1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
ここは筆力のある人・ない人がお題をもらって自由に小説を書き、それぞれの筆力を向上させるスレです
※※※お題をもらわないでの小説投下はスレの主旨と違いますのでご遠慮下さい※※※
各まとめ入口:
http://bnsk.daa.jp/ まとめwikiコラム:
http://bnsk.daa.jp/wiki/index.php?%A5%B3%A5%E9%A5%E0 初心者の方は上記のまとめwikiコラムの他、掲示板を一度ご覧下さい。
小説を書く際の禁則やテクニック等が具体例付で説明されています
(三行テンプレート)
1:お題をもらう(安価より「↓」を推奨)
2:もらったお題に沿った作品を書いて、完成させる。
3:「投下します」と宣言し、作品投下。メール欄は無記入、名前欄には「もらったお題」を表記する。タイトルは無くても可。
・1レスは30行、4096バイトまで、一行は全角128文字まで(読みやすさの為に50〜60文字推奨)
・書きながらの投下は禁止
・お題をもらっていない作品はたとえ投下されてもまとめサイトには掲載されません
詳細は
>>2-3辺りをご覧下さい
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:39:05.03 ID:wMgOKQQj0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:40:08.12 ID:fqaeMznk0
まずはお題をもらいましょう。基本的に過疎スレなので↓でもらうと良いです
→人のお題を使って書くのもありです。作品がたくさん投下されればスレも盛り上がります
▽投下の際の注意点
・投下宣言は「投下してもいいですか?」ではなく「投下します」。投下宣言が被らない限り、許可はいりません
・投下する人は最後に「終」「完」「了」など、投下完了の合図をお願いします
・名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』)を書いて下さい
・まとめる際にコピペがしづらいので、メール欄は空にして投下してください。
・作品を投下する際は、テキストエディタで仕上げてから、完成品をまとめて投下して下さい
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい
▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・落ちた場合は立てられる人が新スレを立てて下さい。人がいる時間を目安に
▽その他
・通常作品でもトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:40:23.55 ID:fqaeMznk0
▲週末品評会
毎週木曜日の夜〜土曜日の午前中に、お題が出されます
作品は土曜日の0:00から日曜日の23:30までの間に投稿してください
その後それぞれに評価をして頂き、月曜日の0:00から火曜日の24:00まで投票を受け付けます
▽作品投稿
・ジャンルは自由、時間を過ぎての投稿も選考外ではありますがまとめサイトに掲載します
・スムーズな流れを保つため、メモ帳等の機能を使って全部書き終わってから投下するようにお願いします
・優勝時の本人確認のため、週末品評会参加者は出来れば酉を付けて下さい(酉は名前欄に#と自由な文字列)
→毎回同じコテや酉で出続けると周囲にわかりやすいです
・作品のタイトルは現在レス数/総レス数、酉を除いて、全角二十文字以内にしてください。
▽締め切り間際の作品投稿について
週末品評会では、投下締切時間の間際に集中的に投下が起こります。
それを無管理で放っておくと大変な事になるので、23時から「予約」という形を取り、運営の指示に従って順番に投下してもらいます。
予約締切は23:30で、以降は時間外の扱いになります
▽投票
・本スレへの書き込みでお願いします(複数選択可)
・ぜひ書き手の方も他の人への感想や投票を行って下さい
・簡単でよいので、感想、批評等書いて下さい。書き手の次への糧になります!
・投票は投票用テンプレを使うか、【投票】と書いて書き込んで下さい
▽優勝者特権
・投票で一番支持を得た作品の作者の方には、次回品評会のお題決定権が与えられます
・投票数が同数の場合は、気になった作品の投票数の差で決定します
・お題の発表時間は優勝者に一任されますが、遅くても土曜日の午前中には提示して下さい
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:40:39.86 ID:fqaeMznk0
883 名前: ◆4oIY5Zvkdw 投稿日:2008/01/17(木) 18:40:25.62 ID:e+wRYKvL0
ひそかにお知らせします。
第九十四回週末品評会
お題「密」
規則事項:
・5レス以内
・タイトルに「密」を使った言葉を入れてください。
ただし、本文中でその言葉は使わないでください。
投稿期間:2008/1/19(土)00:00〜2008/1/20(日)23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外。
投票期間:2008/1/21(月)00:00〜2008/1/22(火)24:00
※投稿する方はなるべく投票も心がけましょう。
※それ以外の方の投票や感想も大歓迎です。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:40:52.40 ID:fqaeMznk0
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日:2008/01/17(木) 18:44:36.14 ID:S8djHszY0
>タイトルに「密」を使った言葉を入れてください。
>ただし、本文中でその言葉は使わないでください。
これって、タイトル「○○密の〜」なら、「○○密」という言葉は本文で使うなって事?
解りにくくてスマン
892 名前: ◆4oIY5Zvkdw 投稿日:2008/01/17(木) 18:51:17.55 ID:e+wRYKvL0
>>888 そういうイメージです。
例えばタイトルが「秘密の恋」とかだったら、
本文中は「秘密」ではなく別の言い回しを考えてみてください。
最初は「密室」だけにしようかと思ったけど、もうちょっと枠を広げました
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:46:00.67 ID:R8gPZmBR0
スレタイに小説入れろと何度言えば……
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:51:14.25 ID:9cPtbNydO
乙一
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 12:59:45.65 ID:z76AmRt/0
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 13:02:41.32 ID:YcgGNLOTO
>>1乙
このスレから作家が出ても素直に祝えねぇw
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 13:05:00.23 ID:z76AmRt/0
だめだ、今回の品評会は参加できそうにない。
というわけでお題クレ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 13:05:33.39 ID:9cPtbNydO
1乙
投下するんで批評よろしく
太陽の隠れた夜、星の海の中で、彼らは船から降りた。
ラインの強調されたスイムスーツに身を包んだ二人はビート板を頼りに星の海を泳ぐ。
二人の目的はオーロラ鑑賞、予定の時刻までもうしばらくの余裕があった。
「誰もいないね」
彼女は呟いた。顔はフェイスガードに覆われている。
波音のノイズと、彼女の声だけが、内蔵マイクを伝わり彼の耳に届く。静かな海。
「そりゃそうだ。こんなところまで、オーロラを見に来る変わり者がそんなにいるはずねえさ」
彼らの極寒の海を泳いでいた。特注のスイムスーツ無しでは、一分と生きられない極寒の海。
生命が息づくには、あまりに過酷なこの環境、彼は少し震えた。
「こわい?」
おどけて問いかける彼女を見て、彼は思った。嫌なやつだ。自分だって怖いだろうに。
ここへ来て怖くない人間がいるだろうか。いや、いない。ここへ来ることが長年の夢だった
俺でさえ、怖いのだと。
だが、「怖い」と返答することは、彼のプライドが許さなかった。
夢とプライド、彼はその二つを胸にここまでやってきたからのだから。
「怖くないよ。武者震いかな。ずっと夢だったから」
「あれ、くじらだよね?」
彼の返答を無視した彼女は大きなくじらの方を向き続けた。彼は苛立つ。
「さわれるかな?」
この女は何を考えているのだろう。俺をおちょくっているのか? と彼は苛立ちつつも答える。
「さわれるわけないだろ。ふざけてると死ぬぞ」
「冗談だって、それぐらいわかるわよ。私を誰だと思ってるの」
その通りだった。今回の計画に彼女は欠かせない人材であり、彼にとっては無二のパートナーである。
彼女がいなければ今のこの時間も無かっただろう。彼も彼女の技術を認めている。
が、性格は認めたくなかった。これも彼のプライドせいかもしれない。
「そろそろ時間だ。風に気を付けろ」
「大丈夫だって」
まるで緊張感のない彼女に、彼は注意しかけたが、そのとき風が吹いた。
彼らの位置からは、地球の影となっている太陽、その地表を駆け巡るプロミネンスの網を抜け、フレアから太陽風が吹いた。
音速を十の六乗倍したほどの速さで走るプラズマ粒子の集合、太陽風が地球へぶつかり、扇状に広がる。
広がった太陽風が彼らを包んだ時間は数秒にもみたない。
だがその短時間でも大量の放射線により、彼らは死んでいるはず。通常の装備だったならば……。
「大丈夫か?」
「OK! 何の問題もないわ。もうちょっと大きくして欲しかったけどね」
彼女は呟いた。太陽風からの被爆を防ぐ為の装置であるAnti Radiation Exposure System、
通称ビート板をくるくると回しながら。
「実験で何の問題も無かったんだ、小さい方が積載重量が助かるだろ。お前の太った分までな」
普段ならば、彼はそんなジョークを言わない。
だけれど、今は、彼を陽気にさせるだけの十分な理由が彼の眼下に広がっていた。
「それより足元を見てみろよ」
彼の声に彼女は下を見る。彼女は何か声を出そうと試みるが、声にならないようだ。
彼ら二人の足もとに広がっているのは、暗く冷たい宇宙に浮かぶ物体に広がる偉大な自然現象。
太陽からの風を受けた大きな星、青々とした地球にオーロラのリングがかかっていた。
「Yeah!!」
喜びを実感し歓声を上げる二人。ハイッタッチの音は宇宙服に、はばまれ鈍く消える。
だがその儚い音が、宇宙にいるという事実をより感じさせたようだった。
「マイクテスト、マイクテスト。こちら地球。ミッションの簡易報告を願う。
磁気嵐の為、通信可能時間一分四十秒、三十九……早期報告を願う」
「こちら、テリタ三号、EVA要因、リック。オーロラのリング、視認に成功。
この感動を伝えたいぜ!! 最高だ!」
彼は震えていた。フェイスガードの中に水滴が浮かぶ。
「報告確認。二十秒後、通信を一旦遮断します。次回通信は磁気嵐が治まり次第送信。良かったな、写真よこせよ。このやろう!」
「私たちがリングの真ん中に浮かぶ写真をあげるわよ。待っててね」
「待ってるからさっさと降りてこい! EVA要因二人の無事を確認。通信を遮断しま……」
通信が途絶え、再び二人を静寂が包む。だがそこにあるのは恐怖ではなかった。
「さあて、さっさと写真とって帰るとするか」
「王冠を被った青い我が家にね」
MISSION COMPLETE!!
また目欄を空にするの忘れちゃった
ごめん
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 13:12:31.93 ID:z76AmRt/0
19 :
◆TINKOnbMG6 :2008/01/20(日) 13:46:00.93 ID:1PiWC95B0
品評会作品、投下します
20 :
[品評会]秘密よ、さようなら 0/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:46:13.02 ID:VslzK04n0
保守代わりに品評会のやつ投下します
21 :
[品評会]秘密よ、さようなら 0/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:46:28.08 ID:VslzK04n0
じゃ俺待つねw
22 :
秘密は厳守1/3 ◆TINKOnbMG6 :2008/01/20(日) 13:46:45.90 ID:1PiWC95B0
「ねえ? ないしょおじさんの噂、聞いた?」
「私の妹のクラスの子が見たんだって、ないしょおじさん」
最近、ないしょおじさんという言葉をよく耳にする。はじめはクラスメイトがたまに話しているのを目撃する程度だったが、今やその単語は学校全体を包み込んでいる。
私はその手の話には興味がないので、彼らの話の輪には入れない――いや、入らないでいる。
それでもやはりその噂が校内に蔓延している以上、私の耳にも入ってくる機会があり、私はそれを甘受する。
どうやら、ないしょおじさんというのは都市伝説の類のようである。その容姿はくすんだ灰色の帽子を目深に被り、
帽子よりもやや濃い鼠色のダッフルコートを着ているどこにでもいそうな初老の男性である。しかし、その男性に知りたいことを尋ねると、どんなことでも答えてくれるのだという。
ここで話が終われば、ただの優しい物知りおじさんで済むのだが、それだけでは都市伝説として成り立たない。この話にはまだ続きがある。
ないしょおじさんに教えてもらったことは絶対に誰にも教えてはならない。また、ないしょおじさんに出会ったことを決して誰にも知られてはならない。
それはこれから先、彼に出会う人への警告とも取れる。もしこれらの制約を破った場合にどんなことが起こるのかは知らないが、そういう約束事があるのならば、
どうしてないしょおじさんの噂がここまで広まるのだろうか。酷く矛盾している。
中学校に入学してから一年が経つが、こんな話で盛り上がれる彼らのこうした幼稚な部分は辟易してしまう。
「くだらないな……」
誰に言うでもなく吐き捨て、部活に励む生徒を背に校門を出た。
23 :
秘密は厳守2/3 ◆TINKOnbMG6 :2008/01/20(日) 13:47:12.27 ID:1PiWC95B0
十二月も後半になると日没も随分と早くなるもので、まだ五時前だというのに陽は早くも沈みかけていた。
私の家の近くは街灯が少なく、昼間でも酷く薄暗い場所なので陽が落ちると面倒だと思い少々歩みを速める。
家までもう数百メートルのとこまで差し掛かったところで、前方から誰かが向かってくるのが見えた。
この辺りではあまり人を見かけなかったので、珍しいなと思いつつ歩いていく。相手との二十メートルほど距離があるのと、
逆光になっているのでその容姿はよく見えない。しばらく歩いていると、普段人を見かけない場所でそんな相手に出会ったことを不気味に感じていたのか、
自分の鼓動が早くなっているのに気づいた。歩く速度もいつの間にか上がっている。息も荒い。
とりあえず一度立ち止まり、呼吸を整える。冷静になると、あんなことで怯えていたのが途端に馬鹿馬鹿しくなる。
興味がないと思っていたが、あんな噂でも知らず知らずのうちに気にしてしまっていたらしい。
再び自宅へ向かい始めるため、視線を前方に戻す。すると、鼠色のダッフルコートが目に飛び込んでくる。
「っうあああ!」
思わず叫び声をあげて、後ろに飛びのいてしまった。しかし、眼前の鼠色はまったく動く気配がない。
私はじりじりと後ろに下がりつつ、目の前の人物を見据える。
色の褪せた灰色の帽子を目深に被っているため、顔はよく見えないが四十代から五十代くらいの男性のようだ。鼠色のダッフルコートを着て、
俯いてじっと黙ったまま動かない。
そこでようやく気づき、はっとした。目の前の男性の容姿が、件の人物とまるで同じ格好なのである。同時に例の噂が頭の中で繰り返される。
『その男性に知りたいことを尋ねると、どんなことでも答えてくれるらしい』
私は馬鹿馬鹿しいと思いながらも、目の前の人物が噂のないしょおじさんなのではないかという疑念を心の底で感じていた。
別に信じているわけではないが、と自分自身に言い訳をした後、恐る恐る目の前の男性に対して質問を投げかけた。
「あなたがないしょおじさんですか?」
わずかに声が震えた。数秒の沈黙が続いたあと、優しげな声で返事が返ってくる。
「はい」
全身から冷たい汗が吹き出るのを感じる。気がつけば、全身が生まれたての小鹿のように震えていた。だが、同時に噂が本当だったことと、
自分がそれを体験できていることに興奮を感じていた。冷静に考えれば、彼は知りたいことを教えてくれるだけで約束さえ守れば害はない。恐れる必要など無いのだ。
私は間髪入れずに次々と質問を投げかけていく。おじさんもそれらの質問に全て答えてくれる。回答の最後に「ないしょだよ」という言葉を付け加えて。
あらかた知りたいことを聞き終わると、いつの間にか陽が沈んでしまっていることに気づいた。つい我を忘れてしまっていたらしい。
私は最後にどうしても気になっていたことを尋ねた。
「もしも、誰かにこのことを言ったら……どうなるんですか?」
緊張と恐怖で声が震える。先ほどまでの空気とは明らかに違う。質問の後、しばらくの静寂が続いた。おじさんは無言のまま俯いている。
「……ないしょ」
突然返ってきたその言葉は、今までとは完全に違う地の底から響くような低い声だった。私は彼の変化に恐怖を感じ、逃げるようにその場から立ち去った。
24 :
秘密は厳守3/3 ◆TINKOnbMG6 :2008/01/20(日) 13:47:34.82 ID:1PiWC95B0
自宅に着くと母に「帰るのが遅い」と怒られたが、それでも人のいる安心感からか幾分かは落ち着くことができた。数分もすれば呼吸も完全に整い、
冷静に思考ができるようになった。そして十分ほど前の出来事を思い返し、ないしょおじさんから知り得た情報をどうするか考えた。
無論、興奮に身を任せて誰かに喋るなどという愚考は犯さない。だが、この情報を記憶とともに風化させてしまうにはあまりにも惜しい気がした。
ノートにでも書き留めようと思ったが、万が一にでも見つかってしまった場合のことを考えてやめた。
その日は興奮は冷めなかったが、疲れていたのかすんなりと眠ることが出来た。
翌日になっても興奮は冷めなかった。むしろ昨日よりも高まっていた。
いつもは馬鹿にしていた会話にも参加してみた。勿論、昨日の出来事は決して話さないように気をつけながら。
みんなが知らないことを自分だけが密かに知っているということで優越を感じ、すごく楽しかった。
友人はくだらない話だと馬鹿にしていたが、昨日まで自分もああいう風だったのかと思うと酷く恥ずかしく感じた。今までの学校生活で一番気分が良かった。
そしてその日の帰り道。昨日、ないしょおじさんと出会った場所に差し掛かった。
「また、ないしょおじさんに会わないかな……」
思わず呟いてしまってから、はっとする。辺りを見回すと近くに小学生が居てドキリとしたが、どうやら気づいていないようだった。
家に着くと、母は未だ昨日のことを怒っているのか一切口をきいてくれなかった。夕飯まで暇だったので、ベッドで横になっていたらいつの間にか
寝てしまっていたらしく、目覚めたときには朝になっていた。やはり興奮しすぎて疲れが溜まっているのだろうか、と考えたが遅刻しそうだったので急いで家を出た。
私がようやくその異変に気づいたのは学校に到着してからだった。
いつもは挨拶をしてくれる友人が今日に限って何も言ってこなかった。どうしたんだろうと思いつつ、友人に「おはよう」と声を掛けるが反応が無い。
まるで私が見えていないかのように。流石に私も腹が立ち「おい」と友人の肩を掴んだ。
その瞬間、全身から汗が吹き出るのを感じた。感触が無いのだ。確かに触れているはずなのだが、その感触が一切無い。足ががくがくと震えだす。
そこでようやく今までの出来事が繋がった。母も、友人も無視していたわけではない。見えていないのだ、私が。考えられる原因は一つ。
やはりあの時、あの小学生に聞かれていたのだ。
私の頭の中では、あのときの会話が延々とまわり続けていた。
「もしも、誰かにこのことを言ったら……どうなるんですか?」
「……ないしょ」
ないしょ、とは教えないということでは無く、私の存在自体が"ないしょ"になってしまうということだったのだ。
私はその場にしゃがみこんで、ひたすら喚き、泣き叫んだが誰も気づいてはくれなかった。
(了)
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 13:48:11.52 ID:1PiWC95B0
26 :
[品評会]秘密よ、さようなら 0/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:54:21.22 ID:VslzK04n0
じゃ次から投下
27 :
[品評会]秘密よ、さようなら 1/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:54:54.94 ID:VslzK04n0
甲高い電子音と喧騒とタバコの煙が狭く暗い室内を満たしている。晴れだろうが雨だろ
うが、どんな天候でもここの空気は変わらない。やかましいほどの音があふれては地面に
積もっていく。
「くそっ!」財布から百円玉をとりだし、投入口にぐいっと押し込む。これで何回目だ
ろうか。画面に表示された数字はどんどん小さくなっている。俺はこんなことをいつまで
やり続けるのだろうか、と減っていく数字を見ながら考える。こりゃまるで死へのカウン
トダウンだな、そんな思いがこのコンテニュー画面を見ると頭をよぎる。が、それも一瞬
のことだ。ゲームが始まれば考えはどこかへ飛んで行ってしまう、タバコの煙と共に。
残り四秒のところでカウントダウンは止まった。息抜きも大切だよな、楽観的な結論に
達して意識を集中させる。世界が狭まる。喧騒はまったく気にならない、次は負けない。
「ただいまぁ」
「おかえり晃治、ゴハンできてるわよ。今日も一日お疲れ様でした」
そういって妻の智香はよく冷えたビールをついでくれる。彼女の料理は絶品だ。そこら
へんのお店の何倍も美味い。なんというか味があたたかいのだ。
妻には、仕事をクビになったことは一言も伝えていない。今日も仕事から帰ったと思っ
ているんだろう。ダメな夫はゲームセンターで時間もお金も浪費してきたというのに、優
しく迎えてくれている。仕事をクビになったことを知ったらどうなるだろうか。この暖か
な生活はなくなるんだろうか。早く新たな仕事を見つけないといけないことはわかってい
る。でも…。
「どうしたの? 神妙な顔つきして。もしかして料理失敗しちゃった?」
「そんなことないよ、いつも通り美味しかった。ちょっと仕事のことでね。うん、いつ
も美味しいご飯をありがとう、ごちそうさま」
「どういたしまして。お風呂いってきたら? ずーと気を張ってると疲れちゃうわよ」
「そうだな、風呂いってくるよ」
俺はそそくさとその場を立ち去り、ゆっくりと湯船に身体を沈めた。
28 :
[品評会]秘密よ、さようなら 2/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:55:33.46 ID:VslzK04n0
――ちょっと仕事のことでね
何を言ってるんだよ、無職が。なんで嘘を突き通してるんだ。全て言ってしまったら楽
になるんじゃないのか。こんな思いをいつまで感じ続けるんだ。
怖い、この生活を壊すことが。妻を失うことが。いなくなってしまうことが。
でも…このまま無職のままなら遠くない将来必ず破局が待っている。生活するためには
働いてお金を得ないとダメなことなど小学生でもわかっていることだ。
風呂からあがり、寝室でしっかり髪の毛を乾かし育毛剤をふりかける。最近額が以前よ
りも広くなってきた気がする。だからヘアケアには余念がなくなってきた。
鏡に向かっていると、背中から甘い声が聞こえてきた。
「ねぇ、今夜久しぶりに…」
鏡越しに目が触れ合う。魅力的で豊満な体を鏡は映し出している。本当に魅惑的な女
だ。
「ごめん、最近忙しくて疲れてるんだ。またにしてくれないかな」
今の俺に智香を抱く資格など無いのだ。仕事もせずゲーセンに入り浸ってる俺が女を抱
く資格など。抱きたくないわけではない。抱きたい。だが、ここで抱いてしまってはダメ
だ、と自分自身に言い聞かせ我慢する。
「そっか。お仕事大変なんだね。ごめんね。おやすみなさい…」智香は、少しだけ顔を
赤らめて言った。落胆していることが声色からありありと伺えた。
何で謝るんだよ、謝るのは俺のほうじゃないのか。
ベッドに横になりながら明日こそなんとかしようと考える。横では穏やかな寝息が聞こ
えてきた。明日こそなんとかしよう、明日こそ。考えをめぐらしているうちに眠りの甘い
誘惑に全身を包まれた。
翌日、昨夜の決意とは裏腹に足はゲーセンに向かっていた。何をしているんだ、俺は。
ダラダラとゲームをし、正午になった。昼食をとろうと近くの定食屋に向かう。何も
しなくても腹は減るのだ。学生時代からお世話になっている定食屋さんだ。チェーン店だ
がうまいし、安い。
29 :
[品評会]秘密よ、さようなら 3/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:56:05.22 ID:VslzK04n0
「日替わり定食を」いつものように注文をする。これなら何も考えなくてすむので、毎
日日替わり定食だ。
満腹になったところでまたゲーセンにむかう。太陽は出ていたが、風が冷たかった。
ふと、よく知っている匂いが鼻腔をくすぐった。いつも智香がつけている香水だ。人気
のある香水だからな、と思いながら周りを見回してしまう。
こんなところにいるはずないだろうという思いはあっさりと打ち消された。やや前方に
小奇麗な格好をした智香をみつけた。どうしてこんなところに。
ここから自宅までは結構な距離がある。だからこそ、誰にも見つからないこのゲーセン
を選んでいるわけなのだが。
妻は喫茶店に入っていった。誰かと待ち合わせでもしているのだろうか。オシャレな感
じの喫茶店だ。雑誌などで紹介されてもおかしくない店構えをしており、外から見ただけ
でも繁盛しているということがわかった。
どうせやることもないんだし、好奇心からその店に入ってみることにした。
店内は外から見ただけではわからないほど広く、ずいぶんと席には余裕があった。最近
売れてきたアイドルの曲が流れていた。客層としては若い女性が多く、他はデートできて
いるらしい大学生が数組。男一人で来るというのは希有なのかもしれない。
ホットコーヒーを注文し、新聞を読みながら妻の様子を伺う。どうやらまだ相手は来て
いないようだ。
スッと冷たい外気が流れ込んできた。目を入り口の方に向けるといかにも今風といった
若い男性が店内に入ってくるところだった。
「お待たせしました、智香さん」
「い、いえ。私も今来たところですから」
一体全体どうなってるんだ。なんで顔を赤らめてるんだ。どうしてそんなに嬉しそうな
顔で笑ってるんだ、智香。ずっと以前の思い出の中にしかなかった顔をしているんだ。
世界が遠くなる。サァーと何かが去っていくのが実感としてわかった。二人で何を話し
ているのかはまったくわからない。耳には入ってくるが内容が理解できない。ただただ目
の前にある現実を受け入れたくなかった。
30 :
[品評会]秘密よ、さようなら 4/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:56:38.28 ID:VslzK04n0
アレハダレナンダ。その言葉だけが世界となり、景色となった。
気づいたときには、百円玉を取り出して、いつものように投入口に押し込もうとしてい
る自分がいた。目の前のコンテニュー画面で数字がゼロに近づいている。死へのカウント
ダウン。やっぱり、だめだな。
「ただいま…」
「お帰りなさい、今日も疲れたでしょう。寒かったもんね」
「なぁ、アイツ誰だよ」
「え? アイツって?」
「わかってるんだろ! 昼間喫茶店で会ってた男だよ!」
ついつい語気が強くなってしまっているが止まらない。もうどうにでもなれ。
「…どうして」
「浮気だろ! お前はそんな女だったのかよ! 最近俺が抱かなかったからか、なぁ?
なんとか言ってみろよ」
「違うよ!! あの人は浮気なんかじゃない。その…」
声は段々と弱弱しくなっていた。なんとか喉を通しているという風に。目は潤んで今に
も泣きそうな顔をしている。
「実はね…」
ぽつりぽつりと喋り始めた。その声はか細く、集中して聞かなければ聞こえないほどだ
った。
「仕事をすることにしたの…。あの人は、仕事を紹介してくれた前の会社の同僚よ。浮
気なんかじゃない。浮気なんかじゃ。ただ…就職できて、嬉しくて、彼にはたくさん協力
してもらったからお礼がしたかったの。それで…」
「それで、体で満足してもらおうかってか?」
「違う! 違う! 違うッ!肉体関係なんかないッ! 信じて、私を! 喫茶店でお礼
を言っただけよ」
「でも、どうして仕事なんか…」
31 :
[品評会]秘密よ、さようなら 5/5 ◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:57:25.91 ID:VslzK04n0
時計のかち、かちという正確なリズムを刻む音だけがその場を支配した。俺も智香も喋
れない。場には気温のせいだけはない寒さが、冷たさが広まっていた。
もしかしたら、と思い彼女に眼を向けると一筋の涙が流れていることに気づいた。
「知ってたの」
あぁやっぱり。
「晃治が仕事いってないって」
智香はずっと前から気づいていたんだ。それなのに気丈に振舞ってくれていた。
「服にタバコのにおいが染み付いてておかしいなと思ったの。タバコの臭いがしたこと
なんてなかったのに。それに、様子がずっと最近おかしかったし」
言うべきだったんだ。俺だけがツライ思いをしていたんじゃない。智香のほうが、もっ
と。あんなにあたたく迎えてくれていたのに。
「いつか晃治から喋ってくれるって。でも…」
「そんな時、偶然彼に会ったの。親身になって話を聞いてくれた。そして、私が働いて
みたら、という話になったの。彼の友人が最近始めたネイルサロンを紹介してもらって、
それで」
「俺に何の相談なしに…か」
「言えなかった…傷つけてしまいそうで」
愛する人に何も言えなかった自分の卑しさ。ゲーセンと家の往復の生活に対する後悔。
家計のために働こうとしてくれた妻の優しさ。それらがひとつの感情になって溢れでてい
た。
二人とも何も言わなかった。ただただむせび泣いていた。止めようがなかった。少し前
まで忘れていたほんわりとしたものが津波のように押し寄せていた。
「いってらっしゃい、仕事がんばれよ」
「いってきます、家事がんばってね」
二人とも照れくさそうに言いあった。逆の立場で言う日がくるなんて。
玄関から入った穏やかな風が優しく二人の頬をなでていった。
終
32 :
◆lNiLHtmFro :2008/01/20(日) 13:58:10.75 ID:VslzK04n0
さて投稿もしたし、試験勉強するかw
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 14:03:06.87 ID:9cPtbNydO
品評会作品投下するぜ!
34 :
お題 いつまでも 0/4:2008/01/20(日) 14:03:41.41 ID:ReoHMf7/0
すいません 他人のお題で思いついたので書いちゃいました。
せっかく書いたので投下します。
35 :
お題 いつまでも 0/4:2008/01/20(日) 14:04:31.74 ID:ReoHMf7/0
どぞ お先に
36 :
品評会:秘密のゲーム1/5:2008/01/20(日) 14:13:05.81 ID:9cPtbNydO
電話がかかってきた。
部屋にこだますコール音。私に早く出ろ!と急かすかのように、電話は叫び続けている。
静かにしてもらいたい。その意識だけで受話器を持ち上げて、耳にあてた。
「ーーもしもし」
「もしもし」
やたらと低い声だった。どこか冷たい感じもした。まあ声に体温があるかなんか分からないのだが。
「簡単なゲームの時間だ」
切ってやろうかと思ったが、次の言葉を聞いて、まあこちらが損するわけでは無いし、電話ごしなんだからゲームぐらいしてやるか、と思ってしまったのは失敗だった気がする。
「あなたが勝てば100万円。私が勝っても、あなたには何もない」
100万なんか貰えないのは分かっていたが、まあ暇だし。とか適当な理由をつけてゲームをしてやることにした。その場しのぎの大義名分。
「いいですよ」
「よしよし。それでは、早速始めようか」
その瞬間、視界がグニャリと揺れた。
まさか!?と思った時にはすでに遅くて、気がついたら、電話の子機片手に近所の公園にいた。
夜の公園にだ。
不意打ちか。なんにせよ、よろしくない状態だ。
「さて、始めよう」
「簡単なルール説明をする。あなたは、今から明かるい場所にいくと死んでしまう体になった」
なんだって!?
私は驚くと同時に一人の男の顔を思い浮かべる。
37 :
お題 いつまでも 0/4:2008/01/20(日) 14:13:10.46 ID:ReoHMf7/0
先に投下させていただきます。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 14:22:36.80 ID:1F9IOk9h0
>>36はさっさと投下するか、
>>37に投下を譲るかした方がいい。
携帯からご苦労なことだが、こんなに時間かかるくらいなら、他人の迷惑にも目を向けるべき。
39 :
品評会:秘密のゲーム2/5:2008/01/20(日) 14:22:52.50 ID:9cPtbNydO
全く。あいつは、超能力をこうゆうくだらないことに使うのが好きだな。
「なぜ、そんな回りくどいことをするんだ?加藤」
「やっと気付いたか。新井」
気付くもなにも、他に超能力者はこの世に一人しか私は知らないし、こんな芸当できるのも超能力者だけだ。
「私は疲れている。家に帰らせてくれ」
「ダメだ。今日はゲームの日だからな」
ゲームの日?
「なんのつもりか知らんが」私は一瞬の間を開けて続ける。「あまり私は嬉しくないな」
「安心しろよ。ゲームなんだから」
なにを安心しろというのか。全く。
「負けたら死ぬのか?」
「消失死だ」
全くもって不愉快だらけだ。お前がルールを決めることが不愉快だ。
自分が今日が秘密の日だったことを忘れていたことも不愉快だ。
そしやっと今思い出したことすら、不愉快だ。
「不愉快だらけだ」
「とにかく、ゲームは始まってる」
「分かったよ。勝ったら100万貰うぞ」
「ああ。それは構わないよ」「それじゃあ」
電話が切れる。
うちの近所は街灯も少ないし、車もあまり通らない。
こうして、月夜に照らされるのは大丈夫らしい。
だったら簡単だ。
私は公園から出た。
ゲームは始まっている。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 14:26:26.83 ID:VslzK04n0
さるw
41 :
品評会:秘密のゲーム3/5:2008/01/20(日) 14:27:16.28 ID:9cPtbNydO
公園を出た私、家に向けて、ゆっくりと狭い路地を行く。
街灯を避けるようにして、だが。
試しに右手の中指の先を少しだけ、街灯の光に当ててみたら、焼けるような感覚したのですぐに手を引っ込めた。
「くだらないな」
路地の交差点を右に曲がる。
突如、視界に自転車が来ていた。ライトが、私の体を照らす。
「ぬぅっ!」
熱さが体を刺したと同時に横に飛びのき、地面を転がるようにして、ライトをかわす。
自転車の運転手は、軽く頭を下げて、そそくさと去って行った。
やめろ。そんな目で私を見るな。
不審者を見るような目付きをするな。
「クソッ!」
私は立ち上がって、体の砂を払っていると、背中に熱さを感じた。
「おのれっ!」
また横っ飛びして何かをかわす。
地面にまた転がる。
砂を払った意味無いじゃないか。とか思いながら、体勢を立て直してると、車が通っていた。またあの目。
大概にしてくれ。
私は家に向かって歩きだす。
いくら恥ずかしい思いをしたって、とりあえず死ぬのはゴメンだ。
この気持ちのゆるがないうちは、生きることに、ゲームに勝つことだけを考えるべきだ。
私は夜の路地を、細心の注意をはらいながら歩いている。
42 :
品評会:秘密のゲーム4/5:2008/01/20(日) 14:33:08.46 ID:9cPtbNydO
ゴメン。改行多すぎるらしいので、あとでまた投下し直します。
本当にすいません
43 :
お題 いつまでも 0/4:2008/01/20(日) 14:34:18.12 ID:ReoHMf7/0
では 投下します。
44 :
お題 いつまでも 0/4:2008/01/20(日) 14:34:44.69 ID:ReoHMf7/0
「いつまでも私の事を忘れないでね」
久しぶりに懐かしい彼女の姿を思い出した。もうあれから何年たったのだろうか。
彼女は隣家の娘で、幼い頃私は、年齢の近かった彼女の後をよく付いて回り、まるで姉
弟のようだとよく言われたものだった。
彼女もまた面倒見がよく、幼い私も、彼女の本当の弟のような……いや、近所のガキ大
将であった彼女の手下のような存在だっただろう。幼い頃の彼女は活発で男勝りであった。
いつかは私が悪ガキに泣かされた仇を取ってくれたこともあった。
幼い頃はいつも暗くなるまで彼女と遊んだ。と言うより彼女の後を必死についていった
ものだった。
一度故郷に帰ろうと思ったのは、両親が死んで誰も住まなくなった実家を管理のみを親
戚に頼んだまま十数年放置しており、家屋の状態を見ておく必要があったからである。
しかし、先延ばし先延ばしにしていたこの事で今回帰郷しようと思ったのは、やはり彼
女の事を思い出したからであろう。
45 :
お題 いつまでも 2/4:2008/01/20(日) 14:35:18.41 ID:ReoHMf7/0
「いつまでも私の事を忘れないでね」
彼女が隣町に越していったのは彼女が中学校に上がる年だった。
別れ際、涙をこらえる私に彼女は
「いつまでも私の事を忘れないでね」
と言って微笑んでくれた。
それから1年くらいは手紙のやり取りをしていたが、気がつくと途絶えてしまっていた。
故郷に着いた。駅の改札を抜け歩く。十数年ぶりに歩く町並みは私が住んでいた頃とま
るで変わっていない。
彼女と通った通学路。
彼女と遊んだ公園。
そして彼女と再会したレコード店の前に立つ。もう店は無く。駐車場になっていた。
46 :
お題 いつまでも 3/4:2008/01/20(日) 14:36:02.10 ID:ReoHMf7/0
「いつまでも私の事を忘れないでね」
彼女と再会したのは私が受験を控えていた年だった。偶然レコード店の前で出会った彼
女は、少年の様だった幼い頃とは見違えるような美しい女性に成長していた。
最初、私は呆然と見とれてしまい、彼女が私の名前を呼んでもすぐに私はその女性が彼
女であることに気づけなかった。
再会を喜び、近況を話し合った。そして別れ際、私は彼女の電話番号を尋ねた。
彼女は快く教えてくれた。
そして、私は昼夜を問わず彼女の事を想うようになった。彼女にどうしても会いたいと
何度も電話をかけたが、彼女は私に会ってくれようとはしなかった。
実家に着いた。私が住んでいた頃に塗り替えた塀のペンキが剥げている。
鍵を取り出し差し込み回す。鍵は意外と軽快に回った。ドアを開くと中から湿った空気
が流れ、埃の臭いがした。
ここが私が住んでいた家。そして、彼女が……。
47 :
お題 いつまでも 4/4:2008/01/20(日) 14:36:28.82 ID:ReoHMf7/0
「いつまでも私の事を忘れないでね」
私はあの日、
「両親も会いたがっている。電話をするのもこれで最後にするから家に来て欲しい」
と彼女に嘘をついた。
彼女も「これが最後なら」と渋々ながら応じてくれた。
そして彼女はこの家に来た。
私は、自らの想いを彼女に告げ、これからも会って欲しいと懇願した。しかし彼女は私
の両親が不在であり、私が嘘をついた事に嫌悪感を露わにした。そして帰ろうとする彼女
を私は……
埃の積もったソファーに座り、床を見る。この下に彼女が今も眠っている。
「いつまでも私の事を忘れないでね」
脳裏に浮かぶ彼女は、私に絞められた首をさすりながら、また呪いの言葉を吐いた。
終わり。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 14:37:10.77 ID:ReoHMf7/0
すいません 1/4にするの忘れてました。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 14:55:03.86 ID:r//7Yes9O
規制食らって書く気がそがれた
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 14:56:27.33 ID:9cPtbNydO
>>48 すいません。随分と待たしてしまって。
本当に申し訳ない。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 14:58:44.65 ID:ReoHMf7/0
>>50 いえ、こちらこそ変なタイミングで入れちゃってごめんなさい。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 15:00:21.34 ID:DufYlRpZO
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 15:01:24.62 ID:9cPtbNydO
>>52 おお、ありがとうございます。
以後気をつけます。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 15:37:03.28 ID:1d6lBBR80
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 15:55:27.81 ID:r//7Yes9O
絶賛まとめ中の方乙です
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 15:59:28.29 ID:1F9IOk9h0
>>27-31 前スレ含めてここまでまとめ済み
一桁作品のところでNoに0入れ忘れたり、レス数変え忘れたりしてしまった。
あんまり慣れないことはするもんじゃないな、自分のもまだ書いてないのに。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 16:09:47.43 ID:yMRNWz7l0
お題をおくれ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 16:13:05.65 ID:mhDYolwx0
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 16:16:38.23 ID:yMRNWz7l0
なんか阿呆ほど検索しても出ててこねえと思ったら、
なにこのファックなスレタイは 小説入れろよ畜生め
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 16:40:05.95 ID:/zwZ+9NM0
小説でヒットしないからスレ無くなったかと思った。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 16:48:59.44 ID:VL0Z6K7J0
同じく
落ちてから立ってないのかと…
しかしイチオッツ
BNSKって銘打ってるんだから、小説は入ってなきゃダメだろJK。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:00:14.58 ID:ru0FMTKe0
検索能力上げろよ。小説も入れろよ。両方とも頭悪いんか
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:03:12.26 ID:1d6lBBR80
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:05:15.47 ID:RSoUQaEIO
おれ紅茶と、あとお題ね
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:08:09.14 ID:+jPtHdTQ0
鹿
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:11:07.91 ID:0PDZPUak0
椎茸
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:12:24.35 ID:RSoUQaEIO
把握
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:42:57.89 ID:VL0Z6K7J0
ほ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:53:23.27 ID:a3XsRn85O
小説で検索かけるより文才で検索かける方が楽だろJK
Jane使ってたら次スレ候補検索で大体は引っ掛かるけどなw
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 17:54:50.28 ID:bIwKAftw0
主語と頭の中が抜けちまった。
悪いな。気が済むまで叩いてくれ。
そういえばJaneつかってるけど
そんな機能もあったね
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:09:52.53 ID:t8Zf4EWMO
投下する時はパソコンからやるけど
体調が悪くて床に臥している俺にお題plz
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:12:32.08 ID:JuJfBQYv0
「小説」がない。どこだ。通りを必死に駆け回る者達を横目に
悠々と歴戦の常連達が会場の扉の中へ入っていく。
これは品評会参加者を絞り込む罠なのかww
Janeはスレ開いて
・スレで作品のタイトルを反転させてその上で右クリック→「選択単語でレス抽出」
・IDをクリック→「IDでレス抽出」
ってやると、狙った作品やIDだけのレスだけが選ばれて、新しいところに表示される。
これ感想を書くときにとっても重宝。
>>74 休息
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:13:46.97 ID:/4XDCGZHO
品評会は諦めて、斬新なお題ください
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:14:25.41 ID:t8Zf4EWMO
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:16:11.53 ID:JuJfBQYv0
ゆとり狩り
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:17:20.86 ID:bIwKAftw0
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:18:27.57 ID:VL0Z6K7J0
これはやばいぞw
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:20:35.52 ID:/4XDCGZHO
無知な俺涙目www
取り敢えず頑張ってみる
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:21:32.37 ID:t8Zf4EWMO
カオスすぎるwwww
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:22:18.08 ID:JuJfBQYv0
>>85 「小説を書く作家」あたりが救いになると思うが、頑張って全部入るんだw
まあ四つまでなら俺も挑戦したし、
大丈夫だろ。
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:28:34.80 ID:1d6lBBR80
>>71 jane Doe styleを使ってるけど、次スレ候補検索って何ですか?
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:30:14.64 ID:+jPtHdTQ0
ぐぐれカス
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:36:40.04 ID:JuJfBQYv0
>>89 「次スレ候補検索」なる機能は知らないな。
スレ一覧アクティブにして Ctrl+F で「文才」で絞り込めば、
次スレが立ってれば見つかるし、無ければ立ってない。
オレはそうしてるけど。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:38:47.22 ID:dw5olKOE0
お前らいい加減スレチ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:42:52.65 ID:JuJfBQYv0
BNSKに関連してないのか?スレの探し方を話してるぐらいでイライラすんなよ。
しかしこのスレタイじゃ投稿してもあんまり批評なさそうだな……やめとくかなあ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:50:27.72 ID:VL0Z6K7J0
俺「急に用事が入ったので」
また今週も書ききれませんでしたorz
密度の高い、濃い〜い作品期待してるぜ!
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:51:31.12 ID:gHp9So4n0
odaikure
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:51:52.61 ID:dw5olKOE0
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:52:16.49 ID:Xq2LzQk40
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:52:21.00 ID:bIwKAftw0
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:52:35.94 ID:DufYlRpZO
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:53:24.23 ID:u2Q3hvWb0
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:53:39.17 ID:8WCkEyPe0
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:54:53.40 ID:dw5olKOE0
たまに思うんだけど、明らかにお題の数と投下の数合わないよね。
俺はもらったお題は時間かかっても必ず消化してるけど。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:55:34.46 ID:gHp9So4n0
待て待て待て待て、待て―ゐ!
なんだそりゃ、おま、フルボッコもいいところじゃねえか!
>>104 今までもらったお題の五パーセントくらいしか作品にならないぜ!
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:56:41.23 ID:Xq2LzQk40
俺は適当に書いてから
キーワードをお題にしてる
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:56:45.74 ID:JuJfBQYv0
>>104 なんだかズキッとトゲがささった。心に。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:57:59.50 ID:1d6lBBR80
>>104 そうなのか、観察力あるな。
俺は自分の事しか見てなかった。
でもまあ難しいお題の時は、駄文しか作れなくて、フルボッコどころか感想をスルーされる事もある。
涙とともに酒を飲んだ者でなければ、このスレの良さは解らない。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 18:58:19.65 ID:dw5olKOE0
これおからは上がった小説のお題が、ちゃんとスレで出されたものか確かめる必要がありますね。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:01:24.64 ID:dw5olKOE0
お題偽装問題勃発。
というか前から「こいつらほんとにお題もらってんのか」と思ったことあったけど。
お題もらうってのは、自分の価値観じゃないところからお題もらうことに意味があると思うんだ。
何でもそうだけど同じ価値観の方向ばっか向いてると突拍子の無いアイデアとか考えが出てこないからね。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:02:05.99 ID:4bEr1kybO
別に自分で適当にお題を決めてるわけじゃないだろ。
適当に書いて、もらったお題をぶち込んでるってことじゃないの?
あれ?違う?
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:02:11.56 ID:bIwKAftw0
というわけでお題下さい
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:03:48.70 ID:pcq7BNnJ0
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:04:08.57 ID:DufYlRpZO
>>104 合わないのが普通だろ。てか合ってたらビビる
お題なんかみんなテキトーに出してんだから、テキトーにあつかえばいいんだよ
>>114 生える
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:05:51.25 ID:dw5olKOE0
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:07:56.48 ID:Xq2LzQk40
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:11:13.84 ID:1d6lBBR80
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:11:20.18 ID:bIwKAftw0
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:12:54.73 ID:pcq7BNnJ0
>>111 やりたいなら勝手にやればいいと思うよ
必要なんてないとも思うけどね
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:14:32.99 ID:dw5olKOE0
まぁ必要無いね。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:16:29.86 ID:JuJfBQYv0
ん。
感想:投下=50:1?ぐらいな人間から言わせて貰えば
問題ないと思うよ。出されたお題を選ぼうが、むしろそこ
らに転がされた人のお題を拾っても良い。気楽さや懐の
広さを持ってるこのスレが、オレは大好きなんだ。うん。
物を書くより、感想書いている方が楽しいのもあって、な
るべく感想を書くようにしてるけど、それだって気ままなもんだし。
特に品評会は量があってもたれるから、読まない投票しない
感想しない会が多くなってるなぁ。
124 :
その面貸して貰おうか(お題:お面)0/2:2008/01/20(日) 19:19:22.66 ID:bIwKAftw0
それじゃちゃんとお題に沿ったと思われる作品を投下します
125 :
その面貸して貰おうか(お題:お面)1/2:2008/01/20(日) 19:19:47.29 ID:bIwKAftw0
「あら何だろ。これ」
彼女はグロテスクな造型のお面に手をかけた。
暑さの抜けない、八月中間の夜。僕は先月から付き合って間もない櫻ちゃんと夏祭りを出歩いている。
長髪に化粧っ気の薄い彼女は、控えめな柄でありながらも、体のラインがはっきりと分かる浴衣で僕は愚か通りすがりでさえも魅惑し、
こっちに来るちょっと前に、同行していた僕が彼氏に見えなかったらしくイギリス人のように目鼻の整った器量の良い男が彼女に茶の誘い
(恐らく後の性交を望んでいることであろう)を受けていたのにはびっくりし、そこで承諾してしまえば、彼女とその男が楽しく夏祭りに興
じ、僕が一人寂しく家に帰っていれば万事解決だったのだが、あろうことか彼女はその男の右頬を卓球のスマッシュのように打ち、同時に
ピンポン球を思いっきり弾き返したような気持ちの良い効果音が楽しめた。そしてその前には頬を押さえながら女座りで地べたに倒れ、
涙目の男の姿が。
「あんたねえ、いくつ女と遊んでるのか知らないけど、彼氏のついてる女に声掛けるだなんて良い度胸じゃないの。顔洗って出直しな坊や」
と言うとペッと奴の顔に黄痰を吐き出した。見た目によらず育ちが悪いようだ。でも櫻ちゃんの一途なところがまたいい。
しかも、告白したのは僕ではなく、彼女である。これにはびっくらこいた。月面顔と言われた僕に一生連れ添いなんて出来るわけない
と自分は愚か周囲の人間でさえ満場一致の判決を下していたのに、いつもこの子いいなぁっと遠目から眺める程度の接点で、まさに
たわいない関係であった。
ある日、技術室に呼ばれ。そして告白を受けた。「あなたの目が好き。付き合って」
世の中はわかんないもんだ。こんないけいけどんどんのぴちぴちな子が顔面凶器と付き合うだなんて。しかしそれは悲しむことじゃなく
寧ろありがたいと思うべきだろう。現にこうやって楽しんでいるわけなのだから。
夏の夜は昼間の影響で湿っぽく、気温が抜けない。であるからにしてより肌着になり易いわけだ。つまりこうまで彼女がラインに沿った
浴衣着であるというのは…。ぐふふ。
「もう、そんなにじろじろ見ないでよ。えっち」
とぺちっと僕の頬を軽く触る程度に叩いた。可愛い。顔を少し赤くしているのところがなお可愛い。全くぼかあ幸せもんだなあと
加山雄三が言いそうな台詞を口走り、櫻ちゃんはもうっと一言、それは否定の応答ではなく、寧ろ肯定を表す。
とかく、僕らは屋台を巡り歩くと彼女は何の変哲もないお面屋に足を止める。
「あら何だろ。これ」
彼女はグロテスクな造型のお面に手をかけた。よくB級映画で見られる悲劇の源のような人間の血管を浮き上がらせたような
ゴリラの表情に顔の筋肉をむき出しにしたとうか、ともかく説明がつきにくいが悪魔か何らかをモチーフにしたものだろう。
とても子供達が親にねだって買うような可愛らしいお面の類いじゃない。とんだ物好きが悪戯半分で買っていくかいかないかぐらいの
購買層を問うような奇妙なお面だった。櫻ちゃんはそれに途轍もないほど興味を示し、おもむろに引っ手繰ると、まだ買ってもいないのに
それをつけ始める。
126 :
その面貸して貰おうか(お題:お面)2/2:2008/01/20(日) 19:20:05.31 ID:bIwKAftw0
「ばあーがおー。びっくりした?」と調子に乗る。全く可愛いもんだからと苦笑い。
「ははは。はは、あ」と櫻ちゃんはお面を取る仕草をする。しかしまたふざけているのか、いつまで経っても取る気配がない。
「はは。もういいよ」と僕が声を掛けて上げるが、櫻ちゃんの反応はなく、しかも明らかに様子がおかしくなっている。すると
櫻ちゃんとお面との隙間が埋まり、いつしかお面自体が彼女と同化し首筋が浮き出て、依然として呻いたままだった。
「さ、櫻…ちゃん?」その場に蹲った後、ぴくりとも動かない。恐る恐る近づくと彼女は突然俊敏に立ち上がる。
「パパぁーあのお面買っ」とたまたまお面屋のキャラクター物をねだっている女児の左手人差し指を彼女は片手で掴み、曲がっちゃいけない
方向に曲げる。ぎいやあああああああ。女児は出来る限りの高音で悲鳴を上げる。それに伴わずに彼女の手は止むどころか、
自身と一体化したお面の口がまさかと思うが動き出し、その女児の顔の皮を、鋭い歯で。
思わず目を伏せた。その直後に聞こえる人間が出す音とは思えない程、身に染みる高音。
口の周りを血液で潤滑したお面にへばり付く彼女は、肉が詰まった人形をたこ焼き屋に投げ入れて僕の方向に向かった。いや、明らかに
僕に狙いを定めている。
「マッテ。マッテヨ。イッショニタノシク。タノシク」
やめろ。来るな!ちょっと待て!ギブアップ!ノーマネーでフィニッシュ!タンマ、タン……。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:24:21.08 ID:dw5olKOE0
>>125 読むのが苦痛なぐらい読みにくい。自分で自分の文章読み直してみろ。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:25:51.79 ID:1d6lBBR80
>>123 ここは1つの目的を持った人間の集まりでは無いからね。
てかVIPに「まとまり」なんて無いwww
故にVIPはカオスであり、生命力を持ち、柔軟で、楽しく、面白い。
楽しくやるのが一番だと思う。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:31:24.22 ID:1d6lBBR80
>>126 全然思い浮かばなくて、無理矢理書いた感じがするが、俺も浮かばないときはそんなもんだ。
例え叩かれても貰ったお題を消化しようとする姿勢は評価できる。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:33:18.74 ID:dw5olKOE0
無理矢理適当な文章書くのはどんな場合でも支持出来ない。
一年に一本しか書けなくても、自分が納得した作品を書く方が長い目で見て上達も早い。
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:33:22.88 ID:hg6OrBOg0
>>127 失礼ながら、もう少し具体的に読み難い点教えてくれ。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:34:54.84 ID:OopLc86AO
>>131 ちょっとダマになりすぎてるよ
縦読みと横読みだとやっぱり違うからな
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:37:36.20 ID:+jPtHdTQ0
一文が長すぎるんじゃね?
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:37:43.44 ID:CsrDRX240
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:37:47.45 ID:dw5olKOE0
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:38:21.25 ID:1d6lBBR80
>>130 人には押しつけない方が良いよ。
>>131 文はともかく、展開がよく解らなかった。
ホラーなら最初からホラーにするべきだし、明るい感じからホラーに落ちるのなら、
もっと恐怖の描写を入れて空気を変えるべきじゃないかな?
