ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」
>>222 「財布だせや財布ー! あるなら定期もだ!」
「ちょっと止め……ちょっと止めてくださ……やめっ……」
「おら、上着脱いで俺に渡せや。内ポケット見せるんだよぉ、ほれ」
「はぐぅうっ……」
心からの疑問をよそに、不良さんは身体検査を要求なさってくる。
三つ編みが垂れて、ごわごわした感触が額を捉える。
やめろ、顔が近い。古泉並みに顔が近い。
不快感は呻き声となり、俺の口から漏れ出ていった。
(……そうだ、古泉だ!)
金を取られたとしても、俺にはSOS団という強力な味方がいる。
財布と定期を盗られても、あいつらなら帰りの電車賃ぐらい出してくれるに違いない。
(あれ? それとも俺、自転車で通学してたっけ? まあいいや)
224 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 15:54:40.08 ID:gl1zeHl90
>>223 「わかりました、出します、出します。許してください」
「はやくしろよ、クソが!」
この言葉で、ようやく不良さんは顔を離してくださったが、視線までは離してくれない。
やめなさい、三つ編みで真顔しないでください。
こっち見るなと言いたいのをこらえ、アホがダボがと罵声を受けつつ、俺は上着を脱ぎにかかった。
両腕を背中に回して袖から抜き取る、もともとボタンは留めていない。
前かがみになった拍子に、赤いものが視界を横切る。
第一ボタンを外すために、いつも緩くしめているネクタイが揺れたんだろう。
気のせいか、どこかでゴクリという音が聞こえた気がした。
「はいコレ。ホントこれしか持ってないんで、勘弁してください」
「……す、素直じゃねーか」
早口な弁解と共に差し出したブレザーを、不良さんは満足そうに受け取った。
225 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 15:55:20.88 ID:gl1zeHl90
>>224 一緒に渡したのは内ポケットの財布と、外ポケットの定期。
俺は素早く目を逸らした。
使いなれた自分の財布が他人に抜かれる瞬間など見たくはない。
まして三つ編みの不良に抜かれるなど絶対に御免だ。
……………………
……長いな。
時間の経過と共に、じわじわ腹の底から怒りと不快感が湧き上がってくる。
業を煮やした俺は、不良さんに向き直った。
「あのー、俺もう行っていいっすか……ひぎいっ!?」
「ブレザー!ブレザー!ブレザー!ブレザーぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん」
ほす
228 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:29:21.85 ID:gl1zeHl90
>>225 そこで見たのは、俺のブレザーを頭からかぶり、息を荒げる不良さんの姿だった。
三つ編みのおさげを振り乱し、それはもう「ラジオ体操の『大きく身体をひねる運動』」のごとき激しさで、なにかを堪能していらっしゃる。
逃げようとする俺の肩を、ごつい指が万力のような力で引きとめた。
「よぉよぉ兄ちゃんよー、綺麗な顔してんじゃねーか、ええ?」
「はあ?」
「まつ毛は長いし、目も切れ長……お、女みたいな顔してんじゃねえか、おい」
「はああああ?」
「貴族っつーか、昭和のポストっつーか、ジャニーズっぽいっつーか、とにかく俺好みなんだよぉ!」
「はああああああああああ?」
断っておくが俺は人に顔を褒められたことなど、オバチャンにしか無い。
そりゃ髭ぐらい剃るが、基本的に不精だし、センスも良かないし、滅多にもてやしない。
ってゆーか、顔が近いアゲイン、近寄るなアゲイン!
229 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:37:07.29 ID:gl1zeHl90
>>228 「ちくしょー!」
「いてぇっ!?」
不良さんが奇声をあげて後ろを向き、その遠心力で横向きになったおさげは、俺の顔面へと見事にクリーンヒットする。
「これだけ褒め殺しにしても効かないとは……イケメンは違うわぁ……」
待て、それは状況がおかしいからだろう?
「ワシ、ワシも、おはんのごたる女装の似合う男に生まれたかっとぉー!!」
涙と鼻水と、よく分からない液を流して泣き出した不良は、俺の胸倉をつかんできた。
やばい頚動脈がしまる……意識が遠のく。冗談じゃない。
俺の死亡診断書には「死因:不良という名の変態マイスター」と書かれてしまうのか?
