1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
代理です
2 :
1:2008/02/04(月) 00:42:50.60 ID:Vr3b9gN30
スレ立て代行乙です^^
でもやっぱり寝るのでいいです
3 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:46:54.49 ID:JrvSpK7aO
wktk
5 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:47:42.92 ID:JrvSpK7aO
第十二話 アラクネー・T
( ^ω^)「ドクオー、そっちの様子はどうだおー?」
定時連絡の無線を相方に入れる。
メインモニターに映るニューソクの家々の屋根。
寝静まった家屋達の上に這う蔦を月光が照らし、さながら深い海の底を覗き込んだような幻想的な雰囲気を演出していた。
('A`)『なぁブーン、鮫の話しようぜ』
スピーカーからかえってきたドクオの声は、欠伸を噛み殺しているよう。
( ^ω^)「おk。シュモクザメのシュモクって、なんなんだお?」
今、僕がナイトホライズンのコクピットで鮫の話を始めた理由は言わずもがな。
つまりは任務。
ガードの依頼を請けたはいいものの、昼間は自警団が勤めを果たしている為、必然的に僕らは真夜中の警備に当てられる事になった。
('A`)『そうだな……“眉目秀麗”って言葉があるだろ?多分、それを“しゅもくびれい”って呼んだ奴が名付けちまったんだよ。うん』
6 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:48:29.10 ID:JrvSpK7aO
( ^ω^)「ダウトー!“シュモク”とは、鉦や鐘楼などを叩く為に使われる仏具の名称。
頭部の形がこの“シュモク”に似ている事から、シュモクザメと呼ばれる。……はてなダイアリーより抜粋だお」
('A`)『ネタにマジレスとか……ゆとり乙』
そんな下らないやり取りも、つまるところは暇つぶし。
それと眠気覚ましの為。
何だかこのようなシチュエーションに激しいデジャブを感じるのだが、気のせいだろうか。
( ^ω^)「……」
('A`)『……』
スピーカーを挟んで、僕らの間に沈黙が流れる。
僕らの実際的な距離は随分遠い。
ドクオの乗るバッドエンドはダムのいただき。
僕のナイト・ホライズンが立っているのは正面ゲート。
夜な夜な襲撃してくるという件の化け物の正体は定かでない。
だから念には念を入れて、ドクオはニューソクの前方、さらにその遥か先に広がる湿地帯までをも見渡せるよう、出来るだけ高い位置に陣取る事にしたのだ。
( ^ω^)「……で、鮫の話は?」
7 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:49:15.03 ID:JrvSpK7aO
化け物らしき姿も見えず、案の定に僕らは退屈を持て余していた。
('A`)『……お前は?』
( ^ω^)「うーん、正直もうネタが尽きたお。ドクオ、何か面白いネタ出す……」
下らない会話。怠慢な勤務態度。
完全に緩みきった僕の緊張感の糸。
(;'A`)『……っておいブーン、前方に熱源反応多数!』
それを無理矢理引きちぎるように、今までだらしない欠伸を連発していたドクオがいきなり叫んだ。
(;^ω^)「何!?」
敵襲か?
コンマ一秒の逡巡も無しにレーダーパネルに視線を移す。
しかし。
( ^ω^)「……レーダーには何も映っていませんお?」
パネルに映し出されているのははるか後方、ドクオの乗るバッドエンドの機体を表す緑色の光点のみ。
敵機体及び未確認機体を示す赤い光点は、一つとして存在していない。
(;'A`)『そんな筈は……』
( ^ω^)「んもう、ドックンたら慌てんぼさん!あんまり眠くて幻覚でも見ちゃったのかお?」
(;'A`)『いや、でも確かに居るんだよ!』
8 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:50:00.29 ID:JrvSpK7aO
ドクオが尚も抗議しようとする、その暇を突き破るようにして、ナイト・ホライズンのコクピットを激しい揺れが襲った。
(;^ω^)「おっおっ!?」
敵からの攻撃か。
僕が事態を把握しようとする間に、機体を更なる衝撃が襲う。
連続しての被弾。
(;^ω^)「なっ、なっ!?」
訳も分からずにOBを起動、全力でその場を離脱。
光の翼を逃げの一手に、僕は左手の山肌ぎりぎりまで機体をスライドさせた。
(;^ω^)「敵襲!?でもレーダーには何も……」
困惑する思考を無理矢理クールダウンさせる。
まずは事態の把握だ。
さっきの衝撃は敵からの攻撃。それは確か。
しかし、レーダーには何も映っていない。
闇夜の襲撃、反応しないレーダー。確か、以前にも同じ事があった。僕が初めてACとやり合った、ステッペンウルフとの戦いだ。
しかしあの時敵がレーダーに映らなかったのは、ECMがレーダーを狂わせていたから。
だが、今コクピット内にはレーダー機能の異常を知らせるやかましいアラート音は響いていない。
9 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:50:45.63 ID:JrvSpK7aO
(;^ω^)「じゃあ、一体何なんだお……?」
レーダーに映らないもの。見えざる敵。ステルスか?