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:39:06.87 ID:1d6lBBR80
>>135 だんだんお前の煽りに痺れてきたwww
好きかもwww
138 :
【品評会】 秘密の園 1/4 ◇7BJkZFw08A:2008/01/20(日) 19:41:19.05 ID:+jPtHdTQ0
時とともに移りゆくものはなにも季節だけというわけではない。
小さかった新芽は大木となり、ゆるやかに流れる川もその流れを変えるだろう。子供は大人へと成長し、幼い頃の夢はどこか果てへと消えていくものだ。。
しかし移ろいゆく記憶の中で、あの出来事だけは年をとると共に鮮やかに思い出される。
あれは私がまだ若く、体力と気力に満ち溢れていた時のことだ……
私はその日も、安楽椅子に座って一日中流れる雲を見つめていた。
こう言うとまるで年寄りのように思われるが、その頃の私はその有り余る体力と気力を使うべきことを見出せずに、
大昔の伝承がその姿をおぼろげに伝える美しい魅惑の土地に憧れを抱きながら、退屈な日々を過ごしていた。
私は自分を空想の中で様々な場所へ行かせ、様々な驚くべきことを成し遂げさせながら、空虚な満足に浸っていた。
もちろん私はこんな空想で真に満足を得ていたわけではない。
私は空想の中の自分のように、九つの海を渡った果てにあるという神々の島に足を踏み入れることや、遥か彼方の大高地、霧と雲に覆い隠された神秘の園を探し出すことを実際にこの身体でやってみたかった。
だがしかし、それは叶わぬ夢である。ただの若者である私に何ができただろう。
私にできることと言えば、祖父の残した家で哀しく想像をめぐらせながら安楽椅子の上で揺れることくらいだった。
失意と空想に沈んでいた、そんなある日のことである。村をキャラバンが訪れた。
キャラバンはふた月に一度ほど遠方から仕入れた様々な品を持ってくるが、同じキャラバンが来るのは五年に一度とも十年に一度とも言われている。
キャラバンの来訪によって小さな村はにわかに活気づいた。
私は戯れに――あの時は本当に戯れの気持ちからだった――リーダー格らしいキャラバンの商人の一人に、この商隊はどこから来てどこへ行くのかと尋ねてみた。
私が声をかけたのは口の周りをもじゃもじゃの髭に囲まれ、銅色の頑丈そうな肌をした男だった。
男は海辺の町リヴィエラから、最も高い町ボーラまでを巡っている、と答えた。
ボーラという名前を聞いたとき、私の心を金槌で叩いたような衝撃が走ったことを今も覚えている。
大高地の霧も雲もかからない端の部分に位置し、大高地において唯一人間の暮らす町、それがボーラである。
私の見ていた夢が色を帯び始めた。私は興奮しながら、髭の男に私も一緒に連れて行ってくれと懇願した。
髭の男は渋ったが、結局恐ろしく低い賃金で働くことと引き換えに私の願いを聞き入れてくれた。
あの時の私の気持ちの昂ぶりを、どんな言葉で伝えることができるだろう!
私は髭の男と約束をとり結ぶとすぐさま簡単な支度を整え、四日後にキャラバンとともに住み慣れた村を離れた。
方向的には一直線とは言え、ボーラの町は遥か遠い。私はキャラバンの商人たちの雑多な仕事をこなしながら、キャラバンとともに様々な村や町を巡った。
草原の彼方に佇む石の村ダワン、流れるフルートの調べが聞くものの心すら潤わせる湖畔の町レルム、死と腐敗の匂いに満ち満ちた廃墟の町ガドゥ、空を燃やすかのような勢いでかがり火が昼夜焚き続けられる頽廃と歓楽の町ザーリア……
美しい山や腐れた沼が現れては消え、幾人もの人々が私の目の前を通り過ぎて行った。
私は紫色の空に閃光の帯が十字に走るのも見たし、欝蒼とした森の中を飛ぶ青い羽の鳥の歌声も聞いた。
139 :
【品評会】 秘密の園 2/4 ◇7BJkZFw08A:2008/01/20(日) 19:41:55.15 ID:+jPtHdTQ0
私にとっては全てが新鮮で、興味の尽きないことだった。
キャラバンでの仕事は薄給とは言え寝食は確保してもらっているので、考えようによっては気楽な旅であった。
だが私は、旅と言うものは数々の困難を伴うものであることも知った。
ある時は砂と岩しかない荒涼とした砂漠で飲み水が切れたと言って諍いが起こり、何人かが水を争って死んだ。
またある時は牛とも虎ともつかぬ奇怪な生物の群れに襲われ、干し果物や乾燥肉などの貴重な保存食が根こそぎ駄目にされたこともあった。
しかしキャラバンはそれでも傷ついた車輪を回すのを止めることはなく、次の町、また次の町へとその大きな体を押し進めて行くのだった。
太陽は幾度も昇っては沈み、私は旅立ってから何度目かの春を迎えた。
次の目的の町こそが、夢にまで見た遥かな大高地の上に位置するボーラである。
大高地は今や目の前にその楕円形の切り株のような巨大な姿を現し、悠久からそびえる荘厳さをもって私たちのキャラバンを見下ろしていた。
キャラバンが大高地へと続く不毛極まりない険しい坂を登っていると、どこからか悲鳴にも似た恐ろしい鳥の声が聞こえた。
その声を聞くと無性に胸の奥を切り刻まれるような不安に駆られ、私は恐ろしくなって髭の男に声のことを尋ねた。
男は、あれはここを通る時によく聞く声だが、それ以上の事は知らないと言った。
そして、ボーラの町の住民によれば、大高地の切り立った崖を根城にする巨大な怪鳥の鳴き声だという話だ、とも付け加えた。
坂を登る何日間かの間、その怪鳥のものとおぼしき声は私の耳の奥に張り付いてとれず、私の頭を悩ませることとなった。
坂を登り始めてから十五日目、ついにキャラバンは大高地の上へと辿り着いた。坂の終わりには古びた石造りの門柱が立っており、そこから先には広場と思われる何もない空間と、朽ちかけたような家々がまばらに立っている。
私は何を期待していたわけでもないが、旅の最後の町のこの寂しさに些かも失望しなかったといえば嘘になってしまうだろう。
それでも私たちが石の門を通り抜け町に入ると、この家々のどこから人が出てきたのかと思われるほど多くの人々が現れ、
どこの町でも見られるようなキャラバンをとりまく賑やかさが、荒涼としているように見えた町に色をつけた。
キャラバンがこの町にとっては珍しい荷の数々を吐き出し、代わりにボーラの町の品を仕入れたあたりで、とうとう私は馴染んだこのキャラバンを離れなければならなかった。
そう、キャラバンはボーラまで辿り着くとまた馬首を返して別の町へと行商を続けるが、私の目指すところはボーラの先、あの霧と雲の霞む人の住まない領域にあるのである。
私は髭の男に私の目的と、ついにそれを実行に移す時が来たことを伝えた。
既にキャラバンの一員として認められていた私を、髭の男は悪いことは言わないから止めた方が良い、と引きとめた。
あそこは神や精霊の領域であり、一度足を踏み入れて帰って来たものはいないのだと、口を酸っぱくして男はそう警告したが、夢と野望に駆られた私はその警告を聞かず、どうしても行くと言い張った。
男は悲しげに深い溜息を一つつくと、神に刃向おうとする者に神の加護があるとは思えないが、せめてこれを持って行くと良い、と自分の腰に付けていた飾りナイフを私に手渡してくれた。
私は男に礼を言って飾りナイフを懐にしまうと、ごくわずかしかない自分の荷物を引き出してキャラバンに別れを告げた。
私が町を出て霧の彼方へ向かおうとすると、どこからか私の事を聞きつけた町の住人達が、私を引きとめようと口々に警告を発してきた。
曰く、あの霧の向こうに神秘などありはしない。砂礫と虚無が広がっているだけだ。
曰く、あちら側には時間と言うものが無い、何百年も前に足を踏み入れた囚われ人どもが今も彷徨っている。
曰く、よしや隠された古の園があったとしても、人間が足を踏み入れることを神々が許さない……
私はそれらの警告のどれ一つとして聞き入れなかった。
140 :
【品評会】 秘密の園 3/4 ◇7BJkZFw08A:2008/01/20(日) 19:42:30.46 ID:+jPtHdTQ0
私はこの大高地の上までたどり着くまでに何年もの歳月をかけたのだから、多少の困難などあってないようなものであると考えていたし、その考えは正しいものに思われた。
住人達は私が聞かないのを見ると、何度となくついたような溜息をついて、好きにするがいいと言った。
彼らは恐らく、私以外に隠された園を探そうとする者たちにも同じことを言い続けてきたのだろう。
ボーラの町を後にすると、あたかも柔らかな布が優しく包み込むかのように霧がまとわりついて、霞んだ景色の中へ私を引き入れた。
霧の中は全てのものがうっすらと白く霞みがかり、太陽の光が不思議な具合で差し込んで、まるで光によって作り出された木立の中に迷い込んだような感覚を覚えた。
私の足が踏むのは無数の砂粒と妙に丸い礫だけであり、時折見える影はすでに生命を失い朽ち果てた木々ばかり。
時折ここに上がって来る時に聞いた怪鳥の声が聞こえるような気がして身を竦ませたが、この霧の中で音と言えば私の足が砂粒を噛む音だけで、実際にあの声が聞こえてくることはないのだった。
……どのくらい彷徨い歩いただろうか、何度か差し込む光が弱まったり強まったりしたような気がするが、足に疲れも覚えなければ空腹も感じない、ふわふわとした奇妙な感覚が私の全身を支配していた。
私は今大高地のどのあたりにいるのだろうとふと考えてみたが、思考はすぐにあたりを巻くもやに吸い込まれ、その形を留めない。
そうして歩き回るうち、不意にどこかで甲高い笑い声が聞こえ、この世のものとは思えぬ美しい音色がどこか遠くから私の耳を快くくすぐった。
私はその甘美な音色に誘われ、どこへ向かっているのか自分でもわからぬまま足を動かしていた。
どれほど歩いたか、薄い霧の幕の向こうになにやらぼやっとした影が見える。
この霧の中で立っているのは朽ちた木々と私だけだと思っていたが、あれはなんなのだろう、私は影を目指して歩いて行った。
影がその輪郭を強めた時、私は驚き、息をのんだ。
それは枝振り良く葉をひろげた木、生きている木々であった。そしてその向こう側、あれは何だ! 巨大な円柱とそれに支えられた美しい屋根が見える!
私は思わず走り出した。木々の立ち並ぶ所まで辿り着くと、その木の葉が虹色に輝いてるのを見て、ここが隠された園であると確信した。
今や隠された園は私の眼前にその姿を晒している。透き通るように白く美しい大理石で作られた柱は天高くそびえ、いかなる才能を持っていても人間には造り上げることのできないような華麗で壮大な彫刻に飾られた屋根がその柱に持ち上げられている。
陽光のきらびやかさと月光の儚さを併せ持ったなんとも言えぬ光が辺りに降り注ぎ、この神々の建造物を彩っていた。
芳しい香りは辺り一面に漂い、どこからか爽やかな水の流れ落ちる心地良い音がする。
虹色の木立の向こうに見える白銀と水晶をもって建てられた家々からは霧の中で私を誘ったあの美しい調べが聞こえてくる。
そこに至る堺にある、翡翠を磨き上げて造られた美しい門がその口を開いて私を迎え入れてくれようとしているのを知り、私は感動と喜びのあまり涙を流した。
私は夢幻の祝福を持ってこの夢の園へ迎えられているのだ!
私は、自分もこの夢の都の住人となり、永遠の幸福と無限の歓喜に満たされることを少しも疑わず、はらはらと零れる涙もそのままに翡翠造りの門へと歩みを進めた。
が、中ほどまで進んだ時、突然足もとの宝玉に彩られた並木道がその姿を崩し始めた。
私は焦りと恐怖に駆られ、なんとか門へたどり着こうと懸命に走ったが、前方から強烈に吹きつけてきた突風が私の足を阻んだ。
141 :
【品評会】 秘密の園 4/4 ◇7BJkZFw08A:2008/01/20(日) 19:43:01.34 ID:+jPtHdTQ0
崩壊が私の足元まで迫った時、私は思わず道の横側にそれ、虹色の葉で飾られた木の枝に飛びついた。
しかし無情にも小さな蜥蜴が身を守るためにその尻尾を切り捨てるかのように、虹色の葉を持つ木は私の体重を支えることなく哀れな私を折れた枝とともに奈落の底へと放り出した。
どこか頭上で甲高い笑い声が聞こえた。
私は隠された園へ入ることを拒まれた悲しみと待ち受ける死の恐怖に苛まれ、出せる限りの大声で悲痛な叫び声をあげた。
その瞬間、私はあの怪鳥の鳴き声の本当の正体を知ったのだった――――
次に私が目を開けたとき、私は以前私が何度となく日を過ごしたあの安楽椅子の上にいた。
全てが、出発する前と何も変わっていなかった。
後で日付けを確認すると、私があのキャラバンとともにこの村を出た日からわずかに七日が過ぎているだけだった。
村の人間に尋ねても、キャラバンは来たが髭の男は見なかったし、私が彼らと一緒に旅に出たことなど無い、と不思議な顔で返されるだけだった。
全ては私が七日間眠りつづけた間に見た夢だったのか、それとも空想に浸りつづけた頭が作り出した幻だったのか。
しかし安楽椅子の傍らにはあの髭の男がくれた飾りナイフが転がっており、私が握りしめていた拳の中には確かに虹色に輝く木の葉が存在したのだ……
それから長い年月がたった。
私はくしゃくしゃになった虹色の木の葉を頑丈なビンに入れ、飾りナイフとともに大切に保管していたが、度重なる住居の移動に際して無くなった様々なものとともに、それらもいつの間にか姿を消した。
今となっては私の脳裏に焼きついたあの美しい光景だけが、あの出来事を実際にあったことだと私が自分に証明できる唯一のものである。
果たしてあの霧の中の神秘の園は幻だったのだろうか。私にはあれが、あの旅が、夢や幻だったとは思えない。
しかし全ては移ろいゆく時の中に沈み込んで消えていってしまう。私の記憶も、あの隠された美しい夢の園も……
完
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:43:02.06 ID:Oxu9QffqO
俺は遂に品評会用作品を書き終えた、書き終えたぞー!
と言うわけで誰か救済スレから転載頼みます。
三週間も規制とかねーよ…
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:44:04.23 ID:Oxu9QffqO
と思ったら書いてる間に転載されてた。
転載してくれた人サンクス!
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:44:08.34 ID:CsrDRX240
>>135 おk。もう一回見てくる
>>136 お題を気にしすぎたかもしれない。
推敲をしなすぎたかもしれない。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:45:36.65 ID:JuJfBQYv0
>>125 一文が極めて長いんだ。表現の幅として許容できるかは
この文章では、意味がわかりにくいので、どうかなぁっと。
『長髪に化粧っ気の〜』
特にここ冒頭部。「疎か」「通りすがりの者」とかミスを見て思う。
出だしでこのような雑さを感じさせると、拙い人が書いたのか。と。
誤字脱字、用法等、重点的に投稿前に冒頭部は十分に校正をしてほしい。
フレーズ、言葉回しは軽快でなかなか面白い。のだが辞書を引くのも
忘れないで欲しい。
で、文体と話はどうかというと、話は怖い話。けど文の調子は最後まで
おふざけ。特に転からの、主人公の怖さ、心の動きが感じられないのは
怖い話としてどうかな。メリハリがあれば断然良くなる話だったろうと。
てかオマエら、ほんとジョジョ好きなんだな。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:47:01.37 ID:1d6lBBR80
>>144 書きにくいお題の時はそんなもんでしょ。
良いのが出来ないから辞める人間には解らんよ。
長所を伸ばせば良いんじゃねえの?
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 19:58:06.20 ID:Xq2LzQk40
>>125 とりあえず、一行が長い。
内容に関しては、ホラーの肝になってる人格の喪失と
前半のキャラ描写の食い合わせが悪い。
また、始終受け身で状況を説明しているだけの主人公にも共感を抱けない。
リライトするなら,
一行は35〜40文字で区切って視点は3人称で書くのが吉かと
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:01:06.24 ID:JuJfBQYv0
>>142 そのレス見落としてた。取りに行ってやんよ。
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:01:58.24 ID:JuJfBQYv0
って、『秘密の園』だった。転載者乙。
150 :
【品評会】現代妖怪密航奇譚0/3 ◆LBPyCcG946 :2008/01/20(日) 20:06:29.73 ID:ieifx5t20
品評会作品投下します
151 :
【品評会】現代妖怪密航奇譚1/3 ◆LBPyCcG946 :2008/01/20(日) 20:07:00.85 ID:ieifx5t20
一つ眼の 小僧揺られる 貨物船
この情景に、ピッタリの一句。ここは海の上でございます。傾いた月、三日月かまあその辺
の、随分大きくかじられた饅頭のような、美味しそうな黄色い月でしょうな。さて、この船は
異国の地へと向かう人間の船。異国の地ったってそう日本から離れてる訳じゃあない。光はほ
んの一瞬で地球を何周もすると申します。何をそんなに急いでいるのやら到底理解できやしま
せんが、それに比べたらゆったりとした船の旅……なんて言うのもまたおかしな話。
さあ、この一つ眼の。大きな眼をうつらうつらとさせながら、荷物の隙間にちょこんと座る。
船の中には五六の妖怪が寝っ転がったりぷかぷか浮かんだりと、それは勝手にやっております。
その中の一匹、今ではとんと見なくなった妖怪、小豆洗いが一つ目のにひょこひょこと近づき、
「一つ眼の、何、寝れねえ夜ってのはあるもんだ。目が冴えてきてしょうがねえや。まあお前
さんは冴えても一つしかねえからその辺便利だわな」
と、ベラベラベラベラよく喋りだす。
「いやしかしお前さん、この船に乗って正解も正解、大正解。いやあっしも長い事生きてきた
がね、今の日本にゃいらんねえや。そう思わんか? 一つ眼の」
一つ眼もうんうんと頷いて……、いや頷いてねえや眠りかけてるんだ。
「何せ今の若いのは、夜が怖くないとぬかしやがる。とくりゃあっしら妖怪は、肩身の狭い思
いをせにゃならん。何、年寄りの小言だ。聞いといて損はあるめえよ」
ケラケラと笑う小豆洗いと、やかましい声でうたたの世界から引き戻される一つ眼の。
「昔の日本は一体どこに行ったのやら。あっしがせっせせっせと小豆を洗った所で、これっぽ
ちも怖がりやしねえや。全くどうしたもんかねぇ」
「小豆洗いさんはどこに行くんけ?」
小豆洗いの饒舌に降参したんでしょうな。すっかり目の覚めちまった一つ眼のも話に付き合
ってやります。
「おう、一つ眼のも喋れたのかい。そいつは知らなかった。で、何だって? え、どこに行く
のかってか。おう、あっしはフィリピンとかタイとか、その辺に行こうと思ってるんで。どう
でい? ハイカラだろ」
「へぇ、知らんとです」
152 :
【品評会】現代妖怪密航奇譚2/3 ◆LBPyCcG946 :2008/01/20(日) 20:07:32.17 ID:ieifx5t20
「いやさね、俺も実際に行くのは初めてだけども、まあ今の日本よりゃいくらかマシだろうね
。何せ聞く所によれば、そこらの国はまだ夜が暗いらしい。当たり前の事だけども今の日本は
夜も明るくてしょうがねえや。で、一つ眼のはどこに行きたいんで?」
と、尋ねられた一つ眼の。一言ポツリ。
「一眼国へ……」
ギョっとする小豆洗い。一つ眼のよりも大きく目を見開いてパチクリパチクリ。
「一眼国ってーと、一眼国? あの、あれか?」
「へぇ、その、それで」
一眼国といえば、古典も古典の名落語。一つ眼小僧を捕まえて見世物にしようとした香具師
が、逆に捕まって一つ眼小僧しかいねえ国で見世物にされるって噺だ。小豆洗いの止まらねえ
口が止まるのも無理はねえ。
「一つ眼の! そいつは傑作だ!」
声高な小豆洗い、抱腹絶倒転がり倒す。真面目な顔さげてる一つ眼のを見てまだまだ言う。
「おめえさんそりゃ本気かね? 一眼国なんてのは落語の世界にしかありゃしないよ。ありゃ
そういうサゲなんだ。まああっしもあの落語は好きだがねぇ」
バンバン床を叩いて笑う小豆洗いに、焦る一つ眼の。
「そんな騒いだら……」
と、その時。ここの船の船員が見回りにやってきた。これだけ騒ぎゃ不審がるのも無理のな
い話。
「ほら小豆洗いさん、船員に見つかったらどうするんけ」
「何、心配いらねえや」
懐中電灯の灯りがパッと目に当たり、ギョっとする一つ眼の。だけど船員は顔色一つ変えや
しない。そのままスタスタと、何事も無かったかのように元来た所へ戻っちまった。
「見えてねえんだよ。妖怪なんざ信じちゃねぇんだから」
はき捨てるように言った小豆洗いのその台詞に、一つ眼のはほっとしたやら悲しいやら。
「話は戻るがね、昔の人間は暗い所があったら、そこに何かいるんじゃねえか? っと疑った
もんだ。あっしらはよ、そういう心から産まれてる訳だからな、今の人間に妖怪の姿が見えね
えのも無理はねえよ」
小豆洗いの、底抜けの騒々しさもどこへやら。
153 :
【品評会】現代妖怪密航奇譚3/3 ◆LBPyCcG946 :2008/01/20(日) 20:08:03.12 ID:ieifx5t20
「まあ何、ここで会ったのも縁だ。一つ眼の、あっしと一緒にフィリピンやらタイやらへ行こ
うや。一眼国なんてありゃしねえのさ」
小豆洗いのその誘いに、一つ眼のはこう答える。
「すいませんが遠慮させてもらいますだ。一眼国だって妖怪と一緒、信じてりゃあるかもしれ
ませんので……」
一つ眼のその一言で、小豆洗いは狐につままれたような顔。
「かかかか。こいつぁ一本とられたな。ああ、その通りかもしれないねぇ。もし一眼国を見つ
けたらあっしを招待してくんなせぇ」
はてさて、もうすぐ夜も、明けようとしております。それにしても、昔あんなにいた妖怪は、
一体どこに行ったんでしょうな。船は進みますどこまでもどこまでも。一つ眼のが一眼国にた
どり着けるかどうかは、あたしらにゃ存ぜぬ話でございます。それではこの辺でお開きといた
しましょう。さようなら。
終
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:19:36.07 ID:pcq7BNnJ0
ほ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:28:18.80 ID:gHp9So4n0
はいここでZATUDANターイム!
いままで自分の作品に自分の作品のネタ・共通するテーマ・モチーフなどを織り込んだことがある人いる?
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:31:33.33 ID:fcXCat5f0
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:31:57.29 ID:u2Q3hvWb0
ある作品で高校生だった主人公を別の作品で大人の脇役として出したことなら
モチーフとかだと、「昔ミスを犯した状況と似たような状況が再び巡ってきたとき、正しい選択を選べるか」っていうのをよく使ってる気がする
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:34:21.64 ID:q6dt0GZl0
お題希望
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:35:27.79 ID:dw5olKOE0
>>155 自分の中に伝えたい到達点みたいなテーマがあって(曖昧ではあるけど)、
作品はそれに向けて少しづつ重ねてる感じ。到達するのに何十年かかるか分からない。
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:36:04.57 ID:dw5olKOE0
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:37:39.01 ID:q6dt0GZl0
あーああん もうすぐ終わるぜー!
でも7スレくらいになるな。原稿用紙12枚とかwww
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:39:06.38 ID:gHp9So4n0
やっぱ共通するものってあるよね。
俺はテーマとしては『笑顔万歳』
笑ってる表情ってのは笑いだけじゃない色んな希望がギッシリ詰まったすんばらしい物だと思うから、
その方向でやっていきたいんだ。
あとは、品評会でネタ作品として出したモノを後の作品で大人気作品として扱ってたり。ホモったり。
登場人物使いまわしたり。昨日の脇役今日の主役。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:41:25.29 ID:DufYlRpZO
>>155 最初に参加した品評会が「奇」だったんだけど、ずっとそれを引きずってるよ
てかおもしろいのが
2-4
0-2
1-3
0-1
0-1
0-0
って感じで、もらえる票がどんどん減ってること。この調子でいけば次はマイナス
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:43:06.19 ID:gHp9So4n0
俺酒だったなぁ、初参加
今思い返すとかなりちゃちい話で強引にまとめてるのに何故か憎めない当時の自分。
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:43:30.74 ID:fcXCat5f0
同じ舞台やキャラが何度も出てくる酉は、結構いるな。
(五十音順)
◆D7Aqr.apsM氏のイリヤ、シンシア、モリーシリーズ
◆InwGZIAUcs氏の魔女っこシリーズ
◆IPIieSiFsA氏のペットシリーズ
◆JJyhEXv6NA氏のお嬢シリーズ
◆VXDElOORQI氏のミーカナシリーズ
◆xy36TVm.sw氏のは、シリーズではないけど結構繋がってるっぽい
他にもいるのかもしれないけど、ちょっと出て来ない。
お嬢シリーズは最近見なくなって残念だのう。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:45:06.55 ID:fcXCat5f0
いかん、みんな真面目にテーマとか語ってる。
過去の品評会漁ってる場合じゃなかった。
でも、とりあえず
>>163は◆xy36TVm.sw氏だ。
伝えたいことやその日の感情をテーマにすりゃそれでいい
奈良裕明さんもなんかそんなこと言ってた気がするよ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:48:38.90 ID:gHp9So4n0
やべ、ばれてーら
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:48:44.90 ID:a3XsRn85O
やっぱり俺の作品は認知度低いぜw
なーにが認知度だ
そんなもんそり文才伸ばすために努力するべきだろ!
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:50:13.44 ID:fcXCat5f0
あ、抜けてた。
◆Xenon/nazI氏のシセルシリーズも
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:51:00.16 ID:ViLGXTFL0
>>164 俺も三十回以上参加してるが、
何回書いても一番初めに書いた作品の出来を上回れない。
そんなもんだ。
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:55:29.23 ID:gHp9So4n0
だみだー。やっぱお題七個とか無茶振りすぎる。直後にお題関連の話出たから意地でもやりたいんだけどねー
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:55:46.76 ID:pcq7BNnJ0
テーマを決めてるっていうか、気づいたら同じような感じのばっかり書いてる、ってのはある
最初に参加した回のは忘れられないな
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:55:50.61 ID:fcXCat5f0
>>164 引きずってるから、ってのもあるんじゃないか?
お題がプレゼントなのに、「奇」を意識して書いていたならば、読者としても
「ん? これはなんか違うかな」って思うかもしれない。
作品の底にあるテーマと、表面に持ってくることが多いお題は、似て非なるもの、
っていう考え方が俺のなかにあるから、そう思うだけかもしれないけど。
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:56:36.54 ID:UzvWg4iW0
今回の品評会投下、少ないな
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:57:11.72 ID:gHp9So4n0
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 20:57:32.63 ID:a3XsRn85O
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:01:16.45 ID:9cPtbNydO
5レスにまとめるって大変なんだな。と今回の品評会作品書いて分かった。
俺は少しダラダラとしたやつしか書けないみたいだ。
悲しい。
てなわけで、開き直って、練習のためにも、お題プリーズ。
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:03:22.69 ID:JuJfBQYv0
>>172 なんというウオッチャー。転載の作業といい、
これは最新のM館来訪者な予感。
てか、最近つらいから、ぜんぜん読んでないけど、以前には
品評会の作品を読んで、感想を書いてみたこともあったなぁ。
指摘の他にも、良いところ探して書いて伝えたい。それが感想
書きのオレの醍醐味だというのに、常連陣はスレタイ読めてないから、
その作品を見ると批評モードの基準が絶賛だらけになって物差しが狂う。
だから、あ、書き慣れてないなって思う人のへ、ほめる点が一つもない
酷評感で終わった記憶も。まったくやつらは罪な存在だなw
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:03:44.52 ID:gHp9So4n0
果てしない
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:04:05.60 ID:JuJfBQYv0
物語
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:09:51.75 ID:gHp9So4n0
>>179 何故分かる。長く居るのに無名の代名詞たる俺のことが。
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:10:00.96 ID:DufYlRpZO
>>176 あー、だね。次はそこんとこも気をつけるよ
今回? そんなもんこのまま投下よぅ
>>169 「ZATUDAN」なんていいかたするのは(たぶん)あんたしかいないんDAZE
まああんまりだれがどんな人、とかできちゃうとなんかヤダだけど
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:15:17.82 ID:gHp9So4n0
>>186 まあ、そうね。馴れ合いは俺は大好きだけど嫌う人も居るし。まあ程ほどに、みたいな。
……作品とも作風とも違ったところでの認知か。これからスレではおぜうさま口調にしようかしらん
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:16:09.56 ID:9cPtbNydO
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:17:17.03 ID:4bEr1kybO
お題くれ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:17:42.07 ID:JuJfBQYv0
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:17:53.93 ID:fcXCat5f0
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:20:28.65 ID:4bEr1kybO
把握
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:22:27.78 ID:a3XsRn85O
ZATSUDAN、となら俺も書くけどなw
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:23:35.20 ID:ReoHMf7/0
>>155 気がつくと、報われない話ばかり書いてた。
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:33:20.12 ID:gHp9So4n0
じゃあここでひっくり返して、今の自分じゃ絶対作れない昔の作品についてはどうかな?
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:33:22.16 ID:fcXCat5f0
カオスまでどう過ごしたものか保守
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:35:10.45 ID:1d6lBBR80
>>173 俺なんて最初「これは小説じゃありません」って怒られたぜw
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:35:24.96 ID:Xq2LzQk40
>>155 鼻っ柱は折れたけどへらへら笑って楽しくやってるよ。みたいな話が多い
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:36:09.58 ID:wKa5VJLR0
>>145 いやあ単語ミスは致命的だった。。。
ジョジョっぽいネタになったのは自分のボキャブラリーの無さから来てます
>>146 長所ばかり伸ばしてたら出る杭は打たれるおじさんにフルボッコにされます><
今回のお題には愛が足りなかったかも、、、
>>147 別に三人称でもよかったが、ちょっとファーストパーソンな気分でな。
後半の投槍な展開は文才不足です。。
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:37:14.40 ID:fcXCat5f0
>>195 自分の作品持ち出してくるのは怖いからパス。
通常作品まとめのアドレス貼ってくれる人がいるなら、読んできて感想書かせてもらうわ。
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:41:21.53 ID:gHp9So4n0
いっそ一番初めの作品と最新の作品を並べてみるってのはどうだ。
マゾいが、今あって昔に無いもの、昔あって今無いものを探るチャンスだぜ
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:43:51.38 ID:YcgGNLOTO
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:44:17.63 ID:wKa5VJLR0
最初の作品かぁ
人物名「台詞」
なんて恥ずかしいこと平気でやってたなあ。
情景の描写なんてひとつもなしに
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:45:02.68 ID:IY/+Hopk0
どうしよう、品評会の作品のレスが5レスを通り越して7レスになっちゃったよ・・・
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:47:17.82 ID:DufYlRpZO
>>204 どばっと何処か、削っちまえよ。
ちまちまやっても2レスはきつい
206 :
お題 制帽 プレゼント 0/0:2008/01/20(日) 21:48:39.77 ID:4uwp6GGJ0
できたあああああああああああああああああああああああああああああ
昨日のお題終わったよーーーー 大変時間かかりました。
推敲? 書きながらやりました。
もう執筆終わるとマジハイテンションになるよね!
まあ投下するから地獄の業火のごとくボッコにしてくれ。
全部で9スレ、原稿用紙18枚分あるけれど……
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:48:51.55 ID:fcXCat5f0
>>202 や、今回参加しないから、せめて転載手伝おうと思ってなw
208 :
お題 制帽 プレゼント 1/9:2008/01/20(日) 21:49:14.41 ID:4uwp6GGJ0
攻撃が止み、疲れからか睡魔に襲われる。
光が差した。
目を覚ました私は防空壕から出る。一人だけだった。部下
は全員が砲弾で吹き飛ばされてしまった。たった数メートル、
たった数秒の差で。
防空壕から出る。一人だけだった。部下は全員が砲弾で吹
き飛ばされてしまった。たった数メートル、たった数秒の差で。
……見上げれば、鈍色の空。吹く風風はささやかに黒煙を
揺らす。
廃墟になった町。圧倒的な砲火に晒された末、栄華の象徴
としてのビル群は瓦礫になった。家屋は燃え盛る間もなく消
し飛んだ。綺麗に整備されていた道は、穴が開いたり、舗装
が吹き飛ばされたり、瓦礫に埋まったりで、そこに道があっ
たのかすら定かではなくなった。
この場所に対する砲撃やら空爆やらという攻撃は収まった。
あちこちから煙が上がってることをを除けば、かすかな平和
を感じることが出来た。
煙越しに小さく見える赤レンガの国会議事堂のあたりから
は、絶え間なく炸裂音やらが聞こえてきていた。時々大きな
爆炎が見えたかと思うと、轟音も聞こえてくる。味方は奮戦
しているようだった。しかし無駄なことだとは思うが――。
俺の国は戦争に負けたんだ。まだ負けてはいない。しかし、
この国の命が燃え尽きるのは時間の問題だった。
――自分達から仕掛けておいてこの有様だ。
国の指導者が無能だったのか、兵士たちが無能だったのか、
指揮を執る将校が無能だったのか。もしかしたら、奴らのいう
正義というものが俺達の国には無かったからなのかもしれない。
209 :
お題 制帽 プレゼント 0/0:2008/01/20(日) 21:50:09.60 ID:4uwp6GGJ0
あ、推敲前の投稿しちまった、ごめんw
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:50:34.54 ID:DufYlRpZO
しきりなおしのさる
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:53:53.84 ID:+jPtHdTQ0
一番最初に書いたのいつかと思って探したら2006/07/03に『煙』ってお題で書いてた
思えばこれが初めて書いた小説だな。てか俺、どんだけこのスレに居座ってるんだ
212 :
お題 制帽 プレゼント 0/0:2008/01/20(日) 21:54:09.26 ID:4uwp6GGJ0
再投下する。
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:54:16.19 ID:a3XsRn85O
>>206 9スレもあるならここに投下せずにスレ立てろよ
214 :
お題 制帽 プレゼント 0/0:2008/01/20(日) 21:54:56.26 ID:4uwp6GGJ0
え、どこで
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:56:46.94 ID:gHp9So4n0
>>213 揚げ足とるなwww
9レスの間違いだろどう考えてもwww
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:57:04.73 ID:wKa5VJLR0
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:57:12.20 ID:fcXCat5f0
>>214 いや、投下して良いよ。
スレとレスを間違えてるっていう定番の突っ込みだ。
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:58:46.93 ID:1d6lBBR80
エイリアンvsプレデター、テラオモシロスwww
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 21:58:49.87 ID:ReoHMf7/0
最初に書いたのが一番センスがいい気がするね。まあ、良い発想がなければ書かないし、書いても投下しようと想わないよね 最初は。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:02:33.72 ID:gHp9So4n0
つーか投下する人萎縮させてんじゃねーよwwwwww
ほら、誰も怒ってないから帰ってくるんだ
>>214 別に日付に直すとブラックデーだからって誰も君に悪意は持ってないよ、もてないよ。
221 :
お題 制帽 プレゼント 0/0:2008/01/20(日) 22:06:25.04 ID:4uwp6GGJ0
確かに9レスってなげえよなあとか思って真に受けた
使ってないはてなダイアリーにでも載せてやろうかと思ったわ
まあ再投下
桁増やしたら行は縮んだ。読みにくいかもしれんけど
222 :
お題 制帽 プレゼント 1/7:2008/01/20(日) 22:07:09.07 ID:4uwp6GGJ0
光が差した。
目を覚ました私は防空壕から出る。一人だけだった。部下は全員が砲弾で吹き飛ばされてしまっ
た。たった数メートル、たった数秒の差で。
……見上げれば、鈍色の空が。吹く風風はささやかに黒煙を揺らしていた。
廃墟になった町。圧倒的な砲火に晒された末、栄華の象徴としてのビル群は瓦礫になった。家屋
は燃え盛る間もなく消し飛んだ。綺麗に整備されていた道は、穴が開いたり、舗装が吹き飛ばされ
たり、瓦礫に埋まったりで、そこに道があったのかすら定かではなくなった。
どこを見回しても形の残っている物はなかった。しかし、あちこちから煙が上がってることをを
除けば、かすかな平和を感じることが出来た。
煙越しに小さく見える赤レンガの国会議事堂のあたりからは、絶え間なく炸裂音やらが聞こえて
きていた。時々大きな爆炎が見えたかと思うと、轟音も聞こえてくる。味方は奮戦しているようだった。
しかし無駄なことだとは思うが――。
私の国は戦争に負けたのだ。まだ負けてはいない。しかし、この国の命が燃え尽きるのは時間の
問題だった。
――自分達から仕掛けておいてこの有様だ。
国の指導者が無能だったのか、兵士たちが無能だったのか、指揮を執る将校たちが無能だったの
か。もしかしたら、奴らのいう正義というものが私達の国には無かったからなのかもしれない。
私はしばらく国会議事堂の方を眺めていた。しばらくして……、その屋上で巨大な爆炎が上がった
のが見えた……。
静かになった。瓦礫にぶつかる風の音だけが、あたりを支配し始める。
立ち尽くすのに疲れた私は、座れそうな場所を探すことにした。しかし、それほど労せずに見つ
けることが出来た。あたりは瓦礫しかないし、その気になれば何処にでも座ることが出来る。
私は瓦礫の上に半ば倒れるように座ると、制帽を脱ぎ、脇から突き出た鉄筋コンクリートにそれ
を掛けた。煙で肺を満たすために、タバコを探す。いつもの胸ポケットの中にそれはあった。
223 :
お題 制帽 プレゼント 2/7:2008/01/20(日) 22:07:32.84 ID:4uwp6GGJ0
無銘の紙巻タバコ。安物だ。同僚は葉巻を好んで吸う者が多かったが、私はこの安物のタバコが
一番好きだった。
私は貴族の家に生れ落ち、父の威光のお陰で、軍に特別士官として入隊することが出来た。入隊
させられたとも言える。そこからは決められたレールの上を走りるだけで、確か、最年少で将校と
なったのだった。
周りの人間は私のことを影で無能と罵っていたが、まさにその通りだった。
しかし戦争が始まるまではまだ良かった。だが良くないことに戦争が始まってしまった。
それまでぬくぬくと育ってきた私が、実戦で指揮を取るなんて、恐ろしいことだった。自身にとって
も、部下達にとっても。最初は嬉々として取り組んだのだが、私が指揮した戦闘は負けるか、勝って
も辛勝のどちらかだった。私の部下たちは次々と死に、その都度新しい者がやってきた。
そして私は自身の責任の重大さと、無能さを思い知ることとなった。
私は自身を恨んだ。無能さと、貴族として生まれたことを。しかし何を恨もうが現実が変わるこ
とは無い。死んだ者たちが戻る事は永遠に無いだろうし、彼らの家族は悲むのだ。ならば私にでき
ることは何か? 自問したときに、それはこれからやってくる者たちを死なせないようにするとい
う答えが出た。
それからの私は、自分でも言うのも恥ずかしいが、勉強に励んだ。自分なりに精一杯の努力をし
たとも思っている。恥を忍んで、部下達にいろいろな助言を求めたりもした。それから、彼らは少
しだけではあるが、私を認めてくれた。
私の持っているタバコは初め、若い二等兵からもらったものだった。そして気に入った私は今で
もそれを吸い続けている。旨いわけじゃなかった。安物なだけあって、靴底みたいな味がする。だ
が、初めて部下からもらったものだったから、それで好きになったのかもしれない。その二等兵は
二週間前に戦死した。
私は努力したし、彼らも少しずつ認めてくれた。だがやはり遅すぎた。もうその頃から戦争終結
の兆しが見え始めていたのだ。
優秀な指揮官がいる部隊ですら、敵の圧倒的物量に押されて、敗走を余儀なくされた。いくら努
力したからといって、付け焼刃でしかない知識は、結局使いこなすことが出来なかった。私の部隊
は壊滅状態となり、首都防衛の為に撤退したときには三百人も残っていなかった。
224 :
お題 制帽 プレゼント 3/7:2008/01/20(日) 22:07:55.61 ID:4uwp6GGJ0
それから私の部隊はこの場所を防衛することとなった。他にも二つの部隊がこの場所に充てられ
ていたが、あわせて千人と少し。どうやら他の部隊も同じような状況だったようだ。
どの部隊の指揮官も私よりは優秀だった。特に白髭を蓄えた、恰幅の良い初老の男は極めて優秀
だった。この男のお陰で一日の間ここを死守することが出来たが、現実は残酷だった。いくら効率
的に防衛陣地を築いて、敵兵を倒そうと、戦車を破壊しようと、遠距離からの砲撃や、空からの攻
撃には対処することが出来なかった。
二日目になり、敵の二度目の進攻を食い止めることが出来た。敵は撤退したが、その後航空機に
よる攻撃が行われた。機銃掃射は人間をバラバラにし、急降下爆撃によって対戦車砲は粉砕された。
対空砲なんて気前のいい物がなかった為に、じわじわと戦力を削られることになった。
それから後敵部隊が攻めてくる気配は無かったが、夜になってから地獄を見ることになった。
その夜、仮眠を取っていた私は耳を劈く笛の音にも似た轟音で目を覚ますことになった。見張り
など必要なかった。誰もが気づく。遠くから、夜の闇をバックに、オレンジ色の筋が空に向かって
伸びていた。
ロケット弾による攻撃。我が軍も使っているが、戦車やら車両やらに設けた発射台から、一度に
何十発ものロケット弾を飛ばすのだ。歩兵に対しては絶大なる効果を発揮するし、命中精度はは期
待できないが、安価なので大量にばら撒くことが出来る。
銃座についていた者も、重い機関銃を担いで一斉に防空壕へと退避する。大混乱だ。
それから私と同じ壕に入った兵士は十字架に祈りを捧げて震えてるのやら、飛び出そうとして周
りの者に押さえつけられるものやら、いろいろだった。ロケット弾による攻撃は精神的にくるもの
がある。たとえ壕の分厚いベトンを破壊するには至らないとわかっていても、恐ろしいものがあった。
攻撃が止み、平静が訪れた。あたりは静かになったが、ライトやらもすべてなぎ倒されて何も見
えなくなった。とりあえずわかったのはいくつかのビルが倒れたことと、それらの瓦礫の下敷きに
なった防空壕があったということ。
私は防空壕の出入り口に見張りを残して、下敷きになった者たちの救出にあたることにした。
私達が瓦礫に近づいた瞬間、再び、今度は別の音が聞こえてきた。シュルシュルと空気の抜ける
ような音。ややすこしして、目の前に瓦礫の山が弾けとんだ。白い粉と爆炎と瓦礫が舞い上がる。
高い。すぐに私は兵士たちに退避するように命じた。そのとき、私のすぐ隣にいた別の部隊の者が
瓦礫につぶされて嫌な音を立てた。
225 :
お題 制帽 プレゼント 4/7:2008/01/20(日) 22:08:15.83 ID:4uwp6GGJ0
とにかく走った。シュルシュルという音が重なる。もといた防空壕へと向かうが、落ちた砲弾に
より吹き飛んだ。ベトンの壁も貫く破壊力、敵軍の二五○ミリ榴弾砲。こんなもの、戦艦の主砲に
耐えられるように設計された湾岸要塞ででもなきゃ耐えられない……。しかしとにかく走った。防
空壕に入っても助かる確証は無いが、やはり外にいるよりはマシなのだ。ようやく無事な防空壕を
見つけたが、そこにたどり着く前に皆死んでしまった。最後まで一緒だった部下も、防空壕にたど
りつく直前で消し飛んだ。
恐るべき破壊力によって周りのビルは殆ど崩され、無事だった防空壕も瓦礫の下となった。そし
て最後に、こうして私だけが残ってしまった。すべてが無駄になった。
タバコに火をつけるために、ライターを探したが、見つからなかった。落としてしまったのかも
しれない。
その代わり嫌なものが手に触れた。手に取って眺める。各将校に配られる、自殺用の小型拳銃。
シンプルな構造で、激鉄と筒とグリップだけ。ただし美麗な装飾が程されている。弾は一発しか入
らないが、自らの命を絶つのにはこれだけで十分なのだろう。
辱めを受けないようにとのことでこれが配られたが、今まで何人の人間が使ったことがあるのだ
ろうか気になった。まあそんなことはどうでもいいのだろうが……。
もう死ぬか。どうせ捕まっても、私は将校だ。戦争犯罪人として処刑されるのがオチだ。
しかしここで死んでも敵軍の辱めを受けるだけか……。この国の将校の装備は戦利品として特に
人気があるのだそうだ。自殺用の拳銃にしても、丁寧な装飾が施されているのだから、そうなのだ
ろう。
どっちにしろ辱めを受けるのには変わりないだろう。だがせめて静かな場所で、土の上で死にた
いものだと思った。ここで死んだ者たちには申し訳ないが。
私は掛けた制帽をかぶり直すと、拳銃をポケットに戻し、立ち上がって歩き出した。郊外にすぐ
近い南のほうへ。
雨が降り出した。
雨は続く。夕方なのに、もう辺りは暗く見えた。
226 :
お題 制帽 プレゼント 5/7:2008/01/20(日) 22:08:45.35 ID:4uwp6GGJ0
将校の服というのはただでさえ重いが、水にぬれると更に重くなった。あたりまえか。消えていった
命の重みが、この程度であったならまだよかったのだが。
どれだけ歩いたのかもう思い出せないが、ようやく郊外に出ることが出来た。道は均されているが、
アスファルトは敷かれていない。本当の大地。
このあたりは戦闘とは無関係なので砲撃は受けていないだろうが、絨毯爆撃を受けたのか、形の
残った家はほとんど無かった。木の瓦礫が広がる。人の気配はまったくなかった。
神に見放された場所のような気がした。
――疲れた。
私はドサリと倒れた。泥水が跳ねる。制帽が自然に脱げて転がった。
今はもう死ぬ気力も無い。少し眠りたい……。
空腹を感じて目覚めた。雨は上がっていて、青空が広がっていた。風が頬をなぜる感じは、心地が
良かったし、小鳥たちのさえずりが聞こえる。
どうやら朝まで寝ていたらしい。
しかし死ぬにはいい日ではないか。絶望的なほど希望に溢れている。
私は痛む体を起こすと、瓦礫になってない家へ向かって歩き出した。死に場所としてはちょうどよ
さそうだった。
扉に手を掛けるが、鍵は閉まっていなかった。中に入る。二階建てで、吹き抜けがある。日当たり
がよくて明るく、ほのかに木の香りがする。蜘蛛の巣などは張ってなく、清潔感が溢れていた。
泥だらけなので床にあった絨毯を汚してしまった。一瞬申し訳なく思うが、気にしていても仕方
が無いかと思った。
とりあえずこんな格好で死ぬのも難だと、バスルームを探すことにした。案外すぐ見つかったが、
水が通っていなかった。残念だが、この近くを川が通っていた事を思い出した。
そこで私はこの家を出ることにした。扉を開ける。そして私の動きが止まる。
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:08:50.77 ID:DufYlRpZO
さる
228 :
お題 制帽 プレゼント 6/7:2008/01/20(日) 22:09:36.69 ID:4uwp6GGJ0
扉のすぐ前に少女が立っていた。私の泥だらけになった制帽をかぶって。ぼろぼろのワンピース
を身にまとっている。やせ細ったか体で、身長は私の胸元ほどもなく、幼い顔つきを見れば十才く
らいだろうと思う。この国には良くある金髪で碧眼――かくいう私も金髪で碧眼なのだが――で、
彼女の髪は光を浴びて、まるで太陽のように輝いていた。彼女の碧眼は私の顔を見上げていた。
少女の口がうごいて、言葉をつむぎだす。
「おじさんはだれ?」
「あ、いや……」
私は言葉に詰まった。
「軍人さん?」
「うん、ああ、まあ、そうだな……」
「すごーい!」
笑顔で心底驚いてみせる少女。すごいのだろうか……。すごく酷いといえば正しいのだろうが。
とにかく一番最初に浮かんだ疑問をぶつけてみることにした。
「君は何故こんなところにいるんだい? ご両親は?」
しかし少女は顔を曇らせ、うつむく。
「わからないの。お父さんもお母さんもどこにもいないの。ただ朝起きたら誰もいなくて……」
そういうことか……。この子の両親は最低だ。私も人のことを言えたたちではないのだが、とに
かく最低だと思った。
この場所にはだいぶ前に避難勧告が出された。絨毯爆撃が都市部から徐々に郊外にも及びだしたた
めだ。だから誰もいない。逃げたか、軍にとられたか。その後敵軍の爆撃が始まったはずだが、この
子が生き残ったのは奇跡……としか言いようが無い。
ここが少女の家なのだろう。
「そうか……それは辛かったな」
「うん」
それ以外に、私は何もいえなかった。沈黙と共にしばらく時間が流れる。小鳥の囀りと木々が揺れ
る音だけが聞こえた。
最初に沈黙を破ったのは少女だった。
「えっと、軍人さん?」
「ないんだい」
「これ、軍人さんのでしょ? 返してあげる!」
229 :
お題 制帽 プレゼント 7/7:2008/01/20(日) 22:09:54.37 ID:4uwp6GGJ0
そういうと少女は自分でかぶっていた制帽を手に取ると、
「はい」
「ありがとう」
受け取ってかぶる。すでに髪の毛が泥だらけだったので、帽子の汚れは大して気にならなかった。
「まあ、立ち話もなんですから」
と少女が言った。そんな言葉を何処で覚えたのやら。私は促されるまま家の中に舞い戻ることになっ
た。
食べ物はどうしたのかと私が訪ねると、少女は残念そうに、このまえ全部食べちゃったのと答えた。
つまり食べ物は無いのか。納戸の中にあるチェストボックスには保存食がおいてあるのだそうだ。し
かし鍵がかかっているという。見るとなるほど、錠が落とされていた。頑丈な作りで、私でもこじ開
けられるかどうかわからない。ふと私は自殺用の拳銃の存在を思い出した。どちらにせよ死ぬのであ
れば、この少女にくらいはプレゼントをあげてもバチは当たらないだろう。
一発の銃声が木霊した。
了。
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:10:49.49 ID:4uwp6GGJ0
終わり。表現おかしいとか日本語おかしいとかつながりだとかリズムだとか
まあ俺が二度と文章書きたくなくなるくらいに叩いてくれ。
なんか普通にはてなで書いてここにURL投下したほうがよかった気もするけど。
そしたら宣伝乙wwwwwwwwwwwwwとか叩かれるのかw
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:11:43.74 ID:IY/+Hopk0
投下します。
232 :
秘密の出会い1/5 ◆VrZsdeGa.U :2008/01/20(日) 22:12:52.98 ID:IY/+Hopk0
日が傾き、茜色が町を包む夕方。人々の往来が目立っていた。家路に着く人、これから買出しに向かうと思しき主婦、
笑いながら歩く学生達。その町の一角にある、公園の中のベンチに座る、背広姿の男がいた。
人の姿が見えると入口をチラッと見たり、ふと立ち上がったり、気忙しくしている。
傍目から見れば、挙動不審という言葉がそのまま当てはまる様子だっただろう。
「パパー!」
突然、入口の方から子どものものと思しき、大きな声が辺りに響く。男は思わず立ち上がった。
声の主は、まだ物心もついてないような少女だった。大声を出してから一呼吸置くと、ツインテールをなびかせながら、
男の許に駆け寄っていき、男もそれに応じるように、歩み寄っていく。
二人の距離がなくなると、男は少女の両脇を持ち、そのまま抱えあげた。
「パパ、おかえり〜!」
「ただいま。美沙、幼稚園は楽しかった?」
「うん、楽しかったよ〜!」
少女の名前は、杉山美沙。この町の幼稚園に通っている。
男は美由を抱えあげたままベンチに戻り、女の子を優しく座らせ、自分もその隣に座った。
「パパ、おしごと、いつ終わるの?」
「う〜ん……もう少しかかるかな」
あどけなく話す美沙に、微笑みながら答える男。何も知らぬ人が見れば、親子として、二人へ目線を向けるであろう。
しばらくの間、二人は様々な話をしていた。その全てのきっかけは、美沙が作ったものだった。
楽しい出来事のことであれば、嬉しそうな顔を浮かべ、嫌だった事であれば、顔を曇らせて。
忙しく表情を変える美沙に対し、男は決しておざなりに対応することはなく、頷いたり、美沙が笑えば一緒に微笑み、
思う存分二人で過ごす時間を楽しんでいた。
やがて、日は更に沈んでいき、町を包む色も、茜から黒へと色を変えていた。
男が空を見上げると、上弦の月がうっすらと現われているのが見えた。
「美沙、そろそろ帰らないと、ママ心配するぞ」
「あ、ほんとだ。じゃあ帰るね、パパ。早くおしごと終わっておうち帰ってきてね!」
立ち上がり、バイバイ、と一声かけてから公園の出口へと駆けて行こうとする美沙を、
男は、「あ、美沙!」と思い出したように引き止めた。
「何度も言うようだけど、パパがおしごとから帰ってきてるのは、ママには内緒だよ?」
「うん! わかってるよ、内緒の内緒だもんね!」
またバイバイ、と一声かけてから再び出口へと駆けて行く美沙を、男は今度はただ見守っていた。
233 :
秘密の出会い2/5 ◆VrZsdeGa.U :2008/01/20(日) 22:13:36.61 ID:IY/+Hopk0
美沙は出口にたどり着くと、公園から入ってきたときと同様、
「パパー! またね〜!」
と大声を出し、体を目一杯使って、男に向かって手を振った。男もそれに応え、小さく手を振る。
男がそうするのを見て、美沙は公園の門の左手へと走っていき、姿が見えなくなった。
男は、美沙が来る前と同じようにベンチに座りこんで、うっすらと浮かんだ月を、じっと見上げていた。
「美沙、ユカちゃんの家は楽しかった?」
「うん、楽しかったよ」
ここ最近で、美沙は嘘をつく事を覚えた。今日のように、パパと呼ぶ男と公園で会う際には、
母親に対し必ず何かしらの言い訳をいってから、公園へと向かうようにしている。
恐らく、パパと呼ぶ男からの言い付を守る事に加え、母親に心配をかけてはならないという、
二つの条件を突き出された中で、彼女なりに考えた末の行為だったのだろう。
「美沙〜、自分の分運んで〜」
母親の名前は杉山由美。普段はパートとして、近くのスーパーに勤める主婦である。
三年近く、美沙を女手一人で育ててきた。
「ママのカレー、やっぱりおいしい!」
口の周りをカレーのルーで汚しつつ、美沙は満面の笑みを由美に向けた。
「そう?おかわりもあるわよ。一杯食べてね。それと口を汚さないように食べなさい」
三年前、由美が一人で娘を育てる事を余儀なくされてから、多くの苦労があった。
育児、家事、パート。しかし、その度に多くの人から支えられ、何より、娘の笑顔に励まされた。
唐突に、電話が鳴った。瞬時に美沙が反応して、子機を由美に渡してくれた。
「ありがとう、美沙。はい、もしもし」
「もしもし、あら、由美?」
電話の主は、由美の母だった。
「美沙ちゃんに鍵を開けてもらおうと思ったんだけど。そうか、今日はパートお休みだったわね。お邪魔してもいい?」
無論母親も、由美を支えてくれた人々の一人である。由美がパートで家を空ける際には、家に来て美沙の面倒を見てくれているのである。
「うん、ご飯も出来てるから、一緒に食べよう。」
ガチャッという音が鳴って電話が切れると同時に、玄関のドアが開く音が聞こえた。直ちに由美が向かう。
「買い物もしてきちゃったんだけど、無駄になっちゃったみたいね。どうせだし、冷蔵庫に入れておくわ」
玄関で靴をそろえた後、母はレジ袋を携えて台所に向かった。
234 :
品評会 秘密の出会い3/5:2008/01/20(日) 22:15:45.30 ID:IY/+Hopk0
「おばあちゃんきたの?」
由美が念のため居間に戻ると、美沙は変わらず口を汚しながら、カレーを頬張っている。
「うん」とうなづいた後、由美は台所へ向かった。
夜も更け、美沙はベッドの上で寝るための支度を進めていた。最近ようやく板につくようになったパジャマのボタン留めを、
念入りに行っている途中、寝る前にトイレに行くことを忘れていることに気付く。忘れようものなら、
母親にこっぴどく叱られてしまう。ボタンを上から下まで全部留め終わったあと、ベッドから降りてトイレに向かった。
美沙の部屋からトイレに向かう廊下の途中には、居間があり、まだ明かりが灯いていることを美沙は認めた。
きっと、祖母と母親はいつも通りまだ起きているのだろうと思い、通り過ぎるつもりでいた。
が、その居間から漏れてきた声に、美沙は反応した。
「……隆さんをなくして、もう三年……どう?再婚する気とか…」
「ないわ……隆さん以外に……」
美沙はうっすらと聞こえてきた、なくして、という言葉に特に反応した。
通り過ぎるつもりでいた当初の予定を翻し、美沙は中に入ることを決めた。
「お母さん、何かなくしたの?」
突然入ってくるなり、理解に困る質問をしてきた美沙に、由美と母親は困惑した。
「おばあちゃんさっき、なくして、っていったよね?」
母親はその言葉を聞いて、美沙が言葉の意味を誤って解釈している事に気付いた。
「あぁ、なくしてって言うのはね、物をなくすっていうことじゃなくて、人が死んじゃった、っていうことなの
それで、さっきおばあちゃんが話していたのは、美沙ちゃんのパパが……」
そこまで言ったところで、母親が自分が言ってはならないことを言いそうになったことに気付く。
言い繕うとする間も許さず、美沙は即座に訊いてくる。
「パパ? パパ、おしごといってるんじゃないの?」
その質問の返答をどうすればいいか、由美は戸惑っていた。母親は申し訳なさそうに俯いていた。
なんとかして口からひねり出した言葉は、ただあのね、えっと、といったしどろもどろな返答になるだけだった。
「パパおしごとからいつも帰ってきてるもん! 公園で会うんだもん! 死んじゃってなんかないよ!」
今度は勢いあまって、美沙が言ってはならないことを口走ってしまった。
無論、由美がその言葉に反応しないはずはない。「え?」と抵抗も出来ず声を漏らし、
先程とはまた違った戸惑いが、由美の頭の中を埋め尽くしていく。
母親も何か言おうとしていたが、由美と同様、困惑の表情を浮かべ美沙に目を向けていた。
235 :
品評会 秘密の出会い4/5 ◆VrZsdeGa.U :2008/01/20(日) 22:17:27.36 ID:IY/+Hopk0
二人が返答に困っている間に、美沙は当初の目的も忘れ、自分の部屋へと駆けだしていってしまった。
少し、昔の風景が、美沙の目の前に広がっていた。
「ママ、なんでミサには、パパがいないの?」
「え? ……あのねぇ……パパは、遠い所にお仕事に行ってるのよ」
「とおいところってどこ?がいこく?」
「ん〜……外国じゃないんだけど……とにかく遠い所よ」
「いつ帰ってくるの?」
「えっと、ママにはわからないわ……美沙が大きくなる頃かもしれないし……」
時計はもうすぐ、十二時を表そうとしていたが、居間の明かりはまだ灯いていた。
「まぁ、いつかは話すつもりでいたから……でも、あの子の言ってた、パパが生きてるって……」
「本当ね……まさか、隆さんが……」
母親から発そうとした言葉を、即座に由美は阻んだ。
「変なこと言わないでよ、まさかそんなことなんて……」
美沙の言った言葉は、決して信じられるようなことではない。が、美沙の先刻の表情を、由美は思い浮かべていた。
あそこに、偽りの要素は微塵もなかった。しかし、だからといってそれを肯定するわけにもいかない。
「あたし、寝るわね」、といって、重い空気を避けるように、母親は寝室へと向かう。
解放されたような気持ちになって、由美も自分の部屋へと向かうことにした。
それから一週間後、また美沙は例の公園へと足を運んだ。いつも通り、背広姿の男は、ベンチに座っていた。
この男の名前は、杉山隆。背広を着ているが、決してどこかの企業に勤めているわけではない。
いや、そもそも厳密にいえば……
「パパ、死んじゃってないよね?」
ベンチに座るなり、唐突に、美沙から発せられた言葉に、男は今まで隠し通してきたことが、
暴かれたように目を丸くさせ、美沙を凝視した。美沙もじっと、男をみつめていた。
その真剣な表情に、男は観念して、すべてを打ち明けることを決めた。
「……美沙、これから俺が言うことは、全部、本当のことだ。だから、ちゃんと訊いていてくれ」
隆は、三年前に死んだ。青天の霹靂のように、交通事故に遭ったのである。
美沙が、まだ言葉をポツポツと話すようになったばかりの時のことだった。
236 :
品評会 秘密の出会い5/5 ◆VrZsdeGa.U :2008/01/20(日) 22:18:31.76 ID:IY/+Hopk0
由美は、その事実を告げた時に、美沙が受ける影響を考え、美沙がある程度の年齢になってから話すことにした。
半年ほど前、美沙が自分に父親のいないことを訪ねた際も、あやふやにごまかしてしまった。
「少し前、何故か、俺はここにいた。そこで、お前と会ったんだ。最初はなにがなんだか、わからなかったよ。
でも、お前を見たとき、美沙、と叫ばずにはいられなかったんだ。お前は疑いもなく、俺をパパだと思ってくれた」
怒涛のように、隆から発せられる言葉を、美沙は表情も変えず受け止めていた。果たして、彼女がその言葉の意味を理解しているのか、
それは計り知れないが、事実を受け止めようとただ、隆の目を見て話を聞いていた。
「でも、俺が死んだと、お前がわかった以上、俺はもうここにいられない」
「パパいなくなっちゃうの?」
切実な目を向けて、美沙が訊く。
「……ママに、よろしくね」
美沙は俯いて、地面を見つめた。すると視線の先に、隆の足が、薄まっていくのが見えた。
「パパ!?」
「美沙、短い間だったけど、お前の父親をもう一度やれて、俺は楽しかったよ」
もう一度、視線を下に向けると、隆の下半身は、消え去っていた。侵食の速度は速く、とうとう隆の体は、全て消えていった。
先程まで、ベンチにいたはずの隆の体が、嘘のように、なくなってしまった。
翌朝、由美は公園のベンチに佇んでいた。
「美沙から訊いたわ……ずるい人ね。美沙に言わないようにさせるなんて」
缶ビールと、煙草の箱をベンチに置き、由美は呟く。
「そういえば、この公園、初めて美沙と外で遊んだ場所だったわね。まさか、あの子が覚えてるわけは、ないと思うけど。
まさかあなた、狙ってたの?」
勿論、その質問の返事はなかった。
「あの子があなたのこと、仕事で帰ってこないと思いこんだから、生き返ったの?そんな話、今時どこにもないわよ。
そのきっかけになった私のところには、なんで来なかったのかしら?」
ありとあらゆる質問を掛けたが、返事はない。
「素気ない人。」
そう言い残し、由美はベンチから離れ、出口へと向かった。何か、音が聞こえたような気がしたが、由美が振り向くことはなかった。
通学通勤も粗方終わったと見え、町は閑散としている。その中を、由美は一人で歩いた。ただ俯いたまま、ペースを変えることなく、
ゆっくりと。ベンチには、タブの開いたビールと、銀紙が剥ぎ取られた煙草の箱だけが、残っていた。
了
237 :
品評会 秘密の出会い5/5 ◆VrZsdeGa.U :2008/01/20(日) 22:19:20.04 ID:IY/+Hopk0
以上です。投下のたびいろいろな間違いを犯すね、僕。
238 :
◆ptNT0a7knc :2008/01/20(日) 22:28:26.85 ID:SghqG1pg0
プレデターはかっこいいなぁ
さて、そんなことより品評会作品投下しまーす
239 :
[品評会] 秘密の丘の風景1/1 ◆MBmePvKEIM :2008/01/20(日) 22:29:06.84 ID:SghqG1pg0
ようこそ、この丘は素晴らしいでしょう。
突然のことでびっくりしましたか? 本来あなたのように若い人はここには来られないのですが……
まぁ、せっかくの機会ですからこの風景でも見てください。
登るには手頃な高さなのに見晴らしは満点、四季は美しく彩りますし野鳥も多く美しい歌を奏でてくれます。
上を見れば吸い込まれそうなほどの澄んだ青い空、下を見れば地面で戯れる愛らしい動物たち。
もしかしたらここはシャングリラに劣らないかもしれませんね。
え、何も見えないし聞こえない? そんなことはないですよ。
人によって見えるものは違いますがどんな人でも素晴らしい風景が見えるのですよ。
ただ少しコツがいりますね。すいません、それを最初に言わずについ語ってしまいました。
いいですか、まずは心を軽く、そして明るく。
大きな期待はとても重たいので気をつけてください、それと恐れや悲しみは風景が真っ暗になってしまいます。
もっとも少量の悲しみならば彩りも美しくなりますが……。
どうやら大丈夫なようですね、では目を閉じて、心に思い浮かべてみてください。
どうしました? 何を思い浮かべればいいのか? ですか。
簡単ですよ、楽しい思い出や喜びを心に描けばいいんです。
思い浮かびましたね。それでは、ゆっくりと目を開けてください。
ほら、あなたにも見えてきたでしょう。
どうですか、きっと素晴らしい風景が見えると思いますが……。
少し拝見させてもらっていいですか?
