ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 22:59:08.43 ID:jB5UW2Gs0
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
:.:.:.:.:.::.:.:.:.::.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
:.:.:.:.:.:.ト:.:.:∧:.:|、:.:.∧:.:.:.:.l
:.:.:.:.:.:.l_V_ヽ! V___.レ|:.:.l
ィ:.:.:.:.| -‐‐ ‐- |:.l/
.(`i.:.:l | l.:.|
Yl.:.:| ' l:.:.l
l ヽ!、 -‐ /∨ <
>>1乙
/ \ /
「`ー- _T
¨: :ー-: ._ ヽ
: : : : : : : : : ̄:ヽ
アナルに続いて乙!
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 23:12:15.86 ID:zZq/ypBH0
乙
いちもつ!
昨日、軌跡の動画を作ってくださった方がいましたが、あれをまとめにあげてもいいでしょうか?
せっかくのご厚意なので。
ただ、まとめのアップローダにおくので、こちらで少々サイズを小さく再エンコするつもりですが。
まとめ用のうぷろだに置いたら?
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/31(木) 23:53:50.18 ID:zZq/ypBH0
保守
>>9 問題ないです。好きにしちゃってください。 by作った本人
>>11 15MBが最大容量だから上がらなかったんだ。
なぜかiPodにはいらず涙目(軌跡の動画)
>>13 ありがとうございます。
さっそく再エンコで15MB以内に納めたものをまとめのアップローダに置かせていただきました。
ついでに携帯用もアップしています。
ご厚意に感謝します。ありがとうございました。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと884,290秒:2008/02/01(金) 00:26:04.69 ID:GFsUXKcgO
あげ
保守
残り時間出てるけどVIP落ちるのか?
結局前回は何もなかったけど。
プロット書き起こしたら130行ー
本書きしたら・・・どんだけー
もう寝る
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと879,080秒:2008/02/01(金) 01:51:22.63 ID:dgGB1U5P0
>>19 プロットは頭の中で組み立てるだけの俺がいるw
やっぱり書いたほうが効率が良いのかな?
頑張れ〜
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと877,333秒:2008/02/01(金) 02:17:58.54 ID:tEEY11gdO
以前投下した続き物の序盤辺りが今と文体が違っていたので加筆修正したのですが、投下はここにしていいでしょうか?
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと876,276秒:2008/02/01(金) 02:41:31.93 ID:ika8EQ9z0
保守
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと876,015秒:2008/02/01(金) 02:42:45.60 ID:dgGB1U5P0
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと875,670秒:2008/02/01(金) 02:50:56.39 ID:tEEY11gdO
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと874,795秒:2008/02/01(金) 03:00:05.96 ID:dgGB1U5P0
>>24 まあ、俺はかまわないと思うよ。
続きが出てくれるなら、それに越したことはないしw
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと874,715秒:2008/02/01(金) 03:01:37.94 ID:tEEY11gdO
>>25 dクス
それじゃ近々まとめて投下しようと思います
期待保守。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと867,599秒:2008/02/01(金) 05:03:21.36 ID:lvIbeHg0O
保守
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと863,064秒:2008/02/01(金) 06:17:52.34 ID:YQ8A/v/2O
名前欄はなんなんだぜ保守
保守
おはよー
>>20 効率はわからんけど、前後の矛盾とか展開に無理が無いかとか全編通じて一貫性を保ててるかとか
そういうのが怖いときは書いたほうがいいとおもう。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと857,223秒:2008/02/01(金) 07:57:43.17 ID:96LGhaTX0
おはいお保守
>>15 GJ インラインでようつべとかで貼ってもよかったかも @wikiはdivx対応してないんだっけ
ハルヒSS@VIP用にアップロダをレンタルしようかと思ってた俺。
だけど、需要が少ない&容量小さいで諦めたwww
明日の朝八時くらいか?
何が起きるんだ?
桁一つ間違えた
死ぬほど恥ずかしいんで吊ってきます
すべてはホントでウソかもね の作者gj。俺も米米倶楽部が大好きだぜ?
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと849,373秒:2008/02/01(金) 10:04:07.13 ID:n479T9WdO
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと846,613秒:2008/02/01(金) 10:57:34.88 ID:n479T9WdO
保守
☆
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと842,296秒:2008/02/01(金) 12:04:06.34 ID:n479T9WdO
保守
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと839,154秒:2008/02/01(金) 12:59:32.15 ID:n479T9WdO
保守
書き込みテスト
44 :
新・孤島症候群 ◆VDgHU0rDdk :2008/02/01(金) 14:07:17.11 ID:2YN6Vncj0
45 :
新・孤島症候群 中 1/9 ◆VDgHU0rDdk :2008/02/01(金) 14:10:16.96 ID:2YN6Vncj0
朝比奈さんに続き、長門までも忽然と消えてしまった────、
一体何が起こっているんだ?
新・孤島症候群─中編─
ハルヒの部屋に着いた俺と古泉は、中に長門の姿が見当たらないことに戸惑った。
てっきりすでにいるものと思い込んでいたからだ。
「有希? まだ来てないわよ、て言うかあんたが呼びにいったんじゃないの?」
ハルヒは不機嫌そうに俺をにらみつける。
「いや、すまん、自分の部屋にいなかったからもうこっちに来てるんじゃないかと思ったんだ、
もう一回探してくる」
そう言って俺はハルヒの部屋を飛び出していった。いやな予感がする。
「僕も探しますよ」
古泉も着いてきた、その姿をみてふと思う、部屋にはハルヒ一人になっちまうぞ。
その時、朝比奈さんと長門がいなくなった状況を思いだした。
部屋に一人きりになるとやばいんじゃないのか?