その答えを求め、僕がメインモニターに目を移すと、そこに「答え」が待っていた。
(;^ω^)「こ、こいつらは……」
谷間に差し込む限られた月明かり。
その僅かな照明の中にぼんやりと浮かぶそれは、ナイト・ホライズンの膝ほどもある巨大な蜘蛛の形をしていた。
(;^ω^)「う、うぇ……」
涙滴形の柔らかい線の胴体を覆う無数の複眼。
口腔と思われる器官の周囲には、蜘蛛の脚。
ああ、なるほど。
ナマモノか。
そういえば、僕の機体には生体反応を感知する機能は、付いてなかったんだっけな。
なあんだそういう事か。
(;^ω^)「ちょwwテラヤバスwww」
生体反応を感知できない。それだけならまだいい。
だが、ナイト・ホライズンの頭部パーツには生物をロックオンする機能も付加されていない。
その証拠に、目前に迫るこの蜘蛛の形をした未確認生物を、機体のターゲットサイトはロックオンしていないではないか。
思考をクールダウンって流行語なのかね?
11 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:51:35.11 ID:JrvSpK7aO
そんな哀れな僕を嘲笑うように、目の前の蜘蛛の化け物はその口腔を目一杯に開いた。
(;^ω^)「たたたたタンマ!タンマ!タンマタンマ!」
何だかこの台詞も前に言ったような気がする。
なんて僕の中の冷静な部分が告げたが、そんな事はどうでもいい。
蜘蛛の化け物が開いた口。
そこから、何やら粘液質の液体がナイト・ホライズン目掛けて吐き出された。
(;^ω^)「ひっ!」
慌てて避ける。
そう思ったが、かわしきれる距離では無い。
無駄に大きくぶれたナイト・ホライズンの機体をその液体が直撃し、コクピットがまた揺れた。
(;'A`)『ブーンどうした!?何があった?』
ドクオの切迫した声。彼はレーダー上でしか敵の存在を知らない。
(;^ω^)「ばばば、化け物だお。遂に現れやがったお!僕じゃロックできな……アッー!」
言葉の途中でまたも僕を襲う衝撃。
どんどんと削られていく余裕の残量メーター。
それにトドメを差したのは、僕が回避行動の為に小ジャンプを繰り返していた最中に見た、メインモニターの光景だった。
12 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:52:22.75 ID:JrvSpK7aO
(;^ω^)「これは……酷い」
ニューソクの正面ゲートを再び背にして立つナイト・ホライズン。
その前方に、まるで肉団子の絨毯を敷くようにして犇めいているのは。
(;^ω^)「もうダメかもわからんね」
圧倒的、とまではいかないながらもかなりの物量を誇る化け物の群れ。
ざっと見て15、6体はいるだろうか。
ロックオンが出来れば、奴らのスペックにもよるがこんな数、大したものではない。
だが、今は状況が違う。
さっきもらった液体による機体への損害は存外に大きく、APメーターは5870の数字を表示していた。
消費税込みで6000くらいか。なんてくだらない事を考えてみるが、事態は最悪な事にかわりない。
ロックオンが出来ない今、頼れるのは機体左手のブレードのみ。
だが、ブレードを振るえば隙が生じる。
一対一でもブレードの隙は致命的なのに、この数を相手にブレードのみで切り込んでいくというのは、鎧武者で編成された軍隊の中に竹槍で突っ込んで行くようなものだ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 00:52:35.28 ID:EMdvpJz60
しえ
14 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:53:18.02 ID:JrvSpK7aO
絶望的。
今の状況を表すには、そんな表現がしっくりくる。
ξ;゚听)ξ『ブーン、一体何があったの?』
思い出したかのように尋ねてくるツン。
彼女たちが事態を把握出来ていないという事は、僕らVIPの中で生体反応を感知出来る程のレーダーを有しているのはドクオだけとなるのか。
何とも悲しい事実だ。
(;^ω^)「ロックオン出来ない化け物に囲まれてるお。ACの膝くらいの大きさで、蜘蛛みたいな形をした生き物なんだおけど……」
(´・ω・`)『生体兵器か』
いきなり割り込んできたのはショボン。
(;^ω^)「ショボン、知ってるのかお?」
(´・ω・`)『まぁ、聞きかじった知識の上のみでだけどね。蜘蛛みたいな形と言ったら、恐らくはタイプ“AMIDA”だろう。近年の生体兵器の中では、もっともポピュラーな種類だ』
向こうで通信の主導権を握ったのだろう。
ショボンはそのまま生体兵器についての説明を続ける。
(´・ω・`)『奴らは自分たちと同種の生物以外の全てに対して攻撃を行う、極めて凶暴な特性を生みの親に与えられ、この世に生み出された悪魔のような生物だ』