230 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:40:57.99 ID:gl1zeHl90
>>229 「そこまでだ」
そのとき聞いたことのある声、オヤジキャラの星こと新川さんだ。
襟首を吊り上げられもがく俺の前に来ると、得体の知れない構えをとって右掌底をつきだし
「破ぁ!!」と叫ぶ、すると不良は「ギャア」と言いながら俺を離して吹き飛ばされダンプに
跳ねられたみたいに2mぐらいゴロゴロ地面を転がって悶絶した。
「た、助かりました……」
「いえ、当然のことをしたまでです。どれ、こやつは更正させてやりますかな」
そう答えて新川さんは不良ごと帰っていく。
俺はオヤジの背中に感動し思わず敬礼の姿勢をとっていた。
231 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:41:27.64 ID:gl1zeHl90
>>230 「ふふ……新川さんにとられてしまいました」
「居たのか、古泉」
古泉の声にテキトーに返事をする。
特に目を合わせる必要性も感じなかったので、地面に投げ出されていたブレザーを着ることを優先しておいた。
「もっと危なくなってから助けに行こうと思ったのですが、キョンたんのYシャツ姿に目を奪われたのが間違いでしたね」
「いいから早く助けろ。俺がポニーテールにされて戻れなくなったらどうする」
「おや。もしかして嫉妬ですか?」
「何をどう結論づければそうなる」
割と本気でボディブローを撃ってみたが、ひょい、とかわされた。
くそう、定冠詞つきのThe変態め。こういうところは無駄に強い。
さるった?
233 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:49:16.29 ID:gl1zeHl90
>>231 古泉はキザったらしく髪をかき上げつつ、俺の隣から正面へとまわりこんだ。
「それより今日はお話がありまして」
「それは俺がブレザーを着るのを中断するほど重要な話か?」
「はい。実はですね、超能力者になりたいんです」
意味不明な言葉に、俺はブレザーの袖に通しかけた腕を止めてしまった。
「古泉。お前は超能力者だろう」
「いいえ、あれは地域限定というか、夢の中で暴れているのと変わりません。
僕はもっとキョンたんを守れるようなステキ能力が欲しいのです」
「諦めろ、そんな夢」
俺はうんざりして遮ったが、古泉は耳も貸さずに芝居がかった仕草で語り続ける。
234 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:55:59.51 ID:gl1zeHl90
>>233 「もっと派手な能力が欲しいじゃありませんか。
現状を御覧下さい、長門さんのほうが超能力者っぽい!」
「俺はむしろ長門にお前の任務を兼任して欲しい」
「男子たるもの一撃必殺・大火力! レーザーどーん!
ビームどかーん! おっぱいミサイルちゅみみみみぃ〜ん!」
「もう、いい」
この時点で心底、興味が無くなったのだが、古泉は目を輝かせて俺の手を握ってきた。
「だから涼宮さんに、そういう願望を持たせるんです。
お願いしますよ、マイ・スイートハート♪」
俺は迷わず膝蹴りを放った。距離が近かったので今度こそ外さなかった。
235 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:56:16.99 ID:gl1zeHl90
>>234 うずくまる古泉を見下ろし、無言で立ち去ろうとしたとき、ヤツの声が俺を引きとめた。
「しかし不思議です」
「何がだ」
「キョンたんは、なぜ顔を褒められても無反応だったのですか?」
「……お前は本当にバカなんだな」
それが不良との会話を指すことに気づいた俺は、できるだけ冷たく会話を打ち切った。
古泉は脂汗を流しながら、顔だけ上げて言葉を続ける。
「普通イケメンって言われたら嬉しいものでしょう?」
「朝比奈さんに言われたら、泣いて喜ぶな」
「それが嬉しくないとは――キョンたん、まさか、」
「ああ、俺はノンケだ。いま気づいたのか」
236 :
古泉一樹の挑戦:2008/02/17(日) 16:56:38.47 ID:gl1zeHl90
>>235 俺の台詞をシカトして、古泉は最高の笑顔を共で、こう言った。
「キョンたん、マゾだったんですね」
「……………………」
「包茎。短小。お前、口が臭いんだよ。氏ね」
「……………………」
「どうしました、一生ぶん罵ってあげますよ? キョンたん♪」
俺は古泉の頭にカカト落としをくれると、今度こそその場を立ち去った。
ブレスケアと8x4と鼻毛カッターを握り締めながら。
(第一話・終)
以上。そのうち第二話も書けたらいいな
>>232 途中で親に話しかけられたり、携帯メール来たりして中断した
正直すまんかった
このキョンの冷めた感じが何とも言えないw
続きwktk!
チャングムの誓い
森「まぁチャングム、王様の(※ピー)が皮をかぶっているわ」
喜緑「これでは王妃さまを孕ませることができません」
●<だいじょうぶ、私に考えがあります。そーれ、ふんもっふー!
キョン「王様なのにヤラレ役かアッー!!」
>>237 続きwktk!
>>191 神人 が ●に誘拐される
___
〃`⌒ヽ/゚ω゚♯\
彡//~ヾゝ /::::::::|
;;;;;、(;ω(:;(⊂=⊂≡ ノ
(っΣ⊂≡⊂=:::::::|
/ ) ババババ|
( / ̄∪ しノ .しノ
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 18:21:07.92 ID:wGt9dnzaO
もう書き込めるのか!?
●<保守
保守
●<保守
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 19:43:49.12 ID:6gfuPUEEO
保守
保守
●<保守
保守
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 21:09:56.24 ID:WjzS82iAO
jp
保守
ここまで保守のみか…流れを変えるためにお題で何か書こう
ということでよろしく頼む
今晩新スレか
3日ルールだね。
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 21:56:08.21 ID:wGt9dnzaO
なぜかはしらんけど、スレすら開けられない状態なんだが。今なんで書けるのかもわからん。
べっかんこが駄目なのかもわからんね。
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 21:58:27.73 ID:wGt9dnzaO
やっぱべっかんこが駄目なだけだった。
アナルセクロス!
