1 :
1 ◆nvHRXDRbXY :
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:02:18.46 ID:VW0kiumB0
^^;で読む気も応援する気もうせた
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:02:54.05 ID:nj+eUEYb0
ごぶさた
4 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/28(月) 22:02:54.84 ID:73p1nU2P0
すいません。
5 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/28(月) 22:04:02.89 ID:73p1nU2P0
目黒との会話を終え、受話器を置いた俺は
そのまま近くにあったソファに倒れる様に腰掛け、うなだれていた。
妹が横に座って
「ねぇ・・・どうしたのよ。」
と本当に心配そうに話しかけてきた。
こいつにも、一応説明する義理はある…か―――
躁鬱とした気分の中でそれだけ思った俺は
小さな聞こえるかどうかの声で言った。
「プロジェクトの責任者になったって言ったよな。」
「う、うん。」
妹がおれの眼を見ながら頷く。
「俺の倒れた日の2週間後にプロジェクトがあったんだ。」
「―――――ッ!」
妹の目が大きく見開かれる。
「そ、そんなの兄貴の会社の人たち言ってなかったよ!?」
声に動揺の色が色濃く出る。
「別にお前に言うことじゃねえからな。
んで今電話でそれがどうなったかを聞いたところだ。」
「え?…あ………」
感づいたらしい。まぁそりゃこんなに落ち込んでればわかるよな。
ちょっと苦笑いを浮かべながら言う。
「そうだ。察しの通り……失敗したらしい。」
6 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/28(月) 22:05:23.77 ID:73p1nU2P0
あっ他のスレではため口で書きまくってます。気分害された人すいません。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:05:37.22 ID:VW0kiumB0
きめぇんだよ、妄想垂れ流しのオナニー作家(笑)さん^^;
わっふる
9 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/28(月) 22:09:29.27 ID:73p1nU2P0
>>7 だからすいませんって。
「で、でも!あ、兄貴は悪くない!」
突然近くで大声を出された。
耳が痛くなったが、何とか答える。
「今回は全部俺が悪い……健康管理も仕事のうちだ。
途中で仕事を放棄したのと同じ事と会社には判断されるだろう。
しかも俺はそのプロジェクトの責任者だからな。
退院したら会社から責任を追及されるのはほぼ間違いない。
ははっ…リストラかなこりゃ。」
もうどうでもいいさ。
そんな気持ちが返って俺を饒舌にした。
「…………」
信じられない!といった顔で黙っている妹をみて、
感謝の気持ちをもう1回伝えておこうと思い、再び口を開く。
「まぁ…そしたらマンションも多分引っ越すことになるな。
あそこのあの部屋だけはY商事が契約してるっぽいし…
まぁお前の馬鹿貴馬鹿兄貴って罵倒のせいか、家事もちゃんとできる
ようにはなったしな。へっ!なんとか1人でやってけんだろ。
お前も親父と今まで通り暮らせばいいよ。」
「そんなの!!ダメだよ!」
急に立ち上がり俺を見下ろす様な体制になって妹が叫ぶ。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:11:18.06 ID:oL2Hdakv0
ブログ(笑)でやれよ
小説でシコるとか変態すぎるだろwwきめぇwww
死んでしまえwwwwwあははははははははあっはああああああwwwwwwwww
まず、トリップがいけないと思いますよ。
12 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/28(月) 22:15:29.71 ID:73p1nU2P0
なんだ?
「何がダメなんだ?リストラされたらいやでもそうなるんだ。
事実を言っただけだ。それにお前普段よく俺に言ってるだろ。
兄貴がいないほうがせいせいする。とかなんとか」
「―――――――ッ!」
「それが叶うんだ。別にお前にとっては損になる事なんて無いと思うんだが…ちがう」
「何言ってるのよ!!」
ちがうか?と言おうとしたら妹が大声で怒鳴った。
俺達から少し離れていた所にいた人がこっちに気づいて振り向いた。
「お、大きな声を出すなよ。見られてるぞ?」
焦って妹をなだめる。
が、そんな事では妹の怒りは収まらないようで、
ふん!とそっぽを向いた後、ボソボソと喋った。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:16:38.43 ID:PEqFFNctO
だが楽しみにしている人もいる
俺はこの話好きだな
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:17:48.01 ID:73p1nU2P0
>>10 ほっといてくれw
>>11 じゃあ日付変わる前後だけにします。指摘ありがとう!
「あのね!私が本気でそんな事を言ってたと思ってたの!?
なんでそういう風に真面目に受け取ってるのよ!
私はちょ、ちょっと嫌な事されたらお、大げさに表現しちゃうのよ!く、くく癖みたいなもんなの!
だ、だから…あ、兄貴に出て行ってほしいとかお、思ってないんだから…」
だからの後はほとんど声になっていなかったので聞き取れなかったが、
なんとなく別にいなくなって欲しいと思っているわけではないらしい、という事だけ分かった。
ずっとそう思って暮らしていた俺は少し肩の荷が下りた気がして。
「ははっ、そっか。」
とだけはにかんで言った。
「な、なにがおかしのよ!?」
顔を真っ赤にしてどなられた。
怒られるところか?ここ。
きょとん、としている俺の顔を見て妹は
「はぁ…もういいわ。」
と溜息をついて再び横に腰をおろした。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:18:01.03 ID:nj+eUEYb0
さる
16 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 22:18:16.23 ID:xWhaRzAHO
じ─( ゚ д ゚ )──
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:22:29.72 ID:73p1nU2P0
>>13 ありがとう。あなたの為に一応最後までは書かせて頂きます。長いけどw
>>16 ちょwきたんすかw
お互い無言になる。なんか言った方がいいか?
そう思った時
妹が急にはっとした表情になり、再び俺の目を見ながら叫んだ。
「私!兄貴の会社の社長に文句言ってやる!!」
何を言ってんだ?こいつは…
俺はあわてて熱くなりかけている妹を諭す。話が変な方向に行きそうだしな。
「おいおい、俺が全面的に悪いんだからお前が社長に直談判してもなんにもなんねぇって。やめろよ変な事考えるのは。」
「で、でも……」
でも?俺の言ってること理解してくれよ。
「あ、兄貴は頑張ってたんでしょ!?
馬鹿兄貴なりに!会社に泊まり込みで仕事したり!
帰ってくるにしても朝帰りとか多かったし!その姿勢を評価しない会社なんておかしいもの!!間違ってる。」
こいつ…なんでこんなに俺の肩持ってくれるんだ?
全然わからないがとりあえず俺は悪くないと主張したくてたまらないらしい。
親父との事で俺を恨んでてもいいはずなんだがな……
わっふる
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:28:22.66 ID:73p1nU2P0
そう思った時に親父の事が頭に浮かんだ。病院に来たりしたのだろうか?
姿が見えねえけど…
まぁ話題を変えるのに最適な話だ。俺は妹に話しかけた。
「なぁ…親父はどうしてるんだ。」
「わ、私の主張聞いてなかったの!?」
顔を真っ赤にして妹が怒る。
「いやまぁ聞いてたけど…で?親父は?」
まだ何か言いたげだったか何回言っても同じと思ったらしい。
「…はぁ。」
観念したように俺に合わせる。
「お父さんは今出張中よ。兄貴が倒れる一週間前からずっと…」
「じゃあ俺が倒れた事知らないのか?」
「私が電話で伝えた。心配してたよ?」
うそつけ…早く死ねと思っていたに違いない。そう確信したけど黙っておいた。
「と、とにかく病室に戻ろう?これからの事考えなきゃ!」
「は?」
「考えなきゃいけないでしょ!?」
「ああ、新しい物件探しでも手伝ってくれるのか?」
「馬鹿兄貴!社長さんに会う方法を考えるのよ!」
はぁ〜…こいつはまだ社長に会う気でいるよ。
とりあえず病室に戻る間
俺は妹が馬鹿な行動をしないように注意し続ける事になった。
20 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 22:31:13.35 ID:xWhaRzAHO
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:31:51.38 ID:gVAWWs760
22 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 22:32:00.23 ID:xWhaRzAHO
ごめん、撤回w
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:35:44.83 ID:73p1nU2P0
目を覚ましてから2週間後に俺は退院した。
その間2、3日に一回は妹が来た。
学校の事などを話して帰っていくだけだが、妹の日常の事についても最近はほとんど聞かなくなっていた俺には新鮮だった。
一回上野もつれて来たことがあって
その時上野が俺と親父の事について何か妹にしゃべってないか確認したけど、とりあえず何も言っていないみたいだったので安心した。
まぁ上野は俺に
大丈夫ですか?大丈夫ですか?本当にもうどこも痛くないですか?
みたいなことをその瞳に涙を浮かべながら
何度も何度も言いまくってので結局あんまり詳しい事は聞けなかったけどな。
おっぱい?
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:38:34.87 ID:gVAWWs760
26 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 22:39:08.58 ID:xWhaRzAHO
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:44:22.53 ID:73p1nU2P0
俺は何とか退院し、家で少し休んだあと久々に会社に出社した。
目黒をはじめとする同僚のみんながおれの復帰を心から喜んでくれた。
目黒は相変わらずbbbbbと親指でお決まりのジェスチャーをしながら
「とりあえず良かったよかった!!最初は死ぬんじゃないかって社内でもちきりだったからな!?くくっ!」と笑っていた。
でも俺の心は暗かった。
責任取らさせられるんだろうな。
そんな事ばっかり考えてすぐ表情が暗くなる。
そんな時に長谷川さんが声をかけてきた。俺が倒れてから一週間後に復帰したらしい。
「やあ…久しぶりだね。とにかく無事でよかったよ。」
「はい。ありがとうございます。長谷川さんも復帰されてお元気そうでなによりです。」
無理して笑顔をつくる。
「ははっな〜に、君に比べたらそりゃ元気だよ。」
そう笑って言ってくれたが、すぐに長谷川さんの表情が曇る。
「……で、だ。復帰早々で悪いんだが、プロジェクトの事は聞いてるかね?」
「…はい。目黒から聞きました。失敗したそうですね。」
「ああ、そして君はそのプロジェクトの責任者だった。」
「……はい。」
いやでも気分が急激に沈んでいくのがわかった。
長谷川さんは言いにくい事を早く処理しようとでもいうかの様に早口で言った。
「私が途中で倒れて君がとても大変だったのは分かる。
私にも落ち度がある。すまなかったと思っているよ。
だから社長にもなんとか君の処分について軽くしてもらうという方向で話をしてみた
……が、どうなるかはわからない。午後2時に社長室に行きなさい。社長が君と話したいそうだ。」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:47:56.17 ID:73p1nU2P0
「どうしたよ?せっかく元気になったってのにいやに暗いな。」
昼飯を食べている時に目黒が陽気に話しかけてきた。
「そりゃそうだろ?俺は今から社長室行かなきゃいけないんだ。例のプロジェクトの失敗についてな」
苦笑い混じりに答えると
「なーに!確かに会社にとって利益は出なかったけどさ、お前の頑張りは評価されてるはずだ!
あのまま行けば絶対に成功しただろうしな!b運が悪かっただけさ!
辞めさせられるとかはねぇってb」
満面の笑みで自信たっぷりに答えてくれた。
「あ、ああっ……そ、そうだよな!なんとかなるかな!」
「そうそう!普通に変に気負わずに堂々と話聞いてればいいんだよ!」
こういう同僚を持つとホントに幸せだよなぁ
そうしみじみ思いながら目黒に感謝を述べる。
「ああ、何か…ありがとうな。いろいろ」
「なーにってんだよ!?これからが正念場だぞ!?^^」
そう明るく答えた目黒の言葉が
本当になるなど想像もできずに俺達はただ笑い合っていた。
恐らく3,4人の閲覧者の方がた。感謝してます。
さるさる
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 22:53:01.45 ID:73p1nU2P0
社長室へ呼ばれた時間に行く。
緊張で変な汗をかきながらもなんとか目黒の言葉を思い出して扉を開くと
社長が笑顔で迎えてくれた。
「やぁ!来たか!!」
「は、はい。失礼します。」
「まぁ座りたまえ」
近くのソファーに座ると目の前のソファーに社長が座った。
「いやぁ久しぶりだね。居酒屋で君とあのほら…えっと…」
「目黒ですか?」
「そう!目黒君だったね!彼は実に気さくな人間だな!!あの日は楽しかった。」
そこまで言って社長は目を細めて笑った。
居酒屋での事を思い出しているらしい。
「あの時は居酒屋の代金だけではく帰りのタクシー代まで出していただいて大変感謝しています。」
「いやいや!部下に楽しませてもらったんだ!それぐらいはしないとね!!
実は私は社長という立場上、新入社員と飲みに行くという機会があまり無くてね、ははっ!いっつも他の企業のお偉いさんとばっかりなんだ。
だから本当に楽しかったよ。あの夜は」
社長はそう言って豪快に笑ったあと腕を組んで
今日の本題を落ち着いた声で話し始めた。
「それでね…今日君を呼んだわけだが……」
「わかってます。プロジェクトの事ですよね?」
社長に言われなくても分かっている。
「ああ…まぁそれはついでかな」
「!?」
俺は思わず社長の顔をまじまじと見た。
wktk
裏があるはずだ!
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:02:43.59 ID:73p1nU2P0
「そんなに驚いたかい?
実は私は君たちと飲んだ後、君たちの働き具合をしょっちゅう部下に報告させていたんだよ。
まぁ…気になってね^^ 君は本当によくやってくれていた。
それこそ体を壊す程にね。プロジェクト自体は失敗になったが幸い損はあんまり出なかったし、
君たちが作ってきた計画書は今後もこういったプロジェクトでは重宝されるぐらい精巧なものだった。
そんな人材をどうこうする気は私にはないさ。」
笑いながらなお話続ける
「第一私が君をリストラしようものならね、
君とともにプロジェクトを進めていた社員たちがストライキでも起こしかねない!
君は自分が思っている以上に人望があるんだよ?ははっ…絡みやすいしね。
とりあえず君が気にしている件についてはこれで終わりかな?
また今回の話を酒の肴にしてあの居酒屋で飲みたいもんだな。」
開いた口がふさがらないという状況は正直現実では絶対ねえだろ
と高をくくっていた俺だがまさしくその状況にぶち込まれていた。
「しゃ、社長は…自分を許して下さるのですか?」
声が震えていた。
「許すも何も君は何も悪い事をしてないじゃないか!
うーむ…唯一注意する事があるとすれば健康管理を怠った事についてかな。」
「…はぁ、気をつけます。」
とりあえずそれしか言えなかった。
てっきりリストラか良くても他の部署へ異動されるぐらいの覚悟はしてきたつもりだったの
で本当に俺は拍子抜けしてしまった。
そんな俺に向かって、社長は今度は真剣な顔つきになり
「でだ…本題のほうなんだが」
と話し始めた。
俺も呆けた顔をなんとか普通の真剣なそれに戻し、社長の話を聞いた。
34 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 23:04:44.98 ID:xWhaRzAHO
舞台劇な感じに再生される…
ほ
36 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 23:10:58.67 ID:xWhaRzAHO
マダァ-?
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:14:23.12 ID:OkToXAAL0
いいやっほぉぉぉぉぉぉおぉぉぉおおおおお(AAry
期待age
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:14:32.52 ID:73p1nU2P0
「実はね…君の上司の長谷川についてなんだが。」
「長谷川さん…ですか?」
「ああ、君は長谷川君の事をどう思う?」
いきなり思ってもみない話題を振ってこられたので
俺は少し混乱しながらも、とりあえず普段の印象から
「いい方だと思います。仕事もよく出来る方ですし、
今回の事についてもとても尽力してくださいました。
ただ…自分もそうなんですがプロジェクトの前に倒れるのはお互い注意しなければならないなぁと思いますね、ははっ。」
と言っておいた。
ヤバい!嫌味言っちゃったか!?と少しびくびくしていたが、
社長は別の方向でそこに突っ込んできた。
「ああ…その長谷川君が倒れた件なんだが、どうやら―――嘘らしいんだ。」
な、なにを言ってるんだ?社長は
混乱具合がさらにひどくなった俺は
「え?で、でも長谷川さんは会議の最中に突然倒れられたんですよ?
あれが演技だったとは思えませんが。」
と動揺した声で応えた。
「ああ、君はその場にいたんだったね。
しかし…彼が救急車で運ばれる様子を見たかい?」
「い、いえ。長谷川さんの近くの方が連れて行ったと記憶しています。自分はよく見ていません。」
それなら知らなくてしょうがないな。
ボソっとそう言った後、社長は話し始めた。
なるほど社長は良い奴か
長谷川死ね!
とりあえず妹と親父と長谷川は死ねばいいと思うよ
まぁ長谷川が悪なのは登場時から明白だったけど
41 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 23:22:23.00 ID:xWhaRzAHO
ハーヤク-
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
>>42 この
>>1は姉弟といいもうちょっと女に苦しんでもらいたいと思うんだがどうか
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:26:37.46 ID:73p1nU2P0
「…どうやらその時、長谷川はすでに目を覚ましていたらしいんだ。
他の部下が救急車に乗り込むときに救急隊員に金を渡す長谷川を目撃したらしい。」
「――ッ!そ、そんな、何かの間違いじゃないですか?」
「いや、ここに写真がある。その部下があわてて携帯で撮ったものだから、はっきりとは映ってないがね。」
そう言って社長は机からある画像を印刷した紙を俺に渡した。
そこに映っていた長谷川さんの目は、確かに開いている。
でも…救急隊員に渡す瞬間を映し出しているわけではないようだ。
とりあえず眼が開いているのは確認できるが。
「これだけじゃ自分は信用できません。その情報」
俺ははっきりと社長に言った。長谷川さんとの普段の仕事の様子を思い出したからだ。
これだけで長谷川さんの事を変に疑うにはいかない、と、そう思った。
社長も俺の気持ちは分っていたようで、
「まぁね、私もこれだけなら信用しないさ」
と、すぐに言った。
「では他にも何かあるんですか?」
こうなれば、長谷川さんの事をとことん擁護しよう。
そう意気込んで、なんでもこい!という勢いで俺は言った。
…が、次の社長の言葉でそんな俺のむなしい感情は一気に消え去った。
「ああ、実は……彼は前科持ちでね」
「―――――――!?」
「この会社は実力主義なのは君も知っているだろう?
