( ´_ゝ`)兄者は弟者の声を取り戻すそうです(´<_`
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
カッとなって立てた
だが反省はしていない
※微グロ表現有
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:24:58.32 ID:ks3SvpkI0
あの日から幾度となく夢に見る光景は紛れもない俺達の過去だった…―
もはや人間とも呼べぬただの肉の塊と化した両親と
そのすぐ側で横たわる首と胴体の繋がっていない姉と幼い妹の死体
耳障りな女の笑い声と馬鹿笑いする二人の男の声が家中に響き渡り
錆びた鉄のような血と肉の臭いが俺の吐き気を誘う
「兄者!!!」
自分とよく似た声で双子の弟が俺の名を叫んだ。
思えばこれが、俺の聞いた弟の最後の『声』だったような気がする…――
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:26:25.95 ID:ks3SvpkI0
( ´_ゝ`)兄者は弟者の声を取り戻すそうです(´<_` )
+第一話+
(;´_ゝ`)「っ…ハァ…ハァ」
薄暗い廃ビルの中で兄者はビクリと目を覚ました
心臓は早鐘のように動き
ゾクリと背筋が凍るような感覚が兄者を襲う
(;´_ゝ`)「…っ…(夢か…―)」
乱れた息を整えつつ薄い毛布を手繰り寄せようとした瞬間
ぐいっと自分の服を引っ張られる感覚がした
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「おお、すまない弟者。起こしてしまったみたいだな」
( ´_ゝ`)「夜明けまではまだ時間がある、ゆっくり寝ていろ」
( ´_ゝ`)「なに…いつもの夢だ。心配することじゃない」
弟者は何も言わない
しかし兄者は弟者がまるで声を出し、話しているかのようにその意思をくみ取り会話をする
生まれた時から一緒にいる双子だから…なのか
科学的には形容しがたい『絆』のようなものが二人の間にはあるのだろう
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:27:09.14 ID:ks3SvpkI0
しばらくすると隣から規則的な寝息が聞こえ始めた
兄者は弟者を起こさないようにゆっくりと起き上がると
ガラスの割られた窓から薄暗い街を見下ろした
( ´_ゝ`)「…(あの日から…もう3カ月か…)」
両親と姉、妹を殺害し…弟の『声』を奪った三人組…―
目を瞑れば鮮明に思い出せるあの忌まわしき惨状
耳にこびり付くあいつらの嘲笑と泣き叫ぶような弟の声なき声
まるでゲームか漫画の中の出来事かと思った…―
信じたくないと、これは夢だと思っても
目の前に突きつけられた現実は無情なもので
両親、姉、妹が死んだという事実は現実であり
目を覚ました時に残っていたのは『声』を奪われた弟だけだった
( ´_ゝ`)「……(俺と弟者の二人だけでも…命があっただけましだと思わねばな…)」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:28:09.15 ID:JHot56F9O
全俺が泣いた
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:28:59.31 ID:ks3SvpkI0
〜〜♪〜〜♪
不意に兄者の携帯が鳴る
( ´_ゝ`)「もしもし?」
( ^ω^)『もしもし?僕だお。ブーンだお』
電話の相手はブーンだった
( ´_ゝ`)「非常識極まりない時間に電話してこないで下さいさようなら」
(;^ω^)『ちょ!!待ってお!!!命の恩人に対してその言い草はねぇおおおおお!!!!!!!』
( ´_ゝ`)「…そうでした。あの時は助けて頂き本当にありがとうございます」
( ^ω^)『別に良いんだお。それより今どこn(ry( ´_ゝ`)「じゃさようなら」』
プチ。
ツーツーツー。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:29:54.16 ID:ks3SvpkI0
( ´_ゝ`)「…そろそろ朝日が昇るk(ry[〜〜♪〜〜♪]」
ピッ。
( ´_ゝ`)「はi(ry(#^ω^)『切るんじゃねぇええおおおおおおおおお!!!!!!』」
( ´_ゝ`)「(流石に冗談がすぎたか…)…カッとなってやった今は反省している」
(#^ω^)『わかれば良いんだおわかれば』
まだ少し不機嫌そうなブーンをなんとかなだめつつ
兄者は話を切り出した
( ´_ゝ`)「それで…話はなんですか?ブーンさん」
( ^ω^)『今兄者達はどこにいるんだお?』
( ´_ゝ`)「?…VIP市内ですけど。…あいつ等の噂を聞いて来たんですけどね…無駄骨でしたよ」
( ^ω^)『!!VIP市内なら話が早いお!会って話がしたいお!!12時に実況公園に来るお!!』
ブーンはそれだけ言うと兄者の返事も聞かずに勝手に電話を切った
( ´_ゝ`)「…12時か」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:30:26.29 ID:ks3SvpkI0
