1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
いつもは学校へ続く長くて面倒くさいこの坂道をダラダラのぼっているワケだが、今日はなぜか足取りが軽い。
まぁ言わなくても解るが、今日は全世界の男共が女子から甘いチョコレートを貰えるなんとも嬉し恥ずかしい日だからである。
まぁ俺も当然女の人に興味が無いわけでは無いので、貰えないとはわかっていても、「早く学校へ行きたい」という下心丸出しの思いが生まれるのは仕方がない。
学校について下駄箱と机の中に何も入ってないことに「まぁ当然か」と思いつつも落胆している自分が情けないが、いや、まだチャンスはある!と希望を捨てずにいた俺は結局、チョコを貰っている男共を羨ましい目で見ながら本日の授業を終わらす結果になっていた。
放課後、いつもと同じ足取りで部室に向かい、部室のドアをゆっくり開けた時、中にいたハルヒと目が合った。ハルヒは慌てて自分がしていたことを片付け、
「ち、ちょっとキョン!ノックくらいしなさいよね!」
と俺に言った。
チョコに直径1mmの穴が開いてた
まで読んだ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:21:48.11 ID:+3Selt2K0
読めませんでした
私のうんこ欲しいアルか?
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:22:04.24 ID:Sx4yZjg5O
支援
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:24:49.22 ID:eshLUyhfO
「ああ、スマン」と答えた後にさっきは何をしていたのかハルヒに問うと
「べ、べつになんでもないわよ!」
なんで顔が赤くなってんだコイツは。
「なんで今日に限ってアンタと二人だけなのよ…」
ん?何か言ったかハルヒ
「うるさいわね!何も言ってないわよ!」
なんだコイツは。赤くなりながら怒ってやがる。
まあなにか機嫌があまりよくないみたいだから俺はこれ以上追求しないでいると、ハルヒがやぶからぼうに
「あんた、今日は何人から貰ったの?」
と聞いてきた。何のことだ。
「だからチョコよ!チョコ!」
「俺がそんな物貰ってるわけないだろ…」
と答えると、ハルヒから信じられないような言葉が発っせられた。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:25:28.63 ID:ZMH+GHMR0
機嫌ってなんて読むの?
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:25:53.49 ID:OCWRp2faO
ハルヒがロッテの監督やるのかと思った
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:26:10.48 ID:GUP364xV0
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:26:39.73 ID:GUP364xV0
ゴメン機械と間違えた忘れて
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:27:56.82 ID:4Nnx+ZhG0
>>10 ,. - ── - 、
r'つ)∠─── ヽ
〆⌒  ̄ ̄ ̄ \__r 、 \
,.イ ,イ \ヽ,\rv-,
ヾイ /{ { ヽ、ト、 \Y <ノノ\ え?何?きこえない?
{ .ト{\ヽ', メ __\ } ⌒ヽ }へ
ゝ |"ひ) \ イびゞ \ ヽ- 、ノ // >=
ノ ト、"´,. ー ノ ///\/ / \
/. { ゝ / レ// } Y´ \
{ ヽ ヽ⌒> / レ´TTア⌒>、_ \
V{ \ └ ´ / ,.イ/ /ll | /≦__ }
V{ >ー┬|/ ! ,.イノ || | /  ̄ ̄ ̄ /
リヽイ| /:| l _|' '´ || | | _/
/{{ | |===| || | __/
/し|| | |== / // | /,.イ
/ ヽヽ l==| / / l
/ イ\ \=| /// 〃
〈 ≧ー < ミ ヾ| // ト
\ \ \>∠、 /\
\ \ <〆ハ ゝ _/ \
{ / ̄> X〜ヾ´ ー'´ \
 ̄</⌒Y \ ',
\/ ノ | ',
_/ / / |/ ト、
/ / \ / |ー } ヽ
\/ / l /
ト、 / _ l /
/ ヽ/____/┬─ 、____/
死ね
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:30:41.59 ID:gqi4nqAj0
ちやんとかいてよね
リアルタイムで書いてんの?
コピペじゃなくて
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:33:04.96 ID:l8/r2nHtO
期待してるし早く!
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:36:40.94 ID:hb5ZqFWqO
こういうのはある程度書き溜めてから頼むぜ・・・
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:37:42.85 ID:+MbcT3ck0
ずいぶん前だけど、ハルヒのSSを驚異的な速さで投下してた高校生がいた。
あれはやばいと思う。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:37:44.30 ID:hYpjIkOF0
ここでエロss書きの俺が荒らしてやるか
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:38:04.10 ID:OZCeCNir0
まぁ携帯だし
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:42:32.28 ID:xBqoCEUyO
期待
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:43:43.20 ID:eshLUyhfO
「あんた誰にも貰ってないなら、私があげてもいいけど…?」
…は?ハルヒが俺にチョコ?いや、今までの経験上そんなことは100%ありえん。
自分の思考回路をフル活用し、これは何かの罠だろうという結論が出たので
「別にいらん。」
と、そっけなさを装いながら返事を返した。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:44:38.18 ID:eshLUyhfO
続きはwebで
23 :
ふゆう ◆Huyuu..GNg :2008/02/05(火) 10:45:11.35 ID:P8zxZg8CO BE:2226366599-PLT(13131)
ここでグロSS書きの俺が荒らしてやるか
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:45:20.24 ID:+MbcT3ck0
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:46:02.74 ID:OZCeCNir0
ここでまさかのふゆう
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:46:17.00 ID:hYpjIkOF0
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:46:19.50 ID:q4kfunh/O
JS
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:50:10.12 ID:+MbcT3ck0
するとハルヒは、斜め下に向けていた顔を俺へと向きなおし、
「え、そんな……」と、いからせていた肩をすっと落とした。
「そ、そっか……。そうだよね! キョンはあたしのなんていらないよね……」
そういってハルヒは、いつもの笑顔を俺に向けた。
たぶん俺にしかわからないだろう。
いつもの、頬を思いっきりあげて目を細くし、赤い舌を真白の歯を覗かせる笑顔。
しかし、それはいつもと違った気がした。
――――とても悲しそうだった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:54:16.50 ID:hYpjIkOF0
こっからエロの持っていき方がわからん
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 10:56:06.95 ID:+MbcT3ck0
ハルヒの唇の両端は、震えていた。
まつ毛も輝いている。ホワイ、なぜ?
俺がチョコを受け取ってもらえなかったから?
いや恐らくちがうだろう。断言する。これは100%ない。たぶん。
じゃあなんでハルヒはこんなに、こんなにも悲しい表情なんだ。
こんなことが俺の思考を支配しているうちにハルヒは、
「じゃあ、あたしはちょっと忙しいから! 今日は帰っていいわ! ミーティングは明日!」と言って、
急ぎ足で扉に駆け寄り、ドアノブに手をかける。俺を、一瞬、目配せするように見てから、廊下に消えた。
ドアは開け放たれたままだった。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:01:35.99 ID:eshLUyhfO
wktk
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:03:04.29 ID:+MbcT3ck0
さっきの思考に再び神経を支配されそうになると今度は、男がやってきた。
いつものすました微笑は微塵も感じられない。むしろそれには焦燥と不安の色しかなかった。
「何をしたんですか! さっき僕の前を涼宮さんが横切りました!」
それがどうしたっていうんだ。というかこいつが怒鳴り声はあまり聴けるものではない。何かあったのだろう。
「泣いていたんですよ! 大変なことになりましたねぇ。恐らく……」
そういうと古泉は、団長机に歩みよる。何かみつけたようだ。
俺は古泉の視線をなぞった。その先には、俺の信じられないものがあった。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:04:10.45 ID:+MbcT3ck0
誤字は適当に自身の経験を参考にして修正してくれwwwwwww
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:04:56.40 ID:hYpjIkOF0
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:04:58.47 ID:4XRd00720
なあ、超DVDまだなのか?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:09:34.00 ID:+MbcT3ck0
団長机の真下にそれはあった。
土色の長方形容器。疑う余地はない。どっからどう見てもバレンタインチョコレートだ。
中身を確認せんでもわかる。それに驚愕したわけじゃない。
さっきハルヒは俺にチョコをやるといった。だからここにそれがあっても不思議じゃない。
俺が驚いたのはその容器の右隅に張られている紙だ。ああ、紙だ。A4用紙をハサミで切ったような質素な紙。
そこには、『キョン、いつもご苦労様! SOS団団長からあなたに感謝を込めて手作りチョコレートのプレゼントよ! 味わって食べなさいよね!』
と書かれていた。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:11:02.64 ID:eshLUyhfO
wktk
>>1よ。何食パン食べながらハルヒ見てるんだ?
さぁ続きを書く作業に戻るんだ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:18:11.52 ID:+MbcT3ck0
古泉は俺を睥睨した。
「一週間前の話です。僕は涼宮さんに、駅前の書店に連れて行かれました」
一週間前? ハルヒが俺に「あんたは今日は来なくていいの!」って言われた日だ。間違いない。朝比奈さんと長門もそう言われていた。
古泉と二人で何をしようというのだろうと思ったが、大して気にもとめずその日は真っすぐ帰宅した。嫉妬などしていないぞ。決してしてない。
「涼宮さんは、僕に嬉しそうに今日という日の計画を教えてくれましたよ。あなたにチョコレートをプレゼントするというね」
俺に嬉しそうに? なんでハルヒが? 小さな疑問が浮かんできた。
「涼宮さんが購入したのは、『チョコレートの作り方』という本です。この本は今ベストセラーを記録しています」
だからなんだよ。
「駅前の書店にはなかったんですよ。涼宮さんは、それが欲しくて三店周ったんです。そうしてやっとその本を購入した。全てあなたに贈るチョコレートのためです。」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:24:02.48 ID:xBqoCEUyO
チョコレートの作り方って、カカオをいやなんでもない続けてくれ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:24:30.49 ID:eshLUyhfO
もう僕にはそんな力が残されていません
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:24:49.58 ID:plrtSk5Y0
やっときた
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:25:49.70 ID:+MbcT3ck0
「つまり、あなたのためですよ」
古泉は腕時計を一瞥した後、再び真剣な顔で俺を見る。
「時間がありません。話は後、いや涼宮さんを探しながらです」
俺達はハルヒを探すために廊下に出た。
なんで探す必要があるのかわからなかったが、どうやらハルヒの涙の理由は俺にあるようだ。
謝らねばならんだろう。
「当たり前です。これは彼女が閉鎖空間を生み出さぬようにではありません。彼女の心を傷つけたあなたの必然です」
古泉は俺に対して怒っているようだった。古泉、まさかお前……。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:34:19.59 ID:+MbcT3ck0
いいや、それはないだろう。古泉は『機関』とやらからの命令でハルヒと行動を共にしている。
目的が無ければ今頃いち学生として勉学に勤しんでいるだろう。
あれ? なんでだ、なんで俺言い訳みたいなこと言ってんだ?
まるで、これじゃあまるで……
――――古泉がハルヒに恋心を抱いていないよう願ってるみたいじゃねーか。
なんでだ? なんで俺がそんなことする必要がある?
おい、俺、答えろよ。そう、そこのお前だよ。あの時みたいに答えてみろ。
お前は、涼宮ハルヒに惚れてんだろ? そうなんだろ?
ちがうって? それは有り得ない。なんなら証明してやろうか?
――――お前はSOS団で楽しんでるじゃねーか。
それは理由になってないとか思ってる顔だな。
ならもっと突っ込んで教えてやるよ。お前がSOS団の活動が楽しいと思ってる本当の理由をな。
お前にとって宇宙人とか未来人とか超能力者は、夢でしかない存在だった。
だが、周りにそいつらはいる。だからお前は見えなかったんだよ。
誰をだとはいわせねーぞ。涼宮ハルヒに決まってるだろーが。
お前はそこに超能力者とかがいたから楽しかったんじゃない。
――――そこにハルヒがいたからだ。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:34:36.26 ID:eshLUyhfO
ほ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:40:57.34 ID:+MbcT3ck0
俺は自然と微笑を浮かべた。
「当たり前じゃねーか」
そこに好きな女がいなけりゃ、誰が好き好んで命懸けの場所に居留まるんだ。
SOS団発足のときもそうだ。俺なら団長なんざ適当にぶん殴って全うな学生生活を送っていただろうよ。
それをしなかった理由なんてもう明らかだろう……。
「ハルヒ、お前が大好きなんだよ」
俺はハルヒの目の前で、言った。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:44:56.13 ID:+MbcT3ck0
思えば、あの時ハルヒにキスしたときも、この場所だった。
そうだった。ああ認めるよ。俺はハルヒが好きだったんだ。
キスしたとき、もうどうなってもいいと思った。この事実があるんだ。それだけで充分だろう。
俺はハルヒを抱きしめていた。登下校中の生徒もいるが、そんなこと知るか。
抑えきれねーんだよ。しょうがねーだろ。
「チョコレート、ありがとな」
話飛んでね?
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:47:36.51 ID:plrtSk5Y0
どうやってあったんだよ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:49:36.23 ID:+gu/e+U6O
原作にバレンタインの話なかったか
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 11:50:09.54 ID:Tq9GLcOKO
書いてて恥ずかしくないのかね
えーと、涼宮ハルヒさんが、自分がキョンを好きなことを自覚して、その能力でキョンが惚れさせられた
という設定ですか?
涼宮ハルヒさんに惚れるのも唐突だし、普通人前でキスなんてしないし。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 12:27:44.05 ID:xBqoCEUyO
一気に駄作になったなおい
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 12:31:26.84 ID:S1vZDTZiO
はやく作業にもどるんだ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 12:36:58.86 ID:i+DkhA5tO
右側のポジションにあった金玉を、左側にサイドチェンジした俺はとても気分がよくなり、「別にバレンタインなんてどうでもいいなー」なんて思ってしまった。
そんな俺にうんこが降ってきた事は、一瞬、「神様のいたずらですか?」などと判断してしまうきっかけであった。
>あんた誰にも貰ってないなら、私があげてもいいけど…?
リアルでこんなこと言われたら「要らん」て言うよな。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 12:40:43.19 ID:D3HBbMfDO
オレは喜んで貰う
相手にもよるがな
途中で書き手が変わってるな。
>>57 リアルで言われたことあるぞ。
男にだが。
というか、長門有希さんや朝比奈みくるさんは義理チョコくらいくれるだろ。
本命は微妙だけど
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 12:57:17.55 ID:psLMyM3MO
キョン「古泉、今日何日だっけ?」
古泉「2月13日ですよ、明日はバレンタインですね」
キョン「おお、そうだったか、サンキュ」
古泉「気にならないんですか?」
キョン「まあ気にはなるが……お前はいいよな、大量に貰ってる所が容易く想像出来るぜ」
古泉「あなたも最低5個は貰えるのですし良いじゃないですか」
キョン「5個?ハルヒはわからん、朝比奈さんや長門はまあ……義理はくれるだろうが」
古泉「まあ涼宮さんからも貰えると仮定しましょう。あと妹さんからも」
キョン「そうだったな、忘れてた、あとお袋か」
古泉「あ、ならば6個ですね」
キョン「なんでだ」
古泉「ふふっ、内緒です」
古泉一樹・・・ネタとして面白いから良いけど
ほぼ誰もいねぇwwwwwwから続き
ふゆうまだ?
キョン「なんだよ」
古泉「何でもないですよ」
キョン「他に誰か居たか……?」
古泉「明日になればわかりますよ」
キョン「もしかして機関絡みの女の子か?」
古泉「機関は……」
キョン「森さんか!?」
古泉「……欲しいなら頼みましょうか?」
キョン「ああ、森さんに何となく申し訳ないから貰えないなら別に構わん」
古泉「そうですか」
キョン「おい、何だ?なんか気に食わなかったか?」
古泉「別に何でもありません!女性じゃなくて悪かったですね!」
キョン「はぁ……?」
キョン、気付よwwwwwww
2月14日
妹「はいキョンくん、チョコー!お母さんからのもこれー」
キョン「ああ、ありがとう(朝から家族の2個か……まあいいけどな)」
学校
ハルヒ「はいキョン!義理よ!」
みくる「どうぞぉ」
長門「寄贈」
キョン「ありがとう」
キョン(……もう下校時間だぞ?)
