ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
長編投下の際の注意

 

・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ?
・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ?
・基本はお題フリーです。しかし、主に恋愛系(特にハルヒ)が人気の様ですよ。フフフ、僕とキョンたんの恋愛話も大歓迎ですよマッガーレ
・当初の題目は「キョン×ハルヒ」結婚ネタ……けど、今はほとんど皆無。別に時事ネタでなくてもいい…気にしないで
・キョン君、過度な性的描写はやめようね〜、タンスにエロビデ隠してるのハルにゃんに言っちゃうよ
・台詞や他者への呼称等、その人物に対する統一性は違和感が生じないように推敲が必須だね。もし不安であるのならば、まとめ等を参照すること。
・1行には全角120文字、1レスには最大30行まで入るけど、全角で2048文字の制限があるから気をつけて欲しいのね。
・要するに気楽に投下してくれ。メモ帳にまとめて投下、ってのがお勧めだな
・次スレは970以降、臨機応変に対応してくれ!無理なら他のヤツらに頼むってのもありだな…すまん!ごゆっくり〜
・スレが立ってから三日過ぎたスレッドは>>1000まで行かなくても落ちる……これは僕にとっても既定事項だ
・自分で投下した長編はなるべく自分で編集してください、わかりましたか?んん…!もうっ!
・それじゃ、さっさと投下しなさいっ! いい? あたしを退屈させたら罰金だからねっ!

DAT保管庫(停滞中)  http://haruhiss.xxxxxxxx.jp/
新DAT保管庫+SS推薦http://vipharuhi.s293.xrea.com/
新まとめサイト      http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/
DATうpろだ        http://www.uploader.jp/home/harussdat/
雑談所(避難所)     http://yy42.60.kg/haruhizatudan/
雑談所携帯用      http://same.u.la/test/p.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:19:36.16 ID:E8zQ/d320
>>2なら>>1が今晩すてきな夢を見れますように
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:20:03.70 ID:C7KtmLnp0
おつ
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:20:05.44 ID:5wCxq2oR0
>>3なら>>1の夢は悪夢になる
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:20:05.58 ID:VP2XZL9G0
=====業務連絡===========

・まとめwikiの管理人さんが忙しいから、せめて長編だけでもSS作者は自分でまとめなさいっ!
・「SS作者だけど自分ではまとめられん!」と言うヤツは「まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド」にまとめ要請を書き込んでみるのも一つの手だな。

まとめ要請とまとめ人たちの報告スレッド
 http://yy42.60.kg/test/read.cgi/haruhizatudan/1196380901/ PC用 
 http://same.u.la/test/r.so/yy42.60.kg/haruhizatudan/1196380901/ 携帯用
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:20:55.28 ID:E8zQ/d320
>>4
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:22:29.38 ID:4r2Y5GUGO
>>7なら>>1はやっぱりいい夢
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:24:10.03 ID:E8zQ/d320
>>8なら>>7も今晩すてきな夢を見れる
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:24:53.90 ID:v7I3qPJv0
>>9ならなんもない
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:25:09.98 ID:Bs15DKCy0
かわいそうな中二病患者を助けてあげてください
http://sakuraironoyuuhi.blog82.fc2.com/
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:28:47.80 ID:4r2Y5GUGO
>>8
ありがとう
結局何もなくなったがw
と、アホなことやってないで誰にもwktkされてないSS饒舌な殺人者の投下の時間だ
途中まで↓
http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4469.html?PHPSESSID=5635a17507bbcf7455ccaf703ec2b3c0&flag_mobilex=1
12饒舌な殺人者:2008/03/23(日) 00:30:09.75 ID:4r2Y5GUGO
登校という名のハイキングコースであくせく足を動かし、あくびをしながらなぜ子供の頃は昇龍拳コマンドができなかったのか、今はブリスコマンドすら余裕でできるのにとどうでもいいことを考えていたら声がかけられる
「おはよう!キョン君!」
誰であろう、他でもない、俺の睡眠不足の元凶朝倉だ
「よお」
ここでこいつに会うなんて珍しい…って当然か、こいつはずっといなかったんだから
「昨日長門さんにおでん持ってったんだけど、餅巾着がないって怒られちゃった」
他愛もない日常会話というものである
こんな話をしながらこいつと登校するなんて一昨日までは思いもよらなかったな
そんな他愛のない話をしながら下駄箱までやってくると下駄箱の中に封筒にすら入っていない破れたノートの破片のようなものを発見した
…朝比奈さん(大)ではない?
朝倉から見られないようにメモの内容を確認するとそこには走り書きで‘そのままの足で屋上前の踊り場へ来い’と書いてあった
教室の前まで来てから朝倉にトイレに行くと告げ、踊り場に急いだ
13饒舌な殺人者:2008/03/23(日) 00:31:01.85 ID:4r2Y5GUGO
「遅かったなぁ、キョン」
そこにいたのは谷口であった
「何のようだ?」
こう聞いておきながら俺はある程度の予想がついていた
恐らく昨日のことだ
前回の長門の時は特に何のフラグにもならず、ちょっとした笑えるハプニングとして収まっていたから今回もそうなるだろうとたかをくくっていたが、どうやらそうもいかないらしい
「まぁなんだ…朝倉涼子はAAランク+だ、迫られて断りきれないのもわかる…だがお前、涼宮はどうするんだ?」
こいつはまだ俺とハルヒが付き合ってるとか思っているのか?
それに昨日のことは断る断らないじゃない、あの時はなすすべなかったんだ
身動きも取れずただ抱き締められていたんだよ
まぁそんな悪い気もしなかったかと聞かれればそうだなと答えるが
ん?もしかして俺Mなのか?
「浮気は男の甲斐性っていうしな、このことは誰にもいわん、だがな…いつまでもこんなこと続けてたらいつかお前、痛い目見るぞ」
大きなお世話だ、浮気ってなんだ浮気って
俺はこの高校生活でそんなドロドロになりうる要素を持った覚えはない
ただハルヒに知られないというのはすばらしい
そのことだけは感謝できるからここは何も言わず穏便にすませよう
増えるわかめ一袋丸飲みに備えて場所を空けておいた胃が安心したのか高らかに空腹を訴えだす
「すまんな」
谷口への感謝の言葉を一言流して俺たちは教室へ戻った
14饒舌な殺人者:2008/03/23(日) 00:32:38.54 ID:4r2Y5GUGO
教室に戻って席に着くと上機嫌のハルヒが俺に話し掛けてくる
「明日の不思議探索朝倉も来れるって!やっぱり、人海戦術は重要よね」
そう、始業式が木曜日だったため、今日は金曜日
故に明日の土曜日は不思議探索である
俺も昨日の出来事から朝倉に対して負の感情は抱いていない
むしろ今まで感じたことのないような暖かい気持ちを抱いている
ハルヒの上機嫌に倣うように俺も機嫌がよくなる
だが、機嫌がよくても授業は無情にも開始するのである


…腹が減った
昨日の夕飯をあまり食べていない+朝飯を抑えたことが災いして俺の腹はミュージシャンのライブのアンコール並に騒いでいる
史上最大の変則マッチ
眠気&空腹タッグVS俺の我慢
何度も諦めて眠気に降伏しようとしたのだが腹が減って眠れないという悪循環の前には無意味な降伏であり、いっそ寝てしまって昼休みまでBooooonとワープ作戦は失敗に終わった
生き地獄のような気分を味わいつつ長い長い午前の授業の終了を待った

15饒舌な殺人者:2008/03/23(日) 00:33:11.81 ID:4r2Y5GUGO
…やっと昼休みである
これほど母親の弁当を待ち遠しく思ったことはない
さて…
意気揚揚とカバンを開けて弁当を探す
…ん?嘘だろ!?
俺の手が最悪の状況を知らせる
俺は何度もカバンの中を確認する
この時点で俺の焦りは最大級に達していた
厳しい現実を認めるのを拒む脳の命令を従順に実行する俺はカバンの中身を全部引っ繰り返した
そして認めたくない現実を認めざるをえなくなる
…弁当忘れた
なんということだろう、このSSの作者は金がなくて今月どうやって生きようと考えている時に5000円拾うというタイミングの良すぎるラッキーを経験しているというのに俺はなんとタイミングの悪いアンラッキーだ
何か!?何か食料はないのか!?
…だからないって!
仕方なく俺は明日の不思議探索で減るのが確定している財布の中身を確認する
…仕方ない、古泉に借りて学食にいこう
過去稀に見るとぼとぼ歩きで席を立ったら朝倉が話し掛けてきた
「あ、キョン君…よかったらご飯一緒に食べない?ちょっと作りすぎちゃったの」
あなたが神か!
いや、古泉によると神はハルヒらしいが
今はそんなこと知ったこっちゃねえや
俺は目の前にいる女神の提案に飛び付き、2つ返事で了承した

16饒舌な殺人者:2008/03/23(日) 00:33:58.47 ID:4r2Y5GUGO
場所は階段の踊り場である
午後の気温と日差しが美しい桜を際立たせる光景が広がっていて、俺は朝倉とシートを広げ弁当を広げ話題を広げている
正直いって朝倉の料理はうまいともまずいとも言えない、なんとも微妙な出来だったが大変腹が減っている俺にとっては砂漠のオアシスよりも有り難いものだった
「ねえ、おいしい?」
不意に朝倉が聞いてくる
今話していた話題を切ってまで言うことなのかは甚だ疑問だが俺は返答をする
「まぁうまいぞ」
この答えでは満足しなかったのか、朝倉は芋む…げふんげふん、眉毛を吊り上げて中央に寄せる
「まぁじゃなくておいしいかまずいで答えて」
遊び幅のない完全2択か
だったらこれはうまいだろう
「うまいぞ」
その言葉を聞いた朝倉は安堵のため息混じりに
「よかった〜」
と胸を撫で下ろした
…さっきこの料理を正直微妙だと言った俺を増えるわかめ一袋丸飲みの刑にしてやりたい
この料理は朝倉の笑顔という調味料があって完成なのだ
人の想いがこもった料理ならうまいに決まってる
今なら言える、これは今まで食ったことのないぐらい最高にうまい料理だった
…なんてのはクサすぎるか?
17饒舌な殺人者:2008/03/23(日) 00:35:38.90 ID:4r2Y5GUGO
やれやれしかし、俺は投下が小出しだね
まぁ最近じゃ支援もないから仕方ないんだけど
そんじゃまぁ、俺はひっそりと帰るよ
お借りしましたすみません
18深夜保守:2008/03/23(日) 00:49:18.80 ID:jSt2GFO90
以前別のトコに投下した奴をリメイクしてみた

み「えー、こんなに太くて長いんですか〜、無理です〜」
キ「大丈夫ですよ、朝比奈さんくわえてみれば意外と楽にいけますよ、せっかくハルヒがチョコばななを作ってきたんだら皆で一緒にたべましょうよ」
み「そうですか〜」
キ「ほら、口を大きく明けて一気にくわえるのがコツですよ」
み「こうですか〜」
ハ「……(なによキョンたらさっきからみくるちゃんばかり)]
キ「そうそう、朝比奈さん、くるしかったら何度か出し入れすれば慣れてきますよ……(よっしゃ、朝比奈さんのフェラ顔get!、隠しカメラでばっちりだぜ)」

