1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※
各まとめ入口:
http://bnsk.daa.jp/ まとめwikiコラム:
http://bnsk.daa.jp/wiki/index.php?%A5%B3%A5%E9%A5%E0 初心者の方は上記のまとめwikiコラムの他、掲示板を一度ご覧下さい。
小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています
(三行テンプレート)
1:お題をもらう(安価より「↓」を推奨)
2:もらったお題に沿った作品を書いて、完成させる。
3:「投下します」と宣言し、作品投下。メール欄は無記入、名前欄には「もらったお題」を表記する。タイトルは無くても可。
・1レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで(読みやすさの為に50〜60文字推奨)
・書きながらの投下は禁止
・お題をもらっていない作品はたとえ投下されてもまとめサイトには掲載されません
詳細は
>>2-3辺りをご覧下さい
まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります
▽投下の際の注意点
・投下宣言は「投下してもいいですか?」ではなく「投下します」。投下宣言が被らない限り、許可はいりません
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』)を書いて下さい
・まとめる際にコピペがしづらいので、メール欄は空にして投下してください。
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてから、完成品をまとめて投下して下さい
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい
▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てられる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に
▽その他
・通常作品でもトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:37:40.74 ID:4RZyr2fJ0
▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の23:30までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます
▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
・作品のタイトルは現在レス数/総レス数、酉を除いて、全角二十文字以内にしてください。
▽締め切り間際の作品投稿について
週末品評会では、投下締切時間の間際に集中的に投下が起こります。
それを無管理で放っておくと大変な事になるので、23時から「予約」という形を取り、運営の指示に従って順番に投下してもらいます。
予約締切は23:30で、以降は時間外の扱いになります
▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい
▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい
4 :
第九十四回週末品評会 お題「密」 集計結果:2008/01/23(水) 02:39:59.18 ID:4RZyr2fJ0
− 1 No.01 密集するものに集まる二人 ◆A9epGInhJg氏
− − No.02 密度の高い生活 ◆AQPtidcoho氏
3 3 No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk氏
− 4 No.04 甘い密、夢の密室 ◆NEETwgvYaU氏
− 1 No.05 密接密着剤 ◆p/4uMzQz/M氏
2 2 No.06 過密非密密会 ◆pxtUOeh2oI氏
− − No.07 密か心 ◆AOGu5v68Us氏
− 3 No.08 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho氏
− 1 No.09 密かなる部屋の純愛 ◆0CH8r0HG.A氏
− 2 No.10 秘密の関係 その終わり…… ◆zWHRu9TEOI氏
1 1 No.11 秘密は厳守 ◆TINKOnbMG6氏
2 − No.12 秘密よ、さようなら ◆lNiLHtmFro氏
− 2 No.13 秘密の園 ◆7BJkZFw08A氏
3 2 No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946氏
1 − No.15 秘密の出会い ◆VrZsdeGa.U氏
− 1 No.16 秘密の丘の風景 ◆MBmePvKEIM氏
− 1 No.17 秘密の ◆/sLDCv4rTY氏
1 2 No.18 秘密のお願い… ◆czxS/EpN86氏
− − No.19 蜜月の旅 ◆Jc4n4r55vw氏
2 − No.20 密着恋愛至上主義 ◆/7C0zzoEsE氏
− 1 No.21 「密閉」 ◆572rQaXGEU氏
− 2 No.22 地球という名の密室 ◆QkUF35VH4c氏
4 2 No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg氏
1 1 No.24 秘密 ◆tsGpSwX8mo氏
− 1 No.25 「深夜の密談」 ◆ZetubougQo氏
1 2 No.26 秘密 ◆0CH8r0HG.A氏
4 2 No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM氏
− − 時間外No.01 密室殺人 ◆wb/kX83B4.氏
− 3 時間外No.02 密告カルテ ◆4oIY5Zvkdw氏
− − 時間外No.03 言わない秘密 ◆nsR4m1AenU氏
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:41:49.93 ID:4RZyr2fJ0
◆QIrxf/4SJM氏
◆dx10HbTEQg氏
前回優勝者は上記の二名です。
両氏の間で話し合うなりして、お題の提示をお願いします。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:42:08.94 ID:4RZyr2fJ0
以上。スレ立て終わり。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:44:09.31 ID:rvqMttC90
超乙
愛してる嘘
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:48:14.47 ID:GcT0Zc7N0
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:52:49.06 ID:/OZuOrb90
ついでにこれも
978 : ◆dx10HbTEQg :2008/01/23(水) 02:19:40.13 ID:79jLUjWw0
んじゃ譲り合いありがとうの精神で俺が発表するねー
木曜日夜(PM)までには発表する予定は未定
10 :
1:2008/01/23(水) 02:59:59.10 ID:4RZyr2fJ0
<<9
補足さんくす。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:01:15.75 ID:d5aHepgR0
おついち
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:03:13.80 ID:wqa3AjW80
一乙
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:11:36.96 ID:qij8d8+40
いちもつ
お題をください!
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:12:46.87 ID:4RZyr2fJ0
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:13:08.02 ID:rvqMttC90
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:42:28.03 ID:4RZyr2fJ0
ほ
よーし俺様が書いてやるか
お題クレ
カレー
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 04:04:09.70 ID:qij8d8+40
みくみくの粉雪聴いてたら遅くなった
とりあえずミッドナイトと受験で書いてくる
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 04:21:52.57 ID:ZWBPewvp0
お題ください
よーしカレーで書いてくる
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 04:31:01.84 ID:gvZ7oltY0
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 04:40:11.02 ID:7wcsNqt20
地震で揺れながら小説核からお題くれ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 04:46:01.31 ID:wqa3AjW80
地割れ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 04:50:13.99 ID:7wcsNqt20
はあく
よーし投下しまする
27 :
一寸の具にも五分の魂(お題:カレー) 1/2:2008/01/23(水) 05:08:33.05 ID:A3s6aAIm0
私は、今日もいつもと同じように料理の準備をしていた。
まな板に乗った野菜たち。水洗いされ、土にまみれていた頃とは違う生命の息吹を感じる。
この野菜たちも、生きている。その証は、まさにその体を切り刻まんとするときにはっきりと感じ取ることができる。
(私を、切るの?)
そう問いかけてくるのは、たまねぎ。
(私を切る、つまり殺すということには、それ相応の覚悟が必要よ)
「わかってる」
玉葱を切るときに放出される物質は、自分の体を守るための手段の一つ。
(何かを殺すってことは、そういうことよ。危険もついてまわる)
「ゴーグルをかければ、平気」
(……そうまでして、私を殺したいの?)
そうじゃない。
「マングースがハブの毒に対抗するために抗体を持つのと同じじゃない?」
「それのどこがいけない?」
(……必死なの? 生きるために)
「それは……」
それきり、たまねぎからは何も伝わってこない。
私は一度たまねぎを手に包み、その後無言でその体に包丁を入れた。
何度も、何度も繰り返すうち、目に違和感を覚え、それが痛みとなって私を襲う。
その痛みが、たまねぎが私に教えてくれる、生きているという証だった。
続いてじゃがいも。
彼は着ていた服を全て剥がされると、もはや何の抵抗もしてこない。後はそのまっさらな体を切り刻んでいくだけ。
彼の生きている証は、別のところにあった。
彼を掘り出した後、何もしないでいると毒のある芽をだす。それは、人でいう怨念のようなものだろうか。
(僕を掘り出しておきながら、何もせずにほったらかしておくだけなんて……)
(生殺しってわけなの? でもお生憎さま)
(ただでミイラになんかなってやらない。 僕の命を弄ばせない!)
積もり積もった怨念は、やがて太く大きく成長してゆく。ともすると、それは私たち人に害を与える。
そうならないよう、恨みがつのるその前に逝かせてあげるのが、彼に対する情けであろう。
バラバラになってしまった彼に、届く言葉はないのだけれど。
28 :
一寸の具にも五分の魂(お題:カレー) 2/2:2008/01/23(水) 05:10:21.86 ID:A3s6aAIm0
最後はにんじん。
氏は厄介である。その朱一色に染められた表情は全く読めず、伝わってくるものはその体の硬さと冷たさ。
切り刻んでも悲鳴一つ上げない寡黙な紳士。氏から伝えられる想いは、調理の際に心に響く。
たまねぎ、じゃがいもとともに鍋で悲鳴を上げながらその身を焼かれる氏。
私には、その声は聞こえない。聞いてしまっては生きられない。
しかし、煮るという作業に入ることで氏は私に思考をせまる。
氏を煮るには時間をかけなければならない。その時間が、氏の想いそのものなのだ。
(生を死へと追いやるのは、簡単なようで難しい)
(切り、焼き、形が崩れそうになるまで煮て、ようやく私を死へと至らしめる)
(そうまでして、私を殺してようやく生きることができるのだ)
私は。
(しかしな……それが、必要なのだ)
(残酷なようでいて、それが一番純粋な形の『死』なのかもしれん)
(野にさらされ、何もできないまま朽ち果てる。そのほうがより残酷だ)
(生きるには、別の命を受け継ぐ。それを続けることが自然なのだ)
鍋に蓋をする。彼らとの声を交えない会話を断ち、感情を押し殺す。
ひとまずの料理の終焉。次に彼らが私の目に映るのは、その役目を終えるときだ。
そのとき、彼らにかけるべき言葉は……伝えるべき想いは何だろうか。
時が来るまで考えよう。その想いはきっと、
『ありがとう』
というありきたりな感謝の言葉や気持ちではなく、
『私は、生きている』
ということを、自分が本当に喜べたときに、形にできるような気がするから。
「カレーまだー?」
おしまい
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 05:25:11.80 ID:9LH46RH9O
おはよーおまいら。
優勝決まったんだな!おめでとー
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 06:05:15.25 ID:qij8d8+40
おはやう
とりあえず書きあがったけど長いのでヨロシコ
31 :
受験:2008/01/23(水) 06:05:53.93 ID:qij8d8+40
寒さが音まで凍らせるような夜、僕は机に向かっていた。
かじかんで上手く動かない手だけど、必死に勉強していたんだ。
高校を卒業して、やりたい事も無くブラブラと半年過ごした。
面白かったのは初めのうちだけだった。
ネット、映画、音楽、読書と毎日気楽に過ごしてたけど、しばらくしたらどれもつまらなくなってた。
会うのはレンタルショップの受付とか店員、あとはバイト先の同僚達。
最初はちっとも辛くなかった。
僕はもともと人付き合いが苦手だったから、学校では一人の事が多かったしね。
みんなのように盛り上がれないし、バカをするほど陽気な奴にはなれなかった。
きっと頭が固かったんだ。そうやって一人でいるのが一番ラクだと思ってた。
だから『みんな』と高校を卒業して、『みんな』と大学に行くのは辛かった。
それで、進学はしないでとりあえずプラプラすることにしたんだ。
やりたい事が全くなかったからっていうのもあったし。
32 :
受験2:2008/01/23(水) 06:06:19.82 ID:qij8d8+40
そんな話を家族にしてみた。
父さんはマジメを絵に描いた人だし、母さんは心配性。
最悪家を追い出されるかも、これからどうしよう。
真っ暗な未来だと分かっているのに、僕はそれを他人事のように考えていたんだ。
父さんと母さん、それから姉さんを交えた席でそんなことをいってみた。
すると、姉さんは一言「バカねえ…」そう言って寂しそうに俯いてた。
「来年は同じ大学だからね!」。そう言ってたぐらいだから、やっぱり寂しかったのかも。
母さんの方は大騒ぎだったよ。何で、とにかく大学、気の迷い、こんな言葉ばかり並べ立てられた。
父さんはと言うと、もっと凄かった。ウルトラCだったよ
「お前がそう思うならそれもいいだろう。
ただしこれから先ずっと養う事は出来ない。
でもな、一年間くらいなら。
それくらいならお前一人養う事はできるさ。これでも私はそこそこ稼いでるんだ。
ただし、一年たったら。これからどうするか私たちに教えて欲しい
私はそれを精一杯応援するつもりだよ」
そう言ってタバコに火をつけて旨そうに煙を吐いてた
母は進学をしつこく進めてきたけど、結局は父さんに釘を刺されてしまった。
「俺だって若い頃はフラフラしてたんだ。それでも今はうまくいってる
最愛の嫁さんを見つけて、娘と息子を授かった。
今迄のところグレもせず手も掛からなかったんだ
このくらい大した事じゃないさ
それともお前は、この生活に
しいては俺との結婚生活に不満があるのか?
俺はちっとも無かったぞ。
相変わらずお前のことを愛してるし、子供は目に入れても痛くない子達だ」
今更だけど……、釘と言うよりはプロポーズとか愛の告白みたいだ。
柄にもなくそんなことを言われ母さんは真っ赤になってた。
姐さんと僕?聞いてて恥かしくたから、二人して部屋に退散した
33 :
受験3:2008/01/23(水) 06:06:54.36 ID:qij8d8+40
そんなふうに、僕のプチニートは始まった。
さすがに小遣いはねだれないから、スーパーでバイトはしてたよ!
そこまで落ちちゃいないつもりさ
バイト、遊び、バイト、遊び。
それだけで十分面白かった
自分の好きな世界に囲まれて、ヌクヌクと。
ただ、いつの頃からかな。面白いと思ったことがドンドンつまらなくなったんだ
半年たったころは何もかもがつまらなくて、ちょっとした鬱状態。
そんな僕を見て、姉さんは心配だったのかチョクチョク声を掛けてくれた
姉さんと過ごしてる時は確かに楽しいよ
ただそんな時間はあっという間に過ぎて、夜になると不安ばかりが迫ってきた
明日はどうやって過ごせばいいのかな……
そんな不安に
その日は異常に早く目が覚めてしまった
不安の為なのか昼夜逆転の生活の為か、とにかく僕は家を出た
何となく家にいずらくなってた頃だしね
手には文庫を一冊持って、最寄り駅から山の手線まで行く
後は文庫を読み終わるまでず〜っと山の手線をグルグル回るんだ
そうやってると何故か安心する。
その理由に気づいたのもその日。早起きは三文の得っていうけど、僕の場合はそんなもんじゃないね
34 :
受験4:2008/01/23(水) 06:07:41.36 ID:qij8d8+40
しばらく回っていると人が増えてきた、それもみんな忙しそうな人ばかり。
面白そうだから、文庫を持ったまま車中の人を観察してたらあることに気づいた
それは何ともいえない切ない気持ちで、僕の嫌いな感覚
最後に味わったのは何時だか忘れて上手く言い表せないんだけどスゴク嫌いな気持ちなんだ。
しばらくしてやっと気づいた
「ああ、人は沢山いるのに、僕は一人なんだ」
車中のみんなは「会社」とか「学校」っていう枠にいるよね
だけど僕だけがどのカテゴリーにも属さない「一人」だったんだ
だけどどうしてそこにいない事が切ないんだろう
僕はもともと一人が好きだったはずなのに
どうして?
そんな事を考えながらその後もずっと電車に乗っていた
延々と考えて、考えて、考えて、ある答えにたどり着いた
けど、それは僕にとっては非常に認め難い気持ちだったんだ
それでも他に理由が見つからなくてそのうち「腹が減ったせいだろう」
そう思う事にして適当な駅で降りて蕎麦を食うことにしたんだ
35 :
受験5:2008/01/23(水) 06:08:10.59 ID:qij8d8+40
昼時よりちょっとずれた性もあってそれほど混んではいなかった。
金もないし掛けそばを一つ頼んでボーっとしていた
どうしてもさっきの答えを認めたくなかったんだし、腹もへっていたし
しばらくするとおばさんが蕎麦を持ってきてくれたけど、腹が減ってた割りにあまり旨くなかったよ
蕎麦は好きなんだけどな……
そう思っていたら隣のお爺さんが急に話し掛けてきた
「気分もローなのに相手なんてできないよ。」
と思いきや爺さんの話は意外と面白かったから驚いた
経済とか哲学とか歴史とか、高校の授業じゃちっとも面白くない話なのに
何故かその爺さんが話すと甚く面白いんだもの
しばらく話をしていて、もしかしたらこの爺さんなら僕の悩む理由が分かるかも
そう思って話し始めた
何で人生ってつまらないんですか、何で好きな事をして生きてるのにそれさえもつまらないの、何で好きなはずの一人がいやなの
何で好きな蕎麦までまずくなるの、何で、何で
一つ二つの質問が雪だるま式に膨らんでしまい結局僕の何で攻撃は10分にも及んだ
僕の何でアタックも終わり爺さんは考える風に腕を組み、しばらくするとタバコを取り出した
火をつけてゆっくりとタバコを吸いだした。親父みたいに、旨そうに
今の僕には楽しいとか旨いって感覚がひどく羨ましく写って腹がたったね
ジジイは「とりあえず、」と切り出すとゆっくり話し始めた
36 :
受験6:2008/01/23(水) 06:08:31.38 ID:qij8d8+40
「そんな若モンの悩みなんぞ知らんよ
……ただね、どんな人間でも決まった事ばかりすると脳みそが痛む
痛むと言うか刺激が無くてダメになる
そうするとナンもカンもつまらなくなるもんよ
お前さんは刺激がたらんのさ
狭いサーキットの中じゃ、そりゃつまらなくもなるわい。当たり前じゃ。
後な、聞いた限りじゃ大した悩みじゃない様だねえ
お前さんは刺激が、それも人間の刺激が好きなんだよ
要は人が好きで堪らないんだよ
それを隠すから無理が来る
とりあえずもっと広い世界を見なさいな」
そう言ってヒッヒッヒと笑いだした
まさか、そんな簡単な事か!
そう思っちゃいたけど、それは正に僕の考えていた事
『僕はみんなといるのが好きなのかも』それと似ていて、悔しいような嬉しいような気分だった
「ためしに蕎麦食ってみろ、今なら案外旨いかも知れんぞ」
そう言われて喰った蕎麦は確かに旨くて、余計嬉し悔しい気分になったよ
「おりゃあ、そこの大学で先生なんてやってるからよ、気が向いたら来てみな
但しちゃーんと入学してな
そん時ぁ蕎麦でもゴチってやるよ
ひっひっひ」
そういってジジイは店を出て行った
その時の僕?
汁までキレイに飲んで、その後は家に帰ったよ
37 :
受験7 ラスト:2008/01/23(水) 06:08:54.92 ID:qij8d8+40
アレから半年。ジジイの口車に乗せられたのか、背中を押されたのかは分からない
多分、後者だと思う。だけど建前上は口車に乗ったことにしておこう。
母さんは狂喜乱舞して喜んだ
姉さんは「大学違うじゃん!」とか言ってるけどやっぱ嬉しそう
逆に父さんは「もういいのかよ!俺なんか三年くらいプラプラしてたのになぁ」とか言ってまたタバコ
旨そうだ。大学生になったら僕もタバコを覚えようかな
そんで春になったらジジイの前に学生証出して、こう言うんだ
「気が向いたからちょっくら入学してみたよ
さあ、じいさんゴチしくしてくれよ」
それで、一緒にタバコを吹かしながら旨い蕎麦を待つんだ
ヒッヒッヒって笑いながらね
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 06:50:14.13 ID:qij8d8+40
自分の後に落ちるのやだよ保ッシュ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 07:20:59.72 ID:GcT0Zc7N0
あー、保守保守
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 08:19:44.46 ID:GcT0Zc7N0
ほ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 09:33:29.77 ID:xKE89eMFO
さむねむしごとめんどほす
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 09:44:20.26 ID:0q53Cw2bO
お題くれ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 09:45:33.29 ID:tbvxSb910
すまん、ロダに上がってるdatが955までしかないみたいだ。
1000までの新しく間に全感想の投下とかあった?
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 09:51:57.11 ID:TrObTk3UO
なかった
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 09:52:56.38 ID:tbvxSb910
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 10:04:22.76 ID:TrObTk3UO
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 10:05:00.28 ID:tbvxSb910
>>27 ……肉は?w
()でくくり出している部分が多い。台詞に頼っている作品に近いものがある。
もう少し別の表現方法を模索しても良いと思う。
>「マングースがハブの毒に対抗するために抗体を持つのと同じじゃない?」
>「それのどこがいけない?」
台詞を二つに分ける必要がない。二つに分けたいのなら、間に地の文を挟みたい。
最後、子ども(あるいは同居人)の問いかけに対して、とても普通の母親(恋人)として
受け答えをさせた方が、ギャップをより大きくできるんじゃないだろうか。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 10:21:21.89 ID:tbvxSb910
>>31 >「来年は同じ大学だからね!」。
たぶん、ここに句点はいらない。
そして、文末などの必要な部分に句点が入っていないことがたくさん。
>それくらいならお前一人養う事はできるさ。
大学に進学していたら最短でも四年間、生活費に学費までかかる。
ここは、養うことができる、という言葉ではなく、一年間だけ自由にさせてやる、
で良かったと思う。
>「ああ、人は沢山いるのに、僕は一人なんだ」
ということに気づいた、という表現なのだと思う。でも、行を変えられて「」でくくりだされると、台詞に見える。
こんなことを満員電車の中で口に出したら痛い人だよ。
>母さんは狂喜乱舞して喜んだ
狂喜乱舞、が既に喜ぶという意味だ。腹痛が痛い。
書こうとした話は嫌いじゃない。でも、そこに技術が追いついてない。
読みにくい表現、守られていない作文作法、誤字脱字。
そういうところをしっかりと改善できれば、もっと上手くなると思う。
あと、投下前にテンプレを確認してみてほしい。名前欄に総レス数を入れるとか。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 10:53:43.66 ID:si4p26t50
保守一徹
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 11:28:21.17 ID:tbvxSb910
保守飛雄馬
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 12:08:54.34 ID:tbvxSb910
保守
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 12:24:40.12 ID:nMg48GElO
ほ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 12:29:54.57 ID:IA+mN0dTO
お題くれやがれですぅ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 12:31:59.54 ID:1H9K0nVCP
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 12:39:45.19 ID:IA+mN0dTO
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 12:57:08.85 ID:ZzuS7n8iO
雨でテストサボろうか悩む俺にお題くれさい
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 13:09:44.64 ID:UajnvraE0
>57
嵐が丘
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 13:11:09.18 ID:ZzuS7n8iO
>>58 寡聞にしてどこの地名かわからないが、把握
60 :
保守:2008/01/23(水) 13:12:03.13 ID:UajnvraE0
街、というより瓦礫の山。砲弾は弾け、あちこちで自動小銃が火を噴く。
そんな中で迷彩服の東洋人が二人、穴だらけのコンクリート壁へ背中をくっつけていた。
「ちくしょう、原隊へ戻れねえ! 杉本、司令部はまだかよ!」
自動小銃の銃口を上へ向け、壁の向こうをちらちらと覗きながら一人の男が叫んだ。
杉本は、地面へひざまづいた格好で無線機の操作を行っている。ヘッドセットに手を添え、一見リュックサッ
クにも見える無線機をもう片手で押さえていた。
「司令部! こちら陸上自衛隊西普連、第二小隊! 海兵隊員が狙撃で全員やられた! 爆撃要請……ん?」
無線機の筐体をバンバン叩く。しつこく何度か叩いた後、ヘッドセットを頭からむしり取って地面へ投げつけ
た。無線機をこぶしで殴りつけ、コンクリート壁へ背中をつけるようにしてその場で座り込む。
「あいつら無線の妨害までやってる。岡田、どうする」
「そんな装備まであるのか」甲高い音。岡田は首をすくめた。「っと!」
目前のコンクリートが小さく破裂した。ホコリと破片が舞い上がる。
「あいつら、完全に俺たちを狙ってるな」
「平和への貢献をしてる筈がどうして撃たれなきゃならんのだ。今日だって、隣町のお婆ちゃんが、孫へ届けた
い物があるからって言うから、俺たちは運び役を引き受けただけなんだぜ?」
そう言いながら無線機をかかとで蹴飛ばし、杉本は地面の自動小銃を拾った。
「なあ、俺たちくだらないことに命かけてたんだな。狙われる割にやってることが、学校や道路整備したり」
「仕方ねえやな。俺たちの役割なんだから」
「戦災に巻き込まれた地域の復興。住民を守っていい状態を保つ。難しいな」
「守る、保つ」
「ひっくり返すと、保守、か」
岡田はそう言いながら、口の端を歪めて笑った。壁の向こうを再びちらりと見てから杉本の方へ顔を向ける。
「なあ杉本、俺たち、保守できてるのかな?」
「わかんね」自動小銃を杖のようにして杉本は立ち上がる。「でもよ、努力はしようや。結果は後からついてく
るって」尻についたほこりを片手で払い落とした。
「そうだな。頑張って保守するか」岡本は自動小銃を構えた「おし、そろそろ行くぞ。孫への宅配だ」
真剣な面持ちで二人は背中を丸くする。前方に立つ岡本は背後の杉本へ、無言で手信号を送る。
そして、二人は銃弾飛び交う中へと突っ込んでいった。
完
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 13:51:50.43 ID:cGPtYGkvO
ダジャレ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 13:51:53.90 ID:pR0eeK3U0
ほしゅお
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 14:22:42.28 ID:PKeHkVHq0
お題をくれ
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 14:31:58.33 ID:pR0eeK3U0
つ 声
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 14:34:23.06 ID:PKeHkVHq0
把握
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 15:04:29.22 ID:rdwYtGnZ0
ほしゅ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:00:44.54 ID:LfLNpDs20
保守鰯
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:09:05.00 ID:t9+BStFa0
じゃあお題オクレ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:10:55.58 ID:LfLNpDs20
民間伝承
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:11:05.80 ID:xKE89eMFO
ファンタジーとか書けそうなお題くだせう
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:12:32.10 ID:dQwWSo0YO
羽根
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:13:07.67 ID:xKE89eMFO
はねはあく
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:14:27.56 ID:t9+BStFa0
民間伝承把握
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 16:55:36.83 ID:xKE89eMFO
あぶないほす
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 17:07:26.36 ID:d4elTPQN0
お題下さい
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 17:08:03.84 ID:y8euNsYxO
鐘
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 17:08:40.53 ID:d4elTPQN0
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 17:28:07.92 ID:y8euNsYxO
今こそ保守する時だ!
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 17:36:18.04 ID:nEKKwIJ/O
鬱だ生きよう
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 17:47:35.63 ID:gvZ7oltY0
テラマゾス
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 17:56:21.58 ID:nEKKwIJ/O
もうやだ
悲惨な事件とか目に入ってきてウザいし
人間なんてグロすぎて見るに耐えないし
飯食ったり風呂はいったり部屋片付けるの面倒くさいし……
だからおれ……生きる!
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:25:16.50 ID:wqa3AjW80
ほ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:25:34.02 ID:y8euNsYxO
よくぞ吠えた!
うちに来てプリンをファックしていいぞ!
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:26:09.47 ID:sHFQkRFFO
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:47:35.93 ID:5qOrMhIt0
お題をください
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:48:07.36 ID:+BXu5pat0
物語を考えるのは楽しいのに、それを文章にする事の難しさといったらないほす
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:48:39.98 ID:IQumPzLg0
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:48:51.51 ID:+BXu5pat0
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:51:45.04 ID:5qOrMhIt0
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:52:32.92 ID:8mfQeLg40
お題ください
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:54:16.20 ID:IQumPzLg0
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 18:54:30.26 ID:8mfQeLg40
把握
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:02:00.70 ID:1H9K0nVCP
普段は平凡ほどありがたいものはないと思うのに、
小説を書いていると自分の凡人さ加減につくづく嫌気がさす。
非凡なるものを書きたい。
ところでお題ください↓
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:03:46.41 ID:8p/fMMSM0
平和な日々
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:04:25.78 ID:1H9K0nVCP
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:05:14.07 ID:r9Vfk+7U0
な、なんだってー!!
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:06:52.15 ID:1H9K0nVCP
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:08:03.74 ID:8mfQeLg40
な、なんだってー!!
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:10:53.56 ID:1H9K0nVCP
ごめんてばwww
把握してないしてない
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:18:10.09 ID:y8J8Dwa8O
>>60 保守文にまでネトウヨの波が来たのか。
と思ったら気付いた。
これがほんとの保守文ってやつか。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:23:35.72 ID:r9Vfk+7U0
PC厨にも携帯厨にも訊いてみたいんだけど
みんなタイピングのスピードってやっぱ速いの?