彼にも実力があったしもう出所していたんでね。更生した若者の邪魔をする理由はない。
だから私は彼をこの会社で雇った。」
信じられなかった。あの長谷川さんが……犯罪者?
何も言えない
これからの展開にwktk
ネタバレ:犯人は俺
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:35:15.16 ID:nj+eUEYb0
よかったー、ヤスじゃないのね……
48 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 23:38:48.99 ID:xWhaRzAHO
(・д・ )っ/凵⌒☆チンチン
遅くてイライラしてくるお
輝く日常、黄金の遺産、ダイヤモンドは砕けない
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:40:20.61 ID:73p1nU2P0
とりあえず社長がウソを言っている様には聞こえない。
俺は真実を知る為に社長に質問をぶつけた。
「あ、あの……」
「何かね?」
「長谷川さんは、いったい過去に…何をしてしまったんでしょうか?」
社長は本当に残念な事なんだが、と前置きをした後で
重い口調で言った。
「覚せい剤の密売だ。彼は昔会社員をしながら裏で暴力団とつながり、ドラッグを横流ししていたらしい。
コカイン、ヘロイン……そういう有名どころのドラッグをね。何十億分もだ。
証拠不十分で不起訴となったが…過去に、殺人事件にも加担していたという疑いももたれていた。」
「――――――――――ッ!!!?」
せいぜい人を殴ってしまって大けがを負わせたりしてしまったんだと、
勝手に解釈してしまっていた俺は大いに動揺した。全身から変な汗が噴き出している。
優しい長谷川さんの普段の印象からはかけ離れた姿を想像する事なんて出来なかった。
茫然としている俺に向って社長は続ける。
「それで今回の話を聞いていてね…私もまだ未熟ながら1つの会社を動かす人間だ。
やはり彼の経歴を考えるともしや…という考えが浮かぶのも仕方ない事なんだよ。」
「……分ります。」
当然だ。
この人はこの大きな会社を動かしているんだ。
何かトラブルの火種になりそうな出来事を見つけたら対処しなければならない。気になるのは当たり前だ。
「それでだ、私は最近信用のおける部下で長谷川よりも地位が高い人間を使って、彼の身辺調査をしていたんだんだ。
極秘にね…ちょうど君が倒れた時ぐらいからだったかな。」
52 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 23:46:46.89 ID:xWhaRzAHO
書き溜め0なのか?
もう寝る
保守よろ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:53:46.48 ID:yoKcuy4iO
とりあえずこのすれが朝まで残っていることを祈る
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:54:49.85 ID:73p1nU2P0
今冷静になって考えれば、最初に話したプロジェクトの件は
俺の部署に上からの通達事項として伝えればいい話だ。社長は本題はこれだと言った。
俺はさっきからふつふつと沸いていた質問を社長にぶつけた。
「お、俺にどうしろとおっしゃるのですか?」
「ああ、君に注意しておこうと思ってね。
最近長谷川は君とよく話をしていると他の部下から聞いている。
君に長谷川が何かをしてくるのならば私は見過ごすわけにはいかないんだ。
ふふ…これでも君の事は高く評価しているのでね。
仕事はいつも通りに行ってくれていい。しかしもし長谷川が何かを起こすようなら、君の友達の目黒君にそれを伝えてくれ。」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:55:07.12 ID:73p1nU2P0
「目黒に……ですか?」
「そうだ。私と彼はちょっと縁があるのでね。」
そう言うといたずらに社長は笑った。
長谷川さんの事を聞いている時に俺は
少し前に親父、そして妹が長谷川は気をつけろみたいな事を言っていたのを思い出し、
より一層長谷川さんへの疑いの念が強まっていた。
まぁまだ自分の目で確かめてない事も多いし社長の勘違いであってほしいという気持ちも持っていた。
でも社長からあんな事を聞かされれば、嫌でもそういう考えが弱まっていく。
まぁとりあえず社長が自分を信用してくれているという事実だけは
俺にとって何よりうれしい話だったので
聞き終わった俺はとりあえず
「お話は分かりました。これからちょっと長谷川さんに注意します。」
と
社長のご心配感謝します、と言った気持ちでしっかりとそう言った。
「ああ、そうしてくれるとありがたい。気を付けてくれ。彼の事を無理に探ろうとはしないでくれよ!」
俺の気持ちが伝わったのか社長もそう言って、微かに笑った。
その俺と社長の会話をドア越しに長谷川さんが聞いていた事の知らずに……
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/28(月) 23:56:29.19 ID:73p1nU2P0
すいませんちょっと読みやすいように改行したりしながらやってます。
あとKYなことに友達が酒を持って家にやってきたのを
女がいるからとかいう嘘を言って追い出したりしてたので遅くなってます。
すいません(:_;)
なんとか落ちない様に頑張ります。
58 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/28(月) 23:58:13.18 ID:xWhaRzAHO
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:01:57.48 ID:u3b+2lCf0
それから一瞬間、俺はいつも通りに仕事をしていた。
長谷川さんの事があって少し長谷川さんに視線がいきがちだったが、
長谷川さんはいたっていつも通りで、次第に俺は社長の調査は
杞憂に終わるんじゃないかと思うようになっていた。
が、しばらくしてそんな事態は一転した。
長谷川さんが次の週の月曜日に会社を辞めたのだ。
俺たちに一言も挨拶がなかったので、みんな長谷川さんが辞めたのを会社に来てから知った。
俺は社長との話を思い出し、何か嫌な胸騒ぎがした。が、
ここ一週間は特に何もなかった事でそのもやもやした感じを
まぁ社長から疑いを向けられて裏で調査されている人間と
これから先ずっと普通に接する事が出来るかは不安だったからな。
これでよかったのかもな。と思って無理やり納得させた。
妹は最近俺の家によくいる様になった。
と言っても俺が帰ってくるまでは自分の家にいるが、
それで俺が帰ってくると俺の部屋に入ってくるって感じだ。
親父はまだ帰ってきてないのかと聞いたら
「しばらく帰れないって電話があった」
と言っていたので出張が長引いているらしい。
60 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 00:04:16.11 ID:u3b+2lCf0
一応日付変わったので。俺は俺です。
そして俺は俺だ^^
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:05:07.40 ID:eMkf2ab70
不思議発言
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:10:41.46 ID:u3b+2lCf0
長谷川さんがやめて3日ぐらいたった際
夜遅く帰ってきたらまた、妹は起きて待ってくれていた。
「遅い!もう!この馬鹿!」
そう言って俺の部屋にずかずか入ってきて夕食を作り始めた。
なんでも親父が帰ってこないからいつも晩御飯が余ってしまうとかなんとかで
俺にその分の処理を頼んでいるつもりらしい。
自分の分だけ作ればいいだろう、と思いそう言ったら
「だ、だってもう習慣になっちゃってるんだもん。
そ、それにあんたの看病も一応兼ねてあげてるんだから。
あ、ありがたがられるならまだしも迷惑がられるのはど、どうかと思うわ!!」
そう言って俺を睨みつけてきた。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:13:26.53 ID:u3b+2lCf0
でもなぁ、不規則な時間に帰ってくる俺に合わせてるとこいつも体壊したりしそうだし…
そう思った俺はさらに譲歩して
「じゃあ俺の分作ってくれるのは嬉しいしありがたいからさぁ、
先に作っておいて俺の机の上に置いといてくれよ。部屋の鍵貸すからさ。
なんで俺が帰ってから料理作り始めるんだ?」
と聞くと
「だ、だって作りたての方がおいしいじゃない!!」
と大声で怒鳴られた。答えになってなくね?なんだんだ一体…
でもまぁどうやらなんだかんだ言って俺を心配してくれているらしいので悪い気はしないよな。
だからこの日は素直にさっき思っていた事を言った。
「でもなぁ…俺最近休んでた分の仕事も沢山あって
毎日遅く帰るだろ?だ
からお前の生活が不規則になるのを心配してんだよ。
学校ある日平日とかは毎日1時寝とかはつらいだろうが。」
最近は俺が飯を食べている間に洗濯などもしてくれているので
余計申し訳ないわけだ。
「だからよ。…感謝はしてるけど、眠い時は寝てくれてかまわねえからさ。
マジでお前も俺みたいに倒れたくはねーだろ?俺は…大丈夫だからさ。」
そう言った時、急に妹が
「!」
ビクッっと体を揺らしたのでなんだなんだ?と思っていると
しばらく黙ってうつむいたまま動かなくなってしまった。
す、すいません!んこ行きたいのにトイレットペーパーないのに気付きました!!
い、今から歩いて30秒のところのファミマに行ってんこ&ペーパー買ってきます!
んこ次第ですが…20分ぐらい留守します。ほ、保守お願いします(>_<)
うんこ買ってくんのかよ
66 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 00:15:34.61 ID:QUiCnZW4O
(ω^^) サクサク〜
67 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 00:16:56.76 ID:QUiCnZW4O
なんだうんこ買ってくるのか、仕方無いな。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:28:22.39 ID:u3b+2lCf0
ファミマでんこするって意味ですww
今帰って来ました。しょうしょうお待ちを
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:34:38.92 ID:u3b+2lCf0
何かよくわからないが怒らせてしまったと思った俺は
「ご、ごめん!よく考えれば洗濯とかもしてくれてるしな。
俺が口を出すのもどうかと思うけど、お前が体調崩すのは、い、嫌なんだよ。」
とあわててしゃべっていた。
それを聞いた妹が突然顔をあげたて俺を見た。
その頬から涙を流しながら。
そして無言、真っ赤な顔で俺に近づくと、
「………ばか」
そう言って―――――――――抱きついてきた。
70 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 00:34:56.52 ID:QUiCnZW4O
/凵⌒☆チンチン
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:35:05.84 ID:u3b+2lCf0
「え?」
柄にもなく動揺しまくる俺を無視して妹は力を込める。
「ど、どうし」
「黙って!」
「あ、ああ。」
「ちょっとだけこうさせて。…馬鹿兄貴、ちょっとだけ…」
そうして1分程俺にしがみついていた妹は、
突然顔を話すと俺自身を突っぱねた。
「うわっ!」
よろけた俺を無視してずんずん玄関へと向かう。
なんだったんだ?
妹が扉を開けあがらこっちを見ずに言った。
「い、今のはたいした意味はないわ!
洗剤がちゃんと一日着ても効果あるのか知りたくなっただけよ!!
そ、それだけ!
そ、それじゃ私帰る!」
バタンッ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:35:33.58 ID:Hg2O87zx0
買ってきたうんこうp!
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:43:01.40 ID:u3b+2lCf0
そう言って扉を閉められた。
あいつ…いったいどうしたんだろ。最近変だな。
親父がいなくなってさみしいのかな…
そう思っていたら不意に電話がなった。
こんな時間に誰だ?
と携帯を開ける。非通知だ。
嫌な予感がしながらとりあえず出てみる。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:43:26.02 ID:u3b+2lCf0
「もしもし……」
「よぉ」
「――!親父!?」
「今から○○公園に来い。」
前に上野に殴られてるのを見られた公園だ。
「は?何だよ出張じゃなかったのかよ?近くにいんのかよ」
「そんな話はどうでもいい。来れるのか?」
「あ、ああ」
「こい。今すぐだ。ガチャ……ツーツー…」
10秒程のみじかい電話だったが
まず親父がいつもの俺に対しての口調ではなく、
昔優しかった頃の口調だった事。
つまり何かが親父にあった。そしてそれが今から分かる気がする。
行くしかねえ。
電話を切った瞬間そう感じた俺は
妹に気づかれないように部屋を出てマンションの前まで来た後、電話をかけた。
ってか妹守るのはいいけど、脳内出血するほど殴られるってもう傷害罪というか殺人未遂じゃん
訴えろよ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:49:18.79 ID:lFDETfE+0
やっと追いついた・・・
見つけるのが遅かったぜ
これって今日で終わるの?
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:49:22.38 ID:u3b+2lCf0
「はいもしもし……。」
かわいらしい女の子の眠そうな声が電話の向こうから聞こえてきた。
「上野か!良かった!まだ起きてたか!」
「お、お兄さん!?ど、どうしたんですか?こんな夜遅くに」
「前に上野がおれに言ってくれたこと覚えてるか?」
上野の質問に答えず、俺はあせりながらしゃべった。
俺の緊迫した様子が電話越しに伝わったのか上野はすぐに反応する。
「は、はい!お父さんの事で協力したいって言いました私。」
「さっき親父から電話が来たんだ。」
「え!?」
「とにかく俺のマンションの前まで今から来れるか?
妹と同じ所だ。そこの1階のドアの前に俺がいる!そこで詳しい事を話したい。
…でも、親御さんを心配させちゃうよな。」
「大丈夫です!もうお父さんもお母さんも寝ちゃいましたから!!
そっと出れば大丈夫だと思います。」
「なら…ちょっと来てくれるか?」
「5分で行きます!待ってて下さい。」
そう言って電話を切って、
本当に5分かそこらで上野は来てくれた。ほぼパジャマみたいな格好だ。
「うわっ寒かったろ。ほんとにごめんな。」
「いえ!それよりどうしたんですか?」
「ああ、実は…」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:53:02.68 ID:u3b+2lCf0
>>76 脳内出血は日々のプロジェクトの準備で主人公が疲労したから起こったもので
親父からの暴行で起きたとは主人公は思わなかったという設定のつもりです。もちろん
可能性としれは十分ありますね。
>>77 火曜のうち?ということなら今日中に終わります。m(_ _)m
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:54:56.20 ID:lFDETfE+0
○○が身辺調査してたんですね〜
>>79 まぁフィクションに何言っても仕方ないんだけどね
参考までに、こういう場合はたとえ直接の原因が父親の暴行じゃないにしても、
その暴行なんかで心労が溜まっていたのが立証出来れば、十分傷害罪として立件出来ます
もちろん長谷川もね。騒音オバサンがそうだったし
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 00:57:34.30 ID:u3b+2lCf0
俺は
親父から電話があって今から公園に行かなければならない。
そして今回は今までより何かヤバい事になりそうな予感がする。
それに妹を巻き込みたくないので妹が公園に来ないように俺の部屋で見張っててくれないか?
という事を早口で伝えた。上野はすぐに
「私も一緒に行きます!」と言ってくれたが
「いや、上野は妹と一緒にいてくれ。」
断った。
「で、でも…」
「でも…またあんな事になったら!!」
そう言って上野は心配そうに俺を見るいつか親父に殴られた事を言っているらしい。
俺は上野の心配と同じ事をもちろん考えていた。でもさっきの電話からそういう事はなんとか
無さそうだ。と思っていた。
上野の肩に手をのせ、説得するように言う。
「大丈夫。なんとか俺一人で解決するから。
俺がけじめをつけなきゃいけない事の気がする。じゃ、頼んだ。これ鍵ね。
俺の部屋204号室だから、あいつは203だ。」
「あっちょっと!お兄さん!」
俺はそう言うと上野の呼びかけにも答えず走り出していた。
公園へと一目散に。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:05:41.71 ID:lFDETfE+0
何時くらいまで書き続けるつもり?
場合によってはさらに分割して欲し
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:07:13.59 ID:u3b+2lCf0
遠いところから声がする。
なんだろう。何かすごく安心する声だ。
どうしたんだっけ俺。声がだんだん…大きくなっていく……
85 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 01:08:16.30 ID:QUiCnZW4O
ドッカドッカ、大型投下でもぉk
読む分にはある程度いじればいいだろ
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:10:01.94 ID:u3b+2lCf0
>>83 とりあえず今のペースで(後で少し落とすかもしれませんが)朝までいきたいと思っています。
分割ですか…じゃあ82までをtxtでうpします。キリいいんで。
少々お待ち下さい。m(__)m
こんなつまらないSS読んで下さってて本当に嬉しいです。ありがとう。
87 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 01:10:05.43 ID:QUiCnZW4O
せかして気悪くしたらすまんな(´・ω・`)
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:13:36.12 ID:lFDETfE+0
自分のペースでどうぞw
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:18:29.48 ID:eMkf2ab70
ゆったりいこうぜ
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:21:46.27 ID:v+6y5Krf0
明日休みだしね
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:26:56.68 ID:u3b+2lCf0
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:29:53.59 ID:lFDETfE+0
02保存した
ありがと
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:32:53.55 ID:ihiNS/PLO
イイヨイイヨ-
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:39:35.25 ID:u3b+2lCf0
「う、うーん……」
「あ!兄貴!?兄貴!!」
「い、いてて…あ…れ?俺は…わっ!」
何がなんだか分からない。俺はベッドで寝ていたらしい。
目が慣れないうちに急に可愛らしい女の子が俺に抱きついてきた。
「兄貴!兄貴!良かった。良かったよぅ……うう」
「あ、あれ?俺どうしたんだ?なんで…え?ここは?」
目を何回かこすり、自分の腕を見る。包帯だらけだ。
手には献血用みたいな太い点滴の針がささっている。
「病院?」
「そうよ。兄貴あれから4日ぐらいずっと隔離病棟にいて今日やっと普通の病室に移ったんだから!
ずっと会えなかったし、も、もう!私がどれだけ心配したのかわかってるの!?」
「あれ?俺――」
「ど、どうしたの!?まだ痛いわよね!?無理しないで!」
心配そうに俺を覗き込んでくる女の子…どうも違和感がある。
なんというか全体的になにかがおかしい…気がする。
大事なことを忘れている気が―――。
とりあえず最初に浮かんだ疑問を口に出す。目の前の女の子に向かって――――――
「い、いや…大丈夫。あ、ありがとう。と、ところで…」
「―――君は…だれ?」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:39:45.45 ID:wDP+Sisb0
お疲れさんです!!!
爆風スランプの神話聞きながら支援
97 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 01:49:57.58 ID:QUiCnZW4O
展開が複雑だねぇ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:50:01.54 ID:lFDETfE+0
韓流キタw
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:51:03.16 ID:u3b+2lCf0
「―――――え?」
女の子はそういって固まった。が、すぐに
「じょ、冗談はやめてよね!こんな時に!!あ、あは!な、何言ってんのよ兄貴!!」
と言って。笑って見せた。
「え?兄貴?お、俺がか?君の?」
なんだなんだ?おかしいぞ!俺に兄弟は…いなかったよな。確か…
そう思って確認をとる。
「き、君人違いしてるんじゃないのか?お、俺は一人っ子だぜ?はははっ!冗談を言ってるのは君の方だろ?」
そう言うと女の子は腰を震わせて、その場に座り込んでしまった。
「う、うそ…でしょ?あ、兄貴…わ、私の事お、覚えてない…の?」
女の子はなんとかギリギリ聞こえる様なか弱い声で俺にそう言った。
「え?う、うん。だからさ、君と会うのって今日が初めてじゃないか?」
「そ、そんな…う、嘘よ!嘘!嘘なんでしょ!?う、嘘だって言ってよ!ねぇ!!