キ「…(朝比奈さんのフェラ顔見てたら催しちゃったよ、しょうがないハルヒで済ましとくか)」
ハ「……じゃぁ今日は早いけどこれで解散ね」
キ「あぁハルヒ、これから古典の宿題教えてくれないか、悪いみんな俺達部室で勉強してくから先に帰ってくれ」
ハ「……!(ま、また……、でも断ったらおしおきされちゃう…あ、あんな痛くて恥ずかしいのは……)」
古「相変わらず仲がよろしいですね」
キ「まぁな、人間自分の気持ちに素直になるのが一番だよ、なぁハルヒ?」
ハ「……」

キ「ハルヒ愛してるぞ、……こうやってハルヒを抱きしめてるととっても心地良いんだ、ハルヒ知ってるかお前は柔らかくてあったかくて凄く気持ちがいいんだぞ…」
ハ「(こういうときだけ…やさしいなんて……ずるいよキョン)」
キ「いいだろ、ハルヒ」
ハ「キョ、キョン……あたしん家はみんな旅行に出かけてて月曜日まで留守なの、だからこういうことはここじゃなくて……」
キ「よし、じゃ今日はハルヒの家にお泊りだな。でもその前にここで……わかるだろハルヒ我慢できないんだよ…愛してるぞハルヒ」
ハ「(キ、キスなんかじゃ誤魔化されないんだか……)」

キ「おいハルヒ……わかってんだろ? 早くパンツ脱いで股ひらけ。ほら俺のチョコばななはさっきハルヒがくわえてるトコみたらこんなになっちゃたんだからな。ちゃんとお前が責任とるんだぞ」
ハ「(嘘よ、みくるちゃんばかり見てたくせに……でもいうこときかないとまたおしおきが……)」
キ「よし、机の上に載って…そう自分の手で両足を抱え挙げて開くんだぞ、おっとニーソは履いたままだからな」
ハ「う、うん……(あ、あたし自分で足を開いて……キョンに全部見られてる……)」
キ「さっきは上のお口にキスしたから、今度は下のお口にご挨拶だな」
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:51:40.08 ID:VP2XZL9G0
>>17

乙かれ!
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 00:56:56.03 ID:hauSQrJDO
いちおつ

>>17
しかし腰が低いなw
乙!
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:00:13.94 ID:VP2XZL9G0
避難所でひそかに話題の「涼宮ハルヒのスーパーマリオRPG」を誰かSSにしてくれる人いないかな・・・
いないなら自分で書こうかな・・・
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:02:44.63 ID:TH39sNyr0
是非。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:13:20.39 ID:sAePXwJ90
保守
24深夜保守:2008/03/23(日) 01:14:22.14 ID:uE0kMmTY0
>>18
キ「ハルヒはホントにここをなめられるのが大好きだよな」
ハ「……(あたし…部室でキョンと…)」
キ「さぁ下のお口も準備が出来たみたいだな。いよいよ俺のチョコばななをご馳走するぞ」
ハ「……キョン、今日は危ない日だから、ゴムを…お願い、それに……机の上でなんて…」
キ「はぁ?!、ゴムは嫌だっていつもいってるだろ、俺は生で中出しオンリーなんだよ」
ハ「でも……赤ちゃんとか……」
キ「そんときゃちゃんと責任とるから安心しろ」
ハ「えっ、キョン……それって…」
キ「愛してるぞ、ハルヒ……(責任もって堕ろすトコ紹介してやるよw)」

キ「机が嫌なら椅子の上だな、ほらハルヒこっちにこい」
ハ「えっ、キョン椅子になんか座って一体……」
キ「さぁハルヒ俺のひざの上に乗って…、ほら自分で腰を落とすんだ」
ハ「……えぇ……こう」
キ「ほら早くしろ、自分で俺のモノをくわえ込んで挿れるんだぞ」
ハ「……(キョンのがあたって……)」
キ「よし全部入ったな、これは対面座位っていうんだぞ」
ハ「キョ、キョン……動かさないで…でないとあたし…」
キ「なにいってんだ、こうやって突き上げられるのハルヒは大好きだろ? それっ!」
ハ「も、もうだ…め…(く、来る…)」

キ「おっハルヒ気が付いたな、自分だけ先に気持ちよくなっちゃうなんて酷いやつだな、しかも三回もだ」
ハ「……あ、あたし……」
キ「おし、じゃぁ俺もそろそろイっとくか、頼むぞハルヒ」
ハ「えっ、…まだあたしのナカにキョンのモノが……」
キ「ハルヒ、全部受け止めてくれ!」
ハ「あ、あたし今ナカに出されて……、あっ今キョンのがビクって……あっあつい…」

キ「ふぅ……沢山でちゃったな、ハルヒよかったぞ。しかしホントにハルヒのナカは柔らかくてあったかくて凄く気持ちがいいよな」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:33:05.87 ID:hauSQrJDO
尻穴アッー!
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:36:18.79 ID:CH5L6wTq0
ユダンしたぜ
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:41:59.66 ID:7+O28IuH0
これから喜緑×会長で甘めなやつを投下するぜ。
ちなみにヨソに一回だした奴の再利用ね。
28題名未定1:2008/03/23(日) 01:43:01.78 ID:7+O28IuH0
「それでは諸君、今日の生徒会役員会議はこれで……、職員室への報告はいつもどおり私から行っておく」
「「「お疲れ様でした」」」

「会長は職員室へと向かわれました、副会長」
「えぇ、それでは……本日の裏議題『来週に迫った会長の誕生日』に移ります。前回は我々生徒会役員がお金を出し合ってプレゼントを贈る、金額は一人あたり……」

「役員一同からのプレゼントは決まりましたけど喜緑さんはどんなプレンゼントを準備してるんです」
「プレンゼントの準備…ですか」
「あれっ? まだ決めてないんですか、早くしないと誕生日が来ちゃいますよ」
「まぁ喜緑さんの場合はいざとなればリボン一つですむから準備もいらないか」
「そうそう、『プレゼントはあ・た・し』ってね」
「こらっ男子、飛ばしすぎ! いい加減にしなさい」
「気にしないでね喜緑さん」
「えぇ……」

「おや、どうしたい、江美りん」
「……(たしか…彼等の友人の鶴屋さん…でしたね)」
「悩みゴトがあるなら、めがっさ相談に乗るにょろ」
「…実は…」

「お誕生日おめでとうございます、会長」
「……ありがとう、諸君!」
「「「どういたしまして」」」
「いよいよ18歳ですね、会長」
「あぁでも18になったからといって何がかわる訳でもないしな、酒タバコは二十歳からだし、競馬やパチンコのギャンブルは高校生である間はできんしな」
「なにいってるんですか会長、18といえばあれが出来るじゃないですか」
「あれとは?」
「またまたわかってる癖に喜緑さんと一緒に共同事業でしょ」
「まぁそこはいわぬが華でしょ、さぁあとは二人に任せて我々お邪魔虫は退散しましょう、それじゃ喜緑さんあとは宜しく」
「「「ごゆっくり〜」」」
29題名未定2:2008/03/23(日) 01:43:35.69 ID:7+O28IuH0
「…会長はもう三年生だからもう18歳ですよね」
「あぁさっきも出たが確かに18だ、そういう喜緑君も三年生だから今年18の筈じゃないかな」
「そうなんですか?」
「……違うのか、喜緑君」
「そういわれてみればそうかも知れませんね」
「……」

「まぁ汚い部屋だが上がってくれたまえ、喜緑君」
「おじゃま致します」
「お茶でも用意しよう、今お湯をわかすから待っていたまえ」
「いえ、会長。私からの誕生日プレゼントのジュースがありますのでこちらを…」
「そうか、すまないな。……それで君の相談事というのは……」

『翌朝』

「…えぇと朝か…確か昨日は…そうだ喜緑君が来て話してて……」
「おはようございます、会長」
「喜緑君! これは一体!」
「責任……とってくださいね、会長」
「せ、責任って……昨夜は全く記憶が…そうだ君がプレゼントにと持ってきたジュースを呑んだら急に眠気が」
「往生際がよくないと……情報連結の解除を申請しちゃいますよ」
「……」
30題名未定3:2008/03/23(日) 01:45:03.83 ID:7+O28IuH0
「あぁ…責任をとるのは吝かではないんだが、一つ教えてくれないかね喜緑君」
「なんでしょうか、会長」
「我々はお互い昨夜と同じ服を着たままなんだが、責任を取らなければならない事態は生じたのかね」
「もちろんですわ会長、若い男女が一夜を共にする。これで充分でしょう、このような場合は男性の側に一定の責任が発生するのが常識と教えていただいました」
「……具体的にはどんなことが……あぁ起きたのかね。私は眠っていて覚えてないんだ、良ければ教えてくれないか喜緑君」
「昨夜私と話していると会長は急に眠気を催されてテーブルでそのまま眠りはじめました」
「”急に眠気を”ねぇ……」
「えぇ急にです、……それで私は会長をベッドまで運びました」
「あぁすまなかった、ありがとう喜緑君。それでその後は…」
「このような場合は一緒のベッドに入るのがマナーと聞きましたので…私もそうしました」
「マナーねぇ……あぁ、それは制服を着たままかね、つまり我々両方とも…その…」
「えぇ、会長も私もそうです、すると会長は突然獣に……」
「えっ私がケダモノだって? まさかそんなコトが…」
「いえ、獣です、あのイビキは正に獣としかいいようがないものでした」
「……そう、……イビキがか…」
「それで会長はとても良くオヤスミでしたので私も眠ろうとしたんです、でも会長の寝顔を拝見していたら何故か心臓の心拍数が上昇して目が冴えてしまって…」
「目が冴えて……どうしたんだね」
「そのままずっと会長の隣で寝顔を見ていました、なぜか目が離せなくて……」
「あぁ……そのつまり……君は一晩中起きていて私の寝顔を見ていたというわけなのかね……」
「そうです、……いけませんでしたでしょうか?」
「いやいけなくは無いが……、あぁそうだ確かに私は男としての責任を果たさねばならんようだ、すまなかった喜緑君」
「ありがとうございます、会長」
「そうだ、喜緑君眠くはないのかね。昨夜は寝てないんだろう」
「そうですね……、会長のお話を聞いていたらなんだか眠気が」
「ならここで寝ていたまえ、ゆっくり休むといい」
「でも今日は学校が……」
「休みたまえ私も付き合おう」
「えっ、会長ありがとうございます」
「喜緑君、今度は私が君の寝顔を見ていていいかな」
「えぇ、喜んで……zzz…zzz…」
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:46:13.99 ID:7+O28IuH0
ちょっと休憩します。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 01:56:49.93 ID:2fStuZECO
じゃあ休止中に質問いいですかね?
ものすごーく初歩的な質問かもしれんが、消失のときの教室陽気振る舞い朝倉やおでん持ってきたよ朝倉はTFEIだったのか?
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 02:13:35.80 ID:7+O28IuH0
>>32
ここじゃなくてラノベ板で聞いた方がはやいんでね?
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 02:18:17.51 ID:2fStuZECO
>>33
ああ、すまん
しかしいつもここで質問してるたちでして
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 02:23:47.03 ID:sAePXwJ90
保守
36題名未定4:2008/03/23(日) 02:40:41.53 ID:0LGCWK3E0
「もうお昼近くなんですね、会長」
「あぁそうだな、それじゃ朝食というよりは昼食だな、おっとパンが焼けたようだ、…ほら君の分だ」
「ありがとうございます、会長はトーストにはバターでしたよね?」
「いやそれは喜緑君、君の分なんだが……」
「会長も朝食はまだでいらっしゃいますよね?」
「あぁ……そのなんだ君と…朝食を一緒に食べたかったんでな…」
「はい、どうぞお先にお召し上がりください」
「…ありがとう、次のが焼けたようだな」
「私はこちらを頂かせていただきます」