文章を頭の中で考えながらキーボードを叩くんだけど
指がついていかなくて、しばしば歯がゆい思いをする…
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:28:19.35 ID:xZv3ZYHvO
流れを読まずに投下します
テーマ「幻視」
103 :
幻視 1/3:2008/01/23(水) 19:29:15.32 ID:xZv3ZYHvO
「どうしたの?お母さんは一緒じゃないのかな?」
泣きそうになっている子どもがきょろきょろとしている。
親とはぐれてしまったのだろうか。ここは休日のデパートの屋上。
屋上には小さな子ども向けの乗り物が少しだけ置いてある。
「うん、ママと一緒だったの……」
「いつ頃からいなくなっちゃったのかな?」
「わかんない……」
「何も言わずにどこか行っちゃったの?」
「わかんない……」
何を聞いてもわからないの一言。ここでちょっと提案してみようかな。
「お姉ちゃんが一緒に探してあげようか?」
「えっ、いいの?」
初めて見せてくれる笑顔。可愛いなあ。
「うん、見つかるまで一緒に探してあげる」
「ありがとう!」
手をつなぐ。この小さな手が何だか愛しい。
どうしてだろう、知らない子なのに狂おしいくらいに愛らしい。
確かに可愛い子なんだけど、それだけじゃ説明できないくらいに……そう、愛している。
ちょっと頭が混乱してきた。なんで?どうして?
「お姉ちゃん」
と、手を引かれ呼び掛けられてはっとする。そうだ、この子のお母さんを探すんだ。
「よしっ、じゃあちょっとこの辺歩いてみようか!」
「うん!」
104 :
幻視 2/3:2008/01/23(水) 19:30:24.41 ID:xZv3ZYHvO
しばらく歩き回ってみたはいいもののまったくもって見つからない。
泣きべそかきそうになっている。かわいそうに。
親ならちゃんと見ておくべきだろ、こんなに可愛い子を一人にして。
怒りがふつふつとわき出てくる。
「お姉ちゃん……」
消え入りそうな声で私を呼ぶ。
「ママ帰っちゃったのかなあ……」
「大丈夫。きっとまだデパートの中にはいるはず……あっ!」
すっかり忘れていた。デパートなんだから館内放送があるじゃないか。
私たちはサービスカウンターに向かうことにする。
「そういえば名前聞いてなかったね、なんていうの?」
「たなかりくだよ」
「そっかー、陸くんっていうだ。可愛い名前だね」
あっという間にサービスカウンターに到着。陸くんと一緒だったから本当に一瞬の出来事に感じる。
陸くんは意外にも従業員の質問にしっかりと答えている。
そして響き渡る館内放送。きっとお母さんもすぐに迎えに来てくれることだろう。
「ありがとう、お姉ちゃん!」
とびきりの笑顔を私に向けてくれる。素直な子だなあ。
きっとお母さんのことも好きで好きでたまらないんだろうな。
「どういたしまして!」
私もできるだけにっこりして陸くんに答える。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:31:22.27 ID:z+IPa4s2O
106 :
幻視 3/3:2008/01/23(水) 19:31:49.37 ID:xZv3ZYHvO
「そういえばお姉ちゃん」
「なあに?」
「名前、なんていうの?」
「えっ……名前……」
名前、名前。わからないよ。私の名前。何で?名前、自分の名前なのに。
名前、名前、名前……
「あっ、ママーーーーー!」
「陸どこ行ってたの探したのよ!」
「ママぁ、ごめんなさい……」
「本当に心配したのよ……でも大変だったわね、偉かったわ。
ごめんね、陸。もうひとりぼっちなんかにさせないから……」
<了>
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:35:29.75 ID:xZv3ZYHvO
駄文だけど批評くれると嬉しい
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:42:14.85 ID:pVKSJJqt0
台詞ばかりが多いのって漫画やアニメの影響なのかな
それともラノベ?
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:44:24.90 ID:+gPbfzXRO
影響(責任転嫁)
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:47:36.70 ID:xZv3ZYHvO
>>108 ラノベは一度も読んだことないなー
何年間も漫画やアニメも見てない
ともかく地の文がんばります
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:47:57.26 ID:oFsyJ2LY0
なぜ台詞ばかりなのを漫画やアニメの影響と考えるのか
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:49:26.43 ID:cGPtYGkvO
>>107 じゃあまずその駄文と言うのをやめろ
お前は駄文を人に読ませて、ただで意見を貰おうってのか?
ド素人が下手糞なりに一所懸命書いた力作なら読む気もするが、
作者が駄文という作品なんか頼まれても読みたくならんわ
まずはそこからやり直せ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:51:16.09 ID:pVKSJJqt0
とくに根拠はなかった
これは
>>103に限らず、だけども
なんでだろう?って気になったのさ
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:51:28.14 ID:sHFQkRFFO
過剰反応もアレだが、上遠野や吉田直の本読んだら、そんなこと言えないと思うけどナー。
夢枕漠だってラノベ書いたりするんだし、変な偏見は自分の世界を狭くするだけだな。
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:53:25.61 ID:+gPbfzXRO
謙譲表現をマジにとる人ってなんなの?
わざとなの?
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:54:03.95 ID:xZv3ZYHvO
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:56:07.91 ID:cGPtYGkvO
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 19:58:18.38 ID:sHFQkRFFO
>>112の優しさに嫉妬
>>116 つまんないけど読んでくれ…より、一生懸命書いたんで読んでくれ…の方が感想書きやすいんだな。
スレタイですでに遜ってるんだし、妙に自分を卑下しちゃいけないとオモ。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:00:45.70 ID:xZv3ZYHvO
>>113 読みやすいように地の文を削りまくってしまったという経緯もあったり
それと最近戯曲にはまったっていう個人的な経緯もある感じで
けど小説スレっていうのもあるし確かに地の文にも力入れるべきですね
何にせよ批評ありがたいです、感謝します
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:06:36.11 ID:flQSgMwR0
どっちにしろそこまで噛み付くことじゃないけどな。
偉そうに上から言ってる方が気持ち悪い。言ってる事は分からなくもないが。
>>106 中途半端な感じ。
地の文もそうだけど、そっち系の怖さを出したいんなら
もっと書き込まないと。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:08:56.51 ID:xZv3ZYHvO
>>118 たしかに
ただ駄文だと思う気持ちはあるね
自分なりに努力してまとめたつもりだけど読み直すとやっぱり駄文に見える
でもどうやったら駄文から抜け出ることができるかわからず批評をいただきたかったんだけど
真意が伝わらず不快な思いをした方がいたみたいで申し訳ない
まあともかくがんばります
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:15:23.55 ID:xZv3ZYHvO
>>120 書き込みが足りなくて臨場感が出てないですよね
ただ間延びしてしまいそうなのが怖くて短くしてしまう
その辺は考えて見るしかなさそうですね
批評ありがとうございます
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:17:36.82 ID:cGPtYGkvO
>>107 思ったことを率直に。
ネタ自体は悪くない。
ただいかんせん、面白くない。なぜか?
ドラマがないからだ
シーン自体は描けているけどそれだけで、お題=オチの他に見せ場がない
読者の想像力に依存するのではなく、読者の想像力を掻き立てる書き方とはなんなのか。
これを考えてみてもらいたい
文章のつたなさは差し置いて、狙いはよかったと思うよ
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:21:17.40 ID:sHFQkRFFO
今回のお題は何かな〜。
最近、品評会しか書いてないや。
誰か書きやすそうなお題くれ。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:23:38.45 ID:IA+mN0dTO
イザナミ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:26:57.49 ID:sHFQkRFFO
イザ…ナミ?
成り行き
ともに把握。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:27:53.59 ID:xZv3ZYHvO
>>123 あー、たしかに
オチに結びつけることしか考えてなかった
ドラマを盛り込まないとオチを活かすことができないね
やっぱり書き込みが足りない
ほんとサンクスです
ってことで誰かお題お願いします
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:29:19.73 ID:IA+mN0dTO
妖怪の名前なんだけど>イザナミ
やり辛いお題でごめん
どっかに放っといて
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:30:00.86 ID:xKE89eMFO
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:30:40.04 ID:xZv3ZYHvO
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:31:29.08 ID:tqLoUZRC0
自分では多分駄文だと思うんだけど……って時分はあると思うだけど
幾分、駄文なのに予想外に評判が良かったってことあるんじゃないかなぶん
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:31:49.47 ID:xZv3ZYHvO
>>130 サンクスがんばります
連投すまん
いま試験期間なんだが死にそうだぜ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:34:33.82 ID:sHFQkRFFO
>>129 女神じゃないのか。
妖怪なの?まぁどっちでも似たようなもんだw
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 20:45:27.07 ID:J2LD7LDv0
人の生き血って温かいよねほしゅ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 21:00:14.02 ID:8mfQeLg40
思いつかない保守
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 21:08:57.04 ID:8p/fMMSM0
>>134 女神なんだけど一回死んだらちょっとしたホラー顔になって、
それに夫がビビッたのでさあ大変、プッツン鬼女になりました
みたいな話だっけ。日本神話のイザナギイザナミ伝説って
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 21:12:10.19 ID:sHFQkRFFO
>>137 話はペルセポネに似てるんだよなぁ…。
あっちのが良い女だけど。
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 21:31:16.81 ID:HRQ7bPVQ0
オムあんこ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 21:46:58.92 ID:BunOuwZk0
エウリュディケじゃね?
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:03:19.86 ID:xKE89eMFO
ほ
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:16:43.48 ID:7UMSPcrY0
お題ください
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:20:18.56 ID:MwGaf+w+0
多分
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:29:27.66 ID:IA+mN0dTO
絶対
未分化
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:34:24.82 ID:uxd6G5nxO
お題ください
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:34:31.42 ID:7UMSPcrY0
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:35:29.41 ID:IQumPzLg0
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:36:39.38 ID:HRQ7bPVQ0
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:46:36.20 ID:+BXu5pat0
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 22:59:19.50 ID:dQwWSo0YO
>>146 「やめてっ……ボクは男の子だよぅ……」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:03:32.93 ID:D+7a4fe3O
もしお題をくれというのであれば頂くのに吝かではない。
ひよこ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:08:01.88 ID:EYe2tR/o0
kick me
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:16:13.17 ID:HRQ7bPVQ0
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:17:11.54 ID:TVidhWbK0
前スレのDat上げなおしました
たぶん1000まであるはずです
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:30:39.37 ID:TMFbohS90
お題くさださい。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:31:44.38 ID:EYe2tR/o0
ピンク色の血
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:32:18.52 ID:DylGD8WN0
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:32:51.17 ID:TMFbohS90
>>37 青春って感じだな、何もせずにぼーっとしてる奴が主人公なのに、そんな感じがした。
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:33:27.10 ID:TMFbohS90
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:48:30.94 ID:TMFbohS90
保守
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 23:48:41.50 ID:TMFbohS90
超保守
164 :
強迫観念(お題:悩み・ピンク色の血):2008/01/23(水) 23:55:46.45 ID:TMFbohS90
一週間前から僕は、どうしても自分の体から、ピンク色の血が出るのではないかと思い始めた。
僕はリストカットをするタイプではない。人生を悲観しても居ない。
しかしどうしてもピンク色の血が出るかどうかが気になってしまい、カッターを持って確かめようとする自分を、かなり強く押しとどめなければならない時がある。
僕は妥協案として、傷が残らないように何回か自分の指を針で刺して確認してみたが、、赤い血が出る。当然の事だ。
なのに理性でいくら解っていても、体の奥底から湧き出る衝動が僕を動かそうとする。 この一週間、僕は自分と戦い続けとても消耗してしまった。
このままでは精神が本格的におかしくなると思った僕は、この悩みを占い師に相談する事にした。
西日暮里の叔父と呼ばれるその占い師は、僕の話をじっと聞いた後こう言った。
「練炭を使って一酸化炭素中毒で死ねば、ヘモグロビンが変色して死体がピンクになるらしいよ。」
まるで奇跡だった。
僕にかかっていた重圧は、不思議な事に「可能性があると思う」だけで消え失せた。
何が原因かは解らない、しかし、人間にはきっと、やれば出来ると思う事が大事な時もあるのだろう。
霊能的な事を言って騙さない人で本当に良かった。
晴れやかな笑顔で家路につく僕にその占い師はこう言った。
「お客さんお金!!」
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:05:32.44 ID:8Hx2T+wK0
>>164 物語の脈略がよくわからない
何故占い師?主人公が行くべきところも、喋る台詞も占い師である必要なくね?
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:10:44.53 ID:+gv0aB410
>>165 なるほど。占い師である『必要』か。
博学な友人でも、頼れる兄貴でも良い訳ですよね。
「必要」
肝に銘じておきます。
毎回良い流れの物語が出来る様に頑張ります。ありがとうございました。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:10:53.38 ID:JQsYcj+O0
お題ください。
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:14:12.81 ID:+gv0aB410
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:14:26.78 ID:63VdyQRc0
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:16:43.88 ID:JQsYcj+O0
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:19:59.17 ID:LtfjEbyfO
品評会まだ?
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:29:10.38 ID:+gv0aB410
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:33:27.57 ID:+gv0aB410
必要って何気に重いよな・・・。
お題を貰ってサクサク駄文を作成すれば良いって訳でもないし。
悩んでると時間が経っちゃうし・・・。
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:49:18.32 ID:LtfjEbyfO
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 00:58:21.44 ID:+gv0aB410
>>174 木曜日の夜までにだから、投票結果が出た瞬間にお題を言っても良いわけだ。
だから厳密に言うとミスで無い。
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 01:15:21.58 ID:+gv0aB410
マジ落ちるな、このスレw
俺もそろそろねるが。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 01:26:44.81 ID:rL+jDTJj0
保守はまかせ……ろ?
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 01:48:30.71 ID:pmWcuKxW0
保守
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 01:49:41.02 ID:rL+jDTJj0
色んなHPから切り貼りしてレポート作成〜バレないといいな〜嬉しいな〜
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:00:31.88 ID:zb94HyxR0
>>175 >毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
ってあるんだけど?
でも確かに水曜のうちにお題発表されることもあるし…
ほんとのとこ、お題発表期間ってどうなんだろ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:07:13.27 ID:rL+jDTJj0
最初は土曜日に出されてて、でもどんどんお題発表日が早くなってきたんだよね
んで結果発表後すぐにお題出されるようにまでなってきたときに
これじゃ通常運営が盛り上がらねえよってことになって一年位前?にアンケートがとられて、
結果お題発表は木曜夜以後にしようぜってなったってのがテンプレの経緯じゃないかね、多分
でも結局優勝者の自由になってるよねー
俺はまあいつでもいいと思うけど、早いほうが嬉しいし
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:11:10.63 ID:zb94HyxR0
ああ、そうなのか
なるほど、通常が盛り上がらないから、か…
参加は半年ほど前からだからその経緯は知らん買った
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:21:12.83 ID:rL+jDTJj0
ああ、まとめスレ1の
>>143辺りからそんな話題になってる
いつ発表するのかはっきりさえしてくれればいつでもいいやー
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:24:55.34 ID:KUa/DB650 BE:1816322898-2BP(1)
書いてみたくなりました。
お題ください。
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:28:31.53 ID:Vp3UymUi0
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:28:34.95 ID:tPko810J0
実際土曜とかに発表したら濃厚なカオスが訪れるだろう
>>185 電子レンジ
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:29:00.57 ID:rL+jDTJj0
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 02:31:37.27 ID:Vp3UymUi0
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 03:13:08.11 ID:oAzPIXOz0
妙に具体的なシチュエーション指定のお題
↓
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 03:16:37.96 ID:u61SwmYX0
特別な孫に与える飴
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 03:18:09.31 ID:m7vbG+Kw0
中に誰もいませんよ?
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 03:40:30.75 ID:TX7DuMUw0
ほ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 04:08:38.42 ID:u61SwmYX0
帆
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 04:33:13.72 ID:u61SwmYX0
穂
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 04:56:22.71 ID:zb94HyxR0
保守
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 05:36:02.15 ID:u61SwmYX0
葡
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 06:21:00.17 ID:idRrm3gwO
5時に保守してくれてる人は
早起きなのか夜更かしなのかわからないな
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 06:36:26.91 ID:N8YoK15D0
俺は早起き保守
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:04:24.55 ID:hSBT4QXRO
俺は早寝保守
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:16:32.98 ID:m7vbG+Kw0
寝る前にお題クレ
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:17:24.87 ID:m7vbG+Kw0
お題クレ
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:20:01.38 ID:2ia5fTALO
洗顔
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:22:34.00 ID:m7vbG+Kw0
把握。二度も書き込んでしまってすまない。
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:46:14.34 ID:q3xAEKoJ0
まともに文章書いたこと殆ど無いけど何か書いてみる
お題下さいな
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:52:43.24 ID:aMZelLqFP
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 07:57:51.06 ID:q3xAEKoJ0
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 08:06:43.21 ID:djKmITOe0
投下遅くなると思うけど題クラサイ
今度は誤字脱字減らしてくぞ
とりあえず
>>48をうならせるようなものを作りたいwww
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 08:11:51.81 ID:yFvhJKMJO
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 08:42:12.95 ID:djKmITOe0
211 :
レポート(お題:天災)1/2 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 09:23:06.88 ID:/dxq1/YP0
歴史上、人類に対し最大の被害を与えた天災について。
この事に関しては、様々な意見が出て、既に議論も円熟期へと達している。ある者は、
アメリカにおける超巨大タイフーンを挙げ、またある者は、日本列島が丸ごと海へと沈ん
だ直下型大地震を挙げた。その他にも、大規模な天変地異を挙げだしたらキリがない。こ
れらは、死者数、経済的打撃を天秤にかければ自ずと1つに収束するが、私はあえて21
世紀最大の発見、「P遺伝子」を最大の天災として挙げよう。
この発見によって、人類は歴史上最高の成長を成し遂げる事になる。即ち、人間の永遠
の夢、「不老」の実現である。
この「P遺伝子」を発見したのは、数百年経った今もなお、天才との呼び声高いアルバ
ート・ウィプス博士である事は衆知の事実だ。アルバートは、「P遺伝子」を発見した時
にこう語ったとされている。
「この遺伝子によって、人類に永遠の幸せが約束される」
その後、各国の出資により最大のプロジェクトチームが結成され、10年の歳月を経て、
ついに永遠の命を得る薬が精製された。当初は極秘下のもと、出資国のごく一部の人間に
のみ配られたこの薬だったが、やがてそれは白日の下に晒され、それを知った民による暴
動が起きた。政府はこの薬の完全破棄を宣言したが、不老を得た者達を狙ったテロ、暗殺
が相次ぎ、やがてこの薬の精製方法は流出。一般に知れ渡る事になった。勿論、当時にも
「不老」に対し批判的な意見を持つ者達がいくらでもいたが、その中の誰1人とさえ、死
の恐怖に勝てる者はいなかった。というより、死んだ者に口は聞けない。反対意見を持つ
者が死ねば、やがて賛成意見を持つ者だけの世界が自動的に構築される。
そして今では誰もが当たり前に不老を得、老衰で死ぬ者は存在しなくなった。極端な人
口増加を懸念した各国首脳により、新たな法が生まれ、人類の個体数は正確に管理されて
いく。
212 :
レポート(お題:天災)2/2 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 09:23:37.41 ID:/dxq1/YP0
そこから導かれた物が、今のこの閉塞状態である。このレポートを書こうと思った瞬間
から、私は政府に抹殺される事を恐れていない。かの有名な「新人類の父」アルバートを
批判すれば、何百年という投獄生活が待っている事はわかりきった事だが、私ならば何の
問題も無い。なぜなら、私はこのレポートを書き終えた時、自ら命を絶とうと考えている
からだ。
話が逸れたが、21世紀最大の天災、「P遺伝子」発見について。これはもちろん人の
手によって実現された事にあたるので、天災とは言えないだろうと思う人もいるはずだ。
しかし、私はそうは思わない。あれから数百年、未だ人類は神の発見に至らず、アルバー
ト自身さえも、「才能だけではとてもこの発見に到達する事は出来なかっただろう」と、
後に語っている。もしも神が実在するとしたら、これは神が人類に与えた、最大の災害で
ある。
命とは限りある物であるべきなのだ。私はあえて声高らかに言う。人は皆、死ぬべきな
のだ、と。無限の命からは淀みしか生まれない。私達は今、絶望の淵で、朦朧とする意識
を抱えながら日々を生きている。それは人類の向かうべき場所ではないはずだ。
私はこれを最後のレポートとし、そして遺書とする。人類が向かうべき場所に、迷わぬ
よう向かう事を祈り、私の肩に強くのしかかる後悔を同封する。それでは。
―――― アルバート・ウィプス
終
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 09:24:12.45 ID:/dxq1/YP0
2日跨ぎで投下するの初めてかもしれん
お題くれー↓
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 09:31:26.63 ID:BLdlRWop0
はんなり
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 09:33:44.79 ID:/dxq1/YP0
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 09:38:57.49 ID:QYqfNw1u0
_ -―- _
, ', -、ヽ'´ `'´, -、ヽ
! { / ゙ } i
ヽ`ー,' ● _ ● ゙ー'ノ
` ! , '´ ▼ ヽ l"
/ `ヽ i 人 i ノ ヽ お題ください♪
ヽ./ `==ァ'⌒ヽ==' ヽ/
ヽ, {(^) } 〈
! ヽ!l__,ノ ゙
l i
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 09:40:44.83 ID:/dxq1/YP0
甘栗
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 09:43:17.28 ID:QYqfNw1u0
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 10:20:25.91 ID:iFsROHiV0
スレ保守の法則
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 10:27:04.02 ID:LZzR++RYO
お題をばたのむ
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 10:40:00.05 ID:QYqfNw1u0
デレデレ
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 10:40:48.18 ID:LZzR++RYO
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 11:31:53.87 ID:Wfbkp7q10
ほしゅん
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 11:59:38.75 ID:bg0HmZMaO
(い、言えるわけないじゃないっ、お題ちょうだい、だなんてっ……!)
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:00:51.49 ID:Wfbkp7q10
鉛筆の新しい使い道
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:04:13.28 ID:bg0HmZMaO
>>225 (ありがとうって、言わなきゃ。言わないと……!)
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:05:32.15 ID:H032sWRR0
>>226 (きめぇwwww……けどかわいい……)
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:07:24.86 ID:8JFkbOVs0
w
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:10:09.05 ID:8JFkbOVs0
よし、おれもきせいかいじょ祝いでお題貰いたいです
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:11:25.36 ID:Wfbkp7q10
見知らぬ死体
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:11:46.81 ID:hSBT4QXRO
荒らし
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:12:11.07 ID:LZzR++RYO
楽園
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:12:55.82 ID:8JFkbOVs0
まさにお祝いといったお題ばかりでうれしいです^^
把握ー
234 :
闘宴(お題:はんなり)1/2 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 12:15:06.86 ID:/dxq1/YP0
カンカンカンカン、けたたましく音が鳴る。私は矛の刃先に酒をかけ、清めの火で炙っ
た。向こう側に座るのは、幼馴染の悠楽だ。私と同じくらいの長さの矛を持ち、じっとこ
ちらを見つめている。その視線が私には辛い。同時に、私の視線が相手にとって辛い物で
ある事もわかっている。
悠楽とは物心付く前からの付き合いだ。家が近く、同じ年の男同士ともなれば、やる事
は遊びか悪戯と相場は決まっている。畑に入って瓜を盗んだ事もあった。喧嘩して、傷だ
らけになりながら共に泣いた事もあった。一年に一度、埴破の旋律を共に聴く度に、互い
の中に存在する友情を確かめたものだ。
ピー、という甲高い笛の音が響いて、私は頭の中で駆け巡るその思い出達を隅へと追い
やった。ゆっくりと目を見開き立ち上がると、帝の前へと歩みを進めた。帝は今日も酒を
煽っている。決して口には出せないが、こんな宴が始まったのも、帝が酒に溺れてからの
事だ。私は頭を垂れながら、見えないように侮辱の笑みを浮かべた。帝の天下は、もうす
ぐ終わるだろう。
私と悠楽が向かい、互いに礼をする。握った矛を放り投げて、この場を逃げたくなる衝
動を必死に抑える。雅楽団の演奏が始まった。観客達の声で掻き消されそうになっている
それを、私は見失わないように気をつけた。私か悠楽にとって、それは最後の植破なのだ。
まずは悠楽のまっすぐな突き。強い意志のこもった、良い突きだった。私はそれをギリ
ギリの所でかわしたが、右耳にわずかな切り込みが入った。悠楽と距離をとりながら、頬
を流れる生暖かい感触に、煮えたぎる何かを見つけた。
235 :
闘宴(お題:はんなり)2/2 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 12:15:39.53 ID:/dxq1/YP0
悠楽の突きはなおも続く。私はそれに反撃する事なく、ひたすらかわしつづけた。そし
て、悠楽にほんのわずかな隙を見つけるや否や、縦に一閃。だが、それは悠楽に当たる事
なく、虚しく空を切る。
私の中に、最早昔の友情を懐かしむ気持ちは微塵たりとも無い。植破や、観客の声、帝
の興奮した顔も、何の意味を持たない。悠楽の一撃一撃が、私の心臓を激しく揺さぶり、
死という恐怖を、生きる事を、丸ごと含めて楽しめるほどに、全身の血が歓喜の声をあげ
る。
悠楽に少しばかりの疲労が見えた瞬間、私はこれまでになく強い踏み込みで、悠楽の間
合いへと踏み込んでいった。真っ直ぐな軌道を描く刃、悠楽がそれを右に避ける事はわか
っている。そう、昔した稽古と、何ら変わりは無い。
ボトリ、と音をたて、悠楽の左手が地面へと落ちた。私はそれを見ないようにしながら、
ひたすら攻め続ける。もう勝負は決まったようなものだが、私がここで悠楽に情けをかけ
るのは、礼を欠く事になる。悠楽に対しても、私に対してもだ。
悠楽が、残った右手でこれまでになく強い突きを繰り出した。どこにそんな力が残って
いるのだろうか。それは怒りでもなく、また捨て身の一撃でもなく、私に対する全力の思
いがこもっているように思う。私はそれを避ける事無く、左腕で受けた。肉に刃が突き刺
さり、血が噴出する。私はギュっと左腕の筋肉に力を込め。刃が抜けないように押さえ込
んだ。右手の矛で一撃。縦に振ったそれを、悠楽に避ける暇は無かった。
地面が真っ赤に染まっていく。ほんの少し前まで、悠楽だったそれを、私は何の感情も
こもっていない目で見つめていた。いつの間にか植破は終わっており、残ったのは観客の
狂気じみた声と、新しく私に刻まれた血なまぐさい思い出だけだった。
終
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:16:27.80 ID:/dxq1/YP0
次のお題くれ〜
↓
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:22:45.14 ID:daC7lEEf0
冬枯れ
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:24:08.93 ID:vqCYIOL20
お題をいただきたい
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:25:41.69 ID:/dxq1/YP0
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:25:49.40 ID:oqwpqkth0
夜歩く
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:25:56.92 ID:/dxq1/YP0
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:37:45.63 ID:Wfbkp7q10
文章上達の本は巷に溢れているけれど、やっぱり小説を書くなら小説家が書いたものが読みたい。
と思って、谷崎潤一郎の『文章読本』とやらを買ってみた。まだ第一章しか読んでいないが、今の時点
で言えるのは、"参考になる"を通り越して"面白い"ということだ。まさに俺が探していたもの。どんぴしゃ。
この本一冊を読み終えて、その理論と精神を理解することができたら、俺はきっと真っ白な原稿用紙を前
にしても恐れることはなくなるだろう。品評会でもその美文で優勝しまくるだろう。そんな気がする。気がするだけ。
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:40:01.10 ID:F0u4ZDl60
このスレ新参だがお題御くれ↓
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:41:22.81 ID:Wfbkp7q10
こたつの中
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:41:51.60 ID:vqCYIOL20
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:42:43.93 ID:F0u4ZDl60
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 12:57:11.48 ID:8JFkbOVs0
>>242 へえ〜
そういやここの住人ってそういった文章・小説指南本とか読んでいたりするのかな
248 :
すう ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 13:05:52.69 ID:KUa/DB650 BE:302720562-2BP(1)
投下しますー
タイトル:私の小さな友人(お題:電子レンジ)
ジャンル:日常系ファンタジー
作風:ほのぼの
全6話
249 :
私の小さな友人(お題:電子レンジ)1/6 ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 13:06:51.81 ID:KUa/DB650 BE:756801465-2BP(1)
電子レンジを買った。
新品ではなくて中古だ。本当はオーブン機能がついてる
フィーバー社のエレメンタルシリーズが欲しかったけれど
引っ越したばかりでお金がない。だからお金が貯まるまでの
間に合わせとして使うつもりだった。
買った電子レンジはオーブンレンジ用のスペースに置くと
小さく貧相に見えた。白い側面に小さな疵が付いていて、
私はオレンジの匂いのする多目的洗剤で丁寧に拭いたが
結局取れなかった。それでもレンジの中も外も磨いてしまうと
何となく満足した。
その夜私は電子レンジでミルクを温めようとした。マグカップを
中に入れボタンを押す。オレンジ色に光りぶーんという小さな
音を立てて加熱が始まる。
その時ぴるぴるぴると電話が鳴った。お母さんかな、と私は
思った。引越しが終わったことをまだ知らせてない。
「はい、梶屋です」
ところが電話の相手は私の知らない、小さな女の子の声だった。
女の子の声は言った。
「もしもし、あなた誰?」
私はぽかんとした。この部屋は引っ越したばかりでまだ電話番号も
親しい人にしか伝えていない。間違い電話だと思ったのは後のことだ。
「あなたこそ誰」とか「電話番号が間違えてますよ」とか、いろいろ
適切な言葉があったかも知れないが、その時の私はただびっくり
していただけだった。そして電子レンジがチンと鳴って加熱が終わり、
それとともに突然電話も切れてしまった。
何て失礼な子だと私は思った。声からしてまだ小学生だろうか。それ
にしても「あなた誰?」はないだろう。そもそもそんな子どもがこんな
夜中に電話を掛けて来るなんて非常識極まる。親の顔が見てみたい。
最近の子どもって変!……と私は彼に電話した。彼はふんふんと
やる気なさそうに聞いていた。
250 :
私の小さな友人(お題:電子レンジ)2/6 ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 13:07:15.90 ID:KUa/DB650 BE:1589282879-2BP(1)
次の朝またあの女の子から電話が掛かって来た。私はその時スープを
電子レンジで温めていた。
「もしもし、おはよう、梶屋」
今度は驚きというより怒りが出たが堪えた。
「電話番号間違えてますよ」
「ううん、間違えてないよ」
「間違えてます」
「ううん。間違えてないって。だってここ、シスト・ボア三〇二でしょう?」
私は自分の部屋の名前を聞いてぎょっとした。電子レンジがチンと鳴って
電話はまたしても突然切れた。
どうして彼女はこの部屋と電話番号を知っているのだろう。もちろん
電話帳に載せるようなバカな真似はしていない。
私は少し怖くなってきた。
その日疲れた私は帰りにコンビニでお弁当を買った。頭がズキズキしていた。
電子レンジに弁当を突っ込む。そこでまた電話がぴるぴるぴる。
「はい、梶屋です」
「お疲れ、梶屋」
今度は私も驚かなかった。
「どうしてここの番号を知っているのか分からないけど電話掛けて来ないで。
大体あなた小学生でしょう? どうしてこんな夜遅くまで起きてるの。お母さんと
お父さんは?」
「うん」
「うん、て何……」
その時私は電話の向こうでぶーんという小さな音がするのに気付いた。電子
レンジの音だ。チンと背後で電子レンジが鳴って電話は切れた。でも私は電話が
切れる瞬間、電話の向こうでもチンという音が鳴るのを確かに聞いていた。
251 :
私の小さな友人(お題:電子レンジ)3/6 ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 13:07:40.44 ID:KUa/DB650 BE:908161294-2BP(1)
私は今ものすごく妙な想像をしている!