15 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:54:00.80 ID:JrvSpK7aO
(´・ω・`)『その攻撃の対象は何も生物だけで無く、動くものなら全てに当てはまる。つまりは、無差別破壊の本能を持つジェノサイダーってところさ』
何とも末恐ろしい事だ。
そんなものを野放しにしていたら、世界中の生態系が、いや、世界が滅びてしまうではないか。
と、そこで僕のあまり賢く無い脳がある事に気づく。
( ^ω^)「……ちょっと待つお。生体兵器って事は、元々自然には存在しない生物って事だおね?」
(´・ω・`)『あぁ、そうなるね。奴らは一昔前に、アライアンスの中のキサラギ派と呼ばれる旧企業の研究者達によって作り出された兵器だ』
アライアンスの母体は、特攻兵器の襲撃以前にあった企業であるクレスト、ミラージュ、キサラギの三企業の連合によって形成された。
それぐらいは僕も知っている。
( ^ω^)「じゃあ、どうしてその“不自然”な生体兵器がここに?」
(´・ω・`)『そんなの知るもんか。いいから、今は目の前のそいつらを殲滅する事に集中するんだ』
(;^ω^)「でもロックオンできな……」
16 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:54:49.95 ID:JrvSpK7aO
(´・ω・`)『だから今僕も対策を考えているんだよ。死にたくなかったら、とにかく今は回避に専念しなウスラバカ』
何という罵倒でしょう。
それでも今はショボンの言うとおり、被弾を避けるのが懸命だ。
(;^ω^)「……把握」
僕はブースターペダルを踏み込むと、AMIDA達が吐く液体の雨の中で機体を踊らせる。
('A`)『ブーン、聞こえるか?何だかよくわからんが、とりあえず援護する』
ドクオの声と共に、ナイト・ホライズンの頭上を翡翠の光条が掠め、目前のAMIDAを貫く。
果実の潰れるような音がして爆ぜるAMIDA。
その体液がナイト・ホライズンに降り注ぎ、鉄を焼く嫌な音がコクピットを震わせた。
(;^ω^)「ちょwwwwこれはwww」
(´・ω・`)『あぁ、言い忘れてたけどAMIDAの体液は強酸性の物質を含んでいるんだ。くれぐれもブレードなんかで切り刻まないようにね』
言うのが遅すぎる。
ブレードを使うつもりなどもとよりなかったけれど、これで完全に手詰まりとなったわけだ。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 00:55:30.35 ID:YwUrjkCm0
しえん
AMIDAを ころすなんて とんでもない !
18 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:55:35.98 ID:JrvSpK7aO
(;^ω^)「ドクオ、援護は助かるけどもう少し僕から離れた位置のを頼むお」
('A`)『フヒヒwwwサーセンwwwww』
(#^ω^)「てめぇ……」
悪びれた様子の無いドクオに一瞬殺意が湧いたが、今は彼の狙撃に頼るしかない。
そう考えて、僕は盲点に気付いた。
(#^ω^)「って、ドクオがそっから降りてくれば全てが済むんじゃないかお!」
だが。
('A`)『バーロー、降りれるならとっくに降りてるよチンチクリン』
何という罵倒。
しかし、降りれない理由とは何なのか。
('A`)『こっちも囲まれてるんだよ。正直、もうお前の援護なんか出来そうも無い』
ドクオの声の背景、スピーカー越しに聞こえてくるのはバッドエンドの装甲を直撃する強酸性の液体の溶解音。
(;^ω^)「……これは、面倒な事になったお」
ロックオンできない。
ブレードも使えない。
頼みの綱のドクオは、自分の周りのAMIDAを相手にするので精一杯。
チェックメイト。お手上げ、降参、参りました。
19 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:56:39.42 ID:JrvSpK7aO
打つ手無し。
僕にはどうしようも無い。
だが、諦める訳にもいかない。
レイヴンとしての責任。それを果たさなければ、何が傭兵か。
(;^ω^)「とりあえず、今は回避に専念するかお……」
操縦桿を握りしめる。
今は、ショボンが打開策を考えつくのを待つしかない。
20 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:57:08.99 ID:JrvSpK7aO
━━━━
ブーンとのやり取りを一時中断し、僕は脳内緊急会議を召集する。
イメージ的には、小さな僕たちが小さな卓袱台を囲んで小さなポテチを食べながら、思い思いの意見を口にしている感じだ。
(´・ω・`)「ブレードの有効範囲ギリギリから斬りつけて、直ぐに脱出とかどうかな?」
(´・ω・`)「ダメダメ、ブーンにそんな芸当なんか出来るわけない」