現在の時刻は午前5時ちょい過ぎ…
実況公園には此処を11時に出れば間に合うだろう
( ´_ゝ`)「(もう少し眠るとするかな…)」
兄者はズボンのポケットに携帯をしまうと
まだ寝ている弟者の隣に座り毛布を頭からすっぽりとかぶり眠りに就いた
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:31:11.35 ID:ks3SvpkI0
VIP市内:実況公園
実況公園内にある大きな噴水の前に兄者と弟者はいた
時刻は11時50分
あと5分もすれば自分達を呼び出した人物は現れるだろう
( ´_ゝ`)「…しかし公園というものは良いものだな」
(´<_` )「……?」
(*´_ゝ`)「つるぺたようじょはぁはぁはぁはaぐyつghsjkひでぶgd」
(´<_` #)「…」
(;´_ゝメ)「正直スマンカッタ」
そんな不毛な会話をしていると、二人の方へと歩いてくる人影が見えた
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:31:16.40 ID:LD5tb8sG0
流石兄弟と聞いて飛んで来ました
支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:31:19.67 ID:XhP97kmS0
母者を殺すとか何者・・・
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:31:54.59 ID:ks3SvpkI0
( ^ω^)「ひさしぶりだお」
ξ゚听)ξ「おひさしぶり」
やってきたのはブーンとツン
弟者はカバンから折り畳み式のホワイトボードを取り出すとそこに[お久しぶりです]とペンで文字を書いた
その字を書くスピードは口で話す言葉とさして差はない
( ´_ゝメ)「お元気ですか?」
ξ;゚听)ξ「…ってか兄者こそどうしたの!?」
( ´_ゝメ)「いやぁ何たいした傷ではありません」
(´<_` )「…[ろくでもない理由です。いやもう本当に情けないほどに]」
(#´_ゝ`)「…弟者タンおにいたん怒るよ」
(´<_` )「…[キメェ]」
( ^ω^)「そんなことより話、始めて良いかお?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:32:23.31 ID:OjSSB672O
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:34:24.11 ID:BhBQVsIc0
流石兄弟を持ってくることに感動した
読んでないけど
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:34:46.88 ID:58wGmxsHO
携帯から支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:35:51.79 ID:ks3SvpkI0
立ち話ではなんだから…とブーンの提案により4人は実況公園から喫茶店へと場所を移した
( ^ω^)「喫茶店のナポリタンは最高なんだお。お」
ξ゚听)ξ「ブーンあんたナポリタン食べたいがために移動したでしょ」
(;^ω^)「そ…そんなことないお!」
ξ゚听)ξ「ああもう!口のまわりちゃんと拭いて!!まったく世話がやけるんだから!!」
( ^ω^)「ごめんだお。ツンありがとうだお」
ξ////)ξ「べっべつにあんたのためじゃないわよ!ただ一緒にいて恥ずかしいからよ!!」
( ´_ゝ`)「…テラウラヤマシス」
(´<_` ;)「……」
ガツガツと大盛りのナポリタンを平らげるブーンを見ながら
ブーンが一向に話を切り出さないことに兄者は少しだけ苛立ち
それで?…と声のトーンを一段階低くしてブーンに訪ねた
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:36:43.32 ID:ks3SvpkI0
( ´_ゝ`)「話…あるんですよね?ブーンさん」
( ^ω^)「…」
ブーンの手が止まる
そして
ガツガツガツガツガツガツガツ
再びナポリタン(大盛り)を食べ始めた
( ´_ゝ`)「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい。」
( ´_ゝ`)「いい加減にしろよおっさん。いくら普段は大人しくて誠実で天然フラグメーカーな俺でも切れるときは切れますからね」
ξ゚听)ξ「大人しくて誠実でイケ面で優しくてちょっぴり天然でフラグメーカーなのは兄者じゃなくて弟者くんでしょ」
(´<_` ;)「………[いや…俺そんなんじゃ]」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:37:15.08 ID:UAt2Hsu4O
流石兄弟ktkr
支援
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:38:00.67 ID:ks3SvpkI0
