叩き割っている。その光景を見てキラーホークは指示を出した。

キラーホーク「一掃しろ。」

キラーホークがごっつい右手の親指をならすとエメラルドグリーンのアーマーを着た隊員達が一斉にかかる。

一分とかからずに反乱軍グループを全員見事に捕まえた。そのうちの一人にキラーホークが近寄る。

キラーホーク「目的はなんだ?」

人差し指で相手のあごを持ち上げ反乱軍グループの一人に尋ねる。

もちろん何も答えようとせずに、じっとキラーホークの顔をにらみつける。

ドガッ!!

右足のかかとで思い切り相手の頭を蹴りとばすキラーホーク。

キラーホーク「連行しろ。」

呆然として見ている警官にゆっくりと歩み寄りながら告げる。キラーホークはそのままジュラの元までやってきた。

キラーホーク「オレ達の仕事はいつもこんな感じだ。手加減はするな。情をかけるな。

迷いは弱さに繋がり、情をかけることは負けを意味する。覚えておけ。」
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:56:37.95 ID:x8j4nxUU0
そう言うとキラーホークはどこかへ行ってしまった。そこへパンサーが現れた。

パンサー「あんた達の出番はなかったみたいね。」

そう言ってパンサーもどこかへ行ってしまった。

ロックスは、ふぅと軽いため息をつくとその場にしゃがみ込んだ。周りを見回して今回の仕事の終わりを感じたジュラはひとまず本部へ戻ることにした。



本部へ戻るとキラーホークとパンサーはすでに部屋で待機していた。帰ってきたジュラに走り寄るシェリー。シェリーの背中を撫でながら思い出したように言った。

ジュラ「あの、ここに専用の寮ってありますよね?そこの部屋を貸してもらえるよう聞いてたんですけど……」

パンサー「ええ、そのことならクロックィルから聞いているわ。案内しましょうか?」

そう言って部屋のドアを開け、外に出てジュラを目で誘うパンサー。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:56:56.75 ID:x8j4nxUU0
本部から出て一分ほど歩くと寮に着いた。なかなか立派な寮だ。JAWの隊員全員が寮通いしているとも感じさせる程の大きさだ。とにかく中に入ってみる。

パンサー「えーっと、ジュラ君はと……236号室。あたしと同じ部屋じゃない。」

新入隊員の部屋割りがメモってある紙を見ながらパンサーが言った。ジュラはかなり驚いた表情で、マ、マ、マ、マ、マジっすかァ!!と言わんばかりに口元が震えている。そんなジュラの顔を見上げ、少し恐い顔をするシェリー。

パンサー「あははっ。冗談よ、冗談。もしそうだったとしても変なマネしたらボコボコよ。」

とびっきりの笑顔で強烈なことを言うパンサーに冷や汗たらたらのジュラ。シェリーも安心したように笑みを浮かべる。

パンサー「えっとねぇ、本当のこと言って236号室って言ったら相部屋で、お相手は……エリオスちゃん!!」

肩で驚くジュラとシェリー。頭をかきながら壁に寄り掛かるジュラ。

ジュラ「マジかよ。オレあいつちょっと苦手だなァ。」

そう言ったジュラに同感だとばかりにうなずくシェリー。

ビリビリッ

メモをちぎって部屋の鍵と一緒に渡すパンサー。

パンサー「はい。ここがあたしの部屋だからときどき遊びに来てね。んで、これが236号室の鍵。」

そう言ってパンサーは寮の出口に向かい寮を後にした。

メモと鍵を持ったまま呆然と突っ立っているジュラの服の裾をシェリーが引っ張る。

シェリー「部屋を探しましょう。」
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:57:07.22 ID:ljIDE9Mv0
ってか、読んでる人って居るの?
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:57:23.17 ID:x8j4nxUU0
そう言うとジュラの手から部屋の鍵を取り、口にくわえてトコトコと歩き出したシェリー。

少し遅れてジュラもシェリーの後について歩き出した。持っていたメモを広げてみると“520”と書かれていた。



ある部屋の前でシェリーが立ち止まった。そしてその部屋のドアの前で後ろ足で立ち、口にくわえていた鍵を器用に鍵穴に差し込んだ。

カチッ

鍵が開いた。そこへようやくジュラがやってきてドアを開けた。結構広い部屋だ。部屋全体で十四畳くらいの広さだ。

入ってすぐ左手にトイレ兼浴室がある。部屋の奥には窓を通して床面全面板張りのバルコニーへと繋がっていて、ホテルの様な造りになっている。

早速中に入ってベッドがないか奥へと進む。すると部屋の隅にシングルベッドを二つ発見。次の瞬間猛ダッシュでベッドに飛び乗るジュラとシェリー。

ジュラ「よっしゃー!!アパートにいるときはベッドじゃなかったから相当嬉しいぞー!!」

そう叫びながらベッドの上で飛び跳ねるジュラとシェリー。その時、部屋のドアが開いた。

エリオス「………あの……何してるんですか?」

驚きのあまり目を大きく見開いてドアの方を振り返るジュラとシェリー。ドアのところには青ざめたエリオスが立っていた。

ジュラ「いや……別に………何でもない……。」

第七部 完
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:57:57.16 ID:x8j4nxUU0
第八部  軽い罠


 翌日、朝早く目を覚ましたジュラは窓から外を眺めた。緑色にきれいに染まった山々が見える。

外の景色を見ながら深呼吸をする。後ろを振り返るとエリオスとシェリーはまだぐっすり眠っているようだ。

その間にジュラは身支度を済ませた。ちょうど着替えが終わり、トンファーを腰に装着していたとき、シェリーが目を覚ましたようだ。

ジュラ「朝食をとりに食堂に行ってくるわ。」

まだソファの上で丸くなっているシェリーにそう言うと部屋から出て行った。



食堂に着くとそこにはすでにロックスとパンサーの姿があった。ロックスの前にはすごい量の皿が積み上げられている。

それでもまだ食べ続けている。すごい食欲だ。パンサーはあきれた様子で歩いてくるジュラを見つけると手招きして言った。
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:58:14.32 ID:x8j4nxUU0
パンサー「あっ、ジュラ君。ここ空いてるから座ってもいいわよ。」

ジュラ「ここの食堂って全部バイキングなんですか?」

そう言ってパンサーの隣までやってきたジュラ。ロックスはジュラには目もくれずに食べ続けている。

パンサー「ええ。朝昼晩そうだけど、昨日の夕食のときもそうだったでしょ?」

ジュラ「昨日は部屋に帰ったらすぐに寝たんで夕食をとってないんだ。」

理解したかのように数回軽く頷いたパンサーは食堂の奥の方を親指で指差した。その方向を見るとたくさんの隊員達が食料を奪い合っている。その様子を見てジュラも駆けて行った。



うまく食料を調達してきたジュラはパンサーの隣の席に座った。少し息が荒くなっている。

パンサー「大変だったでしょ?いつもこんなのよ。だから食堂には出来るだけ早く来たほうがいいわよ。」

そう言ってパンサーは空になった食器を定位に戻しに行った。

ガツガツと食べ物を口にかき込むジュラ。そこへパンサーが戻ってきた。パンサーはジュラの向かいの席に座り、頬杖をついて尋ねた。

パンサー「ねぇねぇ、ジュラ君っていくつなの?」
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:58:34.80 ID:x8j4nxUU0
突然の質問に驚きながらも口にたんまり物を詰め込んだ状態で二十二歳だと告げる。

パンサー「えーっ!!ウソー、全然見えないよ。十七、八くらいかと思ってたのに。そしたらあたしと同い年だなーって思ってたのにな。ちなみにあたしは十七歳でーす。」

ブバ―――ッ!!

カシャ――ン!!

