だいり
2 :
◆IgPB3k.W/o :2008/03/02(日) 13:48:22.61 ID:8y0Ub0PsO
('A`)がアルバムを捲るようです
从'ー'从&('A`)
やっべw題名が決まってない\(^o^)/
まぁ投下終了までに考えれば良いか
前半はじまるよー
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 13:50:44.58 ID:8y0Ub0PsO
どうしてこんなことになったのか?
なんていう結果論を全面的に押し出してきた質問をされたとしても、気の毒かな、俺に答える手立ては無い。
だって今この時点で俺も、なにが何だかさっぱりって状況なんだからな。
誰か説明できる奴がいるなら代わってほしい。
从'ー'从「………」
('A`)「………」
時計の短針はとっくに1日に課せられた二周というノルマを終えている。
今思えば、昨日からこの事象に関する出来事は始まっていたのかもしれない。
ここで回想シーンなんて小説やドラマが持つ特殊能力を持ち得ない俺はどう説明すれば良いんだろう。
俺達は、ただ見つめ合っていたんだ
静かな、静かな、境内の中で。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 13:53:52.26 ID:8y0Ub0PsO
―――◆―――
放課後の教室。下校時間は大分前に過ぎていた。
ただ俺はボーッと校舎の三階から、自分の町を見下ろしている。
考えるのはヤツの事。
俺達に何も告げず、アメリカに行っちまったあの野郎の事だ。
('A`)「綺麗だな……」
ツー、俺の親友であり、俺達の仲間。
そんなツーがテロに巻き込まれたなんてのは、正直俺にとっても、恐らく他の四人にとっても寝耳に水だっただろう。
('A`)「でもなぁ、俺はお前が死んじまったなんて信じらんねぇんだよ。なんでかなぁ?」
独白。仲間達の前では決して言えぬ言葉が溢れだす。今はまだ良かった。言葉だけだ。だが涙まで連れてこられると、こちらとしても困る。
瞳から熱い滴が零れそうになるのを素早く拭き取る。
不意にドアが開いたからだ。
从*'ー'从「あれれー、ドクオ君まだいたんだー」
渡辺だった。
支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 13:56:32.48 ID:t3ZmHWwnO
俺は渡辺とドクオがくっついてほしいと切に願う
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 13:56:52.92 ID:8y0Ub0PsO
外を走り回っていたのか、額には汗が滲んでいる。背後から差し込まれる陽光が彼女を照らし、彼女が生まれ持つ美貌と見事に重なり合い神秘的且つ神々しさを持っていた。
('A`)「よう、渡辺。どうしたんだよ?そんなに汗掻いて」
ドクンっと鼓動が高鳴るのを感じた。
そういや、俺の初恋ってこいつだったんだよな。
从*'ー'从「ちょっと忘れ物しちゃってね、走って取りに戻ってきたの」
肩で息をしながら彼女が言う。確かに彼女の様子からすると相当長い距離を走ってきたのだろう。
('A`)「ごくろーさん、疲れたろ、まぁお前も付き合えや」
堪らなく一人が嫌だった俺は、彼女を引き止めた。
从'ー'从「ん?どうしたのー?」
彼女が俺の顔をまじまじと見る。
一瞬彼女の持つ、瞳が大きな目に見惚れてしまっていた。
俺が数分前に泣いていたことがバレるのは確実だった。
从'ー'从「大丈夫だよー、ツーちゃんは居なくなったりしないよ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:01:01.62 ID:JLNOE+TzO
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:01:15.34 ID:8y0Ub0PsO
整った口から、吐き出される言葉。それは綺麗で、綺麗すぎて、薄っぺらく感じた。
渡辺の励まし、何の根拠も保障もない、俺を慰めるための彼女の思いやり。
それが
今の俺にとっては
不快だったんだ。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:02:09.88 ID:9rgJSKk8O
支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:02:33.46 ID:KyHxVn+YO
しえ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:03:22.15 ID:8y0Ub0PsO
( A )「……どーしてそんなこと言い切れるんだよ」
从'ー'从「ふぇ?」
(#'A`)「どうしてそんな事言えるんだよ!!お前、ツーが心配じゃないのかよ!!」
从;'ー'从「えっ……」
分かってる。次々と言葉をひねり出し、強い口調で吐き出しながらも、自分の腑甲斐なさを理解している。
渡辺を責めて何になる?
笑わせるなよ、ツーの一番近くに居たのは誰だ?