大気も大地も草木も生き物も全て若々しく力強さに溢れていますね、まるであなたのように。
とても勇気付けられる景色です。
おや、誰かがあなたを呼んでいるようですね。
もっとこの風景を見ていたい? その気持ちはわかります。
ですがいかに素晴らしい風景といえど、代わり映えがなければ飽きてしまうものですよ。
次の機会にでもしましょうか、できれば今度はもっと年を取ってしわしわのお年寄りになってから。
あなたの過ごした素晴らしい人生がより美しい風景を生み出します。
場所が分からなくても大丈夫ですよ、その日がきたらこの丘にご招待します。
それではその時までお元気で。
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:29:07.58 ID:1d6lBBR80
>>230 いや、普通に面白い。
最後が唐突だけど。
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:29:15.56 ID:4uwp6GGJ0
oremoudamekamo
>>241 akirameruna! madaiyareru
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:33:51.68 ID:1d6lBBR80
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:36:23.99 ID:wKa5VJLR0
それより映画バイオが単なるアクション映画に成り下がっている件
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:41:03.57 ID:1d6lBBR80
>>244 ハリウッドが作った北斗の拳やストリートファイターを見れば、
あいつらには何も解ってないことが理解できる。
ドラゴンボールも駄目だろう。
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:41:03.87 ID:fcXCat5f0
>>222 >吹く風風はささやかに黒煙を揺らしていた。
見直しをしっかりと。
中身について。ええと、旧日本軍だと思わせる必要あったのかな。
序盤、わざと旧日本軍に見える描写を心がけたのだと思う。
6レス目でわざわざ「金髪碧眼の〜」なんてやっているから、完全に意識的に。
でもって、俺は序盤読んでいてずっと「らしくない」と思っていた。
描写の端々が旧日本軍らしくない、というのもそうだし、国会議事堂の傍で戦車を迎撃してたりと、
あからさまにおかしい部分もあった。
で、6レス目で種明かし。「これは第二次大戦の話じゃないですよ」とやるわけだけど、目論見としてずれている。
作者の書きたい部分は話の最後。少女のために自決用の銃で鍵を壊すシーンにあったはずだ。
言ってしまえば、これが日本の話だろうと、ドイツだろうと、架空のどこかの国だろうと、関係ない。
それなら、そんな国を偽るギミックは不必要ではないかと思う。
むしろ、旧日本軍だとミスリードを誘おうとしたことで、時代考証を考えると首をかしげる。どころか
「不勉強な作者だなあ」という悪感情が、5レスに渡って続く。はっきり言って苦痛だ。
もっと早いうちから架空の国の架空の戦争風景だと示してくれれば、楽に読めたと思う。
また、架空の国だとしても、主人公の行動の軍人らしくなさや、壕の配置、戦闘経過などに疑問が残る。
俺もそこまで詳しいわけじゃないけど、それでも、そりゃあ無いんじゃない? と思ってしまう。
詳しくないことを無理して書くよりも、学園ものや家族もの、会社ものといった、現実生活の延長戦上にある
物語を丁寧に書くことを練習してみて欲しいと思った。
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:42:37.25 ID:Xq2LzQk40
>>245 ドラゴンボールは内容的には火山高ぽくなりそうだな
248 :
【品評会】秘密の(0/4) ◆/sLDCv4rTY :2008/01/20(日) 22:49:21.66 ID:DufYlRpZO
品評会作品投下します。全4レス
250 :
【品評会】秘密の(1/4) ◆/sLDCv4rTY :2008/01/20(日) 22:50:26.42 ID:DufYlRpZO
遠くに、風車のように大きな巨人たちが住む村を、私は知っている。
私を除いて、誰も知らない、小さな村だ。
そこでは、二つの太陽が空に浮かび、眼球のように地上を睨んでいる。
そして、その太陽が放射する虹いろの光線が、四方八方に、
うねうねとあたりに降りそそぎ、地上に生える草花を虹色にゆらしている。
そこへ行くと、私は、謎の言語を話す小人として迎えられる。見慣れぬ服を着た、あやしい小人だ。
柵で囲まれた草原に、巨人達と、その家と、一匹の巨きな犬がいる。
犬は、私が見上げるその先で、げげげと鳴いて涎を垂らす。
草の上に座り、それを、私はずっと見ていた。
硬く太い骨を内蔵したあの大きな体――――。
彼らと比べれば私は、千切れ易い手足しか持っていない。
251 :
【品評会】秘密の(2/4) ◆/sLDCv4rTY :2008/01/20(日) 22:51:15.23 ID:DufYlRpZO
一人の友人だけに、私は、その村の場所を教えた。
会社の帰り、黒いスーツのまま二人タクシーに乗り、四千円ほどを払って降り、
暗闇のなかをあるいて、二つの太陽が輝く明るい村の中へと入った。
友人は最初、あまり、巨人の村に興味はないらしかった。
タクシーの中では、なにか仕事についての事をメモに書いていて、それを見て私は、
出世をする人はやはり、なにかが違うのだろうか、などと考えながらタクシーに乗っていたのだった。
しかし、その村に着くと、友人は、直ぐに彼らを気に入ってくれたようであった。
揺れる草の上で体育座りをし、私たちはずっと、憧れの目で彼らを見ていた。
“おおきいなあ”
“おおきいなあ”
私は同じ趣向を持ってくれる人がいて、うれしかった。
見ている内に、太陽の一つが落ち、それを追うようにしてもう一つの太陽も落ちた。
暗いなかで、横を見ると、友人は、少し背丈が伸びていた。多分、巨人に近づいているのだ。
“おおきいなあ”
“おおきいなあ”
私は、友人がうらやましかった。私が教えたのに、先に巨人に近づくなんて、そんなのって、ない。
太陽が昇る頃にはもう、友人は巨人たちと同じくらいの背丈になって、巨人たちのなかに混じっていった。
友人がいた地面には、虚無のような一枚の影だけが、べったりと張り付いていた。
その影を、私は、爪で剥がしてからクシャクシャに丸め、ポケットに入れた。
“いまあいつがきえてしまったら会社はつぶれてしまう”
私は、友人の代わりに、その影に働いてもらうことにしたのだった。
252 :
【品評会】秘密の(3/4) ◆/sLDCv4rTY :2008/01/20(日) 22:52:31.92 ID:DufYlRpZO
友人の影は、友人の代わりによく働いた。
けれど、なぜだかわからないが、あの村の存在を他の人に教えだした。
私は、悲しかった。
“なぜおしえるの?”
巨人の村には人が増えていった。
そしてその、増えた人の誰もが、私を残して、巨人へと成長していった。
何十人もが、体育座りで巨人をみつめ、巨人になっていく。なのに、なのに私は小さなまま。
女も子供も老人も、みんな全員の背がぐんぐんと伸びるなかで、私だけ一人、低いまま。
毎日、伸びていく彼らを見上げる。
そして、地面に積み重なる絶望のような影を、ポケットのなかにつめこんで、家へ帰る。
“ああ、私も巨人になりたい!”
三年がたち、まだ私は小さい体のままでいた。
もう、私を除いて、全員、巨人になってしまったのだろうか、
いまここでは、私を除いて、座っている人はいない。
“ああ、私も巨人になりたい!”
私は立ちあがって喉を伸ばして空を見上げ、揺らぐ虹色の太陽をみつめる。
そして、熱く目を焼かれながら、喉を鳴らして、ひとりなく。
風車ぐらいのおおきさじゃないと、醜すぎる!
ないているのを見て、すると、一人の巨人が、大きな手で私の体を抱き上げた。
私の体は空に浮き、太陽に近づいた為か背中が燃えるように熱い。
熱いけれど、この高さは巨人と同じ目線だと思うと、少しだけうれしい。
そこからは、無数のぼやけた巨人の顔と、巨大な犬の禿げ頭が見える。
泪でよくみえないので、顔を手の平で拭うと、生えた不精髭が刺さっていたかった。
そのうちに、巨人は、地上にそっと私を降ろしてくれた。
降ろされてからまた二時間ほどを、私は、巨人になりたい、と思いながら体育座りで巨人を眺めて、
それから、ポケットはからのままに、家へと帰った。
そうして寝て、朝、いつものように仕事に行った。
253 :
【品評会】秘密の(4/4) ◆/sLDCv4rTY :2008/01/20(日) 22:53:29.46 ID:DufYlRpZO
――町を占領する無数の影。それは例えば、巨人へと羽化した人間達の脱け殻だ。
その人型のぬけがらは、のびたりちぢんだり、
また、ゆらめきながらペコぺコとつぶれていったりしながら、私と共に仕事をしている。
そして彼らに、腐った目玉のような劣等感を抱きながら、
私はまた、いつものようにまた、早く巨人になりたいと思うのだ。
ただひとり、誰も知らない、小さな町で。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 22:53:53.78 ID:4uwp6GGJ0
>>246 吹き飛んだ
俺としては旧日本軍だと思わせるようなつもりじゃなかったんだけどな。
まあわかりにくかったか。
意識したのはドイツに近いのだけれど。
壕の配置とか戦闘経過は確かに粗が目立つね。なんで砲撃するまでにわざわざ航空機で戦車砲とか壊してんだ、とか
主人公の軍人らしくなさは貴族上がりのあまちゃんだからと思ってそうしたのだが
2スレぶん削ったら多少はまともになるかもしれないなあ
しかし糞でした、はい。
255 :
◆/sLDCv4rTY :2008/01/20(日) 22:54:01.94 ID:DufYlRpZO
以上です。
256 :
品評会:秘密のお願い…0/5 ◆czxS/EpN86 :2008/01/20(日) 22:54:24.73 ID:uXwbVhVR0
投下宣言させていただきやす。
257 :
品評会;秘密のお願い…1/5 ◆czxS/EpN86 :2008/01/20(日) 22:56:10.92 ID:uXwbVhVR0
人間には他者に知られたくない黒歴史というものが確実に存在する。
……いや、そう思いたい。というか、そうであってくれ。
「結婚はしたくないんですけど、子供は欲しいんです、謝礼もお支払いいたします」
「誰にも内緒で、あなたの精液を、直接くださいませんか」
全てはこのメールから始まった。
今ならこのメールに全力でツッコむことができるだろう。というか見ず知らずの他人にこんな
頭がスイートスポットな事を頼む女には、まず関わろうともしないはずだ。
しかし、俺は違った。
当時の俺は中二病の中期で、
「窓を開けっぱなしにしておけば銀髪の不思議少女が現れるかもしれんワーイ」
と大真面目に信じその結果窓枠を雨で腐らせ、
「世界への扉が……開きますように……」
などと呟きながら自分で自分の携帯に謎の呪文メールを送り、
文面が変わって
いないかどうか確かめ続けるといったそれはそれは痛い男だった。
そんな男に青臭い性欲が加わり、とんでもないモンスターが誕生したのは言うまでも無い。
メールを受け取って30秒後には指定サイトでの登録を済ませていた俺は、
「ひとみ」と名乗るその子作り志願者にメールを送った。
「メール見ました、早速打ち合わせしましょう、こっちとしては日曜とかが都合いいんですけど」
メールはすぐに返ってきた。
258 :
品評会:秘密のお願い…2/5 ◆czxS/EpN86 :2008/01/20(日) 22:58:57.00 ID:uXwbVhVR0
「始めまして、ひとみです。今おいくつなんですか?私みたいなタイプはどうですか?」
ここで冷静に返すんだ、いいか焦るなよ……。
「俺はまだ20歳(大嘘)で、あなたをひと目見てこれだとこの人しかいないと思いました」
完璧だ。
そうだ、どうせだからプロフィールも登録しておこう。これなら質問されなくて済む。
「ああ、そうですか。私、最近彼氏に振られちゃって……そんな時にあなたからメールを貰って、凄く嬉しかったんです」
なんて事だ、俺はいつの間にかこの子にメールを送って……あれ?
しかし、彼女が謝礼の話を始めたので、そっちに集中する事にした。
いつしかメールの回数は20通を超えた。
「それじゃ、日曜日。お菓子作って持っていきますから。遅刻は無しですよ?」
ふぅ……まったく、お菓子だなんて、わざわざ気を使ってくれなくてもいいのに……。
「いえ、謝礼だけで十分ですよ、それに俺、甘い物は好きじゃないんで」
こうして、謝礼として30万円と、ホテル代を出してくれる上に子作りまでしてくれるというひとみと
会うことになった。
決戦の日は日曜日だった。
「明日の日曜、どっか行こうぜ」
という友人からの誘いに
(へっ、せいぜいゲーセンでも行くがいい。俺が大人の階段を昇っている間になぁ!!)
「すまん、明日はちょっと先約があってな、まぁ、正直気乗りはしないんだがなぁ…」
259 :
品評会:秘密のお願い…3/5 ◆czxS/EpN86 :2008/01/20(日) 23:02:10.76 ID:uXwbVhVR0
と答え、颯爽と家に帰った。
(早漏じゃ、何かかっこ悪いよなぁ)
と二回ほど処理をした後、明日の為に新しいパンツを出して、その日は眠った。
朝はやってきた。
俺は身支度をして家を出た。
待ち合わせ場所は駅前のハンバーガーショップだった。
バスに乗り、携帯でサイトに接続し、待ち合わせ場所を確認……
できなかった。
携帯の料金リミットが発動していた。
それはそうだろう。調子にのってパカパカとサイトに繋げていれば、自ずとそうなる。
しかし困った。これでは連絡が取れない。
確かひとみはおっちょこちょいなタイプで、だから待ち合わせ場所に着いたら必ずメールを
してくれ、とそれはそれは何度となくメールしてきたはずだ。
暫く悩んだが、結局
「まぁ、待ち合わせ場所に行けば何とかなるだろう、うん大丈夫」
と結論を出した。
駅前のハンバーガーショップに着く。
いつもはコーラを頼むところだが、
「甘い物が嫌い」
と宣言してしまった以上、それを破るわけにもいかない。もしひとみが待ち合わせ場所に到着し、
「あ…あの人はコーラを飲んでいるから、違うわ」
となってしまったら、一大事だ。
「アイスコーヒー下さい。あ、シロップはいいです」
ブ ラ ッ ク コ ー ヒ ー な ん て 飲 ん だ こ と ね え よ 畜 生
260 :
品評会:秘密のお願い…4/5 ◆czxS/EpN86 :2008/01/20(日) 23:03:43.32 ID:uXwbVhVR0
ちっとも美味しく感じないコーヒー
をストローでチューチューやりながら30分。
ひとみらしき人物を今か今かと入り口前で待ち続けるギラギラした男を、周りの主婦達はどう捉えていたのであろうか。
恐らくは店員も注目していたはずだ。
「あ、全然怪しくないっすよ、俺はただですね、ひとみと子作りを……」
と横に座っている若奥様の会話に入っていこうかとも考えたが、それはやめておいた。
いくら待ってもひとみは訪れなかった。
いつの間にか夜の9時を過ぎ、周りにはカップルや高校生達が座るようになった。
俺は、ゆっくり席を立った。
そして……
そのまま、愚かな自分に反省しつつ……
駅前のテレクラへ駆け込んだ。
そうだ、きっとひとみは、何度メールを送っても返事が来ないから、だからきっと勇気が出なかったんだ。
でも今度は大丈夫、だってほら、60分900円って、とっても良心的じゃないか。
「初めての方ですと、入会金4000円かかりますね」
構うものか、ひとみに流させた涙は、4000円じゃ払えない。
緊張しながら、受話器を取る。
「はじめまして、唯って言います」
唯は19歳の女子大生で、テニスをやっているそうだ。
261 :
品評会:秘密のお願い…5/5 ◆czxS/EpN86 :2008/01/20(日) 23:04:54.56 ID:uXwbVhVR0
「え?ぺ〇ス?」
「もう、やだぁ、違いますよぉ」
大分打ち解けて来た所で、俺はいよいよ会う約束を取り付けた。
「今、練習終わって友達と飲んでたんですよ……汗臭かったらごめんなさい。」
気遣いまでできる唯に、俺はすぐに魅かれた。
深夜1時に、唯を待つ。
30分、1時間、そして2時間。
時折通りかかるタクシー、運転手が俺を不審な目で見つめる。
ほろ酔いで歩いてきたOLが、深夜の道端に立ちすくむ俺を見つめ、通り過ぎ、もう一度振り返り、走り出した。
やがて夜が明けた。
「学校……行かなきゃ」
誰に言うとも無く呟いた。
ひとみからは、それ以来二度とメールが来ることはなかった。傷付けてしまったのだろう。
だから、このサイト利用料金21730円(税込)は、精液を提供できなかった彼女への償いという意味なのだろう。
書いているうちに、どうやら俺は、泣いていたらしい。
だから、俺は今、きちんと君にお別れを言うよ。
ありがとう、ひとみ、それから、唯。お幸せに。
ありがとう、さようならって。
−了−
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:05:31.47 ID:fcXCat5f0
>>249 カオスタイム始まっちゃったから、終わってから感想投下するね。
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:05:47.71 ID:3XXmsVYQ0
____ 23時を回りました。
∧,,∧ /__ o、 |、 これ以降品評会作品を投下する方は、予約の上指示に従って投下して下さい。
(´・ω・`) | ・ \ノ 予約条件は「レス区切りまで終わり、後は投下するだけ」の状態であること。
( o旦o | ・ | 投下の際、メール欄は空にして下さいね。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 予約締切は23:30となっております。
では、どうぞ。
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:06:00.02 ID:wKa5VJLR0
これが噂のカオスタイムか…
265 :
◆Jc4n4r55vw :2008/01/20(日) 23:06:08.48 ID:JuJfBQYv0
予約
267 :
(お題:かつお):2008/01/20(日) 23:07:09.07 ID:9cPtbNydO
カオスタイムが始まってしまった。
仕方ない。カオスタイムが終わってから投下するか。
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:07:11.06 ID:3XXmsVYQ0
◆Jc4n4r55vw氏、どうぞ。
【順番】
−−−
269 :
◆/7C0zzoEsE :2008/01/20(日) 23:07:17.37 ID:ViLGXTFL0
予約
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:07:21.44 ID:4uwp6GGJ0
しかし
>詳しくないことを無理して書くよりも、学園ものや家族もの、会社ものといった、現実生活の延長戦上にある
>物語を丁寧に書くことを練習してみて欲しいと思った。
此処だけは納得いかんぞおおおおおおお
ここは練習するスレとちがうんかい!
271 :
【品評会】蜜月の旅 1/4 ◆Jc4n4r55vw :2008/01/20(日) 23:09:26.69 ID:JuJfBQYv0
彼と彼女の頭上には、折り重なる木の葉のすきまを抜
け雲の間から星が瞬いている。こぼれ落ちる光が、闇に
彩りを添えていた。
微かな星明かりの下、彼は彼女の手を取り、じっくり
と一歩一歩確実に彼女を秘境の深みへ導いていく。
南国の夜は大らかで、大自然の生命の営みを支える強
さを持っている。二人をそっと包みこんだ暗がりは、ま
るで騒がしい日常から彼と彼女を覆いかくしてくれるよ
うだった。
大学の同好会が縁となり、二人が知り合ってから五年。
離れ離れの地方への就職。環境の変化や距離の壁といっ
たそこらにありふた障害はとうとう彼らを打ち負すには
到らなかった。
だがそんな二人にも、結婚前の慌ただしい日々には心
が押しつぶされる寸前だった。携帯に残された互いを非
難しあうメールの履歴。彼のアパートの扉から勢いよく
飛び出る彼女。一人残される彼の回りに散らばる、投げ
つけられた招待状のリストやCD。
けれどそれも結婚式というセレモニーで締めくくられ
て丸一日が過ぎた今となっては、過去の話。もはや二人
は何物にも邪魔されることない時間を手に入れていた。
解放感が、彼と彼女を大胆にさせていた。
指を絡ませて握られた二人の手。彼女の手を優しく、
ときには、指先が食い込むほどの力強さで彼の手は扱う。
彼女は思う。この手の中にあるのは二人の絆だと。彼
のたしかな愛情をその絡み合わせた指から感じとってい
た。だから彼女も未知の領域へと導く彼の手に、少しの
恐れと、それを上回る期待に胸を震わせて、その身をた
だ彼に委ねるのだ。
272 :
【品評会】蜜月の旅 2/4 ◆Jc4n4r55vw :2008/01/20(日) 23:10:16.27 ID:JuJfBQYv0
雲間から月がのぞき、黒々とした密林が浮かび上がる。
瑞々しい生命の輝きを感じさせる豊かな茂み。そして
密林を割って一筋に走る谷間が姿をあらわした。
そして彼は知った。求めていた場所まで、あとわずか
なことを。
耳の先から足の指先、体の先々へと熱くたぎった血が
流れ込んでいくのを彼は感じた。先を急ごうとする気持
ちを精一杯こらえる。自身の焦りが、彼女を不安にさせ
ることを彼は十分に知っていた。
彼女の表情をうかがおうとしたが、月の光の作る影の
せいで難しい。肌や耳の感覚で彼女の様子を探ろうと、
彼はまぶたを閉じる。
浅く早く彼女からこぼれるの吐息の熱さすらも、感じ
とれた気がした。彼女を彼女となす存在の核。それが彼
のすぐ間近にあることがわかった。彼女への愛おしさが
彼の胸にこみ上げ、そして彼の体中をみたした。
彼は目を閉じたまま動きを止め、ゆっくり顎を引き、
静かに細く、そして長く、息を吐いた。心に気流を思い
描く。それは密林をざわめかせて、谷をくすぐるように
風が流れていく。
何をしているのか一瞬戸惑ったのだろう。やや息のあ
がった彼女の息遣いが詰まるのを彼は聞き取った。やわ
らかな左手が、ぎゅっと彼の手を握る。その絡めた指の
先から彼女の鼓動が伝わる。
一秒、あるいは十分にも感じられる時間が二人を流れ
ていく。永遠にも続くのではないか、そう思える時の針
を動かしたのは、彼女の囁きだった。
大丈夫だから、と彼女は言った。目を閉じた彼のほお
を包み込むように、彼女の右手がそえられる。
273 :
(お題:カツオ) ◆RjpLz9riLo :2008/01/20(日) 23:10:25.69 ID:9cPtbNydO
テスト
274 :
【品評会】蜜月の旅 3/4 ◆Jc4n4r55vw :2008/01/20(日) 23:10:40.87 ID:JuJfBQYv0
ほおに触れる手の平、親指、人差し指、中指、小指、
その全ての感触が彼女の信頼を彼に感じさせる。それは
彼の芯の部分へと作用して、いっそう揺るぎないものに
させるのだ。
谷の奥へと進んでいく。やや湿りを帯びた暖かかさを
彼は感じる。つなぐ手は互いの汗でじっとりとしていた。
だが離れることを拒むように、絡めた二人の指は、ます
ます強く力がこめられた。
密林の中に隠された谷間に密かに咲く花が、彼の前で
姿を露わにする。彼は空いた手の指先で花弁の縁を優し
くなぞる。濃密な密の香りが、彼の鼻腔をくすぐる。
顔をよせ、肉厚な花弁を唇でやさしく噛んでみた。
そのとき、小さな悲鳴を上げて、彼女の手がきつく握
りこまれ、彼女の体がのけぞった。谷はじっとりと濡れ
ていた。
彼はくわえた花弁を離し、さっと空いた手を彼女へ回
す。彼は良いわけのように一言二言を彼女へ伝えると、
体を変えて抱きしめた。
***
谷の裂け目の奥、谷底の突き当りに洞窟がある。暖か
く谷底を潤おす泉と、奥深くに生命を司る神の宮を宿し
た洞窟。そこが彼の目指す目的の場所だった。
彼女を抱きしめながら、彼は指で洞窟の内壁に指を伸
ばす。ややぬめりある、なめらかな鍾乳洞の感触が残る。
夢ではない実感を彼は噛みしめた。
彼女の胸にそっと手をおき、彼女の顔をみる。耳にか
かる乱れた彼女の黒髪。整った流れ眉。長いまつげ。そ
して、うるみのある瞳をじっと見つめた。彼女が、うな
ずく。神秘の扉を開こうとする最後の確認。二人には、
言葉を交わすの必要はなかった。
275 :
【品評会】蜜月の旅 4/4 ◆Jc4n4r55vw :2008/01/20(日) 23:11:16.57 ID:JuJfBQYv0
洞窟へ入る。奥の暖かい泉からの流れ、鍾乳洞のヒダ
を持った表面は濡れており、空間は思いの外狭かった。
彼は四肢に一層力をこめ、さらに中へと進む。
彼女にとっては姿勢を保つのが一杯だった。体がふる
ふると震えてしまい、必死に彼の手を握る。彼が奥へと
進むたびに何度も小さな悲鳴を上げた。
とうとう洞窟の最奥に達し、二人は歓喜の声をあげる。
だが、神秘へ到達したその安堵と、彼女のあげた喜び
の声で、彼の中で張りつめたものが途切れ、彼は彼女へ
ともたれかかった。
この神秘的な旅を終えた十分な満足感が、彼女を満た
していた。ただ、「もう少し、ゆっくりだったらな」と
いう彼へのちょっとしたも不満も持っていて、彼女はそ
れを胸の奥に、そっとしまっておいた。
彼女は、握り続けた彼の手をとき、もたれかかった彼
を抱擁しキスをした。
長い口づけが終わり、二人はようやく言葉を交わす。
元気な男の子が、とか、きみのようなかわいらしい、
とか、それらは他人が赤面する月並みなで言葉だった。
けれど、愛の元、子供を望む二人の祈りの気持ちは、
生命を司る神のほこらへ、必ずとどくはずだろう。
夫婦になったばかりの二人が待ち望んだ時間は、まだ
まだ残されている。日常へ帰るその日まで、二人は夢の
ような巡礼の旅を楽しむだろう。
えっちな話を想像したひとがえっちだとおもいます。おわり。
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:11:41.57 ID:4uwp6GGJ0
なにこのヤバイスレ
退散するかw
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:12:08.36 ID:3XXmsVYQ0
お疲れ様でした。
◆/7C0zzoEsE氏、どうぞ。
【順番】
ところで、どなたか前スレのdatをお持ちでしたらうpして下さるとありがたいです(´・ω・`)
278 :
◆572rQaXGEU :2008/01/20(日) 23:14:05.61 ID:EfuB1VVCO
予約
279 :
◆QkUF35VH4c :2008/01/20(日) 23:14:41.60 ID:1F9IOk9h0
予約
280 :
◆dx10HbTEQg :2008/01/20(日) 23:15:26.15 ID:pcq7BNnJ0
よやく、しちゃえ
281 :
品評会用 密着恋愛至上主義 (1/5) ◆/7C0zzoEsE :2008/01/20(日) 23:15:32.90 ID:ViLGXTFL0
「随分暑いな……ストーブ消さない?」
教室の窓を通して見える、舞い吹雪く粉雪が雲の切れ間から射す日光に映えていた。
机を合わせて一緒に弁当を食べている友人は、鼻をズズ……と啜る音をたてて、言う。
「勘弁してくれ。人間カイロ持ちのお前と一緒にするなよ」
――びとぉ、と背中から確かに温もりを感じている。
それというのも、“人間カイロ”こと小川蒼のせいに他ならなかった。
「蒼、ここは一つ頼む。どいてくれ」
「えー、何で?」
こいつは俺の椅子を半分も占領して、背中にもたれ掛かってくる。
重たい。そして座りづらい。さらには弁当が食べづらい。だからあまり引っ付くな。
その旨を伝えた上で、「嫌だ」と一蹴された。
この様に包み隠さず愛情を形にしてさらけ出せる度胸というのは、尊敬に値する。
全く周りの視線を気にしない。初めのうちはクラスの女子に白い目で見られもした。
もちろん、こうして好意を寄せられるのに悪い気がする筈も無いのだが。
こいつのお陰で、他の女子が全く寄り付いてこないというのも事実だ。
随分前に告白された時、はっきりと断っておけば良かったのだ。
外の雪と似た白い肌と切れ長な目に納まった吸い込まれそうな瞳は魅力的なのだが。
いかんせん年上好みの俺には、どこか童顔であどけなさの残るこの子は趣味に合わなかった。
『付き合ってくれなくても、好きでいていい?』
今なら分かる。あの時、もう少し勇気を出して断りきるべきだった。
ここまで根性のある娘だと思わなかったというのが正直な所だ。
「さあ、授業始まるからさっさと自分の席に戻れ」
うん、と意外とあっさり引くと俺の隣の席に腰掛けた。友人が困ったような顔をしていた。
「蒼……頼むから自分の席に戻ってくれ……」
頬を膨らませて、無言で抗議する。クラスの男子が聞こえよがしに叫ぶ。
「暑いなぁ、暑いわぁ。誰か窓開けてくれ雪入ってくるだろうけど!」
勘弁してくれ。俺はうな垂れて気付く、最近肩が凝っている。
282 :
品評会用 密着恋愛至上主義 (2/5) ◆/7C0zzoEsE :2008/01/20(日) 23:16:09.94 ID:ViLGXTFL0
学校の授業も何事も無く。何事も無かったと言えば語弊が生まれるだろうが、
いつも通りに終えることが出来た。
部活動に励む友人に別れを告げて、一人で颯爽と帰宅する。
「こんな寒空の下で野球なんて……甲子園は遠いんだな」
ぶるっと背筋を震わせて、白い息を吐く。と、同時に足を止めた。
「そんで、お前はまたそんな遠いところから何してんだ」
後ろを振り向くと、予定通りと言うか電柱の後ろで隠れる女の子がいた。
「ノリ君にかかったら、何でもお見通しだね」
嬉しそうに頬を赤らめて近づいてくる。
「お前ストーカーまがいの事だけは止してくれって、口を酸っぱくして言ってるだろうが」
えー、だってさ、頼んでも一緒に帰ってくれないじゃん。
俺がポケットの中に手を入れているからか、彼女は俺の袖の部分をつまんで並んで歩く。
こうしていると可愛く思えるが。それでも、あまり心を許してはいけない理由があった。
今、彼女に近づき過ぎると二人とも傷ついてしまうことになる。
「なぁ、お前さ。大学とかどうすんの?」
「ノリ君と同じ学校受ける。いっぱい勉強して」
やっぱりか、ため息は吐くがどこかホッとする自分もいる。
「……もし俺がいなくなったらどうする?」
「え?」
急に素になって、あまりに心細そうな顔をするんで。俺の方が戸惑ってしまった。
「いや、もし。“もし”の話だよ」
彼女は一層強く、キュっと袖の部分を握り締めて。
「ノリ君が居なかったら。私、何にも出来ないよ?」
前は学校も休みがちだったという。自惚れかもしれないが、
俺と同じクラスになったからではないだろうか。こいつが普通に登校するようになったのも。
こいつは何時でも俺に引っ付いているから、だから独りじゃ誰ともろくにコミュニケーションも取れないし。
度胸の塊の様に見えるのに、とてもデリケートなのは。近くに居る俺が良く分かってる。
でもそれじゃ、駄目なんだ――。
彼女の方を向いて。ポケットに手を突っ込んだまま物騒に言う。
283 :
品評会用 密着恋愛至上主義 (3/5) ◆/7C0zzoEsE :2008/01/20(日) 23:16:43.73 ID:ViLGXTFL0
「なあ、もう帰れよお前。帰り道、反対だろ」
「え、でも。まだ大丈夫だし……」
「帰れって!」
少し語調を荒げて大きな声を出してしまった。
そのためか。彼女は一瞬怯えた様な顔をする。しかし、
「うん。じゃあまた明日ね」
精一杯明るい声を絞り出して去っていった。
胸に五寸釘が刺されたかの様に痛む。それでも、間違った態度をとったつもりは無かった。
「これでいい……ちょっとずつ嫌われて、いつか離れてくれたら。それでいい」
腕時計のカレンダーを見ると、“その日”まであと二ヶ月も無かった。
次の日の学校でも俺は、可能な限り素っ気なく彼女と接する様に努めた。
両サイドを友人に固めてもらい――もちろん事情を把握している彼らだが。
蒼の居場所を俺自身の手によって無くしている事が嫌だった。
彼女はオロオロとして、俺の後ろからトボトボとついてくるので必死の様だった。
ここまではっきりと拒絶する事も今までは無かった。
あの美しい目頭に、大粒の涙が溜まっているのが一瞬見えて、たまらなくなる。
俺の方がおかしくなってしまいそうだった。
帰り道は目を瞑って全力で走った。罪悪感から逃げるように。
そんな事を大体二週間も続けていると、蒼は学校に来なくなってしまった。
朝のホームルームで教師は風邪で寝込んでいると知らせたが、
俺は下唇を噛んで俯いた。肩は凝ってなかったが、気分は晴れない。
(何やってんだ……逆効果じゃんか、俺)
俺が見舞いになんか行ける立場じゃないのは分かってる。
隣の席の友人が心配そうに話しかけてくる。
「なあ憲弘。お前、蒼ちゃん本当の事言った方がいいんじゃないか?」
ああ、言えるのなら、どれだけ楽になれるのだろう。それが出来ないのはやっぱり俺に意気地が無いからだろうか。
284 :
品評会用 密着恋愛至上主義 (4/5) ◆/7C0zzoEsE :2008/01/20(日) 23:16:59.19 ID:ViLGXTFL0
憂鬱な気持ちのまま、時間だけがゆっくりと過ぎる。
帰り道、寒空の下、一人でトボトボと歩いている。そうしていると、不意に肩を叩かれた。
「蒼か?」
振り向くと、そこには同級生の――蒼じゃない同級生の女の子が立っていた。
「あの、私も帰り道同じだから一緒に帰ろうかなぁ……って」
「……あ、うん。いいよ」
ガッカリして、ため息を吐いた。ガッカリした? 何に?
自問自答する。俺は一体何にガッカリしたというのだ。蒼に会えないのが、この憂鬱の正体というのか。
会えなくしたのは他でもない、自分のせいだと言うのに。
「あの、憲弘くん? もしもーし」
「え? あ、うんゴメン。ボーっとしてた」
「もう、うわの空なんだから。疲れてるの?」
「疲れてる……。うん、そうだね。疲れてるかも」
心ここに非ずといった調子で言葉を返す。
「だよね。憲弘くん、いつも小川さんの相手で大変だもんね」
「いや、別に大変って訳じゃ無いけど……」
「良かったね、今日あの子休みで」
良かった? よくねえよ。
俺は何でも無い顔をして言ってのけた彼女の神経を疑う。
「ごめん、俺。ちょっと帰る……また明日な」
今も帰ってるのに、何言ってるんだろうとは思ったが。気分が悪くて、走りだした。
なんで、俺ムカつくんだ。なんで俺走ってるんだ。それで、なんで俺はあいつの家に向かってるんだ?
自問自答を続ける。顔を振りはらって、無心で走る。
息が切れてきて、心臓がバクバク音をたてる。それでも、上手く運べない足を無理矢理動かして。
もう数百メートルも走れば、あいつの家。丁度そこで視界に入ったのは、
橋の下の小さなどぶ川に、腰まで浸かって悪戦苦闘している蒼の姿だった。
「蒼!」
思わず叫んでいた。どぼん、と音をたてて。俺も蒼のそばに行く。
285 :
品評会用 密着恋愛至上主義 (5/5) ◆/7C0zzoEsE :2008/01/20(日) 23:17:24.26 ID:ViLGXTFL0
「おま、何して……風邪引くぞ!」
いや、もう引いてるんだったか。
「違うの。ノリ君の家行こうと思ったら。あのアヒルが、足に木が引っかかって動けなかったみたいで……」
「お前そんなの俺を呼んで、頼んでくれれば――」
言ってる途中で自分の矛盾に気がついた。蒼はキッと俺を睨み付けて言う。
「別にノリ君が居なくても! 私一人でも大丈夫だから」
強く、強く俺に訴えかけてくる。
「大丈夫だから、だから、そんなに私を避けないで。お願いだから」
自分の服の裾を握り締めて俯いている。頬を伝って涙がどぶ川に落ちた。
「うん……悪かった。ごめんな」
肩の辺りを掴んで引き寄せて、強く抱きしめる。
「本当にごめん」
「……初めてノリ君の方から引っ付いてくれたね」
離れたくないよ、こいつと。俺は痛いって程、これでもかと強く抱きしめた。
――“その日”が来てから。数ヶ月が経つ。
友人は今でもメールをくれる。あいつからは、来ない。
俺は気候の差にも、クラスメートにも大分慣れてきた。でも、この学校じゃ肩は凝れない。あいつには会えない。
向こうの大学を受ければ良いかと、ひたすら勉学に励むことにした。
もう一度、あいつに会えたら。今度こそ、恥ずかしがらずに皆の前で抱きしめてやろう。
本当の気持ちを伝えよう。素直になれなかった事を。本当はずっと前から惹かれてた事を。
ホームルームの時間。担任が短く挨拶を済ませ、連絡を切り出した。
「えぇー。今日は、また新入生の生徒の紹介があります」
周りがざわつく。素直に「またかよ」と叫んでいる。俺は、興味が無いので参考書から目を離さない。
「じゃ、君、入ってきて」
新入生は教室のドアを勢いよく開いて、ズカズカと入り込んできた。しかし担任には目もくれず、俺の方に向かって歩いている気がする。
俺がその度胸たっぷりの女の子の顔を見たのは、背中に思いっきり抱きつかれてから。
(了)
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:18:07.08 ID:3XXmsVYQ0
お疲れ様でした。
◆572rQaXGEU氏、どうぞ。
【順番】
◆QkUF35VH4c
◆dx10HbTEQg salvage
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:18:32.85 ID:ViLGXTFL0
, '´  ̄ ̄ ` 、
i r-ー-┬-‐、i
| |,,_ _,{|
N| "゚'` {"゚`lリ 以上ですけど。
ト.i ,__''_ ! 運営さんオツカレ様です。
/i/ l\ ー .イ|、
288 :
品評会 「密閉」1/2 ◆572rQaXGEU :2008/01/20(日) 23:19:20.45 ID:EfuB1VVCO
夕方、いつものスーパーへと向かう。街はオレンジ色に染まっている。
暖かな色がなぜだか食欲を刺激する。
豚、牛、鶏……様々な生肉が並ぶ業務用冷蔵庫の前に私はたたずむ。
私は料理が苦手である。したがって作れる料理もうんと少ない。
ここ最近はカレーの作り貯めを続けている。さて今回は何のカレーにしようか。
「ありがとうございましたー」
とぼとぼと店を出る。風がびゅうっとすり抜ける。しかし今日は少し温かな気がする。
今日はチキンカレーだ。
眠りから覚める。なんだか少し窮屈な気がする。そして実に騒がしい、臭いし。
「こけーーーーっ!!」
ん?なんだ、なんだ?音がヤケに近い。振動までも感じるほどに近い。
ふと右を見る。にわとり。ふと左を見る。にわとり。
すると私は?きっとにわとり。そもそも鳴いたのも私な気がする。
それで音があんなに近かったのか、と納得する。
289 :
品評会 「密閉」2/2 ◆572rQaXGEU :2008/01/20(日) 23:21:27.47 ID:EfuB1VVCO
「ねえ、きみ」
と私は右のにわとりに問いかける。
「なんだ?」
と素っ気ない。苦手なタイプだな。先が思いやられる。
「いや、別に……」
口ごもる私。やはりこの手のタイプは無理だな。
左のにわとりに聞こう。何だか優しげな表情をしているし、なんてことを考えていると右のにわとりが一言こぼす。
「今日だな……出荷」
「え?」
「もう1時間もないのかな、細切れにされるまで」
「冗談?」
「言えるかよ、こんなときに」
「……」
「太陽って知ってるか?」
「……そりゃ知ってるよ」
「けど見たことはないんだろ?当たり前だよな。俺たちは歩くことすら許されないんだから」
肥やすためであろう。首しか動かすことができない。目の前には雑穀の列がどこまでも続く。
同胞もどこまでも、どこまでも続いている。
「来たぞ」
と右のにわとりが言う。ひどく憎しみのこもった口調で。
見覚えのあるかつての私の同胞が私を屠殺し、細切れにし、そして包装し、出荷する。
作業である。まったくもって作業である。
恐怖はない。執着もない。あるのはただ厳然たる理だけである。
私は届けられるのであろう。いつものスーパーへと。
あのオレンジ色の包み込むような優しく穏やかな光は私の赤々とした筋繊維を照らすのであろうか。<了>
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:22:31.36 ID:3XXmsVYQ0
お疲れ様でした。
◆QkUF35VH4c氏、どうぞ。
【順番】
◆dx10HbTEQg
291 :
地球という名の密室 1/1 ◆QkUF35VH4c :2008/01/20(日) 23:22:39.65 ID:1F9IOk9h0
「人が多すぎるのよ」少女が眉をひそめて言った。「もっと減らさないといけない」
「でも日本は少子高齢社会だし、これからはどんどん人口が減っていくと思うよ」少年はそう返して、さらに付け加えた。「まず、
中高年がさっさと死ぬべきなんだ。そして、先進国のお金を途上国にまわして、子供をたくさん生まなくてもすむようにする」
「甘いわね、途上国ではどのみち生まれた子の大半がすぐに死ぬからいいのよ」少女は冷たいことを平気で言い放った。「ど
うしてあなたはそうやって物事を平和的に解決しようとするの?」
「君は戦争がしたいの?」
「私は戦争がしたいんじゃないわ。弾圧がしたいのよ。戦争に勝つだけじゃダメだわ。もちろん劣勢すら論外。圧倒的に蹂躙し
ないと気がすまないの。踏みにじるのよ、ゴキブリみたいに。途上国の未発達な人間なんて人間ではないわ」
「君はゴキブリを踏みにじるのかい?」少年は大袈裟に尋ねた。
「揚げ足とらないでよ。できるわけないでしょ、あんな気持ち悪いの。あー、やだ。想像するだけで寒気がするわ」
「表現したのは君じゃないか。それにしても……1000年前も君みたいな人間がいたね。平家にあらずんば人にあらず、って。
君風に言えば、先進国にあらずんば人にあらず、かな?」
「安直よ。別に私は先進国を誇示したりなんかしてないわ。それくらいあなたもわかってるでしょ? そうね……平家みたいな
没落貴族と同類にされたくないけれど、私的には、我にあらずんば人にあらず、かしら」
「君以外は人間じゃないのかい?」少年は自嘲気味に微笑んだ。「じゃあ、僕も人間じゃないわけだ」
「あなたは特別よ。大切な人間だわ」少女はそう言ってから、少年の口元の笑みに気づき、きまり悪そうにした。「私今なんて
言ったのかしら? 誰かに乗り移られてたみたいだわ」
「君は僕が大切な人間だって言ったよ」少年は意地悪そうに言った。「特別なんだ。なんだか嬉しいな。だってこの世には人間
が僕と君の二人しかいないんだもんね?」
「そうね、だからといってこの二人が夫婦になるとは限らないわ」少女は気丈に振舞った。「アダムとイブが最初の夫婦なら、
私とあなたは最後の……」
「最後の?」
「……ラ、ライバルよ」
「くっ……なんだよ、それ」少年は苦笑いをした。
「地球は狭いわ。こんなところに閉じ込められた人類と水槽の中の金魚と、何が違うのかしら?」少女は一方的に話を変換した。
「金魚からしたら、僕らは宇宙に住んでいるわけだね。僕らからしたら、地球の外はなんだろう?」
「鯛焼きか何かじゃないかしら?」少女はつまらなそうに答えた。「お腹が空いたわ」
「鯛焼きでも食べに行こうか」
「やっぱり安直ね」少女は満足げな顔をした。「私、餡子嫌いなのよ」
「君はねじれすぎなんだよ」少年は肩をすくめた。
292 :
◆tsGpSwX8mo :2008/01/20(日) 23:23:24.39 ID:0PDZPUak0
予約
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:24:30.63 ID:3XXmsVYQ0
お疲れ様でした。
◆dx10HbTEQg氏、どうぞ。
【順番】
◆tsGpSwX8mo
294 :
女の子の秘密、勇者になる秘訣 1/5 ◆dx10HbTEQg :2008/01/20(日) 23:24:45.30 ID:pcq7BNnJ0
誰もが体験してないことを知っているというのは、勇者の証だ。真新しい白い眼帯を鏡で確か
て、僕はにんまりと笑った。伊達政宗だって眼帯だった。きっと源義経も織田信長も西郷隆盛も
帯だったに違いない。本当は黒の方がかっこいいと思ったのに、お医者さんに笑い飛ばされてし
まった。勇者じゃないやつにはこの重要さが分からないのかもしれない。
学校では今授業をやっているはずで、けれど僕がいるべき場所には誰もいない。きっと先生か
ら遅刻するってことがクラスメイトに伝えられていて、皆はどうしたんだろう、大丈夫かな、と心配
してる。そこに颯爽と現れる眼帯をつけた僕。まるでヒーローだ。かっこいい!