それを聞いていたジュラと少し向こうにいたロックスが口から汚物ブレスを吹いた。

それと同時に食堂の入り口にいたエリオスが手に持っていた部屋の鍵を落とした。

エリオスの足元にはエリオスの顔を見上げるシェリーの姿があった。

エリオス「そ、そ、そんな……十七だなんて、僕よりひとつ下じゃないか。二十歳くらいと思っていたのにぃ――!!」

そう言うと走って食堂から出て行った。それを見て全員首を傾げた。

ジュラ「何しに来たんだ?あいつ………。」
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:59:02.20 ID:x8j4nxUU0
ジュラ達一同は食事を終えるとすぐに本部へと向かった。シェリーはジュラ達を見送るとジュラの部屋へと戻っていった。

待機室に入るとすでに全員が揃っていた。エリオスも既に来ていた。

キラーホーク「お前達で全員集合だ。各自、トレーニングに励むように。」

隊長専用のイスに座り机の上で足を組んでいた隊長はそう言うと、その場で眠ってしまった。

隊長がトレーニングをさぼってどうするんだよ、みたいなことをそこにいる全員が考え、各自トレーニングを始めた。

ジュラ達もバーチャルトレーニングでもしようと思い、トレーニングルームのドアの前で個人カードを探していると、突然待機室のドアが開いた。

隊員「大変だ!!昨日の反乱軍グループの一味が北の“ノースヴィコナ”で暴れている!!至急応援を頼む!!」

そう言うとその隊員はさっさとどこかへ行ってしまった。待機室にいた隊員は皆ざわついているのに、それでもまだ隊長は起きない。パンサーが隊長を起こして事情を説明する。

キラーホーク「よし!!それでは直ちに現場に向かってくれ!!」

隊長がそう言うと隊員は皆部屋から出て行った。部屋に残ったのはいつもの四人。

キラーホーク「パンサーとロックスも向かってくれ。ジュラはここに残ってくれ。」

隊長が指示するとパンサーとロックスも部屋を出て行った。隊長と二人っきりになったジュラは隊長に尋ねた。

ジュラ「隊長、ノースヴィコナってどこにあるんですか?」

キラーホーク「ノースヴィコナ?昨日行ったランタムの街の更に10km程北に行ったところだ。」

ジュラの質問に親切に答えたキラーホークは再び眠ってしまった。やることがないジュラは近くにあった10kmの鉄アレイを交互に持ち上げ始めた。
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:59:24.85 ID:x8j4nxUU0
皆がノースヴィコナに向かっておよそ20分後、待機室のドアが突然勢いよく開いた。

隊員「たっ、隊長!!大変です、“ソースリム”に敵襲です!!援軍の要請です!!」

血相を変えてとび込んできた隊員の目に映ったのは待機室に残ったたった二人の姿だった。

キラーホーク「やはり罠か。だが、やばいな……ソースリムと言えば“ポルタスの仮面”………奴ら、狙いはそれだったのか!?」

かなり深刻そうな顔をして机を叩く隊長に余裕はまったく感じられなかった。

ジュラ「ポルタスの仮面って何ですか?」

キラーホーク「“不死鳥の化石”、“邪神の天秤”、ポルタスの仮面。

この三つは古の三神器と云われていて、三つ揃えてある場所であることをすれば古の竜神が復活するとされているんだ。」

そう言いながら部屋の隅に立てかけてあった大きな斧を肩に担いで隊長は言った。

キラーホーク「行くぞジュラ!!南に………ソースリムに!!」


第八部 完
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:59:51.28 ID:+CB/rQlE0
アイタタタタ
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:59:56.21 ID:x8j4nxUU0
第九部  黄金に輝く戦慄の鎧

JAW本部から南に20km程行ったところにあるソースリムの街に向かい、ジュラとキラーホークの二人は装甲車で出発した。

装甲車の中には運転手を含め、八人の隊員しかいない。ジュラとキラーホーク以外の六人は二次軍事課の精鋭だ。ソースリムへ向かう車中、キラーホークはジュラに語った。

キラーホーク「古の竜神は、己を復活させた者に味方として力を貸すのだという話を聞いたことがある。竜神と言えども不死身ではないらしいが、敵に回すと厄介なことになるな……。」

そう言いながら両刃の斧の切っ先を見つめているキラーホーク。そして手元に置いてあった兜をかぶった。

キラーホーク「ジュラ……お前に言っておきたいことがある……。反乱軍グループの中にもズバ抜けた実力を持った奴らがいる。

奴らは“エージェント”と呼ばれている。かなりの猛者だ。オレでも勝てるかどうかわからん。」

その場にいた全員が静まり返り、息を飲んだ。キラーホークは話を続けた。

キラーホーク「恐らく今回のソースリムの襲撃にエージェントが加わっているだろう。エージェントは身体のどこかに鷲(わし)の刻印がある。

そしてこれだけは忘れるな、エージェントに出くわしたら……逃げろ!!とにかく逃げろ!!まともに戦って勝てる相手じゃない。分かったな?」

ジュラはキラーホークが深刻そうに話しているのを見て、しばらく瞬きもせずにキラーホークの目を見つめていたが、話が終わると大きく一回頷いた。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:00:19.66 ID:3YY+3ot/0
そんなことをしているうちに装甲車はソースリムの街に到着した。

バタン!!

装甲車を降りるとそこは既に戦場と化していた。商店街は見る影も無く、民家は焼けただれ、煙が上がっている。

キラーホーク「くそっ、………遅かったか……。」

そう言って肩を落としていたのもつかの間、焼けた民家の向こうから反乱軍らしき連中が現れた。

先日通りの黒いアーマーを着ている。こちらに襲い掛かってくる反乱軍にキラーホークは巨大な斧を一振りした。

ブオォォォン!!

一度に黒いアーマーの五、六人の上半身が宙を舞う。

キラーホーク「ザコを処分しろ。」

キラーホークは残りの隊員にそう指示すると街の奥の方へと入っていった。



バキィィン!!

ドサッ…
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:00:21.34 ID:UuFgR4WxO
読む気しないな
オナニーは回線切ってからやれよ
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:00:30.89 ID:6eNInhFv0
敵って誰だよ
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:00:35.61 ID:3YY+3ot/0
ジュラも多少のザコを片付けるとキラーホークの後を追っていった。周りは煙が立ち込めていてよく見えない。

しばらくするとザコを処分し終わったのか、妙に静かになった。そこへキラーホークが煙の向こうから現れた。

キラーホーク「……案の定、ポルタスの仮面がそっくり無くなっている。」

下を向き歩きながら彼はそう言い、そのままジュラを通り越していった。キラーホークがジュラより3m程後方へ行ったとき、

うぎゃ―――――!!

ぎぃゃ―――――!!

ドサッ

ジュラの後方で悲鳴が聞こえた。煙が立ち込めていてよく見えないが、地面に転がっているのはエメラルドグリーンのアーマーの隊員だ。ジュラ達は息を飲んだ。
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:01:02.90 ID:3YY+3ot/0
煙が澄んできて周りが見えるようになってきた。キラーホークの5m前方に誰かが立っている。

黄金に輝くアーマーだ。それも全身を覆うプロテクトアーマーだ。あれだけ重いアーマーを装着していれば普通の人間なら動くこともままならないだろう。

ようやく全身が見えてきた。全身まっキンキンのアーマーに身を包んだ身長190cmぐらいの男が立っている。頭には兜をかぶっていて鼻より下しか見えない。

右手に構えていたのは見たこともない武器だ。剣と斧が一つになったような武器だ。剣の持ち手から2mぐらい刃が伸びていて、先は鋭く尖っている。

切っ先から下60cmぐらいのところで刃がもう一本内側に円を描くように出ており、その円を描いた刃の中央辺りに持ち手がもう一つある。

そして右手でかざされた武器の切っ先にはエメラルドグリーンのアーマーを着た隊員の身体が突き刺さっていた。キラーホークは彼を見て戦慄した。

キラーホーク「奴だ………奴がエージェント、地獄の殺し屋“ヘル・ジャッカル”!!」

キラーホークにそう言われた黄金の鎧の男の肩には、確かに鷲の刻印があった。その男は“斧剣(ぶけん)”と呼ばれる武器を一振りした。

ドサッ

切っ先に突き刺さっていた隊員の身体は地面に叩きつけられた。その男はこちらを向き、口元で微妙に笑った。そしてゆっくりと口を開いた。

ジャッカル「………ポルタスの仮面をどこに隠した?」
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:01:18.74 ID:3YY+3ot/0
その言葉にジュラとキラーホークは困惑した。ゆっくりと武器を構えてキラーホークは答えた。

