( ^ω^)が男なのに女子高に入学しちゃったようです
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
第一話
( ^ω^) ぜんぶの 始まりのはなし だお
第一話
卒業式を終え、春休みでのんびりしている三月、春。
卒業生のハズな僕は、何故か進路室に呼び出されていた。
どんな用事かは皆目検討もつかないが、僕を呼び出した進路部の沢村先生は
酷く沈痛な面持ちのまま、ジィっと窓辺に佇んでいる。
……進路室の無言の空気が、今はとてつもなく痛い。
2 :
綾部あや ◆AYAYOvpoRs :2008/05/02(金) 10:18:06.64 ID:mUjX6HVk0 BE:57564454-PLT(56072) 株優プチ(news4vip)
( ^ω^)そこはちょっとはしょれお
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:20:53.09 ID:z4CPy9X0O
シエン
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:21:31.49 ID:p1SC0/Us0
進路室の中央に置かれた長机と、向かいあうように置かれた二脚のパイプ椅子。
廊下側にあるそれに腰掛けながら、僕は無言で先生を見ていた。
先生は窓に垂らされたブラインドから、刑事ドラマのボスみたいに外を覗き込んでいる。
ふいに、低い声が響いた。
(-v-)「なあ、内藤。内藤は何校の高校を受験した?」
( ^ω^)「貴様は今まで食ったパンの数を、」
(-v-)「シャラップ黙れ。何校だ」
( ^ω^)「…………おっおっおー」
結論を言いたくないからはぐらかしに掛かる。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:22:35.72 ID:p1SC0/Us0
(-v-)「全国合わせて510校だな?」
つもりでいたら先生が言い当てやがった。
数もぴったりあってて、きっとそれは僕が食べてきたパンの数よりも多く、
( ^ω^)「Exactly!(その通りで御座います) 」
(-v-)「いい発音だこの野郎。で、何校落ちた」
言って、ブラインドを指ではじく沢村先生。パチンといい音。
……ここは進路室じゃなく取調室だったのだろうか。
ともすれば僕に言い逃れ出来るはずもなく、覚悟を決めてあっさりとゲロる。
( ^ω^)「…………手当たり次第受けて、全校落ちましたお」
(-v-)「Exactly!(その通りで御座います) 」
( ^ω^)「いい発音だこの野郎」
(-v-)「締めるぞ。……なあお前、わかってんのか?」
見たことあるような
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:24:04.01 ID:nTHkiCORO
みずほさんときいて
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:24:08.68 ID:2leHBLvV0
諦めたらそこで試合終了だよ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:24:35.38 ID:p1SC0/Us0
先生が振り向いた。ガッチリとあった視線にあるのは痛烈な同情の色。
これが世に聞くグットコップバットコップ。
(-v-)「……内藤、お前、このままじゃ高校浪人だぞ」
それはそれは真剣な声色だった。
解っている。だけれど僕はどうしても事実を受け入れたくなくて、軽口を叩く。
( ^ω^)「俺は高校生をやめるぞージョ…… 」
(-v-)「シャラップ。そのまま人間やめるか?」
せっかくの決め台詞を途中で遮った先生がため息を吐く。
白髪混じり(僕みたいのが迷惑掛けるからだ、といつか笑っていっていた)の髪の毛を
ガリガリと掻き、それからとてもとても言いにくそうに何秒か口ごもってから、こう切り出した。
(-v-)「で、だ。内藤。そんなお前に、最高に良いニュースと
最低な悪いニュースがある。どっちから聞く?」
ごめんなさい先生、どっちも死亡フラグの匂いがビンビンします。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:25:28.12 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「どっちも聞かない、と言う選択肢は――」
言い出して、先生のまた目が合った。
真一文字に結ばれた口元。その瞬間悟る。
( ^ω^)「ないんですおね」
無言で頷く先生。
ふう、と一つため息吐いてから
( ^ω^)「じゃあ良いニュースからでお願いしますお」
言う。
……プールでもまずはつま先から水浴びしていくお?
あんまり関係ないような思考が走り、それは先生の
(-v-)「本当は伝えたくなかったんだがな、最終手段だ」
の言葉で引き戻された。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:26:30.26 ID:2leHBLvV0
文体にムカつきながらも支援
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:28:04.01 ID:z4CPy9X0O
( ^ω^)
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:29:06.71 ID:p1SC0/Us0
(-v-)「内藤、お前さ、高校受かってたぞ」
そして贈られるこの言葉。
緊張のせいか胃液が多分どぼぁあって位出たのだろう。きゅん、と締まる内臓。
(*^ω^)「おっ……おっおっー!!? ま、マジですかお!?」
先生が無言で頷いた。
はっ、と浅く息を吸い、僕はふるりと身震いした。
くそぅ、だめだ。歓喜しか浮かんでこない。そうか、合格してたか。なるほど。
……ん?
いや、
……あれ?
だんだんと解凍されて行く思考。それに準じて、僕の身震いはベクトルの違うものになっていく。
まだぬか喜びするのは早いと、誰かが囁いたのだ。今のが、いいニュースだとすれば。
( ^ω^)「……あの、で、悪いニュースと言うのは?」
スッ、と何か冷たい物がが背中を通る。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:29:48.39 ID:p1SC0/Us0
先生は言う。
(-v-)「お前が受かった高校な、聖マリアンヌ記念学園、」
聞き知り慣れた名門高校は
(-v-) 「 女子高だ 」
ったようです。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:30:19.90 ID:axa8pLW6O
タイトル既存のとかぶってるよ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:30:37.41 ID:/O3oKcaOO
はいはい
おとぼく
おとぼく
なんで名門校に受かったのん?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:32:01.08 ID:p1SC0/Us0
【 ≪ (; ^ω^) 酷い話だお ≫ 】
(; ^ω^)「じょ、じょ――――」
その言葉を言ったきり僕の思考は停滞する。
それでもなんとか理性と根性で再稼動し、
( ゚ω゚)「女子高!?」
伝えられた情報に耐え切れず爆発した。
『女子高』――『ジョジョ』
……なるほど、先刻のジョジョネタは伏せ、いやいやいやいやいや。
そんなものは今はどうでもいいって言うか伏線だとしてもどうでも良い。
(-v-)「びっくりするのもまあ、仕方なしだわな」
先生も心なしか動揺しているみたいだった。
当たり前だ。男子の女子高入学者、なんて前代未聞過ぎる。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:33:36.15 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^)「ど、ど、どう言う事ですかお!?」
(-v-)「まあ落ち着け童貞」
(; ^ω^)「ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!!」
(-v-)「ネタが古い。……もちろん、先方も無理難題だとはわかっているそうだ」
動転する僕を軽くいなして、先生はまた踵を返した。
いじらしくブラインドを指で弄んでいる。可愛くねぇからやめろ。
背中に向けて質問する。
( ^ω^)「と、言うと」
(-v-)「お前が男だと解っていても、入学して欲しい。だとさ」
ほうほうなるほど。んん、いや待て。
(; ^ω^)「合格って言う事は、僕が受験した前提で話が進んでませんかお?」
当然の疑問が出た。
(-v-)「ああ、そうだな」
(; ^ω^)「って、確かに手当たり次第受けましたけど、女子高なんて流石に――」
背中越しにチッチッチッ、と舌を鳴らす音がした。
多分音と一緒に指も左右に振られているだろう。ピックル沢村先生は英語教師である。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:33:55.24 ID:XH3YEOkmO
なんで女子高受けれるの?
もちろんエロティック展開アリですよね
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:35:36.34 ID:p1SC0/Us0
(-v-)「お前は進路部の先生を誰だと心得る!」
(; ^ω^)「そりゃ、沢村先生ですお」
今僕の目の前にいる先生しか思い当たらない。
僕は迷いなくいい、振り向いた沢村先生は諦めきった笑顔を浮かべている。
(-v-)「いえす あい くっくどぅー」
……ふと、僕の頭の中にひとつの予想が脳裏を過ぎった。
私立受験の申請書類の送信などを統括するのは、進路部の先生だと代代決まっている。
するってーと、
するってーと、もしかして、
(; ^ω^)「……まさか、」
(-v-)「すまん、間違って申請書類送っちまった!」
てへっ☆ と定年前の英語教師、ピックル沢村。
なるほど。先刻いじらしくブラインドを指で弄んでいたのは、
先生はドジっ子と言う一種の属性の伏せ、いやいやいやいやいやいやいやいやいや。
そんなものはメテオ級にどうでもいい。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:36:58.68 ID:p1SC0/Us0
ようは、
( ゚ω゚)「おま、お前のせいかおぉぉぉお!!!!!」
口角泡飛ばしながら僕は吼えた。
もう一度てへっ☆ と自分の拳で頭をごっちんこするピックル沢村、定年前の英語教師。
可愛くねぇ。全然可愛くねぇ。ぺろっと舌を出すな気色が悪い。その白髪交じりを全部白髪にしてやろうかお。
先に見える絶望と幸福が僕を飲み込み、
(-v-)「人間誰でも間違いはある!」
他人の人生を左右する間違いをしてそれはねぇだろうとツッコミたくなる先生の言葉が響いた。
そんな感じで、これが始まりの始まり。
夢の一時が始まる前のプロローグ。……ただし悪夢とも言える内容の、だけど。
ああ、こんな時こそ僕は思う。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:37:21.82 ID:gmj6m/ZG0
試験会場で気づかないのか?
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:38:13.33 ID:p1SC0/Us0
『
――――これは悪夢か はたまた楽園の夢か。』
と。
第一話 終
( ^ω^) つーか諸悪の根源って、沢村先生じゃね?
第一話 終
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:38:25.07 ID:nTHkiCORO
おっとっと
女装ものなのか、普通に男子として入るのか
それが問題だ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:40:10.06 ID:z4CPy9X0O
(´・ω・`)
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:40:23.67 ID:p1SC0/Us0
第二話
( ^ω^) じじいの ゆがんだ 愛の 話だお
第二話
聖マリアンヌ記念学院――
明治39年創立、今現在では格式高い名門学校。
幼、小、中、高、大とエスカレータ式のカトリック系の学園である。
その特殊な形態ゆえか、全寮制ゆえか、外界との交流はきわめて少なく、
そこに在籍する生徒は希少価値、特別天然記念物並の扱いを受けている。
聖マリアンヌ記念学院は「文化に深い興味を持ち、国際的に活躍できる才女の育成」を教育指針に、
極めて精密でレベルの高い指導を提供している、
のハズなのだが。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:40:45.21 ID:2leHBLvV0
冗長支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:41:38.73 ID:p1SC0/Us0
( ´ω`)「……一体全体、なんでこんな事になってんだかお」
そんな訳で僕は件の聖マリアンヌ記念学院の正門前にいた。
積み上げられし赤レンガ、鉄製ヨーロッパ調の門扉。
そして印象的なのは長く続く鉄塀に優雅に絡みつく色とりどりのバラだった。
……素直に言おう。もはやこれはマリみてだ。マリみての世界だ。
ごきげんようあらごきげんよううふふふふ、レベルの世界だ。
( ´ω`)「…………」
立ちつくし、うちのめされ、そして僕は始まりの始まりの日を思い出す。
――――現実逃避とも、言うが。
(-v-)「……内藤、で、どうするんだ?」
( ^ω^)「どうするって、そりゃぁ、これ怪しすぎますお」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:43:31.53 ID:p1SC0/Us0
あの名門がむざむざ自分の名を汚すような行動を取るとは思えないし、
なおかつ僕は『聖マリアンヌ記念学院』の学術試験や面接を受けた覚えがない。
ともすれば、新手の詐欺か、ぐらいしか考えつかないのが現状だ。
いや、詐欺にしてもありえねぇ上に意味解らないんだけどこの手法。
(-v-)「ふ、確かに。仮に入ったとしても正体がばれれば人生\(^o^)/ オワタだものな」
(# ^ω^)「てめぇ諸悪の根元がどの口で言うかお」
(-v-)「イエス アイ クックドゥー」
だめだスッゲーむかつく。
臓物がふつふつと熱されていく。僕は拳を握りしめる。
いっそここで殴って置いた方がいいのかもしれない。人間の尊厳的に考えて。
ところが、
(-v-)「先方もその事に関して、説明したいそうだ」
急に真面目な顔つきになった先生に臨界点は簡単に下がった。
そして手渡された一枚の紙切れ。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:44:12.08 ID:/0gGwnWvO
おかえり、頑張れよ。支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:44:55.86 ID:p1SC0/Us0
(-v-)「これ、学院までの地図だ。日時の指定もあるみたいだから間違えるなよ。
……内藤ホライゾン、強く、生きろよ」
肩を優しくたたかれる。
( ;ω;)「せ、せんせい……っ!」
いや、と言うかな。
(# ゚ω゚)「そもそもお前が間違ったからこんな事になってんだろおぉぉぉお!!!!」
(-v-)「ちっ、ごまかせなかったか」
(# ゚ω゚)「 当 た り 前 で す お ! 」
少し流されそうになったのはここだけの秘密だ。
あぶねぇ。油断ならねぇなピックル沢村。
(-v-)「まあ、聞くだけ聞いてくればどうだ。結論はそれからでも遅くないだろう?」
苦笑い気味に先生が言う。
その笑顔が半端なく優しく、そして同情に満ちたものだったから。
( ´ω`)「……先生、スゴイ他人事のように言いますおね」
結局僕は肩の力を抜くしかなかったんだ。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:45:52.83 ID:NJZr3+Pa0
なかなか
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:45:53.28 ID:p1SC0/Us0
…………はい、回想終了。
結論はそれからでも遅くない、って、やっぱり悪いのはアンタじゃねぇかと言う結論に至る。
なんかもう、ホント色々もうダメだろあの先生。
それからため息一つ吐き、僕は希代のダメ教師から渡された紙切れと向き合った。
( ^ω^)「日時オーケー、場所オーケー、じゃ、まあ、あとは」
覚悟はオーケー?
ふっ、と息をついて一言。
( ^ω^)「行きますかお」
突撃、女の花園。
【 ≪ (; ^ω^) 逃げちゃダメらしい。 ≫ 】
ラノベ風だな
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:47:58.79 ID:p1SC0/Us0
僕の現在地 校長室前。
目の前にはでーんと木製の夫婦扉。空気は極めて厳格。
…………ええい、ままよ。
( ^ω^)「失礼しますお」
言い、扉を叩く。コンコン。うおいい木使ってんな。
( ??)「うむ、入ってくれたまえ」
そして扉から声。渋かった。うおいい声してんな。どうでもいいわ。
( ^ω^)「失礼、しますお」
再度言い、僕は取っ手に手を添えて、引く。
キィ、と帳が軋む音がした。
ひかり、が――――
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:49:30.57 ID:ug2vfVbH0
俺参上
ししええんん
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:51:03.27 ID:EF9uauAkO
文体が好きだwwwww
超支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:51:24.05 ID:z4CPy9X0O
ら
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:53:39.40 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「……待っておったよ」
声がした。
前方を向けば、そこにいたのは社長椅子に座る晩年の老人。
見渡した校長室は、その三方をヨーロッパ調に整えられた本棚で囲まれていた。
壁には剥製の鹿がいる。立派な角だなぁ、とか軽く現実逃避を入れ、意を決して僕は問うた。
( ^ω^)「あなたが……?」
/ ,' 3 「左様。ワシが校長をしておる、荒巻と言う」
重厚そうに頷く荒巻、もとい荒巻校長先生はスーツ姿だった。
黒い革張りの見るからにふかふかした椅子に座りながら長くのばしたヒゲをなぞり、僕を一瞥する。
好々爺然とした風貌ながらもその背中が纏うオーラは年の流れを確かに感じさせる程凄みがあり、
ほんの十五年しか生きていない若輩者の僕は思わず恐縮してしまう。
/ ,' 3 「戸惑っているようだの」
(; ^ω^)「そりゃ、当たり前ですお」
割と即答気味で答えた。
ここに来てこの人にあって、それでも肝座ってる奴がいたら是非みて見たい。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:54:13.33 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:55:39.49 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「ほほっ、即答か。予想はしておったよ。じゃあ一つ、話をしようか」
( ^ω^)「…………」
僕はゴクリ、と生唾と息を呑む。
――話して貰おう、僕がいま此処にいる理由。どうして男が女子高に合格したのかを。
ややあって、校長は語りだした。それは、
/ ,' 3 「ワシにはな、孫娘が居るんじゃよ」
え? なに? いきなり唐突な孫自慢?
(; ^ω^)「…………はい?」
僕直立不動。意図がわからず聞き返す。静止の意味も込めたのだけれど
それも虚しく、始まるのは爺のマシンガントークショウ。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:56:03.19 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:57:02.29 ID:z4CPy9X0O
あら
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:57:46.46 ID:I+fFsQHgO
自作のキャラを名前だけ変えて適当に投影するだけならブログでやれよくそが
あるテーマをVIPのキャラでやるから意味があるんだろうが
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:58:13.79 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「こっれがまた可愛いて仕方がなくてな、それこれ目に入れても痛くないと言うか
むしろ進んで入れたいと言うかいや別にワシがマゾヒストと言うわ「タンマですお」けじゃなくな?
あ、そうそう、この前の敬老の日なんかは手紙と一緒に「待てって」ベルタースオリジナルとかくれてのこれにはワシ大感激!
死んだ婆さん思い出す勢いじゃったよ何故なら彼女もまた特別な「ちょいこら」……なんじゃい」
ジロ、と睨まれる。怖ェ。けど、何とか中断させれた。
ここはクチバのポケモン大好きクラブかよ。
( ^ω^)「まさか爺さんの孫自慢を聞かせる為にわざわざ、」
/ ,' 3 「ほっほっほっほ」
( ^ω^)「いやそこは否定してくださいお」
思わずため息が出る。
いつから僕の周りの大人はこんなのばっかりになったんだ。
僕の世界の中枢が揺らいでいくのを確かに感じながら、僕は荒巻先生を見た。
少し目つきが鋭くなってしまったけれど、晩年の爺はそれでも飄々と笑っている。
/ ,' 3 「なぁに、さっきのは挨拶変わりみたいなもんじゃ。本題に移ろう」
そして愉快そうに切り出すが荒巻先生。
最初のあの校長オブ・ザ・イヤーな雰囲気はどこに行ったのだろうか。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:58:28.03 ID:5A+Go1PWO
これは全力で支援
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 10:59:10.60 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:01:55.08 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「内藤君、ワシはな、楽しいことが大好きなんじゃ。まずこれを覚えておいてくれぃ」
そう言いだす荒巻先せ、ああもうジジイでいいや。
いきなり言い出すジジイ。その社長椅子から今すぐ退け。
(; ^ω^)「…………はっ?」
/ ,' 3 「で、最近ワシ、先刻話した可愛い孫娘に、ちぃとばかし困っておるんじゃ」
( ^ω^)「と、言うと……?」
聞き返すとジジイはその眉尻を下げながらうねるように言った。
体の重心を前へ移動させ、漆喰の机に肘を突いて手を顎の前で組む。そして言った。
/ ,' 3 「うむぅ……男がな、嫌いなんじゃよ」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:02:43.32 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:03:47.37 ID:Xl60xT3BO
支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:04:33.88 ID:xuaPGdyBO
再投下か?
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:04:38.98 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^)「…………はい?」
いやいや。んん、いや。 まって。ちょっと待てお。
背筋が薄ら寒くなるのを感じる。氷水でも流されたかのようだ。
これはひょっとしたらひょっとするかもしれない。
僕は、もしかすると、とんでもない馬鹿につき合わされたのではないか。
/ ,' 3 「これから高校、大学を卒業し社会へ出、永劫に独り身とはあまりにも淋しいじゃろ」
( ^ω^)「………………」
待った待った。ないないないない。
あるあ……ねーよwwww それはねーよwwwww
頭で否定するけど、どうもちらつく予想を完全に拭い去る事は出来ないようで、
その予想はジジイの言葉により確実に「事実」と言う色を帯びだしてきて、
/ ,' 3 「じゃあ、普段からちょいちょい男に触れ合って置けば、
もしかすればもしかするやもと思ってなぁ……で、内藤君」
( ^ω^)「………………」
ない。いや、なし。それは、なしだろ。あんまりにも。
そして無常に振りかざされる決定打。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:05:07.87 ID:z4CPy9X0O
4円
おとぼくですね
わかります
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:06:34.07 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3「孫娘の男嫌い、直してはくれんかのぉ?」
ねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーよwwwwww
僕の頭を支配するその一念。
頭の中のスパコンがフリーズする。ともすれば、このボケジジイは、
( ゚ω゚)「その為だけに僕を合格にしたんですかお!?」
/ ,' 3 「ほっほっほっほっほっ」
(; ゚ω゚)「そこは否定しろお!」
本日二度目のやりとり。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:07:45.56 ID:p1SC0/Us0
ジジイの襟元に掴み係りそうになるのを理性を全稼動させてなんとか持ちこたえる。
ごくごく一般的に、凡人にはエジソンやらアインシュタインやらの
天才の考える事はまったく解らないって言うが、ボケジジイ、いやもう『コレ』でいいや
コレがそれと同類ならば馬鹿と天才は紙一重なんて言う言葉も信憑性を帯びるような気がする。
/ ,' 3 「初めに言ったろう? ワシは楽しい事が大好きじゃ。
ネタで女子高なんぞに書類送ってくる君ならば、と思ったんじゃよ」
ネタじゃねぇお!
つま先まで出てきた言葉を飲み込み、僕は弁明に掛かった。
ダメだコイツなんとかしないと。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:08:39.35 ID:Xl60xT3BO
支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:09:01.27 ID:VXLpuJzSO
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:09:48.05 ID:q/Gxnjb+0
まとめなかったっけ?
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:09:52.02 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^)「いや、あの、それは、」
/ ,' 3 「内藤君。君は何校の高校を受験した?」
( ^ω^)「貴様は今まで食ったパンの数を、」
/ ,' 3 「シャラップ黙れ。何校だね?」
( ^ω^)「…………おっおっおー」
言いたくないからはぐらかしに掛かるつもりでいたら、
/ ,' 3 「全国合わせて510校じゃろ?」
バッチリ言い当てられていた。
数もぴったりあってて、きっとそれは僕が食べてきたパンの数よりも多く、
いや、いや。いや、それよりも問題は、
( ゚ω゚)「なんでその事知ってるんですかお!?」
この一点だ。
またなんとも許容しがたい嫌な予測が頭の中を駆け巡る。
――受験校の中には明らかに僕の頭のレベルでも大丈夫、って所もあった。
それなのに全部落ちたって理由。まさか。いや、まさか。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:10:16.42 ID:z4CPy9X0O
チョポ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:12:25.75 ID:EXAuxLjmO
聖なんとか学院卒とか人生終わるな
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:12:31.95 ID:xuaPGdyBO
支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:14:10.81 ID:p1SC0/Us0
ソレは世の中のエンターテイメントを嘗め尽くした観客の笑い声で笑っている。
それは全部を高みから見物した傍観者の笑顔だ。ソレの声は愉快極まっている。
ソレは言った。
/ ,' 3 「大変じゃったぞ、根回しは」
ねーーーーーーーーーーーーーーーーーーよwwwwww
(; ^ω^)「じゃ、じゃあ僕が受けた509校は、」
/ ,' 3 「もちろん受かっていたものもあるぞい?」
ねーーーーーーーーーーーーーーーーよwwwww
一歩ジジイに近づく。襟首つかみかかった方がいいのかも知れない。僕の人生的に考えて。
固めた拳が充血する。握り締める。今ばかりは敬老精神を封印しよう。絶対殴る。
/ ,' 3 「まあま、その拳を下ろしてはどうだね。なぁに、ワシにも考えというものがある」
( ^ω^)「…………」
僕は歩みを止めた。
まあ辞世の句くらいは読ましてやってもいいかお。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:14:15.77 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:16:10.07 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「もし無事に、孫娘の男嫌いを直してくれれば――」
( ^ω^)「くれれば?」
復唱するジジイの言葉。
視線が合う。彼は至極楽しそうな目で僕を見ていた。
ああこの人、生粋のダメ人間だなのだなと直感する。
/ ,' 3 「君にはVIP高校の編入を認めよう」
かつて全国の少年が悩み苦しんだだろう竜王の駆け引きのように、ジジイはそう言う。
ゴクリ。僕は生唾を飲み込む。 そうして理解した。
これは、ただのボケジジイとの会話でなく、一匹の悪魔との取引であると。
VIP高校――
(; ^ω^)「あのVIP高校ですかお?」
聖マリアンヌ高校の対局をなし、この界隈では秀才の代名詞とも言われる
エリート育成高校、あのVIP高校?