「じゃ、行ってらっしゃい。気をつけるのよ、タカシ」
元気よく返事をして車から飛び降りる。がらんとした正門は少し怖かったけれど、ばたばたと思
い切り音を立てて走り抜けてやった。これくらいでビビってちゃ駄目だ。
だって、僕は勇者なんだから。
あれ、と僕は首をかしげた。意気揚々と入った教室は、なんでか想像と随分違ったのだ。予定で
はそこそこ静かに授業を受けているところに、大きな音を立てて扉を開く。皆の注目を浴びながら
席に座って、休み時間になったら質問攻めになるはずだった。
なのに今、教室には女子しかいない。黒板には「生理」だとか「子宮」だとかそんな文字と、変な
虫みたいな絵がかかれている。その横には、うわっ! 男と女の裸の絵がある。前にケンちゃ
んの家で見たビデオくらい、おっぱいが大きい。
そして一番予定外だったのは、女子たちの冷たい視線。歓迎の雰囲気なんて微塵ももなく、それどころか「出てけ」とか「えっち!」とかそんな声さえ聞こえた。えっちって僕が何をしたの!
不意に目が合ったミキちゃんまでもが顔をしかめていて、僕の心臓にずがーんとぶっとい棘が
突き刺さった。なんで? なんで?
困って先生を見ると、先生も同じくらい困惑した顔をして、でもきっぱりと言い切った。
「男子は体育館に集まってるから、そっち行ってね」
なんなんだよ、本当に。
言われたとおりに体育館に向かうと、なんともう授業は終わったらしかった。皆冷たい床に座っ
たり寝転んだりしている。
何人かの友達がちらちら僕の方を見て、大丈夫かとか、その眼帯どうした、とか聞いてくる。け
れどそのテンションはどこかおかしくて、よく見れば皆何か浮ついた様子だった。やっぱり、なんか
変だ。一体なにが起こっているのだろう。移動式ボードの文字はすでに消されてしまっている。
295 :
女の子の秘密、勇者になる秘訣 2/5 ◆dx10HbTEQg :2008/01/20(日) 23:25:12.20 ID:pcq7BNnJ0
体育館を見渡しても先生はどこにもいなくて、仕方なくケンちゃんの隣に座る。
「おはよタカちゃん。その目どしたん?」
「もの……もらい? だったかな。朝起きたら膨れててさ、病院行ってた」
「あ、それ俺もやった。痛いよなー」
なーんだ。僕の興奮はしゅるしゅると縮んでしまった。特別なことが起こったと思ったのに、本当は珍しくなんてなかったのかな。僕は勇者じゃなかったんだ。
「教室戻んねえの? 寒いよここ」
「女子が終わるまで待機ー! だってさ。うぜー」
「なんで? てか何やってたの、今まで」
今日一番気になっていたことをやっと問うと、難しい顔をしてケンちゃんは腕を組んだ。そんなに
大変なことをやったのだろうか。テスト、あるのかな。大丈夫かな。
「なんだよ、もう。さっき教室行っちゃったんだけどさ、その時の女子の反応が――」
「うそ! 教室行ったのか! すっげえ!」
ケンちゃんの大声に、皆の注目が集まる。うわ、うわ、僕、何かすごいことしたのかな!
「え、マジ? 教室乗り込んだの? 目、どうしたの?」
近くで寝転んでいた、普段話さない奴らまで話しかけてきた。粗雑で乱暴でうるさくて、結構苦
手な奴らだったのだけれど、今の僕には全然気にならなかった。
「うん。ものもらいでさ、病院に行って」
「そっちはどうでもいいんだって。で、どうだった、女子」
やっぱりどうでもいいのか、眼帯。寂しい気分になりながらも、教室を頭の中で再現する。
「どうっていっても……すぐに追い出されちゃった。黒板に裸の絵とかがあったけど」
「へー。何やってたのかはわかる?」
「だからすぐ追い出されちゃったんだって。えっちとか、馬鹿とか、すごい怒られた」
それを聞くと、なぜかそいつらは口笛を吹いて、僕に背を向けてしまった。僕は上手にできない
からうらやましいなと思いつつ、どうして口笛なんだろうと首をかしげる。詳しく聞こうにももう僕な
んて視界にも入っていないみたいで、仲間との会話に一生懸命だ。質問に答えてあげたんだか
ら、ありがとう、くらい言えばいいのに。
「なんだったの、ケンちゃん」
ケンちゃんに向き直ると、彼はやっぱり難しそうな顔をして、うーんと唸った。ちょっとだけ顔を赤
くして、僕の耳元で囁く。
296 :
女の子の秘密、勇者になる秘訣 3/5 ◆dx10HbTEQg :2008/01/20(日) 23:26:02.89 ID:pcq7BNnJ0
「つまりさ、ほら、前、ビデオ見ただろ? 兄ちゃんのやつ」
「え、あ、うん。……見た」
「そういう、こと」
そういうこと、そういうこと……そういうこと!
頭の中で、裸の女の人と、裸の男の人と、皺くちゃのシーツがちかちかとフラッシュバックして、
“そういうこと”の理解が及んだその瞬間。
「女子が終わったから教室戻りなさーい!」
そんな先生ののせいで、ケンちゃんに問いただすタイミングを逃してしまったのだった。
「おはよう、タカシ君。大丈夫? その目」
ぐるぐるとした頭を押さえつけながらぐてーと休み時間を満喫していると、いつのまにかミキちゃん
が隣に立っていた。クラスの女子で一番背が高くて、すごくかわいい。やっと真剣に目のことを聞
いてくれた初めての女の子に感激しつつ、小学生にしては大きい胸に、視線が向かう。
ケンちゃんのビデオ。意味が分からなくて、気持ち悪くて、でも変な気分になったアレ。
「タカシ君?」
「う、ううん。なんでもないよ」
「そっか、心配しちゃった。よかったね、たいしたことなくて」
あ、しまった。昇ってくる熱を持て余して、眼帯の自慢をし忘れてしまった。勇者になるのはあき
らめるしかないのかなあ。パッとしないタイプの僕が目立てる機会なんて沢山あるわけじゃないの
に。……でも、ミキちゃんに心配されたから、満足しようかな。
そう思ってミキちゃんの顔を見て……思い出してしまった。嫌そうに、不安そうに僕を見た、さっ
きのこと。
うつむいてしまった僕に、ミキちゃんは心配そうに声を低くする。
「どうしたの、やっぱり体調悪い? 先生呼ぼうか?」
「だ、大丈夫、大丈夫だけど……えっと、その」
ごめん。
情けないくらい小さな声だったけれど、ミキちゃんには届いたみたいだった。可愛らしく首を傾げ
て、でもすぐに思い当たったらしく、苦笑して僕の机の前に座り込む。
「ううん。知らなかったんだもんね、仕方ないよ。タカシ君は悪くない」
慰めてくれるミキちゃんに、また熱い熱がどこからか昇ってきた。ああ、なんて優しい子なんだろう。
297 :
◆ZetubougQo :2008/01/20(日) 23:26:40.20 ID:z31+gEGm0
2レス作品、予約します
298 :
女の子の秘密、勇者になる秘訣 4/5 ◆dx10HbTEQg :2008/01/20(日) 23:26:41.26 ID:pcq7BNnJ0
もし彼女に嫌われてしまっていたら生きてなんていけない。
なんだか照れてしまって、ありがとう、と小さいけれどさっきよりは大きい声で伝える。「なんでお
礼言うの」、とミキちゃんが笑う。
本当は他の女子にも謝らなければならなかったのかもしれないけれど、もうどうでもよかった。ミ
キちゃんにさえ許してもらえれば、それでいい。
「あ、じゃあ私は、ちょっと、行くから」
不意にミキちゃんは立ち上がり、二つ離れた彼女の席に戻る。鞄を持って外にでようとする彼女
に、僕は「あれ?」と声をあげる。
「帰るの? ミキちゃん」
「え、ううん。トイレだよ」
「じゃあなんで鞄?」
ミキちゃんが、ごまかすように笑った。その困ったような顔に僕はむっとする。謎の男女別授業と
いい、ケンちゃんといい、今日はどうしてはっきりしないことが多いんだろう。ミキちゃんだけはそう
じゃなかったと安心した矢先に、これだ。なんだか裏切られたようが気さえしてしまって、問い詰め
るように僕は声を大きくする。
「なんで、トイレ行くのに鞄がいるの?」
その声に反応して、クラスの幾人かの視線が集まった。やばい、マズったかも。
ミキちゃんは泣きそうに顔をゆがめて、おろおろと僕と周りとを交互に見る。その様子が痛々しく
て、でもこの状況を作り出したのは僕自身で、眼帯の奥から涙がにじむのが分かった。ううう、死
にたい。悪いのは、僕なのに。
情けなさ全開の囁くような声で謝ろうとしたけれど……遅かった。
「へへへ! もーらいっ!」
小さすぎる僕の声を聞き取ろうと、ミキちゃんが気を抜いた一瞬のことだった。その隙をついて、
体育館で僕に話しかけてきた、乱暴な奴らの一人がミキちゃんの鞄を奪っていた。
「やだっ! か、返して!」
「返すもんかばーか。トイレに鞄! 謎は解けた!」
鞄を勝手に弄る男子に、ミキちゃんが真っ赤になって駆け寄る。しかし素直に返すような奴では
なく、十分に引き付けた瞬間を狙って仲間に鞄を投げ渡す。背の高さを利用して男子を押さえつ
けようとする彼女だけど、奴らの素早さにはかなわない。気がついたらミキちゃんは三人に囲まれ
ていて、取り返そうとしては鞄を投げられ、その先を追ってはまた投げられ、を繰り返していた。
299 :
女の子の秘密、勇者になる秘訣 5/5 ◆dx10HbTEQg :2008/01/20(日) 23:27:03.63 ID:pcq7BNnJ0
僕はどうしたらいいんだろう。ミキちゃんを助けたいけど、あいつらは怖い。だってほら、クラスの
皆も遠巻きに見つめているだけじゃないか。こういう時ってリーダー格の女子が進み出るものじゃ
ないかと思ってたのに、今日に限って不安そうに顔を歪めているだけだった。なんで?
そうやって僕が迷っていると、遂に目的のものを発見したらしく奴らは雄叫びをあげた。
その手にあるのは小さな薄桃色の巾着で、ぽっこりと膨れている。
「やだ、やだっ! ねえ返して! 返してよう!」
勢いあまって彼女はその男子のところに突っ込んだ。そして巾着が投げられた先は、僕の方。
「よっしゃタカシ、開けろ!」
奴の命令と、転がったミキちゃん。どうしようどうしようどうしよう。きっと開ければミキちゃんに嫌
われて、開けなかったら殴られる。正直中身は気になる。
「返して、ねえタカシ君……お願い」
逡巡していると、泣きそうなミキちゃんの声が心臓にずがーんと突き刺さった。可愛くて、優しい
彼女が、悲しんでいる。僕は小さく頷いた。もし彼女に嫌われたら生きていけないんだ、僕は。
「返すよミキちゃ……あれ」
そう、投げようとしたのが、悪かった。だって皆気にしてくれないから忘れていたんだ。今日の僕
は片目で、方向感覚がずれている。巾着は明後日の方向に飛んで、緩んでいたんだろう巾着は
空中崩壊。パラパラと薄緑の四角い何かが、床にばらまかれた。なんだあれ?
サイテー、と女子の甲高い声があがった。お前ら、今まで傍観しておいて何を……。
猿みたいな男子の一人がその何か不思議な物体に駆け寄って、ピリピリと中身を取り出した。
えっと、どこかで見たことがあるような……? あ、CMだ。夜も安心とか、なんとか。オムツ?
呆然とその様子を見つめていると、わっ、とミキちゃんが泣き出した。どうしよう、僕のせい、僕の
せいだ。諸悪の根源である僕が慰めるのも変だし、許してほしいけど拒絶されたら怖い。いつの
まにか騒ぎを聞きつけた他のクラスの男子まで集まって、あがめるみたいにオムツを囲んでいる。
当惑する僕の肩が、いきなり強く叩かれる。そこにはにやりと笑うケンちゃんがいた。
「お前、マジ勇者だよ!」
何がなんだかかさっぱりだったけれど、全然嬉しくないのは確かだった。
そうらいてんぽろりん
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:27:28.28 ID:wKa5VJLR0
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:28:08.81 ID:pcq7BNnJ0
あああ手間取ってごめんなさい終わりです
予約
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:29:46.03 ID:oW3aiTCr0
よやく!
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:29:59.48 ID:wKa5VJLR0
予約
306 :
◆wb/kX83B4. :2008/01/20(日) 23:30:36.92 ID:BJyg3Nud0
だめかorz
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:30:50.43 ID:8eTVicSYO
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:31:53.14 ID:3XXmsVYQ0
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:32:13.10 ID:YcgGNLOTO
310 :
◆tsGpSwX8mo :2008/01/20(日) 23:33:57.90 ID:0PDZPUak0
書き込もうとしたら改行が多すぎるって言われたんですがどうすればいいんすか?
ちなみに行数は30でちゃんと守ってるんですが
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:35:39.11 ID:fcXCat5f0
>>310 コピペしたときに、31個目の改行まで拾ってるってことはない?
最後の行でdelキー押してみるべし。
レス数に余裕があるなら、レスを分けるのも手かと。
312 :
◆tsGpSwX8mo :2008/01/20(日) 23:36:39.27 ID:0PDZPUak0
レス数余裕あるんで分けてみます。
時間かけてすいません。
すぐ投下します
313 :
秘密1/3 ◆tsGpSwX8mo :2008/01/20(日) 23:37:46.16 ID:0PDZPUak0
終電を逃して泊まることになった同僚の部屋は、家具の一つ一つが凝ってい
て、普段の彼のイメージとは違った。
「もう一飲みするか?」
彼は冷蔵庫から缶ビールを二本取り出した。勧められて座ったソファは見た
ことがある。きっと有名な品なのだ。
「いい部屋だな、間接照明がちっともいやらしくない」
「どういう基準だよ」
彼は笑った。それからビールをテーブルに置いて、ベッドに脱ぎ捨ててあっ
たジャージに着替えた。下着のままこちらを向いて
「お前も着替える? なんか貸すよ」
と言ったが、俺は目を反らして断った。
「このままでいいよ」
「でもそのまま寝たらシワになるぜ?」
それもそうだなと思い、「じゃあ」と服を借りる。彼は着替え終わるとクロー
ゼットからスウェットの上下を取り出して俺に渡した。
タンスのにおいがした。他人の服を着るときのあの違和感は何度か経験して
きたけれど、そのどれとも違う感覚があった。
俺が着替えている間に彼はキッチンへ向かい、着替え終わったころにスナッ
ク菓子を持って帰ってくる。
二人がけのソファが一つだけあって、だから俺の隣に彼は座る。テーブルを
314 :
秘密2/3 ◆tsGpSwX8mo :2008/01/20(日) 23:38:36.11 ID:0PDZPUak0
挟んで置いてあるテレビは、あたりまえのように消えていて、画面には並んで
ソファに座る俺たちが映っている。
「乾杯」
彼はビールの缶をあけると、まだ開けていない俺の缶に自分の缶を軽くぶつ
けてそう言った。俺が缶を開けるとプシュっと音が響いた。
「テレビつけようぜ」
と俺は言うが、彼が渋る。
「せっかくなんだから今夜は語ろうぜ」
「つーか、お前が話したいだけだろ」
夕方彼に連れ出されて今までずっと俺は彼の愚痴を聞いていた。彼はおとと
い彼女と別れたのだ。俺は彼とは仕事以外で喋ったことはほとんどなく、親し
い訳ではなかったが、誰かに愚痴を聞いてほしくてたまらない金曜の夜に捕ま
ったのが、たまたま俺だったのだ。
彼は二本目のビールを飲みながらまだ彼女の話を俺に語る。彼女を知らない
俺はうなずくだけだが、話を聞きながら彼女を想像してみる。
長い黒髪の女。笑うとえくぼのできる女。彼女は映画が好きで古い映画をよ
く知っていた。彼の部屋の棚には、聞いたこともない映画のDVDが並んでいる。
彼女は料理が好きだった。知らない国の知らない料理をネットでレシピを見て
作った。彼の部屋のキッチンには一度しか使われていない使い道のわからない
調味料がたくさんある。
315 :
秘密3/3 ◆tsGpSwX8mo :2008/01/20(日) 23:39:23.67 ID:0PDZPUak0
テーブルの上に六本のビール缶が並んで彼は
「もう遅いから寝よう」
と自分から始めた話を自分から切りやめた。
満足したのだろうか。とは聞かない。
彼はクローゼットの奥から布団を取り出して俺に渡す。それから
「ソファちょっと固いだろうからこれ使って」
とベッドから枕をとって投げる。
「さんきゅ」
俺は枕をキャッチして、ソファに寝転がる。
「けっこう寝心地いい」
「よかった」
彼は電気を消してベッドに入る。おやすみ。おやすみ。
ずいぶん飲んでいたからか、すぐに彼の寝息が聞こえた。俺は寝付けない。
寝心地がいいと言ってはみたが、二人がけのソファは窮屈でそんなわけはなく、
俺はぼんやりとベッドに寝る彼を見る。
立ち上がろうとしたときに、顔の脇に長い一本の髪の毛を見つけ、やはり寝
ることにする。
枕は一人用にしては大きくて、きっと二人で寝ていたのだろうと思う。俺は
この枕で俺の傍らで寝る彼を想像して枕を抱きしめる。それから「好きです」
と小さく言ってみる。声は確かにこの部屋に響いた。
了
316 :
◆tsGpSwX8mo :2008/01/20(日) 23:40:17.92 ID:0PDZPUak0
おわりです。手間取ってごめんなさい
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:41:10.14 ID:3XXmsVYQ0
お疲れ様でした。
◆ZetubougQo氏、どうぞ。
【順番】
◆0CH8r0HG.A
◇oW3aiTCr0(投下の際で構いませんので、トリップをお願い致します)
318 :
品評会作品「深夜の密談」1/2 ◆ZetubougQo :2008/01/20(日) 23:42:08.14 ID:z31+gEGm0
一学期が終わり、夏休みが始まる。
終業式の午後から僕は居てもたってもいられず、ただいまの声もそのままに家を飛び出した。
これからこうしてずっと遊んでいられると思うとワクワクが止まらなかった。
でも。
夕方日が沈むころ、夕焼けに負けないくらい真っ赤に錆びた自転車を漕ぎ漕ぎ家に帰ると、
待っていたのは父さんの大目玉だった。
カバンの中の成績表を見られてしまったらしい。
それまでの楽しい気持ちなんて吹き飛んでしまった。
ちぇ、確かに成績は悪かったけど、何も夏休みの一番最初にこんなにしからなくてもいいのに。
さすがに自分でも今回は悪いと思って、友達と勉強会をする約束だってしたのに。
すっかり不機嫌になった僕は、早くに布団に入って寝てしまった。
いつもと違う時間に寝たからか、真夜中に目が覚めてしまった。
半分寝ぼけたままトイレに行こうとすると、居間の方から話し声が聞こえてきた。
どうしたのかと思って耳をそばだててみると、どうも父さんと母さんが話しているようだ。
「今までずっと面倒見てきたけど、やっぱりあいつはダメだな。もうお手上げだよ」
「そうかしら。まだ大丈夫だと思うけど……」
「いままでそう言い続けてきたじゃないか。いっつもそうだそのときだけ良くなったようで、本当はまったく直っちゃいないんだ。
ちょうど明日は休みだ。あんな役立たず、放り出してこよう」
え……父さん。それって……
「明日ドライブに行くときに山にでも捨ててこよう」
「なに言ってるんですか。そんな……」
それから先は覚えていない。
夢中で布団に飛び込んで、震えているばかりだった。
父さん、お母さん、僕、そんなに駄目な子だったの?
休みのたびにキャッチボールをしてくれた父さん。
ドロだらけの服を苦笑いしながらきれいに洗濯してくれた母さん。
そんな二人が、本当は僕のこと、嫌いだったんだ。
僕は布団を頭まですっぽりかぶり、声を殺して泣き続けた。
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:42:08.14 ID:wKa5VJLR0
320 :
品評会作品「深夜の密談」2/2 ◆ZetubougQo :2008/01/20(日) 23:42:48.19 ID:z31+gEGm0
どれほどの間、泣いていたのか。
いつの間にか窓の外は明るくなっていて、下から母さんのご飯よという声が聞こえてくる。
昨日の声が頭から離れない。
そのままじっとしていると、痺れを切らした母さんに布団を剥ぎ取られ、起きてくるように言われた。
恐る恐る居間に入ると、お父さんもお母さんもそろっていた。
昨日の夜のことなんて嘘のように二人ともやさしい顔をしている
こんな顔で僕をずっとだましてきたのだと思うと、胃に石でも入ったように苦しかった。
そのまま鉛のようなご飯を食べ終わると、お父さんが話しかけてきた。
「なあ、今日ちょっと出かけないか」
固まった僕の肩に手を乗せながら、顔を覗き込んできた。
行っちゃいけない。ドライブになんて行っちゃいけない。
そうは思っていても、有無を言わせないようなものを感じて、僕はうなづくしかなかった。
車に乗ってからは、もう何も考えられなくなっていた。
またこの町に帰ってこられるのか、学校はどうなるのか。
頭の中が混乱してしょうがない。
うつむいて、ただくしゃくしゃになった頭で、涙をこらえるのが精一杯だった。
「おい、ついたぞ」
お父さんの声に頭をはたかれて、僕はびくっと跳ね起きた。
ここは……あれ?近所のホームセンター?
「今日から夏休みだしな。お前もあんなボロボロの自転車使ってちゃあ楽しめないだろ。昨日お母さんと相談してな。
古い自転車を捨てて新しいのを買ってやろうってことになってな」
「聞いたよ、お友達と勉強会もするんだってね。これで誰の家に行っても恥ずかしくないね」
お父さん、お母さん。
二人のその顔を見ると、僕はまたうつむいてしまった。
その言葉で、簡単にこらえていた涙があふれてきてしまった。
以上です
カオスに参加は初めてだ
いっつももっと早く投下するようにしてたのになぁ
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:44:12.08 ID:3XXmsVYQ0
お疲れ様でした。
◆0CH8r0HG.A氏、どうぞ。
【順番】
◇oW3aiTCr0
寒い寒い冬の国。
雪で覆われたこの国は、優しく美しい女王様、可愛らしいけれどお転婆なお姫さま、雪で作られた
けらいたちが仲良くくらしていました。
これは、このお姫さまと、勇敢な男の子のお話です。
この国に時々訪れる吹雪。一週間近く吹き荒れた冷たく激しい吹雪が去った日。朝日を浴びて国中
の雪は光るじゅうたんのよう。
しばらくの間、お城の外に出て遊ぶことが出来なかったお姫さまは、けらいたちの中から自分と一番
仲良しのスノゥを連れて、遊びに行くことにしました。
スノゥはお姫さまと同じくらいの大きさの美しい雪人形で、お姫さまの四つの誕生日に女王さまが魔
法で作ってくれた初めての友達です。
いつもやんちゃなお姫さまに振り回されてばかり。
だけど、どんなときでもお姫さまの味方をしてあげる、とても優しい男の子でした。
「スノゥ! 何ぐずぐずしてるの!? さっさと来ないと置いてくわよ?」
落ちていた木の棒をブンブン振り回し、お城の近くにある森の中をすすむお姫さま。
吐く息は白く、鼻を真っ赤にしながら積もったばかりの雪をかき分けていきます。
「ま、待ってくださいよぉ〜姫さま〜」
その後ろをおろおろと追いかけるスノウ。
新しい雪をかぶった森の木々は、その姿を見ると声をかけてきました。
「おい、スノゥ! 今日もお転婆のおもりかい? 大変だな」
「あ、おはようモミの木さん。やっと吹雪が晴れたから、お姫さまと久しぶりのお出かけなんだ。こ
れから森のおくにある見はり台に行くんだよ」
見はり台は、冬の国を高い所から見ることが出来る、お姫さまのお気に入りの場所です。
お姫さまは、その上から、お日さまに照らされて輝くお城を見るのが大好きでした。
これを聞いたモミの木は、ちょっと困ったような声で言います
「見張り台だって? それはやばいぜスノゥ。ここ何日かの吹雪でエサをとりに出れなかったオオカミ
達が、見はり台の辺りをうろついてるらしい。用心しないと食べられちまうぞ?」
これを聞いたスノゥはビックリぎょうてん。
慌ててお姫さまを追いかけます。
「姫さま〜! 姫さま〜!」
やっとの思いで追いつくと、お姫さまにオオカミの話を聞かせました。
「姫さま、危ないから今日は帰ろう? オオカミたちに食べられちゃうよ。また今度くればいいじゃない」
そうして、お姫さまの手を引いて帰ろうとします。
ところが、お姫さまはスノゥの手を振り払いました。
「もう! スノゥの意気地なし! 見はり台すぐそこじゃない! それに、次来る頃には昨日降った雪は
溶けちゃってるかもしれないでしょ! 帰りたいならスノゥ一人で帰りなさい!」
姫さまは、スノゥが止めるのも聞かず、森の奥に走っていきました。
「あ! 待って! 危ないですよ〜! 姫さま〜!」
見はり台に付いたお姫さま。
ハシゴはこおっていて、すべると危ないので注意深く登っていきます。
てっぺんまでたどり着くと、冷たい風がお姫さまの頬をなでました。
「うわぁ〜! すっごくキレイ……」
お日さまを浴びて、お城はキラキラ光っています。
けれど、それを見ながらお姫さまはちょっと残念そうな顔。
「スノゥの弱虫……。キレイなお城を二人で見たかったのに……」
お姫さまはスノゥが大好きだったので、このながめを見せてあげたかったのです。
「オオカミなんて出ないじゃない……。ばか! 一人で見ても半分しかうれしくないよ……」
しばらく、お城をながめていたお姫さまでしたが、だんだん風がつめたくなり、一人でいるのが寂しく
なってきました。
「そろそろかえろ……」
そうして、お姫さまがハシゴをおりようとした時です。森のおくから低いうなり声が聞こえてきました。
「え?もしかして……」
そう。その正体はオオカミでした。一匹ではありません。七匹ものオオカミがあっという間に見はり台
の周りを取り囲みます。
「ウウウウ……ハッハッハッハッ!」
「ガウウウウウウ……!」
「ガルルルルル!」
「グルゥゥゥゥゥゥ!」
はらをすかせたオオカミたちは、見はり台の上にいる小さなエモノに目をつけたのです。
一匹は吠え立て、一匹はハシゴを登ろうとし、一匹は見はり台の周りをグルグルと回りながら、お姫さ
まをにらみつけます。
「あ……!ふ、ふぇぇぇぇ……」
お姫さまはおそろしさのあまり、動けなくなってしまいました。
「これじゃ帰れないよぉ……。こわい、こわいよぉ……。」
お姫さまが泣きそうになったその時です。
「姫さまをいじめるのはやめろ!」
飛び出してきたのは小さなかげ、つららを持ったスノゥでした。
オオカミたちは、いっせいにスノゥにおそいかかります。
牙をつき立て、爪でひっかき、スノゥはいつしか傷だらけ。しかも、動き回りすぎたせいで、体の雪が
少しずつ溶けていきます。
しかし、それでもスノゥは負けませんでした。
手に持ったツララを振り回し、勇敢にオオカミたちに立ち向かいます。
スノゥは怖がっている大好きな女の子を守るためにも、負けるわけにはいかなかったのです。
どれくらいたったでしょうか?
スノウと戦っているうちに、オオカミたちは一匹、また一匹と逃げていきました。
そして、最後の一匹が逃げたのを確認すると、スノゥは安心して倒れこみました。
「スノゥ! スノゥ! 大丈夫!?」
目を開けると、目の前で大好きな女の子が泣いています。
「ひめさま……だいじょぶ……?」
「わたしは大丈夫。ゴメン!ゴメンねぇ……わたしのせいで! スノゥの体ボロボロにしちゃって!」
「だいじょぶ…だよ。お城に帰ったら、女王さまがなおして……くれるから」
「うん……うん!」
「ひめさまぶじで……よかったぁ」
笑顔でスノゥは眠りにつきます。
お姫さまはしばらくの間、スノゥの胸で涙を流し続けました。
スノゥが再び目を開けたとき、そこはお城の中の氷のベッドの上でした。
傷だらけのスノゥを、お姫さまが泣きながらつれて帰ったのです。
「スノゥ……。娘を守ってくれてありがとう」
そばにすわっている女王さまがほほえんで言いました。
スノゥは少し照れながら、立ち上がろうとします。
するとどうしたことでしょう?
いままで付いていた足がなくなっているのです。
それだけではありません。
今までは雪だった手が、木のえだに変わっていました。
「女王さま!? 何で僕の体が雪だるまになっちゃってるの!?」
なんと、それまでは人の子供と同じ形をしていたスノゥの体は、ブサイクな雪だるまに変わっていたのです。
「ごめんなさいね、スノゥ。実は、どうしてもあなたの体を自分でなおしたいって聞かない子がいたの」
女王様は笑顔でカーテンに向かって手招きをします。
すると、その影からすまなそうな、照れくさそうな顔をしながらお姫さまが出てきました。
「わ、わたしがじきじきになおしてあげたんだからね! 感謝しなさいよね!」
「姫はまだまだ魔法が下手だから、ちょっと形もいびつになってしまったのよね?」
「お、おかぁさま! ひどい!」
スノゥはこのやりとりを見て、自然と笑顔になっていました。
「ちょっとの間ガマンしてなさいよ。私がもう少し魔法が上手くなったら、もう少しカッコ良くしてあげるから」
お姫さまのはにかんだ顔を見て、スノゥはこのブサイクな体が前の体より好きになれる気がしました。
「でも、姫さま? なんで、ぼくをじぶんで治したいと思ったの?」
「ないしょ!」
おわり
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:50:47.44 ID:3XXmsVYQ0
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:05:47.71 ID:3XXmsVYQ0
( o旦o | ・ | 投下の際、メール欄は空にして下さいね。
お疲れ様でした(´・ω・`)
それでは最後に◇oW3aiTCr0氏、どうぞ。トリップを付けるのをお忘れなく。
【順番】
(了)
以上です
330 :
密めきビタミン (1/5) ◆QIrxf/4SJM :2008/01/20(日) 23:52:13.55 ID:oW3aiTCr0
僕は自転車をこいでいた。前かごはところどころ錆びていて、薄汚れた紺のショルダーバッグが入っている。
田舎道は後ろへ流れて、道端に生えた草花が、時々足元を掠める。道の真ん中に生えているおおばこを何度も避けた。
うららかな春の空に、白くて大きな雲がゆっくりと流れている。絶好の、郵便日和だ。
とても長い道のりをこぎ続ける。車輪が砂利とぶつかりあって音を立てる。
この辺りは田舎なので、一軒一軒の距離がとても離れている。だから、僕はのんびりと一日かけて手紙を運ぶのだ。
とてもゆっくりかもしれないけれど、確実に届ける。それは僕のポリシーで、手紙とはそうでなければならないものだ。
「そうさ、僕は郵便屋さん」なんとなく口に出してみる。言葉は青空に吸い込まれて、追い風の返事が背中を押した。
自転車は勢いよく進んだ。小さく見えていた民家が、だんだんと近づいてくる。ペダルから足を離して、風に身を任せた。
元気の有り余った車輪にブレーキをかけて、勢いを殺す。そして、僕は庭の前に自転車をとめた。玄関まで歩いて、郵便受けを探す。
「あった」
それは、赤茶地に白でPOSTと書かれた手作りの木箱だった。
表札で苗字を確認すると、肩に提げたショルダーバッグから便箋を一つ取り出して、郵便受けの中に入れた。
「これでよしっと」バッグを閉じて、ベルトで封をする。中から手紙がこぼれ出ないように、しっかりと閉じる。
「さあ、次で最後だ」
僕は自転車にまたがり、ペダルを踏み込んだ。
田舎道は長く、自転車はキコキコ音を立てて進んでいく。
最後の手紙を届けて、今日の仕事はおしまいだ。住所はここからそう離れてはいないから、二十分もあれば着くだろう。
朝六時に家を出て、昼前には終わって家に帰る。毎日がそうなるわけじゃないけれど、夕方を過ぎることなんて一度も無かった。とても、気楽なだけれど、大切なお仕事。
誰も運びたがらない、汽車も車も通らない場所まで手紙を届ける。それが、僕のお勤めだ。
十年以上使い古された自転車も、まだまだ元気。車輪は活発、ゆがみ一つなく回り続け、ペダルはしっかりと力を伝えている。サドルが少し硬いけれど、もう慣れた。
峠に差しかかった。僕はサドルから腰を上げ、立ちこぎで上り坂を駆け抜けた。
頂上で自転車をとめて、汗を拭った。振り返って坂を見下ろすと、四角い田んぼを、緑色のあぜ道が縁取っていた。
自転車にまたがり、地面を蹴る。足を伸ばして、下り坂に身を任せた。
最後の家は峠の麓にある。だからなるべく先を見下ろさない。初めて訪れる家が、どんなものあるのかを楽しみにしていたいのだ。
ブレーキをかけて、速度を緩めた。坂道が、終わりに近づいている。
風でずり落ちそうになった帽子を被りなおして、僕はしっかりと前を見た。
「うわあ」思わず声が出る。自転車を降りて、目を凝らした。
前の方に見えたのは、この辺りでは珍しい洋風のお屋敷だった。
決して、その大きさに感嘆したのではない。小ぢんまりとした屋敷の周りが、たくさんの草花で彩られていたからだ。
敷地を囲う木々の薄紫はきっとライラックで、木の根元に咲いている桃色はつつじかもしれない。
331 :
密めきビタミン (2/5) ◆QIrxf/4SJM :2008/01/20(日) 23:53:10.33 ID:oW3aiTCr0
ライラックを植えている家なんて初めて見たし、とても洒落ている、と思う。その上、全然不自然でない。
僕はゆっくりと自転車を押して、屋敷に近づいていった。
近づくにつれて、その屋敷がたくさんの花々に囲まれていることが分かる。花の季節である春を存分に愉しんでいるかのような、楽しげな心地が伝わってくる。
つつじの花に、白い蝶々がとまっていた。僕はその近くに自転車を置いて、ショルダーバッグを肩に提げる。庭に足を踏みいれた。
ささやかな玄関ポーチがあって、扉には可愛らしいかたばみの花のようなドアノッカーがついている。
僕は辺りを見回した。
しかし、色とりどりの花ばかりが見つかって、郵便受けが見つからない。
数歩下がって広く見渡してみたけれど、どこにもない。目の前を蝶々が飛び去っていく。
僕はしゃがみこんで、足元のしろつめぐさを指でつついてみた。白くて逆毛のような花がゆらゆらと揺れる。
「どうしようか」
根元の葉は、どれも三つ葉ばかりだ。花はまだ揺れ続けている。
ふう、と息を吹きかけてみた。けれども花は飛んでいかない。「そりゃあそうさ、たんぽぽじゃないのだから」
花が止まるのをじっと見ていた。どうするかは、それから決めればいい。選択肢は、ドアノッカーを叩く。このまま帰る。ドアの間に挟んで帰る。ケロケロ。
「あら、郵便やさん」
僕ははっとして立ち上がった。
首を振って辺りを見ると、庭の奥のほうから女の人が歩いてきた。
眉の上で切りそろえられた前髪が、とても似合っている。後ろ髪はとても長かった。
「ごめんなさい。お困りになられたでしょう。郵便受けを、小鳥さんに取られてしまいましたの」
僕は言っている意味を理解できなかったが、頑張って頷いた。
「いいえ、そんなことはないです。とても、素敵なお家とお庭に、見とれていたところでした」
目の前に立った彼女は口元を隠してくすくすと笑った。
「ごめんなさい、笑ってしまって」
華奢で白い指の間から、うす桃色の唇が見えた。みずみずしくて、控えめだった。
顔がかあっと熱くなった。しゃべると、口元がひくひく暴れだしそうだ。
僕は大慌てで顔を俯け、ショルダーバッグのベルトを外した。素早く便箋を取り出す。
「これ、お手紙です!」
僕は彼女の顔を見ないようにして、便箋を差し出した。
「どうも、ありがとう」彼女は鈴のような声で言って、手紙を受け取った。「わざわざ、こんなところまでありがとうございます」
「いえ、これが僕のお仕事ですから!」
彼女はにこにこして僕を眺めている。急に、よれよれの制服を着ていることが恥ずかしくなってきた。
332 :
密めきビタミン (3/5) ◆QIrxf/4SJM :2008/01/20(日) 23:53:37.06 ID:oW3aiTCr0
「では!」僕は言い残して去ろうと踵を返した。
「あ、お待ちになって」彼女が呼び止める。「しろつめぐさ、お好きなのですか?」
「え、まあ」僕は曖昧に言葉を返した。
すると、彼女は僕の足元にしゃがみこんで、しろつめぐさの花をぷちんと摘んだ。
「どうぞ。あなたに差し上げます」
僕はしろつめぐさを受け取って、胸ポケットに刺した。
「ありがとうございます!」
僕は踵を返した。自転車を目指して歩き出す。それはまるで、ブリキのおもちゃのようだと思われたかもしれない。
「あら、四つ葉」と後ろの方で声がした。
自転車をこぎながら、僕は彼女の手紙の内容が気になった。一体、誰が彼女に向けて手紙を書いたのだろう。遠く離れた恋人であるかもしれないし、どこかの友人であるかもしれない。
悲しい知らせでなければ何でもいいな、と思った。手紙を届ける側としては、悲しい手紙よりも、嬉しい手紙の方が気楽だし、意欲も湧く。
分配所に戻って、四通全て届け終わったと報告をした。
「あんた、ちょっと嬉しそうだね」と局長が言う。
「いえ、なんでもありません」と僕は答えた。
「うん、綺麗な花だ」局長は僕の胸ポケットを見て頷いた。「女か?」
「まさか!」僕は顔が熱くなるのを感じながら、全力で否定した。
それから三週間ほど、僕は毎日彼女の元へ手紙を届けることになった。いつも同じ便箋で、桜の花を貼って封がされていた。
毎日届く手紙には、一体何が書かれているのか、僕には分からない。
けれども、僕がやってくるのを庭で嬉しそうに待ち構える彼女を見ている限り、悪い手紙ではないことが分かった。
そして、今日も僕は彼女の元へ手紙を届けている。
つつじの並んでいる前に自転車をとめて、庭を歩く。胸ポケットに刺したしろつめぐさは、七本目になっていた。
「こんにちは」僕は少し大きな声で言って、辺りを見回した。
「あら、今日もお疲れ様です」
彼女は僕の前に歩いてきて、手紙を受け取った。
「まだ、しろつめぐさをつけていてくださるのね」
「ええ、この通り、まだまだ胸ポケットには入りそうですからね!」と言って、僕はポケットを引っ張った。中にはしおれた数本のしろつめぐさが詰め込まれている。
そのとき、上着のボタンがとんだ。
「あら、まあ」
333 :
密めきビタミン (4/5) ◆QIrxf/4SJM :2008/01/20(日) 23:54:28.95 ID:oW3aiTCr0
彼女は僕の金色のボタンを拾ってくれた。
「失くしたら大変です」
「す、すみません。この制服、古いもので」
「どうぞ、上がってください。繕いますので」
僕は一歩下がった。「いやいや、悪いですよ、手間を取らせてしまっては」
「私はいいんです。けれど、郵便屋さんのお仕事の邪魔はできませんね」
「いやあ、手紙はここで最後だったんですけれどもね」思わず口を滑らせてしまった。何故かは分からない。体は正直だったのかもしれない。
「でしたら、是非!」
彼女が満面の笑みを浮かべて言うので、結局僕は彼女の家にお邪魔することになった。
僕は上着を脱いで彼女に渡すと、言われるままにテーブルについた。
彼女は紅茶を出してくれたので、僕はそれをゆっくり啜りながら、針と糸で器用にボタンを繕っていく様子を眺めた。
針に通す前に彼女の舐めた糸が、僕の制服に縫いつけられていく。それは、ボタンよりも重要なものに思えた。
繕い終えた彼女は、僕と向かい合って腰掛けた。
「あまり上手ではないのですけれど」
「いえいえ、そんなことないです。つながってればいいんです。要するに」
実際、彼女の手際はなかなか優れたものだった。なにしろ、指に針が刺さっていない。
「あのお手紙、お父様からなんです」彼女は嬉しそうに言った。
「へえ」僕は感心して頷いた。毎日手紙を送るのだから、相当にこの娘のことが可愛いのだろう。
彼女の父は、とても優秀な人で、難しい仕事をしているらしい。僕は気楽な郵便屋でしかない。
「それで、明日帰ってくるらしいんですよ」
「それはよかったですね」
僕がにこりとすると、彼女も嬉しそうに微笑んだ。
そうして僕たちは紅茶を啜りながら、夕方まで話をした。
334 :
密めきビタミン (5/5) ◆QIrxf/4SJM :2008/01/20(日) 23:55:23.49 ID:oW3aiTCr0
帰り道、自転車のペダルがひどく重たかった。明日、彼女に送られてくる手紙は無い。そのことがわかってしまったからだ。
僕はしがない郵便屋で、薄汚い制服に身を包んで、ボロボロの自転車を漕ぐだけの人間だ。
彼女のもとへ訪れる理由なんてない。
分配所に着いた僕は、しろつめぐさをショルダーバッグの中にしまった。
「全部、終わりました」
「遅かったねえ」局長が言う。
「ええ。ちょっと、手紙を渡すのに手間取ってしまいまして」
局長は僕の顔をのぞきこんだ。「何か嫌なことでもあったのかい?」
僕は静かに首を振った。
「ははん」局長はにやりとした。「女にふられたな?」
「どうして?」僕はびっくりした。
「胸ポケット。花が刺さっていないじゃないか」局長は続けた。「ま、明日からも郵便屋らしくしろよ」
僕は家に戻り、ショルダーバッグをあけた。中にはしろつめぐさが入っている。
局長の言葉、郵便屋。
「郵便屋らしく」僕は言った。
ある考えが頭に浮かぶ。
がさごそと机の中をあさり、紙を取り出した。
紙を机の上に置く。
「僕は郵便屋さんだから」
自分で、彼女に手紙を書けばいい。それだけのことだ。手紙に理由なんていらない。
ペンはしろつめぐさで、便箋は三つ葉で封をしよう。
そう決めて、僕は万年筆の先を舐めた。
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:55:46.28 ID:oW3aiTCr0
以上です
酉忘れごめんなさい
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:56:17.43 ID:3XXmsVYQ0
お疲れ様でした。
現在、週末品評会94thの投票受付中です。今回の品評会お題は『密』でした。
投稿された作品は■まとめ
http://yy46.60.kg/bnsk/ -週末品評会94th- にてご覧頂けます。
投票期間は2008/01/22(火)24:00:00までとなっております。
感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
―感想―
<<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
********************************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。
それでは、そう遠くない未来でまたお会い致しましょう。
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:57:26.64 ID:1d6lBBR80
>>336 いや、あんたが一番お疲れ様だよ。
毎回ありがとうね。
338 :
【品評会】蜜月の旅 4/4 ◆Jc4n4r55vw :2008/01/20(日) 23:57:54.15 ID:JuJfBQYv0
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:58:18.18 ID:JuJfBQYv0
しまった。はずかし。
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:58:36.22 ID:fcXCat5f0
94th品評会「密」 作品一覧
No.01 密集するものに集まる二人 1/5 ◆A9epGInhJg
No.02 密度の高い生活1/1 ◆AQPtidcoho
No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 1/4 ◆dHfRem3ndk
No.04 甘い密、夢の密室 1/5 ◆NEETwgvYaU
No.05 密接密着剤 1/4 ◆p/4uMzQz/M
No.06 過密非密密会1/2 ◆pxtUOeh2oI
No.07 密か心 1/5 ◆AOGu5v68Us:08/01/20 15:36:42 ID:YlS5K4gx
No.08 密なる上は密室で 1/5 ◆AQPtidcoho
No.09 密かなる部屋の純愛 1/4 ◆0CH8r0HG.A
No.10 秘密の関係 その終わり…… 1/5 ◆zWHRu9TEOI
No.11 秘密は厳守 1/3 ◆TINKOnbMG6
No.12 秘密よ、さようなら 1/5 ◆lNiLHtmFro
No.13 秘密の園 1/4 ◆7BJkZFw08A
No.14 現代妖怪密航奇譚 1/3 ◆LBPyCcG946
No.15 秘密の出会い 1/5 ◆VrZsdeGa.U
No.16 秘密の丘の風景1/1 ◆MBmePvKEIM
No.17 秘密の 1/4 ◆/sLDCv4rTY
No.18 秘密のお願い… 1/5 ◆czxS/EpN86
No.19 蜜月の旅 1/4 ◆Jc4n4r55vw
No.20 密着恋愛至上主義 1/5 ◆/7C0zzoEsE
No.21 「密閉」 1/2 ◆572rQaXGEU
No.22 地球という名の密室 1/1 ◆QkUF35VH4c
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 1/5 ◆dx10HbTEQg
No.24 秘密 1/3 ◆tsGpSwX8mo
No.25 「深夜の密談」 1/2 ◆ZetubougQo
No.26 秘密 1/5 ◆0CH8r0HG.A
No.27 密めきビタミン 1/5 ◆QIrxf/4SJM
342 :
◆wb/kX83B4. :2008/01/20(日) 23:58:56.52 ID:BJyg3Nud0
>>336 乙
そいじゃ時間外投下します。
書いてて辛かった。
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:59:06.77 ID:YcgGNLOTO
カオスティックタイム終了をお知らせします
運営のお方お疲れッス
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:59:22.56 ID:wKa5VJLR0
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:59:26.26 ID:fcXCat5f0
346 :
密室殺人 1/2 ◆wb/kX83B4. :2008/01/20(日) 23:59:27.90 ID:BJyg3Nud0
最近は、一つのミスもやっていないと言うことを知っていたアキラはそのいいわけにとやかく言わなかった。
彼がベッドから立ち上がり、下のベッドに座ると、艦長はその隣に座って、話し始めた。
「「航海」が始まって、我々の体感時間では一ヶ月だ。「潜水艦」はどうだね。」
アキラはやや自虐的に答えた。
「ライほどではありませんが、身の置き場は心得てきましたよ。とにかく、じゃまにならない場所がそこです。」
同じ士官学校出身の友人ながらも、ずっと前からこの艦に配属されている水雷長の名前を挙げた。
「そう言うな。」
艦長が語り出す。
「君は、「海」についてどれくらい知っているかね?」
「海ですか?士官学校にはいる前から、ヨットが趣味でしてね、知らないことなんてほぼありませんよ。
練習航海でもいろいろ回りました。」
「海の上じゃなくて、潜る方は?」
「潜る方はあまりやっていませんね。大学時代にカレドニアの海に潜ったくらいです。ああ、潜水艦にもその頃に
乗っていれば良かったかもしれませんね。潜水艦というのは「海」でも特別なものでしょう。」
「ああ、そうだね。潜水艦は一つの小さなかわいらしい世界だよ。外の生存不可能な世界から完全に隔絶されている。
そして、そこから逃げ出す事は出来ない。我々が生活している地球のようにね。完全に孤立しているんだ。」
「地球よりも孤立していると思いますよ。何しろ、外側という概念が無いのですから」
「こんな話をするなら私よりも、リー先生の方が向いていそうだな。ところで、そこについて説明してくれないか?
艦の指揮はともかく、「海」のことはほとほとわからないのだ。少し前に質問した気もするがな。」
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:59:32.58 ID:pqnJtDg10
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/20(日) 23:59:42.90 ID:+uW1eEke0
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:00:05.02 ID:+gq81Nae0
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:00:45.00 ID:02AAMJVoO
秘密多いなw
351 :
密室殺人 2/2 ◆wb/kX83B4. :2008/01/21(月) 00:01:07.59 ID:b9T3VJ+t0
「わかりました。ところで、リー先生の仕事は72時間後くらい後までかかるんでしたっけ。」
「それくらいだと思うよ。」
「48時間ほど前に、そのことについてお話をしたときには説明していませんでしたね。この「潜水艦」は7次元の
空間において、カーテンのしずくのようにその表面を移動しているわけです。」
「そういう説明は聞いている。」
「重要なのは、「潜水艦」と7次元空間の関係は、我々が宇宙と読んでいる4次元の空間とその7次元空間の関係と同じ
ということなんですよ。」
「この艦が一つの宇宙だと言うことか?それと、例の言葉との関係は?」
「外側、という概念が成り立つのが、四次元空間だけだと言うことです。」
「いわゆる外宇宙や子宇宙というのはどうなるのだ?この「潜水艦」も我々の宇宙の子宇宙だろうに。」
「四次元宇宙同士では、外側という概念で理解が出来るのです。だから、将来、この艦が、軍艦として戦う
事になるとしたら、宇宙同士が子宇宙である「水雷」を打ち合う事になるのでしょうね。ただ、「水雷」
が効果を発揮するには、元々子宇宙、親宇宙の関係にない宇宙を融合させる技術が必要になるのでしょう。
それが出来ないから、我々は、元々いた宇宙から離れられないままでいるのですよ。しずくの周りを回る
ほんの少しだけくっついた小さなしずく、というのが我々の潜水艦です。もっと広い範囲を探して、外の
宇宙を探すためには、外の宇宙から来た「潜水艦」と「水雷」を打ち合える技術が必要なのです。
不測の事態に備えて、組み立て式の砲が設置される予定なので、私が乗り組んでいますが、役に立つことが
あるとすれば、その技術が確立してからでしょう。」
「なるほどな、もっと広い範囲で探査するための技術が、宇宙同士の殺し合いを可能にする、ということか。
完全に孤立したもの同士の殺し合い。古いミステリーの用語で表現できそうだな。」
352 :
密室殺人 了 ◆wb/kX83B4. :2008/01/21(月) 00:02:11.75 ID:b9T3VJ+t0
以上です。
乙ラッシュの中申し訳ありませんでした。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:02:31.90 ID:0GEUxWjP0
>>249 読み始めたときは、星の海とか内蔵マイクとかいう描写で、宇宙の話なのかと思った。
でも、くじらという単語が出てきて、普通に海の話だったのかと印象を修正した。
最後まで読んだらやっぱり宇宙の話だった。
……くじらってなんだったんだろう。そういう通称の人工衛星でもあるのかしら。
EVAは船外活動とのことだけど、通称ビート板を説明するのなら、こっちも説明して欲しかった。
主役二人の目的が明確でないのが残念。
王冠を被った我が家、という言い回しなどから考えると、男の方が写真家か何かで、
宇宙から地球をとるために、専門家の力を借りた、というあたりだろうか。
技術とか、一写真家の希望を通すというあたりで、舞台は近未来、みたいな。
もう少し背景を説明して貰わないと、なんの、どんな任務を達成したのかわからない。
ところで
>「私たちがリングの真ん中に浮かぶ写真をあげるわよ。待っててね」
二人しかいないのに、誰がその写真を撮るのだろうか。
>>254,270
まだいるかな。寝たかな。
貴族のぼっちゃんだから、はじめは軍人らしくなくても良い。
でも、その後軍人らしくあろうと努力していた彼だから、仮にも陣地の防衛という任に
あたっていたのに、それを放り出してどこかに行くあたりが、ちょっとうーん、と思ってしまった。
練習するスレではあるけど、下準備を怠って良い、ということでは無いと思っているので。
ただ書きたくて書いてる人ならともかく、上手くなろうとしている人なら、まずは自分の得意分野
だと胸を張って言える部分を開拓した方が良いんじゃないかな、と思う。
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:02:58.35 ID:Y6k0VgGv0
管理人様乙です。
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:05:55.22 ID:b9T3VJ+t0
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:11:20.48 ID:s1ERNRhF0
乙です!