キラーホーク「……何のことだ?」

ジャッカルは口元が少し引きつった様子で半歩前進して言った。

ジャッカル「とぼけても無駄だ……言いたくないのなら力尽くで聞くまでだ。」

ジャッカルは武器を構え、今にもとびかかってきそうな雰囲気である。キラーホークは深呼吸をして、呼吸を整えながら腹をくくったように言った。

キラーホーク「………そうか……仕方ない……ジュラ、フォローを頼む。」

キラーホークは左足を大きく後ろに下げ、その足にぐっと力を入れた。ジャッカルの口元が動いた。

ジャッカル「フン……身の程知らずが。」

そう言ったのを合図にしたかのようにその瞬間キラーホークが駆け出した。

ブオォォォン!!

キラーホークが素早く一撃を振り下ろした。

ガチィン!!
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:01:28.36 ID:77pdKouj0
酷いな、まぁ、俺は一人称で書くからなんにも言えないけど
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:02:08.86 ID:3YY+3ot/0
ジャッカルは振り下ろされた斧の刃を左手の親指と人差し指で挟んで受け止めた。

その行動に一瞬たじろいだキラーホークだったがすぐさま持っていた斧の柄を肘撃ちの要領で打ち上げた。

しかし、ジャッカルは持っていた武器を地面に刺し、その一撃を右手の掌で受け止め、その状態でジャッカルの右足は勢いよくキラーホークの腹部に一撃を決めた。

あまりの痛さにその場でしゃがみ込んでしまったキラーホークに容赦なくジャッカルの右足の二撃目が決まった。

思い切りサッカーボールを蹴り飛ばすように蹴り上げられたキラーホークは5m程吹き飛んだ。

それを見ていたジュラは居ても立ってもいられなくなりジャッカルへと突進していった。

だがジャッカルは突進してくるジュラの方を向いてもまったく動じなかった。ジュラは渾身の力を込めて右トンファーを振った。

だが、あっさりジャッカルの右手に止められてしまった。すぐに左トンファーに派生するが、それもあっさりと右手で止められてしまった。

何度も左右交互にトンファーを繰り出すものの、すべて右腕一本で止められてしまう。

ガシッ!!
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:02:35.60 ID:3YY+3ot/0
ジャッカルの右腕に首を掴まれたジュラ。

ジャッカル「片手で十分だ。」

そう言うと右腕一本でジュラの身体をゆうに持ち上げ、そのまま頭から地面に叩きつけた。

その衝撃でジュラは気絶してしまった。ジャッカルは左手に持っていたキラーホークの斧を適当に投げ捨てると後ろを振り向いて歩いていった。

後方で待機していた反乱軍兵士にジャッカルはキラーホークに親指を差して言った。

ジャッカル「こいつを連行しろ。」


第九部 完
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:02:46.47 ID:lcCUiPDr0
ガッシボカッスイーツ(笑)
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:03:01.93 ID:3YY+3ot/0
第十部  帝国建国の事実





 ジュラが気付いたとき、周りに人の気配はまったく感じられなかった。ジュラはしばらく周りを見回していた。

ジュラ「隊長………?そういえば隊長は……」

隊長の姿どころか誰も居ない。そこはもう砂埃が舞う荒れ果てた街になっていた。

しばらくの間、呆然としてしゃがみ込んでいたジュラだったが、ゆっくりと歩き出した。

少し歩くと、地面にエメラルドグリーンのアーマーを着た隊員が何人も転がっている。

皆、息はなかった。そうして歩いていても隊長の姿だけはどうしても見つからなかった。

そのままその場に立ち止まったジュラの脳裏に黄金の鎧が浮かび上がってきた。

ジュラ「まさか……ポルタスの仮面……黄金の鎧………!?」

そう一人つぶやくと、停めてあった装甲車に飛び乗り、急いでJAW本部へと戻った。



 本部に到着すると急いで待機室へ向かう。

ガチャッ!!
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:03:19.96 ID:3YY+3ot/0
勢いよく部屋のドアを開けた。そこにはいつも見慣れた隊員の顔が揃っていた。皆ジュラに注目する中、パンサーが歩み寄ってきた。

パンサー「隊長は……?」

ジュラはしばらく下を向いたまま黙り込んでいたが、やがて口を開いた。

ジュラ「わからない……。黄金の鎧のヘル・ジャッカルに襲われて……気を失っていたんだ……。そして目が覚めたら隊長は既にいなかったんだ。」

パンサー「ヘル・ジャッカルですって!?どうしてエージェントがこんなところに………」

ジュラが話し終わらないうちにパンサーが血相を変えて言った。

ジュラ「……そういえば隊長、やつらの目的はポルタスの仮面だったのか、って言ってましたよ。」

ジュラが思い出したようにそう言うとパンサーは右手をあごに当てて頷いた。

パンサー「ポルタスの仮面に詳しいのならあたしの知り合いにいるわ。とりあえず行ってみましょう。」

そう言ってパンサーは棚にあったナイフを再び両肩の鞘に納めた。

パンサー「行くのはあたしとジュラ君だけ。他の皆はここで待機してて。」

そう言ったパンサーに嫌そうな顔をするエリオス。それを見たパンサーは少し頭にきた。

パンサー「隊長がいない間はあたしが指揮を執る。わかったわね!!」

激しい口調で恐そうに言ったパンサーに怯えた顔で小刻みに頷くエリオス。

パンサー「さぁ、行きましょう。」
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:03:33.94 ID:3YY+3ot/0
そう言ってジュラと共にパンサーは部屋から出ていった。ジュラは廊下を歩きながらパンサーに尋ねた。

ジュラ「ポルタスの仮面に詳しいってことは竜神についても詳しく知っているんですかね?」

パンサー「う〜ん、そうなんじゃないかなぁ。それと彼は“エレメンタラー”だから味方につければ結構な戦力になるわよ。まぁ、無理だろうけど。」

ジュラ「エレメンタラー?」

パンサー「人に有らざる能力を備える者のことよ。そういう突飛な力を持ってる人って偏屈なのが多いのよね。」

軽く笑みを浮かべながらそう言うパンサーにジュラも笑って応えた。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:03:35.09 ID:JsC8aNMP0
小説のクセにほぼ会話文な件
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:03:42.01 ID:6eNInhFv0
携帯小説以下が存在するなんておもわなんだ
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:03:56.54 ID:3YY+3ot/0
 その頃、時を同じくしてキラーホークは西の孤島へと連れられていた。キラーホークはたくさんの反乱軍兵士に連れられ車から降りると、目の前に大きな城が建っていた。

キラーホーク「な、何だこの城は……いつの間にこんなものが……」

そう言って驚いているキラーホークの後ろから黄金の鎧のジャッカルが歩いてきた。

ジャッカル「フフフッ……これが帝国城だ。」

その一言でキラーホークは固まってしまった。単なる反乱軍だと思っていた軍団が帝国を築き上げていたのだ。

キラーホークはそのまま城の中へと連行されていった。大きな城の中へ入ったキラーホークは何やら風変わりな個室へと連れられた。

そのまま変なイスに鎖で縛り付けられた。そこへジャッカルがやって来た。

ジャッカル「キラーホーク君、だったかな?ポルタスの仮面はどこへやったのだ?」

キラーホークの正面にあったイスに腰をかけ、足を組むとそう言った。

キラーホーク「知らないと言っているだろう。それに、もし知っていたとしても貴様らなんかに話すと思うか?」
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:04:33.74 ID:SLsUJDxl0
携帯小説なら許されるレベルだな。
とてもじゃないが、全部読む気にはならんが。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:04:39.82 ID:3YY+3ot/0
鎖で縛り付けられて身動きが取れなくなってもキラーホークは強い口調で答えた。