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:16:13.64 ID:Q3pAQXkI0
女装しないなら俺はこのスレを去る
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:16:40.44 ID:ug2vfVbH0
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:17:45.49 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「ワシそこの理事長も兼ねてんの」
今この瞬間に地に落ちたなVIP高。
/ ,' 3 「む。これこれ、そう露骨に嫌そうな顔をするなよぃ」
察せられて指摘された。ケラケラと笑いながらジジイ。
大変魅力的な商談だ。しかし当然それにはリスクが付きまとう。
僕は少し震える声で聞く。もしも最悪の展開になった場合のことだ。
(; ^ω^)「もしこの学校に男がいるとバレたら?」
/ ,' 3 「君の人生\(^o^)/ オワタ」
随分と軽く言うジジイ。 それから幾分かキツイ視線で僕を見る。
/ ,' 3 「無論、我が校との関連は完璧に否定した上でだ。報道機関はねじ伏せる」
(; ^ω^)「えげつねぇ……」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:18:51.96 ID:ug2vfVbH0
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:19:20.28 ID:p1SC0/Us0
僕の声を聞き、それでも悪魔は耳元で囁くのだ。
/ ,' 3 「やるかね――?」
にんまりと。そう、まるでお気に入りの玩具を見つけた子供のように純真に笑いながら。
僕はそのオーラに気圧される。――もう返答は決まっていた。
エリート高校に入学するチャンスと人生終わらせるリスク。
天秤にかければ一目瞭然だ。
( ^ω^)「帰りますお!」
強く言い捨て踵を返した。
そうだ人生はやり直せる。人間やる気を出せばなんとかなる。高校浪人が、なんだってんだ。
/ ,' 3 「ドキ、女だらけの林間学校」
引き戸に手をかけた瞬間、背中にかけられるジジイの言葉。
ビクッ
体が反応する。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:19:45.69 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:19:49.65 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「ウフ、女だらけの文化祭」
背中にかけられるジジイの言葉。
ビビクッ、
理性が抵抗する。
/ ,' 3 「アハ、女だらけの水泳大会。ハーレムハーレム」
背中にかけられるジジイの言葉。
ビビビクッ、
本能が――
(*^ω^)「身を粉にする勢いで尽力致しますお!」
勝った。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:20:03.94 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:20:26.28 ID:H2wNpp9XO
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:22:54.09 ID:p1SC0/Us0
ガッチリとする男の握手。けれど左手同士。
その片手間でジジイが何かの書類に判を押した。どうやら僕の入学手続き書らしい。
ジジイはペラ、と開いている右手でそれを掲げながら、
/ ,' 3 「孫娘についてのヒントはやらん。自力でさがせ」
言った。
( ^ω^)「は? はい――?」
/ ,' 3 「誰かに質問するのも無し。あくまで、自力じゃよ?」
バレたら終わりなのにですかお……?
視線で問えば、ジジイが頷く。
――ああ。くそ、しまった。予感していたはずなのに、わが身で知って後悔するとは。
僕は覚悟したはずじゃないか。これはジジイとの会話でなく、悪魔との取引であるって。
/ ,' 3 「言ったろう――?」
ジジイが、いや。悪魔が笑う。
老人とは信じられない握力で掴まれる左手。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:23:16.92 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:23:51.61 ID:p1SC0/Us0
/ ,' 3 「ワシは楽しい事が大好きなんじゃ」
これが、始まり。
呆然とする僕をよそに、ああ、と付言するジジイ。
/ ,' 3 「もう判押しちったし、やっぱなしって言うのはもう無理ね」
幻想に足を突っ込んだ僕は、そのまま引き釣り込まれる事になる。
こんな時こそ僕は思う。
『 幻は、遠目で見てるのが一番いいんだって。 』
そうして来る四月。
僕こと内藤ホライゾンは、男なのに女子高に入学しちゃったようです。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:24:05.72 ID:p1SC0/Us0
第二話 終
ξ゚听)ξ 結局は、馬鹿ばっかりじゃん、って話じゃないの!
第二話 終
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:24:23.14 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:24:36.03 ID:p1SC0/Us0
第三話
ξ゚听)ξ ありえない再開のしかたのはなしよ
第三話
出会いと別れの4月、春。
僕はめでたく聖マリアンヌ学院に入学した。
入学式を終えた今でも、体の緊張は解けない。
全国的にも有名な名門校によもや僕が入学するとは思わなかった。
……否。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:24:35.80 ID:Bp669TllO
支援ー
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:24:57.04 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:25:15.63 ID:Q3pAQXkI0
・声が非常に高い
・見た目が華奢
・ちんこちいさい
を満たしてないと難しいよな実際
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:25:50.32 ID:p1SC0/Us0
僕には考えもつかなかった。
だって、そうだお?
聞き知った名門聖マリアンヌ学院は――
「高校から編入って、何人くらいいるのかなぁ?」
「あ、トッチーと一緒の組じゃん!」
「私はC組かぁ……」
「私D組!」
「じゃあ私はA組!」
「「じゃあって何よじゃあってwwww」」
――女子高なんだから。
誤解ついでに言うと僕は男だ。生まれてこの方、間違いなく男だ。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:26:11.32 ID:Xl60xT3BO
支援
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:26:17.69 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:27:22.49 ID:p1SC0/Us0
ここに来るまで色々紆余曲折あった。
あらましを語ろうとするとまず僕の心が折れるので語りたくはない。
正直、思い出したくもない忌まわしいお話だ。
で、そんな僕は今現在、ピロティに張り出されたクラス表に群がる生徒の一団から少し離れている始末である。
チェックのスカートが翻り、まだ真新しいブレザーが目にまぶしい光景である。しかも全員女の子。
流石にあの中へ入っていく勇気はない。欲求はある。
僕の高校デビュー(笑)も儚い夢だった。
( ^ω^) 「スカートすかすかーとする。……座布団何枚貰えるかお」
もちろんマイナスでの話だけどな。
喉から出た言葉と、喉につっかえた固形物のようなため息。
僕の周りに人影はない。
しめたものだ。そのまま吐き出す。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:28:09.39 ID:ug2vfVbH0
まじで女装だw
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:28:14.49 ID:Go4OjHOh0
面白いな期待
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:28:30.71 ID:owFbMxKeO
支援
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:29:00.92 ID:p1SC0/Us0
女の子の制服なんて初めて着た。
着る機会ないと思ったんだけど。
着る機会なんてなくてよかったんだけど。
学園内そこら中に植えられ、咲き誇っているサクラの香りが充満している。
それがまたこのピンクピンクした空気をさらに助長させているような気もする。
まったくもって息が詰まる。が、なんと言うか、ねぇ……?
「担任だれかなぁ……?」
「はやく教室行こっ?」
「んー、やっぱり知らない名前もたくさん入ってるなぁー!」
翻るスカート。
覗く生足。
未だ発展途上の胸のつぼみ……
(*^ω^) 「………………ハッ!?」
いかんいかん。トリップしてたお。
伸びきった鼻の下をビンタで正す。
ジジイとのゲーム内容を忘れるな。バレた所でゲームオーバーなんだ。
つーか今の僕のビジュアル的アレも少し考慮しろ。これは随分アレだ。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:30:33.77 ID:t0QHQXysO
無駄が多くてテンポ悪いな
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:31:24.52 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:32:09.79 ID:fqigm04A0
だがまったりシェン
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:32:25.12 ID:p1SC0/Us0
……さて、そうこうしてるとクラス表の前の人だかりも幾分かマシになって来た。
そろそろ良いだろう、と僕はそちらに向かった。
( ^ω^) 「えっと……僕は――」
「私と同じB組よ」
声のした方向を見る。
( ^ω^) 「あ、ああ、そりゃどう――おっ?」
その瞬間、内藤ホライゾンと言うOSはフリーズした。
デバックする間際からどんどんと新しい壊滅的で致命的なミスが出てくる。
デバック。エラー。デバック、デバック。
エラーデバックエラーエラーエラーエラーデバックエラーエラー。
絡み合う視線の先、そこに居たのは。
(; ^ω^) 「……いや、あの、まさ、か?」
ξ^ー^)ξ 「久しぶりね、ブーン。よく似合ってるわ、ウチの制服」
そして叩き込まれるエルボーアタック。 ゴガァ……! と生々しい音を出す僕。
沈み込む体。最後の意識で見た光景は、満面の笑みの元、その拳を握り締める津田麗子、もとい、幼馴染のツンだった。
【 ≪ ξ^ー^)ξ ………………。 ≫ 】
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:32:54.13 ID:ug2vfVbH0
死に
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:34:25.16 ID:3B7GIsRv0
期待
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:34:45.42 ID:p1SC0/Us0
ξ^ー^)ξ「どう言う事か説明してもらおうかしら?」
現在地体育館一階にある女子トイレの個室。
目の前には良すぎる笑顔の不動明王、いや訂正。幼馴染の津田麗子さん。
( ^ω^) 「い、いや、ツン、久しぶりだおー」
ξ゚听)ξ 「ええ、私が小学校のとき、ここを受験して以来ね」
( ゚ω゚) 「しばらく見ない間にとても綺麗にな、オゴォ!?」
拳を鳩尾に叩き込まれた。唾と一緒に何か大切なものも出たような気がする。
具体的に言うとほら、魂とか。
ξ^ー^)ξ 「私はそう言う事訊いてるんじゃないわよね?」
そして笑顔のツンデレさん。
それは重々承知しています。けど。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:35:18.64 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:36:26.86 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^) 「な、なんでそうボカボカ殴るんだお!!?」
ξ゚听)ξ 「罪には罰でしょ?」
(; ^ω^) 「べ、別に僕は犯罪の道に走った訳ではないお!?」
ξ゚听)ξ 「…………だから説明してって言ってるの」
必死の弁明に、少し沈んだ声でツンが訊いてきた。個室トイレでの上目遣い。
ξ゚听)ξ 「解ってるわよ。アンタはどうしようもないくらい馬鹿でノロマで変態で
浮かれトンチキで社会の底辺を這って生きるしかない
ゴミムシみたいな奴だけどいい奴だもん……だから私は説明して欲しいの!」
何か今凄い失礼な事言われたような気がする。
とりあえず背後を取られないように壁に背を付ける僕。
( ^ω^) 「今の今まで人ボコボコにした人間の言う台詞じゃないお……」
ξ゚听)ξ 「空耳かしら?」
( ^ω^) 「空耳ですお」
最近即答スキルが格段に上がって来たような気もする。
さて。……ツンに話していいものか?
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:36:59.59 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:37:55.14 ID:p1SC0/Us0
迷う。しかしここで話さなくても死亡フラグに間違いはなく。
意を決して、僕は語り始めた。そう、それは――
( ^ω^) 「えー、あー、実は、かくかくしかじかの」
ξ゚听)ξ 「うん……」
( ^ω^) 「まるばつさんかくしかくで、」
ξ゚听)ξ 「ええ!?」
( ゚ω゚) 「なになにもごもゴグゥァア!!!?」
ξ♯゚听)ξ 「真面目に訊いてるのよ私はっ!」
相変わらずバイオレンスな奴である。
( ^ω^) 「……わかったお」
こんどこそ本当に観念する。
これで納得して貰わなければ終わりって事だろう。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:39:03.35 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:39:54.90 ID:p1SC0/Us0
だから僕は語り出す。
それは始まりの始まりの事と、始まりの事。
先生が間違ってこの学校へ受験申請をした事、
この学校に呼び出され、学園長にある頼み事をされた事。
もちろん、その『頼み事』の内容は、詳しく話さずに、はぐらかしながらだけど。
全部を聞き終ったツンは、長い長い沈黙の後、細く深いため息を吐いて
ξ゚听)ξ 「…………っんの馬鹿校長」
とだけ言った。 うんざり、と言う描写がこの上なく似合う顔だ。
僕は数秒間惚けてから、なんとかとりつくように言う。
( ^ω^) 「……やっぱり有名なのかお」
ξ゚听)ξ 「まあね」
疲れきった表情だった。
うっ、とこれ以上後退しようのないけど後退する僕。
苦労症の彼女はここでも苦労しているようだ。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:40:22.71 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:41:30.16 ID:p1SC0/Us0
ξ゚听)ξ 「……なるほどね。そう言う事か」
どこか納得したようにツンが言う。
また一つため息を吐いてから真っ直ぐと僕を見た。
( ^ω^) 「はいだお」
とりあえず元気に返答。気分的には審判を聞く被告人。
ξ゚听)ξ 「大体の事情は掴めた。アンタがどういう状況に置かれてるのかも解った」
裁判長が文を読み上げる。
ξ゚听)ξ 「……協力してやらない事もないわ」
ツンの口から出てきたのは、そんな意外すぎる言葉。思わず呆ける。
ξ゚听)ξ 「何よ、その顔。なんか文句でもある訳?」
(; ^ω^) 「い、いや滅相も!」
ジト目で見られて速攻で返す。
良かった。ツンは何かとバイオレンスだけと信頼できる人間である事には変わりない。
もしかすると、なとど、そんな浅ましい算段があったから、僕は話したのかもな。とも思った。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:42:00.05 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:42:36.73 ID:p1SC0/Us0
ξ゚听)ξ 「でもブーン、解ってるわよね?」
そして裁判長は続ける。
――馬鹿だな、僕は。あの日のあの校長室で、学習したはずじゃあないか。
取引には何かしらのリスクが付きまとう即ち。
ξ^ー^)ξ 「もし変な事少しでもしたら――?」
協力者は、生殺与奪の権を持つ人間とイコールなんだお?
【 ≪ ξ゚听)ξ ったく、馬鹿ばっかり! ≫ 】
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:43:21.48 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:43:29.16 ID:p1SC0/Us0
('、`*川 「今日から一年、お前たちの担任をする事になった伊藤ぺニサスだ。よろしくたのむ」
はーい、と言う声が教室の端々から上がる。
見渡したそれは、女の花園と言っても過言じゃない。
ちょいとばかし放心する。
いやあ、僕本当に聖マリアンヌ学院に入学したんだなぁと今更ながらに実感したんだ。
それにしても女装ってなんかはまると抜け出せなさそうだおね。
*(‘‘)*「ねーねー、君さ、ツンとどういう関係?」
( ^ω^) 「おっ?」
ふいに横から声をかけられた。
カキカキと首を回せば、視界に入る幼い雰囲気の女の子。
*(‘‘)*「あ、始めまして。私ヘリカル沢近」
( ^ω^) 「内藤ホライゾンですお。ブーンって呼んで下しぃ」
そうしてシェイクハンド。
いや、どういう関係て。どうもこうも。
*(‘‘)*「クラス表のところでさ、ツンに凄い形相で引きずられていったじゃん?」
(; ^ω^) 「あ、ああ……あれは…………」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:44:33.32 ID:p1SC0/Us0
女子トイレに引きずられて行く間の悪夢の時を思い出す。
物凄い腕力を持ってして、僕はズルズルと連行されたのだ。もはや戦慄のホラーショウ。
*(‘‘)*「見てる分には最高に面白かったよ、あれ」
( ^ω^) 「やられる分には最低に恐ろしかったですお、あれ」
かけて返したら、沢近さんは破顔した。
そう見るとますます雰囲気が幼くなるな、この子、なんて思ったりして。
*(‘‘)*「幼馴染だったっけ?」
( ^ω^) 「はいですお。小学校までだけど」
*(‘‘)*「関係は時間じゃなく密度だって言うじゃん?」
(; ^ω^) 「その点では多分誰にも負けないお……」
*(‘‘)*「あはは。ま、三年間の付き合いだけどよろしくね」
( ^ω^) 「はいですお! って……」
沢近さんともう一度握手し、見渡した所で気付いた。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:46:02.40 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^) 「その肝心のツンの姿が見当たらないんですけど……」
*(‘‘)*「あー、多分アイツ、図書室に行ってるのわ」
( ^ω^) 「……図書室?」
聞き返せば、
*(‘‘)*「砂緒空って子の相手してんの。別名、マリア様の親友。学園の生き字引って奴よ。
ま、百聞は一見に如かず、って言うじゃん? 見に行ってみたら?」
ここの敷地はとんでもなく広いから、編入者は誰かに案内して貰えよ。
と投げやりな言葉で締める伊藤先生を横目に、沢近さんはそういった。
【 ≪ ξ゚听)ξ べ、べつにアンタの為じゃ(ry ≫ 】
リノリウムの廊下を歩く。
作り、雰囲気、内装。そのすべてが洋風の学園内。なんか凄い緊張する。
結局ツンはホームルームが終わっても戻ってこなかった。
何があったんだろう、と。心配に思わないでもない。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:46:28.15 ID:p1SC0/Us0
カツ、カッ。
革靴がに鳴らす小気味いい足音。
人気のないせいか、はたまたその厳格さ故か鏡水のように静かな廊下だ。
発生すべきだったすべての音は、音になる前に足元へ落ちてしまっているようにも思う。
それが僕の足の動きや空気の振動で舞い上がり、この鏡水を揺らすのだ。
カツ、揺れる。
カツ、揺れる。
カッ
そして静まる。
( ^ω^) 「ここかお」
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:47:14.42 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:47:59.64 ID:p1SC0/Us0
天井から吊り下げられたプレート。書かれる文字は『図書室』
内開きであろう左右の夫婦扉に一瞥をくれてやり、僕はそれをゆっくりと引く。
( ^ω^) 「うぉ……」
一番最初に出たのはそんな感嘆符。何ここ。凄い広い。
ずらぁぁぁぁ、と本棚が並ぶのが一番最初に目に入った。
市立図書館と言っても通るんじゃないの。
あ、私立図書室か。なんて下手な事思いながら僕は歩き出す。
とりあえずは、ツンを探そう。
【 ≪ ξ゚听)ξ 読書? あんまりしないわ。 ≫ 】
……それにしても図書室って静かだ。そして。
(; ^ω^) 「人いねぇ……」
呟き声すら小煩く聞こえてしまう。
果たして無機物に囲まれているからだろうか。凄い一人ぼっち感がある。
こんな事なら入り口に居た司書のおばちゃんにここの地図貰って置けばよかった。
図書室周るのに地図が必要ってどんだけなんだ、って話だけど。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:48:31.22 ID:p1SC0/Us0
七つ目の本棚を横切ろうとし、
( ^ω^) 「…………おっ?」
人影に気づいた。立ち止まり、そちらを見る。
そこに居たのは――――
川 ゚ -゚) 「…………」
彼女だ。
思わず目をしばめかせる。
手入れが行き届いた綺麗な黒髪、少し伏せ目がちの横顔。
川 ゚ -゚) 「今日は来客が多いな……」
憂鬱そうにそう言う、落ち着いた声色。
消去法で誰だかわかった。ああ、そうか。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:49:09.97 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^) 「砂緒空さんですお……?」
川 ゚ -゚) 「ああ、そうだが……」
肯定が帰ってきた。
持っていた分厚い本を、棚に戻しながら彼女が言う。
そうして少し頭を振り、小さな息をついてから
川 ゚ -゚) 「君は?」
社交辞令感丸出しに問うて来る。
言葉が喉につまった。名を名乗れ、って事だろうけど、僕は喋れない。
なんでかって?
いやまあ、そりゃ。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:51:01.75 ID:p1SC0/Us0
ξ^ー^)ξ 「…………」
対岸で、凄んだオーラ飛ばしながら、けれど素敵な笑顔のツンさんがいらっしゃるからですよ。
その手には何冊かの分厚い本。
やばい。
何がヤバイかって、さっきからツンがそれを投げるモーションを繰り返している。
これは死亡フラグだ。下手な事を言うとアウトだ。あ、語呂スッゲよくね? いやどうでもいいか。
そこでふと思い出した。そうだ。あのホームルームで先生が言っていた言葉。
『ここの敷地はとんでもなく広いから、編入者は誰かに案内して貰えよ。』
……これだ。生き残るには、これしかない。
意を決して、僕は口を開いた。
( ^ω^) 「よければ砂緒さん、学校案内を頼みたいんですお!」
言い切ったらなんか清々しい気持ちがした。
クーラーの送風音が響き、長い長い沈黙があり、
川; ゚ -゚) 「え……?」
途惑ったような彼女の声がした。
ツンはイイ笑顔のまま固まっている。何かの弁明を、と思い口を開いた。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:51:15.65 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:51:46.41 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^) 「いや、学園の生き字引だって訊いたから……」
川 ゚ -゚) 「あ、ああ。私でよければ……」
弁明は泥沼らしかった。
けれど確かに、砂緒さんは首を立てに振ってくれる。
なんとか一安心だ、そうやって胸を撫で下ろしていれば、
ξ゚听)ξ「アンタは…………」
地鳴りのような幼馴染の声が響き、
ピッチャー振りかぶって
ξ♯゚听)ξ「言ったそばからぁぁぁああ!!!!!!!!!!!」
投げました。
ヒュンと飛んできた物体を華麗に避ける砂緒さん。
そして僕の視界一杯に広がる、小難しげな学術本のカド、角、かど。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:52:08.04 ID:p1SC0/Us0
はい、ブラックアウト。
第三話 終
川 ゚ -゚) たのしそうでなによりだ……
第三話 終
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:52:14.49 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
支援
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:52:48.31 ID:ug2vfVbH0
投下間隔がまちまちで支援しにくいんだが
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:54:22.37 ID:p1SC0/Us0
ちょいと休憩。五分したらもどる。
>>128 ごめん
二分くらいを目処に投下する用にする
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:59:01.33 ID:ux6gkgsqO
おもしろいよ。しえん
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 11:59:48.32 ID:p1SC0/Us0
投下再開する
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:00:26.15 ID:Q3pAQXkI0
ちなみにどこまで書き溜めてあるんだ?
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:01:42.74 ID:p1SC0/Us0
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:01:58.87 ID:p1SC0/Us0
第四話
川 ゚ -゚) 学校あんないのはなし、だそうだ。
第四話
段々と意識がさえてくる。
ええっと確か僕は、図書室に来て、砂緒さんに学校案内を頼んで、
それで……ツンが投げた本で気絶させられたんだっけ。
……くそ。思い出したらなんか額が痛くなってきやがった。
重い瞼を押し上げて、視界をクリアする。
――まず飛び込んできたのは、光。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:03:20.72 ID:uKuQt/L+O
まったくこんな時間からおっ立てて……
支援
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:03:58.84 ID:p1SC0/Us0
そして――
川 ゚ -゚) 「…………」
静かに佇みながら、本のページをめくる砂緒さんだった。
( ^ω^)「…………」
その光景が、まるで一つの絵画のように僕には見える。
完成させられた一つの芸術品のようだ、と。
静物のようなその光景に、胸の奥が微かに疼く。あれ、僕は、いつか遠い昔に――――
川 ゚ -゚) 「気がついたか?」
回想は掛けられる声で中断させられた。
( ^ω^)「あ……ええ、すみませんお」
本当は少し前から気が付いてました、とは言えない。
痛む額を抑え、首を振る。遠慮無しにやってくれたな、ツンめ。心の中だけで吐き捨てる恨み言。
背中には硬い木の感触があって、僕は本棚にもたれ掛からされていたようだ。
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:05:22.49 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ -゚) 「いや、いいんだ。それにしても珍しいな」
砂緒さんが言う。 意図がわからず、僕は聞き返した。
( ^ω^)「何がですかお?」
川 ゚ -゚) 「ツンがあんなストレートに感情を出すことが、だよ」
( ^ω^)「わりといつもあんな風ですお……?」
川 ゚ -゚) 「君は特別、なのかも知れないな」
( ^ω^)「サンドバック的に考えてですかお?」
川 ゚ ー゚) 「ハハハハハ」
(; ^ω^)「いや、そこは否定してくださいお」
あっさりと肯定されたのにちょっと傷つく。
一通り笑い終わったクーさんは、さて、と言いながら本を閉じた。
パタンと小気味いい音が響く。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:05:39.16 ID:POljanz2O
津田麗子
砂緒空
内藤ホライゾン
おかしいだろう常識的に考えて
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:08:03.13 ID:p1SC0/Us0
そして差し伸ばされる、スラリとした綺麗な腕。
一瞬呆ける。何がだお?