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:15:41.11 ID:FfPB2+wpO
乙!
359 :
◆4oIY5Zvkdw :2008/01/21(月) 00:15:58.13 ID:GPTDHYdo0
360 :
密告カルテ 1/4 ◆4oIY5Zvkdw :2008/01/21(月) 00:17:07.36 ID:GPTDHYdo0
医療従事者には患者の情報に対して守秘義務があり、違反した場合、刑法で罰則が定められている。
医師になってからというもの、美穂子は何度もその文章を反芻し、頭の中に貼り付けた。実際に紙に書いて
部屋の中に掲げようとも思ったほどだ。食事の合間にふと溜息を付いてしまう時、夜中まで眠れない時、美穂
子はそのことを考えずにはいられなかった。そうして眠れないまま朝を迎えることも珍しくなかった。
「先生、次の患者さんをお呼びしてよろしいでしょうか」
看護師に言われて、美穂子は軽く頷いた。
デスクの上の書類箱には、カルテが山積みになっている。平日の午前中だというのに、この調子では今週の
土曜日まで混雑が続くだろう。風邪が人から人へ感染するように、うつ病もまた、触れた人の心を侵していくよ
うだった。特に正月明けのこの時期は、生活リズムを戻せなかったり、学校や会社で新たな悩みを見つけたり
して、心療内科にかかる者も多い。ある程度長い休みの後では、見慣れた光景だ。
「どうですか、調子は」
目の前の患者に、一応聞く。婦人は暗い表情のまま、夜は薬を飲んで眠っているが、朝、目覚めた時の絶
望感に耐えられない、と答えた。美穂子は相槌を打ちながら、経過と薬の処方に関して手早くカルテに記入し
た。内容に関しては、前回とそう変わらない。蒸発した夫が帰って来るまで、または何でも話し合えるような友
人が見つかるまで、この患者の欄にはずっと同じ事を記入するだろう。美穂子は半ば確信しながら、無理矢
理笑顔を作り、お大事に、と言った。
美穂子が真面目に患者の話を聞き、理解しようとしたのは、最初のほんの二、三年だった。
うつ病は必ず治ると信じ、また患者にもそう説いた。しかし、実際に治る患者は全体のうちの一握りで、
一度は治ってもまた再発する人や、ほとんど薬に依存している人も後を絶たなかった。それらの病には必ず
原因があり、それを薬で取り除くことは出来ない。話を聞いているうちにその根まで辿り着いても、最終的に
対処できるのは本人だけだ。そのことを思い知った美穂子は、ただ淡々と問診をし、淡々と薬を処方する
医者になった。
それでも、毎日見せられる他人の心の暗部は、彼女の中に埃のように蓄積され、睡眠薬をくすねる原因と
なっていた。
ベッドに入りながら美穂子は、薬の入ったポーチをロッカーに置き忘れたことを、相当に悔やんだ。しばらくは
横になったまま天井のぼんやりとした模様を眺めていたが、眠れそうにないのを悟ると、半身だけ起こし傍らの
煙草の箱を手に取った。
361 :
密告カルテ 2/4 ◆4oIY5Zvkdw :2008/01/21(月) 00:18:10.12 ID:GPTDHYdo0
「火、お付けしましょうか」
驚いて後ろを見ると、孝司が顔を美穂子の方に向けて微笑している。
「なんだ、起きてたの」
美穂子は手に持っていたものを彼に返し、前髪をかき上げた。
「あれだけ運動しても眠れない?」男は煙草に火をつけながら言う。「もっとしようか」
「馬鹿。……心の問題よ。私は、不健全なの」
薄暗い密室。男の呼吸に合わせて煙草の先の灯が瞬いている。蛍みたいだ、と美穂子は思った。
「俺でよかったら、話聞くよ」
「その気もないくせに」
「本当だって。別に口外なんてしないし」
再び、馬鹿、と言いかけて、美穂子は考えてみた。確かに、この男なら、大丈夫かもしれない。お互いの仕
事はもちろん、住所や、普段の生活のことは全くといっていいほど知らないし、月に一度会うか会わないか、と
いう関係を続けて一年以上も経つが、街中でばったり遭遇したことは一度もない。
それなら、と言って美穂子は孝司の横に身体を滑り込ませた。「話、聞いてくれる?」
もちろん、と孝司が言ったのが合図だった。
「知り合いの話なんだけど……」
と、患者の立場をやや置き換えて、美穂子は語りだした。
その日、明け方まで他人の秘密を喋り続けた美穂子の心は、風船のように軽くなっていた。医療従事者と
しての罪悪感は、もはやほとんど消え去り、ただ汗を流しきったかのような爽快感だけがあった。
そのおかげか、夜もすんなりと眠れるようになった。彼女は活気を持って日々の業務に勤しみ、患者のケア
にも積極的に臨んだ。そしてまた澱が溜まってきたら、孝司と会い、他人の秘密を吐露した。面白いね、と彼
が真面目に耳を傾けるのが拍車となり、そんなサイクルが数ヶ月も続いた。
ある患者が、彼女の元へ来るまでは。
362 :
密告カルテ 3/4 ◆4oIY5Zvkdw :2008/01/21(月) 00:19:04.19 ID:GPTDHYdo0
「牧野さん、どうですか、調子は」
美穂子はにこやかに問いかけた。
牧野和恵は最初、息子の登校拒否で来院して以来、彼女自身も抗うつ剤の投薬を続けている
患者だった。
はあ、と和恵は生返事をしたまま目を泳がせていたが、やがて美穂子を挑むように見つめ、言った。
「先生、火曜日の夜にやっているドラマ、知ってます?」
予想外の質問にいささか驚きながらも、美穂子は答えた。
「テレビは見ないので、分かりませんが。それがどうかしましたか?」
和恵は、何かを探るように、医師をまっすぐ見ながら、続ける。
「それが、私とそっくりな境遇の人が出てくるんですよ。ここで喋ったことまで、あまりに似ているから、
私、びっくりしてしまって」
憤然とした口調だった。美穂子は視界がぐるぐると回り、血の気が引いていくのを感じた。
「人の悩みって、ある程度共通点があるものですからね」
冷静を装いつつ、早口に言った。ボールペンを持つ手が、かすかに震えた。さりげなく壁の
カレンダーを見る。次の火曜日は、二日後だ。
ご丁寧にも『心療内科の現場から』と副題まで付いたそのドラマは、美穂子が抱えていた様々な患者の
秘密を、克明に描いていた。彼女は頭痛を堪えながら、最後のスタッフロールに至るまでテレビの前に
座り込み、流れていく文字を凝視した。原作者、塩川孝司。
その名前を目に焼き付けると、受話器を取り、短縮ダイヤルのボタンを押した。軽快なプッシュトーンが
耳に響く。十数回目の呼び出し音が鳴ったところで、ようやく彼が出た。
「美穂子か。どうした」
声の向こうは、ざわざわしている。大勢の人が居るようだ。
「どうしたじゃないわよ。口外しないって、言ったじゃない」
美穂子は怒鳴るようにして言った。カチ、と火をつけるライターの音が聞こえる。
「口外はしてないよ。書いただけさ」
彼はおどけるようにして答えた。実際、にやついているのだろう。想像すると美穂子の腹は煮え立った。
363 :
密告カルテ 4/4 ◆4oIY5Zvkdw :2008/01/21(月) 00:20:05.80 ID:GPTDHYdo0
「ところで今、パーティ中なんだよ。ドラマの視聴率が良いらしくてさ。あ、美穂子も来る? 原作者の、原作者
として」
美穂子は何も言わずに電話を切った。熱い涙が頬を流れた。こんなに悔しい思いをしたのは大学受験に
失敗した時以来だ。
彼女が泣き続けている間に、電話が何度も鳴った。出る気力も無く、留守番電話に切り替えると、間もなく
して伝言が入った。孝司からだった。
「悪いと思ってるよ。でも、俺を切り離したら、困るのは美穂子じゃないのか。また夜、眠れなくなるんだろ」
美穂子は泣き腫らした目で、電話機を睨んだ。こんなにも憎らしく、的確なことを喋る機械を壊してしまいた
かった。鼻をすすりながら立ち上がり、くぐもった音を発し続ける物体に近づく。
「美穂子の知り合いだって、気付いてないだろ。たとえ気付いたとしても、」
勢いよく電話線と電源を引き抜いた。知り合い、という単語を耳にして、美穂子は二日前のことを思い出し
ていた。
「とにかくそのドラマを見たら、私」
牧野和恵は、薬のせいで少しむくんでいる顔をさらに膨らませた。
「自分と同じように悩んでる人が居るんだ、って、少し楽になって」
と、たっぷり詰め込んだ息を吐いた。
依然としてテレビの空々しい音が流れる部屋で、美穂子はパソコンの前に座った。もう涙は止まっていた。
モニターには、「密」という言葉がぽつんと、映っている。彼女は頭の中を攪拌するように首を捻り、やがて意
を決したように、画面に文字を打ち込んだ。タイトルは決まった。そして、「医療従事者には患者の情報に対し
て守秘義務があり、違反した場合、」と始まりの文を叩き出すと、水を得た、あるいは陸に打ち上げられた魚
のように、キーボードの上で指を躍らせた。
(了)
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:20:51.37 ID:Y6k0VgGv0
時間外お疲れ様っした。
>>353 批評ありがとう
くじらは星座のくじら座のこと、ちょっとずるかったかなw
もちろん触りに行こうものなら地球には帰ってこれない
確かに全体的に説明不足だったかもしれない
結構設定、考えてたけど、うるさいかなと思って書かなかったんだ
ともかくありがと、次はもう少しがんばるわ
366 :
(お題:かつお) ◆RlxBNHMmBo :2008/01/21(月) 00:25:10.28 ID:FfPB2+wpO
今、投下して大丈夫かな?
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:25:25.03 ID:1rkjtMoN0
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:25:53.51 ID:1rkjtMoN0
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:27:17.47 ID:FfPB2+wpO
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:27:23.46 ID:0GEUxWjP0
371 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)0/6:2008/01/21(月) 00:28:48.41 ID:FfPB2+wpO
>>370 よっしゃ!
未熟者ですが、投下しまーす!!
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:29:22.09 ID:fDlsgeRv0
もう投票していいんだよな?
373 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)1/6:2008/01/21(月) 00:30:40.99 ID:FfPB2+wpO
奇跡がおこった。
奇跡なんか起こらないよ。とお前らは思うかもしれないが、俺は確かに、この目で奇跡を見た。人為的に起こしたことを奇跡と呼べるかは知らないがな。
もし呼べるなら、それは奇跡だ。間違いない。
あれは春だった。
仕事の帰りに、相棒の加賀瀬と駅前で別れたあと、俺はビールがもう冷蔵庫に無かったことを思い出した。
ちょうどいい。さっき収入が入ったばかりだ。必要なものは全て買っておくか、と思い。少し大きめのスーパーに立ち寄った。
久しぶりの買い物だったから、何を買ったかは良く覚えている。
詰め替え用シャンプーや、インスタントラーメン、目的のビールに、つまみに安売りだったかつおのタタキ。
レジで値段を告げられる。全部で二千円くらいだったはずだ。俺は封筒の中の九十万から一万を出して、釣りを貰った。
アパートに帰って、ビールを飲んで、タタキを摘みながらテレビを見ていると、大家がやってきた。
滞納してた家賃を貰いに来たらしい。俺はまた、封筒から必要な金を出して、大家に渡した。
「篠原さん。 あんた一体何の仕事してんだい?」
初老の親爺が俺に聞いてきた。もし、アニメだったなら、背景に疑問符が付くような表情をしていた。
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:33:14.47 ID:R18RLPBZ0
>>353 起きた。
むちゃくちゃな壊滅のしかただったけど、
部隊が壊滅しちゃって一人になってしまったのに、陣地防衛も糞もない気がするんだけど……
まあほんとは瓦礫のシーンで少女を登場させるつもりだったけど、あんなので少女が生きてられるかっつーの!
とか思って、郊外に移動させざるを得なかったってのもあったり。
まあ読み返して、全体的に粗が目立つ駄文でした。
あとまだお題もらって書き上げたの三回目なんで、
得意分野なんて無いよ。それまで小説書いたこと無いし。
完成させた奴はどれも全部ぼろくそ言われたわけだし。
まだ開拓できる範囲が狭すぎます。
375 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)2/6:2008/01/21(月) 00:33:23.33 ID:FfPB2+wpO
「なにって……人の悩み事を聞いて、解決する仕事ですよ。 確か前にも言いましたよ」
俺は嘘を口にした。いや、あながち間違っているわけでは無い。
俺の仕事は、正しくは、俺と加賀瀬の仕事は、人から依頼を受けてやる。探偵と似たようなものだ。
「そうかい。で、まあ儲ってるのかい?」
「依頼がくれば・・・ね」
俺がそう言うと、大家は、「そうかい、そうかい」と言ってから去っていった。
少しして、加賀瀬から電話がかかってきた。
「もしもし」
「おお。篠原か」
「なんだよ加賀瀬。久しぶりの仕事は終わっただろ?」
正直にいえば、俺はもう動きたくなかった。
たが、加賀瀬からの電話はいつだって、俺を動かす。
「いいからいつもの駅に来い。車じゃなくていい。どうせお前のことだから飲んでたんだろ?」
「ご名答」
「分かってんなら呼ぶな!」と口からでかかったが、なんとか踏み止どまる。
「それじゃあ、絶対に十時半までに来いよ。間に合わなくなる」
「なににだよ」
「それはあとで説明する。いいから来い」
またか、と思いながらも、俺は電話を切って家を出た。
376 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)3/6:2008/01/21(月) 00:35:43.98 ID:FfPB2+wpO
二十分程で駅についた。まだ、十時七分だ。
駅といっても、かなり小さいな駅だ。各駅停車しか止まらない。
駅前のバス停、そこに設置されたベンチに加賀瀬は座っていた。
「よお」
「なんだよ一体」
俺は加賀瀬の横に座る。
「ああ。新しい仕事だ」
「ちょっと待て! 仕事だったら電話で言えば良かったじゃねぇか!」
「そうもいかない。早急の依頼だ」
「……」
「ある男が、三十五分に来る急行の電車に飛び込む。ソイツを、止めるんだ」
「はい?」
「開業以来初の善良な依頼だぞ」
確かに、俺達はいままで犯罪の片棒担ぐような依頼ばかりを受けてきた、今日だってそうだったが、いくらなんでも……。
「無理だな。自殺しようする奴止めようなんて、空から海の生き物が降ってくるような奇跡が起こるのと同じくらい不可能だ」
「なら起こせばいい」
「なんだと?」
「俺達がその奇跡を起こせばいい。
お前は、あの下り方面のホームに行け。そうしたら男が来るのを待て」
何を勝手に決めてんだよ。
「ちょっと待て! なんで俺なんだよ!」
「俺が行かないと開けてもらえ無いだろ。
さあ頼んだぞ」
文句を言う前に、加賀瀬は走り去って行った。なんだよ。開けてもらえないって。
377 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)4/6:2008/01/21(月) 00:37:27.60 ID:FfPB2+wpO
俺は、渋々ながらも、駅に入って、一番安い切符を買い、改札を通って、歩道橋を渡り、下り方面のホームに向かった。
歩道橋の下り方面側の階段の近くで待っていると、男が来た。
冴えない男だった。
「やあどうも!」
俺は男の前に立ち、声をかけた。電車が来るまであと十分だった。 俺は男が座った椅子の隣りの椅子に腰掛けて、早速本題を切り出した。
「あなた、自殺するんでしょ?」
「…………」
「やめた方がいい。電車に飛び込んでの自殺は、人に迷惑がかかる。特に電車に乗ってる人に」
男は俺を見たあと、俯きながら言った。
「あなたがなんで、私が自殺するのかを知ってるは知らないが、人に迷惑はかけない」
「あんたが電車に飛び込むと、迷惑はかかるんだよ」
「迷惑はかからない。こんな時間に電車に乗ってる人なんかあまりいない。
それにこんな地元の鉄道に乗る人間自体があまり多くない」
俺は、反論を口にしようとしてやめた。その通りだったからだ。
「とにかく、自殺はやめろって。ほら、生きてたら良いことあるって」
なんで自殺を決断しかかも知らないのに、勝手なことを言ってみた。
「ないんですよ。世界は、私が生きていたって死んでいたって変わらない」
378 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)5/6:2008/01/21(月) 00:38:25.85 ID:FfPB2+wpO
「世界が変わる変わらないの問題なのかよ」
俺は焦りを覚えた。マズいぞ。あと一分しかない。
「ええ。世界には無数の生き物がいて、その中の人間という種族の内の一人が死のうと関係無いんです」
男は立ち上がった。
俺は、電車が来る方を見た。じょじょにコチラに向かって来ている。俺は、何かないかと辺りを見渡すも、何もない。男は黄色い線の内側に足を踏み込んだ。
それと同時に視界に、加賀瀬が入ってきた。向こうの、上り方面にいる。片手に何かを握っている。
あれは……かつお!?
小さめだが、確かにかつおだ。どこで仕入れてきたかは、まあ予想できる。
俺は男に言う。
「残念だが、お前は飛び込めないみたいだ。先客がいる!」
向こうの加賀瀬に聞こえるように声を張り上げる。
「誰だ。あんたか?」
「違うぜ」
電車は迫ってきている。
「先に飛び込むのはな……」大きく息を吸う「カツオだ!!!」
男は飽きれ顔で俺を見ていた。
「……そんなわけあるか」
男はそう言うと、電車の方を見た。
「もし、カツオが飛び込んだら、あんたは自殺をやめるんだ」
「来たらな。くるわけない」
男は、少し後ろに下がった。助走をつけるためだろう。そして、男が駆け出そうとする。
379 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)6/6:2008/01/21(月) 00:39:08.67 ID:FfPB2+wpO
その瞬間、世界に奇跡がおこる。
何かが、電車にはねられた。
生々しい音が、夜の駅に響く。
その何かは、宙に打ち上げられた。
男は呆然として、動こうとしない。ただ、「そんなバカな」と宙を見上げながら呟いていた。
電車が通り過ぎて行った。
向こうの加賀瀬が見えた。宙を見上げている。
俺も宙を見上げた。
屋根の無い駅のホーム。男の目の前に何かが落ちた。
少し小ぶりな、駅の近くの商店街にある加賀瀬が頻繁に行く魚屋で売ってたような気がする「それ」は男の自殺を止めた。
「約束は、守ってもらうぜ」
俺は男の肩を優しく二度叩いた。
男は、ハトが豆鉄砲食らったような顔をしていた。
「そんなバカな・・・」
男の次の言葉は、夜の駅に、響いたあと、染み込んでいった。
「カツオが空から降って来た!」
ご名答!
俺は心の中で、男にそう答えてやった。
完
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:40:03.54 ID:Y6k0VgGv0
かつおつかれ。
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:40:20.16 ID:QYf48TW4O
382 :
俺達で奇跡を起こすんだよ(お題:かつお)7/6:2008/01/21(月) 00:40:49.70 ID:FfPB2+wpO
終わりです。
さあ、ドンドン叩いて結構です。
できたら、どこが良くて、どこがダメか、どおすればいいか、お手数ですが、そこまで教えてくれたら嬉しいです。
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:41:35.40 ID:35t5y9NYO
「今日はやけにスレがにぎわってるね」
「ほんとだよ。飛ぶ鳥落とす勢いだね」
「飛ぶ鳥落とす勢いねー」
「どうしちゃったのさ、そんなに悲しそうな顔して」
「いやね、勢いに押されて落ちた鳥はきっとこうなくんだろうなと」
「どういうこと?」
「落ちた鳥は一言鳴くのさ。カッコウってね」
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:42:24.75 ID:2HYMuQ6B0
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:43:18.69 ID:fgtzRNJ00
前スレまでの通常作品、過去スレ、過去ログ、全て編集完了致しました。
o ?
| ̄|∧,,∧ 総作品数:4130作品
|密|・ω・`) 総スレ数:405スレ
|封b ) 現 在 :406スレ目
|_|―u' 備 考 :今日の誕生花はカーネーション(淡紅)。花言葉は「熱愛の告白」。素敵ですよね。
ちなみに、花言葉は色によって随分違う物になるんですよ
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:44:33.72 ID:0GEUxWjP0
>>385 いつも編集おつかれさまです。
熱烈に乙と告白したいです。
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:45:54.06 ID:FfPB2+wpO
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:46:02.92 ID:35t5y9NYO
乙です
もう乙すぎて鼻血が出ます
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:46:18.47 ID:Rs9amfAsO
今回の品評会も風邪で見送ってしまった
お題よこせぇ!!
下さい
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:48:04.28 ID:1rkjtMoN0
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:48:17.67 ID:fDlsgeRv0
お金がなくて困ってる異邦人
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:48:18.77 ID:Y6k0VgGv0
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:48:29.24 ID:1rkjtMoN0
395 :
◆RlxBNHMmBo :2008/01/21(月) 00:49:44.94 ID:FfPB2+wpO
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:49:55.85 ID:Rs9amfAsO
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:51:10.46 ID:QYf48TW4O
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:52:09.88 ID:0GEUxWjP0
>>373 6レス目だ。もう何が起きるかわかりきっているのに、6レス目で吹いた。どうしてくれるw
段落はじめは行頭を一字下げる、というのが徹底されていない。しっかり統一を。
実は、1,2,3レス目はもっと削れるんじゃあないだろうか。
前の仕事とか、一人で晩酌とかいった部分を削って、いきなり今回の仕事から始まっても
話が通じるという気がする。
削った分で、魚屋の伏線をしっかり入れ込むとかしても良いのじゃないだろうか。
篠原が男を腕ずくで止めないのは、それだとまたいつか自殺するからなのだろうか。
もうちょっと手っ取り早い方法があるんじゃないかなあ、と首をかしげる。
オチのためには仕方のない部分か。
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 00:58:23.99 ID:FfPB2+wpO
>>398 ありがとうございます。
いろいろご指摘ありがとうございます。
確かに、書いたあとに最初の方の仕事とかの話しはいらないかなぁ。とも思ったのですが、今回の仕事が始まるまでの部分にオチに使用される「かつお」をどこかに出したいと考えたら、こんな回りくどいことになってしまいました。
気をつけます。
魚屋の伏線も入れたかったのに、これ以上のばすとさすがにウザイだろうなと思って、書けませんでした。
確かに、もうちょっとてっとり早い方法はいくつかありました。
力尽くも考えたのですが、それじゃあ、ちょっとな。と思い、他にカツオを絡ませたオチが思いつかなかったというのもあります。
本当に批評ありがとうございます。
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:00:17.74 ID:fDlsgeRv0
このスレに反映されない場合は投票されたと受け取っておkなの?
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:03:31.35 ID:Y6k0VgGv0
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:06:01.79 ID:QYf48TW4O
>>400 なんかおかしいみたいだねこの頃
ちょっと前のやつ拾ってきた
> 132: ◆ecJGKb18io [2K8/G+sp0]
> 以上です。ちょっと手間取って申し訳ない。
> なんか空白とか行間の関係で書き込みが反映されない場合があるみたいだ。
> 読みにくかったらこれまた申し訳ないかもわからんね
> 133:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[2ceHQ/Ms0]
> 空白や行間が関係してるのか
> 134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[2K8/G+sp0]
> いや行間じゃないな。
> レス最初の空白が駄目らしい。二行以上だといけたんだが、一行だと駄目ぽいな
> よくわからんけど
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:06:54.39 ID:BVkHY5vD0
>>373 序盤のレスは少し言い回しに違和感覚える部分が多かったです
後半は乗ってると思う。細かい部分で突っ込むところはないです
内容・構成だけれども、この部分にかなり突っ込みどころが多いかと
2レス目あたりまでいらなくないか?いきなり相方に呼び出されたですむと思うんだけれども……
危ない橋を渡っているっていう設定も全く生きていないし
細かい突っ込みどころ
飲んでるとわかってる人間を仕事に誘うか?
緊急業務だからこそ電話口でまず案件を述べるべきじゃないか?
放身自殺を止めるだけなら駅から離れさせるのが一番じゃない?
何で自殺する男がそいつだって確証なしに話かけるの?
片手で持てるサイズのカツオって小ぶりすぎだ!
奇跡じゃないじゃん、完全に相方の計算通りにコトが運んでいる
心の揺れにも違和感覚えたけども
人間の心なんて理にかなってないから
ダメだ!なんて言うのは無粋だよね?
たぶん、物語に無理がありすぎると思う
無理があるにも関わらず、理にかなった状況にしようとしてるところで
かなり興ざめしてしまう
ぶっとんだ話にするなら、とことんぶっ飛ばせていいと思う
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:17:22.50 ID:FfPB2+wpO
>>403 批評ありがとうございます。
なるほど。
やっぱり序盤はいらなかったか。
危ない橋を渡ってるって設定も。
いらないものが、全体的に多かったということか。
精進します!
細かいところはご指摘の通りです。
自分でも途中で、これはやっぱりなぁ・・・・・・とも思ったのですが、勢いで書いてしまって。
あとカツオはやはり小さ過ぎたかw
いろいろご指摘本当にありがとうございました。
たくさんの問題点の指摘は自分にとって随分とタメになりました。
今度投下する時は、この指摘された部分を頑張って改善したいと思います。
本当にたくさんのご指摘ありがとうございました。
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:23:07.98 ID:JR73Hm6x0
お題ください
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:24:18.53 ID:FWkV5PukO
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:24:41.67 ID:FfPB2+wpO
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:24:42.71 ID:BVkHY5vD0
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:27:43.58 ID:JR73Hm6x0
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:30:14.77 ID:FWkV5PukO
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:30:17.40 ID:0GEUxWjP0
250 名前: ◆tsGpSwX8mo :08/01/21 01:21:41 ID:ZuCwd/EE
書き込みが反映されないのでこちらへ
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: なし
気になった作品:
No.08 密なる上は密室で 1/5 ◆AQPtidcoho 氏
No.10 秘密の関係 その終わり…… 1/5 ◆zWHRu9TEOI 氏
No.18 秘密のお願い… 1/5 ◆czxS/EpN86 氏
********************************************************
関心票三つは試みや文体が面白かったもの。
ただそれに伴う内容がなかったので関心票。
特に8は面白い試みだと思ったけど、内容があまりに予測通りだったのが残念。
全体的には
自省をこめて言えば最後に何か種明かしがされて終わりというのはつまらないものだと
お題のせいか今回そういう作品が多かったので思った。
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:41:06.22 ID:PiO5/kvd0
センターおわた
お題くれ
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:41:29.23 ID:dpcCzi+d0
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:41:44.08 ID:vNQTPK7M0
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:44:00.77 ID:PiO5/kvd0
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:45:03.03 ID:Y6k0VgGv0
保留=前戯
ってことだろ?
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:45:36.80 ID:Y6k0VgGv0
めがっさ誤爆ww
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:48:47.51 ID:IRfvXDbf0
>>382 全体的な構成がどうも、一見丁寧なようで雑に感じた。
読んでて「え、何でそんなことすんの?」って一々ひっかかる。
なんだか説得力がない。これで自殺やめる人間が本当にいるのか、とか。
自分で納得いくあらすじを一レスくらいで作ってから書いてみたらどうだろう。
あとこの話でドラマ的に美味しい部分は「仕事を依頼したのがどんな人間か」
にあると思うんだが、まあそれは好き好きか。
スピーディーで予想外な展開はエンタメしてて良いとおも。
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 01:53:48.78 ID:FfPB2+wpO
>>418 おお、ご指摘ありがとうございます。
確かに、これで自殺やめるかは分かりません。分からないから、「男が自殺することは無かった」という文を削りました。
まあその場しのぎです。
仕事が依頼したのがどんな人間かについては、自分も同意見です。
書きたかった。ただあんまりダラダラ長いとウザい気がしたからなぁ。序盤削って書けば良かったと今は反省しとります。
今後はあらすじを1レスくらいにまとめてから書きたいと思います。良い意見を本当にありがとうございます。
改めて、くどいようですが、本当にありがとうございます。
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 02:14:37.34 ID:cwnlvA3k0
↓お題ください
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 02:16:25.81 ID:Y6k0VgGv0
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 02:16:33.06 ID:cwnlvA3k0
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 02:58:03.76 ID:VdEHoRc20
>>411 転載感謝
ってこの書き込みは反映されるのだろうか?
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 03:09:00.07 ID:aDGcay3Q0
なにか斬新なお題、何個かくれないか?
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 03:10:25.82 ID:s1ERNRhF0
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 03:28:51.79 ID:aDGcay3Q0
やっぱこの時間は人がいないか……
>>425頂きます
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 03:57:02.91 ID:x56EtnKX0
誰かタイトル感想しないかなーと思いつつ保守
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 04:12:06.82 ID:PiO5/kvd0
通常作品投下します
タイトル:それでも僕はすべってない
お題:すべらない
レス数:3
429 :
それでも僕はすべってない 1/3 (お題:すべらない):2008/01/21(月) 04:12:37.31 ID:PiO5/kvd0
センター試験当日。親に見送られて家を出ると、空はまだ青みがかり始めて間もなかった。
ここ数日は勉強に明け暮れて滅多に外出することも無かったので、この暗さと、そして寒さは予想以上のものだった。
電灯が照らす住宅街。冷気に顔が縮み上がる感覚。ここは日本。今は冬。俺はそんな当たり前のことを思い出す。
そうやって物思いにふけってから、ようやく一歩を踏み出した時、俺はセンター当日最初の難関に遭遇した。
――地面が凍結している。
電灯の光を浴びて、アスファルトがきらきらと光っていたのだ。そういえば昨夜風呂に浸かっている時に、少しだけ
雨音が聞こえたのを覚えている。雨はすぐに降り止んだものの、アスファルトを濡らし、夜の間に地面を氷でコーティ
ングしやがったのだ。
俺は唾を呑み込んで、ゆっくりと、慎重に歩を進め始めた。
滑らないようにしないとな……。
心の中で冗談を言って、口元を緩ます。第一、試験の日に限って、ギャグじゃあるまいし、単なる道で滑るはぐわっ……!
……危ない危ない。今のはあれだよな、滑るというよりもむしろつまづくに近いよな。rather つまづく than すべ
る、だよな。
俺は気を取り直して歩き出した。住宅街を抜けると、地面はさほど凍ってはいなかったので、安心して駅まで歩くと
ができた。
駅に到着すると、そこにはすでに待ち合わせの約束をしていた山崎の姿があった。
「おはよ。ちゃんと眠れたか?」声を掛けると同時に歩き出す。
「ああ、最初はなんだか眠れなかったんだけどさ、なんで眠れないのかを考えてみたら、それは眠ろうとしているから
なんだよ」緊張しているのだろうか、普段は寡黙な山崎が今日はやけに饒舌だ。「それでさ、いつも通り音楽聴きなが
ら寝ることにしたんだ。耳にイヤホンして。そしたらいつの間にか眠りに落ちてたん……あ」
ホームへの階段を上がりながら、山崎はいきなり黙り込んだ。俺は一瞬何がどうしたのか分からなかったが、すぐに
彼が口走ってしまった単語に気がついた。
――いつの間にか落ちていた。
隣を歩く山崎は黙ったままでいる。俺がここで何も言わなかったら、このまま試験会場まで無言が続くような気がし
た。remain silent。そんなのは嫌過ぎる。
「……いや、でも……落ちてないよ。お前は多分そう勘違いしていただけで、実際には眠りに落ちてなかったと、俺は
そう思うな……うん」
自分でもよくわからないフォローだった。
「あー、そうかもしんない。っていうか、俺もそんな気がしてきたわ。うん。俺は昨夜眠りに落ちてない。それどころ
か朝まで起きてたかもしれん」
430 :
それでも僕はすべってない 2/3 (お題:すべらない):2008/01/21(月) 04:13:08.07 ID:PiO5/kvd0
山崎はこの世に魂を取り戻したように復活した。しかし、その後、電車の中ではいつも以上に寡黙な山崎になっていた。
そんなこんなで結局気まずいムードは払拭できないままに降車駅へ着いてしまった。そうして、そこでもまたトラブ
ルが起こった。
改札を抜けようとポケットを探った時、そこにあるはずの切符が無かったのだ。俺は背中に変な汗をかいた。山崎は
そんな俺に気づかずに、先に一人で改札を通ってしまった。奴が振り向いて声を掛けた時、俺は引き攣った笑みを浮か
べて応えた。
乗車駅の改札で取り忘れたのだろうか。いいや、確かにポケットに入れたはずだ。電車内で腰掛けた時にポケットか
らすり落ちたのだろうか。そうだとしたら、もうどうしようもない。
俺があきらめて駅員のところへ行こうとしたとき、後ろからおそらく俺を呼び止める声がした。
「兄ちゃん兄ちゃん」
俺が振り向くと、そこには分厚いコートを羽織ったおじいさんが右手に切符を持って立っており、しわがれた声でこ
う言った。
「さっき切符落ちたで」
なんと不吉なことを口にする老人であろう。どうして強いてその言葉を用いる必要があろうか。いいや、そんな必要
は無い。
俺は老人から切符を受け取り、感謝と憎悪の入り混じった気持ちを抑えながら、なんとかアイデンティティを保とう
とした。
「ありがとうございます。でも僕は切符を落としていません。切符は落ちていないけれど、拾ってくれてありがとうご
ざいます」
老人は呆気に取られた顔をしていたが、僕は言うことは言ってやったぜ、と得意げな気持ちになって改札を通った。
それから十五分ほど歩いて試験場の大学に到着した。途中朝の散歩をしていた夫婦が「イチョウの葉はほとんど落ち
ちゃったねえ」とか話していたが、あの人達はきっと寝ボケていたに違いない。イチョウの葉というものは最初から落
ちているのである。
俺たちの受ける教室は二階にあって、校内の廊下はやたらとワックスでぴっかぴかに磨かれていた。それを見たとき
に、俺は嫌な予感がした。そして、その予感は的中した。
それは二階への階段を昇っている時のことだった。山崎がいきなり階段を踏み外し、前のめりに倒れたのだ。
「い、今のは、滑ったんじゃくて、踏み外したんだからな。つま先しか掛からなくて、がくってなっただけなんだから
な……!」
上の階段に両手を付きながら、山崎は必死に弁解した。俺が、わかったから起き上がれよ、と言ってできるだけ平静
を装いながら先に行こうとすると、山崎はあせって俺を追いかけてきた。
431 :
それでも僕はすべってない 3/3 (お題:すべらない):2008/01/21(月) 04:14:29.01 ID:PiO5/kvd0
――そして、彼は完全に滑って転んだ。
廊下にしりもちをついた山崎は、なかなか起き上がろうしなかった。廊下には開場を待つ列ができていて、ほぼ全て
の視線が彼に注がれていた。
俺は山崎が恥ずかしさのあまりに立ち上がれないのだと思っていた。しかし、彼がようやく決心したように立ち上が
り、口を開き始めた時、それは間違った解釈だったと気づいた。
「落合、みんなも、聞いてくれ。今のは正直なところ滑っていないに等しい。っていうか、俺が滑ったと思っている奴
は、まず『滑る』という動詞が表す意義を明確にする必要がある。明確にできるか? できないだろう。ならば、俺が
滑ったと決定できる要素は何も無いわけだ。つまり、俺は滑っていないに等しい。断じて俺は滑っていないんだよお!」
悲痛な叫び声が廊下に響き渡った。
「もういいよ。お前は滑ってない。そんなのみんな百も承知だよ。今さら力説すんなって」
「落合……」
「ほら、教室開いたみたいだぞ。頑張ろうぜ!」
「……おう!」
山崎はその後開き直ってセンターに臨んだ。自己採点の結果は九割を超えていたそうだ。志望校がどこかは知らない
けれど、多分、あの喜び具合からして、どこも滑らないだろう。
一方の俺……落合は……落ちないことを祈るのみだ。
【ある意味to be continued】
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 04:21:30.60 ID:PiO5/kvd0
>>427 今回するとしたらポイントが【密】に絞られるから単純に分析する上では指標があってやりやすいけれど、
ずいぶん似たり寄ったりなタイトルが多いし、それぞれの違いを明確にしながら評価するのが難しいな。
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 04:52:04.01 ID:2HYMuQ6B0
暇すぎ保守
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 04:57:23.81 ID:1m7PC22i0
タイトル適当に考えたなんて言えやしない言えやしない
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 04:57:51.77 ID:cR1aUmOt0
まさかスレタイに小説が入ってなかったとは・・・立ってないのかと思ってた。ずっと気がつかなかったぜ・・・
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 05:31:43.59 ID:2HYMuQ6B0
寝れない保守
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 05:45:32.50 ID:xeSxSEWK0
お題くれ
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 05:52:18.66 ID:tlMMh9CA0
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 05:52:29.02 ID:Lg9EQUoY0
帰納と演繹
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 05:54:16.31 ID:2HYMuQ6B0
蛍雪
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 05:58:06.82 ID:xeSxSEWK0
初めて全感をやってみたので、投下しようと思います。
多少きついことも書いてありますが、生暖かく見守ってくれると幸いです
No.1 密集するものに集まる二人 ◆A9epGInhJg
うーん…という感じです。
読んでいて違和感も無く、読みやすかったと思います。
特に感想はありません。
二人で綺麗なものを見て、良かったね、ドキドキだね、という話。
No.2 密度の高い生活 ◆AQPtidcoho
>あられる
?何故この流れで敬語?
>何故か、〜
これでは問いかけではなく、「何故か〜してしまった」の意味に取られやすいと思います。
>はたまたマゾっ子Mちゃんであるからにして、後者である可能性はほとんど皆無だが〜
正直、これは日本語として正しいかどうかは微妙だと思います。
>勉強もそこそこに、悪く言うならば普通の社員であった
うーん。これも正しいとは思えないです。
>毎日彼の帰り(中略)山積みにされた書類
妻も娘も待っていると書いてあるのに、待っているのは書類?
書いていて疲れてきました。この三倍はおかしな箇所があります。
言い回しを使いこなせていない印象を感じました。
話に関しても、読み終わった後なんら感想は沸かなかったです。
疲れた…ということ以外は。
No.3 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk
入りと終りがとても良かっただけに、戦闘シーンの拙さが目に付いた感じです。
タイマンを描こうとする場合、片方の視点で描くor第三者的な視点で描く、のいずれかですよね?
貴方は多分後者を選択したのだと思います。
ただ、読んでいる限り、これは第三者的な視点ではなく、どっち付かずの視点になってしまっていると思いました。
そうなると、読者に状況が伝わりにくい上に、迫力が全く出ません。
個人的には、蜂のくだりも唐突過ぎて、良いとは思えませんでした。
最初の2レスと4レス目の最後の2行なんて、とても好きなんですが…。
No.4 甘い密、夢の密室◆NEETwgvYaU
表現として気になる所が幾つかあります。
例を上げると…
>まるで空の上を歩いているような感覚
空の上を歩くというのも想像するしかないですよね?
まるで…というのは経験を基にした比喩を使う時に用いると思います。
>厳密な時を進めている
厳密『に』の間違いでしょうか?
>伏せっていた体
この書き方は一般的には病人に用いると思うのですが…。「突っ伏していた」の方が良いかもしれません。
その他にもありますが、取り合えずここまで。
内容ですが、掴みは好きです。
ただ、現実の世界のやりとりが少しわざとらしいと感じました。
出来の悪いラノベを読んでいるような。
また、この物語で何を言いたいのかがイマイチ伝わってきません。
夢で不思議な女の子が出てきた→そういや宿題終わってないや→友達から借りる為に告白しなきゃ→終わり
うーん。特に盛り上がりも無く、なんとなく終わってしまった感じでした。
>彼女の素顔を知る俺だけが、彼女を支えることができる
これにも共感できません。彼女が支えを必要としているイメージが沸きませんでしたし。
最後に、よっぽどの拘りが無い限り!や?の後にはスペースを。
No.5 密接密着剤 ◆p/4uMzQz/M
消化不良な気がしました。
小説の中でも言ってるように、これからって所で終わってますし。
まぁ、それを完結させて欲しいとも思えないですけど。
男と体がくっ付いちゃって、どうなるの?と思いきやヤオイ小説でした…というオチ。
導入もよくある展開。
そして、この展開なら大体こんなオチだろうな…というのも読みやすかったです。
良くも悪くも、全く裏切られなかったな…と。
No.6 過密非密密会 ◆pxtUOeh2oI
最初の5行でオチが読めました。
読み終えて、ああやっぱりか…と。
まぁ裏切ってほしかった気持ちもあるのですが、これはこれで好きなんですけどね。
文体が変わり、ほのぼのとした雰囲気で終わるところなんか大好物ですよ。
もう少し分かり辛くして欲しかったかなとも思いますが、過剰に隠すとオチまでに疲れてしまいますよね。
No.7 密か心 ◆AOGu5v68Us
3レス目の「私は、彼女を好きなった」で取り合えず唖然。
その少し後で、主人公が女だったと始めて分かり再び唖然。
>不思議は無かった
うーん、とても不思議です。何故性別の壁を乗り越えてまで惚れるの?と思いました。
後、矛盾ではないのですけど…
彼女の気持ちが少し分かる気がした→彼女と自分の孤独は別のものだ
この流れは個人的に気になりました。
せめて、彼女と自分の『一人』が異なる性質のものだと気付くきっかけとなる描写があっても良かったのでは?
それと、いきなり名前も知らない人から物を贈られたら、普通構えちゃうと思うんですが…。
まぁ、小説だからって言っちゃえばそれまでですけど。
No.8 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho
ああ、この発想はなかったわ(棒読み)。
ひたすら読みづらいっスよ。
後、文が長いです。なんか、高村薫みたいですね。
まぁ、あの人の場合、長いだけでなく分かり辛いんですけど。
これは多分に説明過剰な点を除けば、分かりやすいっちゃ分かりやすいです。
ただ、語彙選択は無茶苦茶で、読んでて疲れますけど。
映画のCUBEを意識したストーリーですが、これは二次創作としてもちょっと酷い。
あの映画が好きな身としては、映画に対する冒涜…くらい言いたい気分です。
山も谷も無く、設定だけを他所から持ってきて、自分の思いつきをぶち込んでおしまい。
スイマセン。勘弁してください。
NO.9 密かなる部屋の純愛 ◆0CH8r0HG.A
自分のです。
前回、今回と一人称をやってみましたけど、なんでしょうね…。
難しいですね。
書きたい物が書ききれてない感じですかね。
一レス目の>胸に秘めた恋心を(中略)内を明かしておいでです
これは、酷い。ここ修正ミスです…orz
擬人法で「一人」とかいっちゃってるし、しかも3行目では同じ意味を持つ表現をを繰り返しちゃってる。
改行もズレてるところあるし。
まぁ、話がどうとかそういうのは、もう言っても詮無いことなので敢えて突っ込みませんけど。
取り敢えず、コピペくらいはまともにやろうや…俺orz
No.10 秘密の関係 その終わり…… ◆zWHRu9TEOI
妹との関係が終りを告げた…と思いきや、実は…。
こういうトリックを使う場合、妹が二人いるという伏線張りが重要ですよね。
難しいですけど。俺は、5レス目で唐突に知らされた感じでした。
伏線が張ってあって、俺の読解力の無さで気付けなかったんだとしたらすいません。
No.11 秘密は厳守 ◆TINKOnbMG6
しまっちゃうおじさんを思い出しました。
何でも教えてくれる代わり、絶対に秘密にしなければならないおじさんの話。
いわゆるホラー物です。
気になったのですが、存在は秘匿されなければならないはずなのに噂は広まっている…この伏線の回収は?
No.12 秘密よ、さようなら ◆lNiLHtmFro
うわ、最悪。
話とかじゃありませんよ? この主人公が…です。
情けない男を書こうと思ったのなら大成功ですよ。
話に入っていたせいか、本気でムカつきましたw
ただ、最後はちょっと?です。
こんな情けないクズ男が、そう簡単にくだらないプライドを捨てて妻に働かせることが出来るの?と。
まぁ、些細なことかもしれませんけど。
こんなのには絶対になりたくないなぁ…。
No.13 秘密の園 ◆7BJkZFw08A
3レス目>……どのくらい〜そうして歩き回る内
ちょっとしつこいかなと思いました。
個人的に表現で気になったのはこれくらいです。
4レスで完結するにはちょっと処理すべき情報が多すぎて、なぁなぁで読んでしまった感がありました。
これは続き物あるいは、同じ世界観を描いた作品があるのでしょうか?
読んでいて、船乗りシンドバッドを思い出しました。
No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946
>うたた
これは誤用あるいは転寝の書き間違いでしょうか? 辞書で調べた所合う意味が見つけられませんでした。
>狐につままれたような顔
これの意味は騙されたような顔、意外なことに呆然とするような顔というイメージがありました。
この通りの意味ならば、表現としては微妙かな?と。僕の勉強不足だったらすみません。
最初の数行が少ししつこい気もしますが、話は好みですね〜。
こういう軽妙な会話、口調というのは僕には書けません。
なので、仮に間違っている表現があっても指摘出来ないw
いや、そういう細かいこと抜きにほのぼのとした良い話だと思いました。
No.15 秘密の出会い ◆VrZsdeGa.U
>男は美由を抱えあげたまま〜自分もその隣に座った。
多分「美沙」でいいんですよね?
幼い娘が死んだ父親と…ほのぼの&切ない話。
ただ、物語に対して、全体的に文章が説明過剰な気がしました。
何もここまで…というくらい細かく描写してあって、それはそれで凄いと思うのですが、この話の場合聊か余計かな?と
ストーリーに合った文体って難しいですよね…。
No.16 秘密の丘の風景 ◆MBmePvKEIM
秘められた場所。普通に読むならば天国に迷い込んでしまった…ということでしょうか?
自分の人生がそのまま景色になるとするなら、正直そんなものは見たくない…と思ってしまうかもしれませんw
まぁ、見れる景色になるくらいには、自分の人生が良いものであってくれればいいのですが…。
その辺は個人の努力次第といったところなんでしょうね。
No.17 秘密の ◆/sLDCv4rTY
>巨きな
わざとこの書き方をしたのでしょうか? 巨大なを表した造語ですか?
えっと…ごめんなさい。
何がテーマとして描かれているのか分かりませんでした。
圧倒的な存在を見た時に感じた自分の矮小さから、他と自分を比較し始め、結局それらは全て自分よりも…と無理矢理解釈してみたり。
まぁ、書いた本人が分かっていれば良いと思います。
良くも悪くも、作品と作者の中で完結しているなぁ…と思いました。
No.18 秘密のお願い… ◆czxS/EpN86
>頭がスイートスポット
普通に考えたら、二通りの意味が有りますよね?バナナの黒い所と、ラケットなどのインパクトポイントです。
それ以外の意味として使っているのなら、おそらく誤用だと思います。
それと、中二病とか雨戸や携帯のメール云々など痛い行動のくだりはよく分かりませんでした。
行動が突飛なことを中二病というのですか?
話としては、青春時代のただれた思い出。
せめて、『ひとみ』という存在の回収だけはして欲しかったのですが…。
まぁ、出会い系なんて、得てしてこういうものかもしれませんけどねw
No.19 蜜月の旅 ◆Jc4n4r55vw
一行の文字数をもう少し増やした方が読みやすいかと。
>結婚前の慌ただしい日々には
日本語としては、ここは「日々は」の方が良いと思います。
>飛び出る彼女
飛び出すの方が(ry
>言葉を交わすの必要はなかった
多分「の」の消し忘れですね。
話は端的に言えば青か(ry
チャレンジャーだなwと。
所々、ん?と思いたくなる表現はありますが、何よりも気になったことが一つ!
コイツ、絶対手が三本以上生えてるでしょw
片方の手は彼女と繋ぎ続けたわけですよね?
口があるって言ったって貴方…痒い所に手が届きすぎでしょw
No.20 密着恋愛至上主義 ◆/7C0zzoEsE
>舞い吹雪く粉雪
吹雪く粉雪はちょっとおかしいと思います。例えるなら、吹き付ける微風。ちょっと違うか。
>一人で颯爽と帰宅
寒さに震えながら「颯爽と」というのは変かと。
転校って嫌ですよね。特に好きな子と離れ離れになるなんてゾッとします。
気になったのは、最初主人公がヒロインからの告白を断る理由。
年上好みだから…と書いてありますが、告白を断った後彼女を好きになったのでしょうか?
転校を理由に、自分に依存してくる彼女を避けようとする姿は、完全に惚れた女の子に対する態度ですよね?
後、終わりも気に掛かります。
依存している関係が、イマイチ解消し切れてないイメージがありました。
まぁ、恋愛なんて依存の感情からくる人もいるかもしれませんけど。
No.21 「密閉」 ◆572rQaXGEU
>とぼとぼと店を出る
何故?目当ての食材が買えなかったのでしょうか?
食う側が食われる側に…。
何故と思う間も無く、自分の運命を受け入れる主人公。
順応性高過ぎですね。それとも鶏がカレーを作り溜めする夢を見ていたのでしょうか?
いずれにしろ、ちょっと展開が速すぎてついていけませんでした。
No.22 地球という名の密室 ◆QkUF35VH4c
>もちろん劣勢すら論外
この流れで「劣勢」という単語が出てくるのには?です。
>先進国を誇示
誇り見せびらかしたり自慢したりすること。うーん、この場合もう少し合う単語がある気がするんですよ。
ただ、そうは言っても僕自身思いつかないわけで…スイマセン。
ツンデレガールとニヒル少年が、何やら物騒な話をしてますね?
結局この二人は誰なのか明かされないまま。
最初は、人を超越した存在なのかな?と思いきや、どうやら人間という存在に誇りを持っている様子。
少なくとも、作者が込めたメッセージは僕には伝わらなかったor理解できなかったようです。
まぁ、こういうこともある…ということで一つ。
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg
>確かて
「め」が抜けてますね。
>帯だったに違いない
話の流れからして、眼帯の「眼」抜けでしょうか?
ありましたね〜性教育の授業。それを休んだ男の子は、何がきっかけで男女の営みを知るのでしょうか?
話は好きですよ。
この男の子が、何故裏切られた気になったのか、何故仲間はずれになったような疎外感を感じたのか。
伝わってはきます。ただ…
>もし彼女に嫌われてしまっていたら生きてなんていけない
これはちょっと唐突過ぎでしょwいや、この子確かに可愛いですけど、せめて好きとかそういう描写をください。
結末は好きな女の子を泣かしてしまいフラグ消滅。
お前マジ勇者だよ!…まぁ多少強引な気もしますが、好きですよ?こういうオチw
No.24 秘密 ◆tsGpSwX8mo
うはwww題名が被ってるwww大変申し訳有りませんでしたorz
え?ちょ、ゲ(ryですか?
まぁ、一レス目から、そんな雰囲気はガンガン出てますけれども。
ただ、親しくない人間に、振られた愚痴を言いつつ家に泊めたりするんでしょうか。
そんな人もいるのかもと無理矢理納得しつつ。
最後のオチ以外は盛り上がりも無く淡々と進んでいますが、それはこの話の雰囲気に合っていると思いました。
No.25 「深夜の密談」 ◆ZetubougQo
>ただいまの声もそのままに
違和感を感じたので一応チェキ。これって正しい使い方なんでしょうか?知ってる人教えてください。
俺捨てられちゃうの?と恐怖するが、なんとそれは自転車だった。
よくある展開ですね。
気になったのが、>あいつはもうだめだろの部分。
「あいつ」は出来れば避けた方がいいかと。一応自転車のことなんですし、ありゃもうだめだろ…とかでもいいと思うので。
最後に、お父さん! 山に捨てるとか言っちゃだめ! 粗大ゴミでしょ?
No.26 秘密 ◆0CH8r0HG.A
一作目の初っ端で大ポカやらかしたので、悔しくてもう一作書いちゃいましたよ〜。
よく見ると、ちょっと前の人と題名が被ってますね? 本当にスミマセン…orz
内容はまぁ、未熟ですよね。
童話っぽく書きたかったのですが、どうにも上手い表現が出てこない。
実力不足を痛感しました。
ちなみに構想5分、所要時間は1時間半です。
構想といっても、最後の「ないしょ!」がやりたかっただけです。
いや、ほんと、何て言ったらいいのか…ごめんなさいorz
No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM
>上り坂を駆け抜けた
自転車でも駆けるっていうのでしょうか? 気になったので知っている人教えてください。
>ケロケロ
え?これはいかなる意味ですか?