ジャッカルは静かに組んでいた足を下ろし、被っていた黄金の兜をはずした。青く短い髪に金色の眼、ほんの少し色白の肌である。

まさに綺麗に造られたというに相応しい顔をしている。西洋の騎士を思わせる眼である。

ジャッカルは少し前屈みになりキラーホークに顔を近づけて言った。

ジャッカル「もう一度言う。ポルタスの仮面をどこに隠した!?」

さっきよりも強い口調で言った。だがキラーホークはまったく動じることなく静かに答えた。

キラーホーク「……知らないと言っているだろう……」

ジャッカルは静かに前屈みの姿勢を元に戻し、そのままイスの背もたれに背中を埋めると右手の親指を鳴らした。

パチン!!

その瞬間キラーホークの身体に強烈な電流が走る。五秒ほど電流を流し続けると止まった。キラーホークは頭を前に屈ませるとぐったりとしていた。

ジャッカル「そいつを地下牢にぶち込んでおけ。殺すんじゃないぞ。」

そう言うとジャッカルはイスから立ち上がった。すると突然個室のドアが開いた。

兵士「“ディスカード”様がお見えです。」

ジャッカル「よし、通せ。」
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:04:40.54 ID:iEASHZ7A0
>>1
ジャインナルwwwwwwwwwwwwww
うち壁薄いんだから笑わせるなwwwwwwwwwwwww
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:05:15.08 ID:3YY+3ot/0
その会話が終わると兵士の向こうから体長5mはありそうな巨大なゴーレムがやってきた。

ディスカード「兵士の召集が完了しました。」

巨大なゴーレムがそう言うとジャッカルは部屋から出て行った。ジャッカルはしばらく廊下を歩くと大広間に出た。

そこにはすごい数の兵士が集まっていた。数千もの兵が上を見上げている。例の黒いアーマーの兵士はほんの一部で、巨大な蟻、クマ、トカゲ、ライオンやカマキリ、人以外の兵も数多くいる。

ジャッカルは二階のバルコニーから吹き抜けの一階へと両手を広げて叫んだ。

ジャッカル「長年、力を蓄えてきた我ら帝国。この星、ジャインナルの世界を統一し隔てない世界を築くのだ。

帝国こそがこの星の未来を導くのだ。時は満ちた、今こそ動き出すときなのだ。皆、私に命を預けてくれ。

不屈の帝王ジャッカルに不可能はない。」


第十部 完
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:05:23.88 ID:KGNqb1WxO
なんか>>1から小説書く勇気をもらった
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:05:40.16 ID:3YY+3ot/0
第十一部  銃装備!!高性能?メカ


ジュラとパンサーはJAW本部前に停めてあった装甲車に駆け込んだ。パンサーは運転席に座るとエンジンをかけた。ジュラは目を疑った。

ジュラ「あれっ!?そういえばパンサーさんって17歳じゃなかったですか?」

パンサー「あれ、知らないの?JAWに所属すればそんな細かい法律は関係ないのよ。だから凶悪犯とかは殺しちゃったりするわけ。」

ジュラは頷きながら助手席のシートベルトを締めた。



装甲車で走ること三十分余り、大きな街についた。しばらく街の中を走ると何やら大きな建物が見えてきた。パンサーはそこで車を停めた。

バタン!!
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:06:11.53 ID:3YY+3ot/0
車から降りるとパンサーは早速建物の中へと入っていった。ジュラもそれに続いて入っていった。

中に入ると何やらたくさんの研究員らしき人達が忙しそうに足早に通路を駆ける。研究員のようだというのは、その服装から連想したものだ。

どうやらここは研究所のようだ。パンサーはそのままズカズカと奥の方へと入っていった。奥に行くと狭い通路が続き、その先にはドアがあった。

パンサーはそのドアを開けて中に入っていった。中には一人の男が赤と青の変わった縞(しま)模様の仮面を手にとって観察していた。

パンサー「それがポルタスの仮面?」

パンサーが不思議そうにそう言うとその男は立ち上がり、嬉しそうな顔で右手を出した。

男「やぁ!パンサーじゃないか。久しぶり。今日はどうしたんだい?」

そう言うとその男はパンサーと握手を交わした。その男はイスにかけるように勧めるのでジュラとパンサーはその男の向かいのイスに腰をかけた。

パンサー「ジュラ君、こちらがこの研究所の責任者であり創立者の“ラトゥール・ヴァスカンス”さんよ。」

パンサーがそう言ったのでジュラとラトゥールと呼ばれた男は互いに会釈を交わした。

ジュラはラトゥールに向け軽く右手を差し出したが、ラトゥールはそれに気付かなかったのか、イスに腰をかけ直した。

その後、パンサーはこれまでの経緯(いきさつ)を詳しくラトゥールに話した。

ラトゥール「なるほど。その反乱軍の狙いはポルタスの仮面……つまり竜神の復活か……。

だが幸運なことにポルタスの仮面はここにある。研究するためにソースリムから借り出していたんだ。」
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:06:13.31 ID:kFlLsXlA0
これまでこの糞小説書き溜めてたんだよな>>1って・・・
どんな人生送ってきたんだ?
間違いなく友達は居ないだろうな
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:06:33.17 ID:3YY+3ot/0
そう言ってラトゥールはさっき見ていた赤と青の奇妙な縞模様の仮面を見せてくれた。そのとき、窓から一羽の鳩が入ってきた。足には何やら手紙らしきものを付けている。

ジュラ「伝書鳩……ですか?」

ラトゥール「まぁ、そんなところだ。」

そう言うとラトゥールは鳩の足に付いていた手紙を読み出した。

ラトゥール「どうやらキラーホークは奴等に連行されて西の孤島、“セント・エリム島”にいるようだ。」

そう言ったラトゥールの顔をどうしてそんなことがわかるんだよとばかりの顔で見ているジュラとパンサー。

ラトゥール「それともうひとつ。奴等、反乱軍なんかじゃない。帝国を築き上げている、立派な帝国軍だ。」

パンサー「西の孤島に帝国ね。隊長を救出に行くわよ。」

帝国建国の事実を知ってもパンサーは驚いていないようだった。多かれ少なかれそのことには察しがついていたようだ。パンサーは急いで部屋を出て行った。

ラトゥール「そうだ、こいつを持っていってくれ。戦いに役立つようにと造っておいたメカだ。まだ試作段階だが、ちゃんと動くはずだ。名前は“メタルピオン”。

自分の意思で動くからな。もしもこいつが破壊されたら頭に埋め込んであるマイクロチップを持ち帰ってくれ。そうすれば修理も簡単にできる。」
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:06:45.92 ID:6eNInhFv0
軍事組織なのに警察みたいなことしかしてねーじゃん
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:07:02.70 ID:3YY+3ot/0
ラトゥールはそう言いながら隣の部屋にあった大きなカプセルの中からメタルピオンと呼ばれたメカを持ってきた。