「ずっと私がおきるのを待っていらっしゃったなんて退屈されませんでしたか?」
「……喜緑君の寝顔をみてると不思議と退屈しなかったな、…おっとお湯が沸いたようだインスタントのコーンスープしかないがのむかね」
「お願いします」

「さてせっかくの休日だ、喜緑君よかったら一緒に映画でもいかないかね」
「えぇでもその前に市役所によらないと……」
「一体市役所へ何しに…」
「これですよ、会長」
「え……と……喜緑君、これは…」
「私達の婚姻届ですよ」
「こ、婚姻届!」
「会長、責任……とっていただけるんですよね」
「いや…その……」
「18歳になれば結婚できるんですよね、そう教えてもらいました」
「…教えてって…その……誰に」
「鶴屋さんにです、会長の事で相談したら…『そんなに好きなら早く結婚しちゃえばいいにょろ』って」
「いや…まだ…私達には早すぎないかね」
「私もそういったんですけど『善は急げっていうにょろ』って鶴屋さんが」
「喜緑君、私達は未成年だから結婚には保護者の承諾がいる筈で……」
「『周囲の説得は全部任せるにょろ、鶴屋家の底力を見せるにょろ』って鶴屋さんが、ほらここに会長のお父さまのサインも」
37題名未定5:2008/03/23(日) 02:41:40.48 ID:0LGCWK3E0
「き、喜緑君…今日は休日だから役所は休みじゃないかな」
「休日窓口があって死亡届や出生届、婚姻届は365日24時間受け付けているそうですよ、会長」
「そ、そうなのかね喜緑君……」
「これも…」
「…鶴屋さんが教えてくれた、そうだね喜緑君」
「そうです、よくわかりましたね、それとこれは鶴屋さんからの手紙です、『引導を渡してあげる』っていったましたが引導って一体なんのことです」

『やぁ会長さんめがっさおめでとう、江美りんはちょっと腹黒いかも知れないけれどそれだって会長さんをめがっさ好きなせいだから、
 気にせず腹黒い者同士二人で末永くお幸せにね。おねぇさん応援してるにょろよ。そうそう江美りんを泣かしたりしたら承知しないよ、そんなことしたらあたしんちと機関の全力を使って追い込みかけちゃうからね』

「………、逃げ場無し…か…」
「どうしました、会長」
「…いや…、喜緑君…その、愛してる…私と…結婚してくれないか」
「えぇ喜んで、不束ものですが宜しくお願いします」

−終わり
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 02:52:06.66 ID:hauSQrJDO
何より…………鶴屋さんすげぇwww
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 03:42:56.64 ID:hauSQrJDO
保守
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 04:17:19.93 ID:CH5L6wTq0
保守
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 04:46:32.99 ID:kIwy2dYfO
キンニクライダー・・・・・キンニクライダー・・・・・(^_^;)
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 05:19:28.42 ID:WTVD+xnjO
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 06:42:48.61 ID:+nyU6EhSO
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 07:05:58.69 ID:n+U5lEfzO
保守
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 08:00:39.61 ID:n+U5lEfzO
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 08:10:53.34 ID:o7u2uDR7O
アッー
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 08:37:52.54 ID:UQSPgGwu0
>>24のスルーされ加減見て吹いた
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 08:50:57.27 ID:bZJN6XuA0
保守
49リバーシブル:2008/03/23(日) 10:05:35.01 ID:IojSbHAc0
大変長い間お待たせいたしました。
待っていた人が居たかどうかと言う点に関しては触れないでいただきたいです、はい。
こんなに時間が掛かってしまうのも、僕の驚異的才能のなさが成せる業です。
しかもそんなに書けてないです。

取り敢えず出来た分投下したいとか思ってますので。
はい、すいません。
本当に申し訳ないです。
ホントどうしようもない駄作です。
時間も掛かるし大して面白くないし文章とかクソだし。
なんか長くなりそうだし、本当にどうしようもありません。

