バレンタインの伝承

『３世紀・ローマ。

恋愛結婚禁止令に絡んだ一連の事件の後、
バレンタイン神父はキリスト教に絶望し自らにゾロアスター教の秘術を施した。


南方の大平原で採れるカカオ豆を牛や山羊の乳に混ぜ、
サトウキビを媒体として香油を垂らし、暗室にて冷やす。


それを女が男に渡すことによって魔の経路を形作る、というカラクリだ。

いやいや

純粋に愛のみの関係ならば魔は発生しない。
そこに魔が出来てしまっては彼-バレンタイン神父の信念に反する。


愛を除く邪念が入っていた場合のみ、
現代で言う電気と抵抗と熱のようなロジックで魔が生じるのだ。

いやいやいや

魔王ギリの誕生である

具体的には
（ぬげぐふふｗｗｗｗｗこれで３倍返しじゃボケｗｗｗｗｗｗ女ｳﾒｪｗｗｗ）
や
（オイ、てめぇ、ダイヤの指輪買って来いよ？おい。な？）
や
（なぁ〜にが返ってくるかなぁ〜♪時計かな〜ネックレスかなぁ〜゜.+.(?´ω`?)゜+.゜♪）
と、こういったものである。

なるほど

邪念は魔に変換されゆっくりと地脈を通り遠くローマまで進む。
魔は彼の地下室の魔方陣−もちろん復活の−に、
月の満ち欠け一巡かけて充填されるのだ。』

ふむふむ。これは興味深い

「・・・だってさー。うはっｗｗｗなかなか良く出来てる理論じゃない？
２００８年ってーと今から３００年ぐらい前か。
俺ぁ古代史や魔法伝説だとか民俗学については詳しくは無いんだが・・・
復活の儀式ってのは随分とまた有名な誰かさんを模した考えだねェ？
愛にこだわるあたりもいやはや、似ていらっしゃる」

「ですね。当時のキリスト教は新興宗教だった。熱心な教徒も多かった。
真似しようとする教徒が出ても不思議ではありませんよ。
・・・しかし二千数百年の間栄えた大宗教の教祖様の復活が捏造だったとは・・・。」

「ああぁー昨日のあの記事かー。
結局教皇も枢機卿も精神論並べるばかりで科学的にはなんの反証も持ってないんだものなァ。
いくらキリストといえどこの時代のＤＮＡ鑑定には敵わんよなｗｗｗ
ミイラ乙ｗｗｗ」

「時代が時代ですし。科学こそ最強の剣・・・というかこの場合・・・槍ですかね。
彼は２度槍で殺されたわけですね、フフッ。
わたくしとしては捏造だろうがなんだろうが、
目の前の事実さえあればいいのですがね。」

「ハッｗｗｗｗ俺もだｗｗｗ」


「ところで、何であなたはココに居るのですか？」

「だってあのミイラ２３００年前の影武者だもん
ちなみにロンギヌスちゃんに刺されたのもそいつな。
いくらオイラでもＤＮＡ偽装はできんしねｗｗｗミイラ乙ｗｗｗ
あと、俺も聞きたかったんだ。なんで男は３倍返しなのさ？」

「あぁ、魔方陣の、
直径系を女の魔、円周系を男の魔
で構成したからですよ
ですから・・・正確には３．１４１５云々倍ですけどね
まぁそれ程上手くは行きませんが」


「なるへそ」

「それはそうと、いざ復活してみると穏やかな気分ですね」


「だろ？俺も何もする気起きなくて第２影武者に任せっぱなしだったよ」


「そうだ、チョレート召し上がりになりますか。隣の女子大生が私にって」

「おーおー罪な事しやがるｗｗｗバレンタイン様のくせによーｗｗｗｗ」


「あなたが言えた口ですか。戦争の種まき散らしてるじゃありませんか。
それに私は愛そのものを愛してるのです。自分へのベクトルはいらないんですよ」


「だって俺の復活の儀式は憎しみが魔の元だったんだもん。
だからこそ何十回と復活して来れてるしなｗｗｗ戦争乙ｗｗｗ」

「キリスト様は自分のことしか考えないエゴイストだった、と言う訳ですね」


「うるせーな。おめーも仮面被ってるだけだろう」


「あなたのような偉大な復活者と会うときは脱いでいるつもりですけどね」

「どーだか。チョコうめぇな」

おわり

２０で終わってしまった・・・
短いもんだなーｗｗｗ