_/ \ // ∠-‐''丁 ̄ ̄ ̄ \ム ヽ
ー=ニ ァ / /, / 、 `ヽ. ヽ,/ー/ / ,イ | ! ヽヽ ハ ヽrz_ム
/ , 〃 / /' │ :lヽ ハ V/ / /│ ハ | ! l i| |_} \
. / / // / / │ :| ! i| l ヽ { / l ! '. |ヽ :|│ i| | l、 >
/ イ l | │ j ∧ l |\ i| │ \ ア `ヽVi ヽ l >弋!ヽ| | | lヽ<| ……SOSHER2 第7夜
l/ | | l ∧ ハ l '. ハ j ヽ i| │ } ̄ !ィ≠kト、 ヽ X ァ示k i| リj│ l | ……前回までのあらすじ
││ l|│ナ下/-ヽ | ヾ /_ム'― 弋| │ ! j |{i.f:::ハ` \´f_::::バj〉 ム「| ∨ |
j. │ |i V ,ィテ圷、ヽ ∨ ィチ示k l: ト W |!_r';_リ r';;_/ リ /´}.|: l この世界の平穏を脅かす邪悪なる思念体
ヽ | ハ` Vf:::::i} Vf:::::i} Y| ム N ハ ' / /_ノ j ,' jl ギーグを倒す目的で
ヽ |ヘ i l ゝー' `ー'' ハ! ,) }i|.| {小 v== ‐ァ / //  ̄ / リ 涼宮ハルヒを初めとする四名は
`l ヽム ' /:/ ルイ八 | \ `ー'´ / // / イ/ 魔境と称されるこの島の最深部
', |ヘ、 ‐ ィ' / / il ヽ |ヽ >、 __ , </ // //〃 我々ユキ族の住居である洞窟へたどり着き
ヽ lヽ >,、 イ/7 / ヾ、 \ !_ ゝ‐< _| // /7 /'/〃 更に、我々の無口を改善すべく
\! V厶|>ー <レ_'/ // r ''7´\ /< _ / /〃∠≧< オネットの図書館より借用した無口を直す本を用いて
r‐-(^>'´/ノ L、ヽr/7、_ / / // ,/== \/ /ノ´  ̄ヽ 見事我々の無口を解消することに成功した
r‐f'Y´| j-' | ___._ | `じ/ ,゙>ヘ/_ / // f/"⌒ヾ∨ // / ヽ 一行はこれより、我々の村よりも更に深い場所
r‐ヘ_jJノ¨´ |´ _` ー<| 'ー '(_r'´_, l| { { / / // / | ルミネホールと呼ばれる洞窟へと向かう
前スレ
第一夜
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1202744227/ 第二夜
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1202825846/ 第三夜
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1202909814/ 第四夜
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1202999926/ 第五夜
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1203085904/ 第六夜
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1203173528/
ま ち が え た
なんという誤爆。
これは改変のしようが無い。
保守
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 23:02:04.84 ID:uXp0b1+90
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 23:04:23.78 ID:uXp0b1+90
阪中が 蹴り飛ばされる
阪「朝倉さん!もっともっとおぉぉぉぉ!!」
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/17(日) 23:11:59.84 ID:gl1zeHl90
>>191 会長が●に誘拐される
会長「な、なんだね、ここは? なぜ私は連れてこられたのかね?」
●<…………
●<なんででしたっけ?
キョン「名乗りを上げてもらおうか」
名無しの未来人「名前などただの認識記号だ
どう呼ばれようが僕はどうだっていい」
キョン「と言うことは俺が名前を決めていいって事だよな」
名無未「ふん、別にかまわない。好きに呼ぶがいいさ」
キョン「じゃあ候補をだすから選べ
1 パンジー
2 ダークサイド古泉
3ハワード」
名無未「おい、1、2の候補は名前と言えないじゃないか。それに3はなんだ、何のイメージだ」
キョン「好きに呼べばいいって言ったのに文句ばっかりだな…ハワードは作者のイメージだヘタレそうってな」
名無未「なっ!僕はヘタレじゃない。ってかいま気付いたがなんだ僕の名前欄」
キョン「略だろ、りゃく…それよりどれがいいんだよ早く選べよ。パンジー君?ダークサイド古泉?ハワードくん?」
名無未「くッ!……藤原だ!藤原とでも呼ぶがいい」
キョン「やれやれ、素直じゃないな。パンジー藤原」
パンジー藤原「人の話を聞いてくれないか?ってお前もだ作者あぁ!!」
終われ
「作者」って使ってよかったのか?
自分のことならいいんでない?
(*゚ρ゚)<ウッウー!
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/18(月) 00:02:22.32 ID:rASLffPWO
ファイナル保守
保守