--------っ!あ、ああ…ああああああああああ」
俺がそう言った後すぐに女の子は床に手をつけて泣き出してしまった。
おいおい泣いてるよこの子。
その姿を見た俺は、それぐらいしか思わなかった。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 01:54:09.14 ID:u3b+2lCf0
ちょっとペース落ちます。慎重に書かないと
バラバラになるので(:_;)すみませんm(__)m
ってかまた頭殴られたのか?
そんな頻繁に頭やられてたらそのうちボケるぞ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:04:14.03 ID:u3b+2lCf0
>>102 そ、そういうのはまだ言えません(:_;)すいません。
女の子の絶叫に気づいてすぐに医者らしき白衣を身につけた人が駆けつけてきた。
「だ、大丈夫ですか!?どうしました!?」
部屋に入ってきたそのお医者さんはまずそう言った。
そしてすぐに俺の方を向いて。
「あ…ああ!目が覚めましたか!!良かった!」
そう言って笑顔でほほ笑んだ。
「はぁ…どうも。」
俺がそう言って軽く会釈するのと同時ぐらいに女の子がその人の
白衣をつかみつつ叫んだ。
「せ、先生!兄貴の!兄貴のき、記憶が!!あ、ああああ…」
そこまで言ってふたたび泣き始めた。
それを聞いたお医者さんは俺の方を見て
「ま、まさか…!」
とそう言って近づいてきた。
そのあまりの必死の形相に俺はつい
「…う、うわっ」
とのけぞってしまったがすぐにその人から質問が飛ぶ。
104 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 02:12:44.60 ID:QUiCnZW4O
これだけの量を書くのって大変なんだろうな
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:13:37.05 ID:u3b+2lCf0
「あなたは…彼女が…誰か分りますか?」
「え?はい。俺の発見者とかじゃないんですか?
思い出せないけどこれって多分事故にでも遭ったんですよね?俺。
その時の第一発見者とかそういう感じの子だと思います。あっ!なんか俺の事
兄貴とか言ってるんでもしかしたら彼女も何かけがとかしてるんですかぁ?ははっ」
俺は
とりあえずちょっと聞いて下さいよマジで、と仲のいい先輩に話しかける軽い感じで
今までの時間に考えた推測を話した。
そしてその推測が当たっているだろうという変な自信まで持ちつつあった。
それを聞いたお医者さんは目を見開いて俺を見ている。
「―――――っ!…分りました。少し待っていて下さい。」
そう言って俺の元から離れてまだ床で泣いていた女の子のほうに行き、何事かを
話している。それを聞いた女の子はお医者さんの方を見て頭を下げ、
次に俺を見て涙を流しながら何かを言って(聞きとれなかった)
ゆっくりと病室から出て行った。
その反応はねーよ、と思ったけど義理の妹ならそうか
107 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 02:24:07.49 ID:QUiCnZW4O
ほすしてやんよ
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:28:21.50 ID:lFDETfE+0
>>100 えっ、リアルタイムで書いてたの?!
書き貯めたのをうpしてたんじゃなく?
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:32:11.13 ID:lFDETfE+0
>>100 えっ、リアルタイムで書いてたの?!
書き貯めたのをうpしてたんじゃなくて?
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:33:50.27 ID:lFDETfE+0
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:34:35.00 ID:u3b+2lCf0
女の子が出て行ってから医者は俺のベッドの前のイスに腰掛けて俺に
話しかけてきた。
「では。そうだな…うむ。ひとまずあなたはどこまで覚えているのかを
教えてくれませんか?」
医者は患者を落ち着かせる様な低くて耳に入りやすい声だ。
「はぁ…とりあえず俺はどうしてこうなったのか覚えているかって事ですか?」
そう言うと医者は
「いえ、その事も後で聞きますが…とりあえず、あなたの出身、年齢等の事を
教えて頂きたいんです。」
変な事きくんだな。そう思いながらもまぁ俺は普通に答える。
「はぁ…えっと、生まれは――――で今はY商事に勤めています。家族は母親と二人だけでしたが
母は2年前に交通事故で他界しました。そんぐらいですかね。」
「――ッ!今、Y商事に勤めているとおっしゃいましたよね!?」
医者の目が大きく見開かれる。聞いとけよちゃんと…
「はい。そうですけど…」
「同僚等で誰かすぐに名前が浮かぶ人はいますか?」
「えっと…目黒って奴がいます。」
「ああ!はい!そうですね。分かるんですね。」
「はぁ…」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:36:23.00 ID:u3b+2lCf0
>>109 ここら辺でこういう風にした方が書きがいがあるかなと思いまして変更しました。
だからちょっと今は書きながらです。(:_;)すいません待たせてしまって。
>>110 記憶喪失がどうして韓流になるのか詳しく聞かせてもらおうか
それともあれか? 記憶喪失ネタはウリたちが機嫌ニダとか言うつもりか?
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:39:28.53 ID:lFDETfE+0
>>112 構いませんよw
自分のペースで・・・って言いましたよねw
機嫌って何だorz
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:43:06.85 ID:lFDETfE+0
>>113 冬のソナタでも見てこい
あぁ、あと大切な人が死ぬのも韓流
韓国にそういう表現のドラマが多いから韓流
>>117 韓国のドラマだけ極端に記憶喪失や大切な人が死ぬ(笑)のが多いのか?
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:47:42.97 ID:lFDETfE+0
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:47:56.06 ID:u3b+2lCf0
「そりゃ、同じ会社に勤めてますからね。わかりますよ。」
なんだかよくわからない。そんぐらいなんでもないだろ?
医者はしかし…と言った後、
明らかにさっきよりも暗いトーンで聞いてきた。
「しかし、家族は母親と二人だけだったと言いましたね。」
「はぁ。」
だからさっきからなんなんだよ!そう言ってるだろ!
だんだんイラついてきた俺に医者は続ける。
「では、さっきここにいた女の子について、覚えている事は何もないんですね?」
「そうですって。さっき言ったでしょ?俺はあの子とさっき初めて会ったんです。
それ以前の事なんて知るわけないでしょう!?」
「いいえ、あなたは知っているはずです。あの子は…あなたの妹さんなんですよ?」
「!?」さっき女の子自身も言っていた。でも…そんなまさか…
「な、何言ってんですか!俺は知らないって言ってるでしょ?あんな子。」
ありえない!そう思ってそう言った俺に対して
医者は容赦ない一言を叩きつけた。
「あなたは記憶喪失になっているんです。」
「!?」
「どうやら…妹さんとそのお父さん。つまりあなたの家族に関してだけの記憶が
今、あなたからなくなっているものと思われます。」
「は?」
もう一度言ってもらった。
言葉の意味を理解するのにこんなに時間がかかったのは初めてだった。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:53:00.12 ID:lFDETfE+0
>>121 俺だったらこれ以降を1日ではまとめられん
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 02:56:25.18 ID:lFDETfE+0
あぁ支援が辛くなってきた
でも寝て起きて更新して開ける保証ないしな
過去ログ倉庫入ってたら泣く
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:05:24.90 ID:u3b+2lCf0
「ですから…今のあなたは
自分のお父さんと妹さんに関する記憶がなくなっていると考えられます。
恐らく相当精神的なダメージを脳に受けたのでしょう。」
「は、ははっ…な、なに言ってんですかぁ!!
た、たしかに怪我をした事故?については覚えてませんよ!
で、でもさすがに万が一俺に親父と妹がいたとして…忘れますかね?あ、あはは…」
明るく答えて続ける。
「そ、そんなに言うんなら、ちょっと待っててて下さいよ?
今から俺の脳内をくまなく探して父親と妹の記憶を呼び出してやりますから」
「や、やめなさい!」
「いや、やります!俺はそこまでイカれちゃいない。ははっ」
そう言って俺は考える
《えっと…俺は生まれた時から母さんと二人っきりだったよな。
おやじは俺が生まれたてんだし、どっかにはいるだろうけど…まぁわかんないな。
―――ッグ!?あ、あれ?あ、頭いてえなおい。ど、どうしちゃったんだよ俺…》
「…ぐ、う…」
「き、君!大丈夫かい!?無理に思い出そうとしなくてもいい!」
「い、いえ…」
俺は医者の止めの言葉を無視して考え続ける。
《い、妹だって…さ、さっきの子らしいけど…ッグ!
お、俺あんな可愛い子が妹だったら…ぜ、絶対お、覚えてるはず…なんだけど…》
そこまで考えた時にまた頭に激痛が走った。
「―――――――ッ!!う、おお。」
「お、おい!大丈夫か!?しっかりしなさい!」
「あ、ああああああ」
「おい!」
医者の呼びかけに応じることも出来ずに、
俺は再びベッドに倒れ込んだまま、意識を失った。
125 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 03:07:05.59 ID:QUiCnZW4O
脳に・・・・・精神的ダメージ・・・・・・・?
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:08:09.31 ID:u3b+2lCf0
えっと…すいません。ここでそろそろ主人公の名前出そうと思うんですが…
嫌な方いますか?いなかったら書きたいと思いますけど(:_;)
>>125 きにすんなよ・・・MP吸収攻撃を食らったみたいなもんだろ・・・
たぶん
>>127 それかあれだ、エルメキアランスとかラティルトとかあの辺のを
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:15:15.46 ID:u3b+2lCf0
やっぱ、出さないってか兄ってする事にします。
会話の部分でそれが出てきたら自分の好きな名前で脳内変換して頂けるとありがたいです。m(__)m
では書きます。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:17:36.07 ID:lFDETfE+0
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:20:14.09 ID:lFDETfE+0
何時くらいまで書き続けるつもり?
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:21:48.38 ID:lFDETfE+0
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:22:36.12 ID:u3b+2lCf0
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:23:37.72 ID:u3b+2lCf0
>>133 あっやっぱそうですよね、やっぱやめます。^^;
とりあえず6時ぐらいまでの予定です。
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:24:11.28 ID:u3b+2lCf0
>>136 おwwwwwwおまwwwwwちょwwwwwありがとう!いてくれたのかw
向こうに参加しながらちょこちょこみてるぜwww
名前はなんでもおkw
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:32:29.71 ID:lFDETfE+0
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:32:50.29 ID:XA5CrQDC0
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:34:10.58 ID:u3b+2lCf0
翌日、ベッドで目が覚めた。
「あれ?昨日なんで俺…寝ちゃったんだっけ?」
いくら考えても思い出せない。
確か医者がいて、可愛い女の子がいたのは覚えてんだよなぁ。
でもなんの会話したっけ?…
そこまで考えてベッドから体を少し起こす。すると
「――――あ!」
「…スースー……ん、むにゃむにゃ。」
今頭の中で思い出していた女の子が、俺のベッドにひじを乗っけて眠っていた。
「な、なんで?…」
てっきり昨日の俺の目覚めを見届けて帰ったとばっかり思ってた俺は
この状況にとにかく心臓の鼓動が急激に速くなったのを感じた。
なにせ体をすこし起こすと
俺のベッドに寄りかかっている可愛い女の子の寝顔が突然視界に飛び込んできたんだからな。
不意打ちってやつだ。
俺の言葉で起きたのか女の子も目を覚ました。
「ん、んん…ん?あ!」
俺と目があう。
「起きたのね。よかったぁ…」
そう言ってにこやかに微笑んだ。
昨日は涙まみれの顔だった気がするので、普通の顔を今はっきり見た。相当可愛い。
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:36:34.29 ID:u3b+2lCf0
ふ、風呂行ってきていいっすか?
ちょっと気分転換に…すっきりさせたくて…すいません(:_;)
これで落ちたら俺泣きねいりするかもw
ちょっとダッシュで行ってきます。
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:39:53.62 ID:lFDETfE+0
144 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 03:48:18.42 ID:QUiCnZW4O
ほい保守
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:50:53.81 ID:lFDETfE+0
>>145 アンタ最高!!!
どうやって見つけたん?
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 03:57:19.94 ID:lFDETfE+0
1、2スレ目は見てたんだけど、途中で投げる人が多いから
まとめたけどTOPに載せずに様子見てたんよ
ちゃんと続ける人なので次からは途中でもTOPに載せます
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:02:30.31 ID:u3b+2lCf0
>>145 ブ!?wwwwwwwwwwwwwコーヒー吹いたwwwwwwwwwwww
マジですか!?確かに最初に落ちた奴だwww
も、もしつづけて載せて下さるんならやっぱ
そのままのタイトル「伝えたいこと」でいいかな。と思います。
ここでは「輝く日常」とかになってますがwえっと。
管理人さん、見てましたら。俺はどちらでもいいという事でお願いします。m(_ _)m
そこに載ってる奴と今書いてるこのスレの間にも
「兄妹小説 題名未定」(だったかな)
と「兄妹小説「輝く日常」」
ってすでに落ちたスレがあるはずです^^;そ、そこらへんはお任せしますm(_ _)mほんとに申し訳ございません。
ではまた書き始めます。少々お待ち下さい。
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:04:22.18 ID:u3b+2lCf0
>>148 か、管理人さん本人でしたか!><
な、なんかすいません!ご苦労おかけして!!
ゆっくりペースですが再開させていただきます。うおおなんか迷惑かけっぱなしだ俺OTZ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:17:41.44 ID:lFDETfE+0
管理人だったのか・・・
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:26:02.61 ID:u3b+2lCf0
「え?あ、ああ…」
普段は女の子に等縁のない生活を送っている俺だ。
どう話せばいいのかわからない。こんな可愛い女の子と…
そこまで考えたとき、彼女がいきなり近づいてきて、俺の手を握ってきた。
「!」
俺はただただ硬直して彼女の顔を見るしかなかった。
「昨日の事。…覚えてる?」
どこか悲しげだ。良く見れば目が真っ赤に充血している。
「え?、う、うーん。あんまり覚えてないな。とりあえず君が泣いていたのは覚えてる。
あと俺が事故にあって…医者に何かの記憶が無くなっているとかなんとか、言われたな。」
それが何に関しての記憶かは…忘れた。んで気がついたら眠ってて、今起きたってわけ。」
「そう…」
それだけ言って妹はの手を離した。
そのまま壁際の窓の前に行き、外を見ながらつぶやいた。
「私が…説明するわ。」
「へ?」
ずっとその姿に見惚れていた俺は、そう言って振り向いた彼女の顔を生涯忘れないだろう。
とっても、美しかった。
「聞こえなかった?ふふっ…私があなたに何が起こったのかを教えるって言ったの。」
俺は・・・・もうダメだ・・・・睡魔に捕まってしまったようだ・・・・・・・
みんな、俺に構わず見続けてくれ・・・・zzzz
>>145マイリスト入れておきますた^^
頑張って書いてくれ!
ノシ
154 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 04:42:34.44 ID:QUiCnZW4O
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:44:48.92 ID:u3b+2lCf0
>>153 こんな時間までありがとう!^^本当にありがとう。
おやすみ!俺がこのまま書き続けるんで起きてまだこれがあったらよってやってくださいw
えっと、ちょっとストーリーを必死に調節中なので
俺はこのまま10分ずつ保守しつづけながら書き続け、7、8、時頃に一気に投下する。
っていう感じにしたいと思います。
ROMってた方々やレスしてくださった方々は保守して頂ければほんとに光栄ですが
眠かったらもう寝て頂いて結構ですwどうせもう7,8時ぐらいまでは投下しないので。
ではそういう感じでいきたいと思います。m(_ _)m
寝る方。おやすみなさいませ。わざわざありがとうございました。
あ、もし落ちたらまた同じ名前でたてますw今日中にw
では10分程したらまた保守しに来ます。
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:54:37.06 ID:u3b+2lCf0
>>156 了解しました。ありがとうございます。(:_;)
保守。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:55:01.00 ID:lFDETfE+0
159 :
もごもご坊や ◆MOGMOG/nM. :2008/04/29(火) 04:55:17.84 ID:QUiCnZW4O
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 04:59:04.55 ID:m9tKXRB1O
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 05:08:01.86 ID:u3b+2lCf0
ほ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 05:29:04.13 ID:u3b+2lCf0
し
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 05:49:02.81 ID:fz0Amtt2O
ほ。
>>1
頑張れ。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 06:16:14.55 ID:u3b+2lCf0
ほ。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 06:25:36.32 ID:u3b+2lCf0
誰かいますかー?いませんか?OTZ
保守。
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 06:50:49.52 ID:m9tKXRB1O
ほ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:10:37.07 ID:u3b+2lCf0
はい。とりあえずまたキリのいいところまでかけたので投下開始します。
先に言いますが、さっきから軽くめまいがしています^^;やばいw
2日程実は寝てません。なので今から投下し終えると少し寝させて頂きます。
その間もし落ちたらまた同じ流れで復活させるのでよろしくお願いします。m(_
_)m
で、では、行きます。
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:13:38.64 ID:u3b+2lCf0
「き、きみ知ってるのか…俺がどうしてこうなったか…」
まさか彼女から真実が聞けるとは思ってなかった俺は相当焦った。
まだ事実をちゃんと受け止められるか心の準備ができてなかったからだ。
なにせこんなに大けがしてるんだ。
さっきから俺は彼女の事を見ながらも、自分の怪我について考えていた。
とりあえずろっ骨は折れていた。右足も…動かすと痛い。おそらく折れてる。
んで最大級にヤバそうなのは頭だ。包帯でがんじがらめにされている。
ベッドのすぐ隣の壁に掛けてある鏡に、
自分の顔が映ったのを起き上った時に見た俺は内心
俺…髪あったよな?
と疑問に思うぐらいだった。
包帯で髪が全く覆い隠されていたからな。まるでゾンビだ。
そんなこんなでもんもんと考えていた俺に彼女は言った。
「確かに、そんな大きな傷を負うとは思わなかったけどね。ふふっ。実際は大した事じゃないわ。」
「え?…そうなの?」
「うん。」
妹は淡々と一言で言った。
「あなた、マンションの階段から落ちたの。」
「お、落ちた?」
その言葉に俺もポカンとする。彼女は続けた。
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:16:43.74 ID:u3b+2lCf0
「そうなの!私があなたの部屋に引っ越してきたお祝いにね?