はい、すいません。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 10:25:59.82 ID:+nyU6EhSO
>>49
待ってたぜ
かもん
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 10:57:26.95 ID:XSn214s+O
起きたらアナルが落ちてたぜ
保守
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 11:25:14.62 ID:05TfDhug0
保守
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 11:25:34.93 ID:2fStuZECO
なんかハルヒでFateやろうとしたら
喜緑さん→キャスター
会長→葛木
で限りない妄想があああああああ……
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 11:30:14.60 ID:Ij+2nb1d0
>>47
「か、からけ……?」
って人なんだろ。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 11:57:14.61 ID:N6Cd664r0
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 12:35:25.23 ID:aCUOeLiSO
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 13:01:28.57 ID:N6Cd664r0
58リバーシブル:2008/03/23(日) 13:29:25.10 ID:IojSbHAc0
 俺の予想通りの一日が無事……いや無事と言うには程遠いがどうにかこうにか終了し今は放課後。
 授業時間を含む今までの間、世界は何事も無かったかの様に回転していた。性別以外は。
 谷口や国木田含むクラスメイト全員の性別全とっかえ。しかしこれはこれで新鮮と言うかなんと言うか。
 普段女子に囲まれての生活など送ったことの無い昨日までの俺が一転、話しかけてくるのは女子ばかり。急にモテる様になったようで何となく気分が良い。
 無論俺も女になってしまってるわけだが。それに俺もこいつ等も元々野郎じゃねーか。結局の所、虚しい。
 そして男になってもやはり整った顔立ちの、俺の後ろに座っていたあの女、いや男。今日一日何やらニヤニヤしたりして実に気持ち悪い感じだった。
 明らかに何かを企んでいる顔で、そう言う時に限って俺ばかりが無駄な労力を使わなければならない仕組みになっていると言うことは前言ったな。こんな仕組みをつくった神はとんでもないロクデナシだ。お前に言ってるんだぞ、ハルヒ。
 相談しようと休み時間に朝比奈さんや長門や不本意ながら古泉の姿も探してみたものの結局見つからず、まぁ見た目もだいぶ変わってるからだろうと楽観的に結論付けた。
 どうせ放課後全員集まるさ。今日は大事なミーティングあるとか言ってたしな。
 なんて感じの事を考えながら箒を握る俺の姿のどこがどうなのか、谷口が、
「何考えてんの?」
 別に。
「うそ。なんか変な顔してたわよ?」
 だから別に何も無いって。だからそんなにくっ付くな。
 中身は谷口とは言え外見は割りと可愛い女子だ。先程は道端に座り込んでしまった気恥ずかしさからじっくりとは見ていなかったのだが。男だったときもそれなりに整った顔をしていた。あくまでそれなりだが。
「何よ? やっぱ何か変よ?」
 いいからほっとけ。
「谷口」
「ん?」
「後は任せた。国木田にでも手伝ってもらえ。俺は用がある」
「ちょ……! キョン!」
 箒を谷口に押し付けさっさと文芸部部室に向かうことにした。何だかやりづらいな、まったく。
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 13:34:05.09 ID:4r2Y5GUGO
お、リバーシブル待ってたぜ
支援!
60リバーシブル:2008/03/23(日) 13:34:39.80 ID:IojSbHAc0
 早足で来たからだろうか、部室には直ぐ着いた。
 なにやら緊張するな。ドアがいつもよりデカイからだろうか。しかしエラく縮んだもんだな。これでは長門と変わらない。胸のサイズも……。
 悔しいのは何故だろうな。俺は男だぞ?
 いやどうでも良いなそんな事は。緊張は一体何の為か。答えなんか自問するまでも無く解答欄に油性ペンで書き込まれてる。
 俺はいつも通りドアをノックする。
「…………」
 返事は無い。この無音が意味するのは誰も居ないか、それともあいつ一人だけしか居ないかの二択だけだ。
 俺はゆっくりとドアを開けた。
「居てくれたか……」
 そこにはいつも通りの本から顔を上げこちらを見つめる無機質な瞳があった。しかし今の俺より幾分大柄な体とその体を包むブレザーが俺の見慣れた光景ではない事を示している。
 前にもあったなこんな事。あの時もひどく狼狽したもんだが、あの時よりは非日常に慣れているようだ。それが喜ばしい事なのか、はたまた悩むべき事なのかは俺にはさっぱりだがね。
 休み時間に見つけられなかった事で、ハルヒ達が消えたあのときの悪夢が若干フラッシュバックしていたからな、安心した。
「長門、やっぱりこれもハルヒの仕業なんだろ? どうにかならないのか?」
 長門は花びらが落ちるスピードいい勝負だろうってくらいのゆっくりした瞬きをして、
「何が」
 トーンは同じだがいつもとは違う男声にかなりの違和感を覚えるも、気にするべきはそこじゃない。
「何だって?」
 とんでもない事を聞いた気がした。
61リバーシブル:2008/03/23(日) 13:36:08.34 ID:IojSbHAc0
「質問の意味が分からない。」
「じゃあ……これは何だ!」
 俺は自分を指差して声を張り上げた。不安でたまらなかった。あの時の映像がさながら走馬灯のごとくやってくる。
「こんな事出来るのはお前の親玉かハルヒぐらいだろう!」
「情報統合思念体は何もしていない」
「ならハルヒしか居ないだろう! 今度は何しでかしやがったんだよあいつ。どうしたら元に戻れる」
 俺は必死だった。長門が頼りにならないなら何を頼ったら良いってんだ。しかし無情にも無機質な声が俺に止めを刺した。
「涼宮ハルヒによる世界への干渉は観測されていない」
 俺はまたその場に座り込んだ。
「…………マジか」
「少なくとも僕は。何も感じなかった」 
 終わった。何もかも。世界の環境がここまで変えられてしまった、にもかかわらず長門は知らないと言う。どうしようもない。手詰まりだ。完璧に詰まれた。
 古泉に相談したって、あいつは閉鎖空間外ではちょっと博識なインチキスマイル野郎でしかない。あの機関の凄さは俺のこの身もって体験済みだが、この状況を何とかできるだけの何かを持っている様には思えない。
 朝比奈さんに至ってはこの状況を理解さえして貰えないかも知れない。
 どうなってる? 性別が変わった事に気づいているのは俺だけなのか? 一生このままか? いいのかそれで。それであきらめていいのか。
 どうやら設問2の答えにも油性ペンが使われたらしい。答えはこれ以上無いぐらいはっきりしてる。
 そんなのはイヤだね。ゴメン被る。ハルヒが何を思ってこんな事をしでかしたのかは知らないが、俺が何とかしなきゃならん。俺だけが。
「コラ! 邪魔だ! そんなとこで何やってんだよ!」
 体が浮いた。比喩表現ではなく、マジで。俺はハルヒに小脇に抱えられていた。
「ちょっ……! 放せ、バカ!」
 馬鹿力は健在か。いや、それとも俺が軽くなったのか? 違う、そんな事はどうでもいい。
「降ろせっての!」
「のわっ!」
 暴れた結果、俺はハルヒの手から落下し、床にでこを強打した。
「痛ってぇな! ちくしょう!」
「お、お前が暴れるからだろ!」
 そもそも抱えたりしなければ良いのだ。少しは悪びれたりしろよな。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 13:39:03.23 ID:getFqIHI0
支援
63リバーシブル:2008/03/23(日) 13:39:35.15 ID:IojSbHAc0
「だ、大丈夫ですかぁ?」
 ハルヒの後ろから駆け寄ってくる小さめのブレザー。誰だ、お前は。
「おでこ、腫れてますよぉ」 
 そっと俺のでこに手を当てるあなたは……朝比奈さんですか? ふむ、面影か残ってらっしゃる。特盛ではなくなっていたがやはり男になっても可愛らしい。こんな事を言っていてはまるでガチホモだが、今の俺は女なんだし問題ないよな? 
 しかし胸については本当に残念だ。なんとしても世界をあるべき姿に戻さねば。
「ええ、まぁ大丈夫ですよ。ありがとうございます」
 そう謝辞を述べると見慣れた笑顔で、
「よかったぁ」
 ああ、あなたは女でも男でも俺を癒して下さるのですね。
「まったく、どこでも座り込むんじゃねぇよ」
 ハルヒは団長イスにふんぞり返ってそう言った。ええい黙れ。誰のせいだ。
「さぁ、さっさと着替えろ。ミーティングが始められねぇだろ」
 ハルヒ、言う人物を間違えてないか? 何故俺を見る。
「何言ってんだ。部室に居るときはいつもあの格好をしてろって言ったろ」
 そう言って指差すのは部屋の隅、ドアの横のハンガーラック。そこにぶら下がる麗しのフリフリメイド服。
「…………はぁ?」
 俺があれを着るってのか? どうかしてるぞこの世界。勘弁しろ。あんな思いはレモネードのときだけで十分だ。
「着たくないってのは認めないからな。どうしても嫌だってんなら……」 
 そう言うが早いが、ハルヒはやおら俺のカーディガンを掴み脱がせ始めた。
「ちょ……! お前、何やってんだ!」
 待て待て。この展開は前にもあったぞ。いや、それはどうでもいい。この状況だとお前、犯罪だぞ!
「おやおや、何ですかこれは」
 渡りに船。古泉かっ! 止めろ! 頼むからやめさせろ!
「涼宮さん、それはその行為はいささか問題があると思いますよ」
「そうか?」
「まぁ、ここは学校ですし」
「まぁ古泉君がそう言うなら……。わかった、じゃあ早く着替えろ」
 …………だから出てけっての!
64リバーシブル:2008/03/23(日) 13:43:09.88 ID:IojSbHAc0
「……入っていいぞ」
 状況がいまいち飲み込めないまま、とりあえず着替えが終了。
 一週間前に着たからな、すんなり着れた。若干古泉に手伝ってもらったがな。
 しかし古泉、女になってもやはりハンサム。おまけに巨乳。悔しいのは気のせいだと信じたい。身長は女だった頃のハルヒ程か。
「よし、じゃあ全員揃ってる事だし、SOS団緊急ミーティングを開催する! まずはキョン、お茶」
 どうやらこの世界では俺がお茶汲み権給仕係であるメイドを担当しているようだ。
 溜息を吐きつつもしょうがなくお茶を淹れる。お湯を沸かすのは面倒なので冷たい麦茶だ。
 ハルヒは湯飲みをひったくると一気に飲み干す。その飲みっぷりはいつ見ても気持ちいいね。これが熱いお茶でも関係ないってんだから恐れ入る。
 朝比奈さんもどうぞ。
「ありがとうございます」
 いえいえ。ほら長門、麦茶だ。
「………………」
 ほらよ古泉、くれてやる。
「これはご丁寧に」
 その胡散臭さは女になっても健在か。しかしこれは新鮮だな。メイドの真似事なんかやった事ないからな。このままで良いとは微塵も思わんが。
「今日皆に集まってもらったのは他でもない。最近のSOS団は目立つ行動を全然とってない。俺はこれによるSOS団の知名度低下を危惧している」
 今までの事を思い返せば、目立たなかった事など一度もないと思うのだが。お前は知らないだろうが、そもそも未来人やら超能力者やらの複数の組織から常に注目されてるんだ。知名度アップは最初のビラ配りだけで十分成されただろうが。
「で、ここは初心に立ち返ってみるのが良いと思うわけだ。すなわちビラ配りだ! また二人、バニーでビラを配る!」
 朝比奈さんのトラウマの原点でもあるところのあの恥辱プレイをまたも刊行しようと言うのか。ってかお前が着るのか。
「はぁ? 男がバニーガールの衣装なんか着てどうしようってんだよ。お前まさかそう言う趣味か? まぁお前がどうしても見たいってんなら着てやらない事もないけど?」
 ふざけるな。なぜそんなグロテスクなものを見せられねばならない。ガールなのだから女性が着てしかるべきものだ。
 んん? 二人? 女? 俺は古泉を見た。
 何故肩をすくめる。嫌だぞ、俺は。
65リバーシブル:2008/03/23(日) 13:44:37.42 ID:IojSbHAc0
「ビラは昨日学校に忍び込んで刷っておいたから安心しろ! さぁ、さっさと着替えろ。拒否権はない!」
 めちゃくちゃだ。どうかしてる。メイドに引き続きバニーガールだと? この世界の俺の立場は朝比奈さんをトレースした感じなのか。おいやめろ、にじり寄ってくるな。分かったから、自分で着替える。
「さ、出てましょうか」
 朝比奈さんそんな事言わないで止めてくださいよ。あなたならこの苦しみ、分かってくれるでしょう?
「それはない」 
 長門? どうした? 長門は俺のすぐ後ろにいた。いつ来たんだか、ってかもっと大きな声でしゃべってくれ。聞こえにくい。 
「………………」
 見つめるばかりじゃ分からんぞ、長門。俺の情報伝達能力をオーバーロード寸前まで酷使したって、テレパシーを感知する事はできん。
「…………別に」
 そう言って部屋を出て行ってしまった。一体なんだってんだ。
「さっさとしろよ! 団長を待たせるじゃねーぞ!」
 長門に続いてハルヒと朝比奈さんも退室。やるしか無いのか。
「無いですねぇ」
 そこまではっきりと言うな。まぁ期待はしてなかったが。しかし着るにしたって着方が分からん。教えろ古泉。
「もう忘れたんですか? 前着たじゃないですか。 私には到底忘れられませんが」
 何だって? そんな趣味があった覚えはないがな。あの忌々しいコスプレ大会でも着なかった。男のバニーはキモイと言う満場一致でな。
「前のビラ配りの時ですよ。本当に覚えてないんですか?」
 俺がおかしいみたいな言い方をするな。こっちまで不安になるではないか。改めて確認しとくが、お前がおかしいんだらな。
しかしそうか、こっちではあの時のビラ配りも俺と古泉がやったのか。ばかばかしい。
 バニーの衣装を手に取ると、女の頃の朝比奈さんやハルヒが着るのにはちょっと小さい感じだった。サイズも俺や古泉に合わせられているわけか。
 もう着るしかないのか。もうあきらめるしかないのか。
「まぁ今更言ってもしょうがないですよ。私はもう何だか慣れてきました」
 何でお前はちょっと楽しそうなんだ。まったく忌々しい。
 しょうがなく制服を脱ぎ始める。もっと考えるべき事がたくさんあるってのに、俺はもういっぱいいっぱいだ。
 これからどうしたもんかね。
66リバーシブル:2008/03/23(日) 13:58:36.45 ID:IojSbHAc0
はい、ここまでです。
続きはいつになる事やら……。
何せ才能が無い。皆無と言っても遜色ない。
大変お見苦しい点も多々ありましょうが、応援の程よろしくお願いいたします。

前回投下分→http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4423.html

↑宣伝です。大変厚かましいですね、はい。
本当にすいません。
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 14:24:37.60 ID:Ex461qbi0
そんなに謝るくらいなら書かなきゃいいのに
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 14:40:36.76 ID:okySZCs70
>>67
微妙な心情の襞を読むのも醍醐味だぜ
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 14:49:17.89 ID:LGWwNGy0O
>>67
文章に職人さんそれぞれの特徴があるように、
投下の仕方も人それぞれということでは…
個人的なことを言えば、ネクタイの人の文章が好きだ。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 14:52:40.28 ID:Uj+W5zHQO
作者〈読者でもなければ、作者〉読者でもない。
俺は作者=読者だと思う。

要は、どぉん、と構えてくりゃれ
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 15:15:28.84 ID:XSn214s+O
過ぎた謙遜は嫌味にしか見えない。
そう変に身構えず、評価は読者に委ねればいい。
人が多いだけあってここの読者層は懐が深く公正だと俺は思う。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 15:33:55.44 ID:N6Cd664r0
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 15:49:55.66 ID:VP2XZL9G0
無職の人も言ってたが読み手が居て初めて成立するもんだしな。
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 16:04:26.99 ID:6H7dNeUjO
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 16:30:50.11 ID:x4F7zOmA0
キョン「断言する。サンタクロースは絶対にいる」
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 16:47:58.51 ID:VoV9fPOf0
長門「北天の星の使いがサンタクロースだという伝承がある」
キョン「長門、おまい意外とロマンチストなんだな。宇宙の事なら現実的な答えが帰ってくると思ったのによ」
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 16:50:18.03 ID:RLqKJBqFO
>>71
批判は数の暴力で黙らせるもんなw
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 17:12:33.70 ID:+nyU6EhSO
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 17:16:29.33 ID:ribzEIwtO
>>77
批判されたくないからここにいるって奴もいるしな。ただ楽しく書きたいだけの奴がほとんどだし。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 17:18:46.92 ID:VoV9fPOf0
ホモでもBLでも猟奇でも何でもハルヒの一人称がボクでもOKだ!
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 17:38:45.36 ID:hauSQrJDO
保守
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 17:54:15.88 ID:N6Cd664r0
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 18:10:34.35 ID:+nyU6EhSO
あれ?アナル立ってなかったっけ?
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 18:12:21.02 ID:VoV9fPOf0
速攻で落ちた模様
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 18:19:01.64 ID:hauSQrJDO
スレタイ違うし、テンプレ貼らずに立て逃げだから落ちて正解。
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 18:41:56.59 ID:hauSQrJDO
保守
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 18:42:05.37 ID:N6Cd664r0
これですね
古泉「ハルヒのアナル、いじめ、シュールのSSはここへどうぞ」
ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1206255800/
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 19:02:50.63 ID:VoV9fPOf0
ごめん。立てたの俺だ。古泉好きなもんでつい・・・
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 19:20:25.19 ID:N6Cd664r0
JS
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 19:26:17.22 ID:C7KtmLnp0
また、アナル落ちてるよ。
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 19:51:02.10 ID:hauSQrJDO
保守
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 19:59:47.89 ID:VP2XZL9G0
hosyu
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 20:05:43.89 ID:N6Cd664r0
ハルヒSSスレ大量に立ってるけどプリンが一番平和

保守
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 20:27:50.91 ID:YysRQoIUO
団結と無職の続きを早く読みたい

保守
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 20:38:24.66 ID:FuyGnIDvO
保守
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 20:56:25.71 ID:N6Cd664r0


平和すぎる\(^o^)/
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:11:09.93 ID:+nyU6EhSO
保守
98涼宮ハルヒのMH〜第一章〜:2008/03/23(日) 21:19:39.10 ID:FuyGnIDvO
一章まだ途中ですが六レスほど投下します。
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:22:31.47 ID:VP2XZL9G0
「…キョン子ちゃん」
「頼むから…、その名前で呼ぶのはやめてくれ長門」

宇宙製アンドロイドは、この姿をいたく気に入っているのだろうか
さっきから読書をやめてわたs・・・コホン、俺を観察している。

「で、戻せそうか?長門」
「現時点では不明」
「はぁ・・・、ハルヒのやつにも困ったものだな」


「誰が誰に困ったって?」
えらいイケメンがそこに居た。
100涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/23(日) 21:23:26.69 ID:FuyGnIDvO
恐ろしくだるく体があちこち痛い。そんないつもより不快でだるい眠りから覚めた俺が始めに見たのは…………ハルヒの顔のドアップだった………



「うおぉ!!」

起きた瞬間それは驚く。てか布団同じかよ、なんだこの状況は!?
よしまずはここから離れよう。そして何があったか思い出そう。
まず俺達はポッケ村に行く途中ティガレックスにあった。そして一応戦うが突進に当たって…それから…崖から落ちた。ならここは?