緑に青に赤、様々な色で彩られた体長2m程のボディ。右手には銃のようなものが装備され、左手は普通の手のように見える。

下半身は普通の人間のような造りになっている。

パンサー「もしかしてこの右腕についてるのって銃じゃないの!?すごーい!!」

ついさっき出て行ったパンサーが戻ってきて目を輝かせている。何やら右腕に装備された銃器にすごく驚いているパンサー。

そう、察しの通りこのジャインナルの世界に銃器は普及しておらず、非常にレアなものになっていて、その価格も莫大で、購入することがとても困難である。

その弾薬として使われるものも希少品で、銃器自体の希少価値を高めている。

ラトゥール「私の知り合いにそれ関係に精通しているのがいてね、そこから手に入れたんだ。」

パンサー「じゃあこのメカ、遠慮なくもらってくわね。」

ラトゥール「あげるんじゃないよ!!貸すだけだからね。ちゃんと返してよ……。」

その会話が終わらぬうちにパンサーはメタルピオンを引っ張って研究所を出て行った。

ラトゥール「……ふぅ、パンサー……昔から変わってないな……。」
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:07:27.17 ID:3YY+3ot/0
三十分後、車はJAW本部に到着した。車から降りるとパンサーは走って中に入っていった。

ジュラは装甲車の中で待機することにした。パンサーが待機室のドアを勢いよく開けると皆パンサーに注目した。

パンサー「全員……は、来なくていいわ。ロックスとエリオス、あと二人くらい誰か来てくれる?」

パンサーは少し呼吸荒く叫んだ。お呼びがかかってエリオスは非常に嬉しそうである。

パンサー達は装甲車へと向かって走って戻った。装甲車の停めてあるところに着いたが、ジュラの姿が見えない。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:07:54.73 ID:3YY+3ot/0
そのころジュラは寮の自分の部屋に戻っていた。シェリーに挨拶(あいさつ)しに戻ったのだった。

だがあいにくシェリーはソファの上で眠っていた。ジュラは眠っているシェリーにそっと近づいた。

ジュラ「……シェリー、オレは仕事に行って来るよ。今までで一番危険な仕事だ。もう戻れないかもしれない……。

お前はいつもオレに言ってくれたよな。……仕事はいつも命を懸けてするもんだって……。じゃあ行って来るよ、シェリー。」

そう言い終わるとジュラはシェリーに背を向けて部屋を後にした。外に出ると太陽が照っていて、とても良い天気だ。

ジュラは大きく身体を伸ばした。装甲車のところに急いで戻るとパンサー達は既にそこに来ていた。

ロックスとエリオスはメタルピオンをいじっていた。

メタルピオン「今から西の孤島、セント・エリム島に向かいます。直ちに乗車下さい。運転は私がします。」

突然しゃべりだしたメタルピオンに、ロックスとエリオスは目を輝かせた。


第十一部 完
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:08:21.06 ID:77pdKouj0
セリフばっかwwwwwwww
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:09:00.44 ID:3YY+3ot/0
ここまで書いたんですが、どうですかね?

指摘なんかあればお願いします
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:09:04.41 ID:6eNInhFv0
これだけ書いても登場キャラがどういう奴でどうしたいのか全く説明がない
単におつかいしてるだけ
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:10:38.37 ID:3YY+3ot/0
登場人物紹介の紹介忘れてました


JAW勢力


ジュラ・ジャスティス
この物語の主人公。基本的に真面目でその名に恥じぬ正義感を持つ。

ジュノン・ファルエラ
ジュラの昔からの親友。少しおちゃらけたところがあるが、根は真面目。

シェリー
ジュラのペットのコリー。フサフサの金色がかった茶色い毛が特徴。

クロックィル
ワニの面接官。面接以外に何をしているのかはわからない。

ロックス・ヴァルガ
大型のヒョウ。体長三メートル程の身体に白黒のまだら模様が印象的。
荒々しい性格ではあるが、力の差が歴然だと臆病になる。

エリオス・マジェガン
エルフの青年。とても臆病で温厚。積極的に戦闘に参加することはない。

パンサー・ティクリス
最高軍事課の副隊長にあたるポジションに位置する女性。
素早い動きからの不意打ちが得意。古来忍者が戦闘スタイルの元らしい。
103おけら街道 ◆CfLV7X1YaQ :2008/05/03(土) 00:10:44.12 ID:LLAVIYKVO
>>1
寄生獣のテーマじゃね?
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:10:53.49 ID:3YY+3ot/0
キラーホーク
最高軍事課隊長。その実力はかなりのものらしい。
センスはいまいち。ギャグで氷河期を呼び寄せる。

ラトゥール・ヴァスカンス
炎の力を宿すエレメンタラーのひとり。
研究熱心でいろいろな物を開発、改良している。
性格はいたって偏屈。

メタルピオン
希少価値の高い銃器類を標準装備したメカ。
ガトリングガン、ヒートバーナー、ロケットランチャー等が標準装備。
まだ試作段階で、ラトゥールによって開発、設計された。
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:11:01.54 ID:6jYkpir/0
3章らへんでめんどくさくなって読むのやめた
別の板でやれ
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:11:06.95 ID:3YY+3ot/0
帝国軍勢力


ヘル・ジャッカル
エージェントのひとり。その実力は未知数。
帝国を治める者のひとりでもある。人外な強さを持ちつつ、純血の人間である。

ディスカード
体長5mの巨大ゴーレム。その身体は強固でほとんどの攻撃を受け付けない。
身体はすごくてもオツムがからっきし・・・・・。
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:12:08.38 ID:6eNInhFv0
そういうのを小説中で紹介しないからただの台本みたいになる
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:15:59.54 ID:SLsUJDxl0
>>1
あのさ、ゲームの取り説じゃないんだから、本文で描写しなきゃダメだろ。
これだけの文を書いた事は評価してやるが、はっきり言って君のオナニーにしか見えん。
筆者の君には頭の中に映像が浮かんでいるのだろうが、読み手にはそんな物は無いんだ。
ちゃんと文章で説明できないようでなきゃダメだろ。
あと、セリフの前に名前があるようだけど、君の手持ちの小説に「」の前に名前が出てくる小説を教えてくれないか?
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:17:36.14 ID:/5cTApDwO
なんで台本みたいに書いてんだwwww
わざと?
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:24:04.30 ID:3YY+3ot/0
もしも、今私たちが住むこの地球で全ての生物が共通の言語を持ち、種族を問わず互いにコミュニケーションをとる事を当たり前のように行っていたとしたならば、どのような世界になっていたのでしょう。

この物語は地球ではなく、しかし地球に限りなく近い存在であるという

“ジャインナル”という星で始まります。
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:24:32.59 ID:3YY+3ot/0
「くぁーーっ!やっぱ緊張するなァ。」

JAW本部の待合室で大きく深呼吸して言った彼の名は“ジュラ・ジャスティス”。

今年で22になる彼は高校を出てすぐに警察署に務め、その能力を認められ、

署長の推薦や軍隊の強い要請もあり全世界最高軍事組織であるJAWの隊員になるべく

面接を受けに来ていたのである。

身長は175cmぐらいで、体格は割とがっしりしている。

今日は上下黒のレザースーツでキメてきているようだ。

頭は気合が入っているのかトゲトゲにがっちりと固まっている。まるでハリネズミのようだ。
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:24:52.78 ID:3YY+3ot/0
「ふうっ、ちょっと気合入れすぎたかなァ。ガッチガチだぜ。」

と、自分の頭をいじる。そうやっているうちにも彼の番が来た。

受付嬢「はい。次の方、ジュラ・ジャスティスさん。」

「ハイッ!!」

ガタッ!!