あなた私に美味しいもの食べさせてくれるって言ってはりきってたまでは良かったんだけど。」
そこまで言って思い出し笑いを浮かべ、彼女は続ける。
「ふふっ…そのあと冷蔵庫開けたら、あなた食材を買うの忘れちゃっててさ。
あわてて近所にある24時間やってるスーパーに行こうとして、その時1階と2階の階段から盛大にずっこけちゃったの。
あはは!もうほんとにあの時は、私どれだけ驚いたか!!ゴツンっていう凄い音がしたからドアを開けたら
階段のところであなたが血を流して倒れてるんだもん。」
「な、なるほど。んで俺の頭はこんなになってるわけだ。」
苦笑いを浮かべながら説明を聞く。
俺の脳内はもうすでにその時の事を明確に想像で再現していた。
というか今までもやもやとしていた記憶が一気にそれで整理されたような感覚にさえ陥っていた。
さらにくすくす思い出し笑いを浮かべながら彼女が続ける。
「あはは!ほんとにそれ凄いわよね。でもやっぱり無理ないかも。
すっごく血が出てたんだから!それでもう私オドオドしっぱなしで、
昨日あなたが起きた時、いろいろホッとしちゃって……泣いちゃった。」
そう言って舌をペロっと出して笑う。とっても可愛い。
そこまで思って、俺はふとこの可愛い女の子について考える。
スラっとした細身の体で、俺に親しげに話しかけてくれる彼女。
今の話、筋がまぁ通ってるよな。俺が階段から落ちたってだけだ。でも――――――
まぁ考えるより聞いてみた方が早いな。
そう自分の中で合点した俺は
俺を見ている彼女に向かって話し始めた。
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:18:15.76 ID:bCcDV9pCO
あげ
俺も限界だぁ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:22:12.32 ID:u3b+2lCf0
「ふーむ。だいたい話は分かった。
ははっ、てか聞いてたらこの事については忘れて良かったと思うよ。
もし覚えてたらとんでもないトラウマ経験間違いなしだもんな!」
そう軽く言った、
「ふふっ!そういう考え方もできるね。うん!
じゃあそんな感じでいいんじゃない?ポジティブシンキングって奴だ。あははっ」
彼女もそう言って笑う。
その雰囲気のまま切り出す。
「ははっ…んでさ、俺はホントに申し訳ないんだけど君の事覚えてないんだ。
なんで俺の家来たんだっけ?、あはは」
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:22:24.62 ID:u3b+2lCf0
明るくごめんな。って感じで言えたと思ったんだが…
彼女が一瞬表情を曇らせたのを俺は見逃さなかった。
ま、まずい。
そう思った俺は必死に自分の失言を取り繕うとする。
「あっ!い、いや!あ、あの?
少しは何となくだけど覚えてはいるんだよ?
で、でもさ、その、やっぱあの…その、
記憶無くなってる日に俺らあったわけだし?
え、えっと…」
「ふ、ふふ。あはははは!
そんなにオドオドしなくてもいいじゃない!
別に怒ってるわけじゃないのよ?…あはは^^」
「い、いやあ…でも」
何か申し訳ない気がする。
彼女は明るく俺の問いに答えてくれた。
「私とあなたの関係が分からないって事でしょ?
ホントに覚えてないのね!もう!いいわ。教えてあげる。」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:24:54.52 ID:u3b+2lCf0
「あ、ああ。」
「私はあなたの妹なの。」
妹。
その単語を聞いた瞬間、俺の脳に昨日医者と話した時の会話が少しだけ蘇ってきた。
「あ、ああ!そういえば医者がそんな事言ってた気がするよ!
…で、でもなぁ…それはさすがに…」
「それがほんとなのよ^^私も最近まで知らなかったから
あなたが知らないのも無理はないわ。」
「ん?君も知らなかったって?」
もう俺は彼女に質問しかできなくなっていたが、彼女は丁寧に答えてくれた。
「私ね…ずっと今まで他のお父さんとお母さんの元で暮らしてきたのね。」
「あ、ああ。」
「それで、半年ぐらい前かな。私はその二人から自分がその二人の娘じゃないって伝えられたの…」
「―――!」
俺の顔を見て彼女は笑う。
「ふふっ。私も最初はそういう反応だったわ。
でも詳しく話を聞くと、あなたのお父さん。
あなたは顔も知らないでしょうけど
その人から私が生まれた時に私のお父さん。
つまり育ての親だったわけだけど。…ってなんかややこしいわね。
私の話理解できてる?」
「あ、ああ。なんとか」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:29:50.69 ID:u3b+2lCf0
「ふふっ、でね?その本当のお父さんが、今のお父さんに私を預けたそうなの。
それ以来本当のお父さんは行方不明ってわけ。つまりあなたのお父さんもね^^」
そうだったのか…俺の脳内でどんどん情報がインプットされていく。彼女は同じ調子で続ける。
「それでね?それからお父さんたちは私をとても可愛がって育ててくれた。私も幸せだった^^
それで!半年前に二人はもう私に伝えてもちゃんと理解してくれるだろうって思ったらしくて…私に教えたわけ。」
「ふむ。ここまでは…なんとか分かった。
んで?肝心のところだ。何で俺のとこに来たの?」
「うん。教えられた時に私には異母兄弟の兄がいるって事の教えられたの。
今は1人暮らしてて、連絡もとれる様にしてるって!」
「そ、それが俺なわけ?」
全然記憶にない。連絡先の交換をしている人間っつってもなぁ…
そう思いながらも彼女の話を聞く。
「そう!それで私その後少しして、始めてあなたを会話したわ。
とても気さくでいい人だなって思った!^^
そして何日か電話で話して、あなたが「俺の部屋ですまない?」って言ってきたのよ!忘れたの!?ふふっ!」
そう言って彼女は顔を少し染めてこっちを見た。
「な!!」
マ、マジか!?昔の俺よ!な、なんと大それたことを…
現在の俺VS過去の俺。
脳内戦争が勃発しそうになる。
が、すでに敵陣営は死んでしまったようなので、何とか不戦勝として、
再び彼女の話に耳を傾ける。
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:34:09.86 ID:u3b+2lCf0
「それで私もあなたと会ってみたかったからOKしたってわけ!
流石に妹を襲う様なエッチな人でもなさそうだしね!ふふっ!!」
本当におかしそうに彼女は笑う。
「なるほどなー。んで俺の家で一緒に暮らそうっていう
記念日に俺は大ボケをかましちゃったわけか。」
理解したぞ。そういう意味合いを言葉に込めながら言う。
「そうそう!体を代償にしてね!!^^」
分かってくれたようだ。
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:34:29.15 ID:u3b+2lCf0
そこまで言い終わって。チラッと時計を見た彼女はハッっとした表情になり
「いけない!友達と約束があるんだった!
ご、ごめんね?また明日も来るね!?^^今日もしっかり休んで早く元気になってね!」
と早口で言って出て行こうとした。
「あ!ちょ、ちょっと待って!」
あわてて彼女を呼び止める。
彼女の背中越しに言う。
「君…下の名前。教えてくれないか…?
「!」
一瞬ビクっと体を震わせる彼女の動作にどこか軽いデジャブを覚えた。
彼女は振り向いてにっこり笑いながら言った。
「―――――まいよ!私の下の名前は麻衣!じゃあね!?お・に・い・ちゃ・ん!?^^」
バタンッ!
そう言いながら扉を閉めた。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:36:21.15 ID:u3b+2lCf0
まい、か…どこかで聞き覚えがあるかもな。
記憶が無くなる前に結構話してたらしいから…それでかな。
そんな事を思いながら一応すべての疑問が解消されたと思った俺は
再びベッドに寝転がり、目をつぶった。
が、すぐまた瞼をあげた。
「…うわ!会社に連絡しなきゃな。」
でも起き上がる気力はもうない。
いろいろ聞いたせいでもう結構俺の精神力はげずられていたらしい。
また…明日にでも言うか。
そう思い直し、再び瞼を閉じる。
俺は精神はすぐに深い眠りの闇へと沈んでいった。
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:39:47.59 ID:u3b+2lCf0
ここから2つは妹(麻衣)の視点で書いてます。
【兄の病室を出た後、無言のまま医務室に行く。
先生が出迎えてくれた。
「…どうでしたか?うまくごまかせましたか。」
「…はい。」
私は先生と一晩で考えた嘘のシナリオを、
兄に怪しまれないように伝える事に成功したと先生に報告した。
「そうですか…」
先生は心底つらそうな顔で言った。
「必ず!必ずあなたのお兄さんの症状が治る様に最善の努力をします。
約束します!このままでは、あまりにつらすぎますからね。それまで!一緒に…頑張りましょう。」
「はい。」
さっき兄貴に見せた顔はどこへやら、私は今までで一番暗い顔をしていたに違いない。
先生と話し合って計画を練った。
これから兄が退院したら兄を彼の部屋で私と共に暮らさせ、
徐々に兄の記憶を引き出しやすい状況を作る。その為の今日は下準備みたいなものだった。
「それでは、私は彼の会社の同僚の方とこれから会って、
今の状況を伝え、協力してもらえるように頼むとしましょう。
あなたは上野さん…でしたっけ?彼女だけで結構です。
いえ、彼女だけでも十分つらいでしょうがお願いします。
彼の、あなたのお兄さんの状況を教えてあげてください。」
「わかりました。じゃあ私帰ります。」
「はい。一緒に頑張りましょう。」
「はい。」
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:41:46.60 ID:u3b+2lCf0
明るい顔で励ましてくれる先生と別れを告げて、病院の廊下を歩く。
上野さんに伝えなくちゃ。気が重いな。
そう思いながらも電話のあるところまで行くと
―――――ッ!
思い出してしまった。
兄貴がまだ記憶があった時、一階入院したとき、ここで電話してあげたっけ。
その時私に気を使いまくってくれてたなぁ。
そこまで思いだした途端、
「…う、うう……うっう…」
私の両目からは涙がとめどなく流れてきていた。止まらない。
何やってるの!まい!しっかりしなさい!
これから兄貴を支えていくのよ!きっと兄貴は記憶を戻してくれる!
その時まで頑張るって!昨日先生と約束したじゃない!!
自分で自分に喝をいれる。
でも――――――もし兄貴の記憶が戻らなかったら。
そう思うともう駄目だった。
涙が止まらなくなり電話の近くのソファー座り込む。
私は…兄貴がいないとなんて弱いんだ。
「ううっ…う…兄貴ぃ、…わあああああ」
その実感だけが私を…支配していった。》
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:47:20.70 ID:u3b+2lCf0
こ、これで一区切りです!!
あー。やべえマジで頭痛くなってきました。
なんとか保守お願いします。ROM専の方方も批判の文章でもいいので保守お願いします。
(:_;)
ちゃんと目覚まし通りに起きれたら午後2時頃からまた再開します。(:_;)
まとめサイトの管理人さんへ
一応ここまで書きました。これで自分が起きた時このスレが落ちてたらまた
>>141 から載せますのでよろしくお願いします。m(_ _)m
初めてここを開いた方へ。
長くてバカバカしいクソ小説スレを開かせてしまって申し訳ありませんん。
もちよろしければ長いですが見て頂けないでしょうか?
今までのは
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/imo_tutaetaikoto.html ここに管理人さんがまとめて下さっています。
で、では…すいません。落ちます。す、すみません。また、来ます。
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 07:53:43.77 ID:m9tKXRB1O
>>1おやすみ
>>1が起きてる頃には寝てそうだな…
保守してくれる人いたら寝るとしよう
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 08:13:51.24 ID:m9tKXRB1O
ほ
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 08:28:01.48 ID:m9tKXRB1O
し
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 08:43:16.53 ID:m9tKXRB1O
ゅ
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 09:01:45.33 ID:m9tKXRB1O
誰もいないだと…?
ほ
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 09:28:12.37 ID:M8n1tuTN0
支援
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 09:29:09.99 ID:L5u643bh0
起きた。保守はまかせろ
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 09:41:27.44 ID:m9tKXRB1O
ソリティアに夢中になってた
保守任せた
寝るおやすみ
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 09:52:37.15 ID:L5u643bh0
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 10:18:51.55 ID:Qmw3p7cm0
ほ
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 10:35:37.77 ID:L5u643bh0
ほしゅ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 10:40:31.51 ID:ihiNS/PLO
前に姉と弟の話書いた人なんかね(i)
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 10:52:24.80 ID:Qmw3p7cm0
ほ
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 11:09:29.93 ID:Qmw3p7cm0
ほ
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 11:27:09.65 ID:eMkf2ab70
ほ
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 11:47:35.54 ID:eMkf2ab70
ほ
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:05:32.53 ID:eMkf2ab70
ほ
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:07:31.67 ID:9kmcXqDeO
ほ〜ほっほっ〜
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:12:54.14 ID:BA87hqeb0
ほ〜ホケキョ
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:13:54.43 ID:xiRyYZ1w0
寝て起きて開けないだろな〜
と思ってたら開けたw
保守
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:26:53.07 ID:BA87hqeb0
ほ
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:28:27.55 ID:xiRyYZ1w0
ほ
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:39:18.12 ID:9kmcXqDeO
んほっ
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:44:38.02 ID:Auo/QOo+0
ほ
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:53:17.23 ID:BA87hqeb0
し
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 12:59:58.86 ID:xiRyYZ1w0
ゅ
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 13:08:17.03 ID:Auo/QOo+0
ほ
も
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 13:19:17.60 ID:eMkf2ab70
せ
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 13:28:53.62 ID:Auo/QOo+0
く
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 13:30:08.62 ID:xiRyYZ1w0
しゅ
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 13:42:04.16 ID:eMkf2ab70
あ
ひ
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 13:50:59.96 ID:xiRyYZ1w0
ん
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 13:51:53.45 ID:WT6Tum090
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 14:05:55.35 ID:eMkf2ab70
ほ
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 14:14:54.43 ID:Auo/QOo+0
し
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 14:32:01.61 ID:Auo/QOo+0
ゅ
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 14:41:00.80 ID:9kmcXqDeO
ほ…
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 14:42:10.72 ID:xiRyYZ1w0
>>1は眠っています、しばらくお待ちください・・・
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 14:52:47.96 ID:eMkf2ab70
ほ
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 14:55:20.17 ID:xiRyYZ1w0
し
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 15:08:02.54 ID:Auo/QOo+0
ゅ
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 15:20:15.84 ID:eMkf2ab70
は
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 15:22:28.76 ID:9kmcXqDeO
ほ〜?
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 15:24:42.73 ID:xiRyYZ1w0
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 15:36:54.59 ID:eMkf2ab70
ほ
230 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 15:41:06.49 ID:u3b+2lCf0
231 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 15:47:37.51 ID:u3b+2lCf0
ほ
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 15:48:41.07 ID:xiRyYZ1w0
233 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 15:59:06.81 ID:u3b+2lCf0
しゅ
>>232 どうもです^^保守ありがとうございます!
期待保守
235 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 16:06:07.27 ID:u3b+2lCf0
また友人がきたwwwwwww
でも書き続けます。
保守
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 16:18:09.14 ID:Auo/QOo+0
ほ
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 16:19:29.36 ID:xiRyYZ1w0
し
238 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 16:25:51.37 ID:u3b+2lCf0
ほ
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 16:34:09.75 ID:EX5tPmcb0
ほっしゅ
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 16:36:22.29 ID:9kmcXqDeO
ろむる
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 16:42:52.98 ID:xiRyYZ1w0
うゆー…
242 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 16:50:09.58 ID:u3b+2lCf0
ほ。
ちょい5時すぎるかもOTZ
ここまで更新しました
保守お疲れ様です
---
リアルを優先しなさいな
俺は久しぶりにグッスリ寝て来たぞ
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 17:10:08.52 ID:xiRyYZ1w0
ほっしゅ?
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 17:15:31.21 ID:9kmcXqDeO
ほしゅのせんいち?
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 17:19:00.75 ID:xiRyYZ1w0
ほしゅのおうじさま?
248 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 17:31:34.80 ID:u3b+2lCf0
ほす。
も、もう少しお待ちを…
>>243 見てきました。本当にありがとうございます!m(_ _)mもう少し続きますが
お願いします。というか管理人さんのレスとかはやっぱり載せないんですねw
分かってましたけどなんか逆に申し訳ないよう感じです(:_;)
とにかくもう少ししたらまとめて投下します。
保守してくれてる人以外いなさそうだけどw待っててください。m(_ _)m
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 17:33:41.69 ID:1D9lIZvw0
>>248 またtxtに纏めてうpしとけかすwwwwwwwwww
SS以外の書き手のレスも載せる主義なんだが
もう少し削った方がいい?
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 17:45:42.42 ID:eMkf2ab70
ほ
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 17:49:31.71 ID:9kmcXqDeO
ほしゅのかーびー?