ハルヒ「んじゃ、これにて解散!」
下校
キョン「おい古泉、結局5個だったじゃないか」
古泉「……」
キョン「お前は何個貰ったんだ?」
古泉「涼宮さん達以外からは受け取らないように逃げました」
キョン「逃げたって……」
古泉「だから3個です」
キョン「お前は言うこともやる事もわからん」
バシッ
キョン「いてっ!何すんだよ!……って、なんだこりゃ?」
古泉「男性から渡す国だってあるんですよ、さよなら!」
キョン「おっ、おい……!」
キョン「…………古泉……」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 13:50:49.00 ID:psLMyM3MO
家
キョン「……もしこの中にマジでチョコが入ってたらヤバいな……
…………あの古泉の態度……もしかして俺に気が……」
キョン「いや、待て落ち着け俺、そんなガチホモ思考に囚われるな」
キョン「……開けてみるか…!?」
パカッ
ひらっ
「やーい」
翌日
古泉「ははは、ほんのジョークですよ」
キョン「殴るぞお前!!」
古泉「はい」
キョン「えっ?」
古泉「チョコです」
キョン「………………」
キョン「えーとこれはどういう事かな」
古泉「だから、チョコレートです。あなたにあげます」
キョン「えー……」
古泉「大丈夫ですよ、今度はドッキリじゃありませんから」
キョン「そういう問題じゃないと思うんだが……」
古泉「味わって食べて下さいね、力作ですから」
キョン「……わかった」
古泉「僕にもお返しして下さいね?」
キョン「あ、ああ……」
もう普通にガチホモ臭いから終わり
>>68が、書いてる途中のSSとネタ被ってるwww
乙
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 14:16:33.96 ID:psLMyM3MO
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 14:18:29.28 ID:rnBVhrGCO
ハルヒ可愛いよ
>>71 ガチホモではないがw
多分別所にするが、長くなったらプリン行くかもw
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 14:25:10.12 ID:psLMyM3MO
>>73 もちろん非ガチホモはわかるぜwwww
プリン見始めようかな
これ、一年のパラレルだよな?
二年生だったら佐々木達がいて、合計10個以上か。100%義理の人も入れたとして
佐々木、橘、九曜。あと阪中
あたーしの下級生、朝比奈(大)、喜緑、朝倉あたりもくれるかもしれない。その時に存在しているか判らない人もいるけど。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 14:58:59.50 ID:eshLUyhfO
このスレまだあったんだ
ハルヒがおしりからにゅるにゅるチョコ出して終わり
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 15:11:05.87 ID:psLMyM3MO
>>76 wwww途中止めだったのかよww
書いて
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 15:11:20.86 ID:eshLUyhfO
じゃあ頑張って書いてくるよ。出来上がった時にこのスレ残ってたら投下する
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 15:15:33.46 ID:gRnkZHjyO
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 15:50:48.52 ID:oRKMxf5FO
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 15:56:36.06 ID:eshLUyhfO
>>21の続き
ハルヒは
「そう…。」
と呟いた。ん?なんだ?いつものハルヒらしくない。なにか元気が無さそうだな。どうかしたのか。
「別になんでもないわよ!私がアンタにチョコなんてあげるわけないでしょ!」
そんなこと最初からわかってましたとも。でも何故俺が怒られなきゃならんのだ。
「バカキョン!もう知らない!」
と言ってハルヒはカバンを持ち上げて早足で出て行ってしまった。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 15:57:48.92 ID:+MbcT3ck0
ただいまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ゆとりなんで学校行ってきましたwwwwwwwwwwwwww
駄作ですいませnwwwwwwwwwwwwww
>>1がんばってwwwwwwwwwwwwww
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 15:59:09.83 ID:eshLUyhfO
ああああああああああああ今まで書いたの消えちゃったwwwwwwx
携帯でサーセンwwxww
誰か続き書い…
まじかwwww
んじゃ、続きは
>>28以降ってことでいいのか?wwwwww
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 16:24:29.40 ID:+MbcT3ck0
ほs
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 16:28:26.73 ID:08g21c34O
長門「古泉一樹、…あなたに頼みたい事がある」
古泉「何でしょう?長門さんが僕に頼み事なんて珍しいですね、涼宮さんの事ですか?」
長門「…違う……」
古泉「それじゃぁ何です?」
長門「…チョコの作り方を教えてほしい」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 16:40:25.97 ID:+MbcT3ck0
ほs
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 16:41:11.24 ID:yIvGL92u0
保守
ハルヒSSは意外と面白いから困る
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 16:52:44.69 ID:+MbcT3ck0
ほs
しかしそれ以上にクソみたいなのも多いから困る
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 17:00:35.09 ID:+MbcT3ck0
ほs
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 17:20:48.09 ID:+MbcT3ck0
ほs
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 17:25:44.26 ID:eshLUyhfO
へし
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 17:26:39.87 ID:+MbcT3ck0
お、きたか
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 17:38:59.63 ID:+MbcT3ck0
ほs
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 17:52:50.26 ID:eshLUyhfO
続きwktk
>>99 =1
ちょwwwwww お前がwktkしてどうするwwwww
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 18:32:20.36 ID:SULSigFMO
☆
続きまだなので、コネタ投下
↓↓↓↓
バレンタインで一番びっくりしたことは、谷口がチョコを貰っていたことだ。それも大量に
古泉が本命を大量に貰ったり、国木田が勉強教えてもらった礼として義理を貰っているのは納得できるが、なんで谷口が?なぜ?
幸いなことに谷口のは全て義理だがな。アホの谷口が本命貰っていたら、俺は発狂したよ。
「なー、国木田なんで谷口がチョコを貰う」
「谷口は顔が広いからね。友達が多いんだよ。残念ながらあの性格だから、彼氏にしたがる女の子はいないけど」
「そうか、それで俺が一つも義理を貰えないのは?」
「涼宮さん達がいるからだよ」
「おいおい、そんな理由かい。それに、中学時代も貰ってなかったけど」
ハルヒの下僕ってそんなに評判悪かったっけ?それでは古泉はどう説明するんだ?
「いいじゃないの。涼宮さん達から貰えるんだから」
「今年はそんなの無しだって」
「そうなの?」
(涼宮さん達がチョコの材料を一生懸命買い込んでいるのを、僕、見たんだけどね。
あ、校門の所に佐々木さん達が来た…わざわざタクシー使ったのかな?)
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 18:58:03.22 ID:6N26gCIW0
ageてみるw
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:03:16.64 ID:eshLUyhfO
>>84の続き
まったくハルヒのヤツは一体どうしたんだ?
とハルヒが部屋から出て行く姿を見ながら一瞬考えた俺だが、
ふと時計を見るともうすでに6時をまわっている。
団長様もお帰りになられたことだし、俺もそろそろ帰るとするか。
俺は椅子から腰を上げ、帰る支度を始めた。と、そのとき団長椅子に見覚えのある白いコートが置いてある。ハルヒのだ。
まあこんな寒い日にコートを忘れるのは気の毒だな、と思ったので俺は走ればすぐに追いつくであろうハルヒを追いかけた。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:04:38.97 ID:eshLUyhfO
予想通りに校門を出たところでハルヒに追いついた俺は、右肩をポンポンと叩いてハルヒを振り向かせた。
ハルヒは驚いた顔でこっちを見ている…
いや、もっと驚いたのは俺自信だ。
━━━━━━泣いている…?
いや、俺の見間違いかもしれない…と思いもう一度ハルヒの顔をよく見つめる。
いつも自信満々の顔を真っ赤にして瞳に涙を浮かべている。ホワィ?なぜ?
どこのどいつだ我がSOS団の団長様を泣かせヤツは!と考えているとハルヒが
「なんで…なんで優しくするのよ…わ…わたしの…こと嫌いなら…」
と、耳を澄ませないと聞こえないくらいの弱々しい声で言った。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:06:00.63 ID:RMfEC5Um0
__ __ _ ,. - ── - 、
_ , '"´ ,. _ ___`丶、 r'つ)∠─── ヽ
/ ` / /´-‐ァー-ヽ \ 〆⌒  ̄ ̄ ̄ \__r 、 \
/ /下7 ..///.:.::/ .:.:ト、 ヽ. ,.イ ,イ
/ └イ_j/ .://;へ、/!.:.::/:.}ヽ ', ヾイ /{ { ヽ、ト、
,' ///!l .::j.f .--‐ヽ/,.イ,.ム:.', l. { .ト{\ヽ', メ __\
, '〈/f`| l ::l `,_;:;:;ノ '´ rャjノ::.l:..| ゝ |"ひ) \ イびゞ \ ヽ
.| l:l :!:{、| l ::| 、 .マソハ: |:: | ノ ト、"´,. ー ノ //
| l:l::i个| l ::l! ;::)⌒ケ .} .:}:.l:: l /. { ゝ / レ//
.| lハ:l::{::', ::::{、 :丿‐y /.:/::.l:: l { ヽ ヽ⌒> / レ´TTア
l !:|:::',::',::ヽ:::ヽ\._ ~ /.:/::::/l::;!. V{ \ └ ´ / ,.イ/ /ll |
',::{:{、:::ヽ\:\;ゝ `「:フ´!::::/;:::/ 〃 V{ >ー┬|/ ! ,.イノ || |
ヾハj>''´ ヽ ト、_..上くイ::::{ {::{/. リヽイ| /:| l _|' '´ || |
/⌒ヽ、\ ` \-ー ̄\ヾ /{{ | |===| || |
にっぽんへ かえるんだな。 おまえにも ちょさくけんが あるだろう…
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:07:57.69 ID:eshLUyhfO
わかった、わかったから泣かないでくれ。俺が何かしたってんなら謝るから。
「なんでよ…なんで…わ…私のチョコ貰ってくれなかったのよ…」
…正直俺の頭の中は爆発寸前だった。え?今なんて言った?チョコ貰ってくれなかった?
あれって冗談じゃなかったのか…?
「冗談なワケないでしょう…わたし…昨日の夜頑張って作ったのよ…。キョンが美味しいって言ってくれるように…。」
支援
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:09:30.01 ID:eshLUyhfO
そ…そうなのか…。俺はなんということをしてしまったのだろうと今更激しい後悔をした。
俺はそれから何も言えずただハルヒを見つめるだけだった。
ハルヒは泣いている。俺はどうすればいいかわからず立ち尽くす。
弱々しいハルヒを見ていると俺は心が痛くなり
「ハルヒ、そのチョコもらっていいか?」
と聞く。
ハルヒは涙を浮かべた瞳を俺に向けて無言でチョコを差し出した。
ありがとう。そしてゴメン。
Fin
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:11:18.58 ID:eshLUyhfO
あの、待たした上に文才くてすいませんでした。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:12:53.79 ID:vQxjZeTJ0
乙でした! 要求してごめん。
良い感じだな。GJ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:26:48.29 ID:6N26gCIW0
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:30:19.36 ID:eshLUyhfO
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 19:35:19.09 ID:eshLUyhfO
誰かSS書いてくれないかな…
書いてもいいんだがやっぱ陰謀にはかなわんよな<バレンタインネタ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 20:07:38.78 ID:eshLUyhfO
書いて書いてwktk
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 20:43:11.93 ID:6N26gCIW0
今日が何の日であるか、なんてことはおそらく一部の男子学生にとっては本来は忘れ
ることなんかないわけで、まあ俺は去年未来的なあれやこれやで忘れていたのだが、
その方がどうかしていたというもんだ。
さすがに去年、あれだけのインパクトを持ってチョコを渡されたのだから、今年は嫌でも
期待してしまうというものだ。
朝比奈さんが受験まっただ中、という不安はあるが。
ハルヒの態度は去年同様、どこか不機嫌でメランコリーな日々を過ごしているように見えた。
しかし、この「シーズン毎にオンタイムな行事をしめやかに実行する組織」と言った方がいいのではないかと思うSOS団の団長様が、みすみすこの行事を見逃すとも思えない。
どうせ、また宝探し的なイベントを企んでいるんだろ、そう思っていた。
さて、短縮授業を終えた放課後、俺はある種の期待と、期待を裏切られたときのための心の準備をしながら部室のドアをノックした。
しかし、俺が期待する朝比奈さんのエンジェルボイスで「ふぁ〜い」なんて返事もなければ、俺より先に行ったはずのハルヒの声もなく、あまり聞きたくない超能力者の「どうぞ」という声のみが聞こえてきた。
畜生、なんでこいつの声に出迎えられなくてはならないんだ。ハルヒのうるさい声の方がまだマシだ。あれでも一応美少女だからな。
ドアを開けて中を見ると、声が聞こえない朝比奈さんとハルヒはもちろん、部室のオブジェと化しているはずの長門の姿さえ見えなかった。
----
さて、書き始めたが、書きためてないのでどうなるか知らんぞwwwww
すまん、改行失敗してるwwww
続き期待
「あれ、お前だけか」
俺は相も変わらず微笑みをたたえたハンサム面に声をかけた。
9組という俺なんか頼まれても行きたくない、と言っても俺の成績で行けるわけはないのだが、そのクラスにいるこいつはこの時期になると来年に向けて進路指導とかそういうのがうるさくなってきたらしく、遅刻が多いのだが、今日は何もなかったらしい。
「ええ、僕が来たときには既に誰もいませんでしたよ。その代わりにこれが置いてありましたが」
部室に入ったときから、俺の目にも入ってはいた。
長机城の古泉が座っている目の前と、いつも俺が座っている席の辺りに、それぞれ派手な包装紙でラッピングした包みが置いてある。もちろんリボンもしっかり付いている。
「何だ?」
俺は後ろ手でドアを閉めながらも首を傾げた。ハルヒがこんな認知度の高いイベントを見逃すとは思っていなかったが、それにしてもこんなあっさり渡すとは思えない。しかも、手渡しでもなくただ放置するとは。
「これは何かの罠か?」
「さすが、すぐにお分かりですか」
どういうことだ? やっぱり罠なのか? 古泉が知っているということは、一枚噛んでいるのか?
いや、そんなはずはないだろう。バレンタインの元の意義はともかく、今のこの国で行われている習慣はハルヒだってよく解っているはずだ。他のイベントならともかく、古泉に何かさせるとは思えない。
しかし、席について包みを良く見たとき、俺は納得した。これなら俺だってすぐに理解できるさ。
『団長命令! 家に持ってかえろうなんて考えちゃダメよ! ここで今すぐ開けなさい!』
「なるほどな」
古泉はニヤニヤ笑っている。
「先に開けても良かったのですが、あなたが来るのを待った方がいいかと思いまして」
「まさか爆弾が入ってるわけじゃないだろうな」
「さすがにそれはないと思いますよ。持ってみれば分かります」
古泉に促されて持ち上げてみると、なるほど包みの大きさから考えても随分軽い。まさか空っぽなのか? と思って振ってみると、わずかにカサカサと渇いた音がした。
---
このペースで書いてたらいつになるやらwww
てか、人いねぇと思ったら見てる人いたのかwww
安価でもやってみるか? やったことないが。
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:02:50.64 ID:8acf+1IF0
おk
「一体何を企んでやがる」
箱を睨んでその場にいないハルヒに毒づいてみたが、それで何かが分かるわけでもない。
俺はあいにく透視能力なんか持ち合わせちゃいないし、俺の前にいる超能力者も残念ながら持っている能力も発揮できる場所もきわめて限定的で、この箱の中身を開けずに見ることなんか到底出来るはずはない……と思う。
超能力者のことはいまいち俺にはわからんが。
「ま、開けたから死ぬってことはないだろう」
ハルヒがこのイベント自体を楽しもうってんなら、この箱を開けたとたんに閉鎖空間へようこそ、なんてことにもなるはずがない。
ええい、ごちゃごちゃ考えていたって無駄だ。さっさと開けることにするか。
「少なくとも、チョコが入っているとは思わない方が良さそうですね」
古泉が箱にかかっているやけにファンシーなリボンを解きながら呟いた。同感だ。
「「…………」」
箱の中身は、空ではなかった。
確かに空ではなかったのだが、空であることと変わりないぞ。
「なんだこりゃ」
箱の大きさの割に軽いと思ったのも道理で、中にあるのは1枚の紙きれであった。
「どうやら手紙のようですね」
古泉は折りたたんだ紙を広げている。俺もそれに倣うことにしようか。
『残念でした! こんな簡単にお宝が手に入ると思ったら大間違いよ! バカキョン!!』
……あのアマ。
俺だって高校2年の男子だぞ。
この日にチョコがもらえるかどうかってのが気にならないわけないだろうが。
ああ、期待したさ。見事に手玉に取られたな、畜生!