(´・ω・`)「じゃあ、AMIDAを掴んで遠くまで投げ飛ばす……とか?」
(´・ω・`)「ACに奴らが捕まえられると思う?」
(´・ω・`)「……ノーロックシューティング」
(´・ω・`)「言っただろう?ロケットを扱った事の無いブーンの実力じゃ無理だ」
(´・ω・`)「それでも、それが一番確実じゃないかな」
(´・ω・`)「不毛すぎる。狙いをつけてる間にボロボロだ」
し
22 :
餅猫 ◆A6k.NEKODA :2008/02/04(月) 00:57:53.72 ID:rTeFSF+zO
ロックオン?大グレで粉砕だぜ
23 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:57:58.06 ID:JrvSpK7aO
幾度となく繰り返される意見交換、そしてセルフ駄目だし。
(´・ω・`)「ドクオを待つしか無いか……」
それがこの場合の妥協点、最善となるのを認めざるを得ない。
(´・ω・`)「ツン、ドクオへと回線を繋いで」
ξ゚听)ξ「オッケー」
こんな状況でも冷静なツンの様子に、少し尊敬する。
ここ最近、ブーンもツンも精神的にまいっていたみたいだったけれど、こうして見る限りではもう大丈夫そうだ。
('A`)『こちらドクオ、どうしたショボン』
ヘッドセットから流れるドクオの声に我に返る。
(´・ω・`)「ああすまない。そっちの状況はどうだい?」
('A`)『あまり宜しく無いな。こいつら、いくら倒しても次から次へと湧いてきやがる。まさに絶倫だよ。このまんまじゃ最悪、弾切れで打ち止めかもわからんね』
六割程度の予想的中。宝くじが当たったような嬉しさは無いけれど。
この分では、ブーンへの可及的速やかな加勢も望めないだろう。
(´・ω・`)「そうか……わかった。引き続き、目の前の敵に集中してくれ」
24 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 00:59:49.43 ID:JrvSpK7aO
そう言って通信を切る。
こうなると、残るはただ一つ。
ブーンがドクオ到着まで、逃げ切る事を祈るしか無い。
(´・ω・`)「……ちっ」
……祈る。何と馬鹿げた言葉か。要するに「何も出来ない」という事だ。
自分にはどうすることも出来ません申し訳ありません無力な私をお許しください。そう言い切るのと同じだ。
許しを乞うたところで許される事なんかでは無いのに。
弱肉強食、弱いものはただ死ぬのみ。
昼間のジョルジュの顔が、脳裏をよぎった。
( ゚∀゚)『情けないよなぁ……』
本当に、情けない。
仲間の危機に、自己嫌悪に浸る自分がどうしようもなく情けない。
ジョルジュも、似たような心境だったのだろうか。
いや、少なくとも僕よりはずっと彼の方が立派だろう。
彼には、責任感があった。
だが僕には……。
そこまで考えて、僕の脳内に突如救いの女神が光臨した。
(;´・ω・`)「そうだ!」
もしかしたら、「あれ」を使えれば。
「あれ」を使えたなら、ブーンが助かる見込みも見えてくる。
25 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:01:09.65 ID:JrvSpK7aO
(´・ω・`)「……よし」
やってみる価値はある。
僕は自己嫌悪と女々しい思考体系を頭から振り払い、ヘッドセットへと怒鳴るべく口を開いた。
━━━━
逃げる、逃げる、逃げる。とにかく逃げる。
操縦桿をあっちに倒して旋回、こっちに倒して迂回。
ペダルを踏んでダッシュ、蹴って跳躍。
三次元を目一杯に使った縦横無尽の下手なダンスで、AMIDA達の強酸攻撃から逃げ惑う僕。
(;^ω^)「……くぅっ」
精神を極限に集中する。
少しでも精神が乱れれば、たちまち四方八方から飛来する強酸に僕の機体はスクラップにされるだろう。
しかし。
(;^ω^)「逃げてばかりってのも何だか気に食わないお……」
敵を目の前にして、ただ逃げ惑うだけというのはレイヴンとしてのプライドに、多少なりとも関わってくる。
これではまるで僕が何も出来ない雑魚みたいではないか。
そう考えた矢先、機体を震わす衝撃。
(;^ω^)「……くっそぉ〜」
APメーターはさっきからじわじわと減っている。
え
27 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:02:10.17 ID:JrvSpK7aO
いくら逃げに徹したところで、ナイト・ホライズンにも稼働の限界がある。
物理的にかわせない攻撃があったところで不思議ではない。
むしろ、ありとあらゆる攻撃を回避しながら必殺技を叩き込む、ムービースターの方が異常なのだ。
(;^ω^)「このままじゃ、いずれは……」
容易に予想出来る恐ろしい結末。
迎えるは惨めな死。
ならば、ダメージ覚悟の上でブレードを使ってみる方が生きる望みもあるのでは?