田舎の郵便屋さんと、きれいな洋館に住む女性のほのぼの…。
いやぁ、癒されますねぇ。
最後も素晴らしい。会いに行く理由が無いなら作っちゃえばいいじゃん!
好きです、こういう考え方。
ヨコハマ買い出し紀行を思い出しました。
後は個人的な好みとしていくつか。
この展開ならば、屋敷の女性をもう少し細かく描写して欲しかったです。
髪型くらいしか分からないのがちょっと残念なところ。
加えて、ちょっと話が間延びし過ぎてしまったのかな?と。
ただ、この雰囲気を壊さず文章を削るのは並大抵のことではないですよね。
まぁ、個人的な考えですからスルーしてもらっても構いませんので。
総感
えー、はっきり言って全体的にちょっとつまらなかったかな?と。
まぁ勿論僕のも含めてですけど。
特に、題名に関しては、ログなども見る限り……。
文章力のあるコテの方が数人、オヤスミしていたことも大きかったのですかね。
何か、スレの存在意義を否定するようでかなり不本意な意見ですけど。
後は、お題に必要以上に縛られている方が多かった気がします。
『密』という漢字から真っ先に連想されるのは『秘密』か『密着・密接などの類』
前者は伏線→オチ、後者は恋愛物になりやすいですよね。
話の頭から、どちらかを想定して読んでいる自分に気付きました。
これはどんなオチなんだ?ってやたらと構えてたら、面白いものも面白くないですし。
こんなこと言ってる自分自身がもっと良いもの書けって話ですけどねw
偉そうなことばっか書いてスイマセン、次回はもっと頑張ります。
以上ですた。
455 :
◆p/4uMzQz/M :2008/01/21(月) 06:27:50.51 ID:2HYMuQ6B0
>>454 全感激しく乙ー。No.5です。
久しぶりにタイトルから考えて、滅茶苦茶縛られた感があったから、感想の指摘のとおりだったわー
実際、読んでも、「それで?」って感じなんだろうな……
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 06:35:51.60 ID:vMJpM32CP
>>449 全感乙ー
俺、作者じゃないけど
巨きなって書き方も普通にあるよ
457 :
◆AQPtidcoho :2008/01/21(月) 06:36:39.47 ID:fDlsgeRv0
どうもNo2ともNo8とも駄作品量産してすみませんww
自分も密というお題は中々むつかしいなと思いました。
>>456 それは失敬。
僕の勉強不足でした。
大きいよりも、もう少し大きいという形容詞でしょうか?
メモっておくことにします。
>>457 誤解しないで欲しいのは、僕はNo.8の発想自体は好きだということです。
ただ、映画を知っていて、しかもかなり好きであるということ。
それがかなり感想を書く上で、観点を変えてしまっているんです。
こういう人もいるんだな…くらいに考えておいていただけると幸いです。
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 07:25:25.45 ID:nHN9qpLlO
ほす
時間外になった
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 08:33:09.85 ID:WgYCbYcF0
おおうほす
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 09:28:16.79 ID:OLhc//wr0
保守
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 09:29:35.81 ID:OLhc//wr0
救済スレより転載
251 名前: ◆AQPtidcoho :08/01/21 07:08:29 ID:g1GlL7n0
じゃあ僕も書き込みお願いします。
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 1/4 ◆dHfRem3ndk
気になった作品:特になし
********************************************************
内容の面白い面白くないは別として
今回の厳しいお題の中で読めた作品だったかと思います。
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 09:47:20.93 ID:xw8Ip1Z8O
おーだーいっ!
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 10:09:18.25 ID:2HYMuQ6B0
写真
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 10:23:21.94 ID:PoRH6Q4gO
おだい下さい
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 10:24:56.67 ID:FWkV5PukO
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 11:08:38.72 ID:lOzPkdqy0
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 11:10:07.55 ID:BVkHY5vD0
単位、就職、ゼミの人間関係などで精神的にまいってる俺に何かお題をおくれ
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 11:45:09.94 ID:lOzPkdqy0
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 12:09:16.35 ID:UBcbTFlPO
ほす
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 12:35:02.09 ID:BVkHY5vD0
>>469 カレンダー把握した
石田衣良のドキュメンタリー見て
お題もらいたくなったww
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 12:39:01.21 ID:ApbZ5Xuw0
ほ。日曜と月曜の落差ヒドス
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 12:46:42.06 ID:BVkHY5vD0
>>473 全く!昨日はセンター試験だっていうのによ!!
ほ
今日は平日なんだぜ
仕事のヤツも多いんだぜ
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 13:14:51.37 ID:ycq580urO
ここでお題plZ
も、もちろん俺だって仕事中なんだからねっ…!!!
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 13:18:49.35 ID:QYf48TW4O
↑
無職
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 13:44:54.40 ID:WgYCbYcF0
落ちないさ!
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 14:10:48.24 ID:OLhc//wr0
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 14:38:19.39 ID:UBcbTFlPO
ほす
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 15:08:54.32 ID:Dag4NSmH0
ho
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 15:23:53.15 ID:fDlsgeRv0
落ちないもんだ
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 15:47:08.97 ID:aDGcay3Q0
hohohohoho
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 16:08:06.53 ID:lOzPkdqy0
ほっほっほ
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 16:33:10.99 ID:iXsROP+C0
お題くだしあ
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 16:37:06.96 ID:BVkHY5vD0
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 16:39:48.83 ID:iXsROP+C0
DVD把握しました
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 16:42:39.17 ID:QOxW8SMK0
お題くださいorz
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 16:49:07.70 ID:AkOjJPXX0
痔
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 16:49:34.10 ID:QOxW8SMK0
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 17:13:50.90 ID:WgYCbYcF0
どうやったら文才はつくんだろうかほす
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 17:31:18.79 ID:aDGcay3Q0
ひたすら書き続けて、批評してもらう事だよほしゅ
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 17:55:16.43 ID:WgYCbYcF0
読書量も増やさないと駄目だし、最近品評会ご無沙汰だから次は参加しよう
書いて批評してもらわないとほす
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 18:25:44.75 ID:E2C99zNe0
ほ?
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 18:40:47.87 ID:kiMUvWmr0
サッカーのほかにもらってた湯と炎も消化するか。
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 18:44:18.56 ID:A44L21VHO
VIPでやるな、VIPでやれ
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 18:51:38.11 ID:AkOjJPXX0
( ゚д゚ )
_(ヽηノ_
ヽ ヽ
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 19:04:37.71 ID:Rs9amfAsO
>>497 /
( ・/・ )
_(ヽηノ_
ヽ ヽ
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 19:06:23.77 ID:ithnq6KF0
>>491 他人のを読んで、自分なりに分析・批評してみるのも力になるよ
批評を投下しろってわけじゃなくて
頭の中で、ここはこういった理由で駄目だ、ここはいい表現だ
とかじっくり考えるといいよ。ただ、文章に残すことで
次の日それを見て、的外れな批評をしてないかどうか見るチャンスは生まれる
長くなっちゃった
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 19:21:56.34 ID:QYf48TW4O
ほ
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 19:41:38.21 ID:lOzPkdqy0
h
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 19:55:11.69 ID:QYf48TW4O
h
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:05:06.53 ID:tlMMh9CA0
おみくじ
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:06:35.83 ID:AkOjJPXX0
ちょww
505 :
◆wb/kX83B4. :2008/01/21(月) 20:12:50.05 ID:kaZXRM7j0
品評会に時間外投稿したのですが、投稿するときにコピペをミスしてしまいました。
修正することは出来るのでしょうか?
H!
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:31:34.65 ID:OMU5/H090
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:31:39.57 ID:bHLlxQ7G0
ほ
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:47:32.44 ID:kaZXRM7j0
ほしゅ
お題↓
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:47:35.91 ID:OMU5/H090
質問なんだが何分おきに保守すればいちばんいいんだろう
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:47:52.27 ID:QYf48TW4O
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 20:54:41.65 ID:v5rptvyRO
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:04:33.45 ID:UBcbTFlPO
今日は人いないな…。
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:08:22.44 ID:kaZXRM7j0
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:10:13.73 ID:fDlsgeRv0
良い具合に居ないな
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:18:42.37 ID:AQLSgZJ/O
お題くれ保守
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:33:42.05 ID:mnd3gtfl0
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:33:57.67 ID:OMU5/H090
無人
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:35:32.94 ID:fDlsgeRv0
火をつける
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:37:42.29 ID:AQLSgZJ/O
>>517,518,519
把握
明日パソから投下してみる
521 :
お題:保守 (0/1) ◆/sLDCv4rTY :2008/01/21(月) 21:40:38.30 ID:QYf48TW4O
投下します。1レス。お題は保守
522 :
お題:保守 (1/1) ◆/sLDCv4rTY :2008/01/21(月) 21:41:17.98 ID:QYf48TW4O
把握されなかった孤独なお題の魂は、どうなっちまうと問いかける。
そんなの遥か昔の昔から、きいろいマンモス喰らって生きてた昔から、なんにもないってきまってる。
けれどきっと遥か昔の昔から、あかいマンモスの骨で殴り合いつつ生きて死んでた昔から、
俺たちはそれに、何かを見い出そうとしていたはずだった。
存在理由は問いかける。
把握されなかった孤独なお題の魂は、どうなっちまうと問いかける。
するとふと、頭に浮かぶ「保守」の文字。
そうだそうだと喜び次の瞬間落胆する。
“そんなのだったら、普通に「保守」をすればいいだけじゃないか”
把握されなかった孤独なお題の魂は、どうなっちまうと問いかける。
なんにもないと決めつけて、私は哀しく保守をした。
523 :
◆/sLDCv4rTY :2008/01/21(月) 21:43:52.61 ID:QYf48TW4O
以上です。あんま保守になってねえ
あと、存在理由は問いかける、じゃねえ、存在理由を問いかける、だ
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:45:28.05 ID:wmqS6fvPO
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:46:00.85 ID:vMJpM32CP
せっかく投下があったとこだけど
アゲアシ取りみたいになった全感いきます
基本的にほめてませんが、
ボッコかどうか、と、良い作品と思ったかどうか、は全く関係ありません
自己回避するのでさる避け不要です
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:46:37.73 ID:vMJpM32CP
No.1 密集するものに集まる二人 ◆A9epGInhJg
小学生なんだろうけど、蟻とか綺麗とかが漢字でメモ書きされてるのが気になっちゃった。
ごめんね細かくて。
No.2 密度の高い生活 ◆AQPtidcoho
密度の高い生活してるなーって部分をもっと引っ張ってもよかったんじゃないかなあ。
No.3 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk
空気は寒いもんじゃなくて冷たいもの。
人気も無い は 人気の無い のタイプミス?
読者を掴むという重要な役割を担う1行目、大事にしませう。
No.4 甘い密、夢の密室 ◆NEETwgvYaU
ネタはいいと思うよ。あと大まかなプロットまではだいじょぶ。
しかし残念。日本語でおk。
No.5 密接密着剤 ◆p/4uMzQz/M
3レス目までは面白く読んだんだけど。
学×祐二ってところがチンプンカンプンで、その後しばらく置いてけぼりくらった。
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:47:16.49 ID:vMJpM32CP
No.6 過密非密密会 ◆pxtUOeh2oI
この場所をどう思うか→周囲:暗いだ狭いだ、主人公:こんなものかと思っていた
ふむふむ。
ところがその先に、縄張りを奪われたことを太郎から聞いて集会の前には知っていたとある。
内容は続いているようなんだけどな……。この場所ってどの場所やねん。
と、そこで引っ掛かった。
縄張りを奪われて集会所が変わったってこと?
No.7 密か心◆AOGu5v68Us
背伸びして書いた、という印象を受ける文章。
Aと言う綺麗な言い回しがある、Bと言う素敵な表現がある、
AもBも詰め込んじゃえ!→内容の軸がブレちゃった。
そんな感じ。
No.8 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho
男女間のやりとりが面白い。
好みなだけだけど。
ぎゃぁ、か。
うーん。そこをもうひと押し。
No.9 密かなる部屋の純愛◆0CH8r0HG.A
ダジャレ部分はもうちょっと後に出した方がよかったんじゃないかなー。
読者の大多数が、あれれおかしいぞ、と思い始めてから。2レス目くらいとか。
約物はもう少し減らせるよね。対比させるためにわざとやったのかな?
No.10 秘密の関係 その終わり…… ◆zWHRu9TEOI
これ書くの大変だったっしょ。
俺も読むの大変だった。
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:48:14.82 ID:vMJpM32CP
No.11 秘密は厳守◆TINKOnbMG6
質問がすらすらと出てきたのは、ほんとはちょっと信じてたから?
No.12 秘密よ、さようなら ◆lNiLHtmFro
現実もこううまくいけばいいんだけどね。
後半がちょっと急ぎ足。
後ろめたいことがあるのに帰宅即奥さんを問いただすあたりなどは、
もう少し心理状況が書かれていてもいいかな。
というか書かれたものを読みたい。
No.13 秘密の園 ◆7BJkZFw08A
薄給とは言え〜だが私は〜しかしキャラバンは
引っくり返しすぎ。是非とも必要かというと…、
寝食は確保されている→水を争って何人か死んだ&保存食が根こそぎやられた
と、どこか削った方がいい内容。それと、
大切に保管していたが→いつの間にか姿を消した
大切にって書かれてなきゃなんてことはないのに書いてあるもんだから引っ掛かる。
No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946
>〜美味しそうな黄色い月でしょうな。
この後には、そんな月がかかっておりやす、とかなんとか、
説明が入らなくっちゃいけねえ。前に説明がないんなら後ろにつけるとこだ。
>そう日本から離れてる訳じゃあない。
こいつもおんなじこってさあ。
場所の説明がくるかと思いきや、旅がゆっくりしてるとかって話が逸れちまってる。
説明したくなけりゃあ、訳じゃあありやせんがね、なあんてしめるべきだと俺ぁ思うね。
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:48:44.86 ID:vMJpM32CP
No.15 秘密の出会い ◆VrZsdeGa.U
美沙はいったいいくつなんだろ。
四歳? は物心ついてる、そして一人で出歩くことは普通はまだない。
内容と関係無いけど日が暮れたばかりの時間帯に上弦の月ってありだっけ?
No.16 秘密の丘の風景 ◆MBmePvKEIM
なんだろう、なんだか悲しくなった。
最近は すいません でもいいの?
俺は すみません のほうがしっくりくる。
No.17 秘密の ◆/sLDCv4rTY
密、というよりは、疎、だね。
もう一回校正する時間はなかったかな?
No.18 秘密のお願い… ◆czxS/EpN86
当時の俺は〜ってあるのに、成長していないまま終わってるのはなんで?
No.19 蜜月の旅 2/4 ◆Jc4n4r55vw
ええとこれは…。
密の字がタイトルに入って…ない?
残念。美しいのに。
タイトルのことと最後の一行がなければ投票したかも。
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:49:04.36 ID:vMJpM32CP
No.20 密着恋愛至上主義 ◆/7C0zzoEsE
この女嫌い。は、いいとして。
憲弘が何を思っているのか、たくさん書いてあるのに伝わってこなかった。
No.21 「密閉」 ◆572rQaXGEU
密閉という感じかなあ…?
密ではあるんだけど。
No.22 地球という名の密室 ◆QkUF35VH4c
この女…w
次回作に期待。
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg
あるあr……あるあるwww
ていうかいるいるww
No.24 秘密 ◆tsGpSwX8mo
過去形の間に現在形が挟まってるのが何故か気になった。
ラストはもうちょっとオブラートに包んでもいいんじゃかなあ、と思った。
531 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:49:25.86 ID:vMJpM32CP
No.25 「深夜の密談」 ◆ZetubougQo
〆の二行は工夫の余地ありかと。
No.26 秘密 ◆0CH8r0HG.A
秘密? 最後の一言のこと?
一作目の方が(冒頭の失策を勘定に入れても)良くできてるように思うなあ。
No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM
この女の人、上品そうに見えて結構下品だね。
時間外No.01 密室殺人 ◆wb/kX83B4.
「」の中は『』を使った方がよいように思うよ。
時間外No.02 密告カルテ ◆4oIY5Zvkdw
そうか。人間、そんなもんかもしれないね。
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:49:38.48 ID:mnd3gtfl0
ひさるき
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:50:27.09 ID:vMJpM32CP
以上です
抜けてる人いないよね?ね?
投票はのちほど
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:52:00.18 ID:kaZXRM7j0
全感乙
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:53:43.26 ID:vMJpM32CP
>>530の最後のあたりは いいんじゃないかなあ の間違いですた
ちゃんと書けよ>俺
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 21:59:29.56 ID:s1ERNRhF0
全感乙!!
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:00:34.78 ID:fDlsgeRv0
いやはや前漢お疲れさんどす
全感乙です
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:05:33.17 ID:1NjknqBvO
全館おちゅもつ
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:10:44.54 ID:OMU5/H090
日本語でおkと言われた俺です
全感乙
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:12:28.13 ID:35t5y9NYO
参加してないのに全感くるとドキドキする
乙です
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:17:26.52 ID:QYf48TW4O
全感乙だよほんとマジでありがとウホホ
あと
>>522で、批評お願いしますって言うの忘れてたよ畜生
ああ、てか、なんだか殆どギャグで作り始めたのに、なんか途中で「私」にやたらと感情移入しちゃって、
なんかいま、へんに体が震えてるんだよ。
ギャグってわかってるのに、リズムの悪さや言葉のたらなさとか欠点もわかってきて
かなり恥ずかしい作品なのに、へんに体が震えてる。
なんでだ? 風呂がぬるくなってきたからか? いや、違う。(あ、これ風呂で打ってるんだ)違うけど、なんか寒い。
ああ、もう、なんかあああ。なんていうか、ボコボコ批評まってんで、お願いします
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:30:20.22 ID:vMJpM32CP
>>540 一つ挙げると
> 鳥は謝罪を兼ねて、間違えた相手に対して自由に夢を見せる力を与えるという。
鳥が能力を発揮して見せてあげるのか、
相手が能力そのものを持つのか、がわからない。
肝心なところだと思うんだけど。
いちいち挙げようかと思ったけど、
丁寧にやると全感を最後まで書けないから手抜きしちゃった。ごめん。
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:31:49.70 ID:s1ERNRhF0
>>522 なんか詩だよね。
おもいっきり主観だけど、リズムよく読めるなーと思う部分が8割くらい。
でも、残り2割で足をとめられちゃう感じ。
抽象的なのは苦手だー
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:31:57.17 ID:vMJpM32CP
546 :
◆NEETwgvYaU :2008/01/21(月) 22:33:29.20 ID:OMU5/H090
>>543 その辺は大丈夫です
前の人が大体指摘くれてますから
読んでいただいただけで感謝です
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:36:06.17 ID:vMJpM32CP
>>546 ああほんとごめんなさひ
前の人の感想は斜め読みしちゃってた
ちゃんと読んできま
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:36:25.84 ID:ACuXIKd60
空気読まずに投下します
お題:雪だるま
レス数:3レス
549 :
雪だるま1/3:2008/01/21(月) 22:37:00.15 ID:ACuXIKd60
「ねえ」
彼女がそう僕を呼ぶ。僕は彼女の傍らで本を読んでいた。その視線を彼女へと移す。
「なんだ?」
「私、いつ退院できるんだろう?」
――彼女は数ヶ月前に学校で突然倒れて病院に運ばれ、そのままこの病院に入院するこ
とになった。
「私死んじゃうのかな?」
彼女が弱音を吐く。
「そんなわけないだろ。心配するな、すぐ退院できる」
僕は医者でもなんでもない、普通の高校生だ。そんな病気のことなんか何ひとつわからな
い。それでも、彼女を励ます言葉を掛ける。
「そう……だよね」
そう言って彼女はまた窓の外へ向き直る。
外は雪景色、夕暮の陽光を含んだ白雪が眩く世界を照らす。
彼女の耳朶が光に透けて、僕はそれを綺麗だと思った。
この時ばかりは僕は、この世界はふたりの物のように思っていた。
次に彼女にあったときは、彼女は以前よりずっと痩せ細っていた。
「ねえ」
彼女がまた僕を呼ぶ。僕は扉の前に立ち尽くしていた。
「――なんだ?」
歩み寄って応える。
「私たち、約束したの覚えてる?」
あれは彼女と僕が付き合いだしてすぐのことだろうか、時期は定かではないが確かに覚え
ている。
「ああ、もちろん。――結婚しようって言ったよな」
「覚えててくれたんだ。ずっと本ばかり読んでるから私のことなんかどうでもよくなった
のかと思ってたよ」
彼女が微笑む。
550 :
雪だるま2/3:2008/01/21(月) 22:37:28.27 ID:ACuXIKd60
「忘れるもんか、約束したんだからな」
「そうだよね、あはは……」
力なく笑う。その姿に心を痛めた。
「結婚しよう。退院したらすぐ」
そんな彼女にそう言って励ましてやる。それは僕の望みでもあるのだから。
「うん、ありがとう」
やはり力なく彼女は笑った。それは例えるなら、深窓の令嬢のように。
しかし、それよりずっと美しいと感じた。
数日後、病院から電話が掛かる。
内容は、彼女が危ない、という一言のみ。それを聞いて荷物ひとつで病院まで自転車を飛
ばした。
病院内に入ってすぐ、ちょうど彼女が手術室へ搬送されるところに出くわす。
「おい! しっかりしろ!」
「あ、来てくれたんだ……」
「当たり前だろ……」
彼女は傍から見た様子では意識があるのかどうかも怪しい状態。会話が繋がったのも奇跡
のようなものだった。
「ねえ、私……手術が終わったら……」
僕の手を握り締めて言う。
「――赤ちゃんが欲しい」
「え?」
思わず聞き返してしまった。彼女の言葉を理解したのは彼女が手術室の中へ消えた後だっ
た。
『――赤ちゃんが欲しい』
僕は本を詰め込んだ鞄を投げ出して外へ走り出した。
何を指針にして私心の文学性を述べる? 校定によって肯定された文章か?
古人や故人の後塵なんかに意味はない。
僕らは未来へ生きていくのだから!
551 :
雪だるま3/3:2008/01/21(月) 22:37:54.76 ID:ACuXIKd60
唯、未来へ。
残された少ない未来へ。
それでも輝く未来へ。
走る。書を捨て、未来へ駆けろ――!
冷たい雪を転がして球体を作る。手は紅くなって酷使が過ぎると訴えかける。
それでも続けた。必ず、彼女に渡さなければいけないから。
病院へ戻ると彼女が病室へ戻されたところだった。どうやらヤマは超えたようだ。それ
でも面会謝絶の札が掛けられている。
それを無視して病室へ入る。
「あ……」
彼女は驚いたように声を上げる。
「これ……」
さきほど作った物を彼女に手渡す。
「これって――」
それは小さな雪だるま。両手で簡単に抱えられる程度の大きさの雪だるま。
「赤ん坊だよ。君と、僕の」
僕はそれに希望を吹き込んだ。だから――。
「あとは、君が愛を吹き込むだけ」
「……うん」
涙が一筋流される。
「ありがとう……」
彼女はそれを優しく抱きしめる。
彼に命が宿った。彼はこの世に産まれたのだ。
命を宿した彼は季節を越えても溶け出すことはなかった。
僕はその傍らで希望を伝えるために物語を描いている。
ふと彼を見ると、彼の身体が陽光によって透けている。
それを僕はとても綺麗だと思った。
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:40:15.06 ID:ACuXIKd60
イライラして書いた。反省はしてない。
文を書くのは自分を表現する
ものなのだと思っているのでそれはそれでいいと
自己擁護。
物語的に破綻してるのは感じております。
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:50:54.09 ID:vMJpM32CP
>>552 ぶっちゃけて言うと
そこでそれもらっても嬉しくないと思う
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 22:52:24.05 ID:QYf48TW4O
>>544 うわほんとだ詩だね。
やっぱりリズムが悪かったか。反省しよう。
あと、抽象的に書いたつもりはなかったんだけど、
それは、言葉たらずで、しかも余計な言葉が多すぎるからだな。これも反省しよう
>>545 >私と俺は別人?
別人。別人だけど、最初は「うわ馬鹿でーこいつ」って思ってたのが
最後には「(肩をゆらしながら涙をこらえた必死の形相で)もうやめちまうんだそんな不毛なこと!」
って心のなかで叫んでたよ。
うん、まあそれは言い過ぎだけど。
あと「喜劇こそ悲劇になりうる」とかそんな、うろ覚えだけどそんな言葉を思いだしながらかいてたよ
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:03:00.36 ID:vMJpM32CP
>>554 そいつあごめんよw
お前が普段どんな本を読んでるのか知りたいわ
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:14:27.02 ID:dpcCzi+d0
94回の全部の感想投下。
自分の作品は反省点を書く。
No.01 密集するものに集まる二人 1/5 ◇A9epGInhJg
いい話だけど、なんか弱い。ドカーンという展開が欲しい。
むしろチューしちゃえよチュー。ほれほれウヒヒという感じがした。
No.02 密度の高い生活1/1 ◇AQPtidcoho
>あまりの量に彼の周りだけ密室になっているのかと思うぐらいだ。
文の中で「密」という字を使ってはいけない。
まあ自分でも気づいているだろう、投稿してから気づくんだよね、俺も失敗はよくある。
No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 1/4 ◇dHfRem3ndk
反省点:後で読み返すと全般的に二重の表現とか解りにくい描写があり、
小説ってこんなに難しかったのかと思った。
全感の人にフルボッコにされても当然。
推敲の大切さが身に凍みた。辛い。今日はもう自棄酒飲んじゃうもんね。
No.04 甘い密、夢の密室 1/5 ◇NEETwgvYaU
状況と法則がよく解りませんでした。
No.5 密接密着剤 1/4 ◇p/4uMzQz/M
ホモネタは嫌いだけど何とか読めた。
前回の作品をトリップで検索してみたけど、居なかった。
ホモネタってそんなに書く奴が多いのかと思った。
No.6 過密非密密会1/2 ◇pxtUOeh2oI
>「暗い!」「せまい!」「日陰!」
のギャグで笑ってしまったが、伏線だったで2度びっくり。
面白かった。
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:14:57.87 ID:dpcCzi+d0
No.7 密か心 1/5 ◇AOGu5v68Us
昔の文学に出てくる少女っぽい。
あれって萌えの原点だって力説している人がネット上にいて、
その人の主張では萌え視点で見るのが正しいらしい。
No.08 密なる上は密室で 1/5 ◇AQPtidcoho
文章の表現より、文の長さで部屋の大きさを現しているのが面白かった。
選り取り見取りの使い方とか、気になる部分はあったけど、
それを吹き飛ばすぐらいのアイデアだと思う。
横書きに対する遊び心がよく解った。
No.09 密かなる部屋の純愛 1/4 ◇0CH8r0HG.A
餌って人間の死体?
ネズミがハリネズミになっても、釣り天井との恋は成立しないんじゃないかと思った。
部屋の純愛って、マジ部屋かと思ったw
No.10 秘密の関係 その終わり…… 1/5 ◇zWHRu9TEOI
お題を卒無くこなしていて安定感があると思う。
でもなんか暗い雰囲気がある。
妹の数を12人ぐらいに増やしたら明るい雰囲気が出ると思う。
エロだったらもっと前面に出すべき。
No.11 秘密は厳守 1/3 ◇TINKOnbMG6
ホラーか、うまい事やりやがったな!!
世界観が解りやすかった気がする。
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:15:39.64 ID:dpcCzi+d0
No.12 秘密よ、さようなら 1/5 ◇lNiLHtmFro
すごく良い雰囲気で、場面が思い浮かぶような描写だったけど、
主夫になるのはアイデア的には面白いけど、現実的には無理のあるオチだと思う。
ジェンダーフリーっぽい物には拒否感が出る。
フェミの所為でせっかくのオチも笑えない。
実力的には良いと思う。
No.13 秘密の園 1/4 ◇7BJkZFw08A
砂礫(されき・しゃれき)勉強になった。
コメディではなく怪物の住む世界って面白い。
でもちょっとクトゥルーっぽくもあるかなと思った。
幻想狂気のコズミックホラーを読むと、
もっと恐怖のシーンが上達するかも知れないような気がする。
No.14 現代妖怪密航奇譚 2/3 ◇LBPyCcG946
妖怪の方があやふやな物を信じ続けるというオチは、
何かこう心にグッと来た。
No.15 秘密の出会い 1/5 ◇VrZsdeGa.U:
どんでん返しが弱いと思う。
情景描写とか上手いし、もっと小道具があれば良くなったかも。
No.16 秘密の丘の風景1/1 ◇MBmePvKEIM
主人公を設定して、この不思議スペースに行く前と、行った後が欲しい。
ちょっと解りづらい。と言っても俺の読解力が人並みな所為もあるけど。
続きがあるっぽい気がした。
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:15:43.18 ID:BVkHY5vD0
>>552 物語が破綻してるなんて作者が言うなよ
とにもかくにも、「」使った後の段落は一文字あけような
あと一番最初になぜ一文字あけるんですか?
カルシウム取ってから、推敲しなおすべき
物語、それはそれでいいと思うんだけれども
設定にやや難ありだと思う
高校生なのに退院したら結婚しよう
励ますにしても、もうちょっと凝った方がいい
あと、電話の相手先がなぜ主人公に?
実は兄妹でみたいな?かなりやばめの恋愛だったとか?
学校行かなくていいの?
高校生っていう括りを取っ払っていいと思うよ
高校生に固執するならそれなりにアレンジが必要かな
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:16:10.40 ID:dpcCzi+d0
No.17 秘密の 1/4 ◇/sLDCv4rTY
最後の行と正反対の概念を最初に置いた方が良いんじゃないかと思う。
こういう抽象的な絵のような作品は馴染みがないから新鮮だった。
No.18 秘密のお願い… 1/5 ◇czxS/EpN86
一人暮らししてるとこういうチラシたまに来るよね。
主張ホストの紹介で、有閑マダムの相手をしたらお金がもらえるって奴。
んなわけね〜つうのw
題材に選んだギャグセンスは良いと思う。
No.19 蜜月の旅 1/4 ◇Jc4n4r55vw
ひとにえっちって言う奴の方がえっちなんだもんね〜。
って新婚旅行でアマゾンを探検に行く奴なんていないし。
No.20 密着恋愛至上主義 1/5 ◇/7C0zzoEsE
昔の文学の萌えキャラを現代風に直したみたいで良いと思う。
ライトノベルのキャラクターっぽい。
慣れてないと作れないと思う。
No.21 「密閉」 1/2 ◇572rQaXGEU
なんでそういう境遇になったのかよく解らなかった。
もうちょっと説明して欲しいと思った。
最初に料理が苦手だと書いてあったので、伏線だと思った。
No.22 地球という名の密室 1/1 ◇QkUF35VH4c
これは良いツンデレ、いやヤンデレか?
続きがあるっぽい気がした。
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:17:03.24 ID:dpcCzi+d0
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 1/5 ◇dx10HbTEQg
小学生がエロビデオみんなw
この内容じゃ、ズッコケ三人組みたいな感じにも使えないんじゃないかと思ったが、
最近は早すぎる性教育がどうとかなのでどうなんだろう?
田嶋陽子は喜ぶかも知れない。
小学生はエロより冒険ですよ冒険。
No.24 秘密 1/3 ◇tsGpSwX8mo
オチがわかんない。ごめん。
タイトルとの関連も薄いと思う。
No.25 「深夜の密談」 1/2 ◇ZetubougQo
アイデアは面白い。
最後の部分を丁寧に表現したら、もっと良くなると思う。
No.26 秘密 1/5 ◇0CH8r0HG.A
お姫様の台詞を、萌えキャラっぽくしなければ、絵本として使えると思う。
絵本の世界観でのルールからはみ出ていないと思うので、
絵本ぽさの方向性を模索してみても良いと思う。
No.27 密めきビタミン 1/5 ◇QIrxf/4SJM
いい話だね、最後に自分で手紙を書くシーン、
もっと大発見みたいな感じにしても良いんじゃない?
その方がよりハッピーエンドっぽい・・・・・・ハッピーエンドだよね?
総感
秘密が多いなあと思った。
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:17:57.26 ID:BVkHY5vD0
>>561 間挟んでしまって、非常に申し訳ないです
ごめんなさい
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:21:30.96 ID:dpcCzi+d0
>>562 よくあるよくある。
で、投票。
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:
No.6 過密非密密会1/2 ◇pxtUOeh2oI
ギャグが伏線になるというのは良い。見習いたい。
No.11 秘密は厳守 1/3 ◇TINKOnbMG6
うまいことやりやがった感がある。羨ましい。
No.26 秘密 1/5 ◇0CH8r0HG.A
絵本ぽさが良かった。伸びる点だと思う。
気になった作品:
No.13 秘密の園 1/4 ◇7BJkZFw08A
クトゥルーっぽいと、個人的に評価が高い、なぜなら好きだから。
No.14 現代妖怪密航奇譚 2/3 ◇LBPyCcG946
妖怪にしんみり来た。人外のヒューマニズムは良いよね。
No.18 秘密のお願い… 1/5 ◇czxS/EpN86
エロセンスが俺と近い。
********************************************************
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:22:16.63 ID:AkOjJPXX0
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:24:49.51 ID:/k5HZm9h0
お題くれ
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:27:01.46 ID:BVkHY5vD0
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:27:06.16 ID:dpcCzi+d0
>>564 えええええええええええ!!!!!!!!!!!
じゃあ密って漢字だけなら使っても良かったの!!!!!!!!
マジかぁああああああああ!!!!!!!!
だったら密書にすればもっと表現しやすかったのにぃ!!!!!
俺テラバカスwwwwwwwwwww
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:28:05.36 ID:/k5HZm9h0
>>556 全感乙です。
No.9のハリネズミのくだりですが、これはネズミに針が生えれば…ということではありません。
針の生えた釣り天井とネズミが結婚したら、生まれてくる子供はハリネズミかな?という意味で書きました。
まぁ分かり辛いですよね…。
今更ながら、色々と後悔がw
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:32:09.45 ID:dpcCzi+d0
>>569 なるほど。
それは惜しかったね。不思議っぽさがもう一段階上がるアイデアだと思う。
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:35:16.04 ID:OMU5/H090
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:37:27.58 ID:QYf48TW4O
いま全感書いている途中の(ほんとありがたい)ひとたちは、このレスを飛ばしてくれるとうれしいです。
>>560 No.17です
> 最後の行と正反対の概念を最初に置いた方が良いんじゃないかと思う。
「私しか知らないちいさな村」と
「私しか知らない(いない)ちいさな町」
って感じの対比で、取り残された感や、また、劣等感みたいなのをだそうと思ったんですが、
それまでに劣等感についてきちんと書いてなかったので(この作品のテーマだったのに)、
判りにくくなってしまいましたね。反省します。
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:37:35.76 ID:dpcCzi+d0
>>571 自棄酒にしようよ、酒と文学は関係あるって昔の人も言ってるらしいよ。
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:39:44.09 ID:OMU5/H090
>>573 未成年です。すいません
薬飲んで寝ます
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:51:04.17 ID:s1ERNRhF0
>>558 全館乙!
もっと頑張ってフェミとかを超えて投票させるような作品ができるように頑張る!
携帯からならいけるか?
***
投票…12、27
関心…26、時間外2
わかりにくくてごめん
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:55:31.59 ID:02AAMJVoO
>>576 救済スレってのもあるんだぜ。
ああ、解除されたと思ったらここだけ規制とか…
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:55:42.85 ID:dpcCzi+d0
>>575 いや、俺偏見の方がおかしいんだ。
文章力自体はあるよ。
でも俺はマジで嫌いなんだよフェミが。
「○○子供ネットワーク」の機関誌とか読んでみたけど、あいつら赤化工作員だと思う。
教育現場はマジヤバイし。
小学生に「男らしさとか言うのはやめよーぜ」とか説教された事もある。
子供の教育とか見てたら、フェミに嫌悪感を持ってしまうのは仕方がない。
それを文章で表現できないのはもどかしいよ。
579 :
投票:2008/01/21(月) 23:57:57.17 ID:vMJpM32CP
投票いきます
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg氏
なりきれてる
落ちも綺麗に仕上がってる
【関心】No.08 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho氏
決して改行の珍しさへの票ではないっす
No.17 秘密の 1/4 ◆/sLDCv4rTY氏
毎回同じ人に入れててごめんね
好きなんだよ
一応自覚して辛めにつけようとはしてるんだけど
No.22 地球という名の密室 1/1 ◆QkUF35VH4c氏
この会話のさせかたにはいつも挑戦してるんだけど書けたためしがない
それがきちんと出来てる
時間外No.02 密告カルテ ◆4oIY5Zvkdw氏
知らない人についてっちゃいけません
********************************************************
タイトル縛られるときついねー
勉強になりました
書き上がらなかったけど
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/21(月) 23:59:58.07 ID:FEvZDUxtO
>>577 あ〜、知らなかったしかもsageててごめん
解除されなかったら来週は使うよ
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:00:19.05 ID:NaAcjF8N0
今回も一票も貰えそうにないな……
コピペミスったし
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:13:34.57 ID:N36gYFHP0
お題くれ
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:13:43.12 ID:5KhHk9130
俺も二週連続失敗な悪寒
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:15:44.17 ID:TRbUfd5O0
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:16:05.69 ID:5KhHk9130
586 :
時給4000円(0/4) ◆c3VBi.yFnU :2008/01/22(火) 00:19:11.74 ID:TRbUfd5O0
投下します。出来たら感想よろしく。
587 :
時給4000円(1/4) ◆c3VBi.yFnU :2008/01/22(火) 00:20:07.21 ID:TRbUfd5O0
年も明け、そろそろセンター試験が始まる一月中旬、俺は一人部屋に篭もりパソコンを弄って
いた。周りの友人は期末テストに向けて忙しく勉強している中、俺だけはパソコンに向いっきり
で、参考書なんてものはここ最近手にとっていない。しかも部屋の外にはほとんど出ないから、
数少ない友人達とも殆ど会話はしていない。傍から見れば(実際は誰からも見られていないが)単
なる引き篭もりの様な生活を俺は続けている。
俺は大学を辞めようと思った。今に始まった事ではなく、前々から考えていた。きっかけなん
てものは無い。単純に、意味が無いのだ。それがきっかけと言えばそうなのかもしれない。朝起
きて講義に出て、昼食を摂ってまた講義に出て。部屋に帰れば何をするわけでもなくパソコンに
向かい、適当に夕食を摂って適当な時間にベッドに入る。そんな生活を無意味だと感じたのだ。
勿論、社会に出ればそんな生活が劇的に変化するとは思っていない。高校の頃は大学生活に妙
な憧れを抱いていたし、中学の頃は高校生を遥かに大人な存在だと思っていた。今俺が社会に抱
いている憧れも、所詮は幻想なのだ。
でも俺には、どうしても社会に出たい、いや、出なければならない理由があった。学生のまま
ではいられない、自立して自分で全てを賄えるようにならなければいけなかった。その理由は二
つある。
一つ目は、俺は留年してしまったということ。去年俺は単位が足らず、同じ学年を過ごさなけ
ればならなかった。当然親にはものすごく怒られたが、それでも学費を出してくれた。我が家に
はそれほど貯蓄は無いというのに、無理をしてくれた。もうこれ以上俺のせいで無理はさせたく
なかった。それが一つ目の理由だ。
そして二つ目。これが一番の理由だが、俺には夢があった。その夢を叶える為に、自立したい
と思ったのだ。学生のままずっと怠惰な生活をするよりは、最早自立してその夢に向った方が良
いと思った。
俺は小説家になりたいのだ。すぐに売れなくても構わないから、小説を書き続けたいと思った。
夢を探すために大学に入ったのに、その夢の為に大学を辞めようというのは一体どんな皮肉だろ
うか。でも俺は決めたのだ。一生小説を、文章を書き続けると心に誓った。初めて明確な目標が
出来たんだ、この夢は大事にしたい。
588 :
時給4000円(2/4) ◆c3VBi.yFnU :2008/01/22(火) 00:21:23.58 ID:TRbUfd5O0
だから俺はパソコンで求人情報を漁っているのだ。勉強には目もくれず、ひたすらパソコンを
弄っている。人は俺をダメ人間と呼ぶだろう。でも構わない。所詮は他人なのだ、好きに言わせ
ておけばいいし、俺は俺以外に興味は無い。第一小説家になりたいなんて夢、誰にも言っていな
い。言っても冗談だと思われるし、そもそも言う必要が無い。理解者なんて要らないし、バカに
される謂れも無いのだから。
ただ、当然社会は厳しい。大学中退者にまともな就職先を見つけるのは難しいのだ。なら卒業
すればいいじゃないかと言われそうだが、使わない知識の為に金と時間をかけるつもりはない。
経済学など、それこそ使わなければ意味の無い知識だ。小説を書く上では重要だが、俺に必要な
のは知識ではなく経験。エロ本よりも実際のセックスの方が良いに決まっている、それと同じだ。
俺はパソコンを弄り続ける。様々なサイトを見て、好条件な職場を探し続ける。贅沢を言うつ
もりは無い。俺にそんな資格は無いし、そもそも拘りが有る訳でもない。一つ言えるのなら、時
間が欲しい。小説を書けるだけの僅かな時間でもいいから、確実に自由な時間がとれるモノが好
ましい。
「……無いか」
パソコンに向い続けて小一時間。思うような職場は見つからなかった。贅沢するつもりは無い
と言ったものの、流石に東京から地方までの引越しは辛い。持込等を考えると、やはり東京、も
しくは地元が望ましい。ただ、地元は相変わらずの不景気で、それこそ求人なんてものはほぼ皆
無だ。
「コンビニ行くか……」
気分転換を兼ねて外に出ようと思った。タバコが切れたし丁度良い、外の空気でも吸って来よ
う。ダウンジャケットを羽織り、帽子を被って玄関から出る。肌を刺すような冷たい空気が妙に
心地良かった。
歩きながら俺は考える。もし小説家になれなかったらどうしようか。果たして学校を辞めてま
で進む価値のある道なのだろうか。親は俺の事をどう思うだろうか。親不孝者だと非難するだろ
うか。そんなマイナス思考が俺の頭を支配する。
最近はずっとこの調子だ。ふと将来の事を考えて、言い様の無い不安に襲われる。いつもの事
だが、流石に参ってくる。俺の気持ちに変わりは無いのに、俺の気持ち以外のことで不安になる
のだ。周りの友人達もこうなのだろうか。もし俺だけだとしたら、少々不公平な気もする。他人
の事なんて関係ないと思っているのに、こんな事を考えているようでは先が思いやられる。
589 :
時給4000円(3/4) ◆c3VBi.yFnU :2008/01/22(火) 00:22:20.16 ID:TRbUfd5O0
もしかしたら俺は寂しいのかもしれない。同じ道を歩む、同志と呼べる人間が俺の周りにはい
ない。なまじ有名どころに入学してしまったが為に、周りの人間はエリート志向が強いのが原因
なのかもしれない。身の丈に合った居場所を見つける事が、人生では重要だと思う。
「キャスター」
レジの店員に一言そう告げる。このコンビニでそれを買うのはどうやら俺だけらしい。以前は
手前に置いてあったのに、いつの間にかレジの後ろにいってしまった。その代わりにパーラメン
トが昇格したが、この辺でヤクザなんて見た事が無い。まあ、固定観念だとはわかっている。
コンビニを出るとき、求人情報誌が目に留まった。もしかしたら良い情報があるかもしれない。
一冊手に取り、部屋に持って帰る事にした。
買ったばかりのタバコに、ダメだと解っているが火を点ける。最近歩きタバコが妙に落ち着く。
人通りも無いし、この場合は特に咎められはしないだろう。勿論ポイ捨てなんかはしない、携帯
灰皿はいつも持ち歩いている。
何となく公園に立ち寄った。近くの比較的大きな公園だ。敷地内には小さな山と池、遊歩道に
東屋、勿論遊具も設置してある。俺は池の傍のベンチに腰掛け、タバコを消して求人情報誌を広
げた。やはり自由な時間が取れるような職場は中々無い。有ったとしても、時給があまり良くな
かった。一日十時間で換算しても9000円が限界。やはり正社員が良いなと思い、ページをめくり
続ける。
そこで目に留まった、4000という数字。ページの隅、しかも項目の分かれ目のページにそれは
あった。
――簡単で、誰にでも覚えられるお仕事です。お客様の笑顔が嬉しいですよ!――
業種・接客業。お客様の対応をしてもらいます、か。無愛想な俺にも出来るだろうか。正直人
と話すのは苦手だ。嫌いなわけじゃないが、独りの方が気楽で良い。あれ、俺は何を考えている
んだろうか。先程から思考が矛盾している。
疲れているんだ、そう思って再びタバコに火を点ける。時給4000円か、一日八時間で32000円、
週四日でも充分に暮らせる。下手に正社員になるくらいなら、こちらの方が断然良い。肩書きは
フリーターだが、そんなものにこだわりは無い。せいぜい保険が効かない位だし、小説家なんて
皆そんなモノじゃないのか。
よし、と携帯電話を手に取る。こんな職場は滅多に無いだろうし、早く金を貯めたい。取り敢
えず電話だけでもしてみよう、そう思って番号を確認する。
――人と話すのが大好きな女性、募集しています! 連絡先……――
590 :
時給4000円(4/4) ◆c3VBi.yFnU :2008/01/22(火) 00:23:03.75 ID:TRbUfd5O0
「……まあ、そんなもんか」
消そうとしたタバコの煙を再び吸い込む。よく写真を見れば、なにやら煌びやかな店内の写真。
成程、ホステスの求人か。何でこんなものに気が付かなかったのか。本格的に参っているな、最
近は。
何だか気力が失せてしまった。情報誌を丸めて近くのゴミ箱に投げ捨てる。正社員の項目は見
ていないが、所詮はフリーペーパー、また持って来れば良いだけのことだ。携帯電話を上着のポ
ケットに収め、ベンチにもたれ掛かってタバコを吸う。ふと見ると、若い母親が幼い子供と遊ん
でいた。
あの子供には、将来の夢があるのだろうか。見たところ四、五歳位の小さな子供だ、頭の中は
特撮ヒーローで一杯かもしれない。今はそうだが、あと十年したら、あの子供はどのような将来
を思い描くのだろうか。サッカーの才能が開花して、プロを目指すかもしれない。安定した生活
を求めて公務員を目指すのも良いだろう。
あの母親は、子供に何を期待しているのだろう。安定した生活を望み、公務員になれと子供に
言い聞かせるだろうか。それとも、自分の事は自分で決めろと、子供に任せるのだろうか。家業
があるならそれを継げと強制するだろうか。
今までの人生を惰性と共に過ごしてきた俺には、そういったことは解らない。皆が行くから高
校に入り、何となく必要だと思ったから大学にも入学した。其処に親の意思も、自分の意思も無
かった。あるのは流れ。人の流れに乗って、自分も他人と同じところに流れ着いただけ。
だから俺は、自分の意思で何かを決めるのが怖いのかもしれない。最近の不安も、思考の矛盾
も、そこに起因するのだろう。もしかしたらそれは責任転嫁かもしれない。いや、実際そうなの
だ。周りのせいにして自分は悲劇の主人公気取り、嫌な奴だと自分でも思う。
でも、小説を書くのは確かに自分の意思だ。その為に何とかしようというのもまた、自分で決
めた事。この位最後までやり通さないと、後で必ず悔いる事になる、そんな気がする。
ベンチから立ち上がり、自分の部屋に足を向ける。部屋に帰ったらまず食事にしよう。料理で
もして気分を紛らわし、改めて職場を探そう。
そして俺は歩き出した。タバコは吸わず、綺麗な空気を肺一杯に満たしてみる。
何となく、なんとかやっていけそうな気がした。
591 :
時給4000円 ◆c3VBi.yFnU :2008/01/22(火) 00:23:40.02 ID:TRbUfd5O0
以上です。感想待ってます
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:26:22.36 ID:gEtkDOX3O
救済スレから転載。携帯から転載しちゃまずいかな。よくわからないけど
252 ◆czxS/EpN86 08/01/21 22:56:16 ID:qZ8oat5t
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: 密着恋愛至上主義◆/7C0zzoEsE氏
―感想―
完全に個人的な趣味で選ばせていただきました。
私は他の方々のように、文法などについて指摘する
ことができませんorz
気になった作品:暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜
********************************************************
どなたか転載よろしくお願いいたします。
私はNO.18の作者です。
初の品評会作品した。
読み辛い作品だったと思いますが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
バカらしいのが書きたくなって勢いで書いたので色々だめでしたね。
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:36:43.81 ID:gEtkDOX3O
転載してて気づいたけどNo.が入ってないな
No.20とNo.3かな
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 00:48:55.25 ID:V4Z5TMCa0
ほ
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 01:16:13.86 ID:TRbUfd5O0
保守ついでにお題下さい
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 01:17:14.79 ID:pyXH60at0
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 01:17:56.38 ID:TRbUfd5O0
ゴミ把握。書いてくる
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 01:35:00.02 ID:r1b1UKaE0
HARDER, BETTER, FASTER, STRONGER 全感は終わらない
599 :
[品評会]言わない秘密 0/5 ◆nsR4m1AenU :2008/01/22(火) 01:44:59.72 ID:jwu+vPDz0
大幅超過の品評会投下、いきますね。
600 :
[品評会]言わない秘密 1/5 ◆nsR4m1AenU :2008/01/22(火) 01:46:51.27 ID:jwu+vPDz0
照明が届くぎりぎりの場所でもある、体育館の壁へもたれかかる黒いジャージ上下の男。
一方向をじっと見つめる彼の腕には、金色で大学名と『剣道部』の文字が縫いこまれて
いた。周囲の父兄に比べ、余りにも若く背も大きい。しかも角刈りで大きな上背はどこか
威圧感を漂わせていた。
その男の傍へ、ブレザーとチェックのスカートで揃った二人の女の子が近づく。一人は
遠慮がちに様子をうかがい、もう一人はその後ろをぴったりとついていた。
「あ、あの。坂本先輩のお兄さん、章さんですよね?」
怯える小動物のような二人を章は怪訝そうに見下ろすと、さっきまでの難しい顔から頬
を幾分ゆるめ、ゆっくり腕組みを解いた。
「そっちの子は茜の後輩、かな? 妹が世話になってるね。ありがとう」
そう言って軽く頭を下げる章。同時に足元のトートバッグを背後へそっと蹴った。
「え? いいえ。とんでもない!」右側の子が両手の平を大きく左右に振る。「坂本先輩
にはいつも色々と良くしてもらってます」
「本当に? あいつ、そんな優しくないだろ?」
ぐっと笑顔を近づける章。
困ったような顔で、章の視線から逃れてうつむく女の子。その向こうで一段とざわめき
が大きくなった。
章が少し視線を起こす。
剣道着の一群から抜け出すように一人の女の子が立ち上がった。他の部員と比べても頭
一つ背が高い。前垂れには白い字で、中学校名と『坂本』の文字が見える。
深く大きな瞳で試合場の向こうを睨んだまま、ショートボブの黒髪を手ぬぐいで覆う。
面を装着し、後頭部の紐をちぎれんばかりに固く縛る。竹刀を左手に持った。
二人の女の子はお互いに目を合わせた。
「坂本先輩だ。……じゃあ、大将戦?」
二人は章へ会釈してから慌ててスカートをひるがえした。
その背中を見送りながら、一人になった章は再び腕を組み、小さく見える茜の横顔へ視
線を向けた。
試合が始まって数分が経過している。
601 :
[品評会]言わない秘密 2/5 ◆nsR4m1AenU :2008/01/22(火) 01:47:29.68 ID:jwu+vPDz0
会場では激しい打ち合いが繰り広げられていた。
全力で茜が打ち込む。相手も打ち込む。双方の竹刀が互いの面を捉えた。破裂したよう
な二つの音がこだまする。
会場が静まる中、審判は無言で紅白の旗を左右へ振る。相打ちという判定である。
試合場を挟む人の群れからどよめきが起きた。
章は点数表をちらりと見る。1対1を示していた。
審判が再び開始の合図を出す。
茜と相手は激しく打ち合う。竹刀が裂けるような打撃。それらの全てをお互い紙一重で
かわした。
相手が踏み込んだ途端、周囲が騒ぎだした。章が背伸びをするようにその様子を伺う。
「あ、転んだか」
素早く体を起こし、床へ手をついて四つん這いのまま肩で息をする対戦相手。反対側で
立つ茜も、肩と胸を大きく動かしていた。
再び双方が向かい合う。そして試合再開。
双方が間髪いれず突っ込む。だが、目一杯踏み込んだ茜の足元が崩れた。
茜は転びそうになるのを踏ん張り、竹刀を打ち込もうとした。だが、相手が振り下ろす
竹刀が先に入る。まるで鞭のように竹刀をしならせ、茜の面から乾いた打撃音を立てた。
双方の関係者から声があがる。続いて歓声の声が相手側陣営から溢れ出した。
章は足元へ視線を落とした。トートバッグのだらしなく開いた口を覗き込んでから再び
顔を起こす。
茜は自陣へ戻ろうとしていた。向こう側では歓喜の声が上がり続け、自陣側ではどよめ
きと不満を漏らす声がまばらに出ている。
顧問らしき人間とブレザー姿の女の子数人が茜をとり囲み、なにやら話し合っている。
突然、茜は人をなぎ払うように両手を振った。
「彼女が転んで、床が汗で濡れていたのは知っている。相手も滑って転んでいたかもしれ
ない。だから自分の運が悪かった。審判へ申し立ては勿論、今更何も言うつもりは無い!」
体育館に茜の声が響き渡る。
それまで、雑多な声の交じり合った空間が水を打ったように静まり返った。
体育館からはほとんどの人が姿を消していた。照明の消えた今は薄暗く、物音もわずか。
602 :
[品評会]言わない秘密 3/5 ◆nsR4m1AenU :2008/01/22(火) 01:48:41.90 ID:jwu+vPDz0
茜は試合中ずっと座っていた場所でまだ正座を続けている。口を一文字に結び、両手を
膝の上へ乗せている。親指を握りこんだ拳は白くなっていた。
章も壁へよりかかったまま、微動だにしない。時折尻と上腕をぼりぼりかく程度だ。
そんな章のもとへ、さっき話し掛けてきた二人が近づいてきた。
「それでは坂本先輩のこと、よろしくお願いします」
「すまんね、面倒かけて。あいつ怒り出すと手がつけられないからな。ま、俺に任せとい
て。三十分後に戸締りを頼むよ?」
小さな声で章と女の子は会話を交わした。
二人の女の子が体育館から姿を消すと、ほぼ無音になった。外では蝉が鳴き狂っている
というのにその声も届かない。僅かに汗のにおいとさっきの女の子が残した香り、それと
体育館特有のかび臭さが漂っていた。
章は腰を少しかがめ、指先ぎりぎりでトートバッグのストラップを握った。少し持ち上
げて握り直すと、茜へ向かってそっと歩く。十歩ほど進んでから「茜、ご苦労さん。残念
だったな」と声をかけながら茜の横へ腰を降ろした。
あぐらをかきトートバッグを傍らへ投げ出すように置く。
そんな章の仕草にも眉毛一つ動かさず、茜は相変わらず真っ直ぐ見据えていた。
章は茜の横であぐらをかきなおして苦笑する。
「お前は相当強いのに、よりによって全国トップクラスの相手だったからな」
「慰めに来たのだったら、とっとと帰って」
顔色ひとつ変えずに茜は言った。
章はうつむきながらため息をひとつつく。尻を浮かせて斜めに茜を見る位置へとずれた。
次に見せた顔はどこか悲しそうで温かそうでもあった。
「お前の小さなときからの癖だ。今まで言わなかったけど、親指を握りこむのってお前が
泣きたくなったときなんだ。気づいてたか?」
茜は表情を険しくし、同時に両手を開いた。
章は膝へ両手を乗せ、あぐらをかいたまま小刻みに茜へにじり寄る。言葉を続けた。
「なあ茜、同級生も後輩もいない。もう主将の体面を保つ必要はないぞ?」
その直後、茜は両手をキュッと握りこんだ。顔を伏せ、かすかに肩を振るわせる。
「だって……約束してたもん……私、主将だもん。いつもつらいの我慢してるもん」
体を斜めに崩し、章の腕にしがみく茜。顔を擦りつけるようにして章の腕で唸り始めた。
603 :
[品評会]言わない秘密 4/5 ◆nsR4m1AenU :2008/01/22(火) 01:49:28.75 ID:jwu+vPDz0
茜の後頭部へ右手を回す。手のひらをあてようとして一旦その手が止まった。少しの間
をあけて、その手を茜の頭へ添えた。
まるで子犬を慰めるかのように、柔らかく、何度も撫でる。
「なあ茜」茜を見下ろしながら言った。「うちへ遊びに来た後輩から聞いてる。お前、去
年の雪辱を果たしてみんなと一緒に全国大会へ行くって約束して、目一杯練習してたんだ
ろ? でも今は、みんなお前のことを心配したり不安に思ったりしてるぞ」
「そんなこと」
「あるよ。主将がこんな素振りを見せたら駄目だろ。今日はもういいけど、明日、みんな
へ謝っておけよ、な?」
章は手に力を込めた。茜の顔がさらに章の腕へ押し付けられる。章の胸元で茜の拳が固
く握りしめられた。
「うん」顔を押し付けたまま、茜は首を縦に振った。「でも、お兄ちゃんとも約束が」
「さっき買って来たんだ、お前の欲しがってた白のキャミワンピ。約束してた奴」
腕だけ延ばした章はトートバッグの持ち手をひきずり、中のものをつかみ出した。
茶色で平べったく、大きめの紙袋。
章の腕から目許だけを少し浮かせてちらりと見る茜。
「本当に、買ってくれたんだ」
「うん。頑張ったからサービス。だから機嫌直せよ」
紙袋を茜へ押し付けようする章。
「もう一つの約束は? 頑張って駄目だったら、ねえ、叶えてくれるのはひとつだけ?」
せがまれるような茜の声に、章の腕がぴたりと止まる。顔から表情が失せ、数秒の間が
あいた。
思い出したように再び腕が動き出す。
「ほら、キャミワ」
「もう一つの」茜が腕から顔を離し、真っ赤な目で章の顔を見上げた。「約束は?」
「えっと、これ結構高くてさ。お前のご指定どおりにショップで三万」
「ひょっとして、試合に勝ってもキャミワンピを見せてごまかすつもりだったの?」
眉を歪め唇を尖らせる茜。表情が不満の色へとみるみる染まっていった。
顔を引きつらせる章。額から汗が吹き出す。作り笑いで少し顎を引いた。
「あ、そんなことはない。お前とデートする話だろ? 今日、ちょっと部の先輩と飲み会
604 :
[品評会]言わない秘密 5/5 ◆nsR4m1AenU :2008/01/22(火) 01:50:05.02 ID:jwu+vPDz0
が」
その言葉が終わるのを待たず、まるで舐め回すように章の頭から足先まで見回して、茜
はゆっくりと口を開いた。
「大嘘」静まる体育館にはっきりとその声は響いた。「お兄ちゃんが嘘ついても分かるも
ん。その癖は何なのか気づいてないでしょ」
「本当。剣道部」
「また嘘。本当に飲み会だったら相手は女の子? 正直に言わないと」右手を素早く章の
喉下へ差し込む。喉仏付近を人差し指と親指で摘んだ。「気管を握りつぶすよ? あ、動
いちゃ駄目。動くと本当に」
上目遣いで茜は言った。
顎を上げ、首に筋を立てながら顔を引きつらせる章。
「いえ、別に女の子だなんて」
「また嘘ついた。これ着た私と……遊びに、行く? それとも声を出せない合コン?」
口の端を歪めた茜は、ますます機嫌の悪い顔で喉元へ更に爪を立てる。
章の眉はますます下がった。額から汗がひとしずく流れ出す。
「はは」
けだるそうな腕を顔の高さまで上げてから、章の指がOKサインを作ってみせる。
それを合図に、茜は紙袋を奪い取るようにして抱きかかえた。
「本当? やったぁ! じゃあ今すぐこれに着替えてくる!」
満面の笑みでウサギのように飛び跳ね、茜は更衣室へと姿を消していった。
嬉しげな背中を見送りながら、その場でうつぶせに倒れる章。仰向けに体を動かし、喉
元を何度か撫でた。
「結局のところ、茜の機嫌は剣道の勝敗に関係なしかよ」
喉を撫でる手を額へ移し、章は苦笑した。
完
605 :
[品評会]言わない秘密 0/5 ◆nsR4m1AenU :2008/01/22(火) 01:50:33.37 ID:jwu+vPDz0
失礼しました。
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:14:52.69 ID:p8xTDqOm0
保守ついでにアホなもの書いてイイ?