そんな考えが頭を横切った、だとしたらこのまま探しに行けない。すぐさまハルヒの部屋の前に戻り、
「ハルヒ、俺たちが戻るまで鶴屋さんの部屋で待っていてくれないか、すぐ戻るから」
俺は廊下から部屋にいるハルヒに向かい、いつもと違う真剣な口調で言葉を発した。
「ちょっと、なに勝手に決めてるのよ! あたしも探しに行くわよ」
ここまで付き合いが長いと、こう言ってくるだろうと予測することができる、
なので返す言葉も事前に用意することも可能だ。
「さっきお前が命令したんだろ、長門と古泉を呼んで来いってな、
だから団長様は待ってればいいんだ、名誉顧問の鶴屋さんと妹と一緒にな」
そこまで言った後、俺は小声で、
「鶴屋さんと妹はきっとこの件に係わっていない部外者のはずだ、
不安がってたからお前の元気を少し分けてやってくれ、たのんだぞ」
ハルヒはきょとんとした表情からなにやら考え込んだかと思うと、
「なにやら変な言い回しするわね、……ふうん、まあいいわ、
その方が都合がいいってことなんでしょ、しゃくだけどあんたの口車に乗ってあげるわ、
せいぜいあたしを退屈させないようにしなさい、でないと罰ゲームだかんね」
どうやらハルヒの誘導はうまくいったようだ、鶴屋さんの部屋に入っていくところを見届けると、
「さすがですね」
と言って古泉が俺に向かってハンサムスマイルを投げかける、だからそれが気持ち悪いんだって。
ん? まてよ、この古泉の表情、笑ってられる余裕があるってことは、
「古泉、ひょっとして長門がいなくなったのはお前たちの差し金か?」
なにやら下で相談してたのは今後の推理劇の展開なのではないかと思い、
そのために長門に姿を消すように頼んだんじゃないかと俺は考えた。
しかし帰ってきた答えは違っていた。
「え!?、それはあなたが仕組んだんじゃないんですか? 僕たちは何もしてませんよ」
古泉の表情から笑みが消えうせる。
「それじゃ長門さんがいなくなったのは……」古泉がひねり出す様に声を吐く。
とんでもない状況になったことに気づいた俺たちはしばらく固まってしまった。
支援
その後、別荘中を探しまわったが長門の姿はどこにも無かった。
まずいことになった、朝比奈さんなら時間移動しただけって可能性もあったが、長門がいなくなったとなると、
もう別問題だ、いやがおうにも別口の宇宙人の仕業ってことになっちまう。
そして長門が敵の手に落ちてしまったとしたら、俺たちはもうどうすることもできなくなっちまう、
それこそはっきり言って、ハルヒのトンでもパワーに頼るしかない、
しかもそれが敵の望みかもしれないって寸法だ。
「まずいぞ、どうすりゃいいんだ? このままじゃなんかとんでもない方向に向かっている気がするぞ」
頭がこんがらがってきた、冷静な判断が出来なくなってきている感じだ。
「まず落ち着いてください、そして最初から考えましょう、どこか不審な点はなかったかどうかです、
それに意外なところに手がかりがあるかもしれません」
古泉はいち早く冷静になったようだ、一般人で凡人の俺よりかは異常事態に耐性があるようだ、
それは機関の訓練なのか、神人との戦闘によるものなのかは俺には判断ができないが。
「とりあえず食堂に戻りましょう、もう一度新川さんや森さん、多丸さんたちに相談したほうが良さそうです」
俺は、ああ、と気のない返事しか出来ずにいた、ただ古泉の後についていきながら、
さっき言っていたこの事件の最初から考え直そうと思考をめぐらしはじめていたのだ。
朝比奈さんがいなくなった理由は皆目見当もつかないが、時間を移動する能力を有する彼女だ、
その能力を使えばこの時間から消えてしまうことは容易だ、だが、その能力の実行には上司に申請し、
そして許可が降りないとできないはずだ。
あの目を離した数分間にそんなやり取りがあったとはあまり思えない、
どちらかというと朝比奈さんは隠し事が下手な方だからな。
事前にそういう予定があればおのずと態度に出していただろうと俺は思う、
で、そのときの彼女にはそんなそぶりは見受けられなかったしな。
となると、もうひとつの懸案事項が頭をよぎる、もう一人の未来人、藤原と名乗るいけ好かない野郎だ、
そいつが朝比奈さんを連れ去った、っという考えだ。
俺の中で一番有力なのがこの説だ、以前は未遂に終わったが、誘拐しようとしていたのは事実だしな。
そう考えると、時間を行き来できる奴を相手にしないといけなくなるわけで、
今の俺たちに対抗できるかどうかも怪しい状態だ、はっきりいって厳しい。
次に長門のほうだが、相手は長門と互角に渡り合えるであろう別口の宇宙人、九曜のしわざと考えるのが妥当か。
しかもこの事件、連続性があると考えると藤原ってやつと九曜が協力している可能性が高くなる、
そうなるとそれを指示してまとめているやつもいると考えていいだろう、そうだ、あの誘拐実行犯、橘京子だ。
はっきりいって俺たちSOS団に対抗できるやつらは世界広しと言えどもあいつらぐらいしかいないだろう。
非常識な団体には非常識な集団で対抗するって寸法だ、いったいだ誰がそんなライバル組織を作ったんだか……、
その考えになるといつも俺はダウナーな気分になる、どう考えてもその下手人はわれらが団長、
涼宮ハルヒしかいないのだ。
しかし、あいつらまだあきらめてなかったのか、ハルヒの能力を佐々木に移植させるなんてばかげたことを。
当の佐々木が要らないってんだからおとなしくしてればいいのに余計なことしようとするから……。
ああもう、このことを考えるのはよそう、あの春の出来事は記憶の奥底に閉じ込めて厳重なカギを閉めて、
マリアナ海溝に沈めてしまいたいことだからな。
俺と古泉は食堂で森さん新川さん、多丸さんたちと相談していた。
俺の考えは先ほど述べたことでほぼ終了だった、この後の機関の方々の考えの深さと、
情報収集能力を目の当たりにして、凡人の俺が考えることなどたかが知れているってことを痛感させられることとなった。
すでに橘や、九曜、藤原、佐々木の現在の居場所はもちろん、
敵組織との隠密なやり取りで現在休戦状態であることが伝えられた。
このことにより、現在時間の彼らはこの事件に係わっていないことが判明したのだ。
と、なると、まったく別の未来から来た未来人か、さらに未知の存在の仕業か、それとも……?
支援
「あなたの考えの中に、部屋に一人でいると消えるという共通した事柄がありましたね、
もしそれが何か関係しているとすると、相手は単独犯、
もしくは二人組み等の少数の実行犯ではないかという推理がなりたちますね、しかも相手は女性、
とはいえ、朝比奈さんならともかく長門さんが普通の人間に拉致されるなんてことは考えられないことです」
古泉はいつものように眉間に中指を当てたポーズで説明する。
反射神経、運動能力、それに情報操作能力、どれをとってもこの地球上でかなう人間はいやしないだろう。
「そうなると、長門さんが消えたのと朝比奈さんが消えたのは別の事件の可能性もあります」
別の事件?
「別の事件というより関連しているのかもしれませんが、
長門さんは消えた朝比奈さんを探しにいったという考えもあります、いくら考えても推測の域を越えられませんが、
朝比奈さんが別の空間に閉じ込められて、それを察知した長門さんが現在彼女を救い出しに行っているという考えです」
それはあれか、例のカマドウマのようなことが起こったということか?