電子レンジの中に女の子が住んでいて、電子レンジを
使う度その部屋の住人に電話を掛けて来る………?
私は頭がおかしくなったのかもしれない。それでも確かめずには
いられなかった。
温められた弁当を取り出してもう一度電子レンジのスタートボタンを押す。
そして電話は鳴った。
「もしもし?」
「もしもし、梶屋。何かあったの?」
「あなたは誰? どこから掛けてきてるの?」
「私は私。梶屋こそ誰?」
私は無視した。
「どうして電子レンジを使う度に電話を掛けてくるの? 電子レンジの
中に住んでるの?」
「住んでなんかないよ!」
彼女はそう答えてけらけら笑い出した。
「何でそんなこと考えるの? 変な人ー」
「ちょっと待って。私が電子レンジ使う度に電話掛けて来てるのはそっちじゃない」
電子レンジの中に住むという発想が彼女のツボに嵌ったらしく、
彼女は「電子レンジに……住む……」と息も絶え絶えに言いながら
尚も発作を起こしたみたいに笑い続けていた。彼女の声を聞いているうちに
私もいつの間にか笑っていた。そしてチンという音とともに電話は切れて我に返った。
本当に私は頭がおかしくなったかもしれない。
252 :
私の小さな友人(お題:電子レンジ)4/6 ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 13:08:03.01 ID:KUa/DB650 BE:908161766-2BP(1)
このことはもちろん誰にも話せなかった。彼にもだ。
変な奴だと思われたくない。
そして私は彼女にちょくちょく電話するようになってしまった。
掛かって来る電話をつい取ってしまうのもいけないが、
朝晩電子レンジを使う度に鳴る電話で私は彼女と他愛ない
お喋りをするようになった。「寝ぼけてる」とか「遅いよ」とか。
私には夜寝る前に温めたミルクを飲む習慣がある。ミルクを
温めているときに電話を掛けて来た彼女は言った。
「梶屋。何かお話聞かせて」
それで私は「ウサギとカメ」の話をしてあげた。彼女は「それ
くらい知ってるよ」と言いながらも私の話を聞いていた。
それ以来私はミルクを温めた後にも電子レンジを使って彼女
と話をするようになった。
知っている話を話し尽くした後は適当な話をでっち上げた。
最後に「おしまい」と私が言うと彼女は必ず言った。
「もう一つ話して」
私は彼女の望みを叶えるときもあるし叶えないときもある。
「今日はもうおしまい」
「ええー? ねえ、もう一つだけ話して」
きっと口を尖らせた顔をしているんだろう。顔を見たことはないけれど。
「もうこんなに夜遅いよ、もう眠い」
私は半ばうとうとしながら彼女の抗議の声を聞いている。そして
チンという電子レンジの音とともに電話は切れ私も眠りに就く。
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:08:09.17 ID:8JFkbOVs0
さる
254 :
私の小さな友人(お題:電子レンジ)5/6 ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 13:08:17.16 ID:KUa/DB650 BE:378400853-2BP(1)
ある日彼が私の部屋に遊びに来た。引っ越してから人を
部屋に上げるのはそれが初めてだった。仕事をしながらの
引越しで、長い間ダンボール箱も片付かなかったからだ。
元より私は部屋に人を入れるのを好まない。
ようやく片付いた部屋に彼を案内して私は紅茶を淹れる。
ミルクを少し温めておこうと思い、私は電子レンジを使った。
ぴるぴるぴると電話が鳴る。
咄嗟に出ようとして思いとどまった。何と説明したらいいか
分からない。電子レンジを使う度に女の子から電話が掛かって
来るんだけど、気にしないで……?
電話は鳴り続ける。
彼は私の方をちらっと見た。
「出ないの?」
私は答えた。
「うん。後から掛け直す」
「そっか」
恐らく彼はそんな電話があったことも明日には忘れてしまう
だろうが、私の心臓はとても悪いことをした人のように激しく
波打っていた。
255 :
私の小さな友人(お題:電子レンジ)6/6 ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 13:08:31.41 ID:KUa/DB650 BE:756801656-2BP(1)
それから彼が帰った後電子レンジを使ったが、電話は鳴らなかった。
私は不安になっていた。もしかして電話に出なかったことで
彼女を怒らせてしまったのだろうか。
夜ミルクを温めても彼女は電話を掛けて来なかった。
私はその晩ひどく不安なまま眠りに就いた。朝になればまた
掛けて来るかもしれないと淡い期待を抱いて。
だがそれきり彼女は電話を掛けて来なかった。
引っ越したばかりの時と同じオレンジの匂いの洗剤で電子
レンジを磨いた。コツコツ叩いて「ごめんね」と言った私の姿は
おかしなものだったに違いない。
いつの間にか新しいオーブンレンジを買うお金は貯まっていた。
私は電子レンジを手放し、新しいオーブンレンジをキッチンに置いた。
シルバーグレイの彼女はとても優秀でグラタンもあっと言う間に
出来るし、クッキーが生焼けになるなんてこともない。そして彼女は
使う度に電話を掛けて来るということもしない。
でも私は今も時々電話の音が鳴らないかな、と耳をすませてしまう。
もちろん電話は鳴らない。
彼女が何だったのか、単なる私の想像だったのかどうかも知らない。
おわり。
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:10:32.69 ID:F0u4ZDl60
投下します↓
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:12:27.79 ID:F0u4ZDl60
炬燵の中というのは、実に不思議な空間であると思う。
たとえば今私が入っているこの小さな炬燵。この空間は、…時間前にも
こんなに荒んだ、冷えきった何かであったか。……たぶん違ったと思う。
…時間前のことは、今では何か夢幻のように感じられて
―しかしそれでもたぶん違うと私は言える。あの時、この炬燵の中は、
狭くて苦しくて足の置き場に困る、そんな場所であったと思うけど、でもきっと
すごく暖かくて居心地のいい、……つまりすごくいい感じの空間であったのだ。
それがこんなに変わるなんて、全然思わなかった。人が一人消えるだけで、
こうなるなんて思っていなかった。
冬の間、自分では使わない炬燵の手入れを続けていた。埃の積もった表面を丁寧に拭き、
がたつかないように足の歪みを直した。それは、別に2時間前のような時を
期待してのことじゃなかったけど。……嘘だ。実はちょっと期待していたのだ。
あの人はきっとやってくるから。多分1回きりだけど。すごく忙しいのだから
仕方がない。
あの人は寒がりだ。こんな貧相な部屋で、炬燵もなしに居るのは辛かろう。
そう思って炬燵を準備した。……炬燵の大きさが問題になるなんて思ってもみなかったな。
一人で入ろう、などと思ったことは一度もなかった。
寒いのは好きだ。でも冷たいのは嫌いかもしれない。
私は冷たい炬燵に足を入れて。
それからのことを考えることにした。寂しい事を考えるのはやめて、
この炬燵を収納する場所のことだとか、そういうことを考えることにした。
…時間前にあった夢幻のような、暖かな一瞬を懐かしみながら。
炬燵が入っていた収納には、今は古びた扇風機が入っている。
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:15:32.85 ID:F0u4ZDl60
あ・・・俺ルール守ってないや。
>>257の名前欄は炬燵の中、ということにしてください。すみません
259 :
老人と春(1/2) ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 13:19:58.75 ID:/dxq1/YP0
街路樹は真っ白く化粧をし、所々から見える灰色の地肌が、冬という景色を一層寒くし
てくれている。道を割るようにかき分けられた白い雪を、高い位置にある太陽が照らし、
キラキラと輝いて見える。道はどこまでも続いているように見え、傍らにある小さな家達
も、静かに風景に溶け込んでいる。
そんな冬の道を、腰の曲がった老人と、10歳にも満たないような幼女が手を繋いで歩
いている。老人のほうは、高級そうな帽子に、耳宛、白い髭と真っ黒な毛皮のガウンを着
込んでいる。まさに寒い冬にぴったりの服装だった。一方、幼女の方はというと、まるで
程よい気温の花畑を、鼻歌まじりに歩くために作られたようなワンピースだった。
「寒くないのかい?」
と、老人が問えば、
「全然!」
元気よく答える幼女。老人は「ほほ」と笑うだけだ。
幼女が老人の手を離し、数歩先にある、小さな芽に駆け寄った。フーっと白い息を吹き
かけると、芽はたちまちその背を大きく伸ばし、やがて小さな、赤い花が咲いた。
「出来たのう」
老人の声。嬉しそうな笑みを浮かべているが、どこか寂しげでもある。幼女は老人にタ
タっと近づき、また手を繋いだ。老人の手袋を取った手はひんやりと冷たく、幼女の手の
ひらは、まるで太陽のようにポカポカと暖かい。
老人と幼女の背後で、街路樹を覆う白い雪が、音を立てて崩れた。
260 :
老人と春(2/2) ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 13:20:29.70 ID:/dxq1/YP0
「もう……冬も終わりじゃな」
ため息混じりのその声に、幼女は複雑な表情を浮かべる。それを見た老人が、気を使わ
せないように声を出した。
「いいんじゃよ。やがて春の季節がやって来る。そうすれば人々にも笑顔が戻るじゃろ」
「そうだといいんだけど……」
幼女は泣きそうな顔で、先ほど咲いた赤い花を見つめた。
「自信を持つんだよ」
老人は幼女に向かってにっこりと笑うと、来た道に向かって、ヒューと口を尖らせて息
を吐いた。白くない息だった。
幼女が気づいた時、既にそこに老人はいなかった。振り返っても、先を見てもいない。
やがてこの冬一番の、寒い風が吹いた。そして春は、1人で道を歩き出した。
終
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:21:00.34 ID:/dxq1/YP0
次のお題くれ↓
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:22:32.16 ID:QYqfNw1u0
ミッドナイト
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:22:46.58 ID:F0u4ZDl60
遅すぎた引退
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:23:17.78 ID:/dxq1/YP0
お題ください。
266 :
友情と愛情の刹那で(お題:甘栗) ◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:25:23.31 ID:QYqfNw1u0
↓投下します
お題関係ないかもしれないけど許してくださ(;・ω・)
267 :
友情と愛情の刹那で1(お題:甘栗) ◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:26:31.41 ID:QYqfNw1u0
「ねぇ、優ちゃん」
後ろから僕の名前を呼ぶ声がした。
気がつけば、日はすっかり沈んでしまい辺りを薄暗さが包み込んでいる。
ホームルームが終わったのだろう・・・。教室には僕達二人以外に人は見当たらなかった。
「ねぇっ!優ちゃん!?」
僕に声が届いていないと思ったのか・・・僕が聞こえないふりをしていると思ったのか・・・
その女の子は僕に一層強く呼びかけてきた。
僕は憂鬱になりながらも、安眠の時を妨げるその女の子に話しかけた。
「うるさいなぁ、僕は今とっても眠いのっ!
もう少し寝たらお家に帰るから、麻奈ちゃんだけでも先に帰っててよっ!」
僕がそう叫ぶと、僕が怒っていると思ったのか
麻奈ちゃんはビクッっと体を振るわせて2、3歩後ずさった。
気まずくなった僕は、頬を軽くなぞると麻奈ちゃんのほうに振り返る。
「悪いけど・・・一人にしてくれない?
いろいろ考えたいことがあるんだよ・・・」
ついつい無愛想な言葉遣いになるのは、僕が餓鬼だからであろうか?
いや、・・・頭では分かっていても、僕は今でも感情を抑え切れていないのだろう。
麻奈ちゃんの前での僕は、いつもこんな感じになってしまうんだ。
268 :
友情と愛情の刹那で2(お題:甘栗) ◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:28:03.42 ID:QYqfNw1u0
・・・麻奈ちゃんは僕の幼馴染で小学校の頃からの友達だった。
遊ぶ時はいつも一緒、公園・・・遊園地・・・海・・・いろんな所を回った。
楽しいときも苦しいときも、ずっと近くにいてくれた大切な人・・・
僕が初めて愛した人・・・
一生かけても幸せにするつもりだった
どんな事をしても、守ってあげるつもりだった
だけど・・・現実はあまりに残酷すぎたのだ・・・
僕達が望む望まないに関わらず、その時はやってきた。
あの日・・・僕のお父さんが家に2人の女性を連れてきた日・・・
−僕達は幼馴染から兄妹になった−
・・・あの日の事は今でもはっきりと覚えている。
知らないお姉さんと僕と同い年の女の子。
手からぶら下げた赤い袋から漂ってくる甘栗の香りが印象的だった。
「優くん、父さんこの人と再婚することにしたんだ」
父さんは僕にそう伝えた。
不思議と再婚についてのショックはなかった。
母さんが死んで5年経つ。
父さんが一人で寂しそうに酒をやっているのを見てきた僕には
むしろ再婚自体は喜ばしいことに思えたからだ。
・・・しかし、そのお姉さんの影に隠れていた女の子の顔を見たとき
僕の中で何かが崩れていくのを感じた。
269 :
友情と愛情の刹那で3(お題:甘栗) ◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:30:10.10 ID:QYqfNw1u0
「ー麻奈ちゃん!?」
まだ幼かった僕にも、それが何を意味するのか理解するのは
さほど難しい事では無かった。
僕と麻奈ちゃんは兄妹になったのだ。
・・・大好きだった麻奈ちゃんと。
だけど、それは同時に僕の初恋の終わりも意味していた。
兄妹で恋をしてはいけない
小さかったときお母さんに教えてもらったことがある。
僕は麻奈ちゃんの恋人になれないのだろうか?
僕はもう麻奈ちゃんを好きでいることはできないのだろうか?
僕の問いかけに答えてくれる人はいなかった・・・。
270 :
友情と愛情の刹那で4(お題:甘栗) ◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:31:54.51 ID:QYqfNw1u0
「・・・・・・ちゃ・・・・・・うちゃ・・・・・・っ」
・・・何だろう? 聞き覚えのある声が聞こえる・・・
「ゆ・・・・・・ちゃ・・・・・・ゆぅ・・・・・・ちゃん・・・っ」
眠気のせいだろうか? まだ頭がボーっとして声が聞き取れない。
「お願い・・・目を開けて・・・・・・」
ー僕を呼ぶのはいったい誰なの?
「ゆうちゃんっ!!」
!?
意識が覚醒するのを感じる
目の前には僕の大切な・・・
「麻奈・・・ちゃん?」
「ゆうちゃんっ、ゆうちゃん! 返事が無いから、すごく心配したんだよ!?」
どれだけ心配してくれたのだろう。・・・麻奈ちゃんの目からは涙が溢れんばかりに流れていた。
麻奈ちゃん・・・なんで・・・・・・どうして・・・?
「どうして・・・どうして麻奈ちゃんがいるの?」
僕は、自分でもかなり的外れである事を理解しつつもそんな疑問を投げかけていた。
「っ・・・だって・・・だってっ、優ちゃんを置いて帰れる訳ないじゃないっ!」
「・・・・・・麻奈ちゃん」
どうして・・・どうしてこの人はここまで僕を慕ってくれるのだろう・・・。
なんで、僕は麻奈ちゃんの優しさに答えられないのだろう・・・。
271 :
友情と愛情の刹那で5(お題:甘栗) ◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:32:44.47 ID:QYqfNw1u0
「ゆうちゃんっ!?」
気がつけば、僕の瞳も涙でいっぱいになっていた。
ー分かっていた。
兄妹になったあの日から僕は麻奈ちゃんのことを避けるようになった。
話すことで麻奈ちゃんへの思いがどんどん強くなっていくのを感じていたから・・・。
でも・・・、それでも、麻奈ちゃんは僕に友達として接してくれた。
僕が辛いときには優しくしてくれた。
僕が悩んでいるときには一緒に悩んでくれた。
兄妹になっても・・・麻奈ちゃんは何も変わっていなかった・・・。
変わったのは僕だけだったんだ!
「ーっ!」
ー僕は麻奈ちゃんを抱きしめていた。
兄妹のことも、ここが教室であることも、もうどうでも良かった。
麻奈ちゃんは文句一つ言わずに僕を受け入れてくれた。
僕は只々、この時、この瞬間を大切にしたかった。
−神様・・・お願いします・・・・・・もし願いが適うなら・・・・・・もう少しだけ・・・もう少しの間だけ麻奈ちゃんと−
〜fin〜
272 :
友情と愛情の刹那で6(お題:甘栗) ◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:33:27.15 ID:QYqfNw1u0
<おまけ>
神(;・ω・)「甘栗食べる作業に追われてるから無理ですサーセンww」
〜本当に完〜
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:34:24.04 ID:F0u4ZDl60
ここって感想は言っちゃいけないのだろうか。
ともかくお題プリーズ↓
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:35:30.74 ID:oqwpqkth0
275 :
◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:35:37.79 ID:QYqfNw1u0
最速ランナー
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:36:10.45 ID:oqwpqkth0
感想はどんどん書くといいとおもいますよ
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:38:59.19 ID:Yn3pXEaHO
お題くださいませ
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:39:46.57 ID:F0u4ZDl60
>>274 すまない、一里塚ってなんだろ
ともかくも了解。
>>276 さいで。ありがとうございます
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:41:29.20 ID:hSBT4QXRO
この忙しい時期に腰を痛めた
お題くらはい
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:42:16.20 ID:oqwpqkth0
分水嶺
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:42:50.19 ID:F0u4ZDl60
レース
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:43:24.92 ID:yFvhJKMJO
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:43:42.41 ID:E1payw0VO
お題をよこせ。
さもなくば親の財布から金を抜く。
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:44:20.82 ID:Epzp3UQv0
つ 母の涙
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:44:31.49 ID:oqwpqkth0
おしゃれ泥棒
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:45:43.00 ID:F0u4ZDl60
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:46:07.47 ID:hSBT4QXRO
分水嶺辞書ひいたけどよくわからないから
>>282だけもらっておく
290 :
◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 13:46:31.01 ID:QYqfNw1u0
>>284 新参でスマソww
しっかりと読んでおきますw
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:47:47.26 ID:F0u4ZDl60
>>289 海が鋭い角度で切れてる場所のことだ。アフリカの喜望峰とかそういうの
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:48:21.76 ID:F0u4ZDl60
>>284 スマソ・・・付け忘れたorz
気をつけます
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:51:58.69 ID:hSBT4QXRO
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 13:53:07.42 ID:yFvhJKMJO
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:05:44.77 ID:a9ttuHZq0
俺もこの投下ラッシュに便乗していいもん書くぞー
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:10:12.75 ID:oqwpqkth0
>>293 分水嶺というと、一般的には川が分岐する地点にある山や山脈のことを言います。
親友や恋人など、不即不離な関係にある者たちが、後に別々の道を歩むことになる
運命的な決断に対する比喩的表現として使われたりもしますね。
297 :
◆rUL8ZoZPWo :2008/01/24(木) 14:10:50.42 ID:5518L43vO
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:13:44.97 ID:oqwpqkth0
>>296 運命的な決断 < を下す瞬間 > に対する〜
括弧内抜けてました。
どっちにしても文章ちょっと変ですが許してくだされ
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:15:45.27 ID:hSBT4QXRO
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:16:55.44 ID:yFvhJKMJO
>>297 はいテンプレ〜
> まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
> →人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります
あと顔文字が気持ち悪い
お題は 「マフラー」
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:26:06.92 ID:5518L43vO
>>300ごめんなさい(´-ω-`)
お題いただきます。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:41:40.88 ID:yFvhJKMJO
>>211 まあまあ面白かったけど、
> かの有名な「新人類の父」アルバートを
> 批判すれば、何百年という投獄生活が待っている事はわかりきった事だが、私ならば何の
> 問題も無い。なぜなら、私はこのレポートを書き終えた時、自ら命を絶とうと考えている
> からだ。
ここと
>天才との呼び声高いアルバート・ウィプス博士
ここで 私=アルバートは絶対ないなと思ったからラストはものすごく唐突に感じた。
なにか伏線が欲しい。
たなあげたなあげ
>>301 だから顔文字やめろ。顔文字に頼ってたら文章が下手になる
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 14:42:14.43 ID:oqwpqkth0
>>298 いや、「決断」そのものに掛かっても問題なかったな
自己レス連発お恥ずかしす
じゃあ俺にもお題くれよ いや、下さい↓
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:00:42.08 ID:/dxq1/YP0
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:01:15.26 ID:/dxq1/YP0
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:06:40.63 ID:a9ttuHZq0
>>211 最初の十行で結末は予想できた。
予想通りという感じで、結局あとは読まされるのが苦痛だった。
設定も旬のものを扱いながらありきたりなので、かなり勿体無い。
気になったのが、視点がぶれ続けていること。
どう見ても他人を客観視するように書いていながら、最後に無理矢理過ぎるネタばらし。
手法としては存在するが、これではちょっと…という感じ。
何よりも、告白して…だから?という感想しか沸かなかったこと。
>>234 気持ちの変化が唐突なこと以外は面白かった。
ただ、>帝の天下はもうすぐおわるだろうとあったので、この結末は少し意外だった。
何故彼らは戦わなければならなかったのか?がもう少し描けていれば、この結末にも納得できたのかもしれない。
いずれにしろ、戦闘シーンは良いと思うので、出来ればもう少し長い戦闘ものも読んでみたい。
是非このジャンルで書いて欲しい。
>>249 文がバラバラで繋がりが全く見えない。
これでは小説ではなく台本だ。
加えて結末が弱い上に曖昧だ。
余韻を残そうとしたのなら、文体のせいで全くそれに成功していない。
話は途中までかなり面白かっただけに、とても残念。
>>257 読みづらい。
特に最初の5行はひたすら読むのが苦痛。
加えて、面白くない。
結局何が言いたいの?という感じ。
もし雰囲気ものを書きたいのであれば、文体に注意を払ってみて欲しい。
個人的には、夢幻なんて使わずにもっと簡単な言葉を使った方が雰囲気が良くなると思う。
>>259 3行目の見える〜見えの位置が少し近い。
出来れば後者を別の表現にして欲しいと思った。
加えて、幼女という表現はこの内容に合っていないと感じた。
「女の子」で良かったのではないだろうか?
話は好きだ。
ただ、2レス目の展開が唐突に感じた。
オチは良い意味で読みやすかったので、オチに繋ぐ所をもう少し考えればもっと良くなると思う。
>>257 読みづらい。
特に最初の5行はひたすら読むのが苦痛。
加えて、面白くない。
結局何が言いたいの?という感じ。
もし雰囲気ものを書きたいのであれば、文体に注意を払ってみて欲しい。
個人的には、夢幻なんて使わずにもっと簡単な言葉を使った方が雰囲気が良くなると思う。
>>259 3行目の見える〜見えの位置が少し近い。
出来れば後者を別の表現にして欲しいと思った。
加えて、幼女という表現はこの内容に合っていないと感じた。
「女の子」で良かったのではないだろうか?
話は好きだ。
ただ、2レス目の展開が唐突に感じた。
オチは良い意味で読みやすかったので、オチに繋ぐ所をもう少し考えればもっと良くなると思う。
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:29:25.99 ID:eoFT4+7L0
>>309 >>257を書いたものだが辛口批評有難し。見ない振りしてたところを
グサグサ刺されて目が覚める思いだ。
次頑張る!シャキーン(AA略)
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:31:49.47 ID:SPGRWIjF0
お題plz
>>267 1、・・・は特に意識することが無いなら偶数回繋げて使う。
2、感嘆符の後はスペースを空ける。
詳しくはwikiに載っているが、特に意識していることが無いなら守って欲しい。
>頬を軽くなぞる
これは頬を掻くということが言いたかったのだろうか?
>餓鬼
ここはガキにしておくべき。通じなくも無いが、はっきり言ってあまり印象が良くない。
まず言えるのが、感嘆符と・・・の数が多すぎること。
正直五月蝿すぎる。
話は王道。
王道とは、使えばある程度の完成度は見込めるものだが、これは微妙。
感情の動き、場面展開が唐突過ぎてついていけない。
加えて、上述の感嘆符などにより文章全体が読みにくい。
感情移入は出来なかった。
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:33:26.41 ID:RMrbSBLb0
>>時計
315 :
お題「鐘」0/5:2008/01/24(木) 15:35:11.59 ID:RMrbSBLb0
投下します
お題「鐘」
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:35:22.15 ID:a9ttuHZq0
317 :
お題「鐘」1/5:2008/01/24(木) 15:36:05.35 ID:RMrbSBLb0
キーンコーンカーンコーン。
今日は冬休み二日目。学生は本来学校に来なくて良い日である。なのに何故学校のチャイムなんぞ聞かねばならないかというと、それは一重におれが参加している部活のせいである
からに他ならない。
クリスマスイブの翌日、つまり今日はクリスマスである。愛とセールスチャンスの大戦争の緞帳が落とされ、祭りの余韻に浸るべき日だが、おれたち高校球児はというと相変わらず
高校のグラウンドでいつも通り野球をやるだけだ。
高校に来てから野球三昧の毎日だった。平日も野球、休日も野球がモットーの我らが野球部だったが、クリスマスイブであった昨日は監督が何をとち狂われたか休みにしてしまわれた。
シスもびっくりなほど邪悪な笑顔を浮かべながら「おれの楽しみはお前を扱いて扱いて扱きまくることなんだよ!」と教育上かなり問題がある発言を公言している監督が、青春まっさ
かりであるべきはずのおれたちの気を利かせたのだろうか。
だが残念ながら監督の意向に沿うこともなく、おれは一家全員で七面鳥とケーキを食べ野郎のみで構成された友人数人でボーリングに行っただけだった。父が神主で家が神社である
おれがクリスマスをそれなりエンジョイしているのは「他文化を尊重できる自動革命民族」とかいう暴論で誤魔化すことして、クリスマスを家族と祝える幸せに八百万の神に感謝する
ことにする。
実際問題健全な高校生諸君のクリスマスの過ごし方など、ある程度の例外を除いて皆同じく家族、もしくは友人と過ごすのが一般的であろう。そうだよね? そうだよね? おれだけ
じゃないよね?