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:15:16.40 ID:XyncYUsl0
みくる「キョン君、これ」
キョン「何ですかその箱は?」
みくる「私と長門さんと涼宮さんの三人で作ったんです。今日はバレンタインでしょ?」
ハルヒ「団長直々に作った手作りチョコよ。ありがたく受け取ることよ!!」
キョン「あ、ありがとよ(人生初めての手作りチョコだ、ウヒョーーーー!!)」
みくる「はい。古泉君にも。」
古泉「ありがたく頂戴します」
長門「あなた達の味覚に合うかどうかは不明」
キョン「そんなこと言うなよ(今日はオナニーだ、オナニーパーティーだ)」
その夜・・・キョン宅
キョン「三人のチョコどんなんだろう?ん、三袋。と言う事はつまり一人一袋づつって事か。こりゃズリネタが膨らむなww股間が膨らみんぐww」
妹「キョンくーん、チョコあーげーるー」
キョン「ンるせー糞野郎、人の部屋にノックなしで入ってくんなってんだろーが?!死ねや!死ねないなら殺すぞ!!」
妹「ご、ごめんな、、、」
キョン「出てけっつってんだろーが!!」
妹「ぉかーさーんーーー」
キョン「ったく。俺の大事な妄想をぶち壊しやがって。股間も冷めてきやがった」
妹かわいそすぎ
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:17:29.99 ID:eshLUyhfO
わくてか
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:22:32.28 ID:8acf+1IF0
キョンは妹が結構可愛いはずだと思う
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:24:54.21 ID:XyncYUsl0
以下、キョンの妄想をしばらくご覧ください。
あ、朝比奈さんだめです。俺まだ、やった事なくて。未来ではこんなやり方なんですか?
ハルヒお前もかしかたないなぁ。マンコ舐めてやンよ。長門?どうしたお前もか。
すまないが今俺は朝比奈さんにダイブして口はハルヒに専念しているところなんだ。
空いているのは両手しかない。これで我慢してくれ。
あぉぉぁあ、朝比奈さんキツくて気持ちぃ。未来人とセックスしたらどんな子供が出来るんですか?
え?禁則事項ですか。ハルヒ。グショグショだぜ。膣穴がヒクヒクしてるぞ。
長門、お前の親分は今の状況を見たら何て言うんだろうな。大丈夫だ俺が全力で解雇を阻止してやるよ。
シ コ シ コ シコシコ シコシコ シコシコシコ
うぅうううう出るーみんなー!!!!!!!
はっ!?鶴屋さんが居ない・・・・・
>>125 古泉は俺の落胆を察したのか、ニヤケ面を3割増しにして俺を見ている。
ていうか、古泉も同じ文面なのか?
「そちらに何を書いてあったのかは知りませんが、僕の方は僕とあなたの両方に当てた手紙のようです」
古泉はそう言って俺に手紙を差し出した。
『古泉くんとキョンへ。
宝物が欲しければ、あたしたちを捕まえてみなさい。
欲しい物を手に入れるためには、それ相応の努力と犠牲が必要なのよ!
期限は下校時間まで。範囲は学校の敷地内。
それじゃ、頑張りなさい!!』
「何だこの扱いの差は」
思わず文句を言ったのも無理はない。古泉は俺宛の手紙を見てニヤニヤ笑っている。
「まあ、あなたに期待させないと言うことを主眼に置いているようですね」
「何でまたそんなことを考えるんだあいつは」
「去年と同じですよ。あなたが期待していると思ってわざと素知らぬふりをしたり、こうやって期待を裏切ったりする。あなたをヤキモキさせる計画なのは去年と同じですが、どうやら今年は成功したようですね」
まったく、腹が立つ。これなら去年同様忘れていた方が良かったじゃないか。
いや、忘れていてもこの包みを見たら思い出しちまっただろうから一緒か。
ったく、相変わらず普遍的なことを嫌うやつだ。
「で、俺とお前はハルヒのかくれんぼに付き合わなきゃならないってことかよ」
俺の問いに古泉は手紙をもてあそびながら答えた。
「僕が涼宮さんの考えたイベントに参加しない理由はないでしょう」
まったく、たまにはハルヒに逆らって度肝を抜いてやればいいじゃないか。いつもいつもイエスマンじゃ疲れるだろう。
「考えておきますよ。ですが、僕も1男子学生であることをお忘れなく。機関も世界の安定も関係なく、このイベントは参加したいと思ってますからね」
お前なら山ほどチョコを貰ったんじゃないのか、と確認するのは俺のプライドが許さなかった。
ややこしいので俺はこれで終わりにするwww
>>130期待
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:31:23.31 ID:XyncYUsl0
鶴屋さん。そうだ、鶴屋さんだ。あのSOS団の一員とも言っても良いくらい
俺と密接な関係の鶴屋さん。鶴屋さんからチョコを貰ってないぞ。鶴屋さん。
だっておい、お前らおかしいだろう?朝比奈さんとは同じクラスなんだぞ。
朝比奈さんがチョコをくれたんだ。同じ教室の鶴屋さんも一緒にくれるのが、社会のルールってもんだろ?
小説でも3人からしか貰ってねーぞ。っておい。冷静になれ冷静に。
古泉だって鶴屋さんから貰ってないんだ。俺が見捨てられたわけじゃない。
きっと他に渡す人がいて手が一杯だったんだろう。朝比奈さんが俺にチョコを渡すと耳にして
俺にも作る予定だったが優先的に誰も貰えなそうな奴に渡すことにしたんだ
あの人は優しいからな。うん、そうだ。そうに決まっている。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:40:18.63 ID:6N26gCIW0
ハルヒ関連のスレ多いなwwww
で、プリンが落ちたわけだwww
という保守
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 21:49:47.05 ID:XyncYUsl0
♪ピロピローピロピロー
キョン「うおっ!?携帯か。はい、しもしも」
古泉「夜分遅くにすいません。古泉です」
キョン「名乗らなくてもいい。お前の番号は俺の携帯メモリーに登録済みだ」
古泉「はは、そうでしたね。ところでどうです?チョコのお味は」
キョン「あ、あぁチョコな。まだ食ってないぜ。今、風に呂行く所だったんだ。上がったら食べようかと」
古泉「そうでしたか。美女四人からのプレゼントは一日の最後の楽しみに取っておくのですね。僕もそうするべきでした」
キョン「え?四人?四人ってだれだ。SOS団女子隊員の面子以外に誰から貰ったんだ?」
古泉「何を言ってるんですか?その直後鶴屋さんが部室に来て僕たちにチョコを手渡しでくれたではありませんか」
キョン「何を言っている?あの後ハルヒが「緊急会議!」とか言って週末の不思議探索の事をだな・・・」
古泉「それは鶴屋さんが帰ってからの事では?」
キョン「・・・・・」
古泉「少し疲れてらっしゃるのでしょう。早めに湯船に浸かって休まれた法が良いかと。あ、四人のチョコも忘れずに」
キョン「・・・・・」
古泉「それでは、また明日。おやすみなさい。」
なんだ?古泉だけが鶴屋さんからチョコを貰っただと?いや違う、待て俺。論点はそこじゃない。
ハルヒ達からチョコを貰った後に鶴屋さんが部室に来て俺と古泉にチョコを渡しただと?
どう俺の頭のHDDをかき回してもそんな記憶は一切ない。古泉の言ってることが正しければ
もう一つチョコがあるはずだが、俺の手元にはどう見てもあの三人からもらったチョコしかない。
考えるべき事態が久々に俺に襲いかぶって来たって事か!!
その前にオナニーの続きだ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 22:01:15.77 ID:6N26gCIW0
古泉、何の目的で電話してきたwwww
事件の悪寒wwww
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 22:07:27.45 ID:XyncYUsl0
ふぅ〜三人分のスペルマを一年分出した気分だぜ。さてと、状況確認だ。
古泉は鶴屋さんからチョコを貰ったと言っていた。しかも俺も貰った、と。
さらに場にはSOS団全部員がそろっていた。となると自動的にアイツもその場に居たことになる。
消失以来だぜこんな気分は。早速電話だ。
キョン「よぉ起きてるか?長門」
長門「待機モード」
キョン「ヒューマノイドインターフェイスは睡眠はしないのか」
長門「必要はない」
キョン「風呂は入れよ。汗の一つ位はお前だってかくだろう」
長門「必要なら出せる。しかし今まで出す理由がながった。だから今まで入浴と言う行為はした事がない」
キョン「便利な体だな」
長門「汚物排出モードに切り替えれば地球上に存在する女性という部類の平均的な汗や唾液と言った体外排出が出来る」
キョン(え〜?それは生理の経験がないって事ですか。あーオナニーしたくなった)
長門「用はなに?」
キョン「あ、えーっとだな、俺は鶴屋さんからチョコを貰ったっけ?」
長門「貰った」
キョン「それはいつだったっけ?」
長門「この国の定める正確な時刻では16時34分28秒と記録している」
キョン「お、お前も居たのか?」
長門「居たのか?と聞かれると私はあなたがチョコを貰う場面ではその場に居たことになる」
キョン「・・・」
この調子ならミヨキチや佐々木からチョコを貰っていてもキョンの記憶にない可能性あるな。
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 22:20:45.22 ID:XyncYUsl0
キョン「な、なぁ長門。俺は鶴屋さんからどんなチョコを貰ったんだ?」
長門「斜線の入った白い箱。チョコと言うことは確か。本人はチョコを渡すつもりであなたに渡していた」
キョン「俺は何て鶴屋さんに言ってたっけ?」
長門「ありがとうごさいます」
キョン(さっぱりだ。さっぱり記憶にない。記憶喪失か?違う。それなら俺の手元に鶴屋さんのチョコがあるはずだ。帰り道落としたって事は?あり得ん。こんなきっぱりとした記憶喪失なんかありゃしないぞ。くそ、携帯を持つ手が怯えて震えてるぜ)
長門「なぜ?」
キョン「なぜ?ってなんだ?」
長門「あなたの先ほどからの質問は不審な点が多すぎる。まるで」
キョン「・・・っ!」
ツーツーツーツー
はぁはぁはぁはぁ、嘘だろ。長門まで俺がチョコを貰ったと言ってやがる。冗談はやめてくれ。
お前は俺の最後の要なんだぞ。お前まで狂っちまったのかよ。違う。狂ったのは俺のほうだ。
長門が貰ったと証言したならば、その場に居た他の奴に聞いても同じ答えだろう。
やめよう。これ以上模索すると俺の精神が異状を起こしかねない。今日は風呂入って寝るか。それと、
チョコも忘れずにな
ハイパー賢者タイムwww
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 22:47:08.70 ID:XyncYUsl0
翌朝。キョン宅
母「ほら、お兄ちゃん起こしてきなさい」
妹「えー、やあ〜だ〜。」
母「少し前まで起こしに行ってたでしょ」
妹「だってキョン君最近いつもおかしいもん。直ぐ起こるんだよ〜」
母「あの子も反抗期なのかしらねぇ。でもほら起こしてきて」
妹「う〜〜〜ぅ」
妹「キョンく〜ぅ〜ん。あーさーだよ〜。お〜き〜t」
キョン「黙れこの糞アマ!!てめ〜人の部屋にノックなしで入ってくんなって昨晩っつただろーが!!死ねや!!!」
妹「うわ〜〜〜ん、おか〜さ〜ん〜」
ったく。俺は今考えることがあるんだ。風呂入ってチョコを食って直ぐに床に就こうとしたが
あの状況だ。なかなが睡魔が襲ってこないまま2時まで考えてたぜ。
おかげで今は生憎の睡眠不足ときている。それなのにアイツの起こし方ときたらっ頭に来るぜ。
その後、俺は洗面台に向かい顔を洗い歯を磨き、自室に戻って制服に着替え遅刻気味だと時計を見て
そそくさとトーストと紅茶を胃に流し込み学校へと向かった。普段と変わらない日常的な行動である。
しかし俺は昨夜の古泉からの電話から、ジャンパーの縫い目から飛び出した羽毛のように引っかかるものがある。俺の一時的な記憶喪失。
古泉は少し前にこういった「この世界は3年前に作り出された、昨夜作り直された」などと。
俺は鶴屋さんが部室から去った後に作り出されたって事なのか?んな訳あってたまるか。
俺には合宿の記憶やハルヒが居なくなった記憶、第一回の不思議探索だって記憶にあるんだぞ。あってたまるか!
だがもしも、もしもだ。記憶も作り出されたものなら?電車に揺られる体に不安と言う魔物が一気に覆いかぶさって俺に重圧をかけた。
その時、爆音が車内に響いた・・・
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 22:50:48.80 ID:eshLUyhfO
わくてか
このキョンは妹にひどすぎ。妹ぐれるぞ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:00:01.54 ID:8acf+1IF0
キョン電車通学だっけ?
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:01:35.38 ID:XyncYUsl0
何の音だ?電車のモーター音?否。俺はこれに該当するものを一つ一つ当てはめてみる。
間違いない。ジェットエンジン。座った座席の直ぐ後ろにある窓の外を見る。
何もない普段と変わらない。住宅街。今度は正面、反対側の外の状態だ。立ち上がろうとした時電車は急ブレーキをかけ
俺をよろめかせた。周りの乗客も異常に気がついている。サラリーマン、OL、制服を着ている学生の集団達。
皆それぞれ自分の置かれている状況を把握しようと行動に立っている。無論俺もその中の一人だ。
斜めった体を修正し今見た逆の外を見ようとドアーに駆け寄った。何もない。
今電車が停止したところは高架であるから遠くまで良く見える。いつもと同じ住宅街だ。
そうじゃない。ジェットエンジンを積んだものは地上になんか現れない。空だ。
俺は顔を窓に押し当て空へと目をやった
>>146 原作と違う箇所が仕様なのか、後でどこかに繋がるのかは謎だな。
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:19:25.37 ID:XyncYUsl0
「おい!来たぞ!」
私服姿の男性乗客の一人が俺の見ている窓の方角を指を向けた。俺はとっさに目で模索し始めた。わからない、どこだ?
「さっきもだ!さっきはもっと高く飛んでた!見たこともない戦とぅ・・・」
乗客の声はジェット音にかき消された。次の瞬間。頭上から黒い影がゆっくりと爆音を轟かせ降下してきた。
鋭い鼻先が俺の方へぬ〜と旋回し向けられる。エンジンノズルを垂直に降ろしパイロットと俺が同じ目の高さになると
数秒間のホバリングをした後に電車と水平方向に期待を旋回させゆっくりと上昇していった。
なんだこれは?戦争でも起こったのか?
「お客様にお伝いえします。ただいま安全確認を行っております。その場を動かず落ち着いて行動してください」
静けさを取り戻しつつある車内に車掌のアナウンスが流れる。今のは戦闘機・・・
しかもあんなの見た事ない。ヘリコプターみたいに空中でホバリングをしていた。
分かる奴がいたら今すぐ俺のところに来て説明してほしい。一体、どうなっちまってるんだこの世界は?