「まあ、そういう考えもできるってだけのことですが、この際、
あらゆる出来事を想定しておかないとこちらの対応に矛盾が発生してしまいかねません、
そうしておかないと涼宮さんにこの緊迫した状態を悟られる恐れもありますからね」
ハルヒがこの状況に気づいて何かしらの行動やトンでもパワーを使い始めたらどうなる?
まったく考えたくないね、神出鬼没の怪人や妖怪や妖精の仕業とか変な考えを起こされたら始末に終えん。
「もしそうなったらなんて僕たちも考えたくありません、そのようなことになって何かが起こった場合は、
もれなくあなたに活躍してもらうしか道はないってことになりますが、それはあなたにとっても不本意なことでしょう」
古泉はなにか含みのある表情を俺にむける。
おい、待てよ、なんでそこで俺の出番なんだ? まったく長門といい古泉といい、俺をハルヒ対策の最終手段にするな。
「あなたの活躍にはみな期待してますよ、去年の、あなたと涼宮さんがあちらの世界から戻ってきた時からです、
終わらない夏休みを終わらせた功績、映画の撮影によって現実世界に影響が出てきたときも、
あなたの活躍によって事態は収束したんですからね。あと、長門さんの起こした冬の出来事もですか、
そのことに関しては聞いた話だけですが、長門さんがあなたに何らかの影響を受けたことには違いないでしょう。
きっと朝比奈さんもあなたからなんらかの影響をうけているようにも感じます、我々に居て、相手側にはいない重要な存在、
それがあなたなんです。どんな状況に陥ってもあなたの判断に従いたくなります、
そしてあなたなら何とかしてくれると信じていますからね」
ちっ、言っておくが今までのことは全部偶然なんだ、それに、
なんだかんだいって、そっちは一般人の俺を奉り上げて責任転嫁してるんじゃないのか、
そりゃ俺はどの組織にも組していない平凡な一般人だ、あえて何に属しているのかと言えばこのSOS団てことになる、
だからといって、何も考えちゃいねえぜ、俺はただ、いつもの日常が気に入ってるだけなんだ。
「やっといつもの調子に戻りましたね、あなたにはそうしてもらったほうが僕としても落ち着けます」
古泉はいつものような笑顔の仮面をかぶり、
「我々としましても、事態の収束を願っています、ですが、
先ほどの様な狼狽したあなたの姿を涼宮さんに見られてしまうとマズイ事態になりかねません、
この先、どのような事態になるのか解りませんが、
このことだけはできる限り守っていただきたいと思います、いいですか」
セリフの最後に一瞬だけ真面目な表情を見せる古泉、なにやら威圧的な感じだ、しかし、
俺はちらりと斜向かいに座っているメイド衣装の森さんを見る。
あのときの森さんの表情に比べたらまだまだだな、森さんの凄惨な微笑で先ほどのセリフを言われたら、
もうどんなことが目の前で起こっても冷静でいられる気がするぜ。
「で、その言い方だとこの後、何かが起こることを知っているかのようなそぶりだな、
本当にこの件には無関係なのか怪しくおもうぞ」
俺のセリフを聞いて古泉は、少し困った顔をして森さんの方をちらりと見た、
なんだそのアイコンタクトは。ひょっとして図星だったか。
森さんは無言でうなずくと、古泉は苦笑いして俺のほうに向いた。
「まあ、隠していたわけではありませんけど」
古泉はやれやれ、て感じで話し始める。
「このあと、どんな状況になるのか僕たちで予測をたてたんですよ、まあ、
その結果があまり良くないことでしたのであなたには黙っていたほうがよろしいかと思っていたのですが」
なんだ、黒幕は機関でしたってことじゃないのか、しかし、そこまで言えばただ俺を不安にさせるだけだぞ、全部話せ。
支援
起き様に支援
では、と言って古泉が口を開いた。
「僕たちが存在しているのは涼宮さんが宇宙人、未来人、超能力者がいてほしいと願ったからだと言いいましたね」
そういや、そんなこと言っていたな。
「それから以前、涼宮さんの力が弱まっている、っと言ったことは覚えていますか?」
ああ。
「これも仮説ですが、涼宮さんの力が弱まったせいで僕達の存在が希薄になっているのではないかってことです、
未来人である朝比奈さんがこの時代に存在しているのは涼宮さんの能力があってこそで、
その能力の低下に伴って存在意義がなくなり始めているのではないか、という理論です。
これは長門さんにも当てはまります、そして僕たちも」
「ちょっとまてよ、朝比奈さんは未来人でこの時代の人間ではないってのは俺もよく知っている、
そして長門が宇宙の思念体が作ったアンドロイドだってのもだ、
だから百歩譲って存在が希薄になるってのも考えられなくもないが、お前は……」
普通の人間に戻るだけじゃないのか? っと言いかけたところで、
「ですからこのことはただの予測です、でも、次に狙われるとしたら間違いなくあなたではなく僕ということになるでしょう、
いえ、あなたと涼宮さん以外の全てが消えるかもしれません」
なんでそうなる? いきなり話についていけなくなったぞ。
「少々飛躍しすぎましたか、すいません、ですが最悪のパターンも想定しておいたほうがこの後、
何が起こっても先ほどのように狼狽せずに冷静に対処できるというものですよ」
俺は古泉の言い回しにうんざりしかけていて、
「そうかい」と一言、目をそらして返した。
古泉はすぐさま元のニヤケ顔に戻り、
「話は変わりますが、去年のことです、我々が用意したサプライズパーティのさい、
涼宮さんとあなたが見たとされる人影についてなんですが」
俺は見てないがな。
「ああ……そうでしたね、まぁそれはどっちでもよいのです、問題は涼宮さんが我々以外の人影を見たという事です。
あのとき涼宮さんは犯人は我々の中にいるのではなく、まったく別の誰かでいてほしいと願い、
そして実際得体の知れない何者かをこの島のどこかに生み出したのではないかということです」
去年まさかと思っていたことが実際に起こっていたということか?
だがもしそのような怪しい奴をあいつが生み出したとしてだ、一年間もこの島に潜んでたとは考えられんがな。
「まぁ常識で考えればそうですが、涼宮さんでしたら長門さんですら苦戦を強いられる存在を生み出してもおかしくありません、
それが今回の事件を引き起こしている可能性もあります、しかも痕跡を残さず一人一人消し去る能力の持ち主です、
ですが涼宮さんが生み出したものだとしたら、我々に危害を与えたり、
敵意を持って襲い掛かってくるようなことはないような気もします」
古泉はいつものように饒舌だ、説明役をさせると水を得た魚の様にしゃべりやがる、
しかし、なにかがおかしい気がする、俺の中で何か違和感を感じている、何だ?