だいたいこちとら建前だけでも一応甲子園を目指す身である。彼女をつくる暇なぞない。だが鬼監督にそこまでの温情を期待することはウルトラマンがカップラーメンを食べること
を希望するぐらい無理な話であって、流石に二日連続で休みはくれなかった。
そうだとも。おれに彼女ができないのは決しておれの見た目がどう贔屓目に見ても三枚目の部類だとか、実は深夜アニメをこよなく愛する体育会系オタクという世界で最も救いよう
のないタイプだからではなく、全ては今おれを睨みつけた監督様のせいでもなく、社会、ひいては神様仏様のせいなのだ。
まぁ今日がその神様の一人の誕生日だからと言って練習に変化があるはずもない。あったら人生苦労しない。おれたちはいつも通り練習をこなすだけだ。ああ、夕焼け色の青春、こ
れも大人になったらいい思い出になるのだろうか。そんなん知ったこっちゃないが。
一応正捕手兼キャプテンであるおれはピッチャーを中心にチームメイトの様子も念入りにチェックはしておかねばならない。孤独で面倒だがこれも大事な仕事だ。
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:36:07.43 ID:P4MgorbWO
スレチで悪いが
課題で「戦争・心・子供」の単語が入ったストーリーを考えねばいかんのですが
起承転結だけでいいんで考えて下さい
319 :
お題「鐘」2/5:2008/01/24(木) 15:36:59.41 ID:RMrbSBLb0
「近藤、受けてくれ」
このチームのエースである中川にピッチングの相手を頼まれた。この強面風イケメンの中川とは中学からバッテリーを組んでいるから、もう五年目になる。こいつはおれの悪しき友
人で、良き相棒でもある。
「うっしゃ、来い」
通りすがりの後輩がびびる位のピリピリしたオーラを纏いながら中川はマウンドに立った。そしてボールを握り気合いを込めて左腕を振り下ろす。
「……ッ!」
ボールは風を切り裂いた後、パンッと乾いた音を立てておれのミットに収まる。
「よし、いいぞいいぞ。」
中川に対していつも通りの言葉をかけながら返球をする。
ピッチャーの気持ちを盛り上げること為に調子が良くなくてもこうやって声をかけることは常だ。が、実際今日の中川の球は走っていた。試合もこれぐらい投げてくれたらいいのだが、
などと野暮なことを思う。それからしばらくおれは中川の球を受け続けた。今日の中川は調子が良く、球威も球速も上々だった。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り響く。授業中だと終焉を告げる待ち遠しくて仕方がない鐘の音だが、部活中だとただの時を知らせる鐘の音になり下がる。いや、本来そうあるべきなのだが。
「よし、中川。そろそろ上がろうか」
もう十分投げ込んだ。そろそろクールダウンさせようと思い、中川に声をかけた。
「おう、ありがとな」
「いやー、今日は調子いいな」
今日の出来を賞賛すべく、おれは中川に寄って行った。中川は浮かれた顔もせず無愛想に答えた。
「そうか? ならいいが」
中川はどこか様子がおかしかった。いつもならば「まぁな、このおれに任せとけば県大会三回戦突破は堅いぜ」などと増長しているのか皮肉っているのかよく分らん返答が返ってくるものだ。
だが今日の中川は、なんというか奴を語る上で必須事項である「傲慢さ」が欠けている、そんな感じだ。
320 :
◆THwQz77dPg :2008/01/24(木) 15:37:30.77 ID:QYqfNw1u0
>>313 ふむふむ、とても参考になりました。
wikiの修正も含めて、推敲した上
もう一度書き直してみます。
貴重なご意見ありがとうございました。
321 :
お題「鐘」3/5:2008/01/24(木) 15:37:37.75 ID:RMrbSBLb0
「まぁ、今日はクリスマスだしな。昨日休みだったから疲れがないからかな」
マネージャーが持ってきてくれたお茶が入った紙コップを二つ受け取って、中川に一つ渡す。
「そうかもな」
受け取ったお茶を飲みながら中川が答える。やはり何かおかしい。そういえば中川に関して思い当たる節があったので探りを入れてみることにする。
「今日はクリスマスだし、案外神様の贈り物かもな」
「そうかもな」
中川がぶっきらぼうに答えた。やはり苛立っているようだ。ははん、もしかしてもしかするとクリスマスが禁句だな、こりゃ。
「いやー、クリスマスはいいよな。おれも昨日は鳥食って、ケーキ食って、最高だったわ」
「お前の家神社だろ」
「いやー、八百万だからね、神様ならなんでもありさね。いやー、でもクリスマスは家族と過ごすべきだよね」
「そうだな。家族が一番だな」
先に言っておく。中川はおれにとって良き友人であった。だが、ネタをぶら下げているお前が悪いのだよ。
おれだって本来は相棒の心を探るような真似などしたくない。だがおれには野球部キャプテンとしてチームメイトのメンタルケアをする必要がある。だからこれは義務なのだ。というわけで
覚悟しろよ、フフフフフ。
「ところで、中川君は昨日誰と過ごしたのかな? 昨日のボーリングも「おれは用事があるから行かない」と聞いてたんだけど」
「……っ! お前には関係ないだろ!」
「関係なくはないだろ。おれはおまえの相棒だぞ?」
ビンゴか。いや、笑ってない。おれは笑ってない。ほんとだぞ?
一週間ばかり前、おれは中川をボーリングに誘ったのだが、奴はやけに嬉しそうな顔をして断ってくれやがったのだ。
「おれ、クリスマスは予定あるからさ」とかなんとか抜かしやがって、しかも鼻歌まで歌ってやがった。これはもうちょっといじってもバチはあたらんだろう。
「だいたいクリスマスだろうとなんだろうと関係ないだろ。おれたちが目指すのは、……まぁ無理かもしんないけど甲子園だろ! 色恋沙汰なんて二の次だ!」
「相棒、その意見には全く同意だが、おれは色恋沙汰なんて一言も言ってないんだが?」
中川はしまった、というような顔をして俯く。
バカが。雉も啼かねば撃たれまいにあっさりと啼きおった。
322 :
お題「鐘」4/5:2008/01/24(木) 15:38:14.39 ID:RMrbSBLb0
だが、友として何かフォローをしてやらねばなるまい。このまま放置してピッチングに影響が出るとおれまでとばっちりをくらうしな。
「まぁ、いいんじゃないか? こういう青春も。まあ今日の帰り売れ残って値下がりしたケーキでも買ってやけ食いしようぜ」
おれのクリスマスの数少ない楽しみ方の一つが値下がりしたケーキのバカ食いだ。クリスマスは少し憎いがケーキに罪はない。むしろ安くて美味しくすむならオールオッケーだ。
「売れ残りだと……!? 売れ残りって言うなー!!」
だがその提案は中川にはお気に召さなかったらしい。纏っていた不機嫌さを全て怒りへと変換し、それをおれにぶつけてきた。
「誰が売れ残りだ! 誰が万年フラレ男だ!」
「誰もそんなこと言ってねぇよ。落ち着けよ」
おれのつっこみ兼なだめも全くおかまいなしに中川が続ける。
「何が青春だ! 何が恋だ! おれはクリスマスなんか大嫌いだ!」
「分った。分ったから落ち着こう。な、中川―?」
因みにおれもクリスマスは、保育園の頃トナカイの役を途中で降ろされ、ひたすらベルを鳴らす役にさせられた以来大嫌いだ。
「いや、違うな。おれは昨今のクリスマスが大嫌いだ。むしろ憎い。憎くて駅前でテロでも起こしたい気分だ。
本来クリスマスはイエス・キリストの聖誕を祝うべきものだろう。にも関わらず昨今のクリスマスはどうだ! 恋愛至上主義が蔓延り、マスメディア共はこぞって白々しい愛を語る。
街は環境を破壊してまで得た貴重なエネルギーを使って空虚に飾り付けられる。まさにテロリスト、アルカイダよりも悪質じゃないか。
日本中に出来たインスタント・クリスチャン共を見ろ。奴らはケルト信仰のケの字も知らん。バカばっかだ。
まさに偽善。まさに傲慢。まさに無知。これを御主がご覧になれば如何に思うか。嘆きの余り卒倒し、最後の審判にて神々の終焉の再来となるに違いない」
「お前キャラ変わってない?」
「うるさい! とにかくおれは現在の日本人の宗教観を嘆いているんだ!」
「要するに振られたんだろ?」
「……だいたい日本には神道、仏教があるではないか。八百万の神を無視し、毛唐の祭りに浮かれるとは言語道断だ。近藤、お前も神主の子として思うところはないのか!」
「……泣け。お前は今、泣いていいんだ」
「……ちくしょー!!」
中川の絶叫がグラウンド中に響き渡る。後で監督に「私語が過ぎる」として二人して正座させられた。なんでおれまで。
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:39:10.75 ID:SPGRWIjF0
324 :
お題「鐘」5/6:2008/01/24(木) 15:40:04.55 ID:RMrbSBLb0
キーンコーンカーンコーン。
どうやら学校のチャイムの音はクリスマスだろうが大晦日だろうが変わることはないらしい。実際大晦日に学校で練習しながら聞いているチャイムも特に感慨はなかった。
家が神社で年末年始は師が走るどころではないほど忙しい我が家のはずだが、今年は部活がある為手伝うこともできない。
練習が終わってから家に帰り、少し休んでから家の仕事を手伝う。夜が更け紅白歌合戦が佳境にさしかかった頃、プライドで曙が負けた頃、うちの神社がだんだんとにぎやかになっていく。
今のおれの仕事はおみくじ売りだ。巫女ではなくて悪かったな。気持ちは分かる。本来なら部活を休んでもっと手伝うべきだったのかもしれんが、キャプテンなので仕方がない。ああなんて
ことだ。父よ、母よ、お許しあれ。
「思いっきり棒読みだな」
「ああ、いらっしゃいませ……って中川か」
目の前にいたのは失恋ボーイ、中川その人であった。
あれから話を聞いたところによると、クリスマスに女の子と映画を見に行こうとしていたのだが、約束をドタキャンされてしまったらしい。しかも断りの電話の向こうで男の声が聞こえた
とか。人生のトラウマコースどストライクである。なんというか、ドンマイ中川。
「で、今日もお前家の手伝いか?」
中川が聞いてくる。どうせ大晦日も彼女と過ごすつもりだったのだろう。最早こいつには友情しかないのだろうか。哀れ中川。
「ああ、いつも通りおみくじでも売ってるよ。客をがっかりさせながらな」
325 :
お題「鐘」6/6:2008/01/24(木) 15:40:30.59 ID:RMrbSBLb0
「おれもがっかりだ。碌な一年じゃなかったな。彼女に振られるし」
そう言いながら中川はおみくじを買った。
「小吉かよ。最後までついてねぇ」
「お前、それ一応年が明けてから買えよ」
おれのつっこみに耳を貸さずに中川は愚痴を言い始めた。
「試合にも勝てなかったし」
「そうだな」
県大会三回戦で甲子園常連校と当たって負けた。妙に善戦していたのが嬉しいやら悔しいやらだ。
「でもまだ来年があるさ」
「そうだな」
ゴーン、ゴーン、ゴーン。
除夜の鐘が鳴った。ああ、今年が始まる。そう、高校時代最後の夏がある今年が今始まったんだ。
「まぁ最後までよろしく、相棒」
おれは中川に手を差し伸べた。一年の計は元旦にあり。今年もおれはこいつ一緒に勝って行くんだから。
ゴーン、ゴーン、ゴーン。除夜の鐘が鳴り響いている。ひたすらに、深く遠く、澄み切った音を響かせていく。
「なんだよ。いきなり。恥ずかしいじゃんか」
そうぼやきながら中川はおれの手を握った。そして笑いながら確かに言った。
「勝とうぜ。相棒」
326 :
お題「鐘」終了:2008/01/24(木) 15:42:08.66 ID:RMrbSBLb0
申し訳ない。ミスって6レス編成になってしまいました
ありがとうございました。何かご意見がありましたらご教示お願いいたします。
>>323 そうです。たびたびミス申し訳ない
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 15:48:26.52 ID:Lh2kJezM0
>>317 >発言を公言
この書き方は変
>愛とセールスチャンスの大戦争の緞帳
>シスもびっくりなほど邪悪な笑顔
>エンジョイ
>「他文化を尊重できる(略)ことにする。
>ウルトラマンが(ry
>おれの見た目が(ry
>増長しているのか皮肉っているのかよく分らん返答
>雉も啼かねば撃たれまいにあっさりと啼きおった
>本来クリスマスは(略)再来となるに違いない。
上の9つ以外にもまだある。
こういう表現というのは、ポイントポイントに挟むから面白いんであって、ただ書けば良いって物ではない。
はっきり言って、こんなんじゃ単なるマイナス。読みづらさを助長しているに過ぎない。
何よりも、例えがイマイチ的を射ていない。
ストーリーが単純で大した山場も無いのに、こんなに大量の蛇足を入れたら文章自体が死ぬ。
バランスを考えてみて欲しい。
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:03:09.82 ID:bQpqxN9wO
同じのを2回書き込んでるな…。
スマソ
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:07:21.12 ID:RMrbSBLb0
>>328 仰る通りバランス、読み易さ、全くできておりませんでした。
ご指摘感謝します。
331 :
バイト(お題:ミッドナイト)1/4 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 16:22:31.45 ID:/dxq1/YP0
今日は初出勤。1週間前に店先の募集広告を見て、その2日後にすぐ応募。採用が決定し
たのが3日前の事だ。私にとってこのコンビニでの夜勤は初めてじゃない。高校生の頃に、
別のコンビニで一年程夕方勤務した事がある。だから、レジとか品出しとか、一通りの事は
教わらなくても出来るつもりだった。
流石に30分も早く来ると、まだ今日一緒のシフトに入っている店長は来ていない。私は
バックルームで煙草をふかして、防犯カメラに写るお客さん達を眺めていた。当たり前の事
だが、夜勤は大抵お客さんは少ないのだ。夕方勤務の最後でこの程度忙しさならば、夜勤は
かなり暇になるだろう。と、私は思った。
出勤時間10分前、とりあえず制服に着替え、小さな鏡でみだしなみを整えると、バック
ルームから店に出た。
「あ、おはようございます」
とは高校生らしい女の子。黒髪に眼鏡、とても真面目そうだ。
「お、新しい人ッスか! どもども」
こちらも高校生っぽい男の子。金髪にピアスと、世の中なめきってる格好で働いている。
軽そうで、すぐ調子にノリそうだと思ったが、偏見かもしれない。
「おはようございます」
私は主に真面目っ子ちゃんに向かって軽くおじぎをしておいた。第一印象とは大事な物な
のだ。
「よくここの夜勤する気になりましたよねぇ。すげえッスわ」
金髪ピアスが、そう言った。気に触る声で、気にかかるその言葉。
「それ、どういう意味です?」
「え、いやほら、ここの夜は幽霊出るって評判じゃないッスか」
……え? そんな評判、初めて聞いた。しかし、この軽そうな男の事だ。
「いやいや、冗談ですよね?」
「本当ですよ」真面目っ子ちゃんだ。「数珠持ってきました? 無ければロッカーの方から
取ってきた方が良いと思います」
真面目っ子ちゃんはすごく真剣な顔をしている。帰りたくなってきた。
332 :
バイト(お題:ミッドナイト)2/4 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 16:23:04.67 ID:/dxq1/YP0
「おはよ」
っと、いつの間にか店長が店に着ていたようだ。30代半ばくらいの、コンビニの店長に
しては比較的に若い男だった。よれよれの制服を着ていて、名札もつけてない。
「おはようございます」
何はともかく一礼。すぐ様事の真偽を確かめる。
「あの、ここ幽霊出るって、本当ですか?」
「そだけど?」
即答だった。むしろ、出るけど何か? という意味を含んでいる気がする。
「あ、幽霊とか駄目?」
「えっと、正直……」
私は視線を落とす。ニヤニヤするな、茶髪ピアス。
「あー大丈夫大丈夫。すぐ慣れると思うから」
何も大丈夫じゃないのだが、私は店長に促されるままに、バックルームから数珠を持って
きた。まあ、初出勤でいきなりやめるのもどうかと思ったし、それに幽霊が出るといったっ
て、そうしょっちゅう出る訳じゃないだろう。そう思い、制服のポケットに一抹の不安と共
に数珠を入れた。
「そいじゃ、お疲れ様ッス」
「お疲れ様でした」
夕方勤務の2人が、帰っていった。店内には客も無く、店長と2人きりになった。なんと
なく気まずいなと思った時、店長がドアの方へと行った。何やら「閉店」と書かれた看板を
店の前に出し、バックルームに戻って、自動ドアの電源を切ったようだ。
「あの、お客さん入れないんですか?」
「あー……。まあ一般のお客さん呪われちゃうと困るしねえ」
サラっとすごい事を言った気がする。
「ちゃんと数珠手につけといた方がいいよ。前のアルバイトの子なんてさ、それ忘れてて」
そこで店長が口をつぐむ。
「……え、どうなったんですか?」
私がおそるおそる聞いてみると、店長は手と背筋を伸ばしながら、大きなあくびを1つ。
「さて、仕事仕事っと」
333 :
バイト(お題:ミッドナイト)3/4 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 16:23:36.22 ID:/dxq1/YP0
店長はバックルームに入って行った。ガクガク震える足を押さえながら、店内を見渡した
。当然の事ながら、入り口を閉めてからお客さんは入ってきていない。当然、やる事などな
い。こう考えてみれば、楽なバイトかもしれない。私は鼻歌交じりに商品の陳列を整えてい
た。その時、
「おーい」
と、しゃがれた声がする。明らかに店長ではない。私は急いでレジに向かうと、よぼよぼ
の老人がワンカップ酒をレジに出している。入り口を見た。きちんと閉まっている。
嫌な汗が背中をつー……っと落ちた。目の前にいる老人は、目が開いてるのか閉じてるの
かわからないような、背中を猫みたいに丸めた老人だ。幽霊にしては、やけに存在感がある
なぁと、最初はのんきにも思ったが、いや、幽霊なはずは……などと思いながらレジを打っ
た。
「あ、ありがとうございました」
そう言った瞬間、その老人は足元からスーっと消えてしまった。どうやら本物のようだ。
私は数珠をしっかりと握り締めた。どうやらここは、本気で幽霊の出るコンビニらしい。
逃げようか、それとも店長に泣きついて昼か夕方にしてもらおうか、迷っている内に次のお
客さんがきた。背の高い女、全身赤い服、ハイヒール、そして大きなマスク。どう見ても、
あの都市伝説の常連さんだ。女性誌数点と、栄養サプリメントを買っていった。手の震えが
収まらない。
334 :
バイト(お題:ミッドナイト)4/4 ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 16:24:07.07 ID:/dxq1/YP0
その後も、何人かの幽霊がお客としてやってきた。左足の無い兵隊さんや、赤いちゃんち
ゃんこを着た女の子。落ち武者が発毛剤を買って行った時は、流石に吹きだしそうになった
が、なんとかこらえた。その間中、店長はバックルームから一歩も出てこなかった。
例えお客さんが幽霊だろうと、何も危害を加えてこなければ問題は無い。なんて自分自身
の心境の変化に若干恐怖しつつ、順調に仕事をこなしていく。
新しいお弁当とパンが着たからそれを並べて行った。もしかして配達の業者さんも……?
と思ったが、普通の人だった。ちゃんと数珠を握っている。どうやら幽霊が出る事で有名
という金髪ピアスの言葉は本当だったようだ。それを知らなかった私も私だが、何にせよこ
れはひどすぎる気がする。
やがて夜も終わり、太陽が顔を覗かせた。待ちに待った、終業時間だ。朝勤務の人がコン
コン、と電源の切れた自動ドアをノックし、私は自動ドアの電源を入れた。
「お……おはようございます」
「あらー、新人さん? 顔、やつれてるわよ」
無理も無い話だ。一晩中幽霊を相手に接客していたなんて、普通の人生においてあっては
いけない事だ。
バックルームに戻ると、いつの間にか店長の方が先に私服に着替えていた。私も慌てて制
服を脱いで、上着をはおった。
「じゃ、初日からお疲れ様でした」
「あ、私今日で」
言いかけた時、店長が足元からスーっと消えていった。
終
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:25:46.99 ID:/dxq1/YP0
あと感想、批評の方どうもありがとうございますー
書いてる時はどうもレス返すのが億劫になるんですけど、ちゃんと目を通してますんで・・・
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:32:19.38 ID:bQpqxN9wO
>>334 3レス目の>思ったが〜思いながら、が近いってこと以外は良いと思う。
まぁ、この展開ならこのオチだわな…って感じ。
つか、書くの早いねw
普通に凄いと思う。
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:50:48.15 ID:eoFT4+7L0
前回の反省点を加えて…書こうとしたらカオスになった。
でも投下。
↓ お題は一里塚。無題で。
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:51:08.17 ID:eoFT4+7L0
―里塚とは何なのだろう。
彼女は唐突に−まったく思いもよらないタイミングで生じたその疑問に戸惑った。
―里塚ってなんだ。そもそもそれはなんと読むのだ。
(だっしゅさとづか?)
いやちがうだろどう考えても。彼女は大きく首を振った。古来より言語とは、より発音しやすい方向へ、より喋りやすい方向へ。
つまり喋っていて舌を噛んでしまったり、どうしようもなく疲れきってしまったりしない方向へ進化してきたのだ。
この読み方ではきっと話者は疲れきってしまうし舌も噛んでしまうことであろう。
そもそもダッシュて。外来語じゃないか。
だとすればあれか。ダッシュというのは空欄のことか。
(だっしゅ(←ここには任意の文字が入ります)さとづか……)
すごい。
なんという文章改革。なんという脳内革命。←ここには任意の文字が入ります、という一節を加えるだけで、先ほどまで
霧中にあった単語の意味がなんとなく分かってきた。すべての疑問は氷解し、色即空であり、千里の道も一歩からである。
ああお母さん娘は東京でもうまくやっています心配しないで。
彼女は「だっしゅ(←ここには任意の文字が入ります)さとづか」という、自身の脳がはじき出した答案に
大いに満足した。……そもそも仕事中になんというくだらない考えをしていたのだろう。というか―里塚なんていう単語は
一体どこから出てきた。彼女は徐々にどこから出てきたか分からないくだらない疑問に熱くなっていた自身が恥ずかしく
思えてきた。目の前には未処理の書類が山積みである早く片付けないと今日も残業する羽目になってしまう。
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:51:33.83 ID:eoFT4+7L0
(たぶん北海道かどこか−もしかしたら中国とかかも−の地名なのよ。一、二、三って言う風につながってるのね。で、合わせ技で―里塚。うんたぶんそういうこと)
そのままいっていれば、彼女は―里塚のことなど忘れて、目の前の仕事を片付けることに集中できたであろう。そもそもが
このような類の疑問など、仕事の合間にぽつぽつと浮かんでは消える泡のようなものなのだ。午後の気だるいオフィスで、
くたびれきった社会人の脳から沸いては消えるシャボン玉。この手のモノには致死性の毒があるので早く忘れるのが身のためである。
ただ、彼女は聞いてしまった。
「お前は訓読みもまともにできないのか! ほらこことここ! 先方になんと言うつもりだお前は!」
「すみませんすみません」
よくある新入社員いびりである。普通のセンスではまったく読めそうにない、けったいな社名や苗字の客を任せたり
あるいは伝票を書かせたりして新入社員に恥をかかせるのだ。今も、怒っている風に見えて実はサティスティックな
笑みを浮かべた課長が新入社員をいびっている。彼女はそれを、私もああいう時があったなーと興味なさげに見つめ、
彼女の脳に、電撃走る。
(里が、「さと」ではなく「り」だとしたら……?! 塚が、……こっちはよく分からないけど、とにかくその読み方だとしたら……?!)
彼女はパニックをおこした。あ、もちろんパニックといっても脳内でのことなので表面上は気だるげに画面を見つめたままの
姿勢である。
(だっしゅ(←ここには任意の文字が入ります)りづか……なんだか遺跡の名前みたいだわ。い、いや、もし里や塚がそうであるなら―の方も見直さないと……!)
彼女の瞳には大学入学の年には潰えていた「学習することへの情熱」が再び灯り始めていた。―里塚、そのどこから沸いたか
分からない一つの単語が、一人の学徒の心を震わせたのである。―里塚は遺跡であるかも知れず、未知の部族の言語かも知れず、
フリーメーソンの陰謀や世界の平和をかけた戦いの鍵であるかもしれなかった。とりあえず彼女の脳内では。
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:51:45.13 ID:eoFT4+7L0
彼女は目の前の仕事の数々ををさっと眺め、
(大丈夫。明日と週末で片付く)
そう結論を出してから、彼女はおもむろに席から立ち上がった。背もたれにかけてあったジャケットとコートをはおり、手荷物を
もってノソリと出口へと向かう。いまだに新入社員をいびりを続けていた課長があわてて声をかけてきた。
「き、君、まだ退社時間には……」
「すみません。今日はアレがひどいので早退させて頂きます」
「そんなこといって、む、無断退社?だぞ!」
「いやマジ酷いんで。処分は後で聞きます。減俸でも……クビでも」
オフィスに衝撃が走った。彼女の言葉の中の嘘に気づかないものはいなかった。しかしみな戸惑っていた。
何が彼女を突き動かすのか。
その答えを秘めたまま、彼女は振り返ることなくその場から去っていった。
(ふふ、まずは図書館かしら。それとも出身大?……なんか燃えてきた!)
終わり
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:52:20.36 ID:eoFT4+7L0
アーッ!
まだ名前欄書き忘れた orz
すみませんもう吊ってきます
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:56:06.83 ID:jP/7wi7y0
○⌒\ 前スレまでの通常作品、過去スレ、過去ログ、全て編集完了致しました。
ミ'""""'ミ
./(´・ω・`) 総作品数:4143作品
//\ ̄ ̄旦~ 総スレ数 :406スレ
// ※.\___\ 現 在 :407スレ目
\\※ ※ ※ ※ ※ヽ 備 考 :何、次から気をつければ良いんです。
\`ー──────ヽ 大切なのは同じ過ちを繰り返さないようにする事ですよ
────────
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:56:48.24 ID:daC7lEEf0
乙様です
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 16:57:33.21 ID:eoFT4+7L0
乙です
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:00:19.24 ID:JeA++57t0
乙です。ありがとう。
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:00:24.51 ID:hSBT4QXRO
いつも乙です
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:00:38.84 ID:JeA++57t0
そうだ、お題下さい。
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:02:30.09 ID:/dxq1/YP0
乙乙ぅ!
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:02:44.05 ID:eoFT4+7L0
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:03:39.66 ID:eoFT4+7L0
あ、俺もお題もらっていいですか?↓
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:04:06.49 ID:po0lyBbo0
「まだ間に合うかもしれない」
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:04:28.06 ID:eoFT4+7L0
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:06:04.51 ID:JeA++57t0
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:25:50.87 ID:iFsROHiV0
欲しい本が本屋に無かった時の寂しさは異常ほす
テーマ外国語投下よろしいでしょうか?