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:24:51.47 ID:g4bqyjOL0
なんか物足りないな
リアルタイムでハイクォリティ書くのは難しいんだろうけど
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:26:37.79 ID:eshLUyhfO
SS書くのってかなり難しいんだな。今日初めて書いてみたけど死ぬほど難しかった
>>150 リアルタイムは難しいな。いや、リアルタイムじゃなくても俺は下手なんだがw
ところで俺は
>>131なんだが寝てもいいかw
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:36:34.35 ID:XyncYUsl0
「現在、本部との安全確認をしております。車外に出ずそのまま車内で待機するよう・・・」
あれから一時間が経とうとしている。本来ならすでに朝のHRが始まっている時間だ
俺達乗客は恐怖に怯えていた。攻撃はされなかったものの戦闘機が
目と鼻の先で俺達に銃口を向けた。それにだ、それに翼についてたあれ。16年以上も生きてれば
映画やゲームやらでそん位の知識は嫌だって身に付く。あれはミサイルだ。
武装した意味の分からない機動をした戦闘機が目の前に突然んとあらわれた。
一般人である我々が恐怖に怯えないわけはない。その時携帯が鳴り出した
俺は背面ディスプレイの相手を確認することもなく電話に出た。
この瞬間まで携帯の存在さえも忘れていたのだ。
キョン「しもしも」
ハルヒ「キョン?ちょっとあんんた今どこにいるのよ!」
キョン「電車が・・・その次に電車が止まって戦闘機がだな」
ハルヒ「あんたも見たって言うの?あれを」
キョン「あれって何だよ?訳の分からない戦闘機か?」
ハルヒ「そうよ。学校が・・・部室が・・・」
ハルヒの途切れ途切れの台詞から今にも泣き出しそうな顔が浮かんでくる。そして次の瞬間遭ってはならない事態が俺へと伝わった
ハルヒ「部室が攻撃されたの」
すばらく続きそうなので、明日の朝投下で良いのじゃない?
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:39:37.39 ID:XyncYUsl0
いやもう、話はうまい具合にまとまってるんだけど、文章化しにくいな
リアルタイムは初めてだから疲れる。
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:41:24.49 ID:6N26gCIW0
>>154 今すぐは寝ないけど投下の為だけに起きてるのもあれなんで、寝るまでに終わらなかったら寝るw
今んとこ続き書きながらwktkしてることにするwwww
てか、俺の方は途中で展開が読めるはずなんで、あまり期待されても困るんだがwww
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/05(火) 23:58:47.97 ID:eshLUyhfO
支援
支援
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 00:14:50.78 ID:F131Tk7/O
ほ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 00:21:39.12 ID:tlVFVjaE0
ハルヒ「私が学校に来てHRが始まろうとした時よ。爆音が近づいてきわ。そりゃもう鼓膜が破れるくらいの
外を見たら飛行機が私たちの居る学校の方に低空で近づいてきて。教室と反対側へ回ったの。
1分位した後かしら、爆音が遠ざかったのよ。焦げ臭いにおいがしたから休館へ向かったのよ。そしたら跡形もなく粉々にされて・・・」
キョン「みんなは、学校に居た奴らに被害はないのか?」
ハルヒ「幸いHRが始まる時間帯だったし休館には誰一人としていなかったみたい。」
キョン「そりゃよかった」
ハルヒ「そんなことよりもあんたの所にも来たのね?あの飛行機」
キョン「あぁ俺を見やがった」
ハルヒ「なんか悪い事でもしたの?」
俺はその時一瞬だけだが自分の記憶喪失を思い出した。いや、関係はないさ。あるとしたらお前ら三人のチョコでオナニーしたことだろう。却下、これも関係なさそうだ
キョン「やっとらん」
ハルヒ「そうよね。でもなんで学校やあんたが・・・」
キョン「わからん。知らんもんは知らん。俺は今車内に閉じ込まれてるんだ。外に出たいがそうはできない」
ハルヒ「わかったわ。とりあえず電車から降りられ次第、学校に向かって。あんたは無事だって事は先生に無事だと伝えておくから」
キョン「おう。切るぞ。」
ものの数分後レスキュー隊が到着をしドアをあけ俺たちは1時間半ぶりに外の空気を吸った。
地上に降りれる非常口まで高架線を200メートルほど歩き2列になってと指示をされ
俺たちは慎重に階段を降りはじめた。あの大震災や、海の向こうで起こったこんな状況だったに違いない、
そんな想像が脳裏に浮かんだ。地上に出るとそこはもう俺が下車する予定の駅の一歩手前であった。
俺は隊員になんとも無い事を告げ学校へと向かった。
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 00:26:31.70 ID:bgKofXreO
最終兵器長門
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 00:34:59.29 ID:tlVFVjaE0
学校はひどいありさまだった。負傷者は居ないものの休館は粉々に破壊され、校庭には生徒と職員がごった返していた。
みくる「キョンく〜ん、dこいってたんですか?心配しました。怖かったですぅ〜」
古泉「お怪我は?無事で何よりです」
長門「・・・」
ハルヒ「キョン!心配したのよ」
キョン「あぁ大丈夫だ。(古泉は除いてみんなこの場で抱きしめたいぜ)」
ハルヒ「担任岡部があんたの顔が見えないから心配してたけど、さっきの電話の後直ぐに無事であることを伝えたわ」
キョン「ありがとよ」
ハルヒ「団員の安否を確認するのも団長の務めだから当然の行為よ!!それよりか早く岡部の所へ行って来なさい」
キョン「すまない。行ってくる」
校庭の隅に教員達のグループが見えその中に担任岡部の顔も見えた。
俺が足早にそちらに向かいハルヒ達と少し距離を置いたときだった。
古泉「こんな時ですが少し話があります。」
キョン「な、なんだよ?」
長門「時間が無い。あなたの持つ情報の共有が不可欠と情報統合思念体も言っている」
キョン「時間が無いなら手短に話せよ(俺はオナニーがしたいんだ)」
長くなりそうだな。俺は寝る
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 00:37:04.23 ID:WNlCJxxc0
この期に及んでオナニーかよwwwww
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 00:49:10.21 ID:tlVFVjaE0
長門「あなたとの昨晩の会話。そしてこの状況。私、一個人としてもなぞである」
古泉「僕もです。僕が電話をしたときも陰ながら困惑が見えました。」
キョン「か、関係ないだろう。」
長門「関係あるかどうかは情報の分析をしてから。まずは情報の開示を」
古泉「それにです。聞いてください。我々に奇襲かけた戦闘機は僕の知る限り自衛隊の航空機ではありません」
キョン「そりゃしってる。あんなのこの世にありゃしない」
古泉「します。米軍機です。それもまだ試作機段階の。あれはF-35B、垂直離着陸能力をもつ戦闘機です。」
キョン「戦争が起こったって事か?」
古泉「戦争ならもっと社会的や軍事的に意味にある場所を狙うはずですが、どうやら我が高校の部室棟だけのようです。
それにあなたにも挑発的行為をとった。あなたの乗る電車を追いかけミサイルと機銃の照準をあなたの乗る車両だけにロックオンまでした」
キョン「そんなことまで知ってるのか」
古泉「我々の組織の力を舐めては困ります。しかしあなたの頭の中ではその力は及びません。ですから昨晩なにがあったのですか?」
長門「・・・・」
古泉「・・・・」
キョン「・・・っく」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:00:01.10 ID:tlVFVjaE0
キョン「古泉、長門。お前ら二人は俺は鶴屋さんからチョコレートを貰ったって言ったよな」
古泉「言いましたね」
長門「事実であるから」
キョン「すまないが俺はそんな経験は昨日は一切してないんだ。」
古泉「あり得ません。あなたは確かに受け取りましたよ。」
キョン「ないんだ。そのチョコも、そんな記憶も。」
長門「情報統合思念体も事実上あり得た事だと回答した」
キョン「俺は・・・俺はどうすりゃいい?何で俺だけチョコを貰ってないんだ・・・」
古泉「僕は確かにこの目で見ました。なら差し上げた本人にも確認する必要がありそうですね。いって見ましょう」
キョン「鶴屋さんのクラスは・・・え〜っと、あの集団だ。すいませーん鶴屋さん居ませんか?」
女子A「鶴屋さんなら3日前から海外旅行に言ってるって聞いてるけど」
女子B「大丈夫かな〜空港とか。」
女子A「とにかく今は鶴屋さんは居ないの。ごめんね」
そのとき俺に悪寒が降り注いだ。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:21:48.51 ID:tlVFVjaE0
古泉「3日前とは本当ですか?」
女子B「嘘じゃないわ。場所は知らないけど。」
古泉「つまり昨日は学校に来てないと言う事ですよね?」
女子A「当ったり前田のクラッカー。このハンサム顔め〜シコってやるわ〜」
キョン(あ、俺、俺のをシコシコしてよ)
古泉「結構です。どうもありがとうございました。行きましょう。お二人方。良いものを手に入れましたしね」
キョン「つまりだ、鶴屋さんは3日前から海外旅行に出かけている。すなわち、昨日は学校には居ない。
急な理由で旅行をキャンセルし、学校に昨日は来たと言う事は・・・?」
古泉「ないようですね。事実、来てないと言っていましたし。あの淫乱女が。長門さんはどうですか?」
長門「対象の検索が不可能。強力なエラーが生じる。しかし3日前この国を発った言う記録は大阪国際空港のデーターベースから読み取れた。」
キョン「じゃぁ行き先は?」
長門「不明。エラー」
古泉「他の国に居る可能性は。」
長門「エラー」
キョン「魚が息する所は?」
長門「鰓に決まっている」
キョン(つっまんねーよ。マグロ女)
古泉「考えにくい事ですがあなたの記憶が飛んだのではなく、僕らの記憶が上書きさせられたって事になったようです。」
キョン「じゃぁお前が食ったチョコはどうなる。食べたたんだろう?」
古泉「それじゃ長門さん。僕からの質問ですかが僕が鶴屋さんから受け取ったチョコのパッケージは何色でしたか?」
長門「斜線の入った白い箱」
古泉「残念ながら僕は赤色の、しかも箱ではなく包み紙でした。」
キョン「じゃぁ食ったんならその鶴屋さんのチョコのチョコの数はどうなる。ハルヒ、朝比奈さん、長門、鶴屋さん含めて4つにはなるだろう。」
古泉「馬鹿ですか?あなたは。全学年女子生徒から熱い声援を受ける僕ですよ。受け取るチョコの数は半端じゃありません。
いちおクラス分けして分類はしていきましたがあの数です。適当に混ぜ合わせて野良犬に与えて差し上げた次第です」
キョン(殺されたいのかこいつ?ハルヒ達が聞いたら泣くぞ。あ、長門は・・・う、無表情か)
長門「合理的かつ健康面も考慮したいい手段」
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:24:31.26 ID:WNlCJxxc0
関空じゃないのかw
てか、キョンに続いて古泉も鬼か?www
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:41:32.80 ID:rMKSofNe0
wktk
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:42:41.71 ID:tlVFVjaE0
古泉「さてだんだんと見えてきましたね。昨日鶴屋さんが学校に現れ姿をあらわしたのは我々SOS団面々の前だけ
そして記憶も上書きされたのも我々SOS団面々だけ。そして今日のこの騒ぎ。
試作機段階である戦闘機が現れSOS団の部室がある棟だけを破壊した。それにあなたの前にも現れ攻撃をしかけようとした」
キョン「鍵となる鶴屋さんは長門ナビでも探知不可能ってわけかどうする?」
古泉「いける所までいってみましょう。何もしないよりかは事態の解決に近づけるはずです」
キョン「どうするんだ?」
古泉「鶴屋さんの家に行くしかなでしょう。長門さんも」
キョン「おいおい、ハルヒと朝比奈さんはどうする。学校だってだな」
古泉「学校側には「保護者と面会したいので帰宅」涼宮さん達はまだ巻き込まない方が良いでしょう。彼女らには同じ口実で抜け出しましょう」
キョン「朝比奈さんは力に慣れそうな気がするんだが(巨乳だ巨乳。今の俺には巨乳が居るんだ)」
古泉「さっきのように戦闘機が出てくることを想定して、被害は最小限に抑えるべきです。それに彼女は今は生理中です」
長門「2日目。ナプキンを使用中」
キョン「わ〜った行くぞ」
うまい具合に時間差で学校とハルヒに帰宅すると伝えると
「そうね。周りの連中もそうしてるわ。私もオヤジが心配でたまらないわ」
と難なく帰宅を許可され学校をあとにし鶴屋邸へと向かった。映画の撮影と朝比奈さんを監禁しに来た以来だが、やはりでかい豪邸である
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:46:53.85 ID:WNlCJxxc0
長門はともかく、なぜお前がみくるの月経について知っている、古泉www
てか、生理関係ねーだろwww
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:48:19.24 ID:rMKSofNe0
支援
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 01:50:08.84 ID:dY8yyv7EO
>>171 古泉「我々の組織の力を舐めては困ります」
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 02:06:12.07 ID:tlVFVjaE0
キョン「扉は・・・っち。開きやしないぞ。」
古泉「裏口もだめです。」
長門「近所に当たる」
古泉「地味ですがそうしますか」
キョン「街はこの騒ぎだ。家に人はいるのかよ。」
古泉「まだ避難勧告もありません。もしかしたら居るかもしれません」
キョン「まずはあそこだ。離れすぎだぞ。1軒先が通常なら4〜6軒の距離はあるぞ。すんませ〜ん」
婆「なんじゃいけん」
キョン「あの、お隣の鶴屋さんの人、最近海外旅行に行くとか聞いてないですか?」
婆「鶴屋さんねぇ。オラはキリンさんが好きです。でもゾウさんの方が法律的には手に入れやすいです」
キョン「はぁ・・あの鶴屋さんの」
爺「すまないね。いつもはこの時間帯はネットしてる人なんだがこの騒ぎだ。祭りだ祭りだって騒いでね。何なら私が聞こうか」
古泉「助かります。このババァPCの前よりかも介護施設に強制転送してはいかかでしょうか?」
爺「それもしたいんだけど、この元気っぷりだとどこも引き取ってくれなくてね」
婆「wktkが止まらないwwwちょwwお嬢ちゃん貧乳かい?ww」
キョン「それでですお隣の鶴屋さん海外旅行に出かけたと聞いてませんか?留守みたいなんですけど」
爺「聞いてないね。もともと人っけの無いように見えるからね。家が大きいせいじゃろか。あ、でも」
古泉「なんです?少ない事でも良いもでなんでもおっしゃってください」
爺「そういや3日前だっけ。朝方、阪神タクシーが一台とまっておったな」
キョン「誰がそのタクシーに乗ったんですか?」
爺「長い髪のお嬢さんが一人、タクシーには親御さんだろうかね?二人居たような、居なかったような」
古泉「行き先は知りませんか?」
爺「さぁでもお嬢さんが「空港までひとっ飛びっさ」って元気よく乳を揺らせておったの〜」
キョン「京アニにみたいに?」
爺「京アニみたいに」
古泉「わかりましたありがとうございます。」
爺「もういいのかい?まだあるぞ。婆が登下校のお嬢さんの姿を盗撮してるんだ。これからうpするらしいぞ」
キョン「古泉、長門もう行こう。長居は無用だ」
婆「少年、その娘さんは今にきっと美人になる。取り逃がすんじゃないぞ!」
長門「介護を要請する」
ようやく面白くなってきた。
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 02:43:42.93 ID:JQpe70T2O
しえん
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 02:46:32.30 ID:tlVFVjaE0
眠い しむ
死ぬな。でも無理せず寝ていいんじゃないか。
続きは読みたいが。
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 03:00:59.80 ID:tlVFVjaE0
>>178 このあと鶴屋さんが出てきてハルヒに聞いてアメリカがハルヒの能力に感づいて
長門があれして古泉が本気モードだしてあれやこれや
今ネカフェなんだ店内には外部記憶装置は販売してないし近所にも無いだろうjk
ネット上で文章保存できる所は無いのかい?