俺が古泉に猜疑心を持ち始めた時、
「少々長く話し込んでしまいました、そろそろ戻らないと涼宮さんを心配させてしまいます、
取り敢えず僕達としてはあなたが取り乱したりしなければこの事件はいずれ収束していくような気がすると言う事です」
そう言った古泉の表情を見た時、俺が感じていた違和感の正体に気が付いた。
最初、朝比奈さんが消えた時はもっと真面目な表情だったはずだ、だが今はどこか余裕のあるいつものニヤケ顔だ、
いくら俺を落ち着かせる為とはいえここまで余裕のある表情を作れるんだろうか、
まるでこの事件の真相を知っている首謀者のようにも見受けられる。
まさかハルヒがこの失踪事件を古泉達が仕組んだサプライズパーティーだと思い込んだからか?
そのせいでいつの間にか現実がすり替わり始めてるじゃないだろうな。
いや、正直それが狙いだったんだが実際目の当たりにすると違和感がまさる。
もし、今俺が考えている様なことが起こっているのだとしたら、
さっき古泉が言っていた様に、このまま冷静にしていれば事態は収束に向かうってことになるのだろうか。
そんな、半分自分に言い聞かせる様なことを考えながら俺は古泉と共に食堂を後にした。
そのまま二階に上がり鶴屋さんの部屋に向かう、その途中にある長門の部屋の前を通ったときふと思いついた。
そういやさっき長門の部屋を調べたときは見落としていたが、
あの長門のことだ、ひょっとして本の栞に何かヒントを残しているかもしれない。
「古泉、俺はもう一度長門の部屋を調べてみる、何かヒントを残してるかもしれないからな」
先に進んでいた古泉の背中に声をかけ、返事も待たずに俺は長門の部屋に入った。
ドアは開けっ放しで中に入り、長門が持ってきているであろう本を探す、カバンの中をあさるのは気が引けるが、
そんな心配はしなくてもよさそうだ、ベッド脇にある小さな机の上に文庫本がおいてあったからだ。
きっと何かヒントが書いてある、そう信じてその本を手にとろうとしたとき、背後に誰かの気配を感じた。
俺は古泉が戻ってきたのだろうと思い、まったくもって油断していた、それより意識が本に向いていたというべきか。
──古泉じゃない。そう感じた瞬間、振り返る間もなく俺の意識は暗転した。
手に持っていた文庫本が俺の手から離れていく、くそ、次に狙われたのは古泉じゃなくて俺だったじゃねえか。
意識を失う直前に思ったのは古泉への悪態だった。
つづく
今のところ以上です、後編は現在執筆中、ついでに挿絵も制作中、
しばらくお待ちを。
支援ありがとうございました。
>>58 乙!
キョンまで消えてどうなるんだ?
後半を待つ!そして挿絵もなw
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと829,818秒:2008/02/01(金) 15:30:18.63 ID:ika8EQ9z0
保守
☆
すげえwwwGJ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと825,163秒:2008/02/01(金) 16:51:48.11 ID:ika8EQ9z0
保守
GJ!!続きをwktkして待ってる!!!
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと822,282秒:2008/02/01(金) 17:42:17.20 ID:n479T9WdO
保守
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと820,681秒:2008/02/01(金) 18:04:02.64 ID:gdRLNM4V0
ほしゅ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと820,243秒:2008/02/01(金) 18:11:53.21 ID:rRStdxGTO
新・孤島症候群
楽しみにしてるから・・・
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと819,350秒:2008/02/01(金) 18:29:27.31 ID:n479T9WdO
保守
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと817,580秒:2008/02/01(金) 18:59:48.75 ID:W0G1jCmJO
さて、約束の攻略本でも買うかな
保守
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと815,291秒:2008/02/01(金) 19:37:13.79 ID:ULaJ3rQwO
桃色空間の続きが読みたかったのう…
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと814,796秒:2008/02/01(金) 19:49:19.12 ID:uKV1sWAN0 BE:780826548-2BP(1)
以前投稿したかどうだかよく覚えてない短編が有るんだがどうしよう
とりあえず一レスだけ落として反応を見るとか
プロット練ってみても、どうにも朝比奈さん(小)の出番が無い・・・出したいのに・・・
なんて動かしにくい人なんだ。
ところで質問なんだが、新川さんって歳いくつだ?
ちょっと書いているSSでだいたいの年齢設定が必要になったのだが、新川さんは皆目見当がつかん。
50才くらい?
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと811,195秒:2008/02/01(金) 20:45:13.88 ID:n479T9WdO
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと810,747秒:2008/02/01(金) 20:53:21.56 ID:uKV1sWAN0 BE:1317643496-2BP(1)
>>73 おk、読んだことあったら教えてくれ
……何だかんだ言って地球が逆回転でも始めたんじゃないかなどと
思われるほどの残暑も次第に落ち着き始め、偶に風が肌寒く感じられ
る秋らしい季節がようやく到来した。俺は遠く待ち望んでいたアンニ
ュイな日常という少々パラドキシカルな日々をまったりと満喫してい
た……筈だった。
「なんだって!?」
別に聞き取れなかったわけではない。ただヤツの発した空気の振動
が余りにも唐突な中身だったため、万万が一でも俺のせっかちな聞き
間違えである可能性に賭けて聞き返したのだ。
「キョン、生徒会選挙に出るわよ!」
僅かな可能性は儚く散った。
>>75 そう言うときははっきり明言せずに「そろそろ還暦の後ろ姿が見え隠れしている今日この頃」という感じで
ごまかすとやりやすいと思う。
>>76 >>78 d
そっか、5〜6歳幅持たせればいいんだな。そうする。
>>77 俺は覚えがないが、すべてのSSをチェックしているわけではないので過去に投下されたかどうかはわからない。
個人的には続きが読みたい。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと809,590秒:2008/02/01(金) 21:11:41.37 ID:uKV1sWAN0 BE:195206742-2BP(1)