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 17:41:58.62 ID:BLdlRWop0
どんとこい
声が聞こえた。とても甲高い声。私は眼を瞑ってラジオから聞こえる声に耳を傾ける。
「オロロロロロロロロロロロロロロ!」
「バルバルバルバルバル!」
「オロロロロロロ」
「バルバルバル!」
「オロロロッロ!」
『両者とも試合結果に顔が高潮しています! ま、…真っ赤です。…真っ赤です! …とても真っ赤です! ええと…とても、とても、とても…! 以上、ノンタン星のニュースをお送りしました』
今、ラジオでは言葉が溢れ出している。それは既に人の言葉では無い物が混ざり、リポーターは彼らの声を理解しようとする反面、自分の母星語が疎かになってしまっている。
よくある事だと思う反面、私は嘆息した。
なんて酷いニュースなのだろう。宇宙世紀になり複数の宇宙人と交信するようになってから数多の事件や記念が増え出した。
けれど、以前のニュースに比べると明らかに言葉の選択肢が無い。
その言葉を考える頭脳はきっと異星人の言葉を理解して翻訳するために使ってしまっているのだろう。
故に、どのチャンネルも同じことなのだ。私はチャンネルを変えた。
「えー…この度、××の件につきまして、ええと、質問等に答えようと思います。何か質問はありませんか?」
『ポロロッカ!』
『ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!』
『バルバルバルバルバルルルルルルルルッ…』
「ははぁ…その件に付きましては」
『オロロロロロロ、ロロロ、オロローン――』
聞きたいニュースではない。
またチャンネルを間違ってしまったようだ。どうやらチャンネルをポロリ星語に合わせてしまった様だ。
聞けない訳では訳では無いのだが。やはり自分の星とは違うのだと再認識してしまう。
そして異星語に慣れすぎて頭の中の言葉が母星語ではなく異星語になってしまえば、どうなるのだろうと言う恐怖があるのだ。
この言葉もそうだ。地球という言葉の翻訳に慣れすぎて、つい考える言葉を間違ってしまった。
私らしくあるためには私は私の言葉を使うべきなのだ。
これから出張する地球もかってはいくつかの国に分かれてその言語の差に悩んでいたらしい。
宇宙に出ると更に言語に悩むのだと想像せずに。
地球に降り立てば地球語だろう。その前にせめて忘れないためにバルタン語を、せめて――。
バルバルバルバルバルバルバルバルバル――
バルバルバル…バルバル…ルルルルル…バルッ…。
バババェリア…バルバルバル。
「バルバルバル…バルバルバル」
バルルル…。
バルバルバル…? バルバルバルバルルルルルバルバルバルバルバルバルバルバルバルバル。バルバルバルバルバルバル。バルルルェアル。
「…これからまた仕事だ。辛いなあ…バルッ…」
すみません。上の3/3の文章なのですが、表記が2/3と間違ってしまいました。
一応、これで完となります。
少し前の祭りの夜(主人公も幽霊で、死者を慰める祭りに誘われた)作者ですが、少しは上手くなったでしょうか…。
それでは感想をお待ちしています。
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 18:09:17.73 ID:JeA++57t0
投下しますぞなもし↓
362 :
文才ないけど小説を書いてみた人 1/2:2008/01/24(木) 18:10:25.05 ID:JeA++57t0
神様は不公平だ、と裕樹は思う。
だってそうじゃないか、才能なんて与えてもらった人は挫折すらなく大層ご立派になってきっと今頃ハーレーを乗り回し
女の子をはべらせそれは高いだろう葉巻を少し吸っただけで捨ててしまうのだ。そういや葉巻って見たこと無いな。
タバコと味とか違うのかな。そもそもタバコの味すら知らないけど。今度買いに行ってみようかな。
「何ぼーっとしてんのよ」
思考がトリップしていた裕樹は、背後から加奈に声を掛けられたことによってその旅を終えた。
ここは文芸部の部室であり、裕樹は三十分は何もせずにただパイプ椅子に座っていたのだ。加奈が訝しげにしているのもしょうがない。
「いや、俺って変装すれば20歳には見られるかなと思ってた」
「見られてどうするつもりよ。酒でも買う気なの?だったらアンタはあと十年は我慢しなさいこのクソ童顔」
ひどい言われようだがいつものことなので、裕樹は腹を立たなかった。それよりも今は一人になりたかった裕樹は、加奈を追い払おうと口を開く。
「いや、風俗にでも行こうかと」
「死ね」
加奈はパイプ椅子にドカっと座った。ミシっと鈍い音が響く。
壊れるぞお前重いからなんて言おうものなら殺されてもおかしくないので裕樹は黙った。喉が渇いたので近くにあった加奈のコーヒーを勝手に口に含む。
加奈はしかめッ面をして裕樹を睨み口を開く。
「…あんたが書いた小説、どうだった?」
今その話題が出ると思わなかった。話題に出して欲しくなかった。口に含んだコーヒーは何の味もしなくなった。一気に飲み干して口を開く。
「落ちたよ、落選」
裕樹は小説の新人賞に応募し、落選した。2次選考だった。絶対おもしろいから大丈夫と太鼓判を押してくれた加奈を思い出す。
「そっか」
加奈は黙る。静寂が続く。
363 :
文才ないけど小説を書いてみた人 2/2:2008/01/24(木) 18:10:52.62 ID:JeA++57t0
「いいんだ別に」
でも、もう小説なんか書かないかもなとすら思う。落選を知った時、自分に才能がないことを悟った。
才能が無い人はハーレーなど夢の夢であり、一生葉巻など吸えないのだ。
「でも、でもね、」
加奈が何かを言おうとして、すこし不機嫌な裕樹はつい声を荒げる。
「何だよ」
加奈は一瞬ひるんだように見えたものの、すぐに胸を張って
「ホントにアンタの小説はおもしろかった!!!!」
またそう言ってくれた。満面の笑顔で。
――あぁ、そっか。なんで小説書き始めたか思い出した。
「ありがとう」
裕樹も笑顔になり、満足気な加奈は、ん、と言って「じゃあ飯食べにいくわよ」と裕樹の手を引く。
賞なんか取れなくこいつがおもしろいと言ってくれ喜んでくれるならそれでいいと裕樹は思う。また小説を書こうと思う。
でもまぁ、ついでに取れたら文句はないけど、と付け足した。
364 :
文才ないけど小説を書いてみた人 2/2:2008/01/24(木) 18:11:57.16 ID:JeA++57t0
↑あ、すいません終わりです。お題ありがとうでした。
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 18:27:16.09 ID:a9BAHy55O
>>362 地の文が不安定な印象。人称がブレてるからかな。
話の内容はどこにでもありそうな、よくある話。
王道、と言えなくもないけど、これはそこまでの話ではないというのが正直な感想。
主人公が薄っぺらい。
加奈が喜んでくれるのが嬉しいから小説を書く、それはいい。
そこに至るまでの心境の変化なんかを書いてくれたら良かったかな。
>>211 痺れる程良かった。
どんでん返しも良い。
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 18:50:17.90 ID:daC7lEEf0
ほ
>>331 すごく読みやすく、また好感を持った。素直に言って好きだー
最後に私の意識が霊に対して麻痺してるが、同情したりしてないのがいい。
私の主格で物事が進むのも不自然ないんだけど、ちょっとだけ硬いのが気になったかな?
今後も期待します。
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 18:59:47.29 ID:+gv0aB410
お題下さい。
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:06:28.08 ID:+gv0aB410
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:06:52.12 ID:5518L43vO
投下します↓
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:10:08.42 ID:+gv0aB410
375 :
クチモトカクシ(お題:マフラー)1/5:2008/01/24(木) 19:11:05.06 ID:5518L43vO
ああ、さみぃ。なんでさみーんだろ。さみーさみー……サミーってだれだ?
ぼんやりながら意識が現実に戻る。しばらくもぞもぞと体を布団の中で動かすも、寒さでなかなか二度寝に入れずにいた。
私は頭を持ち上げやっと気付く。ベッドから布団が落ちてるではないか。ベッドにあるのは辛うじて体に巻き付いてある毛布。
さみーわけだ。枕元のケータイに手を伸ばし時間を確かめると午前6時過ぎ。二度寝するには最適な時間だった。
あと二時間は寝れる。睡眠欲に忠実すぎる私は落ちている布団をかけ直し、再び眠りに入る。
うとうとしながら今日の予定を思い出していた。そういえば今日はデッサンの授業でヌードのモデルさんが来てくれる
んだった。自分は女だが、なんとなくヌ
ードデッサンにワクワクしてた。
ぴぴぴぴぴぴぴぴ!ぴぴぴぴぴぴぴぴ!
遠くでアラームが通り過ぎるのを聞いた気がした。
「だあっ!」
しまった寝すぎた。慌ててケータイを見ると時間はすでにおやつ時。
「…もう、知らん!」
唯一好きなデッサンすらサボってしまった。ふて寝してやろうか。人間ていくらでも寝れるんだなー。そんなことしか
考えない私の頭は腐ってるかもしれない
。
376 :
クチモトカクシ(お題:マフラー)2/5:2008/01/24(木) 19:12:42.84 ID:5518L43vO
寮から学校までたかが10分程度なのに私は遅刻魔だ。原因はギリギリまで寝てるからで。まったく、だめ人間とは自分
のことを指すんだな。三度寝に入ろうとするも流石の私も寝すぎたせいか睡眠欲はおきない。ケータイのネットを開き
向かうは掲示板。殺伐の中に蠢く人情や欲が、なんだか人間らしくて好きなのだ。
現実では睡眠魔でだめ人間。ネットでもよくヘマをして叩かれるだめ人間。でもそんな自分が嫌いじゃなかったりする。
掲示板にめぼしいネタもなくため息にも似たあくびをしてケータイを閉じた。
学校に行こう。体を起こし両手を上げて猫背を伸ばした。
ショートボブの猫っ毛が寝癖で跳ねてるが私は気にしない。化粧はめんどくさいから学校に行くときはめったにしないし
何より化粧に費やす時間が勿体無い。周りの女友達は化粧はいつもバッチリで髪を巻いていたり、スタイリングされて
いる。 つけまつげは付属の接着剤よりアイプチを使った方が接着力がいいとか、私にはまったくどうでもいいことだ。
少し高めの背とボーイッシュな格好、顔は悪くないらしく私はグループ内の王子様的存在になってて、それは気分は悪く
ないし嫌ではない。が、半分コンプレックスでもある。
小柄でちっちゃくて、髪が長い人形みたいなかわいい女の子がうらやましく思うときがある。それに比べ自分は時々男に
間違われる始末。冬はパーカーやらコートを着込むから胸なんかあるかないかわからない。
377 :
クチモトカクシ(お題:マフラー)3/5:2008/01/24(木) 19:18:29.28 ID:5518L43vO
私の住む寮も学校もどこか薄汚いB級タウンで、キャバクラにパチンコ、少し奥に進めば風俗店。夕方から外を歩くとき
は人と目を合わせないほうがいい。私はよくキャバクラのキャッチに狙われる。学校まで近道するためにこのキャッチロ
ードを突っ切るのが一番早い。
「イケメンのお兄さん、どう?これからキャバクラで、」
「私女ですよ」
クールに言い返してやったが、内心ムカついている。今日はデッサンのこともあって尚更ご機嫌ななめだ。ダメージジー
ンズの破れから膝が見えててそこだけ寒い。
吐く息が白くなって消えてく。外気にさらされた唇が乾燥してパリパリになりそうだった。ふと気がついた、いつも
の口元を隠すように巻いていたマフラーをしわすれた。
今日はなにもかもダメかもしれない。私の猫背が更に丸くなった。鼻の粘膜がツンとするほど鼻先は冷え切っているの
に、コートのポケットに突っ込んだ手のひらは少しばかり汗をかいていた。今日もあいつは教室に残っているだろうか。
学校内に踏み入れると暖房のかかったあたたかい空気に包まれる。
「あったけー」
思わず独り言がでてしまう。階段を上り三階の奥から二番目の教室。放課後になってしばらく経ったから人気がないのは
いつものこと。
378 :
クチモトカクシ(お題:マフラー)4/5:2008/01/24(木) 19:20:37.42 ID:5518L43vO
それに今日は午前中のデッサンしかなかったし、この時間まで残っているとしら…
「よっ、インチョ」
「……」
やっぱりいた。私には気づかずに石膏像のブルータスを見つめサラサラと鉛筆を動かしていた。イヤホンの線が垂れる耳
の上にはメガネのフレームが伸びている。またロックでも大音量で聴いてるのだろうか。ゆっくりとインチョ(委員長みた
いな顔だから)に近づいていくと、私が視界に入ったのかイヤホンを外してこちらを向く。
「なんだ、今頃きたの?」
「まあね。ねぇ、ヌードどうだった?トイレにこもる奴とかいなかったの?」
「お前は中学生か」
インチョは呆れるように笑ってなにやら鞄の中を探り出した。ヒョイヒョイと手招きされ犬のようにインチョに駆け寄る
とチョコレートを一粒差し出された。
「ありがとっ!」
「うふふ、バカな犬の餌付けだよ」
「バカじゃねぇよ!…インチョよりは、まあ、バカだな」
379 :
クチモトカクシ(お題:マフラー)5/5:2008/01/24(木) 19:23:16.07 ID:5518L43vO
インチョの描いたブルータスが私を見つめる。そんなに見るなよブルータス。繊細且つ正確に描かれたブルータスはこの
近距離から見ても触れられそうだった。インチョへの尊敬とライバル心からくる悔しさが私をいっぱいにした。なんで寝てしまったんだ
ろう、授業に出たかった。
「私帰るわ」
「さっき来たばっかなのに?チョコ食いにきたのかお前は」
「絵描きたくなったんだよ。道具全部家だし」
えへへ、と笑ってその場から離れようとした私の裾をインチョは引き止めるように引っ張った。
「…顔かして」
「え?」
「いいから」
「…あ…はい」
椅子に座ったまんまのインチョに合わせて私は腰を曲げて高さを近づけた。
「あ、」
ふわりと首回りと口元を温かいものが包んだ。インチョのマフラー。
「つけてきなさい」
「え、でも家すぐ」
「いいから。お前鼻赤いんだもん」
「…ありがと、ございます」
逃げるように教室を後にする私。口元を隠すインチョのマフラー。唇がパリパリにならずに帰れるかも。頬と鼻が赤いの
は寒いせいだ。きっとそうだ。
【終】
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:26:01.07 ID:5518L43vO
↑終わりです。
一応PC考慮して改行しましたが、ケータイからの投下なので文章見にくかったらごめんなさい。
381 :
すう ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 19:27:17.51 ID:KUa/DB650 BE:454081436-2BP(1)
>>308 >>249です。
感想ありがとうございます。
文は正直 かゆ うま 状態です。
結末は「私子ども生んだら『でんこ』って名前にしようかなー」という落ちを
考えていましたが、酷いので自重しました。
途中まででも面白いと言っていただけて嬉しいです。精進します!
382 :
保守:2008/01/24(木) 19:31:20.67 ID:bquwDGUT0
御題をいただこうか。
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:31:54.19 ID:bquwDGUT0
あ、ハンドル入れたままだったw
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:33:19.09 ID:8Hx2T+wK0
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:37:13.93 ID:bquwDGUT0
もう幾つか頂こうか。
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:38:12.89 ID:4TZZMikS0
スピード&テクニック
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:38:13.80 ID:kzew/q5Z0
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:42:30.42 ID:CiAPunG70
お題ください
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:43:24.96 ID:bquwDGUT0
把握ぅ。
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:43:47.68 ID:bquwDGUT0
>388
富士山
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:44:37.31 ID:hSBT4QXRO
鷹
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:45:53.58 ID:/dxq1/YP0
なすび
って言えばいいんだろ!
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:46:14.68 ID:bquwDGUT0
>388
焼きナス
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:46:29.04 ID:2F0peihY0
お題ちょ
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:47:09.15 ID:bquwDGUT0
>394
ネズミ
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:47:12.17 ID:CiAPunG70
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:48:41.75 ID:2F0peihY0
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:48:51.82 ID:eHyui9qfO
お題ください
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:49:25.27 ID:eHyui9qfO
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:49:27.48 ID:iUFQii2Y0
半年程前にこの板でお世話になってワナビやってた者です
電撃落ちて不貞腐れてたけど、今年もやる気になったんで頑張ろうと思います
何が言いたいかと言うと、お題ください
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:50:03.97 ID:eHyui9qfO
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:50:05.97 ID:CiAPunG70
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:50:17.96 ID:bquwDGUT0
>399
牛
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:51:04.51 ID:bquwDGUT0
>401
凧揚げ
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 19:54:26.48 ID:iUFQii2Y0
うむむ……難しいな
>>402 リモコン把握。書いてみよう
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:12:02.13 ID:yFvhJKMJO
ほひ
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:14:43.76 ID:lXhbRRch0
感想ないとやはり寂しいな…。
再挑戦しようか・・・お題ください
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:17:36.70 ID:kzew/q5Z0
410 :
ネトゲ中毒(1/2) ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 20:22:50.26 ID:/dxq1/YP0
10年間。人によってそれは、人生を大きく変えるほどの期間であって、また別の人にと
っては、耐え難い苦痛の歴史でもある。産まれたばかりの赤ちゃんは、異性の視線を気にす
るまでに成長するし、貧乏人から、一躍大会社の社長に、奇跡のような逆転劇が起こる時間
でもある。それでは、私にとってのこの10年間は、一体何だったのだろう。
無為に費やした時間、いや、それは出会いを積み重ねた時間。何より私の心は、遥かに至
福に満ちていた時間だった。私は、パソコンの画面に目をやった。
『ファンタジックナイト、オンラインサービス終了のお知らせ』
その無機質な文字列は、私のゲーム内におけるキャラクターの、「死」を意味している。
10年間、私の培ってきたものといえば、キャラクターのレベル、ゲーム内で最強の武器、
防具、そしてネット上での交友関係。
私はゆっくりとパソコンでゲームを起動し、IDとパスワードを叩き込んでログインした。
たまり場にはいつも以上に人がいて、サービス終了に関して嘆いたり、他のゲームに行こう
かと相談し合っている。私はそれに参加する事無く、ボーっと座っていた。時計に目をやる
と、既に夜の12時を過ぎている。サービスの終了まで、あと丸一日。
今日はどこに狩りに行こう。そうだ、ずっと使っていなかったアイテムを使おうか。それ
とも皆と一緒に、別のゲームに移住する準備を整えようか。……いや、どれもまるでやる気
がおきない。魂がどこか遠くへ飛んでいったかのように、虚ろにモニターを見つめる。
10年間、もし真面目に働いていたならば、会社の課長くらいには出世しただろうか。そ
れとも、10年間必死に働いた末、今日この日にリストラされてポイかもしれない。それな
らば今の私と、何ら変わりない状況かもしれない。私は自嘲気味の笑みを浮かべようとした
が、うまく頬が歪まない。
私がこの世界で積み上げてきた物は、明日の今頃にはデータの藻屑となって、綺麗さっぱ
り消え去ってしまうだろう。私が嘆いた所で、その事に変更は無い。私は、私を取り巻く世
界そのものが、なんというか、全て嫌になってしまった。
411 :
ネトゲ中毒(2/2) ◆LBPyCcG946 :2008/01/24(木) 20:23:21.11 ID:/dxq1/YP0
パソコンの電源を乱雑に引き抜き、怒りに身を任せ、モニターを蹴飛ばした。モニターは
派手に転がって、破片が部屋の中に散らばったが、私の足は痛みを感じていない。
私は机からロープを引っ張り出した。今なら、一度は未遂に終わった事が、今度こそ成し
遂げられるかもしれない。馴れない手つきでロープを天井に括りつけると、椅子に乗っかり、
首をかけた。自分でも不思議な程、その表情には感情がこもっていない。
私の体を支える椅子を、勢いよく蹴飛ばした。この人生には、何の未練もなかった。
私の首をロープがキュっと縛り、やがて血の気が引いていった。そして現れた赤い文字。
『GAME OVER』
流れていた音楽が止まり、『新しくキャラクターを作成してください』と続く文字。今度
は怠けないキャラにしよう。
終
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:23:55.23 ID:/dxq1/YP0
海がきこえる 面白すぎる・・・不覚にも泣いてしまった
それはともかくお題くれ↓
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:31:32.27 ID:6VTChhxJ0
醤油
僕にお題くれると文才ポイントが2あがりますよ
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:32:13.38 ID:/dxq1/YP0
>>413 承知
お題:海
やったー3ポイントになったぜ
415 :
すう ◆VZpO0svMyk :2008/01/24(木) 20:33:43.16 ID:KUa/DB650 BE:1589282879-2BP(1)
>>242 日本語ダメな人が言うのもなんだけど、スティーヴン・キングの小説作法は読むと
なんか小説書く気が沸いてくる。
あとほかハウツー本ぱらぱら立ち読みしたけど、小説家のなり方とか動機って
人それぞれだから面白かったよ。
今谷崎潤一郎の文章読本読んでるけど、むしろ欝になった。
んじゃ辛めの感想言ってみる。
>>357 擬音語+SFネタはきつい。何故なら谷川俊太郎と筒井康隆がいるから。
特に擬音語は谷川先生がありとあらゆるネタをやり尽くしてるので
詩は詩、小説は小説と割り切っても辛いネタ。
谷川俊太郎の詩を読むと分かると思う。ヴァリエーションが半端でない。
あと文の体裁として、
・文の最初の段落下げ
・なぜ段落が細かく変わっているのか
・「」と『』の使い分けの違いがよく分からない
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:34:34.60 ID:yFvhJKMJO
>>410 よく書くね。でも、一度、一日置いてみたらどうかな?
一日置いて、音読してみたら、直すところが見つかると思うよ
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:41:29.22 ID:/dxq1/YP0
>>416 それも一理あるな
今日はこの辺にしとこうかな
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:49:15.59 ID:F0u4ZDl60
>>414 すべきは音読だよな。音読すると、なんだかだめな部分とか
つまらない部分が浮いて見える気がする
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:51:29.59 ID:yFvhJKMJO
コテいらね 面白いの書けば鳥だけでみんな判るようになるんだよ
>>417 風呂にでもはいりながらゆっくり話をかんがえて、
もらった批評を頭にいれつつ文章かいて、寝て、
朝、書いたのをよんでちょっとなおしたら、多分、成長を実感できてたのしいよ
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:55:25.53 ID:bQpqxN9wO
>>417 暇なら自分以外の人の作品を読んで感想を書くのも良いよ?
他人に言っていることが、自分にそのまま跳ね返ってくる。
自然と注意するようになったらしめたもの。
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:56:52.20 ID:F0u4ZDl60
>>417 VIPのコテ≒糞コテは真理
とりあえず自分のPCほしいな…。腱鞘炎だから手書きは無理だし、
PCは図書館のか兄のだから文章のストックが出来ない・・・メモは
量がありすぎて何がなんだか分からなくなってきたし。
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:57:06.21 ID:KUa/DB650 BE:1009068285-2BP(1)
>>419 ok
批判するのも誰が発言したのが分かった方が良いと思ったんだけど。
なんか絵描きスレに似てるな。
このスレの主旨は練習?
なんか生意気に聞こえたらすまん。
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:58:15.65 ID:pmWcuKxW0
品評会はまだかな
お題ください
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 20:59:49.47 ID:F0u4ZDl60
>>420 つたなかったり自信がなかったりで世に出せない文章に
せめてものを供養をする・・・って感じじゃないだろうか。
ロムってきてそう感じたんだけど。
>>418 辛口批評人、ぜひ私の新作きっていただけないでしょうか。
>>337からなんですけど
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:00:39.95 ID:F0u4ZDl60
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:01:02.66 ID:pmWcuKxW0
先読みで把握
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:01:24.70 ID:uwlcNpvE0
>>422 そういう自己主張したいなら他の小説投稿場にいくべきだと思う
スレの主旨は練習以外に何があるんだwwwww
>>423 半年間の観察
428 :
ルーキー(お題:夢見る頃を過ぎても・ハチマキ)0/2:2008/01/24(木) 21:04:56.12 ID:+gv0aB410
投下します。
429 :
ルーキー(お題:夢見る頃を過ぎても・ハチマキ)1/2:2008/01/24(木) 21:05:49.29 ID:+gv0aB410
「あなた何か趣味の事でもなさったら?」
夕食を終えリビングでソファーに座ったまま、ぼんやりとテレビを見ていた健夫に真理子はお茶を渡しながら言った。
「ああ、何か考えてみるよ」
だが、そうは返事をしたものの、健夫は何も思いつかなかった。
健夫は中学を出てすぐに地元のトラック・バス修理工場に勤めた。
定年六十歳まで働いた後、更に嘱託で五年働き、つい三ヶ月ほど前に会社を辞めたばかり、仕事一筋の人生だった。
三人の子供達も大きくなってそれぞれ結婚した。思えば子育てを妻に任せっきりで、少し悪い事をしたかも知れない。
自分に良く付いてきてくれた妻の心遣いは嬉しかったが、衰えを自覚して会社を辞めた健夫の心は、老いから来る諦めに漠然と捕らわれていた。
そんなとき目の前のテレビから「マスターズ陸上」と言う言葉が聞こえた。
マスターズ陸上とは、年齢を五歳毎のクラス分けて、その中で優勝者を決めるものらしく、日本でも多くの老人が参加している競技である。
その中でも特に健夫の興味を引いたのは、 退職後の六十五歳から『健康のために』と言う理由で走り始めた老人が、
九十歳になった時に世界記録を樹立したと言う部分であった。
430 :
ルーキー(お題:夢見る頃を過ぎても・ハチマキ)2/2:2008/01/24(木) 21:06:08.73 ID:+gv0aB410
六十五と言えば健夫と同じ年齢である。
世界記録は無理でも走るぐらいは出来るだろう。そんな思いが健夫の心に浮かび上がってきた。自分だけが老いて居るわけでは無い。
確かに若い頃と同じようには行かないだろう、でも、体が全く動かないわけでは無いはずだ。いきなり走るのが無理でも、歩く所から始めよう。
「ハチマキを作って置いてくれ、ちょっと散歩してくるから。」
そう言って健夫は立ち上がった。
真理子は少し驚いたが、健夫の表情を見て嬉しそうに頷いた。
日は暮れているが、懐中電灯をつければ大丈夫だろう。
子供の頃に走った記憶を思い出しながら、健夫は玄関に向かい運動靴を履いてドアを開けた。
夕方の肌寒さが健夫の肌を刺したが、すこしも気にならなかった。
「まだまだ若い者には負けんぞ、か……」
健夫は久しぶりに満面の笑みを浮かべ、はじめの一歩を踏み出した。
終
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:09:25.04 ID:bQpqxN9wO
>>422 お題をもらう
作品投下
感想を貰う
お題をあげる
感想を書く
週末品評会
このスレは住民の相互の協力によって成り立っています。
出来ればbeも外した方がいい。
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:13:06.54 ID:+gv0aB410
>>429 >>430 自分で書いておいて何だけど、どこが面白いのか解らん。
夢見る頃を過ぎても・ハチマキ
のお題で、面白くなるアイデアって何かあるだろうか?
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:14:01.68 ID:KUa/DB650
>>431 分かった。楽しいけどマゾっぽいね。
スレ汚してすまんかった。
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:14:57.55 ID:F0u4ZDl60
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:19:13.91 ID:+gv0aB410
>>433 このスレの趣旨は、「遊び」だよ。
ここはニュー速VIP
作家になりたい奴も居るだろうけど、唯のVIPPERも居る。
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:19:52.24 ID:JUYseJDe0
作家なんてクソだ
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:23:14.79 ID:KUa/DB650
>>432 時代設定を大正時代にしてはどうか
ハチマキが日常品になるような時代で
>>435 納得した
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:25:17.09 ID:vHfKDPH/0
>>432 自分で自分の子を愛そうぜ>< まあそれが難しいんだけどさ
面白くないって自分で言っちゃみんな読んでくれないよ
こういう話は俺は好き
あとはもう死ぬだけだな、っておっさんががんばり始める話だよね
ただこれだけだと打ち切りエンドっぽいというか、俺たちの戦いはこれからだー!な匂いがする
圧倒的に描写不足じゃないかな
実際に走り始めてからどうなったのかのドラマとか、もしくは腐りに腐ってるところから立ち上がるドラマとか、
そういう心の変化とかが明確に分かる展開が欲しい
これだけだとちょっとプロットから抜け出せてないかなあ
ハチマキも自分でお願いするんじゃなくて、奥さんが自発的に作ってくれたりすると心が感じられるよね
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:27:43.27 ID:+gv0aB410
>>438 細かく描写が特徴的な作品って、心当たりありますか?