253 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 17:49:39.72 ID:u3b+2lCf0
>>249 ちょwすいません。
>>250 いえ、別に削らなくてもいいんじゃないかなぁと思っています。
というか管理人さんのこういう心遣いはレスとして残してくれていた方が個人的にはうれしいです^^
まぁ最終的な判断はお任せしますが
ちょっときついレスを残されると見るたびに俺が鬱になるので^^;
ちょっと削って頂ければ嬉しいです。
まぁこんなアホの文章を批判もしない方が普通はおかしいんですが、優しい方たちが多いようで(>_<)
ではそろそろ投下開始します。
254 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 17:53:29.34 ID:u3b+2lCf0
病院で目が覚めてからかれこれ3か月が過ぎた。
もういつもどおりの生活だ。
「おにいちゃん?起きてー!仕事遅れちゃうよ!!」
「う、うーん?」
「んもう!しっかりしてよね!最近少しだらけすぎよ!?ふふっ。」
ベッドの中で最後の抵抗を試みる俺の肩を揺らして俺の妹、である可愛らしい女の子は
そう元気に言ったあと。一瞬考えるしぐさをしたのち――――
「んもう!…ふふっ、えいっ!」
「うおぅ!」
俺の上に乗っかってきた。
軽い体とはいえさすがに朝の起き抜けにはキツい。
「ま、まい!や、止めてくれ!!いてえから。」
必死に頼む。
「ふふ、じゃあ起きる?」
「ああ!お、起きる!起きるからどいて!」
「あはは!じゃあ顔洗ってきて!朝ごはん用意してあるから!」
そう言って笑顔でキッチンの方へまいは歩いていく。
「あーあ、ホント何を取ってもいい子なのに
この起こし方だけは何とかなんねぇかなぁ…はぁ。」
そう言いつつも洗面所へ向かう。
マジレスすると健忘症は時間とともに結構直ったりするから医者も最初はそんなに心配しない
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:00:47.38 ID:xiRyYZ1w0
257 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:02:48.46 ID:u3b+2lCf0
病院を退院したすぐの時は、いろいろ何もかもが初めての体験だった。
まず、俺の部屋に可愛い年下の女の子がいる。
んで俺の事を「お兄ちゃん」と呼んでくれる。
俺の下着などを洗濯してくれる。俺と同じ湯船につかる。
何もかもが新鮮に感じた―――と、そういう感想になれば
俺としても結構楽しみがいがあるんだが…なぜかそうは思わなかった。
まるで昔から…そうしてたみたいな感覚に陥ってしまったのだ。
「なんなんだ?」
258 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:03:13.36 ID:u3b+2lCf0
そういう感覚に陥るたびにいつもそう言っていた気がする。
名前に関してもそうだった。
最初は俺は君、とかあなた、とかで
その可愛らしい女の子の事を呼んでいたんだが、すぐに
「んもう!まいでいいよ!!まいって呼んで?」
そう言ってほっぺをぷくーっと膨らませる彼女を見る羽目になり、
それ以来まいと言う様になったわけだ。
1回言ってしまったらもう違和感は感じなくなってしまった。
向こうも俺の事を最初っからお兄ちゃんと呼んでいた。
1回だけ何かの拍子に「兄貴」と言われた事があった。
その瞬間、なぜか少し懐かしい気がしたんだが…
その時まいはすぐに、間違えて言ってしまった、みたいな雰囲気を出して
すぐに「お兄ちゃん」と言いなおした。
それ以降まいは1度も俺の事を「兄貴」とは呼ばなくなっていた。
259 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:05:25.34 ID:u3b+2lCf0
そんな事をぼぉっとした頭で思いながら朝飯を食べる。
昔はひとりで全部やっていたから男くさいものしか作らなかったが、
今日俺が食っているのはホットケーキだ。
妹はいっつも朝ごはんを必ず作ってくれていた。
洗濯も当たり前のようにやってくれる。
一独り暮らしだった今までとはえらい違いだ。
「お兄ちゃん。おいしい?」
妹がその可愛らしい瞳を俺に向けながら聞く
「ああ、うまいよ。ははっ朝から豪華だよなぁ。」
「ホットケーキが豪華ってどういう事よ?変なの…」
妹はくすくすと俺を見ながら笑った。
まい――お前が作ってくれたもんは俺の中では何でも豪華なんだよ…
そう心の中だけで言って俺はホットケーキにかぶりついた。
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:06:21.05 ID:Qmw3p7cm0
さる
ジョセフ風に後の展開予測書いてみたくなった
お前は次に○○と書く、的な
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:09:16.92 ID:xiRyYZ1w0
働きマン要素が無くなったね
263 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:09:43.98 ID:u3b+2lCf0
正直に言うと…俺は、
この妹、まいに対して時々兄妹としての目で見れない事がある。
つまり――――女として見てしまう事があるってことだ。
だって、しょうがないだろ?
今まで1人暮らしをしてた俺の元に、いきなり妹と名乗る女の子が家に来て
世話を焼いてくれる様になりました。これ、なんてエロゲ?
ホントに陳腐なんだが最初に思った事はそんな事だった。
まいはとっても可愛いし、スタイルも抜群だ。
そんな子に対して、何かしらの想いが湧かないのは逆に失礼とも言える。
でも、状況が状況なだけに…なかなか言い出せないでいる。
というか―――言う気ははなからないんだけど。
スーツを着て、玄関へと向かう。後ろからまいがついてきてくれる。
「それじゃあ!今日も行ってらっしゃい!お兄ちゃん!^^」
にっこりと微笑んでそういうまいの顔は本当に、可愛い。
だ、だめだ!こんな事思っちゃ!!やめろ!俺!考えるな!!
ついついまたまいの事をそういう風に考えてしまう自分が嫌で―――。
「お、おう!じゃあ行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
俺はまいの顔をよくも見ないまま、飛び出して行った。
264 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:11:08.89 ID:u3b+2lCf0
会社へと着くとさっそく目黒が声をかけてきた。
「おっす!元気かい!?b」
「ああ、ははっ、別にもう大丈夫だって。
ていうかお前…俺が復帰してから毎日それ言ってないか?」
半ば呆れながらそう言う俺に対して、目黒はお決まりのポーズで続ける。
「ま!いいじゃねえの!俺はお前が心配なんだよ!b
今や頼れるわが部署の部長さんだからな!!^^」
にやっと笑いながら俺を小突く。
「いや、だからそれはまだ決定事項じゃねえから!あんまし広めんなって!」
俺はシーと目黒の前でジェスチャーをしながら言う。
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:11:40.89 ID:eMkf2ab70
さる
266 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:14:52.09 ID:u3b+2lCf0
昨日の事だ。
なんとか仕事に復帰して、やっと自分のノルマを前の様にこなせる様になってきていた俺は
目黒からの
「社長が呼んでるぞ!?行って来い!b」
という連絡を受けて、社長室へ向かった。
その時の社長の様子には正直本当に驚いた。
高そうなフルーツゼリーの詰め合わせを俺に渡しながら社長は
「君にはすまない事をした。」
とホントに申し訳なさそう開口一番そう言ったんだ。
俺は混乱した。
「え?しゃ、社長?
あ、あの…自分は家のマンションの階段からこけて落ちたんですよ。
ははっ!社長のせいなわけないじゃないですか。ど、どうしたんですか?一体。」
そう言うと社長ははっとした顔になって
「え?…あ!…あ、ああ!そうだったね!な、何を言ってるんだ私は」
そう言ってほっぺを掻いて、そのあとボソっと何かを言った。
「目黒君にあれほど注意しろと言われていたのにな…」
「何かおっしゃいましたか?」
「い、いや!なんでもない!こっちの話だ。」
「?」
267 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:18:15.48 ID:u3b+2lCf0
慌てふためいている社長は、どう考えても何か隠していることがばればれだったが…
まぁ詮索するのは何となくはばかられたので、そのまま俺は
今日社長が何故俺を呼んだのかを聞いてみることにした。
「それで…えっと…社長は今日はどのようなご用件で
自分をお呼びになったのでしょうか?」
「あ、ああ!そうだった!君を呼んだのはね!
はは、君にとっては恐らく朗報となる事がほぼ決定しそうという事実を伝える為なんだ。
ホントは決定が下るまではこういう事は本人に伝えてはいけないんだが、
君には…本当に一刻も早く伝えたくってね!!^^」
そう言って社長は俺の顔をにこにこと笑いながら見る。
俺に…朗報?さ、最近なんかしたっけ?
「は、はぁ…」
戸惑っている俺に社長は急にとんでもない事を唐突に言いだした。
「まぁ単刀直入に言おう!
早い話、君には来月から君の部署の部長に就任してもらう事になりそうなんだ。」
「はぁ…え?……えええ!?」
ははっ、ねーよ。
この間まで頭怪我してたのに…そんな混乱させるような事を言うなよなぁ
と初めて社長に嫌味を言いたくなった。
(笑)とか^^とか何とかならんのか?
SSだって立派な小説だぞ
269 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:24:58.53 ID:u3b+2lCf0
>>268 はぁ…(笑)は使ってなかったはずですが。
^^は使ってますね。辞めた方がいいですか…分りました。
ではこれからそういうのは出来るだけ使わない様に書きたいと思いますが
表現がへたくそなのでその人のしゃべっている表情は脳内変換でなんとかしていただく
って場面が増えると思いますが、そのあたりは了承して下さい。(:_;)
すいませんでした。てかこんなのを小説って言って下さる事にありがとうと言いたいです。
m(_ _)m
270 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:26:49.03 ID:u3b+2lCf0
あっでも目黒とかの
b
だけは譲れません。すいません(:_;)
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:28:20.33 ID:xiRyYZ1w0
2chクオリティ
272 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:29:52.44 ID:u3b+2lCf0
…が、すぐに社長が
「本当だ。いつか言ったように普段の君の働きぶりは
私の所にも結構届いていてね。はははっ!
若いながら優秀らしいじゃないか!正直居酒屋で飲んだ時から君はいいと思ってたんだよ。
だから役員会議で私は君の名前を君の上司にあたる奴らに推しておいたんだ。
おそらく近いうちに連絡がくるだろう。まぁ大丈夫だ!!
今までの仕事をしながら皆の指揮を執るみたいなもんだから。
適度にリラックスしながらやってくれてもかまわないさ!
今までよりは少し仕事量が増えるだろうけどね。ははっ。」
と本当に嬉しそうに長々と言っているのを聞いているうちに
だんだん
どうやらこれは本当らしいという事を理解した俺は
とりあえず、
「は、はい!一刻も早く復帰して頑張っていきたいと思います。」
「ああ!しっかり頼むよ!それでは私は会議があるのでな。そろそろ君も自分の部署へ戻りたまえ。
来てくれてありがとう。」
「いえ!わざわざありがとうございます。」
そう言って社長室を後にした。
忙しくなりそうだなぁと思ったもんだ。
>>270 それはまぁ表現の範中だと思うしありじゃね?
274 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:34:02.86 ID:u3b+2lCf0
昨日家に帰った後まいにも一応伝えてみた。
俺が言い終わるか終わらないかの時に
すでにまいは顔を輝かせていて、
「わぁ!おめでとう!!お兄ちゃん!やったじゃん!
お兄ちゃんの今までの仕事が評価されたって事でしょ!?
私、仕事の事はよくわからないけど…その年で部長って言う人はあんまりいないんじゃないかな!?
とにかくおめでとう!」
と言ってなんと…俺に抱きついてきた。
「う…お。あ、ああ!あ、ありがとう!
そ、そんなに喜んでくれるとは思わなかったよ。」
俺は目を白黒させながら答える。
俺をぎゅっと抱きしめたまま妹が言う。
275 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:34:44.12 ID:u3b+2lCf0
「喜ぶに決まってるじゃない!
私のお兄ちゃんが出世するんだもの!!」
なに当たり前の事言ってんのよ、とでも言いたげな表情で言ってくれた。
俺も自然と笑顔になる。
「ま、まぁまだ正式決定じゃないみたいだけどな!
これで結局何もないってのも十分考えられる。」
そう言ったらぽかっと頭を殴られた。
「い、いてえな!なんだよまい。」
ちょっとムスっとした顔のまいが言う。
「もう!ポジティブシンキングでしょ?全く…お兄ちゃん?
社長さんから直接言われたんでしょ?」
「あ、ああ…」
「だったら!絶対にそうなると思うわ!
普通社長直々にそういう事を言うってのあんまりなさそうだし…」
まぁそれは俺も思ったな。
同感です。と顔で示す。
「ね?だから!だいじょうぶ!!b」
目黒の様に親指でGJっとジェスチャーをしながら
俺を嬉しそうに見つめるまいは、きれいだった。
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:38:35.78 ID:xiRyYZ1w0
流行b!!!
277 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:46:06.73 ID:u3b+2lCf0
「なーにぼうっとしてんだ、っよ!」
「あたっ!!」
そんな事を考えていると目黒に背中をバンと叩かれた!
「いってえな!何すんだよ!」
「まぁまぁ!そう怒んなって!ぶ、ちょ、お!!b」
「だーかーら!大きな声で言うなって!」
俺がいい加減迷惑だと言って怒ると
目黒はがははっと親父みたいに笑って自分の席に戻って行った。
はぁ…こいつに教えるんじゃなかった
昨日、社長室から帰ってきた俺を質問攻めにして
俺から事の次第を聞いた途端目黒は顔を輝かせて
「よかったな!今夜は赤飯だな!!」
と受験に勝利した息子をお祝いする父親みたいなノリでわめいていた。
昨日素直にそれがうれしく、お礼を言ったりしていた俺だが、
今日一日会社にいてそれが間違いだった事に気づいた。
目黒の野郎。部署内のすべての人間に言いふらしていたのだ。
俺は一日中いろんな人に
「おめでとう」やら「ホントなんですか?」
等々様々な質問攻めにあいながら
これで何もなかったら、目黒の野郎。恨んでやる。
と心に堅く誓って家に帰ったのだった。
278 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 18:52:53.20 ID:u3b+2lCf0
ニコニコの1位のマリオの奴受けるwwwwwww
あっ続けます。
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:55:02.88 ID:xiRyYZ1w0
>>278 おいwwwwwwww
・・・ちょっと見に行こ
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 18:55:46.96 ID:fz0Amtt2O
フイタwwww
はよ再開しろwwwwww
281 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 19:08:29.59 ID:u3b+2lCf0
その日から2日ほどたった後。
俺は会社を休んだ。まいも学校を休んだ。
いや別にズル休みじゃなくて俺は有給を使ったんだ。
まいもちゃんと学校側に言ってある。
俺たちは兄妹そろって朝からバスへ乗り込んだ。
今日は墓参りに行くんだ。母さんの命日だからな。
20分ほど揺られて墓地にたどり着いた。
母さんが死んでから2年間。俺は毎年母さんの命日にはお墓参りに行き、
お墓を掃除してあげる事にしていた。だから去年も行った。1人…で。
1人…だったよな
―――――――ッツ!
ズキンと頭のどこがが痛んだ。
一瞬顔をゆがめるがまいには気づかれていないようだ。
また心配させるのもどうかと思うので言わないようにしなくちゃな。
実は仕事中にもあったんだよなぁこういうこと。
なんかそこの部分だけ記憶があいまいだからな。
282 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 19:20:20.65 ID:u3b+2lCf0
などと考えながらまいと目的の墓の前までたどりつく。
お盆でもないので周りに人は見事までにいない。
「さーて、と じゃあまぁ母さんに挨拶すっか。」
「…うん。今日は伝えたいことが沢山あるから」
「え?そんなにあんのか?」
俺と暮らし始めてそんなにたってないしなぁ。
疑問を顔に出している俺にまいはにかんだ笑顔で
「ふふ…お兄ちゃんにはわかんない事だよ。」
と言った。その顔は少し、切なげだった。
二人で手を合わせた後、恒例の墓掃除を始める。
掃除するための水を汲みにバケツを持ってまいが近くの蛇口へと行ったので
ひとまず先に汚れている所を見つける為に墓の周りを一周する。
「ふぅ〜一年たってるけど何かあんまり汚れてないな…」
「―――――――――あれ?」
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 19:23:37.67 ID:xiRyYZ1w0
そこに過去への扉が?!
隠しダンジョンの入り口か?
285 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 19:32:10.07 ID:u3b+2lCf0
さっき手を合わせた時にはまったく気付かなかった。
墓石の裏側に母さんの名前が刻まれている。
その隣にもうひとつ、別の名前が刻まれていた。
その名前を見た瞬間。
―――――ッグォ!!
今までの比ではない尋常じゃない激痛が俺の頭を襲った。
「こ、この名前…お、俺は――――――」
そこまで考えた時頭の中が急にスゥっと朝の湖みたいに静まり返った。
そこから泉があふれ出るように様々な記憶が…
どんどん湯水のようにあふれだそうとしている気がした。
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 19:37:55.26 ID:xiRyYZ1w0
親父が引き金とか
287 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 19:38:38.30 ID:u3b+2lCf0
頭を抱えてこみ、座り込んでいた俺を見つけて
「お兄ちゃん!!どうしたの!?」
まいがバケツをその場に置いて走ってきた。
「え?…い、いや…なんでもない」
かろうじて声を出す。さっき程の痛みは引いていたが、まだ相当ズキズキする。
「なんでもないって!頭抱えてたし…」
「いや、ははっとにかくさっさと掃除しようぜ?
こ、この分だと雑巾で水ぶきするだけ…でじゅ、十分みたい、だ。」
「ただ、後ろ側はお前がやってくれ。俺は前をする」
「え?どういうこと……あっ!」
妹がはっとした表情になる。
「―――――――――!!ま、まさか…お、お兄ちゃん…」
何かしばらく悩んでいる顔つきになったと思ったら
今までの表情が嘘のようにいきなり普通のいつも通り、俺に見せてる笑顔で。
「オ、オッケー!!とりあえず!さっさと終わらせちゃお!!」
そう言って置いていたバケツを取りに行った。
それから俺たちは5分ぐらいでお墓を拭き終わり、
またバスでマンションまで戻ってきた。
俺はさっきの激痛からずっと頭の中から痛いほど耳鳴りがして何もしゃべれなかった。
まいも、何か考えている様で何もしゃべらなかった。
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 19:39:49.24 ID:xiRyYZ1w0
これって今日で本当に終わるのかね・・・
>>288 終わらせてみせる!
じっちゃんの名にかけて!
なんか・・・ごめん
290 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 19:49:39.50 ID:u3b+2lCf0
マンションにつく。俺の部屋の鍵を開けるときに隣の部屋をふと見た。
…グォ、いてえ…な、なんでだよ。と、隣の部屋のドア見た…ぐらい…で。
また強烈な頭痛が俺を襲った。
なんとか表情には出さず普通に部屋に入ると、
ベッドにすぐにねっ転がった。
横を見ると、そのには俺をいつになく真剣なまなざしで見つめている
何かを、決意した様な表情のまいがいた。
その表情を見た瞬間。いやな胸騒ぎがした。
「あ、あの…お前も、ソファーにでも座って休んでな。つ、疲れたろ?
テレビでも見て」
「今日お墓に行ったわよね。」
今までにないぐらい切なげに言う。
「あ、ああ…今それから帰って来たんじゃないか。な、何言ってんだ?」
「お墓洗ったわよね」
「ああ」
「私、お墓の裏側を洗ったわ。」
「あ、ああ」
心臓の鼓動が嫌でも早くなっていく…
291 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 19:51:05.69 ID:u3b+2lCf0
「お兄ちゃん、掃除を始めてから…1回も裏側を見なかったわよね。」
別に意図的に見なかったわけじゃなかった…気がするんだが。
「あそこにはお母さんの名前が刻まれていた。」
「あっああ。分かってるさ。」
そこで俺は混乱し始めていた。頭の中の脳細胞全体が悲鳴をあげていた。
そ、そうだ。なんで俺の頭痛が始まったんだ!?