お題くれる?
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:16:58.34 ID:V4Z5TMCa0
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:22:20.24 ID:thyN06CN0
609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:25:55.71 ID:vgh3eqd/0
俺にもお題くれ
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:26:55.44 ID:pyXH60at0
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:27:11.59 ID:vWMHA6T/0
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:27:38.05 ID:jwu+vPDz0
冬眠
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:34:14.24 ID:jwu+vPDz0
春眠
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:40:41.93 ID:p8xTDqOm0
なぁ、お前等が今まで一番刺激的だった手淫ってなんだ?
俺ははっきりと言える、ラーメンオナニーだ。
比喩や表現じゃ表せない快感、それがあるのがこのラーメンオナニー。
「はぁはぁ」
今、俺は香辛料の海に息子を浮かせている。体から汗がこぼれ落ちる
温度は人肌程だ、流石にお湯のままではとても入れられないのだ。自殺に等しい痛みにおそわれるだろう。
お前等には目標時間はあるか?俺にはある、はっきりと決めている。俺は一秒単位のズレも許さないのだ。
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:40:50.24 ID:U2hzM7C0O
難民
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 02:56:12.70 ID:nQ84tctZO
(ΘЩΘ)<保守
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 03:02:21.03 ID:vgh3eqd/0
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 03:03:32.89 ID:V4Z5TMCa0
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 03:27:53.00 ID:KVifxW830
ほ
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 03:47:40.24 ID:p8xTDqOm0
「自らに鎖を何重にも掛ける、正に真性のマゾヒスト。」
自分に辛い条件を自分で課していく、これが楽しい。向上心が疼く
「十三分五秒で行ってやる」
十三分と言う時間は常に気を配らなければいけない、なぜならば絶えず射精したいと言う欲に勝たなければ行けないからだ。
一般的に世の中は遅漏より早漏のが多い、そいつらは俺に言わせればオナニーの際に射精欲に負けてさっさと出した負け犬だ。
外では鳥が鳴いてる。
よし、次はアナニーを試すか
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 03:48:55.79 ID:p8xTDqOm0
人肌に暖められたラーメンカレー味おわり
623 :
◆p/4uMzQz/M :2008/01/22(火) 03:56:10.83 ID:vsBFvezq0
今起きて追いついた。みなさん全感投票乙です……。
No.5なんですけど、全感とか読むまで、そういうことっていうかネタが分からない人嫌う人が居るのを本気で失念してました。
マジ失敗だこれotz
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 04:16:58.75 ID:5KhHk9130
守保保守
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 04:53:56.64 ID:KVifxW830
ほ
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 05:22:30.35 ID:KVifxW830
ほ
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 05:48:37.10 ID:i9Azy5ba0
名前: ◆pxtUOeh2oI :08/01/22 01:36:30 ID:BogsldIJ
規制されているので転載をお願いします。
それとついでにお題ください(2つぐらいで頼みます)
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946氏
―感想―
雰囲気や語り口が良い。おばけの存在理由みたいなのも良かった。
俺はお化けが怖いから、きっと見つけることができるだろう、見たくないけどw
気になった作品:No.26 秘密 1/5 ◆0CH8r0HG.A氏
―感想―
絵本チックな感じが好み。ただ、お題をあまり生かせてない
気がするのでこの位置にしました。
No.04 甘い密、夢の密室 1/5 ◆NEETwgvYaU
―感想―
発想は一番好きだけど、ご都合主義的なところを
感じたので、ここ。限られたレス数ではしょうがない気もするけど。
********************************************************
総評:タイトルをもっと捻ってほしいと感じたのが一番。
厳密な日本語などは良くわからないので、
単純に面白いと感じたものを選びました。
それと批評云々は置いといて、気になったのはNo.18の人が初めの方で使っている
“黒歴史”という単語。これは2000年ごろ放映の∀ガンダムで初めて使われた造語だと
思うんだけど、小説で使えるぐらいに一般に広まってる? ネットでのスラングとしては
かなり定着してる気がするけど、一般の人にはどうだろう?
まあ、一人称だったはずだから、主人公がネットやる設定なら何の問題も無いけど、
ただの個人的興味で聞いてみたい。
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 06:29:17.33 ID:i9Azy5ba0
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 06:32:41.53 ID:fdFfetBeP
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 07:11:30.07 ID:i9Azy5ba0
ほっすほす
こんな時間じゃしょうがないわなw
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 07:59:52.77 ID:fdFfetBeP
ところで把握はされるんだろうかw ほ
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 08:26:49.49 ID:o91Ovm3G0
ほ、ほ、ほーたるほす
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 09:37:31.44 ID:KTLH9k+t0
あっちのほーしゅはまーずいぞ
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 09:46:27.20 ID:KTLH9k+t0
いまさらだけど
>>505 たぶん、無理だと思う。
技術的には可能だろうけど、みんな同じ土俵で戦っているのだから、
投下したあとで間違ってました、やりなおし、ってのは駄目なんじゃないだろうか。
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 09:55:17.32 ID:KTLH9k+t0
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:01:20.10 ID:L75eAnAWO
お題キボ
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:02:14.33 ID:9B5tLQghO
チェレンコフ光
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:04:53.47 ID:L75eAnAWO
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:31:42.84 ID:9Qu+1eK4O
お題下さい。
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:33:21.19 ID:hCFMwz6I0
地震
俺にもお題くれー
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:34:48.25 ID:dP/YNQ3z0
天災
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:36:24.76 ID:hCFMwz6I0
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:46:06.36 ID:oYsheELIO
>>628 転載あり。628,629を
ケータイから把握w
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 10:54:03.46 ID:KZ+pUqgpO
ほしゅ
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 11:52:41.16 ID:RJ02xoPU0
ほしゅ
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 11:57:50.17 ID:Z0sqIFfV0
お題ください
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 11:59:50.53 ID:RAq/XF8B0
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 12:37:32.08 ID:fdFfetBeP
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 12:38:18.04 ID:nATMPn6cO
校内写生
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 12:59:50.23 ID:jR4nwGTGO
お題ください
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 13:10:19.03 ID:cbhyzejD0
>>556 No02の密室はおkじゃね?
タイトルの密度を使っちゃいけないだけで
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 14:02:47.94 ID:HRbjHq6MO
常夏
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 14:50:33.83 ID:KTLH9k+t0
ho
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 15:15:33.77 ID:vWMHA6T/0
ho?
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 15:42:32.21 ID:mYAh+2TE0
保守するか
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 16:18:32.02 ID:RAq/XF8B0
h
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 16:28:52.12 ID:Qn+K9obOO
出張で京都来てるけどやる事無さ過ぎて暇保守
658 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 16:54:41.69 ID:jR4nwGTGO
>>652 把握
小説書くの初めてだけど頑張ってみる
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 16:54:58.25 ID:Dsrj8PloO
暇すぎて一日小鳥を数えてた俺より遥かにまし
660 :
お題「写真」:2008/01/22(火) 16:58:48.31 ID:51Z3jQwO0
昼間の喧騒を呑みこんだように静寂に包まれる放課後の図書室を、私はとても愛していた。
いつも通り、室内の少し奥まった場所にある指定席に座り、斜めに射す夕日の赤をページに落としながら、私は読みかけだったアゴタ・クリストフの「悪童日記」を読みはじめる。
窓から射す陽光によって人肌程度に温まった机は心地よく、本を読むつもりが、昼間よりも柔らかい放課後の太陽の日差しに身を任せて、うつらうつらと船を漕ぐのは一度や二度ではない。
今日もそうなるのは必至だと思っていたが、訪れた眠気を遮ったのは、一枚の写真だった。
丁度、200ページに差し掛かった所だった。栞のように、挟まれていた一枚の写真が、ページを開いた拍子に床に落ちた。
屈みこんで拾うと、裏側に「二人の証拠」の一文が書かれており、表に反せば、写真に写っていたのは私だった。
自然と眉根が寄る。その写真も時刻も今日と同じ位だったのか、窓の外が赤い。夕焼けに照らされた私は、この席で本を読んでいる。
私は読み途中の本でも借りて家で読むことをしない。本に写真を挟む事ならいつでも、誰でも出来る。誰かの悪戯なのか。
裏に書かれていた「二人の証拠」とは、同著者の本だったはずだ。
席を立ち、本を探しにいく。幸い、この著者の本の場所は把握していたので、見つけるまで時間はかからなかった。
「二人の証拠」と書かれた背表紙を撫でる。そっと取り出すと、その拍子に不自然に挟まれていたものが音を立てて落ちた。
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 17:00:15.94 ID:nQ84tctZO
何もすることが無い時…。
数を数えるのは良いんだ。
どこまでも続くから。
何の台詞だったか忘れた。
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 17:02:33.21 ID:JE17aW9k0
この中で小説書いてる人は趣味が多いの?
それとも、プロ目指してる人多いのかな?
663 :
お題「写真」:2008/01/22(火) 17:03:15.72 ID:51Z3jQwO0
下を見ると、大量の写真が床一面に散らばっていた。
脊柱を怖気が走り抜ける。よく見なくても分かる。表になっている物だけでも、すべての被写体が「私」だった。
気味の悪さに強張る指先で、写真を一枚一枚拾い上げる。その動作一つ一つがとても不快だった。
写真は私をある一点から撮ったのであろう、アングルは変わらず、机に伏せて眠っている私が写っていた。
連続して撮られたものなのか、ほぼ中身の変わらない写真が何十枚とある。
延々と続く自分が被写体の写真に、嫌気がさしていると、一枚の写真に眼がいった。
今までの写真と少し違って、右端に服の端のようなものが映っている。
辺りに散らばっている写真を手で急いで拾い集め、確かめると、何枚か違うものがあった。
見ていく内に冷や汗のようなものが背中を伝うのが分かった。
順不同だったそれを並べると、右端の服の端は確かな形を得て、それは人間の背中だと分かった。
学生服のそれは一枚ずつめくる度寝ている私へと近づいていく。それが机の傍に立ち、身体を屈める。寝ている私の顔の傍まで。瞳孔が開いているのが分かる。心臓は早鐘のようで、ひゅっと短く吐息がもれた。
「村野さん」
突然、名前を呼ばれた。びくりと跳ねた身体がぎこちなく振り向くと、そこには男が立っていた。
学生服を着たその男は、とても嬉しそうに、微笑んでいた。
664 :
お題「写真」:2008/01/22(火) 17:04:02.02 ID:51Z3jQwO0
ごめん、ちょっととちった。
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 17:11:11.27 ID:UNoRw/Rn0
666 :
お題「写真」:2008/01/22(火) 17:12:18.40 ID:51Z3jQwO0
<<665
ごめん、次からは気をつけます。
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 17:19:50.19 ID:fdFfetBeP
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 17:34:17.51 ID:fdFfetBeP
>>660 面白かったよ
俺だったらその本を探しにはいかないけどね
>>662 趣味で書いてるやつが殆んどじゃね?
669 :
いつのひか、喝采を(お題:事故頻発性体質 大団円) 0/2:2008/01/22(火) 17:56:47.05 ID:5UMANN/F0
最近かく時間なくてずいぶん前にもらったお題だけどできたヨ!投下するヨ!
670 :
いつのひか、喝采を(お題:事故頻発性体質 大団円)1/2:2008/01/22(火) 17:57:33.37 ID:5UMANN/F0
「きゃあああああああー!!!」
スキー客でにぎわう山奥のペンションに、悲鳴がこだまする。
夕食後から思い思いの時間をすごしていた人間たちは、悲鳴のもとへと急ぐ。
廊下に座り込み、部屋の中を指差し、震える女性。その部屋の中には、目を覆いたくなるような光景が広がっていた。
芸術家が怒りに身を任せ、筆をとったかのように部屋は赤く染まっていた。
実際そこまで部屋は赤一色というわけではなかったが、普段見慣れないものを見ると大げさに見えてしまうのが人間だ。
部屋を見るなり、悲鳴をあげる人間、嘔吐しだす人間、パニックに陥る人間もいた。
人が、死んでいる。手や脚や頭が、体から離れている。殺されたのは、泣き崩れる女性の夫だった。
いつのまにか、外は吹雪。逃げ道はない。警察権力も、吹雪が止むまでは介入できない。
殺人鬼の住む、陸続きの孤島ができあがってしまった。ミステリー業界用語で言えば、クローズドサークルというやつだ。
スキー客の中に大人びた口調のメガネの少年がいれば、事件はあっという間に解決しただろう。
ただ、このペンションの中にメガネの少年はいなかった。スキー客たちは、自力で生き残るしかなかった。
お約束、と言っただろうか。スキー客たちの中でリーダー格になった男の
「みんな集まってお互いを見張れば、殺人鬼のヤローもなにもできねーだろ」
という、ミステリー小説などでよく見かける意見で、スキー客達はリビングに集まっていた。
みんな小奇麗な暖炉を囲み、沈黙で押しつぶされてしまいそうな表情をしていた。
全員が全員、“この中に殺人鬼がいる。”そう思ってるのだ。そうなるのも、当然だった。
ふと。背の高い青年が声を出す。
「こう黙っていてもしょうがない、みんなでトランプか何かしませんか」
と。何を不謹慎な! そう思うかもしれない。でも、少しは気分が楽になる。青年はそう考えたのだろう。
「ふざけるな! この中に殺人鬼がいるんだぞ! 殺人鬼とトランプで遊ぶような無神経な輩と一緒にいたくない! 」
と、ここはそう言うのが決まりだろう? とでも言うかのように声を荒げる男が、一人いた。
雪焼けして、色黒の中年の男である。そして彼は自分の部屋へ篭りに行ってしまった。
俗に言う死亡フラグである。その後はやはり、中年の男は殺人鬼の餌食になってしまうだろう。例外は、ない。
ああ、やはり人間とは愚かな生き物だ。自分で自分の首を絞めてしまう。
中年の男が部屋に篭ってから、数時間がたった。だが、特に異変は起きていない。
「やはり心配だ。部屋を見に行こう」
と、ペンションのオーナーである小太りの男が提案した。リビングにいた全員が賛同した。
彼の部屋へは、オーナーとリーダー格の男が見に行くことになった。
671 :
いつの日か、喝采を(お題:事故頻発性体質 大団円):2008/01/22(火) 17:58:16.70 ID:5UMANN/F0
そのときである。バチンと何かが弾ける音がしたかと思ったら、フッ、と電気が消えた。
あれ? おかしいな、この場面って停電したっけ? ペンションの中の人間は全員そう思っただろう。
リーダー格の男やオーナー、青年、その他全員。もちろん、殺された男でさえもそう思ったに違いない。
「ちょっとぉおおおおおお!! 千穂ぉっ! あんたまた照明壊したわねえええええ!!?」
と、団長の怒号がとぶ。その瞬間、スキー客やペンション、殺人事件もすべてなくなっていた。
ああ、なるほど。また彼女か。と全員は予定にない停電に納得した。
千穂ちゃんは、最近我が劇団に入団した『期待の』裏方である。ちょっと、いや、かなりのドジっ娘なのだが。
彼女がこの劇団に入ってからの一ヶ月で、命を失くした大道具、小道具の数は星の数ほどである。
きっと彼女のこの体質が治らない限り、しばらくこの劇は大団円を迎えることはないだろう。
そして元青年やオーナーは、団長に怒鳴られ、いまにも泣きそうな千穂ちゃんを慰めに行くのだった。
終わり。
672 :
いつの日か、喝采を(お題:事故頻発性体質 大団円) :2008/01/22(火) 18:00:22.74 ID:5UMANN/F0
以上っす、2/2いれんのわすれたワー
事故頻発性体質はトラブルメイカー、という意味らしいです。
ってか改めてお題として大団円ってだされると困るNE
感想、批評おまちしております。
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 18:11:27.58 ID:hfSmSV7Q0
>>590 日常を描いているのに飽きないというのはすごいと思う。
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 18:38:56.92 ID:hfSmSV7Q0
>>672 最初のミステリー風味がとても良い。
でもミステリーって難しいよね。
トリックとかアリバイとか考えなきゃいけないし。
どうやって謎を作ればいいのかも解らない。
オチはちょと唐突な気もする。
だからどうしろとは言えないんだけど、伏線を入れられるように、俺もなりたい。
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 18:39:28.19 ID:hfSmSV7Q0
と言うわけで、お題下さい。
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 18:43:51.98 ID:5UMANN/F0
>>675 感想ありがと!お礼にお題を
「クロスワード」
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 18:44:42.04 ID:jwu+vPDz0
クロスファイア
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 18:44:46.95 ID:hfSmSV7Q0
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 18:56:49.18 ID:hfSmSV7Q0
>>677 じゃあそれもいただきます。
てか何にも浮かばないwww
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:01:32.28 ID:b7IFtq7K0
お題
携帯電話
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:05:39.00 ID:b7IFtq7K0
683 :
以下、VIPにかわりましてお題を要求します。:2008/01/22(火) 19:06:05.47 ID:HSqr4qMw0
685 :
以下、名無しというお題を把握します。:2008/01/22(火) 19:16:00.06 ID:HSqr4qMw0
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:16:38.19 ID:thyN06CN0
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:17:56.83 ID:zIoOLkmP0
これが伝説の心の清い人にしか見えないレス……!?
688 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:21:39.71 ID:vWMHA6T/0
>>686 すげーお前がレスするまで気付かなかったぜ!
689 :
クロスワード(お題:クロスワード、クロスファイア):2008/01/22(火) 19:25:54.46 ID:hfSmSV7Q0
クロスワードパズルは難しい。だが授業中の憂鬱感に比べたら遙かにマシだろう。
何より知的好奇心を充足させることは、俺にとって最大の喜びなのだ。
俺は朝から、友達に貰った雑誌についていたそのパズルと格闘していた。
自分の力でパズルを解けないことは悔しい、だがこんなピンチの時、俺のプライドは最大限、柔軟になるのだ。
俺は四限が終了し、昼休みに突入すると同時に、ものすごく博学な委員長、吉村の席に向かった。
「宮部みゆきの小説の映画化で、長澤まさみのデビュー作って何?」
「クロスファイアだね」
「CNNで放映されているニューストーク番組で特定の時事問題について正反対の立場や意見を持つスピーカーが討論・論争する番組って何?」
「クロスファイアだね」
「野球で左投手がホームベース方向よりやや左打者方向に踏み出してボールを投げる事で球の軌道に角度がつき、左打者により打たれ難くなる投法の名前は?」
「クロスファイアだね」
「平野耕太がコミックマスターに連載した漫画で、単行本HELLSINGに収録されている物は?」
「クロスファイアだね」
「ATIのビデオカードのデュアル接続の技術の名前は?」
「クロスファイアだね」
「バドミントンに於ける左利き(サウスポー)の選手が打つカットスマッシュの名前は?」
「クロスファイアだね」
「全部クロスファイアじゃね〜かぁあああああ!!!!!」
「そうだね」
知的好奇心は満たされた、だが俺の腹は売れ残った購買のパンで満たすより他にない。
俺は委員長に礼を言うと、教室の後ろにあるゴミ箱に雑誌を放り込んで、ガックリと肩を落とし、余り物のパンを買いに出かけた。
690 :
クロスワード(お題:クロスワード、クロスファイア):2008/01/22(火) 19:26:52.88 ID:hfSmSV7Q0
終わり。
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:44:10.54 ID:WmdcurF8O
記念
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:45:49.95 ID:hfSmSV7Q0
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:55:35.93 ID:gEtkDOX3O
>>689 読んだ。まあ途中飛ばしたところあるけど
クロスファイヤで埋まるクロスワードを想像したらワロタ
たしかに「ものすごく博学」だな
でも
> がっくりと肩を落とし
これは違和感がある。なんで落ち込んでるんだ?
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:57:24.12 ID:HSqr4qMw0
>>689 最初の5行をもう2、3度見直してみてはどうだろう?
例えば
>クロスワードパズルは難しい。だが授業中の憂鬱感に比べたら遙かにマシだろう。
の2文だけど、パズルに苦悩するのと、授業中の憂鬱って一般的に比べるものじゃないよね?
もしこのまま使うのであれば、どういうところが比べる対象になるのかの説明はいるかと。
ただ、導入部分なので、変に説明すると、それはそれで邪魔になると思うので
もっと想像しやすい比較対照に変えた方が良いと思う。
最後の2行も同じく。
クロスファイアの連発は、ここまでやられると、くすりと笑えて俺は好きだ。
欲を言えば、もうちょっと先に進めると物語にふくらみが出るんじゃないかと思う。
例えば、クロスワードって、1〜7のマスに入る字を並び替えると
なんらかしかのキーワードで出てくるのが普通だと思うので
そのキーワードで、もう一歩先のオチを入れると良いんじゃないかと思った。
駄目押しのクロスファイアでも良いだろうし(良いのか?)、
まったく別なのなら尚良いと思うし。
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 19:58:12.46 ID:hfSmSV7Q0
>>693 下らないパズルの所為でパンが買えなかったからです。
説明不足の癖を指摘してくれてありがとう。
どうやったら治るか少し考えてみるよ。
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:00:06.19 ID:hfSmSV7Q0
>>694 ありがとう。
5行もオチもちょっと考えてみます。
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:04:51.74 ID:UInTt20x0
お題
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:05:46.17 ID:gEtkDOX3O
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:07:32.23 ID:UInTt20x0
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:15:45.26 ID:HRbjHq6MO
お題を下さいよぅ
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:16:39.91 ID:gEtkDOX3O
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:17:07.78 ID:RFqFNx7q0
お犬様とお猫様
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:18:08.59 ID:HRbjHq6MO
おk
元野球選手が教師になる話な
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:19:16.85 ID:HRbjHq6MO
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:31:12.58 ID:fdFfetBeP
そろそろ投票が怒涛のように
来ないかね?
706 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:34:40.26 ID:RFqFNx7q0
残り四時間弱の恐怖
全感をもう少し見たいですね。
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: 無し
気になった作品:
No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg
No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM
********************************************************
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:39:42.58 ID:hfSmSV7Q0
技術についての質問なんだけど、
「描写と説明の違い」って何だろう?
情景描写と心理描写以外に、○○描写ってまだ何かある?
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:42:50.69 ID:pe58WGHB0
人物とか背景とか性的とか?
710 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:43:07.85 ID:RFqFNx7q0
特定の物や人に対して読者に理解を強いるのが説明で
その物や人が置かれている状況を羅列するのが描写じゃねえかなあ?
描写は絵画、説明は動画ってイメージ。
712 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:46:46.59 ID:hfSmSV7Q0
>>709 一人称の場合は性格描写で良かった物が、三人称だと情景描写で性格を現さなきゃいけないとかかな?
つまり、描写は1人称の時と3人称の時と違うって事かも。
なんか閃きそうでもやもやしてて、よく解らない。
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:47:10.22 ID:fdFfetBeP
説明の一手段として描写があるんじゃないかな?
と今思った
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:48:53.30 ID:hfSmSV7Q0
>>713 SFやミステリーでの前提条件の場合は説明になるんじゃない?
でも俺も、どうやって区切ろうか、マジで悩んでる。
何で区切る必要があるの?
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:57:31.97 ID:fdFfetBeP
区切る必要なんてないんだよ きっと
自信無いけど
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 20:58:28.99 ID:fdFfetBeP
かぶったwww
ちょっと自信ついた
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:03:09.68 ID:hfSmSV7Q0
>>715 SFでワープ理論とか説明しようとしたら、技術的なことを解説しなきゃいけないかなと思って。
情景描写だけじゃ足りないような気がしたけど、考えて解らなかったら棚上げするのが俺の癖。
SF書くのは止めないけど、批判は多いだろうなぁ…。
中途半端に書くと叩かれまくるし。
変に理論臭い説明入れるなら、「こういうものだ」的に(ドラえもんみたいに)しちゃった方が良いかと。
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:08:20.85 ID:pe58WGHB0
別に批判されてもいいじゃん。自分が書きたいの書けば。
ここで晒すつもりなのかもわからないし
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:11:38.86 ID:vgh3eqd/0
説明しだすと長くなってこのスレ向きじゃなくなるからなぁ
「つまり〜みたいなものってことだな」
って感じで既にあるものへ説明を投げるという手も
数レスに収めるにはこのくらい横着してもいいんじゃなかろうか
なんというか、難しいんだよな。
SFとファンタジーの区切りが。
それくらいジャンルとして重たい気がする。>SF
SF書いたんですけど…って軽はずみに言えないというか。
星雲賞とか見てると思う。
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:13:22.42 ID:RFqFNx7q0
SFはある程度ぱっぱらぱーでも中身が面白ければそっちの評価の方が大きいよ。
本当に恐ろしいのは時代劇……
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:13:47.42 ID:imxYKEIh0
難しいことはここじゃ考えなくて良いと思うんだぜ
お題をもらいたい↓
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:14:16.01 ID:hfSmSV7Q0
>719
あ、いや、そんな大層な物じゃなく、書く時どうするのかな〜って思って。
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:14:46.58 ID:hfSmSV7Q0
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:15:00.72 ID:RFqFNx7q0
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:15:09.43 ID:Dsrj8PloO
史実とか一つ間違えたら悲惨なことに……
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:15:10.97 ID:imxYKEIh0
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:16:11.08 ID:imxYKEIh0
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:24:35.20 ID:qsn4Y1V+0
お題くださいな
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:24:51.44 ID:5UMANN/F0
よし、俺にもお題オクレ兄さん!
733 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:25:56.84 ID:gEtkDOX3O
>>660 よんだ。よんで、表現がすきなかんじで、そこそこおもしろかった
けど、なんかへんなかんじがした
なんていうか、発話者(つまり「私」と名乗るひとだね)、は「私」とはいっているけれど、
本当は誰かちがう人のこと(人生? もしくはストーリィ?)をいっているんじゃないかってかんじがした
よくわからないこといって、ごめんね。無視していいよ
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:26:22.73 ID:gEtkDOX3O
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:26:27.99 ID:fdFfetBeP
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:26:43.94 ID:5q0+Ojv40
かきこみてすと
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:27:43.69 ID:5UMANN/F0
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:28:17.43 ID:5q0+Ojv40
なぜかハンドル入れると書き込みできない・・
*****************************投票用紙**************************************
【投票】
No.27 密めきビタミン ◇QIrxf/4SJM
(感想)草花の香りと、淡い好意がほのかに漂ってくるようなみずみずしさが好き。
【関心票】
No.6 過密非密密会 ◇pxtUOeh2oI
(感想)話に対して、長さがちょうど良い。可愛さは罪。
No.11 秘密は厳守 1/3 ◇TINKOnbMG6
(感想)ラスト、とくに最後の一文だけで御飯三杯はいける。
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◇dx10HbTEQg
(感想)色んな意味で、甘酸っぱい。タイトルが秀逸。
***************************************************************************
総評:話の核である「密」を、どんな切り口から、どのように描くか、というのがよく考えられている作品が多かった。
その一方で、似通ったタイトルが多くなってしまったのは少し残念。上記以外にも気になる作品は沢山あった。
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:29:32.48 ID:qsn4Y1V+0
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:32:25.26 ID:fdFfetBeP
>>738 俺も! 普通にやると投票できないんだよー
でも投票用紙の前に一行書けば、名前欄に何か書いても反映されるんだよなあ
ここ3週間くらいそう
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:35:09.43 ID:5q0+Ojv40
>>740 そうなのかー
次からは冒頭一行いれてみることにするよ
サンクス!
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:40:09.22 ID:hfSmSV7Q0
これ
↓
****************************************************************
が一行目だと繁栄され無いっぽい。
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:41:53.83 ID:pe58WGHB0
****************************************************************
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:44:08.20 ID:r1b1UKaE0
****************************************************************
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:48:20.85 ID:5q0+Ojv40
****************************************************************
どれどれ
てすてす
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:49:40.95 ID:fdFfetBeP
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:50:49.37 ID:hfSmSV7Q0
あれ?
何でだ・・・。
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:52:13.38 ID:5q0+Ojv40
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 21:52:14.07 ID:gEtkDOX3O
ごめんやっぱ
>>733は無しで。
うまくつたえようとしたらアサッテの方向にとんでっちゃった
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:02:29.94 ID:mBGHeRLP0
お題七つ全部さばくために奇策を立てるも奇策過ぎて自分でもついていけなくなって自滅寸前
そんな俺に一言
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:03:06.01 ID:pe58WGHB0
諦めろ
752 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:03:55.50 ID:o91Ovm3G0
負けないで、もう少し。最後まで走り抜けて
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:05:53.39 ID:mBGHeRLP0
おーけー。諦めながら全力で突っ走る。
今七分の一くらいの進行状況だから、頑張る。
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:08:29.92 ID:hfSmSV7Q0
>>750 自滅しても良いから投下してちょ。
「7つのお題を持つ男!!」
このフレーズはもうね、ビビっと来るよねw
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:12:04.09 ID:vgh3eqd/0
それって単に消化できてn(ry
なんだかなぁと思って自分の未消化お題見てみたら5つもあった orz
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:13:53.52 ID:mBGHeRLP0
いや、お題くれって行ったら7連続でFULLBOKKOされた。
その後お題偽装疑惑が出たんでちょっと意固地に頑張ってる。
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:13:54.87 ID:EGjtAhja0
俺の未消化お題は108つあるぞ
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:16:01.69 ID:Vs24ulEmO
このスレのおかげでセンター現代文92点でした
小説は満点でした
本当にありがとうございます
759 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:17:00.71 ID:mBGHeRLP0
760 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:23:46.48 ID:r1b1UKaE0
とりあえず投票
*****************************投票用紙**************************************
【投票】
No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM氏
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg氏
【関心票】
No.4 甘い密、夢の密室 ◆NEETwgvYaU氏
No.9 密かなる部屋の純愛 ◆0CH8r0HG.A氏
***************************************************************************
息切れ起こしてるし、他の全感みてると誤読してる気がするが
全館投下するから誰かさるよろ
761 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:24:42.51 ID:r1b1UKaE0
No.1 密集するものに集まる二人 ◆A9epGInhJg氏
タイトルを見て、読者は「密集するもの」が何で「二人」とは誰か?と疑問に持ちながら読み進めることになる。
冒頭で小学生が登場し、彼らが二人であると分かる。次いで、蝉に群がる蟻。
僕はここで、この話はブラックなショートショートなんじゃないかと思った。
子供の残虐性を書きたいんじゃなかろうかと。読み進めるうちに、それは杞憂だと分かるのだが
胸を撫でおろしたかというとそうでもない。むしろ、もやもやしてスッキリしなかった。
きっと、それは焦点が曖昧なせいなんだろう。「密集するもの」というとらえ方もあまり効果的ではないようだし。
文章は、描写というよりは説明に近い文体。会話中心で、冒頭の自由研究の下りで二人のキャラクターが
ある程度掴めるが、もう少し関係性を掘り下げないとラストが活きてこないんじゃなかろうか。
No.2 密度の高い生活 ◆AQPtidcoho氏
いちいち全部あげないけど、読んでいてつまずく文が多い。
>マゾっ子Mちゃん
えーと、魔女っ子メグちゃんのもじりですか……。分かってしまう自分にへこんだ。
>某一流企業の一流社員である。勉強もそこそこ
これ矛盾してないか?一流企業ならある程度学歴もあるだろうし。
「匠」と呼ばれると普通の社員も矛盾している気がするし、他にも色々と荒が目立つ。
内容は良くあるタイプの話。これは、せっかく五レス使えるんだから、もっとねっとりと書いた方がいいと思う。
最後の擬音はチープな感じでちょっと好きかな。
No.3 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk氏
これはタイトルから読者が想像する画を思いっきり裏切るか
舞台を整えたうえで予想通りのベタな展開にして笑わせるタイプの話か。
そう思って読み進めたら肩透かし食らった。
画自体はすごいシュールで面白いんだけど、いかんせん書き込みが甘い。
ちょっと大げさに書いてでもにやけさしせてほしかった。
けど、漢字の使い方とかで時代がかった雰囲気作られてるの見ると作者の狙いは別なところにあるような気もするんだよな。
すごい見当外れなこと書いてるかも。ごめん。
762 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:25:03.61 ID:r1b1UKaE0
No.4 甘い密、夢の密室 ◆NEETwgvYaU氏
タイトルでよからぬ妄想が……。
気になった点いくつか。
最初の台詞のところはちょっとつながりが悪いので、状況説明の一文を前に持ってくるか、空白行が欲しいかな。
「あなた、いつも笑ってるの」とのことだが、地の文からするとちょっと違和感がある。
話の設定を鑑みるにこれは意図的にしたことなんだろうが
目を覚ましたとき夢の内容を忘れている場合もあるから、それについてもなにか描写欲しかった。
大事な部分を忘れてしまえば、根底が揺るぐというなら、俺は夢を忘れないとか、
そういう世界なんだとか多少無理やりの説明でもした方がいいんじゃないかね。
あと、登校日の下りで季節が分からなかったり、ところどころ分かりにくいとこや妙な文がある。
話自体は好きなんだが、最後告白の命令からあとがちょっとご都合主義かな。何か伏線があったら、と。
文句ばかりになってしまったが、面白かった。
七夕伝説思い出して、僕の脳内で鳥がカササギに変換されました。夢をつなぐ懸け橋だね。
No.5 密接密着剤 ◆p/4uMzQz/M氏
突っ込みたいとこは自分で突っ込んでるからなー。
作中作ってずるいよね。伏線がないとか設定の粗なんかも「作中作だから」で片付いちゃうから。
そんな訳で四レス目でちゃぶ台返しじゃねーかと思ってしまったのだが最後の一行で唸った。
よく出来てるよなー。タイトルと冒頭のくだりでここに着地するとは思わなかったよ。
冒頭で、自分=作中作の俺と思わせるのもしっかり成功しているし上手い。
耽美小説としては描写が薄いけど、年齢的にまぁこれでいいんだろうな。
あと、四レス目若干分かりにくい。視点が現在にあって過去を振り返っているのか
過去の自分が視点であるのかはっきりさせないと読者が混乱する。
まぁ、大きくぶれてるのはラストニ行だけなんで「うふ、うふふ…………」のところに
空白改行か一文入れたら何も問題ないんだけど。
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:25:44.17 ID:o91Ovm3G0
さーるよこい
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:25:53.45 ID:Dsrj8PloO
おさるしゃん
765 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:25:54.92 ID:r1b1UKaE0
No.6 過密非密密会 ◆pxtUOeh2oI氏
誤字や、同じ漢字および単語が連続したり、重複しているようなところが散見された。
もう少し推敲しましょう。壇については仕方ないのかもしれないけど。
冒頭集まりの目的を謎として提示して、それが明かされたところでオチ。
ショートショートの構成として綺麗に纏まってる。ただ、伏線もあるけど
ミスリードに終始してたって印象の方が強いかな。
「男」って表現については綾辻行人の某短編を思い出して笑ってしまった。
No.7 密か心 ◆AOGu5v68Us氏
この雰囲気は好きだな。ただ、二人の話だからそれでいいという気もするがあまりにも世界が閉じすぎていやしないか。
描写は丁寧なんだけど、交わされるコミュニケーション(ノンバーバルな部分も含め)が少なくて
あくまで書かれているのが、わたしというフレームで切り取られた彼女に過ぎないんだよな。
受験から逃避するため、自身の理想を投影してるだけにすら感じられるし。
フレーム云々は一人称の宿命みたいなものかもしれないが、行動や台詞、関係性でもっとキャラクターを書けるはず。
話としてもきっかけとかプロローグとしてはいいんだけど、完結してるかと言われたら微妙。
色々言ったが、続くのなら読みたい。
No.8 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho氏
やっぱり重言とかねじれた日本語は読んでて萎えるよ。
速い文章だと思うけだけにつまづいてしまうのは残念。
内容については、アイデアはいいけど、アイデア一本で行くには冗長だし
根底にあるルールとしてその世界をリアル(?)に書こうとするならプロットが薄い。
No.9 密かなる部屋の純愛 ◆0CH8r0HG.A氏
あーあ叙述トリックねと思って読んでたら、吹いたw
クソッ、伏線のくだらなさといい上手いなー。いい意味でアホ過ぎるw
財宝云々はトラップの典型だし擬人法もありきたりだけど、
この組み合わせは良い意味で馬鹿で好きだなー。
文章については、三行目のねじれと、後半感嘆符が多いのがちょっと気になった。
766 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:26:13.76 ID:r1b1UKaE0
No.10 秘密の関係 その終わり…… ◆zWHRu9TEOI氏
>長距離走なんて日常茶飯事なこと
重言な気がする。
あと、主語もう少し省略しても良くないかね。ちょっと読んでいてうるさい。
最後が説明的過ぎてげんなりする。
伏線としてエピソード中に情報を盛り込めないってことは、設定に無理があるんだろう。
話としては纏まってるだけにその辺残念。
No.11 秘密は厳守 ◆TINKOnbMG6氏
文章が硬いところとやわらかいところの波がある。というか全体的に硬いのに妙に緩いところがあった。
あと、愚考の変換ミスに笑ってしまったじゃないか。いいところだったのに。
私が"ないしょ"になる訳だが、どこまでのレベルで"ないしょ"になるのか気になった。
過去の私も消えてしまうんだろうか。
No.12 秘密よ、さようなら ◆lNiLHtmFro氏
ラストちょっと唐突かも。それ以外は特には。
うーん普通だとしか言えないや。
何か足りない気もするが、それが何なのか分からない。ごめん。
No.13 秘密の園 ◆7BJkZFw08A氏
回想→空想という構造でなんとなく話が読めてしまうと途中の描写が冗長に思えてしまう。
こういうの魅力的に思えないのは趣味の問題なんかね。
No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946氏
妖怪って一匹、二匹って数えるのか?手長足長とか鎌鼬みたいにセットのはどう数えるんだろう。
>あっしがせっせせっせと小豆を洗った所で、これっぽちも怖がりやしねえや。
あれ?小豆洗いって川に人を落とす妖怪じゃなかったけ?うろ覚えだから違うかもしれないけど。
雰囲気とキャラクターが良いねー。ほのぼのする。
767 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:26:31.19 ID:r1b1UKaE0
No.15 秘密の出会い ◆VrZsdeGa.U氏
ちょっと子供の描写があざといかな。
僕はこういう話好き、というか弱いんだが、それでもあと一歩だなと感じた。
美沙と隆の会話かエピソードで突出したのがなにか一個あればまた違ったとは思うが
五レスという長さじゃそれもまた難しいのだろう。
No.16 秘密の丘の風景 ◆MBmePvKEIM氏
何故か新興宗教のキャッチに捕まったような気になった。
普通に読んだらNDEかね。NDEすると妙な宗教にかぶれてしまうというイメージがある。
彼岸の風景が素晴らしく、現実での生活が充実してなかったらそのまま自殺しちゃうな。たぶん。
No.17 秘密の ◆/sLDCv4rTY氏
二つの太陽でジョジョ三部思い出した。新手のスタンド使いか?!
うん、たぶんスタンド使いだね。作者が。
しかし、読み解けない。読み解こうとすると自分の姿が映ってへこむし……。
No.18 秘密のお願い… ◆czxS/EpN86氏
改行が気になる……。
なんか色々ほったらかしにされてる気がするな。
笑いに徹するにしても俺の暴走具合が弱いし。
もっと突拍子もないような要素入れるか、オーバーにするかした方が良かったんじゃないかな。
No.19 蜜月の旅 ◆Jc4n4r55vw氏
コメントしづらいな、おい。エロス。
最初の下りは、星明かりより月明かりの方がいいと思う。
月(女性器)、湖面、あるいは海面か川面に映った月(男性器)を出して
初っ端からそっちにもっていってもいいんじゃないかな、と。
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:27:06.88 ID:o91Ovm3G0
さるさ
769 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:27:10.42 ID:r1b1UKaE0
No.20 密着恋愛至上主義 ◆/7C0zzoEsE氏
隠されていることが多くて置いてけぼり食らった。俺が考えてることについていけなくなったというか。
依存について、過去のエピソードか何かが語られるんじゃないかと期待してたんだけどな。
避ける理由よりもそっちが気になって読んでただけに、うーんと微妙な心境に。
しかし、終わり方これでいいんだろうか。供依存にならなきゃいいけど。
No.21 「密閉」 ◆572rQaXGEU氏
入り込めないまま終わってしまった感じ。
だから特に言いたいこともない。
No.22 地球という名の密室 ◆QkUF35VH4c氏
背景が語られないと何とも……。ツンデレでいいんかな。
深夜か夕方のファミレスにでも行けば妙なテンションでこんなこと語ってる人いるよな。
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg氏
小学生の頃具合が悪くなって保健室で寝ていて。人の話し声で目を覚ましたら
一つ下の学年の女子が性教育の授業受けていたのはいい思い出です。
閑話休題。小学生にしてはって表現が気になったくらいかな。
話も面白いし内容も纏まってるんじゃないかね。にやにやしながら読んだよ。
No.24 秘密 ◆tsGpSwX8mo氏
淡白だけど、結構この雰囲気好きかも。逆にいえば雰囲気だけなんだが。
オチもするりと抜けて行ってしまったような感覚だが、これでいいんじゃないかね。
ねっとり書かれてたら嫌だし。
No.25 「深夜の密談」 ◆ZetubougQo氏
山に捨てるって、不法投棄w
うーん、内容は普通かなー。面白くないわけじゃないが押しが弱い。
770 :
◆PaLVwfLMJI :2008/01/22(火) 22:28:27.54 ID:r1b1UKaE0
No.26 秘密 ◆0CH8r0HG.A氏
漢字の開き方が中途半端かな。やり過ぎると読みにくいから、こういうのバランスが難しいよね。
一作目に同じく感嘆符がちょっとうるさい。あと、あざとい台詞が地の文から浮いてる気が。
絵本風の内容は好きだが、ちょっとちぐはぐなところがあって残念。
No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM氏
氏の文体は苦手なんだよなーと思ってたが、あれ?普通に読めた。
紫のライラックの花言葉が恋愛がらみだったなと気になってググったら。
おおばこ 「白人の足跡」「足跡を残す」
紫のライラック 「初恋」「初恋の感激」「愛の芽生え」
赤のつつじ 「恋の喜び」
しろつめぐさ「約束」「私を思って」四つ葉だと「幸福」「私のものになって
ちょwwこれすごくね? 話の内容もさることながら、これに感動したよ僕は。
以上
息切れするの早すぎるね、うん、ごめん。石投げないで><
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:32:53.76 ID:Dsrj8PloO
全館おつー
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:34:38.50 ID:GYaXSmQZ0
全巻おつおつー
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:36:10.70 ID:mBGHeRLP0
善感おつー
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:37:34.16 ID:fdFfetBeP
全感おつん
775 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:37:59.75 ID:r1b1UKaE0
時間外の人ごめんなさい
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:39:27.01 ID:5q0+Ojv40
全感おつだぜえ
777 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:41:32.40 ID:hfSmSV7Q0
全館乙
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:41:39.51 ID:gEtkDOX3O
全感乙
てか自分の満足度と他人の評価は一致しないね
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:42:34.35 ID:fdFfetBeP
しないねえ
780 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:48:02.35 ID:GYaXSmQZ0
これならいけるって思ったのが不評なのはまあ残念だけどいいとして、
もう駄目だ死ぬしかないわって思ったようなのが好評だと困る。なんだか困る
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:51:19.38 ID:mBGHeRLP0
ZA☆SE☆TU
とりあえず出来たこれだけでも世の中に……っ!
お題は駅・修道女。他はAKIRAMETA!
投下しますがかまいませんねッ!
782 :
最後の希望お題駅・修道女 ◆xy36TVm.sw :2008/01/22(火) 22:51:58.30 ID:mBGHeRLP0
もう、人生に希望なんてない。
だから今日、この駅のホームから飛び降りて、死のうと思う。
このしみったれた二十三年間で僕は知ったんだ。
内気な性格のせいで友達が出来なかった幼い日々。
勉強と読書に打ち込んだせいで恋愛という概念と無縁だった中高生の頃。
そこまではいい。どこにでも居る非モテだ。掃いて捨てるほどにありふれている。
歯車が狂ったのは大学生に入った時だ。進学記念程度の軽い気持ちで書いた小説をとあ
る賞に送ったところ、どんな陰謀が働いたのか、僕は大賞を取ってしまった。
僕の小説は瞬く間に一大ムーブメントの中心になった。その中にどんな汚い金の流れが
あったか、なんてのはもう考えたくも無い。僕は自分の作品を我が子のように愛したが、
万人に受けるものとは思わない。普通にやってここまで人気が出るとは思えなかったんだ。
しかも今では編集さんの都合で、物語を『みんなにわかるように』作らされている。
それでも僕の周りにはたくさんの金が集まった。人も段々集まっていった。
汚い金と、それにたかるハエみたいな人々が。
急に親戚は増え、昔のクラスメートからも手紙が来るようになった。
五年間小説を書きつづけて、著作が三十を超える売れっ子作家の出来上がり。パチパチ。
ふざけるな。人のことをがり勉オタクと呼んだ口で僕を先生と呼ぶな。
人間なんて、もう信じられない!
そう思って、僕はこの駅に居る。平日の真昼間、周りにはほとんど人は見えない。空は
青く、ちょっと風が強いけど平凡な日。元々は平凡な僕が死ぬにはぴったり。
電車が来るのを待っていると、奇妙な人がホームに居ることに気がついた。
シスターさんだ。濃い紺色の修道服にウィンプルの、昔の映画に出てくるそのままの姿
のシスターさんがそこに居た。二十台後半から三十台前半くらいのおねいさんってくらい
の年齢。優しそうな目をしている。もしも奇跡的に彼女の内面が外見通りだったなら素敵
なのになあ。そうやって思っていたその時だ。
――一際強い風が吹いて、そのシスターさんの服がまくりあがった。
罰当たりにも、そのまくれあがって露わになった下半身を僕の両目はしっかりと目に焼
き付けてしまった。下着が黒! シスターさんの下着が黒! しかもガーター! それは
伝説の中だけにしかないんじゃなかったのか!? しかも脚! あの脚線美!