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:30:46.22 ID:+gv0aB410
描写が細かい本について聞きたかったのに・・・orz
三島は結構細かいんじゃないかな…
単語数が多いと言うか
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:35:40.84 ID:vHfKDPH/0
>>440 んーどうだろう、いざそう聞かれると思いつかないwwwww
学ぼうと思えば国語の教科書からだって学べるしね
お手軽なところから、ここの品評会の優勝作品とか見てくるといいかも。金かからないし
テーマとかお題調理法とか、キャラクターとか何か秀でてるものがあるんだよね
自分が小説書く上で主張したい部分を、そういう作品から盗むといいんじゃないかと思う
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:41:19.66 ID:+gv0aB410
青空文庫で昔の小説でも読んでみようかな。
でもあんまり細かい描写を読んでると、眠たくなるんだよね、本を読んでて。
アンナカレーニナっていう小説で、
どうでもいい脇役が、空を見て思ったことが2ページにわたって書いてあったときはどうしようかと思った。
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:43:24.23 ID:a9ttuHZq0
>>443 それがいいんじゃないかww
ベルセルクみたくその細かい設定が凄く面白いパターンとか
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:44:46.10 ID:pmWcuKxW0
ピンチョンも端役の書き込みが細かいよね
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:44:58.03 ID:WVuezBlr0
お題plz
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:45:16.08 ID:6VTChhxJ0
味噌
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:46:17.24 ID:+gv0aB410
>>444 ロシア人は暇すぎだよ。
いくら何でもさ。
まあ描写に気を付けて読んだらまた違うのかも知れないけど、いくら暇だからってあんまりだ。
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 21:48:09.23 ID:WVuezBlr0
450 :
◆dx10HbTEQg :2008/01/24(木) 22:00:57.53 ID:S+qE5K340
品評会お題発表するねー
451 :
◆dx10HbTEQg :2008/01/24(木) 22:04:28.92 ID:S+qE5K340
世界を救うのは愛か、それとも
第九十五回週末品評会お題『金銭』
規則事項:5レス以内
投稿期間: 2008/1/26(土) 00:00〜2008/1/27(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
投票期間: 2008/1/28(月) 00:00〜2008/01/29(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票してください
※それ以外の方の投票、感想の投下も大歓迎です。
※受験生勉強がんば><
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:05:41.93 ID:S+qE5K340
よかったやっと反映した
書き込めなくてびびったー
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:07:24.69 ID:+gv0aB410
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:07:37.51 ID:aMZelLqFP
キタ──!!!
今度こそなんか書けるかも
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:07:46.03 ID:6VTChhxJ0
これまた、調理しがいがありすぎてどんな話が飛び出すのかわかんないのきたなー
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:08:04.51 ID:9R01wAfG0
>>451 おみくじ
金だね、悪くないんじゃないかな?
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:10:47.79 ID:/dxq1/YP0
お題発表で盛り上がってる所すまないが、とりあえず
>>429までの通常作品、編集終了した
だが
>>375のページがなんかつながらないんだよね……最近WIKI編集始めたばっかで、よくわからないのだが、誰か詳しい人いないかな?
それ以外にも何か変なとこあったら言ってくれ
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:19:02.43 ID:S+qE5K340
>>375のだけ括弧が半角だから?あれよく分かんない\(^o^)/
プロ現れるまで待とうかー
編集乙です
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:22:39.24 ID:S+qE5K340
おや直っとる
問題は:だったのかな、かな
お題:リモコンを貰った者だけど、書き溜めたメモ帳消えた……
悲しいけどもっかい書くから新しいお題をください
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:30:51.66 ID:aMZelLqFP
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:34:03.36 ID:/dxq1/YP0
お、直ってるー
直しておいてくれた人ありがとうございましたー
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:36:02.08 ID:/dxq1/YP0
ああ、なんかあんまり途中で編集しないほうが良いみたいですね……
自重します、すんません
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:36:39.05 ID:8Hx2T+wK0
金銭とか、めちゃめちゃ参加してぇぇぇぇぇ
だが単位の方がどうみても重要です
ありがとうございました
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:39:12.34 ID:Wfbkp7q10
何故「金」だけにしなかったかを考えると、それだと金メダルとか金太郎だとか範囲が広がってし
まう可能性があるからかな? あくまでも金銭的な意味での「金」っていう捉え方でいいんだよね。
いいお題だ。書く気力が沸いてくる。
466 :
異体(お題:狐の嫁入り、二人羽織) ◆pxtUOeh2oI :2008/01/24(木) 22:39:21.82 ID:hVmuB1jL0
投下します
「ごめんねー、ひさしぶりに帰ってきたのに。お母さん、今日、遅くなるって」
高校の制服、スカートを揺らす華奢な少女は、半年ぶりに老人ホームから戻ってきた祖母に、申し訳なさそうに言った。
「いいんだよ、理子があやまらなくても。あの子はいつも仕事が一番なんだから」
理子の祖母であるカズは、言葉とは裏腹に優しい笑顔で微笑み言った。
年齢よりも老けて見られる大人しめのカズだったが、
やさしい性格から老人ホームでは多くの人に慕われているようだった。
理子はそんな祖母が大好だったので、彼女を早くから老人ホームへ入れた母に少なからず不満を抱いている。
「セリケルカの家はどう? 楽しいことあった?」
老人ホーム、その言葉を使うのが嫌だった理子は、ホームの正式名称を使い聞いた。
「いろいろ楽しいわよ。それにね……」
「なになに?」
いままでに見たことの無いような若々しい反応に、理子は即座に言葉を返す。
「あたしね、好きな人ができちゃったみたいなの」
年甲斐もなく頬を染める祖母に、理子は驚きつつも言った。
「おばあちゃんがあ? そっかー。でも良いかなー。おじいちゃんも結構前に死んじゃったし、応援しちゃうかも」
「そ、そう?」
微笑ましい。この歳になっても、そういったことを考えられる祖母に対して、理子は憧れを感じながらも、そう思った。
「で、どんな人、あー、雨だ。洗濯物入れなきゃ。さっきまで晴れてたのにー」
質問の途中で雨に気付いた理子は、慌てて洗濯物を取り込んだ。
慌てる理子とは対象的に、落ちついたカズが言う。何か感じているようだった。
「狐の嫁入りだねえ」
「なつかしいね、それ。昔は、いろいろお話してもらったっけ。おばあちゃんの膝に乗って」
理子は思い出していた。小さな庭に面した縁側で祖母の膝の上で聞いた昔話を。
「理子は、あたしのハンテンが好きだったねえ。春になって暖かくなっても、ハンテンをせがんでたっけ」
「二人でくるまると二人羽織みたいだったでしょ。それが好きだったの」
懐かしい思い出がちょっとしたことから、どんどん出てくることが理子には嬉しかった。
「ねえ、またお話してよ。悲しいけど好きだったよ、狐の嫁入りの話」
「そうだねぇ、あれは……」
ゆっくりと、そして静かに、カズは語り始めた。
むかし、むかしのことだった。
山奥の寂れた集落に住む猟師の又座は、罠にかかった一匹の狐を見つけたそうな。
狐は、雪のように白い毛並みを震わせながらシュン、シュンと静かに泣いておったらしい。
そんな様子を見た又座は、なんでそんなことをしたのやらわからないが
白い狐の罠を外し、逃がしてやった。何か思うことがあったのかもしれん。
それからいくにちかしたある晩、又座が銃をそうじしていると、一人の女が訪ねてきたんじゃ。
その女は、透通るような白い肌を持ち、それはそれは美しい、女だったという。
女は言った。自分はヨウという。事情があって、ここに置いてほしい。事情は話せないと。
普通ならば怪しいその話にも、一目で惚れておった又座は快くうなづいたそうな。
三月ほどたった頃、又座の家に美しい女がいることも、仲の良い二人が幸せそうに
暮らしていることも、村にすっかりと広まり、事情はわからんが祝言を行ってはという話にまでなっていた。
又座は喜び、ヨウも喜んだ。そして準備は進められていった。
良く晴れた祝言の日。又座がヨウの元へ行く。そこに美しい着物に身を包んだヨウが泣いていた。
その様子に又座は聞いた。なぜ泣くのか。俺と結婚するのは嫌なのかと。
ヨウは答える。嫌ではない。嬉しい。でも、もう駄目だと。
返事が終わるのを待たず、ヨウの体は変わっていった。尾が揺れ、動物の耳が生え、鼻が伸びる。
ヨウは狐だった。助けてくれた又座と暮らす為に人に化けたあの狐だったのだ。
これがヨウの力の限界だった。人に化けるのは難しい。並の狐では一月もてば良いほうだろうに、
三月もの間、化けていたヨウはそれは大変だったのだろう。
縮んでいったヨウはついに小さな白狐となり、外へと飛び出した。
狐を追って、外に出た又座を雨がうつ。晴れていたはずの空から降る雨は、ヨウの涙だったのかもしれない。
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:41:06.06 ID:WVuezBlr0
品評会お題来てたww
通常作投下します。お題
>>447味噌
470 :
異体(お題:狐の嫁入り、二人羽織)3/3:2008/01/24(木) 22:42:03.21 ID:hVmuB1jL0
「これでおしまい」
カズは慣れた様子で話しを語り終えた。
「何度、聞いても悲しい話ね。ヨウも又座も、相手のことが好きなのに……」
静かに話を聞いていた理子がポツリと呟いた。
「そうだねえ。でも、理子に話していなかったけど、この話には続きがあるの」
含み笑いを浮かべるカズに、理子は少し腹をたてて言った。
「そうなの? 教えてよ、おばあちゃん」
「いいわよ。あの後、森で泣いていたヨウはね、まだ諦めてなかったの。
三ヶ月よりもっと、ずっと人間の姿でいられる方法を見つけたの」
「そんな方法があったんだ」
「ええ。そして二人は仲良く暮らしたという話よ」
「幸せになったのは良いけど、なんか蛇足な感じだね」
「でも本当にあった話だから」
「まさか、あはは」
カズの珍しい冗談に理子は声を出して笑った。理子は続ける。
「なんで続きのこと話してくれたの? いままでは言わなかったじゃない」
「今日は丁度良いかなと思って。ところで、さっきの話なんだけど、私が好きになったのは
二十歳の介護士さんなんだ。応援してくれるんだよね」
「え、何? 急に?」
突如、若々しい声を出した祖母、そして話の飛躍に理子は戸惑った。
「あなたの体は、私が大事に使います」
力が抜け崩れ落ちる祖母の体、その口から出てきた白い煙は、一瞬、狐の形を模し、理子の口へと飛び込んだ。
「さようなら、理子」
理子の体は、そう呟いた。
元の理子にとっては、突然のことだったであろう。晴れた日に降る予期せぬ雨のように……
<了>
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:42:49.03 ID:WVuezBlr0
472 :
異体(お題:狐の嫁入り、二人羽織) ◆pxtUOeh2oI :2008/01/24(木) 22:42:49.08 ID:hVmuB1jL0
以上です。批評おねがします。
473 :
お題「味噌」1/2 ◆xyAZ5VvW6Y :2008/01/24(木) 22:44:06.75 ID:WVuezBlr0
俺はパソコンのモニターと向き合って、メモ帳に文字を打ち続ける。
やがて、打った文字列を全て消去し、また新たな文字列を作り出す。
消しては打ち、打っては消す。
ひとしきりモニターと格闘した後、俺はついに立ち上がった。モニターには真っ白なメモ帳が広がっている。
「ああー!ぜんっぜん思いうかばねえ!くそっ!」
腹立ち紛れに、傍で寝ころんでいた犬をぐしゃぐしゃなで回すと、俺は台所へと向かった。
乱暴に冷蔵庫の扉を開け、中から二リットルペットボトルのお茶を取り出す。
多少こぼしながらコップに注ぎ、がぶがぶと飲み干す。安っぽい味が口の中に広がる。
そう、俺の文と一緒だ。決められた大量生産の工程のように、おきまりのストーリー。全く味気のない展開。苦味しか残らないオチ。
何か変化が必要なんだ。何でもいい、玉露入りでも、期間限定でも、色が真っ青、とかでもいいから、変化が……。
からになったコップにもう一杯お茶を注ぐと、ペットボトルを冷蔵庫にしまう。
その時、たまたま味噌のパッケージが目に入った。そう言えば、腹が減ったな……。
久しぶりに味噌汁が飲みたくなった。俺は味噌を取り出すと、味噌をスプーンに一杯すくってみた。
そこでふと思った。味噌汁じゃなくて、味噌煮込みうどんはどうだろう?と。
いや、うどんよりむしろ、ご飯が食べたい。焼きおにぎりなんてのはどうだろうか……。
そもそも、味噌というのは奥が深い。焼いてもいいし、煮てもいい。
サワラの西京味噌焼きは絶品だし、味噌田楽だって侮れない。
味噌かつなんか最高。ゆでた麺に合わせれば味噌ラーメン。ラーメンは絶対味噌だろう。
家は辛みそを麻婆豆腐に入れるし、おでんだって味噌煮込みの所がある。白みそのお雑煮なんてのもありだ。
よく考えると、味噌って素晴らしいじゃないか。
俺でもできなかった変化って奴を、いとも簡単にやってのけやがった。
いや、まてよ。いくら変化ができたって、その味噌自身が旨くなけりゃあ意味がない。
いくら変化に富んだストーリーだって、書き手がついてこなけりゃ、読者には伝わらない。
結局、いくら変化を考えたって、まず、伝えたい事をしっかり書かなきゃいけないんだ。
そして、そのためには元となる味噌が、凄く大事なんだ!野郎、この味噌め。俺様が味見してやる!
474 :
お題「味噌」2/2 ◆xyAZ5VvW6Y :2008/01/24(木) 22:44:33.45 ID:WVuezBlr0
俺は文が書き終わらないストレスと、味噌にまで馬鹿にされた怒りで、頭が沸騰していた。
スプーン山盛りの味噌を一気に平らげる。
「ぐえっ!しょっぺぇ!!」
ついであったお茶を一気に飲み干す。野郎、まだ俺を馬鹿にしやがるか!食い尽くしてやるわ!
棚からナベを取り出し、水と味噌を放り込む。今夜は味噌汁パーティーだ。
俺はもう、文の事などすっかり忘れていた。
475 :
◆xyAZ5VvW6Y :2008/01/24(木) 22:45:33.09 ID:WVuezBlr0
終わりです。
批評おねがいします。
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:47:00.92 ID:S+qE5K340
>>465 うん、そゆこと
「金銭」にしたのは金だけだと貴金属の方で
取られちゃうかもしれない危険性があったからって程度の意味
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:47:50.53 ID:ygYiMV+U0
お金っておっかねーよなwwwwww
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:48:38.35 ID:+gv0aB410
>>475 良い雰囲気だ。
しかし、後半部の展開が早すぎるからもったいないと思う。
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:53:03.35 ID:8Hx2T+wK0
>>467 手練ですね
ただ、一回目読むとのほほんとしたストーリー
オチを知った上で二回目読むと、怪奇的な文脈にも見える
お世辞抜きに上手い文章だと思う
最後が結構強引にも見えてしまうのは残念
完全に伏せるんじゃなくて、怪奇的な布石が必要だったかと
読んだ人の大半は最後のオチでえ!?文体と全然違う!!と思うはず
そこが味っちゃ味なんだけれども、急にひっくり返されると
違和感を覚えてしまう
480 :
富士山と鷹と茄子と焼き茄子1/5 ◆NEETwgvYaU :2008/01/24(木) 22:54:47.05 ID:CiAPunG70
どえらいカオスになりました
ちゃんと責任とってよね!
投下します
481 :
富士山と鷹と茄子と焼き茄子1/5 ◆NEETwgvYaU :2008/01/24(木) 22:55:20.95 ID:CiAPunG70
紳士だ。
紳士がいる。
気づいたとき、すでに目の前に立っていたこの男は間違いなく紳士だ。
だってあれだ。黒いタキシード着てるし赤い蝶ネクタイもチャーミングだ。
彼を紳士と言わずしてなんというのだ。
他に形容すべき言葉が見つからない。それほどに彼の佇まいは気品に満ちていた。
ただ、ひとつだけ、紳士と呼ぶにふさわしくない箇所があった。顔の下半分だ。
スマートな体躯にはひどく不釣り合いなほどに膨らんだ頬と顎。
さらに顎は某プロレスラーよろしく反り返っている。
これじゃあまるで……
「やあ」
紳士は俺の方を見て言った。ここには俺と紳士しかいないからそれ以外は考えられない。
「ここが何処かわかるかい」
紳士に言われて初めて俺は、ここが自分にとって、そして紳士にとっても不自然な場所であることに気づいた。
鬱蒼と生い茂った雑草の中に俺と紳士は立っていた。
周りには木々が立ち並び、上を見るとぽっかりと穴が開いたように空が覗いている。
どうして俺はこんなところに?
「わからない」
俺は答える。ここが何処なのかわからない。それどころかなんでここにいるのかもわからない。
「そうだろうね」
言って紳士はほほ笑んだ。それが当然だとでもいうように。
「君は今山の中にいる。頂点へ登っている途中なんだ。私はそのパートナーという訳さ」
山登り? にしてはかなり服装がパーティーな感じだ。頂点に上等なワインでも置いてあるのだろうか。
それに紳士は登山の途中だと言った。だが俺にはそんな記憶が全然ない。
例えるなら、記憶を置いて魂だけ連れてこられたような、そんな感覚。
「君は頂点へ辿り着かなければならない。だが、それだけでは足りない。
僕は鍵の一つだと考えてくれ。なに、心配することはない。
着いたとき、君は全てに納得するだろう」
紳士の説明は抽象的で分かりにくかった。だがそこから滲み出るダンディなオーラはそれ以上の質問を許して
くれそうにない雰囲気を作り出していた。
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:55:21.72 ID:8Hx2T+wK0
483 :
甘い密、夢の密室2/5 ◆NEETwgvYaU :2008/01/24(木) 22:56:45.08 ID:CiAPunG70
頂上に行けばすべてがわかる。紳士の言葉を信じて二人で山道を登った。
変わり映えのない景色を無言で上り続ける。紳士は皮靴を履いているが、別段疲れた様子もない。さすがは紳士。
「さ、ここからが本番だぞ」
紳士が呟くように言う。さらに少し進むと、木々で埋まっていた景色が急に開けた。
草地を抜けた後には、茶色い土が露になった坂道が続く。頂点はまだ見えない。少し勾配が急になった気がする。
紳士の言う本番とはここからのことを言っているのだろうか。
「そろそろだ……奴が来るぞ!」
紳士が大声をあげるので思わず振り向く。紳士はもう駈け出していた。
さらに後方にとんでもないものが見えた。おそらく紳士もわかっているだろう。
坂道などお構いなしに、翼を広げるその気高き佇まい。
その気品は紳士に引けをとらないだろう。
だが、その程度なら逃げ出したりなどしない。
でかい。そう。気高き翼をもつ彼は、あまりに巨大だった。
後ろに並んだ木々の一つを完全に陰に隠してしまえるほどなのだ。
つつかれたら、死ぬ。
紳士と並んで俺は走り出す。頂点はまだ見えない。
「なんなんだあいつは!」
足りない酸素。切れる息。声など出す暇はない。だが、俺は聞きたかった。
「あいつも私と同じ、鍵の一つさ。ただ僕と違うのは、彼に悪夢を見せる力があるということ。
君が頂点を目指すとき、彼はそれを止めるのが役割なんだ」
やはり紳士の言うことはいまいちわからない。紳士語というものがあるのだろうか。
「じゃあ俺が登るのをやめればあいつも追ってこないんじゃないのか?」
「では君が止まったとして、どうやってそのことを伝えるつもりだい?」
わからない
「止まったところであの鳥はきっと君を串刺しにするまで飛ぶのをやめないだろうね」
「じゃあどうするんだよ」
「決まってるだろう」
走れ
「run!!」
484 :
富士山と鷹と茄子と焼き茄子3/5 ◆NEETwgvYaU :2008/01/24(木) 22:57:29.56 ID:CiAPunG70
坂道は続く。俺たちは走る。その後ろには大怪鳥。
距離を経るごとに縮んでいく距離。滴る汗。壊れかけの心臓。隣に紳士。
もう限界だと思ったその時、土色だった視界に空が覗いた。
頂点まであと少し。でも鳥との差もあと少し。どっちが先に無くなるか。
そう思った瞬間、鳥は一鳴きし、地面を焦がすほどの熱を吐いた。
早い話が火を吐いたってことだ。
「嘘だろ?」
間一髪で避けた。つもりだったが髪が少しチリチリになっていた。
「なんで鳥が火なんか吐くんだよ !化け物じゃねえか!」
「気づいてなかったのかい?」
紳士がいまさらだとでもいうように言葉を返す。
いや、確かに化け物ではあったけど……
「でもあれは反則だろ」
「なに、あと少しだ。頑張れ」
紳士の言うとおり、大分空がひらけてきている。あと二〇〇メートルといったところか。
足に力を込める。あそこに、すべての答えが待っている。そう信じるしかない。
あと一〇〇メートルのところで鳥の影が俺たちと重なった。
鳥の高度が下がる。接近してくる。至近距離で口を開ける。確実に仕留めるつもりだ。
「させるかあっ!!」
紳士が紳士らしくない声をあげて勢いよく跳躍する。両腕で上のクチバシにつかまる。
そして腕の力でクチバシを無理やり閉じる。これで火は吐けないだろう。
「君は早く頂上へ!」
言われたとおりに俺は最後の力を絞り出す。鳥は男を振り払おうと首を振りまわしている。
そして、俺は辿り着いた。
485 :
富士山と鷹と茄子と焼き茄子4/5 ◆NEETwgvYaU :2008/01/24(木) 22:57:57.44 ID:CiAPunG70
山が見えた。上部は白く、下部は青い、悠然とした存在。
間違えるはずもない。この山を、俺は知っている。
立ち尽くす俺の上を、紳士がつかまった鳥が飛んでいく。
やがて、鳥と山が同じ視界のなかに閉じ込められる。その一瞬で俺は全てを理解した。
鳥がこちらへ戻ってくる。丁度真上のあたりで紳士は放り出された。
そのまま空中で紳士は鳥の火炎をなすすべもなく浴びる。
鳥はそのまま飛んで行ってしまった。
目の前に紳士が落ちてくる。タキシードは焼け落ちてところどころ穴が開いている。
肌は火傷からだろうか、紫を帯びた色になっている。
違う。これはもとから紫なのだ。そう俺は思った。
「どうだい……? 謎は解けたかい?」
「ああ。でも、俺にはどうしても納得できない部分がある」
ふふ、と紳士は笑う。
「君が私を何と勘違いしてるかはわからないが、わたしはただの野菜だよ」
「やっぱり……あなたが」
「ほら、君はもうわかっているだろう? 目覚めが近いことに。そう、ここが夢の中だってことに」
明けましておめでとう
「A happy new year」
486 :
富士山と鷹と茄子と焼き茄子5/5 ◆NEETwgvYaU :2008/01/24(木) 22:58:24.72 ID:CiAPunG70
蒲団の中にいた。
頭の中を整理してみる。
富士山があった。
鷹がいた。やたらでかかったが。
でも、茄子はなかった。
彼は否定していたが、自分を野菜だと言ったが、それでも俺は彼を茄子だとは信じなかった。
いい感じに焼けておいしそうだったなんて、決して思わなかった。
彼は立派な紳士に違いない。
テレビの上に追った割りばしに貫かれているような、ちっぽけなものじゃない。きっとだ
487 :
◆NEETwgvYaU :2008/01/24(木) 22:59:28.17 ID:CiAPunG70
以上になります
終わりと二レス目のタイトルがおかしいのはミスですすいません
感想待ってます
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 22:59:55.85 ID:+gv0aB410
>481
> 紳士だ。
> 紳士がいる。
> 気づいたとき、すでに目の前に立っていたこの男は間違いなく紳士だ。
> だってあれだ。黒いタキシード着てるし赤い蝶ネクタイもチャーミングだ。
> 彼を紳士と言わずしてなんというのだ。
君は山田祐介かw
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:00:50.56 ID:lXhbRRch0
>>415 ありがとうございます。
始めの「」と『』の違いはレポーターと事件の違いを表せておきたかったのですが、最初に一行開けてなかったので伝わらなかったのが心残りです。
もし、開けていたら使い分けの違いは分かったのでしょうか?
段落とか…そうですね。つい間違う癖がありますので気をつけます。
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:01:06.66 ID:saBBc6jh0
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:02:50.83 ID:+gv0aB410
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:03:19.39 ID:CiAPunG70
493 :
◆xyAZ5VvW6Y :2008/01/24(木) 23:04:44.89 ID:WVuezBlr0
>>478 後半の描写をもっと増やせばよかったんですね。
指摘ありがとうございます!
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:06:20.79 ID:+gv0aB410
>>493 俺も描写が少ないって言われてるんだよ。
だからどうやって描写を増やせばいいか迄は言え無いんだ。ごめん。
品評会のお代も出たってのに大変だよ。
>>479 批評、ありがと。
確かにちょっと空気が変わりすぎたかも。
真ん中の昔話っぽいところがうまく書けなくて、後半は力尽きたんだw
次は品評会でがんばる。
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:20:03.24 ID:u61SwmYX0
金銭と聞いても狼と香辛料しかうかばねぇ
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:22:42.18 ID:tv9Wma2e0
今回はシバリはないんだな。
「金銭」か…やってやんよ!テスト勉強の合間に。
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:32:17.13 ID:/dxq1/YP0
縛りがあったほうが得票率が良い、俺にとってはヤバイお題
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:33:11.51 ID:8Hx2T+wK0
>>496 一番最初しか読んでないんだけど
あれって貨幣のアプローチで展開していくの?
ラノベで経済やってるから嫁って言われて読んだけど
どうもしっくりこなかった
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:33:30.90 ID:ygYiMV+U0
5円チョコ禁止
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:34:11.57 ID:8Hx2T+wK0
等価交換っていう言葉と労働っていう言葉が絶対に出てくる
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:39:51.58 ID:nQQ4riZ70
さっきちらっと話が出てたけど。
ピンチョンは端役の設定をしっかり書き込んでるんじゃなくて、あえて端役にも主人公と同等の設定を与えようとしてるんだよ。
等価という言葉が出ているから使わせてもらえば、ピンチョンは主人公と端役をまさに等価の存在にしようとしているともいえる。
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:41:34.69 ID:bTWa1F9x0
>>501 等価交換つーとハガレンしか思い浮かばないな
あれ完結したのか知らん
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:42:09.71 ID:gPJ4Raze0
>>499 1巻は貨幣の純度
2巻は金密輸
3巻は投機
といった調子で進むが、それ以上にキャッキャウフフを見せつけられます。だがそれが(ry
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:42:58.72 ID:OFvNxAdP0
等価交換以外のパチ屋とか潰れればいいのに
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/24(木) 23:46:04.68 ID:ygYiMV+U0
キャッキャウフフなんて読んでなにが楽しいんだ!
馬鹿馬鹿しい! 私は部屋に戻るぞ!
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:00:59.79 ID:nTBqmzpL0
狼と香辛料を読破したら?
……そうだな、ワイフのいれたコーヒーでも飲むとするかな
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:06:02.35 ID:PlVVg4AO0
ちょっと狼と香辛料読んでくる
すぐ戻ってくるからここで待ってろ
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:06:45.75 ID:PlVVg4AO0
しまった!ここはbnskだ!
ここは俺に構わず先に狼と香辛料を読め!
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:07:40.25 ID:Ccowl0cf0
俺……この戦いが終わったら……
狼と香辛料を読破するんだ……
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:09:18.40 ID:bPi7JDvx0
御題を貰おうか。
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:09:44.83 ID:PlVVg4AO0
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:10:11.88 ID:y/DNO+L90
狼
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:11:28.04 ID:bPi7JDvx0
把握ぅ。
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:19:29.73 ID:IggSWoSvO
お題↓
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:20:45.58 ID:zI/JWAyp0
Knight
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:22:51.71 ID:y/DNO+L90
night
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:23:43.55 ID:IggSWoSvO
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:28:50.70 ID:vhSUT2gJ0
お題:未確認飛行物体
が書けたので投下してもよろしいでしょうか?