( ´_ゝ`)「ツンさんて俺は呼び捨てなのにどうして弟者は君付なんですか?」
ξ゚听)ξ「弟者くんだから」
( ´_ゝ`)「………」
( ´_ゝ`)「…………」
がつがつがつがつがつがつがつあぐあぐぐへごほごほがつがつがつがつ
(#´_ゝ`)「食うのをやめろ!!!!!!!!!!!!」
ガツンと鈍い音喫茶店の隅の席から発せられた
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:39:06.67 ID:ks3SvpkI0
(;メメω^)「な…なにも殴らなくても…ひどいお」
( ´_ゝ`)「さっさと本題に移りやがって下さい」
(´<_` ;)「…」
( ´_ゝ`)「ん?弟者何を言ってる。俺はいたって冷静だぞ。ただ少し目の前のピザをだな…」
(;メメω^)「相変わらずの以心伝心。すごい技だお」
ξ゚听)ξ「ほんとね」
ブーンはケチャップで汚れた口をナプキンできれいにすると、ふぅと一息深呼吸する
すっかり空になった大盛りナポリタンの皿をテーブルの端に寄せ
自分のカバンから一冊の薄いファイルを取り出し兄者と弟者の前に並べた
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:39:24.36 ID:LD5tb8sG0
ミスktkr
だが支援
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:40:01.20 ID:ks3SvpkI0
( ^ω^)「…弟者くんの『声』を奪った3人組の情報…だお」
そうブーンが口にした瞬間兄者と弟者の目が見開かされる
微かにとなりで震える弟者の気配を感じながら、兄者はブーンの目をまっすぐに見つめた
( ^ω^)「…あの日君たちを助けてから…3か月間調べに調べつくした結果だお。…裏世界の情報屋である僕とツンでさえこの薄いファイル一冊しかあいつ等のことは調べられなかったお」
ξ゚听)ξ「……」
ツンはブーンの隣で心配そうにブーンと兄者達を交互に見つめている
( ^ω^)「…はっきり言って…このファイル…君たちに渡したくないんだお」
(;´_ゝ`)「な…」
(;´_ゝ`)「なんでですか!?弟者の…弟の『声』が…!!!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:41:17.27 ID:ks3SvpkI0
ガタンっと思わず兄者は立ち上がろうとした
だが、自分の上着をひっぱり無言の訴えを投げかけてくる弟者に気づき
すみません…とそう呟き椅子に座りなおす
( ´_ゝ`)「…理由を聞かせてもらえませんか…?」
(´<_` )「……」
ブーンはうつむいたままゆっくりと口を開いた
(;^ω^)「相手が…悪すぎるお」
(;^ω^)「君たちはまだ若いお…命を粗末にしてほしくないんだお」
(;^ω^)「だからっ(ry( ´_ゝ`)「ファイルをください…ブーンさん」」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:41:31.93 ID:jdmt5rzu0
兄者は受け?弟者は喋れなくてもイニシアチブ取りそうだよね
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:42:11.59 ID:ks3SvpkI0
(;^ω^)「!!?」
( ´_ゝ`)「死ぬのが怖かったら…俺たちは最初からあいつ等を自分たちの方から探したりしませんよ」
(´<_` )「……」
あの血の惨劇は俺達の記憶にこびりついているのだから…――
兄者はテーブルの上にあるファイルを掴み椅子から立ち上がる
それと同時に弟者も席をたった
(;^ω^)「……」
( ^ω^)「………わかったお」
ξ゚听)ξ「ブーン…」
( ^ω^)「…決めたお…こうなったのも何かの縁だお!!僕はとことん協力するお!!」
( ´_ゝ`)「!!」(´<_` )
ガッと勢いよく椅子から立ち上がり、ブーンはガシッと兄者と弟者の手をつかんだ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:42:20.37 ID:fbmlqLEzO
wktk支援
面白いな
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:43:13.14 ID:ks3SvpkI0
ξ゚ー゚)ξ「クス…」
ξ゚听)ξ「仕方ないわ!ブーンが決めたんだもの!!私もとことんブーンの助手として協力するわ!」
( ^ω^)「よろしくだお」
( ´_ゝ`)「…ありがとう…ございます」
(´<_` )「……」
兄者はブーンとツンに深く頭を下げ
弟者は礼が言えない代わりに申し訳なさそうな…しかしとても穏やかな笑みを浮かべた
第一話+了
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:45:08.84 ID:UAt2Hsu4O
一話乙