誰だ?
誰なんだよ!!
(#'A`)「何の根拠もないのに無責任な事言うなよ!!」
俺じゃねーか。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:06:10.13 ID:8y0Ub0PsO
从 ー 从「……あはは、ゴメンね、そんなつもりじゃ無かったんだけどな」
やけに辺りが暗い。時刻を確かめる。もう19:00を回っていた。
太陽は水平線の彼方に隠れてしまった。
もう教室に差し込んでいた陽光は無い。
彼女を照らしていた光は
彼方に逃げた。
从 ー 从「ごめんね、ただ私はドクオ君が自分を責めてるんじゃないかって、自分だけを責めてるんじゃないかって心配だったから……」
謝れ、謝れと自分の心にいる良心ってやつが俺を急かす。
分かってる、謝らなきゃ。
「なーんてな、冗談だよ」
「嘘に決まってんだろ」
たったそれだけ言えば済む話だ。一言、冗談だと。おどけて笑ってみせれば。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:09:17.56 ID:8y0Ub0PsO
でも出来なかった。
顔の筋肉が一ミリも動いてくれない。強ばったまま、弛んでくれないんだ。
彼女の顔は“悲愴”その物だったのだろう。
俺には見ることが出来なかった。
彼女の顔を直視することが出来なかったんだ。
从つー;从「エグッ、ごめんね、うぅ、そうだよね、ドクオくんが一番寂しいよね、悲しいよね」
遂に、彼女の目から涙が溢れだした。
同時に俺の心からも言い様の無い悲しみが溢れだした。
クソ、何してるんだよ俺は、渡辺を悲しませる気なんて更々無かった。
なのに、なのに彼女は泣いてる。
俺の所為で。
('A`)「……すまね」
やっとの思いで捻り出した言葉は、ぶっきらぼうで、簡素な、薄い、薄い言葉だった。
从つー;从「ううん、私こそゴメンなさい、じゃあ私、先に帰るね」
そう言い残し彼女は教室を後にした。
すっかり日の暮れた、放課後の教室での出来事だった。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:10:07.73 ID:k38by1vd0
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:11:17.50 ID:tehuHY2LO
し
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:12:22.70 ID:8y0Ub0PsO
明日、もう一度謝ろう、心を込めて彼女と話そうと
そう決意したんだ。
―――◆―――
((メ)A`)「ふん……」
それから暫くあって、俺は逢瀬神社にいる。
まぁこんな顔をしてるんだ、今、俺は喧嘩をしています。
喧嘩と言っても、呼び出されて行ってみたらいきなり殴られた←今ここ
相手は
(#゚∀゚)
ジョルジュだった。
どうしてジョルジュにいきなり殴られたんのか?
よくは分からないが、一つ、一つだけ心当たりがあった。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:14:14.76 ID:8y0Ub0PsO
('A`)「落ち着けよ。どうしたんだ、いきなり」
声が震えているのを出来るだけ隠した。
( ゚∀゚)「あぁ、お前今日の放課後、渡辺に随分酷い事を言ったらしいじゃないか、覚えてるだろ?」
やはりそうか、忘れたわけないだろ、ついさっきの事だ。それに、渡辺の涙は俺の心の中心部を深々と抉っていったんだから。
('A`)「あー、覚えてる」
恐らくジョルジュは又聞きしたのだろう。渡辺がツンに相談したのをジョルジュも聞いてた、我慢できなかったジョルジュが一人で暴走して今に至る。
( ゚∀゚)「どうしてあんな事いったんだよ」
ジョルジュは尋ねる、落ち着いた声で。恐らく俺の頬を一発どついた事によって、怒りは消え去ったのだろう。
本当に、ジョルジュらしいなw
('A`)「なんだろうな……、バカなんだよ、俺はさ」
(:゚∀゚)「はぁ?答えになってねーし」
('A`)「……だからバカなんだよ」
俺たちはまだまだ幼い。高校生になって、確かに大人という棺桶に片足こそ突っ込んでいるが、まだまだ、子供だ。
現に俺が渡辺に言った原因は、恐らく直情的になっていたからだろう。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:19:43.59 ID:8y0Ub0PsO
( ゚∀゚)「まぁ自分でバカって自覚があんならいんじゃね」
('A`)「そんなもんかね」
( ゚∀゚)「取り敢えず、明日は渡辺に謝れよ」
('A`)「あぁ、わかってる」
( ゚∀゚)「そうか、なら良いんだ。じゃあ、また明ry」
そうは問屋が卸さない、俺は帰ろうとするジョルジュの腕を掴み、自分の出来うる最恐のドス顔とドス声で言った。
(#'A`)「お前の謝罪がまだだ」