520 :
未確認少女(お題:未確認飛行物体) 1/4 ◆Ms.BlueNHo :2008/01/25(金) 00:31:24.11 ID:vhSUT2gJ0
「ところで話は変わるのだけれど、貴方はUFOの存在を信じる?」
「本当にいきなり話変えてきたけど、僕は信じるつもりはないかな」
すっかり冷え込むようになった冬。学校からの帰り道は、家まで同じ道と言う事で僕と彼女はいつも一緒に歩いて帰っている。
僕達の家は、自転車通学も余裕で許可が降りるくらい遠かった。先に着くのは彼女の家だが、それでもゆうに30分以上は歩く。
だけど、僕達は徒歩で通学していた。
何故かと聞かれると、二人とも歩く事が好きだから。ただそれだけの理由だったとしか言えない。
もう一つくだらない理由があるにはあるが、本当にくだらないので多分未来永劫、誰にも話す事は無いだろう。
言えない。言える訳が無い。
彼女のその非常に唐突な、非常に難解な、非常に意味の無い発言に対して会話を交わすのが僕の唯一の趣味だなんて。
「ふーん、信じないんだ。そういう超常現象的なものに興味はありません的な?」
彼女は僕と歩幅をぴったり合わして歩きながら、こちらの顔を覗いてきた。
先程までたい焼きに粒餡は邪道か否かを熱く論議していたはずなのに、『ところで』の一言でUFOの話に変換してくる彼女の性格を、僕は未だに掴みきれないでいる。
どことなく希薄感のある彼女は浮いた存在となっており、登下校の誘いを持ちかけた時は一蹴されて終わりかと思ったが、意外にもあっさり承諾してくれた。
以来、彼女のネタの尽きる事の無い非生産的な話題に対し、徹底的な水掛け論を講じる事が僕の登下校の際の日課となっているのであった。
「興味はあるよ、かなりね。UFOみたいなSFチックな話は昔から好きだった」
「……? じゃあどうして信じないの?」
本当にわからないと言いたげに、彼女は首を捻る。
僕らの通学路は駅側の栄えた方ではなく、山側の何も無いあぜ道を通って帰っている。2月になろうかという時期の日は落ちるのが早く。辺りはすっかり暗闇に染まっていた。
申し訳程度に置かれている電灯を頼りに歩きながら、僕は彼女の問に問で返す。
「UFOって、どういう意味か知ってる?」
彼女は一瞬、何を聞かれたのかわからずにキョトンとして、すぐに思い出すように言葉を紡いだ。
「ええと……確か、Unidentified Flying Object。未確認飛行物体だったはず」
「そう、その通り。未確認飛行物体。僕はこの存在を信じる事は出来ない」
電灯の明かりに白く煙る息を吐き、一拍置いて僕は言った。
「だって、僕はこの目で一回も見た事が無い。つまり、確認した事が無いんだよ」
521 :
未確認少女(お題:未確認飛行物体) 2/4 ◆Ms.BlueNHo :2008/01/25(金) 00:32:05.72 ID:vhSUT2gJ0
「……よく、解からないわ」
彼女にしては珍しく、先程の僕の発言からしばらく返答が無く、3分ほど歩いた後に返した言葉がそれだった。
まぁ、解かられても困る。そうしたらそこで会話が終了してしまうのだから。彼女の住居まではあと15分近くあるのだから。
「君は今まで、UFOをその目で見た事はあるかい?」
「無いわ」
「じゃあUFOという存在は、知識としてだけ知っている、と」
「そうね。でも見たと言う人は一杯いるし、写真や動画に写っている事もあるのでしょう?」
「そうだね。正直作りものだとは思えないのもいくつかある」
「それでも信じないの?」
彼女は本当に思った事をそのまま質問として聞いてくる。そこには一切の皮肉も、合切の感情も無い。
純粋な、知的好奇心。
「信じない。この目で見るまでは、ね。自らの証明が無い未確認の飛行物体を信じろなんて無理な相談さ」
「……そう」
道はいつの間にか、軽い上り坂になっていた。ここを上り切ると彼女とのお別れの時間だ。
歩みを止めず、顔を傾けて彼女を見る。すると彼女はいつも通りの無表情ながらも、少し俯き加減で落ち込んでいるように見えた。
「……どうして悲しむの?」
僕は彼女のその様子を見て、ほぼ反射的にそう聞いた。口に出してから、変な事言ったかなと少し後悔する。
彼女は顔を落としたまま、若干か細くなった声で聞き返してきた。
「じゃあ、私の事は、信じてくれる?
522 :
未確認少女(お題:未確認飛行物体) 3/4 ◆Ms.BlueNHo :2008/01/25(金) 00:32:44.85 ID:vhSUT2gJ0
今度は僕が言葉に詰まった。予想外の展開だ。
「貴方は、私の事を、見てくれている?」
彼女は質問を重ねる。先程の感情の無さとは裏腹に、期待と不安が入り混じった切ない声が耳に響く。
「貴方は自分が見るもの以外は信じない。貴方の視界には私が写っている。でも、『見える』と『見る』は、大きく違う……」
解かってる。僕は理解している。彼女が何を言いたいかを。そして、彼女が盛大に誤解している事を。
誤解は、正さなければならない。
「言わなかったっけ? 興味はある、って。」
「え?」
「UFO。凄く関心はあるんだよ? 暇があったら自分の部屋から夜空を覗くくらいには。探す努力を惜しんだつもりは無いんだけどな」
「……それって」
「事象には3段階ある。不確定を証明する興味、証明しそれを更に接する追求、証明しその後興味を無くす忘却だ」
「……」
「ただ僕の証明方法が自己確認だったというだけの話。そして僕は興味から忘却に移行した事は一度も無い。……ただ、興味のままで終わらした事は、たくさんある」
「わざと、証明しなかったって事?」
「怖かったんだ、忘却する事が。知らぬが仏って言うだろ? 興味のままで止めておくと、いつまででも楽しめる。忘却する気が無いものだけ追求すれば良いってね。……君も例外じゃない」
523 :
未確認少女(お題:未確認飛行物体) 4/4 ◆Ms.BlueNHo :2008/01/25(金) 00:33:17.42 ID:vhSUT2gJ0
僕は歩みを止めずに上を見上げた。彼女もそれに続く。
頭上では雲一つ無い冬の夜空が広がり、無数の星々が煌いていた。
「あの中の一つが流れ、UFOだUFOだと騒いでも、僕は信じないだろうな」
「私を見る事が出来るのは、貴方だけ。……でも貴方はそれを証明しないのね」
「逃げだと自分でもわかっているんだけどね。でも、忘却して失敗するよりはずっと良いと思っているよ」
そう言って僕は彼女の方に顔を向け直し、柄にも無く優しく微笑んだ。これで肩でも抱ければ格好良かったのかもしれないが、僕にそんな技能は無い。
「だから、もうしばらく、僕の興味に付き合って欲しいんだ」
「……良いわ。貴方が私を証明し、追及してくれるまで……貴方の話相手になってあげる」
そう言って彼女も僕以上に優しく微笑むと、ゆっくりと僕から離れ、消えていった。
僕は彼女が消えた先を見渡す。
さして広くも無い、名前も知らない寺院。そこに併設されている墓地は、一切の音が無い静寂に包まれていた。
僕は墓地に向かって「また明日」と呟いて、自宅へと足を進める。
「UFO。未確認飛行物体、か。散歩が好きな幽霊は何て言えばいいのかなぁ」
明日はこの話題にしてみよう。そう思い白い息を一つ吐くと、僕は歩く速度を少し速めた。
524 :
◆Ms.BlueNHo :2008/01/25(金) 00:35:16.64 ID:vhSUT2gJ0
以上です
……すいません、色々やらかしました
・最後に「完」付け忘れた
・行頭1マス開け忘れた
特に1マス開け忘れは凄く読みにくくなってしまいました……ごめんなさい
読みにくくてすみませんが、よろしければ感想お願いします
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:45:30.73 ID:/+pe3OGn0
お題
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:47:35.11 ID:QdAJn1bPO
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:49:19.18 ID:OFCwY6ei0
わっちという一人称
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:49:47.08 ID:bPi7JDvx0
ありんす という語尾
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:51:01.35 ID:mC3ozWeJ0
バーローという探偵
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:52:31.26 ID:bPi7JDvx0
林檎の蜂蜜漬け という大好物
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:53:55.32 ID:y/DNO+L90
そして人生という名のゲーム
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:54:37.46 ID:QdAJn1bPO
わっちゃあ高校生探偵・江戸川バーローでありんす。ほろろ〜ん♪
こうですか?><
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:54:38.51 ID:jipTsRsoO
破壊衝動
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:55:35.49 ID:OQ7ZPlHL0
ふざけてただけなのに本気で起こられた
これももらっておけ
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 00:57:35.74 ID:bPi7JDvx0
麦の粒 という変身アイテム
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:00:33.19 ID:QdAJn1bPO
おまえら真面目にお題提供しるww
>>525 林檎
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:01:30.38 ID:OFCwY6ei0
お題提供というカオス
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:03:30.67 ID:bPi7JDvx0
上質な毛並みの尻尾
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:07:49.65 ID:bPi7JDvx0
梨の蜂蜜付け という捨てがたい大好物
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:08:01.04 ID:/hM7FfES0
>学校からの帰り道は、家まで同じ道と言う事で
>登下校の際の日課
「登下校」だと学校に行く時もだよね?
あと同じ言葉を使いすぎだと思った。
「徒歩」っていう表現がでてきすぎで、もうわかったから…みたいな。
まぁそれが何かを意図してるんなら良いとは思うけどね。
文章の流れ不自然な感じが。うまくいえないんけど。
物語のワンシーンって印象を受けた。
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:08:59.61 ID:/hM7FfES0
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:09:43.59 ID:FAHznFdi0
>>505 等価のパチ屋は釘渋すぎだもん
フランダースの犬と世界名作劇場打ちたいわ
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:16:46.81 ID:vGltO/OwO
M館の過疎ぶりに吹いたw
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:17:23.94 ID:OQ7ZPlHL0
どっかでこんな話あったよなあと思いながら、空からお金が落ちてくる話を書いていた。
そして、さっき気づいた。
江 戸 時 代 に あ っ た わ 。
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:19:02.92 ID:FAHznFdi0
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 01:41:05.10 ID:OQ7ZPlHL0
ええじゃないか、ええじゃないか
547 :
◆Ms.BlueNHo :2008/01/25(金) 01:43:50.69 ID:vhSUT2gJ0
>>541 感想ありがとうございます
クドいって部分は、失敗半分狙い半分な所があります。飛行物体と歩く少女ってのを区別化したかったのです……
壮大な物語をイメージしたつもりはありませんが、(非)日常のワンシーンを切り取ったみたいな感じで書いたのでその印象は適切かと思います
何にせよ不自然ですよね、精進します。ってか推敲ぐらいしろよ自分
時間帯が時間帯だからか感想少ないですね
明日必ず目を通すので読んでくれた方、一行でもいいんで感想ください。単純に嬉しいんです……
明日試験なので寝ます
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 02:11:28.93 ID:y/DNO+L90
ほ
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 02:34:37.74 ID:eNHoinnz0
お題発表されたのか。
今回こそ……!
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 02:57:23.38 ID:AvDfil4T0
>>547 明日試験なのにこんな時間までこんなとこ書き込んでんじゃねーよwwwww
と思ったけどなんか調べたら俺も今日試験な事に今気づいた
何を言ってるのかわからねーと思うが頭がどうにかチャチな片鱗をありのまま
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 03:26:32.04 ID:/hM7FfES0
さっきやってた「日曜日に恋して」の物語がすんごい良かったw
ベタだけどしっかりしたお話ができてるもんな。あぁいうのを書きたい保守
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 03:53:16.43 ID:y/DNO+L90
ほ
ほしゅ
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 04:18:46.92 ID:C/j6gA5X0
妖精さんが皆が寝ている間にがんばってくれました
まとめツールスレより転載
32 名前: ◆Xenon/nazI [] 投稿日:08/01/25(金) 04:03:20 ID:v1Hd9jGK
BNSK週末品評会作品検索システム Rev.06をつるろだにうp。
前回からの変更点:
・優勝作品一覧の見栄え変更
・品評会データ検索(F酉検索)の参加回数、平均得票数、平均関心数、優勝回数、二位回数の記述変更
・条件別参加者一覧(F同名)追加:参加回数順、平均得票数順、平均関心数順、優勝回数順、二位回数順のデータ表示
・第94回品評会データの追加
今後の機能追加予定:
・品評会データに各種制限事項の追加
仕事場から覚書書いといてよかったw
今後の課題として、『作品の追加を如何に簡単にするか』を考えないとなぁ。
33 名前: ◆Xenon/nazI [] 投稿日:08/01/25(金) 04:10:38 ID:v1Hd9jGK
前回品評会のお題が『蜜』になってる。各自補完よろ。
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 04:44:34.64 ID:0og0oMRz0
ほ
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 05:00:22.11 ID:0og0oMRz0
寝保守
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 05:22:50.23 ID:a05yN+v80
難しいなぁ
現代以外の設定は難しいなぁ
保守
558 :
保守 ◆c3VBi.yFnU :2008/01/25(金) 06:37:12.86 ID:eNHoinnz0
「おい、保守田(ほもた)!」
「ん? どうした文才夫(ぶさお)、また何か変なAA思いついたのか?」
いい加減、保守の代わりに妙なAA書き込むのはやめてほしい。「このスレのためなんだよ!」とか
言いつつ、ちゅるやさんを投下するのはどうかと思う。と言うか、AAに萌えてしまう俺の身にもなってくれ。
「違うんだよ文才夫! 遂に現れたんだよ、このスレに!」
目が血走っている。おい、毛細血管が丸見えだ、少しは自重してくれ。正直気持ち悪い。男とか女
とか関係無く、眼球に浮き出た血管というものは醜いに決まっているだろう。俺は普段から気を遣っ
ているからそんなマネはしないがな。
「なんだ、新しいAAでも思いついたか。良かったじゃないか、一躍人気者だ」
「人の話を聞けよ、違うって言ってるだろ! 第一ここはAAスレじゃない!」
んなもん俺だって良く知ってるさ。つーかお前が言うな。
――BNSK――
文才(B)無いけど(N)小説(S)書く(K)、と銘打たれたこのスレには、全国から文才を持たない名も無
き小説家が集う。俺もその一人で、週に二・三度作品を投下している。まぁ作品といっても、小説と
は名ばかりの単語の羅列に過ぎないものだ。書くだけ無駄だし読むだけ無駄、そんな作品を俺は投下
している。
「やばいんだよ、今週の作品! どれもハイレベルすぎて困っちまうよ!」
「なぜお前が困る?」
そもそも、今週の作品には全て目を通してある。余裕があれば感想も書いている。自分の事は棚に
上げて偉そうな事を語っているが、そこは読んだ者の務めだ、感想批評はしっかり書くさ。
それにしても、最近はスレタイ読めない奴が多い。ここは文才無き者達の集まりで、文才ある奴は
さっさと新人賞目指せよこんちくしょうなのだ。俺みたいな下手の横好きが互いに切磋琢磨しようと
しているのを、横からほくそ笑んで見ていれば良いじゃないか。
でも、良い作品に出会える事は素直に嬉しい。AAは別だが。そういえばあの狼ちゅるやさんには大
いに萌えた。正直舐めてた、スマン……ってそうじゃなく。
良い作品に出会う事が程よい刺激になるということだ。俺には文才は無いが、作品を楽しむ事は出
来る。品評会のたびに「スレタイ嫁」的な作品が多く投下されるが、内心嬉しいのだ。勿論「よう兄
弟」的な作品もあるが、それはまた別の話。まぁ、ある意味嬉しい。ナカーマ。
とにかく、俺は一体何が言いたいのかというと、もう少し俺の作品にも感想をつけてくれ。
最近寂しいんだ。言いたいことはそれだけ、以上。
559 :
保守 ◆c3VBi.yFnU :2008/01/25(金) 06:38:02.85 ID:eNHoinnz0
朝っぱらから何やってんだ俺
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 06:44:02.73 ID:fJUqM6MS0
>>558 保守田てwww子供の頃相当いじめられただろうな
妙な時間からクスッとさせてもらった
ところで、そんなに今週レベル高かったかな?
なんかおすすめの教えてくれよ、読み返してみるから
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 06:48:40.30 ID:eNHoinnz0
いや、有る事無い事適当に書いてみただけなんだ。
実際は、今週の作品はまだ読んでない……スマンな……
この物語はフィクションと考えてくれると有り難い。
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 06:51:45.67 ID:fJUqM6MS0
>>561 そうかw保守文だったから、本当かなと思ったんだが
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 07:31:15.49 ID:bB5PmnXE0
保守
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 07:51:53.17 ID:2dlV38Un0
>>520 発想、というかオチは好き。
ただ、台詞を多くするなら、人物描写にも力を入れるべき。
作者の脳内では声や話し方、表情などがあるのだろうが、
それを読者に伝える努力をしてみてほしい。あとテストがんばれ。
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 08:23:18.85 ID:AuqLHNWrO
お題くださる?
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 08:24:42.92 ID:bYVOSShc0
初めてだけど書いてみてもいいかな?お題下さーい
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 08:25:29.00 ID:fJUqM6MS0
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 08:28:51.09 ID:bYVOSShc0
お題ください
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 08:35:58.92 ID:c0cdQq6T0
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 08:36:17.57 ID:KGZJv+670
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 09:02:37.54 ID:bYVOSShc0
ほしゅ。小説書くのって難しいんだなぁw
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 09:34:30.82 ID:bYVOSShc0
ほしゅ。
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 10:37:31.78 ID:Uf/wKLlb0
ほ
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 11:06:36.78 ID:qVn533iJ0
なんか最近初めでだけどって人多いな
投下するときはテンプレ読んでルールに沿って投下してね
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 11:55:45.75 ID:Uf/wKLlb0
ほい
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 12:18:46.64 ID:/hM7FfES0
ここは俺が保守る
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 12:19:46.58 ID:KGZJv+670
お前だけにいい格好させるかよ!
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 12:39:22.57 ID:/S5IX3lX0
俺を忘れてもらっちゃ困るな
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 13:00:35.88 ID:t/kQ3RvD0
しばらくかかるかもですが、お題ください
いくらかかってもいいよ
お題は 畑
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 13:07:33.00 ID:4jRNRyJGO
昨日とはうってかわって今日は過疎だな…ほす
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 13:08:32.43 ID:fqjkZ1WP0
お題くだしあ
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 13:10:55.35 ID:4jRNRyJGO
雷
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 13:13:24.67 ID:fqjkZ1WP0
把握
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 13:49:14.87 ID:bYVOSShc0
ほしゅでーす
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 13:59:07.56 ID:d0y/fXZ8O
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 14:34:49.26 ID:1COJrMWzO
お題希望
仮病
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 14:41:53.47 ID:1COJrMWzO
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 15:32:58.15 ID:EJKwe+Dm0
保守保守
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 15:54:41.21 ID:bYVOSShc0
補修。
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:16:23.08 ID:bYVOSShc0
補習.
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:36:22.74 ID:eNHoinnz0
捕囚
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:50:16.08 ID:bYVOSShc0
捕集
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:51:57.44 ID:uDVz/hJK0
お題をくれ
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:54:30.44 ID:c0cdQq6T0
刺繍
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:55:30.80 ID:uDVz/hJK0
>>597
把握
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:58:04.22 ID:bYVOSShc0
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 16:59:11.01 ID:BpCEUJptO
☆ゅ
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:19:13.59 ID:/S5IX3lX0
保守すれば何かが変わる
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:24:51.50 ID:xBGIvp6a0
保守する気持ち
プライスレス
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:31:34.98 ID:bB5PmnXE0
さっきまでマスターカードのCM漁ってたからびびったwwww
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:36:13.84 ID:CHRW9dKI0
お題ください
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:37:41.41 ID:bB5PmnXE0
二番手
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:39:00.19 ID:CHRW9dKI0
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:44:26.01 ID:bB5PmnXE0
>>606 もちろん
時間なんて気にしちゃだめさー
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:57:05.90 ID:r3KbvzB6O
そいじゃ、保守ついでに。
>>554に転載してもらったように、つるろだに品評会DBの更新版うpしたよ
暇人は意見とかちょーだい
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 17:59:59.11 ID:eNHoinnz0
お題くださいな
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:00:20.23 ID:mfqwagaYO
小説とは何ぞや
もとい、何をもってして「小説」になるのか。
憂鬱なシーンにあわせて雨が降ってりゃ小説なのか? まさか。
でも俺には定義がわからない
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:02:10.61 ID:E6EsAZEy0
またsage外し忘れた…すいません
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:06:02.11 ID:eNHoinnz0
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:06:04.19 ID:bPi7JDvx0
>609
食欲と性欲の類似性
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:06:40.03 ID:eNHoinnz0
614も把握
質問なんだけど、ここってHシーン書いて良いの?
別に官能小説を書こうというわけじゃないけど、
そういう描写はダメかな
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:12:04.90 ID:eNHoinnz0
>>616 あまりに露骨は描写はどうかと思うが、
匂わせるくらいならいいんじゃね?
やっぱ、ダメだよな
情事の真っ最中を書くつもりだったから
匂わせる程度に収めるのは無理w
品評会には別の案を考えるわ
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:23:51.89 ID:bB5PmnXE0
全然アリという人から、絶対ナシという人まで
両方いる気がする 過去の議論を見る限り、だけど…
品評会用の作品で
苦手な人からは敬遠されることを覚悟の上でなら、
いいんじゃないか、とも思う
官能小説じゃなくても、そういうシーンが出てくる小説は沢山あるわけで
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:26:26.11 ID:ruyoimxI0
そこに意図があるんなら駄目なわけがない。
書くべき
レス数が制限されるわけだから、エロシーンを入れるとそれが主体になるだろ
そういうのは避けるべきだと思うんだけどな
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:27:36.27 ID:mfqwagaYO
パラサイトイヴなんてふたなりヤンデレ洗脳少女が以下ネタバレだぜ?
あのシーンで興奮しないわけがない
一番最初に注意書きを入れとけば大丈夫そうか
スルー覚悟でやってみるかも
返答、ありがとう
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:34:24.31 ID:a05yN+v80
悪魔のミカタやでいえっちでいみたいなものか
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:38:09.02 ID:Hk0D8d4M0
一週間前もエッチシーン書いて悪いかの話があった気が。
こういうのを既視感というんだな。
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:39:03.83 ID:eNHoinnz0
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:57:41.36 ID:cmWpRgQ40
お題貰って書き上げる人ってどんくらいの割合なんだろうな
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 18:59:59.79 ID:qVn533iJ0
あれ?破棄する人結構居るのかな
俺は全部ためてるよ(たまる一方だけど)
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:01:03.27 ID:l48oH6fG0
どうだろう、ストーリーが美味く出来ればいいんだけどね、
おれが実際に書くのは多分三割にも満たない
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:11:36.33 ID:G1EPYdRWP
今までに7つ貰って2つ溜め込んでる
消化しなきゃ
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:12:02.04 ID:y/DNO+L90
誰か一度もまともに批評されてない山田悠介に愛の手を
川上稔も結構エロ描写入れるよな。
それも、かなり細かいやつ。
まぁ、官能小説っぽくはないから全然いいんだけどさ。
ああいうのは、書き方なんだろうなぁ…。
人によっては、単なるキスシーンでも妙にエロく書く人いるし。
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:15:48.33 ID:jipTsRsoO
行間のエロスを感じ取れ
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:17:36.39 ID:qx4Hhqa/O
「マンコ」とは書けるけど、キスシーンは恥ずかしくてとてもとても
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:19:49.61 ID:G1EPYdRWP
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:27:21.30 ID:jSj+IhIN0
>>616 当たり前だろ。
同人のレベルなんだから商業の規制に捕らわれる必要は無い。
放送禁止用語とかもOKだと思うね。だって放送じゃないし。
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:29:10.30 ID:c0cdQq6T0
テレビの規制ってすごいよな
何であんなに規制してんだろ
小説もだけどさ
筒井義隆が禁止用語に反対して断筆してたんだっけ
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:29:23.39 ID:cmWpRgQ40
>>628-630 あぁ溜めるとかもいいのか、いや良くはないか
お題から数時間で書いてるもんかと思ってた
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:30:14.58 ID:jSj+IhIN0
>>637 日本の文化を衰退させるための言葉狩りらしいよ。
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:32:40.25 ID:c0cdQq6T0
>>639 ブンカとか抽象的な言葉はわからんけど書きにくくなったり
ストーリーを変えなくてはならないのは確かに嫌だ
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:32:51.00 ID:bB5PmnXE0
大きな意味で言えば日本人らしさの気遣いなんだろうが
勘違いして明後日にいってるのも日本人らしい、のかもしれないなあ
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 19:48:36.45 ID:qx4Hhqa/O
ほ
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:01:05.46 ID:qx4Hhqa/O
鳴かぬなら 保守してまとう ホトトギス
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:13:14.34 ID:y/DNO+L90
ほ
あと6時間くらいで3日オチか?
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:23:08.25 ID:G1EPYdRWP
何か語って落ちる前に埋めようぜ
「童貞の男」
これは馬から落馬みたいな重複表現?
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:31:04.68 ID:G1EPYdRWP
どうなんだろ
処女の女 ←こっちは重複に思えるけど
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:33:44.42 ID:l48oH6fG0
ただの童貞でいいと思う
辞書によるとおkだな>童貞の男。
童貞
成年に達した男性が、まだ性的経験を持たないこと。
また、その男性。
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:36:47.31 ID:bB5PmnXE0
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:38:13.04 ID:Hk0D8d4M0
「童貞の男は重いから、ちょっとね」
「処女の女は面倒臭いんだ」
会話ならば日本語が少々おかしくても気にならない。多分。
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:39:40.86 ID:4jRNRyJGO
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:43:23.78 ID:Hk0D8d4M0
>>654 漢字が重なるからね。
「この猫は三毛猫だ」→「この猫、三毛猫だよ」句点置けば良いかな。
むしろ漢字が重ならないようにしなきゃダメかな。
つ「処女の男は面倒くさいんだ。いろいろ」
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:43:52.28 ID:qx4Hhqa/O
てか「馬から落馬」は「落ちた」にいいかえることができるけど
「この男は童貞(ステキ!)」はいいかえられないし、いいんじゃない?
「この人は童貞(キモイ!)」にできるよ
658 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:48:37.95 ID:qVn533iJ0
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:52:22.06 ID:Hk0D8d4M0
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:52:30.75 ID:K2JqxE7H0
アッー、にクエスチョンマーク付けんなよ、更に発音が難しくなる(笑)
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:53:27.34 ID:qx4Hhqa/O
動詞での重複表現が駄目に感じるんじゃない
「馬(キモイ!)から落馬」だったらへんだけど
「この男は童貞(ステキ!)」だと、なんか、かっこいいよ
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:57:19.20 ID:bB5PmnXE0
助詞「の」が表すところによっては、おかしくもあり、正しくもあり…かな?
馬から落馬だって「から」の捉えようによっては正しい文になりうるし
663 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 20:59:27.90 ID:ruyoimxI0
意図的にそう使ってる風に見せればいいのさ
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:01:19.16 ID:/S5IX3lX0
ちゃんと理解していて、わざと使うんだな
俺は理解してなくて使うが
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:01:43.19 ID:wTauq+lN0
今語ってる連中は山田御大を見習えよ
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:13:47.44 ID:/S5IX3lX0
品評会全然書いてない事に今気付いたほす
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:21:36.96 ID:c0cdQq6T0
666おめほす
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:26:19.39 ID:qx4Hhqa/O
スウパーザツダンたーいむ!!
お題は えー、えーと、だれかたのむ!
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:29:01.77 ID:vDOaKo3r0
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:29:24.24 ID:eK9D3S7u0
一酸化炭素
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:31:31.74 ID:K2JqxE7H0
おいお前ら、雑談のお題じゃないのか
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:32:32.27 ID:qx4Hhqa/O
>>669-
>>670 ザツダンのお題、ってするつもりだったがミスった!
まあこのごろ書いてなかったし把握した!
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:35:27.18 ID:TArXPDJt0
雑談なんだが、SF用語的な物ってどうやって勉強したらいいんだ。
SF小説読みまくるしかないの?
ここの作品は一人称が多いような気がするんだけど、
一人称と三人称、どっちが好き?
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:36:58.84 ID:KGZJv+670
うんこ味のカレーとカレー味のうんこなら
どっち食べれる?