(・∀・)イイ!!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:46:32.09 ID:fbmlqLEzO
乙
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:46:47.89 ID:58wGmxsHO
早く続きおおぉおぉ!!!
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:46:54.57 ID:LD5tb8sG0
乙乙
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:47:42.83 ID:c1pyf8UXO
つ づきまだーチンチン^☆
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:48:05.91 ID:ks3SvpkI0
第一話投下\(^o^)/オワタ
第二話はできしだい投下してきます
支援さんくすww
>>24 どちらでもおkww
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:48:15.54 ID:1qBZM+s80
乙
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:53:11.29 ID:Lk/X1JXs0
乙
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:58:26.95 ID:mhcggqgaO
乙!楽しみに待ってる
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 17:58:57.48 ID:1QdCfIEfO
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 18:00:35.02 ID:NB5dEqyo0
これはまとめられるべき
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 18:04:15.77 ID:UFyb0xEq0
久しぶりにwktk
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 18:11:06.40 ID:QvfBWycbO
超wktk
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 18:36:08.44 ID:fbmlqLEzO
wktkだから続きマダー?
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 18:38:59.43 ID:KIh53PTh0
wktkwktk
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 18:43:29.86 ID:/4SyZE1f0
兄者より弟者の声をなくした発想がイイ!!
wktkwktk
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 18:43:59.03 ID:eKEEUid50
wktk
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 19:14:16.29 ID:+DQs7jd/O
よむほ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 19:33:51.30 ID:j/PvU3BuO
よむほ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:05:49.47 ID:V2fA2ERyO
ほ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:33:38.22 ID:LD5tb8sG0
>>44 逆に考えるんだ
ボケ役が喋れないのは厳しいだろ
そして保守
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:44:00.59 ID:ks3SvpkI0
第二話投下いくよー
誤字脱字発見しだいバルス発動
文才はない
あるのは流石兄弟への愛のみ
そして今回微妙に少ないんだ
ゆるせ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:44:33.65 ID:ks3SvpkI0
父者
母者
姉者
妹者
………兄者
一日たりとも呼ばない日などなかったはずの名前たち
唇を動かし、声帯を震わそうと、喉の奥が痛むまで試しても
掠れた空気の音が空しく口から零れるだけで
あの日から俺の声は世界に拒絶された…――
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:45:36.58 ID:ks3SvpkI0
( ´_ゝ`)兄者は弟者の声を取り戻すそうです(´<_` )