>>179 無料のブログか何かを借りておいてしまうのも手だ。
文章を読まれたくなけりゃ非公開設定にしておけばいい。
メールアドレスとパスワードさえあればどこでも使える。
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 03:30:49.06 ID:WNlCJxxc0
一応ageて寝る。明日まで残ってるかなw
お休みノシ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 05:06:04.17 ID:Z2xYqPsXO
保守
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 07:21:51.41 ID:oH313BTYO
ほ
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 07:52:41.24 ID:F131Tk7/O
ほ
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 09:13:18.43 ID:QeqXHKmxO
ほ
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 09:25:40.94 ID:k5ImgbMKO
糞つまらないID:tlVFVjaE0のSSの為にID:6N26gCIW0のSSが犠牲になった
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 09:38:57.02 ID:QeqXHKmxO
まぁそう言いなさんな。
チョコ争奪かくれんぼマダー?
ID:6N26gCIW0は俺だが、俺のSSの方がよっぽど糞つまらない展開なので期待しないでくれwww
俺個人としてはID:tlVFVjaE0の方がよっぽど期待出来る。
で、これから病院行くんでまだ投下は出来ないっつーか、昨日(今日だな)4時まで起きてたら熱出やがったwww
帰ってきてまだスレが残っていたら投下始める。
完成もしてないんで投下間隔はあくと思う。
つーわけですまん
>>187
出かける前に一点だけ。
展開はハルキョンなので注意。
後、ドタバタ展開と甘い展開どっちが需要ある?
では本当に行ってくるノシ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 10:02:35.51 ID:QeqXHKmxO
>>189 一難去って仲直り〜なべたべたでお願いします。
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 10:19:37.84 ID:F131Tk7/O
ほ
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 10:36:36.23 ID:F131Tk7/O
ほ
ただいま。まだ残ってたwww
>>190 一難は去る予定だが、喧嘩してないのにどうやって仲直りをしろとwwww
こっから喧嘩する話に変えるの難しいんだがどうしようwwww
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 11:29:40.83 ID:F131Tk7/O
無理矢理喧嘩さする
人がいるか知らんが書きながら投下するww 途中までは出来てるけどな。
>>131 「しかし、その割にはチョコをくれる気でいるらしいのを最後まで隠さないんだな」
強制的にかくれんぼの鬼にはされたが、とりあえず見つけたらくれるってことでいいんだろ。
「去年のことがありますからね。今年はどんなそぶりをしていても結局は渡すことがばれている、と考えているのでしょう」
言われてみれば確かに去年ほどハルヒの態度を気にしてはいない。
もっとも、去年はバレンタインとはまったく別の理由で気になっていたのだが。
「だったら普通に渡してくれればいいんだ」
それが出来るハルヒじゃないのは、俺が一番よく知ってるけどな。
「とにかく、学校全体が範囲となると時間が足らないかもしれません。早く探さないと涼宮さんがしびれを切らすことになります。早速始めましょう」
古泉は席を立つと、さっさとドアに向かった。
「待てよ、探すって、どっから探せばいいんだよ」
手当たり次第探してたら時間なんかあっという間に経っちまうぞ。何か効率のいい方法を考えなければ。
「今のところ手分けをする以外に方法はありませんね。僕はこの部室棟から探します。あなたは本館をお願いします」
古泉はにこやかに範囲の広い方を俺に押しつけると、今度は本当にと部室を出て行ってしまった。
後で覚えてろよ。
ここで恨み言を呟いていても仕方がない。
あの3人を見つけないと、今年もらえたチョコはお袋と妹のみ、なんて悲しい(中学まではいつも通りだが)結果が待っているわけだ。
しかし、学校中探索しなきゃならんのか。
俺は溜息を1つつくと、薄暗い廊下を階段に向かって歩いていった。
皆さんご存じの通り、北高は1学年9クラスもある。
それが3学年分あるわけで、教室だけでも27部屋あるわけだ。
本館には更に音楽室や美術室などの特別教室、職員室、生徒会室などもあり、全部回るのは一苦労だ。
しかし、よく考えれば、部室棟を回るには部活動中の各部室にお邪魔しなくてはならないわけで、目的を考えるとそれも恥ずかしい気がする。
古泉がそっちを回ってくれて良かったと考えるべきか。
などと考えながら、本館の4階、つまり最上階に到着した。
探索するのに上から下に降りる方が楽だろ。俺って頭いい。
と、その前に階段の一番上、屋上に通じるドアのところも探しておかなくてはならない。
ハルヒがSOS団結成を思いついた日に、俺のネクタイを引っ掴んで連れてきた場所だ。
だが、そこにはやはり誰もいなかった。
そんな簡単には見つけられないってことか?
「まったく、なんでこんなこと思いつきやがったのかね」
文句の1つも吐きたくなるってもんだ。
まあ、そのうち見付かるだろう。
そう高をくくって、俺は一番端の教室から虱潰しに調べることにした。
ああ、畜生、めんどくせえ。
各教室のドアを開けて覗くだけなら楽なんだが、去年のバレンタイン前を思い出し、いちいち掃除用具入れを確認したり教卓の中を覗き込んだりしているので、思ったより時間が掛かる。
はたから見たら単なる怪しい奴だよな。何やってるんだろう。
そう思いながら次に開けた教室は、去年、いやほとんど一昨年だが、俺が毎日通っていた教室、つまり、1年5組の教室であった。
まさか、ここにはいないよな。
その、まさかだった。
「何だよ、ここにいたのかよ」
1年のときだってSOS団で唯一のクラスメイトと言えばハルヒしかいないわけで、この教室の中程後方という中途半端な席で偉そうに腕を組んで入ってきた俺を睨み付けているのは、間違いなくハルヒであった。
しかし、こいつならもっとわかりにくい場所に隠れるかと思ったんだが。
「とりあえず見つけたからな。貰えるもんは貰えるんだろ」
俺は声をかけながら近寄った。だが、ハルヒは俺を睨み付けているだけで、微動だにしない。
何かおかしい。
この2年間、嫌と言うほど体験した異常事態のおかげで、俺の非日常に対する感覚は鋭敏になっていると言っていいだろう。
先ほどまでオールグリーンだった非日常センサーが、今は黄色点滅だ。
このハルヒは、本当にハルヒなのか?
俺の懸念は当たってしまった。
俺がハルヒに近づき、俺を見つめるだけで微動だにしないハルヒの肩を掴もうとしたとき、
────ハルヒが消えた。
-----
誰もいねぇwwww
「なっ……!?」
思わず声を上げてしまったのも仕方がないだろう。
確かにおかしな物を感じていなかったわけではないが、だからと言って目の前で消えるとは思わなかったのだから。
俺はしばし呆然とハルヒがいたはずの空間を見つめていた。
いやいや、落ち着け。
おかしいってのはハルヒを見たときから感じていたはずだ。
あのハルヒはハルヒではなかったのだろう。
「何が起こってやがる?」
自問自答してみるが、俺に答えが分かるわけもない。
こういうときに頼れるのは、長門か古泉か。
多分、未来的な何かは関与していないと見ていい。
と思ってふと窓際のいつもの席、進級しても俺とハルヒの定位置となっている窓際の座席を見ると、今度はそこにハルヒがいやがった。
そのハルヒは、やはり不機嫌そうに俺を睨んでいるだけで、まるで石像のように動こうとしなければ言葉を発しようともしない。
「何がしたいんだよ、お前は」
おそらく届いていない文句を呟きつつ、俺はそのハルヒに近づいていった。
「……やっぱりそうか」
俺がすぐそばまで近づいたとたん、再びハルヒは雲散霧消とばかりに消えてしまった。
果たして、これはハルヒが望んだことなのか、それともあの雪山のように誰かが仕組んだことなのか。
どちらにしても、こうなると俺の手には負えない。
ひとまず古泉と連絡を取るしかあるまい。
以心伝心、なんて言葉があるが、これが朝比奈さん相手だったら使いたくなる言葉ではある。
だが、古泉と以心伝心なんて冗談じゃねぇ。
……なんて思わず文句をたれたくもなるようなタイミングで携帯が鳴った。
ディスプレイに表示されている文字は、言うまでもなく『古泉一樹』となっている。
まあ、こちらから掛ける手間が省かれたと思うことにしよう。
『もしもし』
この2年間でハルヒと1,2位を争うほどによく聞いた声が聞こえてきた。
「どうした? もしかして、お前の方でも何かあったのか?」
このタイミングで電話をかけてくるということは、古泉の方にもこの幻のようなハルヒが現れている、そう思ったんだが。
『ええ、長門さんを発見しました。部室棟の方は手早く済まして、もしかしたらと思って図書室に行ってみたんですよ』
古泉の声には不審さも不安さもまったくない。
てことは、古泉は何の問題もなく探索が進んでいるってことなのか。
まだ開始してから30分程度しか経ってないぞ。それで本当に部室棟を終わらせたんだろうな。
『ところで、僕の方でも何かあった、とわざわざおっしゃったと言うことは、そちらで何かあったんですか』
さすがに勘がいい。
「大ありだ。悪いが一度合流したい。長門の意見も聞きたいしな。今どこにいるんだ?」
古泉から場所を聞き出すと、俺は教室を飛び出し、そのまま階段を駆け下りた。
「それで、一体何があったんです?」
本館1階の廊下で長門と古泉は待っていた。
辺りは他に誰もいない。まだ昼前で、下校時刻までには相当の間があるが、教室のある校舎にわざわざ居残っている奴はそれほどいないのだろう。
「ハルヒがいたんだが……」
俺は言葉を切って長門を見たが、この季節を溶かし込んだような瞳は、今のところ何も物語ってはいない。
「涼宮さんがどうかしましたか?」
いつもの微笑が少し影を潜めた。
ハルヒに異変があるということはこいつにとって大いに関わりのあることのはずだから当たり前か。
「あれが何だか俺にはよくわからん。ハルヒがいたと思って近づいたら、消えちまった」
「それはそれは」
古泉もさすがに驚いたらしく、わずかに目を見開いたが、すぐに元の微笑をたたえた顔に戻った。
「驚きましたね。涼宮さんは本当にそこにいたのか、それとも幻か何かの類だったのか。それは分かりますか?」
「わからん。触る前に消えちまったからな」
俺の返答に少し考え込んでいるようだ。考えて答えが出る物なのか?
「今の話で長門は何かわかるのか?」
長門は先ほどと同じ瞳で俺を見つめていたが、
「改変されている」
と一言発した。何がだ。
「2人とも」
は? 2人?
長門は俺と古泉を交互に見ると、1ミリほど首を縦に動かした。
2人って、俺と古泉のことか。
っておいハルヒ! 一体俺に何をしやがった!!!
「涼宮ハルヒを認識する情報経路が遮断されている」
すまんがよくわからん。
「つまり、僕と彼は今、涼宮さんの姿を見ることも出来なければ声を聞くことも出来ない、と言うことですか」
俺が何も言えないうちに、古泉が口をはさんだ。
「そう」
「困りましたね」
そう言うわりには全然困っていない顔をしている。
「それでは僕たちは涼宮さんを捕まえることが出来なくなってしまいます」
「ちょっと待て」
あいつが何がしたいのかさっぱり分からんが、それにしてもおかしいだろうが。
「俺はさっきハルヒを見たぞ。あれは本物のハルヒじゃなかったんだろうが、それにしても見ることは出来たはずなんだが」
長門は俺の質問を予期していたように答えた。
「それは、涼宮ハルヒがあなたに送信している視覚情報。本物ではない」
飯食ってくる。帰ってきてもスレ残ってたら続き書く……が、誰もいねえwww
俺的にはプリンの方が気になってるんだがwwwFF7大好きだwwww
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:24:17.90 ID:vzjQn6L8O
早く食え
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:25:07.16 ID:F131Tk7/O
俺がいる
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:27:38.85 ID:QeqXHKmxO
今北読んでくる
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:32:37.38 ID:KqlQvcjkO
早くめしかきこめ
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:34:51.90 ID:QeqXHKmxO
ワーク・テイカー(20)
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:37:01.96 ID:F131Tk7/O
みんみんみらくる
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:37:53.86 ID:QeqXHKmxO
みっくるんるん
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:43:44.30 ID:QeqXHKmxO
マダー?
人いたのかよwwww
一応病人だからいたわれwwww
医者の言うとおり安静にしてるけどな。パソコンの前で。
えーと、つまりだな。
「涼宮さんは彼にのみ、自分の姿を情報として送っている、ということですね」
割り込んでくるんじゃねえよ、この解説魔が。
「そう」
長門は相変わらず俺を見つめている。
いつの間にかその瞳には、案じているような色が浮かんでいた。
「何がしたいんだ、あいつは」
今日何度目かになる同じ質問を発してみたが、答えなんか見付かりゃしねえだろ。
「あなたはどこで涼宮さんを“見た”のですか?」
突然そんな質問をされた。そう言えば、俺は自分が何処にいたのかは言っていなかったな。
「1年5組の教室だ。最初は教室の真ん中辺りの座席で、次に窓際のいつもの席に突然現れた……ように見えた」
実際にそこにいたわけではないらしいから、現れた、というのは間違いか。
「1年5組ですか。なるほど」
古泉は興味深げに俺を眺めると、
「窓際はともかく、最初に現れた座席に思い当たる節はありませんか」
いつの間にかニヤニヤ笑いが増している。
最初に現れた席? 1年5組の……
何となく、俺にも分かってきた気がする。
いや、ハルヒが何をしたいのかはますます分からなくなってはいるのだが。
俺が最初にハルヒを見つけた、と思った場所。
それは、入学式の日、俺が一生忘れないであろう自己紹介をハルヒがした、まさにハルヒの最初の座席であった。
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:46:23.98 ID:QeqXHKmxO
休憩オワタ(^O^)
遅いよwww
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:50:54.64 ID:QeqXHKmxO
仕事サボりつつワクテカ
「どうやらお分かりになったようですね」
「全然分からねえよ」
入学式の日にいた座席から、その後の席替えで移動した座席。
「なんだ? 席替えのたびに変わった席を追いかけりゃいいのか? だったら次は2年5組の窓際に行けばいい」
「そう簡単にはいかないと思いますが」
何でだよ。
「僕たちに自分の姿を消した上で、あなたにだけ偽の情報を送っている。しかも、何かしらの法則がありそうだ。なぜだかわかりますか?」
分かるわけねえだろ。そもそもバレンタインにかくれんぼなんてネタを思いついただけじゃ、あいつは不満足だったっていうのかよ。
「結果から言うと、そういうことになるんでしょうね」
古泉は苦笑を浮かべて首を振った。
「とにかく、涼宮さんは最後まで見つけられたくない、とは思っていないはずです。ただ簡単には見付かりたくない、と思ってはいるようですが」
少し思案しているような顔になる。
「おそらく、涼宮さんを見つけられるのはあなただけでしょう。あなたは涼宮さんの影を追いかけるしかないですね。次に現れるのはどこでしょう?」
「知るか」
そういや、長門はハルヒがどこにいるのか知っているのか?
「知っている」
そうか、やはりな。事態がこうなっちまった以上、出来れば教えて欲しいんだが。
「拒否する」
長門の目が先ほどとうってかわって絶対零度の瞳になっている。
なんでそんな冷たい目で俺を見ているんだ? 俺、何か悪いことしたか?
「別に」
おーい、長門さん?
「あなたは、自分で涼宮ハルヒを発見するべき」
古泉がくくっと喉の奥を鳴らした。
「長門さんのおっしゃる通りですね。涼宮さんはあなたに発見されたいと思っているはずです」
ええい、ニヤニヤするな。
「僕は朝比奈さんを探します。あなたは涼宮さんを」
「わーったよ。しゃーねーな」
古泉にハルヒがまったく見えてないってのなら俺が探すしかないのだろう。
しかし、なんでこんな面倒なことになっちまったんだか。
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 12:54:50.62 ID:QeqXHKmxO
wktk
「長門はこれからどうするんだ?」
そういや、全員一度に発見できるわけもないんだが、見つかった奴はどうするんだ?