(;^ω^)「……やってみるかお」
ドクオがいつ助けに来てくれるかもわからない。
ショボンからの連絡も無い。
改めて目の前のAMIDAの数を数える。
先ほどから、奴らはどこからともなく新手が現れ、現在その数はざっと三十を超えていた。
28 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:02:36.60 ID:JrvSpK7aO
(;^ω^)「……」
ごくり。
無意識に唾を飲み込む。
残りAPは5507。奴らを倒しきるのが先か、返り血の中に膝を付くのが先か。
(;^ω^)「大丈夫、僕なら……僕とこいつなら、やれる」
ごくり。
また、唾を飲む。
( ^ω^)「ナイト・ホライズン、何とか耐えてくれお」
覚悟を決め、スクリーンを睨みつけた。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 01:03:18.92 ID:wisgFOXxO
これは死亡フラグ
30 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:03:43.80 ID:JrvSpK7aO
回避運動の中、手近なAMIDAへと目測で狙いをつける。
トリガーにかけた指が、震える。
タイミングを合わせて……。
( ゚ω゚)「南無s」
(´・ω・`)『待つんだブーン!』
ショボンの叫びにはっとする。
僕はぎりぎりのところでトリガーから指を外した。
(´・ω・`)『慌てないで。今、名案が浮かんだんだ。落ち着いて聞いて』
(;^ω^)「は、把握」
肩透かしを食らった気分だが、ここはショボンに従うべきだ。
彼の方が僕よりずっと頭がいい。
31 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:04:22.00 ID:JrvSpK7aO
(´・ω・`)『いいかい、まずは出来るだけAMIDAたちを引きつけるんだ』
(;^ω^)「そんなん言われなくても……」
(´・ω・`)『黙って聞け』
(;^ω^)「……はい」
(´・ω・`)『そうしたら、とにかく村から離れるんだ。正面ゲートから真っ直ぐ北を目指せ』
把握。その言葉を飲み込み、僕は疑問を口にする。
(;^ω^)「それが名案……かお?」
(´・ω・`)『続きは追って説明する。いいから今言った通りにしろウスノロ』
32 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:05:28.18 ID:JrvSpK7aO
いつにも増して手厳しい、というか切迫しているショボン。
その鬼気迫る声に、僕は従う。
(;^ω^)「ほーら蟲さんたちぃ〜こっちでちゅよー」
敵を引きつける必要などもとよりない為、すぐさま僕は北への移動を開始する。
被弾が怖いので、OBを起動する事にした。
コアの背部が開く音。エネルギーの収束。その間もひっきりなしに繰り返される怪蟲の攻撃。
(;^ω^)「ひいっ!」
熱暴走の予感に余裕が無くなりかけるが、無理やりに心臓のダンスをたしなめ、ペダルから足を離した。
直後、吹き飛ぶ夜の景色。
スクリーンが爆走の絵画を描き、ナイト・ホライズンが希望へとエクソダスする。
被弾の恐怖は、無くなった。
(;^ω^)「ふぃー、やっぱりOBは落ち着くお」
何だか、スピードジャンキーみたいな物言いだな。
(´・ω・`)『よし、取りあえず距離は離したね。そしたら、次はそこら辺にコンテナか何かが無いか探してくれ』
言われた通り、メインカメラを左右に振り、辺りを見渡す。
ん
34 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:06:24.86 ID:JrvSpK7aO
漆のように濃い夜闇のせいで視界が困難な中、僕は左前方の岸壁添いに連なるコンテナらしき影を発見した。
( ^ω^)「あったお!」
近づけばよくわかる。それは、ACの腰ほどもあるコンテナだった。
もしかしたら、この中に奴らを倒せる武器でも入っているのだろうか。
(´・ω・`)『おk、それじゃあそいつの陰に隠れてAMIDA達を待ち伏せて』
(;^ω^)「え?秘密パーツとかじゃないのかお?ロックマン的に考えて」
(´・ω・`)『いいから言うとおりにしろ。死にたいか?』
強盗みたいな事をおっしゃる。
恐ろしいのはAMIDAだけじゃないな。
(;^ω^)「……把握」
不承不承頷き、ナイト・ホライズンの機体をコンテナの陰に移動させ、敵を待つ。
しばらくすると、節足動物が歩くときに立てる、あの金属が擦れるような嫌な音が徐々に近付いてきた。
ショボンの考えている「名案」がどんなものかわからない為、僕の身は不安に震える。
緊張が世界をスローモーションで再生するなか、早鐘の鼓動を鳴らす心臓だけが対照的だった。
35 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:07:20.01 ID:JrvSpK7aO