>>79 d、投稿しても損は無いだろうから流すか
「何でまた唐突に」
「支配するのよ」
「何をだ」
「学校をよ!」
だめだこいつ、早く何とかしないと・・・・・・などと犯罪者を次々に殺
す神気取りの少年が同じノートを持つアホな女を見たときのような心
境だ。どうにかしてくれ、ジェバンニ。
「そういう訳で、あたしが生徒会長をやるからあんたはあたしの推
薦人をやりなさい。推薦人がいなきゃ選挙に立候補できないのよ。」
どういう訳だ。新手のウィルスが寒さを逃れてハルヒの脳みそにで
も進入したのか?だとしたら随分厄介なところに入ってくれたなぁオ
イ。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと809,083秒:2008/02/01(金) 21:15:32.60 ID:uKV1sWAN0 BE:439214663-2BP(1)
>>81 d、既に投稿していたか。書いた短編がフォルダにぐちゃぐちゃに放られているから
未整理なんだ、スマン。
過去ログ検索で引っかかった。投下済みだな。
282 名前:保守[sage] 投稿日:2007/10/24(水) 00:47:11.42 ID:7npUvmWS0 ?2BP(1)
……何だかんだ言って地球が逆回転でも始めたんじゃないかなどと
思われるほどの残暑も次第に落ち着き始め、偶に風が肌寒く感じられ
る秋らしい季節がようやく到来した。俺は遠く待ち望んでいたアンニ
ュイな日常という少々パラドキシカルな日々をまったりと満喫してい
た……筈だった。
「なんだって!?」
別に聞き取れなかったわけではない。ただヤツの発した空気の振動
が余りにも唐突な中身だったため、万万が一でも俺のせっかちな聞き
間違えである可能性に賭けて聞き返したのだ。
「キョン、生徒会選挙に出るわよ!」
僅かな可能性は儚く散った。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと808,460秒:2008/02/01(金) 21:29:01.89 ID:uKV1sWAN0 BE:292809762-2BP(1)
>>83 行動力に感謝
作品はきちっと整理しとくべきだな
保守
保守
87 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 22:27:06.55 ID:uKV1sWAN0 BE:1976465399-2BP(1)
二つ目まで落としてしまったから既出ではあるが保守代わりに続き落としておいてもバチはあたるまい
「そんなわけ無いでしょ。あたし思うのよね、SOS団が発足してから
随分経つけどまだまだ校内での認知が足りないって。」
「知名度なら抜群だと思うぞ。少なくともお前の名前は。」
思い切りアイロニーを込めて言ってやったのだが華麗にスルー。それ
にお前、ひどく生徒会を嫌っていたろ。
「暗送秋波っていうでしょ。だからあたしが生徒会長になって生徒会
を、いえ、いっそ北高をSOS団にしてしまえばいいのよ。そして行く行
くは全国進出。逆う者は粛清よ!」
ははぁん、さては昨日のテレビのヒトラー特集に影響されたな。少々
スターリンも混ざっているみたいだが。そういえばこいつはフロムの権
威主義的パーソナリティーに面白いくらい一致しているな。フランクフ
ルト学派に献体として提供したいくらいだ。
それにしても安息の女神パクスはとことん俺のことを嫌っているらし
い。先日やっとの思いで谷口から貸した2000円を取り返して最後の懸案
事項を解決したばかりだってのに、どうしてこいつは次から次へとこう
なんだ。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと804,533秒:2008/02/01(金) 22:31:55.94 ID:yGAmvaR60
支援いるかな?
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。あと804,457秒:2008/02/01(金) 22:33:14.67 ID:V9OF7HHq0
,. - ── - 、
r'つ)∠─── ヽ
〆⌒  ̄ ̄ ̄ \__r 、 \
,.イ ,イ \ヽ,\rv-,
ヾイ /{ { ヽ、ト、 \Y <ノノ\
{ .ト{\ヽ', メ __\ } ⌒ヽ }へ
ゝ |"ひ) \ イびゞ \ ヽ- 、ノ // >=
ノ ト、"´,. ー ノ ///\/ / \
/. { ゝ / レ// } Y´ \
{ ヽ ヽ⌒> / レ´TTア⌒>、_ \
V{ \ └ ´ / ,.イ/ /ll | /≦__ }
V{ >ー┬|/ ! ,.イノ || | /  ̄ ̄ ̄ /
リヽイ| /:| l _|' '´ || | | _/
/{{ | |===| || | __/
/し|| | |== / // | /,.イ
90 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 22:33:38.43 ID:uKV1sWAN0 BE:390412782-2BP(1)
読み手不在のスレ容量の無駄遣いになりそうな悪寒
部室内ではメイド服で満艦飾の朝比奈さんが少々古臭い湯飲みに十和
田湖の水面のように美しい淡緑のかりがねを注ぐ手を止めて、いつかの
野球大会のときのような困惑顔を見せている。長門はいつも通りに無反
応。もしかして死んでるんじゃないのか?のいぢ絵のわかりにくい瞳孔
を確認する。よし、生きてはいるようだ。華奢な腕に似合わない分厚い
ドストエフスキーを黙読している。いつからロシア文学に移ったんだ、
ページをめくる間隔が長くなるから余計生きているか分りづらいじゃあ
ないか。そういえばその本の主人公もハルヒに似たような考え方をして
たよな、ポルフィーリだかポルナレフだかと討論してたヤツ。ラスコー
リニコフだっけ?どうでもいいや。小泉はまだ来ていない。どうせ居た
って脊髄反射的に付和雷同するに決まっている。
92 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 22:41:03.38 ID:uKV1sWAN0 BE:1098036959-2BP(1)
>>91 そういってくれると至極有り難い。てっきり「既出貼るなボケ、死ね」とでもののしられるかと思ってたぜ
「じゃあいいわね、もう選挙管理委員会にはあんたの名前で届け出た
から。さぁみくるちゃん、選挙ポスターの撮影に行くわよ。」
なんと勝手な・・・・・・しかも何故お前のポスターに朝比奈さんが必要な
んだ。グラビアかなんかと勘違いしてるんじゃないのか。
それにしてもハルヒという人間は常に何かをしていなければ気がすま
ないらしい。回遊魚みたいなヤツだ。早い話が退屈が死ぬほど嫌いって
ことだ、わかっていたことだがな。この前暇で仕方ないというからエヴ
ァのDVDを貸してやったら、
「なにこれ、衒学的なだけのただのロボットアニメじゃない。ちよっ
とばかり専門用語をちらつかせているだけで中身はスッカラカンよ。心
理学の皮をかぶった至って普通のアニメね。つまんない。」
なんてぬかしやがった。新作映画を初日に見に行く程のエヴァファン
の俺としてはユングの著書を引っ張り出して小一時間その魅力を叩き込
んでやりたいくらいだ。まったく。
・・・・・・と、ここで選挙まであと1週間もない事に気がついた俺はやや