「部室へ行く。そういうルール」
おい、ルールは参加者全員に伝えとけ、ハルヒ。隠れる側にだけ伝えるんじゃ公平とは言えないだろう。
「ルールと言えば、もう1点確認しておきたいのですが」
まだなんかあったっけか?
「あなた方、隠れる側は移動されるんですか? 1ヶ所に留まっているのですか?」
「涼宮ハルヒからは部室から出て学内のどこかに潜伏するという以外、特別な指示は受けていない」
それで図書室か。かくれんぼになってねえぞ。
「朝比奈みくる、涼宮ハルヒ両名とも既に移動はしていない。これからも移動する予定はないと思われる」
もう移動はしていない。それは俺たちにとって有利な話だな。
もっとも、ハルヒはどこにいようと今のところ見えないわけだが。
とにかく、さっさと探すとするか。どうすりゃいいのかさっぱりわかんねぇけどな。
「わたしはあなたたちにチョコレートを贈呈したい。期待してる」
そう言った長門は、1ミクロンほど微笑んだ気がした。
古泉、長門と別れた俺は、一旦1年5組の教室に戻った。
それにしても、長門がああもはっきり意思表示をするとはね。
初めて文芸部室を不本意ながらハルヒとともに奇襲して乗っ取ったときから考えると、随分変わったもんだ。
そして、それはとてもいい傾向だよな。
俺はこの2年近くの間に長門に現れた変化を思い出して思わず笑みを浮かべた。
……ん? 思い出す?
もしかして、ハルヒは入学したときからの思い出でもたどっているのか?
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 13:03:01.59 ID:uWirkGQ/0
支援
それが正しいのかどうかはわからんが、他に思い当たることもない。
とりあえず、ハルヒが現れた順番は、入学式の座席→席替え後の座席、であったことは間違いない。
だとすると、次に現れるのはどこか。
俺はいつもは半分眠っている海馬をたたき起こして、高校入学以来の記憶を総ざらいすることになってしまった。
なんてな。
ハルヒの起こす型破りな事件のおかげで、ハルヒ関連の記憶はいちいち呼び起こさなくても簡単に思い出せる。
入学式の途方もない自己紹介。
髪型七変化。
何となく会話するようになったGW明け。
そして、SOS団結成を思いついて、俺の後頭部に損傷を負わせたわけだ。
この辺までが、教室でのことか。
だったら、次はなんだ?
言うまでもなく、SOS団結成だろう。
俺の次の行き先は、文芸部室ということになった。
しかし、これはどこまで続くんだ? まさかこの2年間にあったことをすべてトレースしなければならないのか?
いくら今日が短縮だったからってそんなことをしていたら放課後まで間に合いそうにないぞ。
それに、いくらハルヒやSOS団についてはよく覚えていると言っても限度がある。
すべてを覚えているワケでもない。
「俺が最後までたどり着かなきゃどうなるんだろうな」
あまり考えたくない。どうもニヤケ面がしかめっ面に変わったハンサム顔が思い浮かぶ。
止めてくれ。お前の顔なんかわざわざ思い出したくないんだよ。どうせなら朝比奈さんのエンジェルスマイルを思い浮かべたい。
いや、まあ今は関係ないのだが。……何も考えないことにしよう。
>>217 すまん、成り行きで書きながらの投下なので、支援なくても大丈夫だと思う。
ありがとう。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 13:09:49.44 ID:QeqXHKmxO
無理せず頑張れ。
出だしからいきなりしくじった。
文芸部室を一応ノックしてドアを開けると、そこにいるのは定位置で読書している長門だけであった。
「よう」
声をかけて部室に入ったが、俺の目に映る人物はあくまで長門だけであった。
俺は一応、団長机まで行ってパソコンを起動したりしたのだが、ハルヒの幻覚は現れない。
「ここじゃなかったのか?」
首を傾げてみる。教室でSOS団の結成を思いついて、文芸部室を強奪したんだと思ったんだがな。
その間に何かイベントがあったか?
「長門はなんでハルヒがこんなことをやっているのかは分かるのか?」
いくら考えても埒があかないので、そこにいる長門に聞いてみる。
長門は本から顔を上げ、俺をしばらく見つめていた。
「不明。推測は可能」
「どういうことだ?」
「教えない」
おい。推測はしているんだろうが。なんで教えてくれないんだよ。
「いやだから」
それだけを言うと、また本に目を落としてしまった。
さっき教室で思い出していた長門の変化を、あらためて感じてしまった。
こう言っている長門から無理に聞き出す気もないし、聞き出すことなど不可能だろう。
仕方がない、もう一度考え直すとするか。
そもそも、思い出をたどるって前提が間違っているってことはないか?
でも、それ以外に幻ハルヒの出現ポイントの理由に意味が見いだせない。
てことは、俺が何かイベントを見逃しているワケであって……。
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 13:26:51.99 ID:F131Tk7/O
わくたけ
思い出した。やっぱり俺は海馬をたたき起こす必要があったみたいだな。
SOS団の結成を思いついたハルヒは、俺を引きずって屋上に出るとこまで連れて行ったんだっけな。
「協力しなさい」
俺のネクタイを掴んでそう言ったハルヒを思い出した。
って、さっきそこ行ったじゃねーか!
「やっぱり順番通りに行かなきゃならんのか」
いや、それより、また階段を下りて渡り廊下を渡り、本館の最上階まで登らなきゃならんのか。
終わるまで体力持つかな、俺。
そこからも順調だったわけではない。
屋上へ出る踊り場から、今度こそ文芸部室だろうと当たりをつけたのは正解だったのだが、その次がまさか2年2組の教室だと思いつくまでにあちこち行くハメになってしまった。
俺は自分の記憶からハルヒの行動をたどっているわけだが、ハルヒは当たり前だが自身の記憶を元にしているわけで、朝比奈さん拉致というイベントが2年2組の教室で起こったのはハルヒからしたら当たり前のことなのだろう。
……だんだん自信がなくなってきたぞ。これ、本当に終わるのか?
それからコンピ研の部室へ行ったり校門まで足を運んだり、1年9組の教室に行ったりしているうちに、俺の記憶もずいぶんと鮮明になってきた。
それにしても、我ながらよくこの団体に付き合っていたもんだよな。
無茶をするにもほどがあるぞ、ハルヒ。
いつの間にか睨むような顔から笑顔に変わっているハルヒの幻覚に向かって、俺は文句を言ってやった。
ところで俺はハルヒの行動をある程度なぞっているわけで、ハルヒは当たり前のように同じところに何度も出現しやがる。
文芸部室と1年5組にはもう何度も足を運ばされ、いい加減嫌になってきた。
なんせ、どちらも本館と部室棟の最上階である。どんだけ階段を上ったり降りたりしなきゃならんのだ。
足も痛くなってきた。
一体、いつまでこんなことをやっていればいいんだ?
ただでさえ低気圧が近づいて湿ってくる空気のように重たくなってきた俺の気分を更に盛り下げることに、古泉から連絡が入ってきた。
『朝比奈さんを見つけましたよ。後は涼宮さんのみです』
畜生。出来ることならハルヒじゃなくて朝比奈さんを追いかけたかったぜ。
「どこにいたんだ?」
一応聞いてみる。
『それは言ってはいけないそうです。3人揃ったら教えるということでした』
なんだ? 長門が図書館にいたことはあっさり教えた癖に?
『それは後で分かりますよ。とにかく、あなたは涼宮さんを見つけてください』
もう10人くらい見つけてるよ。
『そうですか。おそらく、もうそんなには掛からないと思いますよ』
なぜそう言える。
『お昼を随分回っているからです。誰もお昼を食べていないそうですから。僕も正直言って、お腹が空きましたね』
そういやそうだった。短縮授業で昼前に終わったんだからな。
ハルヒも相当腹を減らしているんだろう。
俺も腹減ったな、畜生。
腹が減っては戦など出来ない。って俺がやっているのは戦でも何でもなく、ただ哀れな男がチョコを貰うために奔走しているだけなのだが。
何か自分でやってることが凄く情けないことに感じてくるな。
とにかく、いい加減終わりにしたいと思ったのだが、ぷつりとハルヒの足取りが追えなくなってしまった。
どうすればいいか分からないときは部室か教室に行く、と相場が決まってきていたので、俺が最後に向かったのは部室であった。
確かにそこにハルヒがいた。
だが、それまで100Wの笑顔を向けていたハルヒはそれまでと打って変わって不機嫌な顔をしている。
それが、今のところ最後の幻覚だ。
教室、屋上の前、その他SOS団に関わりそうな心当たりを片っ端から探したのだが、どこにも幻は現れない。
他にどっか行ったっけか?
まさか朝倉が消えたときの長門のマンション……とも思ったが、ハルヒ自身が学校の敷地内、と言ったルールを破るとは思えない。
そういうところはやけにきっちりしたがる奴だからな。
ってことは?
…………俺は軽く頭を振った。ダメだ、思いつかねえ。
とりあえず校舎内から出てみるか。
そろそろしびれを切らしたハルヒが幻覚ゲームを終わらせてくれるかもしれない。
別に理由があったわけでもないが、冷たい空気で頭を冷やしたいのもあって、俺は校舎から外に出た。
----------
ちょwww小泉始まってる。あっち行きてえwwwwww
いた。
「なんでまたこんなところにいるんだ」
思わず呟くが、その声はやはり届いていない。
はて、SOS団関連でこんなところで何かやったっけか?
そこは、下駄箱から校門に続く石畳の通路である。
確かに毎朝通っている道ではあるが、なんでわざわざこんなことろに────
「やっぱ、あれか」
いや、理由は分かっている。
分かっているが、納得は出来ない。
「あれは、お前にとって夢なんじゃなかったのか?」
そう、この場所は間違いない。
あの5月、俺がハルヒと2人きりで閉じこめられた閉鎖空間で、俺が起こされた場所であった。
て、ここでも俺、後頭部強打させられたんだっけな。
「閉鎖空間ね……。てことは、あの時の足取りを追えってことか」
この夢の最後を極力思い出さないようにしながら、俺は校門に向かって歩き出した。
校門から裏門へ、そして職員室へ。
あの夢は、夢だというのに未だに鮮明に覚えているわけで、その後の足取りを追うのに苦労はしないはずだった。
ハルヒは俺が思い当たる場所に現れては消えていく。
これでは、俺がハルヒに導かれているのか、俺がハルヒを追いかけているのか分からなくなってくる。
だが、部室で俺の思考は止まってしまった。
長門がいない。
朝比奈さんを見つけた古泉と、見付かった朝比奈さんもいない。
どこへ行ったんだ?
まさか、またいるのに見えなくさせられているなんてことはないよな!
俺は焦って携帯を取り出した。
どうやら、それは杞憂に終わったらしい。
『どうかなさいましたか?』
相変わらずの声が聞こえてきて、俺はホッとした。
「部室にいねえからな。どこに行ったんだよ」
見付かったら部室に戻るのがルールじゃなかったのか?
『涼宮さんから指示があったそうです。移動するように、と。ああ、ご心配なく。もう一度かくれんぼをするわけではありませんから』
また勝手なルール変更かよ、あの団長様は。
さっき、俺がゲームのルールは守りたがる方だと思ったのは勘違いらしいな。
いや、これはゲームの進行上問題ない部分のルールだからだろうことは俺にも分かっているのだが。
「どこにいるかは教えて貰えないのか」
『ええ、ダメだそうです』
「じゃあなんでお前はそこにいるんだよ」
『長門さんと朝比奈さんを見つけたのが僕だったからですよ。1人くらいは見つけなさい、と伝えるように言われました』
ったく、見つけたくても見つけられないようにしているのはお前だろうが。
くそ、いまいましい。
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:02:06.90 ID:fkYSnl7P0
_,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、 :..
,r'" .. .. : : ::ノし )(::: :.`ヽ. ビキ . : :
__,,::r'7" ::. ノ( ⌒j(⌒) (:::::::...ヽ_ ビキ : .
゙l | :: ⌒. .::: ::: :: .. . .⌒:: :... ゙) 7 ::.
| ヽ`l ,/\,,_::..、,;_、_...:::_,,,ノ\ /ノ ) , : ;
.| ヾミ,l _;;: ::: ."''=:))il((=''" . . . ::` .ヒ-彡| : .
〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::);;;;;f';;_-ェェ-ニ,, ゙レr-{ . ::
| ヽ"::::''_;:'" ̄´.::;i;;;;;;i,..`'' ̄`:;_ .::r';' } . : :
. ゙N l ::. .....:::;イ;:';;;;;;;;l;;;i、::... . . ...::,l,フ ノ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. |_i"ヽ;:...::::::/::.゙'''=-='''´`ヽ::.....:/i l" < バレンタインデーは去年やっただろう!!
.|:.:.::゙l :::i ,-==' '==::、..:i .::,il".::|'" \__________
.{::...::|:::.、 ::(┼┼┼┼} :::...:il::. .:| : . .
/ト、:. :|::..゙l;: `======='".:,i' .:,l'.::ノト、 : : . ..
/ .|::..\ゝ、゙l;:: : : : ⌒ :: :,,/;;,ノ;r'" :| \ :: : . .
'" |:: : ..`''-、`'ー--─'";;-'''"... : : :| :: : . .
部室から廊下に出ると、そこにもハルヒが立っていた。
ってことは、こっから先はあの《神人》が現れてからのイベントか。
だんだん思い出したくない最後が近づいてきている気がするが……逃れられないのか、畜生。
次に階段、中庭、と現れては消えるハルヒを追いかけながら、果たして俺はあそこで何をするべきなのかと考えずにはいられなかった。
そして、グラウンドへ出た。
校舎をウロウロしている間に既に気がついていたのだが、俺のような無意味な団体に所属している人間はともかく、青春に汗水たらしている連中がグラウンドを占領している。
さて、ここにも幻覚が現れているのか? と見回したが、ハルヒの幻覚は現れる気配がなかった。
そう、幻覚は。
「何やってんだ???」
あいつ、人にこれだけ苦労させておいて、一体何がやりたいんだよ。
いや、一部の方には期待させたかもしれないが、残念ながらあのいまいましい閉鎖空間での出来事をここで再現する必要はなさそうだ。
グラウンドの中程で、ラクロス部が練習している。
その中に、元気にラケットを振り回している我らが団長様が笑顔でラクロス部の連中をしごいていた。
見つかりにくいようにするためだろう、わざわざトレードマークの黄色いカチューシャもはずしてやがる。
俺は苦笑すると、そっちの方に歩いていった。
「おい、何やってんだよ」
「遅刻! 罰金!!」
俺とハルヒが互いに声をかけたのは同時だった。
遅刻って、期限は下校時刻までじゃなかったのかよ。
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:09:32.32 ID:QeqXHKmxO
仕事サボり
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:14:35.81 ID:QeqXHKmxO
ほしゅ
「うるさいわね! こんなに待たされるなんて思ってなかったのよ! もうお腹ぺこぺこじゃない!」
腹ぺこなのは俺も同じだ。だいたい誰のせいでこんな苦労をしていると思ってるんだよ。
ハルヒは不敵にニヤリと笑った。
「あら、欲しければ欲しいほど、簡単に手に入った方がつまらないじゃない。それに、お腹空いた方が都合がいいのよ」
俺は欲しければ欲しいほど簡単に手に入れたいけどな。後、都合がいいって何がだ。
「それじゃ、ありがたみが半減でしょ!」
そう言いながら、ハルヒはラクロスのラケットをその辺にいた部員に押しつけると、俺の手首を掴んで走り出した。
「ほら、さっさと行く! きっと有希もみくるちゃんも古泉くんも、お腹空かせて待ちくたびれてるわよ!」
なぜかラクロス部の連中に生暖かい目で見送られながら、もう今日何度目になるのか数えたくもない、部室へと向かうことになった。
「そういや他のやつらはどこに行ったんだ?」
ハルヒに聞くと、ハルヒはニヤリと笑って答えた。
「調理室よ」
「調理室?」
何だか知らんが、今年のイベントはこの部室でやるんじゃないのか。
なんでわざわざ調理室に行くんだ?