気合を入れて立ち上がったがやはりまだ緊張している。小刻みな足の震えを抑えながらドアの前に立った。

ガチャッ

覚悟して面接室に入る。およそ10人程の審査員が一瞬に注目する。ただものではない威圧感を感じる。

ゴクリ・・・

息を飲んでイスに腰を掛けた。
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:25:09.10 ID:KGNqb1WxO

結論→キャラを全部ブーン系に置き換えればいけなくもない

114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:25:09.42 ID:6eNInhFv0
まさかの書き直しwwwwwwwwwwwwww
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:25:14.21 ID:3YY+3ot/0
それから10分後、彼はさえない表情で部屋から出てきた。

「ふぅ・・・、思った以上の質問責めだったぜ。」

そう言うと両手をズボンのポケットに突っ込んで出口へと向かった。

「よう。予想通りさえないツラしてんなァ。」

外で待っていたのはジュラの親友の“ジュノン・ファルエラ”。彼もジュラと同業者で、仕事も共にこなす仲である。

「うっせぇんだよ。」

そう言い返すと乗って来た愛用のバイクにまたがった。

側面に“ブルーデビル”とローマ字で彫られたダークブルーのボディの大型バイクだ。

ブオォォォォンン!!

エンジンをかけるとヘルメットをかぶることなくそのまま急発進した。

「おいジュラァ!!どこ行くんだよォ!!・・・ったくあいつあれでも警官かよ・・・。」

そう言いながらジュノンはジュラを追いかけた。
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:25:38.69 ID:3YY+3ot/0
2日後、ジュラの住むアパートに一通の合格通知表が届いた。

ちょうどその時、ジュノンも来ていたので一緒に盛り上がっていた。

「オイオイオイオイ!!ついに来ましたよォ!合格(うか)ったか落ちたかヨヨイノヨイ!!」

「何ふざけてんだよ、お前の合格通知だぜ。」

謎な程のテンションで盛り上がっているジュラに深刻身を察しさせるジュノン。

「あ、ああ。そうだったな。オレの未来がかかってるんだったな。」

そう言って冷静さを取り戻したジュラに早く通知を見るように言うジュノン。

「なぁ、それより早くその通知を見てみないか。」

そう言われるとゆっくりと合格通知の封筒を切るジュラ。

ビリビリッ

ゆっくりと通知を取り出し、ゆっくりと紙を開いた。それを見たジュラの顔は大きく歪んだ。

「やっぱり・・・、やっぱりダメだったのか?」

バチコォォォーーーーーーンン!!!

いきなり放たれた鉄拳にジュノンは吹き飛ばされた。

「やっぱりダメだったってどういうことだよ!!合格(うか)ったんだよ。合格だよ!!」
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:26:12.80 ID:kFlLsXlA0
なぜまた始めるwwwwwwwwwwwww
しかも、名前消しただけじゃね?wwwwwwwwww
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:26:24.68 ID:3YY+3ot/0
「マジかよ!!よかったじゃねぇか。でもお前で合格(うか)るってことはオレなら余裕だな。」

「何を!!このヤロウ、言いたい事言ってくれるじゃねぇか!!」

そう言ってにらみ合っていたのもつかの間、二人していきなり笑い出した。

「JAWに合格か。全世界最高軍事組織だぜ。表彰モンだな。」

「お前ともしばらくお別れしなきゃいけないみたいだな・・・。」

二人の間に静かな沈黙が流れた。

「何言ってんだよ。めでたいことなんだからよォ。お前はオレの誇りだよ。」

「ふっ・・・、何だよ、お前らしくない・・・。」

そう言い終えると二人は互いの右手をぶつけ合い、しっかりと握り合った。

外には薄暗い雨雲が立ち込め、雨が降り出した。

「静かな・・・雨だな。」

第一部 完
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:27:20.81 ID:77pdKouj0
名前消したら、誰が誰かわからない
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:27:21.49 ID:3YY+3ot/0
第二部  ヴェルブリッジ最期の思い出



翌日、早くに目を覚ましたジュラは早速引越しの支度をしていた。

「このアパートにも、もう帰って来ないかもしれないな・・・。」

少し寂しそうにそうつぶやくとペットのシェリーに話し掛ける。

「シェリー、お前も来るか?」

シェリーはジュラが飼っているコリーである。彼女は少し金色がかった茶色の毛をしておりフサフサっとした毛が特徴の室内犬である。

「私も行っていいの?」

「当然だろ。オレとお前は家族も同然なんだから。じゃあオレ、とりあえず外に出てくるわ。」

そう言うと黒のレザージャケットをはおって部屋から出て行った。外に出るとは言ったもののどこに行くかはまだはっきりしていなかったジュラはブルーデビルにまたがり、そのまま考え事をしていた。

ブオォォォン!!
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:27:46.36 ID:3YY+3ot/0
>>119
じゃあどうすればいいんですか!
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:28:26.54 ID:kFlLsXlA0
>>119怒られてるwwwwwwwwwwwwww
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:28:35.15 ID:3YY+3ot/0
そこへ一台のバイクが通りかかった。ジュノンだ。

「おう!!ジュラ、どうしたしけたツラして。」

ふぬけた面をしていたジュラに話し掛ける。

「あのよォジュノン。JAWの本部がある“ホワイトシティ”ってさぁ、ここから直行便の飛行機でも三時間はかかるそうなんだ。マジで会えなくなるかもな・・・。」

少しうつむいて弱々しく言うジュラに返答する。

「てめぇは何の心配してんだよ。それより向こう行ったらどうするんだ?寝るとことかよ。」

「ああ、それは心配ない。専用の寮があるらしいんだ。」

「ふぅん。なら何の心配もねぇじゃねぇか。で、出発はいつなんだ?」

「・・・・・・明日の午前9時35分だ。」

「へぇ、結構お早いご出発で。じゃあ決まりだな。今から遊びまくろうぜ。このお前の故郷、“ヴェルブリッジ”を記憶にしっかり刻み込んどこうぜ!!」

「・・・・・・ああ、そうだな。」

「よっしゃあ!!今夜はブッ飛ばすぜ!!くれぐれも警官が警察のご厄介にならないように頼むぜ、ジュラさんよォ。」

そう叫ぶとジュノンはバイクをブッ飛ばして行ってしまった。それに少し遅れをとってバイクにエンジンをかける。

ブオォォォォンン!!
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:28:54.96 ID:3YY+3ot/0
ピピピッ・・・、ピピピピッ・・・・・・

セットしておいた目覚し時計が鳴り響く。しかし、ジュラは起きない。昨夜飲み過ぎたのだろう。そこへシェリーがやって来た。

「ジュラ!!時間よ!!早くしないと飛行機に間に合わないわよ。」

髪の毛をむしられたジュラはようやく目を覚ました。左後頭部の毛が不自然に少ない。

「うぅ、そういえば今朝出発だったな・・・・・・。早く準備しないと。」

そう言ってゆっくり布団から出てきた彼は腰を押さえながら洗面所へ向かう。

「鏡は見ない方がいいわよ。」

少し口調激しくそう言ったシェリーはトコトコと玄関から出て行った。

「ギィヤァァァ―――――!!毛ぇがねぇ――――――!!」

謎のおたけびがこだました。
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:29:11.31 ID:77pdKouj0
>>121
キャラクターの特徴を生かせ、後三人称なんだからそれも利用しろよ
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:29:17.69 ID:6eNInhFv0
>>121
とりあえずラノベじゃなくてまともな小説読んで来い
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:29:20.32 ID:3YY+3ot/0
一時間後、タクシーを使ってようやく空港に着いたジュラとシェリーは足早に受付へと向かう。

「ホワイトシティ行きのお願いします。」

急いだ口調でそう言った。

「ホワイトシティ行きの次の便は五分後に五番に到着予定です。五番ゲートにてお待ちください。」

そう言ってチケットを渡してくれた。チケットを受け取るとシェリーと共に走り出した。五番ゲート行きのエスカレーターのところにジュノンが立っていた。銀のアクセサリーがところどころについた黒のレザージャケットを着ていた。