+第二話+
( ^ω^)「そうと決まったらさっそく行くお!」
喫茶店から出た直後、ブーンは兄者と弟者に高らかにそう告げた
行く。と言われても行先に検討のつかない二人は頭の上に?マークを浮かべる
しかしツンだけはブーンの行く場所がわかったらしく
複雑そうな…なんとなく嫌な顔を浮かべた
そんなツンの様子に気づいたのか弟者はツイツイっとツンの肩を叩き
サラサラとくせのない綺麗な字が書かれたホワイトボードを見せる
(´<_` )「…[行き先を知ってるんですか?]」
ξ;゚听)ξ「いや…その…知っているといえば知ってけど」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:46:30.44 ID:LD5tb8sG0
>あるのは流石兄弟への愛のみ
すばらしいじゃないか
文才あってもキャラに愛着ない奴の作品なんて見ててつまんないぜ
支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:46:44.94 ID:ks3SvpkI0
( ´_ゝ`)「?ツンさん?」
ξ゚听)ξ「…………できれば関わりたくないの」
( ^ω^)「そんなこと言っちゃダメだお!裏世界で生きるには彼とは切っても切れない縁が結ばれてるんだお!!」
ξ゚听)ξ「わっ…!!わかってるわよ!!でもアイツむっっかつくんだもん!!!」
ツンはむ〜と何かを思い出したようで、ブツブツと何か呟いている
ブーンは困ったような笑いを浮かべ兄者達の方に向き直った
兄者と弟者は互いの顔を見合わせ、ふむ?と首をかしげる
( ´_ゝ`)「ブーンさん、いったい誰に会いに行くんですか?」
(´<_` )「……」
( ^ω^)「『武器庫の番人』って呼ばれてるヤブ医者だお。裏世界で一番大切で必要なのは自分を守る術なんだお」
( ^ω^)「お金持ちの人はお金が武器になるし、僕ら情報屋の場合は自分たちが所有する情報が自分を守るお」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:47:25.06 ID:ks3SvpkI0
( ^ω^)「でも君たちにはお金も情報もない…だったら」
( ´_ゝ`)「『力』ですか」
兄者の言葉にブーンは無言で頷く
( ^ω^)「詳しい話は向こうに着いたらするお。さっ…ツン!むくれてないで行くお!ドックンに会うのも久しぶりお〜」
ξ゚听)ξ「はぁ…憂鬱よ…」
( ´_ゝ`)「「(ドックン…?)」」(´<_` )
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:48:26.37 ID:ks3SvpkI0
VIP市内:裏路地
狭く入り組んだ道を右へ左へぐるぐると歩き続ける
まるで迷路だな、と兄者は思った
(;^ω^)「お。お。挟まったおぉお!!」
ξ;゚听)ξ「何やってるのよブーン!!まったく少しはダイエットしなさいよね!!」
( ´_ゝ`)「ほほうこれがメタボ」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「ふむ、そうだな感心してないで手伝ってやらねば」
狭い路地裏でつっかえるブーンの体を押したり引っ張ったりしながら
なんとかブーンの言っていた『武器庫の番人』と呼ばれるヤブ医者がいる病院まで着いた
(;^ω^)「やっと…ついたお」
ξ;゚听)ξ「ふうっ…しっかし相変わらず趣味悪い病院だわ」
ツンは趣味が悪いと言うが
もはやそういう次元では無い気がすると兄者と弟者は感じた
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:49:17.94 ID:ks3SvpkI0
【診察マンドクセ】
病院の看板には紫色の文字でデカデカとそう書かれている
(;´_ゝ`)「なんてやるきのない」
(´<_` ;)「………」
此処では診察受けたくないなぁと二人は本気で思った
どうやらここの医者も診察したくないらしく
病院の案内板にはご丁寧に近場の病院への行き方や薬局の住所まで書かれていた
凄まじい不安を覚える二人を尻目にブーンは眉間に皺をよせたツンを連れて病院内に入っていった
兄者と弟者も入らないわけにはいかないため意を決して中に入る
次の瞬間兄弟はその決心した自分の心を恨むことになる。
( ^ω^)「お〜いドックンお久しぶりだo(ry『ドックンって言うんじゃねぇええええええええ!!!』ぎづおそいhilgfdlkfひでぶlkjs」
Σξ゚听)ξ「ブーーーーーーーーン!!!!!!!」
Σ( ´_ゝ`)「「!!!!!!!?」」Σ(´<_` )
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:49:58.19 ID:ks3SvpkI0
兄者と弟者は思った
戦争というものは体験したことは無いが
きっと戦場と所はこういう惨状が広がっているのだろうな、と
ツンは倒れたブーンに寄り添い死んじゃだめよーとか
私をおいていっちゃいやーなどと叫んでる
しばらくしてブーンの死体(仮)の向こう側
立ち込める爆煙の中に一つの影が見えた