いつもは頭痛が起きてもすぐに治るから、
そのきっかけなるものを無視してしまっていた。でも今日は今も痛い。
――――――!!
百面相をしながら必死に頭を巡らす…頭痛もひどくなってくる…。
そんな中俺は、まいを見た。
292 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:00:37.26 ID:u3b+2lCf0
まいは、今までに見せた事のないような暗い顔をしていた。
そして、はっきりと俺に聞こえる様に言った。
「あそこには、お、お母さんの他にも…も、もう一つ、名前が刻まれてるの…」
ズキッ!
「う、うお…」
俺は、気がつけば
さっき墓地で感じた尋常じゃない痛みにまた襲われていることに気づいた。
「あそこには…あそこには…」
妹の顔がみるみるうちに泣き顔に変わっていく。
そうだ、あそこにはもう一つ何か刻まれていた。
頭痛がひどくなっていく。
や、やめてくれ…言うな!まい!!
俺は無意識のうちに、まいの言葉を聞きたくないとでもいう様に耳をふさいでいた。
293 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:01:47.38 ID:u3b+2lCf0
まいは―――決意したように言った。
「あそこには―――――――お父さんの名前も、刻まれてるの。」
お父さん。―――――親父…。
あ、ああ…あああ……ああああああああああああ!!
その瞬間頭の中で渦巻いていた何かが解放された。
「う、うおおおおおおおお」
様々な記憶が映像となって、俺の頭の中で溢れ始めた。
見たくない!見たくない!忘れさせてくれ!
そう心から思ったが、もうとまらない
「ああああああ」
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」
妹が俺を支えようと駆け寄る。
「あ、ああああああああああああああああああああああ!!!」
俺はベッドに突っ伏したまま頭を抱えていた。
あ、血圧が ∵・( ゚д゚)・∵ ブバァー
295 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:08:00.65 ID:u3b+2lCf0
記憶の怒涛の集中砲火が終わったのは10秒ぐらいだったか。
まいの顔を見る。泣きはらした顔で俺に抱きついている。
「うう……大丈夫?おにいちゃん…ごめん。ごめんね…」
そう言うまいの顔をいとおしいと感じた。抱きしめた。
「ひゃっ!な、なに?」
まいが目を見開いて固まる。
そんなまいに言う。
296 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:08:10.85 ID:u3b+2lCf0
「おい、いつからお前俺の事お兄ちゃんって呼ぶようになったんだよ。」
「え?」
「兄貴だろ?馬鹿兄貴ってしょっちゅう言ってたじゃねえか。」
「―――――――――――ッ!!?」
まいの眼が大きく見開かれる。
「あ、…あ、に、…き?」
「ああ。」
久しぶりに聞いたな。兄貴って…
そう思いながらまいの目をしっかりと見つめながら言う。
「―――――思い出したんだ。全部。」
そうだ、俺はあの日階段から落ちたんじゃなかった。
あの時、俺は―――――――
297 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:08:35.90 ID:u3b+2lCf0
風呂入ってきます。すいません、保守お願いします。
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 20:14:27.51 ID:xiRyYZ1w0
さーって来週の兄妹SSは〜?
299 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:19:57.22 ID:u3b+2lCf0
そっこー入ってきたw
じゃあ再開します。
10時には終わらせたいですね。
300 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:22:43.28 ID:u3b+2lCf0
上野と別れたあと公園へと一目散で駆けつける。
真ん中の電灯の下に親父が立っていた。
「遅かったじゃねえか」
「どういうつもりだ!こんな時間に呼びだして!」
語気を荒げて言う。しかし親父は昔と同じ口調で続ける。
「本当は来なくてよかったんだがな、
いや正確には来てほしくなかったというべきか。」
「は?自分で呼びだしといてなんだよ!!」
「いや、彼には私が呼びだせと言ったんだ。君をね」
後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえた。
ここ3日ほど聞いていなかったが毎日顔を合わせていたんだ。
すぐに声の主が誰だか分かった。
俺は後ろを向いてつぶやいた。
「……長谷川さん。」
301 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:25:39.15 ID:u3b+2lCf0
長谷川さんは今まで俺の知っているどの顔も見せずそこに立っていた。
憎しみを必死に隠して無理に笑顔を浮かべているという感じだ。
「そうだ。俺が呼んだんだ。お前の親父をつかってな。」
「どういう事だ。」
もうこの人に敬語を使うのは俺の中で選択肢としてなくなっていた。
長谷川さん…いや、長谷川はクククとヒクついきながら言った。
「なーに、お前は社長に俺の事についていろいろ言われてたみたいじゃねえか。
それが全部事実だっただけだ。」
「で、でもあれは昔の話だったんじゃねえのかよ!?」
「は?ばーか。
あの会社に就職したのは裏で動きやすくする為表の顔が必要だったからだ。
へたすりゃ何十億の儲けがでるぼろい商売だ。
2、3年刑務所に入る以上の価値がある。やめられるわけねえだろうが」
「――――ッ!こ、この野郎ぉ」
俺は今までの長谷川の上司としての顔が完全に無くなった長谷川を見て、
絶望感と怒りで頭がおかしくなりそうだった。
そんな俺をにやにやしながら見ながら長谷川は淡々と言った。
「は!俺はお前らに優しく指導してやってる間も
ずっと仕事なんてしてなかったんだよ。そうさ!
そこにいるお前の親父と一緒に着々と次の取引の準備をしてたんだよ!!」
――――――ッ!?
はっとして後ろを振り向く。親父が下を向いて立っていた。
俺は信じられず、おやじに言った。
「お、おい」
「………」
親父は何も答えず下を向いたままだ。
長谷川が後ろで続ける。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 20:28:55.17 ID:vfK34aP90
最初のスレからずっと見てますwktk
303 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:29:46.18 ID:u3b+2lCf0
「そうさ!俺とお前の親父は共犯者だ!
前からずっとドラッグの横流しで食ってた。
でもある時お前の親父がヘマしゃーがってな。
サツに捕まりそうになった。だから俺は当然そいつに制裁を下した。」
「それが、リストラってわけか…」
「ああそうさ!辞めさせてやったよ。俺のノルマを全部押しつけてな!
くくっ、意外とあっさり辞めやがったよそこのゴミは。で
もせっかく今までのドラッグの横流し経路をこいつのせいでつぶしたくなかった。
だから俺が居場所を与えてやったってわけだ。」
「居場所?」
「そうだ。そいつは会社員だってお前らに言ってねえか?ホントは違う!
ヤクの購入ルートを割り出し、取引が安全かどうかを調べるって作業をしてたんだよ!
ははっまぁ給料は普通の会社員以上のものを与えてやってたから生活に不便はなかっただろうけどな」
「ど、どういう事だ。」
頭が混乱してきた俺に長谷川はさらにたたみかけるように喋る。
「頭悪いなおめー、お前の親父は毎日毎日死ぬか生きるかの作業をしてたんだよ!
今回もヤクを運ぶルートが安全かどうか確かめるために
こいつにヤクを持たせて歩かせてたんだ。お前ら家族には出張と言ってたらしいがな。
…まぁそのルートは失敗だったな。こいつと一緒に行った仲間は国境警備隊に銃殺された。
こいつは命からがら逃げかえって来たってわけだ。くくく…」
「お、おやじ…てめえ!ほんとなのかよ!!」
俺はすでに信じられないような出来事を聞かされて混乱の絶頂にあった。
なんとかどちらかの確証が欲しくて親父に問い詰める
304 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:35:12.00 ID:u3b+2lCf0
「……」
「おい!なんとか言いやがれ!」
「………事実だ。俺は犯罪者だ。」
「―――――――――ッ!!」
なんと言っていいか、わからなかった。
俺の中で何とかギリギリ保てていた理性が音をたてて崩れていった。
「この馬鹿野郎!」
「ッグ!」
生まれて初めて力いっぱい親父を殴った。
何故か親父は抵抗せず俺に殴られた。
その場に倒れた親父を見るのがなんだか辛くなって長谷川と再び対峙する。
「なんで俺を呼んだ。要件をいえ。」
「は?なんだその態度。それが上司に対する態度かよ?ひゃはは。」
「お前はもう上司でもなんでもねぇ!ただの犯罪者だ!」
激昂しながらそうはっきりと言った俺の言葉に
長谷川のこめかみがぴくぴくと動くのが分かった。
「ほぅ…」
「そうだ!お前はもうただの犯罪者だ!早く捕まりやがれこのカス野郎――ッグ!」
そう言った時だった。
俺の目の前にいきなり詰め寄ってきた長谷川は俺の顔をその拳で殴打した。
俺は派手にふっとんだ。
長谷川は俺よりも体が小さい。その体のどこにこんな力があったのか分らない。
そう思うほど長谷川のパンチは強烈だった。
口の中に血の味がする。口の中を切ったか鼻血が出たかしたらしい。
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 20:37:11.46 ID:1D9lIZvw0
(^ω^ )
_( ⊂ i
. └ ー-J テクテク....
306 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:38:37.71 ID:u3b+2lCf0
「ぎゃあぎゃあうるせえんだよ!クソガキが!
てめーの親父には恨みがあるからな。
会社の名義と偽って俺名義マンションをお前に貸し与えて
てめーを会社でイジリ倒し、辞めさせ、
マンションの家賃をぶん取って酒代にでもしてやるつもりだったのによぉ!!
お前は人一倍仕事ができるときゃーがる。
いっつもイライラしっぱなしだったぜ!
だからプロジェクトの直前で疲れているだろうお前に、
さらに俺の仕事をさせる為に一芝居買って出たってわけだ!
ひゃはっお前が倒れたって聞いた時は心底喜んだぜ。早く死ねってなぁ!!」
「げぼっグハ!」
倒れたおれの腹を蹴り続けながら長谷川は続ける。
「死ななくて残念でしょうがなかったが、
当然プロジェクトは失敗!
お前は責任者として会社を辞めさせられれば俺はもう万々歳だった。
…が、社長のあのジジイに救急車の件を知られていたのは誤算だった。
社長がお前と話しているとき俺は扉の向こうに一人でいたんだ。
全部聴き終えたときの俺の落胆具合ったらねぇぜ。
お前はリストラされないどころか昇進しそうにさえなってた。
それから一週間で仕事に区切りをつけて辞めてやったさ!
こうしてお前をぶちのめす事を夢見ながらな!!」
「グゥ…お、俺が何をした。」
何とかギリギリの状態から声をだした。
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 20:41:01.92 ID:eMkf2ab70
さる
ほ
309 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:43:06.89 ID:u3b+2lCf0
「はっ!お前自身に最初はそこまで恨みはなかったさ。
でもあのクソ野郎の息子だからな。
とりあえず会社を辞めされられればそれで満足するつもりだった。
でもお前はまじめすぎた。
目障りなぐらい2年でめきめき成長し、頭角を現してきた。
正直そこの馬鹿の息子だからな。そんな風になるなんて想像もしてなかった。
正直驚いたさ。そっからだ!
お前が俺に信頼しているみたいな感じで話しかけてくる度、虫唾が走り始めたのはな!
恨むならお前の才能と親父を恨むんだなガキ!!」
「ッッぐああ!」
310 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:43:32.69 ID:u3b+2lCf0
そう言終わった長谷川は俺の右足を猛烈な勢いで曲げて言った。
普段経験した事のない痛みに俺はもう何も考えられなくなっていた。
「ぐ、おおお、あああああああああ」
「ふん、苦しめ苦しめ!
お前の親父はたすけちゃくれねぇぞ!?
ははっ手を出したらお前の妹…名前は忘れたがそいつをブチ殺すと言ってあるからなぁ!」
「―――――ッ!?」
俺は目を見開いて長谷川の方を見る。
「ははっなーに驚いてんだ!!
お前に妹が、つまりあいつに娘がいる事ぐらいとっく調べはついてた!」
そう言いながら足をどんどん捻じ曲げていく。
ボキッ
「―――――――!!ぐ、ぐあああああ!!」
長谷川がおれの足から手を話した。
あらぬ方向へ曲がったまま俺の右足は、動かなくなっていた。
311 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:47:34.08 ID:u3b+2lCf0
ガチャ
痛みに悶絶している俺の頭上で、長谷川が何かを用意したらしい。
かすかに体を持ち上げて長谷川の方向を向いた瞬間。
「…う!」
俺の目の前に拳銃の銃口が光っていた。
「けっ!意識を失わないとはたいしたガキだな。
まっ!これで永遠に目が覚める事はねえがな…は!!」
トリガーを引き上げながら長谷川が残酷な笑みを浮かべる。
「弾は2発しか持ってきてないから的確に狙わなきゃな。
くくく…まぁ楽しかったぜ?いろいろとよぉ!?
……じゃあな!クソガキ!!」
殺される。ただただその意識だけが俺のすべてを支配していた。
全身から汗が噴き出していた。
動こうにも動けない。死刑囚にでもなった気分だ。
長谷川が人差し指に力を込めていく。
ドン!!
一発の銃声が俺に向けて放たれた。
が、それは別の人物の肩を貫通した。
親父だった。
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 20:48:18.76 ID:vfK34aP90
(´;ω;`)ウッ…
313 :
蝋燭 ◆XXXXXXXXog :2008/04/29(火) 20:48:30.97 ID:slRnrIV40 BE:1330737067-2BP(800)
γ
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( _ ,、'"  ̄
`ー--─'"
あれっ?なんか目から赤い液体が・・・
315 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:52:24.35 ID:u3b+2lCf0
「お、おや…じ…?」
「チィ!!…おらぁ!どけ!このカス野郎がぁ!」
長谷川が親父の後頭部を思いっきり殴る。
親父は横にこけたがすぐに立ち上がり言う。
「おい…約束が違うぞ。」
「はぁあ?何の事だぁ!?ひゃはっ!!」
「お前はここに息子を連れてきて憂さを晴らしたら
もう妹をどうこうしようとはしないと言ったはずだ!!!」
今まで何もしゃべっていないのに
よくこんな大きな声がすぐに出せるなというレベルの
凄まじくドスの聞いた声で親父は長谷川に言った。
長谷川は平然とした様子で
「は?だから今から憂さを晴らすんじゃねえか!
このガキをブチ殺して憂さ晴らし完了だ。それを邪魔するってのか!?あ?」
317 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:53:24.12 ID:u3b+2lCf0
長谷川はそう言って親父の襟元をつかんだ。するとその瞬間
親父は長谷川を思いっきり殴った。
「ぐぉ!」
長谷川の体が吹っ飛ぶ。
「おらぁ!!何すんだテメー!!!」
長谷川が親父の額に銃を向ける。
「お前から先に殺してやろうかぁ!?」
すると親父は落ち着き払った声で俺にも話しかけるような感じでしゃべり始めた。
「もう俺はもう後悔してんだ。こいつには許してもらうつもりはない。
それだけの事をやってきた。だから…それはいい。
でもな、後悔した以上!…もうこれ以上迷惑はかけたくねえんだよ。」
「…ガキを目の前で殺されそうになって助けねえ親が!!どこにいるんだ!!!!!!」
最後は絶叫するように言って長谷川の前に立ちはだかる。
親父ぃ
319 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:56:35.96 ID:u3b+2lCf0
「くくくくく…ひゃっはははははぁ!!!!」
長谷川はひとりで爆笑している。
「今更親気取りか!笑わせる!!
まぁお前はもう用済みだしな。どのみちここでバラすつもりだった。
もう1発しかねぇからな…拳銃で殺すのはお前にしてやるよ。
そこのガキは…後でゆっくりと、くくく…殴り殺してやるぜぇぇ!!」
「ふん、そんな事をしている時間はないようだが?」
「あ?」
「聞こえてくるだろ?パトカーの音が」
「―――――――ッ!、チィッ!!」
確かに耳をすませば公園の外の方からパトカーのサイレンが鳴っていた。
どんどん大きくなってきている。
「こんだけ大騒ぎしてりゃあな、
近所の住民が通報でもしたんだろうよ。
ここで俺とこいつを殺せばお前のブタ箱行きはほぼ確定だ。」
長谷川は本当に気付かなかったらしい。
銃口を親父から外し、うろうろしながら動揺が顔に出ている。
が、しかし…すぐに表情をもとに戻し止まる。
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 20:58:20.89 ID:xiRyYZ1w0
俺は親父を信じていたぜ・・・・・
321 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 20:59:44.62 ID:u3b+2lCf0
「ふ、ふん!!あと5分は来ねえだろ!
そのうちにお前だけでも殺してここから逃げれば大丈夫だ!
裏に仲間の車が停めてある。」
そう言ってひゃははと笑った。
再び親父に銃口をむける。
「―――――。」
不意に親父が俺の方を向いて話しかけてきた。
昔の、優しい親父の声だった。
「俺はお前に許してもらうつもりはない。
ただ妹の誤解はといておいた。あいつは全部知っている。」
「!?」
「あいつを…幸せにしてやれ。こんな親父で…悪かったな。」
「ひゃっはっはぁ!!!さっさとしなくちゃな
…じゃあなぁ!!、カス野郎!!!」
ドン!
「―――――――――――ッ!!!」
俺の目の前で親父の額にに穴が開いた。即死だった。
「あ、ああ」目の前で親父が倒れた。
「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
322 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:03:01.15 ID:u3b+2lCf0
もう我を忘れていた。長谷川が大笑いをしながら近づいてくる。
「ひゃっはあああ!死んだ!死んだぞ!!
あとはお前が死ねばいいんだ!ガキが!!!」
そう言って俺の頭を何度も足蹴にする。
「ほらっ!また脳出血とか起こして死んじまえ!!」
「あああああああああ」
それしか言えずに何度も頭を蹴られる。
死ぬほどの痛みが俺を襲っていたがその時は不思議と感覚がなくなっていた。
しばらくして俺が動かなくなったのを確認した長谷川は
「くくく…最高だ。」と言いながら背を向けた。
その瞬間―――――。
「う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
「ぐっ!なに!?」
俺は左足で長谷川の左足を思いっきりはじいた。
長谷川が倒れた所で馬乗りになり、長谷川の顔を殴打し続ける。
「おおおおおおおおおおおおおおお」
「ちょ!ぐ!ま、まてゴフッ!や、やめッグ!」
「お前がああああ!!