( ゚∀゚)「ふぇ?」
支援
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:22:52.53 ID:8y0Ub0PsO
('A`)「取り敢えず謝れよ、なにどさくさ紛れて一発殴っちゃってんの?」
( ゚∀゚)キョロキョロ
(゚∀゚ )キョロキョロ
( ゚∀゚ )ジーッ
(>∀<)「ごめry」
(#'A`)「ふざけんな」
俺はジョルジュの右頬に無慈悲な一撃を叩き込んだ。
なんとなく、顔がムカついたから。
( #)∀;)「ひでぇ」
('A`)ノシ「これでおあいこだ。んじゃまた明日な」
( #)∀;)ノシ「やりきれねぇーよ」
―――◆―――
さて、俺と渡辺は今、逢瀬神社にいる。
ジョルジュとあの時喧嘩した場所だ。
ここには色んな曰くがあるんだが、そんなこと気にもしないように渡辺は神社に設置されているベンチに腰掛けた。
22 :
◆IgPB3k.W/o :2008/03/02(日) 14:28:02.31 ID:8y0Ub0PsO
さて、ながらに突入します
ゴメンなさい
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:31:28.62 ID:38t7sQfP0
なんか鳥肌立ったぜっ
何……だと……
何に突入すんの?
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:35:32.92 ID:8y0Ub0PsO
从'ー'从「ドクオくんも座りなよー」
('A`)「おう」
渡辺が自分の隣のスペースを指差し俺に座るよう促す。
('A`)「よっこらせ」
俺も素直に彼女の言葉に従った。
从*'ー'从「なにそれw親父クサイねw」
('A`)「まぁなwもう二十六、充分オッサンだな」
社会の歯車として二年過ごした。毎日、毎日同じ事を繰り返し、気に食わない上司に自分を殺しながら頭を下げ、汗を滴らせながら必死に働いてきた。
この町で六人で遊び続けてた頃は同じ毎日の繰り返しが楽しかった。
飽きることなんて無かった。
27 :
◆IgPB3k.W/o :2008/03/02(日) 14:38:52.95 ID:8y0Ub0PsO
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:40:43.29 ID:K1p2auAJ0
しえん
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:44:57.11 ID:8y0Ub0PsO
从'ー'从「……昨日はブーンちゃんも、ツンちゃんも幸せそうだったね」
('A`)「あぁ、あれで遅すぎたぐらいだ」
从'ー'从「確かにwでもいきなりショボン君から(´・ω・`)「明日婚約パーティーやるから」って連絡して来られた時は流石に焦ったよねw」
全くだ、情けないぞ、ブーン、お前以外にツンを支えれる奴がどこに居るっていうんだ。
お前以外居ないだろ。
从'ー'从「二人とも、本当に幸せそうだったよね」
('A`)「あぁ、本当にな」
俺達は気付けずにいたんだ。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:47:22.79 ID:8y0Ub0PsO
この時、俺達を舐め回すように
十個の目が二人の様子を見ていたのを。
('A`)がアルバムを捲るようです
前半終了
乙
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:51:53.50 ID:k38by1vd0
乙
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/02(日) 14:52:28.34 ID:K1p2auAJ0
乙
だけど短すぎだろ
乙
35 :
◆IgPB3k.W/o :2008/03/02(日) 14:53:03.94 ID:8y0Ub0PsO
さて、二十行規制のつもりで書いてたが、最初に改行しなきゃ普通に三十行で書けるわけね
しらなんだorz
さて題名ですが
('A`)の長い夜のようです
にケテーイ
短すぎたことは後悔してない
反省はしている
36 :
◆IgPB3k.W/o :2008/03/02(日) 15:02:08.91 ID:8y0Ub0PsO
さて、ここいらで合作の宣伝でも
只今合作が進行中です。
つきましては、あと一人合作に参加して頂ける作者さんを募集しています。
条件なんてありません。
合作を作り上げる熱意だけで充分です。
今は基幹プロッターの万物さんを主軸に細かい設定を決めている段階です。
貴方のアルバムに、合作という名の写真を加えてみませんか
したらば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/10923/ 以上
続きは今日の夜か、来週の夜になります。
誰がうまいことを言えとwwww