「よぉ!!ジュノン、見送りに来てくれたのか?今日はイカしたジャケットじゃねぇか。」

そう言いながらジュノンに走り寄るジュラとシェリー。

「確かお前は黒が好きだと思ってよ。」

「何だよ、オレの趣味に合わせてきたのかよ。やっぱオレってカリスマ的存在?」

左手を妙な動きでくねくねさせながらふざけ口調で言った。

「バカかお前、そんなんじゃねぇよ。これ、このジャケットお前にやろうと思ってさ。」

そう言いながらはおっていた黒のジャケットを脱いだ。

金属製のアクセサリーがたくさんついていてジャラジャラといっている。それを渡すとジュノンは何も言わずに去っていった。ジャケットを受け取ったジュラも何かを察したらしく、何も言わずにジュノンの背中を見送った。

ホワイトシティ行きの便が到着したとのアナウンスがあったのでジュノンのジャケットをシェリーにくわえさせ、走り出した。

第二部 完
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:29:44.76 ID:Sja7pG/1O
ローマ字でブルーデビルは……
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:30:18.29 ID:3YY+3ot/0
第三部 最高軍事課選抜試験



三時間の静かなフライト後、無事にホワイトシティ空港に着いた。

空港からJAW本部へ最短で行くにはバスを使い“ポルテス街”まで行き、そこから徒歩で五分ほど行けばいいらしい。

ジュラとシェリーは前述に従い、バスでポルテスの街まで行くことにした。

バス停へ向かうと二、三人ほど人が並んでいた。一番前にいたのは見た目にはエルフらしい銀髪の青年。二人目は小柄な女性。

三人目はジュラの二倍以上はありそうな白クマだ。シェリーはその白クマを見て少し驚いているようだ。

そうこうしているうちにバスがやってきた。バスの中は結構空いているようだ。白クマも余裕で乗れた。二十分くらいでバスはポルテスに着いた。

ここで降りたのは、エルフの青年とジュラ達、そして白クマだ。シェリーが白クマを怖がるので急いで行くことにした。

速足で三分ほどでJAWの本部に着いた。後ろに白クマは見当たらない。ほっと一息ついて玄関まで行くと、窓ガラスに紙が貼ってある。
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:30:36.76 ID:3YY+3ot/0
“JAW役員の新規登録の方はこちら”



と書いてある。どうやら案内書のようだ。その方向へ行ってみると青いドアがある。開けてみると狭い通路が続いている。

通路の先には待合室らしき部屋があった。そこにはすでに三人の合格生がいた。部屋の隅の方でタバコを吸っている赤髪の長髪。

部屋の中央あたりに座っているさっきの白クマ並の大きさの白と黒のまだら模様のヒョウ。

それと通路の出口付近で壁に寄りかかっている茶髪のショートヘアの女性。中央にいるヒョウにまた驚いているシェリー。

ジュラもしばらくその待合室で待つことにした。二分ほどするとジュラ達が入ってきた側のドアが開いた。さっきのバスに乗っていたエルフの青年だ。

白クマも来るのではないかと更にびびるシェリー。突然もう一方のドアが開いた。シェリーは驚いて飛び上がった。

面接官「ティム・ラックスさん、ミディニ・レイシーさん、ジュラ・ジャスティスさん、エリオス・マジェガンさん、ロックス・ヴァルガさん、以上五名の方入ってください。」

そう言うと紺のスーツを着たワニの面接官は部屋へとひっこんでいった。

「悪いなシェリー、ちょっと待っていてくれ。」

シェリーは静かに頷いた。ジュラは他の四人と一緒に部屋へと入っていった。部屋に入るとイスや机どころか何もない。まったく空の部屋だ。
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:30:58.81 ID:3YY+3ot/0
「キミ達は五人共“JAW直接軍事課”を志望だったね。一言に直接軍事とは言ってもレベル別になっていてね、

どこにふさわしいか私が決めることになっているんだよ。決め方は簡単、私に触れることができれば“最高軍事課”、

できなければ“二次軍事課”と、それぞれの配属が決まる。では、五人一斉にかかってきなさい。

先に触れることのできた三人は最高軍事課へ、残った二人が二次軍事課だ。では、きなさい。」

そう言うとワニの面接官はスーツを脱いだ。



と、次の瞬間一人が踏み込んだ。赤い髪のティムだ。正面から右足で踏み切り、右手を伸ばした。

すごい速さだった。だがワニは左足をすっと後ろにかわしただけで彼の攻撃を避けた。

ズザァァッ!!

ティムがすごいスピードで床に衝突した。それを見ていた他の四人は息を飲んだ。ワニがこちらを見て鼻で笑った。

「どうした?試験はもう始まっているぞ?」

ワニがそう言い終わる前にヒョウのロックスが低空で飛びかかった。空中でワニめがけて右手をおもいっきり振り切った。

ブオォォォン!!

ワニは頭を少し屈めただけでかわした。ロックスが着地した瞬間、ワニの足払いは決まった。

ズドオォォォン!!
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:31:07.79 ID:MxMgBEBi0
ジュラジャスティスwwwwwww
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:31:30.68 ID:3YY+3ot/0
体長三メートル以上はあるロックスが床に叩きつけられた。残った三人は再び息を飲んだ。

「(こいつ……普通にやれば絶対に指一本として触れねぇ。どうすれば………)」

ジュラは出方を考えながらゆっくりとワニの右側面へと移動した。正面からにらみ合っていたレイシーの目の色が一瞬変わった。

次の瞬間左前方へとステップを決め、そこからワニめがけてとびかかったレイシーの一撃ははずれた。

だがレイシーの攻撃をかわすために身体を右側へ傾けたことをジュラは見逃さなかった。

今だっ!!そう思ったジュラは勢いよくワニに飛びかかった。しかし、ワニは上半身を上手く屈ませてジュラの一撃をも見事にかわした。

だが次の瞬間ワニの眼は大きく見開いた。さっきまで正面にいたはずのエルフのエリオスがいないのだ。ワニは即座に後ろを振り返った。

しかし、いない。ペチッ。キレのない音が響いた。ワニの頭に逆立ち状態で手をつき、そのまま一回転してワニの後ろに着地した。エリオスは天井から降ってきた。

「へへっ、一丁上がり。」

そう言うと彼は部屋から出て行った。マジかよ…、そんな気持ちが交錯する残った四人。

面接官「エリオス・マジェガン………なかなかやるの。あと二人じゃ。」

ワニがそう言うとさっきまで転がっていたティムがすごいスピードのスライディングで突っ込んできた。

ワニはそれをよけるために宙に飛んだ。そこにすかさず回し蹴りをかましたレイシー。だがワニは下にいるスライディングで突っ込んできたティムを踏み台にして空高く舞った。

あれだけ高いところでの軌道修正は不可能だと判断したジュラは壁を使って空高く舞った。ジュラの右手はワニの右足をしっかりと掴んだ。

ズドォォォン!!
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:31:43.19 ID:3YY+3ot/0
ワニの右足を掴んだまま着地したジュラは地面に叩きつけられた。

ジュラに右足を掴まれ身動きがとれなくなっているワニに勢いよくロックスが体当たりしてきた。

ズバァァァァン!!!

思い切りヒットした。

「ジュラ・ジャスティス、ロックス・ヴァルガ、キミらも合格だ。」

壁に埋まりながらワニは言った。

第三部 完
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:32:49.07 ID:SLsUJDxl0
まぁ、前向きに直そうと言う姿勢は感じるから、もうちょっと指摘。
文章作法ができていない。
物語の長さ的に登場人物が多すぎる。
割とシリアスな話のように見受けられるのだが、スカスカの擬音のせいで薄っぺらい。
基本、三人称で書いているようだが、所々に一人称的書き方をしている。
ちなみにコレは小説においての最大のタブーなんでヨロシク。
登場人物の描写は入れているようだが、背景描写がまるでできていない。
背景真っ白の紙芝居を見ているようだ。

ザっと見ただけでこれだけの粗が目に付く。
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:32:56.07 ID:3YY+3ot/0
第四部 イントロダクション


「シェリー、お待たせ。」

ジュラを先頭に部屋からみんな出てきた。どうだったのかと不安そうな顔をするシェリーにジュラは笑顔で応えた。

ワニの面接官に誘導され、最高軍事課の隊待機室へと向かった。とあるドアの前でワニは立ち止まった。

銀色のメッキが施された何とも重々しそうなドアだ。上には“最高軍事隊待機室”と書かれたプレートがある。

ガチャッ……

なんのためらいもなくワニはそのドアを開けた。ワニはこちらに向かって手招きする。

「キミ達も入りたまえ。ティムとレイシーは少し待っていてくれ。」

ジュラ達三人も部屋へと入っていった。

バタン!