「……みくるちゃんの希望よ」
なぜかそれまでの上機嫌が突然影を潜め、微妙な表情になったハルヒはそれ一旦口をつぐんでしまった。
「それより、着替えるんだけど」
その話はもういい、と言わんばかりだ。
そういや、ハルヒは運動部員に化けるためにジャージを着ている。
「昔は男がいようが平気で着替えてたくせに」
部室を出ながらそう言ってやると、鞄が飛んできた。
間一髪、俺がドアを閉める方が早かったぜ。ざまみろ。
「このエロキョン!!」
さすがのドアも罵声までは遮ることができなかった。
で、調理室で何があるって言うんだ?
朝比奈さんの希望?
疑問が膨らむ。
俺だって調理室が何の目的で作られているのか分からないわけがない。
つまり、そこで何らかの料理が行われている、あるいは行われていた。
それが今日の日付と重なって、膨らんだ疑問はどうしても大きな期待へと変化してしまう。
「お待たせーーー!!! お腹空いたわね! キョンが遅すぎるから行けないのよ。後でみんなで罰金請求していいわよ!」
相変わらず俺の人権を無視したハルヒがそう言いながら調理室のドアを開けた。
「へえ」
ハルヒの人権無視など彼方に吹っ飛ばすくらいの光景に、俺は思わず簡単の声を上げた。
残念ながら俺はあまり知識がないのだが、これはイギリス式のティータイムってやつじゃないのか?
皿の上に綺麗に盛りつけられた大量のサンドイッチ、別の皿には小さめのチョコレートケーキが数種類、結構な数並んでいる。
そして、完璧なメイドさんによってオーブンから取り出されて湯気を立てているのは、確か「スコーン」とか言うイギリス菓子だってことくらいは俺も知っている。
てことは、朝比奈さんは最初からここにいたのか。
ここにいて、俺と古泉が走り回っている間、ずっと準備してくれていたのか。
「ケーキは昨日、長門さんの家でみんなで作ったんですよ。サンドイッチの下ごしらえもしてましたから、あたしは特に何もしてません」
いえいえ、それでもこれだけ準備するのは大変だったでしょう。
しかも、この準備が俺と古泉のためだと言うのだから、もうありがたいと言う以外に何を言えというんだ。
そういや、朝比奈さんの希望だって聞きましたけど。
「ええ、一度こうやってお茶会みたいなことをしてみたいな、と思っていたんです。せっかくの機会だから、一生懸命準備しちゃいました。どうですか?」
「お心遣い、本当に感謝します。ありがとうございます」
畜生、去年に続いてまた古泉に先を越された。あれだ、俺は感激のあまり言葉が出なかったってことにしてくれ。
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:24:58.06 ID:QeqXHKmxO
どうやら見てるのは俺だけのようだ
このハルヒは人の話を聞く気全くないな。キョンの話ですら。
キョンが何故好きになったか疑問だな。
「みんなお腹ぺこぺこでしょ! じゃんじゃん食べるわよ!」
先ほど部室で見せた微妙な表情は消え失せ、元の真冬を吹っ飛ばしそうな笑顔を取り戻した団長様の宣言により、お茶会は開始された。
腹ぺこだったってことを差し引いても、用意された菓子もお茶もとても旨かったし、かいがいしく給仕してくれる朝比奈さんは眼福であった。
その一方で、やはりもてなしてくれるはずのハルヒと長門は、俺たちより食っていた気がするけどな。
それもいつものSOS団であって、俺はかえって安心する。
「それにしても」
俺は小声で古泉に聞いた。
「結局、ハルヒは何がやりたかったんだ?」
なんで俺がハルヒの幻を追いかけなければならなくなったのか。
ハルヒが自覚してやっていないのはもちろんだが、それでも何らかの理由があるはずだ。
「1つは、すぐに見付かりたくないという不安でしょう。さっさと見付かっては、準備が間に合わなくなる、と思ったに違いありません」
それはそうだな。いくら下準備をしていたからと言っても、これだけを準備するのは大変だろうことは想像出来る。
古泉は解説魔には違いないが、こういうときは役に立つと言ってやってもいいな。
ただし、たいていこの後余計な解説が続くんだが。
「もう1つは、おそらくですが、あなたと共有している思い出を確認したくなったんじゃないですか。あなたがちゃんと覚えているかテストしていた、と言い換えてもいいでしょう」
アホか。なんでわざわざあいつが俺に対してそんなこと確認する必要がある。
そんなわけねえだろ、と反論しようとした俺の声はハルヒの大声にかき消された。
「こらぁ! 何コソコソしゃべってるの! ちゃんと味わってありがたく食べなさい!」
言われなくても味わってるさ。がっついているお前よりはな。
「それと、ホワイトデーの企画なら、あたしたちのいないところでやりなさいよ!」
おい、それは大きな勘違いだ。って、それを考えなきゃならないんだったな。
確か30倍返しだったか。やれやれ。
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:35:22.47 ID:QeqXHKmxO
メガッサァ
>>235 すまん、推敲が足りてない。てか書きながら投下して推敲も何もないw
参考までにどの辺でそう感じたか教えてくれるとありがたい。
一応、調理室にたどり着くまでは秘密主義でいたい、という希望はハルヒにあるのだが。
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:40:34.35 ID:XvEq6NHBO
wktk
そんなこんなで和やかにお茶会は終わった。
ハルヒは終始上機嫌だったし、長門は終始食べ続け、朝比奈さんは極上の微笑みで俺たちの飲み物を世話してくれていた。
そして、後かたづけについては手伝わされたというのも、まあSOS団にとっては規定事項みたいなもんだろ。
「なあ、何でまたラクロス部に紛れ込もうなんて考えついたんだよ」
後かたづけをしながら、何となくハルヒに聞いてみた。
確かにまさか他の部活に紛れ込んでいるなんて考えつかなかったかもしれないが、それでも場所としてはかなり目立つ。
って、なんでお前は顔を背けるんだ。
「別に、グラウンドを眺めていたら考えついただけよ。あの中にいたら気づかれにくいんじゃないかって」
なんでグラウンド? と聞いた俺をハルヒは睨み付けた。
「何だよ」
「何でもない」
なんだよ、さっきまでご機嫌にサンドイッチやらケーキやらをパクついていた癖に、なんでそこで不機嫌になるんだ。
「それよりお前」
もう1つ疑問に思ってたことを聞いてやる。
「何よ」
「もしかして、ラクロス部に紛れながら、入学してからのことを思い出してたんじゃないのか?」
俺の質問に、ハルヒは動きを止めた。
「……なんで分かったの?」
いや、何でと言われても、お前が無理矢理俺にそれを思い出させていたんだが。
自覚がないってのは厄介だな。自分から話をふっておいて何だが、どう説明すればいいのか困る。
「……なんとなくだ」
「ふうん」
それ以来、ハルヒは無口になってしまった。
せっかく機嫌がよかったのに何をわざわざメランコリーにしちまってるんだろうね、俺は。
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:52:26.08 ID:QeqXHKmxO
ワーク・テイカー(18)
やばい、考えている展開からそれてきたwww
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 14:56:54.55 ID:QeqXHKmxO
がんばれ!
がんばれ
プリンに誤爆したorz
が、話の流れが分からなくなるのでこっちに再投下しますorz
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 15:06:54.94 ID:QeqXHKmxO
保守
ハルヒの機嫌が浮き沈みする理由なんか、すぐに思い当たってもよかったはずなんだが、俺はその日の出来事に浮かれていた。
前半が大変だっただけに、尚更、な。
だから、帰り道にあらためて朝比奈さんにお礼を言ったとき、俺が多少自己嫌悪に陥ってしまったのも仕方がない。
「今日は本当にありがとうございました」
SOS団専属メイドさんは、俺がそう言うと嬉しそうな顔をしてくださった。
「いえ、わたしは今年で最後だから。本当は、涼宮さんは去年みたいにイベントをやりたかったみたいなんですけど、無理を言ってこんな形にしてもらったんです」
そう言えば、去年は巫女さんの格好をさせられて、チョコ争奪戦の景品扱いだったっけな。
その後時間がなくて大変だった。
それよりも。
気がついていなかったわけじゃないが、今日は色々あって忘れていた。
「今年で最後」、朝比奈さんはそう言った。
そうだ、朝比奈さんは本当はこんなこと準備している場合じゃないほど受験まっただ中だ。
月末には卒業式も控えている。
「大変な時期だったのに、すみません……」
俺は言いかけて、朝比奈さんの発言が更に重大な意味を帯びている可能性に気がついた。
「朝比奈さん、今年で最後ってことは……」
朝比奈さんは俺の言わんとするところをすぐに察してくれた。
「あ、いえ、そう言う意味じゃないんです! 純粋に、わたしは卒業だからという意味です」
慌てたように手をぱたつかせている。何か小動物みたいだ。
「その先のことは、まだ禁則事項です……ごめんなさい」
悄然としてしまった朝比奈さんに、今度も俺が謝る番だった。
「いえ、こちらこそ変な心配させてしまってすみません」
何をお互いに謝りあっているのか。思わず顔を見合わせて笑ってしまった。
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 15:08:31.95 ID:QeqXHKmxO
おっちょこちょいだなwww
少し休んではどうだ?
いつもの交差点、全員がほぼ別々の方向に別れる交差点で俺は全員に別れを告げた……つもりだった。
俺は光陽園駅に自転車を停めているので、いつもここから駅に向かう。
長門は自分のマンションの方、古泉も朝比奈さんもそれぞれ別の方角へ行くし、ハルヒは県道を下っていくはずだ。
「おい、お前は家に帰らないのか?」
なぜか俺と一緒に駅に向かって歩き始めたハルヒに聞いてみる。
まれに買い物などで電車に乗るとき、駅まで一緒になることはあるが、たいてい事前に聞いている。
今日はまだ何も聞いてないぞ。
「ちょっと用事」
ハルヒはまださっきのメランコリーを引きずっているような表情で、前を見つめている。
少し思いつめたような表情をみて、俺は先ほどの朝比奈さんとの会話を思い出していた。
「今年で最後」
あらためて、この言葉の重さを感じる。
2年間、仲間として毎日顔を合わせていた人との別れ。
今日、こいつがやけにハイテンションだと思ったら、突然メランコリーになった原因はこれじゃないのか?
そして、今日の一連の事件──ハルヒの幻が次々に現れては消えた、あの現象も、それに起因しているような気がする。
朝比奈さんの卒業という別れを目前にして、思わず入学したときからのことを振り返りたくなったんじゃないのか。
今までのこいつが過去を振り返るとか己を顧みるとか、そういうことをしてきたのかどうかは知らないが、ハルヒだってこの2年間変わらなかった訳がない。
もしかしたら、今までのことを振り返るなんてことを初めてやったのかもしれない。
「ねえ、キョン」
そんなことを考えていると、ハルヒに突然声をかけられて内心驚いた。
「今日、なんとなくって言っていたけど……」
「何の話だ?」
突然言われたって思い出せないぞ。今日の会話でなんとなく、なんて言ったのはどれだったか。
「忘れるのが早いわよ。入学してたときからのことを思い出してたのか、って言われたことよ」
ああ、あれか。
てか、まさに今考えていたことであって、察せない自分がちょっと嫌だ。
「正直言って、驚いたわ。あたしが考えていたことをキョンに気づかれるなんて思ってもみなかったから」
いや、気づいたんじゃなくて気づかされたと言った方が正解だな。もちろんそれがなぜかなんてことは言えない。
「去年あれだけ派手にやったんだから、今年はもっと派手にやってやろう、そう思ってたんだけど」
それはSOS団の話なのか、去年やったチョコ争奪戦の話なのか。両方かもしれない。
「みくるちゃんがね、頼んで来たのよ。今年は、SOS団のみんなでお茶会みたいなことをさせてくれって。最初はそれよりもっと面白いことあるんじゃないかと思ったんだけど」
ハルヒは長門が乗り移ったのかと思うほど表情が消えた。
「でも、『今年で最後になるから』って言われたら、あたしは何も言えなくなったわ。みくるちゃんはもうすぐ卒業するんだって考えたら、あたしは反対出来なくなったの」
この2年、一番変わったのは誰だろう。
長門は言うまでもない。
朝比奈さんも最初の頃とは違う。
古泉だって随分変わった。
そして、俺だって変わっているのだろう。
だが、一番変わったのはハルヒなんじゃないのか。
昔のハルヒなら、朝比奈さんがなんと言おうと自分のイベントに引きずり込んでいただろう。
卒業なんだから尚更今のうちにイベントに参加しなさい! なんて命令していたに違いない。
「あたしは何だかSOS団で過ごす毎日が永遠に続く物だと思っていたの。だから、当たり前なのに、卒業でみくるちゃんがこの学校からいなくなっちゃうんだってあらためて認識させられた」
ハルヒの独白はまだ続いている。
「これも当たり前なんだけど、あたしたちも来年は卒業よね。みんな離ればなれになっちゃうのかな、って考えたら、なんとなく今までを振り返ってみたくなったのよ」
昔を振り返るのは歳をとった証拠何じゃないのか、なんて揶揄しようとしたがやめておいた。
ハルヒの雰囲気は、そう言う冗談を受け付けないような気がしたからだ。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 15:37:10.58 ID:QeqXHKmxO
支援
「あんたは普段、とことん鈍いくせに、時々鋭いわよね」
そうなのか? 俺は自分が鋭敏な人間だ、などと自惚れるつもりはないが、だからといって鈍感だとも思っていないんだが。
「鈍感でしょ。今日だってたぶん……」
何か言いかけたハルヒはそこで止めてしまった。おい、気になるじゃないか。
「それはいいのよ! それより、鈍感だと思ったらさっきみたいにあたしが考えてること言い当てたりするし」
いや、何度も言うが、いや言えないが、それはお前が俺に教えたことであってだな、って、これじゃ俺が鈍感だと認めているみたいだな。
そろそろ駅に着く。ハルヒは用事だと言っていたが、ここから電車に乗るのか?
「どうしようかな、って思ってたんだけど」
「何の話だ。電車に乗らないのか?」
「今日の話よ」
ますます意味が分からない。
長門といい古泉といい、このSOS団ってやつは俺に分かりやすく話してくれる奴はいないのか。
朝比奈さんはきっと禁則事項がはさまれなければもっと分かりやすく話してくれそうではある。
「今日って……、ああ、ありがとな」
さっき既に礼は言ったのだが、あらためて言ってもいいのだろう。
果たしてハルヒが言いたかったのがその話なのかはわからんが、礼くらいは何度言っても罰は当たらないはずだ。
「べ、別にお礼なんかいいわよ! あれはみんなで楽しむためにやったんだから、あたしだって楽しかったんだから!」
なんでお前は突然思い出したように照れ出すんだ。
「イベントを押さえなきゃ気が済まないのは知ってるさ」
俺が言ってやると、ハルヒはフンッと鼻を鳴らした。
「そうよ、SOS団団長として、こんなに広まっているイベントが目の前を通り過ぎるのを黙ってみてることなんか出来るわけがないじゃない!」
何か去年も同じようなことを言っていたな。
「そう、あれはSOS団としてのイベントよ。だから変な勘違いするんじゃないわよ!」
してねーから安心しろ。
そう言った俺をハルヒはじろりと睨むと、突然後を向いた。
------
ペース落ちててすまん
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 15:53:29.71 ID:QeqXHKmxO
ペース落ちても気にするな。俺はいつでも見ているさ。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 15:56:17.82 ID:F131Tk7/O
みんみんミラクル
何だ?
回れ右して帰るのかと思ったが、その場に立ち止まっている。
って、何鞄の中をごそごそやってるんだよ。財布でも忘れたのか?
「やっぱり鈍いんじゃない、バカキョン」
だから意味が分からないんだが。
そう言って、ハルヒはまた俺に向き直った。
って、お前、その手に持っているのは何だ?