川 ゚ -゚) 「じゃあ、行こうか」
( ^ω^)「…………?」
固まる僕に、砂緒さんはまた苦笑いを漏らした。
川 ゚ -゚) 「学校案内だろう?」
……そう言えばそうだったお。
【 ≪ 川 ゚ -゚) さあ、行こうか。 ≫ 】
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:10:34.45 ID:p1SC0/Us0
はぁう、と熱っぽいため息を吐き、僕は階段をもう一段登る。
学校案内の感想は一つしかない。
――広い。
なんだ、ここは。
川 ゚ -゚) 「無駄な広さがあることは確かだな」
それでも主要な所はあらかた終わったよ、と先を歩く砂緒さんが言った。
へーだとか、ほーだとかの相づちを打ちながら、気だるい足を持ち上げる僕。
案内された、選択教室やらの馬鹿でかさを思い出す。大学の講堂かと思うほどに広かったなぁ、と思わず遠い目。
( ^ω^)「あの……つかぬ事をお聞きしますが、今どこに行ってるんですかお?」
川 ゚ -゚) 「最終ポイント、と言うかな。どこかは、まあ」
クーさんの長い後髪が揺れる。 現在地は特別教室練の階段である。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:11:56.54 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ -゚) 「マリアンヌ学院へようこそ、内藤ホライゾン君」
開かれた扉。
目の前に現れる、
【 ≪ 川 ゚ -゚) お気に入りの場所。 ≫ 】
( ^ω^)「う……わァ」
漏れたのは感嘆。足を踏み出したのは衝動。
もふっ、とした柔らかい感触が靴越しに残る。
眼下に広がったのは、
川 ゚ -゚) 「『秘密の花園』とはよく言ったものだな」
空中庭園だった。
屋上に芝が敷かれている。天然ものだろうか、足元がふっかふっかだ。
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:13:04.17 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「すごいですおー!」
思わず駆け足になる空中庭園。
すげーwwwもふもふしてるwwwwすげーwww
笑いがもれた。これは物凄く愉快な感覚だ。
川 ゚ -゚) 「園芸部が管理していて、一般生徒にも開放しているんだが……
いかんせん、知名度が低くてな。あまり人が来ないんだ」
私としては嬉しいことだが、と付け加える砂緒さん。
さっすが、学院の生き字引。
……けど、校長も校長なら生徒も生徒だ。
こう言うスケールのでかい事をやった上、それをなんともないと思ってる点がいっそ男らしくもあるような気がする。
僕なら粘着するけどな、こんな場所があるんなら。
( ^ω^)「ここから町が一望できるお!」
思いながらフェンスまで走りより、僕は両手を広げる。
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:15:09.61 ID:p1SC0/Us0
小高い丘の上に創立された聖マリアンヌ学院。
そこから見渡せる360度の大パノラマを見渡しながら、僕は自分が見知った建物を探し当てては指さす。
( ^ω^)「あ、あれが僕が通ってたニュー速中で、東に見えるタワーがVIP電波塔ですお!」
なぜに目線が高くなると、人のテンションは上がるのだろう。
一国一城の主にでもなったつもりにでもなるのだろうか。
あれは私立病院、あの山の向こうにラウンジ町、と安い案内人になる僕。
そんな僕の様子を、砂緒さんは黙って見つめていた。
一瞬、サッと背筋に冷たい汗が通ったような気がする。
( ^ω^)「おっ! いきなりすみません。退屈でしたかお……?」
川 ゚ -゚) 「いやいや、案内していたのは私だったよな、と思ってな」
(; ^ω^)「す、すみませんお!」
調子乗りすぎた、と眉尻を下げて彼女を見れば、
渦中の砂緒さんはやんわりと首を横に振っていた。
……?
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:16:10.69 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ -゚) 「楽しいよ」
そんな言葉。
予想もしない返答に、固まる僕。いや、下半身がじゃない。断じて。
……さて、それはさておき。
川 ゚ -゚) 「とても楽しい。私は、ここの風景しか知らないから。話してくれないか? もっと」
砂緒さんが言う。
途端、吹き込んできた強い突風。春一番だ、と思うよりも先に、
( ^ω^)「おっ、花びら……」
黒髪についた、桜の花びらに気づいた。待っててくださいお、と手を伸ばせば――
川; ゚ -゚) ビクッ!!
彼女の大きく肩が、大きく動いた。
一気に体中の血液が引いていく。それは彼女も同じようだった。
しばらく二人して無言でいる。
おっ?
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:17:39.37 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:18:10.38 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^)「すす、すみませんお、砂緒さん!」
川; ゚ -゚) 「あ……私の方こそすまない」
ビュウ、と吹いた風。
黒髪をなびかせたそれは、一片の桜の花びらも持っていく。
空に消えていくそれをぼんやりと見ていると、
ふいに砂緒さんの方から声がした。落ち着きを払った、けれどどこか震えた声。
川 ゚ -゚) 「クーでいい」
( ^ω^)「へ?」
思わずそこらを向く。
彼女はあらぬ方向を向いたまま、言葉を紡いでいた。
川 ゚ -゚) 「……ツンにもそう呼ばれている、から」
思考不随。フリーズ中。結構な時間が経過する。
そして僕は、言葉の真意をやっとのことで理解した。
( ^ω^)「は、はい! えーっと、クー、さん」
川 ゚ -゚) 「ああ、何だ?」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:19:20.54 ID:Xl60xT3BO
しえ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:20:32.44 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「クーさん」
川 ゚ -゚) 「うん」
( ^ω^)「えーっと……クー、さん」
川 ゚ -゚) 「ああ」
何回かの問答を繰り返し、僕は思う。
はっず。
もしもこんなのが青春なんて言うなら、僕今この場で死んだってかまわないな。
実感し、全てを勢いに任せて発言していた。今思うとほぼ初対面の人になにを言ってんだって話だけれど。
( ^ω^)「僕の事も、ブーンでいいですお!」
川 ゚ ー゚) 「了解した。……ブーン」
――今日始めて見たような気がする、クーさんの純粋な笑顔。
うん。やっぱり――この人は。
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:21:56.51 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「笑ったほうが、魅力的ですお!」
川 ゚ -゚) 「…………」
( ^ω^)「………………」
え? なに? 地雷?
降りてきた沈黙。地雷だとすれば今世紀最大のハンドルミス。
沈黙は長く続き、そしてそれは、
川 ゚ ー゚) 「ふ、」
クーさんの笑い声で破られた。
川 ゚ ー゚) 「ふふふふふ」
僕は半ば放心状態でそれを見ている。
何かを含んだような笑い声が響く。いや、それはそれで、甘美なものだったが。
川 ゚ -゚) 「――ああ、ありがとう。ブーン。けど、それは」
ひとしきり笑ったクーさん。
息を吸い、あとはワンブレスで。
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:22:55.67 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:23:11.21 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ ー゚) 「男の子に言われるべき言葉だよなぁ……?」
(; ^ω^)「おぇ!!!?」
決定的な何かを言い当てられたように思え、口から言葉と一緒に唾やら心臓やらが出てきそうな心地だった。
場所は空中庭園、御伽噺みたいなシュチュエーションとロケーション。
クーさんは微笑みながら言う。
川 ゚ -゚) 「何でだろうな。はは、すまんな、私も変なのかもしれない。――今、とても嬉しいよ」
( ^ω^)「クー……さん」
無意識に、一歩歩み寄る。
この衝動。この感情の揺れ。伸びた腕と気持ちは、
川 ゚ ー゚) 「これで私の学校案内は、おしまい。お疲れ様だ」
人差し指一本で静止させる。
行き場のなくなった手でポリポリと頭を掻いて、
( ^ω^)「あ、……結構なお手前でしたお」
出てきたのは変な台詞。
【 ≪ 川 ゚ -゚) ――危なかった? 何がだ? ≫ 】
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:25:09.77 ID:p1SC0/Us0
今日は色々あった。
寮に戻り、自室のベットでのんびりする。
僕へ宛がわれたのは一人部屋。付け加えるならキッチンやユニットバス完備。
あの校長も、ただの考えなしって訳じゃあなかったらしい。
備え付けの家具以外、まだ何もない部屋。
荷物の搬入は土日だったっけ、と思い馳せながら、ベットへ横になる僕。
いろいろと気疲れした一日だった。
僕の精神力的に考えて、これがいつまで持つかは分からない。
ごろん、と寝返りを打ち僕は思った。けれど、と。
( ^ω^)「あしたが楽しみだおー……」
何だかんだ言っても、天国ですよ、ここ。 楽しいし。女の子いっぱいだし。
下衆い思考を垂れ流し、何かのきっかけさえあれば簡単に眠りに落ちる間際。
僕は何気なく投げ捨てておいたカバンから一枚のプリントを取り出した。
それは学校から配られた4月のスケジュール表だ。
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:27:42.19 ID:p1SC0/Us0
なにか目新しい行事は、と視線をくれてやった所で、三日後のイベントが目に止まる。なになに、
( -ω-)「オリエンテーション合宿……」
ああ、オリエンテーションって入学した生徒に
改めて学校の説明をしたり、それを期にクラスの親睦を深める目的の――
って、いやいや。今はそこ、どうでもいい。大事なのはそこじゃなく、その次だ。
( -ω-)「が………………」
わなわなと声帯が震え、
( ゚ω゚)「合宿ッッッッ!!!!!!????」
僕は叫んだ。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:28:15.97 ID:4EKeIn6Y0
読んだことあるな
続きあるのか?
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:28:29.15 ID:p1SC0/Us0
星空煌く夜空の向こう、僕をあざ笑うボケジジイの高笑いが聴こえた、
ような気がする。
第四話 終
*(‘‘)* 次から次へと飽きないわね……
第四話 終
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:28:58.53 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:30:17.34 ID:p1SC0/Us0
第五話
*(‘‘)* 出発じゅんび と そのどうちゅうのはなし。
第五話
これ以上にあるあるで、これ以上にねーよって話もないのかも知れない。
すべてを受け入れ聞き流す勢いで、
僕はオリエンテーション合宿の説明会に出席していた。
一学年の生徒が全員押し込まれた広い体育館からは
所々で黄色い話し声やら笑い声が上がっていて、
みんな今回の合宿を楽しみにしているんだなぁ、と言う事が
嫌が応にもひしひしと伝わって来る。
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:32:19.98 ID:p1SC0/Us0
('、`*川 「――当日は、こう言う運びになる。ま、自然と触れ合いながら親睦でも深めてくれ」
以上。の言葉で、伊藤先生からの説明が終わった。
あとは細やかな連絡を残すのみとなる。
通常ならば僕もウキウキ気分で雑談なんかに花を咲かせるのだろうが、
そうは出来ない、のっぴきならぬ事情があるのだ。と言うのも。
「最悪。生理日とドンピシャだし」
「私この前終わったから気楽ー」
「環境変わったらなるって言うしわかんないよ?」
あまりにリアルな会話に肩が震える。
通常ならばこれ男子がいる前でデリカシーのない、と叱咤されるだろうが、
彼女たちに置いてはそう言う心配事はない。なぜならば。
「女子高も共学もあるイベントは同じかー」
そうなのだ。
僕が入学した高校は、聖マリアンヌ学院。……女子高、なのである。
え? 僕の性別?
戸籍上でも精神的にも普通に男ですよ。
ここに入学するまではいろいろあった。主に堕落しきった大人のせいで。
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:35:24.69 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^) 「………………」
そうして体育座りのまま硬直する僕。ビキ、と筋肉が凍る。
視線は壇上に上がる一人の老人に釘付けされていた。
先生からマイクを渡されたのはボケジジイこと諸悪の根源その1である荒巻校長である。
一通り体育館全体を見渡してから僕のところで視線を止め、
/ ,' 3 「く れ ぐ れ も 全員参加でヨロシクじゃわい!」
あ、くそ。今言い切りやがった。
これは頼みごとではない。脅迫だとでも言いたげだ。
実際くれぐれも、が強調されまくってた。骨でも折ればいいのに。
( ^ω^)「……………ハァ」
ため息漏らして天井を見上げる6時間目の体育館。
天国に似た地獄、地獄に似た天国は明日に控えていた。
【 ≪ *(‘‘)* 遠足前日に眠れないタイプ? ≫ 】
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:39:39.89 ID:p1SC0/Us0
さてはて、それでどうなったかと言えば、
都合よく展開はすっ飛ばされてオリエンテーション合宿当日。
時刻は朝7時、集合地のグラウンド。
僕はと言えば、でででーんと並んだバス7台に気圧されている。
わらわらとそれに乗り込む生徒たちを遠巻きに見ながら惚け中。
なんつーか、
( ^ω^)「…………」
スケールでけぇ。
「そうそう、そう言う雰囲気wwww」
そして背後からの声。
( ^ω^)「へ?」
なんとも間の抜けた声をあげ、振り返れば
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:40:55.47 ID:OfEQOxo90
おもしろい
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:41:20.30 ID:p1SC0/Us0
*(‘‘)*「やっほー。おはよん、内藤さん」
ξ゚听)ξ 「…………」
クラスメートのヘリカル沢近さんとツンだ。
何をどうすればそんなにいるのか、ツンはパンパンに膨らんだカバンを持っている。
沢近さんと言えばスーツケースである。準備良すぎ。
( ^ω^)「おっおっおっ、おはようだお!」
とりあえず挨拶。
バスのエンジン音と、生徒の歓声がごった煮にされてあふれ返るグラウンド場、
朝一番から笑顔な沢近さんだった。
( ^ω^)「って、そう言う雰囲気とは?」
*(‘‘)*「編入組はイベントの度にそう言う『何これ』的な顔すんのよww
確かにウチの学校、ちょっと規模でかいけどさwww」
いや、ちょっとてアンタ。
かなり豪快な発言じゃないかお。これをちょっと、と言うか。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:42:59.62 ID:p1SC0/Us0
ツッコミが喉につかえる僕をさて置いて、呆れ顔のツンが言う。
と、その前に軽く睨まれた。
この前の事があってからか、僕もツンも警戒している。
いや、その『警戒事』は僕らの間でかなりの差があるのだが。
ξ゚听)ξ 「スーパー内部は気楽でいいわよね……」
そしてため息。
んん? としばらく考えて、……おっ。と合点が行った。
( ^ω^)「おっ、もしかして沢近さんが?」
*(‘‘)*「大当たり。私は幼等部からずっとここにいる内部ですよ」
ニヤッ、と笑う彼女。
なるほど。朱に交われば赤くなると言うか、人間の感覚ってやっぱり麻痺するモンなんだ。
変なところで納得している僕を他所に、
*(‘‘)*「んじゃま、行きますか」
沢近さんに手引かれた。有無を言わさず連行されるバスへの道。
天国は近く、しかし地獄はその同居人である。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:46:18.16 ID:4EKeIn6Y0
支援
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:46:27.83 ID:p1SC0/Us0
なんて言うか、
( ^ω^)「生殺し?」
呟いた言葉は、春の薄い青空に混じって消えた。
んじゃまあ、いっちょやってやりますか。
【 ≪ *(‘‘)* おやつは300円まで? ≫ 】
さてはて、皆さん。
残り物には福がある、と申します。
( ^ω^)「…………」
けれどやはりそれは残りっカスでございまして、完全な福ではないと言うか
ありがたい事はありがたいけど的な感じで
いやはや何と申しますればよろしいのやら。
と言う訳で今現在、僕こと内藤ホライゾンはバス入り口で固まっている。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:47:32.01 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:47:45.69 ID:p1SC0/Us0
理由は簡単。バスの席についてである。
残る空席は3つ。
問題は座席の位置ではく、隣に座っている人間だ。
と、言うのも。
一人は重度の乗り物酔いに苛まれていらっしゃる
ξ゚听)ξ こと幼馴染の津田麗子さん。
一人は涼しい顔つきで本をめくっていらっしゃる
川 ゚ -゚) ことマリア様の親友砂緒空さん。
一人はてめぇこっち来んなよ頼むからって目つきでこちらを見る
('、`*川 こと担任のぺニサス伊藤先生。
なんだか、あれです。
どれを選んでも地雷のような気がいたしますお。
さて、さて、さて。――僕は
1.ツンの横に座る
2.クーの横に座る
3.ぺニサスの横に座る
安価
>>180 注)今回の安価で合宿編のメインが決まります。
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:48:05.97 ID:xSbETdGwO
良いよ良いよー
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:48:46.36 ID:el3w8DAi0
しえ〜ん
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:49:14.60 ID:igbihtdl0
3
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:49:18.36 ID:OfEQOxo90
1か2がいいなー
ksk
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:49:47.06 ID:OfEQOxo90
kskst
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:49:56.90 ID:ug2vfVbH0
kskst
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:50:39.31 ID:EpXWeQHdO
1
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:50:51.65 ID:iJzWubl6O
クー
その場に仁王立ち
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:50:58.79 ID:CI5b7nsE0
2
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:51:14.31 ID:yINH+lbh0
3
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:52:14.11 ID:p1SC0/Us0
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:56:11.20 ID:OfEQOxo90
しえん
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:59:11.37 ID:p1SC0/Us0
さて、――どうするか。
なんて、いまさら思うまでもない。思案するよりも前に、僕の足は動いていた。
そうして僕は、運転席の後ろ、教師の為に設けられたスペースへ向かっていた。
どれを選んでも死亡フラグなら、せめて良識のある人間によって引導が欲しい僕である。
('、`*川「…………げ」
目が合った瞬間、先生はカエルが圧死したような声をあげた。
思わず背もたれに置いていた右手に力が入った。
それが教師の反応か、と先生に恵まれなさすぎている僕
(具体的には、某英語教師とかボケジジイとかボケジジイとか)は思い歯噛みした。
( ^ω^)「なんですかお、その声は。カエルが圧死したんですかお」
('、`*川「聞いたことあるのかよ」
( ^ω^)「あります」
('、`*川「うえぁ!?」
( ^ω^)「嘘ですお」
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 12:59:33.21 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:04:01.58 ID:p1SC0/Us0
清清しいほどサッと顔から血の気を引かせた伊藤先生を見ながら僕は彼女の隣に腰を落とした。
椅子のスプリングがキシリと悲鳴を上げる。
伊藤先生は再度「げ」と言った。
('、`*川「……くえない奴だな」
( ^ω^)「先生ほどではありませぬお」
('、`*川「お前は越後屋か、馬鹿者」
先生はそう言ってからどこか諦めた風に笑い、窓の外に視線を投げた。
伊藤ぺニサス。
口調はどこか古風ながらも、聞く所によればイギリス人の血が四分の一ほど入っているらしい。
通りで目鼻立ちがしっかりしているはずだ、と数秒ほど熱い視線を寄せれば、
('、`*川「やめろ、そう言う趣味はない」
と鏡越しに目が合い、告げられた。
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:10:38.81 ID:p1SC0/Us0
言葉通りの意味なのだろうけど、言葉通りにとれば先生はアブノーマル趣味の人ってことになる。
僕はそうですかお、と返し前方を向いた。
伊藤先生の言葉には、裏に含まれたニュアンスだとか響きだとかまったくなかった。
ただただ先生は優しげに笑い、そして冗談っぽく言っただけである。
ともすれば、
( ^ω^)「あのジジイから話は聞いてないわけかお……」
ぽつりと言い、僕はゆっくりと背もたれに体重をかけた。
――実のところ、先生に近づいたのはその確認も兼ねていたのだ。
あのジジイから何かしら言われていれば、これからの対応も少しづつではあるが変わってくる。
('、`*川「どうかしたか?」
難しい顔つきでもしていたのだろうか。不審に思ったのか、先生が聞いてくる。
……心配してくれているようだ。ああ、なんかもう『先生』って感じがしますお先生!
( ^ω^)「なんでもないですお」
('、`*川「そうか」
心の中の歓喜は見せず、僕は答える。
先生は先生で、相槌を打ったきりこちらを向こうともしない。
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:10:53.62 ID:fvwy06GS0
前に書いてなかった?
別のかな?
先生意外といいな
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:13:19.97 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:14:23.27 ID:p1SC0/Us0
「先生、点呼終わったよー。全員そろってる」
座席の後ろの方から声がかかり、
その声に気づいた先生が腰を浮かせて後ろを向く。
('、`*川「おう、ご苦労」
先生はもっとも先生らしく、目視で最終確認するようにぐるっとバス内を見渡し、
('、`*川「……このぼっちが。仕方がないから隣にいることを許可しよう」
僕のところで視線を止めて言って来た。
これはもしかしてツンデレなのかお、とふと湧き上がってきた邪念に顔しながら
( ^ω^)「光栄至極ですお」
と返した。
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:15:00.84 ID:JeRbPnheO
どっかのケータイ小説みたいだね
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:15:02.69 ID:owFbMxKeO
支援
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:16:42.97 ID:p1SC0/Us0
波乱の予感絶えないオリエンテーションは、まだまだ始まったばかりである。
第七話 終
('、`*川 うん、まあ、がんばれよ……
第七話 終
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:16:48.19 ID:aEpsocjqO
支援
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:17:38.19 ID:ug2vfVbH0
7?
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:19:58.88 ID:p1SC0/Us0
ごめん、五話の間違いだった。昼休憩後六話投下する。
質問あればうけつけます
上で何回か質問があったので回答しておきます
これは修正いれた文章で再投下です
まとめていただいてたサイトが閉鎖したんでね。
こっから先はまとめられてない分です
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:21:59.46 ID:cJFYTt6CO
7?話?
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:23:23.27 ID:p1SC0/Us0
>>197 五話の間違いです
瞬間的に頭のネジ消し飛んだんだと思ってください。
サーセン。
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:28:38.01 ID:p1SC0/Us0
オリエンテーション合宿ダイジェスト
・ツン編
「二人で崖に落ちてドッキドキ」
・クー編
「混浴露天風呂でドッキドキ」
・ペニサス編
「先生との肝試しでドッキドキ」
なんかもう色々とドッキドキなオリエンテーション。
関係ないけどルパンのカリオストロが今から楽しみです。三十分くらいしたら戻ってくると思います。では
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:29:26.30 ID:OfEQOxo90
たのしみにまってるよ
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:32:24.56 ID:cJFYTt6CO
待ってるよー
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:32:57.46 ID:JUN5beOd0
しえん
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:36:30.84 ID:7XNrH5Py0
しえん。
これがいわゆるラノベ調ってやつなのか?
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:40:15.91 ID:EXAuxLjmO
机の人かな?
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:43:15.28 ID:GrZR9SZi0
しえん
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:44:27.53 ID:ug2vfVbH0
えろげ
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:54:17.18 ID:p1SC0/Us0
>>203 こっちの方が軽い気持ちで呼んでもらえるかなーとおもて
地の文に突っ込みとかも入れてるだけのお話ぽ
ご要望とあらば次の話はマジメに書く
>>204 残念ながら。
>>206 皆まで言うな皆まで言うな
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:57:11.92 ID:59D7M74GO
なるほど
クーがメインヒロインですね
わかりません
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:58:30.46 ID:xuaPGdyBO
【 ≪ ―― ≫ 】
これは何を表しているんだ?
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:59:18.74 ID:p1SC0/Us0
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:59:20.17 ID:5A+Go1PWO
続きマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 13:59:37.62 ID:7XNrH5Py0
>>207 いや、ラノベ読んだ事なかった上に
どこぞの小説やらケータイ小説(笑)やらとの比較コピペと何となく雰囲気似てたから
これがそう言うものなのかなぁと思っただけだ。
構わん、続けたまえ
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:03:05.63 ID:cJFYTt6CO
そろそろ再開かな
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:05:07.88 ID:p1SC0/Us0
よしゃー、そろそろ再開する。
投下間隔はだいたい5分を目処に
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:09:16.30 ID:p1SC0/Us0
第六話
('、`*川 がっしゅくでおこるお約束のはなしだ
第六話
「だるいっ!」
一人がそう言ったのを皮切りに、何人かが同調する。
目的地まであと3キロ程度の山道、僕らは団体でズラズラと歩いていた。
「ここで男子いたりとかしたら荷物持ち頼めるんだけどね」
ため息まじりに誰かがそう言う。
雨でも降ったか、地面はいい加減に湿っていて歩くたびに
ジャリジャリと言う砂噛みの音が鳴っていた。
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:11:22.95 ID:OfEQOxo90
どんどんいっちゃってー
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:12:15.48 ID:7XNrH5Py0
やっちゃいなー やっちゃいなー
やりたくなったら やっちゃいなー
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:14:16.12 ID:p1SC0/Us0
('、`*川 「ほらほら小娘。ハイキングだと思ってたったと歩け」
「「「こんなwww大荷物しょってwwwハイキングとかwww」」」
伊藤先生の言葉に反論するいくつもの声。
……まったくもって同意する。
僕はため息を吐きながら先頭を歩く伊藤先生の横を歩いていた。
なぜこんなことになっているのかと言えばだ。すべてはあのジジイのせいである。
山道を走る途中、バスがとまり、僕らは降ろされ、
シベリア特急山 記念公園まで徒歩で歩くことを強制させられたのである。
なんでも一番前のバスに乗っていた件のボケ校長が発した、
/ ,' 3『みんな今からちょっと運動しね?』
と言う言葉の所為らしい。
くそ。本当にいっぺん風邪を拗らせてみろ。
いや、それでも絶対死なないだろうけど。あの荒巻校長ことボケジジイは。
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:14:44.92 ID:i+MuKn91O
マロマートな支援
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:16:37.88 ID:p1SC0/Us0
('、`*川 「ふむ、お前らは自業自得と言う言葉を知るべきだな」
悔やむべきはこの学校に入ったことだ、とそう言う伊藤先生の言葉に、あちこちから漏れる嘆きと叫喚。
ごもっともだけど、やっぱり教師の言う言葉とは思えなかった。
それでも今はどうでもいい。なぜならば。
( ^ω^)「おっおっおっwwww荷物多い人は大変ですおww」
*(‘‘)*「上に同じくwwwwwww」
僕らはそれを笑い飛ばせる立場にいるからである。 僕「ら」と言うのは僕と沢近さんの事をさす。
荷物の少ない僕と、スーツケースのキャスターで楽してる沢近さんだ。
いわゆる一つの勝ち組みってやつだお。
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:18:02.65 ID:p1SC0/Us0
ξ゚听)ξ 「……その余裕そうな感じがむかつくわね」
その横から、でかい荷物を持ったツンの言葉がかかった。
ふははは、と悪代官っぽく笑う沢近さん。
*(‘‘)*「校長先生の考えてる事読めなくて内部なんぞやってなれないっスよww」
ξ゚听)ξ 「黙れエセ美容師」
*(‘‘)*「サーセンwwwww」
漫才みたいな掛け合いだ。
ツンは小さく舌打ちをして、
ξ゚听)ξ 「何でこんな獣道みたいな所歩かなきゃなんないのよ……」
げんなり、なんて雰囲気の言う。 ごもっともです。
いやでもこれは、
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:24:49.15 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「ある意味最も手っ取り早い学校案内だお」
ξ゚听)ξ 「的確すぎて逆に随分アレだわ、その言葉」
ですおねー、と同意して、僕は今一度自分のリュックサックを背負いなおした。
まあでも、オリエンテーションが学校案内という名目を含んでいる以上、
これほど明確で的を得た無茶振りもないんじゃなかろうか。
*(‘‘)*「いずれにせよ、ツン頑張ってー」
( ^ω^)「ツン、頑張るんだおー」
ξ゚听)ξ「……一応聞いてあげるけど、二人ともさぁ、殴っていい?」
そんなやりとりをしながら歩く山道。
霧が掛かっているのか、山の空気は少し湿気を含んでいた。
目的地はシベリア特急山記念公園と、その横に作られたシベリア特急山自然の家。
今回のオリエンテーションの合宿所であり、波乱の家。
さてはて、何が待ち受けていることやら。
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:26:17.27 ID:p6FILDUbO
これは……
まぁ……
さよなら
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:26:18.25 ID:e/+bYfecO
スーパーイリュージョン支援
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:28:00.72 ID:5A+Go1PWO
支援
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:29:08.35 ID:7XNrH5Py0
しえ
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:29:42.15 ID:cJFYTt6CO
疾風のしえん
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:30:59.15 ID:GYqMwI430
これはひどいパクリwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
というかまんまwwwwwwwww
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:31:49.14 ID:7XNrH5Py0
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:32:30.92 ID:GYqMwI430
読んでないもん^^
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:33:00.71 ID:p1SC0/Us0
若干の不安はあるものの、心躍ることにはかわりがない。
僕は期待に心躍らせながら一歩一歩踏みしめながら歩む。
( ^ω^)「…………」
ふと顔を上げれば、すこし霞がかった山の山頂に、赤い屋根の建物が見えた。
――シベリア特急山記念公園は近い。
【 ≪ ('、`*川 頼むから問題は起こさないでくれよ…… ≫ 】
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:33:59.48 ID:OfEQOxo90
さっきからyou make my dayを無限ループできいている
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:40:42.30 ID:7XNrH5Py0
しえんしえん
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:42:57.16 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「「……」」('、`*川
僕と伊藤先生は向かい合いながら見詰め合っていた。
熱い視線同士が絡まりあい、体の芯がとろけていくような錯覚に陥る。
――記念公園についてからは、学校の形態説明や、授業内容、あとは特別教室の使用の仕方などを
シベリア特急山自然の家にある大講堂で学んだ。
ここら辺はごくごく普通のオリエンテーションである。
すべての説明過程を終えると時刻はすでに四時を回っていて、
僕らは現在段々と遠くの山に落ちていく夕日を背に、少し早い夕食の準備に取り掛かっているのだった。
( ^ω^)「……えーっと」
('、`*川「…………」
どこらかしこからキャイキャイあがる黄色い声をバックに
シベリア記念講演の野外キャンプ場の一角、僕と伊藤先生。
本日の夕食メニューはカレー。ただし自作することが最大条件の、だ。
お約束と言えばお約束な飯盒炊爨。
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:42:57.83 ID:7XNrH5Py0
まだ支援が足りないのかっ
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:44:58.37 ID:8LWJX1y20
ひとつだけ確認したい
内藤は美形設定なのか?
風呂入ってくる
1時間後まで残ってればいいが
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:49:54.89 ID:p1SC0/Us0
伊藤先生は洗い場のすぐ横に設置されたまな板を前にして固まっている。
首だけは僕の方へ向いているので、傍から見れば僕を監修しているような形であるが、
実際のところは非常に残念な話で、僕が伊藤先生の面倒を見ているのだった。
まな板の上のジャガイモは処刑台にあがった被告人のように無言を通して転がっていて、
なんだかどことなく哀愁みたいなものをまとっているような気がする。
( ^ω^)「……えっと、」
スーパー内部の沢近さんの話によれば、伊藤先生は極度の料理ベタらしく、
調理実習や課外授業といった場所で生徒が一人付きっ切りになることもはや恒例となっているそうだ。
『えーと、じゃあそこの。人のよさそうな子。
たしか君、バスで先生の隣にいたよね? 編入だし、丁度いいからお願いできないかな?』
僕に白羽の矢が立ったのは、もしかするとただの自業自得なのかもしれない。
悔やんでも悔やみきれないというのはこういうことなのだろう。……多分。
( ^ω^)「えと、先生、ジャガイモは、ですお?」
('、`*川「…………」
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:52:40.77 ID:5A+Go1PWO
∧_∧
( ・∀・) ワクワク
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・) ドキドキ
∪( ∪ ∪
と_)_)
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:54:21.70 ID:7XNrH5Py0
先生ルートwktk
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:54:41.29 ID:owFbMxKeO
支援
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:55:52.46 ID:p1SC0/Us0
僕は自分の目の前にあったジャガイモを手に取り、そこへ包丁を押し当てる。
それから器用に皮をむき出す。桂剥きくらいはできる僕であった。
伊藤先生それを見て、はっ、と息を呑む。
自分の半分にも言っていない小娘に負けたことが少し響いたようだ。
付け加えるなら僕は男なのだけれど、それを言うと色々お仕舞いなので僕は口をつぐんだ。
('、`*川「……七面倒くさい」
眉をしかませながらぽつりと呟く伊藤先生。
――否。彼女はもはや聖マリアンヌ記念学院のラスト サムライだ。
だってさ、伊藤先生は無言のまま
('、`*川「…………」
包丁を振りかぶり、
('、`*川「…………」
こともあろうに垂直に振り下ろしやがった。
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:56:42.55 ID:Cknz54mW0
なんという一刀両断
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 14:57:16.49 ID:7XNrH5Py0
まずはピーラー使わせるところから始めたらどうだろうか
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:00:45.52 ID:x2VzvI50O
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:02:04.94 ID:p1SC0/Us0
ダァン! とジャガイモは真っ二つに切断され、衝撃にびぃぃんとプラスチック製のまな板が揺れた。
ひぃ、とあまりの出来事に僕は一瞬息を呑み、
(; ^ω^)(夜明け前より瑠璃色かお! キャベツかお!)
十割ネタが通じないであろう突っ込みも一緒に飲み込んだ。
だ、だめだこの人なんか根本的な部分で……!
包丁は中華のアレみたいにまな板へ食い込んでいて、伊藤先生は不思議そうに小首をかしげていた。
その動作はあまりにも幼すぎた。
そして先生は包丁をもう一度抜き去ろうとする。またこの人振り上げるつもりだと察する。
パターン青! ヤシガニ第二陣……来ます!
脳内オペレータが緊張感あふれる風にいい、
(;;^ω^)「伊藤先生! とりあえず芋! 芋を手に持ってくださいお!!」
その支持に従って僕は彼女を必死になだめた。
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:02:34.74 ID:OfEQOxo90
>>245 すまんもうlove powerにきりかえたwwww
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:02:48.05 ID:4AxPn+8f0
このブーンは可愛いのか・・・
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:02:50.54 ID:p1SC0/Us0
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:04:46.12 ID:WELIGhu4O
先生と結婚したい
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:09:45.79 ID:OfEQOxo90
二期やらないかなぁ
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:12:44.99 ID:7XNrH5Py0
ξ^ω^)ξ
こうすれば女装している感が…いや何でもない
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:12:46.28 ID:p1SC0/Us0
('、`*川「ええい、この世の中にはカップラーメンとインスタント食品て奴があるだろう!」
( ^ω^)「ああそうですおね! ところで伊藤先生、食育って言葉知ってますかおッ!?」
仮にも教師が言う言葉とは思えねぇお! と三度目の正直な思考がまかり通り、
もしかするとこの学院にはこんな人しかいないのかなと少し不安になった。
ため息をつき、伏せ目がちになりながらも僕はジャガイモの皮を剥いていく。
……よし、これで三個目だ。
('、`*川「と言うか、内藤。お前はなんでそんなに上手いんだよ」
それを横目で見ていた先生が問うてくる。
少しばかり響きに嫉妬心が含まれているような気がするのは気のせいだろうか?
( ^ω^)「おっ? 物を買うより自炊した方が安上がりですお?」
それを感じ取りながらも僕は返答する。コンビ二弁当は体に悪いしおー、と付け加えて。
ジャガイモの目を包丁の刃元で切り取り、順調にカレーの下処理を終わらしていくのだった。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:14:31.40 ID:pm+CX7GGO
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:15:59.38 ID:aEpsocjqO
支援
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:20:17.89 ID:p1SC0/Us0
('、`*川「安上がりって、……ご両親は?」
――何も知らない先生が聞いてくる。
僕はふと手を止め、先生に向き直った。
まな板に転がる真っ二つにされたじゃがいも。小首をかしげる先生。
僕は笑えてるだろうか? 言葉を止めた僕に先生が訝しげな視線を送ってくる。
( ^ω^)「三人は、」
だって僕は、……大丈夫だ。乗り越えた、はずだ。
( ^ω^)「――――遠出をしてるんですお」
僕は言う。普通に言葉を発したつもりだったけど、普段のそれに比べれば少し早口になったのかもしれない。
先生はそうか、と一言返して再度まな板に向き直った。
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:23:12.21 ID:5A+Go1PWO
支援
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:24:39.94 ID:7XNrH5Py0
支援。
うちは母子家庭です
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:26:24.21 ID:5L6nZ4ENO
支援
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:27:53.57 ID:7XNrH5Py0
支援
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:30:38.49 ID:p1SC0/Us0
(; ^ω^)「っ……たぁ……」
そして次の瞬間、僕の指に走った鈍い痛み。うねるような声を上げる。
包丁と食材を置いて左手を確認すると親指の腹に浅い切り傷ができていた。
…………ああ、くそ、なんてこったお。
秒速的に自己嫌悪へ陥る。やがてじんわりと親指に血が浮き出てきて、むざに見せ付けられた僕の体は固まった。
キャイキャイと黄色い歓声がどんどんと遠ざかっていく。
一秒、二秒。
三秒、のところで
('、`*川「どうした、内藤――?」
異変に気づいた伊藤先生が僕の手中を覗き込んできた。
――駄目だ、見せちゃ駄目だお!
僕じゃない、けれど僕の深い部分がそう言う。僕の赤色なんて人に見せれたものじゃない。
だから、
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:32:32.76 ID:OfEQOxo90
支援
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:35:53.31 ID:p1SC0/Us0
(;^ω^)「なななな、なんにもないですお!」
僕はその左手を背中に回した。
心配なんてされる程の身分じゃない。それに傷は浅い。ずきずきなんて痛まないから。
大丈夫。何でもない。僕は笑う。笑っていればいい。
('、`*川「あ、お、おいっ!」
なんとなく僕の行動で思い至るところがあったらしい。
伊藤先生は僕の左腕を引っつかんで、自分の目の前に出した。
('、`*川「……っ」
息を呑んで、眉をよせる。――僕が、ではなく、先生が。
先生は顔色を青白くさせてから真っ赤になるなんて言う高等技術を披露し、そして
('、`#川「ば、馬鹿者! 余所見なんかして刃物を扱うからだ!」
と烈火のごとく僕を叱った。
……どうしてだろう。怒られているというのに、とても心地がいいのだ。
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:36:18.17 ID:7XNrH5Py0
510校落ちても軽口叩けるのに指切ったのは認められないんだのう
502 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/05/02(金) 15:23:46.49 ID:ryfyAUPW0
( ^ω^)→女装→ミセ*゚ー゚)リという電波を受信
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:41:15.71 ID:7XNrH5Py0
濃度の濃い電波だ
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:43:04.74 ID:5L6nZ4ENO
支援
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:43:18.97 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「おっおっおっ、や、大丈夫ですお。こんなもん、なめてりゃ治――」
『る』と言いかけた僕の言葉はどこかに投げ捨てられたらしい。
いや、だって、なんで、伊藤先生が、
(; ^ω^)「な、なななななななな……」
左手の親指が、その親指に、ぬる、と何かが触れる。暖かい。
ややあってからそれが舌だ、と認識する。
('、`*川「………………」
ドラマか漫画か、はたまた脳内でしか想像しなかった画像が僕の目の前にある。
指切って、消毒代わりだね☆ とか言って、口にパクって、……ええぇぇぇぇええ!!??
( ^ω^)「…………」
('、`*川「何固まってるんだ内藤。女同士だろ」
フリーズする僕に手から口を離した伊藤先生が告げてきた。
……真実伝えたらどうなるだろう。
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:43:36.62 ID:WELIGhu4O
口が金玉じゃなくなってる
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:45:24.34 ID:fUaafVwM0
これって女は女であるが故にryの奴か
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:51:56.48 ID:5L6nZ4ENO
支援
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:53:18.85 ID:p1SC0/Us0
僕は左手を胸の前で置きながら先生をじぃ、と見つめて先生は先生できょとんと僕を見つめている。
賑やかな喧騒が、ここだけは局地的に落ち着いていた。
下処理を完了されたジャガイモがまな板の上でさびしそうにごろんと転がる。
*(‘‘)*「そーこー。イチャつかんでくださいねー☆」
お見合いよろしく見詰め合っていた(もっとも、赤面していたのは僕だけであるが)
僕らに、真横から声がかけられた。
そちらに眼を向ければ、
*(‘‘)*「内藤さん、これピーラー。ぺ二ちゃんに使わせたげて」
文明の利器である皮剥き器両手の沢近さんが顔に笑みを称えながら立っていた。
たしか彼女は火興しとサラダ担当だったと思いつつ、僕は素直に手渡されたそれを受け取った。
沸いて出てきた当然の疑念は、一応晴らしておく。
( ^ω^)「ありがとうございますお。ところで沢近さん、どこら辺から静観してましたかお?」
*(‘‘)*「内藤さんが夜明け前云々言ってたとこから」
( ^ω^)「それはずいぶん前からですねって言うかそれ口に出してないんですけど!」
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:56:37.76 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 15:57:09.36 ID:ipSOJXLbO
懐かしいのが…
支援
追い付いた
支援
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:01:06.44 ID:p1SC0/Us0
あはは、と軽やかに笑いながら沢近さんは肩を叩いてきた。
首に巻いたタオルで顔を拭き、彼女は手を広げて伸びをする。
……しっかしまあ、なんとも芋ジャージと軍手が似合う女の子だお。
それを見ながら僕は笑いつつため息を吐いた。少し心が浮き立つのを感じる。
元々対した事のなかった親指の流血はもう止まっていて、僕はふと沢近さんの鼻の頭が煤けていることに気がついた。
( ^ω^)「沢近さん、ちょっと失礼しますお」
*(‘‘)*「ん?」
彼女が手に持っていたタオルを拝借して、僕はその炭のついた鼻を拭いてやる。
その間、沢近さんと言えば
*(‘‘)*「んー……」
眼を細めながら黙ってなすがままにされている。……猫みたいな仕草だなぁ。と少し感心。
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:10:05.28 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「はい、できましたお」
*(‘‘)*「…………」
拭き終わり、タオルを彼女に返却した僕は軽く笑う。
それから数秒間あってなんだか微妙な顔をしていた沢近さんは心なしか頬を染めながら(なんで?)、ぽつりと言った。
*(‘‘)*「……内藤さん、ホストみたい」
('、`*川「ホステスの間違いじゃないのか?」
*(‘‘)*「どっちでもいいけどね。うーん、天然スケコマシー」
( ^ω^)「それ、褒められてるんですかお?」
三者三様に微妙な空気の会話を交わす。
沢近さんはごまかす様に笑い、先生は呆れたように笑い、僕は僕で半笑い。
あまり弾まない種類の異なる笑い声が響いてから、
*(‘‘)*「ジャガイモの下準備は……うん、大方できてるね。
じゃあそれ作ったら、後は鍋で煮てカレー作ろっか?」
沢近さんの指示がある。沢近さん、なんだかんだ言ってアドバイスは的確なのだ。
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:12:13.07 ID:OfEQOxo90
しえん
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:14:17.86 ID:EXAuxLjmO
しえん
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:14:37.45 ID:p1SC0/Us0
うぃー、と軽く返事をし、辺りを見渡せばすっかり日も落ちていた。
どこかから漂ってくるご飯の炊ける匂いやカレールーの匂いからして、
そろそろ飯盒炊爨もラストスパートらしい。
*(‘‘)*「これが終わったらお楽しみの、恒例肝試し大会だね!」
( ^ω^)「肝試し?」
聞き返すと、彼女はすごくすごく幼い笑顔で、それはもう楽しそうに
軍手をはめたままの両手を胸の前でぐっ、と握って
*(‘‘)*「パートナーもルートも全部クジで決めんの。いんやー、あっれは楽しいよー?」
えへへ、と言い切った。
それもきっとあの校長の発案なのだろうと薄々感じながら、僕はそうですか、とだけしか返せなかった。
ゆっくりと緩やかに、けれども確かに。遠き山に、日が落ちていく。
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:15:02.93 ID:ug2vfVbH0
ししええんん
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:16:09.65 ID:p1SC0/Us0
第六話 終
/ ,' 3 楽しみじゃのうwwwww楽しみじゃのうwwww
第六話 終
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:16:59.81 ID:p1SC0/Us0
予定してた投下分はこれで終わり
質問があれば受け付けます
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:18:41.93 ID:ug2vfVbH0
おつ
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:19:09.27 ID:OfEQOxo90
おつー
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:23:26.47 ID:EXAuxLjmO
オツ
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:25:38.38 ID:5L6nZ4ENO
乙 次はいつ頃に投下するんだ?
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:26:30.02 ID:ug2vfVbH0
エロ展開はありますか?
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:28:03.62 ID:GrZR9SZi0
乙乙
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:33:27.40 ID:AFOuGn/aO
リメイク?
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:39:26.51 ID:p1SC0/Us0
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:43:45.74 ID:8Du6X1hmO
( ^ω^)は女装をしてますか?
あと、( ^ω^)は元々女の子に間違えられる容姿ですか?
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:45:12.74 ID:4EKeIn6Y0
乙!内藤になんか過去がありそうだな
しかし女子高でペアで肝試しがあってもつまんねーよw
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:48:08.94 ID:p1SC0/Us0
>>292 女子の制服着てます。つまり女装してます。
俺のイメージではブーンは男にしては華奢、声はアルトとテナーの中間アルト寄り。
ブーンの容姿ら辺は本編では詳しくは言及しないつもりでいる。
物足りなかったら自己保管よろしくです。
>>293 キニシナーイ キニシナーイ
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:49:02.67 ID:AwsfEBjI0
最初は南青山ブックセンター系かと思ったが違うみたいだな
面白いよー
支援支援
乙
次が楽しみだな
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 16:56:34.62 ID:8Du6X1hmO
>>294 答えてくれて、サンクス!
ついでに、作者乙(´・ω・)つ旦
余談ながら
>>264が六話で言いたかったことズバッと言ってくれてて俺歓喜www
支援、保守、乙ありがとう。特にID:ug2vfVbH0、この暇人がwww
さて、そろそろ人も少なくなってきたみたいだし、
オリエンテーション合宿ダイジェスト
・ツン編
「二人で崖に落ちてドッキドキ」
・クー編
「混浴露天風呂でドッキドキ」
安価で内容はしょったのをどちらか一つ公開する。
このまま落ちるのも一興かなとも思う。安価
>>310
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:02:43.78 ID:aEpsocjqO
支援
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:03:54.28 ID:fvwy06GS0
kskst
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:04:09.71 ID:/Z1gCGaF0
Qoooooooooooooooooooooooooooo
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:04:15.23 ID:JUN5beOd0
うおおおおおおお再開か1!!!
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:04:54.11 ID:AwsfEBjI0
クー編で
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:04:59.16 ID:OfEQOxo90
kskst
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:05:26.40 ID:WELIGhu4O
先生ルートがないのを見て俺は愕然とした
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:05:26.51 ID:AwsfEBjI0
ksk
安価ならクー
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:06:13.43 ID:OfEQOxo90
ksk
安価ならクー編
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:06:18.77 ID:AwsfEBjI0
なんという人稲
安価ならクー
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:06:33.26 ID:JUN5beOd0
クー大人気だなwww
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:06:37.89 ID:CI5b7nsE0
1
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:06:51.16 ID:Cknz54mW0
kskst
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:06:59.29 ID:ug2vfVbH0
ツン
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:07:19.24 ID:AwsfEBjI0
ここに来てのスナイパーだと
>>310 お? これはツン編ってことか?
それとも……俺? は、まさかっ、俺なの……!?
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:08:00.87 ID:Cknz54mW0
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:08:11.75 ID:WELIGhu4O
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:08:34.92 ID:ug2vfVbH0
wktk
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:10:50.76 ID:CI5b7nsE0
>>314 ツン編のつもりだったけど
それも面白そうだな
(@u@ .:;)< 俺は書くと言ったら書く。
ちょっと洗って待っとけ。 首をな。
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:11:46.74 ID:ug2vfVbH0
>>319 ほんとにやんのかwwwwww
期待してる
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:11:46.91 ID:AwsfEBjI0
カリ首荒って待ってますね^^
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:11:56.87 ID:4EKeIn6Y0
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:13:06.18 ID:iJzWubl6O
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:20:51.20 ID:p1SC0/Us0
>>1編ダイジェスト
・意を決してバスに乗り込むブーン。
・しかし、乗り込んだと思った瞬間、周りの風景がぐりゃりと歪んでしまった。
・どうやら亜空間に飲み込ま俺「やばい……乳首吸いたい」れたらしいブーン。
・事情も解らず一人でのろのろさ迷っているとなんか蛍光色で紫色の空間に出る。
・誰かいる
・俺です
( ^ω^)「……誰だお?」
俺「はろろーん☆ ブーンちゃん、おっひさー☆」
( ^ω^)「きもい」
俺「うるさい口が金玉」
( ^ω^)「きもい」
俺「だまれ口が金玉」
( ^ω^)「きもい」
俺「オナニーにじゃーすか文句を言うな口が以下略。今ですら逃げよっかなって思ってるんだ
何なんだよこの中二病全開の作者あとがき★ みたいなさァ! ノリはさァ!」
( ^ω^)「そういうあとがきって、大抵作者はキャラに殴り殺されるおね」
俺「魔法食らってぎゃー(志望)とかね。あるある。つーかしたよね」
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:23:04.53 ID:ug2vfVbH0
かおすのよかん
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:24:50.14 ID:/Z1gCGaF0
神坂臭がするぜ・・・
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:24:59.62 ID:7XNrH5Py0
なるほど、何の気なしに書いたがもしや伏線だったのか…<自分の指切った
何はともあれカオス支援
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:27:10.57 ID:4EKeIn6Y0
L様…俺の黒歴史が支援
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:29:59.93 ID:p1SC0/Us0
俺「どうせならこう、どこまでも痛さを追求しようと思ってね。
今タバコ猛烈に吸いたいんですけど。あと顔つきがヤバイ。
どういう方面にやばいかはご想像にお任せする。
俺今超真綿で首しめられてる。あとモニター向こうからきもいきもいの声が聞こえる」
( ^ω^)「死ねお」
俺「正味このノリもワタ☆ちゃんに影響されてるんですけどね」
( ^ω^)「ネタねぇのかお死ねお」
俺「死にます」
( ^ω^)「ばいぶー」
俺「…………」
( ^ω^)「…………」
俺「あー、はいはい。落ちたよ。落ちたよ今ので。
むしろ
>>315-316が無茶ぶりにも程があるわ馬鹿」
( ^ω^)「落ちてねぇお。あと責任転嫁乙」
俺「つーか男が女子高って使い古されたジャンルですよねー」
俺「それにしてもホラー短編出たい。連休暇。暇すぎて死ぬ」
俺「え?お前の欲求なんぞしらねぇってかwwwですよねーwwww
自重www俺自重wwwwwwwwwwwwww」
俺「今本当に死にたいんですけど」
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:31:25.50 ID:ug2vfVbH0
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:31:42.22 ID:/Z1gCGaF0
神坂臭がぷんぷんするぜwwwwwwwwww
クーだろJK
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:33:23.10 ID:7XNrH5Py0
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:41:09.82 ID:7XNrH5Py0
支援っておくか
酷い><
俺「理想の死に方は道に飛び出してきた子猫を庇い引かれた末、
かわい子ちゃんの腕の中で『ジャッカルに……よろしくつたえ……ぐふ』で死ぬことです。
お葬式は俺がプロデュースしたサンバ隊が盛り上げます。
あと最近道端でいきなり「チョゲップリィィィィィィィィ!!」って大声で叫んだら
それなりに面白いんじゃないかと思います。警察くるかな。こないかな。
アリナミーン オルナミーン! 鯖折したあとに交わされるあいつからの熱いベーゼ。」
俺「それが別にどうってことはないんですけどね。ただ語呂がよかっただけの話で。
じゃあ、このままグダグダ続けるのもなんですから本編に出てきたべたをいくつか出していきますね。」
・男なのに女子高へ入学
・幼馴染と当然の再開
・図書館にいっつも一人の女の子がいる
・料理ベタのはちゃめちゃな行動
・切った指をちゅーちゅーされる
・肝試しでこんにゃく→抱きつく
俺「さりげなく先の展開が書かれてるけど気にしない。
ここだけの話、これの裏コンセプトは『どれだけのベタ展開を出せるか』です。
うん、どうでもいいけどな。うん。」
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:45:58.88 ID:4EKeIn6Y0
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:48:11.11 ID:/Z1gCGaF0
L様とBどこだよ
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:49:14.63 ID:WELIGhu4O
なんか暴走してるwwwwww
俺「上で何回も言われてるけど、ゲロるとおとぼくもブックセンターも未読です。
金出してまでもこんなベッタな話読む気にならないしな!!」
俺「かぜのたにのーなうーしかー。あーしっかしカリオストロが楽しみだ」
俺「前半後半でアニメ違うとか無粋なこと言わない」
俺「…………」
俺「…………」
俺「…………なー、さすがに無視はないだろ、ブーン」
俺「……実はさびしがりやなんだよ俺。少しからんでくれてもいいじゃん」
俺「……おい、ブーン? ブーンったら……」
俺「…………し、死んでる!」
かくして一人の少年の命は潰えた――
彼と彼の行く末を知るものは、もはや誰もいない。
お わ り ☆
作者が死んでもキャラが死ぬってあんまり見ないよね。
そんな感じで終わり。さっきからぽんぽん痛いんですけどどうしてくれますか。
もーなによもー この全体的にいたたまれない空気はもー
さて、首つってくるか
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:51:18.33 ID:/Z1gCGaF0
まぁ・・・お・・・頑張ったな・・・
>>342 俺は今歯を食いしばり泣いている
駄々滑りってこういう事なんだね
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:57:23.11 ID:u6uGzZS00
いいから風呂で犬神家でもやってろ
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:57:26.16 ID:WELIGhu4O
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 17:58:56.05 ID:4EKeIn6Y0
1かわいいよ1
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:00:12.74 ID:kgziU1EtO
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:00:49.16 ID:/Z1gCGaF0
某作家はこんな形式であとがきを何年もやっていたんだな・・・
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:01:34.03 ID:owFbMxKeO
だがそれも良い
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:01:46.28 ID:7XNrH5Py0
あれ、俺も気が付いたら
>>310辺りからの記憶がない。
こんないたたまれない空気のまま
バスタブで犬神家やってくる。俺爆死しろ。もしくは俺腹上死しろ。
すまんこ みんな本当にすまんこ
……でもみんな、お願いだから中途半端な慰めはやめてよ! それならいっそ抱いて!!
……すまん。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:03:55.89 ID:/Z1gCGaF0
・・・・(^o^)
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:06:07.97 ID:JUN5beOd0
今ならまだ間に合う!ツン編かクー編を書くんだ!!!
むしろ先生編の続きをですね
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:08:13.03 ID:nEWj4/T70
斜め読みなんであんまり再投下とかの全体像がつかめてないんだが
5章までは前に投下してて、それ以降はまだ未投下で今からってこと?
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:08:26.48 ID:CWaV6+0f0
終わらないで!ツンかクー編を書いてくれ!
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:09:26.74 ID:7XNrH5Py0
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:10:00.48 ID:aEpsocjqO
保守
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:10:04.78 ID:owFbMxKeO
そう言えばまとめられた?
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:10:58.98 ID:CWaV6+0f0
ホッシュルーム
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:11:30.35 ID:ORv8KiyJ0
泣かないで1
さあ、クー編を書く作業に戻るんだ
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:21:00.51 ID:JeRbPnheO
保守
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:21:45.56 ID:CWaV6+0f0
保守
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:32:52.99 ID:p1SC0/Us0
俺「ごめん……俺、とりかえしのつかないことしちまった……」
泣き出しそうな顔で、
>>1は言った。
その顔を涙と鼻水でくしゃくしゃにしながら、時々小さな嗚咽を漏らしている。
ID:7XNrH5Py0「…………」
その様子を、彼は黙ってみていた。
その間にも
>>1の涙はとめどなく溢れ、頬を伝っては毀れていく。
彼がふい動いた。
俺「……っ」
>>1は小さく肩を震わせ、息を呑む。両目をきつく瞑り、予想した衝撃へ身構える。
殴られる、と思っていたのだ。それに
>>1にはそれしか考え付かなかった。
自分の犯した罪は、そうすることでしか購えないと思ったのだ。
ID:7XNrH5Py0「……馬鹿」
しかし、
>>1の予想に反して。
――彼の行動は、どこまでもやさしいものだった。
彼は、
>>1をその両腕に閉じ込めたのだ。
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:34:04.97 ID:WELIGhu4O
なんか始まったwwwwww
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:34:15.92 ID:JUN5beOd0
そっちを書くのかよwwwwwwwwww
そっちの続編かよwwwwww
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:37:11.66 ID:JeRbPnheO
支援
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:38:43.51 ID:p1SC0/Us0
数秒、うまく現状を飲み込めなかった
>>1の身が凍る。
彼はその腕に力を込めるばかりで、何も言ってこない。
故に
>>1の頭の中には彼に抱きしめられている、と言う事実しかなかった。
尽きないように思えていたしょく罪の念すら、その力強さを感じた瞬間どこかへと消し飛んでしまった。
ID:7XNrH5Py0「いいんだよ。お前はそのままで、いいんだ」
俺「――でも、俺、俺は、
>>1なのに……みんなを楽しませるのが俺の役目なのにっ」
>>1はひゃっくりをあげながら、なんとかその言葉を発する。
彼の声はどこまでもやさしく、そしてどこまでも救いの色を帯びている。
ふと、
>>1の脳裏にあの光景が過ぎった。
凍りつくレス。とまるスレの時間。哀れみと軽蔑に瞳を曇らせ、自分を見るたくさんの人たち――
それは寒々さばかりがある、あの。――自分が犯した最大の罪の光景だった。
ID:7XNrH5Py0「俺がいる」
俺「!」
ID:7XNrH5Py0「俺が、いるよ」
救われていいのか、と
>>1は思う。自分はこの腕の中にいていいのかと。
視線にその念をこめると、彼は言葉もなくただうなずいた。
それを見た瞬間、堰を切ったかのように
>>1は泣き出したのだった。
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:40:51.07 ID:p1SC0/Us0
ああ、俺は、この暖かさをもらってもいいんだ――
彼から与えられた免罪符が、
>>1にとっての世界になった瞬間だった。
終わり
こんなの書いてたから遅くなったとかごめんね本当にごめんね
泣いた
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:47:47.65 ID:p1SC0/Us0
よしじゃあずいぶん遠回りしたけど再安価と行くか。
オリエンテーション合宿ダイジェスト
・ツン編
「二人で崖に落ちてドッキドキ」
・クー編
「混浴露天風呂でドッキドキ」
安価で内容はしょったのをどちらか一つ公開する。
このまま落ちるのも一興かなとも思う。安価
>>390
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:48:33.33 ID:iJzWubl6O
クーじゃあ!
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:48:51.67 ID:WELIGhu4O
いや、先生が…
女風呂系大好きな俺は間違なくクー編。
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:51:46.23 ID:p1SC0/Us0
少し安価遠いな
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:52:03.51 ID:p1SC0/Us0
加速
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:52:58.40 ID:p1SC0/Us0
ksk
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:53:39.02 ID:p1SC0/Us0
ksk
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:53:40.41 ID:WELIGhu4O
先生まだー?
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:53:44.48 ID:iJzWubl6O
かそクー
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:53:52.08 ID:fvwy06GS0
kskst
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:54:13.93 ID:p1SC0/Us0
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:54:16.84 ID:fvwy06GS0
kskue
かそく。
同じ節をリフレインするのが作家っぽいよね
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:55:11.15 ID:cacjSbACO
古谷さん?
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:55:20.87 ID:iJzWubl6O
クー
クー
くー
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:56:03.50 ID:GR6aWFlJO
クー
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:57:05.36 ID:p1SC0/Us0
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:58:52.83 ID:p1SC0/Us0
クー編バス内での出来事
・本を読んでるクーに色々と話し掛けるが尽く無視。
・え? 僕何かした? 悶々としながら現場到着。
・到着してもなんかギクシャク。
・色々ある。
・風呂の時間。校長から家族風呂の方へ行けといわれる。
・イエッサー。
・のほほんとしていると誰か来た。……誰?
・クーです。
以下、本編。
カラカラ、と扉が開く音がした。びくり、と肩が震える。
首を回し、一体誰が、と探る。もしかするとあのボケジジイかもしれない。
「背中流しっこしようかの」とか言って。……うわ信憑性あるなあ。
( ^ω^)「…………おっ」
思わず声が出た。カラカラ、と再び扉の閉まる音。
そこにいたのは、
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:59:07.65 ID:WELIGhu4O
制作中か
息子洗って待ってよ
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 18:59:10.61 ID:CWaV6+0f0
よっしゃ!
>>392 受けた学校の数とパンのくだりみたいに
それとなく同じ文を繰り返すみたいなことかな。
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:00:55.86 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ -゚) 「…………」
クーさんだった。
白魚のようなきめ細かい肌。前を隠すタオルから伸びる、スラリとした足。
上の方で軽く止めた長い黒髪もいっそ素敵だ。
……………………。
………………。
……………。
……いや、待て。
数秒見惚れていた僕を叱咤する。
いやいやいやいやいやいやいやいや! 落ち着け僕ッ!!
ぶるぶると首を振った。なんだ? 何でここにクーさんが居るんだ?
落ち着け、落ち着け、KOO……COOLになれよ内藤ホライゾン!
思い、僕は露天風呂の中央にでん、と陣取る岩の後ろに隠れた。
どうと言う事ではない。根本的な解決になっていないし、何よりもこの情況はまずい。
何が不味いかって、全部だ。
クーさんに見つかる=僕の社会的死に繋がるこのシュチュエーション。
息をひそめる。
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:03:56.79 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ -゚) 「誰か……いるのか?」
彼女の声が響いた。
ドクン、と、心の臓が大きく脈打つ。
川 ゚ -゚) 「…………!」
何かを勘付いたらしい彼女が、露点風呂に浸かる。
ジャバ、と水音を立てて、一歩一歩確実にこちらに来る。
くそぉ――ッ!
(; ^ω^)「ちょ、ストップですおクーさん!」
ついに観念する僕。背水の陣の足止めが、功を奏したらしい。
水音は止まり、クーさんはどこか納得したように、
川 ゚ -゚) 「――なんだ、ブーン君か」
とだけ言った。
あのバス内では、終に聞く事は無かった彼女の優しげな声。
(; ^ω^)「おっ……? ってぇ、タンマタンマ! ちょっとこっちにはこないで欲しいんですお!」
再びした水音に、僕は大袈裟な声を上げて彼女を制止した。
シャバ、と推進音が止まる。そして、沈黙。
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:04:27.65 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ -゚)「あ、ああ……すまない……」
明らかに、気落ちした声が響いた。
――なんだ? 何が起こってるんだ?
現状を上手く飲み込めない僕を置いてけぼりに、クーさんは震えるようにため息を吐く。
それは、とても。
(; ^ω^)「ぉっ、いや、別にクーさんが嫌いとか、そう言うんじゃなくて……」
あのバスの中で僕が吐いたのと、似ていて。
おごってもいいのなら、と僕は言葉を紡いだ。それは、願いに似た言葉。
川 ゚ -゚)「……しかし、」
どうやらこれは僕の思った通りで、またゆるゆると嘆息を吐いたクーさん。
確認してないからわからないけれど、多分彼女は今悲壮そうな顔つきなのだろう。
バスの中の僕が、そうであったように。
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:05:47.71 ID:p1SC0/Us0
川 ゚ -゚)「私は嫌われて当然のようなことを君にした」
(; ^ω^)「おっ……」
それは予想外の謝罪の言葉。
だからこそ僕は感嘆に途惑ってしまう。
川 ゚ -゚)「すまない、ブーン君。本当に、すまない」
(; ^ω^)「クーさん…………?」
弱弱しい、声。
身を乗り出したい衝動に駆られる。待て自分。残り少ない理性がそれを止める。
彼女は、
川 ゚ -゚)「怖かったんだ」
と言う。
川 ゚ -゚)「君といると、私が私で無いような錯覚に陥るんだ――
本当の私が、今の私を食いつぶすような」
クーさんはそう言う。
弱弱しい、女の子の声で。
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:08:00.48 ID:p1SC0/Us0
淡い予想が、僕を襲う。それはこの湯煙のようにもやもやとしたもので。
漠然としていて、確実な物ではなく。
それは、だから、だったのか? という回想。
あの衝動。あの感情の揺れ。伸びた腕と気持ちを
川 ゚ ー゚) 『これで私の学校案内は、おしまい。お疲れ様だ』
人差し指一本で静止させた、あの屋上での出来事。
あれは、彼女なりの防衛ラインだったのか、と。
最高に不器用な、砂緒空と言う女の子の、精一杯の、最終防衛線だったのか、と。
――……いや、だとしても、だ。
だとしても、僕は。
( ^ω^)「それでも僕は、クーさんの近くにいたいですお」
岩陰に隠れたまま、僕は言った。天を仰げば、爛々と輝く夜空のランプたち。……お、流れ星。
「…………」
クーさんは何も答えない。だから僕は続ける。クーさん、僕は。と切り出した。
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:10:24.71 ID:p1SC0/Us0
どうか、僕のわがままを聞いて欲しい。ただ一度でいいから、と。
それはただ、ただ一つの一念の元にあるわがままだった。それは、
( ^ω^)「だって僕は、もっとクーさんのことを知りたいから!」
ただ単純に、『この人のことを知りたい』と願う好奇心から湧き出てくるものだった。
二人きりの露天風呂、僕の言葉を最後に無言が続く。
……くそ、痛い。痛すぎるおこの沈黙。
どうすればいい、と思考を回す。
けれど、それは。
川 - )「きみは、――あいかわらず」
クーさんの言葉で、遮られた。
くー!
くー!くー!まだー!?
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:23:28.39 ID:p1SC0/Us0
( ^ω^)「おっ?」
クーさんの言葉に、思わず僕は声を上げてしまった。
……あの人は今、なんと言った? ……あいかわらず?
それは今までと変わったようすが見られないさまや、以前と同じようなことを指す言葉だ。
覚えている限り、僕とクーさんの出会いは三日前である。
そんな人間に、『相変わらず』なんて言葉は絶対にふさわしくない。
( ^ω^)「どういうことですかお?」
川 - )「…………」
さすがに意味がわからず、問い直しても帰ってくるのは沈黙ばかりだった。
三分か、五分か。それほど長い静かな時間が流れ、不振に思った僕はふと
( ^ω^)「クーさん? どうかしたんですかお?」
岩陰からひょい、と顔を除かせて彼女を見た。するとどうだろう。
川 - )「……あ……つい……」
温泉につかりながら顔真っ赤にするクーさんがいた。
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:28:13.83 ID:sAJ5evv70
おいついてしまった
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:29:10.54 ID:CWaV6+0f0
ほっしゅううううう!
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:29:22.34 ID:WqqQJKtQ0
追いついた
しえん
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:30:23.65 ID:JeRbPnheO
支援
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:30:32.17 ID:p1SC0/Us0
えええええ!!!!!????
何でそんなにのぼせるの早いんですかおッ!!??
と思わずそちらに走りよってしまった。
じゃばじゃばと湯を蹴る音がし、やがてそれも止む。頭をぐらつかせるクーさんの肩をつかみ、
(下は見ない! 僕は下を見ないお!!!!)ゆがみを直す。
クーさんは息も絶え絶えに言った。
川 - )「すまない、実は、食後に出たウィスキーボンボン……」
( ^ω^)「あ、夕食のあれですかお?」
確かデザート代わりにと校長が配っていたやつだ。高かったのか、割と美味かったのを覚えている。
はぁ、とクーさんが熱っぽい息を吐き、それが僕の耳元をかすめ、ぞくっ、と背筋にくる。
ぽつり、と彼女が言う。
川 - )「…………酔った」
( ^ω^)「あの馬鹿校長!! グッジョブッ!」
それはもう心のそこからの叫びだった。思わずガッツポーズをとる僕。
じゃば、と湯が跳ね、彼女の頬に水滴がつく。
滑るように落ちて行く粒たちは、彼女の色っぽさを演出させるのにそれはもう一役も二役も買っている。
これみてるとおとぼくを思い出してしょうがない
くそぉぉぉ
良いところで追い付いてしまったじゃないか
仕事にもどる
[].....λ.....
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:34:55.67 ID:p1SC0/Us0
その様子に、僕はそれはもう下種く下衆く生唾を飲み込んだ。
(静まれーぃ!静まれーぃ!
この紋所が目に……静まれーぃ!
皆の者〜、静まれっ!静まれっ!静まれーぃ!
このお方をどなたと……静まれーぃ!
ええぃ!静まれっ!静まれーぃ!
さきの副将軍、水戸の御老……し、静まれーぃ!
静まれーぃ!皆の者、静まれーぃ!
水戸……静まれーぃ!静まれーぃ!静まれーぃ! )
気分的にはそんな感じ。具体的には愚息ども。
川 - )「すまん、本当にすまない、ブーンくん。どうやら私は、のぼせてしまったらし――」
クーさんはうわ言のようにすまない、と繰り返している。
そして一度ゆっくりと呼吸を繰り返し、あとは――
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:42:45.85 ID:p1SC0/Us0
川 - ) 「…………ふ……っぅ……」
静かな寝息を立てて湯船に沈み込むように意識を手放した。
急に落ちた彼女の重心は、そのまま彼女の体をずるずると湯の中に持ち込んでいこうとする。
( ^ω^)「…………危なっ」
僕は小さくつぶやいてからクーさんの肩をつかみ、淵に背中を預けさせる。
穏やかに肩を上下させる彼女の、震える睫毛や精悍な顔立ちをじっくりと見つめていると、
僕自身の頬に血が上っていくのが肌で感じられた。
( ^ω^)「あー、僕ものぼせたかも知れんお」
苦笑いを口に浮かべながら、空を仰げば、満月の月が遥か上天から僕らのことを見下ろしていた。
( ^ω^)「…………どうすっかおー」
僕が半ば自暴自棄に呟いたのと、脱衣所の方からやたらキャピキャピした女の子の声
(しかもどう聞いてもあれはツンさんと沢近さんのものですありがとうございましたッ!)を
耳が拾ったのは、――――同じタイミングだったのだ。
というわけでクー編以上です。
ここからがいい所とも言う。お付き合いありがとうございました!
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:44:11.49 ID:p1SC0/Us0
さすがにながらはしんどいな。というわけでクー編終ー了ー。
まだお前らはおとぼくと言うかこの鬼畜どもめがwwwwwwww
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:45:24.97 ID:vPMwyyFhO
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:54:25.76 ID:CWaV6+0f0
保守、次次!
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:55:18.69 ID:gy+/krl50
傍から見るとブーンって僕っ子なんだよな
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:56:59.31 ID:US2FnAd3O
何だかんだ言って十時間以上スレにはっついてるぞwww
察しろwwwお前ら察しろwww
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 19:57:20.29 ID:W1OJs5tR0
ぶーんかわいいです
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 20:01:41.61 ID:RzouoHP40
今追いついた
クーかわいいよクー
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 20:03:22.53 ID:US2FnAd3O
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 20:15:18.52 ID:xnrJPepPO
ぬるっと保守
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 20:23:53.00 ID:gy+/krl50
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 20:24:15.83 ID:RzouoHP40
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 20:27:10.24 ID:CWaV6+0f0
>>424 今 俺の中で線と線が繋がった気がしたぜ
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 20:41:04.21 ID:ozOWaU5j0
たまたま読んでるときミスチルの抱きしめたい流れた
感動した
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:04:34.02 ID:AwsfEBjI0
ほ
も
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:16:03.16 ID:CWaV6+0f0
せ
っ
く
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:23:49.06 ID:GRPJIHVM0
す
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:25:11.38 ID:TTEjbez00
でたw
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:27:20.35 ID:FUnmMt3x0
なん・・・だと・・・
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:35:16.90 ID:US2FnAd3O
N| "゚'` {"゚`lリ よばれた気がした。
カリオストロおもすれー
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:37:40.72 ID:AwsfEBjI0
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:52:40.75 ID:owFbMxKeO
どこかまとめないかなー?
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 21:53:36.58 ID:BVvr90g50
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 22:03:33.32 ID:US2FnAd3O
閉鎖してるんだよな
まとめ
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 22:06:00.89 ID:7Ll30kFa0
追いついてしまった・・・
>>440 知らないのか
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 22:06:14.16 ID:AwsfEBjI0
>>440 うpろだで検索したら一番上に出てきたとこでうpったらこうなったんだぜ
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 22:26:26.47 ID:mhNEmPDQ0
しえr
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 22:34:17.33 ID:RvAWChGh0
しえん
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 22:41:45.89 ID:+kyBBcn10
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:06:31.69 ID:xuaPGdyBO
どこかにッまとめられるまでッ保守するのをッやめないッ!!
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:23:02.79 ID:US2FnAd3O
落ちたら落ちたでなにか考えるよ。
カリオストロおもすろかった。
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:25:01.32 ID:fvwy06GS0
【 html化されたこのスレを読んでいるお前へ 】
おい、お前。そう、お前だよ。
「このスレおもろいから見てみ」「2ちゃんの歴史に残る名スレだぜ」とか言われてホイホイと
このhtml化されたスレを見にきた、お前のことだ。
どうだ?このスレおもしれーだろ。
でもな、お前はこのスレを読むだけで、参加することはできねーんだよ。
可愛そうにな、プププ。
俺は今、ライブでこのスレに参加してる。
すっげー貴重な経験したよ。この先いつまでも自慢できる。
まあ、お前みたいな出遅れ君は、html化されたこのスレを指くわえて眺めてろってこった。
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:27:21.99 ID:US2FnAd3O
>>449 わりと最終手段だけど、いい手だなww
いくらでも方法はあるさ。
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:30:36.79 ID:1m4GnG8PO
あれ?これだーいぶ前にやってなかった?
どういうことだ?
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:52:15.81 ID:1m4GnG8PO
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/02(金) 23:58:53.82 ID:MO59ZN9r0
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:00:19.70 ID:AJ2bnXaWO
女装ということで居座ります
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:13:13.93 ID:3ZYk03KW0
コンビニ行く前にほしゅっときます
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:19:00.44 ID:+/7Nme2bO
追い付いたが 寝 る
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:20:12.13 ID:B/iyc6wdO
あれ?次いつ投下するって言ってたっけ?
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:21:54.93 ID:KzTzSYQ+O
いきなり消えたような
463 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 00:29:21.86 ID:v9JvJegUO
ホラー短編が一杯きた
嬉しいなあ、嬉しいなあ。
地味にみてるよ。地味にいるよ。
次回の投下については過去ログみてね。
判別用に鳥つけた。
パソコンに戻れそうにないんで携帯から俺。
このまま一人ごとと保守だけとかなんか申し訳ないんで
地の文なしの番外小話でもボチボチ投下していいかな?
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:30:57.78 ID:XVLKHqcpO
ウホッ
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:32:35.72 ID:7An+0Hwy0
帰ってきてまだあったから北
保守
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:33:01.38 ID:z1Y+kx9w0
保守
番外ってか補足とかほしいな
ツンとの過去ばなとか
ブーンの容姿に関することとか
ネタバレしない程度に
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:38:29.13 ID:z1Y+kx9w0
ho
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:42:19.50 ID:v9JvJegUO
>>467 だよな。
じゃ、補足込みの番外編作るわ。
安価
>>470-475まで好きな登場人物あげてください
その中からランダムに選んで書くお
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:43:21.17 ID:z1Y+kx9w0
クー
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:45:10.75 ID:7An+0Hwy0
1
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:45:57.39 ID:3ZYk03KW0
先生だろ・・・
新巻
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:51:22.63 ID:HMb7CCzb0
ヘリカル
先生だな
くー
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:54:52.73 ID:z1Y+kx9w0
風呂 ほっしゅ
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:55:04.78 ID:ry/1inRj0
先生だったらいいなあ
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:56:19.28 ID:+aCaTYztO
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 00:56:45.11 ID:v9JvJegUO
上手に均一化されたwww
それじゃあポチポチ打ってくるね。
違和感のようですおもすれー
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:01:56.45 ID:5ZLLG6KoO
wktk
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:11:37.89 ID:em1szLqSO
か
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:15:36.12 ID:HMb7CCzb0
わ
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:21:43.18 ID:5ZLLG6KoO
ほ
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:22:52.84 ID:z1Y+kx9w0
し
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:23:25.31 ID:v9JvJegUO
番外編
( ^ω^) 先生と先生の話だお
番外編
ここはとある名門校の、とある校長室。
麗らかなとある午後の昼下がり、とある教師が呼びつけられていた……
('、`*川「およびですか、荒巻校長」
/ ,' 3「おぉ、よく着てくれたの、伊藤くん」
('、`*川「いえいえ、実に迷惑です」
/ ,' 3「割とストレートに言ったのぅ君!? ワシ一応ここの最高責任者よワシ!」
('、`*川「それは……しかるべき態度を見せてから言っていただきたいセリフですね」
/ ,' 3「まあ確かに新学期始まって、色々ゴタゴタした時に呼びつけたのは悪いと思っとるよ」
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:26:49.42 ID:5ZLLG6KoO
支援
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:30:54.87 ID:v9JvJegUO
('、`*川「…………」
/ ,' 3「……どうした、そんな微妙な顔でじっとりと見つめてきてからに」
('、`*川「……最悪ですね、今日に限って傘を忘れてきました」
/ ,' 3「それ言外に貶してるよのね? ワシを貶してるよのね?」
('、`*川「で、どうしたんですかいきなり呼び出しなんかして」
/ ,' 3「君ちょっと会話のハンドルさばき荒すぎねぇ?
……じつはの、話して起きたいことがあるんじゃ」
('、`*川「…………」
/ ,' 3「どうした、急にコチコチになりおって。
ん? あ、真面目な雰囲気のワシ魅力的?」
('、`*川「いや、ただ単純に気色悪いです」
/ ,' 3「安全運転で行こうよ伊藤くん君さぁ」
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:38:28.09 ID:jyrPvzvD0
しえん!!
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:42:29.81 ID:v9JvJegUO
('、`*川「話したいこと、ですか……?」
/ ,' 3「左様。簡潔に申そう。……今年の子供のレベルはどうだ?」
('、`*川「…………」
/ ,' 3「待って待って待ってくりぃ。なんで回れ右するのかの、伊藤くん」
('、`*川「……なんですかその湘南ボーイみたいな会話の切り出し方は」
/ ,' 3「そ、そんな小汚い野良犬を見るような目で人を見ちゃいけません!
いやいや、誤解のないように弁明するがの、何故にわざわざそう言う方面のフィルターをかけるか。
……ワシはあくまで、教師の君から意見を聞いているつもりじゃ」
('、`*川「…………卑怯ですね」
/ ,' 3「なにがじゃ?」
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:44:53.43 ID:HMb7CCzb0
し・え・ん・ヌ・!
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:48:49.18 ID:z1Y+kx9w0
支援
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:54:52.84 ID:v9JvJegUO
('、`*川「……そんな言い方、されたら」
/ ,' 3「されたら?」
('、`*川「あなたがいつまでも私の目標であり、理想の教育者だって見せつけられるじゃないですか」
/ ,' 3「……ほ、……ほほっ、何せかれこれ、君とは十年近くの付き合いかの」
('、`*川「はい。幼等部の時を勘定にいれれば、ね」
/ ,' 3「まさに腐れ縁じゃの」
('、`*川「早いところ腐り落ちて欲しいんですけどね。
……さて、今年の生徒たちですが、」
/ ,' 3「うむ」
('、`*川「みんな、いい子たちですよ」
/ ,' 3「ほほぅ、これまた定型的な解答じゃな」
('、`*川「そうですね。……けど、」
/ ,' 3「…………」
('、`*川「あなたの、荒巻校長先生のお眼鏡にかなったんです。
悪い子なわけ、ないじゃないですか」
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 01:55:10.54 ID:em1szLqSO
まだ続いてたのか……作者疲れ知らずWWW
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:00:18.34 ID:J7BCOoGAO
あれ?懐かしいな!
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:01:44.30 ID:3ZYk03KW0
コンビニでこんにゃくとエロ本とタイツかってきたオレがほしゅ!
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:05:07.23 ID:v9JvJegUO
タイツの用途を言えタイツのwww
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:07:10.35 ID:3ZYk03KW0
>>497 そりゃ、タイツにこんにゃくいれて、女性用香水をしゅしゅっとしてからいんさー(ry
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:08:13.23 ID:z1Y+kx9w0
網タイツでコンニャクを細かくするに違いない。
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:08:21.28 ID:v9JvJegUO
/ ,' 3「…………卑怯じゃのぅ」
('、`*川「?」
/ ,' 3「いや、ただ妄言じゃ。
……まあくれぐれも頑張ってくれよぃ、期待しとるぞ伊藤先生」
('、`*川「身に余るお言葉です、校長先生。
……あ、しかし、編入生徒の中に、一人気にかかるのが」
/ ,' 3「ほぅ、誰かね」
('、`*川「内藤ホライゾンと言う生徒です。
彼女だけは、他の生徒と少し雰囲気が違うと言うか……」
/ ,' 3「…………」
('、`*川「理由は私でも分かりませんが、気にかかって仕方がないんです。
……荒巻校長先生? どうかなさいましたか?」
/ ,' 3「ん……いや、なんにもないよ。そうか、……そうかの」
('、`*川「…………変なせんせ」
/ ,' 3「……これ、だからその目は止めい。そのさも光に群がる虫を見る目は」
('、`*川「はあ……報告すべき点は、それだけです。何か?」
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:13:16.16 ID:WczDw6C4O
追い付いた支援
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:17:24.02 ID:J7BCOoGAO
支援
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:19:50.99 ID:p73AIULLO
支援
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:22:50.50 ID:v9JvJegUO
/ ,' 3「ご苦労、下がってくれていいぞい」
('、`*川「……結局何がしたかったんですか?」
/ ,' 3「納得に卵は正直イケる」
('、`*川「……失礼します」
扉側に立っていた女教師はそう言うと、呆れたように軽く笑った。
くるりと踵を返して、軽やかな足取りのまま出入り口である扉に向かう。
部屋の中央におかれた椅子に腰かけながら、晩年の男は優しげな笑みとともにその様子を見送った。
扉の蝶番がきぃと高く鈍く軋み、やがてそれはバタンと言う音にかき消されていった。
一人になった校長室で、椅子に座ったままの男が言う。
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:24:44.39 ID:uGKksS2I0
納得おいしいです><
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:28:24.54 ID:ry/1inRj0
なっとくか…
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:30:29.28 ID:v9JvJegUO
/ ,' 3「ワシは、楽しいことが大好きじゃ」
男は愉しげに笑った。
それは自分が考えつく限りの幸せな未来を想像する人のそれとよく似ていて、
悪魔がこれから狩る乙女の魂に思いを馳せるそれにも似ていた。
加虐者独特の、優越から生まれる笑顔。
男は言う。
「頑張りたまえよ」
彼ははたして、どちらにその言葉をかけたのだろう。
彼か、彼女か、もしくは両者なのか。
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:36:05.07 ID:v9JvJegUO
ここはとある名門校の、とある校長室。
麗らかなとある午後の昼下がりは、だらだらと時計の針とたわむれる。
故にこれは、物語が始まってからさほど時間のたっていない地点での話。
とある校長先生と、後にとんでもない受難を受ける(かもしれない)とある教師の、とある午後のとある話。
番外編 終
( ^ω^) だおだお
番外編 終
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:37:04.86 ID:lq9SHCDo0
乙
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:38:22.63 ID:v9JvJegUO
以上、番外編投下終了。
もう……いいよね?
もうゴールしても、いいよね……?
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:38:54.50 ID:/8UCWKo40
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:40:03.56 ID:v9JvJegUO
あと携帯で地の文なんて書くもんじゃねぇなwww
納豆を納得と打ち間違えるとかwwwwww
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 02:52:40.75 ID:exU5c8ZN0
いちもつ
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 03:00:52.98 ID:/bzd4zuKO
乙
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 03:39:49.56 ID:9NJ2XMiFO
乙よむ
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 03:50:13.70 ID:NGLEzSnIO
すげぇ、まだあった。
俺が仕事してる間十時間も続いてるなんて。
>>1乙
楽しみが増えたよ
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 04:05:17.98 ID:f+arC3hTO
よほ
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 04:30:30.41 ID:/8UCWKo40
ほ
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 05:02:51.79 ID:/8UCWKo40
ほ
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 05:28:15.52 ID:IZzaWvU+O
よむほ
まだだ!まだ終わらんよ!
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 05:55:48.70 ID:NGLEzSnIO
ほ
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 06:37:07.87 ID:/h8A9TA70
ほ
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 06:43:50.80 ID:TdW70VjSO
数レス読んで地の文がいちいちイラっと来るんだが最後までずっとこんな調子?
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 07:06:48.01 ID:/8UCWKo40
ほ
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 07:48:18.63 ID:Dpgd+YSj0
ほっほ
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 08:08:18.59 ID:Vs60TxE30
ほっほっほ
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 09:01:29.13 ID:mNfiRM270
ほ
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 09:09:01.65 ID:fpmEhYCqO
乙
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 09:56:40.55 ID:/rlPGpPQO
ほ
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 10:16:25.13 ID:pRAqIpdr0
し
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 10:25:42.16 ID:v9JvJegUO
一話と六話の地の文のテンションは、
うまく言えないんだけどやはり違うな。
お前らはどっちの方が読みやすい?
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 10:31:12.82 ID:a5ofQleOO
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 10:31:17.07 ID:pRAqIpdr0
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 11:01:11.61 ID:f/RM9+T3O
保守
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 11:18:07.71 ID:VPl/qMJVO
し
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 11:33:51.94 ID:LCr1Pq0T0
ょ
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 11:35:15.62 ID:f/RM9+T3O
保守
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 11:54:49.32 ID:QLGF9BNj0
ほ
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 12:03:16.69 ID:tcas7ot/O
お、追い付いた・・・
保守
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 12:24:02.86 ID:LCr1Pq0T0
k
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 12:43:49.36 ID:tTgDjHNiO
ほし
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 13:08:12.04 ID:EEvoxfel0
星新一
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 13:39:14.06 ID:5ZLLG6KoO
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 13:41:38.74 ID:Wmn0nY2R0
何で保守してるの?バカなの?
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:19:23.16 ID:5ZLLG6KoO
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:34:09.29 ID:sr+SCww50
ほ
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:40:32.38 ID:9lYUr1od0
HOSYU
552 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 14:43:41.01 ID:9DN9dj2q0
馬鹿でも阿呆でもいいよ……俺はそんなお前らが好きだ!
現行にパロと言うか便乗というか真っ向からぶつけてきやがった奴がいるwwwwwww
馬鹿wwwwwリスペクトだ馬鹿野郎wwwww
これは俺も対抗しなくゃ男が廃るなwwwww
ぼちぼち投下始める
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:44:42.68 ID:9lYUr1od0
キタコレ
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:48:03.90 ID:LCr1Pq0T0
ドクオのやつか
期待
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:50:16.27 ID:5ZLLG6KoO
wktkwktk
556 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 14:51:13.60 ID:9DN9dj2q0
選択肢は二つ。
・番外編投下
か
・本編投下
ただしここで重要なのはながら投下ということ。
安価だす。それに従う。安価
>>560
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:51:28.45 ID:LCr1Pq0T0
本編
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:51:39.06 ID:LCr1Pq0T0
本編
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:52:01.44 ID:LCr1Pq0T0
これだけがんばって
>>560が本編じゃなかったらバナナ5本食う
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:52:11.99 ID:LCr1Pq0T0
本編
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:52:59.55 ID:5ZLLG6KoO
ktkr
562 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 14:53:41.24 ID:9DN9dj2q0
>>560 お前はがんばった。よく頑張ったよ……
じゃ、オリエン合宿、先生編の後半。本編の投下はじめるよー。
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 14:54:53.35 ID:LCr1Pq0T0
もう…いいよね?
ゴールしても…いいよね?
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:03:44.39 ID:+eEzH88J0
期待あげ。
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:03:56.29 ID:3ZYk03KW0
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:04:38.67 ID:ZPj0TqEf0
でも残念ながらドクオではなくブーンです
567 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 15:05:01.12 ID:9DN9dj2q0
第七話
/ ,' 3 合宿、肝試し、無音にて。そんな話じゃ
第七話
( ^ω^)「…………」
今の現状を理解できる人がいれば、
その上でご丁寧に説明してくれる人がいるのならば。
('、`*川「……離れるなよ、ぜっっっっったい離れるなよっ!」
お願いしたい。頼む、なんでこんなことになってんのかお?
腕にからみついているのは先生の腕。
ほーほーと低く一定に響いてくるのは森に住むフクロウの声だろうか。
風が吹く度にかさかさと木々が擦れ、四月にしては生暖かいそれをその音と一緒に運んでいる。
(――二の腕に、二の腕に心なしか柔らかい感触がッ!)
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:05:49.95 ID:Wmn0nY2R0
バカなんていってゴメン・・・!
俺・・・お前たちが頑張ってるのを見て・・・どうしても耐えられなかったんだ・・・
いやいいんだよ
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:10:31.42 ID:9DN9dj2q0
そうさ。お前の辛い部分、
俺たちだって解ってるつもりだよ……
うんうん。
お前のからい部分わかっているさ。
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:12:05.93 ID:3ZYk03KW0
つまりわさび的な意味ですね、わかります。
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:12:45.62 ID:LCr1Pq0T0
山葵と聞くともう3daysしか思い出さない
頭がいかれてきたようです
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:18:44.79 ID:9DN9dj2q0
( ^ω^)「……先生」
('、`*川「な、なんだ」
( ^ω^)「歳の割には胸がないすっ……っぉおう」
('、`*川「……何か……言ったかな?」
先生は低い声のまま、自分がしがみ付いていた腕にきゅ、と力を入れた。
容易に先生が次に『何ができるか』を想像出来た。浅く息をのみ、僕は頭を振る。
( ^ω^)「滅相も! めっそうも! 何も言ってないですお!」
('、`*川「私よりもぺチャなお前に言われる筋合いはない。
それに私の場合は、頭に行ってるんだよ頭に。お前らみたいな不逞な輩を管理しなくちゃいけないんでな」
( ^ω^)「自分で言ってて虚しくないですかお?」
('、`*川「…………」
返ってくる返答はなく、僕はまた一歩踏み出した。
ほーほー、と。森の賢者の声が聞こえる。僕の現在地は、シベリア特急山のとある山道。
何故僕らがここにいるか、と言えば――
……諸悪の根源は、あのボケジジイになるんだろおね。やっぱり。
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:21:39.32 ID:LCr1Pq0T0
支援
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:26:13.82 ID:5ZLLG6KoO
ながらか
頑張れ支援
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:26:49.32 ID:i2FQ5LaI0
支援、頑張って
578 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 15:32:39.77 ID:9DN9dj2q0
【 ≪ / ,' 3 ほほほっ、青春選手権 ≫ 】
*(‘‘)*「はじまりましたオリエンテーション合宿恒例、肝試したいかーーーい!!!!」
芋ジャージルックで手に懐中電灯を持ったヘリカルさんが、
シベリア特急山記念公園の野外ステージに威風堂々と立ちながら高らかに言った。
その宣言に同調し、周りの女の子たちがおー! と声を上げる。
もちろんその際拳は突き上げられていて、夜空に向っていくつもの赤い芋ジャージが伸びる。
衆愚政治、とか嫌な言葉が脳裏を過り、観客席の後ろの方に座っていた僕はため息を吐いてしまった。
実はオリエンテーション合宿の進行委員会に所属していたヘリカルさんは、
その様子をゆったりと見渡してから、懐中電灯をマイク代わりに言い放つ。
*(‘‘)*「さてさて、今回のペアとルートは、独断と偏見によって選ばれました結果、
バスで座った隣の席の人と一緒、ということになりましたー!
先生と一緒に座った人は先生と、
通路の臨時席に座った人はその前後ということになりまーーーーーす!」
一瞬の静寂。
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:37:01.33 ID:5ZLLG6KoO
しえ
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:37:17.21 ID:3ZYk03KW0
アイス支援!
581 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 15:42:22.53 ID:9DN9dj2q0
すまん 少し場所帰るのでまっといて
二十分くらいしたら戻ってくると思います
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:46:00.16 ID:W3YZBlwP0
なん…だと…
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:51:16.45 ID:5ZLLG6KoO
ほ
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 15:57:17.15 ID:LCr1Pq0T0
も
保守。半裸で。
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:05:09.91 ID:9lYUr1od0
保守 ぱんつ一丁で
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:08:26.57 ID:LCr1Pq0T0
保守。チン毛一本で
588 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 16:09:51.45 ID:v9JvJegUO
保守。靴下だけ穿いて
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:11:39.11 ID:LCr1Pq0T0
590 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 16:18:41.51 ID:v9JvJegUO
シベリア特急山記念公園に、大ブーイングが響いた。
「えー、何よそれー」「クジの方が面白いのにー」
「私の周り、誰いなかったんですけど……」
「クジ引くときワクワク感がこれの醍醐味でしょ?」
……途中、とても寂しい呟きをきいたような気がするんだけど。
とにかく、僕はそれを半ば他人ことのような心持ちで聞いていた。
少なからずとも、バス内での出来事に合点が言ったのだ。
('、`*川『……げ』
こっちに来るな、と瞳で送られたシグナルは、この未来を暗に差していたのか、と。
ともすれば、伊藤先生が見せたあのげんなりとした態度も納得が行く。
謎が一つ解け、僕は一人で頷く。
591 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 16:19:53.16 ID:v9JvJegUO
その間にも、ブーイングはうねる波のように広がっていく。
しかしそれも、
*(‘‘)*「ちなみにこの発案は荒巻校長先生によってなされたものです文句あるやつぁ名乗り出ろっ!」
笑顔でのたまう沢近さんの声で静まり返った。
「「「「…………」」」」
……何百人単位で醸し出されるいたたまれない空気の威力は半端ない。
いや、現実問題半端ないのは、それを可能とするボケジジィの人格破綻っぷりなのだろうけど。
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:23:35.66 ID:5ZLLG6KoO
支援
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:28:07.83 ID:v9JvJegUO
ともあれ僕は、やっとの事で気付いたのだ。
オリエンテーション合宿、その定番らしい肝試し大会。
僕、こと内藤ホライゾンのパートナーは、野外ステージの壇上から絶えず僕へ向かって、
まさしくバス内で見せたそれと同じ種類の、
『お前よくも厄介事を押し付けやがって』
な視線を送ってくる伊藤ペニサス先生その人だって。
ああ、それにしてもあの爺、絶対絶対、ただの愉快犯だおね。
【 ≪ / ,' 3 わかればよろしいんじゃよ、わかれば。 ≫ 】
594 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 16:35:03.22 ID:v9JvJegUO
さて区切りのいいここら辺で
そろそろ僕アルバイトォォォォ!
質問とかあればいまの内にどうぞぃ。
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:36:29.91 ID:3ZYk03KW0
先生の好きなブラの色は何色ですか
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:40:13.99 ID:5ZLLG6KoO
先生フラグはありですか?
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:48:42.60 ID:v9JvJegUO
お前らwwおっぱいからww離wwれwwwろwww
>>595 薄い黄色や緑色ですね。
原色やピンクといった女の子女の子したのはあまり持っていません。
余談ながら、いつも先生は下着屋に行ってはEやDカップの下着を自分の胸にあて、
しばらく固まってからため息吐いて棚に戻すと言う行動をとります。
>>596 ツン→美乳
クー→よい乳
ヘリカル→幼乳
先生→貧乳
こんな感じ
巨乳は先輩で出てくる。
>>597 ルートには入っています
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:52:33.87 ID:/bzd4zuKO
ここから他の女の子のルートに路線変更できるの?
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:52:44.74 ID:5ZLLG6KoO
ウボァ
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 16:55:32.67 ID:Wmn0nY2R0
てかドクオのほうカオスwwwwwww
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 17:01:31.42 ID:ZPj0TqEf0
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 17:16:10.09 ID:2LwHG2xY0
ほ
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 17:28:39.64 ID:K5Y9q6Fu0
続きwktk
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 17:29:03.11 ID:BkoAr+YG0
ほ
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 17:43:57.93 ID:f/RM9+T3O
保守
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 17:46:32.94 ID:7GxEtHpMO
ほ
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:03:28.48 ID:2LwHG2xY0
ら
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:11:27.78 ID:3ZYk03KW0
い
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:14:52.16 ID:sr+SCww50
ぞ
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:17:50.07 ID:LCr1Pq0T0
ん
な
ば
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:29:36.87 ID:sZ5SqYLK0
り
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:32:03.06 ID:3ZYk03KW0
の
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:34:10.42 ID:sZ5SqYLK0
ち
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:35:31.64 ID:LCr1Pq0T0
ん
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:42:18.71 ID:hDZ9o+rRO
こ
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:44:20.20 ID:/pG3Pp8K0
ん
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:47:43.35 ID:K5Y9q6Fu0
か
ん
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 18:55:10.49 ID:+eEzH88J0
こ
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:06:18.18 ID:f/RM9+T3O
な
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:19:54.98 ID:LCr1Pq0T0
た
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:21:25.42 ID:em1szLqSO
(=ω=)
628 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 19:21:28.04 ID:v9JvJegUO
た
保守で遊ぶの大好きだな君たちはwww
>>600 今回の安価はあくまでオリエンテーション合宿編のメインヒロインを決めるものだったから、
ここからツン落ちにもクー落ちにも阿部さん落ちにも逮捕フラグも出来るよ。
ちなみに安価決定の度に俺換算の点数入れていってます。
最終的に一番高得点の人間ルートになりあす
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:26:01.48 ID:/bzd4zuKO
本当にギャルゲみたいだなw
あ、展開によってはエロゲか
630 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/03(土) 19:29:04.46 ID:v9JvJegUO
エロ展開は民意次第なんだけど
本番間近になったら安価だすと思うよ
そんな感じで僕またアルバイトォォ
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:45:57.45 ID:/bzd4zuKO
ほ
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:46:22.11 ID:3ZYk03KW0
し
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:47:15.50 ID:HMb7CCzb0
し
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 19:52:20.51 ID:xYH4b03i0
い
が
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:10:17.54 ID:LCr1Pq0T0
淫
乱
女
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:16:40.11 ID:HMb7CCzb0
(☆゚ー゚) んっ…あぁん…
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:19:32.92 ID:mhA6WHgG0
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:20:21.97 ID:S3xwLSe50
ガ
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:25:52.64 ID:3ZYk03KW0
ガ
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:31:09.49 ID:peJQdRcl0
ガ
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:32:02.04 ID:HMb7CCzb0
ガオガイガー!
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:38:39.61 ID:2LwHG2xY0
ひ
646 :
1:2008/05/03(土) 20:40:05.60 ID:Q1YoaHz70
>>492 まぁ安価にならなくても後で自分用につくろうかな〜と思ってたしw
>>495 おkおk
常連だねw
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:40:35.24 ID:Q1YoaHz70
誤爆った
すまん
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 20:49:38.06 ID:3ZYk03KW0
き
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:01:04.97 ID:OuQmAJhVO
ん
た
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:02:30.45 ID:w83Tgxog0
た
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:10:14.21 ID:hHTMqMcIO
り
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:24:57.63 ID:rXTg6CwIO
ほ
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:25:44.73 ID:/bzd4zuKO
ほ
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:30:39.98 ID:QeNBwGf/0
追いついた
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:38:01.75 ID:5ZLLG6KoO
ほしゅしゅ
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:38:02.61 ID:HeqwmYG8O
追いつき保守
658 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:44:54.95 ID:mkfH1bJMO
童貞卒業記念日
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:51:28.48 ID:3ZYk03KW0
カエルがうるさいほしゅ
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:54:38.68 ID:bjw4b7t90
トイレ行きたい保守
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 21:55:22.83 ID:QeNBwGf/0
今日は暑かったなほす
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 22:12:30.62 ID:HeqwmYG8O
保守
663 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 22:12:41.29 ID:Wmn0nY2R0
むこうが落ちた・・・
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 22:18:10.16 ID:f/RM9+T3O
まとめ無いの?
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 22:20:26.48 ID:bjw4b7t90
>>664 君が作りなよ
俺はdat残すだけで十分だから
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 22:30:17.30 ID:2ACqfAKJ0
ようやく追いついたほ
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 22:43:38.24 ID:HeqwmYG8O
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 22:49:23.94 ID:2LwHG2xY0
ほ
保守
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 23:19:28.11 ID:QeNBwGf/0
しゅ
ぬるぽ
オーメン3はあるのかな?
追いついた
ほs
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 23:28:33.21 ID:f/RM9+T3O
聞いただけで作れと脅迫されるとはブーン系マジ恐ろしい
ほ
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 23:44:34.90 ID:fpmEhYCqO
ほ
ら
あ
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 23:47:04.31 ID:QeNBwGf/0
め
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 23:57:22.31 ID:HMb7CCzb0
え
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/03(土) 23:57:53.56 ID:f/RM9+T3O
そ
う
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:07:01.29 ID:ho3GTV8qO
こ
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:10:51.08 ID:bUG5RhslO
の
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:16:32.54 ID:LyrAloNuO
な
ぜ
688 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:27:09.92 ID:urP4Ii0KO
クーカワユス
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:44:15.02 ID:urP4Ii0KO
正真正銘最後の保守だッ!!ザ・ワールド!
ほふ
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 00:56:47.43 ID:9Nde0kjjO
ほ
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:03:44.99 ID:14ZK8uIW0
ほひょ
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:16:18.76 ID:14ZK8uIW0
ラスト保守
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:28:17.85 ID:sM66OtwJO
最初で最後の保
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:35:17.15 ID:Gs23nFPm0
かわりに俺が保守する
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:44:06.00 ID:Gs23nFPm0
ほしゅー
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 01:53:46.86 ID:/3gA8XyUO
ほしゅ
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:00:15.01 ID:Gs23nFPm0
ほしゅ
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:08:40.93 ID:9Nde0kjjO
ほ
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:15:47.13 ID:aOwz6M7P0
い
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:29:36.69 ID:Gs23nFPm0
ほしゅるる
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 02:42:08.81 ID:o1jnTi7ZO
ほしゆ
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:02:48.62 ID:ZxH+veuzO
おやすみ
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:15:58.34 ID:P16VlaVwO
追い付いた
ほしゅ
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:39:31.05 ID:aOwz6M7P0
ほしゅ
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:39:57.36 ID:rLuK9/U+O
阿
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:43:40.13 ID:oSCbGOpt0
修
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:49:11.87 ID:Fa83nvomO
羅
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 03:58:49.31 ID:vL+0d93e0
姫
と
俺
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:13:03.74 ID:ra802hI70
と
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:15:02.94 ID:P16VlaVwO
お
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:23:45.05 ID:aOwz6M7P0
か
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:28:53.95 ID:/3gA8XyUO
ま
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:31:10.63 ID:5mg2IcS30
の
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:31:25.51 ID:aOwz6M7P0
┏━━━━━━━━━━━┓ ┏━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━┓ ┏━━┓ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃┏━┛ ┃ ┃ ┃
┃ ┃┃ ┃ ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ ┃
┃ ┃┗━━━┛┏┳┓┏━┓┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃┃┃┃ ┃┗━━━━━━━━━━┛ ┃ ┃
┃ ┃ ┗┻┛┃ ┃ ┗━━┛
┃ ┃ ┏━━┛ ┃ ┏━━┓
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┗━┛ ┗━━━━┛ ┗━━┛
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:32:04.90 ID:ra802hI70
阿修羅姫と俺とおかまのアッー!
保守
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:45:11.96 ID:vOUK/UI6O
おはよう
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 04:46:56.72 ID:P16VlaVwO
Σ(ΦωΦ)ポモー
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 05:26:59.60 ID:9XU04EmF0
ほ
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 05:36:50.17 ID:9L6RHZ0w0
ほ
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 05:53:45.64 ID:9L6RHZ0w0
ほしゅ!ほしゅ!
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 06:40:39.12 ID:9XU04EmF0
ほ
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 07:31:59.11 ID:oqVz90Ge0
ほ
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 08:07:49.76 ID:xOiwcCaR0
(^^ω)ホスホス
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 08:23:10.14 ID:LyrAloNuO
ウホッしゅ
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 08:45:56.29 ID:6uSlszJ10
ぜ
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:18:10.02 ID:bUG5RhslO
あ
み
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:41:25.57 ID:9XU04EmF0
と
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 09:54:24.43 ID:9Nde0kjjO
か
733 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:07:56.55 ID:VcuF6+qv0
ぶ
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:12:56.77 ID:j08rZUyU0
き
ほ
ぬるぬるぽしゅ
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:36:54.56 ID:NPVqaVM8O
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:38:46.26 ID:VcuF6+qv0
ぬ
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:46:01.78 ID:2wY14iE7O
つまんね
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:49:04.39 ID:lpK++Ll+O
ツンデレ乙
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 10:51:41.40 ID:EvMg6e9UO
追いついてしまった………
ほしゅ
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:11:49.45 ID:bUG5RhslO
泣くな泣くな
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:25:17.33 ID:ho3GTV8qO
保守だッ
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 11:54:14.56 ID:F5lO0c0/O
ほ
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:21:19.74 ID:/3gA8XyUO
ほ
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:21:22.69 ID:ACkiIbPU0
し
ぶ
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:43:20.73 ID:VcuF6+qv0
し
保守
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 12:45:47.31 ID:bUG5RhslO
ま
ん
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:04:57.56 ID:lpK++Ll+O
と
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:11:10.19 ID:HhJA4uvr0
か
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:15:56.08 ID:fKNyEb9P0
いつの間に再開してんだボケ大好きだ
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:36:44.45 ID:P16VlaVwO
舘
756 :
伊藤伊織:2008/05/04(日) 13:39:27.45 ID:FnGJyWPs0
ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
ごめ
ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・ごめ
ごめんなさい・・・
ごめんなさい・・・
ごめんなさい・・・ ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 13:54:00.09 ID:bUG5RhslO
ほ
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:03:59.66 ID:ClFu4wGt0
ほ
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:12:59.36 ID:B7hwHCTYO
ほ
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:22:06.54 ID:zsH8u1iKO
館
761 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:25:26.67 ID:HhJA4uvr0
屁
762 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:42:06.78 ID:HrMQ8lYdO
めるぽ
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 14:43:15.29 ID:P16VlaVwO
ガッ
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:10:40.61 ID:Zpks7mUXO
ほ
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:16:42.03 ID:ho3GTV8qO
ぬるぽ
766 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 15:17:45.33 ID:tIfiwWRG0
お前ら一つ聞くけど、まとめもつかないようなこんなのになんで保守してんの?
それも夜通し昼通しだし。馬鹿じゃないの? お前ら馬鹿なの?
なんでそんなに頑張ってるんだよ、ばかっ!
ありがたすぎて涙ちょちょぎれるわ馬鹿っ!
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:19:24.93 ID:iOg9zDUXO
魔
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:22:08.86 ID:ZkSyRsfiO
ほ
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:22:59.20 ID:wBd+M/7e0
ククク……そこに惹かれるモノがあるからに決まっておろう
770 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 15:26:53.29 ID:tIfiwWRG0
もう、ほんとに……ばか、なんだから……っ!
続きぼちぼち書いていくね。
>>593から、第七話
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:35:12.94 ID:lpK++Ll+O
作者たん…ハァハァ…
772 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 15:36:43.41 ID:tIfiwWRG0
( ^ω^)「…………」
('、`*川「…………」
先生の、少し熱っぽい息遣いが聴こえる。
伊藤先生は相変わらずぎゅうと僕の二の腕にしがみついたままで、
その両の目はきつく結ばれている。その所為でおぼつかない足取りが、
森を進む僕らのペースを鈍くしている事に、隣を歩くこの人はまだ気付いていないらしかった。
葉擦れの音。虫の声。僕の運動靴が砂を噛む。
ザザァ。風が駆け抜ける。
ビクッ、と隣の先生が小さく小さく肩を震わせる。
広場でブーイングを垂れた誰かは
『クジ引くときワクワク感がこれの醍醐味』と言っていたけど、
パートナーによってはその楽しみ方は何通りにもなるんじゃなかろうか。
( ^ω^)「先生」
だめだどうしようもなく加虐心をそそられるぞこれは。
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:38:18.10 ID:HrMQ8lYdO
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:39:17.14 ID:aHmt1a0n0
追いついた支援
775 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:43:18.85 ID:fKNyEb9P0
うんうん
おーん
>>773 いくらなんでもはやすぎだろ・・・
ふう・・・
777 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 15:46:04.22 ID:tIfiwWRG0
('、`*川「な、なんだよ……」
首だけをこちらに向けて、伊藤ぺニサス先生は少し震えた声で応答した。
頭一つ分下にあるのは、恐怖心で上気した頬と、瞑った両目。
キスをせがんでいる風にも見えるそのアングルに、ドキン、と打つ心臓。
( ^ω^)「……ほら、目を瞑って歩いてなんかいるから足元に蛙が」
それを誤魔化すように僕は軽口を叩く。
ちなみに今伊藤先生の足元にあるのは、蛙ではなく石ころである。
('、`*川「う、うぁぁっ!」
( ^ω^)「嘘ですけど」
('、`*川「内藤……っ!」
そのままうな垂れ、目を瞑ったまま先生はまた僕の腕をつかむ力を強くした。
普段のクールビューテーな感じはどこ吹く風で、なんと言うか、その、
(ギャップ萌え?)
……自分で言ってて寒くなった言葉を頭の中で霧散させる。
下衆い。響きが下衆い。
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:51:22.24 ID:lpK++Ll+O
し……えん……ウッ
支援だ
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:53:36.05 ID:ccvsD9Hh0
戻ってきたああああああああああ
780 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:53:51.61 ID:aHmt1a0n0
支援
781 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 15:55:08.99 ID:tIfiwWRG0
( ^ω^)「どっちにしろ目を瞑って歩くのは危険ですお」
('、`*川「…………」
それでもこれは、純粋な親切心から生まれてくる言葉だった。
目の前で怪我とか転ばれたりした日には夢見が悪い。
しばらく僕らは無言で、くじ引きで決まったルートを順繰りに歩いて行った。
そろそろ終わりも見えている。
現にスタート地点でありゴール地点でもあったシベリア特急山記念公園の方角からは、
話し声や笑い声から生まれ喧騒が聴こえてきている。
驚かせる人やこんにゃくなどと言った古典的演出もなく、
ただ単純に『森を歩く』だけのイベント。肝試しとは名ばかりか。
( ^ω^)「先生、もうすぐ」
ゴールですお、と言いかけて言葉が途切れた。
ぎゅうぎゅうと細い女の人の手で、僕の二の腕が拘束されている。脛に当る胸の柔らかみと温かみ。
……いや、そこじゃない。重要なのは、そこじゃなく、
('、`*川「…………っ……っく」
先生が、泣いてる。
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 15:59:24.52 ID:wCIqMfEyO
支援しよう^ω^
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:04:46.20 ID:ClFu4wGt0
し え ん
784 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:06:08.38 ID:aHmt1a0n0
支援
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:09:25.51 ID:rELVhnRa0
保守
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:09:37.93 ID:tIfiwWRG0
…………はい?
瞬間的に、僕の思考が凍った。物事を咀嚼する機能が停止する。
なおも聞こえてる微かな嗚咽。そして浮かんできたとある予想。
この結果と現状。なぜ今彼女が泣いているのか。
僕には思い当る節が一つあった。バスの中で先生が見せた、平常の彼女らしからぬあの反応。
解凍されはじめた思考回路が、きっと正解の結論をはじき出す。
( ^ω^)「虫とか……苦手ですかお?」
('、`*川「おどろかせるな、ばかものぉ……」
どうやら図星らしい。
ひっく、と嗚咽をはさみながらも先生はその言葉を紡いだ。
( ^ω^)「…………」
フラッシュバックする、今日の朝のやりとり。
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:15:16.54 ID:lpK++Ll+O
支援
788 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 16:16:04.88 ID:tIfiwWRG0
( ^ω^)『なんですかお、その声は。カエルが圧死したんですかお』
('、`*川『聞いたことあるのかよ』
( ^ω^)『あります』
('、`*川『うえぁ!?』
上擦った先生の声。バスの中のやりとり。
( ^ω^)「……あれが、ヒントかお」
なんて分かり難いんだ。僕は思わず苦笑する。
先生は、
('、`*川「……ううっ……カエルなんか大嫌いだ」
いまだ泣いていた。伊藤ぺニサス先生は僕らの担任であり数学教師。
大の大人が、恥ずかしげもなくボロボロと大粒の涙をこぼしている。
……その光景に、流石に加虐心よりも慈愛とか庇護心の方が勝る。
( ^ω^)「すみませんでしたお、先生」
('、`*川「謝るなら最初からするな馬鹿者」
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:16:41.96 ID:ebEVCVqm0
し、支援支援支援!
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:17:23.36 ID:aHmt1a0n0
4
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:18:12.46 ID:9L6RHZ0w0
ぼくは・・・支援を・・・やめない!!!
792 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 16:24:40.76 ID:tIfiwWRG0
ごもっともです、と苦笑を深め、体操着の芋ジャージズボンからハンカチを取り出す。
ゴールまであと少しの場所で立ち止まり、僕は涙でぐしゃぐしゃになった伊藤先生の顔を拭く。
僕よりも二十センチほど低い伊藤先生は、顎を上げて黙って拭かれていた。
きっとこれで、脅かし脅かされの貸し借りをチャラにする算段だろう。
僕としてはいい体験を二重にさせてもらって、ありがたいかぎりである。
('、`*川「……ん」
( ^ω^)「……ああ、もうこんなに顔濡らして……」
('、`*川「お前のせいだ、お前の」
( ^ω^)「ですおねー」
じゃれ会うような会話を交わし、ほんわかとしたムードとなる森の一角。
すこしあり、僕は伊藤先生の顔を拭き終わる。
はい終了、の言葉に返される「ありがとう」はなく、変わりに憮然そうな表情で伊藤先生が
('、`*川「内藤、ホストみたいだな」
と言った。
793 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:25:51.96 ID:M2ZJLZXdO
支援!
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:27:59.64 ID:lpK++Ll+O
支援
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:35:04.21 ID:tIfiwWRG0
( ^ω^)「――ホステスの間違いじゃないですかお?」
僕は掠れた声でそう返答した。先生にしてみればなんてことない世話話、
もといあの飯盒炊爨場でのやりとりの、オマージュみたいなものなのだろうけど
実際ホストな僕にかけられる言葉としては文句なく心臓に悪い。
ほぅー、とどこか遠くの方で、フクロウが囀っている。
('、`*川「お前みたいな彼氏がいればなぁ」
( ^ω^)「先生、それ、凄い皮肉ですおね」
('、`*川「仕返しだよ。まいったかオイ」
まいりました、と笑い、先生は泣き顔の後の顔で無理やりに笑っていた。
記念公園から聞こえてくる喧騒は、先ほどより少し賑やかになっている。
うん、でも、――――
まぁカエルは気持ち悪いよな
797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:39:42.71 ID:bUG5RhslO
支援
798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:41:23.59 ID:C98v8lkJ0
ブーン最初で最後のモテ期ですねわかります
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:41:59.67 ID:a80ovIaWO
しえん支援私怨
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:45:13.44 ID:tIfiwWRG0
( ^ω^)「よかったですお、先生と一緒に歩けて」
('、`*川「皮肉か」
( ^ω^)「さあ?」
うん、でも、貴女の、伊藤先生の色んな一面を見れてよかった。
ああ、うん。それだけは、確かな事だ。
僕はそう思い、しかし照れくさいので口には出さず一歩また一歩と歩く。
懐中電灯のおぼろげな照明が夜陰に紛れる木々を照らしている。
( ^ω^)「先生、よかったですおね。そろそろゴールですおー」
('、`*川「お、おう」
( ^ω^)「……だから、もう目を開けていいんですって」
('、`*川「大きなお世話だ内藤」
五十メートルほど先に、その木々たちが切れているところがあって、
そこからは明るい声に光が漏れてきていて、
――そここそが、スタート地点とゴール地点を兼ねたシベリア特急山記念公園であり、
肝試しの後に控えた親睦イベント、キャンプファイヤーの開催会場なのだ。
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:48:58.16 ID:fKNyEb9P0
ギャップって良いよね支援
802 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:54:25.41 ID:tIfiwWRG0
で、到着した後に開催されたキャンプファイヤーでは
火の精霊と自称した某馬鹿校長がキャンプファイヤーの種火を持って
リンボーダンスを披露しようとした挙句ぎっくり腰になったり、
恒例のマイム・マイムでいろいろな女の子と手を繋げて鼻の下のばしてたら
ツンの番だった時に骨が粉々になるほど締め上げられたり
クーさんはクーさんでなぜか無表情で踊るから逆にシュールで笑えたりとか
(笑ったら笑ったで、無表情で見つめられた)
宿に戻ったら戻ったで沢近さんが大吟醸持ってきだしたりとかで一波乱あったりした
オリエンテーション合宿だったんだけど、それは、まあ――また別の話ということで。
第七話 終
/ ,' 3 魔王よりも鬼殺しが好きじゃ。
第七話 終
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:57:00.29 ID:lpK++Ll+O
乙!
804 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/04(日) 16:57:55.16 ID:tIfiwWRG0
七話投下おわり
保守とか支援とか、本当にありがとう
残ってる、て知ったとき凄く嬉しかったよー
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 16:59:49.20 ID:lp58h3jTO
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:00:21.08 ID:PCtDK5h20
乙
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:02:35.62 ID:fKNyEb9P0
お疲れ
808 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:05:48.43 ID:tIfiwWRG0
>>805 低所得者には連休もゴールデンウィークも祝日も関係ないぜ!
でも、みんながここにいるなの、俺、頑張る!
>>801 いいよね。ギャップいいよね。
普段男まさりな彼女が少し背伸びして甘えてくるとか萌えるよね。
あとはクールな奴が虫苦手だったりとかね。普段ならぜんぜん平気な感じで
肩に毛虫止まってもぺぃ、ってやっちゃえるような感じなのに、
いざ二人きりになったら固まるんだよね。悲鳴あげるとかじゃないのが味噌だよね。
肩に止まった毛虫と見詰め合いながら固まちゃうんだよね。
从 ゚∀从 「…………」
俺「どうしたのハインさん……あ、毛虫か。もう秋だもんね。ほい
(俺、ハインの肩についた毛虫をとってあげる)」
从 ゚∀从 「…………」
俺「どうしたの? あ、もしかして、虫、苦手?」
从 ゚∀从 「…………」
俺「……ハインさん、キスしていい?」
从*゚∀从 「……え、あ、えええ!?」
とかねとかねとかね。
……さて、首吊ってくるかぁ!
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:10:25.31 ID:9L6RHZ0w0
どどんまい
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:10:39.94 ID:HhJA4uvr0
メガロマニアwwwwwwwwwwwww
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:12:34.59 ID:09Q8kNfbO
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:13:44.24 ID:fKNyEb9P0
てめえ……わかってんじゃねえか……!
813 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:46:23.28 ID:bUG5RhslO
いやあなかなか
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:47:12.64 ID:ccvsD9Hh0
このスレとは全く関係ないがスザクウザイな
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:47:55.38 ID:Qr2TFqai0
816 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 17:53:11.89 ID:fKNyEb9P0
さすがエロアニメでした
ほ
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:11:24.07 ID:lp58h3jTO
続きマダー(AA略
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:12:06.25 ID:a80ovIaWO
スザクの声優が好きだ
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:16:43.95 ID:N3Va+BTlO
ほしゅー
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:25:34.51 ID:bUG5RhslO
保守
822 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:35:18.82 ID:N3Va+BTlO
クーの話を期待保守
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:45:00.52 ID:N3Va+BTlO
ほ
824 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:50:06.98 ID:5ysKVTepO
も
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:52:16.06 ID:N3Va+BTlO
さ
826 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:53:36.57 ID:N3Va+BTlO
ぴ
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:55:38.35 ID:N3Va+BTlO
え
828 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:57:24.13 ID:N3Va+BTlO
ん
829 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 18:58:08.08 ID:5ysKVTepO
ん
ん
831 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:00:51.88 ID:N3Va+BTlO
…ほ
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:01:27.34 ID:9L6RHZ0w0
んぁ!
833 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:01:56.46 ID:N3Va+BTlO
らめぇ!
やあ (´・ω・`)突然だが、君にまた【呪い】をかけたよ
明日は「人生最悪の日」になる呪いだ。
ああ、君が怒るのも無理はない。 落ち着いて欲しい。
この呪いを解くには方法はただ一つ、↓のスレに
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1208530800/ /⌒ヽ''´ );'・;,、`●;.ミ∵;,、 。 ;, ──┐. | |
と(^ω^*)Uてノ)゙、`●ヾ`;`、`●;.、`●'`;ヾ;;ヾ;.,、`●; '. / | | ───────
/⌒ヽ''´ );'ヾ`;ヾ`;・;,、`ヾ `;●;.;, 、` ● ; . ミ ; ,、 ノ ノ
と(^ω^*)Uてノ)゙``;;ヾ;ヾ;;,、`●;.'';,,
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|``;`、`●`;,、`●;.、`●;. /⌒ヽ まだ、ほかほかだお( ^ω^)
|`;ヾ;;ヾ;●`;ヾ;;,、`●;ヾ;;.、`●;. ∬(^ω^*)パクパク・・・
|ヾヾ`;、`●;,、`●`;,、`●;.●、`●;.`●;:;;O●と;: ヽ
|;ヾ;`●`;,、`●;●v●●.、`●;.'`;,、`● (^(^`_ ,、 /⌒ヽ大量のうんこを発見したおー!
|`●`;,、`;`●;.`●:;●;;'ヾ;●●;.`●;.`●:;●●:;. (*^ω^)
|ヾ`●;●.`●`●`●;.`●:;●;;';.`●`●;.`●:;●;; ⊂ )
|`●`;,、`●;`●;.●`●:;●;;';ヾ`●;.`●:;●;;';....●;; 人 Y すごいお! ここは天国かお!
|`●;●.`●:`●;.●`●●●:;●;;';●;;'●ヾヾ`;: ;●し´ (_),.,;,., /⌒ヽ' /⌒ヽ' /⌒ヽ'
|●●;ヾ;`●`;,`●●;.`●:;●;;'、`●;.`●:;●;;'`●;;ヾ;.、`●;.`●:;●;;'`●;. (^ω^*) (^ω^/⌒ヽ (^ω^*)
|`●;ヾ;●`;;●ヾ;,、`●;.`●;.`●`●;.`●:;●;;':;●;●;'、`●;.'●`;,●●●●、` ⊂;⊂;;.\ ⊂.:;,..(^ω^*)⊂⊂.;:\
|●●`●`;,、●v`●;●`●;.`●:;●;;'`●;.`●:;●;;'.、`●;.`●●●;.`●:`●;.`●:' ;,.・.,\.,;;:;.:;../⌒ヽ⊂;.,\)⊂.;:,..: )〜
|●●●ヾ●ヾ`●;v、`●;,、`●;.`●:;`●;.`●:;●`●;.`●●:;●;;';;'●`●;.`●:;●;;';;:;,;.∵.U;;⊂(^ω^*⊂,.;:,.,;つ.,.:;,:..\).
と書くだけなんだ。しかも書けば書くほど今度は幸運度がグングン上がるんだ。
それじゃ健闘を祈るよ。
835 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:06:22.54 ID:vOUK/UI6O
ほ
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:17:01.78 ID:N3Va+BTlO
く
そ
と
ま
840 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:33:45.18 ID:N3Va+BTlO
続きマダー?
841 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:47:26.59 ID:N3Va+BTlO
ほ
842 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:51:40.83 ID:OdaQ7RhAO
し
ひ
844 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 19:57:26.73 ID:N3Va+BTlO
も
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:02:34.88 ID:9L6RHZ0w0
ぱ
846 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:03:35.13 ID:N3Va+BTlO
ん
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:04:58.45 ID:VcuF6+qv0
エ
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:06:24.52 ID:CweHJGxl0
ロ
849 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:11:33.51 ID:N3Va+BTlO
ス
>>843-849 ┏┓ ┏━━┓ ....‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 ┏┓┏┓
┏┛┗┓┃┏┓┃ / /" `ヽ ヽ \ .┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━//, '/ ヽハ 、 ヽ━━┓┃┃┃┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┃ 〃..{_{\ /リ| l │ i|. ┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┗┛┃┃┗━レ!小l● ● 从 |、i|━━┛┗┛┗┛
┃┃ ┃┃ ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ ┏┓┏┓
┗┛ ┗┛./⌒ヽ...|ヘ ゝ._) j /⌒i ! ┗┛┗┛
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
851 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:13:24.34 ID:N3Va+BTlO
で
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:13:40.89 ID:G1v6XCKZ0
っ
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:15:46.50 ID:SHQKI+eiO
て
い
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:21:53.55 ID:G1v6XCKZ0
う
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:31:07.67 ID:F5lO0c0/O
ぬ
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:32:05.53 ID:CweHJGxl0
/ニYニヽ
/( ゚ )( ゚ )ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
>>851-855 | ,-)___(-、|
| l |-┬-| l |
\ `ー'´ /
>>814 さんざん使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやる!
859 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:48:57.04 ID:OdaQ7RhAO
ほ
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:49:34.48 ID:B7hwHCTYO
ほ
ほほほ
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 20:52:58.65 ID:N3Va+BTlO
ほ
863 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:05:26.68 ID:G1v6XCKZ0
も
864 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:06:23.57 ID:OdaQ7RhAO
の
あ
な
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:16:07.45 ID:dTaTwgyV0
保守
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:30:07.54 ID:IRrbs0130
追いついたー
869 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:33:56.86 ID:9L6RHZ0w0
ここはいいほしゅスレですね
や
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:40:21.48 ID:IRrbs0130
ん
で
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:47:58.12 ID:IRrbs0130
れ
2人で何やってだ・・・俺たち・・・
874 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:49:14.90 ID:lp58h3jTO
つ
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:49:24.55 ID:fY1SXg4YO
ほ
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 21:53:28.28 ID:N3Va+BTlO
レ
877 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:01:08.76 ID:n8RGxV0L0
ズ
878 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:01:23.79 ID:Ny+s4n7uO
俺もいるぞ
879 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:03:45.46 ID:a80ovIaWO
つ
ん
く
♂
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:16:59.15 ID:lp58h3jTO
♂
このまま1000まで行きそうだな・・・
ま
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:22:38.54 ID:N3Va+BTlO
ぞ
886 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:23:50.43 ID:BK+2zcFSO
gnsk
887 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:31:34.68 ID:G1v6XCKZ0
887
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:40:42.06 ID:MM7jWg+vO
逃亡か
889 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:43:16.25 ID:lp58h3jTO
890 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:45:50.16 ID:bUG5RhslO
ね
891 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:57:29.47 ID:N3Va+BTlO
次スレたてるか?
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 22:59:18.37 ID:ccvsD9Hh0
893 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 23:08:08.32 ID:N3Va+BTlO
ほーしゅ
894 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 23:12:42.47 ID:lpK++Ll+O
逃亡もなにも……というか、作者もいつ書くか言っていけばいいのにな……
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 23:32:47.81 ID:1ZCtOeA1O
あげてやる
896 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 23:32:48.02 ID:FsrhfAGQO
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 23:34:00.71 ID:lp58h3jTO
898 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 23:39:24.57 ID:7uoulz6vO
ほしゅ
899 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/04(日) 23:51:38.56 ID:6m1ISoGoO
900 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:04:29.18 ID:Sl8hkhGHO
ほ
も
け
903 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:09:12.78 ID:Sl8hkhGHO
い
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:16:10.21 ID:E3ouNFmb0
じ
> クーさんはクーさんでなぜか無表情で踊るから逆にシュールで笑えたりとか
> (笑ったら笑ったで、無表情で見つめられた)
これ絵に浮かんでワロタwww
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:35:32.57 ID:Sl8hkhGHO
最後に保守。さらばだ寝る
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:40:35.80 ID:7pmOi6uHO
いい保守ってのには3つの『U』が必要なんだなあ………!
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:41:15.68 ID:P32TLNi7O
ほ
909 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:43:03.98 ID:zruZTw1hO
ん
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:44:45.30 ID:7pmOi6uHO
くーとキスしたい
キスだけでいいんだ
911 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:47:33.43 ID:h6vIoFUD0
うまうまうまむあ
912 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 00:50:47.62 ID:36nXWMaeO
ああ、ここはいい保守スレですね。
りっぱにみんながんばっています。
が、しかし、同時に君たちはただの馬鹿です
というのも、なんと
>>1は書きためをしていない上、いま携帯から書き込んでいるからなのです。
口に出しては言えない気持ちだから、
恥ずかしがり屋のアタイ、縦に気持ちをこめました。
さて、このまま保守スレにするのもなんなので、
感謝の意味も込めて番外編を投下する。
好みの登場人物や見てみたいからみとか、
適当に言ってみて下さい!
ツンのぶんがたりないから保管よろ
914 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:54:44.47 ID:7pmOi6uHO
断然くー
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 00:59:13.68 ID:uIO6un4nO
今北。
聖マリアンヌって、クロスオーバー?
916 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 01:05:29.16 ID:36nXWMaeO
>>915 なんかカトリック系な響きでお嬢様っぽいオーラがあってなおかつ優雅なのを目指したら、
知らない内にティン! と電波受信してこうなった。
簡潔にいうと意識してない。
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 01:07:16.75 ID:OyltLtLEO
ツンが全ッ然デレてないんで ツンで
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 01:13:37.22 ID:uIO6un4nO
919 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 01:21:22.96 ID:36nXWMaeO
うん、ツンて意見が多いみたいなんで、どうでしょう?
この際、オリエンテーション合宿編、ツンバージョンを公開するっていうのは。
異議がないみたいなら、ぼちぼち投下始めたいと思います
支援
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 01:36:15.15 ID:q00/msBFO
ツンか…
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 01:38:39.36 ID:OyltLtLEO
wktk
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 01:39:07.86 ID:MOhA7Uam0
寝るから新スレ立ててくれ
924 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 01:45:24.63 ID:36nXWMaeO
オリエンテーション合宿 ツン編ダイジェスト
・バスの中で会話する二人。ツンは車酔い中。昔から治らない習性。
・現地到着間際にバス下ろされて歩かせられる。
・ツンたちと歩く。
・突風が吹き、ツンが持っていたハンカチが風で飛ばされる
・崖っぷちの木の枝に引っかかる。→ツン、取ろうとする
・ブーンが止めようとした所に、また突風。
・仲良く落下
以下、本編。
無意識の狭間。肌に触れる、土の感触。
( ´ω`)「…………おっ」
ξ゚听)ξ 「っぁ、ブーン、気が付いた……?」
( ^ω^)「おぉ……?」
あたりを見渡す。一面の緑だ。数秒惚ける。何があった?
解答を探す。それは、ことのほかすぐに見つかった。
――ああ、そうか。オリエンテーション合宿で、僕は、
(; ^ω^)「ってぇ……くぉ!」
立ち上がろうとして、頭と二の腕に強い痛みを覚えた。
思わず僕は膝を突く。その様子をみて、隣にいたツンが声を張り上げる。
925 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 01:54:24.88 ID:fY7CEGo9O
支援検定2級の俺が支援
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 01:58:44.30 ID:7pmOi6uHO
断然くーと書いたが少数派なので抹消された俺も私情をはさまず支援
>>926 たぶんクーはこの後も人気でそうだし伏線はりまくりだからいっかなーって思ってる俺も保守
928 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 02:03:21.10 ID:36nXWMaeO
ξ;゚听)ξ 「だ、大丈夫!? どこか痛むの!!?」
( ^ω^)「い、いや、それ程でもないお……」
僕はやんわりと首を振る。
俯くツン。キレイな金色の前髪が額に掛かった。
無言による沈黙が、僕らの間で横になった。――重い。そうとだけ思う。
ξ 凵@)ξ 「ごめん、なさい……っ」
沈黙を破ったのは、ツンの震えた声。
(; ^ω^)「ツン……?」
ξ;;)ξ 「だって、だって私の所為で、私が変な意地はるっ、からぁ!」
押し上げたツンの顔に浮かんだ、一杯の涙。
ボロボロと泣き崩れ、ツンはごめんなさい、ごめんなさい、と言い続ける。
( ^ω^)「…………ツン」
僕は彼女の名前を呼ぶ。
あちこち痛む体に鞭打って立ち上がり、僕はツンの隣を陣取った。
ξ;;)ξ 「えっく……ごめん、な、さいっ、っひ、ブーン、ごめんっな、」
( ^ω^)「ツン」
これじゃあ、普段とまるで逆だお。心の中だけで笑い、僕はツンの肩に触れた。
929 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 02:04:38.78 ID:OyltLtLEO
正直全部みたい俺も支援
930 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 02:09:41.96 ID:36nXWMaeO
――迷う余地などない。内藤ホライゾン、お前の言うべき言葉は決まっているだろう?
( ^ω^)「ざまぁwwwwwwwwwwww」
( ゚ω゚)「ボぐグァぅぉふゃっ!!?」
あ、殴られた。
思わず唾が飛ぶ。
ξ;;)ξ 「ひ、人が真面目に謝ってる時にどうしてそうアンタは……!」
拳を握り締めたツンが鼻声のまま言った。
……うん。そうだよ。そうだ。
>>927 久しぶりに優しいレスをもらった泣き虫な俺支援
932 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 02:12:39.94 ID:36nXWMaeO
( ^ω^)「っ、くくっ、おっおっおっおっwwwww」
思わず笑った。強く殴りすぎたか? と言う目で見てくるツン。
僕はやんわりと首を振る。
……うん、そうだよ、ツン。そうだ。
( ^ω^)「その調子だお! 僕の幼馴染のツンはいつだって勝気で、いつだってそうやって元気に僕を張ったおすんだお!」
僕は言い、ツンに手を差し伸べた。
絶望している暇はない。今やれる事をやるべきだ。
ξ゚听)ξ 「…………ブーン」
ツンが僕を呼ぶ。
そうして僕は、僕らが転がり落ちた崖を見上げてみた。
かなり急勾配で、ここから上がるのは難しそうだ。
……ともすれば迂回しか道はない。
933 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 02:22:38.58 ID:Sl8hkhGHO
寝る前に1降臨か・・・・運がいいのか悪いのか・・・・
934 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 02:22:46.60 ID:36nXWMaeO
幸い、ランボーのように落下した割に、僕に目立った怪我はなかった。
頑丈に生んでくれたカーちゃん、このもっさり積もった腐葉土、
そして落下のクッション代わりになった木々の多いシベリア町に、今はとりあえず感謝して置こう。
( ^ω^)「ツン、日が暮れる前にみんなと合流するお」
その言葉を聞いたツンが、差し伸べたままだった僕の手を掴んだ。
立ち上がるツン。しかし、
ξ゚听)ξ 「うん! …………っ!」
顔を歪め、よろめいてしまう。
おっ、と意に介さず声が出た。
(; ^ω^)「まさか怪我かお!? ちょ、見せてみるお!」
ξ゚听)ξ 「全然平気だって! ほら、だって……っぅ!」
タン、と強めに足をついたツンが、またよろけた。
ちょ、とその背中を手で支える。
(; ^ω^)「ツン!!」
僕はその場でツンのジャージをめくり、患部である右足を見る。
それでどうできるという訳ではないが、そうしなければ気がすまなかった。
935 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 02:29:40.70 ID:36nXWMaeO
(; ^ω^)「凄い腫れてるじゃないかお」
ξ;゚听)ξ 「あ、多分、落ちた時に……」
(#^ω^)「馬鹿かおっ!」
なんでもっと早く言わないんだ、と言いかけて、その言葉は尻すぼみになった。
……さっき自覚したはずじゃないか。
言ったとしても、僕には何も出来ないんだと。
それどころか、この歯がゆさをさらに助長させるだけだと。
ξ;;゚听)ξ 「ご、ごめん」
弱々しげに、ツンが言う。
……これじゃあ責めることももう出来ない。
つくづく女って奴は便利なもんだ。
長い沈黙が再びあり、
( ^ω^)「………………ブーンの背中に乗るお」
僕なりの結論。
ξ;゚听)ξ 「は、はああ!!!?」
あからさまに身を引くツン。……うわ、傷つくなそれ。
936 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 02:33:15.58 ID:puClOUgA0
しええん
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 02:35:21.82 ID:Sl8hkhGHO
まぁ寝るつもりはないからいいがな
938 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 02:39:59.47 ID:36nXWMaeO
ξ;;゚听)ξ 「い、いや、だって、背中に乗るって、ブーンだって傷だらけなのに」
( ゚ω゚)「ほほう、ツンちゃんはブーンが支えられないほど重っふぼぁ!?」
最後まで言わせろよコラ。
ごほごほと咳き込む僕をさて置き、ツンがため息を吐いて言った。
ξ#゚听)ξ 「わかったわよ! 乗ってやるわよ!! のればいいんでしょ、乗れば!」
ややあって僕の背中に残る、心地良い人の重みと温かさ。
…………こいつは。
( ^ω^)「ちゃんとモノ食ってるのかお……?」
想像以上に軽いお。その小さな呟きは、ツンに届く事なく山間に消えていく。
ぶつくさ言うツンを背負いなおし、僕は一歩踏み出した。
さあ、タイムリミットは限られている。
【 ≪ ('、`*川 ……無事でいてくれよ ≫ 】
939 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 02:45:21.27 ID:BE9VjsUQ0
ほどよくアルコールが入っている俺が支援
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 02:54:43.79 ID:Sl8hkhGHO
941 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 02:56:00.28 ID:Sl8hkhGHO
ちゃんと携帯と言っていました。本当にすみません
942 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 02:58:39.10 ID:36nXWMaeO
やべえ書きため出し尽くした
投下ペース落ちるんだよ。ごめんなさい。
眠い
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 03:03:48.78 ID:puClOUgA0
はいほしゅ
944 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 03:04:15.33 ID:zruZTw1hO
俺の半日をかえせぇぇぇぇ…
おれざまぁwww
ほーしゅ!
945 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 03:10:47.89 ID:Sl8hkhGHO
946 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 03:14:48.33 ID:zruZTw1hO
ま 眠いなら寝てくれい。
とりあえず書いてくれてるんだから感謝!
無理すんな。
947 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 03:16:31.29 ID:36nXWMaeO
僕らは森の中をあるいていた。
と言っても、ハイキングコースとか、綺麗に整備されている訳じゃない、ただの獣道だ。
とにかく、そんな森の中を僕らは歩いていた。
正確には僕ら、ではなく僕、なのだけれどそれを口に出すと必ず彼女は申し訳なさそうに、
普段の彼女らしからぬ声色で謝罪する。だからあえて、僕は僕ら、と言う表現を使う。
ξ゚听)ξ「ブーン、ごめん」
( ^ω^)「言いっこなしだお」
ξ゚听)ξ「でも、ごめんね」
( ^ω^)「……おっぱい当たって気持ちよいからチャラにするお」
ξ゚听)ξ「すけべ」
( ^ω^)「ごもっともで」
ξ゚听)ξ「馬鹿。虫けら。救いようのない生粋の変態」
( ^ω^)「ちょwwwヒドスwww」
ξ゚听)ξ「……ブーン」
948 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 03:22:18.34 ID:36nXWMaeO
ばか何言ってんだ
俺が今寝たらここまた保守スレかダットの海に沈むだろ
いいか言っとくぞここは俺が立てたスレだすなわち俺のスレだ
そこでお前らに好き勝手されたら夢見悪いワケ。わかる?
だから俺はここに居座ってのろのろと投下してやんのwww
お前らがここで遊ばないようになwww お前らざまぁwww
……べ、別に夜通し保守してくれてるのがありがたくて仕方なくて、
自分が形に出来る感謝が投下だけだからやってるワケじゃないんだから!
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 03:23:50.28 ID:qcgzZNaV0
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 03:25:04.89 ID:zyrMoCBd0
物凄いB級ラノベ臭がするがそこそこ面白いな
ここまで愛されるブーン系も珍しい
強制的にスレ落ちるのって2日だっけ?
三日
953 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 03:30:52.27 ID:36nXWMaeO
( ^ω^)「なんだお?」
ξ゚听)ξ「……ありがと」
( ^ω^)「おっおっおっwww」
――うん、そうだ。僕の表現に一分の狂いも間違いもない。
僕らは森を歩いている。
ξ゚听)ξ「ね、ブーン」
ふいに、背中のツンが囁いた。僕は彼女を背負い直しながら返答する。
( ^ω^)「なんだお?」
ξ゚听)ξ「覚えてる? あのハンカチのこと」
( ^ω^)「ハンカチ?」
ξ゚听)ξ「うん、ハンカチ。私が今日持ってた奴」
そっか
じゃああと7時間やね
955 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 03:51:01.68 ID:36nXWMaeO
ツンが言うハンカチの検討は簡単についた。
彼女が持っていた布。――言わずもがな、僕らが崖から転落することとなった元凶。
木に引っかかった、白いレースのハンケチーフだろう。
( ^ω^)「ハンカチがなにか?」
ξ゚听)ξ「……覚えてないの?」
( ^ω^)「おっ……? あ」
背中から聞こえてきたたしなめるような声に、僕は立ち止まって考えてみた
記憶の網を手探りで引き寄せ、ツンの真意を探る。
それはやがて、
( ^ω^)「おっ……まさか、あれ」
小学校六年生のところでピタリと止まる。
ξ゚听)ξ「うん。私がここを中学受験する時、ブーンがくれた奴」
( ^ω^)「…………持ってて、くれたのかお」
ξ゚听)ξ「あ。べ、別にアンタがくれたからとかそう言う理由で使ってたワケじゃないんだからね?
ただ、他にいいのがなかなかなかったからで……勘違いしないでよね!」
( ^ω^)「他にいいのがなかったって、六年も見つからなかったのかお?」
ξ゚听)ξ「――っ〜〜!!」
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 03:58:06.22 ID:puClOUgA0
ほんわかするわ
957 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:07:32.88 ID:wIqP8pZb0
寝たか!!
958 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 04:07:50.24 ID:36nXWMaeO
( ^ω^)「ちょwwwツンwww痛いおwww髪を引っ張るなおwww」
ξ#゚听)ξ「うっさい馬鹿!」
背後でツンがぎったんばったんと暴れている。
僕はそんな彼女に抗議をしながらも、再び歩き始めた。
移動を始めたからか危うくなった体のバランス。ツンは軽く息をのんで抵抗をしなくなる。
無言の僕ら。
やがてツンがポツリとこう零した。
ξ゚听)ξ「……色々あってこんな再開の仕方になっちゃったけど、
私、ブーンにもう一回会えて本当によかったよ?」
コツン、と、ツンが僕の背中に額をあてた。
ξ゚听)ξ「……ブーン。私ね、いつもアンタに手、あげてるけど本当はね、」
( ^ω^)「……本当は?」
ξ゚听)ξ「ほんとうは……」
( ^ω^)「……ツン?」
959 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:13:24.68 ID:5gycA+r1O
おいついた。
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:17:50.70 ID:wIqP8pZb0
イターーーーー!!!けどもう無理wwwwwおやすみ…先乙…(つ∀-)
961 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 04:17:57.70 ID:36nXWMaeO
( ^ω^)「……ツン?」
彼女の名前を呼ぶ。
反応はない。
( ^ω^)「ツン?」
彼女の体を揺さぶる。
反応はない。
かわりに、
ξ--)ξ「……スースー」
規則正しい寝息が聞こえてくるだけだった。
……なんてこった。この状態で寝れるか、普通。
呆れまじりに僕はため息を吐いてみせて、彼女をまた背負いなおす。
ま、この図太さが津田麗子らしいと言えばらしいのかも知れない。まったく持って進歩がない僕らである。
( ^ω^)「……僕も、ツンにもう一回会えてよかったお?」
気障なセリフを吐いてから僕らは森を突き進む。
背中の暖かさは重りなんかじゃなく、きっと言ってみれば『お守り』なんだ。
……なんて。
( ^ω^)「ちょっとくさいかお」
スレタイの( ^ω^)←鼻の部分は
どうやって出すんですか?
963 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:19:11.03 ID:wIqP8pZb0
俺はオームでも出るぜ
966 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:31:41.46 ID:rfePuhgF0
>>964 早朝から吹かすなwwwwwwwwwwwwww
967 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:34:00.36 ID:wIqP8pZb0
968 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 04:35:38.23 ID:36nXWMaeO
( ^ω^)「…………お?」
その時だ。
山の天気が再度崩れ出し、僕の頬に雨粒が触れ、遠くの方で雷雲がくずり
――雨宿りに最適そうな、崖の横穴を見つけたのは。
【オリエンテーション合宿 ツン編 終了】
969 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:37:14.77 ID:36nXWMaeO
( ^ohm^)<あ、オームででたよほんとだNE!
かまいたちの夜ルートに凸と聞いて
971 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:37:56.42 ID:QseMbrdq0
おおー乙!
974 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 04:43:58.90 ID:36nXWMaeO
以上で投下を終了します
3日間立ったこのスレでしたが
みんなの保守や支援が本当の本当の本当に嬉しかったです
ありがとうみんな!
また会う日まで!
ありがとうみんな!
このままいい感じに終わらせてあとは自己完結を強く推奨するけどどうだろう!
まじか!とりあえずおつかれー!そして突き合って…間違えた付き合ってください
976 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 04:53:46.10 ID:36nXWMaeO
どうせなら
こう、閉じ合った一つの現行としてではなく、
こう、ノベルスゲームにしてみたりしたいなとか思ったんだが、どうだろうか。
ブーン系初のノベルスゲーム。
……いや、ただの妄言だけどな。
RPGツクールとか茜とか、ぐぐってたりしてないからな。
>>975 わ、私も、実は前々から先輩のこと突きで突きで仕留めたかったんです!
977 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:55:34.43 ID:q00/msBFO
なに…これで終わり?
激しく乙だ!
>>1には以前来たときから知っていた。だが中途半端に書いていなくなったから悲しかったぞ。
どうか頑張ってくれ!
また暇ができたらもどってこいよな!!!!!!!!!!!!
ずーっとまっててやるんだから!!/////
979 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 04:57:46.54 ID:q00/msBFO
なんか眠すぎて俺の文所々おかしいwwwwww
おやすみなさい
980 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 05:01:12.99 ID:yCht+HwOO
また機会があれば続き書いてくれ!!乙!!
>>976 ちょwww何でやり持っt
アッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
982 :
1 ◆2hxXF5TRRI :2008/05/05(月) 05:12:55.24 ID:36nXWMaeO
寝た人、おやすみなさい。
起きた人、おはようございます。
お前らと手の繋げないインターネットを残念に思っている。
ぼちぼちウィキでも作って
ゲーム作るよ
需要ないだろうけど、この話でノベルゲーム
どうせ暇だしな
見かけたら罵声浴びせてね
アドバイスとかくれたら嬉しいよ
さて、1000までのんびり行こうか
983 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 05:13:15.52 ID:1x721jNs0
まだ生きてたのかここ。
作者及び保守組に乙を。
984 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 05:22:42.68 ID:36nXWMaeO
∧_∧
( ´∀`) ねじりん棒
( つ つ
人 Y
( ヽ ノ
人 Y′
( ヽノ
人 ヽ、
(_)__)
985 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 05:53:05.97 ID:Bj5AowXv0
986 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 06:04:55.58 ID:36nXWMaeO
別バージョンとして、
「ねぇ一緒に還ろう?」 もございます。
とりあえずツンの声は釘宮で脳内保管。
あとウザクは好きですよ? あいつはあいつなりに思うところがあるんです
設定チートだけど。
987 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 06:18:36.54 ID:gYXYLGhi0
988 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 06:28:06.50 ID:36nXWMaeO
私……頑張ったよね?
もうゴールしても……いいよね……?
最低このスレが1000まで行くの見守ってからだけどな。
あと10レスちょいか。
スレ立てるタイミングがいまいちわからんのだが、俺裁量でいいんかな
989 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 06:33:17.60 ID:ML3cgJyA0
君はよく頑張った、ゴールへと向かうんだ
立てたい時に立てればいいんだ
990 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 06:41:05.91 ID:krSn719zO
991 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/05/05(月) 06:43:27.31 ID:36nXWMaeO
把握。ありがと。
時間取れた時にもまたスレ立てる。
具体的な日にちはまだ言えないけど、木曜日か休日あたりにぼそぼそとやってると思う。
見かけたら相手してください。悦び……いや喜ぶ。
さて、残り10レスだ。
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
n:
|| /⌒ヽ
f「| |^ト、^ω^)
|: :: ! } つ
ヽ ,イ
1001 :
1001:
リ
小 ア /
学 充 / _,、-───‐-、、
生 が l,.'´ `ヽ、 _,..-─ ─- 、._)
ま 許 i :::. \ ,.' ´ .ヽ リ え
で さ l::::::. `rィ / . . :i ア |
だ れ _ゝ::: ノ彡 _,、/ . . :.:く 充 マ
よ る 「 j:::::: イ彡; j{ニj . . :.:j`厶 !? ジ
ね の ヽ:::,;-==ェ;、 ,,,,,,,,,,,,,,,_ イ,ィイ} }トノ , . . :ノニ..、、ヽ
-┐ | は ,√:::´ :===、_::) f';,,:===、_ ゙ゞ'¨ヾ H , -─、 i ゞ==ー、._. :.:.に二ニ ⌒Y⌒ヽ
レ'⌒ヽ/. ! ::..  ̄´.::;i, i `'' ̄ レ,イj.〈ハ'´,rェエ,I> r ニエユ,ミュ一 : `マ尨._ リ
l゙Y、:::::. ,ィ::; ゙iヽ ,jノ/ Y ‐f ... : : : : Y´r Y
i ,j::゙,::::::::::::/ ーゞ,,,rー'`ヾ、 / i ,j. ! ,..」 . :.::.、 : :,: : h |
`|::::ゝ::::::′`ー====-' / !' l / ゞ、__,. -ーヘ、 . :.:〃:: : : ヲ,イ
人_,、ノL_,iノ!|::::;;i:::::::.. `ー--‐' ! |_人__人ノ_ i __ `i. :.:. :ノ:: : し'´ ::|
ハ キ !、::::}::`、 ` ̄´ ,! ,! ,!「 L_. ー─ -..、_ . ! :.:.:.:i: :: : |: : : :|
ハ ャ {|`ヽ、::::;;ヽ / ,ノ /ノ キ 了. ー‐-、 .. . . :.::,': :: :: |: /|\
ハ ハ ヽ \:::\ , イ,イレ' ) モ | "'' : :../::/: :: :/ ,イ::::::\
ハ ハ > `ー、`二二彳´ ! l (j. . :.::./::// ,.'´/:::::::::::
! /;| ,イ´.:.:.:.:.:.:`,! ノ イ > 、 . . :.:::_ィ‐'´ ,. '´ _,/:::::::::::::::
久々に1001
リア充&ゆとりは死ね!NEETクオリティ万歳!!
http://yutori.2ch.net/news4vip/