……もうちょっと生きてみてもいいかも。なんて。
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:52:57.06 ID:mBGHeRLP0
年明けて初めてまともに出したネタがこれとか、今年も芸風変わらないことの暗示っぽいぜ
784 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 22:58:05.54 ID:hfSmSV7Q0
>>783 最後の部分だけ、かりあげ君1コマになった状況がありありと浮かんだ。
それまでの雰囲気は何だったんだ、のび太さんのエッチって思った。
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:03:23.57 ID:5UMANN/F0
男の性だなw
俺の好きな雰囲気の小説だ
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:05:56.73 ID:mBGHeRLP0
駄目なんだ。
最近なんかもう、駄目なんだ。
こないだ書いちゃったとあるぶんすかーのおはなし状態なんだ。
ネタが浮かぶ→俺天才じゃね?→書き始める→中盤ごろに俺クズじゃね?
→気合で最後まで書く→なんかしっくりこない→次にも期待できない。
炎野先生はおっしゃった。生きたパンチが書けないなら、編集を生きたパンチで失神させろと。
だがぶんすかーには倒すべき編集なんて人はいないんだよな
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:07:06.15 ID:gEtkDOX3O
788 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:08:07.20 ID:nQ84tctZO
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:08:11.45 ID:xYPlzivq0
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:08:12.55 ID:pe58WGHB0
自分を殴れ
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:08:16.19 ID:r1b1UKaE0
機動編……いや、なんでもない
792 :
◆dx10HbTEQg :2008/01/22(火) 23:08:17.50 ID:GYaXSmQZ0
とうっひょー
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:
No.6 過密非密密会 ◆pxtUOeh2oI
「暗い!」「せまい!」「日陰!」で吹いた
猫は反則だってば!ちくしょう可愛い
No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946
妖怪いいなあ。ほんわかした
妖怪って気持ち悪くてあんまり好きじゃないんだけど、この妖怪たちはいいわー
気になった作品:
No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk
何が良いって言われると困るんだけど、なんか良い。もう一歩ってところ
横に長くなくてもっと書き込みが多ければ投票だったかな
No.08 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho
ぎゃぁ!
********************************************************
793 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:08:44.93 ID:mBGHeRLP0
生きたパンチを打てるなら生きたパンチを描けるはずなんだよ……っ!
死んだパンチしか打てないなら死んだパンチしか書けないんだ……っ!
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:09:15.90 ID:GYaXSmQZ0
妖精さんなら殴っても大丈夫そうじゃね?妖精だし
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:09:57.23 ID:mBGHeRLP0
>>794 ホモネタで殴ったら臍曲げっぱなしD☆A☆Z☆E
あの作品が俺の最後のKAGAYAKIだったのかもしれないNA……
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:10:09.70 ID:xYPlzivq0
>>783 インプットを変えてみたらどうかな?
俺はインプット変えたら作風がっつり変わった
797 :
◆BNSK/DqMrY :2008/01/22(火) 23:10:40.76 ID:Qn+K9obOO
運営にパンチを食らわせるとか言ってる愚か者が居ると聞いて
798 :
◆xy36TVm.sw :2008/01/22(火) 23:11:10.88 ID:mBGHeRLP0
>>797 俺だ―――――――――っ!
その文才に反逆する!
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:11:43.76 ID:fdFfetBeP
>>793 もっと無心で書けば良いんじゃね?
つーか好評じゃん
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:11:45.25 ID:GYaXSmQZ0
きゃー運営さんが出たぞー逃げろー!
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:12:56.47 ID:pe58WGHB0
802 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:13:42.61 ID:xYPlzivq0
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:13:55.45 ID:jwu+vPDz0
大丈夫か!
運営だと? 畜生、俺たちの力じゃあどうしようもない。
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:16:19.42 ID:Qn+K9obOO
お前ら暇人だなwww
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:16:39.20 ID:mBGHeRLP0
>>802 え……マンガ版スクライドってまさかマイナーなのか……?
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:16:48.70 ID:6DZz31TY0
vipでやれ
807 :
◆BNSK/DqMrY :2008/01/22(火) 23:17:41.60 ID:jBn75PrS0
ほらな、携帯だろ?
808 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:18:35.21 ID:RFqFNx7q0
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:19:16.97 ID:7Y70HOCj0
お題頂きたいです
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:19:47.48 ID:xYPlzivq0
>>808 しっ!だめでしょそんなこと言っちゃ!
スクライドはおもしれーよな
クゥーガーすごすぎだよな
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:19:58.48 ID:GYaXSmQZ0
つ パンチパーマ
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:20:07.69 ID:xYPlzivq0
813 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:20:09.44 ID:o91Ovm3G0
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:20:06.81 ID:5UMANN/F0
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:20:24.50 ID:fdFfetBeP
>運営さん
今の投票用紙だと頭に一行入れないと弾かれちゃうんで変更希望します
816 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:20:26.26 ID:pe58WGHB0
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:20:34.11 ID:EGjtAhja0
クーガーしか語るところのないスクライドですか
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:20:44.84 ID:gEtkDOX3O
>>797 ほんとおろかなじんみんだよね
>>798 もっと妄想しちまえよ。
くだらねーと思ったら打ち消して、納得いくまでよだれたらしてウヒウヒウヒウヒ言っちゃえよ。
それと、よくわかんねーけど楽しくやろう。
少しでも違うと思ったら全部すてて、たのしくそれで納得できたらなんかいいだろ? ウヒ!
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:21:22.90 ID:RFqFNx7q0
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:21:24.81 ID:pe58WGHB0
君島抜きではスクライド語れないだろ。jk
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:21:28.05 ID:fdFfetBeP
あれ、なんか挟まった><
822 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:22:21.33 ID:jwu+vPDz0
>809
KYKのとんかつ
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:22:44.69 ID:7Y70HOCj0
809だけどお題多いですw(みんなありがとう)
>>814 炊飯ジャー
で行きたいです。
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:23:22.47 ID:mBGHeRLP0
>>817 おま、君島! 君島のダサかっこよさといったらお前!
ろくでなしのチンピラで、それでも意地があるんだよ男の子にはと叫んだ男の中の男だぞ!?
友のために、好きな人のために非力ながらも立ち上がるあのダイ大のポップにも通じる男気!
認めないとは言わせない!
826 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:23:35.27 ID:Dsrj8PloO
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:24:26.04 ID:mBGHeRLP0
>>809 七つのお題をさばき切れなかった無念は君に託そう。
見事全てのお題を形にするのだ……がくり
828 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:24:30.05 ID:jwu+vPDz0
>809
ポートピア
>>825 でも報われないよね。
それって、安易だけど王道とも言える美学だよね。
830 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:25:19.31 ID:xYPlzivq0
犯人はやす
話代わるが、石田衣良ってもう40なんだね
三十代前半だと思ってたわ
831 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:25:23.15 ID:hfSmSV7Q0
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:26:04.24 ID:mBGHeRLP0
>>829 そもそもスクライドに報われた人がほぼ居ないという現実
スタート地点からもう終わっちまってる、ただ絶望しかないような設定の中で、
生きた目をして生きたパンチを打ちつづけた登場人物たちが俺は大好きだ。
ハイパーピンチクラッシャーだいすきです
833 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:29:01.10 ID:Qn+K9obOO
んじゃ投票用紙は何とかしよう。そのうち。
834 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:30:21.38 ID:fdFfetBeP
835 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:32:06.82 ID:GYaXSmQZ0
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:32:11.98 ID:Uchw8o1SO
>>805 >>802はわかって言ってるだろ…たぶん。
全感終わった。
救済スレに投下しとくから誰か転載頼む。
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:33:50.19 ID:o91Ovm3G0
838 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:34:19.12 ID:r1b1UKaE0
839 :
保守:2008/01/22(火) 23:37:54.44 ID:jwu+vPDz0
蝉の鳴き声で埋め尽くされ、夕日の紅に染まりきった教室。一人の男子が机にかじりつ
いていた。
「わかんねえよ、くそ」
机の上から真っ黒に焼けた腕を上げ、シャーペンを持つ手を坊主頭へ乗せた。腕に張り
付いていた答案がはがれ、机の横へひらひら落ちていく。
素早く振り向き腕を伸ばす。が、指先が紙に触れただけで答案の落下を阻止できない。
だが、床へ着地する直前、その答案を白く細い指がキャッチした。
「高野君、ほら真面目にやりなさい、ね?」
黒いローヒールのつま先がその先に見える。高野は視線を少しずつ上げていった。
白のパンスト、グレーに白の縦縞タイトスカート、純白のブラウス。
透き通るような腕を胸元で組み、小さくまとまった顔が微笑みながら見下ろしていた。
斎藤の表情は一瞬凍った。そして、解凍されるかのようにだらしなく緩んでいく。
「あ、斎藤先生。すいません、暑くて手に張り付いちゃって」
目元を細めて坊主頭をぼりぼりとかいた。
そんな高野の前に斎藤先生は、すっと答案を置いた。
「これでまた赤点になったら、もっとひどいことになるよ?」
腕を引っ込め、再び腕を組み直しながら高野へ顔を近づける。
高野の眉がぴくりと動いた。
上半身を素早く斎藤先生へ向け、噛み付くかのような勢いで高野は迫った。
「ひょっとして、野球の試合へ行くなとか? 夏の大会っすよ、勘弁してください!」
「ううん」斎藤先生は笑顔で否定した。「あのね、お勉強をもっとしてもらうだけ」
「えっと、それって」
「そう」人差し指をメトロノームのように顔の前で振る。「ほ、しゅ……う」
完
840 :
◆Jc4n4r55vw :2008/01/22(火) 23:38:53.97 ID:lU4LGtcU0
全感はあとで。
*****************************投票用紙**************************************
【投票】
No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 1/4 ◆dHfRem3ndk 氏
No.12 秘密よ、さようなら 1/5 ◆lNiLHtmFro 氏
No.14 現代妖怪密航奇譚 1/3 ◆LBPyCcG946 氏
No.15 秘密の出会い 1/5 ◆VrZsdeGa.U 氏
No.18 秘密のお願い… 1/5 ◆czxS/EpN86 氏
No.20 密着恋愛至上主義 1/5 ◆/7C0zzoEsE 氏
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 1/5 ◆dx10HbTEQg 氏
No.24 秘密 1/3 ◆tsGpSwX8mo 氏
No.27 密めきビタミン 1/5 ◆QIrxf/4SJM 氏
【関心票】
No.04 甘い密、夢の密室 1/5 ◆NEETwgvYaU 氏
No.05 密接密着剤 1/4 ◆p/4uMzQz/M 氏
No.10 秘密の関係 その終わり…… 1/5 ◆zWHRu9TEOI 氏
No.13 秘密の園 1/4 ◆7BJkZFw08A 氏
No.01 密集するものに集まる二人 1/5 ◆A9epGInhJg 氏
No.21 「密閉」 1/2 ◆572rQaXGEU 氏
No.22 地球という名の密室 1/1 ◆QkUF35VH4c 氏
No.25 「深夜の密談」 1/2 ◆ZetubougQo 氏
***************************************************************************
多分優勝作はNo.27になるだろうと予感。投票チェックしてないけど、匂いがする。
総評としてはバラエティーに富んだ文体や表現があって読んで楽しかったし、
刺激になった。やっぱり文体と物語が良く合っている物は心理にも説得力があって
読んでいて楽しい。じゃ、全感の続き書く。
841 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:39:54.17 ID:gEtkDOX3O
すくらいどってなんだよばあか しったこっちゃねえ
んで質問!
最近読んでる本の展開が
1:主人公森のなかで見知らぬババアに首しめられる
2:木がみえる
3:主人公気絶
って感じなんだけど、2があることによってできる気絶のリアリティって奴があるじゃん?
木が見えている画面が“気絶”という展開によって狭くなって感じ。
こういう視覚的表現(感覚的表現ならなんでもいいけど)について気づいたこと、
思ってることを教えてください
こんなにいっぱい投票する人初めて見たw
843 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:42:52.85 ID:6PwOPNu60
>>841 だが断る。まず自分の意見から述べるのが常識だろ。
844 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:44:11.45 ID:jwu+vPDz0
>841
失神する直前の記憶なんて無いなぁ。数少ない経験上でだけど。
全く思い出せないのと、本当に星がとんだことくらいかな。
だから、失神直前の描写を色々と見るけど、「本当かな」って思ったりする。
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:45:01.82 ID:RaxRq/krO
「密閉」ってのを書いたんだけど評価が低すぎて泣けるぜ……
やはり展開を詳細に書けば良かった
カミュの異邦人のムルソーや古代マヤ文明などに顕著な太陽と死の連関を
カフカの短編作品のような形式で閉鎖的に書こうと思ったんだけどまだまだだなー
全感の人たちありがとうございます
ってことでお題求む
846 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:45:50.12 ID:I7pPB5FC0
幻視
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:46:12.45 ID:r1b1UKaE0
あと15分くらいか
849 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:46:43.28 ID:r1b1UKaE0
No.01 密集するものに集まる二人 1/5 ◆A9epGInhJg
>「写真撮らなくていいのかよ」
だけ他の修の台詞と雰囲気が違うのが違和感があったかな。
どうもつい地が出たとか、何かしら意図のある風にも見えないような気がするし。
No.02 密度の高い生活1/1 ◆AQPtidcoho
防人とか言われると武装練金のあの人しか出てきません><
まあそれはいいとして、中々面白い話ではあった。
突然狂う人間を1レスで書いたってことがすごいと思う。
No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 1/4 ◆dHfRem3ndk
やー、面白い話だった。
戦闘シーンそれ自体は少し慣れてないような感じもあったけど、少なくとも緊迫感は十分出てる。
どちらが勝つか負けるか、思わずハラハラしたくらいだし。
>賊の逃走を断念するしか無く
はまあ引っかかったけど、後に修正入ってるしまあ不問。
No.04 甘い密、夢の密室 1/5 ◆NEETwgvYaU
別にダメなところがあるわけじゃあないんだけど、なんか言うことが見つからない。
夢ならもっと夢っぽい雰囲気を出してほしかった、かな。
No.05 密接密着剤 1/4 ◆p/4uMzQz/M
なんだこりゃw
ずいぶん楽しそうな雰囲気だな。羨ましいぜ。
ああ、羨ましいと言ってもホモのほうじゃない。
でも、冒頭はいつの時期なんだ? 最後と同時期、
850 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:47:00.78 ID:r1b1UKaE0
No.06 過密非密密会1/2 ◆pxtUOeh2oI
最後の段落に入るまでこいつらの正体に全然気付かなかった。
そういう意味ではうまいと思う。
No.07 密か心 1/5 ◆AOGu5v68Us:08/01/20 15:36:42 ID:YlS5K4gx
秋の雰囲気が上手いこと出てる。
タイトルがいい感じで物語に合ってると思う。
タイトルは難しいからなぁ…
No.08 密なる上は密室で 1/5 ◆AQPtidcoho
CUBEって映画が元ネタなのか?
それを知ってたらもっと楽しいんだろうか。皮肉的な意味はないよ。
つまらないってわけじゃないぜ。
視覚表現で何かするのは結構面白いやり方だと思う。
特に横書きの場合視覚に訴えるのも重要だと思うしね。
No.09 密かなる部屋の純愛 1/4 ◆0CH8r0HG.A
物質を擬人化するってのはいいね。しかもその悲哀っていうか滑稽さっていうかが良い感じ。
そう、まあ、古城って割にはその雰囲気が今一つ出てない感じはするけど…
主人公自体がその役割を果たしてると思えばいいか。
あんまり余計な所に描写を凝らすのもなんだからな。
No.10 秘密の関係 その終わり…… 1/5 ◆zWHRu9TEOI
最後の段落読み終わった時「んあ?」とか間抜けな声を出した後、一から読み直した。
叙述として面白い仕掛け方だった。完全に発想の外だったな。
851 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:47:17.37 ID:r1b1UKaE0
No.11 秘密は厳守 1/3 ◆TINKOnbMG6
展開は読めるものの面白怖い感じだ。
よくある怪談話的な良い雰囲気。
話として中々楽しかった。
No.12 秘密よ、さようなら 1/5 ◆lNiLHtmFro
ああ、ハッピーエンドで良かったな、と思った作品。
にしても夫の駄目っぷりをほとんど責めない妻は良い人なのかそれとも…
No.13 秘密の園 1/4 ◆7BJkZFw08A
ああ、まあ、自分のだし割愛。
一応ある作品を意識して見たんだが、雰囲気を一欠片出せたか出せないかってくらいにしかならなかった。
余計な事はするもんじゃないな。
No.14 現代妖怪密航奇譚 1/3 ◆LBPyCcG946
語りの文章が軽妙でいい感じだけど、書き慣れてない感はある。
終わらせどころが中々良い。
こういうのは結構好き。
No.15 秘密の出会い 1/5 ◆VrZsdeGa.U
俺は本当は文章自体に突っ込むのはあまり好きじゃないんだが、
>「素気ない人。」
の最後の。は要らないはず。
タイトル通りにストレートな話だった。
最後の由美の一人語りは良いシーンだと思う。
852 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:47:35.61 ID:r1b1UKaE0
No.16 秘密の丘の風景1/1 ◆MBmePvKEIM
ああ、俺こういうの好きだ。
1レスからはみださない程度にもっといろんな言い回しで飾ってやってほしい。
素晴らしいばかりが多い気がするしな。
No.17 秘密の 1/4 ◆/sLDCv4rTY
>硬く太い骨を内蔵した
>腐った目玉のような劣等感
とかの言い回しが少し引っかかる。
もうちょっと上手い言葉を当てた方がいいと思う。
こういう風景を描けるのは上手いよ。
No.18 秘密のお願い… 1/5 ◆czxS/EpN86
黒歴史って一応元ネタのある言葉なんだ・B
853 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:47:50.29 ID:r1b1UKaE0
No.16 秘密の丘の風景1/1 ◆MBmePvKEIM
ああ、俺こういうの好きだ。
1レスからはみださない程度にもっといろんな言い回しで飾ってやってほしい。
素晴らしいばかりが多い気がするしな。
No.17 秘密の 1/4 ◆/sLDCv4rTY
>硬く太い骨を内蔵した
>腐った目玉のような劣等感
とかの言い回しが少し引っかかる。
もうちょっと上手い言葉を当てた方がいいと思う。
こういう風景を描けるのは上手いよ。
No.18 秘密のお願い… 1/5 ◆czxS/EpN86
黒歴史って一応元ネタのある言葉なんだぜ。
まあ主人公の感じからして普通に使ってもおかしくはないがなw
しかしどうしてひとみが来ないからってテレクラへ駆け込むんだ。
俺にはその辺の主人公の心がつかめないw
No.19 蜜月の旅 1/4 ◆Jc4n4r55vw
もうちょっと一行長くてもいいんじゃないか?
皆どのくらいの文字サイズで読んでるのかわからないけど、俺の場合レスのちょうど左半分だけ埋まってて
奇妙なことになってたんだが…
え、内容?
えっちなのはいけないと(ry
4レス目までは気付かなかったんだ…
No.20 密着恋愛至上主義 1/5 ◆/7C0zzoEsE
>えー、だってさ、頼んでも一緒に帰ってくれないじゃん。
この部分、地の文っぽくなってるけど蒼の台詞だよな?
話としてはなんとも…ラブラブです。
854 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:48:05.00 ID:I7pPB5FC0
さる
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:48:09.24 ID:Dsrj8PloO
さる?
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:48:12.42 ID:EGjtAhja0
お時間が
だいぶ
のこり少なくなっています
ぶっ倒れるくらい
なやんで
がんばってください
857 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:48:50.59 ID:r1b1UKaE0
No.21 「密閉」 1/2 ◆572rQaXGEU
>眠りから覚める
の前に何か前ふりが欲しかったかな。
突然鶏に変わった私の何を書くかをもっとはっきりさせてくれるといいと思う。
No.22 地球という名の密室 1/1 ◆QkUF35VH4c
え、1レスで終わり?と思った。
まあ短編において短い事はいいことだと思うけど、どうもまとまってる感じを受けない。
もっと前後がある話の真ん中だけ持ってきた感じ。
それを狙ってたなら中々うまくいってると思うけども。
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 1/5 ◆dx10HbTEQg
>帯だったに違いない
眼、が抜けてるのか?眼帯って格好良いよね!
初めて三次エロを見た時は吐き気がしたなそういえば。
それにしてもタカシは哀れな奴だ…
No.24 秘密 1/3 ◆tsGpSwX8mo
ホ…モ…?
ああ
それで、秘密、なのか…?
No.25 「深夜の密談」 1/2 ◆ZetubougQo
落ちに良い意味で驚いた。
あの会話で自転車とはね。
でも自転車を山に捨てるのってどうなの。
No.26 秘密 1/5 ◆0CH8r0HG.A
絵本的な感じで良いね。
中途半端にひらがなが多いのも中々味が出てると思う。
858 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:49:21.93 ID:r1b1UKaE0
5レス目で妙にお姫様にテンプレ的なツンデレ台詞が増えるのが少し雰囲気にそぐわない感じかな。
No.27 密めきビタミン 1/5 ◆QIrxf/4SJM
良い話。良くまとまってると思う。
ただ、切れ切れな感じの文体とこのほんわりとしたストーリーが今一つマッチしてないような気がするのは俺だけか。
まあ、文体に特徴がある分他の話と同じような印象を受けない効果はあるとは思ったんだけども。
密室殺人 1/2 ◇wb/kX83B4
SFならもっとガンガンに細かく設定書こうぜw
読みにくくはなるけども。
密告カルテ 1/4 ◇4oIY5Zvkdw
ああ、この落ちは中々面白いな。
>少し楽になって
って部分な。
いっそここで終わらせても良かったような気もする。
言わない秘密 1/5 ◇nsR4m1AenU
妹もの、か。
ちょっとタイトルの意味がよくわからんかった。
全体通して言うと、今回はいろんな方向の話があって面白かったな。
今回のお題ってどうも全体通して見るに、実は「『密』の入った単語限定で自分でお題を設定して書く」って感じだったんだよね。
最近の中では割と自由度が高いって言うか、そのせいもあるのかな。
まあやっぱタイトルに「秘密」が多いのは気になるか。俺もだけど。
859 :
◇7BJkZFw08A:2008/01/22(火) 23:49:42.69 ID:r1b1UKaE0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 1/4 ◆dHfRem3ndk
気になった作品:No.16 秘密の丘の風景1/1 ◆MBmePvKEIM
No.14 現代妖怪密航奇譚 1/3 ◆LBPyCcG946
時間外No.2 密告カルテ 1/4 ◇4oIY5Zvkdw
********************************************************
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:50:06.29 ID:RaxRq/krO
861 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:50:32.73 ID:r1b1UKaE0
30行超えてるとこあったから
次のレスに持って行ったらズレておかしくなった
ごめん
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:51:40.75 ID:fdFfetBeP
全感乙乙転載乙
こうやって内容に踏み込んだ感想を書けるようになりたいなあ
863 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:52:18.50 ID:Dsrj8PloO
甜菜おっつー
864 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:52:32.04 ID:uTO2WMO00
投票します。
***********************【投票用紙】***********************
【投票】: なし
今回はこれぞ、っていうのが無かった。
気になった作品:
No.24 秘密 1/3 ◆tsGpSwX8mo
関心票だし、完全に好みで選んでも良いよね。
あえてこういう話を持ってきたこと、ぴしりとオチを締めたこと。
作者の心意気が見えて好きだ。もう少し踏み込んでもいいかもしれない。
No.27 密めきビタミン 1/5 ◆QIrxf/4SJM
こちらは好みもあるけど、さらに上手い。
誰だかが全感想で花言葉に触れていたけど、そこは隠し切らずに
伏線の一つでも張って良かったんじゃないかな。
********************************************************
次点はNo.14かな。話のノリも雰囲気も好きなのだけど、もう一つ、作者独自の視点が欲しい。
あと、しっかりと書ききって欲しかった。
というか、これでは長編の序章だ。さようならといわれても、落ち切れていない。
865 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:52:37.77 ID:Uchw8o1SO
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:58:44.42 ID:i9Azy5ba0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:なし
気になった作品:No.04 甘い密、夢の密室 1/5 ◆NEETwgvYaU
********************************************************
感想はあとで…
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/22(火) 23:59:15.56 ID:hwZ94Gjt0
***********************【投票用紙】***********************
【投票】:No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 1/5 ◆dx10HbTEQg
気になった作品:No.06 過密非密密会 1/2 ◆pxtUOeh2oI
********************************************************
今日月曜日だと思ってたwwww
しっかり読み込めなかったけど
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:00:49.23 ID:cDdM1VDa0
締め切りー
869 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:01:50.84 ID:g+iBZ/be0
よかった間に合った
>>843 いやいや言ってるって。1:2:3:がそれ。
てか“俺最近こういうのに気づいたんだけど、お前らの気づいたこと教えて”って言ってるのに
意見ってなんだよ意味わからん。
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:02:16.02 ID:1H9K0nVCP
審議中のAA待ち
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:03:48.56 ID:d5aHepgR0
【混浴中】
∬ ∬
。。 ・・ 。。 ・。。。 ∬
o0o゚゚ ∧_∧ ゚゚oo
。oO ( (( (・ω・* ) )) ) O0o
(~~)ヽ∧∧ ::.::::: ::.:.:: (´^ヽO,
(⌒ヽ (゚ー゚*) (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~ 、、
ゝー ′ '" ``" ¨
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:05:03.23 ID:LgiueES80
【回虫】
∧,,∧
(´・ω・)
(∩∩.) ∧_∧
∧,,∧ ( ´・ω・) ∧,,∧
( ´・ω) /, つ (ω・` )
/ つ ニョロリ(_(_, ) と ヽ
ゝ_人) ξ しし' (人_ノ
∧,,∧ ∧,,∧
( ) ( )
( ) ( )
`u-u' `u-u'
874 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:05:33.29 ID:+gPbfzXRO
今回投票少なくないか
気のせいか?
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:05:43.87 ID:LgiueES80
【天誅】
/ /
/ /
\\
/ /
/ / *
☆ \ \ *
* _|\|\|\|\/ / /|/|/|_ ☆
\ ∧,,∧ ∧,,∧ /
< ∧ ((´0皿))(0皿0`)) ∧∧ > +
< (( ´0皿) U) ( つと ノ((皿0 )) >
< |∈U(( ´0) (0` ))∈とノ >
< u-u (∈∋ ) (∈∋ノu-u >
/ `u-u'. `u-u' \
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:07:07.06 ID:TrObTk3UO
なんで煽り口調なんだ俺は
読み返したら文章が変で伝わらなかったんだなすまん
天誅受けるわ
877 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:07:08.08 ID:r9Vfk+7U0
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
878 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:08:09.25 ID:TMFbohS90
>>870 おれは始めたばっかりで全然そういうの気づいてないんだけど、
気絶についての表現を知りたいって事で良いの?
眠くて気絶ってのはどう?
879 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:08:41.83 ID:d5aHepgR0
【選択中】
∧ ∧ どれがいいかな・・・
( ´・ω・)
( ∪ ∪ ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、
と__)__) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■)
梅干 高菜 おかか こんぶ ごはんですよ わさび漬け 焼たらこ
,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、
(,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■)
鶏飯 明太子 ちりめんじゃこ ゆかり 柴漬 塩辛 牛肉しぐれ
,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、 ,.-、
(,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■) (,,■)
鮭 鶏ごぼう 野沢菜 天むす ツナマヨ エビマヨ 鮭マヨ 具なし
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:08:42.63 ID:uLWePTYjO
>>870 じゃなくて、そんな抽象的な質問だとわかんねえって意味だろ
881 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:08:47.71 ID:FNkOv0lP0
おしおきだべぇ〜
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:09:13.06 ID:c0Iwk40U0
>>874 俺もそんな気がした
「投票:なし」ってのも多かったような
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:10:44.02 ID:flQSgMwR0
こんな事言って良いのか分からないけど、最近のお題の迷走感はひどいと思う。
そのお題で書いた所でそれは面白いのかっていう。
その中に面白みを見出すことこそ書き手の腕の見せ所って見方もあるだろうけど、
俺はやっぱりおかしいと思うな。
テーマは決めるべきだろうけど、縛りには何の意味もないと思う。
意味があったとしても、面白いものが減るかもしれないという事を考えてまで出すほどのものではないかと。
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:11:24.22 ID:DylGD8WN0
首絞められる
木が見える
気絶する
これじゃ、全然わからないから
小説のタイトルをさらすんだ
持ってる小説だったら情報を共有できるだろ
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:12:03.28 ID:xKE89eMFO
たまに縛られると気持ちイイんだぜ?
886 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:12:17.70 ID:TMFbohS90
887 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:12:27.39 ID:d5aHepgR0
たまを縛られると気持ちイイんだぜ?
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:12:59.02 ID:DylGD8WN0
キーワード縛りから書いていくとすきるあっぷぅぅぅぅ
889 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:13:53.45 ID:c0Iwk40U0
>>883 百回目近くともなると、あとは今までのお題を使いまわししていくか
縛りを設けるか、くらいにしかならないんじゃ。
890 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:14:51.92 ID:UajnvraE0
縛られる部分、ツールにもよるけどな。
そうだな、パンスト巻かれるとか。
891 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:15:31.72 ID:g+iBZ/be0
その言葉自体にいろんな意味があるものだったらお題である意味がないよね
だからといって似たようなものばかりが出てくるお題でも面白くない
でも縛りは文才を向上させようってこの場ではいいんじゃないかと思うよ
ただ縛ることを目的に縛られても困るんだけど
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:15:57.53 ID:8p/fMMSM0
縛りもなしに書いて何があるってんだっちに
面白い話が出そうなお題で面白い話を書くならある程度のぶんすかーなら誰でも出来る!
俺より速く! 華麗に!
893 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:16:53.07 ID:FNkOv0lP0
必ずグレートという単語を入れなければならないとか
894 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:17:25.06 ID:J54mF5/T0
ODAIKURE
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:17:43.62 ID:TMFbohS90
896 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:17:54.63 ID:DylGD8WN0
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:18:07.97 ID:xKE89eMFO
898 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:18:18.09 ID:+gPbfzXRO
まあ、よっぽど話の方向を限定しないようなお題ならなんでも良いと思うけど。
899 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:18:25.24 ID:J54mF5/T0
900 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:23:45.35 ID:77FArwSQ0
まあでも、変なお題で話が思いついたときはうれしいけどね。
901 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:24:32.54 ID:FNkOv0lP0
お題が豆腐だったらお前らどうするんだよ……
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:24:33.33 ID:7RE/e1lTO
え?お題でも発表されたのか?
903 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:26:44.18 ID:77FArwSQ0
豆腐どころか、変換ミスをお題に書かれたのもあるぞ
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:26:49.81 ID:ZWBPewvp0
お題ください
905 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:26:59.91 ID:UajnvraE0
>883
なあ、テーマって一種の「縛り」じゃないのかw
縛りがおかしいと思うなら、お前さんが優勝して声高らかに
「俺は縛りナシにします!」とでも言えばいい。
少なくとも、優勝者が方向性を決める、てのが品評会なんだから。
嫌なら書かなければいい。
というか、肩に力入りすぎていやしねえか?
もっと楽しくやろうぜ。
面倒なお題をひーひー言いながらクリアした後、出題者へ笑い返してやれよ。
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:28:31.53 ID:g+iBZ/be0
豆腐は豆腐でいけるかもしれない
豆腐の擬人化から、豆腐を現実に例えたり、豆腐をめぐっての争い、豆腐職人の憂鬱、豆腐プレイ等色々いける
と思う
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:29:52.60 ID:d5aHepgR0
バイオハザード乙
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:30:05.81 ID:1H9K0nVCP
なるほどー
豆腐の角に頭をぶつけて死ぬ話しか思い付かなかった
909 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:30:29.29 ID:9Hi2PArb0
それより投票用紙に投票の文字入れない奴は氏ね
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:30:41.38 ID:r9Vfk+7U0
どれだけお題を上手く料理しているか、
を投票基準のひとつにしてる俺には、
まったくの自由なテーマというのは評価しづらい
911 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:31:09.78 ID:CpdJuB6o0
912 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:31:17.56 ID:FNkOv0lP0
913 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:31:28.20 ID:UajnvraE0
広島型豆腐爆弾、豆腐プレス機、豆腐釣り、オリンピック正式種目「豆腐投げ」
うん、色々いける。
914 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:33:11.28 ID:TrObTk3UO
>>844 違うけどもういいや。なんかぐだぐだだし。ごめんね
>>880 そうか? そうは読めないけど。
抽象的なのは、それぞれに思ってることがあるだろうから、それを出来るだけ多く拾いたかったんだよ。
まあしかし過ぎたか。
てか 例をだす→みんなはどうよ って感じで質問したかったのに、
例の選択、いや違うな、例の書き方をまちがえたんだな ばかばかしい
>>884 もっと短い文でその三つがはいってるんだよ。
それと、本のタイトルについては、もうどうでもいいので、言う気はないです。
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:34:33.12 ID:ZWBPewvp0
すみません。お題ください
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:34:50.62 ID:r9Vfk+7U0
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:35:20.50 ID:UajnvraE0
>915
こいのぼり
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:35:30.36 ID:LgiueES80
>>913 豆腐との恋愛小説、豆腐殺人事件、この豆腐を食べた人間は三日後に死ぬ、伝説の豆腐を求めて旅をする。
小説の題材としても何ら問題ないな。
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:39:11.30 ID:UajnvraE0
>918
真空豆腐蒸着、液化天然豆腐、重金属汚染豆腐、固体豆腐、換金性豆腐、ブリリアンカットの豆腐
いくらでもSFじみた話ができそうだ。
920 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:39:24.93 ID:ZWBPewvp0
921 :
炊飯ジャー:2008/01/23(水) 00:40:26.97 ID:hL9ggOfg0
投下。
テーブルのど真ん中に置いた炊飯器。
亜紀は、た○パンダよろしく見事なだらけっぷりでそのテーブルに突っ伏していた。
そして恨めしそうに炊飯器を見上げる。
「…あなたみたいな料理機具ってのは料理を生み出す機械よね」
この炊飯器の中は空である。熱々のご飯は元より洗う前の米粒でさえ入っていない。
「へっへーん炊飯器コノヤローお前の母ちゃん(工場)デーベソー!
くやしいか? くやしかったら炊きたてご飯を用意しろー!」
「炊飯器に小学生クラスのやり取りをする女を初めて見たんですが」
ツッコミをしながら、トイレから裕也が戻ってきた。
戻ってきた早々見たものが、彼女が電波女と化した姿なのは正直辛い。
「そもそも炊飯器に喋りかける女の子など他にいないわ! 恐れいったか!」
亜紀のしたり顔をよそに、手のひらをヒラヒラさせ肯定の意思を示し、呆れ顔で向かい側に座った。
「なんで炊飯器に話しかけてたんですかね。こんなとこまでわざわざコレ持ってきて」
「だって炊飯器が自分の存在を否定するのよ。ご飯炊き上げないのよ。職務を行わないのよ。ニートか!」
「謎のツッコミはやめろ…。話しかけたら空の炊飯器から、炊きたてご飯が現れると思ったんですか」
「炊飯器がくやしがって、ご飯を意地でも炊き上がてくれるかなと思って」
「中が空ならホコリしか炊き上がらんわ!」
ツッコミにより気分を害したらしい亜紀はムスっと膨れ顔になり、また、た○パンダになった。
…分かってるよ。亜紀の電波な行動の訳くらい。だから俺は口を開く。
「コンビニ行ってご飯買ってきてやる。何食いたい?」
亜紀の顔がパァっと明るくなる。憎らしくなる。でも、とてつもなく、いとおしくなる。
さっさと俺は辛口カップラーメンを買ってこよう。
ついでにアイスも買ってってやろう。 終わり。
922 :
結果発表:2008/01/23(水) 00:41:27.03 ID:+D8V+L7bP
− 1 No.01 密集するものに集まる二人 ◆A9epGInhJg
− − No.02 密度の高い生活 ◆AQPtidcoho
3 3 No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk
− 4 No.04 甘い密、夢の密室 ◆NEETwgvYaU
− 1 No.05 密接密着剤 ◆p/4uMzQz/M
2 2 No.06 過密非密密会 ◆pxtUOeh2oI
− − No.07 密か心 ◆AOGu5v68Us:08/01/20 15:36:42 ID:YlS5K4gx
− 3 No.08 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho
− 1 No.09 密かなる部屋の純愛 ◆0CH8r0HG.A
− 2 No.10 秘密の関係 その終わり…… ◆zWHRu9TEOI
1 1 No.11 秘密は厳守 ◆TINKOnbMG6
2 − No.12 秘密よ、さようなら ◆lNiLHtmFro
− 2 No.13 秘密の園 ◆7BJkZFw08A
3 2 No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946
1 − No.15 秘密の出会い ◆VrZsdeGa.U
− 1 No.16 秘密の丘の風景 ◆MBmePvKEIM
− 1 No.17 秘密の ◆/sLDCv4rTY
1 2 No.18 秘密のお願い… ◆czxS/EpN86
− − No.19 蜜月の旅 ◆Jc4n4r55vw
1 − No.20 密着恋愛至上主義 ◆/7C0zzoEsE
− 1 No.21 「密閉」 ◆572rQaXGEU
− 2 No.22 地球という名の密室 ◆QkUF35VH4c
4 2 No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg
1 1 No.24 秘密 ◆tsGpSwX8mo
− 1 No.25 「深夜の密談」 ◆ZetubougQo
1 2 No.26 秘密 ◆0CH8r0HG.A
4 2 No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM
− − 時間外No.01 密室殺人 2/2 ◇wb/kX83B4.
− 3 時間外No.02 密告カルテ 3/4 ◇4oIY5Zvkdw
− − 時間外No.03 言わない秘密 3/5 ◇nsR4m1AenU
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:42:15.26 ID:LgiueES80
>>919 貧乳豆腐、金髪豆腐、小動物然豆腐、灼眼豆腐、妹豆腐、ツンデレ豆腐、猫耳豆腐、ドジ豆腐、委員長豆腐
萌えキャラとしても申し分ないな
うわ、ズレてる…orz
925 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:43:11.03 ID:c0Iwk40U0
>>922 集計乙かれさま!!
随分と票が割れたなー
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:43:53.30 ID:FNkOv0lP0
もう豆腐はいいよ……
927 :
プチ整形とかまだ流行ってるのかなー☆:2008/01/23(水) 00:44:00.59 ID:9Hi2PArb0
− 1 No.01 密集するものに集まる二人 ◆A9epGInhJg氏
− − No.02 密度の高い生活 ◆AQPtidcoho氏
3 3 No.03 暴れ猿忍法帳〜隠密蟲遁の陣〜 ◆dHfRem3ndk氏
− 4 No.04 甘い密、夢の密室 ◆NEETwgvYaU氏
− 1 No.05 密接密着剤 ◆p/4uMzQz/M氏
2 2 No.06 過密非密密会 ◆pxtUOeh2oI氏
− − No.07 密か心 ◆AOGu5v68Us氏
− 3 No.08 密なる上は密室で ◆AQPtidcoho氏
− 1 No.09 密かなる部屋の純愛 ◆0CH8r0HG.A氏
− 2 No.10 秘密の関係 その終わり…… ◆zWHRu9TEOI氏
1 1 No.11 秘密は厳守 ◆TINKOnbMG6氏
2 − No.12 秘密よ、さようなら ◆lNiLHtmFro氏
− 2 No.13 秘密の園 ◆7BJkZFw08A氏
3 2 No.14 現代妖怪密航奇譚 ◆LBPyCcG946氏
1 − No.15 秘密の出会い ◆VrZsdeGa.U氏
− 1 No.16 秘密の丘の風景 ◆MBmePvKEIM氏
− 1 No.17 秘密の ◆/sLDCv4rTY氏
1 2 No.18 秘密のお願い… ◆czxS/EpN86氏
− − No.19 蜜月の旅 ◆Jc4n4r55vw氏
2 − No.20 密着恋愛至上主義 ◆/7C0zzoEsE氏
− 1 No.21 「密閉」 ◆572rQaXGEU氏
− 2 No.22 地球という名の密室 ◆QkUF35VH4c氏
4 2 No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg氏
1 1 No.24 秘密 ◆tsGpSwX8mo氏
− 1 No.25 「深夜の密談」 ◆ZetubougQo氏
1 2 No.26 秘密 ◆0CH8r0HG.A氏
4 2 No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM氏
− − 時間外No.01 密室殺人 ◆wb/kX83B4.氏
− 3 時間外No.02 密告カルテ ◆4oIY5Zvkdw氏
− − 時間外No.03 言わない秘密 ◆nsR4m1AenU氏
928 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:44:46.37 ID:UajnvraE0
>923
豆腐こけし、豆腐ホール、豆腐乳液、豆腐のAV、豆腐縛り、豆腐木馬、豆腐ローター、豆腐ヒール、豆腐マスク
SM用具としてもこれなら満足。
No.23とNo.27が同票なので同率優勝ですね。
おめでとうございます。
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:46:40.03 ID:CpdJuB6o0
◆dx10HbTEQg氏
◆QIrxf/4SJM氏
おめでとう!
運営の人、集計の人おつかれさまー
931 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:46:51.81 ID:d5aHepgR0
運営投票全感参加者みなさん乙です
◆QIrxf/4SJM氏◆dx10HbTEQg氏おめでとうございます
しかし、今回接戦だったね
932 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:47:27.95 ID:1H9K0nVCP
同点だー
◆dx10HbTEQg氏おめ!
◆QIrxf/4SJM氏おめ!
933 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:47:57.36 ID:flQSgMwR0
◆dx10HbTEQg
◆QIrxf/4SJM
おめええええええええええ
934 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:48:27.48 ID:c0Iwk40U0
この場合ダブル優勝になるのか。
◆dx10HbTEQg氏、ならびに◆QIrxf/4SJM氏、
優勝おめでとう!
みんな乙です。
935 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:48:35.76 ID:r9Vfk+7U0
◆dx10HbTEQg氏 ◆QIrxf/4SJM氏
だぶるおめー!
936 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:49:23.91 ID:DylGD8WN0
>>921 二行目のたれぱんだを使った比喩……伏せ字使うと
趣きがなくなった感じがしない? 表現変えた方がいいよ
炊飯器を怒らせて煮立たせるっていう、上手い言葉遊びの展開かな?
と思ったんだけど、俺の思い違い?
(工場)とか伏せ字とかやめた方がいいぜ
雰囲気が崩れる
あと、推敲した方がいいと思う
読んでてまずいなと思う部分がいくつかあった
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:49:32.55 ID:un0d7l4T0
>>921 途中で人称を変えるのは限りなく黒に近いグレーな感じです。
終わりかたを見るとあえてやってる感がありますので
挑戦に突っ込むのは野暮かと思いますが、
しかし禁忌を犯すなら、それ相応の対価がなければなりません。
ここではその人称の変更が内容にとってほとんど意味がないので、
なんではじめの彼氏いないところの彼女の行動がわかるの?とか
安易な突っ込みに小説が負けてしまいます。
ですから野心に伴う根拠がなければあまりこうしたことは
やらない方がいいかと思われます。
938 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:50:27.43 ID:LgiueES80
>>928 豆腐でもドア、スモール豆腐、豆腐マシン、豆腐コプター、スペア豆腐、もしも豆腐
ドラえもんも安心だな
939 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:50:31.00 ID:sNBR/8G70
◆dx10HbTEQgさん
◆QIrxf/4SJMさん
ふたりともおめでてあああああああああああ
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:51:42.55 ID:+gPbfzXRO
お前らその豆腐ネタ並のセンスを品評会で出せよw
941 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:52:40.96 ID:6gLJr/om0
No.23 女の子の秘密、勇者になる秘訣 ◆dx10HbTEQg氏
No.27 密めきビタミン ◆QIrxf/4SJM氏
おめでたー
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:52:54.03 ID:c0Iwk40U0
ところで素朴な疑問なんだけど、
こういうダブル優勝の場合、次のお題はどっちの人が出すのかな?
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:53:38.65 ID:rvqMttC90
先にウンコをひねり出した順?
944 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:53:44.64 ID:r9Vfk+7U0
>>942 お題二つという魔の縛りですよ ククク…
なんてな
945 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:53:55.32 ID:CpdJuB6o0
946 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:53:58.34 ID:1H9K0nVCP
947 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:55:15.40 ID:GY5Ogz7BO
◆QIrxf/4SJM氏
◆dx10HbTEQg氏
おめー
>>941 結婚とばして妊娠ですか?><
948 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:55:32.42 ID:TTpPeoXS0
通常お題くれくれ。
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:55:48.04 ID:hL9ggOfg0
>>936 たきつけるの言葉遊びにしたんだがうまく伝わらなかったー。
工場は言葉でツッコミにしようかと思ったんだけど、この方がラノベっぽいかなと。
でも雰囲気崩れるってのは確かに。
>>937 やっぱそうですかー。
短い文で両者に感情少しでも入ってもらえればと思って挑戦したんだけど、
背伸びよくないね。ありがと。
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:56:44.32 ID:UajnvraE0
>948
豆腐の研磨……いや、やめとこ。
「海外遠征」で。
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:57:05.81 ID:LgiueES80
>>943 それだと下痢の方が勝つから不公平だろ常考……
952 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 00:58:33.80 ID:iAiGz6SH0
953 :
948:2008/01/23(水) 01:00:03.37 ID:TTpPeoXS0
スマソ。前回のお題とかぶってるのでパス。
という訳でお題ぷりーず。
954 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:00:47.96 ID:9Hi2PArb0
955 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:01:32.04 ID:FNkOv0lP0
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:08:36.07 ID:UajnvraE0
>953
収縮するビッグバン
お前ら無茶ぶりしやがって。957やってみる。
お題ください
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:20:37.64 ID:CpdJuB6o0
961 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:22:42.32 ID:TcDwDX74O
ロフトベッド
把握
963 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:32:58.72 ID:un0d7l4T0
まもなくここは 乂1000取り合戦場乂 となります。
\∧_ヘ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 1000取り合戦、いくぞゴルァ!! ,,、,、,,,
/三√ ゚Д゚) / \____________ ,,、,、,,,
/三/| ゚U゚|\ ,,、,、,,, ,,、,、,,,
,,、,、,,, U (:::::::::::) ,,、,、,,, \オーーーーーーーッ!!/
//三/|三|\ ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
∪ ∪ ( ) ( ) ( ) )
,,、,、,,, ,,、,、,,, ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
,,、,、,,, ( ) ( ) ( ) ( )
964 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:38:34.07 ID:rvqMttC90
スレも立てずに1000取りとな!?
965 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:42:48.57 ID:bIfALgWwO
今北区。優勝者おめ。
双方スレタイ100万回読んで.exeでうpれほろーん(´・ω・)
なんか悔しいからおだいくりゃれ
966 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:43:12.21 ID:7RE/e1lTO
†
† †
† † †
† † † †
967 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:44:08.19 ID:9Hi2PArb0
エヴァシリーズ。完成していたのね……
968 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:44:18.54 ID:LgiueES80
969 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:46:45.38 ID:1NtZ+oIv0
だいたいお前らどんくらいでお題とか書き上げてんの?
今後の参考に聞いておきたい
970 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:48:10.65 ID:bIfALgWwO
971 :
◆QIrxf/4SJM :2008/01/23(水) 01:49:59.44 ID:YbiNKU9F0
読んでくれた人、感想くれた人、投票してくれた人、本当にありがとう!
これからもたくさん小説書いて、文才磨いていき、ついでに世界の平和も守りたいです。ケロケロ。
972 :
◆dx10HbTEQg :2008/01/23(水) 01:50:07.38 ID:79jLUjWw0
優勝わほーい><
票入れてくれた人・全巻してくれた人ありがとうございまった
お題はどうしようねーダブル優勝するだなんてびっくりだねー
974 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:51:07.32 ID:SvI7p+z20
おみくじ
975 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:59:26.59 ID:7RE/e1lTO
976 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 01:59:50.76 ID:eAq7nlCaO
おみくじ幼女>小凶か。下には下がいると思えば。
977 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:15:06.20 ID:rvqMttC90
978 :
◆dx10HbTEQg :2008/01/23(水) 02:19:40.13 ID:79jLUjWw0
んじゃ譲り合いありがとうの精神で俺が発表するねー
木曜日夜(PM)までには発表する予定は未定
979 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:25:45.25 ID:4RZyr2fJ0
>>969 短くて三日、長くて二週間。平均は大体一週間ぐらい。
普段ここじゃなくて、自分で書いてるのは一ヶ月以上。
980 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:26:21.54 ID:4RZyr2fJ0
次立てれられたら立てていい?
981 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:31:18.84 ID:rvqMttC90
>>969 その日のうちの五時間以内に必ず書き上げる
スルーしたお題は今のところ無い
>>980 糞スレ立てすぎて無理だった 頼む
982 :
980:2008/01/23(水) 02:31:59.15 ID:4RZyr2fJ0
行ってくる。
983 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:32:07.05 ID:hL9ggOfg0
>>979 そんな時間かけるもんなのか。俺初心者だからサッパリ。
さっきのお題を2時間くらいでやっちまったけど、それじゃ推敲ムリくさい?
984 :
980:2008/01/23(水) 02:43:16.58 ID:4RZyr2fJ0
985 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:47:36.71 ID:un0d7l4T0
お題をもらおうか
小林雅英
987 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:49:26.96 ID:rvqMttC90
988 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:50:16.18 ID:un0d7l4T0
はあくした
989 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:51:11.46 ID:GcT0Zc7N0
俺にもお題を頂戴な
990 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:51:54.23 ID:rvqMttC90
991 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:52:15.25 ID:ZWBPewvp0
<<989
クロコダイル・ティアーズ
992 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:52:15.98 ID:un0d7l4T0
993 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:52:16.02 ID:4RZyr2fJ0
>>983 君の作品がどれか分からんから何とも言えないけど、少なくとも俺は2時間はきつい。
推敲もそうだけど、練る時間がきつい。
俺の場合はおおまかな完成のイメージだけさっさと決めて、その細かい骨組みを延々と
こなす感じ。骨組みこなす時に、取材っつーか調べ物とかする場合も多い。
頭ん中だけで小説書く時には、ひたすらキャラクターの設定と、
そのキャラクター間とキャラクターと世界の噛み合いとかをシュミレートする。
そのシュミレートがしっくりいくために、矛盾というかエラーみたいなのを掃除する。
あらゆる矛盾を取り除くことに一番時間がかかる。
矛盾をそのままにしとくと、小説が死ぬ。
んで矛盾を取り除いてるうちに、もっといい表現とかディティールの調整も自然と出来る。
こんな感じかな。
994 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:54:03.32 ID:GcT0Zc7N0
995 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:58:44.03 ID:rvqMttC90
埋め
996 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 02:59:31.54 ID:4RZyr2fJ0
梅
997 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:01:04.70 ID:d5aHepgR0
うめ
998 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:01:22.13 ID:rvqMttC90
1000なら90回ぶりくらいに品評会優勝
(ヽ_ /)
((⊂ iつ ∧_∧⊂ i つ))
/∠彡(Θ щ Θ)_ゝ\ < ドキドキしただろう?
( ___、 ,___ ) ハッハッハッハ
| 30 /´
| /
1000 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/23(水) 03:01:45.82 ID:4RZyr2fJ0
品評会とかどうでもいい
1001 :
1001:
リ
小 ア /
学 充 / _,、-───‐-、、
生 が l,.'´ `ヽ、 _,..-─ ─- 、._)
ま 許 i :::. \ ,.' ´ .ヽ リ え
で さ l::::::. `rィ / . . :i ア |
だ れ _ゝ::: ノ彡 _,、/ . . :.:く 充 マ
よ る 「 j:::::: イ彡; j{ニj . . :.:j`厶 !? ジ
ね の ヽ:::,;-==ェ;、 ,,,,,,,,,,,,,,,_ イ,ィイ} }トノ , . . :ノニ..、、ヽ
-┐ | は ,√:::´ :===、_::) f';,,:===、_ ゙ゞ'¨ヾ H , -─、 i ゞ==ー、._. :.:.に二ニ ⌒Y⌒ヽ
レ'⌒ヽ/. ! ::..  ̄´.::;i, i `'' ̄ レ,イj.〈ハ'´,rェエ,I> r ニエユ,ミュ一 : `マ尨._ リ
l゙Y、:::::. ,ィ::; ゙iヽ ,jノ/ Y ‐f ... : : : : Y´r Y
i ,j::゙,::::::::::::/ ーゞ,,,rー'`ヾ、 / i ,j. ! ,..」 . :.::.、 : :,: : h |
`|::::ゝ::::::′`ー====-' / !' l / ゞ、__,. -ーヘ、 . :.:〃:: : : ヲ,イ
人_,、ノL_,iノ!|::::;;i:::::::.. `ー--‐' ! |_人__人ノ_ i __ `i. :.:. :ノ:: : し'´ ::|
ハ キ !、::::}::`、 ` ̄´ ,! ,! ,!「 L_. ー─ -..、_ . ! :.:.:.:i: :: : |: : : :|
ハ ャ {|`ヽ、::::;;ヽ / ,ノ /ノ キ 了. ー‐-、 .. . . :.::,': :: :: |: /|\
ハ ハ ヽ \:::\ , イ,イレ' ) モ | "'' : :../::/: :: :/ ,イ::::::\
ハ ハ > `ー、`二二彳´ ! l (j. . :.::./::// ,.'´/:::::::::::
! /;| ,イ´.:.:.:.:.:.:`,! ノ イ > 、 . . :.:::_ィ‐'´ ,. '´ _,/:::::::::::::::
久々に1001
リア充&ゆとりは死ね!NEETクオリティ万歳!!
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