理不尽な焦燥を感じ始めたのだった。
94 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 22:47:24.42 ID:uKV1sWAN0 BE:1024834267-2BP(1)
>>90 ありがとう。
谷川さんは文章を作るのが本当に上手い。文体を真似るとただくどいだけの駄文に仕上がってしまう。
誰かいい方法をご存じないものか・・・・・・。
「なぁ、長門。選挙の結果をちょいちょいっと弄ってハルヒを落とす
ことは出来ないのか?」
ハルヒが生徒会長になったりなんかした日にはそれこそ北高始まっ
て以来の惨事になるであろう。自分のことをハイル・ハルヒだとかジ
ーク・ハルヒだとか呼ぶようにさせるに違いない。
「情報自体を改変することは簡単。でもこの学校のクラス単位での
得票数を公開するシステムでは改変を気づかれる恐れが有る。」
「じゃあ投票する対象自体を変えさせるのはどうだ?」
「不可能じゃない。しかし他人の意思を一時的に強制変更するのは後
のアイデンティティ形成において重大な後遺症を伴う可能性が有る。」
じゃあやめたほうがいいな。だとしたら俺の推薦演説でどうにかする
しかないが、なにぶん全校生徒の前でのスピーチだ。変に悪辣なことを
言えば俺の平和なスクールデイズが危ない。どうしよう。
95 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 22:48:03.03 ID:uKV1sWAN0 BE:1976465399-2BP(1)
投下中は投下のみに専念したほうがいい。
投下とは違うレスをする事でばいさる規制に引っかかる可能性が高くなるし、投下が終わってからまとめてレスして構わないと思う。
と言う事で支援
sien
98 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 22:58:07.31 ID:uKV1sWAN0 BE:1024834076-2BP(1)
“ハルヒを落とす”と“体裁を保つ”の最大公約数的な手段を見つけ
ようと奮闘するも、それらが互いに素であることを気づくのに時間はか
からなかった。仕方無しに俺はまじめにヤツの応援演説の原稿を考える
ことにしたのだが、思ったよりも停頓することはなかった。よくよく考
えてみれば、あいつは奇行さえ目をつぶればスポーツ万能成績優秀容姿
端麗と神は二物を何とやらの反証を地で行くやつなのだ。倫理を除けば
テストのあらゆる教科に於いて俺の成績を遥か上回っている(といって
も、かく言う小生の成績は赤点地帯の最前線で絶賛低空飛行中なのだが。
ちなみに戦友の谷口は期末で墜ちた。留年しないことを祈る)。つまり、
アサヒる必要も無いって訳だ。
なにやら校門が騒がいやに騒がしい。窓をのぞけばそこには拡声器を
持った白手袋のハルヒと生徒指導部の教師共が言い合っている。大方ハ
ルヒは街頭演説でもするつもりだったのだろう。ご苦労な話だ。
かくして俺は選挙当日を迎えた。
99 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 23:00:27.29 ID:uKV1sWAN0 BE:780825784-2BP(1)
結論から言おう。俺の心配事は全く持って取り越し苦労で終わった。
創●信者の公明党勧誘も声を大にして断りたくなるような、相手候補
の惚れ惚れとする漸層法演説もあるのだが、ハルヒの未来人の留学生
を受け入れるだとかUFOの発着場を作るだとかの常人の知能ではとても
解釈不可能な演説を聞いてヤツに投票するのは、一部のオカルトマニア
かノリで入れたDQNくらいのものだろう。谷口とか谷口とか谷口とか。
結果は待つまでも無く。これでハルヒも少しは懲りるだろう。部室の
パイプ椅子に腰掛け湯飲みをすすっていた俺は勢いよく開いた扉に視線
を向けた。
「キョン、副会長に欠員が出たんですって!前回は演説が高貴すぎて
一般大衆に受け入れられなかったけど、今回は庶民向けに草の根運動よ!」
俺はため息を吐きつつ公示の期日を確認するのだった。
終
100 :
保守代わりに:2008/02/01(金) 23:04:46.68 ID:uKV1sWAN0 BE:585619564-2BP(1)
駄文失礼いたしました。
これ単発スレに投下して反応無くてそのままプリンに投下してやっぱり反応少なかったやつじゃん。
ある意味マルチだな。
乙。楽しめたよ
>>101 まぁ投下が続いたときなんかは反応がないこともあるし、今回は保守変わりってことでいいじゃないか
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/01(金) 23:20:24.67 ID:n9CpioEh0
あげ
104 :
保守1/3:2008/02/01(金) 23:22:47.45 ID:gMppUjXIO
世界っつーのはわりとテキトウに出来ている。少なくとも俺の知っている限りでは。
宇宙人は堂々と人々に紛れ図書館を漁って、超能力者は半ば新興宗教の信者であったし、未来人はコスプレでお茶淹れに勤しんでいた。
神様は超絶ワガママかつアクティブ、ポジティブ、アグレッシブで、今こうしてグチグチ溢している俺は哀れな子羊である。
その哀れさたるや辞典一冊分のスペースを使ったところで到底描写しきれる物ではない。
山より高く、海より深く、腐れ縁よりべったりと、ネオジム磁石のよう強固に、俺の人生はそいつに密着しているのである。
一度重力圏内に入ってしまったのが最後、燃料タンクが空っけつの宇宙船のように引き寄せられて着陸する、ああ、それはもう当然の摂理なのだ。
涼宮ハルヒの第一法則と呼んでも差し支えはあるまい。
もっともそれを味わうのは世界広しと言えどもそう多くはない、どころかごく一握りの人間だけであると注釈をつけておこう。
大半はハルヒの粗すぎる篩にかけられて弾かれてしまうわけだ。
そいつを幸とみるか、不幸とみるか、そんなもんは各人に下駄を預けてしまいたい。なにせ俺には一寸の影響すら及ぼさないのだから。
それはもう、まるで何千光年も遥か彼方の星の事のように無関係な事物だ。
ところで、人の一生をマルチエンディングのノベルゲームに喩えて良いのなら、あいつに声をかけたのが俺の分岐点だったのだ。
そこからは一切の選択肢などなく、フルオートでエンディングまで一直線。
抜け出すにはどこかでリセットボタンを押すしかなかったんだろうさ。
「一生一度のイベント直前で緊張するのは分かりますが、ぶつぶつ呟かないで下さい」
「うるさい、元をただせばお前があいつの提案に首を縦に振ったせいだぞ」
「僕が彼女の願いにノーと言うわけないでしょう?」
このニヤケスマイルめ。
それにハルヒももう少し考えろっての。何が悲しくて母校をジャックして公衆の面前で式を挙げなきゃいけないんだ。
「男らしく覚悟を決めてくださいよ。あ、もちろんキスシーンはバッチリ録画しておきますから」
もうどうにでもしろよ……。
どうせどこでリセットしたって最後はこのシーンなんだろ。
105 :
保守2/3:2008/02/01(金) 23:23:23.23 ID:gMppUjXIO
「やれやれ」
悩みってのは一度芽吹いちまった後は放置してようが際限なく増え続けるのに、そこへさらに涼宮ハルヒ印の栄養材が注入されるとなるとどうなると思う?