「やっと起きたか」
「誰だ?」

後ろからの声に振り向くとあきらかに不機嫌そうな顔をした男が立っていた。

「誰だだと?この家の主だ」
「そうか。お前が助けてくれたのか?」
「勘違いするな。屋根の上に死体を二つ転がすのが嫌だっただけだ」

なんとも合理的な考えだ。確かに俺だってそうなったらこいつと同じことをする。まあ俺の場合その前に心情的なものが来るがな。
そいつは俺達と同年代くらいで、いけ好かない顔だが助けてもらった手前、そんなことを考えるのは悪い気がする。

「俺達は何時間寝ていた?」
「時間?そうだな。時間に置き換えればざっと76時間と言うところだ」

何!?3日も寝ていたのか?その間ずっとハルヒの横?先に起きてよかったぜ。

「なんでこいつと同じ布団に寝かせた?」
「その方が面白そうだったからだ」
「なっ!?」
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:23:29.07 ID:VP2XZL9G0
>>98
すまん、どうか投下してください。
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:23:44.60 ID:VP2XZL9G0
支援
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:24:48.13 ID:Ij+2nb1d0
さて…2ndGでもフラゲしにいくかな
104涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/23(日) 21:24:59.79 ID:FuyGnIDvO
「冗談だ。この家に布団は一つしかない」

一回ぶん殴りたくなったが、男の答えにそんな考えも吹っ飛んだ。つまりこいつは三日間布団で寝られなかったということだからな。

「なぜ他の家に助けを求めなかったんだ?」
「僕は他人と馴れ合うのが嫌いだ。だからわざわざこんな場所に家を建てている」
「こんな場所?」
「外を見ればわかる」

小窓から外をみればそこは一面雪。そこに人の気配はない。ここは村から離れた一軒家か。いくら他人と馴れ合うのが嫌いでもこれはやりすぎだ。
まあそのおかげで俺達は助かったわけだが

「そいつが起きたら出ていってくれ。少し前に馬鹿へ手紙を送っていた」
「馬鹿?」
「ああ、女っ垂らしの糞馬鹿だ。少し可愛い女がいると教えたら飛んでくる」

なるほど、女っ垂らしの糞馬鹿か。なんか聞いたことある気がするのは気のせいか?

「うぃ〜っす。藤原かわいい子がいるってのは本当…うわ〜キョンかよ…」
「なんだ知り合いか。なら話しは早い。そいつが起きたら村に案内してやれ馬鹿の谷口」

うむ。やはり馬鹿の称号は持つ谷口の物か。てか久しぶりにあった友人にうわ〜はひどいじゃねぇか。わかると思うがかわいい子ってのは俺じゃないぞ。
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:26:53.79 ID:VP2XZL9G0
支援
106涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/23(日) 21:27:11.80 ID:FuyGnIDvO
「キョンってことはかわいい子ってのは涼宮だろ。たしかに可愛いのは認めるが性格が完全にアウトだ」

うむ。やはり谷口のやつも理解していたか。しかし俺がいればハルヒがいるってのは変じゃないか?

「知らんな。嘘は書いていない」
「そうだな。たしかに性格は最悪だ」

まあこん〜なことハルヒに聞かれたら何をされるか。ティガレックスより怖いな。

「ふ〜ん私ってそんなに性格最悪なの?」
「そりゃあもうひどいってもんじゃないぜ」
「悪魔のような性格だ。いや悪魔の方がまだましだな」

あれ?俺達今すごいベタなことした気がする。谷口、顔が青いぞ。まさか

「あんた達そんなに死にたいの…いいわ…私自ら刑を執行してあげる。死刑をね!」

そこには極上の笑みを浮かべ完全復活したハルヒの姿があった。それは人を殺せる笑み…恐ろしい。

「逃げるぞ谷口!」
「お、おう」
「逃がすかぁ!」

こうして俺はハルヒの死刑から逃れるべく藤原の家を後にした。

「まったく礼くらい言っても罰はあたらんのに。しかし…男の方が先に起きたか…女の下敷きになっていたのにタフなやつだ。………いや…両方タフだな」

もちろんこんなことを藤原が言っていたとは露知らず、ティガレックス並のハルヒの突進をうまくかわしながら俺達は逃げ続けていた。
まあこの後すぐ捕まって恐ろしい目にあったのは言うまでもないことだろう。とにかく死ぬかと思った。
107涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/23(日) 21:28:38.88 ID:FuyGnIDvO
雪に埋もれた谷口と俺。やばいな。そろそろ本気で凍死する。

「あんた達いつまで遊んでんのよ?」
「なんだと!?」
「誰のせいでこんなことになったと思ってる!?」
「さぁ知らないわねぇ。そういえばここどこなの?」

なんてやつだ。雪から抜け出し、ハルヒに状況を説明ながら重々思った。こいつについて行ったらそのうち本気で死ぬんじゃないかと…。

「だから村にいたころから注意してやってたろ?涼宮に着いて行ったら命がいくつあっても足りないってな」

まあ確かにしていたな。しかし馬鹿の言うことを聞くのは癪だったし。何よりこいつを見捨てて野垂れ死にされたらそれはそれで気分が悪い。
取り敢えずなぜ谷口がここにいる?ついでに今どこに向かってる?

「それはだな。俺がポッケ村で武器屋をやってるからだ」
「へぇ〜」
「ふぅん」
「なんだてめぇら!聞いといてその態度はおかしいだろ!」

だってそんなに興味なかったし。てかお前ハンターやってなかったのか。でかいこと行ってた気もするんだが

「けっ。金より命だ。あんなでかいの倒せるかってんだ」

なるほど一回行ってボコボコにされて悟ったってきたわけか。ハルヒも悟ってくれたら嬉しいんだがなぁ。
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:29:20.93 ID:VP2XZL9G0
支援
109涼み宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/23(日) 21:29:58.07 ID:FuyGnIDvO
そんなこんなでポッケ村にたどり着いた俺達。さてまずはどこに行けばいいのだろう。

「そうだな〜。集会場にでも行ったらどうだ?」
「そうね。馬鹿もたまには良いこというわね」

余計なことを言うなこの馬鹿。行ったら直行で狩りに出掛けなならんだろう。止めてほしい。断じて俺は行かんぞ

「ふっ。そういいながら行くのがキョンだ」

何を悟ったんだこいつは。気持ち悪い喋り方をするな。寒気がしたぞ。

「それじゃあ行くわよキョン」
「わかったよ」
「じゃあ俺は仕事があるからお前らで勝手に行ってくれ」

一応馬鹿に礼くらい言おうと思ったんだが、ハルヒに引っ張られて結局言えなかったぜ。そういえば藤原にも言ってなかったな。今度会ったら言うか。

「てかまず村長の所に行くのが基本じゃないか?」
「基本なんて知ったこっちゃないわ。後で適当にあいさつしとけばいいでしょ?」

そんなわけにもいかんような気もするんだが
まあ面倒なのは俺にもわかる。ハルヒだから仕方ないということにしよう。
というわけで集会場に着いた。なかなかに人が多い。
しかし…見たことあるようなやつがいっぱいいるのは気のせいなのだろうか…。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:30:23.96 ID:VP2XZL9G0
支援
111涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/23(日) 21:32:35.77 ID:FuyGnIDvO
そんなこともあるんだろうと思いながらハルヒに着いて行く俺。まずは受付だな。

「あのぉ新人さんですかぁ?」

受付にはなんともかわいらしい天使のようなお方がいた。

「違うわ。ベテランよ。取り敢えず今行ける一番難しいクエストを見せて頂戴」

そんな天使に大嘘をつく悪魔ハルヒ。いかんな。何となくこの人だと簡単にだまされそうだ。頼みますよ嘘を見破ってください。

「あっ、そうなんですかぁ。すいません。今探してきますね」
「ちゃっちゃっとお願いね」

俺の願い虚しく、やはりというかなんというか彼女はせっせと難しいクエストを探していらっしゃる。

「以外と簡単に騙せたわね」
「死んでも知らんぞ俺は」

こいつは小声でなんて事いってきやがる。しかし騙してるということはハルヒでも自覚していたんだな。

「有りましたぁ。これが」
「ストップだよみくる〜」

明らかにラージャン討伐のクエストを持ってきた彼女に隣からストップが入った。セーフだギリギリセーフ。
声がした方を見ると、目の前でオロオロしている可愛らしいお方と比べても遜色ない美人さんで、かなりのロングヘアー、そして笑顔を全開にしたお方が現れた。
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:34:59.84 ID:VP2XZL9G0
支援
113涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/23(日) 21:36:09.57 ID:FuyGnIDvO
今回はここまでです。続きは出来るだけ早く作るので、楽しみにしていただけたら幸いです。それでは
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:39:01.31 ID:l0APyf0Y0
期待して待ってます
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:42:37.18 ID:VP2XZL9G0
乙!
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 21:54:55.97 ID:hauSQrJDO
乙!
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 22:13:31.16 ID:hauSQrJDO
保守
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 22:25:55.63 ID:VP2XZL9G0
ほしゅ
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 22:28:35.99 ID:DBsYmlpi0
ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1206278893/
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 22:45:14.73 ID:JGQaenRNO
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 23:04:05.86 ID:DBsYmlpi0
保守
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 23:05:06.59 ID:4r2Y5GUGO
保守
123レス借ります:2008/03/23(日) 23:22:37.75 ID:MIhecpvbO
そう、それは8月も終わりの夜
まだ開くはずもないひなげしの花のつぼみを愛でていると後ろから気配を感じる
朝日奈さんでしたか、甚だ意外ですね
なんて照れ隠しをしても無駄
あなたにだけわかる印をあなたにだけわかるように残したんだから
静かに立ち上がり彼に近ずく、急がせたわけでもないのに汗をかいてる
まだ何か言おうとするから、人差し指でそれを制した
見上げた彼があんまり驚いているから、イタズラっぽくウィンクをしてみる
彼の胴回りに腕をまわす、彼は私を抱き寄せる
そう、言葉なんていらない
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 23:33:35.41 ID:ueyTNoZ70
保守
125キスをしようよ:2008/03/23(日) 23:39:17.44 ID:MIhecpvbO
私は彼の腕の中にいながらもら、起こりもしないことを想像してしまう、いや彼の腕の中だからか
悪い癖だ
こんな時間がいつまでも続けばいい、続いてほしい
続けと願うほどに、続かないことを再確認させられる
そんなことを思いながら泣いてみたり
楽しいことばかりじゃないはずなのに、いつもあなたは笑っているね
いつか世界が終わるとしても、あなたのそばにいる気がする、いてくれる気がする

ねぇ、キスをしようよ

ふれるような

今は大好きなあなたと二人

ねぇ、キスをしようよ
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 23:50:28.64 ID:rwB5A0fZO
書きながらの投下?
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/23(日) 23:55:03.07 ID:maN30kts0
何このポエム
すげえときめくんだけど
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:13:38.38 ID:yhnBtsHf0
>>125
長キョンで読んでいる俺が居る
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:16:16.07 ID:mf62Cxs50
カオスできたよー
10レス、0:20から。
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:22:07.55 ID:k+3btf/1O
カオスなら尻穴向きでは?
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:22:27.82 ID:rEArnWL4O
支援
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:22:44.18 ID:zyKnU/Mx0
カオスはアナル行だぜ
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:23:22.20 ID:02a461x2O
意外に好評でよかた
鬱な話書いてると息抜きしたくなるっす

PC規制ってなんぞこれーーー
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:24:52.61 ID:mf62Cxs50
>>130,132
いや、そういう意味では無いんだけど線引き難しいかなぁ
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:28:36.75 ID:mf62Cxs50
何か投下する雰囲気じゃなくなったな
まあいいや
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:33:18.16 ID:agfg80yl0
期待
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:35:42.21 ID:k+3btf/1O
真面目カオス→アナル
ギャグカオス→アナル
萌えカオス→プリン
甘カオス→プリン
とりあえず投下するならプリンでもアナルでも支援に行くでよ。
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:38:56.52 ID:agfg80yl0
投下無いのかYO
こっちはパンツ脱いで待ってるというのに…
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:50:30.61 ID:Hln5P4w30
結局投下しないのか?
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 00:58:03.68 ID:k+3btf/1O
投下ないのか。
なら寝る保守。
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:00:53.90 ID:agfg80yl0
んじゃ投下したいかも
良いだろうか?
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:03:56.82 ID:agfg80yl0
では7〜9レスほどもらいます
短編だぜ
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:05:36.31 ID:k+3btf/1O
よし、寝るの中止。
支援
144ネコマノイド・インターフェース曰く(1/9):2008/03/24(月) 01:09:08.92 ID:agfg80yl0
 引き出しを開けたら、猫耳の長門が入っていたので鼻水が出た。
「これは……い、一体……」
「……」
「お前……お、俺の部屋で一体何を」
「にゃあ」
「え……?」
「……猫型ロボット」
 長門……それは禁則事項だぜ!
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:09:57.82 ID:k+3btf/1O
支援
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:10:09.04 ID:Uvf+O8z00
最初から鼻血噴いたwwww
147ネコマノイド・インターフェース曰く(2/9):2008/03/24(月) 01:10:10.88 ID:agfg80yl0
「その耳は……頭から生えてるのか?」
「そう」
「……さ、触って良いか」
「別に構わない」
 長門の猫耳はふわふわだ。ほんのりと暖かく、血が通っている事を示していた。
 撫でると、ぴくりと動いた。
「何か癒されるな……」
「にゃあ」
 小一時間撫で続けた。全然飽きない。ちなみに普通の耳もついていた。
「猫耳は聞こえるのか?」
「聞こえない」
「そ、それは……無駄じゃないのか……?」
「……にゃあ」
 前言撤回。少なくとも俺には無駄じゃない。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:11:01.90 ID:k+3btf/1O
支援w
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:11:28.11 ID:+LScPvPlO
支援
150ネコマノイド・インターフェース曰く(3/9):2008/03/24(月) 01:12:40.15 ID:agfg80yl0
 家に長門が住み着き始めてから一週間が経過した。登下校はいつも一緒だ。
 最初は苦労した。まず長門に、猫型ロボットは漏れなく青い事、そして「にゃあ」とは鳴かない事、

そもそも例の猫型ロボットには耳はついていない事、ていうかまずお前は猫型ロボットじゃない事――だが長門は「自分は猫型ロボットだ」と言い張った――を理解させなければならなかった。
 次に、ハルヒを納得させる事。これは何故か容易かった。俺が「あのな、長門はその、猫型ロボットっていうか、そう、だから別に同棲とかそういうんじゃなくて、つまり別にやましい事とかは、うん」
と冷静に説明したところ、ハルヒは「うん? それが?」と首を傾げるのみだった。何でこんなに当たり前の如き対応なんだよ……?
「それは、涼宮さんがそう望んだからなんですよ」
「え……?」
「長門さんは今、涼宮さんにとって一番頼れる人間です。もちろん、彼女自身も"頼られる側"なのですが、やはり分からない事や難しい事は自力では解決できない、それでいつしか長門さんを……無意識のうちに、あの猫型ロボットみたいだ、と思い始めたのでしょう」
 わからんな。それなら何故ハルヒ自身の家によこさないんだ? 俺の家に居座らせる必要が無いだろう。
「それは単純ですよ。あなたのポジションがあの眼鏡少年だからです」
「……というとつまり」
「ええ、これは推測ですが、僕があの金持ち、朝比奈さんは差し詰めあのガールフレンドでしょうか? そして涼宮さんは――」
 あのガキ大将か。キャスティング的には確かにそんな感じはしないでも無い。そうなると長門が猫型ロボットで、軟弱眼鏡少年の家に居候するのもごく自然……なのか?
「要するに、『大体そんな感じ』です」
 言わんとしてることは分かる。何かそんな感じするし。
 でも、だからといってそんな軽いノリで長門の立ち位置を変えるあたり流石だよ、ハルヒ。
151ネコマノイド・インターフェース曰く(4/9):2008/03/24(月) 01:13:38.59 ID:agfg80yl0
 家族全員が長門を当たり前のように受け入れていた。
「有希ちゃん、今日ご飯何食べたいかしら」
「カレー」
「有希ちゃん、テレビが壊れたみたいなんだ、直してくれないか?」
「情報連結……云々……」
「有希ちゃん一緒にお風呂入ろうっ」
「……」
 長門は頷き、妹と風呂に向かった。
 そういえば宿題がヤケクソみたいな勢いで出たので、片付ける必要があるな。ええと――だめだ、わからん。長門に聞くか……待て!
 そう、長門が俺の部屋に住み着き始めてから、俺は長門に頼りきっていた。
 宿題の答えは教えてもらうし、ハルヒ関連の面倒ごとは任せ切っていた。これじゃ本当にあの軟弱眼鏡少年だ。
 これはマズい。
152ネコマノイド・インターフェース曰く(5/9):2008/03/24(月) 01:14:24.61 ID:agfg80yl0
 風呂から上がった長門はパジャマに着替え、ベッドに腰掛けてアイスを舐めている。
 少し躊躇ったが、とりあえず宿題を教えてもらう事にした。
「長門、宿題教えてくれ」
「……たまには自分でやりなよ。ぼくに頼らないでさ」
 な……!? 今何て言った!?
「……? どうかした?」
「え、ええと」
 俺の聞き間違いか……? しかし、今確かに……?
「大問1……(1)はア、(2)の@はウ、Aはア……」
 長門は何事も無かったかのように宿題の答えを唱え始めた。さっきの長門は一体何だったのだろう?
 その理由は翌日になってわかった。
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:15:37.69 ID:k+3btf/1O
支援
154ネコマノイド・インターフェース曰く(6/9):2008/03/24(月) 01:15:45.12 ID:agfg80yl0
 まず、ハルヒが今まで以上にガキ大将っぽくなっているのだ。罵言の数が増えている。
 古泉はイヤミっぽい感じになっていたが、あまり変わっていなかった。朝比奈さんはいつも通り麗しかった。そして俺はというと、明らかに駄目な感じになっていた。
「マズいですね。段々皆が"それっぽく"なっています。長門さんのその発言も、恐らくそれが原因かと」
「……どうしろって言うんだ……」
「それは――至極簡単でしょう」
「え?」
「あなたがあの軟弱眼鏡少年っぽくなくなれば良いんですよ。涼宮さんに何か良い所をみせてみては? そうすれば、涼宮さんの無意識下にある"あの役柄"が壊れて、皆元に戻りますから」
「……なるほど……?」
 長門が本を閉じた。
「よし、今日の活動はこれで終了! 明日も同じ時間に来なさいよ、遅れたら磔刑よ磔刑!」
 ハルヒが良い感じに猟奇的になってきた。明日は空き地でコンサートだろうか?
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:16:48.47 ID:xFVRXToO0
支援
156ネコマノイド・インターフェース曰く(7/9):2008/03/24(月) 01:16:58.25 ID:agfg80yl0
 家に帰り、長門とどうしたらこの状況を脱する事ができるか話し合う。長門の耳を触りながら俺は言った。
「このままだとお前は外見以外が完全にあのネコロボになっちまうぞ」
「ぼくは構わない」
 マズいぜ。長門がボク娘になってる。それはそれで良いんだけど、やはり違和感がある。俺は元の長門が良いんだ。冷静で理知的な、「私」の長門が。俺は保守的になり過ぎてしまったのかも知れないな。
「長門、勉強教えてくれ」
「……?」
「明日、テストがあるんだ。このままじゃ駄目だ。俺に夜通しでも何でも良いから、勉強を教えて欲しいんだ」
「……わかった」
 そしてハルヒにわからせてやるんだ。俺はアイツとは違う。俺は……
「俺はキョンさ」
「キョン君?」
 俺は黙って長門に微笑みかけた。俺をいつの間にかキョン君と呼んでいる長門、お前の耳ももう触れないかもな。ふわふわと撫でると、長門はくすぐったそうに笑った。
「さあ、はじめようか」
「了解した」
 その夜、俺は、俺史上最長の勉強時間を記録した。
157ネコマノイド・インターフェース曰く(8/9):2008/03/24(月) 01:17:48.58 ID:agfg80yl0
 翌日、テストを解く俺の右手は軽やかに解答用紙上を躍った。余裕だぜ!
 ハルヒと解答用紙を交換する。ハルヒは満点だった。そして俺も――
「やるわねキョン、満点だわ」
 ハルヒは笑いながら続ける。
「流石SOS団員だわ」
 そう、俺はSOS団員のキョン。どこぞのアイツとは違うんだ。
 その瞬間からその日の部活終了まで、ハルヒは少し落ち着いた(というか、元に戻った)ような感じだった。古泉は少しイヤミではなくなっていて、朝比奈さんは麗しい。俺も、まあ多少はマシになった気がする。
 その日の部活が終了し、長門と俺は俺の家に帰る。部屋に入り、長門に礼を言った。
「うまくいったよ。ありがとう、長門」
「ぼくは助けただけ」
「え?」
「キョン君が自分でやった事」
「長門……」
「おめでとう」
 長門は少し顔を崩し、微笑した。
 夕暮れのオレンジが窓から溶け出していて、俺と長門をぼんやりと照らす。俺は長門の猫耳に触れようとした。
 その瞬間、猫耳はキラキラと光の粒になり、そして消えた。
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:18:06.24 ID:k+3btf/1O
支援
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:18:28.33 ID:Uvf+O8z00
江ン
160ネコマノイド・インターフェース曰く(9/9):2008/03/24(月) 01:18:31.29 ID:agfg80yl0
 翌朝、クローゼットから起きてきた長門はいつもの長門だった。
 土曜の今日、長門は自分の家に帰る事になった。
「さよなら有希ちゃん、またいつでも来なさいね」
「ああ、有希ちゃん、待ってるぞ」
「有希ちゃんさよならー!」
 長門は無表情で、「さよなら」と言い、俺に向き直る。
「もう、あなたに"私"の助けは必要ない」
「何言ってんだ、いつでも部室で、俺はお前に会えるしお前は俺に会える」
「……そう」
「また助けてくれよ、長門」
 長門は頷き、自らの家へと歩き始めた。途中立ち止まり、こちらを振り返る。
 その長門は猫型ロボットで、猫耳を付けて笑ってるように見えたのは、多分俺だけ。
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:21:20.20 ID:agfg80yl0
何だコレ。
支援乙でした!
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:21:45.22 ID:Uvf+O8z00
>>161
発想が面白かったwGJww
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:22:41.32 ID:B5Gb6c4j0
すげぇ泣ける・・・感動したよ、DooRaeMooooN!!
久しぶりにオフスプリング聞くわ。
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:22:42.92 ID:k+3btf/1O
>>161
GJ!
冒頭のレスを見た時とはいい意味で予想外の展開だった。
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:22:52.96 ID:+LScPvPlO
途中のぶ代ボイスで再生されて困ったぜwww
GJ!
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:24:19.97 ID:FONm65zGO
乙!
今度は是非、嫌味なスネオ古泉にスポットを当てた作品をwwwwwww
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:24:48.64 ID:xFVRXToO0
ドラこのごろ見てなかったけど面白かったよ。

元が未来的なのに朝比奈さんじゃないからかな、斬新さを感じるのは。

ともかくGJでした!
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:27:44.97 ID:agfg80yl0
>>162-167
長門といえば猫耳で、猫耳といえば長門、そうそれが言いたかった、ただそれだけだ…!
さ、まとめ依頼してお薬飲んで寝よう
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:32:37.43 ID:xFVRXToO0
猫耳といったら…と別の作品の、しかも男が浮かんだ俺は●に突撃してくる。

おつかれさまでした〜といって俺も寝る。
みなさん、おやすみなさいませ。
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:35:40.14 ID:5rSOUHux0
保守
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 01:50:28.18 ID:yhnBtsHf0
く・・・リアルタイムで支援できなかったが乙!
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 02:08:37.11 ID:rEArnWL4O
支援できなかったorz
でもGJ!
猫耳長門かわいいよ長門
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 02:25:55.23 ID:yhnBtsHf0
寝る保守
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 02:47:43.29 ID:yhnBtsHf0
今度こそ寝る保守
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 03:25:39.82 ID:4l8bx/oE0
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 03:25:39.84 ID:k+3btf/1O
目が覚めた保守
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 03:45:33.38 ID:+LScPvPlO
>>175-176
もう少しで結婚どころか合体だったなwww
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 04:36:23.64 ID:Hq8dSdHT0
保守
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 06:02:54.64 ID:paKiRF7L0
保守
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 06:43:31.09 ID:02a461x2O
はひふへほしゅ
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 06:53:50.97 ID:OqjpbqnO0
>>144
ネコマノイドなんていったからてっきりシャミセンSSかと思ったぜ……。
GJ!
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 07:43:24.80 ID:yhnBtsHf0
だめだ・・・
夢の中にネコマノイドインターフェイスが出てくるwwwwww
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 07:44:44.32 ID:kiEWZNEq0
仮面ライダー電王はリアル在チョン。

7 名前:仮面ライダー電王 ◆nV1Q6rGG5Q 投稿日:2008/03/24(月) 07:01:55.17 ID:5zFWPQPA
日本人ってマジでカスだろ。
さっさと謝罪と賠償をして韓国に日本の土地の半分を渡すべき。
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 07:45:05.39 ID:Gvr/GiC40
しょうがないなあ、キョン君は。
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 08:31:50.34 ID:/a1M7rQm0
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 09:26:26.73 ID:/hiq91/PO
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 09:56:36.30 ID:OD9UZ/QQO
保守
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 10:44:54.63 ID:02a461x2O
ほっほっ ほーたるほしゅ
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 11:15:27.17 ID:GrscZ4Nc0
アナルがまた落ちてる!
190みるく ◆MILKELR6d6 :2008/03/24(月) 11:39:15.36 ID:Vu/HJpD60 BE:839088465-DIA(111346) 株主優待
またかよ!!
191みるく ◆MILKELR6d6 :2008/03/24(月) 11:53:51.48 ID:Vu/HJpD60 BE:755179193-DIA(110817) 株主優待
アナルの住人ってひどいんだよ!><;
192みるく ◆MILKELR6d6 :2008/03/24(月) 11:58:27.02 ID:Vu/HJpD60 BE:559392454-DIA(110817) 株主優待
ここのやつまでするーですか…


投下と同時にスレストしてやる…
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 12:01:21.48 ID:V26PwEoX0
もう寝なさい
194みるく ◆MILKELR6d6 :2008/03/24(月) 12:07:26.82 ID:Vu/HJpD60 BE:335636126-DIA(110817) 株主優待
おやすみなさい><
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 12:14:57.73 ID:clsd2bcMO
何だこいつ
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 12:17:08.86 ID:BaghT5n20
スクリプトだから相手すんな
197みるく ◆MILKELR6d6 :2008/03/24(月) 12:18:05.63 ID:Vu/HJpD60 BE:1342541568-DIA(110817) 株主優待
スクリプトて…

ひでーなおい…
198なとが ◆NAGATO.FBU :2008/03/24(月) 12:24:23.25 ID:ats/VgHq0
スクリプトは言いすぎw
199みるく ◆MILKELR6d6 :2008/03/24(月) 12:28:59.21 ID:Vu/HJpD60 BE:671271438-DIA(110817) 株主優待
たしかにwwww
せめて空気コテにしてwwwww
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 12:53:31.26 ID:clsd2bcMO
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 13:31:35.79 ID:OD9UZ/QQO
保守
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 14:00:19.76 ID:BaghT5n20
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 14:08:37.68 ID:+Y1fShVNO
ハルヒ寝取られが読みてーよ
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 14:43:47.64 ID:OD9UZ/QQO
保守
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 15:05:18.21 ID:EQjLq/gSO
アナルは〜?
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 15:37:12.65 ID:hxwUkhhA0
保守
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 16:00:53.75 ID:m+ikW87/O
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 16:42:06.56 ID:+LScPvPlO
保守
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 16:53:30.04 ID:nZ0k3QiB0
書き込みテスト
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 16:54:42.45 ID:p08kgNRe0
保守
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 17:07:01.81 ID:tGI2zdjU0
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 17:31:47.04 ID:m+ikW87/O
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 17:53:30.88 ID:/a1M7rQm0
30分ごとにVIPのスレタイ取得ソフト作ったはずが5時間ごとに保存されてた保守
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 18:19:45.38 ID:+LScPvPlO
保守
215みるく ◆Milk...eYc :2008/03/24(月) 18:22:25.77 ID:h3D9S+bdO BE:978936375-DIA(110378) 株主優待
投下マダー?
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 18:37:28.14 ID:OD9UZ/QQO
保守
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 18:37:33.04 ID:mJkPsO4OO
SOS伝説続きまだかなぁ・・・保守
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 19:02:49.90 ID:m+ikW87/O
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 19:30:42.87 ID:m+ikW87/O
保守
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 19:51:16.53 ID:/a1M7rQm0
221みるく ◆Milk...eYc :2008/03/24(月) 19:59:53.72 ID:h3D9S+bdO BE:1510359269-DIA(110378) 株主優待
保守

!vip2:stop:
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グランドプリーストのかなりの攻撃
MP241使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 0)
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは3回目のダメージを受けた (365/1000)
222みるく ◆Milk...eYc :2008/03/24(月) 19:59:57.63 ID:h3D9S+bdO BE:1174723867-DIA(110137) 株主優待
保守

!vip2:stop:
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グランドプリーストのかなりの攻撃
MP185使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 365)
このスレは4回目のダメージを受けた (515/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは5回目のダメージを受けた (665/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは6回目のダメージを受けた (730/1000)
223みるく ◆Milk...eYc :2008/03/24(月) 20:04:40.31 ID:h3D9S+bdO BE:111878922-DIA(109952) 株主優待
そろそろパー行こうぜ?
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:05:16.04 ID:/a1M7rQm0
保守
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:22:23.40 ID:/a1M7rQm0
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:27:20.61 ID:agfg80yl0
見えないレス多過ぎだろwwwww
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:28:45.92 ID:+scW07ZxO
コテはうざいから氏ね
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:29:59.58 ID:yhnBtsHf0
鶴屋さんって古泉の事なんて呼んでたっけ?
「古泉くん」で合ってる?
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:33:06.18 ID:agfg80yl0
それ以外に無いんじゃないか?
230涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:35:29.61 ID:OD9UZ/QQO
>>111の続き投下します
231涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:36:31.48 ID:OD9UZ/QQO
おそらく彼女も受付だと思う。服装が統一されているからな。

「君達君達。嘘はいけないよ〜。君達はまだまだこんな危ないクエストに行くレベルじゃないっさ」
「なんでそんなことがわかるのよ!」
「受付なめちゃいけないよ。これでも何百何千ってハンターを見てきたんだからさ」

この人が一体何歳か俺はかなり疑問に思った。口には出さない。出したらハルヒ並に恐ろしい結果になりそうだからな。

「えっえ〜鶴屋さんこの人達新人さんなんですか〜?」
「そうだよみくる。簡単に人の言うこと信じちゃだめだよ」
「ふ〜ん。この嘘を見破ったのはあなたが初めてよ」

嘘を付け。前の村の村長にも見破られてただろう。それを無理矢理突破したのがお前だ。

「あれはあの村に住んでたんだからばれるのは当たり前でしょ」
「確かにそうだが、つまり今回始めてやって始めっから見破られたって事だろ?」
「細かいことは気にしないの」

まあ確かに見ただけでわかる、このお方がすごいのもわからんでもない。

「まあまあ言い争いはそのくらいにして、自己紹介しないかい?」
「そうね。貴方は鶴屋さんでしょ?あっちの子はみくるちゃん」
「あ、朝比奈みくるです。よろしくお願いします」

朝比奈さんと鶴屋さんか。聞いたことあるような気がするのは俺の気のせいか?

「私は涼宮ハルヒ、このマヌケ面はキョンよ」
「ふ〜んへ〜え、君達があの有名な新人特攻隊かい?いや〜一度会ってみたかったのさ」

俺はマヌケ面のキョンかよ。有名な新人特攻隊って……たしかに特攻しまくったが
232涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:37:51.69 ID:OD9UZ/QQO
「それじゃあ君達に調度良いクエストを探してあげるっさ」

鶴屋さんはハルヒとしてはとても迷惑で俺としてはとてもありがたい申し出をしてきて下さった。いや〜ありがたやありがたや

「コンガ討伐の依頼が来ているねぇ。それでいいかい?」
「ハルヒ。これが今の俺達に妥当な所だ。これでいいだろ?」

ハルヒのやつは俺の話しをまるで聞かず、クエストボードを凝視しながらうんうん唸っている。何を考えているんだいハルヒさん?

「仕方ないわね。それでいいわ。それに鶴屋さんの申し出を断るのは、なんか私のポリシーに反する気がするのよねぇ」
「そうっさそうっさハルにゃんいい心掛けだよ」
「それじゃあ私が気球班に話しを付けてきますね」

よしよし。ピンクの猿数体程度なら楽なもんだろう。それにしても依頼者の名前にどっか心あたりがある気がする。気のせいだよな?

ちなみに依頼内容は『密林で、ピンクの可愛らしい牙獣をみたのね。でもアレってコンガだと思うのね。私の犬が近づかない内に何とかしてほしいの。だって犬猿の仲だし』だった。
いや前半はわかるが後半おかしいだろ。たしかに犬猿の仲っていうのは有名だが

「あの〜気球班の人OKらしいで〜す」
「ねぇ。気になってたんだけど気球って何?」

今更だなハルヒ。まあ俺も気になっていたのは認める、しかし俺が気になっていたのは気球の方ではなく、気球班というものの方だ。
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:39:22.79 ID:agfg80yl0
支援
234涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:39:50.95 ID:OD9UZ/QQO
「そうっさねぇ。簡単にいえばハンター宅配便みたいな物っさ」
「ハンター宅配便?」
「ええっとハンターさん達は依頼を受けますよね?」

朝比奈さんが可愛らしく説明してくれるのはいいのだが、ハンター…まあ狩人ともいうが…は依頼を受けるからハンターであって、ああもういいや。

「そのハンターさん達を目的の場所に連れていくのが気球班の仕事なんです」

なるほどたしかに目的の場所に歩いていったんじゃあ日が暮れちまう。前の村にはなかった設備だな。

「ふ〜んそうなの。わかったわ。確かに高いところにいれば大きい獲物も見つけやすいものね」

ハルヒもこれには納得したようだ、しかし考え方が少し違う気がするぞ。

「じゃあ行ってくるといいっさ。めがっさ楽しんでおいで」

鶴屋さんはさも楽しげに、朝比奈さんはエンジェルスマイルで俺達を見送ってくれた。何をどう楽しむのかよくわからなかった俺達だが、数分後にはすぐ鶴屋さんの言ったことを理解できた。

「高いわね〜。絶景とはこういうことをいうんだわ」
「雪山も遠くからみれば綺麗なもんだな」

気球からの眺めはハルヒの言った通り絶景。高すぎて少し怖いが、ティガレックスに崖から落とされた時に比べれば蚊に刺されたようなもんだ。
怖さよりも絶景を眺める楽しみの方が強い
235涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:41:22.07 ID:OD9UZ/QQO
んっ?何をキョロキョロしてるんだハルヒ?

「大物探してるのよ。いたら速攻で降りてもらうんだから!」
「それはできないのですよ。依頼を完遂して貰わないとこちらとしても困りますぅ」

今の声は気球班だ。気球の定員は5人。必然的に狩りに行く人数は4人ということになる。確か4人というのにはもっと意味が合ったはずなんだが…覚えてねぇや。

「ちょっと私の紹介はどうしたんですか!?」
「勝手に思考を読むな。え〜っとどなた様でしたっけ?」
「橘です。橘京子!」

へぇ〜そうらしいですよ皆さん。覚えてやってください。俺は興味ないです。

「くぅ〜ちなみに私の外見はとっても可愛い女の子で……」

あ〜あ。ついにはわけわからん事まで言い出した。こいつはほっといて絶景を楽しむとしよう。俺の本能がそう叫ぶ。ハルヒは完全に無視してるしな

「え〜間もなく目的につきま〜す。お忘れ物しないように降りてくださ〜い。帰りも此処にいます」

何となくお決まりの台詞を言っている橘はスルーしておこう。
さて密林か。虫とかいっぱいいるから森は嫌いなんだよなぁ。ちゃっちゃっと終わらせて帰るか。

「行くわよキョン!」
「おう!」

さて意気揚々と飛び出したはいいがピンクのアイツがなかなか見つからない。群れだから一匹見つければ、他のやつもすぐ近くにいるはずなんだがなぁ。
236涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:42:40.22 ID:OD9UZ/QQO
「たくめんどくさいわねぇ。キョン2手に別れる?」
「まあ待てハルヒ。4人で来たならまだしも俺達は2人。それに経験も浅いんだ。戦力を分散させるのは得策じゃあない」
「それもそうねぇ。仕方ないわ。もう少し探して見ましょう」

そうそう。それに歩いていればそのうち見つかるさ。依頼がきてるんだからな。
こうして俺達は少しの間歩き続けた。途中でかなりでかい虫、名前はたしかランゴスタにカンタロスだったか。とりあえず馬鹿でかい虫だ。
あんなのに刺されたら痛いどころじゃすまないな。倒そうか、とも思ったがハルヒいわく

「でかいだけの虫なんかに用はないわ」

だそうだ。まったくあいつらかなり邪魔なんだけどなぁ。

「ねぇキョン。なんか聞こえない?」
「虫がブーンブーン五月蝿いな」
「違うわよ。そうじゃなくてもっとこう大きな動物の………」

ハルヒに言われて耳を澄ます、なんだ?急に周りが騒がしくなってきた感じだ。ガサガサガサガサと……そうか。

「目当ての相手じゃない。めんどくさいのが来たようだぜハルヒ」
「ええ、そうみたいね」

ハルヒは大剣、俺は片剣を構える。群れる習性は同じだがコンガではなく……

「来たわね。青い鳥モドキ」
「馬鹿いうんじゃない。あいつらに翼なんてねぇ。それにあれが幸せを運んでくる訳無かろう」

このやり取りでわかる人もすごいと思うが、相手はランポスだ。しかも中央にでかいトサカのやつがいる。
237涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:43:53.33 ID:OD9UZ/QQO
しかしどういうことだ?コンガがいっぱいいるんじゃなかったのか?

「囲まれたわよキョン」
「何を今更。始めからあいつらはこの陣形だったさ」
左4、右3、後ろ3、前2にでかいが+1だ。まったく沢山ですぎじゃないか?
こんだけ集まると本当にギャアギャア五月蝿いな。

「キョン、でかいのは私に任せなさい。左側と後ろ任せたわ」
「おいおい俺の方が一匹多いぜ?」

俺達は背中合わせで武器を構え、相談しているところだ。その間にもジリジリランポス共は近寄ってくる。

「でかいのやるんだからいいでしょ?」
「仕方ないな。それでいい。そろそろ来るぞ」
「抜かるんじゃないわよ!」

ハルヒがそう言ったのを合図にでもしたのか、ランポス共は一斉に飛び掛かってきやがった。
もちろんそれくらいは予想していた俺達は斜めに飛んで逃げた。
ハルヒが右斜め上、俺が左斜め下だ。7匹相手にするのは骨だがやるしかないな。
その辺にあった石ころを投げまくりうまいこと7匹をこちらに向かせた。
やつらはジリジリ近寄るのが好きらしい、そんなことしている間に1番近い1匹を切り倒す。

伊達にハルヒに連れていかれて無茶ばかりやって来たわけじゃない。飛竜の威圧感に比べればこんなやつら何の恐怖も感じない。
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:43:58.16 ID:agfg80yl0
支援
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:44:13.28 ID:RFgiZ5zY0
支援
240涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:45:11.47 ID:OD9UZ/QQO
とはいえ数が多い。相手をよく見て1匹になった所を攻める。
簡単に言ってるが、1匹なるまで避けたり、防いだりで大変なんだぜ?いつの間にか残りの5匹に囲まれちまってるしな。

「ハルヒーーそっちはどうだ!」
「いまんとこ楽勝よ。あとでかいの合わせて3匹!」

さすがに早いな。ならこっちも急いでいくか。1匹1匹確実に、潰していけば………




「キョン!ごめん、そっちに1匹行っちゃったわ!」
「なんだと!?やっと2匹までに減らしたんだぞ?」
「でかいのが邪魔なのよ。小さいのが1匹、2匹増えたところでかわらないわ!やっちゃいなさい」

まったく簡単にいいやがって…まあいいだろう…やってやろうじゃないか
意気込んではいるが作戦はさっきとかわらない。1匹になったやつを切り刻むだけだ。まあ実際は急所に一撃いれてるだけだが

「ラストだ!」

そんなことなでラスト1匹。ハルヒの逃がしたやつだろう。そいつに重いっきり片剣を振り下ろした。
勢いよく振った片剣はランポスに当たり………………ガキン…っと嫌な音がした。

「ちっ切れ味か。血糊がつきすぎだ!」
「ああもう、やっぱりキョンは詰めが甘いわね!」

俺が止めを刺し損ねたランポスはハルヒの大剣によって真っ二つになった。何を言うか。お前が逃がした1匹だろう。

「馬鹿言ってんじゃないわよ。ボスだけあってあのでかいかなり強かったんだから」
241涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:46:43.49 ID:OD9UZ/QQO
そう言ったハルヒの後ろにはでかいランポスの死体が転がっていた。確か名前はドスランポスだったかな。

「沢山いて面倒だったわね」
「確かにな。ランポスごときと侮っていたが、沢山出ると面倒だ。ボスもいたしな」

さっきの場所から少し離れたところでハルヒは大剣を地面に突き刺し、それを背もたれにして休憩している。俺は俺で近くにあった石に腰掛けているわけだ。

「でもおかしいわね。なんでランポスがいるわけ?コンガじゃなかったの?」
「さぁな。とりあえずコンガを探してみたらどうだ?」
「そうね。依頼果たさなきゃ鶴屋さんに悪いものね」

それに金も貰えんしな。片剣を研いだら探しに行こう。

「ねぇキョン。私達の依頼内容ってコンガ狩りよね?」
「ああそうだが、どうした?」

嫌な予感がする。なぜって?ハルヒが目を輝かせてある一点を見ているからさ。そこに何がある?

「でもその群れのボスを倒しちゃいけないわけじゃないわよね?」

ハルヒの言葉と視線の先。これだけで今から何が起きるのか、嫌でもわかってしまう。
つまりだ。目の前にババコンガが現れちゃったわけなんだよ。でかいな畜生。もうちょい休憩させてくれよ。
そんな俺の願いなど踏み倒し、ババコンガはこちらに突進してくるのだった。
たまには俺の願いを叶えてくれ。馬鹿神様。
それともあんたはハルヒ贔屓なのか?冗談きついぜ。まったく

「やれやれだ」

続く
242涼宮ハルヒのMH〜一章〜:2008/03/24(月) 20:48:07.74 ID:OD9UZ/QQO
これにて一章終了です。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 20:51:12.16 ID:agfg80yl0
MHってモンハンか
モンハン知らないから全く話がイミフだがとりまGJ
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:03:29.89 ID:m+ikW87/O
>>228
一樹くんとも呼んだことがあったと思うが
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:06:39.17 ID:ypism8wN0
過去ログを読んでいて、ハラソドムを思い出してしまった保守
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:07:55.36 ID:4s603RRgO
>>242
頑張れ!期待してるぞ!

「わお、一樹くんっ! 今日もいい男だねっ」(溜息より)
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:08:32.00 ID:+LScPvPlO
乙!

>>244
「一樹くん」と読んだのは黒歴史だろうな……
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:24:43.06 ID:/a1M7rQm0
jp
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:36:06.85 ID:Mx6nV/eD0
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:37:10.13 ID:cXKfrRCRO
「鶴ちゃん」よりはまともでいいじゃないかっ!
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/24(月) 21:38:20.51 ID:yhnBtsHf0
OK
教えてくれた人ありがとう
古泉くんで統一します
252みるく ◆Milk...eYc
しまった…

こっちでも出遅れた…