>>673 wikipediaでSF用語っぽいもの一個、調べて
そこから連鎖する感じで調べると面白い
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:38:02.52 ID:ruyoimxI0
確かにここは一人称が多くて好まれる傾向にはあるかもな。短いレス数の関係もあるけど。
ジャンルにもよるけど、俺は三人称が好きかもしれん。
そっちのほうが展開力で勝負してるような気がする。
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:38:30.49 ID:vDOaKo3r0
>>672 ちょwwwwwそういうことかwww
空気読めずに申し訳ない
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:38:58.49 ID:a05yN+v80
一人称が書きやすいけど多いから三人称でがんばってる
>>673 SF用語辞典っぽいのがどっかから出てたはず。
ワープ航法とかのってるやつ。
>>674 というより、3人称より1人称のが簡単だからな。
まぁ、極めていけば難しさに差は無いんだろうけど。
3人称は相当な量の語彙力と構成力が無いと、まともに書けない。
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:39:40.42 ID:eK9D3S7u0
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:40:26.34 ID:c0cdQq6T0
ここでは一人称で投稿したけど普段は三人称で書いてる
一人称は書いてて背筋がぞくぞくする
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:41:12.35 ID:JWcN1saa0
>>676 なるほど、ありがとう。
あと俺小説書き初心者なんだが、いまいち人称がよくわかんないんよ。
3人称で視点(立場?)変えるのは分かったんだが、それだとその立場の人の一人称と何も変わんなくね?と思ったんだが。
イミフだったらゴメン。
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:41:37.44 ID:c0cdQq6T0
>>675 この間彼女が変態だったスレ読んでたからつい思い出したけど
あの趣味の方はどっちを選ぶんだろうか
685 :
ダブルキャスト(お題:双子)0/2:2008/01/25(金) 21:47:30.90 ID:EJKwe+Dm0
できたぞオラー投下しるぞオラー
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:48:03.02 ID:c0cdQq6T0
687 :
ダブルキャスト(お題:双子)1/2:2008/01/25(金) 21:48:11.88 ID:EJKwe+Dm0
“日曜日、午前十時に駅前の時計台の下で”絵美とはそう約束していた。
約束の時間はとうに三十分はすぎている。彼女がやってくる気配はない。
彼女は学校では至って真面目で、遅刻など一回もない。いわゆる優等生だった。
ただ学校を離れ、デートとなると彼女は半々くらいの確立で遅刻をしてきた。
最初は違和感を覚えていた僕も、今では彼女を待つことさえも楽しみの一つとなってしまっていた。
「あはー、ごめんごめん。おしゃれしてたら意外と時間かかっちゃってさ」
憎たらしいほど愛らしい笑顔で言い訳をしながら、彼女が到着した。
きたら文句の一つでも言ってやろうかと思っていたが、彼女の笑顔で全部フッとんでしまった。かわいいやつめ。
今日のデートプランは、いたって普通。軽めの昼食をとったあと、最近話題の恋愛映画を拝見。
なんでも、ケータイ小説が原作で女子高生の間で一大ムーブメントを起こしたらしい。
映画を見終わったあとは、彼女の買い物に付き合う予定だ。可もなく不可もなく、普通のデートプランだった。
午後六時。僕らは彼女の家へと、今日のデートの感想を言い合いながら向かっていた。
僕の左手には大きな紙袋、右手は彼女の左手とつながっていた。彼女の手のぬくもりが、荷物の重さを忘れさせてくれた。
今日のデートのメインである映画についてだが、彼女はあの映画に大変心を打たれたようだった。
どう感動したのか説明してくれるのはありがたいが、その度に涙目になってしまい、とても説明なんか聞いていられなかった。
まぁ、僕に言わせて見ればとても見れたものではなかったが、主演女優が可愛かったのでよしとしよう。彼女には負けるがな。
そんなこんなでもうすぐ彼女の家へつく。僕は彼女ともう少し一緒にいたかったが、それも叶わぬようだ。
しかし、神様は僕を見捨てなかった。
「ねぇ……もしよかったら、うちでちょっとお茶飲んでいかない? 話したいことがあるんだ」
たぶん言ってないとは思うが、彼女は僕を家にあげることを今まで強く拒否していた。
そんな彼女の突然の申し出に驚いた僕だったが、すぐさまイエスと返した。僕は神様を少し、見直した。
「ちょっと、まってて。お部屋片付けてくるからー」
と、彼女は家の前についたとたんに僕の荷物をひったくり、家の中へ入っていってしまった。
……よくよく思い返してみると、僕は何故、彼女が家へ誘ったのかを考えなかったのだろう。
今まであんなに拒否されたのに、どうして。今日になって、急に。
しかし僕は、そんなことを思いつかないくらいに舞い上がってしまっていた。
688 :
ダブルキャスト(お題:双子)2/2:2008/01/25(金) 21:49:00.70 ID:EJKwe+Dm0
「おまたせー……」
家の扉が開く、もちろん開けたのは彼女である。お邪魔します、そういいかけながら玄関に足を踏み入れた瞬間。
おかしな光景が、僕の視界に飛び込んできた。こんなことを言っても、信じてもらえる自信はない。
なので、見たままを伝えようと思う。彼女が、絵美が。二人いた。扉をあけて僕を通してくれた絵美と、玄関で立っている絵美。
彼女が超能力者や催眠術師とか、超スピードで動いて分身していた! なんて落ちはない。
なにかもっと、恐ろしいものの片鱗を見た気がした。本当に頭がどうにかなってしまったのかと思った。
それでも、二人の絵美は現実だった。僕は居間にいるであろう彼女たちの両親への挨拶も忘れ、
真っ白な頭で彼女たちの部屋に通された。
彼女たちの話は一時間弱続いた。要約すると、こうだ。
彼女たちは双子で、片方の名は亜美という。通っている学校は違うものの、趣味や思考が似通っているらしく、男性の好みも似ていた。
それで、絵美ちゃんのケータイに入っていた僕の写真をみて、亜美ちゃんが一目ぼれをしてしまった。
その後彼女たちの間にいろいろあったらしいが、割愛させていただく。
そして今日になるまで、入れ替わりながら僕と交際を続けていた。つまりダブルキャスト、二人一役だったのだ。
しかし、彼女たちもそんなことは間違っているという結論に至り、僕に正直に告白することにしたそうだ。
さらにやっかいなことに、彼女たち同士の話し合いでは決着がつかないために、
僕がどちらと交際を続けるかを選択しなければいけないらしい。
僕の友人がこの話を聞いたら、ギャルゲーのやりすぎじゃないのか? と、僕を馬鹿にするだろう。
とりあえずその場はそこでいったんお開きにし、また後日話し合おうということにした。
僕には彼女たちに説明しなくてはいけない『秘密』があったからだ。
僕は居間でくつろいでいたガンコそうな親父さんと、彼女たちに似た可愛いお母様に挨拶し、帰路についた。
彼女の両親は知らぬ間の来客に驚いてはいたものの、すぐにこやかに挨拶を返してくれた。
後日。僕らは結局、いつもどおりの関係でいた。それには、彼女たちに説明した『秘密』が関係している。
その『秘密』とは。そう、僕らもダブルキャストだった。僕にも双子の兄弟がいたのである。
僕らにも、もちろん罪悪感はあった。ただ、言い出すことでこの関係が壊れることがいやだった。
たまらなく怖かった。彼女を失いたくなかった。人間は弱い生き物だと思っていた。
でも、彼女たちのように強い心をもつ人間もいる。この愛の形が正しいかは僕にはわからない。
それでも僕たちは、ダブルキャストの恋愛を楽しんでいる。
終わり
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:49:23.90 ID:eK9D3S7u0
>>683 まずは 辞書 を調べて みるといい よ
690 :
ダブルキャスト:2008/01/25(金) 21:51:04.13 ID:EJKwe+Dm0
以上っす。
本当は 連投 双子 だったんだけど野球ぜんぜん知らないので連投はハブきました。ゴメンナサイ。
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:51:18.33 ID:JWcN1saa0
>>689 いやそういうことじゃなく…Iかyouかそれ以外かくらいの違いは分かるわ…
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:51:38.39 ID:Hk0D8d4M0
カレーの黄色はターメリックの黄色。ウンコの黄色は胆汁色素。
作った人にもよるんだけど、断然オレはウコン味のカレーだな。
似てるのに違うんだよね。最終的には一緒の物なんだけどさ。
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:55:07.41 ID:1LYyaGtjO
>>683 一人称は一人称でしかない。
つまり主人公の目線でしかかけないんだ。
主人公が勘違いして実は違うことも勘違いしたまま進めて、
物語で解決させないといけない。
当然読み手にも勘違いさせたままで。
裏のストーリーも本人目線だからわからない。
あと主観だから個人的な意見がすべてになる。
逆に三人称は個人的な意見はすべて排除した冷静な目じゃないといけない。
一人称でも三人称でもそれぞれ良い面がある。
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 21:56:36.20 ID:qx4Hhqa/O
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:00:18.07 ID:JWcN1saa0
>>694 あ、分かった「三人称一元描写」と「三人称多元描写」がごっちゃになってたんだアリガト。
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:06:00.15 ID:fYqv/q9e0
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:19:45.52 ID:mfqwagaYO
頭の中でSFを考えてると平気でプラズマや脳波コントロールを扱える技術を理屈付けてでっち上げてるから困る。
しかし登場するのはいきなり機械少女からという非科学的展開
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:23:18.13 ID:c0cdQq6T0
>>697 理屈付けれるのはウラヤマシス
臓器移植ネタでやりたいのがあるけど踏み込めない
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:26:01.76 ID:ruyoimxI0
専門的な知識が必要なのは辛いな。
つっこまれたら終わりだしな
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:29:12.40 ID:mfqwagaYO
>>698 おすすめは炭素技術とモノポール。
少し調べりゃ超伝導だって軌道エレベータだって作れる。どうせまだ実現できないレベルだから多少誇張しても50年間は安泰。
アシモフは「陽電子頭脳」なる空想のロボット用思考回路をでっちあげているな。
こういうドキドキワクワクな語感を生み出せる作家さんは素晴らしいと思う
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:38:43.48 ID:G1EPYdRWP
アシモフの推理物は好きだけどSFは最後まで読めんかった
彼のに限らずSFは苦手だー
専門用語が多いと読み手を選ぶよね
アシモフは個人的に微妙ですね。
アーサー・C・クラークの方が読みやすい気がします。
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 22:52:07.21 ID:c0cdQq6T0
>>700 陽電子w いいなー
SFは古典SFは読んだ。サイバーパンクとか憧れるけど、みんなどうやって
作り出したんだろ…
ほしゅ
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:25:28.46 ID:vzEwqB7A0
SFって読むの苦手なんだよなあ。
夏への扉とかあなたの人生の物語は面白かったけどね。星を継ぐものとかは読めなかった。
宇宙船とか唐突に出されたり何とかスコープとか未知の装置が出てくると何か敬遠してしまう……。
何かごめんなさい。
星を継ぐものを読んだあと、白人を皆殺しにすべきでは?
と思った俺は異端?
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:26:59.53 ID:mfqwagaYO
銀河帝国興亡史だけは内容半分以上把握してない。
ありゃ無理だ
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:28:09.96 ID:l48oH6fG0
SFを書こうとしたがやっぱり用語とか厳しい
宇宙船の素材とかもよくわかんないから、「Sプラスチック」とかいって誤魔化してたなぁw
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:29:09.21 ID:5zjulUw50
SFといえば星新一
ベタだけど、神林と筒井と森岡が好きだ。
雪風のアニメ化には怒りを覚えた。
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:31:46.05 ID:EJKwe+Dm0
ちくしょうお題くれえええええええええ
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:31:56.56 ID:AuqLHNWrO
流れをぶった切って悪いんですが、お題ください
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:32:39.04 ID:mfqwagaYO
小さな大冒険
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:33:33.59 ID:c0cdQq6T0
みみずく
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:34:13.01 ID:EJKwe+Dm0
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:35:35.81 ID:fg1OCqLf0
SFといえばダン・シモンズ好きだなぁ
テスト勉強してない単位取れないと卒業やばいのに……
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:36:31.55 ID:hNTSQb5pO
SFはどんなものか説明出来れば架空のものでもいいんだから
設定すればなんとかなるのではなかろうか
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:38:29.14 ID:mfqwagaYO
SFにおける細かい設定は舞台装置にすぎず、
その描写にこだわってテーマを見失っちゃいけないってばっちゃが寝言
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:43:43.51 ID:c0cdQq6T0
いいばっちゃだな……
SFから外れるかもしれないけど、ジャック・ロンドンが好きだ
ごめん嘘。ホラーとしてジャック・ロンドンが好きだ
去年だっけ?うぶかた(変換できない)にのめり込んでエクスプロードエクスプロード騒いでた
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:47:05.56 ID:fg1OCqLf0
SFこそ設定難しすぎじゃね?
変に理論的な構成にすると荒が出てくるってばっちゃが言ってた
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:51:48.55 ID:hB18g99EO
お題くださいよ
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:52:29.35 ID:0og0oMRz0
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:53:01.42 ID:c0cdQq6T0
リベリオン 反逆者
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/25(金) 23:55:04.87 ID:EGVRSvSr0
ガン=カタ
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:02:55.84 ID:N6X411+2O
726 :
◆A9epGInhJg :2008/01/26(土) 00:03:42.13 ID:4zQT/hGK0
品評会投下
727 :
買うもの買われるもの1/3 ◆A9epGInhJg :2008/01/26(土) 00:04:52.10 ID:4zQT/hGK0
「では次の品です」
富豪達が集まる地下のオークション会場に役員の声が響き渡る。
特別なコネを持つ人間だけに入る事を許された薄暗い会場だ。
「これから紹介しますのは、どれも二つとない宝石でございます」
目の前の台にずらりと宝石が並べられる。
今度の品はキュドーの気に入るものだった。
これらはとある大富豪が持っていた宝石だという。
しかしその大富豪は最近、買っていた恨みを一度に全て晴らされ、多額の借金を背負った。
窮地に立たされた元大富豪は借金の足しにと宝石をオークションに流したらしい。
キュドーはあらためて宝石を見た。全部で九つある。
大きさはそれぞれかなりまちまちだ。燃える様な赤い宝石が一番大きい。
しかしキュドーは、それよりもかなり小さい青い宝石の美しさが気に入った。
全体的には青いといえるが、ところどころ白い模様が入っている。
「皆さんそろそろよろしいでしょうか。あまり見つめすぎると商品に穴があいてしまうかもしれません。
おっと、言い忘れましたが、この宝石にはある秘密がございます。それは見事競り落とされた方だけにお教え
します」
周りの人々の目に複雑な色が浮かぶ。キュドーも役員の言葉に疑問や疑惑を頭にうかべた。
しかし宝石にどんな秘密があるというのか。身に着けているものを幸福や不幸にするのだろうか。
まさか、この宝石を持っていたために元の持ち主は破滅してしまったのか。
キュドーの心に不安が広がる。しかしそんな考えをもったのはキュドーだけではないようだ。
この場を離れたものさえいる。えてして金持ちは自分の身の安全を優先する。
もしかしたら考えすぎかもしれない。聞いてみたらなんだそんなことかと思うような秘密かもしれない。
どんな秘密かと好奇心が膨らみ始める。
役員が言った言葉は、身の安全を考える者には商品の値段を下げかねないが、野心家や好奇心の強い者には
価値を高める。
728 :
買うもの買われるもの2/3 ◆A9epGInhJg :2008/01/26(土) 00:06:07.63 ID:4zQT/hGK0
キュドーは野心家だった。周りに残っている人々もそんなような連中だろう。
これは思っていたより値が上がるかもしれない。
右手の汗をそっとぬぐう。
競りが始まった。
「もういませんか。――はい。では最高額は、キュドー・コーエン様です」
周りから拍手される。キュドーは軽く右手を上げてそれに応じた。
なんとか競り落とせた。
しかし、今日のオークション用に持ってきた金はもうほとんど残っていない。
しかたなく家に帰ったキュドーは、役員の話を思い返した。
馬鹿な話だと思う。役員が言っていたのはまるで現実とは思えない。
キュドーは役員の話はほとんど信じずに、ただ目の前の宝石の美しさに目を奪われていた。
「おや、この宝石こんなところにあったのか」
この宝石をオークションで手に入れてから二十年になるだろうか。
いつしか興味も薄れ、棚の奥にしまっていた宝石をキュドーは見つけた。
お気に入りだった青い宝石はいまだ輝きを失っていない。
やはり、あの役員の言った事は嘘だったのかもしれない。
懐かしい宝石の輝きに時間を忘れる。
――不意に、宝石の一部が赤く光りだした。
キュドーが驚いている間にも、その光はどんどん宝石を飲み込んでいく。
光が消えたとき青かった宝石は灰色の塊になっていた。
キュドーは目の前の光景に目を見開いたまま膝をついた。
役員の言っていた事は本当だったのだ。
この中で戦争でもあったのかもしれない。
だがどうしようもない。キュドーにとっては宝石のひとつを失っただけだ。
ほかの八つの宝石をキュドーは大事そうに見つめた。
729 :
買うもの買われるもの3/3 ◆A9epGInhJg :2008/01/26(土) 00:06:45.36 ID:4zQT/hGK0
「落札おめでとうございます。お約束どおり宝石の秘密をお話します。
こちらは地中から掘り返したような普通の宝石ではございません。
ある特別な素材で遠い銀河の星を包んでいます。
左から太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星と名をつけています。
さらに、この地球にだけはさまざま生物が観測されています。
それゆえに何かが起こるやも知れません。
どうぞこの神秘を手のひらで鑑賞くださいませ」
730 :
◆A9epGInhJg :2008/01/26(土) 00:07:19.60 ID:4zQT/hGK0
了
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:08:29.26 ID:z9IDeeW10
投下一番乗りか乙
お題を下さい
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:08:52.39 ID:2senRaQz0
ガン=カタは拳銃を総合的に
使用する格闘技である
(゚д゚ )
(| y |)
この格闘技を極めることにより…
( ゚д゚) ;y=‐ ;y=‐
(\/\/
攻撃効果は120%上昇
( ゚д゚) ;y=‐
(\/\
\ ;y=‐
防御面では63%上昇
ー=y;―
|
(゚д゚ )
ー=y;_/| y |
ガン=カタを極めたものは無敵になる!
ー=y; ( ゚д゚) ;y=‐
\/| y |\/
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:11:08.38 ID:z9IDeeW10
>>733 サンクス 把握した
リベリオンって面白そうだなぁ
今度レンタルしてみよう
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:11:58.79 ID:z9IDeeW10
>>734 こっちも頂いときます
品評会のエレメントに組み込もうかな……
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:12:01.18 ID:afCiE50t0
>>732 ナツカシス
この映画映画館で10回くらい観たよ
もちろんパンフもゲット、DVDも持ってる
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:12:41.99 ID:877I7MPH0
この中にパラダイムについて解りやすく教えてくれる方はいませんかー><
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:15:54.71 ID:z9IDeeW10
>>738 その時代における大きな枠組みじゃね?
もしくはビッグ・オー
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:20:26.24 ID:i75Mfmr00
パラダイム・パラライズ・パラダイス
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:22:14.98 ID:877I7MPH0
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:24:58.37 ID:oplDO03rO
資料探し辛杉ワロタw
>>741 原義的にはたしか「ある一定期間にわたって規範とされる業績」
とかだったかはず。
提唱者のクーンは科学分野に限ったものとして考えてたっぽいけど、
いまじゃいろんな分野で使われてる言葉だな。
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:27:02.65 ID:lBeama9l0
あるあるwwww
人格入れ替え装置の原理とか探してるけど、死にたくなってきたよママンwwwww
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:27:47.67 ID:z9IDeeW10
>>741 時代、ある分野におけるメインストリーム的な思考ってことじゃないかな?
歴史でパラダイムを追うと、縄文時代以前は共同社会という枠で考えられ
弥生から江戸時代は封建制(戦国時代は崩れるけど)に支えられ
明治、大正は一時的に民主政治が顔を見せるが、それでも貴族主義が強い
昭和に入ると軍部が力を持つようになり、独裁制の色を見せる
戦後、欧米的な観念が導入され経済社会になると民主主義に
こんな感じじゃね?間違ってたらごめんね、歴史とか知ったかです。
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:29:30.29 ID:AtkHCWuM0
あるいは出会い頭にぶつかるんだ
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:30:17.50 ID:lBeama9l0
説明しよう! この人格入れ替え装置は
被験者二人を階段から転ばせる際のショックを与え合うという原理によって編み出されたのである!
こうですか、わかりません><
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:30:33.69 ID:afCiE50t0
あることを前提として、大きな枠組み[実験、価値観、ルール、専門用語]がある。
もしその前提を崩すようなことが起きたら、崩壊以前の枠組み内での言葉と
崩壊後の枠組み内での言葉を使って話すことはできない(無意味になる:前提が違うから)
→という枠組みの崩壊(=パラダイムの変遷)が起きるようなことが科学史の中で何度か起こっている
そのことをクーンは「科学革命」と呼んだ。
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:31:04.55 ID:qzPX5ekjO
知らない間にインテリばかりのスレになったな
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:32:22.45 ID:z9IDeeW10
>>750 テスト期間中な俺は知識詰め込まれてるから
一時的にインテリになっているんです
ごめんなさい、なってないです
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:32:28.61 ID:hEueSBfX0
インテリというよりスノッブ
>>748 そこはもっと科学っぽい言葉を使ってごまかすんだ
ニューロンとかシナプスとかクオリアとか
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:33:45.33 ID:afCiE50t0
物理哲学の講義受けてたときの記憶を脳みそからほじくりかえしてきたんだよ……
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:34:01.46 ID:877I7MPH0
説明してくれた人ありがとう!
自分の中である程度理解出来た気がする
ただ小説の中で使うのは誤用してしまいそうなのでやめときますw
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:35:25.38 ID:lBeama9l0
>>753 説明しよう! この人格入れ替え装置は
被験者の脳に蓄積されたシナプスの伝達経路などを双方に階段ショックで……
道は遠いよママン
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:37:37.62 ID:afCiE50t0
>>752 すのっぶとな!?
ねる
みんながんばれ
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 00:57:55.87 ID:AtkHCWuM0
でもある事ない事考えてる時は凄く楽しかったりするほす
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 01:12:54.79 ID:wJly4ofy0
空想科学保守
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 01:35:10.31 ID:S2Fu+toq0
投下するよ?
761 :
i hate the sun (お題:双子) 1/3:2008/01/26(土) 01:35:34.76 ID:S2Fu+toq0
献杯。
いや、乾杯、にしようかな。あえて。
って、誰に言ってるんだろうね。フフフ。変な感じ。
ベッドで寝っ転がってお酒なんて、だらしないけど、でも、たまにはいいよね。
水瀬。
あなたが死んでから、今日で一年。ぴったり一年。なんか早いんだか遅いんだか、ね。
感覚のよく掴めない時間だったけど、あなたのことは今でもはっきり思い出せるから、た
ぶんそう長い時間じゃない。
あなたはいつも、「浅倉家の双子のかわいい方」だったよね。おんなじ顔なのに。おん
なじ真っ白な髪に、真っ赤な目。身長だってそうちがわない。声もおんなじ。外見でちが
うのは、髪の長さだけ。あなたは短くて、私は長くて。日焼けしやすい体質も、光が強いと周りがよく見えないのも、いっしょ。
それでも、性格が明るくて仕事もできて、趣味も外向きなあなたは「かわいい方」で、
ウジウジしててトロくてぶきっちょで口べたで太陽の光が嫌いで、いいとこなしのわたし
は、「もう片方」でしかない。見た目がいっしょでも、他が違うとこうなっちゃうんだよ
ね。
でも、しょうがない。私から見ても、あなたは可愛かったもの。私があなたのことどう
思ってたか、あなたもよく知ってるでしょ?私なんか、「もう片方」で当然よね。あなた
が太陽で、私は月。
いや、月もおこがましいかな。月にいるウサギでじゅうぶん。顔もそっくりだし、寂し
いと死にそうになるところもそっくり。弱くて、情けない生き物だよね、私。
だからさ、水瀬、あなたは姉の私の誇りなの。私はあなたを妹として愛し、私の分身、
なれなかったもう一つの私として愛し、そしてそれ以上の特別な存在として愛した。今ま
でしてきたことからも、分かるでしょ?
762 :
i hate the sun (お題:双子) 2/3:2008/01/26(土) 01:35:56.61 ID:S2Fu+toq0
なのに。
なのに、だよ?
なのに、あなたは、男を連れ込んできた。私とあなただけの家に。二人の国に。
すごく苦しかった。いつもより張り切って料理をするあなたの笑顔が、やたら眩しかっ
た。せっかく美味しいものを作ってくれたのに、少しも食べられる気がしなかった。あな
たがあいつとおしゃべりしてるのが見るに耐えなくて、さっさと自分の部屋に逃げ出し
て、鍵をかけたくなった。あなたがあの男とどんなことをしているか、目に浮かぶよう
だった。私の知らないところで見つめ合い、抱き合い、口づけ合い、体を重ね合い、名前
を呼び合う、そんなあなた達が憎くて、うっとうしくて、妬ましくて、それに引き換え私
は……。私は、私は、私は、私は!
……ごめん、いいの。あなたは死んだ。あいつと婚約して、仕事も順調にはかどって、
前途洋々だねってところで。それで充分だよ、償いなんて。お姉ちゃん、心広いもん。
ね。私は許してあげられるの。許せるって、やっと分かったから。お姉ちゃんの気持ちも
知らずに間違いを犯したバカな妹を、許せる。
あーあ、落としちゃった、グラス。ほら、覚えてるでしょ、二人で買った、お揃いの
奴。お気に入りだったのに、残念。でも、高いだけあって、割れる時もいい音がするね。
フフフ。どっちみち、もう使う予定なかったし、それならそれで、いいかな。
大丈夫。今までためらい傷ばっかりだったけど、今ちょっといい感じに酔ってるし、今まで足りなかったミリ分もきっちり切れると思う。ほら、今朝しっかり研いだから、こんなにキラキラして、きれいでしょ? これなら、きっと上手くいくよ。もう一度、私たち
は巡り会える。約束するよ。
きれいな月夜。丸い月。太陽のない空に、穴があいたような、真っ白な色。太陽は、い
ない。どこにも、いない。
私はウサギ。ウサギだから、寂しかったら死ぬ。
だから、水瀬。
もう一度、いっしょに眠りにつこう。
もう一度、二人きりで、夜の静けさを分け合おう。
もう一度、私たちだけの夢の形を、探ろう。
ね?
763 :
i hate the sun (お題:双子) 3/3:2008/01/26(土) 01:36:11.02 ID:S2Fu+toq0
……ん、眩し……。
ここは、楽園?
ちがうか。
夢の中……でもないか。
まだ、生きてるんだ、私。
なんか、すっごく、眩しい。なんにも、見えないよ?
えっと、今座ってるのがベッド……。ってことは、ここに水瀬の写真が……。あった
あった。で、この辺に……。
痛っ!
痛い、痛いよ。助けて、誰か。水瀬? 絆創膏、持ってきてよ。お願いだから。
これ、これに日が当たってるんだ。こんなところに置くから、こんなことに。
あぁ、ここ私の部屋。いつも通りの、なんにもない、私の部屋。
ほんとに、まだ生きてる。そうなんだ。
モウイチド、イッショニネムリニツコウ。
太陽なんて、大っ嫌い……。
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 01:37:21.93 ID:S2Fu+toq0
もっとカオスな感じにしたかったけど、上手くいかなかった……。
語り口調で文章を書くのは初めてなので、その辺のアドバイスが欲しい。
一応モチーフにしてる曲があるけど、視聴できる場所が見つからなかったからしょうがない。
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 01:54:19.46 ID:0I0konj10
暖房も無いのに昼間食った麻婆豆腐のせいでケツの穴が溶けそうなほど熱い
766 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 02:00:30.36 ID:qzPX5ekjO
ケツが溶けたらどこからうんこでるんだろう
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 02:02:00.62 ID:p2FLJQkQO
へそ
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 02:02:11.64 ID:aA6bDeCpO
行き場を失って前から出るだろJK
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/26(土) 02:10:39.79 ID:BA3WEA9M0
>>764 語り口調については俺は自然だと思う。特に違和感は感じなかった。
物語の感想は、お姉さんの独り言を聞いてて、ソーデスカ。タイヘンデスネ。って感じ。
とくに面白いともつまらないとも感じなかったかな
えらそーでゴメン
とりあえず保守
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
ごめん、しらけるとは思うけど解説頼みたい
>真っ白な髪に、真っ赤な目
>しっかり研いだから
このあたりで本当のウサギの話か?とも思ったけど、正直よくわかんなかった。
語り口調初めての割りにはうまくできてると思う