お前さえいなければあああああああああああああああああ」
そんな事を言ってたような気がする。
長谷川が気絶したあともしばらく殴り続けた俺は
ようやく長谷川が気絶したのに気づき、
そのまま…意識を失った。
323 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:06:35.02 ID:u3b+2lCf0
「思い出したんだ。俺はあの公園で長谷川を殴ったあと、意識をうしなった。」
まいの頭をなでながら話す。
「そう。それで……病院で目が覚めたのよ。」
まいは俺の胸に顔をうずめながら小声で答えた。
俺はまいを離し、ベッドの隣同士に腰掛けて話を続ける。
「俺、まったく覚えてなかった。長谷川の事も親父の事も…お前の事まで…存在自体を」
「病院でしゃべってて分かったわ。本当に驚いた。
お医者さんが言うには精神的に負荷がかかりすぎて兄貴の脳が
自らを守る為に記憶を封じ込めたんじゃないかって」
もうまいは、兄貴と呼んでいた。
「そ、そうか。でも、なんで急に思いだしたんだ?―――あっ!」
俺は感づいた。まいもうなずく。
お墓参りだ。
「多分親父の名前を見てから…」
「私もそう思って、あそこでお父さんの事を言おうとしたんだけど
また倒れられたら困るから、ここに帰ってから言う事にしたんだ。」
「それで思い出したんだ、多分そういう事だな。」
その時目を細めて俺を見ながら妹が
324 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:12:23.10 ID:u3b+2lCf0
「本当に、思い出してくれてよかった…
お医者さんに無理に思い出させるために
あの日の事については離すのはよくない。隠して生活した方がいいって、言われて
わ、わたし…兄貴が自分で思い出すのに賭けるしかなくて…」
と震える声で言った。涙がぽろぽろと零れ、俺の手に落ちた。
急激にいとおしくなった。こんなに心配してくれていたんだ。
「ごめんよ。心配かけちゃったな。」
「うう……」
まいの頭をゆっくりなでる。
「う、うう……ほ、ほんとに…思い出してくれて、良かったああ…」
そう言って泣き崩れてしまった。
その様子を見ながら俺はすぐに聞きたい事が思いついたが…それを今のまいに聞くのは
酷な気がした。もしかしたら目黒達が隠してくれているかもしれない。
とにかく、目黒に聞いてみよう。
そう思った俺は泣きじゃくっているまいに
「ちょっとここで休んでな。目黒とかに連絡する。」
そう告げ、ベッドに転がした。
「う…ううっ…」
そう言いながらまいは布団の中にもぐりこんだ。
ベッドから起き上がり、俺はすぐに目黒に電話を入れた。
325 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:14:14.41 ID:u3b+2lCf0
「はい、もしもし。」
「目黒か?」
「おう!どうしたよ部長!何か用か?」
明るい声だ。
「俺、あの日の事…思い出したんだ。」
「なにをだよ!あの日の事……って、…え!?」
「ああ、あの日の事すべて思い出した。」
「ほ、ホントなのか!?」
「ああ、母親の墓参りに行ってさ、そこで親父の名前があって、それが引き金になったみたいだ。」
「そ、そうかぁ!!よかったなぁ!本当に良かった!」
目黒は心底うれしいといった声で俺の記憶復活を祝ってくれた。
でも俺はまだ全部を知ったわけではない。
「なぁ…目黒。」
声のトーンを真剣なそれに変える。
「ははは…あ、ああ。それでどうしたんだ?」
向こうも合せてくれる。
「俺が意識を失ってから4日間の事について教えてくれ。」
「あ、ああ。あれから――――」
目黒はゆっくりと正確な情報を教えてくれた。
326 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:18:41.17 ID:u3b+2lCf0
あの時俺が意識を失ったあと、警察が5,6台のパトカーで駆けつけたらしい。
そして意識のない俺と死んだ親父、気絶している長谷川を見つけて全員を病院に運んだ。
親父はもうその時には息絶えていた、が一応病院で御臨終みたいな事として処理されたらしい。
長谷川は病院で意識を取り戻した後、警察の事情聴取に対して一切口を開かなかったらしいが、
なんでも社長の調査のおかげで、ついに長谷川の悪事の言い逃れのできない証拠を見つけられたらしく、
それを警察が言うと長谷川は観念したようにうなだれたという。
なんでも俺達の進めていたプロジェクトも、長谷川の裏の仕事を会社ぐるみでやりやすくする事が目的だったことが判明して、
取引先の幹部も長谷川に関連する人物は全員逮捕されたらしい。
とにかく当分長谷川は暗い刑務所の中で過ごすことになりそうという話だった。
親父の葬式は俺の意識がないうちに行われた。
何故かはわからないがまいがそう懇願したらしい。
これはあとで聞いてみないとな。
そこまでを一気にしゃべってくれた目黒に感謝を述べる。
「そうか。なるほどな…だいたい分かった。感謝するよ。」
「いやいや、知りたいのは当然だからな。
でもお前が記憶喪失したって妹さんから聞いた時はわが耳を疑ったぜ。
今まで会ったことないからなそういう人に」
「ははっ俺だってねえよ!」
「だろ?」
目黒がいつもの調子で笑う。
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 21:21:08.64 ID:Qmw3p7cm0
さる
328 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:22:03.51 ID:u3b+2lCf0
「でもお前、妹さんにはホントに感謝しなくちゃいけないぞ?
あんなに取り乱しながらも俺達事件の事を知っているもの全員に
「兄貴は記憶を失っているのでその事には触れずに付き合って下さい」
なんてひとりひとりお願いするなんてあんまり出来ることじゃねえよ。
お前が本当に心配だったんだな。」
「え?あいつそんな事してたのか?」
「そうさ!お前の親父さんのお葬式で俺も頼まれたよ。」
そんな事してくれてたのか…
「ああ、分かったよ。今から妹とも話すからそんとき礼言っとく。」
「ああ!そのほうがいいぜ!俺は今から会社の奴ら、とくに社長は責任感じてたからな!
真っ先にだ!お前の記憶が戻った事を伝えてくる。とりあえず、今日はゆっくり休むんだぞ?」
「ああ、分かってるよ。ありがとう、じゃな」
「ああ!!」
俺達はお互い笑い合って電話を切る。
布団に戻り座ると後ろからつつかれた。
まいが顔の上半分だけを出して起きている。
「目黒さん…だっけ?どうだった?」
小声でつぶやくように尋ねる。
目はまだ真っ赤に腫れている
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 21:31:24.40 ID:vfK34aP90
フヒヒ
長谷川死刑だな
俺が認める
331 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:34:57.90 ID:u3b+2lCf0
「ああ、いろいろ聞いたよ。大変だったみたいだな。」
「うん。ホントにいろいろあったよ。
上野さんなんか兄貴の事を知った時私よりも号泣してたんだから。」
「ああそうか!上野もお前の見張り役として来てもらったんだな」
当然のようにまいの事を思い出したと同時に上野の事も思い出していた。
「記憶が無くなってるって聞いた時もまた泣いてた。」
そういえば病院に見舞いにはこなかったな。
そう思ってまいに聞いてみる。
「でも上野お見舞いとか来なかったよな。」
「当然でしょ!?兄貴はあの子の事忘れてたでしょ!私の事も忘れてたんだから。」
呆れた顔で言われた。
あぁ…そうだった。
もうすべて思い出した安心感から俺はド忘れしていた。ついさっきまで上野の事も忘れて
まいの事もまいがしゃべった内容でインプットしてたんだった。
確認のために聞いてみる。
「まい、お前の言ってたその…俺の義理の妹だったっていう設定は…お前が考えたのか?」
俺達は本当に血が繋がってない
その事実をまいは知っていてそうしたのだろうか…
でもそんな俺の心配は杞憂に終わった。
「え?あははっ。何言ってんのよ!私があんなの思いつくわけないでしょ!
お医者さんと打ち合わせして決めたのよ。私達は本当は血が繋がってるんだからそんな発想私からは出ないって!!」
「そ、そうだよな。あはは…」
良かった。まいは…まだ俺達が血が繋がっていない事を知らずにいるんだ。
その安心感から俺はついニヤニヤ笑ってしまっていた。
上野さん出番無し?
あ、話題に出たww
334 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:39:15.66 ID:u3b+2lCf0
「なに変な顔してんのよ!?馬鹿兄貴!」
妹が変な目で俺を見てきた。
「ん?なにが?」
そう言えば馬鹿兄貴って久々に言われたな、はは。
そんな事を思いながら質問に質問で返す。
すると、まいは俺の予想外の質問でさらに応戦してきた。
「そういえばさ…上野さんって兄貴の事好きなんじゃないの?
兄貴…告白されたりしたの?昔…」
「は、はぁ!?なんだよ急に!あはは!そんな事あるわけねぇだろ。」
思わず笑ってしまった。
昔から仲がいいだけの関係だろうしな。そんな事を言う妹がおかしかった。
何故か憮然とした表情で妹はさらに続ける。
「でも!…兄貴はなんとも思ってないの?」
「いやそりゃ友達としては好きだけどさ。
そういう好きであって恋愛感情は持ってねえよ。
第一お前の友達だろうが。手出す気になれないし。」
普通に思っていることを口にする。
「ふ、ふーん。そ、そう!ま、まぁそれはそうよね
友達だもんね。第一ホントにそんな感情抱いてたらいやだし!!」
「なんだそりゃ。んじゃ聞くなよ」
「ふふ。ま、まあいいじゃん。」
何故かそう言って布団をかぶってしまった。
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 21:39:19.79 ID:9kmcXqDeO
親父が、まいに話した。
336 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:45:46.40 ID:u3b+2lCf0
結構しゃべりやすい雰囲気になったと感じた俺は
目黒との会話で疑問に思っていた事をまいに聞いてみた。
「なぁ…なんで親父の葬式すぐする様に取り計らったんだ?」
布団の中でまいがビクッと体を震わせたのが分かった。
布団から出てきて言う。何故かいきなり涙声なのには動揺した。
か、軽い気持ちで言ったんだけど…
「だ、だって…」
「だって?」
「あ、兄貴はお父さんの事を憎んでるんでしょ!?」
ああ、そういう事か…
まいは俺が親父にふだんから暴力をふるっていると聞かされていた。
んでまぁ当然俺が親父を恨んでると思ってる。
なら俺が目覚める間に葬式等を済ませておかないと
俺が葬式で何かしら騒ぎでも起こしかねないとか思ったんだ。
ちょっと変だがだいたいこんなとこだろうと考えた俺は、
すぐにそれがまったくの勘違いである事に気づいた。
まいはそう言った後、付け加えたんだ。
「だ、だって!兄貴はいっつもお父さんに殴られたりしてたんだから!!」
「―――――――ッ!?」
俺はその発言で固まった。
まいは…知っている?
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 21:47:06.46 ID:vfK34aP90
知ったにしては態度の変化が薄いな
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 21:49:34.81 ID:xiRyYZ1w0
親父が誤解を解いたって発言は思い出してないの?
339 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:49:34.95 ID:u3b+2lCf0
その時、俺の脳裏に親父の死に際の言葉が急速に蘇ってきた。
「ただ妹の誤解はといておいた。あいつは全部知っている。」
そう言っていた。
伝えたんだ。全部。固まりつつそう確信した俺に
まいはさらに話し続ける。
「前に兄貴にいきなり抱きついちゃったことがあったでしょ?」
記憶の糸をたどる。
長谷川が会社をやめてすぐの頃にそんな事があった気がする。
「ああ。」
「その日のお昼にお父さんから電話があったの。」
そういうまいの顔は苦しそうだ。
「お父さん、ずっと私を騙してたって言ってた。
何の事だか全然わかんなかったから聞いたらお父さんと…兄貴の事だった。
俺はいっつもアイツに殴られていたとお前に言っていたがそれが逆で、
あいつを俺がいっつも殴っていたんだ。
母さんが死んでからはあいつにお金をやってもなかった。って」
そこで区切って俺を見るまいの顔は涙でぐちゃぐちゃだった。
近くにおいてあったティッシュで拭いてやる。
可愛い顔が台無しだ。とか思った。
俺がティッシュを顔に当ててやるとまいは
「ひゃっっ」と言って
ビクついたが
「顔拭いてやるからじっとしてな。」
と言うとありがと、と短く言い素直に従った。
綺麗になったまいはさらに続けた。
兄は妹とくっついてほしいな
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 21:52:58.65 ID:xiRyYZ1w0
血が繋がってない事はいつ伝えるんだろうか
342 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 21:55:59.57 ID:u3b+2lCf0
「お父さん、長谷川って人と悪い事をしているって言ってた。
それで兄貴が長谷川って人の標的になったという事を知った時に、急に後悔したんだって。
今まで俺は実の息子になんて事をしてたんだって言ってた。」
「おかしな話だな。」
意味がわからない。
なんで親父がそこまで気づくのにそんなに時間を要したのか全然理解できなかった。
そんな俺の気持を察したのか妹が言った。
「なんか今までお父さん長谷川さんに脅されてたらしいよ?
仕事に失敗したら兄貴を殺すとかなんとか…いっつも言われてたみたい。」
「!?」
「それで毎日を過ごすうちに、だんだん兄貴の事が重荷になってきて…当たるようになってた。
とか言ってた気がする。詳しくは覚えてないけど…」
「……」
なるほどな、
ガキの頃に「お前がいるから」という言葉を何回か浴びせられながら殴られてた記憶がある。
親父は脅されて最初は俺の事を気遣ってくれていた。
けどそれに疲れたってことか。
んで俺が本格的に長谷川の標的になった時に父親としての何かが再び芽生えた。
は!冗談じゃない!わけわかんねぇぞ親父。
推測でしかないけど。そこまで考えた俺は
変なイライラが溜まりつつも、とりあえず自分を納得させようと努力した。
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 21:56:02.24 ID:B9DgF6sgO
支援
344 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:00:01.87 ID:u3b+2lCf0
「それで?他には何か言われたか?」
とりあえずまいの話を最後まで聞くことにする。
まいは俺の目をしっかりと見つめながら答えていく。
それから親父は罪滅ぼしに俺を事件の関係者にはしないように、
長谷川と行動していたと言われたという事。
金は真面目に働いた時の分を残してあるから使えと言われたという事。
そこまで簡単に話した後、まいは黙り込んでしまった。
話が終わったという感じでもない。なにか言うのを迷っている様だったので
話しやすいように助け舟を出してやる。
「今更あいつが何を言ってたか聞いても俺は何にも思わないよ。
何か言いたいことがまだあるんなら言ってみな?」
ホントは今のところ親父の事は許せていなかったが、そう言った。
なんとか助け舟となったようだ。
まいは再び目に涙を浮かべて話し始めた。
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:02:30.91 ID:B9DgF6sgO
朝霧麻衣
もっとペース上がらないの?
ペース上げたら猿になるよ
348 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:05:07.17 ID:u3b+2lCf0
「お、お父さんは私の事も兄貴の事も本当は愛してたんだと思う。
だ、だから隠してて、それが結果的には最悪の方向になっちゃったけど。
お父さん…最後に言ってた。
「あいつがお前にこの事を言わなかったのは、
俺がお前に手を出すのを警戒していたからだろう。
自分だけが犠牲になって解決するのならそれがいいと判断したんだろう。
これからもあいつとは普通に接してやれ。
あいつはお前の事をいつも考えてくれる最高の兄貴だ。俺は…最悪の父親だがな。」って…」
はっ!今までそんな風に思っててくれたんならもう少し優しくしてくれてもよかったんじゃね?
おやじよぉ…
そう漠然と思った。親父がそんな事を言っている姿なんて…想像できなかった。
でもまいの話しぶりから嘘というわけではなさそうだ。
何故か突然、再び…親父の死に際の言葉がフラッシュバックされる。
「あっ」
まいが俺を見て驚いた声をあげる。
「――――え?」
俺は――――――泣いていた。
「あ、あれ?な、なんで泣いてんだ俺。あ、ははっ!おっかしいなぁ。
普通にあっそうぐらいにしか思わな…かった…の、に…」
そう言った俺をまいが優しく抱きしめてくれた。
349 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:11:07.82 ID:u3b+2lCf0
「兄貴、今までごめんね?私全然気づかなくって…
馬鹿兄貴馬鹿兄貴っていっつも罵倒するだけで、
お父さんの話を聞いている時は恨んだりもして…ホント、馬鹿妹だよね。
さ、最低だよね?」
抱きしめつつ俺の頬に触れているまいの頬に涙がつたっているのが分かった。
「今まで本当にごめん。
私の為にいっつも一生懸命だったんだよね?
兄貴は昔のまま…私を大切にしてくれてたのに。
私はいっつも疑ってた。ホントは兄貴は私の事を迷惑に思ってるんじゃないかとか…」
「そんなわけないだろ。お前は大事な大事な俺の妹だよ。」
普段は恥ずかしくて言えない事をその時のおれは平然と言っていた。
「うん。やっとわかった。私は兄貴の事を何も分かろうとしなかった。」
「いや、お前は知らなかっただけだ。
隠していたのは親父の言うとおり俺の独断だからな…
お前が親父に傷つけられないかだけが毎日心配だった。
親父に聞かされて、さんざん悩んだんだろ?
もうそんな事で悩まなくてもいいよ。
お前の馬鹿兄貴が、長年勝手に馬鹿やってたってだけなんだから。」
穏やかに笑い、そう言う。
相変わらず俺も涙を流していた。とまらない。
兄貴のバカ野郎(´;ω;`)
長谷川死ね!
352 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:15:30.21 ID:u3b+2lCf0
俺がそう言った後、
まいはいっそう強く俺を抱きしめて俺の顔を見た。
「う…うう、ご、ごめんね。ごめんね。兄貴。」
「いいんだ。これから2人で頑張っていこう。
それが俺に対しての最大級の恩返しになる。」
妹の顔を見つめながら穏やかに言う。
大粒の涙を流しながらまいは
「うう…あにき…あにきぃ」
ふいにそう言って…俺の顔を自分の顔に近づけていく。
視線が近くで…交錯していく。
「・・・んっ・・・」
妹は突然、俺の唇に自身のやわらかい唇を重ねてきた。
―――――――――ッ!