ドアが閉まった。シェリーが哀しそうにドアに近寄る。するとドアが再び開いた。

「シェリー!!お前も入れ!!」

シェリーもドアの向こうへと入っていった。
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:33:18.35 ID:3YY+3ot/0
「隊長、この三人が今度の新入隊員です。」

ワニがそう言うと部屋の奥に居た怖そうな男がやってきた。

「三人?この犬は違うのか?」

隊長と呼ばれた男がシェリーに指を差して言った。シェリーはびくびくしながら目が潤んでいる。

「いえ、これは僕のペットの犬です。」

思わずジュラが説明した。

「へぇ、結構かわいいコリーじゃん。」

隊長と呼ばれた男の隣にいた黒髪のポニーテールの小柄な女性が言った。

「では、よろしくお願いします。私はあとの二人の誘導がありますので。」

そう言うとワニはそそくさと行ってしまった。
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:33:33.08 ID:6eNInhFv0
それから異種族と話せる設定の意味が伝わってこないんだよね
でも設定云々言う前にまず「」の前に名前書かずに誰だか
分かるような文章をかけるようになってね
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:33:39.21 ID:3YY+3ot/0
「そうだな、では自己紹介を頼む。」

隊長がそう言うとヒョウのロックスが名乗りをあげた。

「自分はロックス・ヴァルガ、見ての通りヒョウです。この大きい身体を活かしてやっていこうと思っています。今後ともよろしくお願いします。」

ロックスがそう言い終わると周りで大きな拍手が起こった。よく見ると後ろの方にたくさんの人がいる。トランプの途中だった者や、世間話をしていた者、

さらには弁当を食っていた奴までいる。だが異様な威圧感を持っているのはこの隊長くらいだ。あとポニーテールの女性にも不思議なオーラを感じる。

「エリオス・マジェガンです。エルフなので足が速く、視力が良いので遠距離攻撃部隊に入ろうと思っています。以後、お見知りおきを。」

二人の自己紹介が終わった。次は自分の番だと緊張するジュラ。

「えーっ、……僕はジュラ・ジャスティスといいます。まだまだ未熟者ですがよろしくお願いします。えっと、それからこっちはペットのシェリーです。」

シェリーの背中をそっと撫でながら言う。シェリーも小さく会釈をする。隊長が前へ出てきた。隣に並んでみるとでかい。190cmはありそうだ。頭は角刈りの少し長いようなやつだ。
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:34:08.52 ID:3YY+3ot/0
「オレは“キラーホーク”ここの部隊の隊長だ。しっかりしぼってやるからな、覚悟しておけ。」

そう言ってジュラの肩をポンとたたくと部屋の奥の方へと行ってしまった。

「ふーん、このコ、シェリーっていうんだ。あたしはパンサー、“パンサー・ティクリス”よ。」

パンサーはシェリーの背中を撫でるとゆっくり立ち上がって言った。

「初日っからアレかもしんないけどさ、トレーニングルームに行かない?」

三人は首を傾げながらも彼女について行った。部屋の奥に赤いドアがある。

……にしても変わったドアである。ノブがなく変な金属製の機械のようなものがついている。

パンサーはその機械のようなものの中央にある細いラインにカードを差し込んだ。

ピ――ッ

「えっと、説明するよ。ここにある細いラインに右からカードを入れてさっと左へ引く。ここに入れるカードは個人カードね。ハイッ、さっき“クロックィル”から受け取ったやつね。」

「クロックィル?」

「ワニの面接官。」

三人は一斉に頷いた。

「ここにわざわざ個人カードを入れるのは、誰が、いつ、どれだけトレーニングをしたかってことを記録するため。……って聞いてないかもしれないけど、一応言っとくね。」

ウィィィ――ン
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:34:30.36 ID:3YY+3ot/0
ドアが自動で右側へ滑っていった。部屋に入ると大量の機械と武器が置いてあった。剣や斧、槍、メイスや弓矢など、さまざまなものが棚に並んでいる。

「これはバーチャルトレーニングをするための機械よ。説明だけじゃ分かりにくいから実際やってみるわよ。まず自分がトレーニングしたい武器を選ぶ。」

そう言うと大量の武器の中から大剣を手に取った。

「なんで武器もバーチャルでやらないのかって思ってるでしょ?これは実戦のため。現物でやらないと、いざ本物の武器を持ったときに重くて使えないっていうことになるのよ。」

ロックスが手をたたいて大きく頷いた。パンサーはシンプルな赤いサングラス型スコープをつけて言った。

「…んで、トレーニングを始めるときはこのスコープをつけて、ここんとこの赤いスイッチを押す。」

武器を置いてスコープをはずし、髪を振りなびかせて言った。

「ま、あくまで仮想(バーチャル)訓練(トレーニング)だから、実戦で経験を積むことね。あと、仮想(バーチャル)対戦(ファイト)ってのもあるけど……やる?」

大きい瞳にどことなく鋭さのある眼に三人は息を飲んだ。

第四部 完
142おけら街道 ◆CfLV7X1YaQ :2008/05/03(土) 00:39:55.60 ID:LLAVIYKVO
マジ読む気にもならん…
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:39:57.54 ID:3YY+3ot/0
どうやら効果音のボキャブラリが少なかったみたいですね
もうちょっとよく推敲してから投稿したいと思います。
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:40:47.74 ID:kFlLsXlA0
>>143
そこじゃねえええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!11
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:43:11.77 ID:q1Mi66OFP BE:2244348689-2BP(700)
鈴木さん?
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:44:06.60 ID:SLsUJDxl0
>>143
なかなか面白い切り替えしだった。

安易な擬音は使わないようにしよう

 「ずごーん!」「どかぁああああん!!」「バリバリバリ!!」
 といった擬音の使用は危険です。コレをやってしまうと、

 文章がしまりのない安っぽい感じのモノになってしまいます。

 有名なライトノベル作家で、『あかほりさとる』などはこの表現を連発して成功していますが、
 それはギャグやコメディの文章だから上手くいっているのです。

 わざと、自分の作品を安っぽく見せようと狙ってやるなら話は別ですが、そうでないならNGです。

 作品のクオリティを落とすことになってしまいますよ。

●例
 その時、少女の頭上で巨大な爆発音がした。
 ドカーーン!!
「きゃああああ!」
 彼女は思わず地に伏せた。

●例2
 その時、少女の頭上で巨大な爆発音がした。
 天そのものが崩れ落ちてきたかと思うような、轟音。
「きゃああああ!!」
 彼女は思わず地に伏せた。
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:44:19.93 ID:/cq3cpVJ0
【レス抽出】
対象スレ: 小説書いたんだが・・・
キーワード: 空中都市





抽出レス数:0
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:17:18.42 ID:hPNQpzOT0
ジャインナル吹いたwwwwwwwww
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:18:12.14 ID:lcCUiPDr0
ジュラジャスティスwwwwwwwww
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:24:41.05 ID:hPNQpzOT0
>近くにあった10kmの鉄アレイを交互に持ち上げ始めた。
ちょwwwwwwwwww
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:29:34.59 ID:4600q71jO
これは評価されるべき
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:32:04.05 ID:6eNInhFv0
自演と取られても仕方がない
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
おっもしれえwwww