ああ、教えてやるよ。余りの成長ぶりに諦め所を知るのさ。
俺は古泉の少しばかり高級そうな車の助手席でさも憂鬱そうな顔を作って、
出来ればアルコールの力を借りてこれから先一時間の記憶を一生涯に渡り真っ白にしておきたい、なんてふざけた考え事をしていたのだが、
ふと窓の外、学校の屋上を見上げると何やら白い物体が見える。しかも、そいつは片手に真っ赤なメガホンを持ってる。
間違ってもあいつを華麗な花嫁と形容する奴はいないだろう。
いたとしたらそいつの日本語センスは限りなくゼロから遠いマイナスか、あるいはそいつの周りの女性はみな筋骨隆々にちがいない。
「何を力説してやがんだ、あいつは」
苦笑するしかねえさ。
人が出来るだけ目立たないようにするにはどうすりゃ良いのか考えてるってのに、遠慮なくぶち壊して下さるんだぜ。
高校生諸君、物珍しいからって校庭に出てこないでいい。出来れば学業に励め、っても昼休みじゃ説得も無意味か。
……ああ、ホントにさ、世界って奴はテキトウに出来ているんだぜ。
今日に限ってこの高校が半日授業なのはどこの宇宙人の陰謀だろう。
妹の奴がここに在籍してんのは運命の嫌がらせかね。
ハルヒの突飛な思い付きなのに、知り合い全員に話が付いていたのはまさか未来人のお陰じゃないだろうな。
学校側が快諾したのは超能力者の秘密結社の仕業か。
兎も角も……頃合い、なんだろうな。
「行ってくる」
「お幸せに」
お幸せに? そりゃなんの冗談だ、と強く閉めた車の窓ガラスには笑顔を浮かべた俺がいた。
あー……。素直じゃないってか?
校門をくぐる、始めはごくゆっくり歩いていた。
その内に校庭で騒いでる奴らの一部に見付かって少し速歩きで。
「キョンくーん!」
手を振るでない、バカ妹。追い討ちのように拡声器で、
「こら、バカキョン、駆け足ーっ!」
情緒もへったくれもない花嫁様だな。
……ちょっと道を開けてくれよ。
遅れると、罰金なんでな。
106 :
保守3/3:2008/02/01(金) 23:24:34.40 ID:gMppUjXIO
廊下を走り抜け、階段を一段飛ばしでかけ上がり、屋上の扉をあけるとそこには、
牧師の衣装に身を包んだ長門と、天使の仮装をさせられた天使・朝比奈さんと、不敵に笑う純白のハルヒがいた。
俺はハルヒに一気に近寄り、抱きかかえ、
――唇を奪った。
誰かが世界中から音を奪ってしまっていた。
その間ほんの半拍。
割れんばかりの黄色い歓声。
誓いの言葉を読み上げるはずだった長門は諦めたような無表情で頭をセンチ単位で横に振り、
朝比奈さんはあまりの光景に顔を真っ赤にして機能停止に陥っていた。
「余所見しないの」
そして目の前のハルヒ。
……ああ、もう。
言葉なんかじゃ言い表せないね。この気持ちは。
だから態度で示すのさ、精一杯の――。
前スレの電波処理の続き。一部リサイクル。これで終わり
やっぱ続きは催促してもるもんだなw
>>106 GJ!
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/01(金) 23:43:29.25 ID:9QcYLiQHO
このアニメ面白いの?
原作嫁
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/01(金) 23:47:48.31 ID:9QcYLiQHO
>>110 買う前におもしろさを教えてほしいんだけど
SS読んで原作読みたいと思ったら買えばいいじゃないか。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 00:02:14.56 ID:h6ovtSLOO
保守
>>111 んー、面白さと言われてもな……人それぞれだろ。
ま、個人的には原作小説を書店で斜め読みしたときに、昔子供の時に読んだことのある物語、所謂「ジュブナイル」と言われている「小中学生向けのSF小説」に非常に似た雰囲気を感じたのがきっかけかな。
「時をかける少女」とか「タイムトンネル」とかね。もっとも、原作の「憂鬱」だけでは「語られていないことが」色々有るわけで。原作の「消失」まで読んでやっと「ああ、これで一括りだな」と思った。
「S(少し)F(不思議な)物語」として読むのは面白いと思うよ。
あくまでも非常に個人的な感想と言うことで、一つ。
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 00:15:35.15 ID:CLRyW+R0O
アニメ版ならサムデイインザレインを見て
「何この中身無いアニメ」
と思うか
「あ、あれ…俺…なんで…目から…」
となるかが分岐点
いや、SSを読んでから原作を買うのは少々危険じゃないか?ww
今やSSのほとんどが原作を読んでいる人用になってるから、ネタバレもあるはずだし。
まあそんな俺もアニメ→SS→原作ってな順番で見たけど特に支障はなかったわけだが。
まずこれだけは断言していい。原作を買って損はない。これは決定事項。
二次創作スレに来て「面白い?」って、そりゃ「面白い」としか言わないんじゃね?
図書館なり立ち読みなりを推奨する
ラノベって昔に比べて立ち読みし辛くなったよな・・・
表紙的に
119 :
メイドさん保守:2008/02/02(土) 00:57:35.33 ID:oO0Vk/dv0
「……キョン、おきなさいキョン……、じゃなかった。御主人様、お目覚めの時間ですよ、御主人様」
ハルヒせっかくの休日なんだからもっとゆっくり寝かせてくれって……今なんていった?