5秒ぐらいしてゆっくりと話す。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:16:23.91 ID:eMkf2ab70
支援
354 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:17:51.03 ID:u3b+2lCf0
「お、お前…」
「ご、ごめん…」
それだけ言ってうつむく。
顔を真っ赤にしているが体は離そうとしない。
「お、俺たちは兄妹なんだぞ。こ、こういうのは良くないよ。」
そう言う俺に対してまいは―――。
「うん、分かってる…分ってるよ…でもごめん。
今、本当に我慢ができなくなっちゃったの。
兄貴の事を考えたら…どうしちゃったんだろ私。」
そう言ってきた。
こいつは、俺と血が繋がってない事を知らない…はずだ。
「と、とにかくもういいよ。お前の気持は分かった。なんか、嬉しいよ」
ドキマギしつつ答える。明らかに声が裏返っていたが何とか言えた。
まいも
「うん。…ごめんね。」
と言い、ベッドに横になった。そして俺を見ながら
「ねぇ、昔みたいに一緒に寝ない?」
そう言ってきた。
「迷惑?」
「いや、別にいいよ。昔みたいに寝てみるか。たまには」
「うん!!」
そう言って俺たちは一緒のベッドにもぐりこんだ。
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:19:46.09 ID:9kmcXqDeO
や〜らしぃ
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:22:01.54 ID:xiRyYZ1w0
兄妹以上恋人未満
357 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:31:32.66 ID:u3b+2lCf0
これからこいつを守っていけるのは俺だけだ。
精一杯守っていかなくちゃな。
俺の全部をかけてこいつをまもろう。
そう誓いながら隣を見ると…すでにまいはすやすやと寝息を立てている。
その可愛い寝顔を見ながら一言つぶやいた。
「これから…一緒にがんばろうな」
そう言ったあと急激に恥ずかしくなり俺も布団にもぐりこむ。
実はその時妹が起きているのには気づかなかった。
358 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:31:44.08 ID:u3b+2lCf0
―――――――――――――深夜―――――――――――――。
《夜が更けていく、私はずっと目を開けて兄貴を見ていた。
兄貴の可愛い寝顔に向けて、そっとつぶやく。
「兄貴は隠してるつもりだろうけど、
私…私たちがホントは血がつながってないって知ってるんだ…
お父さんに聞いた時には本当にびっくりしたけどね。」
兄貴がさっき
私が兄貴に教えた設定を私が考えたのか?
って聞いてきた時は、本当に焦っちゃった。
お医者さんが提案したって言ったけど。
兄貴の予想通り、ホントは私が提案したんだ。
「びっくりしたけど…なによりうれしかったよ。
だって…ずっと疑問に思ってた事が解決したんだもん。」
そう言って兄貴の鼻先を指でこする。
「フガッ?う、ううん…スースー…」
「ふふっ。なんで実の兄貴の顔を見るたびに、
ドキドキするのかって…ずっと思ってたんだよ?」
兄貴がさっき、寝ていると思っている私に向って言っていた言葉を思い出す。
「ふふ、これから一緒に頑張っていこうね?兄貴…いや、お兄ちゃん♪」
「…大好きだよ。」
私は…そう言って兄貴の隣の布団にもぐりこんだ。
今日はいい夢が見られそうだな…そんな事を思いながら、私は眠りについた。》
エピローグに続く。
359 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:32:36.00 ID:u3b+2lCf0
今からしょぼーいエピローグ投下します。m(_ _)m
360 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:34:12.05 ID:u3b+2lCf0
エピローグ
ジリリリリリリリリ……
毎日午前7時きっかり。
俺は毎日決まった時間に俺を起こすという任務を遂行してくれている相棒に
チョップを叩きこみ目を覚ます。
「あー眠い。」
「また昨日夜遅く帰ってきてたからね。もう少し寝たら?」
「いや、仕事あるしな。起きとくよ。コーヒーくれる?」
「ちょっと待ってて。」
まいが目玉焼きを作ってくれていた。
それにかぶりつきながら新聞を読む。
あの日から毎日俺たちは二人で生活を始めていた。
隣の部屋は俺が記憶を失ってからすぐに解約したらしい。
結局普段の生活になんら変わりはない。
361 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:37:34.40 ID:u3b+2lCf0
記憶が戻ったあと会社に向かうと、部署の皆が祝福モードで出迎えてくれた。
目黒を先頭に5,6人がおれに向って
「よくぞ記憶が戻ってくれました。我らが部長万歳!!bbbbbb」
と言いながら突撃してきた時はさすがにビビったが。
社長も来てくれて、心底喜んでくれた。
「本当に私がもっと早く対処していればこんな事にはならなかったんだよ!
すまなかったと思っている。許してくれ。」
そう頭を下げられてしまった。
本当に社長には感謝してもしきれない程だったので
俺は社長が一番喜ぶであろう返し方で返事をした。
「では社長!誠に身勝手ではありますが、
本当に社長が私に謝罪して下さるというのなら1つ私の願いを聞いては下さいませんか?」
「な、なんだね?もちろんだ!
私に出来ることがあれば何でもしようじゃないか!」
「では、今週末目黒と自分と飲みに行きませんか?」
笑ってそう言うと
「――!!も、もちろんだとも!!行こう!ぜひ行こう!
何なら毎週末でもいいぐらいだよ!!」
と本当に嬉しそうに答えてくれた。
今では結構充実した会社員生活を送っているってもんだ。
そう言えば最近聞いた話だが、目黒と社長はなんと親戚にあたる間柄
らしい。
なるほどね…
いつか社長が俺に
「彼とはちょっとした縁があるんでね。」と言って笑っていたのを思い出した。
362 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:41:07.15 ID:u3b+2lCf0
そういえば上野に記憶が戻った事を伝えた時もすごかった。
記憶が戻った二日後ぐらいの夜
電話で記憶が戻ったと伝えるや否や
上野はなんとパジャマ姿のままで俺の家までとんできたのだ。
扉を開けると
「お兄さん!!うわああああん!」
と泣きながら抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと!上野!?」
「良かったです、ほんとに良かったですぅ。
わ、私があの時無理にでも止めてればこんな事にはならなかったんですよね。」
とか言いながらさんざん自分を責めまくっていたので、
それを慌てて止める。
「い、いやいや!上野にはホントに感謝してるよ。警察も呼んでくれただろ?」
どうやらまいの話では警察を呼んだのはこの上野らしい。
たしかによく考えてみればあそこの公園の近くに家ってほとんどないかった。
それであんなにいいタイミングで警察が来るなんておかしいとは思ってたんだけどな。
これで全部解決した。
「と、とにかく感謝はしてても恨んでるとか
そんなのは全然ねーから!ありがとな。ほんとに」
そう言って上野の頭をなでてやる。
「うう…う…」
上野も俺にしがみついたまま小さくうなづいてくれた。
とりあえず俺の気持は伝わったらしい。
そのすぐ後にめちゃくちゃ怒っているまいに
俺と上野は引き離された
(「も、もう!上野さんも馬鹿兄貴もいつまでそうしてるのよ!」)
なんで怒られたのかは…いまだに謎のままだ。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:42:57.99 ID:eMkf2ab70
さる
364 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:43:24.12 ID:u3b+2lCf0
「ほい!コーヒーお待ち!」
元気よく妹がカップを俺に渡す。
「お!サンキュー。」
「ちょっと!ちゃんと見てとってよ。こぼすわよ!」
ぷくっと頬を膨らませて怒る。
「大丈夫だって!そんなベタな失敗するわけないない」
手をひらひら振って答えてやる。
「嘘だぁ。兄貴ならありえる。」
「なんだそれ。」
「ふふっ」
ご飯を食べて俺はスーツに着替える。
妹もふすまを隔てた近くでで学校の制服に着替えながらふと、言った。
「兄貴。」
「ん?」
「仕事、がんばってね。」
「おう!お前も勉強頑張るんだぞ?
俺と違って大学にはちゃんと行かせてやっからな!」
「ふふっ頑張ります。」
フスマの向こうでガッツポーズをしているらしい。シルエットで分かる。
正直言うとセクロスしてほしい
366 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:46:32.24 ID:u3b+2lCf0
「おいおい、早くスカートとかもはけよ?
まぁお前は俺より後だからいいけどな。
あははっ、一緒に行くとまたいつかみたいにパンツ見られちゃうぞぉ?」
そうニヤけて冗談を言うと…なんとふすまからまいが出てきた。
黒いパンツをまじまじと見てしまった俺は
「ちょ、ちょっとやめろって!」
と動揺まるだしで言ってしまった。
「ふふ、私達兄妹なんだからこんなのどうって事ないでしょ!?」
とか言いつつ顔真っ赤だぞ我が妹よ。
とにかく早々に玄関へと逃げて靴などの準備をする。
まいは着替えに戻っている。
「じゃあそろそろ行くからな〜?」
「はーい。いってらっしゃい…ちょ、ちょっと待って!」
「ん?」
「あ、明日さ、隣町に遊園地がオープンするんだって!
こ、今週末にでも…行ってみない!?」
少しおどおどした声でまいが聞いてくる。
「ああ、そういや目黒が言ってた気がするなぁ」
「ね、ダメ?」
「いいよ!行きたいんだろ?上野とかもつれて行くか!!」
「う、上野さんは週末塾とかあるから忙しいんだって!
だ、だから…二人で行かない?」
しぇん
368 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:50:24.70 ID:u3b+2lCf0
そう言いながら、制服姿になったまいが玄関までやってきた。
ミニスカートを見てついさっきの黒パンツを思い出してしまう。
「ねぇ?どうなの?」
少しほっぺの赤いまいの顔を見ながら応える。
「お、おっけー。二人で行ってみるか!
たまには兄妹水入らずで遊ばないとな!!」
そういうとパァっとまいの顔が輝いた。
「そ、そうよ!
わ、私がつきあってあげるって言ってるんだから、感謝しなさいよ!?」
「誘ってきたのはお前だろうが。ははっんじゃ行ってきます。」
「あ、う、うん!行ってらっしゃい!!」
扉をしめてバス停に向かう。ふと上を見上げると空が青い。
親父の事に関して俺は許す気には結局なれなかった。
やっぱり付き合ってきたほとんどが暴力をふるっている印象しかない。
でも妹を大事に育ててくれた事、それと最後に俺をかばっててくれた事を考えると
やっぱり完全には嫌いになれなかった。
ひとつだけ思う事は
あの時親父が死んだあと長谷川にとてつもない憎悪が湧いたのは
…やっぱり俺自身完全に親父を嫌いにはなれなかったという事なのかもなって事だけだった。
そう思いながらバスを待つ。
上野さんルートは無理か
370 :
1 ◆nvHRXDRbXY :2008/04/29(火) 22:55:49.98 ID:u3b+2lCf0
親父の次にまいの事を考える。
本人は俺の事を兄貴として慕ってくれているみたいだが、
俺は妹の事をたぶん――――好きなんだと思う。
でもそれを妹であるまいに伝えるべきかは分からない。
あいつはまだ俺と血が繋がってる事に気づいてないらしいしな…
このまま生活していって、何かきっかけがあれば言ってみようか…
なーんて考えてたりする。
バスが来た。昇降口に足をかけながら
まぁこれからも妹と一緒にいられればそれでいいかな。
なんて思った。
「さーて、今週も頑張りますか。今週末が楽しみでしょうがないぜ。」
背伸びを一回してバスに乗り込む。
何気ない日常が…輝きを増し続けている。
そう、彼女と一緒にいられるだけで――――俺は…幸せなんだ。
完。
ど、どうでしたでしょうかOTZ俺のこんなくそ長くてアホなSS
にお付き合い頂いて本当に感謝しています。(:_;)
ありがとうございました!!
で、出来れば一言でもいいので感想などももらえればう、嬉しいのですがど、どうでしょうか?
あー。 つかれたw
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:56:09.55 ID:xiRyYZ1w0
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:57:52.68 ID:xiRyYZ1w0
おつかれー!
楽しませてもらいました!!
番外編として
兄が妹に告白→セクロス のシーンがみたいな
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 22:58:20.11 ID:9kmcXqDeO
あーーーー長かった 乙
>>1おつかれ〜完走おめでとう
..◇・。..☆*。
゜゜・*:..。.。★◎@ ○☆。..:*・゜
゜゜・*:..。.。◇@☆*・゜★。。.:*・☆*・。..:*・゜
。..:○★◎☆。∂∇。★◎*・゜゜。◎★
◎☆◇☆。*・.。..☆◎。.:☆◇*.....。
゜゜・*:..。.*・☆◎。__☆◎*・。..:*・゜ ゜
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( ・∀・) ∞
/ つ つ△
〜( ノ
しし'
個人的に妹のパンツ黒なのがよかったww
天鳳は今SPLASHですよ
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:00:04.97 ID:m9tKXRB1O
>>1乙ー
面白かったぜ
でもあまり無理しないようにね!
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:00:44.73 ID:u3b+2lCf0
>>372 ありがとうございます!!^^そう言って頂けたら書いたかいがありますw
>>373 も、もう…キツいっすwww
脳内変換でお願いしますw
>>375 長かったっすねwwwww乙でした!ありがとうございました!!^^
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:02:14.03 ID:eMkf2ab70
乙ーーーーー
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:02:44.08 ID:ysnqzIZJ0
otu
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:02:47.98 ID:u3b+2lCf0
>>375 お!おお!!AAwwwありがとうございます^^
ってよかったのそこだけ!?wwwwwwww
>>376 すいませんでした。スレ汚ししちゃたwあとで行きますw
>>377 はい!^^ありがとうございました!!
長々とお付き合い頂いて嬉しいです。
今回は…ちょっと無理しましたwwwwwww
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:04:16.69 ID:u3b+2lCf0
>>379 ありがとうございます^^
>>380 乙です。読んで頂いてありがとうございました!
^^
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:05:27.07 ID:xiRyYZ1w0
正直言えば
兄妹SSなのだから
もうちょっと兄妹の交流があればよかったなーと
仕事、職場の場面が多かったので
そう思いました
エピローグの後の展開なら完全に兄妹SSですね
・・・この物語はこれで終了ですか?
忘れてた。いちもつ
せめて週末のデートの部分を書い(ry
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:10:41.53 ID:u3b+2lCf0
>>383 うっ…そうですね^^;
交流ですか…確かに前回書いた奴よりも交流の入れ具合が低かったかもOTZ
一応これで終了です。
>>384 う、うーむ。^^;いつか書いて小説スレに投下するってのでいい?
今日はキツいっすw
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:12:57.25 ID:xiRyYZ1w0
>>385 そうですか
まあゆっくり休んでくださいw
次回も期待しています!
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:15:09.53 ID:W21T2Ur30
おいおいおまいら、肝心な部分が抜けてるだろ。
セ ク ロ ス は ど う し た ?
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:18:53.73 ID:hBesl+xk0
なんで2回も誘導するの?
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:21:16.96 ID:u3b+2lCf0
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:23:42.06 ID:xiRyYZ1w0
>>389 レス1個づつ全てセーブポイント
後はご自由に脳内変換するか作者に頼み込んでくださいw
ほんとお疲れ〜
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:25:43.69 ID:u3b+2lCf0
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:25:54.68 ID:vfK34aP90
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:26:28.39 ID:u3b+2lCf0
>>395 実は俺もさっきから背中痛いwwwwww
ありがとう!!乙!
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:30:32.20 ID:u3b+2lCf0
もしよろしければヒマな方。
今回の奴でこの場面が気に行ったとか
この場面はマジでなかったわ。
ってのを教えてもらえませんか?次回の参考にしたいので…
もちろん全部って言われたらそれまで…なんだがw
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:37:37.77 ID:xiRyYZ1w0
次は何処の板で書くつもりですか?
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:39:07.83 ID:u3b+2lCf0
>>398 ?
まだ決めてませんがvipじゃダメっすか?w
んじゃひとつ質問なんだが妹って母親の連れ子だよな?
離婚したときに他人の親父に引き取られるっつーのがよくわからんかった
主人公も血縁関係のない母側に引き取られたし・・・
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:43:19.25 ID:xiRyYZ1w0
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:45:40.45 ID:xiRyYZ1w0
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:49:44.19 ID:vfK34aP90
こりゃもう一回読み込んでこなきゃな
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:53:18.43 ID:u3b+2lCf0
>>400 俺の脳内設定。
父親は経済力があった。一応金を沢山持ってたわけで。
んで母親の方はあんまり余裕はなかった。
だからいざとなればすぐにバイトでもできる主人公(当時17歳)を
親父と住まわせるよりも母親と一緒にした方がお互い生活できるんじゃないかって事
でした。親父は母親に生活の援助をさせる約束はしてましたが
自分はいつ死ぬか分らない仕事を蔭でしている。だからその約束はすぐにでも破られることも
考えて息子の方を母親に残したんだと考えてくれればいいです。
単純に父親はめちゃくちゃ妹が好きだったって考えてくれても全然おkです。
あーあ。確かにミスったかもwwwwwwwwwwwwww
!とか?の後にはスペース入れるとか「」の中の台詞の最後に。は要らないとか
…は……みたいに2回ずつ使う方が良いとか「()」の書き方はどうなんだとか
そんなことばっか思いつく俺はきっとひねくれている
内容についてはまだ序盤しか読んでないんです、すいません
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/29(火) 23:56:30.39 ID:xiRyYZ1w0
1乙ー
純粋に楽しめたありがとう
ただ無理すると主人公みたく体壊すぞぃ
兄妹小説としては兄妹の絡みが少なくて
恋愛、萌え系小説を期待すると上野さんが活きていない
普通の小説が一番近いけど、それだとVIPで需要が満たせない
>>404 ちょっと気になってたぐらいだからミスってほどでもないよ
あとはじめの妹のパンツももちろん黒だよな?ww
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/30(水) 00:01:24.62 ID:waB4wJAu0
>>405 いいんですwそういうのが聞きたかったんです。あなたの言葉を参考に
自分で後で見てみます。w
てか長過ぎたからあんまりそんなの全部にかまってられなかったってのが本音www
もっとゆっくりやりゃよかったwwww
>>406 はいww実は兄貴が妹の事は忘れずに親父と長谷川の事だけ忘れたバージョンも
書いてたんですけどwwやめますわww
>>407 実はさっきから背中痛いしめまいもしてる俺自重www死なない様に祈ってて下さいwwww
ありがとう^^
>>408 題名がダメだったなwwwてか問題山積みっすねOTZどうも!
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。: