カラスと黒猫

猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢なにのたべてるの？｣
猫｢これは、にんげんがすてたゴミさ｣
カラス｢おいしい？｣
猫｢おいしいわけあるもんか｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢ぼくもよくたべるよ。くさいったらありゃしない｣
猫｢くさいけど、たべなきゃいきていけないんだ。がまんがまん。｣
カラス｢ぼくもいただいていいかな？｣
猫｢いいよ。｣
カラス｢ありがとう。｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢むしゃむしゃ｣

猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢なにのたべてるの？｣
猫｢これは、にんげんがすてたゴミさ｣
カラス｢おいしい？｣
猫｢おいしいわけあるもんか｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢ぼくもよくたべるよ。くさいったらありゃしない｣
猫｢くさいけど、たべなきゃいきていけないんだ。がまんがまん。｣
カラス｢ぼくもいただいていいかな？｣
猫｢いいよ。｣
カラス｢ありがとう。｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢むしゃむしゃ｣

猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢なにのたべてるの？｣
猫｢これは、にんげん さ｣
カラス｢おいしい？｣
猫｢おいしいわけあるもんか｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢ぼくもよくたべるよ。くさいったらありゃしない｣
猫｢くさいけど、たべなきゃいきていけないんだ。がまんがまん。｣
カラス｢ぼくもいただいていいかな？｣
猫｢いいよ。｣
カラス｢ありがとう。｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢むしゃむしゃ｣

猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢なにのたべてるの？｣
猫｢これは、にんげんがすてたゴミさ｣
カラス｢おいしい？｣
猫｢おいしいわけあるもんか｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢ぼくもよくたべるよ。くさいったらありゃしない｣
猫｢くさいけど、たべなきゃいきていけないんだ。がまんがまん。｣
カラス｢ぼくもいただいていいかな？｣
猫｢いいよ。｣
カラス｢ありがとう。｣
猫｢むしゃむしゃ｣
カラス｢むしゃむしゃ｣

こないだカラスが歩いてるの見たよ
鳩みたいに首を前に出しながら歩いてて可愛かった

猫｢きみはなに？｣
カラス｢なにが？｣
猫｢きみはなに？｣
カラス｢？　ぼくはカラス。｣
猫｢カラスか・・ぼくはなに？｣
カラス｢？　・・猫。｣
猫｢ぼくはネコか。よろしくカラスくん｣
カラス｢よろしく｣
猫｢きみはまっくろだね｣
カラス｢きみもまっくろさ｣
猫｢そうなのかい？｣
カラス｢そうさ｣

猫｢きみはふしぎなかたちをしているね。｣
カラス｢そうかな｣
猫｢てがない｣
カラス｢ぼくには“つばさ”があるんだ。｣
猫｢つばさ？｣
カラス｢ほら、こうやってとべるんだ。｣
猫｢すごいすごい！とんでる！｣
からす｢ぼくにはこれがふつうなんだ。｣
猫｢からすはすごいね｣
カラス｢からすだけじゃないよ。いっぱい、いっぱいいるよ。すずめとか、つばめとか｣
猫｢からすくんはものしりだね｣
カラス｢そうかな｣
猫｢ぼくのわからないこと、いっぱいしってる。すごいね。｣
カラス｢ありがとう｣

のふつれさん？

カラスを狩らすにも一クロウ

カラス｢きみはいつもはなにをしているの？｣
猫｢やりたいこと。｣
カラス｢“じゆう”なんだ｣
猫｢“じゆう”かな？よくわからないや。｣
カラス｢ぼくもじゆうにまいにちを、すごしてる｣
猫｢きみはぼくより“じゆう”だ｣
カラス｢なんで？｣
猫｢“空”をとべるから｣
カラス｢そうだね。そうかもしれない。｣
猫｢“じゆう”っていいな｣

猫｢空ってどんなところ？｣
カラス｢ひろいところ｣
猫｢ひろいの？｣
カラス｢せかいでいちばんひろいところ。すっごくすっごくひろくて、じぶんがのみこまれてしまいそうなんだ｣
猫｢ひろいところ・・｣
カラス｢あと、すごいきれいなところ｣
カラス｢いろんなまちがみえて、いろんなやまがみえて、いろんなくもがみえて、いろんなうみがみえるんだ｣
猫｢うみ？｣
カラス｢うみってしってる？｣
猫｢しらない。｣
カラス｢たくさんみずがあって、いいかぜがふいて、きもちのいいところ｣
猫｢へー｣
カラス｢そらからみるうみはすごくきれいなんだ｣
猫｢いいないいな。みたいな、うみ。｣

カラス｢どこにいくんだい？｣
猫｢うみまでいくんだ｣
カラス｢すごくとおいよ。｣
猫｢そうなの？｣
カラス｢つくまで、なんにちも、なんにちもかかるよ｣
猫｢そんなにとおいの？｣
カラス｢とおいよ。｣
猫｢そうか、じゃあぼくはうみをみることはできないんだなぁ｣
カラス｢むずかしいかもね｣
猫｢ぼくもとべたらいいのに。ぼくもカラスくんみたいに、とべたらうみをみれるのに。｣
カラス｢うん。きみがとべたら、いっしょにきれいなうみをみれるのに｣
猫｢ざんねんだ｣
カラス｢ざんねんだ｣

将軍｢どこにいくんだい？｣
北朝鮮民｢韓国までいくんだ｣
将軍｢すごくとおいよ。｣
北朝鮮民｢そうなの？｣
将軍｢つくまで、なんにちも、なんにちもかかるよ｣
北朝鮮民｢そんなにとおいの？｣
将軍｢とおいよ。｣
北朝鮮民｢そうか、じゃあぼくは南大門をみることはできないんだなぁ｣
将軍「もうないよ」

猫｢ぼくは“ふじゆう”なのかもね｣
カラス｢どうしてそうおもうんだい？｣
猫｢ぼくは地面にしかいれないから｣
カラス｢それでも“じゆう”さ｣
猫｢そうかな｣
カラス｢ぼくがみるかぎりね｣
猫｢でも、ぼくがもとめてる“じゆう”とはちょっとちがうんだ｣
カラス｢きみがもとめる“じゆう”って？｣
猫｢空｣
猫｢だからぼくは、きみがうらやましい｣
カラス｢ぼくにとって、空はあたりまえだから、よくわかんないや｣
猫｢いいな空いいな｣
カラス｢うん空はきれいだ｣
猫｢うみもみたいな｣
カラス｢うみもきれい｣
猫｢いいないいな｣

カラス｢きみはいつもひとりだね｣
猫｢うん｣
カラス｢ともだちは？｣
猫｢いない｣
カラス｢さみしくないかい？｣
猫｢さみしいよ。けど、きみといるとそんなことはわすれてしまう｣
カラス｢それはよかった。そうだ、ぼくたちともだちになろう。｣
猫｢うん。なろう。｣
カラス｢きみはぼくのともだち｣
猫｢きみはぼくのともだち｣
カラス｢ぼくたちはともだちだ｣
猫｢ともだちだ｣

カラス｢きょうはどこにいくんだい？｣
猫｢ごはんをたべにいくんだ｣
猫｢だれのなわばりにもなってない、いいところをみつけたんだ｣
カラス｢へー。ぼくもごいっしょしていいかな？｣
猫｢もちろんさ、ともだちだもん｣

キキィーーーーー！！！！
ドンッ


カラス｢・・・猫くん？だいじょうぶ？｣
猫｢・・・う・・・｣
カラス｢血がながれてるよ｣
猫｢いたい・・いた・・い｣

ブウゥーーンン。。.....

カラス｢いたいの？猫くん｣
猫｢いたい・・いたい・・たすけて｣
カラス｢どうすればいい？｣
猫｢血をとめて・・｣
カラス｢ぼくにはむりだよ。できないよ｣
猫｢いたい・・いたいよ・・｣
カラス｢猫くん・・｣
猫｢ぼく・・・・｣
カラス｢・・｣
猫｢・・も・・とべたら・・いいな・・｣
猫｢空をとべたらいいな・・｣
カラス｢・・・｣
猫｢きみといっしょに・・・とべるかな・・？｣
カラス｢きっととべるよ｣
猫｢そう・・よかった・・｣
猫｢ぼくは、“じゆう”をてにいれたんだ

・・・・・・」
カラス｢・・・｣

きみはここにいるのかな？
さあ、いっしょにとぼう。
ぼくについてきて
ちゃんとついてきてるかい？
ぼくにはそれがわからない

はぐれないでいるかい？
ずっとそばにいてね
そらはあぶないから
ぼくのこえはきこえているかい？
ぼくにはそれがわからない

ぼくのことがみえる？
ぼくのこえがきこえる？

いつか、きみはぼくのことをものしりといったけど
きみがいないせかいは、わからないことばかりだ

あのくるまだ。
猫くんをひいたくるまだ。


なんだろうこのきもち
むしゃくしゃする
ことばじゃいいあらわせない

あのとき、くるまをおりて、てあてしてくれれば
あのとき、びょういんへはこんでくれれば
ぼくはともだちをうしなわなかったのに！！

この！！この！！この！！

ふん！！そんなボッコじゃぼくにはとどかないよ！ぼくにはつばさがあるんだ！！
つついてにげる、つついてにげる
ざまあみろ！いたいか！くやしいか！
猫くんは、もっといたかったんだ！！もっとくやしかったんだ！！！

こうゆうの好きだ。

期待

和むような切ないようなこの気持ちは何だ

もうそろそろ、ひきぎわだ
うえへいこう。
にんげんじゃとどかない空へ
さぁ、猫くんついてきて

ちゃんとついてきてるかい？
はぐれずにいるかい？
きみがみえないと、ふあんだ。すごくふあんだ

猫くん、きみがそばにいることを
いつもねがっていた。
まいにち、まいにち、みえないきみにかたりかけた
｢ここにいるかい？｣｢いまからとぶよ？｣｢じゅんびはいい？｣
ぼくはとぶ。
｢はぐれないでついてきてるかい？｣｢つかれてないかい？｣
ぼくはもっと、うえにいく
でも、ぼくははじめて、

きみがここにいないことをねがった。

バツッ！！！

この絵本はいつ発売ですか？

“ひこうき”をはじめてみた
｢すごいねすごいね｣
猫くんにはなしかけながら、ちかづいていった。
すいこまれる！
｢猫くん！きちゃだめだ！！！｣

ぼくは“えんじん”にまきこまれた

切ねぇ…

てす

これは・・・

続きを…

・・猫くんだいじょうぶかな
・・ついてきてないといいな
・・はぐれてるといいな
・・ぼくはだめなやつだ・・

・・きみのぶんまでいきていこうとしたのに
・・きみのぶんまでそらをとぼうとしたのに
・・いきることは、とてもかんたんなことなのに
・・そんなこともできないぼくはだめなやつだ
・・ごめん・・ごめんね・・
・・ごめんね猫くん

猫(きみはだめなんかじゃないよ)
カラス(！　猫くん！)
猫(きみはぼくにゆめをくれた。)
カラス(でも・・ぼくは・・)
猫(そしてぼくはいま“じゆう”になったんだ)
カラス(・・じゆう・・？)
猫(そう・・きみといっしょ。ぼくがもとめたじゆう)

とうとう涙腺崩壊した。

カラス(じゆう・・か・・そうかもね)
猫(さぁ、これからどこにいこうか)
カラス(そうだなぁ、どこかいきたいかい？)
猫(ともだちとならどこでもいいさ)
カラス(そうかい？じゃあ、ぼくについてきて)

カラス(ちゃんとついてきてる？)
カラス(はぐれないでね)
カラス(つかれてない？)
猫(きみはしんぱいしょうだなぁ、だいじょうぶさ。もう、はなれたりしないよ)
カラス(それはよかった)
猫(それでこれからどこにいくんだい？)

カラス(ん？そうだね・・まずは・・)


―“うみ”をみにいこうか――。

終わり

>>37
とっくに泣いてるぜ同士よ

黒猫もカラスも好き

みてくれたひとありがとうございました

>>1
乙

唐突に始まったが感動した

ｲｲﾊﾅｼﾀﾞﾅｰ

>>39
純粋な話だと思うんだ。
心が洗われる。

>>1乙。
久々に感動して泣かせてもらったよ、有難う。

>>1乙、感動を頂いた



>>1は「その死刑囚、買った。」とか「青空迷彩」の人？

>>45ちがうよ

なみだがあふれた

>>46
了解だ、ありがとう

100万回生きたねこ思い出した

>>49どんなの？かぶってたら何かいやだな

>>1
おつかれさま！
すごいいい話を読ませてもらった

>>50
かぶってないぜ

大切な人（？）を亡くすという点では同じだがｗ

ゆとりはすぐにキャラを殺すな
死にネタで泣かそうなんてレベルが低すぎる

>>53
まぁまぁ、精神崩壊系で泣くゆとりよりかはマシかと

>>53
フランダースの犬や蛍の墓でボロ泣きした私に謝れ

>>53
感動に水さすな消えろ屑

これは死んだから悲しいんじゃなくてカラスと黒猫の友情に感動する物語だろ

>>56
恋空読んでろ、な？

なんかこういう動物を人間主観でかいてるの嫌いだな

>>58
おまえ何中だよ

>>58
自分は>>57と同じ理由で感動してる。死んだからじゃない。純粋な友情に心打たれたんだ。
恋空（笑）は読んだこと無いが、あれはギャグだと聞いたから読まない。

>>59
人間…主観…？


これ人間主観で書かれてんの？
自分文才ないから分からないけど、鳥主観じゃないの？

>>62
あれじゃね、「擬人法使ってるのが気に食わない」って言いたいんじゃね？
俺は好きだが

>>62
>>59は『人間の様な動物の主観』つまりは『擬人法』と言いたいんじゃないか？

>>63
そうか、むしろ動物主観なのが気に入らないのか…

100万回生きたねことかｒｙ

>>59
人間主観で書くと
「やべー黒猫轢いちまった・・・早く逃げなきゃ・・・」

これくらいで終わってしまう

>>66
ちょっと人間アフターが見たくなったｗｗｗ

>>1
良かった、乙

いい最終回だった。

http://up2.viploader.net/upphp/src/vlphp155319.png

>>61
そういうの全部ひっくるめて薄っぺらい
これで感動できるなら恋空も号泣するから大丈夫＾＾

ＮＧ推奨 ID:jsDydcOuO

>>69
絵本作っちゃえよｗｗｗｗｗｗお前なら出来るｗｗｗ

>>69なんかきゅんときた

>>69
これはたまらん

はじめ、カラスが猫をむしゃむしゃするんだろ？
と思った自分が情けなくてしかたがないです

>>67
自分も見てみたいかもしれない。

>>69 貰いますた

カラス「死に腐れ！」
黒猫「そんなんじゃこの先生きのこれないぜ」
カラス「じょ、冗談じゃ」

って、違うのか

>>63
なんかすまん＞＜あんたの次の作品も期待してるぜ！

誤爆です＞＜；

>>72-　ありがとう
うまい絵ではないけど感動して描いてしまった。
もし絵本になるほど描けたら>>1に捧げる

ヽ(●∀●)/ｲｴｰｲ

感動した

でも、切なくてこれからバイトなのに行きたくなくなった

　

一回ageてみる