Tシャツに白衣をだらしなく羽織り、メガネをかけた男が仁王立ちでブーンを睨みつけている
('A`)「てめぇよ…いったい何回言やぁ覚えんだよおいこら!!」
(;メメωメ)「ど…ドックン」
(#'A`)「ドックンって言うんじゃねぇえって言ってんだろがこのアホが!!てめえにゃ学習能力っつーもんはねぇえのかよ!!!!!」
(#'A`#)「ドックンじゃなくて『先生』。もしくは『ドクオ様』って呼べこのメタボが!!!!」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:50:42.52 ID:ks3SvpkI0
倒れた怪我人に向かってまるで槍を突き刺すかの如く罵声を浴びせる『先生』
医者が患者を自分で作る時代になったとは
世も末である
ξ#゚听)ξ「ちょっと!!ブーンになにすんのよ!!」
キッとツンはドクオを睨む
睨まれたドクオの方はと言うと、白衣のポケットから煙草とライターを取り出し
ツンの顔を見ながら煙草に火を点けた
('A`)「よう、嬢ちゃん。相変らす成長しねー体してんな」
ξ#////)ξ「かっ関係ないでしょ!!!?」
('A`)「おいおい俺は別に胸のことなんか言ってねーぜ?」
ξ#////#)ξ「〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
完全に遊ばれてるな…
遠目から3人を観察していた兄者と弟者は額に汗をかきながら
さて、どうしたものかと考えていた
しかし不意においっと声をかけられる
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:51:09.53 ID:ks3SvpkI0
( ´_ゝ`)「え…?」「…?」(´<_` )
('A`)「おめーらだよ。同じ顔。そこの死体(仮)こっち運んでこい。胸も身長もちっせー嬢ちゃんにそのデカブツ運ばせる気か?」
ドクオの言葉にツンが再び叫んでいる
ふむ、どうやら叫んでいる内容によるとバストは成長しているらしい
o単位らしいが…
( ´_ゝ`)「運ぶか…」
(´<_` )「…」
兄者の言葉に弟者はコクリと頷く
よいしょっとブーンの体を持ち上げると
うううと呻き声をあげ、「ひどいおドックン」と呟いた
気づいた時にはもう遅い
ハイスピードで此方に戻ってきたドクオにガツンと頭をグーで殴られ
ブーンはカクンと意識を手放した
(#'A`)「一生寝てろこのピザ」
第二話+了
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:51:19.59 ID:dy9pKEMb0
安価でストーリーが変わるあれじゃないのか
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:51:39.99 ID:LD5tb8sG0
白衣に眼鏡www
あの人が早速絵描いてくれそうだ支援
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:53:22.37 ID:ks3SvpkI0
第二話投下オワタorz
ひいいぃぃい
目がぁあ目がぁあ
支援サンクスですww
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:53:32.65 ID:LD5tb8sG0
あらら、終わりか
乙
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:55:27.81 ID:b/HC7fqZ0
おいついた
支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 20:59:59.68 ID:yFoAfipHO
流石兄弟でこの話の流れにはwktk
ドック…ドクオのキャラがなんかいいw
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:21:55.84 ID:b/HC7fqZ0
支援と保守
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:27:06.54 ID:h/mDqyjY0
ほほ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:39:41.99 ID:QvfBWycbO
乙ー
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 21:54:19.12 ID:V2fA2ERyO
保守
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:21:18.48 ID:QvfBWycbO
保守してるほうがいいのか?
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 22:38:53.19 ID:/4SyZE1f0
乙ー!
短くてもこれは好きになる。
不慣れな感じはあるが・・・
ま読みやすいっちゃ読みやすいか