「御主人様、起きて下さい。もう朝ですよ」
声の主はハルヒ@メイド服だった。なんでこんなことに……そうだたしかゆうべは……
「みてキョン、懐かしいわね、こんなの出てきたわよ」
……あぁ朝比奈さんが来てたメイド服ね、というかさっきから荷物の整理がさっぱり進んでない気がするんだが。俺達はお前の実家から送ってきた荷物を整理してた筈なんだがな。
「細かいこと気にしないの、どう? 似合うかしら……」
気が付いたら俺のマンションにハルヒが転がり込んできて、そのままずるずると一緒に暮らしている俺達な訳だが……。
……あーにあうにあう、ホントのメイドさんみたいだ(棒読み)
「ちょっと何よそれ、ちゃんと褒めなさい、北高の時のみくるちゃんもメイド服が似合っていたけど今の大人の女の魅力を兼ね備えたあたしにはきっとかなわないわね」
いや…ハルヒはもとがいいから何を着ても似合わないってことはないけどさ…それより大人の女がメイド服なんて着るか……
「なによはっきり言いなさい」
つまりだな、朝比奈さんのメイド姿には内面からにじみ出るメイドの精神…つまり奉仕の心って奴があったけどハルヒお前にはなぁ……。
「嘘よ、みくるちゃんよりもあたしの方が絶対似合ってるわよ! ちゃんと証明してみせるからあんたも協力するのよ」
あーはいはい、それより荷物を片付けようぜ、そしたら協力でもなんでもするがな。
……以上、回想終わり。それでハルヒがメイドで俺が御主人様って訳か、ていうかこいつはなんでこう負けず嫌いというか阿呆というか……
しかしなんで俺はコイツと一緒に暮らしてるンだろうな……まぁ惚れた弱みじゃ仕方がないか……
「御主人様、お目覚めの時間ですよ……、昨夜協力するっていったんだからまじめにやんなさい、でないと罰ゲームよ」
つーかもう既に罰ゲームって感じだが……まぁしゃーない付き合ってやるか、とにかくおきるから朝飯の準備でもしてこいよ。
「今日はお布団を干す日ですよ、さぁ……ってキョンじゃなかった御主人様、……朝から元気ね……『テント』じゃない、あたしのメイド姿の威力は凄いわね」
いやその……これは生理現象って奴で男は毎朝こんな感じに……
「まぁいいわ、それよりメイドの基本は奉仕の心よね……ではさっそく…御主人様『朝のご奉仕』ですよ、体を楽にしてくださいね」
……ちょ、ちょっとまて脱がすな俺を! 落ち着けハルヒ。
「ころキョン、おとなしくあたしのゆうこと聞いてとっとと奉仕させなさい…でございますよ御主人様(はぁと」
ゴメン。GJなんだけど、ころキョンに吹いたwww
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 01:56:21.78 ID:C7GUZoEXO
保守
「今朝の新聞はお読みになりましたか?」
朝から顔が近いぞ古泉、……で何の話だ。
「民法が改正されまして……」
顔は近いのに話は回りくどいってのはどういうことだ、手短にたのむ。
「男性の結婚できる年齢が女性と同じ16歳に引き下げられたのと夫婦別姓が随時選択式で認められました」
はぁ……それで?
「涼宮さんの力による法改正と僕の上司達は判断しています」
へぇハルヒが男女平等論者だったとはねぇ……
「そういうことではなくてですね、友人として忠告を…」
もうそろそろホームルーム始まっちまうぜ。忠告とやらは昼休みかなんかにゆっくり聞かせてくれゆっくりな。
「お、おはようキョン」
あぁハルヒおはよう、どうした声が裏返ってないか
「あぶない!キョン……。……大変キョンを保健室につれてかなきゃ」
……何があぶなくてどう大変なん…だ…とういか……さっき針みたいのが首筋に……zzz…zzz…
………ここは……保健室のベッドか……な、なんでハルヒと一緒のベッドに?!
それよりなんで二人して服を着てないんだ……??
「キョン…男ならちゃんと責任とってよね、それと卒業するまでは涼宮の苗字でいいわよね」
……え"っ……orz。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 02:18:58.72 ID:CLRyW+R0O
ハルヒが男尊ならキョず宮ハルヒンか
保守
>>124 まさにショットガンwww
おやすみほっしゅっしゅ
129 :
ロック歌手を目指す1:2008/02/02(土) 03:30:14.02 ID:IeOE0KNuO
「キョン!私ロック歌手になることに決めたわ。」
……始まった。こいつの突発的思考にはいつも迷惑してる。
またどうしてロック歌手なんだ。
「小六の時に野球場で感じたわ……私はちっぽけな存在なんだって…。
だけど気づいたの!ただ慢然と試合を見つめる聴衆の一人ではなく、
その視線の先にいるスターになればいいんだって!
ただスポーツ選手じゃつまらないわ。
この歌声を、宇宙そして未来へと響かせれば、
きっと宇宙人や未来人も私に惚れ惚れして、会いに来ると思うの。
だからロック歌手になる。」
……ロック歌手ねぇ。確かに文化祭のハルヒは格好良かったけどな。
「でしょでしょ?私に絶対向いてるわよ。スターになるために生まれてきたのよ、私。
目標は……かのジョンレノンね。あの風変わりな格好は正直いけすかないけど、歌は確かだわ。」
……ジョンレノンねぇ。
130 :
ロック歌手を目指す2:2008/02/02(土) 03:31:06.77 ID:IeOE0KNuO
「……そうだ!次の夏休みんなでイギリス行きましょ?
ジョンの生ライブを観て勉強したいからさぁ。」
……おいおい、ジョンはとっくに亡くなってるって。
「え〜!まじ?」
……そんなことも知らないのか、こいつは。本当に好きなのか、ジョンレノン?
しかもイギリスは遠い上に最近じゃ治安も悪いと来た。
日本でゆっくりしてた方が何かといいだろ。
「……なーんだ。つまんないのー。もう、がっかり。」
……残念そうに窓を見つめるハルヒの横顔が、少しかわいそうに見えた。
いや、いかんいかん。こいつに同情などしてはいけないのだ。
「……私、子供の頃からずっとあの歌が好きなのよね。
All You Need is Love〜♪って歌。」
……へぇー。まぁ俺は断然日本の歌の方が好きだがな。
「はぁ?芸術ってものがなんたるか、全く分からない人ねー。
あんたみたいな奴にこそ、愛が必要なんじゃないの?」
……余計なお世話だ。
「あぁ、もうしょうがない。
あんたと付き合ってあげるわ。」
「本当の愛の意味……私があなたに、身をもって教えてあげる。」
まさかの急展開w
保守
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 05:41:05.59 ID:xvHzb4pjO
保守
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 06:51:18.05 ID:sVXqiyOl0
!vip2:stop:
---
まほうつかいたんのつよめの攻撃
MP335使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 0)
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは3回目のダメージを受けた (335/1000)
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/02(土) 06:51:21.06 ID:sVXqiyOl0
!vip2:stop:
---
まほうつかいたんのつよめの攻撃
MP221使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 335)
このスレは4回目のダメージを受けた (485/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは5回目のダメージを受けた (635/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは6回目のダメージを受けた (670/1000)
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
!vip2:stop:
---
まほうつかいたんのつよめの攻撃
MP213使ってへっぽこの呪文を唱えた。★ミ (スレのダメージ 670)
このスレは7回目のダメージを受けた (820/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは8回目のダメージを受けた (970/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは9回目のダメージを受けた (1005/1000)
このスレは・・・
停止しました。