「今日のあれは、SOS団としてのバレンタインだったから」
ハルヒの顔はどう見ても怒っている。
だが、こいつはたいていどういう態度をとっていいか分からないときは怒って見せるんだよな。
「だから、これは、このあたし、涼宮ハルヒからよ、バカキョン」
そう言って、綺麗にラッピングされた包みを俺の手に押しつけると、そのまま回れ右をして、今度こそ走り去ってしまった。
俺はと言えば、ぽかんとアホみたいに口を開けたまま、その後ろ姿を見送るしか出来なかった……。
ここに投下するつもりがなかったとき、ここで「ホワイトデーに続く」で終わる予定だったwww
が、さすがにそれじゃなんなんで、続きをせこせこ書いてきます。
ちょっと間だあくかもしれん。
てか、リアルタイム投下って初めてやったが、やるもんじゃないな。
推敲できないし難しい。
みてくれている人、本当にすまん。
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:00:23.59 ID:F131Tk7/O
保守するから書き溜めてから投下すればいいお
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:00:53.09 ID:dY8yyv7EO
どうしてこう三次の他人の恋愛はイライラすんのに、
二次だとニヤニヤ出来るんだろうね
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:01:21.25 ID:QeqXHKmxO
おれが書いたのよりマシだから全然オケ。
気長に待ってるぜ。
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:04:10.38 ID:F131Tk7/O
萌えがあるからだよワトソン君
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:15:06.70 ID:QeqXHKmxO
みっくるんるん
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:24:54.11 ID:QeqXHKmxO
アッガーレ
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:28:38.19 ID:F131Tk7/O
あばばばば
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:29:30.97 ID:eesGgUHH0
ワクテカ戦士
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:33:34.73 ID:QeqXHKmxO
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:35:05.81 ID:F131Tk7/O
マダー?
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:35:31.91 ID:eesGgUHH0
保守
さて、ここで問題だ。
ここに、明らかに贈答用にラッピングされた包みがある。
これをくれたのは多少性格に問題を抱えているとはいえ、れっきとした女性である。
そして、今日の日付はと言えば2月14日である。
更に、その女性は、おそらく何よりも大事にしているその所属団体とは関係なく、個人として俺にくれるなどとおっしゃった。
ええい、まわりくどい言い方をしてごまかしても仕方がない。
つまりハルヒは今日のイベントとは別に、俺宛にチョコレートを用意していた、ということになる。
いや、待てよ。
思い出せ、今日の放課後、あのラッピングされた箱の中身はなんだったのか。
そうだ、箱だけ豪勢に見せかけて中身は紙切れ1枚だったじゃないか。
これは重量からいって紙切れ1枚ということはないだろうが、それにしても中身がチョコレートだと言う保証は何もない。
そうだ、これはきっとドッキリだ。そうに違いない。
あのハルヒが、「個人として」俺にチョコをくれるなんてありえるわけがない。
だから、この包みを開けたとき、中から出てきたのがケーキの形をした油粘土であってもがっかりしてはダメだ。
油粘土より小麦粘土の方が色が綺麗で飾り物になりそうだな、はっはっは。
我ながら面白くない冗談で笑っているが、正直に言おう。
かなり動揺している。
だってそうだろ?
普段のハルヒの行動を考えてみろよ。
数々の俺に対する迷惑行為、今日だって思いっきり人権無視発言をかましやがった。
あれが好意を持っている人間のすることか? 違うだろ?
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:38:14.59 ID:eesGgUHH0
いや、違う
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:40:19.48 ID:F131Tk7/O
うっほうっほ
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:40:43.70 ID:QeqXHKmxO
これ以上ここで立ちつくして考え込んでいても埒があかない。
とりあえず家に帰ろう。
さすがにこの包みをここでゴミ箱に突っ込む、なんてことは出来ないからな。
家に帰ってありがたく開けることにするさ。
そして、中身を見て笑ってから、突っ込みの電話をかけてやるさ。
今頃お前は、それを楽しみに待ってるんだろ? ハルヒ。
俺の予測はまったく違う方向に裏切られた。
部屋に帰ってしばし包みとにらめっこして俺に透視能力がないことを再び認した後、思い切ってその包みを開けてみた。
何だって包みを開けるだけなのに俺はこんなに緊張してるんだよ、まったく。
そして包みの中から匂うカカオの香りに思わず安堵している俺がいる。
どうやら間違いなくチョコレートらしい。
これ、食っても大丈夫なんだろうな。
いや、さすがにそこまで疑っちゃ失礼というもんだろう。
だが、俺が先ほど考えていた行動予定は大幅な変更を余儀なくされている。
俺が「やっぱりそうか」と笑った後、一応がっかりしたフリをして抗議の電話をかける、そういうつもりだった。
だったのに。
ええと、状況を整理するぞ。
これはSOS団団長ではなく、涼宮ハルヒ個人が、バカキョンとか言う俺のために、バレンタインという日のためにくれたチョコレートである。
いい加減同じ状況説明ばかりでくどいから止めよう。
止めたのはいいんだが、俺は、包みの中を見直してとどめを刺されることになった。
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:43:21.63 ID:eesGgUHH0
いや、特に意味はないっす
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:44:29.40 ID:eesGgUHH0
やっべwktkwwwwwwwwwww
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:45:38.62 ID:F131Tk7/O
ドキがムネムネするよおおお
おい、ハルヒ。カードってのはな、食べ物とは別になるように添える物であってだな、チョコレートと一緒に包みの中に放り込むものじゃないぞ。
そう、包みの中には小さなカードが1枚入っていた。
それはこういうプレゼントに添えるにはあまりにも自然で、しかし何もココアパウダーだらけになるのが分かっていてチョコと一緒に放り込むには不自然だろ、と突っ込みたくなる代物であった。
そしてカードには一言だけ。
『察しなさい!』
何をだ。
まったく、初めて会った日から今日まで、あいつのすることはわけがわからん。
素直じゃないとかひねくれているとかいうレベルじゃねーぞ、これは。
やっぱりこれは俺をからかうための罠に違いない。
でなきゃいくら何でもわけが分からなすぎるだろ。
もうちょっと分かりやすい意思表示をしてくれなきゃ俺だってどういう態度をとればいいのか分からないじゃないか。
「あれ〜? キョンくん、こんな時間にどこに行くの〜?」
なんて文句を呟きながら、なんで俺は上着を着て出かける支度なんてしちまってるんだろうね。
「少し遅くなるかもしれん」
妹にそう告げて、俺は自分でも理由がよく分からないまま自転車を飛ばしていた。
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:48:37.37 ID:F131Tk7/O
ええい!まだか!
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:49:42.11 ID:eesGgUHH0
まだ引っ張るか。
この作家、やりおるのwwwwwwwwwwwww
で、俺は一体ここに来て何をしようとしているんだ?
勢い余ってハルヒの家まで来ちまって、どうしようって言うんだ。
俺は久々に緊急脳内会議を開いている。
しかし、寒い。この会議は家でするべきだったんだ。
ああ、仕方ないだろ。それだけうろたえてるんだよ、俺は。畜生。
やっぱあのチョコは本命と見るべきだろ。出なきゃわざわざ「涼宮ハルヒから」なんて言葉を添えるわけがない。
1人が言うと、別の奴はこう言う。
相手はあのハルヒだぞ。恋愛なんて精神病だ、なんて言っていたやつが、俺だろうが誰だろうが、本命なんかあり得るわけないだろ。
続いて別の奴。
じゃあ、あのメッセージは何だ? 「察しなさい」って、何を察しろと? ハルヒの気持ちってことじゃないのか?
って、まとまりゃしねえ。
いや、脳内会議なんかでごまかしている場合じゃないよな。
俺はどう思ってるんだよ、実際。
あれが本命であって欲しいと思ってるのか? 義理だった方が安心するのか?
どちらでもある、といえる。
俺はハルヒから本命チョコが欲しいと思っていたのか?
……わからん。
じゃあ、本命だった場合、お前はハルヒにどう言うつもりなんだ?
……考えてない。
本当に埒があかねえな、俺は。
gdgdになってきた感は自分でもあるんだが、修正がきかんorz
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 16:56:41.00 ID:eesGgUHH0
>>281 いや、君は頑張ってるよ。
自分を信じてくれ。
「あんた、そこで何やってんのよ!」
突然頭上から降ってきた声に、俺は口から心臓が飛び出るかと思った。
そりゃ、ここはハルヒの家の前なんだから、ハルヒがいてもおかしくはない。
つーか、こんなところでぐだぐだ考えていた俺が悪い。
だが、俺自身、なんでここまで来て、ここで何をするつもりなのかいまいち分かってはいないんだ。
さっきから考えているが、まったく埒があかない。
「いや、その……」
どう答えていいか分からなくて、言葉を濁す。
俺はハルヒに何を言おうとしてるんだ?
本当にわからねえのかよ、俺。
そろそろ読んでる人もイライラしているに違いないぞ、おい。
じゃあ聞くがな、俺。
なんでお前はここまで来たんだよ。
ハルヒからのチョコが悪戯じゃない、と思って、あのカードの文面を見て、なんでここまでわざわざ来たんだよ。
……だから、わからんって。
アクセス規制きた。ヤバイ。
嘘つけ。
お前はあのカードを見て、「とどめを刺された」と表現しただろ。
それがどういう意味なのか、自分でわかってないのか。
お前は、あれを見て、ただハルヒに会いたくなったんだろ。違うか?
お前はハルヒの察しろ、という気持ちを瞬時に悟ってるんだよ。
鈍感を気取るのもいい加減にしたらどうだ。
そうだよな、俺。
……その通りだ。
ああ、畜生。
俺は普段あの唯我独尊暴走女に振り回されることにウンザリしているくせに、あのカードをみたらいても立ってもいられなくなったんだよ。
あんな非常識女のどこがいいんだよ。
迷惑かけられてばかりで、財布代わりにもされて、いい加減にしてくれ、そう思ってるさ。
だけどな。
それでも、俺はあいつの巻き起こす台風の中に飛び込まずにはいれなくなっているじゃないか。
それが非常識で非日常であっても、非常識な日常であったって変わらない。
これは中毒みたいなもんだろ。
今の俺は、いつのまにか世界がハルヒを中心に回っていることになっていたんだからな。
などと考えている場合じゃなかった。
-----
後数レスなんだが、途中で消えたらすまん
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 17:04:48.02 ID:eesGgUHH0
おkおk
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 17:05:41.66 ID:j8MC2KaiO
支援
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 17:16:59.79 ID:QeqXHKmxO
仕事オワタ
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 17:25:27.26 ID:QeqXHKmxO
なんか雪降ってんだけど
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 17:28:35.63 ID:pLv1GTZZ0
すみません、やはりアクセス規制くらったようです(さるではありません。板別規制です)
続きは機会があればどこかで……
ご迷惑おかけします
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 17:30:00.64 ID:QeqXHKmxO
残念だ
ここも潮時か。
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 18:00:15.83 ID:XvEq6NHBO
乙!楽しみに待ってるぜ
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 18:36:21.20 ID:F131Tk7/O
うはーwwww乙!
そして投下待ち保守
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 18:39:19.31 ID:StByEK2d0
でも期待してるんだぜ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 18:57:44.66 ID:F131Tk7/O
ほ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 19:12:03.70 ID:vYEjxhPD0
ほす
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 19:27:30.51 ID:F131Tk7/O
ほ
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 19:40:38.88 ID:F131Tk7/O
お
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 20:08:48.68 ID:N9+eji43O
期待保守
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 20:55:01.02 ID:F131Tk7/O
ほ
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 21:20:31.66 ID:oH313BTYO
ほ
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 21:46:15.53 ID:uWirkGQ/0
ho
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 22:04:36.19 ID:F131Tk7/O
保守
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 22:24:03.35 ID:N9+eji43O
ほ
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 22:42:05.53 ID:F131Tk7/O
あばばばば
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 23:15:53.74 ID:oH313BTYO
ほ
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/06(水) 23:32:26.97 ID:F131Tk7/O
保守
誰か書いてくれないかな。
次は長門ルートきぼんぬ
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 00:18:12.74 ID:FFxe0QEsO
このスレもそろそろ潮時か…
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 00:30:31.98 ID:eghNQjiKO
>>310 そんな事言うなよ
続きが気になるだろ?
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 00:33:37.28 ID:FFxe0QEsO
気になるけどいつになったら投下してくれるんだろうか…
といいつつ保守
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 00:52:41.71 ID:FFxe0QEsO
ホワィ
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 01:06:05.94 ID:eghNQjiKO
今が試練の時だ…ッ!
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 01:29:12.29 ID:37Qv3WPu0
ほしゅ
保守
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 02:02:48.63 ID:cMQk9OvM0
追いついた保守
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 02:35:27.73 ID:092v+U+xO
ほ
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 03:51:19.81 ID:hquIwpncO
保守
保守
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 06:27:39.76 ID:b3q0XolxO
☆
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 06:50:00.63 ID:eghNQjiKO
ほ
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 07:15:47.25 ID:BLRQvKKRO
しゅ
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 07:28:01.46 ID:YYptDtPIO
まだ残ってたのかここ。
保守すんよ
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 07:49:22.28 ID:4/7Od2A2O
ほ
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 08:01:08.87 ID:FFxe0QEsO
保守しますた
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 08:29:01.00 ID:eghNQjiKO
ほっしゅ
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 08:50:37.10 ID:FFxe0QEsO
はやく続きを…
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 09:26:34.73 ID:eghNQjiKO
星
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 10:04:21.60 ID:YYptDtPIO
保守がてらなんか書こうかと思ったが携帯だからあきらめた。
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 10:06:33.47 ID:FFxe0QEsO
書いてくれ
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 10:11:47.76 ID:YYptDtPIO
土曜日とかになりそうだぜ?
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 11:14:33.27 ID:HfnsT9vPO
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 11:24:00.86 ID:YYptDtPIO
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 11:35:36.39 ID:Qg2bheRC0
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 12:26:02.92 ID:YYptDtPIO
ほーっしゅ
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 12:45:58.85 ID:YYptDtPIO
ある〜はれ〜たひ〜のこと〜
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 13:04:25.93 ID:FFxe0QEsO
保守
今から読むぜ!
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 13:37:20.98 ID:FFxe0QEsO
わっふるわっふる
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 14:24:25.68 ID:FFxe0QEsO
まとめに乗ってるww
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 14:35:24.31 ID:xle45Irz0
保守
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 15:02:08.25 ID:YYptDtPIO
まとめキタコレwww
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 16:00:11.54 ID:0nfB1LzrO
>>333読んだ
まだ続けられそうだな
なんという引き上手
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 16:41:44.38 ID:YYptDtPIO
なんとなく保守
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 17:06:49.38 ID:m279G/Sb0
ho
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 17:27:54.05 ID:eghNQjiKO
shu
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 17:43:52.05 ID:FFxe0QEsO
保守
ほ
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 18:42:15.51 ID:FFxe0QEsO
ほ
>>341 キョンの泣く頃にがつい昨日のような気がする。あれから随分増えているな。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 19:25:55.96 ID:46BgOPUAO
ほ
保守ついでに軽く書こうなんて思ってしまった19の夜。
かっ、書いたりなんかしてあげないんだから!
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 19:59:43.38 ID:YYptDtPIO
期待なんてそんな鬼畜な事…´・ω・`
良スレを糞スレにする程度の能力の携帯厨ですが何か?
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 20:07:28.72 ID:cw9R+Pyy0
ほ
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 20:28:04.28 ID:4wT0X5DPO
構ってちゃんは向こうに行っててね
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 20:59:57.11 ID:AHmD71FlO
>>333 gJ!!
最近SS飽きてたけどコレハヨイ!
サーセン´・ω・`
自重しま
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 21:39:53.02 ID:YYptDtPIO
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 22:06:24.10 ID:FFxe0QEsO
保守
次の作品に期待
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 22:19:01.03 ID:YYptDtPIO
ホワイトデー早く来ないかな保守
ほ
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/07(木) 22:52:47.90 ID:PaAsdf3xO
ほ
し
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
☆