やがて、コンテナ越しに光る無数の青い目が見えてきた。
(;^ω^)「にい、しい、ろう……うはwwwww春のAMIDA祭りwwwwこれはいい数の暴力www」
さっき数えた時よりも、確実に増えているのは何故だろうか。
どうしてこんな数の生体兵器が、場末の一村落なんかを襲うのだろうか。
こいつらはどこから沸いて出るのだろうか。
様々な疑問が浮かんだが、その全ては次のショボンの言葉によって吹き飛ばされた。
(´・ω・`)『飛ぶんだ、ブーン!』
とっさにブースターペダルを蹴って、バーニアを起動。
ナイト・ホライズンも地を蹴り飛翔。
( ^ω^)「ア〜イキャ〜ンフラーイ!」
お約束の掛け声と共に下を見下ろせば、大都会のネオンが如き青い光の群。
そこから放たれる強酸の対空砲火はまさに連発式ロケット花火だ。
(´・ω・`)『下のコンテナをロックオンしたら、ミサイルでも何でもいいからぶちまけろ!』
( ^ω^)「サー、イエスサー!」
36 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:08:16.31 ID:JrvSpK7aO
ここまで来て、何となくショボンの考えが読めた僕。
連動ミサイルを起動し、武装をマルチミサイルに変更。
広くなったサイトに下方のコンテナの連なりをロックオン。
( ^ω^)「ゴーゴー、ナイト・ホライズン!」
必勝の予感と共に引かれるトリガー。
闇夜に潜み煙を引く11尾の鮫。
彼らの短い旅の終着には、華々しい炎の花弁。
その紅蓮の花びらに包まれたコンテナから、満を持して開花する満開の業火の薔薇。
(´・ω・`)『TNT爆薬一トンの花火はなかなかの見ものだろう?』
(;^ω^)「ちょwww一トンてwwwwおまwwwww」
鼓膜を麻痺させかねない轟音の中、スピーカーから微かに聞こえるショボンの声に、今更焦る。
コンテナの中に爆薬が積んである事は途中で予想がついたが、まさかTNTが一トンも入っているとは思いもしなかった。
ξ゚听)ξ『あら、ブーン生きてるの?残念ね』
(;^ω^)「ごめんなs……ってヒドスwww」
見下ろせば、眼下は一面が火の海。
こんな結末が待っているともつゆ知らず、ホイホイ付いてきたAMIDAたちは盛大に火葬されていた。
こ
38 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:09:02.87 ID:JrvSpK7aO
( ^ω^)「しっかしまた、どうしてこんなところにこんな物騒なモノがあるなんて知ってたんだお?」
蟲達の断末魔を遠耳に、ショボンへと尋ねる。
(´・ω・`)『ん、昼間ちょっと小耳に挟んでね』
ブースターをふかしながらナイトホライズンがゆっくりと着地。
未だ燃え盛る爆炎を見る限り、あの忌まわしい蟲達は全滅だろう。
( ^ω^)「小耳に?」
まるでお誂え向きに用意されていたかのような、TNT爆薬入りコンテナ。
その所以を尋ねる僕に、ショボンは事の顛末を語り始めた。
━━━━
予期せぬ生体兵器の襲来。
抵抗するすべを持たないブーンのナイト・ホライズン。
そんな八方塞がりの中で、突如思い出したのは昼間のやり取り。
( ゚∀゚)『あぁ、最近化け物の襲撃頻度が上がってきててな。オレらの頼りない戦力じゃ、いつここの門を破られてもおかしくねぇ』
( ゚∀゚)『だから、もし奴らに突破された場合、ここに火薬なんかが置いてあったら、誘爆の危険性がある。そうなったら不味いから、今のうちに危険物は外に運んどこうって思ってね』
39 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:10:04.95 ID:JrvSpK7aO
僕の脳内に、一筋の光明が差した。
慌ててジョルジュの携帯端末のアドレスを呼び出し、無線を繋げる。
(;´・ω・`)「もしもし、ジョルジュさんですか?」
( う∀-)『あぁ?あぁん……こちらニューソク自警団本部ですが』
この騒ぎの中寝ていたのだろうか。
間延びした声に、少々憤然とした気持ちが沸き起こりかけたが、今は彼を責めている暇は無い。
(;´・ω・`)「確か、村中の火薬は村の外に運び出したと言ってましたよね?」
( ゚∀-)『……ん?あ、あぁ確かに。あんた、もしかしてレイヴンさん?』
(;´・ω・`)「その火薬はどこにあるんです?火薬の種類、総量は!?」
焦りの為に上手く回らない舌を、無理矢理全力回転させる。
( ;゚∀゚)『へ?どうしたんだい?何g』
(#´・ω・`)「いいから早く言えこの変態ミルクフェチが!ぶち殺すぞ!」
怒髪天をつく僕の怒声。
ジョルジュは事態の把握よりも自分の鼓膜を取った。
( ;゚∀゚)『え、えぇと、種類はTNT。総量は一トン。場所は……正面ゲートから北に行ったところの岸壁沿いに……』
40 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:10:50.99 ID:JrvSpK7aO
TNTが一トン。
それだけあれば、あの化け物達も一網打尽に出来る。
(´・ω・`)「わかりました。今からデカい花火が上がるけれど、あな達がこれから安らかに眠る為だと思って、今晩は耐えて下さい」
( ;゚∀゚)『へ?それはどういう意味……』
通信を切断。
僕は間髪入れずにブーンへと回線を開く。
間に合えと、祈りながら。
━━━━
(´・ω・`)「……という話だったのさ」
( ^ω^)「なーるほど。それにしても……」
TNTが一トン。
昔聞きかじった知識によるとその破壊力は核爆弾並みに凄まじく、僕が今回爆破させた量では半径約四十メートルが火の海となるらしい。
それをショボンは知っていたのだろうか。
細かい指示も無く、ただ飛べと言われてミサイルを発射した僕だったが、一歩間違っていれば自分もAMIDAごと木っ端微塵になっていただろう。
(;^ω^)「TNT爆薬ならTNT爆薬だと先に言ってくれお。もしかしたら、僕も死んでたかも知れないお!」
一難去って生まれた余裕に振り返れば、そこには恐ろしい程幸運の働きがあったという事実。思い返せば鳥肌、というやつだ。
う
42 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:11:38.95 ID:JrvSpK7aO
(´・ω・`)『いや、ブーンならきちんとした判断が出来ると思ってね。あんな切迫した事態だったんだ。一秒を無駄にしない為にも、君を信じてみたんだ』
( *^ω^)「そ、そうだったのかお。いやぁ、照れるお」
ξ゚听)ξ『……たまにあんたが可哀想になるわ』
( ^ω^)「そういえば、ドクオはどうしてるのかお?」
自分に出来た余裕を見せ付けてやろう。
そう思い、僕は回線をドクオへと繋いだ。
━━━━
迫る怪蟲、軽いトリガー、弾切れの合図。
('A`)「畜生!」
喚き、ペダルを蹴る。
バッドエンドを大きく跳躍させ、空中から狙いをつけてスナイパーライフルを発射。
同時に右手武装をパージ。落下するショットガン。
ブースターをふかして蟲の群れの外へと軟着陸。
('A`)「きりが無いな……」
倒しても倒しても、一向に減る気配の無いAMIDAの数に、俺の心身は先ほどから限界警報を打ち鳴らしていた。
('A`)「残弾は……」
二段分離式ミサイル四発、レールガン十九発、スナイパーライフル七発。
43 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:12:28.67 ID:JrvSpK7aO
しかし、この周囲を無数の生体兵器に囲まれたダムの頂きでは、レールガンも二段分離式ミサイルも役には立たないだろう。
狭い足場、そこにどこからともなく現れるAMIDAだとかいう生体兵器。
乱戦は避けられない。
ともなれば、確実にショットガンかスナイパーライフルで戦わざるを得ないわけで。
('A`)「ジリ貧か……」
結果、ショットガンを撃ち尽くし頼みの綱のスナイパーライフルも残り七発では、俺の未来も容易く想像出来るというものだ。
('A`)「さっきの通信を聞く限りじゃ、ブーンも頼れないだろうし……本格的にオワタかもな」
案外短い人生だったな。
あーあ、こんな事なら村で大人しくジャンク屋でもやっとけば良かったかも。
そんな後悔はしかし、次の瞬間に夜空を染めた赤黒い爆炎によって吹き飛ばされた。
(;'A`)「な、なんだ!?」
音源は遥か下方、正面ゲートよりもさらに遠い。
それを踏まえても尚、鼓膜を痛めつける轟音に振り返れば、夜空へ立ち上る赤々とした爆煙。
嫌な予感が脳裏に浮かんだ。
げ
45 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:13:24.56 ID:JrvSpK7aO
(;'A`)「まさか、ブーンが……やられ……」
頭が真っ白になる。
何も考えられない。嘘だ。そんな筈は。いや、やはり?嫌だ認めたくない。でも……。
( ^ω^)『おいすー、ドクオ。元気かお?』
(;'A`)「…………へ?」
スピーカーから飛び出した声。
それは紛れもない、親友のもの。
( ^ω^)『こっちは何とか片付いたお。ハンサムなブーンは突如反撃のアイデアが閃いたお!ドクオはどうだお?』
膝から一気に力が抜けた。
張り詰めた空気が一瞬で緩み、ため息が漏れる。
今すぐにでもACを降りて、このウスノロを罵倒してやりたい。
そんな気持ちを押さえ込み、状況を伝えるべくメインモニターに目をやった俺は、目の前で何が起こったのかをすぐには理解出来なかった。
(;'A`)「あ……れ?」
( ^ω^)『どうしたんだお?まさかピンチかお!?それならブーンが……』
居ない。
今まで、視界を埋め尽くしていた怪蟲の群れが、一匹残らず消え失せていた。
(;'A`)「蟲が、消えた……」
46 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:14:22.41 ID:JrvSpK7aO
( ^ω^)『は?何が消えたってお?』
(;'A`)「AMIDAとかいう化け物、みんな消えちまった。今まで腐るほどいやがったのに……どういう事だ?」
間違いない。
さっきまで目の前には、確実に迫り来る生体兵器の群れが溢れかえっていたのだ。
それが下方の爆発に目を奪われていた一瞬の隙をついて、霧のようにして消えてしまうとはどういう事なのか。
( ^ω^)『……?言ってる意味がわからないお。でも、敵が居ないのなら何も問題ないんじゃないかお?ねぇツンちゃん?』
ξ゚听)ξ『……そう、ね。気になる事は気になるけれど。取りあえず二人とも帰還して』
俺の納得を許さず勝手に進む二人の会話。
改めて見渡せど、やはりそこには静かに揺れる水面と無機質なダムのコンクリートが、月明かりに照らされているだけだ。
ξ゚听)ξ『ドクオ、聞こえてる?』
(;'A`)「あ、ああはいはい把握した」
仕方なしに、俺は機体を動かしダムの外壁を伝うべくブースターをふかす。
47 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:15:19.21 ID:JrvSpK7aO
この時に気付いていれば良かったのだ。
俺は重大な事を見落としていた。
今思い返せば、その事ばかりが悔やまれる。
だが、時は戻れない。
時計の針が、進み続けるしかないように。
後悔はいつも最後にやってくる。
そう、最後に。
き
49 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:19:21.86 ID:JrvSpK7aO
以上で十二話はおしまいです。
何だか長引かせてしまったアイザールダム編ですが、恐らく次回の十三話でお開きとなるみたいです。
編集者さんもそう言ってました。
では、恒例の質問、批評、感想その他etc.タイムにいきましょ
乙でした。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 01:22:07.49 ID:cQJ/R+cS0
お、きてた
今から読む
乙
乙です
AMIDAってアライアンス設立前から作ってなかったっけ?
53 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:29:44.99 ID:JrvSpK7aO
>>52 そこは、あれだ、「この作者のパラレルワールドではこうなんだなぁ」と無理矢理に思い込むんだ!
……ごめんなさい。精進します
>>53 了解した
メインシステムフロム脳モード起動、脳内補完を開始します
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 01:39:47.06 ID:cQJ/R+cS0
なんつーか、ところどころの表現に違和感を感じた
乙かれ
56 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:45:04.12 ID:JrvSpK7aO
>>54 世話を……かけるな……
>>55 意見キタ━(゚∀゚)━!!
ちょいと読み直してきます。出来れば、具体例をちょこっと上げてくれるとたすかります。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 01:52:34.37 ID:cQJ/R+cS0
>>56 んとな、例えば
「六割程度の予想的中。宝くじが当たったような嬉しさは無いけれど」
1割とかならまだしも、6割で宝くじって表現はおかしくないか?
こういうのって、もっと的中率が低く、さらに逆境へと追い込まれる場合に使うもんじゃね?
58 :
◆LDjQ6B8uYg :2008/02/04(月) 01:56:26.58 ID:JrvSpK7aO
>>57 やっぱりwww
自分も書いてて何か違うなぁと思ってました。推敲って大事。
参考になりました。これを踏まえてより一層精進します!
有難うございました!
他にも何か気がついた所などあれば、お気軽にドゾー
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 02:00:56.67 ID:cQJ/R+cS0
そいじゃ
「僕らの実際的な距離は随分遠い。」
この文の前に「近い」って言葉を入れておかないと、何だか話が飛んだ感じがするわ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/04(月) 02:06:25.31 ID:cQJ/R+cS0
「だが、ナイト・ホライズンの頭部パーツには生物をロックオンする機能も付加されていない。」
だが、を接頭語にするなら、
「だが、ロックオンすら機能していないというのはどうだろうか。
目前に迫るこの蜘蛛の形をした未確認生物に、機体は何ら反応をしめしてはくれない」
のがよくね?
とまぁ、俺鬱陶しいですねwwwwww
続き楽しみにして寝るぜ
61 :
◆LDjQ6B8uYg :
>>59-60 やべぇwww的確過ぎて脳汁出て来たwwwwww
なんか、
>>60の文章のが洗練されてて(・∀・)イイ!
本当に参考になりました!有難う!有難う!